マッヂキーチ卿</b> ◆3qjiX6plj2<b><>sage<>2015/09/18(金) 22:19:32.17 ID:I8mHFziX0<>ゲの道に甘言なし。汝の道をすすめ、そして人びとをして語るにまかせよ！<>グレイヴ・オブ・ザ・ジエーン〜天地創造のプロダクトと孤高の創世記〜
トリヴィエ</b> ◆C7.xiyaHO.<b><>sage<>2015/09/19(土) 01:39:35.29 ID:hNRnqV4c0<> このわたし、パーソク街道にて日銭を稼ぐ詩人トリヴィエが旅籠で聞いた噂に依れば、 <br> キーチ卿はスタッフのひとりも連れずに長いあいだゲの道を旅して来たという。 <br> 恐るべき危険が待ち受ける中、なにゆえ卿がゲを成すのか、それは今のところ定かではない。 <br> ただ確かなことは、この街道の先にあるのは月下の魔窟と呼ばれる地下世界への入り口であり、 <br> 卿はそこへ赴く宿命にあること。私もまたみずからの使命に従い、それを見届けることにした。 <>
酒場の呑んだくれA<>sage<>2015/09/19(土) 15:04:15.19 ID:tMBNg/Kno<> 「仲間を探すなら、そこの掲示板で募集できるぞ。 <br> でも、気をつけろよ。ときどき、逃亡者が紛れ込んでやがるからな」 <>
トリヴィエ</b> ◆C7.xiyaHO.<b><>sage<>2015/09/19(土) 21:22:16.44 ID:hNRnqV4c0<> 酒臭い男の話に従って掲示板を頼ることにした。ところが町はずれの古い掲示板は実に悲惨な有様だった。 <br> すでに甘酒賊によって素材を略奪され、精神病院の常連とそのお友達がゲロをひっかけて腐り果てている。 <br> 掲示板のまえに寝そべっている乞食どもは皆とうぼう兵か、企画が頓挫した食いつめ者ばかりであった。 <br> ――なんということだろう！　これがかつて栄華を誇った創作者たちの成れの果ての姿とは！！ <>
トリヴィエ</b> ◆C7.xiyaHO.<b><>sage<>2015/09/19(土) 21:50:04.84 ID:hNRnqV4c0<> 憤激するわたしとは対照的に、卿は何も言わず静かに何かを待っている。時刻はすでに陽が沈む時にあり、 <br> 直に闇が訪れると思われた。もし闇の軍勢が押し寄せれば、この堕落した村はひとたまりもないだろう。 <br> そう予感したのも束の間、空には暗雲が漂い、地平線の彼方からは得体の知れない唸り声が響く。 <br> ＢＢＳ戦士たちはもちろん、村人もその尋常ではない異変に気づき、恐れおののいていた。 <>
トリヴィエ</b> ◆C7.xiyaHO.<b><>sage<>2015/09/19(土) 22:13:49.76 ID:hNRnqV4c0<> 掲示板の前でせき込み、うずくまる老兵に、キーチ卿が問う。 <br>  <br> 「まだ戦える者は残っているか、愚図ばかりではあるまい？」 <br>  <br> 老兵は首を横に振った。彼はみずからに相応しい企画を求めて掲示板と長年にらめっこをしていたが、 <br> 遂に気に入った企画を探すことができなかった。彼は今や全てに絶望している。吐き捨てるように言った。 <br>  <br> 「――夏草や兵どもが夢の跡、諸行無常の響きあり」 <br>  <br> わたしたちには、まず敗残兵と化した住民を鼓舞するべく何かが必要だった。 <>