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一方通行「(また……殺っちまったンだなァ)」
1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/05(水) 15:34:35.69 ID:l2z/ulUo
律「木山せんせい」の7です
http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1268/12685/1268519390.html

あの時はやっつけで書いてしまいましたが
「あれ、これで書けるんじゃね?」と思ったのが運の尽き
ちまちま書きためてしまいました

せっかくなので投下します


注)あのときは何も考えてなかったので、セリフとか出てこないのがあります
  予告詐欺ですね、はい
2 :なすーん[なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
                     <   /´  r'´   `   ` \  `| ノ     ∠_
                     `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
                      ``ー//   |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|!  | `ヽ=='´
                        l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ|   |   |
  ┏┓  ┏━━━┓              | || `Y ,r‐、  ヽl,_)ヽ ゙、_ |   |   |.         ┏━┓
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                   r|__     ト、,-<"´´          /ト、
                  |  {    r'´  `l l         /|| ヽ
                  ゙、   }   }    | _|___,,、-─‐'´ |   ゙、
                    `‐r'.,_,.ノヽ、__ノ/  |  |      |、__r'`゙′
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3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:37:23.53 ID:l2z/ulUo
一方通行「(あァ?なんだこの警備員どもは……)」

警備員「強盗の車の解析が終わりました」

警備員「ふむ。で、何で車がひっくり返ってるじゃん」

警備員「数センチほどの物体が猛スピードでぶつかって車を吹っ飛ばしたようです」
                   レールガン
風紀委員「目撃者の証言だと超電磁砲によると思われます」
        オリジナル
一方通行「(超電磁砲が銀行強盗かァ?)」

警備員「犯人逮捕に貢献してくれたみたいじゃん、あとで常盤台中学にお礼言うじゃん」

一方通行「(ンなわけねェか)」

一方通行「(アイツが俺みたいな悪党なわけねェなァ)」

御坂妹「もうすぐ実験開始時刻ですとミサカは被験者に準備をうながします」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:39:46.95 ID:l2z/ulUo
一方通行「(また……か……)はン、今から殺されるってのに淡々と話すンだなァ」

御坂妹「無駄話をしている時間はあと12分35秒しかありませんとミサカは被験者をせかします」

一方通行「それはあと12分おしゃべりしましょうっておさそいのつもりですかァ?」

御坂妹「移動しながらならおしゃべりしてあげないこともありませんとミサカは密かに肯定します」

一方通行「……オマエ、何号だ?」

御坂妹「9705号ですとミサカは簡潔に自己紹介します」

一方通行「(もう9705人目か……)たまに性格がウザいやつがいるが法則とかあんのかァ?」

御坂妹「検体番号と性格に関連性などあるわけありませんとミサカは半ばバカにしながら答えます」

一方通行「(だとしたらたった数日の日常が性格をかえてるのか……)」
        「性格が遺伝するかどうかの実験も兼ねてンのかァ?」

御坂妹「言ってる意味がわかりませんとミサカは重ねてバカにします」

一方通行「……」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:41:19.80 ID:l2z/ulUo
御坂妹「座標(37246,56621)に到着しましたとミサカは親切におっしゃいます」

一方通行「(尊敬語?)……で、いつ始めるンですかァ」

御坂妹「現在時刻21時02分34・35・36……実験を開始します」

一方通行「ハン、殺してその性格直してやらァ!」キューン

御坂妹「くっ……遠距離・足元への攻撃を確認……とミサカは攻撃を華麗に解析します」

一方通行「華麗だァ?そういうのは攻撃をよける時か俺を倒すときに使いなァ!」キューン

御坂妹「ぐっ……骨格の損傷を確認……とミサカは……」

一方通行「……」キューン

御坂妹「」

一方通行「(また……殺っちまったンだなァ)」

御坂妹「」




カタカタカタカタカタ……カチッ…カチッ……

御坂妹「これが……とミサカは独りつぶやきます」
     ニア[DOWNLOAD] カチッ


6 :もう翌日[sage]:2010/05/05(水) 15:43:02.53 ID:l2z/ulUo
一方通行「(昨日は8人かァ……少ねェほうか……)」

「ここね」

「シ……シャレにならないですよ」

一方通行「(公園……)」

一方通行「(なンでこんなところをフラついてンだァ、俺は……)」

「とにかく探しましょ、御坂さんはそっちね」

「って、スルーですかっ!?」

「頼むわね〜」

「おねーちゃん、じゃっじめんとの人?」

「ん?うわっ」
                                                  シスターズ
一方通行「(あれが遊具ってやつかァ?あれがブランコで……ァ?あの後姿……妹達か?)」

「うあぁっ!」

「スカートの下に半ズボンはいてるー」

一方通行「(なンだ……オリジナルか……)」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:44:05.68 ID:l2z/ulUo
一方通行「(あっちが滑り台か?あのドームはなンだ?)」

「へへー、ノーパンだーwwwwww」

「ノーパン風紀委員だーwwwwwwwwwwww」

一方通行「(……はァ……普通の子供はいいよなァ……)」

一方通行「(………………ってオリジナルじゃねェか!見つかったら面倒くせェ)」
        「(アバヨ、ガキどもとクソガキども)」




一方通行「(あてもなく走ったが……ああ、昨日警備員がいたところかァ)」

「なんであの銀行、シャッターが壊れてんだ?」

「昨日、銀行強盗があったらしいにゃー」

「なんやカミやん知らなかったんかいなー」

「ここ最近、補習ばっかで寮-学校間しか通る暇がないからな」

「デルタフォースは皆そうだから条件は一緒ぜよ」

「いいぜ、おまえらと俺の条件が一緒だっていうんならそげぶ」

「カミやーん、わいと小萌先生の補習は幻想なんかじゃないんやでー」
      デルタフォース
一方通行「(δforth?4thてことは4人組か?3人しかいねェが……)」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:45:14.43 ID:l2z/ulUo
一方通行「(デルタデルタデルタデルタ……)」

店員「いらっしゃいませ、何名様ですか」

一方通行「(フォースフォースフォースフォース……)一人」

店員「あちらの席へおかけください」

一方通行「(デルタフォースデルタフォース……)コーヒー」

店員「かしこまりました、注文を確認しますね、コーヒーお一つでよろしいでしょうか」

一方通行「(ルタフォースデルタフォースデ……)あァ」

店員「すぐにお持ちになります」

一方通行「(尊敬語?そういえばアイツもおかしな所で使ってたなァ……)」

一方通行「(………………………………)」

一方通行「(………………あれ、何考えてたんだっけ)」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:46:33.22 ID:yqvrD3Yo
なすーんかわいい
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:46:33.64 ID:l2z/ulUo



店員「ありがとうございましたー」

一方通行「(……何考えてたンだっけなァ)」

「濡れ濡れのグチョグチョのお姉さま、いつにもまして魅力的ですの」ヌフフ

「やめなさい」

一方通行「(ン、またオリジナルか……電磁波でチンすれば乾くんじゃねェのか……)」
           注)猫を電子レンジで乾かしたら死ぬそうです

一方通行「(…………ン?なンとかフォース?だっけか?)」

一方通行「(………………ってオリジナルじゃねェか!!)」

御坂妹「いえ、ミサカはオリジナルではありませんとミサカはお姉さまと違う存在であることを主張します」

一方通行「……なンで心よめンだァ?」

御坂妹「それは企業秘密ですとミサカは最近覚えた言葉を使います」

一方通行「まァ、後でその企業秘密とやらをはかせてやるがなァ」

御坂妹「正確にはあと30分27秒ですとミサカは補足します」
     「ちなみに吐かせようとしなくてもこちらから解説するつもりですのでご心配なくとミサカは時間を気にしながら答えます」

一方通行「(あと30分……)わーった、じゃあ30分後なァ。逃げンじゃねェぞ」

御坂妹「わかりましたとミサカはここを立ち去ります」

一方通行「(あと30分でも……大切な人生だよなァ)」

一方通行「(…………暇だァ)」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:47:05.81 ID:P7Lmfi.0
見てるよー
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:48:39.68 ID:RGZpXmY0
わーくーてーかー
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:49:05.64 ID:KgZZUQMo
こういうの好き
14 :描写へたくそ地の文無しなので質問随時受け付けてます[sage]:2010/05/05(水) 15:49:10.67 ID:l2z/ulUo



御坂妹「起きてくださいとミサカは反射が怖いため恐る恐るベンチを叩きます」

一方通行「……ンァ?……寝ちまったか」

御坂妹「寝ちまってましたとミサカは状況を簡潔に伝えます」
     「あと4分49秒で実験を開始しますとミサカはミサカの秘書っぷりを披露します」

一方通行「秘書だァ?契約期間はあと10分ってとこだなァ(もうすぐ……また……)」

御坂妹「5分以内に被験者を倒さなければいけないことを確認とミサカはネットワークに情報をアップロードします」
     「実験まであと4分18秒になりました、移動をお願いしますとミサカは被験者に指示します」

一方通行「あァ(行きたく……ねェ……)」
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/05(水) 15:49:20.95 ID:/eEtKvU0
ひwwwwよwwwwのwwww
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:49:36.98 ID:/sHk.Y.0
wktk
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:50:14.02 ID:l2z/ulUo



御坂妹「現在時刻19時10分45・46・47……実験を開始します」

一方通行「さァてェ?今日はどんな作戦ですかァ?」

御坂妹「その前に企業秘密を明かしましょうとミサカは約束を守る女であることをアピールします」

一方通行「(忘れてた……)」

御坂妹「……いきます」ボウッ
          パイロキネシス
一方通行「!?発火能力だとォ?」

御坂妹「今までの結果から電撃による攻撃を断念し、火による攻撃を開始しますとミサカは戦略を明かします」ゴオゥ

一方通行「はン!火だって電気と同じ、ベクトルなンだよ!」キューン

御坂妹「んぁ!……右足の炎上を確認とミサカは自身を観察します」
                                   レディオノイズ
一方通行「(今のはなンなンだ?妹達の能力は例外なく欠陥電気のはずじゃねェのか)」
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:51:01.90 ID:l2z/ulUo
御坂妹「やはり、驚いているようですねとミサカは続けて被験者を観察します」
                             レベル2    レベル3
一方通行「(電気で火をおこすことは可能だが異能力者や強能力者程度の妹達にそンな器用なことができるわけがねェ)」

御坂妹「混乱しているようですね、燃えるものがなければ火は起きませんよとミサカはできる女であることをアピールします」

一方通行「(!やっぱり思考を読んでやがる!電波でこっちの脳とリンクして情報を引き出s…いや、異能力者や強(ry )」

御坂妹「たとえ電波で脳をリンクする技術をもっててもあなたの反射の前では効果を成さないのでは?とミサカは追及します」

一方通行「(まさかこいつだけレベルが極端に上がっているのか!だとしたら電磁波でチンとかされちまうかもしれねェ)」(((゚д゚;)))ガクガクブルブル

御坂妹「ベクトル操作で防げるのでは?(もしかして今日は頭の調子が悪いのでしょうかとミサカは被験者を心配します)」

一方通行「(いや、もしかしたら電子を操作して未知の有害元素を作り出して攻撃してくるかもしれねェ、俺死ぬンじゃねェか)」(((゚д゚;)))ガクガクブルブル
            ダークマター
御坂妹「(それは超能力者第二位のことでしょうか)そろそろ企業秘密を明かそうと思うのですがとミサカは颯爽と切り出します」
                      サイコメトリー
御坂妹「さきほど使った発火能力と読心能力は電気操作の応用ではありませんとミサカは被験者の考察を無に帰させます」
                                        デュアルスキル
一方通行「(おちつけもちつけおちつけもちつけ……ふゥ)オマエが多重能力者だとでも言うつもりかァ?」

御坂妹「その通りですとミサカは被験者の考察を生かします」
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:52:22.93 ID:l2z/ulUo
一方通行「(多重能力!こいつが?)面白ェこと言うなァ、まァ俺の敵やるンだからそれくらいの力がないとなァ」

御坂妹「さて、どうしますか?とミサカは被験者に選択肢を提示せずに選択権を与えます」

一方通行「(まてよ……もし俺が多重能力者になれば……)つまり選択肢は俺が決めていいんだなァ?」

御坂妹「いえ、ただの言葉遊びなので深く考えなくて結構ですとミサカは選択肢の必要性を否定します」
        ミサカミコト
一方通行「(超電磁砲のクローンが自然に多重能力者になるわけねぇ)結局『さて、どうしますか』の意味がわからないンですがァ?」

御坂妹「実験が始まらず、無言の空気が迫ってきそうなのでとりあえず言ってみただけですとミサカは言葉に意味を持たせなかったとこを告白します」

一方通行「(能力の改造をしたってことは、脳に異常がある可能性がでかい)考え事してンだ、少し黙ってろ」

御坂妹「(さっきの(゚д゚;)とは違って真剣な顔ですね、落ち着いてきたのでしょうか)」

一方通行「(その異常を解析してコピーすれば……)」

一方通行「(異常を調べるには……検体の電磁波を利用・操作して簡易MRIスキャンするか……)」

一方通行「(脳波を解析するか……殺した直後に脳を引きずり出して肉眼で観察するか……)」

一方通行「(とりあえず触らないことにははじまらねェな)さァて、首の洗浄はおわりましたかァ?」

御坂妹「首を洗って待ってろなどと言われた覚えはありませんとミサカは『洗浄』の意味を確実にくみ取ります」

一方通行「いくぜェ」キューン
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:52:40.02 ID:P7Lmfi.0
一方さんかわいいな
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:55:02.18 ID:l2z/ulUo
御坂妹「検体の接近をかくnウッ」

一方通行「よく見やがれ、接近じゃなくて接触だ(とりあえず運動神経に流れる電気を弱めて行動不能にして……)」

御坂妹「神経系への干渉を確認とミサカは自身の内部で起こっていることを把握します」
          エレクトロマスター
一方通行「さすが電気使い、神経の電流も把握できるってか?(とりあえず電磁波の反射角度を操作、検体の脳にむけて……)」

御坂妹「……動きを封じて何もしないのはなぜですかとミサカは被験者が雄であることを念頭にいれ質問します」

一方通行「オマエの体には興味ねェな(検体の脳で反射した電磁波を解析……だめだ、脳の形はわかったが異常かどうかわかんねェ)」

御坂妹「なぜミサカの体の話になるのですかとミサカはミサカが雌であることを念頭に入れ質問します」

一方通行「だあァァァ、雄だの雌だのうるせェ(次は脳波か…………だめだ、脳波は観察できたが何がどうなのかさっぱりわかんねェ)」

御坂妹「逆切れした被験者が相変わらずミサカに手を出さないのが不思議ですとミサカは『手を出す』に2つの意味を込めて発言します」

一方通行「……(もうこいつは無視だ。とりあえず脳波をどこかにメモ……メモ?)」

御坂妹「黙ってしまった被験者に対して2つの意味で恐怖がこみ上げますとミサカは自分の心境を解説します」

一方通行「……服脱げ(このさい布にでもいいからメモしねェと……こいつの電磁波を増強すれば焦げ目でメモできンだろ)」

御坂妹「……今、恐怖の意味が一つになりましたとミサカは生命もとい貞操の危機を感じとります」
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:56:08.06 ID:l2z/ulUo
一方通行「テメエの貞操なんかには興味ねェから早く1枚脱げ!(v/V√^v1/v/V√^v1/v/V√^v1/ああ、早くしないとどんな脳波だったか忘れるだろ!)」

御坂妹「脱がせにくいセーターは本人に脱がせ、それ以降は自分がはぎ取るという寸法ですねとミサカはどこからともなく知識をひっぱりだして披露します」

一方通行「被害妄想もいい加減にしやがれ!てか読心能力つかえ!(別に服の形を保ってなくていいか)」バリバリ

御坂妹「神経系が制御されてるので演算できませ……結局服をはぎ取るんですね」ヤメテ!

一方通行「(電磁波でメモ……よし、書けた)」


御坂妹「?ミサカのセーターに何をしているのですかとミサカは心の準備をしながら問いかけます」

一方通行「(一応……肉眼での観察もした方がいいか……)さァて、死ぬ覚悟はできましたかァ?」

御坂妹「心の準備の意味が違うのですがとミサカは混乱しながら答えます」


一方通行「(……クソッ)答えになってないンじゃないですかァ?もう待たねェぜェ!」キューン

御坂妹「あぐっ……」

御坂妹「」
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 15:57:09.51 ID:l2z/ulUo
一方通行「(次は肉眼で観察か……よく考えたら脳なンて観察してもわけわからねェんじゃないか?)」

一方通行「……」

一方通行「……」

一方通行「……」
                           ワケワカメ
一方通行「(やっぱりさっぱりすっきりくっきり理解不能ェ!……見るンじゃなかった……)」

一方通行「(一人分だけ脳波をとったが、それに改造が施されているとは限らねェよな……)」

一方通行「(極端な話、検体の内一人でも多重能力を使える脳波にすればネットワークでつながる他の検体も多重能力を使用できるかもしれねェ……)」

御坂妹「実験終了後でお疲れなのはわかりますがもうすぐ次の実験を開始しますとミサカは口を挟みます」

一方通行「(とりあえず今日の分の脳波を全部メモして明日あたり医者にでも見せるか……)」

御坂妹「聞いてますかとミサカは睨みつけます」

一方通行「(メモ翌用紙用意しねェと……)あと5分まて」

御坂妹「開始時刻まであと5分04秒なのでギリギリ可能ですとミサカは了承します」

一方通行「(反射効かせて猛ダッシュしねェとなァ)」
        「(……どこで調達するかァ……そうだ、京都行こう)」キューン

御坂妹「……京都?」
24 :メモ翌用紙orz[saga,sage]:2010/05/05(水) 15:58:32.65 ID:l2z/ulUo



姫神「只今、一方通行の発言に誤りがありました。お詫びして訂正いたします」



一方通行「(……どこで調達するかァ……そうだ、コンビニ行こう)」キューン

御坂妹「……」



姫神「以後、このような間違いがないようにスタッフ一同尽力いたします」
「はいおっけいなのですよー」
姫神「あの。」
「なんですかー?姫神ちゃん」
姫神「本編の出番は。」
「ないのですよー」
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga,sage]:2010/05/05(水) 16:00:12.46 ID:l2z/ulUo
一方通行「さて?待ってる間に逝く準備はできましたかァ?(MRIと肉眼での観察はいらねェな)」

御坂妹「……予定時刻を過ぎました。実験を開始します」

一方通行「(まずさっきと同じように)」キューン

御坂妹「前回と同じ戦法であることを確認とミサカはネットワーク内の戦闘データをダウンロードします」

一方通行「ダウンロードしてる間に捕まってるンじゃ意味ねェなァ(行動を封じて……と)」

御坂妹「捕えたのに殺さない理由がわかりませんとミサカは故9713号の考s……」

一方通行「(またうるさくなりそうだから言語機能も封じとくか)」

一方通行「(さて、脳波を……ってさっきの検体と同じじゃねェか)」

一方通行「(ここから考えられるのは、両方とも改造された脳波である可能性と、両方とも改造されてない脳波である可能性の二つ……)」
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:01:05.36 ID:l2z/ulUo
一方通行「(前者なら医者か脳生理学者にでも見せればどこが異常な部分かわかるな……)」

一方通行「(後者だとネットワーク内に異常な脳波の個体がいて、そいつの演算能力を借りていると考えられるから)」
        「(全ての個体の脳波を比較すればどの個体が異常か、どの部分が異常かがわかる……)」

一方通行「(前者の場合は必要ねェが、今日は全員分の脳波をチェックしておくべきだな)」

一方通行「(さっきのと同じだからメモはいいか……)」

一方通行「(また……殺すのかァ……)」
             デュアルスキルの
一方通行「(だがこれも……異常な脳波さえ見つかれば……)さァて、恐怖で身が固まってるみてェだしそろそろ殺すとすっかァ」キューン

御坂妹「ぐっ……」

御坂妹「」

御坂妹「実験開始まで(ry」
                        おねむ
一方通行「(こいつも同じ脳波)そろそろ永眠の時間だなァ」キューン

御坂妹「実験開s(ry」

一方通行「(こいつも……)楽にしてやらァ」キューン

御坂妹「実験k(ry」

一方通行「(こいつm(ry」キューン

御坂妹「実k(ry」

一方通行「(k(ry」キューン

御坂妹「(ry

 :
 :
 :


一方通行「(やっと終わった……)」

一方通行「(…………眠い)」
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 16:01:52.84 ID:bb.wskSO
京都のコンビニまで行く一方さんだと…、可愛い…
28 :翌日[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:03:20.56 ID:l2z/ulUo
>>27違いますww



一方通行「……でェ?この脳波はどうなんだァ?」

ゲコ太「いやぁ〜、特に問題はない普通の脳波だねぇ」

一方通行「そォか……」

ゲコ太「実は最近、脳波に異常がある患者が増えてるんだよ」

一方通行「ン?それはどンな異常なんだァ?」

ゲコ太「脳波をむりやりいじられたみたいでねぇ、脳波の一部が皆同じ波形を示すんだよ」

一方通行「同じ波形……」

ゲコ太「そう、んで、その患者は全員意識不明なんだ」

一方通行「意識不明に……なンでなンだァ?」

ゲコ太「患者の数も少ないし、その患者が来たのもつい最近だからわからんねぇ」
    「そもそも、脳波パターンの解析だって途中なんだ」

一方通行「そォか……」

ゲコ太「まあ、君がもってきた脳波はその波形を持ってなかったから関係ないだろ、安心しなさい」

一方通行「そォか……その波形ってのを見せてくれ」

ゲコ太「ああ、ちょっとまってね、プライバシーに関わる部分だから異常な部分だけプリントアウトするよ」

一方通行「そォか、後で取りに来る。邪魔したな」
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:04:05.15 ID:l2z/ulUo



一方通行「(ファミレスにでもいくかァ……なんだあの男、ブサイクなカエルもってンなァ)」

男「(僕を救わなかった風紀委員は……いらない!)」

一方通行「(なンかのパチモンかァ?)」

一方通行「(…………セブンスミストの中に入ったなァ)」

「ここなら服売ってるな」

「ありがと、おにいちゃん」

「ついでだ、中まで一緒にいこう」

「うん!」

一方通行「(……ン、あいつは確か……なんとかフォースの一人か?)」

一方通行「(妹がいたのか……ってなンか不自然だな、道案内してるみてェな……)」

一方通行「(…………寄り道してる暇はねェ)」
30 :30行オーバーOKっていいっすね[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:04:58.00 ID:l2z/ulUo



店員「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」

一方通行「ああ、コーヒー一つ」

店員「かしこまりました、あちらにお掛けになってお待ちください」

一方通行「(どっこらせっと……)」

一方通行「(脳波に異常はないとすると、検体の内一人だけ異常っていう線だなァ)」

一方通行「(それならメモしなくても、今までのと違う脳波を持つ個体を探すだけでいいな)」

ドゴオオォォォォォン

一方通行「(ァ?爆発?)」

一方通行「(……同じ波形か……確かミサカネットワークがそんな仕組みで動いてたなァ)」

一方通行「(同じ脳波を持つ個体同士だからリンクできるんだっけか……)」

一方通行「(もしかしたら意識不明の患者も全員リンクされてるのかもなァ)」

一方通行「(……検体の脳波も意識不明患者と同じ波形を示していたらその検体もリンクされてるかもしれねェってことか……)」

一方通行「(……今の段階では推測にすぎねェし考えても意味がねェな)」

一方通行「(……考えること無くなったしどっかぶらぶらすっかァ)」

店長「ありがとうございましたー」
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:05:28.27 ID:l2z/ulUo




店員「コーヒーをおもちしま……いない……?」



32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:07:11.27 ID:l2z/ulUo



男「(いいぞぉ、すごい、素晴らしい。徐々に強い力を使いこなせるようになってきた……フッヒヒヒ)」

御坂妹「(思考がキモい男性が一名とミサカは読心の練習をします)」

御坂「さっきのメガネもといニセゲコタ爆弾魔……こっちか!」

御坂妹「(あれは……お姉さま?とミサカはこちらに走ってくる人間の正体を推察します)」

御坂「(ん?あの常盤台の制服の子……)って見てる場合じゃない!」

御坂妹「(さっきのキモい男性でも追ってるのでしょうか……とミサカは考えます)」

御坂妹「(そっちには別のミサカが数体いるのですが……とミサカはお姉さまとの接触を危惧します)」
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:09:12.49 ID:l2z/ulUo



男「(フヒヒヒッもうすぐだぁ、あと少し数をこなせば無能の風紀委員どももぉ、あの不良どももみんなまとめて……)」

御坂妹「物騒なことを考えていますねとミサカは考えを見透かします」

男「な……なにを言っているんだ?別に物騒なことなんて……」

御坂妹「うそを言っても無駄ですよとミサカは釘を刺し遅れます」
           サイコメトラー
男「(こいつ……読心能力者か)」

御坂妹「ちなみに、あなたも幻想御手使用者であることもわかってますとミサカは言い放ちます」

男「なっ……なぜ……(あなた”も”……)」

御坂妹「高レベルの読心能力者はある程度の深いところにある思考や記憶も読み取れますとミサカは勝ち誇ります」
                    レベル4
男「……ふははっ、こっちだって大能力程度の重力操作ができるんだ読心能力者なんてあっというまに!」

御坂妹「「それはどうでしょう」」

男「!?同じ顔が3人も?(分身能力か?いや、こいつは読心能力者のはず……)」

御坂妹9821「分身ではありませんが、読心能力者という考えは捨てた方が賢明ですとミサカは入れ知恵します」

御坂妹9727「あなたは気づいてないかもしれませんねとミサカは幻想御手の新たな可能性を示唆します」

御坂妹9834「多重能力って知っていますか?」

男「多重能力?理論上不可能とされている……幻想御手で可能になるとでも言うn……」

御坂「な……何これ……」

男「(さらにもう一人!?)」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:10:10.43 ID:l2z/ulUo
御坂妹9727「あ、とミサカはお姉さまとの接触に冷や汗を流します」

御坂妹9821「ずらかるぜとミサカは他のミサカに触れながら瞬間移動の演算をします」ヒュワン

御坂「い…今のって……」

男「(ミサカ……ま、まさか超能力者第3位超電磁砲こと御坂美琴か?そんな人間が幻想御手を?)」

御坂「(とりあえずこいつを)……あなたが爆弾魔ね」

男「(ヤバイヤバイヤバイ)な…何の事だか……僕にはさっぱり……」

御坂「まあ、確かに威力はたいしたもんよね」
    「でも残念、死傷者どころか、誰一人かすり傷一つ負ってないわよ」

男「そ……そんなばかな!僕の最大出力だぞ!」

御坂「……へぇ」

男「あ……いや……外から見てもすごい爆発だったんで……」

御坂「……へぇ」

男「…………いつもそうだ……力でねじふせられる……」

御坂「……へぇ」

男「お前らみたいなのがいけないんだ!力があるやつはみんなそうだろ!」
  「殺してやる!!」

御坂「……」バチバチバチ

御坂「力力って……歯を食い縛れぇ!」ドガッ

男「ぐぅ……」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:11:45.70 ID:l2z/ulUo



一方通行「(うわ、何だこの警備員は……さっきの爆発かァ?)」

警備員「犯人はどうしたじゃん」

警備員「先ほど風紀委員から通報を受け、路地裏にいるとのことだったので、B班が確保に向かっています。」
                               グラビトン
警備員「わかったじゃん。おそらくそいつは一連の虚空爆破事件に関与してるじゃん、絶対に逃がしちゃいけないじゃん」

一方通行「(さっきの爆発騒ぎは能力者の仕業かァ)」

一方通行「(一連の……個人情報バンクからの洗い出しですぐに捕まるもンじゃねェのか?)」

一方通行「(…………どォでもいいか)」

一方通行「(夕方にその辺をうろついてるとそろそろ……)」

御坂妹「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンとミサカは期待通りに登場します」

一方通行「期待じゃねェ、危惧だ」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:14:26.83 ID:l2z/ulUo
御坂妹「そんなことはどうでもいいですとミサカはスルースキルを見せつけます」

一方通行「全然スルーできてねェよ」
                    スルースキル     デュアルスキル
御坂妹「そうですね、ミサカは通過能力ではなく多重能力ですとミサカはうまいことを言います」

一方通行「たいして上手くねェよ(こっちが真面目に考えてることをギャグに使うな……チクショウ)」

御坂妹「(真面目に……そういうことですか……)あなたは先ほど、ミサカとの出会いを危惧していたと発言しましたねとミサカは確認をとります」

一方通行「あァ……」

御坂妹「ですが、やはり『期待』でいいと思いますよとミサカは訂正を求めます」

一方通行「はァ?なンでなンですかァ?」

御坂妹「30分後にはわかることですとミサカはもったいぶります」

一方通行「……実験まであと30分かァ?」

御坂妹「実験まであと24分38秒ですとミサカは119番のごとく伝えます」

一方通行「……時報は117だぞ?」

御坂妹「…………では、また24分27秒後にとミサカは真性通過能力を発揮します」

一方通行「……チッ(期待……?)」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:16:43.90 ID:l2z/ulUo



一方通行「(ン?あの3人の常盤台中学生……妹達じゃねェか?)」

「なんであの男と会話を始めたのですかとミサカは問い詰めます」

「なんとなく心を読んでしまったのでしかたありませんとミサカは弁解します」

「9723号が『お姉さまがそっちに向かっていますとミサカは警告します』と伝えてくれたのになぜとミサカは追及します」

「……反省してまーすとミサカは発言だけします」

「ミサカは同じミサカとしてミサカがミサカに誠意を見せないことを遺憾に思いますとミサカはミサカにミサカ全員を代表して述べます」

「ヤホー翻訳にかけたらすごいことになりそうですねとミサカはミサカの発言に突っ込みます」

「ヤフーだろとミサカはミサカの発言に突っ込みます」

「…………突っ込み所がありませんとミサカは疎外感を感じます」

一方通行「(……アホらし……)」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:17:36.84 ID:l2z/ulUo



一方通行「移動完了だ、もうそろそろ時間かァ?」

御坂妹「実験開始まであと4・3・2……実験を開始します」

一方通行「(脳波チェック)」キューン

御坂妹「やはりこうきますね、ミサカはすぐに殺されないことを知っていますとミサカは安堵します」

一方通行「(!いままでの検体と脳波が違う!)」

一方通行「(あの医者からもらった脳波のコピーは……あった)」

一方通行「(……このコピーと同じように脳波が改造されてるなァ)」

一方通行「(てことは意識不明患者は皆多重能力者かァ?)」

一方通行「(ン?他にも他の個体と違う部分があるな……)」

一方通行「(よくわからねェが、これも多重能力に関係しているとみてよさそうだな……)」

御坂妹「『期待』であってましたよねとミサカは確認をとります」

一方通行「……俺がお前らの動きを止める目的がわかってたのかァ?」

御坂妹「先ほど読心能力を使って知りましたとミサカは時期を明かします」

一方通行「……なぜ脳波を書き換えた?どうやって多重能力者になった?」

御坂妹「それは2日前に遡りますとミサカは昔話を始めます」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:18:47.72 ID:l2z/ulUo
あれは9712号が殺害された夜のこと

ミサカはインターネットを楽しんでいました

主な目的は音楽プログラムの取得

音楽配信サイトを巡っていました

その時、ふとした拍子にタイトル画像をクリックしました

すると、LEVELUPPERという楽曲のダウンロード画面が現れました

一方通行「レベルアッパー?」

御坂妹「はい、近頃都市伝説になっている『使用者のレベルを上げる夢のアイテム』ですとミサカは解説します」

一方通行「……多重能力とは関係なさそうだがァ?」

御坂妹「しかしミサカはある方法を使い、幻想御手で多重能力者になりましたとミサカはここでももったいぶります」

一方通行「その方法ってのが脳波の書き換えか?」

御坂妹「正確には『脳波の追加書き換え』ですとミサカは訂正します」
      「幻想御手はもともと使用者の脳波を書き換えるものなのですとミサカは明かされていない仕組みを解説します」

一方通行「……もういい、ようするに従来の検体とテメェの脳波の差分を俺の脳波にコピーすれば俺も多重能力者になれるンだな?」
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:19:36.74 ID:l2z/ulUo
御坂妹「……幻想御手を使うのが正規ルートなのですがとミサカは言います」

一方通行「めンどくせェ、いますぐに書き換える!」キューン

御坂妹「ベクトル操作って便利ですねとミサカは未来をなんとなく見越します」

一方通行「……おォ!ベクトル操作以外の演算ができる!」ヒュワン

御坂妹「練習もなしに高難度の瞬間移動を使うとは……流石ですとミサカは元々のできの違いを実感します」

一方通行「(これで……)おィ、実験は中止だ」

御坂妹「!それはなぜですかとミサカは驚きを隠せません」

一方通行「今から研究所に行く!ついてこい!」




研究員「一方通行……久しぶりね」

研究員「その検体はすでに実験に使用されているはずでは……」

一方通行「もう実験は中止だ」
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:21:24.63 ID:l2z/ulUo
研究員「な!なにを言っているんだ!」
        レベル6シフト
一方通行「絶対能力進化の目的はなんだ?」
                レベル6
研究員「学園都市内に絶対能力者を生み出すことね」

一方通行「次だ、ベクトル操作が絶対能力になったら何ができる?」
      ツリーダイヤグラム
研究員「樹形図の設計者によると『ベクトルがないところに熱・電気・光等のベクトルを作り出すベクトル生産』ができるようになる……」

御坂妹「(なるほど……とミサカは全てを解き明かします)」

一方通行「これを見ろ!」ボゥッ

研究員「……ベクトル生産!」

一方通行「あァ、そうだ。俺は絶対能力者になったンだ。もう実験はいらねェ」

研究員「しかし……」

一方通行「もう検体……いや、人間は殺さねェ(これで……)」

一方通行「アバヨ(全てが……終わったンだァ!)」




御坂妹「実験、終わりにしたかったんですかとミサカは問いかけます」

一方通行「あァ……」

御坂妹「そうですか……」

一方通行「じゃあ、俺は帰るからな」

御坂妹「……今日死ぬ予定だったミサカ9723号〜9729号は寝るところがありませんとミサカは過酷な現実を報告します」

一方通行「……家につれてこい、雑魚寝でいいならな」

御坂妹「ありがとうございますとミサカは期待通りの返事にガッツポーズをします」

一方通行「(……布団何枚あったかな……)」
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:23:28.65 ID:l2z/ulUo



学者「そろそろ接続者が20000人を超えそうだ」
    「もうすぐあの子たちを助けられる……」
    「……接続者の約半数が電気使いか」
    「せっかくだから発電の練習をしておこう」バチッ




姫神「この番組の提供は、学園都市と、御覧のスポンサーの提供でお送りしました
    引き続き この作品 をお楽しみください」
「はい、かっと、おっけいなのですよー」



43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:25:24.39 ID:l2z/ulUo
研究員「樹形図の設計者の計算とだいぶ誤差があるぞ……」

研究員「というか誤差といえたもんじゃないわね、早すぎる」

研究員「樹形図の設計者のミスか?」

研究員「なんであれ、絶対能力進化は成功、実験は中断ね」

研究員「のこりの妹達はどうしますか」

研究員「培養中・学習中・昏睡状態の検体は研究所で世話をするしかないわ」
      「残りはとりあえずは学園都市内の宿泊施設にでも泊っててもらいましょう」

研究員「はい」
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:27:22.76 ID:l2z/ulUo



御坂妹「おはようございますとミサカは白雪姫に語りかけます」

一方通行「あァ?ああ、泊めたンだった……」

御坂妹「突っ込みがないことが残念ですとミサカはうつむきます」

御坂妹「うつむいてる9727号はほっといてティータイムにしましょう」

一方通行「いや、朝飯だろォが」

御坂妹「なぜ9725号には突っ込みがあってミサカはスルーされているのでしょうかとミサカは疎外感を覚えます」

一方通行「ピザ7人前とるからそれ食え」

御坂妹「7人分では9727号の分がありませんとミサカは異議を唱えます」

御坂妹「なんでミサカばかりイジメられるのでしょうとミサカは涙目になります」

御坂妹「というかピザは朝食っぽくありませんとミサカは9727号を華麗にスルーします」

一方通行「わかったわかった、すきなの出前でとれ。俺はでかける」

御坂妹「なんだ、一方通行のぶんがなかったんですかとミサカは胸をなでおろします」

御坂妹「なんだ、9727号の分じゃないのかとミサカはひそかに舌打ちします」チッ

御坂妹「それはいくらなんでもあんまりですとミサカはミサカを説教します」

一方通行「(うるせェ……)いってくらァ」ヒュワン
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/05(水) 16:28:50.07 ID:/eEtKvU0
1体くれいや譲ってください
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:28:51.31 ID:l2z/ulUo
一方通行家の食卓(朝その1)

   妹  妹
  ┌───┐
..妹|      |妹   妹□
  └───┘    (9727号)
   妹  妹

御坂妹「結局ピザになりましたねとミサカは話しかけます」

御坂妹「ピザというものを食べたことがなかったのでちょうどいい機会ですとミサカは胸を躍らせます」

御坂妹「4枚もあれば6人で食べるのにちょうどいいです」

御坂妹「とくにこの鷹の爪がおいしいですとミサカは主張します」

御坂妹「いえ、蜂蜜こそが生地のうまみを引き立てますとミサカは反論します」

御坂妹「はじっこの固い部分こそがおいしいですとミサカは持論を展開します」



御坂妹「うどんが……しょっぱいですとミサカは涙ながらに語ります……」
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:29:50.41 ID:l2z/ulUo



店員「いらっしゃいませ、2名様でしょうか」

一方通行「あァ……2名だァ?」

御坂妹「さあ、行きましょうとミサカはあなたを急かします」

一方通行「テメェ、いつのまにいやがった」

御坂妹「2名様です、どの席に座ればいいのですかとミサカは店員に顔を向けます」

店員「こ……こちらへどうぞ……(2人はどういう関係?)」
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 16:29:54.39 ID:oj9GPso0
おいばかやめろ
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:30:50.13 ID:l2z/ulUo

一方通行「オマエ、何号だ?」

御坂妹「9723号ですとミサカは答えます」

一方通行「なんでついてきやがった」

御坂妹「正確にはついてきたのではなく、追いついたのですとミサカは補完します」

一方通行「そォか、で、なんで追っかけてきたンだ」

御坂妹「9727号がかわいそうだったのでピザを譲りましたとミサカは優しさをアピールします」

一方通行「はァ?」



一方通行家の食卓(朝その2)

   妹  妹
  ┌───┐
..妹|      |妹     □
  └───┘(9727号)
   妹  妹

御坂妹「ピザが……しょっぱいです……とミサカは嬉し涙を流します」

御坂妹「あっちに置いてあるうどんは食べていいのでしょうかとミサカは食欲を抑えられません」

御坂妹「どうやらピザ2/3枚じゃ足りないようですとミサカはうどんに目を向けます」

御坂妹「ミサカも腹の音が収まりませんとミサカはピザMサイズの小ささに憤慨します」

御坂妹「ではうどんを賭けて勝負ですとミサカは勝負を仕掛けます」

御坂妹「ではトランプゲームで勝敗を決めましょうとミサカは提案します」

御坂妹「ちょうどそこにトランプが見えますとミサカは9727号の後ろの机を見つめます」

御坂妹「おや、さっきまであの机で食事をしていたのに気がつきませんでしたとミサカはトランプを手にします」
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:31:30.28 ID:l2z/ulUo
一方通行「(一応トランプ置いて行ったが……あいつら出かけてないだろうな……)」

御坂妹「(あっちではトランプをしているようですねとミサカはMNWの情報をダウンロードします)」

一方通行「(まてよ、あいつらトランプできんのかァ?)」

御坂妹「(楽しそうですね……)ところで、ファミレスであなたはいつも何をしているのですかとミサカは質問します」

一方通行「コーヒー飲んだり……考え事したりしてるなァ」

御坂妹「今回はコーヒーは飲まないのですか、注文してませんよとミサカは鋭く指摘します」

一方通行「あ……テメエがいるせいで注文し損ねたじゃねェか」

御坂妹「人のせいにしてはいけませんとミサカは正論を叩きつけます」

一方通行「クソッ」ピッ

店員「ご注文はお決まりでしょうか」

一方通行「コーヒー」

御坂妹「チーズケーキをとミサカは追加します」

一方通行「おィテメエ!……まァいい……」
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:32:14.66 ID:l2z/ulUo
一方通行「ところで……テメエは幻想御手を使ったっていったなァ?」

御坂妹「はいとミサカは2文字で答えます」

一方通行「……その効果で脳波が書き換えられた……」

御坂妹「はいとミサカは2文字で答えますと思ったら結構な文字数であることに気がつきましたとミサカは大発見をします」

一方通行「……実はなァ、同じように脳波が書き換えられた人間が何人か昏睡状態で入院している」

御坂妹「なんとなく知っていますとミサカは答えます」
      「ミサカ達も何人か原因不明の昏睡状態ですとミサカは補足します」

一方通行「なンだって!?脳波が書き換えられているのはテメエだけじゃねェのか」

御坂妹「はい、脳波が書き換えられたのはミサカだけですとミサカは肯定します」

一方通行「脳波が書き換えられていないのに原因不明の昏睡だとォ……」

御坂妹「はい、とミサカは肯定するとともに説明の準備に入ります」

一方通行「原因がわかンのかァ?」

御坂妹「はいとミサカは説明を開始します」
52 :たまに「ミサカは」って入れるのが面倒になるんですよね[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:34:30.93 ID:l2z/ulUo
幻想御手とは特定の音を聴かせることで使用者の脳波を書き換えるものです

そして、MNWと同じ理屈で、幻想御手によって同じ脳波を持った使用者の間にネットワークが形成されます

それによって自分以外の脳が演算の一部を肩代わりすることができるようになるため演算能力が上昇します

しかし、脳同士をリンクするだけでは演算能力は上昇しません

普通に生活し、活発に動いている脳は他人の演算を肩代わりする余裕などありませんから

しかし、幻想御手の使用者の一部が昏睡することで、その脳には他人の演算を補助する余裕が生まれます

つまり、ミサカ達は昏睡している人間の脳をかりて演算していることになります

次に、どういう原理で昏睡状態になるかですが、これはネットワーク内に『脳の活動を極力抑えろ』という命令が発信されているためです

これを受けた個体の脳は休止状態に入り、昏睡状態に陥ります

しかし、これはある意味では人道的な機能であるといえます

もし、ネットワークにつながっている全ての能力者が普通に生活する中で能力を使おうとすれば

演算が膨大なものになり、人間の脳のキャパシティを超えてしまうためです

昏睡状態になれば、その脳の機能を全て他人の能力演算に使えるようになるので、キャパシティをオーバーすることはなくなります

話を戻しますが、ミサカが昏睡状態となる原因は、この命令を受けたためです

幻想御手ネットワークからミサカを通じてMNW内にも命令が発信されているため、ミサカ達の一部はその命令によって昏睡状態になります
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:35:57.44 ID:l2z/ulUo
一方通行「なるほどなァ……MNWを乗っ取られているわけか」

御坂妹「正確には、MNW内の演算能力ですとミサカは訂正します」

御坂妹「この命令によってミサカ自身やあなたも昏睡状態に陥ると考えられますとミサカは危惧します」

一方通行「俺はベクトル操作で脳への干渉を抑えりゃいいから大丈夫だなァ」

一方通行「オマエは何か対策はあンのか?」

御坂妹「いえ、昏睡状態になるのも、ずるをした報いだと思って受け入れるつもりですとミサカは宣言します」

一方通行「そォか……」

御坂妹「(あなたが幻想御手ネットワークに接続している今なら
     ベクトル操作能力を使って意識を保つことはできますがね)」

一方通行「ずる……かァ……」
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 16:36:13.58 ID:RGZpXmY0
ということは一方さんは…!?
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:37:21.60 ID:l2z/ulUo
ヒュワン

御坂妹「……oを使用します……今北産業」

一方通行「また増えた……」

御坂妹「ミサカ達が多重能力になったのは幻想御手のおかげ
     幻想御手使用者の脳で構成されたネットワークがMNWとつながっている
     そのせいでミサカ達昏睡状態」

御坂妹「サンクスとミサカは惜しみない称賛を贈ります」




一方通行家の食卓(朝その3)


御坂妹「ハートの6と8を止めてるのは誰ですかとミサカは苛立ちながら3回目のパスをします」

御坂妹「ミサカもパスをしますとミサカはハートの6を手にしながらあえて出さないことを選択します」

御坂妹「ミサカはハートを持っていないので関係ありませんとミサカはダイヤのJを出します」

御坂妹「ロンっとミサカはダイヤのQを出して手札を0枚にします」

御坂妹「負けてしまいました……とミサカは腹を鳴かしながら泣いてみます」グググゥゥゥゥ

御坂妹「トランプゲームはなかなか楽しいですとミサカは再戦を希望します」

御坂妹「どうせなら他のミサカも呼んでやりましょうとミサカは増員を提案します」

御坂妹「ミサカはうどんを食べるのでその間にやっててくださいとミサカはうどんをすすります」
                                   テレポー
御坂妹「ミサカは出かけるのでやめておきますとミサカは瞬間移t」ヒュワン

ヒュワン ヒュワン ヒュワン ヒュワン ヒュワン ヒュワン

御坂妹「MNWで呼ばれたので飛んできましたとミサカは参上します」
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:38:49.49 ID:l2z/ulUo



一方通行「さてと」ガタ

御坂妹「もう帰るんですかとミサカは問いかけます」

一方通行「いや、その辺ブラつく」

御坂妹「ではミサカ達もご一緒しましょうとミサカは追尾モードに切り替えます」

一方通行「……勝手にしろ」

店員「ありがとうございましたー」


一方通行「……いつまでついてきやがンだァ?」

御坂妹「帰宅するまでですとミサカは一方通行の横を歩きます」

一方通行「オリジナルがいたらどォすんだよ」

御坂妹「発見し次第、瞬間移動を使用しますとミサカは幻想御手を有効活用します」

「で……では〜私とも間接k……もとい食べ比べを」

「あんた私と同じイチゴ味じゃない」

「バカバカバカバカッ黒子のバカッ」ゴツッゴツッゴツッゴツッゴツッ

御坂妹「(早速お姉様を発見、瞬間移動にt)」ヒュワン

御坂妹 ヒュワン

一方通行「…………」

一方通行「静かになったなァ……ってあいつらがいねェ!」

一方通行「ってオリジナルがいやがる!あいつら置いていきやがった!」ヒュワン
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:43:57.78 ID:l2z/ulUo
お気づきの方もいると思いますが、時系列的には現在アニメ8話あたりを進行中です




佐天「てことでお見舞いに来ったよ〜」

御坂「おじゃましまーす」

白井「お邪魔いたします〜」

初春「すみません、わざわざ」

佐天「気にすんなって、ちょっと動かないで」ピッ

佐天「37度3分……まあ微熱だけど今日は一日寝てること。もうお腹出して寝ちゃだめだよ〜」

初春「佐天さんが私のスカートめくってばかりいるから冷えたんですよ……」

佐天「いやぁそりゃだって、親友として初春が毎日ちゃんとパンツはいてるか気になるじゃないですか……ねぇ」

初春「ちゃんとはいてます!毎日」

御坂「はいはい、わかったから……ほら、病人は寝て寝て」

初春「……ムゥ」

佐天「冷たいタオル作ってきてあげるね」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:45:00.86 ID:l2z/ulUo
初春「あ、そうだ白井さん、虚空爆破事件は何か進展ありましたか?」

白井「あると言えばある、無いと言えばないですの」
    「わかったのはあの犯人の能力が異能力ということだけ……」

御坂「けどあれは間違いなく大能力クラス……(そういえばあいつ……)」

初春「それはつまり、さらにわからないことが増えたという進展ですか」

御坂「(多重能力とか幻想御手とか言ってた……)」

御坂「ねえ黒子、幻想御手じゃないかしら」

白井「幻想御手……なんですの?それ……」

佐天「ああ、都市伝説ですよね、まさか実在するんですか?」

御坂「わからない……けどあの爆弾魔、私とやりあう直前にそんなこと言ってた……」

白井「どういうものですの?その幻想御手とやらは」

佐天「使用者のレベルをあげるという物です。ただの噂で、実態もよくわからない代物ですけど」

御坂「でもあの爆弾魔は幻想御手を見たことがあるみたいだった……」

白井「噂などではなく、本当に実在する物なのかもしれませんわね」
    「実は、バンクに登録された能力のレベルと実際の被害状況に食い違いがあるケース、
    今回が初めてではありませんの」
    「常盤台狩りの眉毛女、銀行を襲った発火能力者、お姉様がご存じの事件だけでもすでに2件」
    「それ以外にもレベルと実際の被害状況に差がある事件が発生していますの」

御坂「それってやっぱり」
            マジモン
佐天「幻想御手って実在なんですか」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:46:41.24 ID:l2z/ulUo
超電磁法8話でした 禁書目録はまだ1話にも到達してません



御坂「何かほかに知っていることはない?」

佐天「え?えっと……ホントかウソかわかんないんですけど、幻想御手を使った人たちがネット掲示板に書き込みをしているとか……」

御坂「それ、どこの掲示板かわかる?」

佐天「う〜ん、えっと……えっと……」

初春「これじゃないですか?」


ニュース速報(VIP)@2ちゃんねる ゆとり奈々

【776:452】幻想御手ユーザーちょっと来い
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/16 16:15:19.29 ID:3Kerip.XoS
    ここは幻想御手使用者の語り場だ、ゆっくりしていってほしい
    sage進行よろ

    ちなみにこのスレは末尾S(学園都市民)専用だ、末尾0はゆっくりしないでほしい
    もしもしも速やかに立ち去ってほしい
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:47:29.86 ID:l2z/ulUo
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:16:32.24 ID:isk3pAjkL0
    学園都市板だか何だか知らんが凸やめれ

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:16:32.23 ID:jdIksoljgS
    この勢いなら言える
    超能力者になったら彼女と結婚するんだ

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:17:20.29 ID:eKDlsi4.lS
    ≫443-444
    虚数学区ww

446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:17:20:55 ID:qKlaMnskuS
    ≫443-444

447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:17:21.04 ID:Ksjdk4.qaS
    444で虚数学区とかww迷い込み決定wwww

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:17:21.26 ID:Irl8eLsae0
    ≫445,447
    『時空の歪み』って言うんだよ^p^
    虚数学区とか意味不明ww

449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:17:21.57 ID:dfWtew20PS
    ≫443-444
    記念

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:18:06.26 ID:qKlaMnskuS
    ≫444
    スレ番、時間の前後関係、セリフ
    こりゃ虚数学区行きフラグだな

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:20:21.46 ID:Ksjdk4.qaS
    ≫444
    安価されすぎ目立ちすぎワロタww

452 名前:あぼ〜ん
    このレスは削除されました


御坂「タイトルはそれっぽいけど幻想御手へのヒントはないわね……」
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:48:45.33 ID:l2z/ulUo
白井「最後の『あぼ〜ん』ってなんですの?」

初春「何か社会的にマズいことが書き込まれた場合、そのレスを削除することになっているんです」

白井「犯罪予告とかですの?」

初春「はい、具体的な犯罪予告は削除対象です。他には個人情報が漏えいする危険がある場合も削除されます」

御坂「……幻想御手使用者が自分の名前か住所を書いたってことない?」

白井「まさかそんなことするはず……」

初春「いえ、学園都市からのみ接続できる学園都市板では自分の名前を平気で書く人はいっぱいいます」
    「この板は都市外部の物ですが、都市板利用者なら本名を書いている人もいるかもしれません」

御坂「そこに何が書いてあったか調べられない?」

初春「やってみま…コホッ」

御坂「あ、無理しなくていいのよ」

白井「病人はゆっくり寝なさいな。支部で調べてみますの」

初春「すみません、お願いします」

白井「では、お大事に」

御坂「私もいくわ、お大事にね」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:51:34.28 ID:l2z/ulUo



一方通行家の食卓(昼1)

御坂妹「一人5枚ずつ、山札からカードを持っていくようですとミサカはMNWからルールをダウンロードします」

御坂妹「ではまずミサカが5枚ひきますとミサカは手をのばします」

御坂妹「時計回りでいいですねとミサカも手をのばします」

御坂妹「ミサカも負けじとカードをh……この勝負もらったぁとミサカは勝利宣言をします」

御坂妹「どうせフルハウス程度でしょうとミサカもカードをh……(ブタ……だと……)」

御坂妹「そういえば出かけて行ったミサカは何をしているんでしょうねとミサカは話しながらカードを引きます」

御坂妹「9729号はMNWへの情報送信ポートを切断していますねとミサカは状況を判断します」

御坂妹「9727号も同様と思われますねとミサカも状況を診断します」

御坂妹「情報が入ってこない分には何をしているかわかりませんねとミサカは残り少ないカードに手をのばします」

御坂妹「やっと順番が回ってきましたとミサカはカードを引きます」

御坂妹「最後はミサカですね……カードが2枚しか残っていませんとミサカはまたしても疎外感を感じます」ウルウル
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:52:40.66 ID:l2z/ulUo
御坂妹「山札がなくなったので交換なしですねとミサカは勝負の時を宣言します」

御坂妹「せーので出します、せーの」

御坂妹「ワンペアですとミサカはスペードの2とダイヤの2を指差します」

御坂妹「2のペアに負けるわけありませんとミサカはQのペアを出します」

御坂妹「だれかの予想通りフルハウスですとミサカはQQAAAとアルファベットのみで構成された手札を提示します」

御坂妹「なにも……ないですとミサカは2のペアに負けたことを悔やみます」

御坂妹「ストレートですとミサカはA〜5を提示します」

御坂妹「Aと2はつながらないのでストレートにはなりませんとミサカは訂正を求めます」
      「これが本物のストレートだとミサカは8〜Qを披露します」

御坂妹「イカサマですねとミサカは『Qが5枚ある』という事実をたたきつけます」

御坂妹「しまっ……なんのことでしょうとミサカは

ヒュワン

御坂妹「(……e危険区域から脱出します)とミサカは帰還します」

ヒュワン

御坂妹「続いてミサカも帰還しますとミサカは『おかえり』を求めます」

御坂妹「お〜か〜え〜り〜♪おなか〜すいたでしょ♪あるわよ〜ミサカのだいすきな〜♪○ちゃん麺作り〜♪とミサカは先ほどTVで流れた曲を歌います」
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:53:56.95 ID:l2z/ulUo
ヒュワン

一方通行「てめェら、おいて行ってんじゃねェよ」

御坂妹「お姉様と接触してはいけないので真っ先に逃げましたとミサカは行動の正当性を主張します」

御坂妹「お〜か〜え〜り〜♪おなか〜すいたでしょ♪あるわよ〜アっちゃんのだいすきな〜♪○ちゃん麺作り〜♪とミ(ry」

一方通行「うるせェ、てかなンで増えてやがンだ」

御坂妹「今日殺される予定だった9730〜9741号も寝る場所を失いましたとミサカは報告します」

一方通行「……金やるからホテル行け」

御坂妹「ミサカは一方通行の家にいたいのですとミサカは甘えます」

御坂妹「そのためにわざわざ研究員の好意をことわt……いえなんでもありませんとミサカは途中で口をふさぎます」

一方通行「どンな好意を断ったンだァ?」

御坂妹「先ほど携帯電話に着信がありまして……とミサカは解説します」
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:55:03.53 ID:l2z/ulUo
──御坂妹「もしもしミサカですとミサカは通例のあいさつをします」

──研究員「9725号、調子はどう?」

──御坂妹「問題ありませんとミサカは自己診断書を提出します」

──研究員「通話じゃ見えないし届かないわよ」

──研究員「ところで、どこに泊まっているの?もしよければ全員分の宿泊施設おさえるけど」

──御坂妹「いえ、すでに全員が無料で泊まれるところを確保してあるので大丈夫です」

──研究員「そう……急にたくましくなったわね、生活力的に」

──御坂妹「成長を褒められて嬉しいですとミサカは上機嫌になります」

──研究員「まあ、何かあったらこの番号に電話してね、それじゃ」

──御坂妹「はい、またいつかとミサカは通話を終了します」ピッ

──御坂妹「……『この番号』と言っておきながら非通知でかけてたとは……とミサカは呆れかえります」
                    カッコ  カッコトジ
御坂妹「ということがあったのです(説明終)とミサカは解説をしめます」
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:55:46.96 ID:l2z/ulUo
一方通行「……10000人以上が泊まれる無料の宿泊施設はどこにあるンですかァ?」

御坂妹「もちろんここですよとミサカは足元を指さします」

一方通行「いますぐさっきのやつに電話して宿泊施設とってもらえ!」

御坂妹「非通知だったのでリダイヤルできませんとミサカは選択肢を潰します」

一方通行「……今日泊めるのは9741号まででいいのかァ?」

御坂妹「そうですとミサカは上目遣いで涙目になります」ウルウル

一方通行「そンなことしなくても泊めてやらァ」

御坂妹「ありがとうございますとミサカは感謝の意を表します」

御坂妹「実はすでに残りのミサカをメールで呼んでおきましたとミサカはできる女を演じます」

一方通行「いや、勝手になにしてやがる」

御坂妹「夕飯時までには来るそうですとミサカは帰ってきたメールに書かれたことを簡略化します」

一方通行「……でかけてくる」

御坂妹「では私もとミサカは疎外感からの脱出を図ります」
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 16:58:13.53 ID:l2z/ulUo



一方通行「なンでついてきやがンだ?」

御坂妹「あの場におけるミサカの位置づけに耐えられませんでしたとミサカは答えます」

一方通行「そォなのか?」ドン

スキルアウト1「ああ?おい、肩が当たったんだけどぉ?」

一方通行「そうかよ」

スキルアウト2「あん?テメエ、素通りしようとしてんじゃねぇコラ」

一方通行「……相手が誰だかわかってんのかァ?」

御坂妹「(一般人の言語情報をDL&適応……)超電磁砲って言ってわかんないかしらね?」ビリビリ

一方通行「(あ?)」

スキルアウト1「!常盤台の制服……発電……ハッ」
          「超能力者だかなんだか知らねぇがおとなしく潰されてろ!」ドンッ

キューン

スキルアウト1「グハッ……」

一方通行「俺の正体をまだわかってねェみてェだなァ」

スキルアウト2「反射……超能力者第1位一方通行!」

一方通行「やっとわかったみてェだなァ」

御坂妹「超能力者2人組に手を出すなんて相当な勇気ね」バチバチ
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 16:58:37.69 ID:bb.wskSO
男女比がwwwwwwww
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:00:48.45 ID:l2z/ulUo
スキルアウト2「ふ……ふははっ俺だって幻想御手で大能力者級なんだよ!くらえ!」キィーン

御坂妹「くっ……音波?」

一方通行「(19000Hz〜22000Hzの振動を乱反射……と)音もベクトルだって知っててやってんのかァ?」

御坂妹「……ふふっ電流で作った磁界で音を遮断できるって知ってた?(ってのは嘘っぱちですが)」

スキルアウト2「な……なんだと……」

一方通行「さァて、血液を逆流させられてェか?」

御坂妹「それとも超電磁砲で打ち抜かれたい?」

スキルアウト2「う……うわああぁぁぁぁ」ダダダダダ...

御坂妹「逃げたわね」

一方通行「テメエが超電磁砲のふりするからなァ」

御坂妹「超能力者というのもなかなか爽快ですとミサカはツヤツヤします」ツヤツヤ

御坂妹「こっちの伸びてる方はどうしましょうかとミサカは視線を下に向けます」

一方通行「ほっとけ」
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:01:26.40 ID:l2z/ulUo



白井「むむ……掲示板の管理人に申請しても数日はかかるみたいですの……」

御坂「数日ねぇ……実力行使ってわけにはいかないの?」

白井「私にそのようなPCスキルはありませんの」

御坂「じゃあわたしが」

白井「おやめくださいませ!この端末にもしものことがあったら……」

御坂「な……なによそれ!壊したりしないわよ!」

固法「なーに騒いでんの」

白井「固法先輩……実はカクカクシカジカ」

固法「ああ、このスレなら私の私用PCにログが残ってるわよ」

御坂「ええ?」

白井「それは本当ですの!?」

固法「ちょっと待っててね……ほら」


452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2004/7/19 09:20:29.41 ID:9KSsp3PlaS
    ≫443外部は黙ってろ

    今夜ジョナGで幻想御手売るから買うやつ来い
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:01:52.08 ID:l2z/ulUo
白井「……幻想御手取引の部分がひっかかったのでしょうか……」

固法「学園都市の外では違法薬物と同じ扱いらしいわ」

御坂「なるほどね」

御坂「ところでこのジョナGって第七学区にあるファミレスのことじゃない?」

白井「そういえばそうですの……まさかお姉様!」

御坂「もちろん行くわよ」

白井「そういうことは風紀委員の私に任せて……」

御坂「黒子じゃ顔が割れてるかもしれないじゃない」

白井「ですがお姉様……」

御坂「夜までまだ時間あるから幻想御手について調べておきましょ」

白井「おっねっえっさっまっ」

固法「ところで幻想御手がどうかしたの?ただの噂でしょ?」

白井「私はカクカクシカジカではないかと思うんですの」

固法「なるほど、そうだとすればここ最近のバンクの不備も説明できるわね」

御坂「幻想御手は液体で、注射で投与することで効果が現れる……」

白井「手掛かりがない今、ここからあたるしかないんですの」

御坂「なになに……幻想御手は錠剤で用法用量を守ることで効果が出る……言ってることバラバラじゃない」

白井「実態もよくわからないって言ってましたものね」
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:04:30.77 ID:l2z/ulUo



「あ〜やっと夏休みだぁ」

「安心するのは早いぜよ、補修が俺らをまってるにゃー」

「それを言わないでくれ……」

「わいはもっと言ってほしいでぇ〜〜小萌先生の補習楽しみやぁ」

一方通行「(あ、なんとかフォース)」

御坂妹「どこまで行くのでしょうかとミサカは歩みを送らせながら問いかけます」

一方通行「人気のないところだァ」

御坂妹「まっまさか外であんなことやこんなことを……とミサカは頬を赤らめます」

一方通行「ンなわけあるかァ!」
                       シスターズコンプレックス
御坂妹「前々から思ってましたがあなたは対妹達劣等でしょうかとミサカは引き気味に問いかけます」

一方通行「うるせェ!」

御坂妹「(否定しませんね……)」

一方通行「ここでいいか」
                             テレパシー
御坂妹「確かに人気はありませんねとミサカは精神感応を応用して感じ取ります」
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:06:44.36 ID:l2z/ulUo
御坂妹「ところでなぜここに来たんですかとミサカは先ほどの会話を思い出します」

一方通行「せっかく多重能力者になったんだから練習しようと思ってな」

御坂妹「やるほど、確かに人気が多いところではできませんねとミサカは納得します」

スキルアウト3「こんなところでなにやってんの?」

スキルアウト4「カップルでこんなところに何しにきてんの?」

スキルアウト5「ここ俺らの領域なんだけど?」

一方通行「人いたじゃねェか」

御坂妹「ただの電気使いに何期待してんのよ」

一方通行「(スキルアウト相手には御坂美琴を演じることにしたのか?)そりゃァすみませンでしたねェ」

スキルアウト4「てめぇこいつの彼氏か?こいつもらっていくからな」

御坂妹「へぇ……誰をもらっていくですって?」

スキルアウト5「お譲ちゃんはだまってな……おいモヤシ!きいてんのか!?」

一方通行「あァ?誰がモヤシだァ……この三下がァ!!」
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:08:29.51 ID:l2z/ulUo
スキルアウト3「まて……この赤い瞳と白い髪……そして常盤台の電気使い……」

スキルアウト5「なっ……超能力者第1位一方通行と第3位超電磁砲か!?」

一方通行「50点だなァ……正しくは絶対能力者一方通行と超能力者第2位超電磁砲だァ」

スキルアウト4「レ……絶対能力だと?ふざけやがって!」ゴウッ

一方通行「はい反射ァ〜」キューン

スキルアウト4「あちちちちちち!!」

一方通行「さァて、テメエらには練習台になってもらうぜ」ボウッ

スキルアウト3「発火能力!……ば……ばかな」

スキルアウト5「な……何でもありか!」

一方通行「そらよ!」ボウッ キューン

スキルアウト3「うわっ」

一方通行「次は当てンぞ」




75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:11:45.67 ID:l2z/ulUo
御坂妹 ツヤツヤテカテカ

一方通行「そンなにお姉様の真似が楽しいかァ?」

御坂妹「はいとミサカは目を輝かせて答えます」

一方通行「オリジナルのイメージが崩れない程度にしとけよ」

御坂妹「ミサカの演技力があればそんなことありえませんとミサカはフンス」フンス

一方通行「まあそンなことはどうでもいいがな……19人分の布団はさすがにねェ」

御坂妹「えっと……とミサカはミサカの数を指で数えます」

一方通行「9723〜9741で19人、俺はソファーでいいからなァ」

御坂妹「あなたも布団かベッドで寝るべきだと思いますとミサカは主張します」

一方通行「いィンだよ、ニ○リ行くぞ」

御坂妹「お値段以上〜ニ○リ♪とミサカはCMを思い出して口ずさみます」
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:15:07.36 ID:l2z/ulUo



ヒュワン ヒュワン

一方通行「また増えてンなァ」

御坂妹「招集を受けたミサカが全員揃いましたとミサカは報告します」

御坂妹「2人とも大荷物ですねとミサカは荷物をつんつんします」

御坂妹「布団ですねとミサカは中身を透視します」

一方通行「家にあるぶンじゃたンねェからなァ」

御坂妹「なるほど、ミサカ達のために買ってくださったんですねとミサカは尊敬語を使います」

一方通行「あァ、存分に尊敬してくれ」

御坂妹「ところであなたたちもトランプをしませんかとミサカは誘います」

御坂妹「次はババ抜きの予定です」

一方通行「その前にオマエら風呂入れ、今から順番に入らねェと遅くなる」

御坂妹「なるほど、ではミサカは風呂に入るとしましょうとミサカは脱衣所に向かいます」
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:17:04.47 ID:l2z/ulUo
一方通行「1人減ったが……19人でババァ抜きかァ」

御坂妹「手札がすでに3枚しかありませんとミサカはカードをアーチ型に折り曲げます」

御坂妹「ミサカなど2枚しかカードがきていませんとミサカはカードで音を出します」プヨンプヨン

一方通行「俺もだ」

御坂妹「初めに来た2枚が同じ数字だったので上がりですとミサカはゲームから離脱します」

御坂妹「ではミサカからカードを引きますねとミサカは右隣からカードを奪い取ります」

御坂妹「こんだけ人数多いとなかなか終わらなそうですねとミサカは危惧します」

御坂妹「9723号が風呂から上がる前に終わるでしょうかとミサカは心配になります」

一方通行「おォ、ペアできた」

御坂妹「チッとミサカは一方通行の最後の1枚を引き抜きます」

一方通行「俺は2番だなァ」

御坂妹「学園都市第一位に勝ったことが妙に嬉しいですとミサカははしゃぎます」

御坂妹「なかなか揃いませんとミサカは左隣のミサカにカードを引かせます」

御坂妹「……ババなど引いていませんとミサカは左隣へ手札を向けます」

御坂妹「ババ引いたんですねとミサカは引くカードをじっくり吟味します」

 :
 :
 :
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:18:49.12 ID:l2z/ulUo
御坂妹「一向に3位が決まりませんとミサカは早々に抜けてしまってまたしても疎外感を感じます」

一方通行「……安心しろォ、今回は俺もだ」

ガチャ

御坂妹「あの……風呂からあがりましたが制服を着ればいいのでしょうかとミサカはとりあえず何も着ずに尋ねます」

一方通行「……洗濯した方がいいよなァ……」

御坂妹「ではミサカが自分でパジャマでも買ってきますとミサカは瞬間p……」

一方通行「裸で外でンなァ!!とりあえずバスタオル巻け!」

御坂妹「わかりましたとミサカはバスタオルを身につけて再び瞬間p……」

一方通行「そォじゃねェよ!バスタオル巻いて待ってろっつってンだよ!」
        「服は俺が買ってくる!」

御坂妹「おお、ありがとうございますとミサカは頭を少しだけ下げます」

御坂妹「一番に抜けて退屈なのでミサカもいきますとミサカは立ち上がります」

一方通行「……まァ、服選ぶやつがいた方がいいかァ」ヒュワン

御坂妹「待ってくださいとミサカも瞬r」ヒュワン


御坂妹「……バスタオルを腰に巻いたことには突っ込まないんですねとミサカは平らな胸を忌わしく思います」
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:21:46.54 ID:l2z/ulUo



村人A「幻想御手について知りたいだぁ?」

御坂「うん♪」
   「ネットでぐうぜんーお兄さんたちの書き込みを見つけてー
    できたら私にも教えてほしいなぁって
    おねがい!このとおり!……ねぇ、いいでしょ?」

村人A「んなん知らねぇよ とっとと帰んな」

御坂「そんなこと言わないでぇ」

村人A「しつけえぞ、ガキはもうおねむの時間だろ」

白井「まずいですの……早くも頓挫の予感が……」

御坂「ええ〜私〜そんなに子供じゃないよ♪」

白井「!」ブブー

村人B「確かに子供じゃねぇよなぁ、俺はあんた好みだぜぇ」

御坂「うわ〜ホントに?じゃあ、教えてくれる?」

村人B「でもやっぱ、無料ってわけにはいかねぇよなぁ」
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 17:22:52.03 ID:RGZpXmY0
見てるぜー
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:24:28.07 ID:l2z/ulUo
眠い……100いったら寝ていいよね……



御坂「ええっと……お金なら少しは出せますぅ」

村人B「金もいいけど……」ガタ
     「こういうときはやっぱこっちの方がねぇ」

御坂「え゛」サッ

村人B「お?」

御坂「でも〜そういうのはやっぱ怖いっていうか〜」

白井「ハーァハーァハーァ」ゴツッゴツッゴツッ

御坂「でも私〜そういうのよく知らないし〜、やっぱりお金じゃだめ?」

村人B「お前も子供じゃねぇんだろぉ?」

「なぁ、君たち」

村人B「あぁ?」

御坂「(げっ……)」
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:25:08.01 ID:l2z/ulUo
上条「彼女、困ってるじゃないですか」

「あースッキリした〜」

「ほんとほんと」

上条「げっ……」

村人H「あ?なんだこいつ〜」

村人C「なんか用か?」

上条「ええっと〜」
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:27:37.91 ID:l2z/ulUo
禁書アニメ1話突入!




上条「不幸だぁ〜!!」

上条「私、上条当麻は不幸に愛されているとしか思えない青春を送っているのだった……」


テーッテッテー テーッテッテー テーッテッテー テーッテッテー テーッテッテー テーッテッテー
テーテテテッテー テーテテー テテーテー テーテー
姫神「ここに生きるーそのー訳ーも
    この場所ーで出会う全ても たとうt……

「はい、おーけーなのですー」

姫神「あの。最後まで。歌わないの。」

「ジャスラックとかよくわかんないですけど、マズい気がするんで止めておくのですー」

姫神「スフィンクスは出てるのに。私は手だけ。」



84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:28:26.83 ID:l2z/ulUo


上条「あ〜あもう〜何なんですかこの不幸は〜!」

上条「ハア……ハア……くそ、やっとまいたか……」

御坂「ったく……何やってんのよあんた……」
    「不良“を”守って善人きどりか……熱血教師ですか?」

上条「あいつらが追っかけてこなくなったのって……」

御坂「んーめんどいから私がヤっといた」

上条「やっぱり」ハァー

御坂「ため息つきたいのはこっちよ!囮捜査じゃましてくれちゃって」

上条「囮捜査?」



佐天「見つからないなぁ、幻想御手……」

佐天「やっぱ噂は噂なのかねぇ」カチッ

佐天「何か新曲でも入れとくか……」
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:29:04.79 ID:l2z/ulUo
上条「囮捜査?」

御坂「!……今のは忘れなさい」

上条「おまえ、危ないことに首つっこんでんのか?」

御坂「う……うるさいわね!忘れなさいって言ってんでしょ!」

上条「お前はただの中学生だ、危ないことに首をつっこむのは……」

御坂「いいかげんにしないとレールガンぶちこむわよ!」

上条「レールガン?」

御坂「別名『超電磁砲』、フレミングの運動量を借りて砲弾を打ち出したりできるものなんだけど……」コイーン
    「こういうのを言うらしいのよね」ヒューン ドカーン

上条「うわっ……ああ?」

御坂「こんなコインでも音速の3倍で飛ばせばそこそこの威力が出るのよね」

上条「まさか……連中を追い払うのにそれを?」

御坂「馬鹿にしないで、無能力者の料理法ぐらい心得てるわよ」

上条「(そう、俺はこいつを助けようとしていたわけじゃない)」
    「(不用意にこいつに近づいた少年たちを……あれ、囮捜査ってとこはこいつから近づいたのか?)」
    「(まあいいや)」
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:30:37.52 ID:l2z/ulUo
上条「お前がこの学園都市に7人しかいない超能力者なのはよくわかってるけどさ……
    人を見下すような言い方……やめた方がいいと思うぞ、ほんと」

御坂「まったく……強者のセリフよね……」ビリビリ

上条「おいおいおい、俺だって無能力者……うわっ」

御坂「……」ビリビリ バチバチ ビューン

上条「うっ」バチバチバチバチ キィーン



佐天「……もうちょっと調べてみようかな」



御坂「で、その無能力者のあんたが……なんで傷一つないのかしら」

上条「なんていうか……不幸っつか……ついてねぇよなぁ、おまえ本当についてねぇよ」

御坂「…………」バリバリ

ドーン
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:31:03.61 ID:l2z/ulUo



佐天「幻想御手、その正体は『名前をかかれた人間のレベルが上がるノート』?」

ピカッ

佐天「え?いま一瞬電気消えた?」

佐天「……とりあえずおいといて都市伝説でも探しますか」



一方通行「とりあえずさっさと決めてくれ」

御坂妹「そうですね……これなどいかがでしょうとミサカは体に合わせてみます」

一方通行「ピンク地に花柄……いィンじゃ……ねェの……(どうでも)」
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:31:39.09 ID:l2z/ulUo
御坂妹「ではこれを20着買いましょうとミサカは服の山をごっそり持っていきます」

一方通行「あ?おまえら19人だろ」

御坂妹「あなたを入れて20人ですとミサカは反論します」

一方通行「ふざけンな!俺が着るわけねェだろ」

御坂妹「そうですかとミサカは枚数を数え……8着しかありません」

一方通行「そりゃ同じもン19着も置かねェだろ」

御坂妹「ではこれとこれも買いましょうとミサカは青地と黄色字のものも手にします」

一方通行「さっさと帰ンぞ」

御坂妹「アイアイサとミサカは瞬間p」ヒュワン

一方通行「っておい!レジ通してねェ!」


一方通行「すみませンすみませン万引きじゃありませンあいつが世間に疎いだけなンです」
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:33:29.25 ID:l2z/ulUo



ヒュワン

一方通行「なにレジ通す前にお持ち帰りしてンだ」

御坂妹「すみませんとミサカは素直に反省します」

御坂妹「ところでこのパジャマはサイズが小さいですとミサカは着て見せます」

御坂妹「ミサカのは逆に大きいですとミサカはかがんで胸元を見せつけます」

一方通行「山を持ってきたら……そりゃこうなるよなァ……」

御坂妹「サイズがよりどりみどり!とミサカは謳い文句をつけます」

一方通行「あと2人か、さっさと入れ」

御坂妹「あなたはどうするのですかとミサカは自分のパジャマを準備します」

一方通行「俺は最後でいい」

御坂妹「そうですかとミサカは脱衣所に向かいます」

御坂妹「ではババ抜きの続きをしましょうとミサカは提案します」

一方通行「まだ終わってなかったのか……」

御坂妹「とっくにあがってしまった上に一人だけ制服ですとミサカは疎外感を覚えなおします」
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:34:49.47 ID:l2z/ulUo

御坂妹「お風呂あがりましたとミサカはパジャマを着ながらドアごしに報告します」

一方通行「じゃあ次はおまえだな、さっさと入れ」

御坂妹「あの……一緒に入りませんかとミサカは恥ずかしながら問いかけます」

一方通行「はァ?一人じゃ風呂もまともに入れないンですかァ?」

御坂妹「いえ、あなたと入りた……もういいですとミサカはうつむきながら脱衣所に向かいます」トボトボ

一方通行「?……まァいいや、おまえら布団敷くの手伝え」

御坂妹「まだババ抜きが終わっていませんとミサカはカードを天へ掲げます」

一方通行「どうせ今日中には終わンねェからやめちまえ」

御坂妹「正直ミサカは飽き飽きしていましたとミサカは終わらぬ戦いから離脱します」

御坂妹「ではババ抜きは中断して寝床を整えましょうとミサカは全員のカードを回収します」
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:36:17.13 ID:l2z/ulUo
御坂妹「布団がフカフカですとミサカは顔を押しあてます」モフモフ

御坂妹「布団がモコモコですとミサカは布団にダイブします」モフッ

一方通行「遊んでねェでさっさとしやがれ」

御坂妹「ん、9727号の布団がありませんとミサカは指摘します」

一方通行「俺がソファーで寝るからいいんだよ」

御坂妹「ソファーなら布団を敷くのに邪魔だったので外に出しちゃいましたよとミサカは玄関を指さします」

一方通行「勝手ににやってんですかァ?外で寝ろって言いたいんですか?」

御坂妹「いえ、そのようなつもりはありませんとミサカは瞬間p」ヒュワン ヒュワン

御坂妹「動でソファーを廊下に移します」

一方通行「部屋には入らねェか……しかたねェ」

御坂妹「なぜかふと疎外感に襲われましたとミサカは脱衣所から登場します」
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 17:36:23.65 ID:f3Cfn560
同じ屋根の下に同じ顔が19人も
いるってかなりシュールだな
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/05(水) 17:37:15.80 ID:/eEtKvU0
お願いします
1人譲ってください
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:38:03.35 ID:l2z/ulUo
一方通行「じゃあお前らもう寝ろ!」

御坂妹「まだ歯磨きをしていませんとミサカは指摘します」

御坂妹「というか夕食食べていませんとミサカは腹の音を奏でます」グキュー

一方通行「もう疲れた……頼むから寝てくれ……いや寝てください」

御坂妹「ではしかたありませんとミサカは明日の朝食に期待して布団をかぶります」

御坂妹「ではおやすみなさいとミサカも布団に入ります」

一方通行「あァ、おやすみ」ガチャ

御坂妹「どこへ行くのですかとミサカは問いかけます」

一方通行「廊下だ」

御坂妹「もしかして廊下のソファーで寝るつもりですかとミサカは驚きます」

一方通行「部屋にソファーが入らねェからしょうがねェだろ」

御坂妹「あの……では……ミサカと同じ布団で寝ませんかとミサカは顔を赤らめて……」

一方通行「おまえ、風呂の時といい今といいどォした?」

御坂妹「あ、いえ、ミサカはあなたと少しでも一緒にいれたら……嬉しいと……ミサカは……////」カァ

一方通行「……わかったわかった、ガキだなァ」

御坂妹「ありがとうございますとミサカは満面の笑みを向けます」

御坂妹「(交感神経が働きっぱなしで眠れませんとミサカは目を見開きます)」

一方通行「」zzz

御坂妹「(……寝顔は可愛いですね……まるで彼の優しい内面を表しているようですとミサカは……///)」
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/05(水) 17:39:31.39 ID:l2z/ulUo



学者「一方通行が予定より早く絶対能力に達したため実験は中止……か」
    「なるほど、この10000人の電気使いは妹達か……」
    「そしてこの多才なベクトル操作能力は……」



96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 17:41:56.03 ID:l2z/ulUo
夏休み前日までのぶん終了〜














おやすみ
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 17:45:16.92 ID:dOO/xYAO
おっつ!!!!!!

楽しかった
続きも期待
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/05(水) 17:49:28.60 ID:B41inMU0
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 17:50:11.30 ID:bb.wskSO
乙!!
ゆっくり寝てください
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/05(水) 17:52:37.92 ID:Iy1bnjU0
乙!
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 18:11:45.76 ID:x7g9dpMo
やばい、面白い!
次はどのくらいになるのかな?wkwktktk
102 :pw126232136237.18.tss.panda-world.ne.jp![sage]:2010/05/05(水) 22:02:03.34 ID:lXwxNaE0
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/05(水) 22:04:11.84 ID:qz30iRko
GJ
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/06(木) 01:36:05.62 ID:HVLFL0Q0
一気に読ましてもらいました
一方通行と奇妙な同居人とか
かなり面白かった!gj
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 02:50:28.45 ID:orKXRooo
乙、やっぱ、MNWを利用した多才能力は面白そうだよねぇ。
期待してるわ。
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 06:19:42.42 ID:bbleym.o
面白いな
天然っぽくて優しくて世話焼きな一方さんかわいい
続きも期待
107 :ついにヒロイン登場なんだよ[sage,saga]:2010/05/06(木) 19:54:36.42 ID:FnXwXzIo
ミーンミンミンミンミンミーン

上条「うああああ……(昨日の雷による停電のせいで俺の部屋はうだるような熱気に支配されていた)暑い……」

上条「(それは冷蔵庫の中身が絶滅していることを意味していて……)うぐっ」

上条「(非常食のカップやきそばを流し台に全てぶちまけてしまい、サイフを探しているうちにキャッシュカードを踏み砕き、)」

上条「(担任から『上条ちゃ〜ん、馬鹿だから補習でーす』とラブコール……)不幸だ……」

上条「よ〜し……天気もいいし気持ちを入れ替えて布団でも干しとくか〜……よっと……」グチャア

上条「空はこんなに青いのに、お先は真っ暗……つかいきなり夕立とか降ったりしねぇよな……ん?」

上条「んん?あれ、もう干してある……?ってえ?え!?ええ!?…………」ドサ

上条「おん……なの……こ……?なんでこんなところに……この服シスターさんか?」

上条「外国人……だよな……」

インデックス「おな……」

上条「え?」

インデックス「おなか……減った……」

上条「あ?」

インデックス「おなか減った」グギュー

上条「……もしもし?」

インデックス「おなか減った」グルギュギュー

上条「日本語?」

インデックス「おなか減ったって言ってんだよ」

上条「……えと……あなたはひょっとしてこの状況で『自分は行き倒れです』とかおっしゃりやがるつもりでせうか?」

インデックス「倒れ死にともいう」
         「ねえ、おなかいっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」

上条「(この子にはどこか遠いところで幸せになってもらおう……)」
108 :注)ヒロインは木山先生です[sage,saga]:2010/05/06(木) 19:56:19.00 ID:FnXwXzIo
ミーンミンミンミンミンミーン

一方通行「うああァァ……(実験中止による在庫妹達のせいで俺の部屋は妹達に支配されていた)狭ィ……」

一方通行「(それは俺のまわりがババァで埋め尽くされていることを意味していて……)うぐっ」

一方通行「(非常用の立体マスクを流し台に全てぶちまけてしまい、サイフを探しているうちに妹達を踏みつぶし、)」
                                  ラブコール
一方通行「(妹達から『一方通行、朝食はまだですか』と精神感応……)不幸だ……」

一方通行「よォし……天気もいいし気持ちを入れ替えて布団(2枚×19人分)でも干しとくかァ……よっと……」グニ

御坂妹「う゛……」

一方通行「空はこんなに青いのに、お先は真っ暗……つかいきなり夕立とか降ったりしねェだろォな……ン?」

一方通行「ンン?あれ、もう干してある……?ってえ?え!?ええ!?…………」ドサ
109 :1です[sage,saga]:2010/05/06(木) 19:57:11.53 ID:FnXwXzIo
一方通行「ソ……ファー……?なンでこんなところに?」

御坂妹「天気がいいので干しておきましたとミサカはできる女であることをアピールします」

一方通行「ェ?」

御坂妹「お日様にあてると殺菌効果があると聞きましたとミサカは説明します」

一方通行「……もしもし?」

御坂妹「おなか減りましたとミサカは豪華な朝食を要請します」グルギュギュー

一方通行「ふざけンなァ!今にも落ちそうじゃねェか!」

御坂妹「あ、落ちましたとミサカは実況します」

御坂妹「それより早く朝食をとミサカは要望を言います」

御坂妹「んん……なんだか騒がしいし何故かお腹が痛いですとミサカは隣に寝ている一方r……もう起きてましたか」
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 19:58:31.67 ID:FnXwXzIo



警備員「わかっているけど一応聞いとくじゃん、名前は?」

男「……」

警備員「お前に黙秘権なんてないじゃん、名前は?」

男「……」

警備員「……だれかカツ丼2人前買ってくるじゃん、食器はプラスチック製で」

男「……」

警備員「話してくれないとカツ丼あげないじゃん」

男「……」バタ

警備員「え……ち……治療班呼ぶじゃん! 男が倒れたじゃん!」
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/06(木) 19:59:34.38 ID:FnXwXzIo



※このSSは不健全なシーンを全面カットする方針でお送りしております
 禁書目録の原作・漫画・アニメのいずれも読んでいない方、すみません

上条「あの修道服……俺の右手に反応したってことは、あいつが異能の力に関わっているのは間違いない……」

インデックス「できた!」
              アイアンメイデン
上条「ん?なんだ、その鉄の処女……」

インデックス「日本語では針の蓆という!はあ……」

上条「あ、そうだ、補習……俺、これから学校行かなきゃなんねんだけど……お前どうすんの?ここに残るなら鍵渡すけど」

インデックス「……いい、出てく」
         「いつまでもいると連中ここまで来そうだし、君だってこの部屋ごと爆破されたくはないよね」タタタ

上条「お……おい……まてよウワッ」バキッ

インデックス「君の右手、幸運とか神の御加護とかそういう物まとめて消してしまっているんだと思うよ」

上条「(携帯が……)は?」

インデックス「その右手が空気に触れてるだけでバンバン不幸になっていくってわけだね」

上条「うおおぉぉぉ……不幸だ……」orz

インデックス「何が不幸って、そんな力を持って生まれてきちゃったことがもう不幸だよね」
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:00:35.52 ID:FnXwXzIo
上条「おまえ……おまえ、ここを出てどっか行く宛でもあるのかよ」

インデックス「ここにいると敵が来るから」

上条「敵?」
                                      サーチ
インデックス「この服は魔力で動いているからね、それをもとに捜索かけてるみたいなんだよ」

インデックス「でも大丈夫、教会まで行けばかくまってもらえるから」

上条「ちょっと待てよ、それがわかってて放りだせるかよ」

インデックス「じゃあ、私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」

上条「え……」

インデックス「……それじゃ」ガタン

上条「あ」ガタン
    「困ったことがあったらまた来ていいからな!」

インデックス「うん、おなか減ったらまたくる……ひゃあ!なにこれどうしよ……わぁ!」

掃除ロボ「」ウィンウィン

上条「はあ……やっべ、補習……」
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:01:48.89 ID:FnXwXzIo
                            グラタンピザ を もぐもぐ
御坂妹「またピザですか……とミサカはチーズく゜わらんみなおもく゜もく゜」モキュモキュ

一方通行「食いながらしゃべンじゃねェ、あと文句いうな」
       まあおいしいので  喜んで  いただきます と ミサカは トマトソースピザ を 味わいます
御坂妹「まあおいひいのえおろおんえいあか゜きまふとみはあわおまおほーふみなおあひわいまふ」モキュモキュ

一方通行「何言ってんだかわかンねェ!」

御坂妹「ところで歯ブラシを買ってきてくれませんかとミサカは切にお願いします」

一方通行「わァった、おとなしく食ってろよ」ヒュワン


一方通行「まだ眠ィのか……座標がずれやがった」

ピッピッピー

一方通行「ァ?この辺は停電になってンのかァ……」

「はあ〜ぁ…………まいったなぁ……結局情報はスカったし……」

ヒュワン

「ん?黒子……」

「問題が発生しましたの」

一方通行「ン、オリジナルと……風紀委員?」

一方通行「と思ったら瞬間移動でどっか行きやがった」
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:04:06.03 ID:FnXwXzIo



御坂「介旅初矢が意識不明!?」

白井「詳しくは解らないのですが、警備員の取り調べ中に突然……」

白井「風紀委員の白井です、容態は?」

医者「最善は尽くしていますが……依然意識を取り戻す様子は……」

御坂「あの……私この前そいつの顔、思いっきりぶん殴っちゃったんですけど」

医者「いや、頭部に損傷は見受けられません……というか、そもそも彼の体にはどこにも異常がないのです」

白井「原因不明というわけですのね」

医者「ただおかしなことに、今週に入って同じような症状の患者が次々と運ばれてきていて……」

御坂「(患者って……)」

白井「(実際の能力とバンクのデータに差があった……)」

医者「まことに情けないのですが、当院の施設とスタッフの手にあまる事態ですので……
    外部から大脳生理学の専門家を招きました」

カツ カツ

「「「ん?」」」

学者「おまたせしました、水穂機構病院院長から招聘を受けました……」
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:13:19.86 ID:FnXwXzIo
学者「木山晴生です」

医者「ごくろうさまです」

御坂「あなたは……」

医者「資料などをお渡ししますのでこちらへ……」

木山「わかった」

医者「君たちは帰ってもいいですし、待つならそのへんにいてください」

白井「わかりました」

御坂「寝不足だから寝るわね……おやすみ〜」

白井「(確かに昨日は遅いお帰りでしたわね……停電と何か関係あるのでしょうか……)」
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:13:46.55 ID:FnXwXzIo

白井「あっつい、あっついあっつい……」

木山「……(幻想御手使用者の一部が警備員に捕まってしまっている……
    バンクデータとの不整合に気づく人間もいるだろう)」コツコツコツ

白井「あ、お姉様、起きてください、お姉様」
    「お姉様、おねえ……さま?……(チャンスですの……)」

白井「ではここは目覚めのキスを……ンー」

御坂「ん?」

ゴチン!

白井「おうふっ」

木山「……(風紀委員……気づいていても不思議ではない……)」

御坂「普通に起こせないの?」

白井「起きなかったではありませんの」

木山「君たち、まだいたのかね(どうか幻想御手の話はしないでくれ……)」

白井「ちょっとお尋ねしたいことが……」
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:14:16.61 ID:FnXwXzIo



一方通行「ほらよ、歯ブラシ20本」

御坂妹「ありがとうございますとミサカはお礼を言いながら歯ブラシを吟味します」
      ありがとうございます と ミサカは ピザを食べながら お礼を言います
御坂妹「あいあほうおないあふとみはあわみなおか゜えなああおえいおいいあふ」

一方通行「さっさと食え」



木山「それにしても暑いな……ここは真夏日でも冷房を入れない主義なのか……」

白井「そうですわね……」

看護婦「申し訳ありません、それが昨夜停電がありましてまだ復旧してないんです」

木山「そうか、非常用電源は手術や重篤患者に使われているしな……」スルスル
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:15:03.19 ID:FnXwXzIo
白井「え?」

御坂「また始まった……」

白井「ななな何をいきなりストリップしてますの!」

木山「いや……だって暑いだろ」

白井「殿方の目がありますの!」

木山「下着つけててもだめなのか」

白井「だ め で す !」

木山「そうか(ベクトル操作は便利だな……熱も遮断できる)」

御坂「木山先生、専門家としてご意見を伺いたいのですが……」

木山「それはいいが……ここは暑すぎる……(意見……やはり気づいたか……)」



シャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコ

一方通行「なンつうか……不気味だ」

御坂妹「「「「「「「「「「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」」」」」」」」」シャコシャコシャコシャコ
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:15:39.20 ID:FnXwXzIo



木山「さて、先程の話の続きだが……」
    「同程度の露出でもなぜ水着はよくて下着はだめなのか」キリッ

「「いや、そっちではなく」」

木山「(さすがに話をすりかえるのは無理か……)」

白井「実はこの昏睡状態になった患者には共通点がウンヌンカンヌン……」

木山「幻想御手……それはどういったシステムなんだ?形状は?どうやって使う?」

白井「……まだわかりませんの」

木山「(よかった、何も知らないみたいだ)とにかく君たちは
    それが昏睡した学生たちに関係しているのではないか……と、そう考えているわけだ」

白井「はい」

木山「で、そんな話をなぜ私に?」

白井「能力を向上させるということは、脳に干渉するシステムである可能性が高いと思われますの」

木山「(そこまでは推測可能か)」

白井「ですから、もし幻想御手が見つかったら専門家である先生に是非調べてもらいたいんですの」

木山「(これは好都合)……むしろこちらから協力をお願いしたいね」
    「大脳生理学者として興味がある」

木山「ところで……さっきから気になっていたんだが、あの子たちは知り合いかね」
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:16:35.29 ID:FnXwXzIo



一方通行「うわ……もう歯磨き粉がねェ……」



初春「へぇ、脳学者さんなんですか……白井さんの脳に何か問題が!?」

白井「……幻想御手の件で相談してましたの」

佐天「そうそう、あの後幻想御手について調べてたらいつのまにか都市伝説のページにいきついて……」

白井「また都市伝説ですの?」

御坂「なにか面白いもんでもあったの?」

佐天「それがなんと超電磁砲についての伝説がいっぱい!」

御坂「へ?私?」
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:17:30.13 ID:FnXwXzIo
佐天「是非、伝説が本当か聞きたいなぁ……て」

白井「私も気になりますの」

御坂「まあいいけど……どんなの?」

佐天「その@、学園都市からも強力な能力者として認められた超電磁砲のクローンが大量に製造されている」

御坂「クローン?」

佐天「そのページによると軍用クローンとしてかなりの数生み出されてるとか」

御坂「聞いたことないわね〜(そういえばDNAマップをどっかに提供したような……)」

木山「(そんなことまで噂になっているのか……)」

白井「それが事実ならお姉様の耳に入らないはずがありませんの」

御坂「(そういえば、あの時あそこにいたのは……)」

佐天「そうですよね〜、じゃあ次、御坂美琴は同性愛者でドS、後輩と電撃SMプレイ」

初春「ゲホッゲホッ……な……何言い出すんですか佐天さん!」

御坂「同性愛者……後輩……って……」

白井「ほ……他には何かありませんの?」
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:17:57.48 ID:FnXwXzIo
佐天「さっきのと真っ向から反発する内容なんですけど、第3位超電磁砲の恋人発覚!」

白井「ブフー……お……お姉様に恋人ですの!?」

御坂「い……いるわけないじゃない!(あいつは……そう、ライバルよライバル)」

佐天「相手は第1位一方通行、最強のカップル……ってなってましたけど……」

御坂「誰?それ?」

木山「(おそらく、一方通行と妹達が一緒にいるところを見られたんだろ)」

白井「本当に知らないのですわね?」

佐天「結局全部ガセかぁ〜」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:18:47.98 ID:FnXwXzIo
木山「どれも非常に興味深い内容だった」

初春「最初のはいいとして、白井さんや一方通行とのスキャンダルもですか?」

白井「ま……まだ私と決まったわけではありませんの;」

木山「うむ、特にSMプレイという物がどういう物なのか、非常に興味がある」

「「「「え……?」」」」

佐天「そ……そんなことに興味をもたなくていいですから……あははは……」ガタッ

ビチャッ

木山「あ」

佐天「あぁ……すみません」

「「はわわわわ///」」

木山「気にしなくていい、かかったのはストッキングだけだから脱いでしまえば……」

白井「だ〜か〜ら〜!人前で脱いではだめだと言ってますでしょうが!え!?」

木山「しかし……起伏に乏しい私の体を見て劣情を催す男性がいるとは……」

白井「趣味嗜好は人それぞれですの!それに殿方ではなくても歪んだ情欲を抱く同性もいますのよ!ねえ!」

佐天「あの同性愛ってやっぱり……」

御坂「(歪んだ情欲……自分で言うか?)」
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:19:26.75 ID:FnXwXzIo



御坂妹「昼食も出前ですかとミサカは蕎麦屋のおしながきを眺めます」

一方通行「お前らに外食させられるわけねェだろ」

御坂妹「ミサカは力うどんにしますとミサカはおしながきを指さします」



白井「お忙しい中、色々教えていただきありがとうございました」

御坂「(流石に黒子の前であのことは聞けないわね……)」

木山「いや、こちらこそ教鞭をふるっていた頃を思い出して楽しかったな」

白井「教師をなさっていたんですか」

木山「昔ね……ふっ」カツカツ


白井「何というか……ちょっと変わった感じの方ですの……」

初春「白井さんよりですか?」

白井「ん?……一度支部に戻らないといけませんわね」

初春「乏しいけれど木山先生に渡すデータもそろえておかないと」

白井「そうですわね」

御坂「ん(あのツンツン……)」タタタタ

白井「という訳で私たちは……あれ、お姉様?」
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:23:26.12 ID:FnXwXzIo



御坂妹「画面が小さくてやりづらいですとミサカは13連鎖組み立て中に誤爆します」ポポポイランス

御坂妹「4人対戦にするべきだったのではとミサカはすかさず反撃を開始します」シッコクノソラ

御坂妹「それだとローテンションが更に遅くなってしまいますとミサカは反撃を……あ」ソンナバカナー

一方通行「14連鎖で反撃だァ!」イキマスネ イキマスネ アルコバレーノー

御坂妹「フィーバー突入!とミサカは5連鎖を発射します」プロミネンス

御坂妹「先ほどの11連鎖に一人だけ対抗できなかったのでばたんきゅーとミサカは疎外感を得ます」

一方通行「フィーバー?いいぜ、連鎖の種が落ちてくるって言うンならその連鎖を引き延ばす!」

御坂妹「フィーバーで連鎖の種をのばすのは難しいですよねとミサカは連鎖をくみた……フィーバーでおじゃまぷよがちまちまと……」

御坂妹「6人がフィーバー状態ですとミサカはアコール先生に敗北をたたきつけます」サンダーストーム

御坂妹「ここでミサカはポポイをたたきつけます」ククククレランス

御坂妹「ぷ、9連鎖どまりですかとミサカは嘲笑います」ヘヘヘブンレイ

一方通行「おじゃまぷよ避けながらだから長いのが組めねェ」

御坂妹「ところで夕食は寿司をとってもいいでしょうかとミサカは腕を引っ張ります」

一方通行「ああああァァァァ暴発しやがった……テメェ何しやがる!」トロンバダリア
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:24:29.83 ID:FnXwXzIo



木山「さて、まだ発電能力しかまともに練習できてない……」

木山「他の能力も使えるようにしておきたいな……」



インデックス「はあ……はあ……」タタタタタ

インデックス「はあ、はあ……やっとついたんだよ」

神裂「ここまでです、おとなしくしてください」

インデックス「あ……魔道書は絶対渡さないんだよ!」

神裂「おとなしくしてください、さもなくば斬ります」シャキン

インデックス「……渡すわけないんだよ!」

神裂「……」

ザシュッ

インデックス「いっ……」バタ

神裂「え?……歩く協会の防御は……?」

神裂「……そんな……」

ウインウインウイン

神裂「くっ……ロボか……」

ステイル「ロボが到着すれば僕達の姿を撮られてしまう」
       「もちろん、血を流したインデックスを担いで行くわけにもいかない」
       「残念だが、彼が来るまでは放っておくしかない」

神裂「……インデックス……」



127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:25:21.90 ID:FnXwXzIo
「完全下校時間を過ぎています、学生の皆さんは速やかに帰宅してください」

上条「結局この時間まで居残りか……不幸だ……」

御坂「たしかこっちの方に……あ、いたいた」
    「見つけたわよ、今度こそ……ってちょっと……」

御坂「あんたよあんた」
    「止まりなさいってば!」

上条「ああまたか、ビリビリ中学生」

御坂「ビリビリ言うな!」
    「私には御坂美琴っていうちゃんとした名前があるのよ……はぁ」
    「あんた、初めて会ったときからずっとビリビリ言ってるでしょ」

上条「で?ビリビリ、お前も補習か?」

御坂「うっさいわね!今日という今日こそ電極刺したカエルの足みたいにヒクヒクさせてやるから
    遺言と遺産分配やっとけやコラァ!」

上条「やだ」

御坂「何ですってぇ!?」ビリビリ バーン

バチバチッ ドンッ バチチチチッ

御坂「はあ……はあ……どうよ?ふぬけた頭のスイッチ切り替えられた?」
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:26:08.98 ID:FnXwXzIo
上条「ふ ざ け ん な !」
    「昨日てめえがド派手に雷落としたおかけで家の電化製品とか冷蔵庫の中全滅だぞ!」

御坂「あんたがムカつくから悪いのよ!」

上条「い……意味のわかんねえキレ方しやがって……」
    「だいたい、俺はテメエに指一本触れてねえだろうが!」

御坂「そうよ、1発も殴られてないもん」
    「てことはお互いさまで引き分けってことでしょ」

上条「はあ?……んじゃいいよ、お前の勝ちで」

御坂「ちょっとあんた!まじめにやりなさいってば!」

上条「じゃあ、真面目にやってもいいんかよ」

御坂「え?」

上条「朝はエセ魔術師、夕方はビリビリ超能力者ときたもんだ……」

御坂「魔術師……?(爆弾魔がいってた多重能力は魔術……みたいな別次元の現象?)」

「メッセージ、メッセージ、電波法に抵触する攻撃性電磁波を感知、システムの異常を確認しました」ピーピーピーピー

「「う……うわぁぁぁ!」」

上条「馬鹿野郎!あんなとこでビリビリすっから!」

御坂「うっさいわね!早く逃げなさいよ!」
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:27:15.18 ID:FnXwXzIo



姫神「来週の「とある魔術の禁書目録」は深夜2時55分からお送りします」



一方通行「全部で20人前になるようにお願いします」

一方通行「テキトーでいいです、場所は────です」

ガチャ

御坂妹「おっすし、おっすし、おっすっしー♪とミサカはアニメで定番のフレーズを口ずさみます」




チーン ガタン

ウインウインウインガタン ウインウインウインガタン

上条「ん?清掃ロボット?たく、人の部屋の前で何掃除してんだ?」

インデックス「……」
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:27:45.66 ID:FnXwXzIo
上条「あ……はは……何ていうか不幸だ」
    「おいインデックス、こんなとこで何やってんだよ」
    「こんなところで寝t……何だよ……これ……」

インデックス「……」

上条「しっかりしろ!インデックス!」
    「どうしたんだよ、いったいどこのどいつにやられたんだ?」

ステイル「僕達、魔術師だけど?」
       「んー、これはまた随分と派手にやっちゃって」

上条「なんで……」

ステイル「ここまで戻ってきた理由?さあね?」
       「忘れ物でもしたんじゃないかなぁ」

上条「!」

ステイル「昨日はフードがあったけれど、あれってどこで落したんだろうねぇ」
                  サーチ
上条「(フードに残った魔力を捜索してここに来た?)」

──インデックス「じゃあ、私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?」

上条「(こいつは赤の他人の俺を戦いに巻き込まないようにわざわざ危険を冒して戻ってきた?)」
    「…………ばっかやろうが!」
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:28:12.42 ID:FnXwXzIo
ステイル「ふーん、ふんふんふーん……」
       「やだなぁ、そんな目で見られても困るんだけどね(歩く教会が壊れていなけりゃ……)」
       「それを斬ったのは僕じゃないし、神裂だって何も血塗れにするつもりは無かったんじゃないかなぁ」
       「その修道服『歩く教会』は絶対防御なんだけど、何の因果で砕けたのか……」

上条「なんでだよ……」

ステイル「ん?」

上条「俺は魔術なんてメルヘン信じらんねぇし、てめえら魔術師みてえな生き物は理解できねぇ」
    「けど……お前たちにだって正義と悪ってもんがあるんだろ!?」

ステイル「……(僕だって人間だ……正義だって悪だって存在する……しかし僕は……インデックスのためには……)」

上条「こんな小さな女の子を寄ってたかって追いまわして……血塗れにして……
    これだけの現実を前に、まだ自分の正義を語ることができるのかよ!」

ステイル「(正義であってはならない!)言いたいことが済んだならどいてほしいなぁ」
       「それ、回収するから」

上条「回……収……?」

ステイル「そう、回収だよ、回収」
       「正確にはそれの持ってる103000冊の魔道書だけどね」
       「ああ、注意したまえ、君程度の人間だったら、1冊でも目を通せば廃人コースは確定だから」

上条「ふ……ふざけんなよ、そんなもん一体どこにあるって言うんだ」

ステイル「あるさ……それの頭の中に」
132 :今日は落ちるの早いんでペースあげます[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:30:44.83 ID:FnXwXzIo
上条「え?……」

ステイル「一度見たものを一瞬で覚えて一字一句を永遠に記憶し続ける能力を持っているんだ」
       「それの頭はね、世界各地に封印され持ち出すことのできない魔道書を
      その目で記憶し保管している魔道書図書館ってわけなのさ」
       「ま、それ自身は魔力を錬ることができないから無害なんだけど……
      その103000冊は少々危険なんだ」
       「だから、魔術が使える連中に連れ去られる前に……こうして保護しにやってきたってわけさ」

上条「保……護……?」

ステイル「そうだよ……そうさ、保護だよ、保護」
       「それにいくら常識と良心があったって、拷問と薬物には耐えられないだろうしねぇ」
       「そんな連中に女の子の体を預けるなんて考えたら、心が痛むだろ?」

上条「っ……テメエ!何様だ!」ぶうん

すかっ

ステイル「ステイル・マグヌス……と名乗りたいところだけど、ここはFortis931と言っておこうかな」
       「日本語では『強者』といったところか……ま、語源はどうだっていい」
       「魔法名だよ、聞きなれないかな?」
       「僕たち『魔術師』って生き物は魔術を使うときに名前を名乗ってはいけないそうだ、
      古い因習だから理解できないけど」
       「重要なのは魔法名を名乗りあげたことでね、僕たちの間では寧ろ『殺し名』かな」ポイ

ステイル「炎よ」ボウッ ゴオォォォォ

上条「!……これが……魔術!?」
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:31:12.11 ID:FnXwXzIo
ステイル「……(彼を焼き払う必要などないが、焼き払おうとしているようには見せなくては……)」ゴオオオオオ

上条「(魔術なんて得体のしれないもんに……通用するのか?)」
    「(この右手は異能の力なら一撃で打ち消せる)」
    「(だけど……俺はまだ能力以外の異能の力なんて知らない……)」

ステイル「巨人に苦痛の贈り物を!!」ゴオオオゥゥ

上条「うわっ!」

ステイル「……やりすぎたかなぁ(一応弱めに撃った、致命傷にはならないだろう)」
       「残念だったね、ま、そんな程度じゃ何回やっても勝てないってことだよ」

上条「誰が!」

ステイル「!」クルッ

上条「誰が何回やっても、勝てねえって?」

ステイル「ばかな……(いくらなんでも立って話すなど……火傷すらしていない!?)」

上条「ったく……そうだよ、何をビビってやがんだ……あの修道服をぶち壊したのだってこの右手だったじゃねえか」

ステイル「くっ(僕の火で焼けないものなどあってたまるか!)……こんのォ!」ゴウウゥゥ

キュイーン   パリーン

ステイル「な!(……魔術を中和しているのか…………!)」
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:31:40.00 ID:FnXwXzIo
ステイル「そうか……やっとわかったよ(魔術を中和する右手……)」
       「歩く教会が誰に破壊されたのか(こいつが……歩く教会を!)」
       「(こいつのせいで神裂が……インデックスを!!)」

ステイル「(絶対に許さん!)……世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎
      それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり
      それは穏やかな幸福を満たすと同時に、冷たき闇を滅する凍える不幸
      その名は炎、その役は剣!
      顕現せよ、わが身を食らいて力と成せ!!」

イノケンティウス「ンガオオオォォォ」

ステイル「魔女狩りの王、イノケンティウス
      その意味は……『必ず殺す』(上条当麻……必ず殺す!)」

イノケンティウス「ガアアアアアアォォォォ」

上条「じゃまだ!」キュイーン

イノケンティウス「ンガオオォォォォ……」

イノケンティウス「……ンガアアアアアアアアア」

上条「!……」
              ↓でかい十字架装備
イノケンティウス「……」キーン    ブンッ

上条「わ!ぐっ……」キュイーン

上条「……な!……なんで……右手が通用しない!?」
    「(この炎、消滅した直後に復活してるんだ!)くっ……」
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:32:25.66 ID:FnXwXzIo
インデックス「ルーン:神秘、秘密を指し示す24の文字にして、ゲルマン民族より2世紀ごろから使われる魔術言語で
        古来英語のルーツとされます」
         「イノケンティウスを攻撃しても効果はありません
        壁、床、天井、あたりに刻まれたルーンの刻印を消さない限り何度でも蘇ります」

ステイル「チッ(インデックス……そんな体で魔道書の参照を……)」

上条「!?インデックスだよな……」
                                  ネセサリウス
インデックス「はい、私はイギリス聖教内第零聖堂区『必要悪の教会』所属の魔道書図書館です」
         「正式名称はIndex-Librorum-Prohibitorumですが、呼び名は略称のインデックスで結構です」
         「現在、自動書記『ヨハネのペン』を」

ステイル「(もう……しゃべらなくていい……)ふっ!」ゲシ

上条「あ!」

ステイル「(できればもっと優しく止めたかったがね……)君にはできないよ」
       「この建物に刻んだルーンを完全に消滅させるなんて……君には絶対に無理だ」

上条「くっ……」

ステイル「灰は灰に、塵は塵に!吸血殺しの紅十字!!」ゴオオォォ

上条「(やっば!!)」

ボーン

木山「あの建物、火を噴いたと思ったら爆発した?」

木山「……発火能力いいなぁ」

木山「発火能力でも練習しよう」
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:33:11.57 ID:FnXwXzIo



一方通行「寿司きたぞォ」

御坂妹「「「「「「おっすし、おっすし、おっすっし〜♪」」」」」とミサカは女声3部合唱で喜びを表現します」

一方通行「近所迷惑だからやめろ」

御坂妹「さあさあ、あなたも一緒に混成4部合唱でとミサカはお誘いします」

御坂妹「だめ……ですか?とミサカは上涙目で訴えかけます」

一方通行「くだらねェこと訴えかけンな」



上条「ハア……ハア……死ぬ……ホントに死ぬ……」
    「ハア……ホントに死ぬかと思った……」

上条「……!何だ?これは……」ビリ

上条「これがルーンの刻印……」

イノケンティウス「ンガオオオオオオ」

上条「うわっ!しまった!!」ダッ タタタタ

イノケンティウス「ガアアアアア」

上条「ぐっ……くそっ」ダッ

イノケンティウス「ンガァァァァァァ」

上条「ハ……ハア……ハア……」タタタタ
    「う……うわぁぁぁぁぁぁ」ポーン
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:33:46.88 ID:FnXwXzIo
ドカッドドッ ドカンチャリーン (寮の階段から外に落ちました

上条「うう…………あ!」

イノケンティウス「ンガオォォォォ」

上条「…………どうして追ってこない?」
    「(そうか、ルーンが張り付けてあるのはこの寮だけなのか)」

上条「どこかに……通報……」ゴソゴソ

──上条「お……おい……まてよウワッ」バキッ…バキッ…バキッ………

上条「くっ……」ポイッ
    「公衆電話……」

上条「(……ここから逃げるためじゃない、逃げるためじゃ……)」

──「あたしと一緒に地獄の底まで付いてきてくれる?」

上条「っ……(出会ったばっかの赤の他人と一緒に地獄に落ちようなんて……考えられっかよ!)」



木山「ううむ、どうも持続できない……」

木山「あの建物の火はずっと動いているな……どうやっているんだ……」

木山「心なしか動いているというか生きているような気が……」

木山「……火を曲げる練習をするか」
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:34:12.42 ID:FnXwXzIo



インデックス「……」

ステイル「……(歩く教会を過信せずに軽く試していればこんなことには……)」

インデックス「……」

ステイル「(すまない……)」

ジリリリリリリリリリ   ザ──

ステイル「ん?(スプリンクラー……)まさか、イノケンティウスの炎を消すために?」
       「そんなつまらない理由でずぶぬれにされたのか……」(主にインデックスを)

チーン

ステイル「くっ!」

上条「……」

ステイル「イノケンティウスはどうしたんだ?」

上条「ったく……まいったぜ、あんたすげえよ」
    「正直ナイフかなんかでルーンが刻まれてたら勝ち目0だったよ」

ステイル「まさかっ……イノケンティウスは3000度の炎の塊」
       「こんな程度で鎮火するものか!」
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:34:45.71 ID:FnXwXzIo
上条「ばーか、炎じゃねえよ」

    「てめえは人ん家に何ベタベタ貼っ付けてやがった?」

ステイル「!」


木山「ん、建物の火が消えた……火災警報機が作動したか」

木山「さて、どうやったら思い通りに曲がるか……」ゴウウッ

木山「しまった、あの建物の方に飛んでしまった」

木山「おお、階段を伝ってどんどん上のフロアに……火は飛ばせば持続できるな……」


ゴオオオオオオ

ステイル「ふっ……はははははっ」
       「すごいよ!だけど君には経験が足りないかなぁ
      コピー用紙ってのはトイレットペーパーじゃないんだよ?
      たかが水にぬれた程度で完全に溶けてしまうほど弱くはないのさ」

ステイル「殺せ」

イノケンティウス「ンガアアアアアア」キュイーン

イノケンティウス「アアア…………」

上条「……」

ステイル「ば……ばかなっ、僕のルーンはまだ死んでないのに!」

上条「インクは……コピー用紙は破れなくても、水にぬれりゃインクは落ちちまうんじゃねぇか?」

ステイル「イノケンティウス……イノケンティウス!」

上条「さて……と……」

ステイル「はっ!灰は灰に、塵は塵に……」
       「吸血ご……殺しの紅十字……」

上条「(ちくしょう、そうだよな、地獄の底まで付いて行きたくなけりゃ、)」

上条「(地獄の底から……)」

上条「(引きずり上げてやるしかねぇよな!!)」ドゴッ

ステイル「ぬわっ」ドサッ
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:35:14.15 ID:FnXwXzIo
ウー ウー ピーポーピーポー

木山「む……消防が来たか……」

木山「場所を変えるとしよう」



御坂「(あいつの家はこの辺かな……)」

「お姉様〜!!」

御坂「ん?」キョロキョロ

白井「まあお姉様、まあまあお姉様〜〜」
    「補習なんて似合わない真似していると思ったら夜遊びの為の口実だったんですのね」

御坂「ねえ黒子?」

白井「ん?」

御坂「どこをどう見たら、この私が夜遊びしているように見えるわけ?」

白井「決まっています、こんな場所を通って学校から寮に戻るのはどう考えても遠回りですもの」

御坂「ちょ……ちょっと用事があったのよ」
    「それよりあんたこそ……あ」

白井「そうですわお姉様、私、風紀委員のお仕事で参りましたの」
    「あの出火の原因、どうやら能力者の仕業らしいですわよ」

御坂「ふ〜ん」
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:35:40.28 ID:FnXwXzIo
白井「そういえば……」

御坂「どうしたの?」

白井「今日、都市伝説の話をして思い出したのですが……」
    「お姉様は『能力を打ち消す能力を持つ殿方』をご存じですわね?」

御坂「え?あ、ああ、佐天さんが前に言ってた都市伝説ね」

白井「そうではありませんの、お姉様はその殿方と面識があるんではありませんの?」

御坂「なっ……なんでそうなるのよ、そんなわけな、ないじゃない」

白井「お姉様は誤魔化すのが下手ですの、本当にいるんですのね」

御坂「……そうよ、アイツは私の最大出力も打ち消したわよ」

白井「あいつ……って類人猿のことですの?」

御坂「な、なんであ、アイツが出てくんのよ!」

白井「本当に誤魔化すのが下手ですの」
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:36:09.32 ID:FnXwXzIo



御坂妹「そのいくらはミサカのですとミサカは他のミサカの箸から奪い取ります」ヒョイ パク

御坂妹「そ、それはあんまりですとミサカはいくらの必要性を主張します」

一方通行「いちいち騒ぐンじゃねェ、ほら」

御坂妹「……いいのですかとミサカは一方通行の箸を見つめます」

一方通行「早く取れ」

御坂妹「……//」アーン

一方通行「なっ…………」
        「……ほらよ」

御坂妹「……なかなかおいしいですとミサカは恥ずかしさを隠しつつ評価します//」

御坂妹「9727号は最近よく顔を赤らめますねとミサカは指摘します」

御坂妹「そっそんなことありません//とミサカは否定します」

一方通行「そこうるせェ、早く食え」

御坂妹「(9727号……変わった趣味してますね……)」



143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:36:35.44 ID:FnXwXzIo
上条「(これで発信機みてぇな機能は消えちまったはずだけど)」
    「(ともかく、早くこいつを病院につれていかなきゃ)」

上条「だけどこいつ、ここのID持ってなさそうだしな……」
    「うっかり入院なんかしたらあっというまに情報が漏れる」
    「けどこのまま放っておくわけにもいかねぇしな」

インデックス「とうま?」
         「どうかした?顔色悪いけど」

上条「人の心配してる場合か!早くその怪我なんとかしねぇと!」

インデックス「大丈夫だよ……とにかく血を止めることができれば……」フラッ

上条「お、おい!」ガシッ
    「お前の持ってる103000冊の中に傷を治すような魔術はねぇのかよ」

インデックス「ある……けど……」

上条「それって……」

インデックス「君には……無理」
         「たとえ私が術式を教えて、君が完全にそれを真似したところで君の力がきっと邪魔をする……」

上条「くっそ……またかよ……またこの右手が悪いのかよ!」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:37:01.45 ID:FnXwXzIo
インデックス「君の右手じゃなくて、能力っていうのがもう駄目なの」
         「魔術っていうのは君たちみたいに才能のある人間が使うためのものじゃないんだよ
        才能のない人間がそれでも才能のある人間と同じことがしたいからって生み出されたのが魔術」

上条「なら、能力開発のカリキュラムを受けているこの街の学生には」

インデックス「うん、魔術は使えない」

上条「ちっくしょう……そんなのってあるかよ……何なんだよ……なんでこんなっ」
    「ここは学生の街なんだぞ……なのに学生には」

上条「……学生には?」
    「おい、魔術ってのは才能のない人間ならだれでも使えるんだったな」

インデックス「?」



御坂妹「さて、風呂はどうしましょうかとミサカは現実を見ます」

御坂妹「昨日は一人ずつ入ってかなり時間がかかったので、今日は2人ずつ入るべきですとミサカは提案します」

御坂妹「なるほど、それなら10回で済みますねとミサカは賛成票を18個つっこみます」

一方通行「ちょっとまて、俺入れて20人だぞわかってンのかァ?」

御坂妹「「「「「そーですね」」」」とミサカは笑う許可を出します」

一方通行「そォですねじゃねェ!俺はどうすンだよ、お前らの一人と一緒に入れってか?」

御坂妹「「「「「そーですね」」」」とミサカは声を合わせます」

一方通行「ふざけンな、俺は後で入っからだれか一人で入れ」

御坂妹「ミサカと一緒に入浴してくれるかな?」

一方通行「いいともォ〜」
              ミサカ  ミサカ          ミサカ  ミサカ
御坂妹「ではまずはわたしと9738号が入りましょうとわたしは9738号の手を引きます」

一方通行「しまったァァァァァァァァ」orz



145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:38:06.55 ID:FnXwXzIo
木山「このあたりでいいか……」

カン カン

木山「おっと……」サッ

上条「……」ダッ

──「あなたがこの部屋にいれば、それだけで回復魔術は打ち消されてしまいます」

上条「……」タタタタタタ

木山「……行ったか」



146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:38:34.87 ID:FnXwXzIo
御坂妹「まあまあ、とりあえずミサカが買ってきたゆーえぬおーというカードゲームをしましょうとミサカは一方通行を窘めます」

御坂妹「ゆーえぬおーですかとミサカは頭の上に?」

御坂妹「それはローマ字でウノと読むのではないでしょうかとミサカは指摘します」

一方通行「ゆーえぬおーじゃ何のことか全然わかンねェ」

御坂妹「一方通行はウノをご存じなんですかとミサカは質問します」

一方通行「一応な」

御坂妹「ミサカもルールを読んで大体把握しましたとミサカはゲーム開始を待ちわびます」

御坂妹「知識共有でミサカもルールを把握しましたとミサカはゲームを始めるべく山札をきります」


御坂妹「ここは無難に数字で行きましょうとミサカはカードを出します」

一方通行「俺はリバース」

御坂妹「いっぽうつうこうのくせに方向転換とはけしからんとミサカは順番がこなくて寂しがります」

一方通行「反射は俺の得意技だろォが」

御坂妹「むむ……ミサカはとりあえず再び数字を出します」

御坂妹「


姫神「UNOの描写は面倒くさい上に物語となんの関係を持たないので一部省略させて頂きます」
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:39:12.24 ID:FnXwXzIo



インデックス「……」

小萌「……」

インデックス「マナの補充にともない生命の危機の回避を確認、ヨハネのペンを休眠します」

インデックス「ふぅ……」フラ

小萌「あ!大丈夫です?」

インデックス「治すには自分の体力がいるだけ……怪我そのものは塞がってるから平気」
         「よかった、背負わせることがなくて」

小萌「背負わせる……こと?」

インデックス「ここで私が死んだら、あの人に背負わせちゃうかもしれないからね」

小萌「あなた、自分のことよりも上条ちゃんのことを……」

インデックス「え?……わからない、なんだかよくわからないけど……でも…………」

小萌「ん?」

小萌「寝ちゃいましたね」



148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:40:05.72 ID:FnXwXzIo
御坂妹「では次は9727号と一方通行がどうぞとミサカはうちわで扇ぎます、暑い暑い」

一方通行「はァ?俺は後で入るっつってンだろ!」

御坂妹「ミサカとじゃ……いや……ですか?」ウルウル

一方通行「くっ…………今日だけだぞ……」

御坂妹「ありがとうございますとミサカは一方通行に飛びつき アウ」キューン

一方通行「おっと、反射が勝手に」ニヤニヤ

御坂妹「うぅ……」


一方通行「……」スルスル

御坂妹「(何の躊躇もなく脱いでいる!)」
      「(よく考えたら大変なことになってしまったのでは///)」カァ


「は〜い、ここからは心の汚いものには見えないのですよー」
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「ここからは誰でも見れるのですよー」
149 :翌朝[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:41:01.54 ID:FnXwXzIo



御坂妹「zzzzウグッ」

一方通行「ン、踏んだか」
        「清々しい朝だなァ……こいつらがいなけりゃ」

御坂妹「zzzzzzzzz」

御坂妹「zzzzzzzzz」

御坂妹「zzzzzzzzz」

一方通行「しかしこいつら、起きねェなァ」

御坂妹「……おはようございますとミサカは妙に痛むお腹をさすります」

一方通行「やっと起きたか」

御坂妹「他のミサカはまだ眠っているようですねとミサカはミサカを観察します」

一方通行「そォだな」



150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:41:28.18 ID:FnXwXzIo
上条「ていうか、何でビール好きで愛煙家の大人の小萌先生のパジャマがお前にぴったり合っちまうんだ?」
    「ったく、年齢差いくつなんだか……」

インデックス「むう、見くびらないでほしい」

小萌「うんうん」

インデックス「私もさすがにこのパジャマはちょっと胸が苦しいかも」

小萌「なっその発言はなめてるのです!」

インデックス「え〜、でも〜」

小萌「でも何なんですか?」

インデックス「別に〜」

小萌「むぃ〜、あたしは大人なんですぅ」

インデックス「え〜」

小萌「ところで上条ちゃん、結局この子は上条ちゃんの何様なんです?」

上条「…………妹」

小萌「むい〜、嘘にもほどがあるです!銀髪〜〜〜〜」

上条「スミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセン」

小萌「上条ちゃん!」
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:41:56.26 ID:FnXwXzIo
上条「先生、一つだけ聞いてもいいですか」

小萌「です」

上条「事情を聴きたいのは……このことを学園都市の理事会なんかに伝えるためですか?」

小萌「です、上条ちゃんたちがいったいどんな問題に巻き込まれているか分からないですけど
    それが学園都市の中で起きた以上、解決するのは教師の役目、大人の義務です」

小萌「上条ちゃん達が危ない橋を渡っていると知って黙っている程先生は子供ではないのです」

上条「先生が赤の他人だったら遠慮なく巻き込んでるけど、先生には借りがあるんで巻き込みたくないんです」

小萌「む〜、何気にかっこいいセリフをはいて誤魔化そうなんて先生は許さないですよ」ガラ

上条「あれ、どこへ?」

小萌「執行猶予です」
    「先生、スーパー行ってご飯のお買い物してくるです」
    「上条ちゃんはそれまでに何をどう話すべきか、きっちりかっちり整理しておくですよ」
    「それと……先生、お買い物に夢中になってると忘れるかもしれません
    帰ってきたらズルしないで、上条ちゃんから話してくれなくっちゃ駄目なんですからね」ガチャ バタン



152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:42:28.29 ID:FnXwXzIo
御坂妹「なかなか起きませんねとミサカはミサカを眺めます」

一方通行「いくらなンでも長すぎだろォが」

御坂妹「幻想御手の副作用……ですかねとミサカは」ブー ブー
      「もしもしとミサカは相変わらず定番の

研究員「やっとつながったぁ」

御坂妹「何のことでしょうとミサカは質問します」

研究員「うちにいる調整中の個体が何体も意識不明になってね、もしやと思って妹達に電話したんだけどあなた以外繋がらなくて……」

御坂妹「実はこちらも18体が目を覚ましませんとミサカは衝撃の事実を伝えます」

研究員「わかった、すぐに迎えに行くわ」
      「場所は?」

御坂妹「一方通行の自宅ですとミサカは告白します」

研究員「え……一方通行の家に泊まってたの?」

御坂妹「はいとミサカは答えます」

研究員「まあいいわ、あなたも研究所に連れて行くから用意しておいて」

御坂妹「了解ですとミサカは敬礼します」ビシッ

研究員「見えないわよ……」ピッ  ピー ピー

御坂妹「というわけですとミサカは一方通行のほうを向きます」

一方通行「いや、妹達18人が起きねェことと俺ン家に泊ってることを伝えたことしかわかンねェ」

御坂妹「使えないですねとミサカは見下します」

一方通行「うるせェ!聞かせてェンだったらスピーカーホンにしやがれ」

御坂妹「どおどおとミサカは一方通行をなだめます」
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:42:55.93 ID:FnXwXzIo
一方通行「へェ、てことァ妹達全員を回収してンのか?」

御坂妹「おそらくそうでしょうとミサカは予測します」ブー ブー
      「もしもしとミサカは

研究員「着いたわよ、急いで降りてきて」

御坂妹「了解ですとミサ……」プー プー

一方通行「(マナーモード……まあ携帯が20台ある部屋で着信音鳴らされても迷惑だがな)」

御坂妹「着いたようですよとミサカは一方通行をせかします」

一方通行「へィへィ」



白井「どうですの?」

初春「ん〜、暗号や仲間内の言葉が多くてよくわからないんですけど……
    幻想御手の取引場所と思われる地点はいくつか判明しました」

白井「さっすが初春ですわ」

初春「推測地点のリストです」

白井「こ……こんなにたくさんあるんですの?」

白井「……」

初春「白井さん……」

白井「この中に必ずあるんでしょう?だったら一つ一つ潰していくだけですの」ヒュワン



154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:43:27.42 ID:FnXwXzIo
佐天「どっかに幻想御手落ちてないかななぁ〜」

「幻想御手、譲ってくれるんじゃなかったのか!」

佐天「え?」

村人J「さっき値上がりしてさぁ」

(^ω^;)「ひいっ」

村人J「こいつが欲しけりゃもう10万持ってきてよ」

(^ω^;)「だ……だったら金を返してくれ!」

村人J「へっ」ドゴォ

(^ω^;)「うぐっ あっ あがっ」

(^ω^;)「や……やめてくれぇ」

村人J「グダグダ言わずに金持ってこいよおら」

村人I「お前らのレベルがどれくらい上がったか、そいつで試してみるか」

佐天「……」サッ

佐天「(とりあえず風紀委員か警備員に……)」ピッ

佐天「やめなさいよ!」
    「その人、怪我してるし……」
    「すぐに警備員が来るんだから……」

村人I「へっ」ドガッ

佐天「ひゃっ」
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:43:54.52 ID:FnXwXzIo
ヒュワン

白井「風紀委員ですの、暴行障害の現行犯で拘束します」

村人J「これがテメエの言ってた警備員か?」

村人K「ちっちぇえwwwどう見ても風紀委員ww」

村人K「ガキが1匹増えただけじゃねぇか」

白井「お気をつけあそばせ、ただでさえ無駄足が続いた揚句、ようやくたどり着いた取引現場で
    友達が暴行されていたのですから」

村人K「何言ってんだぁ!」

白井「……」ヒュワン

村人K「ぬわっ」ドスン

白井「今日の黒子は危ないですのよ」
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:44:20.25 ID:FnXwXzIo



ブロロロロロ

一方通行「なんでバスなんだよ」

研究員「だって数10人の妹達を一般車両で運んでたら時間かかるでしょ」

一方通行「だからって研究所の専用車両とかあンだろォが」
        「なンでその辺走ってるバス持ってくンだよ」

研究員「一般のバスに見せかけているだけでこれは暦とした研究所所有のバスよ」

御坂妹「ところで、まだミサカ達しか乗っていませんが、他にも乗せるのでしょうかとミサカは空席を見つめます」

研究員「あと12人乗るわ」

一方通行「まだ起きてる妹達はどれくらいいンだァ?」

研究員「確認できたのはそこの9727号だけよ」

一方通行「研究所にいたやつらは……」

研究員「ええ、全員寝てるわ」

御坂妹「起きているのはミサカだけですかとミサカは疎外感を覚えます」



御坂「あの時に見たのは確かに私だった……」

御坂「佐天さんが言ってた軍用クローン……」

御坂「……調べてみるべきよね……」



157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:44:54.93 ID:FnXwXzIo
一方通行「こりゃすげェな」

研究員「10000人以上の妹達を寝かせる場所を確保するのは大変だったわ」

御坂妹「ベッドの用意が大変そうですねとミサカは10000のベッドを眺めてつぶやきます」

研究員「ここで本題なんだけど、今10277人の妹達がここで寝ているわ」

研究員「あなたがいつこうなるかもわからないから、あなたもここにいるべきだと思うけど」

御坂妹「……」

研究員「どうする?」

御坂妹「私は……一方通行の家にいたいです///」

一方通行「はァ?」

研究員「(一方通行の家にいたのはそういうわけね……)」
      「わかったわ」

一方通行「はァ?」

研究員「もし倒れたらすぐに電話してあげてね」

一方通行「ちょっとまて、なんで俺がこいつの面倒みるンだァ?」

御坂妹「いや……ですか……そうですよね、ミサカと一緒に住むなんていy」

一方通行「わァったよクソがァ」

研究員「(あの一方通行が……あまい……)」



158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:45:22.71 ID:FnXwXzIo
白井「さあ、幻想御手をいただきますの」グイ

村人I「#&%$/@%&$%#」

白井「もう二・三回、ビルと一緒につぶれてみます?」

村人I「ひっ……ひぃぃ……」ガサゴソ

白井「ただの音楽プレイヤーではありませんの」
    「ふざけないでくださいな」

村人I「幻想御手は……曲なんだよ……」

白井「な……なんですって?」

警備員「ご苦労さま、ここからは我々が引き継ぎます」

佐天「(よかった……白井さん、無事だった……)」

白井「佐天さん、ありがとうございました」

佐天「え?」

白井「あなたの通報のおかけで幻想御手を入手できましたの」

佐天「いやぁ、そんな……ははっ」

白井「私は支部へ戻って初春と合流しますが……」

佐天「あ、じゃあ私もいいですか?」

白井「そう言うと思ってましたわ」
    「しっかりつかまってくださいな」ヒュワン



御坂「片っぱしから研究所を探るしかないけど……」

御坂「あちこちの研究所に潜入するのはリスクが大きい……」

御坂「けど外部から研究所のコンピュータに接続するのは難しいわね」

御坂「……頼れるのは初春だけね」



159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:45:56.11 ID:FnXwXzIo
ピピピピピ ピーン
ダウンロード 100%

初春「完了っと」
    「でもこれを聴くだけでレベルアップなんて、本当にそんなことあるんですかね」

白井「善意の情報提供者はそう言っていましたわ」

佐天「善意の……」

初春「正直眉唾っていうか……」

佐天「でも都市伝説の中にもあったよ、幻想御手は楽曲だって」

プルルルルル

白井「失礼しますの」ピッ
    「はい」
    「はい、わかりました」ピッ
    「また学生が暴れているらしいですの」
    「初春は木山先生に連絡を」

初春「わかりました」

佐天「私はまだここにいるとしますか」

初春「えっと……木山先生……」ピッ
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 20:46:06.11 ID:AfsN.Y6o
wktk
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:46:26.78 ID:FnXwXzIo
木山「(もう幻想御手にたどり着いたか……)」
    「(これ以上学生を確保するのは難しいか)」プルルルル

ピッ
木山「AIM解析研究所の木山だ」


初春「もしもし、風紀委員の初春です」

木山「ああ、あのときのお花の子か」

初春「手に入った幻想御手の解析をお願いしたいのですが」

木山「ああ、現物は届いているよ」

初春「音楽ソフトで能力を上げるなんてこと、可能なんでしょうか」

木山「んー、難しいね(まだ仕組みには届いていない)」
    テスタメント
木山「学習装置ならいざ知らず(ヒントになる発言は抑えるべきだが脳生理学者としては……)」

初春「てすためんと?そういう装置があるんですか?」
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:46:52.93 ID:FnXwXzIo
木山「ああ、それを使って五感を刺激することで脳に影響を与えるものだ」

初春「はあ」

木山「能力は脳の働きと関係していることはわかるな?」

初春「はい」

木山「音楽ソフトでは聴覚の刺激のみだ」

初春「はい」

木山「だから脳に、すなわち能力に影響を及ぼすのは難しい」

初春「そうですか……色々とありがとうございました」

木山「まあ一応調べてみるとしよう」ピッ

初春「(……やっぱり音楽ソフトなんて見当違いなんでしょうか……)」

佐天「……なんか一般人がいちゃいけない感じだから帰るね」

初春「そうですか」

佐天「いや、なんか情報的に……じゃあね」

初春「はい、また」
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:47:18.70 ID:FnXwXzIo


プルルルルル
初春「もしもし?」

御坂「あ、初春さん?」

初春「どうしたんですか?」

御坂「実は調べてもらいたいことがあるの」

初春「幻想御手に関することですか?」

御坂「関係あるかもしれないしないかもしれない……」

初春「まあ御坂さんの頼みなら、何の情報についてでも調べますよ」

御坂「ありがとう、どこで何を調べるかだけど……」
    「学園都市にある研究所にハッキングしてほしいの」

初春「研究所ですか!?いったい何を?」

御坂「『御坂美琴』『超電磁砲』『軍用クローン』『多重能力』を含む資料か何かよ」

初春「それって……佐天さんが言ってた都市伝説ですか?最後のは違いますけど……」

御坂「まあそんなところよ、でも私見たの……」
    「もう一人の……いや、もう三人の私を」

初春「……やってみます!」

御坂「ありがとう、初春さん」

初春「いえいえ、お安いご用です」フンス

御坂「じゃあね」

初春「はい」ピッ



164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:48:04.20 ID:FnXwXzIo
御坂妹「朝食がまだですねとミサカは腹の音で歌います」グーッ グッグッグッグーッ

一方通行「もう昼だし昼飯と一緒でいいだろ」

御坂妹「ミサカはそこで食べたいですとミサカはファミレスを指さします」

一方通行「……まあオマエ一人ならいいだろ」

御坂妹「ではいきましょうとミサカは腕を引っ張ります」グイグイ


店員「いらっしゃいませ、2名様でしょうか」

一方通行「あァ」

店員「おタバコはお吸いになられますか?」

一方通行「いや」

店員「ではあちらの空いてるお席へどうぞ」


一方通行「ほら、メニュー見てさっさと食うもン決めろ」

御坂妹「これはこれは、多くて迷いますねとミサカは目を右往左往」

一方通行「待ってやるから決まったら言え」

御坂妹「ありがとうございますとミサカは目を縦横無尽」
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:48:30.45 ID:FnXwXzIo

御坂妹「決まりましたとミサカはお知らせします」

一方通行「あいよ」ピッ


店員「ご注文がお決まりでしょうか」

一方通行「俺は洋風パスタ」

御坂妹「ミサカはこのハンバーグ定食でとミサカはメニューを指さします」
      「和風ソースでお願いしますとミサカは補足します」

店員「かしこまりました、ドリンクバーはいかがいたしましょう」

一方通行「ああ、2人分」

店員「かしこまりました、少々お待ちください」

      ドリンクバー
御坂妹「飲料酒屋とはなんですかとミサカは質問します」

一方通行「ああ、あの機械から自由に飲み物を取ってくるってシステムだ」

御坂妹「なるほど、では取ってきますとミサカは意気揚々」
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:49:14.40 ID:FnXwXzIo
御坂妹「飲み物が出てきませんでしたとミサカは意気消沈」

一方通行「ボタンを押しやがれ」


御坂妹「ジュースと一緒に水が出てきましたとミサカは五里霧中」

一方通行「濃縮還元だろォが、あと五里霧中の使い方間違ってンだろ」


御坂妹「水をよけて注いだらドロドロになりましたとミサカは馬耳東風」

一方通行「濃縮還元だって言ってンだろうが!つか話聞いてねェ自覚あンじゃねェか!」


店員「おまたせしました、こちら『洋風パスタ』になります」

一方通行「はいどうもォ」

店員「こちら『ハンバーグ定食』になります」

御坂妹「ありがとうございますとミサカは八方美人」

一方通行「(さっきの馬耳東風と言い……わざとか?)」

店員「ご注文の品は全て揃いましたでしょうか」

一方通行「あァ」

店員「では、ごゆっくりどうぞ」
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:49:54.47 ID:FnXwXzIo

御坂妹「あれ……うまく食べれませんとミサカは試行錯誤」

一方通行「フォークで切ンな、ナイフを刺すな」
        「いつの新ジャンルですかァ!?」

御坂妹「『ブーンが司法試験を目指すようです』とミサカは出典を明記します」

一方通行「意味わかンねェやつはそっちも読みやがれ」

御坂妹「勝手に題名出してすみませんとミサカは見知らぬ作者に頭を下げます」


一方通行「なンでそンなアホになっちまったンだァ?」

御坂妹「さっきからMNWの接続状態が悪くて情報を引き出せないのですとミサカは五里霧中」

一方通行「なるほどなァ、オマエ自身はナイフとフォークを使ったことがねェのか」

御坂妹「はいとミサカは答えます」
      「更に言うとドリンクバーとやらも初めて利用しましたとミサカは補足します」

一方通行「MNWの接続が不安定なンてこともあンだな」

御坂妹「あくまで予測ですがとミサカは仮説を話し始めます」

一方通行「心当たりでもあンのかァ?」
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:50:20.48 ID:FnXwXzIo
ミサカ達は何を媒介としてネットワークを構築しているか解りますか?

そう、能力によって無意識的に発している電磁波です

能力によって電磁波ができるわけですから、当然無意識下で演算がなされています

しかし、今のミサカ達は幻想御手によって脳の大部分を別の演算に使われています

おそらく、寝ているミサカは全員、電磁波の放出が止まっているでしょう

よってMNWが切れてしまっていると考えられるのです

また、ミサカは起きてはいますがやはり脳の一部を使われてしまっているので

記憶力判断力その他が低下していると思われます

一方通行「なるほどなァ、確かに判断力は落ちてやがる」
        「普通はナイフは切れる、フォークで刺すなンて見りゃわかるからなァ」

御坂妹「しかしここで疑問が浮かびますとミサカは腹案を出します」

一方通行「言ってみろ」
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:51:29.79 ID:FnXwXzIo
御坂妹「この幻想御手は名前の通り、レベルを上げるものとして広まっていますとミサカは状況を整理します」

一方通行「そォだな……なのに何で演算能力が落ちてバカになってンだァ?」

御坂妹「そこですとミサカは人差し指を突き出して「真実はいつも一つ!」」

一方通行「真実がわかったのか?」

御坂妹「いえ、某薬物の実験体になった某青年の真似をしただけですとミサカは親近感むき出しです」

一方通行「絶対能力進化計画で実験体になったのは俺だがな」
                   プレイバック
御坂妹「話を戻しますとミサカは後背位」
      「つまり、幻想御手の目的はレベルアップではなく、他のあると言うことですとミサカは新説を浮上させます」

一方通行「他に……かァ」

御坂妹「ある目的のために複数人の脳をつなぐ装置を作ったが、結果的に使用者がレベルアップするという効果が生まれた
     と考えるのが妥当だと考えますとミサカは腹案を披露します」

一方通行「どっかのアジョットが党首討論で言ってたからってやたら『腹案』を使うンじゃねェ」

御坂妹「アジョットの意味が解らない方は『ポッポ アジョット』で調べてくださいとミサカはうながします」
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:52:04.75 ID:FnXwXzIo
一方通行「まァ、バカになったテメエの案じゃ信用できねェな(矛盾はなかったが……)」

御坂妹「なんかひどいですとミサカは涙目になります」グスン

一方通行「こっちも話がある」

御坂妹「なんでしょうかとミサカは臨聴体制」

一方通行「この前、昏睡状態になることを受け止めるって言ってたなァ」

御坂妹「はい、そう決意したのですとミサカは宣言します」

一方通行「テメエは今多重能力なんだろ?」
        「幻想御手のネットワークが元になってるんだったら俺の能力だって使えるはずだ」
        「なのに何でベクトル操作で助かろうとしねェンだ」

御坂妹「これはミサカ自身の問題なので答えられませんとミサカは突き返します」

一方通行「ふざけンな!」
        「今すぐ宣言を撤回しろ!さもねェとテメエの首を吹っ飛ばすぞ!」

御坂妹「……なぜですかとミサカは問いかけます」

一方通行「……テメエに眠ってほしくねェからに決まってンだろ」

御坂妹「ア……一方通行?今何と?」

一方通行「もう二度と言わねェ!」

御坂妹「……ありがとうございますとミサカは感謝します」

一方通行「なンで俺が感謝されンだ?」

御坂妹「ミサカがこれまで人に思われるのは初めてですとミサカは嬉しさを隠せません」

一方通行「うるせェ!さっきのは忘れろ!」

御坂妹「……」クスッ
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:52:30.24 ID:FnXwXzIo



初春「超能力者を元にした軍用クローンの製造なんて関わってたらセキュリティも相当厳しいはず……」
                    ハッキング
初春「(とりあえず今まで暇なときに侵入してきた中でセキュリティが強固だったとこから順番に探しましょうか)」



店員「ありがとうございました〜」

一方通行「さて、どこいくかァ」

御坂妹「あ…一方通行……」スタスタ……ピタ

一方通行「なンだァ?」スタスタ

御坂妹「その……手を……手をつないでもいいでしょうか///」

一方通行「はァ?」スタスタ

御坂妹「あ……いえ、何でも……ないです……とミサカは急いで追いかけます」タタタタ

一方通行「つなぎたきゃつなげ、右手だけ反射切った」

御坂妹「あ……ありがとうございま」キューン ドンッ
      「はぅっ」

一方通行「そっちは左手だバカヤロウ」
172 : ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/06(木) 20:53:21.49 ID:FnXwXzIo

4000行到達〜

今日はもう失礼します
明日も同じ時間に来ます
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 20:57:14.09 ID:ZSDLesg0
乙!
すげー楽しい。
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 21:02:07.93 ID:WfeKUhco
超乙です
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 21:10:48.67 ID:f7fljJIo
こいつは面白い!
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 21:31:02.07 ID:..J8bkDO
おつおつ
ツンバカとか懐かしいな
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 21:42:13.34 ID:J9g5mfko
  ノノノノ      グッジョブ!!
 ( ゚∋゚)      n
 ̄ \/ \    ( ミ)
フ     /ヽ ヽ_//
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/06(木) 22:15:34.15 ID:J9dPc.SO
遅れたけど乙だ!
妹達が可愛いすぎて生きるのが辛い
一方さんが可愛いすぎて生きたい
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 00:34:11.06 ID:oVNnFcDO
乙!
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 02:22:52.53 ID:A/Dps6AO
>     プレイバック
御坂妹「話を戻しますとミサカは後背位」

いや、それならバックプレイだろ。こら聞け御坂妹逃げんな変態反省しろクズ
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 03:43:09.86 ID:v/sTW5Eo
視点ごとに雰囲気がまるで違う。ここまでとっちらかった展開をどうまとめるのか期待するぜ!
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 09:19:58.48 ID:76u0pnMo
交錯したときが楽しみだ・・・乙!

あとレベル6っていうのは、さっき言ってたベクトル生産なのかな?
どっかで言ってたっけ?
183 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/07(金) 19:22:04.76 ID:ZUtm6RUo
>>182
>>41のここですね
>一方通行「絶対能力になったら何ができる」
>研究員「『ベクトル生産』ができるようになる……」

>>180
20000号が教えてくれたんですがとミサカは責任転嫁
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 19:30:15.48 ID:l7b1swYo
>>183
あ、いや、正確に伝わらなかったならすまん。
ベクトル生産ってのが原作とか設定とかそういった公式に
あったかなぁって聞きたかったんだ。
ここのオリジナルなのかな?
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 19:45:13.17 ID:ZUtm6RUo
>>184
あ、YES
原作設定は詳しくないのでもしかしたら絶対能力で何ができるか定義されてるかも
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 19:52:40.05 ID:ZUtm6RUo



木山「そろそろ十分か……」カタカタカタ

ピーッ

木山「ん?あ?」

Complete Breakdown (データ破壊完了)

木山「な……全データ消去だと……」

木山「私はちゃんと所定の手順で起動したんだが……外部からか」



初春「(ここのガード固かったんですよね)」カタカタカタ

ピーッ

初春「(CompleteBreakdown……しまった、侵入がばれる!)」カタカタカタカタ

初春「まさかデータ漏えい防止で全データ削除するとは……」カタカタカタ



187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 19:53:05.47 ID:ZUtm6RUo
一方通行「布団があまりまくりだ……」

御坂妹「オフハウスにでも持っていきましょうか」ヒュワン


御坂妹「そろそろおなかがすきましたとミサカは出前のおしながきを眺めます」

一方通行「それは新聞の番組欄だ」


御坂妹「出前を取ろうとミサカは電話に手をのばします」

一方通行「それはテレビのリモコンだ」


御坂妹「うどん、なかなか来ませんねとミサカは待ちくたびれます」

一方通行「番組欄見てテレビつけて出前が来るわけねェだろ」ピッピッポッ
        「うどン2人前お願いします」
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/07(金) 19:56:30.17 ID:ZUtm6RUo
ピンポーン

御坂妹「うどんが来たようですとミサカはドアを開けます」ガチャ

一方通行「冷蔵庫にうどンが届くわけねェだろ」


御坂妹「さていただきま……つかみにくいですねとミサカは悪戦苦闘」

一方通行「手で食うな、箸を使え」


御坂妹「気を取り直していただきま……やはりつかみにくいですとミサカは四苦八苦」

一方通行「だから箸をつかェ、それはつまようじだ」


御坂妹「歯の間に挟まってしまいましたとミサカは痛っ」

一方通行「それは箸だ、今こそつまようじ使えよ」

御坂妹「某新ジャンルも箸ネタが多かったですねとミサカは類似点をあげます」

一方通行「所詮、二番煎じってこった」


御坂妹「ごちそうさまでしたとミサカは満足満腹」

一方通行「冷蔵庫から出した冷凍ハンバーグで満足か?」

うどん「……」ポツーン


御坂妹「というか一方通行はバカになりませんねとミサカは疑問を持ちます」
         注)「満足満腹」が四字熟語ではないことに突っ込めていない時点で一方通行も鈍くなっていると思われます

一方通行「俺の演算能力は無限大ってこった」
         注)「満足満腹」が四字熟語ではないことに(ry
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 19:57:32.61 ID:ZUtm6RUo



初春「ここはどうでしょうか……」

初春「『御坂美琴 OR 超電磁砲』で検索っと……」

初春「結構ありますね……『クローン』で絞り込みっと……」

初春「…………絶対能力進化計画?」



小萌「ただいまなのですよ〜」

インデックス「おかえりなんだよ」

上条「重そうですね」

小萌「3人分の食材は用意してなかったので買ってきたんですよ」

上条「わざわざすみません……」

小萌「大丈夫、これくらいどおってこと無いのです」

インデックス「何を作ってくれるのかな?」

小萌「今日はすきやきを作るのですー」

インデックス「わ〜い!」



190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 19:59:14.09 ID:ZUtm6RUo
御坂妹「さて、お風呂に入りましょうかとミサカは脱衣所のドアを開けます」ガラガラ

一方通行「ベランダに風呂はねェぞ」



一方通行「……」

一方通行「……(暇だァ……)」

一方通行「……」

ザワザワ チョッ…ッチキテ…ロヨ

一方通行「外がうるせェな」

アノヘヤノベランダ ウハwロシュツキョウJCww

一方通行「! ベランダで脱いでンじゃねェ!」ガラガラ

コウコウセイッポイノデテキタ ナニアレDV? イヤAVダロ ホーチプレイ?
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:00:04.64 ID:ZUtm6RUo
御坂妹「歯でも磨きましょうとミサカは歯ブラシを手に取ります」

一方通行「そりゃ砥石だ」


御坂妹「磨いてきました」

一方通行「オマエが磨いたのは刃だ、歯を磨け」


御坂妹「そろそろ寝ましょうかとミサカは……布団が1組しかないだと……」

一方通行「自分の分もオフハウスに持ってくとか馬鹿かテメエは!」


御坂妹「仕方がないので一方通行と同じ布団で寝ることにしますとミサカは布団にもぐりこみます」

一方通行「なンで敷布団の下にもぐりこンでやがンだ」


一方通行「さっさと出ろ」バサッ

御坂妹「あうっとミサカは放り出されて痛いです」

一方通行「……」モゾモゾ
        「ほら、さっさと来い」バサ

御坂妹「ありがとうございますとミサカは再び潜入します」

一方通行「おやすみ」

御坂妹「お休みなさいとミサカは就寝のあいさつをします」


一方通行「……」

御坂妹「……」モゾモゾ

一方通行「……」

一方通行「……なンで就寝のあいさつしたのに目開けてンだァ」

御坂妹「はっ……どうりで寝付けなかったわけですとミサカは納得します」
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:00:37.77 ID:ZUtm6RUo



佐天「また御坂さんの都市伝説ふえてるなぁ」

佐天「御坂美琴は超電磁砲をマッハ1000で飛ばしてタイムワープができる……ホントかなぁ」

佐天「御坂美琴の能力は鉄片操作……いや、これはないでしょ」

佐天「御坂美琴は一方通行と同棲している……これもないないって続きはこちら?」カチッ

佐天「御坂美琴は一方通行と同棲していて、毎晩ベランダに全裸放置プレイをうけている……ありえない……よね……」



193 :翌朝[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:01:19.01 ID:ZUtm6RUo
御坂妹「おはようございますとミサカはごはんの匂いにつられて目覚めます」

一方通行「コーヒーの匂いしかしねェし」


御坂妹「ごはんはまだですかとミサカは迫ります」

一方通行「テメエが昨日、うどンと間違えて食っただろォが」


御坂妹「おなかが減って動けない〜とミサカはサンタインを一粒飲んだように広がります」

一方通行「昨日残したうどン食えばいいだろォが」


御坂妹「いただきますとミサカは……うまく食べれません」

一方通行「ラップをとれ」


御坂妹「気を取り直して……固くておいしくありませんとミサカは厳しく評価します」

一方通行「ラップを食うな」


御坂妹「ごちそうさまでしたとミサカは箸を置きます」

一方通行「ラップだけで満足すンな」

うどん「……」
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:01:54.00 ID:ZUtm6RUo



プルルルル

御坂「あ、初春さん?もう調べ終わったの?」

初春「はい、資料をプリントアウトしたので渡そうと思うんですが」

御坂「じゃあ今からいつものファミレスでいい?」

初春「はい、じゃあまた後で」ピッ

御坂「(いくらなんでも早すぎるような……最初のいくつかで当たったのかな)」



御坂妹「朝食はまだですかとミサカは腹の音を奏でます」グキュグキュルリルル

一方通行「さっき食っただろ、ラップ」


御坂妹「」プップー プップクプー プップップー

一方通行「そりゃラッパだ、どっから持ってきやがった」


御坂妹「い……息が……と……カは……体絶命……」プップー

一方通行「ラッパ食ってンじゃねェバカ!」



195 :絶対能力進化計画の文章が原作と若干違うのは伏線でもなんでもありません[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:03:35.98 ID:ZUtm6RUo
初春「すみません、お待たせして」

御坂「ううん、今来たところ」

初春「これが資料です」

御坂「ありがと……絶対能力進化計画?」

初春「『超電磁砲』『御坂美琴』『軍用クローン』にはヒットしましたが『多重能力』は含まれていませんでした」

御坂「どれどれ……」


絶対能力進化計画

これは絶対能力者を生み出すことを目的とした実験である。
樹形図の設計者に計算させたところ、絶対能力者になれるのはただ一人『一方通行』のみであると判明。
超電磁砲こと御坂美琴を238種の環境のもと238回殺害することで絶対能力者になることができる。
しかし、超電磁砲を複数体用意することはできないため、超電磁砲を元にした軍用クローンである妹達を使用する。
妹達の場合、20000回の殺害で効果が出ることがわかっている。

7/18追加分
妹達を9722体殺害した時点で一方通行が絶対能力になったため、実験は終了
残りの妹達の利用法は未定
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:04:05.46 ID:ZUtm6RUo
御坂「これ……本物よね……」

初春「はい、間違いなく研究所の資料です」
    「御坂さんのクローンが殺害され続けたのも事実だと思います……」

御坂「(あの子たちも殺害されたのかしら……)」
    「途中で実験が終了したってなってるけど、これって樹形図の設計者の計算が間違ってたってこと?」

初春「そういうことになりますが……」

御坂「樹形図の設計者がミスをするなんておかしいと思わない?」

初春「まあそれを操作するのは人間ですから」

御坂「まあ……そうね、うん、気にすることじゃないわね」

初春「はい、それよりも『残りの妹達の利用』ってところが気になります」

御坂「初めは『軍用クローン』だったのに、この実験では『絶対能力への礎』になったのよね」

初春「それも『利用』ってことでしょうか……」

御坂「そうだとしたら、妹達はまたいつか酷い目にあう……」

初春「……研究所の住所です」ピラ
    「が、これは渡せません」

御坂「え?」

初春「幻想御手事件が解決して私や白井さんが動けるようになったら、みんなで妹達を助けましょう」

御坂「……ありがと」
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:04:31.23 ID:ZUtm6RUo



上条「起きてて大丈夫なのか?」

インデックス「うん、座ってるだけなら平気なんだよ」

上条「そうか」
    「暇だしトランプでもするか?」

小萌「あ、先生も暇だからするのですー」

インデックス「もちろん私もするんだよ」

上条「……って、トランプどこでせうか」

小萌「確かこの辺に……」ゴソゴソ

小萌「……」ゴソゴソ

上条「……」

インデックス「……」

小萌「……」ゴソゴソ

上条「……」

インデックス「……」



198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:04:57.15 ID:ZUtm6RUo
御坂妹「そろそろお昼の時間ですとミサカは何も入っていない冷蔵庫を眺めます」

一方通行「テーブルにうどんが出てンだろ」

うどん「……」


御坂妹「いただきます……麺が異様に太いですねとミサカは驚きます」

一方通行「汁を極限まで吸ってるからな」

御坂妹「なんでこんなに汁を吸わせたんですか!とミサカは憤慨します」

一方通行「てめえが昨日から手をつけねェからだろォが!俺が吸わせたンじゃねェ!」


御坂妹「結局半分も食べれませんでしたとミサカは肥大化した麺に敗北します」

一方通行「全部食ってンじゃねェか」


御坂妹「食べたら眠くなりましたとミサカは寝床に入ります」ゴソゴソ

一方通行「なぜカーペットの下に潜る」
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:05:24.91 ID:ZUtm6RUo



上条「……」

小萌「……」

インデックス「……」

上条「これはなんでせうか」

小萌「えっと……麻雀です」

インデックス「どう見てもトランプじゃないんだよ」

小萌「トランプが見つからないから仕方がないのです」

上条「だからって麻雀牌一式出されても……」

インデックス「マージャンってよくわかんないんだよ」

小萌「……誰がトランプを買ってくるかジャンケンなのです!」

上条「え?」

インデックス「私は養生するからパスなんだよ」

小萌「というわけで上条ちゃん、いざ勝負なのです!」

上条「……なんとなく先が読める……」
    「不幸だ……」



200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:09:02.69 ID:ZUtm6RUo
上条「……この辺におもちゃ屋あったかな」

ヒュウン

上条「……あれ……」
    「人が……いない?」

神裂「……」カッカッカッ
    「ルーン」

上条「!」

神裂「人払いのルーンを刻んでいるだけですよ」

上条「テメエは……」

神裂「神裂火織と申します」
    「できればもうひとつの名は語りたくないのですが」

上条「もう一つの?」

神裂「魔法名ですよ」

上条「!……あいつの同じ魔術結社の……」

神裂「率直に言います、魔法名を名乗る前に彼女を保護したいのですが」

上条「……いやだと言ったら?」

神裂「しかたありません」

神裂「名乗ってから彼女を保護するまで」ビュウン

ガキン ザクッ

上条「うわあ……」ビクビク
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:09:28.45 ID:ZUtm6RUo
神裂「もう一度問います」
    「魔法名を名乗る前に彼女を保護したいのですが」

上条「な……何言ってやがる……」
    「てめえを相手に降参する理由なんざ……」

神裂「何度でも問います」ビューンッ



インデックス「当麻遅いんだよ」

小萌「もうすぐ帰ってくるころだと思いますよ〜」

インデックス「ところで、さっきのマージャンはどうやるのかな」

小萌「おお、麻雀に興味ありですか」

インデックス「是非やってみたいんだよ」

小萌「基本は4人でするゲームですが2人でも可能なのです」

インデックス「ルールを教えてくれると嬉しいな」

小萌「まず牌をこのように並べて……
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:10:05.18 ID:ZUtm6RUo



姫神「戦闘シーンは。めんどうくさい。」



上条「完全記憶能力って……103000冊のことか?」
    「全部あいつの頭の中に入ってんだってな」

神裂「人間の脳の容量は意外に小さい」
    「ですが、いらない記憶を忘れることで知らないうちに脳を整理している」
    「だから人間は生きていける」
    「ところが、彼女にはそれができない」

神裂「街路樹の葉っぱの数から、ラッシュアワーであふれる一人一人の顔、雨粒の一滴一滴の形まで」
    「彼女の頭はそんなどうでもいい記憶であっという間に埋め尽くされてしまう」

上条「まてよ……まってくれ……」
    「あんた達は同じ組織に所属していながら、なんでインデックスに悪い魔術師なんて呼ばれてんだよ」
    「それともなにか?インデックスが俺を騙したって言いたいのか?」

神裂「彼女は嘘をついていませんよ」
    「私たちが同じ必要悪の教会の人間だということも、自分が追われている本当の理由も……」
    「何も覚えていないんです」

神裂「だから自分で判断するしかなかった」
    「自分を追う魔術師は103000冊を狙う魔術結社の人間だと思うのが妥当だと」

上条「けど……インデックスには完全記憶能力があるんだろ?」
    「そもそも、あいつは何で1年前からの記憶を失っちまってるんだ?」
        (昨日の昼、小萌が買い物に出かけている間にインデックスから聞いたことにしといてください)

神裂「失ったのではありません、正確には私たちが消しました」
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:10:37.01 ID:ZUtm6RUo
上条「消したって……どうやって?」
    「……魔術か……けどどうして?」

上条「あんたはインデックスの仲間だったんだろ?あんたにしたって、インデックスは大切な仲間なんじゃないのか?」
    「だったらどうして!?」

神裂「そうしなければならなかったからです」
    「……そうしなければ、彼女が死んでしまうからですよ」

神裂「彼女の脳の85%は103000冊の記憶の為に使われています」
    「そのため彼女は、常人の15%しか脳を使えません」
    「その15%に記憶をし続ければ、彼女の脳は……」

上条「そんな……記憶を消す以外に方法は?」

神裂「ありません」

上条「……いつまでだ?」

神裂「記憶の消去はきっかり1年周期で行います」
    「ちょうどその時でないと記憶を消すことができないのです」

神裂「あと二日」

上条「二日……」

神裂「私たちに彼女を傷つける意思はありません」
    「むしろ私たちでなければ彼女を救うことはできない」
    「引き渡してくれませんか?」
    「私が魔法名を名乗る前に」

神裂「それに、記憶を消してしまえば彼女はあなたのことを覚えていませんよ」
    「あなたがどれだけ彼女のことを想ったところで」

神裂「そんな彼女を助けたところで、あなたにとって何の益にもなりませんよ」
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:11:04.78 ID:ZUtm6RUo
上条「くっ……ふざけんな!」

神裂「……は?」

上条「あいつが覚えているか覚えていないかなんて関係あるか!」
    「わかんねぇんなら一つだけ教えてやる」

上条「俺はインデックスの仲間なんだ!」

上条「今までもこれからも、あいつの味方であり続けるって決めたんだ!」
    「聖書に書かれてなくたって、絶対にそうなんだよ!」
    「何か変だと思ったぜ、単にあいつが忘れてるだけなら全部説明して誤解を解けばいい話だろ!」
    「なんで誤解したままにしてんだよ!何で敵として追い回してんだよ!」
    「てめえら、何勝手に見限ってんだよ!」
    「あいつの気持ちを何だt

神裂「うっせえんだよド素人が!」

神裂「知ったような口をきくな!」
    「あたし達が今まで、どんな気持ちであの子の記憶を奪ってきたと思ってる!」
    「あなたはステイルを敵視しているようですが、
    あれが一体どんな気持ちで彼女とあなたを見ていたと思ってるんですか!」
    「どれほどの決意を元に敵を名乗っているのか!」
    「大切な仲間のために、泥をかぶり続けるステイルの気持ちが……
    あなたなんかに解るんですか!?」

神裂「ふんっ」ドガッ

上条「ぐわっ」ドサッ

神裂「私だって頑張った!」ドカッ
    「頑張ったんですよ!!」ガッ
    「春を過ごし、夏を過ごし、秋を過ごし、冬を過ごし!」ドガッ

上条「ぐっ」
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:12:04.76 ID:ZUtm6RUo
神裂「思い出を作って」ドガッ
    「忘れないように」ドガッ
    「たった一つの」ドガッ
    「約束をして」ドガッ
    「アルバムを胸に抱かせて!」ガッ

神裂「それでも……だめだったんですよ……」
    「一から思い出を作りなおして、何度それを繰り返しても……」
    「家族も……親友も……恋人も……全てが零に還る……」

神裂「私たちはもう耐えられません」
    「これ以上彼女の笑顔を見続けるなんて不可能です!」

上条「ふ……ざけんな……」
    「んなもん、てめえらの勝手な理屈だろうが」
    「インデックスのことなんざ一瞬も考えてねぇじゃねぇか」
    「てめえらの臆病のツケをインデックスに押しつけてんじゃねぇぞ!」

神裂「……」ビキビキ

上条「一年の記憶を失うのが怖かったら、次の一年にもっと幸せな記憶を与えてやれば」
    「記憶を失うのが怖くないくらいの幸せが待っているってわかっていれば!」
    「もう誰も逃げ出す必要なんざねぇんだから!」
    「たったそれだけのことだろうが」

上条「てめえは力があるから仕方なく人を守ってんのかよ……違うだろ?そうじゃねぇだろ!?」
    「守りたいものがあるから力を手に入れたんだろうが!」

上条「てめえは何のために力をつけた?てめえはその手で誰を守りたかった?」
    「だったらてめえはこんなとこで何やってんだ?」
    「それだけの力があって、これだけ万能の力を持っているのに、なんで……」
    「なんでそんなに……」フラッ ドサ

神裂「……」

ステイル「……もういいかな?」

神裂「……」コク

ステイル「……」
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:12:33.58 ID:ZUtm6RUo



インデックス「棒の一がこないんだよ」

小萌「棒の一はこの鳥さんなのです」

インデックス「え?そうなの?」

小萌「そうなのです」

インデックス「そういうことは初めに言っといてくれないと困るんだよ」

小萌「……ところで上条ちゃん遅いですね」

インデックス「そうだね……って話をずらさないでほしいかも」

小萌「そろそろ遅いのでインデックスちゃんは眠るのです」

インデックス「まだ眠くないかも」

小萌「あなたは病人なんだからおとなしく寝るです!」

インデックス「……わかったんだよ」



207 :翌日[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:13:31.46 ID:ZUtm6RUo
御坂妹「おはようございますとミサカは布団から出ます」

一方通行「カーペットからの間違いだ」


御坂妹「朝食はなんですかとミサカは質問します」バリバリ

一方通行「質問しながらシリアル食ってンじゃねェよ」


御坂妹「ごちそうさまでしたとミサカは満腹感に浸ります」

一方通行「コーヒーかけたシリアルはおいしかったか?」


御坂妹「今日は何かが起こる気がします!とミサカは予言をします」

一方通行「もう起きてんじゃねェか!カーペットが血で濡れてんぞ!」
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:17:33.13 ID:ZUtm6RUo
御坂妹「だるいのでミサカは買ってきた風邪薬を飲みます」

一方通行「いやそれ生理痛抑える薬だぞ、まあそれであってるが」



御坂「進んでんの?捜査の方」

初春「それが……」

白井「木山先生の話では、短期間に大量の電気的情報を入力するための学習装置という特殊な装置があるそうですの」

佐天「うわあ、難しい……」



御坂妹「さて、天気がいいですしどこか出かけましょうかとミサカは伸びをします」

一方通行「その前にその血まみれのパジャマをどうにかしやがれ」


御坂妹「……うわあ!ミサカの股間から出血が!とミサカは慌てふためきます」

一方通行「遅ェうるせェ!てか初潮かよ!」


御坂妹「というわけで今日の朝食は赤飯に決定しましたー」パフパフ

一方通行「朝食はもう食っただろ、あとそのパーティグッズどっから持ってきやがった」


御坂妹「昨日の宵、ミサカは一方通行の部屋で初めての経験を迎え、めでたく女になったのですとミサカはナレーションを入れます」

一方通行「変な言いまわししてンじゃねェ!」
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:19:02.12 ID:ZUtm6RUo



研究員「妹達の約半数が血まみれに!」

研究員「そんなはず……脳波・血液は全て正常よ!?」




警備員「この薬局、床に血が付いてるじゃん!」



210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:19:34.41 ID:ZUtm6RUo
御坂「仮の話だけどさあ、曲自体に五感に働き掛ける作用がある可能性はないかな」

白井「どういう意味ですの?」

御坂「前にかき氷食べたときの会話覚えてない?」

白井「えっと……食べ比べ?」

御坂「いや、そっちでなく」

白井「……はっ」

御坂白井「共感覚醒!」

佐天「……初春、なんのことかわかる?」

初春「さっぱりです」

白井「一つの刺激で複数の感覚を得ることですわ」

御坂「ある種の方法で感覚を刺激することによって、別の感覚も刺激されることよ」

佐天「……初春、なんのことかわかった?」

初春「わかりましたけど……佐天さん、わからないんですか?」
    「音で五感を刺激し、学習装置と同じような効果を出していると……そういうことですよね」

佐天「なるほどなるほど〜」

初春「とりあえず木山先生に連絡してみますね」ピポパ プルルルル
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:20:29.08 ID:ZUtm6RUo
木山「なんだね?」

初春「幻想御手のことなんですけど、かくかくしかじか」

木山「なるほど、その可能性はあるな」
    「見落としていた(そこまでたどりつかれたか……)」

初春「その線で調査をお願いしたいのですが」

木山「ああ、そういうことなら樹形図の設計者の許可もおりるだろう(そういうことなら……な……)」

初春「樹形図の設計者!?学園都市一のスーパーコンピュータならすぐですね」

木山「結果が出たら知らせるよ(計算内容を偽って……無理か……)」

初春「じゃあ、今すぐそっちに行ってもいいですか?樹形図の設計者を使うところ、私も見てみたいんです」

木山「ああ、かまわんよ(子供は……キライなんだがな……)」ピッ

初春「……へへっ」ガチャ バタン
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:21:01.90 ID:ZUtm6RUo
御坂「いっちゃった……」

白井「まあ、木山先生の報告があるまですることも特にありませんし、問題ないですの」

佐天「暇だぁ〜」

プルルルル  ガチャ

白井「はい、風紀委員第一七七支部ですの」

「ちょっと幻想御手について話があるんだ、こっちに来てもらっていいかな?」

白井「わかりました、すぐ伺います」ガチャ

御坂「今の誰?」

白井「この前の病院の先生ですの、いきますわよ」

御坂「行くって病院へ?」

佐天「私はここで待ってますね」

白井「では」ヒュワン



ゲコ太「これは幻想御手被害者の全脳波パターンだ」
    「脳波は個人個人で違うから、同じ波形なんてありえないんだね」
    「ところが幻想御手被害者には共通の脳波パターンがあることに気がついたんだよ」

白井「どういうことですの?」

ゲコ太「だれか他人の脳波パターンで無理やり脳が動かされているとしたら、人体に多大な影響が出るだろうねぇ」

御坂「幻想御手に無理やり脳をいじられて植物状態になったってこと?」

白井「誰が何のつもりで……」

ゲコ太「僕は医師だ、それを調べるのは君たちの仕事だろ?」
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:21:54.96 ID:ZUtm6RUo



木山「よく来たね、入りたまえ」

初春「お邪魔しま〜す」

木山「すでに樹形図の設計者での解析を始めている」

初春「それって見ることできますか?」

木山「ああ、進行状況等はそこに映ってる」

初春「わ〜、流石に速いですね」

木山「結果が出るまでまだ時間がある、コーヒーでも入れてくるとしよう
    君はコーヒー飲めるかい?」

初春「あ、ブラックはだめなんですけど……」

木山「では砂糖とミルクも持ってくるよ」

初春「ありがとうございます」

木山「(幻想御手の仕組みがバレた……脳波パターンから私に辿り着くのも遅くはないだろう)」ガチャ バタン

初春「……」キョロキョロ…!
    「あれは……何かの資料?」
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:22:22.99 ID:ZUtm6RUo



ヒュワン

佐天「あ、お帰りなさ〜い」

白井「ちょっとそこ、いいですの?」

佐天「あ、パソコン使うんですか?どうぞどうぞ」

白井「ありがとう、佐天さん」

御坂「特定の人物の脳波パターンがはっきりしてるなら……」

白井「初春にバンクの検索をしてもらえば……」

佐天「初春ならまだ戻ってませんよ」

御坂「そうだった……」

固法「まったく、何を騒いでるの?」

白井「あ、固法先輩」

御坂「初春さんにバンク内を検索してもらいたいんですけどその初春さんがいなくて」

固法「それぐらいなら私でもできるわよ」

白井「では是非お願いしますの」

固法「ところで何でバンクを使うの?」

白井「カクカクシカジカで脳波パターンで検索したいんですの」

固法「なるほど、そういうことならバンクへのアクセスは認められるでしょうね」カタカタ
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:22:55.68 ID:ZUtm6RUo
御坂「ところで、何で幻想御手を使うと同一人物の脳波が組み込まれるのかな」

白井「しかも能力のレベルが上がるなんて……さっぱり解りませんわ」

固法「コンピュータだって、あるソフトを使ったからって性能が格段に上がるわけじゃないわよね」
    「ネットワークに繋ぐならいざ知らず」

白井「ネットワークに繋ぐと性能が上がるんですか?」

固法「個々の性能が上がるわけじゃないわ」
    「でも、いくつものコンピュータを並列につなげば演算能力が上がって……」

御坂「そうか、もしかして幻想御手を使って脳のネットワークを構築したんじゃ」

固法「可能性はあるわ」

御坂「でも、どうやって皆の脳をつないでるんですか?」

固法「考えられるとしたら……AIM拡散力場かな」
    「能力者は無自覚に能力を周囲に放出しているわ、もしそれが繋がったら……」

御坂「でもあれは無意識下のことだし、あたし達の脳はコンピュータで言ったらOSがバラバラだから
    繋がっても意味ないんじゃないですか?」

固法「コンピュータネットワークもOSはバラバラだし、使ってる言語だって違うわ」
    「だけど、ネットワークが作れるのはプロトコルがあるからでしょ」

白井「特定人物の脳波パターンがプロトコルの役割をしているというのですの?」

固法「あくまでも可能性だけど」

御坂「でもそうやって脳を並列で繋げば莫大な量の計算をすることができる」

御坂「単独では弱い能力しか持っていない人でも、ネットワークと一体化することで能力の処理能力が向上する」
    「それに加えて、同系統の能力者の思考パターンが共有されることでより効率的に能力が使えるようになる」

固法「おそらく昏睡患者は脳の活動全てをネットワークに使われているんじゃないかしら」

固法「出たわよ!」ポーン

固法「脳波パターン一致率99%!」

御坂白井「!」
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:35:31.03 ID:ZUtm6RUo



初春「これも……これも……共感覚醒の論文……なんで?」

ガチャ

木山「いけないな……(見られたか……)」
    「他人の研究成果を勝手に見ては……」
    「(幻想御手の仕組みが割れ、脳波パターンにも近いうちに辿り着かれる
    そしてこの子は私に疑惑を持った……潮時か)」

木山「君には人質になってもらうよ」

初春「木山先生……」



白井「こ……これは……」

御坂「登録者名……『木山春生』!」

御坂白井「「初春」さん「が!」」

固法「初春さんがどうしたの?」

御坂「さっき、その木山先生のところに行くって言って……」

固法「何ですって!」

白井「……」プルルルル プッ
    「初春!?」
    『お掛けになった電話は電波の
    「繋がらないですの」ピッ

固法「警備員に連絡、木山春生の身柄確保、ただし人質がいる可能性あり」

白井「はい」



217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:36:06.63 ID:ZUtm6RUo
ブロロロロロロ

木山「ところで、以前から気になっていたんだがその頭の花は何だい?」
    「君の能力に関係あるのかな?」

初春「お答えする義務はありません」
    「幻想御手って何ですか?どうしてこんな事したんですか?」
    「眠っている人達はどうなるんです?」

木山「(眠っている人達……か……)矢継ぎ早だな、こっちの質問には答えてくれないのに……」

初春「だれかの能力を引き上げてぬか喜びさせて、何がそんなに面白いんですか?」

木山「ふっ……他人の能力に興味はないよ」
    「私の目的はもっと大きなものだ」



御坂「私も出るわ!」

固法「一般人を巻き込みたくはないけど、超能力者のあなたが手伝ってくれたら……」

白井「お姉様!初春も風紀委員の端くれですの、いざとなれば自分の力で!」
    「……たぶん……なんとか……運が良ければ……」

御坂「んー…………?」

白井「それに、一科学者にすぎない木山に警備員を退ける術は無いかと」

御坂「何千人もの昏睡した能力者の命が握られてるのよ」
    「それに……何か嫌な予感がするの」

白井「ならなおのこと、ここは風紀委員の私がっあ゛……ぬぐぐぐ……」

御坂「そんな体で動こうっての?」

白井「お姉様……気づかれて……」

御坂「あたりまえでしょ」
    「あんたは私の後輩なんだから、こんなときぐらいお姉様に頼りなさい」

白井「ぁ……お姉様……」


218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 20:36:59.02 ID:l7b1swYo
>>185
そか、マリガトー!
遠距離ベクトル操作とかそんな感じなのかな?

あと、あなたのSS好きっす!
応援してるぜ!
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:37:04.55 ID:ZUtm6RUo
ブオ──ン

初春「……」

木山「……ふっ(このまま安全な場所へ逃げれば……)」

木山「幻想御手とは何なのか……だったかな、答えてあげよう」

初春「……何なんですか?」

木山「あれは演算装置を作るためのものだ」

初春「演算装置?」

木山「あれはAIM拡散力場を媒介としてネットワークを構築し、複数の脳に処理を割り振ることで高度な演算を可能とする」
    「それが幻想御手の正体だよ」

初春「……どうして?」

木山「あるシミュレーションを行うために樹形図の設計者の使用申請をしたんだが、どういうわけか却下されてね」
    「代わりになる演算装置が必要だった」

初春「……そんなことの為に能力者を?」

木山「(そんなこと……)二万人ほど集まった、十分代用してくれるはずだ」

初春「!」

木山「そんな怖い顔をしないでくれ、もうすぐ全てが終わる」
    「そうすれば皆解放できる……はずだった」
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:39:57.22 ID:ZUtm6RUo
初春「はずだった……?どういうことですか!」

木山「幻想御手をアンインストールするための曲を用意していたんだが、
    先日、クラッキングの被害で消えてしまってね」

初春「だれかが故意に?」

木山「いや、情報が外部に漏れるのを防ぐために所定の方法以外でHDDにアクセスした際
    自動的にHDDのデータを全消去するようにしていたんだ」

──初春「(CompleteBreakdown……しまった、侵入がばれる!)」カタカタカタカタ

初春「(あれ……データ全消去ってもしかして……)」ダラダラ

木山「心配しなくていい」             プログラム
    「幻想御手ネットワークをもってすれば治療曲ぐらい作り直せる」

木山「!」キキ─ッ

警備員「「「……」」」ガチャガチャ

警備員「木山春生だな」

木山「警備員か……上から命令があったときだけは動きの早い奴らだな」

警備員「幻想御手頒布の被疑者として拘留する、ただちに降車せよ」

初春「どうするんです?年貢の納め時みたいですよ」
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:40:46.40 ID:ZUtm6RUo
                                      プログラム
木山「……幻想御手は人間の脳を使った演算機器を作るための曲だ」
    「だが同時に、使用者にある副産物をもたらしてくれるんだよ」

初春「え?」

木山「面白いものを見せてやろう」ガチャ バタン

警備員「両手を後ろで組んでその場でうつ伏せになれ」

警備員「人質の少女は無事です」

警備員「ん、確保じゃん!」

木山「……」



御坂妹「なんか頭が朦朧としてきましたとミサカは壁に寄りかかります」

一方通行「俺が壁に見えるンですかァ!?」

一方通行「というかそんなに重いのか?」

御坂妹「いえ、それは薬で収まりましたが……とミサカは原因不明の症状に悩まされます」

一方通行「幻想御手の副作用か?」

御坂妹「頑張ってホルモンを反射・排出しているのですが……とミサカはミクロの作業に没頭します」

一方通行「そういや前より分泌量増えたなァ」


222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:41:53.02 ID:ZUtm6RUo
            マテリアライド
木山「……(02345,思念干渉……)」ギィン

警備員「うっ……」パン

警備員「うわっ」バタ

警備員「貴様、一体何を!」

警備員「ち、違う、俺の意思じゃない!」
             エアロシュート
木山「……(06897,風力操作)」ビュウウゥゥゥ

警備員「ばかなっ、能力者だと!?」


御坂「おつりはいいわ、早くここから逃げてください」タタタタ

タクシー「ちょっと、お客さ〜ん」

御坂「どうなってるの?黒子!」

白井「木山が……警備員と交戦してますの……それも能力を使って」

御坂「彼女、能力者だったの?」
    バンク
固法「書庫には木山が能力開発を受けたという記録はないわ」
    「でも……これは明らかに能力だわ」
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:42:28.10 ID:ZUtm6RUo


警備員「撃て、撃てぇ!」パパパパパパパン
        ショックアブソーバー
木山「(04531,衝撃拡散)」キューン
        フロウレグレイション
木山「(06978,水流操作)」ザバー


固法「それも、複数の能力を使っているとしか」

御坂「そんな!能力は一人に一つだけ!例外はないはずでしょ!」

白井「幻想御手ではないでしょうか……」

御坂「え?」

白井「数千人もの能力者をネットワークという名のシナプスで繋いだあのシステムはいわば一つの巨大な脳」
    「もしそれを操れるのなら人間の脳では考えられないことも起こし得ますの」    デュアルスキル
    「この推測が正しいなら……いまの木山は実現不可能と言われた幻の存在……多重能力者ですわ」
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:45:28.99 ID:ZUtm6RUo
             テレキネシス
木山「(02485,19854,念動力)」ガタッ ドガーン

御坂「……警備員が……全滅?」
    「……あっ初春さん!」タタタタ

御坂「しっかりして!」

木山「安心しろ、戦闘の余波を受けて気絶しているだけだ、命に別状はない」
    「御坂美琴、学園都市に七人しかいない超能力者……いや、今は“六人しかいない”だったか」
    「さすがの君も、私のような相手と戦ったことはあるまい」
    「君に二万の脳を統べる私を止められるかな?」

御坂「止められるかな……ですって?」
    「当り前でしょ!!」ダッ
             パーシャルラック
木山「(00892,04352,絶対落下)」ガタン ガゴン

御坂「うわっ」
                スペースディストラクション
木山「(03874,07018,18581,虚空爆破)」チュドーン

御坂「くっ……」
    「驚いたわ、本当にいくつも能力が使えるのね、多重能力だなんて楽しませてくれるじゃない!」

木山「私の能力は理論上不可能とされるあれとは方式が違う」
    「いわば、多才能力だ(07564,空間裂波)」ギィーン
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:46:55.68 ID:ZUtm6RUo
御坂「呼び方なんてどうでもいいのよ!こっちがやることに変わりはないんだから!」ビリビリ バーン
        ショックアブソーバー
木山「(04531,衝撃拡散)」キューン

木山「申し訳ないが、君に私を止めることはできない」

御坂「どういうことよ」

木山「君は一方通行を知っているか?」

御坂「!」

木山「どんなベクトルも触れた瞬間に操れる最強の能力者だ、彼も幻想御手に接続している」

御坂「そんな……自分のレベルを上げるために10000人を殺して……あげくに幻想御手を……」

木山「ん、絶対能力進化計画を知っていたのか」

御坂「……(自分のレベルの為なら何をしてもいいなんて……許せない)」



白井「最強の能力者……一方通行……」

固法「彼の能力を使えるとするとやっかいね……」

白井「やっかいどころか、第3位のお姉様でも敵いませんの」

固法「ベクトル以外の攻撃を放てばいけるかしら」

白井「しかし、一方通行を応用して、超音波や不可視光線で敵の接近を探知する可能性が……」

固法「瞬間移動で一気に近づくといっても、人一人を長距離移動は難しいわよね」

白井「木山のサーチ圏外から一気に飛びこめるか……わかりませんの」

──佐天「どんな能力も打ち消す能力を持つ男?いるわけないですよ」
──御坂「……そうよ、アイツは私の最大出力も打ち消したわよ」

白井「どんな能力も打ち消す能力を持つ男……これですわ!」



226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:47:55.68 ID:ZUtm6RUo
木山「どうした?おじけついたか?」

御坂「ふ、ふざけんじゃないわよ!」ビリビリ バシュ
          アクセラレータ
木山「(18582,一方通行)」キューン ドーン

御坂「うわっ(橋が!)」グラッ

ドーン

木山「(自身の動きのベクトルを縮小……ベクトル操作だけしてれば他の能力要らないな……)」スタ

御坂「くっ(磁場を形成!)」ビリビリ
    「(何てやつ、自分を巻き込むのもお構いなしに能力を奮ってくる)」

木山「やはり第3位はこの程度のものか」

御坂「ぬっ……」ビリッ ゴト
    「電撃を攻略したくらいで勝ったと思うな!」ビューン

木山「(体温の一部のベクトルを操作、集約)」キューン ビィーン ドガ

御坂「はれ?」

木山「(集約した熱線を円筒形で射出)」キューン

御坂「へ?」

ピキーン ゴトッ

御坂「あっしまっ」ドスン

御坂「げほっげほっ……」

木山「もうやめにしないか?私はある事柄について調べたいだけなんだ」
    「それが終われば全員解放する、妹達もだ」

御坂「し……妹達?妹達の利用法ってまさか!」

木山「彼女達を巻き込んだのはわざとじゃない、自分で他の学生たちと同じようにネットワークに接続しただけだ」
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:49:12.49 ID:ZUtm6RUo
御坂「し……妹達?妹達の利用法ってまさか!」

木山「彼女達を巻き込んだのはわざとじゃない、自分で他の学生たちと同じようにネットワークに接続しただけだ」

御坂「だからって!私の血族とも言える妹達にそんな非人道的なことをされて黙っていられるわけないでしょ!」

木山「君たちが日常的に受けている能力開発……あれが安全で人道的なものだとでも思っているのか?」

御坂「……」

木山「学園都市の上層部は能力に関する重要な何かを隠している」
    「それを知らずにこの街の教師たちは学生の脳を日々開発してるんだ」
    「それがどんなに危険なことかわかるだろう(いつ暴走するかもわからない能力など……)」

御坂「なかなか面白そうな話じゃない、あんたを捕まえた後でゆっくりと調べさせてもらうわ!」ビリビリ ザザザ ビューン
            エレクトロマスト
木山「(08303-18580電気操作)」ガコ キンキンキンキンッ
    「残念だが、まだ捕まるわけにはいかない!」ヒューン
    「(このゴミ箱、スチールでできてたのか……)」
             グラビトン
御坂「空き缶?……量子操作!」

木山「さあどうする?(08121,瞬間移動)」

御坂「全部、吹っ飛ばす!」ビリビリ ドンドンドンドンドンドーン

木山「すごいな……だが(計画通り)」
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:50:10.15 ID:ZUtm6RUo
御坂「どお?ざっとこんなもんよ」

ヒュワン

御坂「もうおしまいな……はっ」

チュドーン
         サイコメトリー
木山「(04182,読心能力)……」

御坂「……」

木山「(気絶しているふりか……隙をついたところで一方通行には敵わないのだがな)」
    「幻想御手ネットワークには様々な能力者が接続している……読心能力者もな」

御坂「……くっ……やっかいね」ガラガラ

木山「(やはり戦闘時は一方通行の方が楽だ……18582,一方通行)」

御坂「(どうする……こっちの攻撃は全てベクトル……)」

木山「もう一度言う、もうやめにしないか?」

御坂「……」オネエサマ、キコエマスノ?
    「ん、黒子?」(携帯ではなく、長距離対応インカムで会話しています)

白井「お姉様がたびたび口にするあの殿方の名前はなんですの?」

御坂「いきなりなによ!だいたいあのってどの……」

白井「どんな能力も打ち消す能力を持つ男ですの」

御坂「どんな……!(あいつなら!)」
    「上条当麻よ」

白井「了解ですの」
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:51:12.68 ID:ZUtm6RUo
木山「どうした?終わりにするのか?」

御坂「(頼んだわよ、黒子)そんなわけ、ないでしょ!」ビリビリ

ヒュワン

御坂「(後ろ?黒子!?)」

一方通行「確かにタダで返すわけにはいかねェなァ」
                    サーバ
御坂妹「あなたが幻想御手の上位権限ですね」

木山「いかにも、そういう君は一方通行か」

御坂「こいつが!?んでこっちの私にそっくりなのは……」

御坂妹「妹達の検体番号9727ですとミサカは自己紹介をします」

一方通行「妹達を眠らせてくれちゃったのはテメエだな?」

木山「ああそうだ」

一方通行「覚悟しやがれ」ボウッ キューン ゴオオォォ

木山「(発火能力で出した火のベクトルを操作か……いいなそれ)君の能力は便利だ」キューン
    「あらゆる物理的攻撃を増大・反射・消失させることができる」

一方通行「(やはりそうきたか……)」キューン
        「持久戦だなァ!」

木山「反射時にベクトルを増大させるとは、持久戦に負けた方は黒こげだな」キューン
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:52:47.43 ID:ZUtm6RUo
白井「お姉様、聞こえますか」(監視カメラの映像を見ています)

御坂「なに?」

白井「一方通行はどうやら木山の敵、こちらの味方と捕えてよさそうですの」
    「予備のインカムを渡してください」
    「あと……もう一人のお姉様は一体……」

御坂「私の妹よ!」
    「一方通行!」

一方通行「なンだァ?」キューン
        「テメエの目的はこいつを倒すことだろ?過程は違うが俺の目的も同じだ、邪魔しないでくれませンかァ?」

御坂「……これをつけなさい」ヒュン

一方通行「よっと」パシッ
        「なるほど、これでオペレーターと連絡取ってンのかァ」キューン

木山「おや、さっきは怒りに震えていたじゃないか」キューン

御坂「癪だけど……今は仲間よ」

白井「一方通行さん、聞こえますか」

一方通行「あァ」キューン

白井「強力な応援を呼ぶので時間稼ぎをお願いしたいんですの」

一方通行「強力だァ?俺以上にかァ?」

白井「恐らく、木山の能力を封じることができますの」

一方通行「……そんな奴いンのかァ?」キューン

白井「お姉様が今まで唯一勝てなかった相手ですわ」

一方通行「(俺は戦ったことねェし、第二位は能力や電気を打ち消す力なンざ持ってねェ……)わかった」キューン

木山「なンだ、第一位を超える人間がここに来るのか」キューン

御坂「ええ、恐らく一方通行でも敵わないわ」

木山「それは楽しみだ」
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:53:13.95 ID:ZUtm6RUo



白井「固法先輩、今すぐバンク内の検索をお願いします」

固法「強力な応援、上条当麻ね」

白井「ええ、呼ぼうにも電話番号も住所もわかりませんので」

固法「でたわよ」

白井「脳波での検索は結構時間がかかりましたが……名前からだと早いですのね」
    「自宅の番号は……」ピッピッピッ プルルルルル

白井「……」ピッ
    「繋がりませんの」

固法「困ったわね……」

白井「この住所に直接行ってみます」

固法「わかった、オペレートは私がやっておくわ」

白井「お願いしますの」ヒュワン



232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:54:01.89 ID:ZUtm6RUo
木山「(まずいな……応援を呼ばれる前にこいつらを気絶させなければ……)」キューン

一方通行「(口数が減ったなァ……消耗してンのか)」キューン

木山「(しかし一方通行を倒すのは難しい……となると先に倒すべきは……)」キューン

一方通行「な!」

御坂「うわっ」ドーン

御坂「(あっぶな……)」

木山「外したか……(こんなに大きいと角度の計算が追い付かないな……)」

一方通行「テメエ、なにしやがる!」ビリビリ キューン バーン

木山「何、数を減らそうとしただけだよ」キューン

御坂「(弾を電撃に変えた?)」

一方通行「(電撃なら万一当たっても大丈夫だろ)」キューン

木山「電撃にしたのは超電磁砲を気遣ってのことかな?」キューン

御坂「(え?)」

一方通行「そォだ、電撃なら当たっても痛くねェだろ」キューン

御坂妹「テラ空気……とミサカは疎外感をかみしめます」
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:54:39.17 ID:ZUtm6RUo



ドンドン

白井「風紀委員の白井ですのー、上条当麻殿は御在宅ですかー?」ドンドン

土御門「うるさいにゃー、上やんに用かにゃー?」

白井「(上条だから上やんですの?)そうですの、上条殿は今どちらにいるかご存知ですか?」

土御門「おとといから小萌先生の家にいるって聞いてるぜい」

白井「その小萌先生とは上条殿の学校の教師ですの?」

土御門「そんなところにゃー」

白井「その小萌殿のご自宅はご存知ですの?」

土御門「あー、ちょっと待つにゃー、住所は……ここぜよ」

白井「なるほど……ご協力感謝しますの、でわ」

土御門「そうそう、小萌先生は殿じゃなくて女性だぜい」

白井「え゙」ヒュワン


234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:55:29.16 ID:ZUtm6RUo
白井「(おとといから泊っていると聞いててっきり男性かと……)」
    「(あの類人猿は2日も女性の家に……そんな下等動物にお姉様なんかを渡せませんわ!)」ピンポーン

ガチャ

インデックス「いんたーほんは苦手だから直接出るんだよ、あなた誰なのかな?」

白井「風紀委員の白井ですの、あなたは……小萌先生の娘さんですの?」

インデックス「小萌先生とは友達なんだよ」

白井「そうですの、ところで上条当麻はここに来てますの?」

インデックス「来てるけど……寝てるんだよ」

白井「風紀委員権限で上条当麻のお力をお借りしますの、上がらせていただきます」

インデックス「もしかして当麻の知り合いなのかな?」

白井「上条当麻の知り合いの婚約者ですの」

インデックス「(婚約者……当麻に男の知り合いってあの赤い魔術師ぐらいしかいないんじゃないかな……)」

白井「……なんですのこの縦横無尽にまかれた包帯は……」
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:56:09.46 ID:ZUtm6RUo
インデックス「戦闘で大けがしたんだよ」シュン

上条「ん……あれ、誰?」

インデックス「あ、目覚めた?」

上条「ああ……」

──「あと二日」

上条「!……今何日だ?」

インデックス「?……日本時間で7月23日なんだよ」

上条「(よかった、まだ一日ある……)」

インデックス「当麻……心配したんだよ、もう目を覚まさないんじゃないかって……」ウルウル

上条「え……」

インデックス「当麻が戦っていたのに……私……私……」グズッ

上条「……ごめんな」ダキッ

白井「(あれー、安静にするために寝ていたとかじゃなかったんですのー!?)」

インデックス「ところで、ツインテールは当麻にお話があってきたんじゃないのかな?」

白井「あ……その……(大けがして気絶して今まで目覚めなかった人にこんなこと頼めるわけないですの……)」

上条「……あー、風紀委員の黒井か!」

白井「白井ですの!えと……その……」

インデックス「どうしちゃったのかな」

上条「……何か困ってるんだったら手助けするけど?」

白井「え?……なぜそれを……」
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/07(金) 20:56:46.41 ID:FWvdbEso
全部一気に繋がってきてる!!

やべぇ面白くなってきた支援
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:56:52.07 ID:ZUtm6RUo
上条「わざわざ俺に会いに来たってことは、何か用があるんだろ?」
    「傷だらけの人間相手に言うことを躊躇する用なんざ『HELP』しかねぇだろうが」

白井「そう……ですの……」

上条「なんとか動けそうだ、力にならせてくれ」

白井「え……」

上条「俺を頼ってくれたんだ、頼りにならなくてどうすんだ」

白井「で……ですが……」

上条「……いいぜ、てめえが助けを求めるのを躊躇するなら……まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」

白井「……」プッ

インデックス「……」ププッ

上条「な、上条さん的に最高の決め台詞を笑いやがりますか!」

インデックス「……こんなこと言ってられるんだから人助けだってちゃんとできるんだよ、クロイ」

白井「白井黒子ですの!……お願いします、瞬間移動で目的地に行きます」

インデックス「頑張るんだよ!」

上条「おう!」

白井「…………そうでしたの……」

インデックス「どうかしたのかな?」
       イマジンブレイカー
上条「あ……幻想殺しが働いて……」

白井「それが『能力を打ち消す能力』の名前ですの?」

上条「ああ、こいつのせいで瞬間移動もできねぇみたいだな」

白井「仕方ありませんの、タクシーを手配しますわ」ピポッピッ プルルルルルル



238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:58:06.06 ID:ZUtm6RUo
木山「(参ったな……ベクトル操作をしながら別の能力で超電磁砲に攻撃することも不可能ではないが……)」キューン
    「(ただでさえベクトル操作という膨大な演算をしている脳をさらに圧迫するのは幻想御手使用者への負担が大きすぎる……)」

一方通行「(どう考えてもこっちが痛手を食らうことはねェな)」キューン

御坂「(木山は恐らく電撃が来るたびに演算をしている……その演算を始める隙をついて攻撃できれば……)」
    「(いや、20000人の脳を使っている以上、演算の速度がどれ程のものかわからない……危険ね……)」

御坂妹「(……木山はベクトル操作に集中しているようですね……手の内が丸見えですとミサカは密かに読心能力を使います)」
      「(木山は攻撃に踏み込めずにいる……時間稼ぎとしてはいい仕事をしていますとミサカは一方通行を称賛します)」



ブロロロロ

白井「現在、木山春生という多重能力者もとい多才能力者が暴れていますの」

上条「多重って複数の能力を使うってことか?」

白井「はい、確認されたものでは水流操作、風力操作、思念干渉、量子操作、そして……」
    「一方通行がありますの」

上条「なんだ?一方通行って」

白井「学園都市が誇る超能力者の第1位、お姉様よりも上ですの」

上条「そいつの能力をそのままの力で使えんのか?」

白井「はい、お姉様と一方通行が木山と交戦していますが時間稼ぎしかできませんの」

上条「多重だろうと多才だろうと能力なら俺の右手が打ち消せるってことか」

白井「そういうことですの」
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:58:54.32 ID:ZUtm6RUo
上条「木山春生ってどういう人なんだ?」

白井「脳生理学者ですの」

上条「ってことは能力開発は受けてないってことか」

白井「はい、しかし幻想御手を開発・頒布することで幻想御手使用者の能力を使えるようになったと推測されますの」

上条「なんだ?その幻想御手って……」

白井「スキルアウト達の間で広まっている『聴くと能力のレベルが上がる曲』ですの」

上条「なるほど、一方通行ってやつもそれを使ったんだな」

白井「恐らく」
    「このインカムを付けてください、私やお姉様、一方通行や支部のオペレーターと同時に会話できますの」

上条「わかった」

白井「もうお話すべきことは無いので、つくまで体をお安めになってください」

上条「ああ(明日、インデックスの記憶消去が行われる……いや、早ければもう24時間をきった……)」
    「(……15%の記憶領域……1年周期で記憶消去……1年で15%……)」
    「(1年で15%使うってことは仮に103000冊の魔道書を記憶していなくても6・7年で100%を超えちまう……)」
    「(それほど絶対記憶能力は危険なものなのか……)」
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 20:59:40.40 ID:ZUtm6RUo
白井「つきましたの」

上条「ああ、わかった」

白井「失礼しますの……インカムのスイッチを入れさせていただきました」

上条「わかった、御坂、聞こえるか?」

御坂「(来た!)ええ」

固法「この声が上条当麻……」

一方通行「テメエが強力な応援かァ?」キューン

木山「ほう、もう近くにいるのか」キューン

白井「こっちですの」タタタタ

上条「わかった」タタタタ

御坂「遅いわよ」

上条「ヒーローは遅れてやってくるってな」
    「って駐車場探してた人!」

木山「ほう、君が応援の上条当麻か、久しぶりだね」キューン

上条「……テメエが木山春生だな?」

木山「いかにも、私が木山だ」

上条「なんで多才能力者になんかなった、なんで能力で人を傷つける!」

木山「多才能力者になったのは副作用だ、そして目的を達成するまではだれにも邪魔はさせない、それだけだ」キューン

上条「……いいぜ、これ以上能力で人を傷つけようとするなら、そのふざけた幻想をぶち殺す!」

一方通行「……」プッ キューン

御坂妹「……」ププッ

上条「お前らも笑いやがりますかチクショウ!って御坂が2人!?」

御坂「妹よ!」
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:01:18.26 ID:ZUtm6RUo
木山「(上条当麻……どのような能力を持っている……)」キューン

固法「上条さん!危ない!」

上条「うわっと」キュイーン

木山「ほお、電気を打ち消す能力か」
    「なるほど、一方通行が弾を電気に変えたのもこのためというわけだ」
    「だが、私の能力は一方通行だけじゃない(03859,発火能力)」ボウッ キューン

上条「甘い!」キュイーン

木山「!(……火も打ち消した……多重能力とは考えられない……触れたベクトルを無効化する能力か)」
    「だったらこれはどうかな?(02345,思念干渉)」ギィン

上条「!……(一方通行に触れて能力を無効化させる……)」フラフラ

御坂「!なにやってんの」ダッ ガシッ

キュイーン

上条「……はっ……思念操作か……」

御坂「危ないわね、たえず頭に手をあててなさい(あ……あいつの手を///)」

上条「それだと物理攻撃に対抗できませんよ」
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:02:08.83 ID:ZUtm6RUo
木山「……まさか触れた能力を無効化する能力」

上条「その通りだ!」ダッ

木山「くっ(08121,瞬間移動)」ヒュワン

上条「うお、後ろか!」

木山「どうやら無効化できるのは触れている能力だけのようだな」ヒュワン

上条「くっ」

白井「……(どうすれば木山を…………そうですの!)」ヒュワン
    「みなさん、今から私が話していることを木山に悟られないように聴いてください」
    「これから私が考えた木山を捕える作戦をお話しますの」
    「用意するのは巨大な風船に50kg程度の重りをつけたものですの
    固法先輩は至急調達して現場から1km離れた場所へ持ってきてください」
    「まずお姉様が木山の気を引いている間に、上条さんと木山の間に風船を落として……」

御坂「(……特に欠点は無いみたいね……けどあいつが……)」

上条「(あくまでも木山を捕えるため、あくまでも紳士的に……)」

一方通行「(木山が俺みてェに常に反射設定なんてしてたらアウトだな……この作戦)」

御坂妹『(大丈夫ですとミサカは精神感応で密かに語りかけます)』
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:02:50.60 ID:ZUtm6RUo
一方通行「(ああ、精神感応もできるンだったなァ)」
        『(で、なンで大丈夫なンだァ?)』

御坂妹『(先ほど木山の心を覗いたのですが、どうやら一方通行の使用は脳を圧迫するようです)』
      『(時間稼ぎをしている間も相手の攻撃に合わせて能力を使用していたようですとミサカは報告します)』

一方通行『(不意を突けばいいってわけか)』

御坂妹『(そういうことですとミサカは)』

一方通行「(あ?交信が切れた?)」

御坂妹「(頭痛が……そろそろ能力を使えなくなりそうですとミサカは自己分析します)」

木山「どうした?もう終わりか?」

上条「くっ(風船まだかっ)」

固法「アドバルーンを3つ借りられたわ」

白井「ではこちらへお願いします、私もそちら向かいますので」ヒュワン

御坂「(おそらく時間稼ぎであることはバレている……)」

上条「(御坂が自然に木山を引きつけるには……)」
    「おらぁ!」ダッ

木山「ふっ」ヒュワン

上条「てめえの脳と俺の体、どっちが先に使えなくなるか勝負だ」ダッ

木山「また消耗戦か」ヒュワン
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:03:32.55 ID:ZUtm6RUo
白井「聞こえますか、原子力発電所を挟んだ反対側にアドバルーンが到着しました」

一方通行「(ようやく作戦開始か)」

白井「最初に説明したとおり、作戦を開始してください」

上条「くそっ」ダッ

木山「疲れてきているようだが、まだ続ける気か」ヒュワン

御坂「うらぁ!」ビリビリ ドーン

木山「おっと」キューン

御坂「私の電撃は瞬間移動なんかじゃ避けられないわよ」ビリビリ

木山「忘れたのか?一方通行があればベクトルを伴う攻撃はきかない」

白井「(今ですわ!)」

ヒュワン キューン ドスン ヒュワン ヒュワン ヒュワン ヒュワン ヒュワン ヒュワン パパパーン

ビューン

木山「しまっ」

上条「おっと」ダキッ

木山「くっ……能力が発動しないだと……」

上条「上条さんに触られている能力者は無能力者になるんですよ」

御坂「覚悟しなさい!(べ、べつに羨ましいわけじゃないんだからっ///)」ビリビリ ドーン

木山「うわあああああああああああ!……」ドサ

上条「おっと」
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:04:33.78 ID:ZUtm6RUo



小萌「さて、何が起こったのか解らない人の為に解説するのでよく聞くのですよー」

読者A「はーいドゥフフ」

小萌「まず最初の[ヒュワン]で重りを付けたアドバルーンを木山ちゃんと上条ちゃんの間の上空に瞬間移動させたのです」
    「重りが付いているのでアドバルーンは[ドスン]と自由落下するのです」

A「キューンは一方通行が何かしたんですかー」

小萌「キューンは一方通行ちゃんが地面を蹴ったときの音なのです」
    「地面にうまいこと力をかけて上条ちゃんの足を10cmくらい埋めたのです」

A「次の6連続テレポートはなんですかー」

小萌「@白井ちゃんが落下したアドバルーンのすぐそばに瞬間移動
    A白井ちゃんがその場から離れるために瞬間移動
    Bアドバルーンを木山の背後に瞬間移動
    CDEダーツの矢を3本、アドバルーンを割るために瞬間移動なのですー」
    「パパパーンはアドバルーン3つが割れた音なのです」
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:05:35.19 ID:ZUtm6RUo
A「ビューンってなんですか?ドピュッと何が違うんですか?」

小萌「B〜Eの瞬間移動によって木山ちゃんの背後から上条ちゃんに向かう突風が吹いたのです」
    「御坂ちゃんに気を取られていた木山ちゃんは突風に負けて上条ちゃんの方に吹っ飛んだのです」

A「じゃあダキッってのは……」

小萌「上条ちゃんが木山ちゃんを受け止めた音なのです」

A「上条いますぐ俺と変われ!!」

読者B「なんで突風が吹いたんですかー」

小萌「まず、Bで元々アドバルーンがあった場所の気圧は0になるのです」
    「次にC〜Eで木山ちゃんの背後の気圧は1を超えるのです」

読者C「なんで気圧が変わるんですかー」

小萌「気圧とはそこにある空気の量に比例するのです、そんなのも解らないCちゃんは後ですけすけみるみるですよー」

読者D「1を超えるってなんで1なんですかー」

小萌「地上の普通の空気圧を1気圧というのですよー、Dちゃんもすけすけみるみるなのですー」

小萌「そして、生じた気圧差によって風が生じるのです」

読者E「でもそれだと元々アドバルーンがあったところの周囲から中心に向かう風になりますよね」

小萌「そのためにわざわざ木山ちゃんの背後の気圧を上げたのです」
    「木山の背後からの風は、Eちゃんが挙げた他の風よりも強力になるのです」
    「ちなみに上条ちゃんは足が埋まっているので風で吹っ飛ぶことは無いのです」

小萌「そして吹っ飛んだ木山ちゃんを上条ちゃんが受け止め、右手で触れている間に
    御坂ちゃんが電撃をぶち込んだのです」
    「わかりましたかー?」

お前ら「は〜い」



247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 21:06:17.63 ID:oT88ydgo
戦闘終わったぽいから言ってみる
一方さんが幻想御手との接続切っちゃえば良かったんじゃね?
248 :『あの時』の伏線いれときゃよかったorz 上条さんが木山の車探すの手伝ったときです[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:07:42.44 ID:ZUtm6RUo
木山「ううっ」ムク

上条「おっと」ガシッ

白井「そう、そのまま逃がさないように」

御坂「(うぅ……羨ましい……)」

木山「(なんだこの感情は……)」

上条「なんでこんな事をしたんだ」

木山「君に話すことじゃないさ」

御坂「なっ……話しなさい!」

上条「なにか理由があるんだろ?話してみろよ!」

木山「……(この感情……あの時と同じだ……)」

上条「話を聞かなきゃ気が済まねえよ!なんで幻想御手なんてものを作ったのか教えてくれよ!」
    「どうしても幻想御手を広めなきゃいけなかった理由があるんだろ!」

木山「……君には負けるな」
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/07(金) 21:09:32.16 ID:ZUtm6RUo
>>247
幻想御手は保護プログラムが働いていて、幻想御手の破壊を目的とする
能力の使用を制限するようになっています

とミサカは後付け設定します



他にも何かあったらどんどん後付けします
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:10:04.46 ID:ZUtm6RUo
私は脳生理学者で、木原厳正という研究者の下で能力の研究をしている

前回の実験では被験者としてチャイルドエラーを起用したため、実験の数ヶ月前から

被験者の観察を兼ねてその子たちの担任として教鞭を奮っていた

「子供は嫌いだ」なんて毎日のように言って過ごしたが、いつしか情が湧いていた

子供たちも私を信用していた

実験の直前も「先生のこと信じてるから全然怖くない」と言ってくれた

私は教師として過ごした数ヶ月間の思い出に浸りながら実験を開始した

教師としての重荷がようやく降りる、そう思った

そしたら突然、被験者の危険を知らせる警告音が鳴った

研究者たちは皆あわてて病院へ連絡しようとしていた……が木原がそれを止めた

「浮足立ってないでデータをちゃんと集めなさい」そう言ったんだ

そんな中、私は何もできずに茫然としていた

生徒の顔が脳裏に浮かんだ

その子は「木山先生のこと信じてるもん」、笑顔でそう言っていた

私は目の前が真っ暗になった

御坂「な……なんでそんなこと……」
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:10:35.38 ID:ZUtm6RUo



初春「ん……」ガチャ バタン

初春「道が……無くなってる?」

「病院へ連絡しねえなんておかしいじゃねぇか!」

初春「?一般人?」タタタタ

初春「御坂さん!それと……御坂さんがもう一人……あれが妹達……」
    「木山は……一般人が取り押さえている?」

白井「一般人の協力により、木山春生は確保しましたわ」

初春「白井さん!」

白井「あの方たちが木山の動機を聞いているところですの」



木山「あれは表向き、AIM拡散力場を制御するための実験とされていた」
    「が、実際は『暴走能力の法則解析用誘爆実験』だ」

御坂「え……」

木山「AIM拡散力場を刺激して暴走の条件を知るのが本当の目的だったというわけさ」

御坂「じゃあ……」

木山「暴走は意図的に仕組まれていたのさ」
    「もっとも、気付いたのは後になってからだがね」

御坂「人体……実験……」
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:11:12.95 ID:ZUtm6RUo
木山「あの子たちは一度も目覚めることなく今なお眠り続けている……」
    「私たちはあの子たちを……使い捨てのモルモットにしたんだ!」

御坂「でも……そんなことがあったなら警備員に通報して……」

木山「23回……」

御坂「?」

上条「(『子供たちをモルモットにした』以外の部分がさっぱり理解できません)」

木山「あの子たちの回復手段を探るため、そして事故の原因を究明するシミュレーションを行うために
    樹形図の設計者の使用を申請した回数だ」
    「樹形図の設計者の演算能力をもってすればあの子たちを助けられるはずだった
    もう一度太陽の下を走らせてやることもできただろう」
    「だが却下された!23回とも全て!」

上条「なあ」ボソ

一方通行「なンだ?」ボソ

上条「木山と子供たちは木原に騙されたってことか?」ボソボソ

一方通行「まあそういうことだなァ」ボソボソ

上条「なんで警備員とかが動かないんだ?」ボソボソ

一方通行「今説明してンだろォが」ボソボソ

木山「統括理事会がグルなんだ!警備員が動くわけがない!」

御坂「だからってこんなやり方!」

木山「君に何が解る!」
    「あの子たちを救うためなら私はなんだってする」

木山「この街のすべてを敵に回しても、やめるわけにはいかないんだ!!」
    「うぐっ」ギィン
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 21:11:33.39 ID:ZZLGIsSO
俺、説明されないと分からなかった駄生徒だから、木山先生の魅惑のボディをすけすけみるみるしてくるよ!
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:11:39.13 ID:ZUtm6RUo
一方通行「うっ」ギィン

御坂妹「いっ」ギィン

木山「うぐぅっ!あぁ!」

上条「あれ?ちょっと!?」

御坂「あんた達まで!」

一方通行「うがァァァ!」ドサ

御坂妹「……」ドサ

木山「ネットワークの……暴走……これは……」フラ

上条「お、おい!」

木山「……」ギューン

グチャグチャ グチョ

御坂「な……」

上条「……」 注)3日前のイノケンティウスよりは怖くありません

白井「なんですの……あれ……」

御坂「胎児……?」

胎児「……」ギョロ
    「ギョアアアアアアアア」
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:14:43.07 ID:ZUtm6RUo
   メタモルフォーゼ
御坂「身体変形……こんな能力……聞いたこと……」

胎児「ギィアアアアアア」ビューン

上条「うわっ」キュイーン

御坂「何すんのよ!」ビリビリ ドーン

胎児「……」グチュグチュ

御坂「何あれ……大きくなってる……」

上条「あれもAIM拡散力場がなんとかでできたものなら……」
    「おらぁ!」キュイーン

胎児「キョアアアアアアアアアア」

上条「消えない……イノケンティウスと同じ魔術か!」

胎児「ギィアアアアアアア」ピキーン ビュン

上条「うわっ」キュイーン

上条「どこかにルーンが!?」キョロキョロ

一方通行「うぐゥァァ」ゴロンゴロン

御坂妹「ぐぅっああぁぁ」ジタバタ

御坂「え?」

上条「ちょ、なんか暴れだしてますよ!?」

木山「うぅ……」ムク




青ピ「白衣の姉ちゃんの魅惑のボディをすけすけみるみるやー」

土御門「いきなりなんだにゃー」

小萌「そこ、静かにしないとチョークぶん投げますよー」
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:16:09.70 ID:ZUtm6RUo
上条「あ、白井?木山先生が起きたぞ」

白井「それどころじゃありませんの!」ヒュワン

胎児「キョアアアアアアアア」グチョグチョ

上条「……どうしろってんだ」

御坂「あれが原子力発電所に向かってんのよ!」ビリビリ

白井「何としても阻止しなければ!」ヒュワン ヒュワン

胎児「キョアアアアアアアア」グチョグチョ

御坂「木山なら!木山なら何か知ってるかも」ダッ

初春「暴れてる2人は病院に運んだ方がよさそうですね」ピポピ プルルルルル

木山「ははっはははは……」
    「すごいな……まさかあんな化け物が生まれるとは……」
    「学会に発表すれば表彰物だ」

上条「そんな悠長なことを言ってる場合じゃ……」

木山「もはやネットワークは私の手を離れ、あの子たちを取り戻すことも回復させることも叶わなくなったか……」
    「おしまいだな……」

上条「……」

初春「あきらめないで下さい!」

木山「……」

御坂「あの化け物が……なんだか解りますか?」

木山「恐らくAIM拡散力場の集合体だろう」
    「そうだな、仮に幻想猛獣とでも呼んでおこうか」

上条「(魔術じゃなかったのか……)」
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:17:33.58 ID:ZUtm6RUo
木山「幻想御手によって束ねられた二万人のAIM拡散力場、それらが触媒になって
    生まれた潜在意識の怪物」
    「言いかえれば2万人の子供たちの思念の塊だ」

御坂「……どうすればあれを止められるの?」

木山「それを私に聞くのかい、私が何を言っても君たちは信用しない」

初春「私の手錠、木山先生が外してくれたんですよね」サッ

御坂「え?」

木山「ただの気まぐれだ、まさかそんなことで私を信用するのか」

初春「それに……子供たちを助けるのに木山先生が嘘をつくはずありません」
    「信じます」

上条「(主人公なのにテラ空気……)」

木山「……まったく」
    「幻想猛獣は、幻想御手のネットワークが生み出した怪物だ、ネットワークを破壊すれば止められるかもしれない」

御坂「ネットワークを破壊って……どうやって!?」
     プログラム
初春「治療曲……」

御坂「え?」
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:18:04.11 ID:ZUtm6RUo
木山「治療曲を使用者に聞かせることで脳波を正常に戻すことができる」

初春「あの……ごめんなさい……私が消しちゃったんです!」

御坂「へ?」

木山「何!?」

初春「あのとき、木山先生の研究所にハッキングをしかけたのは私なんです!」

御坂「あのとき……ハッキング?」

初春「木山先生のパソコンはデータ漏えい防止のために、侵入を感知するとデータを消すようになっていたんです」

御坂「もしかして……私がお願いしたときに……」

初春「……」コク

木山「幻想御手を持ってすれば作り直せるはずだったが……それももうできない」

御坂「……」ダッ

初春「み、御坂さん?」

御坂「初春と木山先生もきて!」タタタタ


259 :この最後の行もスレタイ候補でした[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:19:53.43 ID:ZUtm6RUo
御坂「警備員……」

警備員「な……なんじゃん」

御坂「今から言う要求を聞き入れなさい!」

警備員「!?」

御坂「幻想御手を破壊する楽曲の作成と……木山が私用で演算するために
    樹形図の設計者の使用許可を出しなさい!」

木山「!?」

警備員「なっ……幻想御手破壊はともかく私用でなど……」

警備員「そもそも警備員にそんな権限ないじゃん」

御坂「なんなら、この研究所の研究員を通してでもいいわ」バサ

警備員「絶対能力進化計画……?」

初春「裏に研究所の名前と連絡先をメモしてあります」

御坂「あと、木山を留置するのは全ての演算が終了してからよ、それなら警備員の権限でどうにでもなるでしょ」

御坂「もし要求が通らないなら……警備員の施設や研究所を含む、統括理事会の下にある全ての組織の施設を破壊する!」

初春「み……御坂さん!?」

木山「き、君……」

警備員「自分が何を言ったのかわかってるのか!」

御坂「この街の全てを敵に回しても要求を曲げないって言ってんのよ!」
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:20:39.87 ID:ZUtm6RUo
木山「さっきはやり方云々とか言っておきながら……」

御坂「このやり方なら犠牲者は一人も出ないわ、要求を通してくれればね」

警備員「……善処するじゃん」ピポピ プルルルル
      「警備員じゃん、至急機器演算の担当者を一人よこすじゃん」
      「場所は……」

木山「……ありがとう」

御坂「お礼は子供たちが助かってからにしなさい」

白井「お姉様、何考えてますの!?」 注)インカムで会話しています

御坂「大丈夫、こっちにはまだカードがあんのよ」
    「樹形図の設計者を借りるためのカードがね」

上条「何の話してんのかさっぱりわかんねぇ!」キュイーン 注)インカムで会話を聞いています

御坂「あんたは幻想猛獣を止めてりゃいいのよ」

上条「ひでぇ!」キュイーン
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:21:25.77 ID:ZUtm6RUo
キィー ガチャ バタン

研究者「機器演算も担当している芳川です」

御坂「呼んだのは私よ」

研究者「君は御坂美琴ね」

御坂「そう、妹達のオリジナルよ」

研究者「!……なぜそれを?」

白井「妹達?オリジナル?」

御坂「あるルートでこの資料を手に入れたからよ」バサ

研究者「絶対能力進化計画……」

御坂「妹達の概要についても調べたわ、MNWの存在も」

研究者「それで、なぜ私を呼んだの?」

御坂「樹形図の設計者の使用を申請するためよ」

研究者「なるほど、目的は?」

御坂「あの怪物を消すための楽曲の作成と、この木山春生が私用で演算するためよ」

研究者「怪物を消すのに楽曲を作る?私用で演算する?」
      「前者は意味が解らないし、後者は通るわけがないわ」

御坂「前者はあんたが理解できなくてもいいのよ、操作は木山先生がするから」

研究者「……いずれにしても通るわけないわ」

御坂「こっちには人質がいるわ」
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:22:14.24 ID:ZUtm6RUo
研究者「通らなければ私がどうなるかわからない……ってことね」

御坂「違う、私の人質は『全ての公的機関とその施設』と『MNW』よ」
    「要求が通らければMNWをジャックして私と妹達で公的施設を襲撃する」

研究者「……そう言えば統括理事会も考えるかもしれないわね」

御坂「なら早く申請しなさい」

木山「流石超能力者だな……」

初春「子供たちを助けるための演算、本当にできそうですね」

上条「話付いたんならこっち手伝ってくれませんかー」キュイーン

御坂「もうちょっと頑張んなさい」
    「演算はこの場所で、警備員の機材を使って行うわ」

警備員「……準備するじゃん」

研究者「申請はしたわ、けど許可が下りるまでは時間がかかる」
      「それまで今回起こったことの概要を話してくれないかしら」

御坂「木山先生説明しといてください、私はあれと闘いますから」

木山「わかった」

御坂「もし木山先生に変な真似したら警備員潰すからそのつもりでいなさい!」ダッ

警備員「チッ」

木山「あれは数ヶ月前のことじゃった……」



263 :≫250木原爺の名前間違えたorz[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:24:51.40 ID:ZUtm6RUo
木山「……というわけだ」

警備員「そんなことが……」

研究者「木原幻生が……」

警備員「つまり超電磁砲は子供たちを救うためにあんな真似を……」

木山「まったく、常識を知らないお嬢様だ」

研究者「幻想御手を頒布したあなたが言えることじゃないわよ」
      「ちょっと席をはずすわ」



研究者「……」ピッポパ プルルルル
      「妹達が昏睡に陥り、突然暴れだした原因が解ったわ」
      「至急、打ち止めへの学習装置導入を開始して」 ピッ
      「(恐らく、妹達の一人に幻想御手を導入したことでMNWをジャックされた……)」
      「(その個体をMNWから切断させれば他の個体は復旧するはず)」



264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:25:42.66 ID:ZUtm6RUo
上条「(やば、もう23時40分……最悪、あと20分でインデックスの記憶を消されちまう……)」キュイーン

御坂「(足止めも……疲れるわね……)」ビリビリ

胎児「キュアアアアアアアアアアアアア」

固法「上条さん、御坂さん、原子力発電所の放射性物質は全て別の場所に搬送されたわ」
    「原子力発電所の敷地に入れても大丈夫よ」

御坂「よかった……」ビリビリ

上条「(よし、これなら俺が抜けても!)ビリビリ!」

御坂「ビリビリ言うな!」ビリビリ

上条「上条さんは重大な用事があるので失礼したいのですが」キュイーン

御坂「重大なって……この化け物より重大な用ってなによ」

上条「いや……実は親戚が危篤で……あと1日で死んじまうかもしれないんだ」
    「(記憶を消さなきゃ死ぬんだから……嘘じゃねぇよな……あ、親戚じゃねぇや)」

御坂「なっ……そんなら早く行ってあげなさいよ」

上条「ああ、後は頼んだ」ダッ

上条「(っと……確か脳の学者さんがその辺に……いた!)すみませーん」

木山「ん、どうした?」

上条「この事件とは関係なく、一つ聞きたいことがあるんですが」

木山「なんだい?」

上条「絶対記憶能力って知ってますか?」

木山「ああ、知っているよ」

上条「ある筋で聞いた話では、その人間が1年間にため込む記憶は脳の15%を消費するらしいんですが」
    「それだとその人間は6,7年しか生きられないってことになりますよね、そんなに絶望的な体質なんですか」

木山「そんなことは無い」
    「1年で15%も使うことは無いし、仮に記憶領域を100%使っても健康になんら影響は無いよ」

上条「そうなんですか……ありがとうございます」ダッ

木山「待った、急いでいるならタクシーを手配しよう」
    「君にこんな時間まで戦わせてしまったのも私の責任だ」

265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:27:03.04 ID:ZUtm6RUo
ブロロロロロロ

上条「(なぜ神裂は85%だの15%だの言ってたんだ……)」
    「(いや、それ以前にどうやってその数値を導き出したんだ?)」

上条「(……教会がそう言ったから……そう嘘をついたからか)」

上条「(けどインデックスが苦しむところを見てきたようなことを言ってたな……)」

上条「(教会がインデックスの脳を操作して、一年周期で記憶を消さないと死んでしまうようにしたんだな)」
    「(103000冊を記憶するインデックスが絶対に裏切ることのないように)」
    「(インデックスの仲間が涙をのんで従わないといけないように)」

運転手「つきましたよ」

上条「どうも」



研究者「許可が下りたわ」

木山「では、超電磁法の要求通り、私が警備員の端末から樹形図の設計者を操作する」

警備員「準備はできてるじゃん」

木山「……アクセス成功、治療曲の生成を開始」

警備員「どのくらいかかるじゃん?」

木山「……丸一日」

警備員「それまでは超電磁法に頑張ってもらうしかないってことか……」


266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:27:48.22 ID:ZUtm6RUo
ステイル「もう記憶を消す魔術の準備をしているところだ、こんなときにインデックスを独りにして……」

上条「そこをどけ」

ステイル「何を言っているんだ、僕の声が聞こえなかったのか」

上条「(教会の細工と言えば魔術、異能の力だ)」
    「(インデックスの体に触れば解除されるはず!)」

ステイル「お別れでも言うつもりか、あいにくインデックスはもう起きないよ」

上条「さあな(……何も起こらない……異能の力に触れていないということか……)」
    「(……!……ここか)」グイ

ステイル「おい、何をしている!」

上条「インデックスを苦しめている魔術を……消してるんだよ!」キュイーン

ステイル「苦しめている魔術だと?」

インデックス「……」ムク スゥ

ステイル「な……何だ?」

神裂「魔力を持たないインデックスが……浮遊している?」

インデックス「……」キィィィィン

ドーン
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:28:26.99 ID:ZUtm6RUo
インデックス「警告、第3章第2節、第一から第三までの全結界の貫通を確認」
         「再生準備……失敗、自動再生は不可能」
         「現状、103000冊の書庫の保護のため侵入者の迎撃を優先します」
         「書庫内の103000冊により、結界を貫通した魔術の術式を逆算……失敗」
         「該当する魔術を発見できず……」
         「術式の構成を暴き、対侵入者用のローカルウエポンをくみ上げます」
         「侵入者個人に対して最も有効な魔術の組み合わせに成功しました」
         「これより突堤魔術『セントジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」

上条「そういや、一つだけ聞いてなかったっけか……能力者でもないお前が魔術を使えないわけを……」

インデックス「……」クワッ
         「……」ビイイィィィィィ

上条「うわっ」キュイーン
    「ぐ……ぐぁ……(イノケンティウスと同じ類か)」

ステイル「まさか……」

神裂「なんであの子が……魔術を……」

上条「決まってんだろうが!インデックスが魔術を使えないなんて教会が嘘ついてやがっただけだろうが」

ステイル神裂「!」
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:29:28.90 ID:ZUtm6RUo
上条「ああそうだよ、インデックスが一年おきに記憶を消さなきゃ助からないってのも大嘘だ!」
    「こいつの頭は教会の魔術に圧迫されてただけなんだ!」
    「そいつを打ち消せば記憶を消す必要なんて無くなっちまうんだよ!」
    「冷静に考えてみろ、禁書目録なんて残酷な役目をこいつに背負わせやがった連中が、
    てめえら下っ端に心優しく真実を全部話すと思ってんのか!?」
    「なんなら、インデックス本人に聞いてみりゃいいだろうが!」

インデックス「セントジョージの聖域は侵入者に対して効果が見られません」
         「他の術式へ切り替え、侵入者の破壊を継続します」

上条「ぐぅぅぅぅ、あぁぁぁ」

ステイル「(……インデックスの前で魔法名を名乗ることになるとはな)Fortis931!」
       「曖昧な可能性などいらない、あの子の記憶を消せばとりあえず命を助けることができる」
       「僕はそのためなら誰でも殺す、いくらでも壊す、そう決めたんだ……ずっと前に……」

上条「とりあえずだぁ?ふざけやがって、そんなつまんねぇことはどうでもいい!」
    「たった一つだけ答えろ、魔術師!てめえはインデックスを助けたくないのかよ!」

   てめぇらずっと待ってたんだろ!?インデックスの記憶を消さなくてもすむ、インデックスの敵
   にまわらなくてもすむ・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピーエンドってやつを。
   今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を・・・何のためにここまで歯を食いしばってきた
   んだ!?てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて見せるって誓ったんじゃねえのか
   よ?お前らだって主人公の方がいいだろ!?脇役なんかで満足してんじゃねえ、命を懸け
   てたった一人の女の子を守りてぇんじゃないのかよ!?だったら、それは全然終わってねぇ、
   始まってすらいねぇ・・・ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!
   手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ、魔術師!!
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                  (゚д゚ )
                          <⌒/ヽ-、__ノヽノ |
                        /<_/____/ < <
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:30:37.51 ID:ZUtm6RUo
上条「ぐぅ……ぁ……」

神裂「Salvare000!」ピキィン

インデックス「……」フラッ

ギューン バキバキメキ ギュイーン

樹形図の設計者「えっとここはCdimで次は……う〜ん……ってなんじゃこりゃぁ!!」チュドーン



木山「ん?演算が止まった?」

研究者「これは……接続が切れた様ね」

木山「そんなこと起こるわけない……はずだが……」

研究者「とりあえず再接続を試みるべきよ」

木山「……繋がらない」

研究者「……」ピポピ プルルルル
      「もしもし、○○研究所の芳川です、気象観測はできてますか?」
      「……わかりました」ピッ

木山「これは……」

研究者「樹形図の設計者が地上からの攻撃で破壊されたわ」

木山「ばかなっ」

研究者「……まだ手はあるわ」

木山「幻想御手ネットワークも制御不可になり、樹形図の設計者も破壊された!」
    「普通のコンピュータを使ったんでは時間がかかりすぎて超電磁法の身がもたない!」
    「この現状のどこに手が!」

プルルルルルル

研究者「……この電話に……よ」ピッ


270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:31:59.36 ID:ZUtm6RUo
上条「なんだ……これ……」
           ドラゴンブレス
神裂「これは……竜王の殺息!」
    「伝説にある『セントジョージのドラゴンの一撃』と同義です!」
    「それにたった一枚でも触れてしまえば大変なことに!」

インデックス「……」ムク ギューン

上条「うわっ」

ステイル「イノケンティウス!」

イノケンティウス「……」

ステイル「行け!能力者!」

上条「……(無能力者なんだけどなぁ)」ダッ

イノケンティウス「ンガァァァァァァァァ」

インデックス「警告、第6章第13節、新たの敵兵を確認、戦闘指向を変更」
         「戦場の検索を開始……完了、現状最も難易度の高い敵兵『上条当麻』の破壊を最優先します」ギューン

イノケンティウス「グガァァァァァァァァ」

インデックス「警告、第22章第1節、炎の術式の逆算に成功」
         「曲解した十字教をモチーフに、ルーンにより記述したものと判明」
         「対十字教の術式を込みこみ中……セントジョージの聖域を第二段階へと移行」
         「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」

イノケンティウス「グガァァァァァァァァァ」

ステイル「イノケンティウス!」

上条「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!」

上条「神様、この世界があんたの作ったシステムの通りに動いてるってんなら、まずは……」
    「その幻想をぶち殺す!」キュイーン

インデックス「警…告……」フラッ
         「最終章……第零……『首輪』……致命的な……破壊、再生……不可……」バタッ
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:35:10.28 ID:ZUtm6RUo



研究員『打ち止めへの学習装置の導入が終了しました!』

研究員「打ち止めに変わりなさい」

研究員『はい』ラストオーダー、コノヒトノイウコトヲキキナサイ

研究員「木山先生、いますぐそこで寝ている妹達の一人を連れてきてもらえるかしら」

木山「わかった」

打ち止め『只今変わりましたーってミサカはミサカは初めて電話越しに喋ってみたり』

研究員「そっちの研究員と同じチームの芳川よ」

打ち止め『ヨシカワだねってミサカはミサカは確認してみる』

芳川「まだMNWには繋がってないわね」

打ち止め『うん、でもなんで繋いじゃいけないのってミサカはミサカは不審に思ってみたり』

芳川「現在、MNWは9723号を通して別のネットワークにジャックされているわ」

打ち止め『だったら9723号をMNWから切断すればいいんじゃないってミサカはミサカは至極まっとうな意見を出してみる』

芳川「そう、だからあなたにはMNWに繋いだ瞬間に9723号の接続を止めてもらいたいの」

打ち止め『なるほど、そうしないとミサカも昏睡しちゃうんだねとミサカはミサカは寝てる下位個体たちに目を向けてみる』

芳川「今すぐやってもらえるかしら」

打ち止め『わかった!』
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 21:35:40.39 ID:l7b1swYo
一方通行の演算! ……は無理か。
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:36:17.02 ID:ZUtm6RUo
芳川「……」

木山「……」

御坂妹「うう……」ムク

木山「!」

打ち止め『成功したよってミサカはミサカは勝利宣言してみたり』

芳川「ありがとう、研究員にかわって」

打ち止め『は〜い』カワッテダッテッテミサカハミサカハデンワヲ

ピッ ツーツー

芳川「……切れた?」

プルルルルルル ピッ

研究員『すみません、打ち止めがうっかり電話を切ってしまって』ゴメンナサイッテミサカハミサカハモウシワケナサソウニシテミル

芳川「妹達は回復した?」

研究員『はい、全ての個体が昏睡から醒めてます』

芳川「そう、すぐ打ち止めをここに連れてきてもらえるかしら」

研究員『わかりました』ピッ

芳川「MNWが復旧したわ」

木山「MNWで演算をするということか……」

芳川「そうよ」
    「途中経過のバックアップはあるわね?」

木山「ああ、これを読み込めば途中から再演算できる」

御坂妹「状況がさっぱりわからず置いてけぼりですとミサカは疎外感に浸ります」
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:36:47.01 ID:ZUtm6RUo



上条「……」

インデックス「……」

神裂「────────!」

上条「?」

ズドン

上条「!……」バタッ

ステイル「────────!」

神裂「────────!」



275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:37:46.52 ID:ZUtm6RUo
キキィ

打ち止め「ここはどこかなーってミサカはミサカはキョロキョロしてみたり」

芳川「あなたが打ち止めちゃんね」

打ち止め「そうだよーってミサカはミサカは笑顔で答えてみる」

芳川「今からMNWである演算をおこなってもらうわ」

打ち止め「ある演算?ってミサカはミサカは頭に?を浮かべてみたり」

木山「途中までは樹形図の設計者で演算した」
    「これがその記録だ」

打ち止め「ふむふむ、これの続きをすればいいんだねってミサカはミサカはMNWの準備をしてみる」

芳川「頼んだわよ」

打ち止め「は〜いってミサカはミサカは下位個体へ指示を出してみる」

御坂妹「……演算を高速化するため意識を外界から遮断しますとミサカは」バタ


白井「お姉様!小さいお姉様ですの!あそこに!」

御坂「戦いに集中しなさい!」



276 :夜通し戦いました[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:38:39.34 ID:ZUtm6RUo
木山「もう夜が明けたな……」

打ち止め「もうすぐ終わりそうだよってミサカはミサカは途中経過の保存を兼ねて報告してみる」

警備員「でもあの二人の体の限界も近いじゃん」

芳川「増援が欲しいところね……」

御坂「親戚が危篤とか言ってたから病院にいるんじゃない?あいつ」ビリビリ

木山「病院か……片っぱしからあたってみよう」



ゲコ太「記憶が物理的に脳細胞ごと破壊されているね」
    「あれじゃ思い出すことはまずないと思うよ」

インデックス「……うそ……」

ゲコ太「あの少年に会ってみるかい?僕も彼に言わなくちゃいけないことがあるからね」
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:40:02.88 ID:ZUtm6RUo
ゲコ太「失礼するよ」

上条「どうぞー」

ガラッ

インデックス「当麻!」

上条「とう……ま?それが俺の名前?」

インデックス「トウマ、覚えてない?私達、学生寮のベランダで会ったんだよ」
         「トウマ、覚えてない?トウマの右手で私の歩く教会が壊れちゃったんだよ」

上条「ごめん……何も……」

ゲコ太「上条当麻君、君への伝言を頼まれてるんだ」
    「それを話すにあたって君のことについて説明しておこうね」


上条「この右手が……?」

ゲコ太「そう、学園都市No3の攻撃をも打ち消してきた」
    「そして今、その右手が必要とされている」

上条「さっきの幻想猛獣を倒すためですね」

ゲコ太「そうだ」

ガラッ

木山「……記憶を失ったというのはやはり本当か」

上条「この人は?」

ゲコ太「さっき説明した木山春生先生だ」

木山「説明は?」

ゲコ太「彼の個人情報や日常、木山先生の過去、事件の顛末について聞かされた通りに伝えといたよ」

木山「今すぐ連れて行きたいんですが……準備はいいか?」

上条「えっと……じゃあ着替えてから」

木山「解った、終わったら関係者用出入り口の前にきてくれ」
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 21:42:26.78 ID:ZZLGIsSO
戦力外扱いの一方さん
(;ω;)
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 21:43:41.04 ID:3MJ1/Qwo
上条こき使うなww
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:45:08.90 ID:ZUtm6RUo



研究員「木山先生から連絡があった、記憶喪失で入院していたのは本当らしいわ」(インカムで会話してます)

御坂「あいつが……」

白井「お姉様、前!」ヒュワン

御坂「何もかも覚えていないの?」

研究員「思い出は何もかも、一応あらかたの事は詰め込んだらしいけど」

御坂「……あいつの今までの思い出は全て『他人から聞いた話』になったのね」

白井「おっねぇさっま!前!」ヒュワン

打ち止め「演算終了ってミサカはミサカは手に持ったSDカードへのアップロードを始めてみたり」

研究者「よし、とりあえず木山先生に連絡」ピッ



ブロロロロロ

木山「……そんなに緊張しなくていい」

上条「いや、あの、意識の上では初対面の人と2人きりなわけで……」

木山「私など意識するほどの体じゃなかろう」

上条「いや、体とか性別とか関係なしにですね」

プルルルルル

木山「失礼」ピッ
    「どちらさまで……芳川先生、どうしましたか」
281 :正直、上条vsインデックスのせいで上条さんがてんてこまいです[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:46:49.61 ID:ZUtm6RUo
芳川「演算終了、楽曲データが完成したわ」

木山「では警備員を通して街中に流してください」

芳川「わかったわ」

ピッ

上条「幻想猛獣を消すための曲が完成したんですか」

木山「いや、おそらく弱体化するだけで消えはしないだろう」
    「だが、君の能力で消し去ることはできるだろう」

上条「そもそもなんで消えなかったんですか」

木山「さっきまでの幻想猛獣はいわばAIM拡散力場からエネルギーを吸収し続けていたからな」
    「君の右手でそこにあるエネルギーを消し去っても、すぐに供給されていたということだ」

上条「削除曲を流せばネットワークが破壊されてエネルギー供給もなくなる……」

木山「そういうことだ」
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:47:26.59 ID:ZUtm6RUo
上条「……」

木山「また迷惑をかけてしまったな」

上条「はい?」

木山「ああ、覚えてないんだったな」
    「今のはただの独りごとだ」

上条「……」

木山「君は今までの記憶が全て『他人から聞いた知識』になっている」
    「なのに、記憶を失ってもなお私達を助けようとするのはなぜなんだい」

上条「なんかよくわからないんですけど……」
    「『記憶が消えた』『覚えていない』なんて関係なく助けないといけない気がするんです」

──「あいつが覚えているか覚えていないかなんて関係あるか!」

上条「そんな気が……するんです……」

木山「なんとなく……ということか」

上条「はい」


283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:48:36.46 ID:ZUtm6RUo
警備員「いくらなんでも今すぐあちこちに流すなんて無理じゃん!」

芳川「警備員の権限弱すぎです!」

警備員「しょうがないじゃん」

初春「全ラジオ局のジャック完了しました!」

警備員「え!?」

初春「すみません、機材お借りしてます」
    「掃除ロボ統括システムへの侵入に成功、各ロボから治療曲を流します!」

芳川「ジャック……侵入……?」

警備員「いくらなんでも違法じゃん!」

初春「合法的に手続き踏んでたんじゃ御坂さんや白井さんの体がもちません!」
    「テレビ曲へのジャックも成功!音声のみ差し替えます」

芳川「……もしかしてあの資料を盗んだのも……」

初春「私です、ほぼ全ての学校の放送の差し替え完了」

警備員「あの実験の資料もこうして取ってきたじゃん?」

初春「はい」

芳川「まだ肝心の病室に流れてないわ」

初春「たったいま瑞穂機工病院に侵入、放送を差し替えました!」

プルルルルル ピッ

警備員「なんじゃん?」

「警備員附属病院のシステムがハッキングされました!」
「なんでも誰が侵入したのかさっぱりわからないそうで人手が足りません!」

警備員「(警備員の備品から接続したのにわからない……のか……)」
      「私が責任を持つ、一切手を出さずに放っておくじゃん!」

「し……しかし……」

警備員「止めたら超電磁法が黙ってないじゃん!」ピッ
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:49:35.85 ID:ZUtm6RUo



木山「ん……」

上条「どうかしましたか」

木山「ラジオの番組が突然……」

上条「……これが治療曲なんじゃないですか?」

木山「警備員にしては早いな」
    「ついた」

上条「じゃあ、行ってきます」ガチャ バタン

木山「……(この感情……あの時と同じだ)」



御坂「遅いじゃない!」

上条「……ああ、ビリビリ中学生!」

御坂「もう一回記憶飛ばして私の名前覚えなおしてもらおうかしら?」ビリビリ

上条「スミマセンスミマセン」

白井「お姉様、前!」ヒュワン

御坂「おっと」ビリビリ ドーン

胎児「キィアアアアアアアアア」

御坂「再生しない?」
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/07(金) 21:50:40.09 ID:ZUtm6RUo
上条「ついさっきラジオで治療曲が流れてた!」

白井「てことは……」

上条「上条さんの右手でゲームセットってことですよ!」ダッ

胎児「キィイイイイイイイイ」ピキーン ビュン

上条「じゃまだ!」キュイーン

胎児『私は所詮複製……』

上条「!」

御坂「妹達……?」

『だと思ってやがる』『のが許せない』
『だったら』『中学生はババァ』『幻想御手で』
『毎日が』『どれだけ惨めか』『あんたはわからないでしょうけど』
『期待が……重いこともあるンだよ』

上条「幻想御手使用者たちの心の声……?」

御坂「(なんかイラッとくるのがあったわね……)」
    「早く行きなさい!」ビリビリ

上条「おう!」ダッ
    「(いいぜ、お前らが幻想御手に頼らなきゃいけないって言うんなら)」
    「(まずはその幻想をぶち殺す!)」キュイーン
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/07(金) 21:53:50.32 ID:ZUtm6RUo
御坂「幻想猛獣が……縮んでいく……」

白井「これが……能力を消す能力……」




切るとこ間違えて2行だけ残ったorz

戦闘シーンは全部終了です

>>249に書いたとおり、説明・後付け準備は万全ですので
おかしいと思うところはどんどん言ってくれると>>1が喜びます

ばいちゃノシ
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/07(金) 21:59:37.68 ID:Reg/qN20
おかしいと思うところか・・・・・・・・・とりあえず思いついたのは・・・・・・・・・





上条さん忙しすぎww
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 22:00:00.15 ID:3MJ1/Qwo
インデックスさんどうなっちまうんだ・・・
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 22:19:51.60 ID:K63Sa060
上条さんのハードスケジュールぶりにワロタ
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 22:50:46.31 ID:VArZn7I0
この日に上条さんは何話分の活躍をしたんだ…
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 22:55:33.65 ID:TuCuWQAO
中学生はババァだと思ってるのが許せない……
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/07(金) 23:35:43.39 ID:Iaav9sDO
一方さんスレだと思ったがいつの間にか上条さんに乗っ取られてた
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/08(土) 00:11:03.49 ID:yAXwsME0
上条さんが便利すぎてもりあがらない
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/08(土) 01:15:21.01 ID:2yWpxH.o
初春がしくじってワクチンソフトを破壊したり、冥土帰しの脳波ロック云々で原作では、木山までたどり着いていたはずなのに、そこのプロット変更してシーンを余計に増やしたのはなんでー?

あと、>>1が木山に思い入れているのは分かるんだけど、御坂美琴がただのテロリストになっちゃってる。確かに彼女はそういう人間だけど、警備員相手に脅迫したのは不味かった。この折り合いをどうつけるか、期待してるぜ。
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/08(土) 08:21:14.59 ID:9bNUBoko
>>292
待てよ、まだ終わっちゃいねェだろ?
きっと一方さんは最後らへんの美味しいところに出てくるんじゃないか?

……って戦闘シーンはもう終わってるじゃん(笑)
エピローグ期待しようぜ!
296 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/08(土) 15:29:01.45 ID:MGh9Dh6o
回答@
>>287,289,290,293
>上条さん忙しすぎ

結論から言うと『打ち止めを出すためです』
今後の展開上、原作で打ち止めが登場するシーンがパラレルワールドになってしまうので

打ち止めに活躍させる⇒MNWを演算装置として活用する⇒樹形図の設計者が破壊される⇒
  インデックスが暴れる  (「⇒」=「ためには」)

って感じでインデックスvs上条さんが必要になったので上条さん大忙しです

今考えると魔術サイドの誰かvsインデックスで暴れさせてもよかったのかも;


回答A
>>294
>初春がしくじってワクチンソフト破壊したのはなんでー?

治療プログラムがあると樹形図の設計者やMNWが必要なくなり打ち止めが活躍できないからです


回答B
>>294
>御坂美琴がただのテロリスト
>>(今後予想される質問)
>回答Aで演算装置が必要なくなるとか書いてあるけど、治療曲以外に子供達起こすのに使うんじゃね

『幻想猛獣を倒す』という目的がないと御坂はここまで動かないと思いました
逆に言うと、正当な手続きの下ツリーダイヤグラムを借りるのは時間がかかり、
原子力発電所の向こうにある施設まで被害が及ぶ危険があったため
最も手っ取り早い『脅迫』という手段に出たとも言えます

期待してくださっていたようですが、書きために脅迫したことに関しての後始末を一切
書いてなかったのでここで理由を書いちゃいます すみません


回答その他
>>294 >冥土返しの脳波ロック云々で原作では...
アニメ通り『御坂達が共感覚醒にきづく』→『初春が木山のもとへ』→『御坂白井はゲコ太のもとへ』
          →『幻想御手のしくみの考察』→『脳波パターンの検索で容疑者特定』→『初春が人質に』
と順を追ったつもりですが……  原作?読んでませんすみません

>>292,295
今回の一方通行さんは大切なギャグ要因でした
しかも戦闘では活躍できませんでした
……がこの後にある「このシーンがやりたかったからSSを書き始めた」
といっても過言ではないシーンでは一方通行が柱です

もちろん木山先生も柱です
297 :すぐにみんなで病院へ行きました[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:06:12.71 ID:MGh9Dh6o



ゲコ太「君達はもう大丈夫そうだね」

御坂「ありがとうございます」

白井「ありがとうございます」

ゲコ太「君は……まだ退院できないね」

上条「そうですか……不幸だ……」

ゲコ太「えっと……黄泉川さんと芳川さんも大丈夫そうだね」

黄泉川「たいして戦闘に参加してないからありたまえじゃん」

木山「私とは戦ったんだがな」

黄泉川「この子達に比べたら私は逃げてただけみたいなもんじゃん」

ゲコ太「問題はこの二人だね……」

一方通行「」

御坂妹「」

木山「本来は眠っていなきゃいけないときに活動していたからな」
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:07:04.76 ID:MGh9Dh6o
御坂「そういえば幻想御手使用者で唯一ギリギリまで寝なかったわね」

木山「一方通行は自身のホルモンバランスも調整できるんだな……」

御坂「でも、それで寝るのを防いでたんならどうしてこの子も起きてられたのかしら」

木山「ただの電気使いがホルモンバランスを調整できるとは思えない……」

ゲコ太「脳波が正常になってきた、もう起きると思うよ」

上条「(話が理解できん……上条さんは記憶を失う前からこんなにバカだったんでせうか)」

御坂妹「む〜とミサカは体を起こします」ムク

御坂「大丈夫?」

御坂妹「大丈夫ですとミサカは辺りを確認します」

一方通行「ン……あァ」ムク

木山「頭と体は大丈夫かね?」

一方通行「あァ……いつのまに寝てたンだァ」

木山「君達は幻想御手ネットワークの暴走と同時に意識を失った」

御坂妹「そうですか……ホルモンバランス調整が追い付かなかったんですかねとミサカは考察します」

木山「いや、脳の演算が追い付かなくなったために自己防衛が働いたと思う」
    「それより、ホルモンバランス調整といったね」

御坂妹「はい、一方通行って便利ですよねとミサカは思い人をいやなんでもありません」
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:08:09.97 ID:MGh9Dh6o
木山「どうやって一方通行を使ったんだ」

白井「幻想御手……ではないですの?」

木山「幻想御手で他人の能力を使えるのは私だけだ」
             サーバ
御坂妹「正確には『上位権限だけ』ですけどねとミサカは補足します」

木山「……上位権限の識別には脳波を使用している、幻想御手による脳波とは別のだ」

御坂妹「9723号はそれに気づいたのですとミサカはMNWからダウンロードした回想を入れます」

──御坂妹「これが……とミサカは独りつぶやきます」カチッ

──御坂妹「えっと……イヤホン……」ゴソゴソ

──御坂妹「ではいざ再生とミサカは意気揚々と再生ボタンを押します」

──御坂妹「……」

──御坂妹「……ふう」

──御坂妹「本当に能力のレベルが上がったんでしょうかとミサカは試しに」ビリビリ

──御坂妹「……確かに実戦で使えるぐらいにはなってますねとミサカは髪を逆立てます」ビリビリ

──御坂妹「もしかしたら機器へのハッキングとかも……」ビリビリ

──パソコン「」ボンッ

──御坂妹「……」

──御坂妹「つ……次こそ」ビリビリ

──AIM拡散力場計測器「」ピリッ

──御坂妹「……壊れてはいないようですね」
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/05/08(土) 20:08:37.28 ID:MGh9Dh6o
──御坂妹「おお、ロックがかかっているはずの機器が起動しましたとミサカは絶妙な電力量に感嘆します」

──御坂妹「これが私のAIM拡散力場……なんか知識と違ってせわしなく動いてますね……」

──御坂妹「というかこれって外部から干渉を受けてる時の波形のような……」

──御坂妹「……確かこの計測器でAIM拡散力場に干渉することもできるはず……」

──御坂妹「……なるほど、各個人の脳をAIM拡散力場でつなぐことで演算速度を上げるという仕組みでしたか」

──御坂妹「幻想御手によって書き換えられた脳波をPWとしてネットワークを構築している……」

──御坂妹「よく観察してみると、違う脳波もPWとして使われていますね」

──御坂妹「……上位権限とでもいうべきでしょうか、そのPWを持っているとネットワークを掌握できるようです」

──御坂妹「AIM拡散力場を解析・干渉してまでここに辿り着く者はいないと踏んでいたようですね」
          「どんな脳波がPWになっているのかバレバレです」

──御坂妹「この脳波形を学習装置に読み込んで……んと……こう使うんでしたっけ……」

──御坂妹「……」

──御坂妹「学習装置を使うと頭がクラクラしますね……」

──御坂妹「さて……おお、ネットワーク全体が見渡せます」

──御坂妹「……上位権限になんかしらのメリットがあるはず」

──御坂妹「……各個人の脳をつないでレベルアップ……ネットワークを掌握……」

──御坂妹「! 他人の能力を使えるのでは!」

──御坂妹「AIM拡散力場に干渉してネットワークを構築しているのだからそれができてもおかしくない」

──御坂妹「……こうかな」ボウッ

──御坂妹「おぉ……」

御坂妹「というわけですとミサカは回想を終わります」
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:10:01.38 ID:MGh9Dh6o
木山「一方通行は……君の脳波をコピーして幻想御手上位権限になったんだな」

御坂妹「その通りですとミサカは親指を立てます」グッ

御坂「……一方通行、答えなさい!」
    「あんたは多重能力者になりたかったから脳波をコピーしたの!?」
    「けっきょく強くなればどうだっていいの!?」
    「だから何千人も妹達を殺してきたの!?」

白井「お……お姉様?」

初春「御坂さん……」
    「白井さん、これを読んでください」

白井「絶対能力進化計画?」

御坂「答えなさい!」

一方通行「あァ、強くなれれば何でもいい、だから実験を始めた」

御坂「っ!」ビリビリ

上条「お、落ち着け」

一方通行「だけどなァ、00001号と向かい合った瞬間足がすくンだ」

白井「へ?」←読み終わった

一方通行「おかしいだろ?殺すのが怖くなったンだよ」
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:10:46.19 ID:MGh9Dh6o
御坂「な……だったらなんで!」

一方通行「なンでやめなかったかって?ンなもン決まってんだろ」
        「やめたら妹達が処分されちまう」

上条「へ?」

一方通行「もし俺が途中で実験を投げ出したら、研究員たちの責任問題になる」
        「『一方通行の精神をコントロールできなかった』ってなァ」
        「研究員たちはそれを避けるために『実験を終了しても絶対能力にはならなかった』ことにする」

御坂「『ことにする』って……」

一方通行「『妹達は全員一方通行に殺されたことにする』、つまり全員処分するってこった」

一方通行「だから俺は実験をやめるわけにはいかねェ、でも殺したくねェ」

白井「……」

一方通行「そンな時、9713号が多重能力を使った!」
        「俺は一瞬である計画を立てた」

御坂「計画……?」

一方通行「普通、妹達は多重能力になんかなるわけねぇ、つまり脳を改造された」
        「改造ということは俺だって多重能力になれる」
        「そうすれば発火能力や発光能力を利用してベクトルを生産し、絶対能力者になったように見せかけることができる!」

御坂「絶対能力者になれば……実験は途中で終了する……」
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:11:12.86 ID:MGh9Dh6o
一方通行「そういうことだ」
        「実験が成功すりゃ責任問題云々なンてねェから妹達が裏で処分されることもねェ」
        「実際、9723号〜20000号を救うことに成功した」

一方通行「だが!もう俺は多重能力でも絶対能力でもなくなっちまった!」
        「(妹達を助ける方法はもう一つしかねェ……)」ブチッ

初春「あ、ボタンむしっちゃだめですよ……」

一方通行「このままじゃ実験は再開されちまう」
        「……一方通行は幻想猛獣の攻撃で死ンだことにしてくれ」

上条「何言ってんだ?」

一方通行「知ってるか?こンなボタンでも音速の3倍で飛ばせばそこそこの威力が出るンだぜ?」

初春「え?」

御坂「! やめなs」
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:12:01.64 ID:MGh9Dh6o





キューン パン





305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:12:51.90 ID:MGh9Dh6o
白井「なっ!」

上条「お、おい!」

一方通行「(俺が死ねば……実験は凍結だ……)」ガクッ

初春「あ……頭が…………ナ……ナースコール!」

御坂「やめなさい!」

初春「へ? いくら一方通行のことを恨んでるからって……」

木山「そうじゃない」
    「私が冥土返しに電話するから君は説明してくれ」

御坂「一方通行は『幻想猛獣に殺されたことにしろ』って言ってた」
    「なのに『一方通行が自殺を図った』なんて言えないでしょ」

初春「……妹達を助けるため……」

御坂「そうよ」

上条「なんで自殺したことにしちゃいけないんだ?」

御坂「研究員が『一方通行の精神をコントロールできなかった』ことになるでしょ」
    「あくまで事故で死なないと妹達は助からないのよ」

黄泉川「……私は何も見なかったじゃん」
      「仕事があるから失礼するじゃん」

ガラッ
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:13:48.03 ID:MGh9Dh6o
ゲコ太「失礼、こりゃひどいね……」

白井「ボタンを高速で飛ばして脳を貫いて……」

木山「電話で言ったように自殺を図ったことは秘密裏にしたいのですが」

ゲコ太「わかった、理由はあとできくよ」
    「手術室へ……どうやって秘密裏に運ぼうかね」

白井「私の瞬間移動で運びますの」

ゲコ太「頭が上になるように運んでくれ」

白井「わかりました」ヒュワン



307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:14:31.96 ID:MGh9Dh6o
初春「一方通行さん、助かりますかね……」

木山「あの医者は冥土返しと呼ばれるほど腕の立つ医者だ」
    「彼の手にかかれば死などあり得ない」

御坂「(リアルゲコ太ってそんなすごいお医者さんだったんだ……)」

上条「俺がもう少し早く気付けば止められたのに……」グッ

白井「それは私やお姉様だって同じですの」

御坂「いや、私は少し前に気付いた……電撃で止めることもできた……」

白井「お姉……様……?」

御坂「けど止めなかった……私は一方通行の命と妹達の命を天秤にかけたのよ!」

上条「お……おい……」

御坂「……最低でしょ、妹達を守るために一方通行を見殺しにしようとするなんて」
    「あんた達とは大違い……」

初春「そんなことありません!」
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:14:58.22 ID:MGh9Dh6o
初春「だって木山先生がお医者さんに電話するのを妨害しなかったじゃないですか!」
    「それは妹達が助かるためなら一方通行が死んだ方がいいなんて思ってなかった証拠じゃないですか!」

御坂「初春……さん……」

初春「だから……そんなに自分を責めないでください」
    「そんなに背負いこもうとしないでください!」
    「あのときだって『みんなで』って約束したじゃないですか!」

──「幻想御手事件が解決して私や白井さんが動けるようになったら、みんなで妹達を助けましょう」

初春「一人で……背負い込まないでください」

御坂「……ありがと」グズ



固法「支部待機組が空気ね……」

佐天「空気ですね……」



309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:15:42.95 ID:MGh9Dh6o
ウィーン

ゲコ太「一応傷の手当ては済んだよ」

白井「では助かるんですのね?」

ゲコ太「それなんだが……」
    「彼は前頭葉を損傷していてね、言語機能や計算機能に障害が残るね」

御坂「計算機能に障害って……」

ゲコ太「彼は超能力者ではなくなるね」

初春「それどころか低能力程度も使えませんよ!」

ゲコ太「そこでだ、芳川先生、木山先生」

芳川「え、あ、はい」 ←喋ることなくて上の空だった

木山「……」

ゲコ太「一般人がMNWに繋ぐための機器を作ってほしい」
    「幻想御手と同じ、『妹達の演算能力を借りる』ことができようにだ」

芳川「それで失われた計算機能を補うんですね」

ゲコ太「そう、なるべく身につけるタイプがいいね」

木山「脳波を直接いじらないとなると、神経系に干渉しやすいようチョーカー等がいいか」

芳川「接続順路としては『一方通行─[AIM拡散力場]→打ち止め─[電磁波]→妹達』が妥当かしら」
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:16:08.03 ID:MGh9Dh6o
木山「前半はAIM拡散力場計測器を自動化・小型化すればできるな」

芳川「小型の計測器なら研究所にあるはずよ」
      「後半は打ち止めに頼めばできるわ」

木山「能力発動時の動作等は幻想御手と同じシステムでいいだろう」

芳川「とりあえず小型の計測器を探してくるわ」ダッ

上条「(何言ってんだかさっぱりわからん)」



芳川「……」

芳川「絶対能力進化計画のことでお話が」

「なんだね?」

芳川「一方通行が事故で脳を負傷、演算の補助としてMNWを使うことになりました」

「それはつまり、妹達がいなければ一方通行は能力を使えないと」

芳川「はい」

「……わかった」



311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:16:35.71 ID:MGh9Dh6o
芳川「もってきたわ!」

木山「こっちはまだ……」

初春「学園都市内でネットに繋がっているうちの90%のコンピュータにハッキング・並列処理してますがあと1時間くらいかかります」

芳川「……うちのコンピュータの挙動がおかしかったのはそれね」

上条「なんでチョーカー型なんだ」ボソボソ

御坂「首からなら神経系に接続しやすいからよ」ボソボソ

上条「神経系ってなんすか」ボソボソ

御坂「脳とか脊髄とかその他神経のことよ」ボソボソ

上条「ああ、脊髄に近いから首なんですね」ボソボソ
    「ところで初春さんは何をしてるのでせうか」ボソボソ

御坂「脳とAIM拡散力場計測器をリンクするプログラムを作ってんのよ」ボソボソ

上条「??」

御坂「だーかーら、能力を使おうって思ったら 脳→チョーカー→妹達 って情報が伝わるでしょ」ボソボソ

上条「はあ……」
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:17:12.92 ID:MGh9Dh6o
御坂「脳→チョーカーは電気信号だけど、チョーカー→妹達はAIM拡散力場に変換する必要があるでしょ」ボソボソ

上条「ああ、変換の仕方をプログラムしていると」ボソボソ

御坂「そうそう」ボソボソ

木山「なにコソコソ話してるのかね」

御坂「い、いや、こいつがいろいろ質問してくるから!」

上条「正直言って先生たちの話が難しすぎます」

木山「なるほど、ところで私も君たちに聞きたいことがあるんだがいいかな」

上条「専門的なこと以外なら答えますよ」

木山「同程度の露出でもなぜ水着はよくて下着はだめなのか」キリッ

御坂「またそれか!」

上条「え……えと……」

木山「どうした、専門的でないことは答えると言ってくれたのに」

上条「い、いや、そういうのの専門家が友達にいるんで今度聞いておきますよ!」

木山「そうか……そんな学問もあるのだな」

御坂「いや、ないない」



青ピ「ウェックシッ……どこかの可愛い子ちゃんがわいの噂でもしとるんかな」
    「いやこの感じ……白衣の姉ちゃんや!」



313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:18:02.78 ID:MGh9Dh6o
初春「もう少しで終わりそうですよー」

木山「わかった」
    「なるべく早く聞いといてくれ」コツ コツ

上条「(そんなに気になるんでせうか……)」

御坂「あんたの友達は何?変態?」

上条「あー……『女の子に関するあらゆる知識を持つ男』としか聞いてないからわかりません」



青ピ「ファックショイ……今度は中学生ぐらいの女の子が噂しとるでぇ!」



御坂「あ……ごめん……」

上条「いいっていいって」

「病室はこっちだよ」

「チョーカー型にまだなってない……」

「裁縫下手ねぇ」

御坂「できたみたいね」

上条「形はまだみたいだけどな」
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:18:28.40 ID:MGh9Dh6o
御坂「初春さん、お疲れ様」

初春「ありがとうございます」

御坂「飲み物おごるわよ、何がいい?」

初春「いいんですか?ありがとうございます!」

上条「いや〜、上条さんも喉が渇いていたところですよ」

御坂「あんたは自分で買うのよ」
    「まあ……どうしてもっていうなら……私と半分ずつでも……いいけど///」ボソボソ

上条「冗談だよ、いくら上条さんでも自分のジュースぐらい買えますよ」

御坂「……(間接……キス/////)///」ボンッ

初春「み、御坂さん?」

上条「あ、あのー、ビリビリ?」

御坂「……」ピクッ
    「ビリビリ言うな──!」ビリビリ

上条「な、病院でビリビリすんな!」ポフッ キュイーン

御坂「!(あ、頭!?)//////」ボンッ

御坂妹「お姉様が沸騰しましたとミサカは実況します」

初春「はうっ、いつのまに」

御坂妹「てやっ」ビリッ

御坂「きゃっ」

御坂妹「いつまでも沸騰してないで飲み物を買ってきなさいとミサカはお姉様を叱ります」

初春「ほ、ほら、いきましょう」

御坂「……あ、うん」
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:19:31.53 ID:MGh9Dh6o



ゲコ太「これで演算補助の準備はばっちりだ」
    「けど起きるのは明日以降になるだろうねぇ」

初春「そうですか」

ゲコ太「とりあえず上条君以外は帰りなさい」

上条「そうか……入院だった」orz



インデックス「……」

小萌「そんな悲しい顔しないでください」オロオロ
    「ほら、今日もインデックスちゃんが大好きなすきやきなのです!」

インデックス「私のせいで……トウマは……」グズッ

小萌「インデックスちゃん……」



御坂妹「暇です暇です暇ですとミサカは起きたばかりとは思えぬ元気を見せます」

御坂妹「9727号だけ外で楽しそうですとミサカは嫉妬します」

研究員「ど……どうにかなりませんかこれ」

研究員「む……10000人もいると五月蠅いな……」

御坂妹 ザワザワ
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:20:05.79 ID:MGh9Dh6o



ステイル「……インデックス……」

神裂「また覗き見ですか」

ステイル「(あんなに悲しそうな顔を……)」

神裂「無視ですか」



青ピ「つまり下着は水着にはない色気があるんや!」

土御門「そんな訳わかんないこと言うために電話したのかにゃー」

青ピ「いやいや、どこかの白衣の姉ちゃんが切実に考えてることなんや!」
    「わいにはそれがビビッとくるんや!」

土御門「妄想はやめて早く寝るにゃー」



佐天「初春から何の連絡もありませんねー フアァァ」

固法「もう遅いから帰りましょう」

佐天「そうですねー」



黄泉川「幻想猛獣の被害者は4名、うち1人は重傷じゃん」

警備員「ええと……その被害者の名前は?」

黄泉川「重体で入院中が一方通行、他3人は御坂美琴、白井黒子、上条当麻じゃん」

警備員「ええ、あの第1位が重体ですか?」
      「しかも第3位の超電磁砲まで!」

黄泉川「それほど、木山春生の技術は凄かったってことじゃん……」

警備員「?」

黄泉川「(絶対能力進化計画を中断させるほどの……)」
      「(あくまで副作用として能力強化・多才能力を得られたところも……)」
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:20:46.37 ID:MGh9Dh6o



上条「……しっかし、あんな怪物が出なきゃ幻想御手はノーベル賞物の技術ですね」

木山「……それは皮肉で言っているのか?」

上条「へ?」

木山「ノーベルを知っているか?」

上条「えと……ノーベル賞しか」

木山「そう、ノーベル賞の名はそのノーベルからきている」
    「ノーベルは発明家だ」

上条「何を発明したんですか?」

木山「土木工事を飛躍的に安全かつ高速にするものだ」

上条「それは偉大ですね」

木山「……発明品の名前を聞いてもそう言えるかね」

上条「何ですか?」
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:21:20.08 ID:MGh9Dh6o
木山「ダイナマイトだよ」
    「地域紛争などでも多くつかわれる爆薬さ」

上条「なっ……」

木山「もちろん、ノーベルはそんなことを望んで発明したわけじゃない」
    「が、結果的に世界の平和を乱すことになった」
    「その罪滅ぼしとして毎年、偉大な功績を残した人物にノーベル賞として賞金を渡すことにした」

木山「私の発明も、もとはただの演算機器だったんだがな……」
    「能力の向上という副作用で治安が乱れ、幻想猛獣によって多くの被害を出した……」
    「まさにノーベル賞というわけだ」

上条「あのときも……」

──「学会に発表すれば表彰物だ」

上条「あのときもそういう意味で?」

木山「さあね、覚えていない」

木山「私はこれで失礼する、ゆっくり休みなさい」ガラッ バタン

上条「……」



芳川「……」ピッピッポッ プルルルル

木山「なんでしょうか」

芳川「……妹達の検査の結果を送ります」ピッ

木山「……?」



319 :翌朝[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:22:11.15 ID:MGh9Dh6o
白井「まだ起きないですわね」

ゲコ太「もうチョーカーを付けてから20時間たつから目覚めてもいい頃なんだけどねえ」

木山「(昨日の検査結果が正しければ……)」

佐天「御坂さん」ボソボソ

御坂「なに?」ボソボソ

佐天「昨日、支部にいた私には状況が理解できません」ボソボソ

固法「右に同じよ、なんで一方通行がこんな」ボソボソ

御坂「カクカクシカジカ」ボソボソ

固法「そんなことが……」

佐天「あの都市伝説本物だったんだ……」

ガラッ

上条「失礼しまーす」

ゲコ太「君はまたそんなに出歩いて……そんなに病院が好きなのかね」
    「もしかして、ナース属性?」ボソボソ

上条「はあ?違いますよ」ボソボソ

ゲコ太「なんだ、同根の志じゃないのか、つまらん」ボソボソ

上条「(まさかナース見るために医者になったんじゃねぇだろうな)」
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:23:01.72 ID:MGh9Dh6o
一方通行「……ン……」パチ

木山「!」

初春「あ、目が覚めたみたいですよ!」

一方通行「目の前にお花畑が……そうか……俺死んだんだな」スゥ

初春「寝ボケないでください! また寝ようとしないでください!」

一方通行「あれ……死んでない……?」

御坂「絶対能力進化計画は凍結されたわよ」

一方通行「! それは本当か!?」ムクッ

木山「ああ、君の脳が損傷によって失った言語機能と計算機能を補助するために
    MNWを使用している、そのため一方通行が妹達を殺し続けるのは不可能となった」

芳川「学園都市としても第1位を失うのは痛手のはずだからもう妹達処分・殺害なんて話は出ないはずよ」

一方通行「よかっ……たァ……」

上条「よくねぇ!」

一方通行「」ビクッ
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:23:58.30 ID:MGh9Dh6o
上条「自分の命と引き換えに妹達を守るなんて何考えてんだ!」

一方通行「はン、もともと俺が計画に同意したのが原因なンだ、責任とンのはあたりめェだろォが!」

上条「だからって何でテメエが死ななくちゃいけねぇんだよ!」

一方通行「俺は何千人もの妹達を殺してきた悪党だ、それが当然なんだよ!」
        「妹達や超電磁砲が恨んでいる俺が死ぬ、妹達が助かる、ハッピーエンドじゃねェか!」

上条「ふざけんな! どんなことがあっても死んでいい奴なんているわけねぇだろうが!」
    「誰もが笑っていられる終わり方がハッピーエンドだろうが!」

一方通行「俺が死ンだって誰もが笑って終われンだろ!」

打ち止め「本当にそう思ってるのってミサカはミサカは口を挟んでみる」

一方通行「ア!?」

打ち止め「あなたが死んだら少なくとも妹達は笑顔でいられないよってミサカはミサカは
       妹達を代表して妹達の総意を伝えてみる」
        「特に9727号なんかは……ってミサカはミサカは下位個体に怒られたので途中で切ってみる」

御坂妹「(///)」カァ

一方通行「(9727号……)」

──「超能力者というのもなかなか爽快ですとミサカはツヤツヤします」
──「あの……では……ミサカと同じ布団で寝ませんかとミサカは顔を赤らめて……」
──「あ、いえ、ミサカはあなたと少しでも一緒にいれたら……嬉しいと……ミサカは……////」
──「私は……一方通行の家にいたいです///」

一方通行「……すまねェ」

打ち止め「ちゃんと9727号の方を向いて言いなさいってミサカはミサカは怒ってみたり」

一方通行「もう二度と言わねェ」

御坂妹「あのときと同じですね」クスッ
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:24:24.88 ID:MGh9Dh6o
白井「(この雰囲気では……いやでも抑えられそうもありませんの……ああ小さいお姉様)」ハアハア

御坂「(黒子、いま何かやらかしたら黒子ゲじゃ済まないわよ)」ゴォォォ

白井「(……なんかお姉様からオーラが)」ガクブル

上条「(あれ、俺のそげぶは?)」

木山「ところで……なぜ君は私に協力する気になったんだ?」

御坂「べ……べつに、ただの気分よ!」

木山「……若い娘さんはそういう選択をするものだったな」
    「ありがとう」

御坂「お礼は子供たちが助かってからって言ったでしょ」

木山「……残念だが樹形図の設計者が破壊された以上、子供たちが助かるのはかなり先の話になる」
    「だから先に言っておくことにした」

御坂「先って……MNWで演算すればいいじゃない」

木山「……そうもいかないんだよ」
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/08(土) 20:25:21.52 ID:MGh9Dh6o
  _
  \ヽ, ,、
_  `''|/ノ
\`ヽ、|
 \, V
    `L,,_
    |ヽ、)                ,、
   .|                   ヽYノ
   /                     r''ヽ、.|
  /        ,.. -──- .、    `ー-ヽ|ヮ
 .|      , ‐'´   __     `ヽ、  `|
  |    / , ‐'"´       ``''‐、  \  |
  |   / /             \ ヽ |
  ヽ,  y'   /` ‐ 、    ,.. -'ヘ   ヽ. }ノ
   ヽ,'     /   /`,ゝ' ´     ヽ   Y.
.    i    ,'     { {        ヽ   `、
    l    ,イ─- 、.._ ヽ ,, _,.. -─:}   !
.    |  r‐i| ー=ェェ:ゝ ,.∠ィェェ=ー' |r 、.  l
   |  {ト」l|.      : | "    ``: |!トリ  |
.  │  ヽ、|      ;.」_      |'ソ    !
.  │     ヽ     r──ッ    /ノ    |
    |      lヽ    ̄ ̄     / イ    │
.    !    丶ヾヽ    ~   , ' ノ │   !
    ト.    ミ.ゝ ヽ.____./  /  l   /
    ヽ  ヽ           イ ,' / , '       ┼ヽ  -|r‐、. レ |
     \.             ノレ'/         d⌒) ./| _ノ  __ノ
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/08(土) 20:42:04.06 ID:UpNEEwSO
テスト
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/08(土) 20:44:12.61 ID:UpNEEwSO
ここなら書き込めるのか
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 20:56:04.83 ID:Zj4a81Q0
なんかまだ続くような雰囲気だけど…終わりなの?
とりあえず乙!
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 21:05:11.08 ID:T3qfBEg0
328 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/08(土) 21:13:27.00 ID:MGh9Dh6o
実はこの書きため投下したころからこの続きを書きためてます……が
一区切りつくとこまで書きためるのは相当の時間がかかるので
おわり とつけておきました

本当に相当の遅筆です

忘れたころにまたやってくるようなやってこないような



まだスレ残ってるんでなにか思いついたら明日にでもおまけ書こうかなと思ってます
何も思いつかなかったらHTML化依頼だします

ではノシ
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/08(土) 22:48:36.45 ID:GiQb8MSO
乙!
すけすけみるみるされる権利をあげるよ!

物語が始まると空気になる脇役にも、出番があって嬉しい
姫神とか、姫神とか、姫神とか!!
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/08(土) 23:48:57.33 ID:zIRqJR20
前半に比べて後半あまりにも駆け足すぎ・・・もう少し描写を丁寧にして欲しかったかも
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/09(日) 01:09:14.81 ID:RJOqgeoo
乙、めっさ面白かったんだよ

…最近、御坂系の顔が思い出せない、今思い出そうとしたら秀吉が思い浮かんだww
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/09(日) 02:17:44.41 ID:8xDCJdk0
秀吉www
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/09(日) 04:16:36.59 ID:af9TXIUo
>>269

樹形図の設計者「えっとここはCdimで次は……う〜ん……ってなんじゃこりゃぁ!!」チュドーン

クソワロタwwwwwwww
334 :1 ◆6TnuaHOYuA[saga]:2010/05/09(日) 19:58:51.44 ID:SAKn2IQo
もどってまいりました>>1です

おまけですが、一応考え付いたものをささっと書いたので投下します


>>329
おまけに姫神出してあげればよかったorz

>>330
ビリビリ ドーン ヒュワン キューン の繰り返しでしたからね……
地の文無しで戦闘を濃くするのは難しいですorz
だから伏線にならずかつアニメと同じになるであろう戦闘シーンはカットしてあります

地の文は苦手なんですが次から戦闘シーンだけでも少しは書くようにしましょうか……
335 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:01:53.30 ID:SAKn2IQo
>>334追加修正

>>330
よく見たら>>269なんかも木山せんせいが焦ってる割に頭の回転早すぎですね
>>1の修行がたらん証拠ですorz
336 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:02:30.92 ID:SAKn2IQo
御坂妹「時は戻って初めてのお泊りの夜(>>41)とミサカは時系列を確認します」


──
───

御坂妹「暇です暇ですとミサカは両手両足をバタバタします」ジタバタ

御坂妹「何か暇つぶしになるものはないんですかとミサカは一方通行に問いかけます」

一方通行「ねェよ! つかさっさと寝ろ」

御坂妹「しりとりなんかはどうでしょうとミサカは提案します」
                              テスタメント
御坂妹「しりとり……ああ、あれですねとミサカは学習装置からの情報を思い出します」

御坂妹「では丸くなりましょうとミサカは全員参加を促します」

一方通行「まて、俺もやンのかァ?」

御坂妹「もちろんですとミサカは至極当然のように答えます」

御坂妹「ささ、やりましょうとミサカは腕を引きます」

一方通行「わかったわかった、やりゃいいンだろ!」
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:03:29.79 ID:SAKn2IQo
御坂妹「では『ミサカ』の『か』からとミサカはお題の提示とともに左隣りへ託します」

御坂妹「『カ』ラスとミサカは外を見て目に入ったものを答えま『す』」

一方通行「こンな夜中によく見えンなァ」

御坂妹「『す』るめとミサカはそのへんの白い人を見て答えま『す』」

御坂妹「『す』かいぷとミサカはMNWと類似したシステムの名前を出しま『す』」

御坂妹「『ス』ライディングとミサカは実演しま『す』」ズザァ

一方通行「……」

御坂妹「『ス』ライドガラスとミサカは遠い昔に自分がいたところの名前を挙げま『す』」

御坂妹「『ス』テンドグラスとミサカは今さっき耳に入ってきた語を答えま『す』」

一方通行「……」

御坂妹「ささ、一方通行の番ですよとミサカは促します」

一方通行「『す』しかこねェじゃねェかオイ! 普通語尾は抜いて考えンだろ!」

御坂妹「『ろ』ですね……ウーン」

一方通行「いやいや、もはやしりとりじゃねェだろ!」

───
──


御坂妹「今となってはいい思い出です」

一方通行「そォでもねェよ」
338 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:04:17.85 ID:SAKn2IQo
御坂妹「時は変わって昏睡中(>>254)」


──
───

御坂妹「……」ドサ

御坂妹「……」

御坂妹「(ん……ここは……)」

御坂妹「(やっときやがったなとミサカは9727号に話しかけます)」

御坂妹「(おや9723号ですか……ここは?)」

御坂妹「(幻想御手で繋がれた者たちの心の世界……のようですよとミサカは(ry)」

御坂妹「(ほら、あっちで誰かのつらい記憶が再生されてます)」

  『一方通行「(妹達から『一方通行、朝食はまだですか』と精神感応……)不幸だ……」』

御坂妹「(これって>>108じゃないですかとミサカはあの時の精神感応を思い出します)」

御坂妹「(確かに不幸って言ってますねとミサカは分析します)」

御坂妹「(さあ、妹達が全員揃ったところですししりとりでもしましょうとミサカは促します)」

御坂妹「(では『妹達』の『ズ』からとミサカはゲームを開始します)」

御坂妹「(『ズワイガニ』とミサカは今食べたいものをあげま『す』)」

一方通行「(またこのパターンか!)」ビシッ

御坂妹「(セロリのターンは10279番目ですよとミサカは注意します)」

一方通行「(待ってられっか!)」

───
──


御坂妹「いやあ、楽しかったですねぇ」シミジミ

一方通行「せめて打ち止めがいりゃあ『り』や『る』も入ったンだがなァ」

打ち止め「なになにーってミサカはミサカは呼ばれた気がして飛んできてみる」
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:05:54.40 ID:SAKn2IQo
打ち止め「あれはヨシカワって人と電話で話した時のこと(>>273)ってミサカはミサカは(ry」


──
───

研究員「すみません、打ち止めがうっかり電話を切ってしまって」

打ち止め「ごめんなさいってミサカはミサカは申し訳なさそうにしてみる」シュン

研究員「はい、全ての個体が昏睡から醒めてます」

御坂妹「……今まで寝ていたのですねとミサカは自身を分析します」

打ち止め「そうだよってミサカはミサカは答えてみたり」

研究員「わかりました」ピッ

御坂妹「あなたが上位個体ですねとミサカは頭を下げます」

打ち止め「くるしゅーないってミサカはミサカは時代に合わないことを言ってみる」

研究員「打ち止め、いますぐ芳川先生のところに行くから着いてきなさい」

打ち止め「はーいってミサカはミサカは元気に返事をしてみたり」

御坂妹「9727号とお姉様によろしくとお伝えくださいとミサカは伝言をお願いします」


ブロロロロロ

打ち止め「ミサカも多才能力使ってみたかったなぁってミサカはミサカはちょっと残念がってみたり」

研究員「それだとMNWが使えなくなるので少々困るんですが」

打ち止め「冗談だよってミサカはミサカはMNWから9727号の行動をDLしながら答えてみる」

───
──


御坂妹「よろしくなんて聞いていませんよとミサカは上位個体を見つめます」

打ち止め「はうっ……」

一方通行「ていうかこの回想は何が言いてェンだかサッパリわかンねェ」

打ち止め「ミサカにも多才能力使わせてほしかったんだよってミサカはミサカは(ry」

一方通行「原作の時系列的には今この段階でも登場してねェンだから文句言うな」
340 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:08:30.66 ID:SAKn2IQo


すみません、思いついた小ネタやりたかっただけです
本当にすみません

引き続き>>1のオナニーが続きます


341 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:09:16.05 ID:SAKn2IQo
御坂妹「ミサカと」

御坂妹「ミサカの」

御坂妹「「SS大反省会ー」」パフパフ

御坂妹「今回のSSにおける反省点を洗っていこうという企画ですとミサカは懇切丁寧に説明します」

御坂妹「今回はミサカ達19人がバッサリ洗っていきますとミサカは補足説明します」



御坂妹「まず切り方が悪いですねとミサカは指摘します」

御坂妹「切り方?>>55,62でのカードの切り方はそんなに下手でしたかとミサカは振り返ります」

御坂妹「違いますとミサカは否定します」

御坂妹「斬り方?確かに上条当麻に本気で斬りかかってはいませんでしたが」

御坂妹「神裂火織の話でもありませんとミサカは否定します」
      「レスとレスの区切り方がよくありませんとミサカはわかりやすく指摘します」

御坂妹「確かに、レスの最初に2・3行会話が入ってすぐに場面が変わるとか結構ありましたねとミ(ry」

御坂妹「>>286に至っては2行で終わってますねとミサカは決定的瞬間を持ち込みます」

御坂妹「最後の最後も中途半端すぎますとミサカは更に突っ込みます」
342 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:11:08.74 ID:SAKn2IQo
御坂妹「他に気になったのは名前のミスですねとミサカは追撃します」

御坂妹「そういえば芳川の名前が出てからもしばらく研究員「」になってますねとミサカは光速で検索します」

御坂妹「書きため段階では全て研究員で書いてあったので仕方ありませんとミサカは(ry」

御坂妹「実は黄泉川も書きため段階では全て警備員でしたとミサカは裏を明かします」

御坂妹「ゲコ太も冥土返しに直そうかとも思いましたが面倒なのでやめてしまいましたとミサカは(ry」


御坂妹「誤字もありましたねとミサカは木原爺ちゃんを例にあげます」

御坂妹「投下する前に調べて書き直す予定だったんですがすっかり忘れてましたとミサカは(ry」

御坂妹「>>217の『喜びさせて』等、探すといろいろありそうですねとミサカはとりあえず見つけた例をあげます」
              .          .
御坂妹「あと、イギリス清教がイギリス聖教になってましたねと更に例を挙げます」

御坂妹「>>1がSSを投下中に禁書原作7巻を読んだので仕方ありませんとミサカは>>1を擁護します」

御坂妹「その辺もあらかじめ調べておくべきでしたとミサカは批判します」

御坂妹「というか原作ぐらい読みなさいとミサカは追撃します」
343 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:12:19.71 ID:SAKn2IQo
御坂妹「あと誤爆もありましたねとミサカは言語道断」

御坂妹「誤爆先で≫100とっちまいやがってとミサカは憤慨します」

御坂妹「安価スレではなかったのでレス番は関係ありませんとミサカはまたしても>>1を再び擁護します」

御坂妹「でも何気に誤爆先の影響がSS内にあるんですよねとミサカは発見します」

御坂妹「誤爆先が『インデックスのSS書き方講座』みたいなとこでしたからねとミサカは説明します」

御坂妹「でも!や?の後にスペースとか全然入っていませんよとミサカは検索します」

御坂妹「いえ、よく見ると!のあとにスペースが入っているところもありますとミサカは(ry」

御坂妹「ほとんどの入ってないじゃないですかとミサカは呆れかえります」

御坂妹「『。を最後につけない』は最初からやってましたし、書き溜めちゃってたので内容の修正はききませんしねと(ry」

御坂妹「『……』を使いすぎは修正できたのではとミサカは突っ込みます」

御坂妹「投下が終わってからその話が出てきたので仕方ないじゃないですかとミサカは>>1を完全擁護します」

御坂妹「正直、誤爆先で伏線の話が出た時は焦りましたとミサカは>>1の心を代弁します」

御坂妹「ほとんど回収のことを考えてませんでしたからねとミサカは暴露します」

御坂妹「何も考えずにポンポン伏線張ってくとか、>>1みたいな素人はやっちゃいけませんよねと(ry」

御坂妹「絶対に回収できてない伏線転がってますよねとミサカは>>1を責めます」
       注)伏線は確認してないので、回収しきったかどうか本当に分かりません
344 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:13:40.46 ID:SAKn2IQo
御坂妹「伏線の話も出たところでそろそろ内容の話をしましょうとミサカは話題を転換します」

御坂妹「とりあえず言えるのは『vs幻想猛獣がテキトーすぎ』ですかねとミサカは提案します」

御坂妹「vs木山での作戦(突風起こすやつ)考えるのにエネルギーをすべて使ってしまったんですよと(ry」

御坂妹「というかあんな未知の生命体?の倒し方なんて幻想殺し以外に思いつきませんとミサカは(ry」

御坂妹「『上位権限が多才能力になれる』だの『幻想御手には自己保護プログラムがある』だの
     原作ブレイカーな設定つけておいてそんな言い訳は通じませんとミサカは責め立てます」

             テレパシー
御坂妹「そうです、『精神感応によるAIM拡散力場への干渉で幻想猛獣の挙動が不安定になる』とか
     『幻想猛獣に幻想御手を聞かせるとプログラムが競合して崩壊する』とか
     適当に設定つければよかったんですよとミサカはいくつか案を挙げます」

御坂妹「もっと早く>>1がそれを思いついていれば……とミサカは哀れみます」

御坂妹「vs幻想猛獣がテキトーに見える原因は上条さんの移動が多すぎるところにもあると思いますと(ry」

御坂妹「こちらも>>296で言ってたように『ローマ正教の誰かがインデックスを誘拐しに来る⇒ローマ正教の
     ミスで自動書記発動』とかしてもよかったんですよねとミサカは例を挙げます」

御坂妹「書いてた頃は原作読んでなかったので仕方ありませんとミサカはまたまた>>1を擁護します」

御坂妹「だから原作ぐらい(ry」
345 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:14:30.34 ID:SAKn2IQo
御坂妹「あと、いま何時なのかがうまく伝わりませんとミサカは指摘します」

御坂妹「そんなだから名前欄に『翌日』だの『翌朝』だの書かなきゃいけなくなるんですと(ry」

御坂妹「チュンチュン・カーカー・ホーホーで朝・夕方・夜を表せばよかったんですとミサカは>>1の代わりに反省します」

御坂妹「というか全体的に半角カナの使い方が下手ですとミサカは酷評します」

御坂妹「>>171でミサカが反射されるところなんかも『御坂妹「はぅっ」ドテッ』とか必要でしたねとミサカは例を挙げます」

御坂妹「反射の効果音と幻想殺しの効果音も似ててよくわかりませんとミサカは口で効果音を出してみます」キューン キュイーン

御坂妹「瞬間移動のヒュワン以外は擬音語が微妙なチョイスでしたねと振り返ります」

御坂妹「ドーンなど多すぎてどこで何があったのかさっぱりわかりません」

御坂妹「こんな事だから『(自身のベクトルを縮小)』だの『(磁場を形成)』だの『(熱線を円筒形で射出)』だの
     説明的な心の声が必要になるんですとミサカは若干ヒステリックに言い放ちます」

御坂妹「いまの言葉も全然ヒステリックに見えませんと描写の下手さを実感させます」

御坂妹「こ、こんな事だから//……説明的な心の声が必要になるんですっ///(言えた!)」カァァ
      「とミサカは言いなおします」

御坂妹「やはり全然ヒステリックに見えませんとミサカは呆れます」
346 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:16:04.13 ID:SAKn2IQo
御坂妹「というかこれ一方通行SSですよねとミサカはスレタイを確認します」

御坂妹「でも大事な戦闘シーンで時間稼ぎと上条さんの固定しかしていませんとミサカは振り返ります」

御坂妹「しかも幻想猛獣戦では眠っていやがりましたとミサカは補足します」

御坂妹「やはり『幻想猛獣は学生たちの深層心理に影響される⇒一方通行が夢の中で幻想猛獣と闘って
     現実世界の幻想猛獣を弱体化させる』とかあった方がよかったですねとミサカは(ry」

御坂妹「幻想猛獣のセリフに『中学生はババァ』を入れるためには仕方なかったんですよと
     ミサカは苦しい言い訳します」

御坂妹「実際問題、『自身の深層心理で幻想猛獣と格闘』⇒『自分の気持ちに気付く』⇒『自殺』の方が
     かっこよかったですねとミサカは後悔満点です」

御坂妹「なんか後悔だらけですねとミサカは後の祭りを盛り上げます」パフパフ


御坂妹「お姉様の扱いもひどいと思いますとミサカは>>294を掘り返します」

御坂妹「お姉様はあんな性格でいいのでは? とミサカは頭に?を浮かべます」

御坂妹「このお姉様は『暗部を知りたての世間知らずのお譲様』のはずです、
     警備員の敵に回るような真似はちょっと……とミサカは某SSスレで議論されたことを持ち込みます」

御坂妹「木山に心を打たれたでいいのではとミサカは妥協します」

御坂妹「原作では記憶を直接覗いて経緯を知ったためそれでも問題ありませんが、
     このSSでは木山の口から聞いただけなのでそこまで変わるとは思えませんと(ry」

御坂妹「あちゃー、だったら『帯電した御坂に向かって木山が吹っ飛ぶ』ことにした方が良かったですねと(ry」

御坂妹「上条さんじゃ木山の心を除く術などありませんからねとミサカは説明します」

御坂妹「というかここで『一方通行の方に吹っ飛ぶ』ことにすれば一方通行が読心能力や電気操作で
     活躍できたのではとミサカはハッとします」

御坂妹「上条さんのハードスケジュールも解消されて一石二鳥でしたねとミサカは頭に!を浮かべます」

御坂妹「後の祭りが盛り上がってまいりましたとミサカは両手にパーティグッズを持ちます」パフパフパフパフ
347 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:17:38.84 ID:SAKn2IQo
御坂妹「こんなに後悔だらけだと続きなんか書かないでこれで終わった方がいいようにさえ感じますと(ry」

御坂妹「>>322の最後の行を消して 木山「……ふふ、そうだったな」 にすれば綺麗に終わってますと(ry」

御坂妹「それでは木山がただのうっかり屋さんになりますとミサカは訂正を求めます」

御坂妹「『>>322の最後の4行を消して──にすれば(ry』ですねとミサカは訂正します」

御坂妹「ほら、もう続き要らないじゃないですかとミサカは同意を求めます」

御坂妹「しかしまだ子供達がまだ助かってないので中途半端ですとミサカは反論します
     というか続きを途中まで書きためてしまった>>1がかわいそうですと再三擁護します」
      「読者にだって『続きます』って言っちゃってますとミサカは公約を再確認します」

御坂妹「次回予告だけすれば>>1も読者も満足しますよとミサカは予告を始めます」
348 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:20:08.27 ID:SAKn2IQo



    突如学園都市を襲った異常現象

  ──「能力が使えませんの……」
    チャイルドエラー
    置き去りに迫る魔の手

  ──「この子たちは私が守る!」

    立ち上がる軍勢

  ──「超能力者第二位が黙っていませんよ」
  ──「そんなもん効かないって言ってんのよ!」
  ──「俺に敵うとでも思ってンのかァ!?」
  ──「これが……超能力……」
         レベル5
    7人の超能力者が今ここに集う

  ──∫「おなかすいたんだよ」

    劇場版とある魔術の禁書目録
            名称未定

    近日非公開!!

  ──律「木山せんせい」

    あれ、律いらなくね?



御坂妹「律ってなんですかとミサカは突っ込みます」ビシッ

御坂妹「わかってるとは思いますが、仮に続きが投下されても律は出てきません」
      「幼女・枝先は出てきますがとミサカは補足します」

御坂妹「というか超能力者が7人出るかどうかも怪しい詐欺予告なんですけどねとミサカは(ry」

ガチャ

一方通行「飯の時間だ」

御坂妹「これで『ミサカだらけのドキッ SS大反省会 ポロリはなかったよ』を終わりますとミサカは(ry」

御坂妹「みんながSSを書くときはこんな風にならないようにね☆ ミサカとのお約束だよ☆ とミサカは(ry」


  とある妹達の大反省会  おわり
349 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage,saga]:2010/05/09(日) 20:23:33.05 ID:SAKn2IQo


>>1は力尽きたので妹達に介抱してもらってます

明日あたりHTML化依頼だすのでそれまで言いたいこと言っちゃってください

言いたいことなかったら治療プログラムのコード進行でも考えてください
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/09(日) 21:09:20.45 ID:t3LwoNAo
7人の超能力者期待age&乙!
351 :ムスカ大佐 ◆XyJIWomAWA[sage]:2010/05/09(日) 21:33:35.87 ID:af9TXIUo
>>349

Am Dm G C
F G D
Am F C G
F F#dim G
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/09(日) 21:35:15.68 ID:2wPWJ/ko
オリジナルの超能力者は出来れば出してほしくないが…
まぁそんなこと言っても詮無きこと、作者に迷惑がかかるだけじゃのう。
忘れてたもれ。

誤爆先でこちらのスレを知ってきたものの、
これは面白いスレを見させてもらえたので誤爆してもらって助かったのう。

取り敢えずお疲れ様でおじゃる。
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/09(日) 21:37:59.96 ID:3FrOvFU0
>>351
そのコードかいww
354 :1 ◆6TnuaHOYuA[sage]:2010/05/10(月) 19:07:46.24 ID:GTEDLaEo
姫神「このSSは。製作速報VIPの提供で。お送りしました」
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/10(月) 21:09:03.22 ID:yzBzuow0
1krkr



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