◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/14(月) 22:46:39.21 ID:Q6hvLaco<>佐天「―――もう、間違えませんから」

左天「ああ――――頑張れよ、涙子」



このスレは禁書外伝のキャラ佐天涙子が、NEEDLESSのキャラ左天の「第四波動」って能力を
使えた場合どうなっちゃんだって妄想した結果のお話です。
ストーリーは原作基準。なので原作を持っていない人は今すぐ本屋へどうぞ。
今月にNEEDLESS新刊発売らしいね!禁書は8月だっけ?胸が熱くなるな!
ちなみにvipでやってたやつはのくすでまとめられてました。ありがてぇ。

過去スレ
佐天「第四……波動……か」←vip
ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1269347552/
佐天「ストリームディストーション!」←vip
ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1269615022/
佐天「第四……波動……か」←制作
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269670249/
佐天「聞かせてくれよ……お前の絶命の叫びでな!!」←制作
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1271860532/
佐天「第四波動のさらに上なんてあるんだ」←制作。前スレ
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1274526238/

もう6スレ目なんだな……
<>佐天「今までありがとうございました―――左天お兄ちゃん」
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/14(月) 22:53:34.37 ID:Q6hvLaco<>わかりやす俺設定能力一覧。

佐天さんの能力。
熱吸収(凍結含む)
熱放出(第四波動・ストリームディストーション)
エネルギー変換能力(第四波動の基本原理。熱エネルギーをいろいろできる)
熱を使用しての身体強化(実際は熱ではなく能力使用時の脳リミッター解除と変換物質による身体コーティング)
熱ベクトル視覚化
熱ベクトル操作

副作用
熱を直接身体に吸収しちゃうとえっちな気分になっちゃうの!

必殺技
第四波動⇒熱線に加えて物理的な破壊力を持つ。相手は死ぬ。
ストリームディストーション⇒自分を中心に小型の台風を起こす。相手は死ぬ。
日輪天墜″⇒太陽の熱エネルギーを集束し不可視の攻撃をする。相手は死ぬ。
エターナルフォースブリザード⇒大気を凍らせる。相手は死ぬ。
第五波動⇒よくわからん攻撃。ただ凄く強い。このスレ内では窒素装甲を破るくらいには。

限定
今のところ大気・地面からの熱吸収は熱ベクトルを視覚化しないと使えません。
同様に、凍結させたりするほどの熱吸収も補助が必要。
第五波動を使う程のエネルギー変換は左天さんの補助が必要になります。

特徴
左天さんの腕についてる金属が、佐天さんの場合今のところブレスレッドみたいになってるよ。
それからヘアピンの花の部分が五枚でなく4枚です。


今回のスレの傾向。
シリアス路線で進みたいと思ってるけどどっかで脱線しそうだわ。
<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/14(月) 23:03:38.78 ID:Q6hvLaco<>現在の進行状況をダイジェストでお送りします。

佐天さんが左天さんと会って第四波動を覚える。

佐天さんがステイルと上条さんに会う。

いろいろあって一方通行さんと仲良くなる。

大覇星祭で魔術師と初めてのガチバトル。

0930事件にて心がぶっ壊れる。

壊れた精神状態で一方通行さんを探索中←今ココ!


このスレの佐天さん。
・第四波動と熱ベクトル系列の能力が使える。
・最初と戦う目的が変わってきてる。
・今現在精神的にかなりやばい。
・結局中学生は中学生。12歳は12歳。

このスレの上条さん。
・基本原作と変わらない。
・佐天さんと仲良し。記憶喪失なのは知られてる。
・自分の境遇を妹達と同じだと例えて佐天さんの同情を引く。逃げて佐天さん、そいつ悪いやつです!

このスレの一方さん。
・原作より丸い。凄く丸い。
・佐天さんの師匠的な存在。アクセラ先輩。仲良し。
・借金無し、統括理事殺害無し。けれど佐天さんを人質にとられて暗部入り。なんてこった。
・杖と演算補助なくても歩いたり喋ったりできる。でも能力は使えない。

このスレの美琴ちゃん。
・禁書の美琴ちゃんっぽいかも。
・レディオノイズ事件で佐天さんが恩人になった。気になる後輩。
・恋愛感情に似たものを感じないでもない。でもきっと気のせい。
・大覇星祭で割りと本気で戦ってきた。所詮中学生。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/14(月) 23:12:31.15 ID:Q6hvLaco<>このスレの初春
・無自覚の百合っこ。攻められるより攻めるほうが好き。
・大規模小説サイト『今日のあの人』管理人。佐天さんのえっちな自作小説を掲載してる。
・レールガン組の中で、唯一佐天さんの第四波動を知らない。

このスレの白井さん
・原作と変わりません。
・佐天さんの能力のことは知ってる。

このスレの妹達。
・10032について⇒スカートを捲られる親友。頭が性感帯。上条ラブ。
・14444について⇒佐天さん大好きなヤンデレ百合っこ。涙子ちゃんどいてそいつ殺せない!!
・10700について⇒17600と間違えて生まれてしまった子。半蔵師匠に見込まれて忍者の修行をつんでます。

このスレのステイルさん。
・魔術師の中で一番親しい知り合い。
・かませ。

このスレの土御門先輩。
・暗部の人間。
・そろそろこの人から体術を習おうかと本気で考えているらしい。

このスレのモブキャラ
・級友1⇒優等生タイプの子だったのに初春に洗脳された。
・級友2⇒スポーツマンなショートカット快活っ娘。俺の好み。付き合ってください。
・研究員1⇒元仲間2。電熱線を研究してる大学に籍を置く。メタルギアのスネークみたいな感じ。戦友。
・木山先生⇒モブじゃない。ただいま幻想御手(改)を制作中。

<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/14(月) 23:13:33.64 ID:Q6hvLaco<>よっしこんなもんかな。
それじゃ俺はもう寝るぜ!つーかいまこれどれくらいの人が見てるんだろ。なんか不安になってきたぜ!くそったれ!レス古色乙!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/14(月) 23:17:35.42 ID:1AD.oHs0<>ところでエターナルディストーションと惑星砕きは誰のフラグメントだったんだ?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/14(月) 23:19:01.28 ID:Q6hvLaco<>エターナルはサイコキネシスの璃瑠。惑星砕きはみおたんの力をポジティブフィードバック。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/14(月) 23:19:39.67 ID:D2jOr32o<>俺は見てる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/14(月) 23:21:24.26 ID:8mN6TLk0<>>>5
vip時代から佐天さん初の熱放出もみてます。
基本ここのタブ開きっぱ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/14(月) 23:52:30.20 ID:DD31b.SO<>佐天さんなら銃相手にちゃんとした熱膨脹アタックができるんじゃないだろうか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/14(月) 23:53:43.34 ID:RLng9aAo<>ビッグバンあたーっく!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/14(月) 23:56:46.01 ID:7IONXPY0<>ずっとみてるんだからね///<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/14(月) 23:57:25.46 ID:dX1n0IDO<>前スレの最後が見れねー。


うわぁぁぁぁぁぁ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:01:08.52 ID:ND1TNoQ0<>見てるからよろしく。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:06:23.52 ID:pTs2oADO<>>>10
佐天「ね ぼ し ?」

次スレはこれで決まりだな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:12:15.87 ID:73c1YEU0<>熱膨張って知ってますか?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:15:06.50 ID:FAWL6hY0<>佐天さんの熱膨張だと!?
胸も熱くなるな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:21:30.03 ID:CG4RJ46o<>熱膨張どころかドロドロに溶かせそうだよな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:32:50.37 ID:73c1YEU0<>「熱膨張って知ってますか?」
佐天は突然、俺にわけのわからない事を聞いてきた。返事はもちろん「いいえ」だが。
俺が佐天の質問に応え終わると彼女はとんでもない事を言い出した。
「男の人って、女の子のココを見るだけで熱膨張しちゃうんでしょ?」
そう言うと佐天はおもむろに制服の第一ボタンをはz(ry<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:33:19.81 ID:8f6zRCE0<>熱膨張で佐天さんの胸が大きk<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:33:20.68 ID:73c1YEU0<>とりあえず、すまんかった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:34:53.32 ID:HWOimSg0<>>>19
それは「熱」膨張ではなく「恋熱」膨張<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 00:49:00.80 ID:7aA04vAo<>>>21
何謝ってんだ?そういう妄想レスで伝説の熱オナが産まれたんだろ?

というわけで続き書いてくれましお願いします<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 01:05:29.05 ID:9nzaWrc0<>>>19
柵川中は セ ー ラ ー 服 です。
ブラウス佐天さんも良いけどね!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 01:07:45.01 ID:maNQQ32o<>あらわになった佐天の胸は真っ白で、透き通るようで――
         ・ ・ ・
とても、とてもキレイだった


   ☆   ☆


        ☆
    ☆

     ☆

   ・   ☆

         ☆
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 01:23:17.79 ID:9nzaWrc0<>>>25
ご愁傷様です<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/15(火) 01:30:04.24 ID:GGTBSUU0<>ねぼしが佐天さんの決め台詞になるのか……
胸熱<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 02:01:32.23 ID:jZuHF9U0<>しっかり見てるんだよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 04:12:53.39 ID:jTbLCS.0<>ばかめ!
セーラーにもボタン有るんだぞ!




あぁVIPから始まってここまで常に張り付いて来たがまじ左天さん好きだわぁ・・・<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 17:30:26.95 ID:g2QqRXwo<>俺も見てるぜ<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/15(火) 18:06:01.45 ID:7aA04vAo<>>>21には失望した。お前なら書いてくれると信じてたのに。
いくらアピールしても気づいてくれないから強行手段に出たんだろ?そうなんだろ!?
顔真っ赤にさせてるんだろ?平静を装いつつさあ!
ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

今日の夜に始めます。14巻分かぁ……てか時系列ちょいミスってたから強引になるけど許しておくれまし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 18:13:06.90 ID:hcw8m8w0<>vipで初めて見はじめたssがこれだわ
ここ相当人いると思うけど<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 19:25:23.15 ID:ND1TNoQ0<>小説一巻とアニメレールガンしか見てないけど張り付いてるぜ!
知らないキャラが多くて困るw<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 20:21:15.95 ID:3hRahyco<>VIPからずっと張り付いてるぜ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 21:03:14.43 ID:jTbLCS.0<>
         , '´ ̄ ̄` ー 、
       /: : : r‐r==========、
      /: : /├l‐1―‐――‐―.|
     ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」
      { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ヽ、 l :}
      | :レ |  ノ    \ l :|
     |: i: (|.  ●    ● l:/ wktkだが寝る頑張れる>>1
     }  : :⊂⊃ 、_,、_, ⊂.ル|
    ,.イ/イ:}从ヽ,、  __, イ从/
      ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、
     ( ⌒ )}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:( ⌒ )
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 22:08:16.69 ID:73c1YEU0<>>>31
何を言ってるのかちょっとよくわからないです・・・<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 22:33:20.29 ID:7aA04vAo<>―――――10月8日  10:55  柵川中学校

佐天「……」ボンヤリ

佐天「……はぁ……」



初春「佐天さん、最近なんだかずっとぼーっとしてる気がします」

級友1「さっき私が話しかけても『あぁうん』で全部の会話終わっちゃったし……」

級友2「んー……あれじゃね?恋煩いじゃね?」

初春「なん……」

級友1「だと……」

級友2「なんだか最近随分雰囲気変わったしさ。ほら、よく言うじゃん?恋する女は云々カンヌンって」

初春「馬鹿な……わ、私の佐天さんがどこの馬の骨ともわからぬ輩に……!」

級友1「佐天さんが普通の恋愛なんてありえない……もっとこう、ドロドロした……はっ!まさかNTR……?」

級友2「……てきとうに言っただけだからな?てかもうその妄想止めてやれよ」


<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 22:35:20.42 ID:ymLxPGwo<>キテター<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 22:39:12.65 ID:7aA04vAo<>佐天「――――」


――――わかんねぇのか?お前は、俺達の未来をすっかり攫っちまったんだよ

――――お前には何も出来ねえよ。さっさと行けド畜生が


佐天「―――私のせい、なのかな」

ガタンッ

初春「あ、あの、佐天さん……?授業始まりますよ……?」

佐天「―――ごめん、ちょっと気分悪いから保健室いってくるね」

初春「あ、はい……あ!付添!付添ますよ私!」

佐天「ううん、一人で行けるから大丈夫。それじゃあね」

ガラッ


初春「……振られちゃいました」

級友2「どんまい」

級友1「これはあれね、寝とった罪悪感と優越感の狭間で苦しんでると見た」

級友2「お前もう帰れよ……」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 22:48:41.20 ID:7aA04vAo<>―――屋上


佐天「……授業さぼって屋上って、どこの不良なんだか」

佐天「あー……空が青いなぁ。世はこともなく本日も平和なり、っと―――いや、平和じゃないか」

佐天「世界各地での反科学デモ、かぁ……9月30日の事件が随分と尾を引っ張ってるみたいで」

佐天「相手はローマ正教徒……なんだっけ?20億人もいるんだっけ?ははっ、世界の3分の1が一気に暴動起こしちゃったら
    学園都市もおしまいかな」

佐天「――――はぁ。何言ってるんだろ、私」

佐天「昔なら――――ちょっと前までの私なら、何か思うこともあったはずなのに」

佐天「なんだかなぁ……何を見ても空しい気分になっちゃうなぁ……なんでかなぁ……」

佐天「……――――何も出来ない、か」

佐天「あのスキルアウトの人達、どうなったかな……あー、考えるといらいらしてくる!何これ何なんだろこれー!」

佐天「……はぁ」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 22:57:35.95 ID:7aA04vAo<>――――plllllllllplllllllllll

佐天「んっ……もしもし」

研究員1『よう嬢ちゃん。今大丈夫か?』

佐天「えぇ、はい。大丈夫ですよ」

研究員1『この前言ってたアレ、完成したぜ。もし時間あるなら今日取りにきて欲しいんだけどよ』

佐天「本当ですかっ!?わかりました、今から行きますね」

研究員1『今からって……学校あるだろ、お前さん』

佐天「能力に関することだったら大目に見てくれますって。だいたい1時間くらいでそっちに行けると思います」

研究員1『ははっ、まあ俺もそこまで真面目な学生じゃなかったから人さまのことは言えないがな。じゃあ待ってる。
      守衛にはこっちから話通しとくから』ぴっ

佐天「はい、お願いします―――よし、それじゃ行こうか」




教師「つまりAIM拡散力場ってのは無意識のうちに漏れる能力の余波みたいなもんだな。
    それぞれの能力によってその種類は異なり、逆にいえばもしAIM拡散力場を観測・解析できれば
    誰にどんな能力があるか判定できるわけだ―――まあこれに関しては高校でやることだからな」

ガラッ

教師「お、佐天、もういいのか?」

佐天「すみません早退しまっす!」

教師「何でそんなに元気に早退宣言してんの!?あ、こら、待ちなさい!」

佐天「能力開発のためなんですって!あとお腹痛いんです!生理なんです!それじゃ!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 23:02:38.73 ID:SBz1KgYo<>言い訳にデリカシーの欠片も無ぇなww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 23:04:57.52 ID:ERQ90lIo<>佐天さん頼むからもう少しオブラートに包んでくれwww<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:08:41.90 ID:7aA04vAo<>――――第五学区  某大学研究所

佐天「こんにちはっ」

研究員1「こんにちは。さっそくだが、コイツが例のアレだ」

佐天「……篭手、ですか」

研究員1「ガントレットとも言うな。大覇星祭の時の嬢ちゃんの戦いかたを見てるとこの形が一番いいだろうと思ってな。
      なるべく自由度が高いように金属片は使わないようにしたかったが、最低限必要な部分は出てくるから
      その辺りは勘弁してくれ。俺達の電熱線を特殊加工して繊維のようにして、表から裏まで編んである。
      外から受けた電撃は内部まで入り込み、高熱を発生させるわけだ。つまり、嬢ちゃんが能力を使えなかった場合
      大やけどどころじゃ済まない設計だが……本当にこんな感じでよかったのか?」

佐天「ええ、大丈夫です。それにですね」

カチッ  ボッ

佐天「……この通り、私は能力の性質上熱にも耐性があるんですよ。ある程度なら熱いとも感じませんし」

研究員1「ほー。不思議なもんだな」

佐天「ええ、まあ。それよりありがとうございました!でも結構時間かかるみたいなこと言ってたのに……もしかして無理させちゃいました?」

研究員1「いや、皆こういうもん作るのは初めてでな。楽しんでできたよ……さっきも言ったように、嬢ちゃん以外には使えないが」

佐天「なら良いんですけどね―――えっと、そういえばいくらくらいですかね?これって」

研究員1「そのことなんだが、まあタダでいいってことになった」

佐天「いいんですか?」

研究員1「皆楽しかったみたいだし、それに大覇星祭のあの競技のことも聞けて満足だったみたいだからな―――ま、代金はその話ってことで」

佐天「……ありがとうございます。かっこいいですね、お兄さんたち」

研究員1「普通だよ、普通」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 23:15:44.90 ID:KF60rsYo<>佐天さんのイメージが一気に
鮮花に近くなった<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:17:07.20 ID:7aA04vAo<>研究員1「それにしてもよ」

佐天「はい?」

研究員1「そんなもん、何に使うんだ?そりゃあコンセントからでも電気は取り入れられるようにしておいたが、
      正直使い勝手微妙じゃないか?」

佐天「んー……御坂さん対策、ってところですね」

研究員1「第3位の?なんだよ、お前ら友達同士じゃなかったのか?」

佐天「そうなんですけどね……御坂さんのことだから、きっと衝突するはずですから」

研究員1「?まぁ俺は研究員でお前さんの事情につっこむ権利はないが……ただ、技術者倫理的な観点から言わせてもらうとな。
      それを悪用しようってんなら、こちらとしても止めなきゃいけないんだが」

佐天「悪用、じゃないですよ。そんなことはしません。約束します」

研究員1「……そうかい。ま、そんなもん悪用しようにもどうするんだーって話だからな。問題ないか。
      それじゃあそろそろ昼飯時だが、どうする?何か食ってくか」

佐天「んー……いや、遠慮しときますね。またロリコン扱いされちゃいますよ?」

研究員1「ぐっ……それは困る、な」

佐天「でしょー?それじゃあお兄さん、ありがとうございました。他の方にも、よろしくおねがいします」

研究員1「おう、何すんのか知らねえけど頑張れよ」

佐天「……っ」

研究員1「……?どうした、いきなり顔しかめて」

佐天「あ、いえ、はい、頑張ります!では!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:18:23.17 ID:7aA04vAo<>佐天「泣いたって謝ったって、絶対にダーゲンハッツなんだから……!」

アリかもしれない。

佐天「泣いたって謝ったって、絶対に第四波動なんだから……!」

エラいこっちゃ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 23:19:24.71 ID:SBz1KgYo<>その1分の間に一体何が……<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:24:40.61 ID:7aA04vAo<>―――自然公園 13:21

佐天「だから別にさぼりじゃないんですって!本当ですって!」

警備員「本当か?なら何故こんな昼間に公園何かにいるんだ?」

佐天「早退してきて、気分が悪くなったって言ってるじゃないですか!」

警備員「君の学校に確認したところ、元気に、その、生理だといって飛び出していったそうだが……?」

佐天「だから生理なんですよ!女の子の日なんです!痛くて辛いんです!男の人にはわからないんですって!!」

警備員「ん、まぁ、それはそうだが……もう少し声を抑えたほうがいいのでは?」

佐天「いやだって周りに人いませんし。とにかくそういうわけで、サボりとかそんなんじゃないですから」

警備員「そうか……なら寮まで送って行こう。それで構わないな?」

佐天「ん……はい、じゃあそれで」



―――寮

警備員「ここか」

佐天「はい―――えっと、まだ付いてくるんですか?」

警備員「一応部屋に入るまでな」

佐天「はぁ……」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:26:46.82 ID:7aA04vAo<>佐天「ここが私の部屋ですから」

警備員「そうか」

佐天「……それじゃ、ありがとうござ―――きゃっ!?」

佐天「くっ……ぁ、やめっ、離して……!」

警備員「そっ、そんなエr








初春「みたいな展開になってたら笑えますよね」

級友1「さすが飾利ちゃん……!」

級友2「あー佐天ちゃん大丈夫かなー」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 23:37:05.47 ID:GlwHPsDO<>73c1YEU
お前の出番だ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:39:40.73 ID:7aA04vAo<>――――自然公園  13:21

佐天「よし―――これで御坂さん対策は良し、っと」

佐天「あとは、木山先生か……電話するのも図々しいし、向こうから連絡くるのを待ってるしかない、か」

ミサカ「やや、そこにいるのは佐天涙子ではありませんか?とミサカは尋ねます」

佐天「ん……妹さん……んん?誰さん?」

ミサカ「ミサカは10700ですね、とミサカは自分の検体番号で自己紹介します」

佐天「あぁー……あの時はどうも御世話様で」

ミサカ「いえいえ、あの程度なら全く問題ないでござるよ、とミサカはさりげなくキャラ付けします」

佐天「(ござる……?)ところで、えっと、なんて呼ぼう……妹さんってのは10032さんだし、14444さんにはミサカちゃんだし」

ミサカ「ふむ……でしたらミサカのことはこう呼んでください、とミサカは提案します」

ミサカ「科学の街に潜む影―――ある時には量産用クローン、ある時には愛玩用クローン。しかしてその正体とは!
    古より受け継がれる技術を正しく継承したかの有名な忍者の一番弟子、ミサカ10700通称忍者ミサカなのです!
    ――――とミサカは自分の正体をかっこよく明かします」

佐天「(突っ込みどころが多すぎてどうしようもない……)」

ミサカ「フフ、決まりました。あまりの素晴らしさに佐天涙子も絶句のようですね、とミサカは胸を張ります」

佐天「っ……えっと。ひとつひとつつっこんでもいいかな?」

ミサカ「?はぁ、まあいいですけど、とミサカは首をかしげます」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 23:42:50.90 ID:73c1YEU0<>こんなとこで呼ばれても嬉しくないんだからねっ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:44:10.90 ID:GGTBSUU0<>>>53
HKB<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:45:17.42 ID:7aA04vAo<>佐天「まず、『忍者ミサカ』ってそのまんますぎて逆に呼びづらい」

ミサカ「はうっ」

佐天「次に、あんまり言いたくないけど、ある時には量産クローンじゃなくて、常に量産クローンだと思う」

ミサカ「んあっ」

佐天「それから愛玩用クローンって何さ。えっちなことするの?」

ミサカ「いやっ」

佐天「それからこれが一番気になるんだけど……自分で忍者って言っておきながら正体明かしちゃだめじゃん。忍んでないじゃん」

ミサカ「やあっ」

佐天「なんていうか、全てが胡散臭すぎると思うんだけど」

ミサカ「ううっ……ミ、ミサカの全てを否定されてしまった気分です……とミサカはよよよと地面に泣き崩れます」

佐天「あ……ご、ごめんねっ?別に傷つけるつもりじゃなかったんだけど……」

ミサカ「いえ……事実ですから……とミサカはそういえば師匠にも『お前忍者になりたいならもっと忍べよ』って言われてたことを思い出しました」

佐天「(んー……妹達にもいろいろいるんだなぁ)」





20000「へっくし」

20000「む……おかしいですね、いつもはこれくらいの寒さへっちゃらなんですけど、とミサカは首をかしげます」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/15(火) 23:46:52.73 ID:73c1YEU0<>>>54
どういう意味ですか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/15(火) 23:47:22.29 ID:73c1YEU0<>てか投下中に書き込むのはあんま良くないな、ごめん<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/15(火) 23:51:53.84 ID:flM56P20<>
ttp://www.uproda.net/down/uproda103878.gif <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:55:49.48 ID:GGTBSUU0<>>>56
はやく(H)書け(K)ビーム(B)<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/15(火) 23:55:50.52 ID:7aA04vAo<>佐天「(ん……待てよ、忍者……。もし。もしもだけど、このミサカさんが本当に忍者なら――――)」

佐天「ねぇ、ニンジャミサカチャン、忍者っていうならさ、こう忍者的な体術とかみせて欲しいんだけどなー」

ミサカ「にっ、忍者的な、ですか!とミサカはついに自分が忍者と認められて嬉しく思います!」

ミサカ「そ、そうですね……ではまず、一瞬で相手の懐に潜む技でも見せましょうか、とミサカは立ち上がります」

佐天「おおっ、なんだか隠密行動っぽい」

ミサカ「まあそもそも敵に発見されている時点で三流なのですが、もしもの場合のためにこういった術もあるということで、  
    とミサカは誰にというわけでもなく言いワケをします」

ミサカ「では――――いきますね」

佐天「(――――……?うん?別に普通に立ってるだけだと思うけど……)」



ミサカ「―――これであなたは一度死にました、とミサカは首にナイフを突きつけて断定します」

佐天「っ!?」ばっ

佐天「え―――ええ!?(何時の間に――――)」

ミサカ「とまあこんな具合ですかね。師匠ならもっと上手くやってのけるのでしょうが、とミサカは自分の腕の無さにがっくりします」

佐天「いや―――いやいやいや!凄いよ!どうやったの!?」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 00:14:06.21 ID:UoSWUCw0<>まさか寝たのか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 00:21:57.06 ID:kKLWrKk0<>え?終わり?じゃあ佐天が警備員に襲われるとこから俺が(ry<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 00:26:35.29 ID:7Nsewf.o<>ミサカ「す、凄い、ですか……?ふ、ふふ、ふふふふ……」

佐天「(こわっ)」

ミサカ「ふふ……おっと、ついついにやけてしまいました、とミサカは技が褒められてついつい気分が高揚してしまいました」

ミサカ「さて、どうやったのかと言うと、簡単に言えば呼吸を合わせただけです、とミサカは説明を始めます」

佐天「呼吸?」

ミサカ「口で説明するだけでは不十分ですので、まずこれを見てください、とミサカは携帯でムービーを再生します」

佐天「これって……剣道、だっけ」

ミサカ「ええ。これは達人と呼ばれる領域まで達した人達同士の試合ですが――――どうですか?とミサカは佐天涙子に意見を促します」

佐天「え……どうって言われても、えっと、竹刀?をかつかつしててほとんど動いてないみたいだけど―――あ、動いた。一瞬だったね」

ミサカ「厳密に言うと違いますが、これが呼吸を読むということですねとミサカは全国の剣道師範を敵に回さないかビクビクしながら口にします」

ミサカ「達人同士は構えを見ただけで相手の力量がわかり、剣先を合わせることで相手の心情、動作などを読むそうです。
    そして打ち込むその瞬間というのは、相手が呼吸を吸った時だそうですよ、とミサカは昔先生に聞いたことを思い出して文章をいやなんでもない」

佐天「む……よくわからないかもしれない」

ミサカ「まあつまりは、相手に攻撃するというのは相手の呼吸を読むことが第一ということを言いたかったのですよ、とミサカは説明します」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 00:35:13.56 ID:7Nsewf.o<>佐天「呼吸を読む、かぁ……でもそれだけじゃ駄目なんだよね?さっきニンジャミサカチャンは呼吸を合わせる、って言ってたし」

ミサカ「ああ、確かにそうですが―――合わせてしまえば相手の心理状況を正確に把握できるからそうしているだけです、
     とミサカは自分でも何を言っているのか解らない執筆者の心を代弁したく思います」

ミサカ「さて、先ほどの場合ですが、佐天涙子はミサカを見ている最中に後ろで少し物音がした時に、一瞬気を緩めましたね。
     一定だった呼吸がわずかに乱れたことを感知し、その瞬間と、あと瞬きをした時に動いたのですよ、とミサカは長々と説明します」

佐天「……けど、それだけじゃ本当に一瞬だよ?たったそれだけで詰め寄れるとは思わないけど」

ミサカ「あとは忍者の足運び―――縮地法、というものを使いました。とミサカは某明治漫画のことではないことを注釈しておきます」

佐天「縮地法?」

ミサカ「静から急へ一気に加速する技術のことです、とミサカは実演してみます」

佐天「んっ……なるほど、確かに普通とは違う速さがあるみたい」

ミサカ「実はミサカは呼吸を合わせるよりこちらを習得することに苦労しました。軍事用クローンでなければ無理だったでしょうね、とミサカは―――」

佐天「―――っと、こんな感じかなぁ」

ミサカ「」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 00:36:50.42 ID:nMGI8Y.0<>佐天さんが体術覚えちゃったら上条さん勝てないじゃん<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 00:39:25.62 ID:7Nsewf.o<>ミサカ「なんてこったい、とミサカは頭をぴしゃりと叩きます」

佐天「不思議と出来ないとは思えなかったかなぁー……あー、そっか。睡眠学習の効果かも」

ミサカ「むぅぅ、ミサカは一か月以上訓練してようやく形になってきたものをこうもあっさりと実現されると少々傷つきます、
    とミサカはうなだれます」

佐天「けどその呼吸を読む?ってのがイマイチかなぁ」

ミサカ「……MNWによると、佐天涙子の能力、熱ベクトル視覚化ならば相手の動きはわかるということでしたが、
    とミサカは尋ねます」

佐天「確かに動きはわかるけどさ……相手が動いてこなきゃ意味のない技術だもん。ニンジャミサカチャンのそれは、
   相手が全く動いてなくてもできるし、何より呼吸を合わせて?るから虚をつけるみたいだし」

ミサカ「それは確かにありますが、とミサカは忍術の偉大さを実感します」

<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 00:44:27.78 ID:7Nsewf.o<>佐天「(けど、忍術―――これは、強くなれる可能性があるかもしれない)」

佐天「ねえニンジャミサカチャン、その師匠って人に会わせてくれない?」

ミサカ「駄目です、とミサカは即答します」

佐天「なんでさ!」

ミサカ「師匠との約束ですから、とミサカは絶対に口外しない姿勢を表します」

佐天「む……それって、やっぱり忍術はあんまり広めるものじゃないーとか、そういうの?」

ミサカ「ええまあ、そんなかんじですね、とミサカはぶっきらぼうに答えます」

佐天「……そっか。まあ、しょうがないか、それなら」

ミサカ「ええ。っとそろそろミサカも修行の時間なので行きますね、とミサカは駆け出しますニンニン」

佐天「はーい、頑張ってねー」








佐天「とでも言うと思った?ふふふ、後をつけさせてもらうよニンジャミサカチャン……!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 00:48:34.88 ID:JW4BhkSO<>さすが佐天さんです<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 00:49:59.59 ID:UoSWUCw0<>師匠が土御門な件<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 00:51:15.45 ID:7Nsewf.o<>―――第七学区 

佐天「……随分治安の悪いとこに行くんだなぁ。見た感じスキルアウトの集落、ってかんじだけど」

佐天「……スキルアウト、か」



ミサカ「どうも、遅れそうになってもうしわけございませんでした、とミサカは謝罪します」

半蔵「暇だからいいぞ別に」

ミサカ「まあお優しい、とミサカは師匠の優しさに惚れてしまいそうになります」

半蔵「ははっ、お子様は出直してきな……それで、後ろのヤツは知り合いか?」

ミサカ「後ろ?とミサカは振り向きますが……誰もいませんよ?」

半蔵「おーい、隠れてるのバレバレだから出てこい」

佐天「……バレテーラ。やっほ」

ミサカ「……まさか尾行してましたか?とミサカはおそるおそる確認します」

佐天「まあ、おざなりだったけど」

半蔵「このアホ。忍者が尾行されてどうするんだ」

ミサカ「うううっ、ミサカ一生の不覚です、とミサカはへこみます」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 00:59:03.93 ID:7Nsewf.o<>半蔵「それで?見たところ中学生みたいだが、こんな治安の悪いとこに来て何をしようってんだ?
    風紀委員ってわけでもなさそうだが」

佐天「単刀直入に言うと忍術を教えてください!」

半蔵「却下。帰れ」

佐天「即答!?な、なんでですか!!」

半蔵「教えるようなもんでもないからだ」

佐天「でもそこのミサカさんには教えてるじゃないですか。だったら私に教えてくれたって……!」

半蔵「コイツに教えてるのは事情があるからだ。そうでもなけりゃいちいち教えたりなんてしねぇよ」

佐天「む……」

半蔵「それより、早く帰ったほうがいいんじゃないか?ただの女子供が一人でこんな場所に来るなんて正気の沙汰とは思えないんけどな」

佐天「そんなことはなんてことのない問題です。普通のスキルアウトの人達くらいには負けませんから」

半蔵「ほぅ、言うねぇ。随分な自信だが、能力者か?」

佐天「まあそんなとこです―――そうだ、今から手合わせしてくれませんか?それで、私が勝ったら忍術教えてください!」

半蔵「お前が勝ったら別に忍術なんて必要ないって照明になるだろ。つかそんな勝負、俺にまったく利がねえだろ」

佐天「そっ、そりゃそうですけど……でも、ほら。そこのミサカさんは目を輝かせてますよ?」

<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:03:15.89 ID:7Nsewf.o<>半蔵「あん?」

ミサカ「師匠の忍術と我らが恩人佐天涙子の戦いが見られる……こ、これは興奮します!とミサカはわくわくします」

半蔵「阿呆、別に俺は戦うと言ってねえだろうが」

ミサカ「佐天涙子の能力は熱吸収とかです!頑張ってくださいね!とミサカは応援します!」

半蔵「勝手に話進めてないで俺の話を――――まて、熱吸収、だと?」

佐天「……?どうかしました?」

半蔵「……いや、わかった。勝負してやる。ただし、こっちも勝った時の条件をつけさせてもらうぞ」

佐天「はぁ……それは構いませんけど」

半蔵「よし―――そんじゃあま、やろうか」

佐天「ええ―――(身体強化―――)」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:09:12.99 ID:7Nsewf.o<>佐天「(そこのミサカさんの言う限りじゃ、忍術ってのは相手、つまり私の呼吸をよんで発動してくる―――ってことは、  
    迂闊には動けないってこと。なるべく呼吸を乱さず、こちらもスキをうかがって―――)」

半蔵「トラップ発動ー」カチッ

佐天「―――へ?あ、きゃっ!?」バサッ

半蔵「強化繊維で編まれた重量網だ。あんまり動くなよ、絡まってとれなくなるぞ―――さて、これで俺の勝ちだな」カチャッ

佐天「……忍者が銃を使うってどうなんですか」

半蔵「別におかしくはないだろ。あんまり忍者に幻想を抱くなよ」

佐天「というかこんなの卑怯です!やり直しを要求します!!」

半蔵「ははっ、忍者に向かって卑怯だなんだというとは、お門違いもいいとこだな」

ミサカ「そうですよ、相手の陣地に乗り込んでいるのに油断していた佐天涙子が悪いのです、とミサカは師匠の弁護にはいります」

佐天「う……うぅ……」

半蔵「さて―――それじゃひとつ質問させてもらうか」

佐天「それが勝った時の条件ですか?別になんでもいいですよ」

半蔵「……お前、今月の3日の夜、どこにいた」

佐天「……!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:20:11.24 ID:7Nsewf.o<>佐天「……何で、そんなことを」

半蔵「答えろよ。ただ答えればそれでいい」

佐天「……断崖大学、です」

半蔵「……そうか。熱吸収と、ガキの女ってとこから、もしやと思ったが――――お前がやったのか」

佐天「……はい」

半蔵「そうか―――」

佐天「……あの、」

半蔵「なんだ?」

佐天「あの人達は……あそこにいた人達は、まだ生きてるんですよね?」

半蔵「ああ―――生きてるよ」

佐天「……!……よかったぁ……」

半蔵「……なるほど。浜面が言ってたことは本当だったわけか」

佐天「はい……?」

半蔵「自分達の計画を邪魔したヤツに同情された、ってよ。情けないやら悔しいやら憎たらしいやらで、相当まいってたからな」

半蔵「さて―――俺はお前を許すことは出来ない。親友の敵だからな―――お前を恨むことは間違ってるってわかってても、
    どうしても自分の気持ちにケリがつけられん。だから早く帰れ」

佐天「……私に出来ることがあれb」

ガァンッ

佐天「っ」ビクッ

半蔵「帰れ―――頼むから、帰ってくれ」

佐天「……っ!」だっ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:29:28.87 ID:7Nsewf.o<>―――――――。

半蔵「……はぁ」

ミサカ「話は見えませんでしたが、その、お知り合いで?とミサカは師匠を機嫌を伺いながらたずねます」

半蔵「……俺にはさ、親友がいたんだよ。ほら、お前も知ってるだろ。駒場と、浜面」

ミサカ「ええ、まあ。何度かお会いしたことはありますし、随分と良くしてもらった覚えはありますが、とミサカは返します」

半蔵「駒場がさ―――今月の3日に殺されちまって。浜面の野郎は、スキルアウトから抜けちまって」

半蔵「こんなことしてるから、そりゃあいつ死んでもおかしくないってことはわかってたけどさ。
    ―――一気に親友二人を失うってのは、存外辛いもんだな」

半蔵「悪いのは他でもない―――結局、俺達が悪で、あの嬢ちゃんはむしろ正義側の人間なんだろうけどさ。
    やっぱりこう、どうしても、な。はは、すまん、愚痴っちまって」

ミサカ「―――いいですよ、とミサカは答えます」

ミサカ「それに……ミサカは何処へも行きません。ずっと師匠の傍にいますから、とミサカはさりげなく告白なんてしてみます」

半蔵「……そうか。嘘でも嬉しいな、そりゃ」ナデナデ

ミサカ「ッ!!!」ビクッ

半蔵「ん?どうして、嫌だったか?」ナデナデ

ミサカ「ァ、ぃぇ、初めて師匠に触れてもらえましたから、とミサカは顔が上気するのを感じます」テレテレ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:33:20.27 ID:7Nsewf.o<>――――――。

佐天「―――」

佐天「何も出来ない―――何も救えない―――」

佐天「……はぁッ……くぅ、なによ……なんでこんなに、胸が苦しくて……!」

pllllllllplllllllllll

佐天「……っ、もしもし」

土御門『にゃー佐天ちゃんかにゃー?今暇?』

佐天「土御門先輩……久しぶりですね。暇―――そうですね、暇です」

土御門『そりゃーよかったにゃー。ちょっと23学区のターミナルまで来てくれるかにゃー』

佐天「……?それは別にいいですけど……」

土御門『サンキュ。そんじゃ頼んだぜい』ピッ

佐天「……なんだろ。ずいぶんイキナリだけど」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:43:29.09 ID:7Nsewf.o<>――――23学区 ターミナル

佐天「……むぅ。居ないなぁ」

土御門「すまんすまん、遅れちまったにゃー」

佐天「あ、いえいえ私もさっき来たばっかりですから―――って上条さん!?」

上条「何で佐天さんがここに!?」

佐天「……なるほど、また何か厄介事ですか」

土御門「よくわかったにゃー」

上条「おい土御門、なんで佐天さんがここにいるんだよ!」

土御門「何でって、協力してもらうからに気まってるぜいカミやん」

上条「はぁ!?馬鹿かテメェ!佐天さんにそんな危ないことさせるわけにいくか!!」

佐天「ごめんなさい、話が見えてこないんですけど……あの、何するんですか?」

上条「……おい、おいおいおい土御門よ。お前、もしかして何も知らせてないのか?」

土御門「いやーそんな暇なかったというか」

上条「この馬鹿野郎ーっ!!」ガキッ

土御門「甘いぜー当たらないぜー」サッ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:47:05.17 ID:7Nsewf.o<>土御門「かくかくしかじか」

佐天「まるまるうまうま……暴動を止める、ですか」

土御門「ああ、協力してくれるな?佐天ちゃん」

上条「なぁ佐天さん、別にいいんだぜ?俺達が行ってくるからよ」

佐天「いえ……行きますよ。今は―――今は、何か目的があったほうが楽ですから」

土御門「ほらなーカミやん。佐天ちゃんも行きたいって言ってるにゃー」

上条「あ、ああ……」

土御門「さーてそれじゃさっさと飛行機に乗り込むぜい」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:51:48.14 ID:7Nsewf.o<>上条「……待ってくれ土御門。まさか、アレに乗るってのか?」

土御門「勿論だにゃー。さっさと着いたほうがいいだろ?」

上条「さっさとってレベルじゃねえぞ!あれ、たしか7,000時速/km出るやつだろ!!」

佐天「7000……?それってどんな感じなんですか?あんまりぱっときませんけど」

上条「鉄板でゆっくりと身体を潰されていく感じだ……インデックスなんてあれのせいでまた科学嫌いになっちまった」

佐天「どういうことなの……」

土御門「まー慣れりゃーなんてこともないはずだぜい。ほら、さっさと行くぞ」

上条「嫌だー!あれだけは!あれだけはマジで勘弁……!!」

佐天「うーん……身体強化したらなんとかなるのかなぁ……」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 01:54:19.43 ID:7Nsewf.o<>そんなこんなで上条さん達はフランスへ飛び立ちましたがそれはまた次の話。
てことで俺は寝るます。眠い。

そろそろレポートたまってきてyはべえkな

あと、どうにも会話文だけじゃ佐天さんの心理状態を上手く表せんけどご容赦を。
地の文いれると書くの時間かかるし、何よりテンポ悪くなるし。
まぁ佐天さんも随分苦しんでるよ、ってことを頭においてくれるとたすかる。

スキルアウトへ「何かできることないですか」とか言う当たり、どう考えてもおかしいから、その辺り随分キてるなぁとか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 02:02:30.74 ID:M22M3ASO<>おつ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 02:21:32.89 ID:Rh9DosSO<>おっつん<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:23:30.64 ID:kAz8CEAO<>そして我が身を売り出す佐天涙子。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 02:26:12.99 ID:q5xjaCUo<>乙です<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:28:50.14 ID:TktdyGc0<>ttp://jlab-tv.niceboat.org/2/s/tv1276620832800.jpg
ttp://momoiro.s4.x-beat.com/up/img/momoiro10642.jpg <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:32:28.68 ID:TktdyGc0<>ttp://jlab-tv.niceboat.org/2/s/tv1276622433290.gif
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<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:32:56.11 ID:TktdyGc0<>ttp://pic.2ch.at/s/20mai00222242.jpg <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:36:15.17 ID:TktdyGc0<>ttp://sageuploader.vs.land.to/1upload/src/sage1_20941.jpg
ttp://jlab-tv.niceboat.org/2/s/tv1276622387294.gif <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:39:15.79 ID:TktdyGc0<>ttp://img.tv2ch.net/jlab-tv/2/s/103664.gif ttp://img.tv2ch.net/jlab-tv/2/s/103665.gif
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<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:49:06.54 ID:TktdyGc0<>ttp://sakurachan.dip.jp/up/src/up17419.jpg
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ttp://pic.2ch.at/s/20mai00222242.jpg <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:53:20.70 ID:TktdyGc0<>ttp://kineko.dyndns.org/~touhou/up/source/up5830.jpg
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<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 02:59:21.59 ID:TktdyGc0<>ttp://jlab-tv.niceboat.org/2/s/tv1276622387294.gif
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<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 03:23:31.23 ID:TktdyGc0<>ttp://mar.2chan.net/tmp/img2/src/1276575497894.jpg
ttp://mar.2chan.net/tmp/img2/src/1276561132751.jpg <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 07:41:18.41 ID:UoSWUCw0<>爆撃保全sage<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 08:35:09.31 ID:Ar6X0ro0<>新手の爆撃だったのか。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 10:53:33.81 ID:nIpHDVAo<>いつからけいおんスレに?とか
盛大な誤爆だなとか思ってしまった<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 14:51:35.32 ID:7Nsewf.o<>あ、すげえ間違い発見した。

7000時速/kmってなんだよ。

7000km/hじゃねえのか。馬鹿なの?しぬの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 15:00:41.15 ID:NXPjyKo0<>佐天さんが壊れかけなのはわかる
会話だけじゃ読者側の解釈がバラバラになっちゃってもどかしいことってあるよね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 17:03:51.23 ID:Py8loq2o<>7000km/h/km=7000/h
確かにイミフ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 19:47:17.23 ID:bo1SlsMo<>前スレの半分くらいまでおいついたし!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 21:21:00.72 ID:mcb0lLEo<>>>100
遅いし
なにやってんだし
アイソスタシー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 21:48:04.55 ID:uVolK/A0<>もうちょい美琴とかにも頼るべきではないだろうか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 21:54:52.44 ID:fGbQC6g0<>>>97>>99
単なるミスだろ。そのぐらい脳内補完してやれよ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 21:58:48.56 ID:l/FFMb2o<>この佐天さんは女版上条さんなの?
「驕るなよ小娘!」って誰の言葉だっけ?<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/16(水) 22:14:13.96 ID:7Nsewf.o<>>>98
うん。けどまぁ、佐天さんが壊れかけだとかそういう意識さえ持ってくれてればこっちとしては問題ないっす。
佐天ちゃんはまだ中学生だぞ!ちょっと前まで小学生だったんだぞ!

>>99
だよな。そうとう寝ぼけてたんだと思う。

>>100
お疲れ様&ありがとう!よくこんなだるい文章ここまで読んでくれたな……嬉しいぜー

>>102
それに関しては16巻分あたりでいろいろ書くつもり。気長にまってくださいまし。

>>103
ごめん、>>97は俺なんだ……でもお前の優しさに俺は泣いた。

>>104
それも14巻〜16巻分でわかる話だけど、女版上条さんじゃないです。
>「驕るなよ小娘!」  知らねえ……黙れ小僧!なら知ってるけど


さて、調子のって全レスしたところで今日もちょっくら始めます。
C文章の説明の下りはいろいろ省くから、原作読んでなかったりする人は禁書wikiでちょろっと読んでくれると助かります<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 22:30:20.01 ID:7Nsewf.o<>――――――――飛行機内。

土御門「『C文章』―――この霊装が今回の事件のポイントってわけだぜい」

上条「ごががががががががががががががががががががががががががっ!!」

佐天「だっ、大丈夫ですか上条さん……」

土御門「そういう佐天ちゃんは余裕そうだにゃー」

佐天「身体強化の応用みたいなもんですけど……あの、土御門さん、これ、大丈夫なんですか?」

土御門「あー大丈夫大丈夫、結構辛そうに見えるが案外そうでもないぜい。なーカミやん」

上条「うごげっ!!」

土御門「だってよ。それでだな、そのC文章ってのは、簡単に言っちまえば『言ったことを正しいと思わせる』霊装なんだにゃー」

佐天「言ったことを正しいと思わせる……?えっと、例えば私が『土御門さんは犬だ』って言ったら、本人も周囲の人も土御門さんが
    犬だと思いこむってことですか?」

土御門「にゃー。そんな万能なもんじゃないにゃー。このC文章ってのはそもそもローマ正教徒にしか効果を示さないんだぜい」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 22:40:57.49 ID:7Nsewf.o<>土御門「ローマ正教徒にしか使えない―――それは『ローマ正教にとって正しい=xと信じ込ませるってことなんだにゃー。
     だからローマ正教にとっての正しさ≠ネんてどうでもよかったり、強い意志をもって拒んでる人間までには効果を
     示さないんだぜい。そういうわけだから『ローマ正教徒限定の霊装』なんだにゃー」

佐天「言ったことを正しいとする……なんだか、心を操作してるみたいでいやらしいですね」

土御門「つってもこんなことは大昔から行われてきたことなんだぜい。権力者こそが絶対の時代に、その言葉がどれだけ
     重要視されたかは言うまでもないだろ?」

佐天「そりゃまあそうですけど……てことは、今の暴動はそのC文章を使ってローマ正教徒に『学園都市は悪い奴だ』って
    思いこませてるわけですね?だから学園都市、つまり科学への反対運動が起こってる、と」

土御門「そういうことだぜい。だからこのC文章を破壊してしまえば今回の暴動はさっぱりきれいに収まる、ってわけだにゃー」

佐天「なるほど。……ん、でも、そんな強力なもの、なんで今まで使わなかったんでしょうか。こんな風に言うのもあれですが、
    それを使えば世界のローマ正教徒を操って、とっくに学園都市を破壊できたんじゃないんですか?」

土御門「その通り、このC文章ってのは強力―――過ぎる霊装なんだにゃー。一旦正しいとさせた事柄に関しては、
     同じC文章を使っても取り消すのは難しい。だからそうほいほい使われないように厳重に審査されてきたわけだにゃー。
     まして今とは違って昔なら、科学と魔術のバランスは一応保たれていたわけだから、危険を冒してまで使う必要はなかったってことだぜい」

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 22:43:45.41 ID:Py8loq2o<>つまり、C文書を使って『佐天さんマジ天使』と言えば……ゴクリ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 22:48:29.39 ID:7Nsewf.o<>土御門「それに場所も限られてるんだにゃー。本来ならバチカンの中心部に据え置いて、地脈を使って
     世界中に効果を飛ばすってわけなんだが……」

上条「でっ、でもよ、土御門っ……いっ、いまおれ、俺達が向かって、ん、のはっ、フランスだっ、ったよ、なっ……」

土御門「あり?よく知ってるなーカミやん。言った覚えは……そういえばちらっと飛行機が出発する前に言ったかにゃー。
     そうそう、んー、それに関してはどこから説明したもんか……」

ぴんぽんぱんぽん。
This place control room. It is come in remainder approximately 5 minutes to French Avignon air space.
I begin slowdown from now on.
The this place control room which repeats itself……

佐天「(英語?なんて言ってるんだろ……)

土御門「……にゃー、カミやん割としんどそうだにゃー。ほらほら、深呼吸してみるにゃー」

上条「すー……はー……すー……はー……」

土御門「……あー、駄目だにゃー。こりゃー一回吐いちまったほうが楽かもしれんぜい。
     悪い、佐天ちゃん、そっちの肩もってやってくれ」

佐天「あ、はい。ん……っと、大丈夫ですか?上条さん」

上条「ん……あぁ、悪いな佐天さん……」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 22:55:47.28 ID:7Nsewf.o<>―――。

土御門「よーろろっとーっとー」

上条「……なぁ、土御門……ここどこだよ……吐くって、トイレとかじゃないのか……?」

土御門「なy−なyなy−っと。佐天ちゃんもこいつをつけるんだぜい。ほらほらカミやん、お前は俺がつけてやるからなー」

佐天「なんだろこれ……あの、土御門さん、これって何ですか?」

土御門「にゃー、っと……ん?パラシュート」

上条涙子「えっ?」

土御門「スイッチオーン」

ゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

上条涙子「……ええええええええええええええええええええええええ!?」

土御門「気分が悪いなら空からダイビングするに限るにゃー。幸いフランスは晴天なり、すがすがしい気分になれるぜい」

上条「何やってんだ土御門ォォぉおおおおおおおおおおおおおッ!!!こっ、こんなことしたらバラバラになるだろうがぁぁぁ!!!」

土御門「そんなこと言われてももうやっちまったしー」

上条「死!!」

土御門「それに佐天ちゃんはずいぶんのりのりみたいだぜい?ほら」

佐天「かっかみじょうさぁぁぁぁああああああああああああああああんっ!!!!」

上条「佐天さああああああああああああああんッ!!!と、飛ばされてるじゃねえかバカ御門!!」

土御門「ほれ、そろそろ俺達もいくぞ。離れ離れになるのはちとキツイ」ゲシッ

上条「うおあああああああああああああああああああああッ!?」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 23:01:28.88 ID:7Nsewf.o<>佐天「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

佐天「(じょっ、上空何メートルからの死のダイブ!?10700ちゃんと忍者云々言ってたあの頃が懐かしい!!)」

佐天「く、くぅぅぅ……!げんそく!意味ないけど減速したい!!第四波動っ!!!!」ゴァッ

佐天「―――よ、よしっ!少しは速度が落ちて……あ、つ、土御門さーん!!」

土御門「にゃー楽しそうだにゃー佐天ちゃーん」

佐天「楽しくないでごふぁっ!!」バッ

佐天「っ……ぱら、しゅーと……?」プラーンプラーン

土御門「ある高度になったら自動的に開くモンだにゃー……それにしても、」

佐天「……?」

土御門「……シマシマってのもありだにゃー」

佐天「……。……!?ちょっ!!う、上見ないでください!!!」

土御門「そんなこといわれてもにゃー」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:09:03.23 ID:nm7RVjMo<>縞々か……ひとつの至高だな<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 23:16:38.97 ID:7Nsewf.o<>佐天「この……だっ、第四波動っ!!」

土御門「のわーっ!?こんなとこでそんなもん撃つヤツがあるか馬鹿ー!」

佐天「あわっ、反動でっ……ひやああああっ」


―――――。


佐天「……ふぅ。なんとか着陸できた、けど」

佐天「随分離れたとこに落ちちゃったなぁ……何処だろ、ここ。いや、フランスのどこかってことは解るけど。
    ……うう、フランス語なんて話せないし、どうしよっかなぁ」

佐天「……本当にどうしよう……」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 23:18:32.14 ID:7Nsewf.o<>すまん、展開が思いつかないから俺は風呂へ入って寝ることにする。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:19:48.23 ID:UoSWUCw0<>ごめん>>114が、あぼーんで見れないから誰か代わりに読んでくれ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:21:06.37 ID:l/FFMb2o<>>>115
今まで黙ってたけどホモなんだって<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:22:34.08 ID:Py8loq2o<>おのれ魔術師!
乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:25:40.82 ID:i7wLo5.0<>なんか展開についていけなくなった
茶店視点だからかストーリー、構成が補完できなくなってきた<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/16(水) 23:33:31.37 ID:7Nsewf.o<>>>118
そんなあなたに何時も通りのダイジェスト

0930事件(ヴェントが学園都市に来た事件)

この事件の際、アレイスター(学園都市の統括理事。黒幕)がAIM拡散力場を用いた疑似天使を発動させる。

この擬似天使の攻撃で、学園都市の壁にいた魔術師や、その周辺に控えてたローマ正教の魔術師がぶっ飛ばされる。

上条さんがヴェントを撃破。ヴェントと同じ神の右席『後方のアックア』がヴェントを回収。

時は流れて。

この擬似天使の攻撃に関して、いろんなところから質問がよせられる。

学園都市は「魔術」という名前の最新兵器だと発表。

切り札である神の右席が一人潰されたのと、科学の都市が天使(天使は魔術側の領域)を発動したことで、ローマ正教徒の上のほうが怒ったり
焦ったりする。

そこでC文章を使い、反科学デモを引き起こす。

「そんなのってないぜ!」と上条さんが立ち上がる←今ここ

こんな感じだな。意味不なとこがあったらまた言ってくれ。風呂は弟に取られてた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:42:26.97 ID:W7/yu520<>弟と入っちゃえyo!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:48:58.49 ID:wnKwnBs0<>今まで黙ってたけどホモなんだっけ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:49:10.30 ID:aSaEZr20<>以下>>1と弟の濃厚なホモスレに

うそですアビニョンに投下された一方通行と接触させたらいいんじゃないかなぁ
でもこれだと事後だよなぁ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/16(水) 23:51:04.27 ID:j/zZbyA0<>乙

ところでC文書じゃなかったっけ?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:51:13.94 ID:UoSWUCw0<>>>122
事後…だと…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/16(水) 23:51:59.38 ID:M22M3ASO<>美琴「上条涙子…だと…」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 00:07:45.49 ID:VqMx8UA0<>>>109
え〜と・・・グレートな英語ですね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 01:05:33.33 ID:nklAprko<>インパルスの板倉さんだっけ?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/17(木) 10:42:36.61 ID:1YAGoEAO<>「シマシマもいいにゃー」
土御門は完全にスカートが捲り上がり丸見えになった佐天の縞々パンツを見て言った。
「えっ?そ、そんなに見たかったら…」
土御門にパンツを見られている事に気付いた佐天は何を思ったのか、器用に大勢を変え、土御門のところまで急降下し、そこで土御門の目の前まできて同じスピードで落ちていく。
「土御門さん…」
佐天は土御門の首へ腕を回し…
「そ、そんなに見たかったら…もっと近くで見てみませんか?」
心なしか頬を赤らめながら、土御門の目を見つめて言った。
「え?」
いきなりの事に土御門は頭が追い付かないがそれを気にせず佐天は自らの…(ry<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/17(木) 10:43:04.60 ID:1YAGoEAO<>正直、すまんかった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 10:56:32.85 ID:4/OamII0<>パンツ見せながら首へし折るのな。
最後に・・・
佐天「ここを見て良いのはお兄ちゃんだけです・・・フフフ」
とか言ってるの想像したら鼻血でた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 12:45:13.28 ID:qO/1aG20<>原作知らんのだけどまたこの先DEADEND地雷地帯に突入するの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 13:52:10.70 ID:F3XKt6DO<>原作の佐天さんは通行人A<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 13:59:04.25 ID:D.D/Gxwo<>ほんとに熱オナの人ならレス乞食みたいな真似するなよ…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 17:50:42.25 ID:4md9riUo<>原作未読なせいか展開がよくわかんないのだけど
佐天さんは凹んだままなの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 18:31:04.18 ID:NP/CBsI0<>縞パン……ハッ! これは佐天さん「速(スピード)」習得フラグ!?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 20:17:07.19 ID:nklAprko<>デロドロンドリンクを飲む初春はドッペる?<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:05:59.24 ID:mqC9TD6o<>書くなら書け!書かねえならいらん期待をさせるな畜生!ジーザス!!
はあはあはあはあはあはあはあ……くそっ、なんだよ!なんなんだよ!

ってよォォォォおおおおお!!!死ねッ!!畜生!ド畜生ッ!!!
あと>>132は正しいがだが死ねッ!!!


ごめんなさい書きます。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 22:07:02.77 ID:nCfcAD.o<>イヤッホオオオオオオオオオウ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:08:17.80 ID:mqC9TD6o<>佐天「っと、そうだ、とにかくこのパラシュートはずさないと……よし」

佐天「随分林の方に落ちちゃったなぁ……えっと、落ちる時に見た感じだと、
   川の向こう側がアビニョンかな」

佐天「……おおう、よく考えたら私初海外じゃない?って、一人になっちゃ
   言葉とかわかんないじゃん!どうしよう……」

佐天「そうだ、電話だ電話!困った時は土御門さんに……」

ツー。ツー。ツー。

佐天「……出ない……だと……」

佐天「く、どうしよう……本当にどうしよう……とにかく、人がいるところまで
   歩かないと」


―――――――。



佐天「おっきな河……海外じゃこれが普通なんだっけ。うーん、どうせなら観光で来たかったなぁ」

どんっ

佐天「ほわっ……ご、ごめんなさい!」

アンジェレネ「い、いえっ、こっちこそごめんなさいです……」←日本語<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:09:30.27 ID:mqC9TD6o<>佐天「へ?日本語……?」

ルチア「シスター・アンジェレネ!だからあれほど前を見て歩きなさいと……」←イタリア語

アンジェレネ「ごめんなさい……」←イタリア語

佐天「(あ、今度はどっかの国の言葉だ……あれ……この人たちの服装、どっかで見たことが……)」


――――思い出すのはアスファルトの暑さ。
    夕焼けに照らされていた白い十字架―――


佐天「……−−−ッ!ローマ正教……!」バッ

佐天「(敵か……それとも何も知らないただのシスターか……なんにしても、C文書とかいうのが発動してる今、
   攻撃される可能性はいくらでも―――!!)」

ルチア「……?その服、その言葉……日本の方ですか」←日本語

アンジェレネ「なっ、なんで私たちがローマ正教って……今は違うけど」←日本語

佐天「……今は違う=H」

ルチア「いえ、それよりもっと注意するべきところがあるでしょう、シスター・アンジェレネ。
     問題は、目の前の人物がローマ正教とわかるやいなや臨戦態勢をとったことです」←イタリア語

佐天「あの、今は違うってどういう……?」

アンジェレネ「その、今はローマ正教じゃなくてイギリス清教にはいってむぐぅっ」←日本語

ルチア「この馬鹿シスター!見ず知らずの人間にぺらぺらと喋ってどうするんですか!!」←イタリア語
               ネセサリウス
佐天「……イギリス清教……『必要悪の組織』……?」

ルチア「……!……よく考えてみればおかしな話でした。最初は修学旅行か何かではぐれた学生だと思いましたが、
     この時期にこんなところへ来るはずがない。そしてこちらの言葉もわからないようなのに手ぶらで歩いている……
     不自然にもほどがあります」←イタリア語
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 22:11:02.73 ID:nklAprko<>俺も佐天さんに密入国したい<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:11:48.73 ID:mqC9TD6o<>ルチア「こほん……日本の方、貴女はネセサリウスのことをご存じで?」

佐天「……まぁ、知り合いに一人二人いるだけですよ。ステイルって人と神裂さんって人」

アンジェレネ「神裂……よっ、よみがえるウメボーシの悪夢……!」

佐天「うめぼし……?」

ルチア「ちょっと黙ってなさいシスター・アンジェレネ。しかし本当にネセサリウスのことを知っているようですね。
    ということは、貴女も今回の事件について調査しに?」

佐天「まぁそんなとこです。お手伝いですけど」

ルチア「お手伝い?」

佐天「私は普通の学生ですよ……ちょっと縁があったのでお手伝いに来ただけです」

ルチア「……まあいいでしょう(どうせこの人が死んでも関係ありませんし)」

佐天「それでですね、ネセサリウスなら知ってると思うんですけど、C文書ってどこにあるんですか?」

ルチア「……知りません」

佐天「えっ」

ルチア「私たちは元とはいえローマ正教です。迂闊に近づけばC文書に影響されてしまう可能性があります。今はこうして、効果外と思われる場所から
     負傷者が出た際に動けるよう待機しているだけです」

佐天「なるほど……あれ?C文書ってそんなに効果範囲せまいんですか?」

ルチア「そういうわけではありませんが、ここは……そちらの言葉でいうところの地脈的に効果が及ばない場所なのですよ」

佐天「ああ、そういえば土御門さんも地脈がうんぬんって言ってたっけ……そうだ、それじゃあそのC文書ってどこにあるかわかりますか?」

ルチア「……おおよその目処はついたと、天草教の方から連絡はありました」

佐天「ほんと?それってどこですか?」

ルチア「教えるわけないでしょう」

佐天「えっ」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:16:23.01 ID:mqC9TD6o<>ルチア「確かに貴女はこちらのことを知っているようですし、事情も把握しているようですが……
     だからと言って、身元不明の人間にこれ以上教えることはできません」

佐天「えー。いいじゃないですかーほらー私は善良な学園都市の人間ですよー」

ルチア「駄目ったら駄目です」

佐天「……うう、早く上条さん達と合流しなきゃだめなのに……」

ルチア「上条……」

アンジェレネ「だと……」

佐天「……?……。……あー、『あれ?知り合いなんですか?』って聞こうと思ってたけど、よく考えたら
   ローマってイタリアで、上条さんこの前イタリアに行ってたし……凄いなああの人、どこでもフラグ立ててくるんだもん」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 22:19:47.05 ID:vPkWbkoo<>そいや対上やん病耐性あったなソテーさん<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:21:17.88 ID:mqC9TD6o<>アンジェレネ「ね、ねえルチア、この人あの人のこと知ってるし、話してもいいんじゃないの?」←イタリア語

ルチア「うっ……で、ですが、それもダミー情報かもしれませんし……」←イタリア語

アンジェレネ「それにこの人……なんだか他人じゃない気がするし……」←イタリア語

ルチア「は?何を根拠にそんな……」←イタリア語

アンジェレネ「ねぇ……いいでしょ、るちあぁ……」←上目づかい

ルチア「(はうっ)……ま、まあ確かに、今回は事情が事情ですから、いいことにしましょう」←イタリア語

アンジェレネ「うわーいっ!」←スカート捲り常習犯

ルチア「ただし私の口からは言いません、貴女の口から言いなさい、シスター・アンジェレネ」←スカート捲り被害者

佐天「むぅ……またどっかの言葉でしゃべりはじめた……」←スカート捲り常習犯<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:45:06.65 ID:mqC9TD6o<>アンジェレネ「えっと、それじゃ私から説明しますね」←日本語

佐天「あ、はい、よろしくお願いします」

アンジェレネ「天草式の方々からの連絡によると、C文書は教皇庁宮殿にあるみたいです。説明終わり」

佐天「……たっ、確かにC文書がどこにあるかって話だったからそれだけで説明は終わるだろうけど……!
   じゃ、じゃあその教皇庁宮殿ってどの方向にあるかわかる?」

アンジェレネ「何処、ではなく方向ですか?方向ならあっちですけど」

佐天「距離はどれくらい?」

アンジェレネ「距離は……だいたい1kmから2kmだと思いますけど……でも河をふたつ挟みます」

佐天「そっか、ありがとね」なでなで

佐天「そっか……あっちか」




アンジェレネ「出来ましたシスタールチア!」ワーイ

ルチア「それくらい出来て当然です(やだこの子可愛い)」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 22:52:28.66 ID:mqC9TD6o<>佐天「それじゃ、ありがとうございました」ペコー

ルチア「くれぐれも無茶の無いよう」

アンジェレネ「頑張ってください!」

佐天「はい。さってと―――身体強化」

佐天「助走をつけて――――一気に跳んでやる」だっ


アンジェレネ「……シスタールチア。あの人河に向かって走っていくけど止めなくていいのかな」


佐天「――――そりゃっ!!」だんっ


アンジェレネ「シスタールチア!跳んだ!すっごい跳んだ!」

ルチア「あれが学園都市の実力……」



その日、フランスのある街では河をまたぐ女の都市伝説がうまれたがそれはまた別の話。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 23:10:04.19 ID:mqC9TD6o<>佐天「―――――っと、ととと」

佐天「まずはひとつクリア……あと一つ河があるんだっけ」

佐天「……うーん、この辺りはとくにデモとか起きてないみたいだけどなぁ。ま、それならそれでいいんだけど」グゥ

佐天「……」グゥゥ

佐天「……そういえばそろそろ晩御飯の時間だもんなぁ。お腹すいたなぁ。あ、ホットドッグの屋台……」キュンキュン

佐天「でもお金持ってないし……無いものは無いし、我慢するしかないか……」クルルルルルル

佐天「……が、我慢だもん!」グキュルキュルキュル

佐天「……ひもじいよぅ」キュー


店員「■■■■■?」


佐天「ふぇ?」

店員「■■■……■?■■■、■■■■■」すっ

佐天「えっ……あの、でも私お金持ってなくて…・・えっと、あいはぶのぅまにぃ」ワタワタ

店員「■■■■〜」グッ

佐天「……『代金はいらねぇぜ、食っておきな』ってこと……?あ、あのっ!ありがとうございました!!さんきゅーさんきゅー!」

店員「■■■ー」フリフリ

佐天「……かっこいい……これがフランス人……」
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:15:35.01 ID:HMaM8tso<>■■がいっぱいだ……よかったね■■<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:17:53.58 ID:CAFFJYc0<>通訳。
「金はいらないぜ。体で払ってもらうからな」
「あそこの公園でこれ食って待ってな!すぐ行くぜ」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 23:18:10.69 ID:mqC9TD6o<>――――。

佐天「ごちそうさまでした」

佐天「よしっ……お腹も膨れたし、そろそろ行きますか」

plllllllplllllllllll

佐天「ほわっ……もしもし?」

土御門『大丈夫か佐天ちゃん!』

佐天「あ、土御門さん。大丈夫ですよ、今お腹いっぱいになりました」

土御門『……?いや、まあ無事そうならいいにゃー。今どこにいる?』

佐天「いや、フランスの地理なんてわかりませんけど……えっと、河の向こうがアビニョンで、教皇庁宮殿らしいです」

土御門『あり?何で教皇庁のこと知ってんだにゃー?』

佐天「さっきネセサリウスの……ルチア?とアンジェレネ?って人に会いまして」

土御門『……あー、アドリア海の一件でイギリス清教に来たやつらかにゃー。ま、目的がわかってるならそれでいいんだけどな』

佐天「話によるとその宮殿にC文書があるからそれを破壊してきたらいいんですよね?」

土御門『そりゃそうなんだが……なかなか上手くいかんみたいぜよ。市内各地で暴動が起きてる―――この中を進むのは骨ぜよ』

佐天「んー……?あはは、何言ってるんですか土御門さん、下が駄目なら上を通って行けばいいじゃないですか。
   さすがのデモ活動も、屋根の上までやってるわけないですし」

土御門『そうか……佐天ちゃんならその手が使えるんだったにゃー。よし、それじゃあ佐天ちゃんはそうやって宮殿まで行ってくれ。
     当たり前だが警護が居ると思うから、正面から突っ込まないでひっそり見つからないようににゃ』

佐天「了解です、っと」ぴっ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:18:40.20 ID:wd6EmgI0<>I don't have money.じゃないかしら。
佐天さんは可愛いからどっちでも正解だけどね。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:21:58.31 ID:Iud4V8Uo<>>>152
普通そんな日本語的な言い回ししねえよ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 23:22:01.02 ID:mqC9TD6o<>佐天「さて……そりゃっ」だっ



店員「■■■ー。……■■?■!■■■ー!!」


――――――――――。

佐天「――――よし、あとどれくらいだろ……600mくらいっつあぁぁっ!?」

コロセーニホンジンハコロセー
ヤツラハキットガクエントシノニンゲンダーコロセー

佐天「びっくりしたっ!!いきなり火炎瓶投げられるなんて思ってなかった……こりゃ結構過激なんだなぁ」

佐天「上も安全じゃないかも……ひっそりと行こう」だんっ
<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 23:26:46.31 ID:mqC9TD6o<>――――教皇庁宮殿

佐天「割となんとも無くここまで来れたけど……むぅ、正面から跳んでいくのは無理そうかも。すっごい人」

佐天「裏手から入ろうかな……っと」

――――――。

佐天「……よし、こっち側は全然居ない。さて、こっそりと―――」

テッラ「……あらら」

佐天「……えっと、こんにちは」

テッラ「……ええ、こんにちは。こんなところで何をしてるんですかねー」

佐天「あー、いや、ちょっと……日本語御上手ですね」

テッラ「はは、あんな島国でも信徒は居ますからねー。導く者として信徒の居る国の言葉くらいは喋れないといけませんー」

佐天「なるほど……随分熱心なんですね!それでは私はこれで……っちょぁっ!?」ばっ

テッラ「逃がすと思ってるんですかねー……まさかこんな場所から入ってくるとは思っていませんでしたよ」

佐天「くっ……和やかな空気を作りだして一旦撤退する作戦は失敗か……!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 23:37:14.40 ID:mqC9TD6o<>テッラ「その格好と現在の状況、考えてみるに貴女は学園都市の人間ということで間違いなさそうですねー」

佐天「まぁね……(白い刃……ギロチン……?あれを操るのかな)」

テッラ「それにしてもこんな小娘を送りこんでくるとは、私達が想像していたより学園都市というのは案外弱いのかもしれませんねー」

佐天「ふん、何も知らないただの信徒を操ってるアンタ達よりはマシだと思うけどね!」

テッラ「いえいえ、元をただせば貴女方の責任ですから。やはり科学は処罰せねばならないようですねー」

佐天「ま、言葉を交わした程度でどうこうなるとは思ってなかったからいいけどさ」

テッラ「それに関しては同感ですねー。異教のサル共に私達の言葉が通じるとは思いませんからー」

佐天「はっ―――ほざけ!!」ばっ

佐天「(ヤツの攻撃は見たところあの大きな白い刃―――なら、それをかわして懐へ入り込めば勝てる……!)」

テッラ「ははっ、威勢がいいですねー」ぶんっ

佐天「(左と上か―――!)見えてるっての!!」ひゅんっ

佐天「(よし、潜り込んだ!楽勝だっての―――!)」ごっ

テッラ「――――優先する。人体を上位に、拳を下位に」

佐天「……っ!?づぁっ……(何……なんであんなに固い―――)」

テッラ「なるほど、その動き。あなたが報告にあった学生ですねー」

佐天「何……?」

テッラ「ヴェントの報告ですよ―――自己紹介が遅れましたね。私は『神の右席』左方のテッラ。どうぞよろしく」

佐天「――――!(神の右席……だと……!)」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/17(木) 23:41:47.71 ID:mqC9TD6o<>そしてここで終わる。なぜなら次からは地の文が入るからだ。
なんかなぁ。テッラさんってギャグ担当って感じがするんだよなぁ。なんでだろ。かませだからかな。

さぁさ、皆でルチアとアンジェレネ可愛いって叫ぼうか。てかアンジェレネのキャラ掴めねえ。何コイツまじ可愛い。

とか書いてたら後ろから佐天さんがほっぺた膨らませながら抱きついてきた。全く、可愛い奴だ。
なでなでしてやっても機嫌が直らないから一緒に寝てやることにする。やれやれだぜ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:47:15.83 ID:wd6EmgI0<>>>157
そげぶそげぶそげぶそげぶ






そげぶ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:50:53.20 ID:VQrCkCM0<>乙 アンジェレネ可愛いのはSS2からわかっていたことだ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:53:12.82 ID:qWPgnR.o<>佐天さんが厨二病に・・・実際それくらいの年齢か<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:54:53.06 ID:nklAprko<>テッラさんが一寸フリーザ様に見えた<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:55:26.52 ID:WYPKeCo0<>佐天なら俺の思うままに動かすことは可能・・・ッ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/17(木) 23:57:23.96 ID:mqC9TD6o<>>>160
そんなお前にヒント

禁書世界の人間の言い回しはどう考えても中二なんだぜ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 00:05:10.02 ID:CVLh2eUo<>ライトノベルってのは主に中高生を対象としたものだんだよ
あとは言わなくてもわかるだろ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 00:11:28.07 ID:UywWhoSO<>何故かナルトを思い出したってばよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 00:21:05.81 ID:8oVwaf60<>そこに気付くとは……やはり天才か<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 01:14:32.70 ID:EzoF4ISO<>乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 06:02:44.37 ID:LtTZ24Ao<>原作知らないから何が何だかわからないんだよ!
アニメ2期みるんだよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 06:32:29.03 ID:WX43XgIo<>俺も原作知らんけど
楽しんでるよ
描写としてワカラン部分も確かにあるけど
それもそれで良いかな?ってwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 07:45:57.01 ID:lbf8KQoo<>14巻の部分なのでアニメ化するとしたら三期です
一方通行爆撃マダー?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 10:55:35.15 ID:/95LKaw0<>>>170
原作知らない子の為にそういう事言っちゃダメ!

むしろ俺の為だがな!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 14:19:39.32 ID:N6ZiHEUo<>木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥンまで二期でやるらしいな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 15:14:17.72 ID:/95LKaw0<>あの木原神拳がみれるのかぁ・・・

つかいい加減原作買うかなぁー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 16:08:55.90 ID:Y79.SaA0<>原作1巻を買って「こりゃ売れないわ」と判断したのに
こんなに続くとは思わなかったぜ。
もう20巻近く出てるんだっけか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 18:11:49.42 ID:whaMJ2Io<>そんな私はなんだかんだでレールガンからはいってきた新参者ですマジごめん。
でも家漁ったら電撃hpaにインデックスの書きおろしssあってワラタ。一方さん……
しかしなんでh&p買わなかったんだろ。キノの書きおろしあったのに。その頃の俺に一体何がー。

そんなわけでのんびり書いてくかな。バイトクビになりそうでワラタ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 18:19:31.73 ID:.kL4Cbko<>実生活に支障がないようにしてくれ…
心配しちゃうじゃないか…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 18:25:16.10 ID:EzoF4ISO<>がんがれ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 18:38:16.76 ID:whaMJ2Io<>(神の右席―――私自身直接対決はしたことないけど、左天さんが教えてくれた……あの昏倒魔術を除いても、結構な力量だったって)

佐天涙子は右腕をさすりながら、目の前の魚のような顔をした男―――左方のテッラを睨みつける。
彼女と彼の間には二つの白いギロチンが揺れている。とくに狙いがあるわけでもなく、ふらふらと。

(―――あの白いギロチン。あの攻撃はアイツの腕の動きに連動して動くみたい。だから、それは別に大丈夫。なんてことない。
  問題は……さっき殴った時に、まるで鋼鉄を殴ったかのように固かったこと)

さすっていた右腕をちらりと見る。拳が赤くなっているが、特にどこも折れてはいないようだった。

(なるほど―――あのギロチンだけならただの魔術師と同じだもんね。たぶん、神の右席とかいう名前を貰っているのは、
 その防御力にあると見た)

つまり、前方のヴェントは敵意を抱いた相手を問答無用で昏倒させる攻撃力を。
対して、左方のテッラにはどんな打撃でも通じないような防御力があると、佐天は推測する。

「んー、あまり時間もありませんからねー。さっさと終わらせてもらいますねー」

つい、とテッラが腕を前へ差し出すと、その動きに連動するように二つのギロチンが佐天へと滑り落ちる。
だが彼女は、

「そんな直線的な攻撃、あたるわけないでしょ!」

と、刃の隙間を縫うようにして避ける。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 18:58:17.59 ID:whaMJ2Io<>「そうですか、ならこれでは?」

言うやいなや、二つの巨大なギロチンは、十に分かれて前後左右から襲いかかる。
攻撃を避け、いままさにテッラへ攻撃を仕掛けようとしていた佐天はこの全てを避けることは勿論出来ず、

「……っがぁっ……!」

いくつかのギロチンが直撃する。
元と比較して小さいと言えど、50cmほどの大きさはあるのだから、そんなものがある程度の速度を保ったまま
直撃してはひとたまりもない。いかに身体を強化しようと、強度は『まだ』人間から外れてはいない。
ギロチンのひとつが呼吸を乱す箇所に当たったのか、佐天はたまらずせき込む。

「ぐ……ご、げほっ……っ、はぁっ……!」

「ふむ、やはり小さくなれば威力は落ちますかねー。しかし大きくすれば避けられる、と。
 ではこうしますかねー――――優先する。威力を下位に、数を上位に」

ぶわっ、とテッラは腕を振るうと、袖から白い粉が大量に吐き出される。
その粉は地面へ落ちる前にギロチンの形となる。
今現在、宙に浮かぶ刃の数は二十。ひとつひとつは致命傷にはならないが、一斉に襲いかかってきた時、これを避ける術は佐天には無い。

「さて、それでは嬲り殺しという形になりますが、勘弁してくださいねー」

軽い口調でそう言いながら、テッラは両腕を振るった。
直後、二十の刃は一斉に飛び乱れた。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 19:16:08.54 ID:whaMJ2Io<>大量の白い刃が佐天涙子に向かい飛び交う中、彼女は、迷うことなくテッラへと走り向かう。

(刃の攻撃なのに致命傷にならない―――ということは、我慢すれば問題無し!
 それに、この刃の動きはただのランダム……なら、急所に当たりそうな部分にだけ注意すれば防げる……!)

斬れない刃は彼女の身体を斬りつけていくが、あまり効果はないらしく、足止めにはならない。
そして、

(抜けた―――!けど、打撃は効かない―――なら!)

右腕をまっすぐに構えて、

「―――第四波動ッ!!」

熱の塊を吐きだした。

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/18(金) 19:22:04.10 ID:EbtTuMQ0<>この時間に…だと…?<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 19:25:33.98 ID:whaMJ2Io<>「優先する―――炎を下位に、人体を上位に」

炎がテッラに直撃する。だが、受けた彼は何食わぬ顔でそこに立っている。
そして佐天は気づかないが、彼女の後ろで飛び交っていた白い刃は急にその動きを止め、数を減らした。

(効果なし、か―――やっぱり、最強の防御力、って読みは正しいのかな。だとしたら、どうしよっかな……
 上条さんの右手じゃないと通らない?くそう、なんだか私の相手ってリドヴィアにしろ絹旗って子にしろ、防御高いなー)

「ふむ……やはり『コレ』はひとつにつきひとつが限度ですかねー」

「……?何言ってんのさ」

「いえいえ、こちらの話ですけど。それにしても、『威力』と『数』を天秤にかけられたのなら、もっと他のものの優先順位も
 変えられるかもしれませんねー。そうだ、せっかくですからひとつ、調整台になってください。色々聞きたいこともありますし」

「はぁ……?さっきから何をぶつぶつと―――」

「優先する―――我が言葉を上位に、己が自己を下位に」

瞬間に。
ずしりと、佐天の意識に重しがかかった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 19:30:02.00 ID:whaMJ2Io<>ココア作ってくるよ!それにしても今日はなかなか乗らねえな……
次レスから佐天視点で地の文書くと思う。何時も通りワカメな文になるおー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 19:49:16.74 ID:vr3gvlIo<>続きwwktk
テッラがすげー強敵に見える<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 19:55:51.04 ID:d5E.WE2o<>>>184
原作知らんと「えっ、強敵じゃねぇの?」って思うんだがww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 19:58:23.46 ID:z00.1lQo<>嘘みたいだろ…原作だとかませレベルに落ちかけてるんだぜ…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 20:06:45.48 ID:EbtTuMQ0<>なん…だと…?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 20:21:38.27 ID:BuQobdg0<>>>247
何かと何かの力を入れ替える魔術なんかね。
言葉より速く攻撃したら勝てそうだな。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 20:24:43.98 ID:Y79.SaA0<>ヒント的には同時攻撃に弱そうだが。
波動とパンチラで攻めれば大丈夫じゃね。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 20:27:39.76 ID:W2zvvmoo<>右から左へ〜聞き流す〜<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 20:41:47.30 ID:K8aspZA0<>「下着を下位に素肌を上位に!」
テッラがそう叫ぶと佐天・・・ではなくテッラが真っ裸になった。

うえええええええええ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 20:43:49.77 ID:whaMJ2Io<>お前らの妄想面白すぎだろ……俺が書くべきじゃない、というかニードレスのクロスなんだから、
それぐらいしなきゃならないんだよな、本来。うーん、実力不足だわぁ。

だってテッラさん強いじゃん!かませだけど!かませだけど!!てか誰か「魚みたいな顔した男」ってところに突っ込んでくれ……
さあ書くぞー<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 20:57:14.94 ID:whaMJ2Io<>(う……何……?頭が、重い――――)

左方のテッラとかいう魚みたいな顔した男が何かを口にしたとたん、頭に霧がかかったように意識が薄れかけた。
ぐっ、と噛みしめて耐えればどうということはないけれど、何かの精神攻撃かもしれないので油断はしない。
それよりも、このままだと勝負はつかない。攻撃してもその攻撃が攻撃にならない。
どんなタネを使っているかはわからないけれど、これがローマ正教四天王の力、ってことなんだろう。

(ともかく、こっちの攻撃は無効化される―――確かに直撃している手ごたえはあるのに、
 アイツ自身が鋼のように固いんじゃどうにもなんない、か)

私がどう打倒するべきか思案していると、テッラは傍にあった椅子に腰かける。舐めてるのか。

「―――随分余裕ですね」

「余裕ですからねー。それより少しお話しましょうか」

つい、とヤツが手を動かすと白いギロチンがテッラの目の前に現れる。数は2つ。大きさも、最初のように戻っているようだった。

「話?さっき私みたいな異教徒と交える言葉は無いとか言ってなかったっけ?」

「ええ、ですからこれは説法のようなものですねー。私は布教活動はあまりしませんから専門外ですが、たまにはいいですかねー」

あまり時間はありませんから手短にすませますけど、と続ける。
怪しかったが、しかしギロチンを戻す際に刺殺せた可能性もあるので、それを考慮すれば別に不意を打つだとかそういうわけではなさそうだ。
勿論、私はそんな話は聞きたくは無いが、ヤツの防御を破る手立てが無い以上、考える時間が与えられるのはありがたい。

「説法、ね……聞かせてもらおうじゃん」

「ではまず第一問―――
              ―――――――貴女はどうしてここに居るんですかねー?」

―――ざくりと。
     ヤツの言葉が突き刺さる。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 21:10:20.48 ID:whaMJ2Io<>(な―――っ)

―――突如襲われるよくわからない感覚。 
      鼓動が早い。嫌な汗がじわりと染みる。

「どうして、って……―――」

―――あれ?
     そういえば、私、どうしてここに―――

「……っ!そ、んなの、だって、私―――」

―――口に出せない。
     私がここにいる理由。そんなもの。
      ただ、アンチスキルの人達に申し訳なくて。どうすればいいかわからないまま、土御門さんから電話があって。
       何もしてないよりは、何かしてた方が余計なこと考えずに済むって―――

「わ、たし、は―――」

―――よくわからないどろどろした心の中から必至で言葉を拾いあげる。

「私は、ただ―――」

―――見つかった言葉は求めていたものとは全く違うもの。
     けれど、呑みこむことは出来ず―――




「私はただ―――何も出来ない自分を救いたくて―――」

―――そんな、ずっと心に誓っていたものとは違う答えが出てきてしまった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 21:20:10.47 ID:whaMJ2Io<>「……ッ!!」

はっとして手で口を塞ぐ。

(なん、で―――あんなこと)

先刻口にした言葉を頭の中で繰り返す。
『何も出来ない自分を救いたくて』。

(違う―――違う、私は、私がここにきたのは、自分じゃなくて、だって、そんなの、違うんだって……!
 私がここにいるのは、デモを食い止めるためで、そんな想いで来てるわけじゃなくて―――)

「……ふむ、では第二問―――
                    ―――貴女はどうして戦っているのですかねー?」

「ぐ……そ、んなの……!」

そんなの、皆を守りたいからだと。
そうやって、大覇星祭の時にステイルさんに向かって誓ったことを口にするだけなのに。
私の口から出てきた言葉は、

「……さ、っき、と……!同じ、に、決まってる……!」

ひどいものだった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 21:22:26.88 ID:W2zvvmoo<>第一の回答ですが<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 21:28:52.78 ID:whaMJ2Io<>「……はぁー……これは、なんというか……こんな相手にいなされたヴェントも可愛そうですねー。
 そういえば、一度天罰術式にかかって置きながら復活し、その際人格が少々変わっていたような気がしたと
 報告にありましたが……ああ、それでは第三問。貴女、二重人格か何かで?」

―――やめて。これ以上何も聞かないで。

「……ち、がうけどっ……!でも、内側に、もう一人っ……!」

「内側にもう一人?では第四問、その方のお名前は?」

―――やめてください。これ以上何も聞かないで。

「さ、てん、さん……が……」

「サテンサン?―――ああ、サテンさん、ですかねー。では第五問、その方とはどのような関係で?」

―――お願いですから。

「この、能力をくれた、大切な、人、です」

「能力をくれた、と……不思議なこともあるんですねー。今は『幻想殺し』に興味がありましたが、こちらもなかなか面白そうな
 研究対象になりそうですねー。では第六問――――」

―――もう、これ以上私に何も聞かないでください。

「―――と、そろそろ地脈操作に行かなければならない時間ですねー。名残惜しいですが、そろそろお別れの時間のようです」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 21:37:03.53 ID:whaMJ2Io<>す、とヤツが右腕をあげる。
きっと、あの白いギロチンで私を殺すつもりなんだ。
でもなんでかな、動く気になれないや。

(もう……なんだか、もういいや……)

「それではさようなら―――優先する。人体を下位に、小麦粉を上位に」

(―――――!)

すっと頭が軽くなる。さっきまで心を圧迫していた何かが無くなる。
瞬間、ヤツの右腕が振り下ろされ、今までとは比べ物にはならない速度でギロチンが私に向かって滑り落ちてくる。

「―――っぁぁぁああああああああああああっ!!!」

叫び、無理やりにでも身体を動かし回避する。ギロチンは服の端を切り取っていっただけだった。

「おや、動けないと思っていましたが―――ああ、優先順位を変更したからですかねー」

無理に動かした身体は受け身をとれずみっともなく地面に転がる。
起き上がる気力もなかったけど、でもさっきよりは死にたくないって思ったから、歯ぎしりして身体を起き上がらせて
近くの窓から外へ逃げ出した。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 21:41:14.69 ID:8oVwaf60<>初春「むっ、これはサイト更新のネタに使えそうですね!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 21:42:21.38 ID:whaMJ2Io<>テッラ「あらら、逃げられちゃいましたねー」

テッラ「しかし、言葉を上位に変更することは可能でしたか。ですが基本的に私の『光の処刑』は
     1対1でしか効果がありませんし、複数の自己を下位に設定することはできそうにありませんねー」

テッラ「さて、地脈捜査にでも行きますかねー。学園都市から来ているということは、あの『幻想殺し』も来ていそうですが」

テッラ「先ほどの戦いではたいして楽しめませんでしたし、せいぜい楽しませてくれると嬉しいんですけどねー」



――――――――――――――。


佐天「……はぁっ……はぁっ……」

佐天「あ―――危なかった……もう少しで、死ぬところだった……」

佐天「それにしても、さっきの……なんだったんだろ。人心操作の魔術か何か、かな……」

佐天「……うん、そうだよ。それ以外考えられないよね」

佐天「―――っと、早く土御門さん達に連絡しないと。神の右席がいるってことと、能力のこと」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 21:44:14.20 ID:whaMJ2Io<>休憩するよ!ごめんね、精神力無くて。
でも対テッラで書きたい所(佐天さん言葉責め)が書けてよかったお。もう少し心を凌辱する感じに書けたらよかったけど、
それもまた力量不足だわさ。てか佐天さんが精神崩壊するのはここじゃねえ。テッラはかませで伏線だからな。

お風呂入ってくるおー。俺はホモじゃねえよー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 21:49:39.36 ID:W2zvvmoo<>後方をアッークアさんがみてる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 21:54:47.73 ID:8oVwaf60<>フィアンマ「ウホッ!」
テッラがホモ的な意味に変換できねえんだが誰か何かないか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 21:59:03.40 ID:5iGvGboo<>こウホッうのアッークア
ウホッうのフィアッーンマ
しか出てこなかったごめん<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 22:19:01.43 ID:PIr7PgDO<>座方のマッラ

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/18(金) 22:22:16.55 ID:bpA.7.6o<>その発想はなかったわ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 22:33:11.37 ID:whaMJ2Io<>佐天「つっちーつっちー土御門せんぱー……ん、ちょい待って」

佐天「連絡するにしても、間違えた情報渡しちゃうとえらいこっちゃかな。時間がないのはわかってるけど、
    ちょっと分析してから連絡しよう」

佐天「えっと……まずあの白いギロチンかな。切れ味自体はほとんど無いみたいだけど、それでも結構威力はあったっけ。
    ……あれ?でも、最後のギロチンは全然威力違ったけど……なんでだろ」

佐天「次に……あの防御力かなぁ。上条さんの右手なら関係無いんだろうけど、私じゃどうにもならなかったし。
    でも上条さんはあのギロチン避けられるかな……不安だ」

佐天「あとは―――人心操作、かな。あれは」

佐天「……精神感応系か―――前方のヴェントも近いことしてたし、使ってても不思議じゃない、よね」

佐天「―――うん、不思議じゃない。さて、と、今考えるのは最後のギロチンの威力が上がってたことくらいかな。うーん……」

佐天「……そういえば」

佐天「なんか、同じフレーズの言葉を繰り返してた気がする……なんだっけ……」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 22:41:28.65 ID:whaMJ2Io<>佐天「……―――あ、そうだ。『優先する』だったっけ……」

佐天「『優先する。人体を下位に。小麦粉を上位に』―――って、言ってたっけ。……小麦粉?」

佐天「ん……斬られた服のとこについてるこれ……―――あ!わかった!」

佐天「もしかして、あの白いギロチンは小麦粉を固めて作ったもの?なるほど、だとしたらああやって分裂したり集まったり
    する理由もわかるか。てことは、優先ってのは……優先順位……上位……」

佐天「―――……物事の優先順位を決定し上位に設定したものの威力を底上げする能力?
    だとすると、下位に設定した物事は威力だとか性質を下げられるってことかな……」

佐天「そっか……もしそれで、アイツ自身の身体を上位に、他の攻撃を下位に設定すれば、攻撃は通らない……
    絶対防御なんて特性じゃなくて、優先順位を選択する能力だった、ってことかぁ……やられたね」

―――けど、だとすれば。
     あの人心操作の攻撃は、一体―――

佐天「―――いやいや、ふつうに魔術を何個も使えてもおかしくないよね。相手はローマ正教四天王だし」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 22:53:26.36 ID:whaMJ2Io<>佐天「しかし、だとしても、敵意をもった時点で意識を奪う『天罰術式』もそうだけど、優先順位を変更するなんて
    本当ぶっとんだ術式使うなぁ。さすがローマ正教四天王。いや、関心してる場合じゃないんだけど」

佐天「けど、だとしたらどうしよっかなー。こっちの攻撃が全部下位に設定されちゃったらいくら攻撃しても意味ないだろうしー」

佐天「うーん……まあ、でも、C文書を壊すことが目的だし、逃げ続けても勝利条件は達成できるかな」

佐天「とは言っても、私みたいな侵入者が居たんだからあそこの警備はきっと高くなってるだろうし。
    正直テッラに勝てると思えないし……くぅー、どうしよっかなー本当」

佐天「……うん、今は土御門さんに連絡し―――」

ドォンッ……!
                                パワードスーツ      

佐天「とはっ!な、何――――……え、あれって……駆動鎧……?」

佐天「しかも、あれって夏に木原が使ってたヤツに似てる―――ってことは、学園都市製!?でも何で……!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 23:01:03.40 ID:whaMJ2Io<>佐天「土御門さんは今回の件には学園都市は介入しないって―――だから土御門さんがこっそり動くって言ってたのに」

佐天「……くそぅ、何がどうなってるかわけわかんないから電話してみるし!」

佐天「……壊れてる。ガッデム!」

佐天「うぅ、どうしよっかなぁ……流石に学生服で、しかも密出国してきたのに、見つかったらえらいこっちゃだよね……うぅー」

佐天「……仕方ない。もうやることなんて一つしか無い、か」

佐天「もう一度教皇庁宮殿に行くしかないか―――けど」

―――けれど。
     あんなバケモノのような敵に勝てるのか。

佐天「……ぐ」

佐天「人心操作さえなければ―――あれにさえかからなければ、なんとか活路は見いだせるはず」

佐天「―――考えるな。怖いなんて思うな。考えないで、ただ戦う事だけを考えろ―――」

佐天「―――――。」





佐天「――――よし。行こう」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 23:09:58.24 ID:whaMJ2Io<>―――教皇庁宮殿

佐天「……っ。デモ活動してた人が居ない……いや、駆動鎧の部隊に片されたのか」

佐天「どうしよう、さっきみたいに裏から入ってくかそれとも―――あれ?あれって……上条さんだ」とんっ



上条「もう始まってやがる。いくぞ五和!」

五和「はいっ!」

佐天「っと待った!!」ばんっ

上条「うおあっ、佐天さんっ!?よかった、無事だったか!」

佐天「そういう上条さんも無事で何よりです。ってちょっと待ってください、この中にはたぶん神の右席が居ます!」

上条「だろうな……だが学園都市が本腰をいれて制圧にかかってきた以上、のんびりしてると逃げられちまう。
    早くテッラごとC文書をなんとかしないとダメだ」

佐天「あれ……?テッラって、なんで知ってるんですか?」

上条「さっき戦ったんだよ。全然歯が立たなかったけどな―――あれ?そういやなんで佐天さんも知ってるんだ?」

佐天「いえ、ちょっと前にここで戦いまして」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/18(金) 23:17:52.03 ID:whaMJ2Io<>上条「大丈夫だったか?怪我は―――その服、」

佐天「ああ、掠っただけです。問題ありません。それより上条さん、アイツの魔術って、」

上条「『光の処刑』って言うらしいな。優先順位を選択できるって」

佐天「って知ってるんですか……あと一つ、たぶん上条さんには効かないと思いますけど、人心操作もありました」

上条「人心操作だ?いや、そんなはずは……」

五和「……あの、たぶんそんなことは出来ないはずです」

佐天「――――え?」

五和「テッラ自身が言ってたんですけど……『神の右席』はその特性上、普通の魔術は使えないんです。
    だから、テッラが使えるのは『光の処刑』とその副産物の小麦粉を使ったギロチン、のはずです」

佐天「え……でも、私、さっき、」

―――もしあれが人心操作などではないとしたら。
                     あの時の私の言葉は―――

上条「……なあ五和。『神の右席』ってのはわからないことが多いんだろ?だったら佐天さんの言ってる
    人心操作、ってのも考慮しとくべきじゃないか?」

五和「あ、はい、確かに、そうかもしれないです、けど」

上条「もしそうなった場合、たぶん俺の右手で打ち消せると思うから問題ねえと思うけど、一応気をつけようぜ。
    ありがとな、佐天さん―――佐天さん?」

佐天「……あっ、はいっ」

上条「そろそろ行くが、行けるか?」

佐天「はい、大丈夫です―――行きます(考えるな―――今は何も考えるな)」

上条「そっか。それじゃあ行くぞ!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/18(金) 23:30:41.04 ID:whaMJ2Io<>――――教皇庁宮殿 内部

五和「……誰もいませんね」

佐天「私が入ったのは裏からでしたけど……そういえば、ばったりテッラにでくわしただけで、戦闘中も誰も来なかったっけ。
    ……あの、失礼ですがどちら様?」

五和「は、はい、天草式十字精教の五和って言います。今はイギリス精教傘下にいますけど」

佐天「アマクサ……あ、神裂さんの所ですか」

五和「女教皇様を知ってるんですか?!」

佐天「えっと、初めて会った時に第四波動ーって思いっきり攻撃食らわせちゃった。
    ちょっと前に助けてもらいました」

五和「女教皇様に初見で攻撃を!?一体何したんですか!?」

佐天「う……その、上条さんとインデックスちゃんが抱えられてるのを見て、連れ去られてるのかなーって思って
   ついこう、とりゃーって」

五和「いっ、命知らずなんですね……」

佐天「まぁ……そうかな」

上条「……なあ、佐天さん、あの駆動鎧、どっから出てきたと思う?」

佐天「え?そりゃあ学園都市からでしょう……おかしいなあとは思いますけど、それ以外に考えられませんし」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/18(金) 23:42:17.09 ID:whaMJ2Io<>上条「確かに学園都市だろうさ。またはその協力機関か―――けどよ、こんなに派手に動いちまったら
    隠蔽も何も無いだろ。学園都市はこの後どうするつもりなんだ……?」

佐天「……それは、そうですけど」

上条「……」ピッピッ

pllllllpllllllll

上条「ああ、御坂か」

佐天「ぶッ!?」

御坂『な、何よ突然……そ、そりゃ電話は突然くるもんだけど……』

五和「……あの、御坂って誰ですか?」ゴニョゴニョ

佐天「う、うーん……上条さんに惚れてる人の一人で、私の先輩、かな?」ゴニョゴニョ

五和「なん……だと……」ゴニョゴニョ

上条「ちょっと聞きたいことあるんだが、今大丈夫か?」

御坂『へ、へえ。私に?それって私じゃないとダメなわけ?ほ、ほら、例えば母とか、最近佐天さんとも仲いいみたいだし?』

上条「いや佐天さんは無理として……そっか、別に美鈴さんでもいいのか」

御坂『ノンノンノンノン!!ア、アンタ人にかけてきといて何納得してんの!?私に聞きたいことがあってかけてきたんでしょ!?』

上条「ん、ああ、まあ学園都市の人間の方がいいっちゃいいんだけど、よそよそしかったからなんか忙しいのかなーとか思ったんだけど」

御坂『大丈夫!全く問題ないわよ!で?この美琴サマに何を聞きたいの?』

佐天「御坂さんも素直じゃないなぁ……」

五和「うぅ……なんですかこの反応……」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/18(金) 23:51:08.51 ID:whaMJ2Io<>上条「御坂、今ニュース見れるか。なんでもいい、フランスのアビニョンって街がどうなってんのか調べてほしいんだけどよ」

御坂『はぁ?……アンタねぇ、何かと思ったらそんなこと?ニュースならどこつけても臨時ニュースじゃない。
    そのアビニョンって街の宗教団体が国際法に触れる破壊兵器を作っててその制圧作戦が展開されたって大騒ぎよ』

上条「……、何だと?」

佐天「制圧……作戦……?」

御坂『本当ならフランス政府が処理するはずだったんだけど、特殊技術関連のエキスパートが必要だからって
    学園都市の連中が引っ張られてったってさ。結構深くまで食い込んでて都市の外へ技術をあまり持ち出さない
    学園都市としてどうなの、ってちょっと騒がれてるみたいだけど……』

佐天「なるほど……それが表向き、か……」

五和「?……?」

御坂『てかアンタ今どこに居るのよ。学園都市にいてこのニュースを聞かないって方が難しいわよ。
    何?また路地裏で女の子に絡まれてるワケ?』

上条「いや、そういうわけじゃ――――」

佐天「――――……っ」


―――――じわりと。
       壁の向こう側から、嫌な感じがする。
       熱の乱れが激しくなる―――これは、


佐天「……!!!!下がって上条さん五和さんっ!!!」でしっ

上条「うぉあっ!?」

五和「きゃっ!」


ゴォォォンンッ!!<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 00:01:23.53 ID:G4WdUiso<>上条「っあっ!!(駆動鎧―――壁をぶち破ったのはコレか!くそっ、上にのっかりやがって……!」

五和「っ!」ばっ

佐天「くっ―――大丈夫ですか上条さんっ!」がんっ

上条「ああ、助かった佐天さん―――くそっ、来たってワケか」


テッラ「やられましたねー。暴動に制圧を重ねて混乱をより深い混乱にするとは、どうやら学園都市もある程度の
    国際非難を受けてでもコイツをどうにかしたいようですねー」

上条「それが……C文書か!」

テッラ「面倒なことです。私一人が狙われるのなら全く問題ありませんが、このC文書を扱っている術者を狙われるとなれば
    話は別です。脆弱な普通の術者では対抗できませんからねー。こういう時は自分のこの体質を恨めしく思いますよ。
    これ以上術者をかばっているのも面倒ですし、今回はここいらで撤退しますかねー」

五和「行かせると思いますか……!C文書はバチカンでも使えます……それがわかってていかせるほど、私達もお人よしではありません」

テッラ「それが何だと言うんですか。いま制圧している部隊では私は止められないし、まさか貴方達がこれらの部隊よりも
     優れているとでも言うのですか?貴方達三人とも、私に敗れていることをお忘れですかねー」

佐天「……ッ!」

テッラ「とはいえ、何もしないで納得しろというのも無理な話でしょうし。いいでしょう、相手になってあげます。
     存分にかかってきて、存分に蹴散らされてください。その方が私としても面白いですし」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 00:08:51.33 ID:G4WdUiso<>――――学園都市

「……え?今の声って……佐天、さん?」

御坂美琴は携帯電話を片手にもったままぼんやりと立ちつくしている。
今さっき、上条当麻と話している際に、遠くからよく知る親友の声が聞こえ、あとはところどころノイズがはいる携帯電話を持ったまま、だ。
随分と焦った声だったな―――と思う。

「……そうだ」

美琴は携帯をハンズフリーにし、机に置く。幸いまだ繋がったままだ、何か情報が入るかもしれない。
そして部屋に備え付けてある電話で後輩の一人に電話をかける。
繋がった先の人物は、相変わらずの甘ったるい声で返事をした。

『なんですかー御坂さんから電話なんて珍しいですねー』

「初春さん?ちょっとお願いあるんだけど、今佐天さんに電話繋がる?」

『佐天さんですか?ちょっと待ってくださいね』

そう、佐天涙子の親友初春飾利だ。
美琴自身がかけてもよかったが、もしかしたら、という場合もある。
少しして、お花畑の後輩から返事があった。

『うーん、繋がらないですね。電源が入ってないとかなんとかです』

「そう……ありがとね、初春さん」

それだけ言うと受話器を置いた。
目の前でノイズと、ツンツン頭の彼と誰だかわからない人の声を発する携帯電話を見ながら、美琴は呟く。

あの馬鹿、一体どこにいるのよ、と。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 00:09:14.88 ID:BLnxIiQo<>この流れはマズイ、かませ臭がひどい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 00:22:17.73 ID:YkCewQ.o<>ファファファ...<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 00:23:33.51 ID:PMqLggw0<>テッラは犠牲になったのだ……<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 00:31:29.31 ID:G4WdUiso<>―――――爆撃機 倉庫内
      アースブレイド
「―――『地殻切断』、ねェ。ハッ、全く、学園都市も面白ェモン作りやがる」

一方通行は据え置かれたモニタで外部を見る。
そこには大地を紅い線で区切られたアビニョンの旧市街が映っていた。

「(わずか3kgの砂鉄さえありゃものの一時間でユーラシア大陸をブッた切れる……馬鹿げてやがンぜ、本当)」

その紅い線は大型ブレードで引き裂かれた大気に砂鉄を混ぜることによって作りだされる、超高速高熱の気体状ブレードが、
大地を引き裂いた痕だった。爆撃された箇所はまるでマグマのようにどろどろと溶けている。
幅は20m、深さは10mもあった。もし人間がいれば、ひとたまりもなく蒸発している。

「(……高熱、ねェ。アイツならものともしねェンだろォな)」

簡易的に作られた地獄のような映像を見ながら、一方通行は思いだしていた。
人間にとって有害である高熱を自身のエネルギーに変換する少女のことを。
自分が暗部に入ってまで守ろうと思った、傷つきながらも歩こうとする少女のことを。

「(……まァ、元気にしてンだろ。暗部の連中は信用ならねェが、もし裏切った場合こっちも相応の
    対応をするってわかってるはずだからなァ。ま、この『首輪』だけはなンとかしねェとダメだが。
    さって、そんじゃァま、こンな馬鹿げたことする暗部に変わってクソッタレな仕事でもするか―――)」

自分が下らない感傷に入っていたことを振り払い、仕事に専心を向ける。
隣で作戦指示を送っていた部隊の一人の肩をつかみ、一言。

「変更だ」

「は……?」

部隊の一人は、突然の言葉を聞きつい素っ頓狂な声を出してしまう。
そんなことは構わず一方通行は繰り返した。

「変更だ。俺が降りる。有無は言わせねェ。俺が降りて連絡が途絶えたら旧市街地の爆撃を開始しろ」

「……っ」

無線機を持っていた男は言い返そうとしたが、一方通行と目を合わせてしまった瞬間、言葉を飲み込んだ。
そもそもおかしいと感づいたのだ。レベル5が、こんな作戦に加わっていることが。
何度が無線の先とやりとりし、決着がついたのか一方通行へ向き直り結果を伝える。

「変更は受理されました―――パラシュートは必要で?」

「必要で、ねェ。ハッ、答えがわかってンなら聞くんじゃねェよ」

「そ、そうですか……しかし何故変更を?」

その言葉に、一方通行は当然のようにつまらなさそうに答えた。

「決まってンだろ―――お前から見りゃ悪党なンてもンは全部一緒かもしンねェけどな。
 一流の悪党ってのは、カタギは狙わねェンだよ」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 00:44:27.38 ID:G4WdUiso<>―――――教皇庁宮殿 内部

外から轟音が聞こえる。
けれど、上条さんとテッラは気にも留めてないように睨みあっている。

「……もう一度聞くが、おとなしくC文書を渡すつもりはねぇんだな」

「ええ、存分に挑み玉砕してください」

互いに一言ずつかわす。
戦いの始まりは、それだけで十分だった。
上条さんはテッラめがけてかけ出し、対するテッラは右腕を振り上げ術を行使する。

「優先する―――大気を下位に、小麦粉を上位に」

テッラが順位を変更すると、小麦粉で出来たギロチンは3m程の団扇のように膨らみ、風を含んで前方へと射出された。
固くも鋭くもない空気が宮殿内部をめちゃくちゃに破壊しながら上条さんへ襲いかかる。
駆け出していた上条さんはこれに反応できず、一手遅れてかけ出した五和さんが上条さんを横へ引っ張り間一髪で避けることに成功する。
五和さんは上条さんを引っ張り倒したあとすぐに距離をつめ、持っていた十字槍でテッラへ仕掛ける。しかし、

「優先する―――刃を下位に、人肌を上位に」

選択により、その刃は薄皮一枚切り裂くことなく止められる。
金属同士がぶつかりあう音がして、十字槍の刃が震えた。その振動は五和さんの腕まで伝わったのか、
顔を辛そうに歪める。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 00:55:06.61 ID:G4WdUiso<>しかしそこは歴戦と戦闘員故か、槍を引きながらすぐさま次の行動へ移る。
五和さんは足元にあった小石をテッラめがけて思いっきり蹴りあげた。
狙いは目。だがテッラはそれを一瞥することもなく腕を振るうと、小麦粉のギロチンが小石ごと容赦なく五和さんを吹き飛ばした。

「五和!」

上条さんが叫び、助けに入ろうと駆け出す。
五和さんは先刻テッラが空気で破壊した残骸へと吹き飛ばされたことによってか、足を痛めてしまったらしい。
そして、それをテッラが見逃すはずがなかった。

「優先する―――人肉を下位に、小麦粉を上位に」

術式で強化されたギロチンの刃が容赦無い速度と鋭さで五和さんへと飛ぶ―――だがしかし。
駆け出していた上条さんは咄嗟にその間に入り、右手でこれを打ち消した。
そんな様子を見ながら、テッラは余裕を含めて、勇ましい、と評した。

「しかし、そちらの方は限界のようですねー。足を痛めてしまったようですから。はは、これが本当の足手まといってやつですねー」

そんな言葉を聞きながら五和さんは足を抑えながら苦しそうに顔を歪めた。
確かに、あの足ではまともに動くことは出来ないだろう。小麦粉の優先がなくとも、あのギロチンは十分な威力を持つ。
五和さんはここで下がるべきだ。これ以上続けても死ぬだけだ。
しかし、

「確かに―――けれど、ようやくボロを出してくれましたね。見えました、その術式の欠点……!」

そんな、挑発するような言葉を吐きだした。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 01:04:18.84 ID:G4WdUiso<>「天草式は周囲の身近なものを記号化して魔術を行使します―――ですから、そういった暗号探しは得意なんですよ」

「そうですか。しかし活用する暇がなくて残念ですねー」

退屈そうに言うと、右腕を振り上げる。
それにつられて小麦粉のギロチンはネジのように形状を変え、天井に突き刺さった。

「優先する―――天井を下位に、小麦粉を上位に」

そんなとんでもない選択をし、小麦粉を軽く引っ張った。
途端、天井が昔のゲームのトラップのように面白おかしく落ちてくる。
五和さんは咄嗟に槍を垂直に立て、落ちてくる天井からなんとか身を守り、五和さんを抱えようとした上条さんは
五和さん自身に突き飛ばされ横へ吹き飛び間一髪で天井を回避できた。
だが槍は折れてしまい、そこへ駄目押しといわんばかりにテッラのギロチンが炸裂した。

「―――ッ!!!」

上条さんが飛びこむが間に合わない。
直撃を受けた五和さんの身体はくの字にまがり、2、3度跳んで瓦礫の上に仰向けに倒れた。
胸が上下しているところを見ると、死んではいないようだが―――あれではもう戦えないだろう。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 01:09:38.51 ID:zS3HH3s0<>佐天さんは見学中?<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 01:12:57.48 ID:G4WdUiso<>「ま、こんなところでしょうかね。ただの魔術師が「神の右席」に敵うはずもありませんし」

ぷらぷらと手首を振りながらテッラはうそぶく。

「五和……くそっ、テメェ……!」

ぐらりと立ちあがりながら上条さんはテッラを睨みつける。
そんな様を愉快そうにしながらテッラは笑いながら言った。

「ははは、今は戦闘中ですよ?私は何も悪いことはしていないと思いますけどねー。
それとも私に何もせずただ殴られていろと、そんな都合のいいことを言うつもりですか?」

「それにしてもがっかりです。あのヴェントを倒したというからどんなものかと期待したのですが……
『幻想殺し』、そこまで未完成とは。本来の性能を発揮していれば、もう少し楽しめると思ったのですが」

―――なんだと。
今、目の前の敵は、何を言って――
ちらちと上条さんを見ると、上条さん自身も私と同じ意見のようだ。
眉をひそめて、自分の右手へと視線を落としている。

「おや。もしかして知らない?」

びくりと。
上条さんと、つられて私の肩が震える。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 01:15:22.58 ID:G4WdUiso<>ハラヘッター。さすがに3時間連続だとお腹すいてくるなー。でも乗ってきたぜー。
どうだろ、地の文見づらいかな。まあ見づらいって言われても上手く書けないけど!ハッハー!

ちなみに佐天さんは見学中。その理由はそろそろ明かされる。
というわけでちょっとご飯食べて休憩してくるね。
明日はバイトはいってたけど謹慎状態だから夜ふかしできるぜハッハー!   ハッハー・・・・・・<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 01:17:19.14 ID:YkCewQ.o<>きっと元気玉つくってるんだ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 01:19:05.94 ID:RqMABB2o<>上条「イーマージーンーーーー波アアアアアアア!!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/19(土) 01:34:20.42 ID:rYhGbhk0<>もしかしてテッラって「優先する─地球を下位に、私を上位に」とかやって逆立ちしたら、地球を投げれるんじゃね?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 01:37:30.96 ID:qjmmHioo<>重力で地球の中心点までノンストップなんじゃね?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 01:37:59.73 ID:/Z85vaA0<>きっと

テッラが言葉を口にする前に攻撃をしなきゃ
→可能な限り体に熱を蓄えて、身体能力を限界まで引き上げないときっと成功しない
→んっ……身体がぁ……っ///
→熱オナ

だな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/19(土) 01:47:14.31 ID:Le0jmHI0<>炎、小麦粉・・・・粉塵爆発おきないかなぁ。

というか第四波動は「炎」の分類で十分なのか・・・。
液体になるまで気体から熱をうばって攻撃につかえないかなぁ・・・液体酸素とか液体窒素で霜焼け状態へ・・・。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 01:51:40.28 ID:G4WdUiso<>>>233
それいただき!と思ったけど液体酸素とかそういうのにしようと思ったら気体を固定化した後か、
操作する能力がないと無理だな。熱ベクトル操作と熱吸収だけじゃちと足りね。

さて、このままつっぱしってテッラ編終わらせたいぜ。てかお前ら寝ないでいいのかよ……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 01:54:23.50 ID:PMqLggw0<>>>234
どうせワールドホビーフェアい逝かにゃならないんで<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 02:03:31.15 ID:G4WdUiso<>「いやいや、そんなはずありませんねー?何故なら知っていてはいけない事のはずですから……とすると、
 おや、もしかして、知っていたはずのことを忘れてしまっている≠ニか?」

「テメェ!!」

上条さんが激昂する。当然だ、上条さんはインデックスちゃんを悲しませないようにずっと『上条当麻』を演じてきた。
知っているのはあのお医者さんと私だけ―――他の人にはバレないように心に誓っている上条さんにとって、
バレそうだということは十分頭にくる理由になる。

「まさか図星とは……これはこれは、楽しみな研究材料をまたひとつ見つけてしまいましたねぇ!!
そうかそうかそうですか!そういう報告は受けていなかったんですが―――あ、もしかして隠してました?何のために?
そちらの魔術師とそこの小娘には教えてあったんですかねー?あ、そっちの娘には今知られちゃいましたけどねぇ!!」

ここから見てもわかるほど、上条さんは怒っていた。
噛みしめた口からは血が滴っているし、握りしめた拳は白くなっている。
それは自らが定めたルールをこんな形で破られた自分への怒りか、破ったテッラへの怒りか。
そんな上条さんを見て、テッラは静かに口を開く。

「いいじゃないですか、別に。どうせここで死ぬんです。憂い事はすっぱり散らしてあげますよ」

ゆっくりと構え、小麦粉のギロチンをセットする。
駄目だ。あんな状態では、上条さんはまともに動けない。
私が、私が動かないと―――

「そういえば、そちらの方は来ないんですかねー?」

来た。
矛先がこちらへ向いた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 02:08:06.62 ID:YkCewQ.o<>どうする、どうするよ佐天さん!?

続きはWebで!<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 02:12:35.59 ID:G4WdUiso<>「先ほどからお仲間がピンチになっていますが、ずっと立ったままですねー?助けるつもりなんて無いとか?」

「……っ!」

違う。そうじゃない。
ずっと動こうと思ってる。
ずっと動こうと思っていた。
けれど。
テッラを目の前にした瞬間、身体がこわばって動けない―――

「……あー、もしかして、あの質問のことを引きずっていて動けないとか?ははっ、まあ確かに、あんな覚悟で戦いに来ていることが
他人にバレてしまえば、動くに動けないでしょうねー」

「ぐ……違う!あれは私の本音なんかじゃない……!どうせ、アンタが操ったりしたんでしょ……!」

「操る?はは、これは面白いことを言うお嬢さんですねー。言いませんでした?私達『神の右席』はその体質から通常の魔術師が使用する
魔術の行使は出来ません。私に出来るのはこの『光の処刑』のみ―――つまり、貴女の心を操ったりなんてしていませんよ」

「―――っ!で、でも!あの時確かに何か……」

「優先する。我が言葉を上位に、己が自己を下位に、ですか?あれはそのまま、私の言葉を優先することにより、嘘をつけなくしただけのものです。
 故に貴女は嘘がつけなかったはずですねー―――例えそれが、自分で蓋をして気づいていなかった本音だったとしても、口から出てきたはずです」

「…………っ!嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!!そんな筈が無い!そんな筈、絶対に……!」

「まあ認めないというのならばそれでもいいんですけどねー。どうせ貴女も此処で死ぬだけですから」

つい、とテッラが腕を動かす。
白いギロチンはまっすぐ私へ向かってきた。
避けなきゃいけない。かわさなきゃやられる。
解っていたけれど、やっぱり身体が動いてくれなかった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/19(土) 02:20:34.65 ID:Le0jmHI0<>そういえば、熱ベクトル操作って使われたっけ?ほとんど熱観測と熱吸収(第四波動)ばっかな気が・・・。
というか熱ベクトル操作って実際どんな現象だろう・・・。任意の座標の温度操作による竜巻?空間を指定して熱だけを操れるのなら液体酸素とか作れそうだけど・・・。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 02:23:25.03 ID:G4WdUiso<>「危ねぇっ!!!」

ギロチンと私の直線状に上条さんが割りこみ、その右手で刃を打ち消す。

「馬鹿野郎!何してんだ!!死にたいのか!?
 俺には佐天さんがテッラに何て言ったのかわかんねぇし、佐天さんがどんな気持ちで戦ってるかなんてわかんねぇ!
 けどよ、今はそれどころじゃねえだろ!?自分を責めるなら後にしろ!今は目の前の敵を見据えろ!
 今自分に出来ることなんてわかりきってんだ―――いい加減に戦おうぜ、佐天!!」

「――――っ」

―――それはとても自分勝手な言葉だった。
     けれど、今はそれで十分。
     私の心の支えには、十分すぎるほどだった。

「―――上条さん、ちょっと下がっててください」

私は上条さんの肩をつかみ、ぐいと後ろに引くと、驚くほど簡単にその身体は揺らいだ。

「ほら……私がちょっと掴んだだけでぐらぐらじゃないですか。ちょっと休んでてください」

そしてそのまま私が前へ出る。

「なっ……休むなんて、できるわけねえだろ!」

「そんなフラフラな身体で何言ってるんですか―――確かに私じゃアイツに勝てないかもしれません。けど、
 それでも時間を稼ぐくらいは出来ます。そのうちに上条さんはアイツの弱点を見つけておいてください」

大気から熱を吸収する。
大丈夫、私はまだ動ける。

「それに―――私は、一人の方が戦いやすいですから」

「……わかった。けど、危ないと思ったらすぐに飛びこむからな」

身体へ熱を配給し、変換したエネルギーで身体そのものを強化する。

「はい―――それじゃあ、行ってきます」

―――大丈夫、私は行ける。
    頑なに守ってきたルールを破られて心がズタズタな上条さんだって、私のことを守ってくれたんだ。
    だから、私も上条さんのことを守らないと―――<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 02:29:26.10 ID:G4WdUiso<>>>239
特に決めてなかったし書くつもりもなかったんだけど、佐天さんの能力は、
レベル0⇒なんとなく熱を感知
レベル1⇒熱ベクトルを観測・視覚化
レベル2⇒熱ベクトルを細分化
レベル3⇒熱ベクトル操作・自分の身体の中のみ(例えば手のひらが熱くなったりできる)
レベル4⇒熱ベクトル操作・周囲のベクトル操作。領域設定。
レベル5⇒熱ベクトル操作・領域拡大、操作速度上昇その他色々
って感じで一応設定してある。実際どんなの、って話だと、それはまた15、16巻分あたりで書くつもりだけど、俺は熱力学はやってないんだ……すまん
前も書いたが植物の生態を専門でやっていきたいんでな……物理屋じゃないんだよ、機会があれば勉強してみたいが。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 02:33:34.01 ID:S9uzH4so<>>>236
>何故なら知っていてはいけない事のはず
テッラぁ、逆!逆!ww<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 02:35:34.76 ID:G4WdUiso<>>>242
なるほど。よほど寝ぼけてやがると見える。

なんてこった……いやマジでなんてこった。ワラタ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 02:39:36.68 ID:KKMMe7U0<>今追いついたんだが。
魚みたいな顔したテッラさんは何かのネタなのか?
俺のクラスメイトは魚のような目をしてるんだが、それは関係あるのか?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 02:40:58.48 ID:pho9TTAo<>>>244
そういうの勘弁してくれ<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 02:49:18.00 ID:G4WdUiso<>「―――待たせちゃったね」

「いえいえ、どうせ死ぬんですから悔いのないようにどうぞ。それでは行きますか―――ね」

テッラの腕が振るわれ、3本のギロチンがテッラを中心に回転し周囲をなぎ払う。
しかし先刻避けたように、ギロチンの攻撃は既に視えている。いかに方向性を変更しようと、その速度が
変化しない限り私にとっては無いに等しい。
そしてその技の特性上、テッラの傍は安全地帯であり、そして敵自身も無防備となっている場所だ。
だから避けてすぐにそこへ走り着き、そのまま一撃を喰らわせようとする。しかし――――

「優先する。―――人肌を上位に、拳を下位に」

「チッ……!」

やはり防がれてしまう。
しかし攻撃の手は緩めない。五和さんが言った、弱点というもの。それに気付いたシチュエーション。
それを自分で行えば、何かが見えてくるのかもしれないと思い、近くにあった石を蹴りあげる。
テッラはつまらなさそうに手を振るうと、それに連動してギロチンの一つが私の石を吹き飛ばす。
来ることは解っていた。だから、強化した身体でギロチンを掴み取ってやった。
流石のテッラもこれは予想していなかったらしく、少しだけ表情を変える。

「確かにギロチン自体の切れ味はありませんが……岩石を破壊する速度を受け止めるとは、なかなかどうしてやりますねー」

「ハッ、こんなもの余裕に決まってんじゃん……!」

軽口を返すが実際はかなりギリギリだった。もしすんでで優先を使われていたら私の身体はまっぷたついなっていたのだから。
そして、来ることが分かっていて避けなかったことには理由がある。それは―――

「―――たしかにこうして触っていると解る。これはただの小麦粉だ。小麦粉を超圧縮したようなもの。

 ―――なら、燃えないはずが無いよね?」

そう、小麦粉ならば燃えないはずはない。魔術的なコーティングがしてあるなら別だが、触っているかぎりそんな感じはしない。
もしそうだとしても。私の第四波動はそれも含めて焼き尽くすけれど。
<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 03:00:38.32 ID:G4WdUiso<>掴んだ片手から第四波動を撃ちだす。
白いギロチンは炎を受けた個所から焦げ、ぼろりと崩れる。焦げた部分はもはや小麦粉でなくただの炭だ。
操ることは出来ないらしい。

「……これは、意外とやりますねー。確かにこれは普通の小麦粉ですが、一応コーティングはしてあったんですが」

「あ、コーティングしてあったんだ」

「やれやれ、いちいち本気になる必要もないと思っていましたが、ここは少しだけ本気になってみましょうかねー」

「ハッ、そういうのは最初から出しとけって言うの……!」

強化した拳を振り上げる。先刻は届かなかったし、おそらく今回もまた優先でガードされるだろう。
けれど、石を蹴りあげギロチンに襲われたあの瞬間、確かに違和感があった。
あと一度。もう一度繰り返せば何かが掴めるかもしれない―――しかし、

「優先する―――空気を上位に、拳を下位に」

がちり、と。
拳の動きが停止した。

「な……!」

「これで貴女は動けませんねー」

拳をいくら押しても引いても動く気配はない。空気を上位にされたためか、完全に『空気に捕らわれている』。
慌てている私を横目に、テッラは軽く腕をふるった。
白いギロチンは横一文字に私を切りつけようとしてくる。どうやら両腕ともの拳が下位に設定されたらしく、全く身動きが取れず。
私はされるがままに、ギロチンの攻撃を受けてしまう―――はずだった。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 03:14:35.33 ID:G4WdUiso<>「……悪い、佐天さん。危なかったから中断させてもらったぜ」

上条さんの右腕がギロチンを打ち消し、それはただの小麦粉にかえりテッラの周囲を舞う。
そのまま私にも触れて、優先の術を解いてくれた。
そこへ間髪いれず上からギロチンが振り下ろされるが、私は左に、上条さんは右にこれを避ける。
破片が飛び交う中、上条さんは大声で、

「そんでさ―――『光の処刑』の弱点も掴んだ!!コレの弱点は『優先は一つにつき1つしか設定できない』!
 つまり、俺達二人で攻撃すりゃ勝てるってわけだ!そうだろ、テッラ!!」

と、敵の術式を私に暴き敵自身へと投げた。
それを聞き、テッラは爽やかに笑いギロチンを構えた。その笑みは、どこかすがすがしい。

「―――何分コイツは調整が足りてないですからねー。正解です、その通りですよ。現時点では
 複数の対象に一度に使うことはできません」

ですが、とテッラは続ける。

「それがなんだと言うんですかねー?そちらのお嬢さんはギロチンはかわせますが優先は破れません。
 貴方はギロチンを打ち消し優先も破れますが、その便利な右手は一つしかありません。三方向から攻められれば、それで終わりですねー。

――――それに。こういう手もありますし。優先する―――床を下位に、小麦粉を上位に」

そう言ってギロチンを床に突きさすと、床に散らばっている瓦礫が砲弾のように舞い上がる。
それをかわしながら、上条さんはテッラへ向かって叫ぶ。

「テッラ!テメェがそこまでしてしたいことって何だ!俺達やアビニョンの人達まで巻き込んでやりたいことが、
 テメェにはあるってのかよ!?」

「騒ぎの全てを私のせいみたいに言わないでほしいんですがねー。半分くらいは貴方達のせいだと思いますが?
――――十字教全ての目標、『神聖の国』。これが、私の目指すべき救いです」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 03:15:19.13 ID:G4WdUiso<>終わらせたかったがここらで落ちる。咳がきつい。

次からは普通の会話に戻すわ。問題ないしねー。それじゃありがとうございあmした。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 03:17:26.74 ID:k70z7b6o<>おつおつ。楽しいわぁ

まだ朝夕は肌寒いから気をつけろよォ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 03:18:47.98 ID:xqoO6f60<>乙なんだよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 03:19:07.09 ID:GpHp.Rg0<>乙
地の文は書いてて疲れるよな
細かく描写するには必要なんだけど<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/19(土) 09:08:27.70 ID:rYhGbhk0<>俺もかっこ良い佐天が書きたくなってきた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 10:47:25.47 ID:HhgNNcDO<>俺もかっこいい左天さんが見たくなってきた
11巻買ってくる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 10:49:25.72 ID:u2yukcSO<>おつ
優先ってフェイントでなんとかできないんだろうか
殴りと見せ掛けて火炎、的な<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 11:58:11.77 ID:rYhGbhk0<>原作に通行人Aでありながら名前を与えられたモブキャラ佐天のかっこ良い姿なんてないんだ・・・<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 12:06:10.68 ID:qjmmHioo<>                       ヘ(^o^)ヘ いいぜ
                         |∧  
                     /  /
                 (^o^)/ てめえが佐天さんのカッコイイ姿なんて
                /(  )    ないって思ってんなら
       (^o^) 三  / / >
 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三 
 ( /
 / く  まずはそのふざけた
       幻想をぶち[ピーーー]<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 12:33:31.49 ID:G4WdUiso<>以下ダイジェストでお送りします。

そういや今月ニードレス新刊発売だけど何日に発売なんだろ

昨日……だと……。買いにいくっきゃない!

電撃G'sフェステバルも発売している……だと……

金が足りない……だと……

お金下ろしてきたよ!これで勝つる!

購入

うおああああああああああああ左天さんかっけええええええええええ
クドかわええええええええええええええええええええええええええええ

佐天さんに嫉妬される

頭なでなでしてあげても機嫌なおしてくれないからココア作ってきた←今ここ


そんなわけでもうちょっとしたら書くよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 12:37:37.78 ID:qjmmHioo<>どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!
 三           三三
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  三三三
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll

お待ちしております<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 13:03:04.14 ID:G4WdUiso<>左天「……オイ、俺はこんなこと頼んじゃいねぇが」

クルス「んっ……ぷはぁっ……でも、こっちに来てからお世話になってますし……僕男ですけど、こんなナリだから  
     少しは楽しんでもらえるかなって……ちゅぷっ、ん……ぁ、どうですか……気持ちいいですか……?」

―――――。

標結「むっはー」わくわくてかてか

海原「(なんでしょう、標結さんが漫画片手にテンション上がってます)」

土御門「(どうせショタキャラでも出てるんだろうにゃー)」



とかそんな妄想しちまった!くそっ、なんてこった!神父×クルスはどうでもよかったのに、左天×クルスだと!?
左天から襲ってよりクルスの方からせまってくのが俺としてはいいかな!ハハッ!
ロリイヴ可愛いよおおおおおおおおおおお
セトと華夏たんの絡みもいいよおおおおおおおうわあああああああああああああしかもセトが村に残るってうわああああああ
そんであれだろ?セトと華夏がいちゃいちゃしてるとこみてソルヴァが妬きもちやくけど華夏に負い目があるから
何も出来なくてもどかしくなっちゃうんだろ!?そんでセトに夜這いだろ!?ひゃっはああああああああああああああああ!!!!


さて、続き書くか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 13:08:13.59 ID:rYhGbhk0<>>>260
の続きでいいよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 13:08:47.59 ID:QCjOkISO<>落ち着くんだ<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 13:24:11.22 ID:G4WdUiso<>上条「『神聖の国』……?」

テッラ「おや、ご存じ無い?まあ、狭い島国の異教で囲まれた世界では当然かもしれませんねー」

佐天「……神聖の国。確か、最後の審判の後に神サマが築いてくれるとかいう国、だっけ」

テッラ「ほう、そちらの娘さんは知っていましたか。これはこれは、どうやら貴方がただの物知らずなだけのようですねー」

上条「(ぐ……確かに馬鹿だから言い返せねえが……)なんで佐天さんはそんなこと知ってんだ?」

佐天「……さぁ。なんか知ってました。それより、その神聖の国がどうしたっていうんですか」

テッラ「ああ、詳しいことまでは知りませんか。ま、しょうがありませんね。
    その国にはこの世界で研鑽を積んだ者しか入ることは許されず、そしてその場は永遠の救いが得られるという場所。
    まことに素晴らしいと思いませんかねー。私はそこを目指し、そして同じように目指している方達の
    お手伝いをさせていただいているんですねー」

テッラ「ですがふと思いました。ローマ正教だけでも無数に派閥がある中、神が『敬虔なローマ正教徒のみ入国を許す』とした場合、
     その派閥もそのまま受け継がれてしまいます。そして派閥同士がまた争いを始める―――こうなってしまえば、
     せっかく神が築いてくださった『神聖の国』からも、救いが消え去ってしまうのではないのか、と」

上条「知るかんなもん!」がっ

テッラ「貴方から聞いておいてなんですかそれは」ばっ<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 13:34:35.42 ID:G4WdUiso<>テッラ「救いが欲しいのですよ。そして救いを与えたい。神のプランが完璧であっても、我々人間が神の期待以下なら
    全てはご破算だ!だから私は知りたいのですよ!!現状の人間は『神聖の国』で争いをしてしまわないのか。
    そしてもししてしまうのならば、審判の日までに皆をどのような方向に導き直せば良いのかをねぇ!!
    そのための『神の右席』なんですよ!!!」←原文ママ

上条「……救い、だと。テメェの言う救いってのは、その程度なのかよ」

テッラ「何……?」

上条「別にローマ正教が悪いって言うわけじゃねえ。オルソラやアニェーゼを育てた宗教の教えがそこまでズレてる
    だとか、そんなことは思わねえ。だがテメェは全く別問題だ。救いって言葉の意味を、全然わかってねえんだよ!!」

上条「テメェらの言う神様だって、こんな争いを望んでるはずがねえだろうが!!こんなことのために教えを広めたわけじゃ
   無いだろうが!!ふざけやがって―――テメェはただ単に自分で救いの定義を決めて自己満足してるだけだろうが!!」

上条「いいぜ……テメェがそんなものを救いって勘違いしてるなら」

上条「まずはそのふざけた幻想を、ここでぶち壊してやる!!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 13:37:14.76 ID:S9uzH4so<>そげぶキター
これで勝つる!<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 13:39:19.61 ID:G4WdUiso<>テッラ「ははっ、貴方に何が出来るというのですか。このギロチンと『光の処刑』の前に平伏しなさい―――!!」

上条「(大丈夫だ、アイツ自身は強くねえ―――ヴェントのように自ら攻撃をせずにギロチンや優先で身を守っているのが
    その証拠だ。ああ、そういやそんな奴前に戦ったことがあったな。てことは、一撃さえ入れりゃ大ダメージだろ……!)」

テッラ「優先する―――人体を下位に、小麦粉を上位に!!」

上条「効かねえよそんなもん!―――うるァッ!!」バキッ

上条「(決まった……!これで―――)」

テッラ「……ッの異教のサルがあああああああああああああああああああああああ!!!」

上条「くっ……!(決定打にはならなかったか……!)」

テッラ「優先する!人体を下位に!小麦粉を上位に―――」


佐天「―――私を忘れないで欲しいなぁ、本当さ!!」ガンッ

テッラ「がッ―――!」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 13:45:22.32 ID:G4WdUiso<>テッラ「ぐ……づ、ぁ……き、さま……まだ、動けたか……」フラフラ

佐天「確かに心は折られたかもしれない―――けど、まだ負けてなかったからね」

佐天「私はギロチンの攻撃自体は避けられるけど、ギロチンの破壊までは出来ない―――出来て少し焦がすだけ。
    かといって、後ろから仕掛けても気配で気付かれて防御される。
    だから待ってた―――正気を無くして私を忘れて、上条さんに向かっていくその瞬間を」

テッラ「こ、の……!」グラングラン

佐天「さて―――後は、上条さんの右手で止めですよ」

上条「ああ―――終わりだテッラ。意識の底で反省してこい!!!」ソゲブッ

テッラ「―――……、……」ばたん


佐天「……―――っはぁー、終わった」とすん

上条「いや、まだ終わってねえ。あとはこのC文書を……よし、これで終わりだ。
    それにしてもひどいじゃねえか佐天さん、俺を囮にしたみたいな言い方だったぞ」

佐天「いやぁ、でもあれくらいしないと私の攻撃は届きませんから」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 13:54:22.23 ID:G4WdUiso<>佐天「……記憶喪失のこと、ばれちゃいましたね」

上条「―――ああ。けど、今はそれを考えててもしょうがない。まず土御門に連絡を……っと、そういや携帯落としてたか。
   ……げ、なんだこりゃ。壊れてんじゃねえのか。悪い、佐天さん。土御門に連絡とってくれないか」

佐天「あ、はい……ありゃ、電源切れてた。……よし、これでおっけー……初春から電話来てる。なんだったんだろ」ピッピッ

ガラッ……

上条涙子「っ!」ばっ

テッラ「……はは、なるほど確かに、『幻想殺し』とは相性が悪い―――なんでもかんでも無効化してくれて、
    まるで自分達のやってきていることを全て否定されている気分になりますねー」

佐天「く……もう意識が……!」

上条「いや、大丈夫だ佐天さん―――どうやら動けないみたいだ」

テッラ「私は神職者ですからねー……戦い慣れてなんて、いないんですよ。それよりも……尋ねないんですか」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 13:58:32.01 ID:G4WdUiso<>上条「……この右手のこと、か」

テッラ「ええ」

上条「何か知ってるのか」

テッラ「……くっくっく。どうやら本当に忘れているようですねー。よく考えてみることです、何故その力が『右手』に宿っているのかを。
    あらゆる力を無効化してしまうという能力にも、意味はあるんですが―――まあ、いいでしょう」

テッラ「―――『幻想殺し』。簡単なことです。その正体は―――――」


―――左方のテッラが言い終わる直前。
     私のすぐ隣を、光の柱が貫いた。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 14:05:32.28 ID:G4WdUiso<>戦いの直後で弛緩していた上条と佐天の身体は、爆撃の煽りを受けて五和や駆動鎧、
周囲の残骸を巻き込んで吹き飛ばされる。

「っぐあああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」

床に叩きつけられた上条は絶叫する。その痛みとは別に、腕のあたりからひりひりとした痛みが伝わってくる。
見ると、腕は赤くはれていた。火傷の症状に似ているな、とぼやけた頭で考えたあと、先刻テッラが居た場所へ視線をやる。

そこは石材などがマグマのように融解し、白に近い赤色の光を放っていた。

「テッラ……?」

空には漆黒のブレードを携えた爆撃機が旋回している。
そして十分な助走をつけ、その爆撃機は―――

「テッラァァああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

再度、同じ箇所を『狙撃』した。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 14:12:44.70 ID:G4WdUiso<>その『狙撃』とも言える爆撃は同じように爆風を発し、上条の身体を吹き飛ばす。
何度かおかしなところへ身体をうちつけ、上条の意識はそこで途切れた。

爆撃を受けた部分には何もない。ただ溶岩の海が広がるばかり。

そしてその付近、常人ならば火傷で即死しているような距離に、佐天涙子は転がっていた。
どうやら爆撃によって吹き飛ばされた身体が、壁にあたり跳ね返ってきた結果らしかった。
彼女自身に意識は無かったが、彼女の熱への耐性と、生命維持のために能力が自動で発動しているのか、火傷はしていなかった。
しかし吹き飛ばされたことにより、全身をあたりに撃ちつけたため所々から出血している。

人も瓦礫も同等に扱われる高熱の地獄の中。
一つの人影が揺らめいていた。

「チッ……なンだか面倒臭ェことになってンなァ」

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 14:25:01.25 ID:dEK2ShgP<>うぉぉ神展開ですわ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 14:26:12.47 ID:YkCewQ.o<>ポーゥ!<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 14:30:54.06 ID:G4WdUiso<>「大陸切断用のブレードを人に向かって撃ってンじゃねェよ。死体なンざ確認できねェだろォが。
 まァ爆撃の前後で暴動が止んだあたり、最低限の目標は達成できたってことなンだろォけどよ」

「一応この辺りを探してみるが、制限時間もあるし10分経って何も無けりゃ俺ァ帰るぞ。その後は髪の毛だろうが
 なんだろォが適当に回収すりゃいいだろォが。あ?駆動鎧の回収だァ?ンなもんフランスの後援部隊に
 やらせときゃいいことだろォ」

音も無く灼熱の中を歩きながら、ぼやくように無線に向かって報告をする。
辺りを軽く見回すが、やはり何も無い。あるのは赤い大地だけだ。

(ン……なンだありゃ、人か?爆撃ポイントのあンな近くにいりゃ全身火傷してンだろォな)

チッ、と舌打ちをする。
もしこの狙撃のような爆撃が目標に向かって正確に放たれていたのなら、目標はすでに蒸発してしまっている。
駆動鎧も着込んでいない。つまりあれは関係の無い一般人の可能性がある。
カタギの命は狙わない。そう決めていたからこその悪態だった。

(……生きちゃいねェだろォが、このまま放置なンてのも後味悪ィし。ハッ、だからどうなるってワケでも無いがな)

自嘲しながら倒れている人間に近づいていく。
死んでいても、せめてこれ以上死体がひどくならないように、遠くへ寝かせてやろうと思った。

―――そして、一方通行はその人間を見て声が詰まった。
     何故なら、その人物は自分がよく知った人間だったから。

「コ、イツ……!!なンで、こンな場所にいやがる……!!」

彼の目の前に倒れているのは、自分が暗部へ入ってまで守ろうとした少女だった。
暗部でも無いはずの人間が、何故こんな場所にいるのか。
何故こんなに傷だらけで倒れているのか。
湧き出る疑問は数あれど、今すべきは生死の確認だと思考を切り替える。

(……ところどころ怪我してるみてェだが命に別状はねェみたいだな。コイツの熱耐性と熱吸収が働いたからか?)

生体電流を読み取り安否を確認すると、ほっと胸をなでおろす。
そして、安堵の次に沸いた感情は、疑問ではなく憎悪だった。

(……ちくしょうが……!暗部の奴ら、手ェ出してンじゃねェかくそったれが!!!)

「―――俺だ。ここには何も無い。今すぐ戻るから回収しろ」

そして彼は少女を抱きかかえると、空へ跳んだ。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 14:44:29.57 ID:G4WdUiso<>「お疲れ様でぐがぁッ!?」

爆撃機倉庫へ迎えいれられた瞬間、一方通行は出迎えた乗員へと蹴りを入れる。
ベクトル操作を使用しての蹴りの痛みに倒れた乗員を踏みつけ、見下しながら怒号を浴びせる。

「テメェら!!コイツには手ェ出さなかったンじゃねェのか!!!!」

学園都市最強にいきなり踏み倒された乗員は恐怖のあまり何が起こったか理解できず、だから
彼が抱えている少女のことも頭の中に入ってこなかった。
疑問と恐怖に顔を歪める乗員を見て、一方通行は少しは冷静になったのか、その足をどける。

「……いや、悪かった。オイ、無線員、上に繋げ」

先のやりとりを見ていた無線員は何も効かずすぐに上層部へと連絡をつなぐ。
一方通行の耳につけた無線機から、何時もの電話の声が聞こえてくる。

『何かありましたか?』

「テメェ!!コイツは巻き込まねェって言っただろォが!!ブチ殺すぞ!!」

『コイツ?貴方が何を言っているのか理解できませんが』

「とぼけンな!テメェらが送りこンだンだろ!!じゃねェとコイツが此処にいる理由がわかんねェンだよ!!」

『落ち着いて。本当に理解できないんです。私達が行っているのは爆撃機と貴方を用いた制圧のみです。
 それ以外の指令は受けていませんし出していません。まず貴方が言っている『コイツ』とは誰ですか」

「……テメェらが『取り引き』の際に出したガキだ」

『……ああ、佐天涙子のことですか。はて、それに関しては本当にわかりません―――ふむ、出国記録も
ありませんね……あ、いえ、今来た映像によると、23学区のターミナルで確認されています』

「……なンだと?」

『というか、そもそもそんなことするはずないでしょうに。私達だって貴方を敵に回すことは望んでいません。
その首輪≠ヘ有効ですが、しかしだからといってそんなもので安心する私達ではありませんよ。
損得を考えて約束を守るくらいはします』

「……そォかよ」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 14:52:26.11 ID:G4WdUiso<>『納得していただけましたか』

「一応、な。コイツはこのまま連れて帰るぞ」

『それは構いませんが、目は覚まさせないようにしてくださいね。では』

「……オイ、誰か床に敷くもンもってきてくれ」

緊張していた乗務員達は、その一言ではっと我にかえりどこからか寝袋をいくつか持ってきた。
おそらくもしもの場合の備え付けであろう。彼らはそれを何重にもして床に敷く。
そこへ一方通行はゆっくりと佐天涙子を寝かせつけた。

「悪ィ、救急箱がありゃそれも頼む。大した怪我はしてねェみてェだが」

それなら私が、と衛生兵が応急処置を買って出る。
一方通行としては暗部の人間が佐天に触れることは気に入らなかったが、自分がするよりも
いい処置が出来るだろうと判断して任せることにした。


そして爆撃機はロンドンを経由して、学園都市へ帰っていく。
学園都市へ着くと、一方通行は佐天をいつもの病院へ搬送するよう命令し、いつもの医者に電話を入れた。
そして、結局彼は久しぶりに会った佐天とは言葉をかわさず、闇の中へ戻って行った。


―――――テッラvs佐天編  終<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 14:53:09.21 ID:G4WdUiso<>というわけでオワタ!いつも通り後日談みたいなのはあるけれど、まあとにかく飯食ってくるかな。
よーし、昨夜頑張ったからいい感じのペースで進んでるぜー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/19(土) 14:54:30.54 ID:U5PgK1.0<>乙。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 14:56:48.93 ID:qjmmHioo<>乙!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:04:32.03 ID:AUAMtNso<>乙
上条は放置かよwwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:05:50.93 ID:4hPGzcSO<>もつ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:06:45.66 ID:BLnxIiQo<>おつー

原作の上条さんはどうなったの?<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 15:15:24.67 ID:G4WdUiso<>あー原作の上条さん忘れてたし。ダイジェストでお送りするよ!

爆風の衝撃で五和が目を覚ます。

上条さんは何処かと探す。

見つける。おしぼり。

一方通行さんが爆撃地点を歩いてるのを目撃する(五和は一方通行のことを知らないし、
一方通行も物陰に隠れてた五和のことには気づかない)。

一方さんが佐天抱えて戻っていく。←この部分は五和は目撃してる。

五和さん安堵。

たぶんこの後なんやかんやあって学園都市に戻るんだろうけど、それは16巻のお話。次は15巻だ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:20:10.20 ID:4hPGzcSO<>知らない人が佐天さんを連れてったのに安堵したのか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:21:01.52 ID:qjmmHioo<>ライバルが減ったという意味で安d……
おや、誰か来たようだ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:24:19.32 ID:4Nffjt.o<>乙なんだよ<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 15:26:40.66 ID:G4WdUiso<>>>284
言葉足らずだったでござる。申し訳ないでござる。
安堵したのは一方さんが帰ってったから。五和さんは一方さんに脅えてた。

五和「だ、駄目だ……戦闘力が違いすぎる……私じゃ、勝てない……!」

ベジータがフリーザに対してガチガチと涙目になってた感じかな。だから、帰っていって安堵した。
ちなみにこの後、そのことを話したら上条さんが

「なんだと……くそっ!!」

ってなるんだけど、土御門に爆撃部隊は学園都市の人間だから保護されたんだろ。
ただなんであそこに居たか問い詰められるかもしれないけどな……くそっ、不味ったな。
とかぼやいてるっぽい。でまあ学園都市に帰って一方通行と話してる最中にそういうことがあったことを知り、
一方通行に「何一般人巻き込ンでやがる!!」って殴られて、土御門は「だって佐天ちゃんが行くって言ったんだもん!」
って一方さんを殴ったらしい。まあそんな話があったんだよ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:27:09.97 ID:Ze4Eaho0<>むしろ撤退してくれて安堵じゃね?
被害的に無傷の奴は敵だろうしさ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 15:40:17.31 ID:4hPGzcSO<>>>287
納得した
乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 16:46:43.17 ID:7gBpxlQo<>テッラさん死ぬシーンはカット?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 16:52:24.64 ID:YkCewQ.o<>テッラさんは蒸発して僕らの呼気に含まれていくの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 16:58:34.83 ID:Y8gyK4E0<>ヒント:「お前、生きていたのか・・・!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/19(土) 17:01:29.10 ID:U5PgK1.0<>ヒント:「お前、さかなクンさんだったのか…!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 17:02:36.78 ID:qjmmHioo<>ヒント:アッー!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/19(土) 17:06:34.38 ID:Le0jmHI0<>現在熱ベクトル操作の能力は1か3なのか・・・・。
4だったら熱(炎)の剣をつくれそうだけど・・・・第四波動を放出して熱ベクトル操作で収束かつ剣(盾)の形に循環させて吸収させればできそう・・・。
そういえばなぜ佐天さんは素手で闘うのにこだわるのだろう・・・鉄バットに熱を与えるだけでも攻撃翌力上がるし、筒状のものをうまく使えば(温度変化による圧力の変化とか、遠心力で飛ばす氷とか)、即席の銃だってつくれるし・・・。
氷も武器として有効かな・・・。ぬれタオルとか強力なアイスソードになるし<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:13:26.50 ID:G4WdUiso<>――――聖ピエトロ大聖堂

アックア「テッラ。聞いたぞ、C文書を失ったようだな」

テッラ「ああ……アックアですか。ええ、『幻想殺し』とはなかなか厄介なもののようで」

アックア「……その割には、随分と機嫌がよさそうに見えるが」

テッラ「ええ、まあ。ロシア成教と組むことになりましたからねー。これで日本への進行が容易になります」

アックア「お前ならば、ローマ正教が、異教と手を組むことに賛成しないと思っていたのだがな」

テッラ「利用するだけですからねー。あちらもそう考えているはずです。この戦争において、どうすれば
    利益を得られるか、あちらも考えているようです」

アックア「……そうか。ところで、このリストだが」

テッラ「はい?何か問題ありました?」

アックア「いや、この佐天涙子という少女―――取り立てて騒ぐほどの危険分子なのであるか?」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:18:10.40 ID:G4WdUiso<>今はっきりとわかった。>>295、戦闘シーンはお前が書いたほうが面白くなる。絶対にだ。
というか頼む、推察は見てて楽しいからいいんだが、あまり真面目に考えられると俺が15、16巻分で「ひゃっはー!」って書こうと
思ってたことが看破られちゃうからヤメテ……

素手で戦うことに別にこだわりは無い。けれど、常時武器持ってるなんて不自然だから、自然と徒手空拳になる。
ま、美琴ちゃん対策の篭手も手に入れたし、あと一つ奥の手あるし、そこはのんびり待っててもらえると助かる。

あと濡れタオルはアイスソードというより棍棒だろう……氷は武器としてちょっと出してたっけな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 17:18:47.19 ID:qjmmHioo<>佐天「ねんがんのアイスソードをてにいれたぞ!」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:25:33.01 ID:G4WdUiso<>テッラ「現時点ではどうということはないでしょう。ただ、あの身体能力と反射神経、判断力、そして小麦粉で
    作ったギロチンを焦がすなんて暴挙をされてしまった以上、放っておくと危ないかもしれませんねー」

アックア「焦がされた?魔術的な防御が張ってある貴様の小麦粉を、であるか」

テッラ「ええ。優先で色々お話を聞いたところによると、随分特殊な事情で手に入れた能力のようで。かくかくしかじか」

アックア「まるまるうまうま。もうひとつの人格……そういえばヴェントの報告書にそういうことが書かれていたか」

テッラ「しかしヴェントも不憫なんですねー。この娘の戦う理由も聞いたんですが、自分を救いたいそうです。
     ヴェントの理由も理由でしたが、ここまで自分本位な理由に『神の右席』が遊ばれたとなると同情せざるえませんねー」

アックア「……自らを救う。それは本当であるか」

テッラ「私の優先魔術で聞いたのだから間違いないですねー。本人は随分と否定したがっていましたが」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:34:21.86 ID:G4WdUiso<>アックア「そうか……あとひとつ聞きたいことがあるが、大丈夫か」

テッラ「大丈夫ですが手早く終わらせてくださいねー。私もフィアンマとこれからの展開に関して
    話し合いたいですし、いろいろ考えたいことがありますから」

アックア「何、単純な質問だ。―――貴様にしか使えない『光の処刑』。その調整のために、ローマ近郊の
      子供や観光客を使っていたという報告があるが、これは本当か」

テッラ「ええそうですが。……あの、取り立てて騒ぐようなことなんですか、それ」

アックア「……確か貴様は全人類を『神聖の国』へ導き、永遠の救いを享受するということが願いだと聞いたが」

テッラ「ええ、ですから、そもそも異教徒は人間では無いでしょう?私は対象がローマ正教徒でないことを入念に
    チェックしてから使っています。ああ、もしかしてスペイン経由で送られてくる『処刑できなかった凶悪犯罪者』
    を使用するという話を気にしているんですか?彼らは確かに罪を犯しましたが、私が救うべきローマ正教徒
    ですからねー。対象にしたりはしませんよ」

アックア「……そうか」

テッラ「さて、もういいですか?それでは私はこれにて」

アックア「ああ――――最後にひとつ、やることができてしまったがな」

ゴバッ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 17:38:02.51 ID:YkCewQ.o<>アッー!<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:39:52.75 ID:G4WdUiso<>テッラ「……お、ぁ?」

アックア「―――超高速の爆撃から身を防いだという『光の処刑』も、さすがに背後からの不意打ちには対応できなかったようであるな」

テッラ「……――――ふ、は」ニィ

アックア「(……死しても『最後の審判』で選別されてばそれで救われる―――ただ殺しただけでは殺しきれぬ、か。
      これはこれで大した男であるが―――だが、ぬるい)」

アックア「言っておくが、貴様が『神聖の国』へ行くことは出来ん。神は全てを知っておられる。
      ―――貴様がたどりつくのはただの地獄だ。忘れぬよう胸に刻んで死ね」

テッラ「―――――――、ぬ?」




アックア「……死んだか」

教皇「ここは聖ピエトロ大聖堂だぞ。そんなに簡単に柱をもぎ取られてしまうと困るのだがな」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:50:38.08 ID:G4WdUiso<>アックア「……すまない。学術的にも歴史的にも重要な建造物に傷をつけてしまった」

教皇「そこじゃないんだが―――しかし、柱で一閃、か。胴体から下が見当たらないが」

アックア「掃除をする手間も考えて一息で潰しておくべきだった。重ねて謝罪する」

教皇「……やはり、お前はどこかズレている。いや、別にいいんだが―――しかしローマ正教最大の要塞を、
   こんな風に破壊されるとは、防御機能面に不安を感じてしまうな」

アックア「――――ふむ。それは全てにおいて当てはまる問題である。我々のような『神の右席』でさえも、
      このように暴走してしまえば破壊をまきちらすのみである。このテッラのようにな」

アックア「故に貴方のような。外部から『神の右席』を監視する存在が必要である。
      『神の右席』となり、貴方自身で信徒を直接救いたいという想いには感服するばかりであるが、私は貴方には 
      我々『神の右席』を導いてもらう位置にいてもらうのが一番だと思うのであるが―――」

教皇「……そうか。『神の右席』の話を聞いた時は、これほど手っ取り早く信徒を救える方法があるのかと喜んだものだが、
    神はそう簡単には目的を達成させてはくれぬらしい。―――それで、どうするつもりだ、アックア」

アックア「―――ヴェントが倒れ、テッラの粛清が終わった今―――私が出る他あるまい」

教皇「―――『神の右席』でありながら、聖人であるお前が出るか。なら、行くのだな?日本へ」

アックア「うむ。今回の騒動で思い知った。やはり戦場へたつのは、力を持った人間のみで十分である」



アックア「―――『幻想殺し』上条当麻。そして佐天涙子という少女。この二人を粛清して来る」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:53:14.97 ID:G4WdUiso<>―――学園都市 

御坂「――――……」

ノイズの走る携帯からの音声は、たった今途切れた。
最後に聞こえたのはアイツが携帯が壊れているという声と、はっきりと佐天さんの名前を呼んだ声。
でも―――確かにそこも大事だけど。
それ以上に。
もっと大切なことを、彼は言っていた。

―――アイツが、記憶喪失?<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:56:13.34 ID:G4WdUiso<>―――学園都市 病院

佐天「……ん」

佐天「……あれ?ここ、いつもの病院……っと、もうすぐ6時、ね。てことは日をまたいじゃったのか」

佐天「んー……確か、いきなりすっごい勢いで吹き飛ばされて、そっから意識ないなぁ……
    意識失ったままここまで運ばれてきたのかな?」

佐天「ま、いっか。少し疲れたし―――二度寝しよっかな……ぁ」

佐天「……え……あれ、なんだろ……」



佐天「うぅ……なんか、身体が熱い……この感じ久しぶりだなぁ……んっ」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 17:58:26.95 ID:G4WdUiso<>―――学園都市 病院  10月9日 06:43

佐天「―――ふぅ」


こうして佐天涙子の始めての海外旅行は終わった。
しかしこの時、彼女はまだ気づいていなかった。
今日という日が、人生最大の転機となることを―――

―――14巻終わり。  <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:00:13.23 ID:YkCewQ.o<>ふぅ・・・<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:00:21.98 ID:ICyL5LYo<>携帯の通話料がバカにならんな…<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/19(土) 18:01:05.33 ID:G4WdUiso<>そんなわけで14巻分終わった!あ!上条さんがどうなったかちゃんと書いてねえや!まあいっか!ハハッ
爆撃地で熱を吸収して発散することなく運ばれてきたから、欲情しちゃった。久々だね!
まあ場面は書かないけどさ!てか書けないけどさ!各自妄想しろ!くそったれが!!

ふははースク水じゃ佐天さんの身体には小さすぎるだろーって言ったら嬉しそうに叩かれた。
でもそのあと、ちょっときつそうにスク水着る佐天さんも見たいなぁって言ったら顔赤くして思いっきり叩かれた。ひゃっはー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:01:59.60 ID:kugb37Eo<>酸素欠乏症か……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/19(土) 18:03:17.17 ID:U5PgK1.0<>>>309
代わりにスク水佐天さんの画像をうpしてもらおうか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:10:43.32 ID:BLnxIiQo<>スク水の左天さんが見られると聞いて<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:17:20.93 ID:rYhGbhk0<>決して小さくはない自分の胸を服の上から右手でゆっくりと撫で回し
手のひらに当たる突起物がより敏感になっていく
「んぁっ」
いやらしい声が漏れてしまいとっさ手で口を塞ぐが、それでも右手が止まることはなく、口を塞いでいた左手で腹をなぞりながら下半身へと指を這わせ、秘部へと到達する。

これで脳内妄想しました!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:19:07.93 ID:YkCewQ.o<>●REC
              _
        ,..:イ´/ハ`ぇ、
       ノ:::/::,-=r‐-、`!
       ハノハ!〉八_  )[ニ[]ニ[]ニニニ]
     /´,,"⌒ヽ:  _`>'____」| ||____
    /  ||.:ヘ ̄`ヽ/さ⌒>         |
.   /    ヾ=ヘ.   /ヽ、| |っ)| / ̄| | ̄ ̄
  /     ,./´ヽ/l丶、 ,!´ |_l   |_|   
  /  ., ´ ̄〈/    l: l_ ニ、         
  ! (     /    /:=}    \,、       
 〈__/   / / ,  '^\_ノノヘ、     
  「 , T ̄|ヘ   /l/ /     ヽ、   \   
.  ',´ |  .| 〉 /_ク、_      \ i´( ̄`ヽ 
. 八ノ_ノ_∧ノ,、___ゝ      `´`ー─'´<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:33:08.16 ID:mWcfP3co<>学園都市へ運ぶ間、欲情状態の佐天さんの声をずっと聞きっぱなしの一方さん乙です<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:40:26.13 ID:eq5lv2Io<>一緒に乗ってた乗務員も気が気じゃなかっただろうな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 18:43:18.72 ID:U5PgK1.0<>>>315
一方さんはロリkくぁwせdrftgyふじこ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/06/19(土) 21:32:03.55 ID:PMqLggw0<>佐天「あっ、だめっだめだめっ、まだいかないで、いっちゃだめっもっとついてあくせられーたさぁんっ」

一方「……」

乗務員「……」


こうですかわかりません<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 21:40:35.27 ID:G4WdUiso<>乗務員「……」

一方「……(何だこの空気)」

佐天「ぁー、やぁっ、いいですぅっ」

乗務員「……あn」

一方「それ以上言ったらぶっ[ピーーー]」

佐天「いぃーいいですぅもっとくださいぃっ」

一方「(死にたい……)」


本当にひどい流れだ。誰かvipで書いてきてくれ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 21:47:24.38 ID:rYhGbhk0<>これは・・・ひどい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 22:14:12.34 ID:upZHAyso<>>>319
そんなことより続きを書いてくださいお願いします。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/19(土) 23:26:25.88 ID:U5PgK1.0<>佐天「あぁっ、なかは、なかはらめれすぅ」

佐天「なっ、中はだめぇっそとにだしてくらはぁいぃっ」

佐天「んんっ、なかはだめっていったのにぃ…」

一方(今なら死ねる…)


こうですかわかりません。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:27:32.82 ID:rYhGbhk0<>うおおおおおおおお<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:27:51.43 ID:ugRtlTwo<>>>322
やればできるじゃないか
続けて?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:29:25.78 ID:50/gRuw0<>>>283
原作の佐天さんは実際はこの場面に出てくるのん?
アニメレールガン知識しかないから、無能力釘バットさんだと思っるんだが。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:35:09.21 ID:rYhGbhk0<>>>325
いや、だから原作じゃ通行人Aだから<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:38:13.59 ID:eq5lv2Io<>佐天さんは超電磁砲オリキャラと言って差し支えないと思う
原作には挿絵の背景にたまにいる程度だし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:39:17.00 ID:50/gRuw0<>そんなモンなのかw
了解した。<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/19(土) 23:43:48.74 ID:G4WdUiso<>何時も通りの定期連絡。

明日は書けない。明後日もその次も次も次も次も、ずっと書けない。
すまんな。でもま、書ける時間があれば書くよ。

もし戻ってこなけりゃ佐天さんを愛でて1000まで行くといいよ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/19(土) 23:45:01.84 ID:U5PgK1.0<>一方「ッたくコイツはどこまでも手間掛けさせやがってよォ」

佐天「んん…一方さん…」

一方「あァ?」

佐天「……なかにだしたら…だめですぅっ」

一方「」

〜佐天さんの夢の中〜

佐天「ちょっと一方さん何するんですか!」

一方「何って見りゃ分かンだろ」

佐天「分かりませんよ!早く解いてください!」

一方「ハッ、中学生の癖にそんなかr



こうですかわかりません<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:48:09.99 ID:4Nffjt.o<>乙なんだよ

そんな寂しいこと言わんでや<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:51:43.26 ID:GpHp.Rg0<>乙
まあ気長に待つさ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/19(土) 23:56:24.00 ID:u2yukcSO<>名前といいアニメでの役割といい
ただの通行人で終わりそうにないとは思うんだがなあ
それはそうと乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 00:03:45.47 ID:po1LSvEo<>超電磁砲アニメで人気出ちゃったからもしかしたら禁書二期にちょい役ででるかもね
もしかしたら今後原作にも…
出したら反発ありそうだけどね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 00:40:41.40 ID:98dxFZso<>原作はもしかしたらショチトルとの絡みか一端覧祭で軽く登場するかもね
出ても数ページだろうけど

アニメ二期は普通に残骸編・大覇星祭・0930事件で出してきそう
一期OPにもちょっと移ってたし

どっちにしろ登場回数の少ない初春よりも出番は無い<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 03:33:41.84 ID:3qyLCkSO<>テッラ処刑されたのって民間人に手を出したからなん?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 03:38:36.14 ID:po1LSvEo<>アックア「当然なのである」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 06:29:02.35 ID:zKtPAsE0<>久しぶりに来たら次スレに移ってた!
このスレを見てニードレスのアニメ見てきた<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 07:04:21.11 ID:oEXDmgSO<>次は原作だ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/20(日) 09:16:22.60 ID:4znvHZQ0<>保管用と閲覧用・使用用で既に160冊オーバーな俺は変態ですか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/06/20(日) 14:58:09.43 ID:LdhlD.M0<>>>340
変態!変態!(褒め言葉)<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 15:06:54.15 ID:Yi0mZygo<>そこまでいくと尊敬するわ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 18:01:00.53 ID:jTHrxJw0<>閲覧用と使用用の違いって?
使用用ってナニに使うの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 18:04:53.04 ID:s41r6NEo<>あたりまえだろ言わせんな恥ずかしい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/20(日) 18:38:04.46 ID:4znvHZQ0<>>>343
それは打ち止めとかにb
バタン!
うわっ貴様何をくぁwせdrftgyふじこlp<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 22:00:01.05 ID:1hatDkAO<>一巻の上条さん糞だせぇ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/20(日) 22:00:42.27 ID:1hatDkAO<>絵がね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 00:57:37.64 ID:ri1KKgoo<>佐天さんがフラグメント全開になったらまわりの人とか凍るんだよね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 01:30:03.44 ID:03BJC6Q0<>エターナルフォースブリザードだしね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/21(月) 01:31:31.75 ID:FIP9PD20<>最近、任天堂を間違って佐天堂と認識してしまいそうになるんだが・・・・。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 01:35:13.99 ID:o6VZeuo0<>ようやく追いついたぜ...<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 11:03:40.46 ID:fYtMSVM0<>>>350
任天堂を間違って任天堂…?
何言ってるんだこいつ
って思ってたら俺の目がおかしいだけだった<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 15:45:57.90 ID:wDX6JMA0<>任天堂は天に任せるから任天堂
佐天堂なら天をわきで支え助けるって意味か…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 16:38:12.77 ID:orei4q.o<>佐天堂のマリオはピーチ姫のスカートをめくります<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 17:01:10.15 ID:03BJC6Q0<>ダメージの大きさが衣服の破れで表現されるマ○オ……ゴクリ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 17:54:47.29 ID:M4P8CVA0<>何がなんでもノーダメージでクリア目指すし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 18:29:16.01 ID:03BJC6Q0<>>>356
ほーら
さっき踏みつけて倒した敵を見てごらん
おや、あそこでファイヤーボールで焼いた娘もあんなにあられもない姿に

まぁマザー設定利用すれば良いだけなんだけどね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 20:17:44.61 ID:RRKEgl.o<>甲羅を剥ぎ取ったらエロいんですね分かります<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/21(月) 20:26:50.82 ID:npyIUWE0<>甲羅を剥ぎ取ったら亀頭が表れます<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 21:05:39.89 ID:k9BPSmw0<>偶に現れない奴も居ます。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/06/21(月) 22:05:43.44 ID:wtiyqG.0<>>>356
麦のん乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 23:50:20.02 ID:KesXnYAO<>ピーチがクリボーに対して騎乗位したりするゲームが海外のサイトであるで<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/21(月) 23:51:38.26 ID:gIkQjcAo<>そういう会話はよそでやるといいと思うんだ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/23(水) 00:54:53.58 ID:sLDBFd60<>そんなことより佐天さんは俺の義妹なんだ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/23(水) 00:56:12.42 ID:R8PmMGUo<>お兄さん!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/23(水) 01:23:41.55 ID:F/lnA.SO<>左天「涙子は俺の義体なんだ」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/23(水) 01:45:40.27 ID:iuiRFSko<>性ドイツ製障害……いや、あれ?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/23(水) 02:28:35.17 ID:8TFTYuwo<>意思無視できない!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/23(水) 23:45:29.68 ID:sLDBFd60<>そんなことより俺の義妹の涙子が反抗期なんだ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/24(木) 01:27:17.16 ID:4yeNoLY0<>>>369
お前左天さんの嫁か<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/24(木) 01:31:56.36 ID:f6da4YSO<>きっとお兄ちゃんの嫁には相応しくないと思われてんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/24(木) 07:54:08.10 ID:EKkmM.SO<>山田か<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/24(木) 20:13:38.24 ID:3VpAHS.o<>佐天「お前らのやったことはまるっとお見通しだ!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/24(木) 20:49:09.25 ID:5yZGM1I0<>ぺいっ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/24(木) 20:52:14.11 ID:zGRXmjoo<>佐天さんにお見通しだと?
ご褒美だな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/24(木) 21:05:41.04 ID:RHweaBc0<>そんなことより俺の義妹の涙子が俺に抱きついてくるんだ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/24(木) 21:39:47.48 ID:xCMb252o<>お前が俺の義兄だったのか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 01:39:19.37 ID:UpuAwUSO<>今更だが
肉体強化に似てるがそのものが強化されてる訳ではないってのは
強力なパンチを打てるが代わりに腕が折れるって認識でいいんだろうか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/25(金) 02:15:20.70 ID:G4YAA860<>(身体が壊れないように脳が普段70%ほど力を眠らせるから)火事場のバカ力と同じようにリミットを一時的に解除してると自分は認識<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 03:27:04.58 ID:t6bWAfk0<>>>378
>>379の感じだったとどっかで>>1が書いてた気がする。
だから自分がある程度強くないと駄目らしいぞ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 06:29:30.89 ID:1wQl35Ao<>単純にNEEDLESSの左天さん級バケモンという感じで解釈している
超能力者と同じく人間がどうにかできる相手ではないふいんきの<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 06:52:02.84 ID:WmdRaBco<>つまり佐天さんパンチは相手の胴体に穴を空けるレベルだと<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/25(金) 10:08:41.21 ID:6ReA2iYo<>こんにちは、レポートバイトに風邪がのしかかってきて単位を落としそうな俺です。

肉体強化に関してだけど、>>378->>380でだいたい合ってるよー
それに加えて、第四波動のエネルギー変換能力でなにかしらに変換したエネルギーで身体をまもってるから、
そう簡単には骨折したりしない。まあ初期の方はそれが上手くいってなかったからよく体壊してたけど。

最終的にはパンチで風穴あけらえるぜー。
あっと、6月中は書けそうにないわ。ごめんね。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 10:20:27.99 ID:ZrUFbLQo<>おk、まってる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 12:40:26.73 ID:Bnpt8WY0<>続きを読みたいけど禁書は14巻までしか持ってないんだよな
やっぱり15巻以降を買ってから読んだ方が面白いよな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 12:51:19.90 ID:1wQl35Ao<>1冊も持ってない俺でもだいじょうぶ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 14:17:05.05 ID:t6bWAfk0<>>>1乙!
ちょっと涼しいけど全裸で待ってるんだよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 17:17:50.82 ID:6m2IaJY0<>ちゃんとネクタイと靴下をしろw<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/25(金) 19:53:35.12 ID:HgvDo4oo<>おk待ってる。体には気をつけてな。

身体強化に関しては窒素装甲に近いもんに見える。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/06/25(金) 23:35:01.11 ID:ZHU8/Ng0<>超電磁砲特装版楽しみすなぁ
本編じゃ佐天さんはあんま出番ないだろうから偽典で出番あるといいなぁ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/26(土) 18:57:57.68 ID:.XLUDIwo<>今日新刊発売日だったから特装狙って本屋行ったら売ってなかったでやんす。
しょうがないからめろんで注文したわ。佐天さんのポスターハァハァ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/26(土) 21:11:55.65 ID:1MR.cJQo<>普通の本屋じゃ置いてないだろ
アニメショップか同人ショップ行け<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/26(土) 22:20:48.60 ID:/g0SaHIo<>場所というか地域によるな。俺のとこは近所のツタヤに売ってったし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/26(土) 22:25:42.55 ID:7krPzm6o<>たしかにうちは全くノーマークだったくまざわ書店においてあった<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 00:22:45.08 ID:ACgvlf.0<>近くのツタヤにあった。でも俺が行った、30分後には売り切れてた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 01:12:31.48 ID:k4Q6vPEo<>一般の書店では予約があった場合余分に2,3個仕入れるらしいよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 06:05:12.48 ID:583c30go<>BLAME学園都市!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 13:42:47.79 ID:MegU5.Qo<>本編に佐天さんはいなかった
でも面白かった
偽典の方にはいたけど

ttp://sageuploader.vs.land.to/1upload/src/sage1_21248.jpg
ttp://sageuploader.vs.land.to/1upload/src/sage1_21249.jpg<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/27(日) 14:31:44.02 ID:hW9qqYAo<>>>398
フレ……ンダ……?
フレ/ンダぁぁあああああああ!!!


熱がひかねえ。バイト休んだ。寝てるの暇だ。レポートするほど頭働かない。だから書くか……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 14:32:52.85 ID:PpSZ0FYo<>がんばれ!生きろ!<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/27(日) 14:34:19.08 ID:hW9qqYAo<>―――学園都市 病院 07:11

佐天「うーん、結局目がさえちゃった」

ミサカ「どうもおはようございます、とミサカはノックも無しにドアを……おや、本当にもうお目覚めでしたか」

佐天「ああうん、ちょっと起きちゃって」

ミサカ「…………」

佐天「どうしたの?」

ミサカ「いえ、こうして朝起こしにくるショートカットで無表情というと、どこかのメイドと被る気がして、
    とミサカは解りにくいネタを披露します」

佐天「ふぅん……?」

ミサカ「さて、起きているのなら話は早いですね。先生が呼んでますのでお部屋へどうぞ、とミサカは
    あの蛙医者を先生と呼ぶことに若干の違和感を感じてみました」

佐天「先生が?まさか私の体に何か……まあいっか、んじゃちょっと行ってくるね」

ミサカ「ええ、どうぞごゆっくり、とミサカは軽く手を振り見送ります」ベッドメイクベッドメイク
<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/27(日) 14:34:49.72 ID:hW9qqYAo<>佐天「失礼しまーす」ガチャ

医者「やあおはよう。具合はどうかな」

佐天「いえ、特にどこも―――そうだ、なんで私日本にいるんですか?」

医者「詳しくは言えないけれど運ばれて来たから相応の治療をしただけだけどね」

佐天「……先生って実は裏の人間?」

医者「僕はただの医者だけどね?医者に裏も表もないね」

佐天「……まあいいですけど。先生には何度もお世話になってますし。それで、妹さんから呼んでるって
   聞いたんで来たんですけど、何かありましたか?」

医者「何、大したことじゃないけどね?まず一つ目だ」

医者「僕は医者で君の病気や怪我を治すことが仕事だからそう強くは言えないんだが――――
   ――――あまり無茶はしないようにね?死んでしまったら、流石の僕でも治せない」

佐天「……善処します」

佐天「(無茶するな、かぁ……やっぱりこの先生色々知ってるみたいだなぁ)」

医者「二つ目なんだけどね?木山教授、かな。この人からの言伝でね。君に電話したけれど繋がらなかったから
   もし会ったらこっちに来るように言っておいてくれってね」

佐天「木山先生が?ふむ……」

医者「ま、これくらいだね。それじゃお大事に。元々そんなに怪我してなかったからもう退院手続きは終わってるからね?」

佐天「はいっ、ありがとうございましたー」
<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/27(日) 14:35:21.20 ID:hW9qqYAo<>――――研究所

佐天「どうもー佐天涙子でーす」

木山「ああ来たか。入ってくれ」

佐天「失礼しまーす」





佐天「……あれ?今日はミサカちゃん居ないんですか?」

木山「居ないというより調整中、といったところだな」

佐天「ああ、なるほど。それで、何かありました?」

木山「以前二週間待ってくれ、と言ったのは覚えているかい?」

佐天「ええ、それは」

木山「それが予定より縮まってね。昨日完成したんだよ」コト

佐天「……耳かけ式のイヤホン?あの、これが何か?」

木山「なんだ、わからないのかい?君が欲しがってた幻想御手だよ」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/27(日) 14:36:16.14 ID:hW9qqYAo<>佐天「えっ……でもあれって、共感覚を使ったネットワークを使うから無理なんじゃ……」

木山「言っただろう、理論はある、と。あの幻想御手事件以来、どうすればああいった邪魔が入らないように能力行使できるか
   考えてみたんだ。詳しいことを省いて大雑把に説明するとだな、AIM拡散力場というのは能力者が無自覚に出しているものだろう?
   それを拾い集め、演算の糧にする―――――それがこの新しい幻想御手の機能だよ。形状は脳付近に設置でき、
   不自然でないものを考えた結果こうなった。少々時代遅れな感はあるがね」

佐天「……つまりこれを使えば幻想御手と同じような効果が得られると?」

木山「理論的には、だけどね。とりあえずこの学園内ならどこでも同程度の効果は発揮してくれるだろうが、学園外となると
   効果に自信は無い。それと、今回の幻想御手はバッテリー式だ。使用可能時間は30分。切れたらこれで充電しなさい。
   替えのバッテリーは流石に容易出来なかったからね」

佐天「けど、二週間って言ってたのに1週間くらいで出来るなんて」

木山「ツテがアテになったんでね。全く、患者に必要なものはなんでも用意する、ね。随分とまあ……」ブツブツ

佐天「……これ、本当に使ってもいいんですか?」

木山「ん?ああいいよ、君のために作ったものだからね。副作用は、まあおそらく無いだろう。だがもしかしたら何かあるかもしれないが、
   それでも君はそれを持っていくかい?」

佐天「―――副作用を怖がってちゃ強くなんてなれませんから」

木山「そうか……なら持って行きなさい」

佐天「はい、ありがとうございますっ!」
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 14:41:00.67 ID:yHmD2k2o<>まってた<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/27(日) 14:47:11.46 ID:hW9qqYAo<>――――――――。 およそ12:00頃



佐天「よし―――これで、とりあえず今出来る全部、か」

佐天「けど、演算能力が上がる、かー。あの時はただえいやって感じで風を起こせたけど、
   今回はどんな感じなんだろ。ベクトル操作だし……やっぱりまずは演算式を組み立てないとダメなのかな」

佐天「しかしAIM拡散力場ってまだまだ研究段階なんじゃ……それをこんな形で物にするって、
   木山先生って本当は凄い人なんじゃないのかなぁ。幻想御手作った時点で凄いとは思うけど」

佐天「そういや今頃皆学校かー。んー、制服は昨日のアレでぼろぼろになっちゃったし……
    予備はあるけど新しいの買っとかないとなー。奨学金増えたからなんてことないけど」

佐天「そういえば今の私の能力ってレベルどれくらいなんだろ。一応体の中の熱の流れを操作するくらい
    できるみたいだけど……う、でもちゃんと式組めてないから頭痛がするか」

佐天「まぁ、腐ってもベクトル操作だからなぁ……そりゃ難しいに決まってるか」

佐天「―――ちょっと、この幻想御手、試してみよっかな」

佐天「……そりゃ」カチッ<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/27(日) 14:54:10.33 ID:hW9qqYAo<>佐天「――――っ!?」

佐天「……!な、なるほど……唐突に理解した……これが、この能力の使い方……!!」

佐天「演算能力を上げる、とか、そこじゃないんだ……この幻想御手は、」

佐天「これは、他人のAIM拡散力場から自分だけの現実≠知り演算式を読み取り、自身の自分だけの現実≠ノ
    照らし合わせるモノ―――つまり、演算式の最適化……!」

佐天「確かに演算補助の機能の方が強いけど……あ、もしかして、このこっちの機能って木山先生も予想してなかったものなのかも」

佐天「……よし、これなら―――これがあれば、私は強くなれる……!」カチッ

佐天「―――ふぅっ。でもこれなんだか一気に疲れるなぁ……っとと」フラッ

佐天「ん……まあ、この程度ならなんとでもなるか……」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 15:02:14.25 ID:hW9qqYAo<>その頃の美琴ちゃん。

御坂「……はぁー」

白井「お姉さまどうしましたの」

御坂「んー……別になんでもないわよ」

白井「ため息ついて昼食に手をつけてらっしゃらないのに、何でも無いはずないと思いますの」

御坂「……ねえ黒子。もしよ。もしもよ?私が黒子に秘密で何か危ないことしてるとしたらどうする?」

白井「……えー今更そんな」

御坂「だよねー……黒子、誰にも言わないって約束してくれる?」

白井「お姉さまとの約束ならば、どのような拷問を受けても口を割ったりはしませんわ」

御坂「ん、まあそういうところは信頼してるわ。あのね、佐天さんのことなんだけど――――」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 15:13:07.12 ID:hW9qqYAo<>御坂「――――ということなんだけど、どう思う?」

白井「……昨夜あの類人猿から電話がかかってきたと思ったら、類人猿と共に佐天さんがいたと?
    それは、その、佐天さんと類人猿が付き合ってるとかそういうことではありませんの?」

御坂「なっ、そ、そんなはずないじゃない!佐天さんはあんなに可愛いのよ!?あ、あんなヤツじゃ釣り合い取れないわ!
    それにっ、ちょっと前まで小学生だった子を彼女にするなんて犯罪じゃない!!」

白井「……お姉さま、一応言っておきますけれど、お姉さまもせいぜい一年くらいしか歳の差はありませんのよ?」

御坂「べっ、別に、というかなんでそこで私の歳が出てくるのよ!関係ないじゃない……ってそこじゃなくて!」

白井「わかってますの。佐天さんがまた℃達の知らない所で戦っていた、という話でしょう?」

御坂「うん……そういう話、佐天さんは私達には全然してくれないなー、って。ほら、自分で言うのも何だけど、一応私
    第三位じゃない?話してくれれば少しくらい力になれるんだけどなぁ、って」

白井「それはそうかもしれませんが、しかしお姉さま。お姉さまも、私もそうであるように、佐天さんにも人に言えない理由が
    あるはずですの。佐天さんの方からそれを話してきてくれるまで、私たちは待ち続けるしかありませんの」

御坂「……そっか、な」

白井「お姉さまが佐天さんを心配する気持ちはわかりますけれど、こればっかりはどうしようもありませんのー」

御坂「……そっか。そうだよね。ごめんね黒子、お昼休みにこんな話しちゃって」

白井「別に問題ありませんのよ、お姉さまがこうして黒子に相談して下さるということはそれだけ信用していただいていると
    いう証拠ですから」

<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 15:16:45.98 ID:hW9qqYAo<>その頃の上条さん

上条「いててててて!染みる染みる!!」

ミサカ「男の子なのに何を言っているのですか、とミサカは火傷した個所に消毒液を塗ります」

インデックス「とうまー!なんで昨日は帰ってこなかったの!?お腹ぺこぺこで死にそうだったんだよ!!」

上条「う、それについては後できっちり謝る!だから今は静かにしててくれ!」

インデックス「謝るって、それなりの誠意は見せてくれるんだよね?」

上条「お、おおう……任せろ……」

インデックス「じゃあ焼き肉行きたい!」

上条「無理!」

インデックス「とうまー!」

上条「いてえっ!!噛むな!!」

ミサカ「静かにしなさい、とミサカは修道女をひきはがします」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 15:19:32.90 ID:hW9qqYAo<>展開を見失った。俺は薬を飲んでくる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 15:37:33.84 ID:583c30go<>はーまづらぁ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 15:50:12.38 ID:uQh1dx20<>祭りで「お前をコロス」とか言ってたのと同じビリビリとは思えんなw<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 16:29:49.27 ID:RAT6h1Io<>あのときの美琴は厨二病こじらせてからww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 18:04:35.27 ID:3YKUnIAo<>キレやすい年頃なのさ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 18:32:34.81 ID:srGwInoo<>連日のお祭り騒ぎで頭がカーニバルだったんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 18:56:11.69 ID:8v9DRfA0<>それにしても新しい幻想御手の効果が「演算式の最適化」という補助装置なら、ある程度使い込めば使ってないときにも同等の演算式を建てられるようになる可能性があるんだよな……ゴクリ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 19:44:29.17 ID:583c30go<>普通の能力開発カリキュラムに入れてもよさそうな……ものじゃあないんだろうなぁ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 19:52:35.50 ID:3YKUnIAo<>服が透けて見えるメガネみたいなものか<> ◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 20:29:50.49 ID:hW9qqYAo<>くそっ、頭痛で意識が……って書くと中二くさいけど頭痛かったでござるよ。寝て他。
さて、そろそろていとくん編だな<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 20:37:23.29 ID:hW9qqYAo<>その頃の14444。

ミサカ「調整終了しました、とミサカは頭を拭きながらシャワー室から―――ふああああああ」

木山「何ぞ」

ミサカ「い、今さっきまでここに涙子がいましたね?とミサカは確認をとります!」

木山「ああ、幻想御手を取りにきてね」

ミサカ「ちっくしょおおおとミサカは机を蹴りながら悔しがります……幻想御手?」

木山「以前彼女が来た時に話していただろう。それが完成したから取りに来てもらっていたんだよ」

ミサカ「いえ、それはわかりますが……開発に携わった身としては、あれはあの幻想御手とは完全に別物で、
    確かに実際にレベル以上のことは出来るようになりますがけれど―――」

木山「そうだな。『レベルアッパー』というくくりでは同じだがモノが全く違う。しかしそんなことは瑣末事だよ」

ミサカ「……副作用とかはないのですか?とミサカは涙子の身を案じての問いかけをします」

木山「わからん。だがそれも含めて彼女は了承して持って行った。それだけだよ」

ミサカ「釈然としませんが……まあ涙子の意志を尊重しましょう、とミサカは納得します「」

木山「ま、大したことはないだろうさ。あるとすれば――――」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/27(日) 20:37:44.27 ID:./gVT.E0<>生身のていとくん?帝凍庫?<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 20:50:43.87 ID:hW9qqYAo<>そして佐天さん。

佐天「暇だ」

佐天「皆学校行ってるからなー。能力の練習以外やることないなー」

佐天「うーん……まぁ、こういう時間もいいかな。最近なんだかずっと、走ってばっかりだったし。ちょっと休憩」

――――。

佐天「……空が青いなー。もう秋の空、か」

佐天「そういえば空が高くなるって言うけど、あれってなんでなんだろ」

佐天「天高く馬肥ゆる秋、とかねー……検索検索、っと」

佐天「……なるほど、光の屈折や雲のできる位置、か。当たり前っちゃ当たり前な理由だなぁ」

佐天「そういえば今の私ってあの時みたいに日光集めたりできるのかな、っと……うぇ、駄目だ、出来ないや」

佐天「放射状に降り注ぐ熱を操作するだけだから簡単だと思ったんだけど、そういうもんでもないのかな」

佐天「……そういえば、熱視覚化の時、普段太陽熱の線は視てなかったっけ。……ん、」

佐天「……ああ、そういうこと。太陽熱は無意識のうちに視ないようにしてたんだ。そうじゃないとえらいこっちゃになるからね」

佐天「一方通行さんの反射みたいなもんかー……そういえば今頃、一方通行さん何してるのかな」

佐天「電話は……やっぱり繋がらない、か。やれやれだぜー」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 21:01:07.19 ID:hW9qqYAo<>―――放課後時間

佐天「……結局ぼんやりして過ごしてしまった」

佐天「今何時だろ……あー、こんな時間か」

佐天「ん、そういえば昨日初春から電話かかってきてたんだっけ……何かあったのかな」

plllllllllllpllllllllllllllll

佐天「もしもし初春ー?」

初春『ふぁっ、佐天さんっ、ごめんなさい、今ちょっと迷子を保護してて手が離せなくて、ってて!』

佐天「お、風紀委員のお仕事かーお疲れ様ー。どこにいるの?それくらいなら手伝うよ」

初春『い、いえっ、これは私の仕事ですからっ!』

打ち止め『むむっ、あっちの方から電波が!ってミサカはミサカは受信中!』

初春『とぁーっ!引っ張らないでくださいアホ毛ちゃん!』

佐天「……ごめん初春、もしかしてその迷子ちゃんって私の知り合いかもしれないから場所教えて?」

初春『えっ、そ、そうなんですか?えっと、今は第○学区の○○って通りです!』

佐天「了解、すぐ行くね」ピッ

佐天「あの声は打ち止めちゃん……退院できたんだ、よかったよかった」
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 21:08:17.05 ID:583c30go<>打ち止めァ!!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 21:10:37.81 ID:hW9qqYAo<>暗部のみなさんの状況。

麦野「はーまづらぁー」

浜面「無能力者の耳一つで超能力者の眼一つだ……安い買い物だろ?」

―――――。

帝督「このガキ探してくるわ」

心理「頑張ってね」

―――――。

一方「くっそダリィなァオイ」

海原「死ぬかと思いました」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 21:20:32.87 ID:hW9qqYAo<>―――――。

佐天「っと……この辺りのはずだけど。お、いたいた。なんだぁ、喫茶店にいるじゃん」

佐天「打ち止めちゃんは……ああー、あっちの小物屋か」

佐天「座ってるところをスカート捲りするのは難しいか……しょうがない、普通に声かけよう……ん?」

佐天「……初春が……ナンパされている……だと……?」

佐天「しかも結構かっこいい人に!でもなんかホスト崩れっぽい!こっ、これは一大事すぎる……!」

佐天「よーし、ここはひとつ思いっきりからかってやろう!おーいういh」


がこん、って音がして初春が倒れる。
倒れた初春の頭をさっきまで笑顔で話してた男が踏みつけていた。
それはあまりにも突然の出来事で、何が起こったのか全然理解できなかった。
<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 21:24:44.71 ID:hW9qqYAo<>さて、ここまでここから原作15巻読んでない人にはかなり不親切な書き方になってるが許してくれ。
簡単に説明すると、
暗部同士が喧嘩

その中のスクールって組織のリーダーが一方さんを殺そうとする

打ち止め達に代理演算してもらってることを知ってるので、打ち止めを殺そうとする

初春と一緒に行動してる打ち止め発見

けどちょっと目を離した隙に打ち止めどっか行く

しょうがないから初春に「この写真の子どこ行った?」って聞く

初春「こんな子知らない」って嘘つく

帝督「嘘ついてんじゃねーぞガキが」って怒って暴力振るう←いまここ

こんな感じでござい。垣根帝督の目的はインデックスwikiでも見ればいいと思うんだ。
さて、次から地の文かぁ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 21:39:51.71 ID:hW9qqYAo<>学園都市第二位垣根帝督は初春飾利の頭を踏みつけながら彼女に通告する。

「俺がなんでこの女の子を知らないか≠ナなくこの女の子はどこへ行った?≠チて聞いたと思う?
 ったく、正直に答えてりゃ何もしなかったのによ――――で?このガキはどこに行ったんだ?」

「―――りません」

「あ?」

「知らない、って言ってるでしょう……その歳で耳が遠くなるなんて、ご愁傷様です」

「―――なるほど、よほど愉快な死体になりてぇとみえる。いいぜ、それならこのまま頭を踏み砕いてやるよ」

垣根が足を思いっきり振りあげる。
人の力で頭がい骨を踏みぬけるのかは不明だが、彼の能力で何かをどうすればそれも可能かもしれない。
初春は固く目を瞑る。

―――これで良かった。こんな危ない人間にあの子を渡すことは出来ない。 
     死ぬのは嫌だけど、でも風紀委員としての任務は全う出来たかな。
      出来れば、誰かあの子を保護してあげてください―――


しかし振りあげられた足は初春に届くことは無かった。
代わりに、聞きなれた親友の声が耳に届く。

「大丈夫?初春」

「……へへ、大丈夫ですよ佐天さん」

実は全然大丈夫じゃないけれど、と内心思うけれど。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/27(日) 21:50:50.60 ID:hW9qqYAo<>足を振りおろそうとした瞬間、垣根は横へ弾き飛ばされた。
『未元物質』で身を守ったのでダメージは無いが、何事かと思い先刻まで自分の居た場所を見ると、
なんてことない、ただの中学生がそこにいただけだった。

しかし、垣根は少し考え込む。
ただの中学生が未元物質をまとった自分を弾き飛ばせるのかと。
だがその思案も結局どうでもよかったらしく、結論としては、

「まぁ、邪魔する奴は殺せばいいか」

ということだった。

対する佐天涙子は、先刻蹴り飛ばした男をみる。
蹴った感覚では、何かよくわからない感触があった。おそらく能力による何かだろうと推測する。
だがそんなことはどうでもよく、彼女は

「―――私の友達に手を出すなぁぁあああああああああああっ!!!」

強化した身体で垣根へと飛びかかった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/27(日) 21:53:57.45 ID:hW9qqYAo<>うん、駄目だな。今回は調子乗らねぇなぁ。また今度書くよ。じゃあおやすみ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 21:54:37.08 ID:583c30go<>義星のルイコ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 21:59:38.60 ID:EQZI9O6o<>乙
おやすみ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 22:11:00.08 ID:kfafctwo<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 22:12:32.50 ID:AtEA6ASO<>乙
しっかり体調を管理せよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 22:16:20.65 ID:oIsAwGEo<>熱い展開なんだよ、乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/27(日) 22:22:23.57 ID:vAGqwbA0<>乙なんだよ
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 22:24:15.75 ID:uQh1dx20<>乙ですともっ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 22:36:19.00 ID:97cJmUSO<>おつ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 22:38:49.60 ID:TDlV8EAO<>乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 23:27:45.24 ID:MegU5.Qo<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/27(日) 23:39:13.41 ID:B.USJ.AO<>穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって
Level5に目覚める佐天さん期待<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 00:01:42.88 ID:rNpqTH60<>早く15巻を買わないと…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 00:11:30.15 ID:h8/w8sSO<>初春に能力バレるの何気に初めてだな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/06/28(月) 00:29:36.42 ID:qYYUYg60<>というかこのシーンでもここの初春は黒いのねwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 01:08:25.91 ID:X7qvMmA0<>あぁ、気になる気になる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 01:32:32.59 ID:lRfDnz60<>>>442
とっくにご存じなんだろう?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 04:56:21.09 ID:OuUWukMo<>>>442
クリリン=○○○る<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 09:56:21.22 ID:/hKzlEDO<>この佐天さんは主人公補正にとんと縁がないな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 10:12:03.77 ID:GeZN3ASO<>主人公細っせぇー!か
確かにスリムな印象はないな佐天さんは<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/28(月) 22:28:26.43 ID:nB8RuOwo<>吠えて一足で垣根へと到達せんとする佐天に対し、垣根は右腕を前へ突き出したのみだった。
だがそれで十分。彼の能力が見えない力として佐天を向かい撃つ。
しかし佐天は熱の歪みを読み取り、不可視の攻撃を直前で身体を回転させることにより回避し、
その力を利用したまま垣根の側頭部へと蹴りを放った。

「―――っ、なんだ……?まるで視えてるみてぇなかわし方だったな」

「……っ!なにこれ……!」

蹴りは確かに側頭部へ直撃するはずだったが、何時の間にか現れた白い翼によって防がれる。
直後、翼が佐天の身体を弾き飛ばし余波で風を起こし、そして、

「――――飛んだ!?」

垣根は六枚のメルヘンな翼を展開し飛翔した。

「……天使気どり?似合ってないわよ!」

「大丈夫だ、自覚はある―――さて、それじゃ一方的な殺戮タイムといこうか。愉快な死体になってくれ」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 22:39:29.94 ID:oPAS7zgo<>大丈夫じゃねェ!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/28(月) 22:51:51.95 ID:nB8RuOwo<>「ハッ―――空を飛べたから、なんだって言うのよ……!」

佐天は耳に手を当て、幻想御手を起動させる。
周囲の能力者のAIM拡散力場を利用し、己の演算式と演算能力を極限まで高める。
制限時間は30分。
一対一の戦いには、十分すぎるほどの時間だった。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

地面を蹴り、高く跳ぶ。
本来ならありえあい高さも、強化した身体でならばどうということのない芸当だ。
垣根はそれに対して驚くこともない。ただ、中空をまっすぐに向かってきた相手に向かって攻撃を放つだけだ。
空を自由に跳べる垣根に対して、佐天は進路を変更することは出来ない。
絶好の的になるだけ――――のはずだった。

「何……?」

垣根はつい驚きの声を漏らす。
突如風が吹き、彼女の身体を進路を変えて上へと吹き飛ばした。
―――垂直に吹きあげる風などありえない。ならばそれは能力に違いない。
     しかし、ならばあの身体能力は何だと言うのだろうか。あれが彼女の、身体強化の能力ではないのか―――
一瞬の思案。それは彼が彼女の力を理解していないこと、そして彼自身が慢心していたことによる一瞬のスキ。
それを、佐天涙子は見逃さなかった。
        ダウンバースト
「殺った―――堕ちろ!」

直後、のしかかる突風により垣根は地面へと叩きつけられ、辺りに強風が吹き荒れる。
街路樹は折れる寸前までしなり、人は歩くこともままならない。
ビルの間で発生した風はしばらくとどまり、そして霧散していった。
落下する佐天は、その中途で右腕を垣根が落下し、砂埃を巻き上げている場所へ向け、

「駄目押しってヤツよ―――第四波動ォォおおおおッ!!」

先刻吸収した熱をエネルギーに変換し撃ちだした。
<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/28(月) 23:05:06.53 ID:nB8RuOwo<>地面へ着地し、未だ粉塵を巻き上げる場所を見据える。

(……いや、駄目だ。たぶん、あれくらいじゃまだ―――)

手ごたえはあった。しかしあれでは足りない。佐天はそう判断し、そしてそれは正しかった。
ぶわっ、と白い翼が広がり、粉塵を吹き飛ばす。現れたのは塵一つつけていない垣根帝督だった。

「く……厄介な翼ね」

「……テメェ、なんだその能力。身体強化、俺を吹き飛ばす程の突風、そして今の爆炎――――どういう仕組みだ?」

垣根は納得のいかない表情で佐天に尋ねる。
学園都市の第二位。それはつまり、能力というものを扱う力、それに対する理解―――そういうものもまた、
第二位相当であるということだ。だから垣根は不審に思う。能力は一人につき1つ。
その大原則が、目の前で破られていることに。
だから尋ねた。どういう仕組みだ、と。
その言葉を聞いた佐天は、不敵に笑いながら右手を垣根へとさしだし、

「さてね―――私の能力の仕組みは、死んでゆっくり考えな!」

「――――ッ!?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
遠距離から、一気に垣根の身体の熱のみを奪いとる。
体温が急激に下がったことに勘づき、垣根は再度空を飛ぶ。
熱吸収を避けられた佐天は右手を振りながら、

「……やっぱり最初から頭部だけを凍らせるべきだったかな」

とだけ呟いた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:07:59.49 ID:DmiLJ8I0<>佐天さん黒いw

しかしこの人第二位なのか。
噛ませっぽいのに。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:11:42.32 ID:KJ8tST6o<>原作でも噛ませ&複線張り要員だから困る<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:14:12.41 ID:PnlTd9Yo<>垣根は作中唯一の自分の超能力を駆使して一方通行にダメージを与えた人です<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:14:20.77 ID:I1Uq0Zgo<>この人が例の冷蔵庫?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:14:25.25 ID:oPAS7zgo<>そんなに吸熱したら冷凍庫になっちまう<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/28(月) 23:17:15.45 ID:nB8RuOwo<>(……マジでどういう仕組みだありゃあ)

垣根帝督は空を飛びながら考える。
風を起こし爆炎を放ちさらには他人の熱を奪いとる。

(んな能力聞いたことが―――いや、まて……ハッ、なるほどな。それならうなづける。
 熱を操作する能力、ってとこか?これなら気流や爆炎も出来るわな。
 あの馬鹿みてえな身体能力は不思議でならねえが、まあいい。そろそろ本気でいくか―――)

「なぁ、テメェの能力ってのは熱を操作する能力だろ?しかもただ操作するだけじゃねえな―――そうだ、
 吸収し放出、操作ってとこか?これならだいたいが片付くが」

「へぇ……何も言ってないのによくわかったわね。そうだよ、大正解。よくできました、っと」

会話の最中にも容赦なく、先刻垣根から吸収した熱を第四波動として撃つ。
勿論垣根はこれをなんなくかわし、そしてひとつ息を吐いて一言、

「なら―――これからはその能力、使わねえほうがいいぜ。使ったら死ぬからよ」

と言ったが、佐天は「何を言っているんだこいつは」と言いたげな目で垣根を睨む。
だがそんな視線はお構いなしと言わんばかりに、垣根は軽い口調で続ける。

「いや、ほんと。ほら、俺って親切だからよ、忠告してやったんだよ。そうだな、珍しいもん見せてもらった駄賃だ、
 今回は殺さないでおいてやるよ。ああ、勿論あの花の嬢ちゃんもだ。だから、な?早くこの写真の女の子がどこ行ったか
 教えてくれないか?」

へらへらと笑いながらおかしな話を持ちかける。
佐天からすれば、今優勢なのは自分で、相手はただブラフを張って逃げようとしているようにしか見えない。
だから佐天が次にとる行動は当然といえば当然で―――その結果がどうなろうと、彼女を責めることは出来なかった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/28(月) 23:31:37.09 ID:nB8RuOwo<>「舐めた真似を―――初春にあんなことをしておいて、許されるなんて思うな!!」

怒りを声に変えて垣根へぶつける。彼は「まあ当然か」と言いたげに肩をすくめた。

「お前は絶対に許さない―――ここで殺してやる……!」

「おお、怖いねぇ。せっかく可愛い顔してんのに台無しだぜ?」

「こ、の…///・どこまでふざけて……!!」

佐天は熱ベクトル操作の能力により、垣根を含む半径20mの空間内部の熱を外界と遮断する。

(今私が出来る最大半径のベクトル操作領域―――内部の熱を一瞬で吸収して、アイツを凍らせてやる!
 さっきはラインで繋ぐだけだったから避けられたけど、これなら避けられない……!)

そして佐天は残った演算能力を使用して、熱の方向を自身へと向けて熱を吸収し始める。




瞬間、佐天の身体の中で、何かが炸裂した。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/28(月) 23:42:02.50 ID:nB8RuOwo<>「―――――ッ!?が、ごふっ……ッ!」

彼女の口から赤くてどろりとしたものが滴り落ちる。
それだけに留まらず、身体のいくつかの箇所の血管が切れ、血を垂れ流しだしていた。

「な……ぐ、が、はぁ―――がふっ、げほっ……!」

何が起きたか理解できない。
何をされた様子も無かった。
しかし現にこうしてダメージを受けている。
痛みの中で思いだされるのは垣根が言った「使ったら死ぬ」という言葉。

(ただ、の……ブラフ、じゃ、なかった……?)

身体は力を無くし、ぐらりと地面へ倒れこむ。
そこへ垣根が舞い降り、彼女の頭を踏みつけ見下しながら嘲笑った。

「だーから言っただろ?熱なんか吸収しちまったら、俺が放った未元物質まで一緒に吸収しちまう、ってな」

「な、にを……?」

「ん……ああ、そういや言ってなかったなぁ。悪い悪い」

と、悪役らしく全く悪びれる様子もなく謝る。

「俺の能力は『未元物質』って言ってな。簡単に言えばこの世に無い物を生み出す能力なんだが―――
 今回は『熱』の中に人体に有害な物質を混ぜ込んでおいた。つまりお前は熱ごと毒を身体に取り込んじまったってわけだ!
 はっはァこれは傑作だよな!だってお前、自滅してんだぜ?これを笑わずに何を笑えってんだ!」

「ぐ……その、翼、が……能力じゃ……」

「こりゃあ副作用みたいなもんだ。残念だったな―――ここは既にお前のしる空間じゃなかったんだよ。
 お前の能力もなかなかだったが、そうだな―――俺の『未元物質』に常識は通用しねえ。
 そんな常識内の能力じゃ、俺に勝とうなんて考えないことだったな」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:48:44.08 ID:oPAS7zgo<>(´゚ω゚)熱って……<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/28(月) 23:49:12.92 ID:nB8RuOwo<>―――意識がぼんやりとする。
     痛みで頭が上手く働かない。
     吐血は収まったみたいだけど、身体から流れ出る血が止まらない。
     それは大出血ってわけじゃないけど、けど止血しないと死に至る。
     いや、それ以前に、私は今、私を踏みつけている男に殺されるんだろうけれど。



「さーて、それじゃ殺すか。放っておいても死にそうだが、遅いより早いほうがお前もいいだろ?」



―――もはや答える気力も無い。
     呼吸をするのも億劫だ。息を吸い吐くだけで肺がずきずきと痛む。
     結局、私は初春一人も救えなかったんだろうか。
     ごめんね初春、もっと私が強かったら、良かったのになぁ―――



「……なんだこいつ、泣いてやがる。ったく、泣くくれぇなら最初っからかかってくるんじゃねえっての」

そう言って垣根は足を高く振りあげる。それは初春飾利を殺そうとした時のように。





そしてその行動は、同じように阻害されることになる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:55:09.04 ID:.QDlNwQ0<>一方通行<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/28(月) 23:56:08.00 ID:C1pCfAEo<>白もやしさああああああああああああん早くきてえええええええええええ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:00:22.07 ID:.wcLF3Uo<>ぶっちゃけ佐天さんも噛ませだよな
あまり強い言葉を使うなよ弱く見えるぞ(キリッ)<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:01:38.23 ID:b.orLgQo<>覚醒したていとくんの活躍が見たかった
なにも冷蔵庫にしなくても良かったじゃないか…<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 00:02:46.47 ID:6vd1Ijoo<>「……ッ!」

ひどい悪寒を感じ、咄嗟に白い翼でガードする―――が、衝撃まで殺すことは出来ず、数メートル吹き飛ばされる。
そのまま空へ飛び威力を殺して、先刻自分が殺そうとしていたガキを見る。
そこでは、白い髪と赤い眼、病的な白さの肌をした男が立っていた。

それは自分の上位番号。目的を達成するための最大の障害。
学園都市第一位、一方通行―――『一方通行』。

「……ハハ、来やがったか、一方通行」

「黙れ」

ぞくり、と。
たった一言で気押されてしまう自分が居た。
第一位―――第二位である自分より、たった一つだけしか変わらないその順位。
だがそのたった一つが、大きな壁なのだと、思い知らされるかのような一言だった。

(ぐ……何びびってんだ俺……!!こんなヤツたいしたことねぇはずなのに……力の差なんて、大した事ないはずだ……!)

折れてしまいそうになった心を必死で修繕し、ごくりと唾を飲み込み息を大きく吐きだす。
自分は強い。なんといっても第二位だ。
第一位との差は、ただ自分の能力『未元物質』が未だ未知の領域にあるからというだけだ。
力の差は無いに等しい。
勝てる。目的のためにも絶対に勝たなければならない。

「……どうした、来ねぇのか第一位。なら、俺からいくぜ」

口に出して勝負の始まりを宣言する。
さあ行こう、勝たねば死ぬだけの道だ。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 00:06:51.96 ID:6vd1Ijoo<>今日はこの辺りで勘弁してくれでやんす。6月中に提出のレポートが全部しあがってうはうは気分で書いてた。
しかしテッラ辺の時のように筆が乗らねえ……なんであの時あんなに筆のったんだろ。不思議だ。
まあ15巻分はそこまで真剣に考えてなかったし別にいっか。16巻分の時に筆乗らなかったら死ねるぜ。

>>467
このスレの佐天さんは基本負けさせる方針で書いてるんだ、実は。
今回の佐天さんはいきなり強い力を持ったから調子に乗ったんだね。愛染さん(笑
佐天さんを勝利させたことって、無い気がするんだよなぁ……うーん<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:08:37.91 ID:b.orLgQo<>おつよー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:10:28.54 ID:oBOkUBco<>乙
ソテーさんの扱いはこのままでいいとおもうよ
誰かに助けられてるシーンとか結構すきだし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:11:56.41 ID:H19GiJgo<>熱は物質じゃなくて、物質の運動だからなぁ…
毒を仕込むのは無理じゃないか?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:12:16.36 ID:jSECeaw0<>第三位には勝った気がする

学校行事だけど<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 00:17:17.44 ID:6vd1Ijoo<>>>473
誰かが言ってくれると思うけど一応言わせてもらうぜ

俺の未元物質に常識は通用しねぇ(キリッ

うーん、まあエネルギーに何か作用させたって考えるのが妥当かなぁ。
俺も結構「あ、これいいんじゃね?」って感じで書いただけだし
最初は普通に殺人光線でざっくりしようと思ってた<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:19:37.27 ID:7f5HTBQ0<>>>656
サテンさんまっすぐ攻撃→搦め手で撃沈→助けがくる、はありだとおも。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:39:50.53 ID:NuelG2SO<>フレンダには勝ってた
一応だがモアイも
まあ一方見せ場だしなあ今回は…
それはそうと乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 00:53:36.40 ID:8lM360ko<>別スレで一通さんとていと君が仲良くしてるSSも読んでるから違和感ありまくりんぐ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 01:08:28.64 ID:/..IJgAO<>「私の友達に手を出すな」が超電磁砲の最終回の時と違った心境でウルッと来たな

力を得た佐天さんが友達を守ろうとする姿がもうね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 01:28:42.78 ID:HUEUXUMo<>ある温度以下で相転移が連鎖して人体に悪さするような
未元物質を吸い込んでいたとか体表面から吸収していたとか

ちくしょう!未元物膣!
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 01:31:30.09 ID:tCm1kg2o<>未元物質を応用すれば色々なものをサテンさんに吸収させることができそうだな
屁とか尿とか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 01:44:04.03 ID:rG8LN6E0<>友達を守るために戦うってのは佐天さんの本来の目的なんだよな…
今回に関してはもっと善戦してほしかった
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 01:50:08.82 ID:/..IJgAO<>第二位相手に善戦したほうじゃね?
突っ込みどころはあるとしても能力対決で相手の能力知らないで攻撃しようとすんのは佐天さんの経験不足のせいだし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 01:51:05.73 ID:rG8LN6E0<>友達を守るために戦うってのは佐天さんの本来の目的なんだよな…
今回に関してはもっと善戦してほしかった
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 01:52:10.10 ID:rG8LN6E0<>書き込みミスった,マジ死にたい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 02:06:36.52 ID:LAytvu6o<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/29(火) 02:22:56.47 ID:8JfpiJo0<>>>478
おまおれ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/29(火) 02:23:23.52 ID:8JfpiJo0<>>>478
おまおれ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 09:46:15.17 ID:Srs85Vco<>佐天さんは熱吸収→増幅→発射、3段階のうち増幅ができてないのか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 13:50:15.80 ID:6vd1Ijoo<>>>489

俺確かそれについては何も言ってなかったはずなのに、よく気づいたな……!
別に隠すつもりが……まあ、ちょっとは隠しておきたかった気持ちもあったんだけど、でも特別隠してたわけじゃなかったけど、
気付いたなんて。いや、皆気づいてるのかな。だったらなんか、俺、恥ずかしい……

しかしこの調子だと次スレいっちまうかもな。
もし行ったら行ったで色々細かく書けるからそっちのほうがいいけど。

それにしてもレールガン新刊すげぇや。そっか、フレンダはああいう風に戦わせればよかったんだな。
やっぱ屋外より屋内戦だなぁ。燃えるぜ!

てことでまた続きかいてくよー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 14:10:33.91 ID:7f5HTBQ0<>増幅か…

体の中で熱を高める…つまり悶々とすれば(以下略<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/29(火) 14:18:40.34 ID:6vd1Ijoo<>―――朦朧とする意識の中、映ったのは白い背中だった。
     真っ白な髪の毛と、真っ白な服。そんな白さの中、首に取り付けられた黒いチョーカーがやけに印象的だった。
     
「―――、一方、通行、さん」

―――途切れながらもしっかりと口にする。
     あの雨の日に別れ、それからずっと探し続けてきた大切な人の名前。
     まあそれは、その人の本当の名前なんかじゃないんだけれど。

「―――――」

―――白い背中が何も言わない。こちらを振り向こうともしない。
     前を見たまましゃがみ込んで、私の頭の上にそっと手を置くと、途端に重たかった身体が軽くなる。

「……異物だけ取り除いてやった。だからもう寝てろ」

―――それだけ言うと、彼は地面を蹴ってその場から消え去った。
     
―――久しぶりに触れてくれた、彼の手の感触。
     その余韻を感じながら、私は―――――<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/29(火) 14:26:13.03 ID:0vFPq.M0<>なにッ!?一方通行はこの時点で既に茶店の体内に入った冷蔵庫の未原物質を、この世に存在するものだと認識し、演算をして取り除いた・・・だとッ!?<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/29(火) 14:50:13.47 ID:6vd1Ijoo<>「随分優しいじゃねえか第一位。今更誰かに優しくしたところで、何かがどうにかなるとでも思ったのか?
 俺達みたいなくそったれが、その程度で救われるだとか思ってんのか?」

先の戦いで既に交通機能がマヒした道路上で、垣根帝督は一方通行に向かって言った。
一方通行は何も言わない。睨むわけでもなく、静かに眼を閉じてただ立っているだけだ。
無反応な敵に苛立ったか、舌打ちをして垣根は言葉を続ける。

「なるほど、流石に第一位ともなるとたいしたムカツキっぷりだな。こんな面倒くせぇ手なんざ使わず最初っからてめえを
 ぶち殺しときゃよかったぜ。しかし、なんだ?『滞空回線』っつっても大したことねえのか?いや、それともお前の方の仕事が
 長引いただけか?知ってるぜ、確かその電極が無けりゃ能力使えねえんだろ?仕事が長引いたってことは、もうテメェに
 残された時間はほとんど無ぇってことだ。ハッ、ざまぁねぇな、第一位。それが何かを救おうとした代償だ。『最終信号』なんて
 もんを救おうとした結果がそれだ。俺達みてえな悪人が、救えば変われるはずがねえだろうが」

白い翼を広げながら垣根はひとりごとのように喋り続ける。
その言葉が果たして誰へ向けてのものかなど、考えるまでも無い。

「―――チッ、マジで何も反応無し、か。会話する気はねえ、ってか?」

それなら、と言ったところで一方通行は動いた。
いや、正確には一方通行は指一つ動かしていない。代わりに、大気のベクトルを操作し
風速120メートルに達する空気の塊を垣根へと叩きつけた。
凄まじい音を辺りにまきちらし、砲弾は垣根へと直撃する―――しかし、

「いきなり攻撃とはな。本当にむかつく野郎だ」

彼は翼で砲弾を真正面から受け止め、それでいて無傷であった。

「それなら俺もいかせてもらうぜ―――『未元物質』って知ってるか?」

問いかけながら翼を大きく広げ、彼は太陽を背に飛び上がった。
同時に、一方通行は地面を蹴り壊して彼へと一直線へと跳んだ。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 15:07:30.09 ID:6vd1Ijoo<>「ハッ、喰らいな!」

叫び、垣根はその翼で烈風を生み出し、同時に翼が強く発光する。
全てのベクトルを操作し、反射する一方通行にそんなものは全く意味はなさないし、翼が光ったところで何が起こるわけでもない。

「……っ!?」

しかし一方通行はすぐさまベクトルを操作し方向転換する。
ひりひりと痛む右腕の袖を捲ると、皮膚が赤くはれ上がっていた。
困惑する様を見て、垣根は実に愉快そうに笑った。

「どうだ?今の光は太陽光を折り曲げて―――まあ、『回折』つーんだが、それで作りだした光だ。
 日焼けで死ぬってのも、不健康そうなテメェにはなかなか健康的な死に方だろ?」

「―――物理と医学の知識が足りてねェよォだなクソカス。回折だろォがなンだろォが、ただの太陽光なンぞで
 人が死ぬか。あと日焼けってのは不健康極まりねェンだよ」

「っと、ようやく口を利くようになったか?まあ、不可能を可能にするのが俺の『未元物質』ってワケだ。
 この世界に存在し得ない物質を生み出す―――これを通した太陽光はこの世界の法則に捕らわれねえ。
 あと紫外線が人体に有害なくらい知ってるよ。皮肉ってやつだ。流石に会話慣れしてねぇ第一位には難しかったか?」

「……なるほど、な。未元物質か」

一方通行は思考する。先ほど佐天涙子の身体から取り除いた異物。
通常の人体組成には組み込まれておらず、それでいて検知が容易でなかった物。
それが自分の知らない物質であるというのならば、解析に時間がかかったことも頷ける。
と、ここでふと彼の頭を疑問がよぎる。

(―――まて、解析……?)

反射しているとはいえ、さっきから吹き続けているこの烈風。そして今の太陽光。
その意味は――――

「――――逆算、終わったぞ」

「――――ッ!!!」

薄く笑った垣根を見て、瞬時に全てを理解し回避行動に移ろうとするが、だが遅い。
垣根の6枚の翼はただの鈍器として、一方通行の身体を容赦なく殴りぬける。<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 15:30:24.86 ID:6vd1Ijoo<>反射されるはずの攻撃を受け吹き飛んだ彼の身体は、そのままビルへと叩きつけられる。
しかしビルへ叩きつけられた衝撃はなく、そしてその威力は反射されすべてビルへと帰り、結果として
彼が激突した部分はただの瓦礫となった。
つまり、反射は効いている。だが、

「ご、がぁ……ッ!!」

身体の底から空気と共に苦痛の声と、このみしりみしりと、軋むような嫌な音は本物だ。
瓦礫に埋まった身体を起こし、垣根を睨みつける。
その様子を見て、垣根はまずまずの出来だ、と言ったように頷き口を開いた。

「その『反射』だが、何も全てを反射してるわけじゃねえだろ。もしそうだとしたら何も見えない聞こえない。
 つまりてめぇは有害無害を無意識化で選別し、有害なものだけを反射している、ということになるな」

喋りながら彼は翼を先刻通り一方通行へと向かって突き伸ばす。
一方通行はそれを避け、小石をいくつか拾い上げてはそれを蹴り飛ばす。蹴り飛ばされた小石は
驚くべき速度で垣根へと突き刺さろうとするが、彼は一枚の翼のみでそれを弾き飛ばした。

「『未元物質』を通した今の太陽光と烈風には2万5000のベクトルをぶち込んどいた。後はそれのどれが反射されているかを
 解析し、有害と無害のフィルタは判別し、無害としているベクトル方面から攻撃を加えてやりゃいい、ってわけだ」

おそらく、一方通行が反射の設定を切り替えたとして、それはすぐに解析され、堂々巡りとなるだろう。
そうして攻防を重ねれば、ただ無意味にダメージを蓄積するだけだ。

「これが『未元物質』――――異物の混ざった空間。ここはテメェの知る場所じゃねえんだよ」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 16:12:43.98 ID:6vd1Ijoo<>そして二人は激突した。
標識を、風力発電機を、ビルを、ガラスを、道路を破壊しながら凄まじい速度で街中を駆け抜けていく。
暗部である二人は表沙汰になるような動きはしてはいけない―――しかしそんなものは今や関係無かった。
後始末のことなど考えず、ただ互いが持つ能力をぶつけ合う。
ベクトル操作で生み出された竜巻と白い翼で生み出された烈風が喰らい合い、
弾かれたコンクリートの塊は粉々にされ石つぶてのして返される。
災害が駆け抜けていく様をみた人々は、それを口外した瞬間に殺されると本能で理解し、
自分達が出来ることは、被害に会わないようにただやり過ごすだけだと判断した。

「色々策を練ってみたが、やっぱりこのままテメエをぶっ殺した方が早いみてぇだな第一位!」

「ハッ、この期に及ンでまだ数字なンてツマンねェもンに執着してンのか!」

「そんなんじゃねえ。俺はただ、アレイスターとの直接交渉権が欲しかっただけだ!
 テメェは自分のいる立場ってのを全く理解してねぇ。アイツはいくつか予備プランを持ってるとはいえ、
 その全てはテメェに向くよう仕向けられてやがる。ならその予備をぶち壊しテメェを殺し、その座に
 次点である俺が座るしかねぇだろうが!それならヤツと交渉できる権利が得られるってもんだ!」

白い翼が横に薙がれ、発生した衝撃波が一方通行へと襲いかかる。
未元物質の影響を受けたであろう衝撃波を同じく衝撃波で返しながら、一方通行は今垣根が言ったことを考える。
アレイスターとの直接交渉権とプランの存在。
ここまでのことをしでかした以上、そのプランというものについては自分よりも相手が熟知しているということは認める。
そして直接交渉権を求めるその理由。

(―――どォせ、暗部に居るうちにゴマンとある悲劇のうちの一つにでも触れてぶっ壊れやがったンだろォな)

まるで自分のようだ、と彼は思う。
だから、彼が垣根へ向ける言葉なんて、とうに決まっていた。

「ガキだな―――オマエは正しいことを言ってるようで、結局自分の思い通りにならなかった世界を憎んでるだけだォが」
<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 16:33:26.02 ID:6vd1Ijoo<>「テメェに言われたかねぇよ」

垣根は鼻で笑う。
しかしそれを聞いて、一方通行はつまらなさそうに言った。

「その一言がすでに安い悪党なンだよ―――悲劇の使い道は色々だ。それにどうこう言うつもりはねェ。
 だがな、それを理由に無関係のガキを狙ったり一般人に手ェ出したりしてもイイって決めつけてンじゃねェ。
 ご大層な理由があれば一般人を殺してもイイなンて考えた時点で、オマエの悪はチープすぎる」

「説得力にかけるお説教だな、第一位」

垣根は興味無しといわんばかりに投げやりに答える。

「俺だって好き好んで一般人を殺したりはしねぇよ。気分がよけりゃあ、悪党だって見逃してやる。
 しかしそれは命を張ってまですることじゃ無い。テメェにしても、今の戦闘で散々見殺しにしてきただろうが。
 コンクリートやアスファルトの破片は音速を超えて飛び交って、ガラスはシャワーのように降り注いでいた。
 こんな中で、一般人が生きていられるはずがねぇだろ。全部俺達の戦いで死んでいった」

「――――、」

「最終信号を狙ったのも、その保護者っぽいガキを狙ったのも、その後突っかかってきたヤツを狙ったのも、
 全部それと同じだ。上から説教足れてんじゃねぇよ人殺し。俺を殺すために無関係なヤツらを見殺しにしてきた
 テメェが、自分だけ特別みてぇな口きいてんじゃねえぞ」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 16:45:38.10 ID:6vd1Ijoo<>「―――ハッ、オマエを殺すために一般人を見殺しにしてきた、ね」

一方通行は顔を抑えて笑いだす。

「三下だな。美学が足りねえからそんな台詞しか出てこねェンだよ」

「何……?」

「そもそも、何で俺とオマエが第一位と第二位に分けられてると思う」

言いながら、一方通行は今まで自分達が破壊してきた町並みを指さす。


「―――俺とオマエとの間に、絶対的な壁があるからだ」


垣根は示された町並みへと視線をやり、そしておかしな点に気づいた。
確かにそこは、自身や台風が一度に来たかのような大惨事になっていた。
しかしそこには人の泣き叫ぶ声が聞こえない。
ただのひとつも、悲劇が無い。
ある看板は飛び散ったガラスから人を守り、破壊されたアスファルトやコンクリートはそれらが互いに
ぶつかり合い、安全な空間を作り出していた。
奇跡としか言えないその状況が、確認するだけで20を超える。おそらく、もっと先でも同じような奇跡が起こっているのだろう。

(ま、さか……守ったっていうのか……?)

「テメェ……どこまで掌握してやがった……!」

垣根の頭に血が上る。今さっき自分が突き示した事が否定されたことによるものではなく、
ただ当然といったばかりに、自分と殺し合いをしている最中に一般人を守っていた一方通行のその力量にだ。
自分がどれだけかかっても届かないと思わせられるような力の差。
その力の差が、まるで最初からわかっていたかのように退屈そうに答える一方通行に。

「ムカついたかよ、チンピラ」

一方通行の眼が嘲笑っている。力の差に気づかなかった、第二位の垣根帝督を。

「これが悪党≠セ」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 16:58:47.50 ID:6vd1Ijoo<>―――多少は動くようになった身体を起き上げる。
     所々から流れ出していた血液は、一方通行さんが何かを取り除いてくれたおかげで、すでに止まっていた。
     
「……行かないと」

―――ふらふらと立ちあがる。未だ所どころ痛むが気にしては居られない。
     身体強化……は使わない方がいいだろうと判断して、そのまま駆け出す。
     
「ようやく……ようやく見つけたんだ。こんな所で、また、置いてかれるなんて、」

―――何処へ向かったかは破壊された町並みをみれば一目瞭然だ。
     めくれ上がったアスファルトを乗り越えて、割れたガラスの破片を踏み砕いて走る。

「―――もう置いていかれないように、強くなったんだから」

―――いつもなら一瞬で駆け抜ける距離が、とても長く感じた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/29(火) 17:01:34.66 ID:6vd1Ijoo<>ちょっと休憩。
さて、こっからが本番だー。

それにしてもやっぱりていとくんと戦ってるシーンは原作とおんなじで書くの楽しくないな―。
でもカットするとアレだからなー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 17:14:46.52 ID:Snwv9oEo<>原作読んでないから助かる<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 19:54:03.62 ID:6vd1Ijoo<>「ッッッ!テメェに酔ってんじゃねぇぞ一方通行ァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

豪、と六枚の翼を広げ力を蓄える。形状はより凶悪に、より破壊力を持たせるようギチギチと変化し、
六ヶ所の急所へと照準を合わせる。
それを見て一方通行は特に表情も変えず一言。

「来いよ」

「余裕だな―――テメェのその反則じみた反射の壁はもう効かねえんだぜ」

「確かにこの世界にゃオマエの操る『未元物質』なンて存在しねぇ。そのオカシナ物質に触れたモノがこの
 世界の法則から外れちまうってことも解った。だからまァ、この世界の法則に沿ったベクトル操作じゃ
 どォしても『隙間』が出来ちまうってのは頷ける」

だがな、と一方通行は続ける。

「だったらソイツも含めて演算し直せばいい。この世界は『未元物質』を含む素粒子で構成されてると再定義して、
 オマエの公式を暴けばチェックメイトだ」

「俺の『未元物質』をも……テメェのベクトルで操るだと……?」

「出来ねェと思うか?」

「俺の底まで掴み取るつもりか」

「浅い底だ」

「……!」

「悪ィが、いちいち掴むまでもねェよ」

そして二人の力が交差する――――はずだった。
そこに本来現れるはずのない人間が現れなければ。

「―――――、一方通行さんっ!!」<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 20:05:42.82 ID:6vd1Ijoo<>その声で垣根は一方通行から視線を少し後ろへズラし、そして一方通行は驚きのあまり振り返った。
そこには肩で息をし、ところどころに赤い染みを作った制服を着た佐天が立っていた。

先に動いたのは垣根だ。
蓄えた力を一方通行を通り過ごし、その後ろの佐天涙子へと向ける。
音速を超えた六枚の翼は的確に急所へと放たれる。
能力使用時の佐天ならば、限界を超えた反射神経と身体能力で避けることも出来ただろう。
しかし今は違う。未元物質によって能力を封じられている今の佐天は、ただの中学生となんら変わりない。
だからその放たれた攻撃をかわす術などなく、コンマ1秒先には串刺しになっている姿が容易に想像される。

だから、それを防ぐために動いたのは、垣根より僅かに遅れて動いた一方通行だ。
振り返り佐天を抱きかかえると、そのまま隣のビルの屋上まで跳んだ。
空振りに終わった六枚の翼はアスファルトの地面をたったの6撃で粉々に粉砕する。
チャンスだ、と垣根は思った。
何故かは知らないが一方通行はあの中学生にご執心だ。この戦いの中、もし彼が彼女を
どこか安全な場所に隠そうとも、それは完全な弱点となる。

「―――ハッ。一般人を傷つけないのが一流の悪党、だ?
 出来るもんならやってみやがれ第一位――――――――!!」

叫び、一方通行が跳んだビルへと飛ぶ。
そこには佐天を背にしたまま、こちらに対峙する一方通行が居た。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 20:14:15.77 ID:Xm2KO6SO<>原作読んでないが、一方さんの悪党美学に濡れた<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 20:17:27.15 ID:6vd1Ijoo<>乱暴に抱きかかえていた佐天涙子をとりあえず下ろした一方通行は、彼女に向かって吠えた。

「何であの場に居なかったクソガキがァ!!!!」

第一位の凄まじい剣幕。普通の相手ならば、それだけで戦意はおろか、彼を見ようとすらしないだろう。
だが佐天はそんな彼の眼を見て、

「だって……!ようやく見つけたのに……私だって、一方通行さんの役にたてるように強くなっt」

「オマエは馬鹿か!!どォ見ても足手まといだろォが!!!」

「……ッ!」

と、二言三言交わした後、ビルの下から垣根が飛び上がってきた。
ちっ、と舌打ちをして佐天を垣根からかばうように背後へ回す。
それを見て垣根は実に愉快そうに笑いながら叫んだ。

「ハハハハハ!!どうした一方通行!!俺の『未元物質』の解析は終わったんだろ?だったらかかってきな!
 最も?テメェが攻撃に集中してる間にその女は殺させてもらうがなぁ!!!」

「随分と三下になり下がったじゃねェかかァァァァきねくゥゥゥゥウウウン!!!さっきまで出来る限り一般人殺さねェとか
 言ってたオマエは何処に行ったンだァ?!」

「ほざけよ一方通行。ここまでやったんだ。どんな手を使ってでも勝たせてもらうぜ」

「そォかよ。だがな、コイツ一人守りながら戦うなンざワケねェンだよ」

「ハッ、なら俺は今からソイツだけを狙うぜ。その余波で破壊されるコンクリから、果たして今までと同じように
 一般人を守れんのか?一般人を殺させねえってんなら、勿論出来るんだよなぁ?」

「上ォォォォォォ等ォォォォォオオオオオ!!!!」

「行くぞオラァァァアアアアアアアアアア!!!!!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 20:26:10.15 ID:vDuxqm60<>思い上がったクソ茶店が邪魔くせえです<>
◆oDLutFYnAI<>saga sage<>2010/06/29(火) 20:30:49.42 ID:6vd1Ijoo<>(なに……これ……)

一方通行さんの背中越しに、二人の戦いを間近で見てしまう。
風と風、衝撃波と衝撃波、瓦礫と瓦礫のぶつかり合い。
それらが眼にも止まらぬ速度で、まさに音速を超えた疾さで何十手、何百手と繰り返される。
レベルが違う。
おそらく、身体強化が使えたとしても、この戦いにはついて行けない。
手に入れた幻想御手を使ったところで、そんなもの無いに等しいだろう。

(……駄目、じゃん)

ぐ、と拳を握りしめる。

(強くなったと思ったのに―――それでも、全然届いてない。今だって、ただのお荷物だ)

途端、一方通行に抱きかかえられ、宙を舞う。
瞬間、今まで居たビルの屋上が崩れた。どうやらさっきのやりとりで耐久度が限界を超えてしまった結果らしい。
道路に着地すると、さっきのように私を背中にして敵と対峙する。
そこでふと思い出す。一方通行さんのチョーカーのバッテリーだ。
この戦いが始まってから10分は既に過ぎている。確か、限界は15分程だったはずだ。

「あ……あくせら、れーたさん……あの、バッテリーは、」

「黙ってろ!!!」

一喝されて、つい小さくごめんなさい、と言ってしまうと、それを聞いた一方通行さんは舌打ちをする。怖い。

「オイオイ、命かけて守ってる嬢ちゃんに随分きついこと言うんだな第一位」

「……だからどォした」

「いやいや―――あァ、成程。今ようやく思い出したわ」

空を跳んでいるメルヘン男は何か納得のいったような表情になると、一方通行さんではなく私を見た。
そして、


「心理定規のヤツから聞いたっけな―――確かお前、その嬢ちゃんを守るために暗部に入ったんだろ?」


そんな、とんでもないことを言った。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga sage<>2010/06/29(火) 20:31:33.86 ID:6vd1Ijoo<>>>507
安心しろ、書いてる俺もくそうざいと思ってる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 20:38:21.97 ID:oBOkUBco<>厨房だもんウザくてなんぼ

HKB<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 20:45:05.26 ID:6vd1Ijoo<>「そうそう、そうだった。何でテメェがいきなり暗部に入ってきたのか不思議だったんだよな。
 それで心理定規に調べさせたら、なんか誰かを人質に取られて入ったって言ってたか。
 あんまりに第一位らしくなかったが、それが最終信号だとしたら合点がいってたんだが―――どうやら違ったみてえだな」

話ながらもヤツと一方通行さんは戦いを続けている。
その轟音の最中、メルヘン男の声だけがやけに鮮明に聞こえてきていた。

「ハッハ、しかしテメエも大変だな第一位!そんな女をかばって何になる?
 最終信号ならわかるさ。テメェの演算能力の要だからな。最強を維持するための最大の弱点ってわけだ。
 だがそっちの女はどうなんだ?何か特別な能力でもあんのか?」

そう。
そうだ。
理由が無い。
一方通行さんが、私をかばう理由。
自らを犠牲にしてまで、私を救おうとする理由が。
理由が無いなら、メルヘン男の言っていることは間違いだ。

――――たぶんソイツは佐天さんを守りたいだけだ。だから突き放したんじゃねえか?
      まあそれじゃソイツが不幸になっちまうから俺がソイツに出合ったらそげぶしてやるけどな―――

「……ッ!!」

なんでここで上条さんの言葉が出てくるんだろう。
それに、守ってもらえるだとか、そんなのはただの自惚れだ。きっとそうだ。
ダカラキット、ワタシノセイナンカジャナイ。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 21:05:17.45 ID:6vd1Ijoo<>垣根帝督は翼で直接攻撃し、そして時には風を起こしたりと一方通行を追い詰める。
対する一方通行は、既に垣根の翼を反射することが出来ているため苦ではない。ただし、それが自分だけの狙ってくるのならば、だ。
垣根の翼は執拗に彼の後ろにいる佐天涙子を狙いに行っている。
遠距離から攻撃しようにも、強力すぎる攻撃は佐天をも巻き込んでしまう。
能力を使用しているのならともかく、今の佐天はごくごく普通の中学生の強度だ。本気の一撃の余波を受けた瞬間、
肉と骨が分離してしまうことは間違いないだろう。
だからと言って接近して攻撃しようにも、一瞬でもこの場を離れた場合あの翼で佐天は串刺しにされていしまう。
それと引き換えに垣根を殺すことは出来るだろうが、それでは意味が無い。
つまり、完全に攻撃手段が封じられている状態にあるのだ。

「オイどうした第一位。俺の攻撃を捌くだけで精いっぱいか?答えてみろよ。
 そっちの女を守る理由ってのはなんなんだよ」

垣根もそのことを解っているのだろう。でなければ、自分の翼が反射されているのにあんな風に余裕でいられるはずがない。
このまま防戦一方では不味い。バッテリはまだあと10分程あるが、それが無くなるのも時間の問題だ。
そして先ほどからしつこく放たれる問いかけ。佐天涙子を守る理由。

理由などない。
ただ、自分のような悪党が光の世界にいるよりも、彼女のような一般人が光の世界に居た方が似合うと思ったからだ。
理由と言えば、それが理由か。
天秤にかけられた時に迷わなかったのは、一方通行は自分自身の人生を正しく認識していたこと。
一万人を殺し、それ以外にも多くを不幸にした彼が闇へ堕ちていくのは、ある意味当然の結末だと認識したからだ。
だから、やはり垣根の問いへの答えなんて無い。
けれど、彼はふと思う。
もしかしたら、本当にただ守ってやりたかっただけなのかもしれない、と。
打ち止めとは違う、掛け値無しの、ただ純粋な守りたいという想い。
それが自分の中にあるのかもしれないと思った瞬間、心の中で自分を嘲笑う。
今更誰かを救おう―――守ろうなんて、そんな甘えた考えを未だもっていた自分を。
けれど、それは別に思っていたほど哀れでも恥ずかしいことでも無く。
むしろ、こんな自分でも、まだそんな心が残っていたのかと、少し誇らしくなった。
だから彼は胸を張って、垣根に向かってこう言った。

「あァ―――理由なンざねェ。ただ、守ってやりたかった。それだけだ」

おそらく垣根には嗤われる。そんなことは解っている。
だが口にしたその言葉は、自分の心にしっくりとくる感じがした。
今まで感じたことの無い感覚で、それは以外にも悪いものでは無かった。



だからその言葉を聞いた佐天がどんな気持ちになるかなんて、彼は予想なんてしていなかった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 21:12:44.43 ID:6vd1Ijoo<>「あァ―――理由なンざねェ。ただ、守ってやりたかった。それだけだ」

瞬間、私の世界は色を無くした。
眼の前の白い背中の言葉を理解できない。
理解しようとするのを、心が拒む。
しかし思考はからからと回転して、その言葉を分解し、意味として認識してしまう。

ただ、守ってやりたかった

本当ならとても嬉しいはずの言葉なのに。
本当なら、恥ずかしがってでも御礼を言いたくなる言葉なのに。
本当なら、普段絶対にそんなことを言わないって、からかっているであろう言葉なのに。

その言葉は、私の心をざくざくに切り裂いた。

ここでメルヘン男の言っていたことが、上条さんの言っていたことが証明されてしまう。
一方通行さんが私のために暗部に入ったこと。私を守るために暗部に入ったこと。
ワタシノセイデ、アンブナンテモノニハイッテシマッタコト。

「……、ぁ」

考えるな。
考えるな。
考えるな。

「……。」

奥歯ががちがちと鳴る。
足ががくがくと震える。
身体は支えを無くしたように、ふらりと横へ倒れてしまう。


「――――――!!」

「―――、――――――!!!」

何か聞こえる、と思ったら。
私のお腹を、白い翼が貫いていた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 21:17:09.08 ID:HUEUXUMo<>佐/天さああああああん!!!!!!!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 21:17:08.13 ID:6vd1Ijoo<>そのまま、私は、吹き飛ばされる。
その時に、お腹からは、白い翼が抜けて。
かわりに、お腹からは、赤い血が出てきた。

そして、地面へ、投げだされる。
瓦礫が、頭に当たって、痛いなって、思ったけど。
そこに、手を置く、元気なんて、なくて。

ただ、ああ、これ、このまま、死んじゃうな、とか、思ってた。

でも、いいかな。
わたしがしんだら、あくせられーたさんも、あんぶから、ぬけだせるかな。
ごめんね、らすとおーだーちゃん。
でも、もうすぐ、あくせられーたさんは、かえってくると、おもうから。
ごめんっていえたら、よかったけど。
なんだか、もう、いいや。

ああ、つかれた。


ほんとうに、つかれた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/29(火) 21:21:00.71 ID:6vd1Ijoo<>ちょっくら休憩いってくる!

さ、佐天さんデッドエンドか……どこで選択肢間違えたのかな……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 21:26:02.30 ID:VI3NQIU0<>良い感じに病んでますね。待ってます<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/29(火) 21:28:17.10 ID:o1ghSN.0<>救いはないのか〜><<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 21:52:57.90 ID:spq8kXUo<>ここで左天さん登場なんだろ?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 22:04:04.68 ID:6itdK1go<>黄泉川の見せ場が……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 22:05:15.74 ID:JQrTc6AO<>これは予想外……一方さんさえ来てくれればハッピーエンドだと思ってた俺が浅はかだった……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 22:10:33.97 ID:6vd1Ijoo<>ttp://vippic.mine.nu/up/img/vp9530.jpg

休憩中落書きした。偽典えれっと風。
自分で書いてて「あれ?」って思ったからなんとなく。

さて、続き書くか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 22:12:35.25 ID:0vFPq.M0<>冥土返しならやってくれる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 22:15:37.44 ID:.wcLF3Uo<>腹に風穴と言ったらドッペルゲンガーだ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 22:16:35.43 ID:VI3NQIU0<>>>522
なんか味があって良いタッチだなwwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 22:18:04.38 ID:HUEUXUMo<>どういうわけかち○こが伸びてくる姿を想像してしまった<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 22:22:00.48 ID:6vd1Ijoo<>佐天の身体がぐらりと揺れる。
それを垣根は見逃さなかった。

「―――そこだッ!!」

白い翼は刺突槍のような形に変化し、他の二枚の翼とともに佐天を狙いにいく。
勿論一方通行はそれを叩き落とそうとするが、他の二枚がそれを妨げる。
一枚が通り抜けてしまった瞬間、しまったと思うと同時にその軌道がやけに外れていることに気付いた。

(何だありゃあ……一体何処を狙って―――)

そう思ってふと後ろを振り向くと、そこには血を撒き散らしながら遥か遠くへ飛ばされている佐天の姿があった。

何で、と思った。

あの軌道で当たる筈が無いのに、と。

だからその光景を理解したのは、垣根の笑う声が耳に届いた時だった。

「ハハハハハハハ!!!守りたいと思っただと!?甘ぇんだよ!!お前が!俺が!俺達が!!
 今更何かを守って生きていけるわけがねえだろぉがぁぁぁあああああああああ!!!」

垣根の台詞は最後の方は絶叫と化していた。
それもそのはずだ。一方通行が彼を一瞬で蹂躙していたのだから。
そしてその一瞬で長い戦いは、驚くほど簡単に幕を閉じた。
あれだけの防戦が嘘のように、簡単に。

倒れた垣根から流れ出した血は、不気味な魔方陣のように広がっていく。
そんなものには興味が無い、と言わんばかりに、一方通行は倒れた佐天の元へ疾り寄る。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 22:32:19.65 ID:6vd1Ijoo<>駆け寄った一方通行はその出血量を見て、不味い、と感じる。
それは絶対能力進化計画時に、一万以上の妹達を殺害してきた際に覚えた感覚だった。
すぐさまベクトル操作によって血流の流れを安定させる。だが、流れ出した血は戻らない。

(―――このまま、だと……)

嫌な想像が頭をよぎった。早く病院へ運び輸血しなければ死に至る。
だが、千切れた血管から血管へ、それも複数個所で他人の身体ともなると、かなり繊細のベクトル操作となる。
ただ逆流させるような単純な作業では無い。人を救うということは、殺すことよりも難しいと再度実感させられる。

(どうする―――どうする……!抱えて走るなンざ出来るか……?
 ―――いや、やってやるしかねェ。出来る、あァ出来るさ!!俺が出来ねェ筈がねェンだ!!)

そう自らを鼓舞し、彼女の身体を抱きかかえようとした瞬間、遠くから声が聞こえた。

「一方通行!」

それはよく知った、元同居人の声だった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 22:48:07.48 ID:6vd1Ijoo<>「黄泉、川……」

見れば実はそう遠くなく、割と近くには警備員の医療専用車両などが何台も止まっていた。
おそらくここの被害にあった一般人が電話して呼んだものだ。
こんなに近くにくるまで気付かなかったのは、彼自身が思ったよりも動揺していたことによるものだろう。
黄泉川愛穂は彼に近寄ると、佐天の傷口に乗せている彼の手に自分の手を重ね、彼の眼を見て言った。

「大丈夫、もう救護班は着いてるじゃんよ。今すぐ病院に搬送すれば助かるじゃん!
 輸血なら車に積んである!この子の血液型も判ってる!安心するじゃん、この子はちゃんと助かるじゃん!
 ―――だから、そんな今にも死にそうな顔するな」

黄泉川に言われてはっとする。どうやら、自分は随分ひどい顔をしていたらしかった。
血流操作を続けながら、ぽつりと一方通行は、ひとりごとのように口を動かす。

「……守りてェ、って思ったんだ」

「俺みてェな救いようのない悪党が、誰かを守りてェなンざ、おかしいってわかってる。嗤われるのもわかってる。
 けどよ、それでもだ。守りてェ、って、口に出した時は、なンつうのか、今まで空っぽだったところが少し埋まった気がしたンだよ」

「けど見ろ―――現実はこのザマだ。やっぱりよォ、俺みてェなヤツが誰かを守るなンて無理だったンだろォなァ」

ああ、空しい、と。
一方通行は、眼を閉じながら、そう思った。
しかし、

「だがこの子はまだ生きてるじゃん」

そこに、黄泉川の力強い言葉がかけられる。

「お前がこうしているおかげで、まだ生きてる―――胸を張るじゃん、一方通行。お前は、ちゃんとこの子を守ったじゃんよ」

たったそれだけの言葉。
それだけの言葉だけで、沈みかけていた一方通行の心は引き戻される。
ああ、自分は佐天を守れたのか、と。
こんな自分でも、守れたのか、と。
それを誰かに認められることが、こんなにも、心も満たしてくれるものだと。
―――ありがとよ、黄泉川。
そうやって、普段なら絶対に言えない恥ずかしい言葉も今なら言えるような気がして、静かに黄泉川の方へ顔を向け――――




そして、わき腹に白いモノが突き刺さった黄泉川愛穂を、彼は見た。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 23:05:05.50 ID:6vd1Ijoo<>「な……?」

ずしゃり、と黄泉川は地面に倒れ、添えていた手は離される。
白いナニカは引き抜かれ、そこからじわりと血がにじみ出す。

「……よみかわ?」

ナニガオコッタ?と頭が回らず呼びかける。返事は、無い。
実にゆっくりとした動きで、自分の後ろを見る。そこには、白い翼を展開した、垣根帝督の姿があった。
その姿は満身創痍。だが垣根は確かに、その口から言葉を搾り取る。

「……守れるわけがねぇっつってんだろ」

そして紡がれる言葉は己に向けたものか。

「出来るわけがねぇだろそんなこと!!これが俺達の世界だ!このクソッタレで絶望しかない世界が!
 何が悪党だ!そんな希望にすがりやがって!!さんざ上からモノ語っといて調子乗ってんじゃねぇぞコラァ!!」

ギリ、と奥歯を噛みしめ殺意を放つ。しかし一方通行はそれが自分へ向けられた殺意でないことを知る。
それは、今さっき崩れ落ちた、彼の隣にいる重症者へ。

「や、めろ」

無意識のうちに出てきたのは制止を呼び掛ける言葉。
しかしそんなものを垣根が聞く筈もなく―――

「聞こえねえよ!!!」

彼は見えない力で彼女の身体を圧迫した。
びくん、と黄泉川の身体が震える。傷口からは、出血がひどくなる。
じわりと血だまりを作っていく光景をみて、一方通行は、

「やめろっつってンだろ!!」

「聞こえねえっつってんだよ!!」

止まらない、出血は止まらない。
血だまりは広がるだけだ。血流操作を施そうとするが、その手は見えない力に弾かれる。

「あ……?なンだテメェ、反射なんか解いて何して……ハッ、そうか時間切れか!!ザマァねぇな!
 結局テメェは何も救えず終わるわけだ!ハハハハハハハ、こりゃあ愉快だ傑作だ!
 どうだわかっただろ、これが俺達だ、俺達の世界だ!救いなんてありはしねぇ、正しさを示したいなら
 敵をぶっ殺せ。あの場で確実に俺を殺しておけば、今頃ハッピーエンドだったかもしれなかったのになぁ!!!」

ゴウッ!と六枚の翼が力を溜める。それは一方通行達へ向ける最後の攻撃。
直撃すれば三人まとめて肉片に変わる程の強大な一撃。

「さぁ終わりだ第一位!!こんな状況でも見せられるもんなら見せてみやがれ、テメェの言う、
 悪党の『美学』ってヤツをよォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 23:12:16.99 ID:6vd1Ijoo<>なんてザマだ、と一方通行は思う。
一般人は傷つけない。
カタギの命は狙わない。
そんな大層なことを掲げ、死にそうだった佐天の治療に専念した結果がこれだ。
垣根の言うとおり、あの場で完全に息の根を止めておけば、こんなことにはならずに済んだ。

完全な『悪』に徹しておけば、こんなことにならなかったというのならば。
今こそ徹底した『悪』になる。
何を失ってでも、眼前の『垣根帝督』という障害を排除することに専心する――――


―――ざくざくと、
     脳ミソが切り開かれて、
      その中から、
       何か、
        ヨクワカラナイモノがとびだしてきた。

「ォ、」

両目からは赤黒く腐った液体を垂れ流し。

「ォォ、」

その意識は、淀んだ闇の底へと沈んで。

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

変わりに、全てを無くす暴走が訪れた。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 23:21:24.05 ID:6vd1Ijoo<>一方通行の背中から、数十メートルの巨大な黒い翼が展開される。
それを見て、垣根は小さく笑って呟いた。
そして彼は唐突に理解する。自分の『未元物質』というものが、一体なんだったのかということを。

「……やりゃあ出来るじゃねえか第一位。ハッ、なるほどな、こりゃあ確かにすげぇ『悪』だ。俺がスペアってこともうなづける。
 だがな、それが勝敗を決するとは限らねぇんだよなぁ!!」

吠えると、彼の背中の翼もまた、数十メートルにまで一気に膨れ上がった。
酷似したその翼は、しかし全く性質の異なるもの。
神にも等しい力の片鱗を振るう者と、神が住む天界の片鱗を振るう者。
確かにこれならば力は互角―――しかし垣根は意識を持ち、そしてその力を使いこなせる自信があった。
いける、と垣根は踏む。
それは自身の力を過大評価したわけでなく、ただ素直にそう思っただけのことだった。

「ははははははははははははは!!いくぜ第一位!!さあせいぜい俺の実験台第一号になってくれ!!!」


ぐしゃり、と。
彼の身体は、アスファルトの道路に突き刺さった。
<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/29(火) 23:27:02.48 ID:6vd1Ijoo<>「ごッ―――!?」

何が起きたかはわからない。
ただ、倒れる寸前で、一方通行は手をゆっくりと動かしたことだけは解っていた。
たったそれだけ。
たったそれだけで、絶対に位置に君臨していた垣根帝督は、無残にもアスファルトへと沈んでいた。
みちり、と音がする。
それがぶちぶちという音に変わったかと思うと、彼の右腕は吹き飛んでいた。

(な、ぁ―――なに、が……ッ!?)

理解に至らず。
理屈も解らず。
いや、そもそも理屈なんてものは無いのだと、たったそれだけ理解できた。
一歩、また一歩とゆっくりと一方通行は垣根へと近づいていく。
彼との距離が自分の寿命なのだと、垣根は直感で感じ取っていた。

「は、は」

「―――-yjrp悪qw」

「ちくしょう。……テメェ、そういう事か!テメェの役割は――――!?」

返事は無く。
殺意の拳とともに、殺戮は始まった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/29(火) 23:31:30.90 ID:6vd1Ijoo<>うおおおおおおおおおおおおおおおおお今日は終わりだちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
うあああああああああああああああ恥ずかしいいいいいいいいいいいい一方さんと垣根のやりとりはずかしいいいいいいいいいい
文打ちながら身もだえしたわ!!くそっ、かまちーめ!よくこんなのを書けるな!結婚しれ!

さて、佐天さん介入で随分本筋と違った展開になって参りました15巻ラスト。
このSSも最終回を前に、なんだかなんでもありにしてもよくね?とか思ってきちゃったのかなぁ。
それともどんどん展開されていく公式設定のせいで、正直原作準拠とかどうでもいいやとか思ってるのかなぁ。
ああ、初期の、

佐天「うわあっ、なんか熱っ!?」

とかやってた頃が懐かしい。
そんなわけで次はついにラストオーダー出るよ!つっても原作とほとんど変わんないから飛ばしたいんだけどな。
どうでもいいことだけど、レールガン特捜番買う時に一緒に君の瞳にラストオーダーも買った。うん、可愛い。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 23:33:50.05 ID:r2bAZqQ0<>久々に悪役垣根。最近はどこもかしこも仲良しになってるから困る。

って言ってもそういうのも大好きなんだけどなwwww
乙です。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/29(火) 23:45:39.23 ID:aX/BOck0<>乙ww
落ち着けwwwwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 23:50:05.76 ID:wmSzFJIo<>乙
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/29(火) 23:58:21.67 ID:oBOkUBco<>おいキタァァァァァァァァってところで切んのやめろ
乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/30(水) 00:04:58.37 ID:Liel1OY0<>垣根とみんなはお友達ばかり見てたから新鮮だ。

あと最終回とか意味不明な日本語良くない<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 00:33:20.45 ID:vulkVkAO<>うーん…確かに此処までオリ主化した佐天さんが原作組を凌駕する活躍をするのは問題だろうが、
原作通りなら仕方ないとは言え、此処までかませ犬的な役割ばかりだと佐天さんの存在意義ggg(ry

まあ何が言いたいかと言うと、最終回(?)前に一度位は原作事件を自力で解決する佐天さんが見てみたい訳で。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 01:16:38.97 ID:7iOcSuI0<>原作読んでないからわかんないが冷蔵庫死んじゃうの?
佐天さん死んじゃうの?

俺の小萌先生はいまどうしているの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 01:45:41.13 ID:zvpZNMc0<>小萌先生なら、俺の隣でヤケ酒飲んでるよ。

日本負けたー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 02:29:46.12 ID:j/dh1p.0<>乙なんだぜぃ

なんかそげぶしたくなる文字が見えるけど気のせいだよな…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 04:09:18.21 ID:KbtTs8Ao<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 10:47:04.79 ID:v7BMFUSO<>もし最終回なら原作との整合性考えなくていいから無双させられるな
VSアックアお待ちしています<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 12:37:47.29 ID:CsnZxEgo<>>>540
まあ、噛ませ役ばっかやってる理由も最終回で書くよ。
理由というか、まあ、うん、アレだけど。

>>541
冷蔵庫は死んでから冷蔵庫になるんだよ。ていとくんはこれで冷蔵庫になるんだ。
そして佐天さんは死んじゃわないよ。
小萌先生はあわきんと野菜炒めの練習してるよ。

>>545
まあそういうこった。
アックア編はそういうこった。やるぜアックア編、この三カ月はアックア編のためだけにあったんだ。


てことでのんびり続き書くよ。
つっても15巻分の消化だけど。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/30(水) 13:12:02.43 ID:CsnZxEgo<>黒い翼が幾度となく垣根だった何かに振り下ろされ、そのたびに不気味な振動が辺りに響いた。
非常識なその光景を目の当たりにした辺りの人間達は、目をそらすことすらできずただ呆然と眺めている。
一方通行は翼を振るいながら咆哮を続ける。人の身体からかくも獣のような声が出るのかと思わせるような、
理性のかけらもない叫び声だった。
手出しなど出来ない。
それは警備員であろうと同じだ。
しかし、先刻倒れた黄泉川にはその声が子供の鳴き声にしか聞こえない。
だから、子供を守るために此処にいる彼女にとって、それは恐怖の対象でなく自分が動く理由にしかならなかった。

力の入らない身体をずるりと引きづり一方通行へ近づこうとすると、後ろから同僚の男に止められた。

「黄泉川さん危ないですって!!」

「だ、まれ才郷……!おまえは、早くそこの中学生を病院へ連れていくじゃん……!!

「しかし」

「うるさい!私に構っている暇があったらすぐに重症者を助けろ!!」

と、叫んだあたりで彼女の口からごぷっ、と血が溢れだす。

「いえ、違うんです。あれを見てください―――『六枚羽』です。先ほど、この辺りから周囲100mにかけて
 説明のつかない異常な空間歪曲が広がっています。アレを使って自爆覚悟でその原因をとめようというわけです」

「なん、だと……?」

辺りを見回すと完全武装の警備員や、駆動鎧の部隊が、重装備で道路の中心にいる一方通行を
挟み込むようにして配置されていた。
その光景はかつて一方通行がささいなことで同級生の骨を折ってしまったことで起こした地獄と酷似している。
もう一度、あんな地獄へ彼を叩き落とすわけにはいかない。
黄泉川は才郷の腕を振り払おうとするが、しかしそれは叶わない。

「あの子への攻撃を止めさせろ!あの子は子供だぞ!私達が守るべき対象だ!それを攻撃してどうする!!
 認めない―――私はそんなの絶対に認めないからな!!」

もしここで攻撃が開始されれば、彼の世界の全てが終わる。
社会から拒絶された彼の心は砕け散り、再び戻ることはないだろう。

(なにか―――何か、ないか……!)

思考すれど答えは見つからない。
希望なんてものはどこにもなかった。

(こんなところで、こんなつまらない事で、あの子の未来を潰させるわけには――――)

しだいに絶望が侵食していく黄泉川の心。
だがしかし、そんな彼女の目の前を、小さな女の子が横切った。
膠着したその場所に、

      ラストオーダー
――――最後の希望が舞い降りる。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/30(水) 13:27:59.76 ID:CsnZxEgo<>その後の顛末は、以下の通りである。

警備員「ええ、本当なんです。小さな女の子が黒い翼をまとった男に近づいていったときにはもう駄目かと思いました。
     実際その翼はいっせいに女の子へと向かって放たれました。けれど、その子の目の前で翼がぴたりと止まったんです。
     まるで、見えない壁に阻まれているかのように」

野次馬「皆怖くて動けなかったのよ。動いただけで死ぬ、って思ってて。でもね、あの女の子は違ったわ。
     こう、腕を広げて、まるで『大丈夫だよ』って言ってるようにしてあの黒い翼の前に立ってたわ。
     警備員が発砲して、黒い翼がその警備員に向いた時、その子が何かを言ったの。すると、攻撃はぴたりと止まったわ」

黄泉川「打ち止めが来てくれて本当に助かったじゃん……あの子の前では、一方通行もただ駄々をこねる子供と
     なんら変わらなかったじゃん。最後の最後で、打ち止めはしっかり一方通行を支えてくれてたじゃん。
     結局子供に頼る形になっちゃったけど、それでも、あの子達が救われたのならそれで良かったじゃん」

打ち止め「別に何もしてないよ、ってミサカはミサカはきょとんってしてみたり。ただあの人がずっと迷子だったから  
      見―つけた、って言ってあげたの。だって、迷子の子にかける言葉なんて皆知ってるでしょ?
      『何処へいっていたの―――おかえりなさい』、って。とかミサカはミサカは話を締めくくってみる」


そうしてこの事件は幕を閉じる。
この一件で一方通行はペナルティをかけられたが、彼はそれを気にも留めていない。
垣根帝督は死体を回収され、能力を吐きだす冷蔵庫へと変貌した。
打ち止めは迷子を見つけて一言、「よかった」と言うだけだ。
そして佐天涙子は――――


―――――15巻 終了<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/06/30(水) 13:31:09.96 ID:CsnZxEgo<>とまあ15巻分終わりだわ。これくらいなら昨日のうちにやっときゃよかったな。
次から16巻。
ただまあ、15巻と16巻の間には数日時間が空いてるから、その間の話ってことになるな。

でさ、最後に一つだけアンケートみたいなもんとらせてくれね?

トゥルーエンドつまり上条さんエンドと、
ハピーエンドつまり一方さんエンド、どっちがいい?

一応どっちのルートでも救いはある。ただそこに至る形がちょっと違うだけ。
まあ聞かなくてもどっち選ぶかはだいたい想像つくけど、それじゃあお願いします。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 13:39:23.68 ID:0PuEJgAO<>乙乙!
ハピーエンドに一票<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 13:40:27.17 ID:gpg.HE.0<>一方さんエンド
ずっと探し続けてきた大切な人とか言ってたり
もう完全に佐天さん→一方さんに見えるし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 13:56:25.43 ID:WoJKFEQ0<>どっちか片方のED見てまたロードはできないのか…

じゃあ俺は押され気味な上条さんエンドを推すか
この後に控えるアックア戦もそうだし、初期の交友もあったし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 14:02:50.79 ID:zvpZNMc0<>ういはr…一方さんルートで。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 14:12:33.10 ID:UughZ3s0<>どちらか1つと言われると一方さんエンド
両方とも見たいけど
すごく見たいけど<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 14:42:19.15 ID:nwGMPpMo<>とぅるー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/30(水) 14:50:38.61 ID:jCvSP2c0<>ハッピーに一票<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 14:57:01.82 ID:bty1Hx6o<>赴くままに<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 14:58:08.25 ID:rfIIeIA0<>当然一方さんENDに一票<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 15:05:13.25 ID:gAGi4MAO<>上条さんルートに進んだら進んだで佐天さんは上条さんが好きだったのかー
ってなりそうだしトゥルーで

体育祭のときは土御門もありだと思った<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 15:16:17.86 ID:lzbtSQAO<>ここまで散々一方さんフラグ立てたんだから、このまま突っ切って欲しい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 15:43:24.10 ID:WzRM6USO<>まあこの流れで一方さんエンド以外は想像つかないな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 15:59:04.18 ID:v7BMFUSO<>美琴と対立するようなことになって欲しくないという理由ではぴーえんどを希望します<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 16:02:46.36 ID:zoKp1koo<>この展開で一方エンド以外あり得ないだろ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 16:08:45.86 ID:1p7gkVco<>まさかの左天さんエンドで<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 16:13:03.81 ID:IHRmdQw0<>>>564
その発想はなかった
一方ルートで<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 16:14:03.74 ID:ssmziwAO<>とりあえずセーブ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/30(水) 16:28:04.51 ID:XaNv9oDO<>左天さんENDだ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/06/30(水) 16:58:51.06 ID:l1jKyiw0<>一方さんENDを所望する!!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/06/30(水) 17:07:25.91 ID:.l7dVLI0<>これは一方一択でしょうと<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 17:21:15.48 ID:clShCHgo<>14444……いや、なんでもない<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 17:21:24.15 ID:RXLmfgAO<>>>569
なんか四文字熟語みたいだな>一方一択

両方みたいが強いて言うなら上条ENDで
可能なら左天ENDを…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 17:46:27.23 ID:AlSzbEDO<>原作読んでない俺に冷蔵庫Kwsk

一通<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 17:55:39.37 ID:e0PzIlc0<>一方さんENDに一票<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 18:18:14.35 ID:Dyn3T42o<>カップリング的には一方さんの方が似合うんだが、
佐天さんの目標としては上条さんなんだろうな。
うん、どっちでもいいや。どっちでも楽しめる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 19:12:15.87 ID:6V62hcAO<>片方書いて完結した後にifルートとしてもう一方も書いてくれたら……無理ですよねすいません

どちらかというと一方さんルートが見たいかなぁ。流れ的にも。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 19:28:12.62 ID:4oBFqqEo<>一方さんだろ
上条さん若干空気だし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 19:30:48.27 ID:cgTp6zco<>原作って思ったより大分痛い感じなんだな
レールガンのアニメは見てたが・・・<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 20:07:20.34 ID:zoKp1koo<>禁書は人間が爆発したりするから<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 20:16:36.31 ID:zvpZNMc0<>>>577
超電磁砲(レールガン)とか禁書目録(インデックス)とかいうあだ名つけてる時点で、
痛く無いわけが無い。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 20:27:49.36 ID:cHjrmEAO<>最っ高に最っ高な誰もが望むハッピーエンドってやつに一票

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 20:53:58.87 ID:zEqx91go<>一方END希望
ここまで初春END希望なし
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 21:42:51.97 ID:P41IKxI0<>人多いなおいw<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga 一方エンド希望<>2010/06/30(水) 21:47:45.69 ID:7FJAWss0<>級友エンドマダー<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/30(水) 22:29:47.47 ID:CsnZxEgo<>やっぱ一方さんエンド多いかー。まぁ、普通だよな。
けどさ、本当にそれでいいのか?てめぇらずっと待ってたんだろ!?佐天さんの笑顔が見られる、
佐天さんがどんなルートを選んでも笑っていられる・・・そんな誰もが佐天さん可愛いって思えて、
誰もが望む最高なハッピーエンドってやつを。 今まで待ち焦がれてたんだろ?セーブ&ロード機能を……
何のためにここまでこんな微妙なSS読んできたんだ!?てめぇのその眼で佐天さんが一方さんや上条さん、
初春や14444号とくっつくのを待ち望んでいたんじゃねぇのかよ? お前らだってEDは多い方がいいだろ!?
たった一つのEDで満足してんじゃねえ、時間を削ってでも一人の女の子のifの話を書き切るんじゃなかったのかよ!?
だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ・・・ちょっとくらいキツい日程で絶望してんじ ゃねぇよ!
指を動かせば書けるくんだ!いい加減に始めようぜ、皆!!  


てことで今回はセーブ&ロード機能付きなんだってさ。
とりあえず本筋は一方ルートで、最終回を迎えたらまず上条ルート、次にその他ルートでも書くか。書ければだけどな。
どうせ次のスレ行きそうだしな!さーて、頑張るぞー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/30(水) 22:32:12.92 ID:7FJAWss0<>キタァァァァァァァァァァァ!!!!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 22:38:43.92 ID:1p7gkVco<>その言葉が聞きたかった!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 22:38:51.59 ID:gAGi4MAO<>マジで!?
ありがとうございます
>>1はサービス精神旺盛だ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 22:46:34.68 ID:zvpZNMc0<>濡れた。<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/06/30(水) 22:57:43.14 ID:CsnZxEgo<>ああけど、今日はもう書かない。明日は体力使う授業あるから寝不足はきつい。
金曜日から日曜日にかけて一気に書けたらいいな。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:00:25.51 ID:1p7gkVco<>了解待ってる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:07:47.45 ID:6V62hcAO<>>>1かっこよすぎ濡れた抱いて!
待ってるからな!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/06/30(水) 23:08:15.94 ID:7FJAWss0<>幸せエンド…その言葉だけで十分です。おやすみなさい。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:09:52.85 ID:ssmziwAO<>その言葉は聞きたくなかった!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:17:44.06 ID:gpg.HE.0<>いよっしゃあああああああああああ!!!!
>>1最高<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:21:46.74 ID:cHjrmEAO<>>>1かっこいいから佐天さんとくっついちゃえよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:33:57.97 ID:OBZ2C1go<>番外:かくかくしかじかで時空間転移させられてブラックスポットエンド<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:34:48.06 ID:SF/xSOso<>そういえばクロスなのにニードレスは出てこないもんな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:38:37.17 ID:1p7gkVco<>一応バッドエンドも用意してくれたらいいなぁ
なんて<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/06/30(水) 23:41:44.15 ID:.l7dVLI0<>まさかの初春作触手SSエンドか、期待

ところで一方エンドはもちろんリアル初春SSエンドなんですよね?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/06/30(水) 23:43:53.04 ID:4hSFBH60<>>>595そげぶ

このSSの佐天さんの一番の活躍は妹達編だったな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 00:09:34.50 ID:vX6xxYDO<>禁書の未来がニードレスの世界とか夢が広がるな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/01(木) 00:13:17.45 ID:LBp0RI20<>佐天がlevel5もしくは6へ移行する際に叫ぶ台詞を遅まきながら予想
○いはるのことかー!?
う○はるのパンツのこよかー!?
うい○るの花のことかー!?
ういは○のスカートの下に短パンだと!?

ふとおもいだしたんだがぬ〜べ〜にズボンやスカート凍らせて粉砕する妖怪いなかたっけ?たしかユキワラシだったず。あと(青春ゆえの)人体発火による服焼失。
これらは佐天さんは再現可能なのだろうか・・・・。
あと感情をエネルギーとして放出可能なのだろうか?
いままで何度か熱→火照り→発情?はあったが逆に、
怒りや欲情を最終的に熱として変換できるのだろうか・・・。
可能なら王道的な主人公補正(技能?)を使えることになる・・・。

久しぶりに校庭とかにいた男子学生でないかなぁ・・・。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 00:56:36.29 ID:6QQKcSQo<>14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド
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14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド14444エンド<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 00:59:13.59 ID:pqLh.o6o<>佐天「初春のパンティーおくれー!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 01:18:54.67 ID:5DdL2zoo<>佐天「愛してるって言わなきゃ[ピーーー]!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 01:55:55.60 ID:j8bYFUSO<>左天さんは佐天さんの子孫<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 02:37:56.81 ID:ZHvCLjI0<>>>603
本人乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 07:52:01.39 ID:8qgIdUo0<>>>603
自演乙

そして>>1
この話が終わっちゃうのが残念で仕方ない。
他のどのssよりも。
最後までがんばれ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 21:35:11.50 ID:D7fRJFko<>―――10月11日  昼  病院


佐天「―――――、ぅ」

佐天「っ……ぁあ」

佐天「見なれた天井、か―――ん?」


初春「―――zzz。――――……zzz」


佐天「ういはる……――――――ッ!?」

佐天「初春!起きて初春!!……っぁ……!」ズキン

初春「う、ふぇっ!?な、なにかありましたか!?……うわああああ佐天さあああああああん!!!」

佐天「えっ、何!?」ビクッ

初春「め、目が覚めたんですね!!よかったです……ずっと目が覚めなくて、わ、わたし、死んじゃったとぉ……」グスグス

佐天「ずっとって……私、何日くらい眠ってたの?」

初春「びえええええええええええええん!!!」

佐天「いや、泣いてないで答えてよ……」


医者「その質問には僕が答えようかね?」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 21:46:58.97 ID:D7fRJFko<>佐天「先生……」

医者「さて、君はちょっとだけ席をはずしていてくれるかな?」

初春「う……ひっく……は、はい……」グシグシ


がちゃっ ばたん


医者「さて――――と。何から話そうか。ああ、まず今が何日かって話だったね?
    今は11日……君が退院して入院してきたあの日から二日たってるね」

佐天「二日も私は眠りっぱなしだったんですか」

医者「何しろ血液量が圧倒的に足りてなかったからね?ここへ運び込まれてきたときは、
    正直あまりの血の少なさにさすがの僕も驚いたね」

佐天「先生が驚くってことは相当死にかけだったんですね―――惜しかったな」ぼそっ

医者「うん?何か言ったかい?」

佐天「いえ何も。それで、私の怪我の状態はどんな感じなんですか」

医者「所々の血管が破裂しているのと腹部へのダメージが大きかったね。けどま、あと一週間もすれば
    ある程度は治るだろうね?」

佐天「そうですか」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 22:01:39.63 ID:D7fRJFko<>佐天「そういえばひとつ聞きたいことがあるんですけど、コレ、作るのに先生も一役買ってますよね?」

医者「……幻想御手、かい?」

佐天「ええ。木山先生一人じゃ、こんなもの作れないと思ったんですよ。使ってみてわかりました。AIM拡散力場の
    理論や『自分だけの現実』を周囲からくみ上げる技術なんて、今の学園都市をもってしても不可能なはずです」

佐天「まぁ、細かい推論なんてどうだっていいんです。結論として、先生がかかわっているかどうか。
    それだけが知りたいんです」

医者「まあ別に隠すようなことじゃないからね。確かに僕も協力しているよ。主に設計の部分をだけどね?」

佐天「やっぱりそうですか。なら聞きますけど、これを使うのは私だってことも知ってましたよね?」

医者「ああ、知っていたとも」

佐天「じゃあこれを使って私が何をしようとしているのかも、知っててもおかしくないですよね?先生なら」

医者「そうだね」

佐天「―――止めないんですか」

医者「止めてほしいのかい?僕の仕事は患者を死なせないこと。治すこと。そして患者に必要なものであれば
    なんでも揃えるからね。どれだけ何を言おうと無駄なのなら、せめて死なないように手を尽くしてあげるだけだ」

佐天「……そうですか」

医者「別に何をするなとは言わない。君の人生に口を出すつもりは無い。けれどこれだけ言わせてくれ。
    ―――生きていれば、僕が治す。だから、後悔のないように行動しなさい」

佐天「―――わかりました。ありがとう、ございます」

医者「それじゃあ僕はそろそろ戻ろうかね?お大事に」

がちゃ ばたん



佐天「―――後悔のないように、かぁ。それが一番、難しいんだけど。
    でも、まぁ。やることなんて、目が覚めてから決まってるんだけどね」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 22:30:13.53 ID:6QQKcSQo<>14444号に告白するんですね。わかります。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 22:30:20.26 ID:KOLpiE2o<>キタ━━━(゚∀゚)━━━!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 22:34:30.99 ID:D7fRJFko<>がちゃ 

初春「佐天さあああああああああああああああああああああああああああああああんっ!!!!!」がばぁっ

佐天「ごふぅっ!?」

初春「もう!無茶ばっかりして!!この馬鹿!馬鹿佐天!!」

佐天「ちょ、初春ストップ……お腹!私お腹怪我してるから!!」

初春「あ!ご、ごめんなさいっ!!」

佐天「い、や……まあ、大丈夫だけど、ね?そういえば初春は大丈夫?怪我とかしてない?」

初春「え、私はちょっと擦り傷とか打撲程度でしたけど……そうだ、佐天さん、私聞きたいことがあったんです」

佐天「……なにかな飾利くん」

初春「ふざけないでください」

佐天「……わかってるよ。何だ、全部見てたんだ」

初春「はい―――何時の間に、あんなに強くなったんですか?」

佐天「根性?」

初春「ふざけないでください、って言ってるじゃないですか!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 22:38:48.53 ID:D7fRJFko<>佐天「いやあふざけるもなにも大真面目だよ?根性出せば何だっt」

初春「佐天さん」

佐天「……ごめん」

初春「……そこまでして、話たくないんですか」

佐天「……ごめん、初春」

初春「―――いえ。話したくないって言うんなら、それでいいんです。けど、」

初春「無茶だけは、しないでください―――絶対に、危ないことはしないでください」

佐天「……うん。ごめんね初春。心配かけて」

初春「ふふ、私は佐天さんの保護者ですからね。保護者は心配かけられてなんぼです!」

佐天「何をー?どっちかって言うと保護者は私でしょ?この初春めー」がしがし

初春「きゃう!?ひ、変なとこ触んないでくださいよぅ佐天さぁん!」

佐天「どうだー参ったかーあはははは」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 22:39:35.84 ID:pqLh.o6o<>どこ!どこさわったの!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 22:41:34.78 ID:.3ZLK2DO<>○○○だよ、
言わせんな恥ずかしい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 22:45:11.71 ID:phxWrEoo<>>>617
どこだよ
「がしがし」って音がするんだからまずアソコじゃないはずだが<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 22:45:19.64 ID:D7fRJFko<>初春「お、おかえしですっ!!」がばっ

佐天「ひぁっ!?ちょ、どこ触ってんのさぁ、ぁんっ、ちょ、やだぁっ」

初春「ふふ、佐天さんのよわいところはぜーんぶ知ってますから。こことか、ですよね?」つー

佐天「くぁぅっ!あっ、うぁぁぁあああ……!」ビクンビクン

初春「あー佐天さんすっごい可愛い声だすんですね……じゃあ、こことかどうですか?」さわっ

佐天「ふぁぁぁ……っ」ゾクゾクッ

初春「そしてここを経由してこうやって……」つぃー

佐天「あっ、やぁ、そこやだぁ……」

初春「嫌とか言っちゃって、だらしない顔してますよ?」くちゅっ

佐天「……っくぁぁぅぁ……!み、みはぁ……噛まないでぇっ……!」プルプル

初春「ひゃへんひゃんはほうはれるのはふきれひたもんれ?」もごもご

佐天「喋っちゃだめぇぇっ……!」ビクンッ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 22:50:06.25 ID:6QQKcSQo<>チッ


14444号ルートはまだですか?<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 22:51:04.09 ID:D7fRJFko<>ミサカ「いい加減になさい、とミサカはハワイアンに向かってチョップを喰らわせます」

初春「あいたっ」

佐天「妹さん……た、助かったぁ……」

初春「助かったってどういうことですかぁ……」

佐天「え、だってもう少しで初春に犯されるとこだったし」

初春「えっ」

佐天「えっ?」

ミサカ「客観的に見て、今のはハワイアンが涙子を犯そうとしていましたが、とミサカは今見たことをありのままに話します」

初春「……犯す?私が?佐天さんを?」

ミサカ「いえす、とミサカは肯定します」

初春「……ふにゃー////」ぼっ

佐天「初春っ!?頭の花がいきなり花粉撒き散らし始めたけど大丈夫!?」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/01(木) 22:52:36.74 ID:cxjg/F.0<>逃げろ!妊娠するぞ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 22:53:04.35 ID:pqLh.o6o<>受粉しちゃうぅううううう<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 22:59:22.95 ID:D7fRJFko<>ミサカ「なるほど、このハワイアンはどうやら無自覚に涙子を襲っていたようですね、とミサカは推測しつつ団扇で
     花粉がこっちにこないようにあおぎます」パタパタ

佐天「うぅーん、たまにおかしなスイッチ入るとは思ってたけどそういうことかー」パタパタ

初春「あ、あれは、ただのスキンシップで、だってさてんさんだってスカートとかめくってくるし……」ごにょごにょ

ミサカ「時にこの花粉で自家受粉はしないのでしょうか、とミサカはぶっちゃけこのありえない現象に首をかしげることなく
     実に科学者っぽい言葉を口にします」ぱたぱた

佐天「自家受粉したら次は種をまくのかなぁ。シードキャノン、とかガトリングシードとかできそうだねぇ」ぱたぱた


ミサカ「いやぁそれはねーよ、とミサカはつっこみます」ぱたぱた

佐天「ところであの花粉が私達についたらどうなるのかな?」ぱたぱた

ミサカ「想像したくもありません、とミサカは団扇をあおぐ手を休めることはありません」ぱたぱた<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:02:55.45 ID:.3ZLK2DO<>>>618
あたま だよ(^ω^)<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:05:46.28 ID:D7fRJFko<>――――。

佐天「大丈夫?初春」

初春「あ、はい、すみませんとりみだしちゃって」

佐天「いや別にいいけど―――っと、髪になんかついてるよ?花とは別に……じっとしててね」

初春「いやぁ駄目です触っちゃだめです妊娠しちゃいます!!」ばっ

佐天「何言ってんの!?」

ミサカ「どうやらまだ錯乱しているようですね、とミサカは分析します」

初春「……はっ!ご、ごめんなさい佐天さん、つい……」

佐天「何がつい≠ネの……」

初春「と、とにかく今日はもう帰りますね!早く怪我治してください!」

佐天「ああ、うん。ありがとね、初春」

初春「いえいえ―――それじゃまた、佐天さん」

佐天「うん――――さよなら、初春」

初春「……?ええ、じゃあまた」

がちゃ ばたん<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:08:21.04 ID:VMnAEwM0<>ういはるの能力「佐天受精(ガールレイパー)」が発動!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:09:04.15 ID:D7fRJFko<>ミサカ「さて、それではミサカもそろそろおいとましましょうか、とミサカはドアノブへ手をかけます」

佐天「?結局妹さんは何しにきたの?」

ミサカ「いえ、部屋の前を通ったら何やら怪しい気配がしたので覗いてみただけです、とミサカは説明します」

佐天「ああ、そうなんだ」

ミサカ「ですが今回の担当もミサカなので、何かありましたらそちらのナースコールでどうぞ、と
    ミサカはベッドの横を指さします」

佐天「ん、了解。それじゃさよなら、妹さん」

ミサカ「?まあまた後で会いますが、それでは、とミサカは部屋を後にします」

がちゃ ばたん



佐天「―――――さよなら、初春。妹さん」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:09:16.56 ID:pqLh.o6o<>初春「続きはWebで!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:13:24.38 ID:phxWrEoo<>>>625
ちっ
期待させんなよ

勝手に期待した俺なんだよおい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:18:14.22 ID:cxjg/F.0<>ちょっと待て<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:19:45.26 ID:x0iPpaUo<>精神的にどん底な佐天さん見てると胸が苦しくなるの<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:21:00.84 ID:D7fRJFko<>初春「(わ、私が今までしてきたことって佐天さんを襲っているように見えてたのかな……あわわ、だったらどうしよう)」カァー

御坂「あら、初春さん」

初春「うひゃいっ!?」

白井「どうしましたの突然大声上げて」

初春「あ、いえ、ちょっと考え事を……御坂さんと白井さん、なんで病院なんかに?」

御坂「佐天さんのお見舞いに決まってるじゃない。初春さんもでしょ?」

初春「あ、ええまあ。今終わりましたけど」

白井「佐天さんはまだ目を覚ましませんの?」

初春「いえいえ、さっき目を覚ましました。特にどこもおかしなとこはないそうで、ちょっとお話してきました」

御坂「あ、佐天さん目が覚めたんだ!よかったぁ……」

白井「それにしても初春ったらひどかったですの。佐天さんが集中治療室に運びこまれた時は
    わんわん泣いてそれはもう」

御坂「ま、仕方ないと思うけどね。私も黒子がそんな状況になったらとりみだしちゃうかもしれないし」

白井「……!お姉さま……そんな、そんなに黒子のことをおもtt」

御坂「とまあ何時も通りのやりとりはこれくらいにして、」

白井「」

御坂「もうちょっとだけ時間ない?初春さん」

初春「え?別に大丈夫ですけど」

御坂「よし。それじゃ黒子、ひとっぱしりしてケーキでも買ってきて?」

白井「……お姉さま、黒子はパシリじゃありませんの。けれどお姉さまの頼みごとならば―――というよりも、
    折角佐天さんが目を覚まされたのですからそれくらいの見舞いの品を用意するのは当然ですの。しばしお待ちを」シュンッ

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:21:03.68 ID:pqLh.o6o<>チャオズはおいてきた<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:28:47.82 ID:D7fRJFko<>御坂「ちょろいわ」

初春「いやぁ今のは別に御坂さんの功績じゃあ……」

御坂「……うん、知ってる。まあ、それだけ佐天さんも皆に好かれてるってことなんだろうねー。
    初春さんなんて毎日面会謝絶時間までいるくらいだし」

初春「――――私のせいでああなったんですから、当たり前ですよ」ぼそっ

御坂「?なにかいtt」

白井「戻りましたのっ!」

御坂「早っ!まあいいわ、それじゃ行きましょうか」


とんとん

御坂「佐天さーん、はいるわねー」がちゃ

白井「……?居ませんの」

初春「トイレですかね?」

御坂「……ねぇ、黒子、初春さん。これ、何かな」

白井「……封筒?」

初春「ん、隅っこに何か書いてありますね―――初春へ、って私宛?」

<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:36:18.52 ID:D7fRJFko<>拝啓
 
 夏の残り香もすっかり去り、秋の爽やかな空気を漂わせる今日この頃ですが、初春はどのようにお過ごしでしょうか。
 きっと頭の花も秋の七草に彩られて、セピア色の落ち着いた雰囲気を漂わせていることだと思います。
 さて、このたびは私佐天涙子は真に勝手な事情ながら失踪させていただくことにします。
 詳しい理由を書くことが出来ない無礼、どうかお許しください。
 そして以下は御坂さんと白井さんにも伝えたい言葉です。どうか、後ほどお伝えください。

  ―――初春へ
              守れなくてごめん。

  ―――白井さんへ
              どうか御坂さんが無茶をしないように。

  ―――御坂さんへ
              今なら八月の御坂さんの気持ちが、よくわかります。

 では、お身体にお気をつけて。
                              敬具


白井「……?なんですの、これ?佐天さんなりのいたずらですの?」

御坂「――――(八月の私、って―――ま、さか)」

初春「……さよなら、って。もしかして、」




八月十一日。
その日、佐天涙子は三人の前から姿を消した。


―――幕間 終<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:37:45.58 ID:D7fRJFko<>最近地の文使ってばっかだったから蝶・違和感。ひどい。
佐天さんは星になりました。
俺はノエインを久々に見たくなったんだ!

それじゃ続きはwebで<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:38:39.81 ID:MjJF/NAo<>ここもWEBだよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:42:46.26 ID:cxjg/F.0<>webなのに続きが無いじゃないか。
おい続きはまだか<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:45:53.70 ID:D7fRJFko<>マジかよ、ここwebだったのか。
しょうがねぇ続き書く。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/01(木) 23:48:32.02 ID:84JJXiko<>いやっふううう!続きもWEBで!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/01(木) 23:55:59.79 ID:D7fRJFko<>――――10月13日

初春「…………」カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ

白井「おはようございますのー……って、またこんな朝早くからやってましたの、初春」

初春「…………」カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ

白井「……初春?」

初春「…………」カチャカチャカチャカチャカ ガチャンッ

白井「初春!?」

初春「……しらい、さん……?」

白井「……っ!初春、正直に答えなさい―――昨夜、あれから帰りましたの?」

初春「……帰ってる暇なんてありません」

初春「はやく、佐天さんを見つけないと―――」

白井「だからって一晩ぶっ通しで学園都市中の監視カメラをチェックするなんて無茶すぎますの!
    ハックがバレないように偽装工作を繰り返しながらだなんて、さすがの初春でも身体がもちませんのよ!?」

初春「……黙っててください……」

初春「なんで佐天さんがいなくなったのかわかりません―――けれど、あんな居なくなり方、どう考えても安全なことを
    する人間のやりかたじゃありません」

初春「思えばおかしかったんです……いつもはバイバイ≠ニかまたね≠ネのに、なんで、あの時さよなら≠セなんて……!」

初春「佐天さんが何をしていようと―――親友を危ない目に会わせるわけにはいかないんです……!」

白井「だからと言って熱まで出してやり続けてどうするつもりですの……ほら、一度倒れたらもう起き上がれないでは
    ないですの?もともと体力が無いのに無理なんてするからこうなるんですの」

初春「……けどっ……」

白井「大丈夫ですの―――心配しているのは初春だけではありませんのよ」


―――――。


御坂「――――さて。それじゃいっちょ、やりますか」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 00:03:05.69 ID:NutZQTIo<>ゲコ太仮面さん……<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 00:03:36.76 ID:RpS8RBEo<>10月11日のあれ以来、佐天涙子は完全に姿をくらましていた。
最初は何かのいたずらかと思っていた三人も、病院内に彼女が居ないことがわかると顔色が変わった。
初春は違和感が確信に変わり、御坂はその一文から何をするつもりかはともかく、どんな道を進もうとしているのか
程度は理解していた。白井はぽかんとしていただけである。
10月12日。
初春はまず学園都市全域の監視カメラに侵入し、セキュリティを誤魔化しつつカメラを全てチェックしていた。
10月11日の記録の一部に佐天涙子の姿があったが、しかしその姿は忽然と消えさり追跡することは出来なかった。
それを聞いた御坂は、佐天の交友関係とその状況を考え、ある仮説を立て、それを二人に説明した。
初春はなるほど、と頷き白井はぼんやりしていた。それならば監視カメラを探る必要性は0に等しい、とはいえ
「もしかしたら現れるかもしれない」という希望を胸に、初春はひたすらに監視カメラをチェックしていた。
その頃白井はですのですのと叫んでいた。己の無力を噛みしめながら。

そして10月13日。

御坂美琴は、木山春生の研究所の前に立っていた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 00:11:19.80 ID:Dnsyv2I0<>>>636の手紙の日付は十月十一日の訂正でいいのか?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 00:12:17.97 ID:Dnsyv2I0<>間違えた。手紙の日付じゃなくて普通の地の文だ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 00:15:10.68 ID:WTBn.YAO<>だよな
8月じゃ一方さんも暗部落ちしてないわけだし<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 00:20:34.81 ID:RpS8RBEo<>御坂「私だけど」

木山「ああ、久しぶりだね。元気にしてたかい?」

御坂「世間話をしにきたわけじゃないのよ―――佐天涙子。彼女について知っていることを全て話しなさい」

木山「おいおい随分高圧的だな。まるであの時のようだ。それに、彼女についてなら君達のほうがよく知っているだろう?」

御坂「そういうことを聞いてるんじゃないの!『幻想御手』―――調べはついてるのよ」

木山「……まあ、特に隠していたわけじゃないが……ああ、そうか。あの御坂妹君経由か」

御坂「MNW、ね。病院にいたあの子が教えてくれたわ」

木山「……さて、話すと言っても何を話そうか」

御坂「知ってることは洗いざらい、よ」

木山「そうか―――ならまず、幻想御手について講釈させてもらおうとするかな」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/02(金) 00:22:30.72 ID:xsFO.9Ao<>>>その頃白井はですのですのと叫んでいた。
おい黒子wwwwwwww<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 00:24:19.63 ID:RpS8RBEo<>いかんな、こっからは割とシリアスでいきたいから地の文で書こうと化おもうわけで。
ちょっと明日から頑張る。
とうでもいいけど、久々にノエインみたらハルカ発育よすぎね?身体エロくね?
ああいうの見てたら佐天さんが中1でもばばーんって感じの体系でも全く違和感ないな。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/02(金) 00:32:01.40 ID:mQ9MrAg0<>乙。なのか?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 00:32:22.68 ID:CLpOI4M0<>通りすがりの小学生(五年ぐらい?)の1人が、めっちゃ巨乳で驚いた。
そんな七月一日。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 00:50:20.24 ID:s68KiEw0<>一方通行と駆け落ちしたの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/02(金) 00:53:48.16 ID:mQ9MrAg0<>寝落ち…だと…?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 00:59:40.08 ID:wxa7abYo<>明日もしっかり頑張ってくれ
乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/02(金) 02:10:30.41 ID:LDoTtPw0<>でも佐天さんよりショチトルの方がスタイルいいらしいよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 05:28:22.39 ID:AhUm/Sco<>佐「ここがシメオンビル・・・いっちょやってみっか!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/02(金) 07:22:56.47 ID:VBM9Slo0<>イン○○○「覚えた!」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 21:07:03.65 ID:RpS8RBEo<>―――――。

木山「―――とまあ、こんなところだな」

御坂「……馬鹿げてる。他人のAIM拡散力場から自分だけの現実≠逆算してその中から演算式を引き出す?
    そんなこと、出来るわけないじゃない」

木山「しかし出来ているんだからしょうがない。ま、副作用についてはわからんがね」

御坂「わからないって……そんな無責任なものを佐天さんに渡したの?」

木山「彼女は了承したよ。そんなものを怖がっていても強くなれない、だとさ」

御坂「(……違う。違うよ佐天さん―――そんなもの使って手に入れた強さなんて……)」

御坂「……なんで佐天さんのためにそんなもの作ったのよ。どう考えても全うな方法で作ったものじゃないわよね」

木山「まあね。なんでかと聞かれると、そうだな―――10月の始めに彼女がここに来てね」

木山「その時に幻想御手が欲しいと言ってきたんだ。しかしアレは脳波ネットワークを利用したものだろう?
    だから使用出来ないと伝えたら大層残念がってね……だから理論はあったものをツテを使って完成させたのさ」

木山「君には夏に言ったね。私は目的のためなら手段を選ばない。そして、そういう人間は好きなんだ。
    彼女がどんな目的を持っているにしろ、一度昏倒しておいてまたそれに手をだそうだなんて、よほど
    大切な目的があるんだろうね」

木山「彼女は私にとっての恩人だ。出来る限りのサポートはしてあげたかったのさ。
    彼女の人生は彼女のものだ。彼女が何をしようとしていたとしても、止める権利は私にはない」

御坂「……」

木山「だが―――君も私にとっての恩人だ。だからこうして話している。
    せいぜい救ってやることだ。それが君に出来て私に出来ないことだよ」

御坂「……そもそもアンタが佐天さんにあんなものを渡さなければ……!」

木山「さて、それはどうかわからないな。まあ、大人になればわかるさ」

御坂「―――いいわ。これ以上は話にならなさそうね」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 21:11:16.14 ID:RpS8RBEo<>御坂「どうやら佐天さんの居場所も知らないみたいだし―――」

木山「確かに場所は知らないが、心当たりならあるぞ」

御坂「……何処よ」

木山「いや、何処というよりだな。確か佐天君が居なくなったのが一昨日だったか。
    実は私の助手の御坂妹君も一昨日から来なくなってしまってね」

木山「佐天君と御坂妹君は仲がよかったようだ―――もしかしたら、一緒に行動しているのかもしれない。
    確か、MNWとかいうネットワークで妹達は繋がっているんだろう?だったら見つけるのも容易いんじゃないかい?」

御坂「ここの妹達が……ふぅん、なるほどね。わかったわ」

木山「気をつけることだ。今回の幻想御手はモノが違うぞ」

御坂「ふん―――私が偽物の力に負けるはずがないわ。いっぱつぶん殴ってでも止めてやる」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 21:13:37.57 ID:/f5Tw06o<>とりあえずぶん殴るとか上条さんの影響受けまくりっすねww<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 21:14:57.50 ID:RpS8RBEo<>御坂「MNWから逆算して居場所を特定、か。それで見つかればいいけれど」

御坂「……」

御坂「……佐天さんがどんな目的を持ってるかなんて知らない」

御坂「けど、あの時の私の気持ちがわかるって言うんなら、それはろくな目的じゃない」

御坂「―――佐天さんを、あんな暗いところへ居させてたまるか」

御坂「初春さん、泣いてたじゃない……あの馬鹿」

御坂「親友を泣かせてまで達成しなきゃならない目的なんて、絶対間違ってる」

御坂「だから止めてやる。恨まれることになっても、絶対に」

―――美琴サイド 一旦停止<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 21:27:40.86 ID:RpS8RBEo<>―――巻き戻ってイギリス静教ネセサリウス

神裂「こ、これは……」

ステイル「同封されていた手紙には神の右席、『左方のテッラ』だと書いてある。フランスで直接戦闘した
      天草式の五和という子にも確認をとったが、間違いないそうだ」

神裂「……何故、このような古風な挑戦状≠送りつけてきたと思いますか?」

ステイル「さて、ね……何か策があるのか、それともただ単に正々堂々勝負、とでも言いたいのか」

神裂「そういえば、手紙にはなんと?」

ステイル「……直接読めばいいだろう」

神裂「?……―――……なっ……!!」

神裂「馬鹿な……上条当麻に関してはわかります……しかし、何故この子も!?」

ステイル「『使徒十字』の件と『C文書』の件……聞くところによると、9月30日のあの時も神の右席の一人と勝負し、
      簡単にあしらったらしい。そこまですれば、抹殺対象にもなるだろう」

神裂「くっ……この子は一般人です!こんなことって」

ステイル「いや、あの子は自分の意志でこちらの世界に足を踏み入れた。ある意味、当然の結果と言ったところだろう」

神裂「しかし!……」スッ

ステイル「……行くのかい」

神裂「ええ。上条当麻と佐天涙子の護衛には建宮斎司の始めとする天草式についてもらうことにします。
    私は、何かあったときのために後ろで控えています」

ステイル「相手の力は未知数だ―――聖人といえど、油断するなよ」

神裂「わかっています」

―――神裂サイド 終<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 21:42:02.03 ID:wxa7abYo<>来たか…!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 21:42:29.13 ID:RpS8RBEo<>――――10月11日 夜

佐天「……よし」

佐天「前に左天さんがやってた身体の修復―――なんとか私だけでも出来た。
    随分ひどい塞がり方しちゃったけど、まあいいか……どうせ、もう誰かに見せることなんてないんだし」

佐天「―――嘘ついてごめんね初春。でももう謝っておいたから、それで許してね」

佐天「さて、と」

佐天「一方通行さんは確かに言ってた―――私を守るために暗部へ入った、って」

佐天「私なんかを守ってくれるなんて、それは凄く嬉しいけど―――だけど、暗部なんて場所へ堕ちたのも
    私のせいなんだ。うん、これは間違いない」

佐天「それじゃあどうすれば一方通行さんを暗部から救い出せるのかって考えると、結局答えなんて
    簡単なことなんだよね」

佐天「――――もっと辛いかと思ってたんだけどなぁ。この選択肢。でもなんだか、もういいや。
    もう疲れちゃった―――もう、何がどうなってもいいや」

佐天「ごめんね、初春。それから御坂さんと白井さん。もし私と仲が良かったからって変な目で見られちゃったら、
    本当にごめん。それからお父さん、お母さん、こんな娘でごめんなさい――――っと」

佐天「ま、反省はこんなもんか。さて、それじゃ行こうかな」


ミサカ「……?こんな雨の中で傘もささず、こんな所で何をしているのですか?とミサカは尋ねます」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 21:50:10.89 ID:DghRUzQo<>14444ルートktkr<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 21:52:24.11 ID:/fSWjRAo<>>>666
違うとおもう<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 21:55:45.57 ID:RpS8RBEo<>佐天「ありゃ、ミサカちゃん」

ミサカ「風邪をひいてしまいますよ、とミサカは傘を差しだします」

佐天「大丈夫大丈夫。それにしても、なんでこんなとこに?」

ミサカ「ああいえ、ミサカはあんまり人ゴミは好きではありませんから、こうして実験中使用していた
    証拠隠滅マニュアルにのっとったルートを経由して買い物をしたりしているのですよ、と
    ミサカは片手にもったビニール袋を持ちあげます」

佐天「そうなんだー。あ、てことはミサカちゃんは証拠隠滅マニュアルのルート全部知ってるの?」

ミサカ「ええまあ。それで、なんでこんなところにいるんですか?とミサカは再度尋ねます。
     ここは一応路地裏ですし、涙子が来るような場所ではないと思うのですが、とミサカは疑問をあらわにします」

佐天「んー……ちょっと、暗部に喧嘩売ろっかなー、と思ってね」

ミサカ「……今なんと?」

佐天「暗部に喧嘩売ろうと思って。けど、何からしようかわからなくってさ。とりあえず、皆とさよならするためにこうして
    ちょっとだけ覚えてた監視カメラとかに映らないところで休憩してたんだけどね」

ミサカ「……暗部なんてモノに手を出してもロクなことはありませんよ、とミサカは制止を呼びかけます」

佐天「まあそうなんだけどさー。けどね、どうしてもやらなくちゃならないんだ」

ミサカ「……何故?」

佐天「私を守って暗部へ堕ちちゃった人がいてね。その人を助けるためにある人を殺さなきゃいけないんだけど、
    どうしてもその機会っていうか、チャンスっていうか、決心っていうか、そういうのが来ないんだ」

佐天「だからまずは暗部に喧嘩をうってそのチャンスを作り出すことから始めないと、と思ってね」

ミサカ「……それは、涙子が絶対にしなければならないことなのですか?とミサカは確認をとります」

佐天「うん。私が動かなきゃ始まらないし、私が動かなきゃ終わらない。だから頑張るんだ」

ミサカ「……ふふ、なるほど。そういうことですか」

佐天「?」

ミサカ「わかりました―――では、ミサカもお手伝いしましょう、とミサカは涙子の右手を掴みます」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 22:01:49.16 ID:RpS8RBEo<>佐天「え、駄目だよ。だって危ないもん」

ミサカ「そんなことは承知です。とミサカは断言します。ですが我が愛しの涙子が助けを必要としているのならば、
     それのお手伝いをしないわけにはいかないでしょう、とミサカは言い放ちます」

佐天「いや別に助けてなんて言ってないけど」

ミサカ「証拠隠滅マニュアルのルート―――これが必要なのでしょう?とミサカは答えなんてわかりきっていますが
    一応問いかけます。確かに紙媒体に写すことは出来ますがそれでは時間がかかりすぎてしまいます。
    それよりミサカは直接涙子と共に行動した方が早いでしょう、とミサカはまくしたてますが、どうですか?」

佐天「そりゃあまあそうだけど―――じゃあ、手伝ってもらえる?」

ミサカ「その言葉が聞きたかった!とミサカは某ヤブ医者の真似をしてみます!」

佐天「そっか、じゃあちょっとだけ長い間逃避行って形になるけど、よろしくできるかな?」

ミサカ「逃避行……二人で逃避行……かけおちですね!とミサカはテンションがあがってまいりました!」

佐天「(うーん……まあ、適当なところで別れたらいっかな。こんなことに、ミサカちゃんを巻き込めないし)<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 22:05:58.24 ID:RpS8RBEo<>ミサカ「そういえば、ひとつ気になっていたのですが、とミサカは握った右手へと視線を落とします」

佐天「ん?……ああ、この篭手のこと?」

ミサカ「はい、とミサカは頷きます」

佐天「これは、まあ、たぶん邪魔が入るだろうからそれ対策かな」

ミサカ「邪魔が入るのならミサカが排除しますが、とミサカは提案します」

佐天「いやぁ、たぶんミサカちゃんじゃ勝てないと思うからさー。まあ、それが何時になるかわからないけど」

ミサカ「むっ……ミサカだって結構強いんですよ?とミサカは弱く見られたような気がしてむっとします」

佐天「えー」

ミサカ「なんですかその不審な目は……ま、来るべき時が来たらお見せしましょう、とミサカは今回はおとなしく引き下がります」

佐天「そっかい。じゃあ今日はそろそろ休憩しよっかな。どっかいいとこある?」

ミサカ「そうですね、この近場だと―――」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 22:07:31.95 ID:RpS8RBEo<>眠い。休憩すっか。

てかもっと佐天さん絶望職たっぷりで書こうと思ってたら、一周して元気になってらぁ。
なんか完全にふっきれてらぁ。漫画にすると、ハイライトが無い感じの眼かな。
ってミサカもハイライトないか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 22:13:01.26 ID:PajPAYDO<>これはいい甘ったれのガキんちょ乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 22:19:17.72 ID:YMVCh3Io<>つかこの佐天さんって左天さんのおかげで能力使えるようになったんだっけ?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/02(金) 22:19:56.77 ID:ggr3Znw0<>乙。

一方ルートでおk?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 22:20:01.77 ID:wxa7abYo<>レイプ目ですか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/02(金) 22:21:05.99 ID:ggr3Znw0<>IDがggrだった。
現在のルートをググってくる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 22:42:54.70 ID:Dnsyv2I0<>レイプ目の佐天さんとヤンデレ14444か
夜が長くなりそうだな<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/02(金) 22:46:56.46 ID:RpS8RBEo<>さっきぼんやり散歩しながら考えてたが、
最初考えてたルートとズレちまった。いつものこととは言え今回はかなりきついぞー。

佐天さんについていろいろおかしな点が出てくるが、そこはほら、
情緒う不安定って便利な言葉でなんとかしようぜ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 23:14:26.83 ID:SEHW.E2o<>厨二病なら仕方ないな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/02(金) 23:35:16.19 ID:QygGLYDO<>左天さんマジ厨二<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 00:04:42.38 ID:xDsnDyA0<>能力者が厨二じゃなくてどうする<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 00:24:55.34 ID:reAKUgAO<>みんなを幸福にする上条さんの右手が活躍する場面はあるんですの?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 01:00:15.26 ID:WSQyX.DO<>>>682
俺の右手だったら、性的な意味で活躍する予定だけど?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 01:17:12.97 ID:YyZ4z86o<>自分のジョイスティックでも握ってな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 03:36:26.25 ID:j/LP8qso<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 03:43:35.97 ID:/41mPXo0<>おつおつ
いつも思うんだがシナリオがブレるくらいの行き当たりばったりでこんだけ書けるって
>>1は化け物か?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 06:38:37.55 ID:gbWzfwko<>厨二度が強さと直結するつまり上条さん無敵<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 09:26:36.71 ID:0UvhzgSO<>今回の話を伏線全部回収しつつの収拾…さすがの>>1も苦戦は免れまい
ゆっくり待つか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 17:13:55.09 ID:bZ9K1AAO<>>>687
つまり、上条さんの右手が現実を叩きつける
って解釈でいいのかな<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 19:19:51.86 ID:tGTR/Cwo<>今日一日、最初から全部読み直してどうやって収拾つけるか考えてたがきついぜ
まあ書いてるうちになんとかなるよね

さあ書くぞー<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 19:33:08.99 ID:tGTR/Cwo<>―――10月12日 朝

佐天「……ん。朝、か」

佐天「おはようミサカちゃん、朝だよ」

ミサカ「むー……もうちょっと……とミサカは……」

佐天「だぁーめぇー。ほらぁ、起きて起きてー」

ミサカ「……涙子がちゅぅしてくれたら起きます、とミサカは提案してみたり」

佐天「ミサカちゃんがすぐに起きてくれたらしてあげるよ?」

ミサカ「本当ですかっ!?とミサカは跳び起きます!」

佐天「嘘です。ほら、早く顔洗いに行こう?」

ミサカ「……ちくしょう、とミサカはこれが惚れた弱みかと悔しく思いますびくんびくん」


―――夜が明けた。
     私は昨夜ミサカちゃんが案内してくれた、第19学区の廃屋で寝泊まりした。
     確かにこの学区なら人の目は届きにくいし、動きも制限されにくい。
     
佐天「けど、こんな場所ならスキルアウトとかがいそうな気がするけど」

ミサカ「コンビニも何もない街ですから不便なんでしょうね、とミサカはスキルアウト達もやはり
    現代っ子であることをほのめかします」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 19:36:49.84 ID:tGTR/Cwo<>ミサカ「さて、それでは食料の調達に行ってきますね、とミサカは顔を洗って準備をします」

佐天「でもいいの?買いにいってもらって」

ミサカ「涙子はあまり表に出たくないのでしょう?ならここでおとなしくしていてください、とミサカは
    友達想いな面を見せます」

佐天「……うん、ありがと。ミサカちゃんがいてくれて助かったよ」

ミサカ「〜〜〜っ!う、嬉しいことを言ってくれますね、とミサカは顔を抑えながら身もだえします。
    さて、何を買ってきましょうか」

佐天「んー……あんまり食欲ないし、コーヒー買ってきてくれないかな。ブラックならなんでもいいや」

ミサカ「わっかりましたー、とミサカは元気よく飛び出します!」

佐天「おねがいねー」

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 19:39:42.92 ID:XcVI4TMo<>わっふるわっふる<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 19:40:37.01 ID:tGTR/Cwo<>佐天「ふぅ……さて、これからどうしよっかな」

佐天「まずは一方通行さんを見つけないと……それで、どこを潰したらいいか聞こうかな。
    それにしても一方通行さんは怒るだろうなぁ、こんなことしてたら」

佐天「でもしょうがないよね。うん、しょうがない」

佐天「ミサカちゃんが戻ってくるまで暇だし、能力の練習でもしてよっかな」


―――――。


ミサカ「ただ今戻りました、とミサカは壊れかけのドアを開きます」

佐天「おかえりー。ありがとね」

ミサカ「いえいえ、礼にはおよびません。ところで本当にコーヒーだけよかったのですか?
     とミサカは大量に買い込んできた缶コーヒーの袋を涙子に手渡します」

佐天「うん、これでいいんだ」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 19:48:33.98 ID:tGTR/Cwo<>――――。

ミサカ「それで、これからどうするつもりで?とミサカはたずねます」

佐天「まず暗部の人間をとっ捕まえないといけないんだけど、そうそう出会えるもんじゃないからねー」

ミサカ「いっそのこと、適当な研究所を襲撃しましょうか?とミサカは提案します」

佐天「う、うーん……私の事情だけで関係ない研究所を壊すのはさすがに申し訳ないし……」

ミサカ「では今からミサカが違法な研究をしている研究所を調べてきますから、そこを壊滅させるというのはどうでしょう?
    とミサカは先ほどよりも少々具体的な案を提案します」

佐天「そんなことできるの?」

ミサカ「少々時間はかかりますが、できないことはないですよ、とミサカは自分の情報収集能力を自慢します」

佐天「それじゃあそうしよっか。本当にありがとね、ミサカちゃんがいなかったらこんなにスムーズに進まなかったなぁー」

ミサカ「いえいえ、御礼を言われるのは、涙子の目的が終わったあとですよ、とミサカは内心凄く喜びながら
    情報収集へと駆け出します。それではだいたい一日後にお会いしましょう」

佐天「うん、よろしくねー」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 20:11:42.47 ID:tGTR/Cwo<>佐天「……痛」

佐天「無理やり傷口塞いだとはいえ……やっぱりまだ駄目、かな」

佐天「今は動けることはないし、ちょっと身体休めようかな……」ぽすっ

佐天「……ふぅ」

佐天「……何も考えるな。今はただ、一方通行さんを見つけることだけを考えよう」

――――――。


――――10月13日 昼

佐天「―――――ん」

佐天「……今何時―――って、うわ、一日以上眠ってたんだ」

佐天「やっぱり結構身体に負担かかってるのかなぁ……けど、ミサカちゃんからまだ連絡無いし」

佐天「……まだ雨が降ってる。秋雨、ってやつかな」

佐天「―――――まあ、だから何って話なんだけど」



ミサカ「遅くなりました!とミサカは部屋へとびこみます」

佐天「あ、おかえり―――ってびしょぬれじゃん!」

ミサカ「え、ああ、傘をさす手間が惜しかったので、とミサカは別段気にした風もなく答えます」

佐天「駄目だって!風邪ひいちゃうから……ちょっとじっとしててね」カチッ

ミサカ「え?―――おおお?衣類がかわいていきますとミサカはなんだか不思議な感覚につつまれます」

佐天「―――ん、これでよし、っと」

ミサカ「何をしたんですか、とミサカは問いかけます」

佐天「ベクトル操作と熱放出の応用かな……自分の身体に溜めた熱をこういう形でも放出できるようになったんだー」

佐天「それより、研究所のデータどうだった?」

ミサカ「はい、これがどうにも怪しい感じの研究所のリストです、とミサカは紙の束を手渡します」

佐天「ん……多いね。さすが学園都市、叩けば埃はいくらでも出てくる、か」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 20:20:45.70 ID:tGTR/Cwo<>佐天「さて、それじゃ行きますかね―――ミサカちゃん」

ミサカ「はい、なんでしょう?とミサカは返事をしました」

佐天「こっから先は一方通行になる―――引き返せなくなるから、ここで、」

ミサカ「はっは、馬鹿なこと言わないでください、とミサカは涙子の肩をつかみます」

ミサカ「涙子がいない世界に意味なんてありません―――どれだけ危険でも、引き返せなくても、
     ミサカはずっと着いていきます……ずっと一緒です、とミサカは涙子の眼をまっすぐ見て自分の想いを伝えます」

佐天「……そっか。ありがとね、ミサカちゃん。ははっ、なんだか最近ずっと御礼言ってるなぁ―――ねぇ、ミサカちゃん」

ミサカ「はい、なんでしょう?」

佐天「全部終わったらさ―――どっか遠くに行こっか。学園都市なんて関係ない場所で、監視の届かないような田舎とかで、
    一緒に暮らすのもいいと思うんだ」

ミサカ「……それは若干死亡フラグを含んでいる気がしますが、とてもいい提案だと思います、とミサカはあれ?これって告白
     なんじゃね?とどきどきしてしまったりしまいます」

佐天「不吉なことを……いやまあ、外れてないけど」


佐天「それじゃ行こっか―――最後の戦いだ」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 20:33:11.50 ID:tGTR/Cwo<>―――10月13日 御坂サイド

御坂「14444の居場所は特定できない?どういうことよ」

ミサカ「通常ならばミサカ達は常にMNWに接続しているのですが、検体番号14444は色々あって普段はMNWから
     接続を切っている状態にあります、とミサカは説明します。
     この状態では最終信号の強制力を使用しなければ特定は不可です、とミサカは付け加えます」

御坂「じゃあその最終信号ってのに頼めばいいわけね?」

ミサカ「それはそうなのですが、最終信号は現在メンテナンス中でたいした力をもっていません、とミサカは
     あのガキの無力さに苛立ちます」

御坂「……折角見つける手がかりが出来たと思ったのに、これじゃあ……」

ミサカ「……いえ、ご安心ください」

御坂「?何がよ」

ミサカ「実はミサカ達にもいろいろ居まして、その中でも尾行や追跡を得意とする者に14444を探すよう連絡した結果、
    どうやら見つかったようです、とミサカはMNWから流れてくる情報を逐一チェックしながらお知らせします」

御坂「ほんとっ!?」

ミサカ「ええ―――なるほど、どうやら彼女達は第19学区にいるようですね、とミサカは10700からの連絡を報告します」

御坂「第19学区……そっか、あそこなら隠れるのには丁度いいわけか」

ミサカ「どうしますか?10700は足止めくらいはすると言っていますが、とミサカは10700の声を代弁します」

御坂「うん、そうしといて。私もすぐに行くから」

ミサカ「了解です、とミサカは10700へ連絡を送ります―――お姉さま」

御坂「うん?何よ」

ミサカ「どうか、佐天涙子の事をよろしくお願いします―――とミサカは何もできそうにない自分を恨めしくおもいます 」

御坂「……はっ、誰に言ってんのよ。佐天さんは私達の友達よ?よろしく頼まれなくても、ちゃんと連れ戻してやるわ」


御坂「待ってなさい佐天さん……叱るくらいじゃ、すませないんだから」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 20:39:09.13 ID:tGTR/Cwo<>佐天「それじゃあまず、この学区にあるこの研究所から行こっか」

ミサカ「そうですね、とミサカは―――」



10700「行かせません、とミサカは二人の前に立ちはだかります」


佐天「っ!?」

14444「……10700、ですか。なるほど、確かに同じ妹達で、しかも追跡術に長けた貴女ならミサカ達の居場所を
    特定することもできますか、とミサカは腹正しく思います」

10700「そういうことです、とミサカは肯定します。
    さて、ミサカは詳しい事情はわかりませんが、オリジナルからの正式な頼みごとですから、貴女たちをここで
    食い止めさせてもらいます、とミサカは臨戦態勢に入ります」

14444「……涙子、ここはミサカが引き受けますから先へ行ってください、とミサカもまた、臨戦態勢に入ります」

佐天「……わかった、お願いミサカちゃん」だっ

10700「行かせると思いますか?とミサカは佐天涙子の前へ―――っ!?」」

14444「させると思いますか?とミサカは10700を蹴り飛ばします」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 20:41:47.44 ID:tGTR/Cwo<>佐天「―――これでよかった。これで、ミサカちゃんを最後まで巻き込まないで済む」

佐天「けど、そっか……意外と早かったかな、見つかるの」


佐天「―――本当に早かった。ねぇ、御坂さん」


御坂「―――佐天さん」


<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 20:43:12.68 ID:tGTR/Cwo<>何が書きたくなってきたかわからなくなってきた。まあいいや、次から地の文でバトル展開だ。
少年漫画では戦いを通して物語は進むから、うん、きっとバトルシーンでいろいろすすめられるはず。

さぁて御坂VS佐天と、10700VS14444かー。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 21:09:14.98 ID:XcVI4TMo<>14444ルート確定ですか
流石この>>1はわかってらっしゃる<> BGMは「消えない思い」辺りで俺と同じ気持ちになれる  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 21:40:30.21 ID:tGTR/Cwo<>静かな音を立てて雨が降る。
ぱしゃり、と。前から水たまりを踏む音が聞こえてきた。
ずっと下を見て走り続けてきた私は、その音で前を向く。

―――誰が立ちはだかったのか、なんてすでに知っている。
 
早かった。思っていたよりも、ずっと。

「―――本当に、早かった。ねぇ、御坂さん」

雨の中立ちふさがる親友の名を呼ぶ。
数々の事件を共に潜り抜けてきた彼女は、今や自分の敵となって目の前に現れた。

「―――佐天さん」

御坂さんが私の名を呼ぶ。そこに、どんな感情が込められていたのかはわからない。
けれど、そんなものはどうでもいい。
今となっては、結局彼女は自分にとっての障害だ。<> すまん、「消えない想い」だったわ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 21:50:00.11 ID:tGTR/Cwo<>「……何してるのよ」

御坂さんが震える声で私に言った。
何をしているのか。
―――何を、しているのだろうか。
自分でも全くわからない。

―――こんなことをしても、あの人が救われるわけがないと気づいている。
     
「何してるのよ、この馬鹿!!」

御坂さんは、はりさける声で私を叱ってくれる。
よく見れば彼女の周囲にわずかばかり電気が流れているが、漏電するほど怒ってくれているのだろうか。

―――そんな彼女の気持ちが嬉しくて、私は少しだけ口元を緩めた。

「……御坂さんならわかるはずですよ。目的を達成するためには手段は選べない。
 あの八月の事件。あの時の御坂さんの気持ちが、ようやくわかりました」

「ま、さか―――死ぬ、つもりだとか、言わないでしょうね」

なんだ、わかっているじゃないか、と思う。
死ぬつもりか。私は、たぶん死ぬつもりなんだ。
そうすることで、あの人に掛けられた制約が解ける。それであの人が戻ってこられるのなら、それは安い買い物だ。

―――私が死んだところで意味がないなんて考えがよぎるけれど、それは無視しておく。
<> すまん、「消えない想い」だったわ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 21:59:56.74 ID:tGTR/Cwo<>私では何も出来ない。
私では何も救えない。
誰かが誰かを救うなんてことは、普通の人間である自分には無理だったのだ。

誰かを救えるのは特別な人間だけだ。
それは上条さんや、御坂さんや、そしてあの人みたいな。
ただの人間が誰かを救おうとするのなら、その全てをかけなければならない。
救うとは、それだけ大変な力が必要なんだって気付いた。
だから、

「―――死んで誰かが救われるなら、それでいいと思ったんです」

だから、私は私の全てをつかって、あの人を救いだす。
それが普通。それが当然。
それくらいしなければ、私のような人間では誰も救えない。

「ふざけんじゃないわよ!!!!」

しかし御坂さんにそんな考えは通じなかったみたいだった。

「死んで誰かが救われる?そんなはずないでしょ!!犠牲を払ってまで手に入れる幸福なんて間違ってるわ。
 そもそも佐天さんが死んだら、私達が救われないじゃない!」

それは考えた。自分が死んだことで、御坂さん達に迷惑がかかるということ。
けれど、私が救いたいのは御坂さん達じゃなくて―――

「―――でも、私はあの人を救いたいんです。救わなきゃいけない。だから、ごめんって謝ったんですよ、御坂さん」

「謝らないでよ!そんなことで、私達が納得するわけないじゃない!!」

あの人と親友を天秤にかけること自体間違っていることには気づいている。
けれどそれでも、自分のせいであんなことになったのなら、私が救い出すのも道理だと思った。<> すまん、「消えない想い」だったわ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 22:08:49.43 ID:tGTR/Cwo<>だからそのために、私の全てをかける。
それだけだ。だから、大切な親友でさえも、切り捨てていく。

―――覚悟はしたはずだ。
     後悔に意味は無い。

「……納得してもらわなくてもいいんです。さよならは言ったはずです。別れた、はずです。
 さあ通してください御坂さん―――ここから先は、一方通行ですから」

しかし御坂さんはその場から動かない。
勿論、こんなことは解っていたことだ。御坂さんがこうしてここに現れた以上、戦いは避けられない。
ぴりぴりと帯電したまま、こちらをじっと睨みつけている。

「―――やっぱり、退いてはくれませんか」

「当たり前よ―――言いワケも、反省の言葉も後で聞くわ。一応聞いておくけど、諦めるつもりはないのね?」

「愚問ですね」

「そう―――それじゃあちょっと痛い目みるかもしれないけど、覚悟することね……!!」


こうして御坂さんとの戦いは始まった。
今となっては懐かしく感じる、かつての親友。
学園都市の頂点に立つ超能力者の第三位。
その力は十分に知っている―――だから、絶対に負けない。

雨は、いつの間にかあがっていた。<> BGM「Mighty Wind」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 22:27:59.76 ID:tGTR/Cwo<>雨が降る中、『妹達』の二人は相対していた。
検体番号10700は先刻検体番号14444に蹴り飛ばされたことによって、その身体を泥まみれにしている。
距離は10メートル程。互いに軍用クローンといえど、一歩では間合いをつめることは出来ない。

「……ミサカの任務は検体番号14444と佐天涙子の足止めをすることですが、」

睨みあっていた中、検体番号10700は口を開く。

「どうして検体番号14444がそれほどまでに佐天涙子に力を尽くすのか理解できません、とミサカは
 恩人への感謝、というには過ぎた行動をとっている貴女へ問いかけます」

特徴的な口調と共に検体番号17777は検体番号14444へ問いかける。
それを聞いて検体番号14444はくだらなさそうに答えた。

「―――涙子はミサカの親友だからに決まっています、とミサカは当然の答えを貴女につきつけます。
 孤独だったミサカを救ってくれた親友のためにならば、この命惜しくありません、とミサカは自分の気持ちを語ります」

「なるほど―――その気持ちはよくわかりませんが、退く気が無いということはわかりました、とミサカはナイフを構えます」

検体番号10700は刃渡り10センチほどのダガーナイフを両手に構える。
重さはほとんど無く一撃の威力に欠けるモノだが、しかし自在に扱えるそのナイフは殺すのではなく足止めをするという点においては
ある意味適しているものかもしれない。
対する検体番号14444はポケットから手袋のようなものを取り出し、装着してから拳を構える。

「―――徒手空拳で、この忍術を納めたミサカに対抗しますか、とミサカはその無計画さに笑いをこらえきれません」

「―――エモノを相手に知らせている時点で貴女の負けは決定しています、とミサカは失笑します」

「……いいでしょう、ではすぐにカタをつけてさしあげます、とミサカは息を整えます」

「それはこちらのセリフです、とミサカは構えをとります」


そして『妹達』は激突した。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 22:36:34.75 ID:079d0/Qo<>ギャバンかなんかのアレか<> BGM「Mighty Wind」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 22:38:38.95 ID:tGTR/Cwo<>詰め寄ったのは検体番号10700だった。
縮地と呼ばれる技術と軍用クローンとしての身体能力を使い、その距離を一瞬でゼロにする。

(行動不能にするのならまずその四肢の機能を失わせる―――10032からは、死なない傷ならば
 あの医者が治すと言われています。躊躇なく、一瞬で終わらせてみせます、とミサカはナイフで神経を狙いに行きます)

呼吸を合わせての一撃。
それはつまり虚を突く一撃であり、通常かわせる攻撃では無かった。

しかし検体番号14444はその攻撃をいとも容易く迎撃する。
右手で振るわれたナイフが身体に届くより早く、刃の腹に左拳を下から当てて攻撃を払った。

「――――ッ!」

一瞬目を見開いて驚愕するが、すぐに次の攻撃へと切り替える。
だがその一瞬こそが致命的なスキとなった。
検体番号10700は気付いた時にはすでに後方へと吹き飛んでいた。

「がっ……!」

ぐっ、と胃から込みあがってくるものをこらえる。どうやら、鳩尾を思いっきり蹴り飛ばされたようだった。

(ぁ―――いつ、蹴られて……?)

倒れたまま先刻のやりとりを思い出そうとするが、腹部の痛みにより思考がまわらない。
検体番号14444はその場から動こうともせず、じっと立っているままだ。<> BGM「Mighty Wind」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 23:00:07.74 ID:tGTR/Cwo<>「……ふむ、そのナイフを吹き飛ばすくらいは出来たと思ったのですが、思ったよりやりますね、とミサカは呟きます」

そうやら検体番号14444はナイフを弾き飛ばすつもりで拳をあてたようだが、そうならなかったことに感心している。
それはつまり、自分が相手より圧倒的に上位に立っていることの自身の表れであり、そのことを検体番号17777も
正しく認識しているようだった。

「ぐっ……はぁっ―――」

痛みをこらえながら検体番号10700が立ち上がり、ナイフを構える。

(今の速さは……わかりませんが、どうやら検体番号14444はただ者ではないようですね、とミサカは
  認識を改めます。そして同時に、戦い方も変える必要があることも……?)

ここで検体番号10700は不自然な点に気づく。

「……そちらからはかかってこないんですか?とミサカは尋ねますが」

そう、検体番号14444は足止めを食らっているはずなのに自分からは動こうとはしない。
普通ならば、あのまま追撃して行動不能へと陥れてもよかったはずだ。
しかし彼女はそれをしなかった。それは何故か。

(……いえ、今はまだ考えるための材料がたりません。今はただ、相手の手の内を読み取ることが先決です)

検体番号10700は再度跳びかかる。しかし今回は先刻と違い、相手の動きをみるための戦い方だ。
検体番号14444の背後に回り込むがナイフは振るわない。そのナイフは防御のためにとっておく。
そして予想通りの迎撃がきた。検体番号14444は右へと振り返りがなら裏拳を検体番号10700の頭部へと放つが、
その一撃は腕でガードされる。しかし彼女の攻撃はこんなものでは終わらない。
裏拳を放った勢いを使って左足を反対方向へと踏み込み、そして戻ろうとする反動をつかって上段へ回し蹴りを放つ。
だがこれも腕でガードされる。

「チッ……!」

悪態をつきながら、検体番号14444は距離をとる。
追撃は、無い。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 23:05:46.36 ID:O6f8z6DO<>ミサカ同士のガチバトルって結構貴重だな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/03(土) 23:44:17.88 ID:.bVxo820<>寝落ち…だと…?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/03(土) 23:45:19.45 ID:SMR.3UDO<>ちょいちょい17777出てくるな<> BGM「Mighty Wind」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/03(土) 23:53:24.69 ID:tGTR/Cwo<>(……防御に回ればなんとかなりそうな攻撃速度でしたが、それにしたって早すぎますね、とミサカは思案します。
 ミサカの速度は技術によるモノですが、あの速さはもっと別の何かのようです、とミサカは推測します)

検体番号10700と検体番号14444は距離を取ったまま動こうとしない。
睨みあいを続けること十数秒。不意に、検体番号10700がおかしな感覚に気づいた。

(……?なんでしょう、この肌にぴりぴりとくる感じは、とミサカは―――電磁波?
 しかし何故――――まさか、電磁波をレーダーのように使い目でなく肌でミサカの動きを読み取っていたのでしょうか、
 とミサカは考えると同時に、しかしそれはミサカ達『妹達』では出来ない芸当であると思いだします)

そう、第三位の御坂美琴であればそれも可能だろう。
しかし、『妹達』である彼女達にはそれが出来ない。それゆえの暗視ゴーグルである。

(ですが、それ以外にこの感覚とあの速さの説明はできません……とミサカは頭の悩ませます。
 それにもしレーダーであるとすれば、迎撃ばかりであちらから攻撃してこない理由もつかめます)

考えている間にも検体番号14444は特に攻撃してこようともしない。
それはつまり、検体番号10700の推測が的中しているということの証明にもなりえることだった。

(……なるほど、理屈はわかりませんが、どうやら彼女はそういう芸当も出来るようです、とミサカは
 納得はいきませんが認識を改めます。しかしそれならば、それ相応の戦い方もあるというものです、とミサカはナイフを構えなおします)<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 00:01:19.62 ID:tyGTo3A0<>Mighty Wind
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6339135<> BGM「Mighty Wind」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 00:08:23.58 ID:qompHDso<>検体番号10700が動く。
右手と左手は同時に腕と足を狙いに行くが、検体番号14444はおよそ自動的にその攻撃を拳で払いのける。
そして蹴りをいれようとするが、その足は宙を蹴る。

「……っ?!」

そして次は別方向からの攻撃。
だがそれにも反応して防ぎそして攻撃し返すがまた空振る。

「なっ……!」

そして次。これもまた、同じように防いだと思ったら既に居なくなって、そしてまた別の方向から攻撃が来る。
次も、次も。次も次も次も次も。
同じような攻防が幾度となく繰り返される。

(一体何のつもりだ、とミサカはヤツの意図を掴めません)

検体番号14444は攻撃を防ぎながら納得いかないといった表情を浮かべる。
彼女は検体番号10700の予想したように、電磁波によるレーダーを張っている。
それは『妹達』には出来ない芸当だったが、そこは彼女なりの『何か』によるものだ。
だから相手の攻撃には反射的に防御行動がとれるが、だからこそ自ら攻撃をしかけることはできない。
迎撃戦こそが、孤独であった彼女の選んだ戦闘形式だったわけだが、それが今ここにきて足かせとなっている。<> BGM「Mighty Wind」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 00:35:37.27 ID:qompHDso<>「痛っ!」

先ほどから全ての攻撃をはじいてきた検体番号14444の腕に、鋭いな痛みが走る。
ふと目をやると、切られたのか、わずかにだが血が流れ出ていた。
その感触を感じ取ったのか、検体番号10700は攻撃の手をやめ距離をあける。

「―――どうやら集中力が切れてきたようですね、とミサカは検体番号14444の傷を眺めます」

彼女の言うとおり、検体番号14444の集中力は摩耗していた。
そもそも電磁波によるレーダーなど度が過ぎており、本来出来るものではない。
それをこなしているのは彼女が積み重ねてきた『何か』と集中力であったが、彼女自身
このレーダーを実践で使用するのは初めてだったらしく、思った以上に消耗していることに気づいていなかった。

「……だからどうしたと言うのですか、とミサカは拳を構えます」

―――そう、だからどうしたと言うのか。
     この程度の欠落では、何の支障も無い。
     あと二つの切り札にて、眼前の敵を封殺する。
     力は見切った。これより迎撃でなく追撃へと変更する。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 00:36:28.34 ID:qompHDso<>疲れた俺は寝るぞ。
駄目だな、どうやら俺にセンスは無いらしい。

明日は出来れば一日中書けることを願って。おやすみなさい。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/04(日) 00:37:57.43 ID:v.oLCqY0<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 00:39:29.71 ID:tyGTo3A0<>乙。
ゆっくり休んでがんばって。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 00:46:16.21 ID:T60g2ioo<>乙!
おやすみなさい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 00:46:52.31 ID:H3i.5lEP<>せいぜいベッドで妄想するんだな!乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 00:55:37.93 ID:SQut8Sso<>乙なんだよ
明日も頑張ってね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 01:12:34.20 ID:RwhCOoUo<>ナイフに痺れ薬塗られてたみたいで動けませんwwサーセンwwでダウンだったら間抜けだな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 01:42:25.12 ID:XLdc.aIo<>初春「10700『ナイフに媚薬をぬっておきました、とミサカは地に這う雌猫を見下します』っと……」カタカタ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 02:01:36.69 ID:BfSbGMAO<>何やってんだ花瓶

お得意のパソコン技術でも駆使してさっさとサイト晒せて下さいお願いします<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 02:13:55.11 ID:MrlnwgSO<>14444ハードですね

いちおつ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 02:50:13.73 ID:SJESMkko<>乙なんだよ<> BGM「エミヤ」けどまぁ、熱い曲ならなんでもいいや 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 10:34:44.66 ID:qompHDso<>「―――ッ!」

動いたのは検体番号14444だった。
今まで全て後手に回っていた彼女が自ら攻撃を仕掛けることに、検体番号10700は驚きを隠せない。

「電磁波による防御を捨てましたか……!だがしかし、とミサカはナイフを振るいます!」
                             スペック
体術を取得した検体番号10700の速度は、同じ基盤ならば負けるはずがない。
故に無策に飛びこんだ検体番号14444が負けるのは道理だ。
だが彼女はそれを易々と捻じ曲げる。

「な、ぁ―――っ!?」

距離が3mまで詰まった瞬間、検体番号14444の動きが急激に加速する。
それは体術でも電磁波でもない、単純な肉体としての速さだ。
そしてその速さをもってして、振るったナイフへ向けて蹴りが繰り出される。

「くっ……!」

遠くでカラン、と音がする。
それは検体番号10700の持っていたナイフが、地面へと落ちる音だった。

「まずはその武器を殺します、とミサカは貴女にナイフを拾わせる暇を与えません……!」

「ナイフがミサカの全てだと思わないことですね、とミサカは空いた片手で貴女の拳を受け止め、
 そのまま左手でその拳を突き刺しにいきます!!」

「両手が使えるのは貴様だけではありません、とミサカはその腕を掴み取り、さらにひざ蹴りでナイフを
  握った手を破壊します……!」

「づぁ……!」

そしてもう一度、今度は彼女達の足もとでカランと音がした。<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 11:14:12.56 ID:qompHDso<>「ちっ……!」

検体番号14444は自分の腕を握っていた手に対しても同様に膝蹴りを食らわせるが、
検体番号10700は直前に腕を引っ込めて回避し、そのまま距離を取―――

「―――らせると思いますか?とミサカは顎へ向かって手のひらを突きだします」

「が、ぁ――――ッ!」

掌底が直撃する。
脳をゆすぶられた検体番号10700は、そのままがくりと地面に倒れこむ。
立ちあがろうとするが、足がもつれただ無様に転がるだけだった。

「いい様ですね、とミサカは検体番号10700を見下します」

「は、ぁ……ぐ、―――」

地に伏したまま検体番号10700は彼女を見上げる。
今の速度と攻撃力は『妹達』の限界を超えている。
一体どうして、と。
その意図をくみ取ったのか、検体番号14444はその場にしゃがみ込んで検体番号10700へと話しかける。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 12:01:06.20 ID:tyGTo3A0<>エミヤ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1653856<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 12:15:10.84 ID:qompHDso<>
「『妹達』の限界を超えた身体能力がそこまで不可解ですか?とミサカは検体番号10700の顔を覗き込みます」

「別にこんなもの、種を明かしてしまえばなんてことありませんよ、とミサカは言い放ちます」

「生体電流を使用して本来あり得ないルートで筋肉を動かす―――たったそれだけのことです、とミサカは
 つまらなさそうに種を明かします」

「……それ、でもっ……いえ、そんな、こと……『妹達』に、できるはずがありませんっ……」

「おや、もう喋る程度には回復しましたか、とミサカは以外とタフな貴女に驚きます」

「『妹達』の、限界は、せいぜい……レベル3に届くか、どうか……貴女のそれは、完全にレベル3程度の、力、を」

「……まさかそんなことを気にしていたのですか?とミサカは呆れてしまいます」

本来『妹達』の『電撃使い』としての能力は大目に見つもってもレベル3程度のもの。
しかし、己の生体電流を操り身体を動かす、などといったことは、レベル4に届くほどの能力を持たねば不可能なはずだ。
それは電流の強さではなく、操作性といった意味である。
『妹達』では、そこまで精密な操作は出来ない。せいぜい他人の心電を計る程度だ。
だから検体番号14444が『妹達』である以上、さっき言ったような芸当が出来るはずがなかった。

「ミサカが所属していた研究所での研究内容はAIM拡散力場の研究でした、とミサカは説明を始めます」<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 12:23:36.19 ID:qompHDso<>「AIM拡散力場と能力の関係については説明するまでもありませんね、とミサカは説明を省略します」

「……能力者が無意識のうちに作りだす力場……つまり、逆説的に言えば力場から能力を推測できるということ……
 ……――――まさか、とミサカは思いついた仮説に驚愕しますがそんなことはあり得ないと可能性を振り払います」

「いえ、おそらくそれが正解でしょう、とミサカは言い放ちます」

「……人体、実験ですか……!確か、貴女の所属していた研究所の所長は―――木山春生……!」

「……木山教授が悪人のような言い方はやめなさい、とミサカはこの実験が同意のもとであることを告げます」

「なん……だと……?」

「貴女は知らないでしょうが、ミサカは一番最初に配属された研究所で問題を起こしました。そして路頭に迷っている
 私を引き取ってくれたのが、木山教授だったのです、とミサカは自分語りを始めます」

――――――。<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 12:27:57.62 ID:qompHDso<>―――――。

木山「……雨にうたれて何をしているんだい、超電磁砲」

14444「……ミサカはオリジナルではありません、とミサカは突然話しかけてきた人間に敵意をあらわにします」

木山「オリジナル……?ああ、なんだ。君は複製の方だったか。しかしこんなところで何をしている?実験は中止になったと聞いたが」

14444「答える義務はありません、とミサカはたった今配属された研究所をクビになったことを隠します」

木山「隠せてないじゃないか」

14444「……ちくしょう、とミサカはこの嘘がつけない口調を恨めしく思います」

木山「ふむ……よければウチの研究所にこないかい?丁度助手が足りていなくてね」

14444「突然何を言い出すんだこいつは、とミサカは驚きを隠せません」

木山「まあまあそう言わずに、とりあえず雨の中で立ち話もなんだから」

14444「あ、ちょ、何するんですか、とミサカは抵抗してみますが抗えません」<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 12:37:39.14 ID:qompHDso<>―――研究所

木山「釈放になって、研究所を与えられたばかりでね。どうしても人手が足りなかったんだよ」

14444「……ミサカはまだ何も了承していませんが、とミサカは無理やり研究所につれてこられてイライラしていますが」

木山「まあそう言わずにこれでも飲みなさい」

14444「……毒でも入っているんじゃないんですか、とミサカは警戒心全開にします」

木山「随分と人間不信なことだな……これなら問題ないだろう?」

14444「貴女の飲みかけなどいりません、とミサカは全力でお断りします」

木山「ならこれだ」

14444「……缶コーヒーですか。まあこれなら受け取ってやらんでもない、とミサカは受け取ります」

<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 12:47:38.10 ID:qompHDso<>14444「一応飲み口は念いりに拭いておきます、とミサカは服の袖でごしごしします」

木山「さて、研究の内容だが」

14444「いやいや待てよ、とミサカは突っ込みます」

木山「ん?何か問題でもあったか?」

14444「だからミサカはまだ協力するともなんとも言ってないだろ、とミサカは半分拉致のような形でここへ連れてこられた
    ことを思い出させます」

木山「しかし行く場所も無いならここで働けばいいと思うんだが、どうだろうか」

14444「……別に行く場所がないのはいつものことです、とミサカは感傷に浸るわけでもなく答えます」

木山「……そういえば、研究所をクビになったと言っていたが、何かしたのかい?」

14444「言う必要はありませんん、とミサカは欠陥品である自分には研究所のような多くの人間が出入りするような場所では
     自分が持たなかったということを心の内へしまいこみます」

木山「しまいこめてないが」

14444「ちくしょう!とミサカはこんな人格を組み込んだアイツらを憎たらしく思います!!」<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 13:00:49.03 ID:qompHDso<>木山「ふむ、しかし人が多いのが苦手なら、その点に関してはこの研究所では大丈夫だ。
    私も色々と前科があるものだから、たいした規模のことは出来ない。だから人員もそこまで多くない」

14444「だからなんでミサカがここで働くことが前提となっているような会話をするのですか、
    とミサカは人の話を聞かない目の前の女性を睨みつけます」

木山「ちょっと待っていなさい」

――――。

木山「よし、君がここに再配属されることが決定したぞ」

14444「何勝手に話進めてるの?ってミサカは憤りを通り越して呆れかえります」

木山「ちょっと前に世話になった医者が『妹達』の件をよく知っていたからもしやと思ったが大当たりだったよ」

木山「さて、まずは君の調整マニュアルを受け取らないといけないな。その次は―――」

14444「……なんでそんなにお節介焼きみたいなことしてくるんですか、とミサカは問いかけます」<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 13:16:44.42 ID:qompHDso<>木山「うん?……そうだな。ただ研究のための人手が欲しかったから、では駄目か?」

14444「それなら普通に雇った方が安くつくでしょう、とミサカはこの身体を調整するための費用も
     馬鹿にならないことをほのめかします」

木山「それは確かにそうだな……なんでだろうな、放っておけなかっただけだ」

木山「しかしそれは些末事だろう。私は人手が確保でき、君は調整を受けられる。双方得するいい結末じゃないか」

14444「……別に」

14444「別に、調整なんて受けなくてもいいです、とミサカは呟きます」

木山「それでは君の身体は持たないだろう」

14444「だから、それでいいと言っているのです。実験で生み出されて殺されるために生きてきたのに、
    いきなり死ななくてもいいとか言われても困るだけです、とミサカは吐露します」

14444「今のミサカに生きる理由なんてありません、とミサカは息を大きく吐き出します」

木山「しかしただ死んでいく理由もあるまい。さあこれから忙しくなるぞ。それこそそんな理由を考えている暇もないくらいにな」

14444「……ミサカは問題を起こして研究所をクビになったんですよ?とミサカは
     この研究所でも同じように問題を起こす可能性を示唆します」

木山「その時はその時さ。さ、それじゃあこの荷物をあっちまで運んでくれ」

14444「……どうなっても知りませんから、とミサカはいやいやながらも立ち上がります」<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 13:25:40.07 ID:qompHDso<>―――――。

14444「木山教授!とミサカは部屋へ飛び込みます!」

木山「どうした?……随分ご機嫌な顔だな」

14444「友達が出来ました!とミサカは今日起きた一部始終を話しますかくかくしかじか」

木山「まるまるうまうま……ほう、あの子か。よかったじゃないか」

14444「はいっ!とミサカは元気よく返事します!」

木山「(どうでもいいがテンション上がりすぎじゃないか……キャラ変わってるぞ)


――――――。


木山「ぬぅ……」

14444「どうしましたか?とミサカは頭を抱えている木山教授に話しかけます」

木山「いや、な……AIM拡散力場に影響を与えれば能力にも何らかの影響が出る……という理論が出来ているんだが、
    実証方法が見つからないんだよ」

14444「?人体実験ですか?とミサカはたずねます」

木山「まあ、そうなるだろうな……だがこの実験を行うにはレベル2程度の力が必要だ。しかも、どのような影響が出るか
    まだはっきりとしていない……さすがに未開発な分野だな。データが足りなさすぎる。どうしたものか……」

14444「……ミサカはレベル2程度の力はありますが」

木山「馬鹿を言うな……どんな結果が出るかわかっていないんだ。君を危険な目に会わせるわけにはいかない」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 15:24:29.26 ID:tyGTo3A0<>寝落ち…だと…?<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 16:44:12.19 ID:qompHDso<>14444「……覚えていますか、教授がミサカを拾ってくれた日のことを、とミサカは昔話を始めます」

木山「?一体何を突然……」

14444「あの時ミサカは生きる理由がないと言いましたが、それは覚えていますか?とミサカは問いかけます」

木山「……ああ、覚えているよ。だが、まさかそれが理由で被験者になってもいいと言うんじゃないだろうな」

14444「違いますよ―――あそこでもし、教授がミサカを見離していたら、ミサカは今こんな生活はできていなかったでしょうね」

14444「あの場面で、教授がミサカを引き取ってくれたからこそ、ミサカは涙子に出合うことが出来ました、とミサカは胸を押さえて言います」

木山「……私はただ人手が欲しかっただけだよ」

14444「……むぅ。ここは素直にミサカの気持ちを受け取る場面だと思いますが、とミサカは教授って意外とツンデレなんだなと認識を改めます」

14444「まあ何が言いたいかと言いますと、あの時教授がミサカを拾ってくださらなければ世界がこんなにも素晴らしいとは知る事が出来ませんでした。
     だからとても感謝していますし、そのための恩返しがしたいのですよ、とミサカは簡単にまとめて自分の思いを伝えます」

木山「……嬉しいことを言ってくれるが、だがやはり―――」

14444「信用してるぜ!とミサカは親指をぐっと立てます」

木山「は……?」

14444「ですから、信用していると言ったのですよ、とミサカは再度同じセリフを吐きます。教授の研究っぷりはミサカが最も
     近くで見てきたのですから、安心してこの身を任せられます、とミサカは教授への絶対的な信頼を表に出します」

木山「……は、」

木山「そうか―――最初に会った時は、あんなに警戒されていたのにな」

14444「時間とは流れていくものです、とミサカは過去の自分を思い出してなんだか恥ずかしくなります」

木山「……わかった。だがそうとなれば、もう少し時間をくれないか。理論を詰めて、出来る限り安全なものにする」

14444「ええ、わかりました。手伝えることがあればなんでも手伝うので言ってくださいね、とミサカは了解します」

――――――。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 16:46:55.65 ID:ELL7rzI0<>お、再開してる

14444の変化は佐天さんの影響だけじゃなかったんだな<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 16:51:08.96 ID:qompHDso<>――――。

「―――とまあ、そういうわけで実験が行われました。結果ミサカの能力は上昇したというわけです、とミサカは
 昔話を締めくくります」

「……―――」

少しばかり長い話を聞き終えた検体番号10700は納得したと同時に、次の行動をどうとるべきかを考える。
脳へのダメージは今や消え去っている。動こうと思えば何時だって動ける。
だがそれが何になるというのか。
自らの体術は単純な速度差の前に敗れた。
ならば、今ここでどのような行動を取ったところで叶うはずがない。
撤退し、対策を立て装備を整え直せば打倒する方法もあるだろうが、眼前の敵がそれを許すとも思えない。

(さて、どうしたものか……とミサカは思案します)

勝てない相手に向かうほど馬鹿ではない。
しかし退ける状況でもない。
となれば、ここは―――

(―――降参、しますか)

投了の覚悟だった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 17:01:13.62 ID:qompHDso<>(負けるのは悔しいですが、今この状況下で勝ちを拾える可能性は万に一つだけです、とミサカは
  諦めムードを漂わせます)

オリジナルもそろそろ到着しているでしょうし、と検体番号10700は思考をしめくくる。
確かにいくら検体番号14444のレベルが上がっていようとも、オリジナルの前には意味は無い。
絶対的な力の差に敗北するだけであろう。
それに、本来の目的は足止めだ。
無駄話でもなんでも、とにかく検体番号14444をこの場にとどめることが彼女の任務だ。

(まあこの後捕まってどこかに監禁されるかもしれませんが、それくらいなら問題ないでしょう、
 とミサカはMNWという便利な存在に感謝します)

例え監禁されようとも、MNWを使用すれば救援を呼べる。
監禁するための時間も足止めになると思えば、それは全く無意味なことではなかった。

ただ、ひとつ間違いを指摘するというならば。

相手が普通の『妹達』ではなく、検体番号14444という、人格に障害がある相手だったということだが。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 17:10:25.10 ID:XLdc.aIo<>濡れ場クルー<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 17:11:56.94 ID:qompHDso<>「しかし、結局切り札その2は使うことはありませんでしたね、とミサカは思ったよりも苦戦せずに済んだ
 ことに胸をなでおろします」

「ほほう、切り札その2とはなんでしょうか、とミサカは尋ねます」

検体番号14444が呟いた言葉に即座に反応する。
足止めすると決めたのならば、なんでもいいから話に食らいつく。

「……そうですね、どうせすぐ終わることですし、実際にお見せしましょうか、とミサカは立ち上がります」

すっ、と立ち上がったと思えば、何やら腕をふるってから指を動かす検体番号14444。

(……何をしているのでしょう、とミサカは――――っ!?)

意味がわからない、と思った検体番号10700の身体は。

見えない何かに持ち上げられた。

「……っ?」

自らの意志に反した行動をとる身体に、彼女は驚きの表情を浮かべる。
両腕はだらりと広げられ、足はまっすぐ立っていない。
力なく、まるでワイヤーに吊られたように起き上がった身体は、

(……なんてこった、とミサカは自分の身体がほとんど動かないことに驚愕します)

彼女の意志を受け取ったところでそれを反映することはなかった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 17:21:36.70 ID:qompHDso<>「……驚きました、とミサカは純粋に本音を呟き、同時に一体何をしているのか全く理解できません」

「それはそうでしょう、とミサカはそう簡単に切り札その2を看破られては困るといった表情をうかべます」

検体番号14444は振るっていた腕を止めると、そのままゆっくりとしゃがみながら、
足元に落ちていたナイフを拾い上げる。

「なるほど、どういう原理がわかりませんがこれならばミサカを拘束しておくことも可能でしょう、とミサカは
 自由の効かない身体を恨めしく思います」

「拘束?何をいっているのですか、とミサカはナイフを振るいます」

検体番号14444は逆手にナイフを持つと、検体番号10700の襟へ刃をかけ、一気に下へ引き裂く。

「ぇ……」

衣類を両断され、白い肌をあらわにした検体番号10700は困惑の表情を浮かべる。
肌に傷はついていない。ただ服が裂かれただけだ。
だからこそ意味がわからない。こんな、意味のない行動をする意味が。

「まさか、自分が拘束されるだけで、殺されないとでも思っていたのですか?とミサカはナイフを
 下着にひっかけて切り外します」

ブツ、と小さな音とともに胸に着けていた下着が真ん中で切り落とされる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/04(日) 17:25:41.68 ID:oNjnuXo0<>ワクワクテカテカ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 17:31:42.54 ID:tyGTo3A0<>以下略とかで飛ばしたら俺は>>1にインデ(ryさん送り付ける<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 17:42:30.74 ID:qompHDso<>「……殺すつもりですか、とミサカは問いかけます」

「むしろ殺されないつもりでミサカ達の前にたちはだかったことにミサカは驚きを隠せません」

逆手に持っていたナイフを持ち変えて、刃を首筋に突きたてる。
紙一重で皮膚には当たっていない。
しかし、肌に感じる圧力は凄まじく、自らの武器であるからこそ、その切れ味を知っている。
少し力を入れて引くだけで、皮は裂け肉を切り血管を傷つけそして血が溢れだすだろう。

だが検体番号10700はその程度では臆さない。
いや、臆さないというのは語弊がある。
実際に殺される、という実感がわいていないのか、恐怖というものを感じられない。そもそも『妹達』にはそのような感情は
プログラムされていない。だからこそ、彼女は冷静に言葉を紡ぐ。

「……ミサカを殺せば、他の『妹達』から危険因子として処分される可能性もありますが、と
 ミサカはデメリットを貴女につきつけます」

しかし、

「それがどうした、とミサカは貴様の言葉を跳ねのけます」

彼女の言葉は、検体番号14444には全く届かない。

「こうして涙子と命を共にする時に、そんなことは百も承知だったのです。今更そんなものに
 おびえるミサカではありません、とミサカは己の覚悟を貴様に叩きつけます」

「その佐天涙子でさえも『妹達』から狙われることになりますが、とミサカはさらにデメリットを示唆します」

「そんなもの、全てミサカが処分します、」

とミサカはナイフを横に引きました、という言葉とともにナイフが検体番号10700の皮膚を裂く。
皮が切れる。
しかしそれだけだ。じわりと血が滲み出すが、それ以上の出血は無い。

「ぁ―――」

だがそれだけで十分。
検体番号14444の殺意はその傷口から検体番号10700の脳へ侵食し、ひりひりとした鋭い痛みと共に
彼女の脳を侵食する。

殺される。

間違いなく、私はここで殺される。

そんな考えが脳裏をよぎった瞬間、嫌な汗が全身の毛穴から噴き出し、下がる筈の体温はじわりと温度を上げる。
傷自体は大したことがないのに、やけに痛みが鮮明に感じられる。
そこまできて、ようやく検体番号10700は、間違いの発端に気づいた。

検体番号14444の人格が、一度壊れていたことに。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/04(日) 17:51:42.80 ID:Fb4f.2o0<>ここは書ききってくれよっ・・・!<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 17:52:31.17 ID:qompHDso<>「そういえば確か、貴様には個人的な借りがありましたね、とミサカは表出した肌に手をかけます」

ぴたり、と検体番号14444は検体番号10700の腹部へと手を当てる。

「ひっ……」

小さく漏れた声にどのような感情がこもっていたのかはわからない。
しかしそれを聞いた検体番号14444は気をよくしたのか、そのまま腹部を撫でまわす。

「いつぞやに監禁してくれた御礼、ここで返してさしあげます、とミサカは指でわき腹をなぞります」

「ぅ、ぁ……くぅ……」

びくん、と検体番号10700の身体が震える。
顔はわずかに上気し、目には涙を溜めている。
その涙が殺意によるものか、それとも痴態を晒してしまっていることからなのかはやはりわからない。

「ふふ、第19学区の路地裏といえど、人がくる可能性もあるのに声なんて出して―――同じ『妹達』として
 恥ずかしい限りですよ?とミサカは鎖骨をなぞりながら胸へと指を這わせます」

<> 鎖骨じゃねえ、肋骨だった、とミサカは打ち間違えを後悔しますが正直どうでもいいと思いました。 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 18:06:52.36 ID:qompHDso<>検体番号14444の指が検体番号10700の乳房へと到達する。
控えめながらも確かに発達したそれを指でふにふにと押して堪能すると、
下着の残骸に指をひっかけ引きずり下ろす。
邪魔なものはなくなったと言わんばかりに、検体番号14444はしっかりと乳房を掴むと、
ゆっくりとした動きでそれを揉みしだく。

「ぁっ……」

「……ふむ、乳首がたってますが、もしかして感じてるんですか?とミサカは眼の前のいやらしい
 子に問いかけつつそれを指でつまんでみます」

「あぁぅっ!」

びくびくと震えていた検体番号10700の身体がひときわ大きく震えた。
いや、この場合震えたよいうよりも跳ねたと言う方が正しいのかもしれない。
それくらいに、動かない身体を大きくそり上げたのだ。

「くっ……はははははは!殺し合いをしていた敵にこんなことされて随分と可愛らしい声を
 上げるのですね!とミサカは愉快に素敵な気分になります!」

「くぅぅうぅぅ……!」

ぎりぎり、と奥場を噛みしめる。
この行為はしばらく続いた。
検体番号14444は動けない検体番号10700の身体をまさぐり、その反応に逐一罵声を浴びせる。
実は全身が性感帯でしたーなんてオチが検体番号10700にはあり、つまりどこを触られても
びくんびくんしちゃうわけだったんだけど、だからこそまあ10700はえっちな気分になっちゃう自分が
恨めしくて、けど悔しい感じちゃうビクンビクンだったんだよ。ちなみに14444は自分が引き裂いた上半身だけ
しかまさぐってないので下半身はしらないよ。ああ、でも太ももとかには手をやったらしいぜ。えろいな。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 18:09:29.51 ID:XLdc.aIo<>ちょっとカメラさん仕事して<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 18:11:09.00 ID:tyGTo3A0<>>>1にインデ(ryさんを着払いで送り付けることを満場一致で可決しました。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/04(日) 18:11:53.54 ID:Fb4f.2o0<>おい







おい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/04(日) 18:12:17.09 ID:oNjnuXo0<>17行目から先が見えない
早く続き続き<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 18:15:09.86 ID:SQut8Sso<>続けたまえ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 18:17:16.47 ID:Fn0vySg0<>リテイク。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 18:20:01.95 ID:qompHDso<>そしてしばらく後。

「はっ……ぁぅ……」

「ふぅ……そろそろ飽きてきましたね、とミサカは指を舐めます」

動けない身体を肉体的にも精神的にも凌辱された検体番号10700は、か弱く
息を吐いては吸ってを繰り返している。
検体番号14444はポケットに入れておいたナイフを取り出し、検体番号10700の首筋に当てる。

「まあこのまま縛り付けておいて、誰かが通りかかるのを待っているのも面白そうですが、それだと
 ミサカが動けませんし。まあ綺麗に殺してあとは放置しておけば誰かがよろしくやってくれるでしょう、
 とミサカは死姦が趣味な人間の思考を疑いつつもその可能性を考慮します」

検体番号10700の頭に、ぼんやりと検体番号14444の声が届く。
殺されてしまうことに対して頭がマワラナイ。
けれど、『自分が死ぬ』ということに対しては、思うところがあった。

八月のあの日。

自分達のオリジナルである御坂美琴が命をかけて助けようとしてくれたこの命。

上条当麻によって、奇跡ともいえる結果で助かったこの命。

そして、今食い止めようとしている佐天涙子という恩人がいたからこそあるこの命。

もう誰一人として死んでやるものかと誓ったのに、こんなところで、しかも自分に殺されてしまうのか。

(……ひどい話です、とミサカは諦めムード全開で思い返します)

「さて、それでは死んでもらいますね、とミサカはナイフを握る手にぐっと力をこめます」

予想されるのは一秒先。自らの首から鮮血が吹き出る場面。
凌辱されきった頭に恐怖はなく、ただ一つの後悔がよぎる。

それは自分の師匠の事。
友を無くし、悲しみの中で、それでも強く在った忍者の末裔。
自分がずっとそばにいると、約束したたった一人の相手。

(―――すみません、半蔵師匠。約束は守れませんでした、とミサカは目を閉じます)

そして。

ナイフは振るわれた。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 18:28:26.40 ID:qompHDso<>しかし鮮血が宙を舞うことは無かった。

「――――っ!?」

驚きは妹達両者からのもの。
一人は必殺のナイフが宙を切ったことについて。
もう一人は死ぬはずの自分が、誰かに抱えられていることについて。

「ぁ……」

検体番号10700は自分を抱えている人物の顔を確認する。
それは、本当によく見知った相手。

「なんで……ここに、」

自然と口から洩れていた疑問。
こんな誰もこないような場所に、何故彼が現れたのか。

「……いや、ちょっと仕事でこっちきてたらお前が見えたから助けたんだけど、迷惑だった?」

その場にそぐわない気の抜けた声で答えた半蔵は、やっべちょっとまずいことしちゃったかも、
とかそんなことを考えていた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 18:31:02.76 ID:XLdc.aIo<>くそっ0歳児相手に半蔵の奴<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 18:41:24.68 ID:qompHDso<>「あ……いえ、そんなことはありません。ありがとうございました、とミサカは師匠の腕から離れます」

「ああ、悪い」

半蔵は彼女をそっと地面に下ろす。
先ほどまでほとんど動かなかった彼女の身体には自由が戻っていた。

「しっかし同じ顔が二人とは。こりゃマジでやばいところに触れちまったかね」

異様な殺気を放つ検体番号14444と、服を両手でつかんで必至に肌を隠す検体番号10700を
交互に見比べながら、半蔵は誰にともなく呟いた。
検体番号14444は彼を睨みつけながら動こうとはしない。
ただ、その腕をゆらりと持ち上げて、

「っと、やめとけやめとけ。種は見えてる。そんな時間のかかるもんは俺には通じねえ」

「……っ!」

半蔵の言葉に検体番号14444の腕がとまる。

「『糸使い』って言うと漫画やアニメじゃ随分ポピュラーだが全く実践的じゃないんだよな。確かにそういう技術は
 実在するが、そんなもんトラップ程度にしかつかえねーよ。あんな、指をちょっと動かしただけで相手の
 肉が切れたりするなんてまずありえねえ―――が、お前のそれはよくやってる方だな」

「……特製のワイヤーですよ。極細の磁力を持たせたワイヤーです。これならばミサカの能力と共に使用すれば、
 敵を拘束するくらいのことは出来ます、とミサカはどうやら種は知られているようなので説明してみました」

最もこれでは肉を切断なんてことはできませんけど、と検体番号14444は続ける。

「能力、ねぇ……電撃使い、だったか?磁力ってこたぁ、ああなるほど、そういう仕組みか。よく考えたもんだ」

「それより貴様は何者ですか、とミサカは一応それなりの強度があるワイヤーを切り裂いた不審者に問いかけます」
     スキルアウト
「ただの無能力者だ。成り行きでこいつの師匠なんてもんをやってる。ワイヤーを切り裂いたことに関しちゃ、まあ
 突きつめれば切るって行為は摩擦力だとかそういうもんの関係だから、技術があればどうとでもなるだろ」

たいしたことじゃないさ、と半蔵は締めくくった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/04(日) 18:44:27.03 ID:oNjnuXo0<>神裂ェ……<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 18:59:51.35 ID:qompHDso<>「……まあいいです、とミサカはワイヤーを取り付けた手袋をぬぎすてます」

「言っとくが俺はお前とやらないぞ」

「戯言を。ここまで手を出して無関係でいられると思わないことです、とミサカは拳を構えます」

「だって正面きっての戦いじゃあ俺だとお前に勝てそうにないし。変わりにコイツがやってくれるさ」

と言いながら、半蔵はさっきから胸元を隠している検体番号10700の肩に手を置く。
びくり、と身体を震わせて彼女は半蔵へと目をやった。

「……しかしミサカでも彼女には勝てません、とミサカは残念な事実をお伝えします」

そう、彼女の体術だろうとなんであろうと、基本となる速度に差がありすぎる限り、検体番号14444には届かない。
だがそんなこった知ったこっちゃないぜ、と半蔵はどこからともなく一本の脇差のようなものを取り出す。

「コイツを使えばなんとかなるだろ」

「これって―――忍者刀、ですか?とミサカは意外すぎるものが出てきたことに驚きます」

忍者刀。
脇差よりも長く、一般的の刀よりも短い刀。反りは無く、まっすぐに伸びた刃に四角い鍔がつけられている。
黒塗りの鞘と飾り気のない柄は、一見すればただの黒い棒のようだった。

「お前が最初にもってた武器だ。今の時代じゃこんなもん役に立たんといってやめさせたが、お前はこれが一番得意だろ」

「ですが、これでは忍術が……」

「馬鹿かお前は。そういうのを技に溺れる、って言うんだ。言っただろ、忍ってのは雑草だ。誇りなんてもんはいらない。 
 第一に勝つことを考えろ。そのためなら忍術だとかそんなことはどうでもいいんだよ。死んだら終わりだ」

「話しはまとまりましたか、とミサカは律儀に待っている自分に疑問を感じます」

「ほら、相手がお待ちかねだ。行って来い」

とす、と半蔵は検体番号10700の背中を押す。
全く緊張感の無いその態度に彼女は戸惑うが、しかしだからといってどうすることもできない。
だが手に握られた刀は、懐かしくもありそしてしっくりと手の中に収まる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 19:02:28.92 ID:fB9260.o<>どっちが主役側なのか分からん流れだなww<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 19:12:22.84 ID:qompHDso<>「―――わかりました。それでは、」

と彼女は刀を抜く。
日本刀のように刀身に妖しい光は無い。ただ鈍く光りを反射しているだけだ。

「武器を変えたところで勝てると思っているのですか、とミサカは愚かな考えを嗤います」

「武器によっても戦い方がありますから―――勝てるかどうかはわかりませんが、
 しかし負ける気は一切しませんね、とミサカは刀を構えます」

構えると言っても右手に握り、左手に鞘を持ったままだ。
単純なリーチだけで考えれば先ほどよりも有利になるのは確かだが、検体番号14444はそもそも武器を弾き飛ばすという
芸当が出来る故に、リーチが変わったところで大した意味は無いようにも思える。

ふっ、と息を吐いて全身の力を抜く。
呼吸を相手に合わせて神経を集中する。
相手の肉体が自分を凌駕するというのならば、こちらは精神面で相手を凌駕しなければ勝ち目は無い。

「―――――」

検体番号14444が動いた。
全身を電流で操作したその瞬発力は、5mの間合いを一瞬で詰める。
繰り出された拳は、正確に検体番号10700の額を撃ちぬく。
それは反射行為も許さないほどの速度。
軍用クローンとして作りだされた身体能力を、能力で底上げした一撃は回避などさせることない一撃だった。

そして、検体番号10700は、そんなことは既にわかっていると言わんばかりに。
歯を食いしばり、真っ向から額で拳を受け止めていた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/04(日) 19:18:45.02 ID:oNjnuXo0<>注:10700号はブラの前をぷっつんされています<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 19:25:31.75 ID:XLdc.aIo<>ニードレス的にもうボロ布状態でお願いします<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 19:35:16.12 ID:qompHDso<>―――ずしん、と額に重たい衝撃が走る。
     今にも意識が沈みそうな中、自分の頭に電流を流して必至で耐える。
     
検体番号10700の右腕が動く。
まっすぐに通ったその刃は切り裂くためのものではなく突きさすためのものだ。
故に最短の距離で、その刃は下から上に検体番号14444のわき腹を突き刺そうとする。

「っ!」

しかし彼女は底上げされた反射神経をもってして、服をすこしかすめる程度で回避する。

(相打ち覚悟―――しかし、やはり基本の速度差が優劣を決することになりましたね、とミサカは
 次の一撃を繰り出します……!)

刀を空振ったことにより隙だらけになった検体番号10700の身体に向けて、
彼女は引いた足を踏み込んで拳を繰り出そうとする。
しかし、踏み込んだ瞬間に振りあげられていた刀が一気に振り下ろされた。

(柄の一撃……しかしその程度では―――)

私は倒れない、と考えたが、しかしその柄の先端がきらりと光りを反射したところを、
彼女は見逃さなかった。
柄の先端には3センチほどの小さな刃。
持ち手として逆手になるその刃は、振り下ろされた瞬間彼女の身体を斜めに引き裂く軌道を描く。

「―――っ!!」

既に体重は前へと向いている。後退している暇はない。
拳の一撃を諦め、検体番号14444はそのまま検体番号10700の背後へと飛びこんだ。
小さな刃は宙を裂く。
思いっきり振り下ろされた刀のせいで、検体番号10700の姿勢は崩れる。
勿論この好機を検体番号14444が見逃すはずがない。

(その姿勢では刀を構えている暇もない、とミサカは姿勢の崩れた彼女の背中めがけて
 掌底を繰り出します……!)

それで終わり。
彼女の力で背中を殴られた検体番号10700の呼吸は大きく乱れ、そのうちに刀を取られて
自らの武器で突き殺されるだけだ。
そんなわかりきった先を、検体番号10700は強引に捻じ曲げる。

掌底が背中へ届く瞬間、左手に握っていた柄を検体番号14444の腹へ押し込む。
勿論、その攻撃は彼女には見えていた。
しかし、そんなカウンター狙いの一撃程度では自分の身体が揺らぐことはない、と確信していた。
腹筋に力をこめ、襲いかかる打撃に備えて掌底を叩きこむ。
その攻撃は確かに検体番号10700の背中へ届き、彼女の身体は前へ吹き飛ばされる。

そして同時に、検体番号14444の腹部に、鞘が突き刺さった。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 19:50:43.85 ID:qompHDso<>「な、ぁ―――!?」

痛みでその場に倒れる。
その際鞘は抜け、地面に転がった。刺さった個所からは血が溢れだす。

(な、にが……なんで、ただの鞘が……?)

混乱するままに鞘へと視線をやる。
光の反射を防ぐために黒塗りにされたまっすぐな鞘。
その先端には、15センチ程の、同じように黒塗りにされた刃がついていた。

(……ッ!油断、した……と、ミサカは腹部を抑えて、立ち上がろうとします……)

柄に取り付けられた刃。
あれが本命の攻撃だと思い油断した。
忍者刀の本体はフェイク。そして柄に仕込んであった仕込み刃もまたフェイク。
本命は、鞘の先端に堂々と取り付けられていた黒塗りの刃。

「ごほっ……偽物に偽物を重ねて、相手の油断を誘う―――少々卑怯なやりかたですが、
 相手が自分より強い場合は、これくらいしか方法がないので使わせてもらいました、とミサカは
 上手く決まっていなかった掌底のおかげでそこまで呼吸を乱されずすんだようです」

「ハっ……ぐ、ぁ……!」

「無理に立ち上がらないほうがいいですよ、とミサカは検体番号14444へ声をかけます。
 咄嗟のカウンターでしたからどこに当たったかわかりませんが、その様子では出血はひどいようですから」

と言いながら自分の武器を回収する検体番号10700。

「勝負はつきました―――貴女の負けです、とミサカは刀を鞘へしまいます」<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 20:13:12.20 ID:qompHDso<>「ふざけろ……!とミサカは立ち上がります……!」

「……その傷では満足に動けないでしょう。それではミサカには勝てませんし、佐天涙子を追うことも
 出来ません。おとなしく病院へ搬送されてください、とミサカは貴女の身をあんじます」

「黙れ……ミサカが負ける時は死ぬときだけです……!ただ腹が破かれたくらいで、何がどうというのですか……!
 さあ早く!早く早く早く!!まだまだ勝負はついていません、とミサカは拳を構えます……!」

「……やはりミサカには、そこまでして佐天涙子に尽くす理由がわかりません、とミサカは理由を求めます。
 彼女の歩む道ははっきりいって死ぬだけの道です、とミサカは言い放ちます」

「そんなもの先刻言ったはずです……彼女はミサカの親友です……親友が何かをしようとしているのなら、
 それを全力で、命をかけても手伝うだけです……!それだけの単純な理由です、とミサカ、は……っ!」

ぐらり、と彼女の身体が傾く。地に伏しそうになる身体を、半蔵が受け止める。

「……はっ……貴様、どういうつもりですかっ……!」

「―――なんで。
 なんで、命を賭けるくらいのことが出来るんなら、その命でそいつを救ってやらないんだ」

「貴様に……何がわかると……!」

「俺には命を賭けるなんてことは出来ない。そんな風には強くなれない。
 だからこそ後悔してる。後悔しつつも、毎日を当たり前のように過ごしている」

半蔵は検体番号14444を支えながらつぶやく。抵抗し、必至で振り払おうとする彼女の身体を強く支えて、

「だけどお前は違うだろ。そんなに強い気持ちがあるってんなら、その気持ちで友達を救ってやれ。
 お前だって、その友達が死んじまうのは嫌なんだろ?時にはぶん殴ってでも間違いを止めるのが、友達ってやつさ」

俺が言える台詞じゃあ、ないんだけどな。
そうして半蔵は支えていた検体番号14444の身体から手を離す。
彼女はふらりとした後、しっかりと自分の足で立っている。
出血で薄れる頭で彼の言葉を考える。

自分は佐天涙子にどうしてほしいのか。

自分は佐天涙子になにをしたいのか。

まとまらない頭に、ぽつりと彼の言葉がなげかけられる。

「―――無くしてからじゃ遅いんだよ」

「―――っ!」

それで十分だった。
けれど彼女の身体はもう限界。
意識は身体の寒さを伴って、泥沼へ沈んでいく。

ここに、妹達の戦いは決着した。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 20:21:07.47 ID:qompHDso<>半蔵「……ふぅ。柄にもないことしちまったなぁ」

10700「師匠師匠」

半蔵「何だ」

10700「ていっ、とミサカは拳を繰り出します」

半蔵「あいたっ。なんだよ」

10700「いえ、なんとなく……それでは彼女はミサカが引き取ります、とミサカは検体番号14444を背負います」

半蔵「ああ、早いとこ病院に運んでやったほうがいいと思うぞ。ほれ、それは俺が預かってやる」

10700「どうも、とミサカは刀を手渡します。そしてありがとうございました、師匠が来なければ死んでいました、と
    ミサカは心をこめて御礼を言います」

半蔵「まあたまたまだったからなー。気にするなよ」

10700「どうしてたまたまでこんな所を歩いていたのかは知りませんが、今は一刻も早くこの子を病院へ
     運んでやらなければいけないので、失礼します。とミサカは頭を下げてその場を後にします」

半蔵「おう」



半蔵「……しかし、この原石のリスト。マジでこりゃなんなんだ?
    ちょっと気になって調べてみたが、極秘すぎて手ぇ出したくなくなるな」

半蔵「郭がどうしてこんなもんを持ってたのか……この学園都市で何が起きているのか……」

半蔵「俺には関係ないとは言え、どうにも嫌な予感がする。それにアイツもなんだか訳ありって感じだったが」

半蔵「さて……どうしたもんかね」

ゴォォォォォンッ!!!

半蔵「うおっ……なんだ今の音」

半蔵「……いや、俺には関係ないな。ああ、関係ない」



―――妹達vs妹達 終<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/04(日) 20:24:33.97 ID:fB9260.o<>よし次は佐天さんが御坂の頭を踏みつけてこのまま踏み砕いてあげましょうか?のターンだな<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 20:24:37.55 ID:qompHDso<>予想より戦いが長引いたようです。
てか畜生、なんだ畜生、俺ってやつぁセンスゼロにも程があるぜ。残念過ぎる。

戦闘描写でなんか色々やってたけど、全部でたらめですわよ。
生体電流を使って速度云々にレベル4程度の力が必要とかでたらめ。
AIM拡散力場の実験で能力が上昇するのもでたらめ。
忍者刀の使い方もでたらめ。
ワイヤー?そんなもん現実にできるわけないじゃーん。
神裂さんたちはほら、魔術とかそういうのがあるからさ。

そして途中のエロ描写は書き切る力は無かったんだ。無かったんだ。
童貞の俺には、無理だったんだ……くそう!ちくしょう!!


ちょっと休憩して佐天vs御坂さん書くか……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 20:27:35.26 ID:tyGTo3A0<>乙。待ってる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 21:04:27.47 ID:SQut8Sso<>全裸で待ってる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 21:14:21.31 ID:SJESMkko<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/04(日) 21:15:32.14 ID:oNjnuXo0<>乙

童貞取締法違反か……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 21:37:34.22 ID:YD888xko<>乙なんだな<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/04(日) 21:45:58.25 ID:qompHDso<>―――第19学区外れ 河原にて

「いきなりついて来いだなんてどういうつもりかと思ったけれど、こんな場所に連れてきてどういうつもり?」

私達は河原に居た。
御坂さんは辺りを見回しながら私に尋ねてくる。

「佐天さん、私の能力知らないわけじゃないでしょ?」

言いながら、帯電した腕を振るう。
たったそれだけで、即席の砂鉄の刃が出来あがった。

「私を倒すっていうんなら、あの路地裏の方が勝機はあったんじゃない?」

確かに、それは御坂さんの言うとおりだ。
ただ倒すだけならば、あの場で不意打ちでもなんでもしかけてやればそれで終わりだ。
けれどそれでは意味がない。
それでは、御坂さんに諦めてもらうことは出来ない。

「―――別に。どこであろうと、御坂さんを倒せることには変わりありませんから」

わざと挑発的な言葉を投げかける。
年下の、しかもたった二ヶ月程前までは無能力者だった私にそんなことを言われたのがやはり頭にきたのか。
纏う電気は目に見えるほど激しくなっている。

「……言うじゃない。それならせいぜい後悔しなさい、自分の力に溺れたことを―――!」


<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 21:52:53.95 ID:qompHDso<>砂鉄の攻撃が始まる。
それは上空から襲いかかり、そして何本にも分かれてまるで檻のように私を閉じ込めた。

「―――あっけない。やる気あんの?」

その攻撃を何もせずただ眺めていただけの私に、御坂さんはそう言った。

「言っとくけど、触らないほうがいいわよ。微細な振動で凄く切れやすくなってるから」

言われてからよく見て見ると、砂鉄の一粒一粒がチェーンソーのように流れていた。
なるほど、確かにこれならば触れただけで肉が削げ落ちる。

「……下らない見世物ですね」

「何ですって……?」

自分の能力を私なんかに虚仮にされたからか、明らかに不機嫌になる。
しかしそれは事実だ。
この程度の攻撃で、勝った気になってもらっては困る―――

「―――ストリームディストーション」

豪、と辺りに凄まじい強風が吹きすさぶ。
そこにもう一手♂チえて、それでおしまい。

御坂さんの作った砂鉄の檻は、それだけで吹き飛んだ。<> 激しい曲ではなく暗い曲のほうがいいかなぁ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 22:06:16.43 ID:qompHDso<>「なっ……!」

驚くのも無理は無い。
何せ自分の能力で作りだした檻が、ただの突風で吹き飛ばされたように見えるのだから。

「く―――このっ……!」

再度砂鉄を集めて私に向けて放つ。
しかしそれはもういい。もう破った。
私は手を砂鉄の塊へと向けて、少し弄って≠竄チた。
それだけで、砂鉄の塊は空中分解する。

「……なんでっ!」

また砂鉄を組み直そうとするが、しかしそれは無駄だ。
もはや御坂さんの砂鉄による攻撃は出来ない。
理由は教えてあげない。

「……どうしたんですか、御坂さん。別に、それだけしか攻撃方法が無いってわけでもないでしょう」

「……何をしたの、佐天さん」

「……私の能力の秘密は、あとでゆっくり考えてください。さあ、それより早く。これで終わりじゃないんですよね?」

「ハッ……随分舐めた口聞いてくれるじゃない……!!」

ほとんどノーモーションで雷撃の槍が繰り出される。
当たれば気を失ってしまう程度の威力は約束されている攻撃だ。

けれど、その対策はとっくの前に終わっている。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 22:10:47.16 ID:TInKgmI0<>まさか佐天さん砂鉄のキュリー温度以上に加熱して磁性を消した(強磁性→常磁性)!?<> 激しい曲ではなく暗い曲のほうがいいかなぁ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 22:13:48.14 ID:qompHDso<>直進する雷撃は、突きだした私の右手に直撃する。
それで終わり。
それで、雷撃の槍は効力を失った。

「……は?」

御坂さんは茫然としている。
それは、右手で自分の能力を打ち消す姿が、上条さんに重なったからなのか。

「……っ!!!」

続いて何本もの雷撃が放たれるが、全て右手でかき消す。
別に右手でなくてもいいけれど、こちらの方が御坂さんには効くだろう。

「……ああああああああああああああっ!!!!!」

不可解な現象への苛立ちか。
それとも、私如きに自分の力が通じない苛立ちか。
何にせよ、放たれる力は―――

「―――ひどいですね、御坂さん。そんな強い雷撃、直撃したら死んじゃうじゃないですか」

―――人の身体が耐えられる限度を、既に超えている。
死ぬかどうかはわからないが、当たればただでは済まないだろう。
御坂さんは私の言葉にハッとしたのか、攻撃の手を休める。

<> 激しい曲ではなく暗い曲のほうがいいかなぁ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 22:22:15.36 ID:qompHDso<>「はっ……はっ……」

肩で息をしながら私を睨みつける。
そこには色々な感情が混じっていたけど、一番大きかったのは―――

「……何で。何で、効かないのよ……!」

―――自分の能力が全く通じないことに対しての疑問。
しかしその疑問は少し考えればわかることのはずだ。
御坂さんは私の能力を知っている。そして、此処へ辿りついたということは、幻想御手のことも。

「……冷静になって、よく考えてみてください。別に、これが初めてというわけでもないじゃないですか」

そう、初めてではない。
御坂さんの雷撃が意味を成さなかったことは、以前にもあったことだ。
どうやら御坂さんもその時のことに気付いたのか、私の右手の左手へ交互に視線を向ける。

「……気づきましたか」

「それ……その手袋みたいなのって、もしかして、」

「……手袋じゃなくてガンドレットですけどね。まあ名称なんてなんでもいいですけど。
 その通りです。コレ、大覇星祭の時に見せたあの線で出来てるんですよ」

電気を熱に変換する線、電熱線。
それも学園都市製の特注品。
あの人を目指すのなら暗部へと足を踏み入れなければならないと知ったと同時に、
御坂さんなら必ず止めに来るという確信があったことによる、御坂さんのためだけの対策。

「……卑怯よ。そんなの使うなんて」

「……卑怯じゃありませんよ。御坂さんだって、レールガンにコイン使うじゃないですか」

<> 激しい曲ではなく暗い曲のほうがいいかなぁ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 22:33:04.07 ID:qompHDso<>「まあ、それはいいわ―――けど、砂鉄を吹き飛ばしたのって……」

「……それは私の能力ですよ。知らないんですか?磁石は高温で熱すると分子配列が狂い……
 その効力を失う。御坂さんのその技は電磁力で磁場を作り出すものですけど、そこに私の
 ベクトル操作で高熱を加えてあげれば磁場は乱れて砂鉄は空中分解するってわけです」

「そんな―――そんな高熱を操るなんて、出来る筈が……!」

出来る筈が無い、と言おうとしたところで御坂さんの口が止まる。
どうやらようやく気付いたらしい。

「幻想御手……!」

「……そういうことです。確かに私の力ではただ操作するだけでも難しいんですけど、これがあれば
 こういうことが出来る程度には操作できるんですよ」

言いながら、耳にかけたイヤホンを指でつつく。
その様を歯を食いしばって睨みつけてくる御坂さんの言いたいことは、よくわかってる。

「……約束、したじゃない」

喉の奥から絞り出すように、御坂さんは言った。

「約束したじゃない……!もうズルはしないって!ちゃんと努力して、強くなるって……!」

―――そんなこと、忘れてなんかいない。
けれど、私は―――

「―――努力だけじゃ、時間の壁は乗り越えられないんです。時間が無い。手っ取り早く
 力を手に入れるためには、この方法しかなかったんですよ」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 22:55:28.12 ID:wvM3f7oo<>つか他人の力で能力者になった時点で<> 激しい曲ではなく暗い曲のほうがいいかなぁ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 23:00:12.54 ID:qompHDso<>「そこまでして強くなって、一体誰を助けたいっていうのよ……!
 私との約束を破って!私達を捨てて!佐天さんの人生まで台無しにして!」

御坂さんの言葉はもはやほとんど嗚咽に近い。
おそらくそれは、自分の力が私に届かないことを知ったからか。

「……御坂さんらしくない声、出さないでください。
 超能力者の第三位としての、あの態度はどこへいったんですか……!」

言っておいて、そんな声を出させているのが自分だとすぐに気付いて、何を言っているんだろうと思う。
けれど、私は御坂さんのそんな姿、見たくなくて。

「早く!まだこんなんじゃ終わらないはずです!
 電磁力を封じられて!雷撃を封じられて!たったそれだけじゃないですか!」

叫んでおいて自分の言っていることがわからない。
私が御坂さんとこうして戦う理由。
篭手を作ってまで、御坂さんへの対策をしたのは、彼女を完膚無きまでに打倒するためだったはずだ。
きっと追いかけてきてくれる御坂さんを、もう追ってこないくらいに、その努力をまがい物の力で打ち砕いて
絶望させるために幻想御手を手にいれたのではなかったのか。

「『超電磁砲』―――それがあれば、私を止められるかもしれませんよ。
 さあ撃ってきてください!私を止めたいっていうんなら!御坂さんの全力で食い止めてください!!」

「佐天さん―――あなた、」

なんでこんなに必死で呼びかけているんだろう。
自分のしていることが理解できない。

「―――止めてほしいの?」

―――呼吸が止まるかと思った。
一言だけ。たった一言その言葉で。
私の思考は停止した。<> BGM「Sorrow」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 23:10:57.94 ID:qompHDso<>「―――違います。私は、全力の御坂さんをあしらって、御坂さんを徹底的にやっつけて、
 力の差を見せつけたいだけです」

空回りする頭で必死に言葉を紡ぐが、声は震えている。
けれどそんな薄っぺらい言葉は、

「けど、佐天さん。いまはっきりと、食い止めてって言ったじゃない」

御坂さんの言葉で瓦解する。
思考がまとまらない。
私は止めて欲しかったのか。
違うそんなはずはない。
だからこそ、さよならは言った。別れたはずだ。

「そうよ―――本当に追いかけて欲しくないなら、あんな手紙残さなければよかったのに」

―――確かにそうだ。
何故私は、あんな手紙を書き残した?

「……あの手紙、は」

理由が見当たらない。
適当な言いワケすら出てこない。
たの手紙を残したその理由。それは、

「佐天さんは私達に自分を止めてほしかった―――だからあんな手紙を残して、自分を探してくれるようにしたのね?」

―――違う。

「違う違う違う違う違う!!私、が、あれを書いた理由は……理由、なんて……!!」

「―――理由なんて、ない?けど、それってつまり、無意識のうちに私達に助けを求めていたってことじゃないの……?」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 23:13:01.14 ID:qompHDso<>なあ今更なんだがもう佐天さん関係なくね?
正直これって禁書でやる必要性なくね?
俺は書いている意味を見失ったぞ。

ちょっと休憩させてくれ……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:22:59.04 ID:tdSld.g0<>休憩しながらでいいから前を見ろ
胸を張って誇りに思え
ここにいる全員が、>>1が挫折したら困ると思ってんだ

今から>>1に見せてやる
>>1の書いてるこの世界を待ってる奴らがいるって事を

そして教えてやる!
>>1の回復を待つ俺らは、これくらいじゃ簡単に諦めはしないってことを!!
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:23:48.59 ID:b4m3hhAo<>オリジナル展開だからそう感じるんじゃないかな?仕方ないさ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:25:06.07 ID:HhXlVVEo<>俺はラノベってそういうもんだと思うよ
なんだかんだで楽しいから無問題ですよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:26:08.64 ID:TInKgmI0<>>>791
この展開はこの展開で面白いから自信を持った方がいいよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/04(日) 23:26:27.26 ID:tyGTo3A0<>期待しすぎてこの二日間寝てないんだが…

頑張って!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:27:18.89 ID:wvM3f7oo<>この話の佐天さんって左天さんのおかげで能力使えるようになったんだよね?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:28:39.13 ID:HYIIB.DO<>>>791
佐天さんは関係なくなんかありません!

禁書である必要がないなんてこともありません!

たとえ書いてる意味を失ったと思っても、佐天さんは佐天さんです!立派な主人公なんです!

だから、だから……そんな悲しいこと、言わないで………<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:30:46.91 ID:T60g2ioo<>>>797
佐天さんに左天さんが憑依合体してるよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:30:58.17 ID:MrlnwgSO<>すまないがお前が何を言っているかよくわからない
佐天さんへの美琴の説教をどれほど待っていたか…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:32:12.81 ID:FHR8UHgo<>佐天さんはさ、力を手に入れたことで人生が変わってしまったわけだよ。
そしてその佐天を救えるのは書き手であるお前だけなんだ。
たのむよ、俺の嫁を救ってくれ。<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/04(日) 23:37:22.31 ID:qompHDso<>何このヌクモリティ。アンチスレでは叩かれそうだな……
すまん、俺が甘かった。
ちょいと美琴の説教考えるのが大変なんだよ。だって禁書キャラの説教って全部筋通ってそうで通ってないもの。

よーしそれじゃあやるかぁ。ちょっと元気でてきやがった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:38:52.82 ID:wvM3f7oo<>力の差を見せつけるって言っても元々は他人の能力なんだよなぁ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/04(日) 23:45:37.30 ID:SQut8Sso<>貰ったんだからから自分のものだろ<> BGM「this illusion piano」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 23:45:54.48 ID:qompHDso<>「――――――――――――――――――――――、ぁ」

決定的だった。
今一瞬、御坂さんの言葉を認めてしまった。
けれど、それで私の心は支えを崩す。

親友を捨てて。
約束も捨てて。
自らの覚悟を決めたはずなのに、そんなものは結局全く無かったことを思い知らされる。

覚悟など、無かった。

つまり、私があの人を救い出す覚悟が無かったということであり。

それは、9月の最後。あの人と別れたあの雨の日から今まで。
ずっと走り続けてきたことを、全て否定されていることと同義であった。

「―――ちがう」

既に認めてしまっているのに、否定の言葉が口から洩れる。
とても弱弱しく吐かれたその言葉は、

「違わない!」

御坂さんの言葉にかき消される。<> BGM「Sorrow」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/04(日) 23:56:25.43 ID:qompHDso<>「佐天さんはずっと助けて欲しかったんでしょ?」

御坂さんはそうやって優しく声をかけてくる。
優しいはずの言葉が心を突き崩す。

「……辛かったら、辛いって言えばいいのよ」

辛かった。
そうだ。とても辛かった。
心のどこかで絶対に叶わないって知っていた。
それでも、あの人を助けなくちゃいけないって気持ちが私を動かしていた。
叶わない願いだと知って追いかけ続けるのは、とても辛かった。

「大丈夫。佐天さんはまだここで、引き返せるから」

引き返せるのだろうか。

「……でもっ。でもでもでもっ……私、皆にいっぱい迷惑かけてっ……!」

こんな私でもまだ間に合うのかな。

「私達はそれくらいで佐天さんを嫌いになったりしないわよ―――ちゃんと皆の前で、ごめんなさい、って言おう?」

ごめんなさいって言えば、また皆と一緒に居られるのかな。

「大丈夫―――だって、私達、親友でしょ?」

「あ――――」

ぐっ、と御坂さんが私の肩を引き寄せる。
雨で冷え切った体同士がくっつくだけだったけれど、それでも凄く温かく感じられる。

「み、さか、さん……っ!!」

ずっと泣かないように我慢してた。
泣いたら立ち止まってしまう気がして、自分を誤魔化し続けていた。
けれど、それもここで終わり。

「御坂さんっ……!」

一度枷が外れれば、あとは決壊するだけだ。
私は、とても久しぶりに、涙を流した気がした。<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 00:03:41.73 ID:YZomrmoo<>「ごめんなさいっ……私、すっごい馬鹿なことっ……!」

泣きじゃくる私を、しっかりと抱きしめてくれる。
抱きしめて、声をかけてくれる。

「……帰ろっか、佐天さん」

「はいっ……!」

こんな私のも、まだ帰るべき場所があった。
それだけで、とても救われ―――――

「―――佐天さんが誰を救おうとしていたかは知らないけれど、それは佐天さんの全部を賭けるほどじゃないわ。
 だって、一人の人間が命をかけてまで救うなんて、そんなの救いなんてもんじゃないんだもの」

―――待て。

―――自分は、何をしている。

―――何を、自分だけが救われようとしている。

―――何を、自分だけが幸せになろうとしている。

―――あの人が暗部なんて所に堕ちたのは誰のせいだったか思い出せ。

―――お前がその人生を台無しにしてしまった人間の顔を思い出してみろ。

―――今更幸福を得ようなんて、ムシの良い話じゃないのか……?<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 00:17:14.77 ID:YZomrmoo<>思考が鮮明になる。
元に戻ったはずの心は、そのツギハギが切れたようにぼろぼろと崩れていく。

「……どうしたの佐天さん?」

御坂さんに声をかけられる。
だがそれがなんだと言うのか。
足はその場から動かない。
動いた瞬間戻ってきたヒドイ物が抜け落ちてしまいそうな感覚に陥る。

「―――違う」

口から滑りおちるのは否定の言葉。
何が違うのかは、私にもわからない。
けれどここで私が救われるのは駄目だ。
ここで私があの人を諦めてしまうのは駄目だ。
それでは、私を支える最後の柱が、ゆっくりと腐り堕ちていく感覚に見舞われる。

「……ごめんなさい、御坂さん」

呟いて、強化した身体で御坂さんの手を振り払う。
御坂さんは何をされたのかわからない、といった表情を浮かべている。

「私は……そっちへ戻れない」

絞り出すような声だったけれど、それは御坂さんの耳に届いたらしく。

少し経ってから、私の頬に痛みが走った。<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 00:22:44.17 ID:YZomrmoo<>脳が少し揺れる。
平手打ちをされたと気付いたのは、数秒後だった。

「……なんでよ。なんでそんなこと言うのよ!」

御坂さんが私の肩を掴む。
それはさっきのような、力強くも優しいものじゃない。
ただひたすらに、怒りがこもっていた。

「……ごめんなさい」

私はもう謝るしかない。
それ以外の言葉が頭に浮かばない。

「そこまでして、命を捨ててまですることなの!?」

まっすぐな視線に目を合わせられない。
私はうつむいて、ごめんなさいと言うばかりだ。

「そんな―――」

けれど、

「―――そんな、佐天さんが救いたいなんて言ってる人に、それだけの価値なんてあるの!?」

その言葉で、全部吹き飛んだ。

―――この女は今なんと言った。

―――あの人に、救うだけの価値があるのかと言ったのか。

―――お前が、あの人の価値なんて決められないのに……!!<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 00:34:47.71 ID:YZomrmoo<>「……ふざけるな」

頭が沸騰するというのはつまり、こういうことなのか。
後頭部がぐにゃりと歪み、身体の力が上手く入らない。
奥場ががちがちと震え、目の前の女が憎くてたまらない。

「お前が……!あの人を……一方通行さんの何がわかるって言うんだ……!」

その言葉ははっきりと、彼女の眼を見て放たれた。
その顔には、まるで理解できない、といった表情が浮かんでいる。
何秒もずっとその顔のままで、そしてようやく彼女の口から出てきた言葉は、

「……え?」

なんて、実に間抜けなものだった。
けれどその後すぐに、その瞳には力がこもる。
そこに疑惑はない。ただの怒りしかない。純粋な敵意しか宿っていない。

その敵意を感じ取って、私は後退して距離をあける。
―――おそらくここからが本当のやつとの戦い。
手加減なんて一切無しの潰しあい。

ヤツは地獄の底から吠えるように、憎しみをこめて私に叫ぶ。

「お前は……あんなやつのために!私達を切り捨てたのか―――――――ッ!!!」

あんなやつ。

もうそれだけで私の頭はめちゃくちゃだ。

でもそれでいい。

これで、心おきなく、全部を捨てられる。

「お前があの人をあんなやつ呼ばわりするんじゃあないッ……!!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 00:39:11.44 ID:R1IbHFYo<>ここからが本当の地獄だ……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 00:44:09.91 ID:g1axU560<>さて今日まで二日寝てないんだ。
でも明日は6時発の高速バスの運転をしなければならない。
だが気になって寝られない。
どうしたものか……<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 00:44:34.72 ID:R8N35CA0<>感情の縺れ・・・どう収拾がつくのか・・・
取り返しのつかない結末まで行き着くのか・・・あるいは・・・?<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 00:45:15.87 ID:YZomrmoo<>彼女はポケットからコインを取り出し、右腕を私にまっすぐと向ける。
音速の3倍で発射されるそれは、生成される衝撃波だけでも十分な威力を持つ。

そして直撃すればその部分がこの世から消え去る程の威力を持つ。
故に真正面から受けるなど愚策の極み。よほどの能力がなければそれを打倒することは難しい。

けれど私は、突きつけられた右手から避けることなくヤツを見据える。
たかだが直線の攻撃。それを避けるのは容易い。
しかしそれでは、負けを認めることになり、それはつまりあの人の存在を下げてしまうことに繋がる。

だから私は避けない。
正面から、あの超電磁砲を下してみせる―――!


「―――佐天さん。今なら許してあげるわ」

「この後におよんで何を言っているんですか―――早く撃ってきてください。その心と一緒に、私が燃やし尽くしてみせます」


両者とも譲れないものがあるのなら、あとはもう戦争だ。
どちらかが負けて、勝った方の理を無理やり通す他ない。


「そう―――なら、あなたのその間違った幻想を、ここで打ち砕いてあげる……!」

「間違いかそうでないかは、貴様が決めることじゃないぞ御坂美琴―――ッ!!」


一秒後。

勝負はついた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 00:52:12.70 ID:R1IbHFYo<>┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙

とか聞こえてくるわ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 00:54:43.26 ID:.cwE18Y0<>>「間違いかそうでないかは、貴様が決めることじゃないぞ御坂美琴―――ッ!!」

なんか分からんけど髭面親父で脳内再生された<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/05(月) 00:55:15.26 ID:1P3Z8GQ0<>>>815
俺も聞こえてきた
佐天さんなんというダークヒーロー<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 00:55:55.11 ID:YZomrmoo<>放たれてからでは反応出来ない。
音速の三倍の速度に反応するなど、それはもはや人の域を超えている。
だから私に出来ることは、彼女が撃つ直前に私の攻撃を繰り出すこと。

それでようやく互角の速度。
彼女の初動は熱を見れば把握出来る―――そこに問題は無い。


「――――ベクトル操作」

即座に演算を開始する。
熱ベクトル操作―――それ単体では、今の私ではさして強力とは言えない威力。
これだけではアレを打倒することは出来ない。
だが私には、この能力を最大限に使用する能力を持っている―――!

「―――第四、」

右手を彼女の右手を直線状に構える。
狙うはあくまで同時打ち。
正面から制覇しなければ、この戦いには何の意味もない―――!


――――ゆらり、と彼女の右手の周囲が揺らぐ。

――――来る。
      彼女の名を表す、電撃使い最高位の必殺技―――『超電磁砲』。

――――あらゆるものをなぎ倒すその一撃は。

「―――波動ォォォおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」

私の爆炎と重なった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:00:18.55 ID:PN11Btoo<>>>816
そんなこと言ったらこの最終章?がヒゲ編とか呼ばれちゃうだろ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:03:08.52 ID:rUw6wH.0<>The fourth surge!!!<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 01:09:09.17 ID:YZomrmoo<>「―――――そんな、」

絶望にまみれた声を発したのは御坂美琴だった。
自らの絶対が破れた瞬間。
それも、ついこの間まで無能力者だった友人に。
そしてその力の正体が、他人からの借り物であることを知っている彼女は、
自らの努力を砕かれたかのような錯覚に陥る。

「―――勝負ありです、御坂さん」

右手を突きだしたまま動かない佐天涙子は、彼女にそう告げた。

佐天の第四波動は、超電磁砲には届かない。
それは攻撃の性質の問題もあるが、単純な威力でも届かない。
ただの爆炎では、プラズマを纏ったコインの前では意味をなさない。

しかし第四波動は確かに超電磁砲を破った。

「……なんで、」

「―――ベクトル操作によって、極限まで収束させた第四波動。圧縮された爆炎は高温を伴って
 御坂さんのコインを蒸発させたんです―――もう一度言います。私の勝ちです、御坂さん」

御坂美琴の心は折られた。
全力の一撃。
それは撃つ瞬間に佐天の十数センチ隣を通り過ぎるように軌道をずらしはしたが、しかし
威力に手加減は無かった。
それが破られた今、もう彼女にうつ手は無い。

がくり、と膝からその場へ座り込む御坂。
その光景を視界の隅へ納めると、佐天はかける言葉などないと言ったように、彼女から視線をそらし振り返る。



そして彼女は目を見開いた。
振り返ったその先。暗い街の中。
初春飾利は、そこにいた。<>  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 01:11:32.32 ID:YZomrmoo<>もう少し書きたい気もするけど、今日はここまでにしておこう。
うん、まあ、佐天さんが佐天さんじゃないな。まあ、うん……うん。

つっこみは逐一受けつけるよ!
だって「これはひどい」って言われそうだし、しょうがないよね。

>>812
もう終わったから早く寝れ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:11:53.11 ID:m4WLiqQ0<>またまたやらせていただきましたァン!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:13:19.65 ID:R1IbHFYo<>ついにキングカザリ真の能力が明らかに<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 01:13:58.13 ID:g1axU560<>乙。お休み。
5時出社だから4時起きだー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/05(月) 01:15:00.67 ID:1P3Z8GQ0<>なに乙るだぁ―――ッ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:17:48.36 ID:C.1RWYDO<>第乙波動ォォォォォォォォォ!!!!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:20:48.92 ID:KGs8H1Yo<>こんなとこで止めやがって
乙!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:29:30.58 ID:Ufo8HOso<>乙なんだよ!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:33:27.22 ID:8u2eJwSO<>おつ
ついにラスボス戦か…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/05(月) 01:37:43.97 ID:.cwE18Y0<>初春の炎神の息吹が出るのか…大気が熱くなるな…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:42:01.00 ID:0Gx06Dco<>ホールウォーマーさんに何ができようか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 01:54:48.26 ID:PhCkZyQ0<>これはすごい乙

まさかの初春さん登場で鳥肌がたった
なぜか初春のことをさん付けにしてしまうくらいすごい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 03:40:26.00 ID:eAHWrIAO<>最近左天の兄貴が全然出番なくて寂しいわ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 06:23:46.43 ID:JI7b77go<>正直大覇星祭終了後からこっち、めちゃくちゃじゃね?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 09:41:10.01 ID:dFY/bQE0<>ついに頭の寄生植物が目覚める時がきたか…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/05(月) 11:40:55.70 ID:wGH.F9ko<>第四波動の熱を吸収した頭の花が大繁殖。
地上は花と炎に包まれた…。



世紀末説教伝説 そげぶの拳

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 12:40:10.38 ID:U6Einwg0<>熱操作vs保温か…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 13:21:56.35 ID:JiZjQ.Qo<>>>1
前スレがどれもデータ落ちしてて読めないけどどこか纏めて読めるサイトない?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 14:14:27.70 ID:g1axU560<>>>839
っのくす牧場

さっき高速で寝かけたwww気付いたら車線にまたがってたwww危ねぇwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 14:20:19.31 ID:LDrsrsSO<>>>839
GEPのは全部HTML化されてるから普通に読めるよ

まとめは探せばあるんじゃないかな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/05(月) 17:19:21.13 ID:Xx0RHv20<>超電磁砲になんか名前は似ている。超伝導(超低温の環境で金属の電気抵抗が 0 になる現象。超電導電磁石, 超電導トランジスタなどに使用されている。)は使いどころないかなぁ・・・。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 17:58:08.38 ID:HOuXECUo<>とりあえず何も分かってないこの佐天さんは上条さんにそげぶされて
一方さんに生体電流を弄られればいいと思うよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 18:35:20.74 ID:C2gLe9U0<>そういえば上条さんの存在をすっかり忘れてた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 18:45:04.49 ID:PN11Btoo<>そうなったらもうビオランテみたいに宇宙に吹っ飛ばすしかない<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 19:56:43.50 ID:R8N35CA0<>>>840
こんな事にならないようご注意を。。。
http://www.youtube.com/watch?v=m_qXfOYlMkQ<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/05(月) 20:53:28.87 ID:YZomrmoo<>お前らそんなに初春をプッシュすると初春ルートつっこむぞちくしょう。

>>835
シナリオがめちゃくちゃってんなら俺の力量不足だな。
佐天さんの言ってることがめちゃくちゃって言うんなら、その認識でいてくれるとありがたい。

>>843
俺は工学は学んでないもんでな……植物とか鉱石とかそういうのしか興味無いぞ。

>>843
エロス

今日は眠たいからちょっとだけしかかけねえ。すまねえ。あと事故起こしそうになってる人、
確かvipに居た頃もそんなこと言ってなかったか。寝れ。いや寝てください。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 20:55:05.34 ID:NJZlvNoo<>>>840
お前ってやつは・・・<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 21:02:50.64 ID:JiZjQ.Qo<>>>840-841
ありがとう読んでくる<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 21:07:22.72 ID:JI7b77go<>>>847
言葉足らずでごめん。
でもそういうことなら俺はまだ楽しみにしてていいみたい。
電磁キャラみんな大好きなんよね。みんな幸せになってほしいよ。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 21:24:17.35 ID:YZomrmoo<>「――――――――――――――――――――――――」

御坂さんを破った。
あの人の存在を守るために、親友の全てを砕いた。

けれど何も感じない。
膝を折ってその場へしゃがみ込んでしまった御坂さんの姿を見て、
ただ心がすとんと深いところへ落ちていく感覚を覚える。

―――さあ行こう。これで全部、予定通りじゃないか。

そうだ。これでいい。
これで御坂さんはもう追ってこない。
これで私は気兼ねなく前へ進める。

街へと振り返る。
昼だというのに、厚い雲のせいで、活気の無い街は夜のように暗かった。

そんな町並みを背景に。
初春飾利はそこにいた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 21:38:33.44 ID:g1axU560<>実は眠すぎて車庫入れ失敗したwwリアバンパー凹んじまったwww

お願いです本社だけには黙っててください。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 21:41:35.04 ID:VTWGkRUo<>>>852
特定した<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 21:43:46.94 ID:YZomrmoo<>「お姉さまっ!」

後ろから白井さんの声が聞こえる。
そうか。
少し派手にやり過ぎた。
もし初春が本気で私を探してくれていたのなら、ここまですれば見つかってしまうのも無理は無い。

「お姉さま!しっかりしてくださいまし!」

「……、くろこ」

後ろで御坂さんと白井さんの会話が聞こえてくる。
冷静に周囲の音を拾っている自分の頭は随分と冴えている。

―――なんだ、初春を前にすればもっと動揺するかと思ったけれど。
     意外と冷静にいられるじゃんか、私は。

暗くてよく見えないけれど、初春はさっきからずっとこちらを見ているようだった。
―――声はかけてはくれない。

「……っ」

何を甘えたことを考えているのかと目を閉じる。
今さっき御坂さんを斃したことで、いろんなものを捨てたんじゃなかったのか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 21:44:34.48 ID:g1axU560<>>>853
本当に本社だけには黙ってて下さい。今年の新車なんです。<> コノメニウーツルーモノヲー 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 21:58:06.11 ID:YZomrmoo<>「――――。」

初春は何も言わない。
ただ立っているだけで、動きはない。

それならただ通り過ぎるだけだ。
声はかけないし、目もあわせない。

私が初春の横を通りすぎようと、足を踏み出したその時。
初春の身体は見事に前へ倒れこんだ。

「初春っ!!」

白井さんの声が後ろからしたと思ったら、いつの間にか前にいた。
白井さんは初春を抱き起こして、額に手を当てている。

「……しら、い、さん」

ぽつりと。
今にも消えてしまいそうな声で、初春が白井さんの名を呼んだ。

―――私の名は呼んでくれなかったくせに。




ぞわりと、背筋に悪寒が走る。
その場に居ては危険だ。
早く回避行動を―――――――

「――――ッ!」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:04:15.66 ID:dFY/bQE0<>vsホクロ、きたー?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 22:05:49.50 ID:g1axU560<>>>857
屋上<> コノメニウーツルーモノヲー 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 22:16:41.54 ID:YZomrmoo<>咄嗟に右へ跳ぶ。
コンマ一秒後、さっきまで私の足と腕があったところに、金属製の槍が現れた。
それはよく見知った武器。
そこにいるツインテメントが空間移動で放った、距離と強度を無視した極悪な攻撃。

「……相変わらず、勘はいいみたいですのね、佐天さん」

白井さんの声には怒りがこもっている。
そんなに御坂さんを斃されたことが癇に障ったか。

「容赦ないですね、白井さん。けれど仕留めたいなら、白井さん自身がテレポートしたほうが
 まだ勝算はあったかもしれませんけどね」

せいぜい私が出来るのは感覚的な未来予知。
もし白井さん自身がテレポートして攻撃を繰り出すのならば、それを避けるのは困難になる。

「御坂さんの仇討がしたいってんなら相手になりますよ。
 もう全部ふっきれました。来るなら早く来てください」

「……何を言っているんですの」

白井さんの声には相変わらず怒りが込められている。
けれど、先ほどとはどこか質が違う。
それが何かわかる前に――――

「――――がっ!?」

私の身体に電撃が流れた。<> トオイヒノーマナツノーカゲロウー  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 22:45:50.98 ID:YZomrmoo<>「―――――ッ、ぐ、……っ、ぁ―――!」

身体が麻痺する意識が麻痺する思考が麻痺する。
神経は切断され意図は断線し脳の回路が焼き切れる。

「はっ……つ、ぅ……―――、―――!」

「―――悪いわね、佐天さん。けどこっちも、なりふり構ってられないのよ」

ぼろぼろの頭をからからと回転させて言葉を読み込む。
それが御坂さんの言葉だと気づけたのは、三秒も後だった。

「後ろから不意打ちなんて卑怯かもしれないけれど、勝ち負けなんてものを気にしてられないから」

意味を理解するのにさらに三秒。
つまりこの全身を叩きのめし、思考を切り裂く痛みは御坂さんの攻撃によるものだった。

「――――ぅ、く……、」

御坂さんの心は折れたはずだ。
そう言おうとするが、舌がしびれて動かない。
地面に伏した私にむかって、御坂さんが歩いてきて。
身体を起こしたと思ったら、また平手打ちを食らった。<> ソレニハーチシオニタギルツーキヨー  
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 23:08:29.30 ID:YZomrmoo<>「っ――――……!」

「見なさい!!」

ぐっ、と頭を押さえて無理やり首を回される。
視線が向かう先には初春と白井さんが居た。
白井さんはさっき倒れこんだ初春を膝枕しながら、こちらを睨みつけている。

「―――初春さんはねぇ!昨日からずっと監視カメラをチェックしてたのよ!」

「不眠不休―――食事もとらず、ずっとモニタを見てましたの。ハッキングがばれないように手をほどこしながら、
 佐天さんの姿を見逃さないようにずっと集中してさっきまでずっとですの」

「いくら初春さんが情報処理に優れてたとしても!24時間以上集中力が続く筈ないでしょ!」

「それにもともと体力もありませんし……今朝には、既に高熱で倒れそうになってましたの」

御坂さんと白井さんが交互に私に向かって話しかけてくる。
御坂さんの言葉には激しい怒りがやどっていて、
白井さんの言葉には静かな怒りがこめられていた。

そうか。
高熱か。
だから、ただ立っていただけだったのか。
立っているだけで、精一杯だったのか。

「―――佐天さんを見つけた時、初春は置いていこうと思いましたの。けれど初春にしては珍しく
ものすごい剣幕で迫ってきましたので、しょうがなくつれてきましたの」

「こんなにも心配されてるのに―――ねぇ、佐天さん。あなた、一体何をしてるのよ……?」

―――全くだ。
     私は、何をしているのか。
     幻想御手のあの事件の時、屋上で傷ついた初春を見て。
     自分は馬鹿だって。
     親友をあんな目にあわせてまで、手に入れるものなんてロクなもんじゃないって。
     そうやって、反省したんじゃなかったのか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 23:16:57.77 ID:g1axU560<>初春エンド…だと…?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 23:30:53.97 ID:R1IbHFYo<>セロリがハラハラしながら様子を伺っています<> ここでセーブするとED後に初春ルートへ進みます。 BGM「Sorrow」<>sage saga<>2010/07/05(月) 23:32:24.89 ID:YZomrmoo<>「――――――――――――――――――。」

親友を捨てていくなんて覚悟は出来ていたと思っていた。
御坂さんを斃した時に、いろんなものが無くなって、それでもう大丈夫だと思った。

―――――けれど、初春のあんな姿を見てしまったら。
        その気持ちも何もかも、全部崩れてしまいそうになる。

「――――――――――――――――――。」

私が初めて能力者になったことを教えたのは初春だった。
あの時初春は、一緒になって喜んでくれて。

―――――何言ってるんですか……それに私達は友達じゃないですよ

―――――え……

―――――し・ん・ゆ・う。ベストフレンドです!

「―――――――――――――――――、は」

たった二ヶ月くらい前のことなのに。
もう随分と懐かしく感じられる。

―――――やっぱり、嬉しかったよ。誰かにこの能力を認められること。本当にささいな能力だけど、自分で手に入れたものだからさ。
         幻想御手の時みたいなのじゃない、本当の能力―――努力を、祝福してくれる友達がいて

「―――――――――――――――――、はは」

なんだ。
どうしてこんなことばかり思いだすんだろう。

「―――――――――――――――――、……。」

結局私は何を救いたかったんだろう。
私が戦おうと思ったその理由。
最初に、私が戦おうと誓った理由は――――

「―――、あ」

ノイズが走った。
思考の隅で、雑音がざりざりと存在感を増していく。
初春の姿を見て、頭を奥へ追いやっていたひとつの雑音。

―――――今更お前だけが戻ろうというのか。
        あの人を身代りにして、お前だけが今までと同じような生活を送ろうというのか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 23:33:25.94 ID:xLAlU3co<>セーブして両方<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 23:39:50.61 ID:g1axU560<>★☆★セーブしますか★☆★
ニア はい
. いいえ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 23:44:04.19 ID:cpciP4go<>佐天さんすごい不安定だな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 23:46:10.44 ID:g1axU560<>>>867
佐天さんは精神崩壊してるんだよ。魚面の魔術師の時に<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 23:49:09.74 ID:C.1RWYDO<>おのれ板倉…………<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/05(月) 23:50:39.37 ID:YZomrmoo<>雑音は音量を上げて脳へ響く。

―――そんな勝手なことは許さない。

無視しようとするが、脳へ直接語りかけるそれからは耳を塞げない。

―――お前に出来ることはその全てを投げうってあの人を取り戻すこと。

罪悪感だとかそういうモノまでひきつれて、それは私の頭を覆い尽くす。

―――それならこんなところでじゃれあっている暇など無い……!



「オオオオオオぉおおおおおおおお―――――――!!」



叫ぶ。
叫んで、要らない物を全部消す。

「ッ!!」

御坂さんの腕を振り払って蹴り飛ばす。
咄嗟に回避行動に移っていたがそれでは間に合わない。
私の足は胴体をとらえ、白井さんと初春の方へと御坂さんは飛ばされる。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 23:51:28.06 ID:C.1RWYDO<>涙子ェ…………<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/05(月) 23:53:51.03 ID:g1axU560<>さてまた始発便の乗務ががが
まぁ路線だし良いか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 23:57:46.99 ID:h1Ex8GAo<>>>872
寝れ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 23:57:46.61 ID:G5Gw/Ywo<>>>872
お前は寝ろ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 00:00:53.62 ID:W1rsMOso<>>>872
ssのせいで事故とかかなわん
落ちないから寝れ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 00:01:53.81 ID:sLFNTnYo<>くそっ、今日はここまでよ!
まだ書きたいけど、休まないとちょっとまずい。
だから>>872も寝れ。俺も寝させてもらうから。

さぁあ、佐天さんが不味いことになってまいりました。
ちなみに、もう少しで初春ルートへいってしまうところだった。危なかったぜぇ。

じゃあおやすみなさいごめんなさい。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 00:03:43.44 ID:EYskGKco<>>>876

無理はするなよ〜<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 00:04:47.66 ID:c.AwmwDO<>乙!

佐天さんはアレだね、ある意味期待を裏切らないね!<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 00:16:16.46 ID:oSqHU5co<>乙
ゆっくりやすんんでね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 00:17:21.24 ID:Dem5PDQ0<>乙。お休み。

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 00:17:43.38 ID:uXbr5sSO<>お疲れ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 01:05:37.39 ID:zmYKrI2o<>佐天さん・・・自分の代わりに犠牲になった一方さんを助けるために学園都市の闇に関わろうとしている

御坂・黒子・・・佐天さん心配&佐天さんを心配する初春も心配、御坂は一方さんを悪印象としている

初春・・・親友である佐天さんが心配で不眠不休で食事もとらずモニタをガン見、佐天さんと一緒にいたい

一方さん・・・佐天さんを護るため自ら暗部入り、佐天さんには学園都市の闇に関わってほしくない


さて誰が正しい?
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 01:05:56.10 ID:MVFgZkAo<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 01:10:29.49 ID:oSqHU5co<>級友1にきまってんだろ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 01:15:46.87 ID:sJEbbTwo<>>>882
それぞれ事情があるんだから正しいか正しくないかは何とも言えないな
ただ佐天さんは暴走しすぎだと思う<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/06(火) 01:49:54.21 ID:HYFQOzU0<>このスレの影響でニードレスのアニメ見てみたんだよ

超おもしろいしかっこいいれす^q^
なんで今まで見てなかったんだ……orz<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 06:49:19.15 ID:sLFNTnYo<>>>822
お前が俺より美琴と黒子と初春のキャラ把握しててわらた。
参考にさせてもらいまふ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 12:47:36.93 ID:Dem5PDQ0<>このスレ見ながら昼飯食ってるお。

向かいから来たダンプ避けたら、バスのミラーが店のアーケードぶち破ったお
今月初頭から始末書書いたお。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 12:48:28.97 ID:SCOvFQoo<>もうお前インターネットと生活を切り離せよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 13:43:28.12 ID:sLFNTnYo<>お前なんでそんなアクロバティックな生活してんだよ。

さて今日も書くけど、今さっきふと我に返って最近の文を読み返してみたら
中途半端な中二さに死にたくなったでござる。きのこみたいな突き抜けた中二ってのは難しいな。

あと一方さんとインデックスのSS講座的なSS読んでたら死にたくなった。くそが……

さて、行きあたりばったりで随分遠いとこまできたもんだ。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 19:01:43.33 ID:sLFNTnYo<>「オオオオオオぉおおおおおおおお―――――――!!」

御坂美琴の腕の中で、佐天涙子は叫びその腕を振り払い、御坂の身体へ蹴りを入れる。
一息で行われた動作。常人は反応することも出来ず、無様に蹴り飛ばされるだけ。

「ぐ……が、ぁっ……!」

だから御坂がその蹴りを避けられるはずは無い。
直撃を受けた彼女の身体は、白井黒子と初春飾利の方へ吹き飛ばされる。
受け身をとることに失敗したその身体は、ごろごろと凹凸のある地面を転がりながら速度を落とす。

「お姉さまっ!?」

「く―――っ、は、大丈夫……!アンタは、初春さんを看てなさい!」

彼女は痛む身体を抑えて立ち上がる。
眼前には、

「あああああ、ァァアアアあああああああああああ!!!」

俯いて、今にも崩れそうな足を必死で支えている佐天の姿。
自らの内へ向かって咆哮する彼女には、もはや御坂達の姿など見えていない。

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 19:05:03.60 ID:9kCiJVw0<>お ちょうど再会したところかイヤッホーイ

>>888
お前ダイハードにでも出演するつもりか
このままだと職とか免許とか色々失うぞ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 19:22:38.73 ID:sLFNTnYo<>「お、お姉さま!佐天さんは大丈夫ですの!?」

まさか今の電撃でおかしくなったのでは?と白井は心配するが見当違いもいいとこだ。

「さぁね。けど、私を振り払ったってことは、まだ止まるつもりはないってことでしょ」

ちらりと、御坂は膝枕されている初春の顔をみる。
高熱と疲労で辛く歪んだ彼女の顔を見て、

「―――ちょっと痛いけど、我慢しなさい」

御坂は駆け出す。
雷撃を繰り出すわけでもない。砂鉄を操るわけでもない。コインを撃ちだすわけでもない。
ただ今も、喉を潰さんと叫び続けている佐天の元へ、その足でまっすぐに走る。

佐天は気づかない。彼女はもう何も見えていない。
だから御坂が振り被った拳を回避することなんて出来ず。
胸に拳を食らったその身体は、その場に踏みとどまることなく勢いよく後ろへ弾き飛ばされた。

「ぁ、―――――――」

呼吸がとまり、叫び声が止む。
受け身なんて取れずに背中を地面に強打する。酸素を一気に失った身体は動くわけがない。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 19:33:13.84 ID:jCu.RZ.0<>ちょうどだった<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 19:40:28.36 ID:sLFNTnYo<>「はっ……はっ……―――」

動かない佐天を御坂は見下ろしている。
勝負はここについたかのように見えたが、しかし。

「―――止まれない」

倒れたままで、佐天は呟く。
彼女は大きく息を吸い込んで、

「もう止まれないんですよ御坂さん――――!!」

ぼろぼろの身体を歪んだ思いだけで立ちあがらせる。
痛々しい姿をさらけ出した彼女に対して、御坂は力のこもった声で言い返した。

「大丈夫―――私が止めてあげるわ」

そして、三度目の激突。
おそらくこれが最後になるであろう、壊れかけた思いと救いたい思いのぶつかり合い。
退けない戦いが始まった。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 19:46:13.99 ID:H1Plzn.o<>テンション上がってきた<> 佐天さん視点になります。ころころ変わってごめんね。 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 20:22:08.94 ID:sLFNTnYo<>身体に残った熱を、全て強化にまわす。
相手の攻撃は既に全て封じた。それは彼女もわかっている。
ならば、これより先は拳と拳の打ちあい。

100mを6秒で走りきる脚力をもってして、彼女との間合いを一瞬で詰める。

強化した拳はまっすぐに彼女の額を撃ちにいく。
当たれば一撃。
ただの中学生である彼女に、この一撃は耐えられない―――!

「……ッ!」

しかし勿論、そんなことは彼女も承知だ。
彼女は反射的にその拳を右に避け、

「ぐっ―――!」

避けると同時に、私の腹へ拳をめり込ませる。

だがそれがどうした。
その程度では、私の身体は倒れない。

「こ、の……!」

「なぁ―――っ!?」

拳が引き戻される前にその腕をつかみ取り、思いっきりぶん投げる。
彼女の軽い身体は容易く宙を舞う。
辺りに捕まる足場など無い。その身体は重力に従って落ちてくる。<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 20:56:17.82 ID:sLFNTnYo<>落ちてくる彼女に向けて、タイミングを合わせて蹴りを入れるが、
惜しくも腕でガードされ、決定打とはなり得ない。

「ちぃっ……!」

彼女は悪態をつきながら受け身をとる。
だが隙だらけだ。それはおそらく一秒後には消え去る隙だが、それだけあれば十分。
一息で距離を無くし、拳を振りかぶる。

「貰った――――!」

彼女の眼が見開かれる。
先のようにかわせないと判断し、ガードしようとするがしかしそれでは間に合わない。
彼女の腕が守るよりほんの一瞬早く、私の拳が頭を捕えるタイミングと軌道。

だというのに、私の右腕は彼女に届かず、その鼻先をかすめて空ぶった。

「――――ぇ?」

驚きの声は両者とも。
私は確実に撃ちぬけると確信していたし、彼女はやられると覚悟したはずだ。


「お姉さまっ、今ですの!!」


離れたところから声が聞こえる。
空振り、姿勢を崩し、勢いよく地面に倒れこもうとする身体をささえるために、左足を踏み出そうとするのに動かない。
そもそもどうしてまだ左足を踏み込んでいないのか。

「――――ぁ」

私の左足。
そこには、よく見知った金属製の槍が私を地面へと縫いつけていた。

「……っ!」

今更ながら痛みが脳へ届く。
遅すぎる痛みに刃を食いしばって、槍から足を引き抜こうとするが。

「目ぇ覚ましなさいこの馬鹿……!」

私の脳天へ、上から凄まじい衝撃が走った。
知っている。これはただの打撃だけじゃない。

「―――ただの打撃じゃダメージは与えられなくても、そこに雷撃を加えれば話は別よね」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:00:40.14 ID:SCOvFQoo<>覚醒の悪寒、紫煙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:03:58.00 ID:Dem5PDQ0<>無能力者だった人間を大能力者と超能力者が二人掛りってのも…

ちなみに後は無事車庫に帰れました。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:05:40.95 ID:.878Azko<>>>900
さっさと寝ろ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:06:30.65 ID:sLFNTnYo<>「―――、ぁ」

先の電撃とは比べ物にならない意識の薄れ。
直接脳へ流されたそれは、身体ではなく思考を焼き切っていく。

「―――、は」

だが負けるか。止まれるか。
体中の熱を変換する。
強化なんていらない。
ただ、今さっき傷ついた部分を全力で補修する―――

「く、う……は、はは」

「―――無理しないほうがいいわ。後遺症が出ない程度とはいえ、耐えられるものじゃないわよ」

そんなわけにもいかない。
無理をして、限界をこえて。
でなければ、あの人には追いつけない……!

「は、はは、ははははは!」

笑いながら叫びながら、倒れた身体を持ち上げる。
いける。まだ動ける。

「は、ははは!どうしましたか―――御坂さん程度じゃ、私を止められない……!」

「ううん―――佐天さんは、もう止まってるわ」
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:08:09.57 ID:Dem5PDQ0<>>>901
明日は昼から出勤だからおk<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:13:50.41 ID:5gzyQbI0<>>>903
今から寝とけ。お前が人ハネたりしたらシャレにならん<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:18:27.03 ID:Dem5PDQ0<>>>904
明日は補欠要員だからおk<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:20:35.90 ID:sLFNTnYo<>じゃあ変わりに俺が寝るわ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:21:12.78 ID:H4pi8UDO<>じゃあ俺が寝るよ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:22:11.36 ID:Dem5PDQ0<>じゃ、じゃあ俺が<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:23:27.58 ID:sLFNTnYo<>どうぞどうぞ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:24:24.82 ID:Dem5PDQ0<>佐 天 さ ん の 活 躍 ま で 寝 ら れ ね ぇ よ !<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:24:33.63 ID:IGHHciwo<>パーペキな流れだな<> すまんな、遊び過ぎた。今日は筆が進みにくい 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:26:22.97 ID:sLFNTnYo<>「止まってなんかいませんし止まれません……ほら、来ないなら私の方から、」

「だって、佐天さんはもう全力で戦ってないじゃない」

―――馬鹿な。
全力で戦っていないはずがない。
だって全力で戦っていないってことは、それは自分自身の否定だ。

「……何を根拠に」

「根拠もなにも、私達に負けてるって事実が根拠よ」

「な、に―――?」

「認めてあげる―――あなたは強いわ、佐天さん。
 真正面から打ち合えば私の攻撃はことごとく無力化されるし、超電磁砲だって競り負けた。
 黒子の空間移動だって、さっきみたいに私に集中してくれてなければかわされる。
 自分で言うのもなんだけど、今の佐天さんを正面から相手して勝てるかどうかって言われたら自信は無いわ」

でもね、と御坂さんは続ける。

「それでも今こうして、佐天さんが倒れそうになってるのは何でだと思う?」

―――言われてみて、確かにそうだと考える。
なんで、私は第四波動を使わず直接殴り合いなんて方法を取ったんだろうか。

「簡単な話よ。佐天さんがあの爆炎や、ベクトル操作を使わなかった理由。それって結局、
 近くにいた初春さんを巻き込みたくなかっただけなのよ」<> すまんな、遊び過ぎた。今日は筆が進みにくい 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:39:34.07 ID:sLFNTnYo<>「―――――――、」

「何が止まれない、よ。佐天さんはちゃんと、初春さんだけは傷つけないよう戦ってるじゃない」

それだけで十分、と彼女は言った。

「―――――――、」

「佐天さんが何で一方通行を救いたいとか、そんなことはもう聞かない。
 けど、やりかたなんてひとつじゃない。少なくとも、佐天さんが救われい終わり方なんて間違ってる」

だから、と彼女は私の手を取る。

「―――――――、」

「もし一方通行を助けたいっていうなら、私だって協力するわ。
 黒子だって、初春さんだってきっと協力してくれる」

そして彼女は私の眼をまっすぐに見つめて、







「ねえ、佐天さん―――今、佐天さんの目には、何が映ってるの?」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:42:27.66 ID:oSqHU5co<>なるほど<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:44:30.61 ID:Dem5PDQ0<>






             佐天「一方通行さんです。」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:45:20.81 ID:iggpAkc0<>>>915
お前は寝ろ。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:50:32.64 ID:9kCiJVw0<>>>915
ガチ吹いたじゃねーかwwwwww
もう会社に車凹ましたのバレて減給になっちまえwwwwww<> まずい、超電磁砲組エンドになっちまう 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 21:54:54.61 ID:sLFNTnYo<>「―――――、ぁ」

それが止めになった。
夏のあの日、私が御坂さんへ向けて言った言葉。
だからこそ、そこに込められた意味が手に取るようにわかる。

「―――――け、ど」

けれど、これは私だけの問題だ。
皆には関係のない、個人的な問題でしかない。

「――――けど、私だけの勝手で、こんな危ないこと」

こんな危ないことには巻き込めない。
かつての御坂さんがそうしたように、私も一人で背負っていくしかない。

「私が死んでも食い止めようとしてた実験に首つっこんで、それでまだ平和に暮らしていられるのはどこの誰よ?」

「だけどっ!」

ぐらぐらと気持ちが傾く。
私はこのまま皆を頼ってもいいのか。
一人で戦っていかなくてもいいのか。
もうこんな辛い思いを抱きながら、足を動かさなくていいのか。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 21:55:12.43 ID:rITVE5Qo<>>>917
うるせぇよお前車で事故って未使用のチンコ切るハメになった俺とただ車事故って凹んだお前どっちがつれーか考えろ畜生
















チクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ大大大<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 22:02:29.62 ID:Dem5PDQ0<>>>919
凹ましたのは俺です。今年の新車セレガPKG-RU4<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 22:03:08.18 ID:iggpAkc0<>>>919
ちょっ…
お前の人生にも興味はあるが、まあ後にしろw<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 22:06:45.15 ID:XEDEtCwP<>チンコないと聖人になれる<> お前らあんまり喧嘩するとアックアエンドに切り替えちゃうぞ。ヴェントエンドでもいいなぁ 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 22:14:49.58 ID:sLFNTnYo<>「―――――――さてん、さん」

びくん、と思考が一旦停止する。
視線をすこし横にずらす。そこには、

「―――――――ういはる」

初春が白井さんの肩を借りて立っていた。
よく見なくても膝はがくがくと震えて、額には脂汗が浮き出していて満身創痍といった風だ。
顔は疲れと熱で、いつものような元気な表情はそこには無い。

―――そんなぼろぼろの姿にしたのが自分だと思うと。
     心がおかしくなってしまいそうになる。

「さてん、さん―――」

白井さんの肩を離れて、ふらふらとこっちへ歩いてくる。
ちょっとつまづいただけで転んでしまいそうになる足取りでこっちへ歩いてくる。
そして案の定初春はつまづいて、その身体をぐらりと前へ―――

「初春っ!」

―――倒れる前に、駆けつけて抱き支える。

―――すっぽりと腕に入ってしまう小さな肩。
     熱で震える身体は、そのことをよりいっそう強調していた。
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 22:17:10.35 ID:6nl4lQco<>>>919
泣いた<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 22:26:31.87 ID:W1rsMOso<>>>923
そんなことは許しません
14444エンドは固定です<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 22:29:50.06 ID:Dem5PDQ0<>>>925
自演乙。<> BGM「Sorrow」 
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 22:36:09.18 ID:sLFNTnYo<>「ばか……初春のばかっ!こんなになってまで、私なんかを追い掛けてきてどうすんのよ……!」

―――ぎゅっと、震える身体を抱きしめる。
    
「……えへへ、やっと、つかまえました、さてんさん」

「……っ」

初春が私の腰に手を回して、抱きしめ返してくれる。

―――全然力が入ってないその身体を。
     消えてしまいそうなその身体を、手放すものかと抱きしめる。

「わたしは、佐天さんが、何をしようとしてるかとか、そんなのぜんぜん知りません。
 けど、一人でかかえこむとか、そんな……そんな、悲しいことは、言わないでください……」

耳元で初春がささやく。

―――熱い吐息と一緒にもれる言葉は、今にも泣きだしそうな声だった。

「帰りましょう、佐天さん―――帰って、ご飯食べて、ゆっくり休んで……
 それから、佐天さんがやりたいことを、皆で終わらせましょう」

「いい―――いいよ、もう。
 私は、初春がずっと笑っていてくれたらそれだけでもう―――――」



―――――もう、いいと。

―――――言いたかったのに。


「―――――――――――――――――――――――――、ぇ」

―――――またあの雑音が勢いを増す。

―――――良くなんてない。

―――――お前は、あの人を救うまで立ち止まれない……!
     <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/06(火) 22:41:47.75 ID:z1Itwbw0<>やんでれみたいな感じになりそうだなw
昔のさてんさんと一方さんの絡みみたいなのは見れるんだろうかw<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/06(火) 22:42:52.12 ID:HYFQOzU0<>なあ、佐天さんのノイズって俺たちの「一方エンド一方エンド」って思いが罪歌の「愛してる愛してる」みたいに流れてるんじゃ……<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 22:43:17.04 ID:sLFNTnYo<>「―――――――――――――――、な、んで」

なんで。
私はもう、いいと思ったのに。
それなのに、この気持ちは―――

「―――――――――――――――、う、あ、ああ」

奥歯ががちがちと震える。
不安とか焦燥とか恐怖とか、なんでそんな感情が押し寄せてくるのかがわからない。
けど、そんな負の感情がわらわらと心の中に湧いてくる。

「―――――――――――――――、は、ぁ」

さっきまでの気持ちが塗りつぶされる。
あの人を助けろという気持ちに塗りつぶされる。

「―――――ああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

駄目だ、消えろ、せっかく戻れるのに。
もうあんな辛い思いはしないで済むのに。
せっかく、皆が救ってくれたのに―――


―――お前だけが救われているのが許せない。


「―――――――――――――――――――――、ぁ」

「佐天、さん……どうしたんですかっ……?」

黙れ。
お前がいるからいけない。
お前がいるから私は前へ進めない。
お前がいるから私はあの人を救えない――――――!
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 22:46:57.68 ID:Dem5PDQ0<>ヤンデレ佐天さん…だと…?
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 22:48:04.92 ID:sJEbbTwo<>もう死なせてやれよって思う<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 22:49:49.83 ID:oSqHU5co<>初春(……おのれ魔術師………!!!!) <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 22:55:19.21 ID:dlSxY0g0<>これは佐天さんが初春を殺したと見せかけて闘気を注入して最終奥義を身につけるフラグ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:01:20.80 ID:kzhE1zEo<>天に還る時が来たのだ<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 23:02:28.62 ID:sLFNTnYo<>「――――ォォオオオオオ、あああああああああ!!!!!」


初春を突き飛ばして地面に転ばせるその姿がとても心を殺しそうになるけどでも食いしばって全部耐えて
辺りから熱を吸収するさいに皆巻き添えになった気がするけどそんなことはどうでもいいと思考を切り替えて
空高く跳びあがってベクトルを操作し範囲設定と操作と吸収を繰り返して高気圧を作り出して勿論それを
支える突風のベクトルの操作を止めたことによって降下して冷却された気流は地面に衝突すると同時に
風を全方向へ水平に生み出してそれは木々でさえも倒れるような強風だ人間が立っていることなんて
できるはずもなく三人は吹き飛ばされてでこぼこした地面をごろごろと転がっている。


「――――――、は、ぁ」

地面へ降り立ってあたりを見渡してみるけれど河原だけあってたいした被害は無いころがっている
三人を除けばの話だがはははどうだあのザマは皮膚のところどころには切り傷や擦り傷が
ついていて死にはしないけれど痛いだろうななんて思ってあああああごめんね初春やめろやめろ
あやまるななにをあやまっているわたしはさきへすすむこれでよかったよかったよかったよかった
よかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかった
よかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかった
よかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかった
よかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかった
よかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかったよかった




――――良くなんてない。



「―――――ああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」


もう知るか。


もう戻れない。
<>
◆oDLutFYnAI<>sage saga<>2010/07/06(火) 23:05:14.58 ID:sLFNTnYo<>今日は終わりだくそったれぇ……佐天さんが……佐天さんがぁぁぁあぁあ!!

正直なんでこんなに壊れてるのか自分でも理由がつかめてなかったけど、今日ようやくわかった。
うん、これでラストちゃんとしめれそうだ。よかったよかった。

うおあ……病みすぎだろjk……

てかあれだよ、途中普通にレールガン組エンドか初春エンドになってしまいそうだったから無理やり変えたらこのざまだ。
やっぱり行き当たりばったりは何にしてもよくないんだなぁ。

さて、次はようやくアックアさんの登場。
が、その前に。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:06:33.28 ID:kzhE1zEo<> 在りし日の

         ,,-──────- 、
       /            `ヽ、
      ∠                ヽ
       /   /´/  ,、      @ |
 ヽ    / メ、´  //´ / , ヘ、|\     |
 つ   〆|  `″     ´──`  \   |
 ヽ丶   |  ┃       ┃    〆ヽ |
 |.よ     |    ____      ┘ |
  る    |     ヽ、___ノ      | |
  |     ー─┬───────┬′|
     ⊂丶-<´ |         ノ   |  |
      ` ̄´ `|    ⊂ヽ -<  ,, |  |
          |     ` ̄´ `´  |  |
          |             |  |
             ノ             |ヘ」
         /ヽ、_________|
         / ノ   |   |   |  ヘ
         ゝノ___|___|__|__|
      ⊂ニノ            ヽ丶、
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:12:00.15 ID:sLFNTnYo<>現在の佐天さん。

                ,. -‐.:.:.:.:.: ̄:.:.:.:.:.:.:... , 
                   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ 
              /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.::.:x.:.:.:.:.:.:ヽ
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:._l ∨y.:.:.:.:.、
             /.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:ヘ ィ゚ ,、冫.:.:.:∧
              .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:/、ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.',     _/
             ′;.:.:.:.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.y.:.:.:.:.:.:.iー< ̄   
          i.:.:.{.×、∧.:.ヾヽ.:.:\丶、.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.l ヽ.:.:,:.:.l      ,; 
              :.:.:.{.:.:、.:.ト ヾヽ\\彡==, l.:.:.:.:.:.:.:.:.l }.:.:.:.:.l   .:i   ;; 
            !:.:.∨.:.:.{≧ミ、ミ\フ_,彡゙ !.:,.:.:.:.:.:.イノ:.:.:.:.:∧  }   ;; 
           ':.:.:.ヽ ヽ.ト _ >ミ    ̄   |!.:.:.:.:.:.:i ミソ.:.:.:.:.:.:∧/    
           !.:..:.\、\   ,     /i |:.:.:.:.:/ ミノ.:.:.:.:.:.:.:.:/     
             〉:.:ヘ.:.:.:.∧     _,/^| /,.ィ´ノ   〉.:.:.:.:.:.:.:./   ,'  
             /∧:.:.:',.:.:.:.:.:>、 卞二-‐/  / //.:.:.:.:.:.:.:.:'      
_,. -─  ー "   ヽ:.:.\.:.:.:./^//´=   /三三/リ:.:.:.:.:.:.:,   ,;    /
     ;,   ,,     ヽ:.:.:.\/ l//::`.ー ´三三三/.:.:.:.:.:.:.:.:,'  ,    /
     ;, : :  ,    ;,∨/   //.:.:.:.:l三三三三イ.:,;.:.:.:.:.:.:.i      /
              ,,   ~”・.:.:.:.:.:.:l三三三三{{.:.:.:.:.:.:.:.:.i      /
                ,,    |.:.:.:.:.:.:.l三三三三;リ.:.:.:.:.:.:.:.:l    /  
      ,,                 l.:.:.:.:.:.:.:l三/ ヽヾ∨.:.:.:.:.:.:.:l  /    
_     ;,              l.:.:.:.:.:.:.:l!三|  lヽ i.:.:.:.:.:.:.:.:l //  \  
─<         ,. -‐    ̄ l.:.:.:.:.:∧!三!   l / ,{.:.:.:.:.:.:.:l//     ミ
   丶、丶、 /   / ̄ ミi.:.:.:.:.:.:.: i三|    l ∧.:.:.:.:.:.:.l/ ミ     
      丶、   彡彡::::::::::::::l.:.:.:.:.:.:./l∧|    ∨::;:∨.:.:.:.:.l    ー  
         彡爻;;;:;:;:::::::::::::l.:.:.:.:.:.:.:.:l::::|     i:::::::ヽ.:.:.:.:l      <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/06(火) 23:13:05.42 ID:HYFQOzU0<>>>939
いやいやいやいやwww

乙っしたー
楽しみに見てるから頑張ってくだちい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:13:56.13 ID:oSqHU5co<>こっちのAAあったのかwwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:19:46.56 ID:iggpAkc0<>なんという狂戦士モード。
いつぞやの精神介入と幻想御手かのう。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:19:52.96 ID:wywV7Uw0<>どうしてこうなった<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/06(火) 23:24:11.79 ID:MiPaCKco<>あぁ・・・これ幻想御手の副作用か<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:24:54.85 ID:9kCiJVw0<>乙ー
やっぱ楽しいな
にしても佐天さんの頭の声は空気読みまくりだな

>>939
懐かしの物干し佐天さんじゃないか
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage saga<>2010/07/06(火) 23:27:41.26 ID:KUrF7As0<>まだ見たいけど終わって良かった。





木村の野郎風邪こじらせやがってクソッタレ

明日は8時出勤だー
明日は絶対何も起こさない。
「今日も安全に運行しましょう」を実現するぞー

>>1乙。そして寝る<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:31:21.91 ID:uJcAIE6o<>そろそろ次スレの時期か
あれ?スレタイの台詞出たっけ?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/06(火) 23:34:08.84 ID:01EzYxo0<>乙          
<<939
wwwwwww   <> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:58:03.29 ID:sLFNTnYo<>>>947
このスレで終わらせようと思ってたのになんか伸びた。終わらねえ・・…

てかもうそんな時期か。次のスレタイは

佐天「エデンズシード開放!第五波動!」

佐天「私達≠フ戦いはまだまだこれからだ!」

佐天「一方通行さん大好きっ!」一方「はいはいそォですねェ」

佐天「教えてやる―――これが、ものを[ピーーー]っていうことだ」

佐天「私にはもう、ミサカちゃんしかいないの」14444「ムッハー」

佐天「な、ぁ……打ち止め、ちゃん……?」打ち止め「あなたなんかにあの人は渡さないって」

佐天「ぁ、やんっ、御坂さんやめっ……」御坂「美琴って呼んで……?」

佐天「初春なにしてんのー?」初春「わ、ちょ、見ないでくださいっ!」

佐天「私は馬鹿だ。死んでからそう気付いた」

佐天「今からここに発足します!」白井「百合同盟ですの!」


って感じに候補がありすぎて困ってる。まあ明日考えるか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:58:23.90 ID:uXbr5sSO<>おつ
ところでこれ
ハッピールートだよな…?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/06(火) 23:58:24.71 ID:z1Itwbw0<>もう佐天さんは上条さんか一方さんがそげぶしないと治らないんじゃないか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:00:08.04 ID:/eTnSV.0<>それじゃ百合同盟でひとつ…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:00:26.46 ID:8O.AbAAO<>佐天さんみたいに幻想御手に手出しちゃうような子が力を手にいれてイヤッフーになってるところに、自分のせいで他人を取り返しのつかない状態にしちゃったってのは十分病んでも仕方ない思うね<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/07(水) 00:04:50.69 ID:Pn/UWAg0<>むしろ
佐天「一方通行さん大好きっ!」一方「……知っている」

ちょっとはデレてほしいな
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:05:42.04 ID:UR4lOBoo<>佐天「私にはもう、ミサカちゃんしかいないの」14444「ムッハー」
佐天「ぁ、やんっ、御坂さんやめっ……」御坂「美琴って呼んで……?」
佐天「今からここに発足します!」白井「百合同盟ですの!」

これは……
>>1は百合展開にしたいんだな

佐天「今からここに発足します!」白井「百合同盟ですの!」でお願いします<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:05:52.68 ID:OUEGZrA0<>佐天「一方通行さん大好きっ!」一方「はいはいそォですねェ///」

に一票<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:07:26.45 ID:elMqIJ.o<>なかなか話が進まんな
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:18:23.64 ID:xy0dJ1Ao<>> 佐天「私にはもう、ミサカちゃんしかいないの」14444「ムッハー」
これに決まっているじゃないですか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:20:27.89 ID:sNe23nco<>一方通行、ってスレタイに居れるとスクリプト来るから他の奴がいいな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:20:32.38 ID:i/gqFIgo<>EDの数だけタイトルもあるのさ
そして選択肢の前にはセーブ、おじさんとの約束だぞ!

暗部「残念だったねエ……」<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/07(水) 00:24:49.27 ID:qWGEUzU0<>美琴か打ち止めに一票
んで>>1にその場面に一方通行が来るSSがちょっと載ったらうれしいな<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/07(水) 00:26:29.37 ID:F.TM5/s0<>コンティニュー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:35:01.07 ID:Tq.ZzESO<>元々のテーマだし
佐天「エデンズシード開放!第五波動!」
でいんでないの
てか今回のスレタイの展開は…<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:42:37.41 ID:.6/nD.k0<>おれも第五波動に一票
ここまで長かったしなぁ
最後になるかも知れないスレだし原点回帰ってことで<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/07(水) 00:43:49.12 ID:YJlwof60<><<954<<956
佐天・打ち止め「一方通行(さん)大好きっ!」一方「……おォ」

俺はこれに一票<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 00:47:10.62 ID:AvuxAAAO<>
ノーマルエンド:左天「強くなったな……涙子」
  『さよなら左天さん』

ハッピーエンド:上条「そげぶ!」
  『平和の使者』

アナザーエンド:14444「ふふ、涙子……」
  『歪んだ愛情』

バッドエンド :一方通行「オマエ、何で……」
  『救われない二人』

トゥルーエンド:初春「おかえりなさい」
  『親友として』


さぁ、どれにしようか

<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 01:00:28.83 ID:4Gz6HJo0<>欲を言うなら全部みたい
あ、もちろん最後はバッドエンドで<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 01:05:05.88 ID:A0DEmDco<>トゥルーにしてくれ……バッドエンドは嫌だ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 01:05:55.78 ID:4uR.C1U0<>>>949
佐天「一方通行さん大好きっ!」一方「はいはいそォですねェ」
に一票♪<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sagesaga<>2010/07/07(水) 01:12:44.75 ID:qWGEUzU0<>>>967
(試験終了時のアナウンスのような声で)やめなさい<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 01:28:50.05 ID:Wh9/lSA0<>>>970
えっ、何これ。おれはなんでこんなのがツボに入ったんだ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 01:32:54.31 ID:i/gqFIgo<>デデーン

>>971、アウトー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 01:46:42.62 ID:OrZ7bgSO<>途中でセーブして他のENDに切り換えても違和感ないように第五波動に一票<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 01:56:41.28 ID:XegVFsAO<>第五波動もいいが

佐天「な、ぁ……打ち止め、ちゃん……?」打ち止め「あなたなんかにあの人は渡さないって」

俺はこの打ち止めも見てみたいなwwwwww<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 02:57:59.33 ID:uuFatkDO<>>>974
お前は俺か<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 03:40:27.76 ID:Gg9BPUEo<>乙なんだよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 07:29:47.53 ID:.72cC7co<>全部立てるために10個ぐらいスレ立てればいいんじゃね?<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 09:52:12.67 ID:zeshqwDO<>佐天「熱膨張って、知ってるか?」

こんなんがいいです><<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 10:22:39.58 ID:CC15PEso<>ハッピーエンドは一方ルートで、トゥルーはそげぶルートじゃなかったか?
<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 12:18:46.14 ID:AvuxAAAO<>>>979
確かそんなだったな
俺 >1 じゃないしわかんない

一方通行は展開的にハッピーエンドにならないと思ったの
佐天さんヤバイし<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 13:20:52.09 ID:azSRH/20<>これから怒涛の勢いでハッピーになっていくんじゃないか<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 13:21:21.38 ID:rw1b/SEo<>>>979
>>549で>>1が書いてるな

ここまでブッ壊れた佐天さんをどう救ってくれるのやら
楽しみだ

スレタイは第五波動がいいなー<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 13:42:24.79 ID:WTsBz9g0<>このペースだと>>1がくる前に埋まっちまうぞ
減速しようぜ<>
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/07(水) 14:24:10.54 ID:QHiQmFUo<>>>983
もう埋まっちまうから続きは次スレで書くねねねねねねねね

>>954
それだとなんかさ、10033のssみたいだしさ。
いやぁ、あのっしゃよかったエロかった。

>>957
すまねぇ……けどこれから一気にラストスパートかけるから許してくれ。

>>958
14444ルートはバッドエンドなんです……

>>966
ごめん、「さよなら佐天さん」が「さよなら天さん」に見えて吹いた。

>>977
だったら今から皆で各ルート書けばいいんじゃね?あれ、俺天才じゃね?

>>978
わかった。どうでもいいが熱膨張とか卑猥だからやめて

>>981
こっから怒涛の勢いでさらに絶望色に染められます


さて、調子のってレスしたとこで、次スレなんとかしてくるかな。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 15:07:06.28 ID:4XwlU/60<>さらに絶望て…
耐えられるかしら<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 15:16:34.17 ID:xy0dJ1Ao<>なぜ14444ルートがバッドエンドなのですか
納得できません<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 15:42:39.15 ID:kooIcYAO<>14444に逃げ場を求めて堕ちていく佐天さんですね。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 15:52:19.00 ID:VEKzfKUo<>ヤンデレルートはバッド以外あり得ないだろ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 16:29:01.13 ID:azSRH/20<>>>986
二人は幸せだけど周囲から見てバッドというケースも存在する<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 16:32:41.15 ID:Au/PU0oo<>共依存になったら周囲なんてまるで関係がないっすよ<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 16:55:04.25 ID:lcDNZks0<>>>1の次スレ報告まで自重しようぜ。

━以下「了承・了解・おk」等のレス禁止━<> 5レスだけくだされ 
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/07(水) 16:57:44.18 ID:QHiQmFUo<>14444「最初から一切手加減無しでいきます、とミサカは腕をふるいます」

10700「気付いたときにはバラバラ死体になっていました、とミサカは魂となって解説します」

14444「それでは涙子の元へ戻りましょう、とミサカは駆け出します」


―――――。


佐天「――――あああああああああああああああああああああああああっ!!!」

14444「どうしましたか、とミサカはそこらに転がっている三人はたしか涙子の友達だったなぁと考えながら声をかけます」

佐天「あ―――あ、ぁ、あああああ……みさかちゃん……わたし、もう―――」

14444「……大丈夫です、涙子はミサカが居る限り一人にはなりませんから、とミサカはそっと涙子を抱き寄せます」

佐天「みさかちゃん……みさかちゃん、みさかちゃん、みさかちゃん……!」

14444「さぁ、今はとにかく身体を休めましょう、とミサカは涙子をアジトへうながします」


―――――。

佐天「…………くしゅっ」

14444「大丈夫ですか?とミサカは着替えとタオルを渡してから、ベッドに座っている涙子の隣に腰かけます」

佐天「ん……ありがと、みさかちゃん」

14444「礼には及びませんから、早く身体を拭いて着替えてください、とミサカはそのままでは本格的に風邪をひいて
    しまうことを心配します」<> とりあえず14444ルートエンドを。えろえろは書けないし、こんなもんでいいでしょ 
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/07(水) 17:05:37.61 ID:QHiQmFUo<>佐天「……」ごしごし

14444「(うはー不謹慎かもしれませんがこんな間近で涙子の生着替えを見られるなんて眼福です、とミサカは
     ちょっとうつろな目をした涙子にむらむらしつつけれど手は出さないように必死に理性を保ちます)」

佐天「へっちょ」クシュンッ

14444「(あああああくしゃみまで可愛らしいのですね、とミサカは鼻がむずむずして涙目になっている涙子が
     可愛らしすぎて今にもぎゅーって抱きしめたくなる衝動を必死で押さえます)」

佐天「……さむい」ブルッ

14444「(でしたらミサカが温めてあげます!とミサカはとびつきたいのですが、しかしそこはぐっと我慢して
     優しく声をかけます)――-雨にぬれたまま長い間いましたからね、とミサカは涙子の身体を心配します)」

佐天「……ばかっ」ぎゅっ

14444「(うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?)」

佐天「みさかちゃんなら、ああ言ったらこうやってしてくれると思ったのに……ばかばかっ」ぎゅううっ

14444「(こ、ここが天国かああああああああとMisakaは理性なんてふkさいjfdそl;ふぁ)」

佐天「寒いの……温めて……?」ウルッ

14444「」

14444「―――はっ!え、えと、その、いいのですか?とミサカははやる気持ちを抑えて確認をとります」

佐天「うん……だって私にはもう、みさかちゃんしかいないもん。みさかちゃんがぎゅってしてくれないと
   さみしくって死んじゃうもん。……あの日の夜みたいに、いっぱいして?」

14444「」



14444「         」<>  
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/07(水) 17:12:31.28 ID:QHiQmFUo<>――――――。

             _
        ,..:イ´/ハ`ぇ、
       ノ:::/::,-=r‐-、`!                  色々ありましたが省略します、とミサカは時間を吹き飛ばします。
       ハノハ!〉八_  )[ニ[]ニ[]ニニニ]
     /´,,"⌒ヽ:  _`>'____」| ||____
    /  ||.:ヘ ̄`ヽ/さ⌒>         |ニ!ニニ!ニニ!ニニ!ニニ!===========コ
.   /    ヾ=ヘ.   /ヽ、| |っ)| / ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l l ̄
  /     ,./´ヽ/l丶、 ,!´ |_l   |_|                 l ll
  /  ., ´ ̄〈/    l: l_ ニ、                     l l l
  ! (     /    /:=}    \,、                     l l l l
 〈__/   / / ,  '^\_ノノヘ、                 l l l l
  「 , T ̄|ヘ   /l/ /     ヽ、   \                l l  l l
.  ',´ |  .| 〉 /_ク、_      \ i´( ̄`ヽ             ̄  ̄
. 八ノ_ノ_∧ノ,、___ゝ      `´`ー─'´

―――――――10月某日

生徒1「ねーねー知ってる?第19学区で変死体見つかったんだってー」

生徒2「第19学区ってさびれたとこだったよね?もしかして死体遺棄!?」

生徒1「それがねー。なんか、骨がところどころ砕けてたり折れてたりしてて、頭がい骨なんかはぐちゃぐちゃになってて
     もう誰だとか判別できなかったんだって」

生徒2「でもDNA鑑定とか使えばいいんじゃないの?」

生徒1「そうなんだけど、んー、なんか二人分のDNAが見つかったんだって。一人はわかったけど詳細が
    隠されてて、もう一人のほうはデータがなかったんだってさ」

生徒2「うぇー、何それー……てか、なんでアンタそこまで知ってるの?」

生徒1「深いことは気にしないでいいのよ。私はこれが、誰かの耳へ届けばいいわけだし、ね」<>  
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/07(水) 17:22:41.98 ID:QHiQmFUo<>上条「お、よっすビリビリ」

御坂「……アンタか」

上条「ん?なんだ、元気無いな。つーかなんか顔色悪いし、服だって汚れてるぞ。お嬢様なんだから、身なりには
    気をつかえよ。ああ、そういやさ、御坂って佐天さんと仲良かったよな」

御坂「っ」ビクッ

上条「最近さー全然会えないし連絡もつかなくってよ。インデックスがまた佐天さんのご飯食べたいって言うし、
    御坂なら連絡先とか知ってないかな―――って、オイ!?」

御坂「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

上条「な、御坂!?しっかりしろ、大丈夫か!?」

御坂「私が悪いの私がもっと強かったら佐天さんは助かったのごめんなさいごめなさいごめんなさい」ブツブツ

上条「……!?待て、どういうことだよ御坂!佐天さんがどうかしたのか?オイ、御坂!!」

御坂「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」



黄泉川「強姦殺人、ね……ひどい話じゃんよ」

鉄装「しかもこの子って、あの時の風紀委員の子ですよね」

黄泉川「……言うな。気分が悪くなるじゃん」

鉄装「犯人のスキルアウトは、誰かを探してるみたいだったからその弱みにつけこんでやったぜ、って言ってます……
    こんなスキルアウトしかいない所まで、誰を探しにきたんでしょうか」

黄泉川「知らん。……くそっ」


寮監「白井、大丈夫か」

白井「―――大丈夫、ですの。皆居なくなってしまった以上、私がお姉さまを支えなくてはなりませんの」

白井「さあ御姉さま、そろそろ学校の時間ですのよ」

寮監「白井―――それは御坂じゃなくて、ただのぬいぐるみだ」

白井「全くもう、お姉さまったら何もしたくないだなんて、そんなことでは佐天さんを見つけれれませんわよ?」

寮監「……御坂、お前、いまどこで何してるんだ……」



――――14444ルート終わり。  バッドエンド<>  
◆oDLutFYnAI<>sage<>2010/07/07(水) 17:26:30.34 ID:QHiQmFUo<>とまあ、こんな感じになるんだ……14444ルートは、な。
佐天さんと14444はアックアに殺されました。
生徒1が喋ってまわってるのは、この子が暗部の人間だから。ま、いろいろあるんだよってフレンダが言ってた。

御坂は佐天さんを止められなかったことに責任感じて家出少女状態。
初春はスキルアウトに聞きこみして、強姦されて薬漬けにされて死んじゃった。
そんな状況で白井さんは必死で持ちこたえようとしたけど、仲のいい人を3人一気に亡くしちゃったんで、
おなじみ精神崩壊。

日付けとしては、上条さんがイギリスいく前だな。だから結構早い時期。
さて、鬱になってきた。<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 17:27:54.84 ID:.72cC7co<>誰も救われなかったという話でしたとさ
乙<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/07(水) 18:04:49.32 ID:yHk/sqco<>[スタート]⇒[すべてのプログラム]⇒[アクセサリ]⇒[システムツール]⇒[システムの復元]<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/07/07(水) 18:09:25.08 ID:F.TM5/s0<>埋めるか。

勝手に次スレを張る。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1278493159<> VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>saga<>2010/07/07(水) 18:10:00.69 ID:F.TM5/s0<>>>1000なら五和は俺の嫁。<> 1001<><>Over 1000 Thread<>    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
   ゝー '_ W   (9)ノ(@)
   「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
   `、_ノol・__ノ    ノ   【呪いのトンファーパーマン】
   ノ          /     このスレッドは1000を超えました。
   ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ      このレスを見たら期限内に完成させないと死にます。
    `ー─┬─ l´-、      完成させても死にます。
        /:::::::::::::::::l   /77
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       l;;ノ:::::::::::::::l l;.,.,.!  |
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       /:::::::;へ:::::::l~   |ヌ|
      /:::::/´  ヽ:::l   .|ヌ|               製作速報VIP@VipService
      .〔:::::l     l:::l   凵                  http://ex14.vip2ch.com/news4gep/
      ヽ;;;>     \;;>

<> 最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>佐天「未元物質って知ってます?第五波動ー!」 @ 2010/07/07(水) 17:59:19.88 ID:QHiQmFUo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1278493159/

眼鏡うp 摘ませろ! @ 2010/07/07(水) 17:05:19.27 ID:CW6tCJko
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1278489919/

どげんかせんと如何 @ 2010/07/07(水) 17:01:05.85 ID:eOpFQ8U0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1278489665/

「響アーロン」製作スレ @ 2010/07/07(水) 16:58:07.65 ID:ORQ2BaA0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1278489487/

美容院に行くハメになってしまったので力を貸してくれ @ 2010/07/07(水) 15:34:30.93 ID:MjDsKDU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1278484470/


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