by_sK ◆N8kku2gJS6<>sage<>2010/07/05(月) 22:25:38.77 ID:fXgSDZgo<>その2立てた俺が3も立てとく。<>女「うぇっ……吐きそう……」その3
by_sK ◆N8kku2gJS6<>sage<>2010/07/05(月) 22:28:03.28 ID:fXgSDZgo<>転載します
男「…………」
初冬を感じさせるような、肌寒いある日の夜刻。
見知らぬ小娘が俺の家の前で──
女「グェェェーーーーッ!」
ゲロっていた……。
女「あー、すっきりしたぁ……」
男「う、嘘だろ……」
女「……ん?」
女「あっ、センセーじゃ〜ん」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:28:41.08 ID:yOfS4uAo<> 。 > / _,x、/ ,ィノ/ '-< 。 . .゚o 。 *. 。 .. . +. . .
。 . . . ∠__ //、__,>- '/∠ノ}, / . 。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。 , .。
゚ 。 ゚ ,イ-、厶 ´ ,' ァュ、< rル' . +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚. . . . .
。 . . 。 { ,个 _/ `゙,イ ,ィ。* 。, ´。. 。。. ゚。+ 。 .。 . 。 .
. 。 ゚ ゚。ヾ、! ヽ> 乃冫 .。o + ,゚。 *。. 。 。 . 。 .
゚ .゚ ゚ 。゚ + 。/i!| `ヽ=== 、_ /ノ/ * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . . , , .
゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。†ト. `===ュ,イ /イ´ +。。゚. ° 。 . , ゚ ☆ ゚
。, .゚。 + 。,゚ o}ヘ ,, >゙∧+ 。゚., . ゚ ☆ , 。 。 . .
゚. o * 。゚。゚.。゚。/|{ ヽ-{il!_, イ }=、 。 ゚。 ゚ 。 ゚
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∩∩ お ひ と よ し っ ! V∩
(7ヌ) (/ /
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\ \( ´∀`)―--( ´∀` ) ̄ ⌒ヽ(´∀` ) //
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、こよみ/~⌒ ⌒ /
| |ー、 / ̄| //`i 羽川 /
| 神原 | | ひたぎ / (ミ ミ) | |
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| | ) / /\ \| ヽ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:28:49.04 ID:fXgSDZgo<>この酔っぱらいめ。
親御さんが泣いてるぞ、って……
男「……せ、せんせい?」
女「うへへ、こんばぁんわぁ〜」
男「…………」
あれ? なんか見覚えが。
男「……ま、まさか」
女「うははは〜」
男「……女?」
……………。
……………。
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/05(月) 22:28:53.29 ID:qROip12o<>転載のせいでスレが早く埋まるんだと思うが?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:29:09.74 ID:yOfS4uAo<>誤爆した
>>1乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:29:26.81 ID:fXgSDZgo<>時は経過して……。
おんぼろアパート一室のソファーの上で、
酒臭い一人の小娘が寝転んでいた。
俺はコップを片手に彼女の元へ。
男「ほれ」
女「……え?」
男「水だ。少しは楽になるぞ」
女「どうも……」
今だ目をとろ〜んさせ、顔を仄かに赤く染めていた。
明るい所で見ればよく分かる。
間違えるはずもない。この娘は俺の教え子だった。
男「……聞きたいことは山ほどある」
女「…………」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:30:29.50 ID:fXgSDZgo<>転載いらないか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/05(月) 22:31:43.33 ID:qROip12o<>あぁ書いてる数すくないじゃん
好きにするといいよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:34:08.61 ID:yOfS4uAo<>製速とパー速にdat落ちの概念はないからなぁ
過去スレ貼ればよくね?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:34:29.51 ID:KWO7SVUo<>前スレのURL乗せればいいだろう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/05(月) 22:48:53.18 ID:fXgSDZgo<>>>11
その手があった
前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1270376053/<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 01:37:54.19 ID:037YvO.o<>>>12
ちょっとかわいいと思ったじゃないかwwwwwwwwww
どうしてくれるwwwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 10:28:41.23 ID:zLTR1vYo<>ワロタwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:26:44.08 ID:mpRRppAo<>前スレ落ちたな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/06(火) 23:43:33.17 ID:F2O7GvIo<>落ちたというよりは埋まっただけだろ
いつでも見れるわけだし<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/08(木) 00:35:02.06 ID:sSap95Uo<>いつくるかな<>
by_sK ◆N8kku2gJS6<>sage<>2010/07/09(金) 21:26:46.43 ID:w4hjnlwo<>一応生ログうpしといた
女「うぇっ……吐きそう……」
http://2chlogvip.sonnabakana.com/uxe-hakisou.html
女「うぇっ……吐きそう……」その2
http://2chlogvip.sonnabakana.com/uxe-hakisou-two.html<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 17:05:19.52 ID:BKpXJNso<>男「……ん」
早朝、いつものように目が覚めた。
外からは、小鳥たちの囀りが聞こえてくる。
俺は身体を起こし、一つ背伸びをした。
女「…………」
隣に目を向けると、そこには一人の少女がいる。
深夜まで泣き続けていた彼女も、身体の限界には抗えなかった。
泣き腫らした顔で、けれど、今は穏やかに眠っていた。
震え続けていたその身体は、結局、彼女が眠りにつくまで終わらなかった。
失われた記憶が蘇った衝撃は、彼女にとって、あまりにも大きかったのだろう。
男「……それでも」
……それでも、俺は、良かったのだと思う。
あの夜、彼女を抱きしめた時、一つ気付いたことがあった。
いつも強気に振る舞う少女は、その実、とても小さかったということ。
当然のように思えて、今まで、はっきりと意識したことはなかった。
自分の両手に、彼女の身体がすっぽりと収まった時……
少女が抱えていた孤独と苦痛に、やっと直に触れられた気がした。
女「……すぅ……すぅ……」
彼女は、まだ幼い。脆い。
それは外面の意味でも、或いは内面であっても。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:06:04.31 ID:BKpXJNso<>しかし、本当に理不尽で、悲劇的だった彼女の人生は、
昨日をもって、終わりを告げた。
意味もなく、恐れ続ける日々は終わったのだ。
失われた記憶の補間をもって、新たな彼女の人生が始まる。
今はまだ、スタートラインに立ったばかり。
だから、元気を取り戻すには、少し時間がかかるかもしれない。
男「…………」
俺が出来ることは、そんな彼女を支えてやること。
スタートを切った少女が、誤った方向に行くのを防ぐこと。
それはつまり、石灰で出来た白線だ。
俺はその役目を果たせばいい。トラックにただ沿って。
女「……すぅ……」
さて。
また今日も、一日、頑張ろう。
俺は、台所へと向かった。
……………。
……………。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:06:53.72 ID:BKpXJNso<>どうやら、震えは収まったらしい。
最大の懸念は消え、俺は内心で安堵の息をつく。
けれども、明らかにいつものような元気さは無く。
母親から真実を聞かされた後のような、平然さを振る舞う余裕もないようだ。
ちくりと胸が痛んだが、時間が解決してくれるのを待つしかない。
男「どうだ、うまいか?」
女「……おいしいよ」
男「本当だろうな? お世辞を言っても嬉しくないぞ」
女「すごく、おいしい」
男「もう一押し」
女「……仕方ないなぁ……うんとね」
女「今まで食べた中で、いっちばーん、おいしいよ」
男「そうか、そうか」
俺は満足して食事を再開する。
しばらくして、異変に気が付いた。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:07:59.84 ID:BKpXJNso<>男「普通に過ごすこと」
女「え?」
男「いつものように、あの日から始まったこの生活をさ、過ごすんだ」
男「食事をして、会話をして、そして寝る」
男「そんな当たり前のことを毎日続ける」
そうやって、そうして……。
男「……何時の日か、普通に振る舞える日がくる」
男「時間が……解決してくれる」
それは俺にとって、忌むべき事実でもあった。
女「…………」
男「思い出した記憶が悲惨なものだったことは、俺にでも分かる」
男「辛くて、悲しくて……そして」
男「──ひどく、恐ろしい」
女「……ッ」<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:08:35.66 ID:BKpXJNso<>男「想像するしかないけど、確実に分かる」
男「でも、そんなことを思い出しても考えても、意味なんてないんだ」
男「あの時、あーすれば良かった、なんて悔やんでも仕方ないんだ」
だって……過去だから。
過去は決して、変えられないのだから。
男「だから、何気ない日々を続けよう」
男「意識しないように、努力しよう」
男「そうすれば……近いうちに、その記憶も薄らいでいくはずだ」
ただ、決して消えはしないけど。
男「なっ?」
女「……う、うん」
男「強がりでもいいんだ。不器用になってもいいんだ」
女「うん、うんっ」
男「……一緒に、乗り越えような」
女「……迷惑じゃないかな?」
男「ははっ、今更、お前が迷惑を語るのかぁ?」
女「ふふ、確かにそうだね……」
君を家に泊めると決めた時から。
君の心の闇に触れると決意した時から。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:09:19.47 ID:BKpXJNso<>ある日の学校のことだった。
男「ええっ! あのお店潰れたんですかっ?」
男教師「そうなんだよ……昨日俺も初めて知ったんだがな……」
男「そんな、あそこのチャーシューラーメンは絶品だったのに……」
男教師「いやいや、かきたまラーメンの方がうまいだろ」
女教師「私は、シソの風味が効いた餃子が好きだったなぁ」
男「それで、畳んじゃった理由は?」
男教師「おう、張り紙がしてあった」
女教師「『店長の急病につき、一時閉店させて頂きます。』」
男「…………」
男教師「確かに、高翌齢の人だったからな」
女教師「早く回復してくれることを祈るばかりですね……」
男「そうだな……」
昼休み、仲のいい教師たちと雑談に勤しんでいると、
職員室の前の方のドアが、開いた。
女「失礼しまーす」
男「ぶはっ」<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:09:46.45 ID:BKpXJNso<>女教師「きゃっ」
予期せぬ人物の登場で、俺は口に含んでいたお茶を
目の前の女教師の顔に……ぶち撒けてしまった。
女教師「ちょ、ちょっとっ! 男先生何するんですかっ!?」
男「す、すまん。これ……ハンカチ」
女教師「もう、私に何か怨みでもあるんですか……」
男「と、特にない……」
男物のハンカチで、顔を必死に拭いている女教師を尻目に、
意識は完全に、原因となった少女の方に向けられていて。
なにやら、嫌な予感がした。
男教師「おっ、学園一のアイドルの登場だ」
女教師「え……何、誰ですか?」
男「……ハハハ」
女「どうも先生方、こないだはご迷惑をおかけしました」
女教師「ああ、女さん」
男教師「律儀に偉いな……まあ、気にすることないぞ」
男「…………」<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:10:29.63 ID:BKpXJNso<>柔らかな笑みで、謝罪を述べる彼女の姿は……
見た者の好感を確実に掴むに違いない。
誰もを魅了する、そんな素質を彼女は持っている。
けど今は、その美貌が、その笑顔が、
……溜まらなく不安だった。
女教師「それで、女さんはわざわざ謝りに来てくれたの?」
女「あ、はい。それもあるんですが……」
男教師「何だ、相談事か? だったら、俺達は席を外すが……」
ナイスアシストだ。
男「んじゃ、行きますか! 男教師先生っ」
男教師「お、おいっ……ひっぱるなっ」
男「男連中はさっさと退散しましょうよ」
男教師「もう少し位、花を見ていたかったんだがなぁ……」
男教師の座った椅子を、そのまま引っぱっていく。
この場から早く逃げたい一心だった。
けれど、そんな企みは虚しく──
女「男先生にちょっと用事がありまして……」
……少女の一言で消え失せた。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:10:55.16 ID:BKpXJNso<>女教師「男先生?」
女「あ、はい。ちょっと数学のところで分からない部分があったので」
男教師「はぁ……正直、俺は羨ましい」
女教師「もう、教え子に向かってなんてこと言ってるんですか」
女「男先生、少し時間頂けますか」
男「……ん、まあ、少しぐらいなら……」
男教師「どうせ暇なんだから、少しと言わず目一杯教えてやれ」
男「……はぁ」
自然と、溜め息が漏れる。
頭のいい女のことだ。
聞きたいところがあるなんて、ただの口実だろう。
男「職員室でいいか」
女「……お願いできますか」
男「ん、じゃあ、こっちにこい」
女「はいっ、ありがとうございます」
満面の笑みに咲く少女の表情は……やはり綺麗だった。
男心が分かっているというか、そんな顔をされてしまうと、
こちら側としては嬉しい気持ちになってしまうわけで。
男教師「羨ましいぞ」
ぶっちゃけ過ぎですよ……。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:11:21.71 ID:BKpXJNso<>女「……ええと、この部分なんですけど」
俺の机の上で、女は数学の教科書を開いた。
そのページは、微分積分の応用が解説されている部分だったが……
男「……ん?」
ページの隅の方に、丸みを帯びた文字が書かれている。
それは勿論、彼女の書いたものに違いなかった。
『今日、どこかに外食にいかない?』
女「…………」
期待のこもった眼差しで、こちらを見つめる。
俺は、肩をすくめるような動作を一度した後、
男「……ほれ」
机の上に転がっていた鉛筆を使って、
彼女の書いた文字の上から、大きなマークをつける。
女「あ」
その表情に……心打たれてしまうのは。
何度も見たその笑顔に、胸掻きむしられるのは何故だろう。
『○』
今日の夜は、一段と騒がしいものになるだろう。
きっと、そうに違いない。
……………。
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 17:13:02.43 ID:0oVh3zko<>止まった?ID:BKpXJNso乙<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:13:53.00 ID:BKpXJNso<>あ……すみません……転載ミスしました……。
>>20の続きからもう一度張り直します。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 17:14:32.65 ID:cUVzh1Yo<>>>1キテター!頑張って
またocn規制だよ・・・<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:15:44.67 ID:BKpXJNso<>男「頂きます」
女「……いた、だきます……」
男「今日は時間がたっぷりあったからな。腕という腕を振るったよ」
女「……うん」
男「どうだ、うまそうだろ」
女「……うん」
男「改心の出来は、このジャガイモのスープだな」
男「朝からジャガイモをふかして、すりつぶして……結構骨の折れる作業だったんだぞ」
女「……そうなんだ」
男「おかわりはたくさんあるから、どんどん飲んでくれ」
女「はは……そんなには無理かも……」
男「まあ、無理しない程度にな」
女「うん……」
二人きりの食事が始まった。
いつからか、日常になった光景だ。
俺は自分の作った朝食を食べながら、視界の端で目の前の女を伺う。
ゆっくりと箸を動かしながら、焼き魚の切り身を口に運んでいる。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:17:06.84 ID:BKpXJNso<>どうやら、震えは収まったらしい。
最大の懸念は消え、俺は内心で安堵の息をつく。
けれども、明らかにいつものような元気さは無く。
母親から真実を聞かされた後のような、平然さを振る舞う余裕もないようだ。
ちくりと胸が痛んだが、時間が解決してくれるのを待つしかない。
男「どうだ、うまいか?」
女「……おいしいよ」
男「本当だろうな? お世辞を言っても嬉しくないぞ」
女「すごく、おいしい」
男「もう一押し」
女「……仕方ないなぁ……うんとね」
女「今まで食べた中で、いっちばーん、おいしいよ」
男「そうか、そうか」
俺は満足して食事を再開する。
しばらくして、異変に気が付いた。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:18:04.67 ID:BKpXJNso<>女「…………」
少女は箸を止め、俯いた状態で動かない。
ここからでは彼女の表情が伺えず、俺は不安だった。
男「……まだ辛いなら、無理しなくてもいいんだぞ」
出来るだけ優しく……言えただろうか。
女「…………」
返答はない。
今日の俺は、いつもに比べて若干、明るい。
『女の分も明るく盛り上げねば』という使命感からだったのだが、
彼女にとっては、まだその空気が居心地悪かったのかもしれない。
後悔してみても遅かった。
無駄な気遣いが彼女を傷つけたのかも。
張り切りすぎることは、かえって、よくない結果を生み出す。
一人、反省していると……声が聞こえた。
女「……う……うっ……」
……それは嗚咽だった。
男「本当に悪かった。そんなつもりじゃなかったんだ」
男「気分を害させてしまったな……すまん」
すぐさま、謝罪の言葉を述べる。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:19:09.15 ID:BKpXJNso<>女「……ち、ちがうの……」
男「……え」
女「……わたし……ほんとは……」
男「…………」
女「……うぅ……っ」
男「いいんだ……無理しなくていいんだ……」
女「……先生は……聞きたくないの?」
女「私が……思い出した記憶のこと……」
男「…………」
どうやって言ったものか。
男「……聞きたくない、というは嘘になる」
女「それ、なら……」
男「でも、いいんだ」
男「そんなことより大切なことが、今の俺にはあるから」
女「……それはなに?」<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:19:39.81 ID:BKpXJNso<>男「普通に過ごすこと」
女「え?」
男「いつものように、あの日から始まったこの生活をさ、過ごすんだ」
男「食事をして、会話をして、そして寝る」
男「そんな当たり前のことを毎日続ける」
そうやって、そうして……。
男「……何時の日か、普通に振る舞える日がくる」
男「時間が……解決してくれる」
それは俺にとって、忌むべき事実でもあった。
女「…………」
男「思い出した記憶が悲惨なものだったことは、俺にでも分かる」
男「辛くて、悲しくて……そして」
男「──ひどく、恐ろしい」
女「……ッ」<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:20:07.48 ID:BKpXJNso<>男「想像するしかないけど、確実に分かる」
男「でも、そんなことを思い出しても考えても、意味なんてないんだ」
男「あの時、あーすれば良かった、なんて悔やんでも仕方ないんだ」
だって……過去だから。
過去は決して、変えられないのだから。
男「だから、何気ない日々を続けよう」
男「意識しないように、努力しよう」
男「そうすれば……近いうちに、その記憶も薄らいでいくはずだ」
ただ、決して消えはしないけど。
男「なっ?」
女「……う、うん」
男「強がりでもいいんだ。不器用になってもいいんだ」
女「うん、うんっ」
男「……一緒に、乗り越えような」
女「……迷惑じゃないかな?」
男「ははっ、今更、お前が迷惑を語るのかぁ?」
女「ふふ、確かにそうだね……」
君を家に泊めると決めた時から。
君の心の闇に触れると決意した時から。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:21:02.26 ID:BKpXJNso<>男「ここまで来たら、最後まで付き合うぞ」
女「……甘えて、いいの?」
男「お前が嫌だといっても、無理矢理介入してやるからな」
女「なにそれ……」
男「執念深く付きまとってやるぞ、覚悟しろー」
女「ふふふっ」
女「先生……」
女「……わたし、先生の家に倒れ込んで……」
女「本当に良かったよ……」
男「……そうだといいがな」
女「ありがとう……先生」
涙ぐむ少女に感謝され、照れくささを隠すようにそっぽを向く。
純粋で純白な想いをぶつけられることには、馴れていない。
胸の奥では、人知れず、何かが沸き起こっていた。
彼女に笑いかけながら……平然さを装いながら。
俺はそれを……
男「……よし、朝食の再開だ」
女「うんっ」
──揉み消すのに、必死になっていた。
……………。
……………。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:21:57.07 ID:BKpXJNso<>ある日の学校のことだった。
男「ええっ! あのお店潰れたんですかっ?」
男教師「そうなんだよ……昨日俺も初めて知ったんだがな……」
男「そんな、あそこのチャーシューラーメンは絶品だったのに……」
男教師「いやいや、かきたまラーメンの方がうまいだろ」
女教師「私は、シソの風味が効いた餃子が好きだったなぁ」
男「それで、畳んじゃった理由は?」
男教師「おう、張り紙がしてあった」
女教師「『店長の急病につき、一時閉店させて頂きます。』」
男「…………」
男教師「確かに、高翌齢の人だったからな」
女教師「早く回復してくれることを祈るばかりですね……」
男「そうだな……」
昼休み、仲のいい教師たちと雑談に勤しんでいると、
職員室の前の方のドアが、開いた。
女「失礼しまーす」
男「ぶはっ」<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:22:25.27 ID:BKpXJNso<>女教師「きゃっ」
予期せぬ人物の登場で、俺は口に含んでいたお茶を
目の前の女教師の顔に……ぶち撒けてしまった。
女教師「ちょ、ちょっとっ! 男先生何するんですかっ!?」
男「す、すまん。これ……ハンカチ」
女教師「もう、私に何か怨みでもあるんですか……」
男「と、特にない……」
男物のハンカチで、顔を必死に拭いている女教師を尻目に、
意識は完全に、原因となった少女の方に向けられていて。
なにやら、嫌な予感がした。
男教師「おっ、学園一のアイドルの登場だ」
女教師「え……何、誰ですか?」
男「……ハハハ」
女「どうも先生方、こないだはご迷惑をおかけしました」
女教師「ああ、女さん」
男教師「律儀に偉いな……まあ、気にすることないぞ」
男「…………」<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:23:37.97 ID:BKpXJNso<>柔らかな笑みで、謝罪を述べる彼女の姿は……
見た者の好感を確実に掴むに違いない。
誰もを魅了する、そんな素質を彼女は持っている。
けど今は、その美貌が、その笑顔が、
……溜まらなく不安だった。
女教師「それで、女さんはわざわざ謝りに来てくれたの?」
女「あ、はい。それもあるんですが……」
男教師「何だ、相談事か? だったら、俺達は席を外すが……」
ナイスアシストだ。
男「んじゃ、行きますか! 男教師先生っ」
男教師「お、おいっ……ひっぱるなっ」
男「男連中はさっさと退散しましょうよ」
男教師「もう少し位、花を見ていたかったんだがなぁ……」
男教師の座った椅子を、そのまま引っぱっていく。
この場から早く逃げたい一心だった。
けれど、そんな企みは虚しく──
女「男先生にちょっと用事がありまして……」
……少女の一言で消え失せた。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:24:21.15 ID:BKpXJNso<>女教師「男先生?」
女「あ、はい。ちょっと数学のところで分からない部分があったので」
男教師「はぁ……正直、俺は羨ましい」
女教師「もう、教え子に向かってなんてこと言ってるんですか」
女「男先生、少し時間頂けますか」
男「……ん、まあ、少しぐらいなら……」
男教師「どうせ暇なんだから、少しと言わず目一杯教えてやれ」
男「……はぁ」
自然と、溜め息が漏れる。
頭のいい女のことだ。
聞きたいところがあるなんて、ただの口実だろう。
男「職員室でいいか」
女「……お願いできますか」
男「ん、じゃあ、こっちにこい」
女「はいっ、ありがとうございます」
満面の笑みに咲く少女の表情は……やはり綺麗だった。
男心が分かっているというか、そんな顔をされてしまうと、
こちら側としては嬉しい気持ちになってしまうわけで。
男教師「羨ましいぞ」
ぶっちゃけ過ぎですよ……。<>
1<>sage<>2010/07/10(土) 17:25:06.38 ID:BKpXJNso<>女「……ええと、この部分なんですけど」
俺の机の上で、女は数学の教科書を開いた。
そのページは、微分積分の応用が解説されている部分だったが……
男「……ん?」
ページの隅の方に、丸みを帯びた文字が書かれている。
それは勿論、彼女の書いたものに違いなかった。
『今日、どこかに外食にいかない?』
女「…………」
期待のこもった眼差しで、こちらを見つめる。
俺は、肩をすくめるような動作を一度した後、
男「……ほれ」
机の上に転がっていた鉛筆を使って、
彼女の書いた文字の上から、大きなマークをつける。
女「あ」
その表情に……心打たれてしまうのは。
何度も見たその笑顔に、胸掻きむしられるのは何故だろう。
『○』
今日の夜は、一段と騒がしいものになるだろう。
きっと、そうに違いない。
……………。
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 19:47:46.99 ID:0gXZ/l.0<>あいかわらずここの>>1は良いな
待っていた甲斐があるよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 21:12:41.24 ID:DLGD20Y0<>おつ
いい感じの展開だな
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 21:27:41.87 ID:jOXNX/.o<>続ききてたか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 22:01:40.22 ID:yMaA1wUo<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/10(土) 22:26:37.77 ID:J9tRWhoo<>乙乙<>
by_sK ◆N8kku2gJS6<>sage<>2010/07/11(日) 22:29:31.27 ID:XWR/uj.o<>キテタ-
乙&ガンバ>>1<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/12(月) 10:22:49.67 ID:GjGqm3co<>おつおつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/13(火) 04:18:53.84 ID:cdU5ZkAO<>期待してるぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/17(土) 20:57:22.10 ID:4RF5CgDO<>期待あげ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/17(土) 21:48:32.12 ID:D7M2RwAO<>ID:GdZeWM20<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/17(土) 21:49:33.67 ID:GdZeWM20<>さげ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/17(土) 21:51:25.98 ID:D7M2RwAO<>ID:GdZeWM20<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/17(土) 22:03:13.72 ID:D7M2RwAO<>ID:GdZeWM20<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/17(土) 22:03:38.37 ID:GdZeWM20<>さげ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/17(土) 22:04:54.75 ID:D7M2RwAO<>ID:GdZeWM20<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/17(土) 22:24:30.50 ID:GdZeWM20<>さげた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/17(土) 22:28:09.69 ID:D7M2RwAO<>ID:GdZeWM20<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/17(土) 22:40:30.03 ID:QjNVofE0<>来たかと思ったのに<>
1<>sage<>2010/07/17(土) 23:28:13.86 ID:FtGejl.o<>時刻は夜。冷たい夜風が頬を掠める。
約束の外食を済ました後、街灯で照らされた歩道を二人で歩いていた。
女「おいしかったね」
男「そうか。予約した甲斐があったな」
女「今まで行ったことがない、とっても素敵なお店だったよ」
女「でも少し心配だなあ。私、場違いじゃなかったかな?」
男「場違い?」
女「うん……なんか、周りはアダムって感じの人ばっかりだったから」
男「大丈夫だ、お前の思い過ごし」
女「本当かな……私の格好、何かおかしくない?」
そう言って、たたた、と駆け足で俺の前へと走る。
次の瞬間、少女はひらりと振り返った。
女「どうかな?」
男「…………」
文句の付けようがなかった。
いつもより着飾った彼女は、何度見ても美しく。
淡い紅で染まるその唇が……光で輝いていた。
そんな彼女に見つめられていると、どうしても照れが出てしまう。
口まで出かかった、からかいの言葉が、見事に霧消する。<>
1<>sage<>2010/07/17(土) 23:28:45.09 ID:FtGejl.o<>女「ねっ? どうなの?」
だから。
俺は隠すことなく、言った。
男「綺麗だ」
女「えっ?」
男「誰がどう見ても、きっと、そう言うよ」
女「ちょ、ちょっと……」
男「ん、どうかしたか?」
先ほどの威勢はどこにいったのやら。
すぐに背を向けてしまう。彼女の表情が見れなかった。
女「は、恥ずかしいよ……や、やめてよね、そういう冗談……」
男「別に冗談でもないんだがな」
女「うぅ……先生の顔が見れない……」
男「はは、なんだそれ」
彼女の後ろ姿を視界に入れながら。
俺達は歩く。ただ、歩く。
少し経った後、少女はスピードを落とし、また隣へ並んできた。
微笑を口元に残しながら、俺は彼女の様子を伺った。
女「もう先生はっ!」<>
1<>sage<>2010/07/17(土) 23:29:14.57 ID:FtGejl.o<>男「なに、怒ってんだ」
女「女心が分かってんのか、鈍いのか、どっちなのっ!」
男「はいっ?」
何故か知らないが、ご立腹だった。
女「あんな真面目な顔して、あんなこと言えるなんて」
男「指示語が多くて分からんぞ」
女「と、に、か、く! 少しドキドキしちゃったじゃないっ!」
男「はぁーなんか知らんが、謝っといたほうがいいのか?」
女「そういうことじゃないのっ! 私が言いたいのは……」
そう言って、少女は俺の右手をそっと掴んだ。
男「うおっ……」
女「あんなこと平気で言えるんなら……」
女「こ、これぐらいのこと、ぱぱっとしてよねっ」<>
1<>sage<>2010/07/17(土) 23:29:51.31 ID:FtGejl.o<>男「誰かに見られるかもしれんぞ……」
女「心配しなくても、こんな遠くに知り合いなんていないって」
男「し、しかし」
言い終わる前に、右手が強く握られた。
彼女の掌の柔らかい感触が、嫌というほど、伝わってくる。
隣の少女は上目遣いでこちらを向いて……。
女「いいじゃんっ、ね?」
男「…………」
仕方ない。
こうなってしまえば、もう離すことは無理だろう。
しかし、内心では少し嬉しかったりする自分に嫌気がさす。
それを隠しながら、渋々の顔で。
男「……最寄りの駅までだぞ?」
女「やったぁっ!」
……………。
……………。<>
1<>sage<>2010/07/17(土) 23:30:30.01 ID:FtGejl.o<>男「……ん、あれ……?」
女「まさか……」
男「道に迷った」
女「……ありゃりゃ」
三十分ほど歩いたにもかかわらず、駅は見えてこなかった。
どこかで道を間違えたか、或いは店を出た時から逆に進んでしまったのか。
結局、どちらかは分からないけれど。
男「遭難だ」
女「それは言い過ぎだって……」
男「今、何時だ?」
女「うんと……十時」
男「まあ、終電にならまだ余裕で間に合うな」
女「とりあえず、コンビニでも入る?」
男「地図でも見るのか?」
女「うん、それに何か買ってこうよ」
男「酒は駄目だぞ」
女「もう分かってるって、ちょっとしたおつまみを、ね?」
俺の酒を貰う気満々だった。<>
1<>sage<>2010/07/17(土) 23:31:04.62 ID:FtGejl.o<>男「ふぅ……しかし、寒いな」
女「ずっと歩いてたもんね、でもさ」
男「ん?」
女「私のほうが寒いんだよ? ほら、スカートだし……」
男「あーそうか、確かにそれは寒いわ」
女「でしょでしょ? だからさ、ちょっとどっかに……」
少女の視線が、俺の背後へと刺さっている。
男「どうかしたか?」
女「あれ……」
気になって振り返ってみると。
そこにあったのは……。
男「観覧車……か」
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/17(土) 23:53:11.45 ID:y3fgwUQo<>キテター!!_/\○_ヒャッ ε=\___○ノホーウ!!<>
1<>sage<>2010/07/17(土) 23:56:09.69 ID:FtGejl.0<>今日で、どこまでいけるか分かりませんが、
書けるとこまで書いてみます。
しばらくお待ち下さい。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 00:28:21.01 ID:I8bzkJco<>キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 01:39:15.86 ID:F8A9BXw0<>>>1頑張れ!!
まったく、明日も予定があるのに眠れないじゃないか!!!<>
1<>sage<>2010/07/18(日) 02:06:55.99 ID:nEKUCXgo<>女「うわぁ……きれい……」
上から眺める街は、光という光で輝いていた。
あたかも天に咲く数多の星たちのように。
女「こんなところに観覧車があるなんてね」
男「俺も知らなかった。デートスポットなのかもしれないな」
女「みんなカップルばっかだったね」
男「俺達もそう見られてるのかもしれないぞ?」
女「はは、多分そうだよ」
しかし本当は、彼女は教え子で、俺は教師。
誰が何と言おうと、そこには見えない境界がある。
それも、打ち破ることが出来ない、険しい壁が。
勘違いはしてはいけない。一線をはき違えてはいけないのだ。
それが大人の役目で、俺が守るべきもの。
男「いつか、彼氏とでも来い」
女「え……」
男「こんな素敵な景色、俺と見たって味気ないだろ?」
女「……先生」
男「そうだよ、俺はお前の教師なんだ。言わなくても分かると思うがな」
女「…………」<>
1<>sage<>2010/07/18(日) 02:07:46.05 ID:nEKUCXgo<>男「恋愛相談なら、いつでも受け付けてるぞ?」
男「参考になるかどうかは、保証しないけどさ」
きっと正しいんだ。
そうやって、自分に言い聞かせる。
男「…………」
女「…………」
静かな時間が過ぎる。
楽しかった空気も、今では見る影もなく。
女「ねぇ……せんせい?」
目の前の少女が語りかける。
いつもに比べて、ずっと大人びた彼女が。
女「わたしといて……楽しくなかった?」
男「……いや」
女「料理とか……一緒に食べて、おしかったよね?」
男「……ああ、おいしかった」
女「なら……」
そう言いかけて、彼女は窓の外を見つめた。
冷たい外気によって、ガラスが少し曇っていた。<>
1<>sage<>2010/07/18(日) 02:08:35.87 ID:nEKUCXgo<>女「別にいいじゃん、そんなこと……さ」
男「…………」
『そんなこと』とは、勿論、俺達の関係のことか。
女「難しいこととか、そんなことどうだっていいよ」
男「……それでも」
それでも、何だ。
男「もう、止めにしないといけないかもしれない」
女「…………」
男「そろそろ、終わりにしないと駄目だろう」
駄目なのは、一体どっちなのか。
男「そろそろ、家に帰った方がいいんじゃないか?」
男「ずっとこのまま俺の家にいることは、あまり良いとは思えない」
女「……先生……」
男「母親だって心配してるはずだ」
女「もう、終わりってこと……?」
男「二人の同居生活が、終わるってだけだ」<>
1<>sage<>2010/07/18(日) 02:09:21.70 ID:nEKUCXgo<>男「これまで通り、お前とは学校で会えるし、相談があれば幾らでも構わない」
女「…………」
そうでもしないと、とてつもなく怖いんだ。
あまりにも変わっていく自分と、そして彼女が。
女「……迷惑なん、だね……?」
男「違う、そうじゃない」
女「でもっ、先生が言ってることってそういうことじゃんっ!」
女「今までだって問題はあったけど、ずっと泊めてくれたっ」
女「義理の父親と会って、苦しかった時も、側にいてくれたっ」
女「なのに……なんで……?」
男「君が変わったからだ」
女「どういう、こと?」
男「弱くて脆かった昔の少女はもういないんだよ」
今、俺の目の前にいるのは、過去の呪縛から解き放たれた一人の女性だ。
彼女のこれからは、幾つもの選択肢があって、あらゆる未来が開かれている。
男「自分の心に聞いてみればいい」<>
1<>sage<>2010/07/18(日) 02:10:12.22 ID:nEKUCXgo<>男「今もまだ、訳も無く、男性が恐ろしいか?」
男「恋愛が嫌だって、無意識的に避けてるか?」
男「父親のことを話さない母親を、罵ったりするか?」
女「……ち、違う……」
そうだ、そうなんだよ。
もう女が抱えている闇は存在しない。
今の彼女に必要なのは、時間だけだ。
誰かの助けが必要な時期は、もう既に過ぎた。
女「で、でもさっ」
女「一緒に暮らすことでバレそうでやだっていうなら」
女「私、今以上に注意するし、雑誌のアルバイトも控えるよっ」
男「…………」
女「お金の問題があるなら、月にいくらか出すし、ね?」
男「…………」
女「母さんのところにも、週一でしっかり戻るからっ」
必死に彼女は、俺をつなぎ止めようとしている。
俺なんかを。こんなに弱い俺を、だ。<>
1<>sage<>2010/07/18(日) 02:11:12.65 ID:nEKUCXgo<>紛れもない。それは、依存だ。
一番辛かった時に、側にいてしまったせいで、
少女は今、俺と離れることに恐怖を覚えるようになってしまった。
自分一人では前に進めないと、錯覚してしまった。
俺という小さかった存在が、いつの間にか、大きくなって。
手助けするつもりが、今、俺自身がその足かせになっている。
だから言うんだ。
言わなきゃいけない。
彼女が傷ついても。それでも。
男「──もう、二人で生活することに意味はない」
女「…………」
また静寂が訪れた。
けれど、全てが音を立てて崩れ落ちた気がした。
俺は、怖かった。
目の前の現実から今すぐにでも逃げたかった。
彼女の存在を視界に入れたくなかった。
彼女はどんな表情をしているのか。
そんなもの、見たくない。考えたくもない。
俺は、空を見つめる。
曇りガラスの先をずっと、眺める。
空に星は無かった。生憎今日は、曇り空だった。
その代わり……。<>
1<>sage<>2010/07/18(日) 02:12:13.31 ID:nEKUCXgo<>男「……あっ」
──初雪が降っている。
そう……。
初雪。
雪。
ユキ。
男「……ッ」
女「……せ、んせい?」
そんな名前の女性がいた。昔。
黒髪がとっても綺麗な……頼りになる女性がいた。
雪。
ユキ。
それは、俺が愛した者の名前。
そして……
──もう、会えない者の名前。
………。
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 03:22:39.48 ID:AKrmyRgo<>今夜はここまでかな?
相川らず乙。最後まで頑張ってください<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 03:25:26.87 ID:LTj3bN6o<>面白かった!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 03:57:34.48 ID:Yh2iVhQo<>なんだかんだΣd(゚∀゚d)オツ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 08:38:34.16 ID:.zLbhd2o<>乙だぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 09:00:05.76 ID:68ivprI0<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 10:10:07.26 ID:k.p15VUo<>おつ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/18(日) 11:56:36.35 ID:wWEssR20<>おーつー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 18:13:04.38 ID:raKolWAo<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/18(日) 20:42:41.50 ID:N5Ilq.AO<>一気に進んだな
乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/07/18(日) 23:56:16.95 ID:VNJAK560<>O2<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/19(月) 06:40:14.68 ID:QL8lp6Ao<>乙
しかしアダムで爆笑してしまった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/23(金) 17:09:02.39 ID:4lELDOwo<>今更ながら乙
ユキって誰だよ・・・。しかも、「もう会えない」だと・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/24(土) 10:13:53.02 ID:59sygZko<>くるかなー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/07/31(土) 15:32:01.83 ID:vXBiqsAO<>暑さを吹き飛ばせ支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 07:37:50.02 ID:d3BzOL.o<>まだか<>
1<>sage<>2010/08/05(木) 14:21:13.05 ID:ltEcz7w0<> すみません、外部から連絡です。
八月は家をあけなくてはならず、更新は出来そうもありません。。
こちらの勝手な都合で本当に申し訳ないです。
また、ちょくちょく連絡しにきます。
いなくなるわけではありませんので、よろしくです。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 15:03:10.38 ID:0BrjMyIo<>そっか。終わってなかったんだな
よかった。>>1が来るまで待ってるから安心しな!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 16:04:48.07 ID:BwKaGvE0<>俺も待ってる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 16:19:04.08 ID:yHPcaooo<>わたし待ーつーわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 16:24:10.67 ID:k5yTVy6o<>9月まで待ーつーわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 16:36:33.84 ID:U9OFh4co<>ID末尾が違う件<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/05(木) 19:57:17.46 ID:986FMPso<>外部からって言ってんだろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/08/07(土) 10:02:13.53 ID:2kdgW6Y0<>もういくら延ばしても許してもらえると思ってやりたい放題だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/07(土) 10:29:37.11 ID:hxa9db6o<>いなくなるも何も、ずっと放置でいなかったじゃないかww
何言ってんの、こいつwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/09(月) 19:54:55.80 ID:t92l9lk0<>乙です。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/08/10(火) 09:38:05.50 ID:wA3kPYAO<>あいよ!
age<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/15(日) 02:06:51.46 ID:Vfnrgi.o<>全然関係の無いスレの宣伝とかよろしいでしょうか
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/15(日) 03:37:41.95 ID:i9Wj/0Uo<>よろしくないです<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/16(月) 02:20:38.78 ID:bpuL3YAO<>このSSが好きだからずっと待ち続ける<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 20:31:17.72 ID:a69VxMDO<>支援<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/22(日) 22:23:37.27 ID:IjPQoWk0<>待ち続けるオレ一途でカッコイイ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/22(日) 22:24:37.35 ID:vR1YFMgo<>いつまでも過去にこだわるお前カッコワルイ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/23(月) 12:15:44.41 ID:Sy4JiEAO<>もうお前には何も期待しない<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/24(火) 01:42:59.66 ID:us3TjRIo<>オレは期待する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/24(火) 13:10:19.69 ID:MmJJY.DO<>オレも期待する<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/24(火) 18:47:21.04 ID:HE2L3Yko<>じゃあ俺も<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/25(水) 01:34:09.92 ID:pUDhukUo<>えっ、じゃあ俺も俺も<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/25(水) 04:00:10.15 ID:dwti9HAo<>女「うぇっ……吐きそう……もしかして…できちゃったかも…」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/25(水) 23:38:33.98 ID:HJfMvdM0<>女「とか思ってから早数ヶ月 今まさに生まれそう うおー」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/26(木) 00:41:30.78 ID:T41ugZco<>女「あの子が産まれて、もう…1ヶ月と8日も経つのね…この窓からみる景色も見納めね、さて退院の準備しなきゃ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/26(木) 22:23:34.24 ID:XeHzGqg0<>女「ダハー、今度は双子よ ポンポーンと生むよ〜〜〜〜」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/27(金) 00:14:19.13 ID:p490beko<>女「あなた!わたしが入院してる間に浮気したわね!?なにこのユキって女!?………あれ?……この写真古いわね」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/28(土) 00:08:03.38 ID:y1ESbFg0<>女「まぁ捨てれば良いわね、こんなの あーハラへった カツどん食べたい」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/28(土) 01:16:36.65 ID:w/6ANaMo<>女「あ〜子どもが3人もいると自分の時間がないわ、教師の安い給料だけじゃやりくり大変だし…失敗したかな」ボソッ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/28(土) 03:44:08.48 ID:sxL5clko<>面白いと思ってるんだろな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/08/28(土) 12:54:48.12 ID:YqfggWA0<>来ない作者よりは面白い<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/28(土) 13:22:55.38 ID:dnpGh3Io<>それはないかな^^<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/28(土) 13:31:38.28 ID:wwnKAGMo<>まったくと言っていいほど面白くなかったよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/28(土) 16:51:32.86 ID:0RHZn2DO<>……“無し”だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/29(日) 00:28:01.19 ID:o4EkyFc0<>女「グヘヘ、あーおなか空いたわね」
女「あ、オナラ出た」
女「あ〜あ、宝くじ当たらないかなー」
女「カスが」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/29(日) 00:37:16.56 ID:FfkptWso<>もういいから
おとなしく>>1を待とうぜ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/30(月) 01:46:07.47 ID:n7UnyiA0<>女「ダイエットしなきゃ」
女「ムシャムシャ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/08/30(月) 07:20:02.99 ID:z07OVeE0<> 、、、 , , _
,. -┬i^i、._ ィ`,、,、,、,、,.、'、
. / | | .|=ゞ=、 __l/\ v~/!|
l. l l l \\{f‖ミゞ, ,ィ≪:lf^i もういい・・・!
/ヽ. ノ「,ト、「.lヘ‐iヾ|rー~r〉〉,こlレ'
/ `ヽ//| ト、ヽlイ| |/|{王王王王}ト、
| レニ| lニゝ冫! l!L_, , ,ー, , , ,_」シ’、 もう・・・
ヽ __|ーL|┴^ーヽ>'^ヾ二三シ´\\
,ゝ,/ .}二二二二二二二二二lヽ. ヽ \ 休めっ・・・!
l/ |ト、./´\ ||. レ'´ ̄`ヽ
|| ! 、\ ||. / :|
|| |.l l゙!.|i |ヽ) |l/ / 休めっ・・・!
|| `ヘ)U'J /-─ ,イ.|
|| _ /-─ / ヽ|
|| r‐-゙=っ`ヽ,.--r-─ ''"´ ̄`ヽ / }
||. {三二 | │ / /
||. ヾ=--一'`ーゝ _,. く ノ|<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/08/31(火) 00:24:05.53 ID:bagwCh60<>女「歯磨いてないけどもう寝るわ」<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/02(木) 23:34:13.41 ID:jC7eReo0<>女「ゲロ吐きそう」<>
116<>sage<>2010/09/03(金) 00:10:31.64 ID:n4VpriYo<>一番最初に書いた俺が言うのもなんだけど
そろそろ黙ろうよ<>
116<>sage<>2010/09/03(金) 00:16:01.30 ID:xxFJRqIo<>そうだよ黙れよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/03(金) 00:16:40.62 ID:n4VpriYo<>てめぇwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/04(土) 12:19:17.87 ID:vkOXiW2o<>伸びてると思ったら・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/04(土) 14:16:23.73 ID:wXatUzIo<>レス番がすごいことになってる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/08(水) 07:57:45.50 ID:EXVsFUDO<>そういえば書き手不在で1ヶ月以上なんたらってお知らせ来てないな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/08(水) 12:35:07.14 ID:N743RYAo<>そういう話をするとくるんだよね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/09(木) 23:17:30.22 ID:3w1CUkoo<>書き手のレスがないまま1ヶ月以上が経過したのでHTML化のご案内です
製作速報VIP(クリエイター)は長期間書き込みがなくてもdat落ちしません
もし続ける意思がなくなった場合は、以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/
続ける意思がある場合は、2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
放置スレを減らし、製作速報をみんなで住み良い場所にしていきましょう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/10(金) 00:51:29.68 ID:2x8WJpAo<>噂をすればなんとやら<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/10(金) 23:04:30.11 ID:aQFhaDgo<>ホントにきたwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/10(金) 23:11:26.94 ID:iBA81/6o<>なんてこった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/11(土) 01:29:03.10 ID:.mVsWZIo<>やべwwwwwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 00:43:16.83 ID:o.R0Csgo<>鳥が無いな
なんだ偽物か<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 00:44:34.73 ID:HkAVypwo<>1週間反応なしで強制HTML化か<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 09:38:46.86 ID:hNLSlAAo<>ここは勘弁願いたいというかなんというか
まぁ反応ないしもう無理か<>
消えちゃうんだったら…<>sage<>2010/09/12(日) 12:22:01.05 ID:OEiUTXMo<>温かい雪が降っているような
一瞬だけそう錯覚してしまった
それは、前日まで雨で
心配されていた天気もなんとか回復し
気持ちいい日差しがふりそそぐなか
桜がとても綺麗で
冷たい記憶が、暖かく塗り替えられてしまう
そんな、忘れられない日だ<>
消えちゃうんだったら…<>sage<>2010/09/12(日) 12:28:17.03 ID:OEiUTXMo<>あれから、ずいぶん時間がたった
今日は卒業式だ
相変わらずの長い話も、最後だと思うとみんなもしんみり
聞いてはいなかった
ただ、いつも通りにうんざりする生徒たちの顔
思わず笑ってしまう
最後の最後まであいつららしい
長い式が終わり、担任したクラスの皆に囲まれ
写真などを撮る<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 12:29:10.02 ID:OEiUTXMo<>そのとき、ざわざわとしていた気配が
より一層盛り上がり爆発した
「おい、校門にいるのモデルで女優の琴緒じゃね!?」
やれやれ…
男「おい!お前ら騒ぎすぎだ散れ!!!」
生徒をかき分けて進む
琴緒「やっほー来ちゃった!」
そこには、満面の笑みの女がいた
先生知り合いかよ!?などと声が飛び交う中
息を吸って一気に吐き出した
男「式が終わるまで来るなって言ってあっただろうが!」
琴緒「式は終わってるでしょ?」
サラリと言う
へ、屁理屈だ…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 12:30:01.07 ID:OEiUTXMo<>男「この後、俺には最後の事務処理が残ってんだよ!」
琴緒「固いこと言わない言わない」
男「あぁもう!教師最後の日ぐらいちゃんとさせてくれ」
俺達は夫婦だ
琴緒は元ここの生徒で数年前に卒業した
卒業後、大手雑誌のモデルとして起用され一気に有名になり
いつの間にか女優としても活躍している
そして、1年前に俺と結婚した
琴獅ヘ芸名
俺の名前をもじってつけたらしい
理由を聞いたら
珍しくはずかしそうにもじもじとし
「いつも男と一緒にいたいって願いを込めて」
だと<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 12:30:47.30 ID:OEiUTXMo<>そして、今日から琴獅ヘハリウッドへ旅立つ
何本か映画などのオファーがあるらしくて
早くても10年は返ってこれない
だから、
俺も向こうへ移住することになった
今日は卒業式、そして俺の教師最後の日だ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 12:31:17.57 ID:OEiUTXMo<>なんとか最後の仕事を終え
先生方にあいさつをし
琴獅ニ一緒に車に乗り込む
運転はもちろん俺だ
荷物などは既に向こうへと送っている
だからこのまま空港へ直行だ
向こうでの新しい生活を考えると緊張してしまう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 12:31:55.21 ID:OEiUTXMo<>ん?
琴氏uう…」
さっきから静かだと思ったら顔色が悪い
男「どうした女?」
車酔いはしないはず…
女「うぇっ……吐きそう……もしかして…できちゃったかも…」
男「ええぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
し、仕事どうすんだよ…
まだまだ俺は、女に振り回されるらしい
でも、ユキ…俺はいま幸せだ
おわり<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 14:07:10.33 ID:d.xPaWYo<>え?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 14:46:38.87 ID:cJOVAmko<>もっと酷くなったな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 17:14:31.15 ID:A9tf7sDO<>これはひどい……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 21:33:28.49 ID:jV/Aj.wo<>ケータイ小説ってやつですか、ご丁寧に毎行改行して<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 21:45:40.68 ID:yHcjNGoo<>まぁ・・・いいんじゃね?
どうせ落ちたんだし
<>
1<>sage<>2010/09/12(日) 21:47:34.49 ID:PANXoJQo<>お騒がせしてすみません。
明日には家に着くことができますので、
必ず今週中には話を終わらせます。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 22:02:32.51 ID:OEiUTXMo<>あ、帰ってきた
HTML化される前に終わらしてくれ!!!
ちなみに上のゴミは途中で終わるとキモチワルイから消えるならって適当に書いたものだから無視推奨<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/12(日) 22:27:34.25 ID:UJclupAo<>あぁー終わっちまうのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/15(水) 00:33:22.17 ID:n4JPrwDO<>はやくはやく<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/15(水) 23:33:12.17 ID:eEtfqjAo<>仮に当人だとしても、予告を悉く覆してきたから、懐疑の念で見てしまうなww
とりあえず、無理に終らせんでも、完結に向けてボチボチ投下してさえくれればいいや
放置しすぎて、ちゃんと続き書けるのかだけが不安<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/18(土) 17:18:49.07 ID:SrONxEDO<>スレ落ちしそうだし乙と言ってやろう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/18(土) 17:54:36.50 ID:2HJ/3VQo<>ちぇ、また別バージョンの終わり方でも書いて延命しても良い?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/19(日) 00:35:29.80 ID:aFeiRCso<>氏ね<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/19(日) 06:29:14.08 ID:waX8vwDO<>>>1
また有言不実行かよ!
ったく、
てめぇで言ったことくらい守れよ!!
るんるん気分で待ってたこっちの身にもなれってんだ……
ぜんいんにあやまれ!!!
!
>>167
い
ら
ね
<>
1<>sage<>2010/09/19(日) 17:59:55.39 ID:9n.ZUZoo<>すみません、もう暫く(数日)お待ちください。
書き終えたら連絡します。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/19(日) 18:28:17.50 ID:k1XhOxQo<>もうなりすまし詐欺にしか見えないんだよー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/19(日) 19:03:23.41 ID:qMMsd7Yo<>>>170
そういってまた一ヶ月ぐらい放置する気だろ
本気で続ける気があるなら書けたところからでも、小忠実に投下すればいいのに<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/19(日) 20:24:04.36 ID:4oIUlAko<>どこまで最初の>>1なのかすらわからんしな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/19(日) 21:23:03.31 ID:AFXVMvco<>書き込める?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/19(日) 21:23:47.86 ID:AFXVMvco<>スレ欄でdat落ち扱いにされてた
早く書いてほしいなあ。gdgdになって伸ばすなよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/21(火) 06:41:47.26 ID:7u.4YQDO<>書き終えたら連絡
つまり書き終えても連絡だけにして先延ばしにするってことか
富樫のほうがまだ仕事するわ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/21(火) 07:26:03.07 ID:uKFwJXoo<>別に金払ってるわけじゃねぇんだから黙って待っとけよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/09/22(水) 07:20:35.51 ID:txmt1sAO<>>>1がんがれ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/22(水) 07:21:39.73 ID:SmuHCMEo<>黙って待つのは賛成だけど
黙ってて落ちるのは嫌だ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/30(木) 09:50:36.46 ID:oiYel6DO<>あれ落ちないぞどうなってんだ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/30(木) 18:37:31.69 ID:M4LL2XY0<>もう暫く(数日)後。物語は、終焉を迎えます。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/09/30(木) 23:53:01.67 ID:Un839kDO<>何がもう暫く(数日)だ!
何が書き終えたら連絡だ!!
お前は根性なしだ…
……>>1…
ただの根性なしじゃねーか…
根性なしのくせに
なにが終焉を迎えるだ!!
夢 見 さ せ る よ う な こ と を
言 う な ! ! ! !<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/01(金) 00:10:52.44 ID:FfhdgoDO<>>>182
メガネ君乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/10(日) 06:14:46.00 ID:UwXsd6AO<>終焉が遠い……
冨樫と呼ばせて貰う<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/11(月) 20:48:46.79 ID:Qh1rj0M0<>どうなることやら…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/12(火) 03:58:05.90 ID:dyg4VQDO<>冨樫でもいいよ…
終焉を迎えてくれるなら……<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/20(水) 21:56:47.17 ID:SUfn63wo<>coming soon... (maybe sunday)<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/20(水) 22:50:47.14 ID:0BG2Z0wo<>まじ?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/20(水) 22:57:35.80 ID:W49C8kAo<>たぶんか…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/20(水) 22:59:59.17 ID:vOW9koYo<>たぶんねか…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/21(木) 00:03:40.40 ID:DCtrqzIo<>書き手のレスがないまま1ヶ月以上が経過したのでHTML化のご案内です
製作速報VIP(クリエイター)は長期間書き込みがなくてもdat落ちしません
もし続ける意思がなくなった場合は、以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/
続ける意思がある場合は、2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
放置スレを減らし、製作速報をみんなで住み良い場所にしていきましょう<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/21(木) 00:42:04.66 ID:MQV71WAo<>>>191
>>187<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/21(木) 20:37:19.90 ID:OsSEYII0<>9月からみてるが...<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/21(木) 20:48:48.84 ID:34mmLA2o<>最初から見てるが…<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/22(金) 00:29:10.14 ID:ieb52qgo<>1番最初のスレはVIPで3月28日に立ってた
最初から見てるけどこんなに前だとは思わなかった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/22(金) 21:45:11.90 ID:CHDeW2Y0<>普通にヒドいな...半年かよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/22(金) 22:45:46.68 ID:V7ZcLF2o<>あれじゃん。少したって見なおしてみたら恥ずかしくなってきたんじゃん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/22(金) 23:41:57.64 ID:rjYoMvAo<>終焉とかなんだとかはどうでもいいんだ
ただ黙っていなくならず、時間かかっても完結までいってほしいんだ<>
1<>sage<>2010/10/23(土) 07:55:42.59 ID:4qRBuZco<>今まで色々お騒がせしてすみません。
ですが、今回は本当に終われそうです。
明日の夜八時から投下していきますので、
よろしくお願いします。
ではまた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/23(土) 09:01:30.45 ID:CKDv8G2o<>俺は待ってたぞ!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/23(土) 10:14:16.24 ID:OBN/frU0<>キターーーーーーーーーーーーー!!!!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/23(土) 12:14:23.72 ID:OJQocRYo<>>>199
お前HTML依頼来たら適当なこと言ってるだけだろ
終われないならさっさとHTML化依頼してこい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/23(土) 17:50:07.93 ID:/NUrqoco<>釣りだろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/23(土) 18:40:04.22 ID:l7KxFowo<>釣りだろうな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/23(土) 19:56:17.43 ID:kD0SC8go<>分かってても釣られたいよな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/23(土) 20:04:31.35 ID:V2hEUUso<>懐かしすぎて泣いた
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/28(日) 21:59:48.81 ID:tnhwaBzA0 [1/36]<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/23(土) 22:16:44.13 ID:gvsW9kU0<>なんかすまん...何ヶ月も待ってるとすこし愚痴っぽい書き込みをしたくなってね
流石にここでもあんまりな話だよ<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 04:42:07.45 ID:B8HetyIo<>瞼を閉じれば、そこに広がるのは幸せだった過去の記憶。
思い出すことを拒んでいた今までが嘘のように。
詳細に、鮮明に、同じ時を紡ぐことが出来る。
あの日、俺は彼女と出会った。
とても肌寒い、ある冬の日のこと。
それは……今日のように。
空から雪が舞い降りていた──
……………。
悪友に誘われた女子大とのコンパの席。
意気込んでいた割に遅刻してしまう辺り、俺もどうかしていた。
頭を下げながら、既に始まっているコンパの中へ。
仲間に叱咤を受けながら、用意された自分の席に座った、その瞬間。
男「…………」
息をつく間もなかった。<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 04:42:47.71 ID:B8HetyIo<>気の聞いた冗句の一つや二つ考えていたつもりだったが、
それも全てが頭の中で霧消する。
男「…………」
ユキ「……?」
目の前にいる女性に、ただ釘付けだった。
……………。
『一目惚れ』なんてあるもんか。
そうやって、今まで小馬鹿にしていた。
けれど、目の前の彼女を視界に入れた瞬間、何かが変わった。
それまでの認識を覆すような、そんな出来事だった。
彼女と話をしたい。彼女と仲良くなりたい。
今すぐに言葉にしたいのに、それが出来ないもどかしさ。
想いを伝えたい、その気持ちが前に出過ぎていた。
生憎、コンパの席ではうまく彼女と接することが出来ず。
途中休憩の男子トイレの中で、仲間に彼女の話を聞いた。
……………。
友「お前はあの中だと誰が気に入った?」<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 04:44:46.23 ID:B8HetyIo<>男「……俺の目の前のあの娘かな」
友「ああー、ユキちゃんね」
男「馴れ馴れしいやつだな、そうだけどさ」
友「でもよ、彼女は止めといた方がいいぜ」
男「は?」
友「あの中じゃ飛び抜けて美人だけどさ、ちょっと事情があんだよ」
友「彼女、メンツが集まらなくて、しぶしぶ来たんだって」
男「…………」
友「お前が来る前も、色々アプローチかけてたヤツはいたけど」
友「ことごとく躱されて、結局、みんな諦めてるんだ」
男「……それは、本当か」
友「ああ、だから、無理な試合はしないほうがいいと思うがな」
男「…………」
……………。
けれど、諦めろというのが無理な話で……
今を逃したら、絶対、後になって後悔するって分かっていた。<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 04:45:32.65 ID:B8HetyIo<>しかし、時間はただ過ぎて、コンパも終わり……
皆が外で二次会の話をしていた時に、
彼女はそっと別れを告げ、駅の方へと歩いていった。
そんな様を、ただ見守る事しか出来なかった。
もう二度と会うことはないのか、と、項垂れていた。
でも、俺は諦めの悪い男だった。
必死に走った先には、俺が恋した女性が歩いていた。
息を整えた後、彼女の名前を呼ぶ。
こちらの顔を視界入れたその瞬間、
彼女は少し困った表情をしていた。
何を言ったのかは覚えていない。
彼女をつなぎ止めようと、一生懸命になっていたはずだ。
でも、相手の反応はいまいちで……
やっぱり、諦めるしかないかと、思い初めた矢先。
奇跡が起こったんだ。
……………。<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 04:47:17.62 ID:B8HetyIo<>男「……あっ、雪だ」
ユキ「へ?」
男「ほら、雪だってっ! 雪っ!」
ユキ「ごめん、ちょっと意味がわからないんだけど」
ユキ「もう私行くね……?」
男「いいから空見てっ! 見えるだろっ!」
ユキ「え……」
ユキ「あ……ホントだ」
男「しかし……雪って綺麗だよな……」
ユキ「……ふ」<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 04:48:16.05 ID:B8HetyIo<>男「ん?」
ユキ「ふはははっ」
男「へ?」
……………。
彼女はどうやら、自分の名前が呼ばれていると勘違いしたらしい。
俺が彼女のことを綺麗だと、
そう真面目な顔して言うもんだから、笑いがこみ上げたと。
仲良くなった後、そんな話を笑って聞かせてくれた。
それが、彼女との出会い。
初めて、ユキという女性に出会った……
そんな日のことだった。
……………。
………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 04:51:22.56 ID:QePccjUo<>待ってた!!<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 05:27:44.43 ID:B8HetyIo<>女と一緒に乗った観覧車。
そこで気持ちを伝えてから、何かがおかしくなった。
何がいけなかったのか。
ユキとの過去を思い出したせいなのか。
ただ一つ分かっていることは、
今まで通りの生活はもう出来ないということだ。
どんな話をして女と笑い合ったのか。
どんな想いで彼女を支えてきたのか。
分からなかった。
今までの自分を見失っていた。
それでも、女は必死に平然を装っていた。
無口な俺に笑いかけて、とても楽しそうに過ごしている。
俺にはそれが、明らかに偽りだと分かっていた。
笑えるような会話があるわけがなかった。
俺にとって、それは苦痛の日々だった。
だから、いつの間にか……。<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 05:28:16.96 ID:B8HetyIo<>女「ねぇ……先生?」
男「ん?」
女「今日は、何時ぐらいに帰ってくるかな?」
男「…………」
女「その……」
女「先生が早く帰ってくれるなら」
女「腕をふるって、おいしい料理でも作ろうって思ってるんだ」
男「…………」
女「し、心配しないでもいいよっ」
女「昔に比べると、私、料理うまくなってるはずだし」
女「最近、暇だったからいっぱい勉強したんだっ」
女「だからねっ、先生っ」
女「今日は……一緒にご飯食べよっ」<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 05:28:52.77 ID:B8HetyIo<>男「……っ」
その笑みが、必死に繕うその笑顔が……
俺の胸を串刺しにする。
見たくなかった。
そんな彼女は見たくない。
男「……悪いが」
女「え……」
男「今日も、教師連中と飲み会なんだ」
女「……あ、うん……」
男「また今度の機会にな」<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 05:29:57.80 ID:B8HetyIo<>女「……ん」
男「……じゃあ、また」
……俺は、逃げるようになった。
自分の家なのに、彼女と出来るだけ会わないように、
時間をずらすようになった。
本当は飲み会などあるわけがない。
一人でスナックにいき、深夜近くまで呑み続ける。
そうやって……逃げ続ける。
過去の美しい記憶に溺れて……
現実から逃避するようになっていた。
ユキとの思い出の日々に……。
………。
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 08:03:17.69 ID:UQC92w2o<>更新してた……だと<>
1<>sage<>2010/10/25(月) 08:34:43.65 ID:B8HetyIo<>今日の夜もまた来ます。
終われるまで、毎日来ますのでよろしくです。
ではまた。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 08:43:31.87 ID:Fwqvie6o<>乙
無理はすんな
書けないなら書けないって生存報告さえしてくれりゃ安心して待ってるから<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 09:24:56.17 ID:QiZ1PhEo<>>>1乙
待ってたよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 11:25:46.38 ID:QePccjUo<>っていうか酉をつけてくれ…詐欺なのかどうかの判断に困る<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 15:19:05.26 ID:VDnrPaAo<>詐欺でもこのクオリティなら良いだろう
ずっと書かれないよりましだ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 15:21:22.94 ID:QePccjUo<>>>224
毎回書いてくれるなら問題ないけど
生存報告とか詐欺かどうかわかんないじゃん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 19:08:26.38 ID:BZbPWpUo<>乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 20:50:23.25 ID:omK0xDQo<>何だか来てた
乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/25(月) 22:23:40.41 ID:qz0MNSso<>乙<>
1<>sage<>2010/10/26(火) 23:23:58.31 ID:oCHn1Q6o<>今日はすみませんでした。
また明日来ます。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/27(水) 00:05:56.07 ID:xFCcM6Io<>よかよか
がんばりんしゃい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/28(木) 00:25:02.97 ID:WbauFqIo<>まだかな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/28(木) 09:38:10.54 ID:JRKGlwAO<>懐かしいなおい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/28(木) 23:41:59.08 ID:HkZ5vAco<>何が何だか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/10/29(金) 00:07:19.88 ID:WLCjSyIo<>そろそろHTML化だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/10/29(金) 21:04:16.47 ID:GRJL2rY0<>来てたと思たら...<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/03(水) 19:03:13.56 ID:3E7nxYDO<>結局、これだもんな<>
1<>sage<>2010/11/03(水) 19:50:15.15 ID:xfDPUN2o<>今日は必ず書きますので暫しお待ちを。
終わりの部分は書き終わっているのですが、中々そこまでいけません。。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/03(水) 22:51:13.11 ID:izFHjXc0<>俺はともかく始めからみてる人が...<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/03(水) 22:52:50.92 ID:ro3OVf.o<>>>238
始めから見てるが何か?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/04(木) 00:54:11.34 ID:v8TTu92o<>お前らパートスレは初めてか?肩の力抜けよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/04(木) 03:36:50.99 ID:gJvw56Yo<>パートスレとか関係なくこのままHTML化されるのは嫌だな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/04(木) 22:00:26.11 ID:hZf7nJUo<>>>237
お前の必ずは本当に軽いな<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/04(木) 22:13:37.08 ID:5V/JKuUo<>いやさすがにほとんどは別人だろ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/05(金) 16:59:08.49 ID:jZpM9bAo<>>>238
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/28(日) 21:59:48.81 ID:tnhwaBzA0 [1/36]
ここからずっと見てるがなにか?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/06(土) 20:36:32.07 ID:MUqmE6.0<>まだ4ヶ月の自分はペーペーだったわけか...<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/07(日) 12:43:06.62 ID:UJXtj6.o<>なかなかこねーなー<>
1<>sage<>2010/11/07(日) 12:45:35.42 ID:TQWCucko<>お待たせしました。
今から投下するので、しばしお待ちを。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/07(日) 13:21:42.40 ID:/1GAVd.o<>また釣りか……<>
1<>sage<>2010/11/07(日) 13:44:36.07 ID:TQWCucko<>ネタばれするナコラ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/07(日) 20:14:34.07 ID:tsp3/Vso<>釣り乙<>
1<>sage<>2010/11/08(月) 18:14:04.18 ID:vK3PPbwo<>なんだか釣りが多いみたいですが・・・
今度こそ本物です。トリップは付けたほうがいいですか?<>
1<>sage<>2010/11/08(月) 18:30:59.19 ID:qYP1JnEo<>投下します。<>
1<>sage<>2010/11/08(月) 18:31:48.54 ID:qYP1JnEo<>ユキに告白してからというもの、
今までの日々が嘘のように、温かく楽しい毎日が続いていた。
始めのうちはお互いを意識した、何処かぎこちない関係。
互いに初めての恋愛に戸惑い、そして怯えていた。
そこにはきっと、恋人に対する照れや、
嫌われるかもしれないという恐怖があったのだろう。
何をするにしても、そううまくはいかなかった。
けれど、その不安は長くは続かなかった。
いつの間にか心に訪れたのは、温もりと厚情。
ユキと過ごす時間に心地よさを感じ、
彼女を笑わせてやりたい、喜ばせてあげたい、
そう強く願うようになった。
幸いなことに、
ユキも俺自身のことを同様に想ってくれたようだ。
気が付けば、恋人になってもう二年も過ぎていた。
あっという間の、けれど人生で最高に充実した二年間。
次第にユキに対する恋心は深い愛情へと変貌を遂げ、
自然と次の段階へ進みたいと思うようになった。<>
1<>sage<>2010/11/08(月) 18:34:03.33 ID:qYP1JnEo<>それは、彼女を今後誰かに奪われたくないという恐怖心、嫉妬心。
何よりも、これからの人生を彼女と歩んで行きたい、
そんな願いがあったはずだ。
ある夜のこと。
酔った勢いもあったせいか、屋台で告白した苦い経験を忘れずに、
普段では訪れないような洒落たレストランにて。
俺は想いを率直にユキへとぶつけた。
穢れのない純粋な、少しも微動だにしない想いの丈。
『結婚しよう』
ただそれだけ。
でもその言葉は、彼女の心に強く届いたと思う。
ユキは一瞬驚いたように瞼を大きく開き、
目の前の俺の表情を暫しの間、注意深く伺っていた。
それはとても静かな時間だった。<>
1<>sage<>2010/11/08(月) 18:35:48.50 ID:qYP1JnEo<>緊張という緊張を通り越して、
最後に胸に宿ったのは彼女への信頼そのもの。
厳しい表情のユキが、ふと柔らかな笑みを浮かべた時。
俺はそれが正しかったのだと確信した。
『……はい』
その瞬間を、刹那を、俺は忘れない。
雄叫びを上げたい心を必死に押さえつけると、
泣いているようにも見える笑顔しか出来なかった。
そんな俺を見て、目の前のユキも笑いながら、
でも目尻からはぽつぽつと雫がテーブルへと落ちる。
それを見て、気付いた。
今、自分の頬をつたうそれも彼女と同じものなんだって。
嬉しくて、嬉しすぎて。
二人して泣き声をかみ殺しながら、笑い合った。
これから二人で……俺とユキで。
その未来に、その幸せに、ただ感謝する。
きっとそれが、今以上に最高な日々になるはずだって。
……そう信じていたのだ。
……………。
………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/08(月) 18:41:01.22 ID:vK3PPbwo<>まさかの本物ktkr<>
1<>sage<>2010/11/08(月) 18:49:06.43 ID:qYP1JnEo<>今日は時間があるので、いけるところまで行きます。
もしかしたら終われるかもしれないし、無理かもしれません……。
今まで散々大口叩いて、結果的に終われていないこと。
本当に申し訳ありませんでした。
少しでも挽回できるよう頑張りますので、
暫しの間、付き合って頂ければ幸いです。
では続きを書いてきます。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/08(月) 19:33:38.09 ID:HplCgkco<>この時を待っていた<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/08(月) 20:40:35.20 ID:V.OVutEo<>日付変更までにトリップ付けて欲しい<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/08(月) 20:48:23.20 ID:.l759Qoo<>がむばー<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/08(月) 21:58:36.01 ID:hCRMlr2o<>応援してる!<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/08(月) 22:58:06.54 ID:g7NTUjso<>ktkr<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 02:35:13.45 ID:SsHaKgMo<>もうちょっとで終われます。
あと少し……。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:09:55.42 ID:SsHaKgMo<>女「……せんせい?」
彼女の呼ぶ声が聞こえる。
それは、美しき過去の記憶から俺を現実へと引き戻す。
男「ん……」
女「そんなところで寝てると風邪引くよ?」
どうやら気が付かないうちに眠っていたようだ。
柔らかいソファーから身体を起こし、
笑みを浮かべている彼女を視界へ入れた。
男「……この毛布、お前がかけてくれたのか」
女「あ、うん」
男「ありがとな……」
俯きがちに小さく感謝の言葉を述べる。
そんな些細な事を、
彼女の瞳を見て言えないのはどうしてだろう。
今の俺には、それすらも分からない。
男「……もう零時か」
壁にかかった時計を見て、そう言った。
明日も学校がある。そろそろ寝てもいい頃だ。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:10:26.71 ID:SsHaKgMo<>男「本格的に寝直すか……」
その言葉に少女は小さく笑った。
女「今さっき起きたから、眠れないでしょ?」
男「……まあな」
女「よしっ、私、いい事思いついたよ」
男「いいこと?」
女「うん。眠くなるまでの間、二人でお話でもしようよっ」
男「……っ」
その提案に、無邪気に笑う彼女の表情に、
一瞬、想像もつかない感情を覚える。
何も変わらない。
何一つぶれることがない。
昔とは変わってしまったこの日常に、
どうして彼女は平然と過ごしていられるのだろう。
明らかにおかしな様子の俺に、
狼狽える素振りを見せないのは何故だ。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:11:40.05 ID:SsHaKgMo<>彼女のその姿が偽りだと分かっていても、
目的や意味を理解することは出来なかった。
女「どうかな? 先生、だめ?」
男「……あ、ええと」
心は既に彼女の頼みを拒絶していた。
けれども、言葉が出てこない。
上目遣いでこちらを覗き込む女が、瞳の中で揺れ動く。
その時、初めて理解した。
これは怯えなんだと。
彼女に対して、俺は恐怖を感じているのだと。
女「……せんせい?」
頭の中が揺れ動く。
心を落ち着かせるために、俺は彼女から視線を外す。
この動揺を、この心の揺れを。
なんとしても隠し通さなければ、俺は俺でいられなくなる。
俺を心の底から信頼する彼女に、
怯えきってしまった今の自分は見せられない。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:12:22.58 ID:SsHaKgMo<>女「先生、無視しないで……もしかして、怒っちゃった?」
彼女の声が耳へと入った。
けれど、それに応えるだけの余裕はない。
少女を視界に入れないよう、俺は必死に視線をずらし続けた。
部屋のどこかに落ち着ける場所はないか。
それを探し続ける。
揺れ動く心を何としても落ち着かせるために。
そして──。
男「…………」
男「あ……ああ」
女「……え?」
……見つけた。
ベットの横に置かれた、ピンク色のあるモノを。
この部屋の中での、唯一の異物を。
女「ちょ、ちょっと」
一瞬にして怯えは消えた。
代わりに……。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:12:55.38 ID:SsHaKgMo<>男「……っ」
胸の鼓動が少しずつ加速していくのが分かる。
どくん、どくん。
それは打ち付ける太鼓のように。
大きな音を鳴らしながら、速度をあげてゆく。
どくん、どくん、どくんっ。
視界が揺れる。
思考が止まる。
……………。
──『私の目□ 時■ なって』
……………。
それは誰の言葉だったのか。
何に対する戒めだったのか。
女「ご、ごめんって……そんなに怒らないでよぉ」
男「…………」
彼女に怯えている? 本当に?
あんなに弱かった、目の前の少女に対して恐怖を?<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:13:40.12 ID:SsHaKgMo<>女「……あ、あのねっ」
それは……つい最近のことだった。
彼女は今までの記憶を唐突に否定された。
自らが作り出した父親は偶像だと気付かされた。
けれど、少女にとっては大きな一歩だったに違いない。
止まってしまった彼女の時を動かし、
新たなスタートを切る、大きな意味での前進だったはず。
しかし。
女「わ、私……先生に嫌われたくないんだ……」
男「…………」
女「だから、今の事で腹を立たせてしまったなら」
女「それは、本当にごめんなさい……」
急な変化に、彼女の心が堪えられるはずもなく。
そして偶然にも、彼女の横には一人の教師が立っていて。
男「…………」
女「……うぅ」
女「なんとか言ってよぉ……」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:14:11.88 ID:SsHaKgMo<>女「せ、せんせいっ……!」
彼女の掠れた、叫び声が聞こえる。
悲痛の声だ。彼女の心情が嫌というほど伝わる。
応えてあげたい。
人一倍苦しんで、心の拠り所を失って……
俺に依存することしか、手段がなかった彼女に対して。
それ、なのに……──
男「…………」
言葉を発することが出来なかった。
どうやって彼女に向かって話せばよいのか分からなかった。
言葉を選んでいるわけでは決してない。
出ないのだ。喉まで出かかった声が……寸前で消える。
女「……せ、先生?」
俺を必死に呼ぶ声がする。
つなぎ止めたい、振り向かせたいと、そう叫んでいる。
けれども。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:15:09.28 ID:SsHaKgMo<>……………。
──『……男は朝強いんだから──』
……………。
ああ……。
記憶が……忘れようとした過去の断片が……。
少しずつ。少しずつ。
女「な、何とか……言ってよぉ……」
女「せ、んせ……い……」
男「……ッ」
……………。
──『……男は朝強いんだから、私の目覚まし時計になってね』
……………。
男「…………は」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:15:49.09 ID:SsHaKgMo<>男「………ははは」
女「……え?」
突然の俺の奇行に、彼女は驚きの声を挙げる。
この状況で俺は……何故か笑っていた。
男「ふはっ、ははは……」
女「え? え?」
分かっていたはずだった。
戒めたつもりだった。
誰もが過去の一瞬を後悔し、嘆き、時には変えたいと願う。
だが、現実の時は立ち止まることを知らない。
そう、そんな些細な事実が──
かつての俺をひどく、蝕んだ……。
ユキが死んだのは、もう十年前の話。
遠い過去の話だ。
変えることは決してできない。
普通であるなら、乗り越えていかなければならない。
彼女の死を認め、次に進まなければいけなかった。
それなのに……あの頃の俺は。
………。
……………。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:16:21.95 ID:SsHaKgMo<>女性「ああ、男さん……」
男「…………」
女性「…………ねぇ」
女性「……もしかして……あなた?」
男「…………」
女性「責任を感じているのなら、大間違いよ……」
女性「悪いのは、ここにいる誰でもない……」
女性「相手の運転手さんだって……急にはハンドルを回せなかったのだから」
男「くっ……」
女性「あの子は……最後も優しい子だった……」
女性「一緒にいた女の子だっ……」
男「──ねぇ、お継母さん。それより、俺は疑問なんです」
女性「え?」
男「自分はね……まだ、彼女が死んだとは思ってません」
女性「……な」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:16:48.41 ID:SsHaKgMo<>男「何かの間違いだって……そう思ってるんです」
女性「ちょっ、ちょっと男さんっ! ダメよ、それはダメっ!」
男「何がダメなんです?」
女性「現実から逃げたって変わらないわ! あの子は死ん……」
男「──違うっ!!」
女性「!?」
男「違う違う……アイツは……アイツは……」
男「まだ、死んでない……。どこかできっと……生きてるんです……」
女性「ダメよ、事実を認めなさいっ!」
男「違う……違う……俺は認めない……認めないぞ」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:17:25.51 ID:SsHaKgMo<>女性「男さんっ! 乗り越えて……あの娘の、ためにも……」
男「くっ…!」
男「………ああ」
男「そうじゃないんだ……アイツは……ユキは……」
男「また平気な顔をして……」
男「きっと、あの家に戻ってくるんだ……」
男「うぅ……くっ……あああ……」
──う、うわああああぁぁぁぁぁ……ッ!!
……………。
………。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:18:15.43 ID:SsHaKgMo<>……逃げ出した。
誰もが彼女の死を嘆き、苦しんでいるのに……
俺は、そんな彼らからも逃げ出した。
あれから、もう十年。
俺はまだ、彼女の死から逃げている……。
女「……せんせいっ!」
耳元で大きい声がした。
これは……誰の声だったのか……。
ああ、確か──女……
女「急に笑い出したと思ったら、今度は無反応だし……」
女「いったい……先生、どうしちゃったの?」
男「…………」
女「ねぇ、こっちを向いてよ、先生っ!」
男「……ッ」
俺はみっともなく彼女から顔を背ける。
今の君に……俺は向かって行くことはできない。
女「…………」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:18:41.28 ID:SsHaKgMo<>女「……もういい」
女「こんなに謝ってるのに……」
女「必死になって……伝えようとしているのに……」
女「先生がそうやって出るんなら、私だって……」
そう言うと彼女は、
俺の顔を強引に自分の方へ向け……
そして──
男「んっ!?」
女「……んむ」
………??
男「っ!」
女「──きゃっ!」
俺は強引に彼女を振り払う。
今……今、彼女は、何をした……?
女「……痛いよ……もう……」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:19:07.98 ID:SsHaKgMo<>男「お、お前……」
女「あ、先生……やっと喋ってくれた……」
男「あっ……」
さきほどまでは少しも出なかった声が、
今は自然と口から発せられる。
いや、そうじゃないっ。
そんなことより……
男「お前……今」
すると、彼女はいかにも当然のような顔で。
女「もちろん……“キス”だよ」
男「なっ……」
女「言い方なんて別に何だってもいい、接吻でもいい」
男「お、おいっ!」
女「でも問題はそんなことなんかじゃない」
女「ねぇ……先生、聞いていい?」
男「…………」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:20:30.05 ID:SsHaKgMo<>女「なんで……」
女「……さっきからそんなに怯えてるの?」
女「何を一体、恐れているの?」
…………。
男「な、なにって……」
女「……うん」
男「……え?」
女「こうなったら……もういいや」
女「……前から疑問に思ってた事、聞かせて」
男「…………」
女「初めは私、先生のこと童貞とか言っておちょくってたよね」
女「でも実は、そうじゃないってずっと前から分かってた」
女「ここに初めて泊まったときに気付いてたんだ」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:21:28.74 ID:SsHaKgMo<>女「寝具は全て二人分。食器も二人分」
男「……あ」
女「せめて洗面所のコップぐらいは、片付けて欲しかったな」
男「わ、悪い……」
全て……お見通し……。
いや、気付かないほうがおかしいのか。
アイツを待ち続けている俺は……
まだ彼女の遺品を捨てることができていない。
先ほどまでは小さくなっていた目の前の少女は、
今ではもう、強い心を取り戻して……。
俺の目を、あの美しい瞳で見つめ続ける。
女「何かあったんだろうって思ってた」
女「居候の身だったし、そんなことをこっちから聞くのもどうかって思った」
女「先生は知ってるのかな?」
女「私これでも、今までで一度ですら、男性の家に泊まったことなんてなかった」
女「先生の家に来たのも偶然。まあ、泥酔しちゃったせいだけどね……」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:22:02.68 ID:SsHaKgMo<>女「初めは泊まるつもりなんてなかった」
男「…………」
彼女は続ける。
女「でも、家を見渡せば、先生に相手がいるんだなって分かった」
女「だから」
男「えっ?」
女「安心だと思ったから先生のとこに厄介になることにした」
女「訳ありだと思ったから、この家で居候させてもらったの」
男「…………」
そうか。そうだったのか。
考えていないように見えて、実はしっかりと考えていたのか。
確かに、言葉の端々からは、
彼女が男に慣れている感じは微塵もしなかった。
ピュアなのかな、と少し思ってもみたが、そうではない。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:22:56.18 ID:SsHaKgMo<>父親という存在を求め続け、失われた記憶に振り回された。
訳もわからず男性に恐怖し、恋愛というものに怯えていた。
そんな少女だった。
弱い……いや、脆過ぎる少女だったんだ。
それなのに……。
女「でもね、先生」
男「……ん?」
女「ごめんなさい」
男「どうした……急に?」
女「謝らなきゃいけないことがある」
女「これは私のけじめだから。ちょっと待ってね」
女「少し、勇気がいるんだ……」
男「…………」
彼女は一つ、二つ。
大きく息を吸って……吐いた。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:23:24.04 ID:SsHaKgMo<>閉じていた瞼が開かれる。
力の籠った……美しき瞳。
彼女は言う。
彼女は言った。
女「私……先生のこと、好きになっちゃった」
男「…………」
女「初めはそんなつもりなかった」
女「恋愛なんて糞くらえっ!って思ってたから」
女「私自身も正直驚きなんだ」
彼女は笑う。
女「でもね、いつのまにか好きになってた」
女「絶対これは違うって言い聞かせてたけど、もう無理」
女「だってね、先生」
彼女は再度笑う。
女「私、今すぐにでも、先生と抱き合いたいもん」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:24:10.13 ID:SsHaKgMo<>女「目一杯抱きしめて、抱きしめてもらって……」
女「永遠と、キスをしていたい」
男「…………」
女「Hな子とか思うかな?」
女「正直、私も分かんないんだ」
女「恋なんて初めてだから、これが普通なのかも分からない」
女「でも……」
男「……ああ」
女「先生が好き」
女「それだけは絶対に言える。分かるの」
男「…………」
なんて返事をしてやればいいのか……。
こんなに俺を想ってくれる彼女になんて答えればいいのか……。
正直に言おうか。
俺もお前を抱きしめたいと。
キスされたぐらいで今も胸の鼓動が止められないと。
すぐにでも、抱きたいと……そう、言えばいいのだろうか。<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:24:45.96 ID:SsHaKgMo<>男「…………」
違う。そうじゃない。
そういうことじゃないんだ。
彼女と俺は、生徒と教師。
彼女は恋をしているんじゃない。
胸のうちに潜めた、父親像を俺に求めているだけなんだ。
そうだ、そうだ。
彼女が俺を愛しているわけではない。
俺を通して、本来あるべき父親を……
見ているだけ──
女「違うよ、先生」
男「え?」
女「お父さんは関係ない」
心が読まれた……?
まだ、二十も越えない、生娘に? 俺が?
女「まあ確かに、初めは先生にいなくなったお父さんを重ねてたけど」
女「それは違ってすぐに分かった」
男「……どうしてそう言える」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:25:21.24 ID:SsHaKgMo<>男「お前が俺に、父親を重ね見ていないと、どうして言えるんだ」
女「簡単だよ」
男「なに?」
女「だって、先生。子供っぽいもん」
男「なっ……」
俺が子供っぽい?
どういうことだ……馬鹿にしてるのか……?
く、分からない。
男「…………」
女「先生、こっちを向いて」
俺はゆっくりと顔を上げる。
女「ん、ありがと」
女「もうね、私ただの居候じゃないつもりだし」
女「先生のことが、本当に好きだから。聞くね」
女「どうして──」
男「…………」<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:26:06.23 ID:SsHaKgMo<>そのあとに続く彼女の言葉は、
俺の核心を抉るのだろう。
分かる。それだけは分かる。
既に駒は揃っている。
足りないのは最後のピースだけ。
俺の日常の中で。俺の変わらない生活の中で。
唯一、他人の目からは、おかしいと気付けることがある。
そうだよ。そうだ。
君が言おうとしていることは、確かに、奇怪だ。
俺にしか分からない。
他の者にも分からない。
だってさ。
今まで誰一人にすら、話したこともないのだから。
あの十年前のあの日から。
そう、俺は逃げ続けているのだから。
時は……──<>
1<>sage<>2010/11/09(火) 03:26:53.44 ID:SsHaKgMo<>女「あの目覚まし時計」
女「……なんで、午前六時で止まってるの?」
男「──────」
止まるはずのない、時が。
……──確かに止まっていたんだ……。
………。
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/09(火) 06:58:05.28 ID:QfZQrRoo<>>>1乙
しかし完結は無理だったかww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/09(火) 07:37:00.66 ID:dLq9i9Ao<>乙
今までに比べたら頑張ったなwwww<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/09(火) 07:44:09.14 ID:NkbFzeEo<>乙
完結はおあずけか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/09(火) 09:28:05.10 ID:cI3znr2o<>乙乙<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/09(火) 12:35:10.53 ID:Rl5dCMgo<>乙
このまま投げずに頑張ってくだしあ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/09(火) 16:39:26.63 ID:SUO72gUo<>おっつーん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/09(火) 23:33:39.65 ID:2kiPlCso<>やるじゃん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/10(水) 00:48:53.04 ID:PlcQM/U0<>
止まるはずのない、時が。
……──確かに止まっていたんだ……。
………。
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2010/11/10(水) 00:53:36.87 ID:M.T3Qmo0<>来てたんだ!待ってて、今着替えるから<>
1<>sage<>2010/11/10(水) 01:16:57.00 ID:sQrsgFko<>日付は変わってしまいましたが、
明日の夜(今日の22時ぐらい)に終われると思います。
残り少ないですが、どうぞお付き合い下さい。
では明日にて。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/10(水) 07:47:17.19 ID:MPoa18ko<>これが釣りじゃないことを祈ってる<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/10(水) 13:18:28.85 ID:UC3FiwAO<>楽しみ<>
1<>sage<>2010/11/10(水) 22:07:01.93 ID:sQrsgFko<>昔から俺には特技のようなものがあった。
朝、決まった時間に一人で起きる事が出来るのだ。
今も昔も……そう、変わらずに。
故に、ユキとの同棲が始まってからというもの、
朝に彼女を起こすのが日課になっていた。
大学も卒業が近かったせいか、
残り少ない単位を取るため、大学へ通う時間も合わなかった。
ユキが早朝の講義を取っている日は、
そんな彼女を起こしてやる。
いつの間にか、それが俺の日常となっていた。
ある日のこと。
……………。
ユキ「しかし、男凄いね」
男「ん?」
ユキ「ほんといつも六時ぴったしに起きれるなんて」
ユキ「朝弱い私からしてみると驚き」<>
1<>sage<>2010/11/10(水) 22:07:40.56 ID:sQrsgFko<>男「はは、確かにお前は朝苦手だからな」
ユキ「ふふ、だから助かってる」
男「それは良かった」
ユキ「男がいるなら、目覚まし時計なんていらないなー」
男「まあな」
ユキ「うん、ホントそうだよ」
男「ん」
ユキ「……ねぇ、男」
男「どうした?」
ユキ「わたしたち……本当に結婚するだよね?」
男「もちろんだ、指輪もこないだ買いにいったじゃないか」
ユキ「うん……」
男「……もしかして、嫌になったか?」<>
1<>sage<>2010/11/10(水) 22:08:13.01 ID:sQrsgFko<>ユキ「ううん、そうじゃないの……」
ユキ「……なんか今が幸せすぎて、怖い」
男「ユキ……」
ユキ「私、本当に今が人生で一番幸せ」
ユキ「こんなに楽しい毎日が続いて……」
ユキ「男とも結婚できて……」
男「……それの何が怖いんだ?」
ユキ「……でもね」
ユキ「この幸せ……これから本当に続くのかな?」
ユキ「どこかで終わってしまったりしないか、私、怖い」
男「…………」<>
1<>sage<>2010/11/10(水) 22:08:54.65 ID:sQrsgFko<>ユキ「……ごめん、変な事言って」
男「……いや、いいんだ」
ユキ「…………」
男「ユキ、約束する」
ユキ「え」
男「この幸せをずっと続けられるように」
男「俺、頑張るから」
男「結婚しても、今以上に楽しくなるよう、笑え合えるよう」
男「──約束するよ」
ユキ「…………」
男「そうだ、いい事思いついたぞ」
ユキ「いいこと?」<>
1<>sage<>2010/11/10(水) 22:09:42.28 ID:sQrsgFko<>男「これからは、このユキの目覚まし時計は必要ない」
男「俺が代わりをするから」
ユキ「……いつまで?」
男「それこそ、ずっとね」
ユキ「……うん」
男「時計の電池抜いちゃうか」
男「ちなみに姫は、何時に起きたいですか?」
ユキ「はは、六時かな?」
男「よし、なら──」
……………。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/10(水) 22:55:26.41 ID:MPoa18ko<>きてたか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2010/11/13(土) 16:33:16.43 ID:ffW/mM.o<>ここまでイッキ読みした。>>1乙
続き期待<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/15(月) 14:56:09.39 ID:Zg1ckIDO<>次は何ヶ月後か<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/18(木) 12:31:18.19 ID:WLj6VSYo<>とても面白い
がんばってくれ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/20(土) 23:21:45.86 ID:eVAvnYA0<>止まるはずのない、時が。
……──確かに止まっていたんだ……。
………。
……………。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/21(日) 02:53:22.70 ID:fGfuAxw0<>止まりすぎるよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/21(日) 03:05:25.90 ID:za4zlJso<>ザ!ワールド!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/21(日) 04:18:18.98 ID:AX3e84U0<>Dio「俺の時間だぜ」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/21(日) 08:03:58.46 ID:57kW8aoo<>ふひひ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/21(日) 20:51:56.98 ID:zFWxPJA0<>今日、誕生日なんだ俺
このスレに出会えて良かった。
最後まで頑張って <>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/21(日) 22:45:52.75 ID:57kW8aoo<>>>315
よう、おめでとう<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/21(日) 22:50:02.20 ID:gXaVjiMo<>>>315
おめ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/22(月) 17:48:51.74 ID:qzFcTqQo<>>>315
一日遅れだがおめ
その顔、赤くしてやんよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/23(火) 19:30:21.64 ID:IP.l7hco<>また1日破りしたの俺か<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/24(水) 06:43:58.62 ID:x08BOWo0<>>>310はネタかな?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/24(水) 21:33:52.79 ID:sImzHvs0<>>>310はネタ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/25(木) 00:40:38.91 ID:osOn8Qc0<>DSから保守<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/26(金) 22:29:57.34 ID:yMpmx2o0<>>>310見て期待してたら、くだらない流れになってた...ネタかよ
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/11/27(土) 00:29:00.80 ID:I9eOLH2o<>釣り針だらけでも待ち続ける<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/11/29(月) 18:17:51.81 ID:y8MJZrs0<>俺も待ち続ける<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/01(水) 12:30:48.20 ID:g8zcsUDO<>未完なんかやだからな!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/01(水) 20:22:51.94 ID:2m6dPI.0<>はやくきてね///<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 20:46:26.05 ID:lYkNqbso<>なんで頑なに酉つけないんだよ<>
1<>sage<>2010/12/01(水) 23:12:57.71 ID:b1jAfaMo<>今日で終わります。
三十分後投下しますね。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 23:25:53.65 ID:7R0Lra2o<>なるほど30日後ですね<>
1<>sage<>2010/12/01(水) 23:55:44.56 ID:b1jAfaMo<>約束したんだ。
俺が彼女の目覚まし時計になるって。
これからずっとこの幸せを続けるって。
そうやって、彼女に約束した。
俺が。俺自身が。
けれど。
そんな幸せの日々が終わるのはそう遠くなかった。
唐突に、日常は音を立てて崩れ落ちた。
それは、ある日のこと。
久しぶりに高校時代の友人と飲み会をし、
いつも以上に酔っぱらって帰ってきた。
いつものように、家では愛するユキが迎えてくれた。
温かい手料理を振る舞って、寝るまで、しばし団欒の時間を過ごす。
……………。<>
1<>sage<>2010/12/01(水) 23:56:19.11 ID:b1jAfaMo<>男「ユキ〜」
ユキ「ん、どうしたの?」
男「こっちきて」
ユキ「……はいはい、分かりましたよっと」
男「ん……」
ユキ「もうかなり酒臭いよ? お風呂入ったら?」
男「いいよ、明日の朝入る」
ユキ「そう?」
男「そんなこといいから、ほらここに座って」
ユキ「……もしかして、エッチなことするつもり?」
男「さぁて、それはどうかな?」
ユキ「ふふっ。んっと、はい、座りましたよ?」
男「よし、顔近づけて」
ユキ「えー、プンプン匂うから嫌」
男「む、そっちがそう出るなら……」<>
1<>sage saga<>2010/12/01(水) 23:56:51.68 ID:b1jAfaMo<>ユキ「きゃっ……」
男「はは、捕まえた」
ユキ「もうっ、かなり酔ってるでしょ?」
男「いいからいいから」
ユキ「ん……」
男「んん……」
ユキ「……ムードもへったくれもないんだ?」
男「ユキ」
ユキ「なに?」
男「好きだ」
ユキ「ん、わたしも好き」
男「俺は大好きだ」
ユキ「わたしだってそう」
男「…………」
ユキ「…………」<>
1<>sage saga<>2010/12/01(水) 23:57:29.96 ID:b1jAfaMo<>男「結婚するんだな、俺達」
ユキ「ん……」
男「……楽しいだろうな。それも今以上にずっと」
男「お前は、子供、何人欲しい?」
ユキ「んー……最低でも二人かな?」
男「ははっ、男女一人ずつ欲しいな」
ユキ「そうだねっ」
男「よしっ! なら今日は頑張っちゃうかっ」
ユキ「ちょっ、ちょっとぉっ」
男「ははっ、逃げるな逃げるなっ」
ユキ「もう遅いから今日は駄目っ。また明日ね?」
男「そんな固い事言うなって」
ユキ「違うの、私、明日は朝一に講義あるから」
男「……ああ、そういえば水曜か」
ユキ「卒業まで単位も残り少ないから、落とせないし」<>
1<>sage saga<>2010/12/01(水) 23:58:09.95 ID:b1jAfaMo<>男「……はぁ、仕方ないか」
ユキ「ごめんね?」
男「いや……まあ正直、俺の体力も限界でな」
ユキ「やっぱり……」
男「んっ、寝ようか。とりあえず、朝は任せとけ」
ユキ「うん、目覚まし君よろしくねっ」
男「はは、何言ってんだか」
……………。
そうやって二人でベットに入った。
疲れていたせいか、すぐさま意識は無くなっていき……
気が付けば……朝。
いつもなら、六時ジャストに起きられた。
ずっと。今までずっとそうだった。
それなのに……。<>
1<>sage saga<>2010/12/01(水) 23:58:42.20 ID:b1jAfaMo<>何故か、その日は深い眠りについていたようで。
やっと眼を覚ましたのが、七時半。
慌てて隣のユキを起こし、彼女が出かける準備をしている間に、
俺は食事の用意をしていたが、
いつものバスの時刻には間に合いそうもなかった。
あんなに豪語したくせに、申し訳ないと。
何度も謝る俺に、彼女は笑っていた。
目覚まし時計だって、時に電池が無くなり止まる日はある。
そんなときは、厄日なんだって思うだけ。
だから、気にしなくていいよ。
それに、バスの時間にはもう間に合わないけど、
十五分ほどいった先の駅で電車に乗れば、
開始時刻には何とか間に合うはず。
但し、最寄りの駅から大学までの坂道を
必死に走らないといけないけどね。
彼女はそう言って、出かけて行った。<>
1<>sage saga<>2010/12/01(水) 23:59:13.52 ID:b1jAfaMo<>ユキを見送った後、もう一眠りしようと寝室へ入る。
するとベットのところに、書類のようなものがおかれていた。
そういえば昨日、明日は朝一の講義のゼミで発表があると。
酔っている自分に、配布するレジュメを見せてくれた。
なのに、それが今ここに置かれている。
慌てて出かけた彼女が忘れていったのだと確信した。
寝着のまま、玄関を飛び出す。
ユキが出かけてからまだそう時間は経っていない。
走ればきっと、追いつけるはず。
後になって、携帯で連絡すればいいだけの話だと気が付いた。
けれどその時は、二日酔いのせいか、頭が回らなかった。
三分ぐらい駆けただろうか。
細道の向こうに、女性のシルエットが見えた。
近づけば近づくほど、それはユキその人に違いなくて。
間に合った安堵のせいか、大きな声で彼女の名を呼んだ。<>
1<>sage saga<>2010/12/01(水) 23:59:52.94 ID:b1jAfaMo<>『ユキっ!』
その時だった。
確かに、その時だ。
家の塀の隙間から、彼女が立つ横の道に
一台のトラックが走っているのに気が付いた。
漠然と、何故か嫌な予感が過る。
そこからは動画のスローシーンのように。
一枚一枚のコマが少しずつめくられていった。
速度を落とさないトラックが交差点へ。
ユキは、俺の呼び声に、髪を靡かせて振り向こうとした。
背を向ける彼女の視界に、トラックは入っていない。
呼び声の元、愛しい人の囁く方へと。
迫り来る危険を。
何とかして伝えたいと、心は喚く。
けれども、ゆっくりとした世界の中で、
この俺も例外なく動作が遅れてしまう。<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:01:15.77 ID:FaLQhs.o<>有り余る力で声を振り絞ろうとするもの、
そんな単純なことが容易ではなかった。
トラックは進む。スピードを変えず。
ユキは……彼女はこちらを向いていた。
俺の姿を目にして、にっこりと笑う。
綺麗な笑顔。
心から愛する人の笑み。
そんな様を、必死な形相で俺は見つめる。
異変に気付いたユキが、右を確認しようとした瞬間。
遅れていた世界が……正常へと戻る。
それは、一瞬だった。<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:02:26.74 ID:FaLQhs.o<>勢いついたトラックが、か細い女性の躯をひしゃげ、
飲み込み、そして宙へと飛ばした。
同時に、血飛沫が空を覆う。
赤い霧が、目の前へと広がった。
即死。
痛む暇もなく、彼女は死んだ。
見るも無惨な死体を目の前に、俺は呆然と立ち尽くし……
そこからの記憶は確かではない。
あっという間の時間だった。
つかの間の幸せだった。
これが、ユキと俺の最後だった。
……………。
………。<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:03:10.15 ID:FaLQhs.o<>男「まあ、そんなわけで」
男「俺は……今でもアイツの死から逃げてるわけ」
女「…………」
ここまで重い話だとは思っていなかったのか、
少女の顔は落ち込んでいた。
だから俺はそんな彼女を励ますように。
少し陽気な声でこう言った。
男「だからな、女」
男「俺はお前に愛されるような器じゃない」
前に進むことを躊躇って。
男「君が考えているような人間じゃないんだ」
後ろを振り返ることにすら怯えて。
男「だから、君の想いは、受け取れない」
そしてまた、今も逃げ続けている。
アイツの死を理由に。言い訳に。<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:03:45.70 ID:FaLQhs.o<>目の前の少女から、ただ逃げている。
だから。
男「俺は君に相応しくないよ」
教師とか、生徒とか。
それすらも全て、言い訳にすぎない。
歪んだ愛があるように。
境界を越える恋があってもいい。
ただ、彼女を好きだと語った少年のような、
汚れ一つない純粋な気持ちを持つことは出来ない。
少女を幸せに出来るという、自信がない。
男「ただ、ありがとう」
過去を振り返るきっかけを与えてくれた彼女へ。
精一杯の敬意と、感謝を。
男「これで俺も──」
もう一度、やり直せる気がするから……。
……………。
<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:04:29.45 ID:FaLQhs.o<>しばらく、沈黙の時間が続いた。
今だ目を伏せている少女を、俺はただ見つめる。
彼女が心の整理を終え、もう一度顔を上げた時、
しっかりとさよならの笑みを浮かべられるように。
この不思議な同居生活の終わりに、相応しい笑みを。
辛いけど。
ちょっと、寂しいけど。
俺は……。
女「…………」
男「あっ……」
少女の顔が……ゆっくりと。
──あがった<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:05:05.50 ID:FaLQhs.o<>男「えっ……」
ただそこにあったのは、悲しみの顔でもなく。
必死に笑い顔を浮かべているわけでもなく。
女「何よっ! 臆病者っ!」
そこにあったのは……憤怒の顔だった。
男「なっ……」
女「話を黙って聞いてたら、自分一人で勝手に自己完結して!」
男「そ、そんな……」
──つもりはなかったのだろうか……。
本当に、自己満足に浸っていただけなんじゃないのだろうか。
だが、今の俺には。<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:05:49.18 ID:FaLQhs.o<>男「これが、最善なんだっ!」
否定することしか出来なくて。
女「絶対に違うっ!」
男「あーもう、どうして分からないんだっ!」
ただただ、認めたくない一心で。
女「分からない。私には全く理解できないっ」
女「確かに先生の過去は私の想像以上に辛かったよっ」
女「ホントはね……」
女「失恋のショックから今だ立ち直れていないんだ、ぐらいだと思ってた」<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:06:27.06 ID:FaLQhs.o<>男「…………」
女「でも、最愛の人が死んじゃって……」
女「先生の中での恋の時間が止まっちゃっているのも分かった」
男「…………」
女「私にはそんな気持ち、想像もつかないけど……」
女「でもね、これだけは言えるのっ」
いつのまにか、彼女の頬を一雫の涙が流れていた。
ああ……。
そうか……そうだ。<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:07:06.56 ID:FaLQhs.o<>認めたくない事実が。
認めたら、従いたくなる事実が。
女「うんっ」
女「私、先生が大好きなんだっ!」
女「これからも先生と一緒にいたいっ!」
男「……ああ……」
既に、彼女の怒りの声は消え、
新たに現れたのは、愛を謳う優しい囁き。
歳相応の素顔が。
いや、一人の女としての顔が……垣間見えた。
女「だからさ、もう、逃げないでよ……」
女「先生の過去とかも、一緒に私が背負うから」<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:07:54.99 ID:FaLQhs.o<>女「先生が、私にしてくれたように」
女「私も、先生を支えたい」
男「…………」
目の前の少女はいったい誰なのだろうか。
酔いのあまり、人の家の前で嘔吐していた。
母親に反抗し、いないはずの父親を理想化した。
恋愛というものから心底逃げた。
一人の教師のうちにおせっかいになるなどと、
常識では信じられないほどの幼ささを持っていたはずなのに。
なのに……。
今、俺の目の前にいる彼女は……誰だ?
男「ああ……」
そうだ……そうだったんだ……。
俺が……俺が彼女を変えていったのか……。
女「せんせい?」<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:08:33.42 ID:FaLQhs.o<>男「ん」
……少し恥ずかしいけれど。
今度は俺の番なのかもしれない。
彼女を俺が支えたように。
俺も誰かの助けがいるのかもしれない。
逃げるのはもう止めよう。
そう心の中で決意する。
すると、胸の内にあった鍵が外れ、
押さえ込まれた感情が、溢れ出していく。
もう分かってる。
ああ、分かっていた。
そうさ。
男「俺も……」
──お前が好きだよ
……………。
……………。<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:09:32.39 ID:FaLQhs.o<>永延と続く夜空の中に、ぽつんと小さな一つの星があった。
小さいながらも他を寄せ付けないほどの綺麗な赤。
ただし、周りに釣り合うほどの星は見えず。
星座の一つに数えられることもなく。
ただ、そんなことにめげず、今日も必死に輝き続ける。
誰かに気付かれようが、気付かれまいが。
ただ一つで、輝き続ける。
そんな夜空が。
そんな星が。
地上の誰かの目にトまるなら。
その時。
もしかしたら、新たな物語が始まるのかもしれない。
それは、星と星の物語ではなく──
その星と、それを見つけた誰かの。
──想いが通じた瞬間に……違いない
〜END〜<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 00:10:16.31 ID:VMLoXH2o<>いい最終回だった<>
1<>sage saga<>2010/12/02(木) 00:11:34.94 ID:FaLQhs.o<>長期に渡っての、ご愛読ありがとうございました。
またどこかで会えることを……心から願って。
これにて、失礼させて頂きます。
では、また。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 00:25:58.11 ID:VyjJR3Uo<>本物か偽物か知らんが乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 00:32:36.15 ID:RKurx2go<>これが釣りだとは思いたくない
乙でした<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 00:36:18.95 ID:fXALUjoo<>ブラヴォー!すばらしい!
大変良いものを見せてもらった!
最高の乙を送ろう!お疲れ!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 01:29:36.78 ID:cXYu26I0<>最初の宣言からずいぶんと時間かかったけど、
投げ出さずに書いてくれて感謝。
お疲れ様でした。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 01:41:42.00 ID:1MRxZgco<>あんなに批判されてたのにちゃんと完結してくれてありがとう!!
正直あそこまで言われてたしスパンも長かったからもう完結しないかなーと思ってた
なんにしても八ヶ月間お疲れ様です!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 07:06:02.59 ID:8q0qucko<>乙!!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 09:08:22.60 ID:kuwfeMoo<>乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 10:41:38.88 ID:YJ3mymgo<>乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 10:52:12.09 ID:noO8Yg.0<>最後までありがとう
>>1乙!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/02(木) 14:22:54.40 ID:IXW6.L2o<>大層乙であった<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 14:39:12.93 ID:c.u5btEo<>O2<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/02(木) 15:07:45.13 ID:vNh9Kl2o<>乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/02(木) 17:53:43.66 ID:VQKDhkDO<>乙
最高だった!!
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/02(木) 17:57:48.04 ID:CM103aMo<>おつ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/02(木) 23:36:07.35 ID:wwYFVQDO<>乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 01:16:28.40 ID:qL.5tugo<>
おつかれー><!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 09:03:16.22 ID:Ewv.OKco<>乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 10:33:50.66 ID:Rc2rKago<>乙<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/05(日) 13:00:43.08 ID:eR/qaGs0<>終わった...だと?
乙かれさまでした<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/05(日) 16:44:32.97 ID:FHz.ty2o<>乙でした
なかなか好きっぽい文章だったよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 13:16:48.34 ID:XKjMYEAO<>終わったか…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 16:04:39.26 ID:PGTxcCU0<>乙
これで終わりか<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 16:13:43.19 ID:tXgzYGIo<>本当に終わったのか・・・
乙
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 22:23:52.22 ID:acvqYGso<>乙
よく頑張った<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 21:57:41.49 ID:A4ijQvMo<>ホントに乙でした。
まさか3月末から見てたSSスレが、こんなに長く続いてたなんて…。
この初期スレ、そして作者の>>1に出会えてよかった。
いろいろ言われてたけども、ここまで書いてしかも感動しました。
めげずに書いてくれた>>1に敬礼!
そろそろこのスレともお別れか……<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 22:22:17.89 ID:cLzyBUDO<>完結してよかった!
乙!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 10:45:52.85 ID:Eww/u16o<>さて、次は後日談だよな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 00:56:37.75 ID:VWEcEpwo<>VIPの>>50あたりから見てた。完結してほんとにうれしい!!<>
MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<><>2010/12/25(クリスマス) 20:08:11.83 ID:BDRmYoAO<>一ヶ月半ぶりにきたら終わってた
楽しかったぜ
お疲れ様<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 10:50:11.42 ID:GxDdCg.0<>乙です^^
後日談できたらお願いします!!
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/13(木) 00:12:37.69 ID:xYj7aY370<>乙と言いつつ更に要求!!<>
1<>sage saga<>2011/01/25(火) 20:11:41.96 ID:7v20amiKo<>お久しぶりです。
現在、VIPにて新作を投下しています。
もし興味がある方は、少しでも覗いてみてやって下さい。
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295838387/<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/25(火) 21:43:05.39 ID:uzxmllrHo<>>>384
このスレあんただったのか<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<><>2011/01/26(水) 22:17:48.22 ID:8+dpU8bqo<>お前だったのか、全然気付かなかった<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/27(木) 22:54:48.64 ID:FJrbAuXto<>落ちてる…
誰かdat持ってない?<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/27(木) 23:57:18.21 ID:E40uoKfDO<>てか、何で書きためてスレ立てないの?
全然懲りてないじゃん<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/28(金) 00:16:26.75 ID:ounag9PTo<>書き溜めないならSS速報VIPにスレ立ててやればよかったのに・・・
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/28(金) 00:55:17.40 ID:C/v+nzW+o<>だからとっととSS速報に行けといったのに…
遅筆なのが悪いとは言わんが、保守しなきゃいけないVIPでやるなよ<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/29(土) 18:24:56.03 ID:SHSWZKPIO<>結構ROM専って多いんだなと思う今日この頃<>