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HTML化した人:lain.
一方通行「フラグ・・・ねェ」
1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:22:42.86 ID:qXTzI9Yo
・投下は超スローペースです
・基本は一方通行を中心としたほのぼのなお話
・第三次世界大戦は終結
・キャラ崩壊しまくりな上に、設定も弄りまくっています
・地の文もありますが、苦手なので台本形式多め・・・のはず
・書き溜めはありますが恐らく速攻で尽きます・・・

見苦しい分も多々ございますが、ご容赦ください。
2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:23:23.80 ID:qXTzI9Yo
――第三次世界大戦は終結した


学園都市では何事も無かったかのように、いつもの日常が広がっていた。
友達と仲良く喋っていたり、バイトに勤しむ者もいたり、風紀委員(ジャッジメント)としての活動を行っていたりと。
中には戦争の後処理に追われる警備員(アンチスキル)などもいた。

そんな中、一方通行(アクセラレータ)もここ、第七学区を歩いていた。
レベル5第一位、学園都市が誇る最強の超能力者である。そして同時に、学園都市暗部の組織「グループ」の一員だ。
戦争終結後は暗部での仕事もめっきり少なくなっていた。ゆえに彼もこうして街を出歩くことが多くなっていた。

彼は第三次世界大戦中、ロシアへ趣き打ち止め(ラストオーダー)と呼ばれる10歳前後の少女を救うために戦っていた。
「エイワス」と呼ばれる存在の現出により、身体に多大な負荷がかかっていたのだ。
しかし彼は無事打ち止めを救う方法を見つけ出し、元の平和な日常へ戻してあげることに成功していた。
打ち止めは今も警備員である黄泉川愛穂の自宅で元気に過ごしているだろう。


「・・・・・・」


だが、今の彼の表情は実に不機嫌であった。


彼の隣には今、『とある女性』がいる。一緒に第七学区を歩いているのだ。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:24:32.95 ID:qXTzI9Yo
――――

五日ほど前、『彼女』は一方通行と『とある女性』とともに第二十三学区の人目のつかない場所にいた。

「ええと・・・、なんて言ったらいいんでしょうか・・・」

彼女は困惑した表情で一方通行と『とある女性』の顔を交互に見る。
一方通行は今すぐにでも飛びかかりそうな凶悪な表情で彼女を睨みつけていた。
その隣にいる『とある女性』は全くの無口、無表情である。

「うーん・・・、何が原因なんだろう、私にも分かりかねます。 でもこれだけは言える」

彼女は凄く言いづらそうな、しかしはっきりとした口調で一方通行にこう告げる。

「多分彼女は、あなたと一緒にいたいんだと思います」

「・・・はァ?」

意味が分からない。一緒に居たがってるって?何を根拠にそんなことが言えるのか。
自分の隣にいる女がどんなやつか分かっているのか。

「ワケのわかンねェことをぬかしてンじゃねェぞ」

「でも、それ以外考えられなくないですか?」

「どォして"コイツ"が俺と一緒にいたいなンて思うンだよ」

「だってロシアから帰ってきてここに来る間も、ずーっと離れなかったじゃないですか」

「だからって"コイツ"が俺と一緒にいたいと思う理由にはならねェだろォが。 
もしかしたら今この瞬間だって俺やお前を殺そうとするかもしんねェ」

「あっちで彼女と会ったときも言いましたが、今の彼女からは敵意や殺意は感じられませんよ? 
"私"だからこそ、それはよくわかります」

4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:25:42.49 ID:qXTzI9Yo
「・・・・・・、ちっ」

そう。確かにそれは『彼女』だからこそわかることなのかもしれない。
しかし、だからと言ってなぜこの『とある女性』が自分と一緒にいたがるのか。それだけがどうしても理解出来ない。

「ほら、アレじゃないですか?ええと、なんて言ったっけ・・・」

「あァ?」

「ふら・・・ぐ? そう! フラグですよ!」

「ふらぐゥ?」

「聞いたことありませんか? こう・・・上手く言えませんけど、恋人関係になるような条件が整ったというか整いつつあるというか」

「はあァ!!?恋人だァ!?」

「ひぃぃ!! で、ですから私も詳しくはわかりませんけど、そういう関係になりたいからこそ一緒にいたいんじゃないかなぁって・・・あぅ///」

自分で言ってて恥ずかしくなってきたのか、彼女の顔が真っ赤になっている。
こういうやつにもこんな感情があるのか、と感心したいところだが今はそれどころではない。

フラグと言う言葉は一方通行も聞いたことがある。ゲームでいうところの「何かが起こるための見えない条件」だ。
つまり今の条件で言えばこれは「恋人フラグ」ということになる。自分がそれを立てた、と?

「ふぁ、ふぁいとー」

「他人事みてェに言ってンじゃねェぞおいィ!!」


―――――
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:26:52.62 ID:qXTzI9Yo
一方通行「フラグ・・・ねェ」

一方通行「はっ、くっだらねェ・・・と言いてェとこだが、まァ一応ここは男として喜ンどくとこ・・・・・・なのかァ?」

???「―――――」

一方通行「俺はそういうのとは全く縁が無かったからなァ」

一方通行「そういやあの女が言うには、三下なンかはこういうフラグをあちらこちらでポンポン立ててるそうじゃねェか」

一方通行「気は進まねェが三下にでも相談してみっかァ?何か手掛かりが掴めるかもしンねェ」

一方通行「端から見りゃァあのクソガキともフラグが立ってる、なンて思われてるかもしれねェけど
あいつはそういうのとは違うンだよなァ。 そもそもガキだし」

???「―――――」

一方通行「正直第一位の俺でもどう対処したらいいかわかンねェ」

一方通行「つゥかこうしてコイツと街を歩いてるが・・・これっていわゆるデート・・・なのか?」

???「///」ドンッ

一方通行「ぐはっ!! 肘で突付くなバカが!!」ゲホッゲホッ

???「―――――」
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:27:46.78 ID:qXTzI9Yo
一方通行「ったく・・・あーあー、周りの視線がやたら気になるぜ」

一方通行「つっても、当然だわな。 こんなのと俺が街歩いてるってンだからよォ」

一方通行「まァ俺も男として、女と一緒に出歩くってのは悪い気はしねェよ」

一方通行「―――まともな女ならな」


















ガブリエル「nidfhifwef私jfogjo嬉fdlslgjn」

一方通行「どォしてこうなったァァァァァァァァァァああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:29:48.36 ID:qXTzI9Yo
一方通行とともに街を歩いているのは、かの第三次世界大戦時、ロシア上空に現れた大天使だった。

―――『神の力(ガブリエル)』。ミーシャ=クロイツェフとも呼ばれる、水を司る天使である。


女性的な体つきなのは見ればわかるが、身長は約ニメートルほど。
皮膚のように見えるそれは、すべすべとした白い布であり体全体を覆っている。
髪のように見えるそれは、後頭部からさらに後ろへ流れるように形作られる、ラッパのように広がる布だった。
顔には目も鼻も口も無く、すべての器官を布の凹凸だけで表現しているのだ。
肌と装束の厳密な区分はなく、一体化している。白い布の表面に、金色の葉脈みたいなものが走り、所々が同色のピンで留められていた。

誰がどう見ても、人間には見えなかった。彼女は天使なのだから。

彼女はロシアで一方通行と、風斬氷華(ヒューズ=カザキリ)と呼ばれる科学の天使と激闘を繰り広げた。
『一掃』により二人を追い詰めた水の天使だが、『神の右席』後方アックアによる十字教の術式、「天使の力(テレズマ)」の封入術式と
上条当麻による、ミーシャ召喚の儀式場の『門』を司る黒と白で一対となっていた柱の破壊によって、最後には爆散した。


爆散した、はずだった。


上条当麻はこの時、ミスを犯していた。第二波の『一掃』が秒読みになっていたことで焦っていたのか、右手の幻想殺し(イマジンブレイカー)で
柱を薙ぎ払ったはいいが、完全に破壊しきれていなかったのだ。
それによって完全に爆散し、消滅することは逃れた水の天使だが、やはり致命的なダメージは逃れられなかった。
戦闘能力が急速に減少していくのを察知した彼女は、うまいこと爆散したと見せかけて一時撤退し、一方通行と風斬氷華の目を欺いたのだ。

もちろんこの戦争の黒幕であり、水の天使を召喚した張本人である右方のフィアンマはそれに気付き用意していた策を使用しようとしたのだが、
上条当麻が現れ放置せざるを得なくなってしまった。

もちろんこの事実は一方通行や風斬氷華は知らない。知っているものなどごくわずかだろう。

だがそんな天災のような力を振りまくった水の天使が、今は一方通行とともに学園都市の第七学区を闊歩している。
まぁよく見ると地面から微妙に足が浮き上がっているので闊歩しているという表現は間違ってはいるのだが。

周りの学生たちの目は怪異をみるような目で二人を見ていた。しかし騒ぎにならないのはここが"学園都市"だからだろうか。
能力者が生み出した立体映像か何かだと思われているのかもしれない。
警備員などが出張らないのもなんらかの隠蔽工作が施されているからなのだろうか、ロシアでガブリエルを目撃した警備員もいるはずなのだが・・・。
学園都市統括理事長のアレイスター・クロウリーがこれを放置している理由もわからないが、今はそんな事はどうでもよかった。

「何で着いてきてる!?何で俺に着いてくるンだよこいつは!!!」

「gfgjosg落jgogjsk着jdsxnsadv」

「あの巨乳メガネ、フラグだなンだのとほざいてやがったがンなわけねェだろォが!!!俺が何したってンだよォ!!!えェ!?
俺はお前を殺そうとしたンだぞ!!なのにそれのどこにフラグ立つ要素があったってンだァ!!!」

「mvgjnne周囲jiefidvj見nfeghi」

「ああああぁぁぁああぁぁぁぁぁぁァァァァァァァ!!!!!!」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:32:37.75 ID:qXTzI9Yo
『神の力』との再会は、戦争が集結し、一方通行が帰路へつこうとした時のことだった。


――――ロシアから学園都市へ帰る際、少し手間取って乗り遅れそうになったため、打ち止めと番外個体(ミサカワースト)は空港から帰ってもらっていた。
一方通行はあらかじめ話をつけておいた航空機に乗るため、空港ではないとあるロシアの平原に来ていた。

その航空機に乗ると、そこには風斬氷華もいた。

「ンだお前。自分で飛ンで帰れるだろ」

「! ・・・え、えと、乗り遅れてしまって・・・それに一度、飛行機に乗ってみたくて・・・えへへ」

妙に引っかかる言い方だったが、一方通行は気にとめなかった。

「あの時は助けていただいてありがとうございました」

「別に俺は何もしてねェよ」

「いえ、あなたが来てくれなければ私も多分やられてたでしょうから」

「俺が来ても大して差は無かったがなァ」

「そんなことありませんよ、本当に感謝しています」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:34:04.28 ID:qXTzI9Yo
ちっ、と一方通行は舌打ちしつつ、風斬氷華が座っている席から少し離れた席へ座った。

「結局、外部からの援助で勝てたってだけの話だ」

「聞きました。上条くんと・・・アックア?さんが手伝ってくれたって」

「けっ、三下の野郎・・・」

「他にも英国の王女さんや、『傾国の女』って呼ばれてた人や・・・いろんな人が力をあわせて『神の力』に勝てたんですよ」

「そしてあなたも」

「ふン・・・」

"みんなと力を合わせて勝った"、など昔の一方通行なら吐き気すら催したかもしれない。だが今は不思議と悪い気はしなかった。
これも大戦中に成長した精神が、心が、そう思わせているのだろうか。

「・・・・・・、見られ、ちゃっただろうなぁ・・・」

「あン?」

「私の姿、背中から羽根なんか生やしちゃって。 戦ってる時、色んな人が私を畏怖の目で見てた・・・」

「俺も羽根生やしちゃってるンですけどォ」

「えっ、あっ、す、すみません!」

「何を今さら気にしてンだよ」

「え?」

「自分が化物じみた存在だってのを、だ。俺だってそうだ、化物は一人じゃねェ」

「同じ化物がこの世に存在するって知っただけで、少しは気が紛れンだろ」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:35:40.81 ID:qXTzI9Yo
「・・・ありがとうございます」

「(・・・なーにくだらねェこと言ってンだろォな、俺ァ)」


しばしの沈黙。やがて一方通行がそれを破る。


「で、まさかその三下までこの航空機に乗るってンじゃねェだろォな」

「! あ・・・彼は先に空港から帰ったそうです、彼女と一緒に」

「インデックスか」

「・・・・・・はい・・・」

心なしか、彼女がしょんぼりしているように見える。どうかしたのだろうか。
いまいち彼女の心境がわからない一方通行だが、この話題はもう出さない方がいいのかもしれないと判断し、別の話題へと変える。

「・・・しっかし、AIM拡散力場の集合体ねェ・・・こうしてみると普通の人間にしか見えねェがな」

「えへへ・・・確かにそうかも知れないですけど、私の頭の中にはその・・・三角柱状の――――」

途端に、風斬の表情が凍りついた。

「あン?」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:36:50.00 ID:qXTzI9Yo
風斬「な・・・、え・・・!?ど、どうしてっ!?」

一方通行「ンだよ? どうかしたのか」

風斬「あ・・・ア・・・・・・」

一方通行「・・・? なーンなーンでーすかァ?」

風斬「う・・・う、ううぅぅ・・・後ろ・・・」ブルブル

一方通行「はァ? っはは、なンだよそりゃァ。 もしかして俺をビビらせようとでもしてンのかァ?」ニタニタ

風斬「ち、違・・・・・・ホントに・・・」ガクガク

一方通行「ったくよォ・・・。 はいはい、付き合ってやンよ、お前そういうの好きなのかよ、意外だな。
後ろになーにがあるってン――――」クルッ






ガブリエル「efjvndsafk久々fhifncknm」

一方通行「」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:38:57.97 ID:qXTzI9Yo
後ろを振り向くと、眼前に白ともつかない灰色ともつかない、奇妙な壁が視界に広がった。

『神の力』、ガブリエルが一方通行の真後ろの座席に座り、顔をこちらの席に寄せていたのだ。
一方通行がみたものは壁などではなく、ガブリエルの顔のどアップだった。




「おおおおおおぉぉぉぉぉォォォォォォああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」




ホラー映画の演出どころの話ではない。一方通行は今まであげたことない恐怖一色に染められた悲鳴をあげていた。
顔には目も鼻も口も無い、すべての器官を布の凹凸だけで表現した"それ"が、一方通行の顔のわずか三センチのとこまで接近していたのだ。
並の人間なら心臓発作でそのまま天国へ旅立っていたかもしれない。
ガブリエルの顔だとわかった瞬間、戦いの記憶がフラッシュバックされ、あの天使の恐怖が一方通行の頭に流れこんできた。

「うおっ、どっ、あっ、あが、あああああァァァァァァァァァ!!!!!!!」

「いやあああああああああああ!!!!!」

二人は完全にパニクっていた。無理もない。すべての戦いが終わり、安堵した空気の中で何気ない平和な会話をしていた途端にあの顔なのだ。
これで冷静でいられる人がいたら、一度病院でみてもらったほうがいい。
だが一方通行のパニックはついに限度を超えたのか、突如として背中からあれが噴出した。

「mlsdfmghndvmasdmlfjwbvlmv」

「ちょ!?あ、一方通行さん!?」

この世の全てを否定するような、黒々しい歪な翼が機内を覆う。
そして数瞬も持たず航空機の天井が破壊される。完全に暴走状態に突入していた。
ガブリエルはそれをふかふかした座席で眺めている。

「sankdni黒翼jfeofvkam美nfifhk」

「nfnkacnkasnhghweclasmcafkj」

「お、落ち着いてくださ、きゃあ!? ひ、飛行機がぁぁ!!」


風斬はとっさに航空機の外に避難した。その数秒後、航空機は完全に粉々になった。
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:40:30.37 ID:qXTzI9Yo
一方通行と風斬氷華がいた場所は、空港ではない。ロシアのとある平原だ。その平原に炎が立ち上がっている。航空機の残骸が燃えていた。
ここが空港なら今頃警察沙汰になっていただろう、人気のない平原だったのが幸いである。

「fjsdofj航空機feihwk消失jgoepgjk」

「はァ・・・はァ・・・はァ・・・」

「はぁ・・・ふぅ・・・、お、落ち着きましたか?」

二人は息を切らしながら航空機の残骸を見つめていた。ガブリエルは興味がわいたのか、しゃがみ込み航空機の残骸を指先でつんつんとつついている。
あとからやってきた航空機のパイロットがロシア語でわめいていたが、それはあとで話をつけることにした。

それよりも今は―――

「・・・なンでこいつがここにいる」

「あの時、確実に倒したはずなのに・・・まさかまだ存在していたなんて」

「―――――」

ガブリエルは相変わらず残骸をつついていた。パイロットが彼女を見て危険だから離れろと注意していたが、ガブリエルは聞く耳を持たない。
というかこのパイロットはガブリエルを見て何か思うところはないのだろうか。

「どういうことだ?フィアンマがなンらかの保険をかけていたってオチじゃァねェだろォな」

「それは・・・考えにくいと思います、どうやら彼女、あのときのような力は持ってないみたいです」

「わかンのか?」

「完全に力が失われたわけではないみたいですね・・・50%ほど、でしょうか」

「50%でも十分やべェンじゃねェのか」

本来の半分ほどの力を失っている―――後方のアックアが施した封入術式の効果だろう。アックアは術式に成功しているということだ。
だとしたら、儀式場の破壊を行った上条当麻がミスを?

「それはねェだろォな。 右手で柱を破壊するだけだし」

「ともかく、原因は何であれ『神の力』は今もこうして存在しています」

「fhdfkfifk把握nfkknvvn」
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:42:34.69 ID:qXTzI9Yo
ふと、ガブリエルが立ち上がりこちらを見てきた。
とっさに身構える一方通行と風斬。パイロットの男は状況がつかめていないようだった。
じりじりと、ガブリエルが歩み寄ってくる。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

緊張の糸がピンと張られる。今この瞬間、あの神話を再現したかのような激闘が再現されるかもしれなかった。
と、風斬がそこで何かに気付く。

「・・・あれ?」

一方通行が横に目を向けると、風斬はキョトンとした表情でガブリエルを見つめていた。戦闘態勢は解除されていた。

「!? 何やってやがる!!」

「あの天使・・・いえ、彼女、殺意が無い・・・?」

「なに・・・?」

改めてガブリエルの方へ目を向ける一方通行。
確かによく見ると、心なしかガブリエルは嬉しそうにこちらへ向かってきている・・・ように見えた。
顔があれなので全く表情が掴めないのだが。

「殺意どころか・・・敵意も無いように感じます」

学園都市製の科学の天使とはいえ、同じ天使である風斬にはわかるのか、もう警戒を解いているようだった。
ガブリエルが二人のすぐ近くまで来ると、彼女は一方通行の顔をじーっと見下ろす。子供ならそれだけで失禁しかねない行為だった。
得体のしれない重圧が一方通行にのしかかる。そして、

「・・・・・・っ」

「―――――」

ギュッと、抱きしめられた。
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:44:24.38 ID:qXTzI9Yo
「ンな・・・っ!? ぐっ・・・・!!」

「え? え?」

「jskdvgvw再会cnkfi嬉々mfsdf,」

意味が分からないノイズ混じりの言語で何かを口走っているガブリエル。しかしなんとなく、それは喜びを表している言葉のように聞こえる。
風斬は頬を赤らめながらその様子を見ていた。
パイロットの男は現状を把握したのか、やれやれと首を振っている。

「はわわわ・・・こ、これはどういうことですか・・・・?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

「いったい何がどうなって・・・一方通行さん?」

「っ!! 〜〜〜っ!!!」

一方通行が宙に浮く足をバタバタと動かしながら何かを訴えているようだが、彼の顔はガブリエルの胸に埋まっているためよく聞き取れない。
風斬が耳を澄ましてみると、骨が軋んでいるような・・・ミシッ、ペキッといった音が聞こえてくる。

「・・・!あ、一方通行さん!!」

そう、アックアの封入術式によって半分ほど力を失っているとはいえ、彼女は本物の"大天使”なのだ。
そんな天使の力でハグをされるとなると、当然電極チョーカーのスイッチを入れていない一方通行の身体が無事で済むハズがない。
赤ん坊がゴリラにサバ折りをかけられているようなものだ。

「あ、あの!彼、苦しいんじゃないですか!?」

「jvdsgjink失敬gjdgknv」

ようやく気付いたのか、ガブリエルは一方通行を抱きしめている腕を解く。一方通行は着地すると、膝から折れて倒れた。

「だ、大丈夫ですか・・・?」

「かはっ・・・げっほ・・・こ、[ピーーー]・・・」

よろよろと立ち上がる一方通行。立てるところからみると、背骨あたりは無事のようだ。
怒りに染まった一方通行が電極チョーカーに手をやろうとしたとき、ガッ、とガブリエルにその手を掴まれた。

「!?」

「jfieajfkvnzd握手fsins,nfnf」

「ぎゃあああああァァァァァァ!!!!!」

今度はどうやら握手を求めてきたようだ。某喧嘩師のも真っ青の握力で一方通行の手を両手で握るガブリエル。
そのまま喜びを表すかのようにブンブンと腕を上下に振った。
一方通行が干したてのタオルのようにバッサバッサと宙を舞う。風斬はその光景をただ呆然と見つめるしかなかった。
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:45:57.45 ID:qXTzI9Yo
結局、三人は飛んで帰ることにした。パイロットの男の話によると、代わりの航空機を用意するのは難しいそうだ。


風斬「よっと・・・、うん、なんとか羽根は生やせました」ブゥン

ガブリエル「jgsogjmv飛翔ngdknkds準備gkk完了hksvnssf」ビキベキベキベキベキ

一方通行「・・・・・・」ボロボロ

風斬「あの・・・大丈夫ですか?」

一方通行「大丈夫ですかじゃねェだろォが・・・肩脱臼したンだぞおい」

風斬「ご、ごめんなさい・・・止めに入れなくて」

一方通行「くっそ・・・ベクトル操って肩は入れたが、まだ頭が揺れてやがる・・・おェ」フラフラ

ガブリエル「dkgdknn謝々fwkfkndlq」サスサス

一方通行「触ンな」

ガブリエル「―――――」ピト

一方通行「くっつくなってェの」

風斬「なんかずいぶん懐いちゃってますね」

一方通行「どォなってやがンだァ?」

ガブリエル「jfdkdknvdnkvmf」

一方通行「何言ってンのかわかンねェよ」

風斬「とりあえず一方通行さんとは離れたくないみたいですね」

一方通行「意味がわからねェ」
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:46:57.56 ID:qXTzI9Yo
風斬「もしかすると・・・うーん、でもそれだと原因がわからない」

一方通行「あァ?」

風斬「いえ、何でも無いです。 あれなんて言ったっけなぁ・・・」ボソッ

ガブリエル「nsdghjd貴方nfsakfh翼nfkh現出fnefhjk」

一方通行「そォいや俺ァどォやって帰るンだ」

風斬「あの羽根が出せないのでしたら、ベクトル操作で飛べばいいんじゃないですか?」

一方通行「俺の能力は三十分が限界だ。ロシアから日本まで持たねェよ」

風斬「そうですか、・・・よーし、なら私に掴まっ」

ガブリエル「―――――」トントン

一方通行「あァ? なンだよその仕草は」

風斬「あ、多分掴まってって言ってるんじゃないですか?」

一方通行「・・・こいつに掴まって帰れ、と?」

ガブリエル「jjfkgnnh歓迎fjfkdmvlam」

一方通行「冗談にしても笑えねェ、それなら普通に空港まで行って帰るわ」

風斬「でも、パスポートとか持ってきてるんですか? あなたは確か、電車でロシアまで来たって聞いてますけど」

一方通行「ぐっ・・・」

ガブリエル「―――――」トントン
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:48:04.65 ID:qXTzI9Yo
一方通行「ンじゃお前に乗って帰る」

風斬「私は構いませんけど・・・ほら」チラッ

ガブリエル「―――――」ガッシャガッシャガッシャガッシャ

風斬「ものすごい速度で彼女の頭の輪が動いてる・・・私に乗ったら怒っちゃうかもしれませんよ?」

一方通行「クソッタレがァ・・・」

一方通行「・・・クソッタレが」ガッ

ガブリエル「///」

風斬「(照れてるのかな・・・?顔があれだからよくわかんない・・・)」

一方通行「ンじゃ、帰ろうぜ」

風斬「はい。 あ」

一方通行「どォした」

風斬「私たち、音速以上のスピードで飛ぶんで気をつけてくださいね。 天使さん、よろしくお願いします」フワッ

ガブリエル「jfogjkmv,vm了解mvsamvaj」フワッ

一方通行「音速?いやちょっと待っ―――」


轟ッ!!!!!!


――――こうして一方通行、風斬氷華、ガブリエルの三人は学園都市へと(正確にはその第二十三学区付近へと)帰還した。

一方通行は途中で気を失ってしまっていた。
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:51:17.72 ID:qXTzI9Yo
ひとまずはここまでです。初っ端から短い投稿で申し訳ありません。

あえて『彼女』はガブリエルと表記してあります。ミーシャだとサーシャとごっちゃになるかなと思いまして。
それと、風斬氷華はヒューズ化しても打ち止め及び妹達に悪影響はほぼ無い、という設定になっています。

既に書き溜めがヤバいですが、次もなるべく早くに投稿したいと思っております。3日以内には必ず来ます。

それでは失礼します
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 15:57:42.61 ID:nwFhmkDO

まさかのガブリエルだった……
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 16:02:03.55 ID:qXTzI9Yo
>>8の「! ・・・え、えと、乗り遅れてしまって・・・それに のとこまでは無かったことにしてください。

こういった矛盾も色々発生してますが、どうかご容赦ください
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 16:34:01.64 ID:K06m39E0
ガブリエルで吹いたwwww
乙〜!頑張ってー!
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 17:27:35.24 ID:NHBRrpco
まさかのカップリングwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/28(火) 17:40:08.39 ID:A9m61tk0
結局フラグは1本なのか2本なのかはたまたこれから増えるのか
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 18:17:45.60 ID:AnC45EAO
どうしようガブリエル可愛すぎる
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 18:23:47.07 ID:yj76IwAO
ありがちな話かと思いきや素晴らしい突き抜け
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 18:45:39.36 ID:1TMyXAAO
なにこれ、すげェ…
こんな発想があったのか

きっと>>1の頭は湧いてるんだと思う、良い意味で
是非とも最後まで書ききって欲しいぜ
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 20:06:44.84 ID:ud0FEhUo
こんなカップリングねーy……ふむ……
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 20:19:22.62 ID:cwvHHRoo
一方通行ってガブエリルの言語は21巻で把握してなかったっけ?
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 20:23:55.22 ID:yj76IwAO
>>29
駄目だ、解っちゃうと面白くない
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 20:33:34.15 ID:BXj/WEAO
一方天使とか誰得www
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 20:59:42.19 ID:I4TKbfg0
まさかの展開にwktk
一方通行の黒い羽は天使にとって好感度高いポイントなんだろうか
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 21:05:52.49 ID:mcOWyXgo
まさかのカップリングに噴いたw
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 21:54:45.25 ID:IoVXH5oo
参考画像はまだかね
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 21:58:11.08 ID:ldFtRSo0
やべっwwwつぼったwww何これ?www
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 22:09:40.36 ID:WK2rIEAO
番外個体だと思って期待して来た俺に謝れ
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 22:30:27.79 ID:EqgOwHo0
こんなカップリング思いつくなんて
ある意味尊敬するわwwww
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 23:00:00.50 ID:LvrMZkAO
ガブリエルたんマジ天使!
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/28(火) 23:16:47.58 ID:inhUkgA0
たかが20レスで涙流しながら笑うなんて思ってなかったwwwwwwwwww
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 00:02:50.32 ID:7VnyeUDO
クソ笑ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いいぞ!もっとやれ!
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 00:07:19.30 ID:O.gJz2AO
これはねーだろ…
と思ったら全然そんなことはなかったぜwwwwwwww
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 00:39:56.79 ID:Sc/dXIg0
俺得
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 05:01:52.39 ID:cA/ipwso
マジでこの発想はなかった
44 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 07:48:16.40 ID:pj5OLkIo
>>1です。適当にトリ付けました

沢山のレスありがとうございます。プレッシャーで吐きそうです。

一方通行と何らかのキャラの組み合わせは結構あるので、ガブリエルなら被らないかなと思って書いてみました。
基本的に一方通行含む天使が絡んだらどうなるかな、というほのぼの日常系SSということにしています。
カップリングがどうのこうのは私には荷が重すぎるのですが・・頑張ります。

>>29
vsミーシャ戦時の一方通行は極限状態だったので言語を把握していますが、全てが終わった今は理解できなくなっているという設定です(一部は理解できる)

>>36
申し訳ありません・・・。でも私も番外個体は好きなので登場予定はある、と思います。


すみませんが投下はもうしばらくお待ちください。今も書きためていますが、大変ですねこれ・・・。
45 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:40:57.39 ID:pj5OLkIo
誰もいないような時間で申し訳ありませんが、ほんの少しだけ投下させていただきます。
台本形式多めです。
46 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:42:49.26 ID:pj5OLkIo
そして第二十三学区で風斬からフラグ云々の話を聞いた五日後、つまり現在(>>7の続き)へと戻る。


一方通行「はァ・・・どっかの三下じゃねェが、不幸だ」

ガブリエル「―――――」キョロキョロ

一方通行「騒ぎにならねェのは助かったが・・・よくこいつ学園都市に入れたな。 アレイスターの野郎は何してやがる」

ガブリエル「―――――」クシュン ズッドォォォォン

一方通行「くしゃみだけでコンクリ抉るようなやつと隣歩きたくねェ・・・」ウォォ!? キャアア!!

一方通行「つかくしゃみとかするンだな天使も」

ガブリエル「///」

一方通行「あああ照れてるかどうかもよくわかンねェェェ」

ガブリエル「fknksdnv貴方nfewfknc」

一方通行「ン? もしかして呼ンだか?」

ガブリエル「mfljobvm学園都市mfmkw」

ガブリエル「ntkwgh様々mwjgk機器nfwkgwk」

ガブリエル「mfgkgj興味nsdf深nfewfk」

一方通行「会話がしてェ・・・」
47 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:44:34.71 ID:pj5OLkIo
一方通行「いやしかし実際どォするこの状況」



「わー見て見て初春! なんかすごい格好の人がいるよ〜! 写メ写メ」ピロリロリーン

「ちょ、失礼ですよそんなことしちゃ! ・・・隣の白髪の人、どっかで・・・」ピロリロリーン



一方通行「さっきからあンな感じで写メ撮られまくってるしよォ」

ガブリエル「―――――」ピースピース

一方通行「ピースなンざしてンじゃねェよお前もよォ・・・なンでそンな人間の仕草知ってンだよ」

一方通行「ホント、どォすりゃいいンだ。 これ召喚したフィアンマはもう接触しようがねェし」

一方通行「儀式場があったベツレヘムの星とかいう空中要塞も無くなってるしなァ」

一方通行「あれが無くなったのにこいつがいるってこたァ、もうこいつを消滅させるには直接ボコボコにするしかねェってことだ」

ガブリエル「mglewgj写jjkvjjo」

一方通行「・・・でも敵意が無ェってンじゃこっちとしてもやりにくいンだよなァ」

ガブリエル「fnw私vgghi空腹fkvnkrnkn」

一方通行「そもそもこいつは何で俺に着いてきてンだろォか」
48 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:46:37.36 ID:pj5OLkIo
ガブリエル「nkwnfekwgn空腹nfkwenwehgk」

一方通行「フラグ・・・は無ェ。 まずありえねェ、ンなもン立てた覚えがまず無ェ」

ガブリエル「gknkfs空腹nmfknf」

一方通行「だとすると・・・他には何だ?復讐?だったらロシアから帰るときに殺ってるはずだ、
まァ返り討ちにしてやるが」

ガブリエル「cnkngk空腹mfwegjk」

一方通行「何か他に思い当たるよォなこと・・・なンかあるかァ?そもそもこいつとの関わりが余り無ェ。
クソガキ関連なら別だが」

ガブリエル「mflweg空腹mflefj」

一方通行「まァこいつも俺に攻撃してくる気は(風斬曰く)無ェらしいし、
とりあえずは現状維持で問題ねェんだが」

ガブリエル「nkwgek空腹nwegk」

一方通行「その現状維持が嫌すぎるンだよなァ、何でこいつと一緒なンだか」ハァ

ガブリエル「―――――」


――瞬間、学園都市に突如「夜」が訪れた。
49 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:48:44.62 ID:pj5OLkIo
学園都市がざわめく。先程まで広がっていた快晴の青空が、気がつけば漆黒に染まっていた。
時刻は正午を過ぎた頃である。テレビではあのお馴染みのお昼番組でサングラスがトークをしている時間帯だ。

明らかに、異常事態だった。

「なン・・・え!?」

一方通行の背中にぞぞぞぞぞぞぞっ!!と、恐怖が巡る。この異常事態を、自分はロシアで目撃したことがある。
気がつけばガブリエルが少し離れた場所で六メートルほど浮いていた。その背中には、


―――水晶のような、孔雀のような、不可思議な翼が生えていた。


ロシアでガブリエルと戦闘を行ったとき、そしてロシアから風斬氷華と学園都市へ帰還する際にも見たあの翼。
短いものは一メートル以下、長いものは百メートル以上。それらの翼が『彼女』の背中から不均一に生えていた。

「ちょ、おい!! てめェ何してやがンだァ!!?」

聞こえているのかどうかもわからない。水の天使は空に手をやった。

「fmmf範msl・・・・・・mwgm設定」

人間にも所々は聞き取れるような言葉を水の天使は口にする。

(ま、ず――)

「投mkb準備・・・nfkgnk完了」



夜空の星が瞬いた。あれだ、あれが来る。



「命令名(コマンド)『一掃』――――投」

「やめろォ!!!」

なりふり構わず、一方通行は叫んだ。




『一掃』は、実行されなかった。
50 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:50:13.68 ID:pj5OLkIo
学園都市の空に再び青空が戻る。周りの学生たちは何事だったのかと未だに騒いでいた。
一方通行たちに向かう視線が、よりいっそう多くなる。

一方通行はベクトル変換能力を使用し、ガブリエルを連れて空間移動(テレポート)したかようにその場から逃げていた。

「はァ・・・ぜェ・・・、寿命が縮ンだぞおいィ・・・」

「―――――」

「ちっ・・・職質されたら『神龍を呼んでましたァ』でごまかすしかねェか」

まだ冷静になっていないのか、訳の分からないことを口走る一方通行。
そしてひと息つくと、事の発端である水の天使を睨んだ。

「てンめェ・・・今のはどういうつもりだ? 学園都市を滅ぼすつもりかよ!?」

「否定。」

「違うってのかァ!? ンじゃ今のは何だったンだよォ!!」

「話。拝聴。要求。」

「話を・・・聞けってのか?」

「―――――」

「・・・納得のいく説明を頼むぜェ、天使さンよォ」
51 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:52:31.06 ID:pj5OLkIo
ガブリエル「私。空腹。食事。要求。」

一方通行「・・・?」

ガブリエル「貴方。要求。食事。要求。私。空腹。」

一方通行「(日本語覚えたてのタイ人みてェな喋り方すンじゃねェよ・・・)」

ガブリエル「貴方。無視。注意。nkrejh惹nmrle為」

一方通行「あ、やばいやばい、ノイズ混じってきた」

ガブリエル「mlwegj実行nmerkg」

一方通行「・・・・・・。 ・・・・・・要訳すっとォ」




一方通行「『私はお腹が空いてきたのでェ、どこかで食事を取ろうと俺に頼ンでみたけどォ、俺が全っ然話聞いてないンでェ、
俺の注意を惹くためにィ、お星様落としちゃおうとメルヘンチックなアピールかまそうとしてましたァ』」





一方通行「こンな感じですかァ?」

ガブリエル「///」

一方通行「規模がデカすぎンだろォがァァァァァァァ!!!!!!!普通に(手加減しながら)肩叩くとかして呼べよォォォォ!!!!」
52 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:55:34.37 ID:pj5OLkIo
一方通行「ちょっと話聞いてなかったくらいで星落とされてちゃァ地球が持たねェンだよォォォ!!!
普通に考えてわかンねェかァ!?」

ガブリエル「―――――」スッ

一方通行「あン? どこに指さしてン・・・」


『ドジっ子アピールで彼を落としちゃえ☆ 天使でもわかるドジっ子になるための20001の方法』\870-


一方通行「・・・・・・」

ガブリエル「///」

一方通行「ドジっ子の域超えてんだろォがァァァァァァァ!!!」

ガブリエル「//////」モジモジ

一方通行「いや可愛くねェンだよそンな指動かしてもよォ!!!普通の女とかなら赤面して俯いてはにかみながらやりゃァ
ちったァ可愛く見えるンだろうけどなァ、お前無表情ってレベルじゃねェだろォがよ!!!」

ガブリエル「―――――」パラパラ

一方通行「ンで立ち読みすンなよ!!!何でそンな人間くせェ行動すンだよお前はァ!!!」

一方通行「はァ・・・叫びすぎて喉からっからだわ・・・。
つかなンだよこの本、天使でもわかるドジっ子になるための20001の方法って・・・。
MNW文庫出版・・・聞いたこともねェ」



――その20000・彼の股間にコーヒー(液体ならなんでもOK!クリームだと尚良)をぶっかけて、
「いっけな〜い☆」な空気を出しつつ股間にタッチ!――



ガブリエル「―――――」コポコポコポ

一方通行「水を纏うな水を」
53 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 10:57:41.34 ID:pj5OLkIo
一方通行「とにかく・・・腹が減ってンだな?」グゥゥ〜

一方通行「って・・・俺も減ってきたな。 朝から何にも食ってねェし・・・あァ〜いちいち鳴るンじゃねェよ///」グゥゥゥ〜

ガブリエル「―――――」ガクガクガクガク

一方通行「笑ってンの!? 笑ってンのそれ!? 無表情だから怖ェよ!! 全身ガクガク震わせてンじゃねェ!!!」

ガブリエル「―――――」ピタ

一方通行「急に止まるなよ・・・もうヤダこの天使」

一方通行「さてと・・・ちょいと離れたところのほうがいいだろ。すると・・・いつものファミレスだな。 構わねェな?」

ガブリエル「―――――」コクン

一方通行「あ、やっとわかりやすい意思表示しやがった。 ンじゃ行きますかァ」

ガブリエル「mwelgWKTKwdkfnf」

一方通行「え?」

ガブリエル「―――――」
54 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 11:00:25.93 ID:pj5OLkIo
――いつものファミレス


一方通行「こいつ入れてくれンのかなァ」カランカラン

ウェイトレス「いらっしゃいま・・・せー♪(あ、いつものうさぎさんだ、久々に来たなー)」

一方通行「(よく訓練されてやがる・・・ってこいつはいつものウェイトレスじゃねェか。
俺が連れてくる変な客(クソガキとか)にゃァもう慣れっこですってかァ)」ウンザリ

一方通行「二人だ」

ウェイトレス「かしこまりました! お席へご案内しまーす♪」

ガブリエル「―――――」ゴンッ

ウェイトレス「ッププ・・・!!(頭ぶつけてるー!背が高すぎて頭ぶつけてるよこの人(?)ー!)」プルプル

ガブリエル「hrioghnk不覚nwgknofj」サスサス

一方通行「・・・・・・(周りの視線が半端ねェ・・・昼の客が多い時間帯なのが余計に・・・)」

ウェイトレス「・・・・・・ッププ」プルプル

一方通行「おい」スッ

ウェイトレス「あ、も、申し訳ありません! こちらのお席で――ひゃっ!?」

一方通行「頼むからこいつの前では笑うなよ、こいつが不機嫌になったらまた『夜』が来る」ボソッ

ウェイトレス「(か、顔が近いよ顔が・・・///) 夜・・・?た、大変失礼しました」ボソッ

ガブリエル「―――――」イラッ
55 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 11:02:23.60 ID:pj5OLkIo
ウェイトレス「ご注文がお決まりになりましたら、そちらのボタンを押してください」

一方通行「あァ」

ガブリエル「nwkgh不可解nwrgjk」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

一方通行「連打してンじゃねェェェェェェェ!!!! あ、すまねェ、もう行っていいぞ」

ウェイトレス「かしこまりププッました・・・」タタタッ

一方通行「ったく・・・ほら、こっから食いてェもン選べ」スッ

ガブリエル「nkebk献立ngkre」ジーッ

一方通行「今さらだけどお前、食事する必要とかあンのか?
天使も食わなきゃ餓死するってンじゃァ夢ぶち壊しだろォ」

ガブリエル「ngker興味nkrg本位nmlerjh」

一方通行「すまン、やっぱ何言ってンのか全然わかンねェ」

ガブリエル「―――――」パラ

一方通行「・・・やっぱ個室とかある店にすりゃよかったなァ。 いくらなンでも視線が凄まじすぎる」




「うっわ、ほら見てみぃあれ! ごっつ頭でかぁ! ラッパみたいになってるやん」

「貴様! 人(?)に指を指すなど失礼だろうが!」ビシッ




一方通行「はァ・・・」
56 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 11:04:33.02 ID:pj5OLkIo
ガブリエル「―――――」スッ

一方通行「ン、決まったのか、つか自分で決められるンだな・・・さすがにバカにしすぎか」


――和牛ステーキセット \1,280- ――


一方通行「・・・いや別にいいけどよォ、普通のもン頼むなァお前・・・中身人間なンじゃねェの」

ガブリエル「nkgmllds常識的nfkfngkng知識nkwegl右方ngkgnwk伝達fmelwm」

一方通行「だァからわかンねェっつゥの・・・俺も同じのでいいや、おら、押せよスイッチ」

ガブリエル「―――――」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

一方通行「やると思った」

ウェイトレス「お待たせしましたー、ご注文をどうぞ」プルプル

一方通行「(まだ笑い堪えてやがる・・・) 和牛ステーキセット、2つ」

ウェイトレス「ご飯とスープはどちらにしましょうか?」ピッ ピピッ

一方通行「俺はご飯、お前は?」

ガブリエル「ngrjkw質問nfwkg意図ngjknj;ad不明nfkwg」

ウェイトレス「え?」

ガブリエル「nvdvkeihecmlasfjojvhbihfjsk」

一方通行「・・・・・・ご飯2つで」

ウェイトレス「かしこまりました。 ・・・ふふ、外人さんですか?」

一方通行「人外だァ」

ウェイトレス「?」
57 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 11:06:02.01 ID:pj5OLkIo
一方通行「・・・とりあえずメシ食ったら風斬でも探してみっかァ」

ガブリエル「mdfkqfj待機nrigjlrmgl」

一方通行「あいつAIM拡散力場の集合体、だったよなァ。 今呼べば来ンのかな」

一方通行「・・・風斬、風斬。 聞こえてたら出て来い」ボソボソッ

一方通行「・・・・・・やっぱ無理があるか」

ガブリエル「mfejgskdmvlm」

一方通行「ノイズが耳障りだからあンま喋ンな」

ガブリエル「―――――」コポポポ

一方通行「お冷で遊ンでンじゃねェよ」

一方通行「・・・このタイミングで暗部からの仕事の連絡とかあったらどうすりゃいいンだ」

一方通行「まァ最近は仕事も無ェし、心配いらねェか」

ガブリエル「―――――」フキフキ

一方通行「おしぼりで顔を拭くな。 おっさンかお前は」
58 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 11:09:25.37 ID:pj5OLkIo
――15分後

ウェイトレス「大変お待たせしました、和牛ステーキ定食でございます。 鉄板にご注意ください」

一方通行「どォも」

ガブリエル「mfwlegjo待望mdlfjol」

ウェイトレス「ごゆっくりどうぞー♪」スタスタ

ガブリエル「fmwelj合掌newkg」スッ

一方通行「あン? 手を合わせていただきます、ってかァ? クソガキみてェなことしやがっ―――」

ガブリエル「fnwkeg合掌mdfwlqfj」






――パンッ

力加減を間違えたのか、ガブリエルが合掌した瞬間店内のガラスが全て吹き飛んだ。
一方通行が電極チョーカーのスイッチを切り替えるのが数瞬遅ければ、彼の鼓膜が破れていたかもしれない。
更にベクトル変換能力を駆使し、大量のガラス片からすべての客を守ったあと、代金を置き、
ガブリエルを連れて(ステーキはきちんと持って)店を脱出した。
この間わずかニ秒。

外からの襲撃だと勘違いした店長は、警備員へ連絡を入れていた。






一方通行とガブリエルは、路地裏での食事を余儀なくされた。


一方通行「クソッタレ・・・メシもゆっくり食えねェのかよ・・・」ムシャムシャ

ガブリエル「nwfeklg美味nmfwegk」ムシャムシャ
59 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/29(水) 11:12:02.68 ID:pj5OLkIo
今回も短くて申し訳ありませんが、ここまでさせていただきます。
全く話が展開していませんね・・・ほのぼのって言っててよかった。

次回の投下予定も未定ですが、3日以内には顔を出すようにします。
書き溜めが順調に進めば、金土あたりに割と多く投下できるかもしれません。

それでは失礼します。ありがとうございました。
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 11:16:32.02 ID:JfcLaFko

おもしろいwwwwww
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 12:03:09.39 ID:4mXGCTso
乙wwwwww
力加減wwwwwwww
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 12:10:03.88 ID:hErgUIAO
乙 面白い
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 14:35:08.03 ID:WWvo8WQ0
乙です
ガブリエルとか新しすぎるww
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/09/29(水) 16:39:55.25 ID:KpmEsVg0
一方通行×ガブリエルは予想出来なかったwww

>>1乙!続き待ってるよ!
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 16:44:59.53 ID:b2/yeg2o
やばいちょっと萌えてきた
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 17:01:48.95 ID:FoAp2AAO
乙……だが……どォやって喰ってンだ天使ィィィィィィィいいいいいいいいいいいい!!! あくまでそれ"口"に見えるもンなンじゃねェのかァ!!!!
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 17:11:49.83 ID:O.gJz2AO
口のようなものがあるならば
臓器のようなものがあってもおかしくはない
大丈夫だ、問題ない
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 17:38:42.80 ID:/.k2PWQ0
良作がまたひとつ増えた
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 18:03:23.43 ID:UD04AkAO
人外だ吹いたwwwwww
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 18:48:17.03 ID:S13cMGc0
タイトルで一切期待していなかったからこそ、中身が際立つ!
恐らく二度と出会えないであろう良作に感謝の極みを!
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 19:58:28.30 ID:3zh3a16o
また、キャラ崩壊した一方さんを慣れ合いさせるだけの量産型糞SSかと思ってスレ開いたら、意表を突かれた
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/29(水) 19:58:42.91 ID:GqyIclI0
くしゃみ吹いたwwwwwwww
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 20:55:56.59 ID:r3/ZAjw0
なにこれ吹くwwwwww
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 21:14:11.78 ID:vTINC4.o
・・・を……に変えた方がいいかも。

偉そうに口出すのはいやだけど、内容が素晴らしいので
そこがちょっとだけ気になって……気に障ったらスマン。
続き楽しみです! 応援してマス!!
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 21:22:33.40 ID:FoAp2AAO
途中で変えられた方が後で一気に読む時に気になるな
少なくともこの話ではこのままやって欲しい
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 22:16:32.84 ID:CQM/tUY0
ひとつひとつの動作の破壊力がやべェww
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 22:37:00.50 ID:KvU0Xi2o
ガブリエルのイメージが結界師の扇一郎なんだが・・・
78 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/09/30(木) 11:54:16.38 ID:yM0FguQo
こんにちわ、沢山のレスをありがとうございます。

ただいま必死こいて書きためております。次の投下予定日が決まりましたのでお知らせに参りました。
10/1(金)の夜中に投下しようと思います。いつもは朝なのですがそれだとこちらの都合で短い投下に終わってしまうのです。
というわけでいつもより少し多めの投下になると思います、ご了承ください。

>>74
ご指摘ありがとうございます。善処いたします

相変わらず読み辛い文章になるかと思いますが、もしよければ読んでやってください。
では、失礼します。

次回は一方通行とガブリエル、そして彼女も合流して第七学区をお散歩です。
とあるお店が被害に遭います
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/30(木) 12:40:55.68 ID:qnLmL6SO
何とは無しに開いて腹筋がお星様になった
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/30(木) 22:43:52.73 ID:TZLTNEco
ギャグのキレが半端ねぇwwwwwwww
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 00:18:00.43 ID:Ww1KwAIo
一方通行「フラグ・・・ねェ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285654962/

カップリングがすげぇ
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 00:19:28.29 ID:Ww1KwAIo
すまん、誤爆
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 04:21:41.96 ID:9XMydwUo
>>82
アンタのお陰でこのスレと出会えた
感謝する
84 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/10/01(金) 13:02:58.03 ID:vhxRyl6o
規制・・・だと
85 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/10/01(金) 13:04:32.75 ID:vhxRyl6o
失礼しました。プロバイダを変えたところ、一部の板で規制されてしまっていたので冷や汗をかきました。

予定に変更はございません、今日の夜(詳しい時間は決められませんが)に投下します。

無駄なレスをしてしまい申し訳ありませんでした。
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 20:13:15.78 ID:bfqm8wAO
全裸待機
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 23:33:34.35 ID:LLqG.wSO
wwktk全裸待機
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 00:15:04.85 ID:1TRdmrg0
味海苔全身に貼り付けた上で逆立ちしつつ待機
89 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:15:51.88 ID:3fXWoKMo
こんばんわ。お待たせしました、これより投下させていただきます。
前回も言ったとおり、いつもよりほんの少し多めの投下になると思います。
90 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:17:40.38 ID:3fXWoKMo
一方通行「さて、皿もこっそり返したし・・・どォすっかねェ」

ガブリエル「mrjgrdml満足mclwejr」ケプ

一方通行「つーかお前、あらゆる行動の力加減は今後きちンと調節しろ、わかったな?」

ガブリエル「mvrejkbm了承mlwegjog」ムギュ

一方通行「抱きつくなっつゥの」ゲシ





風斬「あ。 一方通行さん、それに天使さんも」
91 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:18:12.54 ID:3fXWoKMo
一方通行「おォ、お前探したぞ」

ガブリエル「mdfwfjKAZAKIRInwegjo」ガシャガシャガシャ

風斬「どうですか? その後は」

一方通行「はっ、平和そのものだぜェ。 たった今も、ファミレスを一つ吹き飛ばしてきたとこだ」

風斬「あ、あはは・・・現状では放置されてるとはいえ、あまり目立った行動はしないほうがいいですよ?」

一方通行「俺じゃなくてこいつに言えってェの」

ガブリエル「―――――」

一方通行「お前、今ヒマか?」

風斬「基本的に私は用事とか無いですよ」

一方通行「三下やインデックスとかと遊ンだりしねェのか」

風斬「あ、あはは・・・・・・とにかく今は暇です」

一方通行「(・・・・・・?) まァいい、じゃついでにお前も一緒に来い。 こいつと二人きりじゃ息が詰まる」

ガブリエル「―――――」

風斬「い、いいんですか? 彼女は――」

一方通行「あ? いいンだよ、お前の言うフラグだのなンだのは絶対あり得ねェンだから」

風斬「わ、わかりました。 じゃあお言葉に甘えて・・・」チラッ

ガブリエル「―――――」

風斬「(やっぱり怒ってる・・・・・・かな?)」

一方通行「とりあえず地下街にでも行くかァ」
92 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:20:46.90 ID:3fXWoKMo
―――第七学区・地下街


一方通行「さて・・・やってきたはいいが、どォするかねェ」

ガブリエル「mkdgk興味mwejg深々fkfkn」キョロキョロ

風斬「・・・・・・」

一方通行「ン? どォした、何か元気無ェなお前」

風斬「いえ・・・、地下街って、その、あまりいい思い出が無いというか」

一方通行「なンかあったのか」

風斬「結構前なんですけど、ここで魔術師に襲撃されたことがありまして・・・」アハハ

一方通行「そいつはすまねェ、気遣いが足りなかったな、場所変えよォか?」

風斬「いえ!いいんです、そのせいでろくに地下街を歩き回れなかったっていうのもありますし、もっとここを見て回りたいんです」

風斬「それに今なら例え魔術師の襲撃があったって、平気じゃないですか」

一方通行「?」

風斬「あなたや・・・それに本物の天使さんがいるんですよ。 これほど心強い味方もいません」ニコッ

一方通行「違い無ェ、天使級3人が固まって
     行動してるってンだからなァ」クカカッ

一方通行「・・・・・・今なら俺達で世界を征服出来そうだぜェ」ニタァ

風斬「えぇ!?」

ガブリエル「mfkwegj御意nfkweg」ビキベキキキ

一方通行「冗談だおい!! 冗談だから羽根を収めろォ!!!」

ガブリエル「fnqijgmb私mfwq冗談nkegj」ドンッ

一方通行「ごっ・・・、だから・・・肘で突付く・・・な・・・」

風斬「"今のも私なりのジョーク、言わせないで恥ずかしい"って言ってるんだと思います」ニコッ

一方通行「お前テキトーに通訳してるだろ?」ゲホッ
93 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:22:32.62 ID:3fXWoKMo
一方通行「お前はメシ食ったのかよ?」

風斬「いえ、というか基本的に私は食事をとる必要がないので・・・・・・」

一方通行「あァ、そォいやそォだったな」

一方通行「お、すき焼き屋があるじゃねェか。 食いてェな・・・・・・」

ガブリエル「grjgkfm屋台mfgmkwrjg」トントン

一方通行「あン? ひよこまんじゅう・・・?」

風斬「あのお店のひよこまんじゅう、可愛いですね」

一方通行「食うか?」

風斬「え、あ、でも、いいんですか?」アセアセ

一方通行「構わねェよ、あンぐらい」

風斬「あ、ありがとうございます」

ガブリエル「fnkasfj私mfwe要求mgkjg」ユビサシ

一方通行「よく食うなお前は・・・・・・しゃーねェ、お前にも買ってやンよ」

ガブリエル「fkewfjekw嬉々mlwf」ガバッ

一方通行「抱きつくなよ」

ガブリエル「―――――」シュン
94 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:25:24.97 ID:3fXWoKMo
風斬「うん、美味しいです」ムグムグ

ガブリエル「jfaejfiwej同意cvkgkk」ガツガツ

一方通行「しっかし地下街だと余計に目立つなァ俺ら・・・」

風斬「ちょっと恥ずかしいですよね・・・今さらですけど///」カァァ

ガブリエル「///」

風斬「あはは、天使さんも照れてますね」

一方通行「何でわかるンだ・・・」

ガブリエル「―――――」パラパラ

風斬「あれ? 天使さん、何を読んでるんですか? ・・・女性向けのファッション雑誌?」

一方通行「いや待てお前それどっから持ってきた」

オキャクサーン!! オカネオカネ!!

一方通行「てンめェ・・・天使が万引きって、夢ぶち壊しってレベルじゃねェぞクソがァ!!!」ダッ

風斬「お店にある品物は、お金を払わないとダメなんですよ?
   (変なところの知識だけは豊富なのに・・・)」

ガブリエル「―――――」

風斬「(うぅ・・・やっぱり私、邪魔だったかなぁ)」

チィ スマネェナ   ホントタノムヨ・・・テイウカナニアレ ロボット?

一方通行「はァ・・・こいつといるとヒマにならねェ」タッ

風斬「あ、おかえりなさい。 天使さん、ファッションに興味があるんですか?」

ガブリエル「fnmkh衣服fkegh要求mfkegnk」コクリ

一方通行「こいつまさか・・・服が欲しいなンて言い出してンじゃねェだろォな」

風斬「そのまさかのようです・・・」アハハ

ガブリエル「ieghiek貴方fnmekf選択nfekg」///

風斬「一方通行さんに選んで欲しい・・・って言ってるのかな?」

一方通行「めまいがしてきたぜェ・・・」クラッ
95 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:28:17.29 ID:3fXWoKMo
―――第七学区・セブンスミスト


一方通行「まァ服とかアクセサリーってなるとこの店になるよなァ、この辺だと」

ガブリエル「nmewkgh壮観nfwkfnkv」キョロキョロ

風斬「わぁぁ・・・凄いですね」パァァ

一方通行「店員さーン」

店員「いらっしゃいませ、ってうわぁ・・・(でかっ!このラッパ頭の人(?)でかぁ!!)」ビクゥ

一方通行「(このリアクションも慣れてきたな・・・) こいつのサイズに合う服とかってあるか?」

店員「身長は高いですが、スリムな方のようですし、なんとか見つかるかもしれません」

一方通行「頼めるか?」

店員「少々お待ちくださいませ」タッ
96 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:28:59.65 ID:3fXWoKMo
一方通行「あいよ・・・・・・しっかしお前も服とか着てみたいと思うンだなァ」

ガブリエル「///」

風斬「女の子なんですから、ファッションに憧れるのも無理ないですよ」

一方通行「お前はこいつを女の子として見れるのか・・・さすが天使、格が違うぜ・・・」

一方通行「つかお前、この白い布が既に服なンじゃねェのか?」

ガブリエル「fnewg黙秘fnkqgke」

一方通行「違うってェのか? じゃあお前――」







一方通行「今は全裸ってことか?」



ガブリエル「―――――」ドスッ

一方通行「ン?――――」

風斬「えっ」
97 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:32:29.65 ID:3fXWoKMo
気がつくと、一方通行を含む周りの時間が、全てスローモーションになっていた。

「―――――?」

突然の出来事に目を見開くしかない一方通行。目の前にいるガブリエルは一方通行から少し顔を背けていた。
風斬の方はというと、キョトンという表現がぴったりな表情をしており、やはり何が起きたのかわからないでいるようだ。


ズッと、胸に妙な圧迫感を覚える。
自分の胸に目をやろうとしたが、やはりその動作もスローで行われるためなかなか視界に胸が映らない。
そしてその間に、一方通行はこの現象について考えていた。

「(―――これ、どっかで)」

どこかで味わったことのある感覚。一方通行はこのスローモーション現象を何度か体験したことがあると確信する。

「(―――どこだ、いつ、どこで)」

胸の圧迫感が、徐々に強くなっていっている。そしてようやく、一方通行の視界に自分の胸が映った。





――――何者かの手が、胸にめり込んでいた。
98 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:33:28.06 ID:3fXWoKMo
正確にはめり込みつつある、が正しいだろう。これもスローで行われているのか、
非常にゆったりと一方通行の胸にその"手"が沈み込んでくる。
ただし。 その手は自分自身の手ではない。
白ともつかない、灰色ともつかない、曖昧な色をした手。
一方通行はつい数瞬前まで、その色を見ている。

「―――(天使)」

そう、ガブリエルの手だった。
掌底、といえば伝わるだろうか。手のひらでドンッ、と押しているような形。その手が胸に沈み込んでいるのだ。
そのまま胸を貫かれるかと思ったがそうはならず、これまた徐々に一方通行の胸から水の天使の掌が離れていく。

ガブリエルに小突かれた、と。一方通行は理解する。

「――――(思い出した、このスローモーションみてェな感覚は)」



木原数多と戦った時の。垣根帝督と殺しあった時の。エイワスに立ち向かった時の。



「――――(あれだ、死ぬ寸前の時の―――)」


理解したときにはもう遅かった。
一方通行は第七学区の空を舞っていた。
99 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:36:02.35 ID:3fXWoKMo
『今は全裸ってことか?』



一方通行が何の前置きもなくさらっと放ったそのデリカシーに欠ける言葉は、ガブリエルの羞恥心を刺激するには十分だった。
思わず一方通行の身体をトンッと叩いてしまう。
今までもそれを思わせるような仕草はあったが、これで水を司る大天使にも羞恥心というものがあるということが確定した。

思わずトンッと叩いてしまったとは言うが、彼女は『天使』なのだ。
後方のアックアによって封入術式を施され、本来の半分ほどの力を失ったとはいえ、『神の力』なのに変わりはない。
加えて、あまりに突然の発言に驚いてしまったため手加減するのを忘れてしまった。




一方通行の身体が紙くずのように吹き飛び、セブンスミストの壁を貫き、第七学区の空へ放り出された。
直径三メートルほどの穴が壁に空いている。



「―――――」

「あ、え?」


風斬氷華は現状を把握できないでいた。が、すぐに理解する。
ゴトッと、何かが落ちる音がした。一方通行が持っていた杖だ。
持ち主である一方通行はいない。外に吹き飛ばされている。




ガブリエル的には、今のは

『も、もう! 貴方ったら、女の子に向かって"お前は今全裸なのか"って・・・
 デリカシーがないにもほどがあるぞっ☆プンプン!』

と、こんな軽いテンションでえいっ☆と一方通行を小突いただけだったのだが、大天使に小突かれてはたまったものではない。
彼女はしばらく掌底を突き出したポーズで固まっていると、暗い面持ちでこう呟いた。





「fnkegiwnv,不覚nvghkw謝罪mfwelgj」
100 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:38:25.11 ID:3fXWoKMo
「ごっ、がっ、あァァァァァァァァァァァァァああああああああああ!!!!!!!!」

地面に激突する寸前に電極チョーカーのスイッチを入れたことにより、致命傷は免れた一方通行。
だがガブリエルの掌底はあまりにも素早く、『反射』は間に合わなかった。

胸に激痛が走る。穴が空いていない方がおかしいと思える攻撃力だったが、幸いにも一方通行の肺はまだ皮膚の内側に収められている。
一方通行はベクトルを操作し、溜まっていた血液を口から吐き出す。
そして穴の空いた三階の壁へありったけの憤怒を込めた目で睨むと、

「・・・・・・上っ等だぜェあのクソ天使。 そんなに構ってほしけりゃ目一杯『遊んで』やンよォ!!!」

そう言い放ち、ミサイルのような速度でガブリエルのいる場所へと戻っていった。





一方通行「ガァァァァァァァブリエルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!」ズッドォォォォン

ガブリエル「―――――」ションボリ

風斬「ひいぃっ! て、天使さん、落ち込んでないで早く謝って〜〜っ」

ガブリエル「fmkeh謝―――」

一方通行「風穴空けたるァァァァァァ!!!受け止めてみろよォォォォォォ!!!」ドンッ

ガブリエル「―――――」ピクン




      『風穴空けたるァァァァァァ!!!受け止めてみろよォォォォォォ!!!』

             『受け止めてみろよォォォォォォ!!!』

           『(俺の愛を)受け止めてみろよォォォォォォ!!!』

ガブリエル「―――――」



         『俺の、お前に対する、目一杯の愛を!! 受け止めてみろよォォォォォォ!!!』



ガブリエル「―――――」パァァ

ガブリエル「vmlgmc歓迎vmsjgke」バッ
101 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:45:16.88 ID:3fXWoKMo
一方通行「!!? (ンだァ? 両腕なんて広げやがって・・・・・・かかってこいってかァ!?)」

一方通行「ぎゃっはァァァァァ最っっ高ォォォォォォォ!!!!!!!!!」ズッ ゴォォォ

店員「(白い髪の子が・・・・・・消えた?)」

風斬「!! 店内で音速なんて出したら――――」

一方通行「死ねェっ!!!」ドゴォ ムニュ

一方通行「(!? ムニュ?)」

ガブリエル「―――――」ガッ ガガガガガガガッ

風斬「お、おおぉ・・・・・・胸で受け止めた」グッ

店長「え?」


M7クラスの台風が来たかのように、品物という品物が舞い上がり、セブンスミストの柱がギチギチと震える。
ガブリエルが一方通行を受け止めたのはいいものの、既に店内は大惨事となっていた。
いつの間にか駆けつけていた店長の叫び声が響き渡る。

店長「うわああああああああ店がぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」グラグラ
102 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:47:21.90 ID:3fXWoKMo
店員「ひぃぃ! て、店内中に亀裂が・・・・・・」ビシビシビキ

一方通行「むがっ・・・・・・むぐっ・・・・・・
     (クッソがァ!! 相変わらず無駄にでけェ胸しやがって・・・・・・!!)」グググ

ガブリエル「nohbdkr捕獲bodruig」ガシッ

一方通行「(! ヤバい、ロックされた!?)」

風斬「は、ハグですか? あのサバ折りのようなハグを!?」ドキドキ

店長「いやあんた何興奮してんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」

ガブリエル「mgleg体勢vsdfj維持opjgmweg不可fnken」グラァ

一方通行「ッ!?」フワッ

風斬「後方への反り投げ!? まさか・・・・・・」

ズッドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

風斬「ジャ、ジャーマンスープレックス・・・・・・」

店長「お、お客様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


今の衝撃でセブンスミストの崩壊は確約された。
103 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:49:59.58 ID:3fXWoKMo
一方通行「(やべェ!! このままじゃ無関係の客共にまで被害が・・・・・・!!)」

一方通行「(ベクトル変換全開ィィィィィィ!!!)」ギュイイイイイイン

店員「ゆ、床が崩れ・・・・・・きゃああっ!?」ガラガラ

店長「こ・・・・・・このビルはもう持たんぞ、避難を!!」

風斬「あ、店員さん、私に掴まってください」ブオン

店員「は・・・・・・羽根・・・・・・? どんな能力なの・・・・・・?」ガシッ

店長「(夢に決まってる夢に決まってる夢に決まってる夢に決まってる)」ガシッ

一方通行「(これでコンクリの雨が無関係の人間に向かう事ァ無ェだろ・・・・・・あ?)」

ガブリエル「―――――」コポポポポ

一方通行「客が水に覆われて運ばれてる・・・・・・? お前がやってンのか!?」

ガブリエル「fmegm他人yiuiknbf無関係nfkwegnk」バサッ バサッ

一方通行「ぎゃは! いいねェいいねェ最っ高だねェ!!
     これで心置きなく続きがヤれるって訳だァ!!!」ドンッ

ガブリエル「mvgjewg.,愛mlmgojg,m」ガバッ

一方通行「おォォォォォォォォォォォォォォおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

風斬「手に汗握る攻防ですよこれは・・・・・・!!」ググッ

店長「この子どうしちゃったの」

店員「セブンスミストが・・・・・・崩壊していく」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・・・ズウゥン・・・・・・・・・・・・



104 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:53:55.39 ID:3fXWoKMo
――――警備員 第七三活動支部 取調室

黄泉川「・・・・・・」

一方通行「・・・・・・」

黄泉川「・・・・・・」

一方通行「・・・・・・」

黄泉川「・・・・・・きちんと説明してもらおうじゃん?」

一方通行「・・・・・・」

鉄装「・・・・・・え、えぇとですね」コホン

「とりあえず結果報告書のほうを見てみますと――」

「第七学区の衣服店 セブンスミストは完全に崩壊。店があった場所がグラウンドゼロと化してます」

「セブンスミストの両隣にあったビルには被害なし。
   揺れはあったものの、内部にも被害はありませんでした」

「つまりセブンスミストがあった場所だけ、ポッカリと空白が出来てるという状況になってます」

「えーと、お客さんと各スタッフの中に死傷者はいません。ゼロです」

「(どういう能力使ったらこんなに被害を最小限に抑えられるんだろう?)」

黄泉川「お前が救助したのか」

一方通行「・・・・・・あァ」

鉄装「それとお店にいたお客さんの証言や、店の外にいた一般市民の目撃証言によると――」

「翼の生えた金髪の女性が空を飛んでいた、とか・・・・・・水が生き物みたいに動いて、
   それが客を店の外に流していた、とか。 ・・・・・・なんですかねこれ?」
105 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 00:57:02.10 ID:3fXWoKMo
黄泉川「これについては?」

一方通行「水は俺がやった。 羽根の生えた女なんて知らねェ」

黄泉川「・・・・・・」

一方通行「何も言うことは無ェよ。 全部俺の仕業だ」

「欲しい服があってよ、それが無ェって言うもンだから潰してやった」

「ついカッとなってやっちまっただけだ。 今では反省してる」

黄泉川「テンプレみたいな言い訳じゃん? 一方通行」

黄泉川「お前がそんなくだらない理由で暴れるとは思えないんだがな」

一方通行「マジで俺がやったンだって」

黄泉川「はぁ・・・・・・」ポリポリ

黄泉川「信じられないことだが、上層部からこの件についてお前は不問に付す、だそうだ」

一方通行「はァ?」

黄泉川「そうとしか言われてないんでね、詳しいことはわからないじゃん」

一方通行「(・・・・・・ビル一つ潰したってェのに不問だァ?
     まァ『0930』事件で俺がやらかした時に比べりゃァ今回のは小せェ事だがよォ)」

「(アレイスターの野郎がガブリエルに気付いてないってのはあり得ねェ、
 でもって今回の件にあの天使も絡んでやがるってェのに不問たァ・・・・・・)」

「(やはり何か狙いが? それとも天使の存在を出来る限り隠しておきたい・・・・・・
 そンなとこか)」

(だがアレイスターなら弱体化した天使の一匹くらいどうとでも・・・・・・)」ブツブツ

黄泉川「おい一方通行、聞いてるじゃん?」

一方通行「あ? あァ」

「(まァ、野郎の件についてはあとで考えるか・・・・・・)」
106 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:00:31.07 ID:3fXWoKMo
黄泉川「まったく・・・・・・。 鉄装、お前は現場に戻って後処理の手伝いを頼むじゃん」

鉄装「えぇ〜、私だけでですかぁ〜?」ゲンナリ

黄泉川「私もあとで行くから、ほらダッシュダッシュ!」

鉄装「・・・・・・はぁ〜い」トボトボ


キィ・・・・・・ バタン




一方通行「・・・・・・で、俺ァもう帰っていいのか」

黄泉川「ま、そうなるじゃん。 ・・・・・・その前に」

一方通行「あンだよ」

黄泉川「ほら、お前の杖。 忘れるか普通」ホイッ

一方通行「あァ、悪ィ」スッ

黄泉川「それと、お前どうしてウチに帰ってこないじゃん? ロシアから戻ったらすぐ来ると思ってたのに」

一方通行「あァー・・・・・・それはだなァ」

黄泉川「打ち止めも心配してるじゃん。 メールのやり取りはちょくちょくしてるみたいだけど」

一方通行「クソガキに心配かけるようなこたァしてねェよ」

黄泉川「ならいいけど・・・・・・あ、打ち止めといえば、ウチに新しい家族が増えたじゃん」

一方通行「番外個体か?」

黄泉川「そうそうワースト、いきなりだからびっくりしたじゃんよ。事前に連絡くらい寄越せっての」

一方通行「俺が言うのもなンだがいいのかよ? あいつも住まわせて」

黄泉川「今更一人や二人増えたことでどうってことないじゃん。 口は悪いけどいい子だし」

一方通行「そォかよ、ンじゃ頼むわ。 ・・・・・・いつもすまねェな」

黄泉川「おや、珍しい」クスッ

一方通行「ちっ・・・・・・」
107 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:02:10.53 ID:3fXWoKMo
黄泉川「一方通行」

一方通行「あン?」






黄泉川「お前がどこの誰とほっつき歩いてるかは知らないけど」

黄泉川「早く帰ってくるじゃんよ。 桔梗も打ち止めもワーストも、みんな待ってるじゃん」

黄泉川「もちろん、私もね」







一方通行「・・・・・・あァ」ガチャ
108 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:04:31.56 ID:3fXWoKMo
(待ってるから帰って来い・・・・・・ねェ)

(・・・・・・)

("あの二人"にゃァ帰る場所や、帰りを待ってるやつはいンのかァ・・・・・・?)





――――第七学区三九号線・木の葉通り


風斬「・・・・・・」ズーン

ガブリエル「―――――」パラ

風斬「・・・・・・やっちゃいましたね」

ガブリエル「―――――」ジー

風斬「私ったら何やってたんだろ・・・・・・/// 柄にもなく熱くなっちゃって・・・・・・」カァァ

ガブリエル「―――――」パラ

風斬「一方通行さんに、大勢の人たちに迷惑かけちゃった・・・・・・
   あの状況だと、私は二人を止める立場だったのに・・・・・・」ズーン

ガブリエル「―――――」ジー

風斬「・・・・・・で、でも、あなたもあなたですよ! 天使さん」

ガブリエル「―――――」

風斬「確かに一方通行さんの発言もデリカシーが無いといえば無かったですけど・・・・・・」

風斬「だからって店の外まで吹き飛ばさなくてもいいじゃないですか!」

ガブリエル「―――――」

風斬「一方通行さんじゃなかったら死んでましたよ・・・・・・」

ガブリエル「―――――」

風斬「彼を探しましょう。 何とかして警備員の元から連れ戻さないと・・・・・・
   一方通行さんも暴れてしまったとはいえ、これじゃあまりに理不尽です」

ガブリエル「―――――」パラ

風斬「――――っ! もう! 本なんか読んでる場合じゃ――」バッ
109 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:09:16.94 ID:3fXWoKMo


『謝り方で女の印象も変わる! 天使でもわかる20001の正しい謝罪方法』 \870-


風斬「あ・・・・・・」

ガブリエル「―――――」グスッ グスッ

風斬「天使さん・・・・・・」

ガブリエル「―――――」パラ


――その10032・謝りつつも胸元などを見せつけ、色気で許しを請え!――


ガブリエル「―――――」パラ


――その18044・メールや電話での謝罪は論外! 誠意を見せるなら矢文で謝罪!――


風斬「天使さんも、きちんと謝りたいんですね・・・・・・?」

ガブリエル「mwegjl深々fmwqfm反省mflew」ショボン

風斬「(あ、あれ・・・・・・? 彼女の言葉がわからない・・・・・・何で?)」

ガブリエル「,g;ehk反省;fml反省nkf」グスッ

風斬「(でも・・・・・・) 一緒に謝りに行きましょう」

ガブリエル「―――――」

風斬「一方通行さんのところへなんとか会いに行って、謝り倒しましょう」

風斬「あれだけのことをして、許してもらえるとは思えないけど・・・・・・」

風斬「それでも、何もしないよりはいいです!」

ガブリエル「―――――」パラ


――その20001・周りくどいことなんてせずに、素直に謝るのが一番だと思うよってミ(以下略)――


ガブリエル「―――――」コクン

風斬「うん」ニコッ
110 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:13:13.94 ID:3fXWoKMo
風斬「セブンスミストの店員さん達にも、今度謝りにいかなきゃですね」

ガブリエル「bkljh同意,gkn」

風斬「あの惨劇を引き起こした私たちがこうして第七学区を歩いていたらマズいかも知れませんけど、
   とりあえず行きましょう」

ガブリエル「fmlqgj捜索mgwleg」

風斬「多分第七三支部に連れていかれたと思うので、そこに向かいますか」

ガブリエル「―――――」

風斬「・・・・・・一つ、聞いてもいいですか?」

ガブリエル「―――――」

風斬「どうしてロシアで私たちと再開したあと、学園都市まで着いてきたんですか?
   いえ、正確にはなぜ一方通行さんに着いていってるのか、です」

風斬「か、彼が・・・・・・好きだから、とか?」

ガブリエル「―――――」

ガブリエル「gwmml彼ffnmlqfl伝fmlgml言葉fmeklgml」

風斬「(・・・・・・ダメだ、やっぱり何を言ってるのかわからなくなっちゃってる。
   今までは場の流れや雰囲気でなんとか言いたいことはわかってたけど、どうして?)」

風斬「(ノイズがひどいのもあるけど、やはり人間言語ではないから?)」

風斬「・・・・・・そうですか、ありがとうございます。 変なことを聞いてすみません」

ガブリエル「gmrgh;k私mflgm時間mgwlg無aournc」

風斬「(何か重要なことを言っているのかも知れないのに・・・・・・)」

風斬「・・・・・・悩んでても仕方ありませんね。 とにかく彼のところへ行きま――」

一方通行「よォ。 だァれ探してンだァ?」ヌッ

風斬「ひゃわぁっ!?」ビクッ

ガブリエル「―――――」
111 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:16:24.07 ID:3fXWoKMo
風斬「よ、よく私たちがここにいるってわかりましたね」

一方通行「この天使が近くにいると、胸に圧迫感が来るンだ」

一方通行「にしてもお前ら、警備員のやつらに捕まンなかったのか」

風斬「実はニ、三人ほどの警備員に出会ってしまったんですけど、なぜか何も言われなかったんですよ」

ガブリエル「―――――」

一方通行「そォか、まァそォだろォな」

風斬「それよりも一方通行さん、どうして外に・・・・・・? 脱走したんですか?」

一方通行「長引きそうならそれも考えたが・・・・・・その必要も無くなっちまったンだよ」

風斬「え?」

一方通行「『不問』、だとよ。 センブンスミストの件」

風斬「えぇ!? 店一つを潰したのにですか!? し、信じられません」

一方通行「だがこォして俺は今ここにいる。 そォいうことなンだろ」

風斬「はぁ・・・・・・でもそれなら、よかったぁ」ホッ

ガブリエル「fnkgnkn貴方mfkenk」モジモジ

一方通行「・・・・・・ところでそいつは何でさっきからお前の後ろに隠れてンだ? (全く隠れきれてねェけど)」

風斬「え? あ・・・・・・」

ガブリエル「―――――」オズオズ

風斬「そうですね、ちゃんとはっきり言いましょう」

一方通行「あン?」

風斬「一方通行さん・・・・・・その、ご、ごめんなさい!」ペコッ

ガブリエル「gnmwljgm猛烈mklegj謝罪gmelgm」ペコッ ゴツッ

風斬「痛ぁっ!?」

一方通行「なンだァ?」
112 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:18:09.94 ID:3fXWoKMo
風斬「あの・・・・・・私、二人を止めなきゃいけない立場だったのに・・・・・・その」サスサス

ガブリエル「vmghgf反省fnkqwfn」シュン

一方通行「あァ・・・・・・あれなァ。 お前キャラ変わってたぞ、何だったンだありゃァ」

風斬「あうぅ・・・・・・/// いやあの、あまりにも凄まじい戦闘だったので、こう、なんていうか
   あぁいうの漫画とかでしか見たことなかったのでつい興奮しちゃって・・・・・・」カァァ

一方通行「(こいつ漫画とか読むのかよ。 見えねェ・・・・・・)」

風斬「それに天使さんも、すっごく反省してるみたいですよ」

ガブリエル「gwegmk謝罪vmlgm謝罪l,;kfoj」ペコペコ

一方通行「あァあァ、いいよもォ」

ガブリエル「mflemgem許fmlk私dfm,;qw,f」

風斬「許して・・・・・・くれるんですか?」

一方通行「許すも何も、俺もあン時は頭に血が上って調子に乗っちまったかンなァ。
     俺にも非はある」

一方通行「だからアレだ、・・・・・・俺の方こそ、悪かったよ。 だから頭ァさっさと上げろ、
     天使様が人に頭下げるなンてのはさすがに無ェだろ」

ガブリエル「―――――」バッ

風斬「あ、あはは・・・・・・ありがとうございます! 許してくれるって、天使さん」

ガブリエル「mfgwegjm感涙;,;:dfngslgm」ムギュー

一方通行「ぐォォォ・・・・・・だ、から、抱きつく・・・・・・なって」ミシミシミシ

ガブリエル「fnmefm,感謝mlgjda感謝mvfjo」

風斬「ふふ、よかったですね」

一方通行「ったく・・・・・・」コキ




一方通行「で、お前が手に持ってるその本はどっから持ってきた?」

ガブリエル「hjtdjv,拝借mmirbgasf」

風斬「」
113 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:19:47.05 ID:3fXWoKMo
――第七学区 セブンスミスト跡地の付近

一方通行「しっかし・・・・・・今日は色々ありすぎたぜェ」ゲンナリ

風斬「本当ですね・・・・・・私も疲れちゃいました」

ガブリエル「gnrwkm余裕,f;wekm」

一方通行「やっぱこいつと居ると退屈しねェなァ、悪い意味で」

風斬「なんて言ったって本物の天使ですもんね」

一方通行「・・・・・・もう空も暗くなってきてンな」

風斬「夕方も過ぎちゃってますね。 本屋を探すのに時間かけちゃいました」

ガブリエル「gjorwgl夜lkomvn好m,glew」

一方通行「お前のせいだぞまったく・・・・・・」グゥ~

一方通行「ンあ?」

風斬「ふふっ、お腹空いてるんですね」クスッ

ガブリエル「fmelpgjl可愛mflefk」ガクガクガクガク

一方通行「だからその笑い方やめろっつゥの、端から見ると痙攣起こしてるよォにしか見えねェ」

一方通行「・・・・・・」

風斬「どうしました?」

一方通行「・・・・・・ホント、今日は色々ありすぎてうンざりな一日だったわ」

ガブリエル「―――――」

風斬「?」






一方通行「今日はもう思いっきり飲まなきゃやってられねェ」
114 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:21:16.68 ID:3fXWoKMo
風斬「飲まなきゃ・・・・・・ですか?」

ガブリエル「―――――」

一方通行「浴びるように酒飲まなきゃやってらンねェって言ってンだよォ」

風斬「お、お酒ですか!?」

ガブリエル「fmeopwg宴mflem」

一方通行「よし、お前らも付き合え、いや強制連行だ」クカカッ

風斬「え、えぇ〜!?」

ガブリエル「,rehkl,dl御意,fd,fkgm」

一方通行「ついでに肉も食わせてやる、今夜はすき焼きだ」

風斬「! す、すき焼き・・・・・・」ゴクリ

ガブリエル「fmoeqfgm再fmle肉,fe,fdwslq」

一方通行「地下街行った時なァ、すき焼き屋があったンだよ。 そこ行くぞ」
115 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:22:16.13 ID:3fXWoKMo
風斬「すき焼き・・・・・・。 で、でも未成年なのにお酒はダメですよぉ」アセアセ

一方通行「あァ? いいンだよ細けェこたァ、今日はそういう気分なンだ」

風斬「し、しかしですね・・・・・・」

一方通行「俺は第一位、お前はAIM拡散力場の集合体、こいつは天使」

ガブリエル「flwqefl,肯定fm,lwekm」

一方通行「俺達を縛るもンは何も無ェってこった」

風斬「だ、第一位だからお酒を飲んでいいなんてことは」

一方通行「固ェ事言ってンじゃねェよ、お前だってくだらねェ悩みとかをバーッと消し飛ばしたいとか思うだろ」

風斬「――――っ」



『ひょうかー!』ニコー

『よっ、風斬!』ニッ



風斬「・・・・・・」
116 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:24:08.24 ID:3fXWoKMo
一方通行「(つっても、無理に飲ませたりはしねェがな。 嫌なら嫌でこいつにゃ肉だけでも―――)」

風斬「・・・・・・そうですね」

一方通行「あ?」

風斬「飲んじゃいましょうか」

一方通行「あ、いや、無理して付き合ってくンなくても」

風斬「いえ、飲みましょう! 今日は浴びるほど飲んじゃいましょう!!
   ええ飲むんです!! 誰にも邪魔はさせないのです!!!!」ゴォォォォ

ガブリエル「jelmglel良fwekgm決意gmwgml」グッ

一方通行「お、おォ・・・・・・(ど、どうしたってンだ急に)」

風斬「そうと決まれば早速!!!」

一方通行「いや待て、とりあえずここで一旦解散だ」

風斬「え?」ガクッ

一方通行「もう少し夜が更けてからでもいいだろ。 俺ァちょいと黄泉川ン家に帰る」

ガブリエル「dgmlegk同行,cssmd.a,」

一方通行「着替えてェのもあるが、そろそろクソガキにも顔見せねェとな・・・・・・
     スパムみたいにメールが来やがるンだ」

風斬「そうですか、わかりました」

一方通行「ンでガブリエル、お前は風斬を『隠れ家』まで案内してやれ。 そこで待ってろ」

ガブリエル「kfpwegk渋々,f;qf,darqwr了解wiiqj」

風斬「隠れ家?」
117 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:26:26.29 ID:3fXWoKMo
一方通行「俺が使ってるグループの・・・・・・つってもわかンねェか。
     まァとにかく部屋があンだよ。 ロシアから帰ってこいつとそこで過ごしてた」

風斬「ど、同居ですか!?」ハワワ

ガブリエル「/////」

一方通行「気持ち悪い言い方すンじゃねェ、人類からの『隔離』と言ってくれ。
     こいつと一緒に同じ部屋で過ごすのはクソキツイぞ・・・・・・」

風斬「と、言うと?」

一方通行「このアホ天使、俺が寝てる間に勝手にベッドに入り込んできやがってな。
     目を開けたらこいつのどアップが視界に広がってるって具合だ」ゾッ

風斬「それは・・・・・・眠気覚ましにはもってこいですね」ゾッ

ガブリエル「,glthkoerjh失礼mglrj」ズビシッ

風斬「痛ったぁい! ご、ごめんなさい・・・・・・」ヒリヒリ

一方通行「あと俺が風呂入ろうとしたらこいつ・・・・・・いや、もう止そう。
     こンな話してたンじゃねェよ」

風斬「(き、気になる・・・・・・)」

一方通行「とにかく、その部屋に行って待っててくれ。 準備が出来たら迎えに行く」

ガブリエル「mhetjhij御意dmlfj」

風斬「わかりました、それじゃあ待ってますね」

一方通行「あァ」

風斬「じゃあ天使さん、よろしくお願いします」

ガブリエル「korherm案内korewd,l」パキパキパキ

一方通行「飛ぶな飛ぶな、歩いて行けェ」
118 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 01:27:32.34 ID:3fXWoKMo
と、言うわけで今回はここまでです。読んでくださった方、ありがとうございます。

書き溜め残量ががもうヤバい・・・・・・
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 01:36:34.63 ID:1TRdmrg0
味海苔ベタベタするけど待ってて良かった。
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 03:18:14.22 ID:sUv7lEAO
相変わらずのクオリティで腹筋ブレイク余裕でした
ガブリエルたんマジ天使!
121 : ◆3dKAx7itpI2010/10/02(土) 03:20:51.18 ID:3fXWoKMo
ウトウトしてました、すみません・・・
次回の投下予定は未定です、決まり次第連絡します。

次回はすき焼き屋で飲み会です。あいつらが登場します
122 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/02(土) 03:26:33.76 ID:3fXWoKMo
すみません、ageてしまいました・・・・・・

>>119-120
ありがとうございます。キャラが一人でも増えるとさらに大変になります・・・・・・
でも基本的にはこの3人でいろんな所へ遊びにいく、という内容でお送りするつもりです
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 06:47:54.20 ID:92ptaMAO
画が易々と浮かんで来る
風斬がしっかり活躍するのがまたたまらん、楽しみだな
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 11:27:09.17 ID:6rB.uYEo
人外2人の中に入れても違和感がない一方さんwwwwww

すき焼きというと上条クラスの面々が登場?
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 18:31:13.65 ID:1iFh3Uc0
サーシャのスレかと思ったらマジモンの天使スレだったでござる
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/03(日) 15:22:20.46 ID:7lANH9Q0
訳の分からんものに振り回される一方さんは輝いてるな
意味深な台詞も気になるし、この先が楽しみだ
127 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/03(日) 18:56:25.67 ID:H6IV96.o
こんばんわ、>>1です

火曜日頃に投下出来ると思うのでそれをお知らせしに来ました。よければ読んでやってください。
詳しい時間帯はわかりませんが、恐らく朝か夜になると思います。

次回は三人で飲み会です。すき焼き屋に行くと、そこにどこぞの魔術団体が飲み会をしており、その方々も少し交えてお送りします。
ちょっと真面目なお話が多めになっております。

では失礼します。
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/04(月) 16:31:13.33 ID:UDjzpcAO
待ってるわ!
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/05(火) 04:32:29.65 ID:hFteWyU0
せめてミーシャモードになれれば一方さんの苦労も減るのにな
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/05(火) 22:54:21.72 ID:Vnf.rAAO
wktk
131 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:03:03.62 ID:EI9J8.Ao
こんばんわ、>>1です。レスありがとうございます。

結局夜になってしまいましたが投下していきます。魔術団体全然絡めてない・・・・・・キャラ増えるとダメだな
132 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:04:53.47 ID:EI9J8.Ao
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「帰ったぞおらァ」ギィ

打ち止め「あー!! おかえりなさいあなたー!!
     ってミサカはミサカは超久しぶりのあなたにダーイブ!!!」ガシッ

一方通行「だァから抱きつ・・・・・・こいつなら骨がへし折れる心配は無ェか」

番外個体「大声であなたーって・・・・・・お前ら夫婦かっつーの」スタスタ

一方通行「・・・・・・よォ、久々だな」

番外個体「やっほう、第一位。 相変わらずぶち殺したくなる顔してるなぁ、ぶっひゃ」ケラケラ

一方通行「ここでの暮らしはどォだよ」

番外個体「あなたが帰ってくるまでは快適だったよ、あひゃひゃひゃ!」

一方通行「けっ、元気そうで何よりだぜ」

打ち止め「もぉー、喧嘩しないの! ていうか今まであなたはどこに行ってたのって
     ミサカはミサカは一昨日辺りからメールを無視するあなたに憤慨しながら訪ねてみたり!!」ムスー

一方通行「あァ悪かったな、ちょっと野暮用でよ」

番外個体「野暮用って何? まぁ、あなたの事だからロクな用じゃないんだろうけど」

一方通行「あァ、ロクな用じゃねェな・・・・・・」

打ち止め「でもまぁあなたが帰ってきてくれたからもういいや!って
     ミサカはミサカは器のデカさを示してみたり!」フンスッ

一方通行「はいはいそりゃどォも」ナデナデ



吉川「あら、その声は一方通行? おかえりなさーい」ネンゴロ



一方通行「ン、おォ。 ・・・・・・吉川は何やってンだ?」

打ち止め「いつも通りゴロゴロ寝っ転がってるだけだよってミサカはミサカは呆れてみる」

番外個体「あの人いつもあぁなんだけど。 ダメな大人の見本だね」

一方通行「戦争が終わっても相変わらずか・・・・・・まァ、らしいっちゃらしいがな」ケケッ
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/05(火) 23:06:00.93 ID:v1QHvUw0
芳川ェ……
134 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:08:20.11 ID:EI9J8.Ao
一方通行「黄泉川は?」

番外個体「仕事で遅くなるって。 何か今日第七学区で事件があったらしいよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ヌギヌギ

打ち止め「ねぇねぇ、ご飯まだ残ってるから食べたらどう? お腹空いてるでしょ? って
     ミサカはミサカは服を着替えてるあなたにって・・・・・・外着?」

番外個体「・・・・・・ミサカがいるのも気にとめず着替えやがって・・・・・・///」ボソッ

一方通行「いや、必要無ェ。 これからまたすぐに出掛けるしなァ、悪い」

打ち止め「えー!? またどっか行っちゃうのってミサカはミサカは・・・・・・」ションボリ

一方通行「居なくなるわけじゃねェンだからそンなにしょげンなよ。
     (まぁ下手打ったら居なくなるかもしれねェがな、この世から)」

吉川「どこに行くのよ?」

一方通行「ン、ちょっとツレとメシ食いに行くことになったンだ」

番外個体「ツレぇ? あなたそんな友達いたんだぁ、あひゃひゃ!」

一方通行「その口塞ぐぞコラ」
135 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:09:14.05 ID:EI9J8.Ao
打ち止め「そっかぁ・・・・・・じゃあしょうがないねってミサカはミサカは渋々諦めてみる」

一方通行「またすぐ帰ってくるから、おとなしく待ってやがれ」ポン

打ち止め「絶対だよ? メールちゃんと返してねってミサカはミサカは釘を刺しておく!」

番外個体「本当に刺しちゃおうか」アヒャヒャ

一方通行「わァーかったってェの、ったく」

番外個体「ねぇ、誰とご飯食べに行くの? もしかして女とかぁ?」ニヤニヤ

一方通行「まァそうだな、女だな(人間じゃないけどな)」

番外個体「えっ」

一方通行「ンじゃァ、またな」ギィ

吉川「いってらー」

打ち止め「いってらっしゃーい!ってミサカはミサカは笑顔で送ってみたり!」バタン

打ち止め「・・・・・・? どうしたの番外個体? ってミサカはミサカはどことなく不機嫌そうな
     あなたの顔を見上げてみる」

番外個体「べっつにぃ」
136 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:10:46.53 ID:EI9J8.Ao
―――

学園都市の第七学区には、ある建物が存在する。
それを建物と呼称していいものなのかは定かではないが、確かに存在するのだ。


通称『窓のないビル』―――。


このビルは、核兵器の攻撃を受けても耐えることが出来るという噂があり、
実際『0930』事件で一方通行がこのビルに対し、地球の自転のベクトルを利用した砲撃を行ったにも関わらず、
外部には傷一つ負うことはなく、あろうことか内部にも振動がほぼ皆無だったという馬鹿げた設計のビルだ。


このビルにはある人物が座している。


窓のないビル内部で、緑色の手術衣のような服を着ており、培養液に満たされた巨大ビーカーの中に逆さに浮いているその人間は、
男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える。


学園都市総括理事長、アレイスター・クロウリー。


彼は目の前に浮かぶ二つのスクリーンを眺めていた。
アレイスターにしては珍しく、その表情は明らかに苦悶の色に満ちていた。

左側のスクリーンに映っているのは、学園都市最強の超能力者、レベル5序列第一位の『一方通行』。
アレイスターの計画の組み込まれている第一候補(メインプラン)でもある。

スクリーン内に映る彼は、コツコツと杖の先端で地面を叩きながら第七学区を歩いている。
もちろんアレイスターは学園都市中に散布されている滞空回線(アンダーライン)を通して、現在一方通行がどこへ向かっているのか、
それどころか一方通行が『彼女』をロシアから学園都市へ連れてきてからこれまでの経緯まで、全てを把握している。
(実際は一方通行が連れてきたのではなく、『彼女』が一方通行に着いてきたのだが)。


そして右側のスクリーンにはその『彼女』と、AIM拡散力場の集合体であり『人工天使』でもある風斬氷華が映っていた。
何やらマンションの一室で衣服を何種類か並べ、どれを着ようか『彼女』と吟味しているようだ。

アレイスターは左右のスクリーンを凝視し、そして疲労とも焦燥ともとれるような弱々しい声でぼそりと呟いた。









「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プランが」
137 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:13:13.32 ID:EI9J8.Ao
想定外の出来事だった。

水を司る天使、『神の力(ガブリエル)』。またはミーシャ・クロイツェフ。

第三次世界大戦でロシアの空に浮いていた空中要塞『ベツレヘムの星』、
そこに儀式場を作り出した右方のフィアンマが召喚した大天使である。

『彼女』、ガブリエルは召喚されたと同時、学園都市勢に、そしてロシア軍に、天災とも呼べる猛威を振るった。

ここまではいい。ここまではアレイスターも想定の範囲内だった。

アレイスターの予定だと、そこで学園都市製の人工天使『ヒューズ=カザキリ』と一方通行の共闘。
さらに後方のアックアによる封入術式と、上条当麻の幻想殺しによる『門』の破壊。

これらの要素が加わることによってガブリエルを撃破できる、というスケジュールだったのだ。
いや、撃破できる、ではなく撃破『する』、が正しい表現だろうか。
撃破『出来なければおかしい』。



―――撃破『しなくてはならない』。



プランは崩れた。ガブリエルは健在している。
健在どころか、どういう事が起こればそんなことになるのか、どうやらガブリエルは一方通行に特別な感情を抱いているようだった。
ようだったという曖昧な表現は当てはまらない。明らかに抱いていた。

何の冗談だ。ガブリエルは本物の大天使だ。仮にも人間である一方通行にそのような感情を抱くことなどあり得ない。
天地がひっくり返ろうとも、隕石が地球に衝突しようとも、そんなことは起こりえないはずだ。

だが、現実はどうだ。

アレイスターはスクリーンをもう一つ表示し、再生する。これまでの彼らの行動を写した物のようだ。

ガブリエルが一方通行に抱きついている。ガブリエルが一方通行が寝ているベッドに忍び込み、添い寝を始めている。
ガブリエルがバスルームに入り、シャワー中の一方通行を押し倒そうとしている(この時点で黒翼の出現を確認)。
ガブリエルが無理矢理一方通行の衣服を破っている。ガブリエルが一方通行とファミリーレストランで食事を採っている。

そしてとどめと言わんばかりか、そこに風斬氷華までもが加わり、三人でショッピングを楽しんでいる。
セブンスミストで一方通行がガブリエルと戦闘を開始したときは、一方通行を応援するかどうか本気で迷った。



これを悪夢と言わずして、なんと言うのか。
答えられる者がいるのなら、今すぐにでもこの窓のないビルに招待したいほどだった。

「ふざけている・・・・・・」

もはや言葉も出ないアレイスターだったが、それでもやっとの思いで捻り出した言葉がそれだった。
138 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:15:34.48 ID:EI9J8.Ao
「もはやプランを『修正』、では追いつかん。 『変更』もやむを得ない状況だ・・・・・・」

だがアレイスターにもプランに対する信念というものがあるのか、『変更』だけは避けたかった。

「何としても、『彼女』には消えてもらわねばならん」

アレイスターの口元が醜く歪む。それは見た者全ての背筋を凍らせるような醜悪な笑みだった。
今後のプランの実行に、本物の大天使なる存在は邪魔でしかないのだ。
この人間がここまで感情的になるのは非常に珍しかった。

「ククク・・・・・・と、なると、早急に『アレ』を発見、及び回収せねばな」




一方通行と風斬氷華、そして大天使ガブリエルに―――――




「『ベツレヘムの星』、あれはまだ存在しているはずだ」




――――ゆっくりと、しかし確実に『危機』が訪れていた。
139 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:17:14.27 ID:EI9J8.Ao
スクリーンの中に映る一方通行。どうやら『隠れ家』に到着したようだ。



一方通行「はァ・・・・・・」コツコツ

一方通行「一応顔は見せたっつっても、あれじゃァなァ」

一方通行「今度しっかり埋め合わせしてやンねェとなァ」

一方通行「とりあえず早いとこ、天使の件を片付けねェと」

一方通行「・・・・・・」

一方通行「まァそンな急ぐことでもねェンだがよォ」

一方通行「いつまでもこのまま・・・・・・ってワケにはいかねェしなァ」

一方通行「・・・・・・(もっとも)」

一方通行「(このままでもいいかもしンねェと思ってる俺もいる・・・・・・)」

一方通行「・・・・・・って、ンなわけねェっつゥの」ハッ

一方通行「くっだらねェ、俺みたいなクソッタレが何をほざいてンだか」

一方通行「あいつらと一緒にいるせいで頭おかしくなっちまったンかねェ」


ガチャ


一方通行「おゥ、待たせたな」
140 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:18:36.05 ID:EI9J8.Ao
一方通行がドアを開け部屋に入ると、そこには風斬とガブリエルが居た。

ただし。状況が少し普通ではない。

ガブリエルが手に服を持ち、風斬から遠ざけるように腕を上げている。
それを追うように風斬がガブリエルの持つ服に腕を伸ばしていた。
どうやらガブリエルが風斬の服を奪い、それを自分で着ようとして行動に出たようだ。


風斬はブラジャーとパンツのみ着用というフリーダムな格好で、一方通行の方へ目を向けていた。
豊満な胸と、モデルのように引き締まった腰と、艶めかしい太ももが、嫌でも網膜に焼きつく。



風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「iofll願gmro着nfwkeh」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・あァー・・・・・・・・・・・」ポリポリ

風斬「あ・・・・・・ァ・・・・・・/////」カァァ

ガブリエル「wjfewj危機,wekg」

一方通行「(ここで失礼な発言しちまったら、セブンスミストの二の舞だろォなァ)」

一方通行「そのー、なンだ」

一方通行「いい身体つきしてンじゃねェか、思わず見惚れちまったぜェ」キリッ

ガブリエル「―――――」ビキキ

風斬「」

風斬「み、見ないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」バサァ

一方通行「!? な、なンで―――」


グシャ
141 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:20:34.84 ID:EI9J8.Ao
――第七学区・グループの『隠れ家』

風斬「そ、その・・・・・・ごめんなさい」シュン

一方通行「げっほ・・・・・・いや、問題無ェ・・・・・・」ボロッ

一方通行「(その場の空気を読みきった、完璧な発言だったはずだァ。
     どこで間違えた・・・・・・)」

風斬「天使さんが急に私の服を脱がせてきて・・・・・・着たかったんでしょうか?」

ガブリエル「mlg所望etryi」

一方通行「この天使だきゃァ大概に・・・・・・つかちょっと待て」

一方通行「この部屋にはこンなに服は無かったはずだぞ。
     そもそもそンな女物の服なんて俺が持ってるはずがねェだろ」

風斬「あ、これはあの時セブンスミストで天使さんが―――」

一方通行「まァァァァァたパクってきたンですかァァァァァ!? 手癖悪すぎンだろォが!!!
     お前本当は『万引き』を司る天使なンじゃないですかァァァァァァァ!!!?」
142 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:21:26.50 ID:EI9J8.Ao
ガブリエル「gjiwg誤解f,le」

風斬「違うんです一方通行さん! ここにある服はちゃんとお金を払ってるんです!
   天使さんが私に服を渡してきて、それと一緒に財布も・・・・・・
   なのでとりあえず放心状態の店員さんに支払っておきました」

一方通行「はァ!? 財布持ってたンかよ!? ンじゃ最初から本とかもそれで買えよ!!
     つか財布持ち歩いてる天使ってのもなンかイメージダウンっつーか・・・・・」

ガブリエル「fjoe店内,fgeg発見mlg」スッ

一方通行「いやそれ俺の財布ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!
     万引きの次はスリかよこの怪盗エンジェルがァァァァァァァァ!!!」

風斬「いえ、どうやらセブンスミストの瓦礫の山から拾ったらしく・・・・・・」

一方通行「変わンねェよ!! スろうが拾おうが俺の財布だろォがァ!!!」

風斬「ほ、ほら・・・・・・やっぱり怒られたじゃないですか・・・・・・もう」

ガブリエル「nfeiw反省mvl;」

一方通行「ったくよォ・・・・・・、はァ・・・・・・もういいわ、財布返せ。
     もう金輪際ゴメンだぞこんな事ァ」

風斬「本当にすみません・・・・・・でもいいんですか? 結構しましたよこの服・・・・・・」

一方通行「所詮服だ、こンなもンで俺の財産は揺らがねェ」

ガブリエル「jgrjh謝罪mgrek」

一方通行「・・・・・・お前にも今度なンか買ってやっからよォ、
     二度とこンなマネすンじゃねェぞ」

ガブリエル「mglgj感謝fm,e」ダッ

一方通行「抱・き・つ・く・な」バシッ

風斬「本当に優しいんですね、一方通行さん」

一方通行「くだらねェ事言ってンじゃねェ。 まァそれに・・・・・・
     見ちまったこともあるしなァ、これでチャラにしとけ」

風斬「あ、あれはもう忘れてくださいっ!///」

一方通行「はいはい・・・・・・ンじゃ、行くか」

風斬「あ、はい」

ガブリエル「jgorj出発mgerh宴hpk」
143 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:24:05.58 ID:EI9J8.Ao
――第七学区・地下街

一方通行「確かこの辺に・・・・・・お、ここだ」

ガブリエル「jiewtj古風ekp/」

風斬「なんというか・・・・・・風情があって良い雰囲気のお店―――」

一方通行「こうしてみると何かボロっちい店だなァおい」

風斬「」

ガブリエル「fmoj早急fm,epw」ソワソワ

一方通行「まァこの際なンでもいいか、こいつも待ちきれねェみてェだし」カラカラ

女店員「いらっしゃいませー!」

一方通行「二人と一匹で」

ガブリエル「―――――」ビシッ

一方通行「いてっ、・・・・・・三人で。
     (こいつにツッコミ入れられる日が来るたァ・・・・・・)」

女店員「かしこまりました! 空いてる席へどうぞー!」


「またお客さん来たよー! 今日は最高の一日だぁー!」

「今いる団体さんもどんどん注文くれるし、こりゃ海外旅行も夢じゃないぞー!」


一方通行「・・・・・・大丈夫かよこの店」スタスタ

風斬「何かすごい盛り上がってるお客さんたちがいますね」

ガブリエル「――――――」ジー

一方通行「どォしたよガブリエル? あのバカみてェに騒いでる客が気になるか?」

ガブリエル「ngkw濃mgo魔力jlkmgfll」ジー

一方通行「何て言ってンだ?」

風斬「それが・・・・・・私にも天使さんの言葉がわからなくなってて・・・・・・」
144 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:25:24.68 ID:EI9J8.Ao
一方通行「何? じゃァいよいよ持ってこいつが何言ってるか
     わかンなくなっちまったってことか」

風斬「お役に立てなくてすみません・・・・・・」

一方通行「気にすンな。 とりあえずその事については保留だ、ここ座るぞ。
     おいアホ天使、お前も来い」

ガブリエル「pougbn早急mdlw」ズズイッ

一方通行「暑苦しいから離れろ隣りに座ンな風斬の隣行け」グイッ

ガブリエル「kgrgk渋々dsrew」シュン

女店員「お待たせしました、こちらがメニューになります!
    先にお飲み物からお伺いします!」

一方通行「あー、ここ飲み放題あるかァ?」

女店員「もちろんございます! あ、お車を運転してきている方はいますか?」

一方通行「いやいねェ。 車なンざなくても飛べるしなァ」

女店員「かしこりました! では飲み放題で承ります!(飛べる・・・・・・?)」
145 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:26:33.10 ID:EI9J8.Ao
風斬「す、凄い・・・・・・こんなにビールがたくさん・・・・・・」

ガブリエル「mgeroj所望g,lfklas」トン

一方通行「即決かよ・・・・・・」

女店員「コエドブルワリーの"漆黒 -Shikkoku- "をお一つ、大きさはいかが致しますか?」

ガブリエル「gnmkwr中mglrh」

女店員「?」

一方通行「あーすまねェ、ンじゃこいつのは中で頼む」

女店員「かしこまりました! "漆黒 -Shikkoku- "の中がお一つ」カキカキ

一方通行「どォなってンだこの店は・・・・・・地ビールだけで二十・・・・・・いや三十種類はあンぞ」

女店員「それがウチの自慢ですから!」エヘヘ
146 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:28:25.89 ID:EI9J8.Ao
一方通行「普通の生無ェの?」

女店員「もちろんございますよ!」

一方通行「ンじゃ生中」

女店員「生ビールの中がお一つ」カキカキ

風斬「え、えーっと・・・・・・(ど、どうしよう、お酒なんて飲んだことないし・・・・・・)」

風斬「あ」

一方通行「?」

風斬「じゃ、じゃあ私はこのAIM拡散力酒を・・・・・・ちゅ、ちゅー? で」アセアセ

女店員「AIM拡散力酒の中がお一つ」カキカキ

一方通行「なンだそりゃァ・・・・・・」

風斬「えへへ・・・・・・なんか親近感湧いちゃって///」

ガブリエル「bdf最適mglw選択」

一方通行「あっそォ・・・・・・とりあえず以上で」

女店員「かしこまりました! 少々お待ちください」タタッ

ガブリエル「―――――」キョロキョロ

ガブリエル「―――――」バンバン

一方通行「机叩くなうっとォしィ。 店員を呼ぶスイッチはここには無ェよ、そンなに気に入ったのかあれ」

ガブリエル「cvewr快感fgneig」

風斬「お酒かぁ・・・・・・今さらだけど本当に飲んじゃっていいんでしょうか」ドキドキ

ガブリエル「gnro無礼講mle無礼講ndkw」


※未成年の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから嗜みましょう。
147 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:29:30.18 ID:EI9J8.Ao
一方通行「ホントに今更だなァ、お前あンだけ飲む飲むって張り切ってたじゃねェか」

風斬「うぅ〜・・・・・・」

ガブリエル「jgkgj無問題fghk」

一方通行「一度飲みだしたら気にならなくなるぜ。 ま、強制はしねェがな」

女店員「お待たせしました! 生中と"漆黒 -Shikkoku- "と・・・・・・AIM拡散力酒になります」コトッ

風斬「よ、よぉ〜し・・・・・・」

風斬「これ飲んだら悩みとか吹き飛ぶんですよね?」

一方通行「まァ・・・・・・一概にそうとは言い切れねェがな」

ガブリエル「tohp乾杯mglwegj」スッ

一方通行「あン? 何してンだ」

風斬「もしかして・・・・・・乾杯?」

一方通行「はァ? 何に対して乾杯すンだよ」
148 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:30:24.66 ID:EI9J8.Ao
天使は二人と自分を順に指さし、ノイズ混じりの声で言った。


ガブリエル「gmopwj我々,me出会,hetk」

風斬「・・・・・・私たちの、出会いに?」

一方通行「はっ、くっだらねェ・・・・・・」

風斬「・・・・・・いいんじゃないでしょうか」

一方通行「本気かよ」

風斬「だって私たち、立場上こうしてわいわい楽しめるような事って絶対なかったはずです」

風斬「でも、天使さんが学園都市に来てから一方通行さん、楽しそうじゃないですか」

一方通行「それを本気で言ってンのならお前病院行ったほうがいい」

風斬「私も・・・・・・まだ今日一日しか遊んでませんけど、すごく楽しいですよ」

ガブリエル「mfoeg同意fwel」

一方通行「セブンスミストの店員がそれ聞いたらブチ切れそォだな」

風斬「私たち、まだ出会ってほとんど日数経ってませんけど」

風斬「一方通行さんは、楽しくないですか・・・・・・?」

ガブリエル「―――――」ジー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
149 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:32:44.42 ID:EI9J8.Ao
風斬「・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・まァ」

一方通行「楽しくねェっつったら、嘘になるかもしンねェなァ」

風斬「! ですよね!」パァァ

ガブリエル「gjihje嬉々dklnf」バッ

一方通行「抱き(ry」ゲシッ

一方通行「ちィ・・・・・・俺も本格的にヤキがまわっちまったかァ?」

風斬「私は、この先もこの三人で集まって遊びたいです」

ガブリエル「ndtri同意xasrt」

一方通行「はっ・・・・・・さしずめ、天使同盟(アライアンス)ってとこか」

ガブリエル「njkewu同盟bhdrfg」

風斬「いいじゃないですか、それ!」

一方通行「いや、冗談のつもりで言ったンだが・・・・・・」

一方通行「・・・・・・まァ、悪くはねェ、認めるぜ」

風斬「ふふっ、それじゃあ私たちの出会いに」スッ

一方通行「ン」スッ

ガブリエル「―――――」スッ


                「「「乾杯!!!!!!!nirghirhlfmlqegj」」」ガシャーン


――こうして、一方通行・風斬氷華・大天使ガブリエルの三人による『天使同盟(アライアンス)』は結成された。

学園都市最強の超能力者、レベル5第一位。
学園都市の技術が凝縮された、本物に匹敵する人工天使。
そして正真正銘、『水』を司る本物の大天使。

その場のノリで結成された天使同盟は、その気になれば本当に世界を征服出来る組織かもしれない。
この様子をスクリーンで見ていた学園都市総括理事長は、頭痛と吐き気で意識を失いかけていた。


余談だが、乾杯の際ガブリエルは力加減を間違えグラスは粉々に。 三人は本当に酒を浴びてしまっていた。
150 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:33:35.77 ID:EI9J8.Ao
女店員「お待たせしました! 生中と"漆黒 -Shikkoku- "、AIM拡散力酒になります。
    お鍋の方はもう少々お待ちください!」

一方通行「ったく・・・・・・また注文するハメになっただろォが」フキフキ

風斬「(服までびしょびしょにならなくてよかったぁ・・・・・・)」フキフキ

ガブリエル「rugvn不覚begjo謝罪nefo」フキフキ

一方通行「おら、改めて乾杯だァ」キン

風斬「はい」キン

ガブリエル「―――――」キン

一方通行「ンぐ・・・・・・ンぐ・・・・・・ぷはっ」コトッ

ガブリエル「―――――」グビグビグビグビグビグビ ドンッ

一方通行「お前いけるクチだなァ・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・」

風斬「えいっ」クイッ ゴクッ

風斬「んぐっ・・・・・・んっ・・・・・・はぁ・・・・・・」トン

一方通行「どォよ」

風斬「美味しい・・・・・・」

ガブリエル「mgojgo卑猥vnkwh」

風斬「?」
151 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:35:33.94 ID:EI9J8.Ao
一方通行「な、飲ンでみりゃァどォってことねェだろ」クカカッ

風斬「はい! こんなに美味しかったんだ・・・・・・」

ガブリエル「gjhg所望mfoej」トン

女店員「はい! "伽羅 -Kyara- "の大をお一つ、かしこまりました!」

一方通行「もう二杯目かよ、こいつとンでもねェ酒豪かもしれねェ」

風斬「ん・・・・・・んぐ・・・・・・ぷはっ」←お酒を飲んでいます

一方通行「さて、その天使同盟(笑)の活動予定なンだが・・・・・・」

風斬「活動予定って・・・・・・まるで組織みたいですね」

一方通行「間違いじゃねェだろ。 天使級が三人も集まっといて仲良しクラブってワケにゃいかねェ」

ガブリエル「wjgmm少数fekp精鋭mflwj」グビグビグビグビグビグビ

風斬「それもそうかも・・・・・・それで、予定は決めてあるんですか?」クピクピ

一方通行「とりあえず、ガブリエルについて詳しそォなやつをあたる」グビグビ

風斬「と、言いますと・・・・・・」

一方通行「あの水ゴリラとか」

風斬「後方のアックア・・・・・・さん、ですか、今はどこにいるんでしょう」

ガブリエル「mfgjor所望mfwj」トン

女店員「五稜郭の星(ヴァイツェン)の大をお一つですね、かしこまりました!」
152 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:36:58.62 ID:EI9J8.Ao
一方通行「拘束具常備のド変態痴女とか」

風斬「確かサーシャ・クロイツェフ、でしたっけ」

一方通行「あァ、まァそンな感じであちこち回ってみようと考えてる」

一方通行「当然お前も来るンだぞ」

ガブリエル「gmrrrj御意mfo貴方mgpk同行mwfel」グビビビビ

風斬「私も着いていっていいですか?」

一方通行「構わねェが・・・・・・いいのかよ?」

風斬「私も天使同盟の一員です!」フンスッ

一方通行「じゃあお前も来い。 ついでに観光なンかもしてみてェな」

風斬「いいですね、一方通行さんは海外へ行ったことあるんですか? ロシア以外で」

一方通行「アビニョンで爆撃ミサイルごっこをしたなァ」

風斬「へぇ・・・・・・(危なそうな遊び、さすが海外だなぁ)」クピクピ

ガブリエル「ngkpp英国cwjf露西亜dfmkj仏蘭西iyuisk」

ガブリエル「―――――――――」



ガブリエル「mflgl違mlr私gomvl還mdfw違mfo」
153 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:38:20.01 ID:EI9J8.Ao
一方通行「ン、どォした?」

ガブリエル「mjgom宇宙dfgh」

一方通行「?」

風斬「ふい〜、もう一杯頂いちゃおうかな」

女店員「大変お待たせしました! お鍋でございます。
    熱くなってますのでご注意ください」グツグツ

一方通行「お、来やがったぜ肉が」

ガブリエル「―――――」

一方通行「どォしたおい、肉だぞ肉。 さっきからボーっとしやがって」

ガブリエル「wrjowr待望gyhuj」ジュルリ

風斬「すみません、さっきのちゅーをもう一杯・・・・・・」

女店員「AIM拡散力酒の中ですね、かしこまりました!」

一方通行「おら、お前も食えよ」ガツガツ

風斬「いただきます〜、すき焼きなんて初めて食べるから楽しみ―――」

ガブリエル「―――――」ゴキュ ゴキュ ゴキュ

一方通行「何やってンですかァァァァァァ!!!!? 鍋ごと掴ンで飲ンでンじゃねェよ!!
     ちょ、おい、てめェ肉まで飲むなァァァァァァァァァ!!!!!!」

風斬「あははは、凄いですね! すみませーん、お鍋追加でお願いしまーす」

一方通行「凄いですねじゃねェだろォが!!!クソッタレ・・・・・・
     ほらみろ、あっちの団体さンに思いっきり見られたぞ今の」





「女教皇様! 見ましたか今の!」

「え、えぇ、お鍋を素手で持って一気飲みとは・・・・・・」

「とんでもない芸当なのよな・・・・・・」
154 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:39:16.42 ID:EI9J8.Ao
ガブリエル「gmrlgj美味tjrkj」モグモグ

一方通行「あァ・・・・・・久々の肉マジ美味ェ・・・・・・」シミジミ

風斬「白滝も美味しいれすよ、歯ごたえがたまりません」シャキシャキ

風斬「すみませーん、AIM拡散力酒追加くらさーい」

一方通行「お前けっこう飲むなァ」

風斬「ハマっちゃいそうですー」エヘヘ

一方通行「(・・・・・・若干口調が怪しくなってきた気がするが、大丈夫だよな)」

一方通行「? っておい、お前ら」

風斬「どうしました?」

ガブリエル「uytir何事nkghf」

一方通行「何で卵使ってねェンだよ」

風斬「これですか? これっていわゆる"シメ"ってやつに使うのでは?」

ガブリエル「bhjbh総括,mnbv」

一方通行「違ェよ。 ほら、こうやって取皿に入れて具材につけて食うンだ」
155 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:40:27.52 ID:EI9J8.Ao
風斬「お肉に生卵をつけて食べるんですか!? 何か奇妙ですね・・・・・・」

ガブリエル「uyjd把握iyubvd」パカッ

一方通行「まァ人それぞれだがな、とりあえずあるンだからやってみろよ」

風斬「割って・・・・・・混ぜて・・・・・・」カチャカチャ

ガブリエル「―――――」カチャチャチャチャチャ

一方通行「おいィ・・・・・・ンな高速でかき混ぜたらよォ」

ガブリエル「fghui不可思議mgf」フワフワ

一方通行「ほら見ろメレンゲになっちまったじゃねェか・・・・・・
     黄身や油分も一緒にメレンゲにするとかどうなってンだよ・・・・・・」

風斬「あ、美味しい。 まろやかな感じになりますねこれ」ムグムグ

一方通行「だろ。 俺も最初は抵抗あったが食ってみりゃ割と美味かった」

風斬「どうして生卵なんですかね?」

ガブリエル「,kkqfn考察rtue火傷防止mrlmx」

一方通行「詳しいことは知らねェが、直接食ったら火傷しちまう恐れがあるから、
     とかって聞いたなァ」

風斬「へぇー・・・・・・」グビグビ

ガブリエル「――――――」フフン

一方通行「なンだよその誇らしげな仕草は・・・・・・、すンませン、生一つ」グビグビ
156 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:41:59.64 ID:EI9J8.Ao
「嫌です〜〜!! そんなもの着たくありません!!」ギャー

一方通行「(? ・・・・・・なンだあれ)」

「そんな事言わずに!! 五和のために仕立てたこの『守護天使モロメイド』を
 是非装着して欲しいのよなー!!!」ダダダッ

五和と呼ばれた少女「モロメイドって・・・・・・イギリスの時の『大精霊チラメイド』より
          ひどくなってるじゃないですかーーーーーー!!!!」

「建宮・・・・・・五和も嫌がっています、その辺にしておきなさい」ハァ

建宮と呼ばれた男「女教皇様だってツンツン頭のヒーローにぃ、
         あの『堕天使メイド』を披露したじゃないで――」

女教皇と呼ばれた女「七閃」

建宮だった物「じょ、冗談でげべふぅっ!!!」グシャア




風斬「す、すごい服ですねあれ」ヒソヒソ

ガブリエル「utnfk堕天使iuoubm似gy非afad」

一方通行「それよりあのクワガタ、肉塊になっちまったが、鍋に入れて食うンかな」

女教皇様「あ、すみません、騒がしくてしまって・・・・・・」

一方通行「いや、構わねェよ」

ガブリエル「gjgl聖人jvh」ジー

女教皇様「・・・・・・!?(なんでしょう、あの方から何か物凄い威圧感が・・・・・・)」ゴクリ

一方通行「そォいや今ツンツン頭のヒーローがどォとかって
     そこの肉塊が言ってたが」

風斬「!!!」

女教皇様「え、あぁ。 あなたは上条当麻の御友人か何かでしょうか?」

一方通行「ちっ、やっぱあの三下の事かァ。 友人なんかじゃねェが
     顔見知りってとこだァ」

女教皇様「そうでしたか。 まぁ我々もそれみたいなものです」
157 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:43:21.45 ID:EI9J8.Ao
ガブリエル「mgrjho魔力nelg濃gtisj感thsf」トントン

一方通行「(ン、やっぱこいつも感づいてンのか) お前ら、魔術師ってやつか?」

女教皇様「! 何故それを?」

一方通行「胸に圧迫感が・・・・・・つってもわかンねェか、まァなンとなく」

女教皇様「・・・・・・その通りです、我々は"天草式十字凄教"という宗派の者です。
     私は神崎火織、この宗派の女教皇を務めています」

ガブリエル「ktfgu十字教kdsg」

一方通行「はっ、まさかこンなとこで魔術師軍団に出くわすとはなァ
  それもすげェ数」

神崎「このお店に来たのも、上条当麻に奨められたからなんです。
   あなた方は?」

一方通行「俺に名前は無ェ。 呼びたきゃ一方通行(アクセラレータ)と呼べ」

風斬「あ、風斬氷華です・・・・・・」オズ

神崎「よろしくお願いします、一方通行、風斬氷華。
   ・・・・・・あなたは?」

ガブリエル「―――――」

一方通行「あァー・・・・・・なンて紹介したらいいンだ」

神崎「見たところ・・・・・・『神の力』に酷似しているような・・・・・・
   容姿の特徴を聞いただけなので断言できませんが」
   

一方通行「・・・・・・ (魔術師に向かってこいつは天使だ、なンて言うのもマズいよなァ)」
158 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:44:38.81 ID:EI9J8.Ao
ガブリエル「hrugh許容mlfgk天使fewgj」コクリ

一方通行「あァ? 天使って言っちまっていいってことか?」ヒソ

ガブリエル「yugk許容bafnk」コクン

神崎「?」

一方通行「・・・・・・。 そォいうこった、こいつは『神の力』だ」

神崎「なっ・・・・・・!? 本物の大天使!?」チャキ

風斬「ひっ・・・・・・!」

一方通行「まァ聞けよ、ンな物騒なもン収めてよォ」

神崎「いったいどういう事なんですか・・・・・・!! あなた達は・・・・・・!?」


一方通行は終戦後から今までの経緯を説明した。

後方のアックアによってこの天使は本来の力を失っていること。
そして終戦後、天使が自分に着いてきたこと。

その意図がわからないこと。

正直この天使が来てから自分の生活が乱されまくっているこということ。
天使が学園都市に来てからの行動。
天使同盟(アライアンス)を結成した事。

風斬氷華については特に説明しなかった。話す必要がないと判断したためだ。


神崎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
159 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:46:23.79 ID:EI9J8.Ao
一方通行「つまり、こいつが学園都市の、いや世界中の人間に害を及ぼす心配は無い。
     そォいうこった。 納得してくれ」

神崎「・・・・・・にわかには信じられませんが、確かに彼女からは敵意は感じられませんね」

ガブリエル「mgrero私dgjt貴方uoior必要kegj」

一方通行「まァ今のも俺に話しかけてるンだろォが・・・・・・何言ってるかわかンねェンだわ」

神崎「申し訳ありませんが、私にもよくわかりません・・・・・・」

風斬「私たちは、天使さんの目的を知るために一緒に行動しているんです」

神崎「事情はわかりました、ですが我々では何も力添えをすることが出来なさそうですね」

一方通行「アテはある」

神崎「天使に関する情報を持つ人物、ですか?」

一方通行「さっき言った後方のアックアってやつに会ってみよォと思う」

神崎「・・・・・・・・・・・・!!」


神崎は後ろで馬鹿騒ぎをしている仲間たちの方に目を向けると、話を聞かれないようにするためか
ぼそっと小声で話す。
160 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:47:48.95 ID:EI9J8.Ao
神崎「なるほど・・・・・・『神の力』の属性を持つ者に接触を・・・・・・」

一方通行「それで解決するとは思ってねェけどな」

風斬「・・・・・・」

神崎「少々危険な気もしますが、大きな手がかりを掴める可能性もありますね」

一方通行「ヤツが今どこにいるか知ってるか?」

神崎「恐らくイギリスにいるのだと思います、英国第三王女ヴィリアン様の護衛として」

一方通行「やっぱイギリスか・・・・・・しかし王女サマの護衛とは、厄介だな」

風斬「簡単には会えそうにありませんね・・・・・・」

神崎「事情を話せば謁見の場を与えてくださるかも知れません」

一方通行「今から『神の力』連れてくるンで茶菓子用意して待ってろ、ってか?
     それだけで英国軍が戦闘準備をしかねねェな」クカカッ

神崎「私の方から騎士団長(ナイトリーダー)を通して話をつけてもいいのですが」

一方通行「いやいい。 会ったばかりのお前らにそこまで面倒かける気もねェよ」

神崎「しかし・・・・・・」

一方通行「あくまでこれは俺達が受け入れた問題だ。 自分のケツくらい自分で拭けらァ、
     そォだろお前ら」

風斬「例えがアレですが、その通りですね」

ガブリエル「mguyoc同意dgftlaml」
161 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:50:21.63 ID:EI9J8.Ao
一方通行「水ゴリラの居場所がわかっただけでも儲けもンだ、感謝するぜ」

神崎「いえ、何のお役にも立てずに申し訳ありません」

ガブリエル「―――――」

神崎「ミーシャ・クロイツェフも、先程は申し訳ありませんでした」

ガブリエル「uvmsd無問題nmcfj」

神崎「しかし"天使同盟"とは・・・・・・ノリで結成したにしては戦力が驚異的すぎませんか」

一方通行「ぎゃはっ、くだらねェ戦争の抑止力にでもなりゃァいいンだがな」

神崎「笑い事ですか全く・・・・・・、本物の大天使に、"一方通行"というと確か
   学園都市最強の超能力者だと耳にしたことがあります。 それと、あなたは・・・・・・」

風斬「あ、私も一応能力者、です・・・・・・」

神崎「もしこれが公式的に結成された組織なら、各国が頭を抱える事態になるところですね」

一方通行「別に世界を取って食おうだなンて考えてねェから安心しろよ」ギャハハ





五和と呼ばれた少女「女教皇様ー、そろそろ帰りましょう! もうみんな完全に酔いつぶれてますー」アタフタ
162 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/05(火) 23:51:42.65 ID:EI9J8.Ao
神崎「ん、それじゃあそろそろ御暇しましょうか」

一方通行「ンだよ、もォ帰ンのか」

神崎「アニェーゼ達、失礼、仲間達が帰りを待っていますので」

一方通行「・・・・・・ (帰りを待ってる・・・・・・)」

風斬「あの、今日はありがとうございました」

ガブリエル「dfukg謝々brulel」

神崎「いえ、とんでもない。 あなた達も頑張ってください」

一方通行「イギリスの無事を祈ってなァ」

神崎「シャレになってませんよ、それ」



程なくして神崎率いる天草式十字凄教の面々は店から引き上げていった。クワガタ頭の男は無事なのだろうか。

ともかく、神崎の情報のおかげで次の行動予定を組むことは出来た、イギリス行き決定だ。
だが後方のアックアと会うには、どうしても王家の人間との接触は避けられないようだ。
すんなりと通してくれとは思えない、ましてやこっちはガチの天使を引き連れている。

風斬「難しい事になりそうですね・・・・・・」

一方通行「最悪の場合、イギリスvs天使同盟だなァ」ギャハ

風斬「そ、そんな・・・・・・」ゾッ

一方通行「冗談だよ、ンなことにならねェようにはしてやる。
     まァ、英国王女様のお心が寛大であることを祈るしかねェな」

ガブリエル「mgiri呑ljtrtf」グビグビ

一方通行「ン、そォだな。 とにかく今は飲もォぜ」グビ

風斬「心配だなぁ・・・・・・」クピ
163 : ◆3dKAx7itpI2010/10/05(火) 23:56:13.18 ID:EI9J8.Ao
と、いうわけで今回の投下はここまでです。
もうちょい天草式十字凄教を絡ませたかったのですが、そんな技量は私には無かった・・・・・・

次もいつになるかはわかりませんが、早いうちに投下したいと思っています。決まり次第、連絡させていただきます。
今回で書き溜めを吐き出しすぎた・・・・・・

次回は、風斬氷華がメイン気味なお話になりそうです。サービスシーンも引き受けてくれる彼女はこのSSでは貴重な存在です

では今後とも宜しくお願いします。


いつ終わるんだろうこのSS・・・・・・
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/05(火) 23:58:11.47 ID:mB7zDqA0
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 00:15:06.83 ID:nX5qSp6o

とりあえず気になったのは神崎と吉川
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 00:19:30.74 ID:jlzFaCYo
乙!

すっげぇ読みごたえがありました!
アレイスターがぎゃふん状態でメシウマです
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 00:22:17.53 ID:HVlhHIAO

途中から神崎になってるんだぜ
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 00:22:19.99 ID:55M3yJso
神裂…芳川…
169 : ◆3dKAx7itpI[sage]:2010/10/06(水) 00:28:38.22 ID:U7O5S4Uo
しまった・・・・・・ご指摘ありがとうございます

神崎→神裂
吉川→芳川

で補完お願いします・・・・・・すみません
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 00:37:37.09 ID:v3oy2ng0
ヨシカワは吉川さんと偽装結婚して遺産をぶん取ったから今は「吉川」なんだよってミサカモドキはミサカモドキは言ってみる。
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 00:40:42.41 ID:v3oy2ng0
おっと、読んでたらいつの間にか訂正されていたんだよ。
凄く面白い作品に対してバカなこと言ってごめんねとミサカモドキはミサカモドキは>>1の作品を称えながら謝ってみる。
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 01:01:19.88 ID:uMEAUGQo
これだけ風斬がメインでほのぼの(?)なお話もまたレアだよなぁ
まあもっとありえない人がいるんだけどww
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 01:54:11.30 ID:GwW81sAO
すき焼き食べたくなったんだよ、どうしてくれるのかな!?

次回はキャーリサ様の出番?
174 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/06(水) 07:14:19.50 ID:U7O5S4Uo
おはようございます、>>1です。いつもレスをありがとうございます

土曜日くらいに投下できる、というかしてみせますのでご連絡を。ちょっと遅めで申し訳ないです

>>170-171
ホント、申し訳ないです。今後もこういうことが起こりそうなのでもし発見したら厳しく指摘してくださると助かります。
もちろん直していくよう努力もします。

>>172
最初は風斬メインでもいいかなと思ったのですが、風斬通行は既出だったのでやめました。

>>173
英国第二王女のキャーリサはガブリエルと直接殺りあってるので、登場は避けられませんね、多分。
キャラ増えるのは本当にきつい・・・・・・どうしてこんなSSになった


それでは失礼します。書き溜めが順調に進めばもう少し早く投下しようと思います
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 20:48:47.09 ID:2/SMgtso
乙。
あんまりSSで目立たないキャラが輝いてて俺得。
支援です
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 21:05:23.82 ID:5Iu3wOg0
風斬通行ってあったんだ
スレチと理解しているが教えてほしい
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/06(水) 22:39:51.08 ID:t/r.poco
風斬通行は珍しいんだけど、どこにあったっけ?
つか誰か書いてくれよぅー……

178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/07(木) 00:24:30.53 ID:KLMPaPc0
天使同盟……ていとくん………いやなんでもない。

そんなことより、所々に出てくるシリアスっぽいワードが怖いな。『違。私。還。』とかアレイスターとか。
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/07(木) 02:24:23.28 ID:At28d.AO
>風斬通行
黄泉川家スレにそれっぽいモノがあったようななかったような…
…まぁ風斬通行ていうより一方ハーレムだったけんど
もっとちゃんとしたモノのことなら知らない
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/07(木) 07:37:33.37 ID:tA.jRb.P
雨の日に捨て猫拾ってそうな不良と気弱な優等生
ありなんじゃないかな
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/07(木) 18:21:21.35 ID:Bk1FTHUo
そもそもここのスレ以外で風斬にそこそこ出番のあったSSを>>179以外に知らない
182 :只今書き溜め中・・・・・・ ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/07(木) 18:28:15.69 ID:2yN7mPEo
>黄泉川家スレにそれっぽいモノがあったようななかったような…

私もそこで見ました。面白かったなぁーあれ
このSSは風斬通行じゃなくてあくまで天使(系)三人のお話ですのであしからず・・・
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/07(木) 19:30:22.32 ID:j17FjsAO
天使(笑)に見えてじゃあていとくんも いれてくれ
とか思った俺は終わってるな
184 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:12:40.72 ID:mt5.sMoo
こんばんわ、>>1です
書き溜めが上手くいかなかったので今回の投下は少なめになるかと思います、申し訳ないです

結局最新22巻発売日までにこのSSを終わらせることは出来なかった・・・・・・ちくしょー
というか既に発売しているわけですが、一応このスレではネタバレ的な要素を含む話題は控えてください、
って言っておいたほうがいいのかな・・・・・・?よろしくお願いします

それでは投下します

>>183
それも考えましたが、ただでさえ絡ませるのが難しいこの三人に垣根帝督まで加わるともうカオスってレベルじゃなくなりますw
185 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:21:52.66 ID:mt5.sMoo
一方通行「しっかし、天草式十字凄教ねェ・・・・・・妙な連中だったな」

風斬「あの人達も、戦争に参加してたんでしょうか?」

一方通行「ロシアじゃあンなやつら見かけなかったが、まァ普通に考えて参加してたンじゃねェの」

ガブリエル「mgjjhlmd所望sfmaog」

女店員「はい、なんでしょう」

ガブリエル「rjgahpsa彼saug,h同物udfpwg」クイッ

一方通行「あン? 俺と同じもの飲みたいってか?」

ガブリエル「―――――」コクン

女店員「かしこまりました!」

風斬「あ・・・・・・私もAIM拡散力酒を一つ、大で・・・・・・」

女店員「かしこまりました、少々お待ちくださいませ!」
186 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:22:52.99 ID:mt5.sMoo
女店員「お待たせしましたー、生中とAIM拡散力酒の大になります」コト コトッ

一方通行「そォいや、さっきの神崎とかいう女も三下と知り合いだったみてェだなァ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グビグビ

一方通行「あの野郎、俺が暗部で色々やってた間に魔術サイドとの人脈を広げてたってわけか」

風斬「そうですね・・・・・・」


一方通行「・・・・・・お前よォ」

風斬「は、はい」




一方通行「どォも三下の話題になると黙りこむよなァ」

風斬「え・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなこと」

一方通行「間が空き過ぎだァ、図星ってとこだろ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グビ・・・・・・

ガブリエル「yfnii我々khgfci相談,tkh,bc」ポン

風斬「え・・・・・・?」

一方通行「こいつも相談に乗るってよ、そォ言いてェンだろ?」

ガブリエル「―――――」グッ

一方通行「サムズアップなンてどこで覚えやがったァ・・・・・・」
187 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:25:18.43 ID:mt5.sMoo
風斬「別に・・・・・・相談するほどの事じゃないですよ」ニコッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「心配してくれてありがとうございます、本当に何でもないですから」

ガブリエル「―――――」ハァー

風斬「な、なんで溜息つくんですか! というかそんな仕草も出来るんですね!」

一方通行「お前、ここ来たときに言ってたな」

風斬「え・・・・・・?」

一方通行「俺達はまだ出会って間も無いだのなンだのって」

風斬「は、はい・・・・・・そんなことも言ったような」

一方通行「それは事実だ。 だがよォ」

一方通行「それでもお前が今、無理して笑ってるってことくらいわかンだよ」

風斬「・・・・・・!!!」ビクッ

ガブリエル「mabd同意mtyfhos」コクン

一方通行「あンま俺を見くびってンじゃねェぞ」

風斬「わ、私は別に・・・・・・無理してなんか・・・・・・」
188 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:28:01.92 ID:mt5.sMoo
一方通行「いいか」

一方通行「さっきも言ったが、俺達はこいつについて、ガブリエルについて調べるために
     これからあちこち飛ばなきゃならねェンだ」

一方通行「そンで、あるかどォかもわからねェ手掛かりをつかンでいかなきゃならねェ」

一方通行「風斬、そン時はお前も手伝ってくンなきゃ話になンねェ、
     俺ひとりじゃ不可能なことだ」

一方通行「第一位だろォがなンだろォが、俺一人じゃ出来ねェことだってあるンだ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「そンな状況でお前がそォやって一人で何か抱え込ンだままじゃ、
     何も進まねェだろォが」

一方通行「それに、少なくともこいつにゃ隠し事は不可能だぜ、
     多分ガブリエルはもっと早くお前の悩みに気付いてる」

ガブリエル「todnkKAZAKIRIodgih」ポン

風斬「あ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・ま、ガラにもなく説教臭くなっちまって悪ィが、そォいうこった」

一方通行「天使同盟(アライアンス)で隠し事は不可能、ってなァ。
     言えよ、聞くぐらいなら俺だって出来らァ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「ホント、大したことじゃないんですけどね・・・・・・」
189 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:32:30.53 ID:mt5.sMoo
一方通行「三下と何かあったンだろ? ケンカでもしたか、
     お前ら確か友達だったよなァ」

風斬「ケンカとかじゃ、ないです。 ただ・・・・・・」

風斬「彼女・・・・・・」

一方通行「あン? インデックス・・・・・・あの暴食シスターか? あいつも友達だろ」

風斬「はい・・・・・・彼も彼女も大事な『友達』です」

一方通行「ロシアから帰る一日前くらいだったよなァ会ったのは。
     はっ、三下のやつがボロッボロの瀕死状態になってまで助けたあのガキ」

一方通行「帰る直前までベタベタくっついてやがったっけなァ、そンなに助けたのが、
     助けてもらったのが嬉しかったンだろォな、見せつけやがって」

風斬「・・・・・・そう、でしょうね」

一方通行「ン、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「(まさか・・・・・・そォいうことかァ?)」

ガブリエル「―――――」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(あァー、そっち系の話、か)」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「(ちっ、まいったな・・・・・・俺そォいうのは疎いンだよなァ)」

風斬「ロシアで二人に再開したとき、すぐわかっちゃいました」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「彼も彼女も、凄く幸せそうで・・・・・・見ている私まで嬉しくなっちゃって。
   これは本当です」
190 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:36:07.20 ID:mt5.sMoo
風斬「ただ、その・・・・・・なんて言ったらいいんだろう」

風斬「もしかしたら私は、二人の事が・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・羨ましいの、かな」

一方通行「羨ましい、だと?」

風斬「・・・・・・うん。 やっぱりちょっと、羨ましいって思ってる部分もあるんです・・・・・・きっと。
   二人には帰る場所も、帰りを待ってくれてる人がいる」

一方通行「・・・・・・!」

風斬「私には、それが無いから・・・・・・」グスッ

一方通行「・・・・・・帰る場所、待ってくれてる人・・・・・・」



――――

黄泉川「お前がどこの誰とほっつき歩いてるかは知らないけど」

黄泉川「早く帰ってくるじゃんよ。 桔梗も打ち止めもワーストも、みんな待ってるじゃん」

黄泉川「もちろん、私もね」

――――



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「―――――」

ガブリエル「KAZAKIRI」ギュ

風斬「え・・・・・・!? きゃっ・・・・・・!」

一方通行「!? (今、こいつ・・・・・・)」

風斬「え、あ、て、天使さん・・・・・・? ど、どうしたんですか?
   そんな抱きしめられると苦し・・・・・・」

ガブリエル「―――――」ギュー

ガブリエル「gndsr我々ytobmfd」

ガブリエル「bkjhp帰還uygm居場所oeym我々mgrehk」
191 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:37:44.45 ID:mt5.sMoo
ガブリエルはノイズ混じりの声でそう言いながら、一方通行と風斬の手を取る。
そして風斬を抱きしめながら自分も手を出すと、三人の手を重ね合わせた。


ガブリエル「gmthk常時ukwdn一緒bmlh我々oyudn居場所lguycstu」

風斬「天使、さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ」

一方通行「酔った勢いかと思ったが、どォやらこいつが一番わかってるみてェじゃねェか、参ったぜ」

風斬「え・・・・・・」

一方通行「俺達は出会ってまだ日が浅い。 だからどォしたってンだ」

一方通行「三下や暴食シスターがそれを作ったよォに」

一方通行「俺達だってそれを作りゃァいいだろォが。 いや、もう作ったンだよ」

一方通行「帰る場所を、そンで帰りを待ってくれるヤツがいる環境をよ」

一方通行「そのための天使同盟でもあるンだ」



一方通行「俺達が、お前の帰りを待ってやる。 天使同盟が、お前の帰るべき場所だ」

風斬「一方通行、さん・・・・・・」

一方通行「無けりゃ作ればいいだけの話だろォが、簡単なこった」
192 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:39:03.44 ID:mt5.sMoo
風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぇ、」

風斬「うぇえええええええん・・・・・・・・・・・・・・・・・ううぅ」グスッ

ガブリエル「―――――」ポンポン ギュー

風斬「うぅぅ・・・・・・あり、がとう、うぅ、ぐすっ、ございます・・・・・・」ポロポロ

ガブリエル「yvmdf貴方ucsgt格好sdd良dgriv」グッ






一方通行「(ああああああああああ何を言ってンだ俺ァァああああああああああああ)」

一方通行「(最っ高に恥ずかしいこと言ってやがる・・・・・・黒歴史ってレベルじゃねェぞ)」カァァ

一方通行「(穴があったら挿れた・・・・・・入りたいぜクソッタレェェェェェェェェ!!!!!)」ジタバタ






風斬「うぅぅぅ・・・・・・ぐすっ、えぅ・・・・・・ふぇぇ・・・・・・」グスッグスッ

一方通行「(さ、酒だ、アルコールのせいだァ、酔いが回っちまってるせいであンなことを・・・・・・)」

一方通行「・・・・・・ま、まァ今俺が言ったことはだなァ、その、忘れてくれても」

風斬「ぐすっ・・・・・・、ううん、忘れません」

一方通行「い、いやそンな」

風斬「凄く嬉しいです・・・・・・本当にありがとう、二人共」グスッ
193 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:40:57.95 ID:mt5.sMoo
ガブリエル「fmerj貴方iurm惚mgrjg直ppdnf」ムニュ ギュウゥゥゥ

一方通行「が、ァ・・・・・・俺にまで抱きつく、な・・・・・・ァ!!!」ミシベキボキ

風斬「ふふふ・・・・・・ぐすっ」クスッ

ガブリエル「mfrgj改iybd乾杯,tuwdydw」スッ

一方通行「っは・・・・・・はァ、てンめェ、俺の時は力加減適当だろクソッタレ・・・・・・」コキコキ

風斬「あ・・・・・・乾杯、ですか?」

ガブリエル「―――――」コクン

一方通行「言葉がわかンなくても仕草で意思疎通は出来てきてるな・・・・・・ま、いい傾向だァ」スッ

風斬「それじゃ・・・・・・」スッ


              「「「かんぱーい!!mghjodwdak」」」キンッ




一方通行「――ていうかな、お前抱きつくときに俺の顔に胸押し付けンのやめろォ、
     お前にも羞恥心ってモンがあるだろォが」

風斬「(帰る場所・・・・・・)」

ガブリエル「itibk接吻mhthk」ンー

風斬「(帰りを待ってくれる人・・・・・・)」

一方通行「おいバカなンだァ!? なンで顔を近づけてきやがる!?
     それに気のせいか口を窄めて・・・・・・!!!」グググッ

風斬「(私の大切な友達・・・・・・、『彼』と・・・・・・『彼女』がそれを作ったように)」

ガブリエル「―――――」ンー

風斬「(二人がそれを作ってくれた・・・・・・)」

一方通行「や、やめろ、やめて・・・・・・、ギャァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

風斬「(私ももう、"独り"じゃない―――)」
194 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:42:08.33 ID:mt5.sMoo
―――そして二時間が過ぎた頃、
風斬が引きずっていた"悩み"も一方通行とガブリエルが吹き飛ばし、飲み会は本格的になっていた。
彼らの他には客は二、三人ほどしか居なかったが、それぞれですき焼きやお酒を楽しんでいるようだ。




女店員「お待たせしました、湘南ゴールドに、生中、AIM拡散力酒になりまーす、
    それにしてもお客さん達、ホントよく飲みますねー!」

一方通行「・・・・・・飲まなきゃやってらンねェ状況だろォが、見てわかンねェか」


一方通行が生ビールを口にしながらボヤくと、巨乳で可愛い女店員は変わり果てた二人に目をやる。





風斬「んくっ・・・・・・んくっ・・・・・・ぷはぁ、それでですねぇー、あくせられぇたさんったらぁー、
   わたしが奥でコスチュームに着替えてるときにぃ・・・・・・無理矢理・・・・・・」グデー

ガブリエル「yifm主役的affkm行事dmwdl」グデー

風斬「カーテンひっぱってぇーですねぇ、私の裸見たんですよぉ? どぉ思いますこれぇ」ヒック

一方通行「・・・・・・何の話だァ、そもそもお前とゲーセンなンざ行ってねェだろォが」

風斬「あー、まぁたそーやってごまかすんですからぁ・・・・・・、責任取れー責任ー」ウガー

ガブリエル「uhbwd認知ybfmbd認知sdcfm」ドンドン

一方通行「・・・・・・こォなっちまったか、ガブリエルはともかく、風斬までこンなになっちまうたァ・・・・・・」


風斬氷華とガブリエルは完全に泥酔していた。風斬の場合、どうもさっきから注文している"AIM拡散力酒"というお酒が
彼女との相性バッチリなようだった。普段の彼女のキャラはもはや完璧に崩壊している。
というのも、風斬はさっきからそのお酒しか注文していない。


一方通行「このAIM拡散力酒とかいう酒、なンかヤバいもンでも入ってんじゃねェの?」

女店員「いえそんな。 というかですね、そもそもこのAIM拡散力酒、いわゆる学園都市製の地ビール
    といったところなんですが、誰が飲んでも酔わないんですよなぜか」

一方通行「はァ・・・・・・? ノンアルコールとかいうあれかァ?」

女店員「成分表では普通の生ビールと同じくらいアルコールは入っているんですが・・・・・・不思議なものでして。
    でも車を運転している方などから極稀に注文が入るんですよ」
195 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:44:05.94 ID:mt5.sMoo
一方通行「ふゥン・・・・・・でもこの女、完全にベロベロなンですけどォ」グビ

女店員「相性が良かったとか、そんな感じじゃないですかね?」アハハ

一方通行「笑い事じゃねェよ・・・・・・どォすりゃいいンだこれ」

女店員「まぁ、お酒は程々にということで! では失礼します」ペコッ

風斬「こらぁー! 聞いてるんですかあくせられぇたさぁーん・・・・・・」フラフラ

一方通行「あァあァ聞いてますからこっち来ないでくれま・・・・・・お前フラフラじゃねェか、
     もォそれ以上飲まねェほうがいいンじゃないですかァ?」

風斬「んぎゅー」ギュッ

一方通行「んぶっ!? お前まで抱きついてんじゃねェよ!! 天使ってのはデフォでハグ癖でも付いてんのかァ!?」

風斬「らきしめてー、ぎんがの、はちぇまれー」ギュー

一方通行「駄目だこいつ・・・・・・早くなンとかしないと」ゲンナリ

ガブリエル「―――――」イラッ

ガブリエル「ugmdd貴方tohmb」ムギュー

一方通行「ちょ、おいィ!! てめェまで抱きついたらマジで息が―――」ムググ
196 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:45:21.45 ID:mt5.sMoo
一方通行は風斬とガブリエルに挟まれる形で抱きつかれていた。サンドイッチの具のように押し潰されかけている。
二人の超豊満な胸の脂肪が、一方通行の呼吸を乱していく(窒息的な意味で)。
男性から見たら殺意が湧くほど羨ましい状況だが、一方通行にとってはそれどころではない。


一方通行「(こ、殺される・・・・・殺されるゥゥ・・・・・・)」

風斬「あー・・・・・・あくせられぇたさん、やっらしーんだー」ムギュー

ガブリエル「omlfmgwlgrjlm助gfhm平nkkhure」ギュゥゥゥ

一方通行「(学園都市最強の第一位が女の胸に圧迫されて窒息死・・・・・・なンて間抜けすぎるだろォがァ!!
     クソッタレ・・・・・・が・・・・・・)」グググ グイッ

ガブリエル「―――――」パッ

風斬「あんっ」パッ

一方通行「ぷっは・・・・・・はァ、はァ・・・・・・お前らなァ、マジで悪酔いしすぎだっつの・・・・・・」ゼェゼェ

風斬「ふひー・・・・・・今なら私、なんでもできそうれす・・・・・・」ゴクゴク

一方通行「そンじゃとりあえずもォ酒はやめてくれ」

ガブリエル「ijfdmvlaf不満足leirgjsdkvsf」

風斬「ぶれいこーぶれいこー」

一方通行「アホ天使共がァ・・・・・・、ン、もうこんな時間か」

女店員「すみません、そろそろラストオーダーの時間ですー」パタパタ

一方通行「いや、もォ帰るわ、ごちそォさン」

風斬「こらー、勝手に決めないでくださーい、まだまだ飲めますよー・・・・・・っと」ヒック

ガブリエル「irthlbm不hlrmlrn満足hlmdlf;w,f不満glgbb.sldfjif」ヒック

女店員「あぁ言ってますけど・・・・・・」

一方通行「放っといていいンで、会計」
197 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:47:08.11 ID:mt5.sMoo
女店員「ありがとうございましたー! またのご来店を!」


ガラガラー ピシャン


一方通行「あァーくそ、こォなるってわかってりゃ飲ませなかったンだがなァ・・・・・・」フラフラ

風斬「わたしもおぶってくらさいよぉー」フラフラ

ガブリエル「rgjkkfnafkgjolbm」グデー

一方通行「二人も背負えるかっつゥの、こっちは杖付いてンだぞ」

風斬「てんしさん、もうホントにあくせられぇたさんにベタぼれですねぇ・・・・・・」

一方通行「頼むからそォいう冗談はやめてくれ」

風斬「私のフラグ説、当たってますねぇこりゃ」ヒック

一方通行「それだけは断じて・・・・・・認めざるを得ねェかもしれねェ」ゾッ

風斬「絶対そうですよぉ」

一方通行「カンベンしてくれマジで・・・・・・」

ガブリエル「rgjmvlweiwgj貴方rjgolddbknglm」zzz-

一方通行「・・・・・・で、お前らどこで寝るンだよ」

風斬「なーに言ってるんですか、もちろん『隠れ家』ですよぉ」

一方通行「いいのかよあンなとこで」

風斬「あくせられぇたさんが言ってくれたじゃないですか、私の帰るところはここだって」

風斬「だから私・・・・・・、いえ、私と天使さんの帰る場所は、あなたのいるところれす」

一方通行「・・・・・・そォかよ」

風斬「ふふ」

ガブリエル「―――――」グイー

一方通行「頬引っふぁンにゃアフォ」グイイ
198 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:48:02.60 ID:mt5.sMoo
――第七学区・グループの隠れ家


一方通行「おら、ソファーで寝てろ」ポイ

ガブリエル「dkndlf乱暴fjfmlsfm」ドサッ

風斬「ふいー・・・・・・熱いですねー・・・・・・」ヌギヌギ

一方通行「飲み過ぎなンだよボケが・・・・・・っておい」

風斬「んあー・・・・・・なんらかふらふらしまふ・・・・・・」ヌギヌギ ポイポイ

一方通行「風斬さァン、一応上下一枚くらいは着てくンないですかねェ、
     お前今下着しか無ェ状態だぞォ」

風斬「らって熱いんだもん・・・・・・」

一方通行「あァおい下着まで取るンじゃねェ、起きたとき面倒な事になりそォだ」

風斬「ふぁーい・・・・・・。ん・・・・・・」ポスッ

一方通行「寝ちまいやがった・・・・・・、床で寝たら風邪引くぞ、ったく・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「こンなほぼ全裸状態になられたら運べもしねェだろォがよ・・・・・・」ハァ

ガブリエル「ruojgdlsvm負fjif,訳gojlm」ググググ

一方通行「なァにやってンだてめェまで、お前は元々全裸みてェなもンだろォが。
     (ってヤベ、こいつに向かってこの発言は―――)」

ガブリエル「hgvsdgmobn不gifndmsd覚gkg,g.,s;g」ガクッ

一方通行「ワケわかンねェ・・・・・・、っと、いけねェ、俺も少し飲み過ぎたかァ」フラッ

一方通行「悪いがベッドは独占させてもらうぜェ、風斬は・・・・・・もォ知らン」ドサッ
199 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:48:52.40 ID:mt5.sMoo
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガブリエルゥ」

ガブリエル「―――――」クルッ

一方通行「お前の帰る場所も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここだかンなァ」

ガブリエル「―――――」

一方通行「お前の帰りも・・・・・・俺と風斬が待ってる」

一方通行「お前も・・・・・・独りなンかじゃねェぞォ。 "俺達"が、お前の帰る場所だ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すまねェな、お前の言ってることが伝わらなくて・・・・・・」

一方通行「けどいつか・・・・・・絶対ェわかってみせるから・・・・・・これだけは約束・・・・・・する」

一方通行「お前の気持ち・・・・・・俺と風斬がいりゃァ・・・・・・楽勝だ」

一方通行「だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「―――――」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黙ってどっか行くンじゃねェぞ」

一方通行「わかっ・・・・・・たなァ・・・・・・んみゅ・・・・・・」スー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すー・・・・・・すー・・・・・・」

ガブリエル「―――――」
200 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:50:23.35 ID:mt5.sMoo
酔った勢いで言ったのかどうかは定かではないが、一方通行は言いたいことだけ言うとそのままベッドで就寝してしまった。

「―――――」

帰る場所、帰りを待っている者。風斬氷華がその事で悩んでいたのを、一方通行は自分たちがそうだと言って解決させた。
彼らしくない言葉かもしれないが、AIM拡散力場の集合体である彼女はそれで救われたのだ。

そして人間界には本来居場所の無い大天使も、彼が居場所を作ってくれた。

「―――――」

ガブリエルは下着のみというほぼ全裸状態の風斬にそっと毛布をかけてやると、一方通行の方をじっと見据えた。

今は自分が伝えたいことはわからないけど、いつか必ず理解してやる。風斬氷華と力を合わせて。
彼は意識朦朧の中でも、確かに約束してくれた。
次に目が覚めた時、彼はその事を忘れているかも知れない。

だがガブリエルは信じた。信じることが出来た。彼はそんな人間ではない、必ず約束を果たしてくれると。
"ロシアでの出来事"で、それはもう分かっていた。

なぜなら彼女は、他でもないその"ロシアでの出来事"があったらこそ、こうして彼の側にいるのだから。

「―――――」

天使同盟(アライアンス)。その場のノリで結成された組織だが、ガブリエルはとても嬉しかった。
自分のような化物を、快く受け入れてくれたのだから。

ガブリエルはベッドで眠る一方通行にも布団をかけてやると、誰にも聞こえないような、
しかしノイズが一切混じってない、透き通った美しい声で呟いた。


「―――――感謝」


そして彼女は部屋の隅にある椅子に腰掛けると、目の前にある机の引き出しから一枚の紙とペンを取り出す。
彼女は一方通行に隠れて、こうして毎日一枚の紙と格闘していた。

言葉で伝えられないのなら、文字で伝えればいい。

だが上手く文章にできない、自分の伝えたいことをどのように書けば一方通行に伝わるのかよくわからないでいた。
やがて彼女は慣れない手つきで何かを紙に書いていく。

そして一分もしないうちにペンを置き、元の場所に片付けた。
こうして少しずつ書いていき、時間をかけて完成させ、読んでもらえばいいと考えているのだ。



彼女はソファーに腰掛け、一方通行と風斬に目を向ける。
そして本来睡眠を必要としない彼女も、この幸福で満たされた隠れ家の一室の静寂を楽しむかのように、
ゆっくりと目を閉じて、就寝した。
201 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 00:56:35.95 ID:mt5.sMoo
誰だよ、このSSがほのぼのとか言ったやつはよぉ、出て来いよ・・・・・・


というわけで今回の投下はここまでです。キャラ崩壊し放題な回でしたがご了承を・・・・・・
あと>>191の一方通行のセリフは20巻のイケメン顔の挿絵でイメージするとカッコいいかもしれないww
ただ完璧に黒歴史ですけどねー

さて次回はイギリスに行きたい・・・・・・ところですがなかなかそうも行かないお話です。第三の主人公が出ます
さっさとイギリスに行けばいいのになかなか話をまとめることが出来ません(>>1が)

応援有り難うございます。よければ次も読んでやってください
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/09(土) 01:06:54.69 ID:Q3JHKIAO
目から汗が出たわ
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/09(土) 01:28:23.67 ID:3I.l3Rg0
乙ー

一方さんマジイケメン……ガブリエルも風斬も可愛すぎる。天使同盟最高だ
続き楽しみにしております
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/09(土) 01:29:08.36 ID:CCow5K6o
すげえ好きだ
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/09(土) 01:39:10.72 ID:IR7XHoAO
映画化決定
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/09(土) 01:45:49.52 ID:NR/uUxI0
>>205
間違いなく売れる

一方さんがイケメンすぎる
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/09(土) 04:27:36.61 ID:2LFAarco
とある天使の最強同盟
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/09(土) 06:20:40.86 ID:jS3IADU0
じゃあ容赦なく誤字突っ込むよってミサカモドキは宣言してみる。

>>186
神崎さんは相変わらず神埼さんなんだねってミサカモドキは突っ込んでみる。
でも普通神裂なんて変換されないから仕方ないかとミサカモドキはフォローしてみる。
投下は少なめとか言いながら普通のSSスレとほぼ同等の更新量なんじゃねってミサカモドキは驚いてみる。
そして最後に、続きを楽しみにしてるってミサカモドキは欲望をさらけ出してみる。
209 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/09(土) 07:29:00.79 ID:mt5.sMoo
>>208
おうふ・・・・・・出番終わったからって油断してた・・・・・・申し訳ありません
ごめんなさい神裂さん・・・・・・
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/09(土) 19:30:55.29 ID:RPr2ets0
マダー?
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 00:16:04.76 ID:pEVoaQAO
まぁそう焦らずのんびり待とうぜ
212 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:29:39.26 ID:25KKdB2o
おはようございます、>>1です。

もう本当にね、さっさとイギリス編に移行したいので少し早めですが投下します。
今回もイギリスには行かないんですけどね・・・・・・


こんな時間に人なんていないだろうけど、いきまーす
213 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:30:35.59 ID:25KKdB2o
白――――。

全く濁りの無い、真っ白な世界。

目の前に広がるこの異常な光景に、彼は言葉も出ない。


(――――・・・・・・なンだ?)


ここがどこかもわからない、いつここに来たのかもわからない、何故自分がここにいるかもわからない。
視界は全て白一色に染められている。何も見えない。

だが、音は聞こえた。

誰かの悲鳴が聞こえる、一人ではない、何人かの人間の怯えるような声が聞こえている。

ズズゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウンッッッ!!!!!!!!!と、凄まじい爆音が彼の鼓膜を震わせた。

時折、銃声や大砲が発射されるような音も聞こえる、何かを物凄い力が薙ぎ払うような音も聞こえる。
ここは、戦場なのだろうか?

「AIM拡散力場の集合体で作られた翼を、操った・・・・・・?」

誰かの声が聞こえる、少女の声のようだった。というか、自分はこの声をどこかで聞いた気がする。
その証拠に、自分自身が次に口を開くことも、何を言おうとしているのかも分かった。

「オマエもこいつの『匂い』に誘われたクチか?」

自分の意思とは関係なく、自分の声が聞こえた。自分は声の主である少女に、そのような質問をしたのだ。

(――――なンだこれは? デジャヴ、では無ェ・・・・・・なンだ?)

相変わらず視界は真っ白で何も見えない。まるでスクリーンが白一色の映画を、音声だけで鑑賞させられているような気分だ。


その時、ふと声が聞こえた。さっきの少女のものではない、もう少し大人びたような女性の声だった。

『―――――貴方。 誰。 何故。 此処。 存在』

要領を得ない言葉だった。何が言いたいのかよくわかない。
だが、どこか真に迫るというか、耳で聞いているというより、心で聞いているような、そんな声だった。

『―――――何故、私。前。立』

今度は理解できた。理解できるように聞こえた。自分は今、この女性の前に立っているらしい。
214 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:31:54.19 ID:25KKdB2o
『はっ、こりゃァなンだ? 精神感応(テレパス)・・・・・・みてェなもンか?』

自分も彼女に習い、口からではなく心で語りかけてみる。
彼女はこう答えた。

『―――――私、声。聞こえる、の。 何故、私の、声、を、聞く』

『はァ? てめェから語りかけてきたンだろォが』

今度はもう少しわかりやすく、言葉の意味が理解できた。
心で会話をしている内も、周辺では凄まじい爆音が響いている。
自分のすぐ近くからも、何かをぶつけ合っているような音が聞こえる、自分は今、誰かと戦って―――?

『―――――私を、恐れないの』

と、彼女が自分に問いかけてきた。自分がどんな表情をしているかは確認できないが、それでも思わず苦笑する。

『俺が何かを恐れるようなヤツに見えンのか? 笑わせンなよ』

自分が誰なのか、目の前にいるであろう女は分かっていないらしい。

その時、ぞぞぞぞぞぞぞぞぞッッッ!!!!!!!!と、何か気味の悪い音が聞こえてきた。

「露骨な野郎だ。 自己紹介のつもりか?」

本来の意思である、"もう一人の自分"がそのような悪態をつく。
"自分"には今、目の前で何が起きているのかわからない。

(そォだ。それで確か――――)

再び、心に問いかけるような声が響く。

『―――――私を、理解して、くれるの』

(それで俺はこう答えたはずだ――――)

『はっ、本来ならてめェみてェな化物との意思疎通なンざ、死ンでもお断りなンだがよォ、
 俺も俺でてめェに用があるンだわ』

『だから、今だけはこォして"対話"してやる』

『クソガキを救わなくちゃならねェンだ、嫌でも協力してもらうぜ』

『――――――対、話』

その女性は、心なしか少し嬉しそうな声色で言った、気がする。



(そこからしばらくは、声が聞こえなくなって――――)
215 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:32:36.67 ID:25KKdB2o
―――第七学区・グループの『隠れ家』

午前五時、学園都市の空はまだ薄暗い。そんな朝、一方通行は目が覚めた。

少し息苦しい気がする、自分が布団にでもくるまっているのだろうか。
目が覚めたと言っても一方通行はまだ瞼を開いてはいない、頭の中でさっきのことについて考えていた。

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今のは、ロシアの時の・・・・・・?)

妙な夢を見ていた気がする。まるで過去を反復するような、だが不思議と嫌な気分にはならない、そんな夢を。

(ちっ、なンだってンだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

今はもうその夢の内容を思い出すことは出来ない。一方通行はしばらく思い出すよう努力してみたが、無駄なあがきだった。
とりあえず顔を洗ってこようと思い身体を起こそうとするが、なかなか身動きがとれない。

(あァーだりィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飲み過ぎたかァ?)

結局昨日はそのまま倒れるように眠ってしまったようだ。『隠れ家』についてからの言動がよく思い出せない。
それにさっきから身体が重い。上手く身動きがとれないでいる。

(何なンですかァ? ったく・・・・・・)

と、一方通行が目を開けると、



風斬氷華の寝顔が超どアップで視界に広がった。



一方通行はしばらく身を固めると、視線を少し下にずらす。
そこには、取れかかった風斬のブラジャーがあった。

風斬は一方通行を抱き枕のように抱きしめ、ほぼ着用している意味をなしていない、
乱れまくった下着姿ですやすやと寝息をたてている。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一瞬、一方通行の頭にまさかの一言がよぎるが、ひとまずそれは保留しておく。
風斬は一方通行の真横で寝そべっている、これでは一方通行の身体が重い理由にならない。

じわじわと背筋が凍っていくのを感じるが、それでも一方通行は視線を横に向ける。





「uhmbmgjowrgje起床yuojembbm確goujd認tygwgnlvm」
216 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:33:49.43 ID:25KKdB2o
一方通行「うぎゃァァァァァァァァァァああああああああああああああああ!!!!!!?」ドカッ

ガブリエル「―――――」ゴロン ドサッ

風斬「・・・・・・ん・・・・・・んん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」モゾモゾ

一方通行「て、ててて、ててててンめェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!
     また勝手に人の布団に潜り込みやがって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!」

ガブリエル「gjbmmdvg照hmbm必要gikgcad無njghuth」

一方通行「しかも俺の身体に思いっきり馬乗りとか何考えてンですかァァ!!!?
     頭湧いてんじゃねェの!!?」ギャー ギャー

風斬「ふみゅ・・・・・・・・・くぁ〜・・・・・・・・・・どう、したんですかぁ? 大声出して・・・・・・」パチリ

一方通行「!! ・・・・・・やべェ、第二波が飛ンでくるぞォ・・・・・・」ゾクッ

風斬「あ・・・・・・れ、私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」チラッ

一方通行「よ、よォ、とりあえずあれだ、下着はちゃンと着けとけェ」

風斬「あ、え・・・・・・きゃあぁぁ!!?/////」ガバッ

一方通行「誓ってもいいが何も無かったからな、心配すンじゃねェぞ」

風斬「ふぇ、は、はい!! ・・・・・・な、なんで私、ベッドに・・・・・・」

ガブリエル「ghmlbasf寝惚cmlbjrh」

一方通行「オマエだいぶ飲ンでたからなァ、寝惚けてそのまま入っちまったンだろ」

風斬「うぅ〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」モゾモゾ

ガブリエル「xiqnnigsa好敵手gueorjgel出現cwfkpgl」ギリッ

一方通行「あァ・・・・・・頭痛ェ・・・・・・色々と」フラァ
217 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:35:44.71 ID:25KKdB2o

―――――



風斬「すみません、シャワーまでお借りしてしまって」ホカホカ

一方通行「構わねェよ。 しかしAIMの集合体ってのは便利だなァ、
     着替えも一瞬で済ませちまうンだもンな」

風斬「結局、いつもの制服ですけどね」アハハ

ガブリエル「megrgns貴方cdfweoufgg」ポン

一方通行「ン、あァ・・・・・・さて、どォするかね」

風斬「イギリスに行くんですよね?」

一方通行「そのつもりだが・・・・・・何点か問題もある」

ガブリエル「tuigvntu拝聴dghvnnxgn」

一方通行「お前らのパスポートはどォする」

風斬「あ・・・・・・、でも飛行機は利用せず、翼で飛んでいけばいいんじゃ?」

一方通行「俺の能力は三十分が限度だって言っただろ、それにお前らに掴まって行くのも出来ればゴメンだ、
     音速以上にこいつの腕に包まれての空中飛行はもォうンざりなンだよ」

ガブリエル「rolmsbgn残念vjsmsmv」シュン

一方通行「でもって、仮にその方法で無事に学園都市を抜け出し、イギリスに到着したとする。
     これじゃ不法入国じゃねェか」

風斬「確かに、・・・・・・でも今更じゃないですか? 不法入国くらい」

一方通行「戦争終結からまだそンなに時間が経ってねェ、無駄に刺激したくないンだよ。
     おまけに会いに行くのは一国の王女だ、アックアだけに会うってのは難しいだろォし」

風斬「神裂さんも言ってましたね、第三王女の護衛についてるとかって」

ガブリエル「c,bvkrgirh強行vmwgujjm突dafk破oupkm」フンス

一方通行「何をいきり立ってンだこいつは・・・・・・。 ン、待てよ?
     第三王女、か・・・・・・」
218 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:36:58.40 ID:25KKdB2o
風斬「? 第三王女がどうかしたんですか?」

一方通行「もしかしたら、なンとかなるかもしれねェ」

ガブリエル「―――――」キョトン

一方通行「イギリスの王女ってのは四人居てな、えーっとまずは英国女王のエリザード、だったか。
     ンで、そいつにゃ三人の娘が居て、上から第一王女のリメエア、第二王女のキャーリサ、
     第三王女のヴィリアン、って具合だった・・・・・・と思う」

ガブリエル「mfgjgm第二guvmf王女tjgftkgk」ムムム

風斬「キャーリサって人はロシアで見かけましたよね」

一方通行「あァ。 ンでな、その三人娘は上から順にこォ評されてるらしィンだ、
     長女は頭脳。 次女は軍事。 三女は人徳、ってなァ」

風斬「へぇ〜・・・・・・、それで?」

一方通行「アックアが護衛に付いてンのは第三王女だってあの露出狂女が言ってただろ、
     つまり国民からある程度人望を得てるような女ってわけだ」

風斬「つまり?」

一方通行「お心が寛大な王女サマと見受けられる、つまり天使の一匹や二匹、
     割とあっさり受け入れてくれンじゃねェかなァ〜と」

風斬「えぇ〜・・・・・・? そんな短絡的な」ガクッ

ガブリエル「gmehjbmb良bdfjtith提案sadatt」

一方通行「ダメかなァ・・・・・・」

風斬「他の王女様を通して、じゃダメなんでしょうか?」
219 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:39:55.65 ID:25KKdB2o
一方通行「いけるとは思えねェけどな、特に第二王女なンざ、実際にガブリエルとぶっ殺し合ってる。
     第一王女もよくわかンねェし・・・・・・まさか英国女王に直接ってわけにもいかねェだろォしな」

風斬「でも結局はその、エリザードさんにも伝わることですよね」

一方通行「王女よりは護衛のアックアの方が会えやすそうだが、さてどォなることやら」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、とりあえずイギリスに行くぞ。
     あとの事は着いてから考えればいい」

ガブリエル「flgtgrou了解cjeutnv」

一方通行「(最悪、アックアをぶちのめして吐かせりゃいいとも考えたが、一筋縄じゃいかねェだろォし・・・・・
     それにイギリスの『騎士派』や『清教派』まで敵に回しちまうことになりかねねェ)」

風斬「じゃあ、パスポートはどうします?」

一方通行「ま、番外個体のときもどォにかなったンだ、俺に任せとけ」

風斬「わかりました」

一方通行「よし、じゃァ・・・・・・、あァ、そォだお前ら」

風斬「なんですか?」

一方通行「顔写真撮らせろ、必要になる」

ガブリエル「vmlhtiohj写真xmfjf把握qhg」サッ サッ

一方通行「いや身だしなみとかはどォでもいいンだよ、オマエは変わンねェだろォが」

ガブリエル「―――――」シュン

風斬「私、ちゃんと写るんでしょうか・・・・・・」

一方通行「AIM拡散力場でのブレ云々は俺が能力で操作すっから、ほら」カチャ

風斬「わかりました、・・・・・・普通の表情でいいんですよね?」スッ

一方通行「誘ってるよォな妖艶フェイスでもいいぜェ」クカカッ

風斬「もうっ!」パシャ

ガブリエル「cksgrhhi妖艶snwdhegh」クネッ

一方通行「オマエの妖艶フェイスとか誰得だァ・・・・・・」パシャ
220 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:41:16.47 ID:25KKdB2o
一方通行「じゃ、しばらくここで待ってろ。 勝手に出歩くンじゃねェぞ」ガチャ

ガブリエル「verhjolb把握mlgihrghib」

風斬「はい、よろしくお願いします」


バタン


風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、写真かぁ」

ガブリエル「uthjblm如何npjn,afcjGUGdadd」

風斬「せっかくですし、イギリスに着いたら何か記念に撮っちゃおうかな」

ガブリエル「uyb,ruycg観光stdqewetp」

風斬「それと、私たち三人の写真も欲しくないですか?」

ガブリエル「utindvvn名案smadjfn」グッ

風斬「天使同盟の記念写真、いいじゃないですかそういうの」

風斬「というわけで、私もカメラ持って行きます」

ガブリエル「yohlmsaf写真dloegu所望aivdskugh」

風斬「("彼ら"とも今度、写真撮りたいなぁ)」
221 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:45:22.44 ID:25KKdB2o
――第七学区・セブンスミスト跡地の近辺


一方通行「さて、どォすっかね。 とりあえず黄泉川辺りにでも頼ンでみるかァ」



「ん・・・・・・? おーい、一方通行!」タタタ



一方通行「あン? ・・・・・・誰だっけオマエ」

「いきなりそれかよ!! 酷ぇなおい! 浜面だよ、浜面仕上!!」ムキー

一方通行「あァあァ、バカ面か、ロシア以来だな」

浜面「は・ま・づ・ら!! 戦争終わったあとちゃんと自己紹介しただろ!!」ウガー

一方通行「「はいはい、ンで馬面さンはここで何・・・・・・ン?」

「あくせられーた」スッ

一方通行「あァ、オマエか滝壺。 久々だな」

浜面「滝壺の事は覚えてんのかよ・・・・・・」

滝壺「うん、久しぶりだね。 元気にしてた?」

一方通行「おかげさまでェ。 オマエもう身体はいいのかよ?」

滝壺「うん、まだ病院には通ってるけど、回復していってるよ。 心配してくれてありがと」

一方通行「心配なンざしてねェよクソボケ」

一方通行「あの第四位はどうなンだ? あいつも『体晶』を使っちまったせいで、身体ボロボロだったろ」

浜面「麦野ももう大丈夫だ。 滝壺と同じく、アイテムの仲介役の女から得た『素養格付(パラメータリスト)』をエサに、
   治療させた。 街を出歩けるくらいには回復してるぜ」

一方通行「そォかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、よかったじゃねェか、ちゃんと守れてよ」

浜面「おう、ありがとよ」
222 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:46:34.11 ID:25KKdB2o
浜面「ところで・・・・・・ここの事、知ってたかお前?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

浜面「セブンスミスト、完全に潰れちまってさぁ」

滝壺「昨日服を買いに行こうってはまづらが誘ってくれたんだ。 でもこれじゃしょうがないよね」

一方通行「・・・・・・すンませンでしたァ」ボソッ

浜面「あ? なんか言ったか?」

滝壺「?」

一方通行「いや、何でもねェ。 つかオマエらこンな朝早くからデートですかァ? 
     戦争終結直後とはいえ、いいご身分だなァ」

浜面「で、デートってわけじゃねぇよ!///」

滝壺「でーとじゃないの・・・・・・?」

浜面「デートです。 一方通行こそ、こんな朝早くに何やってんだよ」

一方通行「オマエにゃ関係ね・・・・・・待てよ」

浜面「何だよ?」

一方通行「オマエさァ、パスポートの偽造とか出来る?」

浜面「はぁ?」
223 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:47:44.34 ID:25KKdB2o
一方通行「ちょっとヤボ用でよ、必要なンだよパスポートが、早めにな」

浜面「何だ? また何かやばいことに首突っ込んでんのか?」

一方通行「いいから、出来るのか出来ねェのかはっきりしろ」

浜面「出来ねぇことはねぇけどよ・・・・・・」

一方通行「じゃあちょいと二つほど頼むわ。 あァ心配すンな、
     偽造元がわからねェよう手配はする。 お前らの生活を脅かすような事態にはさせねェよ」

滝壺「どこか旅行に行くの?」

一方通行「まァそンなとこだな、イギリス観光だ」

浜面「お前だっていいご身分じゃねぇか・・・・・・」

一方通行「最悪、日本には帰ってこれねェかもしれねェがな」クカカッ

滝壺「・・・・・・大丈夫? 危ないことじゃない?」

一方通行「なンでオマエが俺の心配なンざするンだよ、俺を誰だと思ってやがる」

滝壺「そうだね、あくせられーたなら大丈夫だよね」

浜面「しゃーねぇ、引き受けた。 お前にはロシアでの借りもあるしな」

一方通行「助かるぜ、どのくらいかかる?」

浜面「そうだな・・・・・・夕方くらいまで待ってもらうようになるかな」
224 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:48:44.56 ID:25KKdB2o
一方通行「わかった、これ顔写真な。 デートの邪魔して悪いなァ」

浜面「なんだこの顔写真、人間か? おぉ! このもう一枚の方のメガネっ娘、可愛いな・・・・・・って痛ッ!?」

滝壺「いいよ、デートならいつでもできるし、ね?」ニコォ

浜面「は、はい、そうですね」

一方通行「けっ、おー熱い熱い」パタパタ

浜面「ぐ・・・・・・、出来上がったら連絡するから、携帯教えろよ」パカッ

一方通行「あァ」ピピッ

滝壺「わたしにもおしえて?」

一方通行「はァ? まァいいけどよ」ピッ

浜面「じゃあ、夕方頃に」

一方通行「よろしくお願いしまーす」





浜面「あ、そういえばさ」

一方通行「なンだよ」

浜面「昨日の夜にさ、やたら怖い顔した第三位に会ったんだけど、そこでお前の居場所聞かれたんだよ。
   あれ、なんだったんだ?」

一方通行「?」
225 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:49:22.21 ID:25KKdB2o
――第七学区・グループの『隠れ家』


風斬「そういえば、朝ごはん・・・・・・どうしましょう」

ガブリエル「―――――」ガチャッ

風斬「冷蔵庫の中、何かありました?」

ガブリエル「―――――」コクリ

風斬「食材だけはある、と。 私たちはともかく・・・・・・一方通行さんは食べなきゃダメですよね」

ガブリエル「―――――」

風斬「どこかで食べてくるかなぁ」

ガブリエル「ryuorjb名案gjovsvm」ピコーン

風斬「? どうしたんですか?」

ガブリエル「ugomsvmm手料理ckfigh振舞xmdmofj」

風斬「え? え? なんですか?」

ガブリエル「―――――」スタスタ スチャ

風斬「なんでエプロンを・・・・・・はっ! まさか、手料理を!?」

ガブリエル「vjtiowdurgjio正解yfyvghn」ビシッ

風斬「で、でも私、料理なんてしたことないですよ」アセアセ

ガブリエル「gvjlvmfe気合bhdroja根性sigievv愛情fegkvmge」

風斬「うーん・・・・・・、でも、このままお世話になりっぱなしというのもいけませんよね」

風斬「ここは思い切って、やってみましょうか!」

ガブリエル「gphndsbcs良tugs決断ytadmm」
226 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:50:56.16 ID:25KKdB2o
――第七学区・グループの『隠れ家』近辺


一方通行「さて、パスポートの件はこれでいいとして・・・・・・」グギュルルー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・腹ァ減ったなァ」

一方通行「あいつらも腹空かせてるだろうし・・・・・・って、あいつら別に食事は必要無ェンだっけ」

一方通行「どォすっかなァ、天使共にも携帯教えときゃよかったな」

一方通行「しゃーねェ、とりあえず一旦帰って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン?」


モクモク


一方通行「何だァ? 黒煙が上がってやがる・・・・・・能力者がドンパチでも始めてやがンのかァ?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ、俺ン家のほうじゃね?」スタスタ

一方通行「ていうかあれ、俺ン家じゃね?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」








一方通行「あンのクソ天使共ォォォォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!」シュバッ




227 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:52:10.10 ID:25KKdB2o
――第七学区・グループの『隠れ家』


一方通行「おらァァッ!!!」ガチャーン

風斬「けほっ、けほっ、あ、おかえりなさーい、けほっ」

ガブリエル「hsdoepl:.q貴方gegvwqacl」カチャカチャ

一方通行「何事!? 何これ!? 天使を狙ってきた暗部共の襲撃か何かかァ!?」キョロキョロ

風斬「いえ、ちょっと台所をお借りして、料理を作ってたんです!」

一方通行「料理だァ!? この部屋を料理してたンですかァ!!?」

風斬「あはは・・・・・・何とか爆発オチは避けられました」エヘ

一方通行「黒コゲオチも避けてくれるとありがたいンですけどねェェ!!!!
     何をどォしたらこンなことになるンだよォ!!?」

ガブリエル「orgjaqob換気nqwho」カララ

一方通行「全ての窓を開けろよ!! そンなンじゃ換気にならねェ!!!」ガラッ ガラッ

風斬「すみません・・・・・・私がいながらこんなことに」シュン

一方通行「ったくよォ・・・・・・、つゥか料理って」

ガブリエル「ieoelmq試食cmfjiweh要求fnvveigk」コト

風斬「天使さんが提案したんです、一方通行さんに手料理を振舞おうって」
228 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:53:07.15 ID:25KKdB2o
一方通行「・・・・・・そォかよ(あンだけ煙出してた割にゃァまともなもンが出てきたな)。
     これ、焼き魚だよな?」

風斬「日本の朝食といえばこれかなぁと思って。 あ、お味噌汁もありますよ。
   ご飯も炊飯器に残ってました」

ガブリエル「mknugy和風smggopv」

一方通行「まァ、気持ちは嬉しいけどよォ・・・・・・(こいつらが着用してるエプロンはどこから・・・・・・?
     この部屋にはエプロンなンざ無かったはずだが・・・・・・)」

風斬「あ、すみません、エプロンも借りちゃってます。 私が着てるのはなぜか小さいんですけど
   ・・・・・・子供用?」

一方通行「・・・・・・ここにゃエプロンなンてないはずだ」

風斬「え? 普通に台所にありましたけど・・・・・・」

一方通行「そもそも、この朝食の材料はどこから?」

ガブリエル「―――――」トン

一方通行「冷蔵庫ォ? この冷蔵庫にゃコーヒーしか入ってなかっただろォが」

ガブリエル「mjapdjff食材qdbpsgoj豊富dnmksfvi」ガチャ

一方通行「どォなってやがる・・・・・・なンか怖ェぞおい」ゾクッ

風斬「? まぁとにかく、食べましょうよ。 お腹空いてるでしょ?」

一方通行「あ、あァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
229 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:53:59.45 ID:25KKdB2o
風斬「いただきまーす」

ガブリエル「vnwsepguca合掌mgiyad,」スッ

一方通行「力加減」

ガブリエル「――――――」パン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パク ムグムグ

風斬「どうですか・・・・・・?」ドキドキ

ガブリエル「―――――」ソワソワ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン、悪くねェ」

風斬「本当ですか!? やったー!」エヘヘ

ガブリエル「gmoehpe嬉々iuicsaasb」ホッ

一方通行「味噌汁もいい濃さだし・・・・・始めてだよな? 大したもンじゃねェか」ズズッ

風斬「えへへ・・・・・・///」テレテレ

ガブリエル「/////」テレテレ

一方通行「こォいうのって、クソマズいメシが出てきて何だこりゃーってのが定番なンだがな」

一方通行「(ったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホント、呑気なもンだぜェ、
     ついこないだまでの血生臭ェ戦争はどこへやら、だな)」

風斬「・・・・・・うん、本当だ、美味しいです!」モグモグ

ガブリエル「jefwvnv美味ruabmdfh」ガツガツ
230 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:55:22.95 ID:25KKdB2o


――――――――



一方通行「ごっそさン」

風斬「お粗末さまでした」

ガブリエル「mbftjohu満腹yrtvnsvn」ケプ

風斬「じゃあ、パスポートは浜面さんが作ってくれるんですね」

一方通行「あァ、夕方頃っつってたから、それまで待ってろ」

ガブリエル「vbthrada御意cmsvryv」

風斬「わかりました」

一方通行「っと、そォだ。 オマエらにも一応携帯番号教えとくぞ」

風斬「携帯? ですか?」

一方通行「あァ。 ・・・・・・持ってる、よな?」

ガブリエル「uybn,calfk不所持cvmjrohy」

風斬「持ってないですね・・・・・・」

一方通行「マジかよ・・・・・・この時代に携帯持ってないやつがいるたァ・・・・・・。
     まァ無理もねェか、必要無かったもンなァ」

風斬「でも、あったほうが何かと便利ですよね」

ガブリエル「vxggyjopqdt所望bsfpuhncuygf」

一方通行「・・・・・・どォせアホ面から連絡来るまでヒマだし、買いに行くか」
231 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 05:56:43.09 ID:25KKdB2o
風斬「え、いいんですか? さすがに携帯電話ともなると・・・・・・」

一方通行「第一位の財力ナメンなよ、携帯電話くらい買ってやらァ」

ガブリエル「ymcksdwh謝々mdofhioehi」

風斬「ありがとうございます! 天使さん、お揃いのにしましょう」

ガブリエル「uyvmfgh御意mvsbrohjs」

一方通行「確か地下街にケータイショップがあったなァ」

風斬「それじゃあ出掛けましょうか」

ガブリエル「bvndkhth出発mbserrhjj」

一方通行「あンま出歩きたくないンだが・・・・・・まァ今更だな」

風斬「この時間帯に開いてますかね?」

一方通行「もうすぐ9時だ、開いてンだろォ」
232 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 06:01:05.05 ID:25KKdB2o
とりあえず急遽、ここまで投下させていただきました。
安西先生・・・・・・イギリスに、行きたいです・・・・・・

次の更新は二日後くらいになるかと思います、もしくはもっと早めかも知れません

次回予告、少し番外通行の要素が多めになっております。SSの主旨と離れてしまいますが申し訳ありません。
すぐに終わりますのでご容赦を・・・・・・

いつも応援ありがとうございます、次回も是非読んでいただけたら嬉しいです。

このSS、寄り道しすぎなんだよなぁ
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/10/10(日) 06:04:19.68 ID:LJZwJi20

しかし最新巻の内容も絡ませるなら事前に一言欲しかったかも
一応発売日は今日だけど……
234 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 06:16:26.19 ID:25KKdB2o
>>233
だぁー!すみません、訂正し忘れてました・・・・・・
自分で公式発売日までは控えてって言っておきながら・・・・・・本当に申し訳ないです
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 06:23:34.63 ID:Q/KnozA0
ドンマイ
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 07:30:10.65 ID:Xnz/3EAO
まさかあれって最新刊の…
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 09:04:46.09 ID:DsCwZ9.o
こんな所でネタバレ食らうなんて思わなんだ
238 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/10(日) 10:20:37.71 ID:25KKdB2o
いや本当に申し訳ないです・・・・・・本来なら削除する予定だったのですが、それを保存し忘れていました

今後の投下にも最新巻の内容が含まれている部分がございますので、未読の方はご注意ください。
今日は投下はしませんが、しばらく日を置いてまた投下させていただきます。

最新巻を楽しみにしていた方、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした、猛省します。


それでは書き溜めの作業に入りますので、失礼します。
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 11:57:24.75 ID:Kx0uBsAO
>この部屋を料理してたンですかァ!!?
ワロタwwwwwwww

話は変わって携帯となると身分証明が……プリペ?
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 13:32:19.71 ID:ffyAH4Mo
番外通行とか俺得

天使のイギリス観光楽しみにしてるぜ
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 18:42:15.25 ID:x8/tpWQo
>>239
一通さん名義で二つくらいは作れるんじゃね?
俺らの世界と同じ仕様ならだけどww
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/10(日) 22:27:31.47 ID:2e.hkK.o
なンだなンだよなンですかァ!?この良スレはァ!

>>5まではシリアスなんだろうと思って読んでたから盛大に吹いたわw
LV5集団以上の最強人外軍団でほのぼのとかマジたまらんわ
ガブリエルのゴロンドサッとかクネッとか一方さんのツッコミとかもうマジ…
寄り道大歓迎ですわ。長く続いてくれるとうれしいな
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/11(月) 08:10:33.91 ID:.VgzTb20
更新早い上、変わらずに面白くて嬉しいんだが、この好評さが>>1のプレッシャーになってないか不安だ
あまり無理はしないでな! 

とか言いつつ、スレチな話題だが2chの本スレで上条さん×ガブリエルネタが出た時に、ガブリエルは一方さんの嫁だ! って書き込みたくなってしまった位この話が好きだ

心配しておいて、次を急かす様な発言で支離滅裂だが、とにかく続きを楽しみにお待ちしています
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/11(月) 20:49:24.16 ID:ClGqe2co
乙でした!

一通さんと浜面のやり取りが好きな俺得の展開だった
245 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 12:04:17.67 ID:xk4BZYgo
こんにちわ、>>1です。
いつも沢山のレスをありがとうございます。これのおかげでモチベーションも保てています


さて・・・・・・日が経ってから投下していくと言ったものの、その前に>>232で二日後に投下と言っているんですよね・・・
まだ読んでない人のためにネタバレ的な要素は回避していきたい次第なのですが、どうでしょうか。
大体の人はもう最新巻を読み終わってるのでしょうか。
ビクビクしながら書き溜めをし続けております・・・・・・、先日は本当に申し訳ありませんでした


ところで、とあるまとめサイトにて嬉しすぎることに私のこのSSが載っていたんですが、
そこに一方通行とヒューズ=カザキリ、そしてミーシャ=クロイツェフが集結したイラストがあったんですよ
マジでクオリティ高すぎて感動しました。ああいうの見ると本当に嬉しいなぁ

チラ裏的な書き込みで申し訳ありません
246 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 12:06:09.88 ID:xk4BZYgo
ってよく考えたら、元々あった画像を貼っただけで、このSSのために描き下ろしたってわけじゃない可能性もありますね
完全に自惚れてました、すみません
247 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 12:18:22.75 ID:xk4BZYgo
度々すみません。今日の夜、投下できたらしようと思います
それでは失礼します
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 12:21:31.15 ID:5Pn.O3ko
おう!

頑張れよ!
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 12:23:55.44 ID:uAp/v6Ao
期待して待ってる
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 20:17:23.88 ID:seWlIfo0
期待機
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 21:49:36.89 ID:oyHYk/so
>>246
これか……?
http://img.20ch.net/anime/s/anime20ch69020.jpg

このSSの前からpixivに画かれていたものだね。
まぁ……その、どんまい!
俺このSS大好きだぜっ!!
252 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:50:27.19 ID:xk4BZYgo
>>251
これです!やっぱ既にある絵だったのかー、でも凄いですよね。何でそんな上手く描けるんだろう

では投下していきます。



※このSSは、最新22巻の内容が一部含まれています。未読の方は十分に注意してください。
 お手数をおかけして申し訳ありません。
253 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:52:13.27 ID:xk4BZYgo
――第七学区・地下街 とあるケータイショップ


一方通行「ここか」

風斬「どんな機種でもいいんですか?」

一方通行「好きなよォにしろよ」

ガブリエル「mvghtiuoy御意cdryk」

一方通行「風斬はともかくお前はいらねェンじゃねェの・・・・・・?」ウィーン

女店員「いらっしゃいませ」

一方通行「新規登録。 こいつら二人」

女店員「ありがとうございます、あちらにサンプルがこざいますので、よろしければどうぞ」スッ

一方通行「さっさとしろよ」

風斬「わぁ・・・・・・すごい、可愛いデザインの携帯がたくさんありますね」

ガブリエル「optmmls貴方ifvsn拝見mvjtifjfh」トントン

一方通行「あ? なンだよ俺の携帯見てェのか? ほら」スッ

ガブリエル「iyvmeojg所望mbfhphlk」

女店員「え? えっと・・・・・・」チラッ

一方通行「これ暗部から支給されたものだからここには無ェンじゃねェの?
     他にも携帯は持ってるが今はない」

ガブリエル「ihbsghrgj残念uyvsgojbn」

風斬「私と一緒のにしようって言ったじゃないですかー」

ガブリエル「mbghk承知cthimh.」
254 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:53:40.66 ID:xk4BZYgo
女店員「お客様、当店では只今"ペア契約"というキャンペーンを実施しておりまして」

一方通行「あァ?」

風斬「ペア契約・・・・・・?」

女店員「お二方がペアである、という証明のためのツーショット写真などがあれば契約できます。
   それに加入していただきますと通話料金や、その他色々がお得になりますよ」

一方通行「説明テキトー過ぎねェか・・・・・・、そのペアってのはあれか? 男女じゃなきゃいけねェのか」

女店員「同性でも問題はございませんが、ペア契約をされるお客様の大半は男女のカップルですね」

風斬「か、カップル・・・・・・///」

ガブリエル「―――――」キラーン

一方通行「言っとくが、俺はそンなくだらねェキャンペーンのために新規登録するなンざごめンだぞ」

ガブリエル「phkhls至極vmrohj残念ugrohlm」ガクッ

風斬「あははは、まぁそう気を落とさずに。 ・・・・・・」

女店員「それと今ペア契約をしますと、特典としてペア限定ゲコ太ストラップが付いてきます」

一方通行「ふン、オマエらにとっては悪い話じゃねェだろ、ちょいとオマエらでツーショット写真撮るぞ」スッ

風斬「え、あ、はい!」ササッ

ガブリエル「kbdsfeoug承知bnrogjj」ズイッ

一方通行「ガブリエル、もォちょい頭下げろ、でか過ぎて枠に入ってねェ」

ガブリエル「―――――」オズ

一方通行「よし、じゃァ撮るぞー・・・・・・、ポチッとな」パシャ
255 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:55:10.63 ID:xk4BZYgo
一方通行「・・・・・・ま、こンなもンだろ。 これでいいか?」

女店員「承りました、それではこちらの書類に・・・・・・・・・・・・」アーダコーダ

風斬「あ、一方通行さん」

一方通行「なンだよ」

風斬「さっきの写真、私たちが携帯買ったら送ってくれませんか?」

ガブリエル「mvogohj記念vmrogeoj」

一方通行「あァわかった (こいつら仲イイのか悪いのか・・・・・・)」

風斬「ありがとうございます! じゃ、早いとこ選んじゃいましょう天使さん」

ガブリエル「vmouhr御意csfpiebbm」

一方通行「あ、おい」ボソッ

女店員「はい、なんでしょう?」

一方通行「この場合、ゲコ太ストラップは何個貰えンだァ?」

女店員「あちらの眼鏡のお客様と、あのー・・・・・・えと、ラッパのお客様とで二個になります」

一方通行「ついでだ、もう二個譲ってくれ」

女店員「え、でも・・・・・・」

一方通行「譲ってくれたらこの店贔屓にするからよ、 ・・・・・・頼む」キリッ ←20巻のイケメン顔

店員「あ、はい・・・・・・///」

一方通行「悪ィな (何だ? 割とあっさり譲ってくれたな)」
256 :所々抜けてますが、店員は全て女店員一人です、すみません ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:56:42.80 ID:xk4BZYgo
女店員「では、お二人の身分証明になるものを・・・・・・」

風斬「あっ・・・・・・」

一方通行「ン」パサ

風斬「えっ? 私たちの身分証明なんてあったんですか?」ボソボソ

一方通行「今日の朝帰ってくる前に用意してたンだよ、必要になるとおもってなァ」

風斬「そうだったんですか、ご迷惑おかけします」

一方通行「いいから選ンでろ」

風斬「あ、はい。
   これなんて凄い可愛いですねー、液晶画面のイルミネーションが綺麗・・・・・・」

ガブリエル「vgjoerhj機能美dfhign」

風斬「天使さんは機能優先なんですね、それがいいんですか?」

ガブリエル「―――――」コクン

風斬「うーん、あ、じゃあこれなんてどうですか? 機能もデザインも両立してますよ!
   お値段がちょっと高めですけど・・・・・・」

ガブリエル「―――――」ウーム

ガブリエル「megihom決定bqwrjgj」コクン

風斬「決まりですね!」

一方通行「はァー・・・・・・携帯の契約ってなンでこンな面倒なンだろォな」カキカキ

ガブリエル「ovgmsdgm待gjegm」ヌゥッ

一方通行「おわッッ!!!」ビクッ

女店員「きゃあっ!!?」ビクッ

一方通行「いきなり上から出てくンな気色悪ィ!!!! ・・・・・・決まったのか?」

風斬「はい、これにしまーす」スッ

一方通行「だとよ」

女店員「かしこまりました、ではこちらでお会計お願いします」ドウゾ
257 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:57:52.45 ID:xk4BZYgo
女店員「ありがとうございましたー」


ウィーン パタン


風斬「〜♪」ガサゴソ

ガブリエル「―――――」ガサゴソ

一方通行「壊すなよォ、特にガブリエル、オマエだァ」

ガブリエル「kgjvsdv御意sfuweigt」

風斬「わぁー、電源入ったぁ」テッテレー

一方通行「さっそく連絡先交換しとくぞ」パカッ

風斬「あ、はい。 えーっと・・・・・・」ピッ ピピッ

ガブリエル「―――――」ヤッテヤッテ

風斬「あ、天使さんのもやってあげますね、・・・・・・はいっ」ピピッ

一方通行「ガブリエル、オマエから連絡寄越す時はメールだけにしとけよ。
     通話じゃどォせ会話にならねェ」

ガブリエル「tuhbvfmm御意afhibd,」メルメル

一方通行「使い方は・・・・・・まァオマエらなら説明書読めば一発で覚えるだろ」

風斬「要領は把握していますので、大丈夫です」

一方通行「あと、これ貰ったから付けとけ。 ついでだァ」

風斬「あ、ゲコ太ストラップ! ありがとうございます」

ガブリエル「uyvlmlmbb蛙figl髭mlfjf不可思議wefuij」

一方通行「じゃ、はーまづらァから連絡来るまで時間潰しとくか」
258 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:58:40.34 ID:xk4BZYgo
――第七学区・地下街


一方通行「ゲーセンでも行ってみるかァ?」

ガブリエル「―――――」

風斬「ゲームセンターですか? ・・・・・・コスプレはちょっと・・・・・・」

一方通行「コスプレェ? 何の話だァ」

ガブリエル「―――――」ボー

一方通行「おい、オマエはどォ・・・・・・あン?」

風斬「天使さん?」

ガブリエル「―――――」

一方通行「ちっ・・・・・・またかよ」

風斬「天井をボーっと見つめて・・・・・・、空を見てるんでしょうか?」

一方通行「飲み行った時もこンな事あったなァ、こいつたまにボーっとしてつっ立ってやがる」

ガブリエル「―――――」

一方通行「・・・・・・。 もしもォーし、ガブリエルさァーん」

ガブリエル「―――――」ビクッ

ガブリエル「ghkbnk何用jbemhh」

一方通行「終わったか、ボーっとしてねェで、行くぞおら」

ガブリエル「―――――」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
259 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 22:59:26.92 ID:xk4BZYgo
ガブリエル「―――――」

ガブリエル「ugjjjiet確信uruogmlmv」

ガブリエル「jbmnvg宇宙nfmwotj」

ガブリエル「yoekgke.星jgojorgjkkhhe疑問fhiwghiwg」

ガブリエル「pehopb私bmehjop還kgotocabj」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい、大丈夫かよ。 どっかから電波でも受信してンのか」

ガブリエル「―――――」




ガブリエル「nfwghik無問題jojengg,aavg」

ガブリエル「―――――」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫そォなら問題無ェ、行くぞ」

ガブリエル「gkglmmls御意fwigbkgwnk」
260 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:00:28.78 ID:xk4BZYgo
ガブリエル「gohopjelmg携帯gjag;lb嬉々rguwjkm」♪

風斬「天使さん、携帯電話気に入ってるみたいですね。 ・・・・・・ところで、あの」

一方通行「あァ、オマエも気付いてたか」

風斬「は、はい・・・・・・やっぱり気のせいじゃないですよね」

一方通行「胸糞悪ィ、こんなバレバレの『尾行』、かえって怪しンじまうぜ」





一方通行「なァ!! さっきからコソコソしてるストーカーさンよォ!!!」バッ




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ」




一方通行「(やっぱ暗部の連中か!? アレイスターの命令で天使の"回収"に・・・・・・)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶっひゃ」

風斬「?」

「あひゃひゃひゃひゃ!! やっぱバレるよねーそりゃ!! あっひゃひゃ!!」スッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ? 何でオマエ」

風斬「あ、あれ・・・・・・? 確かロシアにいた・・・・・・第三位さんの」

ガブリエル「jgfkblmtho番外ihsdjfol個体mfdjierr」



番外個体「ピンポンピンポーン♪ その通り、番外個体(ミサカワースト)でぇーっす」

261 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:01:45.64 ID:xk4BZYgo
一方通行「なンだオマエかよ・・・・・・」ガクッ

番外個体「あっひゃ、何その反応。 もっと可愛い女の子だと良かったってかぁ?」アヒャヒャ

一方通行「はァ?」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「あ、あの、こんにちわ」

ガブリエル「―――――」ペコッ

番外個体「やっほう、天使ちゃん達、ロシアで会ったとはいえほぼ初対面だよねー」

一方通行「てっきりその天使を狙った暗部の糞共かと思ったぜ。
     そォだったら大変なことになってたがな(暗部が)」

番外個体「あっそ」プイッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(機嫌悪いなこいつ。 ま、いつものことか)」

番外個体「で、あなたはそのエンジェルたんを連れて第七学区をデートってわけか。
     あっひゃっひゃっひゃ!! こりゃ上位個体様へのいい土産話になりそうだね」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのなァ」

番外個体「この子たちのエスコートで忙しいから、ミサカ達に構ってるヒマなんか無いってことでしょー?」

一方通行「昨日一旦帰っただろォがよ」

番外個体「着替えに寄っただけじゃんか」ボソッ
262 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:03:20.05 ID:xk4BZYgo
一方通行「で、なンで俺達を尾けてきやがった?」

番外個体「別に尾けてたわけじゃないけど、面白そうだったから後を追ってみただけだよ」

一方通行「そォいうのを尾けるって言うンだよボケ」

風斬「あ、えっと、その、デートってわけじゃないんですよ?」アタフタ

番外個体「だよね、こんな無愛想なやつとデートなんかしたって楽しくないしね」

ガブリエル「egmrlh否定sfiogml極gihkn,楽saiieovn」

番外個体「しっかしロシアで暴れてた大天使様がまさか本当に学園都市を闊歩してるとは・・・・・・
     世も末っつーか、いいのかなぁこれ」

一方通行「こいつのこと、誰かから聞いたのか?」

番外個体「上位個体がさ、MNW(ミサカネットワーク)を通じて得た情報を教えてもらっただけ。
     ほら、学園都市にも妹達(シスターズ)がいるじゃん、そいつらに見られたんでしょ」

一方通行「クソガキはなンか言ってたか」

番外個体「今度ウチに連れてきて、みんなでご飯が食べたいなー。 とか言ってたっけ。
     あひゃひゃ、どうすんのさ?」

一方通行「あァー、まァ暇が出来たらな」

ガブリエル「itvnnrgl是非fseropm」

風斬「一度打ち止めちゃんに、ちゃんと謝っておきたいな・・・・・・」

一方通行「過ぎたことだ、気にすンな」

番外個体「あひゃ、優しいんだぁ〜! へぇ〜」ニヤニヤ

一方通行「うっぜェ・・・・・・」
263 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:04:06.39 ID:xk4BZYgo
一方通行「まァいい、ついでだ。 オマエも来いよ」

番外個体「え?」

一方通行「こいつらと時間潰しにゲーセンでも行こうかって話してたンだ。
     ついでだからオマエも来い。 どうせヒマなンだろ」

番外個体「え、あ、・・・・・・。 あっひゃひゃ、でもミサカが居たらお邪魔じゃないかにゃ〜ん?
     こういうのに全く縁の無い第一位様の、せっかくのデートなんだし〜」ケラケラ

一方通行「デートじゃねェっつってンだろォが」

風斬「あの、良ければ一緒に遊びましょうよ」

ガブリエル「gjnrighvn同行asjrkb」

番外個体「・・・・・・。 仕方ないなぁ、そこまで言うなら付き合ってあげなくもないかな」

一方通行「素直に行きたいですって言えばいいだろォが」

番外個体「あなたに素直がどうのこうのって言われたくないなぁ」

風斬「ふふっ、まぁまぁ。 それじゃ行きましょう」スタスタ

ガブリエル「kjeroos案内mootuh要求fhgiovn」スイー
264 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:05:26.26 ID:xk4BZYgo
一方通行「あ、そォだ」

番外個体「なに?」

一方通行「これやるよ、『ゲロ太』ストラップ」スッ

番外個体「そんな吐瀉物みたいな名前じゃないっつーの・・・・・・、って、え?」

一方通行「ケータイショップで貰ったンだよ、てめェにと思ってな」

番外個体「あ、え、えっと・・・・・・いいの?」

一方通行「オマエにやるために貰ってきたンだっつゥの。 受け取っとけ」グイ

番外個体「う、うん・・・・・・」ギュッ

一方通行「? なンだよじーっと見つめて、オマエそれ嫌いだったかァ?」

番外個体「うぅん、割と好きだよゲコ太。 でもなんでミサカに?」

一方通行「なンでって言われてもなァ・・・・・・、しばらくウチに帰ってねェし、
     その埋め合わせっつゥか。 オマエが喜ぶかなァってよ」

番外個体「そ、そうなんだ。 うん、嬉しいよ。 あ、ありがと///」

一方通行「なンだァ? やけに素直じゃねェか」

番外個体「べ、別に」アタフタ

一方通行「あァそれとな、ほれ、もう一つ」

番外個体「え?」
265 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:06:20.95 ID:xk4BZYgo
一方通行「あのクソガキにも渡しておいてくれねェか、ちょっとまだ帰れそうにないンでな」



番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「直接渡せねェからオマエが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、なンだよ」

番外個体「やっぱさぁ、八つ裂きにしてぶっ殺したくなるよね、あなたって」

一方通行「はァ? ンだよ今度は不機嫌になりやがって、精神不安定なンじゃないですかァ?」

番外個体「あぁ〜ホント、ひっでぇ死に方してくんねぇかなぁコイツ。
     ま、そういうほうがミサカ好みだけどさ」

一方通行「意味わかンねェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「一方通行さーん、ここですよー!」

一方通行「見えてるっつゥの」

ガブリエル「vjgjrm光nifiegj機器fjigiw,騒音nfigm凄ogougmbvn」キラキラ

一方通行「うお、なンか光ってンぞあの天使・・・・・・ただでさえ目立つのに」



番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん」
266 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:07:46.00 ID:xk4BZYgo
第七学区・とあるゲームセンター


風斬「あの時以来だなぁ〜・・・・・・」

ガブリエル「,ihdfm娯楽neugho機器nfgirug多数mvsgjo」キョロキョロ

一方通行「オマエら、テキトーに遊ンでろ」

風斬「はーい、行きましょう天使さん!」パシッ

ガブリエル「jgojre了解nigjogkl」スイー





番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんていうか、呆れたね」

一方通行「何がだよ」

番外個体「ウチに帰って来れない理由が天使とのデートだなんて、さ」

一方通行「オマエしつけェぞ・・・・・・、デートじゃねェってンだろ」

一方通行「それに俺がしばらく帰らなくても問題無ェだろ、黄泉川と芳川がいるし、
     クソガキともメールのやりとりはしてる」

番外個体「ミサカとは何にもしてないじゃん」

一方通行「オマエは・・・・・・、そォいやオマエ携帯持ってなかったっけ」

番外個体「ロシアにいた頃持ってた携帯端末はぶっ壊れちゃった。 黄泉川が今度買いに行こうって言ってたけど」

一方通行「ン、そォか、ならいいか。 いやなンなら俺と一緒に契約しに行くかと言おうとしたンだが
     それなら問題無ェな」

番外個体「ぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 あなたとミサカでぇ? 冗談でしょ?」アヒャヒャ

一方通行「はっ、そりゃそうだな」ケラケラ

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死ね」ボソ
267 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:09:02.08 ID:xk4BZYgo
番外個体「で、今日も帰って来れないみたいなこと言ってたけど」

一方通行「あァ、ちょっとイギリスまで行ってくる」

番外個体「い、イギリス? なんでまた」

一方通行「ヤボ用だ、多分だが『王室派』の面子とも会わなきゃいけねェかもなァ」

番外個体「ふーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使たちと?」

一方通行「そォいうこった、ったく、イヤになるぜ」ハァ

番外個体「(嫌がってるように見えねぇっつーの)」

番外個体「ま、イギリス土産楽しみにしとくね。 イギリスにも妹達がいると思うから、
     その子にもよろしく言っといてよ」

一方通行「あン? イギリスにもいるのかよ」

番外個体「17000号辺りがいるんじゃないかな、お願いねー」

一方通行「まず会わねェよクソボケ」
268 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:10:37.78 ID:xk4BZYgo
番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ところで、さ」

一方通行「あァ?」

番外個体「今日はご飯食べた?」

一方通行「朝飯ならな、昼飯は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まァいいや、めンどくせェ。
     機内食でまとめて取っちまおう」

番外個体「朝ごはん、何食べたの?」

一方通行「ン、普通にメシと味噌汁と焼き魚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、つゥかよ。
     あの『隠れ家』、なンかおかしィんだよな」

番外個体「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何が?」

一方通行「いやな、俺は暗部としての『隠れ家』を何個か持ってンだが、あそこの冷蔵庫にあンな食材
     入ってなかったはずなンだよなァ。それがなぜか今朝は食材が大量に詰め込まれててよォ」

番外個体「へ、へぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そりゃ不思議だね、あひゃひゃ」

一方通行「しかもご丁寧にエプロンまで台所にあったってンだからなァ、
     一着は子供用エプロンだったが、ンなもン俺が買うわけねェだろ」

番外個体「さ、さぁ・・・・・・あなたがエプロンフェチならあり得るんじゃないかな?」

一方通行「ブチ殺すぞ。 この状況、普通に考えれば誰かが『隠れ家』に侵入して
     メシを作ろうとしてたに違いねェんだが・・・・・・それじゃ意味がわからねェ」

番外個体「どういうこと?」

一方通行「わざわざ『暗部が利用している隠れ家』に忍びこンでメシを作る理由だ。
     ホームレスでもそンなことはしねェはずだし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
269 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:12:01.08 ID:xk4BZYgo
番外個体「そ、そうだなぁ、天使達がやったんじゃないの?」

一方通行「メシ作ったのはあいつらだからなァ、まァ否定してたが・・・・・・
     やっぱあいつらが用意したンかねェ」

番外個体「ご飯を、作った・・・・・・だと」

一方通行「ン、あァ」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本来なら・・・・・・」ボソッ

一方通行「あ? 聞こえねェよ」

番外個体「何でもないですー、あっひゃひゃ。 ・・・・・・ごめんね上位個体」

一方通行「? 何ブツブツ言ってンだ・・・・・・」




番外個体「はぁ・・・・・・、さて、ミサカもゲーセンなるものを楽しんでみますかね」

一方通行「そォいやオマエも初めてなンだよなァ、こォいうの」

番外個体「大体はわかってるけどね、どれ、パンチングマシーンってやつで遊んで・・・・・・」






ズッドドォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!!!!!!!!




270 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:13:02.81 ID:xk4BZYgo
ガブリエル「―――――」

風斬「あ、あわわ・・・・・・だからアレほど力加減を間違えちゃダメですよって・・・・・・」アセアセ

店員「お客様ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!
   何やってんのぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!」ズドドドッ

風斬「す、すみません・・・・・・パンチングマシーンをやってて・・・・・・それで」

ガブリエル「nvwhgi機器cfiehgk挑発diuokqglm」

風斬「・・・・・・画面のキャラクターが『本気でこいっ!』なんて言うものだから、
   その・・・・・・ね?」

店員「本気ったって・・・・・・筐体が店外まで吹き飛んでるんですけどぉ!!?」

風斬「すみません、すみません・・・・・・」ペコペコ

ガブリエル「mgrhkl謝々mojgoer」ペコペコ





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あァ、死にてェ」

番外個体「あっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!! あーっひゃっひゃっひゃ!!!
     すっげぇぇぇ〜そこまでやるぅ!!? ぶっひゃひゃひゃひゃ!!!!!」ゲラゲラ
271 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:15:22.47 ID:xk4BZYgo
―――――――



♪The Begining of the End, dark as clouds of scorn
Pouring out like prophets of doom they do forewarn.♪



風斬「一方通行さん、さっきからずっと携帯鳴ってますよ」

一方通行「あン? おォ、悪い」スチャ




番外個体「けけけ、 天使のくせにやるじゃん!!!
     おらっ、ワロスコンボでも喰らってろぉぉぉ!!!!」ガチャガチャ

ガブリエル「,othvsvmv昇竜mrgyp入力mksvnibh難儀meorjorb」ガチャガチャ ボキッ



一方通行「誰だァ?」ピッ

浜面『誰だって・・・・・・俺だよ、浜面』

一方通行「あァオマエか、言ってくンなきゃわかンねェだろ」

浜面『なんでだよっ! お前俺の番号、なんて名前で登録してんだ!?』

一方通行「村人A」

浜面『絹旗みてぇな呼び方しやがって・・・・・・ちくしょうっ!』

一方通行「で、お前からの連絡が来たってこたァ・・・・・・」

浜面『あぁ、出来たぞ。 パスポート』
272 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:16:28.36 ID:xk4BZYgo
一方通行「そォか、ご苦労だったな」

浜面『ちょっと手間取って夜までかかっちまった、すまねぇな。
   どこで渡す? こっちは今滝壺とコンサートホールの近くにいるんだが』

一方通行「俺達がそっちへ向かう、コンサートホールだな」

浜面『あぁ、じゃあホール前の広場で待ってるぞ』ピッ





一方通行「おら、そろそろ行くぞアホども」

風斬「パスポートが出来たんですか?」

一方通行「あァ、受け取りに行くぞ」

ガブリエル「dvjhotvms敗北aoqibmo」ガクッ

番外個体「あひゃひゃひゃ!! ミサカの勝ちだね〜〜〜♪
     これほどの快勝はあまり好みじゃないけど」

一方通行「うぜェからはしゃぐンじゃねェ」

番外個体「あ、何? もう行くの?」

ガブリエル「fmchgtifj御意snbmtorhvk」スクッ
273 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:17:45.94 ID:xk4BZYgo


ウィーン


番外個体「じゃ、ミサカもそろそろ帰ろうかな。 まぁまぁ楽しかったよ、天使ちゃん達」

風斬「是非また遊びましょう、今度は一緒にプリクラも撮ってくださいね」ニコッ

ガブリエル「csuhdmv次回nmirw私saajobfb勝利ndigit」

一方通行「じゃ、クソガキを頼むわ」

番外個体「だーからそんな信用されても困るって言ってるじゃん・・・・・・
     ま、今回は任されようかな、あひゃ」

一方通行「あァ、それじゃ黄泉川たちにもよろしくなァ」ザッ

番外個体「あー、待った待った」

一方通行「なンだよ」

番外個体「あー・・・・・・、帰ってきたらさ、こういうふうにどこかへお出掛けしたいな。
     上位個体も一緒でいいから、あなたと一緒に」

一方通行「熱でもあるンですかァ?」

番外個体「そういう返答は大好きだけど、とにかくどうなの?」

一方通行「わかったよ、帰ってきたらどっか連れてってやらァ」

番外個体「どーも、上位個体にも伝えておくからね。 嘘ついたら釘千本飲ーます♪」アヒャヒャ

一方通行「針だろ針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

番外個体「んじゃ、まったねー♪」タッ

風斬「はーい」フリフリ

ガブリエル「cmfhkpdf後日ofjzfttun」フリフリ

一方通行「じゃ、行くぞ」
274 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:19:53.45 ID:xk4BZYgo
第七学区・コンサートホール前広場


滝壺「あくせられーたたちが来たよ、はまづら」

浜面「ん。 おーい、ここだ」

一方通行「よォ。 ご苦労だったな村人A、滝壺」

浜面「だから村人Aはやめろっつーの・・・・・・」

風斬「あ、ど、どうも、こんにちわ」オズ

ガブリエル「―――――」ペコッ

浜面「よっ。 つーか滝壺が教えてくれたんだがこのラッパの姉ちゃん、
   ロシアで暴れまくった本物の大天使らしいじゃねーか」ボソッ

一方通行「それがどォした」

浜面「学園都市のクソッタレ共は、何でそんなやべぇのをスルーしてんだろうな?」

一方通行「それもこっちで追々調べるつもりだ、余計なことはすンなよ」

浜面「わかってるけどよ・・・・・・また上層部のやつらが何か企んでるかもしれねぇなら、
   黙ってられねぇだろ」

一方通行「お前はこの大天使の味方側にまわるつもりかよ」

浜面「上層部のクソどもかこの天使かって言われたら、そりゃな」
275 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:21:40.11 ID:xk4BZYgo
一方通行「でもお前、ロシアでの一件で上層部に一泡吹かせただろ。 それで滝壺達も回復したし、一矢報いたことになってンじゃねェか」

浜面「俺がこの学園都市に気を許すことなんざ、永遠に無ぇよ」

一方通行「はっ、嫌いじゃねェけどなそォいうの」

滝壺「はまづら」

浜面「おっと、長話が過ぎたな。 ほら、パスポート」ポイッ

一方通行「ごくろーさン」パシッ

風斬「ありがとうございます。 でもこんな短時間で出来あげちゃうなんて、凄いんですね浜面さんって」

浜面「い、いやぁー! んな大したことじゃねぇよ! ・・・・・・それにしても」

風斬「?」





浜面「(どういうことなんだよ、お前ってもしかして結構モテるのか?)」ボソボソ

一方通行「(はァ?)」

浜面「(はぁ? じゃねぇよ! あんな可愛くて巨乳な女の子と一緒に旅行なんて・・・・・・
   羨ましいってもんじゃねぇぞ! あ、あれか? 付き合ったりとかしてんの?)」ボソボソ

一方通行「(頭にウジでも湧いてンのかてめェは)」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はまづら」

浜面「ッッ!!! ど、どうした滝壺!?」ビクッ

風斬「・・・・・・////」

ガブリエル「―――――」

滝壺「聞こえてるんだけど」

浜面「」
276 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:23:12.72 ID:xk4BZYgo
一方通行「気をつけろよ滝壺。 この猿野郎、とンでもねェ浮気性だぜェ」クカカッ

浜面「んなッ!!? な、何言ってんだよ!! お、おい違うぞ滝壺、これはだな・・・・・・」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ピッ ピピッ prrrrrrrrr

浜面「あ、あのー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・滝壺さん? どちらへお電話をかけてるのでしょうか?」

滝壺「・・・・・・あ、もしもし、むぎの?」

浜面「えっ」

滝壺「はまづらが浮気した・・・・・・、私のこと、もういらないって」

浜面「」

ガブリエル「vmgorg殺害mogrohj確定dfjmbh」

一方通行「じゃ、パスポートありがとな。 お前のことは忘れないぜ浜面」

浜面「ちょ、ちょっと待って・・・・・・助けて・・・・・・」オロオロ

風斬「そ、それじゃあ、"さようなら"・・・・・・浜面さん」

ガブリエル「mbthmca永久bnchtisj離別vnssgjok」

浜面「天使にまで見捨てられた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 た、滝壺、誤解だからな!
   俺は何があってもお前一筋であって―――――」



「はーまづらぁ」



浜面「あ、一方通行ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」バシュゥ ブジュ
277 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:24:59.21 ID:xk4BZYgo
――第七学区・グループの『隠れ家』


風斬「〜〜〜♪」ゴソゴソ

一方通行「なンだァお前・・・・・・もォ準備してたンかよ」

風斬「楽しみにしてましたから! ね?」

ガブリエル「bsftg,旅行derttmb」コクリ

一方通行「観光ってわけでもねェンだがな・・・・・・」

風斬「一方通行さんは何か準備しなくていいんですか?」

一方通行「着替えを何点か持ってくぐらいでいいだろ」

風斬「カメラは?」

一方通行「オマエらで好きなよォに撮ってろ・・・・・・ったく」

ガブリエル「―――――」ジー

風斬「天使さん、カメラの使い方、もう覚えました?」

ガブリエル「mghoth把握vkwuug」グッ

一方通行「それじゃ、早速だが行くとするかァ」

風斬「いざゆかん、イギリスへ!」フンスッ

ガブリエル「csrghbm御意swieojreh」
278 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:27:37.53 ID:xk4BZYgo



一方通行たち『天使同盟(アライアンス)』がイギリスへ向かう準備をしていたのと同じ頃、

"金髪の怪物"は学園都市に居た。

その怪物は建設中のビルの、鉄骨の端に腰掛けている。危険な場所だが、怪物にとってはそんなことに興味は無いし、価値もない。
怪物は片手に望遠鏡のようなもの持ち、三人の天使の行動を観察していた。
そしてもう片方の手には携帯電話があった。誰かと会話をしているようだ。

「ははは。 どうしたんだアレイスター、私が君に連絡をするという事がそんなに珍しいか?」

電話の相手は、学園都市のトップ。学園都市統括理事長、アレイスター・クロウリーだった。
金髪の怪物は嘲笑の表情を浮かべながら、なおも天使同盟を観察している。

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何故、"貴様"がここに"いる"』

「余裕が見受けられないな、アレイスター。 やはり天使が三人も集まっては、さすがの君も振り回されてしまうか」

『質問をしているのはこちらだ、"エイワス"』




エイワス。




『ドラゴン』というコードネームで匿われている、学園都市の最重要機密コード。

金髪の長い髪。光り輝く長身と、正確には衣服ではないのだが、その身体を包む白い布装束を着ている。
アレイスター同様、見た目では性別がハッキリとしないのだが、どちらかといえば女性のように見える。

エイワスはかつて、自身を喰らいつくように追い求める人間、一方通行(アクセラレータ)になんらかの価値と興味を見出し、
彼の前に姿を表した。
そして一方通行の疑問にエイワスは素直に答えていくが、ある発言によって一方通行の逆鱗に触れてしまう。


―――――『そう、彼の計画の要となっている打ち止め(ラストオーダー)が、このままではいずれ『崩壊』するだろう、とかね』


彼の一言は、一方通行の頭にあった様々な疑問を吹き飛ばし、彼の行動を決定させた。
279 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:28:53.73 ID:xk4BZYgo
エイワスという存在の『現出』は、打ち止めの身体に多大な負担を掛けてしまう、というものだった。
『現出』にヒューズ=カザキリを必要とする性質上、ミサカネットワークが必要不可欠だからである。

一方通行はその言葉に逆上し、AIM拡散力場の集合体で作られた黒い双翼でエイワスに襲いかかる。

木原数多を、垣根帝督を、問答無用でひねり潰した最強の黒翼で。

しかし。

結果として一方通行はエイワスを倒すことは出来なかった。手も足も出ないとはこういうことなのだ、と突きつけられるかのように。

エイワスの力は圧倒的だった。
背中から生えた、輝きすぎる程の輝きを放つその翼で、一方通行の『反射』を強引に打ち破り、薙ぎ払った。
エイワス本人は攻撃の意志は無かったのだが、アレイスターによって何らかの自殺防止装置のようなものを施されたいたのだ。
これまで無敵を誇っていた一方通行の黒翼を、あっさりと叩き伏せてしまった。

そしてエイワスは一方通行に打ち止めを救う唯一の方法を告げる。
『禁書目録(インデックス)という言葉を覚えておけ、そして』、『ロシアに行け』と。


これが、一方通行が第三次世界大戦に加わる最大の要因となった。
280 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:30:09.56 ID:xk4BZYgo
そして一方通行は、超能力者にとっては禁断ともいえる方法『魔術』を用いて、見事に打ち止めを救うことに成功した。
禁書目録(インデックス)がかつて『0930』事件で披露した聖歌を、番外個体(ミサカワースト)の助力とともに、
一方通行は再現してみせたのだ。

しかも、超能力者が『魔術』を使用したのにも関わらず、一方通行は今もこうして生存している。
さらに一方通行は、右方のフィアンマによる天空からの超巨大規模の魔術攻撃を食い止める際に、黒翼を雪のように純白な翼に変え、
頭上に同色の天使の輪を生じさせた。


学園都市最強の超能力者にして、魔術をも使い、天使という記号にも近付いた、究極に近い存在。


エイワスがますます興味を湧かせるのも無理はなかった。




「打ち止めを救うどころか、まさかあれ程までの変化を見せるとはな。 さすがの私も想像していなかったよ」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、』

「そして今は、ヒューズ=カザキリと『神の力』を率いて、天使同盟(アライアンス)なるものを結成している」

『エイワス』

「これで興味を湧かせるなというほうが酷だ。 こんな展開を、一体誰が予想できる?」

「君とて、無理だろう。 アレイスター」

『"エイワス"』

「だから焦っているのだろう?」
281 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:31:45.47 ID:xk4BZYgo
アレイスターは明らかに苛立った様子でエイワスに言葉を掛ける。

『私の質問に答えろ、エイワス。 なぜ貴様がここに"いる"?』

「ふふ」



そう。

エイワスは本来、もうこの世界には存在しないはずだった。存在できるはずがなかった。
一方通行が打ち止めの意識に干渉した事で、エイワスの存在を繋ぎ止める力が大幅に削り取られたためだ。
よってエイワスは一度、『表面』から離脱するはずなのだ。

だがエイワスは現にこうして、この世界に留まっている。

「おかしなことを聞くねアレイスター。 君がわからないのに私がわかるはずがないだろう」

『貴様は数年ほど、この世には現出できないはずだ』

忌々しげにアレイスターが言う。だがエイワスはそんなことなど気にもとめず、楽しそうに観察を続けていた。

「これが、"世界の選択"なのではないか?」

『何・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?』

「運命、とでも言うべきなのだろうか。 ヒューズ=カザキリが存在出来ている以上、私が存在できてもおかしくないだろう」

「おまけにミーシャ=クロイツェフの生存。 これらの要素は君のプランを崩壊へと進ませている」

「これほど興味深いことはないよ、アレイスター。 ふふふ」
282 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:32:31.32 ID:xk4BZYgo
アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・修正は可能だ』

エイワス「非常に厳しいと思うがな。 君の意見を伺おう」

アレイスター『ベツレヘムの星、あれの発見に着手している』

エイワス「おや? ベツレヘムの星は右方のフィアンマの敗北によって崩壊したはずだが?」

アレイスター『わかっているくせに何も知らないような言動はやめろ』

エイワス「ふふふ、本当に余裕が無いな、アレイスター」

アレイスター『宮殿の大部分は北極海に墜落したが、私の見解ではこうだ』

アレイスター『恐らく、ミーシャを生み出すために宮殿に作られた儀式場は今も存在している』

エイワス「だろうな。 でなければミーシャ=クロイツェフの存在が説明できない」

アレイスター『それを見つけ出し、破壊する』

エイワス「なるほど、単純だが正当な方法だ」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エイワス、儀式場が今どこにあるのか、
       "君"は知っているのだろう?』

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
283 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:33:43.54 ID:xk4BZYgo
アレイスター『答えてもらおうか、儀式場は今どこにある』

エイワス「ふふふ・・・・・・、君が私に教えを乞うとは、ずいぶん久しい状況だな」

アレイスター『私に必要な知識を与えてくれた、あの時以来か』

エイワス「そうなるな。 だがねアレイスター、君は勘違いをしているよ」

アレイスター『何?』

エイワス「私はね、もう君のプランに助力する気は無いんだ」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エイワス』

エイワス「君のプランは崩壊へと進んでいる。 そしてプランが崩壊したとき、
     この世界にどのような未来が待っているのか、私の興味は今そちらに向いているようだ」

アレイスター『・・・・・・エイワス、私がその気になれば、君をこの世から永遠に消し去る事が出来る。
       二度と現出できないように。 それを忘れていないか』

エイワス「不可能だよ」

アレイスター『?』




エイワス「私は現時点を持って、"傍観者"の立場を放棄する。 理解できるか?
     私は私の存在のために、『生きる』と言っているのだよ」



アレイスターは今度こそ、絶句した。
284 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:36:46.24 ID:xk4BZYgo
アレイスター『生きる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だと?』

エイワス「そうだ。 まさか私にこのような心境が生まれる日が来ようとは、思いもしなかった。
     『生きる』ということに何の興味も無かったし、価値も見出せなかった私がだ」

エイワス「これも"運命"なのか、または"偶然"なのか・・・・・・、しかしどっちであろうとどうでもいい。
     それこそ興味がない、価値も無い」

アレイスター『貴様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

エイワス「君はね、少々急ぎすぎだよ。 君と、右方のフィアンマの戦闘を感知したとき思った。
     これではすぐに終わってしまう。 せっかく興味が湧いても、それでは物足りない」

エイワス「状況を楽しむために、私は一度奥深くへ潜ってしまったほうがいいと考えたが、
     こうして存在している以上、愉快な時間を長引かせるために私自身が動いたほうが良さそうだ」

アレイスター『何を企んでいる?』

エイワス「私は、彼らが結成した天使同盟とやらに着目するとしよう。 これもまた、興味深い」

アレイスター『あくまで私に敵対しようというのか』

エイワス「必要ならば、それも厭わない。 アレイスター、私は君の味方ではない。
     君とてそれは理解しているはずだ」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

エイワス「ふふ・・・・・・。 ところで君は知っているかな、アレイスター」

アレイスター『?』







エイワス「すき焼きという料理は、食材に生卵を浸して食すらしい」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』ブツッ



アレイスターは強引に連絡を絶った。金髪の怪物は、とても楽しそうに笑っていた。
285 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:39:36.88 ID:xk4BZYgo
エイワスは携帯電話を収めると、望遠鏡を構えた。
天使同盟(アライアンス)の三人、一方通行・風斬氷華・ガブリエルは第二三学区へと足を運んでいるところだった。


「ふむ、まずはイギリスか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 しかし」


エイワスは思考する。自分の存在がアレイスターによって消されることは無い。エイワスはアレイスターによって施された
様々な制限を排除していた。もともと縛られていたというわけでもないが、これでエイワスは自由の身となっていた。
エイワスや風斬氷華がこうして存在しているのは、"世界の選択"や"偶然"、ましてや"運命"などでもない。

自分自身の意思で、この世に留まりたいと願ったからである。

そんなこと思う自分が可笑しいのか、エイワスは先程から笑みを崩さない。なぜそんなことを願ったのか。
彼ら天使同盟を見て興味が、それとも、考えにくいが羨望でも生まれたのだろうか。
なんにせよ、これでエイワスやヒューズ=カザキリが存在していても、妹達(シスターズ)や打ち止めに悪影響は無い。

そしてアレイスターがエイワスを排除するためにミサカネットワークに牙を向けようとするなら、それも阻止するだろう。

「ふふ、これはまた・・・・・・皮肉にも彼と利害が一致しているではないか。 ふふふ・・・・・・」

何がそんなに面白いのか、エイワスは自分の顔に手をやりクツクツと笑っている。
かつてこれほどまでに気持ちが高揚したことがあっただろうか。今はもうこの状況が楽しくて仕方がない。
この心境の変化にも興味を持ってしまうほどに。

「さて・・・・・・、どのように彼らに接触すれば、穏便に事を運べるだろうか」

こうして真剣に物事を考えることが既に面白い。エイワスはそうして笑うと、背中から輝きすぎる程の輝きを放つ翼を生やし、
学園都市から飛び立った。


一方通行・ヒューズ=カザキリ・ミーシャ=クロイツェフ。
この三人の天使によって構成された天使同盟に、新たな存在が近付こうとしている。

エイワス。またの名をドラゴン。

自分は地球外生命体でも聖守護天使でも、ましてや真なる者でもない。
ドラゴン≠エンジェルだとエイワスは言うが、それでも――――。




エイワスもまた、天使の記号に対応している存在なのだ。



286 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/12(火) 23:43:29.03 ID:xk4BZYgo
随分長めの投下になってしまいましたが、今回はここまでとさせていただきます。
書き溜めがピンチに陥ってきましたが、なんとか頑張ります。

次の更新は未定です。下手したら結構間が空くかもしれませんがご容赦ください。
投下日時が決まり次第、連絡します。

さて次回予告ですが、ようやくイギリス・ロンドンへ辿り着けそうです。
しかしそこでも一方通行の頭痛の種が増える存在が・・・・・・、といったところでしょうか。


いつも応援ありがとうございます。次回も良ければ読んでやってください。
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:45:00.37 ID:qC1aCnAo
いちおつ
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:45:50.70 ID:qPx8tkgo
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:46:15.58 ID:hcgYsO.0
乙乙
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:48:39.76 ID:lF4CBbAo
天使同盟マジぱねぇwwww
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/12(火) 23:57:44.66 ID:lVlI1kAO
アレイスターピンチ!
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:06:05.47 ID:PVjVvc2o
また人外が加わろうとしている……ww
乙!
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/13(水) 00:15:02.82 ID:FioIWc2o
エイワスかわいい
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:22:47.55 ID:faOLEcc0
やめられない止まらない天使同盟か……最高だな
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:29:59.09 ID:XU2A/HY0
やばいな、現行スレで一番面白いな
これからも期待してるわ
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 00:33:45.83 ID:2PKcMEAO
冷蔵庫「……ところで、俺は何時までこの状態で放置されなきゃならないんだ?」
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 01:01:16.17 ID:6thODeg0
笑いを誘ってるってわかりきってんのにすき焼きで吹いた
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 01:02:22.33 ID:qk/9Mp.o
ロンドン編まじ楽しみ
そして、浜面は…
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 01:40:33.84 ID:oV.sft6o
おいアライアンスどうなってやがるww
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 02:06:00.51 ID:LWwTHWco
組織名:天使同盟
構成員
・一方通行
・ガブリエル
・風斬氷華
・エイワス
・(冷蔵庫)
特徴:めっちゃ強い。相手は死ぬ
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 03:13:08.48 ID:jOKTf4go
>>300
エイワスは天使同盟と穏便に接触しようとしてるだけだし、垣根は魔術的な事への解釈はしてないからエイワスと垣根は関係ないだろ
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 07:14:00.46 ID:f31OoQDO
乙、このままいけばアライアンスの戦力はアメリカぐらいなら倒せるかもしれない勢いだな…

エイワスも加わると思うがどうなんだろう。
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 07:18:34.52 ID:oV.sft6o
いやいや、現状で十分世界取れるだろw
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 12:38:37.52 ID:SgL65QAO
うちの近所にアライアンス幼稚園てのが有るんだがこんな奴らを育ててるんだろうか
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/13(水) 14:27:04.26 ID:bQxaNIAO
>>304
子供ってな
ただ笑顔でいるだけで天使やねん
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 15:56:06.56 ID:qk/9Mp.o
>>304
一方「アライアンス幼稚園の園長でェェェェす」
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 17:16:37.33 ID:XU2A/HY0
風斬「アクセラせんせーだっこー」グイグイ
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 17:39:35.92 ID:FgniOvQo
天使達まじ天使…恐ろしいな
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/14(木) 00:26:57.54 ID:C6XU/t.o
天使みたいな幼女にほいほいついていったその先には本物の天使が!
310 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 20:40:41.98 ID:.B2nUPso
こんばんわ、>>1です

長かった鯖落ちがようやく復旧しましたね。このスレを覚えていてくださった方は、ありがとうございます。
忘れてしまった方は、どうか思い出してやってください

鯖落ちの間にけっこう書き溜めも出来ましたので、様子を見て投下していきます。

・・・・・・誰か見てくれてるかな
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/20(水) 20:46:28.13 ID:qn8B8120
大丈夫、わたしはそんな>>1を見てる
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 20:48:10.31 ID:A8S8CPY0
期待機
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/10/20(水) 20:48:43.67 ID:V45voWE0
       <●>       <●>
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 21:02:55.70 ID:lQCsKRA0
>>310
俺と9982人のブラザーズが見てるなう
315 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:03:48.59 ID:.B2nUPso
お待たせしました、それでは投下していきます。

鯖落ちの鬱憤晴らしに50レス以上投下するという作者もいるみたいですね、見習いたいものです
316 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:04:50.70 ID:.B2nUPso
――第二三学区・国際空港


まだ夕方から少し過ぎたぐらいの時間帯。
学園都市の国際空港は大勢の人々で賑わっていた。

そして天使同盟の三人の姿もここにあった。



一方通行「えェと、俺達が乗る飛行機は・・・・・・あれだな」

ガブリエル「―――――」

一方通行「お前、絶対それ脱ぐなよ」



水を司る大天使、ガブリエルは衣服を纏っていた。
クリーム色のワンピースのような服に超巨大なフードが付いており、ラッパ状の彼女の頭もスッポリと覆うことが出来る大きさのものだった。
さすがに外国でこの異形な姿をさらけ出して歩くのはマズいだろう、と風斬が提案し、一方通行が空港にあった店で購入してきたのだ。



風斬「あっちに着いたら、顔ぐらいは出してもいいと思いますよ」

ガブリエル「uhyjsdvm御意gufeg,n」

一方通行「イギリス行き。 こいつらと俺で三人。 これパスポート」パサッ

受付「少々お待ちください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 はい、確認しました。
   どうぞ、お気をつけて。 よい旅を」

一方通行「二十時三十五分に出る飛行機だ、スカイバス365」

風斬「もうそんなに時間がないですね、早く荷物を預けましょう」

ガブリエル「―――――」ジー

一方通行「そのベルトコンベアに荷物を乗せンだよ」

ガブリエル「tiufndki把握venjkrg」ボスッ

風斬「よいしょ・・・・・・と」ボスッ

一方通行「ガブリエルは荷物扱いにしてここに預ければ旅費浮いたかもなァ」ボスッ

風斬「そんな意地悪言っちゃダ――――」
317 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:05:57.85 ID:.B2nUPso




瞬間。



一方通行と風斬、そしてガブリエルに凄まじい悪寒が走った。


一方通行「―――ッ!? なンだ・・・・・・!?」

風斬「い、今、一瞬・・・・・・」

ガブリエル「―――――」キョロキョロ


三人はすかさず辺りを見回す。だが、悪寒の正体なるものは見当たらない。
そしてその後はパッタリと感じられなくなった。


一方通行「今の嫌な感じ・・・・・・どこかで」

風斬(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか、いやそんなはずは)」

ガブリエル「―――――」



一方通行「・・・・・・ふン、まァいい。 行くぞ」

風斬「あ、はいっ」

ガブリエル「thoblml天使vnwgk否mgogqsb人工nfighih否dmfiehg不可思議mbnehg」

一方通行「ファーストクラスだ、文句無ェだろ」

風斬「す、すごい! さすが第一位ですね・・・・・・」

一方通行「第一位なンて肩書き、こンくらいにしか役に立たねェけどな」
318 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:07:00.33 ID:.B2nUPso
――スカイバス365・ファーストクラス用機内ラウンジ




風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ポカーン

ガブリエル「gmgjjkmfk圧巻uymbshek」キョロキョロ

一方通行「へェ・・・・・・、あンま期待してなかったが、大したもンじゃねェか」

風斬「な、なんで飛行機にラウンジが・・・・・・、ざ、座席じゃないんですか?」

一方通行「ファーストクラスの座席もあるにはあるが、スカイバス365はこォなってンだろ。
     俺達に用意されてる専用の部屋もあンぞ」

風斬「うわぁ〜・・・・・・、うわぁ〜!!」キョロキョロ

ガブリエル「mvthioth興味sribnc深々nifig;b」

風斬「て、天使さん!! あれ! バーのカウンターみたいなのまでありますよ!!」キャッキャッ

ガブリエル「geubnbdk未来的neisd空間ddfipk」

一方通行「はしゃぎすぎだろオマエら (いやでも・・・・・・凄ェなこれ)」キョロキョロ

風斬「す、すみません! でもこんなの・・・・・・テンション上がっちゃいますよ!」

一方通行「わァーかったから落ち着けってェの。 とりあえず部屋行くぞ」

風斬「は、はい! わぁ〜・・・・・・もう既に最高ですよこの旅行・・・・・・」

一方通行「もォガブリエルの情報収集とかどうでもいいくらい?」

ガブリエル「―――――」コクン

一方通行「いやお前が頷いたら元も子も無ェだろ」

ガブリエル「―――――」
319 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:08:34.15 ID:.B2nUPso
――スカイバス365・ファーストクラス 天使同盟(アライアンス)専用指定個室




一方通行「さすがにホテルとかみてェに広いわけじゃねェンだな」

風斬「で、でも、三人でもゆっくり寛げるくらいには広いですよこれ!
   まるで私たちのために誂えたような・・・・・・」

一方通行「受け付けた人数によって指定される部屋も違うンだろ、一人じゃちょっと広いぞここ」

ガブリエル「mvoghjr寝台yybdnq広々grhblh」ピョイーン ボスッ

一方通行「ベッドに飛び込ンでンじゃねェよ、クソガキかお前は」

風斬「わ、私も! ふわぁ・・・・・・フカフカですよこのベッド・・・・・・」ピョイーン ボスッ

一方通行「ったく・・・・・・どいつもこいつも」ハァ

風斬「あ、天使さん、機内探索に行きましょうよ!」

ガブリエル「mgotjhm御意asuvur」

風斬「一方通行さんも行きましょう」

一方通行「行くかクソボケ、オマエらで行って来い。 頼むから暴れたりすンなよ、
     さすがに航空機は弁償出来ねェ」

風斬「わかりました、すぐ戻ってくると思いますので!」ガチャッ

ガブリエル「mnbyafg探索tydnskp開始hvhrogm」パタン

一方通行「これじゃ本当にただの観光旅行だぜェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」






ピョイーン ボスッ






一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おォ、マジでフカフカじゃねェかァ・・・・・・」フカフカ
320 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:09:51.15 ID:.B2nUPso
風斬「うわ、見てください! アメニティセットがたくさん並んでますよ・・・・・・
   可愛いデザインの小袋ですね〜、きっとこれ有名なブランドさんが作ったものですよ!」

ガブリエル「butbmb酒nbiter」

風斬「あ、お酒ですね。 シャンパンとかワインとかが中心みたいですね、
   さすがにすき焼き屋とかにあるのとは違うんでしょうね〜」←失礼

フライトアテンダント「ようこそ、スカイバス365へ」

風斬「あ、え、ハ、ハロー・・・・・・!」アセアセ

フライトアテンダント「うふふ、そこまで畏まらなくても大丈夫ですよお客様。 えっと、
           風斬氷華様に、ミーシャ=クロイツェフ様で宜しかったでしょうか?」ピッ ピッ

風斬「あ、はい。 あの、騒がしかったですか・・・・・・?」

フライトアテンダント「いえいえ。 機内食のご注文を伺いに参ろうかと思いましたので、
           お声をかけさせていただきました」

風斬「機内食・・・・・・やはりファーストクラスともなると凄いご馳走が・・・・・・?」

フライトアテンダント「勿論でございます、料理協会より厳選された一流のコックによる
           豪華ディナーを用意しております」

ガブリエル「ajdjgot豪華tutofgm料理vcgrlkd」ジュルリ

風斬「楽しみです! 部屋に一方通・・・・・・まだ一人残ってるので、
   彼に聞いておいてもらえますか?」

フライトアテンダント「かしこまりました。 では、ごゆっくり寛いでいってくださいね」ニコッ
321 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:10:25.77 ID:.B2nUPso
一方通行「ほォ・・・・・・観れる映画もかなりの数があるじゃねェか、テレビも割とでけェし。
     今度、黄泉川たちやクソガキ共も皆呼んでどっか連れてってやろォかな」ピピッ

フライトアテンダント『失礼します、機内食のご注文を承りに参りました』

一方通行「ン、もォそンな時間かァ、どォぞ」ガチャ

フライトアテンダント「失礼します、こちらのメニューからお選びください」スッ

一方通行「ちっ、機内食のクセにこンなに種類あンのかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     めンどくせェ、適当に三人分持ってきてくれ」

フライトアテンダント「かしこまりました、お飲み物は先にお持ちしましょうか?」

一方通行「あァ頼む、シャンパンでいいわ」

フライトアテンダント「承りました、少々お待ちくださいせ」ガチャ パタン

一方通行「シャンパン注いだグラス片手に、フカフカのソファーに腰掛けて映画鑑賞か・・・・・・、
     ぎゃは、やってることが学園都市のお偉方となンら変わらねェ」

一方通行「さて・・・・・・着いた時のことも考えねェとな。
     確かこの便はロンドン行きだったが・・・・・・そもそもアックアはどこにいるンだ」

一方通行「やっぱ第三王女の護衛をしているとなると・・・・・・バッキンガム宮殿かァ?」

一方通行「王女じゃなくて護衛に会うワケだから、割とすンなり通してくれる・・・・・・はずだよなァ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ、めンどくせェ」
322 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:11:35.59 ID:.B2nUPso
フライトアテンダント『失礼します、シャンパンをお持ちしました』

一方通行「開けていいぞ」

フライトアテンダント「失礼します」ガチャ

一方通行「どっかその辺にでも置いといてくれ」

フライトアテンダント「かしこまりました」ゴトッ

一方通行「なァ、ロンドンまであとどれくらいで到着すンだァ?」

フライトアテンダント「トラブルが起きなければ、あと十一時間ほどで空港に着陸出来るかと」

一方通行「十一時間・・・・・・だと」

フライトアテンダント「それでは、機内食の方はもうしばらくお待ちくださいませ。
           失礼いたします」パタン

一方通行「やっぱ超音速旅客機で行ったほうが遥かに早かったな・・・・・・
     まァそれ言えばあいつらの場合、自分で飛ンでいったほうが早いけど」

一方通行「ま、たまにはこンなのんびりした移動も悪くはねェか」




風斬「ただいまー」ガチャ

ガブリエル「mjeigj貴方utyptm只今jfvurkgk」

一方通行「よォアホども、探索はもォいいのかよ」

風斬「はい、もう最高ですねこの飛行機! どこもかしこも豪華絢爛で・・・・・・、
   あ! すごい、映画とかもあるんですね!」

一方通行「数も結構あるから、観てェもンがあンなら観ろよ。
     まだあと十一時間もこの旅客機にいなきゃなンねェンだからな」

風斬「十一時間どころか、もうここに住んでもいいくらいですよ!」

ガブリエル「bswuigh同意gdtwefp」コクン

一方通行「いやさすがにそこまでじゃねェだろ・・・・・・テンション高ェなァ」
323 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:13:45.24 ID:.B2nUPso
一方通行「・・・・・・にしても、なンかさっきからこォ・・・・・・チリチリするっつゥか、
     わずかだが重圧みてェのを感じるンだよなァ」

風斬「そういえば・・・・・・テンション上がりすぎちゃって気付きませんでしたけど、
   空港で感じた時のような気配が感じられますね」

ガブリエル「―――――」キョロキョロ

一方通行「機内を探索してる時に、妙なヤツがいたりしなかったか?」

風斬「私たちが妙なやつといえば妙なやつですけど・・・・・・特に見ませんでした。
   さすがに他人の個室に入って探索とかはしてませんし」

ガブリエル「rtugjsFUSEmvrgrk酷似yofbk」

一方通行「何か気付いたのか?」

ガブリエル「grgahyrib確信mgorus不可能etyrkgv,」ブンブン

一方通行「ふン・・・・・・まァいい、気になってしょうがねェってレベルでもねェし、
     魔術師でも乗ってンのかもな」

風斬「そうですね・・・・・・。 あ、シャンパン」

一方通行「おっと、そォだった。 せっかくだし飲もォぜ」シュポン

風斬「はい、でも程々にしといたほうがいいですよね」

ガブリエル「ryuffmg炭酸rthkqqsm飲料qwgngngm」
324 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:15:08.23 ID:.B2nUPso
――スカイバス365・ファーストクラス とある専用指定個室





フライトアテンダント「失礼します、ご要望のパンフレットをお持ちしました」

エイワス「うむ、感謝するよ」

フライトアテンダント「それと、こちらサービスのシャンパンとなっております」

エイワス「成程、普通席や中間クラスでは本来提供されないものも、このファーストクラスでは
     無料で提供されるというわけだ。 このような航空機の機内でさえ、格差が生じているのだな」

フライトアテンダント「? はぁ」

エイワス「しかし、こうしてみると航空機での移動というのも悪くない。人間の生み出した文明の
     利器で空の旅・・・・・・、うむ、自身で音速飛行をするよりは遥かに快適だとは思わないか」

フライトアテンダント「そ、そうですね (自身で音速飛行・・・・・・?)」

エイワス「こういったことにもなかなかの価値が見出せる・・・・・・やはり効率よりは価値だよ、
     私とアレイスターを分ける差異は、ここにあるのだろうな」

フライトアテンダント「(うぅ・・・・・・変なお客さんだなぁ。 見た目は信じられないくらい綺麗だけど、
           どういう仕組なんだろう、全身がすごい輝いてる・・・・・・特殊な化粧品か何かなのかな?)」

エイワス「下がってくれていいよ。 君のことはもう理解した。
     ファーストクラスの客室乗務員は、他とは違う専門の訓練を受けている・・・・・・、
     クラスによって客への対応も変わるからなのだろう」

エイワス「ここですら差別が生じるのだな、いや、これは必要だからなのか。
     全く・・・・・・やはり興味が尽きないよ、この世界は」

フライトアテンダント「で、では失礼します」

エイワス「む、すまない、少し待って欲しい。 私はね、この旅客機に乗って
     あることをしたかったのだ。 その行為に興味を持ったから乗り込んだと言っても過言ではない」

フライトアテンダント「? なんでしょうか?」
325 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:17:38.71 ID:.B2nUPso


エイワス「君、『ビーフオアフィッシュ』と、私に質問してはくれないか」

フライトアテンダント「は?」

エイワス「『ビーフオアフィッシュ』だよ。 航空機内では必ずされるやり取りなのだろう?
     こういう何気ないやり取りにも、価値は見出せたりするもなのだよ」

フライトアテンダント「い、いえ、ファーストクラスではア・ラ・カルトで機内食を選択する方式ですので、
           ビーフオアフィッシュはちょっと・・・・・・ (や、ヤバい、笑いそうになっちゃう)」プルプル

エイワス「ふむ? と、なるとやはりビジネス・・・・・・いやエコノミークラスでないとこのやり取りは
     不可能だということだろうか? この時のために完璧な発音を習得してきたのだが」



エイワス「・・・・・・それにしても、私のような存在がまさか言葉の発音を練習するという行為に走るとはね。
     だがどうだろう、実際に練習してみると、物凄い充実感を得ることが出来た。
     ヒューズ=カザキリの言葉もあながち間違いではないということか。
     人間を知るということはこうした充実感を得るとともに、そこにまた価値を見出すことが―――」ペラペラ



フライトアテンダント「あの・・・・・・当旅客機は我々がイラストを見せ、選択していただくという方式を
           取らせていただいています。 しかもビーフオアチキンです」





エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

フライトアテンダント「(だ・・・・・・駄目だ、まだ笑うな、こらえるんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
           し、しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」プルプル

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ビーフオアフィッシュ」キリッ

フライトアテンダント「ぶふぉっ」
326 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:18:57.92 ID:.B2nUPso
――スカイバス365・ファーストクラス 天使同盟専用指定個室


一方通行「・・・・・・なんか少し先の部屋から笑い声が聞こえるンだが」モグモグ

風斬「うーん♪ このグリルチキン、すっごく美味しいです」モグモグ

ガブリエル「絶品mvl」ガツガツムシャムシャ

風斬「これが全部タダだなんて・・・・・・私、海外旅行にハマっちゃいそうです」

一方通行「幸せそうだなァオマエら・・・・・・こンなので良けりゃいつでも連れてってやンよ」

ガブリエル「d至福rg」

風斬「ありがとうございます。 って、あれ?」

一方通行「こいつ、声出した時のノイズがやたら少なくなってンな」

ガブリエル「近距離。 sudfj星dd」

一方通行「距離? なンの話だ、それが原因なのか?」

ガブリエル「確信。 不可能。 然。 距離。 ffh近rrhg」

風斬「それでも要領を得ませんが、距離がどうとかって言ってますね」

一方通行「(・・・・・・距離、ここが上空だから、か? だが上空だからどォした、
     空に何かある・・・・・・? 近距離・・・・・・)」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそっ、わからねェ」

ガブリエル「謝々。 言葉。 上手。 伝達。 不可」シュン

一方通行「謝る必要なンざ無ェよ、落ち込むな。 そのためのイギリス行きだろォが」
327 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:20:52.81 ID:.B2nUPso


そう。


そのためのイギリスなのだ。

しばらくするとガブリエルの音声には再びノイズが混じっていた。
絶好のチャンスだったが、ガブリエルが伝えんとする言葉の意図は掴めなかった。

だが、収穫ゼロというわけでもない。

距離。近距離。ガブリエルは確信が持てないという感じのことを言っていたが、これだけははっきり聞き取れた。
それと、ガブリエルの感情の揺れがノイズの有無に関係していることもわかってきた。
すき焼き屋の風斬についての件、あのとき彼女は風斬の名をはっきりと呼んでいる。
これで更にイギリスで何らかの情報が手に入れば、案外早期にこの天使騒動を解決できるかも知れない。

しかし。

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このまま解決の手掛かりが得られず、ずっとこんな生活が続いても・・・・・・。
 はっ、いやいや・・・・・・無ェよ。 それはない。)

このままでもいいかもしれない。
天使二人に振り回されてバカ騒ぎを起こし、そこに打ち止めや番外個体も加わり、たまに浜面達と馬鹿やって・・・・・・
そんな生活の中に、まぁ上条当麻も加えてもこの際良い。戦争は終わったのだ。平和を満喫するのも悪くは・・・・・・

そう思いかけたこともあったが、やはり"学園都市"はそれを許さないだろう。

―――アレイスター・クロウリー。

学園都市のトップが、これまでの一方通行達の行動を無視しているのは不自然だ。
何かを企んでいるに決まっている。自分たち暗部を道具のようにこき使ってきたやつなのだ。
学園都市にとって、天使の存在など障害以外の何者でもない。必ず消しにかかってくる。

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冗談じゃねェ)

もし学園都市がガブリエルを抹消に来るというのなら、一方通行はかならずそれを食い止めるだろう。
彼自身は認めてはいないが、恐らくは、彼こそが今のこの生活を一番気に入っているのだ。

ガブリエルがそう簡単に消されることなど無いだろうが、アレイスターのことだ。
必ず何らかの手段を用いて徹底的に天使同盟を消しにかかってくるに違いない。

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず今は、イギリス、ロンドンだ)

一方通行は食事を終えると、一旦眠ると風斬らに言い、ベッドに横になった。
風斬達は部屋に付属している32型液晶TVで、何の映画を観ようかと楽しげに話し合っていた。
一方通行は考えることをやめ、就寝した。
328 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:21:59.11 ID:.B2nUPso



「―――行さん、一方通行――起――さい!」




ユサユサと、身体が揺さぶられる感覚。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、これ実際に揺さぶらてるんじゃないか?




「――さん! 一方通行さん! もう到着しますよ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン、あ・・・・・・?」

目を開けると、そこには



「mbohwfwg到着,pgkdsfhio」



ガブリエルの顔面がどアップで接近していた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ」

いい加減このイベントは慣れた。
一方通行はため息をつきながら起床する。

「間もなくロンドンに到着するみたいですよ」

風斬がいそいそと荷物を片しながら言う。ということは自分は十時間以上寝ていたというわけだ。
よくそれまでこの二人がおとなしく出来ていたものだと、一方通行は小さく感心する。

「えへへ、新作映画、六本くらい観れちゃいました」

若干顔を赤くしながら心底どうでもいい情報を提供してくれた風斬。
よく飽きもせずに観賞できるものだ。
329 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:22:51.44 ID:.B2nUPso
――スカイバス365・ファーストクラス 天使同盟専用指定個室


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今、ロンドンは何時くらいだ?」ボケー

風斬「えっと、朝の五時といったところでしょうか。 早朝ですね」

一方通行「五時か・・・・・・、どォする? 朝飯食ってから行くか?」

ガブリエル「hhruerh空腹vetrugigjl」

風斬「そうですね、一方通行さんもお腹空いてるでしょう?」

一方通行「ンー・・・・・・、まァそォだな」


ピピッ


フライトアテンダント『失礼します。 おはようございますお客様』

風斬「あ、おはようございます」

ガブリエル「betrigdfj御早rtifjfmgm」

フライトアテンダント『当旅客機は、まもなくロンドンのヒースロー空港に到着いたします。
           お荷物をまとめ、降りる準備をお願いいたします』

一方通行「はいはい」

フライトアテンダント『それでは、失礼します』プツッ

一方通行「そンじゃ、行きますかァ」

風斬「わー・・・・・・楽しみだなぁ・・・・・・!」ワクワク

ガブリエル「dferrusf期待ctewfejh」テカテカ

一方通行「完っ璧に観光気分だなオマエら・・・・・・」
330 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:24:28.04 ID:.B2nUPso
――ロンドン・ヒースロー空港 ターミナル3


一方通行「早朝だっつゥのに人多いなァおい・・・・・・」

風斬「うわぁー・・・・・・いろんな国の人がいる」

一方通行「そりゃそォだろ・・・・・・」

ガブリエル「frtothjro異国vdrygjl人vghrhgi」キョロキョロ

風斬「テンション低いですねー、一方通行さん」

一方通行「オマエらが高すぎるンだっつゥの、それに俺は寝起きだァ」

ガブリエル「bgmeghjjh荷物cvhghij」ヒョイ

一方通行「おし、ンじゃどっか適当な店でメシでも食うか」

風斬「お金、ユーロとポンドどっちなんですか?」

一方通行「ポンド、そっちのほうが良かったはずだ、もう替えてある」

風斬「それじゃあ行きましょうか」









エイワス「―――やぁ。 待っていたよ、天使同盟(アライアンス)」





331 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:26:48.80 ID:.B2nUPso



一方通行「つか空港に店あンだろ、そこでいいや」

風斬「そうですね、軽めの食事にしておかないと」

ガブリエル「vdsrerog朝食nmtohoth」

エイワス「久しぶりだな、一方通行。 無事に第三次大戦を切り抜けられたようで何よりだ。
     まぁもっとも、私はそうなることが分かって、君をロシアへ行くよう促したのだがね」

一方通行「ロンドンにマックってあンのかなァ」

風斬「せっかくですし、現地の料理を食べましょうよ」

ガブリエル「vngerij同意guiniorgkrlk」

一方通行「ンなもン夜にでも食えばいいじゃねェか、大体オマエら食ってばっかじゃね?
     食事なンざ摂る必要無ェくせに」

エイワス「確かに、AIM拡散力場の集合体である我らと天使には、食事という行為を取る必要はない。
     だがあえてそういった人間らしい事をするのもまた一興だとは思わないか?
     何事も経験だと、人間たちも言っているではないか」

風斬「上手くいけば、バッキンガム宮殿でお食事とか出来たりしますかね?」

一方通行「あちらさンが友好的に受け入れてくれりゃァな」

エイワス「ふむ、この状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、察するに私は無視されている、と解釈するべきか。
     ふふふ、照れているのか? 久しぶりの再会だ、無理はないが・・・・・・。
     ここはひとまず、私の言葉にも耳を傾けてみてはいかがだろうか。
     もっとも、私の言葉に耳を傾ける価値がないと判断しているのであれば話は別だが」









一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「gjhdfogj不可思議vweotuof発光体fwetogmh同類cfhgjogj」
332 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:28:02.70 ID:.B2nUPso




一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンでてめェがここにいやがる、あー、名前なンだっけ、
     金髪メルヘンブタ野郎でしたっけ?」

エイワス「メルヘン? 私の翼の事か? 今は生やしていないのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     なるほどメルヘンか、そのような解釈も出来るとは・・・・・・ふむ、興味深い」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「嫌悪感剥き出し、といったところだな。 ヒューズ=カザキリ。
     何か私が君を不快にさせるような発言をしてしまっただろうか?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなたは今、この世には現出できないはずです。
   それなのにどうしてここへ?」

エイワス「ふふ、アレイスターと同じようなことを聞くのだな君も。
     私が何故現出しているか。 君の胸に聞いてみたらいいと思うのだがね」

風斬「私・・・・・・、そ、それは・・・・・・」

エイワス「そうだ。 君も私も、恐らくは同じ理由で現出しているのだよ。
     だがそれを気にすることはないはずだ、そうだろう?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」グッ

ガブリエル「xdyoysfk天使adfdnh否vsriyhk不可思議deujogl」

エイワス「私は厳密には天使ではないよ、ミーシャ=クロイツェフ。 いや、ガブリエルと呼んだほうが
     いいのかな? 初めまして、エイワスだ。 以後宜しく」スッ

ガブリエル「dldgjuh初見ffugrog宜敷dgrirolbm」ギュ

一方通行「握手なンざしてンじゃねェよ」ギロッ

ガブリエル「rfjrglm謝々tootjbflb」ビクッ
333 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:29:52.76 ID:.B2nUPso
エイワス「何をそんなに怒っている? 私の存在が気に入らないのか」

一方通行「言わなきゃわかンねェか?」

エイワス「ふふふ・・・・・・、私が存在していると、打ち止めに負担が掛かるからか」

一方通行「ッ!!! てめェッ!!!!」バッ

風斬「あ、一方通行さん・・・・・・!!」バッ


ザワザワ・・・・・・  ナニ?ケンカ? 


一方通行「・・・・・・ッ、ちィ・・・・・・」

エイワス「ふむ・・・・・・成程、君の怒るのもごく自然だというわけか」

エイワス「ならば、打ち止めに連絡をとってみたまえ」

一方通行「何・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

エイワス「おそらく、彼女の元気な声が聞けるだろう。 打ち止めの身に
     何かが起きていれば、今すぐこの場で私を消し去るがいい。 今の君なら可能かもしれない」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パカッ prrrrrrrrrrr prrrrrrrrrr

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」prrrrrrrrrr prr

打ち止め『もしもーし、ってミサカはミサカは勝手にイギリスに行ったあなたに
     少し憤慨しつつも元気に電話に出てみたり』

一方通行「打ち止め、お前身体に何か異変は起きてねェか?」

打ち止め『え? ミサカはいつでも元気だよ! ってミサカはミサカは無い胸を張ってアピールしてみる』

一方通行「電話越しでアピールされてもわかンねェよ・・・・・・、本当に何もないンだな?」

打ち止め『大丈夫だよ、あなたの声を聞いてむしろ更に元気なったかも! ってミサカはミサカは
     少し顔を赤らめながら恥ずかしい事を言ってみる・・・・・・えへへ///』

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ふふ、可愛らしいじゃないか」
334 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:31:16.98 ID:.B2nUPso
打ち止め『あ、ゲコ太ストラップありがとね! ってミサカはミサカは一生の宝物にするって心のなかで宣言してみる』

一方通行「思いっきり口に出てンぞ。 ・・・・・・まァ何もないならいい」

打ち止め『? どうしたの、あなたってミサカはミサ・・・・・・あ、そうだ!
     ちゃんとお土産買ってきてよねってミサカはミサカは釘を刺してみたり!』

一方通行「あァ、紅茶とかでいいか?」

打ち止め『それもいいけど、ちょっとありきたりかもってミサカはミサカは思案してみたり・・・・・・
     うーん、お菓子がいいな! でもやっぱりあなたが買ってきたものならなんでも嬉しいよ!
     ってミサカはミサカは恋人のような発言をしてみる』

一方通行「そォかよ、わかった。 じゃ、またな」

打ち止め『今度ミサカ達とも一緒に旅行に行こうねって、ミサカはミサカはあなたの帰りを楽しみに待ってみる!』プツッ ツー ツー







一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パチッ

エイワス「健気な子だな。 彼女にとって君は、最も価値のある、大切な存在なのだろう」

一方通行「・・・・・・どォいうことだ? ならどォやってお前は顕現している?」

エイワス「顕現などという大袈裟な言い方は私には相応しくないな。 ただ私は、一個人として
     この世に存在しているだけだ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ここに我々の用な者が揃いも揃って存在している。 それだけでも価値を見出せると
     思わないか? ヒューズ=カザキリ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その意見には同意します。 ただ、その名前で呼ぶのはやめてくれませんか?
   私の名前は風斬氷華です。 それ以上でも以下でもありません」

エイワス「成程、人間の名前を冠し、人間として生きる道を選択したか。
     実に興味深いよ、風斬氷華」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それで、何の用だメルヘン二号。 潮岸ンとこでの続きでもやるか?
     それともお前、ガブリエルに何かくだらねェことしに来たンじゃねェだろォな」

ガブリエル「―――――」
335 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:32:41.17 ID:.B2nUPso
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、そうだと言ったらどうする気だ」

一方通行「今すぐてめェはスクラップだ」カチッ

エイワス「ふふ、穏やかじゃないな。 だが安心していい、彼女に何かしようと言うわけではない。
     興味はあるが、それは彼女だけではなく、君たち全員に、だよ」

風斬「?」

エイワス「天使同盟(アライアンス)なるものを結成したそうじゃないか。 非常に興味深い」

一方通行「このストーカー野郎が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「そう言わないでくれ。 私の知的好奇心が君たちの存在を知らせてしまっただけだ。
     天使クラスの存在による同盟・・・・・・興味を持つなという方が難しい」

一方通行「くだらねェ、どうせアレイスターから送られてきたお目付け役かなンかだろォが」

エイワス「それは否定して欲しいな。 私は今、アレイスターとは何の繋がりも持ってないよ」

一方通行「何だと・・・・・・? 裏切ったのか」

エイワス「裏切る? それは違うな、元々彼と私は仲間などという関係ではないよ。
     彼とそんな繋がりを持ったところで、そこに価値は見出せないからな」

一方通行「どォやって信じろってンだ? アレイスターの顔でも踏ンでみせてくれンのか」

エイワス「それも一興だが・・・・・・、私は信用してもらうために、君達に接触を試みたのだよ」

風斬「と、いうと・・・・・・?」








エイワス「―――私も、天使同盟(アライアンス)と行動を共にしたいのだが、どうだろうか?」

一方通行「」

風斬「」

ガブリエル「mgjeherhk賛成df0ighphk」
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 21:34:47.76 ID:80yHqDgo
ガブリエルwwwwww
337 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:35:38.90 ID:.B2nUPso
一方通行「お前でもギャグとか言うンだな」

エイワス「人々との接触に自然に加わることができるよう、そのギャグというものも
     習得していくつもりだが・・・・・・、今のはギャグではないな」

風斬「一体どういうつもりなんですか? 何が目的で?」

一方通行「いや、つゥか今ガブリエルのやつ、さりげに賛成みたいな仕草しなかったか?」

ガブリエル「vsdroiho反対rtdsdvm理由sgthb皆無hetobl」

エイワス「本物の大天使に受け入れてもらえるとは。 ふふふ、光栄の極みだな」

一方通行「大体加わるもクソも、俺達は仲良しクラブでもなンでもねェ」

エイワス「"天使の帰る場所"、だろう?」

一方通行「・・・・・・吐き気がするぜクソ野郎が。 てめェ盗聴器か何か俺に仕込ンでやがンのか」

エイワス「まさか、そんなことをしてどうなる。 しかし天使の帰る場所というのは興味深い。
     本来、天使の"還る"場所とは『天界』ではないのか?」

ガブリエル「sdroyoh還asoig居場所dsdppppvn」

エイワス「しかし君は、あえて天使同盟という組織を作り、帰る場所を天使に提供している。
     ヒューズ・・・・・・失礼、風斬氷華についても同じだ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「つまり言い換えれば天使同盟とは、一方通行が新たに生み出した『天界』。
     と、いう解釈も可能だということだ」

一方通行「アレイスターもひっくり返るぶっ飛び理論だな、ふざけてンじゃねェぞ」
338 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:37:23.66 ID:.B2nUPso
エイワス「何もふざけてはいない。 これは素晴らしいことではないか?
     現に風斬氷華は天使同盟を受け入れ、君が帰りを待ってくれているという現実に満足している」

風斬「え、いや、私は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その///」アセアセ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰る場所が無ェなンて、つまンねェだろ。 そンだけだ」

エイワス「そこに価値があると言っているのだよ、わからないのか?
     本物の天使であるミーシャ=クロイツェフですら、この環境に幸福を感じているのだぞ」

ガブリエル「doguoyuafm私btrhokg幸福tdbmdb」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「前も言ったが、私も君に興味がある。 そして天使同盟誕生の瞬間、
     私は正直震えたよ。 やはり君に着目して正解だった、とね」

一方通行「気持ち悪いこと言ってンじゃねェ。 おだてたって何も出ねェぞ」

エイワス「煽てではないよ一方通行。 私は私の気持ちを正直に告白しているだけだ。
     天使クラスの三人が同盟を組むという時点で、異常事態なのだから」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それで、どうしてあなたまで加わりたいと?」

エイワス「それを君が聞くのかね、風斬氷華。 君は終戦後、私に言ったな。
     人間をもっとよく知るべきだと。 人間はとても強い生物だと」

一方通行「オマエ、こいつと会ったことがあンのか・・・・・・?」

風斬「・・・・・・はい、二度ほどですが」

エイワス「だから私は知ろうと思う、人間という生物の価値を。
     一方通行率いる、天使同盟を通してね」

一方通行「お勉強なら一人で勝手にやってやがれ」

エイワス「一人より、君達に着いていったほうが遥かに面白いのだということに気付かないのかね?」
339 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:39:16.79 ID:.B2nUPso
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わ、私は、一方通行さんに任せます。
   天使さんは既に歓迎しちゃってるようですけど・・・・・・」

ガブリエル「vmhe0holm天使vorhj龍vjirgrool曖昧cjtiblmv」

エイワス「私は厳密には天使ではないと言っただろう、ミーシャ=クロイツェフ。
     そう、ドラゴンというのが一番近いのかもしれない」

一方通行「!? てめェ、ガブリエルの言葉がわかるのか!?」

エイワス「ほんの僅かだがね、至極簡素な会話程度なら可能だろう。
     そこを利用して手掛かりを得るために、私を受け入れてくれても構わんよ」



エイワス「もっとも、君はこのままの環境でも構わないと思い始めてる節があるようだが・・・・・・」



風斬「えっ?」

ガブリエル「―――――」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ」

エイワス「すまない、失言だったかな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・問題を解決してェって気持ちは本当だ」

一方通行「だが・・・・・・、確かにそこのクソ野郎が言ったように、
     ・・・・・・もし解決できなくても、それはそれでいいンじゃねェかって
     思い始めてる自分もいる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かもしれねェ」

風斬「一方通行さん・・・・・・」

ガブリエル「―――――」

ガブリエル「dregierih同意wghjhmb」コクン

エイワス「彼女も、同意見だそうだよ」

一方通行「!!」
340 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:40:34.26 ID:.B2nUPso
一方通行「だ、だがオマエは一刻も早く本当の居場所へ還りてェはずだ!
     こンなクソッタレの人間界じゃなく、本当の世界へ・・・・・・」

ガブリエル「ceogjoho否定dsdhegjj」ブンブン

ガブリエル「ruijvksmvl私xnavhg帰還cnvfheugh貴方cngighnk」

ガブリエル「coigjekrg永遠dkegooj一緒amgiruhj」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふふ、やはり君は最高だな一方通行。
     ますます興味が湧いてきたよ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わ、私も! もし何も解決出来なくても、
   天使さんが良ければ・・・・・・みんなでずっと居たいです!」

一方通行「風斬・・・・・・」

エイワス「一方通行。 君が思ってる以上に、君は彼女たちに慕われているよ。
     価値、と言っては言い方が悪いな。 友情? それとも・・・・・・それ以上の感情かな、ふふふ」

風斬「い、いや、そんなんじゃ・・・・・・///」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・入れるとか入れないとか、俺達は組織じゃねェンだ。
     そンな事決める権利、俺には無ェよ」

エイワス「ふむ」







一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・好きにしやがれクソッタレ」








341 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:43:55.76 ID:.B2nUPso
エイワス「感謝するよ一方通行。 これで私が存在する明確な理由が出来た。
     これが、我々を支えてくれる力ということかな? 風斬氷華」

風斬「私は、そう思います」

ガブリエル「mcgjborejo改ckothot宜敷xniefhieg」

エイワス「ふふ、宜しく。 ・・・・・・ふむ、しかしこれでは私の立場は
     結局"傍観者"ということになりかねないな。 それでは意味が無い」

一方通行「アレイスターから離れて、ポジションでも失ったかよメルヘン二号」

エイワス「認知し難いがそういうことになってしまうな。 君達はそれぞれどういったポジションなんだ?」

一方通行「俺がツッコミ、二人がボケ」

風斬「えぇっ!? なんで私までボケに入ってるんですかぁ!?」

ガブリエル「cothhol,意味vvojoj不明xcvwgj」ポカン

エイワス「ボケ・・・・・・? ツッコミ・・・・・・? 私もミーシャと同意見だな、
     意味が理解出来ない」

一方通行「ふン、勉強不足だな」

エイワス「ふふふ・・・・・・ご指導ご鞭撻の程宜しく頼むよ一方通行」

一方通行「ほざいてろクソ野郎・・・・・・、けっ」

エイワス「今のような態度を、日本ではツンd(ry」

一方通行「くだらねェ事だけ覚えてンじゃねェよボケドラゴン!!!!」



こうして、天使同盟(アライアンス)に新たな同行者が加わった。



―――『ドラゴン』の符丁を冠する正体不明の存在、エイワス。



人間を知りたい、という目的で天使同盟に加わったエイワスだが、その真の目的は
アレイスターの計画が崩れた場合の、世界の行末。それを引き起こすのが彼らではないかと睨んでいるのだ。

ガブリエルの生存という半ば偶発的な出来事から始まったこの物語。そして一方通行によって生まれた天使同盟。
さらに風斬氷華にくわえ、エイワスまで参入したこの同盟は、もはや無敵といっても過言ではなかった。

一方通行の苦難なエンジェルライフは、続いていく。
342 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:45:17.14 ID:.B2nUPso
エイワス(この天使に関する問題が解決しなくても構わない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

エイワス(この問題が解決しなくても皆と居られればそれでいい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・か)

エイワス(ふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、素晴らしい見解だ)

エイワス(だがね、一方通行。 この問題が解決しても、解決しなくても―――)











エイワス(ミーシャ=クロイツェフはこの世から消え去ってしまうだよ、このままだと、ね)









343 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 21:47:49.23 ID:.B2nUPso
どうやらウチに業者の方が来るみたいなので、少し投下を中止します。

時間があれば、また少し投下していきますね、それではしばしお待ちを。
344 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:02:00.91 ID:.B2nUPso
では再開します。風呂直ってよかった・・・・・・
345 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:02:31.68 ID:.B2nUPso
――ロンドン・ヒースロー空港 ターミナル4 マクドナルド


一方通行「チーズバーガー、ポテトはM、ドリンクはレギュラーのコーヒー、ブラックで。 全員バリューセットで頼む」

風斬「私はフィレオフィッシュとストレートティーを。 ポテトはSでお願いします」

ガブリエル「thjodbml所望cmfogjmkl」トン トン

店員「チキンマックナゲットとオレンジジュース、ポテトはSですね」ピッ ピッ

エイワス「ファーストフード店か・・・・・・、学園都市のとは微妙にメニューが異なるのだな。
     紅茶が安い点がやはりロンドンといったところか」

一方通行「さっさと選べよ」

エイワス「おや、ご馳走してくれるのかな」

一方通行「仕方がねェだろ、超不本意だがなァ」

エイワス「ふふ、寛大なお心に感謝する。 ではチキンサンドイッチと、ドリンクはチョココーヒー、
     ポテトは・・・・・・Lでお願いしようか」

店員「かしこまりました (この人なんで光ってるんだろ・・・・・・すげぇ)」

風斬「あの・・・・・・その発光、やめたほうがいいと思いますけど・・・・・・。
   さっきから注目の的になってますよ」

一方通行「まァフード被った二メートル級の女がいる時点で注目の的だがな」

エイワス「おっと、私としたことが。 気遣いが足りなくてすまないな」フッ
346 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:03:41.09 ID:.B2nUPso
一方通行「さて、これからの行動予定だが」モグモグ

風斬「どうします? すぐにバッキンガム宮殿に向かいますか?」ムグムグ

ガブリエル「mvrgojhr美味dfniweghig」ガツガツ

エイワス「うむ、この絶妙な甘みとわずかなとろみ・・・・・・チョココーヒーとは面白い飲料だな。
     このサンドイッチは・・・・・・、ふむ、普通だ」パクパク

一方通行「アックアにさえ会えりゃあとはどォでもいいンだがなァ」

エイワス「後方のアックアか、『神の力』の属性を持つ者に接触すれば、
     何らかの情報が得られるだろうという見解か」

一方通行「期待はしちゃいねェがな」

エイワス「王女との謁見ならともかく、護衛程度ならどうとでもなるのではないのか?」

風斬「戦争終結からまだあまり時間が経っていませんから、警戒されるかも・・・・・・」

エイワス「ましてや、ミーシャ=クロイツェフを連れるとなると・・・・・・成程、
     面白いものが見れるかも知れんな」

ガブリエル「ltojgeeg隙有mwgogj」ヒョイ パクッ

エイワス「ほう・・・・・・、私が会話をしている隙にポテトを盗み、食べるとは。
     天使にもこういった茶目っ気というものがあるのだな、興味深い」

一方通行「興味深いって言いたいだけだろオマエ」

エイワス「そういう解釈も出来るのか。 それこそ興味深い」ニヤ

一方通行「こいつぶっ殺してェ・・・・・・」
347 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:05:24.05 ID:.B2nUPso
風斬「けど実際、どうするんですか? このまま天使さんを連れていったら、最悪戦闘に・・・・・・、
   あちらには直接天使さんと戦ったキャーリサ王女がいますし・・・・・・」

エイワス「そうなったらそうなったで、また一興なのだが」

一方通行「(やべ、こいつと意見が合っちまった)」

ガブリエル「oogorsnf善処hbseweogj」

エイワス「彼女もそうならないよう努力するといった様子を見せている。
     とにかく行ってみなければわからないだろう」

一方通行「戦闘の意思は無ェってことをアピールしまくればいいンだよ」

エイワス「予め白旗を持参して訪問するとか、か? それは面白い」

一方通行「まずは俺一人で訪問するとかな、方法はいくらでもある」

風斬「私は皆で行ったほうがいいと思いますけど」

エイワス「私のみが訪問し、話をつけてきてもいいのだが」

一方通行「オマエは自己満足のためだけに行くに決まってる、却下だ」

エイワス「ふふ、手厳しいな」

ガブリエル「sdfoibjk一先mofjgmkr訪問dnnvjibjke」

エイワス「そうだな、ここでいくら意見を交わしていても話は前に進まない」

一方通行「オマエに纏められンのは癪だが・・・・・・、とりあえずこれ食ったら行くぞ」

風斬「わかりました。 うわー、緊張してきた」ドキドキ

エイワス「肩の力を抜きたまえ。 我々は戦争をしに行くのではないのだから」


一方通行「(どォでもいいけど、学園都市最高機密コードのこいつが普通にマック食ってるってどォなンだ)」
348 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:07:00.97 ID:.B2nUPso
――ロンドン・バッキンガム宮殿 正門前


一方通行「はっ、こりゃまた随分立派なご自宅ですこと」

風斬「ふわぁー・・・・・・、大きいですねぇー・・・・・・」ポカーン

ガブリエル「mcjrouh若干megegj魔力degurl感知drugoerjo」

エイワス「恐らく、カーテナが放つ魔力だろうな。 バッキンガム宮殿には普段
     防護術式などは施されていないはずだ」

風斬「かーてな?」

エイワス「英国王室に代々伝わる、イギリス最大の霊装だ。 オリジナルとセカンドが
     存在していたが、オリジナルはイギリスのクーデターの時に幻想殺しによって消滅。
     セカンドもオリジナルとの斬り合いでバラバラになったようだが・・・・・・ふむ、
     この魔力はセカンドの欠片から流れているものだな」

一方通行「(幻想殺し・・・・・・、三下の野郎もここに来たことがあンのか)」

見張りの騎士A「ん・・・・・・? なんだあいつら・・・・・・仮想パーティの集団か?」

エイワス「気付かれたようだな」

一方通行「隠れてたわけじゃねェ」

風斬「え? どこかに見張りでもいるんですか?」

ガブリエル「mcotjtjhobg彼処kooerbm」スッ

風斬「え・・・・・・? あ、本当だ、あんなとこに・・・・・・ (皆よく分かるなぁ・・・・・・)」

一方通行「しばらくここで待って、様子でも伺うか」

エイワス「うむ、無難な選択だな」
349 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:08:05.86 ID:.B2nUPso
――バッキンガム宮殿・廊下


見張りの騎士B「失礼します。 騎士団長(ナイトリーダー)、お伝えしたいことが」

騎士団長「何事だ」

見張りの騎士B「先程、バッキンガム宮殿の門前にて奇妙な集団がこちらを伺っているとの情報が」

騎士団長「奇妙な集団・・・・・・?」

見張りの騎士B「いかがいたしましょう? 戦争直後ですし、何らかの私怨で
        エリザード様のお命を狙っている可能性も・・・・・・」

騎士団長「・・・・・・。 その集団の元へ行き、話を伺うよう伝えろ」

見張りの騎士B「了解しました」ザッ

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 果てしなく嫌な予感がするが・・・・・・杞憂か」







一方通行「・・・・・・お、誰かこっち向かってンぞ」

風斬「映画で見たことあるなー、あんな感じの鎧」

エイワス「さて、どうなることか・・・・・・楽しみだな」

ガブリエル「―――――」

見張りの騎士A「失礼。 お前たちは何者だ? 先程から宮殿の様子を伺っているようだが」

一方通行「えェーっとォ、お友達に会いに来ましたァ」

エイワス「はっはっはっ」ケラケラ

風斬「(お、お友達って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」アセアセ
350 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:09:25.45 ID:.B2nUPso
見張りの騎士A「友達だと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? 誰のことだ?」

一方通行「アックアっていうゴリラがここにいるはずなンですけどォ」

エイワス「くっくっくっ・・・・・・、これは酷いな」クスクス

風斬「(ちょ、ちょっと! 失礼ですよそんな言い方!!)」ボソボソ

ガブリエル「―――――」ガクガク

見張りの騎士A「アックア・・・・・・? (なんでこのフードのやつ、痙攣してるんだ?)」

エイワス「ウィリアム・オルウェル、といえばいいのかな」

一方通行「?」

見張りの騎士A「ウィリアム殿に・・・・・・? 貴様達、ウィリアム殿と何の関わりが」

一方通行「だからお友達だっつってンだろ。 消し飛ばされてェか」

風斬「」ツネッ

一方通行「痛ッッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」ビクゥ

エイワス「ふふふふ、成程。 尻を抓るとは、これはユニークな黙らせ方だな」

見張りの騎士A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (怪しすぎる)」

風斬「その、私たちアック・・・・・・ウィリアムさんにお尋ねしたいことがありまして、
   会わせていただくことは出来ないでしょうか・・・・・・?」

エイワス「これが手本だよ。 一方通行、我々も見習わなければ」

一方通行「うっせェ」ヒリヒリ
351 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:10:41.19 ID:.B2nUPso
見張りの騎士B「騎士団長、連絡用霊装に通信が」

騎士団長「繋げろ」

見張りの騎士A『騎士団長、こいつら何か、ウィリアム殿に会わせてくれと言ってますが・・・・・・』

騎士団長「ウィリアムに? 何者だ?」

見張りの騎士A『なんでもお友達だとかって・・・・・・。 どうしますか?
        正直こいつら、怪しすぎますよ』

見張りの騎士B「まさか、本当にエリザード様のお命を・・・・・・?」

騎士団長「いや、そうだとするとウィリアムに会いたいというのが分からない。
     私やエリザード様本人なら理解できるが・・・・・・」

見張りの騎士A『どうします?』

騎士団長「・・・・・・・・・・・・。 宮殿内に入れてやれ、適当な客室に案内するんだ」

見張りの騎士A『よろしいのですか?』

騎士団長「エリザード様に話してくる。 ・・・・・・何、いざとなったら私もいる。
     妙な真似はさせんよ」

見張りの騎士A『了解しました』ブツッ

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(まさか、例の黒髪の東洋人ではあるまい。 だとすると誰だ?
     神裂君ならこんな訪問の仕方はしないはず・・・・・・彼女の身なりは確かに怪しいが)」
352 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:11:54.74 ID:.B2nUPso
見張りの騎士A「騎士団長から許しが出た。 ひとまず客室へ案内しよう、入りたまえ」ギィィィィ

一方通行「おォ、侵入成功ってなァ」

風斬「侵入じゃなくて訪問ですよ!」

エイワス「しかしそれは紙一重といったところではないか? この先の行動次第では
     侵入ということで扱われる可能性も否定出来んぞ」

ガブリエル「jreojoelf突撃cmmvokhoh」
353 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:12:39.36 ID:.B2nUPso
――バッキンガム宮殿・客室


見張りの騎士A「しばらくここで待っているように」パタン





一方通行「内部もすげェ綺羅びやかだったなァ、目が痛いぜ」

風斬「こういうところに住んでみたいなぁ」ホレボレ

ガブリエル「mvjjituih強烈mvjrigkem魔力vighibk」

エイワス「恐らく騎士団長から感じ取った魔力だろうな。 凄まじく精錬されている。
     ソーロルムの術式だったか・・・・・・、まぁ興味はないが」

一方通行「騎士団長だと? 三派閥のトップの一人がここに居やがるってのか」

エイワス「そのようだな、だが後方のアックアの魔力と思われるものは感じ取れない。
     今は不在のようだ。 おっと、今のアックアはもう聖人はおろか魔術師の力も・・・・・・」

一方通行「オマエ、やたら魔術に詳しいンだなァ。 元々あった知識か?」

エイワス「あのアレイスターにあらゆる知識を与えたのは私だぞ? 知らないということはないだろう」

風斬「なるほど・・・・・・ (でも常識的な知識はどこか欠けてる。 そういうとこ私や天使さんに似てるなぁ)」

一方通行「つゥかアックアが居ねェだと? これじゃ来た意味が無ェだろォが」

風斬「王女様に頼んで、来てもらうようお願いしたらどうです?」

エイワス「その前に一つ、忠告しておこう」

一方通行「なンだよ、偉そォに」

エイワス「今後、彼のことをアックアと呼ばない方がいい。 彼はもう神の右席には所属していないし、
     神の右席はローマ正教の暗部のようなものだ。 後方の名で呼んでは気分を害するだろう。
     それはこちらにとって不利益でしか無い」

風斬「じゃあ、えっと・・・・・・ウィリアムさんって呼べばいいんでしょうか」

エイワス「それが望ましいだろうな」

一方通行「ふン・・・・・・めんどくせェ」
354 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:14:08.37 ID:.B2nUPso
――バッキンガム宮殿・王室


騎士団長「エリザード様、騎士団長です」コンコン

エリザード「んー・・・・・・、入っていいぞ」

騎士団長「失礼しま・・・・・・、・・・・・・はぁ。 エリザード様、一国の女王であるあなたが
     ソファーに寝っ転がってゲームをしているとは何事ですか」

エリザード「いやこれけっこう面白いんだよ、携帯ゲーム機なのにほら、画面が立体というか・・・・・・
      奥行きがあるって言うのか。 年甲斐もなく夢中になってな」ピコピコ

騎士団長「つか、いつ買ったんだよそれ・・・・・・」

エリザード「で、どうした? お前が直接訪ねてくる事だ。 何か大事でも?」

騎士団長「いえ、ただ―――」

エリザード「あぁそういえば、さっきから客室辺りから・・・・・・なんて言うのか、
      凄まじい重圧のようなものを感じるな」

騎士団長「・・・・・・やはりあなたもお気付きでしたか」

エリザード「あれは普通の人間には出せないものだな、どっかの魔術団体でもおいでなすったか?」

騎士団長「先程、門前にいる彼らを少し見ましたが・・・・・・三次大戦の時に見かけた覚えがあります。
     よってどう考えても只者ではないことだけはわかりますが」

エリザード「ほうほう、三次大戦に。 で、何の用だって?」

騎士団長「どうもウィリアムへの会見を求めているようですが」

エリザード「うん? そりゃまた」

騎士団長「ウィリアムの友達だと主張しているみたいですが、どういたしますか」

エリザード「面白そうじゃないか、ここへ連れておいで」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、了解しました」
355 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:15:00.79 ID:.B2nUPso
騎士団長「失礼するよ」ガチャ

一方通行「あのォ、なンかウィリアムさンが今ここにはいないっぽいンですけどォ」

騎士団長「む・・・・・・、なぜそう言い切れる?」

一方通行「なンとなく。 まァそンな事ァどォでもいい、いないンなら俺達は帰――」

騎士団長「いや待ってくれ、ウチの女王陛下が君達との会見を申し出ている。
     エリザード様に会ってはくれないか」

一方通行「はァ? マジかよ」

風斬「えっ! 王女様と・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「mverg9ohj是非ssfirgjik」コクン

エイワス「私も彼女と同意見だ。 会わせてくれるというのなら、是非会ってみたいものだね」

騎士団長「・・・・・・失礼、そこのフードの方。 先程、声に何か違和感が・・・・・・」

一方通行「あァー・・・・・・、その辺についても話すからよ、とりあえず王室に案内してくれ。
     多分王女サマに話すのが一番手っ取り早い」

騎士団長「・・・・・・承知した、ついてきたまえ」

風斬「い、いよいよですね・・・・・・」ドキドキ

エイワス「ふふふ、そう緊張することもないだろうに」

ガブリエル「―――――」ダンマリ

一方通行「すまねェな。 そのフード、すぐに取れるよォにしてやっから」
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:15:02.74 ID:tfQlmeUo
ふむ、相変わらず面白い
357 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:16:05.84 ID:.B2nUPso
騎士団長「エリザード様、客人たちを連れてまいりまし・・・・・・、
     すまないね君達、ちょっと待っててくれないか」ガチャ バタン

一方通行「なンだよ・・・・・・」





騎士団長「(せめて簡単なドレスくらいには着替えられないのかよテメェは!!
     一応相手は客人だっつーのに上下ジャージとかどういう神経してんだ!?)」ボソボソ

エリザード「(え、えー・・・・・・別にいいじゃんか・・・・・・王族会議とかでもないんだし。
      こんくらいフランクな王女のほうが客人さんも接しやすいだろう?)」ボソボソ

騎士団長「(いいから!! さっさと着替えてください十秒以内に!!)」バタン!!





騎士団長「・・・・・・コホン、失礼。 十秒ほど待ってくれたまえ」

風斬「?」

エイワス「私は別にジャージという衣服でも構わないのだがね、ふふふ」クスクス

騎士団長「! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 もォいンじゃね?」

騎士団長「う、うむ・・・・・・では改めて。 エリザード様、客人を連れてまいりました」

エリザード「うむ!! 入り給えー!!」キリッ

騎士団長「わざとらしすぎる・・・・・・」ガチャ
358 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:17:49.71 ID:.B2nUPso
一方通行「ちィーっす」

風斬「し、失礼しますっ!」カチコチ

ガブリエル「―――――」ペコッ

エイワス「お初にお目にかかります、英国女王陛下 (あれか・・・・・・カーテナ・セカンドは)」

エリザード「ようこそ、バッキンガム宮殿へ。 私が英国女王陛下のエリザードだ。
      よろしく頼む」

一方通行「(・・・・・・ふゥン。 見た目はもろにババアだが、只者じゃねェってことはわかるな)」

風斬「は、初めまして女王陛下様! (わー・・・・・・、何か凄い迫力あるなぁ)」

エリザード「あっはっは、そう畏まらんでもいいぞ」

ガブリエル「―――――」

エリザード「・・・・・・ふむふむ」

エイワス「ふふ、噂通り、おおらかな方でいらっしゃる」

風斬「あ、えと、私は風斬氷華と言います! よろしくお願いします!」

エリザード「よろしく氷華、そちらさんは?」

一方通行「・・・・・・一方通行(アクセラレータ)でいい」

騎士団長「一方通行・・・・・・。 思い出した、風斬氷華と一方通行。 君達はロシアでミーシャを討った二人だな?
     羽根のような物を生やし飛んでいたから深く印象に残っている」

一方通行「やっぱあの時『騎士派』もいたのか」

エリザード「ほうほう、あの『神の力』を! こりゃまたとんでもない大物がやって来てくれたなぁ
      で、そちらの綺麗な金髪の貴婦人・・・・・・かな? ・・・・・・自己紹介を頼む」

エイワス「ドラちゃん、と呼んでくれ。 よろしく頼むよ、エリザード」

一方通行「ぶふぉっ」
359 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:27:02.47 ID:.B2nUPso
エリザード「ドラちゃん? 自分でちゃん付けとは・・・・・・やるなぁ」

一方通行「(頭の三角柱に不具合でも発生したンですかァ? 何だよドラちゃンって)」ヒソ

エイワス「(エイワスと名乗ってはまずい可能性を考慮してみたのだよ。
     『ドラゴン』でもいいが、一応学園都市の最重要機密コードだしな、
     親しみ易い呼び名を考えてみた。 いいセンスだろう?)」ヒソヒソ

護衛騎士A「お、おい! 貴様達、エリザード様に馴れ馴れしくし過ぎではないか!?」

風斬「はひっ、す、すみません・・・・・・」

エリザード「こらこら、そんなこと言うもんじゃないだろう。 私としてはこれくらいの
      距離感が一番落ち着くんだ。 一国民として扱ってくれても一向に構わんよ」

護衛騎士A「はっ、し、失礼しました・・・・・・!」

一方通行「器がでかいな、感謝するぜ」

エリザード「褒めたって何も出んぞー、はっはっは。 さて・・・・・・
      そちらのフードの方は?」

一方通行「そうだな、こいつを紹介するために今日はここに来た、と言っても過言じゃねェ」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

一方通行「今からこいつのフードを取ってご対面ってわけだが、二つほど約束してほしい」

護衛騎士A「貴様、客人の立場で女王陛下に向かって―――」

騎士団長「黙ってろ」

護衛騎士A「ぐ・・・・・・、失礼しました」

エリザード「うむ、伺おう」
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:27:21.34 ID:OJqEd0o0
ふいたwwwwww
361 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:28:39.69 ID:.B2nUPso
一方通行「まず一つ、俺達は別にイギリスさンと戦争しようだなンて考えちゃいねェ、
     だからこいつの姿を見ても決して騒がず、出来れば他の国やらに口外しねェで欲しい」

騎士団長「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嫌な予感しかしない)」

エリザード「もう一つは?」

一方通行「こいつの姿を見せた後、ウィリアムを連れてきて欲しい。 なるべく早めにな」

騎士団長「その客人とウィリアムはどのような繋がりがある?」

一方通行「見りゃァわかるさ」ニヤリ

エリザード「ふーむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チラ

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全てあなたに一任します、エリザード様」

エリザード「んじゃ、その二つの約束、承ろうじゃないか」

騎士団長「(もう少し考えてもいいだろうに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

一方通行「ありがとよ、そンじゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     フードを取れ、『神の力』」







ガブリエル「vigimbvhfgj久々bgjrore露西亜tgjgjrgaal以来dfjuti」ヤッホー








騎士団長「」

護衛騎士A「」

エリザード「oh・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:31:31.15 ID:tfQlmeUo
oh……
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:33:05.02 ID:3J1DC6AO
mverg9我ohjssfi待rgjikmv貴方erg9ohj面白ssfirgjik
364 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:34:31.31 ID:.B2nUPso
というわけで今回はここまでです。読んでくださった方、ありがとうございます。
ファーストクラスの描写は適当です、乗ったことあるわけ無いだろあんなの・・・・・・

▽エイワスが なかまに くわわった!

というわけでまためんどくさいのが着いてきました、彼(彼女?)の動向にもご注目ください。

イギリス滞在期間はかなり短いです。私の技量がなさすぎてあんま広げられない・・・・・・

次回予告としましては、全英国王女の三人も加わり、少し真面目なお話をします。
次の投下はいつも通り三日以内には出来たらいいなと思っています。

長々とすみません。
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:37:14.50 ID:CZXQTfw0

こいつらに勝てるやつもう居ないだろwwwwww
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:39:41.30 ID:WOEbR5Qo
>>365
上条さん
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:39:52.35 ID:a0Oy/Lco
所々女王を王女と間違えてる
だからどうしたって話だけど気になったので一応
そんな事より続きの方が気になるしな!
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 22:43:53.72 ID:lQCsKRA0
エイワス「ビーフオアフィッシュ」キリッ

騎士団長「」

護衛騎士A「」

エリザード「oh・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
369 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/20(水) 22:43:56.71 ID:.B2nUPso
>>367
あ、エリザードは女王、次回のリメエアやキャーリサ、ヴィリアンは王女って分けてるつもりなんですが、
確かにこの時点で間違えちゃってますね・・・・・・ご指摘ありがとうございます
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/20(水) 23:17:56.66 ID:soeFWyko
にやける
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 00:14:53.28 ID:HpBdD5U0

天使同盟最高すぎるw
これほど続きが早く見たいとは

本で出たら絶対買う
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 01:10:22.87 ID:.Iw9jS6o
相変わらず面白すぎる、乙!
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 01:25:43.75 ID:OQRzz2U0
続き来てた!!
天使同盟はもう世界相手にしても勝てるんじゃなかろうか・・・
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 05:26:25.95 ID:YFgzoEDO
もうワクワクが止まらない!
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 13:17:28.04 ID:vcdndMIo
もうどうなっちゃうのこの最狂集団wwwwwwww
つづきたのしみ!
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 18:30:26.05 ID:lamuA2M0
上条さんでもこの4人(?)同時相手は確実に負けるだろうwwwwwwww
てかガブリエルも気付いたらフランクにwwwwヤッホーで片手挙げてるの想像して吹いたwwwwww
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 23:05:42.24 ID:vr52i0k0
今日は来ないイカ……
378 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/22(金) 13:52:46.25 ID:wKgRhgEo
こんにちわ、やっすいビールを飲んでいる>>1です。

なんとか日付が変わる頃には投下できる・・・・・・と思います。
もしかしたらかなり深夜になってからの投下になるかも知れませんが・・・・・・

いつも沢山のレスありがとうございます。エイワスまで加わっちゃって、
誰がこいつら止められるの状態の天使同盟ですが、それでも対抗出来ちゃうのが学園都市統括理事長・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それではまた後で。失礼しましたー
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/22(金) 16:25:05.04 ID:cTevGMAO
つまりまだまだ増えるぜ天使同盟!
ってことですね
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/22(金) 16:32:01.68 ID:EXwdN2AO
いやー、いまから待ちきれない!
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/22(金) 16:35:29.88 ID:ILuahsDO
今から天使同盟にキャラが増えるとしたらアイツしかいないな…
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/22(金) 16:36:19.04 ID:4.4uju60
わーい、楽しみにしてまーす
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/22(金) 17:59:03.86 ID:cTLRDU20
アンチ天使同盟のリーダーが垣根でいいよ
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/22(金) 22:25:24.71 ID:ylwjLa.o
垣根垣根うるせぇよお前ら
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 00:48:41.90 ID:odoN8wDO
まあまあ、1に任せようぜ。
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 01:27:49.75 ID:pSq4RYDO
やっと追い付いた。
腹筋いてぇ…

387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 02:33:05.25 ID:HKC.dh.o
垣根が出ないだろうことはわかってても名前を出してしまう
388 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:38:33.14 ID:XRsaB6Qo
夜分遅く申し訳有りません、>>1です

お待たせしました、それでは投下していきます。
どんな結末になっても受け入れていただけるとありがたいです。
389 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:40:08.51 ID:XRsaB6Qo
騎士団長「な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!! なん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!」パクパク

護衛騎士A「」ブクブク ドサッ

風斬「だ、大丈夫ですか!? しっかり・・・・・・、気を失っちゃってますね」

エリザード「これはこれは・・・・・・とんでもないサプライズゲストがやって来たものだね」ハッハッハ

ガブリエル「rghjhjm宜敷mmgkkh」

騎士団長「だ、大天使ミーシャ=クロイツェフ!!!? 何故だ!! あの三次大戦で
     完全に消滅したはずでは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」

一方通行「だからそのことで色々話したいことが―――」

騎士団長「議論の余地など無い!! 今すぐにこの私が斬り伏せてくれるわッッ!!!!」ジャキッ

エイワス「フルンティング。 ベーオウルフが使用していたとされる魔剣だな。
     いや、ここでは霊装と言うべきか」

風斬「の、呑気に解説してる場合じゃ―――」



エリザード「―――剣を納めろ、騎士団長」


騎士団長「ッ!? な、何を仰るのですかエリザード様!! 今目の前にいるのは
     ロシアで猛威を振るった天災とも呼べる存在であって―――」

エリザード「いいから。 剣を収めるんだよ騎士団長」

騎士団長「・・・・・・ッ!! 了解です・・・・・・」カチャ

風斬「ほっ・・・・・・」

一方通行「命拾いしたなァ、騎士団長さンよォ」クカカッ

騎士団長「貴様ら一体どういうつもりだ!!? "それ"が一体どういう存在なのか理解しているのか!!?」

風斬「だ、大事な友達です!」

騎士団長「と・・・・・・友・・・・・・え? 友だ・・・・・・え、何?」
390 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:42:31.87 ID:XRsaB6Qo
エリザード「混乱するのも無理はないが、まぁ落ち着きなって騎士団長。 ほら、ごらん」


ガブリエル「mdlhktkh敵対vmbohj意思mbvigurgj皆無tuofjijv」シャカシャカ


エリザード「私にはあの彼女の踊りが敵対の意思がないことをアピールしているようにも見える。
      しかしあの踊りはまるで・・・・・・、メダパニダンスだな」

騎士団長「余計混乱するわぁぁぁぁぁぁぁぁあああッッ!!!!!」ガシャーン

エイワス「まぁ混乱するのも無理もないな。 ロシアで驚異的な力を振舞ったのもあるし、
     何よりその大天使が、今は宮殿の王室で踊りを披露しているとなると」

一方通行「つゥかなンで踊るンだよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「お願いします! 私たちは本当に相談に来ただけなんです!」

騎士団長「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!! ま、まさか貴様ら三人も天使なのでは・・・・・・!?
     残りの三天使が何者かによって召喚された可能性も否めない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「俺は人間だ」

風斬「私も厳密には天使ではありません」

エイワス「私は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何といえば良いのかな。 まぁ光る人ということで」

一方通行「お前真面目に話し合う気無いだろ」

エリザード「まぁそういうことだ。 とりあえず落ち着いてみないか騎士団長よ」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、何であなたはそうも落ち着いていられるのですか」

エリザード「これでも女王だぞ? この程度で取り乱していては国民を導くことは出来んよ」


ガブリエル「jougjlvmdvm第二jvivjkfm段階vjgithibj突入nfifjhrin」シュババババババ
391 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:44:28.01 ID:XRsaB6Qo




―――――――――





騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 先程は取り乱してしまって申し訳ない。
     見苦しいところを見せてしまったな」

一方通行「無理もねェ。 俺も最初はそンな感じだったしなァ」

騎士団長「・・・・・・敵対の意思が無いとはいえ、一方通行、君はこの天使とほぼ四六時中一緒だと言うじゃないか。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よく順応することが出来たな」

一方通行「人間、慣れりゃ誰が傍にいようが気にならなくなンだよ。 この二人にしてもなァ」

風斬「あははは・・・・・・」

エイワス「ふふ、さすが学園都市最強を誇る超能力者だな」

エリザード「おや、あんたは学園都市の超能力者だったのかい」

一方通行「まァな。 最悪なことに一応超能力者のトップを張ってる」

騎士団長「なんと・・・・・・」

エリザード「こりゃたまげたな・・・・・・。 となると、他の二人も只者じゃないんだろう?」

風斬「説明すると長くなっちゃいますが、私は人間ではなく、いわゆる人工天使・・・・・・といったところでしょうか」

エイワス「同じく私も人間というカテゴリには当て嵌らないだろうな。
     変形機能搭載のスーパーロボットという認識で構わんよ」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心得た。 本物の大天使が目の前に居るんだ。
     今さら最強の超能力者や人工天使やマジンガーZが出てきたところで取り乱したりはせん」

エイワス「表彰ものの環境適応力だな。 素晴らしいよ騎士団長」

エリザード「うむ。 では一段落ついたところで・・・・・・、もう一つの約束があったな」

一方通行「あァ。 アック・・・・・・ウィリアムを呼ンできてくれ。 今ここにゃ居ないンだろ?」
392 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:46:09.94 ID:XRsaB6Qo
騎士団長「それなのだが、なぜウィリアムを?」

一方通行「だってほらあいつ、属性がどォとか・・・・・・なンだっけ?」

騎士団長「属性?」

エリザード「ふむ・・・・・・、"後方のアックア"か」

風斬「!」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エリザード様」

一方通行「あァー分かってるっての。 今はもォ『神のなんたら』にゃ所属してねェから
     その名前で呼ぶなってンだろ? そりゃ悪ィとは思ってるよ」

騎士団長「む・・・・・・すまん。 気を使わせてしまったか。 だが確かに『神の力』とウィリアムについて
     語るなら、後方のアックアの話題は避けられんな」

エイワス「そう言ってくれると助かるよ。では簡単に説明しよう。
     ―――後方のアックア。 ローマ正教最暗部『神の右席』の元一員。
     青と月と後方の象徴。 そして『四大天使』の『神の力(ガブリエル)』を司る者」

風斬「天使さんと同じ属性を持つ彼なら・・・・・・、何か情報を持ってるのではないかと思って
   今日はここを訪れました。 そうですよね天使さん?」

ガブリエル「―――――」コクリ

エリザード「情報とは?」

一方通行「第三次世界大戦で消滅したはずのこいつが、何で今もこの世にのさばってンのか、についての情報だ」

騎士団長「そうだ、我々も確認している。 ウィリアムの封入術式にて爆散した天使の最期を・・・・・・
     それがなぜ今もここに存在しているか。 それを知るために君達は行動を共にしていると言うわけか」

風斬「あ、私たち『天使同盟(アライアンス)』って言うんです。 えへへ・・・・・・」テレテレ

一方通行「あのなァお前・・・・・・」

エリザード「あっはっはっは! いいじゃないか、天使同盟。 さぞ楽しそうで」

騎士団長「天使同盟・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、シャレにならんぞ」ゲンナリ
393 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:48:27.54 ID:XRsaB6Qo
エリザード「なるほど、話は大体把握したよ。 ウィリアムに会いたいわけだ」

一方通行「あいつ今どこに居るンだ?」

騎士団長「昨日の夜、第三王女のヴィリアン様主催のパーティが別宅のウィンザー城で行われていた。
     その護衛に付くためにウィリアムもそこへ同行している」

風斬「パーティ・・・・・・。 な、なんかスゴそうですね!」

ガブリエル「sjfsjhjh是非kgjghrghivkl参加djrgjgjkbne」

一方通行「そこは別にどォでもいいンだよ、やっぱボケ側だわお前ら」

風斬「す、すみません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

エイワス「さすがに我々がそこへ飛び入り参加したら、会場がパニック状態に陥ってしまっていただろうな。
     それで、ウィリアム・オルウェルは今日はここには戻らないのか」

エリザード「そこは心配しなくてもいい、もうすぐ帰ってくる時間だ。
      だが・・・・・・、そうだねぇ」

騎士団長「?」

エリザード「騎士団長、悪いんだがリメエアとキャーリサもここへ呼んできてくれないか?」

騎士団長「は・・・・・・? 第一王女様と第二王女様までも・・・・・・ですか?」

エリザード「私たちだけで話し合えるような事じゃないからなぁこれは。
      大天使が直々に宮殿へ来るとあっては、特にな。 一方通行、これはアリかな?」

一方通行「まァ、王女くらいなら話しても構わねェよ」

騎士団長「・・・・・・。 了解しました、すぐに手配します。 しかしリメエア様はともかく、キャーリサ様までとなると・・・・・・
     どうなっても知りませんよ」ガチャ

一方通行「大丈夫なのかよ?」

エリザード「なぁに、私の可愛い娘たちのことだ。 すぐに理解してくれるだろうさ」

一方通行「すまねェな、わかってたとはいえ、ここまで大事にさせちまって」

エリザード「ふふ、やっぱり人は見かけにはよらないなぁ。 君はとても優しい子のようだ」

一方通行「! ちィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ふふふ」
394 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:52:01.29 ID:XRsaB6Qo


―――――――


キャーリサ「」

リメエア「あら、まぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これはこれは」

エリザード「おー、早かったなお前たち。 ヴィリアン達より早く着くとは思わなんだぞ」



騎士団長「あちらの黒髪の方が、第一王女のリメエア様、そして・・・・・・
     奥で口をポッカリと開けっ放しにしているのが、第二王女のキャーリサ様だ」

風斬「す、すごい・・・・・・本物の王女様が、こんなに・・・・・・」

一方通行「ふン、あの黒髪の女、妙に鼻につくな・・・・・・って、おい。
     お前は何フレンドリーに手ェ振ってンだ」

ガブリエル「dfjggjvlvm,lw久々ujjgriiegvk」フリフリ

キャーリサ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・母上。
      こんな朝早くから叩き起されて宮殿に来いなんて言われたから何事かと思ったが・・・・・・、
      これは一体どーいう状況なの」

エリザード「朝早くって、もうすぐ八時だぞ。 王女たるもの、その時間帯には既に
      国民に笑顔を与えるためのお化粧も済ませておかないと―――」

キャーリサ「そんなことはどーでもいいの!!! 何であんなのがここにいるんだ!!?
      また戦争でもおっ始める気なの!? ありゃ本物の大天使じゃねーか!!!」ギャーギャー

一方通行「ちょっと前のあンたと同じリアクションしてやがる」ケケケ

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使を知る以上、あれが普通の反応だと私は思うがな」

リメエア「全く、お客人の前であんなはしたなく騒ぎ立てるなんて・・・・・・前代未聞だわ。
     それにしても・・・・・・へぇ、これが本物の大天使ねぇ。 触ってもいいのかしら」

ガブリエル「cjgjgjlfgm歓迎mgjgjojemm」

一方通行「気ィつけなァ。 あンま友好的な態度取ると、そいつ抱きついてくンぞ」クカカッ

リメエア「それはそれは、随分とフレンドリーな天使なのね。 よろしく大天使様。
     英国第一王女のリメエアと申します」スッ

ガブリエル「mv,grgiolm宜敷jgjrggjgmxa握手vmveorgiuhishvsj」ガシッ
395 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:53:56.44 ID:XRsaB6Qo
キャーリサ「・・・・・・天使と握手を交わす姉上のがよっぽど前代未聞だろーが。
      英国創立以来の大事件なのこれは・・・・・・」

ガブリエル「mooplsvml握手vgjrijhodhjl」ズイッ

キャーリサ「きゃあっ!? きゅ、急に近付いてくるな化物!! は、母上、このよーな事態を―――」

エリザード「だーかーら、私が今から説明するから聞けと言うのに・・・・・・――――」






リメエア「あなた達が連れてきたのかしら?」

風斬「は、はい! 突然ですみません。 あのー・・・・・・リメエアさんはその、護衛の方々とかを
   引き連れてたりはしないんですか? さっきも一人で来てたみたいですけど・・・・・・」
   
リメエア「他人を従わせるですって? ああ、いけません、いけません、そのようなこと・・・・・・」

風斬「?」

エイワス「英国王女も三者三様、ということだよ、風斬氷華。
     彼女は、彼女を知る者に、信頼を預けないというスタンスなのだろう」

リメエア「あらあら、なかなかに聡明なお方なのね。 概ねその通りだわ。
     クーデター後は少し考え直そうかとも思ったけれど、やはり私はこの方が落ち着くもの」

一方通行「自分を知る者に対しては常に疑ってかかる、か。 見方が変わったぜ王女サマ、
     そォいうの嫌いじゃねェ」

エイワス「昔の自分を見ているようで、か?」

一方通行「殺すぞ」

リメエア「・・・・・・あなた、面白いわね。 他国の者からそのような事を言われるなんて思わなかったわ。
     それに、見た目もウサギさんみたいでとても可愛らしいじゃない、気に入ったわ」クスクス

一方通行「う、ウサギだとォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」ワナワナ

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それ、いいかも」ボソ

エイワス「レベル5の第一位も、英国王女にかかればウサギ、か。 ふふふ、興味深いよ」

一方通行「く、クソッタレどもが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ビキビキ
396 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:55:01.35 ID:XRsaB6Qo
エリザード「―――と、いうわけで、今はヴィリアン達の帰りを待っているということだ。
      理解できたか?」

キャーリサ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「―――――」シャカシャカ

キャーリサ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの妙な動きは何なの」

騎士団長「なんでも、争いの意思がないということを表している踊りだとか」

キャーリサ「ワケがわからん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァー

騎士団長「心中、お察しします」

ガブリエル「mvjeorgjov第二mvjrgjriej段階iotyivkbnk突入jfmvj」シュババババババ

キャーリサ「あーもう鬱陶しーな!! もーわかった、理解したからやめてくれ!!
      てゆーか動きが速すぎて踊りかどーかもわかんなくなってるし」

ガブリエル「mbmhmro感謝cvnigihrm」ピタッ

エリザード「はっはっは、わかってくれたか! しかしどうだろう、
      こうして見ると天使もなかなかユニークで可愛らしいとは思わないか?」

キャーリサ「母上には敵わんな、ったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

騎士団長「全くですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「khorgeogj友好nvihgiergk条約nfwfhiwegjik証nfigr,」ムギュ

キャーリサ「んなっ!? 抱きつくな化物!! こらっ、おい・・・・・・!!」ジタバタ

エリザード「ははは、どうやら懐いてしまったようだな。 良かったじゃないかキャーリサ、
      本物の大天使とこんなにお近づきになれることなんて、もう永遠にないぞ」

ガブリエル「――――――」チラッ

騎士団長「あ・・・・・・私には抱きつかなくても結構。 もう十分君の気持ちは伝わったので」ゾクッ

キャーリサ「騎士団長、てめぇ・・・・・・」グッタリ
397 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:56:52.67 ID:XRsaB6Qo
エイワス「そちらの方は片付いたのかな? エリザード」

エリザード「あぁ、キャーリサも"快く"受け入れてくれたよ」

キャーリサ「女王流のギャグか? そりゃ」


リメエア「ねぇねぇ母上、姉上。 この子、とってもウサギさんに似ているとは思わないかしら?」

一方通行「おいてめェいい加減にしやがれ!! 俺のどこにウサギの要素があるってンだァ!!?」

風斬「ありますよ一方通行さん! 赤い眼に白い髪、そして女性も羨むその純白の肌!
   それにウサギさんって可愛いし、いいこと尽くめじゃないですか!」

一方通行「誰か臼と杵を用意しろ、この眼鏡二匹をペッタンペッタンしてやる」

エイワス「ノリノリじゃないか一方通行。 それに兎が餅つきとは・・・・・・ロマン溢れるな。
     "今昔物語"辺りから語られているこの伝説は、とある仏教説話から発祥したという
     事実を知っているか? そもそもこの伝説はただ兎が餅をつくだけの話ではなく―――」

一方通行「てめェは黙ってろォ!!!」

キャーリサ「・・・・・・お前らか、こんなのを引き連れてきた元凶は。 とんだ迷惑なの」

一方通行「はっ、その割にゃ抱きつかれてもあンま抵抗しなかったじゃねェか。
     さっき少し見たぜ、英国王女サマとお友達になれてよかったなァ、ガブリエル」

ガブリエル「mvjgjjjvmvs嬉々gveorigjjbb」

キャーリサ「冗談じゃないの、早いとこお月様の元へ帰ってよねウサギちゃん」

一方通行「そォしてェとこだなァ、あンま長居すると第二王女サマの"ケバい"のが
     伝染してお肌が荒れちまう。 おまけにそのボンテージみてェなドレスも
     どォかと思うがな。 年甲斐もなく誘ってやがるンですかァ?」

キャーリサ「・・・・・・攻城戦用移動要塞・グリフォン=スカイ百機を行使。 手動判断能力を実行。
      全兵器の破壊力を『対ウィンザー城攻略レベルで固定せよ』。
      私が微妙に気にしてたことをベラベラ喋った愚行、後悔させてやるし」

騎士団長「落ち着いてくださいキャーリサ様。 今、上空にグリフォン=スカイなどありません。
     (気にしてたのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 03:56:56.04 ID:P6qTYzgo
和むわぁ・・・
399 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 03:58:04.89 ID:XRsaB6Qo

コンコン

護衛騎士B「失礼します、ヴィリアン様がお帰りになられました」

ガチャ

騎士団長「私が出迎える、お前、部屋の中は見るなよ」ボソ

護衛騎士B「は・・・・・・。 な、何やら盛り上がっているようですが・・・・・・」

騎士団長「気にするな、他の騎士たちも下がらせ、別室で待機しておけ。
     緊急会議が始まる」バタン

護衛騎士B「りょ、了解です」



風斬「ふ、二人共ケンカはやめましょうよ〜」オドオド

一方通行「オマエだって便乗してンだろォが風斬!! 人をウサギ扱いしやがって!!」

キャーリサ「何が不満なの。 ウサギのイメージのおかげでその悪人面が
      ちょっとは和らぐってものだろう」ケラケラ

一方通行「いかにも何か企ンでます、的なツラしてるオマエにゃ言われたくねェよ」

リメエア「はぁ・・・・・・、我が妹ながら呆れるわね。 子供っぽい」

エイワス「ふふ、喧嘩するほど仲が良いというではないか。 この二人の状況が
     まさに当て嵌るぞ」ハハハ

ガブリエル「―――――」ムスッ

エリザード「やれやれ、私も長年ここに住んでるが、こんなに愉快な王室は初めてだな」




騎士団長「失礼、第三王女ヴィリアン様がお戻りになられました。
     ヴィリアン様、どうぞこちらに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガチャ

ヴィリアン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ポカーン

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夢でも見ているのか、私は」
400 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:01:17.28 ID:XRsaB6Qo
リメエア「あらあら、お帰りなさいヴィリアン。 パーティはいかがだったかしら?」

エリザード「おぉー、戻ったか二人共。 おい、お待ちかねのウィリアムだぞ君達」

ヴィリアン「あ、あの・・・・・・この方達は・・・・・・?」

エリザード「おや、騎士団長から聞いてないのか?」

騎士団長「申し訳ありません・・・・・・。 口頭で説明するよりも、見てもらったほうが早いかと」

風斬「あ、ヴィリアンさんとウィリアムさんが帰ってきてますよ! もう二人共ケンカはやめてください!」

一方通行「ちっ」

キャーリサ「ふんっ」プイ

アックア「見紛うことなど無いのである・・・・・・、貴様、ミーシャ=クロイツェフ・・・・・・!!」

ガブリエル「vmorhjfm同属性nbfohojl保持者vrgjojelh」ヤッホー

アックア「どうなっているのだ、何故大天使がロンドンに?」

エリザード「まぁまぁ、何度も同じ説明をするのも面倒だ。 ここらで一旦落ち着いて、
      ちゃんと話し合いの場を設けようではないか」

騎士団長「この部屋でいいですよね? すぐに用意いたしますので少々お待ちを」タタッ

風斬「は、初めましてヴィリアンさん! 風斬氷華と申します」ペコペコ

ヴィリアン「あ、はい・・・・・・初めまして、英国第三王女のヴィリアンです・・・・・・」ペコ

キャーリサ「ふん、客人の前なんだからもっと堂々としてりゃいーものを・・・・・・」

一方通行「第三王女のほうがよっぽどお姫様してるじゃねェか」ケケケ

キャーリサ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!」ギロリ

風斬「あぁ〜・・・・・・もうっ」
401 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:04:19.65 ID:XRsaB6Qo
こうしてバッキンガム宮殿の王室にすべての役者は揃った。

王室の中央には部屋を割るように長方形のでかい机が置かれている。騎士団長が用意した物だ。

まず部屋の一番奥に英国女王エリザード、そして左側に彼女が呼んだ第一王女リメエアと第二王女キャーリサ、
ウィンザー城より戻った第三王女ヴィリアン。
ヴィリアンの左隣の席には護衛として一緒に戻ってきたウィリアム・オルウェル、その更に左隣には騎士団長が座っている。


そして向こう側、エリザードの右側には天使同盟の一員たちがいた。
リメエアの正面に一方通行、その右側にガブリエル、風斬氷華、エイワスと続いている。


雑務は全て騎士団長が引き受けていた。本来『騎士派』のトップである彼はそのような事をする立場ではなく、
宮殿に務めている一般騎士やメイド達が行うものなのだが、エリザードと騎士団長で話し合い、
この部屋に居る者以外の人間は全て別室に下がらせてある。

今から話し合う話題について、天使云々の事情を知らぬ者が聞いたら混乱と誤解を招いてしまうからだ。


「な、なんだか予想以上にすごい展開になっちゃいましたね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ボソボソと風斬がエイワスに話し掛ける。AIM拡散力場の集合体である彼女も、やはり一般的な感情は持ちあわせているようだ。
イギリスの王族の面々を目の当たりにして、緊張を隠せないでいる。

「いつも通りの面持ちで佇んでいればいいのだよ。 我々は客人なのだからな。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、これだけの面子が集まっているのだからから無理もないか、我々が言える立場ではないが」

と、いつも通り過ぎる様子でクスクスと笑うエイワス。
402 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:05:35.92 ID:XRsaB6Qo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行はというと、さっきからリメエアの隣にいるキャーリサの顔を睨み殺さん勢いで見つめていた。
キャーリサも、ジトーっと一方通行を睨み返している。リメエアも二人の様子に気付いていたが、完全無視を決め込んでいた。

ヴィリアンは天使同盟の面々をどこか恐れているような目で見ていた。まるで木の影から肉食獣の様子を伺っている小動物である。
特にエイワスとガブリエルに対しては明らかに警戒していた。無理もない、二人は身体がボンヤリと発光しているのだ。
どう考えても人間には見えないし、事実『天使同盟』に人間は今のところ一人しかいない。

ウィリアムは固く目を閉じ、何かを考え込んでいるのかずっと黙りこんだままだった。
その隣にいる騎士団長の顔には、早くも疲労の色が伺える。

しばらく沈黙の続く王室だったが、


「それじゃ、大体の事を説明してもらおうかね。 さっき帰ってきたばかりのヴィリアンとウィリアムは
 特によく聞いておいて欲しい」


エリザードがその沈黙を破る。
一方通行とその一行は第三次世界大戦から帰った後の流れを事細かく説明した。
天使同盟。『神の力』の存在。自分たちがここに来た理由。


説明を終えると、まず最初に口を開いたのはウィリアムだった。
403 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:07:10.37 ID:XRsaB6Qo
アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・把握した。 それで元『神の右席』所属の私に会いに来たというわけか」

一方通行「そォいうこった。 それにしてもオマエはそこまで取り乱したりしないのな。
     仮にも本物の大天使だぞこいつ」

ガブリエル「mjghgvsdfi平気jvieghivns」

アックア「初見は目眩を起こしそうになったが・・・・・・、なんというか、ある程度予想がついていたのである」

一方通行「どォいうことだ」

アックア「ロシアでのミーシャとの戦い・・・・・・何か違和感を感じていたのである。
     どう言えばいいのか分からんが・・・・・・あの時はあまりにも呆気無さ過ぎた気もする」

風斬「そうだったかな・・・・・・、あの時私はとにかく必死だったからわかりませんけど」

一方通行「疑ってるわけじゃねェが一応確認しておきてェ。 オマエの封入術式とやらは成功してたンだよな?」

アックア「それは確実に成功していた、保証する」

キャーリサ「じゃなきゃ人間の手で天使を倒せるワケがないの、倒せてなかったんだけど」

リメエア「・・・・・・なら、他にあるんじゃないかしら。 天使の生存の原因は」

エリザード「天使の存在を繋ぎ止めているのは・・・・・・、いわゆる儀式場、じゃないか?」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「儀式場にある『門』を司る柱・・・・・・だったか、あれは三下が破壊したって聞いたがな」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ヴィリアン「あ、あの・・・・・・三下って・・・・・・?」

一方通行「・・・・・・上条当麻。 ツンツン頭の東洋人だ、あいつイギリスに来てたらしいが会ってねェか?」

ヴィリアン「あ、あの方でしたか (三下って・・・・・・酷い言われようだなぁ)」
404 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:08:39.83 ID:XRsaB6Qo
リメエア「その柱を破壊したにも関わらず、天使が今もこうして存在してるなんて。
     答えはもう決まったも同然じゃない、考えるまでもないわ」

一方通行「三下の野郎がしくじった、ってかァ?」

キャーリサ「他の誰かが天使を再召喚したという可能性は無いの?」

アックア「それならば各魔力結社がすぐに感づくのである。 今のところそのような報告はないが」

風斬「で、でも待ってください。 彼が『門』の破壊をし損ねたとしても、ベツレヘムの星は崩壊、墜落しています。
   その衝撃で柱は壊れちゃうのでは・・・・・・?」

騎士団長「それに関しては十字教三大勢力の連合による捜索隊が北極海へ派遣されていたからわかっている。
     ベツレヘムの星は完全に崩壊、跡形も残ってなかったとの報告が提出されている」

一方通行「ンじゃガブリエルがここにいることの説明がつかねェじゃねェか。 今さら偽物でしたとか言うなよオマエ」

ガブリエル「gortiogkeg正真mhitihergjel正銘rijymlvv,天界bvg9ighhj者cmHIUSvjgjiorg」

風斬「じゃあどうして・・・・・・?」

リメエア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そのベツレヘムの星が完全に崩壊した、というのがどうも引っかかるわね」

騎士団長「入念に捜索した結果です、確かだとは思いますが」

リメエア「いえいえ、それ自体を疑っているわけじゃないのよ。 ただ私は実際に見ていないのだけれど、
     ベツレヘムの星ってとても大きな要塞なのでしょう?」

アックア「移動用モノレールや倉庫代わりのコンテナが備えられているほどの大きさです。
     このバッキンガム宮殿がいくつも収められるほどの」

リメエア「ええ、ええ、そうでしょう? なのでもしかしたらなのだけれど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



リメエア「儀式場を含む一部の要塞は、墜落していないんじゃないかしら」



一方通行「!!」

アックア「むぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なるほど」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」
405 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:10:38.74 ID:XRsaB6Qo
風斬「あの・・・・・・それってどういう・・・・・・」

エリザード「つまり儀式場も含む要塞の欠片は、まだ一万メートル上空をふわふわお散歩している、と?」

キャーリサ「そうだとしたら、天使の生存も説明がつくの」

一方通行「そこに三下が破壊しそこねた『門』の柱もあるとしたら・・・・・・。 ・・・・・・!!」

風斬「空って・・・・・・そういえば一方通行さん」

一方通行「あァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ガブリエルのやつ、たまに空を見上げちゃボーっとしてる時があったな」

ガブリエル「―――――」

リメエア「あらあら、それはもう決定的ではありませんか」

風斬「じゃあ儀式場は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ほぼ間違いねェ、上空に浮かんでやがるンだ」

ヴィリアン「あ、あの、でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一部だけを残して浮遊する、なんてことが出来るのでしょうか?」

アックア「あの空中要塞には様々な術式が施されています。 強力な防御術式や、浮遊させるための術式も・・・・・・。
     それの効果がまだ星の欠片には残っていると考えるべきでしょう」

一方通行「マジかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クソめンどくせェ・・・・・・」

キャーリサ「でもそれならすぐに発見出来るはずだし。 上空一万メートルとはいえ、存在してるんだから」

風斬「た、確かに。 衛星カメラとかで見つけられそうですよね」

一方通行「魔術ってのは・・・・・・ステルスみたいな効果が出るようなもンはあンのか?」
406 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:12:37.34 ID:XRsaB6Qo
アックア「対象を不可視の状態に出来るような術式はあるが・・・・・・ベツレヘムの星にそのような術式は
     使用されていないはずなのである」

リメエア「"誰か"が後から迷彩術式のようなものを施した可能性もあるわね」

エリザード「まとめると・・・・・・、
      ベツレヘムの星は儀式場を残した欠片がまだ上空を飛んでいる。
      『門』の柱も全てが破壊されたわけではない。
      そしてその"星の欠片"に迷彩術式のようなものが施されている。
      ざっと、こんなところだな」

一方通行「なンでわざわざステルスみたいな魔術を施すンだ・・・・・・、誰が何のために」

ガブリエル「―――――」

エイワス「無意味に行なったわけではないだろうな。 その者にとって必ず必要なことだから
     ベツレヘムの星を隠蔽したのだろう」

ヴィリアン「・・・・・・天使本人なら、今どこにあるか分かるんじゃないでしょうか」

一方通行「おォ、そォだよ。 つかそっちについても聞きたかったンだ。
     だからオマエに会うためにわざわざ日本から飛ンで来たンだよ俺達は」

アックア「そうだったな、お前たちは私に用件があると聞いている」

一方通行「こいつの・・・・・・ガブリエルの言ってることがわかるかどォかオマエに聞きてェ。
     さっきも聞いただろうが、こいつの声には変なノイズも混じってるし要領を得ねェンだ」

ガブリエル「―――――」

アックア「なるほど・・・・・・、私がかつて『神の力(ガブリエル)』を司る者だったから、
     私ならこの天使の言語を理解できるのではないか、と」

一方通行「あァ、エイワ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドラちゃんも少しは理解できるみてェだが、
     肝心なところはわかンねェンだろ?

エイワス「そうだな。 あまり複雑な言葉になると私でも理解出来んよ」

アックア「把握した、が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すまないがそれは私にも分からん」

一方通行「」
407 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:18:05.61 ID:XRsaB6Qo
風斬「や、やっぱりダメですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

アックア「私はロシアで封入術式を行った際、『神の右席』としての力はおろか、
     聖人としての力も失ってしまった。 今の私はただの"人間"である」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジかよ」

アックア「それに例え『神の右席』としての力が残っていたとしても、
     人間である私には天使の言語は理解出来ないのである」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そォかよ。 まァそォだよな・・・・・・」

アックア「力添えが出来なくて申し訳ないのである」

一方通行「いや、構わねェよ。 こっちも無理を言っちまった」

ガブリエル「―――――」

風斬「天使さん、さっきから元気が無いみたいですけど・・・・・・大丈夫ですか?」

ガブリエル「yjiitijfjb無問題nehgrtegij」

一方通行「これでまた振り出しだなァ」

エイワス「その割にはあまり落胆していないようにも見えるが?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何が言いてェンだ」

エイワス「いや、何でもないよ。 ふふ」

エリザード「だが重要な手掛かりも得たじゃないか。 ベツレヘムの星の件については」

風斬「そうですね、全くの無駄足だったってわけじゃありませんよ。
   だから一方通行さんも天使さんも、元気だしてください」

一方通行「俺は落ち込ンで無いっつゥの」

エリザード「とりあえず、こんなもんでいいかな?」

一方通行「あァ、俺はちょっと部屋に戻るわ」

エイワス「私も退席させてもらおう、二人はどうするかね?」

風斬「あ、せっかくですし、もっと皆さんとお話したいなぁーと・・・・・・」

アックア「私たちは構わないのである」

一方通行「じゃ、また後でな」
408 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:20:29.38 ID:XRsaB6Qo
――バッキンガム宮殿・客室


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「あまり良い手掛かりを掴めなかったにしては、そんなに落胆はしていないようだな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・風斬とガブリエルは?」

エイワス「別の部屋で王女達と戯れているんじゃないか? 天使と人間の戯れ・・・・・・、
     興味は無いとは言わんが、わざわざそこに参加するほど価値は無いな」

一方通行「オマエの行動原理は全部興味と価値で決まってンのかよ」

エイワス「ふふふ、何を今更」

一方通行「まァ、情報については仕方ねェだろ。 人間に相談してる時点であの結果は決まってた」

エイワス「分かっていてロンドンに来たと?」

一方通行「・・・・・・どォだか。 それよりオマエに聞きてェンだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     まさか全部知ってて俺達に着いて来てるンじゃねェだろォな?」

エイワス「質問の意味が理解出来ないのだが」

一方通行「ほざけ。 ベツレヘムの星の欠片が存在していることだよ。
     オマエは既に知っていたンじゃねェのか」

エイワス「まさか。 知っていたら私は私で既に単独行動を取っているだろう。
     ・・・・・・仮に、知っていたとしたらどうすると言うのだ?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエから全て聞き出すに決まってンだろ」

エイワス「それは面白い。 だが私がそれを拒否したらどうする?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
409 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:22:39.42 ID:XRsaB6Qo
エイワス「おや、おかしいな。 君なら『てめェをぶちのめしてでも吐かせてやる』、
     くらいは言いそうなものだが?」

一方通行「・・・・・・ちっ」

エイワス「今の君なら私を叩き伏せ、無理矢理にでも情報を吐かせる事くらい出来るかもしれんぞ?
     まぁもっとも、私も私で果たすべき目的が出来てしまっているからな。 そうなった場合は
     抵抗させてもらうが」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはり空港で君が言ったことが、本音なのかね?
     『神の力』に関する問題が解決できなくても良いと思い始めている、という気持ちが」

一方通行「・・・・・・ンなわけはねェ。 あンな化物、消せるンならさっさと消してェに決まってる」

エイワス「今の言葉を彼女たちの前で言えるかね?」

一方通行「俺を試そうってのかてめェ」

エイワス「気を悪くしたのなら詫びよう。 だが今の私はこうして一対一で会話するということ自体に
     価値を見出しているからね。 無意識に会話を続けようとしているのかもしれない、ふふふ」

一方通行「クソッタレが・・・・・・いちいち癇に障る野郎だ」

エイワス「くく・・・・・・そうやって嫌悪されるということも今まで無かったからね。
     君が初めてだよ、一方通行」

一方通行「とンだマゾ太君ってわけかよオマエは」

エイワス「アレイスター以外の人間と会話をしたのは君が初めてなのだよ。
     しかもアレイスターに関しては、私が必要な知識を与えるというだけのもので、
     このような人間と人間が交わすような会話などしたことがない」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だからどォした」

エイワス「『ドラゴン』がどのような物なのか分からないまま追い求めてきた君に興味を持ったと言ったね。
     そして私は君に接触した。 自らの意志でね」
410 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:23:54.75 ID:XRsaB6Qo
エイワス「私は、君に出会えて良かったと思っているよ」

一方通行「・・・・・・はァ?」

エイワス「君が私を追い求め、出会い、ヒューズ=カザキリとも接触し、天使同盟が発足するのを見て、
     私は色々考えるようになった。 今まで考える価値がないと思考を放棄していた事象も含めてね」

一方通行「『ドラゴン』がてめェみてェなヤツだって知ってたら追い求めたりしてねェよボケ」

エイワス「ふふ、かも知れないな。 しかし一方通行、私自身も信じられなかったが・・・・・・
     これだけははっきりと言える」

一方通行「・・・・・・?」





エイワス「私は君達と過ごしているこの時間が、とても楽しいよ」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「まだ一日も経ってないがな、確信が持てるほどだ。 この先も間違いなく楽しいに違いない。
     私にこのような感情があったことが驚きだが、その感情にこそ価値があると思うのだ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そォかよ、そりゃ良かったですねェ」
411 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:24:44.69 ID:XRsaB6Qo
エイワス「君のおかげと言ってもいいだろう。 君がいなければ天使同盟は発足されなかったし、
     私がこうして堂々と人前に出ることも無かっただろうな」

一方通行「俺のおかげっていうか、俺が"原因"が正しい言い方だぜ。 俺のせいでてめェみてェのが出てきちまったンなら」

エイワス「ふふ、手厳しいな、だがこれもまた一興。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     一方通行、君には感謝しているよ」

一方通行「よせ、気色悪い」

エイワス「一方通行、こういう状況を何と言うか君は知っているか?」

一方通行「?」






エイワス「フラグ、というのだよ。 ふふふふ」

一方通行「本気でぶち殺すぞてめェェェェ!!!!!!!!」ゾワッ
412 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:26:28.81 ID:XRsaB6Qo
エイワス「おやおや、どうしたと言うんだ。 ミーシャ=クロイツェフともフラグが立っていると
     ヒューズ=カザキリが言っていたではないか。 そしてそのヒューズ=カザキリとも
     僅かだがフラグが立ちつつないかな? ふふ、両手に花だな一方通行」

一方通行「見事にぜェんぶ人外じゃねェか!! 冗談じゃねェぞ!! 一兆歩譲って風斬は良いとしても、
     ガブリエルは勘弁しやがれ!!!」

エイワス「これは酷い事を言う。 彼女が聞いたら悲しみの余り、空から星の涙が流れるかもしれんな」

一方通行「ちっともギャグになってねェンですけどそれ」

エイワス「これはギャグとは違うのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・把握した。
     そして一方通行の攻略ルートに私も加わるというわけだ」

一方通行「頭の中の三角柱がバグってンじゃねェのかァ!!? 何でてめェまで入ってきやがる!!
     つか攻略ルートって何でギャルゲー用語をてめェが知ってンだよォ!!!」

エイワス「三人の人外に振り回される主人公、一方通行。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふむ、
     一部には需要がありそうだが?」ククク

一方通行「お前らに振り回されたら一瞬で肉塊になっちまうわァ!!!
     つか仮にお前を攻略しちまったら俺がソッチの人だと思われるだろォが!!」

エイワス「? ソッチの人とは?」

一方通行「俺はあいにく、同性愛に興味は無いンですゥー」

エイワス「おかしなこと言う。 なぜ私を攻略することが同性愛に繋がる?
     私が一度でも男だと言ったかな?」

一方通行「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? オマエ、女なのか?」

エイワス「ふふふ、さぁて、どっちだろうな? 君の望む性別になってもいいぞ。
     何せ私には変形機能が―――」

一方通行「すンまっせェン!!! バケツか何か持ってきてもらっていいですかァ!?
     俺もォ吐きそォなンですけどォ!!!!」
413 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/23(土) 04:30:38.24 ID:XRsaB6Qo
今回はここまでです、読んでくださった方、ありがとうございます。

次回予告としましては、エイワスから『天使同盟』に何かプレゼントを贈ってくれるそうです。
ロクなものじゃないでしょうね。

次回の投下は同じく三日以内に。早めに出来るよう努めます
キャラ多すぎてわけわかんなくなってますが、ご了承ください、では。
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 04:32:23.48 ID:P6qTYzgo
乙なんだよー

エイ通行か…
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/10/23(土) 04:33:26.72 ID:U3KslJ60
おつおつ
一方通行がフラグ建ててるのって打ち止めもだよね
三人どころじゃないよね
……一方通行もげろ
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 05:15:11.87 ID:Bc7VCcDO

こんな時間に声出して笑っちまったわwwwwww
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 06:45:18.30 ID:eWOM6O6o
俺のチンコがもげたんだが・・・
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 08:58:17.23 ID:KPog9k2P
>>415
番外個体も忘れちゃいかんよ
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 10:19:14.16 ID:oZ.qCvwo
この状況からするとキャーリサともフラグが立ってると俺は期待する
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 11:46:14.45 ID:zbwivcAO
なにこのテンテコの舞いとかキリキリの舞いとか踊りそうな大天使
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 12:00:34.28 ID:nCCk8cco
なんか最終的にメガザルダンスとか踊りそうで恐い
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 14:53:46.53 ID:xgQ32y2o
話というか登場人物が基本全部トンデモレベルの人しかいなくて感覚が麻痺してくる
このメンツでやってる事がコメディというのがまた桁外れにおかしいwwww
そのコメディがドタバタなのかラブなのか全く判別つかないんだけどさ・・・
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 17:33:10.12 ID:1c5N/sw0
取り合えず俺が分かったのはガブリエルが可愛いって事だな
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 19:06:36.64 ID:zLRibZoo
>>415
お前、この状況が羨ましいのか?
フラグがほとんど人外だぜ?
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 19:08:01.02 ID:QIH8kQU0
このスレ見てガブリエル萌えに目覚めた奴が多そうだな……





俺もその一人だが
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage sage]:2010/10/23(土) 19:52:03.14 ID:3dCEWLw0
>リメエア「ねぇねぇ母上、姉上。 この子、とってもウサギさんに似ているとは思わないかしら?」

リメリアは長女ではありませんでした?
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 21:51:14.85 ID:zbwivcAO
>>424
そもそも、人でないといけない理由はなんですか?

って妖怪教師が言ってたろうがァ!!!
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/23(土) 22:13:02.23 ID:zLRibZoo
>>427
やっべ先生忘れてた……
聞かなかったことにしてくれ。

まぁ、カザキリは正直嫁にしたいよ><
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/24(日) 00:35:10.08 ID:kZspGJI0
>ガブリエル「mvjeorgjov第二mvjrgjriej段階iotyivkbnk突入jfmvj」シュババババババ

どんな踊りだww見てぇww
430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/24(日) 00:40:27.19 ID:b.uhDhYo
旋牙連山拳だな間違いない
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/24(日) 01:06:29.09 ID:4gOD.YQ0
エリザード、リメエア、キャーリサ、芳川、黄泉川
一方さんは年上にモテるんだな
432 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/24(日) 06:51:15.03 ID:Q7BdsGAo
>>426
oh・・・・・・・・・・・・・・・・・・・申し訳ありません、ありがとうございます
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/24(日) 23:35:32.49 ID:KZBwZwAO
一方が番外個体と最終信号
上条がオリジナルとシスター

そのうち浜面も御坂なんとかとフラグたつで
434 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:39:36.04 ID:YkOGfT2o
おはようございます、>>1です。

投下させていただきます
435 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:40:28.28 ID:YkOGfT2o
エイワス「遠慮するなよ、一方通行」

一方通行「近寄るンじゃねェよふたなり野郎がァ!! マジでもォほんと勘弁してください」

エイワス「君でも照れたりするのだな、第一位。 俄然興味が湧いてきたよ」

一方通行「照れてねェから!!! 恐怖してるンだよクソボケ見てわかンねェのか!!?
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァァ、くっだらねェ」ゲンナリ

エイワス「そのくだらなさにこそ、価値があるのだよ」

一方通行「そりゃオマエだけだっつゥの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」






エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ところで、話題が変わってしまうが構わないか?」

一方通行「あァもォ喜んで。 是非変えてください」

エイワス「学園都市がミーシャ=クロイツェフを放置している件についてだ」

一方通行「! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエは何か知ってンのか」

エイワス「さて、詳しいことはあまり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ただ、天使に関することで
     あまり事を荒立てたくはないようだな、アレイスターは」

一方通行「アレイスター・クロウリー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「学園都市の人間にも、外の世界の人間にも、学園都市に天使がいると
     知られるのはアレイスターにとって不利でしかないのだよ」

一方通行「ヤツの『プラン』とやらか」

エイワス「その通りだ、アレイスターが進めている『プラン』。 どのようなものかは知っているか?」
436 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:42:13.37 ID:YkOGfT2o
一方通行「内容は知らねェよ。 ・・・・・・ただ、俺がそのクソみてェな計画の
     『第一候補(メインプラン)』として組み込まれていることは知ってる」

エイワス「ふむ。 ではアレイスターの『プラン』は同時並行で進んでおり、
     仮にプランが何らかの原因で遂行困難になってしまった場合でも、
     並列する別ラインに軌道を乗せ換え、再び元のプランに戻す。
     と、いったやり方を行っているということは?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっかのメルヘン野郎がほざいてた気がすンなァ」

エイワス「そうか。 アレイスターの『プラン』には現在、
     二つの『許容範囲外のイレギュラー因子』が存在している」

一方通行「・・・・・・今言ったやり方でも修正不可能なほどの因子なのか?」

エイワス「そうだ、一つは"浜面仕上"の存在。 彼はアレイスターのプランだと
     暗部の組織同士が抗争を起こしたあの日、死んでいなければならなかった存在だ」

エイワス「だが彼はあの抗争を生き延び、あろうことかレベル5の超能力者を単独で撃破している。
     アレイスターのプランにそのような"イベント"は組み込まれていない」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう一つは?」

エイワス「『神の力』、ミーシャ=クロイツェフの存在だ。 彼女は第三次世界大戦で
     右方のフィアンマによって召喚され、最後はどちらかの勢力によって撃破されていなければ
     ならなかった。 だが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガブリエルは今も生きてる」

エイワス「そう、しかも浜面仕上などとは比べ物にならんほど厄介な障害としてな。
     だからアレイスターは秘密裏にミーシャ=クロイツェフを抹消しようと事を企てている」

一方通行「・・・・・・!! 薄々わかっちゃいたが、やっぱりそォか・・・・・・」

エイワス「だが君はミーシャ=クロイツェフやヒューズ=カザキリと共にこうして過ごせていれれば
     それでいいという考えも生まれているだろう。 だがそれはいずれ、アレイスターによって
     粉々に砕かれる運命なのだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「君はもっと、アレイスターの『プラン』を崩壊させる事に積極的でなければならないということだ」
437 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:43:41.86 ID:YkOGfT2o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが、例えアレイスターのクソ野郎でもそう簡単に
     ガブリエルを消せるとは思えねェ」

エイワス「そうだな、事実、彼も苦悩しているようだったよ。 ふふ」

一方通行「あンなやつの計画なンざ、興味は無ェな」

エイワス「君が『プラン』に立ち向かうことで、ミーシャ=クロイツェフや
     ヒューズ=カザキリ、そして打ち止め達に何らかの危害が及ぶのを恐れているのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ふふふ・・・・・・、君は守るべき者が増えすぎてしまったようだな」

一方通行「うぜェぞてめェ」

エイワス「言っておくが私には期待しないでくれたまえよ。 私はあくまでアレイスターの『プラン』が
     崩壊した先の未来が見てみたいだけだ。 こうして君にアドバイスのようなことをしているだけでも
     割とギリギリなのだよ。 ふふ、"傍観者"という立場からは逃れられない運命なのかな。
     あぁ、打ち止め含む妹達はまた別だが」

一方通行「最初からオマエにそンなもンは期待してねェ」

エイワス「結構。 だが・・・・・・そうだな、先程の話でも出た感謝への恩返しとして、
     私から君たちへプレゼントを贈ろうと思うのだが、いかがかな?」

一方通行「なンだァ? サンタクロースよろしく、プレゼント箱にリボンでも添えて贈ってくれンのか」

エイワス「プレゼントであることに間違いは無いが、"アレ"にリボンが似合うかと聞かれれば疑問が湧くな」

一方通行「あァ?」

エイワス「アレイスターの『プラン』に異様なほど執着していた――――― !?」バッ

一方通行「? どォした?」
438 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:45:13.51 ID:YkOGfT2o
エイワス「――――ふむ、成程そう来たか、私からのgirgcs波を遮断して彼irgirを保護dnefhgと」

一方通行「あ? なンだってンだよおい」

エイワス「ふふ、流石に速いなアレイスター。 もう気付かれてしまうとは」

一方通行「アレイスターだと? さっきから何ブツブツ独り言を―――」

エイワス「申し訳ない一方通行、私は一度、学園都市に戻るよ」

一方通行「なンだと?」

エイワス「こちらで進めていた準備・・・・・・とでも言っておこうか。 それに支障が出てしまった」

一方通行「戻るってこたァ、またここに来るのかよ?」

エイワス「そのつもりだが、寂しいのかね一方通行?」

一方通行「二度と戻ってくンな、出来ればどっかの旅客機と衝突して消え去れ」

エイワス「ふふ、照れるなよ。 では皆によろしく伝えておいてくれ。
     戻ってきた際には恐らくだが・・・・・・プレゼントも一緒だろう」

一方通行「さっさと消・え・ろ」

エイワス「では一旦失礼する」


そう言うと、エイワスは音も無く客室から消えていた。恐らく今頃は空を音速以上の速度で移動しているか、
空間移動のようなものでも使えれば、もう学園都市に戻っているだろう。


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『プラン』、か・・・・・・」

一方通行「積極的になれったってなァ・・・・・・」ポリポリ


エイワスとの会話で精神的疲労を感じた一方通行はベッドに寝転がり、惰眠を貪ることにした。
439 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:46:33.57 ID:YkOGfT2o
――バッキンガム宮殿・客室




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おぉー、ぷぷっ、なかなかサマになってるの」

「あとはこれでフィニッシュね」キュポン





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン・・・・・・」モゾッ



「あ、あの・・・・・・さすがにそれは怒っちゃいますよ・・・・・・」

「とか言いつつお前だって止めないだろーが」

「完成図を見たくないの?」

「そ、それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ちょっとだけ」ボソッ

「そーそー、素直が一番なの」

「それじゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スーッ


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ンゥ・・・・・・、・・・・・・あン?」パチッ


キャーリサ「あっ」

リメエア「ちっ」

ヴィリアン「あ、お、おはようございます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、そんな時間でも無いですけど」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人の部屋で何やってンだお前ら」

キャーリサ「いつからここはお前の部屋になったの」
440 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:48:12.67 ID:YkOGfT2o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今何時だァ?」

ヴィリアン「もうすぐ午後八時になります、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぅぅ」オドオド

一方通行「? なンだ?」

ヴィリアン「あ、いえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

キャーリサ「ぷぷっ」

リメエア「うふふ」

一方通行「ンだよ気持ち悪いなオマエら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つか八時だと?
     九時間近く寝ちまったぜ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボー

リメエア「晩餐の準備が出来てるわよ。 良ければ貴方もどうかしら?
     あの子と天使は食べていくみたいだけど?」

一方通行「ン、そォか。 悪いな、ンじゃ貰おうか」

キャーリサ「食堂があるから、案内するの。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くすっ」

一方通行「王女サマ三人に起こしに来てもらえるたァ随分贅沢な起床だぜ。
     ・・・・・・つかオマエらさっきから、なンか笑ってねェか?」

リメエア「いえいえ、まさか。 そんなそんな」クスクス

キャーリサ「気のせいじゃないか?」プルプル

ヴィリアン「私は笑ってませんよ? 本当に・・・・・・」オドオド

一方通行「いやどォ考えても笑ってンだろ。 俺の顔に何か付いてンのかよ」

キャーリサ「顔っていうか頭・・・・・・いや何でもないの」

リメエア「私、先に食堂に行ってるわよ」ガチャ

ヴィリアン「あ、わ、私も・・・・・・それじゃ待ってますね」パタン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・頭?」サワサワ
441 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:49:49.94 ID:YkOGfT2o
キャーリサ「ぶふっ」

一方通行「あ!? ちょ、なンだコレ!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・耳!?」ピョコピョコ

キャーリサ「あーっはっはっは!! もーダメ!! おっかしー!!!」ゲラゲラ

一方通行「これ・・・・・・バニーガールとかが着けてるヤツじゃねェか!! てめェ喧嘩売ってンですかァ!?
     しかもなンだこれ・・・・・・なかなか取れねェし!!」グイグイ

キャーリサ「あはははは! やめろやめろ、取ろーとするたびに耳がピョコピョコ揺れて・・・・・・
      可愛いなーあはははは!!」ケラケラ

一方通行「オマエらァ・・・・・・王女だからって調子に乗ってンじゃねェぞクソッタレが!!
     ・・・・・・くっそォ、無理矢理取ったらハゲそうだなおい」グググ

キャーリサ「無理に取る必要はないだろーに。 似合ってるよ『因幡通行(ウサミミレータ)』。
      ぷーくすくす!」ケラケラ

一方通行「おいィ・・・・・・知ってるかァ? ウサギって生き物はな・・・・・・性欲がハンパねェンだぞ、
     あまり俺を怒らせるとてめェのどす黒い『ゲート』にベクトルをぶち込む事になるぜェ?」

キャーリサ「くくく、そンな可愛らしいウサ耳付けたまま脅してきてもなー、あははは!」

一方通行「ちくしょォ・・・・・・つかなンでこンな物がバッキンガム宮殿にあンだよ・・・・・・」

キャーリサ「これで姉上がマジックペンで髭を書けてれば完璧だったし、ふふ」

一方通行「それやってたらマジで襲ってたぞオマエら」
442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 07:50:05.20 ID:H6xivAAO
ドラちゃんセンサーすげえな
443 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:51:30.77 ID:YkOGfT2o
――バッキンガム宮殿・食堂


風斬「あ。 一方通行さん」

ガブリエル「jgirisefjgj御早mvogjoerjgo」

エリザード「あんた随分寝てたみたいだねぇ、お疲れだったのか」

一方通行「別に・・・・・・、あァー頭痛ェ、いろんな意味で」ヒリヒリ

リメエア「あらあら、取ってしまったのね。 凄く似合ってたのに」

一方通行「ちっ、ワンダーランドに連れてってやろォか」

ヴィリアン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふっ」クス

一方通行「・・・・・・」ギロリ

ヴィリアン「あ、ご、ごめんなさい・・・・・・」ビクッ

騎士団長「ところで、ドラちゃん・・・・・・はどこへいった?」

アックア「(ドラちゃん・・・・・・? 今朝の不気味な発光生物の事か?)」

一方通行「あァ、なンか別件を思い出したとかなンとか言って学園都市に戻った、放っといていい。
     残念ながら後で戻ってくるらしいがな」

風斬「気になりますね、何なんでしょう?」

一方通行「なンか俺達の出会いに感謝とかトチ狂った事言い出してよォ、プレゼントを贈るとかってほざいてたな。
     アレイスターの首でも持ってきてくれるンじゃねェの?」クカカッ

風斬「プレゼント・・・・・・? ますます気になる・・・・・・」ウーム

ガブリエル「jbrojogjoht贈物mgjrohoh期待nvbjgejgo」ワクワク

エリザード「まぁそういうことなら仕方がないな、食事にしようか」
444 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:54:04.68 ID:YkOGfT2o
風斬「このローストビーフ、すごく美味しい!」パクパク

一方通行「イギリス料理はクソ不味いって相場が決まってるもンだが・・・・・・これはまァまァだな」モグモグ

ガブリエル「mhrohjobmlb美味uyuicjmmb」ガツガツ

キャーリサ「天使と並んで食事を摂るなんて・・・・・・夢にも見なかったの」

リメエア「あらあら、貴重な経験だわ。 自慢できるわよ」

騎士団長「それで、君達はこれからどうするか決まったのか?」

一方通行「あン? あァ、さてどォすっかねェ」

風斬「うーん、とりあえずせっかくのロンドンですし、色々見て回りたいです」

ヴィリアン「それでしたら、明日私が案内しますよ、美味しい紅茶を出してくれるお店があるんです」

風斬「わぁ! 本当ですか? ありがとうございます〜!」

ヴィリアン「・・・・・・天使様もよろしければどうですか? フードを被っていれば大丈夫でしょう」

ガブリエル「jfoepgbmnm是非bogopwugj」
445 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:54:40.00 ID:YkOGfT2o

キャーリサ「正気なのお前・・・・・・」

アックア「まぁ私も同行しますし、問題はないでしょう」

一方通行「・・・・・・あァー、ウィリアムよォ。 天使とかに詳しいやつァいねェのか。
     魔術結社とやらの連中とか」

アックア「むぅ・・・・・・、私には心当たりが思いつかないのである」

エリザード「ローラのヤツとかどうだ?」

リメエア「あれはこの世で最も信用できない女ベスト3に入るでしょ、いけません、いけません。
     天使など連れていけば、何をされるか分かったもんじゃないわ」

キャーリサ「お前は誰か心当たりはないの?」

騎士団長「私ですか? ・・・・・・申し訳ないですが、天使ともなるとそうは・・・・・・」
446 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:55:44.03 ID:YkOGfT2o
一方通行「まァ心当たりが無ェなら別にいいンだけどよォ」

キャーリサ「やる気が感じられないの。 まー無理もないけど」

風斬「わ、私は別に今のままでもいいと思ってますから!」

ガブリエル「btuyjlrmgh激bohothuo同意dhfhigj」

エリザード「呑気なもんだな。 まぁでも、いいんじゃないか?
      こんなに可愛らしい子達と一緒に過ごせて、男としては幸せだろう? このこのぉ」

一方通行「風斬はともかくガブリエルのどこが可愛らしいのか説明してくンねェかな」

風斬「え・・・・・・///」

ガブリエル「酷ddddddddddddddddddddddddddddd」ゴゴゴゴゴ

一方通行「ごめンさない、とてもキューティクルございますゥ」ヘコヘコ

騎士団長「天使の扱いに慣れているな・・・・・・これが第一位たる者か」

一方通行「いやこれと第一位は関係無ェよ」

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・む、」

一方通行「?」

アックア「サーシャ=クロイツェフなる者に面会を求めてはどうだろうか?」

リメエア「あぁ・・・・・・・かつてその身に『神の力』を宿したっていう?」

一方通行「誰だっけ」

風斬「ほら、ロシアの時にいた変わった衣装の女の子ですよ、金髪の」
447 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:57:17.57 ID:YkOGfT2o
一方通行「あァーなンかいたなそンなの。 ・・・・・・そォか、まだ情報源は残ってたか」

アックア「彼女はロシア成教の『殲滅白書』に所属しているはずである」

一方通行「またロシアかよ・・・・・・メンドくせェ」

風斬「どうします?」

一方通行「ンー・・・・・・、オマエらに任せるわ。 行きたいンなら連れてってやンよ」

ガブリエル「―――――」

風斬「じゃあ行きましょうよ、ちょっとロシア連邦のその後の情勢も気になってましたし」

一方通行「あいよ・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行さん、元気ないですよ? 具合悪いんですか?」

一方通行「問題無ェよ、ちょっと展開が早くて疲れかけてるだけだ」

エリザード「食事の後に風呂にでも入るといい、自慢の大浴場だ、すっきりするぞ。
      二人もどうだ? ここは一つ、裸の付き合いといこうじゃないか」ハッハッハ

風斬「あ、はい! じゃあお言葉に甘えて・・・・・・」

ガブリエル「uhotpjlvmlv湯浴jveuroh」

一方通行「悪いな、そォさせてもらうわ」
448 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 07:58:48.46 ID:YkOGfT2o
――バッキンガム宮殿・大浴場前


風斬「じゃあ一方通行さん、私たちはここで」

ガブリエル「gjtouohl同行vtuhyogjo」

風斬「あ、天使さん! あなたも(多分)こっちですよ!」グイッ

キャーリサ「一方通行、覗きたくなったらいつでも来ていーぞ♪」ケラケラ

一方通行「ぎゃは、乳が垂れねェよォにタオルで固定しときなァ」

キャーリサ「こんの・・・・・・ッ!!」

リメエア「はいはい、夫婦漫才はいいから行くわよ」グイッ

キャーリサ「誰が夫婦だ誰が!!!」ギャーギャー

エリザード「それじゃ、私たちも行こうかね」

ヴィリアン「は、はい。 ウィリアム、騎士団長、一方通行さん、また後で・・・・・・」フリフリ

アックア「うむ」

騎士団長「ごゆっくりお寛ぎください、姫様方」

一方通行「オッサン達と風呂ってのもなァ・・・・・・」

騎士団長「文句を言うな」
449 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:02:12.65 ID:YkOGfT2o
――バッキンガム宮殿・大浴場 男湯


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無駄にでけェなァしかし」ゴシゴシ

騎士団長「まぁな。 普段は個室にあるバスルームを使用しているから
     ここに入ることは余り無いのだが、今日は客人もいるからな」ワシャワシャ

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時に一方通行よ、貴様、少々痩せすぎではないか?」ジャバー

一方通行「あァ?」

騎士団長「確かに・・・・・・、よくそのような身体つきで、ロシアであそこまで暴れられたものだな」

一方通行「オーケェオーケェ、オマエら喧嘩売ってンだな? そォなンだろ?」ビキビキ

アックア「気を悪くしたのなら詫びるが・・・・・・、身体を鍛えたりはしないのか?
     貴様にも守るべき者がいるのだろう」

一方通行「・・・・・・これでも一応鍛えたつもりなンですけどねェ。 昔よりはマシになってンだぞ」

騎士団長「しかしそれだけで天使と同等以上に渡り合えるとは思えんな。
     やはりその超能力とやらのおかげか」

アックア「どのような能力なのだ? 学園都市の能力者の中でも貴様は頂点に立つ存在と聞いたが」

一方通行「能力名はまンま一方通行(アクセラレータ)。 運動量、熱量、光、電気量とか、この世に存在する
     ありとあらゆるベクトルを変換するってシロモノだ」

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それはいわゆる、無敵というものではないのか」

一方通行「そォでも無ェンだなこれが。 一見無敵に見えても、弱点はあるもンだ。
     話せば長くなるが、何度か敗北も味わってる」

騎士団長「その能力であの時の黒い翼も作ったのか? アレに向きは関係なさそうだが」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・翼、ね。 そォだな・・・・・・
     己の心が纏う闇が許容量を超えたとき、漆黒の翼が顕現せン・・・・・・みたいな?」

騎士団長「うわぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アックア「ドン引きなのである」

一方通行「冗談に決まってンだろ」
450 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:03:32.62 ID:YkOGfT2o
一方通行「あン時はクソガキ・・・・・・、打ち止めと番外個体を守ることで精一杯だったしな。
     誰かを守れる力なら天使にだろうが悪魔にだろうが化けてやらァ」

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・成程、守るべきものの前では最強でいるというわけか」

騎士団長「なかなか見上げた男だ。 『騎士派』に勧誘したいくらいだな」

一方通行「はっ、オッサンからの熱烈なアプローチは勘弁願いてェな。
     それに俺は魔術についてはよく知らねェ」

アックア「魔術とは、本来は才能のない者が得る知識なのである。 貴様にとっては無縁のものだろう」

一方通行「オマエの持ってるフルンティングとかいう剣も魔術が絡んでンのか?」

騎士団長「通常時はただのロングソードだがな。 カーテナによる『天使の力(テレズマ)』を供給することで
     莫大な破壊力を得ることが出来るという具合だ」

一方通行「ソーロルムの術式とかいうのは?」

騎士団長「北欧戦士の伝承が元ネタの魔術だな。 私が認識した武器の威力を"ゼロにする"というものだ。
     魔術、科学を問わずゼロに出来る、欠点も多いが」

一方通行「ふゥン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・超能力とはまた色が違うンだなァ」

騎士団長「というか、魔術に詳しくないとか言っておきながら、ソーロルムの術式などという
     マイナーな魔術まで知っているのだな」

一方通行「あの発光生物ことドラちゃんがエラっそォに知識を披露してたンだよ」

アックア「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの者、魔術の知識が? 一体何者なのだ・・・・・・)」

一方通行「ま、とりあえず湯船浸かろォぜ。 冷えちまう」
451 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:04:52.78 ID:YkOGfT2o


カポーン


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このカポーンって何の音なンだろォな」チャプ

アックア「なんとなくだが、この擬音は日本でしか鳴らない気がするのである」チャプン

騎士団長「君らは何の話をしているんだ・・・・・・」プクプク




「キャー! 天使さん、湯船を操って遊ばないでくださーい!」バシャバシャ

「あ、ヴィリアン。 洗顔貸してくれ」

「あ、はい。 ってキャアッ!?」バッシャーン

「nototjsok,b攻撃brojrgjeh攻撃vjgeriouhoj」ドッバァァー

「あらあら、水のドラゴンね・・・・・・綺麗だわ」

「賑やかだな、退屈しないだろうこれじゃ」ハッハッハ

「賑やかすぎです〜! いやああ!」ゴポポポ



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それで、一方通行よ」

一方通行「なンだよ」

アックア「貴様はあの三人の誰と恋仲なのだ?」

一方通行「」
452 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:06:34.66 ID:YkOGfT2o
騎士団長「さすがだな我が友、私も気になっていたところだ」

一方通行「なァーに言ってやがるンですかァ!!? 俺があいつらとそんな仲に見えンのかよ!?」

アックア「違うのか? 共に暮らしているのであろう?」

一方通行「暮らしてるってわけじゃねェよ!! ちょっとの間同じ部屋で寝泊りしてるだけだァ!!」

騎士団長「寝泊り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ナニ想像してやがンだオッサン、俺は健全な少年ですゥー・・・・・・って待て、
     三人って何だよおい」

アックア「む、ミーシャと、風斬氷華と、ドラちゃんで三人ではないか」

一方通行「ドラちゃンまで入ってるゥゥゥゥー!!!? アレは無ェよ!!
     例えガブリエルはアリでもアレは無ェって!!!」

騎士団長「まぁ妥当なところで風斬氷華だろう、違うか?」

一方通行「風斬とはそンなンじゃねェよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つか俺がそういう、
     恋愛? つゥのか。 そンなのに勤しんでるヤツに見えンのか」

騎士団長「恋愛に興味はないのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それどころじゃねェって状況が多かったからな、考えたことも無ェ」

アックア「聞いた話だと、ミーシャにやたら懐かれているようではないか」

騎士団長「天使に懐かれるなど、君は天界から永遠の加護を約束されたようなものだぞ」

一方通行「その発想は無かったわ。 そォいうポジティブな考えもある・・・・・・・・・・・・ねェよ」
453 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:08:07.75 ID:YkOGfT2o
一方通行「大体てめェの方こそどォなンだよウィリアム。 俺の見解じゃどォ考えても
     ヴィリアンとは姫と護衛の仲だけに見えねェが?」ニヤニヤ

アックア「むぅっ!!?」バシャ

騎士団長「急に立ち上がるな、貴様のアスカロンが私の顔面に当たるところだったぞ」

一方通行「詳しい話は知らねェが、クーデターの時に颯爽と現れたンだろォ?
     ピンチの姫様を救うためにヒーローみてェによォ」

アックア「姫をお守りするのが我々傭兵の努め!! それ以上でも以下でも無いのである!!!
     というか、なぜ貴様がその話を知っている!!?」」クワッ

騎士団長「いやいや、私はマジで何も喋ってないぞ」

一方通行「第一位の情報網ナメンなよ。 『ご無事ですか。 王の国の姫君よ』」キリッ

アックア「なぜそこまで詳細に!? これも超能力とやらの仕業かッッ!!!」グルルル

騎士団長「落ち着けウィリアム。 あの時のお前は輝いていたぞ」

アックア「今は輝いていないと!? く・・・・・・、このウィリアム、ここまで恥辱を受けたのは
     初めてなのである!」

一方通行「恥辱・・・・・・? 姫君を助けたことがァ?」

アックア「む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

一方通行「あァー、そォいうこと言っちゃうンだァ。 ヴィリアン王女可哀想だなァ〜」

アックア「い、いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・決してそういうわけでは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

騎士団長「見損なったぞ我が友よ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは報告せざるを得ない」

アックア「!!?」
454 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 08:08:58.36 ID:H6xivAAO
イギリス組が飲み屋のおっさんのごとく絡んでる件
455 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:10:10.64 ID:YkOGfT2o
一方通行「ウィリアムさンはァ、ヴィリアン王女を助けるのに恥じらいを感じてたンですがァ、
     まァあの時は仕方なく助けたンですぅ」

騎士団長「心苦しいが、それでいこう」

アックア「ちょ、おい、待て!!!」ザバッ

一方通行「あァン?」

アックア「私はヴィリアン様のお命を救えたことに、誇りを感じているのであるッ!!」ドンッ

騎士団長「ほう・・・・・・」

アックア「そしてその時に・・・・・・、その・・・・・・多少は私情も湧いていた事も・・・・・・否定はしないのである・・・・・・」

一方通行「おォ〜、言うねェ。 見習いてェもンだァ。 さすが占星施術旅団の援護や、
     オルレアン騎士団の殲滅に一役買った傭兵さンだぜェ」パチパチ

アックア「・・・・・・貴様、いくら何でも詳しすぎるであろう・・・・・・」

騎士団長「ただ、少し大声過ぎたのではないか? 隣に聞こえて・・・・・・
     いや、それはそれで面白くなりそうだがな」ニヤニヤ

アックア「・・・・・・聞こえてなどおらん! ニヤニヤするな!」






風斬「ふぇー・・・・・・、す、凄いですね今の・・・・・・////」

ガブリエル「vguierji美mbrtjho恋愛jvoerogj」ウンウン

エリザード「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤニヤ

リメエア「あらあら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ、いけません、いけません」ニヤニヤ

キャーリサ「お前、案外男を骨抜きにするのが上手いの」ニタニタ

ヴィリアン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///////」ブクブク
456 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:11:51.16 ID:YkOGfT2o
一方通行「で、オッサンにゃそォいう話は無ェの?」

騎士団長「私は『騎士派』を率いる立場だ。 そういう浮ついた話にかまけてる暇は無い」

アックア「ん? 貴様は以前、神裂火織を舞踏会に招待するために花を用意したという話を聞いてるが」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『騎士派』の諜報部は何をしているんだ・・・・・・」

一方通行「神裂ってあの露出狂の聖人女か? あいつなら学園都市で会ったなァ」

騎士団長「なに・・・・・・! 私のことは何か言っていたか?」

一方通行「別に。 ただ俺がどォやってここに行こうかって相談したときに、『騎士団長に取り次ごうか』
     的な事を言われたっけ」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なぜ取り次がなかったのだこの白もやしが・・・・・・」ボソッ

一方通行「何か言ったか?」

騎士団長「いや、別に。 ていうか、私は彼女のことはそういう対象で見ておらんよ」

アックア「そうなのであるか?」

騎士団長「と、当然だ。 私は騎士団長だぞ」

一方通行「恋愛になァ、階級や立場なンて関係無ェンだよ」

アックア「良い事を言うな、一方通行」

騎士団長「ふ、ふん。 それに、神裂君には既に想い人がいるのだろう?」

一方通行「・・・・・・まさかとは思うが、あのツンツン頭のクソ三下か?」

騎士団長「そう、あのクソ三下・・・・・・いやいや、上条当麻がいるだろう」
457 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:12:55.32 ID:YkOGfT2o
アックア「ふむ、あやつ、神裂火織ともフラグを立てていたのか・・・・・・」

一方通行「!」ピクン

騎士団長「フラグ・・・・・・というと?」

アックア「恋愛という事象が起きる条件の事だと・・・・・・ヴィリアン様が仰っていた気がするのである」

騎士団長「なるほど・・・・・・そういう意味でも使われているのか」

一方通行「フラグ・・・・・・」

アックア「? どうした、一方通行」

一方通行「い、いや・・・・・・以前に風斬が、俺とガブリエルの間にフラグが立っているとかほざいてたのを
     思い出しちまってよ・・・・・・」

アックア「立っているのではないか?」

騎士団長「立っているだろう」

一方通行「立ってねェよ!! 立っててたまるか!! 大体、どォいうのをフラグって言うンだ?」

アックア「うむ・・・・・・そう言われると説明が難しいが・・・・・・」

騎士団長「例えばウィリアムとヴィリアン様の間にはフラグが立っているだろう。
     ピンチの所を救ったことによってな」

アックア「む・・・・・・まぁ、そういうことに・・・・・・なる、のか・・・・・・」

一方通行「え・・・・・・?」
458 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:14:00.66 ID:YkOGfT2o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰かを助けるってことが、フラグ成立ってことになンのか?」

アックア「まぁそういうことだ。 困っている人間に救いの道を示したりとか、手を差し伸べたりとか、
     極端な話になると、毎日のように喧嘩をしてもフラグに成り得るらしいのである
     我々の場合は相手が女性の時に成立するということだ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウソだろ?」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・聞くが、君は人を助けたことがあるか?」

一方通行「お、俺は打ち止めを、打ち止めと番外個体を助けるためにロシアに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「い、いや、それだけじゃねェ、間接的にならもっと助けてるかもしンねェ。
     あのクソ野郎から虐待を受けてた女はどォだ? 黄泉川は? 他には何かあったか・・・・・・?」ブツブツ

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行」

一方通行「な、なンだよ」

騎士団長「君は、鈍感だと言われた事は無いか?」

一方通行「あ、あァ!!? ンなのあるわけねェだろォが!! 曲がりなりにも俺は学園都市最高の頭脳の持ち主だぞ!?
     それが鈍感だったらおかしいだろォが!!」

アックア「一方通行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たまにでいいから、真剣に相手と向き合ってみるのもいいのである」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・真剣に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

騎士団長「そこから恋が始まる可能性もあるのだぞ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・い、いや俺は別に恋愛なンざ・・・・・・」

アックア「あの大天使をフラグを立てる事が出来るのは、恐らく貴様だけだろうな」

一方通行「いやあいつだけは無ェよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無ェ、よな」
459 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:15:19.07 ID:YkOGfT2o
――バッキンガム宮殿・大浴場 女湯


風斬「はぁー・・・・・・それにしてもお風呂って気持ちイイですねぇ・・・・・・」チャポ

キャーリサ「私はあんまり好きじゃないな、湯船に浸かっている間が暇過ぎるし」

リメエア「キャーリサは昔からそうですものね、せっかちなのよあなた」

ヴィリアン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プクプク

エリザード「というか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・皆、肌に艶があるなぁ・・・・・・。
      こういうのを見ると私も歳だなと落ち込んでしまう」

ガブリエル「ggjituhidmfl極楽nvoejhoepjo」チャポ

エリザード「それにしても・・・・・・氷華、お前デカいなぁ」チラチラ

風斬「え、えっ!? あ、やだ、あんまり見ないで・・・・・・///」バシャ

キャーリサ「おぉ〜可愛らしーな、そして羨ましいぞこのホルスタインが!!」バシャッ ムニュ

風斬「きゃああ!!? 急に揉まないでぇぇ〜」バシャバシャ

ガブリエル「―――――」

ガブリエル「jhomjbnmnl合点moghottml」モミッ

ヴィリアン「ッッ!!? きゃっ!!?」ザバッ

リメエア「あなたのは小さいから、天使様直々に大きくして差し上げようってところかしら?」ニヤニヤ

ヴィリアン「馬鹿なこと言ってないで助けてくださ・・・・・・ひゃんっ!!?」ビクッ
460 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:17:01.85 ID:YkOGfT2o


風斬「キャーキャー!! そこはダメ! 胸はともかくそこだけは触っちゃいやぁー!!!」ザバザバ

キャーリサ「減るもんじゃないし、気にすることはないの。 女同士なんだし」プニプニ

ヴィリアン「お、お母様、助け・・・・・・ひうっ!!」ビクン

ガブリエル「irhlrnmln無礼講niwehgi無礼講ncvghihgi」ツツツー

エリザード「ははは、こういうのにも混ざれないんだよなぁ私は・・・・・・」シュン

リメエア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くだらない」











一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

騎士団長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オッサン、股間のフルンティングが『天使の力(テレズマ)』してンぞ」

騎士団長「ゼロにする」

アックア「"ソレ"も"武器"として認識しているのか・・・・・・、さすがだな、我が友よ」
461 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 08:18:38.92 ID:YkOGfT2o
とりあえず、ここまで投下させていただきました。

もしかしたら今日の夜に続きを投下できるかも知れません、尽力します。

どちらにせよまた夜くらいに来ますので、お待ちを。

では失礼します。 いつもレスをありがとうございます
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 08:19:17.39 ID:H6xivAAO
乙!ニヤニヤ止まらねー
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 08:25:40.11 ID:mCo5L/oo
武器認識ワロタ
464 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 08:31:18.22 ID:u9cKBfIo
ワロタwwwww
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 08:39:06.39 ID:LuliJNoo
ワロタwwwwww
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 13:52:49.67 ID:9R0brAoo
騎士団長が武器として認識しているということは……ゴクリ
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 13:59:41.22 ID:5bP7cDEo
笑が止まらねェwww
>>1
468 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 20:22:42.62 ID:vqqz2KEo
腹筋つるwwwwwwwwww勘弁してwwwwwwwwwwwwww
469 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 20:32:37.77 ID:6gXDo2AO
ウィリアムの股間はアスカロンっと
470 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 20:59:04.87 ID:qP6a.6.0
フルンティング…フルンチング…フルチn……
何でもないです
471 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 21:16:06.90 ID:rlT5PUgo
ヌードフェンシングの使い手か
472 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:14:58.62 ID:YkOGfT2o
こんばんわ、>>1です。

ではほんのちょっとですが続きを投下します。
473 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:16:53.30 ID:YkOGfT2o
翌日。

風斬氷華とミーシャ=クロイツェフ、第三王女ヴィリアンとアックアの四人は朝からロンドンの街を観光しに行った。
観光のためにロンドンに来たわけじゃないのだが、一方通行は二人を止めるようなことはしなかった。
・・・・・・別に止める理由がない。観光したければすればいいと思ったからだ。

一方通行も誘われたが断った。アックアもいるとはいえ、女性に囲まれて街を歩くのはどうも性に合わない。

というわけで、一方通行は現在バッキンガム宮殿の客室に居る。

で、なぜか第二王女キャーリサも同室していた。


――バッキンガム宮殿・客室


一方通行「なァンでオマエまでここにいるンですかァ?」

キャーリサ「別に。 ここは私の家なんだから、どこにいよーが私の勝手だし」

一方通行「なンかこう・・・・・・無ェの? 王族の仕事みてェなの」

キャーリサ「私の得意分野は"軍事"だし。 戦争も終わったこの時期に、軍事に関する仕事なんてないの
      戦争の後処理とかは姉上やお母様がやってるし」

一方通行「あっそ・・・・・・ンじゃ風斬たちと一緒に出掛けりゃいいじゃねェか」

キャーリサ「そーいう気分でもないの。 観光とかあんま好きじゃないんだなーこれが。
      つかここ地元だし、観光にならねーっての」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そりゃそォだ」ゴロン

キャーリサ「で、お前らはいつ帰国するの?」

一方通行「あァー・・・・・・ま、今夜にでも帰ろォかと思ってる」

キャーリサ「もっとゆっくりしてってもバチは当たんないんだけどな」

一方通行「お前だっていつまでも俺達みたいな化物が居座ってたらうっとォしいだろ」

キャーリサ「ご生憎様、化物がどーこーとかはもう慣れっこだし」フフ

一方通行「ハッ、さすが王女サマ、立派なもンだぜェ」クカカッ
474 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 23:17:55.62 ID:tlDYlzYP
ゼロにするでワロタwwwwwwwwww
475 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:18:21.05 ID:YkOGfT2o
キャーリサ「お前、これからどうするの? ずっとあの天使達と共に過ごすわけでもあるまい」

一方通行「それじゃいけねェのかよ」

キャーリサ「ずっと一緒に居たいのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

キャーリサ「あーやって人とうまく馴染んでいるとはいえ、あれはこの世の者ではないの。
      やはりあるべき場所に還る時が・・・・・・」

一方通行「・・・・・・わかってる、そンときゃそンときだろォが」

キャーリサ「結局、ロシアへは行くのか?」

一方通行「そォだな・・・・・・、今すぐってわけじゃねェが、近いうちに行ってみよォとは考えてる」

キャーリサ「何か手掛かりがつかめるといいな」

一方通行「ンだよ、応援してくれるンですかァ?」ニタニタ

キャーリサ「ぐ・・・・・・、さっさとワンダーランドに帰れって行ってんのよこのクソウサギが」

一方通行「そりゃどォも。 ま、ベツレヘムの星に関する情報は大体手に入ったンだ。
     焦る必要は無ェよ」

キャーリサ「焦る必要は無い・・・・・・か。 それのせいなの? 昨日の夜に引き続きテンションが低いのは」

一方通行「いや・・・・・・そォじゃねェ、ただなンつーか」

キャーリサ「?」

一方通行「完全に直感だが、イヤな予感がすンだよ・・・・・・。 何かが待ち構えているような、
     空港に着いたらアイツがいたように、何かイヤな予感が・・・・・・」

キャーリサ「? あっそ・・・・・・」
476 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:19:30.58 ID:YkOGfT2o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、何でお前はここにいるンだっつの」

キャーリサ「だーから、ここは私の家でもあるの。 どこにいよーが勝手だろーが」

一方通行「部屋なら他にもあンだろォが。 俺が邪魔なら出てくぞ」

キャーリサ「客人なんて、久しぶりなの」

一方通行「なンだよ急に」

キャーリサ「お前、面白いしな」

一方通行「言ってろ」

キャーリサ「初対面で、王女の私にあんな態度で突っかかってきたやつなんて、
      お前が初めてなの」

一方通行「不敬罪、ってかァ? 俺はイギリス国民じゃねェっつゥの」

キャーリサ「そんなんじゃないし。 ただそれが面白いってだけの話なの」

一方通行「ワーケわかンねェ」

キャーリサ「ふふ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、ま、せっかくだ。
     聞かせろよ、クーデターの時の話。 発端はオマエらしいじゃねェか」

キャーリサ「聞いて面白い話とも思わないが・・・・・・、うん、いいよ」



キャーリサ「さて・・・・・・どこから話そうかな」


――――――――――
―――――――――
――――――――
―――――――
――――――
―――――
――――
―――
――
477 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:21:19.23 ID:YkOGfT2o


――――時間は少し巻き戻る。


一方通行がバッキンガム宮殿で夜の食事を摂るまでの間に惰眠を貪っていた頃、
エイワスは学園都市のとある実験室にいた。片手にはどこかの店の紙袋のようなものがぶら下がっている。

そこは学園都市暗部ですら存在を知る者はほんの僅かという、深い深い闇の底。

学校の教室の四倍程度の広さの実験室には、巨大なカプセルのようなものが十から二十ほど規則正しく並んでいる。
電灯はない。光を放っているのはエイワス自身と、実験室に並ぶ数々のモニター画面だけだ。
カプセルの中には、得体のしれない培養液のようなものが入っており、たまに気泡が上昇していくのが伺える。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中に何かが入っているのだろうか。

だがエイワスにとってはそんなものに価値はない。用があるのは実験室の一番奥にあるカプセルだった。
エイワスはそのカプセルに辿りつくと、じっとそれを見据える。


「ふむ・・・・・・。 他は駄目だったが、これだけは何とか保守出来たようだな。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはりアレイスターの監視網を潜り抜けるのは一筋縄では行かんな、ふふ」


意味深な独り言を呟くエイワス。カプセルの中の人物に話しかけているのかとも思うが、
そのカプセルの中に人が入っている様子はない。

そしてエイワスはカプセルの隣に設けてある、ちょうど人間一人が収まるようなもう一つの小さなカプセルに目を向けると
手前にあるモニターを操作し始めた。

すると、

けたたましい警告音が実験室に鳴り響いた。
それは本来、この実験室に至るまでの道に侵入した時点で鳴らなければならない警告音なのだが、
エイワスが学園都市のセキュリティシステムを弄り、阻止していたのだ。


「思ったりよりも早い。 流石だな、アレイスター。 だが、"これ"は回収させてもらうよ」


警告音を無視し、エイワスはモニターを操作し続ける。
恐らく、いずれここに大量の警備に着いている暗部が押し寄せてくるだろう。この部屋を見たものを"削除"するために。
だが、それには多少の時間を要する。なぜならエイワスがここに到るまでの道を複雑に"変更"しているからだ。
自らが持つ、圧倒的な力によって。

もっとも、暗部が迅速にこの部屋に辿り着いたところで、エイワスにとってはその程度、障害にすらならないのだが。
478 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:22:34.35 ID:YkOGfT2o
モニターのタッチパネルを操作するたびに、エイワスの目の前にあるカプセルの培養液がゴポゴポと音を立てる。
それと同時に、隣にある小さなカプセルも連動するように機械的な音を出していた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんなものか、どうせなら色々と仕掛けを施してやろうと考えていたが、
 まぁ肉体が完全に修復できるだけでも良しとしよう。 これ以上は欲深すぎるというものだな」


何らかの作業が終了したのか、エイワスはタッチパネルから手を離した。

すると、画面にメーターのようなものが表示され、徐々にそのゲージが溜まっていく。
そのメーターの上には『Resurrection of the body to 11%』と表示されており、それが十二%・・・・・・十三%と
数が増えていった。


「ふむ、やはり学園都市の技術は目を見張るものがあるな。 使い物にならなくなった肉体を
 こうもあっさりと修復出来てしまうとは・・・・・・くくく、彼らは喜んでくれるだろうか」


こうしている間にも、暗部はここへ向かってきているのだが、エイワスの表情に焦りは無い。


「そろそろかな・・・・・・。 聞こえるか? 聞こえていたら私の問いに答えるよう念じてみてくれ」


と、エイワスはカプセルに向かって声をかけた。もちろん目の前のカプセルに人間などいない。
隣の小さなカプセルにも、"まだ人間はいない"。

だが、エイワスの頭に声が響く。






――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だ?





479 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:24:06.29 ID:YkOGfT2o
その声を聞き、エイワスは静かに微笑んだ。こうなることがわかっていても、それを実際目の当たりにすると
笑みがこぼれてしまう、と言わんばかりの表情で。


「よろしい。 無事に成功したようだ。 誰だという質問に答えよう。 私は『エイワス』」


端から見ると、やはりカプセルに話しかけているようにしか見えない。
だが今、エイワスは確実に人間へ話しかけているのだ。


―――――――エイワス? 知らないな。 ここはどこだ? なぜ、"何も無い"?


『虚空の人間』が矢継ぎ早に質問を投げ掛ける。その間にもメーターのゲージは溜まっていっており、
二三%まで達していた。


「ここは数多くの立入禁止区域が点在する学園都市の中でも、トップ3に入るほどの秘匿実験施設だ。
 そして私も君も、そこの最奥部にある実験室の一つに居る」


エイワスは続けて質問に答える。


「なぜ"何も無い"、か。 ふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、それはまだ君の肉体が完全に再生されておらず、
 意識だけがそこに存在しているからだろう。 だから色もないし、身体の各部の感覚もないはずだ」


―――――――肉体の再生? 今の俺には、肉体が無い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?


どうやら『虚空の人間』は驚愕しているようだが、その様子も今はまだ伺えない。
ゲージは三十%に到達しようとしていた。

480 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:25:03.05 ID:YkOGfT2o
「そう、今の君には肉体が無い。 現在進行形で私が再生させているがね。
 悪いが止めることは出来んよ、私のためにも、な」


自己中心的な発言をするエイワスだが、『虚空の人間』にとっては今はそんなこと二の次だ。
肉体が無い、という現実。しかし今、その肉体が復活しつつある現実。
二つの唐突な現実が、『虚空の人間』の空っぽの頭の中で暴れまわる。


―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺は、死んだのか?


まず最初に辿りつくであろう結論を思わず呟く『虚空の人間』。
しかしエイワスはそれを否定した。


「いや、死んではいないよ。 正確には脳と肉体を切り離され、身体に機器を取り付けられ、
 実験道具、いや、アレイスターの玩具として扱われていたのだがね」


―――――――アレイスター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!


憎悪に満ちた声がエイワスの頭に流れ込む。しかし、そんなことでエイワスは動じない。


「さて、余り時間がないから手短に済まそうか。 まず、君はどこまで覚えている?」


今度はエイワスが『虚空の人間』に質問を投げ掛ける番だ、と言わんばかりに
次々と質問をしていく。
481 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:26:23.48 ID:YkOGfT2o
――――――――




ほんの数分だったが、エイワスによる『虚空の人間』への質問タイムは終わっていた。
メーターのゲージは八九%にまで達していた。これが遅いのか早いのかはエイワスかアレイスターにしか
わからないだろう。



エイワス「ふむ、成程。 案外物覚えがいいのだな。 予想以上だ」

―――――――ナメてんのかテメェ。

エイワス「失礼、気を悪くしたのなら詫びよう。 だがこれならほとんどの説明を
     省略出来る。 聞き給え」

―――――――何だよ。

エイワス「私は今、一方通行、ヒューズ=カザキリ、ミーシャ=クロイツェフらと行動を共にしている」

―――――――一方通行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? 第一位・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

エイワス「そこだけに反応するのが、君らしくて良いな。 ・・・・・・そうだ、私は彼らと共に
     天使の動向を観察しているのだよ。 天使の、というよりは、天使たちの、だが」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使?

エイワス「一方通行個人がこれまで何をしてきたかは本人に直接聞くと良い。
     本題はそこではない」

―――――――直接、だと? へぇ、一方通行に会わせてくれるのか? 手合わせ願いてえな。

エイワス「それはそれで面白いのだが、君では彼には敵うまい?」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ

エイワス「それでいい。 現実を受け止めるのもまた強さだ。 私は君が彼に敵わないからといって
     君を見下したりはしないよ。 そんなことをしても無意味だしな」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、天使ってのは何だ。 ここで神話でも語ろうってのか?

エイワス「残念だがそんな時間は残されていないな。 だがこれだけは認識しておいて欲しい。
     先程言ったミーシャ=クロイツェフという存在、彼女は本物の大天使だ」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? メルヘン童話の読みすぎってオチじゃねえだろうな。

エイワス「まぁいきなり信じてもらおうとも思っていないがね。 ミーシャ=天使という認識だけ
     しておいて欲しいというわけだよ」
482 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:28:42.37 ID:YkOGfT2o

―――――――訳が分からん。 天使ってのは何なんだよ。

エイワス「やはりこれも実際に会ってみてもらわないと何とも説明し難いな。
     魔術に関する知識が全く無い君なら尚更だ」

―――――――『マジュツ』? テメェはさっきから何をゴチャゴチャ抜かしてやがる。

エイワス「魔術に関して一から十まで説明するのは流石に面倒だ。 もっとも、
     君は魔術の知識を得ない方が良いのかも知れない。 いや、そういう存在も
     『天使同盟(アライアンス)』には必要だな」

―――――――『天使同盟』?

エイワス「我々が所属している、一方通行率いる組織の名だ。 彼は否定しているが、
     あれはもう立派な組織だよ。 戦力的にも、な」

―――――――『天使同盟』ねぇ、そんな名前のモンを第一位様が率いてるなんて、笑えるじゃねえか。

エイワス「君にとっては笑い話だろうが、アレイスターにとっては笑い過ごせる存在ではないのだよ」

―――――――あのクソ野郎がどうだってんだ。

エイワス「『天使同盟』は今、アレイスターの『プラン』を崩壊させる道へと進んでいる」

―――――――!!? なんだと!? 『プラン』を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!

エイワス「そう、君の最終目的であろうアレイスターの『プラン』の破壊だ。
     一方通行はいまいち乗り気ではないようだが、着実に事は進んでいる」

―――――――馬鹿な、そう簡単にいくはずがねえ、野郎の『プラン』は、

エイワス「その通りだ。 破綻しないよう複雑なシステムが構築されている。
     どこかで破綻しても、すぐに修復出来るようにね」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使、か。

エイワス「察しが良いな、流石だよ。 一方通行には一歩及ばないものの、君の頭脳と、
     アレイスターの『プラン』の破壊に対する執着心を、私は高く買っている」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺に『天使同盟』に加われと?

エイワス「話が早くて助かるよ。 やはり私の目に狂いは無かったようだ」
483 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:30:12.12 ID:YkOGfT2o


―――――――俺がその組織に参入して得られるメリットは、『プラン』の破壊の完遂か。

エイワス「それだけではない。 君が暗部に居続ければ一生手に入れる事の出来なかったであろうものを、
     彼らは君に提供してくれるだろう。 無意識に、な」

―――――――俺が手に入れられないもの、だと・・・・・・?

エイワス「そうさ、こっちに来てみれば分かるよ。 必ずね」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺が手に入れられないもの・・・・・・。

エイワス「そうそう、ヒューズ=カザキリについてもあちらで見聞きしたほうが早いだろう。
     ここで全てを説明してもいいが、この世界ではヘッダが足りないし、何より時間がない」

―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 !!? な、なんだ!!?

エイワス「肉体再生率九九%。 さぁ、再びこの世へ戻ってくるがいい」



その瞬間。

ガゴン!!!と、ひと際大きな機械音が部屋中に鳴り響いた。
人間一人が入れるような小さなカプセルが振動した音だ。


「肉体再生率・・・・・・・・・・・・・・・・・・・百%、ふふふ・・・・・・」


エイワスはタッチパネルに手を添えると、一度だけ画面に触れた。

すると、目の前のカプセルから、培養液があっという間に無くなっていく。
このカプセルが役目を終えた瞬間だった。

そして隣の小さなカプセルの扉が音を立てて開いて行く。


そこには。



かつて『虚空の人間』だった存在が、完全なる肉体を得て『人間』の姿を取り戻していた。
484 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:34:19.25 ID:YkOGfT2o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいおい」


見た目は十六〜十七歳くらいの少年に見えた。肩に届きそうな茶色の髪をしている。
そこらのホストクラブなら、即ナンバーワンなれそうな、整った顔立ち。身長は百八十センチに
届くか届かないかといったところだろうか。

だが。


「おーい・・・・・・、とりあえずさ、何か服持ってねえ?」


少年は、見事なまでに全裸だった。


無理もない、さっきまで服はおろか肉体すら無い状態だったのだから。
ここの装置では都合よく衣服まで作ってくれないようだ。


「そういうと思ってね、用意してきたよ」


エイワスはそう言うと、床に置いていた紙袋を手に取ると、ガサガサと中身を取り出し始めた。
いかにも「とりあえず着れればいいだろ」的な、ファッションセンスゼロの真っ白ななカッターシャツと、
青いジーパンが少年の足元に放られる。


「んだよこれ・・・・・・、どうせならもっといいトコのブランド店でだな・・・・・・。
 ってお前、それユニクロの袋じゃねえか! 着たくねええ〜〜〜〜!」
485 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:34:51.58 ID:YkOGfT2o
肉体まで再生してもらった上に、衣服まで用意してくれたエイワスに容赦なく文句を突きつける少年。
だがエイワスはそれに対して全く嫌悪感を抱いていないようだった。


「ふむ、テレビのCMでよくやっていたから有名なブランドなのかと思って購入したのだが・・・・・・不満かね?
 あぁ、ほら、下着もあったぞ」


そういってフリーサイズのボクサーパンツを少年に投げて渡すエイワス。


「ユニクロならユニクロでもっといい服あっただろ! せめてこう・・・・・・今の季節に合ったような・・・・・・って、
 今の季節って何なんだ?」


本人は長い間無意識状態にあったと思っているのか、今の季節もわからないようだった。
エイワスは浅く息をついて答える。


「冬・・・・・・だろうな。 十一月に入っている、冬と言っても問題無かろう」
486 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:36:27.73 ID:YkOGfT2o
「十一月・・・・・・か、ちっ。 割と経ってやがるな・・・・・・くっそ、あの野郎・・・・・・。
 俺がいない間、大きな事はあったか?」


少年は忌々しそうに舌打ちをすると、エイワスに質問する。


「先程も言ったが、君が直接一方通行に聞けばいい。 私は長々しい説明は好きではないのでな。
 興味や価値がある事柄なら話は別だが」


「ふん、クソ生意気なやつだ・・・・・・」


文句を垂れつつも、少年はいそいそと衣服を着ていく。
しょぼいカッターシャツに青のジーンズという簡素極まりない姿だが、妙に似合っていた。
スタイルがいいのがあるのだろう、見事に着こなしている。




少年「しっかし・・・・・・何なんだお前、エイワスっつったか。 ビミョーに全身が光ってやがるが・・・・・・
   お前のほうこそ天使に見えるぞ」

エイワス「私は厳密には天使ではないがな。 私の正体の説明はこの世界では出来んよ、ヘッダが足りない。
     変形機構を備えたスーパーロボットとでも認識してくれたまえ」

少年「訳わかんねえっつーの。 で、俺に『天使同盟』とかいう組織に入れって言ってたな」

エイワス「あぁ。 イギリスへ行くぞ、私も同行する」

少年「イギリスだと? けっ、観光旅行とはいいご身分だな」

エイワス「一方通行は観光気分では無いようだが・・・・・・まぁ、結局そうなってしまっているだろうな、ふふ」

少年「能力は、っと・・・・・・。 ふ、問題なく使えるな、若干パワーアップしている感覚があるが、
   これは野郎に殺される前に感じたアレかな」バシュゥ

エイワス「覚醒か・・・・・・。 中途半端だが、確実に向上しているようだな」

少年「礼は言わないぞ。 俺はこんなこと頼んでねえ」

エイワス「礼などいらんよ、それより答えが聞きたい。 我々と行動を共にするのか、否か」
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 23:37:03.95 ID:tlDYlzYP
ふんふん・・・
488 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:38:35.89 ID:YkOGfT2o
少年「・・・・・・礼は言わないが、借りを作ったままってのも気持ち悪いな。
   とりあえず、その『天使同盟』とやらには加わってやる。
   どうせ俺の入ってた暗部の組織は壊滅してるだろうしな」

エイワス「宜しく頼むよ。 ふふふ・・・・・・」

少年「だが俺が復活したことも、『天使同盟』のことも、アレイスターが黙ってねえはずだが」

エイワス「私やミーシャ=クロイツェフが抑止力になっているのだろう。 大きなアクションはとれんよ。
     だが、今後はわからないがね」

少年「ほう・・・・・・面白くなってきてるじゃねえか。 あのクソ野郎が自由に動けないときたか」



   コッチダ!  クソッ、ムチャクチャシヤガッテ



エイワス「おやおや、今頃になって暗部の輩が来たみたいだな」

少年「俺達を消しに来たか?」

エイワス「だろうな。 一応足止めはしていたとはいえ、遅すぎるよ。
     所詮、暗部の人間などこんなものか」

少年「さっさとこのクソッタレの実験室から出るぞ。 お前も来るんだろ。
   言っておくが、手助けなんてしねえからな、期待すんなよ」

エイワス「誰に言っているのやら・・・・・・ふふ、やはり君も面白いよ。 だんだん興味が湧いてきた」バキキキ

少年「翼か、似たようなモン持ってんだな。 ・・・・・・あぁ、早く第一位に会って"アイサツ"がしてえ」

エイワス「一方通行への危害は我々が承諾しないよ。 色々思うところもあるだろうがそこだけは理解しておけ。
     万が一彼を危機に陥れるような事をすれば、君は天使を敵にまわすことになる」

少年「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そしてまたここに逆戻り、ってか?」

エイワス「ふふ、君は本当に察しが良いな」
489 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:39:58.37 ID:YkOGfT2o
少年「それで俺が黙ってテメェに従うとでも?」

エイワス「私に従う必要ない、ただ、これ以上天使同盟に面倒事を起こさないでほしいだけだよ。
     その代わり君は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、自由を手にできる」

少年「自由・・・・・・だと」

エイワス「君はもう暗部に縛られる必要はなくなった。 そして君が天使同盟と共に行動すれば、
     その自由はより一層強固なものになる」

少年「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自由、それがテメェがさっき言った、俺が暗部に居れば手に入れられないものか?」

エイワス「その一つだ」




少年「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チッ、"様子見"ってことで手を打ってやる」

エイワス「そうしてくれると、こちらの手間も省ける」

少年「ふん」

エイワス「ところで、君の方こそどうなのかね。 暗部の輩を退けられるのか?
     私も君と同様、手助けなどせんよ」

少年「はは、お前の方こそ誰に向かって言ってやがる」
490 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:41:18.30 ID:YkOGfT2o












「――――――――俺の『未元物質(ダークマター)』に、常識は通用しねえ」












491 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/25(月) 23:43:26.79 ID:YkOGfT2o
というわけで、今回はここまでとさせていただきます。
次の投下はいつも通り三日以内には。

はい、次回予告なんてする必要もないですね。結構前から皆さんにはバレてたようなので・・・・・・ww さすがです。

朝の投下はちょっと下ネタが多めでした。苦手な方はすみません

それでは、失礼します。
492 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 23:44:18.07 ID:r42bh0Yo
ていとくんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 23:45:40.34 ID:pqLgNJwo
垣根帝督復活ッッ!!垣根帝督復活ッッ!!垣根帝督復活ッッ!!垣根帝督復活ッッ!!帝凍庫復活ッッ!!垣根帝督復活ッッ!!
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/25(月) 23:51:28.93 ID:1Xu5b6DO
来やがった…わかってたけど来やがった…
ていとくゥゥゥゥゥン!!

>>493
やると思ったわwww
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/10/26(火) 00:01:43.32 ID:uVL6u4o0
支援
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 00:21:46.05 ID:CKkA0gU0
あるssのせいでていとくんが女体化して復活するんじゃないかと思ってしまったww
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 00:27:31.28 ID:N.Osj/Yo
来たか…
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/26(火) 00:38:33.45 ID:.sor0v20
「……戻ったか」
「戻ったか」
「戻ったかッ!」
「「「垣根帝督!!」」」




正直待ちわびた
499 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 00:54:17.17 ID:EayKEKIo
天使同盟に彼が居るのは当然の事だよな!
ますます会話がカオスになりそうで楽しみでならんwwwwwwww
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 00:55:42.83 ID:9TgLKOQo
色恋ギャグから日常ギャグから笑わされまくったと思ったら
このシリアスな流れもかっこよすぎてすげえ
501 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 01:03:18.62 ID:nTod77.0
天使同盟に垣根参戦か
しかし垣根が戦力の中で一番弱いとかどんだけwww
502 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 01:43:40.66 ID:1lhTUhIo
>>501
他のメンバーの火力がやばいだけさ
503 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 08:35:30.77 ID:G5YlWmMo
ていとくん人気すぎwwwwwwwwwwww
やっぱりプレゼントは家電製品だったか!
またまたこれから楽しみになるな……
504 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 16:47:48.41 ID:p6xyFUDO
>>493
烈海王自重。
だが、その気概はわかるっっっ!!
垣根ていもふの復活を祝う気概はな!
しかし、つばさもふもふが天使同盟入りとは…
505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 16:51:29.84 ID:p6xyFUDO
>>501
つばさもふもふのぽっぽを舐めんなよ!
っと中二の女の子が言ってましたよ?
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 17:22:10.96 ID:kNcgcwk0
>>496
俺もそう思ったwwww
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 21:24:41.85 ID:npP/0OAo
もうテンション上がりすぎてヤバい
つか>>1ぱねぇな。ほのぼのもギャグもシリアスも書けるとか
エイワスとていとくんの会話のテンポがよかった
508 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 23:51:01.48 ID:pw0/rLEo
ていとくんきた! 待ってた!
しかしていとくんはツッコミなのだろうか…… これでボケだったら一方さんの負担が大変なことに
509 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 10:30:45.98 ID:eTHhVAAO
>>508
クタビれる一位が楽しくてボケにまわるも他メンバーのあまりのド天然ぶりに
堪えきれずツッコンでしまい最終的に苦労を分かち合う学園都市のツートップ



そんな電波受信
510 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:12:04.85 ID:GYVmvi6o
こんにちわ、>>1です。 凄まじいレスをありがとうございます

今日はやたら寒いですね。 それでは続きを投下していきます。
511 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:13:30.33 ID:GYVmvi6o
――ロンドン・バッキンガム宮殿


一方通行「ンじゃ、そろそろ帰るわ」

風斬「えへへー、お土産いっぱい買っちゃった」ホクホク

ガブリエル「foigieruygem満足nvgierhgiehgkwngk」ホクホク

エリザード「もうちょっとゆっくりしていってもいいんだがな」

リメエア「そうよ、これだけ賑やかだった宮殿も久しぶりだわ、クーデター以来」

キャーリサ「私に対する当てつけか姉上・・・・・・」

ヴィリアン「〜〜♪」ニコニコ

アックア「ご機嫌ですね、姫様」

ヴィリアン「そりゃもう・・・・・・すっごく楽しかったもの。 ねー♪」

風斬「ねー♪」

ガブリエル「♪」

騎士団長「すっかり天使が馴染んでいる・・・・・・、まぁ、たまにはこういうのも悪くないかもな」

キャーリサ「あ、そーだ。一方通行、これ持っていくの」ポイッ

一方通行「ンあ? なンだこr・・・・・・」ポスッ

リメエア「あらあら、くすっ」

風斬「なんですかそれ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウサ耳?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・てンめェ」ヒクヒク

キャーリサ「あははは! 学園都市でも常に着けてるといいの。 本当にお似合いなんだから」ケラケラ

一方通行「そりゃどォも」
512 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:14:38.19 ID:GYVmvi6o
エイワス「おや、もう帰国するのか」ブォン

一方通行「うおっ!!? いきなり出てくンじゃねェよてめェ!!!」ビクッ

エリザード「残念だったな、君もいればもっと面白くなってたのに」

エイワス「これはこれは、英国女王からの有り難きお言葉・・・・・・感謝するよ、ふふ」

風斬「学園都市へ行ってたんですよね? それで・・・・・・プレゼントというのは?」

一方通行「おォ、そォだよ、何なンだよ。 俺達へのプレゼントってェのは」

エイワス「それならもう準備は出来ている。 ヒースロー空港に"届いて"いるだろう」

ガブリエル「touhyigjiegji期待utjbvdmbhb」ワクワク

エイワス「これはプレッシャーだな。 大天使様のご期待に添えられるといいのだが」

一方通行「(・・・・・・空港に届いているだと? ちっ、嫌な予感しかしねェぞ・・・・・・)」

風斬「エイワスさん、なんですかその紙袋の数。 すごい量ですね」

エイワス「イギリス土産だよ。 ここに戻る前に購入しておいた」
513 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:15:42.34 ID:GYVmvi6o
ヴィリアン「あの、これからも頑張ってください!」

一方通行「あン?」

ヴィリアン「えっと・・・・・・私はなにも出来ないけど、英国第三王女として、そして、皆さんの『お友達』として、
      ロンドンから応援してます!」

騎士団長「ヴィリアン様・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつは頼もしいねェ、英国王女の応援ときたもンだ。
     これで怖いものは無ェな」

風斬「はい! ヴィリアンさん、ありがとうございます!」

ガブリエル「―――――」ギュ

ヴィリアン「ひゃわっ!? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うふふ、天使様もお元気で」ギュ

キャーリサ「あーあー、熱い熱い」パタパタ

一方通行「オマエもせいぜい頑張れよ」

キャーリサ「私はお前に心配されるよーな人間じゃないの。 ・・・・・・ま、気をつけてな」
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/10/27(水) 11:16:28.58 ID:x64QRVIo
きてるううううううていとくンもふもふ
515 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:18:55.42 ID:GYVmvi6o
リメエア「今度は私の方から出向こうかしら。 彼の案内してくれるワンダーランドが楽しみだわ」

一方通行「血と混沌で渦巻く愉快な楽園で良かったら、いつでも連れてってやる」クカカッ

エリザード「またいつでもおいで。 ローラのヤツに会わせてやる。 あいつの驚く顔が目に浮かぶよ」ハハハ

風斬「はい! 必ず!」

騎士団長「ふっ、せいぜい学園都市を滅ぼさんようにな」

一方通行「神裂によろしく言っといてやるよ」

騎士団長「よ・・・・・・余計なことはせんでいい」

アックア「有益な情報が提供できなかった、すまないな」

一方通行「何言ってやがる、オマエにゃ一番世話になった」

アックア「次来たときは、魔術のノウハウを貴様に仕込んでやるのである」

一方通行「俺を殺す気か。 ・・・・・・お姫様の式には呼べよ、たっぷりお祝いしてやるぜ、ぎゃはは」

ヴィリアン「///////」カァー

アックア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何のことだかさっぱり分からないのである///」

風斬「また会いましょう!」フリフリ

ガブリエル「ntiuritfgegm再会nvigtihk願mvojgoerj」フリフリ

エイワス「次は、私もロンドン観光に趣きたいものだな、では失礼」
516 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:19:32.43 ID:GYVmvi6o
一方通行「あァー・・・・・・、キャーリサ」

キャーリサ「! ん、何?」

一方通行「オマエの話、割と面白かったぜ。 俺も参加したかったなァ」クカカッ

キャーリサ「大口叩きやがって・・・・・・、お前が居たら真っ先に真っ二つにしてたの」クスクス

一方通行「ハッ、さすがは『軍事』の第二王女、発言が物騒でいらっしゃる」

キャーリサ「・・・・・・またおいでよ。 もっと面白い話がたくさんあるの」

一方通行「あいよ、気が向いたらなァ」
517 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:20:25.45 ID:GYVmvi6o
エリザード「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ、賑やかな連中だったな」

リメエア「たまにはああいうのも悪くないんじゃないかしら」

キャーリサ「姉上のセリフとは思えないの。 こりゃ『天使同盟(アライアンス)』に毒されたか」

リメエア「あなたに言われたくないわね。 客室でやたら彼と親しそうに話してたじゃない」ニヤニヤ

キャーリサ「なっ・・・・・・盗み聞きとは趣味が悪いの。 これだから姉上は・・・・・・」

ヴィリアン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また会いたいな」

騎士団長「きっと会えるでしょう、彼らなら心配ない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが」

アックア「うむ・・・・・・、やはり天使の存在は気掛かりだな」

キャーリサ「・・・・・・ま、そこはもう一方通行達に任せるしかないの」

エリザード「そうだなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




『天使同盟』の面々は、ロンドンを後にする。

天使との意思疎通方法については大きな手がかりを得ることはなかったが、
それでもここへ来た意味はあっただろう。

ベツレヘムの星。そこにある"儀式場"を含むその欠片。

それがまだこの世界に存在している以上、チャンスはあるのだ。
そして次の目的地も決定している。

ロシア連邦。そこに居る、サーシャ=クロイツェフとの接触。

そこに行けば、また有益な情報を得られるだろうか。
一方通行は考えるが、彼はまだ気付いていない。


このロンドンで得た、本当に大切な物を。
518 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:21:21.96 ID:GYVmvi6o


―――――――


風斬「来てよかったですね、ロンドン」

ガブリエル「giyismvmbg同意nviuithjtk」

一方通行「ま、無駄足じゃなかったな」

エイワス「有意義な時間を過ごせたようで、何よりだよ」

風斬「ところで、帰りもスカイバス365で?」

一方通行「どォかな、往復チケット買ったわけじゃねェから、また空港でチケット買わねェと」

エイワス「その点については問題ないよ、私がチケットを手配しておいた。
     スカイバス365、学園都市第二三学区行きのファーストクラスをね」

風斬「あ、ありがとうございます。 天使さん、また映画観れますよ!」

ガブリエル「mberooepuhGJkobkeb,」

エイワス「礼には及ばな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!! しまった・・・・・・」

一方通行「?」
519 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:22:31.48 ID:GYVmvi6o

エイワス「(エコノミークラスにしておけば『ビーフオアフィッシュ』が実行できたかも知れないのに・・・・・・、
     いや、スカイバス365はビーフオアチキンだったか・・・・・・いやしかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     私としたことが、とんだ凡ミスを犯してしまった)」ブツブツ

一方通行「どォかしたンかよ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、問題ない」

風斬「次はロシアかぁ〜・・・・・・」

一方通行「まだ行くとは言ってねェだろ」

風斬「行かないんですか?」

一方通行「とりあえず帰って、そっから決める。 場所が場所だからな・・・・・・、
     サーシャ=クロイツェフと上手く接触出来るかどォかもわかンねェ」

エイワス「了承した」

一方通行「え、オマエまた着いてくンの?」

エイワス「不満かね?」

一方通行「不満ですゥ」
520 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:23:52.60 ID:GYVmvi6o
風斬「ま、まぁいいじゃないですか・・・・・・せっかくですし」

ガブリエル「vmjortuothlt皆nvirtierj一緒vjjmnmlmn」

一方通行「はいはい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ふふ、感謝するよ」



――ロンドン・ヒースロー空港 ターミナル3


一方通行「オマエら、荷物置いてきたか?」

風斬「はい、バッチリです」

ガブリエル「jgugyurgmsa完了vnniiwhibnfi」

エイワス「ふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「何笑ってンだよ気持ち悪ィ、さっさとチケット寄越せ。
     あとオマエ、パスポート持ってンのかよ?」

エイワス「もちろんだよ、ほら」スッ

一方通行「ン。 じゃこれで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

受付「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい、承りました。 スカイバス365便、学園都市第二三学区行き、
   "五名様"のご搭乗ですね。 あと十五分ほどで到着しますので、お待ちください」

風斬「あ、いいタイミングでしたね」

一方通行「あァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・五名、だと?」

エイワス「ふふふ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・点呼ォ。 一」

ガブリエル「gjerjj弐nvei」

風斬「さ、三」

エイワス「さしずめ私は四、といったところか」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・五は?」
521 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:24:40.00 ID:GYVmvi6o
ホストかぶれの少年「お、いたいた。 よぉ、久しぶりだな一方通行」

一方通行「悪い風斬、今すぐ眼科に予約入れてくれ。 ついに俺の眼球が腐っちまったみてェだ」

風斬「えっ、えっ?」アセアセ

ガブリエル「vjgorgjo初見nbviirh挨拶jveijg」ハロー






エイワス「ふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・待たせたな、"垣根帝督"」





522 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:25:29.72 ID:GYVmvi6o


垣根帝督。


第一位の一方通行(アクセラレータ)に次ぐ、レベル5第二位の超能力者。


能力名は『未元物質(ダークマター)』。この世に存在しない素粒子を生み出し、
それによってこの世に存在しない物質を作り出すことの出来る能力だ。
本来存在する物理用語の『暗黒物質(ダークマター)』ではなく、未知の元素としての『未元物質(ダークマター)』
と名付けている。

物理用語のダークマターとは異なり、「まだ発見されていない」や「理論上は存在する」といったものではなく、
本当にこの世に存在しない物質を生み出すのが垣根帝督の『未元物質』である。

この世に存在する物質ではないため、既存の物理法則には従わないし、『未元物質』も独自の物理法則に従って動く。
ようするに垣根帝督は、この『未元物質』の力によって、既存の物理法則を塗り替えることが出来るのだ。


彼が能力を使用する際は、六枚の白い天使の翼のような形になる。
ただ、これは本人の意思で翼のような形状になるわけではないらしい。
ちなみに、翼を出さずとも能力は使用できる。

この翼はかなりの応用性を持っており、打撃、斬撃、防御、衝撃波、太陽光と烈風の組み合わせによる
未知の攻撃、更に不可視の重力攻撃と、何でもござれだ。


かつて垣根帝督は暗部同士での抗争でこの能力を駆使し、一方通行と死闘を繰り広げた事がある。


戦闘の際、一方通行が無意識に受け入れているベクトルを逆算し、『未元物質』によって
「この世に存在しないベクトル」を含ませた翼で、物理法則に存在する隙間を通り、『反射』をすり抜け一方通行に
大ダメージを与えることに成功している。

幻想殺しのような超能力でも魔術でもない右手での突破や、木原数多のような『反射』を利用した引き戻す拳での看破でもない。
純粋に能力の使用で一方通行を追い詰めた、唯一の超能力者。


それが第二位、垣根帝督である。
523 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:27:34.64 ID:GYVmvi6o
それによって一方通行をじわじわと追い詰め善戦したが、やがて一方通行は垣根帝督の攻撃法則を解析。
その攻撃をも『反射』に組み込み、垣根帝督の『未元物質』を完全に無効化する。

成す術が無くなった垣根帝督は敗北するが、そこに現れた黄泉川愛穂の言葉に激昂。
一方通行の目の前で黄泉川愛穂に重症を負わせる。


それが、一方通行の逆鱗に触れてしまった。


彼は突如、背中の辺りから黒い翼を噴射し、その圧倒的な力で垣根帝督を虐殺した。
一方通行はその後の彼の顛末を知らない。

彼の肉片や脳は暗部に回収され、アレイスターの指示によって脳を三分割にされてしまう。
肉体には潰れて使い物にならなくなった内蔵を補うために、冷蔵庫よりもでかい機材を腹の横に直接取り付けられるという
人間に対する処置ではない方法で垣根帝督は辛うじて生きながらえていたのだ。
もはや、『未元物質』を吐き出すだけの機械の塊と化していた。

そして、それを応用した兵器も開発されており、第三次世界大戦で使用されている。


"Equ. DarkMatter" と表示される、白と金の仮面のようなものだ。
この仮面を装備した襲撃部隊が、第三次大戦時に浜面仕上を窮地に追い詰めている。


学園都市の悲劇に触れ、暗部に堕ち、一方通行に敗北し、人としての尊厳すら無くなった姿にされ。
垣根帝督の価値観も、存在も、"無"に帰す寸前だった。


しかし。


エイワスにとっては、垣根帝督には価値があると判断されたらしい。

垣根帝督の脳と肉体はエイワスによって、とある実験施設に秘密裏に持ち運ばれた。
もちろん、アレイスターはそんな指示を出していない。

そしてその実験施設にある、医学界の全てを否定するような、いわゆる"人体再生機"によって、

垣根帝督は再び、陽の光を浴びることが出来たのだ。







垣根「相変わらず、そのクソ憎たらしい顔つきは変わってねえな、一方通行」

一方通行「人違いじゃないですかねェ、俺はオマエみたいなホストかぶれは知らないンですけどォ」
524 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:29:15.17 ID:GYVmvi6o
風斬「え、えーと・・・・・・?」

ガブリエル「―――――」

垣根「お、けっこう可愛いんだな、天使って」

エイワス「そちらではなく、こっちのフードを被っているのが本物の天使だ、垣根帝督」

垣根「あぁこっちか。 うわ、でけえなこいつ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいィ? エェイワスくゥゥゥゥゥゥン・・・・・・、
     これは一体何の冗談ですかァ?」

エイワス「これが、私から君達に贈るプレゼントだよ」

垣根「人様をプレゼント扱いしてんじゃねえよ、ムカつく野郎だな」

一方通行「オマエらちょっと待ってろ、すぐに終わらせる。 ゴミ掃除だ」カチッ

垣根「来いよ第一位、前のようにいくと思ってんじゃねえぞ」キュィィィン

風斬「あぁ・・・・・・デジャヴ・・・・・・」アワアワ

ガブリエル「tyirerjbkb喧嘩ethfsil禁止ibuejvlemb」

エイワス「その通りだ、ここで争っては被害を被るのは周りの人間達だぞ?」

垣根「俺は別に構わないがな」

一方通行「ちっ・・・・・・、だから三下だっつってンだよてめェは」カチッ

風斬「ほっ・・・・・・」

エイワス「私が言ったことをもう忘れたのか、垣根帝督」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、こんなくだらねえヤツ相手に"自由"を手放すのも馬鹿らしいな」
525 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:30:30.31 ID:GYVmvi6o
一方通行「で、なンでこの腐れゲスが生きてやがるンだっつゥの。
     あの時俺がハンバーグにしてやっただろォが」

風斬「は、ハンバーグ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」ブルブル

ガブリエル「―――――」ジュルリ

垣根「テメェに会いたくてな、地獄の底から這い上がって来たぜ」

一方通行「ありきたりなセリフだな、センスゼロ」

エイワス「私が彼の肉体を修復したのだよ、学園都市の実験施設でね」

一方通行「なンでそンな余計なことすンの? 馬鹿なの? 死ぬの?」

風斬「肉体の修復って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「一方通行によって、ミンチよりひどいことになっていたからね」

風斬「ひ、ひぇぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクガク

ガブリエル「bituigvgm荒挽nmjgjodmbl」ジュルリ

垣根「誰がミンチだ、ナメてやがるなテメェら」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエ、まさかとは思うが」

エイワス「察しが良いな一方通行。 そう、彼も『天使同盟』に――――」

一方通行「そォいうのいいからマジで」

垣根「よろしくお願いしまーす」ケラケラ

風斬「え、あ、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「vhutjrn宜敷nboihtiohj」

一方通行「いやいや、ふざけンなよ」
526 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:33:15.66 ID:GYVmvi6o
垣根「誰がふざけてるって? あぁ、オマエのファッションセンスか?
   って、あれ・・・・・・あの時のウルトラマンの服じゃねぇじゃん」

一方通行「誰がウルトラマンだブチ殺すぞ。 てめェなンざ三分もいらねェ」

垣根「『天使同盟(笑)』ってよ、この・・・・・・でけぇ天使ちゃんを守る会なんだろ?
   それを俺も手伝ってやるっていってんの」

風斬「え、本当ですか・・・・・・?」

垣根「ホントホント。 あ、俺、垣根帝督。 よろしくなお嬢さん。
   レベル5の第二位だぜ? スゲーだろ」

風斬「あ、風斬氷華です・・・・・・って、第二位!? す、すごい・・・・・・」

一方通行「第一位の前で第二位自慢されてもなァ」

ガブリエル「jugjoelbm握手gijvblmnlrgnm」スッ

垣根「うお・・・・・・ビビった、よろしくな。 ・・・・・・なるほど、こりゃ少なくとも
   人間じゃなさそうだな」ギュッ

一方通行「何そのフレンドリーな垣根帝督、クソキモいンですけど」

垣根「これが大人の対応だ」

一方通行「笑わせンなよ、復活してレベルアップしたのはその寒いギャグセンスだけか」

エイワス「一方通行、彼もミーシャ=クロイツェフの件で尽力してくれることになった。
     彼も加われば、あらゆる事態にも備えられる」

垣根「天使だとか"マジュツ"だとかはさっぱりわかんねぇけどな」

一方通行「ンじゃいらねェよクズ」

垣根「お前だって同じようなもんだろ、粋がってんじゃねえよ」

風斬「(うぅ・・・・・・仲悪いなぁこの二人・・・・・・)」

エイワス「おや、知らないのか風斬氷華。 『喧嘩するほど仲が良い』という
     言葉があるのを」

未元通行「「あァッ!!!?」」ギロリッ

ガブリエル「byiiojrfbjk犬猿nivivji」
527 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:35:52.76 ID:GYVmvi6o
垣根「つーかさ、『天使同盟』って名前つけたの、誰?
   風斬? それともこのミーシャとかいう天使?」

エイワス「一方通行が名付けたのだよ」

垣根「だと思ったぜ。 天使同盟(笑)、お前こそセンス無いじゃねぇか」

一方通行「オマエにセンスがどォこォ言われたくねェよクソボケ。
     ダークマター(笑)」

垣根「何が悪いんだよ、アクセラレータ(爆笑)」

一方通行「『俺の未元物質に、常識は通用しねえ』(核爆)」

垣根「『こっから先は一方通行だ、進入は禁止ってなァ』(苦笑)」

一方通行「いやそれオマエが知ってンのおかしいだろ。
     『―――逆算、終わるぞ(キリッ』(嘔吐)」

垣根「何で吐くんだよ。 『これが、悪党だ(キリッ』(号泣)」

一方通行「どこに泣く要素があるンだよ、六枚羽根のメルヘン野郎(感謝)」

垣根「感謝する意味がわかんねえよ、黒き双翼の厨二病(羨望)」

一方通行「羨ましがってンじゃねェよ。じゃァ次は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



ギャーギャー ワーワー



風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使さん」

ガブリエル「uiyoevlqnn御意vnwdrwjofjo」


ゴシャッ!!! ズドッッ!!!


一方通行「」

垣根「」

エイワス「・・・・・・天使を行使するとは、やるな風斬氷華」
528 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:38:52.09 ID:GYVmvi6o
一方通行「くゥ・・・・・・ちくしょォが」ズキズキ

垣根「これが天使か・・・・・・、速すぎて視認出来なかった」ズキズキ

風斬「喧嘩はやめてください!!」ムキー

一方通行「順序逆だろ、それ先に言えよ・・・・・・」

エイワス「ふふ、和やかじゃないか」

ガブリエル「morougoswdh謝々jgihitjhbnl」サスサス

一方通行「撫でンな、平気だ」

垣根「いや俺も心配してよ」

風斬「もう・・・・・・、とにかく、よろしくお願いしますね、垣根さん」

ガブリエル「irugvhwfkk垣根nirhirhiadfm」

垣根「あぁ。 あ、下の名前で呼んでくれていいぞ、帝督で」

一方通行「ていとくん(笑)」

風斬「じゃあ、ていとくんで」

垣根「殺すぞ一方通行。 ・・・・・・垣根さんでいいや」

エイワス「さて、いつまでもこんなところに居座っているのもよくない」

垣根「そうそう、ロンドンだろ? 俺、一度本場の紅茶飲んでみたかったんだよな」

一方通行「・・・・・・はァ?」

垣根「あ?」

風斬「あ、あの・・・・・・私たち、今から帰国するんですけど・・・・・・」

垣根「」

ガブリエル「utoecjbnk謝々jjbjebmlm」
529 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:40:35.38 ID:GYVmvi6o
垣根「なんだよおい!! 俺さっきここに来たばっかだぞ!!?」

一方通行「じゃァオマエ一人で観光してろよ」

エイワス「残念だが、垣根帝督の分までチケットを購入している。
     今更キャンセルはきかんよ」

垣根「なんだよ・・・・・・俺何しにここまで来たんだよ。
   学園都市で待ってたほうが良くなかったか?」

風斬「あ、でもお土産に紅茶とか買ってますし、良かったら垣根さんもどうですか?」

垣根「マジで? これが天使か・・・・・・、優しさで満ち溢れてるな」

エイワス「いや、彼女は天使ではないよ」

垣根「何? あ・・・・・・、なんだこの感じ、AIM拡散力場か?」

風斬「すごい・・・・・・やっぱわかっちゃうんですね」

一方通行「仮にも第二位だからな」

垣根「仮じゃねえよクソボケ。 ・・・・・・へぇ、AIMの集合体ってところか。
   やっぱとんでもねえな学園都市の科学は」

ガブリエル「kgeigoblm旅客機ngirguie到着nvngriego」

エイワス「うむ、スカイバスが来たようだな。 行くとしようか」

一方通行「まさかこいつと同室なンじゃねェだろォな、酸素が腐っちまうぞ」

垣根「だったらテメェは一人でエコノミークラスにでも乗ってろよ」

エイワス「エコノミークラスを蔑むな」

垣根「えっ」

風斬「喧嘩は ダ・メ・で・す・よ」

一方通行「ちっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
530 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:41:58.39 ID:GYVmvi6o


『天使同盟(アライアンス)』に新たな協力者が加わった。

垣根帝督。学園都市の超能力者。レベル5の第二位。


既存構成員の四人とは違い、天使や魔術に関する知識が一切存在しない少年。
しかしエイワスは、そういう人間も必要だと判断し、垣根帝督を復活させた。

もちろんミーシャ=クロイツェフのためにも必要なのだが、それだけではなく、

一方通行にとって、必要な存在になると読んだためだ。


エイワスの考えは、誰にも理解出来ないかも知れない。
なぜ、垣根帝督の存在が、一方通行にとって必要になるのか。

それは一方通行も、垣根帝督本人も、永遠に気付かないかも知れない。


だが、そう遠くない未来。 いや、近いうちに、彼らは無意識に感じることになる。
表面上で、そして心のなかでは否定しても、心の奥底で確かに感じることになる。




この男がいてくれて良かった、と。




―――――――『天使同盟』の一同は、学園都市へ向かう。







一方通行「え、つゥか結局垣根もついてくンの? 俺まだ何にも言ってないンだけど」
531 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:43:17.98 ID:GYVmvi6o


――???


エイワス「手が早かったな、アレイスター」

アレイスター『魔術団体の仕業かと一瞬頭をよぎったが、やつらがここまで
       進入できるはずがない、やはり君の仕業だったな、エイワス』

エイワス「世辞などいらんよ。 おかげで、無事に回収できたのは
     垣根帝督一人だけとなってしまった」

アレイスター『私の「第二候補(スペアプラン)」を横から奪い去っておいて、よく言う』

エイワス「ふふ、苦労した甲斐はあったよ。 知っているとは思うが、私は今
     学園都市行きの旅客機に乗り込んでいる」

アレイスター『相変わらずだな、文明の利器を使用したがる君ならではだ』

エイワス「垣根帝督が加わり、ますます賑やかになってきたよ、『天使同盟(アライアンス)』は」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

エイワス「彼の存在は必ず必要になる。 いや、既に欠かせないものになっているよ。
     垣根帝督の場合は、どちらかと言うと一方通行のためだがね」

アレイスター『・・・・・・君が垣根帝督を迎え入れた目的は分かっている。 だが、解せんな。
       まさか君ともあろう者が、彼らに情愛でも湧いたか?』

エイワス「情愛? ・・・・・・そういう解釈もアリだな。 そうだとしたら、面白い。
     私が彼らに情愛を向けることによって、今後どのような結果が待っているか。
     それが早く見たくて眠れなくなってしまうな、ふふ」

アレイスター『・・・・・・楽しそうじゃないか、エイワス』

エイワス「妬むかね? 君なら今すぐこの旅客機を撃ち落とすことも出来るだろう。
     我々がその程度で死んでしまうなんていうことはあり得ないがね」
532 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:44:26.55 ID:GYVmvi6o
アレイスター『そんな手荒な真似はしないよ、事を荒立てたくない』

エイワス「ふふ、ミーシャ=クロイツェフが激昂してしまえば、何が起こるかわからんからな」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロンドンへ趣き、有力な情報が掴めたようだね』

エイワス「あぁ。 ベツレヘムの星。 天使の儀式場を含むその欠片」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くくく』

エイワス「一方通行達は恐らく、星の欠片の保護に勤しむことだろう」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今の私の目的も、分かっているのだろう?』

エイワス「星の欠片の早期発見、及び、破壊」

アレイスター『おやおや・・・・・・、偶然にも私と君達の目的が同じだな』

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アレイスター『良ければ一緒に協力して、星の欠片を捜索しないか、エイワス』

エイワス「なるほど、これがギャグというものか。 理解したよ一方通行」

アレイスター『くくくく』

エイワス「君でも、まだ星の欠片は発見できていないようだが?」

アレイスター『あぁ、"誰か"が意地悪をして、星の欠片に迷彩術式と似たようなものを
       施しているようだからね。 私もほとほと困っているのだよ』
533 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:45:26.18 ID:GYVmvi6o
エイワス「英国王族達との会話でも、その話題は出たな。
     そう、"誰か"が意図的に星の欠片に迷彩術式を施している」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・君のことだ、その誰か、というのは分かっているのだろう?』

エイワス「それはこちらのセリフだよ、アレイスター」




                  「『ミーシャ=クロイツェフ、だろうな』」




アレイスター『だが、なぜ彼女がそんなことをするのかが分からない。
       彼女は自分の「座」へ帰すことが最優先の目的だったはずだが』

エイワス「そうかな? 私はなんとなくだが検討がついているよ」

アレイスター『ほう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ミーシャに接触すれば、わかるかな?』

エイワス「出来るものなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な」

アレイスター『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




アレイスター『どちらが先に星の欠片を発見するか――――』



エイワス「――――競争、だな」


534 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:46:41.16 ID:GYVmvi6o





エイワス「そうそう、もう一つ面白い現象が起きているのだが」

アレイスター『?』





エイワス「ミーシャ=クロイツェフ攻略ルート、ヒューズ=カザキリ攻略ルート、私の攻略ルートに加え、
     垣根帝督の攻略ルートが新たに分岐してしまった」





エイワス「一方通行は、どのルートを攻略すると思―――」

アレイスター『――――――――、』ブツッ







エイワス「おやおや、また怒らせてしまったかな。 ふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
535 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:48:07.01 ID:GYVmvi6o


ようやく これを書 く ロンどん で買っておけばよかった

座 への入り口 の 存在が 発覚してしまう た


あくせらレーたは 私は いやなのかな

相変わらず じが上手く書けない  伝わるだろうか?


しかし ロンドんは楽しい  ヒメさまに ひょうか  湯  やわらか  った

紅茶とは 美味しいだろうか わたしニ あうかな じ 合ってるのか

プレゼんとは ていとくんだっタ あくせらレータとていとくんは なかがいいのか 悪いのか

わからない と ひょうか



じ が わカらない  えいわス  で あってるか

エイワスは  気付いてる ね 私しの    隠しごと


どうか  言わないで  いわないで  ひみつに  し て


ロンドン  か  まちがい 


アクセられータ  と接触  不可   拒絶?  不明


また  触れたい   また  書く    多く 残しておかなければ
536 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/27(水) 11:51:00.32 ID:GYVmvi6o

▽ ていとくん が なかまに くわわった!


というわけで今回はここまでです。
垣根帝督は登場させるかどうか一番迷いました。最初から仲間になるのは決めてたんですが・・・・・・
エイワスとアレイスターは二人で勝手に盛り上がってますね。

次回予告としましては、ついにあの二人が登場します・・・・・・ってとこまで書けたらいいなぁ。

寒いので風邪には注意してください。
537 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 12:18:28.88 ID:fWat7pko
かゆうま日記かと思って読んだら何か切ない気持ちになったでござるの巻
538 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 17:34:28.50 ID:x64QRVIo
ガブリエルまじ天使
539 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 18:05:47.26 ID:1sYNqsAO
乙!
でもあの二人って誰だ?
540 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 19:34:56.08 ID:Z8QhWMYo
毎回ゲストキャラ登場のたびに面白い事になるからなぁ
楽しみだわぁ
541 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 20:38:17.64 ID:vEH3GsAO
わっしーか
542 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 20:46:42.97 ID:Ken0VDE0
学園都市に帰るんだから、普通に考えればあの二人だと思うが……次回は風斬フィーチャー回かな? 何にせよ、楽しみだなぁ

これはこれはご丁寧に。>>1さんも体調にはお気をつけてくだされ
543 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 21:53:17.73 ID:ga0GWAAO
五人が翼出して仲良く飛行したらシュールだな
544 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 21:54:40.55 ID:.IWtpRUo
いつのまにか戦隊モノになってた
545 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 22:51:52.94 ID:oQIxazko
エイワスよ、キャーリサ攻略ルートもよろしく
546 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/27(水) 23:32:16.56 ID:3P0Qvpko
エイワス通行
ガブラレーター
風斬通行
こっから先は常識は通じねぇ
三下通行

なかなかのフラグの数
547 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 00:14:52.97 ID:Z76LDB6o
なかなかのギャグセンスだ
548 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 01:17:06.35 ID:SG.t8u2o
キャーリサ√来るまで寝るわ
549 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 05:53:11.34 ID:vMvNrQAO
フルティン通行は?
550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 11:51:47.95 ID:edpN2ESO
キャーリサルート期待
551 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 12:18:27.16 ID:rBaw4JYo
キャーリサルート・・・・・・ですか、書くとしてもいつになるやら・・・・・・


次の投下予定日を書くのを忘れてしまったので報告しに来ました。
今日の夜に投下できたらな、と思っています。 基本夜勤なので、仕事の時間までに投下できたらいいのですが・・・・・・

それでは失礼しました。
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 12:38:38.31 ID:xYg2.rso
楽しみに待ってる
553 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 17:16:10.23 ID:YrdSksAO
安心しろォ1、俺も待っててやンよォ
554 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 18:44:36.16 ID:bL9/EMDO
初めて読んだけど面白いな
555 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 19:48:09.15 ID:TCG1MWU0
エイワス良いキャラだなあ
556 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 23:17:58.61 ID:itt7ul20
キャーリサルート…胸熱だな
557 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 23:42:24.73 ID:iWkKMw20
キャーリサルートも良いけど
風斬とガブリエルと一方さんのキャッキャウフフが見たい
558 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:44:52.86 ID:rBaw4JYo
遅くなりました、>>1です

あまり投下できないかもしれませんが、それでもやるのだ
559 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:45:31.11 ID:rBaw4JYo
――第二三学区・国際空港


一方通行「はァー・・・・・・到着っとォ」

風斬「ほとんどロンドンに滞在してなかったのに、何だか久しぶりな感じがしますね」

ガブリエル「oowfewmb帰国ukvsknb完了casfhighgi」

エイワス「先程の受付の人間が、我々を訝しげな目で見ていたが・・・・・・」

一方通行「あン? そォかァ?」

垣根「それよりさっきの話の続き聞かせろよ、なんで能力者がマジュツを使うと死ぬんだ?」

風斬「それは、能力者が脳開発をされているからです。 いわゆる、拒絶反応が起こって・・・・・・」ペラペラ


――拒絶反応だと? でもさっき・・・・・・
――それは多分、人それぞれだからじゃないですか? 私もよくわかんなくて・・・・・・


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、途中で寝たからわかンねェンだけど、
     あいつずっと根掘り葉掘り聞いてきてたのか?」

エイワス「科学とはまた違う法則だからな、興味があるのだろう。
     何かを知るということは、いい事だよ」

ガブリエル「jgeiemeb貴方uborlhmltmn」トントン

一方通行「ン、あァ・・・・・・。 今、何時くらいだ?」
560 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:46:49.06 ID:rBaw4JYo
エイワス「まもなく、午前八時だ」

一方通行「ちっ・・・・・・、思いっきり登校ラッシュじゃねェか、めンどくせェ」

垣根「彼氏とかいないの?」

風斬「い、いませんよそんな人! もう・・・・・・」

一方通行「おい、セクハラだけはやめとけよ、人間として」

垣根「俺がいつセクハラしたんだよ。 ・・・・・・で、これからどうすんの?
   ていうか俺はこれからどうすればいいの?」

一方通行「オマエ、もォ暗部でもなンでもねェンだろ、好きにしろよ」

垣根「好きにしろなんて言われたのはいつ以来だったかな・・・・・・、なんつーか、
   解放的な気分だぜ」

一方通行「ふン」

風斬「とりあえず、一旦家に帰りましょうよ」

垣根「家って? あ、俺もう『スクール』のアジトも使えないんだろうなぁ。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰る場所がねぇぞおい」

一方通行「どっか住ンでたりしなかったのかよ」

垣根「ずっとアジト暮らしだったんだよ。 適当にホテルでも泊まろうかな・・・・・・」

エイワス「金はあるのかね」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・口座とか、もう潰されてんのかな。
   くっそ・・・・・・めんどくせぇ」
561 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:47:37.80 ID:rBaw4JYo
風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チラッ

ガブリエル「―――――」チラッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は? いやいや、冗談だろ?」

風斬「私たちもお世話になってますし、垣根さんだけ除け者ってわけには・・・・・・」

垣根「なんだよ? どっかアテでもあんのか?」

風斬「私たち、今は一方通行さんの家に住まわせてもらってるんです」

垣根「あぁっ!!? ウソだろおい、オマエ、この子達と同棲してんの!?」

一方通行「妙な言い方すンじゃねェよカス。 ・・・・・・家が無いって言うから貸してるだけだ」

垣根「お前何充実した生活送ってんだよ、殺意が湧いてくるなぁオイ」

一方通行「ちっ・・・・・・、ンじゃてめェも来るかよ?」

垣根「本気で言ってんのか?」

一方通行「イヤだろ?」

垣根「いや、いいよ。 お邪魔するわ」

一方通行「」
562 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:49:01.36 ID:rBaw4JYo
風斬「大勢の方が楽しいじゃないですか、ね?」

ガブリエル「tificmvhbub同意vnheiohgh」コクン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もォ、お好きなよォにしてください」ガクッ

垣根「こりゃツイてるわ。 お邪魔するぜ一方通行」ニヤニヤ

エイワス「それでは、僭越ながら私もお邪魔しようか」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエは住処なンざ必要無ェだろォが」

エイワス「いやいや、だからこそだよ。 一つの住処に留まることで、
     新たな価値が見つかることもあるかもしれんしな」

一方通行「意味わかンねェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ

垣根「とりあえずよ、お前ら荷物置きに行ったほうがよくね?」

風斬「そうですね、早いとこ行きましょう」

一方通行「おい垣根、オマエちょっと俺の荷物置いてきてくれ」ホイ

垣根「あ? 俺をパシリに使おうだと? ナメてやがるなテメェ」

一方通行「ちょいと行っておきてェところがあンだ、俺ン家で寛いでていいから」

風斬「行きたいとこって?」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」

一方通行「ちょっと、な」
563 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:55:08.36 ID:rBaw4JYo
垣根「チッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、まぁ住まわせてもらう身だしな。
   そのくらいなら了承してやんよ」

一方通行「オマエって案外義理堅いのな」

垣根「やっぱその口閉じたほうがいいか?」

ガブリエル「iirvidvkenmb私nbijhihji」

一方通行「オマエまで着いて来なくていいっつゥの」

ガブリエル「itjhiomvb御意mghiheobl」シュン

風斬「じゃあ、私たちは先に帰ってますね」

一方通行「あァ、これ鍵な」ポイ

垣根「しょぼい部屋だったらぶっ壊すからな」

一方通行「やってみろ雑魚野郎」



エイワス「ふふ・・・・・・、義理堅いのは君も同じだろう? 一方通行。
     気をつけて行って来たまえ」

一方通行「・・・・・・ (ちっ・・・・・・何でもお見通しってか)」




エイワス「垣根帝督」

垣根「・・・・・・なんだよ」

エイワス「顔色が優れないが、大丈夫かね?」

垣根「・・・・・・ちっ、これでも隠してるつもりなんだがな」
564 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:56:13.80 ID:rBaw4JYo
――第七学区 道中


風斬たちを先に家へ帰した一方通行は、第七学区を歩いていた。
帰りの旅客機の中で、ふと思いついたことがあったからだ。

旅客機内で垣根帝督が風斬氷華やエイワスに魔術について色々と教えてもらっているのを
流しながらも聞いていたときのことだ。

一方通行は、超能力者にとって禁断でもある『魔術』を用いて打ち止めを救った。

その件について、話をしておきたい人物がいたのだ。

場所が場所なだけに、本来はヘドが出そうになるので近付きたくないと思っていたが、
今回はそうも行かない。

今がちょうど登校ラッシュであるということも、一方通行には都合が良かった。


寒空の下、白い息を吐きながら登校していく学生達。
遅刻寸前なのだろうか、腕時計にチラチラと目をやりながらバス停へ向かっていく者もいる。



ミーシャやエイワスはともかく、一方通行も、風斬氷華も、垣根帝督も。

こんな境遇じゃなかったら、こうして青春を謳歌していたのだろうか。


ハッ、と自嘲気味に笑う一方通行。
今更何を考えているのか、風斬は良いとして、自分や垣根帝督が、こんな学園生活を
送っていいわけがない。

学園都市の闇の底の、また奥底まで沈んでいった暗部が。

元の生活に戻れるわけがない。そう思っていた。
565 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/28(木) 23:57:27.06 ID:rBaw4JYo

ならば、今はどうなのだろうか?


一方通行は、自分の周りの環境について考えてみる。


最初にガブリエルが現れた時、自分の人生は幕を閉じると思っていた。
だが実際はどうだ。天使は復讐どころか、自分に懐いているようではないか。
そして自分はいつの間にか、この天使と解り合いたいとまで感じている。
そのために、わざわざイギリスまで足を運んでいる。

今までの自分なら、まずあり得ないことだ。


風斬氷華はどう思っているのだろうか。
酒の席とはいえ、自分は彼女に"帰る場所"を提供した。
『天使同盟(アライアンス)』誕生の瞬間だ。
彼女は涙を流して喜んでいたが、もしかしたら、本来涙を流して喜ぶべきなのは、


自分なのではないか?


ガブリエルも風斬氷華も、『天使同盟』を、一方通行を受け入れてくれた。
同じ化物として。自分が化物でも、友達として接してくれている。
打ち止めの時は無意識だったが、今でははっきりと思える。


自分は、こういう存在を欲していたのではないだろうか。


そしてイギリスへ向かうとき、さらに信じがたい出来事が起きた。


エイワスとの再会。
しかもエイワスは、自分たちの味方になってくれるとまで言い出す始末だ。
かつて、その圧倒的な力で自分を叩き伏せた、学園都市最重要機密コードが、だ。
エイワスだけは未だに完全には信用できないが、現実として打ち止めや妹達(シスターズ)に
悪影響は及ぼしていない。
それどころか、いざという時はミサカシリーズを守るとまで言い出していた気もする。


夢でしたと言われても、受け入れてしまう気がするほど、非現実的な環境だった。
566 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 00:00:01.72 ID:RANj3k6o


そして、垣根帝督。
かつて自分と死闘を繰り広げた、レベル5の第二位に君臨する超能力者。


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


超能力者。しかも、自分の立場に限りなく近い存在。
自分が再起不能にまで陥れた男。

エイワスが復活させ、あろうことか『天使同盟』に接触させた。

今度こそ拒絶しようと思ったが、不思議とそれは思いとどまることが出来た。
思いとどまってしまった。

ガブリエルや風斬が受け入れたからではない。それだけは違う。

ならば、なぜ自分は垣根帝督をも受け入れた?


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、俺はあいつを受け入れてンのか・・・・・・?)


自分で言ってて驚く。何時の間にやら、垣根帝督を受け入れている自分がいた。

なぜだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?エイワスが何かを企んでいるのだろうか?

それとも、もしかしたら彼は――――――――。



「―――――――っと、着いたか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


気がつけば、そこは目的地のとある学生寮。

一方通行は顔を上げ、目的の部屋を確認すると、エレベーターを使いそこまで辿り着く。

そして呼び鈴を押すと、少しの間の後に幼さが残る声が聞こえた。





「はーい、どちら様なんだよー」


567 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 00:01:50.04 ID:RANj3k6o
たったの9レス投下だと? ナメてやがるな、よほど愉快な死体になりてえと見える。


ごめんなさい、金曜日、ていうか今日また必ず来ます。

次回予告なんて、するまでもないんだよ!

それではまた
568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 00:04:19.13 ID:mxZz/fYo
                     ,.  -――‐-  .
                      /           `丶、
                  //      ,.  -―――-ミー 、
                   /  ′     /: : : : : : : : : : : : : :\ 〉
                 /   i    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`≧=-
                /    |   /: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : ‘,
               /     |  / : : : :|: :、: : : : : |\: : :| : : : : : |
               `ー=ニ二/ : : : :_|_/ \ : : : ! ,xく:|\ : : : |
                      { f : : : : : : :|;x:≧x、\/ んハ Y ハ: : ,'
                   ヽ|: : : : : : :〃んハ    V:り  ; :∧/
                      ‘,: : : : : :从 V:り       ‐   {: {     , ---、_        私の出番の予感でゲソね!!
                    | ∨\八  ‐ __'_    ノ : 、___,/: :, --、_: \__
                    |: : `ーヽ: ヽ  {     ソ /\: : \_;/       〉: : /
                  ,.f⌒\: _,ri : | ー---r 、´ヽ}: : : :\ : ` ー-- 、    ̄
                   /: ‘,    ヽ | : |    { |   {: \: : : ` ー--- 、: :\_
               /: : :/ :,    ', : |\.___ /|  :,\: \: : : : : : \ \__: \__
                 / : : //: : ∧    i : |   \  |   }、:} ヽ: :ヽ ̄`\: :\ 〉: : :/
                /: : :/ /:,. ┴‘.   | : :,    ヽ|  ノ \⌒ヽ}__   } : : }  ̄
            | : /   /: : : : : : }  :!ヽ :\     / \_ノ : :/ r 〉   \: \
            |: :i  /: : : : :r‐一'  ,ハ: :‘,: \/ ∧   ゝ-く_う   __/ : /
                〉: 〉 i: : : : /   、    }: : i\: : ヽ  :,     | \〉  { : : : {
              〈: 〈__ | : : /     ヽ    \| -| : : |_ }    :|(O):,    ̄ ̄
            }: : :ハ : {  \   ∨    } |: : : : :└─┐ :|   | |
               ̄  |∨ \  \,ノ   /   ̄ ̄:i : : : : |  ,'  ; ;
                  | {    \_ノ{   /     └─‐┘/   //
                 :, \___,/ノ‘ー'´           , '  //
                '、 '、(O)\              /(O)//
                 \\    丶 . ___ .  ´   /,:i
                    ,:\\     (O)      // |
                 /   \`  ー―――一  ´/'.   |
                /   / `  ー――一  ´   ∧__,ノ`ヽ
               /    /                   {: : : : : : ノ
                _,/    /                 `ト-‐ ´ヽ
                /: {   ∧                 }一 '´ ‘,
              {: : : :`ー': : }                    i     |
            /\ : : : : : /                 |     |
           ′  ` ̄「´                  ヽ __ノ
          i  `ー―f                        ̄ ̄
          |     :,
          !      }
            \___,ノ
             ̄ ̄
569 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 00:04:35.66 ID:j7kjI1Ao
乙!
インデックスさんktkr
570 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 00:10:28.13 ID:ODOxotc0
>>768
帰れイカリングにすんぞ
571 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 00:12:08.19 ID:OD2tqpco
>>568
失せろ
干物にして軽くあぶって醤油マヨを付けて酒のつまみに美味しく頂くぞ

572 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 01:04:04.01 ID:Lt9F94w0
>>568
ナメてやがるな、よほど愉快な焼死体なりてえと見える


乙でゲソ
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 05:33:09.51 ID:aeRRYUDO
寝てる間に来てたあああ
574 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:06:40.57 ID:RANj3k6o
イカデックスェ・・・・・・、>>1です
続きを投下していきますね。

前回までのあらすじ

一方通行が立ち寄ったところは、第七学区の男子寮だった。

はい、では行きます。
575 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:07:30.93 ID:RANj3k6o
――第七学区・とある男子学生寮


「どっちらっ様〜♪ ―――――あっ」ガチャ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あー! 白い人なんだよ!」

一方通行「その白い人って呼び方やめろっつっただろ、禁書目録(インデックス)」

禁書目録「久しぶりなんだよ! あなたから訪ねてくるなんて初めてかも!」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下のヤツは学校か?」

禁書目録「うん。とうまはもう学校行っちゃったんだよ!
     あ、寒いでしょ? 中に入るといいんだよ!」

一方通行「いや、別に――――」

禁書目録「いいからいいから! 一人でヒマだったんだよ!」グイグイ

一方通行「あァーはいはい、わかったから引っ張ンな暴食シスター。
     こっちは杖ついてンだぞ」

禁書目録「あ、ごめんなさい。 あとついでに朝ごはん作ってくれると嬉しいな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下は作ってくンねェのか?」

禁書目録「作ってくれたんだよ! でもあれだけじゃ全然足りないかも」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心中察してやるぜ、三下ァ」
576 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:08:23.21 ID:RANj3k6o
――第七学区・とある男子学生寮 上条当麻の部屋


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・質素な部屋だな」

禁書目録「む! 上がっておいてそれは失礼なんじゃないかな!」プンスカ

一方通行「オマエが無理矢理入れてきたンだろォが・・・・・・」

禁書目録「テキトーにくつろぐといいん・・・・・・じゃなかった、
     ご飯作って欲しいんだよ!」

一方通行「ったく・・・・・・適当でいいだろ」スクッ

禁書目録「食べられればなんでもいいんだよ」




―――――――――




一方通行「ほらよ」トン

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ンだよ、その間抜け面は。 不満か?」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんであの材料でこんなものが作れるの?」

一方通行「あンだけありゃ楽勝だろ、こンくらい」

禁書目録「やっぱり第一位は料理の腕前も天才的なんだよ!
     専属コックとしてここで雇いたいかも!」

一方通行「アホか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ったく」
577 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:09:33.49 ID:RANj3k6o
禁書目録「ごちそうさまでした!!」トン

一方通行「手品か何か使ったンですかァ? まだ五秒経ってねェぞ」

禁書目録「ちゃんと味わって食べたんだよ! すっごく美味しかった!
     この前にとうまに(無理矢理言って)連れてってもらった"美食倶楽部"ってところの
     料理より百倍美味しかったんだよ! 言っておくけどお世辞じゃないかも」

一方通行「そりゃどォもお粗末さまでしたァ」







禁書目録「それで、白い人はなんで来たのかな?」

一方通行「アクセラレータだって言ってンだろォが」

禁書目録「あくせられーたは、何の御用?」

一方通行「ン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、まァなンつゥか・・・・・・」ポリポリ

禁書目録「?」

一方通行「ちっ・・・・・・、アレだ、礼を言いに来た」

禁書目録「お礼? 私、何かしたっけ?」

一方通行「『0930』事件、覚えてっか?」

禁書目録「・・・・・・?」

一方通行「俺が木原のクソ野郎とドンパチやったときだよ。
     雨が降ってた日の」

禁書目録「あぁ、そう言われたら思い出せるんだよ」
578 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:11:01.21 ID:RANj3k6o
禁書目録「でも、その日がどうかしたの?」

一方通行「・・・・・・オマエがクソガキを救ってくれただろ」

禁書目録「クソガキ・・・・・・? あ、短髪に似てたあの子なんだよ」

一方通行「あァ・・・・・・打ち止め(ラストオーダー)ってンだが」

禁書目録「礼には及ばないんだよ! あの時はあなたがきはらって人をやっつけてくれたから、
     らすとおーだーも助けることが出来たんだからね?」

一方通行「それでもだよ。 あと、それだけじゃねェ」

禁書目録「?」

一方通行「オマエがあの時歌ってた『歌』だ」

禁書目録「もちろん覚えてるんだよ、でもそれがどうしたの?」

一方通行「――――使わせてもらったぜ、あれ」

禁書目録「!!?」

一方通行「あの時の『歌』をオマエが使ってくれてたおかげで、クソガキを
     助けることが出来たンだ、だからその―――」

禁書目録「ちょっと待つんだよ!! あの『歌』を使った!!?
     あれは普通の人間には使えないんだよ!! 大体あれは――」

一方通行「魔術、なンだろ」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて人、魔術を操ることが出来ない人間が、
     あの『歌』を行使出来るなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「カラオケで採点したら赤点が表示されそうなシロモノだったがなァ、ぎゃはは」
579 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:11:59.93 ID:RANj3k6o
禁書目録「無茶するんだよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、」

一方通行「あァ、クソガキを助けるためだ。 無茶でも何でもやるンだよ」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういうとこ、とうまにそっくりなんだよ」ニコッ

一方通行「三下なンかと一緒にすンじゃねェ」

禁書目録「ごめんなさい。 でも、ロシアから帰るときは重症には見えなかったんだけど」

一方通行「ま、いわゆるやせ我慢ってやつだ。 魔術を使っちまったことに変わりはねェから
     あンときは満身創痍だったぜェ」

禁書目録「なんで男の子ってそういうことするんだろ・・・・・・」

一方通行「ふン」

禁書目録「・・・・・・らすとおーだーは元気なのかな?」

一方通行「うぜェくらいにな」

禁書目録「よかった、それで何よりなんだよ」

一方通行「ヒマが出来たら今度一緒に遊ンでやってくれ」

禁書目録「今からいくんだよ!」

一方通行「いやそれは勘弁してください」
580 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:12:57.56 ID:RANj3k6o
一方通行「で、オマエは三下とよろしくやってンのかよ?」

禁書目録「そ、それは・・・・・・ぷ、ぷらいべーとなんだよ! 失礼なんだよ!///」

一方通行「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジで?」

禁書目録「何を想像してるのかな!? 如何わしい事は何にもないんだよ!!」アタフタ

一方通行「いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別にあってもいいンだがよォ」

禁書目録「ないんだよ!!!」

一方通行「はい」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とうまはあれからも変わりないんだよ。
     相変わらず『不幸だー!!!』って叫んでばかりなんだよ」

一方通行「ハッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・相変わらず、ねェ」

禁書目録「でも戦争が終わってから、私はずっと幸せなんだよ。
     またみんなとも会えるようになったし、たまにこの部屋にともだちも来るんだよ!
     まいかとか、すているとか、土なんとかとか、青ピとか、他にもたくさん!」

一方通行「あっそォ、お友達が沢山で何よりですねェ (青ピ・・・・・・?)」

禁書目録「ひょうかにもまた会いたいんだよ! 今はどこにいるんだろう」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さァな、でも」

禁書目録「?」
581 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:13:57.87 ID:RANj3k6o
一方通行「風斬もいずれまた、オマエに会いに行くって言ってたぜ」

禁書目録「! ホント!? 嬉しいんだよ!! 一緒にお出掛けしたいなぁ。
     セブンスミストってお店で洋服とかいっぱい買いたいんだよ」

一方通行「すいませンでした」

禁書目録「え?」

一方通行「いや。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下の野郎も元気そォじゃねェか、憎たらしい」

禁書目録「とうまね、あくせられーたにも一度会ってお話したいって言ってたんだよ」

一方通行「俺は二度と会いたくねェよ」

禁書目録「そんなこと言わないでほしいかも! 男は拳と拳で語り合うんだよ!」ビシッ

一方通行「はァ?」

禁書目録「とうまがね、言ってたんだよ。 男には、腹を割って語り合えるともだちが
     必要なんだって」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

禁書目録「どんなときでも相談に乗って、どんなときでも喧嘩して、
     どんなときでも笑い合って、どんな状況でも信じあえるともだちが必要なんだって」

一方通行「お得意のお説教ですかァ?」

禁書目録「違うんだよ! そういうのって、女ともだちでも出来るかもって思うけど、
     男同士じゃないと解り合えないこともあるんだって言ってたんだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
582 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:15:08.91 ID:RANj3k6o
禁書目録「とうまはね、いっつも土なんとかと青ピと一緒に居るんだよ!
     気がつけば笑い合ってて、気がつけば殴り合ってるの」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「相談とかするときも、大体その二人に話してるんだって。
     男同士じゃないと分からないこともあるって言って。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たまにえっちな事も話してるけど」ムスッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「そういうのってね、"同じ立場の人間"じゃないと成立しない、って言ってた。
     私とか、他の魔術師とかじゃない、自分と同じ立場のともだちじゃないとダメって」

一方通行「同じ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・立場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あくせられーたには、そういうともだちはいる?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっだらねェ、必要あンのかよ、そんな人間」

禁書目録「とうまが言ってたから、ウソじゃないと思うけど・・・・・・
     私は女の子だから、男の子の事はよくわかんないんだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、気が向いたら作ってみるかねェ」

禁書目録「是非そうするんだよ! あ、スフィンクスー、おいでおいで」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (立場の同じ・・・・・・腹を割って話せる人間・・・・・・)」

禁書目録「ほ〜ら、ごろごろにゃ〜。 あくせられーた、この子はスフィンクスって言うんだよ」

一方通行「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・必要、無い、はずだ。 そンな人間は・・・・・・)」

禁書目録「シカトなんだよ」
583 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:16:25.88 ID:RANj3k6o

それからも、一方通行とインデックスは会話を続けていった。

お互い、こんなに長いこと話し込んだのは初めてかも知れなかった。
案外、一方通行とインデックスはウマが合っているのかもしれない。



「えっ! イギリスに言ったの!? 私の所属してる『必要悪の教会(ネセサリウス)』があるんだよ!」


「ンな怪しげな教会は寄ってねェな。 バッキンガム宮殿に行ってきただけだ」


「私もとうまとバッキンガム宮殿に行ったことがあるんだよ! 第二王女がなんかしてから
 よく覚えてないんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



インデックスは他にも、色々な話を一方通行に語った。



上条と初めて会ったのはこの部屋のベランダだとか。自分を救うために、上条が記憶を失ってしまったとか。
とても強い錬金術師に立ち向かっていった上条の武勇伝とか。こもえとあいさとかいう友達と焼き肉を食べたとか。
遠くにある旅館に泊まりに行ったとか。闇咲逢魔という魔術師の大切な人を助けに行ったとか。
風斬氷華と出会い、友達になれた事とか。『法の書』とかいう物を巡ってシスターと戦ったとか。
クールビューティが当麻を連れ去っていったとか。大覇星祭の屋台のご飯が美味しかったとか。
不幸の塊がペア旅行券を当てて、キオッジアに行ってきたとか。九月三十日に一方通行と初めて会った話とか。
上条がどこかに出掛けて、出番が一切無かったとか(意味不明)。その次も出番がなかったとか(意味不明)。
後方のアックアが攻めてきて上条がボコられ、非常に心配したとか。
イギリスに行って、王族たちに会ってきたとか。そこから先の記憶があんまりないとか。


上条が記憶喪失について正直に話してくれた事とか。戦争終結後、上条が笑顔で自分を迎えに来てくれたこととか。


上条と出会ってからの経緯を、端から端まで全てを語り尽くしてくれた。


正直「とうまと初めて会ったのは、そこのベランダで〜」の辺りから眠くなってきていた一方通行だが、
それでも彼は、真面目にインデックスの話に耳を傾けてきた。
584 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:17:49.26 ID:RANj3k6o
284.

―――――――


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「それでねそれでね! とうまが急に『べ、ベッドの下は禁断の園にございますのよ〜!』
     とか言って私から遠ざけようとするんだよ! なんか怪しいんだよ!」

一方通行「そりゃァオマエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それこそ男にしかわからねェってもンだろ」

禁書目録「むむむ、そういうことなのかな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っておい、今何時だァ?」

禁書目録「え? えっと、もうすぐ午後六時なんだよ、・・・・・・って、えぇっ!!?」

一方通行「オマエ、語るに尽きるなホント・・・・・・」

禁書目録「ごごご、ごめんなさいなんだよ!」ペコペコ

一方通行「いや・・・・・・、なかなか面白い話が聞けたぜェ」

禁書目録「こんなに夢中になってお話したの、初めてかも・・・・・・」

一方通行「オマエさ、三下のこと好きすぎンだろ。 途中からただの惚気話になってたぞ」

禁書目録「そそ、そんなことないんだよ! ただ一緒に居ることが多いから
     こんなに話題があるだけで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」

一方通行「あァあァ、熱ィ熱ィ」パタパタ

禁書目録「んもーっ!! からかわないでほしいんだよ!」ムキーッ
585 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:18:30.14 ID:RANj3k6o





上条「ただいまー、っと」ガチャ





586 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:19:20.20 ID:RANj3k6o
一方通行「!! げェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あ、とうま! お帰りなさいなんだよ!」

上条「おう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、おわぁぁっ!!!?
   あ、一方通行か!!?」

一方通行「他に誰に見えンだよ三下ァ」

上条「な、なんでお前がここにいんだよっ!? い、インデックス、
   これは一体どういうことなのでせうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

禁書目録「遊びに来てくれたんだよ!」

一方通行「ちっげェだろアホ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

上条「め、珍しい組み合わせだな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・にしても、久しぶりだな、一方通行」

一方通行「ケッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あのね! あくせられーた、私のお話をね、朝から今まで
     ずーっと聞いててくれたんだよ!」

上条「あ、朝から!!? 拷問か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
   すまないな一方通行、こんな部屋に拘束させちまって」

一方通行「俺の方から尋ねたンだ、問題無ェよ」

上条「お前から? インデックスになんか用事でもあったのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつに礼―――」

禁書目録「お腹空いてるだろって、ご飯を作りに来てくれたんだよ!」

一方通行「!」
587 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:20:40.31 ID:RANj3k6o
上条「そ、そうなのか? なんか迷惑かけちゃったみたいで・・・・・・」ヘコヘコ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・問題無ェって言ってンだろ」ギロリ

上条「あ、はい、すみません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あくせられーた、せっかくだからここでご飯食べていくんだよ!」

上条「こら、インデックス! これ以上人様に迷惑かけるんじゃありませんっ!」

一方通行「・・・・・・遠慮しとくぜ、こっちも帰らなきゃなンねェからな」

禁書目録「そっか、残念なんだよ・・・・・・」シュン

上条「なんだ、本当に帰っちゃうのか? 俺は別にいいんだぞ・・・・・・って、
   おいぃ!!? 三日分の食材が空っぽになってるんですがぁ!!?」

禁書目録「あくせられーたが"美食倶楽部"より美味しいご飯を作ってくれたんだよ!
     ほっぺたが落ちそうなほど美味しかったんだよ!」

上条「それもうプロってレベルじゃねぇぞ!!! あぁ、不幸だ・・・・・・」

一方通行「勝手に食材使い込ンじまったことは詫びる、ほらよ」ドサドサッ

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ステーキより分厚い諭吉が四つも・・・・・・、
     とうまぁーっ!!!」キラキラ

上条「あなたが神か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃなくて!!! こんなにもらえるかよ!!」アセアセ

一方通行「端金だ、黙ってもらっとけ」

禁書目録「こ、これだけあれば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・二日は食べていける計算・・・・・・」

上条「どんだけ食うんだよこの暴食シスターは!! ダーメーでーす!!
   ちゃんと大切に使っていこう!! 主に俺のために」

禁書目録「とうグルルルまグルルグル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガルルル

上条「あ、てめっ、噛み付きは禁止って言っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぎゃああああああああああ!!!」グシャ

一方通行「バカップルが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ
588 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:21:32.92 ID:RANj3k6o
一方通行「それじゃァな」ガチャ

上条「あ、おい、一方通行! これ本当にいいのか!?」ダラダラ

一方通行「構わねェっつってンだろ、何度も言わせンなよ」ギロッ

上条「あ、ありがとな! これから打ち止めんとこに帰るのか?」

一方通行「ン・・・・・・どォかな、確かにあいつらも帰りを待ってくれてるかもしンねェが」

上条「?」

一方通行「今は・・・・・・、他にも、俺の帰りを待ってくれてるやつがいるンだ」

一方通行「多すぎて・・・・・・胸焼け起こしそォになるくれェにな」

上条「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか。 羨ましいぜ」

一方通行「ハッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ヒマが出来たらまた寄ってやる」

上条「おう、いつでも来いよ。 歓迎するぜ」

禁書目録「またご飯作ってほしいんだよ!」

一方通行「はいはい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」バタン
589 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:22:55.81 ID:RANj3k6o


時刻はまだ午後六時を過ぎた頃だというのに、外はすでに夜の闇に染まっていた。
十一月の寒空の中、一方通行は白い息を吐きながら杖をついている。


(帰りを待ってるやつがいる、か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


一方通行の帰りを待ってくれている者たち。
それは打ち止めや番外個体、黄泉川愛穂や芳川桔梗だけではなくなっていた。


『天使同盟(アライアンス)』。


風斬氷華が、エイワスが、垣根帝督が。

ミーシャ=クロイツェフが。

皆が、一方通行の帰りを待ってくれている。
約二名ほど、怪しいのもいるが、それでも待ってくれているのだ。

絶対能力進化(レベル6シフト)計画から自分の物語は本格的に動き出し、ここまでの間に様々なことがありすぎた。

ウイルスコードの件。暗部の組織との抗争。『ドラゴン』を追っての統括理事会との戦い。第三次世界大戦。

結果、一方通行の周りの環境は劇的に変化していた。

自分のようなクソったれの帰りを、待っている者がいる。


(ハッ、・・・・・・こンな幸せでいいのかよ、俺ァ)


あまりの暖かさに、むず痒さすら感じるほどだった。

だが、一方通行はその現実も受け止めようと小さく決意する。
590 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:23:36.04 ID:RANj3k6o


(あァ。 悪くねェ・・・・・・、認めざるを得ねェよな、これじゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ったく、甘ったる過ぎるってェの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


もうすぐ、一方通行が現在『天使同盟』の隠れ家として使用している『グループ』の隠れ家に着く。


意図的になのか無意識になのか、自然と一方通行の歩みは早まっていた。


(さっさと帰って、あのバカ共の顔を拝むとしますかねェ)


隠れ家が見えてきた。一方通行は今夜の食事をそうしようかと考えている。
なにせまた一人厄介者が増えたのだ。垣根の場合、無理難題な注文をしてきそうなのが
容易に想像出来る。
だが、一方通行はそれすらも笑って受け入れられる気がした。

早く帰ろう。そう思いながら隠れ家の方へ目を向ける。




何か、おかしい。



591 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:25:09.13 ID:RANj3k6o

遠目から見ても、明らかに隠れ家の様子がおかしい。

まず、部屋の窓から中の様子が見えない。
カーテンをかけてるのかと思ったが、あのボヤけたような感じはそれとは違う。

次に、その窓から妙な光が漏れている。

部屋のの電灯はあんな不気味な光を放たない。それは部屋主である一方通行が一番良く知っている。
エイワスかガブリエルが騒いでるのかとも考えたが、

騒がしい声どころか、音そのものが全く聞こえない。

途端に心臓の鼓動が早くなる。気がつけば呼吸も荒くなっていた。
無意識に自分の胸倉を掴む一方通行。心なしか、足も震えている気がする。


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暗部? 誰から指示を? 馬鹿か、決まってる―――――)


あんな化け物集団をどうにか出来る人物など、一人しかいない。


(―――――アレイスター・クロウリー)


一方通行は迷わず電極のスイッチをオンに切り替えた。
この瞬間、彼は学園都市最強のレベル5に成り代わる。

ほぼ自由自在に操れるようになった黒い翼を噴出し、ミサイルのように窓へ向かって突撃する。


(―――――甘かった!! 呆けていた!! アレイスターはまだ手が出せないと、タカをくくってた!!!)


窓に到達するコンマ数秒の間に、一方通行は激しく後悔していた。


(クソッ!!! 全員無事か!!!? エイワスの野郎は何してやがる!!
いや、アレイスターならあいつらをまとめてどォにか出来るか・・・・・・!!?)


ギリリと歯を軋ませながら前に突進していく一方通行。
そして、窓を突き破り、




しかし、窓が割れない。
592 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:26:22.45 ID:RANj3k6o


「――――――――ッ!!?」


ゴォン!!!と、聞いたこともないような音を出し弾き返される一方通行。

音速以上のスピードで跳躍したにも関わらず、窓にはヒビ一つ入っていなかった。
窓どころか部屋ごと吹き飛ばすつもりで突撃したのだが、まるで手応えがない。


「クソったれがァァッッ!!!!!」


一方通行は叫び、凄まじい速度で玄関のドアのほうへと回りこむ。
そして、片足を軸に回し蹴りを放つ要領で「回転」し、鋼鉄のドアを吹き飛ばした。


「おいッ!!! 誰か居ねェのか―――――」


そう叫ぼうとした瞬間、バッシャァァァァン!!と、一方通行は頭から『何らかの液体』を被った。


(ッッ!!? なんだ!? 毒!? 硫酸!!? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つゥか)


一方通行は違和感を感じる。そう、彼は今、最低限のベクトル以外は全て『反射』するよう設定してあるはずだ。
にも関わらず、頭から液体を被るとはどういうことなのか。
割と冷たい液体だったため、少し冷静さを取り戻した一方通行は、手でその液体を拭きとってみる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンだコレ、ただの水・・・・・・?」


ただの水なら『反射』が効くはずなのだが、一方通行はこれを頭から思いっきり被っている。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


天井へ壁を向けると、そこには子どもが悪戯でやるような仕組みで作られた、いわゆる罠のような形で、
白いバケツがぶら下がっていた。
593 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:27:19.17 ID:RANj3k6o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


よく見ると、廊下の床も、壁も、何もかもが濁りのない純白で染められていた。
そしてその『白の物質』は若干ながら発光している。


「急にドア蹴り破ってくんじゃねぇよ、第一位」


聞き覚えのある声がした。奥のリビングからのようだ。
一方通行は電極のスイッチをオフにスライドし、無心でスタスタとリビングへ向かう。
そこは、


雪原と見紛うような、白銀の世界が広がっていた。


「yohokcfjbbmk御帰meojojbobj貴方jvihbkn,」


ガブリエルがノイズ混じりの声で喋っている。どうやらお帰りなさい的なニュアンスの言葉をかけられたようだ。


「あ、お、お帰りなさい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


風斬氷華もそれに続く。だが、なぜか彼女の顔が一方通行を見た瞬間青ざめていた。


「お帰り、一方通行。 "彼女"と有意義な談話は出来たかね? ふふ」


最後にエイワスが話しかけてくる。まるで今までの一方通行の行動を全て見ていたかのような
発言だったが、今の一方通行にそんなことまで気にかける余裕は無い。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・未元、物質?」


「そうだよ、お前の部屋さぁ、あんまり味気なかったんで、俺が改装してやってたってわけ」


垣根帝督が、軽い調子でそう答えた。
594 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:28:42.75 ID:RANj3k6o
垣根「ん? お前何で濡れて・・・・・・あ。 お前もしかして、
   ぷぷーっ! バケツに引っかかったか! ははははははっ!!」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「あ、あの、私は止めました、止めたんですよ?」アワアワ

ガブリエル「orejbjm純白nvmvotuhij綺麗nihiobhk」キラキラ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・窓の未元物質は?」

垣根「振動で近所に迷惑かかんねえように、未元物質で補強してたんだよ。
   窓だけじゃなく、ドア以外の全部にな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・音が聞こえなかったのは?」

エイワス「騒音対策だよ、垣根帝督とミーシャ=クロイツェフがやたらと騒ぐものでね。
     しかし便利なものだな、未元物質は。 何よりこの応用性が素晴らしい」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・玄関のバケツは?」

垣根「テメェの間抜け面を拝むためのトラップだ! もちろん、水も未元物質で作り上げた
   『不可思議のベクトル』を含む水だ、スゲーだろ?」ゲラゲラ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「ああ、あ、あの、ごごご、ごめんなさいぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクガク

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーケェオーケェ」

垣根「あん?」





一方通行「スクラップの時間だぜェ! クッソ野郎がァァァァァッッ!!!」




この日、第七学区で震度四ほどの地震が確認された。
595 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/29(金) 11:31:51.29 ID:RANj3k6o
と、いうわけで今回はここまでです。お茶目なていとくんがオチでした。

次回予告、『天使同盟』が黄泉川家に突撃!隣の晩ご飯、です。

主人公とヒロイン組が、あんまり活躍しませんでしたね・・・・・・。

次の投下も三日以内、に出来たらいいなと思ってます。
596 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 11:33:08.11 ID:irobbcoo
お、初めて追いついた。
おつなんだょ
597 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 11:41:03.37 ID:Dd1sVp.o
面白すぎて死にたくなってきたわ……
お疲れさん! 楽しみにしてるぜ。
598 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 12:39:21.18 ID:hoDwAAAO
なにこれおもしろい
599 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 14:26:02.18 ID:BkqN0Cso
この立ち位置のていとくん好きだわ
600 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 14:59:32.67 ID:Dd1sVp.o
>>599
ていとくんまんまギャルゲの親友(悪友)ポジションだなww
601 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 16:59:48.63 ID:0sPyh46o
初回限定版にはていとくん√が追加されます
602 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 19:28:22.57 ID:f5Z2Lbk0
また冷蔵庫になるのか
603 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 23:23:29.71 ID:WQCM8hYo
居場所ができた一方が凄い丸くなってる。
俺も居場所を探すか…
604 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/30(土) 01:07:06.70 ID:Lj0DBTc0
>>603
俺がお前の居場所になってやるよ(キリッ
605 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/30(土) 02:13:54.16 ID:Ng4Pdns0
完全記憶能力・・・・・・
606 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/30(土) 07:06:39.78 ID:lVGhnkso
>>570
>>768にまたイカが来るのか...
607 :570[sage]:2010/10/30(土) 16:17:36.47 ID:Ri1aeDQ0
>>768に期待しとく
608 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/30(土) 16:47:54.08 ID:TgoE5QDO
ていとくんが
「喉が渇いた」シリーズのていとくんっぽくて
イイ、すごくイイwwwwwwwwwwwwwwwwww
609 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/30(土) 17:25:52.69 ID:GelRSFo0
一気に読んでしまった

とりあえずこれだけは言える
>>1はいろんな意味で天才
610 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 14:49:10.86 ID:DcjtgEoo
こんにちわ、>>1です。ちょっと書きために手こずっておりました

〜前回までのあらすじ〜

一方通行は料理が上手かった。


それでは続きを投下していきます。
611 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 14:50:43.26 ID:DcjtgEoo



垣根「」

一方通行「こいつを始末したら部屋が元に戻ったな」

風斬「垣根さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生きてるんですか? これ」

エイワス「心配はないだろう、敗北したとはいえ、彼は一方通行と張り合える実力を持っている」

ガブリエル「ikfuikcldn生死gjitijb確認nvgjejh」ツンツン

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・クソ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フラ

一方通行「さて・・・・・・、メシはどォする?」

エイワス「提案がある。 私はね、すき焼きというものが食べてみたいのだよ。
     生卵に肉を浸し、食す・・・・・・。 実に興味深い」

一方通行「すき焼きは前に行ったから却下」

エイワス「ふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

ガブリエル「ijdlhmh土産ncfhgiklh」ガサ

一方通行「あァ、あいつらに土産渡してやンねェとな」

垣根「あいつらって誰だよ?」

エイワス「一方通行を支えてくれている、保護者のような人間がいるのだよ。
     彼女たちは人間にしては器が大きい、私もわずかだが興味を持っている」

一方通行「保護者って言い方やめろ」
612 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 14:52:04.70 ID:DcjtgEoo
垣根「彼女たち、だと? 何? また女?」

一方通行「またって何だよまたって」

エイワス「黄泉川愛穂、芳川桔梗、最終信・・・・・・、打ち止め(ラストオーダー)、番外個体(ミサカワースト)。
     ふむ、確かに考えてみると一方通行の周りには女性が多い気がするな」

垣根「あ? 今言ったやつらと住んでたりすんの? お前マジで爆発しろよ」

一方通行「オマエが爆発しろクソボケ。 羨ましがるよォな環境じゃねェだろ」

垣根「マジで言ってんのかこいつ・・・・・・死ねばいいのに」

ガブリエル「mbophjo名案nohbm」ピコーン

風斬「どうしたんですか天使さん?」

ガブリエル「itojkvm彼女jsvopj宅nbojjt食事vrighikm」

エイワス「成程・・・・・・それは確かに名案だ、素晴らしいよミーシャ=クロイツェフ」

垣根「なんて言ってんだよ」

エイワス「黄泉川愛穂宅で、食事をしようというのだ」

一方通行「」

垣根「お、いいねそれ。 つかまぁ俺は食えりゃどこでもいいんだが」

一方通行「ふざけンな、風斬はともかくオマエらはダメに決まってるだろォが」
613 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 14:53:25.54 ID:DcjtgEoo
エイワス「おや、冷たいことを言うな一方通行」

ガブリエル「voiyriejek許可nvirgi許可uhfewytfj許可bopegruh」ジタバタジタバタ

一方通行「ガキみてェに駄々こねてンじゃねェよ!!!」

風斬「あ、私も打ち止めちゃんには一度お会いしておきたいなーと思ってたんですけど・・・・・・
   そ、それに一方通行さんの家って興味あるし・・・・・・なんて///」

一方通行「ぬ・・・・・・ぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「いいじゃん別に、迷惑かけねぇしよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエ、ちょっとこっち来い」グイ

垣根「うおっ、何だよ・・・・・・」フラッ






一方通行「黄泉川ってのはあの女だ、あん時てめェが刺した警備員(アンチスキル)」ボソボソ

垣根「!」

一方通行「自分を刺した野郎を、迎え入れてくれると思ってンのか」

垣根「・・・・・・なるほどな。 ・・・・・・じゃあ尚更だ」

一方通行「何?」

垣根「俺は自由を手に入れた身だ。 色んな事にけじめつけようと思ってたところだ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
614 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 14:55:21.88 ID:DcjtgEoo
垣根「だから行くぜ、何、心配すんな。 絶対に誰かを傷つけたりはしねえよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「大体、今の俺がそんなことして何になる。 メリットが無えよ。
   それに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、俺はエイワスに監視されてる状態にある」

一方通行「エイワスに・・・・・・?」

垣根「あぁ、お前らの邪魔になるようなことはするな、だと。
   他人の指図なんざ受けたくねえと思ってたが・・・・・・何だよあいつは」

一方通行「?」

垣根「とんでもねえ力を持ってやがった。 俺が実験施設に来た暗部共を蹴散らしてる隣で、
   あの野郎、わけのわかんねぇ力で暗部共を蹂躙してやがった」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの意味不明の翼か」

垣根「お前が言うな。 ・・・・・・あれが監視しているとなると、ちと面倒だ。
   ま、いざとなったらぶち殺せるが、割りに合わねえって言ってんの」

一方通行「ふン・・・・・・身の程知らずが」

垣根「とりあえず、お前らに協力してやるよ。 終わったあとは知らねえがな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「信用しろってのも無茶な話だが、どうする?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まァいい、俺もいるしな。
     好きにしやがれ」

垣根「そりゃどうも、クソったれ。 ・・・・・・はぁぁ」フラッ

一方通行「なンだ? 体調でも悪いのかよ」

垣根「なんでもねえよ、放っとけ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
615 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 14:56:32.21 ID:DcjtgEoo


エイワス「それで、どうするのかね?」

一方通行「ったく、しょォがねェな・・・・・・ちょいと連絡取ってみる」パカッ

ガブリエル「nbfjgihgi感謝nviegjj」ガバッ

一方通行「抱きつくな! って・・・・・・久々だなこのやり取り」ゲシッ




エイワス「あぁそうそう、私は別に監視しているというわけでもないのだがね」

垣根「! ちっ・・・・・・この変態野郎が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」prrrrrrrrr prrrrrrrrrrr prr

黄泉川『もっしもーし、どうしたじゃんよ』

一方通行「オマエ、今どこにいる」

黄泉川『今さっき家に帰ってきたとこじゃん、お前もう帰ってきたのか?』

一方通行「あァ、それで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今からそっち行っていいか?」

黄泉川『いーよ別に。 もしかしてお土産でもくれるじゃん?』

一方通行「それもあるが・・・・・・、メシ食わせろ」

黄泉川『おや珍しい、んじゃ、久々に腕を振るっちゃうじゃん』
616 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 14:57:51.43 ID:DcjtgEoo
一方通行「あと、俺のツレがそっちでメシをご馳走になりてェとかほざいてるンだが」

黄泉川『? ツレ?』

一方通行「あァ。 俺入れて五人なンだが、連れてってもいいか?」

黄泉川『明日は槍が降ってきそうじゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、うん、
    別にいいよ。 賑やかになりそうじゃん』

一方通行「いいのかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そこは断れよ」ガクッ

黄泉川『断る理由がないじゃん。 一方通行の友達なんて、会ってみたいし』

一方通行「友達じゃねェよ」

黄泉川『あははは、照れることないじゃん。 じゃ、待ってるよー』プツッ

一方通行「ったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ピッ





エイワス「我々は友達じゃないのかね?」

一方通行「いい加減その盗聴癖、やめたらどうだこの変態野郎」

エイワス「二度も言われるとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・認めざるをえないのか」

風斬「どうでした?」

一方通行「大歓迎だとよ、クソったれ・・・・・・」

垣根「おっし、やっぱ機内食より家庭の味だもんな」

ガブリエル「itugijfbm同意nfihvbjml」

一方通行「はァ・・・・・・。 ンじゃさっさと用意しろクソども。
     出掛けるぞ」

エイワス「私が・・・・・・変態・・・・・・。 実に結構、ジャンルの幅が広がるというものだ、ふふ」
617 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:00:56.60 ID:DcjtgEoo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「帰ったぞォ」ガチャ

打ち止め「あなたー!! ってミサカはミサカは抱きついてみたりー!!!」ガバッ

一方通行「ぐあっ!!! 相変わらずだなこのクソガキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「帰ってくるの早かったねってミサカはミサカは早く帰ってきて欲しいって
     願いが叶ったのを喜んでみたり!」ニコニコ

一方通行「はいはい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく」

黄泉川「おう、お帰り一方通行」

一方通行「今から作るのか?」

黄泉川「九人分の料理だからね、急がないと」

打ち止め「九人分? ってミサカはミサカは疑問に思ってみる」




風斬「お、お邪魔します・・・・・・」

ガブリエル「bgothoorm初見ngirgin挨拶vhbuk」ヤッホー

エイワス「教員向けの高級マンション・・・・・・、ふむ、興味ないな」

垣根「ちぃーす、お邪魔しますよっと」


打ち止め「えっ」
618 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:02:05.74 ID:DcjtgEoo
番外個体「何? なんか騒がしいな・・・・・・って、何これ・・・・・・」

一方通行「おい黄泉川、オマエ言ってなかったンかよ」

黄泉川「サプライズじゃんサプライズ。 にしても・・・・・・なんかすごいメンツじゃん」

風斬「す、すみません、大勢で押しかけちゃって・・・・・・」

番外個体「あ、天使軍団だ。 やっほう」

ガブリエル「jtoobjlml久々veogjeirjk」ヤッホウ

打ち止め「な、なんかいっぱいお客さんが来たかもってミサカはミサカは・・・・・・」ポカーン

垣根「うおっ!!!? なんだこいつ、なんか第三位に似てね?
   もしかして本物の第三位か?」

番外個体「ミサカはお姉さまじゃないっつーの、ていうか何このチャラ男」

一方通行「ここ来るとき言っただろォが、クローンの」

垣根「あー、量産型能力者計画・・・・・・じゃねえや、第三次製造計画(サードシーズン)だっけ。
   へぇ、でもオリジナルよりオトナっぽいじゃんこいつ。 あと俺はチャラ男じゃねえよ」

番外個体「えー、なんか第一印象最悪なんだけど」

垣根「まだ何もしてねえだろうが・・・・・・。 あ、このちっこいのはあれか。 あん時風紀委員が庇いやがった・・・・・・
   えーと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・打ち上げ(ラストアッパー)ちゃん、だっけ?」

打ち止め「ミサカは打ち止め(ラストオーダー)かもってミサカはミサカは憤慨してみたりー!!!」プンスカ

垣根「冗談だよ冗談」




黄泉川「ん? 君は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうも」
619 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:04:02.12 ID:DcjtgEoo

――――――――


打ち止め「そっか! あの時MNWに流れてきた天使さんなんだねってミサカはミサカは納得してみる」

ガブリエル「oogeopwejg宜敷hfwegigjnk」

風斬「あはは・・・・・・、私たち、普通に学園都市で暴れ・・・・・・遊んじゃってますもんね」

番外個体「まさか本当に来るとはね、余計なチャラ男も着いてきてるけど」

垣根「ナメてやがるな。 よほど愉快な死体になりてえと見える」

番外個体「何? 間違ってないでしょ?」

垣根「けっ、第三次製造計画・・・・・・だったか。 一方通行のために立案された計画なんだろ?
   当然、その計画で生み出されたクローン体のお前も一方通行に"お熱"ってわけだ」ハハハ

番外個体「は、はぁ!? 意味わっかんねえコイツ。 何でそうなるのかにゃーん?」アセアセ

垣根「そのキョドり具合が物語ってんだよボケ。 ははっ、おい一方通行。
   こいつけっこう可愛いとこあるじゃねえか」

番外個体「殺す!!! 蜂の巣にしてやるよ!!!」バチチチッ

垣根「面白え、一回でも俺に触れられたら殺されてやるよ」キュイイイイ

一方通行「ハシャいでンじゃねェよ三下共、まとめてハンバーグにすっぞ」
620 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:04:52.68 ID:DcjtgEoo


芳川「一方通行、お土産ちょうだいよー」

一方通行「クソニートにやる土産は無ェ」

打ち止め「ヨシカワったらお風呂とトイレと食事の時以外はずっとソファーから動かないのって
     ミサカはミサカは呆れを通り越して哀れんでみる」

芳川「私はね、甘いのよ。 自分にも他人にも」

一方通行「それ言いたいだけだろオマエ」

番外個体「ていうかこの人は何なのかな? すっごい輝いてるんだけど」

エイワス「初めまして番外個体。 エイワス、という者だ」

一方通行「ドラちゃンじゃなかったのかよ」ボソッ

エイワス「この者たちの前なら問題ないだろう」

芳川「へぇ・・・・・・本当に光ってる、どういう仕組なのかしら。 面白いわね」



打ち止め「・・・・・・あなたたち、ミサカと会ったことある? ってミサカはミサカは
     確認をとってみる」

風斬「えっ?」

エイワス「ほう、これは興味深い」

風斬「う、ううん、初めましてだよ打ち止めちゃん。 風斬氷華です (本当はロシアで会ってるけど・・・・・・)」

打ち止め「よろしくねカザキリ、エイワス、ってミサカはミサカはお辞儀をしてみる」ペコリ

風斬「(か、可愛い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
621 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:05:55.32 ID:DcjtgEoo
エイワス「恐らくだが、我々『ドラゴン』の存在を無意識に感じ取っていたのだろうな」ボソッ

風斬「この子なら、ありえますね・・・・・・」






垣根「それにしても・・・・・・、俺のこと、覚えてたのか」

黄泉川「まぁね。 あんなの、そう簡単には忘れられないじゃん」

垣根「拘束、するか?」

黄泉川「まさか。 もう全部終わったことじゃんよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「むしろ、お前が未だに引きずってる事の方が驚きじゃん。
    そういう人間には見えなかったんだけど」

垣根「別に引きずってねえよ」

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前、暗部の人間なんだろう?
    今もそうなのか?」

垣根「いんや、もう足を洗った。 つか洗わざるを得ねえんだよ」

黄泉川「そう、よかったじゃんよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行の野郎の事、本気で諦めてねえんだな」

黄泉川「当然じゃん。 あいつだって家族なんだから」

垣根「あの時の戯言は、口だけじゃなかったってか」

黄泉川「私をあまり見くびらないでほしいじゃん」
622 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:07:10.45 ID:DcjtgEoo
垣根「ちっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく、敵わねえな。
   あんた、器がでかすぎるぜ」

黄泉川「でかいのは器だけじゃないじゃんよ♪」タユン

垣根「ご生憎様、俺はババアに興味はねえ」

黄泉川「オーケー、それが最後の言葉でいいんだな?」チャキ

垣根「自宅で拳銃向けんなよ! 本当に警備員かテメェ!!」ビクッ




ガブリエル「vlmeoh自堕落nvhjeojh女nvhrighih」ジー

芳川「何か今すごい失礼なこと言われた気がするんだけど、気のせいかしら」

一方通行「こいつは正直だからな」

打ち止め「うーむ、これが本物の天使さん・・・・・・、ってミサカはミサカは見とれてみたり」ホェー

ガブリエル「bhurjj触覚ngerhgi電波nvihb送受信vmeobj装置nvibeik」グイ

打ち止め「うわーん!! 髪の毛引っ張らないでってミサカはミサカは抵抗してみるー!!」ググググ

一方通行「やめねェかバカ」ゲシッ

エイワス「ミーシャ、それはアンテナではないよ。 いわゆるアホ毛、というものだな。
     どう重力に逆らえばこのような萌え要素が出来るのか・・・・・・興味深いな」

風斬「萌え要素・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フムフム

芳川「ユニークな友達が多いのね、一方通行って」

一方通行「ユニークってレベルじゃねェけどな」
623 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:08:56.19 ID:DcjtgEoo
黄泉川「えーっと、嫌いなものとかあれば言うじゃん」

風斬「あ、大丈夫です、何でも食べられます」

ガブリエル「hihiebnk皆無ugijhkkl」

エイワス「問題ない。 苦手な食物があったとしても、それに挑戦するのもまた一興・・・・・・」

垣根「一方通行」

一方通行「垣根帝督」

垣根「俺は食い物じゃねえよ」

一方通行「俺だって食い物じゃねェよブタ野郎。 丸焼きにすンぞ」

エイワス「性的な意味で食い物、と言いたいのではないか?」

一方通行「頼むから黙ってろオマエ、マジで」

番外個体「変なもの想像させないでよ・・・・・・うおぇ」

打ち止め「?」

芳川「ほんと、ユニークだわ」クスッ
624 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:11:13.37 ID:DcjtgEoo
芳川「それにしてもあなた、なかなかイケメンじゃない、初めまして」

垣根「わかってるじゃねえか、おっと、挨拶が遅れたな。 垣根帝督だ。 レベル5の第二位」

番外個体「えー、こんなのがお姉さまより序列上なんだ・・・・・・。
     学園都市トップ2ってどっかおかしいよね」

一方通行「喧嘩売ってンのか」

芳川「よろしく、芳川桔梗よ。 ・・・・・・」ジー

風斬「? え?」

芳川「やるじゃないあなた、あんな可愛い子をゲットしちゃうなんて」

一方通行「ねェ、なンでそォなるの? イギリスでも言われたけど、
     俺と風斬はそンなンじゃねェって何回説明すりゃいいンだ俺ァ」

風斬「あ・・・・・・えと・・・・・・////」

芳川「なら捕まえちゃいなさいよ。 あの子、いい奥さんになれると思うわ」

一方通行「残念ながら、俺はすでにとある天使に狙われている・・・・・・らしい」

芳川「天使? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの子?」

ガブリエル「joc;jsdojvogjolm土産nghmotjhnm」ガサゴソ

打ち止め「わーいお土産お土産! ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」ピョンピョン

芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アリだわ」

一方通行「ねェよクソニート、死なすぞ」
625 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:12:20.27 ID:DcjtgEoo
番外個体「へー、紅茶か。 ありきたりだね」

風斬「す、すみません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

番外個体「あ、いや、冗談だって・・・・・・。 ありがとう、あなた達が選んでくれたんでしょ?」

ガブリエル「bnojiorjhjtmjnk勿論hvioibhk」グッ

風斬「イギリスの紅茶、すごく美味しいんですよ」

打ち止め「ありがとーカザキリ! ミーシャ! ってミサカはミサカはお礼を言ってみる!」

芳川「食後に貰おうかしら、いい香りだわ」

番外個体「で、エイワスは?」

エイワス「番外個体、君にはこれを。 ヴィヴィアンウエストウッドの皮財布だ」

一方通行「はァァ!!?」

番外個体「おお、すげぇ・・・・・・ブランドものじゃん。 ありがとー」

エイワス「風斬氷華とミーシャにも購入してある。 使うといい」

風斬「うわわ、あ、ありがとうございます・・・・・・」ビクビク

ガブリエル「ouopoeorvn感謝itiuydv,fnkg」

打ち止め「み、ミサカはミサカは!?」
626 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:13:27.25 ID:DcjtgEoo
エイワス「最終信・・・・・・いや打ち止め、君には多大な迷惑をかけてしまったからね」

打ち止め「?」

エイワス「だからお詫びの意味も込め、少し奮発した。 バーバリーのショルダーバッグに、
     ヴィヴィアンウエストウッドのコート、冬に入るからな。 その他、衣服を何点か。
     あと・・・・・・可愛らしいマフラーと手袋が売ってあった。 外出時に使用するといいだろう」ドサドサ

一方通行「」

打ち止め「うわーすごーい!! これ全部もらっていいの!? って
     ミサカはミサカは確認をとってみる!!」

エイワス「遠慮無く受け取りたまえ、子供服を見つけるのに苦労したが・・・・・・
     ふふ、そう喜んでもらえれば、その甲斐もあったというもの」

打ち止め「ありがとう!! 嬉しいなーってミサカはミサカは大満足!!」ワーイ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「俺にはなんか無えの?」

番外個体「あなたはくれる側じゃないのかな?」

垣根「俺イギリス着いた瞬間、こいつらに帰国させられた」

番外個体「あっひゃひゃひゃ! 何それ、笑える〜!」アヒャヒャ

エイワス「黄泉川愛穂と芳川桔梗にもバッグとフレグランスを買ってある。
     受け取るといい」

黄泉川「おぉ、ありがとじゃん」

芳川「すごいわね、どこかの大富豪さんなのかしら?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいや、おかしくね?」
627 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:15:17.78 ID:DcjtgEoo
エイワス「どうした一方通行? ちなみに、私から君への土産は垣根帝督だ」

一方通行「返品しとくわ。 ・・・・・・じゃなくて、オマエの土産おかしいだろ。
     いつそンなもの買ったンだよ?」

エイワス「ふむ、垣根帝督を復活させ、学園都市から戻ってきた際に買っておいたのだが。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それがどうかしたのかね?」

一方通行「見事にブランド物一色じゃねェか。 どこにそンな金があるンだよ」

エイワス「私に金欠や節約などといった概念は存在しないのだよ。
     金が必要だと思ったらいつでも現出できるしな」

一方通行「パネェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつマジパネェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「あなたからのお土産は無いの? ってミサカはミサカは催促してみたり」

一方通行「えっ」

番外個体「まさか忘れてきたー、にゃんて言わないよねぇ〜?」ニヤニヤ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おォ、もちろん用意してあるぜ」

打ち止め「なになにー? ってミサカはミサカはワクテカが止まらない!」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほらよ」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「これは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウサ、耳かな? ってミサカはミサカは確認してみる」
628 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:17:06.68 ID:DcjtgEoo
一方通行「あ、あれだぞ。 英国第二王女の私物だぞ、激レアだァ」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやぁ〜」

垣根「これはさすがの俺もドン引きだわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バニーガールが好きなの? ってミサカはミサカは・・・・・・」

一方通行「バッ、ち、違ェよクソガキ!!! なンでか知らねェがあの女が持ってて、
     無理矢理俺につけやがったンだ!!」

芳川「あら、あなた、イギリスでバニーガールになってきたの?」

番外個体「ドン引きってレベルじゃないよそれ・・・・・・おぇ」

一方通行「なってねェ、バニーガールにゃなってねェよ!!! 何でそォなるンだ!!!」

打ち止め「で、でもあなたから貰えるものなら何でも嬉しいよって
     ミサカはミサカはドン引きしてみる」

一方通行「最後に思いっきり本音漏れてンだよォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」

垣根「はっは、ざまあねえな第一位」ケラケラ

番外個体「まぁでも、一切何もお土産くれなかった第二位よりはマシだよね」

垣根「さっき話聞いてた? 俺強制帰国させられたんだっつーの」

打ち止め「ていとくんはケチなんだーってミサカはミサカはからかってみる!」キャッキャッ

垣根「俺こいつら嫌いだわ。 第三位ともウマが合いそうにねえなこりゃ。
   あとその呼び方やめろ」
629 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:20:24.74 ID:DcjtgEoo


黄泉川「なんか元気無いじゃんよ、男勢」チラッ

風斬「あはは・・・・・・お気になさらず・・・・・・って、あ、あの、これは・・・・・・?」

黄泉川「ん? 炊飯器だけど」

エイワス「ほう、なぜこんな多量に米を炊いているのかね?」

黄泉川「米? 米はこの炊飯器じゃん。 こっちが蒸し野菜」

風斬「え? ハンバーグじゃ・・・・・・」

黄泉川「ハンバーグはあっち。 私の自信作じゃん」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全て炊飯器で補っている、だと・・・・・・」

黄泉川「これが黄泉川流じゃん、すごいだろ?」

風斬「こ、これも学園都市だから成せる業・・・・・・なんでしょうか」

エイワス「いや、アレイスターの、学園都市の全技術を駆使しても出来んぞ、こんなもの。
     ・・・・・・ふむ、非常に興味深いな。 是非、習得したいのだが、秘匿義務はあるかね?」

黄泉川「そんなものないじゃん。 教えてあげるよ。
    ただ、一筋縄ではいかないから覚悟しとくじゃん」

エイワス「望むところというべきか。 くく、アレイスター・・・・・・、
     世界にはまだ、我々も辿りついていない、未知の可能性が広がっているのかも知れん。
     やはり、この世界から去るにはまだ名残がありすぎるな・・・・・・ふふふ」ペカー

風斬「うわっ、まぶしい! すごいイキイキしてる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「ロボットみたいなやつじゃん・・・・・・」マブシ

風斬「あのー、私も料理してみたいんですけど・・・・・・」

黄泉川「ほうほう、何が作りたいじゃん?」

風斬「え、えと、サンドイッチを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
630 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:21:40.41 ID:DcjtgEoo
番外個体「なんかキッチンのほうがすごい光ってるんだけど」

一方通行「エイワスがまたなんかバカやってンだろ」

芳川「貰っといて言うのもなんだけど、バッグって私、外に出ないから使わないのよね」

ガブリエル「jgtoepjhob引篭megjoej」



垣根「お前さ、風紀委員の女と一緒にいたとき、最後どこ行ってたの?」

打ち止め「初春のお姉ちゃんのこと? あの日はね、パフェを買いに行ってたのって
     ミサカはミサカは記憶を辿りながら言ってみる」

垣根「だからいなかったのか・・・・・・、ったく、お前がいりゃもっと楽だったのに」

打ち止め「なにが? ってミサカはミサカは聞いてみる」

垣根「別に。 あの風紀委員、俺のことなんか言ってた?」

打ち止め「あなたがあの人にグチャミソにされたあと見てみたけど、まだちょっと泣いてたよって
     ミサカはミサカは少しあなたを軽蔑の目で見てみたり」ジト

垣根「あっそ。 ・・・・・・はぁ、切羽詰ってたとはいえ、一般人に手ぇあげちまったらなぁー。
   ま、非は俺にあるわな」

打ち止め「今度謝りにいったら? ってミサカはミサカは促してみる」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、気が向いたらな」
631 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:22:33.79 ID:DcjtgEoo


黄泉川「お待たせじゃーん」

垣根「お、待ってました」

風斬「本当に炊飯器で全部作っちゃった・・・・・・」

ガブリエル「jrojemtnm驚愕jbohjot bmbmld」

一方通行「おら、机の上のモンどけろ」

打ち止め「ヨミカワの煮込みハンバーグは絶品なんだよってミサカはミサカは賞賛してみる!」

番外個体「すごい量だね、食べきれるのこんなの?」

一方通行「馬鹿みたいに食う大食い天使がいるから問題無ェ」

ガブリエル「///////」ドンッ

一方通行「ぐふぉっ」ヨロ

エイワス「ふふ、また一つ、素晴らしいスキルを習得してしまったよ。
     これで私の存在価値はまた強固なものに・・・・・・」ブツブツ

芳川「いつも以上に賑やかな食卓ね」
632 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:23:19.94 ID:DcjtgEoo
打ち止め「それじゃ、いただきまーす! ってミサカはミサカは合掌してみる!」

黄泉川「いただきまーすじゃん」

芳川「いただきます」

番外個体「いただきまーす」

風斬「いただきます!」

ガブリエル「jgmbocnmhi合掌quigbfknkn」

エイワス「ふふ、日本での食前の挨拶は、なぜこんなにも親しめるのだろうな。
     いただきます」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、メシ食う前にいただきますとかいうの初めてかもしんねえ」

一方通行「俺もこのクソガキに会うまではやったことなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だきます」ボソッ

垣根「いただきまーす。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺なんか泣きそうなんだけど」

一方通行「ふン・・・・・・」
633 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:24:13.03 ID:DcjtgEoo
風斬「あ、美味しい〜♪」モグモグ

ガブリエル「yfghihn美味heihgibnk」ガツガツ

一方通行「最近気付いた。 こいつメシ食ったときは『美味』しか言わねェ」モグモグ

エイワス「うーん、ヤミー」モグモグ

垣根「やっべ、これが家庭の味っていうの? なんていうか、沁みるなあ」ジーン



黄泉川「ところでさぁ、一方通行はこの子たちとどうやって知り合ったんじゃん?」

芳川「確かに気になるわね、この子は本物の天使なんでしょ? よくわからないけど」

エイワス「彼女のことはミーシャ、もしくはガブリエルと呼称するといいだろう」

一方通行「ン、別に。 番外個体と一緒」

番外個体「全然違うでしょ・・・・・・」

打ち止め「ロシアにいたんだよねってミサカはミサカは思い出してみる」

ガブリエル「njoyknlgm肯定yidksdjkl」

垣根「なに? お前らロシアまで行ったの?」

一方通行「あー、今度話す」

風斬「それで、一方通行さんと一緒にいたいから学園都市にまで来たんです、ね?」

ガブリエル「o,kdljcvsvb激jgjtnktr肯定hgibkeml」

一方通行「そこが一番意味わかンねェっつゥの」

垣根「それを調べるために色々回ってるんだろ?」

エイワス「その通りだ。 そのための『天使同盟(アライアンス)』でもあるのだよ」

番外個体「『天使同盟』?」
634 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:25:18.60 ID:DcjtgEoo
一方通行「い、いや別に『天使同盟』っつゥか・・・・・・」

風斬「一方通行さんが付けてくれた名前です。 私たちは『天使同盟』だって」

芳川「すごいセンスね・・・・・・」

一方通行「余計なこと言うンじゃねェよ・・・・・・」

黄泉川「いいじゃん、『天使同盟』。 一方通行にしては」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷぷっ」

一方通行「くそっ、笑いたきゃ笑えよ」

打ち止め「ミサカも入りたいなってミサカはミサカはお願いしてみる!」

一方通行「絶対ダメだ。 こンな化物集団にオマエまで入れられっかよ。
     大体俺達は組織でも何でも無―――」

垣根「なんの因果か、そのくだらねえ組織に俺まで参入させられちまった。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ところで俺ってどういうポジションなの?」

一方通行「俺がツッコミ、風斬とガブリエルがボケ、エイワスがドラえもン、
     オマエは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いじられキャラ?」

垣根「んだとコラ。 テメェのどこがツッコミなんだよクソボケ」

風斬「私、まだボケなんですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「mhhjiojrt酷jgrjghjhoklm」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は狸に見えるのか?」

一方通行「ドラえもンはタヌキじゃねェ」
635 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:26:48.94 ID:DcjtgEoo
風斬「居場所がない私たちに、帰る場所を作ってくれたんです」

番外個体「ほっほう、そんな理由で結成したんだぁ。 一方通行かっこいい〜」アヒャヒャ

一方通行「ぐ・・・・・・、あのときは酒も入っててだなァ」

エイワス「照れることはないじゃないか一方通行。 私は素晴らしいことだと思うがな。
     だからこそ、行動を共にしようと思ったのだよ」

黄泉川「そうじゃん一方通行。 感動の結成秘話じゃんよ」

一方通行「もういっそ殺せ」

垣根「てことはアレだ、今の俺にも帰る場所が無いから、誘ってくれたってわけだな?」

一方通行「ブタ箱で良けりゃいつでも連れてってやンよ。 つか俺はオマエなンざ誘って無ェ」

芳川「私にも働く場所を作ってくれないかしら」

一方通行「『無職同盟(ハローワーク)』でも結成してやろォか?」

打ち止め「何だか楽しそうだなーってミサカはミサカは羨ましがってみる」

一方通行「何が羨ましいンだよ、俺も感覚麻痺ってきてるがこれだけは言える。
     普通が一番だ、普通がな」

風斬「え、私たちが普通じゃないってことですか?」

ガブリエル「mekjhykvrg私jhtjhtiojr普通hbjbtmth断言jgjhombl;mgn」

エイワス「ふむ、『天使同盟』と合流してから、特に異常を感じたことはないが」

一方通行「その考えが普通じゃねェって言ってンだよ」

垣根「この中で普通なのって、俺くらいしかいないな」

一方通行「自分で普通普通いってるやつほどイカレてるモンなンだよ」
636 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:27:51.69 ID:DcjtgEoo

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、一方通行はもうこの中の誰かとイイ感じになれたんじゃん?」ニヤニヤ

一方通行「またこの流れか、勘弁してくれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ウンザリ

垣根「ははっ、『安全運転(ヘタレータ)』。 お前そういう経験無いんだろ?」

一方通行「てめェはあンのかよクソメルヘン」

垣根「ん? そりゃお前・・・・・・普通だろ、俺くらいの歳なら」

ガブリエル「ocqfhihr私jriuhitjnk私nvbnitrnk」ガシャガシャ

エイワス「その通りだなミーシャ。 一方通行、君はミーシャとファミレスへ赴いているじゃないか。
     あれはデートとは言わないのかね」

一方通行「あァ、店のガラスをくしゃみで全部ブチ割る行為がデートってンなら、俺はもォ何も言わねェ」

黄泉川「あれお前らだったのか、しょっ引くぞ」

ガブリエル「gkbbnkggh謝々nviehiiekn」

風斬「そ、そのあと私と会ったんですよね、だから・・・・・・」

垣根「両手に花かよ、お前マジ爆散しろよハゲ」

一方通行「花っつっても、片方はいつ食い殺してくるかも分かンねェ食人植物だがな」
637 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:28:51.04 ID:DcjtgEoo
ガブリエル「ihyjiobjk貴方noyjhrnk照nvggierohj」ツンツン

一方通行「頬を突付くな、穴が開いたらどォする」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなたって氷華には甘いよね」

風斬「え、え、いや、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「このメンツじゃそォ思われてもしょォがねェな、風斬が一番普通に話せるだろ」

エイワス「おやおや、これは手厳しい。 私たちでは話し相手は務まらないと?」

一方通行「オマエらの中じゃ風斬が一番常識人だっつってンだよ」

垣根「ま、俺には常識は通用しないからな」

一方通行「"常識が通用しない"のと"常識を持ってる"、だと全然違うだろ低能」

芳川「まぁでも、もっと深く接近してみないと分からないこともあるわよ? きっと」チラ

黄泉川「!」ニヤ

一方通行「何が言いてェ?」

黄泉川「ふっふっふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行、お前に使命を与えるじゃん」

一方通行「使命だァ? ついに頭おかしくなったか」

エイワス「なるほど、それは面白い案だな」

黄泉川「まだ何も言ってないじゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「未来予知? ってミサカはミサカは驚いてみる!」

エイワス「ふふ、まぁ聞いていたまえ」
638 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:29:30.07 ID:DcjtgEoo
黄泉川「一方通行・・・・・・、お前と『天使同盟』の面々をもっと親密にするために・・・・・・」









黄泉川「お前に『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』をやってもらおうじゃん!!!」ドーン










風斬「」

打ち止め「」

番外個体「」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」

ガブリエル「nbitrjhbm天才gjeorjhknmk」コクン

エイワス「素晴らしい、実に興味深い計画だ」パチパチ

一方通行「えっと、黄色い救急車って何番だっけ」

芳川「落ち着きなさい一方通行、それは都市伝説よ」
639 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:31:51.91 ID:DcjtgEoo
風斬「え、『天使同盟逢引計画』・・・・・・?」

打ち止め「ど、どういうことなのってミサカはミサカは・・・・・・」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんかイヤな予感しかしないんだけど」

一方通行「あ、もしもし? いやァ何かここ最近の寒さに脳が凍った患者が出て来ちゃいましてェ」

芳川「落ち着きなさい一方通行、茶碗に話しかけてどうするの」

黄泉川「では、計画の内容を説明するじゃん!」

エイワス「私も助力しよう」
640 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:33:00.66 ID:DcjtgEoo


      


         ――――『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』とは――――


黄泉川愛穂が立案した、一方通行(アクセラレータ)が『天使同盟(アライアンス)』の構成員と親密になるために
発案した、学園都市の最重要機密計画の一つである。

その概要は、いわゆる「一方通行とその他の構成員をデートさせよう」という画期的なものである。


@『ミーシャ=クロイツェフ(ガブリエル)』『風斬氷華(ヒューズ=カザキリ)』、『エイワス』、『垣根帝督』
  以上、四人の名称を書いたクジを用意し、指定のボックスに入れる。

A一方通行以外のランダムの人間がそのボックスからランダムにクジを引く。

Bクジに書かれている構成員の名称を確認し、その引いたクジを処分する。

C一方通行は引いたクジに書かれていた構成員と、指定時間内までデートを遂行する。


―――禁則事項について


第一条・クジを引く際、能力及び魔術、その他説明不可能の現象、原石、エイワス、滞空回線(アンダーライン)、ピンセット、
    アレイスター・クロウリー、統括理事会、人工衛星、並びにMNW(ミサカネットワーク)による不正行為は禁ずるものとする。

第二条・一方通行本人がクジを引くことを禁ずる。

第三条・一方通行以外の『天使同盟』の構成員である四人とのデートが終了するまで、計画は遂行される。

第四条・デートの遂行は絶対厳守である。破ることは許されない。

第五条・この計画の実行中、『天使同盟』の構成員以外の逢引行為は禁ずる。

第六条・デートの阻害、妨害等は何者も行うことを禁ずるものとする。これは学園都市統括理事長も該当するものである。

第七条・一方通行がクジを引く者に対し、妨害、暴行、殺害行為を加えることは禁ずる。

第八条・第三者がこの計画に意義を申し立てることを禁ずる。『天使同盟』の構成員もこれに該当する。

第九条・一方通行に、この計画に対する拒否権は存在しない。

第十条・上記の禁則事項を一項目でも犯した場合、計画立案者からの処罰内容が下される。
641 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:33:43.97 ID:DcjtgEoo
エイワス「と、こんなところだろう? 黄泉川愛穂」

黄泉川「うん、何かよく分からない単語も出てきてるけど、大体そんな感じじゃん」
642 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:34:24.23 ID:DcjtgEoo
風斬「で、デート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////」プシュー

ガブリエル「otohjbmbm俄然getijhklb気合jwrgjikebnk」ゴゴゴゴ

打ち止め「こ、ここ、これは一体どういうことなのかなヨミカワ!! いくらミサカでも
     こんなの許容出来ないよってミサカはミサカはひどく憤慨してみたり!」ムキー

番外個体「上位個体に同意かな、ふざけすぎだよねこんなクソ計画」バチチチ

黄泉川「禁則事項第八条、読んでみるじゃん」

番外個体「そんなのミサカたちが守ると思ってんの?」

エイワス「申し訳ないが計画は既に始まっている。 いざとなったら私の力で
     君達の能力を一時的に使用不可にさせてもらうよ」

打ち止め「お、横暴すぎるよそんなの!! ていうかヨミカワとエイワスは
     いつの間に手を組んだのってミサカはミサカは怒り爆発!!!」ドッカーン

一方通行「お、星が煌めいてるじゃねェか、彗星か? いや、違うなァ・・・・・・、
     彗星はもっとこう、バーって、なるもンなァ」

芳川「落ち着きなさい一方通行。 あなたは今、Zガンダムには搭乗してないわ」

垣根「いやちょっと待てよ、これおかしくね?」

エイワス「ふむ、伺おう」

垣根「俺もクジを引いてデート出来るってんならまだ理解できる。
   だが、これだといずれ俺と一方通行もデートするハメにならねえか?」

黄泉川「それがどうかしたじゃん? 男の付き合いというのも大事だろう」

垣根「おい、このババアの頭、吹き飛ばしても構わねえな?」

一方通行「初めて意見が合致したなァ、殺っちまえ」
643 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:35:35.22 ID:DcjtgEoo
黄泉川「さっそく、明日から行動に移ってもらうじゃん」

一方通行「ぎゃははは!!! 言うねェ言うねェ、警備員ごときがこの俺に指図だとォ?
     仮に、イヤだと言ったらどォするつもりなンだァ?」

黄泉川「そうだな・・・・・・、今後一切、ウチへの出入りを禁止するじゃん」

一方通行「!!! 何ィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

垣根「無茶苦茶だこのババア・・・・・・元暗部なんじゃねえの」

一方通行「ハッ、上等ォじゃねェか。 いいぜ、二度とここには来ねェよクソったれ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤ

打ち止め「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、もうミサカに会いに来てくれないの? ってミサカはミサカは
     上目遣いであなたの顔を見つめてみる・・・・・・」ジッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、別にいいだろォ。 今までだって電話で話してただけだったし、
     また明日からそォなるだけで―――――」

打ち止め「・・・・・・ロシアで・・・・・・ミサカとずっと一緒にいるって・・・・・・グスッ・・・・・・言ったの・・・・・・エグッ・・・・・・
     ウソなの? ・・・・・・って、うぅ・・・・・・ミサカは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミシャ・・・・・・グスッ」ポロポロ

垣根「いやこれ反則だろ、ふざけてやがる」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐ・・・・・・く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行。 これは、お前のためでもあるじゃん」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「やっぱりお前はまだ、他人に好意を向けるのを恐れてる傾向があるじゃんよ。
    それを少しでも解消して、人間としっかり向きあって欲しい」

黄泉川「そう思って、この計画を思いついたじゃんよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    一方通行、これは強制でもなんでもなく、私からの個人的なお願いじゃん」

垣根「いや、第九条」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ」
644 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:37:16.33 ID:DcjtgEoo
打ち止め「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなた? ってミサカはミサカは・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この俺が、約束の一つや二つも守れねェ男だと思ってンのか」

番外個体「いやその前に、第九条―――」

一方通行「いいぜェ・・・・・・、やってやンよ。 受けて立つぜその計画!!!」

黄泉川「」ニヤリ

エイワス「」ニヤリ

垣根「正気かこいつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「mtrijhigjekg感激meojhijnkmkmn」ガシャガシャ

風斬「ふぇぇ〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・/////////」フラフラ

打ち止め「デートは何だか納得できないけど、ミサカはあなたと一緒に居られれば何でもいいかなって
     ミサカはミサカは納得してみる!」

黄泉川「ありがとじゃん、打ち止め」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそ、納得いかないよこんなの」

芳川「あら、一方通行が他人とデートするのがそんなにイヤなのかしら?」

番外個体「!! べ、別に・・・・・・。 ま、よく考えたら内三名は人外だしね!
     心配はいらなかったかにゃーん、あひゃひゃひゃ!」

垣根「イカレてやがる、馬鹿らしい、俺は退散させてもらうぜ」

エイワス「逃がさんよ垣根帝督。 宇宙の果てまで逃走しようとな」

垣根「こいつ絶対チカラの使い方間違えてやがる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクッ
645 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:39:21.59 ID:DcjtgEoo
こうして、黄泉川愛穂とエイワス(と、芳川桔梗)による、『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』は実行されることとなった。


その日、『天使同盟(アライアンス)』の面々は黄泉川宅に泊まることになった。


風斬氷華はもう何かが吹っ切れたのか、計画について抗議することはなく(第八条により出来ないのだが)、
打ち止めや番外個体、ガブリエルらと枕投げに徹していた。


ガブリエルはというと、彼女は最初から肯定的な態度をとっており、身体中を輝かせ気合を入れていた。
元々一方通行に好意を寄せているのだ、拒否する理由が無いのだろう。


エイワスは相変わらず、何を考えているのか分からなかった。
そもそも黄泉川はここまで仰々的な計画に発展させるつもりはなかったのだが、エイワスに全てを見透かされていたのか、
エイワスは瞬時に話を膨らませ、禁則事項などというものまで設けてしまったため、黄泉川も流されるがままとなっていたのだ。

自分自身もデートを遂行しなければならないということには勿論気付いているはずなのだが、嫌がる素振りをまるで見せない。
むしろ明日以降のスケジュールを綿密に構成しているのか、リビングのソファーに座り込み、何かブツブツと呟いていた。


垣根帝督は絶望していた。
一方通行以外の人間とデートすることが出来ないという、彼にとって何のメリットも無い計画だ。
能力を行使して連中を皆殺しにしようかとも考えたが、さすがに一人ではあの怪物たちは止められない。

自分の番が来たときに考えようと、第二位の頭脳を活かし最善の策を取っていた。




一方通行は、学園都市最高の頭脳を駆使し、デートについてのプランを構築していた。
デートなどという行為とは今まで無縁だった彼だ。何をどうすればいいのか、皆目見当がつかないのだ。
ガブリエルに会ってからは、女性との接触も多くなった気はするが、その経験値だけでは物足りない。


「(乗り切ってやる・・・・・・、乗り切ってみせるぜェ!!!)」


ガブリエルとはまた違うベクトルに気合いを入れた彼は、枕投げをしている女性たちに一度だけ目を向け、
静かに就寝した。
646 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:40:08.43 ID:DcjtgEoo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


黄泉川「あーたーらしーいーあーさがきた」カンカンカンカン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っせェなァ」ボケー

垣根「今時おたまで鍋鳴らして起こす家とか無えだろ・・・・・・」ボー

風斬「あ、おはようございます、二人共」

ガブリエル「nmrtorgje清々bjoerjthojt朝gjiergjibnk」グッモーニン

一方通行「ンだよオマエら、もォ起きてたンか」

エイワス「君達二人が寝過ぎなのだよ、もう朝の九時をまわっている」

打ち止め「いよいよなんだねってミサカはミサカは関係ないのになんだか不安・・・・・・」

番外個体「なんでミサカたちは候補に入ってないのかな?」

黄泉川「ん? 番外個体もデートしたいのか?」

番外個体「! い、いや・・・・・・死んでもお断りだっつーの」

一方通行「そりゃこっちのセリフだァ」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん」プイ

垣根「あれ、芳川、だっけ。 あの女は?」

黄泉川「寝てるじゃん。 いつものことだ、気にするな」

芳川「ZZzzzzz・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」クカー
647 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:41:12.25 ID:DcjtgEoo
黄泉川「ほら、さっさとシャワー浴びて顔洗ってくるじゃん!」

一方通行「はいはい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「チッ、もうどうにでもなれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


――――――――


黄泉川「さて! いよいよこの時が来たじゃん!」

一方通行「オマエ仕事は?」

黄泉川「鉄装には遅れるよう言ってあるから大丈V!」ブイッ

垣根「テンションたっけえなあ・・・・・・」

エイワス「では、改めて今回の計画の説明を簡単にさせてもらおう」

一方通行「オマエが乗り気なのが一番意味わからン」

エイワス「まず、『天使同盟(アライアンス)』以外の誰かに、このボックスから
     一枚クジを引いてもらう。 名称も私が既に書き込んである」トスッ

番外個体「用意よすぎでしょ・・・・・・何なのこいつ」

打ち止め「はいはーい! ミサカが引きたいなってミサカはミサカは張り切ってみる!」フンスッ

エイワス「では、最終信・・・・・・打ち止めに引いてもらうとしよう。
     その際、禁則事項第一条に触れないよう気をつけてくれたまえ」

垣根「あんな真似しねえよ、つか出来ねえよ」

打ち止め「もう引いていいの? ってミサカはミサカは確認してみる」

エイワス「まぁ待ちたまえ。 そして、クジに書かれている者と一方通行とで、
     デートをしてもらおうか。 行動範囲は学園都市の中に限らせてもらう」

黄泉川「制限時間は十時間以上、二十四時間以内じゃん。 多少オーバーしても構わないけどね」

一方通行「長ェよクソボケ」
648 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:42:48.10 ID:DcjtgEoo
エイワス「デート内容については全て一方通行とそのパートナーに一任する。
     プライベートまでは踏み込まないから、安心したまえ」

風斬「あなたが言うことですかそれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「以上じゃん。 一方通行、張り切って行って来い!」

一方通行「これ全部遂行したらオマエ絶対ぶっ殺すからな」

エイワス「では打ち止め、お願いしようか」スッ

打ち止め「うーむ、良いのを引けるといいなーってミサカはミサカは腕まくりをしてみる」

一方通行「良いのなンて一つも無ェだろォが。 せいぜい当たりくじは風斬ってとこだな」

風斬「えっ・・・・・・・////」ドキッ

番外個体「くっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴクリ

打ち止め「むむむむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってミサカはミサカはぁ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・」ゴソゴソ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴクリ

ガブリエル「―――――」ワクワク

一方通行「(せめて風斬なら普通に歩き回れる・・・・・・いや待て、先に嫌なヤツから処理してったほうが
     いいかも知れねェ・・・・・・、と、なると・・・・・・。 いやでも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」ドキドキ

黄泉川「なんか私まで緊張してくるじゃん・・・・・・」ゴクッ

エイワス「ふふ、さて・・・・・・トップバッターに選ばれるのは誰かな?」



打ち止め「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これだー!!! ってミサカはミサカはクジを引いてみたりー!!!」バッ



一方通行「!!!」

ガブリエル「―――――」

垣根「!!!」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!!」

風斬「はわわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

黄泉川「だ、誰になったじゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
649 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:44:01.84 ID:DcjtgEoo






                   『垣根帝督』






650 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/10/31(日) 15:46:41.93 ID:DcjtgEoo
と、いうわけで今回はここまでです。何気に今までで一番投下したかも知れない

次回予告、『天使同盟逢引計画』の垣根帝督編です。
割とシリアスな感じになってしまっています、申し訳ありません
けっこうgdgdになってますがご容赦ください

次の投下は未定です。書き溜めがそろそろヤバい・・・・・・。なるべく早く来るようにします。

いつも沢山のレスをありがとうございます。それでは失礼します。

このSS、食ってばっかだな・・・・・・
651 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 15:47:17.10 ID:MgR7SrMo
652 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 16:02:16.25 ID:IChtmpoo
乙なんだよ!
653 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 16:04:30.05 ID:9kipXREo
俺のエイワスがこんなに可愛いわけがない
654 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 16:04:57.74 ID:MfpEJlko
一番誰得なの引きやがった・・・ッ
まあ人によっては一番萌えるであろうがwwww
655 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 17:21:16.23 ID:6zJoufEo
まさかのていとくんかよwwwww
656 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 17:26:12.11 ID:cooz4Cco
風斬√もありだな……
乙!
657 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 18:40:37.52 ID:hFNCgUSO
くそ吹いたwwwwwwwwていとくンwwwwwwwwwwwwwwww
658 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 18:42:35.29 ID:8BzGdSYo


ていとクンマジ天使!
659 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 21:06:43.30 ID:q7aiW2AO
みんな可愛すぎワロタ

番外個体にも愛の手を
660 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 21:12:54.17 ID:y9BXBYYP
もういっそ黄泉川家組含む全員とそれぞれデートすればいいんじゃね?
661 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/31(日) 22:42:55.58 ID:LDuRbQY0
ていとくンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

ところで最近エイワスが可愛すぎて胸が痛いんだがどうしたらいい?
662 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/01(月) 00:28:17.14 ID:UzCgJ8c0
根性で翼生やして、天使同盟に入れて貰えば良いんじゃね? エイワスさんの近くにいけて一方さんともデート出来て一石二鳥じゃん

いや、本当これ面白い。ていとくん編期待してます!
663 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/01(月) 00:39:56.84 ID:BFvowngo
そういえば根性の人って頑張れば翼生やせるんじゃね?
664 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/01(月) 00:47:37.26 ID:5EWKjrAo
羽というよりランドセルが出てきそう
ファーストガンダム的な意味の
665 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/01(月) 12:49:50.17 ID:OeM3CPYo
ていとくんだろうと思ってたら大当たりだよ畜生wwwwww
666 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:04:43.48 ID:oz7.MB.o
こんにちわ、黄泉川が一発変換出来ない>>1です。黄泉川愛穂なら一発変換出来るんですが・・・・・・

それでは投下していきます。こんな時間だとあまり人が居ないんですよね・・・・・・
それでも見てくれてる人もいるから凄くありがたいんですが

今回は垣根帝督とのデートになるんですが、やたらシリアスです。退屈させてしまったらごめんなさい。

それではいきます。
667 : ◆3dKAx7itpI2010/11/02(火) 11:05:42.28 ID:oz7.MB.o






                   『垣根帝督』






668 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:06:17.97 ID:oz7.MB.o


一方通行「」

垣根「」


番外個体「ぶっひゃ!!! あっひゃひゃひゃ!!! あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」ゲラゲラ

ガブリエル「hojihjfbknt畜生gjierjgijgk畜生jiofjbhoejh」ガスッ ガスッ

エイワス「ふふふ、これはいきなりアブノーマルな方向で来たな」

黄泉川「初っ端からとんでもない展開じゃん・・・・・・」

風斬「あ、あははは・・・・・・そうですね・・・・・・」シュン

一方通行「いやこれ待って、待ってくれ、これ箱の中に垣根しか入ってねェンじゃねェの?」

垣根「それだ、間違いねえ。 冴えてるな一方通行」

エイワス「不正行為などしておらんよ、私が作った禁則事項を私が破ってどうする」

一方通行「いやふざけンなよマジで、何が悲しくて男とデートしなきゃなンねェンだ」

垣根「こいつにソッチの気があったら俺のヴァージン終わりじゃねえ?」

一方通行「何クソキモいこと言ってやがるンですかァ? ケツ穴隠してェのは俺の方だクソったれ」

打ち止め「ていとくんなら安心かなってミサカはミサカはほっと息を吐く」ホッ

垣根「何がどう安心なんだよクソガキ」
669 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:07:45.46 ID:oz7.MB.o
黄泉川「ほんじゃ、いってらっさーい。 まぁデート感覚じゃなくて、
    こう・・・・・・、男の友情を確かめ合ってみるのもいいじゃんよ」

一方通行「なァ、出掛けるフリして二人で抜けださねェ? 俺らなら楽勝だろ」ボソッ

垣根「けっ、考えることは一緒か。 それが無難だもんな」

エイワス「させないよ、二人共」

一方通行「ッ!!?」ビクッ

垣根「!!!」ビクッ

エイワス「それに、そんなことをしなくても、普通に二人で遊んで来いと言っているだけなのだよ。
     変な意味ではなく、普通にね」

一方通行「俺とこいつじゃそれすら出来そォにねェから言ってンだろォが・・・・・・」

垣根「ナメやがって・・・・・・お前ら全員覚えてろよ」

番外個体「ハッテンするなら公園のトイレでね〜♪ あひゃひゃひゃ!!」ゲラゲラ

打ち止め「ハッテンってなぁに? ってミサカはミサカは質問してみる」

風斬「わ、わかりません・・・・・・///」

ガブリエル「hjjrkh畜生grrrrrrrr畜生jrgijrrjjnk」ガックリ

黄泉川「残ったメンバーはここでのんびりしてるといいじゃん」

風斬「あ、はい、じゃあお言葉に甘えて」

エイワス「さて・・・・・・、どうなることやら。 ふふ」

ガブリエル「ijhj畜生rrui」オヨヨヨ・・・・・・

垣根「どうすンだよクソ白髪」

一方通行「適当にその辺ぶらつけばいいだろクソメルヘン」
670 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:09:18.71 ID:oz7.MB.o
――学園都市・第七学区 大通り


ガヤガヤ   ザワザワ  


一方通行「おい・・・・・・、なンか人多くねェか?」

垣根「そういや今日、明日、明後日、明明後日と休日だったな。 四連休」

一方通行「黄泉川のヤツ・・・・・・それも狙ってやがったな、クソ・・・・・・」

垣根「いやーしかし、懐かしい感じがするなあ何か」パラッ

一方通行「あァ?」

垣根「シャバの空気が久々だっつってんだよ」パラッ

一方通行「ハッ、俺にミンチにされてからしばらく経ってるもンなァ」

垣根「いちいちうっぜえなお前。 場所も場所だ、何なら今すぐケリ着けようか?」

一方通行「もォ着いてるから。 あの時にもォ実力の差は明らかになっちゃってるから」

垣根「クソ野郎が。 だが今度の俺は一味違うんだよ」パラッ

一方通行「つかオマエ、さっきから何読んでンだァ?」

垣根「マジュツに関する情報だ。 エイワスのクソ野郎から貰ったんだよ」

一方通行「お勉強が足りてねェなメルヘン君。 能力者が魔術なンざ使ったら―――」

垣根「わかってんだよ。 拒絶反応起こして身体が爆発するんだろ?
   だからこうして見てるだけだ、使ったりはしねえ」
671 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:10:40.33 ID:oz7.MB.o
一方通行「ま、別にオマエなら爆発してくれちゃっても構わねェがな」

垣根「ほざいてろ。 だが・・・・・・、テメェは使ったらしいじゃねえか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何の話だ」

垣根「最終信号(ラストオーダー)を救うために使ったって聞いてるぜ、エイワスから」

一方通行「・・・・・・あのおしゃべり野郎が。 口を縫わなきゃなンねェな」

垣根「どういう状況で、とかは聞いてねえけどな。 だがお前は今もこうして生きてる。
   お前に出来て俺に出来ないわけがねえだろ」

一方通行「てめェみてェなツルテカの脳みそじゃ使えねェよカス。
     ・・・・・・俺だって、完璧に理解してるわけじゃねェ」

垣根「じゃあ今は使えないのか?」

一方通行「基礎から学びゃァ使えるかもしンねェが・・・・・・もォ必要無ェだろ」

垣根「ふん、そんなもんかねえ」パタン



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい垣根」

垣根「・・・・・・あぁ、何か俺達」

一方通行「見られてるよなァ、明らかに」

垣根「通りすぎるやつの大半がな。 しかも怯えるような目で」



―――ねぇねぇ、あの二人って・・・・・・

―――やっぱり!? あれだよね! けっこう前にここで暴れたっていう、

―――お、おい、あいつら、例の超能力者じゃね?

―――噂だけどあいつら、第一位と第二位らしいぞ・・・・・・

―――うげぇっ!!? バケモンじゃんか!! なんでそんなのがまた・・・・・・


    ヒソヒソ   ザワザワ
672 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:11:44.43 ID:oz7.MB.o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハデに暴れたもンなァ」

垣根「暗部の下っ端共、全然隠蔽出来てねえじゃねえか、クソ」

一方通行「まァ、俺は慣れてるけどな。 こォいうの」

垣根「暗部に落ちる前から有名だったからなテメェは」

一方通行「俺はともかく、オマエは大丈夫なのかよ?
     こんな風に街歩いてたら、またどっかのクソ組織がオマエをかっ攫ったりしねェのか」

垣根「馬鹿かテメェは。 そん時は返り討ちだろうが。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
   なになに? 一方通行さん、俺のこと心配してくれてんの? っはは、やっさし〜」ケラケラ

一方通行「よっぽど殺されたいらしいなァ、オマエ」

垣根「風斬やミーシャにも優しいじゃんか、お前は」

一方通行「・・・・・・あァ?」

垣根「あの時、お前は悪党がどうとかこうとかほざいてやがったが、
   やっぱお前、悪党にはなりきれねえよ」

一方通行「何が言いてェンだよ」

垣根「今でも悪党にこだわってんのかよ?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そォすりゃ救える命があると思ってたンだ」

垣根「?」
673 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:12:49.18 ID:oz7.MB.o
一方通行「『悪』の道を進ンで、進ンで進ンで進みまくりゃァ救える命もあると思ってた。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが、現実は違ったンだよなァ」

垣根「悟りやがったか?」

一方通行「ンな高尚なもンじゃねェよ。 ただ、『悪』にこだわったってダメなもンはダメなンだ。
     結局、守りてェヤツのために戦うなら、馬鹿正直に真っ直ぐ進むしかなかったってこった」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・守りたい者、ねえ。 わっかんねえな」

一方通行「オマエには無いのかよ、そォいうもンが」

垣根「ねえな。 暗部にいた頃も、今も、俺は俺だ。 決してブレねえ、垣根帝督なんだよ。
   守りたいもんがあったら、あぁはなってなかったかも、ってか?」

一方通行「可能性の一つだ」

垣根「経験者は語る、だな」

一方通行「チッ、つまンねェ話しちまった」

垣根「ふん、・・・・・・じゃあよ」

一方通行「?」

垣根「ああいうの見たとき、今のお前ならどうする?」







スキルアウトA「だからさぁ、お前、見てたよねぇ? 俺らのこと」

女子生徒「み、見てません・・・・・・」オドオド

スキルアウトB「いやいやwww 見てたじゃん、ちらちらさぁ、気があるってことっしょ?w」

スキルアウトC「俺らちょうどヒマしてたんだよねぇ〜、一緒に遊んでいかね?」

女子生徒「わ、私、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
674 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:14:10.80 ID:oz7.MB.o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっだらねェ」

垣根「ホントになぁ。 変わんねえな、この街の世紀末っぷりは」

一方通行「で、あれがなンだよ?」

垣根「あれ、放っとくの?」

一方通行「俺が助けろってかァ?」

垣根「それがお前の『悪党』なんだろ、一方通行」

一方通行「てめェならどォする」

垣根「んー・・・・・・、」


垣根「こうする」バシュッ


スキルアウトB「あん? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごっ!!?」ドギャッ

スキルアウトC「あ? なんだよおい!!」

スキルアウトA「な、なんだあれ、翼・・・・・・?」

垣根「朝っぱらから盛ってんなあ、下っ端共」

一方通行「垣根さァン、周りがめっちゃ騒いでンですけどォ」ザッ


―――お、おい!! 能力者の喧嘩だ!!

―――ふ、風紀委員、いや警備員に連絡しろよ!!


垣根「・・・・・・あらら。 どうも俺の能力は目立っちまうなあ」

一方通行「こいつ生きてンのかよ」ゲシッ

スキルアウトB「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ご、ぽっ・・・・・・」ドロ

女子生徒「ひっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクガク
675 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:15:25.87 ID:oz7.MB.o
スキルアウトA「てめぇらナメた真似してくれやがって!!!」チャキ

垣根「はい出ました、拳銃〜」

一方通行「・・・・・・あァあァ、ったくクソめンどくせェなァおい」ブンッ

スキルアウトA「えっ?」バキャッ

垣根「おっ、蹴り上げて銃を奪うとは。 能力使わねえの?」

一方通行「必要あるかよ、こンなクソどもに・・・・・・よォッ!!」バキッ

スキルアウトA「ごぶッッ!!!」ズシャァ

一方通行「・・・・・・やっぱ直で殴ると手ェ痛ェな」ヒリヒリ

スキルアウトC「くっそ!!」ダッ

垣根「逃がさねえって」ビュン

スキルアウトC「ぶあっっ・・・・・・!!!」ゴガン

一方通行「急に風起こすなよ、欝陶しい」

垣根「で、まだ全員生きてるけど、殺すか?」

一方通行「価値も無ェよ、こンなブタ共には」

垣根「昔の俺らなら容赦なく殺してただろうなあ、丸くなっちまった」

一方通行「そォいうのにこだわってっからいつまで経っても三下だっつゥンだよオマエは」

女子生徒「ひっ・・・・・・ひ・・・・・・」ビクビク
676 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:17:03.90 ID:oz7.MB.o
垣根「おっと、いけね。 大丈夫か、お嬢さん?」ニッコリ

女子生徒「ひぅ・・・・・・!」ビクッ

一方通行「何その笑顔、きンめェ〜〜〜」

垣根「・・・・・・おーい、しっかりしろよ、ケガとかしてねえか?」

女子生徒「あ、あ、だ、大丈夫です・・・・・・!」ダッ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ぎゃはっ、行っちまったなァ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な? 俺が人なんて守ったって、こうなるだけなんだっつーの」

一方通行「やり方が悪いンじゃねェ? いきなり翼出したクソメルヘンがニッコリ笑いかけてきたら
     俺もさすがに逃げるぜ、トイレへ吐きにな」

垣根「んなことまで知るかよクソボケ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別に誰かを守らなきゃ生きていけねェなンてことも無ェだろ」

垣根「端っからそんなつもりはねえよ。 物の試しだろうが」

一方通行「・・・・・・まァオマエの生き方くらい、オマエが決めりゃいいンじゃねェの」

垣根「上から目線で説教か? 誰に教わったんだか」

一方通行「そンなに構って欲しいか、今なら四分の四殺しで許してやるよ」

垣根「それ死んでるだろうがクソ野郎」
677 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:18:28.72 ID:oz7.MB.o
――第七学区・ファミリーレストラン オリャ・ポドリーダ




昼過ぎまで適当にぶらぶらした後、二人は昼食をとるためにファミレスに立ち寄った。





垣根「でさぁ、何でお前、あんなやつらと一緒にいんの?」

一方通行「あ? ガブリエル達のことか?」

垣根「それしかねえだろ。 実際会ってわかったが、ありゃとんでもねえ勢力だぞ。
   マジもんの天使に、AIM拡散力場の集合体とかいうヤバいやつ、そんでエイワス」

垣根「それにレベル5のトップ2ときたもんだ。 お前ら世界でも征服する気か?」

一方通行「典型的バカの考えだな、何が世界征服だ」

垣根「実際、征服できそうだがな。 アレイスターさえどうにかすれば」

一方通行「・・・・・・オマエ、アレイスターの『プラン』をぶっ壊すために来たンだろ?」

垣根「まあな。 お前らとならいけるかもしれねえ」

一方通行「はっきり言っておくぜ。 俺はそンな事に興味は無ェ」

垣根「本気で言ってんのか? 今は知らんが、いつまでもこんな生活が続くと思ってないだろうな?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「アレイスターは必ず動くぜ。 ミーシャを、いや、俺達『天使同盟』を潰しにな。
   その時、お前はどうするんだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・決まってる」

垣根「ミーシャを守るんだろ?」

一方通行「わかってンなら聞いてくンじゃねェよ、ブチ殺すぞ」
678 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:21:05.39 ID:oz7.MB.o
垣根「馬鹿らしくねえか?」

一方通行「はァ?」

垣根「あの天使、何やらお前に好意を抱いてるらしいが、そんなのに付き合わされて
   馬鹿らしくなったりしねえのかって聞いてんだよ」

一方通行「別に。 慣れてる」

垣根「なんで見ず知らずの、しかもあんな化物のためにそこまで言える? そこまで出来るんだ?
   慈善事業のつもりか? ボランティア? それとも金が絡んでんのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下が、くだらねェことほざいてンじゃねェぞ。
     相変わらずてめェの口から出るのは汚らしい屁だけかよ」

垣根「利害の一致でやってんじゃねえってんなら、テメェがやってることは偽善だ」

一方通行「偽善でけっこう、つか、まァ自己満足だな」

垣根「自己満足、だと?」

一方通行「俺が守りてェから守る。 俺が一緒に居てェから一緒に居る。 そンだけだ。
     てめェとエイワスの野郎は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォかな」

垣根「ガキかテメェは。 第一位様のワガママは規模がでけえな」

一方通行「小せェことしか言えねェてめェとは違うってこった」

垣根「そんなの違う、そんなのはテメェじゃねえだろ」

一方通行「ギャグで言ってンなら座布団没収だな、てめェに俺の何がわかる?」

垣根「テメェと俺は一緒だろうが。 同類だ、同じタイプの人間だ」

一方通行「吐き気がするセリフをどォも。 もォ黙れや、ゲロが口からはみ出しかけてンだよ」

垣根「殺されてえか」

一方通行「来いよ三下。 またハンバーグになってみるかァ?」
679 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:24:43.75 ID:oz7.MB.o

一方通行と垣根は睨み合う。 漫画やアニメなどにあるような、お互いの間に火花が出るとか、そういうレベルではない。
お冷に入っている溶けかけの氷がカラン、と音を鳴らせば、それを合図に殺し合いが始まりそうな程の、歪んだ空気。

二人は気付いていないが、店内は図書館のそれよりも静寂していた。
このファミリーレストランの店内は現在、時が止まっています、と言われても納得してしまうレベルの静けさだ。
唯一音を奏でているのは、天井のスピーカーから流れる今の空気には場違いなクラシックだけだった。

店内には二人を含め、二十数名程の客がいたが、皆がうつむいている。
目の前の料理やメニューを凝視しているわけではない。 ただ、そうすることが一番安全だと無意識に感じているからだ。

二人が何やら口喧嘩をしているのは分かる。だがそれは、そこらのスキルアウトが行っているような陳腐なものではない。
お互い、大声を出して怒鳴り合っているわけではないが、迫力がその他の人間とはまるで違うのだ。

二人の方に視線を向けることさえ、この場に居る客たちには勇気のいる行為だった。
中には震えているものもいる。可愛らしい服を着たウェイトレスにいたっては、目にうっすらと涙を浮かべ、
注文すら聞きに行けない状況に陥っていた。

この場に居る客は、彼らの会話の内容を聞きとってはいない。否、聞き取ってはいけないと判断しているのだろう。
別段聞かれてマズい話ではないのかもしれないが、それでも聞かない方がいいと脳の奥から信号が放たれている。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンでそこまで噛み付いてくる?」


その静寂を最初に打ち破ったのは、白髪の少年だった。
沈黙の時間が終わったことにより、ようやく各ウェイトレスが勤務を再開し始めた。
だが、その顔は未だに青ざめたままだ。


「俺が誰かを守ったりすンのが、そンなに気に入らねェのかよ?」


その通りだった。
気に入らない。自分と同じ闇に、深い深い闇の底に沈んでおきながら。
自分と同じ、レベル5の超能力者でありながら。
過去に、自分以上に人間をその手で殺戮しておきながら。

自己満足で、誰かを守るという事が、ひどく気に入らなかった。

そして、
680 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:32:40.94 ID:oz7.MB.o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何でそんなことができる? 何百、何千の人間を殺しておきながら。
 なんで今更、誰かを守ろうだなんて思えるんだよ?」


垣根はもう気付いている。
この短時間の会話で、一方通行に気付かされた。
『天使同盟』と出会い、彼女たちの楽しそうな表情を見て、気付かされた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っはぁ、はぁ・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそっ」


垣根の様子がおかしい。呼吸が乱れていた。
彼の様子がおかしいのは何も今だけじゃない。これまで何度か、こういった垣根の様子を
一方通行は見ている。


 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつ)


一方通行がある仮説に辿り着く。それを言おうとしたとき、垣根が口を開いた。


「あぁ・・・・・・、テメェの思ってる通りだよ、クソったれ・・・・・・はぁ」


乱れた呼吸を整えながら、垣根は一方通行の考えていることを先に言った。


「・・・・・・肉体再生時の、後遺症による、精神不安定ってところか」


一方通行の予感は的中していた。
彼が時折見せる苦しそうな仕草は、完全に破壊されていた肉体を再生した時に現れる後遺症のようなものだった。
だが、肉体的に何か障害が残っているわけではない。
精神的な面で参っているのだ。もはや生き返ったといってもいい状況に見舞われた垣根。
目の前には発行する謎の生命体。その生命体、エイワスから放たれる意味不明のワード。
急に訪れたアレイスターの『プラン』破壊への希望。エイワスによるイギリスへの派遣。
実際に本物の天使を見た衝撃。黄泉川達の、『天使同盟』の、暖かい歓迎。

それらが復活直後から一気に降りかかった垣根の精神は、色々な意味で不安定に陥っていた。
681 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:35:16.24 ID:oz7.MB.o


「それでも・・・・・・、言うぜ。 言わなきゃ・・・・・・なんねえんだろうな」


垣根は乱れる呼吸を無理矢理押し戻し、一方通行に告白した。


「俺は・・・・・・、お前が羨ましい」


第二位のプライドも、恥も外聞も全て捨て置き、垣根は自分の正直な気持ちを伝えた。
682 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:37:15.47 ID:oz7.MB.o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行は、黙って垣根の言葉を聞いていた。


「俺は・・・・・・お前のことが羨ましいんだろうな、多分・・・・・・。
 いや、多分なんてごまかしは駄目だな。 羨ましいんだ、間違いなく」


一方通行は、驚いていた。
表情には決して出さないものの、内心では驚愕の色に染まっていた。
垣根が、自分の事を羨ましがっていることに驚いているわけではない。
いや、その事実にも驚いたことには驚いたが、それ以上に。
あの垣根帝督が、何か会話をするたびに罵詈雑言が出てくるあの男が。

自分の気持ちを、正直に話したのだ。
真っ直ぐに、何の濁しも無しに、ありのままの今の気持ちを。


「・・・・・・俺の、何が羨ましいってンだ?」


垣根の言いたいことは大体分かっている。
だが一方通行は、あえて垣根の口からそれを言うよう促してみた。


「お前は、あの暗部の抗争を生き延び、救いてえヤツを救い、ある程度の自由も手に入れてる。
 自分の存在価値を、手に入れてる。 俺には・・・・・・何も無い。 何も無いんだよ、一方通行」


垣根は目を細めながら、自分の心情を吐露していく。
注意してみないとわからない程度だが、垣根の手はほんの僅かに震えていた。
683 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:38:15.21 ID:oz7.MB.o


「多分、エイワスの野郎に修復されたばかりだから、精神的に不安定なのかもしれねえな。
 この俺が、テメェなんぞに、こんなこと言っちまうなんてよ。 ハッ、黒歴史決定だなこりゃ」


そう言って茶化すが、彼は続ける。


「でも言わなきゃならねえ。 言わなきゃ、いつか俺は壊れてた。 修復されて、外に出て、
 イギリスに向かってる時も、正直言うが・・・・・・何度も吐いたぞ。 現実が受け止められなかった。
 復活したところで、俺には何にも無いって現実をな」


一方通行は、なおも聞き続ける。
684 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:39:17.80 ID:oz7.MB.o


「お前だって、同じ経験をしたことがあるはずだ。 自分の存在価値がなくなる瞬間を、
 自分から何もかもが無くなっていく、何もなくなる現実を、突きつけられたことがあるだろ?」


その言葉を聞いた一方通行は、ロシアで初めて番外個体と出会った時のことを思い出していた。
あれほど自分が壊れたこともない。打ち止めも救えない、番外個体も救えない、『悪』を貫いても、
何も、何も、何一つ救えない。

あのときは本当に世界など終わってしまえと、心の底から思っていた。絶望とは、ああいう時のことを言うのだと、
一方通行は嫌というほど味わった。

垣根の場合、復活した今この時こそが、それに当て嵌るという。


「自分の生き方、自分の存在価値は自分で決めろ、って言うんだろ。 んなことは分かってる。
 頭では分かってるが、じゃあ実際どうすればいいかなんて見当もつかねえんだよ。
 なあ、俺は誰も守れねえし、誰も誰も救えねえ。 俺には、誰もいねえんだ」


垣根は血が滲むまでに拳を強く握り締め、一方通行に聞いた。


「俺の居場所は、俺の帰る場所はどこにあるんだよ。 俺の帰りを待ってるやつは、どこにいるんだ・・・・・・」


さっきまでの口喧嘩の迫力など、もはや微塵も感じられない。

垣根帝督は言い終えると、そのまま俯いてしまった。
その表情は伺えない、この男が泣いているとも思えないが、それでも精神的に限界が来ているようだった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行はしばらく何も喋らなかったが、やがて静かに口を開く。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バカが。 だからてめェはいつまで経っても三下だっつってンだよ」


もはや何度言ったかも分からない暴言を。しかし、今度は少し違うニュアンスで。
685 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:40:29.65 ID:oz7.MB.o
一方通行「オマエ、昨日と今日の状況を考えてみろよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

一方通行「暗部の頃の状況と、今の現状、比べてみろって言ってンだよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何も変わってねえだろうが。 俺は一人のままだ」

一方通行「眼球までは修復されなかったのか? てめェの目の前にいるのは誰だ」

垣根「・・・・・・、見るだけでぶち殺したくなる、憎たらしい顔のテメェがいるだけだ」

一方通行「自分で言っててわかンねェか、誰が一人だって?」

垣根「あ・・・・・・?」

一方通行「オマエさっき、自分はひとりだっつってたな。
     じゃあ今オマエの目の前にいる俺は誰なンだよ?」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「俺だけじゃねェ、ガブリエルも、風斬も、忌々しいがエイワスだって居る。
     黄泉川も、芳川も、打ち止めも番外個体も、皆てめェと話してただろォが」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だから何だ。 あんな上っ面だけの会話で、何がわかる」

一方通行「あいつらと会話してる時の、あいつらの表情が、上っ面に見えンんかよ」

垣根「違うってのか」

一方通行「悪ィが、てめェよりは経験値が豊富なンでな。 俺はわかるンだよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あのなァ、オマエがどォ思ってンのかは知らねェが、これだけは言わせてもらうぞ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

一方通行「『天使同盟』は、オマエを受け入れてる。 オマエの居場所は、ここだ」
686 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:42:28.99 ID:oz7.MB.o
一方通行「オマエには悪態ばっかついてっけど、それでも俺はとっくにオマエを受け入れてンだよ」

垣根「俺の居場所が・・・・・・、テメェらと一緒、だと?」

一方通行「そォだ。 俺も受け入れてやる。 じゃなきゃとっくに肉塊にしちまってるンだよてめェなンざ」

垣根「何でお前まで、俺を受け入れる? 俺がどういうヤツか知ってんだろうが」

一方通行「あァ、よォくご存知だぜクソったれ。 てめェと俺は同じだ。
     オマエが言ったように、俺とオマエは、同類の人間なンだよ」

垣根「・・・・・・だが、俺とお前じゃ、決定的に違うところがある」

一方通行「無ェよそンなもン」

垣根「生きる目的だ、俺にはそれが無い」

一方通行「人間ってのは生き返ったらネガティブになっちまうのかァ? このクソ野郎。
     だったら、オマエもガブリエルを守れよ」

垣根「何?」

一方通行「エイワスがオマエを『天使同盟』に引き入れた以上、これは避けて通れない義務だぜ。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クソ忌々しいがなァ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「風斬にも言ったがな、オマエにはもォ帰る場所もあるし、帰りを待ってくれるやつもいる。
     俺もオマエも、全く変わらねェってことだ。 わかったかこのメルヘン野郎が」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ、」

一方通行「あン?」

垣根「ははっ、・・・・・・クソッ、一丁前に説教なんか垂れやがって。
   テメェはいつからそんなに偉くなったんだよ、あぁ?」

一方通行「最初から、だ。 てめェとは格が違うンだよアホ」
687 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:45:01.14 ID:oz7.MB.o
垣根「けっ、笑わせやがる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上等だ」

一方通行「・・・・・・ふン」

垣根「守ってやるよ、ミーシャも、風斬も、『天使同盟』も、何もかも。
   俺の居場所なんだろ? ぶっ壊されちゃたまんねえ」

一方通行「気付くのが遅ェンだよカス」

垣根「協力してやる。 今度は嘘じゃねえ」

一方通行「空港の時の『協力してやる』はウソだったンかよ」

垣根「あの時は精神的に不安定だったっつってんだろ。 何もかもが疑わしかったぜ」

一方通行「もう大丈夫なのかよ?」

垣根「おかげさんでな。 テメェの寒気がするような説教で元気百倍だクソったれ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へェ、ハンバーグから元の身体に修復されると、素直になれンのか」

垣根「体験してみるか?」

一方通行「やれるもンならやってみろ」



垣根「けっ・・・・・・。 あ、そうそう、俺とお前の違い、一つあったわ」

一方通行「?」

垣根「俺には"ウサ耳"は似合わねえ、ってな。 はははは、バニーガールはさすがになぁ!」ケラケラ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチッ







この日、第七学区のファミリーレストラン、『オリャ・ポドリーダ』は半壊した。
人的被害は奇跡的に皆無だったが、店は通常営業の再開の目処がつかない状態となってしまった。

もちろん、第一位と第二位は二人揃って、脱兎の如く逃げ出していた。
688 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:46:45.11 ID:oz7.MB.o
――第七学区・セブンスミスト跡地


一方通行「・・・・・・はァッ・・・・・・はァッ・・・・・・」

垣根「・・・・・・ぜぇ、・・・・・・ぜぇ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・追手は来ねェみてェだな」ハァ ハァ

垣根「クソが・・・・・・、テメェ、やりすぎ・・・・・・、なんだよ・・・・・・」ゼー ゼー

一方通行「知るかボケ・・・・・・はァ」

垣根「結局メシ食えなかったし。 つか黄泉川のやつ、朝飯くらい食わせろってんだ」

一方通行「オマエが言える立場じゃねェだろ」

垣根「はぁ・・・・・・、って、あれ? セブンスミスト、無くなってんじゃん。
   潰れたのか? けっこう人気ある店だったはずなんだが」

一方通行「よく見ろ、建設中だ。 来年の頭には営業再開すンだろ」

垣根「何があったんだ。 爆撃でも受けたのかよ」

一方通行「・・・・・・知らねェ。 俺は悪くねェ」ボソ

垣根「?」

一方通行「さァてどォする? 制限時間はまだまだあンぞ」

垣根「第六学区って行ったことあるか?」

一方通行「無ェな」

垣根「そこ行こうぜ、暇つぶしになる施設がけっこうあるんだ」

一方通行「オマエ行ったことあンの?」

垣根「かなり前だがな、暗部の仕事で」

一方通行「ふゥン」
689 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:47:26.51 ID:oz7.MB.o

「あ、あの、待ってください!」

一方通行「?」クル

垣根「あ?」クル

女子生徒「あの・・・・・・、私」

一方通行「・・・・・・さっきスキルアウトに絡まれてた女か」

垣根「・・・・・・!」

女子生徒「はい、あの・・・・・・そちらの」チラッ

垣根「あん? 俺が何だよ?」

女子生徒「・・・・・・さっきは逃げ出したりして、すみませんでした!」ペコッ

垣根「!」

女子生徒「私、さっきは凄く怯えてて・・・・・・その・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先、行ってるぞ」

垣根「あ? おい―――」

女子生徒「先程は助けていただいて、ありがとうございます!」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
690 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:48:46.96 ID:oz7.MB.o

女子生徒「あの、良ければお名前を教えていただいてもいいですか?
     あ、私は常盤台中学の――――」

垣根「あー、いいっていいって、そういうの」

女子生徒「え・・・・・・?」

垣根「別に見返りを求めて助けたわけじゃねえしよ。
   つか実を言うと俺、あん時は精神的に不安定でイライラしてただけなんだよ。
   だからあいつらボコったついでにお前が助かっただけ」

女子生徒「で、でも」

垣根「俺みたいなクソったれの外道に礼なんか似合わねえよ。
   もういいからさっさと帰んな」

女子生徒「はい・・・・・・」

垣根「じゃあな、次からはああいうやつらには近づくなよ」

女子生徒「あ、あの!」

垣根「?」

女子生徒「次、どこかでお会いしたら、必ずお礼をさせてください!
     ・・・・・・あなたは、外道なんかじゃないと思います・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・縁があったらな」

女子生徒「はい! ありがとうございました!」タッ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こういうの、フラグって言うんだっけ?
   ガラじゃねえっつーの」


そう言って笑う少年はの表情は、とても清々しいものだった。
691 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/02(火) 11:52:01.98 ID:oz7.MB.o
今回はここまでです。 なんか暗い話ですみません・・・・・・

次回予告、垣根帝督編の後半から『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』第二回のパートナー決定まで。
そこまで出来たらいいなと思ってます。

それにしてもこのスレも残り300ちょい。信じられません。
これも皆さんのおかげです、本当にありがとうございます。

次回の投下予定も未定ですが、なるべく早い内に来ようと思ってます。
それでは、失礼しました。


・・・・・・今年中に終われそうにないから困る。
692 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 11:55:30.55 ID:SdsHd9co
乙!
ていとくんも立場上すんなり溶け込めないし必要なイベントだったんだろうな
女子生徒が常盤台と聞いてなんかの伏線かと勝手に疑ってみたり
693 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/11/02(火) 11:58:03.85 ID:a2mIDTE0
乙乙
ていとくんの話でこんだけ面白いなら次も期待できる!
楽しみ楽しみ
694 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 12:25:58.30 ID:uuKTx.AO
素晴らしい
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 13:15:53.65 ID:QJkzAMDO
乙乙
イイハナシダナー
696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 13:59:37.63 ID:AnSFy.AO
良いものには惜しみない乙をしろってばっちゃが言ってた
なので全力で乙!
697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/02(火) 14:06:25.54 ID:nRK.LADO
乙!

そりゃ生き返った途端にあんな急展開が襲ってきたらキツいよなぁ

そして早くも次のデート相手が気になるぜ
ガブリエルや風斬はともかく、エイワスとかどうすんだよwww
698 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 14:32:37.90 ID:q9yyKkoo
くそっ、おもしれーぞ!

しかしこいつらいい感じに行くとこ行くとこ壊しまくってるなw
699 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 19:08:15.31 ID:6tatzus0
これ、ガブリエルが最後になると黄泉川の部屋が酷い事になりそうだな
こう…回を重ねるごとに畜生のガスッガスッのレベルが上がって…
700 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 19:16:04.13 ID:uuKTx.AO
黒子と二人でダブル顔面バスドラですね
701 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage sage]:2010/11/02(火) 20:27:06.66 ID:PApNtRc0
>>699
ドラゴンブレスで吹っ飛ばされた部屋よりもひどいことになりそうだな。
702 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 20:40:13.20 ID:3OIchCQo
レストランまじ災難
703 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 20:45:22.62 ID:b.JMNXo0
体に欠陥抱えてたのかと思ったが、精神的不安だったかぁ。こう言っちゃなんだが、解決しやすい問題でよかった。流石エイワスさん抜け目無い

しかし畜生畜生言い続けるガブリエルが可愛くて仕方ない……
704 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 21:06:18.04 ID:A7ve.yoo
いいねぇ……こういう回も大好きだぜ!

ギャルゲでは、いつも親友キャラがヒロインよりもお気に入りな
俺にとってはご褒美だw
705 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 21:07:04.71 ID:uSHsicUo
うっぁぁぁあ楽しいぃぃ!!
こんな清々しいツートップの和解見たのは友達ほしいスレ以来だわ。
ていとくんが羨ましいって言ったとこでなんか泣きそうになった
706 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 22:59:47.04 ID:q9yyKkoo
心理ねーさんまだー?
707 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 13:10:48.98 ID:SH.IoEAO
むしろここにきて忘れられたサーシャだろ
708 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:35:03.87 ID:vOxw0hIo
こんにちわ、未だにアニメ二期観てない>>1です。

思いのほか垣根帝督編が好評のようでホッとしています。沢山のレスをありがとうございます。

今回は垣根帝督編の後半と、第二回のパートナー決定までをお送りすると思います。

>>706
心理ねーさんってどっちのことでしょうか・・・・・・?

>>707
サーシャ=クロイツェフはもう少々お待ちください、すみません。


それでは投下していきます。
709 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:36:34.55 ID:vOxw0hIo


――第六学区・とあるアミューズメント施設


一方通行「・・・・・・見事に客がごった返してンな」

垣根「カップルがちらほら歩いてんのが腹立つな、呑気なもんだぜ」

一方通行「ここっていわゆるデートスポットっつゥやつか?」

垣根「まぁ鉄板じゃね? 第六学区は。 何? 誰かと出掛ける予定あんの?」

一方通行「オマエ、今俺達が何やらされてンのか思い出してみろ」

垣根「あぁーそっか、お前まだあと三人とデートしなきゃなんねぇんだもんな」

一方通行「ふざけた話だ、ったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「風斬とデート出来るのはいいじゃん、あの子、じゅうぶん上玉だろ」

一方通行「まァ・・・・・・、消去法でいくと風斬が一番マシなンだよな」

垣根「お前、あの子にそういう感情とか抱いてねえの?」

一方通行「あ? 風斬か?」

垣根「そう言ってんだろ。 あの子の様子見た限りじゃ、脈無しとは思えねえんだよなあ」

一方通行「・・・・・・俺が人に好かれるよォな人間に見えンのか?」

垣根「最終信号がいるじゃねえか」

一方通行「あのクソガキはそォいうのとは違うだろォが」

垣根「そりゃそうか。 じゃあお前、好きな女の子とかいねえの?」
710 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:37:31.34 ID:vOxw0hIo
一方通行「馬鹿馬鹿しい、そンな事にかまけてるヒマなンて無ェだろォが。
     オマエならわかるはずだろ」

垣根「昔と今じゃ状況が違うぜ? 学園都市内ならお前の第一位って肩書きはプラスだろ。
   強い能力者に憧れてる、例えばレベル0で能力に憧れてる女の子とかなら引っ掛けられるんじゃね?」

一方通行「年がら年中盛ってるてめェと一緒にすンじゃねェよ、俺はそンなモン興味無ェ」

垣根「うわ、お前まさかソッチの気があったりしねえだろうな」

一方通行「この施設も吹き飛ばすか?」カチッ

垣根「冗談だよボケ。 で、風斬はどうなんだよ?」

一方通行「別に。 普通」

垣根「マジで言ってんのか? お前もしかして相当女の理想像高い?」

一方通行「気にしたこともねェよ」

垣根「好きな女のタイプは?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何だろォな。
     女ってギャーギャーうるせェイメージしかねェンだが」

垣根「騒がしいタイプはNGか」

一方通行「あンまりうるせェのは嫌だな」

垣根「幼女は?」

一方通行「警備員って何番だっけ」ピッ

垣根「おい! 俺じゃねえよ、俺はロリコンじゃねえ!
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあお姉さんタイプとか」
711 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:38:25.79 ID:vOxw0hIo
一方通行「お姉さんタイプってなンだよ」

垣根「あれだ、ていうかお前すでに黄泉川とか芳川がいるじゃねえか。
   あの二人とかどうよ? どうせ二人共まだ独身だろ?」

一方通行「今の言葉、しっかり報告させてもらうぜ」

垣根「やめてください。 で、どうなんだよ」

一方通行「さすがに年離れすぎだろ・・・・・・、芳川なンてクソニート状態だぞ、論外だな」

垣根「そうか? ああいう自堕落なお姉さんって、構ってあげたくならね?」

一方通行「そォいうもンかァ? 俺は無ェな」

垣根「じゃ、同い年辺りの女の子」

一方通行「・・・・・・ま、妥当だな」

垣根「タメっぽい女の子で、うるさすぎねえ性格・・・・・・、ここからプロファイリングすると、
   今近くにいる女でもっとも該当するのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「やっぱ風斬―――」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのなァ」

垣根「あ、番外個体がいたわ」

一方通行「あれは無ェ。 つかあいつが何のために造られたか知ってンだろ?
     俺をぶち殺すためだけに造られたンだぞ」

垣根「じゃあ何で一緒に住んでんだよ」

一方通行「『暗闇の五月計画』って知ってっか?」

垣根「あぁ。 お前の演算パターンを参考にして、『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』を
   最適化するとかいうクソ計画だろ? 聞いたときは腹抱えて笑ったわ」
712 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:39:22.44 ID:vOxw0hIo
一方通行「そのクソ計画を材料に取引しよォってンだよ、あいつは。
     だから今は俺と居るだけだ」

垣根「そういうのでもさ、フラグは立つんじゃね?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・またフラグ、か」

垣根「あ?」

一方通行「なンでもねェよ」

垣根「きっかけなんてどうでもいいんだよ。 とにかく四六時中一緒にいる感じの
   状況が出来たら、フラグ立つと思うんだけど」

一方通行「死亡フラグの可能性だってあるじゃねェか、番外個体の場合」

垣根「まぁな、だがそれは風斬にも当て嵌るってわけだ」

一方通行「あのな、さっきからこっち側の都合ばかりで盛り上がってっけど、
     風斬は十中八九、俺に必要以上の関心を向けてねェぞ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」

一方通行「仮に風斬が俺にそォいう気持ちを抱いていたとしたら、
     すぐに気持ちを伝えるだろ、普通」

垣根「・・・・・・え、いや、え? いや、あのな、女の子って―――」

一方通行「だが今のところそォいった事は無ェし、会話だって何度かしてるが、
     そォいう感じの素振りなンざ見せたこと無ェぞ」

垣根「・・・・・・うわぁ、お前、バカすぎねえ?」

一方通行「あァ!!?」

垣根「(やべえこいつ・・・・・・、めちゃくちゃ鈍感だわ)」
713 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:40:29.83 ID:vOxw0hIo
垣根「・・・・・・まぁでも、選択肢の一つとしてはアリだろ、風斬は」

一方通行「俺にはそォいうの必要無ェって言ってンだろォが。
     あっちに迷惑かかるっつゥの」

垣根「はぁ・・・・・・。 じゃあ、あとはミーシャか」

一方通行「本気で言ってンならいい精神科を紹介するぜ」

垣根「別にいいじゃん、ミーシャ。 見た目はアレだけどいつもお前にベッタリで可愛らしくね?」

一方通行「正気かオマエ。 アレにベッタリくっつかれて実際何度死にかけたか」

垣根「人間と天使のカップルなんて、超ドラマチックじゃねえか」

一方通行「ドラマチック(笑)」

垣根「ミーシャの事、嫌いなのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嫌いじゃねェけどよ」

垣根「だろ? 天使ならお前の無茶苦茶にも余裕でついていけるだろうし」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さっきから俺の事ばっかり言いやがって。
     てめェはどォなンだよてめェは」

垣根「俺? 俺は別に、女には困らないし」

一方通行「はァァァァァ? ギャグですかそれ? ギャグですよねェ?」

垣根「おいおい、俺を見くびんなよ。 その気になれば即席でハーレムを築けるぜ?」

一方通行「ぎゃはっ! こいつは傑作だな、脳内彼女ならいくらでも湧くわな」

垣根「この野郎・・・・・・、じゃあ風斬は貰っちゃおうかな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギロッ

垣根「ほら見ろ、ムキになってんじゃん」
714 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:41:53.39 ID:vOxw0hIo
一方通行「そォじゃねェ、ただ風斬みたいな女がてめェみてェなクソったれと一緒になっていいわけがねェだろ」

垣根「言ってくれるじゃねえかクズ野郎、お前も同じだろうが」

一方通行「そォだ、俺でもダメだ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あいつにゃもっと、相応しいヤツが出てくンだろ」

垣根「わかってんのかお前? 風斬はAIM拡散力場の集合体だぞ? 人間じゃねえ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「そんな化物、誰が受け入れる? 同じ化物じゃねえとダメだ。
   第一、テメェは風斬を受け入れたから『天使同盟』が生まれたんだろうが」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「責任取れよ、第一位」ニヤニヤ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一緒に居る。 これだけでいいだろォが」

垣根「ダメだお前、一生彼女なんか出来やしねえよ」

一方通行「いらねェよ」

垣根「今だけだ、そうやって強がってられんのはな」

一方通行「ブタが。 生意気に俺へ説教か?」

垣根「さっきのお返しだ、もやし野郎」

一方通行「ちっ」

垣根「・・・・・・ハッ」
715 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:42:40.85 ID:vOxw0hIo


それは、何のことはない、よくある男同士の会話だった。


「なあ、今から誰かナンパしにいかねえ?」


思春期の男が話すような、


「てめェ一人で永遠にやってろ。 何かやらかして連行されれば完璧だな」


普通の友人同士が話すような、そんな些細な内容。


「さっきからさ、戦争がどうとかって周りのやつらが言ってるけど、何の話だ?」


「第三次世界大戦、ついこの間まで学園都市とロシアがドンパチやってたンだよ」


学園都市の闇の底まで落ちた二人が、


「第三次世界大戦だと!? そんなのやってたのかよ!! くそっ、祭りじゃねえか、
 何でもっと早く俺を起こさなかったんだよエイワスの野郎!!!」


血で血を洗うような人生を送っていた二人が、


「てめェが参戦したところで何の役にも立たねェよクソボケ」


今はこうして、笑顔で会話をしている。
716 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:44:30.44 ID:vOxw0hIo

「英国王女ねえ。 聞いてりゃお前、そのキャーリサってやつともフラグ立ってんな」


おそらく、エイワスがアレイスターに見せたかったのは。
そして、エイワス自身が見たかったものは。


「立ってるわけねェだろォが。 つかフラグフラグうるせェンだよ。
 イギリスでも言われたが何なンだよ一体。 欝陶しいったらねェぞ」


かつて、お互いを敵としてしか見ておらず、本気で殺しあったような二人でも、


「ちょっ、おい、それマジか? 風斬が下着姿だけって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 超そそるんだけど。 なんで写真撮らなかったんだよクソ役立たず!!!」


状況が違えば、環境が変われば、


「本気で死ンだほうがいいなオマエ、今のも報告しとくからなァ」


一切濁りのない、屈託の無い笑顔で会話ができる。


「おいおい、俺達ってよく考えたら、みんな翼が生えるような連中じゃねえか。
 これ、偶然か?」


「さァな。 ったく、確かに冷静に考えてみりゃ、とンでもねェ奴らばっかりだな、『天使同盟』」


そんな、輝いた可能性なのだろう。






結局、二人は点々と場所を変えながらも、制限時間内までずっと話し込んでいた。
時に笑いあい、時に罵り合い、時にどこかの店を破壊し、時にボーっと人ごみを眺めながら。

二人は決して無駄ではない、有意義な時間を過ごせたのだった。
717 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:45:30.02 ID:vOxw0hIo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「うらァ、帰ったぞ」ガチャッ

垣根「ちぃーっす」

打ち止め「お帰りなさいあなた! ってミサカはミサカは出迎えてみる!
     あ、ていとくんもお帰りなさい!」

垣根「俺はついでかよチビ」

番外個体「お帰りー、本当に制限時間内まで出掛けてるとはね・・・・・・、
     ケツ穴開発でもされちゃったかなぁ? あひゃひゃひゃ」

一方通行「てめェのを開発してやろォか性悪女」

番外個体「む・・・・・・/// ふん、お願いしようかな」

風斬「お帰りなさい二人共、お疲れ様でした」

ガブリエル「ithtihym御帰jiwrgjitjhi貴方jgeirijh帝督hgrighbn」

エイワス「お帰り、有意義な時間は過ごせたかね? ふふふ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全部見てたンだろォが、クソ変態野郎」

エイワス「これは手厳しい、ふふ。 素晴らしい可能性を見せてもらったよ」

垣根「あ?」

エイワス「やはり、君達を邂逅させて正解だった」

一方通行「全てはてめェの掌の上か。 いつか殺してやるからな」

垣根「そん時は俺も呼んでくれよな。 こいつ一回ぶっ殺さねえと気が済まねえ」

エイワス「おやおや、怖い怖い。 ふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
718 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:46:46.38 ID:vOxw0hIo
黄泉川「二人共、ご飯は食べてきたじゃん?」

垣根「あぁ、ファミレスで適当にな」

一方通行「後ろのほうでシャケ弁がどォこォ騒いでる女がウザくてしょォがなかったがな」

垣根「あの声、どっかで聞いた気がすんだよなぁ」

芳川「お疲れ様二人共、さて、明日は誰と逢引することになるのかしらね。
   今から楽しみだわ」

風斬「ううぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」

ガブリエル「jtjhiojlhlrm明日jfiejgi私wrjgirjek絶対fjogjierjbhken」メラメラ

エイワス「そう気負うなミーシャ、トリというのもおいしいものだぞ?」

一方通行「馬鹿馬鹿しい・・・・・・、疲れた、先に寝るわ」

垣根「俺も。 芳川、ちょっと寄れ」

番外個体「明日はミサカがクジ引いていい?」

エイワス「構わんよ、では明日の一方通行の運命は番外個体の手に委ねよう」

打ち止め「待ってあなたー、ミサカも一緒に寝る! ってミサカはミサカは――――」

一方通行「だァーもォ欝陶しい! 静かに寝させろクソガキ!」ウガー




明日は第二回戦。
一方通行は誰と逢引をするに至るのか。

垣根帝督が終了した今、すでに残るは人外の三人だが、果たして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




エイワス「くくく、私の番になった時のプランはすでに完成している。
     あぁ、楽しみだよ一方通行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」
719 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:47:51.12 ID:vOxw0hIo
―――翌日。 第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


黄泉川「よし、みんな揃ったじゃん?」

打ち止め「例によってヨシカワが寝坊してまーすってミサカはミサカは報告してみる」

芳川「Zzzzzzz」グガー

一方通行「もォそのまま永眠させとけ」

番外個体「まだ朝六時前だし、仕方ないでしょ。 ミサカも眠いもん」ゴシゴシ

垣根「そんじゃ、俺は今日一日のんびりとさせてもらうぜ。
   頑張れよー、一方通行」ケラケラ

一方通行「オマエも永眠しろカス」

エイワス「ふふ、胸が熱くなるな。 今日は誰が当選するだろうか」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキドキドキ

ガブリエル「gioihrjemvk私nirjhiehk来jvjrijihjhi私jgrjjhijhi」ゴゴゴゴ
720 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:48:37.63 ID:vOxw0hIo
番外個体「さて、どーも。 今回クジを引く役割を与えられました、番外個体でーす。 あひゃひゃひゃ!」

一方通行「クッソ・・・・・・、他人事だと思いやがって」

黄泉川「それじゃ、役者も揃ったことだし・・・・・・、『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』、
    第二回の開催をここに宣言するじゃん!!」ドドーン

一方通行「朝からテンション高ェなオバサン」

打ち止め「でもでも、誰と当たっても嬉しいんじゃないの? ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「あァ? ンなわけ―――」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねェことも、ねェけどよ」

エイワス「おや、素直な一方通行とは。 珍しいものを見させてもらったよ」

一方通行「オマエとだけは行きたくねェ」

ガブリエル「hotodlmbl私mbrogoehjo」

一方通行「まァ、オマエはエイワスや垣根よりはマシだよなァ」

ガブリエル「――――――」フフン

エイワス「何だね、その勝ち誇ったような顔は」
721 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:50:10.56 ID:vOxw0hIo
番外個体「じゃ、いっくよー (エイワス辺りだと面白そうなんだけどなあ、あひゃひゃ)」

エイワス「最終的には全員が当選することになるのだよ? 番外個体」

番外個体「勝手に心を読まないでくれるかな? うざったいんだけど」ゴソゴソ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「jgijhijbklbnk来ghiehdfkn私fejgierjbn」カモン

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

エイワス「ふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「誰になるかな、誰になるかな♪ ってミサカはミサカはお昼番組の歌を口ずさんでみたり」

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やたら真剣に選ぶじゃん、番外個体」

番外個体「しっ。 静かに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴソゴソ




番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これだっ!!」ズボッ




一方通行「――――――――ッ!!」

風斬「――――――――っ!」

ガブリエル「――――――――」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おやおや」

垣根「だれだれー? ってカキネはカキネは確認してみる」

打ち止め「真似しないでよー! ってミサカもミサカも確認してみる!」

黄泉川「番外個体、クジをみんなに公表するじゃん」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
722 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:50:42.67 ID:vOxw0hIo









                          『風斬氷華』









723 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 14:52:37.89 ID:AhBn7kgo
ですよねー
724 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/03(水) 14:53:16.83 ID:vOxw0hIo
というわけで今回はここまでです、あんまり投下出来なかったなー。

さて次回予告、天使同盟逢引計画・風斬氷華編です。
もう普通のデートです。リア充全開です。風斬暴走しすぎです。風斬ファンの方、どうかご容赦ください。

次回投下予定も未定・・・・・・ですが、三日以内には来れるようにしたいですね。

今回もここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

それでは。
725 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 14:56:07.51 ID:AhBn7kgo
俺は風斬のファンだが、あくまでも一方風斬ファンなので
リア充には幸せになってほしいです。

支援
726 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 14:56:49.16 ID:Qwm3Dico
乙です。
よくわからんが次回は一方通行爆発しろってことでよろしいですね?
727 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 14:58:30.89 ID:6s.6XoDO


風斬暴走って、とりあえずパンツ脱いだほうがいいのか?

それにしても残り二回が地獄決定したなww
728 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 15:05:20.33 ID:b7Et/bco
ガブリエルの八つ当たりに黄泉川家がどこまで耐えられるか楽しみだ……
729 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 15:25:22.49 ID:dq9NqYAO
また垣根を引いて「クジが一人一枚ずつと言った覚えはない」的な展開来るかとも思ってた
730 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 15:34:05.35 ID:C8Ct48A0
おい、さらりと書いているが店何個破壊した一方とていとくん?
731 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 19:08:00.79 ID:k3euqCco
ていとくんにはこのポジが合うなぁ

ちくしょう爆発白もやし!

732 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 19:43:02.58 ID:SH.IoEAO
一方さんて黄泉川の裸に反応しなかったから巨乳に興味な・・・

小さい子が好きなだけか色んな意味で
733 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 20:31:27.67 ID:0oPyFoko
お前は知り合いのおばちゃんの裸見てテンション上がるか?つまりはそういうことだ
734 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 20:42:12.93 ID:/DeL5ago
美人ならあがるだろう
親戚ならうんともすんとも言わないだろうが
735 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 20:43:41.14 ID:/DeL5ago
何言ってんだ俺は
冷静になれ
736 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 20:52:15.82 ID:Oq20uTY0
一方さんは求めてる物が人の温もりで止まってて、裸見てもその先のヴィジョンが浮かばなくて性的な感情自体希薄なんだろ
こう、風斬さんに膝枕されてる一方さんとがすげぇ似合うじゃねぇか
ガブリエルは……何だろう気絶させられて白目を向いた一方さんとwktkなガブさんしか浮かばない
737 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 20:52:22.46 ID:SH.IoEAO
>>733
まだ二十代じゃん・・・
738 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 20:59:18.88 ID:SMpa3Bco
20代でナイスバディとか、10代だったら普通はたまらんよな
739 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 21:01:51.86 ID:dALQbE6o
なんかムラムラしてきた
740 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 21:05:29.79 ID:AhBn7kgo
>>736
作者はロリコンじゃないって言っているのに勝手にロリ認定している
奴らなんか相手にする必要はないよ。

だがそのマジレスは好きだ。
ホルモンバランスも狂っているし、思春期を独りで過ごしているし。
全くそういうことに触れてこなかったんだろうな。
恋愛以前、性交以前に友達レベルの他人が存在しないんだろう。
741 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 21:08:16.29 ID:60dIPCYo
黄泉川に膝枕される一方通行を妄想して和んだ
こういうのもありだと思うじゃん
742 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 22:19:33.74 ID:aRNpY.Uo
>>740
みんなネタで言ってんだからあんま突っ込むなよ
743 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 22:50:15.10 ID:k3euqCco
ネタにしても気持ち悪いということもある

一通さんのことだ、性欲のベクトル操作くらい問題ない
全て睡眠浴に変換してると考えれば…
744 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 10:01:23.97 ID:2W.y3Fko
インデックスとかもそうだけど、ネタってのはしつこいとウザいよな。
まぁ、それをギャグとして扱っているところでならいいと思うけど
全く関係ないところで言い出す奴って荒らしと変わらん。

少なくともこのスレではさほど関係ないから自重したほうがいいと思う。
作者次第かとは思うが、ファンには不快に思う人もいるだろう。

良スレで変なコト言ってすまん。
このSSには全く文句を付ける気はない。
楽しみに待たせてもらうぜ!
745 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 11:54:38.92 ID:tBfY0Ggo
こんにちわ、>>1です。

続きを投下していこうと思います。
今回は『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』の風斬氷華編をお送りします。

キャラ崩壊が苦手な方はご注意ください。
それでは参ります
746 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 11:55:48.25 ID:tBfY0Ggo
垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来た、やっぱり来やがった!!!」ガバッ

打ち止め「おめでとうカザキリ! ってミサカはミサカは複雑だけど祝福してみたり!」

黄泉川「これはマジで普通のデートになっちゃうじゃん・・・・・・、むふ」ニヤニヤ

ガブリエル「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa」ジタバタジタバタ

エイワス「落ち着きたまえミーシャ=クロイツェフ。 マンションが嫌な揺れ方をしている」




一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ホッ

風斬「あ、あうぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///////」カァァ

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うー」ムスッ

垣根「ほらほら、早く行って来いよ、お二人さん♪ 何なら朝まで帰って来なくていいからよ」ニヤニヤ

風斬「あ、朝までって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////」

一方通行「ブタの戯言には耳を貸すな」

番外個体「・・・・・・氷華」

風斬「ひゃ、ひゃいっ!?」ビクッ

番外個体「これ、ミサカのケータイ番号、もしあの白い野獣になにかされそうになったら、すぐ連絡してね。
     ミサカがすっ飛んでいってこいつ血祭りにしてやるから」ピピッ

一方通行「誰が白い野獣だコラ」

風斬「あ、はい・・・・・・、ありがとう、番外個体」ピピッ

エイワス「くく、若気の至りという事もあるだろう、そこまで警戒しなくてもいいと思うのだがね」

番外個体「あなたは黙っててくれないかな?」

エイワス「おっと、失礼」
747 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 11:56:53.02 ID:tBfY0Ggo
風斬「て、天使さん、その・・・・・・ゴメンなさい」

ガブリエル「―――――――」

ガブリエル「mbjbtnmn氷華hfihgin私rhk安心fjwjgigjij」

エイワス「君なら安心して見送れると言っているよ」

風斬「ありがとう、天使さん (今、気のせいかな。 私のこと、名前で呼んでくれた・・・・・・)」

一方通行「・・・・・・おら、さっさと行くぞ」

風斬「は、はい! あの、それじゃあ行ってきますね」

黄泉川「一方通行、青春を謳歌するじゃん!」

一方通行「青春時代を逃しちまったてめェの分までなァ」

黄泉川「ぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「風斬」

風斬「?」

垣根「結果報告、期待してるぜえ」ニヤニヤ

一方通行「あン?」

風斬「な、何でもないです! さ、行きましょうか!」アセアセ

打ち止め「行ってらっしゃーい! ってミサカはミサカは二度目のお見送り!」

一方通行「出てく前に騒ぐンじゃねェよオマエら・・・・・・やりにくい」
748 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 11:57:33.42 ID:tBfY0Ggo



―――昨日の夜




垣根「おう、風斬」

風斬「あれ? 垣根さん、寝たのかと思ってました」

垣根「まぁこのあと寝るんだけどよ、それより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「?」

垣根「明日のクジ引きなんだけどな」

風斬「! あ、え、はい・・・・・・、なんでしょう?」

垣根「俺の予想だと、明日は風斬。 お前の番だぜ」

風斬「え、えぇっ!?」アセアセ

垣根「まぁ、確証も何も無い、ただの当てずっぽうだがな。 なんとなく、だよ」

風斬「そんないい加減な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「でも、俺はお前が来ると思ってる。 心の準備はしといたほうがいいぜ?
   第二位からの忠告だ」

風斬「は、はい・・・・・・」

垣根「それで、だ」

風斬「なんですか?」

垣根「お前実際、一方通行の事どう思ってんの?」

風斬「!?」
749 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 11:58:18.60 ID:tBfY0Ggo
風斬「え、あ、えと、その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」モジモジ

垣根「聞いたぜ? 『オマエの帰る場所は、ここだ』だっけ? あいつ、そういうキャラじゃねえクセによ」ケラケラ

風斬「はぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////// 一方通行さん、何もそんなことまで言わなくても・・・・・・」

垣根「でもよ・・・・・・、言いたかねえが、嬉しいよな。 そう言われんの。
   居場所がない俺やお前とかは、特にな」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。 とても嬉しかったです」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんだけ?」

風斬「え?」

垣根「嬉しかったです、はい終わり。 だけじゃねえだろ? あ?」ニヤニヤ

風斬「そ、そんなこと・・・・・・/////」

垣根「いやいや、隠さなくてもいいって」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅん、なんて言えばいいんだろう」

垣根「?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私、夏に入る前の頃に、虚数学区からここに来て、
   一人で学園都市をうろついてたんです」

垣根「うん。 (虚数学区・・・・・・だと? 五行機関ってマジの話だったのかよ)」
750 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 11:59:20.76 ID:tBfY0Ggo
風斬「そこで初めてお友達が出来て、それも二人。 それで、
   魔術師に襲われたんですけど、その内の男の子が私のこと助けてくれて・・・・・・」

垣根「ふんふん。 ・・・・・・え?」

風斬「私は化物なのに、なんで助けてくれるのか聞いたら、『友達だからに決まってる』って
   言ってくれたんです。 ・・・・・・あの時は本当に嬉しくて」

垣根「・・・・・・あれれー? じゃあ風斬ちゃんはもしかして、その野郎が好きなのかな?」

風斬「あ、いや、そういうのじゃないんです彼は! でも、あの二人は私の大事な『友達』なんです」

垣根「なるほど・・・・・・。 それで?」

風斬「それで・・・・・・、一方通行さんが私に、私たちに帰る場所をくれました。
   一方通行さんは、いつでも私たちを待ってるって、言ってくれたんです」

垣根「(あの野郎、そのセリフがテンプレになってんじゃねえのか?)」

風斬「その時も嬉しくて、泣いちゃったんですけど・・・・・・、何か、その、
   彼が友達だって言ってくれた時の嬉さとは、何か違うんです」

垣根「感謝したあとの自分の心境が、ってことか?」

風斬「はい・・・・・・。 なんだろう、彼は大事な友達なんですけど、
   一方通行さんは何か、そういうのとは違うんですよ。 上手く言えないけど・・・・・・」

垣根「もう少し詳しく」

風斬「なんていうか・・・・・・無意識に、一方通行さんが視界に入ってるって言うか・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、それってさぁ」

風斬「距離感が掴めないというか・・・・・・、どう接したらいいのかわからなくて。
   こんなこと思うの、初めてなんですよ・・・・・・」
751 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:00:17.82 ID:tBfY0Ggo
垣根「(おいおいおい、半分冗談のつもりで問いただしてみたが・・・・・・、
   これ、もしかしなくてもビンゴじゃね?)」

風斬「うー・・・・・・」シュン

垣根「とりあえず落ち着こうぜ」

風斬「す、すいません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こりゃもうアレだな、完璧にアレだわ」

風斬「?」

垣根「いや、なんでもねえ。 ・・・・・・とにかくだ、風斬」

風斬「はい」

垣根「お前、自分の番になったら押して押して押しまくってみろ」

風斬「押す?」

垣根「そう、もっとあいつに対して積極的になってみろって言ってんだよ」

風斬「せ、積極的・・・・・・/// ぐ、具体的には?」

垣根「ん? 例えばー・・・・・・、歩くときは手を繋ぐとか」

風斬「えぇっ!!? そんなの無理ですよ・・・・・・」

垣根「大丈夫だってそんくらい。 あいつはお前に対しては寛容的だから」

風斬「そ、そうですか?」

垣根「ああ、俺が保証してやるぜ」
752 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:01:10.36 ID:tBfY0Ggo
垣根「いつもオドオドしてるばっかじゃ進展しねえぞ? ここは一つ、
   積極的になってみてお前のイメージを変えてみるんだよ」

風斬「で、でも私、一方通行さんにそんなことする理由が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「おいおい、自分の気持に正直になってみろよ。 スッキリするぜ?」

風斬「自分の気持ちに、正直になる・・・・・・」

垣根「お前はもう心の奥底じゃ、自分の本当の気持ちに気付いてるんじゃねえか?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 一方通行さん、嫌がったりしないでしょうか?」

垣根「しねえって。 仮にしてきたら俺に言え、ボコってやっから」ケラケラ

風斬「・・・・・・わかりました! 頑張ってみます!」キッ

垣根「その調子だぜ。 何なら練習相手として、俺と付き合ってみるって選択肢もあるけど?」

風斬「あ、結構です。 それじゃあ私、そろそろ寝ますね。
   垣根さん、ありがとうございます! 何だか私、勇気が湧いてきました!」

垣根「そうか。 何かガラにも無く説教臭くなっちまったぜ。 ま、せいぜい頑張れよ」

風斬「はい! それじゃ、おやすみなさい」




垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何で俺、フラれてんの?」



―――――――
――――――
―――――
――――
―――
――
753 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:02:05.21 ID:tBfY0Ggo
――第七学区・大通り


風斬「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とか言って強気になってたけど、まさか本当に
   今日が私の番になっちゃうなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」スタスタ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カツッ カツッ

風斬「(うぅー・・・・・・、どうすればいいんだろう)」アセアセ

一方通行「おい」

風斬「は、はいっ!!?」ビクッ

一方通行「? な、なンだよ、急にでけェ声出すンじゃねェ」

風斬「す、すみません!」ドキドキ

一方通行「オマエ、どっか行きてェとことかあるか?」

風斬「え、えーと・・・・・・一方通行さんに任せます、じゃダメですかね?」アハハ・・・

一方通行「俺? そォだな・・・・・・、つっても、俺もこういう経験は皆無だかンなァ。
     どこ行きゃいいとか、そォいうのよくわかンねェンだよな」

風斬「デートとか、したことないんですか? 天使さんは?」

一方通行「ガブリエルのは違うだろどォ考えても・・・・・・。 俺ァ実験漬けだったしな、
     デートなんて洒落たモンはしたことねェよ」

風斬「そうでした・・・・・・、すみません」

一方通行「何でオマエが謝るンだよアホ」

風斬「(デート・・・・・・したことないんだ。 ・・・・・・何で私、ホッとしてるんだろ)」

一方通行「ところで、何なンだよそのバッグ。 女物にしてはでけェ気がするが」

風斬「あ、こ、これは・・・・・・まだ内緒です!///」アタフタ

一方通行「?」
754 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:05:06.28 ID:tBfY0Ggo
一方通行「とりあえず適当にメシ食おうぜ、黄泉川のヤツ、
     例によって朝飯出さなかったからなァ」

風斬「そうですね、どこかのお店に入りましょうか」

一方通行「いや、店はやめとく」

風斬「どうしてですか?」

一方通行「これ以上何かやらかしたら、俺もォ本当に出禁になっちまいそォだからな・・・・・・」

風斬「(・・・・・・きっと垣根さんの時に何かしちゃったんですね)」

一方通行「ン・・・・・・、そこでホットドッグ売ってンな。 あれにするぞ」

風斬「はい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あの」

一方通行「何か昨日以上に周りの視線が痛ェ気がすンだよなァ」

風斬「あの・・・・・・、て、手を・・・・・・繋・・・・・・///」ゴニョゴニョ

一方通行「あン? 何か言ったか?」

風斬「い、いえ・・・・・・すみません・・・・・・///」シュン

一方通行「? まァいいが・・・・・・。 ホットドッグ、売ってもらえなかったらどォしよ」




店員「いらっしゃいませー♪」

一方通行「適当に二つ寄越せ。 俺とこいつな」

店員「かしこまりました。 あ、お二人さんカップルですか? 今キャンペーンやってまして、
   カップルの方には二つの注文でも一つ分のお値段でお買い求めいただけるんですけど」

一方通行「いや、違―――」

風斬「そ、そうです!/////」

一方通行「えっ」
755 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:06:16.41 ID:tBfY0Ggo



店員「はーい、ではこちらプレーンドッグお二つになります! ありがとうございましたー」



一方通行「・・・・・・あのなァ、いくらデートっつったって、あンな嘘ついてまで
     徹底する必要無ェぞ? 所詮、黄泉川主催のクソ企画だしよォ」モグモグ

風斬「あ、ああ言ったほうが安くなってお得じゃないですか!////」ガツガツ

一方通行「まァそォだけどよ・・・・・・ (何でこンながっついて食ってンだこいつ・・・・・・)」

風斬「・・・・・・。 むむ、私のホットドッグ、すごい美味しいですよ!
   一方通行さん、良ければ一口どうですか!」ササッ

一方通行「いや・・・・・・同じの頼ンだンだから意味無ェだろ」

風斬「そ、そうでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・失敗した」ボソボソ

一方通行「(何なンだ今日のこいつは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

一方通行「で、どっか行きてェとこ無ェのかホントに」

風斬「お任せしますよ、一方通行さんが行くとこならどこへだって行きます」

一方通行「そォかいそォかい、それじゃァ朝からホテルでもいいンだなァ?」

風斬「!!? ・・・・・・か、構いません!!」

一方通行「おい冗談だ冗談。 オマエさっきからどっかおかしいぞ」

風斬「うぅ、ごめんなさい・・・・・・。 その、こんな風にこうして二人でお出掛けするのって、
   初めてじゃないですか。 それで少し緊張しちゃって・・・・・・」

一方通行「あンだけ裸見せつけといて今更何が緊張だ」

風斬「あ、あれは忘れてくださいって言ったじゃないですかぁ〜〜!!/////」ポカポカポカ

一方通行「痛ェ痛ェ! わかってる、すぐに消去するから叩くンじゃねェ!」
756 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:07:26.74 ID:tBfY0Ggo
一方通行「それにしても、オマエみてェなやつがこのクソ企画に乗ってくるなンてな。
     オマエだけでも真っ先に逃げればよかったじゃねェか」

風斬「え・・・・・・、いや、それは、その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「俺なンかと出掛けたってつまンねェだろ」

風斬「そ、そんなことありませんよ!!」クワッ

一方通行「ッ!!? そ、そォか?」ビクゥ

風斬「はい! あの、むしろ一方通行さんは・・・・・・私と居て楽しいですか?」

一方通行「楽しいもなにも・・・・・・、あのメンツじゃオマエが一番まともじゃねェか」

風斬「そんなことは・・・・・・」

一方通行「垣根は男だから論外として、ガブリエルは一緒に居ると何が起こるかわかンねェし。
     エイワスはさらに終わってやがるな、あいつと一緒に居るくらいなら死ンだほうがマシだ」

風斬「ひどい言われよう・・・・・・、でもエイワスさんなら今のも
  『なるほど、興味深い見解だ』とか言いそうですね」クスッ

一方通行「確かにな・・・・・・。 で、そォ考えるとオマエと一緒に居るのが一番いいってこった」

風斬「あ、ありがとうございます・・・・・・///////」カァァ

一方通行「いやお礼言うとこじゃねェだろ今のは」

風斬「ううん、嬉しいです」ニコッ

一方通行「そォかよ。 ったく、てめェもやっぱ変なやつだ」




一方通行「(ま、酒が入るとダントツで風斬が一番うざってェンだがな)」
757 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:08:36.24 ID:tBfY0Ggo
一方通行「おォ、そォいやこないだ禁書目録に会ってきたわ。
     イギリスから帰った直後のとき」

風斬「え! じゃああの時、彼のいる学生寮に?」

一方通行「あァ、一応ロシアの時の礼を言いにな」

風斬「・・・・・・元気にしてました?」

一方通行「ウチのクソガキと同じくれェな。 ありゃもォ問題無ェだろ」

風斬「そっか、よかったぁ・・・・・・」ホッ

一方通行「オマエにも会いたいって言ってたぞ。 今度会いに行ってやれよ」

風斬「はい! 必ず」

一方通行「三下とも見事にバカップルっぷりを披露してやがったぜ」クカカッ

風斬「! 彼と・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「さて、どォすっかな・・・・・・。 イギリスとか行ってきた俺らが、
     いまさら学園都市で時間潰せっつってもなァ・・・・・・」

風斬「垣根さんとはどこへ行ってたんですか?」

一方通行「あァー、あ。 あれだ、第六学区だっけ」

風斬「第六学区って、アミューズメント施設が多いところですよね」

一方通行「あァ、垣根とは話し込ンでただけだったから遊ンでねェンだけど、
     とりあえず行ってみるか?」

風斬「わかりました、なんか面白そうですね!」

一方通行「ゲーセンとかそォいう娯楽施設があるだけだった気がすンだよなァ。
     あンま期待しないほうがいいと思うぞ?」
758 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:09:30.05 ID:tBfY0Ggo
風斬「(・・・・・・そっか、あの子、彼と上手くやってるんだ・・・・・・)」

風斬「(・・・・・・私も、頑張らないと・・・・・・って、頑張るって、何を・・・・・・///)」

風斬「な、何を頑張るっていうんだろ」

一方通行「は?」

風斬「はっ、いえ・・・・・・すみません///」アセアセ

一方通行「ボケてンのかこいつ・・・・・・」

風斬「(・・・・・・ちょっとくらいは大胆になっちゃってもいいのかな・・・・・・。
    垣根さんも積極的になれって言ってたし。 アテにならないけど)」サッ



ギュッ



一方通行「あン? どォした、手なンか握ってきて」

風斬「だ、だだ、だってあのその! 一方通行さん、歩くの早い、から、その/////」ドキドキドキ

風斬「(大丈夫、あの子だって頑張ってるんだもん。 私も・・・・・・!)」

一方通行「ン、そォか? 悪かったな」

風斬「い、いえ、でもこれで大丈夫ですね!」ギュゥゥゥ

一方通行「痛ェンですけど・・・・・・」

風斬「あ、ご、ごめんなさい!」

風斬「(こんな感じでいいのかなぁ・・・・・・)」
759 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:10:27.04 ID:tBfY0Ggo
――第六学区・とあるアミューズメント施設


風斬「なるほど・・・・・・、ゲームセンターがすっごく大きくなったって感じですね」

一方通行「ま、その認識で間違ってねェな」

風斬「あ、でもあそこ、ビリヤードとかダーツがあるって書いてありますよ!」

一方通行「地下施設もあンのか・・・・・・、ボーリングとかもあるみてェだな。 どォする」

風斬「予想以上にたくさん遊べるところがあって、悩んじゃうなぁ・・・・・・。 あ、」

一方通行「?」

風斬「カラオケボックスもあるんだ・・・・・・」ジーッ

一方通行「え、何オマエ、カラオケとか興味あンの?」

風斬「一度言ってみたかったなぁーって思ってたんです。
   カラオケってそもそも、何の略なんですかね?」

一方通行「伴奏無しって意味の同義語で空演奏って言葉があって、空演奏だから空オーケストラ、で、略してカラオケ。
     だったよォな気がする、元々は業界用語じゃなかったか? よくわかンねェけど」

風斬「へぇー、知らなかったな・・・・・・。 い、行ってみませんか?」

一方通行「まァ別にいいけど。 俺カラオケなンて行ったことねェ」

風斬「私も初めてです」

一方通行「オマエ、歌のレパートリーとかあンの?」

風斬「あ、はい、少しくらいなら今時の曲も歌えると思います、えへへ・・・・・・///」テレテレ

一方通行「俺、テレビで流れてるよォなのしか知らねェや」
760 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:12:04.99 ID:tBfY0Ggo
カラオケボックス・『シェオールフィア』 666号室


風斬「こ、個室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「そりゃカラオケボックスだからァ」

風斬「この電話はなんですか? これで誰かと話せるんですかね?」

一方通行「あれだろ、メシとか注文するときに店員に連絡するための電話だろ」

風斬「ほぇー・・・・・・。 ここのテレビ、音楽番組ばっかりやってる」

一方通行「カラオケボックス専門のチャンネルでもあるンじゃねェの」

風斬「このタンバリンは?」シャラシャラ

一方通行「採点で評価が低かったヤツのケツをぶっ叩くためのモンじゃねェか?」パチッ

風斬「えぇっ、なんでわざわざタンバリンで・・・・・・」ゾッ

一方通行『あー、テステス、テステス』キーン

風斬「わぁー、何かこうやってマイク持ってると、アイドルになった気分ですね♪」フリフリ

一方通行「ハシャいでンなァ・・・・・・。 ほら、ここから歌いてェ曲探せよ」ドサッ

風斬「うわ、分厚いなぁ。 私が知ってる曲あるかな・・・・・・」パラパラ

一方通行「とりあえず、一発目は俺からいかせてもらおォか」

風斬「おぉー! 意外ですね、トップバッターを申し出るなんて」

一方通行「こォいうのは誰かがさっさと歌わなきゃ始まらねェンだよ」

風斬「何歌うんですか?」

一方通行「『ドラゴン☆まじっく!』 超機動少女カナミンのオープニングだァ」パチッ

風斬「」
761 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:13:00.79 ID:tBfY0Ggo
風斬「か、カナミンですか・・・・・・。 そういうのも好きなんですね」

一方通行『あン? あ、言っておくが俺が好きなンじゃねェぞ!!?
     クソガキがいつもいつも狂ったように見てやがるから覚えちまったンだ!!』キーン

風斬「(それでも一方通行さんがカナミンを選曲してることに驚きだなぁ・・・・・・)」クスッ

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「私も歌おうかな、カナミン。 インテグラルのオープニング」

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「こう見えても私、案外古い曲とかも知ってるんですよ」

一方通行『そォいうのどこで覚えてくンの?』

風斬「ロシアに行く前は学園都市をうろうろしてばっかりでしたから、
   その時にCDショップとかも何回も立ち寄ってるんです」

一方通行『へェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「あ、本によっても載ってる曲に違いがあるんだ・・・・・・。
   この薄い本は最新曲ばっかり載ってる」パラッ

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パラッ

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの、歌わないんですか?」

一方通行『・・・・・・いや、つゥか。 なンで曲が流れてこねェンだ?』

風斬「えっ」
762 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:14:19.64 ID:tBfY0Ggo
一方通行『イントロが流れてこねェと歌いよォがねェだろォが』

風斬「あの・・・・・・、さっき店員さんがこれで操作するって言ってましたけど」スッ

一方通行『なンだこりゃ・・・・・・リモコン? あ、これで曲が流れるのかよ』ピッ ピッ

風斬「ふふっ」クスッ

一方通行『ちっ・・・・・・、何笑ってンだよてめェ』

風斬「あ、すみません・・・・・・。 でも、一方通行さんもそういうとこあるんだなぁって思って・・・・・・」クスッ

一方通行『ちくしょう・・・・・・、とンだ恥かいちまったぜ』ピピッ

風斬 (可愛らしい一面もあるんだ・・・・・・、知らなかったな)




ちゃっちゃらららら〜♪ ちゃーちゃっちゃっちゃ ちゃっちゃちゃちゃんっ♪




一方通行『いーっつも 夢見ーてる あの人のー 笑顔 想うとー♪』

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プルプル

一方通行『火照って火照って 悶えーるのー♪』

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷぷっ」プルプル

一方通行『あーくの そーしきーを 蹴散らーして 颯爽登・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』ピタッ

風斬「ぷくく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プルプル

一方通行『笑いたきゃ笑えよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「はっ! す、すみません!」ギクッ

一方通行『クソ・・・・・・、歌のレパートリー増やしとかなきゃなンねェな』
763 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:15:20.67 ID:tBfY0Ggo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「あ、あの人また目ぇ閉じて黙ってるってミサカはミサカは不思議がってみたり」

番外個体「多分ああやって二人を監視してるんでしょ、悪趣味だなぁ」

芳川「あら、そんなこと出来るの?」

エイワス「これくらいなら造作も無いよ。 それに私が見ているのは必要最低限の範囲内だ。
     極力プライベートな場面は避けるようにしているから安心したまえ」

番外個体「プライベートな場面ってなんだよ・・・・・・」

エイワス (しかしまさかヒューズ=カザキリがな・・・・・・、AIM拡散力場の集合体であっても、
      そういった感情を持てるのか。 非常に興味深いな)

垣根「なあ、あいつら今どんな感じだ?」

エイワス「すまないな垣根帝督、逢引内容は極秘事項として取り扱わせてもらっている」

垣根「んだよケチぃな。 お前だけ監視できるとか卑怯じゃねえか」

エイワス「監視しているだけだ。 私が何らかの介入をすることはないよ」

垣根「ちっ、覗き野郎が。 俺の時もそうしてたのかよ」

エイワス「口外はしていない、心配はいらんよ」

ガブリエル「――――――――――」ソワソワ

エイワス「ふふ、お互い出番が楽しみだな、ミーシャ=クロイツェフ」
764 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:16:42.61 ID:tBfY0Ggo
始まりは、第三次世界大戦。
大事な『友達』を助けに行くためにロシアへ向かい、大天使と闘った。

そして戦いを終えた彼らは、二人だけの幸せを築くことが出来た。


自分は、どうだろうか。


大戦時に出会った、ミーシャ=クロイツェフ。
そして、一方通行という少年。
彼らと学園都市に帰ってからの日々は、物凄く充実していた。

一人で学園都市を歩きまわることもなくなり、側にはいつも彼がいてくれた。
一体、誰が想像できただろう。こんなバケモノの集まりでも、楽しく日々を過ごせることが出来るなんて。

彼は、バケモノの私に居場所をくれた。
自分を拒絶することもせず、全て受け入れてくれた。

ミーシャ=クロイツェフとも、今では心を許しあえる友達になれている。
ロシアでは、あんなに激しく戦っていたというのに。

エイワスは・・・・・・、どうだろうか。もうだいぶ慣れてきたが、それでもまだ心のどこかでは信用出来ていない。
でも、『天使同盟』のことを一番よく考えてくれているのもエイワスだと思う。
自己満足のためだと一方通行は言っているが・・・・・・。 自分がここにいる理由も自己満足なのかもしれない。

垣根帝督は、人間として一方通行の支えになってくれる気がする。
バケモノだらけの『天使同盟』で、人間という存在は貴重だ。
一方通行との仲は険悪なようにも見えるが、エイワスの言っていたとおり『喧嘩するほど仲が良い』という見解は当て嵌ると思う。
765 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:17:39.09 ID:tBfY0Ggo
ここは楽しい。ずっとここに居たいと、今なら胸を張って言うことが出来る。

自分は、学園都市に顕現した頃と比べたら、だいぶ変われたと思う。

でも、もっと変わらなきゃダメなんだ。

彼らが幸せを築き、変わったように。

自分も、自分の気持ちに正直に―――――。




一方通行『狙え! 凛と煌く視線は 狂い無く闇をー切ーり裂ーく
     迷いなーんて 吹ーき飛ばせばいい
     この心がー、叫ぶ限ーりー 誰ひーとりー邪ー魔などーさーせないー』

一方通行「(なンとなくだが、これ俺が歌っちゃマズいだろォ・・・・・・)」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」

一方通行『なンだよ、俺そンなに歌ヘタかァ?』

風斬「ううん、そうじゃなくて―――」

風斬「楽しいなって、思っただけです」ニコッ

一方通行『? あ、そォ』

風斬「あ、間奏終わりますよ」
766 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:18:37.94 ID:tBfY0Ggo

―――――――♪


一方通行「はァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「わー」パチパチ

一方通行「やめてくれそォいうの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「得点が出ますよ、今のところは私の九十七点が最高記録です!」フンスッ

一方通行「ちィ・・・・・・、こいつがこンなに歌上手かったとは・・・・・・」





ドゥルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  デデン!!





機械音声『二十七点!! ぎゃはははははははは!!! ダッセーなぁ一方通行!!!
     そんなんじゃいつまで経っても女にモテねぇぞぉ!!!?』





一方通行「二十七点だとォ!!? 採点基準おかしいンじゃねェかこのポンコツ!!!
     つゥか何で採点機が俺の名前知ってンだよ!? しかもどっかで聞いたよォな口調―――」

風斬「えいっ!」バチーン
767 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:19:14.28 ID:tBfY0Ggo
一方通行「!? 痛ってェな!! 何しやが―――」

風斬「えいっ! えいっ!」バチーン バチーン

一方通行「ちょ、どォしちゃったンですかァ風斬さン!!? 何で俺のケツ叩くンだよ!?」ヒリヒリ

風斬「え、だってこのタンバリン、得点が低い人のお尻を叩くための物なんですよね?」シャラシャラ

一方通行「本気で信じてンじゃねェよバカ野郎!! そりゃ合いの手のための楽器で―――ぐおっ!!」バチーン

風斬「音痴な一方通行さんには、お仕置きが必要です! とどめはゴールドフォルテバーストですよ!」

一方通行「ほわわわわ〜〜〜〜・・・・・・、って誰がやるかァ!!!」ガシャーン
768 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:20:29.35 ID:tBfY0Ggo

風斬「私の勝ちは、もう揺るぎありませんね」

一方通行「ちくしょォ・・・・・・、タンバリンでひたすらケツ叩かれるとかどォいうプレイだよ・・・・・・」ヒリヒリ

風斬「あ・・・・・・。 ご、ごめんなさい・・・・・・、ちょっと調子に乗りすぎちゃいましたね・・・・・・」シュン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あァー、別にそこまで落ち込むこともねェだろォが」

風斬「え・・・・・・?」

一方通行「やっと俺に対して遠慮が無くなってきたと思ったが、それじゃまた逆戻りだぞ」

風斬「・・・・・・それってどういうことですか?」

一方通行「なンかよくわかンねェけど、オマエが俺に対する今までの態度は改めよォ、
     みてェなことを考えてるのはわかってンだよ」

風斬「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギクッ

一方通行「ま、俺から言わせりゃそっちの方がいいンだけどなァ」

風斬「え?」

一方通行「オマエ、俺に対して遠慮しすぎなンだよ。 他のやつらを見てみろ。
     ガブリエルなンかスキがありゃ抱きついてきやがるし、エイワスは遠慮無く自分のためだけに
     俺達を振り回しやがる。 垣根の野郎も常に俺に喧嘩売ってきてる態度だしなァ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・いや、今例として挙げたやつらはちょっと異常すぎるか。
     まァでも、打ち止めや番外個体なンかも似たよォなモンだろ?」

風斬「はい・・・・・・、じゃあ私も」

一方通行「あァ、もォちょい素直なくらいの方が可愛げがあるぞ。 オマエの場合な」

風斬「か、可愛げ・・・・・・////」

一方通行「まァ、さっきハートキャッチされた時はどォしてやろォかと思ったが・・・・・・」ヒリヒリ
769 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:21:42.13 ID:tBfY0Ggo
風斬「・・・・・・、ありがとうございます」

一方通行「あァ?」

風斬「やっぱり一方通行さんは優しいですね」

一方通行「くだらねェこと言ってンじゃねェよメスガキ。 襲っちまうぞ」

風斬「・・・・・・でも、優しいですよ」







だから私は、あなたのそういうところが―――――。







風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」

一方通行「どォかしたか?」
770 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:23:54.58 ID:tBfY0Ggo
風斬「い、いえ、何でも無いです。 それより、そろそろ時間じゃないですか?」

一方通行「そォだな、それじゃ出るか」

風斬「はい。 あの、また一緒に行きましょうね」

一方通行「気が向いたらなァ」

風斬「ふふ・・・・・・。 次、どこ行きます? お昼までまだ時間ありますけど」

一方通行「どこかリクエストはあるかァ?」

風斬「うーん・・・・・・。 あ、映画とか観てみたいなーなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「映画か・・・・・・まァ無難なとこだなァ」

風斬「どういう映画がやってるかとかは知らないんですけど・・・・・・」

一方通行「俺も詳しくは知らねェ。 だから適当な作品観ときゃいいだろ。
     ただな、」

風斬「?」

一方通行「B級、C級の映画はやめとくぞ。 観るなら誰もが知ってるよォなモンにする」

風斬「面白くなさそうだからですか?」

一方通行「それもあるが、B級、C級ともなるとGPSでもわからねェよォな場所に
     映画館があったりするンだよ。 で、なンかそういう映画館に行くと
     クソ面倒なことになりそォな気がすンだよな。 だからパス」

風斬「よくわかりませんが、あなたがそういうなら私は構いませんよ」

一方通行「そォかよ。 ま、だが第六学区の映画館ならそンなマイナークソ映画なンざやってねェだろォ」

風斬「そうですね、じゃあ行きましょう!」
771 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/04(木) 12:26:34.50 ID:tBfY0Ggo
今回はここまでですー。ベタベタですみません、デートの経験なんて無ぇんだよチクショウ

次回予告もクソも、風斬氷華編はまだまだ続きます。
読んでくださってる方、もう少々お付き合いしていただけるとありがたいです。
物語自体が全く進んでなくて申し訳ありません・・・・・・

投下予定日もいつも通りです。なるべく早くに来たいと思います。

それでは、アデュー
772 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 12:39:10.91 ID:J5kkcuIo
おつ!!

デートを書くのに経験なんていらない。
全うなデート書いたってつまらんだけだ。
>>1の妄想全開で頼む。
773 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 13:23:20.86 ID:2W.y3Fko
妄想デートのほうが面白いよな。めっちゃ面白い。

つーか絹旗ルート避けたwwwwww
まぁデートの邪魔になるのは間違いないからしゃあないか……

乙!
774 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 14:09:19.52 ID:kh9wAQso
もげろ第一位

ちくしょう風斬通行いいなぁこのスレで目覚めちまった
775 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 16:33:05.52 ID:j4AA5QSO
番外通行派の自分にとってはヤキモチ妬いてる番外個体が可愛くてご馳走さまなのに、さらに風斬がイキイキしてる風斬通行の良さに目覚めそうで胸が熱くなる

もげろ第一位
776 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 17:13:00.85 ID:Pcis4I.o
>>774
  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´
777 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 21:09:10.71 ID:Pu/yC6A0
無意識的に絹旗を避けたな
778 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/04(木) 21:16:28.89 ID:THGufKc0
タイミングよく一方通行さんのカラオケ動画がwwwwwwww
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12643161
779 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 07:16:42.59 ID:BusfWQAO
mbjbtnmn畜生hfihgin畜生rhkMOGEROfjwjgigjij
780 : ◆3dKAx7itpI2010/11/05(金) 10:23:16.86 ID:Mnv2LUgo
こんにちわ、>>1です。いつも沢山のレスをありがとうございます。

今日も短めですが投下していきます。風斬氷華編の続きですね。

それでは、行きます。


・・・・・・こんな時間だとあまりリアルタイムで見れる人、いないよなぁ・・・・・・。
781 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:24:29.30 ID:Mnv2LUgo
――第六学区・とある映画館


風斬「色んな種類の映画がやってますねー・・・・・・」ホェー

一方通行「目がチカチカしやがる。 オマエ、選べよ」

風斬「んーと・・・・・・、じゃあこれなんてどうですか?」

一方通行「・・・・・・二本立てって正気かオマエ。 しかもこの時期にホラーかよ。
     ンでもう一本は恋愛モノ。 オマエこォいうのが好きなわけ?」

風斬「ホラーは見たことないからよくわからないんですけど、純愛モノが気になるなーと思って
   ・・・・・・ダメですか?」

一方通行「・・・・・・まァ選べっつったのは俺だしなァ。 仕方ねェ、それにすンぞ」

風斬「はい」


――――――――――


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・席ガラガラじゃねェか」

風斬「そうですね・・・・・・、チケット売り場はあんなに人がいたのに」

一方通行「もしかしてこれ、とンでもねェクソ映画なンじゃねェの?」

風斬「み、観てみないことにはわかりませんよ!」

一方通行「まァそりゃそォだが・・・・・・。 まァいい、適当に座っとけ。
     なンか買ってくる」

風斬「ありがとうございます、じゃあポップコーンを」

一方通行「・・・・・・オマエほンっと、ベタだなァ」

風斬「あ、憧れてたんです/// ポップコーンを食べながら映画観るの・・・・・・」

一方通行「あっそォ。 じゃ、買ってくるわ」
782 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:25:05.13 ID:Mnv2LUgo

スタッフ「いらっしゃいませー」

一方通行「ポップコーンの塩、Mで二つ」

スタッフ「ありがとうございます、少々お待ちください」





女性客A「ねぇねぇ、聞いた? 今ここでやってる二本立てのやつ!」ヒソヒソ

女性客B「聞いた聞いた! 第六学区で珍しくC級映画やってるって、それのことでしょ?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女性客A「あっぶないよねぇ〜! ここだから安心、なんて思って観てみたらつまんないなんて、
     笑い話にもなってないよ〜」

女性客B「あっはは、それ言えてる〜〜〜〜!!!」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

スタッフ「お待たせしました、どうぞ」トンッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさかな」ボソッ
783 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:25:57.41 ID:Mnv2LUgo

やがて一方通行がポップコーンと炭酸飲料を二つずつ購入し、ホールに戻ってきた。
観客の数は一方通行と風斬氷華を入れても五、六人いるかいないかだった。
百三十席以上の広さがあるこのホールだと、殺風景なものである。

スクリーンではすでに本編上映前の予告映像集が流れていた。
余談だが、私はこの予告映像集が割と好きである。
一方通行は風斬を見つけ、ポップコーンと炭酸飲料を渡すと、風斬の席から三席離れた場所へ座った。


「な、なんでそんなに離れるんですか・・・・・・?」


声を潜めながら一方通行に尋ねる風斬。心なしか、少し寂しそうな表情を浮かべている。


「こんだけ空いてンだからどこだっていいだろォが」


素っ気ない答えを返す一方通行。というのも彼は、もし映画がつまらないものだったら
ここで惰眠をむさぼってやろうという魂胆なのだ。

すると風斬は一瞬ムスッとした表情をした後、彼女の荷物であるランチバッグを持ってそそくさと移動し、
一方通行の隣へドカッと座り込んだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンなンですかァ?」

「せ、せっかく一緒に観に来たんですから、隣同士でもいいじゃないですか」


若干風斬の頬が膨れているのだが、一方通行は気付かない。
はァ、と小さくため息をついた一方通行は、仕方がないといった素振りでポップコーンを食べ始めた。
784 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 10:27:08.92 ID:bW6muCEP
かわいいいいい
785 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:27:28.06 ID:Mnv2LUgo

二、三分ほど予告映像は流れ、盗撮禁止運動の映像が始まった。頭がビデオカメラで出来た男が
トリッキーな動きをして盗撮禁止を訴えている。


「クスクス・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


まだ本編も始まっていないのに既に笑い始めている風斬。
もっとも、これから始まるのはホラーと恋愛モノというミスマッチな二本立てなので、本編では笑う要素はないだろうが。


「あ、いよいよ始まるみたいですよ」

「最初はホラーか・・・・・・、いかにもチンケそォな雰囲気だな」

「寝ないでくださいよ」


すかさず釘を刺す風斬に軽く舌打ちをする一方通行。
辺りをキョロキョロと見回すと、既に爆睡している客もいた。
まさか、C級映画だからと分かっていて、寝ているのだろうか。
しかしそれならまず観に来てすらいないはずだ。
何しにきてンだあいつは・・・・・・。 と、思いつつもさっきまで自分がやろうとしてたことだ。
強くは言えないし、どうでもいい。
786 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:28:26.85 ID:Mnv2LUgo



――――――――


今やっているのは二本立ての内のトップバッター。ホラー映画である。
流し見程度で見ている一方通行でも、内容が理解できるほどの単純な作品だった。
タイトルに『4』とナンバリングされてるところからすると、どうやら続編映画のようだ。


とある三人家族は毎日を幸せに暮らしていた。だがある日、父親の妻に対する些細な嫉妬から不幸は始まる。
妻と一人息子を虐待し続ける日々が続き、やがて父親は二人を殺害してしまう。
強い怨念を残し死んでいった妻と息子は例として出現し、父親を呪い殺してしまう。

そして空き家となったどの家に次々と入居者が現れるが、例外なくその入居者は謎の変死を遂げてしまう・・・・・・。


と、いった内容のようだ。


 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっだらねェ。 娯楽とはいえ科学の街、学園都市でこンなオカルトやるかよ普通)


しかもこの映画、従来のホラー映画とは違い幽霊である妻と息子が頻繁に登場してくる。
これだけバンバン出てこられると、終いには飽きるぞ。 と、一方通行はお気に召さない様子だ。
しかし、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぅぅ」


隣の風斬はというと、まるで小動物のようにプルプルと震え怯えていた。
幽霊の子どもがスッと通りすぎるシーンが流れただけでも、ひゃうっ!? と声を上げる始末である。
787 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:30:01.19 ID:Mnv2LUgo

 
(こンなンで怯えてンじゃねェよ・・・・・・、こンなのがクソに思えるくらい
怖ェ思いしてきてンだろォが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

と、呆れながら風斬の様子を見る。
怨念を持った幽霊が住む家より、人外が集まっている今の黄泉川家のほうが数倍恐ろしいと思うのは一方通行だけだろうか。


「・・・・・・ちょっとコーヒー買ってくるわ」


カフェインが欲しくなってきた一方通行は風斬にそう告げ、席を立とうとする。
すると、


「い、イヤです・・・・・・、一人にしないで・・・・・・」


と、一方通行の腕をギュッと掴んで離さない。涙目で一方通行を見つめてきている。
あまりに必死に掴んできたため、腕に激痛が走る。


「ぐ、お・・・・・・、痛ェっつゥの! わ、わかったからそンな目で見てくンな・・・・・・」


盛大なため息をつき、しぶしぶ席に戻る。
そんなに怖いなら観なければいいのにと思うが、口には出さない。

風斬はなおも一方通行の手を握りしめている。完全に拘束されてしまった。


そして気が付けば、どうやらついにクライマックスシーンに突入したようだ。
幽霊の呪いについて調べていた記者が、ついに妻の幽霊とご対面している。
階段を四つん這いで降りてくる妻の幽霊。ここがこの映画の一番の恐怖シーンなのだろう。
口からダラダラと血を流し、首は不自然な捻り方をしており、この世の全ての恨みを代弁しているかのような声を上げている。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ひ・・・・・・ひぃ・・・・・・、に、にに、逃げてください・・・・・・早く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


スクリーンの中にいる役者に向かって逃げるよう促す風斬。
現地にいるわけでもないのにそんなことを言ったって逃げるわけがないのだが、今の風斬は恐怖で頭がテンパッているようだ。
その様子を見て一方通行は、ほんのわずかに苦笑した。
788 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:32:29.61 ID:Mnv2LUgo

そして玄関のドアまで追い詰められた記者。もはや絶体絶命である。


 (どォせここで偶然ドアが開いて、間一髪で脱出するンだろ)


身も蓋もない推理を頭の中で呟く一方通行。
風斬は手で顔を覆い、指と指の間でスクリーンを見ていた。
女性の着替えを見てしまった少年のようだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ッ!!! ひゃあああッ!!!?」


風斬が間抜けな悲鳴をあげる。追い詰められた記者が玄関のドアを弄ると、偶然にもドアは開いた。
だが次の瞬間、なぜかさっきまで目の前にいた妻の幽霊が、突然そのドアの隙間から記者の頭上に顔を覗かせたのだ。

そして、エンディングロールが流れた。どうやら上映は終了したようだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ?」


思わず声を出す一方通行。記者が助かったのかどうかもわからない。怨念の解決方法も、後日談も何も語られぬまま終わってしまった。
789 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:33:43.43 ID:Mnv2LUgo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・意味わかンねェ終わり方しやがって。 こォいうのって大体ハッピーエンドで終いだろォが。
 なンだよ、まさか続編に続くってかァ? ハッ、こけおどしも程々にしろってンだ」


やはり、先程の客が噂していたC級映画とはこの二本立て上映の作品のことだったのだ。
納得のいかない結末に、容赦なく文句をつきつける一方通行。
こんなことを言われては、楽しんでみていた側としては萎えてしまうというものだが・・・・・・。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っく、ぐすっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


隣に座っているAIM拡散力場の集合体は、ついに泣き出していた。
あまりにも内容がお粗末すぎて悲しんでいるのか、恐怖の許容範囲を超えてしまったのか、恐らくは後者だろう。


「おいおい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、泣くほどじゃねェだろ。 オマエやエイワスだって幽霊みてェなもンだろォが」


さらりと酷いことを言う一方通行だが、今の風斬はそんなこと気にも留めない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐすっ、ひっく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だってぇ・・・・・・」


嗚咽が止まらない風斬。どうやら精神的に相当のダメージを負ったようだ。効果はバツグンである。
きっと風斬はゴーストタイプ、もしくはあくタイプだろォな、と一方通行が意味不明なことを考えていると、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅ、すみません、見苦しいところを見せてしまって」


少しは落ち着きを取り戻したのか。
そう言いながら、彼女は一方通行の肩に顔を寄せ、若干ズレている眼鏡を取り、涙を拭いていた。
790 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:34:49.64 ID:Mnv2LUgo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったくよォ」


見るに見兼ねた一方通行は風斬の顔に手を添え、ポケットから取り出したハンカチで彼女の涙を拭った。


「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


突然の彼の行動に、風斬は思わず顔を赤らめてしまった。
というのも、一方通行と風斬の顔の距離が二、三センチほどしかなくなっているのだ。


「・・・・・・ほらよ。 もォ欝陶しいから泣くンじゃねェ。 あンなモン現実にはいねェンだから、
 そンなに怯える事ァ無ェだろォが。 つゥか、あンなのよりよっぽど恐ろしい奴らが『天使同盟』にはいるンだぞ」


まるで子どもが幽霊に怯えてるのを親があやすそれのようだ。
呆れ顔でハンカチを仕舞う一方通行。学園都市最強の第一位も天然なところがあるのだろうか、
風斬の顔が紅潮しているのに気付いていないようだった。


「あ、ありがとうございます・・・・・・。 もう大丈夫です・・・・・・」


思わず顔を伏せてしまう風斬。胸の鼓動が高まっていくのを感じた。心臓など彼女にはないのだが。
791 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:35:35.79 ID:Mnv2LUgo


「どォする? もォ出るか?」

「い、いえ、まだもう一本残っています。 それも観たいです。 ぐすっ」


精神的に参ってしまったのなら出ていったほうがいいと思い、退出を促してみたが、
もう冷静になったのか、風斬は鼻をすすりながらそう答えた。


「あ、そォ・・・・・・。 次は恋愛モノだったか。 ギャップありすぎンだろォ」


ぶっ続けでもう一本を見たら昼過ぎになってしまうのだが、風斬が観たいと言っているのだから仕方がない。
しかも次のジャンルは恋愛ファンタジー。一方通行にとってそんなものを二時間以上も観させられるのは拷問でしかなかった。


「・・・・・・一人にしちゃイヤですよ? せっかく二人できたんですから・・・・・・」


上目遣いでそう言われてしまっては、さすがの一方通行も引き下がれなくなってしまう。
もっとも、風斬の表情にドキッとさせられたのではない。彼にそんな感情は現時点では存在しないのだ。
断ったらまた泣かれそうで仕方なく付き合う、というのが今の一方通行の正しい心境だった。
792 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:36:58.31 ID:Mnv2LUgo

次に始まったのは恋愛ファンタジーの作品。

ヒロインが天界から追放された天使という設定。
天使というと聞こえはいいが、映画を観てみると村の住人からはバケモノ扱いを受けており、心にひどく傷を負っているようだ。
そしてヒロイン本人も、自分が周りの人間とは違うバケモノだということにコンプレックスを持っていた。

しかし、そこでヒロインは数奇な出会いを果たす。それは一人の少年だった。この作品の主人公のようだ。
その少年は人間なのだが、類まれなる超能力を持っており、過去に多くの人間を傷つけていた。少年の持つ能力を悪用する人間の命令で。
そしてその少年も、周りからバケモノ扱いを受け、ヒロインのいる村まで逃げてきたという。

似たような境遇を持つ二人。だが二人は人間と天使。種族の壁を越え、結ばれる事は出来るのか・・・・・・というもの。


 (なんか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


風斬はデジャヴのようなものを感じていた。なんとなくだが、ヒロインが自分と似ている気がする。
そして主人公の少年もどことなく、隣でつまらなそうに映画を観賞している一方通行に似ている気がした。
特に主人公の少年は、周囲の人間から迫害を受け、頭髪が白く染まり、能力の弊害で虹彩が紅くなっているという設定らしい。


「ハッ、ンだこりゃ。 この主人公、まるで俺じゃねェかよ」


と、苦笑する一方通行。彼もやはり同じことを思っているようだ。
ただ本当にそう思っただけであって、それ以上は関心をよせていないらしい。
一方通行は退屈そうに大きなあくびをかましていた。
793 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 10:38:00.65 ID:WZa2lako
ゴースト、悪タイプか、ミカルゲだな
794 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:38:19.47 ID:Mnv2LUgo



同じ列の端の席にいるニットのワンピースを着た茶髪の少女の客も、選択した映画を間違えたとでも言わんばかりに
ホラー映画が始まる前の盗撮禁止運動の映像の時点で爆睡してるのを風斬は確認している。


『あ、あの・・・・・・、クッキー焼いてきたんですけど、よかったら・・・・・・』

『ンな甘ったるい食い物、食えるかってンだ。 それと、オマエいちいち馴々しいンだよ』


周囲の人間に迫害を受け続け、悪人に利用されまくったのが原因なのか、
少年の心はひどく荒み、言葉遣いも荒かった。


『あ、今日はコーヒーを淹れてきたんですよ。 よかったら飲みませんか? 温まりますよ』

『うェっ、これブラックコーヒーじゃねェか! こンな苦いモン飲ませンじゃねェよクソボケ!!!』


なかなか想いが伝わらないヒロイン。そう、ヒロインが一方的に主人公に恋をしているのだ。
795 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:39:45.20 ID:Mnv2LUgo


 (な、なんか応援したくなっちゃうな・・・・・・)


そう思った風斬は、音量を最小限にした声で、「・・・・・・が、頑張ってー」とスクリーンの中にいるヒロインを応援し始めた。


 (・・・・・・また何かブツブツ言ってやがる、こいつ何かに熱中したら暴走するタイプだな)


風斬を見ながら冷静に分析する一方通行。そろそろ本格的に眠くなってきた。
コーヒーを買いに行こうにも風斬がそれをさせてくれないから困ったものである。
映画の内容など序盤から全く頭に入ってきていない。

映画はバトルシーンに入ったようだ。
文句を言いながらもヒロインと協力して戦闘に参加している主人公。
後に分かったことだが、恋愛ファンタジーだというのにCGを駆使した戦闘描写が本編の八十%を占めているのはいかがなものだろうか。
だが風斬はさして気にしていないようだった。
796 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:40:25.24 ID:Mnv2LUgo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いちいち音がでけェンだよ・・・・・・」


これでは寝るに寝られない、と文句をつける一方通行。
隣の風斬は目を輝かせ、食い入るように映画の世界を堪能している。

そしてついにクライマックス、なんとヒロインの恋は見事に叶ったのだ。
主人公はヒロインの顔に手を添え、ヒロインの告白に答えた。


『あァ、俺も好きだ。 ずっと、ずっとオマエの側にいてやる。 
 オマエがイヤっつっても離れねェからな、覚悟しとけよ』

『は、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


思わず赤面してしまう風斬。



『こっから先はスクランブル交差点だ。 愛の衝突にご注意くださいってなァ』



と、全くもって意味不明の決めゼリフを主人公が吐き、ヒロインにキスをする。
そしてエンディングロールが流れ始めた。




一方通行は完全に爆睡していた。
797 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:42:39.50 ID:Mnv2LUgo


「も、もう・・・・・・。 一方通行さんってば・・・・・・」


不満そうに頬を膨らませる風斬。一体いつから寝ていたのかわからないほど熱中していた彼女も彼女だが。
他の客は帰っていった。同じ列の端の席に座っていた少女も、


「・・・・・・パンフに超騙されました・・・・・・、やっぱ中途半端な超C級映画は超眠くなりますね」


と、ブツブツ文句を言いながら帰っていった。上映前から寝ていたくせに、と一瞬思うが口にはしない。
ホールに残っているのは一方通行と風斬だけだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寝顔、可愛いな」

798 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:43:38.39 ID:Mnv2LUgo
つんつん、と一方通行の頬をつついてみる。これだけで起きる様子はなさそうだ。


「あ、一方通行さん・・・・・・、もう出ますよー・・・・・・」


そんな小声では起きるはずもないのに、なぜか音量を小さくして声をかける風斬。
彼女の頭の中は今も最後のキスシーンが焼きついて離れない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わ、私、何考えてるんだろ・・・・・・」


気が付けば風斬と一方通行の顔の距離は数センチと迫っていた。
一方通行の安らかな寝息が聞こえてくる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お、起こしても起きないあなたが悪いんですからね」


先程のクライマックスシーンに影響されているのか、今の彼女は冷静ではないようだ。
無防備な一方通行の寝顔が、さらに暴走を加速させる。


「ほ、ほっぺたなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


最後の言い訳を残し、風斬は目を閉じて一方通行の頬に――――。







「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なァにやってンですかァ? てめェは」






799 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:44:58.86 ID:Mnv2LUgo


「あ、え、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「? どォしたンだよ、そンなに顔近付けやがって。 うぜェからどけ」


寸前で目を覚ました一方通行。風斬は顔からボンッ!と音を立てヘナヘナとその場に崩れ落ちた。


「なンだってンだ一体・・・・・・。 って、映画終わってるじゃねェか」


スクリーンにはまだエンディングロールが流れている。
こンなクソ映画でもこれだけのスタッフが関わってンだなァと、まともに見てもいないくせにそう関心していた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ばか」

「あァ? 何か言ったか?」


赤面している風斬は一方通行の顔を見ようとしない。
と、そこで彼のお腹が昼食を要求しだした。


「腹減ったな、どっかその辺でメシ食おうぜ」


近くの店で昼食を済ませようと提案する一方通行。
しかし彼女の返答は意外なものだった。


「あ、あの・・・・・・お店じゃなくて、どこかの公園に行きませんか?」

「公園? どンぐりでも拾って腹の足しにするかァ?」

「いえ、そうじゃなくて・・・・・・」


言うかどうか迷っている様子だったが、やがて彼女はこう告げた。
800 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/05(金) 10:49:14.96 ID:Mnv2LUgo
恋愛ファンタジーの方の作品を作った会社は『Aiwass』というそうです。もちろん架空です。

では今回はここまでです。

なんと次回も風斬氷華編、長ったらしくて申し訳ない・・・・・・お付き合いくださいませ。

今日の夜に投下できたらなと思ってます。
ではまた後ほど! 読んでくださった方、ありがとうございます。


※二人が見たホラー映画は、現実でも似たようなものがありそうですが、
 このSSの映画とは何の関係もございません。
801 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 11:01:40.75 ID:F8ofxq2o
君も学園都市第一位になって天使を攻略しよう!
超常現象攻略恋愛ゲーム(R-18)


ちくしょう第一位め愉快なオブジェになりやがれ
しかたないから絹旗貰って帰るね
802 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 11:31:58.72 ID:7NcwOCA0
>>801
絹旗を貰って帰るだと…?そげぶ

俺はエイワス貰って帰るわ
803 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 12:13:03.56 ID:0ZvXtGko
えっじゃ、じゃあ俺はヨミカワを…
804 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 12:19:01.38 ID:p7Q7vNEo
じゃあ俺はこのSSでは恐らく出ない美琴を
805 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 13:07:13.06 ID:0MXISnI0
じゃあ俺はフライトアテンダントのお姉さんをもらっていく
806 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 15:35:06.16 ID:MjD4N6AO
>>793
ヤミラミさンディスってンですかァ?
807 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 18:30:27.48 ID:xg55V6E0
小動物系の破壊力は堪らんね、浜面の気持ちがよく分かった。風斬さん可愛すぎます
しかしどんぐりって一方さん……これが一流の笑いか
808 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 19:18:49.21 ID:bHL/ZwYo
エイワスさん仕込みすぎだろ!
809 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/05(金) 21:30:50.82 ID:UVy0HB20
今日もまた寝れないのか……

つか、なんで誰も番外固体サンの開発おねだりにつっこまんの?
しょうがないから俺がやっとくわ
810 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 21:40:59.30 ID:jypLD3o0
このC級ホラー映画の模倣らしい映画が我々の世界にもあるらしいが、どんな映画なんだろう。情報求む
811 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 22:08:46.40 ID:eTzl5gAO
>>810
呪おん!!
という映画です。
812 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/05(金) 22:23:44.30 ID:C44LMwAO
………のろおん?
813 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 00:14:47.23 ID:4ZtWc/Eo
>『こっから先はスクランブル交差点だ。 愛の衝突にご注意くださいってなァ』

吹いたwwwwwwwwwwwwww
814 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 01:17:17.45 ID:CEZkWUSO
ゴーストがばつぐんならあくじゃなくてエスpげふんげふん
投下速度が素晴らしすぎて毎日の励みになってる
815 : ◆3dKAx7itpI2010/11/06(土) 01:53:41.91 ID:s2nhaBgo
>>814
こ、細けぇこたぁいいんだよっ!///

こんばんわ、>>1です。
結局こんな時間になってしまいましたが続きを投下します。

今回でやっと風斬氷華編終わるかな・・・・・・
816 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 01:54:38.14 ID:s2nhaBgo
風斬「わ、私、お昼ごはん作って来てるんですけど・・・・・・その、良かったら・・・・・・////」

一方通行「作っただと? オマエが? あァ、そのバッグ昼飯が入ってたのか」

風斬「は、はい・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃァ、それでいいかァ」

風斬「! あ、ありがとうございます! えへへ・・・・・・」パァァ

一方通行 (まァこいつが作ったってンなら怪しいモンは無ェだろ)



――第七学区・とある公園


風斬「ここのベンチに座りましょうか」

一方通行「あァ」

風斬「な、何かこうしてると、本当にデートしてるみたいですね・・・・・・」

一方通行「まァな、実際は違うンだが」

風斬「あはは・・・・・・、そうですよね・・・・・・」シュン

一方通行「で、何作ってきてンだよ?」

風斬「あ、えと、サンドイッチを・・・・・・」パカッ

一方通行「ありきたりだなァおい (そしてこれ量が多すぎるだろォ・・・・・・)」

風斬「す、すいません・・・・・・。 サンドイッチ、嫌いでした?」

一方通行「俺がこの世で嫌いなモンは、学園都市のクソ上層部と、エイワスと、垣根だけだ。
     食い物に関しては好き嫌いは無ェよ」

風斬「そうですか! よかった」ニコ
817 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 01:56:23.30 ID:s2nhaBgo
心地の良い風がそよそよと公園に吹いてくる。
今はもう十一月だというのに、この公園に降りる暖かい陽射しは心までポカポカ気分にしてくれる気がした。
実際はやはり肌寒いのだが。

向こうのでは何人かの子どもが元気に走り回っている。
一方通行と風斬はそこから少し離れた、人気の少ない場所のベンチに座っていた。


「ど、どうぞ召し上がれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


そう言う風斬は、どこか緊張した面持ちだ。味の良し悪しを心配しているのだろうか。

一方通行はとりあえず適当に一つを選択肢、手に取る。
典型的なタマゴサンドのようだ。他の具は何も無い、シンプルなサンドイッチだ。


「すみません、あまり凝ったものは作れなくて・・・・・・」


表情が少し暗くなっていく風斬。まだ一口も食べていないのにそんな顔をされると、
こっちにまで妙なプレッシャーがかかる。

そう思いつつも一方通行は風斬お手製のタマゴサンドを一口かじり、咀嚼する。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ン、まァ悪くねェ」


本当は絶賛してもおかしくないくらい美味だったのだが、そこは一方通行。
素直に感想を言うことが出来ない厄介な性格が出てしまう。

だが、


「ほ、本当ですか! あぁ、よかったぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


風斬は一瞬驚きの表情を見せた後、ホッと胸を撫で下ろし、無邪気な子供のような笑顔で喜んでいた。
天使のような笑顔とはこのような表情を言うのだろう。
そして風斬も同じくタマゴサンドを手に取り、小さな口でモグモグと頬張っていく。

しかしこの時、一方通行には一つの疑問が浮かんでいた。


「おい、オマエこれいつ作ったンだよ?」
818 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 01:57:39.80 ID:s2nhaBgo

『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』のパートナー抽選会は朝に行われるものだ。
しかも、クジを引くその瞬間まで誰が当選するのかわからないシステムになっている。

風斬がこの日のためにサンドイッチを用意したとしたら、少しおかしな話になる。
彼女は今日、自分が一方通行のパートナーになると知っていたということになるのだ。

そんな一方通行の疑問に、風斬が照れくさそうに答える。


「あ、えと・・・・・・、これ、朝早く起きて作ったんです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昨日も。
 練習も兼ねて、毎日作ってみようかなって思って・・・・・・。
 ただ、本当に今日の抽選で私が当たるとは思ってませんでしたけど・・・・・・」


そういうことか、と一方通行は簡単に納得する。

確かにそうやって毎日作っているのなら、今この場にあるサンドイッチの存在もおかしくはない。


「しかし毎日とはな、手料理を誰かに振舞う予定でもあンのかよ?」


朝早くから起きて作るほどだ。よっぽど誰かに食べてほしかったのだろうと思い、
一方通行が質問する。

すると、みるみる風斬の頬が赤くなっていく。何か言いたげだがなかなか言葉に出せないようだ。
一方通行はあえて何も言わず、返事を待っていた
やがて風斬は意を決したのか、口を開く。


「あ、あなたに食べて欲しくて、作ったんです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


819 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 01:58:20.09 ID:s2nhaBgo
そう言うと風斬は顔を真っ赤に染め上げ、目を閉じ俯いてしまった。

このサンドイッチは、一方通行に食べて欲しくて朝早くから作ってくれたものらしい。
もしも一方通行と同じ年頃の男性が同じようなことを言われたら、歓喜の声をあげるところだろう。

だが一方通行の返事は、


「へェ、そりゃどォも。 ありがとよ」


淡白なものだった。そして続きを食べ始めている。


(俺に食べて欲しくて作った、ねェ。 なるほど、他の奴らだと色々うるさく言ってきそォだからな、
 あの中じゃ俺が妥当ってわけだ。 まァ、間違っちゃいねェわな)


アックアと垣根が推測した、『学園都市第一位鈍感説』は的を得ているのかも知れない。
820 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 01:59:46.33 ID:s2nhaBgo

交わされる会話は少ないながらも、和やかな雰囲気が続いている。
まだ二回目の逢引計画だが、周りの人間が二人の状況を見ていたら、あれは普通のデートだと疑わないだろう。

一方通行はあくまでも黄泉川やエイワスの悪ふざけに付き合っている形なのだが、風斬はそうでもない。
やはりまだ気恥ずかしいが、今まで一歩距離を置いていた一方通行に、もっと接近できるチャンスと認識している。

なぜそんなことをするのかというと、それは一方通行に対する感謝の気持ちを送りたいというものなのだが、
風斬本人は感謝以外の気持ちも入り交じっていることに気が付いているだろうか。

そういう経験がない彼女だが、それでも一方通行についてあれこれ考えていると顔が赤くなってしまうのだ。
今日観た恋愛モノの映画もそれを手伝っている。
もう半ば、気付いているのかも知れない。

とりあえず一旦その考えを振りきり、風斬はバッグの中から魔法瓶を取り出す。


「これ、イギリスで買った紅茶です。 温まりますよ」


コポコポと注がれる紅茶は、美しく透き通った琥珀色をしていた。
コップからホコホコと湯気が沸き、たちまち周囲に紅茶の甘い香りが広がっていく。

はい、どうぞ。 と、柔和な笑顔で一方通行にコップを手渡す風斬。その仕草にさすがの一方通行も少しドキッとしてしまった。
ような気がする。
この女をモノに出来た男は幸せになれるだろうなと一瞬思ったが、らしくないとその考えを払拭し、紅茶を受け取る。
821 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:00:47.09 ID:s2nhaBgo


「これ、買ったとき茶葉だったよな? オマエが淹れたのかよ?」


このストレートティーは、『天使同盟』でイギリスに行った際、風斬とミーシャ、ヴィリアンが選んで買ってきた
ロンドンの本格的な品物である。


「はい、黄泉川さんに淹れ方を教えてもらって、夕食の後に振舞っていたんです。
 あなたと垣根さんはすぐ寝ちゃうから飲んでもらえなかったんですけど・・・・・・」


そりゃ申し訳ないことをしたな、と一方通行は心のなかでほんの少し反省した。
ズズ、と紅茶を口に運ぶ。

水とブラックコーヒーばかり飲んでいたためか、やたら新鮮な味に思える。
まぁ一言でいうと、


「悪くねェな」


それしか言えないのかこの男は、と言いたくなるが、これが一方通行なのだ。
そして、そんな素っ気ない一言でも風斬は笑顔で喜んでいた。
822 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:01:56.38 ID:s2nhaBgo


「あ、サンドイッチ、まだまだありますよ! 色んな種類のサンドイッチを作ってきたんです」


そう言ってバッグを二人の間に置き、勧めてくる風斬。
そこには色とりどりのサンドイッチが並べられていた。軽く四人分はあるだろうか。


「いくら何でも作りすぎだろォが・・・・・・。 俺も食うけどオマエも食えよ」


と、文句を言いつつもレタスとチーズが挟み込まれたサンドイッチを頬張る一方通行。
それを見た風斬が「あ、ウサギさんみたいだな」と思ったが、口に出すのはやめておいた。
そして自分用のコップに紅茶を注ぎ、ふーふーと冷ましながら飲み始めた。


「ううー・・・・・・。 温まりますねー・・・・・・」


そう言ってコップを頬にちょこんとくっつける風斬。
天気は快晴といっても、やはり十一月。いくら太陽が頑張っても肌寒さはごまかしきれなかった。
そのため、一方通行もファー付きの白いダウンを着込んでいる。ロシアで着ていた時とは少し違うものだった。


風斬はというと、暖色系の茶色いコートに、クリーム色のマフラーで上半身と首を肌寒さから守っている。
だが、腰から下はチェック柄のミニスカートだった。そのため、太ももが大胆に露出している。
彼女にしては珍しい衣服だった。普段、風斬は膝よりもう少し長いロングスカートを愛用してるのだが、
今回に限ってはミニスカートなのだ。そこに黒のニーソックスを履いているため、いわゆる『絶対領域』というものが生まれている。
823 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:03:09.18 ID:s2nhaBgo
今回に限ってはミニスカートなのだ。そこに黒のニーソックスを履いているため、いわゆる『絶対領域』というものが生まれている。


「あ、あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」


と、風斬が何かモジモジと脚を動かしている。気が付かないうちに一方通行は彼女の脚を凝視していたのだ。
これじゃただの変態じゃねェか、と一方通行はサッと視線を変え、サンドイッチをガツガツと食らっていく。


「悪ィ、珍しく短ェスカート履いてンなァと思ってよ」


一言謝罪し、正直に凝視していた理由を述べる一方通行。


「せっかくですし、今日は少し気分を変えてみようかなと思ったんです。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの、どうですか?」


両手を太ももに挟み、恥ずかしそうに感想を聞いてくる風斬。
恥ずかしいのなら聞かなきゃいいのにと思ったが、とりあえず風斬を一瞥して答える。


「どォって言われてもなァ。 まァ可愛いンじゃねェの? 女ってのはファッションのために
 寒い思いをしなくちゃなンねェからツラいよなァ」


適当に感想を口にする一方通行。だが「可愛い」と言われた風斬は赤くなった顔を元に戻すことで精一杯だった。
824 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:04:42.35 ID:s2nhaBgo

公園の遊び場へ目を向けると、子供たちが"戦争ごっこ"なるもので遊んでいた。
おそらく第三次世界大戦の影響を受けたのだろう。不謹慎だがそれを子供に言うつもりもない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれからけっこう経ちましたよね。 私たちが出会ってから、二週間くらいかな?」

「そンぐらいになるなァ」


学園都市行きの直行便で、一方通行と風斬氷華、そしてミーシャ=クロイツェフは出会った。
あの日からもう二週間以上が経過している。
天使に振り回されていたこともあって、一方通行には時の流れが異常に早く感じられた。


「すき焼き屋で結成したんですよね、『天使同盟(アライアンス)』。 今思うと、すき焼き屋で誕生した、なんて。
 ちょっとおかしいですね、ふふっ」


くす、と可愛らしい仕草で微笑む風斬。
そう、全てはあの飲み会から始まったのだ。風斬の悩みを聞いているうちにトントン拍子で話が進んでいき、
気がつけば、一方通行が『天使同盟』の結成なる宣言をしていた。
宣言などというと大袈裟に聞こえるが、今の『天使同盟』の勢力から考えると、妥当な表現だろう。
825 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:05:44.33 ID:s2nhaBgo


「言ったのは俺だが、よく考えりゃ『天使同盟』が出来た原因は、ガブリエルじゃなくてオマエじゃねェか。
 どォしてくれンだよ、クソったれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


毒突く一方通行だったが、その言葉とは裏腹に、表情は綻んでいるようにも見えた。


「そうですね、私が原因だとしたら、私はすごく良いことをしたと胸を張って言えます」


確かに、良いことをしてくれたのかも知れない。
一方通行にとっても、『天使同盟』は悪いものじゃなかった。皆の前でこそ言わないが、正直心地良さすら感じている。


「開き直ってンじゃねェよ、バケモノ」

「バケモノで良かったです、あなたと同じ位置に居られるから、
 あなたがくれた場所に居られるから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


彼女らしくない、はっきりとした口調で一方通行に告げる風斬。
これが彼女の求めていた変化なのだろうか。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そォかよ。 なら、いいンじゃねェか」


若干居心地が悪そうにする一方通行。どう言葉をかけていいのかわからないように見える。
だが風斬は構わず、一方通行に言葉を投げかけていく。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私たち、ずっと一緒に居られますよね?」
826 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:07:18.19 ID:s2nhaBgo

一方通行もそれは考えたことがあるが、風斬はそれとは比べられないほど心配しているのだろう。
『天使同盟』の面々が、これからもずっと一緒でいられるのか。


「天使さんも、エイワスさんも、垣根さんも、・・・・・・ううん、『天使同盟』だけじゃない。
 黄泉川さんや芳川さん、番外個体さんや打ち止めちゃんも」

「そしてあなたも」

「みんな一緒に、過ごせますよね?」


じっと、一方通行の目を真っ直ぐ見据えて問いかけてくる風斬。
表情は真剣そのものだが、よく見ると手が若干震えている。

するとそれを隠すためか、風斬が一方通行の手をそっと握ってきた。

やはり不安なのだろうか。あれだけの面子だ、あまりにも個が強すぎて、どこかでバラバラになってしまうのではないかと
彼女に錯覚させてしまっているのだろう。

だが、風斬の抱くその不安も、一方通行の言葉で吹き飛ばされる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心配いらねェよ。 俺を誰だと思ってやがンだァ? 学園都市最強の超能力者、
 レベル5第一位の一方通行(アクセラレータ)だ。 人間には到底不可能な天使との戦いもやってのけた。
 能力者が使用できない『魔術』だって使ってみせた。 俺に出来ねェことなンざこの世には無ェンだよ」


不可能なことはない、と大口を叩く一方通行だが、彼が今言ったことは事実であり、
その事が風斬の不安を取り除いていってくれる。
827 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:08:17.48 ID:s2nhaBgo


「何があったって『天使同盟』は終わったりしねェ。 俺にも原因はある、
 途中で投げ出すよォな真似なンざしねェから、てめェが余計な心配する必要は無ェんだ」


言った後、チッと舌打ちをしてそっぽを向く一方通行。少し気恥ずかしくなったのだろうか。
彼の言葉を聞いて涙が流れそうになる風斬だったが、それを堪え、喋りかける。


「・・・・・・ありがとう、一方通行さん。 やっぱりあなたに着いてきてよかったです」


そう言うと、風斬は一方通行の右腕に自分の腕を絡ませ、彼の肩に頭を置いて身を預ける形になった。
その豊満な胸が、容赦なく一方通行の腕に密着する。
風斬はどうしても、恋愛映画のクライマックスシーンが頭から離せないでいた。このままではまた暴走してしまう。

風斬氷華がこれほどの行為をするのに、一体どれだけの勇気がいるのか。
事実、風斬の頭の中にに存在する三角柱の核のキーボードのようなものが、絶え間なくガシャガシャと動いている。
それはまるで極度の緊張時に高鳴る、心臓の鼓動のようだった。

普通の男子学生などが風斬にこれをやられたら、一瞬でオチてしまうだろう。

そして、それは一方通行も例外では―――――――。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行は風斬を不思議そうに眺めながらタマゴサンドを頬張っていた。
828 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:09:36.71 ID:s2nhaBgo


「あ・・・・・・す、すみません、寒かったからつい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」


と、風斬もそう言って誤魔化さざるをえなくなり、そっと一方通行の腕から離れる。


「別に構わねェけどよ。 AIM拡散力場の集合体でもやっぱ暑い寒いは感じるンだな」


今の雰囲気からかけ離れた、場違いな発言をする一方通行。
風斬はバレないようにしょんぼりしていると、一方通行の顔を見て変化に気付く。

口の辺りに、少しサンドイッチのパンくずが付着しているのだ。

よくドラマやなんかでご飯粒がついているのを取って食べる、といったシーンがあるが、
風斬の頭にもそれがよぎる。
だが、パンくずを取って食べるという行為だけでは一方通行は動じないだろう。

素直に自分の気持ちを口頭で伝えられればいいのだが、風斬にそんな勇気があるならとっくに実行している。
そしてあの恋愛映画のラストシーンがフラッシュバックして――――。

気が付くと、風斬氷華の意思を無視して、身体が勝手に行動を起こしていた。
829 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:10:39.27 ID:s2nhaBgo


「あ、もう。 一方通行さん、口にパンくずが付いてますよ」

「ン? あァ悪い、どの辺――――――――」


一瞬、電極チョーカーのスイッチを入れるかどうか迷ったが、敵意のある行為ではないと判断したため、スイッチは入れなかった。








風斬は一方通行の頬に手を添え、目を閉じ、顔を近付け、唇を頬に密着させてきた。







正確には、唇の少し横にあるパンくずを舐めとるように唇を押し当て、舌を動かしてきた。
信じられないほど柔らかな感触の唇。そして彼女の髪から漂う、甘美なシャンプーの香りが一方通行の鼻腔をくすぐる。
時間にしてほんの二、三秒だったが、それでも一方通行は理解できた。



これがいわゆる、口づけという行為だということに。
830 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage ]:2010/11/06(土) 02:11:17.90 ID:VN94d.Q0
エンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
イエアアアアアアアアアアア
831 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:12:32.91 ID:s2nhaBgo


「・・・・・・!? ・・・・・・!!? な、何しやがる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


これにはさすがの一方通行も焦ったようだ。彼の白い顔が、少し紅潮しているのが伺える。
ここまでやって、やっと照れるレベル。もはや病気と言っても過言ではないのではないか。

しかし風斬はそんなことを気にしているほど心に余裕がなかった。

―――――今、自分は何をした?

自覚はある。しようと思ってした。それは分かってる。
だがしかし、まさか実際に自分が本当にそれを実行してしまうとは思わなかった。

やってしまった。調子乗りすぎた。

あんな映画、観るんじゃなかったと今更後悔し始める風斬。
取り返しの付かないことをした。嫌われたらどうしよう。さっきまで一緒に居られるがどうのこうのいう話を
したばかりだというのに。嫌われたらどうしよう。拒絶されたらどうしよう。嫌われたらどうしよう。


ネガティブな考えばかりが頭を巡っていく。気が付けば、もう今にも泣きそうになっていた。


「あ・・・・・・うぅ・・・・・・、あの・・・・・・ご、ごめんなさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


震える声で謝罪する風斬。顔はもはやリンゴのように紅潮していた。
黙って帰っていってしまうかもしれない、もしかしたら殺されるのでは、と最悪の展開ばかりが頭をよぎる。
832 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:13:57.05 ID:s2nhaBgo


「別に謝るこたァ無ェけどよ・・・・・・、さすがにビビったぞ。 普通に取ってくれりゃいいだろォが」


だが、一方通行の言葉は、意外にも優しい声色に包まれていた。
ホッとする反面、これでもダメなのかと少し落胆する風斬。


「ちょ、ちょっと舞い上がっちゃって・・・・・・あ、あははは・・・・・・////」


笑ってごまかすので精一杯だった。 頭の中の三角柱は今も悲鳴をあげ続けている。


「さ、さぁ、早く昼食を済ませて、どこかへ遊びに行きましょう! ね!」


そう言って急かしてくる風斬。あまりの勢いに、一方通行は従うしかなかった。











エイワス「もうゴールしてもいいんじゃないかな」

垣根「あ?」

番外個体「?」
833 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:15:10.65 ID:s2nhaBgo

結局その後は、適当にぶらついて夜まで時間を潰していた。
あの昼食以来、風斬はあまり喋らず、終始俯いたままだった。

たまに一方通行の顔をチラリと見据え、一方通行が気付くとササッとそっぽを向いてしまう始末だ。

そして現在、午後九時過ぎ。もう帰ってもいい時間になっていたので二人は帰路についていた。



一方通行 (何でこいつ、よそよそしくなってンだ・・・・・・? やりにくい・・・・・・)

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」

一方通行「あー・・・・・・、昼飯の時のサンドイッチ、ごちそォさン。
     大変美味しゅゥございましたァ」

風斬「へ? あ、はい、お粗末さまでした・・・・・・」オドオド

一方通行「・・・・・・まァだあの事気にしてンのかよ?」

834 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:16:03.88 ID:s2nhaBgo


風斬「え、あの時と言いますと・・・・・・」

一方通行「公園でてめェがやってきた事だよ」

風斬「うぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////」カァァ

一方通行「言っておくが、俺は別に怒っちゃいねェからな?」

風斬「は、はい・・・・・・。 ・・・・・・あの」

一方通行「あン?」

風斬「ほ、他に何か思わないんですか? 何であんなことしてきたんだろう、とか」

一方通行「・・・・・・オマエなりのジョーク? サプライズ、とか?
     俺を驚かせよォとしてたとか、そンなとこだろ?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」ガクッ

一方通行「何あからさまにため息ついてンだよてめェ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あーあ! 全く、一方通行さんって・・・・・・
   ホント、お馬鹿さんですね」

一方通行「あンだとコラ」

風斬「ふふ、今回はこのくらいで勘弁してあげますよーだ」ベー

一方通行「オマエも精神不安定なンじゃねェだろォな・・・・・・、何だよ急に」
835 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:17:12.50 ID:s2nhaBgo
風斬「・・・・・・今日のこと、誰にも話しちゃだめですよ?///」

一方通行「わかっておりますゥ、風斬皇女殿下殿ォ」

風斬「あと、これだけは確認させてください」

一方通行「はいはいなンでしょォかァ」

風斬「これからもずっと・・・・・・、一緒に居てくれますよね?」

一方通行「しつけェな、だから言ってンだろォが。 『天使同盟』は何があっても―――」

風斬「『天使同盟』もですけど、わ、私と一緒に居てくれるかどうか聞いてるんですよ・・・・・・///」

一方通行「あァ? あァーはいはいわかったわかった。 居てやるよ。
     俺に向かってそこまで言いやがったンだ、てめェがイヤっつっても
     離れねェからな。 覚悟しとけよ」

風斬「は、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」カァァ

一方通行「喜怒哀楽が激しすぎンだろオマエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・いつか振り向かせてみせますからね」ボソッ

一方通行「あ? なンつった?」

風斬「ふふ、何でも無いです。さ、帰りましょう!」ギュッ

一方通行「オマエ、なンかガブリエルに似てきたよなァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     っておい、腕絡ませてくンな! こっちは杖ついてンだぞ!」フラッ
836 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:19:44.89 ID:s2nhaBgo


こうして、『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』第二回、風斬氷華とのデートは終わった。
一方通行にとっては単なる平和なお出掛けだったかもしれないが、風斬氷華は今日一日で大きく進歩することが出来た。


自分が一方通行にやらかしたことを思い出すと、今でも顔から火が出そうになるが、
それでも彼女に取っては無駄ではない行為だっただろう。

そしてその思い出は、いつかキチンと自分の思いを伝えるためのステップにしてみせる。

自分は変わったと、一方通行にわかってもらえた。それだけでも十分だと風斬は思った。
明日からはもういつもの風斬に戻っているだろう。だが少しずつでもいい、ゆっくりと変わっていければいい。
そして、これから先もずっと彼と、皆と一緒に過ごせれば、それで。


固い決意を決めたAIM拡散力場の集合体である少女は、足取り軽く黄泉川宅へ戻っていく。




今日の行動を全てエイワスに監視されていることも忘れて。
837 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:26:38.97 ID:s2nhaBgo

                        
                          【次回予告】


『きょ、今日は一緒に寝ませんか?』
―――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・風斬氷華



『・・・・・・よし分かった、俺がいいホテル紹介してやっから、お前らそこで寝ろ』
―――――『天使同盟』の構成員・垣根帝督



『くくく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、我が世の春が来た』
―――――『天使同盟』の構成員・エイワス



『はァ・・・・・・、もォ今回で終わらせてェンだけど。 二人まとめてかかってこいよ』
―――――『天使同盟』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)



『――――――問題。 無。 彼bngbn。 hhk皆。 一緒』
―――――『天使同盟』の構成員・ミーシャ=クロイツェフ
838 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/06(土) 02:28:33.01 ID:s2nhaBgo



これがリア充だ。 地獄に落ちても忘れるな



というわけで今回はここまでです。
次回予告をちょっと原作風にしてみました。めんどくさいので多分もうやりません

次回更新は三日以内、いつも通りです。

読んでくださった方、ありがとうございます。
839 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 02:31:19.49 ID:9uK1Xuko
反射されてもいい
黒翼に呑まれてもいい


一発殴らせろ、白モヤシ
840 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 02:33:23.87 ID:82IrPMAO
超乙です

>>838
了解 記憶した。でも地獄には落ちたくない
841 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 03:07:51.12 ID:tfIRZuE0
hljih畜生krl畜生jrgi
……あまりのストロベリっぷりにヘッダが足らねぇ
842 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 03:18:33.60 ID:/bXEhAoo
すごいニヤニヤしてしまった。良いなあこれ。
それにしても次回予告、良いですね。挿絵がちゃんと浮かんできた。
自分もいつかこういうのやってみたいな。
843 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/11/06(土) 04:16:38.95 ID:VGaD8kEo



                       ヘ(^o^)ヘ いいぜ
                         |∧  
                     /  /
                 (^o^)/
                /(  )
       (^o^) 三  / / >        
 \     (\\ 三             
 (/o^)  < \ 三               
 ( /
 / く  殺す
844 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 04:33:56.56 ID:YzPe.kko
エイワス出てくるたびに吹く
845 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 07:24:10.32 ID:GUVeFcAO
三人デートだと……。
846 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2010/11/06(土) 10:15:05.89 ID:UFciE8co
俺にも幻想殺しがあれば・・・・

もういい、死んでもいいから殴らせろ
847 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 10:18:48.88 ID:5ItGDUAo
さすがにイライラしてきたぜ……
上条さんが嫌われるのもわかる気がする、
んで一方通行が好かれる理由も。

乙!
848 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 11:06:27.55 ID:I5v1IO6o
tinkoの大きさ5cm短くする変わりにイマジンブレーカー手にいれたから一方さん殴ってくる
849 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 11:22:21.24 ID:G3xtXFYo
>>848
無茶しやがって…
おまえの・・・もうみえねぇぜ
850 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 13:46:53.83 ID:6wHjKAAO
>>848
なんで股間えぐれてんの?
851 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 16:16:18.69 ID:GUVeFcAO
上条さんって右手でオナヌーしようとしたら妄想が打ち消されて最後まで出来ないのかな
852 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 16:26:21.69 ID:UBHJSbo0
>>851
消されるんだからすぐに賢者タイムになるんじゃね?
853 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 18:49:49.81 ID:9uK1Xuko
>>848
なあ…それテクノブレイカーじゃね
854 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 20:25:17.08 ID:Y3vPykUo
エイワスワロタwww
>>1乙!!
855 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/06(土) 21:01:00.21 ID:tfIRZuE0
>>851
上条さんの脳がなんでそんな所にあんだよ
856 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 21:02:27.09 ID:EwAZOGoo
脳が下半身と直結してるんだな
857 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 21:23:29.97 ID:cd/y/0A0
>>856
なにそれすげぇ
858 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/06(土) 22:28:08.68 ID:TIa0xcI0
誰か映画の台詞との合致につっこんでやれよ>>1泣いてんぞ
859 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/06(土) 22:33:10.37 ID:/lcdkNIo
>>858
おお…本当だ
860 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 02:01:57.43 ID:ZYvssIYo
確認した、すげぇさすが一方通行さんだ!!
861 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 02:39:12.66 ID:SqjPIqUo
>>823
大切なことだから一行目だけ二回言ったんですね。分かります
862 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:00:17.35 ID:pFpfGu6o
>>861
そ、そうですよ・・・・・・よくわかりましたね。ごめんなさい


というわけで>>1です。ほんのちょっと、第三回戦の触りだけ投下します。誰がパートナーになるかは
おわかりですね。

それにしても一方通行ボコボコにされすぎだろ・・・・・・www
もう残ってるメンツがあれだから地獄しか待っていないというのに
863 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:00:55.30 ID:pFpfGu6o
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「帰ったぞォ」

風斬「ただいま、遅くなりました」

垣根「おいおい、結局半日以上も出掛けてやがったぜこいつら」

エイワス「お帰り二人共、有意義な時間は過ごせたかね?」

一方通行「分かってるくせに聞いてくンじゃねェよ悪趣味野郎」

エイワス「ふふ、相変わらず手厳しいな」

風斬「わかってるって・・・・・・、え?」

垣根「あれ、知らなかったのか? こいつ、俺の時も風斬の時もどうやってんのか
   知らねえが、監視してたんだぞ」

風斬「」

エイワス「監視という言い方はないだろう垣根帝督。 二人に何かあってはいけないからな。
     "見守っていた"という言い方が正しいのではないだろうか」

一方通行「都合よく解釈してンじゃねェ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょ、ちょっとこっちに!」グイ

エイワス「おっと、強引なエスコートだな。 まあ悪い気はしないが」

垣根「?」

一方通行「?」
864 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:01:54.24 ID:pFpfGu6o
一方通行「おい、そォいやクソガキ共の姿が見えねェが? あとガブリエルも」

垣根「あいつらどっかにメシ食いに行ったらしいぞ。 俺その時寝てたからな。
   エイワスは断ったらしいから、お前らが帰ってくるまであいつと二人きりだったんだぞ俺」

一方通行「ハッ、そりゃ辛かったろォなァ。 よしよし」ナデナデ

垣根「撫でんなボケ!! それより、何でこんな遅くなったんだ? ん?」ニヤニヤ

一方通行「安心しろ、てめェが期待してた通りにはなってねェから」

垣根「おいおい、隠す事無えだろ。 行くとこまで行っちゃったって俺は驚かないぜ?」

一方通行「マジでなンも無ェっつゥの。 やっぱりてめェの取越し苦労だったみてェだな。
     まァ、やたら積極的だったのはあるが、単なる気まぐれだろありゃ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こりゃ苦労するな、風斬のヤツ」

一方通行「なンか言ったかクソメルヘン」

垣根「お前は鈍感なブタだなっつっただけだよ」





風斬「み、見てたって本当ですか!? ど、どこまで!?」

エイワス「『ふふ、何でも無いです。さ、帰りましょう!』 辺りまで、だな」

風斬「それほぼ全部じゃないですかぁ〜〜!! あぁぁ〜もう・・・・・・///」

エイワス「何を恥じることがある? 君が勇気を出す瞬間を垣間見れて、私は満足だぞ」

風斬「あ、あなたを満足させるためにあんなことをしたんじゃないですっ!」

エイワス「ふむ、もっともな意見だ」
865 : ◆3dKAx7itpI2010/11/07(日) 03:03:06.17 ID:pFpfGu6o
エイワス「しかし、随分と大胆なパンくずの取り除き方だったな。 実に興味深い、
     私の番が回ってきた時のための参考にさせてもらうよ」

風斬「お願いですから誰にも言わないでください・・・・・・/////」

エイワス「口外するなというのなら従おう。 プライベートな部分だからな」

風斬「あ、天使さんにも言っちゃダメですよ」

エイワス「ふむ、承知したが、なぜかね?」

風斬「だって、天使さんも一方通行さんが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「風斬氷華、君は少し勘違いをしているよ。 ミーシャ=クロイツェフについて」

風斬「?」

エイワス「確かにミーシャ=クロイツェフは一方通行に好意を抱いているが、
     君が一方通行に向ける好意とはまたベクトルが違うのだよ」

風斬「え、そうなんですか?」

エイワス「彼女はもちろん一方通行と添い遂げたいという気持ちもあるようだが、
     それ以上に、我々に、一方通行に伝えたいことがあるらしいのだ」

風斬「そ、それは一体・・・・・・?」

エイワス「さぁな、それが分かっていれば彼女はとっくに元の『座』へと帰しているだろう」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、本当に、天使さんの真意はわからないんですか?」

エイワス「おや、信用がないな私は」

風斬「人のプライベートを覗いておいて、信用も何もありませんっ!」

エイワス「なるほど、以後気をつけるよ。 そして、私は本当に彼女の真意など知らんよ。
     興味深いが・・・・・・、こればかりはミーシャ本人から聞くしかないだろうな」

風斬「・・・・・・そう、ですか」
866 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:04:08.65 ID:pFpfGu6o
エイワス「さぁ、今日はもう寝たほうがいい。 君もだいぶ消耗しているはずだ。
     明日からはまた、いつもの調子で一方通行に接するのかね?」

風斬「そ、それを決めるのは私です。 私は、彼と一緒に居ることで変わるんです」

エイワス「素晴らしい決意だ。 だが道は険しいぞ、ああ見えて一方通行は
     色々とフラグを立てているからな」

風斬「・・・・・・ま、負けないもん」

エイワス「ふふ、頑張りたまえ。 僭越ながら、私も陰で応援しているよ」

風斬「・・・・・・ありがとうございます。 それではおやすみなさい」

エイワス「あぁ、おやすみ、風斬氷華」




エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ。 真意、か。 今それを言ってしまうと、
     ミーシャが悲しむだろうからな」





その後、黄泉川愛穂、芳川桔梗、番外個体、打ち止めが帰ってきた。
彼女たちは帰るやいなや、疲れてしまったのか速攻で寝床についてしまった。
867 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:04:58.10 ID:pFpfGu6o



――――――――――――



垣根「手作り・・・・・・サンドイッチ・・・・・・だと」

一方通行「もォいいだろ、いい加減寝させてくれェ」

垣根「いやいやもうちょい聞かせてくれよ! 寝っ転がりながらでも話せるだろ?」

一方通行「なンでてめェなンかとピロートークしなきゃなンねェんだよクソボケ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あの、」ヒョコ

一方通行「あン、どォした風斬。 さっさと寝ろよ」

風斬「きょ、今日は一緒に寝ませんか?」

垣根「」
868 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:05:58.22 ID:pFpfGu6o

一方通行「はァ? なンで――――」

垣根「・・・・・・そうか、そうかよテメェら・・・・・・。 もうそこまで進んでんのかよ」

一方通行「どォした垣根、また悪い病気か」

垣根「・・・・・・よし分かった、俺がいいホテル紹介してやっから、お前らそこで寝ろ」

風斬「あ、いえ、そういうんじゃなくてっ!!////」

一方通行「なンだってンだよ?」

風斬「ど、どうしても今日観たホラー映画を思い出しちゃって、一人で寝られないんですよ・・・・・・。
   打ち止めちゃんと番外個体さんと黄泉川さんは一緒の部屋で寝ちゃっててスペース無いですし、
   芳川さんと天使さんはそこのソファーで寝てるし・・・・・・」

芳川「Zzzzzzz・・・・・・」

一方通行「あァ、あのとンでもねェクソ映画か」

垣根「どんなやつだ?」

一方通行「何か階段から妻の幽霊が四つん這いで降りてくるやつ」

風斬「ひいぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガタガタ

垣根「あぁー、『JU-ON!』だっけ? あれもう4やってんのかな」

一方通行「それだ、4を観た」

垣根「なるほど、そういうことか。 しっかしまぁこんな怯えちゃって。
   可愛いとこあるじゃねえかよ」

風斬「あ、垣根さんも一緒でいいですから、ね?」

垣根「何その『仕方ねえからお前もいていいぞ』みたいな言い方」

一方通行「ったく、しゃァねェなァ・・・・・・」
869 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:07:20.09 ID:pFpfGu6o

結局、深夜になるまで三人で話し込んでいた。
そして皆が就寝したのを見届けたエイワスは、口を開く。




「ふふ・・・・・・、残り二回。 ミーシャ、まだ時間はあるのかね?」




と、独り言を呟くエイワス。だがそれは独り言にはならなかった。




「――――――問題。 無。 彼bngbn。 hhk皆。 一緒」




ガブリエルは就寝しておらず、エイワスに対して返事を返す。




「そうか、だがあまり無理をするなよ。 ノイズが減っているぞ」




二人にしかわからない会話が交わされる中、夜は明けていく―――――。
870 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:08:18.38 ID:pFpfGu6o
―――――翌朝。


黄泉川「おはよー。 一方通行、風斬、昨日はご苦労さん」

風斬「おはようございます」

一方通行「オマエらはオマエらで勝手にメシ食いに行ってたらしいじゃねェか」

黄泉川「固いことは言いっこなしじゃん。 さ、今日も頑張りたまえよ」

一方通行「くそォ・・・・・・」

芳川「今日は私がクジを引こうかしら」

一方通行「オマエ起きてたのかよ、珍しいな」

芳川「ま、たまにはね」

エイワス「了解した、ではよろしく頼む」

垣根「残り二回はロクなの残ってねえな」

一方通行「オマエの時もロクなモンじゃなかったけどなァ」

ガブリエル「tothjotv今日vfmvrgj私jgjhvdm」

番外個体「氷華、昨日はどうだった?」

風斬「え、えと、普通でしたよ。 特に・・・・・・何も起こらず・・・・・・」

打ち止め「何か怪しいな〜ってミサカはミサカはジト目でカザキリを見てみたり」ジトー

風斬「ほ、本当ですよ!」アセアセ

一方通行「もォ残りはどっちになろォが変わらねェよ、早くしやがれ」

エイワス「そう言うなよ一方通行。 我々は我々でとても楽しみにしているのだから。
     そうだろうミーシャ=クロイツェフ?」

ガブリエル「gobtbm勿論udgfug」
871 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:09:02.71 ID:pFpfGu6o
芳川「じゃ、いくわよ」ゴソゴソ

一方通行「はァ・・・・・・、もォ今回で終わらせてェンだけど。
     二人まとめてかかってこいよ」

エイワス「そういうわけにはいかんよ。 我々は二人きりで楽しみたいのだからな」

ガブリエル「lothohnm同意hgorgkohm」

黄泉川「ところで、今更だけどエイワスは男と女、どっちなんじゃん?」

エイワス「どう捉えてもらっても構わんよ。 望むなら男にも女にもなろうじゃないか、ふふ」

番外個体「どういう生き物なのこいつ・・・・・・」

一方通行「早くも吐き気がしてきたぜ・・・・・・、こォなるとガブリエルの方がいいな」

ガブリエル「rtoyjodn貴方jerghnbk」ガバッ

一方通行「はいはい抱きつくな抱きつくな」ヒョイ




芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 じゃ、これで」スポッ



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「さーて、ご拝見」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

打ち止め「誰かな誰かな? ってミサカはミサカはワクワクしてみたり」

ガブリエル「erojojhm私mbmotjh私jvibjntk」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くく」
872 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:09:43.80 ID:pFpfGu6o










                   『エイワス』









873 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:10:12.54 ID:pFpfGu6o










                   『エイワス』









874 :だ、大事なことなので・・・・・・ ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:10:56.70 ID:pFpfGu6o
エイワス「くくく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、我が世の春が来た」

打ち止め「よかったね御大将! ってミサカはミサカは祝福してみたり!」

一方通行「うっわァ・・・・・・、もォやだこの企画」

垣根「ははは、まあ頑張れよ一方通行」

風斬「て、天使さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「一掃。 一掃。 一掃。 一掃。 一掃。 一掃。」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

番外個体「うわっ、何、地震?」グラグラ

芳川「あら? 急に空が暗く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「バカおいやめろ!! 地球を滅ぼす気かてめェ!!!」

黄泉川「こう考えるじゃんミーシャ。 残り物には福があるってな。
    最後のトリなんて、ヒロインの役目じゃんよ」

ガブリエル「jgjbkmd成程hgeirogib名案nfgvnsknb」

一方通行「ふゥ・・・・・・。 これ絶対順番逆のほうがよかったな、
     いやそれだと垣根の野郎がトリになっちまうか」

エイワス「さあ、では行こうか一方通行。 我々の果てし無きランデヴーへ」

一方通行「何でこンなにテンション上がってンだよこのクズは・・・・・・」
875 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 03:11:14.99 ID:7dSxWXko
噴いたwwwwwwwwwwww
876 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:11:58.20 ID:pFpfGu6o
黄泉川「いってらっしゃーいじゃん。 さて、仕事仕事」

芳川「じゃ、私は二度寝しよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」zzz

打ち止め「カザキリ、番外個体、スマブラしよ? ってミサカはミサカは誘ってみる!」

風斬「う、うん。 いいよ」

番外個体「いいけど、能力使ってコントローラ操作妨害するのはもう無しだよ」

垣根「おうミーシャ。 ストWしようぜ」

ガブリエル「jgrigdn拒否nighw明日ngrigi備weghig待機nnvbrhi」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつらァ」

エイワス「そうだ一方通行。 これを持っていくといい」スッ

一方通行「あ? これ、イギリス土産の紅茶じゃねェか、何でだよ?」

エイワス「街で知人に会ったらプレゼントしてあげるといいだろう。
     少々買いすぎているからね」

一方通行「・・・・・・あァ、わかった」
877 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:14:58.88 ID:pFpfGu6o
くそっ!! 何だってんだよぉ・・・・・・本当、見苦しい真似をしてしまい申し訳ありません

今回はここまでです。次回は『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』のエイワス編をお送りします。
一方通行に過去最悪の地獄が訪れます。

いつも読んでくださっている方、本当にありがとうございます。励みになります。


では、結局今回も書いてしまった次回予告で締めくくりたいと思います。

また三日以内に会いましょう
878 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/07(日) 03:15:37.44 ID:pFpfGu6o
                              


                        【次回予告】





『う、あ、ああああァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!! おおあああァァァァァァァァァァァァァ!!!!
 がああああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)




『はわわ〜☆ お、怒っちゃった?』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・エイワス




『まさかとは思うけど、死んだりしてねぇよな・・・・・・』
―――――――――――『アイテム』の下っ端構成員・浜面仕上




『あくせられーたはモテモテだね』
―――――――――――『アイテム』の構成員・滝壺理后
879 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 03:16:44.93 ID:h0ZbJA60
一掃。 一掃。 一掃。 一掃。 一掃。 一掃
880 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 03:23:02.39 ID:b60xheUo
一方通行どうしたんだって思う所だけど、意味も無く笑いがこみ上げてくるのは何故だろう
881 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 03:23:06.13 ID:6QIcPUMo

さりげなくガブリエルにもフラれるかきねんまじかきねん
882 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 03:25:49.11 ID:.3UEAcDO


はわわ〜☆って
どうしちゃったんだエイワス
883 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 07:59:14.86 ID:xmlBs.AO
<<1乙です!
次回も楽しみだな
884 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 07:59:17.48 ID:xmlBs.AO
<<1乙です!
次回も楽しみだな
885 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 08:02:33.68 ID:fLamnQSO
乙!
次回何が起きるんだwww
それにしても、この次回予告のやり方、俺は凄い好きだ。負担じゃなければ是非続けてほしいなー。
886 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 08:22:19.43 ID:tFdhf2AO
>>878
カオスすぎるwwwwwwww
887 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 09:54:39.89 ID:0AnLE0ko
気づいたら徹夜で読みきっていた、だと
>>1マジお疲れ。超面白いなこれwwwwwwww
888 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 10:04:09.53 ID:/ZZ3tTso
>>882
変形
889 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 12:15:06.20 ID:OSJ1jroo
>>882
変態
890 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 13:12:35.90 ID:d4xxBhAo
>>882
一掃
891 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 13:26:43.65 ID:tFdhf2AO
って、はまづら生きてたの?
892 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 18:28:39.60 ID:qfXta1A0
次は俺のエイワスの番か…
一方通行め…もげろ!
893 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 18:35:23.11 ID:J4Dyj6DO
原作未読でここまで読んで、
エイワスが麦人ボイスのハゲインテリメガネ老人だと認識しながら読んでたんだが
まさかあんな見た目だとは…
894 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 19:03:59.83 ID:QJiH4s6o
ミ―シャがドロヘドロのエビスのデレデレヴァージョンにしか見えなくなってきた
895 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/07(日) 22:58:38.89 ID:0NjRCbM0
>>878
今の僕には理解できない・・・
896 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 01:13:04.42 ID:mxvp.Q6o
エイ☆ワス

こうですかわかりますん
897 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 02:23:30.15 ID:CpJvtDEo
まさかの『エイワス』連打に今年最大に吹いた
898 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 15:24:51.60 ID:BtweNLo0
>エイワス「さあ、では行こうか一方通行。 我々の果てし無きランデヴーへ」
これは吹いたwwwwwラwwンwwデwwヴwwーwwとかw

エイワスさん、デートの日では超美女に変形するんですね
899 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 19:18:29.91 ID:NEAn0Mco
マズイな……
一方さんがなんかの間違いで美少女エイワスにキュンキュンしたら夜が来るぞ
900 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 20:55:06.17 ID:ZUyAhxso
こんばんわ、>>1です。

皆さんするどいですね・・・・・・、あんだけ伏線張ってりゃやっぱりわかっちゃいますかね、精進します

てなわけで、非常に珍しくこの時間帯から投下していきます。
『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』のエイワス編です。

それでは、よろしくお願いします。
901 : ◆3dKAx7itpI2010/11/08(月) 20:57:22.60 ID:ZUyAhxso
――第七学区・大通り


エイワス「ふむ・・・・・・、やたら周囲の視線が集まっているな」

一方通行「まずオマエが目立ってンのと、俺がちょいとやりすぎたのが原因だな」

エイワス「発光は抑えているつもりだが、成程。 この容姿が問題か」

一方通行「まァ気にすること無ェけどな。 学園都市なンだ、何らかの能力だと思ってくれンだろ」

エイワス「おや、心配してくれているのかね」

一方通行「俺自身の心配だよ」

エイワス「ふふ、君らしいよ一方通行」

一方通行「で、どォすンだよ。 どォせオマエの事だ、何か色々考えてンだろ」

エイワス「その前に、君に少しでもデート気分を味わってもらうために、
     私も尽力せねばなるまい」

一方通行「はァ?」

エイワス「一方通行、君の好きな女性のタイプを聞こうか」

一方通行「またワケのわかンねェこと言い出したぞォ・・・・・・、ワケのわかンねェ生き物が」

エイワス「参考にしようと思ってな」

一方通行「意味がわかンねェよ、そもそもオマエ、俺と垣根ン時の会話も聞いてたンだろ?
     垣根にも確か同じよォな質問されてっから、それを思い出せばいいじゃねェか」

エイワス「同い年で、あまり口うるさくない女性・・・・・・だったか。
     ・・・・・・ふむ、ベタ過ぎやしないだろうか?」

一方通行「放っとけ!」
902 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 20:59:18.45 ID:ZUyAhxso
エイワス「もう少し具体的に教えてはくれないだろうか? こう、
     髪型とか身長とか、ファッションとか、外見を中心的に」

一方通行「そンなの聞いてどォするンだ」

エイワス「だから言っているだろう、"参考"にさせてもらうと」

一方通行「はァ・・・・・・? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン?」




浜面「ん? おぉ、一方通行じゃねぇか」




一方通行「あァー、どちらさンでしたっけ?」

浜面「もういいっつーのそのネタは!!」

滝壺「おはよう、あくせられーた」

一方通行「滝壷も一緒か。 相変わらずだなオマエら」

浜面「確かイギリス行ってたんだよな? もう戻ったのか」

一方通行「まァな、つまンねェとこだったけど」

浜面「ははっ、そうかよ。 パスポート、大丈夫だったか?」

一方通行「問題無ェよ。 ・・・・・・あァそォだ、ついでにこれやるよ」スッ

浜面「なんだこれ? お、まさか本場の紅茶ってやつか?」

滝壺「ありがとう、あくせられーた。 私たちにまでお土産買ってくれたんだね」

一方通行「いや別に・・・・・・、!・・・・・・」

一方通行(エイワスの野郎、まさかこれすら予見してたってか? 
     よくわかンねェとこだけ気配りしやがって・・・・・・)
903 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:02:22.19 ID:ZUyAhxso
浜面「しっかしなんだ? お前またデートしてんのかよ?」

一方通行「またって何だよ、それにこれがデートに見えンのかオマエは」

浜面「?」

滝壺「あくせられーたはモテモテだね」

一方通行「世辞のつもりかストーカー。 オマエらにゃ敵わねェよ」

浜面「そうだ、お前のせいで麦野からヒデー目に合わされたんだからな・・・・・・ったく」

一方通行「ありゃ自業自得だクソボケ」

滝壺「はまづらは、もう浮気なんてしないよね?」

浜面「あ、あぁ。 ていうか、まだ告白とかはしてないじゃん俺・・・・・・・・・・・・・」ボソボソ






滝壺「だから、今あくせられーたの隣にいる美人さんにも、
   鼻の下伸ばしたりしないよね?」

浜面「あ、当たり前だっつーの。 そりゃすげぇ可愛いけどよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ?」
904 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:02:57.99 ID:ZUyAhxso
一体どこにそんな女性がいるのか。
不思議に思った一方通行が、ふとエイワスの方に目をやる。

そこには、






エイワス「やだ、もう・・・・・・/// 可愛いだなんて! ところで"あーくん"、この人はお友達なの?☆」







エイワスの面影をわずかに残した、凄まじく可愛らしい美少女が立っていた。



一方通行「」
905 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:04:27.77 ID:ZUyAhxso
一方通行の横に立っている"美少女"は、どちらかと言えば"可愛らしい"部類に入るだろう。

目はパッチリと大きく、髪はまるで輝いているかのように美しい金髪(実際、微妙に発光しているのだが)。
前髪は眉の上あたりできっちり均等に切り揃えられており、後ろ髪は腰辺りまで流れている。
女性のそれにように胸が発達しており、大きさはパッと見、風斬より少し控えめくらいか。
強いて例を挙げるなら、天草式十字凄教を率いる女教皇くらいの胸がある。背丈は一方通行より低めになっていた。

服装は先程までの簡素なものではなく(正確にはエイワスのあれは衣服では無いが)、ファー付きの白いコートに変化していた。
手首の裾にもファーが付いている。そして下には同色のミニスカートを履いていた。
靴はクリーム色の革靴、そして紺のニーソックスを装備している。

下半身に関しては、昨日の風斬氷華と同じような服装だった。
しかしスカートの裾にもファーのようのが付いている。
ファー付きの女性用サンタコスチュームで、色は明るいクリーム色、と想像すれば簡単だ。

エイワス(?)は上目遣いで一方通行の返事を待っている。
だが先に口を開いたのは浜面仕上だった。


「あぁ、まぁそうだな。 友達っつったらコイツ嫌がるかもしんねーけど」


そう言って苦笑する浜面。
続いて滝壺理后が自己紹介を始めた。


「初めまして。 私は滝壺理后。 こっちははまづら。 よろしくね、えっと・・・・・・」


言葉を止め、"美少女"から名前を聞こうとする滝壷。
一方通行は開いた口が塞がらないとでも言わんばかりに間抜けな顔をしている。


「あ、私のことはドラコって呼んでねっ☆ よろしく! 浜面仕上、滝壺理后」


と、ウィンク混じりに自分の名前を告げる。ウィンクしたその目尻から、本当に星のような何かが飛び出していた。


「ははっ、可愛らしいなぁ。 お前、こんな彼女がいたなら一言いってくれりゃいいのに」


のんきなテンションで浜面がそう言うが、一方通行はゴーゴンの眼にでも睨まれたか、石のように動かない。
906 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:06:09.14 ID:ZUyAhxso


「? どうしたの?」


滝壷が少々不安気に一方通行の顔を覗き込む。
やがて、一方通行はエイワスの方に目をやると、開口一番で素っ頓狂な質問をした。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だ、オマエ」


浜面と滝壷は互いに顔を見合わせ、不思議そうに首を傾げる。
誰だも何も、さっきまで普通に話をしていた相手に向かって誰だとは、どういうことだろうか。


「んもぅっ! あーくんったら、照れなくてもいいのにぃ! 彼女の私と一緒にいるから、
 恥ずかしがってるんでしょっ? あ、でもでもぉ☆ 照れてるあーくんも可愛いよねっ! ふふっ☆」


エイワスが喋るたびに、"彼女"の身体や目から星やハートマークのエフェクトが飛び出してくるような雰囲気だ。
というか、雰囲気などではなく実際に星やハートマークの綺羅びやかなエフェクトが飛び出しているから困る。
魔法少女モノのアニメの変身シーンを思い描いていただきたい。あれがリアルタイムで起こっているのだ。


「ははっ、すげー。 それ、能力か何かか?」

「あー! 乙女のプライベートにズカズカと踏み込んでくる男の子は嫌われるんだぞぉ〜☆
 えへへ、これはナ・イ・シ・ョ☆ あとで教えてあげる!」


あはは、こいつは一本取られたなぁ、と頭をポリポリと掻きながら苦笑する浜面。
滝壷も物珍しい物を見たせいか、"彼女"の全身を食い入るように見つめている。
907 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:07:01.24 ID:ZUyAhxso
依然として一方通行は固まったままだ。まるでノー○ンのバックグラウンドタスクにやられて
完全にフリーズしてしまっているパソコンのようである。
滝壷が一方通行の眼前で手を振るが、一向に反応がない。


「あーくんったら、緊張してるのかなっ? ふふっ、それじゃあ・・・・・・オマジナイ、かけてあげる!☆」


そういってエイワスは固まったままの一方通行の腕を絡めとり、顔を近づけて、



一方通行の頬に、口づけをぶちかました。



Chu☆という擬音がピッタリなくらいの可愛らしいキスだった。もちろんキスをした際、星のエフェクトが出現している。
浜面がうおぉ・・・・・・、と驚嘆の声をあげ赤面している。滝壷はボーっとその様子を眺めていた。
そして滝壺の一言が、一方通行にトドメを刺す。


「あくせられーたとどらこは、らぶらぶなんだね」
908 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:08:36.14 ID:ZUyAhxso


「う、あ、ああああァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!! おおあああァァァァァァァァァァァァァ!!!!
 がああああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」


突如、一方通行の喉から魔王のような叫び声があがる。
浜面は心臓が本当に口から飛び出しそうになった。さすがの滝壺も驚いたのか、普段より目が見開いていた。
エイワスはというと、きゃわわ〜☆ などと言いながら両手を口元に近付け、目をパチクリさせていた。


「htjfmhihnvs;lmwierpgjheimvkbnerhopm殺jgibjnbnk\nbhguyitgjeo@mwmbbnevivbw」


一方通行が理解不能な言語を発したと思った瞬間、
彼の背中から、黒翼が噴出した。


「おおおおわあああぁぁぁぁぁ!!!? ど、どど、どうしたんだよオイ!!? 一方通行ッ!!?」


得体のしれない圧迫感が浜面を襲い、彼をパニックに陥れた。
滝壺はなんとか一方通行を止めようとするが、黒翼の勢いが凄まじく、近づくことさえ出来ない。
周囲の人間も驚嘆一色に染められている。周りのビルが不気味に揺れ、何人かの悲鳴も聞こえてきた。

だが、エイワスはそんな状態の一方通行を見ても全く物怖じしていない。
それどころか、


「はわわ〜☆ お、怒っちゃった? 怒っちゃったのあーくん? ご、ごめんなさぁ〜いっ!><」


と、全く反省の素振りを見せていないのにそんなセリフを吐いていた。
909 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:10:21.86 ID:ZUyAhxso


血のように紅い一方通行の眼光が、ゆらりと揺らめく。
彼はエイワスに照準を合わせると、百を超える鋭い黒翼を一斉にエイワスに襲い掛からせた。
こんなものを華奢なエイワスが喰らってしまえば、一瞬で肉塊を化してしまう。

それではマズいと浜面が止めにかかろうとしたが、本当の無能力者がこんなものを止められるはずもなく、
思わず目を背けた。

だが、


「あーくん、遊んでくれるのっ!? わーい!☆ あーくんってやっぱり素敵っ☆」


黒翼が"彼女"を捉えることはなかった。
エイワスはその小柄な身体からはとても考えられないほどのアクロバティックな動きで、華麗に黒翼を避けていた。
バク転宙返り、とでも言えば伝わるだろうか。だがエイワスは踏み込み一つで数十メートル上空まで跳躍していた。
彼女がくるくると回転しながら上昇するとともに、オーロラ色の軌跡が尾を引き、大量の星のエフェクトが飛び散る。

黒翼は地面に激突した。信じられないほどの地響きが第七学区に響き渡る。
黒翼が激突した地面には、馬鹿みたいに巨大なクレーターが出来上がっていた。
第七学区に隕石が衝突しましたと言われても、余裕で信じてしまえるほどの代物だった。


「ふふふふふふふっ!☆ あーくんっ! こっちだよぉ!☆」


暴走状態の一方通行を挑発するようにエイワスが声をかける。純粋無垢な笑顔だった。
一方通行はギョロリと上空に目をやると、腕をかざし、掌を大きく広げる。


「mbiriwdg死iyoeajvjv」


次の瞬間、説明不可能の不可視の力がエイワスに襲いかかった。
910 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:12:11.24 ID:ZUyAhxso
その不可視の攻撃は音速など軽く越え、即プラズマ化し、オレンジ色の破壊光線となってエイワスの元へ向かう。
第七学区の大気がビリビリと震え、目を焼き尽くすような輝きが辺りを照らす。

浜面や滝壺、その他の一般人は視認すら出来なかっただろう。音速を越えているのだ、無理もない。
しかし、浜面仕上はその時、確かに見た。

――――空中にいる"彼女"が、無邪気な笑顔で下界を見ている姿を。


「それなら私はぁ〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、えいっ!☆」


エイワスは何を思ったか、手を口に添え、手首を返し、破壊光線に向かって『投げキッス』をしたのだ。
"彼女"の掌からハートマークのエフェクトが飛び出す。
もしこれを見ることが出来る者がいたとしたら、彼女の行為が理解出来なかっただろう。

が、その時、

ズギャッッ!!! と爆音が第七学区に響き渡った。
どういう力が働いたのか、オレンジ色の尾を引く破壊光線は急激に角度を変え、斜め上空に吹き飛んでしまったのだ。

その際、何棟かのビルのガラスが割れる音がした。光線の余波の影響だろうか。
もはや特撮映画の世界である。浜面と滝壷、そして周りの学生達は怯えることも忘れ、呆然とする他なかった。


「それじゃあそれじゃあ、私もあーくんの真似するぅ〜〜〜!☆」


ふと、そんな声が聞こえた気がした。
浜面が上空を見上げると、エイワスは両腕と両足を身体で包みこみ、ダンゴムシのように丸まった体勢になっていた。
ビキ、バキャキャキャキャキャキャッ!!!! と不気味な音がエイワスの方から鳴り響く。
浜面は目を見開いた。

"彼女"の背中から、輝きすぎるほどの輝きを放つ翼が生えていたのだ。

そのあまりに美しさに見惚れてしまいそうになる浜面だったが、そんなヒマなど無かった。
911 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:13:04.06 ID:ZUyAhxso



「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!!!」


一方通行が雄叫びをあげ、地面を踏み込み跳躍したのだ。

その衝撃で大地が激しく揺れる。滝壺が尻餅をつきそうになったところを、浜面はなんとか手を取り支えた。


「ふふ、落ち着きたまえよ一方通行。 少々、派手に暴れすぎだ」


誰にも聞こえないような声量で、しかし一方通行にはハッキリと聞こえるように、
普段の声色でエイワスが諭す。姿までは戻っていないが。

だが、いきなり頬にキスをされた一方通行の怒りはそんなことで収まるわけがなかった。


「てめェがこォさせてンだろォがああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!!」


つい昨日も風斬に似たようなことをされているのだが、一方通行はもはやそんなことを覚えていなかった。
912 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:14:15.45 ID:ZUyAhxso

一方通行はエイワスの頭上まで跳躍すると、すかさず黒翼を収束し、叩きつける。
その余波だけで大気は震え、周囲の窓ガラスがヒビ割れまくっていた。


「もぉっ! あーくんってば、オイタが過ぎるぞっ☆ とりゃっ!☆」


そう言って、エイワスも背中の翼を挟み撃ちにするように振りかぶった。
空中で核爆発が起きたかと浜面は思った。
学園都市に鼓膜がはじけ飛ぶような爆音が響き渡る。
相討ちになった二人は、凄まじいスピードでそれぞれ逆の方向に真っ直ぐ吹き飛んでいく。


どうやら世界最強最大規模の『痴話喧嘩(トロイア)』は終戦を迎えたようだ。


「た、滝壺は一方通行のところへ向かってくれ! 俺はあの子を!!」


浜面が顔を青くしながら滝壷に指示を出す。滝壺は一瞬間を空けて頷き、一方通行が飛んでいった方向へ走っていった。
そして浜面も、エイワスが吹き飛んでいった方向を目指して走りだす。

その時、浜面の目の前と後方から、凄まじい爆発音が聞こえてきた。
どうやら今頃になって二人は着地、いや着弾したらしい。
不謹慎なことに、浜面は第三次世界大戦の時の事を思い出していた。
913 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:14:48.88 ID:ZUyAhxso


歩道と道路は完全に粉々になっており、地面がえぐれて崖のようになっている所も何箇所かあった。
おかげで上手く走ることが出来ない。


 (まさかとは思うけど、死んだりしてねぇよな・・・・・・。 一方通行のやつ、どういうつもりだよ!?)


学園都市第一位の恐ろしさくらい、元スキルアウトの浜面仕上は理解している。
そんなバケモノが、容赦なく、全力で(パッと見)か弱そうな女の子を攻撃したのだ。
普通に考えて、生きているとは思えない。

焦燥の色を浮かべながら、浜面はひたすら不安定な道路を走るが、なかなか"彼女"の爆心地に辿り着けない。
どうやら数百メートル以上吹き飛ばされてしまったようだ。

と、その時、浜面は妙なものを見た。
遥か向こうに、上空七、八メートルの辺りだろうか、直径六メートルほどの天使の輪のようなものが浮いている。
何だありゃ?と、疑問に思いながらそれを見つめていると、

ブワッッ!!と、輪が広がり、辺りの瓦礫を一瞬で吹き飛ばしてしまった。
914 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:16:16.05 ID:ZUyAhxso


「な、なんだぁっ!!?」


間抜けな声をあげ、思わず腕で顔を庇う浜面。
だが不思議なことに飛び散った瓦礫は周囲の人々に激突することはなかった。
中には不自然な軌道を描いて人を避ける瓦礫まであった。

なんとか大怪我はまぬがれた浜面は、さきほどの現象は考えても解答は見つからないと払拭し、再び走る。

そしてようやく、遠くの方にエイワスの姿を見つけた。立っている、つまりは生きているということだ。


「よ、よかった・・・・・・。 おぉーい!!」


浜面が手を振りながら"彼女"の元に駆け寄る。
早く病院へ連れていかなければ。そう思いエイワスの様子を見てみると、


「ふぇぇぇぇ〜・・・・・・☆☆ めめ、おめめがまわりゅりゅりゅ〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 お星様、ひよこさん、い〜っぱぁい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆」


まるで漫画のように目をくるくると回しながら、フラフラとおぼつかない足取りで歩いていた。
頭の周りには比喩でも何でも無く、本当に虹色の星のエフェクトと本物のひよこがピヨピヨと飛んでいた。
一体どういう原理なのだろうか。


「お、おい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか、無事なのか?」


信じられないといった表情でエイワスを見る浜面。あれだけ攻撃されておいて生きているとは思いもしなかった。

だがよく見ると、左足首は二、三回転ほど捻り曲がっており、皮膚が裂けまくっていた。
さらに、右腕は二の腕から先が無くなっており、右目と右側頭部が綺麗に吹き飛んでいる。
その頭の中に、三角柱の何かが動いているのが見えた気がした。
915 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:17:11.35 ID:ZUyAhxso



「う、うわぁっ!!? お、おい!!? お前、その怪我・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


あれだけ可愛らしい容姿だった"彼女"の身体は、もはや見る影もなくボロボロになっていた。
こんな状態でなんで生きているのか不思議でしょうがなかったが、それ以上に、


「一方通行の野郎、いくら何でもやりすぎだっ!!!」


浜面が激昂し、叫ぶ。
周囲の人々は手で顔を覆っている。エイワスの悲惨な姿を直視出来ないでいるようだ。
だが、エイワスは浜面の肩をトントンと軽く叩くと、


「怒らないであげてくれたまえ。 我々の間ではこの程度、挨拶のようなものなのだよ」


そう言って、心配ないよと言わんばかりにニコッと笑顔を見せてきた。
なんか今の喋り方、おかしくなかった?と、浜面が疑問に思いかけたが、それもすぐに払拭される。


「むむむ・・・・・・、えいっ!☆」


漫画なら『POM!』という擬音が描写されてそうな、キュートな音が響いた。
アニメのような、妙な質感の煙と、鮮やかに輝く星のエフェクトが飛び出し、チャリンチャリンと地面にばらまかれる。
そして煙幕から現れた"彼女"の姿は、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!? な、え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」


完全に、"元"の可愛らしい美少女の姿に修復されていた。
916 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:18:05.14 ID:ZUyAhxso
――第七学区・一方通行サイドの爆心地


滝壷「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」キョロキョロ




            ドッゴォォォォォォォォォン!!!!!




    ザワザワ         「きゃあああああっ!!!」
   「うわぁっ、出てきた!!?」
                  「い、生きてるのかよあれで!!?」   ガヤガヤ
                                 「あ・・・・・・、やっぱり第一位だ、あいつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お、おい、逃げたほうが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


                          ザワザワ


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふゥー、ふゥー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ビキビキ

滝壺「あ、いた」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのクソ野郎はどこだ」

滝壺「クソ野郎? はまづらの事?」

一方通行「違ェ!! あのクソッたれのメルヘン野郎だ!!! どこ行きやがった!!?」

滝壺「・・・・・・? あくせられーた、とりあえずここから離れよう?」

一方通行「うるせェンだよ!!! あいつ、殺してやる・・・・・・!! 調子に乗りやがって・・・・・・」ガルルルルルル

滝壺「あくせられーた、大丈夫だよ」

一方通行「ああァッ!?」ギロッ

滝壺「ゆっくりでいいから、落ち着こう?」ナデナデ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!」

滝壺「ね? 大丈夫だから。 私がいるから」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クソッたれがァ」チッ
917 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:20:12.31 ID:ZUyAhxso
――第七学区・大通り 戦場跡地


浜面「おーい! 滝壷! 一方通行!」タタタ

エイワス「おーい☆」タタタ

滝壺「あ、はまづら。 どらこ、ケガはない?」

エイワス「うんっ! もぉ平気だよっ☆ ありがとっ、滝壺理后!」キャピ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいィ?」

エイワス「あーくん、ごめんね。 少し暴れすぎちゃったねっ! えへへ」

一方通行「・・・・・・こンのクソ天使モドキィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」プルプル



              ファンファンファンファンファンファン

    
          「お、おい、警備員が来たんじゃねぇ?」

  「ど、どうする? 俺達で突き出すか?」     ガヤガヤ

         ザワザワ      「そんな事できるかよ!!! まだ死にたくねぇ・・・・・」
918 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:21:03.51 ID:ZUyAhxso
一方通行「! くっそ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「とりあえず、一旦ここから離れようか」

浜面「お、おう! 行くぞお前ら! (また喋り方が・・・・・・変な子だなぁ)」

滝壺「うん、行こ? あくせられーた」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕方ねェ、話はあとだ」

エイワス「ふふふ! 逃っげろぉ〜〜〜☆」ペカー

一方通行「ッッ!!?」

浜面「うおっ!?」グイッ

滝壷「???」グイッ


エイワスが掌をかざすと、一瞬にして世界が白一色の染まった。
どうやら目くらましに閃光のようなものを放ったらしい。

もはやワケがわからなくなる一方通行だが、とりあえず電極チョーカーのスイッチをオンにしたまま、
浜面と滝壷を両腕に抱え、脚力のベクトルを操りその場を後にした。
919 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:21:49.57 ID:ZUyAhxso
――第一九学区・路地裏


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえずは巻いたか」

滝壺「うん、もう大丈夫そうだね」

浜面「はぁ、はぁ、ったく、急展開にも、ほどが、あるっつーの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゼェゼェ

エイワス「ふぇぇぇ〜〜☆ 怖かったぁ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」イラッ

滝壺「あくせられーた、もう落ち着いた?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まァ、なンとかな」

浜面「・・・・・・で? どういうわけか説明してくれよ。 ワケわかんねぇっての」

エイワス「なになにー? 浜面仕上は何がわからないのかなっ?☆」

浜面「あんたのことが一番ワケわかんねぇよ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・とりあえず、だ。 少し時間をくれねェか?
     このメスモドキと話がしてェ」

滝壺「仲直りするの?」

一方通行「まァそンなとこだ。 俺達が戻ってくるまで絶対こっち来ンなよ」ギロッ

浜面「わ、わかったよ・・・・・・」ビクッ

エイワス「え、なに、どぉしたのあーくん? も、もしかして私、
     人気が無い場所でいけないことされちゃうのかなっ?☆
     いやんっ! あーくんったら大胆〜〜〜〜><」チャリンチャリン

一方通行「頭吹き飛ばされたくなかったら黙ってついてこい」

エイワス「ふふ、穏やかじゃないな一方通行」
920 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:23:00.70 ID:ZUyAhxso


―――――――――――


一方通行「で、てめェは誰なンだ?」

エイワス「もぉ、あーくんてば急にどぉしたの? 記憶がピューン☆ って飛んでっちゃった?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチッ

エイワス「わかったわかった、答えるからそう殺意を剥き出しにしないでくれ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何なンだてめェは」カチッ

エイワス「見ての通り、学園都市最重要機密コード『ドラゴン』で匿われている存在、エイワスだが?」

一方通行「見ての通り、じゃねェだろブタ野郎。 いつからてめェは魔法少女になったンだよ」

エイワス「ふむ? この容姿は気に食わんかね? なかなか可愛らしい仕上がりになったと自負しているが」

一方通行「そォいう問題じゃねェ!! いやそォいう問題だが、そォじゃねェだろォ!!!」

エイワス「怒鳴るなよ、らしくないな一方通行」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ。 とりあえず質問していく」

エイワス「伺おうか」

一方通行「まず、なンでそンな姿になってる?」

エイワス「普段の私の姿では、雰囲気が出ないだろう。 君の好みの容姿を想像し、
     象ってみたのだがいかがだろうか?」

一方通行「もォこのセリフ通算で何度目かわかンねェが、吐きそォなンですけど」

エイワス「やはり気に食わんかね? ならばリクエストを聞こうじゃないか」

一方通行「今すぐ死ンでくれ。 可及的速やかに」

エイワス「ふふふ、面白い冗談だな一方通行。 だがそれは聞けんよ。
     私には死の概念が存在しないのだから」
921 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:24:36.77 ID:ZUyAhxso
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もォ姿はこの際どォでもいい。
     少なくとも普段のよりはマシかもしんねェ」

エイワス「お誉めにあずかり恐悦至極に存じます、くくく」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ、次」

エイワス「何でも聞きたまえ」

一方通行「あのヘドが出そォなほどに気色悪い喋り方はなンだ?」

エイワス「うんっ、あれはねっ! 明るくてちょっと幼い雰囲気を出すための口調なの!☆
     あーくんが気に入らないっていうなら変えちゃうけどね!☆」ニコッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次。 『☆』と『あーくン』は」

エイワス「『☆』はちょっと不思議ちゃん? をイメージしてつけてるんだよっ!
     『あーくん』は、一方通行(アクセラレータ)だからあーくんなのっ! えへへ、いいでしょ?」

一方通行「・・・・・・次、一瞬で殺されるか苦しンで殺されるか。 選ばせてやる」

エイワス「まぁ待ちたまえ、話くらいきてくれてもバチは当たらんよ?」

一方通行「遺言か。 聞いといてやる」

エイワス「名目上とはいえ、これはデートなのだよ一方通行。 そして君は男だ。
     私の性別がハッキリしてない以上、私もそのままというわけにはいくまい」

一方通行「で?」

エイワス「そこで、私が女性に扮することにより、デートとして成り立つという、
     実に簡単な話じゃないかね? 」

一方通行「言いたいことはそれだけなンだな?」

エイワス「これだけは誓ってもいい。 私は君をからかったり、ふざけているつもりは一切ないよ。
     これでも、君を楽しませようと尽力しているのだがね」

一方通行「その姿と口調が既にふざけてるンだが?」

エイワス「だからリクエストを受け付けると言っているのだよ。 君は私にどうなって欲しいのかね?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
922 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:26:13.15 ID:ZUyAhxso
エイワス「先程の行為は少々行き過ぎた事は認めよう。 反省するよ。
     だが君も昨日、ヒューズ=カザキリに似たようなことをされているじゃないか」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・変態野郎が」

エイワス「ひどいことを言う。 もちろん、一切口外はしないから安心したまえ。
     だが、私がヒューズ=カザキリと同じ行為をしたら不満だというのかね?」

一方通行「当たり前だろォが、頭湧いてンのかてめェ」

エイワス「ヒューズ=カザキリの時は抵抗しなかったのに、か?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「それに、浜面仕上と滝壺理后にもある程度納得のいく説明をしなければならなくなった。
     あれだけ派手に暴れてしまったが、それでも私の"正体"を明かすわけにはいかんよ」

一方通行「・・・・・・当然だ、あいつらまで巻き込むわけにはいかねェ」

エイワス「そういうことだ。 私としてもあまりあの二人を巻き込みたくないのだよ。
     アレイスターにチャンスを与えてしまう要因になりかねないしな」

一方通行「・・・・・・クソッ。 一兆歩譲ってその口調と容姿は容認してやる」

エイワス「きゃはっ!☆ ありがと、あーくん☆ やっぱり君は優しいね!」

一方通行 (あああああああああ殺してェェェェェェェェェェ)

エイワス「まぁ、君と二人になった場合は極力普通の口調で喋るよう努めよう。
     もっとも、この口調が気に入ったというなら常に実行しても―――」

一方通行「その時は、ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・だァ」

エイワス「ふふ、それは君のセリフじゃないだろう」
923 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:27:34.45 ID:ZUyAhxso
エイワス「さて、そろそろ二人の元へ戻ろうか」

一方通行「あァ? このままとんずらしちまってもいいンじゃねェかァ?」

エイワス「彼らにも迷惑をかけてしまったからね。 それでは申し訳が立たない」

一方通行「・・・・・・ちっ、しょォがねェな」

エイワス「そうそう、私と君は、一応彼女という設定にさせてもらうが、構わんだろう?」

一方通行「構うわクソボケ。 何が悲しくててめェみてェな人外を人生のパートナーに
     しなくちゃなンねェんだ。 まだガブリエルの方がマシだ」

エイワス「くくく。 彼女が聞いたら泣いて喜びそうなセリフだな。
     まぁ私たちの関係はあの二人の想像にお任せします、ということで」

一方通行「・・・・・・友達、じゃダメなのかよ」

エイワス「嬉しい事を言ってくれるじゃないか一方通行。 私と君は友達か」

一方通行「"設定上"だよクズ。 思い上がンじゃねェ」

エイワス「ふふ、まぁそういうことにしておいてあげよう」

一方通行「はァ・・・・・・、この企画で史上最悪の回だなこりゃ。 文句なく」

エイワス「そういうなよ、私はデートという貴重な体験が出来て嬉しいぞ?」

一方通行「だったら彼氏でも彼女でも何でも作って消えてくれよ。
     オマエのそのデタラメな能力なら一発だろォ」

エイワス「それはあり得ない可能性だよ一方通行。 私は個人的には君にしか興味がないからね」

一方通行「その減らず口、縫いつけてやろォか」

エイワス「ナイスアイデアだ。 出来れば君の口づけで縫いつけてほしいな」

一方通行「おっえェェェェェェ」
924 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:28:53.00 ID:ZUyAhxso


――――――――――


浜面「お、戻ったか」

滝壺「お帰り、二人共」

一方通行「悪ィ、待たせちまったなァ」

エイワス「お待たせ!☆ あーくんったら大胆なんだから」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

一方通行「誤解を招くよォな発言をしてンじゃねェよこのアバズレがァ!!! 何もしてねェだろォが!!」

滝壺「大丈夫。 私はそんな性欲の強いあくせられーたを応援してる」

エイワス「彼ったら毎日毎日激しくて、腰が抜けちゃいそうなの」

一方通行「やっぱ殺されなきゃわかンねェらしィなァ・・・・・・」

浜面「ま、まぁまぁ。 大変仲がよろしいようで、いいことじゃねぇか」

一方通行「おい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギロッ

浜面「わ、わかってるよ、ドラコの冗談だろ?」

エイワス「照れなくてもいーんだよっ! ダーリン☆」

一方通行「目眩してきた・・・・・・、ン? ドラコ?」

エイワス「(今の私の名だ。 合わせたまえ)」ボソッ

一方通行「あ、あァ、ドラコ・・・・・・ (ドラゴンだからドラコ、か。 ネーミングセンス無ェなコイツ)」
925 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:30:19.69 ID:ZUyAhxso
滝壺「二人はこれからどうするの?」

エイワス「私とあーくんはね、今デート中なの! 君達もそうなの?」

浜面「え! いやぁ、ははは・・・・・・、えーと、そういうことになんのかな?」タハハ

滝壺「うん、そうだよ」

浜面「おおう・・・・・・」ドキッ

一方通行「ハッ、まともな女で羨ましいこった。 ンじゃ楽しンで―――」

浜面「な、なぁ! 良かったらこれから俺達と一緒に遊ばねぇか?」

一方通行「あァ? どォしてンなこと・・・・・・」

浜面「(頼む一方通行! ここは一つ、ノッてくれ!)」ボソッ

一方通行「(どォいうことだ? 俺達がいたって邪魔なだけだろォが)」ヒソヒソ

浜面「(正直言って、俺は女と二人でデートした経験なんて無いんだ。
    だから二人っきりだとメチャクチャ緊張しちまうんだよ!)」

一方通行「(あー・・・・・・、そォいうことか。 だが悪いンが―――)」

エイワス「うん! いいんじゃないかなっ? ね? あーくん☆」
926 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:30:54.36 ID:ZUyAhxso
一方通行「(お、おい、だが禁則事項第五条で・・・・・・)」ボソッ

エイワス「(君が律儀に禁則事項を守ろうとするとは珍しいな。
      だが私が居ればそれに触れることはない)」ボソッ

一方通行「(オマエさっきこの二人は巻き込みたくねェって)」

エイワス「(それは私の"正体"とアレイスターに関する件について、だ。
      ただのWデートなら、問題あるまい?)」

エイワス「滝壺理后はどうかな? 了承してくれる?」

滝壺「うん、いいよ。 二人共、なんだか面白いし」

浜面「よ、よし! それじゃ決まりだな!」

一方通行「おいィ・・・・・・、俺の意見は」

浜面「(さっきお前らが暴れた件は黙っておくからさ! いいだろ?)」ボソボソ

一方通行「(この俺を脅すとは・・・・・・、ちっ、まァ仮も出来ちまったしな。 好きにしろ)」ボソボソ

滝壺「それじゃ、行こ?」
927 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:34:08.29 ID:ZUyAhxso
今回はここまでー。エイワス気持ち悪すぎるな・・・・・・、気分を害されてしまったら申し訳ないです。

次の更新も三日以内を予定しております。

というかどう考えてもこのスレじゃ終わらないんですが、次スレを立てるという事も考えておいたほうが
いいのでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

今回も読んでくださった方々には大変感謝しております。

では、やらないと言っておきながら結局やってる次回予告でお別れです。

ありがとうございました
928 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/08(月) 21:35:03.58 ID:ZUyAhxso



                        【次回予告】




『いやコッチ入ってるンですけどォォォォォォォォォ!!!!!!!??』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)




『ペロペロ・・・・・・。 ・・・・・・ん、美味しいよあくせられーた』
―――――――――――『アイテム』の構成員・滝壺理后




『あ、一方通行ぁ・・・・・・ッッ!!』
―――――――――――『アイテム』の下っ端構成員・浜面仕上




『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何の話をしているんだ?』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・エイワス
929 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 21:37:15.77 ID:HsbAroAO
はわわ、いちくんおつかれ〜☆

死ぬかと思った、2010年で一番笑ったわ
930 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage ]:2010/11/08(月) 21:42:53.29 ID:QZe9XJE0
はわわ〜☆まったくぅ、いちくんたらおつなんだからぁ〜☆

正直に言おう、エイワスきめえwwwwwwwwwwwwwwww
褒め言葉だけどな!糞ワラタ
931 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 21:52:07.57 ID:xnRH/doo
エイワスたんキモカワ凶悪wwwwww

>>1くん乙だよっ☆
932 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 22:03:58.20 ID:BtweNLo0
まったくもぉ〜、お茶目なんだから☆テヘッ

世界最強最大規模の痴話喧嘩とかマジパネェw
次も超期待します
933 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/08(月) 22:18:13.58 ID:Nu1M3pI0
いっくんお疲れ〜☆

エイワスェ…

934 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 22:18:43.63 ID:PlN2..DO
ドラコかわいいよドラコ
935 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 22:24:35.90 ID:mxvp.Q6o
>>1乙!超乙!
マジで呼吸困難になるほど笑ってしまったじゃないかwwwwwwwwww

そして脳内エイ☆ワスがなぜか金髪巨乳化した■■で再生されてしまった件
936 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 22:35:37.27 ID:lh.kOgAO
ひたすら超乙!
駄目だwwww
ちょww助けてwwwwww
937 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 22:45:17.90 ID:UadScLMo
トロイアじゃねーよカタストロフだよwwww
938 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 22:47:35.75 ID:ORqsn.6o
おふざけとはいえエイワスにダメージが通るとはな
そして変形機能と力の無駄遣いwwwwwwわざわざエフェクト飛ばすなwwwwwwww
939 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 22:52:41.80 ID:pna98Ww0
もぉ〜、いっくんたらお茶目〜☆


最近エイワスは俺の嫁だと思っていたが急に冷めたよッ
だがしかし、100が70くらいになったくらいの冷め方だ、すぐに熱くなるな
940 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:01:16.60 ID:AzVF8Bgo
やはり素のエイワスが一番可愛いなぁ
941 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:19:37.72 ID:RjbEypko
ドラコたんマ…ジ天……使?
ダメだwwww素の状態との差がヤバすぎるwwww
942 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:22:08.76 ID:1XWCZeQo
しっかしこの一方通行はやたら短気というか子供っぽいというか……
ヒステリックじゃないか?
エロゲの主人公だったら積むレベルじゃね?

それとも、俺の感性がオヤジすぎるのかな……
気を悪くしたら謝るよ。
943 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:32:10.24 ID:quI0Aiso
>>942
この状況に身を置かれたら誰でも同じだと思うがな!
944 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:33:44.27 ID:WXztKw6o
>>942
親父と言うかエロゲ脳かな
945 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:51:24.03 ID:PNoH6BQo
リアルエフェクトか…アリだな
946 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:54:14.10 ID:Mnb.QnE0
最近Kanosoやったせいか、変身後のドラコをつくみやでイメージしちまったぜ。
947 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 23:57:54.60 ID:PPMbK0ko
俺はマルフォイでイメージしたわ
948 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 00:03:55.32 ID:vtH27YAO
エイワスってアレイスターの嫁が生け贄で召喚されたから女の方が自然じゃない?って思ってたけど魔法少女は予想外だった。
949 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 00:09:20.29 ID:lqlGZfMo
>>907の一行目の○にナチュラルに「パ」を入れた俺氏ね
950 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 00:10:12.18 ID:Zf0Uppco
>>949
ワロタ
951 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 01:32:55.28 ID:F8XZTcAO
>>949
眠気が吹っ飛んだwwww
952 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 01:42:01.41 ID:ipUEx2oo
「実は履いてないんだよ☆ あーくん!」
953 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 07:13:05.31 ID:HnrUcpUo
>>952
「履け」
954 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 07:24:52.94 ID:W7WnBsAO
エイワス(ドラコ状態)「うぅ〜 美少女コンテストだったら ぜったい負けないのに〜〜☆」

一方「……ナニ言ってやがるンだ……?」

滝壺「これだから、ぷよ○よを知らない世代は困る」

浜面(そもそも、学園都市にぷ○ぷよ〜んなんてあるのか……?)



ドラコと聞いて此処まで妄想した。反省はしていない。
955 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 09:34:35.06 ID:s6uYoYAO
>>949
大丈夫、俺もだ
956 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 09:54:23.94 ID:FyUwZ2Mo
>>954
PS版ならあるかもしれないけどドリキャスのは絶対無いなww
957 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 10:13:22.65 ID:m4j/DJUo
>>949
よう俺
958 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 11:11:44.42 ID:Qt64JHI0
ゑ?パじゃないの?
959 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 20:01:35.98 ID:Z2rJJOUo
エイワス全力過ぎるww
960 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 21:37:34.98 ID:F5BW9Q60
このスレ見るまで俺ずっとエイワスって幼女かと思ってたわ(エヴァみたいな感じの)
961 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 21:53:46.12 ID:jWVVys2o
私もドラコって聞くとぷよ○よしか思い浮かびません。

今のエイワスのキャラについては賛否両論みたいですが、もう少しで元に戻るので我慢してください、すみません。
>>942
基本的にギャグなので、そこら辺はあんま気にせずお楽しみください。
あの時の一方通行はどちらかというとパニクってた感じです。

本来のエイワスの容姿は、灰村キヨタカ氏のサイトに載っています。よろしければ是非


と、いうわけで>>1です。 そろそろ次スレ立てます、皆さんの沢山のレスのおかげで2スレ目突入です。
本当にありがとうございます。


続きも投下していきまーす。
962 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 21:58:58.74 ID:jWVVys2o
――第四学区・とある高級レストラン


浜面「おお・・・・・・、朝からこんな豪勢なメシが食えるとは・・・・・・」ゴクリ

エイワス「遠慮しないでドンドン注文するといい! あーくんは太っ腹なんだから☆」

一方通行「俺はてめェの財布じゃねェンだよ」

滝壺「ありがとう、いただきます」

一方通行「少しは遠慮し・・・・・・、まァオマエなら別にいいか」

エイワス「さすがあーくん! 私はあーくんのそういうところに惚れたんだよっ!」

一方通行「てめェは残飯でも食らってろ性悪女」

浜面「でさ、二人は付き合ってんのか?」

エイワス「あーくんはテレ屋さんだから、なかなか心を開いてくれないの・・・・・・><
     でもそういうところが魅力的なのだy・・・・・・魅力的なんだっ!☆」

一方通行「オマエにオープンマイハートするくらいなら死ンだほうがマシだァ」

エイワス「でも初めはね? あーくんの方から私を求めてきたのだよ!☆
     私に会うために、統括理事会の人と必死に戦ってくれたりしてね」

浜面「それやりすぎだろぉ!? どんだけ会いたかったんだよっ!!?」

一方通行 (クッソ・・・・・・、あながち間違いじゃねェから何も言い返せねェ)

滝壺「あくせられーたは熱血さんなんだね」

一方通行「馬鹿な事言ってンじゃねェ」

エイワス「それで私が彼に興味を持ってー・・・・・・、そこから知り合うようになったの!☆
     人前にはなかなか出ない私なんだけど、あーくんは別なのだよ」

浜面「いいなぁそういうの、典型的だが悪くないよな」

滝壺「そうだね、いい話だなー」

一方通行「ぐ、く・・・・・・」ワナワナ
963 : ◆3dKAx7itpI2010/11/09(火) 22:00:04.34 ID:jWVVys2o
滝壺「どらこも能力者なんだよね?」

一方通行「え、あァ・・・・・・なんつゥか」

エイワス「さしずめ、レベル3の『二次元病(トゥーンドライブ)』といったところか☆」チャリンチャリン

滝壺「聞いたことない能力・・・・・・」

一方通行 (どこがレベル3何だよどこが・・・・・・)

浜面「レベル3で一方通行と張り合えるか普通? 怪我治してた時とか、
   とんでもねぇ治癒能力だった気がするんだけど」

エイワス「もちろんあーくんは手加減してくれてたよ! 優しい人だからね、くく」チャリンチャリン

一方通行「いちいちウィンクすンな、星が辺りに散らばってうざってェンだよ」

浜面 (どういう能力だよこれ・・・・・・)

エイワス「でもでもっ、滝壺理后の能力追跡(AIMストーカー)も珍しい能力だよね!☆」

滝壺「!」

浜面「!!?」

一方通行「」

滝壺「どうして知ってるの?」

エイワス「これでも私、けっこう物知りなんだっ!☆
     浜面仕上は無能力者だけど、くすっ☆」

浜面「笑うな! てか何で俺のことまで知ってんだよ?」

一方通行「(やっぱオマエは黙らせてやンなきゃいけねェか?)」ゴゴゴ

エイワス「(このくらいなら問題ないだろう)」ヒソ
964 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:01:51.24 ID:jWVVys2o
一方通行「あ、あァ、俺がこいつにさっき話したンだよ。
     レベル4の珍しい能力者がいるのと、見所のある無能力者がいるってなァ」

浜面「み、見所・・・・・・あるかぁ俺?」テレテレ

滝壺「そうだったんだ」

エイワス「二人共、元暗部・・・・・・とか何とか? って聞いたかも」

一方通行「おい」

浜面「おっと・・・・・・、まぁその辺は、な?」

滝壺「うん。 暗部についてはあまり深入りしないほうがいいよ? 危ないからね」

エイワス「りょーかいした☆」ビシッ

一方通行 (こいつはその暗部の最奥部に君臨してる存在だがな)

浜面「ところでさ、あの天使の様子はどうなんだ? って・・・・・・、この子の前じゃ
   マズい話題かこれ?」

エイワス「私も知ってるから大丈夫だよ☆ みんなで一緒に住んでるからね」

浜面「え!? お前天使と同居してんの!?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰かが見張ってなきゃなンねェだろォが」

滝壺「天使と一緒に住むなんて、ロマンチックだね」

一方通行「ところがどっこい。 現実はそォ甘くねェンだなこれが」

浜面「やっぱキツイの?」

一方通行「俺が見張ってなきゃ、今頃学園都市は無くなってるだろォな」クカカッ

エイワス「もうっ! そういうこと言っちゃ悪いではないか☆」

一方通行「オマエもだよオマエも!! オマエらのせいで学園都市の平和が危ぶまれてンだ!」

浜面「ははっ、早いとこ解放されてぇってか」

一方通行「もォうンざりだぜ、一刻も早く終わらせてェよこンな生活」

滝壺 (・・・・・・そういう割には、あくせられーた、なんだか楽しそうに喋るなあ)
965 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:03:52.02 ID:jWVVys2o
浜面「そういやドラコは外国の子か? 目が青いし、つか光ってるんだけど」

エイワス「そうだね、外人という認識で構わないよ☆」

一方通行「ていうか人外だよ」

浜面「名前も変わってるよなぁ」

一方通行「オマエに名前が変わってるだのなンだの言えンのか」

滝壺「あくせられーたもね」

エイワス「君もだろう、滝壺理后」

浜面「で、どこから来たんだ?」

エイワス「vuwg天ig外nvi界bvojbv、というよりvbbi時defjir念・・・・・・。
     うーん、ダメ、ヘッダが足りないみたい><;」

浜面「へ?」

一方通行「あー、ロシアだよロシア」

滝壺「ロシアから来たの? 大変だったね」

エイワス「どぉして?」

一方通行「(ついこないだまで三次大戦やってたろボケ)」
966 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:05:19.37 ID:jWVVys2o
エイワス「vuwg天ig外nvi界bvojbv、というよりvbbi時defjir念・・・・・・。
     うーん、ダメ、ヘッダが足りないようだな><;」

浜面「へ?」

一方通行「あー、ロシアだよロシア」

滝壺「ロシアから来たの? 大変だったね」

エイワス「どぉして?」

一方通行「(ついこないだまで三次大戦やってたろボケ)」

エイワス「あぁ、そうだっt・・・・・・、うん! お家、無事かなぁ」

浜面「辛かったもんなーあの戦争。 あれ? でも一方通行がこの子に
   会いに行ったんだよな? それじゃこの子がロシアに―――」

一方通行「細けェこたァいいンだよ」

浜面「? そうか・・・・・・。 ん、待てよ? 一方通行、この前の眼鏡の女の子いるだろ?
   まさかあの子とも一緒に・・・・・・?」

一方通行「風斬のことか? あァ、居るぞ。 それがどォした」

浜面「こ、この野郎・・・・・・っ!! それがどうしただと? ハーレムじゃねぇか!
   実に羨ま・・・・・・けしからん!!」

一方通行「ハーレムじゃねェよアホ。 男も居る」

エイワス「ていとくんも一緒に住んでるのだよ☆」

滝壺「ていとくん?」

一方通行「垣根帝督」

浜面「!!!」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
967 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:08:15.23 ID:jWVVys2o
浜面「垣根帝督・・・・・・!? レベル5の第二位じゃねぇか・・・・・・」

一方通行「あン? 知ってたンかよ」

滝壺「あの人のせいで、アイテムはバラバラになりそうだったんだよ」

一方通行「! 抗争の時か・・・・・・、あれ、俺余計なこと言っちまったかァ?」

エイワス「ふふふ、やっちゃったね、あーくん!☆」クスクス

浜面「しっかし、何だってあんなやつと・・・・・・?」

一方通行「斯々然々ってやつだ、説明は省略ってなァ。 だが、まァそォいうことなら
     安心しとけ。 あのクソメルヘンも俺が見張ってっから」

浜面「オマエ、すごい状況になってんだな・・・・・・。 ドラコも大変だろ?」

エイワス「非常に興味深くて楽しいよ!☆ もうちょっと刺激的でもいいかもだけど☆」

浜面(なんかこの女もヤバい感じがしてきた。 さっきの戦いも合わせて)

滝壺「でも、あくせられーたなら安心だね」

一方通行「ハッ、エラい信用されてンなァ俺。 何かやったかァ?」

滝壺「前に倒れてる私を介抱しようとしてくれたし、ロシアでも助けてくれたでしょ?」

浜面「あの時はすまなかったな、一方通行」

一方通行「あァー・・・・・・、何かあった気がする。 そォいうことも」

エイワス「あーくんったら、色んなところでフラグを立ててくるからな。
     私も気が気でないよ>< 滝壺理后ともフラグが立ちかけてたんだな☆」

滝壺「フラグ?」

一方通行「オマエさ、余計なことしか言えねェの?」

浜面「なんだよ、興味あるな。 聞かせてくれよ」
968 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:09:46.08 ID:jWVVys2o
一方通行「その前に誤解が無ェよォ言っとくが、滝壷とフラグなンざ立ってねェからな」

浜面「わかってるって、別にそこは疑ってねぇよ。 他の聞かせろよ他の!」

滝壺「あれ? あくせられーたとどらこはカップルじゃないの?」

一方通行「違いますゥー。 誰が好き好んでこンなバケモノと・・・・・・」

エイワス「ひどいことを言う、泣いてしまうぞ。 うぇぇぇぇぇぇん;;」ドバッシャァァァァァ

一方通行「ぎゃああああ!! 決壊したダムかてめェはァ!!!」バチャチャチャチャ

浜面「涙ってレベルの量じゃねぇぞ・・・・・・、あ、店員さん、すみません」

滝壺「誰とフラグを立てたの?」

一方通行「誰とも立ててねェっつゥの」

浜面「いやいや、女の子三人と同居しといてその言い草はねぇだろ」

一方通行「今は女七人だけどなァ」

浜面「自慢か!!? 自慢ですかっ!!?」

一方通行「どこをどォ解釈したら今のが自慢になるンだよ」

エイワス「七人・・・・・・?」ニヤリ

一方通行「あ、やべっ、こいつまで入れちまってた!!」

滝壺「? どらこは女の子でしょ?」

一方通行「クッソ・・・・・・、まァ・・・・・・そォだな・・・・・・。 今は、な」ボソッ

エイワス「くくく」
969 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:12:28.93 ID:jWVVys2o
浜面「しかし七人だと・・・・・・、エロゲの主人公かお前は」

一方通行「え、オマエ、エロゲとかやってンの?」

エイワス「それだけじゃないよ! イギリスに行ったときにキャーリサと立ってるし、
     行きつけのファミレスでウェイトレスとフラグ立ててるし、
     雑貨稼業(デパート)に暴力受けてた女の子を助けてフラグ立ったし、
     迎電部隊(スパークシグナル)から助けた人質の男の子とも立ってるし、
     親船最中ともなんやかんやで立ってるだろうな。
     そして、ていとくんから風紀委員の初春飾利を助けて立ったし、他にも色々☆」

一方通行「いや詳しすぎねェかいくらなンでもッ!!? 何か色々おかしいの混じってるしよォ!!
     つか今言った大半が誰それって感じなンだが」ウガー

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おまけに第一位だしな。 マジで"学園都市"最強だよお前」

滝壺「やっぱり、あくせられーたはモテモテだね」

一方通行「素直に信じてンじゃねェよオマエらもよォ!! 確かに今こいつが言ったことは事実だが、
     そンな小せェことでフラグ立ってたらとっくに女の一人や二人出来てンだよ!」

浜面「言ってみてぇ、男として生まれたからにはそんなこと一度でいいから言ってみてぇ」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私じゃダメなの?」

浜面「い、いやぁそんなことは・・・・・・」

一方通行「それにもォ今みてェな話題は飽きてンだよこっちは」

エイワス「それじゃ、どっか遊びにいこうか☆」

浜面「ん、そろそろ移動するか。 なんか周りの視線が痛い」

滝壺「もう外に出ても大丈夫かな?」

一方通行「すまねェな。 こンなくだらねェことに巻き込ンじまってよ」

浜面「面倒ごとなら慣れっこだ」ニッ

滝壺「それに、私は二人と一緒に遊びたいし」

エイワス「ふふ、良い友人を持ったな。 一方通行」ボソッ

一方通行「ふン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
970 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:14:19.94 ID:jWVVys2o
――第六学区・とある遊園地


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・結局ここかよ」

エイワス「文句言わないの☆ 私、一度遊園地って行ってみたかったのだよー」

浜面「ガキの頃、親に連れてってもらったっけなぁ」

滝壺「私も初めてなんだ、遊園地」

一方通行「バカ面以外は初か。 ま、丁度いいかもな」

エイワス「うーん! ワクワクするね☆ 胸が躍るよ!」ユッサユッサ

浜面 (ホントに踊ってますよドラコさーん!!!)チラチラ

滝壺「どしたの? はまづら」

浜面「い、いやいや別に! 何でもねぇよ!?」アセアセ

一方通行「おい無能力者」ボソッ

浜面「あ、え?」

一方通行「悪い事ァ言わねェ、こいつにだけは欲情しねェ方がいいぞ」ヒソヒソ

浜面「む、無茶をおっしゃる・・・・・・、目の前であんなことされたら・・・・・・」

一方通行「地獄より辛ェ後悔したくねェンなら、肝に銘じとけ」

浜面「ま、まぁ分かってるよ。 また麦野に風穴空けられるのはイヤだしな・・・・・・」

一方通行「いやそォいう事じゃねェンだが・・・・・・、まァいい」

滝壺「ねえ、早く行こ?」

エイワス「あーくんあーくん!! 私、全てのアトラクションを掌握したーい!」キャッキャッ

一方通行「分かったから大声であーくンあーくン叫ぶのやめていただけませンかねェ?」
971 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:15:40.60 ID:jWVVys2o
エイワス「こういう所って、アトラクションの巡り方とかあるの?」

浜面「好きなようにすりゃいいだろ。 初っ端から絶叫系でもいいし、
   まずはコーヒーカップとかのんびりしたとこから攻めてもいいし」

滝壺「コーヒーカップ?」

一方通行「あれか、バカップルがコーヒーカップの形した乗り物にのって騒ぐやつ」

浜面「それそれ」

エイワス「何それ? すっごく興味深い☆ それにしよっ?」

一方通行「どォせ断ったって強制連行だろ」

滝壺「私も乗ってみたいな、コーヒー飲みたい」

浜面「いや入ってないから、そこまでこだわってねぇから」
972 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:16:59.26 ID:jWVVys2o
――とある遊園地・コーヒーカップゾーン


従業員『はい、次のお客様どうぞー。 足元にお気をつけくださーい』

エイワス「あーくん、一緒に乗ろっ?☆」

一方通行「うゥ・・・・・・、このキモい口調にまだ慣れねェ・・・・・・慣れたくねェ」

滝壺「このピンクのカップにしよ?」

浜面「あぁ。 つーか・・・・・・、この歳でこういうの乗るの、何か恥ずかしいな・・・・・・」

一方通行「この中央のハンドル回せば回転速度が上がってくのか」ガシッ

エイワス「ふふ、君のベクトル変換能力で限界を超えてみないか?」

一方通行「急に素の喋り方すンなよ・・・・・・。 あと、能力は使わねェ。
     オマエも、余計なことしたらカップごと大気圏まで飛ばすからな」

エイワス「それはそれで楽しそうだな、くく」

従業員『それではコーヒーカップ、行っきまーす』


      ゴゴゴ・・・・・・  クルクルクルクル


浜面「おお、けっこう早いな・・・・・・」

滝壺「あれ? あくせられーた達のところ・・・・・・」
973 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:18:14.29 ID:jWVVys2o







一方通行「おいスタッフ!! コーヒー入ってるンですけどォォォォォォォォォ!!!!!!!??」

エイワス「ふふふふふふ、急遽淹れてみました☆ このほうが雰囲気出るでしょ?」キャハハハ






974 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:19:44.77 ID:jWVVys2o
浜面「ええええええええええっ!!? どうなってんだよオイ!!」グルングルン

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いいなぁ」グルングルン

一方通行「エイワスてめェェェェェ!!!! ふざけたマネしてンじゃねェぞォォォ!!!!
     熱っち!! コーヒー熱っちィよオイィィィィ!!!!」バッシャバッシャ

エイワス「ちなみにこれは、ジャマイカ産のブルーマウンテンを使用してみた。
     もちろん、君の好みに合わせてブラックで淹れてみたぞ☆」

一方通行「いやそンな情報いらねェから!!!! これさっさと捨てろォォ!!
     クッソ、何でハンドルから手が離れねェンだ!!? 熱ッ、熱っつゥゥゥ!!!」

浜面「うお、めっちゃいい匂いがする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

滝壺「あっちのほうが面白そうだなぁ」

従業員(あれ・・・・・・何であのカップ、コーヒー入ってんだろ・・・・・・)

エイワス「よっし! 次はドライ・カプチーノ風にしてみようかな☆」スッ

一方通行「ちょ、やめ、ごぼっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ゴポゴポ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドラコの仕業かな」グルングルン

滝壺「ふわふわクリーム、美味しそうだなぁ」グルングルン

一方通行「い、息が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おま、助け・・・・・・、がはっ」グルングルン

エイワス「た、たいへ〜〜ん!☆ 人工呼吸しなくっちゃ!」ガバッ

一方通行「人工ってオマエ人じゃねェだろ!!! こっち来ン・・・・・・ブクブク・・・・・・」

浜面「・・・・・・。 熱ッ!? お、おい、こっちにまでコーヒー飛んできてんだけど!?」

滝壺 (ワッフル食べたくなってきたなあ)
975 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:20:41.96 ID:jWVVys2o


――――――――――――


従業員『お疲れ様でしたー (あの人、大丈夫かな・・・・・・)』


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボタボタ

浜面「お、おい、しっかりしろよ一方通行、ぷくくっ」プルプル

一方通行「・・・・・・何笑ってンだよてめェ」ギロリ

浜面「ひっ!? す、すみません!!」ビクッ

エイワス「アトラクションとしても楽しめるし、コーヒーも飲めるしで、
     一石二鳥だったね、あーくん☆」

一方通行「踏ンだり蹴ったりだクソ野郎ォ!!」ウガー

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ペロペロ

一方通行「ッ!!? 何しやがンだてめェ!?」

浜面「た、滝壺・・・・・・?」

滝壺「本当にコーヒーだ。 ・・・・・・ん、美味しいよあくせられーた」ペロペロ
976 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:21:43.17 ID:jWVVys2o
一方通行「ちょ、おい、やめろバカ!! おい浜面、てめェも止めろよ!」

浜面「あ、一方通行ぁ・・・・・・ッッ!!」ポロポロ

一方通行「何で泣いてンですかァ!!? いいからこのバカ止め・・・・・・ひゃふっ」ビクッ

エイワス「滝壺理后だけズルイよ〜>< 私も舐めちゃおっ☆」ペロペロ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチッ ゲシッ ズギャッ

滝壺「あう」コテン

エイワス「ひゃああ!」ドッゴォォォォォン

一方通行「いい加減にしろアホ共。 ・・・・・・寒ィ、俺ちょっと着替えてくるわ」スタスタ




浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと俺、あのコーヒーの海に飛び込んでくる」

滝壺「なんで? コーヒー好きなの?」

エイワス「ふぇぇぇぇ〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フラフラ
977 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:22:46.43 ID:jWVVys2o


―――――――――――


一方通行「待たせたな。 ったくよォ、従業員用のシャワーまで借りるハメになっちまっただろォが」

エイワス「えへへ、ごめんね☆ あーくん、喜んでくれるかなと思って」

一方通行「あの状況で喜べるほど俺はラリってねェよ」

浜面「ちくしょう、もうコーヒーが無かった・・・・・・。 つか何だったんだよさっきのは」

滝壺「どらこがやったんでしょ? ユニークだね」

エイワス「でしょでしょ? ふっふ〜ん☆」

一方通行「オマエのドヤ顔程うぜェモンも無ェな」

浜面「よっしゃ、次、どこ行く?」

滝壺「あれ、あれがいい」スッ

エイワス「んー? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お化け屋敷、かな?☆」

一方通行「いや、やめとこォぜ。 嫌な予感しかしねェ」

エイワス「いいじゃんいいじゃん! 行こうよぉ☆」

浜面「うう・・・・・・、あんま得意じゃねぇんだけどな、ああいうの」

一方通行「第四位と幽霊だったらどっちが怖い?」

浜面「なるほど! さすがに冴えてるな第一位は。 よし、行くか」

一方通行「余計なこと言っちまった・・・・・・、クソ、覚悟決めるか」

滝壺(今のはまづらとあくせられーたのやり取り、むぎのに言ったらどうなるかな?)
978 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:23:48.01 ID:jWVVys2o
――とある遊園地・お化け屋敷・・・・・・

浜面「なんかこのお化け屋敷、看板はあるけどただそれだけっつーか・・・・・・、
   外見の装飾とかしてねぇのな」

一方通行「全員で行くか?」

エイワス「ここは二人ずつで行くのがセオリーでしょっ!☆」

滝壺「じゃあ先に行ってみてもいいかな?」

浜面「お、俺は構わないぞ」ゴクッ

一方通行「おゥ、ンじゃ楽しンで来いよ」

エイワス「行ってらっしゃーい!☆ くく」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・金、払わなくていいのかここ」

滝壺「行ってくるね」ガチャッ


バタン


――――――――――


浜面「おお・・・・・・、けっこう本格的だな。 適度に暗くて寒いし、草とか木も本物じゃね?」

滝壺「うん、地面の土も本物だね」ジャリ

浜面「羽虫も飛んでやがる、すごい作り込みだな・・・・・・。さすが学園都市」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はまづら」

浜面「ん? どうした?」

滝壺「あの木のとこ、誰かいる」スッ

浜面「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」クルッ
979 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:24:43.28 ID:jWVVys2o



首吊り死体「」ギシ・・・・・・ ギシ・・・・・・


浜面「ううおおおああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」ズドドドドドッ

滝壺「あ。 はまづら、置いてかないで」タッタッタッ



浜面「はぁ・・・・・・、はぁ・・・・・・、び、ビビったぁ・・・・・・」ゼェゼェ

滝壺「脅かしてきたりはしないんだね」

浜面「・・・・・・リアルな感じを追求したお化け屋敷なんじゃねぇの? 実際、
   脅かしてくるよりああやって居られるだけのほうが怖いぜ」

滝壺「あ」




顔が前髪で隠れた女「」 ザッ ザッ




浜面「あああああああああああああああばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」

滝壺「大丈夫だよ浜面、こっちには来ないみたい」
980 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:26:07.72 ID:jWVVys2o

―――十分経過。


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遅っせェなァ」

エイワス「ふふ、まさかとは思うが。 情事を重ねているかもしれんな。
     もしそうならば、我々は邪魔でしかなくなるのだが」

一方通行「アホ、ンなわけねェだろ」



浜面「ふぅぅ・・・・・・、帰ったぜ」

滝壺「ただいま、二人とも」

一方通行「えっらい時間掛かったなァ。 どォだったよ?」

浜面「怖かった・・・・・・、とにかく怖かった。 首のない死体が走ってくるのとかやばかった」

滝壺「それと、かなり広いみたいだよ、このお化け屋敷。
   私たち、帰り道が少しわからなくなっちゃって」

一方通行「迷ったってェのか? 見た目はそンなでけェ建物じゃねェけどな」

エイワス「ねぇねぇ、早く私たちも行こうよ!☆」

一方通行「はいはい・・・・・・、あァー・・・・・・嫌な予感しかしねェ。
     もしお化け屋敷が吹き飛ンだらオマエら真っ先に逃げろよ」

滝壺「うん、わかった」コクン

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お化け屋敷特有のドキドキイベントが発生しなかった」シュン

滝壺「?」

エイワス「それじゃ、行ってきまーす!☆ あーくん、置いていったらイヤだからな?」ニタリ

一方通行「幽霊よりオマエのほうが百万倍怖いわ」ガチャ



バタン


981 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:27:23.66 ID:jWVVys2o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


出入口のドアを閉めた途端、一方通行は妙な違和感を感じた。

具体的にと言われると答えられないような、そんな曖昧な違和感なのだが、確実に感じた。
一方通行はほんの少し思考してみるが、何せ一緒にいるのがこの"女"なのだ。
違和感の一つや二つ、この"女"が出しているのだろうと結論付け、一方通行は先に進む。


「ふぇぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、置いてかないでってばぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


震えた声でそう呼びかけるのは、その"女"である、ドラコだ。
正確にはエイワスである。
彼女はとてとてと一方通行に着いて行き、キュッと彼の腕を掴む。

一方通行がその腕を鬱陶しそうに振り払おうとするが、エイワスは頑なに腕を絡みつけてくる。
十分に発達"させている"その胸が一方通行の腕にプニプニと当たっているのだが、彼はまるで気にしない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・妙に空気が澄んでやがるな」

「草木がたくさんあるからね、それらがマイナスイオンを発し、空気を浄化しているのだろう」

などと言い出す始末だった。
982 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:28:04.35 ID:jWVVys2o


美少女ドラコの姿でエイワスの口調になると、やたら違和感が増すンだが。と、一方通行は思ったが、
何を言ったところで壁に話し掛けるようなものだと決めつけ、口には出さなかった。

というか、エイワスが微妙に発光しているからか。彼女の周囲には蛾や羽虫が無数に飛び交っていた。
別の意味での恐怖を、頼んでもいないのに演出してくれている。

今も見た目は美少女ドラコのままなエイワス。
端から見ると、一方通行はとんでもない美貌を持つ女性とお化け屋敷を楽しんでいるという
他の男性が殺意を抱きそうなシチュエーションに見えるのだが、彼本人はそんなこと微塵も考えていない。

突然、カラスの大きな鳴き声が響き渡った。
その瞬間に、一方通行の左腕に激痛が走る。


「ひゃあああ!!!☆ びっくりしたよぉ・・・・・・」


驚いたエイワスが、一方通行の腕をへし折らんばかりに強く絞めつけてきたのだ。
一方通行がギロッ、とエイワスを睨むが、エイワスは動じない。
それどころか逆に一方通行を見上げ、


「これが、お化け屋敷の楽しみ方なのだろう? ふふ、遠慮無くドキドキしたまえ」


などと言い出す始末だった。
983 :大事なことだからな、仕方が無いだろう ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:29:58.66 ID:jWVVys2o

一方通行とエイワスはどんどん道を歩いてゆく。
たまに草や木の枝が道を阻害している所もあった。とことんリアルに設計されたお化け屋敷なのだろうか。
一方通行が感じる違和感が、ますます強固なものになっていく。
これが確信へと変わったとき、何かが分かるのか。それを知る方が幽霊などより数倍怖いと思った。


「はわわわわわ〜〜〜〜・・・・・・、あ、あそこ、幽霊がいるよ・・・・・・☆」


一方通行はエイワスの指差す方向に目を向けると、そこには首のない男の幽霊がボーっと立っていた。
さっきからこんな感じで幽霊は見かけている。
エイワスがそれを見るたびに、わざとらしく怖がって見せるものだから、一方通行はイライラしっぱなしだ。
そして今も彼の背後には、下半身がない女性が両腕を突き出して二人の後を追ってきている。


「・・・・・・ったく。 何か脅かしてきたりとか、そォいうンじゃねェのかよ。
 ま、これが風斬辺りとかだったらとっくに失神してるだろォけど」


と、苦笑しながら歩みを運ぶ一方通行。


その時、一方通行は違和感の正体に気付いた。


このお化け屋敷、どう考えても外部から見た建物の大きさより内部の空間が広い。
そう錯覚させる空間トリックのようなものは存在するが、それらとは違うと一方通行は確信する。
携帯電話のディスプレイに表示されている時間を確認すると、もう二十分近くも歩き回っていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォなってンだこりゃ」

「うむ、出口が見当たらんな」
984 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 22:30:00.94 ID:DpGTBEAO
コーヒー吹いた
985 :大事なことだからな、仕方が無いだろう ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:31:51.97 ID:jWVVys2o


いつもの口調で喋りだすエイワス。
というかオマエの仕業なンじゃね?と一方通行は推理してみたが、


「ふふふ、なぜそう思うのかね?」


と、ごまかしてきた。
どうやらエイワスがこの空間を何らかの方法で拡大していることは間違いなさそうだ。

呆れたように一方通行はため息を吐き、さっさと出口を探して出ようと歩を進めると、
グニュ、とした感触が足の裏に伝わった。
一方通行が足を上げて確認してみると、地面に半分だけ埋まっている男の顔があった。
まるで腐敗しかけのように、皮膚がぐずぐずの状態になっている。


「ずいぶん手の込んだ作品だなァおい。 力の入れどころが違うンじゃねェのか」


結局、そのグチャグチャの男の顔が最後の恐怖ポイントだった。
一方通行とエイワスは出口を見つけ、ようやく外に出た。


外の光が差し込み、思わず目を瞑る。
そこは、最初に一方通行達が入った出入口のドアの前だった。


「おう、戻ったか」

「おかえり、あくせられーた。 どらこ」


待ちくたびれたと言わんばかりに、浜面と滝壺は地面へ座り込んでいた。
986 :名前欄も大事なことだからな、仕方が無いだろう ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:33:21.32 ID:jWVVys2o
浜面「遅いっつーの。 俺らより時間掛かってんじゃん」

滝壺「ね? 迷っちゃったでしょ?」

エイワス「うんうん!☆ とっても怖かったぁ><」

一方通行「幽霊だけじゃなく、死体とかもあったなァ」

浜面「そうそう! 最後ら辺の地面に埋まってる男の顔のやつ、見たか!?
   リアルに作りすぎだっつーの!!」

滝壺「はまづら、怖がりすぎだよ」

エイワス「それより虫とかがいっぱいいてイヤだったなぁ;;」

一方通行「発光してたからな。 オマエの周りに虫が集まってきて爆笑モノだったぜ」ケケケ

浜面「何で光ってるかはスルーなのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「それよりなァ。 俺らが迷った原因、わかったぜ」

滝壺「なに?」

一方通行「こいつが能力かなんか使って、中の空間を広げてやがったンだ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

浜面「な、なにー!! おいおい本当かよ!? 頼むぜ・・・・・・、
   あんな長い時間怖い思いしたんだぞ俺達・・・・・・」

滝壺「そんなことも出来るんだ、すごいんだねどらこは」





エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何の話をしているんだ?」
987 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:34:35.59 ID:jWVVys2o
浜面「?」

滝壺「? (口調が・・・・・・)」

一方通行「しらばっくれてンじゃねェよ、あンな事できるのはオマエだけだろ」

エイワス「うむ、確かに私は君達に楽しんでもらうために少しばかり細工を施した」

一方通行「ほら見やがれ」

エイワス「だが、空間を広げるなどという事はしておらんよ?」



従業員「あの、すみませーん」



一方通行「あン?」

従業員「そこ、スタッフ以外立ち入り禁止の倉庫なんで、あまり近づかないでいただけますか?」

浜面「はぁ?」

滝壺「倉庫?」
988 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:39:15.92 ID:jWVVys2o


スタッフがドアを開けると、中はダンボールや資材が乱雑に置かれた、狭い空間だった。
さっきまでその中は、草木が生い茂っただだっ広い空間だったはずなのに。

一方通行が中を覗き込んでキョロキョロと確認してみるが、
あの空間に繋がるような入り口は存在しなかった。
二十分も歩けるスペースなど存在しない、学校の教室の二分の一くらいの室内のみだったのだ。



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォいうことだ?」

エイワス「私が施した仕掛けとは、いわゆるワープホールのようなものだよ。
     先程の場合は、そこの倉庫のドアをくぐると別の空間へワープ出来るようにしていた」

浜面「別の空間・・・・・・? どこでもドアみてぇなもんか?」

一方通行「マジでドラえもンじゃねェかオマエ」

滝壺「だから草木や地面の土が本物だったんだね」

一方通行「とンでもねェ事しやがる。 違和感の正体はそれだったのか。
     それで、どこに繋がってたンだよ」




エイワス「青木ヶ原、という原野をご存知かね?」
989 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:40:26.36 ID:jWVVys2o
浜面「青木ヶ原・・・・・・?」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・富士の樹海、かな?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいィ? あそこは確か」

エイワス「うむ、自殺の名所と呼ばれている場所でもあるな」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」

エイワス「我々が訪れた場所は、遊歩道から大きく離れたところだ、
     なかなかスリルがあっただろう?」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、私たちが見た幽霊や死体の作り物は?」








エイワス「幽霊などというものは知らんが、死体はどう見ても本物だったろう。
     気付かなかったのかね?」






一方通行「」

浜面「」

滝壺「」

エイワス「ふふ、その反応。 どうやら楽しんでもらえたようで何よりだよ」





浜面仕上は、人生で初めて恐怖による失神を引き起こした。
990 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:44:45.64 ID:jWVVys2o



エイワス「そうそう、もう一つ、ワープホールなるものを作っておいたのだが」

一方通行「あァ?」

エイワス「http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1289310136/

一方通行「あ、そォ・・・・・・」


991 : ◆3dKAx7itpI[sage saga]:2010/11/09(火) 22:52:07.55 ID:jWVVys2o


今回の、そしてこのスレでの投下はこれでお終いです。
皆様、本当にありがとうございました。

もしよかったら、エイワスの作ったワープホール先へと足を運んでみてください。
そこに次回予告も投下します。

それではまた三日以内に来ます。

大事なことなのでもう一度、本当にありがとうございました。
992 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 22:53:17.42 ID:9u3IHAU0
乙&埋め
993 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 22:53:51.27 ID:cVVVf8Ao
乙なんだよ
994 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 22:54:16.80 ID:ipUEx2oo
安定しておもしろいな
そして安定してドラこがうぜえ!w

乙そして梅
995 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/11/09(火) 22:54:39.38 ID:q6YVJo.o
おつ

ナイスワープホール
996 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 22:59:11.21 ID:F8XZTcAO
超乙!

ちょっくらワープホールに
飛び込んでくるわ ノシ
997 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 23:01:31.98 ID:W7WnBsAO
乙!
ドラコぱねえっす
998 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 23:04:40.91 ID:Wy2YU8.0
ドラコって聞いて最初に連想するのがギ○ザという俺は終わってるんだろうな……
999 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/11/09(火) 23:10:21.51 ID:RKE5pLQ0
1000なら俺即死。
1000 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/09(火) 23:15:18.20 ID:ieZeaHko
第一印象で損をする、荒れた肌
     / ̄ ̄ ヽ,
    /        ',
    .l  {0} /¨`ヽ}0},
   .l     ヽ._.ノ  ',
   リ    `ー'′/ ̄/ ̄/
  (     二二つ / と)
   |       /  /  /
    |        ̄ ̄| ̄

一塗りでツヤ肌に
     / ̄ ̄ ヽ,
    /        ',
    .l  {0} /¨`ヽ}0},
   .l     ヽ._.ノ  ',
   リ    `ー'′/ ̄/ ̄/
  (     二二つ / と)
   |       /  /  /
    |        ̄ ̄| ̄

\                        /
  \                     /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',       /    _/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \          /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       <なれるカバーカ!>
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /          \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           
1001 :1001Over 1000 Thread
    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
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   `、_ノol・__ノ    ノ   【呪いのトンファーパーマン】
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    `ー─┬─ l´-、      完成させても死にます。
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      .〔:::::l     l:::l   凵                  http://ex14.vip2ch.com/news4gep/
      ヽ;;;>     \;;>

1002 :最近建ったスレッドのご案内★Powered By VIP Service
【冬の立つ】ここだけファンタジー世界Part112【木枯らしの時】 @ 2010/11/09(火) 23:08:30.25 ID:H4QzBIQ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1289311710/

IE9に不満を持ってる奴が集うスレ @ 2010/11/09(火) 22:53:56.59 ID:VdfjfHgo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1289310836/

一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」  風斬「そうですよ!」 @ 2010/11/09(火) 22:42:16.54 ID:jWVVys2o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1289310136/

うんこ画像スレ @ 2010/11/09(火) 22:28:34.54
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1289309314/

ここだけ第四十九次きのこたけのこ大戦 @ 2010/11/09(火) 22:05:39.45 ID:JujoPIYo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1289307939/


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