五条ファン ◆APKLrJzDFw<><>2010/12/08(水) 23:40:45.74 ID:fGpcjHA0<>────────────
八月十二日 夏休み二十四日目
────────────

『『『いらっしゃいませー♪』』』

気がつくと、完全にアウェーだった。
常盤台女子寮盛夏祭。
先日黒子より招待状を受け取った、この女子寮での祭事イベントに参加したのは良いものの、共に足を運んだ上条とインデックスは早々に何処かへとはぐれてしまい、一人寮内をうろついている自分が完全に浮ついているのが理解出来る。

五条(……ククク……)

改めて周囲を見回す。
賓客をもてなす心遣いからなのだろうか、常盤台の生徒達は皆一様にメイド服に身を包み、来客の対応に当たっている。
もしや知った顔もメイド服を着ているのだろうかと考えると、早く知人と合流してその様を拝みたかった。

とはいえ、頼みの上条は携帯電話を呼ぼうとも電話に出ず、黒子や美琴も多忙の折に無理やり自分から連絡をして手間を取らせてしまうのも気が引けた。

五条(……まぁ、うろうろしていれば誰かと合流出来ますかね)

案外上条が未だロビーで自分の事を探しているのではないかと思い立ち、寮のロビーへと足を進める。

来場者でごった返している寮の入り口に、上条とインデックスの姿は無かった。

『いらっしゃいませー!こちら、本日のパンフレットになりまーす!』

五条「……ククク……これはどうも……」
パンフレットを差し出して来た手の先を見る。<>とある五条の蹴球闘技 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 23:41:20.08 ID:d5GcENc0<>五分おきにリロードしながら待ってた!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:41:23.35 ID:jyoOMoDO<>待ってた!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 23:45:57.30 ID:M9WvZbQ0<>ちょうまってた!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/08(水) 23:46:03.25 ID:fGpcjHA0<>相手も自身の顔を見て固まっていた。
肩にかからない程度にショートの栗毛。
強い意志を感じさせる、驚きに丸くなった鳶色の瞳。
頭に飾り付けられているのは、普段のヘアピンでは無くカチューシャ。
全身をメイド服で固めた学園都市第三位の超電子砲、御坂美琴がそこに居た。

美琴「ありがとうございましたー!」
五条「……いえ、その日本語はおかしいでしょう……」

唐突にテンパった発言をする眼前の第三位。
冷静にツッコミを入れると、少し呆けた後に真顔に戻った彼女が口を開いた。

美琴「あー……黒子?」
バツが悪そうにぽりぽりと頬を掻きながら彼女が問いかける。
若干頬が染まっているのは、普段と違うキャラを知人に見られた気恥ずかしさによるものなのだろうか。

五条「ええ……黒子を探しているのですが……」

美琴「アイツなら、さっきビュッフェの手伝いしに行ったわよ。そろそろ着替えてビュッフェに出てると思うけど」

五条「……ククク……そうですか……それと、私のツレを見ませんでしたか……?」

美琴「ツレって……男のコ?」

美琴が不思議そうに首を傾げる。

五条「ええ……高校生なんですが……こう、すこし目がタレ目気味で……頭がウニの様に……」

上条の人となりを口頭で説明する。
説明をしていくに従って、次第に美琴の顔色が変化していく様が判った。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 23:46:32.55 ID:B6GagXk0<>待ってた!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:48:12.04 ID:HKzjQqko<>ついていくと言っただろう?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:49:08.95 ID:mOie.kDO<>まってた!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/08(水) 23:49:57.91 ID:fGpcjHAo<>五条「……で、銀髪碧眼のシスターと二人連れではないかと思うのですが……」

美琴「えッ……あいつ彼女居るの……?」

黙って話を聞いていた美琴が唐突に口を開く。

五条「あいつ?」

美琴「あッ……、いや、何でもないッ!」

五条「……お姉さま、上条当麻とお知り合いですか……?」

みるみるウチに、美琴の表情が紅潮していった。

美琴「べべべべべ別に知り合いってワケじゃ……でもアイツはどうなんだろうって……ってアンタ何よさりげなくお姉さまって!」

わかりやす過ぎる。
真っ赤な顔で慌てて捲し立てる御坂に向かい、はあとため息を吐いた後に言葉を吐く。

五条「……オレは何も聞いてはいませんし……何も見てはいません……」

ごくり、と彼女が息を呑む音が聞こえた。

五条「……それとこれはオレの独り言ですが……上条当麻と二人連れで行動しているシスターは……同棲……しています……」

言って、美琴に視線を投げる。只でさえ大きい瞳が更に大きく見開かれていた。
先の紅潮が嘘の様に、顔色からサーっと血の気が引いていくのが見て取れる。

美琴「う……嘘よ……「嘘ではありません……ありませんが……」

五条「……あの二人の同居はシスターの都合による成り行き上のものでして……ふしだらなものでは無いかと思われます……」

五条「……加えて、彼女は恐らく修道女という点から身持ちは固いでしょう……」

美琴の表情に、次第に血の気が充満していく。
彼女もまた黒子とウマが合うわけだ。短時間で随分と表情が変わるその様は、見ていて面白いものだった。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:51:53.39 ID:aUH5ZLgo<>待っていた<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:52:15.63 ID:B0QDMjIo<>ようやくか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 23:53:02.82 ID:d5GcENc0<>五条さんショック与えすぎww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/08(水) 23:53:43.15 ID:fGpcjHAo<>五条「……ですが一つ屋根の下ともなると、何時なにが起こっても不思議ではありません……サッカーで言うなれば……同点で迎えた時間無制限一本先取のVゴールと言った所でしょうか……」

美琴が再びごくりと息を飲む音が聞こえる。

五条「……速攻で行かねば、何時相手方にゴールを許すとも限りませんよ……」

ごう、と彼女の背後で炎が燃え上がった様な気配がした。

五条「……ククク……オレは少なからずどちらの事情も知っているのでどちらの味方も致しませんが……御武運を……」

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『お、居た居た、五条ー!!』

ロビーで御坂と別れ、少しうろついた所で聞きなれた声が響いた。
次いで、上条当麻とインデックスが並んで歩いている様が目に入る。

上条「お?まだあの娘と合流してなかったのか?」

五条「……ええ、まだ合流しかねているのですが……」

上条「そっか。オマエもなかなか災難ですね」

五条「……ヒヒヒ……そういえば……」

上条「?」

五条「……おn……御坂美琴をご存知ですか……?」

上条「あぁビリビリか。そういえばあいつも常盤台だったっけ」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:56:46.77 ID:LA09VMAO<>禁書しか知らんと未だに五和とごっちゃになる<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/08(水) 23:58:49.23 ID:fGpcjHAo<>五条「……?さして親しくはなさそうですね……そう言えば、オマエは誰から盛夏祭の招待状を……?」

上条「あぁ、ウチの隣の部屋の土御門ってy『マイカがチケットをくれたんだよ!』

会話に入ってきたシスターに目を送る。

インデックス「マイカって友達が、手伝いをするからおいでよってチケットをくれたんだよ!」

何やら興奮を抑えきれていない様子だ。

上条「面白い奴だから、今度会ってみると良い、紹介するぜ」

五条「……えぇ、機会がありましたら是非……」

インデックス「それよりもトウマ!そろそろ時間かも?」

上条「あぁ、もうそんな時間か」

二人のやり取りに、時計を眺める。
昼の十三時と十五分。
多少遅めに出発したせいもあってか、既に昼食をとるのには丁度良い時間に差し掛かっている。

五条「……確かビュッフェがあるそうですね……」

上条「ああ……そうなんだ……そうなんだけどな……」

インデックス「ビュッフェ♪ビュッフェ♪食べ放題〜♪」

銀髪のシスターが、楽しそうにはしゃぎ回っている。
もしかすると、出会ってこの方一番嬉しそうな彼女の姿ではないだろうか。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 23:59:06.65 ID:t2Q1Hp.o<>お待ちしておりました<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/09(木) 00:02:56.23 ID:z98Lfc6o<>五条「……ククク……最悪追い出されますかね……」

上条「……不幸だ」

────────────

ビュッフェに到着し、上条とインデックスの隣のテーブルに腰を据えた。

程なくして、大量の料理を盛り付けた皿を持ったシスターが視界に入る。

『マサルー!こっちにハンバーグあったよー!』
傍らには、申し訳なさそうにちょこんと料理を盛った皿を抱えて追随する上条の姿。

『お料理の方は、セルフサービスになっておりましてよ?』

唐突に響いた声に振り返る。

いつもと変わらないツインテール。
その装いは普段のそれとは異なるメイド服。
視界に飛び込んでくる転送能力者、白井黒子。

五条「……」

黒子「……?どうされましたの?」

五条「……いえ……」

美琴を見て、黒子もメイド服が似合いそうだとは思ったものの、ここまで似合っているとは思いもよらなかった。
普段から丁寧な言葉遣いやそのお嬢様然とした立ち居振る舞いまで、考えてみれば当たり前の事なのだが。

黒子「……ははぁ、勝さん、こういうのお好きですの?」

彼女が顔を寄せてきた為、思わずあとずさる。

五条「……いや、純粋に似合っていると思いましてね……ヒヒヒ……」

黒子「あら、嬉しいですわね。もっと言って下さいまし」

五条「……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:04:15.27 ID:WWFo5Hg0<>おいおい来てるじゃねーか!
そして記憶喪失フラグを折られた上条さんじゃねーか!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/09(木) 00:05:14.46 ID:z98Lfc6o<>彼女が得意げに鼻を鳴らす。
やはり格好こそ違えど、中身はいつもの黒子そのものだ。

五条「……ところで、手伝いは何時ご……?」
不意に黒子が人差し指を口の前に持ってきて、自身の肩に手を置いた。
周囲の景色が一変し、中庭の隅らしき風景が視界に入る。

はあ、とため息を吐いて言葉を続けた。

五条「……サボり、ですか……」

黒子「あら?本日まで下準備に色々と頑張らされましたのよ?これ位の権利はあるかと思いますの」

五条「……で、何をしますか?」

黒子「もう出し物は見て回られましたの?」

五条「えぇ……体験物はさして食指が伸びませんでしたので……展示物は一通り……」

黒子「なら催し物がございますので、そちらに参加されては如何です?」

立ち話をするのも何だったので、中庭の隅にあるベンチに座る。
何処かで飲み物を調達しようと思ったのだが、『少々お待ち下さいまし』と言って立ち上がった黒子が消え、再度目前に姿を現した際には、両手にコップに入った飲み物を抱えていた。

片方を受け取り、口をつける。
黒子「この後の催し物は、チャリティーオークションとお姉さまの演奏会ですわね」

五条「へぇあッ!?」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:05:18.81 ID:oBwr0cAO<>まさかハンバーグ食えちゃうのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:06:19.57 ID:DpSFzMDO<>黒子ー!俺だー!結婚してくれー!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:06:53.79 ID:JsxWslg0<>あれ? ハンバーグフラグ即折れ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:07:13.21 ID:c5PDP7Qo<>駄目だ五条さんの「へぇあッ!?」で笑っちまうwwwwwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/09(木) 00:08:22.70 ID:z98Lfc6o<>思わず気管にコーヒーが入り込み、軽く咳ごんだ。

黒子「?どうされましたの?」

五条「……お姉さまの演奏会とは……?」

黒子「そのまんまの意味ですわよ。お姉さまのバイオリン独奏ですわ」

五条「……バイオリン……!?」

黒子「あら?お話しておりませんでした?お姉さまはバイオリンもお得意ですのよ」

流石ですわよねーとキラキラした目線を中空に送る黒子を尻目に、バイオリンを持っている美琴を想像してみる。

……想像に難かった為、断念した。

黒子「それにしても若干時間が空きますわね……寮内を離れる事も出来ませんし……」

五条「……ククク……」

頭を振って先までの邪推を払い、ふと隣を見る。

こちらを見ていた黒子と目線がぶつかった。

黒子「……」

五条「……」

お互いに真顔のまま、暫し無言で見詰め合う。

黒子「……勝さんって……」

五条「?」

黒子「眉毛ありませんでしたのね」

五条「……何を今さら……」

くすくすとおかしそうに黒子が笑う。
つられて、自分の口角が釣りあがるのがわかった。

黒子「ねぇ勝さん?」

五条「……ククク……何でしょうか……?」

黒子「わたくしのへy『あー!白井さん!五条さん!』

──────何処かで聞いた事のある甘い声に、背筋に戦慄が走った。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:10:32.60 ID:O7nFArY0<>フラグが折れた!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:14:50.28 ID:WWFo5Hg0<>もしかしてソテーさん来る−?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/09(木) 00:18:50.46 ID:z98Lfc6o<>……と、ここまでが書き溜め分なのですが、どうにも筆が捗りませんので今夜はここで一旦区切らせて頂こうかと思います
引越しの挨拶だけ、というのも何でしたので投下を行なわせて頂いた所存です
変わらぬ遅筆をご容赦下さい
ご期待頂きました皆様には、謹んでお詫び申し上げます

投下可能行数も多く、ようやくPCから投下が出来る様になりましたので、今後は幾分か楽になるかな等と安心しております
こちらに移動してもお付き合い頂ける皆様に深謝致します

さて、次回以降の投下に関してなのですが、明日以降毎日午後11時より投下を行なわせて頂こうかと思います
今後はご支援は歓迎させて頂きますが、製作のシステム上保守は不要となっておりますのでお時間のある時にご一読頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:20:09.95 ID:O7nFArY0<>なん…だと…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:21:22.56 ID:/nMqs86o<>来たら終わり・・・だと?
明日の11時までハンバーグやけ食いしてくる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:22:29.63 ID:XuDWdVwo<>これってなんかの続きなの?
人間関係どうなってんだ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:23:03.69 ID:TGtrDMAO<>追いついたと思ったら終わってた……
乙期待してるぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:24:16.27 ID:O7nFArY0<>>>30
ttp://horahorazoon.blog134.fc2.com/blog-entry-621.html
まとめサイトだけど、この辺の続き<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:24:55.06 ID:DpSFzMDO<>明日も楽しみだ
乙!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:30:46.99 ID:jNm64rIo<>お疲れ様です。楽しみにまっとるよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:32:01.67 ID:2tnAF8Uo<>乙!楽しみにしてるぜ!
今日、やっとイナズマイレブンクリアした
もちろん、五条さんを入れたチームでな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:34:09.72 ID:nsaKo26o<>http://beebee2see.appspot.com/i/azuY5JCJAww.jpg
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:36:18.53 ID:WWFo5Hg0<>今更だが真顔で見つめ合うって言っても表情はいつものアレなんだろうなぁww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:50:10.93 ID:k6/fAJI0<>乙!
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:51:37.06 ID:mrWsmyM0<>初春のやろう邪魔しやがって<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:56:08.73 ID:JsxWslgo<>初春、絶対タイミング見計らって来ただろwwwwww
一七七支部でも、明らかに黒子の態度分かってて五条さんに薬塗ってたし<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:57:15.60 ID:sie.FYko<>乙。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 01:01:17.14 ID:jDomP6Mo<>うおっ
いつの間に!?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 02:08:53.08 ID:M.Pda5go<>ずっと五条で検索し続けてたぜ!
乙乙!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 02:38:51.92 ID:EdGGLmU0<>クックック……
このスレからハンバーグの香りがしますねぇ……と思いましたが

そんな事は無かったぜ! ヒヒヒ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 04:03:52.73 ID:qYBHa9U0<>PCから投稿できるからかなり楽だろうねww乙<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 04:30:19.85 ID:1IaUIds0<>シルクハットとちょび髭で待機<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 09:04:02.66 ID:RKvLzwoP<>VIPで見つからなかったのだ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 11:26:33.75 ID:0hszNgk0<>意外にもあっさりとハンバーグフラグは立った
あまりにも自然な流れに、私たちがそれをフラグだと認識する間もなく
やはりと言うか、気付いた時にはもう、それは折られていたのだ

   フラグとは へし折る為に 立てるもの――

作者がこの作品を通して私たちに伝えたかったのは、本当はそんな思いだったのかもしれない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 13:34:47.41 ID:b8fycHU0<>こっちになるとPSPで見れないな・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 15:08:13.65 ID:Ypch6/k0<>最初から読ませてもらってるけど規制で書き込めなかったから初支援
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 16:00:29.53 ID:PrDUe.U0<>おまおれ
支援になってないけどなww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 16:02:14.89 ID:PrDUe.Uo<>お、専ブラで見れるのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 17:01:45.79 ID:cNa5pqk0<>支援<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 17:04:19.90 ID:uV./z7co<>やっと書き込める!
いつも楽しみにしております。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 23:11:38.17 ID:lkeyY.AO<>しかし…無言で見つめ合った後に部屋に誘うなんて、もうこれはそういうことですよね?ね?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 23:20:48.61 ID:1IaUIds0<>ブリッジして待機<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 23:21:26.35 ID:elO89Vko<>雪の降る中全裸で待機<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 23:21:37.19 ID:WWFo5Hg0<>おいおい、ソテーさんまで五条さんとフラグメントラバーズなのかい?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 23:23:44.32 ID:UZM97/Eo<>製速でこの外野レス数はすごいな
流石五条さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 23:26:57.30 ID:hviSr4s0<>ずっと向こうで探してたよ
GEPも覗く習慣があってよかった
ちなみに二人は両思いなんだろうが、本人たちが気づいてないかんじ?
あと乙<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 23:27:32.90 ID:Y0.7ApIo<>五条さんのおかげで俺の料理のレパートリーにハンバーグが増えました<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 23:42:29.01 ID:EdGGLmU0<>五条さんの生命活動に必要不可欠なハンバーグ分が最低量を切りました
早急にまとまった量を摂取しないと生命維持の限界です<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 23:45:38.83 ID:jDomP6Mo<>>>61
五条さんにつくってあげるんだ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 23:52:17.27 ID:N975QnYP<>ゴリラ! ジョーカー! ウナギ!

ゴ・ジョ・ウ!! ゴジョウ!! ゴ・ジョ・ウ!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 00:00:03.02 ID:wklfPrMo<>カンドロイド・ペンギンですね。わかります<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 00:13:06.46 ID:GoS3tQAO<>五条さんの欲望は…ハンバーグを食べることか。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 00:16:58.38 ID:NG1ayboo<>五条さんならサッカーボールひとつでウヴァぐらいなら余裕<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 00:43:46.75 ID:qHSJRYg0<>このSSの五条さんの性格は完全に捏造されてるけど、面白さは本物だからイナイレファンとしては困る。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 00:48:45.76 ID:NG1ayboo<>>>68
俺はこのssからイナズマイレブン入ったから
五条さんを仲間にするときやバーニングフェイズで全然敬語じゃなかったときは驚いたよ
ちなみに五条さん以外なら鬼道が好きになった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 01:12:50.59 ID:46WLTsAO<>とりあえず染岡さんは好きだ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 01:17:00.20 ID:qttWxWU0<>>>69
俺も鬼道好きだわ あいついいキャラしてるよな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 01:58:04.84 ID:OZau7fEo<>やっと専ブラ登録出来た
支援<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 07:21:55.84 ID:XIf4rl6o<>支援<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 15:06:38.16 ID:9FjHIQUo<>うおお来てた!
続き超期待してまっす!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 15:35:05.49 ID:Iczxqt2o<>乙なんだよ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 22:21:02.18 ID:qHSJRYgo<>>>70
既に読んでたならスマンが、コロコロで連載してる漫画版イナイレの染岡さんは(読んでたのがVS帝国までだから、今も活躍してるかどうかは解らんけど)マジ染岡さんだからオススメ。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 22:29:39.62 ID:mbe1esI0<>やっとみつけた!!
探し続けた甲斐があったぜ。

もとは初春ラブのオレだが、このスレは黒子が可愛くて困るwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 22:55:40.35 ID:4vED.XQo<>思わぬ数のご支援を頂きまして誠にありがとうございます
筆を進める原動力を頂きました由、深謝致します
それでは、23:00より本日分の投下を開始させて頂きます<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 22:57:33.32 ID:jdE/p2co<>待ってました!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 22:59:02.80 ID:NG1ayboo<>待ってたぜえ!イナズマイレブン2やりながら待ってたぜええええええ!!
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:00:24.24 ID:4vED.XQo<>唐突に響いた声に反応して背後を振り返る。

抱きしめたら折れてしまいそうな、黒子よりも小柄で華奢な体格。
美琴よりも短い、黒髪のショートカット。
その髪に飾りつけられた色とりどりの花飾り。

普段とは異なる私服、桃色のワンピースに身を包んだ風紀委員第一七七支部所属、初春飾利の姿が視界に飛び込んできた。

その背後には、若干の苦笑を浮かべている黒髪ロングヘアーの少女の姿がある。
彼女が頭に付けている白梅を象った髪飾りををどこかで見た様な気がするが……

ごっ……ごっ……

初春「あっ!五条さんは初めて会われますよね!紹介します!私の親友の佐天 涙子(さてん るいこ)さんです」

初春が掌を水平に傾け、後方に立つ少女を指す。

佐天「初めまして……だよね。噂は色々聞いてるよ、よろしく!五条君!」

五条「ククク……五条勝です……よろしくお願いします……」

ごっ……ごっ……

初春「五条さんも来てらしたんですね!時間がありましたら、この後一緒に回りませんか?」

五条「……残念ですが……既に大方回りつくしてしまっておりまして……」

初春「そうなんですか、残念です。それじゃあこの後は……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:02:27.49 ID:jdE/p2co<>佐天さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:04:05.95 ID:v3jR/Uko<>佐天さんも五条さんの虜になるのか・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:04:50.39 ID:bf8q1nAo<>監視してた人たちが集合したか<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:05:14.75 ID:4vED.XQo<>五条「……お姉さまがバイオリンの独奏をされると耳に挟みましたので……それを聴いておきたいなと思っておりますが……」

初春「わあ!サプライズで何かやるって聞いてたんですけど、バイオリンの独奏だったんですね!」

ごっ……ごっ……

佐天「さっすがお嬢様学校だよねー。良いな、私もちょっとそういうの憧れちゃうよ」

初春「そうですねー、良かったら今度体験スクールでもいってm」

バサっと豪快な音がして、唐突に初春のスカートが舞い上がる。

スカートが持ち上がり露になった太ももの付け根の布が目に入りそうになったので、思わず目を背けた。

真っ赤になった初春が慌ててスカートを抑えて佐天に向き直る。

ごっ……ごっ……

初春「きゃああああッッッ!さささ……佐天さん、いきなり何するんですか!?」

真っ赤な顔のまま佐天の両肩に両手を置いた初春が叫んだ。

佐天「まーまー、折角ちょっと気合の入ったカッコしてるんだし、男の子にも見てもらっといた方が良かったんじゃない?」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:05:30.23 ID:NzpD0jw0<>ククク……無理はしないでくださいね……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:07:29.51 ID:bf8q1nAo<>もしも五条さんが初春パンツの認識を阻害したら…ノーパンになるのか!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:08:40.30 ID:4vED.XQo<>真っ赤な顔のまま佐天の両肩に両手を置いた初春が叫んだ。

佐天「まーまー、折角ちょっと気合の入ったカッコしてるんだし、男の子にも見てもらっといた方が良かったんじゃない?」

初春「男の子って……!?」

ギ、ギ、ギ、とネジを巻く様に、次第に初春の首がこちらを向いた。

ごっ……ごっ……

こちらを向いた初春と目が合った途端、ボっと効果音がしそうな程一気に表情を真っ赤にする。

初春「ごっ……五条さん見たんですね!?見たんですね!?」

仄かに目に涙を貯めながら、初春が捲し立ててくる。

五条「……グヒヒ……いえ、見ていませんッ……!オレは見ていませんよッ……!」

初春「見てないんですか!?見てないんですね!?」

ごっ……ごっ……

五条「見ていませんッ……!見えそうでしたが見ていませんッ……!」

初春「見えそうなのに見なかったって……私そんなにみry「あのさー二人とも」

捲し立てる初春を佐天が遮り、苦笑いを浮かべながら自身の後方を指差した。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:09:20.81 ID:NzpD0jw0<>おや?
黒子さんの様子が……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:12:09.59 ID:GXZHysAO<>グヒヒなんて笑ったら完全不審者なのに五条さんだとカッコイイ!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:12:30.13 ID:4vED.XQo<>佐天「白井さん……それ、どうしたの?」

不思議に思って背後を振り返る。

『うふふふふふ『ごっ!』覚悟を決めましたのに『ごっ!』どうしてこんなタイミングで『ごっ!』初春が遊びに来られ『ごっ!』るのでしょう?わたくしが何か神様にお『ごっ!』嫌われになる様なことを『ごっ!』したとでも仰られ『ごっ!』るのでしょうか?そうですわあ『ごっ!』のシスター様に冷『ごっ!』たく当たったのがマ『ごっ!』ズかったです『ごっ!』の?でもあれは初『ごっ!』対面で勝さんもおり『ごっ!』まし『ごっ!』たし』

黒子が何かをブツブツと呟きながら、裏庭の隅に立っている樹木に向かい次々と額を打ち付けていた。

額が命中する度に枝が揺れる音がするのだから、当然その勢いは相当なものなのだろう。

慌てて黒子を樹木から引き剥がし、そのままの勢いで肩に手を置いて向かい合う。


五条「……何をしているですかオマエは……」

左手で黒子の前髪をたくし上げ、打ち付けていた箇所を確認する。
赤くはなっているものの、コブや腫れ等は出来ていなかった。
とんだ石頭だ。

ふと黒子と目が合うと、彼女は頬を赤く染め、驚いた様な表情でこちらを見ている。

黒子「……あの、まs……五条さん?」

五条「……?」

黒子「お近過ぎません?」

黒子の一言で、ふと我に返る。
伸ばしきらない程度の距離で、黒子の右肩に置かれた自分の手。
そして額を抑える左手。

──────近い。確かに近い。

少し躊躇し、離れねばなと思うと同時、唐突に黒子がキッと目を閉じ、その顎先を自分の方へ軽く持ち上げた。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:12:53.79 ID:jdE/p2co<>グヒヒてww
ごっ…ごっ…て何かと思ったら黒子か<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:13:01.40 ID:GoS3tQAO<>ごっ…ごっ…ってのは、まあ、あれなんだろうな…黒子ェ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:13:09.30 ID:bf8q1nAo<>>額を打ち付けていた。

だと思ったよwwwwww
もしくは何かを蹴っているのかと<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:15:03.46 ID:NzpD0jw0<>「勝さん」
 おぉ 友人の前でも名前呼びになった!

所有権の主張&防衛本能発動<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:15:21.91 ID:GoS3tQAO<>キース!キース!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:17:07.41 ID:4vED.XQo<>……?

五条「……目にゴミでも入ったのですか?」
『あんたはああああああああああ!!!』

急に目を閉じた黒子を心配して言葉を発した途端、わき腹に激しい衝撃を受けてきりもみ状に吹き飛んだ。
衝撃を受けた箇所が僅かにビリビリと痺れている。

『いくらなんでもヒドイです五条さん!』
『鈍感ってレベルじゃないよねーこりゃ』

うつ伏せに倒れたところを、ペチペチと叩かれる。

『少ぉーし反省した方が良いかも?』
次いで、ガリっと言う音と共に頭部に走る激痛。

『最低限の礼儀を勉強して来るんだなー』
何か重たいものが、体の上を踏んづけて横切った。

あまりにも突然過ぎる猛攻に、何とか繋ぎ止めた意識を戻して立ち上がろうとする。

『ウチの寮生に世話をかけさせないで貰おうか』
辛うじて首を上げると同時に、自身の首に何かが巻きついた。

ごきッ!
五条「へぇあっ!?」

鈍い音と共に世界が傾き、意識が薄れていくのを感じた。

────────────

『おい!起きろ!生きてますか!?』

漆黒の世界に響いた声で、意識が現実に引き戻された。
何やら妙に体のあちこちが痛い。
瞳を開けて、初めて自身がうつ伏せに倒れていた事に気がついた。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:17:09.18 ID:qHSJRYgo<>あれだよ、黒子は「メガネブレイク」の練習をしてるんだよきっと。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:18:37.83 ID:bf8q1nAo<>苗字に「条」が付く人は皆、鈍感になる呪いでもかかってるのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:19:25.87 ID:8Wi3EdU0<>五条さんは鈍感とかじゃなく朴念仁の振りをして反応を楽しんでそうだww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:19:34.59 ID:NG1ayboo<>>>98
目金「え?」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:20:35.85 ID:GoS3tQAO<>美琴、初春、佐天、寮長…他の二人って誰だろ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:20:56.64 ID:qHSJRYgo<>いけね「メガネブレイク」じゃなくて「メガネクラッシュ」だった。
ちょっとハンバーグ吊って来るわ。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:21:06.27 ID:GXZHysAO<>舞華とインデックスだろ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:21:08.77 ID:QSygxLg0<>ブリッジ解除<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:21:18.21 ID:bf8q1nAo<>>>102
インデックスと舞夏<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:22:15.05 ID:4vED.XQo<>『おぉッ!起きたか!もう駄目かと思いましたよ』

響いた声に顔を上げると、心配そうにかがみ込んでこちらを眺める上条当麻の姿が視界に入った。

五条「……?ここは……?」

上条「おいおい、常盤台中の学生寮の中庭だろ?」

上条の言葉で、自分がここに倒れている理由を思い出す。

確か黒子の目の心配をして……
それから……一体何があったのだろうか。

体を起こし、パンパンと埃を払う。

五条「……今は何時頃ですか……?」

上条「えーと……午後二時のちょっと前ってとこだな。二時からビリビリがステージで何かするって聞いたから来てみたんだけど……」

上条が自分の様子を見ながらため息を吐く。

上条「どうしたんだ、お前?」

五条「……いえ、オレも何がどうなっているのやら……」

同じくため息を吐いてきょろきょろと辺りを見回した。

五条「……インデックスは居ないのですか……?」

上条「あぁ、さっきすれ違ったんだけどな。何か妙に怒った様子でビュッフェに入ってったよ。あの様子じゃ当分動かないんじゃないですかねぇ」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:22:34.05 ID:NzpD0jw0<>五条さんは黒子がレズだって事知ってるからなー
彼女が自分へ向ける好意は、全て友情だと受け取ってるんだよ

きっと<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:23:12.48 ID:GoS3tQAO<>なるほど、その二人か。
まさかインデックスが食事を放り出してくるだなんて…<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:26:07.76 ID:4vED.XQo<>五条「……ククク……そうですか……」

中庭の中央にはいつの間にかステージが設置され、簡素なパイプ椅子が列を成している。

その最前列に、見慣れたツインテールがちょこんと腰掛けている。
周囲には、先に挨拶を交わした初春と佐天の姿があるのが見て取れた。

上条と共にステージに寄り、黒子の隣に腰掛ける。

五条「……まだ始まらないのですか……?」

黒子「……」

返答が無い。

五条「……黒子?」

名前を呼びながら彼女の方に目線を投げる。

正面を見据えていたハズの彼女が、ぷいと横を向いた。

五条「……怒っているのですか……?」

身に覚えの無い黒子の態度が気にかかる。

黒子「あらあら、別にわたくしは怒ってなんかおりませんわよ」

五条「……」

黒子「……?何か仰ることはございませんの?」

五条「……身に憶えの無いことで謝るのはやめようと、随分前に決めておりましてね……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:28:19.88 ID:qHSJRYgo<>まあ「知人がいきなり木にゴツゴツやってて、気付いたらフルボッコにされてましたので謝ります」って方が不自然だよなwwwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:29:24.45 ID:4vED.XQo<>黒子「……」

五条「……憶えも無いのに謝罪するのはオマエにも失礼でしょう……」

パチンと指を鳴らす。
土中から一羽の企鵝が姿を現したので、その企鵝にこそこそと耳打ちをする。
企鵝は目を鋭く尖らせ敬礼の姿勢をとると、再度土中へと姿を消した。

黒子「……五条さんらしいですわね」

五条「……もしもオレが何か悪い事をしてオマエが怒っているのなら……少しだけ待ってください……理解したらすぐに、正式にオマエに謝罪しますので……」

そっぽを向いていた黒子が振り返った。

黒子「期待しないで……待っておりますわ」

────────────

中庭ステージ裏。
普段の制服とは異なる、純白のパーティドレスに身を包み、舞台の袖から観客席を伺う影があった。

『やば、何か胸がドキドキしてきた』

学園都市第三位、超電磁砲 御坂美琴がそわそわと舞台裏を歩き回っている。

美琴(そもそも何で私なのよ……!バイオリンが得意な生徒なんて他にも居るじゃない!)
再び舞台の袖から観客席を眺める。
最前列。後輩の黒子と仲の良い五条勝が座っているパイプ椅子の隣。
ウニ頭の幻想殺し高校生、上条当麻の姿を確認して、再び慌ててステージ裏へと引っ込む。

美琴(……ってゆーかなんでアイツがこんなトコに居るのよ!)

再びそわそわと動き回っていた美琴が、いきなり両の掌を頬に叩きつけ、気勢を上げた。
美琴「ああ!もう!しっかりしろッ!」

『あのー……』
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:30:07.01 ID:NzpD0jw0<>五条さんの言葉は何時だって正しい
だけど、この場合の正解はそれじゃないんだ……

それじゃないんだよ五条さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:30:45.61 ID:bf8q1nAo<>本来ならここは上条さんの出番なはずだが……?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:33:04.86 ID:GoS3tQAO<>ペンギンは戦闘以外にも色々役立って…ほんと使える部下だな。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:33:25.08 ID:4vED.XQo<>不意に響いた声に視線を上げる。

短い足。
深みを帯びた青と、淡雪の様な白のコントラストを描いている体表。
大福の様にまん丸な目をして、黄色い嘴を持った鳥類がそこに居た。

美琴(……?)

どこかで見たことのある企鵝を確認し暫し静止した後、あたりをきょろきょろと見回してみる。
が、そこには自分と企鵝以外は誰も居ない。

美琴(さっきの声、どこから聞こえたのかs『あのー……』

再度聞こえる声。

再び企鵝に向き直る。

『御坂美琴……お姉さまッスか?』
御坂「っ!?」

美琴に向かい三度声を発した企鵝に驚き、少しあとずさった。

『お姉さまッスね?』
御坂「あんた……喋れるのッ!?」

『まぁ細かい事は良いッス!ご主人から言伝ッス!』
御坂「ご主人……?」

眼前の企鵝が放つ言葉を理解しかねた美琴は、暫し逡巡する。
まず、企鵝。
そして企鵝が主人と呼ぶ人間。
その人間は、自分をお姉さまと呼称している。

咄嗟に頭に浮かんだ男を確認する為、またも舞台の袖からステージを見る。
隣の黒子に何やら話かけている男、五条勝。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:34:25.42 ID:GXZHysAO<>プリニー!プリニー!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:34:59.70 ID:bf8q1nAo<>ペンギン高性能すぎるwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:35:31.89 ID:v3jR/Uko<>一家に一匹欲しいなww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:36:21.52 ID:LiPJiPUo<>もしかして悪魔の羽生えてる?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:37:55.19 ID:4vED.XQo<>三度企鵝に向かいあった。

御坂「ご主人って……五条よね?」
『そうッス!』

はあ、とため息を吐いて、再度企鵝に向かい口を開いた。

御坂「で、言伝って何?」

『えーと……いつぞやの約束をお果たしします……らしいッス。それと』

『やるッス!』『頑張るッス!』
『との事ッス』

目の前でジタバタとポーズを決めながら声をあげる企鵝を眺めて思い返す。

────────────
(はぁ……はぁ……時々飛んでる…あの…カワイイの…あんたの能力…?)
(ク…クク…いえ……あれは…ただの技術…です…よ…)

(……そ…そう……後で……ゆっくり…見せなさい…よね……)
(…ヒヒ…構いません…よッ!)
────────────

緊張に凝り固まっていた美琴の表情に、ふっと微笑みが降りる。

美琴(なによ……律儀なとこあるじゃない)

『ファイトっス!』

美琴「そうよね御坂美琴……アイツが見てるからなんて、カンケーないじゃない……」

眼前で日章旗を振っている企鵝の頭を撫で、再び両の掌を頬に叩きつけ、気勢を上げた。

美琴「……カワイイ後輩達の前でカッコ悪いトコは見せらんないわよね!」

声を張った美琴が、バイオリンに向かって顔を上げる。
その表情は、先刻まで彼女を覆っていた不安や緊張の色は一縷も無く、いつもの学園都市第三位としての自信に満ちたそれへと変化していた。

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:40:21.84 ID:NzpD0jw0<>おいおい
呼び捨てですか美琴お姉さま<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:41:38.63 ID:4vED.XQo<>ステージの中央で一礼をした美琴が、バイオリンを爪弾き始める。

その音色はどこまでも優しく、どこまでも穏やかに、常盤学園中女子寮を包み込んでいった。

──それは、ビュッフェで食べ物を貪っているシスターの耳に──
──それは、中庭の隅で立ち尽くしているメイド服の少女の耳に──
──それは、羨望と敬意に満ちた眼差しを彼女に向ける花飾りの少女達の耳に──
──それは、普段とは異なる姿の彼女に驚嘆する、幻想殺しを持つ少年の耳に──
──そしてそれは、信奉する神を目前にした様に呆ける少女と、その隣で笑みを浮かべている少年の耳に──

呆けていた少女が、不意に隣の少年の手を握った。
少年は驚いたかの様に少女に目線を送るが、彼女は呆然とした表情のままステージ上に目を奪われている。
少年の笑みが、少し深くなった様に見えたのは気のせいだろうか。
再び少年の目が舞台へと向く。

────青く澄み切った夏の空に、暑さすら忘れるほど、高く、透明な音色が、優しく響き渡っていた。

────────────

満場の喝采を前に上品に一礼し、御坂美琴がステージを後にする。

黒子「聞きました!?聞かれました!?さっすがお姉さまッッッ!!黒子は!黒子はお姉さまの後輩であれて本当に幸せ者ですのッッッ!!」

興奮した白井黒子が両の手を握り、捲し立ててきた。

五条「えぇ……素晴らしかった……!実にッ……!まさに芸術ッ……!」

自身もぶんぶんと握られた両手を上下させながら黒子に対し、素直な感想を述べる。

黒子「そうですわよねそうですわよねッ!ああ!勝さんならご理解頂けると存じておりましたわッ!」

黒子が軽く目に涙を貯めながら嬉しそうにうんうんと頷く。
と、頷いた視線が繋がれた自身と黒子の手に落ちると、一瞬静止した後にその手を振り払い、顔を赤くしながらぷいとそっぽを向いた。

黒子「……勘違いされないで下さいまし!わたくしはただ興奮していただけでございまして、五条さんをお許ししたワケではございませんのッ!」

五条「……ククク……残念です……」

そっぽを向いた黒子の横顔を眺める。
その瞳は、本当に名残惜しそうに、誰も居なくなったステージの上へと注がれていた。

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:42:48.93 ID:NG1ayboo<>くじけそうな時 あの子(五条さん)のエールが ハートに届き励まされるんだよ!

五条さん粋なことを・・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:43:01.47 ID:alOldzYo<>両手を…だと…?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:44:34.80 ID:8Wi3EdU0<>俺の読解力が足りんのかもしれんが、少年って誰なの?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:45:06.22 ID:GoS3tQAO<>>呆けていた少女が、不意に隣の少年の手を握った。

YOU達早くくっついちゃいなYo!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:46:07.80 ID:NzpD0jw0<>今回は開始早々にハンバーグフラグへし折って
トラブル回避したから平和だなー……
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:46:07.77 ID:4vED.XQo<>『ちょっとアンタ、話があるんだけど良い?』

満足そうなインデックスと上条と共に、夕暮れが迫り始め、盛夏祭もお開きとなった常盤台中学女子寮を後にしようとした所で不意に声をかけられる。

声の主は、いつも通りの制服に身を包んだ御坂美琴。

上条「ようビリビリ!聞いてたぜ、お前の弾くバイオリンって随分凄いもんですね!」

上条が美琴に気付き賞賛の声をかけると、途端に美琴の顔が赤く染まっていく。
……やはりわかりやす過ぎる。
コレで気がつかない上条は、只の鈍感を通り越して最早評価に値するものではなかろうか。


美琴「ビビビ……ビリビリ言うなッ!ちょっとこの子借りるわよッ!」

むんずと襟首を掴まれ、凄いスピードで景色が流れていった。

五条「……先に帰っていて下さいッ……!!」
小さくなった上条とインデックスに声を投げる。
辛うじて、二人が手を振っている様が見て取れた。

人気の無い所まで引きずられて開放される。
顔を赤くしたままはぁはぁと肩で息をしている美琴へと声をかけた。

五条「……ククク……アイツの前でこれはマズかったのでは……?」
美琴「うっさいわね!急いでたんだから仕方ないでしょ!?」

彼女の息が、次第に平穏を取り戻していく。

五条「……今日は久しぶりにゆっくりと楽しめました……黒子にもよろしく伝えておいて下さい……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:46:20.19 ID:pcLPjrwo<>>>126
ククク……忘れているかもしれませんが、五条勝は……中学生です……!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:47:51.25 ID:Am.qwmAo<>一匹分けてくれっていう交渉か?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:48:27.52 ID:8Wi3EdU0<>>>130
?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:48:44.35 ID:GoS3tQAO<>>コレで気がつかない上条は、只の鈍感を通り越して最早評価に値するものではなかろうか。

お前が(ry<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:48:50.12 ID:jdE/p2co<>この子って同い年だろwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:49:38.74 ID:Qsa.ou60<>ようは、五条さんは中学生だから少年だって言いたいんだろ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:51:22.13 ID:4vED.XQo<>言葉を聞くなり、美琴が素早く振り返る。

美琴「……その黒子の事なんだけどっ……!」
五条「……理由は理解出来ないのですが……どうやら先刻怒らせてしまったみたいでしてね……ヒヒヒ……」

美琴「……ホントに怒らせた理由、わかってないわけ?」

言いながら、美琴はバリバリと空中放電している。

五条「……残念ながら……」

美琴から視線を外し、下を向いて首を横に振る。

はあ、と美琴のため息が聞こえた。

美琴「……ま良いわ、アンタ明日の夜、時間空いてる?」

再び美琴へと視線を投げる。

五条「……えぇ、特に予定は入っておりませんが……」

美琴「じゃあさ、花火行きましょ。花火大会。黒子も呼んだげるから」

五条「……?」

美琴の言葉の真意がわからず、首を傾げた。

美琴「ホント鈍いわねアンタ。仲直りのチャンスでしょ?」

五条「……!」
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:54:16.79 ID:GXZHysAO<>えんだあああああああぁぁぁ!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:54:54.64 ID:qHSJRYgo<>美琴さんマジお姉さま<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:54:55.45 ID:alOldzYo<>>>137
マテ、気が早いww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:55:24.40 ID:bf8q1nAo<>>>137
後で続いてやるからもう少し待てwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/10(金) 23:55:42.79 ID:4vED.XQo<>五条「……!」

美琴「丁度明日花火大会でさ、誰か誘おうかーなんて黒子と話してたトコだったんだ」

五条「……是非、お伴させて頂きます……」

よし、と呟いて、美琴が微笑む。
次いで、徐々に顔を赤くした彼女が先ほどまでとは打って変わった様子で言葉を続けた。

美琴「それでさ……その代わりといっちゃアレなんだけど……アイツも……」

五条「……アイツ……?」

美琴「かっ……かみじょぅ……」

五条「……ククク……そういう魂胆ですか……」

美琴「なッ!何よその言い方ッ!それじゃ私がまる『わかりました』

赤くなって声をあげる彼女を遮り言葉を続ける

五条「……呼びましょう……呼んで差し上げましょう……我々は利害関係が一致しておりますからね……ククク……アーッハッハッハ!!」

美琴「ぅ……うん、じゃあっ……よろしく……」

五条「構いません……構いませんよお姉さまッ……!」

美琴「ッ……!…もう良いわ……じゃあ、また明日の昼にでも連絡するわね」

五条「……えぇ、了解しました……」

言い終え踵を返し、右手を掲げて歩きはじめる。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/10(金) 23:58:08.81 ID:NzpD0jw0<>ふむ これは アレか

俺は聞いた事しか無いけど 俗に言うWデートってやつか


……実在したんだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:59:18.13 ID:GoS3tQAO<>今回の五条さんの初高笑い頂きましたー!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 23:59:30.65 ID:jdE/p2co<>久々の高笑いきた<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/11(土) 00:00:04.85 ID:6E2jvlUo<>『あんた、約束覚えてくれたのね!』

背後へと響いた声に立ち止まり、首だけ振り返って美琴と目を合わせた。

美琴「おかげで助かったわ!ありがと!」

満面の笑みを浮かべた美琴が手を振る。
学園都市第三位とはいえ、こうして黄昏の中で嬉しそうに手を振る様は一般的な少女のそれに過ぎない。

五条「……ああ、言い忘れていました……」
美琴「?」

美琴がきょとんと目を丸くする。

五条「……バイオリン独奏、素晴らしかったですよ……」

再び満面の笑みになった彼女に背を向け、家路を歩き始めた。
花火大会というのも、随分と久方ぶりだ。
明日もきっと楽しい一日になるのだろう。

何故だか急に、ごつごつと樹木に頭を打ち付ける黒子の事を思い出した。

五条「……ククク……」

思い出し笑いを抑えながら歩を進める。
沈みかけている太陽が、夏の学園都市を優しい黄金色に染め上げていた。


──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:00:54.23 ID:IVrAzmMo<>こういった方面の話も面白いなww
乙!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:01:58.93 ID:Jd8Ubvco<>乙!今日もかっこよかった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:02:03.84 ID:JQ2UXtMo<>くっそおおおおおお、ここで続きかああああああああああ  お疲れ様です。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:04:08.99 ID:7x1JSyA0<>思い出し笑い抑え切れてないwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:04:44.75 ID:rkvDmPw0<>>気がつくと、完全にアウェーだった。
>常盤台女子寮盛夏祭。

たとえアウェーでの試合でも、最後は敵味方問わず魅了する
流石は五条さん……マジパネェ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:05:24.87 ID:UNZYMS.o<>乙っしたあ!!
今日も五条さんはマジ五条さんで最高に五条さんだったっス!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:05:44.96 ID:PNf8DAAO<>乙。花火大会って事は、次はポルターガイストの話かな?
ところで、佐天さんは五条さんに対してはタメ口なんだな…これは何らかのフラグか…?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:07:25.95 ID:rkvDmPw0<>>>152
レベル0仲間としての気安さからじゃね?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:07:30.36 ID:SLpIo.wo<>相変わらず締めがかっけえww
初春的には五条さんと黒子が仲いいのは構わんのか?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/11(土) 00:08:02.32 ID:6E2jvlUo<>以上本日投下分となります
ご支援頂きました皆様、関係各位の皆様
本日も誠にありがとうございました

年末だけあって私事が多忙になりますが、折を見て筆を進めていこうかと思います
このペースでは投票期間内に終わらないのではないかと若干焦っております
焦っておりますが、お嬢には一票入れております

さて次回以降の投下に関してですが、可能ならば明晩23時、不可ならば最長でも12日23時には投下させて頂こうかと思います
お時間が合いましたら、またお付き合いの程を頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:08:54.61 ID:wVWVhiQo<>乙!
これで明日も頑張れるwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:08:54.58 ID:897HD7go<>>>154
初春は五条さんに対して多少の好意はあったものの
黒子の様子を見て「これは五条さんをネタに黒子を弄った方が面白い」という方向にシフトした

という予想<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:12:11.19 ID:rkvDmPw0<>乙かれ様っす
連日作品投下とか、投稿ペース激速過ぎて心配です
余り無理しないでくださいねー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:13:07.47 ID:PNf8DAAO<>>>153
しかし同じレベル0でも、五条さんは認識阻害持ってる上に時間止めたり出来るんだよな…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:18:22.23 ID:j30AKCo0<>まじ乙このSS最近の一番の楽しみになってるわwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:20:05.35 ID:OWmys0go<>乙!
これで明日も頑張れるわ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:22:25.57 ID:EPy9MtE0<>>>159
佐天さんは元気で可愛くて4番バッターだよ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:25:11.50 ID:EG43wEU0<>乙です
人気投票終了まで続けるつもりなんディスカー
どうきれいに終わらせるのかwwktkして待ってます<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:43:14.67 ID:dJjAT2Io<>乙です
五条さんは忘れ去られたことがあるから自分のことには鈍感なのは仕方ないし
大目に見ろよとは思ったがそのことを1人にしか言っていないからなー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 00:49:21.90 ID:aqvkBFco<>マジで面白いわ
ゼロ魔の五条さんは元のゼロ魔が嫌いなんで読めないがこっちは本当に面白い<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 00:56:09.93 ID:q1HCjBs0<>乙!
昨日読み始めたけどマジで面白いわ
禁書もイナイレも全然知らなかったけど話が頭にすんなり入るのが凄い
これを機に両方のアニメ見始めようかな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 01:07:41.02 ID:o1st7ewo<>乙
まじでおもしろいぞ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 01:20:57.04 ID:3/bTvAAO<>この黒子のお姉様へのと五条さんに対するベクトルってどういう方向なんだろなと
なんか馬に蹴られそうだが気になる。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 01:36:32.84 ID:Qf5ctZoo<>何か五条さんが絡むのはどれも面白いから困る<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 02:31:39.88 ID:OgWL6/so<>乙なんだよ!
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 09:53:45.79 ID:BFoNaMAO<>おつ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 10:51:28.88 ID:aFeJ9zE0<>あわきんのところもやってほしいな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 11:29:30.68 ID:Gj0934s0<>五条さんいつになったらハンバーグ食べれるのかな・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 15:02:59.17 ID:pVfgQGgo<>おつ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/11(土) 22:52:39.73 ID:UNZYMS.o<>続きが待ちきれなくて俺の繋がリーヨが広がリーヨで立ち上がリーヨしちまいそうだぜ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/11(土) 23:21:57.56 ID:1K/JYZ.0<>>>175
とても言い難いんだが……
君の繋がリーヨは、お年寄リーヨで、お亡くなリーヨして
既に安らかな眠りの中だ……まぁ、ドンマイ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 00:07:13.99 ID:b5DTXcoo<>60万条めでたいーヨ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 00:08:32.06 ID:bEa5Lako<>やっとみつけた<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 00:27:39.32 ID:Hy7ocJs0<>くだらねぇレスでスレ埋めるなカス<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 00:38:49.80 ID:I4FQZPQ0<>こっちに移って書き込める様になった人が増えたからね
嬉しくてレス書き込んじゃうんだな
だけど、そろそろ落ち着く頃だから煽る必要ないよ
雰囲気壊さずマッタリ進行でお願い<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 01:28:10.12 ID:VQ53I5go<>今日は無いのか残念だ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 01:29:28.87 ID:CVnkL.Uo<>いつもこれの投下を読み終わってから投票に行くから、投下が無い日は忘れがちな俺<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 02:11:30.69 ID:MF1eycgo<>乙です。

今回も五条さんマジ五条さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 09:38:43.28 ID:YRjLeOwo<>>>180がいい製速民で
>>179が古参(笑)だな
把握<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 17:31:55.95 ID:ELmKTUM0<>人気投票の期日なんて気にしないでのんびりゆったり頑張ってくれ。
この作品が続けば続くほど俺も毎日頑張れるしな。

まぁ無理をしないのが一番だと思うよ。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 19:19:01.46 ID:BzRPCqg0<>五条とかいうから五和×上条のとあるssだと思ったのにイナズマイレブンの五条だった
最近人気過ぎだろ五条<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 19:57:56.73 ID:IdjQvIDO<>>>186
さんを付けろよデコ助野郎<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 21:33:23.36 ID:PcsSebU0<>>>186
もしも貴方が
「可愛い黒子」「少しだけ心を開いたステイル」等に興味がありましたら
ホライゾーンにまとめが有りますので、騙されたと思って読んでみてください<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 21:42:51.76 ID:s8rVlcAO<>>>187
五さん条<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 22:23:31.33 ID:C0fLYzE0<>まずこのSSの良いところはイナイレの知識が皆無でも大体楽しめるところだ、ぶっちゃけ五条さんの設定はねt(ry
あと踏み台キャラが居ないところか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 22:56:48.97 ID:fU8MF8oo<>>>168
黒子にとっての「お姉様への想い」=五条さんにとっての「ハンバーグへの想いのような方向」

黒子にとっての「五条さんへの気持ち」=五条さんにとっての「黒子への気持ちのような方向」と予想<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 22:57:57.48 ID:CVnkL.Uo<>そこはせめてサッカーへの想いにしてやれよww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 22:58:58.93 ID:GH7YwRwo<>色々とご支援を頂き、誠にありがとうございました
レスの一つ一つに、大変励まされております

お待たせ致しました、本日分投下開始いたします<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 22:59:18.60 ID:CVnkL.Uo<>よしこい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 22:59:49.19 ID:PcsSebU0<>ククク……待っていましたよ……ヒヒヒ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:01:01.34 ID:26MMq0ko<>>>190
実際の五条さん

・帝国学園の仲間とフレンドリーな会話
 「ククク・・・ わたしも聞きましたよ。キャプテンが女性(妹)のことで悩んでいるというやつですね。」

・努力家
 「さーて 練習 練習っと ククク・・・。」

・突然の引き抜きにも文句ひとつ無く応じてくれる人の良さ
 「ぐふふっ・・・ オレがほしいとは おまえ ヘンなやつだな。気にいったから 入ってやるよ。」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:01:28.26 ID:.TTt9UAO<>来ましたか…ヒヒヒ…<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:02:03.19 ID:GH7YwRwo<>────────────
八月十三日 夏休み二十五日目
────────────

『で、何で急に浴衣なんですか?』

五条「……ククク……風情というヤツですよ……」

『そんなもんなんですかねぇ。しっかし昨日の今日で急にだもんな。流石に上条さんもちょっとびっくりしましたよ、っと、どうだ?この色?』

上条が、絹鼠の浴衣をハンガーごと陳列の中から引っ張り出した。

五条「……ええ、軽い色の方がオマエには合いそうですね……」

この自分の様を、数年前の自分が見たら一体どんな感覚を抱くのだろうか。
紫外線が勢い良く肌を刺す暑さの中、逃げ込む様にして入った駅ビルの一角にある店舗で、上条当麻と二人で浴衣の物色をしている自分の姿を。

事は、少し前に遡る。

────────────

『遅かったじゃない。もしかして寝てた?』

五条「……いえ、少々トレーニングを……ヒヒヒ……」

『ふーん……で、今日の花火の事なんだけどさ』

額の汗が瞼へと流れ落ち、若干目に痛みを感じた。
肩にかけたタオルで顔を拭きながら電話を続ける。

五条「……はい……どういった流れでしょうか……?」

『今夜の六時……、うん、丁度頃で良いわね。昨日来たウチの女子寮の脇まで来れる?』

五条「六時……」

右耳に電話を押し当てながら、ちらりと壁の時計を眺める。
午後も一時を回ったばかりの所だ。

五条「……えぇ……了解しました……」

『あ、そーそー、私達浴衣で行くから、来るんならなるべく和装でよろしくねー』

五条「……和装、ですか……」

その言葉を聞いて、少々首を傾げる。
自分は夏物の和装は持ち合わせていないのだが、一体どうしたものだろうか。
まあ幸い金銭面は潤沢な状態にあるので、後で調達しに向かえば良いだろう。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:03:01.54 ID:PcsSebU0<>! 五条さんがユニフォーム以外のお召し物を……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:03:32.05 ID:26MMq0ko<>待ってたリーヨ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:03:33.34 ID:fU8MF8oo<>「靴下」クリアー…「ネクタイ」クリアー…「ハンバーグ」クリアー…「五条さんのレベルMAXのイナズマイレブン」クリアー…
準備完了!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:06:43.04 ID:GH7YwRwo<>『そっ……それでさ!あいつは……』

五条「……ククク……アイツ……?」

『そう、あいつよ。あいつ』

五条「……アイツ?誰でしょうか……?お名前を言って頂けますか……ククク……」

『……み……ぅ……』

五条「……おや、聞こえませんね……もっと大きな声でお願いできますか……?」

『ッ……!あーもー!上条よ上条!か・み・じょ・う・と・う・ま!』

五条「……ククク……アーッハッハッハ!!」

『あんた絶対わざとやってるでしょ!?どうなの!?来れるの!?アイツは!?』

大きくなった美琴の声に、少し受話器から耳を遠ざける。

きっと電話の向こうの彼女は真っ赤になりながらバチバチと空中放電でもしているのではないだろうか。

ふと疑問が浮かぶ。
彼女が普段使っている携帯電話は、きっと相当に丈夫なものなのだろう。
毎度毎度レールガンやら落雷やらの帯電に耐えうる携帯電話とは、一体どんなものなのだろうか。

彼女がお嬢様学校に通っているならば壊すごとに買い換えている可能性も否定は出来ないが、
一般的な価値観からすると携帯電話を一台機種変更する為に必要な金額の支出と面倒な手続きを繰り返すのは、中学生の身としては随分と過ぎている様に感じる。

『ちょっと……聞いてる?』

五条「……ククク……お姉さまはどんな携帯電話を使っているのですか……?」

『はあ!?』

五条「……」

『そう……まったく聞いてなかったのねあんt「来れるそうです」

五条「来れるそうですよ、上条当麻は……」

『……』

ごくり、と電話の向こうで息を呑む音が聞こえた。

五条「……ついでと言っては何ですが……昨日のシスターは置いてくる様言付けてあります……首尾は万端ですよ……お姉さま……」

『……』<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:07:52.90 ID:CVnkL.Uo<>インデックス排除済みとは……やるな、五条さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:08:10.51 ID:iwrSv2AO<>ドゥワナクローズユアアァァアイズ!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:09:12.99 ID:.kmY8LUo<>インデックスェ・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:09:44.19 ID:.TTt9UAO<>聴こえないな、もっと大きな声で言いなさい!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:09:57.21 ID:GH7YwRwo<>五条「……お姉さま?」

急に黙り込んだ美琴に声を投げる。
受話器からはぶつぶつと何かを呟いている様な声が聞こえた。

声が小さい為、辛うじて聞き取れたのはあーどーしよー、と、ででででもやっぱり、の二言のみだった。

五条「……お姉さま?」

『はッ……はいッ!?』

五条「……しっかりして下さい……そんな調子では機を逸しますよ……ククク……」

『……何かさぁ、アンタ段々黒子に似てきてない?』

五条「へぇあッ!?」

────────────

上条「すいません!今度余裕がある時にお返ししますッ!」

五条「……いえ……無茶な条件で誘ったのはオレですからね……出世払いで結構です……」

結局自身は鉄紺に細く縦のストライプが入った甚平と雪駄を、上条は絹鼠に藍色の和柄が散った浴衣と帯と雪駄を購入し、デパートを後にした。

上条「しっかし暑いなぁ今日も。ってヤベ、ぼちぼち急いだ方が良さそうな時間だな」

言いながら上条が時計を眺めた。
午後三時三十分。
一番気温が上がる時間帯なのだろうか、冬ならば既に傾きかけているだろう太陽は未だに自分達の頭上でその存在を激しく主張している。

上条「じゃ、オレ小萌先生んトコにインデックス預けてくるわ」

言って上条が右手を掲げる。

五条「……えぇ、では五時頃に部屋までお迎えに上がります……」

上条「おぉ、んじゃ後でな」

そのまま上条の背中が陽炎に溶けて行くのを眺めた。

五条(……さて、一旦オレも帰宅しましょうか……)
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:10:01.31 ID:PcsSebU0<>インデックスさん連れてくると、食物屋台が全滅するからなー
正しい判断だ 流石は五条さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:12:33.66 ID:YD8HTdwo<>五条さんドSwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:13:01.65 ID:C0fLYzE0<>甚平を着ている五条さんを上手く思い描けない
だれか書いてくれ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:13:39.06 ID:fU8MF8oo<>>『……何かさぁ、アンタ段々黒子に似てきてない?』

黒子「私が五条さんを(自分色に)染めた」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:15:35.94 ID:GH7YwRwo<>足を自宅へと向けた途端、懐の携帯電話が鳴動する。

そのディスプレイに映し出された見慣れた風紀委員の名前を確認して、通話ボタンを押した。

五条「……ククク……オレです……」

────────────

一日の役目を終えて沈もうとする太陽が、西の空を橙色に染め上げている。
その太陽を押し出す様にして、東の空から星達が藍色を纏いつつポツリポツリと姿を現し始めていた。

『わざわざすみませんねぇ』

五条「……いえ、構いませんよ……では、常盤台の女子寮まで」

空調が強く効いている為多少肌寒く感じるタクシーの後部座席に、浴衣の上条が身を滑らせて来る。
自分の指示を聞いた運転手がギアをドライブに入れると同時に、次第に景色が加速しながら後方へと流動を始めた。

上条「……なぁ、あの娘、白井っていったか」

しばらく走った車内から窓の外を眺めながら、上条が言葉を吐く。

五条「……?えぇ、白井黒子ですね……どうかされましたか……?」

上条「どうなんですか?あの娘と」

五条「……どう……とは?」

上条「いや、ちょっと前にオマエ話してたなかったっけ?デートするーって」

五条(…………)

────────────
上条「そりゃどう見てもデートなんじゃないかって、上条さんは思いますよ?」

五条「……冷静に考えてみれば……そうですね……」
────────────

五条「えぇ……話していましたね……そういえば……」

上条「や、でさ、あの後結局どうなったのかなーって。オマエの分の盛夏祭のチケットもあの娘に手配して貰ったもんなんだろ?」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:17:33.27 ID:CVnkL.Uo<>さすが上条さん
自分のことは鈍感なのに、他人の色事に首を突っ込むwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:19:11.79 ID:PcsSebU0<>セカンド・インプレッション ターイム!
さぁ 五条さんの返答は如何に?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:19:32.56 ID:GH7YwRwo<>五条「……はい……確かに黒子から受け取ったものですが……」

上条「……なぁ」

五条「……はい?」

上条「……ぶっちゃけ付き合ってんだろお前ら」

五条「……?……!?……へぇあッ!?」

上条がこちらを振り向く。
先刻までは窓側を向いていた為判らなかったが、振り向いた彼の表情は絵に描いた様なニヤケ面を浮かべていた。

上条「なぁ?一体どうなんですか、そこんトコ」

五条「べ……別にオレは……白井と交際などと……」

上条「あれ?さっき黒子って呼んでたのに呼び方が変わってますね五条さん、さぁ吐け!一体どんな状況なんですかー!?」

上条に胸倉を軽く掴まれ、ガクガクと前後に首を振られる。

五条「……はッ……離しなさいッ……!甚平が着崩れますよ……ヒヒヒ……!」

上条「いーや離さない、お前が話すまで離しませんよ上条さんは!」

ぱちん、と指を鳴らす。

………

……



走っているタクシーの中だからなのだろうか。企鵝が来ない。

五条「ふっふっふ……頼みのペンギンもここには来れませんねぇ、さぁ吐け!」

五条「……わかりましたッ……話すッ……話しますからッ……!」

────────────
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:21:49.70 ID:GH7YwRwo<>五条「……結局デートは中断、昨日の盛夏祭もご存知の通りです……ククク……」

上条「……成る程ねぇ」

腑に落ちない、といった表情のまま上条が手を離した。

五条「……しかし、一体何故オレがあんな目に会わなければならなかったのでしょう……」

はあ、と深く息をついた上条が言葉を吐く。

上条「……ホントに鈍感ですね、お前は」

五条「オマエにだけは死んでも言われたくありません……」

頭の上に?マークを出したまま、上条が首を傾げている。

上条「で、実際オマエはどう思ってるんだ?あの娘のこと」

五条「……どう、とは?」

上条「だから、好きとか嫌いとか」

五条「……好きですね、アレは見ていて飽きません……随分と世話もかけてしまっている……大切な"仲間"ですよ……」

自分の返答を聞いた上条が、訝しげな表情を浮かべてうんうんと唸り始めた。
逡巡を終えた上条が、再び問いを投げてくる。

上条「……なんていうか、そーいうのじゃなくて、女としてあの娘の事どう思ってるんだ?」

五条「ヒッ!?」

上条が放った問いをキャッチしきれず、思わず驚嘆の声が上がってしまった。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:22:53.27 ID:.TTt9UAO<>五条さんが動揺するだなんて…マジで全然意識してなかったのか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:23:19.45 ID:fU8MF8oo<>ずっと上条さんのターン!!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:23:23.07 ID:YD8HTdwo<>動揺する五条さんは珍しいwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:23:28.53 ID:C0fLYzE0<>上やんうぜぇwwwwww
高校生が中学生の胸ぐらつかむなww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:29:52.03 ID:GH7YwRwo<>上条「どう考えても、何でもない男にする事じゃないですよ?朝飯作りに来たり、盛夏祭のチケット用意したり」

五条「……それは……」

上条に言われて、黒子の事を改めて考え直す。


自分がこの学園都市にやって来て初めて自分とまともに向き合った少女、白井黒子の事を。

満月が輝く晩秋の夜、月明かりを浴びて街灯の上に立っていた彼女の姿。

肌を切る寒風が吹く冬の夜、ぶつくさと文句を言いながらも自分が起こした騒ぎの事後処理をしてくれた彼女の姿。

春の陽光が注ぐ喫茶店で、大切な先輩があと一年で卒業してしまうと寂しげにため息をついていた彼女の姿。

彼女を傷付けたスキルアウトと向かい合った際の激情。

嬉しそうにスイーツを頬張る彼女。

何も用が無いのにコンビニについて来ていた彼女。

鼻歌を歌いながら、嬉しそうにキッチンでフライパンを振っていた彼女。

昨日繋いだ、小さい手の温もり。

『仕方ありませんわね』『お行き下さいませ』『ゆっくりで結構と申しましたのに』

──────そして、当たり前の様に、自分の生活に馴染み深いものになっていた彼女の笑顔。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:32:20.70 ID:YD8HTdwo<>な、なんだこのクライマックスな展開は<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:33:02.94 ID:GH7YwRwo<>五条「好き……ですね……」

気がつくと、言葉が勝手に口を突いていた。
呟いて、額に手を当てたまま下を向く。

五条「……ククク……えぇ、オレは女性としての白井黒子に惹かれている……しかも相当に……これが世間一般で言う恋なのでしょうか……」

上条の言葉が返ってこない。
妙に思って目線を送ると、唇を強く結び、真剣な表情を作っていた。

上条「……で、どうするんだ?」

五条「……どうしましょうか……ククク……」

言い終え、自嘲に肩が揺れた。

初めて気がついた感情だが、何ともやるせない。
能力使用の影響だろうか、現に彼女は幾度か自分を忘れかけている。

学園都市の能力開発で節度を保っているとはいえ、自分の傍に彼女が立ち続ければ、いずれ自分を認識出来なくなる日が来るのではないだろうか。

ふと彼女が自分を忘れかけていた日の事を思い起こす。
その姿に、在りし日の母の影が重なった。

久しく忘れていた恐怖の色が、感情に暗い色を落とす。

もしも、もしも彼女が自分を忘れてしまったら。
もしも彼女が、自分を認識出来なくなってしまったら。

五条「……クックック……アーッハッハッハ!!」

きっと自分でも無意識に気がついていたのだろう。この気持ちは。この問題は。
いつの間にか目を逸らして、自身の認識を阻害していた事が可笑しくて溜まらない。

上条「あのさ……」

唐突に上条が口を開く。

上条「忘れられたらーとか、認識されなくなったらどうしようーとか考えてません?」

五条「…………」

一発目で図星を突かれて、思わず自嘲が止まった。
この男は、本当にレベル0なのだろうか。
止まった自嘲に図星を悟ったのだろうか、はあ、とため息を吐いて上条が言葉を続ける。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:33:31.30 ID:.TTt9UAO<>まるでラブコメの最終回のような…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:34:14.71 ID:.kmY8LUo<>狼狽してる五条△<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:35:05.99 ID:CVnkL.Uo<>もし上条さんがもう一人いたら、「どうして御坂の気持ちに気付いてやれねーんだよ!」と自分に説教かますのかなぁ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:35:08.89 ID:PcsSebU0<>そっか……五条さん
自分の気持ちに認識阻害掛けてたのか……切ない な<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:37:44.04 ID:GH7YwRwo<>上条「悟った様なツラして、案外臆病なんですねお前」

五条「しかしオレはっ「安心しろ」

上条「もしあの娘がお前の事忘れたり認識出来なくなる様な事があったら、そんな幻想この上条さんの右手がぶち殺してやりますから」

言い終えた上条が微笑みながら右手を掲げ、二度、三度と手を閉じ、開いた。

五条「……」

上条「そもそも、相手に忘れられたり無視されたりするのが怖かったら、恋愛なんてのはやってられるモンじゃないと思いますよ?……ま、頑張れ少年!」

上条が笑顔を強める。
投げられた言葉に、胸の中に巣食っていた暗い色が次第に薄れていくのを感じた。

五条「……ククク……ありがとうございます……」

上条「たまには先輩らしい事の一つや二つ言わせろってーの」

五条「……全くですね……」

上条「おいコラっ!」

目を合わせて二人で笑いあう。

『お客さん、そろそろ着きますよ』

笑い声の木霊するタクシーの中に、運転手の声が響いた。

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:38:59.82 ID:26MMq0ko<>友条って良いな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:39:39.77 ID:.TTt9UAO<>上条△<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:40:31.60 ID:fU8MF8oo<>このSSは主人公が二人、面白さも二倍、感動も二倍だから困る。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:40:57.82 ID:YD8HTdwo<>ええなあ、こういう友達欲しい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:41:06.31 ID:dUylBw20<>全員がかっこいいってすごいよな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:41:27.32 ID:6.ovxfU0<>やだ・・・。あたしの五条さんが恋愛・・・?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:44:36.08 ID:GH7YwRwo<>きょろきょろと周囲を見回していると、少し離れたところに突然二人の少女が現れたのが見えた。

地面から若干浮いた場所に現れた二人が軽やかに着地し、手をハイタッチしている様が見て取れる。

片方の少女は、金糸雀色の浴衣に朱色の帯を巻いており、短めに切った髪にヘアピンを挿している学園都市第三位の超電磁砲 御坂美琴。
もう片方の少女は、京紫の浴衣に深緋と黒が描くチェックの帯を巻いたツインテールの風紀委員 白井黒子。

『うっし、んーじゃあ行きますか』

背後の上条も彼女達に気付いたのだろうか。
どこか覚悟を帯びた様な声が聞こえた。

五条「ええ……」

上条と共に彼女達に向かって歩く。

と、こちらに気付いた黒子が、笑顔を作って大きく手を振った。
その黒子の様を見て、弾かれる様にこちらを向いた美琴の顔が次第に赤く染まっていく。

黒子「お待たせしてしまいましたかしら?」

上条「いや、今さっき来たばっかだから気にしないで結構ですよ」

五条「……ククク……会場まではどれくらいですか……?」

黒子「そんなに遠くはございませんので、折角のお召し物ですし歩いて参ろうかと思っておりますの」

黒子が言いながら、右の掌を自分の浴衣の胸に当てた。
似合っている。
昨日のメイド服もそうだったが、風情や格調を感じさせる格好の方が、彼女は魅力的に見えるのではないだろうか。

五条「……似合っていますね……浴衣も」

いつの間にか漏れていた言葉を聞いた黒子が、きょとんとした表情を浮かべた後、笑顔になって返事を返してくる。

黒子「もう……不意打ちですわね五条さん。でも五条さんと……上条さんの和装もお似合いですわよ」

上条「そう言ってもらえると嬉しいもんだな」

五条「……調達しておいた甲斐がありますね……ヒヒヒ……」

上条「……?あれ?ビリビリ?」

上条が、一向に会話に入ってくる気配を見せずに、黒子の隣で顔を赤くしたままもじもじとしている美琴に声を投げる。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:45:40.17 ID:PcsSebU0<>さて
今回の監視メンバーは誰なのかなーっと<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:46:06.97 ID:HUp8.hQo<>なんとか五条さんには幸せになってもらいたい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:46:27.76 ID:CVnkL.Uo<>女の子の髪や服って、会ってから速攻で褒めないといけないらしいぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:48:34.68 ID:6.ovxfU0<>2828が止まらないww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:48:39.11 ID:xT4gdRYo<>こういう友情がたとえ幻想だとしてもいいものだ
そげぶはBADENDだけでいいよ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:48:41.33 ID:GH7YwRwo<>彼女は投げられた言葉に一瞬驚いた表情を浮かべた後、眉間にシワを寄せ口を開いた。

美琴「だぁーれがビリb「「お姉さまッ!」」

上条「おわッッ!!」

咄嗟に黒子が美琴の背後にテレポートし羽交い絞めし、自分は上条と美琴の間に立ちふさがる。

黒子「ご自重なさいませ……お召し物がお乱れになりますの」
五条「クックック……普段と同様ですか……?これじゃあ何の為に上条を呼んだのかわかりませんね……」

小声で囁くと、次第に美琴の表情の険が取れていく。
背後の黒子と目を合わせて頷くと、彼女は羽交い絞めを解いてく頷きを返してきた。
振り返り上条に小声で話しかける。

五条「……オマエはどうして人の神経を逆撫でする様なあだ名で呼ぶのです……?第三位といえ、相手は中学生の女の子ですよ……?」

上条「っつっても……!ってそうだよな……アイツがちょっと粗暴過ぎて忘れてたわ……気をつけますよ」

上条の返事を聞き背後を振り返る。
黒子が正面から美琴の両肩に手を置いて、何か話しかけている様が見えた。
美琴はこくこくと頷きながら、真剣な表情でその話を聞いている。

黒子「さ、参りましょうか!」

黒子が振り返り声をあげた。

────────────

『あー……その……嫌がってるって知らなかったんです……ホンっトゴメンな、えと……御坂?』
『べっ……別に良いわよもう!……私もちょっとアンタに突っかかり過ぎてたとこあるし……』
『……右手があってもお前の電撃は怖いですからねー、上条さんは何回か死を覚悟した事もあるんですよ?』
『ううう……うっさいわね!』
『ま、さすが第三位ってとこだな。ホントに迫力あるからなーお前の雷。ちょっとカッコいいなーなんて思った事もあったりさ』
『そうなの!?カッコいい……カッコいいかぁ……』

並んで前を歩いている美琴と上条の後方を、黒子と肩を並べて追従する。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:51:32.91 ID:.TTt9UAO<>仲人夫婦だな…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:51:41.49 ID:PcsSebU0<>五条さんと黒子さん、息の合った連携流石っすね

上条さんとお姉さま……男女の会話内容じゃねっす 色気皆無っす<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:53:51.75 ID:GH7YwRwo<>五条「……」

黒子「……そろそろ、ですわね?」

五条「……ククク……ええ、もう充分でしょう……」

隣の黒子がコホンと咳払いをした。

黒子「あああああ!たいへんです!たいへんですの!」

五条「おお!どうしたのです!?」

唐突に声を上げた自分達を、上条と美琴が振り返る。

黒子「このままでは うちあげがはじまるまえに ばしょがうまってしまいますわ!」

五条「くくく、それはいちだいじですね。はやく ばしょを かくほしなければ!」

上条「そうなのか?んじゃあ、少し走って……「お姉さまは浴衣でおりましてよ?」
上条が提案を吐こうとしたのを黒子が遮る。
間髪入れずに、自分が言葉を紡ぐ。

五条「そうです!くろこ!おまえには てれぽおとが あるでは ないですか!」
黒子「それですわ ごじょうさん!」

美琴「ってゆーかあんた達……何でそんなに棒読みなワケ……?」

五条「さあ!ここは こうはいの おれたちが さきに ばしょとりに いきましょう!」

美琴の疑問に耳を貸さず、言葉を吐いた後、掌を上に向けた右手を黒子に差し出す。

黒子「ええ!そうしましょう!」

黒子が、その掌に自身の右手を合わせる。

黒子「ではお二方〜♪」
五条「……また後ほど……ククク……」

『『ちょっ……!』』

二人の声が聞こえると同時、辺りの景色が一変する。

眼前でニヤけている黒子がその右手を少し持ち上げ、自分の掌を勢い良く叩いた。
次いで黒子が自分の手の下で掌を上に向けたので、自分も右手を少し持ち上げその掌を叩く。
最後に二人で右手を掲げ、互いの掌を勢い良く合わせる。
乾いた音が三度、夕闇が迫るの住宅街に響き渡った。

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:56:05.73 ID:xT4gdRYo<>五条さんと黒子のなおるよ!な会話に吹いた
しかしナイスアシストです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:56:09.15 ID:YD8HTdwo<>演技ばればれwwこのコンビはいいな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:56:21.86 ID:CVnkL.Uo<>今日一日で一番笑ったwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/12(日) 23:57:59.34 ID:PcsSebU0<>自然な流れだ どこもオカシクないな うん<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/12(日) 23:59:47.80 ID:GH7YwRwo<>五条「……概ね打ち合わせ通りですね……しかし良かったのですか……?オマエは……」

黒子と共に幾度かテレポートを繰り返して二人からの距離を稼ぎ、幾らか引き離したものかと思われたので、肩を並べて会場へと足を進めていた。
昼に電話で依頼をされた時より抱いていた疑問を黒子にぶつける。

黒子「勿論大歓迎、というわけではございませんわよ。でもわたくしもほんの少し疲れましたの。やはりお姉さまは一度色をお知りになりませんと」

五条「……ククク……」

黒子「何より、上条さんの事を話されているお姉さまを存じております?」

五条「……えぇ……実にわかりやすいものですね……クックック……」

黒子「残念ですけど、わたくしにお姉さまのあの表情は引き出せませんわ」

五条「……」

黒子がはあ、とため息を吐いた。

黒子「それに、本当に大好きなお姉さまだからこそ、お幸せになって頂きたいですもの」

五条「……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 23:59:54.60 ID:.TTt9UAO<>ピシガシグッグッ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 00:04:14.12 ID:3ec2J4Eo<>黒子「あとは……お姉さまのお気持ちも、今なら少し理解出来ますので」

こちらを向いた黒子と視線がぶつかる。
上目遣いでこちらを見た黒子が、その顔に満面の笑みを散らした。

心臓が高鳴り、先のタクシーの中で交わした上条とのやり取りが蘇ってくる。
思わず気恥ずかしくなり、咄嗟に目を逸らした。

黒子「……?あの、勝さん……?」

自分を呼ぶ黒子の声が聞こえたので、再度黒子に視線を送る。
先と打って変わって、上目遣いのまま不安げな表情を浮かべている黒子と再度目が合った。

黒子「……どうかされましたの?わたくし、昨日の件は別にもう何とも思ってはおりませんわよ?」

不安げな表情を隠さずに言葉を続ける黒子を、思わず抱きしめたくなる激情に駆られた。

どきどきと早鐘を打つ心臓を意識しながら理性を働かせ、再び目線を逸らして足を進める。

五条「いえ……良い場所が空いていると良いですね……」

辛うじて、誤魔化しの言葉を紡ぎ出した。

黒子「……そうですわね……」

少し元気の無い黒子の声が耳と胸に響く。

居た堪れなくなりふと空を見上げた。

遠くから、花火大会が予定通り開催される事を告げる空砲が耳に届き、僅かに安堵の息が漏れる。

未だに僅かながら紫色を帯び黄昏の余韻を残している空には、数多の星達が煌めいていた。

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:04:53.82 ID:w9wJXgAO<>全く、黒子は変態でさえなければ本当いい女だぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:05:23.57 ID:SF0QkYY0<>おぉ……レズからバイを経て、ついに
ついに健常者へと回復を果たしたのか……おめでとう 黒子<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:07:46.88 ID:ZZ9JPAAO<>この二人が普通の中学生のような恋愛をするだなんて…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:08:21.07 ID:K4OsZIQo<>行動するタイミングを一つ失ったか
だが、夜はまだこれからだ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:08:30.08 ID:mDxVUAo0<>えんd・・・いや、今は止めとくか・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:08:50.23 ID:f2VIXms0<>黒子がまともだ・・・ いい女の子だ・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:09:11.06 ID:enSodpMo<>五条さんは自分の秘密を打ち明けるのだろうか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:11:09.05 ID:5AOA3W.o<>いいタイミングで終わりますね…ククク…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:11:26.80 ID:gUTm6zIo<>乙です。
五条さんの恋のバーニングフェーズが始まり、二人の幸せが繋がリーヨしますように…<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 00:12:03.37 ID:3ec2J4Eo<>以上本日投下分となります
本日もご支援頂きました皆様、関係各位の皆様、誠にありがとうございます

想像以上に前に出づらい展開と自身の遅筆さも相まって、日毎冷や汗を流しております
もう二度と富樫先生をネタにいたしません、いたしませんとも

さて、お嬢に一票入れましたので次回投下に関しましてですが、異常が無ければ明日の11時頃を予定しております
(投下が遅れそうな折には、また報告致します)
お時間がございましたら、またお付き合いの程を頂ければ幸いです
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:12:16.33 ID:SF0QkYY0<>乙っ!! ありがとう御座いました
本日の五条さんも大変素晴らしい五条さんでした

次回の五条さんも超期待してます<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:15:48.90 ID:f2VIXms0<>乙
イナイレカレンダーめくったけどどこにも五条さんがいなくてがっかりしたんだぜ・・・
でも今は五条さんが学園都市にいると思えば納得<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:15:58.74 ID:ZZ9JPAAO<>乙。
気持ちを自覚した五条さんが、今回のデートで行くとこまで行っちゃうのを期待せざるを得ない。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:16:53.50 ID:enSodpMo<>次回はまさかのR指定か<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:24:55.41 ID:q10s1rko<>乙
あせらずに良いもの書いて下され<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:27:04.80 ID:5AOA3W.o<>五条ファン氏が遅れるほど俺の楽しみが長引く<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:27:41.09 ID:gu2dWuk0<>乙!
いやあ明日からも頑張れるぜ!ゆっくり頑張ってください!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:36:37.66 ID:3oo44bs0<>
五条「ふっふっふ……頼みのペンギンもここには来れませんねぇ、さぁ吐け!」

五条「……わかりましたッ……話すッ……話しますからッ……!」

ここの最初のって上条だよな??<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:37:25.91 ID:82Ocqtw0<>こっちに移動してたんだな、知らなかった
どうでもいいが>>215のラストの五条さん一人芝居で腹筋がやられた<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 00:40:37.96 ID:SF0QkYY0<>ん? 俺のログには誤字など見当たらないが?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 00:41:11.29 ID:3ec2J4Eo<>>>269
うはwwwwwwまじだwwwwwwこwwれwwうぁww恥ずかしいwwwwww
スンマセンホントスンマセン脳内保管お願いします<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 00:41:11.06 ID:9xuTONwo<>乙…純粋にっ…!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 01:04:35.95 ID:ktYx9YSO<>乙!
次回も楽しみにしてます
http://imepita.jp/20101213/034880<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 01:13:10.35 ID:K4OsZIQo<>>>274
やるじゃねぇか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 01:14:14.70 ID:XyeqnKA0<>>>274
おぬしもなかなかの仕事をしなさる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 01:21:48.62 ID:EnmurYo0<>>>274
凛々しいな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 01:23:44.41 ID:w9wJXgAO<>>>274
いいね。是非カラーを……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 02:33:52.93 ID:sUlyJYAO<>>>274
よくやった。うちに来て妹をファックしてもいいぞ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 02:46:09.08 ID:ktYx9YSO<>>>278
当方色を塗れる環境に無いので、どなたか塗っていただければ有り難いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 03:28:46.06 ID:hzvx7LQo<>・・・ククク・・・乙です・・・


<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 10:41:00.23 ID:ZZ9JPAAO<>>>274
すごくGJなんだが、どうみても五条さんが30歳台にしか見えねえ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 12:58:06.66 ID:cTd/DZw0<>>>274
とうとうプリニーも描かれたかww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 14:55:17.33 ID:gUTm6zIo<>だがちょっと待って欲しい。
五条さんが呼んでいる企鵝たちは本当にプリニーなのだろうか?
「ザ・ペンギンズfromマダガスカル」のペンギンズという可能性は無いのだろうか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 19:35:02.24 ID:32Vm/PM0<>>>284
プリニーなんだよ!
プリニーなんだよォォォォォォォォォォォォォッ!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 20:19:38.11 ID:d9vs5YY0<>灰村さんに五条を描いてほしくなるな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 20:48:02.98 ID:9/bR/e.0<>>>286
俺の脳内では原作の巻頭カラー絵で名シーンが既に再現されてる
黒子と出会ったときの五条さん、ステイルの前に立ちはだかる五条さん、男二人で風呂に入る五条さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 22:09:27.00 ID:d9vs5YY0<>今きづいたけど、さん付けするの忘れてた・・・
なんてことだ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 22:37:53.69 ID:tTQfFAoo<>このプリニーは誰かの部下と違って待遇よさそうだな。幸せ者だ。

ところで五条さん1人でプリニー使ってるけど、まさか皇帝ペンギン1号じゃないよな・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 22:53:09.98 ID:gUTm6zIo<>>>289

@「技を放つ」ペンギンと、「技になる」ペンギンを五条さんは飼っている(雇っている?)説
A五条さんの超次元身体能力で「質量を伴った分身」を行って一人合体技をやっている説
Bたまたま通りかかった、超次元身体能力を持った超能力者に手伝ってもらってる説
C実は五条さんの第二の超能力説
のどれかじゃね?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 22:54:30.68 ID:3ec2J4Eo<>お待ち頂いております皆様、誠に申し訳ございません
書き溜めが追いつきそうにありませんので、投下開始時刻を30分程遅らせて頂きます
節がつき次第投下を開始させて頂きますので、今暫くお待ち頂けます様お願い致します<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 22:56:44.11 ID:K4OsZIQo<>把握<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 22:58:20.89 ID:HVDQlcI0<>ハッ 了解したであります(^ww^)><> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 22:59:31.63 ID:ZZ9JPAAO<>べっ、別にアンタのために待ってあげるんじゃないじゃないんだから!五条さんのために仕方なく待ってあげるんだからねっ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 22:59:32.19 ID:5AOA3W.o<>ヒヒヒ…了解しました…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:00:16.29 ID:gUTm6zIo<>待ちます…純粋に…!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:00:47.92 ID:tTQfFAoo<>>>290
@つまり、技になるペンギン5匹と技を使うプリニー2匹と五条さんで構成されてるのか
プリニー3体使えばデスゾーンできるな
A分身フェイントできるしね
B超能力者なんかに中学サッカー部員に匹敵する身体能力ある奴なんているわけがない
Cまさかヘヴンズタイムも・・・・・
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 23:28:37.18 ID:3ec2J4Eo<>五条「……大したものですね……」

黒子と並んで歩を進めた先の視界が、一気に開けて川沿いの道に出た。
綺麗に舗装された川沿いの道には、遠くまで無数の屋台が立ち並んでおり、白熱灯の明かりがキラキラと水面に揺れている様が見て取れる。

夏の夜とはいえ開けた川沿いを吹き抜ける風は幾ばくか涼しさを帯びていて、夏を惜しむ様に響き渡る鈴虫の声も相まって徒歩で温まった体を程よく冷ましてくれる。

黒子「……場所取りはご不要そうですわね」

少し離れて後ろを歩いていた黒子がいつの間にか隣に立ち、口を開いていた。
川沿いの歩道にはそれなりの数の人影が見られるが、確かに慌てて場所取りをする程の人だかりではない。

五条「……ククク……ならば……」

甚平のポケットから携帯電話を取り出し、時刻を確認する。

……打ち上げの開始予定時刻までは、いま少し時間がありそうだった。
視界を戻し、立ち並ぶ屋台の群れを眺める。

五条「屋台でも見て回りますか……?」

黒子「……そうですわね。お姉さまたちとは、開始前に合流出来ればよろしいかと思われますの」

五条「では行きましょうか……」

呟いて、芝生が植えられている眼前の眼前の土手を駆け下りる。
土手の下に着いて、黒子が下駄履きだった事を思い出し、振り返って見上げると、彼女の姿は既に土手の上から姿を消していた。

五条(……?)

黒子「んもう、はしたないですわよ」

背後から声をかけられて振り返る。
はあ、とため息をついている黒子の姿が視界に入った。

五条「……テレポートって、本当に汎用性のある能力ですね……」

黒子「……ありがとうございます、しかし日常生活で役立てる方法は他にもございますのよ?」

言い終えた黒子が目線を屋台の群れへと移す。
その横顔は風紀委員の任務中、揉め事に巻き込まれた際に彼女が浮かべる笑顔を湛えていた。

思わず戦慄が走る。

黒子「参りましょうか、勝さん」

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:29:48.35 ID:K4OsZIQo<>中学生の時にこういう思い出を作りたかった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:32:46.39 ID:ZZ9JPAAO<>>>299
おいやめろ、思い出させるんじゃない<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 23:32:56.11 ID:3ec2J4Eo<>黒子「行きますのッ!」

黒子が気勢を上げると同時にその手に握られた輪が消失し、棚に並べられた景品のすぐ直上に現れる。

スルスルと景品に収まる輪。
唖然とした表情のテキヤの兄ちゃん。

黒子「ホーッホッホッホ!では景品を渡していたd「クククッ!」

背後から黒子の頭に平手を落とす。
勢い良く前のめりになった黒子が振り向き、むっとした表情でこちらを見上げた。

黒子「なッ……何をされますの勝さん!?」
五条「……正攻法で行きなさい正攻法で……」

黒子「無茶を仰らないで下さいまし!まともにやって取れるものとお思いですの?」
五条「取れなかったら商売として成り立たないでしょう……」

唖然としている兄ちゃんに、インチキをしたから景品は要らないと告げ、自身も小銭を支払い三つの輪を受け取る。

黒子「……行けますの?」

五条「……ククク……まぁ見ていなさい……」

一番手前の列。
景品の中でも小ぶりなオイルライターに狙いを定める。

五条「……スーパースキャンッ……!」

視界にシアンのウィンドウが多数浮かび上がり、目標までの座標の精査が始まった。
次いで現れる、赤い"CLEAR"の表示。

五条「へぇあッ!」

表示と共に手に持った輪を投げる。
放物線を描いた輪は、吸い込まれる様に景品へと落下して行った。

五条「……簡単過ぎですね、出直してきなさい。クッ…クックック…アーハッハッハッハ!」

黒子「……微妙なラインですが……きっとそれは能力ではございませんものね……」

五条「……えぇ……能力ではありませんよ……次です……」

続いて、最も奥の段に置いてある、ギリギリで輪が通りそうな大きさのブタの貯金箱に目を移した。

再び視界に現れるウィンドウと、後に表示される赤い"CLEAR"の文字。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:34:49.45 ID:5AOA3W.o<>五条さん黒子よりよっぽどチートだろww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:35:10.87 ID:HVDQlcI0<>この二人
周囲からは親子連れみたいに見えるんだろーな……<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 23:35:22.24 ID:3ec2J4Eo<>五条「ひッ!」

放たれた輪は、吸い込まれる様にブタの貯金箱へと向かい、その鼻と尾の先に引っかかった。

黒子「……掛かっておりますけど、台には着地しておりませんわね」

『あー惜しいな兄ちゃん!こりゃ無効だわ!もう一投頑張りな!』

五条「……なッ……!?」

掛かってはいるが潜っていないので無効。
突如後出しで突き付けられた、あまりにも理不尽なルール。
誤審どころの騒ぎではない。試合中に相手チームに有利なルールが制定されたのだから、こんなにフザけた試合は無いだろう。

五条「クッ…クックック…アーハッハッハッハ!そうですか!そう来ましたか!いいでしょう。本気でお相手して差し上げますよ…。クククッ…」

黒子「……?勝さん?」

自身の前で、輪を高く中空に放り投げて構えを取った。
周囲の大気がビリビリと震撼し、兄ちゃんがゴクリと唾を飲み込む様が見える。
そのまま高速で右、左と緩急をつけた動きを展開。
きっと周囲からは、自身が三人になった様に見えている事だろう。
ヒぃッと兄ちゃんが声を上げて仰け反る。
しかしもう遅い。
理不尽な要求を突きつけてくれた以上、こちらも理不尽にねじ伏せさせて貰うだけだ。


五条「──────Grand Fenr「おやめなさいまし」

べちん、と後頭部を叩かれる。
つま先にコツンと当たった輪は、夜店の中の敷地へ力なく着地した。

振り返ると、こちらを呆れた様に見つめている黒子の顔が目に入った。

五条「ククク……能力は使っていませんが……」
黒子「具体的には何をしようとしたのか判りませんけれども、一般の方相手にシュートされるおつもりでしたでしょう?」

再び屋台へ向き直る。
顔色を少し薄くした兄ちゃんが、一投目で手に入れたオイルライターを微かに震えつつこちらへと差し出していた。

再度黒子へと向き直る。

五条「……ダメ?」
黒子「ダメですの」

三度夜店へと向き直り、ペコりと頭を下げ、オイルライターを受け取った。

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:35:40.75 ID:quVCkwgo<>かけ声に吹くww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:36:56.66 ID:K4OsZIQo<>オイルライターなんかどうするんだ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:38:40.11 ID:HVDQlcI0<>五条さんの苛烈な攻めを凌ぎきるとは
強いな……ブタさん貯金箱<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:39:01.93 ID:5AOA3W.o<>ステイルにでもあげるんじゃ?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 23:39:31.80 ID:3ec2J4Eo<>黒子「……どうされました?」

五条「……いえ……」

歩を進めながら、キョロキョロと辺りを見回す。

五条「……ハンバーグは……」

黒子「……ハンバーグの屋台があるとお思いですの?」

五条「……ククク……オレも未だ見た事はないのですが……この様な夜店にも存在しているとの事です……」

黒子「はぁ!?」

五条「……ハンバーグくじ、という名に聞き覚えは……?」

黒子「き……聞いた事ありませんの……」

五条「……くじの賞に応じて、無数のハンバーグが手に入るという夢の様なシステムの屋台らしいのですが……」

語りながら歩を進めていると、夜店が途切れている箇所に着いてしまった。
どうやらここが末端になっている様だ。

始点からここまでというと、いつの間にか随分と歩いていたのだろう。
期待はしていなかったが、やはりハンバーグくじの露店は出店されていない。

五条「……」

黒子「ま……マイナーな屋台みたいですし、そう気を落とさないで下さいまし、あ、そろそろ戻りません?お姉さまたちももうお着きになっているかと思われますし……」

五条「……えぇ、戻りましょうか……」

踵を返し、来た道を黒子と辿る。
打ち上げの開始時刻が近づいた為か、いつの間にか随分と人通りが増えていた。

黒子「そういえば、さっきのオイルライター、どうされますの?」

五条「……ククク……オレは煙草を吸いませんから不要なんですがね……ヘビースモーカーの友人が居るので、そいつにでもくれてやりましょうか……」

隣を歩いていた黒子が立ち止まる。

五条「……どうされましたか……?」
首だけ振り返り、黒子を見る。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:39:50.28 ID:sUlyJYAO<>黒子のハートを更に燃え上がらせる為に決まってるだろ言わせんな恥ずかしい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:40:23.92 ID:DxzvmmAo<>>五条「……ダメ?」
何この五条さんかわいい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:41:29.99 ID:HVDQlcI0<>アラート! アラート!
ハンバーグ警報です!!
各自アクシデントに警戒してください<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:41:47.06 ID:5AOA3W.o<>ハンバーグくじ懐かしい
このライターがもしや伏線に<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:42:23.04 ID:K4OsZIQo<>あー、俺も子供の頃よくやったわハンバークくじ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:43:14.79 ID:ZZ9JPAAO<>でもステイルもライターは使わないんじゃ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:44:13.11 ID:HgeX97Io<>佐世保バーガー屋台はたまに見かけるが
これはフラグか<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 23:44:32.39 ID:3ec2J4Eo<>何か思案する様に目を伏せていた黒子が顔を上げ、言葉を吐いた。

黒子「……もし、よろしければ!」
黒子「よろしければ、あのライター、お譲り頂けません!?」

五条「構いませんよ?」

黒子の言葉に反応し、ポケットからライターを取り出して眺めた。
先刻はさして気に掛けてもいなかったが、よく見てみるととても屋台の景品とは思えない、枝の先に寄り集まっている白と薄い紫の小さな花の彫りが入ったライターだった。
ふと気になって、底面を眺める。

五条(……あのテキ屋、やって行けるのでしょうか……)

黒子がとことこと開いた距離を詰めて来た。

五条「……どうぞ」

中指と親指で蓋を挟んだライターを一回転させ、開いたギミックを親指で擦るが火は点かない。オイルは入っていないのだろう。
そのまま手首のスナップで勢いをつけて蓋を閉じたライターを彼女に差し出すと、満面の笑みを浮かべてソレを受け取った。

黒子「ありがとうございます!大切にしますわ!」

彼女は受け取ったライターを嬉々としたまま、まじまじと眺めている。

五条「……女物だったみたいですね……しかし、何故ライターを?」

黒子「勿論、タバコなんて吸いませんわよ。ちょっとこちらのお花の柄が気になりましたので……」

五条「……?」

黒子「まぁ、良いじゃございませんの」

『あ、居た居た!おーい!』

不意に聞き覚えのある声が響いた。
声の元へと目線を投げると、先に別れた上条当麻の姿が見える。
その後方で、いつの間にかカエルのお面を頭に付け、引きずられる様に手を引かれる御坂美琴の姿も。
当然ながら美琴の顔は真っ赤に染まっているが、上条は特に気付く様子もなく、当たり前の様に美琴の手を引いている。

こちらの姿に気付いた美琴が、慌てて上条の手を振り解く様が見えた。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:46:00.91 ID:pqicrfMo<>黒子可愛いな、ちくしょう<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:46:27.26 ID:dfq2dkAO<>調べてみたらまじであるのなハンバーグくじ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:47:14.76 ID:HVDQlcI0<>よかったな 黒子
コレでいつ拳銃で撃たれても平気だ
そのオイルライターが銃弾を止めてくれる<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 23:49:41.83 ID:3ec2J4Eo<>上条「っと……迷子になんなよ?」

美琴「だからなんないって言ってるでしょうがッ!子供じゃあるまいしッ!」

上条「ッ……!落ち着けッ!人ごみで電撃出すなッ!」

その様子を見て、隣の黒子に目線を投げた。
黒子も同様にこちらを向き、目線がぶつかる。

はあ、二人のため息が重なった。

────────────

『こちらからなら、良く見えますわね』

先の川沿いを見下ろす高さにある、近くの高台になっている遊歩道の広場へと足を進めた。
ちらほらと人の姿はあるが、先に歩いていた道とは異なり充分な余裕を持って花火を鑑賞出来そうな広さだ。

未だ花火は上がっていないが、眼下に見える夜景の美しさは存分に堪能出来る。

美琴「へえ、良い場所じゃん!」

黒子「ええ、初春から聞いた場所ですの」

上条「ふぁー、ま、ここならゆっくり見られそうですねー…っと!」

美琴「……?どうかしたの?」

上条「歩いてたら喉渇いちまった。入り口んトコに露店あったろ?ジュース買ってくるわ」

上条が踵を返して歩き始める。

美琴「!」

黒子「あら、でしたらわたくしがテレポートで「いーのいーのっ!」

美琴「すぐ戻ってくるからっ!」

歩き始めた上条の背中を美琴が追って駆けて行った。

黒子「お姉さま!あまり走られますとお召し物が乱れますわよッ!」

少し小さくなった美琴が『わかってるって!』と叫んだのが聞こえた。

黒子「まったくもう……」

何となくそのやりとりが面白く感じ、頬が緩む。
美琴の様子にため息を吐いた黒子が向き直り、視線が交差した。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:49:54.50 ID:9/bR/e.0<>>>320
胸ポケットに入れていたオイルライターが高温環境で破裂、重傷、ってニュースを見たことがあるが<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:52:11.62 ID:pqicrfMo<>はてさて、どちらの恋が先にゴールネットを揺らすやら<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:52:50.53 ID:HVDQlcI0<>オイル注さなきゃ大丈夫<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/13(月) 23:56:22.01 ID:3ec2J4Eo<>黒子「勝さん……今日は色々とありがとうございます」

五条「……ククク……礼を言われる様な事はした覚えがありませんね……」

黒子「あら?でしたら返して頂いてよろしくて?」

五条「……ええ、返しましょうか……今日はありがとうございます……」

黒子「オホホホっ!わたくしと花火を見れるのですから、もっと有難くお思いなさいませ!」

五条「……?預かったものを返しただけでしょう?」

黒子「……それもそうですわね」

二人でくすくすと肩を揺らす。
気がつけば、会場に来る前に感じていた妙な気まずさは何処かへと消え失せていた。

黒子「ねえ勝さん?」

五条「……?」

黒子が微笑んだまま横を向き、高台の手すりに腕を掛けた。
河原から吹き上がる風が、さらさらと二房の髪を揺らしている。

黒子「……来年もまた、こうして一緒に花火を見に来られるとよろしいですわね」

言って、何かを愛おしむ様に彼女が目を細めた。

その彼女の右隣に立ち、同様に手すりに片手をかけ、空いた左手で黒子の頭を撫でる。
自分でも驚くほどに、自然にとった行動だった。
頭に触れた一瞬ビクッと彼女の体が揺れたが、左手が振り払われる事は無い。

五条「……努力しましょう……来年も、再来年も、出来るならばこうしてオマエと一緒に花火を見に来たい……」

言葉を聞いた黒子が、こちらを向き直った。

黒子「……約束を、して下さい」

何かに縋るかの様に潤んだ瞳で見上げる彼女の姿に、胸が高鳴る。

五条「……黒子……」

黒子「……勝さん……」

黒子が顎を軽く持ち上げ、瞳を閉じた。

仄かな桃色を帯びている彼女の唇に視線が止まる。
黒子の両肩に手を置き、彼女と向かい合った。

心臓の鼓動が鼓膜を揺らしている様がよくわかるが、不思議と恐怖感は微塵も無い。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/13(月) 23:58:21.36 ID:tZAIIYAO<>おおお?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:58:51.16 ID:ZZ9JPAAO<>ヒュー!お熱いねえお二人さん!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 23:59:27.29 ID:DxzvmmAo<>美琴に見つかって爆死しろ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:01:06.92 ID:MR92w5c0<>えんだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:01:28.89 ID:O/2b/cQo<>+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:02:26.46 ID:fnibgms0<>あぁ 俺の五条さんが大人になっちゃう!

大人の階段上っちゃうよ!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:02:33.88 ID:2FEJDhwo<>何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ
何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ
何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ
何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ何が中学生だ
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/14(火) 00:03:10.42 ID:De.NDcAo<>自身も瞳を閉じ、その唇へと顔を近づけていく。

──────互いの唇が触れ合おうとした刹那、どーんと言う音と共に、暗くなった視界に光が当たるのがわかった。

その音に驚き、瞳を開け、音の先へと目線を移す。
次々と響く轟音と共に、夏の夜空に大輪の花火が咲き誇っていた。

その美しさに一瞬目を奪われたが、すぐに我を取り戻し、黒子に目線を送る。
彼女も同様の状態だったのだろうか。
きょとんとした表情でこちらを向き直った彼女と目が合った。

『『……ぷッ……!!』』

何故だか、急におかしさがこみ上げてきた。

暫しの間、二人で笑いあう。

黒子「ッ……!!こんな時にも"努力します"って勝さんッ……ふふッ!」

五条「……クックック……約束をして下さいって……!よく憶えていましたね……ずいぶん前の事なのにッ……!ヒヒヒッ……!」

黒子「まぁ、努力して頂けるのでしたら結構ですわよッ!」

ひとしきり笑いきった後、目を合わせた黒子が満面の笑みで、自分の左腕に抱きついてくる。
振り払いもせずに、暫くそのまま二人で花火を見上げていた。

ただこうして花火を見上げているだけなのに、いつの間にか胸中を多幸感と充足感が満たしている事に気がついて、少し照れくさい。

『悪い!待たせたな!』
『ごっめーん!始まっちゃったわね!』

上条と美琴の声が響き後ろを振り返った黒子が、自然に腕を解き、振り返る。
同様に自分も振り返り、駆けて来る二人に手を掲げた。

上条「おぉーッ!上がってみるとホントにべスポジだなぁ」
美琴「ホントねー、もっと早くここで見とけば良かったわー!」

片手に何故だか缶がぎっしりと詰まったビニール袋を持った上条と美琴が、揃って驚嘆の声を上げた。
二人はビニール袋から自分と黒子にジュースを手渡して、手すりに腕を掛ける。

受け取った缶ジュースの栓を開け、口に含んで花火へと向き直る。
臓腑に沁みる轟音と共に、次から次へと色鮮やかな花火が夏の夜空を彩り続けている。
来年も一緒に見たいと言っていた黒子の言葉を心中で反芻し、言葉にしないまま、約束すると誓い腹の奥へとしまい込む。
いつの間にか大切に感じる様になっていた者達に囲まれながら見る花火は、今まで見たどの花火よりも眩く、鮮烈に、視界を明るく照らし上げていた。

────────────
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/14(火) 00:05:17.38 ID:De.NDcAo<>『ククク……しかしこんなに大量のジュース、一体どうされたのです……?ようやく残り三…いや二本ですか……』

『花火が始まったから店じまいって言ってたテキ屋の兄ちゃんが、余ってるからって分けてくれてな』

『ラッキーだったわよねー、でも炭酸ばっかりってお腹に溜まるわね……』

『……?ラッキー?……オマエが……?』

『……』

『……コレはッ!?』

『ヒック!』

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:05:35.64 ID:fnibgms0<>えんだぁ我慢してよかった
危うく先走るとこだったぜ


ふぅ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:05:54.04 ID:7p.Yk6so<>ひゃあもう我慢できねえ!!えんだぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:06:05.60 ID:1RVmOMwo<>酒の勢いで不純異性交遊とかいいぞもっとやれ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:06:17.99 ID:2FEJDhwo<>うわああああああああああああああああん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:06:47.12 ID:1RVmOMwo<>>>335

俺なんか

うぃるおおおおおおるうぇいずらあああああああびゅううううううううううううううううううああああああああああああああああああ

ってコピーして数秒ごとにリロードして待ってたんだぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:07:34.22 ID:kSOaNcAO<>いやああああああああああああ!
ってしたかった…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:08:07.40 ID:GLWWsj6o<>待機しすぎだろww
ゼロ魔の方で解放してこい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:09:46.45 ID:GH94fUYo<>乙
今さっき使い魔×五条スレでキスシーンあってエンダァアアアアアアアアアしてきた<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:11:32.84 ID:O/2b/cQo<>五条さんならリア充爆発しろどころかすごく嬉しいぜ…<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/14(火) 00:14:23.95 ID:De.NDcAo<>〜Another Side〜

『なぁ……やっぱりシュミ悪くありません?こーゆーの』

『うっさいわね!あの娘の行く末にはこっちの貞操がかかってんのよ!』

『は?貞操……?』

『〜〜〜ッッッ!あっ!』

『おぉー、撫でてる撫でてる。っかー!何か良い雰囲気ですね畜生!』

『……あのさ、アンタはあーゆーの興味無いワケ?』

『……?あるに決まってるでしょう。上条さんだって健康的な一男子高校生ですよ』

『……じゃあさ、k『おおおぉぉ!?』

『行くか!?行っちまうのか!?』

『キャッ……!やっ……!黒子……!くぁーッ!』

『キース!キース!キース!』

『……』

『……』

『あれ?』

『止まっちゃったわね……』

『んー……でも何か楽しそうだなぁ……あ、腕組みやがった』

『はぁ……もう良いわ、行きましょ』

『……そうだな』

<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:15:55.57 ID:1RVmOMwo<>見てたのかよwwwwwwwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:16:52.18 ID:MR92w5c0<>上やんテンション高ぇww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:18:05.64 ID:O/2b/cQo<>ククク…やはり見られてましたか…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:18:18.33 ID:o9J5FME0<>ドゥワナクロォォズユアアァァァァイズ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:23:16.24 ID:nhm2IYAO<>>>348

くちびるオバケはカエレ!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/14(火) 00:23:23.26 ID:De.NDcAo<>以上本日投下分となります
本日もご支援頂きました皆様、関係各位の皆様、誠にありがとうございました

盛夏祭〜花火大会が終わりまして、明日以降でようやく話を回せそうなのでお嬢に一票入れながら安堵しております
ポルターガイスト?きっと初春とソテーさんとこのり先輩で何とかしてくれてるハズです

さて、明日の投下に関しましてですが、本日と同じく11時頃に投下を開始させて頂こうかと思います
お時間がございましたら、またお付き合い頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:24:05.01 ID:fnibgms0<>乙!
今回なんか、トラウマ抉られた気がするけど
楽しかったです。次回も楽しみに待ってます

しかしハンバーグ登場しない回は本当に平和だなー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:24:08.73 ID:1RVmOMwo<>五条さんにテレスティーナをブッチめてほしかったですww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:24:43.85 ID:7p.Yk6so<>この町除き魔多すぎwwww風紀委員仕事しろwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:27:55.22 ID:kSOaNcAO<>乙。
話が進むってことは…次はいよいよ楽しみにしてた対決が見れるのかな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 00:29:30.05 ID:kSOaNcAO<>あれ?連投しちゃってるな…すまんかった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:29:54.42 ID:MR92w5c0<>     /        ...........:::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(\_/ j__,ハ
        /    . .::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> o ノノ:l
        (  ..イ .:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::| '.::::::::::::::::::::::::::::::::(. イ 厂)::::l
        l:Y´::::::l:::::::::::::::|:::::::::::{:::{:::::::::::__|__i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V、 ):::l
       |:i::::::::::|::::::::::::八::::::::. ヽl::、´:::::厂|_:ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::|
       |:|::::::::::|:::::::::厶=‐、::::\\ ー‐'____└‐'ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::ー .ノ
       |:|::::::::::|::::::´{ \ヽゝ '⌒ヽ  ´≫==≠≠ミ ハ:::::::::::::::::::::::::::::<_
      い::::|::八::::. \厶ニミ       {::::しハ「》  |:::::::::::ト=ニ二::::::::ノ
      Y:八:::::::\X´V:しハ        ゞ゚辷ツ   |::::::::: |んV:::::∧(
.        \{ \::::::: .ゝV:::ツ        ´´       l:::::::::::|_,ノ::::::′ 私の保温でポルターガイストを解決しますよ・・・           \  ヽ::::.:\´ 、、          、、、   ハノ:::::::::::::::::::|
            ヽ  )ヘ<⌒ヽ `               /イ:::::::::::::::::::八
                  八    -==‐ァ       / |:::::::ト、(\|
                    `     ` ニ´      / ノイ::::|_
                     .       .  ´   > ´  |
                       ー<     /      |

<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:33:21.35 ID:BcfKc3g0<>>>352
俺も読みたいなそこは
つーてもキャパシテイダウンは効かんしあんなメカじゃ秒殺されるとしか思えんが<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:35:05.80 ID:fnibgms0<>ポルターガイスト?
そんなの、たまたま居合わせた「カゼラ&ローマ正教十三騎士団」が
神の御加護で大活躍して

初春とソテーさんとこのり先輩が解決してくれたよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 00:58:43.61 ID:Q4rjilko<>本編だと変態馬鹿にしか見えなかった黒子が
ここだと可愛く見えて困る<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 01:00:42.99 ID:4WnFG8w0<>ハンバーグくじ…なんて甘美な響きッ!
もしかして九州限定なのかな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 01:22:51.07 ID:6LoPjgw0<>マジレスするけど、ハンバーグくじってどこでもあるもんじゃないの?
うちの地元じゃ普通にあるけど・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 01:33:28.62 ID:G4sEXiA0<>26年ずっと九州に居るけど初めてハンバーグくじ知らなかった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 01:55:35.05 ID:0UGFK.AO<>五条「……月が綺麗ですね」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 01:59:40.05 ID:TC441.AO<>月「だろ?」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 02:10:14.97 ID:zabq8T.o<>i love youって意味だっけ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 04:54:56.80 ID:u3pCWIAO<>上条さんが神上なら
五条さんは五上か
とうとうレベル6の誕生か<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 10:03:03.58 ID:6WcrScSO<>>>366
成る程な<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 11:23:48.03 ID:yFdHDAE0<>えるしっているか
失われたせいしゅんは戻ってこない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 12:01:51.37 ID:WcOvgfM0<>>>274
いまさらですが塗らせていただいた…純粋にっ…!
いろいろ粗くて申し訳ない
プリnめっちゃ歪んどるwwごめん
http://imepita.jp/20101214/428670<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 16:46:05.31 ID:4L4/LmY0<>>>369
すばらしい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 17:17:04.91 ID:DuTBTHUo<>やりよるな(´・ー・`)<> ID:ktYx9YSO<><>2010/12/14(火) 17:45:12.75 ID:dv2Iwvc0<>>>369
あざっす!プリニーは描いた当初からかなり歪んでたんで気にしないで下さい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 18:07:59.14 ID:Q4rjilko<>支援絵が以外に多くてワロタww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 18:33:45.77 ID:0UGFK.AO<>>>366を全力で評価するぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 19:24:37.55 ID:2uCJXKY0<>まだアイテムも一方さんもでてきてないし今後の展開に期待できるな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 21:11:27.24 ID:wU8386DO<>原作未読なんだが、レベル0は特別扱いで、数字が大きくなるほど上位、って認識で合ってるかな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 21:17:42.38 ID:rFI7cok0<>レベル0でも上条さんだけが特別で他のレベル0は一般人と変わらない程度の能力者
五条さんってレベルでてきたっけ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 21:22:14.70 ID:kcg.fsIo<>>>376
レベル0は能力開発をされたけど能力に目覚めなかったか、あるいはレベル1にも届かない雑魚連中
この作品の五条さんは特例みたい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 21:22:49.71 ID:R.HdsoAO<>レベル5…7人しかいない。一人で軍隊レベル
レベル4…めっちゃ強くて便利な能力
レベル3…普通の人間相手ならまず負けないレベル
レベル2…便利だったりするけど、その程度
レベル1…ないよりはまし
レベル0…ほぼ無いに等しい。上条さんは測定装置が作動しないので一応ココ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 21:27:43.58 ID:fnibgms0<>>>377
五条さんのレベルは0
恐らくは測定装置が五条さんのスキル「認識阻害」を
認識できない事が原因と思われる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 21:38:11.59 ID:cj4ljxoo<>頭の血管が切れるほど集中してやっとスプーンが曲げられる程度が
レベル0だったような<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/14(火) 21:45:31.59 ID:De.NDcAo<>本日もご支援頂いております皆様、誠にありがとうございます
誠に申し上げ辛いのですが、本日分の投下は中止させて頂きます

主な理由としましては、私事の立て込みとプロットの大幅修正が
ぶっちゃけて言いますと、いきなりセロリ&10032と絡ませようかと思ったんだけど、やっぱアイテムとも絡ませてぇwwwwwwっうぇwwwwww
というのが原因でございます
また完結が遠くなりますが、最早人気投票終了に間に合わせるのは諦めております

つきましては、本日一日練り直しのお時間を頂きたく存じます
ご期待頂いております皆様には誠に申し訳ございません
叩きも批判も、甘んじてお伺いさせて頂きます

次回投下に関しましては、私事情により早くとも木曜夜になります
お時間がございましたら、お付き合い頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 21:46:39.20 ID:Ixs7mzso<>よしわかった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 22:02:14.54 ID:fnibgms0<>はーい
今日はゆっくり休んでねー 無理しちゃダメ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 22:11:04.73 ID:GH94fUYo<>アニメしか見てないんだがアイテムなんか
いたっけ
アニメには出て来ないのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 22:16:29.40 ID:f6U.Dkco<>逆に楽しみが膨らんだわww
明日まで脳内五条さんで我慢しとくか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 22:19:03.40 ID:PFAcs4go<>了解っす
楽しみに待つとするよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 22:52:42.00 ID:daa1OS.o<>乙
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 23:05:23.98 ID:4WnFG8w0<>ん?ひょっとして五条さんと聖夜を迎えられるのか…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 23:10:08.04 ID:kSOaNcAO<>>>382
アイテムとも絡ませたいなら仕方ないね。期待してるぜ。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 23:11:58.38 ID:gOQWGUAO<>>>381
AKIRAの能力者みたいな感じか?
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/14(火) 23:13:26.29 ID:7p.Yk6so<>>叩きも批判も、甘んじてお伺いさせて頂きます
無料で良作品を読ませてもらってて感謝することはあっても、叩くなんて事誰も出来ませんよ。
訓練された五条さんのファンはハンバーグ捏ねながら全裸で待機してます。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 23:15:31.81 ID:Q4rjilko<>作者の謙虚さに泣いた<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 23:18:18.45 ID:x5YNTRI0<>これがVIPヌクモリティか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 23:28:25.19 ID:MR92w5c0<>知らなくても問題ないだろうけど今のところの登場人物をまとめると
レベル5… 美琴(凄い電気、電磁波で色々、レールガン)
レベル4… 黒子(触った物をテレポート)
レベル3… 
レベル2…
レベル1… 初春(保温)
レベル0… 上条さん(そげぶ)、五条さん(たぶん)、佐天さん(元気)
こんな感じかな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/14(火) 23:32:38.09 ID:bhPDIag0<>>>389
ク〜リスマスが今年もやぁてk(ry<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/15(水) 00:16:24.48 ID:mpXQo4Yo<>あぶなあああああああい

ってここVIPじゃねぇや<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 01:32:20.61 ID:cmNK4UQo<>レベルについてまとめてくれた人達ありがとう
お姉さますごいんだなそれ以上に五条さんすごいんだな
これでもっと話に入り込めるぜ!聖夜も年末年始も五条さんと一緒なんて素敵やん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 01:32:49.57 ID:HY6wrWAo<>五条さんの認識阻害タイム<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 14:23:30.02 ID:00st2r60<>まじで座標移動の話までやってほしいな
上条さんが助けるところを五条さんが助けるとか想像しただけでやばいわ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/15(水) 15:24:09.77 ID:6VUg7pEo<>五条さんなら超人的な動きにも納得できる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 17:34:47.75 ID:tg0MFwMo<>あわきん編以降黒子の出番ほぼゼロになるけど、どうするんだろ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/15(水) 17:39:11.26 ID:y5ky3nI0<>いつまでも続いてほしいのはわかるけどそこまで求めるのはきつくないかい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 18:58:05.07 ID:v0aX./6o<>ステイルも中学生の年齢だしサッカーやればいいのに<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 19:06:25.99 ID:QB3HxwAO<>ステイルならファイアトルネードいけるでぇ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 19:38:58.32 ID:qY5KqAQo<>ステイルさんじゅうはっさい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/15(水) 20:22:39.16 ID:rd.CTR60<>わくわくがとまらないな
ゆっくり休んで納得のいくものを書いてくれ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 22:11:59.81 ID:00st2r60<>>>403
五条さんが関わらない話をつくったりして・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 23:19:20.12 ID:lem1qjso<>>>402
つまり「五条さんと二人っきりの時間を作るのにまったく支障が無い」って事ですね、わかります。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/15(水) 23:35:29.76 ID:v0aX./6o<>そのうち、五条さん、上条さん、ステイルでデスゾーン撃ちそうだな
この場合、デスゾーン2か<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 14:05:01.09 ID:mf0tiI2o<>五条さんは黒子に能力のこと打ち明けるんだろうか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 14:07:13.05 ID:7bcsw.SO<>そういえば五条さんのペンギンって異能の力なのかな?
当麻が触ったらペンギン爆発?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 15:41:45.16 ID:J1HBRAAO<>サッカーのテクニックだから関係ないんじゃね?
俺達がサッカーやっててペンギン出しちゃうのと一緒<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 17:23:15.46 ID:7pfco/Io<>>>413
さすがにペンギンは出しとことねーよwwwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 17:24:56.13 ID:WpQKJWYo<>はい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 19:10:30.04 ID:SK5T9WMo<>いや俺の近所の小学生はタイガーストームとかできるぜ
多分ペンギンも出せるだろ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 19:29:28.83 ID:7C2oUl20<>おじさんは象さん出せちゃうぞ〜^^<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 19:47:53.71 ID:UR0OV7k0<>そういえばおじさんの象さんって異能の力なのかな?
当麻が触ったら象さん爆発?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 20:11:57.85 ID:MaIKKoDO<>露出のテクニックだから関係ないんじゃね?
俺達がサッカーやってて象さん出しちゃうのと一緒<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 20:16:10.60 ID:uFRpx4Ao<>短パンの隙間から象さん自重<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 20:22:36.99 ID:znS7DIwo<>ラジコン、ペンギン、塔、魔人、聖剣、爆弾、ドラゴン、ワイバーン、炎、冷気、闇、彗星、隕石、スカウター、天使の羽、その他色々…
超次元サッカー選手が11人居たら学園都市制圧出来るんじゃねえの?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 20:28:47.44 ID:Kw4Vyps0<>>>412-420
この流れはなんなんだよwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 21:02:56.68 ID:LFgIG.Io<>こっちにあったのかよ!
ずっとVIPで探してたぞこのやろう!
今から>>1から読んでやるよちくしょう!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 21:20:03.83 ID:t0u9n4Uo<>ようこそ、来訪者!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 21:35:22.89 ID:OQizx2A0<>烈空の訪問者 デオキシス<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 21:38:59.59 ID:UR0OV7k0<>クックック……
ここは五条さんに魅せられた者共が辿り着く信奉者達の最前線
いずれ貴様が訪れる事は解かっていた……歓迎する同胞よ ヒヒヒ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 22:04:04.00 ID:IjHFHKoo<>>>425
タチサレ…… タチサレ……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 22:19:29.26 ID:8rFLHy.o<>それはシオンタウンのあれじゃね?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:36:31.08 ID:KZW5McAo<>ご支援を頂いております皆様、誠にありがとうございます
また、大変お待たせ致しました由、深謝いたします
先の投下中止でフルボッコを覚悟していたのですが、皆様の思わぬ暖かいご対応にフルボッキでございます

それでは本日分の投下を開始させて頂きます<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 23:37:53.67 ID:3Iipz1ko<>ククク……待ってました……<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:38:13.18 ID:KZW5McAo<>────────────
八月十五日 夏休み二十七日目
────────────

──────夏休みもおおよそ三分の二が消化され、
いつの間にか暑中見舞いが残暑見舞いへとその姿を変え、
蝉の鳴き声が徐々に弱り始め、
次第に赤い色をした蜻蛉が中空に踊り、

さりとて未だ暑さの残る真昼の公園の一角に、サッカーウェアを纏った少年の姿があった。

パチン、と少年が指を鳴らす。
その音に誘われる様、土中から全く同じタイミングで企鵝が飛び出し、一列に隊伍を組んだ。

一、二、三、四……

少年は企鵝の数を数える様に目線をずらしながら四度縦に首を振り、最後に一度深く頷く。

少年が頷いた様を見てとったのだろうか、企鵝達は土中へと舞い戻っていった。

再び少年がパチリと指を鳴らす。
再度ぽこぽこと土中から企鵝達が姿を現す。
その様は、まるでゲームセンターにあるモグラ叩きを彷彿とさせる。

一、二、三、四……

またも少年の首が四度縦に振られた。

首を振り終えた少年が深くため息を吐き、傍らにあったバケツへ手を伸ばす。

『……ククク……用も無いのに何度もすみませんね……』

一列に並んだ企鵝達が背筋を伸ばし、一斉にその右手を額の前で斜めに掲げる。
敬礼、なのだろうか。

その様を見た少年がバケツから次々と青魚を取り出しては、居並ぶ企鵝達へと放り投げる。
企鵝達は一匹、また一匹と魚を咥えては土中へと舞い戻っていった。

公園には、少年だけが一人でポツンと取り残されている。

バケツを抱えた少年が、踵を返して歩き去っていった。

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 23:39:18.15 ID:uFRpx4Ao<>ちゃんと飼ってるとは思わなかった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 23:40:28.78 ID:8rFLHy.o<>五条さんお願いです
クリスマスを認識阻害してください<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:42:36.69 ID:KZW5McAo<>208の番号が描かれたプレートの貼ってある扉の前に立っていた。
普段はこの部屋に生活しているであろう二人の女子の内の片方であるツインテールの転送能力者は、今頃は風紀委員の夏季公募処理に勤しんでいるハズだ。

『……ちょッ……そんなに焦らさないでよッ……!!』

にも関わらず。

『あぁっ!!いきなりそんな奥までッ……!〜〜やめてッ……!』

部屋の中から、何やら盛り上がっている気配がする。

『やッ……!今度は後ろッ……!?もうダメッ……!んッ……!』

如何に女子の部屋とは言え、この場合は特例だろう。
ノックもせずに、唐突にドアを開ける。

『王手ッス!』
『ああー!これもう詰みじゃない!!』

視界に入ってくるのは、二つのベッドの間に置かれたテーブルの上にある将棋板と、それを挟んで向かい合っている超電磁砲 御坂美琴。そして一羽の企鵝。

前触れもなく開かれたドアに驚いたのだろう。
驚愕した表情のまま、美琴の目線がこちらに注がれる。

一歩部屋に踏み入り、後ろ手にドアを閉めた。

五条「ククク……強いでしょう……そいつは……」

こちらを見た美琴が口を開いたまま固まった。

『あ、ご主人ッス!お疲れッス!』
企鵝が無邪気に右手を掲げる。

五条「ご苦労……」

そのままつかつかと美琴の向かいのベッドに歩み寄り、座っている企鵝を持ち上げ、自身が代わりにそこへ腰掛ける。
持ち上げた企鵝を膝の上に抱え、美琴と向かい合った。
彼女は不自然な笑顔を浮かべたまま、明後日の方向へと視線を投げている。

五条「……さて、説明して頂きましょうか……」

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 23:43:46.80 ID:uFRpx4Ao<>ペンギン拉致の現行犯か?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:45:05.79 ID:KZW5McAo<>美琴「だから、最初は御遣いのご褒美にご飯でもご馳走してあげようかな〜って……」
『あんな大トロ初めて食べたッス!』

美琴「そしたら案外遅くなっちゃったから、夜中に一人で帰すのもアレかな〜って……」
『鳥目ッスからね!』

美琴「で、寝る場所無かったから私のベッドで一緒に〜……」
『姐さんにはぬいぐるみって言ってたッス!いやぁ〜、動かない様にすんのしんどかったッス!』

五条「……グヒヒ……相の手が無ければ相当危険な事を言ってますよオマエ……」

美琴「ってゆーかアンタ何でココに居るのよッ!?どーやって入ったワケ!?」

五条「……黒子から合鍵を預かっています……」

美琴「……そう……」

膝の上の企鵝がピョコンと膝から飛び降りて、部屋の窓へと歩いていった。

『いやー、居心地良かったからつい長居しちまったッス!お姉さま、色々ありがとッス!』

窓を開き、こちらを向き直り、背筋を伸ばして敬礼をする企鵝。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 23:47:05.72 ID:8rFLHy.o<>合鍵・・・だと・・・<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:47:23.56 ID:KZW5McAo<>美琴「ちょッ……」

企鵝が不思議そうな目線を美琴に向ける。

美琴「あのッ……時々で良いから……また来てくれる……?」

企鵝の視線がこちらを向いた。
黙って首を縦に振る。

『勿論ッス!』

言い終えた企鵝は、窓の外へと身を投げた。

企鵝が飛び去った後の窓辺に掛かった白いレースのカーテンを揺らす風が、間近に迫った夏の終わりを一抹の涼しさと共に部屋へと運んできた。

美琴「……勝手に来て、勝手に居なくなって……ホント、気ままな奴よね……」

美琴が立ち上がり、窓際に立った。
正午にはまだ少し早い、柔らかく感じる夏の日差しが、彼女の栗色の髪を一層淡く輝かせていた。

美琴「あ……入道雲」

彼女の言葉に釣られ、自身も視線を窓の外へと移す。
真っ白な入道雲が、地平線にうず高く積みあがっているのが見て取れた。

美琴「なんか……アイツが笑ってるみたい……」

彼女の目じりを、うっすらと透明な液体が濡らす。
どこまでも澄んだ夏の青空に積みあがった入道雲が成すコントラストは、夏空に消えた企鵝のお腹を彷彿とさせていた──

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 23:47:26.61 ID:UR0OV7k0<>あ ペンギンからも「お姉さま」って呼ばれてるんだお姉さま<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 23:47:51.88 ID:gs2IINAo<>みことかわいいよみこと<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 23:48:35.58 ID:uFRpx4Ao<>おいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 23:49:17.83 ID:jYNQiwUo<>なwwwwにwwwwこwwwwれwwwwwwwwwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:50:28.35 ID:KZW5McAo<>五条「……で、何か言うことは……?」

美琴「お宅の企鵝さんお借りしてましたッ!連絡が遅れてゴメンなさい!今後もちょくちょく貸して貰えると嬉しいです!」

五条「……よろしい……」

美琴「でさ、アンタこの後何か予定あんの?」

五条「……特に予定も無いのですが……」

美琴「お昼でもどう?アタシも今日暇なのよねー」

美琴の言葉を聞き、時計を眺めた。
時計の針はそろそろ12時にさしかかろうかという時間だ。
生憎昼食は来る前に済ませてしまっていたのだが、お茶ぐらいならば相伴しても問題ないだろう。

五条「……えぇ、構いませんよ……」

答えてベッドから腰を上げた。

────────────

美琴「……ま、上手いこといったんなら良かったわ」

ランチのプレートを食べ終わった美琴が口を開く。
その様を見計らった店員が、紅茶を注いだカップを持ってテーブルにやって来た。

つられて、自分の前に置いてあるカプチーノが注がれたカップの取っ手を持ち、一口啜って言葉を返す。

五条「そちらはどうでしたか?」

美琴「ちょっと心配だったけど、何とかなったわ。あんな時に限って寮監の見回りが少なかったのはツイてたわね」

五条「……ククク……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 23:52:33.81 ID:UR0OV7k0<>常盤台女子寮盛夏祭からこっちズット拉致ってたのか
……何も知らない純真無垢なペンギンを拉致監禁 重大犯罪だ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:54:23.06 ID:KZW5McAo<>美琴「わかってんだろーけどさ」

五条「……?」

美琴「もし黒子泣かしたら、本気で怒るからね」

五条「……これは怖い……ヒヒヒ……」

美琴「……」

五条「……」

美琴「ねぇ、アンタさ」

五条「?」

美琴「兄弟とかっている?」

五条「……お姉さましかおりませんね……どうかしましたか?」

美琴「……そっか。ううん、別に何でも無いわ」

五条「……?」

────────────

美琴「ちょっと待ってッ!」

黒子が夏季公募から開放されるまでやる事が無いとぼやいていた美琴と共に昼食を終え、あても無く第七学区の街を歩いていた。
途中何件か美琴の行きたい店に付き合わされたのだが、彼女が好んで購入するものは、どれもこれも年齢以上に幼い品が多かった。
時折黒子がぼやいている少女趣味とやらの一端を垣間見た気がする。

そんな最中、不意に彼女が足を止め、道端で数人のグループを作っていた遊んでいた小学校低学年かと思しき子供たちの元へと歩み寄って行く。

その中の一人の少女の両肩に手を置き、真剣な表情で何かを話しかけている様が見て取れた。
暫くその少女と会話をした後、ぺこりと少女に頭を下げ、嬉しそうな表情でこちらへ足を運んでくる彼女。

美琴「次やりたい事決まったわ。行こうッ!」

そんな美琴に連れられ、暫く歩を進めた先の商店街の一角にやって来た。
真剣な表情で立ち止まる彼女。
その視線の先にある、一回二百円のいわゆるガチャガチャ。

五条「……ガチャガチャですか……?」
美琴「うん、ちょっと気になるのが入ってるみたいでさ」

言い終えた彼女が一台のガチャガチャと向かい合った。
"世界のマスコット缶バッジ 全255種"と書かれたガチャガチャに向かい、二枚の百円玉を投入する。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 23:56:23.38 ID:uFRpx4Ao<>いつものゲコ太か<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/16(木) 23:57:22.71 ID:KZW5McAo<>五条「……255種!?……お姉さま……無茶では……」
美琴「フルコンプしようってワケじゃないんだから平気よ、欲しいのが出たら止めるわ」
彼女がハンドルを回し、排出されたカプセルを開く。
美琴「……」

ぽいと自分に缶バッジが放られた。
鼻水を垂らしている海賊帽の様なものを被ったマスコットの缶バッジだった。
彼女に目線を投げると、再びガチャガチャと向かい合い、ハンドルを回している。
美琴「……」

再びぽいと自分に缶バッジが放られた。
薄く切られた沢庵に両手両足が生えた様なキャラクターが、微妙な笑顔を浮かべたままこれまた微妙なピースを浮かべている缶バッジだった。
何故か頭には王冠、右手には木槌。
正直可愛さなど微塵も感じ取れない。

再度彼女に目線を投げると、少し熱くなった様な表情でレバーを回していた。
吐き出されたカプセルを開きもせずに自分へと放って彼女が口を開く。

美琴「あんた開けてって。ゲコ太が出たら教えてくれれば良いから」

五条「……ゲコ太?」

美琴「知らないの!?……すっごい可愛いカエルのキャラだから、すぐわかると思うわ」
五条「……了解しました」

言葉を返し、彼女の隣に腰を据える。
次々とハンドルを回しては、カプセルを自分へと放る彼女。

そのカプセルを受け取り、同様に次々と開いては中のマスコットを確認する。

延々と繰り返される、珍妙な顔をしたマスコットと対面し続ける作業。
炎天下の中繰り返される、世界マスコット博覧会。

どれ程時間が過ぎただろうか。
ガチャガチャが設置されている場所の横に置いてあったスーパーの買い物籠を拝借したのだが、その中は既に大量のカプセルで満たされている。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/16(木) 23:58:30.94 ID:jYNQiwUo<>ジャンキーだーーーー!!?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 23:59:33.46 ID:uFRpx4Ao<>もう問屋から直接買えよww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/17(金) 00:00:08.06 ID:F9cdDSIo<>美琴「……」
五条「……」

次第に目が据わっていく彼女を見て、完全に静止の機会を失ったかと肩を落とした。

美琴「……ごめん、両替お願いっ!」
唐突に声を上げた彼女が、自身に一万円札を手渡して来た。

五条「……まだやるのですか?」
ため息混じりに聞き返す。

美琴「……ここまで来たら引けないわよッ!」
何時に無く真剣な表情の彼女に押され渋々と一万円札を受け取り、近所の商店でジュースを二本買って戻る。

渡したジュースの栓を開けようともせず、黙々とハンドルを回す作業に戻る彼女。
その隣で、カプセルを開き続ける作業を再開する。

開いたカプセルの一つから、カエルの様なキャラクターが描かれている缶バッジが姿を現した。

五条「……お姉さま、これは?」
美琴「出たのッ!?」

差し出した缶バッジを緊張した面持ちの美琴が眺める。
と、途端にその顔に落胆の表情が現れ、深くため息を吐いた。

美琴「……確かにカエルだけどさ、こんなにリアルじゃない奴よ」
虚ろな目でまたもハンドルと向かい合う美琴。
否定されたバッジに目を向けると、右手に盾、左手に剣を持ったカエルが西洋鎧と緑色のマントを纏って大口を開けていた。

美琴「……」
五条「……」

延々とハンドルを回していた美琴の手が止まった。
総計で一体いくら注ぎ込んだのだろう。
ハンドルを回され続けたガチャガチャは、完全にその中身を吐き出し尽くしていた。

五条「……」
最後の1個のカプセルを開く。
黄色いピーマンの様なものがロンパった瞳と鋭い牙を持ち、誇らしげに触手を掲げているバッジが出てきた。

美琴「……全滅、ね」

はあ、と美琴がため息を吐く。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:00:28.02 ID:T4Q5wZso<>某メダル争奪戦かww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:01:36.24 ID:I3PUQhgo<>それどこのカエルだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:02:01.99 ID:gi22aWo0<>とある二人は上条美琴見て来た所為かギャグパートもすんなり受け入れられるなww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/17(金) 00:02:09.74 ID:ZuhzjCYo<>勇者グレンを馬鹿にすると許さんぞ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/17(金) 00:03:02.28 ID:F9cdDSIo<>五条「……ククク……どうされるんですか?このバッジ……」

買い物籠を二籠満たすほどの缶バッジの前に立った美琴が、言葉を聞いてきょろきょろと辺りを見回した。
その視線が止まった先につられ、自分もそちらへと視線を投げる。
小学校低学年と思しき子供たちのグループ。

両手に山盛りの缶バッジが入った籠を抱えた美琴が、そちらへと歩み寄って行き、その子供たちと何やら話をしている様が展開された。

途中、先と同様に一人の少女の両肩に手を置き、真剣な表情で何かを話しかけている様が見て取れ、嫌な予感が背筋を這う。

嬉しそうに籠を受け取った子供たちに手を振り、美琴がこちらへと踵を返した。
その瞳に、先にハンドルを握っていた際と同様の輝きが宿っている。

美琴「駅前におんなじガチャガチャがあるらしいわっ!行くわよっ!」

────────────

どれ程の時間、カプセルを開き続けただろうか。
午後も五時近くまで差し掛かった街に降る日の光は、柔らかな暖色を帯び始めている。

美琴「……?どう?」
五条「……グヒヒ……本当に入っているのでしょうか……」
先に続き、買い物籠が三箱満たされる程のカプセルを尻目に、同様の作業を繰り返す。
そろそろ時給の一つでも発生してもおかしくは無い様な気がして来た。

ぱこ、と音がして開いたカプセルに目を向ける。
緑色のカエルの両脇に羽のマークが装われた缶バッジが視界に入った。
下部にはSKYという文字があしらってあり、カエルの目はつぶらで、表情は柔らかく微笑んでいる。

五条「……お姉さま、こちらは……?」

取り出したバッジを美琴に向けて差し出す。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/17(金) 00:03:34.31 ID:bd.lLsA0<>スプーフィギュアはちょっと欲しいww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/17(金) 00:06:31.87 ID:F9cdDSIo<>取り出したバッジを美琴に向けて差し出す。
しけた様子でハンドルを回していた彼女の顔に、一瞬で驚愕と喜びが混ざり合った表情がぶちまけられた。

差し出したバッジを受け取って、嬉しそうに掲げる彼女。
キャーキャーと嬉しそうな声を聞いていると、何やらこちらまで嬉しくなって来てしまう。

その表情は間違いなく狂喜のそれなのだが、目尻に微かに涙が見えるのは気のせいだろうか。
やはり口に出さずとも、身銭を切ってハンドルを回し続ける作業は辛いものだったのだろうか。

五条「……ククク……おめでとうございます……」

美琴「ありがとう!」

まるで眩しいものを見つめるかの様に眼を細めてバッジを見ている美琴をよそに、通りがかった少年達に缶バッジの入った籠を持っていく様言いつける。

こちらも大喜びをした少年達が、嬉しそうに籠を抱えて美琴と自分に一礼し、立ち去って行った。

見計らったかの様なタイミングで、午後五時を告げるチャイムが鳴り響く。

美琴「……ホントにありがとう、ってゆーかゴメンね、こんな事につき合わせちゃって……」

五条「……いえ、時間潰しとしては最適でした……」

美琴「黒子何時ごろ戻るんだろうね?何なら夕飯も一緒に食べ──────」

会話が唐突に途切れた。
不思議に思い美琴の顔に目線を送ると、真剣な表情で明後日の方向に目線を送っている。
美琴がごくりと唾を飲む音が聞こえた。

五条「……どうかされましたか……?」

美琴に問いを投げると、彼女の表情が先と同様の笑顔に戻った。

美琴「…ううん、何でもn「どうかされましたかと聞いているのです」

美琴の言葉を遮り続ける。

五条「……プライベートを詮索するつもりはありませんが……今のオマエの顔はあの時と同じものでしたよ……あの化物と向かい合った時とね……ヒヒヒ……」

美琴「…………」

五条「……暇つぶしなら、お付き合いしますが……?」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/17(金) 00:08:00.40 ID:Oj3H.YI0<>オマエ呼びになった<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/17(金) 00:08:45.98 ID:F9cdDSIo<>言いながら、美琴と視線を合わせる。
真剣な表情の彼女と暫し向かい合った後、根負けした様に彼女が口を開いた。

美琴「……だったらちょっと付き合ってくれる?何があるか、私もわかんないんだけど」
五条「……ガチャガチャで無ければお付き合いしますよ……クックック……」

美琴が頷き、駆け出す。

美琴「ついてきてっ!」

その背を追い、夕方の駅前を駆けた。

────────────

駆けて行く美琴の後を追う。
彼女の姿は駅前から住宅街へと足を進め、住宅街の中をきょろきょろと何かを探す様に駆けて続けていた。
住宅街の丘陵地帯へと続く階段を駆け上る彼女を追いかける。

階段を全て駆け上ったところで彼女が足を止めた。
足を止めた背に追いつき、その横顔を眺める。

うっすらと冷や汗を滲ませながら驚愕の表情を浮かべ、視線を前方に投げる彼女。
その視線の先にある、つい今しがたまで追いかけていたはずの少女の後ろ姿。

軽く息を切らしながら見つめるこちらの視線を感じ取ったのだろうか、公園の様なスペースになっている道端で街路樹を見上げていたその人影がゆっくりと振り返った。

五条「ッ!?」

無表情に振り返ったその顔は、今自分の隣に立っている少女、御坂美琴と寸分違わないものだった。

吹き抜けた風が、ざわざわと彼女の髪を揺らす。
その頭頂部には、軍人が夜間作戦の時に使用するノクトビジョンゴーグルの様なものが掛けられていた。

美琴「ッ……!!」
呆然としていた隣の美琴が表情に険を降ろし、声を張る。

美琴「あんた何者?」

声を張った美琴が身構え、眼前に立つもう一人の美琴を見据える。
その気勢に一触即発の空気を感じ取った為、自身もまた身構えた。

五条「……」
美琴「……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:09:04.59 ID:yPNx2oAO<>スーパーの店員「………」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/17(金) 00:11:49.56 ID:F9cdDSIo<>張り詰めた空気の中、ゴーグルを身に着けたもう一人の美琴がおもむろに口を開いた。

『ミャー』


五条「へぇあッ!?」
美琴「はッ!?」

その口から発された言葉の真意を理解出来なかった。
隣の美琴も同様なのだろう。
身構えたまま訝しい表情を作っている。

五条「……ミャー……」

何かのコンタクトなのかと思い、彼女を見据えたまま同様の言葉を返してみた。

美琴「……!?ちょっとアンタっ!?」

『ミャーミャー』

再び同様の言葉を返してくる彼女。
やはり猫語なのだろうか。ならば意思の疎通は可能かもしれない。

五条「ククク……ミャー?」

『……』

五条「……」

『この一刻を争うタイミングで変な男性と遭遇してしまったものだと、ミサカは憔悴を交えながら自身の不運を嘆きます』

彼女がため息を吐きながら首を横に振った。

五条「なッ……!?」

『ミャー……と鳴く四足歩行生物がピンチです』

彼女が先まで見上げていた街路樹の先を指差した。
隣の美琴と目を見合わせた後、その指の先に視線を送る。
真っ黒な子猫が枝の先でプルプルと震えているのが目に入った。

『先程この道を通りかかった際に、路上駐車された車内に取り残されている赤ん坊を発見しました』

『居合わせたアンチスキルが熱中症の危険性を示唆したのでミサカの力でロックを解除したのですが、それに驚いたあの生物が木にかけ上がり、降りる事が出来なくなったのです……とミサカは懇切丁寧に経緯を説明します』
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:13:50.35 ID:gi22aWo0<>恥ずかしいwwwwこれは五条さん恥ずかしいwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/17(金) 00:14:51.97 ID:Oj3H.YI0<>『ミャー……と鳴く四足歩行生物がピンチです』

名古屋人が木から下りれずピンチらしい 助けなきゃ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/17(金) 00:15:09.47 ID:F9cdDSIo<>ほー、と美琴と二人で枝の先で震えている子猫に目線を送る。
刹那、はっとした表情を浮かべた美琴が、ミサカと名乗った少女へ口を開いた。

美琴「そんなことはどーだっていいのよっ!私はアンタが何なのかって聞いてんじゃないっ!」
ミサカ「あ」

美琴の大声にビクリと反応した子猫が、驚いた拍子に枝から落ちそうになりながらも懸命に枝にしがみ付いた。

ミサカ「どうやら更に危機的状況になったようです」

同じ顔の少女がやり取りをしている様に違和感を覚えつつも、木に向かって助走をつける。

ミサカ「何をするつもりですか、とミサカは勢いをつけた変な男性に対して感じた疑問を投げかけてみます」
五条「……ククク……」

木に向かって駆け、直前で大きく跳躍する。
そのままの勢いで木の表面を蹴り、反対方向へと更に高く跳躍。
跳躍した先の枝にしがみ付いている子猫の腹に両手を沿え、枝から子猫を引き剥がして胸へ抱え込み、着地する。

五条「……こうするおつもりですよ……ヒヒヒ……」

居並んだ二人の目線が胸元の子猫へと注がれていた。
片方は、少し頬を染めてわくわくとした表情を浮かべながら。
もう片方は、感情があるのどうかも怪しい程無表情のまま。

ゴーグルが無く、美琴が無表情になってしまえば、全くと言って良い程見分けがつかない二人が並んでいる様はどう見ても双子のそれである。
しかし、先の彼女に対する美琴の発言から考えれば、相応に複雑な事情がありそうだ。
抱え込んだ子猫を、地面に向かい放つ。
居並んだ二人が、子猫に向かいしゃがみ込む。

興味本位で関わったは良いが、長くなりそうだ。
眼前で子猫に手を差し伸べては怖がらせている同じ顔の二人を眺めながら、何となくそんな考えが脳裏に浮かんだ。
気がつけば辺りには徐々に夕闇が迫り、西の空が仄かに茜色を帯び始めていた。

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:16:23.85 ID:yPNx2oAO<>五条さんほどのイケメンを捕まえて、「変な男性」とはどう言う了見だ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:21:42.18 ID:i4z5Hkoo<>これは今後のMNWも大変になるだろうな・・・
上条、セロリ、そして五条さん
果たしてどれが最大派閥になるのかwwwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/17(金) 00:22:22.51 ID:F9cdDSIo<>以上、本日投下分となります
本日もご支援頂きました皆様、関係各位の皆様
プロットを練るお時間を頂きました由、篤く御礼申し上げます
お嬢に一票入れようかと思います

さて、次回投下に関しましては、私事の為明日の投下が難しいかもしれません
可能ならば17日の夜、不可ならば18日の夜となります(折を見てまた告知致します)
またお時間がございましたら、お付き合い頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:24:35.28 ID:uSDiVPko<>お疲れ様です<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/17(金) 00:24:55.01 ID:Oj3H.YI0<>豪華2本立て 乙かれ様っした!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:25:11.32 ID:yPNx2oAO<>乙。五条さんが三度ハッピーエンドに導いてくれることを期待しちゃうぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 00:30:45.79 ID:TxSBL6AO<>9982号……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 01:09:36.53 ID:CytapIso<>ついに欠陥電気編か…wktk
あとミャーじゃねえよwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 02:47:03.92 ID:dKsNLb6o<>本編じゃ9982号は・・・
でも五条さんなら・・・五条さんならきっと!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 02:54:22.68 ID:fsAckpMo<>あれ、そういやこれだと既に上条さんと美琴親しげやん
五条さん主役だからあそこらへんは当然カットか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 10:11:58.38 ID:oEyz.YDO<>原作のどの辺までいくつもりなんだろ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 20:43:53.31 ID:rCq1amAo<>能力のない佐天さんでも血のにじむような特訓を積めばバックトルネードぐらいは使えるようになるんじゃないか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 21:02:15.67 ID:ycQ2HfYo<>乙乙
ついに妹達編か。楽しみだ

これまでの動向だとポルターガイスト事件は起こってないのかな
まぁ原作のスケジュールは過密すぎだからな…禁書&超電磁砲混合だと特に<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 21:28:37.78 ID:4NahUIAO<>乙
やっぱ五条さんナイスガイやで<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 23:45:09.42 ID:TxSBL6AO<>そういやここでは五条さんと黒子が出会ってから一年近く経ってるんだよな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 23:54:49.00 ID:T4Q5wZso<>事件は五条さんと当麻の分業体制状態なら
原作でもここのスレでも起こっている事件はあるが五条さんは関わってない事件もあるかもしれない
でも個人的に五条さんの動きは多くみたい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/17(金) 23:56:00.46 ID:CytapIso<>時間の経過が気になって読みなおしてみたらこのスレももう1か月経つのか
面白くてあっという間だったぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 00:08:45.48 ID:WYY5ny20<>五条さん、一年近くもハンバーグ食べれてないのか……
今度ハンバーグタイム邪魔されたら、邪魔した相手、唯では済まないね

下手したら挽肉にされるかも<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 00:30:12.79 ID:C/A96Vco<>その挽肉でハンバーグとかさすがだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 00:51:27.10 ID:aKUSR3A0<>唯ちゃん逃げて!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:04:05.52 ID:yGuG4S6o<>本日もご支援ありがとうございます!
夜分にすみませんが、投下を開始します
明日があり早めに休まねばなりませんので、ハイペース投下の為誤字が増えましたらご容赦下さい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:04:21.16 ID:2wZARNAo<>よしこい<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:05:23.18 ID:yGuG4S6o<>『で、アンタ私のクローンなワケ?』

手を差し伸べた子猫に逃げられた美琴が、隣でしゃがみこんでいるもう一人のゴーグルを付けた美琴に尋ねる。

『はい、正確には個体番号9982のクローンです。とミサカは丁寧に自身の個体番号を開示します』

当然の様に答えるゴーグルを付けた美琴。

……いまいち話が掴みづらいが、眼前に居る二人の美琴の内、自分が先程まで共に行動していたのが『御坂 美琴』で、頭にゴーグルを付けたこの美琴は、彼女のクローンなのだろう。
クローン人間の製造に関しては、外の世界では人権問題や各種宗教等の観点から黙殺され続けているはずだが、ある種無法地帯である学園都市の科学力を以ってすれば今さらクローンの一人や二人現れたところで別段驚く程の事ではない。

美琴「……例の計画とやらは凍結したハズでしょ?何でアンタみたいなのが存在するのよ?」

9982「ZXC741ASD852QWE963' とミサカは符丁(パス)の確認を取ります」

投げられた言葉の真意を理解出来ず、美琴に目線を投げる。
彼女も同様なのだろう、自身と目が合うと、小さく首を横に振った。

9982「やはりお二人は実験の関係者ではないのですね。先程の質問にはお答え出来ません」

9982号の返答を聞いた美琴の眉間にシワが寄る。

美琴「……どこのどいつが計画を主導してんの?」
9982「機密事項です」

美琴「何の為に造られたわけ?」
9982「禁則事項です」

……はぐらかされた事が頭に来たのだろうか。
美琴の眉間のシワが深くなったと思った矢先に彼女の手が伸び、しゃがみ込んでいる9982の左手を引っつかみ無理やりに立ち上がらせた。

美琴「……痛い目に会いたいの?力づくで聞いたっていいのよ?」

抵抗もせずされるがままになっている9982を見かねて、咄嗟に美琴との腕を掴み9982から引き剥がす。

美琴「……アンタには関係無い事でしょ」

五条「……ククク……すみませんがあまり気持ちの良いものではない……この場に居るというだけでは関係者にはなれませんかね……」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:06:42.76 ID:yGuG4S6o<>9982「……」

眉間にシワを寄せている美琴とにらみ合う。

美琴「……あーもう!」

諦めた様な表情を浮かべた美琴に腕を振り払われた。
腕を振り払った美琴が、再度9982と向かい合う。

美琴「いいわ、行きなさい。勝手に後つけさせてもらうから。アンタどっかの施設か研究所に帰るんだろうし、そこでアンタの製造者をとっ捕まえて直接聞き出してやるわ」

9982「……お姉さまを制止して頂いてありがとうございました。とミサカは変な男性に心ばかりの謝辞を述べます」

五条「……その変な男性というのは止めて欲しいですね……オレは五条、五条勝です……」

9982「……五条勝。了解しました、五条勝。とミサカは教わった名称を復唱して足を進めます」

言い終えると、歩き始める9982。

その後をつける美琴に続き、自身も歩を進める。
どこに向かうのか皆目検討も付かないが、暇を潰す分にはもう暫し美琴に付き合っても構わないだろう。

────────────

美琴「……ねぇ」

難しげな表情を浮かべたまま隣を歩いていた美琴が唐突に口を開いた。

五条「……どうしました?」

美琴「……もう帰っても構わないわよ」

五条「……帰れ、という意味ですか……?」

視線を美琴から外し、前へ向ける。
相も変わらず無言で歩を進めている9982。

美琴「……」

五条「……ここでお姉さまを放って帰ったら、オレはある娘に張り倒されかねませんので……」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:08:27.61 ID:yGuG4S6o<>美琴「……黒子に余計な事言うんじゃないわよ」

五条「……ククク……オレの口はそんなに軽くありません……」

美琴「……」

五条「……」

はあ、と美琴がため息をついたのが聞こえた。

美琴「……アンタも大概変なヤツね」

五条「……ココに来てからは変な奴としか出会ってない気がするのですが……」

美琴「どういう意味よ!?……まあいいわ」

美琴が顎でクイっと9982を指し示し、言葉を続ける。

美琴「……見ての通り、あの娘アタシのクローン……なんだけどさ」

五条「……ええ」

美琴「アタシのクローンが造られてるんじゃないかって噂は前からちょくちょく聞いてたんだけど、アタシも実際見たこと無かったんだ」

五条「……秘密裏にお姉さまのクローンが造られていた、と?」

美琴「うん……それが何かちょっと気味悪く感じて、色々調べてみたワケ」

五条「……確かにいつの間にか自分のクローンが造られているとしたら、薄気味が悪いですね……ヒヒヒ……

美琴「……でしょ?でも調べてみたらその計画って、もう随分前に凍結されてるハズなのよ」

五条「……?ではあの娘は……」

美琴「……そう。あの娘が今ここに居る事自体、ワっケわかんないのよねー……?」

不意に美琴が足を止める。

足を止めた美琴の前方に目線を送ると、同様に足を止めた9982が何かをじっと見つめている。
続けて、更にその目線の先を辿る。

今正に店仕舞いを始めようかといった体のアイスクリームの移動販売車が視界に入った。
再び9982に視線を戻す。と、いつの間にかこちらを振り返っていた彼女と視線が合った。
五条「……?」
美琴「……」
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:09:48.98 ID:/qJ7j5Yo<>本当に早いなww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:10:30.40 ID:yGuG4S6o<>表情こそ無表情だが、その一連の行動から察した要求を問うてみる。

五条「……ククク……食べたいのですか……?」

こくり、とゴーグルを付けた頭が縦に揺れた。

────────────

『お、兄ちゃん両手に華だな、双子かい?』

軒先の看板を畳みながら、恰幅の良い中年男性の店主が笑いかけてきた。

美琴「コイツは妹じゃないっ!!」

次いで背後から響く美琴の声。
その声に一瞬目を丸くした店主が真顔になり、嗜める様に言葉を返す。

『……おいおい、冗談でもそんな事いうもんじゃないぞ……ちょっと待ってな!』

言い終え、畳もうとしていた車内へ姿を消す店主。
9982を前にしての美琴の発言が少々気にかかったが、自身が口を挿し挟むものでもないかと静観し、主人の姿を目で追った。

電気を落とした薄暗い車中、慣れた手つきでアイスケースをこそぐ様が視界に入る。

『……ほれ、ウチの自慢の品だ、これやるから仲良くしな』

店主がカウンター越しに、三つのアイスクリームを差し出してきた。
まるでエサを与えられる犬の様に無言でマーブルアイスを受け取る9982。
何かを警戒する様な表情でチョコミントのアイスを受け取る美琴。

……確かに、双子にしか見えない。

『ほれ、ウチの自慢の品だ!兄ちゃんも食ってみてくれ!』

最後に残ったラムレーズンのアイスが眼前に差し出される。

五条「……ククク……お代は『ああ、丁度ケース洗おうかと思ってたトコだから構わないよ!』

言い放って微笑んだ店主に頭を下げ、アイスを受け取る。

『何があったか知らんけど、うまいもん食えばイライラも収まるだろ?』

9982「濃厚でいてくどくなく後味がさっぱりした甘さ……牛乳が良いのは当然ですが、研ぎの良い和糖を使わなければこの風合いは出せません。コーンはクッキーを砕いたクラスト生地を意識したものですね」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:12:58.46 ID:yGuG4S6o<>不意に聞こえた料理評論家の論評の様な声に目線を投げると、既に手にしたアイスのコーンをかじり終えた9932が視界に入った。

9982「グッジョブです!とミサカは惜しみない賞賛を送ります」

言いながら無表情で店主へと親指を立てる9982。

『はは、ありがとよ』

次いで響く、どことなく照れを感じさせる店主の声。
アイスを受け取った美琴はそのやり取りを聞きながら、9982の隣で頭痛を抑える様に額に手を当てている。

『夫婦は別れりゃ赤の他人だが、姉妹の血は一生繋がったままだ。ま、姉妹仲良くな』

言い終え車の運転席に乗り込む店主に再度一礼する。
直ぐにエンジンがかかり、車がゆっくりと発進した。

美琴「だーかーらー!違うっつーの」

美琴の否定の声を聞き、背後に視線を移す。
右手にアイスを抱えたまま去っていく店主の車を見つめている美琴と、あんぐり大口を開けてそのアイスに近寄る9982。

五条「……」

ばくり、と9982が一口で器用にアイスのみかじり取った。
口の端に、少しアイスのかけらが付着している。

美琴「……まぁ、ハタから見れば姉妹に見えるんだろーけど」

苦苦しい表情で空のコーンを口に運ぶ美琴。

美琴「……あれ?」

────────────

五条「……ククク……オレです」

『あ、勝さん?ようやく今終わりましたの』

五条「……そうですか……お疲れ様でした……」

『もしかしたら来てくれるんじゃないかと思って、内心期待しておりましたのよ?』

五条「……言ったでしょう……団体行動は苦手だと……」

『……風紀委員のお仕事は単独行動でも勤まりましてよ?』

五条「……ヒヒヒ……」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:14:25.50 ID:yGuG4S6o<>『まぁ良いですわ。今は何をしてらっしゃいますの?』

五条「今は……」

眼前のテーブルへ目線を移す。
昼食をとって以来、本日二度目に足を踏み入れた喫茶店で同じ顔をした二人の少女とテーブルを囲んでいた。
彼女達の前には、それぞれスイーツと紅茶の入ったティーカップが並べられており、周囲のテーブルからは双子だ双子だという好奇の声が時折響いてくる。

五条「……喫茶店でお茶を飲んでいますね……」

『あら、随分と優雅な事なさいますのね』

五条「……ええ、ほんの気まぐれですよ……」

『……』

五条「……」

『……勝さん』

五条「……なんでしょう……」

『わたくし今日は大変疲れております』

五条「……お察ししますよ……ククク……」

『ですので、妙な疑問が浮かんでいても、疲れすぎてて眠ってしまうかもしれませんの』

五条「……」

『けれど明日以降もこのモヤモヤを抱えたままでは、とてもではありませんけれど眠れそうにありませんの』

五条「……」

『……以上ですわ』

五条「……黒子」

『はい?』

五条「……明日、会えますか?」

『……勿論ですわよ』

────────────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:15:43.43 ID:/qJ7j5Yo<>おっちゃんかっけえ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:17:09.58 ID:Aboi1FI0<>黒子かわいいよもう駄目かもしれない…<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:17:47.92 ID:yGuG4S6o<>完全に日が暮れてから、随分と時間が経っていた。
既に辺りは完全に夜の帳に包まれはしたものの、一向に下がりそうにない気温は、今宵が熱帯夜だという事実を突きつけてくれている。

足を進めながら腕時計を眺めた。
青いバックライトに浮かび上がる文字盤が、午後も八時を回った頃合だという事を教えてくれている。
気がつけばアレやコレやと食物に興味を示す9982に付き合っている内に、随分と時間が経っていたものだ。

『で、アンタいつんなったら帰るのよ?』

隣を歩いていた美琴が、げんなりした様子で声を発した。
その発言を聞いた9982が振り返り口を開く。

9982「言い忘れてましたが、ミサカはこれから実験に向かうので施設へは戻りません」

美琴「は!?」
五条「ひッ!?」

9982「お二人が後を尾けるのは自由ですが、ミサカの製造者には会えません」

美琴「なッ……何で今頃……」
9982「聞かれませんでしたので」

しれっとした表情で言い放つ9982を見て、美琴の表情に険が降りる。
そのままスカートのポケットに手を突っ込んで携帯情報端末を触った美琴が手を引き抜くと、こん、と小気味の良い音がして何かが石畳の上に転がった。

目線で追ってみると、転がったソレは日中必死になってガチャガチャを回し続けた戦利品であるゲコ太の缶バッジだった。

9982「?それは何ですか?」
美琴「ガチャガチャで獲った景品だけど……!」

はっとした表情を浮かべた美琴が、拾った缶バッジを持ったままおもむろに9982の制服の裾に手を伸ばす。

9982「何でしょう?」
美琴「いいからジッとしてなさい!」

暫しゴソゴソとなにやらいじくっていた美琴が9982から身を離す。
9982の制服の裾に、ちょこんと先の缶バッジが括りつけられていた。

美琴「うん!鏡で見るよりわかりやすいし客観視できるわね!こうして見ると結構アリって気も……」

9982「いやいやねーだろ、とミサカはミサカの素体のお子様センスに愕然とします」
五条「……無いですね……ククク……アーッハッハッハ!」

美琴「なっ何おう!」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:19:32.38 ID:yGuG4S6o<>9982「このお子様センスを否定できる点では、あなたは変な男性ではなかったのですねとミサカは五条勝に先の非礼を丁重に詫びます」
五条「クックック……構いませんよ……いや、クローンが素体よりも審美眼を備えているとは……ヒヒヒ……」

美琴「じょっ……冗談よ冗談、ちょっと試しにつけてみただけ」

散々からかわれたのが余程恥ずかしかったのだろうか。
顔を赤く染めながら、美琴が9982のバッジに左手を伸ばす。

刹那、ぱぁんと乾いた音が周囲に響き渡った。
差し伸べた美琴の左手が、9982の右手にはたき落とされている。

美琴「……」
次いで美琴が右手をバッジに伸ばす。
再度響き渡るぱぁんという甲高い音。

美琴「…………」
9982「…………」

辺りに数多の甲高い音が木霊した。
美琴が手を伸ばす。
9982が払い落とす。
妙に楽しそうに感じるが、何か今二人の間に割って入ってはいけない様な空気を感じる。
その応酬が一体どれ程繰り返されただろう。

美琴「何すんのよッ!!」
手の甲を少し赤く染めた美琴が雄たけびを上げた。

9982「ミサカにつけた時点でこのバッジの所有権はミサカに移ったと主張します」

空手家の様な構えで手刀を掲げながら、9982が言葉を続ける。

9982「従ってミサカに所有権のあるこのバッジに対するお姉さまの行為は、強奪であるとミサカは訴えます」

美琴「なッ……何よそのヘリクツ!」

9982「ヘリクツではありません、それにこれは」

9982の指が、裾に括りつけられた缶バッジへと伸び、その表面を優しく撫でた。

9982「お姉さまから頂いた、初めてのプレゼントですから」

缶バッジを撫でる無表情な9982の表情に、微かながら笑顔の様な動きが見えたのは気のせいだったのだろうか。

9982「もうちょっとマシなものはなかったのかよ、という本音を胸にしまってミサカは嘆息します」

美琴「やっぱ返せ──っ!!」

────────────<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:20:53.98 ID:yGuG4S6o<>五条「……クックック……」

美琴「……?何笑ってんのよ?」

五条「……二人を見ているとなんだか可笑しくなりましてね……」

9982「……?喜劇を演じているつもりは無いのですが、とミサカは首を捻り五条勝の微笑の理由について考えを巡らせます」

美琴「……もういいわ、今日のところは失礼させてもらうから」

諦めた様な表情を浮かべた美琴が、9982に向かい右手を掲げて踵を返した。

9982「……」

その様を見つめ続けている9982。

美琴「……?まだ何かあるの?」

9982「……いえ」

9982「……さようなら、お姉さま」

美琴「あぁ、うん、じゃあね」

別れの挨拶を交わした美琴が、歩き始める。

五条「……では、俺も彼女と共に戻りますので……」

9982「……さようなら、五条勝。とても美味しかったです、とミサカは先ほど共に食べたアイスの感想を口にします」

五条「……ククク……また会えたらご一緒しましょう……」

右手を掲げ踵を返し、美琴の背を追う。
美琴はいつの間にか駆け出しており、その背を追うために自身も足の回転を速めた。

美琴「……アンタさ、さっき何で笑ってたワケ?」

五条「……いえ、二人がまるで本当の姉妹みたいに見えましてね……」

美琴「……」

夜の街を駆けながら言葉を続ける。

五条「……クローン人間というともっと無機質なものを想像していたのですが……少しズレてはいるものの、彼女もやはり人間なのでしょうね……」

美琴「……そうね、アタシももっと黒いの想像してたんだけど……」

五条「……それよりも、どこへ向かってらっしゃるのですか……?」
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:22:35.31 ID:/qJ7j5Yo<>駄目だ…別れちゃだめだ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:23:03.79 ID:yGuG4S6o<>美琴「ああ、どっかに公衆回線があったら教えて?」

五条「……?」

美琴「さっきあの娘が言ってたパスを解読して、情報を引き出してみようと思うの」

五条「……成る程……」

施設に帰らないと言っていた9982を追うよりも、そちらの方が早いと踏んだのだろうか。

美琴「人に黙ってクローンなんてこさえて……絶対製造者をぶっちめてやるわ」

五条「……確かに、いけ好きませんね……ッ!?」

見回しながら駆けている視界の隅に、公衆端末のBOXが目に入った。

五条「……お姉さま、あちらに……」

美琴「上々ねっ!」

────────────

五条「……ククク……来ました……初春から解析済みのコードです……」

美琴「ありがと、悪いわね」

五条「……いえ、礼はいつか初春にして下さい……」

初春から送られた解析済みの符丁が表示された携帯電話を美琴に手渡す。
受け取った美琴がPDAを開き、その文字列を眺めた後に瞳を閉じた。
次いでバチバチと湧き上がる空中放電。
次第に表示が乱れ、ノイズまみれになるPDAの画面。

再びPDAの画面が復旧した時には、先の画面とは異なる表示が映し出されていた。

五条「……便利なものですね……」
美琴「でしょ?案外応用利くのよ、私の能力」

自慢げに花を鳴らす美琴の肩越しに、PDAを覗き見る。

──────絶対能力進化計画

真っ白な画面に黒い文字という、飾り気の無いレイアウトが表示されている。

美琴「……」
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 02:23:42.53 ID:2wZARNAo<>そうか、この時点では美琴も『実験』の内容を知らないんだな…<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:24:22.79 ID:yGuG4S6o<>────────────

『「妹達」を運用した絶対能力者(レベル6)への進化法』

学園都市には七名の超能力者(レベル5)が存在するが、樹形図の設計者の予測演算の結果、まだ見ぬ絶対能力へたどり着ける者は一名のみと判明した。

この被験者に通常の時間割を施した場合、絶対能力に到達するには二百五十年もの歳月を要する。

我々はこの『二百五十年法』を保留とし、実践による能力の成長促進を検討した。
特定の戦場を用意し、シナリオ通りに戦闘を進めることで成長の方向性を操作する。

予測演算の結果百二十八種類の戦場を用意し、超電磁砲を百二十八回殺害する事で絶対能力者に進化すると判明した。

しかし超電磁砲を複数確保するのは不可能であるため、過去に凍結された『量産能力者計画』の『妹達』を流用してこれに代える事とする。

武装した『妹達』を大量に投入することで性能差を埋める事とし、二万体の『妹達』と戦闘シナリオをもって、絶対能力者(レベル6)への進化(シフト)を達成する。

──────第9982次実験 開始時刻 八月十五日 二十一時 絶対座標 X-162258 Y-415687

────────────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:24:35.25 ID:tQibzqIo<>今日は来ないと思って寝ようと思ってたら来てたのか
支援するぜ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:26:37.52 ID:yGuG4S6o<>美琴「あ……アハハハ……なによコレ……」

五条「……ッッッ!!」

理解の出来ない単語が多数混ざるが、大まかな内容は何と無しに理解が出来た。
文中に出てくる妹達というのは、恐らくは美琴のクローン体である先の少女の事だろう。
そしてクローンを現状レベル5の誰か、美琴以外の誰かであるレベル6に進化できる可能性のある人間が様々な状況下で二万体殺害する事により、その一人はレベル6に進化する事が出来る、と。

体中の血液が、一気に沸騰しそうな程に熱を帯びるのを感じた。

狂っている。
クローン体だからなのだろうか、多少のズレがあるとは言え、先の少女が見せていた挙動は間違いなく人間のソレだ。

狂っている。
こんな計画を思いついた研究者達も、それに賛同してまで絶対能力者を目指す被験者も。

美琴「ねぇ……さっきのアイツが言ってた実験って……」

第9982次実験 開始時刻 八月十五日 二十一時 絶対座標 X-162258 Y-415687

9982.

(『はい、正確には個体番号9982のクローンです。とミサカは丁寧に自身の個体番号を開示します』)


気が付けば、弾かれる様にBOXを飛び出していた。
傍らの時計が視界に入る。
二十一時 五分。

五条「座標は!座標位置はどちらですかッ!?」

呆けにとられていた美琴の顔が引き締まり、彼女もまた何かに弾かれる様駆け出した。

美琴「こっちよッッッ!!」

先とは異なり全速力で駆ける美琴の後を追う。
つい先刻まで、平和に呆けていた自身が口惜しい。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:27:17.21 ID:tQibzqIo<>やはり防げなかったのか・・・<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:27:52.95 ID:yGuG4S6o<>『この一刻を争うタイミングで変な男性と遭遇してしまったものだと、ミサカは憔悴を交えながら自身の不運を嘆きます』
『ミャー……と鳴く四足歩行生物がピンチです』
『グッジョブです!とミサカは惜しみない賞賛を送ります』

足を進める度に、彼女が先に見せていた人間らしい挙動が脳裏に蘇ってくる。

『お姉さまから頂いた、初めてのプレゼントですから』
『……さようなら、お姉さま』
『さようなら、五条勝。とても美味しかったです、とミサカは先ほど共に食べたアイスの感想を口にします』

彼女が言ったあの別れの言葉は──────

『……ククク……また会えたらご一緒しましょう……』

当たり前の様に交わした、再開の折の約束は──────

遠くから爆発音の様なものが聞こえた。

五条「まだッ……まだなのですかッ……!?」

美琴「〜〜ッ!!もうすぐよッ!」

<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>sage<>2010/12/18(土) 02:30:49.35 ID:yGuG4S6o<>不意に駆けていた狭い道から、一気に視界が開ける。
周囲の状況を見ると、恐らく電車の操車場にかかる陸橋に出た様だ。

陸橋の下方、目視三百メートル程前方に座り込む、先ほどまで顔を合わせていた人影が見えた。
その胸には大切そうに何かを抱え込んでいる。

──────左太ももから先が、完全に消失している状態のまま。

ふわり、と彼女の傍らの列車が宙に浮かび上がり、彼女の頭上へと移動した。

美琴「うそ、うそッ!?そんな……!!」
五条「させませんッッ!!!」

叫び、手すりを蹴って跳躍する。

自身の着地と同時、彼女の頭上に移動した列車が、まるで線香花火の先端が重力に引かれる様に落下を開始した。

──────その瞬間、世界が時の刻みを止めた。
灰色に染まった世界で、圧し掛かる重圧に耐え、一歩、また一歩と足を踏み出す。

一歩。
僅か一歩でも全身の筋肉が悲鳴を上げるのが判る。

一歩。
足が痛い。腕が痛い。目の奥が痛い。関係ない。

一歩。
目前の彼女を救う。彼女を守る。人間である彼女を守る。

一歩。
助ける。救う。守る。護る。

一歩。
──────進めない。自身の足が中空に停止する。
悲鳴を上げている全身の筋肉に渇を入れるも、一向に足が前に進む気配が無い。
あと数歩、あと数歩の先に彼女が居るのに。

不意に、止まっていた世界の中で、自身に気付いた様に視線の先の彼女が顔を上げた。

無表情なまま顔を上げた彼女と、時の刻みが凍りついたまま視線を交わす。

刹那、彼女の表情に笑顔が咲いた。

先に美琴のプレゼントを受け取った際に見せた、ティースプーンの半分にも満たない程の、微かな、本当に微かな笑顔が。


──────そして、轟音が、響き、渡り、数メートル、先の、視界が、冷たい、鉄の塊に、塞がれた。


──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 02:32:30.82 ID:2wZARNAo<>やはり一方通行は死んでいい
というか[ピーーー]<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 02:32:43.41 ID:YAdlHrU0<>そんな…ヘブンズタイムでもダメだったのか…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:33:26.82 ID:tQibzqIo<>やっぱりきついな・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:34:06.28 ID:/qJ7j5Yo<>うわああああああああああああああ
頼む五条さんその認識を阻害してくれ!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:34:12.55 ID:Aboi1FI0<>分かってても駄目だ…ちょっと外出てくる<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/18(土) 02:34:56.10 ID:yGuG4S6o<>以上本日投下分となります
本日も斯様な夜分にご支援を頂きました皆様、関係各位の皆様、誠にありがとうございます
また、高速投下にて失礼致しました由、お詫び致します

さて、明日がある身の上となりますのでお嬢に一票を投じて早々に休ませて頂こうかと思います
可能ならば明晩、不可ならば19日夜に続きの投下を行わせて頂きますので、お時間がございましたらまたお付き合い頂ければ幸いです
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 02:35:33.75 ID:YAdlHrU0<>ちょっと近所のコンビニの缶コーヒー買い占めてくる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 02:35:54.46 ID:YN5tpHQo<>ありゃー9982死んじゃったかー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 02:35:57.22 ID:2wZARNAo<>おつかれー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 03:16:05.42 ID:rVDJbkAO<>乙
ヘブンズタイムも万能ではないよな…さて、一方通行と出会ってこれからどうなるのやら…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 03:23:07.41 ID:iT6G6Bc0<>原作の上やんより五条さんの方が感情移入できるってどうなってんのこれ…
がんばれ>>1!!がんばれ五条さん!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 07:18:58.07 ID:WYY5ny20<>大丈夫
今回は まだ ハンバーグが登場していない
きっと きっと 大丈夫 だよね? 五条さん <> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/18(土) 18:50:51.47 ID:mOUI9WI0<>一方さんは一応好きなキャラなんだけどやっぱこの辺の話だと好きになれないな・・・
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/18(土) 19:15:39.95 ID:iRG3EGko<>初見の一方さんは上条さんの言うとおり三下だから仕方ないな。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 00:14:44.26 ID:fwIrb2AO<>その代償として20巻近くその罪を背負い続けて
アニメやら外伝やら様々なメディアミックスで何度も上条さんにぶん殴られるハメになる一方さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 00:55:29.22 ID:Z1zlp9go<>今日はなしか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 00:56:18.46 ID:Z1zlp9go<>と思ったら今日の分もう読んでた

疲れてるのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 01:34:27.09 ID:IrQsOlIo<>もう19日の夜なんだよ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 01:40:23.70 ID:Z1zlp9go<>もうなんかわけわからんねる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 19:29:31.74 ID:.x6kXcAO<>五条さんと御坂の心情が心配だ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/19(日) 21:00:48.04 ID:ok/LH1wo<>本日もご支援を頂き、誠にありがとうございます
少々短いのですが、節が付きましたので一旦投下をさせて頂こうかと思います<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:01:42.49 ID:pKX.cFoo<>よしこい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 21:03:31.88 ID:mAneDY60<>wktk<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:04:45.05 ID:1xgNLIso<>今追いついた<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/19(日) 21:04:47.09 ID:ok/LH1wo<>──────唸り声を上げて轟風が吹き抜ける操車場に、二つの人影があった。
一人の少年は緑と橙のサッカーウェアに身を包み、大破している列車の脇に力なく俯き、両膝を地についている五条勝。
彼の前には、かつて列車として運用されていた鉄塊が静かに立ちはだかっている。

『本日の実験、しゅーりょォー』

もう片方の人影、真っ白な肌と髪を持ち、それとは対比的なモノトーンの服に身を包んだ少年が、吹き荒ぶ烈風をものともせず声を上げた。

『……ってなンだテメェ?いきなり出てくるなンてオタク、テレポーターか何かですかァ?』

五条「…………」

『あン?シカトかァ?ンなトコ座り込んで、どォかしたんですかァ!?クケケケケ!』

『あああぁぁアアアあああああああああああああ!!!!!!』
『おおッ?』

少年の笑い声に次いで、形容し難い程昂ぶった超電磁砲・御坂美琴の叫び声が木霊した。
叫び声を上げ、アルビノの少年に向かって駆けていた美琴が、地面に強く右足を押し付ける。
まるで放送終了後のテレビノイズの様な音が当たりに響き、美琴の背後に砂鉄が寄り集まって型を成した大蛇が、大きく首をもたげた。

『スゲェスゲェ、何だ?新ワザかァ!?』

次いで、轟という唸りを上げアルビノの少年に殺到する砂鉄の大蛇。
その巨大な質量を持つ砂鉄の蛇は少年を飲み込むと、黒光りする竜巻へと姿を変え少年をその中へと閉じ込めた。
ノイズの様な音と豪風が巻き起こす騒音が、夜の操車場に響き渡る。

『ふーン、磁力で砂鉄を操ってンのか。おもしれェ使い方だなァ』

言葉に反し、特段驚いた様子も見られない少年の前方、轟々と唸りを上げる竜巻の一部が唐突に爆ぜた。

『タネが割れたらどォって事ねェがな』

美琴(そんなっ……アレを喰らって傷ひとつ負ってないのッ!?)

容易く竜巻が破られた事に狼狽した様子を見せた美琴が、不意に視線を左方に投げた。
操車場を照らす明かりの下、ペールオレンジの"何か"が地面に転がっている様が見える。

太もも、膝、脛、靴下、革靴。
先に列車の下へと消えた9982の左足が、その太ももから先を赤く濡らしたまま、操車場の照明の下に晒されていた。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/19(日) 21:07:34.17 ID:ok/LH1wo<>それを見た美琴の表情に、恐怖と憤怒の色が降りる。

美琴「ああああああああああああああああああああ!!!!!!」
自身を抑える様にその両肩を両腕で抱きしめ、美琴が先よりも強く叫びを上げた。
その声に反応するかの様、周囲のレールを形成する鉄骨が一本、また一本とひしゃげ、宙に浮く。

『……?このパワー……オマエ……』

アルビノの少年の表情から、始めて薄笑いが消えた。
その少年へと、今度は鉄骨により形成された蛇が牙を剥く。
蛇が鎌首をもたげる様に宙に浮いていた鉄骨たちが、美琴の操る電磁力により加速され、一斉に少年に向けて放たれた。

まるで五月雨の如く、莫大な質量と加速度を以って少年に襲い掛かる数多の牙の一本が少年に触れた。
刹那、少年の体を食い破るはずだった牙が唐突にその方向を変え、主である美琴へと飛来する。

美琴「ッ……!?」

咄嗟に身をかわした美琴に、次々と鉄骨の矢が飛来する。
辛うじてかわしきり体制を整えた美琴が少年に目線を投げると、少年は何もせず、ただその場に立ち尽くしているだけだった。

『そうかそうか……予定と違うから何かと思ったら……』
立ち尽くしていた少年の顔に、より一層嗜虐的な笑みが浮かぶ。

『オマエ、オリジナルかぁ』

その笑みが投げる戦慄に不吉の色を感じ取ったのか、美琴の体を悪寒が覆った。

『クローンどもはオリジナルの代わり……ってこたァ、オマエを殺ればこのダリィ作業もグッと短縮できンだろォ?』

笑みをうかべたまま、少年の足が美琴へと進み始めた。
少年が足を進める度、足元の砂利が乾いた音を立てる。

『いい加減飽き飽きしてたンだァ……頼むぜェ、オリジナル』

少年が足を進める先に立っていた美琴が、澄んだ音を立てコインを中空に舞わせる。
落下したコインを人差し指を曲げて作った窪みに当てがい、そこへ親指が添えられた。
バチバチと空中放電を放ちながら、少年へコインを向けた美琴が口を開く。

美琴「なんで……何でこんな計画に加担したの……?」

瞳を大きく見開き、憤怒の形相を形作ったまま投げられた美琴の問いに、少年の足が止まる。

『あァ?なんだイキナリ』<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:09:26.20 ID:H.CweI.P<>五条さん過労フラグが折れない<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/19(日) 21:09:49.34 ID:ok/LH1wo<>美琴「答えてッ!それだけの力があって……無理やりやらされてる訳じゃないんでしょ!?」

美琴「こんないかれた計画に加担する理由は何!?あの娘に恨みでもあったってワケ!?」

声を荒げながら投げかけられた美琴の問いに、さして興味も無さそうな様子の少年が口を開く。

『理由?理由ねェ、そりゃ……』

少年の視線が天を仰ぐ。
煌々と空に浮か下弦の月を仰ぎ見た後、その月に向かい右手を掲げ、拳を握った。

『絶対的なチカラを手にするため』

『最強だとか学園都市で一位だとか、そンなつまンねェもンじゃねェ。俺に挑もうと思うことすら許さねェ程の絶対的な力、無敵(レベル6)が欲しィンだよ』

美琴「……んな……」

『あン?』

月を仰いでいた少年の瞳が、美琴へと戻される。

美琴「そんな事でっアンタはっ……そんなッ!!」

美琴の周囲に放たれていた空中放電が、より一層の強みを帯びる。

美琴「そんなモノのためにあの娘を殺したのかああああああああああ!!!!」

激しい電光と共に美琴の親指で弾かれたコインが、空気との摩擦で一気に赤熱し、音速を超えて少年へと殺到する。

その様を見ても、少年は悠然と立ち尽くしたまま、回避行動をとろうとはしない。

瞬く程の時を経た後、何かにぶつかる様な鈍い音と共に少年に向かい射出されたハズの超電磁砲が、美琴へとその向きを変えた。

何が起きたのか理解できず、呆然とした表情を浮かべる美琴。
その美琴を喰らわんと、最早コインとは見て取れない赤い弾丸が迫る。

──────刹那、飛び出した二つの人影が美琴の前に立ち、その足で美琴へ迫る超電磁砲を高く蹴り上げた。

『あァ!?』

突然の出来事に驚嘆の声を上げた少年の目線が、その行く先を追い、止まる。

アルビノの少年が見たのは、蹴り上げた先、下弦の月に重なる様にして宙を舞っている少年、五条勝の姿と、その背後で月明かりに銀毛を輝かせる巨大な狼の姿だった。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 21:10:39.84 ID:pKX.cFoo<>レールガン蹴り飛ばせるのか…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:12:13.18 ID:H.CweI.P<>タイガーなんとかまで習得してんのかよwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:13:07.16 ID:7FNZgDso<>五条さんレールガン蹴飛ばしやがった・・・<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/19(日) 21:14:56.10 ID:ok/LH1wo<>五条「──────Gland Fenrir(悪評高き狼神)」

呟いた五条が赤熱した超電磁砲を、再びアルビノの少年に向かい蹴り飛ばす。
周囲の大気を揺るがしながら咆哮を上げた狼神が、その後を追い少年へと駆けた。
狼神が音速を超える超電磁砲を飲み込むと、その全身に激しい空中放電を帯びる。

更に高く咆哮を上げた狼神が、その牙を剥き出し、少年へと飛び掛った。

咄嗟に、少年の前に両手が掲げられる。

少年へと迫った狼神は、少年の頬を掠めその背後の中空へと消え去っていった。
その軌跡をなぞる様、一拍送れて豪風が三度操車場に吹き荒れる。

少年の右頬に走った一筋の赤い線から、つう、と血液の雫が流れ落ちた。

『……』
『……』

先刻と一転し、静寂に染まる操車場。

『……ケッケッケ……』
『……クックック……』

そこに、二人の少年の笑い声が響く。

『くきこきかかか――――――!!』
『アーッハッハッハッハッハ!!!』

笑い声が一層大きくなり、高らかに周囲に響き渡った。

『面白れェえええええええええええ!!テメェ何しやがった小僧ォォォォォオオオオ!!』

少年が、酷く残虐な笑顔を浮かべたまま声を荒げ、五条へと声を投げる。

五条「……何もしていませんよ!何もね!只のサッカーです!ククク……」

返された質問に一層大きく瞳を見開いた少年に向かい、五条が言葉を続ける。

五条「絶対的なチカラが欲しい!?無敵になる!?そんなことのッ……そんな事の為にあの娘は殺されたのですね!ククク……アーッハッハッハッハ!!」

『何がおかしいンだァ?テメェ狂ってんのか?』

五条「ええ!!そうかも知れません!!オレは狂ってしまったのかもしれませんね!!純粋に!!絶対的なチカラ!?無敵!?そんなモノがあっても、女の子一人も護れやしない!!クックック……アーッハッハッハッハ!!」

『……もォいいぜッ!!決めてやンよッ!テメエは今ここで[ピーーー]クソ野郎オオオォォォッッッ!』

五条「来なさい無敵くん!!見せてあげましょう!!何の役にも立ちはしない、オレの能力をッッッ!!」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/19(日) 21:16:31.86 ID:ok/LH1wo<>スペルミスったあああああああ!!!!恥ずかしいいいいいいいい!!!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 21:17:16.52 ID:pKX.cFoo<>ちなみに「死/ね」はピーになるのですよ<> 五条ファン ◆APKLrJzDFw<><>2010/12/19(日) 21:18:43.60 ID:ok/LH1wo<>『──────お待ち下さい』

共に気勢を上げる二人を遮る様に、冷静な美琴の声が響いた。
響いた声の先に、五条、少年、美琴の目線がそれぞれ注がれる。

『計画外の戦闘は予測演算に誤差を生じるおそれがあります、とミサカは警告します』
三人の目線の先には、御坂美琴と全く同じ背格好をし、常盤台の制服を纏った少女がゴーグルで顔を覆ったまま立っていた。

否、少女ではない。
その少女の姿と全く同一の姿をした少女が、気が付けば自分達を取り巻く様にして、周囲に立っている。

『特にお姉さまはレベル5』
『そちらの男性は完全に不明要素ですので』
『戦闘により生じる歪みは』
『非常に大きく』
『期間の短縮はおろか』
『計画が破綻する恐れもあります』

彼女達が、口々に言葉を並べ、一つの文脈を形取りながら言葉が続けられる。

『またミサカには今後予定されている実験に合わせた』
『チューニングが施されており』
『計画を途中で変更する事は極めて困難であるとミサカは説得します』

『ざっけンじゃねェぞ!!ンな楽しげな奴目の前にしてハイ諦めましょうってかァ!?』

彼女達の説得を聞いた少年が声を荒げた。

『繰り返しますがそちらの男性は』
『完全に不確定要素の塊です』
『ここで戦闘を継続しては』
『その場で計画を破綻する可能性が高く』
『結果的に貴方のためにもならないのではないか、とミサカは客観事実を述べます』

『チッ……分かった分かった、分ァかりましたよ。ちょっとからかっただけだっての。リレーしてしゃべンな気持ち悪ィ』

アルビノの少年の気勢が落ち、現れた『妹達』に向かってひらひらと退屈そうに右手を振った。

『命拾いしたなァ、小僧ォ』<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 21:20:03.41 ID:pKX.cFoo<>いや、命拾いしたの多分、一方さんの方だろww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:20:04.94 ID:H.CweI.P<>目欄にsagaで[ピーーー]は解除できるよ
sageじゃなくてsagaで<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:20:35.24 ID:GAbFKaMo<>メール欄にsagaいれといたほうが良くないか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:22:02.72 ID:D6wazNso<>スペルミスはともかく一方通行は口汚いからメール欄にsaga入れたほうがいいんじゃね<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/19(日) 21:22:13.77 ID:ok/LH1wo<>言いながら、少年が五条に向き直った。
と、視界に迫ってきているスパイクの底。

五条「黙って逃がしてやると思ったのですか!?」

五条のスパイクの裏が少年に命中する瞬間、大きく後方へと体ごと跳ね飛ばされる。

咄嗟の衝撃に受身を取り損ねた五条の体が、砂利の上に転がった。

『クケケケ……そう焦ンなよ小僧ォ、実験が全部終わったらまずテメェから殺しに行ってやるからよォ……』

言い捨て、足を進める少年。

五条「……!待ちなさ『一方通行(アクセラレータ)だ、またな』

一方通行と名乗った少年の体が、一歩踏み出しただけで急激に加速し、夜の闇に消えていく。

五条がその背を追おうとした矢先、天井から支えていた糸が切れる様に、美琴が力なく地面にその膝を付いた。

美琴「あんた達……何なの……?おかしいよ……何でこんな計画に付き合ってるの……?殺されちゃうのよ……?」

俯いたままの美琴が言葉を続ける。

美琴「何でよ!!生きてるんでしょ!?命があるんでしょ!?アンタ達にもッ……!!あの娘にもッ……!!」

『ミサカは計画の為に作られた模造品です。作り物の体に借り物の心。単価にして十八万円の実験動物ですから』

彼女の叫びを聞いた『妹達』の一人が口を開き、『妹達』は闇の中へと散り散りになって行った。

後に残された二つの影。

力なくへたり込んでいる美琴の傍らに、五条が歩み寄る。

美琴「……」

五条「……お姉さま……」

美琴「……ちょっと、一人にしt…?」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/19(日) 21:25:32.11 ID:ok/LH1wo<>別れの言葉を告げようとした美琴が五条の顔を見上げ、その言葉を止めた。
美琴が知る限り、危機的な状況であろうと笑顔を絶やしたことの無かった五条が、唇を強く結び、眉間に皺を寄せている。

握り締められた右拳からは、一滴、また一滴と血液の雫が滴り落ちていた。

美琴「アンタ……「護れなかったッッ!!」

二人だけになった夜の操車場に、五条の慟哭が響く。
瞳を覆い隠しているその眼鏡の下から涙が流れ落ち、彼の頬を濡らす。
彼の肩は、小刻みに震えていた。

五条「オレッッッ…!!護れなかったッッッ……!!」

五条「子猫が降りれなくて困っていたアイツをッッッ……!!アイスを食べて喜んでいたアイツをッッッ……!!」

五条「表情はッ……無かっだけどッ……缶バッジひどづでっっっ……あ"んなに嬉しそうだっだあいづを"ッッッ……」

涙でぐしゃぐしゃに顔を歪める五条の表情を見た美琴の瞳から、同様に涙が零れ落ちる。
座り込んでいた美琴が立ち上がり、五条の胸に左耳を当て、その腕を腰に回し、強く五条の体を抱きしめた。
彼女の顔もまた、五条と同じく涙に歪んでいる。

美琴「やめなざいッ……アンタのせいじゃな"いんだがらッッ……自分責めでんじゃない"わよッッッ……!!」

五条「オレ"がッッッ……オレ"があと少じばやげればッッッ……!!」

最早言葉も吐けない程に泣き濡れた五条が、より一層声を強め、嗚咽とも咆哮とも取れぬ慟哭をする。
続く様にして、美琴もまた慟哭した。

暫くの間、夜の操車場に、二人の泣き声が響き渡っていた。

────────────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 21:27:05.60 ID:pKX.cFoo<>こういうところ見ると、中学生なんだなぁと再認識する<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/19(日) 21:28:30.34 ID:ok/LH1wo<>……と、ここで一旦お時間を頂きます
恐らく今夜半(午前になると思います)に投下を再開させて頂きますので、また後ほど失礼致します
明日がある方は、絶対に待たずにお休み下さい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします <>saga<>2010/12/19(日) 21:35:53.80 ID:3IjiWZE0<>不動さんと一方さんを合わせて・・・・・・
不動さんになつく打ち止めが想像できる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 21:46:23.13 ID:jQ4VEoAO<>グランフェンリルって誰の業だっけ?

五条はつかえるのか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 21:50:42.94 ID:y1i0kOo0<>吹雪のやつじゃないの?
あれはウルフレジェンドだっけ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 21:59:11.94 ID:vWYm02wo<>これはまた五条さんの本気が見れるのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 22:01:21.50 ID:D6wazNso<>http://www.youtube.com/watch?v=Xxs4PP4J8po
3人がかりで撃つ技を1人でやるとか五条さんマジパネエ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 22:05:51.49 ID:H.CweI.P<>吹雪のやつがサンダービーストだな
グランフェンリルは林属性最強技の一角で3人合体技、しかもバージョンと出せる人限定という恐ろしい結果をGoogle先生が吐いた
五条さん過労死してしまう<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 22:47:11.21 ID:ijgqDHUo<>1ウルフレジェンド習得説
2分身して一人でグランフェンリル説
3あえて御坂の力を借りてサンダービースト説
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 22:51:54.40 ID:w1XxmeQo<>五条さんてこんなに熱い奴だったんだなぁ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 22:55:21.81 ID:vybGQrY0<>続き期待!
てか、日付変わってから再開か・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 23:32:11.79 ID:CUqKKr.0<>一方さんは小僧って言ってる辺り五条さんのおおよその年齢を把握してるのかww
さすが第一位やでえ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 23:38:31.46 ID:gcnH.eY0<>……五条さん(;_;)

SS内ご存命中なヘタ錬金氏の黄金練成で、9982復活蘇生とか出来んもんじゃろか?

「当然、現世理法に真っ向挑み悲劇を塗り替えんが為の黄金練成
 五条殿の頼みとあらば尚の事むべも無し。尽力するが常道」

みたいな感じでヘタ錬金大活躍がみたい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 23:40:31.61 ID:GeKarHc0<>一方さんに傷をつけたってことは、自動反射を破ったってことか?
そうなるとどー考えても五条さんの勝利しか見えない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 23:42:39.21 ID:CUqKKr.0<>>>561
ヘタ錬さんの事だからできなさそうなww
出来ちゃったらカエルさん以上の便利キャラの誕生だな!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 23:46:47.10 ID:D6wazNso<>>>562
普通に蹴る分には反射されるけど技は通用しないこともないみたいだね
ベクトル解析されたら終わるけど<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/19(日) 23:48:58.61 ID:gNUweMYo<>五条さんって案外感情表現豊かなのね
あの顔だから泣いてるのが想像できないけどww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/19(日) 23:50:47.84 ID:GeKarHc0<>>>564
一発目だけでも通用するなら技なんて山ほどあるんだぜ
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 00:08:53.39 ID:oqvJWcAO<>>>562
一方さんは未知の攻撃は反射できないらしい
一度見ればすぐ演算して対策されるけど<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 00:12:56.42 ID:FGJzBIDO<>五条さんが負けるところとか想像できない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 00:25:58.30 ID:cX0dGwwo<>このss始まってからイナズマイレブン1,2やったけど
もう我慢できないから明日いらないエロゲ数本売ってジ・オーガ買ってくる
最強の五条さんを育てるんだ
あと、鬼道も<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 00:27:52.96 ID:lAsg3J20<>>>569
ジ・オーガで五条さんスカウトは携帯連動いるぞ、変わってなければ
まあ某サイトに…モゴモゴ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 00:33:43.66 ID:cX0dGwwo<>>>570
不安になったからググったらパスワードがあったんだけどパスワードとかあるんだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 00:38:42.11 ID:lAsg3J20<>>>571
パス要素は1の敵チームのスカウトとちまちまとしたもんだから心配するな、WIKIにあるし
2のマックスのほうがよっぽどひどい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 00:43:30.81 ID:KmwEAQAO<>やっぱり美琴の方が年上だもんな…良い姉貴分と弟分だよ、この二人は
それにしても、あの笑顔以外の五条さんの表情が想像できない…本編でも二次創作でも、あの笑顔以外見た覚えが無いしなあ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:02:43.81 ID:a4JGwz20<>五条さなら木原くンのアレやりかねんよな<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:03:50.48 ID:.E7s5uAo<>どれだけの時間、二人で泣き声を上げていたのだろうか。
いつの間にかどちらともなく泣き止み、二人で駅へと足を進めていた。

美琴「……」
五条「……」

言葉こそ交わさないものの、感情を全て吐露したせいだろうか。
隣を歩く美琴は目を赤く腫らしているが、先と比べると随分と晴れた表情をしている。

美琴「……アンタ、これからどうすんの?」

五条「……少し疲れました……帰って休もうかと思います……」

美琴「……そう……あのっ……今日の件だけどさ」

五条「……はい?」

美琴「アンタは、もう手ぇ引いて?……こっから先は多分相当ヤバイ話んなると思うから」

言葉を聞いて、隣を歩いていた美琴に目線を投げた。
彼女が真剣な眼差しでこちらを見上げている。

五条「……お断りします」

美琴「……」

五条「……さして時を経ていないとは言え、目前で友人が殺害されました……弔いを行なう程度の義理はあるでしょう……」

美琴「……アンタに何かあると、黒子が泣くわよ?」

五条「……お互い様ですね、それは」

反論を聞いた美琴が黙り込む。

美琴「……さっきの黒シャツ、一方通行なんだけどさ」

五条「……えぇ」

美琴「アイツ、学園都市の第一位よ」

五条「……」

美琴「つまり学園都市最強の能力者ってワケ……悔しいけど、アタシじゃまるで歯が立たなかった」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:08:30.42 ID:.E7s5uAo<>はあ、と美琴が嘆息する。

美琴「……アイツは化物よ……変な事考えるの、止めなさいよね」

五条「……留意しておきましょう……」

言葉を交わしながら通り過ぎたバス停の前で、美琴が足を止めた。

美琴「じゃ、あたしこっちだから……」

振り返り、美琴に向かい右手を掲げる。
彼女も同様に、無言のまま自分に向かい右手を掲げていた

────────────
八月十六日 夏休み二十八日目
────────────

美琴と別れてから歩いて自宅に帰り着く頃には、時計はいつの間にか0時を回っていた。
先の戦闘の影響か、体のあちこちがズキズキと鈍い痛みを訴えている。

部屋のドアを開いて、電気を点けたまま外出してしまっていた事に気が付き軽くため息を吐いた。

一刻も早く身体を休めたかった為、そのままの足で風呂場に入り鏡と向かい合う。
砂利道を転がった為だろうか、自身の右頬に軽く切り傷が走っている事に初めて気が付いた。
ため息を吐いた後、手当てをする気も失せたままシャワーを浴び、寝巻きに着替えてベッドに身を滑らせる。

疲労に苛まれていた体は、自身でも判らぬ内にいつの間にか眠りへと落ちていた。

────────────

『あなたがもう少し早く来てくれていれば、とミサカは恨めしげにあなたを睨みます』
『ミサカの左足を知りませんか?とミサカはあなたに自身の左足の所在を尋ねてみます』

轟音と共に、その頭上から列車が降る。

『列車に潰されて死んでしまいました、とミサカは今の状況を冷静に開設します』

────────────

五条「ッッッ────!!」

不意に視界が見慣れた天井に切り替わった。
一瞬の驚愕を経て、先の光景が夢だと言うことに気が付く。

『……勝さん?』

天井が写る視界の横から、心配そうな表情を浮かべた黒子が自分の顔を覗き込んできた。

──────今は、眼鏡を付けていない。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:10:15.85 ID:ckGAnlAo<>うあああああああああああああ!!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:10:22.68 ID:48xk3pU0<>      ハ,,ハ
     ( ゚U゚ )  「……お断りします」
    /    \
  ((⊂  )   ノ\つ))
     (_⌒ヽ
      ヽ ヘ }
 ε≡Ξ ノノ `J
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:10:45.60 ID:kVZl15Uo<>夜這いか!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:11:24.40 ID:.E7s5uAo<>五条「っ!!!オレの目を見ないで下さいッッッ!!!」

咄嗟に黒子から目線を逸らし、枕元にある眼鏡へ手を伸ばし、自身の目に掛けた。

『……どうされましたの?』

五条「……いえ何でも……!?」
言い終え上体を起こし、襲ってきた違和感を感じて黒子に向き直る。

黒子「……?」

きょとんとした表情でベッドの横に腰掛け、こちらを見上げている黒子。
普段とは異なり、ツインテールを下ろしている状態だ。
ピンク色のキャミソールのみの姿は、如何に幼児体型の黒子といえど目のやりどころに困る。

五条「何故オマエがココに居るのですかッ!?」

黒子「あらあらあら、わたくし言ったではございませんの。明日以降もこのモヤモヤを抱えたままでは、とてもではありませんけれど眠れそうにありませんって」

その言葉に、黒子の頭越しに時計を眺めた。
午前二時。

……明日だ。一応明日だ。

黒子「というワケで、お邪魔させて頂きましたの」

五条「……オマエはまた巧妙な真似を……」

首を振りながら、右手を額に当てる。
と、右頬に妙な手触りを感じ、その手をそのまま頬に滑らせる。

右手から伝わってくる、布とテープの感触。
ふと黒子に目線を上げると、彼女は心配そうな眼差しでこちらの様子を伺っていた。

黒子「……お姉さまが、目を真っ赤に腫らしたまま帰ってらっしゃいましたの」

心配そうな表情のまま目線を伏せ、彼女が言葉を続ける。

黒子「……帰ってらっしゃるなり、『寮監は何とかしておくから、勝さんと一緒に居てやれ』と……」

黒子「お姉さまと何かございましたの……?」

今にも泣き出しそうな様子で問いを投げる黒子に、思わず口が滑りそうになる。
……自分と美琴にとって大切な彼女だからこそ、絶対に巻き込んではいけない。
本当の事を全て話したら、次の瞬間には彼女は眼前から消え、あの第一位の所に殴り込みに行きかねない。
いや、間違いなく行くだろう。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:13:14.26 ID:48xk3pU0<>なぁ、ちょっと考えたんだけどさ、クロウリーに頼んで
「キャパシティダウン内蔵メガネ」とか開発させて常時装着しとけば
五条さん、人に対する認識阻害を軽減させてハッピーライフを全う出来ないかな?
戦闘時だけ機能効果OFFる感じで使ってさ

J( 'ー`)し『可能な限り、私は君を観測していたいです』

とか言ってたし、お願いすれば作ってくれるんじゃね?
上手くいけば、また昔の仲間達とサッカーバトル楽しめるかも<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:13:48.45 ID:.E7s5uAo<>五条「……ククク……何でもありません……ただ上条とお姉さまの事をからかったら、お姉さまに殴られただけですよ……」

黒子「……ねぇ勝さん」

五条「……?」

黒子「……わたくし、お姉さまも勝さんも、とても大切に想っております」

五条「……」

黒子「……わたくしでは、お力にはなれませんの……?」

五条「……今まで通り、頼りたい時は遠慮なく頼らせて貰いますよ……」

黒子「……わかりましたわ」

はあ、と黒子がため息を吐いた。
先刻から良心がズキズキと痛んでいるのが分かるが、何としてでも彼女を巻き込むワケには行かない。

黒子「ならせめて、今夜はお傍に居させて下さいませ」

言い終えた黒子が立ち上がり、自分が横になっているベッドに腰掛けた。

五条「……」

その様を見て、敢えてベッド際に横たわる。

黒子「……ッ……もう少し奥に寝て頂けませんこと?」

五条「……ククク……嫌ですよ……コレはオレのベッドです……」

彼女の手が、そっと自分の頬に触れた。
次の瞬間、突然目の前に壁が現れる。

……否、自分が壁越しにまで転送されていた。

黒子「さてさて〜♪」

背を向けていた自分の肩に再度黒子の手が触れたかと思うと、再び視界が変化し、今度は仰向けに横になっていた。

ぽふ、と脇の辺りに心地よい重さがかかる。
既に乾いている彼女の髪から漂うシャンプーの香りが鼻腔をくすぐった。

五条「……やれやれ……」
黒子「おやすみなさい、勝さん」

そのまま幾度か自分の胸に黒子が頬を擦るのが分かった。
その髪をくしゃくしゃと軽く撫で、枕もとのリモコンを押し、照明を落とす。
数分も立たずして、すやすやと彼女の穏やかな寝息が聞こえてきた。
余程眠かったのだろうか。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:17:26.62 ID:ZcC/Uq6o<>やべえ、黒子が可愛すぎる…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:19:18.50 ID:kVZl15Uo<>なんてけしからん中学生たちだ
少し分けてくれ、その空気<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:19:36.62 ID:e0nwhsY0<>戦士の休息を再生中<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:19:47.83 ID:.E7s5uAo<>その髪を再び撫で、自身も眼鏡を外し瞳を閉じる。
再度襲い掛かってきた睡魔を受け入れ、眠りの淵へ向けて意識を滑落させて行く。

もう、悪い夢は見なかった。

────────────

目が覚めると、黒子の姿が消えていた。
身体を起こし、時計を眺める。
午前も11時に差しかかろうかという時間帯だ。

寝室からダイニングへと足を運ぶと、食欲をそそる香りが部屋に満ちていた。
テーブルの上に憶えの無いの紙片が置いてあったので、手に取り目を通す。

『お疲れの様子でしたので、起こさないでおきます。
お姉さまの事も気にかかりますので、一旦寮に戻ろうかと思います。
簡単ですが冷蔵庫にサラダ、お鍋にスープをご用意してありますので、お召し上がり下さいませ 黒子』

酷く上品な筆遣いで走りがかれたソレに目を通し終えた後、寝室の枕元から充電中の携帯電話を持ち出し、スープの鍋を火にかける。

スープが温まるのを待ちながら黒子に礼のメールを綴ろうと携帯電話を開くと、自分が寝ている間に着信があった事を告げる表示がされていた。

────────────

午後も一時を回った喫茶店で、巫女服を纏った少女と向かい合っていた。

『ごめん。急に呼び出して』

五条「……いえ、構いません……お元気そうで何よりです……」

眼前の少女の名は、姫神 秋沙。
先の三沢塾の件が解決以来とんと便りが無かった彼女からの連絡と、こうして対面して茶を啜っている今の状況には、正直なところ自分でも驚いている。

先に会ったときと同様の格好だが、いつの間にかその胸元に銀の十字架が掛けられていた。
吸血殺し(ディープブラッド)を抑える礼装とはいえ、巫女服に十字架とは何とも妙な取り合わせだ。

五条「……もう落ち着かれたのですか……?」

姫神「おかげ様で。今はあの神父のお陰で普通に生活出来てる。上条当麻の紹介で。月詠小萌の所にお世話になっている」

五条「……そうですか……重畳重畳……それで、用件とは……?」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:22:00.07 ID:ckGAnlAo<>あれ。
誰?
見えないよ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:22:20.41 ID:kVZl15Uo<>姫神再登場きたああああああああああ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:23:51.82 ID:.E7s5uAo<>姫神「ああ。忘れてた。これを。彼から貴方にって預かったんだけど」

ゴン、と不恰好な大きいアタッシュケースをテーブルの上に置く姫神。
……そのアンバランスな格好で、このアタッシュを持ったままここまで歩いて来たのだろうか。
今度は吸血鬼でなく、公務員が寄って来そうな気がする。

五条「……?彼……?」

姫神「そう。彼。アウレオルス。アウレオルス=イザード」

五条「……ッ!!」

差出人の名を聞いた途端、眼前のアタッシュケースが何やら酷く物々しい品に思えてきた。
唐突に爆発して中からインゴットが舞い散ったり、この喫茶店の中にグレムリンが溢れかえってもおかしくないだろう。

そうなったら茶色と白のアレはきっちり確保しておいて、後で美琴にプレゼントしてやっても良いかもしれない。
勿論、水をかけるなと12時以降にエサをやるなと注意した上でだ。

姫神「多分大丈夫だから。開けてみて」

こちらの邪推を察したのだろうか、姫神が睨む様な視線で開封を促している。
……よもやグルではあるまいな。

アタッシュを自身へ引き寄せ、そのボタンに指をかける。
パチンと小気味良い音がして、留め金が外れた。

五条「ッ……!!」
意を決し、その蓋を開く。

──────その中に入っていたのは、1セットのスパイクと真っ白なコートだった。
隅に仰々しい封筒に入った手紙が添えられている。

手紙を取り出し、姫神に目線を送った。

姫神「?私もよくは知らないけど。読んでみれば良いと思う」

姫神に促され、封筒を裏返し金色の封蝋を外した。
収められていた便箋を取り出し目を通す。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:24:47.79 ID:48xk3pU0<>ヘタ錬金 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:25:44.80 ID:kVZl15Uo<>戦闘服か?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:26:24.94 ID:DVikFY.0<>だとしたらなんてカッコいいんだ…!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:26:47.41 ID:xoCQfMAO<>シブいねぇ……
ヘタ錬シブすぎだぜぇ……<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:30:00.22 ID:.E7s5uAo<>────────────

憮然、正式な礼をする機会も無く眼前より姿を消しし非礼を、先ずは詫びさせて貰う。

貴様は手ぬぐいのみで礼など不要と発言したが、斯様な布切れ一枚を礼と定めては、私のみならず我が太祖パラケルススとそれに連なる錬金を志した者達への恥辱となるが故、此度改めて返礼の品を練成させて貰った。

当然、倫敦の神父も認可を降ろせし上での練成なので、貴様が深慮する由は何も無い事も併せ伝えおく。

外套は、以前私がローマ正教にて隠秘記録官を努めていた折に触れた、トリノ聖骸布を投影して織り成した物だ。
完全に計算された上で正教の人間の手により成された歩く教会程の結界は持たぬが、有象無象の物理的干渉や魔術的干渉では、綻びの一つを起こすにも至らぬだろう。

戦靴は、我が錬金の粋である稀少金属・オリハルコンや火廣金を大量に用いた練成を行なっている。
真価を得る為には多少の魔力供給が必要となっているが、先に貴様と対峙せし折、貴様が見せた数多の挙動より魔力に近しい力の流動を感じ取れたので、利用にはあたうものであると断ずる。

必然、この魔術礼装二点とも貴様なら使いこなせるのが道理。
これより外法と対峙せし折には、貴様の身を護る一助になりうるだろう。

暫し忘れ置きし感覚だが、誰かの為に何かを練成するというのは存外に愉悦を得らるるものだな。

間然。太祖より続く我が一族の錬金術を用いた最高にして最後の練成、決して無碍にはしてくれるな。

貴様の幸運を祈る。

大恩ある五条勝へ Honos628(我が名誉は世界のために) アウレオルス=イザード

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:31:57.93 ID:kVZl15Uo<>よし、ヘタレの名を解いてやる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:32:33.89 ID:48xk3pU0<>流石 ヘタ錬 義理堅い<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:33:02.01 ID:e3lNdUs0<>なんか知らんが背筋がゾクゾクした<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:33:17.73 ID:.E7s5uAo<>読み終え、畳んだ便箋を封筒へ戻し、アタッシュに収め、留め金をかけ直す。

姫神「……プレゼント?」

その様子を見た姫神が、薄く微笑みながらこちらに問いを投げてくる。

五条「……ええ、その通りです……」

姫神「良かった」

五条「……?」

姫神「あなた。今とても嬉しそう」

言いながら、姫神も嬉しそうに笑みを強める。
……確かに嬉しいのは間違いないのだが、恐らく史上最強の錬金術師が人生の集大成として練成した品というのは、物騒すぎて実用には少し気が引ける。
魔力供給が必要だの、ファンタジー小説の中でした見た事の無い様な単語が並んでいたが、身に付けた途端にミイラになったりしたらたまったものではない。

改めて考えてもやはり気は引けるが、折角の品を無碍にするワケにも行かない。

後で何処かで試してみよう。
そんな事を考えながら、窓の外に目線を投げる。

五条「……ええ、本当に嬉しいものです……会う事があったら、再度礼を伝えておいて下さい……」

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:33:52.20 ID:6u7hxcAO<>こんなかっこいいヘタ錬初めて見た<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:34:10.00 ID:voXEq.ko<>もうヘタ錬とはいわせない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:34:39.40 ID:ckGAnlAo<>一番下が見えないよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:37:20.72 ID:48xk3pU0<>そしてコレが「五条さん」「ヘタ錬」二人の
姫神を介した 長い長い交友の 始まりなのであった<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 01:38:57.27 ID:.E7s5uAo<>以上、本日投下分となります
ご支援を頂きました皆様、関係各位の皆様、並びに遅くまでリアルタイムで読んで頂いた皆様
本日も、篤く御礼申し上げます

さて、気が付けば筆を進めてより早一ヶ月を経ております
読み続けて頂けている事が何よりの幸いですので、一層の気合を以って最後まで筆を走らせたいと存じております
投票はお嬢にしますが

さて、次回投下に関してですが、此度と同じく可能ならば明晩、不可能ならば21日夜に投下を行なわせて頂こうかと思います
お時間がございましたら、またお付き合いの程を頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:39:22.97 ID:G6h8wzAo<>五条さん…こんなに強化されてしまって…
これじゃアイテムの方々が敗北へと一方通行じゃない…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:39:32.32 ID:kVZl15Uo<>おつかれ
楽しみに待ってる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:39:47.17 ID:c/goKR.o<>おつかれー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:42:30.25 ID:48xk3pU0<>ぅ乙!

避けられなかった悲劇 強大な敵との対峙
そして かつての敵対者からの強力な助力

くぅ〜 燃える 燃える展開だ!! 次回が待ち遠しくてムラムラするぜ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:45:00.04 ID:DVikFY.0<>お疲れさんです
楽しみで血液が逆流しそうだぜ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:45:05.72 ID:lAsg3J20<>おつかれー
結構危険な状況のはずなんだがまったくピンチに思えねえ
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 01:52:17.87 ID:cX0dGwwo<>乙
・・・・・・やっぱりサッカーってのは1人でやるものじゃないんだよな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 01:53:36.31 ID:a4JGwz20<>乙です
歩く教会が基準じゃ固さは未知数かな
しかしこのサッカーウェアを着た五条さんが上条さんに触られでもしたら……!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 02:01:15.86 ID:c34qj/so<>乙ー
黒子がすっかり五条さんの嫁になってるなww
そしてかつての敵対者からの援助とか王道過ぎて鼻血が出る熱い展開だな
しかし一方通行は一筋縄じゃ行かないだろうな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 02:01:53.43 ID:48xk3pU0<>見てみんな!
>>611がいい事言ったよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 02:23:11.00 ID:KmwEAQAO<>乙。黒子が通い妻の通い妻っぷりが早くも板に付きすぎててビビるわ…
サッカーウェアに身を包み、かつての強敵より送られた白い外套とスパイクを装備した五条さんとか、もはや負ける要素がないよね。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 02:23:34.42 ID:.E7s5uAo<>〜if 魔法名面接〜

あれい☆ 「魔法名はSalvere000とありますが、これはどういった意味ですか?」
ねーちん 「はい。救われぬ者に救いの手をという意味です」
あれい☆ 「何故その魔法名を選んだのですか?」
ねーちん 「はい。救われない人にこそ、神すら見捨てた人にこそ救いの手を差し伸べたい、という信念からです」
あれい☆ 「立派ですね。採用です。次の方」

あれい☆ 「魔法名はHonos628とありますが、これはどういった意味ですか?」
ヘタ錬  「俄然。我が名誉は世界のためにという意味です」
あれい☆ 「何故その魔法名を選んだのですか?」
ヘタ錬  「当然。私が魔術を通して得た知識を以って名誉を得るのならば、その名誉を全て良き世界の為に使いたいという志からです」
あれい☆ 「実直ですね。採用です。次の方」

あれい☆ 「魔法名はdedicatus545とありますが、これはどういった意味ですか?」
イン(略  「献身的な子羊は強者の知識を守るって意味なんだよ」
あれい☆ 「何故その魔法名を選んだのですか?」
イン(略  「力の無い子羊でも献身的にさえなれれば、強者の知識を守れる機会があるかもって考え方からなんだよ」
あれい☆ 「新人類に聞かせたいですね。採用です。次の方」

あれい☆ 「魔法名はFortis931とありますが、これはどういった意味ですか?」
すている 「はい。我が名が最強である理由をここに証明するという意味です」
あれい☆ 「何故その魔法名を選んだのですか?」
すている 「最強だからです」
あれい☆ 「・・・で、その最強は学園都市において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
すている 「はい。敵が襲って来ても彼女を守れます」
あれい☆ 「いや、当学園都市には襲ってくるような輩はそんなにいません。それに彼女だけ守っても意味がありませんよね」
すている 「でも、警察にも勝てますよ」
あれい☆ 「学園都市には警察組織はなくてですね・・・」
すている 「札さえ貼れれば巨人を呼べるんですよ。」
あれい☆ 「ふざけないでください。それに巨人って何ですか。だいたい・・・」
すている 「イノケンティウスです。魔女狩りの王とも書きます。イノケンティウスというのは・・・」
あれい☆ 「聞いてません。帰って下さい。」
すている 「あれあれ?怒らせていいんですか?呼びますよ。イノケンティウス」
あれい☆ 「いいですよ。読んで下さい。イノケンティウスとやらを。それで満足したら帰って下さい」
すている 「運がよかったな。札を濡らしたみたいだ」
あれい☆ 「帰れよ」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 02:39:35.07 ID:cTufcFwo<>なんぞww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 02:42:26.79 ID:2DXxydMo<>すているwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 02:48:43.36 ID:FGJzBIDO<>毎晩このSSを読むのが楽しみでしょうがない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 02:52:53.48 ID:48xk3pU0<>魔法名の申請受付は最大主教の役目じゃなかったのかwwwwww
……そーいや、ローラおばばの見せ場が全く無いな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 03:08:58.87 ID:c34qj/so<>コピペネタなのに面白いwwwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 04:27:02.30 ID:j7.R/8Qo<>コピペ吹いたww
そんな遊び心もいつも楽しみです。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします <>saga<>2010/12/20(月) 07:36:22.00 ID:igJK8M.0<>>>619
あれは影武者だろ?
本物は影武者を影から操っている・・・・・そんなことを考えていた時期が俺にもありました・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 09:44:08.00 ID:/q1j0Gs0<>ギズモを美琴に渡したら喜ぶ顔が見える
黒子のあれは夜に行くって事だったのだろうか?
オリハルコンやヒヒイロカネが大量だなんて
アーマードマッスルスパイクじゃないか...

<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 09:58:58.71 ID:B/JZIecP<>よっしゃ来てる乙
夜中二時まで傍にいたのにハブられる黒子マジカワイソス
五条さんが誰かとくっつくのは正直抵抗ありまくりだったけどこれで抵抗無くなった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 17:05:49.25 ID:WLVkC0Io<>おいおい五条さん黒子に手出さないのかよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 18:01:19.40 ID:QG8Zir.o<>個人的にアフンアフンはしてほしくないな
キスぐらいならいいけど
五条さんは紳士だし<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 18:08:15.49 ID:6.DDVD20<>五条さんクラスになると
手をつないだだけで相手は妊娠する
よってアフンアフンする必要もない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 18:21:09.22 ID:i.I3CZko<>精子を……蹴っている!?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 19:28:51.41 ID:mj9yuFko<>オリハルコンにヒイイロノカネって仮面ライダーかよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 19:53:56.84 ID:2DXxydMo<>別にライダーとは限らないだろ、ありふれた素材だ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 19:58:21.02 ID:XCtC.QEo<>どちらも神話とかでよく耳にする金属じゃないか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 20:29:16.84 ID:42n2JYAO<>ありふれたと言えば誤解されそうだが、とにかく有名な金属だな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 21:04:00.19 ID:I5dbmBo0<>てか今更だけど、超電磁砲蹴っ飛ばした技と輪投げで使おうとしてた技同じじゃね?

・・・・・どうやって輪投げするつもりだったんだ五条さん・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 21:10:06.96 ID:cV4GOXco<>落ち着けこれはつられているんだ
賢者の石が錬金系の作品に出てきたら、その作品は鋼の錬金術師のパクリって話があるじゃないか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 21:15:16.62 ID:oqvJWcAO<>アイテム戦に黒子関わって欲しいけど、基本五条さん視点だから難しいかなー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 21:39:10.36 ID:cX0dGwwo<>五条さんが今までに使った必殺技って何だ?
スーパースキャン、ぶんしんフェイント、皇帝ペンギン五条号、ゴッドノウズ、ヘヴンズタイム、ウルフレジェンド?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 21:43:56.66 ID:FbiQ.7QP<>オリハルコンって架空の物質だったのかよ
あと調べてみたらミスリルも架空だった。本当にあるもんだと思ってた<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 21:46:16.69 ID:8N7lcNYo<>荒ぶる厨二病患者達<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 21:57:55.99 ID:Pnx7bygo<>今日は来ないのかなー
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 22:00:45.15 ID:i.I3CZko<>>>637
実在してたんじゃないか?
ただの合金が昔そう呼ばれていただけなんだろーけどww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 22:59:24.35 ID:gKfvHIE0<>>>626
五条さんが一番似合うのはハーレムだろ?人気投票見て見ろよww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 23:24:00.43 ID:.E7s5uAo<>本日もご支援頂き、誠にありがとうございます
少々短いのですが、節がつきましたので投下致します<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:26:11.74 ID:c34qj/so<>待ってたぜ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 23:26:28.18 ID:.E7s5uAo<>──────眼前に広がる光景に、驚愕を隠せなかった。

随分と遠くに、つい先刻まで自分が立っていたハズの学園都市の河原が見える。

その河原より今自分が立っている場所へと伸びている、ゆらゆらと中空に漂う一条の炎の線。
思わずため息を吐くと、その線が火の粉へと姿を変え、虚空へと霧散していく様が見て取れた。

──────自分は今、学園都市の外部に居る。
正確に表現するのならば、学園都市の外部にある、名も知らぬ山の中腹。

……何と言うものを渡してくれたのだろうか。

半ば呆れがちに周囲を見回してみると、自分が今立っている場所を中心として半径20メートル程のクレーターが開いており、その中心に自分が立ち尽くしているのが理解出来た。

使い方がいまいち良く判らなかった為、認識阻害を展開したまま試してみて本当に良かった。
もしも眼の力無しでコレを使用していたなら、学園都市による外部侵攻の鏑矢と取られても何らおかしくはなかっただろう。

再度メガネを外して認識阻害を展開し、その場で軽く上方に向かって飛び上がった。
軽く跳躍しただけにも関わらず、地面から三メートル程身体が浮き上がる。
そのまま中空で再び足を曲げ、先に地面を蹴った感覚よりも強く、足を下に向かい蹴り出す。
本来宙を蹴るはずのその足が"何か"に当たり、轟音と共に視界が急激に加速するのが判った。

人体には余りに過負荷であるだろう重力を感じないのは、外套の成せる業なのだろうか。
足元を見下ろすと、スパイクの底面が緋色に輝き、空気との摩擦で炎を巻き起こしているのが目に入った。
そしてそのスパイクの向こうに見える、小さくなったクレーター。

おおよそ、秒間で500m程上昇しただろうか。
重力に引かれ、次第に加速度が低下して行き、やがてその身体に掛かっていた加速が完全に静止する。

……しかし、身体が一向に自由落下を始める気配は無い。
まるで今自身が立っている中空に、当たり前の様に透明の地面が存在しているかの様な感覚だ。

試しに一歩足を踏み出してみる。
と、途端に足場が消失した様に身体が自由落下を始めた。

五条(……地上までの高度は、下層雲の高さから仮定しておおよそ500m……高い電波塔よりは低い、といった所ですか……)

受身の態勢を取らず、重力に引かれるまま身体を投げ出す。

五条(ヘリの高度よりも少し低いですかね……終端速度はどの程度でしょうか……?)<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 23:28:53.60 ID:.E7s5uAo<>迫る地面を見つめる事に若干の抵抗を覚えたので、敢えて仰向けの体制になり落下を続ける。
次第に自身の身体が加速を帯び、地面へと向っているのが理解出来た。

五条(……)

徐々に遠ざかる雲と比例して、加速を帯びる体。
数瞬の後、ぽふ、という感触と共に身体の落下が停止した。
まるで跳び箱を跳んだ後に、背中から厚手のマットに落下した時の様な感覚だ。

上体を起こし、周囲を見回す。
先に飛び上がった場所と殆ど同じ位置に落下している点を考えると、やはり風や空気の影響は随分とカットされている様だ。

そのまま立ち上がり、ぽんぽんと背の埃を払う。
……埃らしい埃がまるで付着していない。

その場で構え、ハイキックの動作で軽く足を振る。
異様なまでに足が速く回り、蹴った軌跡に沿って炎が揺らめいていた。

……常識の範疇を逸脱している。
予備知識無しで使うのは、どう考えても危険だ。

学園都市の方向に向かい軽く駆け、一気に跳躍。
空中で体制を変え、学園都市の河原に向かい空を蹴る。
方角が少しズレたので、幾たびも空を蹴り、徐々に方角を修正しながらジグザグに河原へと向かう。
空を蹴るたびに、轟々と足元のスパイクから炎が巻き起こるのがわかった。

随分遠くに見えていた河原が、あっという間に眼前へと迫る。

────────────
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/20(月) 23:30:10.39 ID:.E7s5uAo<>『……ああ、ボクの独断で許可をさせて貰った。あんな中に放り込んで報酬の一つも無しってのも気が引けたからね』

ジャージにアタッシュケースを抱えるというワケの判らない格好で歩を進めながら、空いた手で携帯電話を耳に押し当てていた。

五条「……オマエにも礼を言うところですね……ありがとうございます……で、先に放した金属についてですが……」

『オリハルコンと火廣金ね……専門じゃないから詳しくはわからないな。禁書目録に聞いた方が早いと思うよ』

五条「……そうですか……わかりました……ではそうさせて貰いましょう……」

『近い内に時間があったら一度ボクにも見せてくれ。天才錬金術師一族最後の傑作なんて、随分と面白そうなものじゃないか』

五条「えぇ……ではまた連絡しますよ」

『BadLuck Scarecrow.』
五条「ではまた、[ピーーー]神父さん」

互いに罵倒のスラングを交わし、電話を切った。
折り良く目的地に辿り着き、足が止まる。

──────風紀委員 第一七七支部。

そのドアをノックし、中の反応を確かめる。

『……開いてます』

普段の甘い声色とは少し違う、緊張感を感じる声を耳にして、そのドアを開いた。

────────────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:31:06.97 ID:c/goKR.o<>新しいスパイクパネェwwwwwwwwww
これ一方さんにも勝てるだろ・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:31:46.29 ID:KmwEAQAO<>五条さんのキックで地球がヤバい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 23:32:06.94 ID:42n2JYAO<>鬼に金棒ってレベルじゃねぇ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/20(月) 23:32:26.11 ID:.E7s5uAo<>五条「……何度もすみません……」

『いえ……』

手に持ったハーブティーから、胸の透く様な香りが立ち上った。
その湯気の向こうで、頭部に色とりどりの花を飾りつけた風紀委員、初春飾利がせわしなくキーボードをタイピングしている。

初春「私も……五条さんと御坂さんに謝らなければならない事がありますから」

彼女の指が、エンターキーをタイプするのが見えた。
次いで傍らのプリンタから、次々と航空地図が吐き出される。

初春「この間のパスをデコードした後、気になって少し探りを入れちゃったんです」

五条「……」

地図を手に取った彼女が再度PCのモニタと向かい合い、その地図に次々と赤ペンで丸印を書き入れていく。

初春「……人道的に、絶対許される事じゃありません」

普段のどこか甘えた表情を浮かべる彼女とは異なり、その瞳には確たる決意の色が宿っている。

……知ってしまったのならば、やはり憤慨しているのだろうか。

五条「……ククク……頼み事ばかりですみませんが……この件は黒子には」
初春「勿論、告げるつもりはありません。安心して下さい」

全ての丸印を記入し終わったのだろうか。
彼女が手に持った地図をこちらに差し出してきた。

初春「……この地図を使って五条さんがやろうとしている事も一切問いません。むしろ私の想像通りの事をしようとしているのなら、お体に気をつけて頑張って下さい」

五条「……ありがとうございます……」

彼女に頭を下げ、差し出された地図を受け取った。
地図上の赤い丸印が入っている場所は、全て何らかの研究所の名前が表記されている箇所と一致している。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:33:38.54 ID:c34qj/so<>そのうち人間辞めそうだなww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:34:02.74 ID:ufC9oZgo<>先に放した金属〜

先に話した かな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 23:34:04.45 ID:8ahblok0<>もう人間超越してる<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/20(月) 23:34:34.51 ID:.E7s5uAo<>初春「……私も知った以上は、最後までバックアップをさせて貰います。風紀委員としてでなく、初春飾利という一人の人間として」

五条「……しかし、あまりこの件に深入りをすると……」

初春「絶対に足は掴ませませんのでご心配なく。こう見えても私、そっち方面ではちょっと有名なんですよ?あ、皆には内緒にしておいて下さいね」

五条「……心強い……頼らせて頂きます……」

初春「その代わり!」

少し強くなった語調に、思わず首を傾げる。

初春「今度どこかにご飯でも連れて行って下さいね!白井さんも一緒で良いので!」

悪戯っぽい笑みを浮かべた彼女が、自身の眼前へと人差し指を突き出しながら言葉を吐いていた。

五条「……約束しましょう……」

言い終え、席を立つ。

初春「それじゃあ……何かあったら、すぐに連絡して下さい。私も可能な限り、色々と調査を行っておきます」

再度語調が変わり真剣な様子を浮かべた彼女の声に、深く頷いて踵を返した。

────────────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:36:22.05 ID:c/goKR.o<>初春も可愛いのう<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/20(月) 23:38:00.52 ID:.E7s5uAo<>『おっにくっ♪おっにくっ♪おっにっくぅ〜♪』

『こらこら、そんなにガッつくんじゃありません!』

『むぅ……トウマが悪いんだよ?毎日もやし炒めばっかりじゃ、流石に私も飽きちゃうかも?』

『そっち。焼けてる。そのタンも』

『ククク……どんどん焼きますからね……』

『おお、悪い。タレ取ってくれ……サンキュ……って叙々苑ッ!?』

『……焼肉の良し悪しはタレのウエイトも大きいですからね……当然です……』

『窓。開けた方が良いと思うんだけど』

夜の帳が降りた上条当麻宅に、ホットプレートを囲む四つの人影があった。

部屋の主、幻想殺し上条当麻。
居候修道女、禁書目録。
たまたま遊びに来ていた吸血殺し、姫神秋沙。
そして認識阻害、五条勝。

四人はわいわいとホットプレートの上に並ぶ肉や野菜を口に運んで咀嚼しては、互いにうんうんと頷きながら箸を進めている。

銀髪の修道女の箸が早いのはさておき、意外にも箸を進めるのが早い姫神の様子を見た五条が、少し驚いた様子を見せていた。

そんな暫しの夕餉を経て、後片付けをしていた上条が口を開く。

上条「何か毎度ご馳走んなっちゃって申し訳ありませんね……」

五条「……いえ、頼みごとのある立場ですからね……」

上条「……おお、で、その頼み事って何だ?」

洗い物を終えた上条が、その手をタオルで拭きながら問いを投げた。

五条「……ククク……コレについてインデックスに尋ねたいのですが……」

五条が傍らに置いていたアタッシュを開き、その中身を取り出す。

上条「コートとスパイク……?」

その品を見た上条の右手が伸びた。

と、品に触れようとした手を素早く払った五条が言葉を続ける。

五条「……魔術的な品なので触れないで下さい……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:38:11.63 ID:KmwEAQAO<>初春はスーパーハカーだったのか…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:39:28.69 ID:i.I3CZko<>壊れるとこだったww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 23:39:29.94 ID:kVZl15Uo<>姫神の出番がちょこちょこあって嬉しい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:41:07.09 ID:KmwEAQAO<>そげぶされちゃったら、アウレオルスも泣くに泣けんよな<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/20(月) 23:41:27.20 ID:.E7s5uAo<>姫神「……!それ。さっきの」

五条「ええ……」

インデックス「魔術礼装……?…!?マサル、これどうしたの!?」

いつの間にか五条の隣に移動していた禁書目録が、そのコートの肩を摘み持ち上げながら声を上げた。

純白の布地に金の縁取りがされ、背中にはオールドイングリッシュでXの刺繍が成されており、その周囲に煌びやかな宝石の様な物が縫い付けられているのがわかる。
肩口には豪奢な黄金の肩章が取り付けられており、こうして改めて見ると、中々に、というか相当派手なコートだ。

上条「ふえー……高そうなコートだなぁ……」

インデックス「……間違いない、トリノ聖骸布……模造品なのはわかるんだけど、殆ど本物に近い出来なんだよ……」

五条「……知人に貰ったものなんですが……」

インデックス「……魔翌力の負担も不要な様に術式が組まれてるね……マサル、大事にした方が良いかも……私もこんな代物初めて見たんだよ……」

五条「ええ……それよりも観て頂きたいのはこちらなんですが……」

五条がアタッシュからスパイクを取り出し、インデックスに手渡す。

インデックス「……浮翌遊金属オリハルコンの鋼糸で編まれた靴だね……魔翌力が加えられると、オリハルコンの浮翌遊性質が強く出る様な術式が組まれているみたい……」

表面を指でなぞりながら説明を続けたインデックスがスパイクを裏返し、その底面をコンコンと指で叩いて言葉を続けた。

インデックス「底面の素材は竹内文書に出てくる火廣金で作られてる……熱伝導率がとんでもない素材だから、ちょっとした事ですぐ発火するかも……」

考えている様子も無く、当然の様に一目見ただけの品の組成や魔術式を次々に言い当てていく禁書目録。

五条「……流石ですね……」

その名は伊達では無い、といった様子に感心した五条が、思わず感嘆の声を上げた。

インデックス「生身でこの靴を使うのは危険だから、今のコートと併用する為に作られたものなんじゃないかな?こんな高度な加工技術、高位の錬金術師でもないと持ってないと思うんだけど……」

上条「……おい、錬金術師って……」

五条「ええ……アウレオルスからの贈り物です……」

姫神「……」

上条「っくぁー……物騒なモン手に入れたなぁ……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 23:42:41.16 ID:kVZl15Uo<>まったくだww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<><>2010/12/20(月) 23:44:12.01 ID:.E7s5uAo<>五条「……確かに物騒ですが……心強いものです……クックック……」

インデックス「マサル、この靴は使えたの?」

五条「えぇ……先刻試してみたら、サッカーをする時と同様の感覚で使用出来ましたが……」

インデックス「……サッカー?サッカーで魔翌力……?」

五条「……魔術の類だと言われても疑う余地の無いサッカー、というのも世の中にはあるのですよ……ヒヒヒ……さて……」

靴とコートをアタッシュにしまい、五条が立ち上がった。

姫神「帰るの?」

五条「えぇ……少しやらねばならない事がありまして……」

上条「相変わらず忙しそうですね……カラダ壊すなよ?」

五条「……留意しておきましょうか、では……ありがとうございました、インデックス……」

インデックス「お安い御用なんだよ!判らない事があったらまた聞いてね!」

三人に見送られ、五条が部屋を後にした。
テレビで始まったバラエティ番組に反応して目線を投げた女性二人とは対照的に、上条が五条の去っていったドアを真剣な表情で見つめていた。

────────────

翌朝、学園都市外部の報道番組ではとある山の中腹に無数の謎のクレーターが出現したと報道される事となる。

目撃者もなく、目撃証言も一切無かったこの事件は、隕石が落下途中で分散し地表に注いだのではないかとの憶測を呼んだが、
クレーターの中心から隕石や硝煙反応の類は一切検出されず、結局は迷宮入りの事件となり、オカルト好きの好事家の間で後々までの語り草となった。

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:44:47.05 ID:KmwEAQAO<>インデックスがこんなに役立ってるの初めて見た気がする<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:45:21.41 ID:c34qj/so<>ここのインデックスはインなんとかさんと呼べないな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/20(月) 23:47:19.84 ID:B/JZIecP<>乙
sagaで翌力も殺すも解除できるよ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:47:29.83 ID:anZfdfk0<>ヘタ錬といいインデックスといい原作より扱い良い気がするぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:48:07.48 ID:WLVkC0Io<>叙々苑とはさすが五条さん分かってる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:48:38.01 ID:oqvJWcAO<>インさんを蔑ろにしないSSは大抵名作<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/20(月) 23:49:22.63 ID:.E7s5uAo<>以上、本日投下分となります
本日もご支援いただきました皆様、関係各位の皆様、いつもお世話になっております

五条さんが一人で行動する回は、どうしても地の分が多くなりがちで参ります
ってか「……浮翌遊金属オリハルコンの鋼糸で編まれた靴だね……魔翌力が加えられると、オリハルコンの浮翌遊性質が強く出る様な術式が組まれているみたい……」って何?
こんなに翌翌入れてないんだけどバグ?
軽く凹みながらお嬢に一票入れます

さて、次回投下に関してですが、可能ならば明日夜、不可ならば木曜夜に投下をさせて頂きます
次第に多忙になる折かと存じますが、お時間がございましたら、またお付き合い頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 23:50:53.76 ID:42n2JYAO<>乙
常にsaga入れてた方が良いんじゃない?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:53:07.66 ID:oqvJWcAO<>乙乙
キャラが生き生きしていて飽きないぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/20(月) 23:54:36.76 ID:6Z3Yl8M0<>なんかすごいわ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:55:55.35 ID:DVikFY.0<>乙!
本当にキャラが全部たっててすごい
ここまで全員が輝いているやつは初めて見た<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:57:41.97 ID:KmwEAQAO<>乙
ただでさえ高い五条さんの戦闘力とアウレオルスの装備が合わさり最強に見える<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:59:39.72 ID:JOWS0IIo<>乙なんだよ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 23:59:39.83 ID:c34qj/so<>一方通行逃げてー<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 00:02:40.80 ID:kqmw9VAo<>アウレオルス「はい、これ。チートして作った攻撃翌力999の剣と防御力999の鎧。あと色んな状態異常も無効化すっからwwwwww」

こんな感じだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 00:04:38.54 ID:iDkrY96o<>>>670
魔翌力と魔翌翌翌力について説明してるトコ探してきた。
http://ja.yaruo.wikia.com/wiki/VIP%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/21(火) 00:08:25.01 ID:tSgiCKk0<>何というか、このぐらいの評価が与えられてしかるべきなのがアウレオルスなんだよな
そして上条さんには装備あげられないとしてもインデックスの食費のために金ぐらい錬成して上げても良いんじゃないだろうか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 00:20:32.36 ID:DUK/OEco<>乙ー
毎日の楽しみです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 00:44:25.41 ID:b./QCIAO<>アウレオルスって原作とか他のssでは扱い酷いけど、実は禁書の世界で最強の能力だと思うの<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 00:59:23.37 ID:vKWvfUAO<>能力を一言で言うと、「何でも出来る」だからなあ…そりゃ最強だわ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 01:28:03.14 ID:K3WIzmso<>それじゃ説明になってなくね
ttp://jrca.dotpp.net/?%CB%E2%CD%E2%CE%CF<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/21(火) 06:41:58.72 ID:yVxZ1eA0<>凄いな
このスパイク一つで挽肉作成から火力調理まで一通り出来そうだ
「五条さんを怒らせるとハンバーグにされる」……真実味を帯びてきたね<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 07:16:33.35 ID:VLLADgDO<>五条さんが泣いたところでマジ泣きしちゃったぜ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 09:37:21.93 ID:8g1JHYDO<>saga入れると魔翌力って普通に打てるんじゃなかったっけ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 09:38:15.55 ID:c4QL6.AO<>>>683
禁書世界でも禁忌な生命体創造や死者蘇生も軽くやってのけてるからな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/21(火) 12:39:07.66 ID:kswUSIg0<>一応かなりの対価というか犠牲の上に成り立ってるけどな
実は原作読んでも未だに良く理解できない部分なんだが<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/21(火) 13:52:44.04 ID:iTex2aEo<>テスト
魔力<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします <>saga<>2010/12/21(火) 15:49:18.18 ID:AuXY33E0<>オサームでないかな・・・・・
オサームを知らない人への魅力まとめ
・いきなり現れたと思ったらどう見てもオッサンだった
・「もっと私を楽しませろ!!」
・GK技がまさかの時空曲げ
・それよりも強い技がドリル
・GKかと思ったらFWだった
・シュート技で宇宙空間に落ちることができる
・3期でまさかの再登場
・15歳以下だと判明
・ゴッドノウズ・ダッシュストーム・トライアングルZを使用
・しかしどう見てもギャグ
・イナズマジャパンに巻物を送る
・しかも長文

最後に画像ttp://ameblo.jp/to-temupo-ru/image-10610995628-10675214005.html<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 16:12:19.12 ID:Dg5mDMso<>>>691
言いだしっぺの法則って知ってるか?
自分で書けってことだ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/21(火) 16:24:00.46 ID:iTex2aEo<>>>691
スレタイ100回読め
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/21(火) 16:32:31.30 ID:yVxZ1eA0<>スレタイを100回音読すると
クリスマスの夜、夢の中に五条さんが会いに来てくれます<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 20:14:32.40 ID:DBFEosDO<>>>694のおかげで今年のクリスマスは寂しくなさそうです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/21(火) 20:30:12.96 ID:/W2hUTM0<>>>694
気がついたら我を忘れて音読してた<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 21:27:41.77 ID:IDmqJl6o<>>>694のおかげでクリスマスの予定が出来ました。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 22:31:33.86 ID:k63jOMDO<>ちょっと待てよ…発火するスパイクって言うことは…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 22:51:13.86 ID:fh7wBMQo<>やっとジ・オーガ買ってきたぜ
早く五条さんに俺のチームを救ってほしい
あと、レーゼ吹いたwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/21(火) 23:21:43.49 ID:iTex2aEo<>今日は無しか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 23:55:14.88 ID:VA6sU.AO<>ククク…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/21(火) 23:55:56.29 ID:F6A7pEQo<>発火ってことは、火属性技が使えるように…?あえて、ジグザグフレイムを推そうwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/22(水) 01:19:15.41 ID:PK.ELUSO<>かつてのライバルの技を習得してる系展開は胸熱だよな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 04:47:45.91 ID:E8VmwXco<>五条さんと美琴の慟哭で号泣した
9982号…

それにしてもアウさんなんて物作ってくれるんですかww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/22(水) 04:53:30.17 ID:Hk0P/WE0<>これだけの力を得てもすぐに逆襲しない五条さんマジ紳士<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 14:13:11.60 ID:VbcoQ3ko<>追いついた・・・乙です<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 15:47:10.52 ID:c5S7FMo0<>普通に泣いた。ボロボロ涙が出た。久しぶりに泣いたような気がする…
五条さんガンバレ!!>>1ガンバレ!!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 18:07:54.29 ID:xyEBufUo<>一日一条も今日で終わり<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 19:45:54.64 ID:VbcoQ3ko<>〔○皿○〕<ククク・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 20:54:57.92 ID:eEiB1vwo<>( GOJO)
これ五条さんの顔に見えないか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 21:10:06.29 ID:y8/IfRkP<>
 G
OJO
..トェイ
  ̄

Gは巻き毛だな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 21:20:38.84 ID:VbcoQ3ko<>>>711
うまいなwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 21:34:09.55 ID:yj5IH06o<>やはり天才か…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 21:39:05.42 ID:oM4SY7Uo<>俺は>>710を評価したい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 21:56:27.23 ID:hyWQ9x.o<>>>702
もし氷を出せるスパイクも手に入れたら、分身カオスブレイクも夢じゃないんじゃないか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 22:14:45.90 ID:TEAfDmEo<>※12月29日(水)の相棒の放送は
お休みです。ご注意ください。
2011年1月1日(土)9:00〜11:10pm

元日SPが2時間半じゃなくなってる
やっぱり映画があるからなのか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 22:15:23.74 ID:TEAfDmEo<>うわあああああ誤爆した
死にたいorz<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 22:22:02.47 ID:ktMdPqgo<>気にすんなよ
俺も相棒好きだよ
ただし亀山が居る時まで<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/22(水) 23:41:17.68 ID:M5yvFSUo<>今日投票最終日だぞ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/22(水) 23:53:08.43 ID:Xrr34w60<>結局700000超えだよ
さすがだぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 00:01:42.91 ID:GU1X7gAO<>壁紙どうすんのかねぇww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 00:04:14.85 ID:SVPwVm6o<>五条さん1位おめでとう!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 00:05:24.58 ID:D1VodrMo<>五条さん夏春で終わってよかった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 00:09:19.47 ID:vdulhOYo<>2,3,4の女の戦いはすごかったww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 00:15:26.26 ID:GXG/9gDO<>壁紙楽しみだー

しかしこのスレ見た後だと、五条さんの隣に黒子以外の女がいることに違和感があるな……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 00:36:31.91 ID:zMDzWVEo<>このスレが毎日の楽しみだわ
マジありがとう主
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 00:48:04.41 ID:7tbgJoUo<>五条さん一位の文字がまぶしい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 00:53:58.21 ID:7XxG1Mk0<>五条さんおめでとう<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 01:01:01.01 ID:8WKkX860<>五条さん大勝利!!!!!!!!!!!!!!
これでコイルさんもうかばれるな・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 01:14:56.08 ID:RAkGv2.0<>五条さんはあきらかにイナズマイレブンの知名度をあげたよな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 01:22:56.69 ID:ITOWqsDO<>>>730
それは間違いないな
人気投票に出ていた主要キャラの名前は覚えたし、アニメも見るようになった
マジ五条△<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 06:46:19.30 ID:Oc59WS20<>自分のことをよく思ってない公式にですら貢献するなんて五条さんぱねぇ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 07:37:39.59 ID:mJME0dwo<>秋ちゃんが見た目一番好きだったから軽くショック
それはともかく五条さん圧倒的1位おめでとう<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 08:51:52.16 ID:2CkI4jI0<>おめでとう五条さん!マジ貫禄の70万<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 09:52:35.34 ID:Os.c1NIo<>五条さんのおかげでイナイレを知ることができた
映画?観に行くに決まってるだろ常考<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 22:43:50.03 ID:4RocBs2o<>ご支援を頂きました皆様、誠にありがとうございます
また、五条さんの一位を心より奉祝させて頂きます

大変お待たせしました、本日分の投下を開始します<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 22:44:21.06 ID:tpsv8Vko<>よしこい<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 22:45:49.53 ID:4RocBs2o<>静寂が辺りを支配している真夜中の学園都市。
その一角に建立されているビルの最上部、建築を進めるためのクレーンの更に上部に、一人の少年の姿があった。

先端部に括りつけられた警告灯が、少年の纏う豪奢な白外套をうっすらと赤く染めながら規則的に点滅している。
吹き抜けたビル風が、少年の特徴的な前髪を幾度か揺らした。

少年が左手で懐より取り出したPDAに視線を落とし、耳に掛かっている通信機に向かい右手を伸ばす。

『……ニルス・オーラヴよりビオランテ……所定のポイントに到達しました……クックック……』

『……』

『……ビオランテ?繰り返す、所定のポイントに到達しました……』

『……さっきから思ってましたけど、私のコードネームに悪意を感じます』

『……?何故でしょうか?』

『何で私がビオランテなんですか!?花だから!?花が原因なんですね!?』

『クックックック……』

『もうイヤです!コードネーム変えて貰えないんなら、私これ以上手伝いません!』

『……とは言っても、オマエが自分で選んだコードネームでしょう……』

『候補が候補だったじゃないですか!マダツボミ・ウツボット・ビオランテってどんな選択肢ですか!?』

『……ならば最初から自分で決めれば良いでしょう……』

『……そうします』

『……で、何にするのですか?』

『……リナリア』

『……?』

『リナリアにします、コードネーム』

『……リナリア……ですか……』

『ええ、綺麗な花なんですよ』<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 22:45:55.54 ID:3VBd.5Uo<>久々のリアルタイムだぜ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 22:46:41.12 ID:tpsv8Vko<>結局、花じゃねーか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 22:47:36.00 ID:pwM0PPw0<>わーい \(^ワ^)/ おかえりなさーい

今日もお話聞かせてー お願い! <> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 22:48:26.95 ID:tpsv8Vko<>ニルス・オーラヴは、イギリス・スコットランドのエジンバラ動物園にいるキングペンギン。
ノルウェー陸軍近衛部隊のマスコットであり、2008年時点でノルウェーの騎士号と名誉連隊長の身分を持つ。

だってさ
よく知ってたなぁ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 22:49:52.40 ID:4RocBs2o<>『……了解しました、では改めてリナリア』

『はい、ニルス・オーラヴ』

『所定のポイントに到達しました』

『了解しました。破壊対象二号内の座標情報を転送します』

通信機越しの女性の声に続き、少年が手にしたPDAにデータが転送され、何らかの地図らしきものが表示される。
地図の上には、七箇所の赤い点でマークがされている様だ。

次いで、その七箇所の点を繋ぐ様にゆっくりと矢印が浮かび上がった。

『コンタクトより、援軍到達までの想定時間、おおよそ110秒。追跡の危険性を考えると、限界戦闘時間は90秒ほどかと思われます』

通信機から聞こえる声に耳を傾けながらその図を眺めた少年が、眼下に立つ仰々しい建物へと目線を移した。
メガネ越しに瞳を細め、その建物とPDAを順に眺めたかと思うと、人差し指を立て、確認をする様にとんとんと建物の数箇所に指を走らせる。

『……確認しました。現在時刻は?』

『0159と15。状況開始まで、残り45秒。破壊対象区域に人員の残存は無い予定です』

『……了解しました』

少年が深くため息を吐き、そのメガネへと手をかけ、ゆっくりと外す。

『カウントダウン、始めます10..9..8..7..』

右の拳を握り締め、力を込める様に幾度か揺らすと、少年の瞳から深い青色の光が緩やかに漏れ始めた。

『6..5..4..3..』

瞳を閉じて、大きく息を吸い込む。

『2..1..頑張って下さい』

身体を曲げた少年が一気に上空へと跳躍し、その頭を眼下の建物へと向け、中空を蹴った。
一筋の炎が戦靴より吹き上がり、一気にその身体を加速させる。

『クックックック……状況を開始します!』
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 22:51:39.84 ID:5EG2MNco<>ジャッジメントなのにwwwwwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 22:52:51.27 ID:4RocBs2o<>────────────
八月十七日 夏休み二十八日目
────────────

『状況が変わりました。昨日一晩で、関連施設のおおよそ六割が壊滅しています』

人気の無い夕暮れ時の風紀委員第一七七支部で一人の少女、初春飾利と向かい合っていた。
彼女の深い黒をたたえた頭髪の上では、その清楚さを際立たせる様、色とりどりの花飾りが揺れている。

五条「……何か関連情報はありますか?」

初春「……昨晩を境に、関連施設の外部ネット接続が完全に遮断されています。研究施設としては考えられない状態なので、恐らく外部からネットワークを介した何らかの攻撃を受けたものだと思うんですが……壊滅した施設の内数割が消防の出動要請を出している点から考えると、研究機材なんかが発火した可能性が高いんじゃないかと」

五条「……外部からのハッキングで、機材を発火させる様な芸当が可能なのですか……?」

初春「通常の方法なんかでは、まず考えられませんけど……」

五条「……通常以外……が出来そうな人間が一人居ますね……」

初春「……やっぱり、御坂さんが動いたんじゃないかと思います」

五条「……その線が濃厚ですか……残った関連施設の数は?」

初春「ちょっと待って下さい」

初春がモニタに向き直り、かちゃかちゃとキーボードをタイプし始めた。
暫しの時間を経て、再度彼女が口を開く。

初春「……14件ですね。残った施設は全てさっき言った通り外部からのネットワーク接続が不可能な状態なので……」

五条「……直接叩くしかありません……か」

初春「そういうことです」

初春の頭越しに、先に彼女が眺めていたモニターに目線を移した。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 22:55:27.76 ID:4RocBs2o<>──────絶対能力進化実験関連施設、という文字が描かれた地図が表示されている。
十数か所の×が記されている箇所は、昨晩美琴の手により壊滅した箇所だろう。

初春「御坂さんとは協力しないでいいんですか?」

五条「……お姉さまに協力を申し出たところで、どやしつけられるのが関の山でしょう……ましてやオレはともかく、オマエが事実を知ったとなると相当に気を揉む可能性が高い……」

初春「……わかりました」

力なく了解の返答を呟いて目線を伏せた初春に向かい、今度は自身が問いを投げる。

五条「……初春、今夜の予定は……?」

初春「空いています……動くんですね?」

五条「……」

言葉を吐いて、デスクに座ったまま自分の瞳を強く見据えてくる彼女と視線を交える。
巻き込んでしまうのは気が引けたが、ここまで確たる意思を見せられては無碍にするわけにも行かないだろう。

五条「……ええ、今夜から行動を開始しようと思います……お姉さま一人で全てを当たらせるのは、少々酷でしょうからね……」

初春「わかりました……っと、これ、渡しておきます!」

言いながらデスクを開き、その奥から取り出した何かを手渡された。
……PDAと耳に引っ掛けるタイプの通信機だ。

初春「昨日までのデータなので少し頼りないんですけど、関連施設の内部構造データは全部収集してあります。襲撃開始地点まで移動したら、施設内の重要機材とその間の最短ルートをシミュレートして送信しますのでこのPDAを持って行動して下さい。通信機は……念のため、互いの状況確認用にです。あ!回線は秘匿回線を使いますから、外部に漏れる心配はいりませんよ!」

瞳を閉じ、天井に向かって人差し指を突きたてながら、次々と機材の説明をする彼女。
その表情は、どこか今まで見てきた彼女とは異なり、確たる自信が垣間見える。

五条「……心強い。お願いします」

初春「えぇ、お任せ下さい……となると、通信の時に呼び合うコードネームが必要になりますね!」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 22:58:17.15 ID:4RocBs2o<>両手の平を胸の前で組みながら、彼女が爛々と瞳を輝かせた。

五条「……何か、ノリノリですね……」

初春「はい!私怒ってますから!」

────────────

先の地図を頭の中で反芻しながら宙を蹴る。
この二日間の訓練で礼装の使用にも幾らか慣れたので、加速し過ぎて壁面に激突する様な愚を犯さない自信はあった。

研究所の壁面手前で体制を変え勢いを殺しながら宙を蹴り、上方に向かい飛翔する。
続けざまに指を鳴らすと、地表より凄まじい勢いで一羽の企鵝が追いついてきて、自身の眼前へとサッカーボールが放られた。

五条(……試してはいませんが……この靴ならばッ……!)

そのままの勢いでボールを追い越しざま、無理やり宙を蹴り、靴から炎が噴いたのを確認すると同時、身体を捻ってその運動エネルギーをボールへと叩きつける。

五条「──────Meteor Shower.(流星雨)」

蹴り出したボールが激しい炎を纏い、数多の流星となり地表へと降り注ぐ。

五条(……これで二つ……)

眼下の研究所の一区画を覆った流星の雨は、その着弾点を一瞬にして火災現場のそれへと塗り替えていた。

五条「ニルス・オーラヴよりリナリア。対象の破壊を開始。90のカウントダウンを」

けたたましい警報が、僅かに上空で足を止めている自身の耳にまで響き渡ってくる。

『リナリア了解。カウントを開始します。90..89..』

再度身体を反転させ、轟々と唸りを上げながら燃え盛っている区域へ向かい宙を蹴って一気に距離を詰め、炎の中へと着地する。

着地と同時に今度は地を蹴り、次の破壊対象となる機器までの最短距離を駆け出した。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 22:59:13.94 ID:pwM0PPw0<>「リナリア」花言葉
1)私の恋を知ってください。
2)幻想 ※

※上条さんの右手で散る定め(;_;)<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 23:02:56.16 ID:4RocBs2o<>『82..81..』

遠目に見えた破壊対象に向かい、傍らの企鵝が放ったボールを蹴りだす。
蹴り出したボールが燃え上がり、後に続いた企鵝と共に機器に激突すると、同時に大きく炸裂するのが見えた。
足を止めずに駆け抜ける。

五条(三つ……)

刹那、轟音が当たりに響き渡り、自身の行く先が防火扉に封鎖されたのが視界に入る。

防火扉に向かい更に勢いをつけて駆け、目前に身体を倒しスライドすると同時、普段以上のスピードで回る足先を連続で繰り出す。

五条(キラースライ……!?)

蹴り出した足先が炎を纏い、立ち昇る陽炎と脚部の赤熱の様子から、凄まじい熱量を帯びているのが判った。
自身がスライドした脇からは、同様に炎が立ち上っている様が隅に入った。

手ごたえらしい手ごたえも無いまま防火扉が威勢の良い音を立てて後方へと吹き飛ぶ。
足が当たったと思われる箇所は、先の足先と同様に赤熱し、僅かにその形を融解させていた。

『72..71..』

呆けに取られる間も無く走る。
走りながら隣に並んだ企鵝よりサッカーボールを受け取り、右脇に抱え込む。
駆けた廊下の突き当たり、少々重そうな鉄の扉を蹴破り、その中へと足を進めた。
部屋の隅には、破壊対象の機器がちょこんと鎮座している様が見て取れる。

五条(四つ……)

足元にボールを置き、自身の足を地面に擦る様にして後方へと振りかざす。
地面との摩擦で、スパイクが激しく炎を吹くのが判った。
振りかざした足を再度地面と擦る軌跡で前方へと繰り出し、纏った熱量を全てボールにぶつける。

空間を染め上げていく、甚大に膨れ上がった熱量。

蹴ると動じに巨大な炎の塊となったボールが、火柱を上げながら機器を吹き飛ばした。
機器を飛ばしても尚勢いの止まないボールはそのまま施設の壁を突き破り、何処かへとその姿を消した。

『58..57..』
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 23:04:09.34 ID:8ZvkAyko<>いやん、いい設定<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 23:04:27.58 ID:4RocBs2o<>突き破られた壁より、建物の外へと身を投げる。
身を投げて視界を炎上していない方の建築物に移し、その二階非常口へと跳躍。

懐より、初春に渡されたIDカードを取り出し、脇に備え付けられたスキャナに通す。
ピっと短く認証の音が鳴るのを確認して、開いたドアより内部へと身を滑らせた。

『時代遅れな認証しますよねー……ここが学園都市だって忘れてそうです』

五条「虹彩認証でもされたらどうしようかと思いましたよ……!」

『そこが一番認証緩いって、事前に調べておきましたから!』

警報が鳴ったのを聞いて、皆退去したのだろうか。
人気の無い真っ暗な廊下を一気に駆ける。

『43..42..』

破壊対象の部屋の前に辿り着き、明かりが漏れているのが視界に入った。
扉に耳を押し当てる。

『38..37..』

……人の気配は無い。
一気にドアを押し開け、部屋の中央・デスクの上に備え付けれらている機材に向かい跳躍、勢いに乗ってそのまま蹴り飛ばした。
激しい音と共に吹き飛び炎上した機材が、部屋の壁に当たり爆発するのを確認して踵を返す。

五条(五つ……)

『32..31..』

部屋を出ようとした瞬間、暗い廊下に一条の光の筋が差し込んだ。
光源を眼で追うと、雇われ会社であろう警備担当の中年男性が驚愕の表情でこちらにマグライトを向けている。

「……!!」

男性と目が合うと同時に瞳に力を込め、男性が捕らえた自身の視覚認識を阻害する。

呆けた表情をしたまま首を捻った男性は、踵を返して再び闇の中へと歩いていった。

『27..26..』

そのまま駆け出し、男性の背を追い越す。
マグライトに反応が無いところを見ると、問題は無さそうだ。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 23:06:30.24 ID:4RocBs2o<>廊下の突き当たりの部屋のドアを蹴り飛ばす。
……幸い、人の姿は見当たらない。

『21..20..』

指を鳴らし残存した四羽の企鵝達を集結させ、ボールを受け取った。
それとは別に足元に置かれたボールを、部屋の奥に設置されたサーバー群目掛けて蹴飛ばす。

四羽の企鵝がすかさずその後を追い、サーバーの群れに着弾し、大きな爆発を引き起こした。
あまりの爆風に部屋中のガラスが割れて飛び散り、施設そのものが鳴動する。

『15..14..』

五条(……倒壊しないあたり、流石とでも言いましょうか……)

『残り時間10秒!!』

その声を聞くと同時に足を大きく振り上げ、自身が立つ床へと叩きつける。

『8..7..』

再度の鳴動と共に床に穴が開き、その穴より階下へと身体を投げ出す。

『6..5..』

着地と同時に、自身の脳内のタガを吹き飛ばす。
視界が一気に灰色に染まり、時が凍りつく様にその刻みを止めた。

時の止まった世界で、確認する様に一歩足を踏み出す。

──────軽い。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 23:11:41.50 ID:4RocBs2o<>身体の軽さを確認した後、勢いをつけて走り出した。
スパイクの効果なのだろうか。
先刻までの常識離れをした速度での挙動は不可能だが、軽くランニングをする程度の速度で足が回ってくれている。

着地した箇所は、恐らく何らかの実験棟の様に見て取れる。
開放感のある広大なスペースを、対角の隅に設置されている機器目指して足を進めた。
視界の隅に小さく機器を確認したのと同じくして、時がその流下を再開する。

『4..3..!』

全身の血液を脚部へと凝縮し、跳躍。
甲高い破裂音と共に、自身の身体が音速を超過する。
遠かった機器が、一瞬で眼前へと迫り、比例して自身のテンションが高まるのがわかった。

そのままの勢いで体制をとび蹴りの状態へ移し、ジェットエンジンの様な音を上げながら燃え盛るスパイクで機器に蹴りを入れる。
機器を突き破っても加速は止まらず、突き抜けた自身の身体をそのまま壁面に向かわせる。

『2..1..!!』

少々の手ごたえと共に、壁面に穴が開き、自身の身体が施設の外へと吐き出される。
警報音が高らかに響き渡る中素早く体制を整え、上空に向かい跳躍した。

『0!!!』

鈴虫の鳴き声が響く晩夏の夜空に向かい、重力を無視して一気に駆け上がる。
視線を下方に移すと、ぷすぷすと煙をくすぶらせながら、少し焦げた色になった企鵝達が自身を追って一匹、また一匹と舞い上がってくるのがわかった。

数百メートル上昇した真夜中の夜空は、学園都市の明かりが減る時間帯であることも相まってか、星々の瞬きも地上より眺めるそれとは異なり、一層強みを帯びているかの様に見え、その美しさに思わず息を呑む。

先の喧騒や轟音がまつで嘘の様に、上空数百メートルの空間は静寂を保ったまま、どこまでも澄み渡っていた。

『……ニルス・オーラブ?』

耳元の受信機から、オペレーターを務めてくれていた初春の声が響いた。
その声色に、どことなくこちらを気遣う様な気配が感じられる。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:14:41.16 ID:SVPwVm6o<>※ヘタレが作った霊装以外は生身です<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 23:15:27.42 ID:4RocBs2o<>五条「……ニルス・オーラヴよりリナリア……ミッションコンプリートです……ククク……」

初春「リナリア了解……お疲れ様でした」

五条「……お疲れ様でした」

互いに労いの言葉を交わし、再び辺りの景色を見渡す。
眼下に見降ろす学園都市の夜景は、赤や青、橙色など様々な色彩を煌びやかに明滅させている。
こうして都市全体を眺めてみれば、如何にその居並ぶ建築物達が近代的な景観を誇っているかが見て取れた。

初春「身体の具合は大丈夫ですか?」

五条「……」

初春「本日の襲撃予定があと二箇所残ってますけど……」

自身の身体を宙に固定し、その疲弊具合を確かめる。
短時間の戦闘行為とはいえ、随分と集中して動き回った事もあってか、全身の筋肉が鈍く軋んでいる。
これで本日の襲撃予定の半分。

初春「消防の出動要請をモニタリングしていたんですけど、今夜は異様に大規模の火災が増えていますので……やっぱりあの人も動き回っているみたいです」

その言葉を聞いて、先日の美琴の泣き顔が瞼に浮かび上がった。
……可能ならば彼女の負担を減らし、一刻も早く実験を頓挫させてしまいたい。

大きく息を吸い込み、初春へと言葉を返す。

五条「……オマエの方はどうですか……?」

初春「わたしは座っているだけなので、未だ問題ありません」

吸い込んだ息を吐き出し、大きく伸びをして会話を続けた。

五条「続けましょうか……まだ行けます」

初春「……了解しました。次の座標情報、転送します……無理はしないで下さいね」

彼女の声に続いて、胸元のPDAが発光した。
懐から取り出し、座標情報を確認する。
南西方向へ、おおよそ20キロ程だろうか。

五条「……確認しました。ニルス・オーラブ、指定ポイントへの移動を開始します」

通信機へと声を投げ、企鵝達に一礼をして空を蹴る。
一気に加速した身体が、夏の空気を切り裂いて宙を舞い、先の景色を後方へと押し流していく。

天井で輝く瞬く星と地上で揺らめく明かりが重なり、まるで自身が宇宙を疾駆している様な錯覚に囚われる。
通信機越しに悟られぬ様小さくため息を吐き、更に加速度を高めて夜空を駆けた。

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 23:17:08.48 ID:pwM0PPw0<>リナリア  ニルス・オーラヴ
二人きりの90秒間チャットデート 終了<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 23:18:33.90 ID:tpsv8Vko<>これ、スペック的にはアイテムの連中を一掃出来るだろ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:19:54.89 ID:vdulhOYo<>これアイテムを楽に潰せそうだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:21:48.47 ID:5EG2MNco<>っていうか相手の能力を認識阻害できたら一方さん相手であっても勝てるんじゃ・・・<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:25:37.74 ID:vdulhOYo<>五条さんのはすべて「技」だしなww
認識阻害は知らないけど<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/23(木) 23:26:09.79 ID:4RocBs2o<>以上、本日投下分となります
五条さんが一位を獲得し、祭もようやく終了といったところでしょうか
運営の見えざる手が発動しない事を祈るのみです
実はずっと五条さんに投票していたなんて、今さら言うに言えません

さて、祭は終了しましたが、こちらの筆はもう少しだけ続けさせて頂こうかと思っております
酔狂な方が居られましたら、今暫しお付き合いの程を頂ければ幸いです

次回投下に関しましてですが、このクソ忙しい折に私事が重なりまして、可能ならば25日夜、不可ならば26日夜を予定しております
お時間がございましたら、またお付き合いの程を頂ければ重ねて幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 23:28:02.39 ID:tpsv8Vko<>お嬢に投票してた詐欺wwwwwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:32:50.81 ID:snctZfY0<>やっぱり五条さんだよなwwwwww
今日も乙です。これを楽しみにクリスマスを越すよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:33:51.26 ID:5EG2MNco<>俺も万丈さんスレいたりしたけど一日一条をずっと続けてたぜwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:34:03.02 ID:GXG/9gDO<>乙!

公式サイトの結果発表で五条さん一位だったから、今更見えざる手は発動しないとおもうよ!

これでコイルさんもきっと浮かばれるよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:39:34.86 ID:rb.UJk2o<>今なら一人でグランドファイアが打てそうだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 23:39:41.12 ID:pwM0PPw0<>乙!
よいクリスマスを〜ノシ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/23(木) 23:43:45.49 ID:ErhVm6AO<>乙。五条さんの笑顔に負けたんだね、仕方ないね
ていうかペンギン達は飛べる上に、爆発しても死なないんだなww
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/23(木) 23:52:11.39 ID:3VBd.5Uo<>乙!壁紙が楽しみですなぁwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/24(金) 00:48:46.28 ID:.TnsvlI0<>乙
しかしちょっと強すぎないだろうか
いままでの霊装なしでもチートなのに
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/24(金) 00:55:07.71 ID:Ionid8Ao<>乙。楽しみに待ってるよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/24(金) 01:10:42.64 ID:kZfmxuwo<>>>770
目の前で友人が殺されてパワーアップしたと思っとけばいいのさ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/24(金) 01:15:45.19 ID:5Gn6sQAO<>乙ッス。
対人で霊装は使わないと思うッス<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/24(金) 01:43:37.75 ID:Am/u5.wo<>これはどこまでやるんだろうか?
是非続けられるとこまで続けて欲しい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/24(金) 01:46:01.18 ID:TTmeyWQo<>※第三次世界大戦の終結までやります<> めりーくるしみます<>sage<>2010/12/24(クリスマスイブ) 05:37:11.55 ID:YUjbPGk0<>乙!
投票は終わったけど、俺も長く続けてほしいなー。<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/24(クリスマスイブ) 07:57:12.09 ID:3q2kXUDO<>VIPで「五条」で検索してもスレが一つもヒットしない世の中なんて・・・<> Are you enjoying the time of eve?<>saga<>2010/12/24(クリスマスイブ) 13:22:20.63 ID:HMbflvEo<>クリスマス殺してくる<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/24(クリスマスイブ) 15:00:58.87 ID:MrRzTd2o<>五条さんのシュート強すぎわろた
美琴のレールガンも真っ青だなww
五条さんの時止めは認識阻害とは別物なのか?<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/24(クリスマスイブ) 17:42:07.95 ID:kZfmxuwo<>元々は投票終了までに終わる予定なんだっけ?
ここまで続いたなら突っ走ってほしいな<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/24(クリスマスイブ) 18:56:04.47 ID:Ondk96SO<>時止めは技術だろ<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/24(クリスマスイブ) 19:04:26.00 ID:Hb0GssA0<>サッカーのテクニックだからスキルとは関係ないんじゃね?
俺達がサッカーやってて時止めちゃうのと一緒<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/24(クリスマスイブ) 19:14:17.13 ID:.TnsvlI0<>たまにやっちゃうよな

>>779
さすがにレールガンはかなり強いから威力はいっしょぐらいじゃないかな<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/24(クリスマスイブ) 19:55:35.72 ID:jbXnxN.o<>壁紙マダカナー?<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/24(クリスマスイブ) 20:26:31.72 ID:3f1MJ2DO<>>>1は今頃、五条さん似の恋人といちゃついてんのかな……<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/24(クリスマスイブ) 21:03:40.24 ID:dCZ3RcSO<>これスゴイ興味あるけど、なんか途中からっぽいな・・・

始めから読みたいんだが、どこかにある?<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/24(クリスマスイブ) 21:19:32.83 ID:Hb0GssA0<>上から時系列準、あとホライゾーンにまとめがある

(1)五条「ククク… ここが学園都市ですか」
ttp://logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/news4vip/1290166150/

(2)とある五条の蹴球闘技
ttp://logsoku.com/thread/raicho.2ch.net/news4vip/1290673231/

(3)五条「ククク……三沢塾?」
ttp://logsoku.com/thread/raicho.2ch.net/news4vip/1291210038/<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/24(クリスマスイブ) 21:45:06.32 ID:dCZ3RcSO<>>787

超サンクス、行ってくる<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/24(クリスマスイブ) 23:12:53.98 ID:Am/u5.wo<>>>1は今頃、恋人似の五条さんといちゃついてるのかな……<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/25(土) 00:13:50.62 ID:FkCiZS.o<>おい五条さんの壁紙きたぞ<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/25(土) 00:15:19.01 ID:amBFXn2o<>これはvipper不完全勝利か?
ttp://www2.inazuma-movie.jp/ranking/<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/25(土) 00:17:59.55 ID:kdgf2kAO<>ここの五条さんは
・認識阻害
・ペンギン召喚
・時止め
・超電磁砲並のシュート
・外衣とスパイクによる身体能力(描写的にアックア・削板クラス)
・何故か一方さんの反射を無視して頬を切る


どうみてもチートです、本当にありがとうございました<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/25(土) 00:18:05.92 ID:gHGoPWIo<>きたあああああああああああああ
って結局一位から一〇位までかよwwwwwwww

>>791
勝ち負けで言うと当初の予定を変更させた時点でVIPPERの勝ち
ただもう五条さんに惚れたので勝ち負けなんてどうでもいいです<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/25(土) 00:24:40.05 ID:SK3Gzqk0<>……既存画キャプっただけの超手抜き壁紙だね……
1位キャラの絵より5位以下の構図の方が凝ってるし

まぁ、五条さんファン達が公式壁紙よりも遥かに素晴らしい
イラストを沢山うpしてくれたから、個人的には満足だ……<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/25(土) 00:30:04.30 ID:MX.hEvAo<>第2回人気投票……ゴクリ<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/25(土) 00:37:07.39 ID:D.rOrBQo<>壁紙担当「もう面倒くさいから全員使いまわしでいいんじゃね?」
ということだった<> Are you enjoying the time of eve?<><>2010/12/25(土) 00:37:11.71 ID:kjWi8QSO<>手抜き?そいつぁ違うぜ?
五条さんはあの笑みで立っているだけだからこそ威圧感がある<> Are you enjoying the time of eve?<>sage<>2010/12/25(土) 00:37:30.77 ID:By7lnMDO<>早速加工して携帯の待受にした

第二回…果たしてvipperがどこまで飽きずにいられるのか…<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 02:09:38.01 ID:Dtcx7Jco<>上段が帝学+マネで占められてるだけでもう負けじゃないだろ<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 02:27:14.92 ID:FS8JjKI0<>運営ざまあああああああ!!!!
五条さん大勝利!!!!!!!!!!!!!!
今だから言うけど、五条さんって俺の嫁なんだ・・・<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 03:47:28.07 ID:kNAFS7.o<>270万のうちいくつがVipperによるものなのだろうか<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 06:22:06.86 ID:oS.LUEEo<>pixivで発見したぜwwwwww
五条さんハーレム

ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=15415288<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 07:40:24.31 ID:kr.tESg0<>>>802
ワロタ<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<><>2010/12/25(クリスマス) 09:41:19.12 ID:bT88ua20<>>>798
加工技術を持ってない僕にその携帯壁紙をいただけないでしょうか?<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 12:41:01.75 ID:KFfwYIAO<>>>802
>pixivで発見したぜwwwwwwwwwwww
>五条さんハーレム

>ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=15415288<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 12:44:03.80 ID:KFfwYIAO<>途中で書き込んじまった…すまん。

>>802
やっぱり五条さんだけ書き下ろしじゃないのがアレだな…公式には二次創作の絵を見習ってもらいたい<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<><>2010/12/25(クリスマス) 12:45:57.24 ID:wHbbtX20<>ワールドトピックから平成ゴジラまで…
五条さんマジ博識<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 12:46:19.09 ID:pzc4VyQo<>>>802
これは良い仕事、さっそく壁紙にした<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 14:08:24.31 ID:By7lnMDO<>>>304
サイズ違うだろうから、自分で作った方がいいと思うぞ。その方が愛着もわくし

ttp://web.fileseek.net/getimg.cgi?guid=ON
これ使えば携帯でも簡単にできるからやってみれ<> MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 18:41:06.16 ID:bT88ua20<>>>809
あざーす<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/25(クリスマス) 21:03:28.64 ID:M8N.SkAo<>オイルライターを作るのか豚の貯金箱を作るのか<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/25(クリスマス) 21:49:40.34 ID:kjWi8QSO<>オイル塗れの豚野郎が貯金箱を作るのか<> 2010/12/26 1:44:31FIRE BOMBER - 突撃ラブハート (Duet Version)<>saga<>2010/12/26(日) 01:47:20.51 ID:TV1F4ico<>クリスマスやっと帰った<> クリスマス終了のお知らせ<><>2010/12/26(日) 02:10:55.83 ID:DSfq7Zg0<>今年のクリスマスも強かったな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 09:52:49.67 ID:ke7E5I6o<>この五条さんと戦って勝てそうなのは一部の聖人と一部のレベル5とフィアンマとオッレルスとアレイスターぐらいかな
霊装効果ハンパなさすぎワロタ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 09:58:00.28 ID:t0sa2a60<>物理的にはかなりの強さだけど一方さんとか普通にきつくね?
上条さんは能力なしでも倒せるからいいけど<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 15:50:34.97 ID:v7sVhJgo<>サッカーの技術で反射膜の入る瞬間にボールを引き返すでおk<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 15:53:10.87 ID:IxY.x2Yo<>五条神球wwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 16:37:17.22 ID:4IlWKr6o<>アックアみたいに上条さんの足裏を五条さんが蹴って一方通行にぶつければおk
スカイラブマカロニペンギン2号だ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 17:35:37.32 ID:jsBAHzso<>黒子以外フラグ立ててない五条さんは間違いなく紳士<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 18:04:44.16 ID:A2XdOYA0<>>>820
お前らスルーしたかもしれないが

>>748
> 「リナリア」花言葉
> 1)私の恋を知ってください。
> 2)幻想 ※

> ※上条さんの右手で散る定め(;_;)



いやいや1)の存在感が・・・

<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/26(日) 18:30:47.02 ID:9JWK8SY0<>>>821
激しく同意。
「私の恋を知ってください」って・・・・
初春すげーの持ってきたな。
五条さん博識だし気づいたんじゃないか?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/26(日) 18:49:08.04 ID:DSfq7Zg0<>ちなみにビオランテの花言葉は「破壊」だそうです
ソース:Yahoo!知恵袋<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/26(日) 20:03:16.35 ID:QbxKBO.o<>まあニコラーなら知ってて当然の花言葉だろう?ww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/26(日) 20:05:19.75 ID:TV1F4ico<>あ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 21:42:43.48 ID:D7Bmpy.o<>うん冬なんだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 22:02:47.50 ID:dQfForQo<>寒い<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/26(日) 22:04:23.54 ID:QbxKBO.o<>ごめん、あまりにも静かだったからちょっと言ってみたかった
今日はこないだろうから消えますね<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 22:06:59.03 ID:jsBAHzso<>>>828
>可能ならば25日夜、不可ならば26日夜を予定しております
今日あるぞ
多分<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/26(日) 22:46:49.47 ID:eas5N3Mo<>皆様こんばんは
本日もご支援を頂きまして、誠にありがとうございます

         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『もう少しで書きあがると思っていたら、
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        PCがフリーズして強制終了、200行近く文章がぶっ飛んだ』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    動作が重いだとか不良セクタだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいSSDの片鱗を味わったぜ…

……12時以降に投下開始します<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 22:47:41.11 ID:D7Bmpy.o<>・・・・どんまいです

わかったこれもクリスマスのせいだ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 22:53:15.03 ID:ogaNED.o<>ククク…心中お察しします<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 23:26:00.44 ID:Tg4aWwDO<>五条ファンはクリスマスを堪能できたのかな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/26(日) 23:32:09.39 ID:H9ETMoE0<>ハンバーグ作って待ってるよ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:03:24.27 ID:Etd4zs2o<>────────────
八月十九日 夏休み三十日目
────────────

『……まだお話して頂けませんの?』

朝食の片づけを終え、ソファの隣に再度腰掛けた少女が、むすっとした様子で口を開いた。

ここ数日、というよりあの花火大会の翌日を境に、風紀委員の支部に向かう前に必ず朝食の支度をしに来てくれている甲斐甲斐しい彼女のツインテールが頬を膨らませる様に併せてふわりと揺れ、そのふて腐れ具合を表現している。
惰性で眺めているテレビのワイドショーでは、急増した高齢者の四肢麻痺の予防法特集が流れていた。

五条「……すみませんが……」

隣に座る彼女、白井黒子の顔を直視出来ないまま言葉を返した。

黒子「……そこまで隠されるという事は、あのシスターさんの時とご一緒で、勝さん自身の事ではございませんのね」

五条「……ええ……」

黒子「それも現在進行形でしょう」

五条「……」

はあ、と部屋に響くため息。

黒子「……あの晩以来ここ数日、お姉さまの様子がおかしくなっておりますの。寮にもほとんど帰らず、表を出歩いてばかりで……」

それもそうだ。
きっと彼女も自身と同様、研究施設を潰して回っているのだろうから。

黒子「……加えて、勝さんのそのご様子」

……やはり傍目には疲れているのが見て取れるのだろうか。

黒子「……少し、寂しいですわ。わたくしはそんなに頼れませんの……?」

彼女の声が落ち込んだのを察して、その顔に目線を送る。
伏し目になっていた彼女の表情は前髪に隠れていて確認出来ないが、その小さい肩が小刻みに震えているのがわかった。

黒子「……」

耳をすませば辛うじて聞こえる程度の大きさで、その口から嗚咽が漏れている。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:05:27.24 ID:e6rkPt20<>最早、普通の夫婦じゃねーか
くそっ クリスマスめ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:06:06.85 ID:JtGDfbAo<>通い妻、か…<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:07:54.58 ID:Etd4zs2o<>五条「きっと近日中にかたが付きます……全て、全て片付いたら……」

その様を見続けることが辛くなり、ごまかす様に口を開いた。

五条「泊まりでも構いません……風紀委員の休みを貰って、何処かに遊びに行きましょう……ゆっくりと学園都市の外にでも……友人から貰った、オマエに見せてやりたいものもある……」

黒子「……」

五条「行きたい所を決めておいて下さい……どこへなりとも付き合いますので……」

黒子「……」

五条「……その折に全て話しましょう……オレの話せる範囲ならば……」

黒子「……本当ですのね……」

五条「……約束します……ククク……」

唐突に、隣の彼女が顔を上げた。
その表情はまるで今日の青空の様に晴れやかに、満面の笑みを浮かべている。

五条「へぇあッ!?」

その笑みのまま唐突にソファの上に立ち上がった彼女が、大声で言葉を吐き始めた。

黒子「うふふふふやったわ!やりましたわ黒子ッッ!ようやく!これでようやく勝さんと水入らずで過ごせるのですわッ!ましてや泊りがけともなると当然あんな事やこんな事も……うへへへへへへッッ……」

五条「……黒子?」

黒子「とは言え相手は殿方、避妊はきっちりしておきませんと……いえ、勝さんなら別に……ッてわたくし達は未だ中学生じゃありませんのッ!?バカバカッ!黒子のバカッ!!」

五条「……」

図られたのではないかとの疑念も湧いたが、立ち上がった刹那、彼女の頬から光の粒が舞ったのを見逃さなかった。
延々と一人の世界に立てこもっている彼女の足を引っ掴み、自身の方へと強く引く。

黒子「そうですわね……上は女の子で下は男の……キャッ!!」

バランスを崩し空中で横になった彼女の下へ腕を入れ、抱え上げる。

黒子「まッ……勝さん!?何をされますのッ!?」

狼狽する彼女の体を、そのままソファへ投げ落とす。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:08:50.29 ID:JtGDfbAo<>ヤる気満々ですな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:09:50.00 ID:yduk6Poo<>>>頬から光の粒が舞った
一瞬興奮してヨダレでも垂らしたのかと思ったのは俺だけでいい<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:09:56.99 ID:Etd4zs2o<>再びキャッと小さく声を上げてソファに転がった彼女の頭の横に腰掛け、ぽんぽんと自身の太ももを叩いた。
若干の間を置いてその意味を解した彼女がずりずりと這いより、その小さな頭を太ももへと置く。

その髪を撫でながら言葉を続けた。

五条「……いつも心配をかけますね……」

黒子「……」

五条「……大丈夫です……オレもお姉さまも、そう簡単に死んだり居なくなったりしませんから……」

黒子「……この状態でそのお言葉はズルイですの」

五条「……」

黒子の頭を乗せた太ももが、少し濡れるのが判った。

黒子「……勝さん」

五条「……何でしょう?」

黒子「支部に行く時間まで……もう少しだけこのままで居てよろしくて……?」

微かに震えた声で吐かれた言葉に目線を落とす。
太ももに頭を置いた黒子の後頭部が目に入った。
自分に表情を見られない様、顔を背けているのだろうか。
その髪を再度撫で、言葉を返す。

五条「……構いませんよ……」
目線を窓に向けると、垂直にしたブラインド越しに優しい午前の陽光が街に満ちているのが見えた。
今日も、暑くなりそうだ。

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:10:56.56 ID:JtGDfbAo<>※中学二年生と一年生です<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:11:13.65 ID:e6rkPt20<>五条さん、マジ癒し系
俺も膝枕して欲しい……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:11:45.16 ID:MQ9Cfkg0<>あらやだ五条さん大胆<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:14:38.81 ID:Etd4zs2o<>『……残り二件ですか……』

『ようやく大詰めですね』

学園都市の外部、名も知らぬ山の中腹で礼装の修練をしていた折に出た電話にて、初春より関連施設の残数を告げられた。
ふと目線を投げた遠くに見える学園都市は丁度西日を浴び、そのビル郡が燃え上がる様に赤く染め上げられている。

五条「……お姉さまも相当無理をされていますね……」

『はい、昨晩にも一人で三件の研究所を壊滅させてます……御坂さん大丈夫でしょうか……』

五条「……大丈夫ではないでしょうね……相応に無理をしているとは思いますが……」

受話器から漏れる声色で、回線の向こうで電話を握る初春の心配そうな表情が容易に想像できた。

『……五条さん』

五条「えぇ……わかっています……今夜中にケリをつけてしまいましょう……」

『……はい!頑張って下さい!私も精一杯バックアップしますので!』

話しながらその場で外套を脱ぎ、傍らのスポーツバッグからタオルを取り出して顔の汗を拭う。

五条「……それで、本日の動き方なんですが……」

『はい』

五条「……時間がありませんが、残り二件となると派手に暴れまわって万一お姉さまも巻き添えにしてしまっては目も当てられません……」

『……となると、今までの様な力押しは使えませんね』

五条「……行動時間次第では、1/2でお姉さまと遭遇する計算になります……その時は……」

『はい。通信回線は私の方で完全に切断します。私も御坂さんを傷つけるのは不本意ですから』

五条「助かります……加えて、ここ数日の行動で完全にこちらの思惑は読まれているでしょうから、警備の増強等の妨害も考えられますね……」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:16:41.03 ID:Etd4zs2o<>『……』

五条「……万一があった場合は、しらばっくれて下さい……」

『……きます』

五条「……?」

『五条さんなら、きっと出来ます。私、信じてます』

五条「……ありがとうございます」

『それでは、作戦開始時刻は……』

五条「……昨日と同じく、午前0時に行動を開始しましょう」

『わかりました!でしたらまた後で連絡しますね』

五条「……えぇ、よろしくお願いします……」

電話を切り、バッグの中からスポーツドリンクのペットボトルを取り出し、一口含んで飲み下す。

地平の彼方に沈もうとする西日が、先よりも一層赤く学園都市を照らし上げていた。

────────────

深夜0時を回った学園都市の一角に佇む病理解析研究所。
その研究棟を閉ざしている鉄製の扉の脇にある機器に、初春より渡された端末を取り付ける。

五条「……どうでしょうか?」

『……行けそうです……少し待って下さい』

周囲の様子に気を配りながら待つこと数分、分厚い鉄の扉が、音も無く開いた。
その隙間へと身体を忍ばせ、周囲の様子を伺う。

……人の気配は無い。
扉から広間へと通じ廊下を駆け広間の影へと進入したと同時、想定していたものと異なる光景が視界に飛び込んできた。

広間に散らばる瓦礫の山と、その周囲に散在する爆発らしき形跡。
立ち込める煙の量から察するに、恐らく発破からそう時間は経過していないだろう。

五条「……リナリア、もう一つの施設周辺の消防要請は……?」

『……確認出来ません』
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:20:06.73 ID:Etd4zs2o<>五条「……間違い無さそうですね……よりにもよって……ここにピカチュウが居るかと思われます」

『……!!』

通信機越しに、彼女が息を呑むのがわかった。

五条「……回線の切断を……」

『……わかりました……ニルス・オーラヴ?』

五条「……何でしょう?」

『……幸運を。あと、約束守って下さいね?』

五条「……ニルス・オーラヴ了解。オーヴァー」

ぶつっと無骨な音が響き、耳元の通信機がノイズすら発さなくなった。
通信機を耳から外し、外套の内ポケットへと収納する。

……どこか遠くから爆発音と、次いで巨大な何か、鉄の塊の様なものが地面に落ちる音が聞こえた。

爆発を伴って暴れているのならば、最早遠慮は不要。
意識を足元へと集中し、爆発音の元へと駆ける。
空気との摩擦で足先が炎を発するのがわかったが、特に気にする必要も無いだろう。

少し駆けた後に、次第に周囲の異変が目について来た。

ところどころに散っている、焦げたぬいぐるみ。
鋭利なもので切断されたかの様な断面を晒す瓦礫。
極めつけは、完全にバラバラに解体されている階段。

……美琴が、誰かと交戦しているのだろうか。

階段の上へと目線を投げ、そちらに向かい幾度か宙を蹴る。
登りきった先にある部屋の中、周囲の様子から伺うに厚い鉄の隔壁で封鎖された部屋から、電撃の音と爆発の音が響いてくるのがわかった。

意を決し、掲げた指を鳴らす。
いつの間にか自身の後方に控えていた企鵝達がわらわらと前方へ殺到して隊伍を組んだ。
先頭で敬礼を決めた企鵝が、ころころとこちらへボールを転がしてくる。

その場で左右にステップを踏み、自身で身体が三つある錯覚を覚える程の運動エネルギーを蓄積した後、燃え盛るつま先で隔壁へと蹴り飛ばす。

激しい炎を帯び火柱を上げるボールと、それに続く五羽の企鵝。
それらが同時に隔壁に到達し、耳を劈く程の轟音と共に隔壁の中央下部に人が通れる程の穴が開く。
素早くその穴へ向かい駆け出し、部屋の中へと飛び込んだ。

────────────
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:35:21.55 ID:Etd4zs2o<>もうもうと煙が立ち込める部屋の中に、二人の少女の姿があった。
片方の少女は夏場だというのに黒のセーターを身に纏い、長いブロンドの髪の上に黒のベレー帽を被ったまま余裕の笑みを浮かべている。

もう片方の少女は、ところどころ切れ切れの状態のTシャツにホットパンツといういでたちで、ぜえぜえと肩で息をしている学園都市第三位、御坂美琴だった。

『結構頑張るじゃない。もうちょっと遊びたかったけど、麦野たちが来るまでに終わらせなきゃね』

余裕の笑みを浮かべた金髪の少女が、自身の靴底を地面へと強く叩きつける。
鋭い金属音と共に、そのパンプスの先端から銀色に輝く刃先が姿を現した。

『さっき標的の人生なんてどーでもいいって行ったけど、止めを刺す時だけはちょっと感慨深いものがあるわね』

余裕の笑みを徐々に嗜虐の嘲笑へと変化させながら、少女が言葉を続ける。

『命を摘むまさにその瞬間、私は相手の運命を支配した気分になれるの。結局、"コイツは私に殺される為に生まれてきたんだ"ってね』

その言葉を聞いた美琴の瞳が、大きく見開かれる。

『それじゃ、最後にイイ感じの悲鳴をッ……!?』

金髪の少女がか細い足を振り上げた刹那、轟音と共に二人が立っている部屋が大きく鳴動した。

『何ッ!?』

あまりに唐突な異変に、二人の視線が音の出所へと注がれる。
先刻隔離された部屋の入り口、厚い隔壁の中央を焦がす様に、人が通り抜けれる程大きな穴が開いている。

次いで、業火を纏いながら一発の炎の弾丸、
否、弾丸と呼ぶには余りにも大きいソレが部屋の中へと飛び込んできた。

ソレは美琴と金髪の少女の間で急停止すると、停止の際により一層激しく燃え上がり、その勢いが衰えるに従い、燃え盛る炎の中に人影を浮かび上がらせた。

美琴「……ッ!?アンタ……ッ!?この煙、爆発するわよッ……!?」
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:36:20.03 ID:JtGDfbAo<>自分たちはニルス・オーラヴとリナリアで、美琴はピカチュウてwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:37:12.30 ID:hrpaXtco<>約束てなんだっけ?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:38:30.87 ID:Etd4zs2o<>『クックック……?それは失礼……と言っても爆発しそうな気配はありませんね……で、あの少女は……?』

炎の中より浮かび上がった人影、五条勝が美琴に向かい言葉を投げる。

その言葉を聞いた美琴が右手を掲げ、バチバチと空中に放電を行なった。

美琴「……あーそっかそっか……そーいう事かぁ、なるほどねー……あの娘?悪い娘よ」

次第に空中に放電される火花が太くなっていき、それに比例して鳴り響く放電音も強くなっていく。

美琴「結局、私も随分初歩的なハッタリに引っかかってた訳かー」

手の平に続いて、全身から空中放電をし始めた美琴が言葉を続ける。

美琴「はは……結局だって。伝染っちゃったかした……あはははははははは」
五条「クックックック……」
『は……はははは……てへっ!』
金髪の少女が舌を出し、ウインクをしながらコツンと左手で自身の頭を叩いた。

美琴「どいてて」
五条「Yes Sir.」
『ぎゃんッッッ!!!』

────────────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:40:23.37 ID:JtGDfbAo<>フレンダwwwwwwwwwwwwww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:40:58.87 ID:e6rkPt20<>やった!
フレ/ンダ ゲットだぜ!!<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:41:34.19 ID:Etd4zs2o<>美琴「……何か妙だと思ってたのよね……研究施設がこのタイミングで大量に火災なんて……」

五条「……ククク……何の事でしょうか……」

美琴「……ま、帰ってからゆっくり話しましょ。それより今は……」

美琴が傍らに這いつくばる少女へと目線を投げる。
未だに美琴の電流が残っているのだろうか、細かく痙攣しながら這う少女は、壁際に辿り着くと壁面を利用して必死にその上体を持ち上げた。

美琴「この計画を主導している面子は?アンタたちを雇ったのは誰?」

『……』

少女が口を開かないのを見た美琴の表情が、少し険しさを帯びる。

美琴「……そういえばさっき誰か来るみたいな事を言ってたわね。アンタみたいなのが他にもいるの?能力者ならその能力は?」

美琴の問いを聞いた少女が、軽く嘲笑する様な表情を浮かべた。

次いで真横へと美琴の視線が走る。
彼女の目線の先へとその右手から数多の雷撃が迸り、手近な所にあった機材に殺到する。
見る間に焦げていき、黒煙をあげながら倒壊する機材。


美琴「……黒焦げになりたくなかったら、三秒以内に答えなさい」
再び少女に向き直った美琴が、凄みを帯びて言い放った。

五条(……そろそろ頃合でしょうか……)

少女の顔色が一斉に蒼白に染まり、その目尻に微かに涙が溜まる。

美琴「3」

美琴の手の平が少女に向けられた。

『……』

美琴「2」

『……』

美琴「1」

『……』
五条「……ククク……まあ落ち着いて下さい……」

それまで静観していた五条が言葉を発し、少女と美琴の間をを遮る様に割って入り、美琴と向かいあう。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:45:00.02 ID:Etd4zs2o<>美琴「……何よアンタ……?」

美琴に向かい合ったまま五条の笑みが若干深くなり、彼女に向けて軽くウインクをする。
その様子を見ていた美琴が一瞬訝しげな表情を見せた後、直ぐに目を見開いて小さく頷いた。
少女は驚いた様な表情で、突然眼前を遮った五条の背中を見上げている。

美琴「……気でも違ったの?どいてくんない?」

五条「……何も殺す事まで無いのではありませんか……?」

美琴「どけっつってんのよッッッ!!!」

叫び声を上げた美琴の右手から、一筋の雷撃が迸る。
明後日の方向へと放たれたその雷撃は、その先にあった機材を感電させ見る間に黒く焦がし上げていった。

五条「……彼女にも彼女の事情があったのでしょう……?現に俺たちは生きている……それで良いじゃありませんか……」

美琴「はぁッ!?アンタ正気っ!?そのコはプロの人殺しなのよッ!?お金貰って人殺してる様な輩なのよッッ!?なんだってそんなヤツ庇うってのよッ!?」

声を荒げた美琴がまくし立てると同時に、その周囲の空間が激しく帯電を始める。

少女は小さく首を横に振りながら、座ったまま後ずさりを始めた。
が、すぐ後ろに存在している壁がその後退を無情に阻む。

五条「……構いません!!オマエの殺し方は余りにむご過ぎるッ!!この少女も生きたまま生皮を剥ぐつもりですかッッ!?それとも、お得意のつま先から紙ヤスリですかッッッ!?そこまでの罪科を、この少女は負っていないッッ!!」

美琴と共に語気を荒げた五条の言葉を聞いた少女が、小刻みに震え始める。
その目線は、眼前に立つ五条の背に刻まれているXの字を縋る様な瞳で見上げていた。

美琴「……じゃあいいわッッ!!アンタから丸焦げになってみるッッッ!?」

美琴が激しく放電を始め、その全身から迸った雷撃が部屋中の機材を手当たり次第に黒く焦がして行く。
幾千羽の鳥たちがつんざく様な轟音が部屋を支配した。

五条「彼女を手にかけると言うのなら、まずは俺を消し炭にしてからにしなさいッッッ!!!オマエがなんと言おうとッッ!!例え彼女が人殺しであってもッッ!!俺は彼女を守るッッッ!!!」

轟音に負けないほどの大声で叫び、少女を振り返る五条。
背後の少女と目線が合うと、打って変わってやさしい語調で少女に向かい口を開いた。

五条「……心配要りませんよ……オマエは俺が守ります……必ずッ……」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:47:34.82 ID:e6rkPt20<>やばい つり橋効果だ

コレは恋に落ちざるを得ない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:47:49.17 ID:JtGDfbAo<>あー、このやり口「踊る大捜査線」で見たわww
五条さん演技派だな<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:48:11.01 ID:Etd4zs2o<>言葉を聴いた少女の目じりから一筋の涙が零れ落ち、その頬に輝く軌跡が現れた。
頬をぬぐわず硬く瞳を閉じて、一度だけ頷く少女。

その様を見た五条が前方の美琴に向き直り、その微笑を強めて軽く頷いた。
頷きに気づいた美琴が、口の端をニヤリと歪ませる。

五条(俺が飴)
美琴(私が鞭)

(( 計 画 通 り ))

美琴「ッッ!!……もう好きにしなさいよッッ!!」

叫んだ美琴の周囲を包む空中放電が、次第に弱まって行く。

完全に放電が収まるのを見計らって、五条が背後の少女に向き直った。

五条「……もう大丈夫ですよ……」

五条の言葉を聞いた少女が、瞳を開く。

五条「……立てますか?」

五条が少女へと向かい、右手を伸ばした。
呆ける様にその右手を見上げていた少女が、何かに気づいて五条の手を強く掴み、自身の方へと引き寄せる。

五条「ッ……!?」

唐突に引かれた力に反応出来なかった五条が、少女の胸に抱きかかえられる様な姿勢で倒れこんだ。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:49:02.39 ID:e6rkPt20<>二人とも生き生きしてるなww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 00:51:00.17 ID:Etd4zs2o<>轟、という音と共に、部屋の中を巨大な光の線が蹂躙した。

その光の線は、つい先の瞬間まで五条が右手を差し出していた場所を捉えている。

三人の目線が注がれる先では、五条が破壊したものとは異なる隔壁が融解し、人が余裕をもって通れる程の大きな穴が開いている。

その穴の先に、二人の女の姿が見えた。

『後ろに跳んで』

少女が小声で五条に囁き、左手を閃かせる。
言葉に反応した五条が咄嗟に大きく後方へと飛びのくと、先に五条の首があった空間を少女が左手に握った何かが通過した。

『あんまり静かだから殺られちゃったのかと思ったけど』

ドアの前に立っていた二人の女が、足音を響かせながら室内へと歩を進めてくる。

『その状況でも相手の首を掻こうだなんて流石ね、フレンダ』

フレンダ「麦野っ……!」

フレンダと呼ばれた金髪の少女の表情が、一気に安堵の色に染まって行く。

桃色のブランドウェアに身を包んだ栗髪の女と、対照的に飾り気の無いスポーツウェアに身を包んだ黒髪の女が、フレンダをかばう様にして五条と美琴の眼前に立ちはだかった。

その二人の只ならぬ気配を感じ取った五条が、コートの裾から腕時計に視線を投げる。

午前0時15分。

五条(……お姉さまが交戦を開始した時間を考えると、援軍に来られてもおかしくはありません……か……)

その肩が、小さく吐かれたため息により僅かに落ちた。
虚空に響く嘆声。

五条(……長い夜になりそうです……)

──────to be continued──────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:52:32.57 ID:JtGDfbAo<>フレンダにもフラグを立てたか…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:53:59.79 ID:ND4wZYgo<>結局、今の五条さんに麦のんが勝てるとは思えない訳よ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:54:18.64 ID:1sDW4I2o<>乙ー
上条さんに勝るとも劣らない建築士っぷりですな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:55:10.54 ID:e6rkPt20<>このフレンダなら……五条さんと出会えた、このフレンダなら
分離変形DXフレンダに進化せずにすむかもしれない
生き残れ フレンダ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:55:52.49 ID:MQ9Cfkg0<>おいおい浮気か…?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 00:57:27.09 ID:CrvZSTc0<>あるいみレベル5のなかじゃ麦のんが一番五条さんにとって厄介だと思う
負けるとも思えんが<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:57:58.75 ID:.V6uUS20<>五条さんがフラグを立ててるのにまったく不安がないな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 00:58:57.92 ID:hrpaXtco<>原作読んでないからよく分からんww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 01:00:14.46 ID:VKXY0820<>乙です
お姉さまは電磁波ぱわーがあるから、遂に五条さんが好きなだけ暴れれそうだww
と思ったけどフレンダがいい人しちゃったからどうなるやら<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 01:01:04.11 ID:e6rkPt20<>今の五条さんはプラズマすらリフティング出来るLv
麦のん単体だと勝負にならない可能性すらある
結局、仲間達と連携して挑まないと超厳しいってわけよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 01:02:09.11 ID:4VgqdgAO<>乙ー
同時刻人知れず窒素モアイに半殺しにされかけてる布束さんはどうなるのか……<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/27(月) 01:02:48.05 ID:Etd4zs2o<>以上、本日投下分となります
本日もご支援頂きました皆様、関係各位の皆様、本当にありがとうございます

クリスマスについてさんざん言及して頂けている様ですが、仕事を終え、先日倒れた父のICUに足を運んだ帰り道、
病院のロビーで開かれていたクリスマスコンサートに遭遇してしまい、
何気なく足を止め聞き入っているうちに"何やってるんだろう俺"と考えてしまい、死にたくなっていたイヴでした

あれで雪でも降ってたら色々と危うかったかもしれません
チラ裏です。スレ消費したくないんでノーリアクションでお願いします

それにしても、あの壁紙には少々納得が行きません
pixivの絵師の方々のが公式より全然クオリティ高いって、凄い時代になったものですね

さて、次回投下予定ですが、可能ならば明日の夜、不可ならば明後日の夜に行わせて頂こうかと思います
お時間がございましたら、またお付き合い頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 01:05:35.40 ID:C.JWxTA0<>乙です!五条さんマジ主人公<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 01:07:37.84 ID:rC8VreUo<>麦野の能力って全身ビーム砲だっけ?
五条さんだったら蹴り返しそうだけど<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 01:08:46.88 ID:IKnVgko0<>乙ゥ・・・
認識阻害と時止めは滝壺にとってはキツイな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 01:27:07.93 ID:MQ9Cfkg0<>五条さんって映画でるんだよね?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 01:48:26.95 ID:sa.Yoy2o<>お父さんお大事に<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 01:51:55.13 ID:rC8VreUo<>フレンダ五条さん側につく→フレンダ分離フラグ
にしか見えない<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 03:04:03.69 ID:pKad7gw0<>五条さん炎に包まれて登場シーンがかっこよすぎて鳥肌<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 03:17:22.53 ID:b7IQaCk0<>なかなかプライベートで苦労してそうだから無理はせんでくれ
気長に今後の展開楽しみにしとります<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 05:21:20.69 ID:uxkWvEDO<>乙です
今日の五条さんはいつも以上にかっこよかった!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 13:23:47.09 ID:huqn7MAO<>>>1はイナズマイレブンプレイ済み?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 15:47:00.87 ID:nCJw1joP<>今読んだ。



うああああああああああああああああああああああ麦のおおおおおおおおおおおおおおおおん!!
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん麦のん
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 23:08:54.03 ID:2rVhS9.o<>それでも五条さんならフレ/ンダを回避してくれるって信じてる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/27(月) 23:27:37.83 ID:VKXY0820<>フレスラッシュンダ!フレスラッシュンダ!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 23:31:41.22 ID:d9TGhL.o<>早く映画行って五条さんの活躍観たい
映画って確か五条さんのひ孫が未来から来るんだろ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 01:57:53.70 ID:eJyQg/g0<>そのうち五条さんの外伝が発売されたらいいなww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 02:00:27.87 ID:hGXCLXwo<>じゃあこのスレを書籍化すればいい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/28(火) 11:29:27.36 ID:0CFEufg0<>>>888
それめっちゃ欲しい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 16:37:32.75 ID:GCFW3kAO<>販売のテクニックだからいけるんじゃね?
俺達がサッカーやってて本出しちゃうのと一緒<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 17:43:29.16 ID:mEO1soUo<>さすがに麦のんのフラグは五条さんでも無理だろうな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 17:46:48.49 ID:HqqY1O2o<>>>891
限界なんてもんは越える為にあるんだ

お前もそうだろ…?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/28(火) 18:05:10.79 ID:BN.LhPs0<>>>891
五条さんの峻烈な生き様は、見る者全てを成長させる
当然、今後遭遇するであろう浜面氏も人間的成長を促され
更に魅力的な漢に生まれ変わる筈(確定事項)

……あとは分るな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/28(火) 19:35:26.27 ID:Z3jCog20<>これで電磁砲二期に五条っぽいのが出てきたら燃えるな
色々パロも多かったし、無いとは言い切れないのが怖い<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 19:49:50.89 ID:mEO1soUo<>http://www.omoshiro-sindan.com/project-index/
五条勝ととある魔術の禁書目録の登場キャラクターとの相性ランキング
5位 * 白井 黒子………相性:90 %(尊敬)……第一印象「上品」

努力次第で相性が上昇するキャラクター
5位 * 白井 黒子……相性:90 → 99 %(尊敬)

さすが五条さんだ
黒子との相性が抜群だぜ
でも2位が初春だったのは見なかったことにする<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 19:58:36.23 ID:Tg8xJtoo<>「* 初春 飾利」………相性:93 %(癒しの関係)……第一印象「タカビー」

 1位 黄泉川 愛穂………相性:94 %(俺の嫁)
 2位 * 初春 飾利………相性:93 %(癒しの関係)
 3位 * 泡浮 万彬………相性:93 %(俺の嫁)
 4位 * 固法 美偉………相性:92 %(両思い)
 5位 * 白井 黒子………相性:90 %(尊敬)

ジャッジメントとアンチスキルの一部陥落<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 20:15:08.82 ID:08NM.6oo<>>>891
麦のん仲間にしないと五条さんが学園都市(+ステイル)でチーム作ってイナズマジャパン倒すのが難しくなる
麦のんは良いストライカーになると思うんだけどな<> sage<><>2010/12/28(火) 21:02:21.98 ID:FXTDj4k0<>聖人様も忘れないであげてください…








<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 21:04:13.28 ID:FXTDj4k0<>こりゃひでぇ

なにやってんだ俺
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 23:24:41.77 ID:RJWfXDo0<>>>899
どうした

今日も来ないのかな…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:03:24.51 ID:JIwUwJAo<>>>892
何やってんスか遊坂さん<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:22:35.85 ID:RXuWPSQo<>忘年会で遅れました
本日もご支援を頂いております皆様、誠にありがとうございます
本日分の投下を開始します<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:24:26.70 ID:UJQDTEAO<>ククク…来ましたか…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:24:56.92 ID:Pf3Y2too<>ククク…存分に……<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:25:13.08 ID:V2MNito0<>そういえば最近純粋に狂ってないな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 01:26:34.99 ID:r4lPZESO<>寝る前に覗いたら来たでござる<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:26:57.10 ID:tc0qTYAo<>待っていましたよ…ククク……アーッハッハッハ!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:28:14.81 ID:lUE5aZUo<>投下せよ、純粋に・・・<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:28:36.26 ID:RXuWPSQo<>『まったく……私らが合流するまでは足止めに徹しろって言っておいたのに、深追いした挙句返り討ちにあって捕まっちゃうなんて、撃破ボーナスに目が眩んだからって何やってんだか……』

五条と御坂の対面に立つ、桃色のブランド服に身を包んだ麦野と呼ばれた女が、呆れた様に首を左右に振りため息を吐いた。

麦野「ギャラの分配考え直さなきゃねー」

いつの間にかフレンダと呼ばれた少女のベレー帽を拾い上げていたジャージ姿の女が、麦野の言葉を聞いて深く肩を沈める彼女の頭にそっとベレー帽を被せ、優しく声をかける。

『大丈夫だよフレンダ。私はそんなフレンダを応援してる』

五条勝は、死地であるにも関わらず、まるで新聞受けにある新聞を取って来いと言われただけの様な余裕を保つ女達に、若干の違和感を覚えた。
この女達の自身の源は一体何なのだと。

和気藹々と言葉を交わしている女達に警戒の目線を投げている五条勝よりも先に動いたのは、くぐった修羅場の数の違いだろうか、学園都市第三位の御坂美琴だった。

一丸となっている女達目掛け、いつの間にか手近な箇所にあったボイラーの様な機器を電磁力で中空へと抱え上げ、照準を合わせると急速に加速、射出する。

轟、と唸りを上げ、数百キロはあろう鉄の塊が、女達に向かい飛翔する。

美琴と向かい合い一番先頭に立つ麦野と呼ばれた女が、その様を感じ取り機器に向かい右手を掲げた。

刹那、麦野の右手より走った閃光と、再びとどろく轟音。

美琴が射出した機器は麦野に届く直前に、何らかの力により粉々に破砕されていた。

麦野「で、あれが噂のインベーダーね」

フレンダ「……うん……」

気だるそうな表情で言葉を吐いた麦野が、美琴に向けその右手を掲げる。

その手の平から空気が軽く振動した様な耳障りな音を立てると、眩い閃光と共に一筋の光線が放たれた。

一筋の光線が、立ち尽くしたままの美琴へと飛来する。

美琴「……ッ!!」

放たれた光線の行き様を見届ける事も無く、今度は五条に向かいその右手を掲げる麦野。再度の空気振動と共に、彼女の右手から光線が放たれる。

五条「ククク……」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:30:58.97 ID:RXuWPSQo<>放たれた光線が、五条の腹部を食い破り壁面へと向かう。

フレンダ「……っ!!」

壁面に着弾した光線が爆発を起こすと共に、腹部を貫かれた五条の姿が揺らぎ、幻の様に掻き消えた。

五条「……危ない危ない……クックックック……」

いつの間にか麦野を挟み、先に立っていた箇所の真逆側の空中に留まっている五条勝の姿があった。
足先からは真紅の炎が立ち上り、その佇まいを淡い陽炎で揺らめかせている。

麦野「……へぇ……」

五条「……そんなにゆっくりこちらを眺めている場合ですか……?」

深い笑みを表情に張り付かせたまま腕を組んでいた五条が、くいくいと顎の先で逆側を示す。

その示された先の壁に激しい雷光が走り、先に麦野が放っていた光線が引き起こす爆炎の最中から、電磁力に引かれる様美琴が飛び出す。

美琴「……やってくれんじゃないのッッ!!」

声を上げながら壁面を駆ける美琴の後を追う様に中空に浮かんだ鋼鉄の瓦礫が、美琴の怒声と共に麦野に向かい急加速する。

五条「……ナイスパスですよ……」

その瓦礫の中でも一番弾速が早いの一片が、逆側の中に屹立している五条の元へ走った。
組んでいた腕を解いた五条が、飛来する瓦礫に向かい大きく足を振り上げる。


五条「……ッ!!」

その瓦礫に向かい、足を蹴り出す五条。
轟々と激しい音を響かせながら燃え盛る彼のつま先に当たった瓦礫は、その場で激しく回転し、空気との摩擦で炎を帯び始める。

五条「──────Hell Fire.(地獄の業火)」

空中で激しく燃え上がる瓦礫を、更なる勢いで炎熱を纏った五条の足が強く蹴りだす。
その照準の先は、麦野と呼ばれた光線を放つ女。

逆側からは、先に美琴が放った瓦礫が同様に加速を帯び飛来している。
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:33:33.98 ID:RXuWPSQo<>雷光と炎熱を帯びた瓦礫が自身に向けて殺到する中、麦野は余裕の表情を保ったまま傍らに立つフレンダの襟首を掴み、後方へと投げ飛ばして右手を掲げた。

麦野「……器用なまねをするわね」

ぽつりと呟いた麦野の右手が発光し、手の平から迸った光がドームの形を形成する。

飛び交う瓦礫はそのドームに直撃すると、激しい音と共に一瞬で溶解し、虚空へとその姿を消していった。

麦野「壁に張り付く蜘蛛女と、ふわふわ浮かぶ蝙蝠男?面倒そーなく見合わせね……」

言葉とは裏腹に余裕の表情を浮かべ続ける麦野が、その服のポケットから透明のアンプルを取り出した。

麦野「滝壺、使っときなさい」

滝壺と呼ばれた後方に控えるジャージ姿の女に、そのアンプルが放られる。

放物線を描いて滝壺の手へと向かうそれを、熱風と共に唸りを上げて赤く燃える影が掻っ攫った。

麦野「なッ……!?」

五条「オレの前でそんなに緩いパスとは……ナメられたものですね……」

五条のつま先で、白い結晶の詰まったアンプルがポンポンと跳ねる。

五条「……貰っておきましょうか……イケない薬の気配しかしませんしね……」
一段と高く蹴ったアンプルを中空で五条の手が掴み、身に纏う白外套のポケットへと滑り込ませた。

麦野「……っっっざけんなぁッッッ!!」

その様を見た麦野が、先と同様五条に向かい一際大きい光線を放つ。

五条「ッッと……!!」

身をかわして宙に舞った五条が、逆側の壁面に張り付く御坂と目線を合わせ、声を張り上げた。

五条「施設の破壊を優先して下さい……!ここはオレが抑えますッ……!!」

五条の声を聞いた美琴が、一瞬驚いた様な表情を浮かべる。
しかし、すぐにその表情を険しいものへと戻すと、先のやり取りで開いた穴より部屋の外へと体を投げた。

五条「……さて……」

その様を見届けた五条が、再度部屋の中心に立つ三人へと目線を投げた。
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:35:25.33 ID:V2MNito0<>容赦ないな<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:35:51.92 ID:RXuWPSQo<>三人の内滝壺と呼ばれたジャージ姿の女は狼狽したまま、フレンダと呼ばれた金髪の少女はわき腹を押さえたまま困惑の瞳で、麦野と呼ばれた光線を放つ女は自信に充ちた眼差しで、それぞれ中空に浮かぶ五条を見つめていた。

五条「クックック……」

その三人に向かい、人差し指を突きたてた五条の手が動く。

五条「オマエと、オマエ……帰りなさい……」

滝壺とフレンダに向かい、それぞれ指先が向けられた後、その口から退却を薦める言葉が響いた。

滝壺「なっ……!?」
フレンダ「……」

五条「……オレはこれからそこのビームと踊らせて貰います……断言しましょう。お前たちが居たら、死にます」

そこまで言って、五条はフレンダと呼ばれた金髪の少女と目を合わせた。
先刻振り返りざまに見た縋る様な瞳でこちらを見上げている。

その二人の様子を見た麦野が口を開いた。

麦野「……フレンダ、滝壺。絹旗と合流しなさい」

滝壺「私……やれるよ!」

麦野「良いからッッッ!!」

唐突に声を張り上げる麦野と、凍りつく二人の女。

麦野「……フレンダは蜘蛛女から受けたダメージが深刻でしょう?滝壺もアレが無ければ追跡は出来ないわね……?私ひとりであなた達二人をアイツから守りきるのは無理。断言しても良いわ」

その言葉を聴いたフレンダと滝壺が顔を見合わせる。
しばしの間を置いて、申し訳なさそうにフレンダが口を開いた。

フレンダ「ごめんね……足引っ張って……」

申し訳なさそうなフレンダのベレー帽を、ぽんぽんと優しく麦野が叩く。

フレンダ「わ」
麦野「別に責めてやしないわよ」

叩きながら、優しい笑みを表情に浮かべ、麦野が言葉を続ける。

麦野「むしろよくやってくれたわ。アンタのお陰で蜘蛛女は虫の息だし、滝壺がバックアップに回ればここで逃がしてもアイツらを追跡出来るでしょう?……後詰は絹旗に任せて、休んでなさい」<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:36:12.26 ID:UJQDTEAO<>そういえば五条さんDFだった…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 01:37:28.76 ID:DbtNKbQo<>つえぇww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:39:00.79 ID:RXuWPSQo<>麦野が言葉を終えると滝壺がフレンダに肩を貸し、部屋の入り口へと歩き去っていった。

部屋から出る直前、その肩を抱えられたフレンダが五条の姿を見上げたが、その視線が五条と交わる事は無かった。

────────────

『わざわざ待ってくれるなんて、アンタはあの電撃使い(エレクトロマスター)と違ってずいぶん紳士的ね?』

去っていく二人を見届けた麦野が、泰然と宙に立ちはだかる五条に向かい口を開いた。

五条「クックック……いえ、淑女をダンスに誘うときは華を添えるのが礼儀でしょう……何より────」

五条の体がふわりと浮力を失い、静かに地面へと降り立った。
降り立った彼がその場で後方へと宙返りをし、着地と同時に高く右足を振りぬく。

赤熱したスパイクから迸る炎が、薄暗い研究室の虚空へと赤く燃える十字架を描いた。

五条「まともに踊れそうな相手ならば、可能な限り邪魔は排除しておきたい……」

その様を見た麦野が、軽く笑みながら口を開く。

麦野「あら、気が合うわね」

彼女の両手から迸った光線がゆっくりと彼女の周囲を旋回し、その姿を薄闇に浮かび上がらせる。

麦野「せいぜい退屈させんなよ……クソガキ」

その言葉を合図に五条の体が加速し、麦野へと走った。
距離を詰めようと走りよってくる五条に向かい、麦野の右手が光線を放つ。

五条(……光線ならば蹴り飛ばせますが……出力的に少し難しそうですね……)

右手の射角より咄嗟に身をかわした五条が、大きく右側へと跳躍する。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:39:53.66 ID:UJQDTEAO<>初対面の学園都市第四位すら警戒させる五条△<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:40:36.39 ID:lUE5aZUo<>>五条(……光線ならば蹴り飛ばせますが……出力的に少し難しそうですね……)
なにそれすごい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 01:41:38.12 ID:DbtNKbQo<>>光線ならば蹴り飛ばせますが

 この時点でおかしいwwwwww<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:42:12.30 ID:RXuWPSQo<>跳躍しながら麦野に視線を送ると、彼女はポケットからカード状の"何か"を取り出し、それを宙へと放り投げていた。
重力に従い落下するカードに向かい、再度麦野の手が向けられる。

五条(……ッ!!)

放たれた光線がカードに当たり拡散し、無数の光の矢となって中空に浮かぶ五条へと押し寄せる。

五条(……かわしきれないッッッ……!!)

辛うじて体を捻った五条のわき腹を、強い衝撃が襲い、そのままの体勢で側方へと弾き飛ばされた。

麦野「拡散支援半導体(シリコンバーン)。案外あっけなかったわね……まぁ中坊のアタマじゃできてこの程度か……ッ!?」

光線が当たり蒸発した壁面がもうもうと煙を上げる中、五条の遺骸を確認しようと歩を進めた麦野の視界に信じがたい光景が飛びこんできた。

本来なら体を貫通された五条が脇腹から夥しい量の血を流し昏倒しているはずの箇所に、脇腹を押さえて立っている彼の姿。

五条「ノーダメージ……というわけには行きませんが……まぁ……死にはしませんか……」

麦野「なッ……そうかよ、あんな細い光線じゃ効きやしませんってか!ンなら……」

麦野が五条に向かい両手を掲げると、一段と甲高い音が鳴り響きその手の平が激しく発光を始める。

麦野「これでどうよッッッ!!!!」

周囲の大気がうなり声を上げると同時、麦野の両の手の平より、直径一メートルはあろうかという光の柱が射出された。

五条「……残念ですが、それでは遅すぎます……」
麦野「!?」

いつの間にか光線を放つ背後に立っていた五条が、くつくつと笑いながら麦野に言葉を投げ、パチンと親指を鳴らす。
刹那、麦野の側面から室内とは思えない程の轟風が吹きつけ、その体を壁面へと吹き飛ばし強く打ち付けた。

麦野「ぐッッ!!」

壁面に肢体を打ちつけた麦野に向かい、更に五条の右足が走る。
同時に、麦野の眼前に四つの光球が浮かび上がる。

五条「終わりですッッッ!!」
麦野「ざっけんじゃねぇえええええ!!!!」
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 01:43:43.22 ID:EPxYP3Y0<>一方さんといい全身ビーム砲といい、
なんで上位能力者共は五条さんに小僧やらクソガキやら言えるんだww
どう見てもそういう呼称とは無縁な顔してるのにww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 01:45:46.18 ID:EPxYP3Y0<>と思ったら、今回の方は身元把握してんのね<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:45:53.80 ID:V2MNito0<>麦のんなかなかつよいな<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:45:59.59 ID:RXuWPSQo<>次第に迫るその右足に向かい、麦野の眼前に浮かんだ光球が光の線を迸らせた。
直前で素早く足を引いた五条が後方へと跳躍し、再びその間合いが開かれる。

麦野「っは!!ビビっちまったかクソガキィ!?男だったらンなトコでチ○ポコ萎えさせてねえで、とっとと突っ込んで来いってんだよコラ!」

五条「……オマエを淑女と見たのは失敗でしたか……」

吼え猛りながら次々と光線を繰り出し、周囲の惨状を更に塗り潰す程の惨状に変えていく眼前の女に対し、五条が思考を巡らした。

ヘブンズタイムは、少しインターバルを置かねば使えない。
企鵝が居ないので、爆発もボールを用いた技も使えない。
簡単なシュートの類ならば瓦礫でも可能であろうが、再びあのドーム上の光線に阻まれる可能性が高いだろう。
近接戦に持ち込んだとしても、一撃で勝負を決め損ない間近から極大レーザーを放たれたらたまったものではない。

もう少し、企鵝の出し惜しみをしておくべきだったか。

……最早、切れる札はひとつしかない。

五条(……研究所を潰す際に使い過ぎているのが恐ろしいところですが……背に腹は変えられませんね……)

静かに、その瞳にかかるメガネに手を伸ばす。

麦野「オイオイどぉしたあ!?涙でメガネが曇っちまったってかあ!?」

そのメガネを外した五条が、瞳に力を集中し、立ちはだかったまま罵声をつむぎ続ける麦野を睨み付けた。

五条「……狂え、純粋に……!!」
麦野「何見てn!?」

途端に五条を見据えていた麦野の瞳が焦点を失った様にその輝きを失い、掲げられていた両手がぶらりと脱力する。
その様を確認した五条が直ぐにメガネをかけ直し、弾かれる様に壁の穴へと駆け出した。

五条「……オレの本来の目的は施設の破壊でしてね……ここは退かせてもらいますよ……クックック……アーッハッハッハッハ!!」

────────────<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:47:13.58 ID:fCG6f6co<>>光線ならば蹴り飛ばせますが
やはり超次元サッカー名門帝国学院もとDFは格が違った<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 01:48:58.07 ID:DbtNKbQo<>流石のむぎのんも認識阻害に対抗するのは無理か<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:49:24.84 ID:UJQDTEAO<>見たら終わりとか、やっぱりリスク込みでも認識阻害はチートだわww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:49:46.63 ID:cxT/woAO<>本気出せば竜王の殺息もいけそうだ五条さん<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:49:49.88 ID:fCG6f6co<>久々の狂え純粋にいただきました
ここで逃げておくのが紳士のたしなみ
むぎのんのキレっぷりとか道具の使いっぷりとかいいわァ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:50:01.89 ID:tc0qTYAo<>やはり五条さんフェミニスト
倒せるのに放置とは<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:50:21.55 ID:RXuWPSQo<>先に別れた美琴を探して、施設の中を駆けていた。
麦野より逃走してから十数分は経過しているだろうか。
広いホール状のフロアを駆け抜け、作戦開始前に初春より告げられた破壊対象のある部屋へ足を薦める。
……視界に入った研究機材はすべて黒く焦げ、バチバチと回路がショートする音を上げていた。

美琴が破壊したのだろう。
この様子ならば、恐らくは彼女も無事に脱出している筈だが……

──────刹那、先刻まで散々耳にしていた嫌な爆発音が耳についた。

慌てて音がした方角へと駆け抜けると、廊下の突き当たりの壁面が一部融解していた。
人が通れる程度に融解した穴より先を覗くと、シャフト状の機器が中央にそびえる、縦穴構造のフロアになっている様だ。
その下方より響く、麦野の怒声と爆発音。

……先の認識阻害が切れたのだろうか。
声から判断するに、もう随分と元気そうな様子だ。

その穴から身を投げ、重力に従い自由落下を始める。

数十メートル落下した先の足場に、二人の女の姿が見えた。
片方は、予想の通り麦野と呼ばれたビーム女。
そしてもう片方は、先に別れた学園都市第三位、御坂美琴。

回避する場所の無い足場での戦闘を強いられた影響だろうか、それとも、連日の破壊活動によるものだろうか。
彼女の顔色からは、濃厚な疲弊の色が見て取れた。

麦野「パリイ!パリイ!パリイ!てかァ?笑わせんじゃねぇぞクソガキ!!お子様の喧嘩程度でこの街の『闇』をどうにかできると思ってんのかァ!!?」

振り絞る様に怒声を張り上げる麦野と美琴の間を遮る様、宙を蹴る。

五条「……そこまでですッッ!!」
麦野「あァ!?」

自身が上げた声に彼女が気づくのを見計らって、再度メガネを外し、彼女の目を強く見据える。

暫しの視線の交錯を経て、麦野の周囲に浮いていた光の球が、まるで蜃気楼の様にふっと消え去った。

麦野「!?……!?……クソガキ!!てめぇ何しやがったぁ!?」

その怒声が若干耳障りだったが、今は眼下の美琴の保護が最優先だろう。
足元から吹き上がる炎を纏い、美琴と麦野の間の足場に着地する。

美琴「……!!ちょっとあんt……!!」

降り立った足場がバラバラに倒壊したのは、本当に一瞬の出来事だった。

────────────<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:53:48.24 ID:RXuWPSQo<>轟音が縦穴を満たし、二人の少女と一人の少年が立つ足場が、一瞬にして寸断される。

崩壊の最中、一人の少女は右手を鉄骨へと伸ばすと自身の体を膨大な電磁力で鉄骨に引っ張らせ、その淵へとしがみ付いた。

一人の少年は、崩れる足場から跳躍すると、後方にひらりと身を返した後に当然の様にして中空に留まった。

残る一人の少女は、為すすべも無く崩れた瓦礫と共に重力に引かれ、その体を自由落下させ始めている。
鉄骨にしがみ付いている少女 御坂美琴が、間近に垂れ下がっていたワイヤーを手に取り、落下を始めた少女へと電磁力で射出する。

美琴「つかまって!!」

眼前に差し出されたワイヤーを払う様に手を振った少女は、一瞬唖然とした表情を見せた後に諦めた様な笑顔を浮かべ、その体を底も見えぬほどの暗闇へと落としていく。

その少女の姿を見て、一筋の炎が宙を舞った。

落下する少女に追いつくほどの速度で足を進めた炎は、バタバタと白い外套をはためかせながら少女の頭を両手で掴み、自身の胸へと強く抱き寄せる。

『……!っざけんなクソガキッッッ……!はなs『黙りなさいッ!!』

胸元で怒声を上げる少女の声を更に大きい怒声で一蹴し、強くその体を抱いた少年が加速する先方へと目線を送る。

暫く、と言っても時間にすれば数秒の自由落下を経て、その視線の先に鋼鉄の床が飛び込んできた。

それを確認し、少年は自身の身体が先に床に到達する様、少女を抱いたまま身体を丸める。

『アンタ……何をッ……』

同様に迫る床を確認した少女が、少年に抱かれながら手を下に向けるも、その掌からは何も放出される様な兆は無い。

『ッッッ…………!!』

自身の加速度と床までの距離を省みた少女が強く目をつぶり、息を殺す。
掌はいつの間にか少年の胸元へと伸び、彼が纏う白外套の淵を強く握っていた。

…………

………

目を閉じた少女が、衝撃が身体に伝わない事を疑問に思いその瞳を開く。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:55:37.17 ID:RXuWPSQo<>『……大丈夫ですよ……クックックック……』

緑と白のコントラストに染まった視界に自分を抱きしめていた少年の声が響き、両肩にかかっていた圧力がふっと消失した。

呆然とした表情のままの少女、麦野沈利が上体を引き起こす。
そしてその視界に飛び込んでくる、先まで敵対していた五条勝の笑顔。

五条「……怪我はしていませんね……」

狐に摘まれた表情で麦野が立ち上がり、それに続いて五条も立ち上がり、ぽんぽんと外套の裾を払う。

……払った箇所からは、特段埃等が立ち上る形跡は無かった。

麦野「……チッ、毒気抜けちまったよ」

忌々しげに麦野が呟く。

五条「……毒づかれても、暫くは能力も使えませんから問題は無いのですがね……あぁ、一過性のものなので、心配はしないで結構です……グヒヒヒヒ……」

呟きを聞いた五条が言葉を返した。

麦野「……ねえ、アンタ名前は?」

五条「……」

麦野「……別に悪い事は考えてないから、気にしないで答えなさい」

五条「……五条……五条勝です……」

五条の名乗りを聞いた麦野が、大きくため息をつき首を横に振った。

麦野「……やっぱりアンタがあの"認識阻害"か……」

五条「……?オレを知っているのですか……?」

麦野「そりゃそーよ。統括理事会周りの暗部でアンタの名前知らない人間なんていないわ。最悪のレベル0ってね」

五条「……?何故です」

麦野「皆周知徹底されてるのよ?"最悪の場合"が起こった時は、各隊連携して何としてでもアンタを殺せってね」

言いながら麦野が嗜虐的な笑みを浮かべる。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 01:56:50.66 ID:DbtNKbQo<>黒子「あらあら、勝さん。また他所の女性とフラグですの?」<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 01:56:50.68 ID:RXuWPSQo<>五条「……」

麦野「っても、どの道その様子じゃ長生きしそーも無いわね。今回は見逃してやるから感謝しなさい」

麦野がひらひらと手を振る。

五条「……何故、オレにその話を……?恐らく最重要機みt「何となくよ、その方が面白そーだから」

五条の言葉を遮った麦野が、更に言葉を続ける。

麦野「自己紹介してなかったわね。私は麦野。麦野沈利(むぎのしずり)。レベル5の一人よ」

五条「……レベル5……道理で……」

麦野「善かれ悪かれ、アンタとはまた近いうちに会いそうね……敵も助ける甘ったるさで、せーぜー寝首掻かれない様にしなさい」

麦野が踵を返し、コツコツとブーツの音を響かせながら縦穴を後にした。

その様を見届けた五条が、落下した足場の先に目をやると、既に鉄骨へとぶら下がっていた美琴の姿も消失していた。

五条(……一応、ミッション完了といったところでしょうか……)

強く地を蹴り、縦穴を一気に飛び上がる。

最早隠密行動等不要だろうと悟った彼の姿が加速して縦穴の天井を突き破り、真夜中の夜空へと舞い上がる。

誰も居なくなった縦穴の底は、薄暗い闇のカーテンに包まれ、ただただ静寂を保ち続けていた──────

──────to be continued──────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:58:53.12 ID:lUE5aZUo<>乙ー!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 01:59:57.79 ID:UJQDTEAO<>五条さんと上条さん…果たしてどちらのフラグ建築能力が上か…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 02:00:38.74 ID:tc0qTYAo<>まさかこいつにもフラグを立てるとは…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 02:02:08.62 ID:EPxYP3Y0<>乙です
麦のんに今後粘着されたりするかなーと思ってたら、それどころかフラグ立てちゃったよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 02:54:37.36 ID:WlYYzsYo<>今夜も乙

あえて言おう
五条は上条を超えたと!


建築士フラグ的にww<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 03:00:51.15 ID:V2MNito0<>認識阻害って一応解けるんだな

五条さんちょっとフラグ乱立しすぎだろ黒子が泣くぞ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 06:15:40.38 ID:yoxCN7I0<>五条さんにはハーレムが似合うな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 06:49:43.69 ID:QVUZRcc0<>乙

>>941
なんの為の認識阻害だと思っている
フラグバブル? 他の女性の影? そんな認識は阻害するから皆幸せ大丈夫<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 06:57:11.03 ID:XI7rxeko<>>>どの道その様子じゃ長生きしそーも無いわね。
まさかと思うが五条さん死亡EDだけは簡便してくれよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 07:43:04.18 ID:wjc7x3Qo<>アイテムも倒したし次は一方さんだな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 08:29:57.31 ID:UPXiI8w0<>上条勢力 + 五条勢力。
とんでもない事になってるな。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 09:03:56.65 ID:wjc7x3Qo<>上条さんは魔術側にフラグ立ててるけど
五条さんは超能力側にフラグ立ててるよね(御坂を除く)<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 09:40:43.34 ID:lSMvb.6o<>幻想殺し(イマジンブレイカー)
一方通行(アクセラレータ)

じゃあ認識阻害はなんだ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 09:47:42.33 ID:DbtNKbQo<>認識阻害(デコグニション)

と、アレイスターに呼ばれていたよ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 09:50:39.00 ID:lSMvb.6o<>>>949
サンクス

五条ファンさん次いつ来るかレスしないで行っちゃったね<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/29(水) 12:04:32.34 ID:nZWVZkAO<>昨晩は大変失礼致しました
投下前に入れた酒も相まってか、投下完了と同時に意識を失う様寝入っておりました

さて時間投下に関しましてですが順当に行けば明日の夜、私事が混んだら明後日の夜を予定しております
お時間がございましたら、またお付き合い頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 12:13:06.31 ID:MJYGgcDO<>乙!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 12:13:58.11 ID:c3oGTkco<>乙です!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/29(水) 12:39:59.96 ID:r4lPZESO<>そういえば次スレはどうするのかな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 20:21:47.33 ID:aFbC1NQo<>もう一回分の投下が終わったら立てるか?

ところで黒子と五条さんの壁紙を作りたくて黒子をぐぐってたんだが…こいつぁとんだ変態さんだぜ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 20:50:36.83 ID:UJQDTEAO<>その変態な黒子が、本来の姿であるはずの淑女っぷりを発揮してるところを見れるのもこのSSの良いところだわ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 21:27:55.09 ID:XI7rxeko<>超電磁砲を見てた時は「何だこの変態淑女は」だったのに
このスレ見て黒子が好きになった人の1人になった<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 22:04:00.39 ID:V2MNito0<>>>956
えっ
結構変態っぷり発揮してないか?
そこがいいんだけど<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 22:15:46.03 ID:E7oSlMgo<>ところで壁紙を作りたかったなら画像検索だろうし、>>956は黒子の行動ではなくただ単にあの水着を見ただけなんじゃね?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/29(水) 22:16:49.91 ID:E7oSlMgo<>>>955な<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 04:03:43.14 ID:PLmNEkDO<>>>959
クククッ…仰るとおりで
このSSのイメージで検索したらあの水着…ッ数々の百合行為…ッ
さすがにオレも少々…驚いてしまいましてね<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 09:32:17.24 ID:Yd1k./E0<>しかしここのむぎのんはかなり丸いな…
原作でも最初こんなんだったっけ
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 11:35:45.63 ID:iWhIGXko<>原作超電磁砲はこんな感じじゃね?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 12:24:56.45 ID:.Lm1k2AO<>結局、麦野はキレなきゃクールな乙女な訳よ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 13:39:34.70 ID:15HC3yIo<>>>964
お前フレンダだろ?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 14:43:54.70 ID:NURtx3go<>俺の出番終わりかよォ…<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 18:14:07.79 ID:GLriljko<>一方さんかと思ったけど最新話に出てないよな
誰だよお前<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/30(木) 19:55:32.68 ID:O3PGtF.0<>ハンバーグだよ
言わせんな恥ずかしい<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 21:43:46.61 ID:3bdUUlEo<>本妻=黒子
愛人第1=初春
愛人第2(仮)=フレンダ

五条さんも一級フラグ建築士だな<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/30(木) 23:38:57.61 ID:W7W6f2AO<>http://imepita.jp/20101230/850420<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 00:01:02.93 ID:xI5AwsAo<>かっけえええ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 00:35:47.66 ID:mQ/WGEAO<>>>969
元々本命のいる女キャラ(黒子・フレンダ)は上条さんでも堕とせないというのに、五条さん恐るべし<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 08:01:06.80 ID:QMWiPsAO<>追いついた…五条△よ

黒子かわいいよ黒子///<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/31(金) 13:28:26.57 ID:BGyIdJk0<>>>970
五条さん眉毛ないけどかっけえ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/31(金) 16:17:47.79 ID:m7czhZo0<>>>970
なんかこの五条さん男もいけそうでやだ
やおい穴がありそう<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:40:13.53 ID:YvPGFqMo<>本日もご支援の程を頂き、まことにありがとうございます
私事が忙しくなる為、少し量は少ないのですが投下を開始します<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:41:48.30 ID:YvPGFqMo<>────────────
八月二十日 夏休み三十一日目
────────────

──────上条当麻とステイル=マグヌスが対峙している最中に乱入してから一ヶ月。
随分と長く感じる夏休みもいつの間にかその三分の一を時間の後方へと押し下がらせ、気がつけば十日ほどを残すのみとなっている。
心なしか、街を彩っていた突き刺す様な陽光も次第にその鮮烈さを潜め始め、時折吹き抜ける涼風がそう遠くは無いであろう秋の気配を、おぼろげに運んできてくれる。

そんな晩夏の様相を呈している公園の片隅に、肩を並べて歩く一組の男女の姿があった。

背の高い少年は、5のマークが刺繍されている緑と橙色のサッカーシャツに同系統の配色で構成されるジャージという格好をしており、カールした前髪が特徴的なその表情に不適ともとれる笑みを浮かべたまま、ポケットに手を突っ込みながら歩を進めている。
並んで歩く少女は、肩に掛からない程度の栗色のショートカットの脇にヘアピンを飾りつけ、いかにも学生服といったサマーセーターとプリーツスカートに身をまとい、大きく伸びをしながら欠伸をし、少年と共に歩を進めている。

その少女、御坂美琴が並んで歩く少年、五条勝に向かい口を開いた。

美琴「……で、残りの一基はさっき見に行ったらもう閉鎖されてたわ……まだやらなきゃならない事も一杯あるけど、とりあえずはコレで実験もおしまいってトコかしらね」

五条「……ククク……ならば重畳です……」

美琴「……そういや、アンタにまだお説教してなかったわよね?」

五条「…………」

美琴「良かれと思って採った行動だろうから実感は薄いだろうけど、今回の行動って風紀委員か警備員にバレたらお縄ものよ?アタシはまだレベル5って点で研究価値があるしいくらか融通も利くだろうけど、アンタがバレて逮捕されたりしたらどーすんの?」

五条「……」

苦々しげな表情を浮かべた美琴が、神妙な様子で話を聞いている五条に向かい言葉を続ける。

美琴「大体アタシのせいでアンタに万一があったりしたらアタシは黒子になんて言えば良い訳?"ごめん、黒子の彼氏、アタシの事で捕まっちゃったアハハ"って?ジョーダンじゃないわ、それこそあの娘の前で腹でも切らなきゃ恥ずかしくて死んじゃうわよ」

五条「……反論があるのですが……」

美琴「……何よ?」

視線を落として話を聞いていた五条が、顔を上げて言葉を紡ぐ。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/31(金) 19:43:02.20 ID:3UkJTCAo<>頑張れ<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:43:42.93 ID:YvPGFqMo<>五条「……確かに今回の件の起因になったのはお姉さまだったという点では干渉をし過ぎたかとは思っています……そして俺を心配しての苦言だと言うのも重々に理解はしています……」

美琴「……」

先とは正反対に今度は美琴が口を閉じ、黙って五条の話に耳を傾けている。

五条「……ですがお姉さまがオレの立場だとして、一体どう行動しましたか……?図らずとも全てを知ってしまった上で、黙って指を咥えて、自分が垣間見た地獄を心の隅に押し込んで、今まで通りの日常を送れるのですか……?たった一人のエリート様の為に、今日も明日も咎の無い少女が惨殺されている事から目を背けて、今日も明日も楽しく笑って過ごせるのですか……!?」

言葉を進めるにつれ、次第にその語気を強めながら五条が続ける。

五条「そんな事は無理だと……そう思うオレを、偽善者だと笑いますか……!?ですが覚えておいて下さい……サッカープレーヤー……特にDF(ディフェンダー)というのは、自分の視界の脇をボールがすり抜けていくのが大嫌いな人種なんです……!!これはもう独善だと理解しています……遠い銀河の何処かの星で異星人がどう苦しんで死のうが、オレはまるで知った事ではないし興味もない……しかし自分の視界の中で、善性の誰かが泣くのだけは嫌なのです……!!それが知った顔ともなると殊更だ……!!」

熱弁を奮っていた五条が並んで歩く美琴に目線を送る。
視界に入った表情は、唐突に沸騰した五条の気勢に驚きを見せていた。
その様を見た五条がハッとして息を飲み、少し落ち着いた様子で更に言葉を続ける。

五条「……熱くなりましたね……すみません……きっと黒子も、オレのこの生き方は理解してくれていると思います……オレの一人よがりでなければ、ですけどね……クックックック……」

変わらず驚いた表情の美琴を宥める様に、五条が悪戯っぽく微笑む。
対照的に、その顔を見た美琴は眉間に皺を深く寄せ上げながら口元に手を当て、何かを思案している。

互いに口を開かぬまま少し歩を進めた先で、再度美琴が口を開いた。

美琴「……やっぱりアタシも、アンタの立場だったら「言わずとも結構です」

口元に当てていた手を下ろし、難しげな表情で言葉を吐いた美琴を、五条の声が遮る。

五条「……少し意地悪な質問でしたね……聞かずとも答えは判ります……だからオレは、こうしてオマエの横を歩いている……ククク……」

美琴「なッ……!?アンタねぇッッ年上からかうのもいい加減にしなさいよッッ……!!」

その言葉に照れたのだろうか、再度驚いた表情を浮かべた美琴が頬を若干赤く染めたまま、前髪からバチバチと火花を散らし始める。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:45:22.62 ID:YvPGFqMo<>五条「クックック……っ!?ほら、アイツにも聞いてみますか?きっと似た様な答えが返ってくると思いますよ……?」

美琴の姿を見てくぐもった笑い声を上げた五条が、何かに気づき歩を進めていた前方を指差す。

美琴が視線を移したその指が示す先には、自動販売機の前でガックリと肩を落としている鳥の巣の様な頭をした少年の姿があった。
彼も美琴と同様、夏休み期間だというのに白いワイシャツにスラックスといった学生服を着用しており、片手に下げられた鞄が彼、上条当麻が先刻まで補習を受けていたという事実を周囲にさらけ出していた。

彼の姿を見つけた美琴の頬が一層と赤く染まり、傍目から見ると風邪で高熱を出しているにも関わらず無理をして外出している少女と言われても疑われない程にその色を強めていく。

一瞬の間を置いて美琴の手が五条の後ろ襟に伸びその端を掴むと、凄まじい勢いで近くの植え込みへと身体ごと投げ飛ばした。

五条「へぇあッ!?」

あまりに突然の出来事に反応出来なかった五条の身体が宙を舞い、植え込みを掻き分け芝生の中に転がった。

その後に続いて、ぴゅい、という効果音が聞こえそうな速度で、美琴が五条の転がる芝生の脇に飛び込む。
後に続いて飛び込んできて、顔を染めたままそわそわと植え込みの影から上条の姿を伺う美琴を見た五条が深くため息を吐く。

五条「……お姉さま?」

美琴「や……やだ、なんでこんなトコに居るのよアイツ……どうしよう、今日あんまり寝てないからクマとか出来てないわよね……ってゆーかあのカッコじゃ補習よねやっp「お姉さま!?」
美琴「ひゃいッ!?」

五条の言葉に反応せず、顔を染めたままブツブツと呟き続けていた美琴に再度五条が声を投げると、裏返った美琴の返答が返って来た。
少女漫画に出てくる恥ずかしがり屋の女の子そのまんまの美琴を見て、更に深くため息を吐く五条。

五条「……何をされているのですか?」

美琴「なななッ……何をって!?」

五条「……普通に挨拶をするところでしょう」

美琴「挨拶!?アタシがアイツにっ……!?」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:46:32.60 ID:YvPGFqMo<>……昨晩までの敢然と巨悪に立ち向かう勇猛な女傑の姿は既にソコにはなく、今にも泣き出しそうな表情のまま次に自分がどう行動すれば良いのか狼狽している美琴の様を眺めた五条が、額に手を置き首を横に振りながら視線を落とした。

五条(……花火大会を経ても、特に進展無し、ですか……むしろ恥ずかしがりっぷりは以前より悪化しましたかね……)

五条「……挨拶をするのは当然でしょう。妙に考え過ぎないでいつもどおりのお姉さまで良いのですよ……お姉さまならばそれ位出来るでしょう……」

美琴「……いつもどおり……いつもどおりね……よしッ……!」

何かを決意した表情を浮かべる美琴と、それを確認する五条。

五条「……!アレはなんでしょうか?」

何かに気づいた五条が植え込みの向こう、上条が肩を落としている自販機の方角を指差す。

美琴「……?何?何かあるの?」

美琴が五条より一歩前に出たのを見計らい、五条の手がその背中を強く押し出した。

美琴「きゃッッ!?」
五条「Goodluck chick.」

先の投げに対するお返しと言わんばかりに強く押された勢いに逆らえず、植え込みを突き抜けて上条の前に飛び出す美琴。
肩を落としていた上条が突然響いた小さい悲鳴に反応して目線を送り、道の真ん中に立つ美琴の姿を確認すると、弱弱しく幻想殺しの力が宿る右手を掲げ、よう御坂、と挨拶をする。

先刻まで顔を真っ赤に染めていた美琴だったが、その様子を異様に感じたのか、心配そうな表情を浮かべたまま上条に向かい口を開いた。

────────────
<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/31(金) 19:47:58.30 ID:3UkJTCAo<>これは二千円を呑まれた上条さんのシーンか?<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:48:40.31 ID:YvPGFqMo<>妙な光景だった。
そわそわとした様子で時折辺りを伺いながら缶ジュースの山を抱えてベンチに腰掛けている上条当麻と、ヤシの実サイダーと書かれた缶ジュースを片手にその隣に腰掛けている御坂美琴。
そしてその二人の様子を、10メートル程離れた後方の植え込みの中から伺っている五条勝。

五条(……何故ああなるのでしょうか……)

五条勝が首を捻りながら目線を送る先の上条が抱えているジュースの山は、美琴がその能力で自動販売機をショートさせて入手したものだった。
先に美琴の電撃をモロに喰らった自動販売機が黒煙と警報を同時に上げていたのを思い出し、更に五条の肩が下がる。

自身が好意を寄せる男性の金銭を飲み込んだ自動販売機に対して憎悪の念が湧き出すのは理解に苦しくないが、その意中の男性の為とはいえ耳掻きの先ほども悪びれず犯罪行為に近い……というより完全にアウトよりな行動をとるというのは、どうしたものだろうか。
更にその行動を採っているのが学園都市第三位の能力者というのだから、これも相当タチが悪い。

五条(……ここ最近で随分と色々な人間に接しましたが……もしかするとお姉さまが一番危険な人物なのかもしれませんね……)

美琴「何ビクビクしてんのよ?良いから早くお飲み!美琴センセー直々のプレゼントだなんて、ウチの後輩だったら卒倒もんよ?」

ジュースの山を抱える上条に向かい、ベンチの背もたれにふんぞり返ったまま美琴が口を開く。

上条「いや……プレゼントは嬉しいんですけどね御坂さん?出来ればもう少し穏便な方法で手に入れた品を頂きたかったんですが……」

美琴「あら?あの自販機が悪いんじゃないの。元々アンタ二千円飲まれてるんでしょ?迷惑料兼ねても、これ位貰っといても良いじゃない」

どこか遠くの虹でも眺めている様な目で吐かれた上条の返答を、あっけらかんと美琴が切り返す。

五条「……どこをどうやったら、意中の男性の前でああ言い放てるのでしょうか……」

二人のやり取りに深くため息を吐いて、肩を落とす五条。<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:50:18.40 ID:YvPGFqMo<>『……そうですわね。でも男性では上条さんの前だけですのよ?お姉さまがあんなにも素の自分で接されているのは。やっぱり上条さんはお姉さまにとって特別な男性ですのね』

五条「……?オレにも似たような素振りですが……」

『勝さんは別枠ですの。どちらかと言えば、わたくしと同じカテゴリに分類されているのではございませんこと?』

五条「……そう言えば、お姉さまと知り合ったのもオマエづてでですからね……」

『そういうことですの』

何気なく会話を続けていた五条の肩が急にビクリと跳ね、その背後を振り返る。
視界に入る栗色のポニーテールと、それを結っている赤いリボン。
美琴と同じくブラウスにサマーセーター、プリーツスカートといういでたちで、ニヤニヤしながらベンチの二人に目線を送っている白井黒子の姿が視界に入り、更にビクリと一度肩を跳ね上げる。

黒子「……?どうされました?」

そんな五条の様子を見て、不思議そうに首を傾げる黒子。

五条「何故オマエがここに居るのですか!?」

黒子「しーッ!!声が大きいですの。お二人に気取られてしまいますわよ……」

横目で二人の姿に目線を送った黒子に促される様、五条も二人に目線を送る。
……幸い、二人には気づかれてはいない様だ。

黒子「……わたくし今は警邏中ですの。ほら」

二人に気づかれていない事を確認した黒子が、五条に向かいその右肘を掲げた。
肘よりも上、二の腕のを覆う半そでのブラウスの淵には、盾の紋章が入った緑色の腕章が安全ピンで留められている。

五条「……そうでしたか……」

それを確認した五条が、小さく息をつき再度茂みの向こうに居る上条と美琴の背に目線を送る。

上条「……?何かオマエ、少し疲れてるか?」

その言葉を聴いた美琴が、勢いよく口からジュースを吐き出すのが見て取れた。
ゴホゴホと咳きごむ美琴の背中を右手でさする上条と、若干の間を置いて「もう大丈夫よッッ!」と威勢良くその手を振り払う美琴の姿がベンチの上に展開されている。

強がっているのにしっかりと頬を染めているあたり、美琴のああいった仕草は女の子らしくて愛らしいのになーと考えた五条が軽くため息を吐く。
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:52:25.08 ID:YvPGFqMo<>黒子「……しかし勝さんが白昼堂々覗き紛いの行為をされているとは……わたくしは激しく揺れ動いておりますの。職務を全うして勝さんをしょっぴくか、一人の女として勝さんを見逃すべきか……」

五条「……その割随分ノリノリですねオマエ……」

黒子「そう見えまして?……あら?」

黒子が自身の胸ポケットに手を伸ばし、小さな棒状の携帯電話を取り出し、引き出したディスプレイを眺める。

黒子「……ッ!ああ、良いトコですのにッッッ!!緊急の召集ですの……では勝さん、わたくしはコレで」
五条「あぁ、ちょっと待ってください……」

黒子「……?なんですの?」

五条「その……昨日の件なのですが……オマエの方の休暇は取れそうですか……?」

昨朝黒子と交わした会話を思い出した五条が、その休暇申請の可否を問う。

黒子「……申請は通りましたけれど、少し遅くなりそうですの。27から月末までお休みを頂きましたので、その日程でよろしければ……」

少し申し訳なさそうな笑顔で告げられた言葉を聴き、五条の笑顔が深まる。

五条「……そうですか……ククク……では折を見て、また何をするか決めましょう……」
黒子「えぇ!わたくしも色々考えておきますわ!では!」

五条「……無茶はし過ぎないでくださいね……」

五条の言葉に「わかってますわよ!」と声を上げて、黒子の姿が消失した。

一人になった五条が、再度植え込みの向こうの二人に目線を送る。

『お姉さま……』

上条「お?」
<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:52:51.23 ID:YvPGFqMo<>美琴「!?」
五条(……今の声は!?)

二人が座るベンチに投げられた声に反応した上条が、その声に向かい振り返り驚愕の表情を浮かべた。

上条「……!?御坂!?」

上条の目線の先に居たのは、隣に座る御坂美琴とまったく同じ装い、全く同じ体格、全く同じ顔をした、もう一人の御坂美琴だった。
その瞳はどこかぼんやりと焦点が合っておらず、額には軍用ゴーグルの様なものが掛けられている。

『妹です。とミサカは間髪入れずに答えました』

上条の声に反応した御坂の妹と名乗る少女が口を開く。
その様に、眉間に皺を寄せて奥歯をかみ締める美琴。
茂みの影で様子を伺っていた五条の頬を、つうと冷たい汗が流れ落ちた。

美琴(……どういう事!?実験施設は全て壊滅させたハズ……)
五条(しかしあの少女は間違いなくお姉さまのクローン……)

美琴(実験施設に留まっているのならともかく、こんな日中の街をこの娘がウロついてるって事は……)
五条(恐らく彼女達は未だ"生産"され続けている……)

美琴(……となると……)
五条(……認めたくありませんが、間違いはなさそうですね……)

(──────あの実験は、未だ終わっていない)

──────to be continued──────<> 五条ファン
◆APKLrJzDFw<>saga<>2010/12/31(金) 19:53:40.49 ID:YvPGFqMo<>以上、本日投下分となります
時間が無いため、挨拶は簡略させて頂きます
可能ならば明晩また伺いますので、お付き合い頂ければ幸いです<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/31(金) 19:55:40.86 ID:3UkJTCAo<>お疲れ様です
また来年もよろしく<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 20:01:06.45 ID:HYw3uxIo<>お疲れ様
次スレは年明け後かな?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 20:05:08.53 ID:pAf1EiYo<>今年一番の楽しみをありがとう。
来年もよろしく!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/31(金) 20:07:04.97 ID:ohDb9Gc0<>旧年中は大変乙かれ様でした
新年もよろしくお願い申しあげます

良いお年を〜ノシ<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 20:38:50.93 ID:JoHYndUo<>今年最後の乙〜<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 20:46:17.04 ID:zr6GG4co<>今年最後の乙!!<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 20:58:12.83 ID:jh1AUEAO<>最後に乙だぜー
来年も頼みます。<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 21:31:59.13 ID:du8WKYAO<>乙〜よいお年を〜<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 21:38:48.72 ID:jUH3ebU0<>遅ればせながら乙です<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 21:51:17.90 ID:avb6YfsP<>読んだ乙
やはり五条□<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 21:57:56.93 ID:Y9yRq4Mo<>来年もよろしく<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 22:04:08.18 ID:d.6rvrQo<>乙です!次スレは?<> 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/31(金) 22:29:45.81 ID:7yHO4uko<>>>1000だったら来年は<> 1001<><>Over 1000 Thread<>    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
   ゝー '_ W   (9)ノ(@)
   「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
   `、_ノol・__ノ    ノ   【呪いのトンファーパーマン】
   ノ          /     このスレッドは1000を超えました。
   ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ      このレスを見たら期限内に完成させないと死にます。
    `ー─┬─ l´-、      完成させても死にます。
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       /:::::::;へ:::::::l~   |ヌ|
      /:::::/´  ヽ:::l   .|ヌ|               製作速報VIP@VipService
      .〔:::::l     l:::l   凵                  http://ex14.vip2ch.com/news4gep/
      ヽ;;;>     \;;>

<> 荒巻@どうやら管理人★<><>お知らせ<>今年も年末恒例のコミックマーケットがやって参りました。
来る3日目の31日!VIPサービス5周年を記念して冬コミに登場します!
売り上げは2011年のサーバ維持費などにあてられる予定ですー
冊子購入者には付録としてBBS規制無制限解除アカウント(テスト用)が配布されます。
是非お立ち寄りください。
■表紙 http://vip2ch.com/c79/img/top.jpg
■場所 http://vip2ch.com/c79/img/23-1.jpg
■特設サイト http://vip2ch.com/c79/

最近建ったスレッドのご案内★<><>Powered By VIP Service<>年末年始もドールときゃっきゃうふふのドールスレ @ 2010/12/31(金) 22:14:19.30 ID:/H.34qUo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1293801259/

【中村イネ】ジャンプ漫画家の妻が未成年と不倫→離婚【柏木志保】 @ 2010/12/31(金) 22:09:41.42 ID:Rz6YtvQo
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【凸祭】飲尿男アロヘイ大敗北でメシウマwwww4【MHP3割れ厨】 @ 2010/12/31(金) 22:04:16.08 ID:mRJ2A.SO
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【パッチョ】ふたりは百合キュア7【ほのか】 @ 2010/12/31(金) 21:45:47.59 ID:2W3RmSco
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あぁ @ 2010/12/31(金) 20:24:34.14 ID:HwPuv6Q0
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