以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 08:57:14.70 ID:uXnVlDWu0<>アナデンSS
パリサキャラクエからの妄想(ネタバレあり)
キャラクエ1の直後から始まります
微工口注意
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<>パリサ「……アルド……くん……?」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:25:49.10 ID:uXnVlDWu0<> 〔その夜 アルトゥールの宿屋 アルドの部屋の前〕
〔パリサはドアを小さく叩いた。〕
パリサ「……アルド……くん……?」
「……」
〔パリサはそっとドアを開いた。〕
パリサ「……あ……」
〔アルドはベッドに突っ伏して眠っている。〕
パリサ「……」
〔パリサはベッドに歩み寄り アルドの顔を覗き込んだ。〕
パリサ「……!」
〔頬にかすかに涙の跡が残っている。〕
パリサ(……私の……せい……)
〔アルドは寝息を立てている。〕
〔パリサはベッドに腰掛け アルドの顔にかかった髪をそっとかきあげた。〕
アルド「……う……ん……」
パリサ「……!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:30:50.16 ID:uXnVlDWu0<> 〔アルドはうっすらと目を開いた。〕
アルド「パリ……サ? 」
パリサ「……ごめん……なさい……勝手に入って……」
アルド「いや いいんだ……」
パリサ「……また……泣いて……いたの……?」
アルド「……あぁ」
アルド「『田舎のおっかぁにあいてぇ』って泣いてた兵士がいただろ?」
パリサ「……」
アルド「俺も 村のことを思い出してた」
パリサ「……村の……こと……?」
アルド「俺、村の警備隊に入ったばっかりで……魔物とまともに戦ったことなんてなかった」
アルド「フィーネがさらわれて 夢中で追いかけているうちに いろいろなことに巻き込まれて」
パリサ「……」
アルド「それでも きっとフィーネを連れて帰る」
アルド「じいちゃんと三人で元のように暮らすんだって自分に言い聞かせてた」
アルド「だけど 本当は心のどこかで もうダメかもしれない」
アルド「あの頃の暮らしはもう戻って来ないかも知れないって 恐れていたんだ」
アルド「パリサの歌を聞いたら……そのことに気付いて……」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:31:56.74 ID:uXnVlDWu0<> パリサ「……やっぱり……私のせい……」
パリサ「ごめん……なさい……」
〔パリサは立ち上がろうとした〕
〔アルドはパリサの手を握った〕
パリサ「……!」
アルド「パリサが謝ることじゃない」
パリサ「……え……?」
アルド「もし 自分の心の中の恐れに気づかないで このまま旅を続けていたら」
アルド「俺はどこかで突然ダメになって みんなを危ない目に遭わせていたかもしれない」
パリサ「……」
アルド「そのことに気がづけてよかった」
アルド「だから パリサは自分のこと 責めたりしないでくれ」
アルド「そもそも 呪いはパリサのせいじゃないんだし」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:33:08.54 ID:uXnVlDWu0<> パリサ「……アルドくんは……頑張りすぎだと……思う……」
パリサ「いつも……困っている人を見ると……放っておけなくて……」
パリサ「でも……もっとわがままを言っていいと……思う……」
アルド「……ありがとう パリサ」
アルド「でも やっぱり放っておけないこともある」
アルド「パリサの 呪いを解く方法を見つけたい」
〔アルドは手をパリサの頬と髪の間に滑り込ませた。〕
アルド「パリサが 好きな歌を 好きなだけ歌えるように」
パリサ「アルド……くん……」
アルド「いいだろ?」
パリサ「……うん……」
〔アルドはパリサの体をそっと抱き寄せた〕 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:33:37.05 ID:uXnVlDWu0<> "Quest Accepted" <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:35:17.29 ID:uXnVlDWu0<> 〔明け方〕
アルド「……」
〔アルドは目を覚ました。〕
パリサ「……」
〔パリサは寝息を立てている。〕
アルド(……可愛い顔して眠るんだな……)
アルド(パリサ……やわらかくて暖かくて……いい匂い……)
〔パリサが目を開けた。〕
パリサ「……」
アルド「……お、おはよう」
パリサ「……」
〔パリサは寝返りを打ってアルドに背を向けた。〕 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:36:46.06 ID:uXnVlDWu0<> アルド「パ、パリサ?」
パリサ「……どうしよう……わたし……死にそう……」
アルド「えっ!?」
アルド「ど どこか具合でも悪いのか!?」
パリサ「……」
アルド「そ その……痛い……のか?」
パリサ「……」
アルド「ごめん、俺も初めてで――」
パリサ「目が……覚めたら……腕枕をされてて……」
アルド「へ?」
パリサ「アルドくんの……顔が……目の前にあって……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:38:33.97 ID:uXnVlDWu0<> パリサ「『おはよう』って……言って……もらえる……」
アルド「……」
〔パリサはアルドに向き直った。〕
パリサ「……幸せすぎて……死に……そう……」
アルド「あ……はは……」
パリサ「わたし……変……?」
アルド「いや」
アルド「俺も こんなに安心して眠れたのは……生まれて初めてかも知れない」
パリサ「……ほんとう……?」
アルド「あぁ」
パリサ「……よかった……」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:39:29.79 ID:uXnVlDWu0<> アルド「呪いを解く方法探すの 手伝わせてくれるか?」
パリサ「……うん……」
〔アルドとパリサは互いに体を引き寄せた。〕
パリサ「……みんなが起きる前に……戻らないと……」
アルド「そうだな……」
アルド「でも……もうちょっとだけ」
パリサ「……キス……して……」
アルド「……うん……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:39:58.60 ID:uXnVlDWu0<> "Quest Complete" <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:40:37.25 ID:uXnVlDWu0<> ポム「これこそ、愛の勝利ですわ!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/11(日) 09:42:15.67 ID:uXnVlDWu0<> 妄想キャラクエ1おわりです <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/06/11(日) 19:59:49.20 ID:Ow4mLGmSO<> アナデンスレとは <>