以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:48:56.05 ID:2B8IaL7oO<>〜部室〜


果南「千歌、大事な話って何?」

善子「どうせまた面白いダジャレでも思い付いたんでしょ」

千歌「フッフッフッ……」

梨子「……千歌ちゃん?」

ダイヤ「千歌さん?折角貴重な練習時間を省いてまで皆部室に集まってるのですから、くだらない用件でしたら……分かっていますね?」

曜「まぁまぁ…。それで千歌ちゃん、話してもらえる?」

千歌「うん。実は私ね?」

8人「…………」

千歌「神の力を手に入れたんだよ!」

8人「…………」

千歌「…………」

梨子「解散」ガタッ

果南「みんな屋上行くよ」


ゾロゾロゾロ……


千歌「待って!反応分かってたけど待って!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498790936
<>千歌「神の力を手に入れたんだよ!」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:50:11.21 ID:2B8IaL7oO<> ダイヤ「千歌さん!あなたという人は!!今は大事な時期なのですよ!?」

梨子「そうよ、ラブライブが近いんだし」

ルビィ「新しい振り付け早く覚えないとだし…」

果南「千歌だってまだ歌詞に引っ掛かりがあるって言ってたでしょ?そんなくだらない事で時間潰しちゃ駄目だよ?」

千歌「はぁ……やっぱり信じて貰えないよね……」

鞠莉「千歌っち、堕天使(笑)はいるらしいけど、流石にGODなんて信じれないわよ?」

善子「(笑)つけないでよ!」

千歌「あー鞠莉ちゃん花丸ちゃんの前で神様馬鹿にしたー!」

花丸「家は神社じゃなくてお寺だから宗教違いずら」

千歌「あ、あれ?そうだっけ?」

ダイヤ「話になりませんわね…皆さん行きましょう」

千歌「待って待って!お願いだからぁ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:50:59.96 ID:2B8IaL7oO<> 曜「千歌ちゃん…流石にそういうジョークは…」

千歌「ジョークじゃないよ!分かった!なら証明してみせるよ!」

8人「……」

千歌「ほらことわざにもあるでしょ、『百聞は一見に何とか』って」

花丸「『百聞は一見にしかず』ね」

ダイヤ「何故そこだけ失念するのですか……」

千歌「……と、見せる前に1つだけ確認ね」

梨子「確認?」

千歌「善子ちゃん!」

善子「えっ?」

千歌「神って何だと思う?」

善子「な、何で私に振るのよ!」

千歌「いやだってこの中じゃ一番知ってそうだし」

ルビィ「確かに」

花丸「言えてるずら」

善子「あんた達ね!……ま、まぁ…知らなくもない……けども……」

千歌「ならどうなの?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:51:37.38 ID:2B8IaL7oO<> 善子「……えっと、神にも色々いるし一概には言えないけど、全知全能と言われたゼウスとか…」

千歌「ふむふむ……」

善子「大海を割って人々を救ったモーセとか……」

曜「あーそれ知ってる」

果南「モーゼじゃなかった?」

善子「モーゼとも言うしモーセとも言うのよ」

果南「へぇ〜」

ルビィ「善子ちゃん詳しいんだね!」

善子「ふ、ふん!これくらい一般常識よ!」

千歌「ふむふむ……」

鞠莉「あと有名なのは友のせいで処刑されるかもしれない状況なのに、決して屈しなかった驚異の忍耐力と精神力を持っているセリヌンティウスとか」

ダイヤ「鞠莉さん、それは神ではありませんわ」

鞠莉「it's joke」

千歌「ふむ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:52:10.82 ID:2B8IaL7oO<> 善子「まぁ色々あるから、一言で言うと“桁外れな力”って感じかしら?」

千歌「…………」

曜「千歌ちゃん……?」

ダイヤ「いい加減にしなさい!千歌さん!これ以上時間を潰すつもりなのでしたら承知しませんわよ!?」バンッ!

果南「ちょっとダイヤ落ち着いて…」

鞠莉「どぉどぉ」

千歌「……フフ」

梨子「っ!」

善子「何笑ってるのよ」

千歌「あっははははははははは!!!」

ルビィ「ピギィッ!?」

花丸「こ、怖いずら…」

曜「ち、千歌ちゃん!?」

ダイヤ「何が可笑しいんですの!?」

千歌「いやぁやっぱり間違ってなかったって思ってさぁ……」

ダイヤ「……は?」

果南「千歌、どういう意味?」

曜「私達にも分かるように説明してよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:53:07.93 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「……私が手に入れた力……桁外れな力……さっき言ったでしょ?だから私は神になったんだよ!」

曜「…………っと……」

梨子「待って……何か頭痛くなってきた……」

ダイヤ「千歌さん、いい加減にしなさいと言いましたわよね……?」

ルビィ「うぅ…お姉ちゃん怖い……」

千歌「信じないって分かってたよ。そりゃそうだもん、自分でもまだちょっと訳分かんないって思ってるし」

ダイヤ「でしたら!早くその神の力とやらを見せてご覧なさい!!」

千歌「……分かりました」

8人「…………」

千歌「えーっと何が良いかなぁ…」

梨子「何が言いかなぁ…って何?」

千歌「ん?だから神の力持ってるから何でも出来るんだよ」

曜「な、何でも?」

千歌「うん、何でもだよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:53:53.48 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「……じ、じゃあ千歌ちゃん、浮いてみて?」

千歌「どっちの?場の空気的に?」

梨子「いやそっちじゃなくて…体を浮かせてみて?」

千歌「おっけー!私よ宙に浮け!」キラン!

善子「随分と簡単に言うわね…」

果南「千歌、もうそろそろやめない?」

ダイヤ「これでもしジャンプして「はい浮いた」などと子供じみた事を言うのであれば分かって────」


千歌「はい浮いたっと」フワフワ


8人「………………」

ダイヤ「…………え?」

花丸「う、浮いてる…?」

果南「嘘……」

曜「ワイヤーとか……何かに吊られてる訳じゃないの……?」

梨子「冗談でしょ…?」

鞠莉「こ、これは……」

善子「えぇ……」

ルビィ「あわ、あわわわわ……」

千歌「あは、あははは…2つの意味で浮いちゃったね」

鞠莉「千歌っち上手い!」

果南「別に上手くないような…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:54:37.11 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「はい、これで信じてくれた?」スタッ

曜「い、いや……」

善子「……何で浮けるのよ」

千歌「私神だもん」

善子「いやいやおかしいわよ!!人間が宙に浮くなんて!」

梨子「でも……確かにさっき……」

ルビィ「浮いた……よね?」

花丸「マルも見たずら……」

ダイヤ「ワ、ワイヤーでは……?」

千歌「何かに吊られてるんだとしたら皆気づくでしょ?」

果南「じゃあ何かに乗った…とか?」

ダイヤ「そ、そうですわよ!何か踏み台でも使ったのですね!」

千歌「踏み台なんて何処にあるのさ」

8人「…………」

ダイヤ「いやいやいやいやいやいや!!千歌さん!?何故あなたは冷静なのですか!?」

曜「本当だよ!何呑気な顔してるの!!」

千歌「え、顔は関係なくない?」

梨子「でも浮いたのよ!?」

千歌「浮いたね」

梨子「浮いたね、じゃないわよ!もっと驚きなさいよ!」

千歌「私も朝起きて色々やってみた時皆に見せられないような顔したし」

善子「どんな顔よ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:55:50.34 ID:2B8IaL7oO<> 鞠莉「朝って事は、今朝その力を手に入れたって事?」

千歌「そうだね、夢の中で変な人が出てきてね?」

果南「変な人……?」



──


────────


─────────────────



『千歌ちゃん……』

千歌「ん、んん……?誰?」

『ワイの名前は…ちょっと個人情報やから教えれんわ、すまんな』

千歌「……はぁ」

『突然で悪いんやけど、君にワイの力をあげるわ』

千歌「…………いや、いいです」

『ファッ!?何で断るんや!?』

千歌「変な人から物を貰うなって言われてるから」

『真面目か!そんな所も可愛いけど!』

千歌「……どもっす」

『めっちゃ冷めてるやんけ…そんなにワイ怪しい?』

千歌「そりゃもう」

『せやろか…』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:56:30.77 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「……あの、ここどこですか?」

『ここは君の脳内や』

千歌「……脳内?」

『まぁ分かりやすく言うと夢の中やな』

千歌「……あぁじゃあ私今寝てるんだ」

『せやで』

千歌「……って事はあなた今私のそばにいるの!?キャーッ!!変態変態ー!!」

『待って!待ってクレメンス!違うやで!』

千歌「な、何が違うんです!?私の中にいるって事は、あな、あなたも私のそばにいるって事ですよね!?」ガクガク

『えぇ……どういう理論やそれ……』

千歌「怖いよぉ…誰か助けてぇ…」ガクガク

『アカン話が進まん!大丈夫や!君には危害くわえへんから!安心して!』

千歌「……ほんとぉ?」

『本当やって……あーあんまり時間ないわ』

千歌「時間って何の時間……?」

『あんな千歌ちゃん、簡潔に説明させてもらうわ』

千歌「…………」

『ワイは君達の世界を作り出した作者や』

千歌「………………え?」

『だからワイは!君達Aqoursを作り出した作者やねん!』

千歌「え?」

『だからワイはぁ!って時間無い言うとるやろ!何回も聞き返すな!』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:57:08.40 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「いやだって……言ってる意味が……」

『まぁ、無理もないわ……そういうのは千歌ちゃんが起きた後にじっくり理解すればええんやで』

千歌「えぇ…投げちゃうの?」

『時間無いからな』

千歌「……そう」

『んで、ワイは作者、君達の世界を作った、言わば神様みたいなもんや』

千歌「……はぁ」

『でもワイの身に色々あって、交通事故で今死にかけやねん』

千歌「え?神様が?」

『せや』

千歌「神様なのに死んじゃうんだ」

『神様言うてもホンマの神様じゃないねん。君達Aqoursの世界を作ったって意味での神やねん』

千歌「あのー」

『はい何でしょう』

千歌「さっきから私達の世界を作ったって何ですか?凄い引っ掛かるんですけど」

『………………』

千歌「……あのー?」

『今から、千歌ちゃんにはちょっと残酷な話をするで?』

千歌「……えっ?」

『受け入れれるか分からん。混乱するやろうし、それはホンマにごめん』

千歌「…………」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:57:53.95 ID:2B8IaL7oO<> 『でもワイ達作者はAqours……いや、ラブライブ!が好きだから君達の世界を作ったって事を忘れないでクレメンス』

千歌「……よく分かんない。けど、分かった」

『……ええ子やなホンマ千歌ちゃんは……』 

千歌「それで、その残酷な話って?」

『うん……君達の住んでる世界っていうのはな?』

千歌「うん」

『二次創作なんや』

千歌「…………にじ、そうさくぅ?」

『うん。二次創作の意味は起きてから調べてほしい。今はもう時間が無いから』

千歌「は、はぁ……」

『それで、二次創作の世界に君達を産み落としてしまったのがワイなんや』

千歌「……つまり神様はお母さん?」

『んー…………まぁ、うん、そんな所やな』

千歌「へぇ」

『そしてワイは君達の世界を色々なものに変えたんや。エロエロな物からヒステリックな世界、ギャグにまみれた世界にμ'sと共演する世界まで』

千歌「ほぇ〜……何か、凄いね」

『せやろ?』

千歌「…………って事は私達って、何なの?神様のおもちゃ?」

『ッ!?違う!違うで千歌ちゃん!さっきも言ったやろ!?ワイ達作者はラブライブというコンテンツが好きで君達の世界を作ってるんや!!』

千歌「……そうだったね、ごめんねトゲのある言い方して…」

『いや……ワイの方こそすまんな…こんなの理解出来るはずないのにな…』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 11:58:51.64 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「…………私達って生きてるの?」

『あぁ生きとる。例え二次創作だろうと、絵の中だろうと生きとる。そんでワイ達ラブライバーに生きる希望を持たせてくれる』

千歌「……ふふふ」

『……?何か変な事言うたか?』

千歌「ちょっと嬉しいなって。私達が生きる希望になってるって事が」

『……あぁ、Aqoursもμ'sも、生きる希望なんや…』

千歌「…………そっか」

『………まぁ、生きる希望言うてもワイもうすぐ死ぬんやけどな』

千歌「…………そっか……って、えぇ!?」

『せやからさっき言うたやろ』

千歌「ほんとに死んじゃうの!?」

『せやな、今三途の川をクロールで泳いどる』

千歌「えー!?じゃあ私達どうなっちゃうの!?」

『だからこうして今千歌ちゃんに話してんねん!』

千歌「えっ?」

『ここで振り出しに戻るわけや!ワイの、作者の力を千歌ちゃんにあげる言うてんねん』

千歌「……あぁ、なるほど。つまり私が自分の世界を作れるって事?」

『せや』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:00:19.50 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「……凄い、凄い凄い凄ぉぉぉい!奇跡だよ!」

『おほっwww生の奇跡だよwww』

千歌「え?」

『あ……ゴホン!……せやからこれからの世界は千歌ちゃんに委ねられてるってわけや』

千歌「何か…夢みたい……」

『今夢の中やけどな。……あ!アカン!ワイもう死ぬわ!』

千歌「うぇぇ!?本当!?」

『千歌ちゃん!本当は最後までワイが君達の世界を作る義務があるんやけど、作者が死んだら君達の世界は未完で終わってまう。つまり二次創作の君達は“死”を意味するんや』

千歌「死……」

『それだけは嫌や……だから心苦しいんやが、千歌ちゃんに託すで!ワイの力でこのSSを終わらせてクレメンス!』

千歌「…………うん、分かりました!」

『ありがとう……!すまんな、恩に着るやで!』

千歌「私やります!必ずハッピーエンドにしてみせます!」

『サンキューやで……グッバイ……』 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:01:24.48 ID:2B8IaL7oO<> ─────────────────


────────


──



千歌「…………というわけです!」

8人「」

千歌「……あれ?」 

ダイヤ「…………ちょっと、頭痛が痛いですわ…」

7人「」

千歌「うわっ!?誰1人ダイヤさんに突っ込まない!?」

鞠莉「にしても、すっごぉぉく怪しいわねそいつ…」

曜「なんで関西弁…?」

花丸「あの喋り方は猛虎弁ずら」

果南「あのさ…二次創作って事は……じゃあ私は何なの?」

梨子「そ、そうよ……二次創作って事は、私は何になるの?偽物?というか本物がいるって事!?私達って生きてないって事!?」

千歌「みんな待ってよ!とりあえず落ち着こう?ね?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:01:58.31 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「……つまりマル達、ううん…μ'sの人達も、本の中の人物、誰かに作られた物語だって事でしょ?」 

善子「そんな……じ、じゃあ私は!?私の堕天使ヨハネも私じゃなくて誰かが勝手に作ったって事!?」

鞠莉「いえ…それどころか、Aqoursの曲も私達が作ったと思わせて、実際は違う人が作り、私達に歌わせてたって事でしょ」

曜「そ、そんな……」

ダイヤ「ふざけないで下さい!誰の権限があって私達の曲を……いえ!私達を作ったというのです!!」 

果南「…………」

ルビィ「お姉ちゃん…ルビィ怖いよぉ…っ!」

ダイヤ「っ!……ルビィ!大丈夫、大丈夫ですわ!こんなの嘘に決まってますわ……」なでなで

梨子「千歌ちゃん…」

千歌「……ごめん」

果南「……千歌が悪いわけじゃあないよ……」

鞠莉「でも……こんな事素直に受け取れる…?」

曜「……私達のやってきた事って……全部誰かが操作してたの……?」

梨子「私が音ノ木坂から転校してきたのも、Aqoursに入ったのもって事?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:02:55.51 ID:2B8IaL7oO<> 善子「馬鹿馬鹿しい!!」

8人「っ!!」

善子「何よみんなして!あーだのこーだの!いい!?誰が何と言おうとヨハネはヨハネ!堕天使ヨハネなの!!誰の指図も受けないし誰の言いなりにもキャラにもならないわ!」

花丸「善子ちゃん……」

善子「私は津島善子!またの名を堕天……んくっ…だ、天使ヨハ……よはね……っ!」

花丸「……っ」ぎゅっ

善子「うっ……うぅ……ずら…まる……ぅ!」ぎゅっ

花丸「大丈夫ずら、善子ちゃんは善子ちゃんだよ?」

千歌「…………」

ダイヤ「……皆さん、少し……少しだけ時間を下さいませんか?」

鞠莉「ダイヤ……?」

ダイヤ「まだ信じたわけではありませんし、悪い夢でも見ているんじゃないかとも思います」

千歌「ダイヤさん……」

果南「……そうだね、今日の練習は休もう。皆今日は帰って休も?」

曜「…………うん」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:03:31.39 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「…………みんなごめんね」

鞠莉「千歌っちが悪いんじゃないわ。悪いのは私達を作っておいてご臨終した作者だから」

千歌「うん……でも、それでもこんな事……やっぱり言うべきじゃなかった……」

曜「千歌ちゃん……」

千歌「笑って……ふざけながら話したら、皆笑いながら受け止めてくれるかなって思って……私……っ…!」

梨子「だからあんなに無理して笑ってたの…」

千歌「ごめん……でも、私もどうしたらいいのか分かんなくて……っ、く、ごめんなさい……ッ!」

梨子「謝らないで!千歌ちゃんは悪くないから!」ぎゅっ

曜「そうだよ千歌ちゃん、むしろ凄いよ。よく1人で抱え込もうだなんて思ったよね」ぎゅっ

ダイヤ「千歌さん」

千歌「ダイヤ…さん……」

ダイヤ「怒鳴ってしまい、申し訳ありませんでした。あなたの心情を知らぬのに最低な事を言ってしまいました」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:04:17.06 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「うぅん……誰も謝っちゃダメだよ……誰も悪くないんだから……」

善子「それをあなたが言う?」

花丸「全くずら」

ルビィ「うんうん」

千歌「えぇ!?」

果南「だーかーらー!千歌だって悪くないって言ってるでしょ?」

鞠莉「だからもう謝っちゃダーメッ!」

千歌「あ、うん……ごめ…」

鞠莉「ん〜?」

千歌「あぅぅ…り、了解です!」

鞠莉「うん!よろしい!」

果南「じゃあ、今日は帰ろう?明日学校休みだけどどうする?」

ダイヤ「集まりましょう。この部室に」

千歌「うん、今後どうするか決めよう!皆で!」

梨子「……うん、分かった」

鞠莉「休日に校内に入るには事前に申請が必要ですけどぉ?」

ルビィ「今そんな事言ってる場合じゃないような…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:05:07.03 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「あーそっか、じゃあはいっ!申請しました!」キラン!

鞠莉「…………?」

千歌「鞠莉ちゃん、もし今申請書出したら鞠莉ちゃんは何処にしまう?」

鞠莉「え?えっと……理事長室にいるなら机の引き出しかなぁ」

千歌「じゃなくて、今だよ」

鞠莉「今?今なら……鞄の中かしら」

千歌「じゃあ見てみて」

善子「……まさか?」

鞠莉「…………」ガサゴソ

果南「……どう?鞠莉?」

鞠莉「………………あったわ」ピラッ

曜「うへぇ〜」

梨子「これが神の力……なの?」

千歌「だね。私の思った通りにできちゃうみたい」

花丸「未来ずら〜」

曜「いやいや、もう未来とかそういう次元越えてるよ…」

鞠莉「何か改めてこう神の力を目の前で見るとエグいわね」

千歌「でしょー?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:05:40.37 ID:2B8IaL7oO<> 善子「……ねぇ、早く帰りましょ……何か吐き気がする……」

千歌「そだねー、私も今朝3回吐いちゃったくらいだし」

鞠莉「oh…」

ダイヤ「気負いしてはダメですよ?明日皆で考えましょう」

果南「そうそう!さぁ!みんな帰るよ!」

ルビィ「はぁい」

梨子「千歌ちゃん、帰るよ?」

曜「全速前進で帰るであります!」

善子「あー!5時からずっと観たかった生放送予約してるの忘れてた!」

花丸「なら早く帰るずら」

ダイヤ「えぇ、帰りましょう」

鞠莉「帰ろったら帰ーろっ!」

千歌「……うん!帰ろっ!」




その日、私達は家に帰り、普通の日常を過ごした。
でも、この『考える時間』が、私達の日常を壊していくだなんて、誰も思うわけがなかった─────。




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:06:48.06 ID:2B8IaL7oO<> 翌日

〜部室〜

ダイヤ「……で?」

鞠莉「で?」

花丸「で?」

梨子「…で?」

善子「で」

果南「……で?」

ルビィ「で?」

曜「でぇ?」

千歌「………………で?」


9人「「「どうしよう」」」


千歌「……えっと、まず何から話す?」

花丸「ラブライブに向けて話すずら」

果南「神の力の件ガン無視ね…」

ルビィ「そもそも、千歌ちゃんのその力が無いとこの先私達のストーリーは進まないって事なの?」

千歌「うーんどうだろう、昨日は普通に寝れたし今日が来たし、私が何もしなくても時間は進むんだよね」

ダイヤ「なるほど、つまりこの世界の全てが千歌さんの持ってる神の力が干渉してるわけではないのですね」

千歌「そうなりますね」

善子「でも便利よねその力」

曜「うんうん」

千歌「あはは…」

9人「…………………………」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/06/30(金) 12:07:01.90 ID:0/44vGVSO<> 猛虎弁わかるずら丸 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:07:24.31 ID:2B8IaL7oO<> 鞠莉「あ、そうそう、そのお馬鹿な作者が言ってたわよね?私達は二次創作の世界のキャラだって」

花丸「つまり、マル達と同じマル達が幾つも存在してる……って事?」

善子「ドッペルゲンガー……とはまた違うわね」

果南「何だったっけ?え、エロエロな……?」

ダイヤ「〜〜ッ!!果南さんはしたないですわよ!」

果南「あ、いやごめんごめん…」

鞠莉「エロエロでヒステリックでエンターテイナーで涙あり青春ありな世界があるって事よね?」

千歌「うん、そう言ってたね」

果南「でもやっぱり驚きだなぁ…私が沢山いるって……」

ルビィ「何か……怖いよね……」

花丸「マルは楽しそうだなって思うなぁ」

ルビィ「えっ?」

花丸「だってマルの大好きな本に出てくる人物だって、読む人によって性格が変わったり動きひとつひとつが変わったりするんだよ?マル達はそう見られる側に立ってるって事ずら」

ルビィ「え、えぇっと……なるほど!そうだね!」

ダイヤ「ルビィ、理解してないのに肯定するのはよくありませんわよ」

ルビィ「あっご、ごめんなさい!」

花丸「あははは……つまり、どんなに違ったマル達でも、違う世界に何人そのマル達がいても、私達は私達なんだよ?」

曜「花丸ちゃんの言う通り!どんな私達がいても、結局は私達なんだから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:08:00.34 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「それに、宇宙は広いのよ?地球が寿命を迎えてもこの宇宙の全部を解明するのは不可能だって言われてるくらいだからね」

千歌「えぇーそんなに広いの?」

梨子「宇宙っていうのは今でも膨張し続けているんだよ?」

千歌「何それ怖っ」

鞠莉「だからそんな広い宇宙に私達が何人いても不思議じゃないわよねぇ?」

ダイヤ「ふふっ……確かに言われて見れば、こんなのちっぽけな不安ですわね」 

善子「なーんか規模が大きすぎてついていけないわ…」

梨子「深く考えたらまた頭痛くなるわよ…」

千歌「……そっか」

曜「……?」

千歌「面白そう!色々なAqoursのメンバーかぁ!」

果南「確かにちょっと興味あるね」

鞠莉「じゃあこの広い宇宙の何処かに泣き虫なダイヤもいるのかもね!」

ダイヤ「なっ!い、いませんわよ!どこの世界も黒澤家の長女なのですよ!?そんなめそめそ泣いてる私なんていません!断じて!」

ルビィ「……ちょっと見てみたいな」ボソッ

ダイヤ「今、何と?」

ルビィ「いえ何も言ってません」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:08:37.66 ID:2B8IaL7oO<> 善子「なら私は本物の堕天使になってるヨハネを望むわ!」

曜「サラッと善子ちゃん自分が偽物だって公言したね……」

善子「あ!今の無し!無しだかんね!」

花丸「マルは囚われたお姫様を助ける勇者さんになりたいずら」

梨子「いいわね、メルヘンチックで」

花丸「でもお姫様を助ける寸前のところでお姫様は殺され、自分の無力さを嘆く勇者さん…」

梨子「……前言撤回」

善子「あんたは本の読みすぎ、もっとリアルなのにしなさい」

鞠莉「よーしこーももっと現実を見た方がいいんじゃない?」

善子「うっ…!」

千歌「あ!痛いとこ突かれた!」

果南「私は男の子になってみたいかなぁ」

曜「へぇ〜意外!何で?」

果南「男の子なら小さい時何でも出来るでしょ?ほら、虫捕ったり泥んこで遊んだり、色々とね」

梨子「確かに、そういうのは男の子の特権みたいなものよね。女の子だと周りの目が気になるし…」

果南「そうそう、何よりお母さんに怒られるからねぇ…」

千歌「わかる〜!小さい時カメムシ捕って帰ったらお母さんに凄い怒られてさぁ」

梨子「それは流石に誰でも怒るわよ……」

鞠莉「でも果南が男の子になってる姿想像つかないよね〜」

千歌「そうだね〜」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:09:08.48 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「はぁ〜勇者さんになりたいずら〜」

千歌「わかる〜」

善子「私は堕天使に……クックックッ……」

千歌「あー」

曜「私は……」ボソボソ

梨子「私は……」ボソボソ

鞠莉「マリーはぁ……」ボソボソ

ダイヤ「私は……」ボソボソ

ルビィ「ルビィは……」ボソボソ

果南「うーんやっぱり……」ボソボソ

千歌「うんうん……」



8人(はぁ〜何でも願い事が叶うような出来事とかないかなぁ〜)



千歌「……」

8人「……」ギロッ

千歌「っ!?」ビクッ

千歌(あ、あれ…?さっきから何か皆の目が怖いような……)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:12:45.15 ID:2B8IaL7oO<> 善子「ねぇ〜千歌さぁ〜ん」

千歌「は、はい!」

善子「私ぃ〜ちょっとお願いがあってぇ〜」

千歌「……あは、あはははは……」

花丸「待つずら」

善子「チッ……」

花丸「マルもお願いがあるんだけど…」

梨子「ねぇ」

曜「千歌ちゃん……」

ようりこ「私達もお願いが〜」


千歌(ヤバイ……皆この、神の力を狙ってる……!?)



そう……“考える時間”───────

それは今後どうするか、ではなく……

千歌の持つ神の力でどんな願い事をしようか、という為の“考える時間”だった─────


千歌「み、みんなどうしたの?顔怖いよ…?」

花丸「マルはぁ…ただ勇者さんになりたいだけなんだけどぉ……」

善子「千歌さん……私と契約して…っ!」

梨子「千歌ちゃん、私一度でいいから……その、ハ、ハーレムな学園生活を送ってみたくて……」

曜「私は宇宙船を持って銀河を旅したい!」

ルビィ「ルビィはかっこよくなりたい!μ'sの西木野真姫さんみたいな感じの!」

千歌「待って待って!みんなちょっと待ってよ!私何でも屋じゃないんだよ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:13:24.29 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「でも何でも出来るのよね?」

千歌「ま、まぁ……」

善子「ね、ちょっとだけでいいんだけど」

千歌「っ!」

ルビィ「千歌ちゃん……」

千歌「ダ、ダメダメ!!そういう為にこの力貰ったわけじゃないから!」

花丸「でも何だかんだで話進んでるずら」

曜「確かに」

梨子「なら私達の願いも叶えれば全て丸く収まるわね」

千歌「収まらないよ!」

鞠莉「……皆凄いわね」

ダイヤ「ほんと、欲の塊ですわね」

果南「まぁ、目の前にすぐ手に入る夢があったら皆手を伸ばすだろうし、分からなくもないけど」

千歌「呑気な事言ってないで助けてよ3年生!」

果南「いや、助けるも何も自分で何とかなるでしょ」

千歌「へ?……あっそっか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:13:54.17 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「みんなぁ!冷静になれぇっ!」キラン!

5人「…………ん?」

果南「あ、戻った」

ルビィ「あれ?何か収まった」

花丸「ほんとだ、不思議ずら」

梨子「……私達なんて事をしようとしてたのよ」

千歌「本当だよぉ!もー心配させて!」

曜「ごっごめん!何か目の前に夢が叶うものがあるんだって思ったら……つい……」

善子「……ねぇ、私だけ何も変わった感じないんだけど」

花丸「それは善子ちゃんが元から欲の塊だから」

善子「あんたもう少し言葉を選びなさいよっ!」

千歌「全く……いくら私が何でも出来る力をつけたからって、みんながこんな感じじゃあこのSS面白くなくなっちゃうよ?」

梨子「そ、そうよね……ごめんなさい……」

ルビィ「ごめんなさい……」

鞠莉「……ねぇ千歌っち」

千歌「んー?」

鞠莉「試しにこのSS終わらせてみてよ」

8人「っ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:14:37.08 ID:2B8IaL7oO<> ダイヤ「な、何を言ってるんですの!?」

善子「そうよ!あのほら…何だっけ、作者だか馬鹿だかが言ってたでしょ!?このSSが未完のまま終わるって事は私達の死と同じだって!」

鞠莉「そうだけど、でも千歌っちには何でも出来る力がある。なら一度終わらせてまた続きを書く事も出来るはずよ」

善子「えぇ…?」

梨子「ど、どう千歌ちゃん?出来そう?」

千歌「いやぁ……どうだろうね、このSS終わらせちゃったら私の力無くなっちゃうかもしれないし、終わらせた途端私達動けなくなっちゃうかもだし……」

曜「確かに……それが分からないとちょっと無謀過ぎるね…」

ダイヤ「そうですわよ。鞠莉さんは少しくらい石橋を叩いて渡ろうなどとは思わないんですの…?」

鞠莉「あははは、私結構頭がcrazyだから、ね?」

果南「知ってる…」

花丸「マルもそれは知ってるずら」

千歌「……ちょっとやってみるね」

曜「えっ!?ほんとにやるの!?」

千歌「だって気になるし」

ルビィ「でも怖いよ…」

果南「……何か、体強張っちゃうね……」

鞠莉「no problem、こっちには神の千歌様がいるんだから…」

花丸「凄い崇拝してる…」

ルビィ「キャラが迷走してるような…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:15:12.04 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「じ、じゃあちょっとだけやってみるよ?」

果南「う、うん…」

千歌「…………いくよ?」

8人「………………」

千歌「………………本当にいくよ?」 

8人「………………」

千歌「…………………………いくからね?」

善子「やるなら早くしてよっ!」

梨子「焦らされると余計怖くなるから!」

千歌「だって誰も返事しないんだもん!!」

ダイヤ「千歌さん、お願いですから千歌さんのタイミングでお願いしますわ…」

曜「うぅ……なんかまた吐き気が……」

鞠莉「千歌っち、やるならドーンとよ!?」

千歌「……ふぅ、おっけー」

8人「………………」

千歌「……SSよ終われぇ!!」キラン!




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:15:45.16 ID:2B8IaL7oO<>



終わりです
初のAqoursSSで呼び名が分からず、途中何度も躓きました
こんなSSを読んで頂きありがとうございました
お粗末様でした





<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:16:47.74 ID:2B8IaL7oO<>




千歌「解除っ!」キラン!

8人「…………っ!」

千歌「……お、戻れた!」

果南「……え、なに今の……」

ダイヤ「時が……止まりましたわね……」

花丸「………何が起こったの…?」

善子「な、何か変な文が見えた……?」

千歌「みんなどうだったの?」

曜「…………時が止まった…………よね?」

ルビィ「う、うん……でも…」チラッ

千歌「ん?」

梨子「その中で千歌ちゃん…動いてたよね?」

千歌「……んー、なんか動けた」

ダイヤ「や、やはり……千歌さんがこの世界の時間さえも掌握してるという事ですの……?」

千歌「いや、どうだろうね。私も最初は動けたんだよね」

ダイヤ「え?最初は…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:17:24.21 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「うん。で、止めた後急にみんな動かなくなって、とりあえず梨子ちゃんのほっぺをムニュムニュしてたら体が重くなってきて、それで」

梨子「待って普通な感じで先進まないで、なになに?動けない私の頬を勝手に触ったの?」

千歌「触ったより揉んだが正解かなぁ…」

梨子「もんっ……!?」

千歌「そりゃもう捏ねくり回すような───」

梨子「もういいっ!いやよくはないけど!もう勝手にそういう事するのやめてよね!」

曜「梨子ちゃん顔真っ赤だよ」

梨子「真っ赤にもなるでしょ!」

千歌「ムニュムニュした時どんな感じだった?」

梨子「えっ?い、いや……特に何も感じなかったわよ」

善子「じゃあ時が止まった瞬間、私達の五感は消滅していた……?」

鞠莉「いえ、それは違うわよ善子」

善子「ヨハネね」

ダイヤ「鞠莉さん、どういう事ですの?」

鞠莉「時が止まった瞬間、私達は動いてる千歌っちを僅かだけど認識してる。そうでしょ梨子?」

梨子「えぇ……確かに止まった瞬間だけだけど、千歌ちゃんキョロキョロ見渡してたわよね?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:18:00.27 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「うん。止めた後うわぁーみんな止まったよ!ってビックリしたもん」

鞠莉「しかも時が止まったと私達は全員認識してるの。つまりこの事から、私達も時が止まった瞬間だけ千歌っちと同じで少しだけ意識があったの」

ルビィ「な、なるほど!」

善子「ほんとに分かってる?」

ルビィ「何となく……」

果南「つまり、私達は時が止まった世界に少しだけいた……って事?」

鞠莉「そういう事……なのかしら……」

曜「……予想、何だけどさ、私達が千歌ちゃんの近くにいたからとかじゃないかなぁ……って」

千歌「え?」

花丸「それは考えられるずら」

善子「なるほど、千歌さんの近くにいると多少のタイムラグが起きるというわけね」

花丸「うーわ」

梨子「よっちゃん……」

善子「え?」

千歌「千歌の近くっておもんな」

善子「はぁ!?いや別にダジャレかました訳じゃないから!それを言うなら曜さんだって同じ事言ったじゃない!」

曜「記憶にござーせん」

善子「ッ!?こんの敬礼スイマーが!」

曜「それ馬鹿にしてるつもり!?」

ダイヤ「おやめなさいダジャレごときで」

鞠莉「そうそう、熱くなっちゃ駄目よ」

果南「冷静な程熱さを楽しめるからね」

鞠莉「あ?」

果南「えっ」

ルビィ「待って待って!話逸れてるよ!何の話してたっけ…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:18:38.59 ID:2B8IaL7oO<> ダイヤ「えっと、つまり!」

曜「さっきからつまり多いなぁ」

ダイヤ「千歌さんの能力は凄いという事ですわね!」

鞠莉「ダイヤの語彙力がどっか行っちゃった」

善子「どんな結論よ……」

梨子「凄いのは前提な事で、今話すべき事はどうすればこのSSを面白くする事が出来るかという事なんじゃないの?」

果南「だね。そういう事になるよね」

ダイヤ「確かに、そういう事を話していましたわね。別の事で気を取られていましたわ」

千歌「だぁーーー!!!さっきからコトコトコトコトうるっさいってぇのぉ!!シチューかお前らはぁ!!!」バンッ!

8人「!?」

千歌「何かもう……どっから突っ込んだらいいのか分かんないし、もうどう処理したらいいのかも分かんないけど……」ゼェゼェ

曜「う、うん」

千歌「とりあえず今言いたいのは、もう私の能力の話はいいでしょ!?粗方仕組みとか分かったでしょ!?」

梨子「そうね…」

千歌「はい!あんまり脱線してどうでもいい事話しちゃうと文字数の関係とかあるから」

ルビィ「文字数!?」

善子「私達喋る制限とかあるの!?」

千歌「いや無いけど、私達が喋る度にこのSS長くなっちゃうからさ、後々大変なんだよね」

梨子「後々って何よ…」

ダイヤ「終わった後何があるんですの…?」

果南「ヤバい鳥肌立ってきた」

花丸「マルは昨日から立ちっぱなしずら」

千歌「はいそこ私語は謹む!」

果南「えぇ…喋っちゃ駄目なの?」

千歌「早く本題に入りたいからね」

曜「何か私達の立ち位置が分からなくなってきた」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:19:21.74 ID:2B8IaL7oO<> 鞠莉「私達って何なんだろうね」

ルビィ「それ考えたらまた長引くよ…」

花丸「だね」

千歌「ここからは私が主導権を握るからね!」

梨子「はぁ……」

ルビィ「と言っても、何するの?」

ダイヤ「SS……というものがどんなものなのか解りかねますが、ストーリーの流れから見ましたらもう十分なのでは?」

果南「そうそう、千歌の言ってた文字数制限…?的にも私達結構喋ってるし」

千歌「…………甘し。その考え……実に甘し!」

曜「だからどんな立ち位置なのさ千歌ちゃんは」

善子「キャラがブレッブレね」

果南「何が甘いの?結構良いところまできたと思うけどなぁ」

千歌「じゃあ果南ちゃんに訊くけど、このSSの山場ってどこだと思う?」

果南「えっ?…………っと……」

千歌「ほら、答えられないって事はまだ山場が無いからなんだよ」

花丸「マル的には善子ちゃんのダジャレがいいかな」

善子「こらこら掘り返さないの」

千歌「それも悪くないんだけどぉ」

善子「悪くないんだ」

千歌「インパクトがなぁ……」

梨子「ごめんなさい、インパクトなら千歌ちゃんのその力で十分インパクトあるんだけど」

鞠莉「それな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:19:57.12 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「いやいや、これは何かさ、違うじゃん?SSの山場って言うのとはちょっと違うと思うんだよねぇ」

梨子「……駄目だ頭痛い……」

ダイヤ「何か頭がボーっとしてきましたわ…」

曜「一気に情報を頭に詰めすぎてるんだろうね……」

千歌「だからそこ!喋らない!」

曜「えぇー!?」

梨子「じゃあ千歌ちゃんが思う山場って何が理想なの?」

鞠莉「やっぱりエロチックな?」

ダイヤ「ですからそう言った破廉恥なものは────」

千歌「色んな世界の私達!!」

曜「い、色んな世界の私達……?」

千歌「そう!私達のこの世界は数ある世界の中の一つ。世の中にはこんな世界の色んな私達がうじゃうじゃいるって言ったよね?」

ルビィ「う、うん……」

梨子「えぇ…」

千歌「その色んな世界の私達を集めて盛り上がりたいなぁって!」

8人「…………」

千歌「…………あの、もしもし?」

梨子「えっと、集めるって?」

果南「まさか色んなSSの私達を呼び寄せるって事!?」

千歌「うーん、正確にはみんなが色んな世界の私達に変身するって感じかな」

曜「待って待って、変身って?」

千歌「さっきからクエスチョンマーク多いよ!大体理解できるでしょ?」

梨子「理解できる訳ないでしょ…」

千歌「こういうのは雰囲気と勢いだよね」

鞠莉「同意」

花丸「この世界の千歌ちゃんと鞠莉さんはこういうキャラなんだね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:20:31.39 ID:2B8IaL7oO<> ルビィ「あっそっか…ここにいる皆も二次創作のキャラだったね」

花丸「ほんと未来ずらぁ」

千歌「どう?結構面白そうじゃない?」

梨子「……千歌ちゃんの考えはまぁ分かったけど、どうやってそのSS…?の私達の情報を得られるのよ」

曜「やっぱり、実際にこの世界に来てもらうとか」

ダイヤ「そ、それはなりませんわ!」

曜「え?何でですか?」

ダイヤ「だって……同じ見た目をした自分たちが目の前に現れるのですよ!?今でも気が狂いそうですのに……」

果南「まぁ、確かにちょっと怖いよね」

ルビィ「さっき善子ちゃんが言ってたね、ドッペルゲンガー……?」

善子「この場合、ドッペルゲンガーとは違うけど、まぁそんな感じね」

曜「そうかなぁ……私は楽しみだけどな」

千歌「曜ちゃんノリノリだね」

曜「なんかワクワクしない?目の前に自分がいるのに、自分には持ってないものを持ってるって!」

鞠莉「分かるわー凄い分かるわよー」

千歌「あー確かに」

花丸「あ、あの3人駄目だね」

善子「何かもう先の話してるわね……」

梨子「私達置いてかれてるわね……」

千歌「ま、これも百聞はなんちゃらって言うよね。実際にやってみよう」

梨子「昨日より失念しててどうするのよ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:21:13.95 ID:2B8IaL7oO<> ルビィ「でも、実際にやるって何をやるの?」

善子「そもそも、他の世界の私達の性格なんて知らないし」

鞠莉「その辺はどうなの千歌っち?」

千歌「フッ……神の力、見くびっては困るねぇ!そんなの簡単だぜぇ!」

果南「悪役みたいな口調だね」

千歌「色んなSSの世界の私達の情報を!私の脳内にぃぃ!!」キラン!

善子「そのまんまかい」

曜「言い方さえ良ければ何でも出来るんだね…」

千歌「うおぉっ!?」

ダイヤ「ッ!?千歌さん!?」

ルビィ「千歌ちゃん大丈夫!?」

千歌「うぐ……っ、な、にこ………れぇ……っ!」

果南「千歌っ!」

梨子「どうしたの!?」

善子「ちょ、ちょっとこれヤバくない!?」

千歌「ぐぅぅ……!か……っはぁ……は、っづぅ…!」

鞠莉「千歌っち!頭!?頭が痛いの!?」

花丸「き、救急車……!」

千歌「ぐ……ふ、まぁ……て、まって…っ!」

花丸「えっ?」

曜「千歌ちゃん大丈夫なの!?凄い汗だよ!?」

千歌「……ふふ……っく、ふふふ……」

ダイヤ「……? 千歌、さん?」

千歌「あーっはっはっはっはっはっはっはぁ!!」

ルビィ「ピギィ!?」

善子「でた」

花丸「2度目ずら」

千歌「面白い!!すっごく面白いよ!!何これ何これ!!」

梨子「えっと…何を見たの…?」

千歌「そりゃ色々だよ!」

梨子「い、色々……」

千歌「うん!あのお馬鹿な作者さんが言ってたでしょ?エロエロな世界とかホラーな世界、μ'sと共演してる世界とか!もうとにかくいっぱいあったんだよ!!!」

花丸「ほへぇ〜」

善子「ほ、本当にあったの…?」

千歌「あったよ!もう……思い出すだけで……うふふ、笑いが……っ!」プププ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:22:37.85 ID:2B8IaL7oO<> 鞠莉「なになに!?教えてよ千歌っちぃ!」

ダイヤ「みゅ、μ'sと共演なんて可能なんですの!?」

千歌「可能っぽいね」

善子「本当何でもありな世界ね」

花丸「二次創作だからね」

千歌「あのね!それで皆の色んなキャラも見たんだけどね!果南ちゃんのが一番面白かったの!」

果南「え?わ、私?」

ダイヤ「ほほう、果南さんの二次創作キャラ…ですか」

梨子「どんなキャラだったの?」

曜「高校の不良番長とか?」

果南「ちょっ!」

鞠莉「ハグ魔とか?」

ダイヤ「それは今の果南さんですわ」

果南「はぁ!?」

ルビィ「おしとやかな大和撫子…だったり」

曜「あーありそう」

千歌「チッチッチッ……違うんだなぁ…」

善子「勿体振らなくていいから教えてよ」

果南「聞きたくない…けど気になる……」

千歌「果南ちゃんはね、μ'sの海未さんと戦ってた」

ダイヤ「へぇ、μ'sの海未さんと?」

千歌「うん、何かそれが凄い多かった」

ルビィ「…………待って待って、戦う?」

ダイヤ「…………はぁ???戦う???」

善子「反応おそっ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:23:18.21 ID:2B8IaL7oO<> ダイヤ「μ'sの園田海未さんと果南さんが戦うってどういう状況なんですの!?」

千歌「知らないよそんな事」

ルビィ「戦うって言うのは、ダンス対決とか歌うま対決……とかの意味?」

千歌「うぅん、肉弾戦」

ルビィ「にくっ…!?」

果南「」

鞠莉「唐突なバトル展開とはね」

梨子「果南さんとμ'sの海未さんってどんな目で見られてるのかしら……」

千歌「でもこれが人気みたいだよ」

果南「待ってよ!肉弾戦って…その、な、殴ったり叩いたりって事でしょ?何で私とμ'sの海未さんが!?」

千歌「いや、叩いたりとかいう次元じゃなかったね。もう殺し合い」

果南「」

ダイヤ「」

ルビィ「」

鞠莉「あ、果南とμ'sファンの姉妹がfreezeした」

曜「何故殺し合い……?」

善子「何?2人ってそういう間柄だったの?」

果南「ないないない!!ぜぇっったいにないから!!まず会った事も無いし!!」

ダイヤ「ち……ちかさん……そのはなし…ほんと……な………ですの…?」

千歌「……はい」

ルビィ「そ、そんな……酷いよ……」ガクッ

ダイヤ「……っ…果南さん……あなたは…………最低です…っ!」ガクッ

果南「なんで私が悪いみたいになってるの!?私知らないって!二次創作!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/06/30(金) 12:23:55.17 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「陸上戦では海未さんが勝つけど水中戦に持ってかれたら果南ちゃんの圧勝らしいよ」

果南「ぅおい千歌ぁ!もう喋らなくていいから!」

ダイヤ「溺死ッ!?あなたは何と残酷なッ!!」

果南「ダイヤ?いい加減にしないとハグるよ?」

曜「まぁまぁ!!その辺にして?ね?何回も言ってるけど二次創作だから!」

千歌「そだね」

梨子「えらく軽いわね…」

果南「千歌、そういう物騒なのはやめにしない?」

善子「そうよ、私達はあくまでもスクールアイドルなのよ?野蛮な殺生なんて下衆のする行為だわ」

曜「そうそう!」

梨子「健全なSSにしましょう」

千歌「うーん、これは却下か。じゃあもう一つ果南ちゃんの」

果南「えぇ…また私?」

千歌「次のはね、果南ちゃんのお願い事と似てるよ」

果南「え?私のお願い事?それって男の子になるってやつ?」

千歌「ちょっと違うけど似てるっちゃ似てるかな。あのね、果南ちゃんがやたら力持ちになる世界」

果南「…………えっと……力持ち?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:24:26.60 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「うん。こう、すっごいパワフルな感じ」

花丸「それってまさか、筋肉ムキムキな?」

千歌「いや、そんな感じじゃなかったよ?普通の果南ちゃんだった」

果南「そ、そう……少し安心した……」

曜「でもそれが人気なの?」

千歌「そうだね。海未さんと戦うやつくらい人気」

鞠莉「世の作者は果南を戦闘民族にでもしたいのかしら?」

果南「私どういうイメージなの……」

千歌「どうする果南ちゃん。試してみる?」

果南「んー……」

ダイヤ「いいではないですか?園田海未さんとそんな危険な争いをする世界よりは」

果南「ま、まぁね……じゃあ千歌、とりあえずそれで」

千歌「おっけぃ毎度ありー!」

ルビィ「ちょっと緊張するね」

花丸「見た目は変わらないみたいだからどうかな」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:25:07.00 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「じゃあいくよ?」

果南「…………っ!」

千歌「果南ちゃんの力強くなぁれ!」キラン!

果南「…………」

7人「…………」

千歌「……どう?」

果南「………………何も変わらない…」ニギニギ

ダイヤ「まさか、失敗?」

梨子「見た目は変わらないって言ってたからね。もしかしたら中身は変わってるかも」

果南「うーん……変わった感じが全く……」ブンブン

曜「よーし!果南ちゃん!腕相撲!」ダン!

善子「なるほど!」

千歌「おぉ!果南ちゃん対曜ちゃんの戦い!」

果南「う、うん……」スッ

曜「いい?本気で行くからね?」

果南「私はまだどのくらい力が上がったか分からないから、とりあえず3割くらいの力で出してみるね」

曜「ガッカリ…させないでね?」

果南「……善処する」

ダイヤ「で、では参ります!」

曜「…………」

果南「…………」

ダイヤ「はっけよぉぉぉい……のこったぁ!」

果南「っ!」くいっ

曜「っふ───────」



ドゴォォォォォォォォォオオン!!!



8人「」



パラパラ…… ガシャァァァアン!!



曜「」

果南「…………あり?」

梨子「よ……」

千歌「曜ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんん!!!」

善子「…………なによ、あれ」

ルビィ「」

花丸「か、壁が……」

鞠莉「Oh my God!部室の壁がぁぁ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:25:39.27 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「曜ちゃん!曜ちゃんしっかり!!」ガバッ!

曜「……ぅ……ぁ……は、ちか……っ……ちゃ……」

梨子「曜ちゃん!嫌よ!死んじゃダメッ!」

曜「はは…………あと……たのん……だ……」ガクッ

ちかりこ「曜ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんん!!!!!」

ダイヤ「果南さん……出頭して、頂けますね?」

果南「……ねぇ」

花丸「大丈夫、マル達も付き合いますから」

果南「…………待って」

梨子「曜ちゃん!うぅっ!ようぢゃゃあん!!」

千歌「曜ちゃんの仇は……絶対にとるからね!!」ガシッ!

鞠莉「これリフォーム代どのくらいかしら……」

果南「待って待って待って、おかしいおかしい」

ダイヤ「果南さん?」

果南「いや、果南さん?じゃないよ、まず皆私のこの化け物じみた力に突っ込んでよ。あとそこの梨子と千歌は仇を討つとか言わない。鞠莉は今壁壊された事とかどうでもいいでしょ」

梨子「ッ!果南さん!曜ちゃんが死んだんですよ!?それなのになんて言い草ですか!!」

果南「え、私が悪いの……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:26:16.67 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「曜ちゃんの仇ぃぃ!!」ダダダッ!

果南「ちょっ!?千歌!?」ガシッ!

千歌「曜ちゃん!待ってて!今憎き果南ちゃんを────」ぐるん


ガシャァァァアン!!


梨子「千歌ちゃぁぁぁぁあん!!」

果南「やば」

鞠莉「あぁぁあっ!思い出のあるホワイトボードがぁ!!」

善子「こう言う時なんて言うんだっけ…」

花丸「イザナミずら」

善子「あぁそれか」

ダイヤ「果南さん、毎日面会に向かいますわ…」

ルビィ「ルビィもっ!」

千歌「ぅ……がはっ!」

梨子「千歌ちゃん!大丈夫!?」ガバッ!

千歌「ふ……ふふ……ひにくなもん……だよね……わたしがあたえたちから……に、ぐっ……わたしがしまつ…される……なん……て……」ガクッ

梨子「ッ!?!?千歌ちゃん!千歌ちゃん!」

果南「ねぇみんな一旦落ち着こう!?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:26:49.71 ID:2B8IaL7oO<>




Aqours仕切り直し中。。。




千歌「曜ちゃん蘇生!」キラン!

曜「……ん、あれ?……ここは?」スクッ

鞠莉「果南に腕相撲して投げ飛ばされて意識失ってたの」

果南「曜、本当ごめんね」

曜「あはは…別にいいよ。でもあの力って、本当に3割だったの?」

ダイヤ「あんな破壊力で3割な訳が──」

果南「うん」

ダイヤ「ありませんわってえぇぇえ!?」

千歌「本当なの?」

果南「うん……ちょっと力入れただけだったの。そしたら曜の腕が変な方向向いて、壁に激突して……」

曜「うわぁ……」

梨子「本当心配したんだからね?」

ルビィ「でも、これが他の世界では人気……なんだよね……?」

ダイヤ「こんなの殺人鬼ですわよ!」

果南「うっ……」

善子「モンスターよモンスター」

果南「っ……」

花丸「体力お化けの異名が霞んで見えるずら」

梨子「これと対等に渡り合える園田海未さんって一体……」

果南「」ズーン

鞠莉「ねぇみんなそろそろ果南Disやめないと果南が堕ちちゃう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:27:24.50 ID:2B8IaL7oO<> 果南「わたしって……人……殺し……」

ダイヤ「かっ!果南さん!?ジョーク!ジョークですわよ!?みんな少しからかってるだけですわよ!?」

鞠莉「ダイヤのjokeは面白くないわね」

ダイヤ「鞠莉さんっ!」

曜「果南ちゃん!大丈夫!大丈夫だから!ね?ただ千歌ちゃんの神の力でそうなってるだけだから!」

果南「グスッ……ん、わかってる……」

ダイヤ「ですから気にしては駄目ですわ……ゴホッゴホッ!埃が舞ってますわね……」

善子「壁壊れたし棚も壊れちゃったし……」

千歌「確かに埃っぽい……ゲホゲホッ!」

ダイヤ「換気しましょう!」ガラガラガラ

果南「……ごめん…………ほんと……ごめ…っ!」

ダイヤ「果南さんのせいではないとぉ!あ、あれほど言っているではありませんかぁ!ねぇ皆さぁん!?」アセアセ

千歌「そ!そうそう!!いやー私今ちょうど埃吸いたいなぁって思ってたからさぁ!」スゥーゲホゲホッ!

曜「よーしよしよし果南ちゃんは悪くないからねぇ〜!」ヨシヨシ

ルビィ「そんな力あるって、カッコいいと思います!」

善子「そうそう!憧れるわぁ!」

果南「……みんな……うん……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:28:02.20 ID:2B8IaL7oO<> ダイヤ「さっ!果南さんもそちら側の窓開けて下さいます!?」

果南「わかった」トコトコ ガラガラ

鞠莉「ねぇ、ちょっとダイ───」



ガシャァァァァァァァァァァアアン!!



9人「」



ヒュォォォォォォオオ…………



鞠莉「…………遅かったね」

ダイヤ「……か、果南………さん……?」

果南「………誰か、私を殺してくれないかなん?」ニコッ

ダイまり「かなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!!!」

鞠莉「そんな事口走っちゃ駄目!!!果南は生きる!生きるのよッッ!!」

ダイヤ「窓の一つや二つ壊した所でどうという事はありませんわよ!そうですわよねっ!?!?皆さん!!??」

6人「」コクコクコクッ

果南「いや、ごめん私無理」ニコッ

ダイヤ「その笑顔やめて下さいませんか!?」

鞠莉「おい高海ぃ!もどせぇ!今すぐ果南を戻さんかい!!」

ダイヤ「もしくは果南さんの心を静めなさい!!」

千歌「はっはい!了解であります!!」

果南「あははっ死にたい死にたい〜」

鞠莉「ダメっ!そんなはしたない言葉口にしちゃいけません!」

果南「私はっヤバいっ殺人鬼よぉ〜」

ダイヤ「μ'sの輝夜をそんな替え歌にしてはいけません!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:28:43.19 ID:2B8IaL7oO<> 鞠莉「おい高海ぃぃぃ!早くっ!早くしなさぁい!」

千歌「う、うん!でも単に戻すだけじゃ面白くないよね?」

梨子「えっ?それって」

千歌「ニシシ……!一回見てみたかったんだよね!果南ちゃん幼女になれ!」キラン!

梨子「…はぁ!?」

果南「ッ!?うぐっ!!??」ビリビリ

鞠莉「っ!?果南!?」

ダイヤ「突然……電流が……!?」

果南「ぐわぁぁぁあ……っ!!」


シュゥゥゥゥウウ……


ダイヤ「……っ、か、果南さん……大丈夫です……の……」

鞠莉「…………果南……なの?」

かなん「………………?」キョトーン

善子「……ちっ」

ルビィ「ちっちゃい!」

花丸「小さな果南さんずら!」

梨子「可愛い……」

千歌「うぉぉぉお!!」

かなん「…………」キョロキョロ

ダイヤ「あわ、あわわわわ……果南さん……こんなお姿に……」

鞠莉「な、なんて可愛い……!」

かなん「おねぇたんだぁれ?」

鞠莉「えっ!?えっと、私は鞠莉よ。マーリー、言えるかな?」

かなん「……まーりー?」

鞠莉「そうそう!」

かなん「まりおねぇたん!」

鞠莉「グホォッ!!」

ルビィ「鞠莉さんが謎のダメージを!?」

善子「理性に響いたのね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:29:34.28 ID:2B8IaL7oO<> 曜「わーほんっとに可愛い!」

千歌「持って帰りた〜い!」

ダイヤ「皆さんっ!ふざけるのもいい加減にしなさい!鞠莉さんも何鼻血出してるんです!はしたない!」

鞠莉「い、いや……ヤバいからっ!この子の破壊力ヤッベェから!」ダバダバ

ダイヤ「あぁもう!ほらハンカチ!」

鞠莉「Thank You……」フキフキ

ダイヤ「千歌さん!いいですから早く果南さんを元に戻────」

かなん「ねーねーおねぇたん」

ダイヤ「……な、なんですの?」

かなん「はぐ……ちよ?」

ダイヤ「」

鞠莉「」

善子「あ、決壊した」

ダイヤ「千歌さん」ダバダバ

千歌「はい」

ダイヤ「やっぱり戻すのはもう少し先で宜しいですわ」フキフキ

千歌「はい」

ダイヤ「では鞠莉さん」サッ

鞠莉「準備OKよ」フキフキ

ダイまり「かなんちゃ〜ん!!」ダキッ!

かなん「はぐ〜」ダキッ!



バキボキベキッ!!



ダイまり「あ」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:30:16.44 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「へ?…………あっ」

曜「あ」

梨子「あ」

花丸「あ」

ルビィ「あ」

善子「あ」

かなん「……?おねぇたん?」ユッサユッサ

ダイヤ「」

鞠莉「」

千歌「幼女化させただけだからまだあの力残ってたままなの忘れてた……」

曜「も、もう〜千歌ちゃんったら〜!」

善子「は、はははは……」

鞠莉「」ドサッ!

ダイヤ「」ドサッ!

6人「!!」

かなん「おねぇたんおねんねしちゃった……」シュン

6人「…………」

かなん「……」チラッ

6人「っ!!」ビクッ!

かなん「おねぇたんたち、はぐちよっ?」ニコッ

曜「いやぁぁぁぁぁぁああ!!!ばけっ、化け物ぉぉ!!!」

善子「なんつークリーチャー生み出してんのよ!!」

ルビィ「千歌ちゃん!早く果南さんを!!」

梨子「いやぁぁあこっち来るぅぅう!!」

千歌「か……果南ちゃんはもうおねんねの時間だよ!!」キラン!

かなん「っ!…………んん……」ゴシゴシ

6人「…………」

かなん「ふわぁぁあ……っあぁ……」ゴロン

善子「……ね、寝た…………?」

かなん「すー……すー……」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:30:51.70 ID:2B8IaL7oO<> 曜「だっっはぁぁぁあ!!また死ぬかと思ったぁぁあ……!」

千歌「まだ小さいから力のコントロール出来ないんだろうね」

ルビィ「……って事はお姉ちゃん達……」

善子「最大火力のハグを喰らった……って事?」

鞠莉「」

ダイヤ「」

花丸「原形があるだけマシずら……」

梨子「…………そうね…」

千歌「さて、気を取り直して!次やるよ!」

ルビィ「えっ!?お姉ちゃん達は!?」

千歌「んー後でいいかなって」

曜「いや、後って……というか、まだやるの?」

梨子「もういいんじゃない?」

千歌「まだだよ!まだ面白いのがあったんだから!」

花丸「面白いって……結局はただの醜態晒し…」

千歌「次はねぇ〜……ルビィちゃん!」

ルビィ「ピギィ!?ル、ルビィですかぁ……?」

千歌「うん!と言ってもルビィちゃんの二次創作って本来のルビィちゃんのままのが多いんだよね……」

ルビィ「……? 本来のルビィって何ですか?」

千歌「…………何だろうね?」

ルビィ「えぇ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:31:31.19 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「あとはねー……ちょっとエッチなルビィちゃんもいれば、ちょっと何言ってるか分かんないルビィちゃん。あとは腹黒いルビィちゃんとかあったね」

ルビィ「ろくな私がいないっ!!」

千歌「んーどれも結構面白いんだけどね〜」

花丸「やっぱりルビィちゃんはこのままのルビィちゃんが一番ずら」

善子「ま、一番見慣れてるからね」

曜「ルビィちゃんは今のルビィちゃんが一番ルビィちゃんっぽい!」

梨子「あー……ゲシュタルト崩壊してきた……」

千歌「エッチなルビィちゃんにしてもいいんだけどぉー……」

ルビィ「ふぇぇ!?ル、ルビィはいやですっ!」

千歌「だからルビィちゃんは!ルビィちゃんのお願い事を叶えてあげようかなって!」

ルビィ「……ふぇ?」

善子「えールビィずるい!」

曜「確かルビィちゃんのお願い事って……」

花丸「μ'sの西木野真姫さんみたいになりたい…?」

ルビィ「う……うん……」

千歌「それを叶えてやろうではないか!」

ルビィ「ほ、本当ですかっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:33:02.46 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「うんっ!いくよ!ルビィちゃん西木野真姫さんみたいになれっ!」キラン!

ルビィ「………………」

花丸「……何も変わらないね」

善子「みんな見た目って変わらないものなのね」

ルビィ「…………」ギロッ

善子「と思ったら目付き変わった!?」

曜「ルビィちゃんがあんな鋭い眼光を……!」

千歌「これが西木野真姫さんのオーラ……!」

ルビィ「……な、何よ皆で私の顔をジロジロと!」

花丸「っ!?しゃ、喋り方が変わってる!?」

千歌「うぉぉ!!真姫さんっぽい!」

梨子「……というか、本人じゃ…?」

ルビィ「違うわよっ!私は私!黒澤ルビィよ!」

花丸「違うずら……こんなの、ルビィちゃんじゃないずら!」

ルビィ「こんなのって失礼ね!」

千歌「あ、あの!サインもらえますか!?」

ルビィ「ヴェェ!?だ、だから私はルビィだって言ってるでしょ!?人の話聞きなさいよ!」

花丸「ルビィちゃんはヴェェ!?とか言わないよっ!」

善子「西木野真姫……いい眼をしてるわね……どう?私のリトルデーモンになってみない?」

千歌「いや!ルビィちゃんのでもいいんで!ほらここ!ここに『千歌ちゃんへ』って書いてもらえます?」

ルビィ「あー!うるさいうるさいっ!ちょっと静かにしなさい!!」

5人「…………」

ルビィ「さっきから勝手な事ばかり!何度も言うけど私は黒澤ルビィなの!口調とか話し方とか癖とかは西木野真姫だけど、ベースはルビィだから!わかった!?」

曜「な、なるほど」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:33:40.01 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「でもルビィちゃんはそんな饒舌に喋らないずら」

ルビィ「これも西木野真姫の能力よ」

千歌「……何か、あれだね」

ルビィ「…………な、何よ……」

千歌「真姫さんって性格めんどくさそう」

ルビィ「ちょ!ちょっと酷くない!?というか!あんたに言われたくないわよっ!」

花丸「真姫さん、上級生ずら」

ルビィ「私はルビィよっ!!」

千歌「あーもう満足、はい解除っと」キラン!

ルビィ「……ほへ?」

曜「あ、目付き戻った」

ルビィ「ル、ルビィなんか……失礼な事言いました……?」

善子「結構言ったわね」

千歌「真姫さんのイメージを害された気分だよ」

ルビィ「え、ルビィが悪いんですか……」

梨子「こらこら、千歌ちゃんが勝手にやったんじゃない」

千歌「まぁね、ごめんごめん。じゃあ次は〜」

ルビィ「え?まだやるんですか…?」

千歌「当たり前だのクラッカー!」

曜「古っ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:34:15.00 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「次は別に有名なSSのキャラに沿う訳じゃないんだけどね、名前変えてみようかなぁって」

ルビィ「な、名前?」

千歌「うん」

梨子「いやいや、千歌ちゃん流石に名前変えるとかそういうのは良くないわよ」

花丸「名前っていうのはつけてくれた人の想いがこもってる大事なものなんだから」

千歌「サファイアちゃんとかエメラルドちゃんとか可愛くない?」

善子「あぁずら丸全然聞いてないわこの人」

花丸「救えない人……」

ルビィ「いや、あの……ルビィはこれで別に……」

千歌「ダメダメ!もっとインパクトある名前にしないと!」

善子「ルビィの時点で相当なインパクトだけどね」

千歌「よしっ!ルビィちゃんの名前をトルコちゃんにしてしまえぇ!!」キラン!

ルビィ「えぇ〜!?」

梨子「……何故トルコ?」

善子「トルコ石の事じゃ?」

トルコ「…………特に何も変わらないね」

曜「いやいやいや!!名前めっちゃ変わってるよ!?」

トルコ「え?……うわぁ本当だ!トルコになってる!」

千歌「あはははぁ!斬新斬新!!面白いよぉルビィちゃん…じゃなかったトルコちゃん!」

曜「ちょ!ちょっと千歌ちゃん!さっきからやりすぎだって!!」

千歌「……なに?私に逆らうの?」

曜「ッ!?」ビクッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:34:55.13 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「ルビィちゃん!大丈夫!?」

トルコ「ルビィはトルコだよぉ…」

花丸「大丈夫!ルビィちゃんがトルコちゃんになってもトルコちゃんはルビィちゃんだから!」

善子「だぁぁぁあややこしい!!」

トルコ「う……っうん……!」

千歌「私何か間違ってる事してる?」

曜「……ぼ……だよ……」

千歌「ん?なんだって?」

曜「こんなの横暴だよっ!!」

千歌「……ふぅーん…横暴、ねぇ……」

梨子「ちょっと曜ちゃん…!」

曜「だっておかしいよ!今の千歌ちゃんはただの嫌がらせでしょ!?私達をおもちゃにして楽しんでるだけじゃん!」

千歌「このSSを面白くするためなんだから仕方ないよ」

曜「だからって何でもしていい理由にはならないよ!というか!私達が嫌な目に遭う事がSSを面白くする事に繋がるの!?」

善子「そ、そうよっ!ストーリーを面白くするんなら違うやり方でもいいはずよ!」

千歌「はぁぁぁあ………駄目だねぇ……」

曜「何が駄目なの……」

千歌「やっぱり住んでる領域が違うと価値観までも違ってくるからさぁ……」

曜「ッ!!」

梨子「曜ちゃんダメ!抑えて!」

千歌「あのね?二次創作の中の私達は愛されているんだよ?それを分かってる?」

曜「何が言いたいの……?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:35:34.96 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「私達は愛されているから不幸な目に遭ってるっていうのはおかしいんだよ。
作者さんも言ってた。私達が大好きだから二次創作があり、色んな性格の私達がいる。ラブライバーの数だけ私達がいる。そんな愛されている私達の今の現状を何で嫌うの?」

曜「……で、でも!だってさ!」

千歌「曜ちゃんはファンの愛を無下にするんだ〜」

曜「なっ!?そんな事言ってない!」

千歌「ほんとぉ?」

曜「う……うん…」

千歌「じゃあ“コレ”も勿論……受け入れられるよね?」

曜「……へ?」

千歌「曜ちゃんにチ●コ生えろ!」キラン!

梨子「……」

花丸「……」

トルコ「……」

善子「……」

曜「……」

 



曜「はぁぁあぁぁああ!?!?」

梨子「待って、今何て言った?」

トルコ「…………ち、チ?」

花丸「多分チ●コ生えろって言ったんだと思う」

トルコ「…………」

梨子「……ッ!?//////」

善子「あ、ああああんた何て事口走ってんのよ!!」

花丸「あ、ごめん。男性器に言い換えとくずら」

善子「そういう問題じゃない!」

トルコ「」バタッ

梨子「あぁっ!!トルコちゃん!」

善子「気絶してる……!?」

花丸「ルビィちゃん!?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:36:11.85 ID:2B8IaL7oO<> 曜「……………………」

千歌「フフフ……どう?男の子になった感想は」

曜「…………」サワサワ

千歌「ほら、スカート捲ってみて?」

曜「…………………」ピラッ


曜ちゃんの曜ちゃん「やぁ」ボロン


曜「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

千歌「うーわ想像以上の反応」

曜「えっ!?やだやだ!!なに!?はぁ!?えっえっ?ちょ、やだやだぁ!本当むり!むりむりむり!!」

梨子「大丈夫トルコちゃ……きゃああああああああ!!曜ちゃんなにそれ!?」

曜「うわぁぁぁあぁぁぁああぁぁんん梨子ちゃぁぁぁあん!!」

梨子「ぎゃああああああこっちこないでぇぇ!!」

善子「うわぁ……////」

トルコ「」

花丸「良かった…気絶してるだけずら……」

千歌「あっははははは!!似合ってるよ曜ちゃん!!それね!すっごく需要高いんだよ!何でも曜ちゃんにおち●ちん生やすの流行ってるんだって!」

曜「いやぁぁぁぁぁぁぁあ!!やだやだ!とってこれ!お願い!!」

梨子「やめてぇ!こっちこないで!視界に入らないで!!!」

曜「梨子ちゃん酷いぃぃ!!お願いだから何とかしてぇぇえ!!」

梨子「無理無理!何とかって何よ!」

曜「やだ……なんか…大きくなってるし……!何これ、爆発するの!?」ビンビン

善子「ぐっろ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:36:46.18 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「爆発なんてするわけないじゃ〜ん」

曜「でもやだよぉ…っ!怖いよぉ!助けてよ……うぅ……!」

梨子「よ、曜ちゃん……」

善子「ずら丸!何か方法は無いの!?」

花丸「あれは男性の生理現象ずら。治まるのを待つか抜いてあげれば治るよ」

梨子「……ぬ、抜く?」

善子「あんた何でそういう事まで知ってるのよ」

花丸「文学少女に死角無しっ!ずらっ!」フンス

千歌「ほらほら〜曜ちゃん苦しんでるよ〜?早くその抜くっていうのしないと曜ちゃんが可哀想だよぉ〜?」

梨子「で、でも……」

曜「うぅ……ぐすっ……」

千歌「ほらほらぁ!何してるの梨子ちゃん?覚悟決めないとぉ。それとも?私の力で無理やりさせてあげてもいいんだよ?」ニヤリ

梨子「ひぃっ!?」

曜「っ!?それだけはやめて!!」

千歌「えー?でもなぁ……」

曜「…………」

梨子「……っ、曜……ちゃ……んくっ、ごめんね…?」

曜「梨子ちゃん……」

善子「ちょ、ちょっとリリー!?まさかあなた本当にやるつもりじゃあ……!?」

花丸「ダメッ!そんな事したら18禁に!」

善子「あんたはどこの心配してんのよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:37:22.90 ID:2B8IaL7oO<> 曜「梨子ちゃん……」

梨子「苦しいのね?出来るか分からないけど……やってみる……」

曜「…………」

千歌「あはははは!!!そうっ!それでいいんだよ!!素直にこの世界でえっちな事しておけば全て丸く収まるんだよ!!」

曜「千歌ちゃん…」



曜(本当に……こんなのでいいの……?千歌ちゃんの言ってる事って、全部正しいの?)

曜(……うぅん、絶対に違う。こんなの間違ってる!絶対に!!)

曜(でも、どうすれば千歌ちゃんに勝てるの?何か弱点は無いの?何か……何か!!)



梨子「……さ、触るよ…?」

曜「…………」

梨子「……痛かったら言って───」


スッ


梨子「……え?曜……ちゃん……?」

曜「ありがとう、梨子ちゃん。でも、大丈夫だから」

梨子「曜ちゃん……でっ、でも……」

千歌「なっ……何が大丈夫なのぉ!?せっかく梨子ちゃんが勇気出して曜ちゃんのそれを静めてくれようとしてたのにさぁ!!」

曜「やっぱり……やっぱり間違ってるもん!こんなの、絶対にいい終わり方なんてしないっ!」

梨子「曜ちゃん…!」

善子「そ、そうよね!エロに逃げるなんて下等な作者がする事だわ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:38:03.65 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「…………にが……ってのさ……」

花丸「……千歌さん?」

曜「ち、千歌ちゃん?」

千歌「みんなにこのSSの何が分かるってのさぁぁ!!!」バンッ!

善子「ひっ!」

梨子「っ……!」

曜「…………」

千歌「何度も言うけど!この世界の作者は私!私が全ての主導権を握れてる!何でも思い通りのままなんだよ!そんな私がエロに走ればハッピーエンドだって言ってるんだよ!?!?」

曜「そんな確証ないじゃん!それに皆嫌がって!」

千歌「世の中には快楽堕ちとか強姦とかのジャンルもあるって知ってた!?私の選択肢にはそれがあったってだけなんだよ!?」

曜「ぐ……何で分かってくれないの……」

千歌「分からないもん!だから私と皆とじゃ見てる世界が違うからねぇ!!」

梨子「もうやめてぇ!」

曜「っ!」

梨子「もう……喧嘩はやめてよぉ……するから…わた、私がえっちな事………するからぁ…!」

曜「……ッ!」

善子「リリー……」

梨子「それで満足でしょ…千歌ちゃん?」

千歌「……どこまでも健気だねぇ、他の世界の梨子ちゃんは“はわわ梨子ちゃん”とか“メノノ梨子ちゃん”とかいるらしいんだけど、この世界の梨子ちゃんはほんっと健気だよねぇ…ねぇ曜ちゃん?」

曜「………………」

千歌「……まぁいいや、今ので若干読者の人も引いてるだろうし、どっちか積極的になって貰った方がいいかな」

曜「……え、な、は?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:38:48.87 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「と言うわけで梨子ちゃん」

梨子「えっ」ビクッ

曜「ま、まさか……!」

梨子「……ま、待ってよ千歌ちゃん…私やるって…」

千歌「すぅ……」

曜「梨子ちゃん耳塞いで!」

梨子「え!?耳…?」

曜「はやくっ!!」

梨子「っ!!」ガバッ!

千歌「梨子ちゃんガチレズになれ!」キラン!

梨子「…………」

曜「…………」


曜(ど、どうだ……!?)


ドクン!


梨子「ぐぅ……ッ!?」

善子「リリー!?」

曜「り、梨子ちゃん!?そんな……耳を塞いでも駄目……?」ガクッ

千歌「あっははははは!!残念だったね曜ちゃん!耳を塞いでも無駄な事は昨日の朝に志満姉で検証済みなんだよねぇ!!」ニシシ

曜「そんなぁ……くそっ……!何で……何で梨子ちゃんを!」

千歌「だぁーかぁーらぁー……私はね?読者の目線で動いてる訳。喧嘩してメタい話ぶっこんだ後に嫌々えっちな事してもらっても興奮しないわけ、わかる?」

曜「わっかんないよ!!もうさっきから…ううん、ずっと前から千歌ちゃんの言ってる事分かんないよ!!」

千歌「大丈夫、いずれ分かる時が来るから。さて……梨子ちゃん大丈夫?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:39:36.54 ID:2B8IaL7oO<> 曜「はっ!?そうだ!梨子ちゃん!」

梨子「…………」

善子「リ、リリー……?大丈夫、なの?」

梨子「…………特に問題ないわね」

曜「……見た目は…変わらない……」

花丸「ガチレズ……百合って事ずら?」

トルコ「んゅ……うぅ……ん……」

花丸「あ!ルビィちゃん目覚ました!」

善子「トルコ!大丈夫なの?」

トルコ「……うん…トルコは平気だよ……」

千歌「気分はどう?梨子ちゃん?」

梨子「別に、変わった様子は無いかな」

曜「ほ、ほんと?」

梨子「えぇ」

トルコ「……何がどうなってるの…?」

花丸「今千歌さんの力で梨子さんがガチレズに変えられた所ずら」

トルコ「ガチレズ?」

花丸「ガチレズ、同性愛者ずら。レズの場合は女の子が女の子の事を好きになる事だよ?」

トルコ「そうなんだ、花丸ちゃん物知りだね」

花丸「それほどでもあるずら〜」

善子「ほんと呑気ねあんた達は……」

曜「まさか失敗……?耳塞いだのが効いた?」

千歌「ないない。ちゃーんと効いてるよ。ねっ?梨子ちゃん」

梨子「んー……あんまり分からないわね。前と何がどう変わったか、とか……」

善子「ほら!やっぱり失敗よ!もしくは不発したのよ!」

千歌「ふぅん……」

曜「でも、仮に効いてたとしたら何で何も変わらないの?」

千歌「梨子ちゃんが元々ガチレズだったりして」

善子「あーなるほどね、って嘘でしょ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:40:19.36 ID:2B8IaL7oO<> 曜「でも何も変わってないって……」

梨子「不思議ねぇ、ここまで変わっていないとちょっと不安なんだけど……」

善子「で、でもトルコの時みたいに豹変しなくて良かったわね」

花丸「ルビィちゃんはルビィちゃんだよ」

トルコ「今はトルコだよ…」

梨子「えぇ、その点は良かったかな。自分を保ててるって感じで」

曜「……何だろう、この感じ……」

梨子「あら?よっちゃん髪に埃が」トコトコ

善子「えっ?あ、あぁ……さっきの爆風でかしら。でもこんな時にいいわよ別に」

梨子「ダメよ、アイドルなんだから」スッ

善子「ん、ありがと」

梨子「…………」

善子「……な、なに?」

梨子「よっちゃんって……肌綺麗よね」

善子「…………は?」

梨子「白くてぷにぷにで……髪の毛もサラサラ……」

善子「ちょ、リリー?」

梨子「そしてその吸い込まれるような美しい瞳……」

花丸「あ、変わってるずら」

トルコ「変わってるね」

千歌「ね?だから無駄なんだって」

曜「そんな……本当にガチレズに?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:41:04.38 ID:2B8IaL7oO<> 善子「やめ、やめて……ね?リリー?私達女の子同士なのよ?」

梨子「そう、私とよっちゃんは女の子同士……だからいいんじゃない」

善子「理屈が分からないわよ!」

曜「善子ちゃん!今の梨子ちゃんは危ない!逃げて!」

善子「くっ!リリー!あんたいい加減にっ!」


ガシッ!


善子「ッ!?」

梨子「いい加減に……なに?」


ググググッ!


善子「うそ……何この力……っ!?」

梨子「うふふふふ…さぁ、よっちゃん……」

花丸「善子ちゃん!」

トルコ「逃げてぇ!」

善子「やっ……やだ…リリー……!」

梨子「よっちゃんの初めて……頂き────」


ガシッ!


梨子「…………何のつもり?」

善子「…………ッ!?」

曜「…………」

善子「曜さん!?」

曜「やめて、善子ちゃん嫌がってる」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:41:50.12 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「今の段階ではね。直によっちゃんの方から求めてくるようになるわ」

曜「そんな事したって、梨子ちゃんも善子ちゃんも辛くなるだけだよ!」

梨子「辛くなんてないわよ?私はこれがデフォルメ……」

曜「今の梨子ちゃんは千歌ちゃんの力で無理やりそうさせられてるだけ!戻った時に傷つくのは梨子ちゃんなんだよ?」

梨子「…………」

千歌「ふふ……曜ちゃん魅せてくれるねぇ…」

曜「さぁ、分かったら善子ちゃんから離れて!」


ガシッ!


曜「!!」


ググググッ!


梨子「結果なんてどうでもいいの。私は今、瞬間を楽しみたいの────邪魔立てするなら、まずは曜ちゃんからよ?」

曜「くぅ!……フッ、悪いけど、体育会系の私が梨子ちゃんの力に負けるわけな───」


ドサッ!


曜「………………え」

梨子「あらあら、私ったらせっかちで話聞かなくてごめんね。それで、何?」

花丸「曜さんが負けた…!?」

善子「ぐっ……想像以上のパワーよ、今のリリーは…」

曜「くっ……!この……ッ!!」グググ

梨子「もっと曜ちゃんの本気を私にぶつけてみて?」

曜「ぐぅっ!そん、なぁ……ッ!!」グググ

梨子「フフフフ、ほらほらどうしたのぉ?早く抜け出さないと襲われちゃうわよ?」

曜(嘘っ!?何でこんなに力強いの!?この私が梨子ちゃんに為す術ないなんて……!)

梨子「あぁ〜?その焦ってる表情堪らないわぁ?さ、もっともっと曜ちゃんの表情見せて?」

曜「うぐ……っ、やめ……りこ……ちゃん……っ!」グググ

花丸「曜さんから離れて!」ぐいっ!

トルコ「梨子さん落ち着いて!」ぐいっ!

善子「リリー!ちょっとおいたが過ぎるわよ!」ぐいっ!

梨子「無理よ、あなた達の力を合わせても私と曜ちゃんを引き剥がす事は出来ないわ」

千歌「あはははは!何この光景!大きなかぶみたい!3人で引っ張っても梨子ちゃんは抜けませんってか!?あっははははは!!」

曜「いやぁ……やめ……おねがっ……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:42:25.19 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「フフフフ、大丈夫心配しないで。優しくするから……ね?」

曜「梨子ちゃ……やめ……っ」

梨子「フフフフ……フフ?」サワッ

曜「……え、あっちょ……そこ……」

梨子「…………ん???」サワサワッ

曜「ひゃっ!?やめっ!触らないでっ!」

梨子「……………………」





『千歌「曜ちゃんにチ●コ生えろ!」キラン!』




梨子「ッッ!?!?あ@¥☆▲〒※♂%ふ○」バタッ!

曜「えっ!?ちょ、梨子ちゃん!?」

善子「なっ!?急に悶えはじめた……!?」

トルコ「い、一体何が……」

千歌「!? ちょっと!?梨子ちゃんどうしたの!?」

曜「……はっ!?まさか……コレのせい?」サワサワ

トルコ「そ、そうか!ガチレズの梨子さんは曜さんのおち●ちんを触ってしまって困惑してあばばばばば」ドサッ!

花丸「きゃぁぁあ!!ルビィちゃん!?」

善子「自分から説明しといて気絶するんじゃないわよ!」

梨子「うぅ……っ!そ、だったわ……かん……っぜんに忘れてた……はぁ…はぁ……あんな汚物が……曜ちゃんに付いてる……のォ…っ!」

曜「やっぱり、このおち……コレが原因なんだ!ガチレズの梨子ちゃんはコレに悶えてる!」

善子「なるほどね。女の子好きなリリーにとって、男性のビッグデーモンはただの汚物でしかない。その汚物と曜さんが合わさった結果……」

梨子「ぐぅぅ……!!目が……っ、腐るぅぅう!!」

曜「やった!こればっかりは生えてて良かった!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:43:00.94 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「ちょっとちょっと〜梨子ちゃん大丈夫〜?曜ちゃんのおち●ちん無くそっか?それならいける?」

曜「っ!?しまった!?」

梨子「はぁ……はぁ……」




──


───────



──────────────



〜ガチレズ梨子の世界〜




梨子「うふふっ、あなたって本当可愛い顔するのね」

「はぅぅ……いましょんなこといわれたらぁ…」

梨子「よしよし、私が受け止めてあげる…」



「んむぅ……もっとシてください梨子先輩……」

梨子「そんなにがっつかないの。私は逃げないから」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:43:34.99 ID:2B8IaL7oO<>


「梨子先輩だーいすき!」

「転校……しちゃうんですか?」

「離れてても……繋がってますよね?私達……」

「やっぱり、女の子同士なんて……変、ですよね……」

「っっ〜〜!!ありがとうございます!」

「大好きですっ!梨子さん!」



─────私も大好きよ。








<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:44:11.45 ID:2B8IaL7oO<>








梨子「………………いえ、いいわ」

千歌「そう?」

曜「梨子ちゃん……?」

梨子「ごめんなさい…ちょっと過去の思い出を思い出して……」

千歌「さぁ気を取り直してもっぺん行ってみよ〜!」 

梨子「…………」スッ

曜「っ!?やっぱりその場凌ぎにしかならないか!」

善子「曜さんマズいわよ!?」

曜(今度押し倒されたら次は無い……!)

梨子「…………ごめんなさい。曜ちゃんは襲えない」

善子「…………えっ?」

曜「…………えっ?」

千歌「………………えぇー!?」

梨子「ごめんね?」

曜「えっ?あぁ、いやうん、全然いいけど、と言うかそうして貰いたいし」

千歌「いやいやいや!何言ってるのさ!やっぱり曜ちゃんのアレが原因でしょ!?」

梨子「んー、それもあるけど……違うのよ」

曜「違う……?」

千歌「なに?何が違うの?梨子ちゃんの思い通りにしてあげるからさっ!」

梨子「違う……駄目、駄目なのよ。神の力でも……変えられない……」

千歌「…………はぁぁぁぁああ!?」

善子「リリー?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:44:47.23 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「神の力でも変えられないって!そんなのあるわけないじゃん!」

梨子「私、大事な事忘れてた……。レズっていうのはね?お互いの心のユメノトビラを開いた時、初めて一面満開の百合の花園が咲き乱れるの……。
だから無理やりに犯すなんて出来ない……だから千歌ちゃんの命令には従えない……」

千歌「……分かんない」

梨子「…………」

千歌「分かんない分かんない分かんない!!何言ってるの!?女の子同士がイチャイチャすればそれだけでその花園とかいうのが咲くでしょ!?というか!そっちの意思なんて関係ないんだよ!!」

曜「そ、そうだよ……今の千歌ちゃんには誰も……」

梨子「でも、私は従えない。いえ、従わない!」

千歌「…………そっか」

曜「っ!?マズっ!?」

千歌「ならいいや、梨子ちゃん」

善子「リリー!!」

曜「梨子ちゃん!!」

梨子「…………」

千歌「さっさと曜ちゃんを犯せ」キラン!

梨子「…………っ!?」ビクッ!

善子「ヤバい!曜さんどうしよう!?」

曜「くっ………ここまでか……」

梨子「ぐぅ……くっ…………ぬぅぅうう!!」ギギギ

千歌「ふははははははは!!神に逆らうとはどういう事を意味するか体を持って味わえ!」

梨子「ぅう……ぐぁっ……あっ……くっ…」



 
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:45:21.68 ID:2B8IaL7oO<>


 

────私は誰?





桜内梨子──────





私はレズ────そう──────








─────レズは────









───レズは正義!!



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:45:57.33 ID:2B8IaL7oO<>
梨子「ッ!!はぁぁぁぁああ!!」バリン!

千歌「ッッ!?!?」

曜「なっ……!?」

善子「えぇ……っ!?」

梨子「何度でも言うわ、私は千歌ちゃんの命令には従わない!」

千歌「う、うそ……でしょ……?」

花丸「こ、これは……衝撃の……」

トルコ「うぅ……はっ!また私気を……」

花丸「…………」

トルコ「花丸……ちゃん……?」

千歌「なんで?……おかしいおかしいおかしい!そんな事あるわけないっ!神の力に背くなんて出来るはずがないっ!」

曜「で、でもさっき……従わないって……」

千歌「きっと何かの間違いだよ!はいっ!梨子ちゃん曜ちゃんを犯せ!」キラン!

梨子「…………」

千歌「…………ぐっ!!!犯せ!!犯せぇ!!」キラン!

梨子「ごめんなさい千歌ちゃん」

千歌「〜〜〜ッッ!?!?何で効かないんだよぉぉ!!!」

梨子「何で効かないか、教えてあげる」

千歌「はぁ!?」

梨子「この世界…ラブライブ!という世界において、レズは正義なの。神なんかよりもずっとずっと強い……そう、今の神の千歌ちゃんよりもね」

千歌「…………神の力よりも……?ハッ!笑わせないでよ!レズなんてあくまでもジャンルの一つなだけじゃん!!神の力を越えれるだなんておかしいよ!!
第一!誰がそんな序列決めたのさ!!神の私を差し置いて!!」

梨子「あなたの言う読者やファンが決めたのよ」

千歌「んなっ……!?」

曜「これは……」

善子「レズの方が強い……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:46:30.72 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「はっ……はははは、いやいや……だからそれはラブライブ!のジャンルの一つとしてだよね?私はこのSSの神様なんだよ!そういったジャンルさえも!今は私の手の上で転がされているんだよ!!」

梨子「もう一つ、勝てた理由を教えてあげる」

千歌「あぁん!?」

梨子「それはレズのプライド」

千歌「プッ……プライドォ!?」

梨子「そう、レズにだってプライドがあるの。カップリングだったりシチュエーション。どこまでの線引きでレズ判定になるか、これはイチャラブなのかこれは結ばれて良いものかどうかとか、作者にだって拘りやプライドってものがあるように、そのキャラクターにだってプライドもある!」

千歌「じゃ、じゃあなに…?そのプライドに神様の力が負けた……ってこと?」

梨子「そうね」

千歌「……ふっ、ふざけるなッッ!!」

曜「っ!」

善子「ぐっ!」

トルコ「ピギィ!?」

花丸「うっ!」

梨子「…………」

千歌「はぁ……はぁ……そんなちんけなプライドで……神の力よりも上?へそが茶を沸かすよ!」

梨子「……確かに、変な話ね。神よりもレズの方が上って」

千歌「だよねぇ!?」

梨子「でも、ここはラブライブ!の世界。この世界ではレズこそが正義なの。この世界の理に従ってるのよ、私は」

千歌「ぐぅぅ……!!」

梨子「レズのプライドを甘く見ない事ね!!」

善子「勝った……リリーがあの千歌さんに勝った!」

曜「予想外の展開だけど……これで勝てる!健全なSSで終われる!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:48:00.86 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「…………そっかぁ、わかった……わかっちゃったぁ」ニヤニヤ

梨子「…………」

善子「……笑ってる?」

曜「ち、千歌ちゃん!今の梨子ちゃんに神の力は通じない!千歌ちゃんの負けだよ!」

花丸「そうそう!」

トルコ「これでやっとみんな元通り!」

千歌「あーそうだねぇ……確かにぃ……『今の』梨子ちゃんには敵わないねぇ〜……」

梨子「……」

曜「……は?」

善子「何よあの薄気味悪い笑い……」

千歌「今の私ってぇ……すごぉぉぉく頭が冴えてると思うんだぁ……」

梨子「…………」

千歌「神の力に逆らってるのはさぁ…今の梨子ちゃんがレズだからだよねぇ?」

曜「……まさかっ!?」

千歌「フフフ!つまりただの梨子ちゃんになら効くってわけだよね!!」

梨子「そういう所には鋭いわよね…」 

千歌「あっははははは!!!今さら謝っても遅いよ!!さぁ梨子ちゃんッ!!」

善子「マズいわよ!リリー!!」

曜「梨子ちゃん……!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:48:46.72 ID:2B8IaL7oO<>

曜(どうする!?どうするどうする!?何か手は無いの!?何か……っ!)


梨子「曜ちゃん…」ボソッ

曜「……えっ?」

梨子「口」

曜「え、口……?」

梨子「そう、あとお願いね」

千歌「梨子ちゃん元に戻れ!!」キラン!

曜「え、ま、待って梨子ちゃん!!」

梨子「うぐっ!?」ドクン!

善子「ヤバッ!?リリーが元に戻った!!」

千歌「はいっ最後の希望もおしまーい」

梨子「うぅ……あれ、私………何を……?」

トルコ「梨子さんが……」

花丸「せっかくいけると思ったのに……」

梨子「みんな……私、何かしてた……?」

千歌「うんしてたね。とっても気に入らない事をね」

梨子「…………え、わ……私が……?」

千歌「そっ、まぁ覚えてないなら別にいいよ。どの道こうするつもりだったし」

梨子「ち、千歌……ちゃん……?」

善子「やめなさい千歌さん!お願いだからやめてぇ!!」

千歌「梨子ちゃん、曜ちゃんを犯しちゃえ」キラン!

トルコ「あぁっ!!」

曜「っ!」

梨子「っ!?かっ……体……がぁ……っ!」ギギギ

千歌「悪く思わないでね?ガチレズの梨子ちゃんが私に逆らったのが悪いんだから」

梨子「くぅ……よ……ちゃ、えっち、し……ょ?」フラフラ

花丸「ダメ!今の梨子さんはもう助からないずら!」

トルコ「曜さん!!」

曜「くそっ……!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:49:20.04 ID:2B8IaL7oO<> 善子「リリー一人くらいなら私達でも!トルコ!ずら丸!三人で抑えるわよ!!」

花丸「わ、わかった!」

トルコ「梨子さぁん!!」

千歌「あー余計な事しないでね?善子ちゃん花丸ちゃんトルコちゃん、伏せ」キラン!

善子「リリー!!──ってうわぁ!?」ズン!

花丸「きゃあっ!?」ズン!

トルコ「ピギィ!?おも、重いぃぃい!!」ズン!

曜「みんなぁ!」

千歌「はいはい邪魔者はそこで大人しく見ててね〜」

梨子「曜……ちゃん………うふふ、えっちしよ?」

曜「梨子ちゃん!お願い目を覚まして!」

千歌「だから無理無理!ガチレズの梨子ちゃんじゃないんだから今は私の命令に従順だよ〜!」

梨子「えっち…えっち…曜ちゃんとハードなえっち……」

曜「くっ!駄目か……」

善子「曜さぁぁぁあんん!!」

花丸「逃げてぇぇ!」

トルコ「もう打つ手無いよぉぉ!」

千歌「さぁさぁ!!どうする曜ちゃん!?王手だよぉ!?!?」

曜「………………」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:49:54.19 ID:2B8IaL7oO<>





『梨子「口」』

『曜「え、口……?」』

『梨子「そう、あとお願いね』


曜(口…………くち……何で梨子ちゃんはそう言ったの?何かのヒント?神の力をどうにかする為の?
口…………口…………)







<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:50:25.67 ID:2B8IaL7oO<>






『千歌「おっけー!私よ宙に浮け!」キラン!』

『千歌「果南ちゃんの力強くなぁれ!」キラン!』

『千歌「ルビィちゃん西木野真姫さんみたいになれっ!」キラン!』

『千歌「梨子ちゃんガチレズになれ!」キラン!』



曜(…………ッッ!?!?

分かった……分かった!千歌ちゃんの神の力を封じる方法が!…………でも、成功させるには……)

曜「…………」チラッ

曜(っ!!!あれは、ダ────)



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:51:08.46 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「さぁこれがこのSSの山場になるよぉ!!今読者のみーんな釘づけだよ!!念願の百合えっちが見れるよぉぉ!!」

梨子「さ、曜ちゃん」

曜「…………」

梨子「痛くしないよう頑張るから、全部私に任せてね?」

曜「……うん」

トルコ「えぇっ!?」

花丸「曜さん……まさか……」

善子「受け入れた……何で……」

千歌「あはははは!!やっと自ら受け入れる気になった!?いやぁ私としては最後まで抗って徐々に曜ちゃんが身を委ねていくっていうのが見たかったんだけどさぁ、まぁこれはこれで!」

梨子「曜ちゃん……!」

曜「梨子ちゃん」

梨子「ん?」

曜「そ、その……私、今……あの…お股に男性の……アレがあってね?」

梨子「うん、知ってるわ。それを含めて私は受け入れるつもり」

曜「いや、そうじゃなくて!その、これが付いてる限りは私の性別は女の子でもあり、男の子でもあるわけなんだ」

梨子「うん」

曜「だからさ、こういうのは男の子がリードするものでしょ?」

梨子「えぇ」

曜「……その、私からさせてくれない?」

千歌「おぉ……曜ちゃん大胆!」

善子「曜さん……」

梨子「えぇ……!なんか嬉しい!今の曜ちゃんカッコいいよ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:51:42.03 ID:2B8IaL7oO<> 曜「あは、あははは…」

梨子「じゃあまずは、どこからにする?」

曜「……口」

梨子「うん、分かった。じゃあ……キスして?」

曜「口!口っ!」

梨子「え、えぇ…いいよ?チューしても」

曜「口っ!!くちぃっ!!」

梨子「よ、曜ちゃん…?」

千歌「ちょっとどうしたの曜ちゃん?そんなに口って連呼しなくても」

曜「あぁ…いやぁごめんごめん……ちょっと緊張しちゃってさ……」

梨子「なぁんだ…ビックリしちゃった……じゃあ改めて、お願い……」

曜「…………うん」スッ

千歌「おぉ!遂に……遂にぃ!!」

花丸「あぁ…もう終わった……」

トルコ「あわ、あわわわわ…////」

善子「うぅっ…曜さんごめんなさい…っ!」

梨子「……」

曜「…………」

千歌「…………っ!」ゴクリ

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:52:17.35 ID:2B8IaL7oO<>


曜(私には分かる。今、私の目の前と、背後にいる二人は油断している。そのちょっとした隙を突く。これが……私の持てる唯一の手段、これが最初で最後の攻勢……!)


曜「梨子ちゃん……」スッ

梨子「……曜ちゃん……」


ガシッ


曜「ごめんね」

梨子「……え────」


グイッ!!


梨子「きゃっ……!?」

千歌「………………え」


曜(油断している梨子ちゃんを引っ張り、私と千歌ちゃんとの間に死角をつくる!そして……!)



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:52:58.21 ID:2B8IaL7oO<>


曜「っ!!」バッ!

千歌「っ!?!?」


曜(もう一人、油断している千歌ちゃんに近付く!咄嗟の事に少なからず反応は遅れる!
少しでいい!私の手が届きさえすればそれでいい!!)


曜「はぁっ!!」ダダダッ!

千歌「くそっ!」


曜(仮に今神の力を使われても……)




『善子「なるほど、千歌さんの近くにいると多少のタイムラグが起きるというわけね」』




曜(そう……唱えてから変化が表れる少しの間だけに生じるタイムラグ!
例え今唱えられたとしても、この距離なら十分間に合う!!)


千歌(ぐぅ……っ!!間に合わない!!)


曜(私の……勝ちだ!!)グワッ!
















<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:53:33.84 ID:2B8IaL7oO<>

















千歌「…………フッ」ニヤッ

曜「……っ!?」


曜(笑……った……?今確かに……)


ガシッ


曜「なっ!?」

千歌「でぇぇりゃぁぁぁぁぁあああっ!!」グルン!


ダァァアン!!



曜「がはっ……!?」


曜(せっ……背負い投げ……?)


善子「……なにが、起こったの……?」

花丸「…………さっぱり……」

梨子「曜ちゃん!」

曜「う……ぐぅ……っ!」

千歌「はぁ……はぁ……やった…勝った!曜ちゃんに勝ったぁ!」

曜「何で……あの距離でそんな……」

善子「千歌さんが曜さんに勝てるはずが……」

トルコ「う、うん……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:54:23.46 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「……まさか、動体視力強化したりとか?」

千歌「うぅん?何にもしてないよ?」

曜「じゃあなんで……」

千歌「簡単だよ。私と曜ちゃんだから」

梨子「えっ?」

曜「わたしと……千歌ちゃんだから…?」

千歌「そう!私と曜ちゃんは幼なじみ!だから曜ちゃんの動きがわかるんだ!」

花丸「動きがわかるって…」

トルコ「本当だったら凄い……」

千歌「本当だよ!だって私はずっとずーっと曜ちゃんを見てきたんだから!小さい頃からずっと!
だから癖で分かるんだよ!さっきのだって、必ず右手から来るって分かってたから反応出来たんだもん!」

曜「千歌ちゃん……」

トルコ「そんなぁ……」

花丸「幼なじみが仇となっちゃった……」

善子「うぅ……今度こそ終わったと思ったのにぃ!」

千歌「いやぁビックリしちゃったよぉ。まさかあそこから飛び出して襲い掛かるなんてさ」

曜「……」

千歌「流石は曜ちゃんだよ。あと一瞬反応が遅れてたら捕まってたし」

曜「……」

千歌「それと梨子ちゃんを騙すなんてねぇ」

梨子「もう……曜ちゃんの演技にしてやられたわ。やっぱり私からするべきね」

曜「……ふふ、ふふふ……」

梨子「!」

千歌「何がおかしいの?もう諦めちゃった?」

曜「ふふふ……いや、ちょっと嬉しかった」

千歌「え?何が?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:55:04.19 ID:2B8IaL7oO<> 曜「千歌ちゃんが私の事そんなに見てくれてたなんてさ、ちょっと恥ずかしいけど……ありがとね?」

千歌「……ま、まぁね!普通怪獣の私からしたら曜ちゃんはスターみたいな人だったし!」

梨子「今は普通じゃないけどね」

千歌「だから私も嬉しい。あの曜ちゃんに勝てたんだからさ!」

曜「……ごめんね」

千歌「え?」

曜「千歌ちゃん、王手の意味知ってる?」

千歌「え?急に何?」

曜「さっき、王手だよ!って言ってたでしょ?千歌ちゃん将棋知らないのに言ってたからさ」

千歌「あぁー、王手ってほら、あの……何だっけ?王様が取られちゃいますよー!って事でしょ?」

曜「うん」

千歌「だからもう終わりだ!って意味で言ったんだけど、違うの?」

曜「うーん、ちょっと違うかな」

千歌「えぇ?そうなの?」

曜「王手って言うのは確かに、王様が取られちゃう寸前だって意味。でも王手はまだ取られちゃう王様側にも策はあるって事」

千歌「……へぇ」

曜「……まだ分からない?」

梨子「……まだ何かあるの…?」

千歌「……この状況でまだそんな事が言えるんだね。仮に今曜ちゃんが起き上がって私を捕まえようとしたって、今度は私の神の力の方が速いよ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:55:45.10 ID:2B8IaL7oO<> 曜「……だね」

千歌「じゃあ、わかったらさっさと───」

曜「また油断してくれてありがとう千歌ちゃん」ニコッ



ガバッ!



千歌「ッ!?」モゴッ!

ダイヤ「後ろががら空きですわよ!!」

花丸「ダ……ダイヤさん!?」

トルコ「お姉ちゃんいつの間に!?」

梨子「一体……いつから!?」

千歌「もご……っ!んごぉ……んん〜!?」


千歌(はぁ!?何でダイヤさんが!?ま、まさか曜ちゃん……これを見越して……!?)


千歌「んん〜!!ん〜!!」グググ!

 
ダイヤ「くぅ!絶対に離しませんわよ!!これで……っ!いいのですわよね!?曜さん…ッ!」

曜「さっすがダイヤさん!!ダイヤさんなら理解してくれるって思ってた!」

善子「ちょ、ちょっと!」

曜「へ?」

善子「なになに!?何があったの!?」

曜「千歌ちゃんの神の力を封じる方法だよ。ガチレズの梨子ちゃんが教えてくれたんだ」

梨子「えっ?私が……?」

曜「うん。口……それが千歌ちゃんの弱点」

善子「口?」

曜「タネは簡単だったんだよ。千歌ちゃんの“口を塞ぐ”……これだけで神の力は使えない」

トルコ「あぁ!確かに!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:56:16.13 ID:2B8IaL7oO<>



『千歌「おっけー!私よ宙に浮け!」キラン!』

『千歌「果南ちゃんの力強くなぁれ!」キラン!』

『千歌「ルビィちゃん西木野真姫さんみたいになれっ!」キラン!』

『千歌「梨子ちゃんガチレズになれ!」キラン!』




善子「ほんとだ!千歌さんは力使う時、必ず口に出してた……口に出さないと使えないという事……!」

曜「そう!それを塞いでしまえば使えない!」

梨子「でも、どうしてダイヤさんと曜ちゃんが……?」

曜「千歌ちゃんの神の力の弱点が分かった時、たまたまダイヤさんの方を見たら、ダイヤさん意識取り戻してて」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:56:54.75 ID:2B8IaL7oO<>



『 曜「…………」チラッ

ダイヤ「ぅ…………ん……」

曜(っ!!!あれは、ダイヤさん!?)

ダイヤ(私は……そうでした、気絶していたんですね……。ん、この空気はなんですの……?)

曜(一か八か……ダイヤさんに賭ける…っ!)』




トルコ「えぇ!?そうだったの!?」

ダイヤ「えぇ…まだ意識は朦朧としてはいましたが、何やら部室の空気が重々しいと思ったので、暫し黙って場を観察していたんですわ」

曜「だから、千歌ちゃんの側にいたダイヤさんなら、伏兵として千歌ちゃんの隙を突けると思って協力を煽ったんだ」

善子「あぁ〜!だからあの時口!口!って連呼してたのね!」




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:57:24.12 ID:2B8IaL7oO<>




『 梨子「じゃあまずは、どこからにする?」

曜「……口」

梨子「うん、分かった。じゃあ……キスして?」

曜「口!口っ!」

梨子「え、えぇ…いいよ?チューしても」

曜「口っ!!くちぃっ!!」

梨子「よ、曜ちゃん…?」

千歌「ちょっとどうしたの曜ちゃん?そんなに口って連呼しなくても」

曜「あぁ…いやぁごめんごめん……ちょっと緊張しちゃってさ……」 』




梨子「あれは私に言ってるんじゃなくてダイヤさんに言ってたのね……」

曜「うん、あれくらいでしかダイヤさんに伝わらないと思って……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 12:58:50.49 ID:2B8IaL7oO<> トルコ「で、でも口ってヒントだけで分かっちゃったお姉ちゃん凄い!」

ダイヤ「いいえ、曜さんはその後もヒントを私にくれましたわ」

トルコ「え?」

曜「うん、そのヒントだけじゃ伝わらないと思って、“言葉”と“行動”で伝えたんだよ」

トルコ「行動……もしかして、千歌ちゃんに突っ込んで行ったのが?」

曜「そう!」

ダイヤ「私も口というヒントだけならここまで辿り着きませんでしたわ。ですが、その後千歌さんに挑む曜さんの行動でやっと分かったんです。千歌さんの口を塞いでというメッセージをね」

花丸「なるほど、凄い連携ずら……」

曜「ぃやったぁ!!ダイヤさんが近くにいてよかったぁ!」

千歌「んぐぅ!!んん〜!!!」ジタバタ

ダイヤ「千歌さん……ッ!暴れないで下さい!!」グググ!

曜「ダイヤさん!今私もっ!」スクッ


パシッ


曜「!?」

梨子「酷いわ曜ちゃん、私を騙すなんて……」

曜「り、梨子ちゃん……ごめんね!別にチューしたくなかったとかそんなんじゃ……」

梨子「いいわ、そこはもう気にしない…」

曜「じゃ、じゃあ手、離してもらえないかな…?」

梨子「それは出来ないわ。だって私はまだ千歌ちゃんの命令を完遂してないもの」 

曜「っ!?しまった!?」


曜(千歌ちゃんの神の力を防ぐ事に夢中になりすぎて梨子ちゃんの対処を考えてなかった……!)


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 13:00:53.14 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「さぁ曜ちゃん、今度は少し強引にいかせてもらうから」

曜「ちょっ!?タイムタイム!?一旦待ってって!」

梨子「待たないわ…!」グググ!

ダイヤ「曜さん!梨子さんおやめなさい!」

トルコ「お姉ちゃん!今の梨子さんには何言っても効かないんだよ!」

ダイヤ「くぅ!千歌さんのせいという事ですか…!」

善子「曜さん!あとはリリーをどうにかすれば万事解決なのよ!頑張って!」

曜「分かってる!ここまで来たら絶対に諦めないから!」グググ!

梨子「あらあら、抵抗しちゃうの?そんなに私とえっちするの嫌?」

曜「いいとか嫌とかそういう問題じゃないから!」

千歌「…………」ピタッ

ダイヤ(ん?千歌さんが大人しくなりましたわね……ようやく諦めましたか……)


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 13:01:32.73 ID:2B8IaL7oO<>






千歌(曜ちゃんの言う通りだよね……私も、ここまで来たら絶対に諦めない……)

千歌(きっとみんな耐性が無いから嫌がってるだけ、慣れればえっちな事なんて怖くなくなる。
だって私の見た他の世界の私達はえっちな事してて楽しそうだった……。
それを分かってもらうんだ)

千歌(でもこの状況からどう打開する……?私には伏兵はいない……梨子ちゃんに命じたのは曜ちゃんを犯せって命令だけ)

千歌(神の力は使えない……ダイヤさんは全身全霊で私を抑えてる……くそ……っ!)

千歌(何かない……!?何か、何でもいい!このままSSを終わらせるわけにはいかない!!)



ぱたたっ



千歌(…………ん?何?今の音……水?)

千歌(下の方から……)チラッ

千歌(っ!?あれって……血!?)

千歌(え!?何で血!?この血ってまさか……ダイヤさんの!?)チラッ


ダイヤ「はぁ……はぁ……」


千歌(息切れしてる……やっぱりこの血、ダイヤさんの……?でも何で……?)


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 13:02:11.88 ID:2B8IaL7oO<>


『ダイヤ「では鞠莉さん」サッ

鞠莉「準備OKよ」フキフキ

ダイまり「かなんちゃ〜ん!!」ダキッ!

かなん「はぐ〜」ダキッ!



バキボキベキッ!!



ダイまり「あ」 』




千歌(っ!!あの時の果南ちゃんのダメージ……!?)

千歌(でもそんな……いや、それしか考えられないか……)

千歌(…………フフ、やっぱり私はツイてる!神のご加護ってやつか!!)

千歌(ありがとう果南ちゃん!やっぱり最後に笑うのは私だったんだね!)




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/06/30(金) 13:02:53.91 ID:2B8IaL7oO<> 少し離席
夕方投下再開します <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:38:42.57 ID:2B8IaL7oO<>
曜「ぐっ!残念だけどただの梨子ちゃんには負けないんだからね!」グググ!

梨子「くっ…!流石は曜ちゃんよ……!」グググ!

花丸「頑張れぇ曜さん!」

善子「曜さん棚!棚に延長コードがあるわ!あれでリリーと千歌さんを縛るのよ!」

曜「なる……ほどっね!」グググ!

梨子「緊縛プレイなんてなかなか……ぐっ!ハードなプレイが好き…っ、なのねっ!!」グググ!

曜「挑発したって無駄だよ!」

トルコ「いけぇー!曜さーん!」

ダイヤ「もう一押しですわ!」


ガシッ


ダイヤ「!?千歌さん!?」


グググ……!


ダイヤ「んなっ!?まだ抵抗するのですか!?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:39:31.16 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「…………」グググ!

ダイヤ「ぐっ!絶対……にぃ!離しませんわよ!?」

千歌「…………っ!」グググ!

ダイヤ「くぅ……っ!千歌さんいい加減に───」


ズキッ!


ダイヤ「うぐっ!?」

千歌(……)ニヤッ

ダイヤ「だ……めぇ……!手が……離れて……っ!」

千歌(残念だったね曜ちゃん、どうやらSSの神様は私に微笑んだようだよ)

ダイヤ「曜さん……!早くっ!」グググ!

曜「っ!?ダイヤさ……千歌ちゃん!?」

梨子「えっ!?」

善子「っ!?」

花丸「まだ抵抗してる!?」

トルコ「ま、まずいよあれ……」

千歌(さぁ、始めようよ。最後の───)


ぐいっ!


ダイヤ「あっ……!!」

千歌「ぷはぁっ!」

曜「やめて千歌ちゃん!!」




千歌(私達の輝きを!!)



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:40:22.18 ID:2B8IaL7oO<>


千歌「全員伏せぇっ!!!」


曜「ぐっ!?!?」ズン!

梨子「きゃっ!?」ズン!

ダイヤ「ぐぁ…っ!」ズン!

善子「ぐぅ!?また重く……」ズン!

花丸「体……いた……っ!」ズン!

トルコ「おーもーいー!」ズン!

鞠莉「…………」ズン!

かなん「すぅ……」ズン!




千歌「はぁ……はぁ……」

曜「や…………やられた……」

ダイヤ「っ……ようさ……申しっ、訳……ありません…っ」

曜「はっ!?ダイヤさんその血!?」

トルコ「え、血……?」

善子「な、何でそんなボロボロなのよ……」

ダイヤ「わたくしの……未熟さが……招いたけっ…か……」

千歌「果南ちゃんのハグのお陰だよ」

トルコ「あの時のハグのせい……!?」

善子「そんなぁ……」

千歌「やっぱりね、最後の最後に立ってたのは神様である私。最初から運命は決まってたんだよ」

曜「ぐっ……!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:41:16.79 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「惜しかったね曜ちゃん。もしダイヤさんが負傷してなかったら。或いはダイヤさんじゃなくて果南ちゃんか鞠莉ちゃんだったら変わってたのかもね」

曜「千歌ちゃん、ダイヤさんの怪我を治してあげて?尋常じゃない怪我だよ」

ダイヤ「はぁ……はぁ……」

千歌「分かってるよ。でもそれは後でね」

曜「……え?何で今治してあげないの……?」

千歌「私に逆らったんだからそりゃ罰としてだよ。ダイヤさんもそういう覚悟を持って神である私に挑んだんでしょ?」

曜「でもっ!ダイヤさんこのままだと死んじゃうよ!」

千歌「その瀕死のダイヤさんを頼った曜ちゃんはどうなの?」

曜「……っ!」

ダイヤ「曜……さ……」

曜「ダ、ダイヤ……さん……ごめんなさい…ごめんなさいっ!」

ダイヤ「気になさらないでくださいな……わたくしはぜんぜん………へいきです……」

曜「ダイヤ……さん……」

トルコ「千歌さん!お願いです!お姉ちゃんを助けて下さいっ!」

千歌「…………」

トルコ「お姉ちゃんを!お願いです!トルコの事は好きにしていいですから!だからっ!!お姉ちゃんを助けて下さい!!」

花丸「ルビィちゃん……」

善子「……っ!お願い千歌さん!私からもっ!ダイヤさんを治してあげて!」

千歌「…………」

曜「せめて応急措置だけでもっ!」

千歌「みんな勝手だよねぇ」

5人「!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:41:58.71 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「いや、私が言えた事じゃないんだけどさ。何でも出来る力があるから何でもしてくれるなんて思っててさ」

曜「それは……」

千歌「この世界はeasyなんだよ?好きな世界に塗り替えられて、好きなキャラや好きな設定にだって出来る。そんな世界に甘えてばっかりじゃ駄目だよねぇ?」

善子「ちょっと!虫が良すぎるんじゃない!?千歌さんだって好き勝手やってた癖に!」

梨子「よっちゃん!今は!」

善子「……っ!」

千歌「私はね、この世界の1人のキャラであり、作者でもあるんだよ。言っちゃえば二次世界と現実世界の狭間にいるって事なんだよ」

曜「………はぁ?」

千歌「何度も言ってるでしょ?私と皆とじゃ見てる世界が違うって!言い方悪いけど私からしたら皆ゲームの駒なんだよ!」

花丸「ゲームの……駒……」

千歌「そして私が好きな世界に塗り替えて後は皆で各々その世界に従って動く……これがこのSSのあるべき姿だったんだよ」

曜「でも……ゲームの駒である私達が反抗し、このSSが本来の世界にならなかった……」

千歌「そういう事。まぁ冒頭からバラしちゃった私が悪いんだけどね。でも、皆が我が儘だったり文句だったり、揚げ句の果てには作者に噛み付いたせいで今、こうなってるわけだけど……」

5人「…………」

ダイヤ「…………」

千歌「それでもまだ、私に逆らえるの?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:42:45.90 ID:2B8IaL7oO<> 曜「……全部、始めから負けてたの…?」

善子「完全な負け戦とも気付かず……私達は……」

千歌「そう、作者に逆らった時点で、このSSはいい終わり方なんてしなかった。始めから私に従ってればハッピーエンドだったんだよ」

花丸「…………」

ダイヤ「完敗…………ですわね……」

鞠莉「ダイヤ……」

ダイヤ「! 鞠莉……さん?」

千歌「お、鞠莉ちゃん起きた」

鞠莉「good morning……」

ダイヤ「鞠莉さ……ん、怪我は……」

鞠莉「残念ながら……指一本……動かせないわ………」

千歌「例え怪我が無くても今全員に伏せしてるから動けないんだけどね」

鞠莉「はは……どおりで体が重いわけだ……」

ダイヤ「鞠莉さん…わたしたち、負けてしまいましたわ……」

鞠莉「……そう、その結末を……この世界が望んだ……って事でしょ」

ダイヤ「…………」

千歌「鞠莉ちゃんは潔いねぇ〜!」

鞠莉「この状況を見ればね……」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:43:28.69 ID:2B8IaL7oO<> 梨子「あ、あの!千歌ちゃん!」

千歌「ん?」

梨子「私は別に伏せしなくてもいいんじゃない?ほら、まだ曜ちゃん犯してないし…」

千歌「あー」

曜「嘘……この状況で?」

千歌「んー」

梨子「…………」

千歌「いいや、もう」

梨子「…………えっ」

千歌「いいよもう、曜ちゃん犯さなくて」

梨子「な、何で……?だって他の誰でもない…千歌ちゃんが望んだ事じゃあ……」

千歌「いいんだよ。どうせ今から皆でえっちな事やってもらうんだし」

梨子「そ、そんな……!?」

善子「千歌さんあなた……本気の本気!?」

千歌「エロは正義!レズは正義!どう!?ガチレズの梨子ちゃん!!あなたの言ってた通り!!結局ラブライブ!の世界はそこに辿り着くんだね!!」

トルコ「千歌さん……」

花丸「もう……従うしかないよ……」

曜「…………駄目だった……何もかも……」

梨子「…………」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:44:07.44 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「はいという訳だから梨子ちゃん戻っていいよ、はい!梨子ちゃん元に戻れ!」キラン!

梨子「…………はっ!?」

千歌「はい、これで振り出しに戻った訳だけど……」

かなん「んん……うぅ〜……ん……」

千歌「あぁ、まだ果南ちゃん残ってた」

鞠莉「あら……果南起きたの……」

かなん「…………おねぇたんおあよ」

鞠莉「……うふふ、うん……おはよう…」

かなん「…………あれぇ?んん……」グッグッ

ダイヤ「……あぁ、体が動けないんですね……」

千歌「伏せさせてるからね」

かなん「んん〜!…………ヒクッ……うごけない……こあいよぉ……」

ダイヤ「果南さん……大丈夫ですわ…………」

鞠莉「そう……よ?お姉ちゃんがいるから……」

かなん「うぅ……おねぇたん……!」グスッ

ダイヤ「安心させてあげたいのですが……」

鞠莉「生憎……私達も、動けない……からなぁ……」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!」

千歌「ありゃ、泣いちゃったよ」

曜「果南ちゃん……」

ダイヤ「果南さん……!大丈夫……ですから……!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:45:43.42 ID:2B8IaL7oO<> かなん「びぇぇぇぇええええん!!!おねぇたぁぁぁぁああん!!」

千歌「ぐぅ……!?凄い声……!」

善子「この距離からでもビリビリくるわ……っ!」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!!!」


パリィン!! パリィン!!

バキィ! ガタガタガタ!!


千歌「うわぁ!?何これ何これ!?」

トルコ「うぅ〜頭が割れるぅ〜!」

ダイヤ「うぅ……かな…さ、ん……」

善子「ソニックブーム級じゃないこれぇ…!」

梨子「泣き声というより……ぐっ、咆哮よ……」

鞠莉「果南……っ」

かなん「びぇぇぇぇええええん!!!」

千歌「くそっ!果南ちゃん元の姿に戻れ!」キラン!

かなん「びぇぇぇぇ……グスッ……ふぇ…?」ビリッ


シュゥゥゥゥゥゥウ!!


千歌「ゼェ……ゼェ……」

果南「………………ん!?あれ!?」

花丸「も、元に戻ったずら……」

千歌「はぁぁ……まーた死ぬかと思ったぁ…」

果南「私、何してたの……?」

鞠莉「チャオ……」

果南「鞠莉、私今まで何を……って、鞠莉!?何その血!?ダイヤも!?」

ダイヤ「これは……自業自得……ですわ……」

鞠莉「そうそう……」

果南「えぇ…?……と言うか、体動かないんだけどぉ……っ!」グッグッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:48:05.03 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「あー今私以外動けなくしてるから。よーし、これで本当に振り出しだね」

果南「なに?これどういう状況…?」

鞠莉「私もさっき起きたからよく分からない…」

千歌「大丈夫大丈夫、心配しなくてもみんなこれから幸せになれる世界になるから」

曜「何が幸せになれる世界だよ!そんな世界私は大反対!」

梨子「私もっ!」

千歌「ん〜何でこうもこの世界の曜ちゃんはえっちな事が嫌いなんだろうね」

曜「いや、嫌いとかそういう事じゃなくて!やり方に問題があるんだよ!?」

千歌「別の世界ではおちん●ん生やしまくってる癖に」

曜「〜〜〜ッ/////!!好きで生やしてる訳じゃないしぃ!作者が勝手にやってるだけだし!」

果南「……あー…何となく話の方向性が見えてきたような」

ダイヤ「凄いですわね……」

鞠莉「千歌っちが卑猥な台詞ぶち撒けてるだけで分かるなんて…」

果南「何となーくだけどね……。それに能力掛けられてる間も少しだけど意識はあったし」

ダイヤ「そう、でしたか……」

果南「と言ってもほとんど覚えてないんだけど」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:49:19.78 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「さてさて、みんな今の状況を理解出来た所で!」

曜「待ってよ!話はまだ!」

千歌「あのね曜ちゃん」

曜「っ!?」

千歌「時間稼ぎしてるみたいだけど意味無いよ?今、この世界の全ては私が掌握してるんだから。終わるも終わらないのも私の自由!」

善子「嘘よぉ……もう終わってよぉ……」

千歌「みんながえっちな事すれば終わるんだよ?簡単な事じゃん!」

鞠莉「随分と……簡単に言うわね……」

千歌「他の世界の私達は日中イチャイチャしてるんだもん。何も怖がる事ないから」

花丸「もう話についていけないよ……」

トルコ「トルコも……」

梨子「……曜ちゃん、もう駄目なの……?」

曜「ぐ……っ!体が動けばまだ何とかなるだろうけど、千歌ちゃんは解除する気無いみたいだし……」

梨子「そう……」



『 千歌「はいという訳だから梨子ちゃん戻っていいよ、はい!梨子ちゃん元に戻れ!」キラン! 』



梨子「…………っ!?」


梨子(待って、確か千歌ちゃん……私に『元に戻れ!』って言ったわよね……?)

梨子(だとしたら……)


梨子「……っ!」


梨子(動ける!やっぱり伏せの命令も無くなってる!)

梨子(……今この場で動けるのは千歌ちゃん以外では私しかいない……私が最後の……希望……)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:50:20.80 ID:2B8IaL7oO<> 曜「……梨子ちゃん?」

梨子「……っ」ニコッ

曜「……?」

千歌「さーてと!始めに3年、次に2年生ときてたから〜……」チラッ

善子「ひっ!?」

花丸「……」

トルコ「ピギッ!?」

千歌「そう言えばまだ1年生には何もしてなかったね」

トルコ「えぇ…?あの、トルコは……」

千歌「トルコちゃんのはまぁ…エキシビションみたいな?」

トルコ「…………???」

花丸「ルビィちゃん真に受けちゃ駄目だよ」

千歌「えっとね〜1年生で人気なのはねぇ〜」クルッ


梨子(!!千歌ちゃんが背を向けた!今がチャンス!」グッ……


ダッ!


7人「っ!!」


梨子(曜ちゃんとダイヤさんが教えてくれた!千歌ちゃんの口を塞げばいい!ただそれだけなんだ!!)

梨子(届けぇっ!!)ガバッ!



千歌「梨子ちゃんおすわり」キラン!

梨子「…………っ!?!?」

千歌「…………」ニヤッ

梨子「ぐあっ……!?」ペタン
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:51:30.48 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「喋る時は『わん』ね」キラン!

梨子「わん」

千歌「はい、お手」キラン!

梨子「わん」

千歌「おかわり」キラン!

梨子「わん」

千歌「はい良くできました〜!」なでなで

7人「…………」

千歌「はい、じゃあ普通に喋っていいよ」キラン!

梨子「…………ッッ//////////!?」カァァ

千歌「惜しかったね梨子ちゃん」ニコニコ

梨子「な……なんで………//////」

千歌「気づかないとでも思った?いつ梨子ちゃんが動くか待ってたんだよねぇ〜」

曜「梨子ちゃんが動けた……あぁ、あの時に!」

トルコ「でも……」

ダイヤ「あと一歩……及ばなかった……」

梨子「うぅ……うっ……」

千歌「いやぁほんと惜しかった!さっきの動き曜ちゃんに似てたよ!もしかして真似した?予想以上に間合い詰めて来たからびっくりしたよ!」

梨子「みんなごめんなさい……最後の……チャンスだったのに……っ!」

果南「梨子……」

善子「リリー……」

曜「……梨子ちゃん……」

千歌「次は頑張ってね!まぁ次なんて無いんだけどさ!」ケラケラ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:52:44.68 ID:2B8IaL7oO<>

曜(本当の本当に……私達は負けてしまった……。もう何も打つ手は無い。体も動かない。やっぱり神様には勝てなかったんだよ。当たり前だけどね)

曜(そう……か、この結末をこの世界は選んだんだね。もっとマシな世界が良かったなぁ……)

曜(あぁ……これが────)


千歌「『詰み』だよ」

曜「……っ」

千歌「今度は言わせてもらうよ、曜ちゃん」

曜「………はは、完敗だよ……」

千歌「さぁ、話を戻そう。梨子ちゃん伏せ」キラン!

梨子「ぐ……ぅ…」ズン!

千歌「えーと何話してたっけ……あぁそうそう、1年生の人気人気……」

善子「ずら丸、トルコ、何か策は無いの?」

トルコ「動けないんじゃどうしようも…」

花丸「マルも同じずら…」

善子「嘘っ!?万事休す!?」

花丸「もうかなり前からそうだよ?」

千歌「1年生はピュアピュアなのばっかりだね〜」

果南「……千歌は1人で何言ってるの…?」

鞠莉「多分…脳内に他の世界の私達の情報を取り入れてるんでしょ……」

千歌「おぉ!やっぱりこれが多い!」

トルコ「ま、まずいよ!?何か決まったっぽいよ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:53:41.27 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「善子ちゃん総受け!これ人気だね!」

善子「…………そ、総受け……?」

梨子「なっ…!?」

ダイヤ「……梨子さん、総受けとは……?」

梨子「へ!?な、何で私に訊くんです!?」

ダイヤ「いえ、表情がガラリと変わったもので……てっきりご存知なのかと」

梨子「しっ知らない知らない!」

千歌「善子ちゃん良かったね〜人気だね〜」

善子「ま、待ってよ千歌さん……総受けって、何か字からしてヤバい感じが……」

千歌「だね」

善子「だね、じゃないわよ!!」

トルコ「花丸ちゃん、総受けって何?」

花丸「総受けって言うのは、皆から攻められるって事。この場で言ったら、善子ちゃんが皆からえっちな事されるって意味だよ」

トルコ「ほぇ〜そうなんだ」

善子「あんたは歩くWikipediaか!!と言うか何でそんな冷静なのよ!!」

千歌「説明ありがと。そんじゃ時間も無いしちゃちゃっとやっちゃおうか」

善子「いや!いやいやちょっと待ってよ千歌さん!一旦!一旦話し合いましょ!?」

千歌「散々話したじゃん」

善子「待ってって!とりあえず総受けはやめましょ!?ね!?」

千歌「大丈夫、総受けって言っても花丸ちゃんとトルコちゃんの2人から攻められるってだけだから」

善子「それでも嫌よ!まず何の根拠を持って大丈夫って言ってるのよ!?」

千歌「エロは正義だぜ?」グッ!

善子「いや分かんない!そんなんで説得されないから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:55:43.22 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「はいはいやってみれば分かるから、そいじゃ3人ともいくよ〜?」

花丸「ずらっ!?」

トルコ「ま、待って!」

善子「千歌さんお願いだから待って!!」

千歌「花丸ちゃん!トルコちゃん!」

梨子「よっちゃん逃げて!」

善子「動けないんだってばぁ〜!!」

果南「くそっ!!動けっ!動いてよ!」グッグッ

千歌「善子ちゃんを!」

鞠莉「ぅ……っく、駄目…動かない……!」

曜「千歌ちゃん分かったから!私でいいから!だから1年生の皆は!!」

千歌「犯しちゃえ!!」キラン!

善子「いやぁ〜!!!」

花丸「ッ!?!?」ビクビク

トルコ「ピッ!?」ビクビク

果南「あ……あぁ…」

ダイヤ「……っ、くぅ……!」

梨子「っ!?千歌ちゃんお願い!私にして!」

曜「私にも!覚悟決めたから!えっちな事やるから!」

千歌「んー、それをその時に言って欲しかったんだけどなぁ」

ようりこ「……っ!」

善子「ちょ、ちょっと……2人とも…?」

花丸「か、体が……熱い……」

トルコ「ハァ……ハァ……善子……ちゃぁ……」

千歌「ふふふ…さぁっ!ラストだよ!このSSを盛り上げてね!花丸ちゃんとトルコちゃんの伏せ解除!」キラン!

トルコ「……!体が動くよ…」スクッ

花丸「善子ちゃん……善子ちゃん……」スクッ

善子「ひぃ!?うそ……うそよね!?ねぇ!?」

花丸「善子ちゃん……」フラフラ

トルコ「トルコの体……変だよぉ……」

曜「花丸ちゃん!トルコちゃん!目覚まして!」

果南「2人とも!善子の声が聞こえないの!?」

千歌「無駄無駄ァ!今の2人はただの性欲モンスター!善子ちゃんを犯す事しか頭にないからねぇ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:57:05.65 ID:2B8IaL7oO<> 善子「いや……いやぁぁ!!来ないでよぉ!お願っ……お願いだからぁ!」

千歌「こらこらそんなに嫌がると2人傷つくよ?」

花丸「善子ちゃ……えっち……」フラフラ

トルコ「ハァッ……ハァッ……」フラフラ

善子「お願いします!これからは生意気な事言いません!ウザかったら堕天使キャラもしません!あとは!あの!その!え、えっちな事以外なら何でもします!だから千歌さんお願いします!!」

千歌「えぇ〜」

梨子「よっちゃん…!お願いよ千歌ちゃん!逆らってごめんなさい!私からもお願い!」

果南「千歌!お願いだからやめて!今ならまだどうしたらいいのか改めれるから!だから2人を戻してあげて!」

千歌「あははは、みーんな都合いいよねぇ、そういう所含めてぜーんぶっ!服従のさせ甲斐があるってもんだよねぇ!」

善子「いやぁ!お願いです千歌さん!」

千歌「んー……じゃあほら、善子ちゃんの伏せ解除っ」キラン!

善子「っ!?動け……!?」

千歌「それで2人から逃げてみたら?」

善子「っ!!」ガバッ!

トルコ「善子ちゃん……」ガシッ!

善子「へぇ!?嘘っ!?嘘嘘!?トルコ離してよぉ!」

トルコ「善子ちゃんとえっち……したい……」

千歌「はい残念〜」

善子「いやぁ!お願いトルコ離してぇ!」

トルコ「ごめんね?ごめんね?」

花丸「善子ちゃん……」ガシッ!

善子「きゃぁぁぁあ!!??ずら丸離してぇ!離してよぉ!!」

千歌「うーん、流石初々しい……」

鞠莉「何処が…?」

果南「ごめん善子……」

曜「……無力な先輩だね…私達……」

梨子「…………」

ダイヤ「ルビィ……花丸さん……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:58:16.46 ID:2B8IaL7oO<> トルコ「大丈夫だよ、怖くないよ?」

花丸「善子ちゃん…マル達を信じるずら」

善子「やぁぁ……も……やめてぇ……っ」

モミッ

善子「ひっ!?トルコやめっ!どこ揉んでるのよ!」

トルコ「柔らかい……」

善子「やめっ……お願…………たすけ……ぐすっ」

花丸「……っ!」






──



───────



─────────────





<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 18:59:33.23 ID:2B8IaL7oO<>





善子「ずら丸〜?何読んでるの?」

花丸「あ、善子ちゃん。これはカッコイイ勇者さんが囚われたお姫様を救うお話ずら」

善子「ふーん、あんた昔からそういうの好きよね」

花丸「うん!マルもいつかこんなカッコイイ勇者さんみたいになりたいなぁって!」

善子「勇者……ねぇ」

ルビィ「あ!いたいた!2人とも早くしないと練習遅れちゃうよぉ?」

善子「あぁごめん、今行くわ」

ルビィ「ん?花丸ちゃんまたその本読んでるの?本当好きなんだねぇ!」

花丸「えへへ!これ読んでると自分まで勇者さんみたいになってる気がして好きなんだぁ!」

善子「ずら丸ったら勇者になりたいんだって」

ルビィ「え?そうなの?」

花丸「う、うん……なれるかな、マルも勇者に…」

ルビィ「うんっ!きっとなれるよ!」

花丸「ほんと!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:00:13.80 ID:2B8IaL7oO<> 善子「ま、なれるなれないはともかく、あんたは肝は座ってるんだから、あとは一歩踏み出す勇気だけじゃない?それさえ出来たらなれるんじゃない?」

ルビィ「おぉ…善子ちゃんがまともなアドバイスを…」

花丸「これは明日雪が降るずら…」

善子「ヨハネ!ってこらずら丸!どういう意味よそれ!」

花丸「あはは…ごめん…」

ルビィ「でも花丸ちゃんなら勇気さんになれるよ!だってかっこ良くて可愛いもん!」

花丸「そ、そう……かな……」

善子「本当に勇者になりたいんだったら、この私を護りなさいよ?あんたは私のリトルデーモンなんだから」

花丸「え?う、うん!頑張る!」

ルビィ「さらっと善子ちゃん自分をお姫様に仕立てあげたね」

善子「はぁ!?そ、そんなわけ無いじゃない!」

花丸「ふふ、随分とめんどくさいお姫様ずら」

善子「ちょっと!だから違うってば!」

ルビィ「ならルビィの事も護ってね!花丸ちゃん!」

善子「そうよ、護りなさいよ?勇・者・さん?」

花丸「うっ…!」



花丸「が、頑張るずら!」フンス





<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:00:50.95 ID:2B8IaL7oO<>



花丸(大事なのは……一歩踏み出す勇気…。今のマルにはその一歩が大きすぎるよ……)


善子「うぅ……ごめんなさいっ、ごめ、なさい!ごめんなさいぃぃ!」

トルコ「全部トルコと花丸ちゃんに任せて、ね?」

善子「やらぁ……!やらぁ……うぅ……っ」

花丸「よし、こ……ちゃん……」

善子「ずらまるぅ……たすけてぇ……っ!」

花丸「っ!!!」





『 善子「本当に勇者になりたいんだったら、この私を護りなさいよ?あんたは私のリトルデーモンなんだから」』



『ルビィ「ならルビィの事も護ってね!花丸ちゃん!」』

善子「そうよ、護りなさいよ?勇・者・さん?」』

花丸「うっ…!」 』



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:01:55.43 ID:2B8IaL7oO<>
トルコ「じゃあ……下の方も触るね?」

善子「うぅっ、も……やめてよぉ……っ」

トルコ「ごめんね……善子ちゃん……」


ポロッ…


トルコ「………あれ、なん、何で……あれ」ポロポロ…

善子「……え」

花丸「ルビィ……ちゃん……?」

ダイヤ「ルビィ……」

千歌「あれ?何でトルコちゃん泣いてるの?」

トルコ「わ、分からないです……グスッ、けど……何か胸が……いたく……て……うっ……っ」

善子「トルコ……」

花丸「……」

トルコ「ごめんね、続けるよ……」スッ


ガシッ


トルコ「ふぇ……?花丸ちゃん……?」

花丸「もういい……もうやめるずら……」

善子「え……ずら丸、あんた……」

千歌「………………え」

花丸「こんな事しても……みんな悲しむだけだよ……」

善子「何で……命令に逆らって……」

花丸「だって……っ!嫌だよ……もう皆が泣いちゃうのは……もう、心がきゅううって……苦しくて……」

トルコ「花丸……ちゃ……」

花丸「もう泣かないで?大丈夫だから…」

善子「ま、待ってよずら丸、何で動けて…?何で千歌さんの命令に逆らえるの……?」

花丸「……みんなを、護りたいから」

善子「……っ!」

曜「こ、これは……一体……?」

梨子「花丸ちゃんが命令に背いた……?」

ダイヤ「まさかまだ……千歌さんの神の力を封じる手が……?」

千歌「待ってよ……いやいや……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:05:32.62 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「ルビィちゃん、善子ちゃん、ちょっとだけ待ってて」

善子「……っ、うん……」

トルコ「花丸……ちゃぁ……!」

花丸「絶対に護るから…!」

千歌「ちょっと待ってよぉ!何で!?何で動けるの花丸ちゃん!!??」

花丸「…………」

千歌「ガチレズの梨子ちゃんに続いてぇ……っぐぅ!!なんっで花丸ちゃんまでぇぇ!!」

花丸「勇者さんがマルに力を貸してくれたんだよ」

千歌「えっ?えっえっ!?勇者!?」

花丸「マルの大好きな本の主人公ずら。そのお姫様の2人が、マルに一歩踏み出す勇気をくれたんだよ」

千歌「…………はぁ!?そ、そんなので!?そんな事で神の力に逆らったって事!?有り得ないから!そんな気持ちとか気合いでどうこうなるものじゃないんだけどぉ!?」

花丸「……うん、そうだね。確かにその辺はマルの気持ちだよ。でもね?千歌ちゃんの力に勝てる最後の手がまだあったんだよ」

8人「!!!」

千歌「え?ま、まさか……そんなわけ……」

花丸「本当だよ。現にマルが動けてるのがその証拠」

千歌「……う、動けてるのはアレでしょ!?花丸ちゃんもレズだったんでしょ!?だからガチレズ梨子ちゃんみたいに私に逆らって……!」

花丸「うぅん、そうじゃなくてもっと、もっと大きな力があったんだよ」

千歌「……はぁ?はぁぁぁあ???か、神の力より強い力ってぇ?魔王とか閻魔様とか!?」

花丸「『井の中の蛙、大海を知らず』」

千歌「…………え、なんて?」

花丸「今の千歌ちゃんにピッタリの諺ずら」

千歌「どういう意味なの!?馬鹿な千歌にも分かるように説明して貰える!?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:08:23.99 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「千歌ちゃんはちっちゃい世界しか見てないんだよ。この世界、二次創作の世界はとてもとてもちっちゃい世界なの」

千歌「そんなの分かってるよ!!」

花丸「うぅん、分かってない。そんなちっちゃな世界で千歌ちゃんは神様になって天狗になってるけど、実はそんな大した事じゃないんだよ」

千歌「なっ…何が言いたいのさ!」

花丸「マル達から見るとすると、この世界は昆虫の世界。その世界で千歌ちゃんは女王蟻だったとするよ」

千歌「あ……あり……?」

花丸「蟻から見たら女王蟻は一番偉くて強い。けどそんな女王蟻も、人間にしてみればただの虫。踏み潰すだけで命を奪える。千歌ちゃんはそれみたいに、巨大な力にまだ気付いてないんだよ」

千歌「……っと…………ん?……は?え?待って待って、どういう事?」

曜「うっそ…」

果南「文学少女と普通怪獣じゃ理解の範疇が違いすぎる……」

花丸「要するに、その巨大な力の存在を知ったお陰でマルは今動けてるんだよ」

千歌「だ、だから何なのさ!その巨大な力って!悪魔でも呼ぼうっての!?」

花丸「悪魔なんて可愛いものじゃないよ」

千歌「っ!?」

ダイヤ「花丸さんは一体……何を…?」

トルコ「花丸ちゃん……」

善子「ずら丸……信じてるわよ……っ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:09:05.41 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「……ぐぐ、っくぅ!この私よりもぉ!強い力を持つ者なんてあるわけがない!!何!?そういう誤魔化しの台詞もどっかの本からの知恵!?それとも抜粋でもしたの!?」

花丸「……千歌ちゃん。謝るなら今のうちずら」

千歌「は……ハッ!!馬鹿馬鹿しい!謝る!?そんな事するわけ───」

花丸「ハッタリじゃ、ないんだよ?」ギロッ

千歌「ぐっ!?」ビクッ

果南「圧した…!?あの花丸が……!?」

鞠莉「何の存在に気づいたというの…?」

千歌「う……認めないっ!認めないから!神の力は最強!全知全能なんだから!」

花丸「最後の警告だよ、千歌ちゃん」 

千歌「うっ!?な、なに…さ……そんな脅し…っ、こわ、怖くなんて……」

花丸「…………」

千歌「……ぐぅぅ!そんなに言うんならっ!!その巨大な力とやらを私にも教えてよっ!!」

花丸「…………分かった」

7人「…………」

千歌「はぁ……はぁ……」

花丸「神の力を持つ千歌ちゃんよりも強いもの。それは─────」

千歌「それは……?」

7人「…………っ」



花丸「著作権ずらっ!」ドン!



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:10:01.14 ID:2B8IaL7oO<>

善子「……」

トルコ「……」

ダイヤ「……」

果南「……」

鞠莉「……」

曜「……」

梨子「……」

千歌「…………ちょ」




千歌「著作権んんんんんん!?!?」



花丸「そう、著作権だよ」


ダイヤ「なんと………」

善子「は?」

梨子「著作権……って、あの著作権…?」

千歌「な、何それっ!?著作権!?強そうな名前!!」

果南「え」

鞠莉「oh…」

花丸「あれ?知らないの?」

千歌「えっ!?い、いや、聞いたことはあるよ?ただ意味までは……」

花丸「じゃあ分かりやすく説明するずら。
著作権っていうのは、明確な形を持たない無体財産権という事。 主な無体財産権となるのは、書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、コンピュータプログラムだったり色々と。また、特性が類似する特許権や商標権も含めて、知的財産権と呼称する場合もあるんだよ」

千歌「…………??!???!!!??!?」

梨子「千歌ちゃんすっごい顔してる」

曜「頭がパンクしてんだろうね…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:11:25.62 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「次に著作権は────」

千歌「待ってください花丸さん!」

花丸「ずら?」

千歌「もっと分かりやすく説明してはくれないでしょうか」

花丸「うーん、今のでも結構簡潔なんだけどなぁ…」

善子「流石ウィキ丸、頭が固いわね」

トルコ「何、ウィキ丸って」

花丸「じゃあ、千歌ちゃん」

千歌「はい」

花丸「千歌ちゃんが頑張って自分で作ったみかんがあるとします」

千歌「うん」

花丸「そのとても美味しいみかんを曜さんが真似てそっくりの物を作り、販売しました」

曜「え」

千歌「……うん」

花丸「千歌ちゃんには了承を得てないのに、曜さんは勝手に売ってお金儲けをしています。千歌ちゃんはそんな時どう思う?」

曜「ちょっ!?例文に悪意ありすぎじゃね!?」

千歌「何か腹立つ!一緒にお金儲けしたかったのに!」

曜「そこっ!?」

梨子「いやいや違うでしょ千歌ちゃん…」

花丸「ね?元々は千歌ちゃんの作ったみかんなのに、それに似たみかんを無断で売ってお金を稼いじゃう…これを著作権侵害と言って違法になるんだよ」

千歌「曜ちゃんそんなやましい事してたの!?」

曜「してねぇ〜!だから例文!分かる!?捏造!!」

花丸「そしてこの例文を二次創作と照らし合わせてみると?」

千歌「んと……私達って違法!?」

花丸「そう」

梨子「なっ!?」

トルコ「えっ!?」

ダイヤ「花丸さん…」

千歌「い、違法……嘘でしょ……?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:14:01.33 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「事実だよ。この世界処か、二次創作品全てが、実は違法なんだよ」

千歌「じゃ、じゃあ私達はずっと違法な世界で暮らしてきた……?」

曜「ま、待ってよ花丸ちゃん!それはおかし───」

果南「曜」

曜「!」

果南「……」フルフル

曜「え…」

ダイヤ「…………」

千歌「……は、はは……笑わせるよ……ほんっとに笑わせるよ花丸ちゃん……」

花丸「……」

千歌「例えさぁ!それが本当だったとして!さっき花丸ちゃん言ったよね?この世界どころか二次創作品全てが違法なんだって!?」

花丸「うん」

千歌「ならなんで他の作品は捕まらないの!?違法なんでしょ!?」

花丸「……そうだね」


ダイヤ(っ…千歌さん、痛いところを突きましたわね。千歌さんの意見はもっとも。が、花丸さんの言っている事もまた事実……)

鞠莉(恐らく……花丸は賭けてるのよね、このラストチャンスに……)



千歌「さぁどうなのっ!?」

花丸「違法だよ、二次創作品は。原作者さんが了承してるなら別だけどね」

千歌「じゃあ無理だよね!?千歌を訴える事なんて出来ないんだよ!?」

花丸「違う、出来るんだよ」

千歌「はぁ!?」

花丸「勘違いしてるよ千歌ちゃん。“出来ない”じゃなくて皆“しなかった”だけなんだよ」

千歌「……じゃあ、つまり……」

花丸「訴えれば法の裁きにより、このSSは終わりを迎える事無く終わってしまう」

千歌「ま、待ってよ……ちょっと意味が…」

花丸「そしてその世界を作った作者である千歌ちゃんが全責任を負わないといけなくなるずら」

千歌「…………はっ!?ぜ、全責任んん!?」

花丸「そう、千歌ちゃんが一生償っても払えない額を要求される事になるずら」

千歌「あわ……あわわわわわ!!」ガクガク

曜「千歌ちゃんが混乱してる……」

善子「何……何の話なの……?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:16:38.17 ID:2B8IaL7oO<>

ダイヤ(花丸さんの仰っている事は確かに事実。しかし、この議論の最も問題される点は起訴…!)

ダイヤ(警察が動いてくれる可能性は無に等しい……。違法なのに、それは何故か?)

鞠莉(二次創作っていうのはね、限り無く黒に近いグレーなの。原則としてなら処罰される対象なんだけど……)

梨子(今のご時世、世間は二次創作を『ファン活動の一環』として黙認されてきている。花丸ちゃんはそんな諸刃の剣を振りかざして戦ってるんだ…!)

ダイヤ(普通に考えれば、インターネットに無数に蔓延っている二次創作品を見ればそんな事出来ないとお思いでしょう。普通なら……)

鞠莉(でも、その相手は……!!)

梨子(ろくに著作権の事を知らない千歌ちゃん!)

鞠莉(花丸はそれを分かって、騙せると踏んでこんな事を……天晴れよ、花丸!)



千歌「っ!そうだ!どうやって訴えるのさ!!もしかしてこの世界の警察にでも言うつもり!?だとしたら残念!その警察の人も私の力でいくらでも───」

花丸「簡単だよ。今見てくれている読者の皆さんにしてもらうずら」

千歌「…………はぁぁぁああ!?!?えっ!?今!?これ見てる人!?」

花丸「そう、出来るよね?マルがお願いしたら」

千歌「いや、流石に警察にこんなSS届けても……というか、読者がそこまでしてくれるはず……」

花丸「読者さんは私達のファンなんだよ?そんな私達のお願いなら、聞いてくれるんじゃないかな?」

善子「花丸が強い…」

トルコ「強引だけどね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:19:04.53 ID:2B8IaL7oO<> 千歌「うぅ……でもっ……!」

花丸「出来るか出来ないかは、実際にやってみればいいずら」

千歌「えっ!?」

花丸「まぁ、その結果は千歌ちゃんが冷たい監獄に入ってるかどうかで分かるんだけどね」クスッ

千歌「あ、ああああああっ!あああああああああ!!」

梨子「凄い、流石花丸ちゃん…」

鞠莉「千歌っちを騙せてる…あんな巧みな話術は……花丸にしかできない芸当ね……」

ダイヤ「敵にすれば脅威ですが、味方にすると何と心強いか…!」

果南「ねぇ、さっきから何か3人だけ盛り上がってない?私の気のせい?」

千歌「うぅっ!刑務所は嫌……罰金嫌……三渡姉と志満姉に怒られる……」ガクガク

花丸「それが嫌ならマルの条件を呑むずら」

千歌「じょ、条件…!?」

花丸「千歌ちゃんの神の力を、マルに渡すずら」

千歌「…………わ、渡す……?」

鞠莉「自分を指す時のやつ?」

ダイヤ「それは私」

善子「食器とか洗うやつ?」

トルコ「それはたわし」

果南「手上げると停まってくれる」

ダイヤ「それはタクシー」

曜「プロポーズするなら?」

トルコ「ゼクシィ」

梨子「皆SSに貢献してるなぁ」

花丸「ちょっと黙っててくれる!?」

7人「はい!」ビクッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:22:06.68 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「……で、どうするの?」

千歌「いや……神の力を手放す……?いやぁ……」

花丸「なら、警察の人のお世話になるの?」

千歌「うぇぇっ!?それだけは!!」

花丸「じゃあ今やらなきゃいけない事、千歌ちゃんなら分かるよね?」

千歌「……っ、う……でも………この力は……」

花丸「法に裁かれるかマル達に裁かれるか────」

千歌「うわぁぁぁぁぁぁぁああっっ!?!?わか、分かりましたぁ!分かりましたからそういう事言わないでぇぇぇ!!!」

花丸「物分かりがいい人は大好きだよ」ニコッ

トルコ「す……凄い……」

梨子「あの千歌ちゃんを圧倒した……!?」

果南「神にも勝る……著作権……」

ダイヤ「私達の立場を逆手に取った最強の一手…っ!」

鞠莉「花丸が本物のGODだったのね…」

千歌「うぅ……」

花丸「さ、千歌ちゃん」

千歌「…………わ、分かったよ」

7人「……」

千歌「私の神の力を……花丸ちゃんに……」キラン!

花丸「…………っ!?な、なんかきたずら!?」ゾクゾク

トルコ「花丸ちゃん!大丈夫!?」

花丸「うん、大丈夫……凄い体が日向ぼっこしてるみたいにポカポカするずら……!」

千歌「あぁっ!神の力がぁ……消えちゃった……」ガクッ

曜「やった!これで本当にハッピーエンド!」

梨子「これで助かるわよ!やったね花丸ちゃん!」

花丸「うん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:26:46.08 ID:2B8IaL7oO<> 善子「でも、その力を受け継いでどうするのよ?」

花丸「勿論、全て元に戻すんだよ」

果南「全て?」

花丸「まずは全員の伏せを解除!」キラン!

善子「でかしたわずら丸!」

果南「おっ!体が軽くなった!」

花丸「次にダイヤさんと鞠莉さんの体を治すずら」キラン!

ダイヤ「っ!!」キラキラ

鞠莉「あぁ……傷が癒えていく……」キラキラ

ダイヤ「助かりましたわ花丸さん…!」

花丸「はぁ…良かったずら……2人とも無事で…!」

鞠莉「Thank You!ダイまりっ!完全復活!」

トルコ「やったぁ!良かったよお姉ちゃん!」

ダイヤ「ルビィ、心配をかけてごめんなさいね。あぁ…っ!やっとあなたを抱き締めれますわ!」ギュッ

トルコ「お姉ちゃぁぁあん!!」ギュッ

花丸「次にルビィちゃんの名前を元に戻すよ!」

曜「あれ、トルコちゃんの前の名前って何だっけ…」

梨子「さっきダイヤさんが言ってたでしょ、ルビィちゃんよ」

果南「……そんな名前だった?」

トルコ「…………」

ダイヤ「ルビィ、そんな目で3人を睨まないで。私と花丸さんは覚えてますから」

花丸「トルコちゃんの名前をルビィちゃんに!」キラン!

ルビィ「ぅゆ………あぁ!戻った!」

曜「あー!ルビィちゃんだぁ!」

果南「ほんとだ!」

梨子「おかえり!」

ルビィ「…………」

ダイヤ「ルビィ、その目をやめて」

善子「おかえりなさいルビィ!」

ルビィ「善子ちゃん!ただいま!」

花丸「うわぁ〜んルビィちゃ〜ん!」ガバッ!

ルビィ「うわぁっ!花丸ちゃん!?」

花丸「良かったよぉ〜!善子ちゃんもルビィちゃんも無事でぇ!マル……2人を護れなかったらどうしようって不安でぇ……っ!」

ルビィ「花丸ちゃん……ありがとね、護って貰ったよ、ちゃーんと!」

善子「流石は私とルビィの勇者ね!」

花丸「うぅ〜!善子ちゃ〜ん!」

善子「ヨハネよ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:28:59.90 ID:2B8IaL7oO<> ルビィ「みんな無事で良かったよね!」

モミモミ

善子「…………あの」

ルビィ「へ?」

善子「な、なんで胸揉んで……」

ルビィ「…………へぇ!?なんでぇ!?」

ダイヤ「ルビィ!破廉恥ですわよっ!」

ルビィ「ルビィ知らないよぉ!」

曜「善子ちゃん!まだ千歌ちゃんの命令が残ってるんだよ!」

善子「ヨハネね!そういう事!ずら丸!」

花丸「うん!ルビィちゃん!善子ちゃんを襲うの止め!」キラン!

ルビィ「……あ、手止まった」
 
善子「もうセクハラはやめなさいよ?」

ルビィ「だからルビィのせいじゃないよぉ!」

花丸「あと元に戻すのは……果南さん!」

果南「あぁ、そういやまだ残ってたままだったね」

鞠莉「ちゃっかりそのヤベェ力自分のものにしてない?」

果南「してないよっ!色々ゴタゴタしてたから忘れてただけだよ!」

鞠莉「ほんとぉ?体に馴染んでたんじゃない?」

果南「ないない!」

花丸「果南さんの力を元に!」キラン!

果南「はぁ……やっと心置き無く物に触れる…」

花丸「えーっと、あと戻してないのは……」

曜「わ、私!私!」

花丸「え?」

曜「ほら……ほら……///」

梨子「……ッ!/////」

花丸「あ!あぁ〜忘れてた!ち●こずら!」

善子「だーかーらー!言葉を慎みなさいよあんたは!」

ルビィ「あっあっあっあっ」

ダイヤ「ルビィ!?落ち着くの!花丸さんはちんすこうと言ったの!!いい!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:29:40.18 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「ごめんなさい。それじゃ、曜さんの男性器を切除!」キラン!

善子「切除っ!?」

果南「今読者の何人かが悲鳴を上げただろうね」

曜「…………お?おぉ!?なっ……無くなったぁ!!」

鞠莉「やったわね!」

ダイヤ「おめでとうございます!」

曜「ほらほら!無くなったよ!」ピラピラッ

梨子「曜ちゃんはしたないっ!スカート捲るのやめなさい!」

果南「やめなさい曜、女の子でしょ」

曜「えへへ」

花丸「あとは……誰だっけ」

善子「これで全員元通りじゃない?」

花丸「ん〜……善子ちゃん!」

善子「え?」

花丸「えっと………解除!」キラン!

善子「なにがっ!?」

花丸「へ?」

善子「いや、私何もされてないし!」

花丸「そうだったっけ?」

果南「よし!これで本当に元通りだね!」

梨子「やっと心から安心できる……」

花丸「本当に良かったぁ!一件落着ずら!」

果南「だね!」

梨子「それもこれも、全部勇者さんである花丸ちゃんのお陰ね!」

花丸「えっ?マルが……?」

曜「そうだよ!花丸ちゃんが居なかったら詰んでたんだもん!」

花丸「マルが本当に勇者に……?」

善子「だから言ってるじゃないのよ、今更何驚いてんのよ」

花丸「あ、いや……勇者っていうのはマルの好きな本に当て嵌めただけというか……」

ダイヤ「でも、私達を救って下さったのですから、花丸さんは私達からしたら勇者ですわよ!」

鞠莉「凄いじゃない花丸!神の力に頼らなくても自分のなりたい自分になれたんだから!」

梨子「そうよ!お姫様を助ける国木田勇者様!」

花丸「マルが勇者……ずらぁ〜!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:30:19.03 ID:2B8IaL7oO<> 曜「これにてめでたしめでたし!だねっ!」

千歌「いやーホントに良かった!良かった!近未来ハッピーエンドだね!」

曜「は?」

梨子「は?」

果南「は?」

ダイヤ「あ?」

鞠莉「お?」

善子「え?」

ルビィ「ん?」

花丸「……」

千歌「……はは、はははは……」

ダイヤ「ハッピーエンド……まぁ確かにそうですわね。過程はさておき、結果だけを見ればそうですわ」

梨子「結果だけを見ればね」

鞠莉「でもぉ、今回どーしてこーんな事になっちゃったんだっけー?」

善子「誰が悪いんだろー」

果南「おや?1人神様だった子がいるようだ」

千歌「……あの、皆さん?」

曜「おやおや?私には神様を名乗った悪魔にしか見えないんですけど」

ダイヤ「奇遇ですわね、私もです」

ルビィ「悪魔……」

千歌「ははは、嫌だなぁそんな人どこにいるのー?」

鞠莉「回りくどいのはやめにしようか?」

梨子「そうね、ズバッと言っちゃいましょうか」

果南「今回、全ての元凶となった人物」

千歌「ダ、ダレノコトダロー」

善子「千歌さん?」ギロッ

千歌「っ!?」ビクッ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:31:45.33 ID:2B8IaL7oO<> 曜「元凶だね」

梨子「そうね、異論無し」

果南「千歌にはキツめのお仕置きをする必要があるよね」

千歌「ははは……」

ルビィ「エンディングも近いし、賛成です」

曜「最後にドドンといい感じの山場をね」

梨子「作者さんにもちゃーんと見せ場を作ってあげないと、ね?」

千歌「……は、はは……」

ダイヤ「千歌さん、最後に何か言い残しておく事は?」

千歌「み、顔怖いよ〜?」

8人「

千歌「……ちょっともう皆青ジャン踊ろう!」

曜「誰が踊るか!」

果南「綺麗に締めようとしたね」

鞠莉「ん見〜た〜こと〜なぁい夢の〜軌道〜♪」

ダイヤ「鞠莉さん、踊らなくていいですから」

鞠莉「え?エンディング撮るんじゃないの?」

善子「お仕置き楽しみねー」

梨子「何がいいかしら」

果南「今まで私達にやってきた事全部とか?」

千歌「」

曜「まーたえっちな事するの?」

ダイヤ「それも一興かもしれませんわね。何せこのSSに合っていますからね」

鞠莉「千歌っちはどんなジャンルがお好みかしら?純愛?強姦?それよりももっと────」

千歌「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?うそ、嘘だよねっ!?みんな!?」

ダイヤ「あら、私達に散々酷い事をしておいて、自分はお咎め無しだなんて虫が良すぎるのでは?」

千歌「いや!ほんとごめんなさい!私!何でも出来る力があるって思ったら舞い上がっちゃって!気付いたら周りが見えなくなっちゃってて!」

花丸「……」

千歌「ほんと……すっごく酷いことしちゃった……泣いたって許されないのも知ってます!許して貰おうだなんて思ってません!でも、謝らせて下さいっ!ごめんなさいッ!!」ガバッ!

曜「……っ」

果南「千歌……」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:33:34.66 ID:2B8IaL7oO<> 善子「な、何よ!散々私達を玩具扱いして!その癖立場が逆転したら今度は命乞い!?勝手よ勝手!」

千歌「ごめんなさい……ごめんなさい……!」

善子「………〜〜ッッ!あーもうっ!」

ルビィ「ルビィは許したい……けど……」

鞠莉「どうかしらね、千歌っちの行った事、普通に犯罪級だからね」

ダイヤ「ここで貴方を許してしまえば、私達は穢れた人間になります。そんな穢れたスクールアイドルをファンの方々は見て、何を思います?」

千歌「…………」

善子「とにかくっ!まずはその……え、えっちな事して貰おうじゃない!」

ルビィ「え!?善子ちゃん!?」

善子「不公平よ!千歌さんだけ何も痛い目に遭わないなんて!読者を喜ばせるんでしょ!?だったらいいじゃない!」

ルビィ「でも……っ!」

善子「さぁ!千歌さん!その制服脱ぎなさいよ!」

千歌「うぅ……ひぐっ…ぅ、はい……」

善子「ッッ……!!くそ……ッ!!」

ルビィ「善子ちゃん!千歌ちゃんもやめて!」

ダイヤ「…………っ」

鞠莉「…………」

果南「…………」

千歌「ごめんなさい……みんな…ごめんなさ───」


バッ!


ルビィ「!!」

千歌「!!」

善子「…………あんた、何して……」

花丸「…………」

ダイヤ「花丸さん……」

花丸「もうやめて……マルはこんな事して欲しくて千歌ちゃんと戦ったんじゃないんだよ……」

善子「……分かってるわよ、分かってるわよそんな事!じゃあ千歌さんのやった事笑い話にして水に流せって言うの!?」

千歌「…………」

花丸「確かに、簡単に許せる問題じゃないよ」

善子「ならそこを退きなさいよ!私が千歌さんにえっちな事やるから!」

花丸「今ここでッ!マルが善子ちゃんを通しちゃったら!もう戻れなくなるんだよ!」

善子「戻れないのは今更でしょ!?」

花丸「違うッ!まだ戻れるの!まだ、綺麗なマル達に!だって……まだ皆笑えてるんだよ…?」

善子「っ……ずら丸……」

花丸「お願い善子ちゃん、マルに免じて千歌ちゃんを許してあげて。皆もお願い!うぅん、お願いしますっ!」ガバッ!

千歌「花丸ちゃん……」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:35:44.25 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「…………」

善子「……何度も言ってるでしょ」

ルビィ「善子ちゃん…」

善子「ヨハネよ」

ルビィ「……え」

善子「はぁ……ったく、救って貰ってる身なんだからあんたに頭上がるわけないでしょ?」

花丸「っ! 善子ちゃあん!」パァァ

善子「だからヨハネ!」

ダイヤ「……まぁ、確かにその通りですわね」 

鞠莉「私達の心情はともかくとして、優先すべきなのは花丸の気持ちよね」

果南「勇者様には誰も勝てないね」

花丸「みんな……ありがとうございます!」

ルビィ「ほんとカッコいい!花丸ちゃん大好き!」

梨子「大人だなぁ……私達より年下なのにね……」

曜「それに引き換え、私達ときたら報復の事ばかり……」

梨子「情けないね……」

善子「勇者花丸、……あー、作者兼勇者の花丸、エンディングはあんたに任せるわよ」

花丸「え、エンディング……?」

鞠莉「重要よね〜?グダっちゃったら承知しないわよ作者さん?」

花丸「えぇ〜?荷が重いずら〜!」

千歌「花丸ちゃん」

花丸「ずらっ?」

千歌「ホントに……うぐっ、あり、がとございます……っ、何とお礼を……んっ、言ったらいいのか……っ」

花丸「大丈夫だよ、千歌ちゃんはこのSSを面白くしてくれようと頑張ってくれたんだから」

千歌「うぅ……でもぉ……!」

花丸「みんな、知ってるよ。千歌ちゃんが人一倍悩んで悩んで、どうしたらいいのかって。1人で重圧に耐えてたんだよね。ごめんね気付かなくて」

千歌「〜〜〜ッッ!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!花丸ぢゃぁぁぁぁぁぁああん!!」

花丸「よしよし」なでなで


果南(女神か)

鞠莉(花丸が道徳の教科書に載る日もそう遠くないわね)

ダイヤ(あれが聖人ですか)

ルビィ(結婚しよ)

善子(あれ、ずら丸ってマジの勇者なのでは?)

梨子(眩しくて見えないわ)

曜(ムラムラしてきた)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:37:21.16 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「落ち着いた?」

千歌「うん…」

花丸「じゃあいよいよエンディングだね」

ダイヤ「何か決めているんですの?」

花丸「んー、特には……」

曜「何でもいいんじゃない?ほら、全員で終わり〜!って叫んでさ」

果南「B級映画感が凄いねそれ」

花丸「あ、1ついい?」

梨子「何かあるの?」

花丸「そうじゃないんだけど、千歌ちゃん」

千歌「え?」

花丸「お仕置きするの忘れてた」

8人「…………」

千歌「…………うん?」

善子「あれ、時間巻き戻った?」

ルビィ「さぁ」

果南「あれ、女神が見えなくなってきた」

鞠莉「やべー奴もう1人いたわね」

千歌「あの、もう終わったんじゃ……?」

花丸「あれはメンバー内でのお仕置きという意味ずら。今からやるのはマル個人のお仕置きずら」

千歌「」

善子「あー台無しね」

曜「感動路線かと思ったら違ったでござる」

花丸「えーっと何がいいかなぁ」

千歌「花丸さん!?個人のと言うのは!?」

花丸「ん?ルビィちゃんに酷い事したからちょっとだけカチンと来ただけだよ?」ニコッ

千歌「ひぇっ」

ダイヤ「南無阿弥陀仏」

梨子「さようなら千歌ちゃん」

千歌「みんな助けてぇ!花丸ちゃんが悪魔にぃ!」

善子「あの神の力を持つとみんな悪魔になるのね。私も欲しい」

ルビィ「ルビィはいいや」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:38:01.76 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「んー……」

千歌「」ガクガク

花丸「やっぱりルビィちゃんの苦しみを味わう為に同じ事してあげるずら」

千歌「え、同じ事ってμ'sの真姫さんみたいになれって事ですか!?やった!」

花丸「そっちじゃなくて、名前変えるの」

千歌「」

曜「おぉー黒い黒い」

善子「くっろ」

ルビィ「黒丸ちゃんかな」

鞠莉「錠剤みたいなネームね」

花丸「今の千歌ちゃんには贅沢な名前ずら。今から千歌ちゃんの名前は“千”ずら」キラン!

千「えぇー!?!?」

善子「湯婆婆かあんたか」

果南「んふっ」

曜「笑っちゃ駄目…笑っちゃ駄目……」

千「うぇっ!?千!?え、待って待って!これ漢字だと『千』だけど読み『ち』なの!?」

花丸「『ち』ずら」

千「いやいやいや!!本家『せん』じゃん!何で私『ち』なの!?」

花丸「いやぁ、差別化させようかなって」

千「えー嫌なんだけど!これから呼ばれる度に「ち!ち!」って言われなきゃならないんだよ!?」

鞠莉「ち!分かる!?ち!!」

果南「ブフフッ!鞠莉やめて……っ!」

曜「本家からの応用やめて……っ!」

千「そこ笑わないでよ!笑い事じゃないから!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:38:38.80 ID:2B8IaL7oO<> 花丸「やっぱりそういう所も著作権が…ね?」

千「ぐわぁぁぁ〜っ!著作権ふざけんなぁぁ!!」

梨子「良かったじゃない千ちゃん……ぷぷっ」

ダイヤ「いいお灸になりましたね、千さん」

千「もう神様なんて懲り懲りだぁ〜!」

鞠莉「圧倒的こち亀感」





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<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:39:07.89 ID:2B8IaL7oO<>



果南「よいしょっ!」

鞠莉「あーやっぱり駄目、脚が折れてるわ」

果南「やっぱりかぁ、思い出のあるホワイトボードだったのになぁ…」

鞠莉「……脚くらいなら治せるかも。明日施設の人に訪ねてみるわ」

果南「うん、お願い。やっぱりこのホワイトボードじゃなきゃね」

鞠莉「にしても、凄い有り様ね、部室」

果南「あはは……ごめん……」

鞠莉「だから気にしてないってば。これも全部、私達のストーリーの証なんだから」

果南「鞠莉……」

鞠莉「さ、早く片付けちゃおう」

果南「今私良い事言ったって顔したね?」

鞠莉「ッ!?/////そういうのいちいち口にしなくていいから!」

果南「はいはいごめんごめん。じゃ、やろうか」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:39:39.00 ID:2B8IaL7oO<>


曜「ねー梨子ちゃーん」

梨子「んー?なにー?」

曜「花丸ちゃんの神の力使えば部室も体育館も中庭も、ここら辺全部元通りになるのに何でやらないのー?」

梨子「だから、これは私達Aqoursの不祥事であり、不始末なんだから、自分達の手でやらなきゃダメでしょ?」

曜「そうだけどさー、梨子ちゃん体育館の瓦礫の山見た?」

梨子「……」

曜「何で黙るの!?」

梨子「そんな物あったかしらー」

曜「現実逃避しないでっ!」

梨子「さぁー曜ちゃん私達は落ちた硝子の破片片付けるわよー」

曜「あ、ダメだこれ」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:40:18.59 ID:2B8IaL7oO<>


ルビィ「んしょっ!うんしょっ!」ゴシゴシ

ダイヤ「ルビィ、もう少し腰を入れて拭かないと汚れ落ちませんわよ?」ゴシゴシ

ルビィ「ふぇぇ……疲れたよぉ……」

ダイヤ「全く、だらしのない声を上げるんじゃありません。千歌さんをご覧なさい」

千歌「ふぅー!綺麗になった!」

ダイヤ「流石旅館の娘ですわね。掃除は手慣れていますね」

千歌「えっへん!」

ルビィ「凄い…千歌ちゃんの拭いた所ぴっかぴかだ…」

千歌「フフフ…長年培ってきた掃除の腕前、舐めてもらっちゃあ困るよ!」フンス

ダイヤ「元はと言えば千歌さんのせいで掃除する羽目になったのですから、もう少し責任を感じてもらいたいですわ」

千歌「責任はほらー!お掃除してぴっかぴかにしてるじゃないですかー!ね?」

ダイヤ「………名前、千のままにしとくべきでしたわね……」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:41:43.93 ID:2B8IaL7oO<>


善子「ずら丸〜」

花丸「…………」

善子「ずら丸〜?」

花丸「……ん、呼んだ?」

善子「呼んだ?じゃないわよ、何してるのよボーっとして」

花丸「あぁ……夕陽、綺麗だなぁって……」

善子「……そうね、かなり沈んできたわね」

花丸「だね」

善子「はぁ……門限余裕で越えちゃうからママに怒られる……」

花丸「ふふっ、今日はみーんなで怒られるずらっ!」

善子「なんで嬉しそうなのよぉ…」

花丸「分からないずら!」

善子「はぁ…まぁいいや、ずら丸、カラーボックス見てない?」

花丸「カラーボックス?」

善子「果南さんのとこには見当たらないらしいから、多分外まで吹き飛ばされたんだと思うけど」

花丸「カラーボックスだね、分かった。探してみるずら」

善子「頼むわよ。と言うか、あんたは何探してるの?」

花丸「あぁ、散らばった本を集めてるの」

善子「本って……この瓦礫まみれの中じゃかなり骨がいるわよ?」

花丸「うん、でも…見つけなきゃ。だってあの本が、マルに勇気をくれた本だから……」

善子「……それって、あんたが一番好きな本?」

花丸「うん…っ!」

善子「……分かったわ。私も探してみるわ。ルビィにも伝えておくから」

花丸「善子ちゃん……ありがとう!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:43:16.28 ID:2B8IaL7oO<>



花丸「んー…………こっちには無いずら……」

花丸「はぁ…疲れた……」


ヒュォォォォォオオ!!


花丸「うわっ!?凄い風……」

花丸「…………」スッ

花丸「綺麗な空……」


花丸(ねぇ、あなた達の世界は、今どんな色の空をしていますか?)

花丸(マル達の世界の空は、とっても綺麗です)

花丸(この広い空の向こう側に、色んなマル達がいるんだね。まだびっくりだよ……)

花丸(……頑張ってね、みんな。絶対に笑えるから……9人いれば、怖いものなんて無くなっちゃうから)

花丸(だから頑張れ、他の世界のAqoursさん……)


花丸「……なーんて、言ってみたり」クスッ


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:45:13.24 ID:2B8IaL7oO<>



ルビィ「花丸ちゃーん!こっちに探してた本あったよー!」

善子「これでしょー?ずら丸〜?」




花丸(読者の皆さんにお願いがあります。
ラブライブ!の世界には、色んなマル達がいます。

その子達の事を、ずっと覚えていてとは言いません。

ただ、時々でいいから思い出して欲しいずら)




花丸(それが、マル達の生きた証であり、これからもその世界で生きている証だから)




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2017/06/30(金) 19:48:09.15 ID:2B8IaL7oO<>



花丸(ありがとう、神様。マル達に物語をくれて……)


花丸(みんな、今もこれからも、この世界で生きていきます)


花丸(どうか、見守っていて下さい)





花丸「────さようなら」キラン!


花丸「…………ふぅ」





善子「ずら丸〜?」

ルビィ「花丸ちゃ〜ん?」

花丸「見つかったの!?今行くずら〜!」








終わり


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/06/30(金) 19:53:05.40 ID:2B8IaL7oO<>


これにておしまいです
千歌ちゃんが凄い嫌われ役なってますが、決して嫌いというわけじゃありません
むしろ千歌推しです
不快に感じられた方ごめんなさい

読んでくださりありがとうございました
通報はしないで下さい(土下座 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/06/30(金) 21:27:39.65 ID:DxsxOlBi0<> うん、死んでいいよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/07/01(土) 01:11:53.23 ID:8Xm68aqSO<> ち、手強いな、ち <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/07/01(土) 04:11:24.83 ID:FIz38jmVo<> 言い訳はいいから[ピーーー]よアンチ
最低の気分だわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/07/02(日) 00:49:15.97 ID:ZtRV9M4SO<> ちと千歌の神降し <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/07/04(火) 20:46:54.45 ID:ABStW2rQO<> ち <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2017/07/05(水) 02:57:25.67 ID:8dBB1W1JO<> たぶん話自体は悪くないのに、変にリアルを絡めてくるから世界観グッチャグチャになってて、結果スッゴいモヤモヤするんだと思う <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/07/05(水) 04:17:47.08 ID:6j35Kyj30<> 千歌ちゃん完全にゲンムのヤベーやつだろ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2020/07/04(土) 20:02:34.80 ID:fZo98erA0<> ! <>