以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:39:58.39 ID:DFiZ/lC/0<>初版グリム童話のお話をラブライブに当てはめたssです

セリフはオリジナルですが内容は原作に沿っています

ちなみに某ディ○ニー映画の原作にあたるお話です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1515602398
<>花陽「ラプンツェル」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:41:11.05 ID:DFiZ/lC/0<> ことり「海未ちゃん!!海未ちゃん!!」

海未「どうしたのですか?そんなに嬉しそうな顔して」

ことり「あのね……その……」

海未「なんですか?ご飯の準備をしたいのですが」

ことり「……できちゃったみたい///」

海未「できた?なにがですか?」

ことり「ことりと海未ちゃんの……赤ちゃん///」

海未「」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:42:30.44 ID:DFiZ/lC/0<> 海未「ほ,ほほほ本当ですかっっ?!?!」

海未「本当に私たちのこどもが?!」

ことり「うん///さっき確認してきたの///」

海未「あぁ……ついに!私たちの念願が叶いました!今日はお祝いです!」

ことり「もう///大げさだよ海未ちゃん///」

海未「何を言うのですか!これほど嬉しいことはありません!」

海未「さあ!何でも食べたいものを言ってください!今日は奮発しますよ!」

ことり「……本当に何でもいいの?」

海未「もちろんです!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:43:26.73 ID:DFiZ/lC/0<> ことり「……ラプンツェル」

海未「はい?」

ことり「裏の庭にラプンツェルが植えてあるでしょ?ことり,それが食べたい」

海未「……すみませんことり,それだけは無理です」

ことり「え〜海未ちゃん何でもって言ったのに……」

海未「あの庭は妖精のもので,誰にも立ち入ることは許されていません」

海未「ことりだって知っているではありませんか」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:44:21.94 ID:DFiZ/lC/0<> ことり「うん……ごめんね?困らせちゃって」

海未「いえ……私の方こそ望みを叶えられず申し訳ないです」

ことり「大丈夫!それより美味しいもの食べよ?ラプンツェルはもういいから」

海未「そうですね!ではすぐに支度します!」

ことり「えへへ〜楽しみだな〜♪」

海未「ことりは座って待っていてくださいね.その……お腹に赤ちゃんがいるのですから///」

ことり「うん///待ってるね///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:45:29.56 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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ことり(はあ……ラプンツェル食べたいな)

海未「ああ,ことり……こんなにやせ細ってしまって……」

海未「何か悩みでもあるのですか?どうしても言ってはいただけませんか?」

ことり(言えるわけないよ……)

海未「私では,頼りにならないでしょうか……」グスッ

ことり(でも言わないと,海未ちゃんが……)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:46:07.27 ID:DFiZ/lC/0<> ことり「あのね?海未ちゃん」

海未「!!はい!!何でしょうか?!」

ことり「ことりね,ラプンツェルが食べたいの」

海未「……裏の庭のですか」

ことり「うん……ごめん,忘れて」

海未「……いえ,わかりました.今から取ってきます」

ことり「ダメだよ海未ちゃん……妖精さんに怒られちゃう……」

海未「ことりの命には代えられません!待っていてください!」ガチャ バタン

ことり「海未ちゃん……ありがとう……」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:46:42.42 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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海未「ことり!取ってきました!」ガチャ

ことり「海未ちゃん!無事でよかった……!」

海未「幸いにも妖精とは出会いませんでした」

海未「今すぐこれでサラダを作ります!待っていてください!」

ことり「うん!」

トントントントン―――――
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:49:03.89 ID:DFiZ/lC/0<> 海未「できました!どうぞ食べてください!」

ことり「海未ちゃんっ……!ありがとう……!」パクパク

ことり「美味しい……美味しいよ海未ちゃん……」グスッ

海未「よかったっ……!これでことりが元気にっ……!」グスッ

ことり「もう,海未ちゃんは泣き虫だなあ」クス

海未「ことりには言われたくありません!」グスッ

ことり「それもそうだね……あ,もう無くなっちゃった」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:49:38.49 ID:DFiZ/lC/0<> 海未「ええっ!もう全部食べたのですか?!あんなにいっぱいあったのに?!」

ことり「だって……美味しかったんだもん///」

海未「では,明日また取ってきますね」フフッ

ことり「でも,今度こそ怒られちゃうよ?」

海未「今日だって誰もいなかったのですから,明日もきっと大丈夫です!」

ことり「もう……気をつけてね?」

海未「はい!任せてください!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:51:13.61 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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海未(くっ,なんで今日に限って)ハァハァ

にこ「出てきなさい.そこに隠れているのはわかっているわよ」

海未(逃げられそうにはありませんね……仕方ありません)

海未「あなたがここの主ですか?」

にこ「そうよ,私は妖精のにこ.にこにーと呼ぶがいいわ」

海未「それではにこ,あなたにお願いがあります」

にこ「にこにーよ!……まあいいわ,なに?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:52:35.65 ID:DFiZ/lC/0<> 海未「あなたの庭のラプンツェルを分けていただきたいのです」

にこ「そういえば,昨日も庭に誰かが入った形跡があったわね.それもあんた?」

海未「はい,申し訳ありません」

にこ「なんでそんなに欲しいのよ.大したもんでもないのに」

海未「ことりがっ!……妻がどうしても食べたいというのです」

海未「こどもを宿してからどんどんやせ細っていって……」グスッ

にこ「はあ……わかったわ.好きなだけ持っていっていいわよ」

海未「っ!!本当ですか?!」

にこ「ええ,ただし条件があるわ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:53:11.56 ID:DFiZ/lC/0<> 海未「何でも聞きます!言ってください!!」

にこ「こどもが生まれたら,私によこしなさい」

海未「っ!そ,それは……」

にこ「嫌ならいいわ.今すぐ立ち去りなさい」

海未(せっかく授かったこどもを渡すわけには……しかし,そうしないとことりが……)

にこ「どうするの?渡す?帰る?」

海未「……わかりました,こどもは渡します.ですからラプンツェルを!」

にこ「賢明な判断ね.いいわ,好きなだけ持っていきなさい」

海未「ありがとうございます!」ダッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:54:27.09 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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海未(ついにこの日が来てしまいました)

海未(ことりは泣き喚いて大変でしたが,これもあなたのためなのです……わかってください)

海未「にこ!こどもを連れてきました!」

にこ「やっと来たわね.さあ,こっちによこしなさい」

海未(……やはり渡すしかないのでしょうか)

にこ「ちょっと,早くしなさいよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:55:53.52 ID:DFiZ/lC/0<> 海未「……わかりました」スッ

にこ「可愛いじゃない」ヒョイ

にこ「さて,もうあんたに用はないわ.さっさと帰りなさい」

海未(ごめんなさい……ごめんなさい……)

海未(さようなら……私たちの赤ちゃん)トボトボ

にこ「……やっと行ったわね」

にこ「これからはにこがあんたの親よ」

にこ「あなたの名前は……そうね……」

にこ「花陽……あなたは花陽よ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:57:54.70 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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にこ「花陽!髪を垂らしてちょうだい!」

「はーい!ちょっと待ってね!」スルスル

にこ「よいしょ,よいしょ……ふう」

花陽「おかえり!にこちゃん!」

にこ「ただいま花陽.今ご飯を作るわね」

花陽「うん!楽しみにしてるね!」

キョウノゴハンハナニ?デキテカラノオタノシミヨ――――




凛「どうしよう……あの塔からちらっと見えた女の子,すっごく可愛かったにゃ……」

凛「凛,好きになっちゃったかも……///」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 01:58:42.80 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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凛「またこの塔に来ちゃった……」

凛「どうにかしてあの子に会いたいな」

凛(そういえば,この前誰かが髪を垂らしてもらってたよね)

凛(あれを真似すれば!そうと決まれば早速!)

凛「花陽!髪を垂らしてちょうだい!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:00:11.21 ID:DFiZ/lC/0<> 「はーい!今垂らすね!」スルスル

凛(ほんとにきた!これを登れば!)ヨイショヨイショ

花陽「おかえり!にこちゃ――ぴゃあ!」

花陽「にこちゃんじゃない?!あなた誰?!」

凛「はじめまして!凛は凛だよ!」

花陽「凛ちゃん?凛ちゃんはどうしてここに?」

凛「花陽ちゃんに会いたくて……迷惑だったかな?」ウルウル

花陽(かわいい) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:01:30.72 ID:DFiZ/lC/0<> 花陽「そ,そんなことないよ!私も嬉しい!」

凛「にゃー!かよちん大好きにゃー!」ハグッ

花陽「か,かよちん?!」ピャア

凛「うん!花陽ちゃんだからかよちん!……ダメ?」ウルウル

花陽(なんだこの天使)

花陽「そんなことないよ!よろしくね!凛ちゃん!」

凛「うん!こちらこそよろしくね!かよちん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:04:34.86 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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花陽「ねえにこちゃん,なんか最近服がきつくなっちゃったんだけど……」

にこ「ご飯の食べ過ぎじゃないの?でも,そんなに太ったようにはみえないわね」

花陽「いや,その……胸のあたりが///」

にこ「あんたケンカ売ってんの?!はったおすわよ!!」

花陽「ご,ごめん!そんなつもりじゃ……」

にこ「最近あんたといるとイライラするわね……あんた,もう出ていきなさい」

花陽「そ,そんな!いきなり!」

にこ「うるさい!……その髪は置いていきなさい,切ってあげるわ」グイッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:05:30.24 ID:DFiZ/lC/0<> 花陽「やめて!痛いよにこちゃん!」

にこ「おとなしくしなさい!……よいしょっと!」ジョキン

花陽「うぅ……」

にこ「やっと切れたわね,さっさと出ていきなさい」

花陽「で,でも!」

にこ「早くしないと,次はその胸の脂肪を切り落とすわよ」

花陽「……わかった……今までありがとう」

にこ「さあ行った行った!」

花陽「ばいばい,にこちゃん……」トボトボ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:06:34.86 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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凛(最近来れてなかったけど,久しぶりに時間がとれたにゃ!)

凛(えへへ〜かよちん元気かな〜?)

凛「花陽!髪を垂らしてちょうだい!」

スルスル

凛「あれ,返事がない?」

凛「でも髪は垂れてきたし,風邪でも引いたのかな?」ヨイショ ヨイショ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:07:32.67 ID:DFiZ/lC/0<> 凛「かーよちーん!久しぶ―――「来たわね」

凛「にゃ?!誰?!」

にこ「私は花陽の親のにこよ.にこにーと呼んでちょうだい」

凛「かよちんのお母さん?!それにしては小さいような……あ!かよちんはどこ?」

にこ「どこ見て言ってんのよ!!ったく,花陽はもうここにはいないわ」

凛「え,なんで……」

にこ「追い出したのよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:09:27.21 ID:DFiZ/lC/0<> 凛「なんで?!お母さんなのに!!」

にこ「あんたには関係ないわ.今頃は生きてるかどうか」

凛「そんな……かよちん……」フラッ

にこ「ちょっ!危ない!」

凛「かよちんがいないなら……生きてても意味ないにゃ……」スッ

にこ「あっ!……まあ,にこには関係ないことよ」

ヒューーーーーードン!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:10:04.00 ID:DFiZ/lC/0<> 凛「うぅ……」

凛「あれ,生きてる……」

凛「でも,目が見えなくなっちゃった……」

凛「かよちん……凛は信じないから……」フラフラ

凛「かよちん……かよちん……」テクテク <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:11:03.16 ID:DFiZ/lC/0<> ――――――――――
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凛(あれからどれくらい経ったのかな)

凛(かよちん全然見つからないにゃ……まあ目は見えないんだけど)

凛(やっぱり死んじゃったのかな)グスッ

凛「そろそろ凛も限界が―――「凛ちゃん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:13:32.91 ID:DFiZ/lC/0<> 凛「……かよちん?」

花陽「凛ちゃん?!凛ちゃんだよね?!どうしたの?!そんなにボロボロになって?!」

凛「かよちんどこ?凛,目が見えなくて」

花陽「目が見えないの?!しっかりして!凛ちゃん!」ダキッ

凛「あっ……ふふ,かよちんあったかいにゃ〜」

花陽「凛ちゃん……なんでこんなことに……」ポロポロ

凛「かよちん泣いてるの?凛の顔が濡れちゃうよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:15:06.05 ID:DFiZ/lC/0<> 花陽「うぅ……グスッ凛ちゃん……」ポロポロ

凛「ははは……もう凛びちゃびちゃになっ―――あれ?」

凛「見える……見えるよかよちん!凛,目が見える!」

花陽「!!凛ちゃんっ……!よかったっ……!!本当によかったっ……!」グスッ

凛「かよちーん!かよちんかよちんかよちーーん!!」

花陽「凛ちゃん!凛ちゃん凛ちゃん凛ちゃん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:15:49.84 ID:DFiZ/lC/0<> 凛「かよちん,全然変わってないね」

花陽「凛ちゃんも変わらないよ!あのときの可愛い凛ちゃんのまま!」

凛「そんなふうに言われると照れるよ///」

花陽「これからはずっと一緒にいようね?」

凛「うん!ずーーーっと一緒にゃ!」



終わり <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/01/11(木) 02:16:56.01 ID:DFiZ/lC/0<> 以上です

今後も定期的にラブライブ×グリム童話のssを書くつもりです

読んでくださった方ありがとうございました <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/01/11(木) 07:41:30.07 ID:5JG9rYO7O<> おつりんぱな <>