◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:27:32.78 ID:Orm8Ywu30<>【公式で美咲→小鳥が【音無先輩】になったので【音無先輩】呼びで統一します】
七尾百合子(以下、百合子) 「…………」ジーッ
ミリP(以下、P) 「……?」チラッ
百合子 「!!」サッ
P (本で顔隠された)
P 「はぁ……」
青羽美咲(以下、美咲) 「プロデューサーさん、どうかしたんですか?」
P 「ああ、いえ……ちょっと耳貸してもらっていいですか?」
美咲 「?」スッ
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<>【ミリマス】百合子「ぷ、プロデューサーさんに構って欲しくて」
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:28:14.55 ID:Orm8Ywu30<>
P 「……後ろのソファーに座った百合子が、こっちをチラチラ見てくるんです」
美咲 「百合子ちゃんが?」
P 「はい……ここ最近、なんか距離を置かれてるみたいで」
美咲 「……プロデューサーさん、何かしたんじゃないですかー?」プクー
P 「そ、それが心当たりがないんですよ……」
P 「もしかして、俺のスーツになんか付いてる?」キョロキョロ
美咲 「んー……大丈夫だと思います!」グッ
P 「本当ですか?それなら良かった」ホッ
P 「この後営業なので……ゴミとか付いてたらどうしようかと」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:29:11.77 ID:Orm8Ywu30<>
美咲 「営業なんですか?」
P 「はい、テレビ局の方で打ち合わせが」
美咲 「それなら……」スッ
百合子 「!?」ガタッ
P 「あ、青羽さん?」アワアワ
美咲 「ネクタイ、曲がってますよ?」キュッ
美咲 「はい!これでバッチリです!」
P 「ありがとうございます……気づきませんでした」
百合子 「……うぅ」シュン <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:29:39.33 ID:Orm8Ywu30<>
P 「それじゃ、そろそろ出ます」
美咲 「お仕事、頑張ってくださいね!」
P 「……はい!」
美咲 「……百合子ちゃんの事はどうするんですか?」コショコショ
P 「うーん……でも、俺を遠ざけてるのに俺から聞くのも」
美咲 「それじゃ、私の方から話を聞いてみましょうか?」
P 「良いんですか?」
美咲 「任せて下さい!」フンス
美咲 「それに女の子同士の方が、話しやすいと思いますし!」グッ
P 「それじゃあお願いします、何かあれば電話下さい」
美咲 「はい、いってらっしゃ〜い♪」フリフリ
P 「いってきまーす!」タッタッタ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:30:32.68 ID:Orm8Ywu30<>
美咲 「…………♪」ニコニコ
音無小鳥(以下、小鳥) 「…………」ジトー
美咲 「……ひっ!?」
小鳥 「見てたわよ美咲ちゃん……!」
美咲 「お、音無先輩……そのですね」ガクブル
小鳥 「新婚さんみたいだったわね……?」ニコニコ
美咲 「し、新婚さんですかー?……えへ〜♪」ニヤニヤ
小鳥 「の、ノロケオーラ!?後輩にまでノロけられるなんて」ワナワナ
美咲 「の、ノロけてるわけじゃないですよ!?」
小鳥 「…………」
美咲 「……えへ♪」ニヘラ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:31:42.01 ID:Orm8Ywu30<>
小鳥 「そういえば……百合子ちゃん、さっきから何やってるの?」
百合子 「あぅっ……そ、それは」
小鳥 「プロデューサーさんの方じーっと見てたけど……」
美咲 「プロデューサーさん、遠ざけられてるのかもって悲しんでたよ?」
百合子 「そ、そういう訳じゃないんです!」
百合子 「その……なんとか話そうと思うんですけど」
百合子 「話そうと思えば思うほど……なんか、顔が赤くなってきちゃって」カァアア
小鳥 「へえ、それってもしかして……」ニヤニヤ
百合子 「うぅ……」
小鳥 「青春ねぇ……気持ちはわかるわ」ウンウン <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:32:19.59 ID:Orm8Ywu30<>
美咲 「でも、そのままじゃ困っちゃうよね……」
美咲 「音無先輩、なにかいい案はありませんか?」
小鳥 「そうねぇ……気になる男の人に話しかける方法、か」フムフム
百合子 「…………」ジッ
小鳥 「……百合子ちゃん、いっその事発想を逆転させましょう」
百合子 「発想を逆転?」
小鳥 「そうよ、話しかけるんじゃなくて話しかけてもらえばいいの」
小鳥 「つまり……プロデューサーさんに、構ってもらえればいいのよ!」バーン <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:33:08.09 ID:Orm8Ywu30<>
美咲 「……音無先輩、それじゃ解決しないんじゃ?」
小鳥 「そうでもないわよ?これも理にかなってるんだから」
美咲 「そうなんですか?」
小鳥 「勿論よ!いい?今、プロデューサーさんは百合子ちゃんを気にしてる状態なの」
百合子 「……つ、つまり」ゴクリ
小鳥 「そう、男の人のハートを独占出来ているって事なのよ……!」
美咲 「言われてみれば……そうなのかな?」
小鳥 「このチャンスを逃すなんて勿体ないわ!」グッ
百合子 「ど、独占……?私が……」
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:33:41.73 ID:Orm8Ywu30<>
美咲 「でも音無先輩、独占って言ってもどうすれば良いんですか?」
小鳥 「やっぱり……ここは、百合子ちゃんの得意分野で攻めるしかないんじゃないかしら」
百合子 「得意分野……?」キョトン
百合子 「ほ、本の話が出来たら苦労しません!」ブンブン
小鳥 「誰も本とは言ってないわよ?」
小鳥 「相手の顔を見ないで一緒に出来る事……ほらね、一つあるでしょ?」
百合子 「……ああっ!ゲームですか!?」
小鳥 「そう!最初に一緒にやりたいって事だけ伝えておけば……」
美咲 「後は一緒に出来る、って事ですね!」グッ
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:34:22.48 ID:Orm8Ywu30<>
百合子 「……で、でも最初に声をかけなきゃいけないんじゃ」プルプル
小鳥 「ほんの少しの勇気で良いのよ、百合子ちゃん!」
小鳥 「それに……一緒にやってたら、話しやすい空気になるかもしれないでしょ?」
百合子 「話しやすい、空気……」
美咲 「百合子ちゃん、ゲーム機って……」
百合子 「えっと……確か、給湯室に置いてた筈です」
百合子 「早速取りに行ってきますね!」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:34:55.20 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
ガチャリ
小鳥 「あっ、おかえり百合子ちゃ――」
P 「ただいま戻りましたー」
美咲 「ぷ、プロデューサーさん!?」
P 「ん、何か問題でも……?」
小鳥 「打ち合わせ終わるの早くないですか!?」
P 「早いですかね……とりあえず、スムーズに進行はしましたけど」
P 「当面の予定がなかったし、メモに書いてた企画まとめちゃおうと思いまして」
美咲 「そ、そうだったんですか……」
小鳥 (まさか、百合子ちゃんより早く帰ってくるなんて……) <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:35:24.06 ID:Orm8Ywu30<>
P 「それで、青羽さんどうでした?百合子から何か聞けましたか?」
美咲 「へぁっ!そ、そのですね……」アセアセ
美咲 (ど、どうしましょう音無先輩!)パチパチ
小鳥 (だ、ダメよ!今、百合子ちゃんの様子が気になってるのが大事なの!)
小鳥 (話したら独占できなくなっちゃうかもしれないわ!)
美咲 (そ、そんな……)
P 「……二人とも、なんでそんなにアイコンタクトしてるんですか?」
小鳥 「な、なななんでもないですよ!ね、美咲ちゃん!」アセアセ
美咲 「え、あ、はい!」グルグル
P 「……?」キョトン
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:35:57.15 ID:Orm8Ywu30<>
ガチャリ
望月杏奈(以下、杏奈) 「プロデューサーさん……いる?」
P 「杏奈か。おはよう、今日のレッスンはどうだった?」
杏奈 「ん……今日はね、ステップ上手くいったから……」
杏奈 「杏奈……先生に、褒められた……よ♪」ニコ
P 「やったな、一歩前進だ!偉いぞ、杏奈!」ナデナデ
杏奈 「えへへ……♪」ニコニコ
美咲 「……良いなぁ」ボソリ
P 「でも……あれ?この後は、特に予定なかったよな?」
P 「わざわざ事務所寄らなくても良かったんじゃないのか?」
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:36:33.46 ID:Orm8Ywu30<>
杏奈 「んと……これ、一緒にやろうと思って」スッ
P 「ゲームか?」
小鳥 「……あっ」アセ
杏奈 「うん……この前の、続き……したくて」
P 「ああ……なるほど、だから事務所に来たのか」
杏奈 「……お仕事中だから、ダメ?」ウルッ
P 「いや、そんな事ないぞ。メモは後でまとめればいいからな」
杏奈 「本当?……やった……♪」ニコ
P 「よっし、二人で頑張るか!」スクッ
美咲 「……ど、どうしましょう音無先輩」
小鳥 「どうもこうもないわ……」ガックリ
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:37:43.71 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
百合子 「色々あって遅れちゃった……早く行かないと」タッタッタ
百合子 「でも、どうやってプロデューサーさんに切り出せば……」シュン
百合子 「……ううん、迷ってなんていられないよね!」
百合子 「小鳥さん達も協力してくれるし……」
百合子 「私が頑張らないと!」グッ
百合子 「それじゃ、早速――」カチャ
百合子 「――え?杏奈ちゃん?」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:38:14.80 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
P 「さ、ソファーに座ってっと……」
杏奈 「…………」ジッ
P 「杏奈、座らないのか?」
杏奈 「んと……その……」モジモジ
P 「?」キョトン
杏奈 「えと……プロデューサーさん……」
杏奈 「……膝の上……座っても、良い?」カァ
P 「杏奈が嫌じゃないなら、構わないけど……」
杏奈 「やった……♪」スッ
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:39:19.34 ID:Orm8Ywu30<>
P 「なんか、こうしてるとくすぐったいな……」
杏奈 「……杏奈……降りた方が、良い?」シュン
P 「平気……ただ、ちょっと操作しづらくなるかもしれないが」
杏奈 「大丈夫、だよ……杏奈が、頑張るから……!」
P 「そうか?それじゃ、始めるか!」
杏奈 「……うん!」
小鳥 「デレデレしちゃってぇ……!」ワナワナ
美咲 「むぅ……」プクー <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:39:47.08 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
百合子 「あ、杏奈ちゃん膝の上座ってる……」
百合子 「……良いなぁ」シュン
百合子 「私……どうしよう」
百合子 「な、何か出来ないかな……」ジーッ
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:40:15.02 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
杏奈 「…………」カチカチ
P 「……ぐっ、やられちゃったか」
杏奈 「……杏奈、退いた方が……いい?」
P 「うーん……その方が、勝てそうだけども」
杏奈 「ゴメン、ね……足、引っ張っちゃって」
P 「杏奈は操作上手いじゃないか、悪いのは俺だよ」
P 「でも、このまま続けても難しいな……」
杏奈 「こんな時……百合子さんが、いてくれたら……」シュン <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:41:22.41 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
百合子 「あのゲーム……これと、一緒の?」
百合子 「……ダメ元で」カチカチ
百合子 「あっ……二人のプレイルームがある」
百合子 「どうしよう……」
百合子 「……よし」カチカチ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:41:49.75 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
P 「……仕方ない、もう一度チャレンジするか」
杏奈 「……うん……杏奈……頑張る、ね」
P 「おう!それじゃ早速……?」
『lily_knightさんが入室しました』
P 「!?」
杏奈 「百合子、さん……いるの?」キョロキョロ
P 「どこにいるんだ……?これ、近くの相手としか通信できないはずじゃ」キョロキョロ
P 「……!」
百合子 「…………」ビクビク
P 「百合子……」
P (……力、貸してくれるのか?) <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:42:25.95 ID:Orm8Ywu30<>
P (それなら……やるしかないよな)
P 「……よし、今度こそクリアするぞ」
杏奈 「……うん……杏奈……頑張る、ね」グッ
小鳥 「百合子ちゃん……ドアの影に隠れてやってるわね」
美咲 「独占じゃなくなっちゃいましたね……」
小鳥 「私のミスだわ……悪い事しちゃったわね」
美咲 「……でも、百合子ちゃん楽しそうですよ?」
小鳥 「……ホント?」チラッ
百合子 「…………!」パァア
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:43:31.29 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
杏奈 「やった……♪」
P 「よし、ようやくクリアだな!」
P 「杏奈、手伝ってくれてありがとな!」
杏奈 「ん……また一緒に……遊ぼう、ね」
P 「ああ、いつでも誘ってくれ!」
P 「それじゃ……ちょっと杏奈、膝の上からどいてくれるか?」
杏奈 「?良いけど……」
P 「ありがとう、それじゃ……ちょっと行ってくるか」スタスタ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:44:06.90 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
百合子 「やった……クリアできた」
百合子 「二人きりじゃなかったけど……一緒にゲームできて良かったなぁ」ホクホク
P 「百合子!」
百合子 「ひゃいっ!?」ビクッ
P 「さっきは手伝ってくれて助かった!ありがとう!」
百合子 「た、大した事じゃないですから……」
P 「それじゃ、はい!」
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:44:35.27 ID:Orm8Ywu30<>
百合子 「?」
P 「勝利のハイタッチだ!」
百合子 「は、ハイタッチ……」
P 「ほら、手を出して」バッ
百合子 (手を……合わせる?)
百合子 「む、無理です!」ダッ
百合子 (こ、こんな近くなんて無理!)カァアアア
P 「…………えっ?」カチーン
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:46:39.49 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
P 「…………」ポケー
美咲 「プロデューサーさん……魂が抜けきった顔してますね」
小鳥 「完全に逆の意味にとってる顔よ、あれは……」
P 「俺、百合子にそんなに嫌われてたのか……」ドヨーン
美咲 「あ、あのプロデューサーさん……それは違うんじゃ」アセアセ
P 「いえ……良いんです、俺が何かしちゃったのかもしれないし」
P 「はぁ……とりあえず仕事するかぁ」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:47:12.41 ID:Orm8Ywu30<>
星井美希(以下、美希) 「……んん」ムニャムニャ
美咲 「……美希ちゃん、事務所来てからずっと寝てますね」
小鳥 「美希ちゃん、次の仕事そろそろじゃないんですか?」
P 「そうですね……そろそろ起こしてやらないとダメか」
P 「おーい、美希!」
美希 「ん……はにぃ、もっと触って……♪」
P 「…………」
小鳥 「よし、任せたわ美咲ちゃん」
美咲 「はい、落ち着いて1・1・0ですね」スッ
P 「俺ただ起こしただけですよね!?」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:48:21.87 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
百合子 「私、何やってるんだろ……逃げたら意味ないのに」
百合子 「まだプロデューサーさんいるかな……?」チラッ
百合子 「あれ?美希さん……?プロデューサーさんが起こそうとしてるのかな?」
百合子 「…………」ジーッ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:49:24.34 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
P 「ったく!そんな事やってる場合じゃないんだって!」
P 「ほら美希、そろそろ時間だぞ!」
美希 「むぅ……もう、なぁに?ミキ、せっかくいい夢見てたのに……」
小鳥 「でしょうね」ボソリ
美咲 「…………」プクー
P 「お、俺は何もしてなかったというのに……!」
美希 「……あれ、ハニー?起こしてくれたの?」
P 「ああ、そろそろ時間だからな」
美希 「そうなの?もっとお昼寝したかったのに……」
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:50:14.61 ID:Orm8Ywu30<>
P 「そんなにいい夢見てたのか?」
美希 「うん!ハニーと一緒に寝てる夢!」
P 「!?」ギョッ
小鳥 「さて」カチャ
P 「夢ですよ、夢!?」
美希 「ハニー……ミキの事、ギュって抱きしめてくれたの」
P 「そ、そうか……それは良かったな」アセ
美希 「ハニー、今度一緒に寝てくれる?」
P 「……そ、それは」
美咲 「……用意は出来てます、プロデューサーさん」
P 「……そ、そんな事より早く支度しよう!な?!」
美希 「あーっ、逃げるなんてズルイの!」プクー <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:50:40.30 ID:Orm8Ywu30<>
P 「そうは言ってもな……そうだ!」ティン
P 「よし、今日の仕事がバッチリ上手くいったら考えとくよ!」
美希 「ホント!?ヤクソクしてくれる?」
P 「ああ、約束だ!」ピクピク
小鳥 「……それはヤクソクじゃなくて、ヤケクソなのでは」
美希 「それじゃ早速行くの!ミキ、ゴホウビの為に頑張るね!」ダッ
P 「……やる気を出してくれて助かった、のか?」
美咲 「…………」ジーッ
小鳥 「ふぅむ……」ジーッ
P 「……み、美希送ってきます!」ダッ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:51:31.86 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
小鳥 「まったく……プロデューサーさんったら」
美咲 「私もやってくれないかな……」シュン
百合子 「あ、あのぅ」オズオズ
小鳥 「百合子ちゃん!良かった、帰ってなかったのね!」
百合子 「は、はい……」
小鳥 「ごめんなさい……私がウカツだったわ」
百合子 「い、いえ!小鳥さんは悪くないです!」
百合子 「私の方こそ、勝手に逃げちゃったりして……」シュン
小鳥 「百合子ちゃん……」
百合子 「プロデューサーさん……私の事、嫌いになったかも」ウルッ
美咲 「百合子ちゃん……」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:52:11.15 ID:Orm8Ywu30<>
小鳥 「……そんな事はないわ」
百合子 「で、でも……」
小鳥 「プロデューサーさんはそんな人じゃないわ、きっと分かってくれるから」
小鳥 「……さて、それじゃ次の作戦を立てましょうか」
美咲 「まだ続けるんですか?」
小鳥 「百合子ちゃん次第ね……どう?」
百合子 「……このまま話せないのは、嫌です」
小鳥 「よし!それなら、別のキッカケを探すしかないわね」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:53:06.49 ID:Orm8Ywu30<>
美咲 「他のキッカケ……ですか」
小鳥 「自分から話しかけなくても構ってもらえる方法、か……」
小鳥 「百合子ちゃん、何か心当たりない?」
百合子 「……美希さんの真似をしてみるとか、どうでしょうか!」
美咲 「美希ちゃんの?」
百合子 「はい!さっきみたいに、ソファーで寝て……」
小鳥 「起こしてもらう、って事ね……うん、それなら良いかも!」
百合子 「そ、そうですか?」
小鳥 「……グッドラック」グッ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:53:34.47 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
P 「ふぅ……ただいまです」
美咲 「おかえりなさい……お疲れ、ですか?」
P 「はは……ここまで往復するとは思わなかったので」ハハハ
小鳥 「美希ちゃんはどうでした?」
P 「出てくる直前に見ただけですが……ええ、気合十分でしたよ」
P 「あの調子なら、しっかりとやってくれる筈です!」グッ
小鳥 「それは良かったですねー」ジトー
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:54:48.18 ID:Orm8Ywu30<>
P 「……な、なんでそんな刺々しい視線を向けるんですか」
小鳥 「えー?純粋な乙女を抱き枕にするんですよねー?」
P 「……し、しませんよ?」
美咲 「美希ちゃんにウソつくんですか?」ジトー
P 「俺はどうすれば良いんですか……」
小鳥 「抱き枕にした上で捕まるというのはどうでしょうか」ニッコリ
P 「救いがない……」
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:55:25.52 ID:Orm8Ywu30<>
P 「……ん?またソファーで誰か寝てませんか?」
美咲 「あっ、百合子ちゃんです!」
P 「百合子が?」
小鳥 「はい、さっき戻ってきて……そのまま寝ちゃいました」
美咲 「ゲームで疲れちゃったんでしょうか?」
P 「……そうですか」トコトコ
百合子 (……き、きたっ!?)ドキドキ
P 「…………」
小鳥 (百合子ちゃん、頑張って!)
P 「…………」ナデナデ
百合子 (な、撫でられて……!)
百合子 (だ、ダメよ百合子!ニヤけちゃダメだから……!)ジッ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:55:57.65 ID:Orm8Ywu30<>
P 「このまま起こそうか、それとも……」
P (そういえば……)モヤモヤ
〜〜〜〜〜
百合子 『私、お姫様抱っこに憧れてるんですよ!』
P 『お姫様抱っこ?』
百合子 『はい!御伽噺みたいで、なんだかロマンチックじゃないですか……!』キラキラ
P 『そんなにロマンチックとは思わないけどな……』
百合子 『むぅ、乙女のロマンなのに……』プクー
百合子 『はぁ……良いなぁ、お姫様』ウットリ
〜〜〜〜〜
P (百合子は、お姫様抱っこに憧れてたっけ)
P 「……仕方ない、運ぶ間くらいはしてやるか」スッ
百合子 (?)キョトン <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:56:36.41 ID:Orm8Ywu30<>
P 「それじゃ、失礼するぞ……」スッ
百合子 (えっ、えっ!?)
小鳥 「お、お姫様抱っこ……」
P 「ここで寝かすわけにもいかないでしょう」
P 「この後特に百合子の仕事はないし……仮眠室に運んでおきます」
P 「そら、ちょっとだけ我慢してくれよな……」ガシッ
百合子 (し、しっかり抱えてもらっちゃってる……?)カァアア
百合子 (だ、抱きついても良いかな……?)
百合子 (だ、ダメ!そんな事したらバレちゃう!)カァアア
美咲 「……音無先輩」
小鳥 「な、なにかしら美咲ちゃん」
美咲 「私もああいう風に寝てたら、抱っこしてもらえますか……?」
小鳥 「……羨ましい気持ちはわかるわ」
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:57:04.50 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
P 「さて……」トコトコ
百合子 「…………」ドキドキ
P 「……起きたら、嫌がられるかな」
百合子 「!そ、そんな事ないです!」
P 「うおっ!?」ビクッ
百合子 「きゃっ!」ダキッ
P 「っとと……危ないところだった」フゥ
百合子 「ご、ごめんなさい……」
P 「百合子、起きてたのか?」
百合子 「……は、はい」コクリ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:57:55.59 ID:Orm8Ywu30<>
P 「……一体どうしたんだ?最近、ちょっと様子おかしかったけど」
百合子 「……聞いても、笑いませんか?」オズオズ
P 「?」キョトン
百合子 「……ぷ、プロデューサーさんに構って欲しくて」
P 「……へ?それだけか?」
百合子 「そ、そうですけど」
P 「…………」
百合子 「…………」
P 「……っく、アハハハハ!」
百合子 「だ、だから笑わないでって言ったのに!」カァアア
P 「ゴメンゴメン!俺、てっきり嫌われたかと思ってたからさ」
P 「そうか……それなら良かった」ニコ <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:58:23.93 ID:Orm8Ywu30<>
百合子 「うぅ……」
P 「でも、それなら話しかけてくれれば良かったじゃないか」
P 「本の話とかゲームとか……色々あったろ?」
百合子 「そ、それは……その」モジ
P 「……?」
百合子 「……なんか、急に話しづらくなっちゃって」
百合子 (気になってるとか絶対言えない!)カァア
P 「話しづらく?」
百合子 「な、なんかその……緊張しちゃって」カァアア
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:59:08.69 ID:Orm8Ywu30<>
P 「……まったく、そんな事考えなくて良いのに」
百合子 「えっ?」
P 「俺なんて大層な人間じゃないんだしさ、そんな気負う必要ないだろ?」
P 「俺だって、百合子と話してるのは楽しいからさ」
百合子 「め、迷惑とかじゃありませんか!?」
P 「全然!そんな事あるわけないだろ?」
P 「本の話とかしてる百合子はとっても楽しそうだしな」
百合子 「そ、そうですか……」カァア
百合子 (こ、こうやって褒められると……恥ずかしい)カァアア
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 18:59:53.72 ID:Orm8Ywu30<>
P 「……そろそろ下ろした方が良いか?起きてるし」
百合子 「いえ!このままベッドまで運んでください!」
P 「?また寝るのか?」
百合子 「王子様がベッドまで運んでくれるのは当然、ですよね♪」
P 「俺には覚えがないけどな……仕方ない」
P 「それじゃお姫様、寝台にお連れ致します」
百合子 「うむ、苦しゅうない!なーんて♪」エヘヘ
P 「…………」ムニーッ
百合子 「は、はひふるんでふかぁ〜」ムニムニ
P 「……なんとなく」フニフニ
百合子 「もぅ……えへへ♪」ニコニコ
<>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 19:00:31.65 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
小鳥 「百合子ちゃんと、あの後でどうしたんですか?」
P 「ん、どうしたって……」
美咲 「……ベッドまで、運んで行ったじゃないですか」ジトー
P 「な、なんで青羽さんが睨みつけてくるんですか……!?」
小鳥 「羨ましかったんですよ」アッサリ
美咲 「お、音無先輩!」カァアア
P 「って言っても……俺はベッドに運んだだけなので」
小鳥 「とか何とか言っちゃってぇ……本当は抱き枕にしたとか」
P 「ありませんから!」
美咲 「…………」ムー <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 19:01:23.65 ID:Orm8Ywu30<>
ガチャリ
百合子 「おはようございます!」
P 「おっ、元気いっぱいだな!おはよう!」
美咲 「百合子ちゃん、もう元気いっぱいだね!」
百合子 「はい、お手数をおかけしました!」
P 「さて、今日はボイスレッスンだっけか……」
百合子 「プロデューサーさんもついてきてくれるんですよね?」
P 「ああ、久々だからな」
百合子 「それじゃ、休憩時間にいっぱいお話ししましょう!」
百合子 「最近読んだ本の王子様がまたカッコ良くて……♪」ウットリ
P 「分かった分かった、たっぷり聞くよ」フフ
小鳥 「……いつも、手助けした後は虚無感に襲われるのよ」
美咲 「良いなぁ……」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 19:01:52.22 ID:Orm8Ywu30<> ―――――
P 「…………」ジーッ
百合子 「なんですか?私の顔に何かついてますか?」
P 「いや、そういう事じゃないんだけどさ……」
P 「やっぱり、百合子はそうやって笑ってた方が良いなと思って」
百合子 「もー、照れちゃうからやめてくださいよ♪」テレ
P 「……そういや、前みたいに言わないのか?」
百合子 「?何のことですか?」
P 「ほら『こっち見ないで!恋しますよ!』って奴」
百合子 「……言って欲しいんですか?」
P 「まぁ……うん、ちょっとドキっとしたし」 <>
◆SESAXlhwuI<>saga<>2018/02/04(日) 19:02:51.98 ID:Orm8Ywu30<>
百合子 「……ふふっ、ダメです!言ってあげませーん!」
P 「そうか……残念だな」
百合子 「……それじゃ、お仕事行きましょうか!」ギュッ
P 「お、おい!引っ張るなって!」グイグイ
百合子 (……恋しますよ、なんてもう言いませんよ?)
百合子 (だって……私、もう恋しちゃってますから♪)ルンルン
おしまい
<>
◆SESAXlhwuI<>sage<>2018/02/04(日) 19:04:49.12 ID:Orm8Ywu30<> 久々のかまちょでした、最後が書きたかった
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/02/04(日) 21:03:52.80 ID:LJ0TTtnDo<> >>49
よかた <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/02/04(日) 21:49:01.06 ID:xXO1e/vDo<> おつ <>
◆NdBxVzEDf6<>sage<>2018/02/05(月) 00:34:58.12 ID:X8GH7s5U0<> >百合子 (だって……私、もう恋しちゃってますから♪)ルンルン
凄くかわいい、乙です
>>1
七尾百合子(15) Vi/Pr
http://i.imgur.com/aCVYFnZ.jpg
http://i.imgur.com/oNaYKxk.jpg
青羽美咲(20) Ex
http://i.imgur.com/DIFiKFx.jpg
>>5
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/hFRWAa5.jpg
http://i.imgur.com/t8UWbZq.jpg
>>13
望月杏奈(14) Vo/An
http://i.imgur.com/olHxThh.jpg
http://i.imgur.com/QPD6xhA.jpg
>>27
星井美希(15) Vi/An
http://i.imgur.com/EIm0YCz.jpg
http://i.imgur.com/yftnyEH.png <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/02/05(月) 04:25:56.47 ID:zXW0tAsp0<> 乙
百合子のほっぺフニフニしたい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/02/06(火) 00:11:17.35 ID:UaIXwvx10<> 乙可愛い <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/02/06(火) 00:16:34.36 ID:9puuPBuuo<> すごくよかった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/02/07(水) 13:08:18.46 ID:4pMFpWSNO<> いじらし百合子いいわ
乙 <>