以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/02/16(金) 19:35:07.42 ID:if/41hFK0<> 

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<> 【艦これ】司令官はお父さんみたいなのです! 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/02/16(金) 19:38:41.41 ID:if/41hFK0<> ※ほぼ地の分で構成されています。それでもいいという方お付き合いください <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/02/16(金) 19:39:32.23 ID:if/41hFK0<>  本日鎮守府。
「むむ……」
「姉さん、まだ?」
「待ちなさい響! んー……。これ! えー!?」
「それじゃあ……。こっちかな? はい、上がり」
 執務室では、第六駆逐艦隊によるババ抜きが行われていた。
「もー! 響強過ぎ! 一回も負けて無いじゃん!」
「姉さんはもう少し表情を変えない努力をするべきだね」
「響お姉ちゃん、強いのです……」
「一回も勝てないなんてねえ……」
 先程から響は一度も最下位を取らずにいた。
「司令官、こっちに来て手伝ってよ!」
「司令官さんも一緒にやるのです!」
「仕事はそろそろ一区切りじゃない?」
 暁、電、雷が、書類仕事をする提督に向かって言う。
「ババ抜きとはいえ、大人が入るのはどうかと思うが」
「司令官、逃げるのかい?」
「…………」
 挑発するような口調で言う響。
 さすがの提督も、ババ抜きで、しかも子供に挑発されて参加するのはどうかと思ったが。
「いいだろう。その挑発、乗ってやろう」
 書類仕事が面倒になって来た頃合いだったので乗る事にした。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/02/16(金) 19:40:45.74 ID:if/41hFK0<> 「しかし、ババ抜きなんていつ以来だ。軍ではもっぱらポーカーばかりだったからな」
「ぽーかー? それは何だか分からないけど、今はババ抜きよ!」
「暁、一人前のレディになりたいならポーカーくらい嗜まないとならんぞ」
「えっ、ホント!?」
「それより、とりあえずカードを配ってくれ」
「はいなのです!」
「待って!? ぽーかーって何なの!? 教えてくださいなのです!」
 暁を無視して、ババ抜きを始めようと電からカードを受け取る提督。
 そんな提督の背中に、暁は飛び付いた。
「おっと。いきなりはさすがに危ないぞ。ついでにカードが見にくい」
「ぽーかーの事教えてくれるまで、ずっとこうしてるんだから!」
「じゃあ響、引いてくれ」
「ダー」
「何でちょくちょく無視するのよ!」
 背中で暴れる暁が落ちないように支えながら、響にカードを差し出す。
 その後は。
「おー……」
 あっさりと残り一枚になった提督。
 後ろから提督のカードを見ていた暁には、これが運ではないというのが分かった。
 提督のカードを引いている響の、カードを引くクセを利用して要らないカード……。ジョーカーは勿論、提督の引く相手である電が持っていなさそうなカードを送っているのだ。
「さて、響が引いて終わりだな」
「ハラショー……。本当に強いね司令官」
「私達、全然カード減ってないのに……」
「凄いのです……」
 響が、最後のカードを引いて提督は上がった。
 最初は後ろで暴れていた暁も、今では憧れの視線を投げていた。
 これが、大人の余裕……!
「ねえ、ところでポーカーって何なの?」
「……本当に知りたいか? ポーカーによって人生を破滅させる人間もいるのだぞ?」
「えっ……」
 提督の真剣な声に、提督の背中に乗って前後に揺すっていた暁の動きが止まる。
 電、雷の表情も変わる。
 響だけは、呆れた表情をしたが。
「うっ……。も、問題無いわ! 私達は命を掛けて戦っているのよ!」
「そうか。ならば、教えてやろう」
 そう言って、提督は暁と電、雷にポーカーのやり方を教える。
 全て説明し終わると、暁は提督の後頭部に向かってヘッドバッドをした。
「ぬうううう!! 普通のカードゲームじゃない!」
「痛いな。現金を賭ければ人生破滅させる人間もいるさ。マイク……。可哀想な奴だった……」
「誰よマイクって!」
 もう一発、提督の後頭部に頭突きをする暁。
「でも、面白そうなのです!」
「ちょっとやってみましょう、暁!」
「そうね! こういうのを華麗にやってこそレディよね!」
 そう言って、暁達は早速ポーカーで遊び始める。
 その輪から外れて、響が提督のところにやって来る。
「あんまり、暁をからかってあげないでね。本人は真剣なんだから」
「少しくらいからかわれた方が、レディになれるさ」
 そう言って、立ち上がろうとした提督の膝に、響が座った。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/02/16(金) 19:41:19.65 ID:if/41hFK0<> 「響?」
「朝からずっとトランプしていて疲れてしまったんだ。少し、休ませてもらうよ」
 響はそう言って、提督に寄り掛かったまま目を閉じた。
「あっ、響ズルい!」
「私達も司令官さんとお昼寝するのです!」
 そう言って、暁達も提督の下に駆け寄ってきて寄り掛かる。
 そうこうしている間に、提督は三人に押し倒された。
「右舷は貰ったわ」
「じゃあ私達は左側にしましょう電」
「はいなのです!」
「んっ? んっ……」
「…………」
 右側で暁、左側で電と雷を腕枕して、腹の上に響を乗せた状態になった提督。
 完全に身動きが取れない状態である。
 朝から遊び続けていたせいか、四人ともすぐに眠りについた。
 そこに。
「司令、午後の出撃ですけど……」
 比叡がやって来た。
「比叡、すまんが身動きが……。待て、どこへ行く比叡。せめて誰かを引き取って……」
 比叡は提督を一瞥した後、何処かへ去って行った。それから少しして、執務室のドアが再び開かれた。
「…………」
「…………」
 入って来たのは青葉だった。
 青葉は入って来るなりカメラで写真を撮る。
「では、私はこれで」
「待て青葉。その写真を何に使うつもりだ。青葉ー」
 提督の言葉を無視して、青葉はどこかへ去って行った。
「クソ……」
 青葉を追い掛けようと立ち上がろうとしたが。
「しれいかん……。んふふ……」
 強く抱きついて来る第六駆逐艦隊にを起こすのが憚られて、諦めた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/02/16(金) 19:41:49.96 ID:if/41hFK0<>  それから、提督は少女性愛嗜好者か!? 第六駆逐艦隊を侍らせるその姿! という記事が鎮守府内に張り出され、艦娘達からしばらくの間距離を置かれた(ただし一部の艦娘達はいつも以上に提督にくっついた)
 青葉と比叡は二人だけでオリョール海に出撃させられた。
「重巡洋艦と戦艦に、無傷で資材持って帰って来いとかどんな無茶ぶりですかー!?」
「ひええええええええ!! 喋ってないで走って! 凄い勢いで追っ掛けて来てるから!!」
「艦載機なんかに当たっちゃダメでち! 全力回避!」
「今の内に提督に会いに行くのね!」
「オリョクル指導なうっと」
「二人も潜れれば良かったのにねえ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/02/16(金) 19:42:24.52 ID:if/41hFK0<> 以上です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/02/16(金) 20:20:34.01 ID:oJqAcM/D0<> 行間もうちょっと空けてもええんやでおつ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/06/02(土) 06:20:20.56 ID:Ox+SDDHD0<> 会話文バリバリあるのによく ほぼ地の文 とか書いたなお前すげーわ <>