◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:13:53.19 ID:PoFs/KhA0<>少女終末旅行と、ワンピースのクロスです
いくつか注意点

・終末の時系列はアニメ終了でなく原作6巻(最終巻)後の話。
 原作最終話のネタバレあり

・ ヌコとは別れず、そのまま一緒に旅を続けていた設定

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523747632
<>チト「ビッグマム海賊団?」ユーリ「ケーキうめぇ〜」
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:14:16.83 ID:PoFs/KhA0<> ヌコを忘れてしまった人のために画像を。
真ん中の白い生物です
(アニメ最終話で別れを告げたが、このSSでは最後まで一緒いる設定)

http://imgur.com/gJaMHyb
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:15:15.20 ID:PoFs/KhA0<> チト「……」

ユーリ「……」

チト(どれくらい時間がたったんだろう)

チト(ケッテンクラートが壊れて、食糧も尽きて)

チト(ユーリと最後のご飯食べて……)

チト(途方もない時間を過ごした気がするけど…あれからどれくらいの日数がたったんだ?)

チト「……」

ユーリ「……ちーちゃん、生きてる?」

チト「……うん」

ユーリ「そっか」

チト「ユー…お前、しぶといな」

ユーリ「ちーちゃんもね」

ヌコ「ヌイ〜」

ユーリ「……ヌコもいきてたか」

チト「なあヌコ、お前本当に、私たちに付いてきてよかったのか?仲間について行った方が良かったんじゃ」

ヌコ「ワガショウガイニ、イッペンノクイナシ」

チト「……」

ユーリ「…」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:16:14.58 ID:PoFs/KhA0<> チト「……どうする?爆薬を起動して一気に終わるか」

チト「それとも穏やかに、眠りつつ餓死を選ぶか」

ユーリ「まあ最上階についてからの流れは、眠って餓死だよね」

チト「やっぱ私もお前も、無意識にそれを望んでたんだな」

ユーリ「……でも、まだ気になることがあるんだよね」

チト「ん?」

ユーリ「ついさっき、気がついたんだけど」

ユーリ「後ろのある、小さな謎の建物さ」

チト「ああ、すぐ背後にある」

ユーリ「……よく見たら、扉がついてた」

チト「え、うそ」

ユーリ「ほら、薄っすらとドアのような、切れ目が」

チト「わかりづらいな…まあ、私達も弱ってるし、認識力が鈍ってたんだな」

ユーリ「なかに入る?」

チト「……」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:17:40.36 ID:PoFs/KhA0<> (??の内部)

チト「あのまま、穏やかに餓死しても良かったんだがな」

ユーリ「まあ、暇だし。最後の思い出にでも…」

ユーリ「うっ…」ドサッ

チト「お前…もうすでに限界じゃないか」フラフラ

ユーリ「ちーちゃんも、フラフラじゃん」

チト「ほら、手を貸すから立て。最後の思いで作り、するんだろ」

ユーリ「……」ムクッ

ユーリ「よく見ると、ラジオが落ちてる」

チト「だからヌコの声が聞けたのか。一応、拾っておくか。もうすぐ死ぬけど」

ユーリ「……」

ユーリ「ん?なんかボタンがある」

ユーリ「えい」ポチッ

チト「……」

ユーリ「珍しく取り乱さないんだね。ちーちゃん。いつもなら、もっと慎重にって言うのに」

チト「どうせ死ぬし」

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

チト「ひゃっ…」

ユーリ「え、え、なに」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:18:17.16 ID:PoFs/KhA0<> 『異世界移転の準備、完了しました。この部屋にあるもの、その全てが異世界に転送されます』

『行き先は不明。行き先は不明』

チト「は?」

ユーリ「い、いせかい?」

バチバチ!ゴゴゴゴゴゴゴ!!

『転送開始』

チト「」

ユーリ「」

ヌコ「ぬいー」

ボォォォォォン…

『転送完了』
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:19:16.96 ID:PoFs/KhA0<> (ホールケーキアイランド・お茶会の数日前にて)

シュトロイゼン「よし、今回もすばらしいケーキが出来上がった!」

カタクリ「順調のようだな、総料理長」

シュトロイゼン「む、四将星のカタクリ。どうした」

カタクリ「ちょうどさっき、トラブルがあってな…いま、スナックが対応している」

カタクリ「相手は、最悪世代のウルージだ」

シュトロイゼン「ふむ、スナックもまた将星の1人」

シュトロイゼン「問題なかろう。まさか負けるハズがない」

カタクリ「……それにしても、早くケーキを作りすぎてないか?」

シュトロイゼン「なにが起きるかわからない。それが人生」

シュトロイゼン「二つほど、ケーキのストックを作っておこうかと」

カタクリ「片方は冷やして保存。もう片方は当日ギリギリまで、作り続けると」

シュトロイゼン「出来立てのホヤホヤをいつでも、食べさせてやれりゃ、苦労はしないがな」

カタクリ「万が一に備えるのは良い事だ」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:20:06.45 ID:PoFs/KhA0<> カタクリ「では、総料理長。オレは三時のおやつを…」

シュトロイゼン「ああ、ちゃんと用意してある。待っててくれ」

カタクリ「ん!?何者だ!!」

シュトロイゼン「どうした!」

カタクリ「すまない、オレの見聞色をもっても、既に手遅れだ」

ボフッ

シュトロイゼン「ん、いまケーキの上に何かが落ちた…」

巨大なケーキのなかに、二人の人間と一匹の生物が、放り込まれる

ユーリ「はわわわ」

チト「ぎゃっ」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/15(日) 08:21:17.04 ID:PoFs/KhA0<> すいません、急用ができたので一旦ストップします
夜ごろにまた更新します <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/04/15(日) 08:23:25.93 ID:atd+BmLSO<> FFCCじゃなかった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/04/15(日) 10:48:46.67 ID:reOfhP6A0<> 期待
ウルージさん襲撃時とかこの>>1は有能だな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/04/15(日) 11:02:49.69 ID:6CPGgLuk0<> オーオー好き勝手に投稿しなさる…… <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:46:37.07 ID:A1umTM/u0<> チト「どこ、ここ…真っ白だ」

ユーリ「ぱくっ…」

ユーリ「んまい!なにこれ!超旨いよ、ちーちゃん!」

チト「パクッ、……」

チト「……」ポタポタ

チトはそのクリームの味の旨さに、思わず涙をこぼしてしまった

チト「いままで色々あったけど…こんなにも、死後の世界が素晴らしいだなんて」

ユーリ「うん、頑張っていきてきてよかった」

ユーリ「あれ?私たち、なにか忘れてるような…」

チト「どうでもいいだろ。私たちは死んだんだ」

ユーリ「死んだ?本当に?」

チト「ほら食えよ、この茶色のフワフワもおいしいぞ」

ユーリ「本当だ!うめーー!」

チト「フフフ、ハハハハ…」

ユーリ「アハ、アハハハハハ…」

ヌコ「モガモガ、モガモガ」

チト・ユーリ「アハハハハハハハハハハ」

シュトロイゼン「」

カタクリ「……とりあえず脚立で、ケーキ最上部まで様子を見に行ってくれないか?」

シュトロイゼン「あ、ああ!」
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:47:48.19 ID:A1umTM/u0<> シュトロイゼン「おいお嬢さんら、なにやっとるんだ」

ユーリ「え?じいちゃんも召されたの?アハハ…」

チト「死後の世界って素晴らしいね。フフフ…」

シュトロイゼン「違うわ!まだ生きとる!」

チト「え」

ユーリ「ふえ、ここ、あの世じゃないの?」

シュトロイゼン「違う!ここはトットランドのホールケーキアイランド!そしてシャトー(城)だ!!」

ユーリ「……」

チト「……」

チト「あ、そういえば私たち、異世界に飛ばされたんだっけ」

ユーリ「あ、そうだ想い出した」

シュトロイゼン「なにをいっとる、おまえさんら」

カタクリ(なにやら話がかみ合ってないな…)
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:49:26.35 ID:A1umTM/u0<> その後、巨大ケーキから下りて、軽く情報を交換し合う

シュトロイゼン「異世界からきただと?信じられん」

カタクリ「別な国から来た…という意味なら、あるいは『異世界』という表現も可能だ」

カタクリ「こんな事できるとすれば、バーソロミューくまの能力位しか、検討がつかんが…」

カタクリ(外壁が壊れてる訳でもないし…)

ユーリ「ねえ、四皇ってなに、ち−ちゃん」

チト「しらん。でも大きな海賊団らしい」

ユーリ「海賊ってなに?」

チト「盗みを働く悪人の事だよ」

ユーリ「そうなの?でもカタクリもシュトロイゼンも、悪い人には見えないけど」

チト「うん」

ユーリ「それにこんなにも美味しい食べ物を作ってくれたし」

チト「少なくとも私たちのために用意した物じゃないけどな」

ユーリ「それにしても…」チラッ

チト「……うん」チラッ

カタクリ「……」ドンッ!!←身長5m以上

チト「で、でかい…」

ユーリ「……っていうか、人なの?」

カタクリ「人だ」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:50:30.01 ID:A1umTM/u0<> シュトロイゼン「……まあ、色々と疑問におもう事はあるが」

シュトロイゼン「オレのケーキを食し、涙したことには感謝している…料理人として冥利に尽きる」グスッ

シュトロイゼン「人生、つれぇ事ばかりだが、お前さんらは特に過酷な生き方をしてきたみてぇだな」

ユーリ「え、わかるー?」

シュトロイゼン「そんだけ痩せ細ってりゃな。もう何日も飯が食えなくて、飢えに苦しんでたのが、丸わかりだ」

ユーリ「もう覚悟してたんだけど、こんな美味しいもの食べさせてくれて、ありがとう」

シュトロイゼン「やめろい!泣かすんじゃねぇ!こっちまで貰い泣きしちまう」ボロボロ

チト「シュトロイゼンは良い人なんだね」

シュトロイゼン「……さあ、そいつはどうだろうか」フイッ

ヌコ「ヌイ〜」パクッ

シュトロイゼン「おい不思議生物!勝手にガスボンベくってんじゃんぇ!」

カタクリ「総料理長、二人と一匹の処遇だが…」

シュトロイゼン「あ!?ああ…そこらへんはお前さんに任せる」

シュトロイゼン「まあオレなら引き取ってやってもいいが…」

カタクリ「……」

カタクリ「おれも」

カタクリ「っ!!」びくっ

シュトロイゼン「どうした」

カタクリ「まずい!!」

ボゴォォォン!!!
ギャーギャー!!ワーワー!!

全員「っ!?」

カタクリ「まただ」

シュトロイゼン「リンリンか!!」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:51:04.37 ID:A1umTM/u0<> チト「え、え?」

ユーリ「どうしたの?」

カタクリ「オレたちのママが暴れてる」

チト「は!?」

カタクリ「持病でな。特定のおいしい物を食べないと、おさまらん」

ガチャッ!!

部下1「総料理長!」

シュトロイゼン「今回のお題は!」

部下1「ケーキです!」

シュトロイゼン「前もって作っておいて良かった」

シュトロイゼン「丁度、出来立てホヤホヤがあるぞ!!」

部下1「ママ!こっちです!!」

ビッグマム「ホールケーキィィ!!!」

チト「!?」

ユーリ「デカ!!なにあのオバさん!」

ビッグマム「あーー……ん!!!」バグッ <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:51:48.46 ID:A1umTM/u0<> ビッグマム「ん〜〜ごちそうさま、あー幸せ…」

ビッグマム「おんや〜シュトロイゼン、茶会の用意してる物は順調にできてるかい?」

シュトロイゼン「ええ、順調ですとも。たったいまメインの物が無くなってしまいましたが、時間はまだありますので」

ビッグマム「そうかい、そうかい!ハーッハハハハ!ママママママ!」

ビッグマム「それよりも、そんな堅苦しい話方はやめとくれ、お前とオレの付き合いだ。もう長いだろ?」

シュトロイゼン「……私は、いまや忠実なる僕」

ビッグマム「おいおい…まあいい」

ビッグマム「それよりも、その小娘二人はなんだい」

チト「え、あの…」

ビッグマム「……侵入者かい?」ギロッ

チト・ユーリ「ひっ…」ドサッ

二人はビッグマムから、ほんのわずかに発した、覇王色に圧倒され腰が抜ける

ビッグマム「そういえば、最悪世代の1人が、うちを襲撃に来たって話があったな」

ビッグマム「……怪しいな、お前ら」

チト・ユーリ「ひっ…」ガクガク
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:52:19.64 ID:A1umTM/u0<> カタクリ「コイツらは、バーソロミューくまに襲われた」

ビッグマム「なに?」

チト・ユーリ「え」

カタクリ(合わせろ)ギロッ

チト・ユーリ「……」コクコク

カタクリ「経緯は不明だが、軽い記憶喪失でもあるようだ」

カタクリ「自分たちの置かれた立場を理解していない」

カタクリ「オレが責任もって預かろうとおもうが…どうだろうか、ママ」

ビッグマム「……ふむ、軽い記憶喪失…お前ら」

ビッグマム「覚えてる事だけでも、オレに話な」

チト・ユーリ「は、はい」ガクガク
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:53:28.42 ID:A1umTM/u0<> ビッグマム「……そうかお前ら、親に捨てられたのか」

チト「いや、捨てられたってより、おじいさんが私たちを思って…心配してからこそ…」

ユーリ「でもあながち、間違いじゃないかも。私たち、本当の親の顔しらないし」

チト「いや、そもそも私たちの国では戦争が…」

ビッグマム「……戦争?どこの国だい」

チト「あ、えと…それは…」

チト「……」

ビッグマム「フン、まあいい」

ビッグマム「オレもお前らの気持ちはわかる」

ビッグマム「良いだろう。ウチに入れてやる」

チト・ユーリ「え?」

ビッグマム「そのかわり…」チラッ

ヌコ「ヌイ?」

ビッグマム「そいつを私に預からせろ」

チト「え、ヌコのこと?…」

ビッグマム「ああ!」

ユーリ「大丈夫ヌコ?」

ヌコ「ウン、ダイジョウブ」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:54:06.21 ID:A1umTM/u0<> ビッグマム「おお…おお!な〜んて、可愛い生き物なんだ!!」ギュッ

ヌコ「ヌ、ヌイィィ…」

ビッグマム「あぁぁ…癒される…ああ…ぁぁ…」スリスリ

ビッグマム「よし、カタクリ。あとはお前に任せた」

カタクリ「ああ」

ビッグマム「シュトロイゼンも頼んだよ!マママママ!ハハハハハ!」

シュトロイゼン「ははぁ!!」ペコッ

チト・ユーリ「……」

ユーリ「ちーちゃん、私たち、まだ生きられるんだって」

チト「うん」

ユーリ「ヌコも、デカイおばさんに預けちゃったね」

チト「うん。巨大なおば…じゃなくて、ビッグマムに預けちゃったね」

ユーリ「どうする?」

チト「生きるしか、ないだろ」

ユーリ「だよね。美味しいものもいっぱい食べれるし」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:55:09.60 ID:A1umTM/u0<> それから二人は、カタクリ連れられて、シャトーの1階の隅っこに案内される

カタクリ「ここがお前らの部屋だ」

ユーリ「広――い!」

チト「ありがとう、何から何まで」

ユーリ「どうしてそこまで、私達に良くしてくれるの?」

カタクリ「ただのきまぐれだ」

カタクリ「……それと、お前たちが涙を流しながらケーキを食べてる姿が、忘れられなくてな」

チト・ユーリ「……」

カタクリ「ともあれ、お前たちも海賊団の一員だ」

チト「え」

ユーリ「え」

カタクリ「お前たちの運動能力、学問…あらゆる適正をしりたい」

カタクリ「明日は早く起きてもらう。それじゃ」

ガチャンッ

チト・ユーリ「……」

ユーリ「私たち、海賊になったんだね」

チト「らしいな」

ユーリ「じゃあ、私たち悪人だね」

チト「……うん」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:56:12.98 ID:A1umTM/u0<> (次の日)

カタクリ「今日は運動のテストがしたい」

カタクリ「紹介しよう、兄弟のシャーロット・ダイフクだ」

ダイフク「……」ドンッ!!←身長4m以上

ユーリ「でか!!」

チト「なんか怖そう…」

ダイフク「おいカタクリ兄ィ、なんだこの…まんじゅうみたいな顔した小娘共は」

ユーリ「まんじゅう?なにそれ美味しいの?」

ダイフク「ああ。まあオレは大福のほうがすきだけどな」

ユーリ「ふーん」

カタクリ「いまから二人で、兄弟と喧嘩をしてもらう」

チト・ユーリ「は?喧嘩?」

カタクリ「銃と刀をお前らに授ける」

カタクリ「さあ、ダイフクを倒してみろ」

チト「え、でも、刀って…危ないし…下手したら死ぬし…」

ユーリ「私、射撃は得意だよ。死んだら大変だし、やめたほうが」

ダイフク「フン、まずは自分の心配しろ」スッ

魔人『お呼びですか!ご主人さま!!』

チト「な、なんだあれは!?」

ユーリ「でっけぇぇー!!!」
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:56:41.59 ID:A1umTM/u0<> 10分後

ダイフク「フンッ、まるで話にならねぇ。10分猶予を与えたが…1秒で片付いた」

チト・ユーリ「」

カタクリ「運動神経は壊滅的なものだったが…」

カタクリ「ユーリの射撃能力は目を見張る。見聞色の可能性も見える」

ダイフク「金色まんじゅうは、スナイパーにさせる気か?」

カタクリ「ああ」

ダイフク「なら、黒まんじゅうはどうする」

カタクリ「書司のモンドールの元で、いろいろ勉強させて見ようと思う」

カタクリ「もしかしたら、頭は良いのかも知れないしな」
<>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:57:43.32 ID:A1umTM/u0<> モンドール「よう、お前がチトか。オレはシャーロット・モンドール」

モンドール「それにしてもマジかよ!噂では聞いてたが、本当にまんじゅうみたいだな!」

チト「なんか良くわからないけど、馬鹿にしてる?」ムッ

モンドール「おいおいそー怒るなって」

モンドール「お前たちは、軽い記憶喪失の状態だ。色々と常識も忘れてる」

チト「海賊に常識って言葉がでるとはね…」

モンドール「それを言われたらおしまいだが…まあまて」

モンドール「とりあえず簡単な読み書きでも教えてやる」

チト「それはありがたいけど」

チト「……この世界の文字が読めるようになったら、この部屋の本、読んでもいい?」

モンドール「え?ああ、かまわねぇが」

チト「そういえば、ユーは?」

モンドール「お前の相棒は、カタクリの兄貴から直々に修行をうけてる。学問の方は後回しだ」

チト「……」

モンドール「なんだ、寂しいのか」

チト「ずっと一緒だったし」

モンドール「おいおいマジかよ!まあ、そのうちこの部屋にも来るから、ちっとばかし我慢してくれ」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 14:58:52.67 ID:A1umTM/u0<> それからチトとユーリは、美味しいお菓子を食べながら、日々、それぞれの修行に励む
そして数ヶ月が立った

(誘惑の森付近)

カタクリに肩車されながら、ユーリはスナイパーライフルを構える

ユーリ「えい」

パァァン

カタクリ「……合格だ」

ユーリ「やった、これで記録更新。また遠いところまで狙撃できるようになったぞ」

カタクリ「だいぶ覇気と狙撃の腕が成長したな」

ユーリ「えへへへ〜まあ、見聞色しか覚えてないけど」

カタクリ「そろそろ、実戦に移ってみるか?」

ユーリ「え」

カタクリ「船に乗り、実際に戦闘をしてみろ」

ユーリ「……」

ユーリ「でもそれって、人を傷つけるって事だよね」

カタクリ「生きる為だ。そして、我らビッグマム海賊団の力を誇示する為」

ユーリ「……」

ユーリ「ねえ、ちーちゃんもつれてっちゃ駄目?」

カタクリ「あいつは戦闘に向いてない」

ユーリ「私とちーちゃんはいつも一緒だった。運命共同体だった」

ユーリ「ちーちゃんと一緒がいい」

カタクリ「ワガママいうな」

ユーリ「でも…」

カタクリ「……はぁ。わかった。少し時間をくれ。考えておく」

ユーリ「それと、もうひとつ」

カタクリ「ん?」

ユーリ「もっと、ちーちゃんと一緒に居る時間を増やして欲しい。あとヌコも」

カタクリ「朝と夕方以降は合っているだろ」

ユーリ「それだけじゃヤダ」

カタクリ「ワガママ言うな」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 15:00:04.52 ID:A1umTM/u0<> (ホールケーキシャトーのとある一室)

モンドール「おいおいマジかよ!ユーリの奴、すげぇぜ!」

チト「リンゴが粉々に…」

モンドール「ユーリのやつ、遠い場所から、この部屋のリンゴを狙撃したんだぜ!?」

チト「凄いなアイツ。ちゃんと力を身につけたんだな」

モンドール「凄いっていやぁ、お前の学習能力のたいしたもんだ」

モンドール「あらゆる知識を、貪欲なまでに吸収していく。その姿は目を見張るぜ」

モンドール「お前ならいつか、ポーネグリフの解読もできるかもな」

チト「え、ポーネグリフ?」

モンドール「おっと、まだ知らなかったか?まあそのウチ教えるぜ」

チト「…?うん」

チト「……」

チト「ねぇ、モンドール」

モンドール「あ?」

チト「ユーはこの部屋で勉強しないの?」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 15:00:47.25 ID:A1umTM/u0<> モンドール「当初はあいつにも、読み書き教える予定だったんだがな」

モンドール「多分あいつ、近いうちに実戦投入されるぜ」

チト「え」

モンドール「身体能力は、お前同様に虚弱だが、見聞色と狙撃能力は凄いからな」

チト「……」

チト「ねえ、私もユーと一緒に…」

モンドール「あ?バカいってんじゃねぇよ。死ぬぞ」

チト「……」

チト「私も闘えるように」

モンドール「だからお前は、救いようのないほど、戦闘センスゼロなんだよ!諦めろ!」

チト「悪魔の実」

モンドール「あ?」

チト「悪魔の実、食べれば私も」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 15:01:27.30 ID:A1umTM/u0<> モンドール「まあ確かに悪魔の実を食えば、すこしは闘えるが…」

モンドール「お前、闘いたいんじゃなくて、ただユーリの側にいたいだけだろ」

チト「悪い?」

モンドール「……ふん、態度だけは一丁前だな」

モンドール「わかった。なら今度見つけてきた悪魔の実を、お前に食わせてやる」

チト「できれば、モンドールと同じ能力が良いな」

チト「本の世界を具現化できる能力」

モンドール「悪いが、悪魔の実は同じものは存在しない。オレが死なない限り、この能力はオレの物だ」

モンドール「似た様な能力なら存在するが…まあオレのような能力者もそうそういまい」

モンドール「お前、本を読む以外で何か、特技はあるか」

チト「えっと…機械整備とか」

モンドール「初耳だな。今後、その力を見せてもらおうか」

モンドール「……で、どんな乗り物に乗ってたんだ」

チト「ケッテンクラート」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 15:02:09.21 ID:A1umTM/u0<> モンドール「ケッテンクラート?ああ、あの戦車みたいなのか」

チト「戦車とは違うけど」

モンドール「まあいい、今度、船員にでも頼んでおく」

モンドール「ただ泳げなくなるからきをつけろ?」

コンコン

モンドール「おう、いいぜ。入ってくれ」

ガチャッ

ジンベイ「久しぶりじゃな」

モンドール「おお。ジンベエ、久しいな」

ジンベイ「茶会も近いからな、挨拶に来た」

モンドール「そうかそうか、で?その手に持たれた宝箱はママへの献上品か」

ジンベイ「いや、これは敵と闘ったとき、たまたま手に入れたものでな」

ジンベイ「不味い食べ物ゆえ、とてもママには献上できん」

モンドール「まさか…悪魔の実か!?」

ジンベイ「そうじゃ」

モンドール「おいおいマジかよ!それを是非くれ!チトに食わせてやりてぇ!」 <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 15:03:04.41 ID:A1umTM/u0<> ジンベイ「ん、チト?」

モンドール「おっと初対面だったな。この可愛らしい饅頭はチトだ。他にも相棒のユーリってのもいてな…」

チト「まんじゅう言うな、バカ」

チト「はじめまして」ペコッ

チト(この世界は本当にでかいやつが多いな)

ジンベイ「……ああ、よろしく」

ジンベイ(とても海賊団の一員には見えんほど、人畜無害そうじゃな)

ジンベイ「で、この悪魔の実を彼女に食べさせたいんじゃな」

モンドール「良かったなチト!コレでお前も強くなれるかもな!」

ジンベイ「ほれ」

ガチャッ

チト「これが…悪魔の実…」

チト(カナヅチになるのは嫌だけど…でも、これもユーと一緒に居る時間を増やすため)

チト「……」ゴクッ

ガブッ <>
◆jfVTcvaoK.<>saga<>2018/04/16(月) 15:03:36.49 ID:A1umTM/u0<> 今日はここまで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/04/17(火) 00:46:46.40 ID:YWBgzOGA0<> 乙
優しい世界で癒される <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/04/18(水) 15:52:14.45 ID:0KHY8McY0<> ジンベエ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/04/23(月) 20:14:02.12 ID:OQqMXKXG0<> ジンベイではなくジンベエでは? <>