◆Hnf2jpSB.k<>sage<>2018/05/13(日) 22:46:09.91 ID:giDJQE/I0<>・アイマス×モバマス
・千早とライラさんが誰かを巻き込んで散歩
・ヤマ、オチ特になし
・のんびり更新予定
よろしければお付き合いください
↓なお前回
【予定は未定】ライラ「ほぼ」 千早「二周年」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508768739/
↓関係のある話
【アイマス×モバマス】たくさんの、小さな幸せ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519522157/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526219169
<>【予定は未定】ライラ「サプライズでございます!」 千早「……いい笑顔だわ」
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:47:11.00 ID:giDJQE/I0<>
ライラ「おー、凛さんこちらでございますよー」
凛「ごめんね、ちょっと待たせちゃったかな?」
ライラ「いえいえ、お気になさらずなのです」
凛「ふふ、じゃあそういうことで」
ライラ「突然お呼びしてしまいまして、申し訳ございませんですよ」
凛「いや、それはいいんだけどさ」
ライラ「はいです?」
凛「ライラがこんな風に呼び出すなんて、珍しいよね?」
ライラ「あー……そうかもしれませんです」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:48:01.85 ID:giDJQE/I0<>
凛「何かあったの?」
ライラ「実はでございますね」
凛「うん」
ライラ「ライラさん、凛さんにこの前のお返しをしたいのですよ」
凛「……この前?」
ライラ「お花を選んでくれた時のお礼でございます」
凛「花って……ああ」
凛「花屋の娘としては当然のことだし、気にしなくていいのに」
ライラ「いえ! 優しくして頂いたら、ちゃんとお返ししないといけないのです!」
凛「……ふふっ」
ライラ「……凛さん?」
凛「ああ、ゴメン。ライラってホントに律儀だなって」
ライラ「うーん、ライラさんには当然のことなのでございますが」
凛「うん。そういうとこ、凄いなって思う」
ライラ「おー……」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:48:41.48 ID:giDJQE/I0<>
凛「ところで」
ライラ「ほえ?」
凛「私はどうすればいいのかな?」
ライラ「あー……では、ライラさんについてきていただけないでしょうか」
凛「ん? どこかに行くの?」
ライラ「ふふー、今はまだ秘密なのですよー」
凛「ふーん」
ライラ「それでは、レッツゴーでございます」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:49:59.80 ID:giDJQE/I0<>
***************************
千早「皆さんこんばんは、如月千早です」
千早「今回も久しぶりになってしまいました、予定は未定です」
千早「こんな気まぐれな番組にお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます」
千早「さて、なぜ私一人なのかというとですね」
千早「ライラさんが『ゲストを連れてくる』と言ったきり、帰ってきていないんです」
千早「にもかかわらず、収録は始まっています」
千早「正直どうかとは思うんですけど、いい加減慣れてきてしまいました」
千早「……慣れてしまっていいんでしょうか」
千早「…………止めておきましょう。真剣に落ち込みそうだわ」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:50:38.92 ID:giDJQE/I0<>
――千早さーーん!
千早「ああ、どうやら戻ってきたようですね」
ライラ「お待たせいたしましたですよー」
千早「そんなにではなかったわよ?」
ライラ「……千早さん、ちょっと元気がありませんです」
千早「(こういう所、ホントに鋭いわよね)」
ライラ「何かございましたですか?」
千早「いえ、本当に何でもないの」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:51:50.12 ID:giDJQE/I0<>
千早「それより、そちらにいるのが?」
ライラ「はいです。今日のゲストなのですよ!」
凛「……えっと?」
千早「ようこそ、渋谷さん」
ライラ「千早さんは凛さんをご存知なのですか?」
凛「まあ、何度か共演させてもらってるしね」
ライラ「おー……」
千早「この番組、ちょっと毛色が違うけれど大丈夫かしら」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:52:38.09 ID:giDJQE/I0<>
凛「あの……というか、それ以前にですね」
千早「どうかしたの?」
凛「私、何も聞いてないんですけど……」
千早「……へ?」
凛「ライラに呼び出されて、連れてこられただけで……」
千早「…………ライラさん?」
ライラ「ふふー、サプライズなのでございますよ!」
千早「(ドヤ顔だわ)」
凛「(ドヤ顔だね)」
ライラ「スタッフさんに相談したら、こうすればいいと教えていただいたのです」
千早「はあ、まったく……」
千早「ごめんなさいね、渋谷さん」
凛「まあ、ライラに悪気がないのは分かってますし」
千早「スタッフにはあとでキツく言っておくわ」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:53:52.96 ID:giDJQE/I0<>
ライラ「……ライラさん、何か間違いましたですか?」
凛「ううん、ライラは気にしなくていいんじゃないかな」
ライラ「おー……」
千早「それで、どうしましょうか」
ライラ「ほえ?」
千早「いきなり番組に出てくれっていうのも無理があるでしょう?」
凛「あ、それは問題ないです」
千早「え?」
凛「実は今日、突然オフになっちゃったから、予定らしい予定もなくて」
ライラ「ふふふー、スケジュールはちゃんと確認したのですよー」
千早「(この周到さ……プロデューサーも噛んでるわね)」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:54:28.34 ID:giDJQE/I0<>
凛「まあその、お邪魔じゃなければ……ですけど」
千早「こういう言い方はしたくないけれど、こんな番組よ?」
凛「せっかくのライラのサプライズを、無駄にしたくないですし」
ライラ「えへへー」
千早「そう……じゃあよろしくね、渋谷さん」
ライラ「よろしくお願いしますですねー」
凛「ふふ、こちらこそ」
千早「それでは、渋谷さんをゲストに迎えて」
ライラ「予定は未定、始まりますですよー」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/13(日) 22:57:51.53 ID:giDJQE/I0<> とりあえず出来上がっているところまで
来週くらいまでには終わると思います
いよいよ明日、総選挙の結果が判明します
ライラさんはどこにいるのでしょうか
お読みいただけましたなら、幸いです <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/14(月) 01:54:19.09 ID:N47w4CtjO<> ドヤ顔ライラさんisカワイイ <>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:17:18.91 ID:KrSGNzH40<>
***************************
凛「それで、何をするんですか?」
千早「特に決まってないわ」
凛「……え?」
ライラ「とりあえず歩いて、それからでございます」
凛「…………」
千早「言ったでしょう? こういう番組なのよ」
ライラ「何か素敵なものに出会えるといいですねー」
凛「すごい番組ですね……」
千早「まあ、普通はそういう反応よね」
千早「(やっぱり慣れてちゃいけないわ)」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:18:12.53 ID:KrSGNzH40<>
凛「それはともかく、なんだけど」
ライラ「ほえ?」
凛「サプライズで呼ばれたんだから、何かあるのかと思ったんだけど」
ライラ「あー……」
凛「ライラ?」
ライラ「えへへー」
千早「笑ってごまかさないの」
凛「笑ってごまかさない」
凛「……」
千早「……」
凛「……ぷっ」
千早「……ふふっ」
ライラ「おー、仲良しさんでございます」
凛「ライラ?」
千早「まあまあ」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:19:05.60 ID:KrSGNzH40<>
ライラ「ライラさんは、凛さんにこの番組に来てほしかったのですよ」
千早「……どういうこと?」
ライラ「お世話になった凛さんにご恩返しなのでございます」
凛「いや、だからそれは……」
千早「ちょっと興味あるわね」
ライラ「この前の千早さんへのプレゼント、一緒に選んでくださったのですよ」
凛「ちょ、ライラ!?」
千早「この前の……って、ひょっとして、あのカランコエ?」
ライラ「そうなのです」
千早「そうだったの」
千早「ありがとう、渋谷さん」
凛「いえ、そんな大したことじゃ」
ライラ「そこで凛さんおっしゃっていたのです」
ライラ「凛さんは千早さんのことを」
凛「ストップ、ライラ。それ以上はダメ」
ライラ「おー……?」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:19:33.74 ID:KrSGNzH40<>
凛「でもまぁ……ありがとね」
ライラ「えへへー」
千早「……ふふ」
凛「千早さん?」
千早「渋谷さんって、そんな顔でも笑うのね」
凛「……そんなに変な顔してました?」
千早「いえ、決して悪い意味ではなくて」
千早「以前歌番組で共演した時は、すごくクールな感じだったから」
ライラ「凛さんはキレイで格好良くて、可愛らしいのですよー」
凛「へっ!?」
千早「ふふ、そうみたいね」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:20:08.09 ID:KrSGNzH40<>
凛「そ、それを言うなら、千早さんだって……!」
千早「あら、私?」
凛「千早さん、近寄りがたいオーラみたいなのがあったから」
ライラ「歌っている千早さんは、迫力がございますからねー」
凛「確かに。今目の前にいるのが同じ人とは思えないよね」
千早「……そんなにかしら?」
凛「でもいつか、私もあんな風に歌えたらなって、そう思います」
千早「そこまで言ってもらえるなんて、光栄ね」
凛「あ、もちろんアイドルとして負ける気はありませんから」
千早「ふふ、こちらこそ」
ライラ「うー、ライラさんもー!」
凛「ちょ、ライラ!?」
千早「あらあら」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:20:49.46 ID:KrSGNzH40<>
――――――
――――
――
凛「ところで、さ」
ライラ「どうかしましたですか?」
凛「ただしゃべりながら歩いてるだけで、いいの?」
ライラ「あんまり気にしなくてもいいのですよー」
千早「スタッフが何か企んでなければ、こんなものよ」
凛「企むって……」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:21:27.80 ID:KrSGNzH40<>
ライラ「凛さん、どこか良い所をご存知ではないですか?」
凛「……またアバウトな」
ライラ「えへへー」
凛「いや、褒めてないからね?」
千早「(この二人、確かライラさんの方が年上なのよね)」
凛「でも、この辺りなら……そうだね」
ライラ「おー、心当たりがございますですか」
千早「(ということは、私より年下でもあるのね)」
凛「昔からお世話になってるところがね」
ライラ「では、レッツゴーでございますねー」
凛「……どこに行くかも言ってないんだけどなぁ」
千早「(……この差はなんなのかしら?)」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>sage saga<>2018/05/17(木) 20:21:55.58 ID:KrSGNzH40<>
凛「千早さん?」
千早「…………え?」
凛「いや、ライラが走って行っちゃったんで」
――置いていきますですよー?
凛「だ、そうです」
千早「ライラさんはどこへ?」
凛「勢いだけです」
千早「まあ、いつものことね」
――凛さーん、千早さーん!
凛「でも、放っておくわけにもいかないので」
千早「ふふ、じゃあ行きますか」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga<>2018/05/17(木) 20:27:01.49 ID:KrSGNzH40<> 間隔が空いた割には大して進んでいませんが
本日はここまで
菜々さんの戴冠、茄子さんの躍進をはじめ、今年もいろいろドラマがありました
その輪にライラさんも加われるよう、頑張ろうと思います
お読みいただけましたなら、幸いです <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/17(木) 22:32:39.43 ID:2kNoLY33O<> ライラさんがいると空気が緩む
これもライラさんの素敵なところだな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/17(木) 22:44:36.37 ID:P6yd3wwDO<> ほんわかぱっぱな気持ちになるな <>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:05:34.06 ID:p+0F9Bp+0<>
***************************
ライラ「おー、キレイなお花畑でございます」
凛「気に入ってもらえたみたいでよかったよ」
千早「これはレンゲの花、でいいのかしら」
凛「ええ。子供のころからよく遊ばせてもらってるんです」
ライラ「ほほー」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:07:07.10 ID:p+0F9Bp+0<>
――おお、凛ちゃんじゃないか
凛「あ、ご無沙汰してます、おじいちゃん」
――やめておくれよ、そんな他人行儀な
凛「いや、でも」
――アイドルになったって、儂にとって凛ちゃんは凛ちゃんだよ
凛「……うん、ありがと」
――ん? そっちの子はお友だちかい?
凛「ああいや、今日は仕事なんだ」
千早「こんにちは」
ライラ「こんにちはですねー」
――ほー。こりゃ、凛ちゃんに負けない別嬪さんたちだ
凛「ちょっと、おじいちゃん?」
――はは、ごめんよ
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:07:59.99 ID:p+0F9Bp+0<>
ライラ「ライラさんたちは凛さんに連れてきてもらったのですよー」
凛「近くまで来たし、せっかくだから紹介したいなって」
――ふふふ、それは嬉しいねぇ
千早「あの、一応テレビ番組なんですが、大丈夫でしょうか?」
――こちらこそ、こんな何もない所でいいのかい?
ライラ「とてもキレイで素敵なところだと思いますですよ」
――いやぁ、嬉しいことを言ってくれるねぇ
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:08:38.61 ID:p+0F9Bp+0<>
凛「じゃあ、ちょっとだけお邪魔させてもらうね」
――昔みたいに、花冠でも作っていくかい?
ライラ「花冠でございますか?」
――凛ちゃんがね、『じぃじにプレゼント』って、よく作ってくれたんだよ
ライラ「おー」
――ここで遊ぶ子らは、みんな孫みたいなものだからね
ライラ「ライラさんもでございますか?」
――ふふ、そうなるかな?
ライラ「えへへー」
――さ、いつまでもこんな爺としゃべってないで、いってらっしゃい
凛「もう、そんな言い方しなくてもいいのに」
千早「まあまあ、お言葉に甘えましょう」
ライラ「それではおじいさん、お邪魔しますですよー」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:09:34.58 ID:p+0F9Bp+0<>
――――――
――――
――
千早「素敵な方ね」
凛「ありがとう……って、私が言うのも変かな?」
千早「ふふ、そんなことないと思うわ」
ライラ「レンゲの花、可愛らしいですねー」
凛「ここ、元々は田んぼだったんだけどね」
千早「そうなの?」
凛「結構前にそっちはやめちゃって、でも、レンゲ畑だけは残してるんだって」
ライラ「田んぼにレンゲを植えるのでございますか?」
凛「昔は稲を刈ったらレンゲを植えて、次の年の肥料にしてたんだよ」
ライラ「ほほー」
凛「今は化学肥料の方が便利だから、レンゲを植えるところも少ないみたいだけど」
千早「流石に詳しいわね」
凛「それほどでも……かな?」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:10:46.17 ID:p+0F9Bp+0<>
ライラ「それでもおじいさんはレンゲを植えられているのですよね?」
凛「こういう所をなくしたくないんだって」
凛「本人は、年寄りの道楽だ、なんて言ってるけど」
ライラ「素敵な方でございますねー」
千早「ええ、本当に」
ライラ「ライラさん、何かお礼がしたいでございますよ」
凛「普通にありがとう、じゃ駄目なの?」
ライラ「それだけでは足りない気がしますです」
千早「じゃあ、渋谷さんに倣って花冠をプレゼントしましょうか」
ライラ「おー! いい考えでございます」
凛「そうだね、喜んでくれると思う」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:11:48.73 ID:p+0F9Bp+0<>
ライラ「というわけで凛さん、作り方を教えてくださいです」
凛「……やっぱりそうなるんだ」
千早「私からもお願いします、先生」
凛「そういうのはやめて欲しいんだけどなぁ」
ライラ「ダメでございますか?」
凛「大丈夫、ちゃんと教えるから。だから、そんな顔しないでよ」
ライラ「えへへー、ありがとうございますですよー」
千早「ふふ」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:12:57.61 ID:p+0F9Bp+0<>
ライラ「まずはどうすればいいのでございますか?」
凛「とりあえず、花を摘むところからかな」
千早「どういう花がいい、とかはあるのかしら」
凛「茎を長めにした方がやりやすいけど、あとは好みでいいと思う」
千早「なるほど」
ライラ「……」
凛「どうかしたの、ライラ?」
ライラ「せっかくキレイに咲いていますのに、なんだか申し訳ないでございますよ」
千早「ライラさん……」
凛「想いを形にするお手伝いをしてもらうんだから、感謝を忘れないこと」
凛「多分、それが私たちにできる一番大切なことだから」
ライラ「おー……」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:13:39.54 ID:p+0F9Bp+0<>
凛「なんて、受け売りだけどね」
凛「でも、ちゃんと感謝して、無駄にしないなら大丈夫だよ」
千早「ふふ、これはしっかりやらないと駄目みたいね」
ライラ「はいですよ!」
凛「って言っても、そんなに難しくはないんだけど」
ライラ「そうなのですか?」
凛「うん。まずはこうやって花を二本交差させるでしょ?」
ライラ「ほうほう」
凛「で、上にきてる茎を後ろからぐるっと回して、二本揃える」
ライラ「おー」
凛「それから、新しい花を一本交差させて、あとはその繰り返し」
千早「(これなら、私でも大丈夫かも)」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:14:17.94 ID:p+0F9Bp+0<>
ライラ「凛さん、こんな感じでございますか?」
凛「そうそう、上手いね」
ライラ「えへへー」
千早「えっと、これをこうで……ああっ、バラバラに……」
凛「(ひょっとして、千早さんって不器用?)」
ライラ「ふふー、ライラさんはコツを掴みましたですよ」
千早「……くっ」
凛「(まあ、楽しそうだしいいか)」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:15:04.57 ID:p+0F9Bp+0<>
***************************
ライラ「できましたー」
千早「わ、私も何とか……」
千早「形はちょっと、不格好になってしまったけれど」
凛「あはは。そこも含めて手作りの醍醐味だから」
ライラ「心を込めて作りましたですから、大丈夫なのでございます」
千早「……そうね」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:16:48.72 ID:p+0F9Bp+0<>
ライラ「凛さんのそれは何でございますか?」
凛「これ? 余ったレンゲで作った花毬だよ」
ライラ「おー……」
凛「最後に余った茎をこうして……まあ、ちょっとしたアクセサリーだね」
千早「……すごいわね」
ライラ「素敵でございます」
凛「いや、ただ昔からやってたってだけだから」
千早「いえ。それでもすごいわ」
凛「ええと、その……」
ライラ「照れてますです?」
凛「照れてない!」
ライラ「ふふふー」
凛「あー、そんな顔するんだ」
凛「せっかく、レンゲの蜜の吸い方教えてあげようと思ったのになぁ」
ライラ「凛さんごめんなさいです」
凛「……言っといてなんだけど、変わり身早いね」
千早「ふふっ」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:17:34.55 ID:p+0F9Bp+0<>
凛「まあいいか。こうやって花びらを咥えてね……」
ライラ「……おーっ! ほんのり甘くて美味しいでございます!」
凛「手当たり次第に吸っちゃ駄目だから……って、もう行っちゃったよ」
千早「まあ、ライラさんだから」
凛「やれやれ」
千早「そうだ、今のうちに聞いておきたい事があるのだけれど」
凛「私にわかることなら……」
千早「渋谷さんのご実家で、カスミソウって取り扱っているかしら?」
凛「うん、それなら大丈夫だけど」
千早「そう。良かったわ」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:18:31.23 ID:p+0F9Bp+0<>
凛「えっと、カスミソウだけ?」
千早「……変かしら」
凛「いや、珍しいなって」
凛「カスミソウって、他の花の引き立て役になることの方が多いし」
千早「確かにそうかもしれないわね」
凛「あと、カスミソウだけだとちょっと匂いがね」
千早「えっ!?」
凛「やっぱり知らなかったか」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/19(土) 21:19:01.82 ID:p+0F9Bp+0<>
千早「……どうしよう」
凛「数を少なくすれば、そこまで気にはならないと思うけど」
千早「でも、それじゃあ……」
凛「じゃあ、少なくても見栄えがするアレンジを教えてあげるよ」
千早「そんなものがあるの?」
凛「ふふ、まあ任せてよ」
凛「ところで、カスミソウってことは……お返し?」
千早「……そんなことまでわかるのね」
凛「これでも、花屋の娘ですから」
千早「ふふっ」
凛「それでは、ご来店お待ちしています」
千早「こちらこそ、よろしくお願いします」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga<>2018/05/19(土) 21:21:16.02 ID:p+0F9Bp+0<> 本日はここまで
……どうにか当初の予定には間に合いそうです
お読みいただけましたなら、幸いです <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/19(土) 22:36:36.41 ID:yAQNwkXeO<> 俺もライラさんと千早と凛ちゃん連れてお花畑に遊びに行きたい…… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/19(土) 23:17:16.57 ID:th6V1GbCo<> この3人でレンゲ畑で花冠作りとか尊すぎて視聴者昇天してまう <>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:05:31.51 ID:Jp691Oe30<>
***************************
凛「ライラ、もうレンゲの蜜はいいの?」
ライラ「……吸い過ぎるとお花が無くなってしまいますので、我慢なのです」
凛「そこまで……」
千早「ふふ、気に入ったみたいね」
ライラ「はいですよ!」
凛「まあ、ほどほどにね」
千早「また来てもいいって、仰ってくださったしね」
凛「花冠のお陰かな?」
千早「ふふ、とても喜んでもらえたものね」
凛「冥土の土産だなんて、縁起でもないこと言ってたけど」
ライラ「……冥土のお土産は縁起が悪いのでございますか?」
千早「まあ、死ぬ前に良いものがもらえた、みたいな意味だから」
ライラ「おー……」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:07:29.09 ID:Jp691Oe30<>
凛「ライラ?」
ライラ「ライラさん、この前皆さんに冥土のお土産配ってしまいましたですよ」
凛「あー……あったね、そういえば」
ライラ「そんなつもりではなかったのでございます」
千早「気にしなくても、みんな本気にしていないと思うけれど」
凛「確かに、楓さんなんか逆に目をキラキラさせてたし」
千早「どういうことかしら?」
凛「『このお土産、メイドさんと選んだんですか』って」
千早「……くっ、くふふっ…………ふふふふっ……」
凛「千早さん?」
千早「メ、メイドさんと…………冥土の……み、土産……はふっ、ふふふっ」
凛「え、そんなに?」
千早「ふくく……ふぅ、はぁ……」
ライラ「千早さん大丈夫でございますか?」
千早「え、ええ……くふっ、だ、だいじょ、ぶ……ふふふふっ」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:08:20.19 ID:Jp691Oe30<>
凛「大丈夫じゃないね、これは」
ライラ「そのようでございますねー」
凛「ま、ライラも気にしなくていいってことだよ」
ライラ「ほえ?」
凛「ライラのお陰で、千早さんがこんなに笑ってるんだし」
ライラ「おー……」
千早「……ちょ、ちょっと複雑なのだけれど」
凛「あ、お帰りなさい千早さん」
ライラ「お帰りなさいですよー」
千早「ただいま、でいいのかしら?」
凛「ふふ、貴重なものを見せてもらったよ」
千早「で、出来れば忘れてもらえると……」
凛「うーん、なかなか衝撃的だったしなぁ」
ライラ「(凛さんとても楽しそうでございます)」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:10:09.30 ID:Jp691Oe30<>
千早「あの、渋谷さん……って、え、もう時間?」
ライラ「おー」
千早「……悪意を感じるわ」
凛「ところで、本当にこんな感じで良いの?」
ライラ「いいのですよ」
凛「いいんだ……」
ライラ「凛さん、今日はどうでございましたか?」
凛「言い方はおかしいけど、のんびりできたよ」
ライラ「お連れして大正解でございましたねー」
千早「そうね。渋谷さんとも打ち解けられたし」
凛「……え?」
ライラ「ふふふー」
凛「ライラ?」
ライラ「凛さん、事務所にいる時と同じしゃべり方なのです」
千早「気づいてなかった?」
ライラ「千早さん、ニコニコでございますねー」
千早「あら、そんなに顔に出てたかしら」
<>
◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:11:54.65 ID:Jp691Oe30<>
凛「……」
ライラ「凛さん?」
凛「……えっと、その」
ライラ「照れてますです?」
凛「……照れてない」
ライラ「ふふー」
千早「ということで、今回の予定は未定はここまでです」
凛「え、ちょ……」
千早「相変わらず次回は未定ですが、またお会いできることを願っています」
ライラ「またお会いしましょー」
凛「待って、まだ話は終わってないよ!?」
千早「ふふふ、これでおあいこかしら?」
凛「千早さん!?」
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◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:14:18.61 ID:Jp691Oe30<>
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【後日・CGプロ】
ライラ「ただ今戻りましたですよー」
ちひろ「お帰りなさい、ライラちゃん」
ライラ「おー、ちひろさん」
ちひろ「撮影のお仕事はどうでしたか?」
ライラ「ふふー、バッチリでございますです」
ライラ「色んなお洋服が着られて、とても楽しかったのですよ」
ちひろ「ふふふっ」
ライラ「……おや?」
ちひろ「どうかしましたか?」
ライラ「ちひろさん、何かいいことございましたか?」
ちひろ「……どうしてですか?」
ライラ「なんだか、いつもより嬉しそうでございます」
ちひろ「ライラちゃんって、そういう所鋭いですよね」
ライラ「ふふふー、人を見る目には自信があるのですよ」
ちひろ「ふふっ、そうみたいですね」
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◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:14:46.63 ID:Jp691Oe30<>
ちひろ「実は、ライラちゃんにお客様が来てるんです」
ライラ「ライラさんに、でございますか?」
ちひろ「はい」
ライラ「それでどうして、ちひろさんが嬉しいのでございましょうか?」
ちひろ「まあまあ、行ってみれば分かりますから」
ライラ「おー……?」
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◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:15:22.74 ID:Jp691Oe30<>
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ライラ「失礼いたしますですよー」
凛「お疲れ、ライラ」
ライラ「おー、凛さん、と……ほえ?」
千早「ふふ、お邪魔してます」
ライラ「……千早さん?」
凛「まあ、そうなるよね」
千早「そんなに驚く事かしら」
凛「逆の立場になって考えてみればいいと思う」
千早「……ああ、確かに」
千早「この前ライラさんがウチに来てくれたときは、目を疑ったものね」
凛「……ライラ、そんなことしてたんだ」
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◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:16:06.39 ID:Jp691Oe30<>
ライラ「…………」
凛「ライラ?」
ライラ「あの、どうして千早さんがこちらにいらっしゃるのでございますか?」
千早「これを渡そうと思って」
ライラ「……はぇ?」
千早「誕生日おめでとう、ライラさん」
ライラ「…………」
凛「あらら、固まっちゃった」
千早「ひょっとして、気に入らなかったとか……?」
凛「いや、それは大丈夫だと思うけど……ライラ?」
ライラ「ひ、ひゃいっ!?」
凛「ほら、千早さんが不安になってるよ?」
ライラ「あ、はいです……えっと……その、嬉しいでございます、とても、すごく!」
凛「だってさ、千早さん」
千早「ふふ、気に入ってもらえたなら何よりだわ」
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◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:18:36.27 ID:Jp691Oe30<>
ライラ「小さなお花がたくさん、いっぱいの色で、とてもキレイでございます」
ライラ「これは、なんというお花なのですか?」
千早「カスミソウよ」
ライラ「カスミソウ……」
千早「本当は白い花なのだけれど、渋谷さんに教えてもらってね」
千早「色を付けて、ドライフラワーにしてみたの」
凛「ちなみに、ライラの誕生花だよ」
ライラ「なんと、そうなのでございますか」
凛「花言葉は『清らかな心』、『無邪気』、『幸福』とかがあるね」
ライラ「おー」
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◆Hnf2jpSB.k<>saga sage<>2018/05/21(月) 21:19:12.06 ID:Jp691Oe30<>
凛「ライラにぴったりだからって、千早さんが」
千早「ちょ、ちょっと渋谷さん!?」
凛「どうしたの?」
千早「どうって……何も今言わなくても……!」
凛「だって、本当のことだし」
千早「いえ、確かにそうなのだけれど、今言われるのは恥ずかしいというか……」
凛「駄目だよ、こういうことはちゃんと伝えないと」
ライラ「えへへー」
ライラ「ライラさん、とても、とても感激でございます」
凛「ほら、この笑顔に免じて、ね?」
千早「…………もう」
ライラ「千早さん、凛さん、本当にありがとうございますですよ!」
<どんとはれ>
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◆Hnf2jpSB.k<>saga<>2018/05/21(月) 21:22:56.50 ID:Jp691Oe30<> というお話でございました
突然の新しい噂のお陰で、修正を余儀なくされてしまいました
嬉しい悲鳴ではありますが、流れがおかしくなっていないことを祈ります
なにより、間に合ってよかった
ライラさん、誕生日おめでとう
お楽しみいただけましたなら、幸いです <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/21(月) 22:09:24.91 ID:USavngq30<> 乙です、今回も面白かった
プレゼント貰って固まるライラさん好き <>