以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 12:40:32.42 ID:S9+jgkr0O<>
※このSSのヒナは高校生です。
アニメ派の方はネタバレに御注意ください。
新田家
カタカタカタ…
ヒナ「くそ、こいつらまたチャットばかりだ…冒険しないのかよ…」ぐぐぐ
ひよこ(ヒナ)『もっと意識高く持てよ!』
ひとみーん『あははー、ギルマスまた空気読めてなーい。うけるー』
ヒナ「くそ!やっぱりダメだこのギルド!」バンッ
ヒナ「仕方ない、また新しいソフト買ってくるか」
新田「おう、ヒナ。どこ行くんだ?」
ヒナ「ゲームソフト買いに行く」
新田「へえ〜。じゃあついでにおつかい頼んでいいか?」
ヒナ「え…(めんどくさいな)」
新田「あー、でもやっぱり心配だなぁ…ヒナにおつかい出来るかなぁ?」
ヒナ「新田は私をなめてるの?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526960432
<>【ヒナまつりSS】高校生ヒナちゃん日曜日のおつかい
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 12:41:32.22 ID:S9+jgkr0O<>
新田「いやだって、中学生の頃に頼んだらお菓子ばっかり買ってきたし… 」
ヒナ「私もう高校生だよ?中学生の頃と比べないでよ」
新田「そうだけど……まあ、中学生でそれでも大問題なんだが」
新田「今日はカレー作るから…これ買う物のメモとお金な。頼んだぞ?今日ちょっと用事あるから」
ヒナ「まあ、いいよ。このくらいなら」
新田「いいか?お菓子とかイクラとか勝手に買うなよ!?」
ヒナ「わかってるよ」
ヒナ「あ、でもカレーの隠し味にイクラ…」
新田「いらないから!絶対買うなよ!?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 12:42:18.49 ID:S9+jgkr0O<> さて、ヒナちゃんのおつかいが始まりました。
新田さんに頼まれたようにちゃんとおつかい出来るかな?
ヒナ「まったく、新田は私をバカにし過ぎだよ」ザッザッ
ヒナ「…これでおつかいを完璧にこなせば…」
ーーー
新田「ヒナ、よくやったな!今日はイクラも追加してやるぞ!!」
ヒナ「フフフ…」
ーーー
ヒナ「フフフ…」
アンズ「あら、ヒナじゃないの。なにしてるの?」
ヒナ「アンズ。ゲームソフト買ってついでに新田のおつかいに行く」
アンズ「へえ〜。ヒナがおつかいだなんて珍しいわね」
ヒナ「アンズはなにしてるの?」
アンズ「家でお茶飲んでテレビ見てるだけなのもなんだから散歩して買い物行くのよ」
ヒナ「おばあちゃんかよ」
アンズ「なによ!?」
ヒナ「買い物ってなに買うの?」
アンズ「絵具。ダクソー(100円ショップ)でね」
ヒナ「それなら同じ方向だから一緒に行こう」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 12:43:23.55 ID:S9+jgkr0O<>
ザッザッザッ…
瞳「ふう…今日は珍しく半日は休み取れそうだな…」
瞳「ん?」
アンズ「〜〜〜」
ヒナ「〜〜〜」
瞳「あ、ヒナちゃんとアンズちゃんだ。何話してるんだろ?」
ヒナ「とりあえずゲームは買ったし…アンズ、ご飯食べに行こうよ」
アンズ「安いとこならいいけど………あっ!」
アンズ「ヒナ、今ならここ牛丼安いわよ!」
ヒナ「へえ」
アンズ「ここでご飯食べましょう!」
ヒナ「別にいいけど」
アンズ「…!!!」
アンズ「しまった、ダクソーで絵具買ったから手持ちが…っ!」
ヒナ「…」
アンズ「牛丼1つで280円…税込価格が…」
アンズ「ヒナ、280円の税込価格っていくら!?」
ヒナ「8%じゃね?」
アンズ「税込価格を聞いてるのよ…」
ヒナ「わかんね」
アンズ「足りなかったらどうしよう…」
ヒナ「…別に足りない分は出してあげるけど」
アンズ「ダメよ、人から借りるなんて!」
ヒナ「いや、貸すじゃなくてあげるよ…」
瞳「…」
瞳(なんだか…聞いてて色々な場所が痛くなる会話だなぁ……)
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 12:58:07.98 ID:S9+jgkr0O<>
瞳「302円だよ」
ヒナ「あ、瞳」
アンズ「良かった、手持ちが残り305円だから足りた!さすが瞳ね!」
瞳「い、いやぁ〜…」
瞳(これくらいでさすがとか言われても…)
ヒナ「へえ、288円じゃないのか」
瞳「ヒナちゃんは、どういう計算したらそうなるのかな?」
瞳「二人で遊んでるの?」
ヒナ「ゲームを買うついでに新田からおつかい頼まれてて、途中で…」
瞳「へえ…ヒナちゃんがおつかいだなんて珍しいね」
アンズ「家でお茶飲みながらテレビ見てるだけなのもあれだから、散歩してたらヒナに会ったのよ」
瞳(老後のおばあちゃんかな?)
瞳「あ、ヒナちゃん…一応聞いておくね?」
ヒナ「どうした?」
瞳「まさかとは思うけど、おつかい用にもらった新田さんのお金でご飯食べようとしてないよね?」
ヒナ「瞳も私をなめてるの?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/22(火) 18:35:45.57 ID:oOkMumOaO<> ヒナ祭りssとは珍しい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 19:20:16.77 ID:1rZOIokpO<> アンズ「ねえ、瞳も一緒にご飯食べない!?」
瞳(今日は帰ってゆっくりしたかったんだけどなぁ…まあいいか。ご飯はまだ食べてないし)
瞳「うん、いいよ」
ー店内ー
ヒナ「うまいうまい」モグモグ
アンズ「生姜はタダなのが良いわよね…」
瞳「…」モグモグ
カタカタカタカタカタ
アンズ「瞳、ご飯食べながら何をしてるの?」
瞳「企業秘密だよ」ニコッ
カタカタカタカタカタ
ヒナ「ネトゲ?」
瞳「あはは、そんなわけないよー」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
ヒナ「私は今このゲームを開封したくてわくわくが止まらない」
アンズ「ゲームの事ばっか考えておつかい忘れちゃダメよ?」
瞳「そうだね。ヒナちゃんの場合、新田さんから頼まれたものよりも自分のを先に買っちゃう辺り不安だよ…忘れる可能性が高そうで…」
ヒナ「新田から頼まれたものには生肉も含まれていたから帰る時に買う方が良い」ゴクッ
瞳「意外と考えてた!」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 19:46:30.02 ID:1rZOIokpO<> マオ「おーい、おーい!」ブンブン
瞳「あ、窓の向こうにマオちゃん居るよ」
アンズ「あら本当じゃないの」
ヒナ「うまいうまい」モグモグ
カランカラン
マオ「私も一緒にご飯食べた〜い!」
アンズ「ヒナの隣空いてるわよ」
ヒナ「うまいうまい」モグモグ
マオ「ヒナちゃん、横座るよー?」
ヒナ「あ、マオじゃん」
マオ「今気付いたの!?」
アンズ「あんた気付いてあげなさいよ…」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/22(火) 19:47:03.49 ID:1rZOIokpO<>
マオ「へー、ヒナちゃん今日はおつかいしてるんだ。えらいねー」
ヒナ「それくらい余裕だよ」フッ
瞳(中学生の頃はおつかいも出来なかったって聞いたけどね…)
ヒナ「新田も瞳もやたら心配してるみたいだけど、いつまでも子供扱いはしないで欲しいよ」
ヒナ「そんなすぐに忘れる程バカじゃないし頼まれたものはちゃんと買える…」
マオ「じゃあさー、もし世界一美味い超高級イクラ料理があって、自分の手持ちじゃ足りない時に新田さんから渡されたおつかい用のお金を合わせればギリギリ値段が足りるって状況になったらどうする?」
ヒナ「…えっ?」
ヒナ「…」
ヒナ「……」
ヒナ「………」
ヒナ「…もちろん、新田から頼まれたものを優先する」
アンズ「ちょっと、あんた今けっこう長いこと考えてたのは何よ」
瞳「ま、まぁ、最終的におつかいを選んだ辺りは成長してるよ………ヒナちゃんにしては」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/23(水) 01:32:08.52 ID:RWLrExF7o<> ヒナちゃん高校になってから一応思考力とか付いたよな
だから良い子ってわけでもないが <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/23(水) 07:01:55.80 ID:DRW0/K5oo<> 期待 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/23(水) 20:11:59.57 ID:vtmhhfaAO<> 今日はちょっと無理そうなので、明日には続きを投下する予定です。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/23(水) 20:32:46.62 ID:KGUmOmjbo<> 待ってる <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 12:45:53.79 ID:rUPkLR8hO<> アンズ「ごちそうさまでした」
マオ「ねえねえ、この後四人で夕方までどこか遊びに行こうよ!」
ヒナ「え…」
瞳「ごめん、今週は仕事続きで疲れたから早く寝たい…」
アンズ「夕方から屋台あるし…」
マオ「…」
マオ「ヒナちゃんは暇だよね!?ねえ!?」ブンブン
ヒナ「ごめん、私も忙しい」
マオ「どうせゲームでしょ!?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 12:46:21.40 ID:rUPkLR8hO<> こうしてマオが遊びたがる中、ランチタイムは終わり、瞳と別れ三人でスーパーへ行くヒナちゃん。
さてさて、ちゃんとお買い物できるでしょうか?
ヒナ「にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、肉、カレールーに牛乳、りんご、チョコレート…明日の朝のミートボール」
マオ「すごい、ちゃんと買えてる…」
ヒナ「新田から前に一度野菜の選び方も教えてもらった」
アンズ「へえ〜」
ヒナ「だけど全く覚えてない」
アンズ「だと思ったわよ」
マオ「あ、ヒナちゃん!今ならこのイクラお買い得だって!」
ヒナ「…」チラッ
ヒナ「…」ソー
ピタッ!
ヒナ「…!?」
ヒナ(手が…動かない!?)プルプル
アンズ「こら、何取ろうとしてんのよ。ヒナ」ザッ
ヒナ「…こいつか」ギンッ
アンズ「いいからお会計行ってきなさい!」
マオ「すごいねえ、ヒナちゃんがお買い物できるなんて」
アンズ「そんなとこに感心してどうするのよ」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 12:47:01.80 ID:rUPkLR8hO<> ヒナ「さて、家に帰るか…また新しい冒険が私を待ってるぞ!」
アンズ「なんとか無事に終わったわね」
マオ「ねえ、ヒナちゃん。じゃあ一緒にゲームしようよ!」
ヒナ「対戦ゲームじゃないから…」
「やあ、ヒナお姉さん」
ヒナ「この声は」ピクッ
ハル「奇遇ですね…僕もスーパーで買い物していたところです」
ヒナ「へえ」
アンズ「誰?この子」
ヒナ「少年」
マオ「うん。それは見たらわかるよ」
ハル「やあ、アンズお姉さんにマオお姉さん。僕も送られてきた超能力者です」
アンズ「なんですって!?」
マオ「な…何をしに来たの!?」
ヒナ「ロックージョンだって」
アンズ・マオ「何それホワーイ!?」
ハル「ちょうどいい…こうやって皆さんが集まるのを待っていました」
アンズ「ど、どういう事よ!?」
ハル「ヒナお姉さん…あなたに再戦するために、ね」
ヒナ「ほう。また私と勝負する気かい?」
ハル「はい。この前は僕が負けましたが、今回はそうは行きませんよ…」
マオ「勝負って…?」
ハル「ふふふ…覚悟してくださいね、ヒナお姉さん」
ハル「勝負の内容は………」
ハル「超能力料理対決!」
ハル「お題は『カレー』です」
ヒナ・アンズ・マオ「何それホワーイ?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 12:55:37.39 ID:rUPkLR8hO<> ハル「さあ、さっそく僕のアパートまで行って対決しましょう!」
ヒナ「断る」
アンズ「即答ね!?」
ハル「…」
ハル「それは何故?」
ヒナ「ゲームしたいから」
ハル「…そうですか…」
ハル「もし僕の挑戦に乗ってもらえないならば……新田さんの壺を超能力使って1つ割ってもいいんですよ?」
アンズ「何よそれ、脅し?」
マオ「新田さん可哀相…」
ヒナ「…」ピクッ
ヒナ「それは…聞き捨てならないな」
ハル「フッ…」
ヒナ「壺割られたのを私のせいにされたら困る」キリッ
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 16:52:14.18 ID:Q3mWYtzcO<> ハル「その返事はつまり、僕の挑戦を受けてくれるという事でいいんですね?」
ヒナ「…1つだけ条件を付けて欲しい」
ハル「なんですか?」
ヒナ「私が勝てばイクラ丼を1つおごってもらう」
ハル「いいでしょう…1つと言わず、おかわりも有りでどうですか?」
ヒナ「!!」ピキーンッ
ハル「その条件ならば文句なく、カレー対決を受けてくれますよね?」
マオ「待ってヒナちゃん!カレーなんて作ったことある…」
ヒナ「私はカレーが作れます」キリッ
マオ「絶対嘘だぁ!!!」
アンズ(カレーどころか料理自体作ったこと無いでしょうによく言うわよ…)
ハル「僕はヒナお姉さんに勝つため、超能力による料理を鍛え上げてきました。特に、カレーは僕の得意料理です」
ハル「それでも僕に勝つ自信はおありですか?」
ヒナ「私はカレーが作れます」
ハル「それはさっき聞きましたよ」
アンズ(変な対抗心だけは立派ねぇ…)
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 16:52:56.34 ID:Q3mWYtzcO<>
アパート
アンズ「…で」
アンズ「何で私の部屋なのよ!?」
ハル「アンズお姉さんの部屋が隣だったみたいですから」
アンズ「全く理由になってないわよ!」
ハル「それにアンズお姉さんは夕方から屋台みたいなので…時間になったらすぐ仕事に出れるようにという配慮ですよ」
アンズ「そんな配慮するくらいなら始めからこんなくだらない事するんじゃないわよ…」
ハル「さてアンズお姉さんとマオお姉さんには完成したカレーの審査員をしてもらいます」
マオ「ヒナちゃん頑張ってね!」
アンズ「仕方ないわねぇ…もう付き合ってあげるわよ」
ハル「そして、ルールは料理における行動を全て超能力で行う事です」
ハル「ところでヒナお姉さん。カレーの材料は持っていますか?」
ヒナ「大丈夫だよ」
ヒナ「カレーの材料ならここにしっかり揃っている」ガサッ
その頃、三嶋家
瞳「はあ…疲れた、やっと寝れる…」
瞳「頼むから今日はもう…誰からも、急に呼び出されたりしませんように…」
瞳「グー…グー……」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 17:56:48.04 ID:Q3mWYtzcO<> アパート
タタタタタタタンッ!!!
マオ「は、速い!」
アンズ「なんて包丁さばき(超能力)なの!?」
ハル「ふふ…見てますか?ヒナお姉さん。これが僕の研ぎ澄まされた包丁さばきですよ」
ヒナ「ムム…」シャシャシャシャシャシャシャ!
アンズ「ヒナ!かっこよくじゃがいもの皮剥きなんかやってる場合じゃないわよ!」
マオ「早く野菜切らないと!」
ヒナ「言われなくても…」スッ
ヒナ「これからやるよ」タンタンタンッ!
ハル「さすがヒナお姉さん…包丁の動き『は速』いですね。でも」
ハル「野菜の形や大きさは不揃いで綺麗じゃない」
ヒナ「ムムム…」
ハル「皮剥きなら料理スキルが無くても超能力だけで何とかなります。ですが…超能力で包丁を使って野菜等を切る場合」
ハル「超能力の強さだけでなく、包丁スキルも必要になってくるのですよ」フッ
マオ「このままじゃヒナちゃんヤバくなくない!?」
アンズ「むう…やっぱり料理対決はヒナじゃ始めから分が悪かったかしら…」
ヒナ「それはどうだろう?」
アンズ「この期に及んで何を言う気!?」
ヒナ「確かに君は料理スキルは高く野菜の切り方も綺麗だ…でも、君のその切り方には1つ欠点がある」
ハル「欠点?」
ヒナ「形が綺麗に整い過ぎててまるで機械だ。新田の綺麗な切り方とはまた違う…新田には程遠い、面白味も人間味も感じられない切り方」
ハル「…!?」
ヒナ「そんな機械の作ったような料理じゃ…私の温もりと『人間味』のこもった料理には勝てない」
ハル「言ってくれますね…いいでしょう、それでこそ張り合い甲斐があるというものです!」
マオ(いや、なんか…良いこと言ってるっぽい雰囲気だけど…)
アンズ(ヒナの場合は、単に料理が下手なだけよね…)
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 17:58:48.72 ID:Q3mWYtzcO<> 訂正
× 『は速』
○ 『は』 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 18:12:33.22 ID:Q3mWYtzcO<> 訂正
× ヤバくなくない!?
○ ヤバくない!?
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 18:30:29.23 ID:Q3mWYtzcO<> ヒナ「さて…野菜は切り終わって、この後は…」
ヒナ「…」ンーッ
ヒナ「…この後はどうするんだ?」
マオ「あれ、ヒナちゃん止まってるよ!?」
アンズ「もしかして、野菜切った後どうすれば良いのかわからないんじゃないの…?」
マオ「んなバカな!?」
アンズ「ヒナ!野菜切った後は…!」
ハル「おっと、待ってくださいアンズお姉さん。審査員の方が助言を出すのは禁止ですよ?」
アンズ「なんですって!?」
マオ「いよいよ本当にヤバイよ、アンズちゃん!」
アンズ「…」
アンズ「ねえ」
ハル「何ですか?」
アンズ「審査員じゃなければ助言を出しても良いのよね?」
ハル「…いいでしょう」
アンズ「マオ、電話できる?」
マオ「どうしたの?」
アンズ「もう…助っ人を呼ぶしか無いわ」
プルルルル…
プルルルル…
三嶋家
プルルルル…
瞳「な…なに?寝て…たのに、もう…」プルプル
瞳「ま…マオちゃんから…?なんだろう…もう寝たいんだけど」
瞳「もしもし」
アンズ『もしもし、瞳!?』
瞳「え、アンズちゃん?どうしたの?」
アンズ『今すぐ私のアパートまで来て!ヒナがピンチなのよ!!』
瞳「…ヒナちゃんがどうしたの?」
アンズ『ヒナがカレー作れないのよ!!!』
瞳「全く状況が飲み込めないんですけど!?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 19:14:17.06 ID:Q3mWYtzcO<>
アパート
ヒナ「…」
ハル「ヒナお姉さん…このままでは僕の勝ちが決まってしまいますよ?」
ヒナ「いや…まだ勝負は決まっていない」
ハル「野菜切ってから何も進んでいないのに?」
ドタドタドタッ
ヒナ「…!来た…」
ハル「え?」
ガチャッ!
瞳「ぜえ……ぜえ………」ガクッ
マオ「瞳ちゃん!」
アンズ「ありがとう、ダッシュで来てくれたのね瞳!」
瞳(早く終わらせてもう寝たいからね…)
ヒナ「…来たね、瞳」
ハル「誰ですか?」
瞳「え、何?この状況…なんで男の子とカレー作ってるの?」
ヒナ「説明している時間は無い…瞳、力を貸して」
瞳(え?っていうかヒナちゃんがカレーの食材に使ってるあれってもしかして………いや、もういいや……眠たいしツッコミ入れるのも疲れる…)
瞳「…何を助けて欲しいの?」
アンズ「野菜切った後どうしたらいいのか分からないのよ」
瞳「何でそれでカレー作ろうなんて思ったの!?」
ヒナ「瞳…どうすればいい?」
瞳「………まずは食材を炒めて」
ヒナ「わかった」ジャアアアッ
瞳「ああ、待って!まずはお肉から炒めて!!」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 20:24:57.52 ID:Q3mWYtzcO<> ハル「ふっ…いくら助言できる人間をつけたところで所詮は付け焼き刃。僕とヒナお姉さんの料理スキルの差は歴然としています」
ヒナ「それはどうだろう?」ジャアアアッ
ハル「またまた何ですか?」
ヒナ「確かに…君は圧倒的に私よりも料理スキルが高い。でも…」
ヒナ「新田の方が料理スキルは更に上だよ」
ハル「は?」
マオ「は?」
アンズ「はあ?」
瞳「あの子は何を言ってるんだ?」
ハル「…それがこの勝負と何の関係が?」
ヒナ「…私は料理のど素人。でも、ここにある食材や隠し味は新田の選んだ揃え。そして…新田がどんなカレーを作っているのかは知っている。作り方と分量は知らないけど」
ハル「…」
ヒナ「…つまり。私が下手だろうと、この揃えで作れば新田の美味しいカレーに近いカレーは作れる…!」
ハル「は?」
瞳(それはない)
ヒナ「君の機械的に作ったカレーとは違う…」キリッ
アンズ(台詞だけは立派ね)
ヒナ「で、瞳」
瞳「どうしたの?」
ヒナ「隠し味にりんごを使う場合は、丸ごとお湯にぶちこんで煮込んでダシをとればいいの?」グツグツ
瞳「色々と間違ってるよ!!」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 21:49:49.11 ID:Q3mWYtzcO<> 瞳「りんごはすりおろして!」
ヒナ「え…めんどくさいな」
瞳「どうせ超能力でササッと出来るでしょ!?」
ハル「へえ…彼女は知ってるのですか。ヒナお姉さんが力を使えること」
ヒナ「牛乳は…まあ適当でいいか」
瞳「ダメだよ、適当じゃ!あと入れるタイミングも大事なんだよ!」
ヒナ「めんどくさいな」
瞳「勝ったら私からもイクラおごるよ?」
ヒナ「私はカレーを作ります」ピキーンッ
アンズ「さすが瞳!ヒナのやる気スイッチをいとも簡単に押したわ!」
瞳「ヒナちゃん、そろそろルー入れて!」
ヒナ「私は美味しいカレーを作る…」グツグツ
マオ「ヒナちゃんの目付きが変わってる!」
瞳「うん、イクラを目の前にした時の目だね」
ハル「面白くなってきました!勝負はこれからですよ!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 22:09:36.38 ID:Q3mWYtzcO<>
そしてーーー
ハル「完成しました」ドンッ
ヒナ「私も」ドンッ
マオ「どっちも美味しそう〜!」
アンズ「見た目はハルの方が綺麗ね」
瞳「…もうそろそろ帰ってもいいかな?」
ハル「まだダメです」
瞳「ですよねー」
ハル「では、さっそく審査員の二人に食べて頂きましょう」
マオ「いただきまーす」
アンズ「いただきます」モグッ
ヒナ「…」
ハル「…」
瞳(早く帰りたいな…)
ハル「どうですか?」
アンズ「うーん…どっちも美味しいわよ?」
マオ「うん、どっちも美味しいよね!」
ヒナ「…どっちの方が美味しいの?」
マオ「どっちも!」
アンズ「両方美味い」
ハル「この二人に審査員を頼んだのは間違いだったかも知れませんね」
ヒナ「それに関しては同感」
アンズ・マオ「何よ!?」
ハル「では、ここは…やはり貴女に決めてもらいましょう」クルッ
ヒナ「瞳」クルッ
瞳「私!?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 22:10:03.72 ID:Q3mWYtzcO<> アンズ「瞳、頼んだわよ!」
マオ「瞳ちゃん!」
瞳(何故こんなことに…)
瞳「…いいよ…」
ヒナ「瞳…さぁ」
ハル「食べてください」
瞳(まだお腹空いてないんだけどなぁ…)パクッ
モグッ モグッ
瞳「…」モグモグ
ハル「どうですか?」
ヒナ「どっちが美味しい?」
瞳「…」ゴクッ
瞳「…うん…」
瞳「どっちも…普通。すごく普通」
ヒナ「…」
ハル「…」
アンズ「…」
マオ「…」
ヒナ「パードゥン?」
瞳「美味しいは美味しいけど…何か突出して良い部分もないし悪い部分も特に無い」
瞳「優劣つけられないレベルに普通」
ハル「…」
アンズ「…」
マオ「…」
ヒナ「…つまり?」
瞳「引き分けじゃないかな?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 22:33:58.97 ID:Q3mWYtzcO<> ヒナ「そ、そんな…引き分け、だなんて…」ガクッ
ヒナ「…イクラ…」ギュッ
マオ「ひ、ヒナちゃん!元気出して!」
アンズ「そうよ、あんたが料理対決で引き分けただけでも凄いわよ!」
瞳「ねぇ…ヒナちゃん。1ついいかな?」
ヒナ「瞳…どうしたの?」
瞳「新田さんから頼まれてたものはどうするの?さっきまでのカレーに使っちゃったんだよね?」
アンズ「…」
マオ「…」
ヒナ「…」
ヒナ「…大丈夫。まだ玉ねぎ、にんじん、じゃがいもは残ってる」
瞳「肝心のカレーが残ってないじゃん!?」
ハル「ヒナお姉さん」ザッ
ヒナ「少年」
ハル「今回は引き分けで終わりましたが…とても楽しい対決でした」
ハル「楽しませてもらったお礼です。僕の部屋の冷蔵庫にある肉を一パックあげましょう。それで新田さんに肉じゃがでも作ってもらってください」
ヒナ「…恩に着る…今度イクラ丼をおごってあげよう」
マオ「これで一件落着だね!」
瞳「そうなの?」
アンズ「あ、そろそろ仕事行かなきゃ」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 22:34:31.62 ID:Q3mWYtzcO<>
新田家
新田「おい、ヒナーっ!おつかい頼んだやつちゃんと買ってこなかったのか!?」
ヒナ「何を言ってるの?ちゃんと買ったよ」
新田「じゃあ何で玉ねぎとじゃがいもとにんじんと明日の朝に使うミートボールしか無いんだよ!あと肉もあるけど!」
ヒナ「肉じゃがなら作れるよ」
新田「肉じゃがなら作れるけど!そういう問題じゃなくてさ…!しかも野菜開封してあるし、帰宅しながら食べてたの!?」
ヒナ「だからちゃんと買ったって。ほらレシート」ピラッ
新田「ん?本当だな…ちゃんと買ってある…」
新田「って、だから!じゃあ何で買ってきたものが無いんだよ!?」
ヒナ「んー…」
ヒナ「新田の壷を守るために料理対決してたら無くなった。肉はもらった」
新田「………は、はいぃ…?またなぞなぞぉ〜………?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/05/24(木) 22:35:03.08 ID:Q3mWYtzcO<>
おしまい
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/24(木) 22:43:35.53 ID:lJYIiEu3o<> 乙です
なぞなぞ大好き <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/29(火) 09:38:39.09 ID:sxtpTQTJo<> 文章と原作理解度は上等なんで、もうちょい内容減らしてシンプルなssが読みたい。
できればラブコメ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/05/29(火) 11:26:16.22 ID:MVjgBtE+O<> うわぁ <>