以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/03(日) 15:48:38.05 ID:3QWM4AiH0<>梨子「あれから何年経ったのかしら・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528008517
<>梨子「私はレクイエムを捧げる」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/03(日) 21:10:14.29 ID:3QWM4AiH0<> 作曲に没頭していた彼女はついに最後のページを書き終えた。
彼女は左腕を押さえながら椅子に座っていた。机の上には楽譜と『Aqours』というスクールアイドルの写真が置いてある。

梨子「待っててね・・・みんな」
彼女はそう呟くと、ゆっくり目を閉じた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/03(日) 21:29:27.91 ID:3QWM4AiH0<> ーーーーーー過去
千歌「みんなで遊びに行こうよ!」
ダイヤ「急にどうしたんですの?」
千歌「最近、練習ばかりで全然休めてないじゃん!だから、たまには何処か行ってみようよ!!」
善子「何処かって・・・案はあるの?」
千歌「もちろん。一カ所面白そうな場所があるんだ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/03(日) 22:13:03.15 ID:3QWM4AiH0<> 一週間後 山道入口
善子「何で、山なのよ!」
曜「まぁまぁ」
鞠莉「それにしてもこんな場所に山道なんてあるのね」
果南「えっと、アザミ山道?」
八人「アザミ山道?」
果南が見ていたのは古い立て札。立て札には『唖坐魅山道』とあり、上に『アザミ』と書かれていた。
千歌(あれ、こんな漢字だったっけ?)
果南「まぁ、面白そうだし行ってみよ」
曜「ヨーソロー!」
彼女たちは山道へと入って行った・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/03(日) 22:52:01.81 ID:l5ZkGX440<> 一行ごとに間入れてみたらどうかね?さらに読みやすくなる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/03(日) 23:21:04.91 ID:3QWM4AiH0<> 山道は多くの木に囲まれ薄暗く、とてもじめじめしていた。道は整備されていたが、人がいる気配はない。
ダイヤ「薄暗い道ですわね」
千歌「懐中電灯持って来て良かったね」
ルビィ「ピギィ!何か、鳴いてるよ?」
花丸「大丈夫ずら。ただの鳥ずら」
果南「ダイヤ〜鞠莉〜」
ダイヤ「果南さん、涙目ですわよ」
善子「くっくっく・・・闇に住み着きリトルデーモン達よ・・・」
花丸「善子ちゃん、入る前とは大違いずら」
善子「善子じゃなくてヨハネ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/03(日) 23:33:06.09 ID:3QWM4AiH0<> 20分後

千歌「やっと明るい道になったね」

千歌「あれ、みんなは?」

善子「つか・・・れた」

鞠莉「I'm tired」

千歌「遅いよーみんなー」

梨子「千歌ちゃん、どうしてそんなに張り切っているの?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/03(日) 23:45:35.91 ID:3QWM4AiH0<> 千歌「この山道の先に神社があって、そこで願い事をすると願いが叶うんだって。だから、みんなで早く行きたいと思って」

ダイヤ「願いが・・・」

善子「叶う・・・」

ダイヤ「さぁ、みなさん千歌さんのように張り切って進みましょう!」

善子「リトルデーモン達よ、ついてきなさい!」

こうして彼女たちは神社に向かうため、山道をさらに進んだ。しかし、それが悪夢の始まりになるとは誰も知らなかった・・・
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/03(日) 23:53:18.89 ID:u09EMy8F0<> つまらない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/04(月) 07:12:27.82 ID:ULnZrufU0<> 曜「何だろ、アレ?」

曜が見つけたのは人工的な古いトンネル。

ダイヤ「トンネル・・・ですわね」

鞠莉「入ってみる?」

梨子「やめておいた方が」

花丸「神社はこのトンネルの先ずら」

花丸は近くにあった立て札を指差した。立て札には確かにそう書かれていた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/04(月) 12:59:22.58 ID:VpZPwfEI0<> ホラーとかミステリー系かな?
そういうの好きだから楽しみだ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/04(月) 21:04:23.12 ID:mZD3qGYf0<> おけおけ
見やすくなったぜ
続けてくれよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/04(月) 22:33:24.69 ID:ULnZrufU0<> 曜「どうする?」

千歌「う〜ん」

その時、強い風が吹いた。

曜「うゎ、すごい風!」

風はすぐに止んだが、梨子は今の風が少し不気味に思えた。

梨子(風でこんな身震いしたのは初めてね)

千歌「よし!」

千歌「もう少しだし、入ってみヨ」

千歌の一言で各自トンネルに入っていった。

果南「梨子、大丈夫?」

梨子「だ、大丈夫です」

果南「そう。なら早く行こ」

果南に連れられ、梨子もトンネルに入った。


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/04(月) 22:48:23.01 ID:ULnZrufU0<> トンネル内部

トンネルの内部はライトがあり、明るくなっていたが山道よりじめじめしていた。虫の姿はないが、雑草が一面に生えている。

曜「千歌ちゃん、頭に何か付いてるよ」

曜は千歌の頭から1枚の花弁を取った。

千歌「ありがと、曜ちゃん」

ダイヤ「ルビィ、転ばないように気を付けなさい」

ルビィ「うん!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/04(月) 23:42:38.66 ID:ULnZrufU0<> しばらく歩くと先頭を歩いていた曜が足を止めた。

曜「道が3つに分かれているヨ?」

果南「何か、道を示すものはない?」

9人で探してみたが、道を示すものは無かった。

鞠莉「どの道を進むの?」

千歌「3つに分かれて進んでみたら?」

ダイヤ「しかし、それでは・・・」

善子「連絡は大丈夫よ。スマホが繋がるわ」

善子がスマホを見せた。確かに、ここは圏外ではなかった。

千歌「よし、なら大丈夫だね。3グループに分かれよう!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/04(月) 23:55:49.46 ID:ULnZrufU0<> 果南「ちょっと待って!」

曜「どうしたの、果南ちゃん?」

果南「やっぱり、みんなで進んだ方がいいと思う。3グループに分かれて進んでも、多分神社に行けるのは1グループだけになるよ」

チッ

梨子(誰かが舌打ちした・・・)

花丸「マルも果南さんの言う通りだと思うずら」

千歌「うん、そうだね。じゃあ、このままみんなで進もう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/05(火) 22:10:52.87 ID:994S4Ppm0<> ヨがなんか不穏? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/05(火) 22:25:38.71 ID:uID48hC60<> 梨子(それにしても長いトンネルね)

梨子は歩きながらそう感じていた。全く疲れていないが、結構歩いた気がする。スマホを見たが、トンネルに入ってまだ4分しか経っていない。

梨子(歩いている時は時間の感じ方が遅くなるのかな)

彼女はここで、あることに気づいた。

梨子(そういえば、だんだん空気が重くなってきた?)



ルビィ「うっ」

善子「ル、ルビィ、大丈夫⁉」

梨子が善子の慌てた声を聞き、後ろを振り向くとルビィがとてもふらつき、倒れそうになっていた。

花丸「ルビィちゃん、しっかりするずら!」

皆がルビィを支えようとすると、

果南「うぅ・・・」

ダイヤ「何故でしょう・・・急に・・・目眩が・・・」

鞠莉「果南!ダイヤ!」

千歌「みんな、しっかりして!」

ダイヤと果南も急に倒れてしまった。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/05(火) 22:37:14.66 ID:hF2W0Dad0<> いいね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/06(水) 20:41:14.19 ID:lqc4ut6i0<> 倒れた果南とダイヤを鞠莉と曜が、ルビィは善子と花丸が支えていた。

梨子「わ、私も手伝わないと・・・)

梨子も皆を手伝おうとしたが、急に激しい目眩に襲われた。

梨子「あぁ・・・」

千歌「梨子ちゃん!」

千歌が梨子の様子に気づき、急いでやって来たが千歌の手が届く前に彼女は倒れてしまった。


目の前が真っ白になった。

意識がだんだん遠くなっていく。

誰かが名前を呼んでいる。

そう、誰かが・・・ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/07(木) 19:14:54.09 ID:XJYbOsxT0<> ーーーーーー

「梨子さん、梨子さん」

梨子「うぅ…」

倒れていた彼女は目を覚ました。

名前を呼ばれ、起き上がってみると視界に見慣れた顔が入った。

梨子「ダ、ダイヤさん!」

ダイヤ「梨子さん、ご無事で何よりですわ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/06/07(木) 19:27:21.48 ID:7pyhk9Ep0<> いいセンスしてるじゃないの by卍 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/07(木) 23:25:41.87 ID:XJYbOsxT0<> ダイヤの話では、彼女もついさっき目が覚めたらしい。

近くには梨子と曜が倒れており、一人で行動するのは危険と思ったため、二人が目を覚ますのを待っていたみたいだ。

ダイヤ「そういう訳です」

梨子「そうだったんですか・・・」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/07(木) 23:42:06.77 ID:XJYbOsxT0<> 曜「あれ、二人共どうしたの」

梨子「曜ちゃん!」

ダイヤ「曜さんも目を覚ましましたか」

曜「えーっと、ここ何処ですか?」

ダイヤ「私に聞かれても全くわかりませんわ」

梨子「ダイヤさん、他の人達って・・・」

ダイヤ「残念ながら・・・見ていません」

曜「これからどうするんですか?」

ダイヤ「他の人達を探して見ましょう」

梨子「そう、ですね」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/06/08(金) 19:59:08.34 ID:1cGi8a240<> やっぱ凄いな二行は
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/08(金) 23:30:18.74 ID:MlYcbG7b0<>

梨子「もしかして、あれって」

三人は木に囲まれた道を歩いていた。そこで、梨子はあるものを見つけたのだ。

曜「これは・・・」

ダイヤ「立て札ですわね」

曜「ハナズオウ樹海って書いてあるよ」

ダイヤ「ハナズオウ・・・」

曜「何々、『迷わず進み宝玉に触れろ 望む人はその中にある しかし迷いは死を招く・・・』」

梨子「死って・・・そんな事」

ダイヤ「そんな事あるはずないですわ!」

曜「ダ、ダイヤさん落ち着いて」

ダイヤ「すいません…」

梨子(ダイヤさん、どうかしたのかなぁ)

曜「でも、このまま進めばこの宝玉も他のみんなも見つけられるんじゃない?」

ダイヤ「それもそうですが…」

曜「望む人はその中にあるって書いてあるし、もしかしたら合流出来るかもしれないよ!」

ダイヤ「仕方ありません、このまま進みましょうか…」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/08(金) 23:59:42.39 ID:MlYcbG7b0<> ーーーーーー
果南「『隠されし道を進め 仏の持つ宝玉に触れろ 探し人はその中に』?」

ルビィ「つまり、どういうことですか?」

千歌「要するに、道を進んで仏様が持つ宝玉に触れば、みんなに会えるってことじゃない?」

三人は今、霧のかかった草原にいた。
ルビィ、果南、千歌はそれぞれこの草原で出会い、共に探索をしていたのだ。

果南「じゃあ、どうする?」

ルビィ「ルビィは、先にみんなを探した方が…」

千歌「でもさ、立て札には宝玉に触るとみんなに会えるってあるんだよ!」

果南「うーん、千歌の言う通りかも。ルビィちゃん、悪いけど先にその宝玉を探そう」

ルビィ「は、はい!」

果南(それにしてもここ、フキノトウがいっぱいある…)

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/09(土) 01:24:20.40 ID:2vyZQpor0<> ーーーーーー
善子「何、この漆黒に染まりし巨大な館は!」

花丸「善子ちゃん、この館の外壁は白ずら」

善子「ヨハネ!」


鞠莉「うーむ、入るべきか入らないべきか・・・」

花丸「鞠莉ちゃん、どうするずら?」

鞠莉、花丸、善子は平野にそびえ立つ大きな館の前に立っていた。
三人共違う場所で目を覚ましたが、館を目指しそれぞれ歩いた結果、合流することができた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/09(土) 07:52:54.64 ID:2vyZQpor0<> シャン シャン

鞠莉「二人共、何か聞こえない?」

善子「何も聞こえないけど」

花丸「いや、確かに何か聞こえるずら。善子ちゃん、もう少し良く聞いてみるずら」

善子「わ、分かったわよ」

シャン シャン

善子「!」

鞠莉「この音、何か嫌な予感がするね…」

花丸「しかも、この音だんだんこっちに近づいている気がするずら」

善子「もう、どうするの?」

鞠莉「とりあえずこの館に隠れるしか・・・」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/09(土) 19:34:22.02 ID:2vyZQpor0<> ーーーーーー
果南「何かあった?」

千歌「全然…」

ルビィ「こっちも…」

果南「そうだよねぇ…あるのは草ばかり・・・」

ルビィ「あ、あれって」

千歌「ん?」

ルビィ「ほら、あそこ」

ルビィは丸太が積み重ってある所を指差していた。

果南「あんな所に丸太なんてあった?」

千歌「分からない。霧であまり見えないかったから…」

果南「まぁ、ちょっと行ってみようか」



果南「これって、階段?」

ルビィ「そうみたい…」

千歌「上がってみない?」

果南「本気?」

千歌「もちろん。私は早くみんなに会いたい」

果南「千歌・・・」

ルビィ「ルビィも…早く花丸ちゃんや善子ちゃん、それにお姉ちゃん、みんなにも会いたい」

果南「分かった。それじゃあこの階段、登ってみよ!」

千歌「うん!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/09(土) 20:26:43.59 ID:gUJhIpaS0<> 続きはよ(楽しみにしてます) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/09(土) 21:23:10.88 ID:2vyZQpor0<> 千歌「な、長いよー」

果南「そう?」

千歌「ルビィちゃんは大丈夫?」

ルビィ「ハァハァ大丈夫…です」

果南「あ、そろそろだね」

果南はそう言うと最後の段を登った。

千歌「着いたー!」

ルビィ「や、やっと…」

千歌「あれ、果南ちゃん?」

果南「ち、千歌・・・」

千歌が周りを見てみると多くの石が立ててあった。

ルビィ「ここって、もしかして、お墓?」

果南「あああ、あれ・・・」

果南が指差した先には何か白いものがあった。

ルビィ「えっ…あれ」

千歌「人の骨・・・」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/09(土) 21:31:13.89 ID:2vyZQpor0<> ーーーーーー
梨子「あ、あの」

曜「どうしたの?梨子ちゃん」

梨子「その、実はさっきから誰から見られてる気が…」

曜「きっと、気のせいだよ」

曜「さぁ、どんどん進も!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/09(土) 21:52:43.90 ID:2vyZQpor0<> 梨子(曜ちゃんの言う通り、気のせいだといいけど・・・)

ダイヤ「り、梨子さん」

ダイヤは小声で意を決したような顔をし、話しかけてきた。

ダイヤ「実は私も誰かに見られてる気がするんですわ」

梨子「ダイヤさんもですか」

ダイヤ「はい…」

ダイヤ「あと…知ってますか?ハナズオウの花言葉・・・」

梨子「え、いや知りません…」

ダイヤ「そうですか・・・」

梨子「で、花言葉が何かあるですか?」

ダイヤ「あ、いえ…何でもないですわ」



ガサッ ガサッ

曜「誰!?」

梨子「え、何!?」



「コ……ス ニン…ゲ…ン」



「シ…」


ダイヤ「な、何ですのこの声・・・」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/09(土) 22:18:45.77 ID:2vyZQpor0<> しばらくすると、声の主の姿が現れた。

「ニン…ゲ…ン キエ……ロ」


その姿はとても恐ろしいものだった。

顔には不気味な仮面を被っており、白い袴着のような服を着ている。


梨子「手に持っているのってまさか…」

仮面を被っている者は、日本刀を手に持っていた。


仮面「ニン…ゲン シ……ネ」

そう言うと、日本刀を梨子に向けた。

梨子(こ、殺される・・・)

ダイヤ「梨子さん、走って逃げますわよ!」

ダイヤは梨子の腕を掴み、全速力で走り出した。

仮面「マテ… ニガサナイゾ……」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/10(日) 00:32:45.73 ID:s7sCv8Cw0<> 言葉一つ一つが不穏 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 01:27:34.58 ID:NrvQHLFu0<> ーーーーーー

善子「失礼します…」

花丸「誰かいないずら?」

三人は扉を開き、館の中へ入った。

鞠莉(館の中に入れたから、少し安心は出来る。でも、またあの音が近づいてくると思うと、身震いするわね)

花丸「それにしても」

善子「物凄く豪華な館ね」

エントランスは赤いカーペットが敷かれ、天井には大きなシャンデリアあった。壁の模様も美しく、階段の横には騎士の像が置いてある。

鞠莉「左右どちらにも廊下があるのね」

花丸「あと、階段もあるずら」

鞠莉「さて、どうする・・・」


カチャ

善子「何、今の音?」

鞠莉「今のって、まさか・・・」

鞠莉「善子、扉を開けて! 早く!!」

善子「え?あ、うん」

善子は急いで扉を開けようとした。しかし、

善子「あれ、全然開かない…」

鞠莉「やっぱり…」

花丸「鞠莉ちゃん、やっぱりって?」

鞠莉「二人共、落ち着いて聞いて。私達は多分、この館に閉じ込められてしまったわ…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 11:25:45.59 ID:NrvQHLFu0<> 善子「閉じ込められたって…本当に?」

鞠莉「Yes」

善子「でも、どうして?」

鞠莉「分からない…」

花丸「どうやってここから出るずら?」

鞠莉「・・・・・」


善子「こういう時は鍵を見つければ出れるんじゃない?ゲームだってそうだし…」


花丸「善子ちゃんの言う通りずら。この館を調べる必要はあると思う」

鞠莉「確かに、そうね、分かった。じゃあ、何処を最初に調べる?」

善子「ここは、無難に右からじゃない?」

ーーーーーー
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 11:43:01.75 ID:NrvQHLFu0<> ーーーーーー
ルビィ「ピギィ!また骨…」

千歌「隠されし道、全然見つからないね…」

果南「そ、それにしても、このお墓、何も書いてないね」

ルビィ「た、確かに…」

果南(ここって本当にお墓?)

千歌「あ、見て!あそこ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 11:48:15.48 ID:NrvQHLFu0<> ルビィ「これって…家?」

果南「廃屋みたいだね」

千歌「隠されし道ってここかなぁ」

果南「一理あるね」

千歌「じゃあ入ってみるよ」

ルビィ「はい!」

ルビィ(これで、やっとみんなに会える・・・)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 12:48:03.83 ID:NrvQHLFu0<> 千歌「お邪魔しまーす」


ルビィ「ほ、埃がすごい…」

果南「しかも、何か生臭い…」

千歌「人は住んでいなそうだね」

果南「そうみたい・・・」

廃屋の中はボロボロで、色はよく分からないが多くのシミがあった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 12:56:45.58 ID:NrvQHLFu0<> 千歌「あれ、仏様じゃない?」

千歌は奥にあった古い仏像を見つけた。

ルビィ「ボロボロ…」

果南「手に何か持ってない?」

千歌「いや、何も…」

ルビィ「でも、下を指差してるよ」

千歌「あー、違ったか…」

果南「下を・・・そうだ、もう少しここを調べてみよ?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 13:10:07.10 ID:NrvQHLFu0<> ルビィ「み、見て!」

千歌「どうしたの?」

ルビィ「ここ…」

ルビィは下に置いてある木材を指差していた。
よく見てみると少しだけある隙間から光が漏れている。

果南「よいしょ」

果南が木材を持ち上げると、下にスペースがあった。

ルビィ「これって、隠し階段?」

千歌「そうみたいだね」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 14:09:48.88 ID:NrvQHLFu0<> ーーーーーー
館一階 西館
鞠莉「こっちも開かない・・・そっちは」

花丸「開いたずら」

鞠莉「じゃあ、そっちを調べましょ」

エントランスから右に進むと二つの扉があった。

しかし、どちらも開かなかったため、反対側の廊下を進んだのだ。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 14:43:33.81 ID:NrvQHLFu0<> 善子「広い・・・」

部屋の中を見てみると、書斎のようだった。

鞠莉「さぁ、棚とかいろいろ見るわよ」



花丸「難しい本がいっぱいあるずら…」

善子「こっちも」

鞠莉「!」

花丸「善子ちゃん、この花、何て名前ずら?」

善子「ヨハネ。どれ?」

花丸が見ていたのは、青い色をした花だった。

善子「知らないわね」

花丸「鞠莉ちゃんは知らないずらか?」

鞠莉はハッとすると引き出しを閉め、花を見に来た。

鞠莉「これは、確か…オダマキだった気が・・・」

善花丸「オダマキ・・・ずら?」

鞠莉「えぇ…ふ、二人共、ここは特に何もなさそうだし、次行こう!」

善子「まだよく見てないんだけど」

鞠莉「マリーがちゃんと見たから平気よ」

善子「そ、そう…」

ーーーーーー
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 15:05:34.53 ID:NrvQHLFu0<> ーーーーーー
梨子「ハアハア」

彼女は一人、木に寄りかかっていた。

梨子(あの仮面の声は聞こえなくなったけど、二人と逸れちゃった・・・)


梨子(動きたくない…見つかったら次は絶対殺される・・・でも、二人と合流しないと…)

彼女は迷った。と、その時梨子はある言葉を思い出した。

梨子(まさかあの言葉って…)

彼女は意を決すると、周りをしっかり見渡し、また動き始めた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 15:23:50.69 ID:NrvQHLFu0<> 梨子は走った。なるべく音を立てず、速やかに。

梨子「も、もう少し・・・」

そして、何とか樹海を抜け出した。

梨子「ハアハア、やった…」

樹海から抜けられたため、彼女は少し安心した。

梨子(多分、仮面もここまでは追ってこない…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 15:28:44.18 ID:NrvQHLFu0<>
バサッ


嫌な音がした。何かが落ちた音だ。

梨子「まさか・・・」

彼女は急いで音がした方へ向かった。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/10(日) 18:30:51.53 ID:Rx7AuHy30<> 怖いずら <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 21:10:55.10 ID:NrvQHLFu0<> 音のした場所は崖だった。

梨子「う、嘘・・・」

崖を見下ろしてみると、下に黒髮の女性が倒れている。

梨子「ダ、ダイヤ…さん!」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 21:24:43.19 ID:NrvQHLFu0<> ーーーーーー
果南「ここは、牢獄かなぁ」

地下階段を降りた先は、鉄の柱で囲まれている牢屋だった。

千歌「牢屋の中に人がいたみたいだね」

千歌はそう言うと牢屋の中を指差した。
その先には白骨化した遺体があった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 22:02:04.41 ID:NrvQHLFu0<> 果南「え、ここにも・・・」

千歌「そうみたいだね」

ルビィ「もう…やだ…」

千歌「ルビィちゃん…」

ルビィが我慢出来なくなり、泣きそうになっていた時、

果南「あそこにあるのって!」

果南が急に大声を上げた。

千歌「どうしたの?果南ちゃん」

果南「見つけたんだよ、隠されし道を!!」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 22:26:06.00 ID:NrvQHLFu0<> ーーーーーー
館ニ階 東館

善子「ここも、本棚ばかりね」

花丸「隣の部屋と同じみたいずら」

鞠莉「あれって」

鞠莉は一人、中央にある机に近寄った。
そして、机の上に置いてあった本を開いた。

花丸「鞠莉ちゃん?」

鞠莉「・・・・・・」

鞠莉「そういう事だったの・・・」

そう呟くと、本と一緒に置かれていた紙に鞠莉は何か書き始めた。

鞠莉「よし」

彼女はペンを置き、その紙を折ると、花丸に手渡した。

鞠莉「これは、みんなが合流した時に見て」

花丸「わ、分かったずら…」

鞠莉「そういえば、善子は?」

花丸「善子ちゃんなら、廊下で何か見つけてたずら」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 22:51:52.42 ID:NrvQHLFu0<> 善子「カッコいい・・・」

鞠莉「善子?」

廊下で善子が見ていたのは壁に掛けられた仮面だった。

善子「見て!いろんな仮面があるわよ」

鞠莉「何か…不気味な仮面ね」

善子「そう?」

善子は仮面を一つ壁から外した。

善子「なかなか良いと思うけど・・・あれ、何だろこれ?」

仮面の裏には何か貼られていた。

善子「か、鍵!」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/10(日) 23:10:35.56 ID:NrvQHLFu0<> ーーーーーー
曜「梨子ちゃん」

梨子「うっ・・・曜…ちゃん?」

ショックで気絶していた梨子は目を覚ました。


曜「梨子ちゃん大丈夫だった?」

梨子「うん…で、でもダイヤさんが……」

梨子が言い終わる前に、曜は思いっきり彼女を抱きしめた。

曜「ごめん……ダイヤさんを守れなくて…」

梨子「曜ちゃん・・・」



ガサッ ガサッ


仮面「フッフッフッ……ミツ…ケタ……ゾ」


梨子「そんな…」

曜「梨子ちゃん、走って!」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/10(日) 23:13:07.19 ID:s7sCv8Cw0<> ガクブルずらぁ〜 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/11(月) 00:13:50.22 ID:DzaIftII0<> ーーーーーー
ルビィ「ほ、本当に?」

果南「うん!」

千歌「隠されし道はどこにあったの?」

果南「見て、これを!」

果南が見せたのはここ周辺の地図らしきものだった。

果南「壁に掛けられたんだ」

その地図を見てみると、廃屋の裏に階段が書かれており、その先には仏像と書かれていた。

ルビィ「それじゃあ、そこに行けば・・・」

果南「そう。みんなに会えるかもしれない」

千歌「なら、早く向かおう!」

果南「もちろん。気を付けて進も」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/11(月) 00:27:18.17 ID:DzaIftII0<> 果南「ここが階段みたいだね」

ルビィ「な、長い…」

シャン シャン

ルビィ「ん?何か音がしたような…」

千歌「よし、頂上目指して進もう!」

果南「おぉ!」

ルビィ(気のせい…かな)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/11(月) 00:54:37.82 ID:DzaIftII0<>
千歌「うぅ、長い…」

果南「ほら、千歌。さっきの気合は?」

千歌「こんなにも長いなんて思わないじゃん!」

シャン シャン

ルビィ(やっぱり…音がする・・・)

ルビィ「ねぇ、二人共、何か音が聞こえない?」

果南「音?」

シャン シャン

果南「言われてみれば」

千歌「確かに」

シャン シャン

果南「何か、こっちに近づいきてる?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/11(月) 01:37:53.13 ID:DzaIftII0<>
シャン シャン


千歌「そうだね。この階段を登ってるみたい・・・」


シャンシャン


果南「と、とにかく早く行こ!」

果南(分かんないけど、追いつかれたらダメな気がする…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/11(月) 01:53:32.28 ID:DzaIftII0<>
ルビィ「ハァハァ…」

果南「つ、着いた!」

千歌「あそこ!」

千歌の指差した方向に仏像がいた。手には赤く光る宝玉がある。

果南「これに触れば・・・」



「マテ…」

「ニガサ……ナイ…ゾ」


ルビィ「ピギィ!」

千歌「何、この声?」

果南「みんな早く触って!」

果南の合図で三人は一斉に宝玉に触れた。

ーーーーーーーー
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/11(月) 20:47:39.84 ID:JNNy402q0<> ∬(_c||^ヮ^|| まだかなん? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/12(火) 00:47:55.56 ID:5E61YgES0<> ーーーーーー
館二階 東館 廊下

鞠莉「まさか、仮面の裏に鍵があったとはね」

花丸「善子ちゃんのお手柄ずら」

善子「このヨハネに見つけられない物は無いわ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/12(火) 00:55:16.27 ID:5E61YgES0<>
花丸「鍵も見つかったし、そろそろ玄関に戻るずら」

善子「そうね」

鞠莉「二人共、ちょっと待って・・・ここを出られてもあの音は…」


「モウ……オソイ…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/12(火) 01:19:46.53 ID:5E61YgES0<> 善子「だ、誰?」

その瞬間、辺りに煙が立ち込めた。
煙の中からは、人型の影が見える。


「オマエタチ……イケニエ…」

「ココデ…トラ……エル」


善子「生贄って…」

気づいた時にはその影に包囲されていた。

花丸「この人達、武器も持ってるずら…」


「オトナシク……コッチニ…コイ」


パーン

「グッ…」

鞠莉「残念だけど、それは出来ないわ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/13(水) 00:36:11.71 ID:Wo3Nzl0t0<> 花丸「鞠莉ちゃん⁉」

鞠莉の手には一丁の拳銃が握られていた。

善子「そ、そんな物、どこにあったの?」

鞠莉「一階にあった書斎の引き出しに入ってたわ」


「オノ…レ……ニンゲ…ン」


パーン

鞠莉が撃った二発目の弾が相手の顔の中央に当たった。

鞠莉「少し静かにしてくれるかしら」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/13(水) 01:20:31.53 ID:Wo3Nzl0t0<> 周りを包んでいた煙が消えていった。

煙が収まったため、ついに彼女達は相手の姿を見る事ができた。

善子「ひっ・・・」

周りを囲んでいたのは仮面を被った五人の男?達だった。

「オマエ…タチ……」

パーン

鞠莉「動かないで」

鞠莉は天井に向かって威嚇射撃をした。


仮面「オロカナ……タマニハ…カギリガアル」

仮面の男?達は一歩踏み出し、ナタを構えた。


鞠莉「くっ・・・二人共、早く扉に行って!」

花丸「鞠莉ちゃんは・・・」

鞠莉「私はここで、こいつらを足止めさせる」

鞠莉「すぐに、いくから・・・」

善子「・・・」


仮面「ヤレ…」


パーン パーン

鞠莉「急いで!!」

善子「・・・」

善子「ごめん…ズラ丸、行くわよ…」

善子は花丸の手を引っ張って走っていった。


鞠莉「ありがと、ヨハネ…」

彼女は拳銃を構えた。
みんなが隣に居てくれるように感じる。


鞠莉「さぁ、貴方達の相手は浦の星女学院 理事長 そして、スクールアイドル『Aqours』の一人、小原 鞠莉デース」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/13(水) 03:29:56.78 ID:mLV1vY6F0<> |c||^.- ^|| 鞠莉さんかっこいいですわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/13(水) 23:46:12.32 ID:Wo3Nzl0t0<> 館 エントランス

善子「ハァハァ、ここまで来れば・・・」

パーン パーン

花丸「鞠莉ちゃん…」

館の二階では銃声が鳴り響いている。

ガチャ

善子「よし、開いた・・・後は鞠莉が来るだけ…」


パーン


その音を最後に、銃声が聞こえなくなった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/14(木) 00:17:12.64 ID:JYyLc2b50<> 花丸「鞠莉……ちゃん・・・鞠莉ちゃんは大丈夫、ずらよね!…」

善子「ずら丸……」


仮面「オイツイタゾ…」


善子「チッ・・・」

気が付くと階段の上に仮面がいた。

善子「ずら丸、早くここを出るわよ」

花丸「・・・」


仮面「マズハ…オマエ…ダ…」

仮面はそう言うとナタを花丸に向けた。


善子「国木田 花丸!! 鞠莉は…私達を守るため、自ら戦ったのよ!」

善子「それを…それを…無駄にする気?」

花丸は善子の顔を見た。目からは涙が流れている。


仮面「シ……ネ」


花丸「・・・!」

花丸は仮面の振り落としたナタの刃を避けると、善子と扉がある方に向かった。

善子「行くわよ」

善子は扉を開くと、花丸と共に飛び込んだ。

善子(ありがとう、鞠莉…)

ーーーーーー

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/14(木) 02:49:21.08 ID:Cobu4POZ0<> |c||;.- ;|| 鞠莉さん… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/14(木) 16:17:04.55 ID:JYyLc2b50<> ーーーーーー
ガサッ ガサッ

曜「もうすぐだよ!」

梨子「ハァハァ・・・」

曜は梨子を連れ、道無き道を必死に進んだ。

曜「あそこ!」

梨子「あれが宝玉…」


「ドコ……ダ」


曜「梨子ちゃん、早く」

梨子「う、うん」

梨子と曜は宝玉の前に立った。

梨子「ダイヤさん…」

梨子は大きな深呼吸をした。

そして、二人はゆっくりと宝玉に手を置いた。

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/06/14(木) 19:30:17.62 ID:eyh55ljL0<> 二行は5分38秒 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/14(木) 21:30:33.18 ID:JYyLc2b50<> ーーーーーー
『ウランデ…ヤル…』

梨子『ここはどこ…』

『ニン…ゲン……』

梨子『貴方は…』

『ワタ……オ……ニン…』

梨子『えっ?』

『・・・』

梨子『うっ、頭が・・・』

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/16(土) 06:02:43.44 ID:DW667GOzO<> ここでエタるのはぶっぶーですわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/16(土) 12:37:46.76 ID:9uRfKgKR0<> エタんな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/16(土) 17:17:29.84 ID:zLqDp6+A0<> ーーーーーー
梨子「うっ・・・」

目を開いた。

梨子「あれ、さっきまで樹海にいたはず・・・」

周りを見てみると、木は一本も無い。

梨子「じゃあ、樹海から本当に出られたのね・・・」

しかし、彼女はある異変に気付く。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/16(土) 17:31:33.20 ID:zLqDp6+A0<> 梨子「太陽が・・・無い」

彼女がさっきまでいた樹海には確かに太陽があった。

梨子「この光は何処から…」

「梨子ちゃーん」

梨子「え?あっ、千歌ちゃん!」

曜「梨子ちゃん、早くこっちに来て!」

梨子「分かった。今、行くわ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/16(土) 17:45:14.46 ID:zLqDp6+A0<> 梨子が千歌と曜のいる場所に行くと、そこには二人の他に果南、ルビィ、善子、花丸もいた。

ルビィと果南は泣き叫んでおり、善子と花丸が二人を慰めている。

梨子「鞠莉さんは?」

千歌「・・・」

梨子「う、嘘でしょ・・・」

梨子の目は涙で溢れた。

いつも優しかったダイヤ。それに、学校や『Guilty Kiss』などでいつもお世話になった鞠莉。

その二人がいなくなったと思うと自然に涙が出てくる。

曜「梨子ちゃん…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/16(土) 21:39:15.46 ID:9uRfKgKR0<> 頑張れ
消えるんじゃねぇぞ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 03:44:28.37 ID:Es4CjQnR0<> 梨子「どうして…どうして!」

千歌「梨子ちゃん…落ち着けないけど…でも、まだ…ここは」



「オヤオヤ…コンナ…トコロ二…イタ……」


梨子の背後から声がした。振り向くと、そこには八人程の仮面がいた。

梨子「くっ・・・」


仮面「サァ…」


一人の仮面が一歩出てきた瞬間、

バッ

果南が仮面に飛び掛かった。

ガンッ

果南「お前達さえ…お前達さえいなければ、鞠莉もダイヤも・・・」

彼女は拳で仮面を殴り続けた。

仮面「ウゥ・・・」

やがて仮面は動かなくなった。

果南は動かなくなった仮面の身体を投げ飛ばすと、残りの仮面達を睨んだ。

果南「まだ…お前達全然皆殺しにしてやる…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 10:44:50.77 ID:Es4CjQnR0<> 果南の目は本気だった。

仮面の持っていた日本刀を拾うと、刃を仮面達に向けた。

果南「二人を返せ!」


仮面「フッフッフッ…オマエ…タチ……イッカイ…ヒクゾ……オモシロイ…モノヲ…ミレタ…」


仮面達が撤退しようとする。

善子「待ちなさい!あんた達は何しに来たの」

善子の問いに仮面は一言だけ答えた。


仮面「オマエ…タチ……ノサイゴ…ヲミニ…キタ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 11:02:50.23 ID:Es4CjQnR0<> 仮面達は遠くに走り去っていった。

果南「逃がさない」

善子「落ち着きなさい!」

果南は仮面達を追いかけようとしたが、善子に止められる。

果南「何で!鞠莉とダイヤはあいつらに殺されたんだよ!」

パチィン

善子は果南の頬をビンタした。

善子「果南がいなくなったら…私達は?どうすればいいの……」

善子「確かに、二人の仇は取りたい。でも…でも……」

善子の顔には涙の跡があった。

果南「善子……ごめん…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 11:11:27.76 ID:Es4CjQnR0<>
花丸「これからどうするずら?」

千歌「花丸ちゃん、ルビィちゃんは?」

花丸「ルビィちゃんならぐっすり寝ちゃったずら」

千歌「そっか…」

曜「何かないかな?立て札とか」

梨子「見た感じなにも無いわね」

千歌「うーん」

千歌「少し探してみようか」

梨子「でも、仮面が…」

千歌「曜ちゃんと果南ちゃんがいれば大丈夫だよ」

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 12:14:59.96 ID:Es4CjQnR0<> ーーーーーー
曜「だいぶ歩いたね」

善子「特に何も見つからない…うわっ!」

善子はつまずいたのか、転んでしまった。

善子「痛たた・・・うん?」

花丸「何も無い場所で転ぶなんてさすが善子ちゃん・・・」

善子「これ!見て」

善子は足下を指差した。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 12:29:54.34 ID:Es4CjQnR0<> そこには木の柱のような瓦礫が一つ転がっていた。

果南「これって、立て札の・・・」

千歌「でも、上が無いよ」

果南「うん・・・」

梨子「柱があったって事は、他にもあるんじゃない?」

千歌「ここにいても、絶対無駄だよ!ほら、もう少し行ってみよ」

梨子(千歌ちゃん…ここから離れたいみたい)

果南「千歌、そんな事言わずに・・・」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 12:48:57.67 ID:Es4CjQnR0<> 千歌「みんなは早くここを出たくないの?みんなが進まないんだったら、私だけで進む」

ルビィ「待ってください。ルビィも行きます」

花丸「ルビィちゃん?」

果南に背負られたルビィはいつの間にか目を開いていた。

ルビィ「お姉ちゃんを…仮面達に復讐したい」

善子「ル、ルビィ…」

ルビィ「行こ、千歌さん」

千歌「曜ちゃん…」

千歌は曜と一瞬、目を合わせた。

果南「二人共!」

果南の声を無視して、千歌とルビィは走っていった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 18:46:17.25 ID:Es4CjQnR0<> 梨子「ちょっと…」

曜「梨子ちゃん、大丈夫。上手くいけば、また会えるよ」

曜「私達は立て札を探そう」

花丸「二グループにして探さないずらか?」

善子「確かに…そっちの方が効率が良いわね」

花丸「じゃあ、果南ちゃん、梨子ちゃんとマル」

花丸「善子ちゃんと曜ちゃんで」

花丸(何とか上手くいった…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 20:57:06.21 ID:Es4CjQnR0<> ーーーーーー

梨子「うーん、見当たらないね」

果南「そうだね…」

花丸(そろそろかな)

花丸「果南ちゃん、梨子ちゃん」

梨子「どうしたの、花丸ちゃん?」

花丸「少し話したい事があるずら」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 21:08:58.75 ID:Es4CjQnR0<> 果南「話したい事?」

花丸「そうずら。 実は・・・」

花丸はポケットから一枚の紙を取り出した。

梨子「それは?」

花丸「鞠莉ちゃんが託してくれた紙ずら」

果南「鞠莉が…何て書いてあるの」

花丸「マルも知らないずら・・・」

花丸は鞠莉から受け取った紙を広げた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 21:49:41.60 ID:Es4CjQnR0<>

アザミ 復讐

オダマキ 愚か

レンギョウ 言いなり

一人 レンギョウ
触れた者
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 22:40:32.24 ID:Es4CjQnR0<> 果南「・・・?」

梨子「どういう事?」

花丸「鞠莉ちゃん、何かの本を見ながら書いてたずら」

果南「アザミ、オダマキ、レンギョウ…どれも聞いた事・・・」

三人「あ!」

梨子「アザミって、最初みんなで入った山道…」

花丸「オダマキは確か、マル達がいた館に・・・」

果南「でも、レンギョウっていうのは見てないね…」

梨子「うん…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 23:32:56.32 ID:Es4CjQnR0<> 「きゃーっ」


果南「今の悲鳴…」

梨子「千歌ちゃん! 急がないと…」

花丸「梨子ちゃん、ちょっと待って」

梨子「どうしたの? 」

花丸「梨子ちゃん、これだけ・・・」

花丸は梨子に小声で、ある事を言った。

梨子「本当?」

花丸「分からない。でも、そうとも考えられるずら」

果南「二人共早く行くよ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/17(日) 23:48:50.65 ID:Es4CjQnR0<> ーーーーーー
善子「しっかり、しっかりしなさい!」

曜「千歌ちゃん、大丈夫?!」

三人が着いた時、善子と曜はすでに来ていた。

果南「何が起こったの…」

辺りには仮面が多く倒れていた。

梨子「千歌ちゃんは…」

曜「梨子ちゃん…こっち…」

梨子「そ、そんな!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 00:13:34.54 ID:In8H0fju0<> 千歌は目を瞑ったまま、倒れている。

梨子「ち、千歌ちゃん…」

応えは無い。

今まで堪えていた涙がまた流れてきた。

梨子「ち、千歌ちゃん…うぅ…千歌ちゃん…」

千歌だけではなかった。

花丸「ルビィ…ちゃん?」

花丸「また、また寝ちゃっただけずらよね…」

善子「ずら丸……ルビィが、ルビィが……」


果南「千歌…ルビィちゃん…」

果南にとっては千歌は幼馴染でまるで妹のようだった。

ルビィもまた、妹のように可愛がってきた。

果南(いつも遊んで…いつも楽しくて……)

果南(何で…)

果南は深い悲しみ襲われた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 00:47:03.12 ID:In8H0fju0<> しばらく経つと沈黙が訪れた。


善子(ルビィ…ん、これ、手の跡?)

ギイィ

梨子「!」

梨子「今、音がしなかった?門が開くような…」

曜「確かに…」

曜「どうする?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 00:53:16.91 ID:In8H0fju0<> 果南「行こう」

花丸「果南ちゃん…?」

果南「私の大切な友達達が殺されて・・・この悪夢を終わらせるてやる…」

果南は落ちていた日本刀を握り締めた。

善子「果南、私も」

善子はルビィが持っていた短剣を取った。

曜「みんなが行くなら私も行くよ」

果南「二人はどうする?」

梨子「私も…行きます」

花丸「マルも…」

果南「終わらせよう、この悪夢を…みんなで」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 01:22:15.24 ID:In8H0fju0<> ーーーーーー
果南「ここみたいだね」

五人はそびえ立つ門の前に立っていた。

門の前には立て札がある。

立て札には、

『ここが終われば全てが終わる。』

とだけ書かれていた。


果南「鞠莉・・・」

花丸「ルビィちゃん・・・」

梨子「千歌ちゃん・・・」

善子「ダイヤ・・・」

曜「・・・」

果南「みんな、準備は?」

梨子「一つだけ・・・善子ちゃん、ちょっと」

善子「何?」


善子「それは確実なの?」

梨子「うん」

善子「分かった…」

果南「大丈夫みたいだね」

果南「みんな、また、後で・・・」

花丸「ずら」

果南「突撃!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 02:26:48.03 ID:In8H0fju0<> ーーーーーー

ここが異世界だという事はすでに皆気付いていた。

異世界での死が本当の世界ではどうなるか分からない。

生き返るかもしれない。そのままかもしれない。

そんな恐怖が襲ってくる。


門を通り抜けると大きな屋敷があった。

そこにはまた立て札だ。

『カンパネラを鳴らせ 元の世界へと帰る』

曜「カンパネラって何?」

善子「・・・」

果南「誰か意味知らない?」

梨子「確か、ピアノの曲でカンパネラってあった気が・・・」

梨子「思い出した!リストの『ラ・カンパネラ』、日本語訳は『鐘』!」

果南「つまり、鐘を見つけて鳴らせって事だね」


「ソウハ……イカナイ…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 06:42:06.21 ID:In8H0fju0<> 屋敷の扉の前には仮面達が立ちはだかった。

果南「邪魔するんだったら無理矢理通る!」

仮面「カカレ…」

罵声飛び交う中で、果南は指示を出した。

果南「今だよ!」

他の四人は扉を開き、中に入っていった。

仮面「マテ……」

果南「余所見しない方が良いよ」

ガンッ

果南は仮面を真っ二つに割った。

果南「え・・・うそ」

仮面「フッフッフッ…」

仮面の裏には若い女性の顔があった。

果南「ダ、ダイヤ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 06:50:19.87 ID:In8H0fju0<> ーーーーーー

善子「何、ここ…」

扉の先には長い廊下が一本だけあった。

梨子「行ってみよ」

曜「うん」


仮面「イカセヌ…」


花丸「ここにもずらか」

梨子「みんな走って!」

梨子(善子ちゃんの短剣以外武器は無い…捕まったら殺される…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 07:03:12.04 ID:In8H0fju0<> ーーーーーー

果南「でも、ダイヤは・・・」

ダイヤ「タシカニ…クロサワダイヤハ…シンダ……」

果南「なら、どうして…」

ダイヤ「ヨイシンタイ……ダッタカラナ…ツカッテイル」

果南「くっ・・・ダイヤの身体を……返せ!」

ダイヤ「オソイ…」

果南はダイヤの首に刃を向けた。

果南「私を舐めないで欲しいな」

ダイヤ「チッ…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/18(月) 22:12:16.53 ID:In8H0fju0<> 果南「無駄に動いたら首がとぶよ?」

ダイヤ「フッフッフッ…ワタシヲ…タオセルカナ?」

果南「どういう意味?」

ダイヤ「イマ…クビヲ…ハネレバ…ワタシハキエル」

ダイヤ「シカシ…ソレハドウジ二…オマエノシンユウノクビヲ…ミズカラハネルコトニ…ナルゾ」

果南「あ…」

ダイヤ「オソイ…」

ダイヤの身体は持っていた短剣を果南に刺した。

果南「ぐはっ…」

果南は地面に倒れこむ。

ダイヤ「アンシンシロ…ノコリノサンニンモ…スグニ…オクッテヤル」

ダイヤの身体は短剣を構えた。

ダイヤ「さよなら…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/19(火) 04:16:20.54 ID:Dmp9kPLR0<> |c||;.- ;|| <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/19(火) 23:35:38.77 ID:EQ+5A4+J0<> テスト週間なので、1週間休みます。
全教科のテスト終了後、投下していきます。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/06/20(水) 23:46:56.82 ID:LjDvr0Mu0<> テスト頑張れよ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/27(水) 15:08:22.80 ID:j4u7AEkp0<> テストが終わったので、始めます。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/27(水) 15:26:16.63 ID:j4u7AEkp0<> ーーーーーー
『果南起きて』

果南「うっ・・・ここは…」

果南「周りが花でいっぱい…」

果南「ははっ…私、死んじゃったか・・・」

果南を囲んでいるのは無数の花達。そこは楽園のように美しかった。

果南「でも、ダイヤの身体に殺されただけ良いかな…」

『全く、果南は無茶ばかりするんだから』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/27(水) 15:47:21.10 ID:j4u7AEkp0<> 果南「この声…鞠莉!」

鞠莉『Yes』

ダイヤ『私も居ますわよ』

ルビィ『ル、ルビィも・・・』

果南「みんな…」

ダイヤ『ほら、ルビィ』

ルビィ『あ、あの、指示に…勝手に行動して…ごめん…なさい』

果南「ルビィちゃん…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/27(水) 15:54:19.36 ID:j4u7AEkp0<> ダイヤ『それにしても果南さん、良く頑張りましたわね』

鞠莉『みんなをまとめていて、格好良かったよ』

鞠莉『特に・・・』

ダイヤ『突撃!』

鞠莉『ぐふっwww』

果南「や、やめてよ!」

ルビィ(いつもの三人だ)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/27(水) 16:13:02.92 ID:j4u7AEkp0<> 果南「そういえば、私は最後どこを刺されたの?』

鞠莉『それが…』

沈黙が流れる。

ルビィ『果南さん、まだ死んでないんだよ…』

果南「どういう事?』

ダイヤ『貴方は今、大量出血で意識を失っていますわ』

鞠莉『つまり、ここは三途の川みたいなものね』

果南「死んでないって…でも、刺されたんじゃ…』

ダイヤ『短剣を構えた後、私の身体は自らの胸に短剣を刺しましたわ』

果南「?』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/06/28(木) 00:23:45.99 ID:G9TE299q0<> |c||^.- ^|| お疲れ様ですわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/28(木) 00:59:25.94 ID:GGB2oOcb0<> ダイヤ『私の身体は仮面に乗っ取られていましたが、多少の自我はありました』

ダイヤ『しかし、仮面に操られていたので、自分の身体を止める事が出来ませんでした…』

ダイヤ『必死に抵抗した結果、数秒ですが自分の身体を取り返す事ができたので…その一瞬で自分の胸を刺しましたわ』

果南「・・・』


果南「無茶するのはダイヤもじゃん!』

鞠莉『ふふっ、確かに』

果南「何笑ってるの?鞠莉もだよ』

ダイヤ『まぁ、無茶するのは元々ですからね』

鞠莉『そうだよ!』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/30(土) 01:19:48.48 ID:vWrl8uti0<>
果南「私、これからどうしたら良いの?』

鞠莉『今なら、まだ戻れるよ?」

ダイヤ『それを決めるのは果南さん、あなたですわ』

果南「・・・』


果南「決めた・・・私は戻らない』

果南「二人が居ない世界なんか嫌だ』

果南「二人と同じ世界に居たい』


ダイヤ『・・・分かりましたわ』

鞠莉『果南、こっちに』

果南は鞠莉とダイヤが居る所に歩き出した。

ダイヤ『果南さん』

鞠莉『果南!』

果南『ダイヤ、鞠莉、いつも一緒だよ!』

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/06/30(土) 22:50:12.52 ID:vWrl8uti0<> ーーーーーー
四人は真っ直ぐな廊下をひたすら走っていた。

後ろから迫る仮面達との距離はわずか数メートル。少しでもスピードを落とすと追い付かれてしまう。

善子「まずい…追い付かれる…」

花丸(こうなったら…やるしかないずら・・・)

曜「花丸ちゃん?」

花丸は急に立ち止まると、身体の向きを変えた。

善子「まさか…ずら丸!」


花丸「梨子ちゃん、曜ちゃん、そして、善子ちゃん。今までありがとうずら」


善子「やめなさい!」

花丸は仮面達の方へ突っ込んだ。

花丸「みんな、早く!」

梨子「花丸ちゃん…みんな、行くよ」

三人はまた廊下を走り出した。

仮面「ジャマ…ダ……」

花丸「こ、ここから先は、マルが…国木田花丸が通らせないずら!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 00:06:25.71 ID:CT6W1oD00<> ーーーーーー
梨子「ハァハァ…」

曜「ここが終わりだね…」

廊下の果てには左右に分かれている階段があった。

中央には立て札。

善子「真実は右へ、カンパネラは左へ…」

曜「じゃあ、左の階段に進もう」


梨子「私は右に行く」


曜「梨子ちゃん?」

梨子「私は真実を知りたい。この悪夢の正体を」

曜「・・・」

善子「私は左に進むわ。もうこの世界には居たくない」

曜「梨子ちゃん…そっか」

曜「善子ちゃん、早くいこ」


梨子(善子ちゃん…)

善子(梨子、無事にかえって来て…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 10:28:45.46 ID:CT6W1oD00<> ーーーーーー
梨子は一人、真実の階段を登っている。

梨子(確か、あの時・・・)

彼女は今までの事をまとめていた。
そうすれば真実に段々と近づける気がしたからだ。

梨子(だとすると…やっぱり…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 10:55:09.81 ID:CT6W1oD00<> ーーーーーー
梨子「ここね」

階段の先には巨大な扉と立て札があった。

梨子「『真実を知る者、扉を開け』」

梨子「真実…」

彼女は真実への扉を開いた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 13:24:01.05 ID:CT6W1oD00<> 九つの青い炎が燃えている。

炎に囲まれた舞台に立っているのは二人。

桜内梨子と赤い仮面を被った者だ。

赤仮面「待っていたよ…」

赤仮面は梨子の目の前に来る。

赤仮面「真実は分かった?」

梨子「も、勿論…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 13:45:06.19 ID:CT6W1oD00<> 梨子(みんな…)

梨子は一回、大きな深呼吸をして、語り始めた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 14:15:42.99 ID:CT6W1oD00<> 梨子「まず、この悪夢は人間と他のものが関わっているわ」

赤仮面「ふふっ。何でかな?」

梨子「鞠莉さんが残した紙。そこには幾つかの花の名前と花言葉のような事が書いてあった」

梨子「その中で、アザミについて書かれていた。復讐って」

梨子「そして仮面達。仮面の中には人間に何か恨みがあるような事も言っていた」

梨子「つまり、これは何かによる、人間への復讐・・・だと思う」

梨子「私達がターゲットになったのはアザミ山道に入ってきたから…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 14:46:59.52 ID:CT6W1oD00<> 梨子「ターゲットを思い通りに動かすには一人、人間が必要だった」

梨子「入って来た九人の中から一人選んで、取り憑いた」

梨子「方法は多分、トンネルの前で吹いた風」

梨子「そして一人の人間は仮面に取り憑かれてしまった」


梨子「それは…千歌ちゃん」


梨子「貴方が千歌ちゃんに取り憑いたのね」

赤仮面「ハッハッハッ…」

赤仮面は仮面を捨てた。

千歌「おっしゃる通り…」

千歌の身体から何かがすっーっと出た。


現れたのは黒いドロドロした球体。

梨子「私の夢に出てきたのは…」

「イカニモ…ワタシダ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 15:32:46.72 ID:CT6W1oD00<> 梨子「詳しく教えて」

「ヨカロウ…」



「ニンゲンハ…ジブンカッテダ…」

「ジブンタチノタメナラ…ナンデモスル 」

「ミズヤ…クウキオセン、シゼンハカイ…」

「サマザマナイキモノガクルシミ…ソシテシンダ」

梨子「・・・」

「ワタシハ…ソノ…ウラミガ…アツマリデキタ…コノセカイノ…オウダ…」

梨子「それが、私達とどう関係あるの?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 15:41:20.36 ID:CT6W1oD00<> 「ワタシハニンゲンヲ…ノロウタメ…ギシキノザイリョウヲ…アツメタ」

「ヒツヨウナモノハ…ホトンドテニイレタ…」

「シカシ…ドウシテモヒツヨウナ…ニンゲンのヒャクコノ…ニクガ…テニハイラナカッタ」

梨子「だから、こんな事を?」

「ソウダ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 18:01:38.86 ID:CT6W1oD00<> 「アトハ…フタツ…」

「ザンネンダガ…オマエノナカマモ…ソロソロダ…」

梨子「それは…こっちのセリフよ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 18:13:48.34 ID:CT6W1oD00<> ーーーーーー
左階段

曜「クッ…」

善子「ハァハァ…」

曜の胸には一本の短剣が刺さっていた。

善子「曜…」

曜「ウウウ…ナゼ…ダ…」

曜は倒れこむ。

善子「梨子、言われた通りやったわよ」

善子(まさか、曜を短剣で刺せって言うなんて…)

この屋敷に入る前、梨子にそう伝えられた。

彼女は曜が油断している時に後ろから刺したのだ。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 22:02:32.55 ID:CT6W1oD00<> 善子「うぅ…」

「モウシワケ…ゴザイマ…セン」

善子「だ、誰?」

善子は周りを見渡すが姿は見えなかった。

善子(何処からか視線を感じる…)

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 22:16:01.78 ID:CT6W1oD00<> ーーーーーー
その光景は炎の中に映し出されていた。

「クソ…」

梨子(善子ちゃん、やってくれたのね…)


梨子「貴方の今回の計画は誤算が多かった」

梨子「私達がとても行動的だったり、カンパネラの意味を知っていたり、今までの人とは違っていた」

「ダマ……レ」

梨子「そして、自分の正体も知られてしまった」

「ダマレ!」

「ワタシハ…ニンゲンタチヲ…ケシサル」

「オマエタチ…ヤレ」

球体の後ろから仮面達が現れる。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 22:30:10.65 ID:CT6W1oD00<> 梨子「!」

無数の仮面達は梨子に襲いかかる。

梨子(まずい…)

しかし、仮面達が彼女に触れようとしたその時、周りを水色の光が囲った。

梨子「えっ・・・」

「友達を傷付ける奴は絶対に…許さない!」

仮面達は全員吹き飛ぶ。

梨子「よ、曜ちゃん?」

姿はないが、はっきりと分かる。

間違いなく今の声は曜だった。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 22:46:47.44 ID:CT6W1oD00<> 「ナニヲ…ヤッテイル…カカレ」

仮面達は再度襲いかかる。

「もう…こうするしかないかな」

「梨子ちゃん、今までありがとう。これが私の出来ること…」

梨子「待って!」

水色の光は仮面達を再び囲むと、一気に消滅した。


一瞬の出来事だった。

梨子「曜ちゃん…」

良く理解出来なかったが、これだけは分かった。

曜が身体を張って守ってくれたのだ。


梨子「うぅ…」

シュッ

何かが梨子の腕を擦り切った。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/01(日) 22:59:44.25 ID:CT6W1oD00<> 梨子「何をしたの?」

「ノロイノヤ…ダ」

「オマエノ…ヒダリウデニ…ノロイヲカケタ」

「オマエハ…ナガクナイゾ」

梨子「そう。でも、私はこの悪夢、この世界を終わらせる」

梨子「そのためなら…」

彼女は球体に体当たりした。

梨子「私がどうなっても構わない!」

「バカメ…タイアタリデワタシヲ…タオセルトデモ?」

梨子「今よ!」

善子「うぉー」

ベチャ

「ウゥゥ…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 00:28:22.19 ID:C+NOR3FR0<> 梨子「私だけしか視界に入っていなかったわね」

善子「みんなの仇…」

「グォ……」

黒いドロドロとした球体は黒い煙のようなものを出しながら、段々と小さくなっていった。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 00:58:20.70 ID:C+NOR3FR0<> やがて、球体の中から出てきたのはボロボロの古びた仮面だった。

善子「こいつが…元凶」

善子は短剣を仮面に突き刺そうとした。

「マテ…モシココデ…ワタシヲコワシタラ…オマエタチモ…ミチヅレダ」

「ココハ…ワタシノ…クウソウノヨウナ…セカイダ…」

「ワタシガ…キエルトトモニ…コノセカイハ…キエルノダ」

梨子「う、嘘・・・」

「タノシマセテ…モラッタ…」

善子「・・・」


善子「梨子、早く鐘へ向かって」

梨子「善子ちゃん、だめだよ!」

善子「平気。ダイヤや果南、鞠莉、千歌に曜に梨子、そしてルビィとずら丸」

善子「私はみんなとAqoursをやってこれて幸せだった」

善子「でも、もう戻らない」

善子「私はもう何も出来ない…」

梨子「わ、私も」

善子「あなたは作曲ができるでしょ」

善子「みんなのために…犠牲者のために…追悼の曲を作って」

善子「何も出来ない私より、梨子に任せたい」

善子「だから…あなたは鐘を鳴らして元の世界に戻って」

梨子「善子ちゃん…」

善子「早く!」

梨子「うっ…今まで…ありがとう…楽しかったよ…」

善子「私もよ!さよならリリー」

梨子は鐘に向かって走り出した。

目には涙が溢れ、今にも泣き叫びたかった。だが、それを我慢し走り続けた。
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 01:10:02.22 ID:C+NOR3FR0<> ーーーーーー
左階段の先には大きな鐘があった。

梨子「これを鳴らせば、全てが終わる…」

ゆっくりと鐘の前に立つ。

梨子「ダイヤさん、果南さん、鞠莉さん、ルビィちゃんに花丸ちゃん、善子ちゃん、曜ちゃん、千歌ちゃん」

梨子は皆の名前を呟いた。

そして彼女は決心し、鐘を鳴らした。

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 01:21:38.69 ID:C+NOR3FR0<> ーーーーーー
ゴーン ゴーン

鐘の音が近くで鳴り響いている。

善子(梨子…終わらせたみたいね)

善子「こいつを壊せば、本当に全てが終わる」

善子(最後くらいは、一人はやだったな…)

『大丈夫。一人じゃないよ』

善子を暖かなオレンジ色の光が包む。

善子「ふふっ。ありがと、千歌」

善子は七人に見守られながら短剣を仮面に突き刺した。

ーーーーーー <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 01:37:30.27 ID:C+NOR3FR0<> ーーーーーー現在

梨子(私はあの後、道路で倒れている所を発見された)

梨子(警察は残りの八人の行方を捜索したけど、見つからなかった)

梨子(アザミ山道にも行ってみたけど、そこは立ち入り禁止。地主に聞くと、ここに入った人達が続々と行方不明になったから前に封鎖したみたい)

梨子(神社についても聞いたけど、だいぶ昔に取り壊されたらしい…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 01:42:34.94 ID:C+NOR3FR0<> 彼女は目をゆっくり開いた。

日はすっかり沈み、辺りは暗くなっている。

梨子「私も、もうそろそろかな」

彼女は楽譜にある言葉を書き遺すと、暗闇へと姿を消した。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 01:47:23.21 ID:C+NOR3FR0<>
楽譜にはこう書かれていた。

『亡き八人の仲間と九十一人の犠牲者、そして全ての生き物に捧げるレクイエム』と。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage sage<>2018/07/02(月) 01:59:25.09 ID:C+NOR3FR0<>
終わりです。

最後までありがとうございました。 <>