◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 13:36:54.50 ID:ByjHYjGRO<>

杏「ん?どったの?」

みほ「…放課後、戦車倉庫の裏に来てもらえますか…?」

杏「…え?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531197414
<>【ガルパン】みほ「会長、お願いがあるんですが…」
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 13:38:13.76 ID:ByjHYjGRO<>

杏「…」

杏(西住ちゃんどうしたんだろ…)

杏(何か悩みでもあるのかな)

杏(廊下じゃなくて人気のない戦車倉庫裏じゃないと話せないこと…?)

杏(うわ、スッゲェ気になる…)

杏「うーん…」


桃「会長…すごく悩んでるな…」

柚子「大学選抜戦前のときみたいだね」


杏(何にせよ、あたしが何とかしてあげないとね)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 13:49:35.66 ID:ByjHYjGRO<>


放課後


杏「来たよー西住ちゃん」

みほ「すみません、こんなとこまで」

杏「いやいや」

杏「で、なんか悩み事?」

みほ「悩みと言うか…」

みたい「…」

杏(俯いてる…)

杏「西住ちゃぁん、あたしに遠慮することなんか何もないよ」

杏「なんでも言ってごらん」

杏「…それとも言いにくいこと?」

みほ「…やっぱりごめんなさい、無かったことに」

杏「ちょちょちょ、待ってよ西住ちゃん!」

みほ「いくら会長がそう言ってくれても、やっぱり…」

みほ「ごめんなさい、呼び出して置いて…」

杏「待って西住ちゃん」ガシッ

杏「あたしは西住ちゃんにとても感謝してる」

杏「返しても返しきれない恩を受けてるんだ」

みほ「私はそんな…」

杏「私に出来ることなら、西住ちゃんを助けられるならなんでもする!」

杏「西住ちゃんの為なら!」

みほ「…本当、ですか?」

杏「うん」

みほ「引いたり、私のこと嫌いになったりしないですか…?」

杏「あり得ないよそんなこと!」

みほ「…」

杏「…」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 13:50:40.63 ID:ByjHYjGRO<>

みほ「私と一緒にプールに行きませんか…?」

杏「へ?」

みほ「…いやごめんなさい、やっぱりいいです…!」

杏「いや行こうよ!プールくらい!」

杏「何回でも行こうよ!」

杏「びっくりしたぁ、何を言うかと思ったら」

みほ「…」

杏「で、他に誰か誘ってるの?」

みほ「会長と2人で行きたいんです」

杏「へ?」

みほ「…」

杏「…いや、行こうよ2人で〜」

杏「水着西住ちゃん独り占めできるなんて最高じゃーん!」

みほ「…」

杏「どこのプール行きたいの?」

みほ「〇〇ってとこです」

杏「結構デカくて有名なところじゃん!イイねぇ〜」

杏「よし、今度の帰港日に行こうか!」

みほ「…」

杏「てか、西住ちゃんの誘いをあたしが断るわけないじゃん」

杏「何言い出すかドキドキしちゃったよ」

杏「そんな深刻そうな顔してるから…」

みほ「…」

杏「…まだ言いたいことあるの?」

みほ「…」

みほ「やっぱり今は言えません」

杏「え?」

みほ「ごめんなさい、今は言えないんです」

みほ「今度、ちゃんと伝えますから!」

杏「わ、わかったよ…」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 13:51:44.67 ID:ByjHYjGRO<>

杏(今日の西住ちゃん、変だったなぁ…)

杏(プールの誘いくらいで倉庫の裏に呼び出すかなぁ…)

杏(それにまだ言いたいことあったみたいだし…)


杏「…うーん」

杏(そんなに深く考えないでイイのかな〜)

杏(ま、西住ちゃんとのプールデートが楽しみなのは変わりないからな)

杏「…」

杏(…もしかして本当にデートだったり?)

杏(だからあんなに言いづらそうにしてたのかな…?)

杏(…てことは、本当に言いたいことってのは告白だったりして)

杏「…」

杏(西住ちゃんはあたしのこと好きなのかな)

杏(なんちゃって)

杏(ないないそんなこと)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 13:57:49.05 ID:ByjHYjGRO<>

次の日

杏「んお、西住ちゃんから電話だ」

杏「もしもしー」

みほ『会長…』

みほ『今日の放課後…何か予定ありますか?』

杏「んー、戦車道の授業もないし」

杏「生徒会の仕事もないし、暇だよー」

みほ『でしたら…その…』

みほ『一緒に水着…買いに行きませんか…?』

杏「水着?」

杏「いいけど…」

みほ『あ、ありがとうございます!』

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 13:59:28.05 ID:ByjHYjGRO<>

放課後

杏「行こっか」

みほ「は、はい」

杏「西住ちゃんはどんな水着買うの?」

みほ「え、えと…どうしようかな…」

杏「あたしが選んであげよっか?」

杏「なんてね」

みほ「じゃあ私が会長の水着選んでいいですか!?」ずいっ

杏「うぉ!?」

みほ「あ…ごめんなさい…」

杏「え、選んでよ!西住ちゃんに決めてもらいたいな〜」

みほ「すみません…」

杏「…」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 14:00:18.24 ID:ByjHYjGRO<>
〜〜〜〜〜

数時間前

杏「休み時間中にごめんね、武部ちゃん五十鈴ちゃん」

沙織「いえいえ〜」

華「何か私たちに用ですか?」

杏「いや、西住ちゃんなんだけどさぁ」

杏「なんか最近様子変だったりしない?」

沙織「みぽりん?」

華「いえ特に…普段通りだと思いますけど」

杏「そっか」

沙織「あ、でも今日の放課後遊びに誘ったら」

沙織「『大事な約束がある』って言って断られちゃいましたね」

杏(あたしと水着買いに行くのがそんな大事なことなんかな?)

杏(武部ちゃんたちも一緒に行けば楽しいと思うけど…)

杏「わかった、あんがとね〜」

〜〜〜〜〜
<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 14:01:16.68 ID:ByjHYjGRO<>

杏(…やっぱり西住ちゃんはあたしのこと…)

杏(いやいや…)

杏「最近西住ちゃん、様子変だよね」

みほ「え!?そんなことは…」

杏「やっぱり『言いたいこと』が言えないから?」

みほ「…」

杏「それって、言えばスッキリすること?」

みほ「…するかもしれませんし」

みほ「会長を失望させてしまうかもしれません」

杏「あたしが西住ちゃんに失望するわけないじゃ〜ん」

杏「ほら、チョロっと言ってみ」

みほ「…私が今胸に秘めてるものは、私のこれからの運命を左右するものなんです」

みほ「すみません、いつかちゃんと言います」

みほ「それまで待ってもらえませんか?」

杏「…わかった、待とう!」

杏(完全に告白だコレ)

杏(マジで西住ちゃん、あたしのこと好きなんだ…)

杏(うわなんかドキドキしてきた)

みほ「ごめんなさい、これからも会長に迷惑かけてばかりになってしまうかも…」

杏「なぁに言ってんの、あたしと西住ちゃんの仲じゃん!」

みほ「そう言っていただけると嬉しいです」ニコッ

杏(笑った…可愛い…)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>sapa<>2018/07/10(火) 14:02:21.87 ID:ByjHYjGRO<>

水着ショップ

杏「西住ちゃんこれ着てみて!」

みほ「ちょっ…これは…」

杏「いいからいいから、試着するだけ!」

みほ「は、はいぃ」


みほ「どうですか…ヘンじゃないですか?」

杏「いいじゃん!とってもセクシーだよ〜」

みほ「セクシーって…」

杏(西住ちゃん、やっぱりおっぱい大きいなぁ…)

杏(西住ちゃんと付き合うことになったら、あのおっぱいを好きにできるのかな…)

杏(昔ふざけて桃や柚子のおっぱい揉んだことがあるけど、怒られたからなぁ)

杏(西住ちゃんならずっと触らせてくれそう…)

みほ「…会長、会長?」

杏「んあ?あぁごめん、見惚れてた」

みほ「見惚れてたって…」

みほ「これ買います、会長が選んでくれたから」

杏「え、マジで?」

みほ「マジです」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 14:04:45.61 ID:ByjHYjGRO<>

みほ「今度は私が会長の水着を選ぶ番です」

杏「よし来い!」

みほ「これなんてどうですか?」

杏「うーん、ちょっと子供っぽいかなぁ」

みほ「じゃこれは?」

杏「これも子供っぽいなぁ」

みほ「これはどうでしょう!」

杏「それはもう子供用だね」

みほ「ごめんなさい…ごめんなさい…」ずーん

杏「いや、西住ちゃん悪くないよ!チビなあたしが悪いッ!」

みほ「ではこれはどうですか…?」

杏(…子供っぽい…)

杏「…試着してみるわー」
<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 14:05:32.66 ID:ByjHYjGRO<>

杏「どう…?」

杏(鏡見たら完全に小学生だわあたし…)

みほ「すごく似合ってます!!」

杏「そ、そぉか…」

みほ「…嫌でしたら…他のでも…」

みほ「私センス無いですし…」

杏「これにする!西住ちゃんが選んでくれたから!」

みほ「本当に良いんですか…?」

杏「オドオドしない!あたしにどうしてほしいの!?」

みほ「…その水着を着てほしいです」

杏「よし決定!」

みほ「会長…ありがとうございます」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/10(火) 14:38:31.97 ID:qKESU4NFO<> おい続きはよ、、、どんな展開が待ってるのだ、、、 <>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 15:25:24.30 ID:ByjHYjGRO<>

夜、杏ルーム

杏「うーん…」

杏(よくよく考えたら良いことばかりじゃないよなぁ…)

杏(別に女の子が女の子を好きになることは、あたしはヘンだと思わないし)

杏(人を好きになるってことは素敵なことだけど…)

杏(将来のこと考えちゃうとなぁ…)

杏(日本じゃ結婚なんてできないし)

杏(赤ちゃんも産めない)

杏(まず西住ちゃんのお母さんが、そんな関係認めないだろうなぁ)

杏(ウチのお父さんとお母さんも頭抱えそうだし)

杏「はぁ…」

杏(あたしは西住ちゃんの気持ちにどう応えたらいいんだろ)

杏(今までなんか舞い上がってたけど)

杏(西住ちゃんの言った通り、運命を左右する問題だなこりゃ)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 15:30:13.58 ID:ByjHYjGRO<>

次の日、生徒会室

杏「…」ぽけー

桃「…会長?」

杏「ん?」

桃「最近なにか悩んでるようですが…」

杏「ん…、いや別に」

桃「さっき西住にも聞かれましたよ」

桃「会長の様子はどうでしたかって」

杏「え?それになんて答えた?」

桃「何か悩み事があるみたいだって答えましたけど…」

杏「あちゃー…」

桃「え、何か私まずいことでもしてしまいました…?」

杏「いや、かぁしまは何にも悪くない」

杏「ただ今後西住ちゃんにあたしの様子を聞かれても、いつも通りだと答えといてね」

桃「は、はぁ」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 17:36:36.02 ID:ByjHYjGRO<>

みほ「…やっぱり、私がやろうとしてることは間違ってるよね…」

みほ「はぁ…」

沙織「どうしたのみぽりん、ため息なんてついて」

華「お昼ですし食堂に行きませんか?食べれば無条件で元気が出ますよ」

沙織「それは華だけだよ」

みほ「はぁ…」

華「…本当に悩んでるみたいですね」

沙織「どうしちゃったのみぽりん〜」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 17:38:34.01 ID:ByjHYjGRO<>

桃「…それでは本日の戦車道の授業を終了する!」

桃「隊長、何か一言あれば…」

みほ「えっ…」

みほ「あの、今日は私のミスで練習内容が変わったり…」

みほ「ぼーっとしていて的確な指示ができなくてすみませんでした…」

桃「…」

典子「今日の隊長、ヘンですよね」ひそひそ

カエサル「何か悩みがあるようだった」ひそひそ

梓(隊長…心配だなぁ…)

杏「西住ちゃん、ちょっと来て」

みほ「え?」

杏「いいから、早く」


華「みほさん、会長に連れてかれてしまいました…」

沙織「え?みぽりんが練習中に上の空だったから会長が怒ったってこと?」

麻子「そんなキャラじゃないだろ、会長は」

優花里「西住殿、会長に怒られてしまうんでしょうか…」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 17:39:33.99 ID:ByjHYjGRO<>

杏「西住ちゃん…」

みほ「すみません会長、今までのこと忘れてもらえますか」

杏「え…」

みほ「やっぱり、私の考えてることは自分勝手すぎるんです」

みほ「結果、会長にもみんなにも迷惑かけてしまいました」

みほ「プール行く約束も…忘れてください」

みほ「すみませんでした」深々

杏「…」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 17:40:37.28 ID:ByjHYjGRO<>

杏(迷惑?)

杏(西住ちゃんが今まであたし達に迷惑かけたことなんかあった?)

杏(逆じゃん、自分を犠牲にしてみんなのために頑張って…)

杏(自分のしたいことを押し殺して我慢して…)

杏(なにがあたしの将来だよ)

杏(この子のためにあたしができるとをしてあげないと)

杏(それがあたしの運命じゃん)


杏「西住ちゃん」

みほ「はい…」

杏「あたし待ってるから」

みほ「えっ」

杏「待ってる」

杏「必ず西住ちゃんの想いに応えてみせる」

杏「だから、必ず来てね」

みほ「会長…」

みほ「…わかりました…!」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 17:41:39.15 ID:ByjHYjGRO<>

夜、杏ルーム

杏「ふぃ」

杏(待ってるなんて言っちゃったけど)

杏(もうこれ付き合うことが確定したと言っても間違いじゃないよね…)

杏(西住ちゃんは絶対にあたしに告白してくる)

杏(これから立ちはだかる困難も、西住ちゃんと2人で乗り越えて行くんだ)

杏(…そう考えたらなんか楽しみになってきた)

杏(あははー、西住ちゃんのおっぱい揉みて〜)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/10(火) 17:42:32.17 ID:ByjHYjGRO<>

次の日

沙織「みぽりん、昨日大丈夫だった?」

みほ「大丈夫、会長は私の味方だから」

華「怒られたんじゃないんですか?」

みほ「会長は怒らずとも優しく導いてくれるから、私も安心したよ」



桃「会長、今日は機嫌良さそうですね…」

杏「んー、まぁね〜」

桃「私はてっきり、西住と会長が喧嘩でもしたのかと…」

杏「ないないない」

柚子「心配したんですよ〜」

杏「ごめんごめん」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/10(火) 19:02:32.99 ID:K+bQtNKLO<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/10(火) 21:04:26.35 ID:gIGVzLo6O<> なんかもう、カオスな方面への大どんでん返しが見え見えなんですが <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/11(水) 12:03:36.80 ID:6/tOocdPO<> 続きをくれ続きを <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/11(水) 22:09:32.57 ID:thz6KQvQo<> まだかな <>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 22:30:01.00 ID:ZVo4U7T40<>


……

………

杏「へぇぇ…始めて来たけどプールでっかいねぇ」

みほ「ずっと学園艦にいると、陸の大きいプールに来る機会なんてなかなかないですからね」

杏「流れるプールとか波のプールとか何でもあるんだねぇ」

みほ「早く入りましょう!」
<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 22:31:00.94 ID:ZVo4U7T40<>

みほ「はぁぁ…気持ちいいですねぇ」

杏「流れるプールは浮き輪にはまって流されるのがさいこーだよね」

みほ「会長は浮き輪が似合いますね」

杏「お子ちゃま体型だもんね〜」

みほ「そういう訳じゃなくて、なんか可愛いなぁって」

杏「かわいッ!?」

杏(西住ちゃんのほうがめちゃ可愛いんだけどなぁ)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 22:31:35.19 ID:ZVo4U7T40<>

ザザーン…

みほ「ここの波のプール、結構波がデカくないですか…?」

杏「波にさらわれないように西住ちゃんにしっかり掴まっとかないとね〜」

みほ「か、会長っ」

杏「すべすべだぁ西住ちゃんの肌」

みほ「くすぐったいですよぉ」

杏(幸せ)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 22:32:25.38 ID:ZVo4U7T40<>

杏「高いねぇこのウォータースライダー…」

みほ「二人乗りの浮き輪で滑りましょう!」


係員「ではお姉さんが浮き輪の後ろに座ってくださーい」

みほ「…」

杏「…」

係員「?」

杏「お姉ちゃん、後ろに座ってだって!」

みほ「あ、あはは…」

杏(みほお姉ちゃんってのも悪くないね〜)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 22:33:24.59 ID:ZVo4U7T40<>

杏「あぁ…楽しい」

みほ「…」

杏「こういうところで食べる焼きそばってなんで美味しいんだろ」

みほ「…」

杏「食べ終わったらアイスも買おっか」

杏「そしたらまたウォータースライダー行こうよ」

みほ「…そ、そうですね!」


杏(なんか悩んでる…)

杏(告白のタイミングを考えてるのかなぁ)

杏(あたしはいつでもウェルカムなんだけどね)

杏(あたしから告白しちゃうのは野暮かなぁ)


みほ「…んぐっんぐっ」

杏(ん?ジュースを一気飲みしだした)

みほ「ぷはぁ」

みほ「…」

みほ「すぅー…はぁーーー…」

みほ「会長!」

杏「はい!?」

みほ「大事な話があります」

杏「お…ッ」

杏(きた)

杏(きたきたきた)

みほ「…」

みほ「…あの、その」

みほ「うぅ…」

杏(西住ちゃんの目が泳いでる…プールなだけに)

杏「大丈夫だよ」

杏「西住ちゃん」

みほ「会長…」

杏(おいで)

みほ「会長!!」

杏「はいっ!」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 23:34:18.64 ID:ZVo4U7T40<>

みほ「…」

杏「…」

みほ「…」

杏「…」

みほ「あっ…」

杏「うん」


みほ「あ そ こ に 並 ん で き て も ら え ま す か ッ !!」


杏「うん」

杏「…え?」

みほ「あそこの…列に…」

杏「列…?」

杏「あそこの…子供たちが並んでる列…?」

みほ「そ、そうです!」

杏「へ?なんで…?」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 23:36:29.70 ID:ZVo4U7T40<>

みほ「あの…今日このプールで…ボコの限定浮き輪が配られるんですけど…」

みほ「もらえるのが小学生以下の子供限定なんですよ…」

みほ「でも…私欲しくて欲しくて…」

みほ「それで…会長に小学生のフリしてもらってきて欲しいんです!」

杏「」

みほ「ごめんなさい!私のこと失望しましたよね…」

みほ「でも、こんなこと頼めるの会長しかいなくて…!」

杏「」

杏「あの…ずっと言いたかったことって…」

みほ「このことです」

杏「ぐが…ッ」

みほ「…高校の先輩に小学生のフリしてなんて、普通言えないですよ…」

杏(だから子供っぽい水着を着せたがったのかぁぁぁぁぁぁぁ………)

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 23:37:42.46 ID:ZVo4U7T40<>

ボコ「よーしお前ら、仲良く並ぶんだぞー」

ボコ「浮き輪は1人一個だからなー」

みほ「わぁー!生ボコだぁ!」

みほ「会長!お願いします!」

杏「あい…」


杏(なんか…頭がクラクラしてきた…)

杏(あはは…暑いからかな…)

杏(あたしは…西住ちゃんがあたしのこと好きだと勘違いしていたのかぁ…)

杏(あぁ…今からでも猛ダッシュしてプールに飛び込みたい…)

「あ…」

杏(ん…前に並んでる女の子がめっちゃ見てくる…)

杏(小学生じゃないってバレたか?…それはそれで嬉しいけど)

「大洗の会長さん?」

杏「…島田愛里寿!?」

杏(そーいえばこの子もボコが好きなんだっけ…)

杏「…島田ちゃんは…大学生じゃないの?」

愛里寿「しーっ」

杏「…」

愛里寿「会長さんもボコ好きなの?」

杏「いや…あたしは…西住ちゃんの代わりに…」

みほ「あ!愛里寿ちゃん!」

愛里寿「みほさん!」

愛里寿「会長さんが高校生ってことは黙っといてあげる…!」

杏「あんがとね…」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>sgag<>2018/07/11(水) 23:38:14.67 ID:ZVo4U7T40<>

ボコ「よく来たな!お前は何年生だ!」

男の子「小学2年!」

ボコ「そうか!このボコ浮き輪をやる!」

ボコ「夏休みの宿題にボコボコにされても負けんなよ!」

男の子「大丈夫!!」


杏「こんな暑い日に着ぐるみなんか着て…辛そうだなぁ」
<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 23:39:31.95 ID:ZVo4U7T40<>

ボコ「よく来たな!」

愛里寿「ボコ!!」

ボコ「お前は小学何年生だ?」

愛里寿「5年生!」

愛里寿「…会長さんに6年生をあげる」ひそひそ

杏(あ、どうも…)

ボコ「よし!夏の暑さにボコボコにされても負けるなよ!」

愛里寿「浮き輪ありがとう!ボコ!!」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 23:40:55.88 ID:ZVo4U7T40<>

杏「あたしの番か…」

ボコ「お前は小学何年生だ?」

杏「えーと…」

「会長は高校生だ」

ボコ「え?」

杏「え?」

桃「失礼なクマだ、会長はそう見えても高校3年生だぞ」

柚子「…?」

杏「かぁしま!?小山!?」

桃「会長、こんなとこで何してるんですか」

杏「かかかかかぁしまこそ!」

桃「私は柚子と2人でプールに」

ボコ「えと…キミは高校生なの?」

杏「へ!?」

桃「だからそうだと言ってるだろ」

杏(まずい!!)

ボコ「あの…この浮き輪は小学生以下の子供たち限定で…」

杏「あ、いや!その…」

愛里寿「ボコ!」

ボコ「?」

愛里寿「あのお姉さんは自分が浮き輪がもらえないからって嫉妬してるんだよ!」

桃「は!?」

ボコ「え…」

愛里寿「小学生相手に嫉妬する大人気ないヘボ砲手なんかボコボコにしてよ!」

桃「ヘボ砲手!?」

柚子「桃ちゃん…ここは立ち去ったほうがいいかもよ…」

柚子「あそこにいる西住さん、すごい顔でこっち見てる…」

桃「ひッ!?西住!?」

杏(かぁしまどっかいけどっかいけ…)

愛里寿(あっちいけあっちいけ…)

みほ(…)ずももももも…

桃「し、失礼しましたー!!」

柚子「桃ちゃん待ってぇ〜」


ボコ「…」

杏「…小学6年生です(涙目)」

ボコ「…はい、あげる…頑張れ…」

<>
◆jPr03Kti1lbd<>saga<>2018/07/11(水) 23:43:12.74 ID:ZVo4U7T40<>

みほ「会長!!ありがとうございます!!」

杏「ヨカッタネ…」

みほ「家のお風呂で大事に使います!!」

杏「ヨカッタネ…」

みほ「…会長、すみませんでした」

みほ「悩ませて、利用して…」

杏「1つ聞いていいかな…」

みほ「はい?」

杏「西住ちゃん、好きな人いる…?」

みほ「え?」

みほ「会長のこと好きですよ」

杏「!?」

みほ「あと沙織さん、華さん、優花里さん、麻子さん…」

みほ「えーと…大洗のみんなを名前であげたらキリないですよね」

みほ「お姉ちゃんも好きだし、アンチョビさんケイさんダージリンさんカチュー…」

杏「そ、そーじゃなくて」

杏「恋をしてるかどうか…」

みほ「恋…ですか!?」

みほ「別に恋なんか…女子校ですし」

杏「あ、あはは…」

杏「あぁ…なんかすっごい疲れた…」

みほ「ありがとうございます、会長のおかげで私の人生が救われました」

みほ「会長は私の恩人です」

杏「…」

杏「ひとつお願いしていい?」

みほ「会長のお願いならなんでも!!」



杏「おっぱい触らせて」

みほ「え」



おわり

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/11(水) 23:54:46.80 ID:eAlmWHbAO<> 会長のひとりずもう愛おしい
乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/12(木) 00:05:39.13 ID:3kTCQaoXO<> 思った程カオスではなかったな
まあ乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/12(木) 01:51:14.48 ID:Wc1pFj/Wo<> この展開は予想外だった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/12(木) 03:37:40.27 ID:1qq170cKo<> 乙
好きな人は他にいた系よりはダメージ少ないけどやっぱつれぇわw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/12(木) 08:30:23.32 ID:BmGuaxT0O<> 乙
てっきりいつもの会長をボコにしたいとかだと思ってたわ… <>