以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/07/31(火) 14:42:46.70 ID:VkUF2paI0<>fgoオリジナルストーリー

注意
語尾とか設定がおかしかったりします。
オリジナル(原作遵守)サーヴァントが出て来ます。
独自の解釈で行います。
時系列的には【極東魔人戦線1945】の後です。
季節が過ぎてます(発想が遅かった)

それでは始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1533015766
<>fate/grand order【永久祈願帝国 帝都 A.D.1945?】 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 14:44:00.96 ID:VkUF2paI0<> コンコン

マシュ「失礼します。先輩今日のブリーフィングについて…」

ぐだお「あ、マシュ。ごめんちょっと今準備してて…」

マシュ「先輩、今日は一体何をされているんですか?」

ぐだお「七夕の準備さ、今飾りと短冊に糸を通す作業をしていたんだ」

マシュ「七夕?」

マシュ「確か日本や中国で行われる祭事ですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 14:44:51.88 ID:VkUF2paI0<> ぐだお「そうそう、日本に帰っていないから久しぶりに七夕祭りがやりたいなって思ってね。職員の人にお願いして小さいサイズの笹を取り寄せてもらったんだ」

マシュ「なるほど、確かに自室においても大丈夫な丈の竹ですね」

ぐだお「まぁ祭りというかただの七夕でしかないけどね。飾りをしてみんなの願いを吊るすだけだし」

マシュ「短冊に叶えたい事を書いてそれを天の神に叶えてもらう為に天まで届く丈に吊るす。とても素敵な事です」

マシュ「でも急にどうしたんですか?七夕はたしか7月7日ですし、今やってもあまり意味がないような…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 14:45:26.43 ID:VkUF2paI0<>
ぐだお「いやね、昨日思い出したように一部の子達に七夕のこと話したら…」

コンコン

ナーサリー「新しい飾り付け作って来たわ!」

ジャック「私たちも作ったよ!すごいでしょ!」

サンタリリィ「2人ともまずはお邪魔しますと尋ねてから入るのが基本ですよ!」

サンタリリィ「あ、マスターさん!私も皆さんから新しく願い事を書いた短冊を預かって来ましたよ!」

ぐだお「…今からでも遅くないはず!とサンタリリィに言われてね」

マシュ「なるほど…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 14:46:25.72 ID:VkUF2paI0<> ガチャ

信長「おーい、ここに置いておけばいいか?」

ジャック「うん、そこに置いといて!」

沖田「お、なんだか面白そうですね!沖田さんも混ざっていいですか?」

マシュ「信長さんと沖田さんも来ましたね…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 14:47:03.94 ID:VkUF2paI0<> 信長「いやな、さっきそこの廊下でこやつらが大きなダンボール持っておったからな、ワシが気前よく手伝ってあげたんじゃよ!」

信長「それに聞けば七夕をやるらしいのぉ!」

沖田「七夕ですか?もう過ぎたんじゃ…」

ぐだお「いや小さいながらってね、やり忘れてたのもあるし」

沖田「なるほど、確かにここでは七夕の習慣はないですものね。やり忘れていたのなら尚更ですね。ならばこの沖田さんも手伝いますよ!」

信長「うむ!祭り事はド派手にいかんとな!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 16:01:41.82 ID:VkUF2paI0<>
マシュ「ド派手だと先輩の部屋じゃなくてエントランスで行わないといけなくなるので…」

ぐだお「まぁ、職員の人たちの許可下りればそっちに竹を持って行って飾るのも良いかな」

ナーサリー「あぁ早く素晴らしいツリーを完成させたいわ!」

サンタリリィ「立派なクリスマスツリーと同じくらい素晴らしいツリーを作りましょう!天辺にお星様とかさして!」

ジャック「わーい!なら私たちのお人形も吊るそうよ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 16:06:25.46 ID:VkUF2paI0<>
マシュ「何か色々混ざってしまいそうですね…」

ぐだお「だね、さてと俺も早く準備終えてダヴィンチちゃんの所に行かないと…」

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

マシュ「!」

ぐだお「警報?」

ピピ

ダヴィンチ『マシュ、ぐだおくん、緊急事態だ!今すぐ管制室に来てくれたまえ!』

マシュ「何かあったんですかダヴィンチちゃん!?」

ダヴィンチ『たった今外部からカルデアスにハッキングを仕掛けて来た者がいる。私と職員で何とか迎撃したが…』

ダヴィンチ『調べてみるとづどうやらサーヴァントが何基かデータベースから消えている』

ぐだお「それは本当なのダヴィンチちゃん!?」

ダヴィンチ『うむ、今ホームズがいなくなったサーヴァントがどこに飛ばされたのか調べているところだ』

ダヴィンチ『消えたのは7クラスのうち3騎分、真名はそれぞれ…』

ダヴィンチ『ってまたハッキングか!すまないが話は後だ!早くこっちに来てくれ!』

マシュ「わかりました!今すぐそちらに向かいます!」

マシュ「先輩も早く…」

マシュ「……先輩?」

ぐだお「………」

ぐだお(あれ…?また頭がボーッとして…この感覚って……)

ドサ

マシュ「先輩!?」

ジャック「おかあさん!?」

ナーサリー「大変だわ大変だわ!」

サンタリリィ「お医者さん呼んで来ます!」

沖田「なんでしょうこの胸騒ぎは…」

沖田「ぐだぐだ…ってわけにはいかないかもですね。不思議とそんな気がしますよ」

沖田「ってあれ?ノッブはどこに?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 16:07:00.22 ID:VkUF2paI0<> 「ぐだおくん、ぐだおくん、おーい」

「起きないならお竜さんが殴って起こしてやろうか?」

「待ってお竜さん、それだとぐだおくん死んじゃうから」

「ならば舐めて…」

「それもやめて…ほらもう起きそうだから」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/31(火) 16:19:38.51 ID:VkUF2paI0<> 続きは明日やります <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/07/31(火) 19:23:30.34 ID:W644SF3t0<> 一旦乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/07/31(火) 20:27:18.15 ID:Efu+W7ndO<> 拡散希望
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あやめ速報の誠意ある対応を待っております <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:29:04.06 ID:+/fVcpW00<>
ぐだお「うーん……」

ぐだお「ここは?」

「ようやく目が覚めたようだねぐだおくん、僕が分かるかい?」

ぐだお「…坂本さん?」

龍馬「そう、僕はカルデアにいる坂本龍馬だよ」

お竜「そしてお竜さんだ、いつも顔合わせてるから分かるだろ?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:29:37.07 ID:+/fVcpW00<>
ぐだお「あれ?それじゃここは…」

ぐだお「…カルデアじゃないね」

龍馬「そうだね、ここは帝都…前にぐだおくんと出会った帝都東京だよ。時代もあの時と同じ戦後か戦前ってところだね」

ぐだお「一体どういうことなの…?何で俺またここにいるの?」

龍馬「さぁね、実をいうと僕にもよく分からない。でも僕達をこの空間に固定させたのは抑止力だと思う」

龍馬「確証はないけど、どうやらここでまた何か良からぬ事が起きているようだ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:30:07.03 ID:+/fVcpW00<> ぐだお「!!」

ぐだお「それじゃまた聖杯戦争がここで…!?」

お竜「行われているみたいだな」

ぐだお「またチビノブに襲われたり…」

龍馬「それは無いだろうね、無いからこそ何が起きるか僕にも想定外だけど」

龍馬「僕以外のサーヴァントの襲撃も視野に入れて、とにかく一旦ここから離れ…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:32:36.30 ID:+/fVcpW00<> 通行人「オイあんた達、今サーヴァントって言ったか?」

ぐだお「!?」

ぐだお「…サーヴァントを知ってるんですか?」

通行人「あぁ、ついさっき総統閣下から放送があっただろ。この帝都でサーヴァントってのを捕まえたり通報すれば報奨金がたんまりと下りると」

龍馬「総統閣下だって…?」

ぐだお「それは本当ですか!?」

通行人「あぁ、帝都中で放送されたから確かだよ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:35:38.81 ID:+/fVcpW00<>
龍馬「帝都中で放送…それにここの人の反応…まずいなぐだおくん、もしかすると今回の敵は…」

ぐだお「え?」

お竜「おい見ろリョーマ!あの変な鉄人!」

英霊兵「…!」

通行人「おぉ!アレが総統閣下が製造した英霊兵ってやつか!」

通行人2「すごい!あれ1人で過去の英雄ってのと同じ性能で動けるんだってな!」

通行人3「今サーヴァントを追跡中なんだってさ、任務の邪魔しちゃいけねぇから散れ散れ」

龍馬「ここもあの帝都と同じ状況のようだ…!」

龍馬「それに状況がおかしい、人々が誰1人として英霊兵の存在に違和感を覚えていない…!」

龍馬「最悪、あそこ以上に異常な場所だ……!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:36:10.79 ID:+/fVcpW00<>
ぐだお「どうする坂本さん?」

龍馬「ここは一旦逃げよう、この街で何が起こっているのか詳しく知るまでは戦闘は危険だ」

龍馬「幸いにも彼らは一般市民に危害を加えたりはしないようだ。なんとか人ごみに紛れ込んで逃げよう」

お竜「リョーマの言う通りだ、邪魔な弱っちい人間ばかりでお竜さんも本気が出せそうもない」

ぐだお「二人の言う通りだね、だったらこっそりと…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:36:44.17 ID:+/fVcpW00<> 「ヒャッハハハハハ!!」

ぐだお「!!」

龍馬「英霊兵達が一斉に吹き飛んだ!?」

通行人「ヒィ!?総統閣下の英霊兵が一気にやられた!?」

通行人2「みんな逃げろー!サーヴァントがこっちに来るぞー!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:37:20.55 ID:+/fVcpW00<> 通行人「向こう側にいた連中が女子供含めて斬り殺された…!」

通行人「鬼だ…!」

「あぁ?俺が鬼だと!?そりゃそうだろ!!俺は鬼武蔵だぜ、呼ばれて当たり前だろ!!」

ザシュ

通行人「な、なんで…」

「男は5点で女子供は2点、さっきの兵士どもは雑魚にしては骨があったから20点!そんでサーヴァントは100点!」

「今んところ600点そこらか?まだまだ1000点には程遠いな!!」

「殺しも遊戯みてぇにするとやってて楽しいぜ!!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:38:32.80 ID:+/fVcpW00<> 「オラァ!!」

ザシュ

ズサ

通行人2「が……」

通行人3「や、やめ……」

ぐだお「……ひどい」

ぐだお「今すぐあの変な甲冑のサーヴァントを止めないと…!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:46:00.63 ID:+/fVcpW00<> 龍馬「…僕も同感だ。さすがにあの光景は見過ごせない」

お竜「リョーマ、あのヘンテコぶっ飛ばしても構わないか?」

龍馬「あぁ、あれもサーヴァントらしいき、ワシも刀を抜くかもしれん、お竜さんも本気でいくぜよ!」

お竜「わかった、リョーマにそう言われたらお竜さんも本気で頑張るぞ!」

ぐだお「サポートは俺に任せて!」

龍馬「行くぜよ!」


「あぁ?なんだテメェら…」

龍馬「そこまでだ、これ以上はワシのマスターが見逃せんということじゃき、大人しくしてもらう!」

「ほぉ…サーヴァントかテメェ!!しかもその気風…とびきり強いな!!」

「イイゼェ!この聖杯戦争で一番の良い殺し合いが出来そうだ!大殿と一緒に一向宗ぶっ潰していた時みてぇに雑魚どもから飛び抜けて強い野郎が前に出てくるのと同じか!」

「っしゃぁ!ぶっ殺してやる!!」

「この俺の前じゃどんな武人も武芸者も敵わねぇってことをなます切りにした後に教えてやるよゴラァ!!」

ぐだお「気をつけて!」

龍馬「おう!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:46:57.23 ID:+/fVcpW00<> ぐだお「倒れない…!」

お竜「結構力強く殴ったり蹴ったりしてるのに、こいつビクともしないぞ?」

「あぁ?俺に傷を付けられなくて苛立ってんのかテメェ、そりゃそうだろ、今の俺は不死身なんだからよぉ!」

龍馬「まさか不死の逸話を持つ英霊か!」

お竜「いや、それにしては歯応えがない。と言うかぶっちゃけ力でゴリ押してきてるだけで、弱いぞこいつ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:49:37.97 ID:+/fVcpW00<> 「ぬかせ女ァ!不死なんざオマケなんだよ俺にとっては!!オレァ武芸者みてぇに見栄はって戦う奴の存在には興味がねぇし必要性も感じねぇんだ!」

「ようは力だ!この世の戦において必要なのは純粋な力なんだよ!ゴチャゴチャと綺麗な型で戦う奴の気が知れねぇな!!」

「オラ死ねや!!」

龍馬「ッチ!このままだと消耗戦になるだけか!ぐだおくん、こいつと戦うのは一旦やめよう!早くここから逃げることに…!」

「逃がすわけねぇだろ!!」

ヒュン!

龍馬「ック!」

ぐだお「坂本さん!」

龍馬「…まずい、僕達だけじゃこいつに勝つことも逃げる事もままならないな」

「ハッハッッハー!!先ずは一匹目!しかもマスターまでいるんだ!殺したら点数たくさん入って余計に頑張れそうだな!!こいつで一気に900点まで手に入っ……!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:53:25.93 ID:+/fVcpW00<> ピーーガガッ!

『そこまでですバーサーカー』

ぐだお「街にあるスピーカーから声が!」

「ッチ!邪魔すんじゃねーぞキャスター!俺は今からここでこいつらをぶっ殺して…」

『やれやれ、その状態でよくそこまで吠えます』

『貴方は5回も殺されてその土地の魔力で霊基を復元しているんですよ?それ以上やればその土地の維持の為に私の宝具を回さないといけなくなります。令呪をもって命じます、今すぐ帰還してくださいバーサーカー』

バーサーカー「クソ!あのクソもやし野郎!こんな時に俺のマスター使って令呪使いやがって!!」

バーサーカー「おいそこのスーツとプカプカ浮いてる女、あとクソガキ!お前らは俺が絶対に殺すから!!他のやつに殺されたりするんじゃねーぞ!!」

シュン!


龍馬「なんて心配の仕方だ…」

龍馬「しかし、結果的に助かった」

『それは良かった、私達としても貴方がたに早々にリタイアされると困りますからね』

ぐだお「貴方は一体…」

『私はキャスター、この帝都において聖杯戦争を始めた総統閣下に仕えるサーヴァントです』

龍馬(帝都の聖杯戦争…あの明智光秀の他にも時間からも隔離されて閉ざされた空間で聖杯戦争を続ける者がいたのか…?)

龍馬(だとしたらこの世界は…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 05:54:54.02 ID:+/fVcpW00<> 『さて自己紹介も終えた事ですし、私はここで失礼しますね』

龍馬「待った、音声を切る前に一つ答えてほしい」

『なんですか?』

龍馬「これは何回目の聖杯戦争だ?」

ぐだお「何回目って…」

『あぁ、そっちに気付くとは…そのご様子だと今回が初めてじゃないようですね?』

龍馬「……」

『ちゃんと答えてあげますよ。えぇと……1万は優に超えております。もちろんすべて私達の勝利で終わっていますね』

ぐだお「1万って…それじゃ前のオルタの時と同じ奴なの!?」

『オル…?オルタナティブの事でしょうか…まぁいいです』

『それでは異邦から来たマスターとそのサーヴァントのお二人、今回は一旦退きますが私たちは人員の補充とバーサーカーの霊基制御が終わり次第襲撃させていただきます。その際には手荒くなってしまいますが…まぁ聖杯戦争なのでご了承のほど』

『今後のご健闘を祈っております。それでは』

ガガッ……ブツ!
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/01(水) 05:55:44.38 ID:+/fVcpW00<> 今日はここまでです。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/01(水) 06:51:54.17 ID:UjURNjs7O<> 蘭子「混沌電波第178幕!(ちゃおラジ第178回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532984119/ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:03:44.89 ID:DEffM2mBO<> 龍馬「どうやら今回は助かったようだね…」

お竜「…あの弱っちいのに手こずったことにはお竜さん反省だ」

ぐだお「仕方ないよ、とにかく今のうちに何処か安全な場所に行こう」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:04:26.29 ID:DEffM2mBO<>
【無人事務所】

龍馬「前の場所とは違うけど、とりあえず居住する場所は確保した」

ぐだお「何もないけど…真ぁかりのへやだしいいかもね」

お竜「また探偵業か、また何か稼ぐのか?」

龍馬「いいやお竜さん、今回はあまり時間がないかもしれない」

龍馬「キャスター側はバーサーカーを駒としている。しかし仲間であるはずの英霊兵を倒していたのもあるし、制御しきれていないのもキャスターの言葉でわかった」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:05:39.75 ID:DEffM2mBO<> ぐだお「でもそれも時間の問題だよね、制御する時間とか言っていたし、あの不死の体も謎だし」

龍馬「あぁ、せめて顔でも分かれば良かったんだけど、彼全身に甲冑を付けていたからね。時代的に安土桃山の雰囲気だとは思うけど…」

お竜「どうせ雑魚だと思うから真名とかどうでもいい」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:06:15.35 ID:DEffM2mBO<>
ぐだお「せめてカルデアと通信出来れば…」

ダヴィンチ『ヤッホー、噂を聞いて参上したよぐだおくん!』

ぐだお「うわ!?ダヴィンチちゃん!」

ダヴィンチ『やぁやぁ無事だったかい? こっちもようやく通信ができたから安心したよ』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:06:45.38 ID:DEffM2mBO<> マシュ『先輩大丈夫ですか!?』

ぐだお「マシュ!」

マシュ『先輩、今回は無事で良かったです…!』

ぐだお「前はお腹に包帯巻いてたからね…心配してくれてありがとう!」

マシュ『い、いえ!先輩がご無事で何よりです!』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:07:57.96 ID:DEffM2mBO<>
ダヴィンチ『はいそこ感動の再会はそこまでにしてね〜』

龍馬「通信が出来るまで調整出来たようだね。それではダヴィンチさん今回の事件についてそちらでわかった事を詳しく」

ダヴィンチ『あぁ、そうだね。この通信もそう長くはないみたいだし』

ダヴィンチ『ここは前にぐだおくんが巻き込まれた場所、歴史のどこにも存在しない隔離された世界だ。その点については前と同じだ』

ダヴィンチ『しかし、この場所では地脈はおろかそれを使っての魔術的結界を張った痕跡が見られない。それどころかその特異点上において聖杯の反応が一切出ない』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:09:09.40 ID:DEffM2mBO<>

ダヴィンチ『もっと詳しく調べようとしたら仮想検証はズレるし、逆にこっちにハッキング紛いの事をしてくる。まぁ最初以外は天才だから全部事なきを得たけど』

龍馬「聖杯の反応がないだって?だったらここでは一体何が起きているんだ?」

ダヴィンチ『そっちはそっちで何が起きているのかわかったのかい?』

龍馬「あぁ、まだ全容とはいかないけど。どうやらキャスターと名乗る人物が総統閣下なる人物とともに、あの明智光秀と同じように繰り返し聖杯戦争を行なっている」

龍馬「違うと言えば、ここでは亜種聖杯戦争じゃないマスターのいる正当な聖杯戦争ってところかな。でも聖杯の反応が無いってことは隠したか…」

ダヴィンチ『あるいは利用しているかだね。こっちとしてはどうしてカルデアにハックを仕掛けたのかわからないけど、とにかく用心しておくんだよ』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:19:51.31 ID:DEffM2mBO<>

ダヴィンチ『ぐだおくんがそっちで死んだら、こっちでも死んでしまうからね』

龍馬「その点は安心してくれて構わない。僕はマスターを第一に考えて行動するから。危険があれば身を呈してでも彼の身を守る」

お竜「うむ、リョーマはヒョロイから大体はお竜さんが頑張るから安心しろお前ら」

ダヴィンチ『よろしい、君がどうしてそちらに召喚されたのかはわからないが、ぐだおくんのこと頼むね』

ダヴィンチ『あぁ、そうだ言い忘れていた!ぐだおくん、さっきそちらに召喚されたサーヴァントで……ザザ……』

ダヴィンチ『おっと……このタイミングで仮想検証……に干渉してきたか……意図…だね…』

ぐだお「ダヴィンチちゃん!」

ダヴィンチ『そっち……ザザ……あ………』

『ザァァァァァーーー!!!』

ぐだお「…通信が切れた」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/01(水) 13:26:26.71 ID:DEffM2mBO<> すいません今日はここまでと言っておいて投稿してしまい
ちょっと今日は書きます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:29:26.51 ID:DEffM2mBO<>
ぐだお「…どうやらここから抜けるにはなんとか聖杯戦争を勝ち抜かないといけないようだね」

龍馬「前と同じようにこちらに与してくれるサーヴァントがいればいいんだけど、助力を得てもあまり高望みはしないほうがいいね」

龍馬「敵はこの正当な聖杯戦争を1万と繰り返しているキャスターだ。英霊の霊基を溜めてるのかどうかはまだ分からないが、ヤツがぐだおくんをこの世界に閉じ込め、カルデアにもハッキングをした時点で何らかの意味がある」

龍馬「…当面の目的は相手の出方、この帝都の情報収集だ。ぐだおくんは僕とお竜さんが守るから安心して」

ぐだお「守られっぱなしも嫌だから微力ながら頑張るよ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:29:56.41 ID:DEffM2mBO<>
お竜「うむ、いい心がけだな。そう言えば腹が減ったな。カエルでも食うか?」

ぐだお「カエルはちょっと…」

龍馬「だったら近くの飲食店で少し腹ごしらえでもしようか」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:30:50.66 ID:DEffM2mBO<>
【帝都】

ぐだお「いやー美味かったね!」

龍馬「あぁ、聖杯戦争が行われているのに街中騒ぎが大きくなっているどころか、何処も通常営業していて助かった」

龍馬「もっとも、帝都ではそれが普通になっていることを不審に思わないとね…」

お竜「おいリョーマ、あの店のカレーは美味しかったがやはりカエルも食べたいぞ」

ぐだお「お竜さんはカエルが好きだね」

お竜「当たり前だ、お竜さんはなんでも食うし特に好きだからな」

お竜「よし、まだ腹が減っているようなら今からでも公園にでも行ってカエルを取りに行くぞ」

龍馬「いやいやお竜さん、僕らはカエルをそのまま食べたりなんてできないから」

お竜「ならば焼くか揚げるかで振舞ってやるぞ、家庭的だろ」

ぐだお「いやそれもちょっと…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:32:16.65 ID:DEffM2mBO<> 通行人「居たぞ!あいつらがサーヴァントだ!」

将校「確かに魔力を感じるな…オイ英霊兵たち!」


英霊兵s「「「「…!」」」」


ぐだおくんは「まずい!さっきと同じ数の英霊兵に包囲された!?」

龍馬「ぐだおくん、決して僕から離れないで!」

お竜「これからカエルを取りに行こうとしていた矢先にこれか」

お竜「蹴散らしても良いが、数が多いな…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/01(水) 13:33:15.37 ID:DEffM2mBO<> >>41 訂正

ぐだお君じゃなくてぐだおですね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 13:47:01.47 ID:DEffM2mBO<> 通行人「へへ、サーヴァントのこと通報したんですから例の報奨金早く下さいよ」

将校「ん?あぁそうだな」

バン

通行人「…へ?」

通行人「ぐぁ……な、なんで!?」

将校「愚か者、総統閣下がお前のような下賤な者に報奨金など出すわけがなかろう」

将校「何度目のセリフだったか忘れたが……ご苦労、次の周回でも頑張れ」

ドサ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 15:59:19.62 ID:DEffM2mBO<> ぐだお「通報した人を殺した!?」

龍馬「1万回も同じことをして来たようなスムーズな射殺、さてはあの軍人この世界の仕組みに一枚噛んでいるな」

お竜「考察は後にしろ、今はこいつらをなんとかするからリョーマも手伝え!」

将校「やれ英霊兵!」

英霊兵s「「「「……!」」」」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 16:00:26.93 ID:DEffM2mBO<>
「やれやれ、この私が出なければいけなくなるとはな…」

ぐだお「!?」

「この極東の地に召喚され、美食を堪能しようとする道の先でまさかこんな騒動があり、奇しくも我がマスターが危機に陥っている。このような場で私が剣を振るう事になるとは…嫌な労働だ、とても面倒な労働だ」

「しかし、私が来た、そしてマスターが窮地に陥っているのを私が見た」

「ならば次はマスターとともに勝てばいいだけのこと」

ザシュ! ザシュ!

英霊兵1「が…!?」

英霊兵2「う……!?」

ドサ ドサ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 16:01:05.90 ID:DEffM2mBO<>
将校「英霊兵を倒しただと…!?」

将校「さてはあれもサーヴァントか!」

「逃走の道は開いた、急げお前たち!」

ぐだお「か、カエサル!?」

龍馬「カエサル…もしかしてカルデアのカエサルか!」

お竜「あーあのデブか」

カエサル「いかにもだ極東の英雄よ。そして見目麗しい東洋の美女よ」

カエサル「さて、互いの事情を話すのは後だ。どうやら増援が近くまで来ているようだ。急いでここから離れるぞ!」

龍馬「お竜さん!ぐだおくんを抱えてくれ!」

お竜「りょーかいだ、ほら掴まれ」

ぐだお「わわ!!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:40:13.89 ID:+/fVcpW00<> 将校「待て!逃がすわけにはいかない!!英霊兵達よすぐに捕まえろ!」

龍馬「普通に逃げても追いつかれそうだ」

カエサル「そのための策はしてある」

カエサル「もう少し先だ…あと少しで」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:40:42.80 ID:+/fVcpW00<> カエサル「よし、今だ!」

ヤクザ「おうよ!」

ヤクザ「お前ら油撒け撒け!!」

ヤクザ2「ヘイ!」

ぐだお「え、あの人達俺たちが通った道に油を撒いて…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:41:33.27 ID:+/fVcpW00<>
英霊兵4「…!」

ツル…ドスン

英霊兵3「……!?」

ツル

英霊兵5「中佐殿、これじゃ進めません!」

英霊兵5「うわ!?…あわわわ!」

ツル
ドスン!
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:42:04.99 ID:+/fVcpW00<>

将校「馬鹿者!英霊兵の機能を使ってなんとか乗り越えろ!油ごときで手間取るな!!」

ヤクザ「今だ火をつけろ!」

ヤクザ1「おう!」

将校「クソ!油に火を放ったか…!」

将校「ええい!少し面倒だが回り道してでも…!」

バン

将校「……!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:42:43.53 ID:+/fVcpW00<> ヤクザ「行かせやしないぜ」

将校「貴様ら…私に銃を撃つということの意味が分かっておるのか!」

将校「総統閣下に刃向かうということだぞ!」

ヤクザ「へ、世界が帝国に支配されようが、日本は日本だ。紛い物の帝国に従うかよ」

将校「貴様らぁ…!!」

将校「ぐ……腹を撃たれた…これ以上はダメだ…」

将校「英霊兵の1人は私を病院に連れて行け!残りはそこにいる愚か者どもを殺せ!」

英霊兵「了解!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:43:19.57 ID:+/fVcpW00<> 龍馬「これは驚いた、まさか買収したのかい?」

カエサル「我が話術による賜物よ、それにアレはタダの協力関係の一貫にすぎん。召喚されてから美食のための資金を手に入れようと思ってな、金銀財宝の話とこの帝都での利権や今後の展開について彼らの頭と交渉したのだよ」

カエサル「もっとも、この世界や総統閣下なる者に敵意を持っていた者が頭だった事もあって話はスムーズに進んだがな」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:44:02.80 ID:+/fVcpW00<> ぐだお「すごいや…カエサルって本当にどこ行っても話が上手い」

カエサル「なに、この様な話術など我が愛しのクレオパトラに向けるものに比べれば劣るもの。そもこの世界の情報も詳しく知りたかった事もあってな」

お竜「このデブやるな、大したものだ」

お竜「あとでお竜さん特製のカエルをプレゼントだ」

カエサル「見目麗しいレディーよ、それは遠慮しておこうか。カルデアでも私に美食を進めようとして生のカエルを渡したから、きっと生であろう」

お竜「生も美味しいぞ、こう…鳥の様に柔らかくてアッサリしていて口の中でいい食感を奏でてくれる」

カエサル「そう聞くと美食家としてはそそられるな…」

ぐだお「なんだかダイエットにもちょうど良さそうだね」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:45:01.95 ID:+/fVcpW00<> 龍馬「その話は置いといてね」

龍馬「カエサル、この辺りで姿を隠せるところはその頭の所で良いってことだね」

カエサル「無論だとも、彼らとは協力関係を築いている。姿を隠す程度ならば協力してくれるだろう」

龍馬「そうか、それはありがたい」

龍馬「この帝都の事も詳しく知れそうだし、協力してくれるのならありがたい」

ぐだお「…さっきの人たち大丈夫かな?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/01(水) 20:45:27.80 ID:+/fVcpW00<> ちょっと休憩 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:53:30.74 ID:+/fVcpW00<>
【組長の屋敷】

「おぉカエサル先生!お早いお帰りで!」

カエサル「あぁ、ただいま戻った」

「どうでしたか帝都の料理は?美味しかったでしょ!」

カエサル「いや、料亭に入る前に騒ぎがあってな。護衛の者達が追っ手を振り払ってくれてここまで逃げて来れたのだ」

「なんと……先生の様なお方を襲うなんてなんて卑劣な奴だ…!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:54:39.28 ID:+/fVcpW00<>
「そんで先生の連れてる方達は?」

カエサル「彼らは騒動に巻き込まれた私の知り合いだ。丁重に迎えてあげたまえ」

「おぉ、先生のお知り合いですと!」

「怪我とかはしてないですかい?」

ぐだお「だ、大丈夫です…!」

龍馬「僕も大丈夫だから」

お竜「私も無事だぞ」

「それなら安心しました!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 20:56:04.30 ID:+/fVcpW00<> カエサル「私たちは頭と話をするから、客人にお茶を用意しておいてくれ」

「へい!」

カエサル「さて、組長の部屋に行くぞ」

龍馬「なるほど、話の内容は分からないにしても下の者達から結構慕われていることをした様だね」

龍馬「これも話術の力なのかな?」

カエサル「まぁな、私には過ぎても足りんくらいのものだが」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 21:12:51.66 ID:+/fVcpW00<>
ぐだお「うわ…広いねこのお屋敷…」

カエサル「我が宮殿に比べれば狭いものよ」

カエサル「ほれ、着いたぞ」

ガララ

頭「おぉ、帰って来るのが早いな。どうじゃったワシが勧めた料亭の味は?」

カエサル「いや、帝国の兵士に絡まれてな。料理には有り付けなかった」

頭「なんと…そいつは残念じゃ」

頭「そんで後ろに連れて来ておるのは…?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 21:13:46.60 ID:+/fVcpW00<> カエサル「私の仲間だ。私と同じく外から来た者だぞ」

頭「!!」

頭「それは本当か!?」

カエサル「私が嘘などいうものか、こっちの少年が魔術師で私のマスター、そこにいる美男美女が同じく彼のサーヴァントだ」

頭「おぉ!なんて幸運だ…!」

頭「まさかこんな日が来るなんて…!」

ぐだお「えぇと…初めましてぐだおと言います。カルデアでマスターやってる者です」

龍馬「同じくカルデアのサーヴァント、坂本龍馬です」

お竜「お竜さんだ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 21:14:37.31 ID:+/fVcpW00<> 頭「聞いた事もねぇ英雄だが、よくここに来てくださった!!」

ガシ

ぐだお「うぉ!?」

ぐだお(泣きながら急に俺の両手を握ってきた!?)

龍馬(血の気が多い男達を率いていたであろうその頭がここまで取り乱すなんて…)

頭「ついに、遂にこの地獄からワシたちを解放してくださる方が来てくれた……!」

龍馬「…その態度を見るに、どうやらこの帝都で何が起きているかご存知の様子ですね」

龍馬「早速ですが、話を聞いてもよろしいですかな?」

頭「……あぁ」

頭「全部話す、この帝都の事もワシのことも全部…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 21:15:41.59 ID:+/fVcpW00<>
ぐだお「…お茶美味しい」

カエサル「良い茶葉を使っているだろ?日本の茶としては高級な品だ」

頭「ありがとう、お前は下がって良い」

「はい!失礼します!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/01(水) 21:17:23.37 ID:+/fVcpW00<>

龍馬「……ドイツ、第三帝国が第二次大戦に大国相手に勝利して世界を征服したと…」

頭「あぁ、その通りだ」

ぐだお(ねぇ…第三帝国って何?)

龍馬(ドイツで生まれた帝国主義の別称だ。この時代においてナチスをそう呼ぶ人達がいたんだ)

龍馬(けど、それは正史ではドイツそのものが否定していた言葉だったはず…)

龍馬(…どうやら始まりからして元の時代の歴史とは事情が変わっていようだ…)

頭「あ、あの良いかね?」

龍馬「あ、続きお願いします」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/01(水) 21:19:08.02 ID:+/fVcpW00<> 今日は本当にここまでで明日書きます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 08:49:07.85 ID:sae6RPpS0<>
頭「今で言うところの4ヶ月前に第三帝国が日本を含む全ての国に勝って世界の統治権を牛耳った。ワシら日本国民は生活習慣が変わったわけでも無いし、特に日本なんかは第三帝国の傘下に入っただけだった。ワシもあん時は甘んじて支配を受けていた」

頭「だが、総統ってヤツが日本に来てこの帝都で聖杯戦争を始めた」

ぐだお「それが最初の聖杯戦争…」

頭「聖杯戦争ってものが何か知らなかったワシは、帝都中で起こった殺戮の前に為すすべなく最初の死を迎えた」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 08:49:57.46 ID:sae6RPpS0<> ぐだお「最初の死って…つまり」

頭「そうだ、目が覚めたら最初の日に戻って2回目の聖杯戦争が始まっていた」

頭「何が起こってんのか理解できてないワシはすぐに他の連中に話したが、誰も最初の聖杯戦争を知らない。と言うよりも記憶が消されていた」

頭「何が何だか分からないうちに1週間が経ち、夜寝て覚めたらまた1週間前に戻っていた」

頭「それを繰り返して80回目でもうウンザリしていた。発狂しても次の日には治るんだからもう狂うこともできない」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 08:50:49.24 ID:sae6RPpS0<> 頭「だからワシは密かに情報だけを集めた」

龍馬「そして、聖杯戦争を詳しく知ったと」

頭「あぁ、帝都に住む魔術師の家に忍び込んで書物をありったけ読んだりしていた時に、この聖杯戦争について知ったんだ」

頭「組みの頭が盗みをするのには躊躇していたが、手段は選んでいられなかった」

ぐだお「それで…知ってからどうしたんですか?」

頭「…とりあえず、話が分かるサーヴァントを探していたさ。ずっと、何百年も…」

頭「でもいなかった、全員が全員聖杯を狙う輩ばかりじゃった」

ぐだお「……」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 08:51:51.91 ID:sae6RPpS0<>
龍馬「確かに、正規のサーヴァントとして召喚され、マスターもいる聖杯戦争に部外者が話しかけたら誰も聞く耳を保とうとしない」

龍馬「怪しげなシステム自体も、カルデアのように何も情報が無ければそれこそ些細なことに過ぎない。普通の聖杯戦争でしかないからね」

カエサル「私がセイバーのクラスで召喚され、マスター契約がぐだおのままだったからこそ気楽に行動でき、資金で困っていた時にこの頭と出会えた」

龍馬「僕は例外だとして、ぐだおくんの正規のサーヴァントはセイバーのカエサルって事か」

お竜「まぁ契約はしているけどな」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 09:01:34.64 ID:sae6RPpS0<>
頭「続きをするぞ」

頭「5千回目くらいか、その頃になると帝都の人々はみんな聖杯戦争に疑問を持たなくなっていた。同時に総統とキャスターの2人が街中を歩いたりして目にすることが多くなった」

頭「新聞の見出しと同じ如何にもなちょび髭の総統、青年っぽい格好のキャスター。そして気弱そうなランサー、奴はは何度も変わる英霊達とマスターとは違ってずっとここにいる」

龍馬「待った、ランサーだって?ランサーもこの世界にずっといるのかい?」

頭「そうだ、ワシが見た限りじゃありゃずっと同じだったと思う。最後に見たのはもう何年も前だが」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 09:02:38.12 ID:sae6RPpS0<> 龍馬(どういうことだ?聖杯は7基の英霊の霊基によって動くはずだ。キャスターがこの帝都を聖杯かそれ以外の要因で繰り返しているとしても、聖杯が目的ならば二基も現界し続けているのはおかしい)

龍馬(マスターが彼らの関係者なら納得できるけど…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:09:06.00 ID:sae6RPpS0<>

ぐだお「それで、頭さんはその…一万回もこの聖杯戦争を体験しているんですよね。彼らの目的とかは何か気付けましたか?」

頭「いいや、何にも分からねぇよ。帝国軍の下っ端どもも一回だけ攫って尋問したが、あいつらも知らないみたいだった」

頭「気付いたといや、空想ナンタラの文言と繰り返しているのは7月1日から7日までの1週間の間だけってことくらいだ」

ぐだお「あれ7日って…それって七夕じゃない?」

お竜「あぁ、七夕って織姫と彦星ってヤツが一年に一回会えるってヤツか」

カエサル「ほぉ…東洋にはそのような祭日があるのか。なんともロマンに満ちた日だな」

龍馬「七夕の日を最後にして時間を巻き戻す…僕は魔術について詳しくないから断定は出来ないけど、おそらくこの帝都に施した結界になんらかの意味を持たせてる」

カエサル「ふむ、確かに祭りの日に儀式を行うのは古来より行われていた方法ではあるが、しかしそれが東洋の地で行うほどの物なのか?」

龍馬「さぁ…相手の考えがまだ分からないからなんとも言えないな」

頭「ワシもそう思って七夕に関した書物を漁ってみたが、この帝都で行われる聖杯戦争との関係性が分からん」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:10:20.74 ID:sae6RPpS0<>


ぐだお「確かこの世界に来る前に七夕の準備していたんだけど…もしかしてそれが原因で呼ばれたのかな?」

龍馬「何らかの縁が繋がったのかもしれないね…お竜さんは七夕について何か分かるかい?」

お竜「ちんぷんかんぷんだな。お竜さんも天には色々と知り合いがいるけど、七夕については全くついていけそうにない」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:11:27.42 ID:sae6RPpS0<> ぐだお「こういう時はダヴィンチちゃんに聞いたほうがいいけど…通信が繋がらない」

龍馬「この話は後にしておこう、後々分かるかもしれないから」

カエサル「だな、キャスターとランサーの真名も分からぬうちはまず策を練らねばならん」

カエサル「そして幸運にも、ここにはセイバーとライダーのサーヴァントが2騎。焦らずとも自然と策が浮かんでこよう」

龍馬「そうだね、この封鎖された世界においてカルデアのサーヴァントが2騎もいるんだ。たとえ攻めてこられても迎撃できるし、背中を任せて戦える」

ぐだお「他にも来てるサーヴァントがいるかもしれないしね。ダヴィンチちゃんも3騎いなくなったって言っていたし」

龍馬「…最悪、その残った2騎と戦うかもしれないけど覚悟は出来ているかい?」

ぐだお「慣れてるよ…色々あったからね」

龍馬「そうか…それなら大丈夫だ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:14:21.07 ID:sae6RPpS0<>

龍馬「さて、そろそろお暇したいところだけど…今外を出るのは危険だ」

龍馬「事務所に戻るのもぐだおくんが危ない、それで今日一晩はここでお世話になりますけど、頭さんはそれでもいいですか?」

頭「もちろんだ!ワシはこの地獄から抜け出せるのならいくらでも協力する!金の心配ならしないでくれ!」

龍馬「それは良かった!」

お竜「事務所も良いけど、贅沢は言ってられないな」

カエサル「頭よ、私は必ずやこの閉鎖された世界を開けてお前に自由を与えると約束しよう」

ぐだお「俺たちに任せてください!」

頭「あぁ…何て良い人達だ。この道に入ってから神仏に拝みもしなかったワシがこの瞬間をくれた運命に感謝してしまうとは…」

頭「ありがとう……うぅ…本当にありがとう…!」

ぐだお(…こうも泣かれると流石に困っちゃうな)

ぐだお(さて、当初の目的である情報は集めたし、ここからは本格的に備えないとね)


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:15:32.00 ID:sae6RPpS0<>

【次の日】
【7月2日】

ぐだお「ここに来て1日が過ぎた…」

ぐだお「なんだかんだあったけど、お風呂にも入れて布団にも入れた。手下の人達が夜中の襲撃に備えてくれていたみたいだけど、誰も襲ってこなかった」

ぐ〜

ぐだお「う、お腹空いたな…」

ぐだお「早く布団畳んで朝食食べようっと」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:15:58.62 ID:sae6RPpS0<>

頭「おはよう、よく眠れたかい?」

ぐだお「おはようございます、バッチリ眠れましたよ」

頭「ばっち…よく分からんが眠れたみたいで良かった」

頭「女中が朝食を準備しとるから、広間の方で少々待っていてくれんか」

ぐだお「はい!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:16:32.98 ID:sae6RPpS0<>

龍馬「おはよう、ぐだおくん」

龍馬「よく眠れたみたいだね、昨日よりも顔色が良いのが何よりの証拠だ」

お竜「もっと元気が付くカエルも食べておけ」

ぐだお「いや遠慮するかな…」

ぐだお「あれ?カエサルはどこにいるの?」

龍馬「カエサルならさっき朝食はパンが食べたいって言って近くのパン屋まで足を運んでる」

ぐだお「ここの人たちに言って買って来て貰えば良いのに」

龍馬「僕もそう思ったんだけど、散歩がしたいと言ってそのまま行ってしまったんだ」

龍馬「まぁ彼なら多少のことは大丈夫だと思うけどね」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:17:05.10 ID:sae6RPpS0<>

お竜「おいリョーマ、早く朝ごはん食べるぞ」

龍馬「僕らは本来食べなくても良いんだけどね」

ぐだお「みんなで食べれば美味しいからね、朝食は絶対に摂る!これはエミヤとマスターの命令だから!」

龍馬「確かにぐだおくんや彼の言うことなら納得出来るね、それに彼はいろんな意味で先輩でもあるから言う通りにしないとね」

お竜「リョーマの頭が低くてお竜さんちょっと恥ずかしい」

龍馬「ははは、ごめんねお竜さん」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:17:38.02 ID:sae6RPpS0<>

【朝食後】

龍馬「さて、朝食も取ったことだし他のサーヴァントについての情報収集を行わないとね」

カエサル「うむ、誰がマスターで真名なども知らなければいざという時に窮地に陥るかもしれないからな」

ぐだお「えーと、確認しただけでも不死身のバーサーカーとキャスター、あと頭さんが話してくれた気弱そうなランサーだったね」

龍馬「確認出来ていないのはアーチャーとアサシンか…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 12:21:36.10 ID:sae6RPpS0<>

龍馬「この2騎はカルデアのサーヴァントの可能性が高いのが昨日のぐだおくんの話で分かった。2騎に関してはカルデアからの通信が入れば詳しく分かるかもしれない…」

カエサル「問題は敵か味方かだ、聞いた限りではバーサーカーはキャスターの駒となっているのであろう?」

カエサル「キャスターが何者かは知らないが、敵になっているのならば用心しなければならないのはアサシンだ。警戒網を潜ってこちらに襲撃してくるやもしれん」

カエサル「いや、そもそも味方のふりをして近づいてきて暗殺してくるかもな?」

お竜「お竜さんの目はごまかせないからそこは安心しろ」

ぐだお「戦う覚悟は出来てるからね…」

龍馬「辛いだろうけど、僕もたとえ仲間だった相手でも手加減せずに戦うよ」

カエサル「私も同じだ、しかし我がローマに通ずる者であれば躊躇うやもしれんな…そうならないように願っておこう」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/02(木) 12:22:34.14 ID:sae6RPpS0<> お昼行ってきます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 13:51:17.58 ID:sae6RPpS0<>

龍馬「とにかく僕達は正当な聖杯戦争に従って、次々と襲ってくるサーヴァントとマスターを倒さないといけない。当面はそうやらないとキャスター側の勢力にやられてしまうからね」

カエサル「では情報収集はどの辺りから始めようか?」

龍馬「昨日僕らがいたのは…日本橋のあたりだね」

龍馬「なら今日は少し離れた場所にして…ここから近い浅草に行こう。寺社も人も多いし、それなりに情報が入るかもしれない」

ぐだお「よし、それじゃ行こう!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 13:51:53.73 ID:sae6RPpS0<>


【浅草】

カエサル「極東の寺というのは見るぶんには良いものだ、理解するのは難しいと思うが」

ぐだお「なんだかすごい人に見られてる」

お竜「デブでデカイ西洋人がいれば誰でも注目する。私は別に興味ないが」

ぐだお「カエサルは半分観光目的で浅草来てるよね…」

カエサル「現代ならともかく、この時代の東京は写真以外に資料が無いからな、色がある状態で見ておかないと勿体無いだろう」

カエサル「それに東洋の美には私も一目置いている、私の美しさほどでは無いがな」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 13:52:40.25 ID:sae6RPpS0<>

カエサル「ところでライダーの片割れはまだ帰って来ぬか?」

ぐだお「うん、まだ聞き込みとかやってるっぽい。参拝客とか通行人を止めて話を聞いてるね」

カエサル「もうすぐ昼過ぎだから今日こそは料亭で下太鼓を打ちたいところだ、ぜひこの時代の美味を味わいたい」

ぐだお「そうだね、頭さんからたくさんお金も借りられたし、ちょっとだけなら…」

龍馬「ただいま、そっちは情報収集…というよりも観光は終わったかい?」

ぐだお「おかえり、まぁ見て回った程度だけどね…」

カエサル「話は道行く者に少し聞いた程度だが、やはり昨晩のと同じ内容でしかないな。目新しいといえば昨夜のうちに総統とやらが帝都中に英霊兵を配備し終えたという嫌なものだが」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 14:17:59.79 ID:sae6RPpS0<>

龍馬「なるほど、キャスター側の初日の準備はもう終わったということか…」

ぐだお「何回も繰り返しているってことは予め敷く布陣も定まってきているのかも、だとすると包囲されてもおかしく無いね」

カエサル「ここまで素早い動きをされると、私の策もどこまで読まれるのか見ものではあるな、してお前はどんな情報を得た」

龍馬「僕はね…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/02(木) 14:30:13.91 ID:sae6RPpS0<>


お竜「リョーマは何か得られたか?いろんなやつに聞いていたけど、特に女とかな」

お竜「女とかな!」

龍馬「妬かないでよお竜さん、僕はただ情報集めただけなんだから」

お竜「まったく、私という女が見ている前で他の女と仲良くされるとお竜さんも怒髪天を超えそうだ」

ぐだお「でも坂本さんにとっての1番はお竜さんだと思うけど?」

お竜「…まぁ、知ってるけどな」

龍馬「ぐだおくんの言う通りだよ。僕はお竜さんとは一心同体…まぁ英霊として召し上げられても僕がお竜さんと一緒っていう事はそういう事なんだと僕は思うけど」

龍馬「…なんだか恥ずかしいな」

お竜「…リョーマのバカ、真っ向からそう言われると、このお竜さんでも少し照れる」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/02(木) 15:49:45.39 ID:sae6RPpS0<> 今日はここまでです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 14:01:27.77 ID:TY5PHRit0<>

カエサル「ふむ…仲睦まじい男女の関係というのは見ていて飽きぬものだ…」

カエサル「私も愛しき妻、クレオパトラと一緒にここにいれば、祭り好きの英霊が多くいるカルデアの皆から色々と注目を浴びるのだろうな」

カエサル「…いや、クレオパトラと一緒なら輝かしさで皆から羨ましがられるだろうか…?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 14:02:05.22 ID:TY5PHRit0<>

ぐだお「何言ってるのカエサル、みんなは羨ましいというよりも熱々すぎて…話しかけ辛いんだよ」

カエサル「まぁな、他の者からもよく話しかけるタイミングが分からんと言われるし、仲睦まじいという事はここまで弊害を生んでしまうか」

カエサル「私の美しさとクレオパトラの美貌は罪なものだ…」

龍馬「こほん…まぁそこまでにしておこうか。大衆の面前でこの話していると注目を集めちゃうからね」

ぐだお「そうだね」

お竜「まったくだ」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 14:02:49.02 ID:TY5PHRit0<>
龍馬「…それじゃ、僕が集めてきた情報を話すよ」


龍馬「昨日、帝国の管理下にある軍事病院で騒動があったようだ」

ぐだお「騒動って…もしかしてサーヴァント同士の!?」

龍馬「いいや、その病院に当日入院していたマスターの1人が攫われたそうだ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 14:16:19.74 ID:TY5PHRit0<>

カエサル「ふむ、普通に考えれば他の陣営が攫ったと考えるのが普通だな。しかしそれにしては奇妙だ」

カエサル「その当日に深傷を負ったという事は他の陣営に襲われたものだろう、ならばサーヴァントもマスターも病院内で襲撃に備えていただろう。それにマスターも帝国側の関係者なのだから、最大限護衛は付いているはずだ」

ぐだお「そうだよね、あの英霊兵とか周りにつかせて襲撃とか警戒してそうだよね」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 14:16:53.86 ID:TY5PHRit0<>

カエサル「たとえ英霊兵が弱くとも、地理的に不利で相性も最悪だとしても、最大の護衛者であるサーヴァントがいる状況でマスターだけを攫うというのはとても芸達者な輩だ。私ならそんな手間を踏んだとしても、計画の最後は必ずマスターをその場で殺して逃げる」

カエサル「これを実際に行ったサーヴァントがいるのならあまり賢くないか、変わり者ということか」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 14:18:59.73 ID:TY5PHRit0<>
龍馬「…流石は策士カエサル、貴方の読み通りだ」

龍馬「そう、外部からサーヴァントが侵入しても全力で対応できる様に帝国は軍を周囲に配置してすぐ側にサーヴァントも配置していた」

龍馬「…しかし、ここで思わぬ事が起きた。側に置いていたサーヴァントがマスターを攫ったんだ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 14:19:32.15 ID:TY5PHRit0<>

ぐだお「え!?それって…うん!?」

ぐだお「それ意味無くない!?」

カエサル「…分からんな、それはデメリットでしかないのではないか?」

カエサル「マスターが怪我を負ったというのなら安静にさせるのがサーヴァントだろう。もしマスターが死ねば魔力の供給も出来なくなるのだから」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 15:13:15.74 ID:TY5PHRit0<>


お竜「契約が切れても、なんか食っていけば維持出来るらしいけどな。でもそいつがそんな事したのはただ単にイかれてるってだけだろ?」

龍馬「…まぁ、目撃と噂だけ聞いた限りじゃ昨日僕らが出会ったバーサーカーである可能性が高い」

龍馬「目的は不明だが、昨日キャスターが言っていた霊基制御という手段が失敗して起こったのならある意味でチャンスだ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 19:49:40.06 ID:TY5PHRit0<> カエサル「チャンスだと?」

カエサル「維新の英雄よ、もしやそれはバーサーカーを仲間に抱き込めるという考えか?」

龍馬「仲間…というよりは協力関係を結ぶ。バーサーカーのマスターも一緒ならそこから帝国についての情報も聞き出せるかもしれないと思う」

ぐだお「でもそれって一歩間違えれば…」

龍馬「あぁ当然リスクは伴う。この事件が第三帝国の流した罠だという線もあるし、この帝都があの明智光秀と同じ『戦線』の効力があってキャスターがそれを使えるのならすぐにバーサーカーを駒に戻せるかもしれないからね」

龍馬「そう言った予想を立てた意味で一方向から彼らと協力関係を結ぶのは難しい」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 19:50:07.72 ID:TY5PHRit0<>

ぐだお「一方向からって?」

カエサル「何やら考えがある様だな」

龍馬「まぁね、それは置いといてもう一つの情報があってね」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 19:50:40.20 ID:TY5PHRit0<>

龍馬「これは新宿辺りなんだけど、そこでアーチャーのサーヴァントの目撃があったんだ」

ぐだお「アーチャーのもあったんだ!」

龍馬「そう、こちらは多くの目撃情報があってね、今朝方新宿で軍服のアーチャーが英霊兵相手に戦っていたらしい」

龍馬「現場は圧倒的、その場にいた英霊兵が全滅したらしい」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 19:51:09.94 ID:TY5PHRit0<>

カエサル「なるほど合点がいった。この辺りに英霊兵がいないのはその穴埋めに人員を割いているからか」

ぐだお「包囲されているのならいつでも襲えると思うのに誰も襲って来なくて不思議だったけど、そういう事か」

お竜「まぁあんな雑魚ども相手してもお竜さんは勝てるけどな」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 19:51:44.92 ID:TY5PHRit0<>

龍馬「そしてアーチャーの方は真名が割れてる」

カエサル「ほぉ、真名が割れているとはな。仕事が早いな」

龍馬「帝国側が真名を看破したらしいけど、こっちだけは聞いた限りじゃ多くの人が知っているほど情報が早すぎる。向こうは最初から真名を知っていたと思える」

カエサル「ふむ、カルデアから私と同様にこちらに引っ張られたならそれも頷けるな。というよりも私の真名についての情報が無かったが…それにしても私が聞いた者達はどうして知らなかったのか?」

ぐだお「聞き方が悪かったんじゃない?」

カエサル「そうだろうか?」

お竜「萎縮したんだろ、デブだしでかいし」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 19:52:37.32 ID:TY5PHRit0<>



龍馬「……」

龍馬「アーチャーの真名は、織田信長。第六天魔王信長だ」

ぐだお「え!?またノッブなの!?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 20:07:10.83 ID:TY5PHRit0<>

カエサル「あの者か…」

お竜「あいつかー、帝都じゃお世話になったよなほんと」

龍馬「こっちの真名は確かだ、現にキャスター側からも新聞の見出しに彼女の顔写真を載せて通報を呼びかけているらしい」

ぐだお「…俺たちは?」

龍馬「こっちは大丈夫、寧ろあっちはアーチャーとバーサーカーの捜索でいっぱいいっぱいらしい」

カエサル「バーサーカーの真名は書いてあるのか?」

龍馬「いや、アーチャーだけだね。あっちの戦力としては真名がバレるのを防いでいるかもしれない」

龍馬「とにかく僕からはここまでだね」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 20:14:06.31 ID:TY5PHRit0<>


ぐだお「うーん、ノッブがカルデアのノッブなら話聞いてくれそうかな?」

龍馬「マスターがいる聖杯戦争の時点だと難しいけど…彼女は絶対に向こうに与しはしないだろうね」

カエサル「むしろ煽動して内部から滅茶苦茶にしてしまうタイプだな」

ぐだお「ならノッブの方にも協力関係を?」

龍馬「新宿を根城にしたらしいから、この後出来れば彼女のところにも顔を出そう」

カエサル「ならば今後の方針はアーチャーとバーサーカーの2騎に集中することだな。第三帝国とやらも探しているのであれば、我々はその情報を知り次第向こうよりも早く動く。これで良いな?」

お竜「あぁ問題ないぞ」

ぐだお「異論はないね」




カエサル「うむ、ではこれより昼食にしよう!」

ぐだお「唐突すぎる!?」

お竜「お竜さんも腹が減った」

龍馬「昼食か、なら少し歩くけどここいらで有名な料亭で昼をとろう」

龍馬「何でもそこはすき焼きが有名らしいからね」

カエサル「すき焼き!文明開化を象徴するジャパニーズ食文化の先駆け!」

カエサル「行こう!美味しい日本の食を味わうために!!」

ぐだお「すっごいはしゃいでる…」

龍馬「ははは、ここまでの反応は予想していなかったな」

お竜「おいリョーマ、早くその料亭とやらに行くぞ!すき焼きは肉だ!私は肉を食べたい!」

龍馬「はいはい、僕が道案内するからみんな大人しくついてきてね」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/03(金) 20:14:58.13 ID:TY5PHRit0<> 22時ごろ再開します <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 22:26:28.12 ID:TY5PHRit0<>
【某所】

「総統閣下」

「…あぁ、キャスターか。どうした?」

「密偵からの情報で、カルデアのマスターがライダーとセイバーを連れて浅草を散策しているとのことです」

「観光のつもりか?下らんな」

「人理を救ったと聞いて期待していたが、資料を見る限りただのガキだな」

「それに観光など…こんな何もない帝都などに価値があると思っているのか?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 22:27:26.78 ID:TY5PHRit0<>

「ドイツから来たワシでも、日本などもう見飽きた」

「何も変化がない、何も命が増えたり減ったりしない」

「全てにおいて何も変わらない、この一週間を何度も経験してきた私達でも、ワシならそんな下らんことはしない」

「…あぁ、何を言っているんだ私は?私はワシでも僕でも俺でも…」

「あぁクソ…私は総統で…真なる総統で…」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 22:28:05.76 ID:TY5PHRit0<>

「総統閣下、ご無理なさらないで下さい」

「もうすぐ、あなたは真の総統になります」

「人類神話という枠を超え、外なる世界へと人々を進ませる『星(ソラ)の開拓者』となるんですから」

「コンディションを整えておいて下さい」

「この周回で私たちは新たな世界を作るのです。総統閣下は神への中継を担う、その為に必要なのです」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 22:29:41.20 ID:TY5PHRit0<>

「神…神か…そうだったな、私がここまで上り詰められたのも神のおかげか」

「キャスターよ、これから我々はどうすればいい?どう動けばいい?」

「そうですね…」

「では、セイバーにアサシンを差し向けるのはいかがですか?確実に面白いことが起こると思います」

「そしてアーチャーにはランサーと顔合わせしてもらいます。バーサーカーもその中に混ざってもらえるように英霊兵と人の流れを細工しますね」

「これだけで、最終日までに準備がすべて終わります」

「ランサーには悪いですが…これも人類生存の為です。彼も最後は降りてもらいましょう」

「ライダーはどうする?聖杯の起動に必要な再会と別れが無いが」

「それについては上から具体的に言われておりません、アレはどう見ても抑止力側の介入でこっちの意図したものじゃないので…」

「まぁ私の方で適当に因果を付けます」

「7日まで時間はありますし、この世界で因果が付与されればそれだけで条件はクリアかと」

「ではそうしろ」

「はい」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/03(金) 23:39:13.12 ID:TY5PHRit0<>

【浅草】


ぐだお「すき焼き美味しかった〜」

お竜「うんうん、これは満足だ」

カエサル「肉は現代に比べて少し味は落ちたが、それでもこの時代の美味を味わえたから満足だ!」

龍馬「頭さんから幾らでも使っていいって言われてたけど…流石に食べ過ぎじゃないか?」

龍馬「僕らサーヴァントは食べなくても大丈夫だし」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:15:27.50 ID:zu64vRWJ0<> カエサル「英気を養うにはまず食から始めなければならない、我々は過去の英雄の影法師にすぎんが、それでも足で歩いて言葉を紡ぐ以上我々は生きているのだ」

カエサル「ならば食わなければ生きていないも同じだ!!」

ぐだお「いつも思うけど何なんだろうこの説得力…」

お竜「お竜さんもデブの意見に賛成だ」

龍馬「うーん、これは納得していいものなのか…」

?「流石カエサル様!」

カエサル「ん!?この聞き覚えのある…いや忘れることのない美声は…!」

?「カエサル様こちらです!私です!」

クレオパトラ「クレオパトラでございます!」

カエサル「おぉ!我が妻クレオパトラ!!お前もこの世界に来ていたのか!!」

クレオパトラ「ハイ!気づいたらこの帝都にいました!」

クレオパトラ「あぁカエサル様…近くまで見ていてもかっこいいです!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:16:07.90 ID:zu64vRWJ0<>

龍馬「クレオパトラ…古代エジプトの最後のファラオで世界三大美女の1人、確かカルデアにいた…」

龍馬「クラスは確か…アサシン」

ぐだお「ちょっと待ってカエサル!なんかおかしいよ!」

ぐだお「何で急にクレオパトラが出てくるの!?しかもアサシンだったら…」

カエサル「何をバカな、見よこの美貌と私を私と認識する彼女を、これが敵の手の者に」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:16:43.77 ID:zu64vRWJ0<>

クレオパトラ「あぁカッコいい、なんて美をお持ちなんですかカエサル様!」

クレオパトラ「そんな貴方様を見ていると…私…私は…!」

クレオパトラ「殺してしまいたいくらいです」

シャ!

カエサル「な」

お竜「デブ危ないぞ!」

バン!!

カエサル「ぐべ!?」

ぐだお「今クレオパトラの髪から蛇が飛び出してきてカエサルを襲おうとして、その寸前でお竜さんがカエサルの腰を蹴って間一髪躱した!!」

龍馬「説明ご苦労だよぐだおくん、そして少し下がっていてくれ!!」

お竜「アサシンだろうと、このお竜さんの反射速度の前には敵わないぞ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:17:37.13 ID:zu64vRWJ0<>

クレオパトラ「ッチ!」

クレオパトラ「後少しでカエサル様を殺せたのに…殺せたのに…」

クレオパトラ「邪魔をするなんて…許しません!」

お竜「何だこの女、メンヘラか?」

カエサル「我が妻はメンヘラではない!」

カエサル「む、いや確かにメンヘラだったような…真珠も溶かして飲んでいたくらいだし」

カエサル「まぁそこも良いのだがな!」

クレオパトラ「死んでくださいカエサル様!」

カエサル「おっと!」

ガキン!
キン
キン!

カエサル「待てクレオパトラ!私の話を聞け!」

クレオパトラ「カエサル様…!カエサル様ァ!!」

龍馬「ダメだカエサル!彼女は向こうに操られてる!」

龍馬「正気に戻すには元凶を叩くしかない!」

カエサル「むぅう……!」

カエサル「…許せ我が愛しき妻よ…!」

サッ!

クレオパトラ「な、早い!?」

カエサル「当て身!」

ドン

クレオパトラ「キャァ!!」

ドサ

クレオパトラ「うぅ…きゅぅ…」

カエサル「…こうするしかないか」

ぐだお「カエサル、クレオパトラは!?」

カエサル「大丈夫だ、少し眠ってもらっただけだ」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:18:57.88 ID:zu64vRWJ0<>

カエサル「しかし、直に意識を取り戻すだろう」

龍馬「一緒に連れて行きたいが、洗脳された状態だと危険が伴う」

龍馬「いっそのこと、ここで…」

カエサル「それ以上言うな!我が妻を傷付けることは誰であろうと許さぬ!」

ぐだお「カエサル……」

カエサル「クレオパトラをここに置いていくのはダメだ、しかし…どうすれば…」

ガガッ…!
キィィン……!

『こんにちは、カルデアのマスター』

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:20:21.30 ID:zu64vRWJ0<>

ぐだお「昨日と同じ声がスピーカーから…」

龍馬「キャスターか!」

『えぇ、昨日ぶりですねライダー。そしてセイバー、ガイウス・ユリウス・カエサル』

『古代ローマの英雄にこのような形で挨拶すること、そして貴方の奥方様にご無礼を働いたこと、不躾いながら深くここに謝罪します』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:21:11.70 ID:zu64vRWJ0<>

カエサル「キャスター……!」

カエサル「謝罪するくらいならこの場に現れて私に直接頭を下げよ!いいや、それだけでは私の腹は治らんぞ!」

カエサル「自身の腹に剣を刺すくらいの侘びを入れろ!」

『あぁ、そんなことで許してくれるのですか』

『良いですよ、そんな些末ごとで貴方の怒りが静まるのなら、目の前で私の誠意を示しましょう』

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:21:48.25 ID:zu64vRWJ0<>

ぐだお「え、何言ってんだこの人…?」

パチン

「さて……」

ぐだお「え、俺の横に誰かいる…!?」

「お初にお目にかかります、カルデアのマスター」

ぐだお「………………え?」


ぐだお「うわぁぁぁ!?」

ぐだお「え!?何このグラサン!?」

「やだなー、さっき放送で言ったじゃないですか」

「貴方たちの目の前で誠意を示すって」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:22:22.85 ID:zu64vRWJ0<>


お竜「いつの間にかここにいたぞ! お竜さんでも気付けないほどあっという間に!」

龍馬「こいつがキャスターか…!それにこの瞬間移動…!」

龍馬(霊体となって移動…いいや、それにしては早すぎる。たとえ聖杯の援助があったとしても、ここまで一瞬のうちに移動するのは…!)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:22:51.94 ID:zu64vRWJ0<>

キャスター「さてと、セイバーさん」

キャスター「まずはこのような非礼を行った事を深く謝罪します」

キャスター「本当に申し訳ありません」土下座

ぐだお「頭を下げるどころか土下座!?」

キャスター「私の誠意ですので」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:25:15.63 ID:zu64vRWJ0<>

カエサル「貴様がキャスター…か?」

カエサル「その態度…土下座して許しを請うことは分かった。ならば次は自害して我が妻を解放せよ!」

カエサル「それこそが誠意というものであろう!」

キャスター「お安い御用です」

パチン

ぐだお(指を鳴らしただけで刀が現れた…!)

キャスター「武器の取り扱いには慣れていませんが…」

キャスター「自分に刺すくらいなら、容易い」

ザク

ぐだお「え…」

カエサル「な!」

お竜「このグラサン自分の腹に刀を刺したぞ!!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:27:19.54 ID:zu64vRWJ0<>

キャスター「ぐ……どうやら私はここまでのようですね…」

キャスター「あぁ…意識が遠のいて…遠のいて…」

キャスター「まぁ消滅なんてしませんけどね!」

ぐだお「お腹の傷が一瞬で消えた!?」

カエサル「確かに腹に刀が刺さっていた…刀身も貫通していたはずだ」

カエサル「手品の類いか?」

キャスター「いえいえ、誠意ですので本物の刀です。私自身人を欺きますが、相手からの願いを無下にするのは嫌いなので」

キャスター「だったら腕も斬り落としますね」

スパ!

ぐだお「自分で左手を…!」

龍馬「確かに斬れている…」

龍馬「だが断面から血が出ていない…どういうことだ?」

キャスター「言っておきますが、偽物じゃないですよ。ここに来いと呼ばれたので応えて来ただけですので」

ニョキ

キャスター「左手はこのような感じで生えてきます。すごいでしょ?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:28:20.95 ID:zu64vRWJ0<>
ぐだお「あわわわ…!?」


キャスター「ははは、そんなに驚かなくても」

キャスター「人類最後のマスターとして最後まで戦った貴方ならこのような経験は一度や二度もしているでしょ?」

龍馬「…!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:28:58.39 ID:zu64vRWJ0<>

キャスター「では次は…アサシンの解放でしたね」

カエサル「…そ、そうだ!どうやったのかは知らんが、我が妻を早く解放せよ!」

キャスター「良いですよ、狂化させたアサシンなど使い物にならないでしょうし」

カエサル「貴様…!その言葉は我が妻に対する侮辱と捉えて良いか…!」

キャスター「あぁすいません、でも元に戻す代わりに条件を」

キャスター「セイバー、あなたは私達の軍門についてください」

カエサル「…!!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:30:51.07 ID:zu64vRWJ0<>

カエサル「私にマスターを裏切れというのか?」

キャスター「えぇ、この地に貴方とアサシン、アーチャーを招き入れたのは私です」

キャスター「本来なら初日には貴方に裏切るように連絡を入れようとしたのですが、生憎とそこのライダーの参入によってマスターと貴方の初期位置にズレが生じました」

キャスター「まさか貴方があの者と協力するとは思ってもいませんでしたし、姿を表すのも面倒でした」

キャスター「そして今回のバーサーカーの暴走によって私自身手を焼かれ、ようやく此方に伺えるようになりました」

キャスター「まぁ、ライダー以外は全部予定のうちなんですが」

カエサル「…バカな、私がマスターを裏切れるものか」

キャスター「無理強いはしません、断ればこの場でアサシンを回収して去るだけですので」

キャスター「ただ考えておいてください」

キャスター「良い望みも悪い望みも、全て受け入れますので」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:31:26.29 ID:zu64vRWJ0<>

お竜「いちいち長い!」フン!

ドゴ!

キャスター「頭が少し欠けたじゃないですか〜」顔半分

キャスター「喋り辛いし見辛いですね」顔半分

スゥゥゥ


キャスター「元に戻れば良いんですけどね」元通り

お竜「な、なんだこいつ…!?」

お竜「本当にサーヴァントか!?」

キャスター「えぇ、大体はそうですね」

キャスター「しかし、英霊という高貴な存在には程遠いものであるのですが」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:32:42.98 ID:zu64vRWJ0<>
龍馬「キャスター、お前は一体…!」

キャスター「ライダー、貴方が抑止力の介入であるのなら私はそれを敢えて認めます」

キャスター「だからこそ、覚えておいてください」

キャスター「私という存在を消すことは、人類の願いと夢の否定になるということを」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:33:13.23 ID:zu64vRWJ0<>

龍馬「ちょっと待ってくれ、それはどういうことだ!?」

キャスター「その答えは、そこの少年がよく知っているはずですよ」

ぐだお「俺が?」

キャスター「はい、七つの特異点を越えて未来を手に入れた貴方ならね」

キャスター「そして、そんな貴方ならばきっと…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:33:52.92 ID:zu64vRWJ0<>
ぐだお「……アレ!?キャスターがいつの間にか消えてる!?」

カエサル「クレオパトラもだ…」

お竜「何だったんだ一体」

龍馬「……」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:35:05.56 ID:zu64vRWJ0<>


【新宿】
【レストラン】

信長「あー、なんじゃか疲れたのー」

信長「急に飛ばされたかと思ったらまーた帝都じゃし」

信長「キンカンの仕業にしてはやけに手慣れておるし、本当に昨夜は疲れた…」


ガララ

店員「失礼します。お客様、ワインの方お持ちしました」

信長「うむ、ワイン持ってきたところ悪いがさっきのステーキも追加で頼む」

店員「はい、かしこまりました」

ガララ
ピシャ


信長「ふぅ…何とか食って元気つけないとな!」

信長「にしても昨日は本当最悪じゃったわ」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 08:36:05.28 ID:zu64vRWJ0<> とても気持ちいい

午前中はここまでにして夜22時に続き投稿します <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/04(土) 10:03:33.44 ID:zu64vRWJ0<> やべ、クレオパトラの一人称 妾だった
訂正で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/04(土) 15:33:00.63 ID:BKmH9JfYO<>
悲報
クソまとめサイトあやめ速報、あやめ2nd
創作活動への冒涜続行


・SSちゃおラジシリーズの盗作が発覚
作者も自白済み


・各まとめサイトにちゃおラジの盗作が伝えられる
真っ当なまとめサイトはちゃおラジシリーズを削除


・まとめサイトあやめ2ndはちゃおラジの削除を拒否
独自の調査により盗作に当たらないと表明


・あやめ2ndが荒れる
あやめ管理人は盗作だというちゃんとした証拠をもってこいと言う


・かと思いきやあやめ管理人、盗作に当たらない発言も証拠を求めた発言も寄せられたコメントもなにもかも削除
全部もみ消してなかったことにする気かとあやめ2ndもっと荒れる


・あやめ2nd、ちゃおラジシリーズは盗作ではないがこのままではサイト運営に不都合なためと削除


・後日あやめ2nd、ちゃおラジが盗作ではない独自の理論を公開
ちゃおラジシリーズ再掲載


・あやめ2nd、多数のバッシングにあい数時間後ちゃおラジシリーズ全削除
自らの非を全て認める謝罪記事を掲載


・謝罪記事掲載から5日後、あやめ2nd謝罪記事削除
サイトは謝罪時から通常通りの運行だった
またもみ消して逃げるのかと荒れる


・あやめ2ndに迷惑だから釈明するなり謝罪するなりしろとの訴えが出される


・あやめ管理人釈明なし
責任を逃れ私欲に走る

この間、あれだけちゃおラジへのコメントを削除したにも関わらず以下のようなコメントの掲載を承認
ダブルスタンダードは健在
http://ayamevip.com/archives/52295361.html#comments


ご意見はこちらまで
ayamevip@gmail.com


あやめ管理人は謝罪記事の再掲載を行え

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 19:53:46.51 ID:2ana48wVO<> 1です。
やっぱりつまらないですかこれ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/04(土) 19:55:43.76 ID:YJpVUIQU0<> 見てますよー感想は全部終わってからにしようかと
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 22:39:58.18 ID:zu64vRWJ0<> >>134
ありがとうございます
励みになります
拙い文ですが精一杯頑張っていこうと思います。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 22:40:31.52 ID:zu64vRWJ0<>

【昨夜】

信長『お!なんかまた勝手にレイシフトしておる!』

信長『ってまた帝都じゃと!?どんだけここにワシ入れたいんじゃ!?』

信長『とは言っても、霊基に介入してくるわけでもないし、わしのステータスもマスター契約も元のままじゃ』

信長『という事はワシ、迷子か!』

信長『魔力がぐだおに繋がってる以上、やつもここにおるんじゃろ!?死なれては困るから急いで探さんと!』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 22:43:02.01 ID:zu64vRWJ0<>

『待てアーチャー!』

信長『ぬ?背後から声が…』

英霊兵『貴様を捕まえる!』ジャキ

信長『は?なんじゃお主?』

バン

英霊兵『うぐ!?』

信長『馬鹿か、捕まえるのならこっそりとやれい。そして貴様如きにこの信長を捕らえることなど…』

信長『にしてもこの英霊兵…今喋ったか?』

信長『確か中身空っぽじゃろこいつ』

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 23:39:14.85 ID:zu64vRWJ0<>

英霊兵『ぐ…がは…ッ!』

信長『息があるようだな。丁度良い、ここの事について洗いざらい話してもらおう……ん?』

ザッザッザッザ!!!

英霊兵s『『『『『……!!』』』』』

信長『ちょ!数が多いんじゃが!?』

英霊兵4『二等兵がやられた!』

英霊兵5『あれは……サーヴァントだ!』

英霊兵8『ならアレがアーチャーか!』

英霊兵3『アーチャーを捕まえろ!』

英霊兵1〜90『オォォォォォーーー!!』

ウィィィン!
ガシャン!

信長『えぇい!あまり魔力を消費しとうないが、こうなっては止むを得まい!』

信長『三千世界!』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 23:40:28.38 ID:zu64vRWJ0<>


【数十分後】

英霊兵1〜90『『『『』』』』

信長『ふん、容易い容易い』

信長「神性を持っとるから簡単に倒せたわ』

信長(持っておらんかったらまずかったが…)

英霊兵『わ、我が帝国の英霊兵をものの数分で…』

信長『さて…』

ジャキン

信長『全部喋ってもらおうかの、この帝都について』

英霊兵『ひ、ヒィ!?』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

信長(そっから朝まで宿場で尋問してたから流石に疲れた)


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 23:42:06.60 ID:zu64vRWJ0<>


信長「いやーしかしもっけの幸いだった!」

信長「まさか殺した英霊兵の中身の兵士どもが金品を持っていて、その金で料理屋の個室でご馳走を堪能できるとは!」

信長「向こうから襲ってきたし、死んでも是非もないよネ!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 23:48:43.93 ID:zu64vRWJ0<>


店員「失礼します」

信長「ン?もう肉を持ってきたか?」

店員「いえ、お連れ様がご到着されたので」

信長「連れじゃと?ワシの連れというとぐだおの事か?」

店員「男性の方ですので…お通ししてもよろしいですか?」

信長「うーーむ…」

信長「…良い、ここに案内せよ」

店員「はい、すぐにお連れいたします」

信長「うーむ、ぐだおでもワシがここにいる事を知るなど分かるはずもないが…」

信長「帝国の追っ手の者か?ならばこの場でーー」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/04(土) 23:52:28.17 ID:zu64vRWJ0<>

コンコン

店員「お連れ様ご案内しました」

店員「失礼します」

ガラララ

信長「…!」

信長「貴様は…!」

「お久しぶりでございます、信長公」

「いえ、今はアーチャーとお呼びするべきでしょうか」

信長「なぜ貴様がここにいる!?」

信長「家康!!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 00:38:53.88 ID:uMsv0RrH0<> 続きは明日で <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/05(日) 03:28:51.84 ID:efSdeLUi0<> 乙 追いついた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:40:52.73 ID:uMsv0RrH0<>


家康「……」

家康「やはり、私は家康ですよね…」

信長「何を言うとる!貴様の顔を忘れるわけなかろう!」

家康「いえ、やはり若い頃もこうだったのかと思い出したので……」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:41:24.18 ID:uMsv0RrH0<>

信長「えぇい!ワシが問うてることに答えんかい!」

信長「なぜ!ここに!いるんじゃ!」

家康「そうですね…今この帝都で聖杯戦争が行われていて、そのサーヴァントとして召喚されたと言えばいいのか…言って良いのか」

信長「貴様も召喚されたか…そしてワシを殺しにか?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:41:58.63 ID:uMsv0RrH0<>


家康「滅相もございません、私のような者が信長公を殺すなどと、アーチャーランサーの関係と言えどやるはずはありません」

信長「そしたらなんじゃ?ランサーらしい貴様がこの場に顔を出した意味は一体なんじゃ?」

家康「帝都に召喚されて間もない私の耳に、新宿で火縄銃を操るアーチャーの報があり足を運んだところ、この店に足を向けていたのをこの目でしかと見ました」

信長「ワシがこの店に入ったの1時間前なんじゃが…」

家康「話しかけようにも、お食事を楽しんでいらっしゃったらご迷惑かと思って1時間待ってから入りました」

信長「気長すぎるじゃろ…」

家康「徳川家康というのはこうあるべきですから」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:42:26.33 ID:uMsv0RrH0<>

信長「そんで、ワシを殺さないなら何しにきたんじゃ」

家康「…信長公、私のマスターと協力して共にこの帝都の聖杯を手に入れましょう」

家康「『第六天魔王』織田信長と『東照大権現』徳川家康、神霊すら屠れる私たち2人なら此度の聖杯戦争も余裕でしょう」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:43:04.93 ID:uMsv0RrH0<>


信長「……それで、最後はどうするんじゃ?」

信長「貴様が言うその協力の最後はお互いに殺しあうと言うことじゃろ?」

家康「なら手っ取り早くこの場で貴様を殺しても構わんのじゃろ?」

ガチャ

家康「お待ちください、私は別に聖杯など欲しているわけではありません」

家康「聖杯を手に入れた後、信長公にお譲りいたします」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:43:56.74 ID:uMsv0RrH0<>


信長「ほぉ…理由は何故じゃ?」

家康「聖杯は私が忌み嫌った異国の宗教から派生したもの、誕生が違い別ものであろうと、聖杯という名称を持つ物をこの私が手に入れる事はありません」

信長「ほぉ…では貴様はどうしてこの聖杯戦争に応じたんじゃ?聖杯に願いが無ければ貴様が召喚に応じるわけがない」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:45:19.67 ID:uMsv0RrH0<>
家康「この帝都の悲鳴が聞こえたのです」

家康「召喚されすぐにこの世界の惨状を目の当たりにし、私は私の国の人々を少しでも救いたく、召喚に応じこの戦いに参戦しました」

家康「私の願いはこの聖杯戦争の終結、それのみでございます」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:45:58.60 ID:uMsv0RrH0<> 信長「むぅ……」

信長「この国を思うてか、それも良いが…」

信長「些か都合が良すぎじゃな」

家康「……」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:53:47.88 ID:uMsv0RrH0<>


信長「何故ワシと協力してまで聖杯戦争に勝ちたがるんじゃ?貴様のマスターが欲しているのならワシ抜きにしてでも勝ち抜けば良いじゃろ」

信長「そして、願いを欲するマスターの声に応じたのならそいつも貴様の守るべき民じゃろう」

信長「…貴様はワシの目の前で主人を裏切る気なのか?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 14:54:36.96 ID:uMsv0RrH0<>

家康「……」

家康「やはり、賛同していただけませんか」

信長「ワシを安く見るなよ家康、そのような誘いに乗るほどうつけじゃない」

家康「そうですか…」

家康「今日のところは退かせてもらいます…」

信長「うむ、そうしろ」

家康「信長公、引き続きお食事を楽しんでいてください…」

ガラララ

ピシャリ

信長「…なんじゃったんだあの狸は」

信長「それに…ワシの知る狸にしてはどこか違うような…」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/05(日) 15:11:11.15 ID:uMsv0RrH0<>


店員「お客様、ステーキをお持ちいたしました」

信長「まぁいいわい!小難しいことは肉を食ってから考えるとするかの!」

信長「ではでは6皿目、いただきます!」

信長「うんまーい!」

信長「この時代の肉は少し硬いが、その硬さの中に野生の味とそれを目覚めさせる肉本来の旨味がある!」

信長「肉汁も多いすぎず、油も適量で腹にも丁度良い!」

信長「付け合わせは…ジャガイモだけだとやはり物足りんのぉ…」

信長「じゃが、ステーキ肉の味付けはグッド!これにはノッブも大喜び!」

信長「これを作ったシェフを呼べ!褒美を取らそうぞ!」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 00:14:21.80 ID:Ggl3Fq6m0<>


家康「…信長公、私はあなたに出会えて良かった」

家康「あなたの意思、あなたの考え方、あなたに全て賛同してきた私だからこそ、あなたに会って確認したかった」

家康「あなたは、この国を想っている」

家康「本能寺にて殺され、何百年も経ちながらもあなたはずっと未来だけを見ていた」

家康「そして今も、カルデアの最後のマスターと共にこの隔離世を解き放たんとするか…」

家康「……」

家康「私は、本当にこれで良いのだろうか…?」

家康「人類史を守るためだけに、彼らの側に立つのが本当の徳川家康と言えるのだろうか……」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 00:15:38.71 ID:Ggl3Fq6m0<>


ガガッ!

キャスター『こちらキャスターです』

家康「……キャスター、無線機を通して出歯亀か?」

キャスター『いえいえ、私は少しだけ聞いただけですよ。今聞いたことは誰にも話さないでおきます』

家康「…で、時代錯誤なこの携帯型無線機にて伝えようとしていたことはなんだ?」

キャスター『もうすぐそちらにバーサーカーが到着します。なるべく殺さずに回収してくれますか?』

家康「私がやるのか?英霊兵でも良いだろう」

キャスター『英霊兵じゃあのバーサーカーの相手は敵いませんから』

キャスター『面倒でしたらアーチャーと協力してやってください』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:41:51.57 ID:Ggl3Fq6m0<>

ドゴォォォン!!

家康「!!」

家康「信長公がいたレストランが爆発した!?」

家康「………キャスター貴様ッ!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:42:52.03 ID:Ggl3Fq6m0<>
家康「一体どうした貴様!今までの周回ではこの様な小細工を弄しておらんだろう!」

キャスター『こっちとしても爆破なんて三下がやることには抵抗がありますよ』

キャスター『しかし、総統閣下と上からの抽象的な命令ですので従ったまでです』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:43:41.37 ID:Ggl3Fq6m0<>

家康「あの者がこの様な策を!?」

家康「……」

家康「…分かった、ならば従う」

キャスター『それで良いです』

キャスター『後もうすぐでバーサーカーが到着します』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:44:08.83 ID:Ggl3Fq6m0<>

バーサーカー「ウォォォォォォォォォーーーーー!!!」

バーサーカー「こっからサーヴァントの匂いがプンプンするぜ!」

将校「ぐ……うぐ……」

バーサーカー「大丈夫かマスター!少し酔ったか!?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:44:35.61 ID:Ggl3Fq6m0<>

将校「た、助けてくれ…」

バーサーカー「ハッハー、命乞いするなんてまだまだ大丈夫そうだな!」

バーサーカー「っしゃあ!もっと加速するぞゴラァ!!」

ぐらぐら

将校「あばばばばっばあっばあっば」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:45:16.29 ID:Ggl3Fq6m0<> 家康「マスター、総統の手下か」

家康「バーサーカーに抱えられているようだが、グラグラと揺れているせいか三半規管に影響が出てる」

家康「顔中ゲロまみれとはな…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:45:50.24 ID:Ggl3Fq6m0<> バーサーカー「おぉ!?なんか如何にもってやついるじゃねぇか!!」

バーサーカー「ってなんだ狸じゃねぇか」

家康「貴様、私を知っているのか?」

バーサーカー「はぁ?知ってるも何も結構顔合わせてたじゃねぇか!大殿がくたばった後に天下とって俺諸共忘れたってのかアァン!?」

ブン


家康「…長槍か、ランサーに向けるにしては些か不利な武器だな」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:46:24.17 ID:Ggl3Fq6m0<>
家康「にしても、私とお前が顔合わせだと…?」

バーサーカー「平和ボケかジジイ!ムカついたからぶっ殺すわ!!」

家康「ふん、そのような槍で私は殺せんぞ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:50:32.84 ID:Ggl3Fq6m0<>

信長「いててて、なんじゃ今の爆発?」

信長「ワシじゃなかったら死んでいたぞ!」

信長「全く……ん?」

信長「狸のやつ誰かと戦っておるな…アレは」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:51:10.15 ID:Ggl3Fq6m0<>

バーサーカー「ハッハッハッハー!武勇もねぇテメェがこの俺に勝てるわけねぇだろ!!」

家康「た、確かに…力量は徳川家康でも不利か…!」


キン
キン
キン!

家康「だが!」

家康「技量はこちらが上だ!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 01:52:09.12 ID:Ggl3Fq6m0<>


バーサーカー「な!?」

ザク

家康「頭部に必中、たとえ霊基回復の拘束具を身に纏っていたとしてもこれで少しの間は動けないだろう」


信長「ほぉ、あの鎧武者を呆気なく倒すとは…やるな狸め」


将校「うぐ…ようやく解放された…」

家康「救出に遅れてすまない、今すぐ英霊兵を連れてあなたをここから避難させる」

将校「あぁ、ありがとうございます」

バーサーカー「いててて、あー頭がスゲーいてぇ…」

将校「まずい、もう起き上がる!」

家康「ここは私に任せろ、あなたは少しでも歩いて先にいる英霊兵と合流しろ」

将校「わ、分かった!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 02:00:05.76 ID:Ggl3Fq6m0<>


バーサーカー「イテテ…兜が割れちまった」

バーサーカー「って、オイ俺のマスターをどこに行かせる気だ!」

キン

ザク!

バーサーカー「いってぇー!」


家康「行かせるか…!」

家康「って、その顔……!貴様はまさか…!」

バーサーカー「ようやく思い出したかテメェ!」

バーサーカー「俺が誰か!!」

家康「森長可…!確か秀吉と一戦交えた際に討ち死にした…!」

森長可「そうだよクソッタレが!!」

ブン!

家康「ック、キャスターに真名を聞いていなかったが、まさかここで素が狂戦士だった者がバーサーカーで出るなんて!!」

長可「アッハッハッハッハッハー!!!!俺は聖杯を手に入れる!あんなキャスター如きに操られる俺じゃねぇぞ!」

長可「野郎から奪ったこの拘束具で俺はもう無敵も無敵だ!」

家康「馬鹿か貴様!それは土地の魔力を吸い上げる拘束具だぞ。土地が死ねば貴様も自滅するだけだ!」

長可「関係ねぇ!どうせ死ぬんだったらマスター以外全員殺して死ぬぜ!!」

長可「それがサーヴァントってもんだろうが!!」

ブン

キン

ブン

キン

キン


家康「聞く耳持たずか…クソ」

家康(かくなる上は宝具を放つしか…!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 02:13:25.30 ID:Ggl3Fq6m0<>

信長「おーい戦っておる途中悪いが」

信長「アーチャーのワシもここにいるからな」

家康「の、信長公…!」

長可「信長…大殿様じゃねぇか!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 02:17:20.31 ID:Ggl3Fq6m0<>
信長「オイ、貴様今ワシにその槍を向けたか?」

信長「親父殿には世話になっておったが…これはどういうことじゃ?」

長可「あ…えーと」

カラン

家康「え、槍を捨てた」

長可「すんません!」

家康「謝った!?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 02:17:49.71 ID:Ggl3Fq6m0<>

長可「馬鹿野郎狸親父テメェ!大殿様の言うことは絶対だぞ!実際に失礼なことをしたのは俺だし謝らねぇと」

信長「良い良い、貴様もバーサーカーで呼ばれたサーヴァントじゃからこの醜態も許そう」

長可「ハハァー!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 02:18:18.16 ID:Ggl3Fq6m0<>


信長「しかし、さっきのはどういうことじゃ?」

信長「ワシのいたレストランをどうして爆破して破壊した?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 02:24:18.65 ID:Ggl3Fq6m0<> 今日はここまでにします。
おやすみなさい。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 09:12:02.90 ID:Ggl3Fq6m0<>


長可「は?レストランってなんすか?」

信長「お主じゃないのか?」

長可「俺はただ人をぶっ殺していただけですよ」

長可「と言うか俺の宝具はそんな爆破系のもんじゃないっすから」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 09:12:32.80 ID:Ggl3Fq6m0<>

信長「んじゃ貴様か?」

家康「え、私ですか?」

信長「消去法でいくとそうなる、むしろこいつがワシに嘘をつけるわけないからな」

家康「えぇーと、私じゃないです…けど」

信長「けど、なんじゃ?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 09:13:02.15 ID:Ggl3Fq6m0<>

家康「…キャスターが現れて爆破して逃げていきました…的な?」

信長「まことか?」

家康「まことです」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 09:13:35.07 ID:Ggl3Fq6m0<>

信長「………ククク!!」

信長「はっはっはっは!これは面白い!」

信長「ワシが舌太鼓を鳴らしてステーキを食っておったところを、キャスターが爆破して逃げたとはな!!」

信長「この帝都で帝国兵を使って全てを牛耳っておるキャスターがまさかこのワシに自分からケンカを売るとは!!」

信長「これが笑わずにいられるか!!!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 09:14:18.21 ID:Ggl3Fq6m0<>

信長「決めた!ワシこれからキャスターと総統とやらをぶっ潰して第三帝国を乗っとる!!」

家康「」

長可「おぉ!俺もそれ乗るぜ!」

長可「聖杯手に入れても『新しい茶器が欲しい』くらいしか願望なかったが、大殿が聖杯手に入れるのなら俺はこの目で見てミテェ!」

長可「というか聖杯は大殿にやるよ!俺やっぱいらね!!」

家康「え?え!?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 09:14:50.09 ID:Ggl3Fq6m0<>

家康「いや信長公……え!?」

信長「おう家康、お主もワシと一緒にキャスター倒しに行くぞ!」

信長「どうせキンカンのように全部の元凶キャスターだろうし、もう真っ先に潰す!」

信長「ほれついて来い、お主らキャスターの顔知っておるんだし場所もだいたい知っておるんじゃろ?ならば案内せよ!」

家康「え?え?」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 09:15:17.45 ID:Ggl3Fq6m0<>

家康「いや信長公!私はマスターと聖杯を…!」

長可「オラついて来い狸ジジィ!」

長可「まさか大殿の理想にケチ付けんのかテメェ!?」

家康「いや、だから私は……」

ガガッ

家康「!!」

家康「ちょっと向こうで考えます!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 20:27:44.60 ID:Ggl3Fq6m0<>

ガガッ!

キャスター『これはどういうことですか?』

家康「私が聞きたい…!」

家康「貴様が爆破しなければ良かっただろ!」

キャスター『だから上からの命令でしたんですって、それにバーサーカーがアーチャーに即座に従うなんて私たちの誰も予想していなかったんですから』

家康「あれには私も驚いたが」

キャスター『それにさっきの、何をバカ正直に答えているんですかあなたは、少しはマシなことが言えないのですか?』

家康「清廉潔白、それが徳川家康だろ!」

キャスター『まだ自身のことを…まぁ良いです』

キャスター『少し誤算ですが、ランサーはそのままアーチャー達と一緒に私たちの元に来てください』

キャスター『到着して暴れだし次第、2騎を我が宝具と聖杯に取り込みます。あとはカルデアのマスターに集中します』

家康「…出会いと別れは?」

キャスター『家臣と主人が出会ったのですから次はお互いにくたばってくれれば良いだけです。まぁアーチャーの方は私の中で意識を保っていられるかもしれませんが』

キャスター『とにかく、予定が狂ったのでその穴埋めをお願いしますね』

家康「分かった、そちらも準備を整えておけよ」

キャスター『分かっていますよ家康様」

キャスター『この周回を持ってあなたの願いは、私たちの手によって叶えられるのですから』

キャスター『それではご武運を』

ガガッ…!


家康「……」

家康(願いか…)

家康(私の願いはただひとつ…理想の国を人類史に残すことだ)



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 20:29:13.21 ID:Ggl3Fq6m0<> undefined <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 20:29:53.98 ID:Ggl3Fq6m0<> undefined <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/06(月) 20:30:27.04 ID:Ggl3Fq6m0<> アレ?なんで書き込めないの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 20:31:01.10 ID:Ggl3Fq6m0<>
【新宿】

ぐだお「あてて、結構歩いたね」

龍馬「ここからだと結構距離があるからね、この時代の徒歩はやはり少し不便かな」

お竜「オイなんだったら宙に浮かんでいれば良いぞ、楽だし」

ぐだお「いや俺は宙に漂うのは無理だから」

ぐだ「そう言えば、カエサルを単独行動させて本当によかったのかな…」

龍馬「…彼も思うところがあったからね、いくら僕が止めても彼は言うことを聞いてくれなかった」

龍馬「それほど大事なんだ」

ぐだお「まぁ、あのカエサルが冷静じゃなくなるんだからね」

ぐだお「俺もマシュがあぁなったら取り乱すかも」

お竜「愛だな」

ぐだお「愛というより…後輩を思ってですかね」

ピピッ!

ぐだお「!」

ぐだお「カルデアからの通信!」

ダヴィンチ『あー、マイクテステス〜!』

龍馬「ダヴィンチさん!」

ダヴィンチ『やぁ、さっきぶりだね。少しはそっちでも情報は手に入ったかい?』

ぐだお「さっき?」

ダヴィンチ『ん?さっきの通信からまだ40分しか経っていないだろ』

ぐだお「えぇ!?俺たちあれから1日過ごしましたよ!?」

ダヴィンチ『ふむ…となると仮想検証と観測にズレが生じるのはそこの流れが急速だったからかもね』

龍馬「ここでは外界との時間の流れが違うのか…」

龍馬「まるで虚無の世界…」

マシュ『先輩!えぇと…お怪我とかは無いですか!?』

ぐだお「いやまだ怪我はしてないよ、サーヴァントの交戦も一回だけだったし」

マシュ『ほ、良かった…安心しました』

マシュ『先輩の身に何かあると私…』

ぐだお「マシュ……」

マシュ『先輩……』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/06(月) 20:31:35.12 ID:Ggl3Fq6m0<> やっと書き込めた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 20:32:57.72 ID:Ggl3Fq6m0<>

ダヴィンチ『で、そっちの情報はどういった具合に集まってる?詳しくそれを聞きたいな』

龍馬「説明については僕がするよ」

お竜「ヒューヒュー!お熱いねお二人さーん」

マシュ『あ!!』

ぐだお「おっと…!」

ダヴィンチ『見つめ合う2人をスルーしてこっちで情報を共有しようとしていたのに、邪魔するなんて無粋だぞ』

龍馬「そうだよ、二人の仲を邪魔したらダメだよお竜さん」

マシュ『いえあの…すいません!』

マシュ『ちょっと下がっています!』

ぐだお「あ……」

お竜「おや、恥ずかしがってマシュが隠れたな」

ダヴィンチ『面白かったのに〜』

お竜「すまんぐだお、なんか邪魔したな」

ぐだお「いやいやいやいや!そ、それよりも早くこっちの情報言っておかないと!」

龍馬「あぁそうだね」ニマニマ

ぐだお「ぐぁぁぁぁ!なんか坂本さんもニマニマしてて恥ずかしい!」

ダヴィンチ『若いねー』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 20:34:20.55 ID:Ggl3Fq6m0<>



ーーーーーーーーーーーーーーーー


ダヴィンチ『……なるほど、第三帝国が世界を支配し、その総統が日本の東京にて聖杯戦争を何度も繰り返している世界ね』

ダヴィンチ『…ただのサーヴァントが聖杯を用いてやっているとしても理論的にも魔術の面でも、その話はまずあり得ない』

龍馬「僕も同じ意見だ、歴史が改変されている点でもそうだが、聖杯を使うにしてもこの空間を隔離する結界や魔術の痕跡が一切見られないのはおかしい」

龍馬「キャスターが相手でも、これは明らかに理解が及ばない範疇にいる。どんな手品を使えばここまで大規模なことが出来るのか…」

ダヴィンチ『7月7日にリセットされるねぇ…七夕は確か天の川、織姫と彦星が一年に一度出会える行事だったはずだ。この日に行うならそれに対して何らかの意味があるはずだ』

ダヴィンチ『それについてはこっちでホームズと一緒に深く調べるけど…時間が間に合いそうも無い』

龍馬「あぁお願いするよ」

龍馬「それでさっき言った特徴でキャスターの真名について何か分かったかい?」

ダヴィンチ『いや、近代の英霊みたいだけど…そこまでするキャスターといえばウチにいる発明王とアーチャーの雷電くらいかな?あとは白服のマッドサイエンティストか」

ダヴィンチ『とにかく、現状外見での判別は出来ていない』

龍馬「あぁ分かった、引き続き真名について分かったことがあれば教えて欲しい」

ダヴィンチ『了解だ』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/06(月) 20:38:12.11 ID:Ggl3Fq6m0<>


ザザ…!

ダヴィンチ『おっと……また…介入か…?』

ぐだお「ダヴィンチちゃん!」

ダヴィンチ『…いや違う…!……これは…!?』

職員『外部から映像を受信!発信地はぐだおくんのいる帝都からです!』

ダヴィンチ『馬鹿な!?向こうからまた介入するのか!!カルデア相手にここまでするなんて…!』

職員『大変です!映像が勝手にモニターに映し出されます!』

ダヴィンチ『乗っ取られたのか…!!』


『どうも皆さまこんにちは、カルデアにいるサーヴァントや職員の方々は初めまして』

『私たちは第三帝国、永久機関帝国『ナチス』の最高司令官、総統閣下に仕えるサーヴァント、キャスターです』

ぐだお「な…なんだよこれ…」

龍馬「…そんな、隔離された空間から外部に向けて映像を出した…」

ダヴィンチ『……予想をはるかに超えて、これは異常事態だ』

『異常事態だなんて、私たちはただ自身の宝具を使ったまでです。まぁ、宝具と言うよりは科学の力なのですがね』

龍馬「科学…?」

『これより先、カルデアからの介入は非常に困るので私たちから先手を打たせてもらいました』

職員『大変です!演算機に異常発生!予測演算と仮想検証に多大な影響が出ています!』

職員『急いで直せ!…ってあっち!」

職員「カルデアの出力にも影響が出ています!!これだとカルデアスの維持が…!」

ダヴィンチ『すぐに対処して!私も今向かうから!』

『あははは、やはりあの理論は効くものですね。まぁこの程度は序の口なのですが』

ダヴィンチ『何をした!』

『さっきも言った通り、邪魔されると面倒なので先手を打っただけです』

『通信でもされて私たちの計画の意図が分かり、予定にズレが生じるのはあまりいいものじゃありませんし、何より総統閣下が不機嫌になられるとこちらとしても困る』

『まぁ本音を言うとですね、名探偵に介入でもされると私たちも困るんですよ。事件を解かれてしまう意味で』

『なのでカルデアの皆さんには悪いですが、あなた方はここでリタイアです』

ダヴィンチ『あ……ま……!』

ザザザザザザーー!!!!




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/06(月) 20:38:47.62 ID:Ggl3Fq6m0<> 今日はここまでです <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/07(火) 14:07:05.45 ID:ARUfKTH50<> 17時から始めます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/07(火) 17:07:23.56 ID:ARUfKTH50<>

ぐだお「カルデアからの通信が切れて…キャスターの映像だけになった」

『…さて、カルデアのマスター』

ぐだお「……」

『どうでしたか?私たち第三帝国の実力は?』

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/07(火) 17:07:56.20 ID:ARUfKTH50<>

ぐだお「どうって……」

龍馬「…無茶苦茶だ、ここまでの事を英霊1人でできるはずがない」

龍馬「ここまで行える力がどこから…!」

『ですから先に申し上げた通り、科学ですよ』

『人々が願い、探求し続けた科学。魔術とは違った理論を構築して凡人でも根源に到達できうる可能性のある人類最強の叡智の結晶である科学です』

『まぁ他もあるのですが…それはまだ言わないでおきましょう』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/07(火) 17:09:28.15 ID:ARUfKTH50<>

お竜「…で、さっきからぐだおぐだおと、執拗に私たちをつけねらっているが、お前は何もしてこないのか?」

『いいえ、ただ帝国としても6日目から本格的に行動しようと思っているので、総統閣下の言う通りに準備を終わらせようとあちこち赴いているんです』

『赴くついでで、私たちとしてはあの魔術王を倒したあなたに興味があるだけです』

ぐだお「魔術王って…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/07(火) 18:26:17.83 ID:ARUfKTH50<>

『答えなくてもいいですよ、私たちは興味のあるものの答えの模索と探求で自身が納得のいく答えだけを選択しますので』

『しかし…あなたはなぜあの場面で……いや、これは5日後の対面の際に取っておきましょう』

龍馬「待て、もう通信を切るのか!」

龍馬「本当にカルデアの邪魔をしただけなのか!?」

『それでは良い休日を…』

『あ、それと観光でしたら寺社仏閣の他に見世物小屋とかもよろしいかと!』

ブチ!



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/07(火) 18:26:48.59 ID:ARUfKTH50<>

『答えなくてもいいですよ、私たちは興味のあるものの答えの模索と探求で自身が納得のいく答えだけを選択しますので』

『しかし…あなたはなぜあの場面で……いや、これは5日後の対面の際に取っておきましょう』

龍馬「待て、もう通信を切るのか!」

龍馬「本当にカルデアの邪魔をしただけなのか!?」

『それでは良い休日を…』

『あ、それと観光でしたら寺社仏閣の他に見世物小屋とかもよろしいかと!』

ブチ!



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/07(火) 18:27:45.06 ID:ARUfKTH50<>

龍馬「…ここまでふざけた態度をされると、僕でもさすがにイラっとするね」

お竜「お竜さんも同じくイライラしている」

ぐだお「ダヴィンチちゃん達大丈夫かな…」

龍馬「妨害だけと言っていたから、計器を狂わせて7日目まで通信を間に合わないようにしたんだろう。あっち側の人的被害は無いとは思うけど」

龍馬「それにしても、余計に分からなくなった…」

龍馬「科学、英霊、カルデアに影響を与えるほどの宝具、第三帝国……」

龍馬「僕が知る限りでもアインシュタインとかの科学者がサーヴァントとして召喚されてもそれ以上のことはできないはずだ。それこそ神性を持たなければ…」

お竜「じゃ、あいつは神獣とかの類いか?」

龍馬「カルデアに影響を及ぼすほどの英霊ならそうじゃないと理屈に合わない…でも彼は見た目は普通の青年だし」

ぐだお「…切っても死なないし、どう考えても普通じゃないよアレ」

龍馬「…とにかく、新宿に着いたから今から織田信長とバーサーカーを探そう!話はそれからだ」

ぐだお「うん!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/08(水) 12:57:59.60 ID:enEg1oAB0<> 安価制にすれば良かったのかな… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 03:45:58.77 ID:ayBdn4NF0<> 【帝都】
【第三帝国 日本支部】

信長「どけどけぇーい!」

英霊兵「ぐぁぁぁぁーーー!!」

長可「オラァ!オレの長槍でぶった斬られたくなけりゃ大殿が通る道を開けろォォォォォォーーーー!!!」

英霊兵2「ヒィ!」

英霊兵3「撤退!撤退だ!!」

家康「もう、中枢まで攻められるとは…」

信長「骨のない奴らばかりでつまらんな…」

英霊兵「うぅ……」

信長「おい貴様、総統とやら何処にいる?」

英霊兵「…4階の私室にいる…扉は分かりやすいから一目でわかる…」

信長「ご苦労」

バン

信長「さて、早く殺すぞ」

長可「おう!」

家康「……」

家康(すまない…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 03:47:34.17 ID:ayBdn4NF0<>

【総統私室】

バン!

信長「総統とやらはここか!」

「なんだ?騒々しい…」

「…なんだアーチャーとバーサーカーか」

信長「ほぉこのちょび髭が総統か…」

信長「……」

信長「なぁ…ワシは貴様に会うのは初めてじゃったよな?」

「初めて?そうだったか?」

信長「そうじゃ、貴様の顔なんぞ知らんしそも歴史においても興味もない」

信長「なのに…なんじゃこの既視感は?」

長可「おい大殿!さっさと殺そうぜ!」

長可「こいつをぶっ殺せばキャスターも消えるし、大殿がこの帝都を乗っ取れるんだぜ!」

信長「まて長可、この男何か様子が変じゃ」

「…あぁ、確かに私が死ねば聖杯の所有者もこの帝都の存在も計画も全て水泡に帰す」

「…大いなる神の御威光の前では私は所詮偽者でしかない」

「私は…いや俺だったか?本物の総統は…私が殺した?いいや私こそが本物だ…!」

「そうだ!私が総統だ!天の星空との契約によって私は、人智も、叡智も、全てを手に入れたんだ!!」

総統「私こそがこの第三帝国の真の支配者、『ネオ・フューラー』である!!」

長可「なんだこいつ、気持ち悪りぃ」

信長「気でも狂ったかこやつ」

信長「もういい、用無しじゃ!」

バン

総統「うぐ…!?」

総統「……クククク、私はそんなもので倒せんぞ!」

信長「なんじゃと!?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 04:05:03.97 ID:ayBdn4NF0<>
長可「だったら俺の槍で真っ二つだ!」

ザク

スパ!

総/統

長可「ハーーーハッハッハッハ!!これで死んだろ!」

総/統「…馬鹿め、この程度で総統は死なぬ」

ズル……

ズルズル…!

長可「な…!?真っ二つだったのがすぐ元に戻っただと!?」

長可「なんだこいつ…気持ち悪りぃ!!!」


スパ
スパ
スパ
スパ
スパ
スパ
スパ
スパ
スパ
スパ

糸/公/心/糸/充

総統「…無駄だ、無駄だ…ワシは死なぬよ!」

長可「何なんだよこいつは!何で人間なのに生き返るんだよ!?」

総統「ではそろそろ貴様には舞台を降りてもらおうか」

総統「やれ、ランサー」

ザク

長可「な…!」

家康「…すまないな、私もこれが仕事なんだ」

長可「た、狸じじいテメェ…!!」

信長「長可!!」

バン

バン

キンキン!

信長「チィ!槍で全弾弾いたか…!」

長可「く、クソ…!」

信長「家康貴様ぁ…背後から不意打ちとはやってくれたのぉ…!」

家康「すみません信長公、ですがこれも仕方がないことなのです」

家康「マスターを守るはサーヴァントの役目、私はその任務を果たしているだけです」

信長「マスターじゃと?って事はあの復活のちょび髭がマスターで貴様がそのサーヴァントじゃったのか!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 04:06:38.52 ID:ayBdn4NF0<> シュン

キャスター「御名答です、アーチャー織田信長公」

信長「キャスター貴様…!貴様ら組んでおったのか!」

キャスター「えぇ、最初からですが」

家康「……」

総統「おぉ!神の言葉を伝えるキャスターよ!何とも久しぶりではないか…!」

キャスター「はい、私たちもあなたに再び出会えて光栄です」

キャスター「しかし、まだ目覚めるには早すぎます。もう少し眠っていただいてもよろしいのですが…」

総統「フハハハハ!何を馬鹿なことを言うのだキャスターよ!我が帝国の悲願である永久機関がもうすぐ手に入るのだぞ!」

キャスター「はい、材料は揃っています」

総統「ならばネオ・フューラーが直々に指揮をとり、この世界を凡人類史の本当の歴史に変えるべく動かなければいかんではないか!!」

キャスター「それもいいです」

キャスター「しかし、私たちの神はそれをまだ認めてはいません」

キャスター「だからこそ、もう少し眠っていてください」

パチン

総統「…う…あ…ぅえ…」

ドサ

キャスター「ふう…全く、降臨まで寝ていなければ意味がないんですから」

家康「…マスターは私が運ぶ」

シュン!

キャスター「あ、お願いしますね」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 04:09:52.91 ID:ayBdn4NF0<> undefined <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 04:12:28.62 ID:ayBdn4NF0<> undefined <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 04:13:43.75 ID:ayBdn4NF0<>
長可「テメェ狸じじい待てや!!」

長可「ガハッ…クソ!何で俺の身体元に戻らねぇんだ!?」

信長「おい長可さっさと逃げる…!」

キャスター「あぁもう無理ですよ?」

信長「が…け、結界じゃと!?」

長可「体が…動かねぇ!!?」

キャスター「ゴキブリホイホイならぬサーヴァントホイホイ、ここに来た時点で貴方達の運命は決まっていたんですよ」

キャスター「さて、まずは2騎」

パチン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


長可「な、何だあの黒い渦見てぇなのは…!?」

信長「な…!」

キャスター「これから取り込まれる貴方達が知らなくてもいいものです。では先にバーサーカーの方を…」

長可「な!おいテメェ!!」

信長「……ック!!」

パン

パン!

キャスター「おっと?私たちを撃ちましたか」

キャスター「我が結界内でも動けるとは…流石は第六天魔王。しかし、そんなことしても意味が…」

長可「痛ってぇーーー!!」

長可「おい大殿!何で俺まで撃ったんだよ!?」

キャスター「おや?」

長可「あ?体が動く…?」

信長「…間一髪、床の結界にワシの鉄砲を一発ぶち込んでやったわい。少し体にも当たったが、なに許せ」

信長「しかし、ここまでか…」

長可「大殿!!」

信長「長可!貴様だけでも逃げろ!」

長可「でもよぉ…!」

信長「良いか、ワシがこうまでしたんじゃ!!その意思を無駄にする気か!」

信長「お主はすぐにここを出て、カルデアから来たマスターを探せ!!」

長可「かるであ?大殿のマスターか?」

信長「良いからはようせい!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/09(木) 04:15:20.91 ID:ayBdn4NF0<>




キャスター「逃がすとお思いですか?」

パチン

長可「うぉ!?」

キャスター「即座にサーヴァントを縛る結界を張るのなんて私には造作もない事ですよ?」

長可「ングググググググーーーー!!!」

キャスター「え?」

長可「オレはぁ!!!」

ピキピキ

長可「鬼武蔵ダァ!!」

バリーン!

長可「オラァ!」

ドゴォォォン!!!

長可「すまねぇ大殿!!必ずかるであのマスターってのを連れて行くからよぉ!」

バッ!!


キャスター「…即席の結界を破り、壁を破壊して外に逃げましたか」

キャスター「まぁ良いでしょう」

スッ!

キャスター「最初の収穫は貴方だけでも良いでしょうし」

信長「ぐ、ぐぐ…!!」

キャスター「では、まず最初の1人」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!



長可「すまねぇ大殿…!すまねぇ!!」

英霊兵「逃がすな!」

長可「ウォォォォォォ!!!退けヤァ!!」

英霊兵「ぐぁ!?」

英霊兵2「逃げたぞ!追え!」





<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/09(木) 22:18:05.11 ID:FesLWU1z0<> 徳川家康のステータス決めたいので安価で決めても良いですか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/09(木) 22:34:48.21 ID:I/pgjG3j0<> どう決めるんかわからんけど、すきにしたらええんよ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/11(土) 04:46:45.81 ID:MVsM+s0R0<> 徳川家康のステータス安価で決めます。
筋力 >>211
耐久 >>212
敏捷 >>213
魔翌力 >>214
幸運 >>215
宝具 >>216 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/11(土) 06:23:06.01 ID:uK8yFPRB0<> C

こうゆう感じでいいのかな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/11(土) 07:55:44.72 ID:Y7e2AHGQ0<> D <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/11(土) 10:01:01.02 ID:MVsM+s0R0<> サーヴァント徳川家康

ステータス
筋力 C
耐久 D
敏捷 >>214
魔翌力 >>215
宝具 >>216
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/11(土) 10:03:03.88 ID:lmIHFu4F0<> c <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/11(土) 12:43:11.30 ID:MVsM+s0R0<> 魔 力 >>216
幸運 >>217
宝具 >>218 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/11(土) 12:54:27.66 ID:6ixJfccb0<> B <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/11(土) 13:13:18.02 ID:oGIoZadJ0<> c <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/11(土) 16:39:47.93 ID:eqHewDj00<> A
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/14(火) 14:46:18.93 ID:2DT2TWuY0<> 徳川家康
クラス ランサー
ステータス
筋力 C
耐久 D
敏捷 C
魔 力 B
幸運 C
宝具 A

これで設定して進めます
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/14(火) 14:47:01.27 ID:2DT2TWuY0<> ガンガンイベント進めていたせいで全然出来ていなかった。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/14(火) 18:56:34.81 ID:T4aHxi1Q0<> 幸運低くない?家康だよ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/14(火) 20:16:54.38 ID:srR7HUUtO<> >>221
いいえ、話の構想上幸運値のステータスはこれでちょうど良いです。
ただそこまで話が引っ張れるか少し自信が無くて不安です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 22:48:51.13 ID:J7njy8vY0<> 再開 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 22:49:17.66 ID:J7njy8vY0<>

ぐだお「結局ノッブもバーサーカーもいなかった…」

龍馬「もう少し探したいところだが、夜も更けってきたからすぐ近くの宿で休もうか」

ぐだお「だね…」

ぐだお「にしても、戦闘跡が彼方此方にあるのに、帝都の人たちは本当に普通に過ごしているんだ…」

龍馬「あぁ…しかも血の跡がある場所を普通に歩いているね」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 22:50:06.30 ID:J7njy8vY0<> お竜「お竜さんは別に些細な事は無視するが、流石にこれは無視できないぞ」

龍馬「戦場ならいざ知らず…こんな異常が日常化しているのもここが隔離された空間故か」

ぐだお「ノッブ大丈夫かな?」

龍馬「まぁ彼女も何とかやっているだろう」

龍馬「今日合流出来なかったのは残念だが、明日には出会えるさ」

お竜「おう、あいつなら大丈夫だ」

お竜「カルデアでもケロっとしてるくらいだから、きっとここでも上手く立ち回ってる筈だ」

ぐだお「まぁね」

ぐだお「俺の心配は…ノッブの事だから帝国を乗っ取りに行くんじゃないかなって不安なんだよ…」

龍馬「まさか、そこまでうつけを演じるわけないさ!」

ぐだお「だよね!」

お竜「あいつならそれぐらいしそうだけど…確かに馬鹿な事はしないよな」

龍馬(…しないよね?)

ぐだお「さて、明日に備えて今日は新宿で一休みだ!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 22:51:16.45 ID:J7njy8vY0<>
【3日目】
【正午】

ぐだお「やっぱり見つからない…」

お竜「龍馬の方も、今日はあのデブがいないから聞き込みに時間が掛かっているな」

お竜「どれだけあのデブが有能か分かる」

ぐだお「そ、そうかな?」

ぐだお(カエサルは観光しかしていないような)

龍馬「お待たせ」

お竜「遅いぞリョーマ」

龍馬「ごめんごめん、聞き込みで集めた情報がどれも断片的なものばかりでどれも信憑性に欠けると思って少し整理していたら時間が掛かっちゃった」

ぐだお「それで、ノッブとバーサーカーは?」

龍馬「えぇと、結論から言うと」

龍馬「信長はキャスターに敗れて、信長と同行していたバーサーカーはどこかに逃亡した」

ぐだお「え?ノッブが負けた!?」

ぐだお「それ嘘でしょ!だってあのノッブだよ!?」

龍馬「うーん、情報源は帝国側の発表とか言っていたけど」


バサ


龍馬「ほら、今朝の新聞にも載っている」

ぐだお「本当だ…アーチャー敗退って…」

お竜「嘘とかじゃないのか?」

龍馬「自分もそう思うけど、あそこ迄の事をするキャスターが相手ならこれにも納得かな」

ぐだお「……」

ぐだお「…ノッブ…」

お竜「あいつがどっち側かは知らないが、キャスターは私がボコす」

龍馬「僕もだ。どうにか彼に一泡吹かせたいところだ」

ぐだお「…それで、どうする?」

ぐだお「カルデアとの通信は不可能。カエサルもいないし、ノッブもいない。クレオパトラは向こう側だしこれじゃ不利だ…」

お竜「お竜さんやリョーマじゃ力不足か?」

ぐだお「いや…いつも他に仲間がいたから。俺は頑張ってこれたんだ…」

ぐだお「でも、これじゃ…」

龍馬「しっかりするんだ!カルデアのマスターなら最後まで諦めずに戦うんだ!」

龍馬「それがぐだおくんだろ?」

ぐだお「坂本さん…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 23:06:12.34 ID:J7njy8vY0<>

「おい!そこのテメェら!!」


ズドン!!


ぐだお「空から誰か降ってきた!?」

「ハッハッハッハッハッハー!!」

「お前今カルデアのマスターって言われていたよな!!」

ぐだお「え?そ、そうだけど?」

「ならビンゴだ!!」

「あの時会ったウゼェ女と男のマスターであるヒョロイガキが、まさか大殿のマスターだったとはな!!」

「っしゃ!ようやく見つけたぜ!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 23:07:09.40 ID:J7njy8vY0<>
龍馬「バーサーカー…!」

龍馬「ぐだおくん!僕の後ろに下がっていてくれ!」

お竜「リベンジマーッチ、お竜さん今度こそ勝つぞ!」

長可「あん?俺は別にテメェらと戦いに来たわけじゃねぇぞ?」

長可「俺は大殿に頼まれて来たんだ」

ぐだお「大殿って…誰のこと??」

長可「あーっクソ!狂化してっから説明すんのが面倒だが…!」

長可「オラァ!!」


ブン


長可「ちょっと掻い摘んで説明するがいいか!?」

ぐだお「ど、どうぞ…」

ぐだお(槍を振り回したのはなんなんだ…)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 23:08:05.46 ID:J7njy8vY0<>
【説明中】

ぐだお「ノッブがキャスターに捕まったのは本当なの!?」

長可「おぉそうだ!」

長可「そんで俺は大殿が一瞬の隙を作ってくれて、その場から逃げ出してテメェらを探していたってわけだ!」

龍馬「ランサーがあの徳川家康公とは…」

お竜「徳川家康?徳川というとリョーマが倒した幕府のやつの始祖ってやつなのか?」

龍馬「お竜さん、僕が幕府を倒幕したわけじゃないからね。まぁ大政奉還まで漕ぎ着けたのは僕の助力だけど」

ぐだお「えぇと…ランサーが徳川家康で、ノッブがキャスターに捕まって、ランサーはキャスター側で、総統って奴はノッブの銃にもバーサーカー…森長可さんの槍を食らっても傷が再生して生き返り続けたと?」

長可「その通りだ!」

龍馬「…キャスターのマスターだと思っていた総統は実はランサーのマスターというのも驚きだ。だとするとキャスターのマスターは一体誰なんだ?」

ぐだお「えーと、だとするとキャスターはどうして総統と一緒に行動しているんだろ?」

龍馬「それが謎か…キャスターのマスターはおそらく黒幕の1人で間違いはないだろうね」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 23:13:51.66 ID:J7njy8vY0<>



長可「なぁ!そんな事どうでもいいから早く大殿を助けに行くぞ!!」

ぐだお「助けにって…行っても昨日と同じ目に合うと思うけど」

長可「ウルセェ!俺はもう二度と大殿の窮地を見過ごすわけにはいかねぇんだよ!!」


ブン!


龍馬「!!」

龍馬「…流石は鬼武蔵の異名を持つ森長可だ。短気という逸話は本当だったようだ」

お竜「オイ、こいつ結局敵なのか?」

ぐだお「そこのところ曖昧だったね…」

長可「おら早く行くぞテメェら!」

長可「じゃねーと殺してでも行かせるぞ!」

ぐだお「言ってること滅茶苦茶だ!?」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 23:14:33.93 ID:J7njy8vY0<> 龍馬「待ってくれ長可さん、あんたと一緒に行ってもいいが勝算がない。信長を助けることも今の僕たちでは出来ない」

龍馬「向こうの目的がわからない以上、マスターであるぐだお君を危険に晒せない」

長可「だったら俺ァどうすりゃ良いんだよ!!」

龍馬「まずは下準備からだ、戦も地形や相手の動きや戦術を読んでから動くもの。あなたにはその重要性がわかるはずだ」

長可「…確かに、そうだったな」

長可「向こうにはあの狸じじいがいるんだった。下手に攻めてたら昨日と同じように捕まっちまう」

長可「そいつにゃ大殿も怒るし、俺に切腹でも命じかねないな…」

龍馬「分かってくれたかい?」

長可「…分かった、ただ準備が全て終えた段階で俺はあいつらの本拠地に攻めるぞ」

龍馬「好きにしてくれて構わない、僕達もそのつもりだから」

お竜「話がわかるやつ?」

ぐだお「冷静になれば攻めるのは悪手だからね」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 23:15:40.69 ID:J7njy8vY0<>


龍馬「さて、バーサーカー…森長可が僕たちに助力を求めたんだ。ぐだお君には彼と仮契約してもらっても構わないかな?」

ぐだお「え?」

長可「仮契約?俺が主君を鞍替えするってのか!?」

長可「冗談じゃねぇぞ、俺のマスターはあの男だけだ!」

ぐだお「あの男って…昨日聞いた病院から連れ出した人?」

龍馬「そういえばどうして療養中のマスターを外に連れ出して暴れていたんだい?」

長可「は!」

長可「そりゃ決まってる!聖杯を手に入れようと思って他のサーヴァントを始末しようと思っていたが、あの男がジッとしていろって命令するからあいつの令呪全部奪って戦場に向かったんだよ!」

長可「あの男、この拘束具を無理矢理着せた後にキャスターの術で俺を傀儡にしていたんだ!!」

長可「そんなことしても俺に効果は全然無かったけどな!」

龍馬「…つまり、そのマスターである男とはただ魔力を供給するだけの関係と」

お竜「流石バーサーカー、やってる事がバーサーカーだ」

長可「まぁな!そう褒めんな!」

ぐだお「褒めるとかじゃなくて普通に怖いんだけど…」

龍馬「…でも今の話だと長可さんはマスターから令呪で縛られることもなく、ただの魔力源としているだけだね」

龍馬「なら、ぐだお君と仮契約を結んでも良いんじゃないかな?」

長可「何でだよ!俺はマスターを裏切れねぇ!!」

龍馬「確かに、だったら考え方を変えようか」

龍馬「魔力をもらう相手を変えるだけで、忠誠は変わらずその男に向けたもの。と、そうすれば良いと思う」

長可「あ!?」


チャキ


龍馬「僕たちの目の前に彼が現れたのなら君はそっち側に着いて、僕たちと戦う。それなら納得するだろ?」

お竜「お竜さんもそれで良いぞ、負ける気がしないからな」

長可「……」

長可「…大殿のマスターのガキ、テメェがどんな奴かは知らねぇが」

長可「少しの間だけ世話になる、ただ俺のマスターと相対した時は…その首貰うからな」

ぐだお「う、うん。分かった!」

ぐだお「その間だけは、ちゃんと俺の言うことや坂本さん達の言う通りに動いてね!」

長可「オウ!仮でも俺のマスターはお前に変わるからな!」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/14(火) 23:16:37.22 ID:J7njy8vY0<> ぐだお「仮契約終了っと…」


パァァァァ



長可「おぉと!!なんか力が湧くな!!」

龍馬「霊基が一段階上がったようだ…ぐだお君の魔力量はカルデアからの供給で補われているからその影響か」

長可「なんか得物も振りやすくなったし、拘束具も胴以外は取れて動きやすくなったぜ!!」

長可「上々上々!!こりゃ最高の気分だ!!」

龍馬「さて、仲間も増えたことだし午後はどこから情報を手に入れるか…」

長可「手っ取り早く帝国兵でも攫ってこようか?」

お竜「お竜さんもそれに賛成だ」

龍馬「よしなって、帝国の手の内も分からないんだから」

龍馬「とにかく、今日は向こうの意図を何としても知らないといけない。キャスターがカルデアにまで攻撃を加えた事実もあるし、何よりシャーロック・ホームズの参入を嫌がっていた」

龍馬「ということは、かの名探偵が事件解決にまで導くのに必要なヒントが既に出ているということだ」

ぐだお「でもそんなもの出ていたかな…?」

お竜「リョーマは分かるか?」

龍馬「僕にもサッパリだよ。でも必ず7日に起きる何かを未然に防ぐヒントがあるはずだ」

龍馬「今日は今までの情報と新しい情報を合わせてこの帝都の謎を探してみよう」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/14(火) 23:24:30.55 ID:J7njy8vY0<> 今日はここまでです、少ないですが
明日までに大量投下できるように書いていきますね。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/14(火) 23:45:36.58 ID:J7njy8vY0<> 徳川家康の宝具名
オリサバwikiで引用しても大丈夫でしょうか?
盗作とか色々と問題になっているのでちょっと不安です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 11:18:53.80 ID:hv46sW/l0<>

【上野】

龍馬「さて、今度は上野に来た」

ぐだお「ここに来るまでに英霊兵が何度か立ち塞がったけど…」

長可「ハッハー!全員阿吽も吐かせず殺戮だゼェ!!」

お竜「こいつの一撃でほとんど倒されていたな」

ぐだお「長可さん強すぎでしょ」

長可「ここまで強くなれるたぁ最高の気分だぜ!!大殿がアンタのサーヴァントとして仕えているのも納得だ!!」

長可「仮契約とは言え、これは良いもんだな!!」

ぐだお「初日とは違って一般人を殺さないでくれたのは良かったのかな…」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 11:19:27.97 ID:hv46sW/l0<>


龍馬「ちゃんと帝国の兵士だけを倒してくれたのは助かった。まぁ光景は酷かったけどね」

お竜「んで、上野に着いて何から始めるんだリョーマ」

龍馬「今朝と同じく聞き込み…長可さんはぐだお君の護衛をやってくれないか?」

長可「何でだよ!俺にも聞き込みさせろよ!!」

ぐだお「絶対脅さない?」

長可「………」

長可「ッチ、わーったよ!俺ァ護衛な!」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 11:20:08.39 ID:hv46sW/l0<>


龍馬「良し、お竜さんも一緒に聞き込み手伝ってくれるかい?」

お竜「おう、聞き込みなら任せろ」

龍馬「なら、1時間後に西郷さんの像の前で集合しよう。僕も見慣れているし、君もよく知っているだろうから」

龍馬「長可さん、マスターに危害がないように注意してくれ」

長可「へ!俺の槍の前じゃ敵は敵じゃねぇよ」

長可「ただの人の形した物だからな、有象無象にやられたりはしねぇよ!!」

龍馬「…まぁ、大丈夫そうだね」

龍馬「ぐだお君もいざとなったら令呪で僕を呼んでも構わないからね」

ぐだお「う、うん!」

龍馬「よし、それじゃ行こうかお竜さん」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 11:20:38.82 ID:hv46sW/l0<>


長可「……」

ぐだお「……」

長可「……」

ぐだお「えーと、何処か行く?」

長可「……何処かって何処にだよ」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:21:18.24 ID:hv46sW/l0<>
ぐだお「いや、ちょっとお茶でも飲みに」

長可「…それ良いな、だったらあの茶屋にでも行くか」


ブン


ぐだお「あ、あの槍の穂先のお店?良いけど」

長可「俺の直感だが、あの店はお茶が美味いはずだ!」

ぐだお「へ、ヘェ〜」

長可「だから俺はあの店に行く!!」

長可「オラついて来いマスター!」

ぐだお「何で急にそんな怖くなるのこの人!?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:21:48.43 ID:hv46sW/l0<> 【茶屋】


ズズ……


ぐだお「…この緑茶美味しい!」

長可「だろ!」

ぐだお「へぇ〜苦味の中に甘みがあるのなんてこの時代でもあったんだ!」

長可「ハハ…やっぱり茶はいいな…」

長可「…飲んでいて落ち着くぜ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:22:43.30 ID:hv46sW/l0<>


ぐだお「そういえば、どうしてこのお店のお茶が美味しいって分かったの?本当に直感なの?」

長可「やっぱり気付いたか…俺ァ生前茶を嗜んでいたんだ。茶器とか集めてたし俺も大好きだった。だから分かるんだよ店の雰囲気とか、あとはその場にあって当然な構えかってやつか?」

ぐだお「なるほど、それじゃこれから茶道とかやってみる?」

長可「いいや、遠慮しておく。この時代に茶道があっても、俺にとっての茶の道はあの時代だけだしな。進歩して形が変わった茶道にバーサーカーの俺がついていけるとは思えねぇな」

ぐだお「そっか…」

ぐだお「でも意外だな、まさかあんなに暴れまくっていた長可さんが茶道とか嗜んでいるとか」

長可「戦場から離れたらただの領主、退屈しのぎには茶は本当に良いんだよ。それに大殿も茶は好きだろ?」

ぐだお「確かに…茶々とか誘ってやっていたな」

長可「茶々って…え、マジでか!?」

長可「マジで茶々様がいらっしゃるのか!?」

ぐだお「うん、カルデアにいるよ。神様とか英雄王とかいろんな英霊が」

長可「…マジかよ、スッゲェ行ってみてぇなカルデアって所に!」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:23:19.04 ID:hv46sW/l0<> ぐだお「ここでの事件が解決したらカルデアに来る?」

長可「良いのかよ!?」

ぐだお「うーん、こうやって縁も結ばれている事だし、もしかしたらカルデアに喚べるかも」

長可「……」

長可「…そりゃ良いな!!俺もこの槍が何処まで通用するか試したくて仕方ねぇ!!」

長可「ここで…全部終わったらすぐにそっち行けるように頑張るわ俺!!」

ぐだお「約束だよ」

長可「オウ!ここで敵同士になっても、悔いが残らないように戦って、負けても勝っても絶対にそっち行くわ!!」

ぐだお「…俺が負けたらカルデアに来れないと思うけど」

長可「そうならねぇように俺からも祈っておくよ!いずれ俺を倒すんだろうしな!」


バンバン!


ぐだお「イタタタ!つ、強く背中叩きすぎだって…!」

長可「ハハ!そりゃ悪かったな!!」

ぐだお「全く……」


ズズズ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:25:08.39 ID:hv46sW/l0<>
?『では、そちらの事は頼みますよ』

キャスター「はい、了解です」

?『拙僧はあの者の道化を堪能してきますので、貴方は貴方であの方のご意向に応えられるようにして下さいませ』

キャスター「仰せのままに」


ブチ


キャスター「…さて、今日はどうしましょうかね」

キャスター「…アサシン」


シュン!


クレオパトラ「お呼びですか?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:25:55.04 ID:hv46sW/l0<> キャスター「貴女はこれからライダーを始末して来なさい。これは神からの命令ですので、失敗したらセイバーの前で自害する事です」

クレオパトラ「……妾はどうしてカエサル様の前で自害しなければならないのですか?」

キャスター「それは簡単です。これが出会いと別れを意味するからです」

クレオパトラ「?」

キャスター「貴女には説明しても意味がないでしょう、とにかく行ってライダーを殺して来なさい。そうすれば貴女は愛する者と永遠の生を得ることが出来るのですから」

クレオパトラ「…承知しました、行って参ります」


シュン


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:27:13.55 ID:hv46sW/l0<>

キャスター「やれやれ、やはり私の洗脳はあの陰陽師のと比べて些か弱いですね。あの方から力を貰ったというのに」

家康「…あの方か、貴様はそいつの言うことをいつも聞いているな。今もそいつはこれを見ているのか?」

キャスター「あぁ家康公」

キャスター「いえいえ、神は気まぐれなものですから。私たちみたいな末端の仕事なんて気にはしないでしょう」

キャスター「それよりも総統閣下の調子はどうですか?」

家康「よく寝ている、昨日喋っていたのが嘘のように目と口を開けてスヤスヤと…」

キャスター「そうですか、それは本当に良かった」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:27:53.90 ID:hv46sW/l0<>
キャスター「総統閣下が目覚めると、あれが姿を現してしまいますからね。最後の段階に計画が進む前にあの悪魔になられると、神の機嫌も損なわれる」

家康「…いつかの周回だったか、アレが姿を現して帝都や他のサーヴァントを破壊して行ったのは驚いた。貴様がいなければこの世界は崩壊していた」

キャスター「……そうですね」

家康「貴様のおかげだ、あの時から私は貴様を信頼している」

家康「どんなにピエロを演じ、凡人類史を滅ぼそうと謀略を考えていても、貴様のおかげで私やマスターはここにいられる」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:28:45.23 ID:hv46sW/l0<>

キャスター「……」

キャスター「私たちも、家康公や総統閣下の事はとても良い協力者と思っております」

キャスター「この第三帝国の存続、間違った歴史を正しい歴史にするべく私たちはこの歴史の人々の意思の元に動きましょう」

キャスター「私たちは人の願いを叶える存在、貴方様の祈願、必ずや果たしてみせます」

キャスター(…必ず、ね?)ニヤ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:29:22.70 ID:hv46sW/l0<> 長可「さーってと、団子もうめぇし菓子もうめぇがそろそろ約束の1時間か!」

ぐだお「うん、西郷隆盛の像の前に行こう!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:30:35.38 ID:hv46sW/l0<>

長可「いやー楽しい1時間だったな!カルデアに行った大殿の武勇伝も聞けたし俺としてはスッゲェ良かったぜ!」

ぐだお「ノッブはいつも騒ぎ起こしているからね、話題が尽きない」

長可「ハッハッハッハー!違いねぇ!俺も大殿と一緒にいて退屈した時は無かったしな!!」

長可「特によくつるんでいる沖田って奴には興味が湧いたな。あの大殿とタメで喋っているんだからよっぽどの奴だろうな!」

ぐだお「沖田さんとノッブは腐れ縁だからね」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:31:17.63 ID:hv46sW/l0<> 長可「どんなやつか見てみたいぜ。…ん?」

長可「おいマスター、ありゃ戦っているのか?」

ぐだお「え? …本当だ!!西郷隆盛像の前で坂本さん達が戦ってる!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:32:36.58 ID:hv46sW/l0<>


龍馬「ック!」


ザン!


クレオパトラ「遅いですわよ!」


シュバ!


お竜「危ないリョーマ!」


ブン!

キン!


クレオパトラ「あぁもう!あと少しでしたのに!」

お竜「一旦下がれリョーマ!」

龍馬「あぁ、あんがとうお竜さん!これはワシも本気出すしかないが!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:33:11.71 ID:hv46sW/l0<>
クレオパトラ「大人しく死んでいれば良かったものを…妾を苛立たせないで欲しいですわ」

ぐだお「坂本さん!!」

龍馬「ぐだお君!!」

クレオパトラ「あれ?マスターかしら貴方…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:33:47.19 ID:hv46sW/l0<> クレオパトラ「そうよね、マスターを殺せば全て解決よね!これでカエサル様の前で死ななくて済むわ!」


シュン


ぐだお「え?」

クレオパトラ「死になさいマスター」


ブン!


キン!!


長可「バーカ、そんな事はさせねぇよアサシン」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:41:49.39 ID:hv46sW/l0<>

クレオパトラ「ック!こいつ!」

長可「キャスターの野郎に何言われたか知らないが、俺の仮のマスターは殺させねぇぞ」


ブン!


ザク!


クレオパトラ「……な!?」

長可「槍で串刺しにすりゃ動けなくなるだろう、これでおしまいだ」

クレオパトラ「ガハ…!!そん、な……」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:43:05.70 ID:hv46sW/l0<> ぐだお「待って長可さん!そのアサシンはカルデアのサーヴァントなんだ!!」

ぐだお「殺さないで!」

長可「なんだと…?」

長可「………」

長可「…ッチ、よく見りゃ絶世の美女だし、宝具開帳して鯵の開きにするのはやめだ!」


ブン!


ドサ!


ぐだお「クレオパトラ!」

クレオパトラ「…ぐ…うぅ…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:47:21.34 ID:hv46sW/l0<>

龍馬「待った…まだ触らないでぐだお君!!」

龍馬「……彼女の身体中に奇妙な紋章が動いている!」

お竜「これなんだ?」

龍馬「おそらくこれがキャスターの洗脳した術の正体かもしれない…」

長可「あぁ確か俺の時も紋章を埋め込まれたな。死にまくって気付いたら解けたけどよ」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:48:48.85 ID:hv46sW/l0<>

龍馬「死にまくって…もしかしたら今が洗脳を解くチャンスか!」

龍馬「ぐだお君!君の礼装の出番だ!!」

ぐだお「わかった!」

ぐだお「礼装、イシスの雨!!」




パァァァ!!



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:49:27.99 ID:hv46sW/l0<>


クレオパトラ「う……うん……」

龍馬「よし、紋章が消えた。これで洗脳は解けたはずだ」

龍馬「ぐだお君急いで彼女と仮契約をしてくれ!魔力を供給出来れば暫くは大丈夫なはずだ!」

お竜「見たところ霊基も異常はない、良かったなぶっ壊れなくて」

長可「殺す気は無かったしな、美人だったし」

龍馬「とりあえず、頭さんのところまで運ぼう!あそこにはカエサルがいるはずだ!」

ぐだお「クレオパトラ…!頑張って…!!」

クレオパトラ「……はい、マスター…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:49:58.44 ID:hv46sW/l0<>






ぐだお『礼装、イシスの雨!!』

キャスター「………」






<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 12:51:57.28 ID:hv46sW/l0<>





キャスター「………」

キャスター「………」

キャスター「………」






キャスター「………は?」




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 13:21:22.35 ID:hv46sW/l0<> キャスター「は?え!?ちょっと待ってください!?!?え!?」

キャスター「ハァァァァァーーーーーー!?!?」

キャスター「いやいやいやいやいやいやいや!!!!」

キャスター「そんなつまらない展開ってありですか!?」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 13:21:54.20 ID:hv46sW/l0<>

シュン


家康「どうした騒々しい、下の階にまで響いたぞ」

キャスター「あぁ家康公!聞いてくださいよ!」

キャスター「今まさに私たちの計画が進もうとしていたのに、カルデアのマスターってばあろう事か俺の洗脳術を解いたのですよ!!!」

キャスター「アサシンに掛けた呪い、死ななければ解けない僕の洗脳をあのカルデアのマスターは死の淵の状態で完全に解いた!」

キャスター「アサシンと出会った時からやっておけよと思うでしょ普通!!」

家康「おぉ…そうだな」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 13:22:47.19 ID:hv46sW/l0<>


キャスター「正規のサーヴァントかカルデアのサーヴァントかで迷っていたのもあったし、何が敵かもわからない状況の真理であるのならばこそ判断が遅くなるでしょうが、まさかこの瞬間に使ってくるなんて!!!」

キャスター「マズイですね、昨日の時点で向かわせなければ良かった…俺たちの計画に大きなズレが…!!」

家康「ならばもう一度攫っていけば良いではないか、貴様なら出来るのであろう?」

キャスター「出来ます、出来ますけど……」

キャスター「…いいえ、冷静になりましょう。そうですね、私たちがいる限り最終日は必ずやここに攻めてくるんですから」

キャスター「ならば私たちは敵を待ち構えていればいい、それで決定。もし来なければそれこそ私たちからこちらに来るようにすればいいだけ」

キャスター「…いや、それでは私たちの計画が無意味になるのでは?」

キャスター「えぇと、そうですね。でも意味が付け加えられる。出会いと別れの因果が」

キャスター「だからそうだとしても俺たちの計画が!!!!」

家康「……」



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/15(水) 13:23:16.70 ID:hv46sW/l0<>


がん!


キャスター「痛」

家康「……久しぶりにバグが発生したようだな」

キャスター「すみません、醜態を晒してしまって。叩かれるのはあまり慣れていないせいか皆黙ってしまいましたね」

家康「今喋っているお前はキャスターか?」

キャスター「はい、私はキャスターです」

家康「であれば、修正した計画についてまとめて話せ」

キャスター「はい、仰せのままに」

家康「……」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/08/15(水) 13:24:27.86 ID:hv46sW/l0<> 今日の分はこれで終了です。
宝具名どうすっかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/17(金) 00:37:16.93 ID:1wW59Vs50<> あげ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/17(金) 19:39:46.39 ID:1wW59Vs50<> undefined <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/17(金) 19:40:25.50 ID:1wW59Vs50<>
【屋敷】

カエサル「もうすぐ陽が落ちる…」

頭「カエサルさん、ワシらも準備が整いました」

カエサル「ふむ…敵は英霊兵や訓練で鍛えた兵士達だ。そのような武装で行くのは些か心配ではあるな」

頭「何を言っていますか、ワシらはこの道のプロだ。このような修羅場なんてワシは何度もくぐり抜けております」

ヤクザ「そうだぜ先生!昨日言われた通り武器も集めたし、頭数もうちの組員全員揃えたんだ!これなら帝国の兵士どもも恐れるこたぁねぇよ!」

ヤクザ2「先生の大事な女が捕らえられてるってんだ!第三帝国は痛い目みねぇといけねぇぜ!!」

カエサル「良い、良いぞ!これだけの武勇を携えた者達ならば必ずやクレオパトラを助け、彼女の呪縛も解けよう!」

カエサル「マスターには悪いが、この帝都で起きている全ての事件を今日終わらせよう!」

カエサル「皆のもの、私の後に続け!!」

ヤクザs「「「「オォォォォォーーー!!」」」」

下っ端「大変です頭!屋敷前に人がいますか!!」

頭「こんな時になんだ!!放っておけ!」

下っ端「いえ、先生のお連れさん達のようです。あと血塗れの女性も抱えていまして…」

龍馬「夜分遅くに失礼、急いでいてね!」

頭「おぉ坂本様!」

カエサル「マスター達か、1人見知らぬ顔がいるが今は忙しいから後にして…」

カエサル「…待て、そこの巨漢が抱えているのはクレオパトラか!?」

長可「あ?誰だよこの真っ赤なデブ」

ぐだお「良いから!早く通して!」

カエサル「待てマスター!なぜそなた達が我が妻を抱えているのだ!なぜクレオパトラは重傷を負っている…!!」

ぐだお「それについては後で説明するから!」

長可「オラオラどけどけ!!」



ドタドタドタ

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/17(金) 19:41:57.06 ID:1wW59Vs50<>
【広間】

頭「あのお嬢さんはどうやら大丈夫そうだ、意識はまだ戻っていないが」

龍馬「そうか、僕らがもう少し看病したいところなんだけどね…」

長可「さっきの赤いデブ…セイバーだったか?あいつが自分がやると言って二人っきりで部屋に篭っちまったな」

ぐだお「…カエサル」

お竜「それにしても物々しいな、なんかお祭りでもやるのか?」

頭「いや、実は昨日先生にさっきのお嬢さんを助けに行こうと言われましてな、組の者全員集めて第三帝国の本拠地に乗り込もうとしていたんです」

お竜「ふーん」

頭「死ぬ覚悟で今夜構えおったが、その前に連れて帰ってくれたので、驚いたわ…」

龍馬「そうだったのか…寸での所で戻れて良かった」

長可「まぁ外で武器持ってた野郎どもの顔つきは良いし、あれなふぁ英霊兵相手でも抵抗ぐらいできるだろ」

ぐだお「それじゃ今日やろうとしていた襲撃は…」

頭「先生があの状態なので、今日はこれで解散ですな。まぁ助けられて良かったですが」

頭「ぐだおさん達もここで休んで行くと良い。食事の準備もします」

ぐだお「ありがとうございます」

龍馬「お言葉に甘えて…」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 22:20:42.49 ID:4m24NxQb0<>
ぐだお「クレオパトラ大丈夫かな…」

龍馬「大丈夫さ、霊基も魔力も万全なんだ。キャスターの術も解けたし、あとは彼女が目を覚ますまで待つしかないね」

長可「にしても、サーヴァントが寝込むなんて話聖杯からの知識でもオレァ聞いたことねーな」

お竜「そうか?カルデアだと日常茶飯事だと思うぞ」

長可「余計に興味が湧くなカルデアって所…」

ぐだお「とにかく今日はここで休もう」


ガラララ


カエサル「その前に、私が来た!」

ぐだお「カエサル!」

長可「お、デブのセイバーか」

カエサル「ふむ…その見た目はおそらくバーサーカーか?新聞の写真通り何とも立派な体躯よ」

長可「何だこいつ、まるでサルみてぇに喋るな」

龍馬「カエサル、クレオパトラの方は大丈夫だったかい?」

カエサル「あぁ…何とか意識も戻っている。マスターに謝りたいと泣いておったが、さすが怪我を負ったばかりの怪我人を立たせることは私が許さないと断った。マスターよ、疲れているだろうがクレオパトラの謝罪を聞きに部屋まで行ってはくれまいか?」

ぐだお「クレオパトラがそんなに思いつめていたなんて…」

ぐだお「分かった、俺行くよ」


スタスタスタスタ


カエサル「行ってくれたか…」

龍馬「カエサル、君がさっき行おうとした行為は聞いてるよ。僕が咎めるってわけではないけど、ぐだお君の安全を確保するのがサーヴァントの役目だ」

龍馬「勝手な行動で、ぐだお君の背負うものを増やしてはいけない。彼もまだ少年なんだから」

カエサル「反省はしている、後できちんと謝るつもりだ」

カエサル「ただ…クレオパトラの事で頭がいっぱいでな…私とのあろうものが冷静さを欠いていた」

お竜「まぁよくある事だ」

カエサル「……すまない」

龍馬「いや、良いんだよ」

龍馬「……さて、話は変わるけど。カエサル、君達は帝国を攻めようとしていた」

龍馬「攻めようとしていたということは、帝国に関して何かしら情報を集めたはずだ。良い情報はあったかい?」





<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 22:21:30.31 ID:4m24NxQb0<> undefined <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 22:22:07.17 ID:4m24NxQb0<>
ピピッ!


ぐだお「え!?」

ダヴィンチ『やぁ!やっと繋がったよ!』

ホームズ『ダヴィンチ以外にも私もいる。そっちでは久しぶりになるのかな?』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 22:23:02.67 ID:4m24NxQb0<> ぐだお「ダヴィンチちゃんにホームズ!?あれ!?でもキャスターに…」

ホームズ『ふむ、確かに観測機器全てにキャスターの宝具の影響が出ていた。しかし、キャスターの正体がわかっていれば修復箇所も分かるものだ』

ホームズ『さて、そこまで話す前にまずはそっちの状況を知らないといけない。そこにいるクレオパトラは正気に戻っているのかい?』

ぐだお「う、うん!夕方にキャスターの洗脳を解いたんだ。安心して大丈夫だよ!」

クレオパトラ「えぇ、妾も恥ずかしい事ですがこうやってマスターと共におります」

ホームズ『そうか、ではここに居ない他の者達をすぐに呼んでくれないか?急いでこの事件の全容を語らなければならない』

ぐだお「分かった!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 22:23:47.85 ID:4m24NxQb0<>



龍馬「カルデアとの通信が回復したのか…でも時間は限られているのだろ?」

ダヴィンチ『そこは心配せずとも大丈夫だ。天才の私がホームズの助言の元、キャスターの宝具の正体を知って調整しているから。こっちは暫くの間ステルス状態での通信を行えるから。現に向こうはまだ気づいてない』

龍馬「それは驚いた…まさかキャスターの真名がそっちで分かったのか!」

ホームズ『真名、そうは言えない。ただ、数値上で現れた数字から遅れた時代のテクノロジーだと分かった上で、カルデアから観測するデータに介入出来ないように複雑な式を加えた。50分前の襲撃以降ずっとダヴィンチがやってくれたが』

長可「何だこのヒョロもやし?何言ってやがんだ?」

ぐだお「ようは敵が分かったって事で良いんでしょ」

ホームズ『あぁ、この事件の黒幕も全容も推理し終えている。彼らがやろうとしていることも、散りばめられた証拠と証言を辿って推察可能だ』

お竜「おい、良いから話せ。お前の話まだるっこしい」

ホームズ『今は語るべき時ではない』

ホームズ『まだ推察の段階、私の口から語るのは今ではない。しかし、確定した事を語ろう』

クレオパトラ(面倒ですわよね本当…)



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 22:25:22.81 ID:4m24NxQb0<>
カエサル「確定した事、すなわち先の話のキャスターの正体か」

ホームズ『その通り』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 22:26:54.78 ID:4m24NxQb0<>


龍馬「殴っても切っても死なない英雄、近代の英雄なのは確かなのにそれに関する記録が無い。彼は一体何者なんだ?」

ホームズ『私も近代の英霊の可能性が高いと最初は考え、キャスターについて詳細を調べていたが、ダヴィンチから計測機器のどこを乗っ取られたのかを聞いてひとつの憶測を打ち出した』

ホームズ『例えば幻霊、通常サーヴァントになり得ない霊基が他の霊基と混じり、現界する。それと同じ事が可能であれば、概念と霊基の混じり合いなどが起こるのではないか』

ホームズ『ポールバニヤン、ジャック・ザ・リッパー、ナーサリー・ライム。この英霊の例に習えば、概念が霊基を獲得してもおかしくはない』

ホームズ『ただし、そうなるとひとつの疑問が浮かぶ。ではその概念とは何か?』

ホームズ『答えは彼の発した科学と故障した機器の種類から分かった』

ホームズ『彼は人ではない、英雄とも違う存在。先の彼女達とは違い、それこそ実体が無い英霊』

カエサル「……それは何だ?」

ホームズ『『2000年問題』、キャスターは近代の否定された概念から発生した実体の無い英霊だ』



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 23:08:17.69 ID:4m24NxQb0<> ぐだお「に、2000年問題…って何?」

長可「おいなんだそりゃ?意味分かんねーぞ!」

お竜「全然わからんぞリョーマ!」

龍馬「…2000年問題って言うのは、2000年代に入ると古いコンピューターが暦などから数値上のバグが発生して大きな誤作動を起こしてしまう現象を危惧したもの…だったかな?」

ダヴィンチ『そそ、まぁ当時騒がれていた以上の大きな障害もなく過ぎた問題だけどね〜』

ダヴィンチ『でも、さっきキャスターが破壊した観測機器から通常ではあり得ないバグが起きた。それは数値上の演算ミス、数字を上書きして機器の誤作動を引き起こしたようだった』

ホームズ『そこで私は正体を英霊ではなく概念だと推理できた。そして2000年問題自体、現代の技術からすればそれほど深刻なバグでは無い。技師の協力の元すぐに正常値に戻り、こうやってキャスターの結界を掻いくぐる策を行える。向こうにとっては思わぬ誤算だっただろ』

龍馬「だがそうだとしても、キャスターを打ち破る事が出来なければ僕たちでは勝てない」

ホームズ『キャスターを倒す手段は後に置いておこう。彼を倒すにはそれ相応の宝具か、或いは黒幕のマスターを倒さなければならない』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 23:08:59.36 ID:4m24NxQb0<> 微妙だな…元々か <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 23:38:34.98 ID:4m24NxQb0<> ホームズ『だがここで一つの謎が浮かぶ』


ホームズ『そこを語るにはまずその世界で何が起きているのか、口頭できちんとしなければならない』

龍馬「ここでは何度も聖杯戦争を繰り返している。それも同じ時間を繰り返して」

カエサル「そしてキャスターとランサーのみが変わらずか」

ホームズ『あぁ、だがその世界の聖杯は確実にキャスターが手に入れている。そして総統と名乗る人物とランサーと共にここまで勝ち残っている』

ホームズ『しかし、登場人物の中に1人足りない人物がいる。それがキャスターのマスターだ』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 23:39:22.03 ID:4m24NxQb0<> ぐだお「?」

ぐだお「いや、黒幕だからいなくても当然なんじゃないの?」

ホームズ『居なくて当然か、確かに部屋に隠れて全てのことがトントン拍子で運ばれていけば、マスターなる人物もそれで良いかもしれないが…坂本龍馬が語った中である一点に引っかかった』

ホームズ『頭、君達がいる屋敷の主人』

ホームズ『私が引っかかったのはそこだ』

ホームズ『彼はこの世界で唯一の記憶保持者だ。しかし、彼の他にも繰り返す記憶を持っているものがいたはずだ』

ホームズ『英霊兵を率いていた将校、彼の手際の良さに坂本龍馬もその線を見ていたはずだ』

長可「…そういや、俺のマスターがそんなこと言ってたな。今回こそとか」

ぐだお「えぇ!?って事はバーサーカーってあの軍人がマスターなの!?」

長可「そうだな!」

ぐだお「いやそうだなって…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 23:40:01.55 ID:4m24NxQb0<> 龍馬「けど、そうなると頭さんが僕らを匿う理由がわからない。僕にはあれだけ必死にぐだお君に縋ってきたのが演技とは思えない」

ホームズ『私が聞いただけの状態ではそこは分からない。しかし、その頭なる人物はその世界が何をするか分かっているのではないか?』

ホームズ『そして、キャスターのマスターについても。恐らく私の推理通りの回答が帰ってくるはずだ』
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2018/08/19(日) 23:46:09.32 ID:4m24NxQb0<>


ビービービー!!



ダヴィンチ『ホームズ!ステルスでの介入に向こうが気付いた!もう通信切るよ!!』

ホームズ『プロテクターを外すのが思ったよりも早い、2000年問題の概念にしては此処まで辿り着くのに時間がかかる数式だったはずだが』

ぐだお「ダヴィンチちゃん!ホームズ!」

ホームズ『すまない、私が語れるのは此処までのようだ。しかし、時間があればすぐにこの事件の全容を……』



ザザザザザザザザザザザザーーーーー!!!!!

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2018/08/20(月) 19:35:59.13 ID:iAwbAFn7O<> 今日は休みで <>