以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 20:57:06.27 ID:JbSRhdh10<>「私のお兄ちゃんになってくれませんか?」
我ながら頭が沸いてるお願いだったとは思う。
口にして、後悔しながらも、開き直ることに。
うん、大丈夫。断られたら、冗談だと言おう。
でも、私が所属してる文芸部の先輩は頷いて。
「いいけど、お兄ちゃんってどういうこと?」
快く承諾してくれた。ほっとして、説明する。
「私のことを、目一杯甘やかしてください!」
「ほほう。それがお兄ちゃんの役目なのか?」
「はい! 先輩にしか出来ない大役なんです!」
熱意を込めて懇願すると先輩は優しく笑って。
「わかった。謹んでその役目を引き受けるよ」
こうしてひとりっ子の私に義理の兄が出来た。
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<>先輩の妹になった後輩「妹に欲情したらダメだからね?」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 20:59:14.53 ID:JbSRhdh10<> お兄ちゃんは、何でもお願いを聞いてくれる。
「お兄ちゃん!」
「おや、なんだい?」
「膝の上に乗ってもいい?」
「うん、いいよ」
「やたー!」
先輩の膝の上で、本を読むのが日常になった。
「お兄ちゃん、喉乾いた!」
「はい、お飲み」
「ありがとー!」
甘いジュースを買ってくれた。代金は後払い。
「お兄ちゃん、手繋いで帰ろっ!」
「うん、いいよ」
「えへへ。お兄ちゃんの手、おっきいね!」
2人きりの文芸部内で、兄妹ごっこを満喫した。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:02:04.04 ID:JbSRhdh10<> しばらくそんな日々を送って、質問してみる。
「お兄ちゃん」
「ん? どうした?」
「お兄ちゃんは、私が何をしても怒らない?」
「ああ、もちろんだとも」
「どうして?」
「そりゃあ、大切な妹だからね」
興味本位で尋ねてみたがちょっと不満だった。
「でも、悪いことをしたら怒って欲しいな」
「怒られたいのかい?」
「うん、たまには怒って欲しい」
「そう言われても、怒る理由がないからなぁ」
私の大好きな先輩は穏やかで優しい人だった。
「じゃあ、理由を作ってあげる」
「えっ?」
「怒る理由が必要なんでしょ?」
理不尽だと思う。でもたまには叱って欲しい。
「だから、これからちょっと悪い子になるね」
膝の上でにやりと笑うと先輩は狼狽えた様子。
「な、何をするつもりなんだい?」
冷や汗を流す優しい兄へ私は高らかに告げた。
「ここで、おしっこをします!」
「は?」
「お兄ちゃんの膝の上で漏らしちゃいます!」
「そ、そんな……」
引き攣った先輩の表情が恐怖を物語っていた。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:06:27.42 ID:JbSRhdh10<> 「嫌なの?」
「べ、別に嫌ってわけじゃ……」
「それなら、漏らしていい?」
ギリギリの駆け引き。とってもスリリングだ。
「お、女の子が漏らすのはどうかと思う!」
「でも、女の子だっておしっこするんだよ?」
「そ、それは、そうだけどさ……」
先輩はちょっと優しすぎる。だからチョロい。
「じゃあ、私は一生おしっこ出来ないの?」
「そうは言ってないよ。でも、時と場所を」
「私はお兄ちゃんの膝の上で、今したいの」
先輩の正論を遮って、私は暴論を突きつける。
「妹の膀胱がどうなってもいいの?」
「違うよ。ただ、トイレでしたほうが……」
「トイレにお化けが出たらどうするの?」
もう滅茶苦茶だ。自覚はある。でも、愉しい。
「お、お化けなんて出ないよ」
「もしも万が一、出たらどうするの?」
「その時は、お兄ちゃんが助けてあげるよ!」
「ふーん。じゃあ、一緒に女子トイレ入る?」
「えっ?」
キョトンとしてる。可愛い。キスしたくなる。
「お兄ちゃんって、そういう趣味があるの?」
「ち、違うんだ! 誤解だよ!」
「なら、ここでするしかないよね?」
にっこり笑うと、先輩は青ざめた。もう一押し
「お兄ちゃん……お願い」
「うっ……はあ。わかったよ」
「やたー! ありがとー! お兄ちゃん大好き!」
やれやれ。兄の行く末が心配になっちゃうよ。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:09:57.02 ID:JbSRhdh10<> 「覚悟はいい?」
「ああ! どんとこい!」
「じゃあ、ぎゅっとして」
膝の上で、向かい合って、発射準備を整える。
「これでいいか?」
「もっと強く!」
「このくらいか?」
「うん、いい感じに圧迫されて……出そう」
ブルリと身震いすると、なぜか抱く力が緩む。
「や、やっぱり考え直さないか?」
「はあ? 今更何言ってんの?」
「だ、だって、これはあまりにも……!」
「うっさい! いいから黙って私を抱けっ!!」
「ひっ!」
おっと。つい本性が。可愛くしておかないと。
「ごめんね、お兄ちゃん。嫌いになった?」
「いや、ちょっとびっくりしたというか……」
「やっぱり私って、性格悪いよね……くすんっ」
「な、泣かないで! 全然平気だから!」
「ほんと? 性悪とか、腹黒とか思ってない?」
「思ってないよ! ただひたすらに可愛いよ!」
「それなら良かった! えへへ、嬉しいな〜!」
嘘泣きをやめて、満面の笑み。必須スキルだ。
「あ、そろそろほんとにヤバいかも」
「……出そうなのか?」
「もぉ〜女の子にそんなこと聞いちゃダメ!」
「す、すまん」
「でも特別に教えてあげるね。もう出ちゃう」
「あ、そうすか」
「何その反応。バカなの? もっと喜んでよ」
「わ、わーい! 嬉しいなぁー!?」
全てを諦めた兄は泣きながら万歳して喜んだ。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:12:52.34 ID:JbSRhdh10<> 「HEY! お兄ちゃんYO!」
「なんだYO! 妹YO!」
「おしっこ漏れそうだZE!」
「YOU! 漏らしちゃいなYO!」
「オーケーBABY! イッツSHOW TIME!」
ラッパーも真っ青なノリで、その時を迎える。
「お兄ちゃん」
「ん?」
「こんな妹でごめんね?」
「馬鹿、怒るぞ?」
「えへへ。怒ってくれると……嬉しいな」
なんてことをほざきながら、しょわしょわ〜。
「んんっ」
「……マジかよ」
よもや本当に漏らすとは思ってなかった様子。
「ふぅ……出ちゃった」
「お疲れ様でした」
「どうだった?」
「いや、どうと言われても……」
「興奮した?」
「興奮する要素なんてあったのか?」
なんだ、この白けた反応は。くっそつまらん。
「興奮してよ」
「はい?」
「妹のおしっこに興奮して!」
「そ、そんなこと言われても……」
妹の意地に賭けて、必ず興奮させてみせよう。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:15:20.84 ID:JbSRhdh10<> 「パンツ脱がして」
「は?」
「痒くなっちゃうでしょ? 早くして」
膝から立ち上がり、パンツを脱がせろと要求。
「わ、わかったよ」
「目閉じて」
「そんな無茶な……」
「私が誘導するから、任せて」
兄の手をスカートの中へ誘う。ドキドキした。
「ちょっとでも変なことしたら通報するから」
「……今更何言ってんだこいつ」
「ああん? なんか文句あんのかっ!?」
「いえっ! ありません!」
いけない。態度の悪い兄についキレちゃった。
「私だって……恥ずかしいんだから」
「そうか。そうだよな……ごめん」
「ううん。私が悪い子だからいけないの」
「悪い子なんかじゃないよ。良い子だよ」
「……ありがと」
本当にこの人は。どこまでお人好しなんだろ。
「お兄ちゃん、パンツのゴム、わかる?」
「あ、ああ……これか?」
「うん。それに指をかけて、下ろして」
「わかった……いくぞ。そぉいっ!」
「ふぁっ!?」
まさか、一気に下されるとは、思わなかった。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:18:09.53 ID:JbSRhdh10<> 「きゃああああああああああああっ!!!!」
「ど、どうした!? 大丈夫かっ!?」
「ふぇっ!? 見ちゃだめええええっ!?!!」
悲鳴に驚いて、目を開ける兄。私は錯乱して。
「あっ」
ちょろろんっと、残ってたおしっこが漏れた。
「フハッ!」
なに今の笑い声? 私じゃない。まさか先輩?
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
そのまさかだった。先輩が盛大に嗤っている。
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「……ないで」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「……わ、ないで」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「わ、笑わないでよ! お兄ちゃんっ!?!!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
もう駄目。私の声は届かない。先輩が壊れた。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:20:26.90 ID:JbSRhdh10<> 「うぅっ……ぐすんっ」
「……あれっ? ど、どうしたんだ!?」
嗤われて、羞恥に苛まれた私が泣いていると。
「どこか痛いのか!? 具合が悪いのか!?」
優しい兄が帰って来てすごく心配してくれた。
「……お兄ちゃんの、バカ」
「ごめん」
「……もう、どこにもいかないで」
「ああ、わかったよ。約束する」
「指切り!」
「はいはい」
私たちは、ゆびきりげんまんをして、仲直り。
「もう平気か?」
「抱っこ」
「いや、でも下着穿いてないし……」
「お兄ちゃんも脱いで」
「そ、それはさすがに……!」
「妹の言うことが聞けないの?」
「はい……わかりました」
お兄ちゃんのズボンも脱がせて、膝に乗った。
「妹に欲情したらダメだからね?」
「そう言われてもこればかりは……」
「我慢しないと全年齢対象じゃなくなるよ?」
「そ、それは困る!」
「お兄ちゃんは良い子の皆のお手本でしょ?」
「ああ! もちろんだよ! コンチクショー!」
血の涙を流しながら兄は理性を保った。偉い。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:23:04.34 ID:JbSRhdh10<> 「さっき、愉悦を感じてたよね?」
「な、なんのことやら」
「とぼけんな! がぶっ!」
「痛いっ!? か、噛まないでくれ!!」
私が首筋に噛みつくとお兄ちゃんは白状した。
「ちょ、ちょっとだけ……」
「あんなに盛大に哄笑してたのに?」
「まあ、それなりに……」
「はっきりしろ!」
「はい! 悦に浸っておりました!」
怒鳴ると、認めた。困ったお兄ちゃんである。
「妹のおしっこに愉悦を感じたの?」
「……はい」
「おしっこに愉悦を感じるのは変態だけだよ」
「ごめんなさい」
「お兄ちゃんは変態さんだったの?」
「そ、そんなつもりは……」
「違うって、断言できる?」
「そう言われると……そうかも、しれません」
「そうかも、じゃなくて、そうなんだよ」
噛んで含めるように、兄は変態だと教え込む。
「まさか、お兄ちゃんが変態だったなんて」
「き、嫌わないでくれ!」
涙目で懇願する兄。さて、どう料理しようか。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:27:06.82 ID:JbSRhdh10<> 「あーあ。幻滅しちゃったな」
「うぅ……申し訳ない」
「ちゃんと反省してる?」
「それはもう、海よりも深く反省してる」
達者な口をキスで黙らせたい。でもまだ早い。
「それなら、誠意を見せて」
「誠意?」
「この場で脱糞して」
すごい発言だ。自分でもびっくり。兄も動揺。
「そんなこと出来るわけないだろう!?」
「大丈夫。お兄ちゃんならきっと出来る」
「無理だよ……俺には出来っこない」
どうも自信がない様子の兄を優しく抱擁する。
「大丈夫だよ。お兄ちゃんは強いもん」
「俺は弱い……妹を叱ることさえ出来ない」
「優しいもんね。でも、勇気を出して」
「勇気?」
「そう。お尻から、勇気を出すの」
もう何を言ってるんだろうね、私は。だけど。
「お兄ちゃんの!」
「ん?」
「ちょっといいとこ見てみたい!」
「お?」
「そーれ! 脱糞! 脱糞! 脱糞! 脱糞!」
先輩のいいところが見たくてコールをすると。
「よしきた! 任せとけ!」
「さっすが私のお兄ちゃん!」
「よく見てろよ、これが兄ちゃんの本気だ!」
あっさり乗せられて、ぶりゅっ! と漏らした。
「フハッ!」
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!!!!
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
兄の便に歓喜して、今度は私が愉悦に浸った。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:30:31.39 ID:JbSRhdh10<> 「ふぅ……これで満足か?」
「んーん。まだ不満が残ったまま」
「いったい何が不満なんだ?」
どうやら先輩は当初の目的を忘れている様子。
「結局、怒ってくれなかったね」
「あっ……そう言えば、そうだったな」
「頑張って悪い子になったのに……酷いよ」
まあ、本当に酷いのはどっちだって話だけど。
「……すまん」
責任を感じている兄。つい意地悪してしまう。
「……今度は他の男の人の前で漏らそうかな」
ほんの、冗談のつもりだった。しかし、兄は。
「駄目だっ!」
これまで見たことのない剣幕で、私を叱った。
「せ、先輩……?」
「絶対に駄目だ! それだけは許さん!」
「じょ、冗談ですよ、先輩」
あまりの迫力に、思わず素に戻ってしまった。
「冗談?」
「はい、冗談です。だから安心してください」
「なんだ……それなら、良かった」
心底ほっとしたような安堵の笑みにときめく。
「もう、兄妹ごっこは終わりにしましょう」
目的は達成。これにてごっこ遊びは終わりだ。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2018/08/30(木) 21:33:56.01 ID:JbSRhdh10<> 「ど、どうしたんだ、急に?」
「もともと、先輩を試してたんです」
「どういうことだ?」
「先輩の私に対する気持ちを確かめたくて……」
「俺の気持ちを?」
「はい、妹に対しての愛情かと思いまして」
それを確かめたかった。だから、妹になった。
「先輩の妹になれて、毎日楽しかったです」
「俺も、楽しかったよ」
「でも私は、同時に、苦しくて……」
異性として見て貰えないことが、悲しかった。
「だから、色々と無茶を言ってすみません」
「謝るなよ。怒るぞ?」
「怒って、くれますか……?」
「当たり前だ。今だって俺は怒ってる」
「えっ?」
ポカンとする私に、先輩は打ち明けてくれた。
「これまでどれだけ我慢したか、わかるか?」
「えっ? えっ?」
「妹だからと、必死に気持ちを抑えてたんだ」
なにそれ。初耳。やばい。嬉しい。泣きそう。
「もう、我慢しなくて、いいですよ」
「だったらお前も、もう我慢しなくていい」
その優しい笑顔はずるい。想いが口をついた。
「……好き」
「ああ、俺も好きだよ」
「妹としてではなく、異性として、好きです」
「俺も兄としてじゃなく、異性として好きだ」
こうして私たちは恋人同士となりましたとさ。
【後輩が妹になって漏らした結果】
FIN <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/09/01(土) 04:25:30.11 ID:gsEkUyZ0o<> なんでみんなこういうときいつも
フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!
って嗤うん? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/04/14(日) 17:48:33.54 ID:HpN6msZIo<> おつおつ
<>