◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:29:47.71 ID:qwjVM1LU0<>
『大きくなりたいのです!』

電「牛乳をたくさん飲んで大きくなるのです!」ごくごく!

阿武隈「あっ、電ちゃん――ってダメです! そんなに牛乳を沢山飲んだら、お腹壊しちゃいます!」

電「でも、電は早く大きくなりたいのです!」

阿武隈「だーめ、無理して体壊しちゃったら元も子もないでしょ」

阿武隈「心配しなくても、無理をしないできちんと食べて、沢山運動して、ちゃんと早寝早起きすれば、大きくなれるから、ねっ?」

電「でも……」

阿武隈「もう、そんなに焦ってどうしたの?」

電「電は阿武隈さんみたいな、立派な大人の女性になりたいのです!」キラキラ

阿武隈「ふえ!? そ、そのありがとうね。えへへ」

阿武隈(お、怒り辛くなっちゃったなあ……)

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<>【艦これ】阿武隈「艦これ1レスSS集です!」
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:30:51.16 ID:qwjVM1LU0<>
『丸くなった?』

霞「報告書でしょ? ほら、ちゃんと取ってきてあげるわよ」

提督「ああ、ありがとう霞」

霞「別に。これくらいどうってことないわよ」

提督「しかし……」じー

霞「なによ?」

提督「霞も丸くなったよなあ。昔は目を合わせるなり、十くらいの苦言があったものだが」

霞「なによそれ!? し、しかたないでしょそんなの!」

阿武隈「霞ちゃん、おはようございます! あ、てーとくのお手伝いしてくれたの?」

霞「あ、阿武隈さん!? お、おはよう――」

阿武隈「えへへ、霞ちゃん良い子良い子」ナデナデ

霞「こらぁ! いちいち頭をなでたりしないでってば! 何度言えば分かるのよ!」

阿武隈「ごめんね、霞ちゃんは良い子だからつい褒めてあげたくて」ニコニコ

霞「こんなぽわぽわした上司と数年もいれば丸くなるわよ……分かった?」

提督「良く分かった」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:31:33.27 ID:qwjVM1LU0<>
『お姉ちゃん!』

阿武隈「ねえねえ霞ちゃん、今日のおやつはなにが食べたい?」

霞「なんでも良いわよ! いちいちべったりくっついてこないでってば!」

提督「霞はケーキ好きだったよな」

阿武隈「うーん、ケーキはおととい作ったばかりですし……」

霞「あんたらねえ!」

阿武隈「でもあたしの作ったケーキ、霞ちゃんが気に入ってくれて良かったです!」

提督「あはは、それは良かった」

霞「あーもう、お姉ちゃんってば! あんまり構わないでって! お姉ちゃんは霞が頼りないわけ!?」

阿武隈「お姉ちゃん?」

提督「お姉ちゃん?」

霞「……はっ!? な、なんでもない! なんでもないったら!」

阿武隈「えへへ、霞ちゃんなーに?」

霞「満面の笑みで寄ってくるなーっ!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:32:15.99 ID:qwjVM1LU0<>
『いっちばーんな時雨ちゃん』

白露「あ、阿武隈さん! おっはよーございまーす!」タタタタ!

阿武隈「白露ちゃん、おはようございます! って、そんなに走ったら――」

白露「いっちばーん!」ボスッ!

阿武隈「わぷっ!? もう、白露ちゃん飛び込んできたら危ないじゃない」

白露「えへへ、ごめんなさーい」

阿武隈「もう、しかたないですねえ」ナデナデ

白露「ねえねえ阿武隈さん、今日もいっちばーん訓練頑張るから、ちゃんと指導してよね!」

阿武隈「白露ちゃん、頑張り屋さんですねえ」

白露「もっちろん! そうじゃないといっちばーんになれないでしょ?」

阿武隈「ふふっ、それじゃああたしも頑張って指導するからね!」

白露「うん! いっちばーん!」

時雨「いっちばーん」

白露「あれ? 時雨いつの間に?」

時雨「白露に声をかけようとしたのに、阿武隈にダッシュしたのは白露じゃないか」

白露「そうなの? えへへ、ごめんね。時雨、おはっよー!」

時雨「うん、おはよう姉さん、阿武隈。二人とも見ててね。僕もいっちばーん頑張るからね」

白露「ふえ?」

阿武隈「はいっ。ちゃんと見てますからね」

阿武隈(時雨ちゃん、意外とお姉ちゃん子ですよね) <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:32:57.81 ID:qwjVM1LU0<>
『阿武隈改二……?』

電「この海域は六人じゃ厳しいのです……」(←中破!)

提督「うーむ、しかし連合艦隊では挑めないし……」

榛名「榛名、良いことを思いつきました!」

阿武隈「榛名さん、良いことってなんですか?」

榛名「六人でダメなら、七人で挑めばいいと思います!」

提督「それが出来れば良いんだが……」

響「はらしょー」よじよじ

阿武隈「響ちゃんなんであたしの背中によじ登ろうとするの!? 重い重い!」

響「この海域、私も出撃するよ。阿武隈さんに乗ってね」

榛名「なるほど! それなら六枠でも実質七人で挑めますね!」

電「明らかに無理があるのです!?」

響「電。私達は阿武隈さんと響じゃない。阿武隈改二響なんだ」

提督「そんなコンバート改装の一種みたいに言っても無理だからね!?」

雷「響、司令官の言うとおりよ!」

響「そうかな? やってみなくちゃ分からないと思うんだけど」

雷「阿武隈改二響よりも、阿武隈改二雷の方がかっこいいと思うわ!」

暁「そんなことどうでも良いわよ!?」

霞「あんたらぁ! 遊んでいるんじゃないわよ!」

電「霞ちゃん!?」

提督「いやー、こういうときは霞は頼りになるなあ……」

霞「収集つかないから、阿武隈さんには霞が乗るわ! 阿武隈改二霞が一番かっこいいに決まってるでしょ!」

提督「うおーい霞さーん!?」

電「響ちゃんや霞ちゃんばかりずるいのです! 電も阿武隈さんに肩車してもらいたいのですー!」

提督「目的変わってる!?」

白露「阿武隈改二白露がいっちばーん!」

時雨「阿武隈改二時雨、いっちばーん」

春雨「阿武隈改二春雨、いっちばーんですっ」

提督「ややこしくなるから出てこないで、白露シスターズ!」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:33:33.90 ID:qwjVM1LU0<>
『神通行きます!』

響「阿武隈改二響、ダメだったよ」

提督「むしろなんで肩車状態で行けると思ってしまったのか」

阿武隈「うう、てーとく、ごめんなさい……」(←中破!)

提督「しかし困ったな、これでは阿武隈はすぐに再出撃できないか」

阿武隈「そうですね、ちょっとあたしは入渠してきます。出来るだけ早く治しますから」

提督「あまり無理はしないでね。阿武隈は頑張り過ぎるからね」

阿武隈「そんなことはないですけど……ありがとう、提督」

提督「じゃあ、臨時で神通、旗艦を頼めるか」

神通「はい! 阿武隈の分までしっかり頑張ります!」

神通「阿武隈、私、頑張りますから……あまり無理はしないで、ゆっくり治してください」

阿武隈「神通こそ。無理はしないようにね。神通なら大丈夫だと思うけど」

神通「ふふっ、阿武隈にそう言われると、自信が湧いてきますね」

電「電も頑張るのです!」

神通「はい! では……響さん、私に乗ってください」

響「……え?」

神通「神通改二響、行きます!」(←響を肩車しながら)

提督「神通、間違ってる、いろいろとおかしいから!」

神通「……そうですか」しょんぼり

阿武隈「なんでそんなに残念そうなの!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:34:45.87 ID:qwjVM1LU0<>
『後ろにご用心』

川内「やっせん! やっせん! 萩風! 夜戦行くよ!」

萩風「せ、川内さん!? あの私は、本日は用事が」

川内「夜戦より優先する用事なんてないでしょ! ほら行くよ!」

萩風「そんな! 私、怒られてしまいます!」

川内「大丈夫、大丈夫! 夜戦だったって言えばどんな用事でも問題ないから!」

萩風「そんなことありえませんから! 川内さんも、明日は午前中に作戦会議があるのでは?」

川内「もー、固いこと言わないの。そんなの神通に任せればいいんだから!」

萩風「ダメですよそんなの!?」

川内「いーのいーの! 萩風はそんなこと心配しなくても!」

萩風「ええ……本当に良いんですか?」

川内「しつこいよ! 私が良いって言ったらいいの!」

神通「そうですか」

川内「そうそう! だから萩風は私と夜戦に……?」

神通「こんな夜遅くに周りの迷惑も考えずに……楽しそうですね、姉さん?」ドドドドド

川内「……えーと、その」

阿武隈「そうだね、神通。ところで川内。作戦会議すっぽかしたの、前回で何回目だっけ?」

川内「……あはは、一回だっけ?」

神通「十二回目です」

川内「そ、それカウント間違えてないかなあ……?」

萩風「合ってますから」

神通「姉さん……少しお話、しましょうか?」

川内「あ、阿武隈! へ、ヘルプ――」

阿武隈「あっ、神通」

神通「阿武隈、どうしたの?」

阿武隈「これ、明日の資料。川内に叩き込んであげて」

神通「分かった。ありがとう阿武隈」

川内「冷めてるぅ!? せめて暁とかへ向けてる優しさの半分でも向けて!」

神通「甘くした結果が今の姉さんですから」

川内「妹が辛辣(しんらつ)で私も辛い!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:35:35.45 ID:qwjVM1LU0<>
『阿武隈エネルギー』

響「ハラショー」

阿武隈「もう、響ちゃん。あんまりあたしの髪を触らないでください」

暁「響ってば、また阿武隈さんの背中に貼り付いているの?」

熊野「ふふっ、響は本当に阿武隈に懐いていますわね」

響「別にそんなことはないよ」

電「それじゃあ、なんでいつも阿武隈さんに肩車やおんぶをねだったり、膝に座ろうとするの?」

響「それは戦意高揚のためさ」

阿武隈「あたしと戦意高揚になんの意味があるの?」

響「阿武隈さんから発生してる阿武隈エネルギーは、駆逐艦に対して戦意高揚効果があるんだよ」

阿武隈「だから、人を勝手に意味不明なエネルギー発生源にしないでください!」

響「事実だからしかたない」キラキラ

阿武隈「事実じゃないです!?」

電「でも、響ちゃんがキラキラ状態になってるのです!」キラキラ

阿武隈「ええ……? って、電ちゃんもキラキラ状態になってますぅ!?」

若葉「まったく何を言うかと思えば……」

電「あっ、若葉ちゃんなのです」

若葉「そんな、訳の分からないエネルギーが存在するわけがない」キラキラ

熊野「若葉もキラキラ状態になってますわよ」

若葉「なん……だと?」

神通「失礼ですよみなさん! 阿武隈を変なエネルギー発生源みたいに言わないでください!」キラキラ

電「神通さんもキラキラ状態になってるのですーっ!?」

若葉「神通さん……実は駆逐艦だったのか?」

神通「私が実は駆逐艦……? だから阿武隈エネルギーの影響下に……?」

阿武隈「絶対違うから!? 神通しっかりして!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:36:41.03 ID:qwjVM1LU0<>
『暁ちゃんはレディー?』

暁「まったく響ってば、いつまで経ってもお子様なんだから」

響「どういうことだい、暁」

暁「だっていつも阿武隈さんにべったりじゃない。甘えん坊さんよね」

響「そんなことはないと思うな」

暁「もっと暁を見習って、自立しないとダメよ。ねえ阿武隈さん?」

阿武隈「そういう暁ちゃんも、結構甘えん坊さんだと思うなぁ」

暁「ええっ!? どうしてよ!」

暁「暁はちゃんと一人で起きられるし、好き嫌いもほとんどなくなったし、紅茶に砂糖だって入れずに飲めるんだから!」

暁「甘えん坊なんて失礼しちゃうわ、もう!」ぷんすか!

時雨「阿武隈の膝に座りながら、言うことじゃないと思うな」

白露「うんうん」

暁「こ、これは違うわよ! えっとその……」

電「その……どうしたのです?」

暁「あ、阿武隈さんの膝のツボをマッサージしてあげてるのよ!」

提督(苦しい言い訳だなあ……)

熊野「あら、提督。かわいらしいくて、よろしいのではなくて?」

鳥海「ふふっ、本当に阿武隈さんは慕われてますね」

阿武隈「そうだと良いんですけど」

暁「もー! 熊野さんってば!」ぷんすか! <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:37:34.57 ID:qwjVM1LU0<>
『暁ちゃんの冒険』

暁「もー! 見てなさい! 暁は立派なレディーになって、もう司令官にも阿武隈さんにも子供扱いなんてさせないんだからね!」

暁「暁が一番レディーであることを証明してみせるんだから!」

白露「いっちばーん!」

時雨「いっちばーん」

暁「なんでいるのよ二人とも」

白露「一番と聞いて」

時雨「姉さんと同じく」

暁「呼んでないわ。帰りなさい、スーパ白露シスターズ」

白露「えー」

時雨「えー」

電「でも暁ちゃん、どうやって一番のレディーのなるつもりなのです?」

暁「そうね……暁よりレディーな人に会いに行くわ」

電「あ、暁ちゃんが強敵を求める求道者の目になってるのです……!」

時雨「あ、暁め、この短期間にレディー力が別人になってやがる……一体どんな修行をしてきやがったんだ……!」

白露「へへっ……暁はすげえな。でもオラわくわくしてきたぞ」

雷「貴方達のそのノリの良さはいったいなんなのよ!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:38:44.70 ID:qwjVM1LU0<>
『暁ちゃんの修行』

雷「暁が行ってから一時間になるわね……」

電「……やっぱり心配なのです! 暁ちゃんを捜しに行ってくるのです!」

雷「あっ、電!?」

電「暁ちゃんはレディーな人? に会いに行くって行ってたから……取りあえず阿武隈さんの部屋に行ってみるのです!」



熊野「ふふっ、それにしても阿武隈や私を見習いたいとか、可愛らしいですわね」

金剛「暁ー! 私も見習って欲しいデース!」

赤城「暁さん。それじゃあ一緒に紅茶を淹れる練習をしましょうか」

飛鷹「そうねー。私も暁ちゃんに今度お手伝い頼んじゃおっかなー」

阿武隈「ふふっ、普段から、暁ちゃんは響ちゃん達をしっかり引っ張ってくれているもんね?」ナデナデ

暁「もちろんよ! 暁は響達のお姉さんなんだから!」えっへん!

電「暁ちゃんがレディーの皆さんにかわいがられてるのです!? しかもまた暁ちゃんが阿武隈さんの膝に座ってるのですーっ!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:39:34.66 ID:qwjVM1LU0<>
『湯たんぽは要りません』

五十鈴「寒くなってきたわね……阿武隈、風邪引かないように、ちゃんと温かくして寝なさいよ」

阿武隈「うん、大丈夫だよ」

五十鈴「あー……別にアンタにはあんまり心配いらないか」

阿武隈「ふえ? どうしてですか?」

五十鈴「だって……ねえ」



――翌朝。

白露「いっちばーん……むにゃ」

時雨「すーすー」

電「なのです……」

春雨「すやすや……」

阿武隈「暑いんですけどぉ……」

五十鈴「毎晩のように駆逐艦の子達に引っ付かれて寝てれば、そりゃ暑いわよ」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:40:35.21 ID:qwjVM1LU0<>
『白露型! 全員集合!』

阿武隈「そういえば白露ちゃん、その笛ってどうしたの?」

白露「これ? ふっふーん。これはね――」

白露「白露型、全員しゅうごー!」ピー!

ドドドドド!

時雨「白露、呼んだ?」

夕立「白露! 夕立参上っぽい!」

村雨「はいはーい! 村雨の出番?」

涼風「涼風の出番かい!?」

白露「白露型のいっちばーん艦として、みんなを呼ぶための笛なんだよ!」

阿武隈「そうなんだ! みんなすぐに集まってすごいです!」

白露「そうでしょそうでしょ? もっと妹達を褒めて褒めて!」

江風「で、なンで江風達を呼ンだンだ?」

白露「……え?」

山風「もしかして……なにも用事がないのに山風達を呼んだの?」

白露「そ、そんなわけないでしょ? えっと、えーと……あ、阿武隈さんが皆と遊んでくれるってさ!」

阿武隈「白露ちゃん!?」

夕立「わーい! 阿武隈さん、夕立と遊んで欲しいっぽーい!」ぴょん!

五月雨「阿武隈さん、五月雨とも遊んでください!」ぴょん!

春雨「春雨もお姉様と遊びたいですっ」ぴょん!

時雨「ここは譲れない」ぴょん!

白露「わーい! あーぶくまさん、白露達とあそぼー!」ぴょん!

阿武隈「ちょっと、みんな落ち着いて――ふええええ!」

バターン!

海風「阿武隈さんが白露達に潰されたーっ!?」

山風「おかーさん、人気者……」

阿武隈「夕立ちゃん、あたしの髪はドーナツじゃないから口に入れないで! 春雨ちゃんも取りあえず離れて、五月雨ちゃんも降りてえええぇ!」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:42:26.72 ID:qwjVM1LU0<>
『アイドルユニット』

那珂「やはり那珂ちゃんがいくら魅力的でも、一人だけじゃアイドル活動は厳しいのかも……」

神通「そんなことありませんよ。那珂ちゃんはとっても素敵です」

那珂「神通ちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいんだけど。そうだ神通ちゃん! 那珂ちゃんとユニット組もう!」

神通「ええっ!? わ、私はそういう目立つことはちょっと」

那珂「むー。なら他の人を捜すしかないかー」



那珂「やはり国民のアイドルと言えば長門ちゃん?」

長門「いや、私はアイドルとかは向いてないと思うのだが……」

那珂「じゃあ赤城さんは?」

赤城「機動部隊をまとめるので、精一杯ですので」

那珂「そっか……やっぱ那珂ちゃんに並ぶ存在って中々いないのかな――那珂だけに!」キリッ!

ビスマルク「最近急に冷えてきたわね。レーベ、マックス。ちゃんと寒さ対策はして、風邪を引かないようにね」

マックス「そうね。取りあえずこの部屋から退散した方が良さそうね」

那珂「ヒドくない!?」



那珂「と言うわけで阿武隈ちゃんにお願い!」

阿武隈「あたしもアイドルなんて、向いてないと思うんですけど」

暁「でも暁は阿武隈さんと一緒にお歌を歌いたいわ!」

雷「雷も雷も!」

電「電もなのです」

響「信頼の名は伊達じゃない」

霞「しょ、しょうがないわね。阿武隈さんが頼むなら、一緒に歌ってあげてもいいわ」

初霜「そうね。皆で輪形陣で歌いましょう!」

五月雨「五月雨も頑張って歌いますね!」

阿武隈「そう? それじゃあみんなで歌おっか!」

「「「はーい!」」」

那珂「……あれ? これってアイドルというより、歌のお姉さんじゃない? ねえ、神通ちゃ――」

神通「阿武隈ばかりずるいです! 私もみんなと一緒に歌います!」

那珂「なんで!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:44:01.00 ID:qwjVM1LU0<>
『ライバル!』

ビスマルク「榛名! 今日こそ決着をつけるわよ!」

榛名「ええ! ビスマルクさん! 望むところです!」

ビスマルク「凄まじい闘志ね、榛名! それでこそ、このビスマルクのライバルだわ!」

榛名「ビスマルクさんこそ! さすがは榛名のらいばるです!」

ビスマルク「くっ……なかなかやるわね!」

榛名「ビスマルクさん……また腕を上げましたね!」

ビスマルク「榛名こそ、強くなっているじゃない! でも、勝つのは私よ!」

榛名「ビスマルクさんでもこれだけは譲れません! 勝つのは榛名です!」

ビスマルク「はあああああ!」

榛名「てりゃああああああ!」

――数分後。

榛名「やりました! 榛名の勝ちです!」

ビスマルク「くっ……今回は私の負けね」

榛名「いいえ。一つ間違えば、榛名は負けていました。やはり、ビスマルクさんは榛名のらいばるです」

ビスマルク「榛名……」

阿武隈「あの……なんであたし、エアホッケーの審判させられているんでしょう……?」

ビスマルク「審判ではないわ! 立会人よ!」

榛名「はい! ビスマルクさんの言うとおりです!」

阿武隈「……でもエアホッケーに立会人がいるんでしょうか?」

ビスマルク「必要よ」

榛名「必要です!」

阿武隈「……そうなんだ」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:45:31.09 ID:qwjVM1LU0<>
『遊びたいお年頃?』

島風「おねーちゃん! 今日もかけっこしよ!」

暁「この前もかけっこだったじゃない。今日はレディらしく、お茶会したいわ!」

白露「バレーしようよバレー!」

村雨「村雨はバトミントンがいいなぁ」

阿武隈「ほらほら、順番にやろっか。他にこれがやりたいって子はいる?」

響「阿武隈さんクライミングはどうかな」

暁「やめなさい」

若葉「光合成ごっこはどうだ」

初霜「それ、ひなたぼっこですよね?」

提督「それにしても阿武隈、さすがにこれだけ多くの子達だと面倒見るのも大変じゃないか?」

阿武隈「それはそうかもしれませんけど……」

?「ふっ、友が困っているのを、レディーとして見過ごすわけにはいきませんわね」

?「ええ、その通りね」

霞「っ!? 誰よアンタ達!?」

?「誰だと訊かれたからには、答えてさしあげますわ!」

熊野「困った人に手を差し伸べるのはレディーの務め! 航空巡洋艦、熊野! 推参致しますわ!」

蒼龍「楽しそうだからやってきた! 二航戦、蒼龍!」

神通「あの……その……神通行きます!」

翔鶴「ふふっ。お待たせしました、阿武隈さん、皆。五航戦、翔鶴です! 行きましょう瑞鶴!」

白露「わあ! 熊野さん達かっこいい!」

時雨「翔鶴さん達も。さすが正規空母の人達だね」

村雨「ポーズもバッチリ決まってたわねっ」

瑞鶴「……赤城さん。なんで蒼龍さんと翔鶴姉はこんなにノリノリなの?」

赤城「良いんじゃないですか? 楽しそうですよ」

瑞鶴「……まあ、そうかもしれませんけど」

翔鶴「阿武隈さん、私はお絵かきがしたいです!」

瑞鶴「翔鶴姉ーっ!? なんで面倒見る方じゃなくて、駆逐艦の子達の方に混ざってるのよーっ!?」

翔鶴「え、だって私まだ五歳――」

瑞鶴「すとーっぷ!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:47:56.72 ID:qwjVM1LU0<>
『24時間寝なくても大丈夫』

初霜「もう若葉ってば! また徹夜したでしょう!」ぷんすか!

若葉「心配ない。それくらい大丈夫だ」

阿武隈「初霜ちゃん、どうしたの?」

初霜「阿武隈さんからも叱ってください。若葉ってばまた寝てないんですよ」

若葉「24時間寝なくても大丈夫」

阿武隈「そんなわけないでしょ。ちゃんと寝ないと体壊しちゃいます」

若葉「だから、24時間は寝なくても大丈夫だ」

初霜「だーめーでーす!」

若葉「心配はいら――あれ……?」くらくら

バタン!

初霜「若葉!? 急に倒れてどうしたんですか!?」

阿武隈「若葉ちゃんしっかりして!」

若葉「しまった……マルロクマルイチ……24時間と1分経ってしまった……24時間寝なくても大丈夫だが、24時間を1分でもオーバーするとダメなんだ……」

阿武隈「どんな体質なの若葉ちゃん!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:48:40.08 ID:qwjVM1LU0<>
『若葉ちゃんのベット』

初霜「若葉、大丈夫!?」

若葉「だ、大丈夫……単なる寝不足だから、ベットに行って寝れば……」

阿武隈「じゃあ早く行きましょう!」

若葉「心配ない……ベットなら……」

よじよじ

若葉「ここにある……お休み……」

阿武隈「……なんであたしの背中をベット扱いするんですかぁ!?」

初霜「とか言いつつ、若葉が落ちないように、しっかりおんぶしてくれてますよね」

若葉「すー」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:50:02.80 ID:qwjVM1LU0<>
『はつしもふもふ!』

電「初霜ちゃんもふもふなのですー」

初霜「きゃっ!? もう、電ってば。おかえしですっ、えいっ、えいっ!」

電「はわわ! 初霜ちゃんにもふもふされたのです! 電も負けないです!」

初霜「ふふ、電、くすぐったいですよ」

霞「……まったく呑気なものねえ」

朝潮「霞も混ざりたいのなら、混ざってくればいいと思います!」

霞「はあっ!? そんなわけないじゃない! 何言ってるのよ!」

電「阿武隈さんも、もふもふなのです!」

初霜「いつも、もふもふされてばかりなのは不公平です! たまには私ももふもふしちゃいます!」

阿武隈「ふえええ!? あたしはそんなにしてないんですけどぉ!?」

電「阿武隈さん、もふもふなのですー」

初霜「もふもふですっ」

阿武隈「もう、あたしだっておこっちゃいましたよー! 電ちゃん、初霜ちゃんもふもふしちゃいますからね!」

電「ふにゃー! 阿武隈さんも、もふもふしてくるのですーっ!」

初霜「ふふっ、電ってば楽しそうですね」

霞「阿武隈さんまでなにやってるのよ……」

朝潮「阿武隈さん! 霞が阿武隈さんにもふもふされたそうにしてるので、ぜひしてあげてください!」

霞「なに言ってるの朝潮姉さーんっ!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:51:03.26 ID:qwjVM1LU0<>
『阿武隈さんみたいになるのです!』

初霜「電は阿武隈さんに憧れているんですよね?」

電「はい! 阿武隈さんみたいに立派な水雷戦隊旗艦さんになりたいのです!」

電「そのために電は頑張るのです」

初霜「ふふっ、素敵ね。私も応援するわ」

電「でも中々思うようにできないのです」

初霜「そうなんですか?」

電「阿武隈さんみたいに駆逐艦の子達を引き寄せたり、キラキラ状態にするのは難しいのです……」

霞「電、アンタ水雷戦隊旗艦の認識が間違ってると思うわよ」

初霜「それは中々難しいですね……阿武隈さんからなにかヒントをつかめれば良いんですけど」

霞「初霜も真面目に考えているんじゃないわよ!」

電「そうだ! 霞ちゃんならなにか分かると思うのです!」

初霜「そうね! 霞なら阿武隈さんが駆逐艦の子達を引き寄せたり、キラキラ状態にする理由が分かるかもしれないわ!」

霞「なんで二人揃って霞に分かると思ったのよ!?」

電「え、でも霞ちゃんは阿武隈さんといると良くキラキラ状態になっているのです」

初霜「ええ。だから霞なら分かるんじゃないかなって」

霞「あんたら二人には言われたくないわよ!」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:52:02.85 ID:qwjVM1LU0<>
『空母さん達の訓練』

阿武隈「赤城さん、こんにちは!」

赤城「あら、阿武隈さん。こんにちは!」

阿武隈「これから訓練ですか?」

赤城「ええ。艦娘たるもの、訓練は欠かせませんからね」

阿武隈「ふふっ、赤城さんかっこいいです」

赤城「そういう阿武隈さんこそ。水雷戦隊が護衛してくれるからこそ、私達空母は安心して空に専念できますからね」

阿武隈「そうだ。ちょっと訓練を見学させて貰っても良いですか?」

赤城「もちろんです。ふふっ、ちょっと照れますね」

阿武隈「普段の、訓練の様子を見せて貰いたいなって思っただけですよ」

赤城「じゃあ、訓練場へ行きましょうか」



加賀「正規空母加賀、歌います。曲名はもちろん――加賀岬」デデン!

瑞鶴「加賀さん! 訓練中にマイク出して歌い始めないでください!」

蒼龍「そもそもこのメロディどっから流しているんですか!?」

阿武隈「……なにこれ」

飛龍「えっと……一応訓練中」

阿武隈「……これが?」

赤城「んんっ、違います!」

大鳳「赤城さん、口調うつってますよ!?」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:53:07.20 ID:qwjVM1LU0<>
『五月雨ちゃん頑張る!』

五月雨「阿武隈さん、私のドジを直すにはどうすれば良いでしょう?」

阿武隈「うーん、五月雨ちゃんはちゃんと頑張ってるし、あたしとしては問題ないと思うんだけどなあ」

五月雨「でもなんとかしたいです! そういえば、阿武隈さんはなにか心がけていることってありますか?」

阿武隈「そうだね……日頃から気を配るとか、落ち着いて行動するとか……」

五月雨「なるほど……そうだ! それじゃあ普段の阿武隈さんから学ばせて貰っても良いですか?」

阿武隈「ええっ!? い、良いけどちょっと恥ずかしいです……」

磯風「つまり師匠の弟子に成りたいと言うことだな! 姉弟子として歓迎するぞ!」

阿武隈「磯風ちゃんどこから出てきたの!?」

磯風「五月雨が師匠に弟子入りしたいと聞いて、駆けつけて来たまでのことです」

風雲「アンタおかしなことしてんじゃないわよ!?」

磯風「何を言う! 風雲も喜べ、弟子四号だぞ、おまえの妹弟子だ!」

風雲「なにをどう喜べって言うのよ!?」

五月雨「風雲さん、よろしくお願いしますね!」

風雲「本気にしないで五月雨!? 弟子三号って磯風が勝手に言っているだけだから!」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:53:47.47 ID:qwjVM1LU0<>
『Trick or treat!』

朝潮「司令官! Trick or treat!」

阿武隈「あっ、朝潮ちゃん! ハッピーハロウィン!」

提督「ハッピーハロウィン。朝潮良く似合ってるね」

朝潮「そ、そうですか? 改めて言われると、少し恥ずかしいです」

提督「ああ、お菓子をあげないといけないね……どれどれ」

阿武隈「ちゃんと準備してますよ、はい提督」

提督「おお、ありがとうな阿武隈」

提督「はい、朝潮。ちゃんと食べた後は歯を磨くようにね」

朝潮「はい! ありがとうございます司令官、阿武隈さん!」

阿武隈「みんなの分もちゃんとお菓子あるから、並んでねー」

春雨「はい!」

五月雨「ありがとうございます!」

磯風「さすが師匠。準備に抜かりがないな」

漣「でもさ……阿武隈さん、いつもとやってることと変わりないよね?」

浜風「結構な頻度で、駆逐艦のみんなにお菓子を配ってたりしてますからね」

時雨「ハロウィンの特別感皆無だよね」

阿武隈「ええっ!?」ガーン <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:54:31.94 ID:qwjVM1LU0<>
『イタズラして欲しい?』

提督「いつも駆逐艦の子達を見てくれて助かるよ。でも大変だろう?」

阿武隈「ええ。でも好きでやってることですから」

提督「そうか、でも普段から頑張っている阿武隈にもご褒美をあげないとな」

阿武隈「ご褒美? そんな別に良いのに。でも、嬉しいです」

提督「と言っても大したものじゃないけどね。ちょっとしたお菓子だけど」

阿武隈「えへへ、ありがとう、提督。Trick or treatって言った方が良いですか?」

提督「あはは、それじゃあ阿武隈はおもてなしされなかったら、どんなイタズラをするのかな?」

阿武隈「ふえ? え、えっと……」

提督「阿武隈のイタズラは、可愛らしいイタズラなんだろうなぁ」

阿武隈「もー提督ってば! それじゃあ、後悔しても知りませんからね」

ぎゅー

提督「あ、阿武隈?」

阿武隈「ふふっ、提督はあたしにどんなイタズラして欲しいんですか?」

提督「それは――」

阿武隈「……もう、てーとくってば。良いですよ、提督のご希望通り、イタズラしてあげますね」 <>
◆dbGyYYDw8A<>saga<>2018/11/04(日) 21:55:11.39 ID:qwjVM1LU0<>
これで終わりです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/11/04(日) 21:57:32.29 ID:fR03dI6Q0<> 乙乙
阿武隈さんカワイイ! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/11/04(日) 23:41:46.45 ID:Xy4rcalj0<> しらしぐで双子丼とか爛れた妄想してた折にこんな浄化された鎮守府
見たら俺のメンタルがしんじゃうぅぅっ!?
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/11/05(月) 12:57:45.53 ID:mpAXQIFQo<> 待ってた
乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2018/11/06(火) 13:13:20.03 ID:+/dZfP4mo<> アブグマァー!
乙乙 <>