◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:32:26.72 ID:zJk2/gIKO<>アニメ準拠はほとんどありません
草は生えてませんが気分を害された方がいらっしゃったら大変申し訳ありません
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1553776346
<>コナン「…」平次「…」
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:33:18.37 ID:zJk2/gIKO<> https://i.imgur.com/NoxwLIW.jpg
コナン「…」
平次「…」
コナン「…」
平次「お、工藤」
コナン「ん…」
平次「かかっとるで」
コナン「お…おっ!?」
平次「チョイって上げ。チョイや、チョイ」
コナン「…こう…お、釣れた…金魚か…」チョイ
平次「ボーッとしとんなぁ…感覚で分かるやろ。来たって」
コナン「いや、ねみーんだよ。昨日の夜眠れなくて…」
平次「何でや。…そない楽しみやったんかー…?」
コナン「ちげーよ…アレだな。最近特に何もねーから…」
平次「平和が一番やろ。まー…お前ン所は何も無いと仕事も無いからなぁ…」
コナン「一週間くらいはおっちゃんも暇が出来たって喜んでたけどな。それがもう一週間続くと割と段々静かになってよ」
平次「リアルな話すな」
コナン「…あ、でも三日前は不倫調査しろって言われてたな」
平次「せやから大阪に来んかったんか」
コナン「まあ、仕事だしな。せっかく来た…」
平次「せやな。それでお前ら二人食わせてんねんで」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:33:54.91 ID:zJk2/gIKO<> コナン「…なあ」
平次「なんや」
コナン「…将来、何の仕事すんだ?」
平次「何や藪から棒に…」
コナン「やっぱり…警察か?」
平次「…警察…」
コナン「親父さん…の事だし…」
平次「まー…今のところは考えてへんな…」
コナン「え?でもおめーが入るってなったら喜ぶだろ。親父さん」
平次「嫌やろ。自分のオトンが上司て」
コナン「…あー…」
平次「…おっ…来た!」チョイ
コナン「確かに、落ち着かねーだろうな…俺もおっちゃんが警察辞めてなかったら…」
平次「お前は将来よりもまずは元に戻る事やろ。早よせんとアカンのとちゃうか?」
コナン「…ああ。いつまでも待たせる訳には…」
平次「何言うとんねん。学業の事やぞ」
コナン「あいつさ、たまに俺が元に戻るとさ」
平次「高校の話やぞ」
コナン「俺から連絡来た時、すっげー」
平次「ホンマ留年してまうぞ。最悪退学」
コナン「…」
平次「…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:34:29.09 ID:zJk2/gIKO<> コナン「…俺が、この姿になって二ヶ月くらい、かな…」
平次「なんや」
コナン「あいつから来るメールの内容が、変わったんだ」
平次「内容?」
コナン「初めは心配してくれて、連絡くれとかそういうのだった」
平次「優しーのー…」
コナン「だが、いつからか。必ず一枚画像が添付されるようになった」
平次「画像?…何の…画像や」
コナン「山のようなプリント。問題集。ノート」
平次「…」
コナン「それらは添付される度に上へ上へと重ねられて、遂には二枚添付されるようになった…」
平次「自白しとる犯人みたいな顔なっとるぞ」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:35:07.65 ID:zJk2/gIKO<> 平次「つまりあれか。課題がたんまり溜まっとるぞっちゅーことか」
コナン「ああ」
平次「休学扱いしてんねやろ?最悪免除されるやろ」
コナン「そうなのか!?」
平次「いや知らんけど」
コナン「…」
平次「やめろその顔。動機語っとるんか」
コナン「…ま、そういう事だよ」
平次「メールする側も嫌やろけどな」
コナン「…」
平次「あ、そや。俺が将来何の仕事するか、やな…」
コナン「探偵業でもするか?」
平次「そやなー…言うてこの顔、それなりに売れてはきてるしな…」
コナン「じゃー、秘書は和葉ちゃんってわけだ」
平次「な、何でそないな…いや、まあ…」
コナン「おめーも散々俺と蘭の事からかってきただろーがよ」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:35:44.09 ID:zJk2/gIKO<> 平次「…なあ工藤」
コナン「ん?」
平次「…やっぱ、こ、告白…ちゅーんは…」
コナン「…」
平次「勇気…い、いるよな…?」
コナン「ブッフォ」
平次「な、何や!こっちは真剣になぁ!!」
コナン「勇気って何の勇気だよ。まさかフラれるとでも思ってんのか?」
平次「え!?あ、いや、ちゃ、ちゃうで!!そないなことは…」
コナン「じゃあ良いじゃねーか。悪りーけどおめーら二人ともバレバレだかんな」
平次「このガキャホンマ…」
コナン「…まあ、そりゃ勇気、いるよ…」
平次「…」
コナン「正直、マジで今までで一番ビビってたしな…」
平次「…ほーか…」
コナン「…」
平次「…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:36:51.83 ID:zJk2/gIKO<> 平次「最近暇や暇やって言うてたやろ」
コナン「おお」
平次「俺は、そういう時のお前が一番怖いねん」
コナン「ンでだよ…」
平次「考えてもみーや。お前がここに来る度来る度、何が起きとる?」
コナン「俺悪くねーだろ。たまたまそういう場面に俺らが出くわすだけで」
平次「毛利のおっちゃんなんざそのせいで死神扱いされとんのやぞ。こっちからは」
コナン「目暮警部も言ってたよ。事件を呼ぶ男だとか…」
平次「死を運ぶ商人、意思を持ったデスノート、殺人ウィルス…」
コナン「最後の何なんだよ。人ですらねーじゃねーか」
平次「そら怖いわ。歩く度に感染した奴が人殺すんやから」
コナン「解説すんな」
平次「でもな、ホンマはちゃうんやで。毛利のおっちゃんは無関係や」
コナン「そーだよ。俺らがたまたま出くわしてるだけで…」
平次「お前やぞ意思持ったデスノート」
コナン「ふざけんなッ」ゲシ <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:37:18.56 ID:zJk2/gIKO<> 平次「聞いたで。お前ン所の一階の喫茶店での事件」
コナン「う…」
平次「それに阿笠博士もケツ射抜かれるし」
コナン「…」
平次「それに俺とお前が会う時は必ず何かが起こる」
コナン「…今は起きてねーだろ」
平次「そないなこと口にすな。死体が浮き上がってくるぞ」
コナン「…つーかおめーも大概だろ。おめーも死神だ死神」
平次「何言うとんねん。俺は平和な日常送っとるぞ。お前よりは」
コナン「俺だってそんな世紀末な日常送ってねーよ」
平次「…」
コナン「…」
平次「南も北も、俺らと会った初日に…」
コナン「…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:37:53.70 ID:zJk2/gIKO<> コナン「そういや、あの紅葉って子はどーしたんだよ。あれから」
平次「あれからって…別にどーもしてへん。連絡がたまー…にある程度や」
コナン「あのな…もう腹決まってんだろ?」
平次「やかましいわ!こういうんは色々とあるんや!色々と!」
コナン「例えば?」
平次「ぐっ…!自分は告白したからて…」
コナン「…」
平次「…お前にも、事情…あったな…」
コナン「灰原は最近薬出すの渋るしなー…」
平次「あのちっこい姉ちゃんが?…そりゃ何か理由あんねやろ…」
コナン「『貴方は短絡的に考え過ぎ。そんな簡単に何度も元に戻れると思ったら大間違いよっ』」ズイ
平次「うおっ…危ないなぁオイ!」
コナン「酷くね?」
平次「あの姉ちゃんの事や。何かあんねやろ」
コナン「…まあ、何となくは分かるよ。そりゃ…」
平次「工藤新一の姿に戻る度に高熱出すわ心臓押さえとるわ…こっちの寿命が縮んでまうわ。ホンマに」
コナン「う…でもそれを抑える薬をだな…」
平次「薬を薬で抑えるて…」
哀「そんな簡単に何度も元に戻れると思ったら大間違いよ」
コナン「うえっ!?」
平次「おわっ!?」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:38:30.25 ID:zJk2/gIKO<> 哀「あのね、薬を一つ作るのにどれだけの時間がかかるか分かってるの?」
コナン「いつの間に…」
平次「全然気付かへんかったで…」
哀「そんなに元に戻りたければお酒飲めば?風邪でも引いてる時に」
コナン「いや、それが蘭に白乾児がぶ飲みしてる姿見られちまってよ。それ以来厳しくチェックされてんだ。もうギャンギャン喚くわ怒鳴るわで…」
平次「保護者の鑑やないか」
哀「不良を正す保護者の鑑ね」
コナン「おめーが言ったんじゃねーか」
哀「それよりもこれ」
コナン「ん?」
哀「付けなさいよ。餌」
コナン「何で餌も付けられないのに釣り堀来たんだよ」
哀「貴方達の彼女さんに聞いたらここに二人でいるって聞いたからよ」
コナン「歩m」
哀「子供達なら阿笠博士と一緒に屋台巡りよ」
コナン「え?良いのかよ。はかs」
哀「博士には500円以上使わないよう吉田さん達に見張ってもらってるわ。ただでさえメタボなのに…」
コナン「おー…それなら良いけど、お」
哀「毛利さんなら今頃一人キャバクラ状態よ。一人は自分の娘さんだけど」
コナン「ほー…じゃ、酒は飲めそうにねーな…」
平次「…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:39:01.06 ID:zJk2/gIKO<> 平次「なあ」
コナン「ん?」
平次「この姉ちゃん何や。エスパーか?」
コナン「どういうことだよ…」
哀「人聞きが悪いわね」
平次「…いや…何でもない…」
哀「…ま、そこの西の名探偵さんも言ってたけれど…解毒薬を一つ飲むだけで、貴方の身体にとんでもない負担が掛かってるって…分かってる?」
コナン「わ、分かってる…」
平次「トゲあるぅ…」
哀「具体的な数字は分からないけれど、確実にアレは貴方の寿命を縮めてる。その上使用頻度の高さもあって抗体も出来始めてる。分かる?」
コナン「…わ、分かる…」
平次「ま、まあ工藤もあれや。必死なんやて…な?」
哀「このまま安易に使い続ければ、持続時間は短くなり、最後には免疫が出来て本当に効かなくなる。それどころか本来歩むべき筈だった人生を歩めなくなる可能性もある」
コナン「…」
哀「分かる?」
コナン「はい…」
平次「せやなぁ…まあ、工藤。な?こうやってお前の事心配してくれてる人間が仰山おるんやで」
コナン「…」
平次「お前一人の身体ちゃうんやから。もっと大事にせな、な?」
コナン「…わーったよ…」
哀「…」
平次「…」
コナン「…」
平次「…そーいえばちっさい姉ちゃん」
哀「何かしら」
平次「…か…かずー…」
哀「…何?」
平次「…いや、何でもないわ」
コナン「和葉ちゃんも蘭と園子とおっちゃんといるぞ」
平次「え、あ、おう」
哀「聞きたいならちゃんと聞きなさいよ」
平次「…おう…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:39:30.81 ID:zJk2/gIKO<> 哀「あら…来てる?ねえ、これ来てるの?」
コナン「スって上げればいけるぞ」
平次「チョイやぞ。チョイ」
哀「チョ…チョイ…!?」プルプル
平次「何や。ごっつでかい鯉掛かっとるぞ」
哀「ちょ、ちょっと手貸しなさいよ!」
コナン「…しゃーねーなぁ…うわっ!!?重いぞこれ!!」
平次「そら子供二人じゃキッツイやろ…貸せ貸せ。俺がやったる」
コナン「ぐぬぬぬぬぬぬぬ…!!」
哀「んんんんんんんん…!!」
平次「無理やろ。ごっつでかいで」
コナン「もう…ちょっ……!!」
哀「とぉ…!!」
平次「…お…おっ?」
コナン「い……よいっしょぉぉぉおおおおお!!!」
哀「…釣れたっ!」
平次「おおおおお!やるやないかチビ共!」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:39:59.19 ID:zJk2/gIKO<> 哀「…」
コナン「…」
平次「…」
哀「見て。金券」
コナン「俺もあるし…」
平次「50円2枚やぞ」
哀「こっちは5枚よ」
コナン「ここでしか使えねーだろ。3人合わせて500円」
平次「こういうんは運もあるからなぁ。ハマる奴はハマるで」
哀「私、こういうのには強いのかも。おみくじも大吉多いし」
コナン「…」
哀「…」
平次「…」
哀「…運が良いなら、どうして…」
コナン「…」ポン
哀「…」
平次「…」
コナン「…」
哀「…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:40:43.67 ID:zJk2/gIKO<> 平次「そういえばちっこい姉ちゃん。魚触れんねんな」
哀「誰が博士にご飯作ってると思ってるの?魚の死体なんて見飽きてるわよ」
平次「そ、そうなんか…まあ、そやろな…」
哀「初老男性の栄養管理がいかに大変か貴方に分かる?」
平次「う…その姿で言われてもなぁ」
コナン「こんなんでも一応歳上らしいぞ」
哀「…」メリメリメリ
コナン「イダダダダダ!!!どこ抓ってんだよお前ェ!!!」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:41:11.30 ID:zJk2/gIKO<> 哀「…工藤君の件は置いといて、服部君?」
コナン「い゛っ゛て゛ぇ゛」
平次「ん?」
哀「貴方こそ、遠山さんほっといて工藤君と二人で良いの?」
平次「…まー…流石にあのメンツでワイワイやるんは無理やな…」
哀「なら、連れ出せば良かったじゃない」
平次「どいつもこいつも簡単に言いよる…」
哀「簡単よ。条件も揃ってる。後は貴方の出方次第でしょ」
平次「せやからそれが難しい言うとんねん」
哀「全く…これだから…」
平次「え…」
コナン「え…」
哀「何よ」
コナン「…いえ…」
平次「…何でもありません…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:41:41.22 ID:zJk2/gIKO<> 平次「…まあ、つまりや。何が言いたいかって、いうとやな?」
哀「続いてたの?」
平次「聞けて。とりあえず」
コナン「それで?どうしたんだよ」
平次「…まあ、あれや。今の…今のや」
コナン「…今の…」
平次「せや。今の関係…じゃ、なくなる…」
コナン「…」
哀「…」
平次「いつもアホな事言い合って、怒って、笑って…」
コナン「…」
哀「…」
平次「…そうじゃ、なくなる…」
コナン「…そうか…」
哀「…」
平次「…それが、怖いんや…」
哀「貴方はそんなんだからいつまで経っても…」
平次「はい…」
コナン「…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:42:07.17 ID:zJk2/gIKO<> 平次「言葉の暴力って知っとるかちっさい姉ちゃん」
哀「そっくりそのまま返すわ」
コナン「こいつ身体のことバカにすると根に持つぞ」
平次「あー根に持ちそなタイプや。そんな感じや」
哀「貴方も子供からやり直してみる?」
平次「堪忍や」
コナン「おめーが言うと冗談に聞こえねーからやめてくれよ」
平次「…そういえば、その解毒薬っていうんは、どないして作っとるんや?」
哀「さっき話に出てきた白乾児。あの中のアルコールに含まれる成分がアポトキシン4869には有効みたい。それを基にトライアンドエラーの繰り返し…それだけ」
平次「そのアポトキシン4649は姉ちゃんが作ったっちゅー話やったからな…」
哀「4869よ。シャーロックって覚えなさい」
平次「初めは正直半信半疑な部分もあったんやけどな。ただの生意気なガキや思うとったわ」
コナン「言われてんぞ」
哀「貴方よ」
平次「どっちもや」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:42:36.19 ID:zJk2/gIKO<> 哀「…念の為、もう一度言うわよ」
コナン「ん…」
哀「今貴方の身体の中に蔓延してるアポトキシン4869の毒性」
コナン「…」
哀「致死性は無かったものの、その毒性はかなり強いわ。だからいくら解毒を試みてもそう簡単に死滅してはくれない」
平次「…」
哀「その毒に対して攻撃し、一時的に活動を無理矢理止めさせる。今出来てるのはここまで」
平次「…免疫が出来始めてるっていうんは、そういうことか…」
哀「そう。今はまだ通れる穴がいくつかあるけれど、やがて完全に封鎖されて通れなくなる時が来る」
コナン「…」
哀「分かってる?」
コナン「わーってるよぉ」
平次「オカンか」
哀「は?」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:43:12.34 ID:zJk2/gIKO<> 哀「は?」
平次「いや、オカンやで自分。側から見とると」
コナン「…」
哀「バッカじゃないの!!?」
平次「何の捻りもないストレート飛ばしてきよった…」
コナン「まあ、子供達の保護者…みたいな感じは出てるけどな」
哀「…」
平次「そうや。良え意味でや。そう」
哀「…じゃ、パパは誰なのかしらね」
平次「オッフ」
コナン「…」
哀「…」
コナン「…博士だなぁ」
哀「…そ」
平次「…嘘やろコイツ…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:43:59.87 ID:zJk2/gIKO<> コナン「…」
平次「ん…おい工藤。ケータイ鳴っとるで」
コナン「お?…蘭から…」
哀「そっちの電話って事は、工藤新一君に電話ね」
コナン「ちょっと行ってくるか。…あ!服部!」
平次「?」
コナン「肴掛かってたら宜しくなー!」
平次「は…はぁ!?…全く…ご機嫌な顔しよって…」
哀「良いんじゃない?」
平次「?」
哀「彼、ああでもしないと会えないんだから」
平次「…ほな、自分からは…」
哀「…」
平次「…あかんか」
哀「電話すればする程、彼女は会いたくなってしまう」
平次「…」
哀「それに、彼も…」
平次「…」
哀「…」
平次「なんちゅー顔しとんねん」ワシャワシャ
哀「きゃっ!?ちょ、ちょっと何すんのよ!!」
平次「さっきもそやったけど、自分そない演技上手ないやろ」
哀「少なくとも今ここで何の関係も無い子供のフリして貴方を警察に叩き出す事なら可能よ」
平次「ちゃうちゃう」
哀「…じゃあ、何よ」
平次「…」
哀「…」
平次「…恋の駆け引きや」
哀「気持ち悪い」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:44:34.67 ID:zJk2/gIKO<> 平次「言葉の暴力って知っとるかチビ姉ちゃん」
哀「そっくりそのまま返すわ」
平次「…今、工藤はおらん。せやから聞くけどな…」
哀「…」
平次「正直、どう思とんねん」
哀「…」
平次「工藤は、姉ちゃんにとって何や?」
哀「…!」
平次「クラスメート…な訳ないやろ。それに友達って感じでもない」
哀「…」
平次「せやけど、単なる協力者…を見るような目でもない」
哀「…」
平次「…」
哀「…」
平次「好きなんかぁ?」
哀「すいませーん。この人がー」
平次「ああああああやめえええええええ」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:45:06.26 ID:zJk2/gIKO<> 哀「別に、貴方達が想像してるような事は無いわ」
平次「ほー…アレで無いと言うんか…」
哀「…色んな人に、言われるけれど」
平次「満更でもないっちゅう顔やな」
哀「まあ、嫌いじゃ…ないから」
平次「…ほな、もし…」
哀「…」
平次「…あくまで、今工藤がおらんから聞くけどな」
哀「何よ」
平次「もしも、工藤が元に戻らんかったら。どないするんや?」
哀「!」
平次「このまま薬が作れんくて、工藤新一には戻れないとしたら」
哀「…」
平次「そん時ちっさい姉ちゃんは、どないするんや」
哀「…どうする…って…」
平次「…きっとそうなっても、アイツは責めんやろ。アイツはそんな奴やない」
哀「…それでもきっと、彼は諦めないでしょうね」
平次「…」
哀「江戸川コナンとして生きていく妥協は、彼は選ばない」
平次「…もし、選んだら…?」
哀「仮定の話は嫌いよ」
平次「…ま、気軽に答えてくれたら良えっちゅうこっちゃ」
哀「…」
平次「…」
哀「…そうね…」
平次「…」
哀「もし、彼が江戸川コナンとして、生きていく道を選んだとしたら…」
平次「…」
哀「…私…」
コナン「悪りー悪りー!ありがとな服部!」
平次「オッフ!!」
哀「!」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:45:40.39 ID:zJk2/gIKO<> コナン「いやー、此処じゃやべーと思って外で電話してたらよ。一緒のとこにいるって言われちまって…」
平次「…」
コナン「ありがとな服部!」
平次「ホンマこのガキャ」グリグリ
コナン「イデデデデデ!!何!?何だよぉ!!?」
哀「…」
平次「あーもうアカン!!バッティングセンター行くで!スカッとしようやスカッと!!」
コナン「…えええ…?」
哀「…」
平次「行くで二人とも!!俺が奢ったるわ!!」
コナン「お、おお…」
哀「…」
コナン「…灰原?」
哀「私はもうちょっといるわ」
コナン「…」
哀「…」
コナン「んな事言うなって」キュ
哀「えっ…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:46:07.92 ID:zJk2/gIKO<> コナン「せっかくアイツが金出してくれるってんだし、甘えとこーぜ」
哀「…あ…」
コナン「顔、暗くなってんぞー…」
哀「!」
コナン「ほら、行こーぜ!」
哀「…」
コナン「…あ、それともお前、出来ないタチか?」
哀「…は?」
コナン「それはそれで面白れーけどな。全球空振り」
哀「…なら、私に負けたらしばらくは言いなりにでもなってもらおうかしら」
コナン「は?」
哀「誘ったんだから、相当自信がおありみたいで。サッカー探偵オタクの癖に」
コナン「…上等だよ。こう見えてサッカーじゃなくてもそれなりにやれるんだからな!」
哀「…はいはい…」
平次「さっさと行くでー!」
コナン「はーい!平次兄ちゃーん!」
哀「…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:46:59.02 ID:zJk2/gIKO<> 哀「…よ」ボソ
コナン「ん?…何か言ったか?」
哀「いいえ。何も」
コナン「…?」
哀「…」
コナン「平次兄ちゃーん!待ってよー!」
平次「やめろ気持ち悪いぃ!!」
哀「…私は…」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:48:34.31 ID:zJk2/gIKO<> 和葉「あ!平次ー!何でウチ置いてくん!!?」
平次「おわっ!?和葉ッ…!」
和葉「何やその反応!!」
蘭「あ!哀ちゃんも!」
園子「何ー?ガキンチョは2人でお楽しみィ?」
光彦「3人で何処に行ってたんですか?…え?釣り堀?」
歩美「釣り堀って何ー?」
元太「魚釣ってたのか!?じゃあ鰻は!?」
コナン「はは…鯉とか金魚とかだよ」
歩美「歩美も行きたい行きたーい!哀ちゃんずるいよー!!」
コナン「あはは…」
歩美「ねえ哀ちゃん!次行く時は歩美も誘ってよー!」
哀「…考えとくわ」
平次「今から俺らはバッティングセンターやで」
元太「マジで!?じゃあ俺そっちが良い!!」
光彦「よーし!じゃあ一番出来なかった人は罰ゲームですよー!」
博士「ちょ、ちょっと…そろそろ休憩せんかのぉ…」
小五郎「こちとら朝から子守しかしてねーんだぞ!!?」
園子「…こっちの台詞だっての…」
蘭「あはは…じゃ、行こっか。コナン君」
コナン「え、あ、うん!」
蘭「…哀ちゃんも!」
哀「…ええ」
哀「(これが、良いのよ)」
哀「(『これ』が…)」 <>
◆GWARj2QOL2<>saga<>2019/03/28(木) 21:49:22.02 ID:zJk2/gIKO<> 終わります <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/03/28(木) 21:50:15.03 ID:VyEIw0Xbo<> 乙です
コナンの周りで一週間事件起きないってありえるんだろうか <>