◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:22:04.45 ID:EyIJCw6a0<>ミーンミンミンミン
P「ふわぁ〜……元気だな、セミ」
P「うるさくて眠れない……」ゴロゴロ
摩美々「あー、サボりの不良はっけーん」
P「ん……?」
摩美々「授業中ですよー。新学期早々サボりとはいい度胸ですねー」
P「んー……」
摩美々「んーー?」
P「んーー……?」
摩美々「角度変えてもパンツは見えませんよー」
P「まさか履いてないからか」
摩美々「センパイの目が抉り取られるからー」
P「ははは、随分エグイの吐くんだな」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1567351324
<>【シャニマスSS】もしもまみみが高校の後輩だったら
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/09/02(月) 00:25:58.08 ID:mqBaT5VDO<> 摩美々より果穂かあさひのなら見たい
でも千枝ちゃんかみりあちゃんかこずえちゃんがいいな……ふひひ★ <>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:27:28.71 ID:EyIJCw6a0<> 摩美々「それで、授業中に校庭の木陰でお昼寝している言い訳は?」
P「寝てないぞ。セミがうるさいから」
摩美々「セミは夏の終わりに命を燃やしてるのに、センパイは限られた時間を無駄に過ごしてるんですねー」
P「セミ以下の認定を受けてしまった」
摩美々「悔しかったらセンパイも鳴いてみてくださいー」
P「ぽっぽるぅ〜〜!!」
摩美々「なんで鳩?」
P「そういえば、セミが鳴くのって求愛行動らしいな」
摩美々「えっ……ごめんなさい。私、好きな人がいるので……」
P「別に摩美々に求愛したわけじゃないが?」
摩美々「ふふー。フラれちゃいましたねー」
P「くっ、なぜか心にダメージが……というか、好きな人いるのか」
摩美々「………ぽっぽるぅー」
P「なんで鳩?」
摩美々「ここの草、寝心地がいいですよねー」
P「そしてお前も自然にサボるんだな」
摩美々「サボりじゃないですー。今の時間、私のクラスは自習ですからー」
P「まったく自ら習っているようには見えないけどな」
摩美々「センパイから人生の指針を習っているところですケド」
P「いつかお前のクラスの担任から呼び出されないか心配だ」
摩美々「何かあったらまみみを守ってくださいねー」
P「赤の他人を装う」
摩美々「ちっ」
P「ちょっと本気でビビったから次からはやめような」
摩美々「やめろと言われるとやりたくなっちゃうんですよねー。悪い子ですからぁ」
P「じゃあやれって言ったら?」
摩美々「喜んでやりまぁす」
P「だろうな……」ゴロン
摩美々「センパイ?」
P「俺は寝るから、3時間目終わったら起こしてくれ」
摩美々「えー?」
<>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:28:22.92 ID:EyIJCw6a0<> P「えーじゃないよ。俺は昼寝しにここにきたんだ。今日は日陰だとちょうどいい涼しさだから」
摩美々「私は眠くないですし」
P「じゃあなんで教室抜け出してここに来たんだ……とにかく、俺は寝る! 以上!」
摩美々「けちー」
P「………」
摩美々「せんぱぁい」
P「………」
摩美々「……ホントに寝ちゃいました?」
P「………」スピー
摩美々「つん、つん……」
P「………」グゥグゥ
摩美々「みーん、みーん」
摩美々「………」
摩美々「ばっどこみゅにけーしょーん」
<>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:29:56.27 ID:EyIJCw6a0<> 摩美々「センパイ。せんぱーい」
P「ん……んん? ふわぁ……なんだ、摩美々か」
摩美々「授業、あと5分で終わりですよー」
P「あー……そっか。俺授業抜けてたんだっけ。ありがとう」
摩美々「ずっと隣で待っててあげたんですから、何かお礼が欲しいですねー」
P「お前、本当に寝なかったのか」
摩美々「眠くないって言ったじゃないですか」
P「そうか、それは悪かった。俺にできる範囲で、ひとつ言うことを聞こう」
摩美々「ふふー、言いましたねー?」
P「急に悪寒が」
摩美々「夏風邪ですかぁ?」
P「悪い子ウイルスがやってきたのかもしれない」
摩美々「美少女のウイルスならアリじゃないですかー?」
P「ウイルスはちょっかいかけてくるからなぁ」
摩美々「かんせーん、かんせーん」ツンツンツン
P「そうそうこうやって」
摩美々「そういうわけで、私からのお願いですケド」
P「なんだ?」
摩美々「今日、センパイの自転車に乗せてくれませんか?」
P「俺に歩いて帰れということか」
摩美々「違いますよー。後ろに、乗せてくれませんかー」
P「え?」
<>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:31:14.92 ID:EyIJCw6a0<>
P「で? 二人乗りしてどこまで行くんだ」
摩美々「センパイの家ー」
P「冗談はよせ」
摩美々「風が気持ちいいですねー。スカートがめくれそうー」
P「………」チラ
摩美々「うそでーす」
P「冗談は……よせ……!!」
摩美々「さっきと感情のこめ方が違いすぎません……?」
P「とにかく! 行先決めないと、このまま真っすぐ海まで突っ走ることになるぞ」
摩美々「いいんじゃないですかー、海」
P「今日はそこまで行ける体力がない」
摩美々「へたれー」
P「じゃあお前が漕げよ」
摩美々「疲れるのでイヤですー」
P「気が合うな」
摩美々「まったくですねー。あ、私、コンビニに行きたいですー」
P「買い食いか?」
摩美々「悪い子ですからー」
P「不良に付き合うのは大変だな」
摩美々「と言いつつ華麗に方向転換してませんかー」
P「チャリ漕いでたら暑くなってきた。アイス食べたい」
摩美々「気が合いますねー」
P「今日ポイント5倍デーだからコンビニじゃなくてそこのスーパーでいいか?」
摩美々「アイスの品ぞろえ悪くないですか?」
P「わがままだなままみは」
摩美々「今噛みませんでした?」
P「……コンビニへ行ってやろう」
摩美々「ふふー♪」 <>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:32:42.35 ID:EyIJCw6a0<> P「ほら、お前のぶん」
摩美々「ありがとうございまぁす」
P「ここで食うか?」
摩美々「ですねー。センパイ、自転車押しながらだと食べづらいでしょうし」
P「気づかいどうも。じゃ、いただきます」
摩美々「いただきまぁす」
P「夕陽が眩しいな。直で当たると結構ジリジリくるし」
摩美々「まだギリギリ夏って感じの暑さですねー」
P「そういう日だからこそ、アイスがウマいってもんだ」
摩美々「冷たさが身体に染みわたりますね」
P「……にしても、お前の買ったアイスバー、でかくないか?」
摩美々「季節限定特大サイズのチョコバーですよー」
P「特大……そういえば摩美々っていつもなんか食べてるイメージだし、実は大食いなのか?」
摩美々「んー、どうなんですかねー? 確かに甘いものはあるだけ食べちゃいますケド」
P「太るぞ」
摩美々「女の子に太るとかゆーたらあかんばい」
P「何弁だそれ」
摩美々「さあ?」
P「お前たまに思いつきだけで話してるよな」
摩美々「相手は選んでますよー」
P「どういう意味だ」
摩美々「それより、忘れないうちにアイス代渡しちゃいますね」
P「別にいいぞ。一本くらい奢ってやる」
摩美々「払いますよ。センパイに借り作りたくないですしー」
P「あー、借りか。そういう発想はなかったな。じゃあなおさら受け取らな――」
摩美々「はい、130円」ギュッ
P「うわ、無理やり握らせてきた」
摩美々「ふふ、悪用はさせませんよー」
P「ちゃっかりしてるなぁ」
摩美々「悪い子ですからー」
P「関係あるのか? それ……」
摩美々「計算高いってヤツじゃないですかぁ?」
P「言ってる本人が疑問形じゃな……ところで摩美々」
摩美々「なんですか」 <>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:33:35.24 ID:EyIJCw6a0<> P「なんで、手を離さないんだ?」
摩美々「……悪い子ですから」
P「今度こそ関係ないだろ」
摩美々「センパイの顔が赤くなり始めたので、どこまで面白い顔になるか観察してるんですー」
P「なっ……! そ、そういう摩美々の顔も赤くなってるぞ」
摩美々「私は夕陽に照らされてるだけですよー」
P「じゃあ俺もそうだ!」
摩美々「強情ですねー」
P「こうなったら、我慢比べだな」
摩美々(……なんだかんだ、離さないでいてくれるんですね)
摩美々「……ねえ、センパイ」
P「なんだ?」
摩美々「センパイは……ひと夏のあやまちってどう思います?」
P「えっ」
摩美々「そういう、勢いでいっちゃうヤツ……私は、アリだと思うんですよね」
P「お前、それどういう」
摩美々「センパイ……私とじゃ、嫌ですか?」ズイ
P「ま、待ってくれ。いきなりすぎるしまだ心の準備が」
摩美々「はい、一口どーぞ」ギュム
P「つめたっ!?」
摩美々「ふふー。アイスを無償で食べさせてあげるなんて、ひと夏のあやまちはおそろしーですねー」
P「………」
摩美々「どうしましたぁ?」
P「ま……摩美々〜〜!!」
摩美々「わあ、怒ったー」
P「こうしてやる!」
摩美々「わひゃっ、ほっぺ、ほっぺは痛いですー」
P「まったくいつもいつも――」
<>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:36:21.76 ID:EyIJCw6a0<> ………
……
…
「……でゅーさー」
「プロデューサー?」
P「ん……あ……?」
摩美々「そろそろ打ち合わせの時間って言ってませんでした?」
P「摩美々……俺、事務所のソファーで寝ちゃってたのか」
摩美々「そうですよー。面白い寝顔でしたぁ」
P「……撮ってないよな?」
摩美々「ふふー」
P「イエスともノーとも言ってない顔!」
摩美々「安心してくださいー。撮ってませんよー」
P「はあ……ならよかった」
摩美々「……結構かわいい寝顔でしたケド」
<>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:38:54.51 ID:EyIJCw6a0<> 摩美々「プロデューサー? どうかしました?」
P「ああ、いや。なんか、夢を見てたと思うんだけど、中身が思い出せなくてさ」
摩美々「夢?」
P「うん。なんかもやもやするよなー、何見てたかわからないと」
摩美々「思い出したら恥ずかしい夢だったりしてー」
P「うわ、それは嫌だな……思い出すの、やめとくか」
摩美々「ふふっ、賢明ですねー」
P「ありがとうな、起こしてくれて。余裕もって会議室に行ける時間だ」
摩美々「どういたしましてー。今度お礼をよろしくお願いしまぁす」
P「はは、ちゃっかりしてるな」
摩美々「悪い子ですからー」
P「関係あるのか? それ」
摩美々「さあ?」 <>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:41:14.00 ID:EyIJCw6a0<> P「まったく……ああ、そうだ。会議に持ってく資料が」
摩美々「……ふわ」
P「? ひょっとして、摩美々も昼寝してたのか?」
摩美々「……ええ、まあ」
P「摩美々は夢、見たか?」
摩美々「見ましたよー」
P「へえ、どんな夢だったんだ?」
摩美々「……ヒミツ」
P「え? どうして」
摩美々「それもヒミツー」
P「なんだそれ……まあ、いいけど」
摩美々「それより、お礼の件ですケド」
P「なんだ、もう何かあるのか?」
摩美々「プロデューサーの会議が終わる時間と、私のレッスンが終わる時間、だいたい同じですよね?」
P「ああ。俺も摩美々も、その後はフリーだな」
摩美々「なら、一緒に帰りませんかー。私、コンビニでアイスが食べたいですー」
P「別にいいけど……奢ってほしいのか?」
摩美々「違いますよー。8月も終わっちゃいましたし、最後にもう少しだけ夏らしさを味わいたいなーって」
P「あー、確かにコンビニでアイス買い食いは夏らしさ高いな。でも、なんで俺を」
摩美々「暑苦しい人が隣にいてくれたほうが夏っぽいかなーって」
P「あー、なるほど……って! 暑苦しいってどういう意味だ!」
摩美々「そういうとこですよー。やっぱり、プロデューサーにはそれがお似合いですね」
P「お似合いって言われてもな……喜んでいいのか? これ」
摩美々「どうでしょうねー?」
P「そう言うと思ったよ……」 <>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:41:47.95 ID:EyIJCw6a0<> 摩美々「あと、できれば自転車の後ろにも乗せてほしいなー」
P「自転車持ってないぞ」
摩美々「ざんねーん」
P「というか、そこまでいったらもうデートみたいだな。手でも繋いで一緒に帰ってそうだ」
摩美々「……いいですよ。手を繋いでも」
P「えっ」
摩美々「セミの抜け殻を仕込んでおきますから」
P「やっぱりイタズラ目的か!」
摩美々「ドキッとしましたぁ?」
P「あんまりからかってると一緒に帰ってやらないぞ」
摩美々「ふふー♪」
<>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:42:31.73 ID:EyIJCw6a0<> 摩美々「みーん、みーん」
P「……なんでセミの鳴き真似?」
摩美々「さて、どうしてでしょうー?」
おしまい <>
◆C2VTzcV58A<>saga<>2019/09/02(月) 00:45:59.94 ID:EyIJCw6a0<> おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
摩美々を後輩にしたかった
過去作
田中摩美々「ふふー、すきだらけですねー」
などもよろしくお願いします <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/09/02(月) 00:54:01.50 ID:mqBaT5VDO<> 乙
まみみんが後輩なら、三峰は先輩かな?で、さくやんが同級生できりりんが中等部の後輩ってとこ?…… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2019/09/02(月) 10:15:08.94 ID:aDmEO8x9O<> かーっ!みーんっ! <>