◆2tmhR/0/ez2Y<><>2020/02/11(火) 14:55:27.14 ID:bgzBvZUl0<>
アイリス「ノエル」
ノエル「お呼びでしょうか、アイリス様」
アイリス「ああんもう、そんなかたっ苦しい言葉はやめましょう?」
ノエル「そうは言われましても……私たちは主従の関係である以上、あまり砕けた対応をする訳には」
アイリス「真面目なんだからノエルは。それがノエルのいいところなんだけど」
ノエル「そんなことは……」
ノエル「私なんて、主であるアイリス様との約束を忘れてしまうような愚か者です」
ノエル「むしろ未だに罰せられず生きされてることが愚の骨頂という」
アイリス「えっ」
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<>【ノラとと】ネコのお考え「愚か者」【ノラと皇女と野良猫ハート2】
◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 14:56:07.13 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「思い出しただけでも震えが」
アイリス「ノエル?」
ノエル「今すぐにでもこの身を切り刻んで……!」
アイリス「ちょ! いや! ダメ! 自殺はダメだから!!」
ノエル「離してくださいー! 私は愚かな従者ですから愚かな末路がお似合いなんです!!」
アイリス「誰かー! 誰かノエルを止めてー!!」
黒木「ノエルさん!」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 14:56:58.23 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「あなたは……黒木先生」
アイリス「え、先生?」
黒木「自分のしたことを悔いて居た堪れない気持ちになってしまったのなら、思い出してください」
ノエル「思い出す?」
黒木「あなたが生きる意味。あなたが、幸せと感じるその時を」
ノエル「幸せ……生きる意味……」
アイリス「重くない? ちょっと、話が重くない?」
黒木「では、私は塾があるのでこれで(去っていく)」
明日原「未知バーイス!(去っていく)」
アイリス「どこから!? 明日原さんはどこから来ていつからいたの!?」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 14:57:33.38 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「…………」
ノエル「……」
ノエル「ぁぁ……(照れ)」
ノエル「はっ(首を振る)」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 14:58:03.26 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「…………」
ノエル「……」
ノエル「えへへ……(思い出す)」
ノエル「はっ!!(正気に返る)」
アイリス「ノエル……?」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 14:58:34.75 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「死ぬしかないッ!!」
アイリス「ダメーーー!!」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 14:59:16.99 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「幸せと聞いて、生きる意味と聞いて! よりによってあの男との思い出を優先してしまうなど……!」
ノエル「私は自分の生まれの不幸を呪います!! 生まれてきてすみません!!」
アイリス「そんなことないから!! 折角の誕生日に生まれを呪うなんてやめて!!」
ノエル「誕生日……?」
アイリス「忘れたの? 今日はあなたの誕生日よ」
ノエル「誕生日……」
ノエル「生まれた記念日に死ねるのなら……」
ノエル「本望ッ!!」
アイリス「なんですぐに死のうとしちゃうの!! 自殺ダメ! 絶対!」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 15:00:01.87 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「アイリス様……。あなたの傍にいられることが一番でない私に、私が生きている意味なんてないのです」
アイリス「そんなことないわ」
アイリス「ノエルはノエルだもの。私が主とか関係ない。あなたはあなたの為に生きればいいんだから」
ノエル「しかしそれでは……」
アイリス「もう! それじゃ主命令よ!」
アイリス「ノエル。あなたは生きて、この私アイリスディセンバーアンクライに誕生日を祝われなさい!」
ノエル「……命令とあらば」
アイリス「やっぱりそうなっちゃうかー」
ノエル「私は、アイリス様の従者ですから」
アイリス「じゃあそれでもいいわ。その代わり……」
ノエル「アイリス様……?」
アイリス「えいっ(ハグする)」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 15:00:29.70 ID:bgzBvZUl0<>
ノエル「わっ、アイリス様何を……!(照れ)」
アイリス「ノエルは主である私の命令は何でも聞くんでしょう?」
ノエル「それは……そうですが……」
アイリス「じゃあこのままでいなさい♪」
ノエル「……」
アイリス「ノエル。もっと気楽でいいんだから。もっと気楽に私と、遊びましょ?」
ノエル「遊ぶ……」
アイリス「誕生日にはケーキを焼いて、歌を歌って、プレゼントを交換しあって」
ノエル「それでは主従というより、友達……じゃないですか」
アイリス「そう、友達♪」
アイリス「私たちは友達よ」
ノエル「友達……」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 15:01:10.09 ID:bgzBvZUl0<>
アイリス「はっぴばーすでい、とぅーゆー♪ はっぴばーすでいとぅーゆー♪」
アイリス「はっぴばーすでいでぃあ、ノエルー♪」
アイリス「はっぴばーすでい、とぅーゆー♪」
ノエル「……」
アイリス「お誕生日おめでとう、ノエル」
ノエル「ありがとう、ございま――」
アイリス「友達だから、ありがとう♪ でしょ?」
ノエル「ぅぅ……」
ノエル「ありが……とう……(真っ赤)」
アイリス「はい、よくできました♪」
ノエル「……」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 15:01:40.37 ID:bgzBvZUl0<>
アイリス「これからもよろしくね、ノエル」
ノエル「はい……いえ。ええ、アイリス」
アイリス「ふふ♪」
ノエル「……(笑顔)」
ノエル(従者であることを忘れ、受け入れてしまっている私は本当に愚か者ですね……)
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 15:02:09.98 ID:bgzBvZUl0<>
ノブチナ「……」
ノブチナ「終わりでーーーーす!」
ノラ「にゃ」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 15:02:43.16 ID:bgzBvZUl0<>
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ノエル「ノラと皇女と野良猫ハート、2」
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◆2tmhR/0/ez2Y<>saga<>2020/02/11(火) 15:03:51.85 ID:bgzBvZUl0<>
という訳でいつもの如く誕生日記念ノラととSSを書かせて頂きました。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
過去にもノラととSSを書いてるのでそちらもよろしければ。
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2020/02/14(金) 05:58:16.48 ID:nF5LvDQmo<> 乙
いつも読ませてもらってます <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2020/05/30(土) 10:50:03.09 ID:IsbkMzjVO<> 乙読了 <>