◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 00:25:58.52 ID:VJS5Ml750<>モバマス×キン肉マンのクロス
以下の点だけ理解すれば読める内容です
1. 完璧超人始祖がプロデューサーをやっている
2. この世界でのライブバトル(ダンス、歌、ビジュアル)はアイドルレスリングで“表現”される
3. ゆで理論&オモシロ起源説
4. それぞれの担当
ガンマン ⇨ 渋谷凛P
サイコマン ⇨ 堀裕子P
ペインマン ⇨ 海老原菜帆P
ジャスティスマン ⇨ 南条光P
ミラージュマン ⇨ 市原仁奈P
カラスマン ⇨ 神崎蘭子 & 二宮飛鳥P
シングマン ⇨
5. 以下の過去作からの続き
過去作
【モバ肉m@n】
ガンマン「シャバババーーッ!!」渋谷凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」
ガンマン「シュ、シュガァ〜〜!!」はぁと「3000万スウィートパワー☆」
堀裕子「これが…さいきっくパワー……!!」サイコマン「マグネットパワーです」
堀裕子「これぞさいきっくマグネットパワー!!」サイコマン「もうそれでいいです」
ペインマン「お前は柔らかすぎる!!」海老原菜帆「プニョフワです〜」
ジャスティスマン「行くぞ」南條光「正義のヒーローただいま参上!!」
ミラージュマン「ようこそ」市原仁奈 「4߂プロダクション!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1581866758
<>カラスマン「タッグを組ませたぞ」蘭子・飛鳥「ダークイルミネイトッ!」
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 00:29:54.10 ID:VJS5Ml750<> 〜Iプロダクション〜
カラスマン「ガンマンよ、お前のその真眼だが持続時間はどの位なのだ」
ガンマン「シャババババ、そんな事気にしたこともないから分からん」
カラスマン「そうか、ならばこの後の経過観察をしなくてはならないということか」
ガンマン「またかけて欲しくなったらならばここへ来るがいい」
カラスマン「恩にきるぞガンマン」
凛「あの、これどうぞ」コト
カラスマン「む、すまない。アイドルである君に茶を出させてしまうとはな」
凛「いえ、別に平気ですから」
カラスマン「このガンマンと組むのは色々と大変だろうが、これからもアイドルとして精進するといい」
凛「は、はい」
凛(この人もマトモだ)
凛「あ、そっちの2人もはいどうぞ」
蘭子「ありがとうございます♪」
飛鳥「…………………」
蘭子「飛鳥ちゃん?」ツンツン
飛鳥「ん、あぁすまないね蘭子。少し物思いに耽っていたんだ」
蘭子「へぇ〜!」キラキラ
凛「凄いキラキラした目で見てる……」
カラスマン「しかし蘭子はライブバトルの時もこのままとなると、少々マズイことになるな」
飛鳥「うん、ボクもそれが心配だ。半身がこれじゃあボクにも影響が出てしまう」
<>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 00:36:58.16 ID:VJS5Ml750<> 蘭子「大丈夫だよ飛鳥ちゃん! ライブの時は頑張るもん!」
凛「そう言えば2人のライブバトルはまだ見たことがないな。どんな風な感じなの?」
カラスマン「うむ、この2人にはタッグ(ユニット)を組ませている」
凛「タッグ? つまり2人が同時に戦うってこと?」
カラスマン「そうだ」
凛「でもそれだと相手の方が不利になるんじゃないの?」
ガンマン「貴様はアホか、もちろん相手も2人になるに決まっているだろう!」
凛「あ、そうか」
カラスマン「もちろんシングル(ソロ)でも戦えるように鍛えてはいるがな」
蘭子「ふっふっふ! レッスン頑張ってます!」
飛鳥「だがやはり、ボク達にはタッグが向いている。ボクらの共鳴にこの世界が呼応し、より高い能力へと昇華するのさ」
蘭子「へへ〜ん♪」
ガンマン「シャババババ! どうだ、カラスマンよ? 一度コイツらをレッスンさせてみてはどうだ!」
凛「え、私!?」
カラスマン「もちろんそちらが望むのならばこちらは構わないが。そうであろう、2人とも?」
飛鳥「異論はないさ」
蘭子「はい!」
凛「え、でも私以外にアイドルいないし、もしいたとしてもタッグマッチなんてやったことないし」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 00:43:18.11 ID:VJS5Ml750<> ガンマン「シャババババ! それならば心配はいらん、そろそろ奴が来る頃だ」
凛「え、誰? 心さんは今日お休みでしょ?」
ドドドトドドドドドドッ!!
凛「え、この音ってなに?」
ラジアル「バルルルーーッ!!」ダンッ!
凛「ゲーー! タイヤの超人!!」
ラジアル「着いたぞ、完送完了だ」
仁奈「おおー! ここが凛おねーさんのプロダクションでごぜーますか!!」キョロキョロ
ミラージュマン「よし、ご苦労だったなラジアル」
ラジアル「また帰る時間になったら迎えに来る! バルルルー!!」バタン!
凛「普通に扉開けて帰っていった……」
仁奈「あ、凛おねーさん久しぶりでごぜーますよ!」
凛「仁奈ちゃん、いらっしゃい」
ミラージュマン「ゴバッゴバッ! 前に言われた通り遊びに来たぞ」
蘭子「あ、仁奈ちゃん! 今日はペンギンさんの着ぐるみ着てるんだ! 可愛いな〜♪」
仁奈「えへん! 今日の仁奈はペンギンさんの気持ちになってるですよ! 氷の上をすすすーっと滑るですよ!」
飛鳥「ふむ、その大きさはコウテイペンギンか。南極に住む最も巨大なペンギンの一種だね」
仁奈「そうなんですか!? 仁奈全然知らなかったですよ! 飛鳥おねーさんはペンギン博士でごぜーますね!」
飛鳥「フッ、ボクは君より長く生きているだけの事さ。その着ぐるみは恐らく、君にアイドルの頂点に上り詰めて欲しいという願いが込められているのだろうね」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 00:47:18.36 ID:VJS5Ml750<> 凛「そこまで考えてないでしょきっと。それにしても可愛い着ぐるみだね。どこで買ったの?」
仁奈「へへん、なんとこの着ぐるみは美優おねーさんの手作りですよ!」
凛「え、そうなの?」
蘭子「すごーい! まるでお店で売ってる奴みたい!!」
仁奈「えへん、美優おねーさんはすげーんでごぜーます!」
ガンマン「シャババババ! これで役者は揃ったようだな!!」
カラスマン「かくかくしかじかという訳だ。ミラージュマンよ、どうだ?」
ミラージュマン「うむ、もちろんいいだろう。仁奈の成長に繋がるからな」
仁奈「うおーー! レッスンでごぜーますか!! 気合い入れてやるでごぜーます!!」パタパタ!
凛(両手をパタパタさせてる仁奈ちゃん可愛い)
凛「って、ちょっと待って。つまり私は仁奈ちゃんとタッグを組むってこと?」
ミラージュマン「よろしく頼むぞ」
仁奈「仁奈はタッグ組むの初めてなんですよ! よろしくお願いするですよ!」
凛「いや、私も初めてなんだけど」
凛(それに今日心さんいないからものすごく不安なんだけど……)
ガンマン「心配するな! 貴様は私の指示通り動けばいい!!」
凛「それが不安なんだよ!!」
カラスマン「さて2人とも。華麗に舞ってくるがいい」
飛鳥「いくよ、蘭子!」
蘭子「頑張ります!!」
仁奈「よーし頑張るぞー!!」
凛「大丈夫かなぁ………」
ミラージュマン「実践のライブバトルではなし、あまり緊張しすぎないようにするのだ」
仁奈「仁奈に任せるでごぜーますよ!」ペタン!
<>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 00:52:27.75 ID:VJS5Ml750<>
渋谷凛
(Iプロダクション)
[きぐるみもふもふ] 市原仁奈+
(4߂プロダクション)
vs
[双翼の独奏歌] 二宮飛鳥+
[双翼の独奏歌] 神崎蘭子+
(83プロダクション)
カーーンッ!
蘭子「ふふ、血が滾るわ! 我が友飛鳥、まずは我が力を彼奴等に示そうぞ!」
飛鳥「先に行ってくれるのかい? 任せたよ蘭子」
飛鳥(どうやらレッスンやライブを行う時は元に戻るようだね。ようやくホッとしたよ)
蘭子「さぁ姫君共よ! 我が魔力を前に抗うこともままならず、許された未来はその身を焦がすことのみである事を身をもって知るが―――」
凛「ストップ! あのさ、前から思ってたんだけどさ。なんでみんなライブをする時に衣装が変わるの? 私前からずっと制服のままなんだけど」
蘭子「ふぇ!?」
飛鳥「制服のまま? つまりキミはライブ用の衣装を身につけずに今までやってきたということか?」
仁奈「凛おねーさんもなにか衣装を着るべきですよ! もし良かったら仁奈の着ぐるみを分けてあげるでごぜーます!」
凛「そ、それは遠慮しとこうかな………」
カラスマン「なんだガンマン。お前は自分のアイドルに衣装を与えていないのか?」
ガンマン「そんなもの必要ないわ! 高々服装ごときで―――」
ミラージュマン「関係大有りだガンマン。何故ならば衣装の有無は偶像強度への影響が出るからだ」
凛「え、どういうこと?」
ミラージュマン「偶像強度とはつまり人々を魅了する能力を数値化したものだ。様々なレッスンによりボーカル、ビジュアル、ダンスの能力を磨けば偶像強度も上がる」
カラスマン「同じパフォーマンスをするのならば衣装の有無で人々の印象は変わる。素晴らしい衣装を纏えばそれにより人々を魅了する力も増える、つまり偶像強度が増加するということだ」
仁奈「武器や防具は装備しなきゃ意味がねーですよ!」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 00:58:06.01 ID:VJS5Ml750<> 凛「……なんか私恥ずかしいんだけど。今までずっと学校の制服だったし」
ミラージュマン「ガンマンよ、お前衣装の発注はしたか?」
ガンマン「ぐ、ぐむーー!」
カラスマン「していないんだな、このたわけ者」
ミラージュマン「お前は本当に資格試験に合格したのか?」
凛「資格試験とかあるんだ」
カラスマン「勿論だ。我々は全員それに合格してこの地上へと出てきたのだからな」
ガンマン「グッ……確かにこれは私の怠慢だったようだ……! 真実は如何なる場合でも受け入れなくてはならぬ!」
ミラージュマン「成長したようだな、ガンマン」
カラスマン「次までに用意しておくのだな」
ガンマン「だがしかーし! 我々に敵前逃亡という言葉はない! なんとかしろーッ!」バンッ!
凛「本当に好き勝手言ってくれるよねこのバカ!」
仁奈「むむむ……どうやら凛おねーさんより仁奈の方が強いみてーだ! 分かりました、仁奈が先に出るのでおねーさんは下がっててくだせー!」
凛「な、なんか絵面が凄く情けないけど全くもってその通りだから反論できない……」シュン…
【偶像強度 参考値】
渋谷凛
偶像強度 : 75万パワー
市原仁奈
偶像強度 : 90万パワー
神崎蘭子
偶像強度 : 110万パワー
二宮飛鳥
偶像強度 : 105万パワー <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:01:06.44 ID:VJS5Ml750<> 〈さぁ始まりました! プロダクションの垣根を越えての合同30分ダンスレッスン! その模様が現在渋谷のオーロラビジョンに映し出されております! 実況は毎度おなじみ飯屋がお送りしまーす!〉
〈えーっと、飛び込んできた資料によると今回はユニット同士の対決みたいです。しかし83プロの2人はともかくしぶりんと仁奈ちゃんは即席ユニット! さぁ、どうなるか!?〉
凛「ちょっと!? なんでいきなり実況されてるの!?」
ガンマン「こんな事もあろうかと連絡をしていたのだ!」
ミラージュマン「こんな時だけ用意のいい……」
仁奈「ヤル気が俄然湧いてきたですよ!」フンス!
蘭子「それはこちらも同じことよ、行くぞ!」ダダッ!
仁奈「うおーー!!」ダダッ!
〈さぁ、まずは両者リング中央で手四つを……手四つ……〉
蘭子「こ、これは!?」
仁奈「へへん、仁奈の手はペンギンさんの手だから握ることなんて出来ねーですよ! てやぁ!」ビシィ!
蘭子「ぴぃっ!」
〈おっと! 仁奈ちゃんのビンタ攻撃で……えーっと、これなんて読むの?〉
カラスマン「傷ついた悪姫 ブリュンヒルデ」
〈なんて?〉
カラスマン「傷ついた悪姫 ブリュンヒルデ」
〈……………………おっと! 仁奈ちゃんのビンタ攻撃でらんらんが転倒した!!〉
蘭子「ちょっ!?」
カラスマン(やはりダメだったか………)
仁奈「まだまだいくでごぜーます!!」ダンッ!
蘭子「ふぎゃ!!」
〈らんらんに起き上がらせまいと、仁奈ちゃんのボディプレスが炸裂! 普通だったら微笑ましいのでしょうが、らんらん堪らずダウン!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:07:39.33 ID:VJS5Ml750<> 飛鳥「蘭子、気にすることはないさ。ボク達の領域に凡人達は到達できないのさ」
凛「分かるよ蘭子、その気持ち!! 私だってチンケなアダ名付けられたんだもんあの妖怪アダ名付けに!」
〈その言い様はあまりに酷くない!?〉
蘭子「ぐっ! 我が名は悪姫ブリュンヒルデ! この世を統べる者よ! 現世の仮の名に意味などないわっ!」
仁奈「何を言ってるかわからねーですがこれでトドメですよ! アイスロード!」ヒュオォォォ!
〈なんと、ペンギンの着ぐるみの口から冷風が吹き出て氷の一本道が出来上がった!!〉
仁奈「くらいやがれ! ペンギンロケットー!!」ゴオォォォ!
〈おおっと! そのまま腹ばいの状態で氷を滑りらんらんへと突進していく!〉
カラスマン「蘭子、前方に注意せよ!」
蘭子「ふっふっふ、面白いではないか小さき者よ。だがっ!!」バサッ!
凛「つ、翼ッ!?」
〈おおっと!? 突如らんらんの背中から漆黒の左翼が生え、そのまま全身を覆うように折り畳んだ!〉
仁奈「てやーー!」ガツ-ン!
〈仁奈ちゃんのペンギンロケットが炸裂! だがらんらん、翼で体全体を覆いガード!〉
蘭子「これぞ完全なる防御、堕天使の加護! そして堕天使降臨の儀!」バサッ!!
仁奈「うわーーっ!!」
〈翼を強烈な勢いで広げ、仁奈ちゃんを弾き飛ばした! このままでは場外へと落下してしまう!〉
凛「仁奈ちゃん!!」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:13:12.89 ID:VJS5Ml750<> ガンマン「貴様何をボーッと見ている! すぐに助けに行けーー!!」
凛「た、助けに!?」
ミラージュマン「仁奈が場外へ落下する前に抱きとめてくれ!」
凛「わ、分かった!」ダダダッ!
仁奈「うわーー! 落ちるでごぜーます!」パタパタ!
〈仁奈ちゃん懸命に空を飛ぼうと手を動かす! 可愛いけれどペンギンでは飛べないぃ!〉
凛「ふーーん!!」ズザザッ!
仁奈「ふわっ!」ムギュ
〈転落間際、しぶりんが仁奈ちゃんをスライディングキャッチ!〉
ガンマン「よし、いいぞ!」
ミラージュマン「ナイスキャッチだ! ありがとう!!」
凛「大丈夫仁奈ちゃん!」
仁奈「へっちゃらですよ! ありがてーです! てやぁ!」ダンッ!
蘭子「来るかっ!」
仁奈「ペンペンドロップキックですよ!!」
蘭子「ぬるい! 堕天使の加護!!」バサッ!
〈リング外から驚きの跳躍でドロップキックを放つが、またしても折り畳んだ左翼でガードされる!〉
ミラージュマン「仁奈、離れろ!」
仁奈「てやっ!」タンッ!
蘭子「堕天使降臨の儀!」バサァッ!
〈らんらん、またしても左翼を広げ仁奈ちゃんを弾き飛ばそうとするが、それをいち早く察知し回避!〉
ミラージュマン「今だ、ペンギンビンタ!」
仁奈「てやーっ!」グワッ
蘭子「ふっ!」タンッ!
〈らんらん上空へと跳躍し回避!〉
蘭子「ゆくぞ!」グワッ!
ミラージュマン「仁奈っ、用心するんだ!」
〈らんらん、そのまま仁奈ちゃんめがけて高速滑空!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:21:46.44 ID:VJS5Ml750<> 仁奈「むーっ! そんなもの耐えてやるですよーーー!!」
蘭子「甘いッ! 堕天使の軌跡!!」ズドッ!
仁奈「〜〜〜〜ッ!!」
〈らんらんの左翼前縁部が仁奈ちゃんに激突! 仁奈ちゃん、両手をクロスし必死に耐える〜〜!〉
仁奈「うわぁっ!?」ビュワ!
〈しかし耐えられなかった! そのまま弾き飛ばされリングロープを乗り越え場外に落下!〉
凛「仁奈ちゃん!」
仁奈「あいてて……スゲー衝撃だったですよ」
〈仁奈ちゃんすぐに立ち上がるもそのダメージは決して少なくはないようだ!〉
ミラージュマン「仁奈〜〜〜ッ!! 仁奈ァアアアアッ!! 大丈夫かーーーーッ!!」
ガンマン「煩いっ!!」ドゴッ!
ミラージュマン「あ痛! 仁奈〜〜ッ!!」
カラスマン「まるで父親のようだな」
ガンマン「まぁいい、タッチだ。お前が出ろ」
凛「うん、分かってる」パンッ!
仁奈「気をつけるですよ、凛おねーさん」
凛「うん!」
〈ここでタッチ! しぶりんがリングへと立った!〉
蘭子「ふっはっはっは! 蒼の申し子よ、我が闇の力を前にひれ伏すが良い!」
ガンマン「何を言ってるのか分からんが即刻黙らせろーッ!」
凛「分かってるよ!」ヒュ!
〈しぶりん先制の飛び膝蹴り!〉
蘭子「無駄というのが分からぬか! 堕天使の加護!」バサッ
凛「ッ!」ガキィッ!
〈しかしやはり防がれる!〉
ガンマン「後ろがガラ空きだ」
凛「分かってるってば!」バッ!
蘭子「堕天使降臨の―――」
凛「遅い!」
〈しぶりん、らんらんの折り畳まれた左翼の上で倒立! そのままヘッドスプリングで飛び越えた!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:26:26.30 ID:VJS5Ml750<> カラスマン「背後だ!」
蘭子「くっ……!」クルッ
ガンマン「左に回り込め」
凛「うん!」サッ
蘭子「ぬっ、現世から消失したか!?」
〈しぶりん、らんらんの振り向きと同時に左へと回り込んだ! 完全な死角に入り込んでいる!〉
ガンマン「今だ」
凛「くらえ、ブルーベル・イニティウム!」ズガッ
蘭子「ぐぁっ!?」
〈背後からの正拳突き! らんらんリングロープへとふっ飛んで行く!〉
蘭子「ぐっ! し、しまっ……!」バウ-ン
ガンマン「後ろ向きのままロープで跳ね返ってくるぞ!」
凛「分かってる! このまま………」
ガンマン「っ! しゃがめ!」
凛「えっ!?」サッ
蘭子「ふんっ!」ブンッ!
〈らんらん、跳ね返った先にいるしぶりんに不意を突く裏拳! しかしプロデューサーの指示により回避された!〉
カラスマン「くっ!」
ガンマン「投げろ!」
凛「分かってるってば!」ガシィ
〈しぶりん、らんらんにフルネルソン!〉
蘭子「ぐっ! ぶ、無礼者め!」
凛「ブルースカイ・ブリッジ!」ダンッ!
蘭子「うぐっ!!」ガツン!
〈おお、青空にかかる虹の如き美しいドラゴン・スープレックス!! らんらん堪らずダウーン!〉
凛「よしっ!」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:29:16.02 ID:VJS5Ml750<> ミラージュマン「ガンマンよ、彼女はフェスの時から大分成長したようだな」
ガンマン「ふん、まだまだ理想には程遠い。おい、追撃しろ!」
凛「ふんっ!」ガシッ!
蘭子「ぴゃあっ!?」クルン
凛「まだ行くよっ!」グキグギグキ!
〈そのままらんらんをうつ伏せにしサソリ固めに極めた! これは効いているぞ!〉
仁奈「おおーっ! スゲーですよ凛おねーさん!」
蘭子「ぐぬぬぬぬっ!!不遜の輩がぁっ!」
カラスマン「マズイ、飛鳥よ!」
飛鳥「ああ!」ダンッ!
ガンマン「サソリ固めを解け! 左へ回避!」
凛「はっ!」
飛鳥「たあぁっ!」ブンッ!
〈おおっと、ここでようやくパートナーが飛び蹴りでカットに入った! しかししぶりん、直前で回避!〉
蘭子「ぐうぅ、我が友飛鳥よ……済まぬ、我が油断がこのようなことを招いてしまった……」
飛鳥「気にすることはないさ。蘭子はしばらく休んでいてくれ」パンッ!
〈ここで交代!らんらんに代わり……えっと………〉
カラスマン「共鳴と輪廻司りし片翼の観測者」
〈…………………………〉
カラスマン「共鳴と輪廻司りし片翼の観測者」
〈………………あすあすのリングイン!〉
カラスマン「カラァ………」
飛鳥「ふっ、まぁ覚悟はしていたさ」
凛「ほんと嫌になるよねあの横ハネ女」
蘭子「我が魂も其方と共鳴しているわ」
〈おーい、聞こえてるんだけど〜?〉
<>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:34:09.85 ID:VJS5Ml750<> 飛鳥「さて、キミはどうやらなかなかにセンスが良いらしい。このレッスンの中でキミの偶像強度がジワジワと上がっているのが分かる。だから…………」
バサッ!
飛鳥「油断はしないよ」
〈おおっと!? あすあすには白銀の片翼が生えた!! しかもらんらんとは違い右翼だ!〉
ガンマン「注意しろ」
凛「また翼……それもさっきとは逆側か………」
飛鳥「まずはキミのレベルがどの程度なのか見極めてやるさ!」バサッ!
凛「右翼を広げた!? なにか分からないけど来るっ!!」
飛鳥「我が片翼よ闇を切り裂く刃となれ、純白斬羽!」
〈なんと、あすあすの右翼から無数の闇切羽が乱射! しぶりんに襲いかかる!〉
ガンマン「右に回避しろ」
凛「はあっ!」サッ!
ブチィ!!
〈しぶりんの背後のトップロープが闇切羽により切断された! 凄まじい威力だ〜ッ!〉
飛鳥「純白斬羽!」バサァ!
凛「くっ!」サッ!
飛鳥「ふふ、逃げ回っているだけでボクに勝てると思うのか!」ブチィ!
凛「なっ!? 羽を抜いた!!」
飛鳥「シルバーエッジ!」ブンッ!
〈あすあす、今度は両手で羽を引き抜き投げつける!〉
凛「くっ! はっ! ふんっ!」サササッ!
飛鳥「なるほど、キミはこれも躱すか。でも………」
ガンマン「なにをしている! 前を見ろーッ!」
凛「しまっ……!」
〈羽に気を取られすぎたか! あすあすの接近に気付くのが遅れたようだ!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:42:08.71 ID:VJS5Ml750<> 飛鳥「はぁっ!」ヒュッ!
ガンマン「後ろへ避けろ!」
凛「だめっ、間に合わないッ!!」バシッ
〈しぶりん、あすあすのハイキックを腕でガードした!〉
ミラージュマン「よし、うまく対応できたようだ」
ガンマン「いや、あまり良い対応ではない!」
飛鳥「これにも対応するか。だが、この頭脳戦はボクの支配下にある!」クルッ!
凛「しまっ―――」
飛鳥「我が片翼よ、その輝きで全てを切り裂け、白炎の舞!」
凛「うぐっ!!」ザクッ!
〈あすあす、ハイキックを防がれたもののそのまま体を回転させ白銀の右翼でしぶりんを切り裂いたッ!〉
飛鳥「はあっ!」ヒュッ!
凛「…………ッ!」ドボッ!
〈フラつくしぶりんに横蹴り! しぶりん、そのままロープへ吹っ飛びリバウンドで戻ってくる!〉
飛鳥「天界領域!」バサッ!
ガンマン「奴は右翼でのラリアットを狙っている!!」
凛「ラリアット……それなら! ドッグマスター!」
飛鳥「なっ!? こ、これは首輪かっ!?」ガチャン
〈しぶりん、衣装の一部を巨大な首輪に変化させあすあすの身体を右翼ごと拘束!〉
凛「ふーん!」グイッ!
飛鳥「うわぁっ!!」
凛「蒼の領域ッ!」ドゴッ!
飛鳥「ぐっ!!」
〈そのままあすあすを引き寄せラリアットをぶちかました! あすあす、コーナーポストまで吹き飛ばされダウーン!!〉
カラスマン「ぬっ、まさか飛鳥までもが手玉に取られるとは。彼女の偶像強度はこの中でも最低のはずだが」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 01:44:33.07 ID:VJS5Ml750<> ガンマン「よーし、いいぞーーッ!!」
仁奈「スゲーですよ! めちゃくちゃ強えーです!」
凛「飛鳥、早く立ちなよ。この程度じゃ倒せないのは分かってる」
飛鳥「ぐっ……! まさか逆に技を返されるとは……… ならばっ!」
ガンマン「右腕を封じろ!」
凛「ドッグマスター!」ヒュン!
飛鳥「なっ!?」ガチャン
〈おおっと! しぶりんの首輪があすあすの右腕を捉えた! しかもその手には闇切羽!〉
ミラージュマン「いつの間に抜いていた!?」
ガンマン「ダウンしている時にこっそりと抜いていたのだ!」
凛「ふんっ!」グイッ!
飛鳥「くっ!」
凛「でりゃああっ!!」
飛鳥「うぐぁっ!」ドボッ
〈そこから引き寄せてのローリングソバット! しぶりんの怒涛の攻めが止まらないーッ! あすあすまたしてもダウン!〉
カラスマン「くっ、おかしい。いくらなんでも先を読まれすぎている! まるで未来でも見えているような………カ、カラァ〜〜ッ!!」ハッ!
ガンマン「シャバババ、なんだカラスマン。私の能力を忘れたか!」
ミラージュマン「ああ、そう言えばお前未来を見通すことが出来たのだったな」
飛鳥「なんだって!? まさかキミはこの世の理を覆す危険性を秘めた禁断の能力、未来視を持つ者だというのか!?」
蘭子「封じられしカオスアイ!?」キラキラ
ガンマン「我が真眼の前にはどのような小細工も無駄だ! 攻めたてろーーッ!!」カアァァァッ!
凛「てやぁっ!」
飛鳥「うぐっ!」ガガァン!
〈うつ伏せ状態のあすあすに追撃のエルボードロップ! このままでは危ないぞーーッ!〉
カラスマン「くっ! 完璧超人始祖の特性上セコンドというものをして来なかったから気付かなかったが、ガンマンにはセコンドとしての才能がある……!」
〜とあるカフェ〜
はぁと「そりゃあ未来が見えて相手の行動が読めるんだもん。はっきり言ってチートだっての☆ てかアイツ過去になんで負けたことがあるんだろ………? よそ見でもしない限り負けないはずだけど」
美優「あ、心さん。ごめんなさい、少し遅れました」トテトテ
はぁと「お、美優ちゃん。おっつスウィーティー☆ てかはぁとって呼んでよ♪」
美優「あ、あはは………」
はぁと「んだよ、その苦笑い☆ ま、それよりもほれ、あのライブモニター見てみ」
美優「へ? あら、仁奈ちゃんと渋谷凛ちゃん。即席ユニットのライブバトルをしているんですか!」
はぁと「おう、ほれここ座って一緒に観ようぜ☆」
美優「そうですね。それじゃ失礼して……」
心「あとパイセンは少し遅れるってよ」
美優「あら……またどこか痛めたのでしょうか……」
心「美優ちゃんも中々毒吐くようになってきたなぁ☆」
美優「うっ………」カアァァ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2020/02/17(月) 09:28:30.08 ID:oTUr+zMIO<> ガンマンさんが有能だと… <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:16:51.53 ID:VJS5Ml750<> 飛鳥「ぐっ……はぁはぁ………」
〈あすあす、肩で息をしているぞ!〉
凛(よし、このまま行けば勝てるッ!)
カラスマン「とでも思っているのではないだろうな? 今だ蘭子ッ!!」
蘭子「心得たッ!」ガシィッ!
凛「なっ!?」
〈おおーっと! しぶりん、ロープ外のらんらんに捕まってしまった!〉
ガンマン「なにぃっ!?」
カラスマン「カラララ〜〜! 確かに我がアイドルはシングルではまだ実力不足。だが、これはタッグマッチだ!」
ミラージュマン「そうか、ガンマンとてタッグマッチの経験がないのは同じこと! だからあの娘のことにまでは気が回らなかったのか!」
飛鳥「ふふふ、どうやらボクの罠に綺麗にかかってくれたようだッ!」
蘭子「てりゃああっ!」ダンッ!
飛鳥「はあっ!」ダンッ!
〈らんらん、しぶりんを掴んだまま跳躍! そしてその後をあすあすも追う!〉
蘭子「先の屈辱を今晴らしてくれる!」グイッ
凛「ぐっ!」
〈上空でしぶりんをリバースフルネルソン! そのままダブルアーム・スープレックスの体勢だ!〉
凛「あっ! ブルースカイブリッジの盗作!!」
ガンマン「言ってる場合かーーッ!!」
<>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:22:43.39 ID:VJS5Ml750<> 飛鳥「更にこうだっ!」
凛「うっ!」
〈更にあすあすがしぶりんの両足をホールド! パワーボムの体勢に捕らえた!〉
凛「う、動けないッ!」
飛鳥「蘭子!」
蘭子「飛鳥!」
ゴオォオオオオオッ!!
凛「きゃあっ!?」
〈そのまま落下! 速度が通常の比ではないッ!!〉
ミラージュマン「あの翼で速度を飛躍的に上昇させているようだ」サッ
ガンマン「おい貴様ッ! なんとかしろーッ!」
凛「見りゃわかるでしょ無理だよッ!」
蘭子「とくと味わうが良い!」
飛鳥「ボクらの共鳴の鼓動を!」
蘭子・飛鳥「双翼の調和!」
ズダァァァァンッ!
凛「…………ッ!!」
〈あーっと、しぶりん技をモロに食らってしまった! そのまま仰向けにダウンッ!〉
蘭子「我らが闇の力を知るが良い!」
飛鳥「ふふふ、ボクたちのツープラトンだ。流石のキミもこれを受けては終焉のようだね」
凛「………まだだよ」
飛鳥「なっ!」
凛「まだレッスンは終わってない!」グググ
〈あーっと! しぶりんゆっくりと立ち上がる!!〉
カラスマン「むっ? まさか……あの技を食らって甦るとは…………ッ!」
ミラージュマン「ゴバッゴバッ! 気付いたようだなカラスマンよ。よくやったぞ……仁奈ッ!」
仁奈「えっへん!」フンスッ <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:28:09.18 ID:VJS5Ml750<> 飛鳥「まさか……! なぜ……」
蘭子「我が友飛鳥! あれを見よ!」サッ
〈おっと? なにやらマットに白いものが!〉
仁奈「仁奈の作ったクッションでごぜーます!」
凛「これは………雪?」
ミラージュマン「その通り! ペンギンの口から雪を出し、クッションを作るよう指示を出しておいたのだ!」
〈おーっと、なんと仁奈ちゃんはペンギンの特性を活かした奇策でしぶりんを窮地から救っていた!〉
飛鳥「ま、まさかペンギンが口から雪を出せたなんて。知らなかった………」
凛「新説も良いところだよ」ググッ!
〈しぶりんカウント7で立ち上がった! しかしダメージは決して少なくはなさそうだ!〉
飛鳥「まだ立ち上がるかッ!」
ガンマン「正拳突きだ、避けろ!」
凛「くっ……! ダメージで体が動かない……」パンッ!
凛「えっ!?」
仁奈「てやぁああっ!」
〈おおーっと! しぶりんの背後にいた仁奈ちゃん! しぶりんとタッチをしてあすあすへ飛びかかる!〉
飛鳥「なっ!?」
仁奈「ヒップアターック!」ドンッ!
飛鳥「くっ……」ヨロッ
〈不意を突かれたあすあす、ヒップアタックを食らい後退する!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:34:17.05 ID:VJS5Ml750<> ミラージュマン「ペンギンビンタッ!」
仁奈「ウオォーー! やってやるーーッ!」グワッ!
飛鳥「ぐぁっ!?」バシィッ!
〈横っ面に強烈な一撃を喰らい倒れるあすあす!〉
ミラージュマン「よし、そのまま突撃ロケットアタックだ!」
仁奈「いっくでごぜーますよぉおお!!」ダダダダッ!!
〈やる気満々の仁奈ちゃん、あすあすへ突っ込んでいく!〉
カラスマン「蘭子ッ!」
蘭子「心得たッ! 堕天使の息吹!」ゴオォォ!
仁奈「うわぷっ!?」
〈らんらん、片翼をはばたかせ突風を巻き起こす!〉
凛「くっ! す、凄い風!!」
飛鳥「あっ、ちょっと! ボクのエクステが!!」パシッ!
カラスマン「ナイスキャッチ!」
蘭子「飛鳥!」パンッ!
飛鳥「すまない、蘭子」
〈仁奈ちゃんが風で怯んだ隙にタッチ!〉
蘭子「ゆくぞ!」
〈そしてそのまま体を回転させ仁奈ちゃんへと飛び込んでいく!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:40:19.88 ID:VJS5Ml750<> ミラージュマン「仁奈、相手はスピンエルボーを狙っているぞ!」
仁奈「迎え撃つでごぜーます!」ダンッ!
〈仁奈ちゃんは両腕をクロスしたまま回転して迎え撃つつもりだ!〉
蘭子「煉獄螺旋の導きッ!」
仁奈「ペンギンスクリュークロスチョップ!」
ズガアァァンッ!
仁奈「うわーーっ!」ゴロゴロゴロゴロ!
〈勝ったのはらんらん! 仁奈ちゃんそのままマットを転がっていく!〉
凛「……くっ!」
カラスマン「カラララ〜 やはりこちらに分があったようだ!」
蘭子「このまま闇へ侵食してくれる!」
〈らんらん、仁奈ちゃんの後を追い走り出した!〉
凛「仁奈ちゃん、タッチして!」サッ
ミラージュマン「待て、それは不要だ! 見ろ!」サッ
蘭子「このままねじ伏せてくれ――ピャアッ!?」ツルッ
飛鳥「蘭子!」
仁奈「ふっふっふ、仁奈の罠にかかったでごぜーますね!!」バウ-ン!
〈仁奈ちゃん、転がったままロープへと身を預けリバウンド! らんらんへと向かって飛んでいく!〉
仁奈「ペンギンロケット〜ッ!」ビュン
蘭子「うぐぅっ!!」ドボッ!
〈仁奈ちゃんのペンギンロケットがらんらんの鳩尾に命中! 流石に効いたのか片膝を付く!〉
蘭子「ぐ、ぐぬぬぬっ……!」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:44:11.42 ID:VJS5Ml750<> 凛「な、なんで蘭子は体勢を崩したの!?」
ガンマン「なるほど。マットを見てみろ! 先ほどの雪がどうなっているのかをな!」
凛「雪? あっ、固まってる! そうか、クッションとして作ったのふかふかな雪も踏み荒らせば固まって氷となる! それで蘭子は滑ったんだ!」
ミラージュマン「よし、一気に行くのだ!」
仁奈「行くでごぜーます!」ダダダダッ
蘭子「ぐっ……!」
飛鳥「マズイッ! 蘭子、アレをやろう!」ダンッ!
蘭子「アレとな! 心得たぞ我が友飛鳥よ! 堕天使の加護!」バサッ!
仁奈「むむ、また攻撃を弾く気でごぜーますか! でも後ろに回り込めば――」
飛鳥「そうはいかないよ!」スタン
〈おーっと! らんらんの折り曲げた左翼の上にあすあすが着地!〉
飛鳥「蘭子頼む!」
蘭子「我に任せよ! 堕天使降臨の儀ッ!」バサァッ!
飛鳥「はぁッ!」
凛「蘭子が翼を広げる勢いで飛鳥を仁奈ちゃんめがけて発射した!? 避けて仁奈ちゃんッ!」
仁奈「は、はえーでごぜーますよ!!」
〈仁奈ちゃん、あまりのあすあすのスピードに立ちすくんでしまった!!〉
飛鳥「堕天使の導き 紅咲き乱れる白夜の狂乱舞ッ!!」
凛「技名長っ!?」
ザクッ!
仁奈「…………ッ!!」
〈そのまま白銀の右翼で仁奈ちゃんの体を切り裂いた〜〜ッ!! 呻き声一つ上げられず仁奈ちゃんダウーン!!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:47:46.32 ID:VJS5Ml750<> ミラージュマン「ゴ、ゴバァ〜〜〜ッ!!」
飛鳥「フフフ、まさに会心の一撃だ。もう起き上がれないだろう」
凛「仁奈ちゃん! 手を出して!」
〈しぶりん、懸命に手を伸ばすもののいかんせん距離が遠すぎて届かない!〉
フォ- ファ-イブ シ-ックス
飛鳥「ふふ、この技を食らって起き上がってきた者はいない」
蘭子「祝福の訪れは近い!」フフ-ン
凛(くそ、このままじゃ…………そうだっ!)
凛「ドッグマスター!」ヒュン
仁奈「」ガチャン
凛「ふーん!」グイッ!
蘭子「なんと!」
凛「キャッチ!」パンッ!
〈おっとしぶりん、巨大な首輪で仁奈ちゃんを引き寄せ見事タッチ!〉
仁奈「になんにな〜〜ん………」ピヨピヨ
凛「完全に気絶しちゃってる……… ほら、アンタが介抱してあげて」
ミラージュマン「すまない、感謝する!」ダキッ
凛「さて、と」
〈しぶりんがリングイン!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:53:13.57 ID:VJS5Ml750<> 蘭子「どこまでも我らに立ち塞がるか!」バサッ!
凛「このままじゃ終わらない。頑張った仁奈ちゃんのためにも!」ダッ
蘭子「面白いぞ蒼の申し子よ!」ダッ!
〈両者リング中央で手四つ! ガッチリと組み合った!〉
凛「くっ……このパワー!」グググ
蘭子「ふははは、我が魔力に侵されるが良いわ!」
凛「ぐっ!」ドボッ!
蘭子「我が庭園より消えるが良い!」ブンッ!
〈らんらん手四つを切り、そのまましぶりんの鳩尾に膝蹴り! 前のめりになったしぶりんの腕を取り投げっぱなしの閂スープレックス!〉
ガンマン「首輪を使え!」
凛「ドッグマスターリターン!」ガチャン!
〈場外に転落するまいと、首輪をコーナーポストにかけた! そしてその首輪を引く勢いでらんらんへと向かっていく!〉
凛「クロスチョップ!」
蘭子「堕天使の加護ッ!」
〈しぶりんのクロスチョップを漆黒の左翼で防御!〉
凛「忘れたの、私にはもうそれは通用しないことを!」
〈しぶりん、またしても翼の上で倒立!〉
凛(よし、このまま――ッ!?)グラッ
〈あーっとしぶりん、突如バランスを崩した! そのまま翼の上に落下!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 21:58:04.03 ID:VJS5Ml750<> ガンマン「貴様何をやっているかーーッ!!」
カラスマン「カラララ、アレを見てみるのだな!」
〈な、なんとしぶりんの右腕に一本の闇切羽が刺さっている〜〜ッ!〉
蘭子「忘れているのは貴様の方よ。我が背後には絶えず白銀の右翼が付いているのを忘れたか!! 堕天使降臨の儀ッ!!」バサァッ!
凛「うわぁっ!!」
〈しぶりんそのまま翼でロープへと吹っ飛ばされる!〉
飛鳥「フフフ………」
凛(そ、そうか! 飛鳥が闇切羽をシルバーエッジで…………)バウ-ン
蘭子「捕らえたッ! てやあぁぁっ!!」ダンッ
〈らんらん、後ろ向きにリバウンドしてきたしぶりんの胴をクラッチ! そのまま上空へと舞い上がる!〉
ガンマン「奴はバックドロップを狙っている! 首輪を使って逃げろ!」
蘭子「させぬ! 堕天使の抱擁ッ!」バサッ
凛「うっ!?」ガシィッ!
〈漆黒の左翼でしぶりんを覆い隠すようにクラッチ!〉
カラスマン「堕天使の加護の応用だ! そのまま行くのだ!」
蘭子「とくと味わうが良い! 堕天使の遊戯ッ!!」
凛「うぐぁっ!!」ズドッ!
〈らんらんのバックドロップがいま炸裂! しぶりんダウン!〉 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 22:02:35.98 ID:VJS5Ml750<> ガンマン「ぐぬぬぬ〜〜ッ! 1人だけならなんとでもなるのに!!」
カラスマン「我がダークイルミネイトはタッグマッチでは完璧なチームワークを誇る。そちらが1人で向かってきても勝ち目はない!」
凛「うぐぐ………」フラフラ
〈しぶりん立ち上がったがもうフラフラだ!〉
飛鳥「噂には聞いていたがしぶとい。どうやらボク達アイドルの中でタフネスはダントツであるようだ」
蘭子「血湧き肉躍るッ! 次で終末の闇に葬ってくれるわっ! 我が魔力の最大出力をもって――――」
カンカンカ〜〜〜ンッ!!
蘭子「―――必殺奥義を………て、ふぇ!? な、なんでゴング鳴ったの!?」
〈あーっと、ここで時間切れ! 30分が経過しました!〉
蘭子「じ、時間切れーーッ!?」ガ-ン
飛鳥「あ、そうか。合同レッスンは30分で終了なんだっけ、ボクとしたことが失念していたよ」フフ
蘭子「そ、そんな〜〜 今からがいいところだったのに………」
凛「こちらとしては助かったのかな……?」
仁奈「あーー、スゲー疲れたけどめっちゃくちゃ楽しかったでごぜーますよ!」
凛「仁奈ちゃん、もう大丈夫なの!?」
仁奈「少し寝たら楽になったでごぜーます! でも正直まだ起き上がりたくねーでごぜーます………」グデ-
ミラージュマン「まあ、ハードなダンスレッスンをしただけだからな。疲労以外は何も感じてはいなかろう」
凛(そう言えばそういう設定なんだっけ……… 私自身すっかり忘れてたよ) <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 22:07:09.24 ID:VJS5Ml750<> ガンマン「ぐぬぬぬ! タッグマッチでなければ我々の圧勝だったというのに!!」
カラスマン「うむ、恐らくそうだろう。だから2人とも、研鑽を怠ることの無いようにせねばなるまいな?」
飛鳥「ふふ、愚問だよカラス」
蘭子「頑張りまーす♪」
ミラージュマン「さてと、そのキグルミもレッスンのせいで汗まみれになってしまったな。風邪を引く前に洋服に着替えなさい」
仁奈「はーいっ!」
カラスマン「蘭子、飛鳥。2人とも疲れただろう、これを飲むがいい」
飛鳥「うん、ありがとう。正直もう歩けないほどクタクタなんだ」ペタッ
蘭子「足が棒になるってこういうことなのかな〜?」ペタン
凛「2人とも大丈夫? 手貸そうか?」
蘭子「凛ちゃん凄い体力! 平気なの!?」
凛「そりゃちょっとは疲れたけどさ。いつもはダンスレッスン5時間くらいやってるしね」
飛鳥「ごっ………!?」
蘭子「バケモノ!?」
凛「失礼な!」
ガンマン「フン、貴様のような奴はそれでも足りんくらいだ」
凛「休日に8時間やったら心さんにすごく怒られたじゃん。5時間でも多いって言われるし………」
カラスマン(…………話には聞いていたが、この渋谷凛という少女、体力が一般人と一線を画している。道理で驚異的に打たれ強いわけだ)
ミラージュマン(つまり生半可な攻撃では勝つことは不可能……… いざ戦う時は一撃で大ダメージを与えなくてはならないということか)
凛「はぁ、まだ身体動かし足りないなぁ。もう一丁行っとく?」
飛鳥・蘭子・仁奈「絶対に嫌だッ!」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 22:11:57.17 ID:VJS5Ml750<>
ー山形県 某公園ー
「ギラギラ……やっと……やっと地上に帰って来れた………… が、身体が土に埋まってしまって全く動けない」
「ぐぐぐっ……… どうすればいいのだ」グスッ
「うーん、散歩中になにか轟音がしたんだけれど………多分こっちの方……っ!?」
「お、おお! そこの茶髪の女! た、助けてくれーっ!」
「キャアァァァーーッ!! モアイ像の超人!!」
「違うッ! それは私とは別にいる! どうでもいいから早く助けてくれーーッ!!」 <>
◆A87DI5RwaU<>saga<>2020/02/17(月) 22:12:31.57 ID:VJS5Ml750<> おしまい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2020/02/18(火) 06:11:28.90 ID:wfUlDanfO<> 乙です。なんてOCHIだ! <>