以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/16(土) 21:49:54.30 ID:COeeWl9j0<>
 モフモフッ


れんげ「……」

トトロ「……」


 モフモフッ


れんげ「……お前だれなのん」

トトロ「……グォォォォォーーーーーーー!!!!」

れんげ「……」

トトロ「……」


 …………。


れんげ「大トロって言うなんな〜」

トトロ「!!」


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<>れんげ「となりの大トロ」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/16(土) 23:05:45.87 ID:COeeWl9j0<>
 ────

 ──


夏海「あれ、そういや……れんちょんどこ行ったー?」

小鞠「どんぐり探しに行くって言ってたけど……れんげー?」


 タッタッタッタッタ──


れんげ「なっつんー! こまちゃーん!」

夏海「おっ、帰ってきた」

小鞠「れんげ、あんまり一人で森の奥まで行っちゃ──」

れんげ「大トロ! 大トロなのん!」

夏海・小鞠「えっ」

れんげ「すーーーっごく! おっきな動物に会ったん!!」


 …………。


小鞠「え、熊……?」

れんげ「もっと大きいん! そいつが『大トロ』って鳴いたん!」

小鞠「」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/16(土) 23:33:24.02 ID:COeeWl9j0<>

れんげ「だから大トロなのん! 今からみんなで会いに行くん!」

小鞠「……れんげ、帰ろっか」

れんげ「えっ、なんでなのん」


 ムンズッ


小鞠「いいから帰ろうねー?」ゴゴゴゴゴ…

れんげ「こまちゃんなんか怖いん」

夏海「ちょっとちょっと」

小鞠「なに!? アンタも早く!! 森のほうに興味の視線向けんな!!」

夏海「ねーちゃんだけ、ほら」

小鞠「そんな悠長なこと──」


 ガシッ グイィィ…


小鞠「いだっ、いだだだっ!」

夏海「いや、ちょっとは冷静になろうって」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/16(土) 23:59:45.35 ID:COeeWl9j0<>
夏海「そもそも、そんな動物がうろついてるワケないっしょ」

小鞠「っ! ……確かに」


 ヒソヒソ…


れんげ「?」

夏海「もし仮に熊だったら、れんちょんここにいないし」

小鞠「さらっと恐ろしいことを言うなっ」

夏海「どうせうたた寝でもしちゃったんでしょ。
   ここは人生の先輩として、
   付き合ってやろうじゃないかこまちゃんよ」

小鞠「そう、だね……ってこまちゃん言うな!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/17(日) 01:14:29.50 ID:jCAwj6BS0<>

れんげ「話は終わったのん?」

夏海「さあれんちょん! 大トロのところまで案内してもらおうかっ!」

れんげ「そうこなくちゃなのん!」

小鞠「…………」

小鞠(一応帰り道おぼえとこ……)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/17(日) 01:15:59.05 ID:jCAwj6BS0<>
 ────

 ──


 タッタッタッタッタ─


れんげ「こっちなのん!」

小鞠「ちょ、れんげ早い……」

夏海「転ぶぞれんちょん〜」


 タッタッ…


れんげ「……あれ」

夏海「とっとと……どしたん? てか、でっかい木だな」

れんげ「ここに穴があって、そこからぴゅーって降りたん」

れんげ「そしたら、大トロのお腹の上に乗っかったん!」

小鞠「穴?」キョロキョロ

小鞠「……うーん、見当たんないよ?」

夏海「れんちょん、夢でも見たんじゃないのー?」

小鞠「そうそう……って、いつの間に木登りしてるのよ……」

れんげ「そんなことないん! ぜったいにいたん!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/17(日) 01:17:10.76 ID:jCAwj6BS0<>

夏海「ふーむ……そんならさ、今度大トロ探ししようぜ。
   今日はもう暗くなるからさー」

れんげ「!!」

小鞠「えー……れんげの夢なら探すもなにも──」

夏海「とうっ!!」

小鞠「ってぎゃーーーーーーーーー!?!??」

 ゴベシャ

れんげ「ナイスアイディアなのん! ほたるんも連れて探検するん!」

夏海「よーしっ、じゃあ今度の休みにガッツリやるぞー!」

れんげ「うおー!!」

小鞠「う〜……お〜〜〜り〜〜〜ろ〜〜〜〜……!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/17(日) 01:19:48.50 ID:jCAwj6BS0<> 今日はここまで。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/21(木) 00:31:32.25 ID:4yIPE9UY0<>  ────
 
 ──


一穂「へぇー、そんなことがあったんだねぇ」

れんげ「今度の休みにみんなで探しに行くん!」

一穂「あんまり森の奥まで行っちゃだめだよ」

一穂「それにしても……不思議な話だねぇ。
   大トロだっけ?」

れんげ「そうなん、ウチが誰なんって聞いたらそう答えたん」

一穂「きっとれんちょんを見守ってくれてる、
   森の妖精さんなんだろうね」

れんげ「ふっふっふ、見つけたら芸を覚えさせるん」

一穂「……罰が当たるよ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/21(木) 00:33:14.10 ID:4yIPE9UY0<>
 ────

 ──


 〜数日後〜


小鞠「お、蛍も来たね」

蛍「お待たせしました」

夏海「よっしゃあ! それじゃあ行きますか!」

れんげ「れっつらごーなのん!」


 テクテク…


蛍「それにしても、れんちゃんが見た……えっと」

れんげ「大トロなん」

蛍「そう、大トロ。その大トロがいた穴の中って、
  見つからなかったんだよね」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/21(木) 00:34:20.98 ID:4yIPE9UY0<>
小鞠「そうなんだよ。だから何を手がかりにすればいいか……」

夏海「まあまあいいじゃん、今日の目的は大トロ探し!
   ……ではあるけど、まあ大まかに言って探検だよ姉ちゃん」

れんげ「手がかりならあるん」

夏海「え、マジで?」

れんげ「大トロを見つけた日は、ウチどんぐり集めしてたん」

夏海「なるほど……だとすれば、
   どんぐりが落ちてる場所を探せば見つかるかも……」

小鞠「じゃあひとまず、どんぐり集めしよっか。
   あっち側にどんぐりの木があったかな」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2021/01/21(木) 00:34:54.16 ID:4yIPE9UY0<> 今日はここまで <>