以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/15(日) 07:32:19.24 ID:vdvmU+nL0<>──1997年
デンジ「ヒャーーァッホッホァッ!イェア!!」ピョ-ンッ
パワー「ワシこそが最強なんじゃあ〜〜!!!」
アキ「オイうるせぇぞ……仕事帰りくらい静かにできないのか」
デンジ「あーーん?!?できるわけねぇだろ!マキマさんに褒められた今のオレはムテキだ!!」
アキ「調子乗りやがってコイツ」
パワー「この道端に落ちてたよくわからん食いもんはワシのじゃぁっ!!」ムシャムシャ
パワー「ヴォぇ!ォオエエエエエエエ!!!」ゲロゲロ
デンジ「ギャハハハハ!!腐ってたんだなぁオイ!!」
パワー「もう嫌じゃ……!!人間なんてゴミじゃあ!!」ダッ
デンジ「走ると危ないぜ〜〜〜」
アキ「はぁ……」
アキ(姫野先輩、お元気ですか)
アキ(俺はこの馬鹿どもとなんとか生きてます)
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<>【呪術廻戦】虎杖「悪魔?」デンジ「呪霊ぃ?」【チェンソーマン】
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/15(日) 07:33:42.17 ID:vdvmU+nL0<> パワー「むっ?」
デンジ「あん?」
アキ「どうした。急に立ち止まって」
デンジ「いやアレ」
アキ「?」
『おべおべん……とぅーう……』
パワー「悪魔じゃ!」
デンジ「なーんか変な悪魔だなァ」
アキ「……?」
パワー「雑魚は瞬殺じゃあ!」シャキンッ
デンジ「まぁ、あんぐれーのサイズならチェンソーならなくてもいっかァ」
アキ「なぁ、お前ら…」
アキ「さっきから何言ってんだ?」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/15(日) 07:35:41.22 ID:vdvmU+nL0<> デンジ「あーん??」
パワー「ワシの手柄じゃあっ!!」ザシュッ
『おべ、おべ………』
ザフッ
パワー「はぁ?コイツ煙みたいに消えおったわ」
パワー「ワシの強大なオーラに恐れをなしたんじゃろうなぁ!ガハハハ!!」
デンジ「早パイこそ何言ってんだぁ?おかしくなっちまったのか?」
アキ「……少なくとも俺には、パワーが何もない空間で暴れてるようにしか見えなかった」
デンジ「なんだそりゃ」
パワー「こいつボケておるわ!」
アキ(どういうことだ?悪魔の能力なのか?)
アキ(煙みたいに消えたとか言ってたが…)
アキ(マキマさんに報告しとかないとな)
パワー「ボケじゃ!ポンコツじゃ!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/15(日) 07:38:35.70 ID:vdvmU+nL0<> 続きは午後だっちゃ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/08/15(日) 12:38:21.17 ID:L4bRoB8zo<> 期待 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/15(日) 23:57:29.29 ID:vdvmU+nL0<> アキ「…ってことが昨夜あったんですけど、特定の人間だけに見えない悪魔っているんですかね」
マキマ「うーん。私は聞いたことないけど、悪魔の数だけ特殊能力があると言っても過言じゃないからね。あり得ない話じゃないよ」
アキ「……ですよね」
マキマ「あんまり釈然としてない感じだね?」
アキ「いえ、そんなことは」
マキマ「じゃあその現場に案内してくれないかな」
アキ「えっ?マキマさんが直接出向かれるんですか?」
マキマ「現場検証は大事だからね。デンジ君とパワーちゃんも連れて行こっか、帰りにご飯奢ってあげる」
アキ「いつもすみません……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/15(日) 23:58:11.39 ID:vdvmU+nL0<> コベニ「あ、あ、あのぅ!」
アキ「!」
マキマ「コベニちゃん、どうしたの?」
コベニ「えとえとえと、その」
アキ「落ち着け。何があった?」
コベニ「ふぁ…あ……さ、さっき、暴力さんとパトロールしてたんですけど、けど…」
コベニ「悪魔がいないのに!いるみたいなんです!」
アキ「……?」
マキマ「どういうことかな」
コベニ「私には見えない、全然見えないのに、ぼ、暴力さんはいるって…何もないところに蹴りを食らわせたりして」
アキ「!!」
コベニ「ひゃ、わっ、私だけじゃなくて、他の先輩の人たちにも聞いても、今日は悪魔全然見ないって!言ってましたぁ!」
マキマ「………」
アキ「マキマさん、これは」
マキマ「うん。厄介な何かが起こっているみたいだね」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/15(日) 23:59:16.88 ID:vdvmU+nL0<> マキマ「というわけで」
デンジ「マッキマさぁん!!」
パワー「ヒェ………」
マキマ「お疲れ様二人とも。今日のパトロールはどうだった?」
デンジ「んもうバッチリでしたよォ!オレ…とパワーで悪魔3匹もやっつけちゃいました!」
パワー「わ、ワシの手柄じゃ!全部ワシが倒したんじゃっ!」
デンジ「おいテメェ!オレもチェンソーなって頑張っただろがよ!!」
マキマ「ふぅん。二人ともよく頑張ってるみたいだね。偉いよ」
デンジ「でっへへへ……」
パワー「………」ガクガク
デンジ「あっ、でもォ」
デンジ「なんか変でしたよ、街の様子っつーか。いつもなら悪魔出てきたら通行人とかみんな逃げるんすけど、今日はみんなガン無視で」
マキマ(今のところ“視えてる”のはデンジ君、パワーちゃん、暴力君)
マキマ「…なるほどね」
デンジ「そういや昨日の早パイも変なこと言ってたよーな……なんかあったんすかぁ?」
マキマ「うん。ちょっとね」
マキマ「二人とも疲れてるところ悪いけど、その早川君が言ってた現場に一緒に来てくれないかな?」
デンジ「もちのロンですよ!任せてくだせぇ!」
パワー「うぐぅうう………」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/16(月) 00:04:16.96 ID:w1V7cRLw0<> 遅くなったのじゃ
続きは明日(今日)なのじゃ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/16(月) 23:56:49.68 ID:w1V7cRLw0<> アキ「着きました、ここです」
マキマ「どんな悪魔だったのかな」
デンジ「なんか、こう……キモかったです!」
パワー「わ、ワシと違って矮小な見た目じゃったわ……」
アキ「ちゃんと答えろよ」
マキマ「………」クンクン
アキ「マキマさん?」
マキマ「確かに残り香みたいなのがあるね。人間とも悪魔とも違う不思議な匂い」
マキマ「人間が抱く負のエネルギーが凝縮されたような、言うなれば……」
マキマ「呪い」
アキ「呪い…ですか?」
マキマ「ここの周辺には学校、病院、あと少し行った先に墓地があったかな」
マキマ「何か関係があるのかもね」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/17(火) 00:09:58.58 ID:cssrctgn0<> デンジ「なんかよくわかんねーけど、やっぱマキマさんの鼻はスゲェなぁ。マジで尊敬しちゃいますぜ!」
マキマ「お手」
デンジ「はいっ!」テシッ
マキマ「ゴロン」
デンジ「はいっ!」ゴロン
マキマ「ふふ、いい子だねデンジ君」ナデナデ
デンジ「ワンワンッ!!」
アキ「おいよせ」
マキマ「早川君もやりたいの?」
アキ「えっ!?か、からかわないでください…」
デンジ「んだよ早パイ!嫉妬かよ〜〜〜?」
アキ「黙れ!」
マキマ「…あれ?パワーちゃんは?」
デンジ「んぁ?そういやいませんね」
アキ「あいつ、どさくさで帰りやがったな…」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/17(火) 00:10:47.03 ID:cssrctgn0<> パワー「脱出成功じゃあ〜〜!いぇ〜〜い!!」
パワー「あやつら、あのマキマと好き好んで戯れるなんぞ頭のネジが外れとるわ!どうかしとる!」
パワー「これだから人間は嫌いなんじゃ!カスじゃ!」
パワー「さっさと帰ってニャーコと遊ぶんじゃぁっ!」
『ねぇ』
パワー「………は?」
『わた、わタ、わたし』
パワー「誰じゃウヌは!気安くワシに話しかけるな!」
『きれい?』 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/17(火) 00:12:31.58 ID:cssrctgn0<> 続きは明日(今日)なのじゃ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/17(火) 23:54:58.29 ID:cssrctgn0<> ──2018年
虎杖「なぁ、腹減ったからどっか寄って帰らね?」
釘崎「って言っても深夜だからコンビニくらいしか開いてないわよ」
虎杖「だよなぁ…」
釘崎「……一日中探し回ってもいなかったわね、跋除対象の二級呪霊」
虎杖「俺らが探すの下手クソなのかな」
伏黒「いや…あれだけ広範囲を探索すれば、多少の呪力は感知できるはずだ。でも今回はそれすらなかった」
虎杖「ってことは?」
伏黒「目的の呪霊自体がもうこの街にはいないんだろ」
釘崎「でもそんなことってある?呪いって生まれた場所に留まるもんでしょ?」
伏黒「………」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/17(火) 23:55:45.89 ID:cssrctgn0<> 警官「おーい君たち!ちょっと!」
虎杖「ゲッ!」
釘崎「面倒ね」
警官「今何時だと思ってるんだ!親御さんは?」
虎杖「いや〜その、ハハハ」
伏黒「こういうもんです」ペラッ
警官「ん……?」
伏黒「そちらの所轄には話がいってるはずなんで、確認お願いします」
警官「お、おう……?」
警官「ちょ、ちょっと待っててな?今電話するから」
伏黒「はい」
虎杖「お〜!伏黒かっけ〜!プロみたい!」
釘崎「こういうもんです」キリッ
伏黒(うぜぇ) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/17(火) 23:57:53.86 ID:cssrctgn0<> 虎杖「五条先生とか顔パスだったりするんかな?」
伏黒「流石に末端の警官は知らないだろ」
釘崎「てか補導されないでしょ大人なんだから」
虎杖「いやでも、深夜に目隠し付けた大男が歩いてたらすげえ怪しくない?」
釘崎「…確かにそうね…職質対象だわ」
虎杖「ちょっとチミィ、持ち物見せなさぁい(ダミ声)」
釘崎「ブハハッ!誰だよ!」
伏黒(帰ったら寝るか……)
「ギャァアアアアアアア!!!!!」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/18(水) 00:01:58.23 ID:rd1xlIBo0<> 虎杖「え」
釘崎「は?」
伏黒「っ!」
警官「あがっ、がっ、がっ!!」ビクッビクッ
『ぬぅうう!!不味い!!不味い血だ!!』
『タバコ臭くて不味い血!!!』
『他の人間で口直しせねばならんな!!!』 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/18(水) 00:02:51.97 ID:rd1xlIBo0<> 続きは明日(今日)なのじゃ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/18(水) 23:53:17.45 ID:rd1xlIBo0<> 伊地知「昨夜一時頃、◯◯市の任務に赴いていた生徒三人が、人語を操る詳細不明の生物と交戦」
伊地知「当該生物は討伐されるも現場にいた警察官一名が死亡…生徒たちも負傷しましたが、幸い軽傷で済んでいます」
五条「生物ってことは呪霊じゃないんだよね」
伊地知「はい、それは間違いないかと。死骸は残っていますし、何より民間人数名からの目撃証言が得られています」
五条「深夜だったからまだ良かったけど昼間だったらかなり面倒なことになってたなぁ」
五条「あーヤダヤダ。上の連中になんて言われるかわかったもんじゃないや」
伊地知「…五条さん、この生物はいったい…」
五条「さぁね。オカルト系には全然興味ないから見当もつかないよ」
伊地知(呪術も大概オカルトだと思います)
五条「ただ」
五条「なんかイヤ〜な予感はするよね」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/08/19(木) 00:03:14.58 ID:BkKAL5kv0<> 伏黒「虎杖」
虎杖「伏黒!もう怪我大丈夫なのか?」
伏黒「家入さんに診てもらったからな。ほぼ全快してる」
虎杖「そっか」
釘崎「そういうアンタは平気なわけ?派手に叩きつけられてたけど」
虎杖「頑丈さだけが取り柄でございますっ」
釘崎「あっそ」
伏黒「…昨日のデカいコウモリの件、口外禁止だと」
虎杖「まぁそうだよな」
釘崎「って言ってもそこそこ見られてたみたいだけどね。ネットじゃ大騒ぎになってるわよ」
虎杖「…なんだったんだろうな、アイツ」
伏黒「少なくとも呪霊じゃない。判明してるのはそれくらいだ」 <>