◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/04(土) 05:54:22.99 ID:/4YK2gpn0<>トレーナー「やっぱりおかしいって男同士で」
幼馴染「何がおかしいってんだよぉ! モテない男同盟裏切るってんかよぉ!」
トレーナー「だからって女のフリしてバレンタイン贈り合うってヤバイって」
幼馴染「裏切り者がぁーーー!!!」
トレーナー「そもそも俺、義理だけど担当の子達にチョコ貰ったしな」
幼馴染「き、キサマ……やったな? 同盟違反を犯したな? 許さんぞ……キサマのスキャンダルを全国ネットに晒してやる!!」
トレーナー「報復も辞さんぞ。というかスキャンダルって意味なら俺よりお前の方がヤベーだろリコーダーくん」
幼馴染「ぐあああああああああ!!!」LP0
トレーナー「とりあえず俺明日も早いからもう寝るぞ。お前も馬鹿なことしてないで、チョコくれる相手探せよ」
幼馴染「許さん……許Sans……」
トレーナー「地獄で燃えろ。おやすみ」
ピッ
トレーナー「さらば、友よ……ふぁー……ねむ……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1630702462
<>トレーナー「もう止めにしよう、この関係」
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/04(土) 06:11:07.45 ID:/4YK2gpn0<> ピピピ……ピピピ……
トレーナー「ん……また幼馴染か……? ウマイン……んん……」
『なぁ、やっぱり考え直してくれねーかー? やっぱりよー、必要な事なんだって!』
『しつこいな……もう止めにするって言っただろ、俺達の関係……』
『関係?』
『お前と俺の長年の爛れた関係だよ、やっぱり俺は真っ当に生きたい』
『……ほう? なるほどな? オッケーグーグル!』
トレーナー「………………あ? なんだ?」
ゴールドシップ
トレーナー「終わった」
トレーナー「いや待て人生に絶望してる場合じゃない!」
『待てゴルシ! 誤解だ! これには深い事情が』
ピピピ! ピピピ! ピピピ! ピピピ! ピピピ!
トレーナー「おわぁぁぁああああ! ウマインが雪崩の如く!?」
トレーナー「ゴォォォルゥゥゥゥシィィィイ!!!」 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/04(土) 06:31:06.70 ID:/4YK2gpn0<> トレーナー「……うむ。朝だ。昨日は悪夢を見たもんだ」
トレーナー「さて、ウマインを確認してみよう」
未読564
トレーナー「悪夢は続くよどこまでも」
トレーナー「……学園長からも来てる……564野郎……!」
学園長
『切腹! 辞世の句を読むべし!』
『おはようございます学園長! 誤解なんです! 信じてください!』
『冗談だとも! とはいえ説明責任は免れないぞ! というよりも説明求む! 私で抑えきれる限界が近い!』
『あーその……これ幼馴染の奴に送ったつもりだったんです。寝惚けてゴールドシップに送っちゃって……』
『ちょ』
『学園長? どうかしました?』
トレーナー「連絡が返って来なくなった……何があったのだろう?」
トレーナー「とにかく急いで学園長の所に行こう」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/09/04(土) 08:49:51.97 ID:54i4qjuz0<> 学園長 is 誰? <>
>>4 寝ぼけながら書いてたから素で間違えたわ<>saga<>2021/09/04(土) 12:37:56.73 ID:/4YK2gpn0<> ガチャガチャ
トレーナー「……ん? 何の音」
ガチャガチャ!
「ちょっ、グラスちゃん! 落ち着いて!」
「いいえ! 友人のトレーナーであろうと、不誠実な人間には天誅を下します!」
トレーナー「この声は……スペと、グラスワンダーか?」
「ま、まだそうと決まった訳じゃ……」
「アレを見てもスペちゃんは信じるというのですか!?」
「トレーナーさんにも、何か事情が……」グスッ
「…………許せません……トレーナーさん! 出てきなさい!」ガチャガチャガチャガチャ
トレーナー「ま、待ってくれ!」
カチャバーーーン!
グラス「お邪魔します!」ガッ
トレーナー「ぐえっ!」
スペ「グラスちゃん!」
グラス「あのウマインについて、詳しく話してください! 悪いようにはしませんから!」グググっ
トレーナー「ぐえぇ! 俺の口封じをしたいのか俺の口を割らせたいのかハッキリしてくれぇぇえ!」
スペ「グラスちゃん離して!」バッ
グラス「あっ」 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/04(土) 12:51:31.51 ID:/4YK2gpn0<> トレーナー「ごほっ、ごほっ。落ち着いて話を聞いてくれ! 冤罪なんだ!」
スペ「ほら、トレーナーさんもこう言ってるから!」
グラス「ふー……ふー……」
トレーナー「あれは誤解なんだ! 間違えてゴルシの馬鹿に送っちゃっただけで、本当は俺の幼馴染に送るつもりで!」
グラス「やはり爛れた関係を持った女性がいたんですね!?」
トレーナー「違う! 幼馴染は男だ!」
スペ「おとっ!?」
グラス「なっ……!?」
トレーナー「だからそういうのは一切無くて」
グラス「真っ当に生きたい……そういう、事だったんですね……」
トレーナー「分かってくれたか……」
スペ「ほ、ほら……やっぱりトレーナーさんは何も悪くなかったんですよ……ね、グラスちゃん……」
グラス「スペちゃん……」
スペ「朝早くからごめんなさい、トレーナーさん。ちゃんと事情、皆に伝えておきますから……」
トレーナー「そうか? ありがとうスペ」
スペ「……いえ」
グラス「あの、本当にごめんなさい。まさかスペちゃんのトレーナーさんにそんな事情があるとは知らず……。でもその、相手の方もトレーナーさんが好きだと思うので、あんまり突き放すような事は言わないであげてくださいね」
トレーナー「(生まれた頃から一緒だから)知ってるよ。(ずっと馬鹿ばっかやってきたから)扱いには慣れてる」
グラス「…………それでは失礼します」
パタン
トレーナー「ふいー、スペに任せとけば安心だな。ウマインは……スペから連絡してくれると思うし、大丈夫だろ。はー、嫌な汗かいたぁ。シャワー入ってから出るかなー」 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/04(土) 13:40:30.51 ID:/4YK2gpn0<> ガチャ
トレーナー「行ってきまぁすっと。お? ゴルシ、テメーこのやろー何してんだバカヤロー」
ゴルシ「おっ! ようやく出てきたかトレーナー! 待ってたぜぇ」
トレーナー「お前のせいで朝から大変だったんだからな!」
ゴルシ「あんなもんゴルシちゃんに送ってくるお前が悪い。で? 結局幼馴染野郎とは何やってたんだ?」
トレーナー「……言いたくない……」
ゴルシ「水くせぇなぁ! アタシとトレーナーの仲だろー?」
トレーナー「俺とお前の仲だから言いたくないんだ! この全方位拡声器めが!」
ゴルシ「宇宙か!? 深海か!? それともアマゾンか!?」
トレーナー「話を聞け!」
ゴルシ「で、実際どうなんだよ?」
トレーナー「今日は妙に押しが強いな……いやあの……ねぇ?」
ゴルシ「ん?」
トレーナー「……バレンタイン、贈り合ってたんだよ。相手の理想の女の子のフリして、毎年」
ゴルシ「オーケー、アタシは墓の下まで持ってく事を誓ってやるぜ。名誉の戦死って奴だ」
トレーナー「ドン引きすんな! 仕方ないだろ若かったんだよ! それをもう止めるって電話を昨日してて、でお前のウマインを寝惚けて幼馴染と勘違いしたんだよ……」
ゴルシ「しかたねーなートレーナーは。ゴルシちゃんが一肌脱いでやるよ」
トレーナー「待て余計な事は」
ゴルシ「じゃーなートレーナー!!!」バビューン
トレーナー「絶対ろくな事にならないぞコレ……はー……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2021/09/04(土) 13:48:30.89 ID:/4YK2gpn0<> ちなこのトレーナーの担当ウマ娘は
ゴールドシップ
サイレンススズカ(海外遠征中)
シンボリルドルフ
エアグルーヴ
スペシャルウィーク
オグリキャップ
ナリタタイシン
ライスシャワー
アグネスタキオン
の9人(担当になった順)
ただの自分の推しです <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/09/04(土) 15:06:41.87 ID:vn1AECqko<> 社会的な死の後自決するトレーナーくん <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2021/09/04(土) 17:40:30.69 ID:nCoGw2jmO<> リアルだとTwitter辺りで暴露されてバズるやつだ……。
期待してます <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/05(日) 09:14:00.12 ID:/wr/XaHd0<> トレーナー「…………」
ヒソヒソ……
トレーナー「…………」
ヒソヒソ……
トレーナー「……? なんか周りの視線が痛いような……?」
「あ! おはよう、トレーナーさん!」
「おはようトレーナー!」
トレーナー「ん? ああ、ハルウララとツインターボか。おはよう二人とも。……二人はいつも通りだな」
ウララ「え? どうかしたのー?」
ターボ「ターボは元気だよ!」
トレーナー「それなら良かった。いや、なんか道行くウマ娘達の視線が痛くてさ」
ターボ「そうなの?」
ウララ「んー? なんだろーねー?」
トレーナー「いや、まぁ大丈夫だ」
ターボ「あ! そうだ、聞きたい事があったんだ! ねーねートレーナー、ビーエルってなに?」
トレーナー「…………………………え?」
ウララ「ビーエル?」
ターボ「なんかね、同じ部屋の子の所に変なウマインが来たの! トレーナーが双剣使いー、とかなんとか」
トレーナー「双剣?」
ウララ「わー! かっこいいねトレーナーさん!」
ターボ「双剣使いってなに? って聞いたらビーエルの事だよって! ビーエルってのも分からなかったら聞いたら、自分のトレーナーに聞けって言われたの! でもトレーナー、双剣使いなんだからビーエルって分かるんでしょ!?」
トレーナー「……………………おっと? 待て待て、待て待て待て待て」
ターボ「どうしたの?」
トレーナー「……ハルウララは、何か聞いてる? 確か同室は……キングヘイローか」
ウララ「えー? わたしは何も聞いてないよー? あ! でもキングちゃんが朝、スマホを見ながら大声出してたよ! トレーナーさんがゴールドシップさんと……うーんと……なんかねー……うまぴょい……? うまだっち……? だったかなー?」
トレーナー「oh my god」
ターボ「どうしたのトレーナー!? 顔が真っ青だよ!?」
トレーナー「ちょ…………っと用事が出来たから……ビーエルについてはトレーナー2から聞いてくれ、おじさんにはよくわからないや」
ターボ「う、うん分かった」
ウララ「あー! 今度トレーナーさんの双剣見たいなー!」
トレーナー「俺は一刀流だからNE!!!」ダダダッ
ウララ「どうしたんだろうねー?」
ターボ「さー?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/09/05(日) 10:37:00.62 ID:x0cqMXOOo<> 何言ってだターボと同室の娘! <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/09/06(月) 12:23:56.82 ID:sx/PFwTjo<> 天使ウララ <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/08(水) 20:34:55.60 ID:bgFAigc50<> トレーナー「564ィ……どこに行きやがったゴルシィイイイイ!」
トレーナー「クソッ、電話にも出ねぇ……」
トレーナー「嫌な予感がする……急いで奴を見つけねば」
ドゴォン!
トレーナー「なんだ!? 爆発音!?」
ドサァ
ゴルシ「」
トレーナー「ゴルシ!? なにがあったんだゴルシ!」
ゴルシ「へ……へへ……ゴルシちゃんはよぉ……皆の笑顔の味方だぜ☆ がはぁっ!」
トレーナー「ゴルシィイイイイイイ!!!」
ライス「……あ。お兄さま。えへへ、お兄さま、おはよう」
トレーナー「…………おいゴルシ。お前ライスになにした? どんな怒らせ方したらあんな黒いオーラ出るような事態になるんだよ」
ゴルシ「いや、知らねぇ……なんだアレ……」
ゴルシ「というか今お前を取り巻く状況を理解してないみたいだから説明してやるがよ。言っておくがトレーナー、今銀河もビックリなくらい絶対絶命だって事は理解してるか?」
トレーナー「は???」
ゴルシ「良いか。彗星の如く現れて数多のウマ娘のトレーナーに就任し、その全員をG1で優勝させまくった敏腕トレーナー。独身・顔良し・ノリ良し・読空気◎なトレーナーには、唯一欠点があった訳だ」
トレーナー「欠点……?」
ゴルシ「それは……」
トレーナー「……それは?」
ゴルシ「女心×」
トレーナー「えっと?」 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/08(水) 20:36:04.08 ID:bgFAigc50<> ゴルシ「今まで何人ものウマ娘がアプローチをかけて、その度に」
『大丈夫だ。俺がいなくてもお前は最高のウマ娘なんだ、自身を持って行け。信頼してる』
『ハハッ! 皇帝様からそんな風に言われる日が来るとはな。そこまで信頼して貰えてるなら、俺も全力で応えないとな』
『ふふ。優しいな、お前は。大丈夫、一人でも生きていけるよ。でもありがとう』
『ハハハ! みそ汁なんかで良いのか? 俺はこう見えて料理上手で有名だったんぜぇ?』
『お前の優しさにはいつも助けられてるよ、ありがとう。でも無理はするなよ? 俺のせいで体調不良なんてなってほしくないからな』
『いでっ! いでっ! 蹴るなよなもー! 照れるくらいなら言わなきゃいいのにさぁ。嬉しいけどな……いだだっ!』
『本当の家族のように思ってくれても俺は一向に構わんッッッ! なーんてな。そうなったら俺泣いちゃうぜぇ? 嫁に欲しいだと!? 俺とレースで勝ったら許す! なんちゃって。はは、案外悪くないかもな』
『え? 惚れ薬? これが? ほーん。……いや、なんともないけど。何言ってんだ、俺はタキオンの事は年中無休で大好きだぜ? え、そうじゃない? よくわからんけど、まぁ治験ならいくらでも付き合うぜ』
ゴルシ「などと供述しており」
トレーナー「長いな」
ゴルシ「まぁとにかく。担当ウマ娘から烈火の如く愛されておきながら、その全てを「ウチの子は可愛いなー」くらいのノリで総スルーするトレーナーの鈍感力53万には、呆れを通り越して笑いすらこみ上げて来る訳だ」
トレーナー「愛され……?」
ゴルシ「そんな愛され系トレーナーが、どこかのウマ娘と爛れた関係になってたと知ったらどうなると思う?」
トレーナー「だからそういうんじゃないってBA!」
ゴルシ「おーそっちの誤解は解けたが代わりに実は同性愛者だったって事になってるぜ」
トレーナー「なんでそうなった!?」
ゴルシ「お前が悪い」
トレーナー「えええっ!?」 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/08(水) 20:37:01.12 ID:bgFAigc50<> ゴルシ「それが分からないから駄目だって言ってんだが。まぁそれは良い。で、そんな噂で意気消沈している所に、「実はゴルシちゃんとうまぴょい☆ うまだっち☆ してたのを誤魔化す為に変な噂を流した」とアタシがカミングアウトしたら?」
トレーナー「なにしてんのお前ぇえええ!?」
ゴルシ「いやお前のベーコンレタス疑惑を解く為にやったんだぜ?」
トレーナー「着地点が最初に戻って来てんじゃん!」
ゴルシ「テヘペロ」
トレーナー「ゴルシィイイイイイ!!!!」
ゴルシ「その結果、まーアタシはピンチだしお前もピンチだわなー」
トレーナー「なんでだよっ!?」
ライス「お話は終わった?」
トレーナー「ライス、落ち着いてくれ。俺とお前の間に致命的な誤解があるんだ」
ライス「うん、知ってるよ? だってさっきゴルシさんに直接聞いたもん」
トレーナー「え?」
ライス「でもね、ライス凄い寂しかったの。お兄さまはライスの気持ちに全然気づいてくれないけど、お兄さまはずっとライスのお兄さまだって思ってた。でも朝、あのウマインを見て……凄く寂しかったの。ライスの知らないお兄さまがいて、ライスの知らない所でライスの知らない人とうまぴょいしてるんだって思ったら……寂しかったの!」
トレーナー「ら、ライス……」 <>
ここまで。パソコンだと捗るなー<>saga<>2021/09/08(水) 20:37:45.15 ID:bgFAigc50<> ライス「だからね、全部ちゃんと知る事にしたの。お兄さまのうまぴょいがうまだっちした時にうまうまぴょいしてだっちだっちした時にうまだっちする顔とか」
トレーナー「ライス?」
ライス「うまぴょいしてぴょいぴょいして、でライスがうまだっちするの! そしたらきっとお兄さまうまぴょいってなって……えへへ」
トレーナー「ライスちゃーーーーん!? 女の子が言っちゃいけないこと言いまくってるぞ!?」
ゴルシ「正気を失ってるんだ、逃げろトレーナー! うまぴょいするぞ!」
トレーナー「クソッ! おいゴルシ、俺はどうすればいい!?」
ゴルシ「どこかに隠れている理事長を探せ! いいか、ウマ娘は全員敵だと思え! 例えお前の担当じゃなくても、誰と繋がってるか分かったもんじゃねぇ!」
トレーナー「わ、分かった!」
ゴルシ「それと、たづなさんには近づくな! なにされるが分かったもんじゃないぞ!」
トレーナー「た、たづなさん!?」
ゴルシ「理由は分かるな! 早く行けぇええええ!!」
トレーナー「いやわかんねぇよ!!」ダダダッ
ライス「逃がさない!」
ゴルシ「おっと、先にはいかせないぜお米」
ライス「邪魔しないで!」
ゴルシ「あの馬鹿には多少天罰が必要だ。だがそれはそれとして、ここで勝負が決まるのはアタシ的にも面白くない。おら、来いよライス。遊んでやるぜ」
ライス「半分くらいゴルシさんが悪いよ!!!!!」ドゴォオン!
ゴルシ「ごるしっ!? へ、へへ……それを言っちゃあおしまい、だ……ぜ……」
ゴルシ「……あ。トレーナーにデジタルにも気を付けろって言いそびれたな。ま、何とかするかぁ。なんたってアタシのトレーナーだしな」ガクッ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/09/08(水) 20:55:41.58 ID:xNomYymto<> おつおつ
そんな……デジたんもだめなんて何が……っ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/09/08(水) 22:42:15.37 ID:CkspU2jh0<> そらウマ娘ちゃんを誑かす全ウマ娘ちゃんの敵よ?
デジたんに見つかったら即粛清よ <>
ソシャゲのイベント忙しくてヒマ無かった<>saga<>2021/09/19(日) 22:00:41.26 ID:B51DvGru0<>
トレーナー「はぁ、はぁ……理事長を探せって言ったって、どこにいるんだ……?」
トレーナー「ウマ娘に会うなって……クソ、あんなでも頼りになるアイツに頼れないのは辛いな……」
ヒュッ……
トレーナー「上か!? あ、網!?」ゴロンッ
「おっと、外したか。惜しいな。さすがはトレーナー君だ。大人しく捕まってくれていれば君の安全を保障したというのに」
トレーナー「タキオン! 何のつもりだ!」
タキオン「さて、それは君が良く知っていると思っていたが。まぁ良いさ、今君を野放しにしておくワケにはいかない。大人しくしてくれれば悪いようにはしないとも」
トレーナー「悪いな、今はお前の実験に付き合う時間が無いんだ。理事長を探さないといけない」
タキオン「ほう? 君はまさか、自分の置かれている状況を理解していないのかな? 良いかい、君は今命の危機に瀕しているんだよ?」
トレーナー「え?」
タキオン「え? じゃないが。当然だろう、考えてもみたまえ。今の君の状況は、特定個人のウマ娘と爛れた関係を構築し、実はそれが誤解で友人(♂)と爛れた関係だった事が発覚し、かと思えば実はそれも偽装工作でゴルシ君と爛れた関係だったという話にまでもつれてしまっている。もはや何が真実で、どこまでが嘘なのかも誰にも分からない。それは私にもだ、トレーナー君」
トレーナー「改めて、どうしてそうなったんだ。いやゴルシのせいか」
タキオン「君の責任も多分にありそうだが、まぁそれは今は置いておこう。そんな混沌渦巻く君の真の顔を、君を慕っているウマ娘たちが放っておくと思うかい?」
トレーナー「全部無実なんだけどなぁ!」
タキオン「君を慕っているウマ娘だけじゃない。それらと関係を深くするウマ娘たちも、熱心に君を探している事だろう。そういう訳で、君を一時的にモルモットに変えて私が保護しようという訳だ」
トレーナー「…………なるほどな。それはありがたい申し出だが……悪い、遠慮させてもらう」
タキオン「ほう? それは、何故だい?」
トレーナー「本当にただ俺を保護するだけなら、わざわざ俺を捕まえようとする理由が思い浮かばない。普通に話しかけて、普通に薬を渡す……その選択肢もお前にはあったハズだ」
タキオン「……しまったな。余計な疑念を持たせる余地を作ってしまった事は謝るが」
トレーナー「今、やや視線を動かしたな? お前は今緊張しているな、どう言い訳するか一瞬悩んだか?」
タキオン「…………クッ……クックック……いや、とっさに誤魔化そうとしたが、うむ。君の目は欺けないな!」ゴッ!
トレーナー「うおっ!?」 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/19(日) 22:18:12.44 ID:B51DvGru0<> タキオン「君はやはり私達を良く見てくれている! ハハハ! 人間離れしたその身体能力も、ウマ娘の事を一心に想えばこその賜物だろう!」
タキオン「私達を無垢に愛するが故に、どんな無茶にも全力で応えようとする君に、私達が! この私が! まさか心を奪われてしまうとは! 夢にも思わなかったさ!」ザッ
トレーナー「落ち着けタキオン!」
タキオン「いいや、ここが勝負時なんだよ。君は知っているだろう。何故なら君こそが私の勝利を誰よりも間近で見てきたのだから」
ドッ!
トレーナー「ッあ!」
タキオン「恐ろしいかい? それはそうだろう。人間が、ウマ娘に、勝てる訳が無いんだから」
トレーナー「ああそうだな。力でも速さでもお前たちには遠く及ばない」
タキオン「ならさっさと諦めて」
トレーナー「だが逃げる! 俺はこのトレセン学園一番の諦め下手◎なんでなーーーー!!!」
タキオン「まったく……! 往生際の悪い!」ゴッ!
スッ
タキオン「っ!?」
トレーナー「良いかタキオン、これだけは覚えておけ。車とウマ娘は急には止まれない」
タキオン「しまっ」
タキオン「(勝負所を見誤った! 今末脚を出すべきではなかった! 勢いが付きすぎている! 止まれない!)」
トレーナー「よっ!」
【足を引っかけられて転びそうになるタキオン。そのタキオンの腕を掴むと、勢いを殺すように二回転ほどグルグルと砲丸投げをするかのようにトレーナーは回った。そして】
トレーナー「よいしょーーー!!!」
【タキオンをお姫様抱っこするトレーナーであった】 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/19(日) 22:36:34.23 ID:B51DvGru0<> タキオン「ふ……私の負けだ、トレーナー君」
トレーナー「ああ、そして俺の勝利だ」
タキオン「ウマホテルにでも自宅にでも連れ込みたまえ」
トレーナー「連れ込まないよ!?」
タキオン「ちぇ」
トレーナー「…………まぁその、ちょっとは反省してる。普段は冷静なお前が、ここまで取り乱すなんて思わなかった」
タキオン「いや、取り乱した訳ではないんだが……。それは最初は酷く驚いたし、問答無用で押しかけてとっととモルモットにして連れ去ろうと思ったさ」
トレーナー「おい」
タキオン「だが私は考えた。「え? 彼にそんな、ウマ娘と爛れた関係になっておきながら捨てるなんて事ができるだろうか?」とね」
トレーナー「なんか少し悲しい気もするけど、まぁそうだな」
タキオン「もしそんなトレーナー君を認めてしまったら、私と君だけではない。君とこの学園の関係の全否定になる。なんせ誰も君の正体に気付けなかったという事になるんだから」
トレーナー「まぁそうだな?」
タキオン「この学園には裏事情に詳しいウマ娘もいるし、私よりも他者を見る目のあるウマ娘がいる。そんなウマ娘たちを掻い潜って? あのまったくウマ心の読めないトレーナー君が? うん、ありえない。というのが私の結論だった」
トレーナー「え? 俺ってそんなにウマ心読めてない?」
タキオン「今そんなふざけた事をのたまっている時点で、何も読めてないな。そもそも君、何故私が君をモルモットにしようとしているのか、本当に理解しているかい?」
トレーナー「え……いや、命の危機からの保護は多分嘘じゃないと思う。それだけじゃなくて、自分の担当トレーナーがそんな恥晒しみたいな噂を流されるほど隙だらけだから、怒ってたんじゃないのか?」
タキオン「難聴鈍感系主人公なんて今時流行らないよ」
トレーナー「何の話!?」
タキオン「良いか、この際ハッキリ告げておこう。私は君を愛している。君の私への献身、情熱、純粋さがそうさせた。君は私には勿体ないトレーナーだとすら思っている。だから私は、君が何人のウマ娘を担当しようとも極力目を逸らして来たんだ」
トレーナー「………………」
タキオン「思考停止している所すまないが続けさせてもらうよ。君は自分に何の魅力も無いと信じているようだから言わせてもらうが、君のようなトレーナーなんて後にも先にも現れないだろう」
タキオン「私が作る誰がどう見ても怪しい薬を何の不安も無く飲み干し、ゴルシ君の無理有り余る行動力にも全力で付き合い、タイシン君のような気難しいウマ娘とも熱心に付き合い、エアグルーヴ君に罵倒されながら会長の期待に応え、スペ君とオグリ君の豪快な食欲を笑顔で見守る……」
タキオン「どこの誰に、君のような無茶が出来ると思う?」
トレーナー「改めて言われると、我ながら滅茶苦茶だな」 <>
◆hQ4IRF95y.<>saga<>2021/09/19(日) 22:50:50.56 ID:B51DvGru0<> タキオン「君は私には勿体無いトレーナーだ。だが、それとこれとは違うんだ」
ギュッ
タキオン「それでも、手放したくない。君は、私にとって必要な存在なんだ。君がいたから毎日の実験がより楽しくなったし、レースで勝って君と喜びあう瞬間が楽しいんだ」
タキオン「だから、今この混沌した状況を利用としようと考えた。すまない、トレーナー君。私はこの状況の真相を理解しておきながら、利用して君を独占しようとした。私を軽蔑するかい?」
トレーナー「いや、それはしないけど反省はしろ馬鹿。俺も反省する」
タキオン「……降ろしてくれ」
トレーナー「ああ」スッ
タキオン「あまりにも身勝手過ぎたと反省はする。ただ、私も少々焦っていてね。いまこの学園は混乱状態にある。一つ間違えば君の貞操の一つや二つは呆気なく吹き飛んでしまうだろう」
トレーナー「そのレベルの混乱なの!?」
タキオン「だから奪われる前にこの手に……ふ、卑しいな、私は」
トレーナー「とにかく分かった。ゴルシからは理事長を探せと言われているから、俺は理事長室に行ってみる。タキオンは……」
タキオン「流石に冷静になったよ。正気に返ったという奴さ。一緒に行こう、君の身の安全をまも」
ドゴオオオンッッッ!!!
【校舎の一部が崩れ、そこから腕が突き出ていた】
タキオン「しまっ」
トレーナー「ぐっ!?」
【その腕はトレーナーの頭を掴むと、校舎の中に力任せに引きずりこんだのだった……つづく】 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/09/19(日) 23:07:02.07 ID:l65OwZmMo<> おつ
タキオンはタキオンらしく自力で落ち着きを取り戻せる(わざわざ網なんか使うところ)のでまだ何とかなったが、Next Challengeはかかりまくっていますね……トレーナー君の貞操は無事で済むのか! <>
◆hQ4IRF95y.<>sage<>2021/09/19(日) 23:42:26.88 ID:B51DvGru0<> あとデジたん実装おめ。欲しいわ <>