◆439SIKhT0k<>saga<>2021/11/23(火) 20:30:56.94 ID:pWFfB4Pt0<>前スレ
【東方】魔理沙「好感度スカウター?」【安価・コンマ】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1629449859/
【前スレの目次】
≪普通の魔法使い≫ 魔理沙 1-90、(110-176)
≪楽園の素敵な巫女≫霊夢 182-284、(729-800)
≪祀られる風の人間≫早苗 298-412
≪半人半霊の半人前≫妖夢 430-536
≪吸血鬼のメイド≫ 咲夜 578-702
≪古代日本の尸解仙≫布都 818-924
測定結果のまとめ(1-800まで) 802-807
番外編・風5 936-942
1キャラクターにつき、最大10名の好感度を測定するスレです。
しばらくは番外編を書きます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1637667056
<>【東方】霊夢「好感度スカウター」早苗「其の弐ですっ!」【安価・コンマ】
◆439SIKhT0k<>saga<>2021/11/23(火) 20:51:57.63 ID:pWFfB4Pt0<> このssは、「東方Project」の二次創作です。
そのため、原作にはない展開や設定が含まれることがあります。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 20:53:16.62 ID:pWFfB4Pt0<> 幽々子「妖夢ー、ちょっと来てもらってもいーい?」
幽々子「(……別に、妖夢じゃなくて他の幽霊達の料理でもいいとはいえ……あの子に作ってもらった方が満足できるのよね)」
シーン
幽々子「?」
幽々子「居たと思ってたけれど、出かけちゃったのかしら?」
幽々子「(……もしかしたら部屋に居るかもしれないし、いったんあの子の部屋にでも行ってみましょう)」
――――――――――
幽々子「(物音一つしないわね。 やっぱり外出中か……)」
幽々子「(って、あら? 戸が空いてる……?)」
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 20:54:44.38 ID:pWFfB4Pt0<> 幽々子「妖夢ー、入るわよー?」
幽々子「……」チラッ
幽々子「(そこそこ綺麗にしてあるわね。 まぁ、あの子らしいといえばそうなのだけれど)」
幽々子「(……だからこそ、少し違和感がある)」
幽々子「(あの箪笥、何の変哲もないもののように見える……)」
幽々子「(でも、間違いなく何かがありそうね)」
幽々子「ふふふ……」
幽々子「(分かりづらいようにしたとしても、癖って中々直せないものよ)」
幽々子「(そうねぇ……あの子の性格からいって、怪しいのはこの辺かしら?)」ガサゴソ
幽々子「さーて、それじゃあ妖夢が隠そうと思ったものを見せていただきましょうか!」ワクワク
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 20:56:08.26 ID:pWFfB4Pt0<> |――――――――||―――――――――|
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◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 21:03:40.83 ID:pWFfB4Pt0<> AA間違えました……。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 21:11:45.04 ID:pWFfB4Pt0<> ―――――――――――――――――――――
日記をつけるように言われた。
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修行頑張った。
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<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 21:13:13.74 ID:pWFfB4Pt0<> ―――――――――――――――――――――
今日も修行頑張った。
―――――――――――――――――――――
……他に書くことが思い浮かばない。
これに意味があるのだろうか……。
―――――――――――――――――――――
幽々子「……」ペラッ
幽々子「……」ペラッ
幽々子「(……何かあまり面白くないというか……まぁ、まだまだあるし、飛ばしながら読みましょう)」パタン
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 21:15:21.46 ID:pWFfB4Pt0<> おじいちゃんに、これからはお師匠様と呼ぶようにと言われた。
おじいちゃんはおじいちゃんだし、お師匠様なんて呼ぶ気がしない……。
うーん……そうだ! おじいちゃんお師匠様と呼べば、どちらの言い分も問題なく通せるんじゃない? 私って頭いい!
だから、
分かりました。 おじいちゃんお師匠様!
と言ったら、固まったように思ったけど……私のすぐ横のところに矢庭に斬撃を放ったので、少し怖かった。
当然、その後のお師匠様の言ったことに私は頷くことしかできなかった。
いつの間にか居た幽々子さまは、この様子を見てクスクス笑っていた。
……笑うことないのに。 あんまり好きになれそうにない。
………………………………………………………
幽々子「(あら……この辺りから、書く量がかなり多くなってきたわね)」
幽々子「(修行頑張った。 という言葉が、あと何回出てくるやら……と思ったけれど、ここからは楽しく読めそう)」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 21:29:30.35 ID:pWFfB4Pt0<> お師匠様に言われたことを全てこなそうとしていたら、昼ご飯を食べそびれてしまった。
……何となく、それが情けないような気がして、腹が鳴りそうになるのを耐えながら修行しようと思っていたら、幽々子さまが声をかけてきた。
緊張したのもあってか、先ほどまで比較的静かだったはずの私の腹の虫が、ぐぅと鳴った。
幽々子さまに、
「やっぱり来てよかったわ。 なんと、ここに美味しそうなおむすびや御菜に、あとはお菓子もあるのだけれど、貴方もいるかしら」 と言われたけれど、
私に用意されたものではないだろうし、と断ろうとした。
しかし、
「……ただ食べるだけ、というのはあまり楽しくないのよ。 いくら豪華な物を出されても、独りでは味気なく感じてしまうの」
「だからね、妖夢さえよければ、一緒に食べない? これは……ただのお願い、よ」
と返されてしまっては、私が取れる行動は一つしかなかった。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/23(火) 21:54:17.18 ID:pWFfB4Pt0<> あれから何日か経ち、ひょっとしたら幽々子さまはすごく優しいのではないか、ということに気づいてしまった。
お師匠様に厳しく𠮟られ、泣きそうになっていた日には、
「妖忌は妖夢のことが嫌いで厳しくしているわけではないのよ。 今は分からないかもしれないけれど、いつの日かきっと妖夢にも分かる日が来るわ」 と言われ、
イライラすることがあった時には、
「ねぇ、妖夢。 きちんと言葉で伝えなくては誤解されてしまうわよ、たどたどしくてもいいから話してごらんなさい」 と言われ、
またある日には、
「褒めていたわよ、今日はよく頑張ったわね……そうだ! ちょうど飴を持っていたの、妖夢にいくつかあげるわ」
と言われて渡された小さな包みには、よく知っている筆跡で、妖夢へと書かれていたから、私の感謝の言葉はきっと震えていて……。
それでも、幽々子さまは何も言わずに、いつものように笑みを湛えていたから、それが、却って私の涙腺にとどめを刺した。
幽々子さまは、私が泣き止むまでずっと頭を撫で続けていた。
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/11/24(水) 00:02:45.21 ID:SjrM4pOTo<> おつおつ <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/24(水) 06:31:26.09 ID:0CARbUp70<> 幽々子さまって、たくさんのことを知っていますよね。 一体、どのくらい生きているのですか?
ほんの少しの疑問だった。 雨とか空気とか時を斬れる様になるには○○年は掛かる、とお師匠様が言っていたから、何となく、幽々子さまは何年くらい生きてるのか気になっただけ……。
「ごめんなさい。 覚えてないの、ずっと昔のことは……」
だから……私は、そんな顔を見るために言ったわけじゃない。
「それに、私は亡霊でしょう?」
「――もう、生きてはいないから。 きっと、年齢なんて、すぐ妖夢に追い越されてしまうわね――」
ふふ、と笑っているはずなのに、笑ってないような気がした。
こんなことなら、
「女性に年齢を聞くなんて失礼よ」
って、はぐらかされた方がよっぽどマシだった。
私は……幽々子さまのお役に立てるように頑張りたい、そのためには、もっと知る必要があるって思ったけど……余計なことをするくらいなら、考えない方が良いんじゃないかって……。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/24(水) 23:20:00.92 ID:0CARbUp70<> 何があろうと無心であり続けようと思う。
前に、剣に迷いがある、と言われたことがあるから、間違っていないはずだ。
……お師匠様に厳しいことを言われたって、全然平気。
「妖夢……」
「今日は、いつも以上に頑張っているのね」
平常心……平常心……。
「えっと……。 その、大丈夫かしら?」
……私は、幽々子さまの方が大丈夫か心配だけど……。
って、余計なことを考えないように決心したばかりなのに……いやでも、これくらいは考えても問題ないんじゃ……とはいっても……うぅ、なんかよく分からなくなってきた……。
そんな状態になっていた時。 静謐な白玉楼にそぐわない、大きな音が響いた。
「……」
ぐるぐるとしてる頭、ぐぅぐぅと鳴るお腹。 いっそのこと、消えてしまいたかった。
幽々子さまは、ふぅとため息をついて、
「私、お腹が空いてしまったわ。 妖夢も来なさい、これは命令よ」 と言ってきたから、私は幽々子さまの命令通りの行動をした。
結局、それは、一つや二つではなかったけど……不思議と嫌ではなかった。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/24(水) 23:29:40.33 ID:0CARbUp70<> 幽々子さまに、
「無心というのは、思いやりのないことという意味もあるのよ。 私は、妖夢にそうでいてほしくないわ」
と言われたので、無心であり続けようとするのはやめようと思う。
そう答えたら、少しだけ真剣な表情をした後、すぐにいつものような柔和な笑みを浮かべ、色々な話をしてきた。
でも、今の私には難しくてさっぱり分からなかった。
会話の最後に、頑張り過ぎたって良いことはないと言われた。
私は、別にそんなつもりはなかったし、まだ足りないような気がするけど……幽々子さまが言ってきたことなんだから、それが正しいんだよね?
………………………………………………………
幽々子「……」
幽々子「……」ペラ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/11/25(木) 12:36:09.05 ID:Fc9uJrkMo<> すき <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/27(土) 12:06:03.40 ID:2dagutTh0<> 今日は、お師匠様に私も幽々子さまにお仕えしたいです、と言ってみた。
てっきり、まだまだ未熟だから駄目と返されると思ってたのに、そのうち、という色よい返事をもらえた。
お師匠様は、駄目な時は駄目と言うことをよく知っていたから、遂に認められたんだと感じて嬉しくなった。
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/27(土) 12:09:46.50 ID:2dagutTh0<> 精神鍛錬のためと言って、お師匠様が怪談話をしてきた。
お昼頃に幽々子さまの知り合い(?)の紫さまが来たので、もてなすために準備をしていると、私のほかに誰もいないはずの場所で頬をつつかれたり肩を叩かれたりした。
紫さまが帰った後、意を決して幽々子さまに、
ここはお化け屋敷じゃありませんよね? と尋ねたら、肩を震わせていた。
……もしかしたら幽々子さまもお化けが怖いのかもしれない。
幽々子さまを守るためにも、夜は一緒に寝てください。 とお願いしたら快諾してもらえた。
ただ、一晩中見張りをするつもりだったのに寝てしまったのは最大の不覚。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/27(土) 20:23:58.41 ID:2dagutTh0<> 長いことお師匠様が考え事をしていた。
考え事中なら勝てるかも、と考えた数刻前の自分を斬りたい。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/11/27(土) 20:24:34.61 ID:K9Tfho6Io<> うーんこの辻斬り思想 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/27(土) 21:02:23.26 ID:2dagutTh0<> 今日は修業が休みになった。
……いざ休日を与えられても、修行三昧だったから、何をすればいいのか分からない。
そう呟いたら、幽々子さまに、
「それなら、料理をしたらどうかしら。 食事はとても大切だし」
「……私も手伝ってあげるわ。 これでも……ううん、西行寺家の娘ですもの、一通りのことはできるようにしているの」 と返された。
幽々子さまの手を煩わせるなんて、少し畏れ多いけど……きっと、とても楽しいだろうなぁ。
「火をつけている時に、余所見をするなんて危ないじゃない」
「それは塩じゃなくて砂糖よ。 よく見ればわかるでしょう?」
「そこまで入れると味が……慣れてないうちはきちんと量って」
「粗雑にしたらその分だけ返ってくるのよ。 美味しいのが食べたいから、全力を尽くしなさい」
……ある意味、修行よりしんどかった。
………………………………………………………
幽々子「(……もう、ここまで読んでいたのね。 確か、この三日後に……)」
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/27(土) 22:58:37.49 ID:2dagutTh0<> どうすればいいのかわからな■。
幽々子さまは、私に、
「しっかりなさい」 と言ってきたけど、そんなのでき■わけない。
なんで。 どう■て。
だって、私は剣でも何でも全然■熟だし、失敗ばっかりだ。
お師匠様。 ■のこと半人前だって、ずっと見てないと駄目だって、言ってたじゃないですか。
あれは、■だったのですか?
……私は、一緒に居てくれるなら、ずっと■人前でも構いません。
一人前でないと駄目と言うならば、頑張って■人前になりますから。
だから……そんなの、■やだよ……。
我が■も泣■言も、絶対にこれっきりにするから。
一生のお■いだから……私を、置いて■かないで。
………………………………………………………
幽々子「(所々、字が滲んでる。 一応、何て書いてあるかは推測できるけれど……)」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/27(土) 23:02:32.96 ID:2dagutTh0<> ―――――――――――――――――――――
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幽々子「(……完全に塗り潰されていて、読めない)」
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 00:01:53.27 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
幽々子お嬢様に迷惑はかけられない。 この間
みたいなことは二度とないようにしないと。
―――――――――――――――――――――
……これからは、私が剣術指南役兼庭師
なんだから、一生懸命頑張らなきゃ。
―――――――――――――――――――――
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 00:03:12.82 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
真実は見えないし、聞こえない……いくら
考えたって、私にはきっとわからない。
だから、私はお師匠様の教えの通りに、斬って
斬って斬って……全てを斬ってしまえば、
いつかは……。
――――――――――――――――――――― <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 08:59:04.17 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
大分慣れてきた。
――――――――――――――――――――― <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 09:01:06.79 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
斬るのって愉しい。
―――――――――――――――――――――
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 09:02:14.15 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
比較対象が規格外だっただけで、私はけっこう
強いのよ。
斬れば斬るほどそれが実感できるし……もし、
敵がいるとしたら、それは己ぐらいじゃない?
―――――――――――――――――――――
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 09:04:07.57 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
そろそろ、自分自身だけじゃなくて刀も鍛えて
おかないとね……。
血がべったりと付いていたら、使い物にならな
くなっちゃうもの。
――――――――――――――――――――― <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 09:55:08.10 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
いつも通り、斬って終わりのはずだった。
最期に何か言われるのも、
今までにないわけじゃなかったのに……。
――――――――――――――――――――― <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 09:56:31.82 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
どんな怨み言だって、そんなことなかった。
なのに……どうして、
あの言葉が頭から離れないんだろう。
――――――――――――――――――――― <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:08:51.14 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
……なんで、一太刀でやられるの?
むしゃくしゃする……最近は、
斬っても斬っても気が晴れない。
―――――――――――――――――――――
幽々子「(……一、二文くらいしか書いていないわね。 それに、月日が経つにつれて、どんどん間隔が空いてきているし……)」
幽々子「(もしかして、隠してあったのは……もう書いていないし、見たくもないから? いえ、まだ判断するには早すぎるわ)」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:10:49.02 ID:eucvLnzd0<> ………………………………………………………
幽々子「……」ペラッ
幽々子「……」ペラッ
幽々子「……」パタン
幽々子「(やっぱり、私のしたことは……)」
幽々子「……」フルフル
幽々子「……」
幽々子「……」ペラッ
………………………………………………………
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:12:13.77 ID:eucvLnzd0<> 今日は紫様と見慣れない妖怪が来た。 どうやら紫様の式らしい。
紫様もお嬢様も、少し硬い表情だった。
邪魔をしてはいけない、とできる限り余計なことをしないようにしていたが、何かをやらかしてしまったのか、紫様の式にじっと見つめられた。
理由を考えてみたが、ちっとも頭に浮かばなかった。
もしかして、寝癖か食べかすでもついてたのだろうか。 だとしたら、己の身支度すらまともにこなせなかったことに恥ずかしさを感じる。
………………………………………………………
幽々子「(これって……)」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:13:13.11 ID:eucvLnzd0<> お嬢様に幻想郷の春を集めてくるように命じられた。
どうやら、西行妖を満開にするためらしい。
何度春になっても満開にならなかったことを気にしていたのだろうか。
それとも、西行妖で何かをするつもりなのだろうか。
……長いこと仕えている主人の胸中を推し量ることができないなんて……私は、まだまだ未熟者だ。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:14:40.63 ID:eucvLnzd0<> 大分春が集まってきた。
とはいえ、これでも西行妖の満開には足りないみたいだ。
……春を奪われていく幻想郷は、少し異常に見えたけれど、幻想郷をとても大切に思っているらしい紫様が反対しなかったのだから、気にする必要はないし、気にしてはいけない。
白玉楼の主であり、西行寺家のお嬢様が望んだ以上、私が取るべき行動は一つだけ。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:16:17.74 ID:eucvLnzd0<> 私のほかに、春度を集めている者が居るらしい。
そいつが持っているものを頂くことが出来るのならば、きっと、西行妖も満開になるはず。
……でも、どこか嫌な予感がするのは、
上手くいきすぎている気がすることと、お嬢様と幻想郷に舞っている雪がどこか似ている気がしたから……
とは書いてみたものの、お嬢様はあんなに繊細でもないし、
私が集めている間、白玉楼でぬくぬくしていると考えたら、不安は吹き飛んだ。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:18:14.75 ID:eucvLnzd0<> ――まるで、嵐のようにやって来た生きた人間相手に、私と幽々子お嬢様は敗北してしまった。
集めた春は再び幻想郷に戻っていき、銀色だった世界は、ゆっくりと彩られていった。
沈んでいる私に対して、お嬢様は、
「……これで良かったのよ。 花見は、皆でする方が楽しいものね」 と微笑んだ。
正直、納得できなかったけど、
「過ぎたことを悔やんでも仕方ないわ。 それにね……もし、私がいなくなったとしたら、妖夢は泣いてしまうでしょう?」 と、突拍子もないことを言ってきたから、
もしかして、お嬢様の話をちゃんと聞く必要なんてなかったのでは……? という気がしてきたので、これからは話半分に聞いておこうと思う。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 11:20:52.96 ID:eucvLnzd0<> 最近、日記を書くことが多い。
勿論良いことなのだろうけど、少し前は全く書く気がしなかったのに不思議なものだ。
日記について、お師匠様に何か言われたような気がするとはいえ、これが修行になるような気は一寸もありはしない。
けれど、教えをきちんと守っていればそのうちわかる気もする。
そうだ。 幽々子さまにコレを読まれたくないから、隠し場所を考えておかないと。
………………………………………………………
幽々子「(……そう思うなら、もっとちゃんと隠した方がいいわよ……。 まったく、詰めが甘いんだから)」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 21:31:19.64 ID:eucvLnzd0<> なんだか、宴会が多い。
忙しいせいか分からないけれど、何故か今日は体が痛かった。 早めに治すために人間の里まで行ったら、霊夢と会った。
「酒の肴でも買いに来たの?」
そう聞いてきたということは、霊夢はそのためにここに来たのだろうか。
……霊夢なら良い場所を知ってるかも、と今日起きたら体が痛かったことを伝えた。
「え? 一応手加減したつもりだったんだけど……」
霊夢が手加減したことが何の関係があるのか、分からなかったため聞いてみたら、
「覚えてないの? あんた、昨日酒飲んで刀を振り回し始めたから、私が大人しくさせてあげたのよ」
そんなまさか。
私がそんなに酒癖が悪いはずもないし、幽々子さまは特に何も言ってなかったから、霊夢の勘違いじゃない? と言っておいた。
「うわ……アレで自覚なしとか、凄くタチ悪いわね」
?
よく聞こえなかったけど、
そろそろ帰らなきゃいけないから、と言われたので深く追求しないことにした。
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 21:32:35.87 ID:eucvLnzd0<> いきなりナイフが飛んできた。
どうやら、紅魔館のメイドが投げたもののようだった。
危ないじゃない、もし当たってたらどうするのよ。 と言ったら、
「ナイフの腕には自信があるし、当たっても半人半霊が全身幽霊になるだけでしょ。 別に問題ないわ」 と平然とした顔で返してきた。
問題しかない。 呆れながら、何でそんなことをしようと考えたのか聞いても
「そっちだっていきなり斬りかかってくるじゃない。 まぁ、私は貴方の持っている刃物より、良い物を使っているとは思うけど」
……今日は、ついでに喧嘩も買っておこうと思う。
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 21:35:16.96 ID:eucvLnzd0<> 無縁塚からの帰り道。 偶然魔理沙と会ったから、少し話をした。
いつものように黒白だったけど、確か、今まで見たことのない服を着ていたから、思ったことを言ったら、
「……。 鈍感なあいつらは一言も触れてこなかったし、自称都会派魔法使いの方はダメ出ししてきたからな。 この服を褒めたのはお前が初めてだぜ」 と、はにかむように笑った。
「霊夢は、あーいうところが駄目なんだよなー」 とか言ってる時も御機嫌だったけど、
こういう服が気になるのかという言葉に、
そこまで黒いのは趣味じゃないし、私はどっちかっていうと……、いや、どうせ似合わないだろうから、服装なんてどんなだって構わないわ、と返したら、
「ふぅん……?」 と、少しイラつく顔をしてきたから、斬ろうとしたけど避けられた。
その後、魔理沙はミニ八卦炉を構えて、相手をしてやるとでも言いたげな表情を浮かべた。
……結局、私は負けちゃったんだけど……
「はっ、私に勝とうだなんて三十年早いぜ!」
ああ言ってくるなんて、ひょっとしなくても魔理沙ってかなりの負けず嫌い? <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:22:29.63 ID:eucvLnzd0<> 色々あった。
ただ、幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ) や真実の月(インビジブルフルムーン)、というのは非常にかっこいいと思った。
見えない月、すなわち新月を真(実の)月とするのはセンスが良く、幻朧月睨は、説明されないと意味が分からなさ過ぎて、それが凄そうな雰囲気を漂わせている……気がする。
ルナティックかっこいいスペカの名前をそのうち考える! <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:26:50.00 ID:eucvLnzd0<> 思い浮かんだ名前をいくつか鈴仙に話してみたところ、
「悪くはないんだけど……」 と言い淀まれた。
気になったので、どこが駄目だったか尋ねてみたけど、お腹が空いていたので半分以上頭に入らなかった。 お団子食べたい。
鈴仙が、
「どう思う?」 と何度か聞いてきたけど、
適当にそうだね、とか相槌を打っておいたせいか
去り際に、 「ふふ、妖夢にこの領域(レベル)の話は早すぎたかしらね」 と呟いているのが聞こえた。
今度はちゃんと聞いとかないとなぁ……。
……そういえば、兎って少し調理が面倒なのよね……美味しいけど。
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:29:30.53 ID:eucvLnzd0<> 幻想郷の外の世界からやって来たという、東風谷早苗、という人物が布教活動をしているのを見かけた。
「こんにちは、妖夢さん。 こんな所で会うとは思っていませんでした、貴方も何かを命じられたのですか?」
……確かに、幽々子さまに気晴らし兼買い出しに行くように言われたのだから、命令かもしれません。 私は、もう少し剣技の修行をしたかったのですが……と言ったら、
「……そうですか。 幽々子様は優しい方なのですね。 大きくて古風なお屋敷に住んでいらっしゃいますし、もう少し違った方なのかと考えていましたけれど……妖夢さんのこと、きっととても大切にしているのでしょうね」
そう返されるとは思っていなかったし、少し照れくさかったけれど……幽々子さまを優しい方だと褒められるのは、それ以上にすっごく嬉しかった。
「あと……買い出しと聞いて一つ思ったことなのですが、横に浮いている大きなマシュマロみたいなのは食べられるんですかね……?」
食べられませんよ。 と言ったら、しょぼんとしていた。
変わったところがあるなぁ、とは思ったが、話していてとても楽しかった。
ただ、一瞬だけ、違和感を抱くほど表情が大きく変わったのは少し気になった。
……でも、理由を聞いても教えてもらえないだろうし、考えても分からないんだろうな……と思ったら、何とも言えない気持ちになった。
やっぱり、斬るのが一番……いやでも、さすがに……。
………………………………………………………
幽々子「……」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:33:10.53 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――― <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:35:35.67 ID:eucvLnzd0<> 幽々子「……」パタン
幽々子「(最近のは、見ないようにしましょう)」
幽々子「(あぁ、そうだ。 妖夢が帰ってくるまでに、これらを全て片付けておかないと)」
幽々子「(……人の秘密を覗き見るというのは、あまり褒められた行為じゃないし……)」
幽々子「(このことは私の胸の内にでも──)」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:37:19.16 ID:eucvLnzd0<> ―――――――――――――――――――――
「ただいま帰りましたー」
「お帰りなさい、妖夢。 今日のご飯はなぁに?」
「……幽々子さまだったら、聞かなくても匂いで判別できるんじゃないですか」
「むー。 なんだか最近妖夢が冷たい……かわいい妖夢に、遂に反抗期が訪れたのね……」
「はいはい。 お腹空いたのは分かったので、あっちで大人しくしててください」
「……」
ギュッ
「? どうしたんです、いきなり手なんか握ってきて」
「うーん……妖夢が迷子にならないように、かしら」
「いや、さすがにここで迷子にはなりませんよ。 幽々子さまは、私のことを何だと思ってるんですか?」
「半人前?」
「うっ。 その、今は半人前でも、そう遠くないうちに一人前になる予定ですし……」
「ふふっ……。 それなら、妖夢が一人前になるまでは無くなれないわね」
「……えーっと。 幽々子さまは、既に死んでいるのでは……」
「やぁねぇ、亡霊ジョークよ」
「……さぁ、こんな話はもうお終いにして、夕飯の支度を始めましょう?」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:38:05.97 ID:eucvLnzd0<> 【Take it with a pinch of salt】 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:40:06.87 ID:eucvLnzd0<>
. | ト、
. | | `ヽ、
. | | \ __ _
ノノ \ ____ ` .
/ ' /´ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ ヽ
くく . ' ' ,
\ 、 / i .
| | . i i _i l l __ _ . ハ
LL__i il l i´ l l l l l .l ハ !` ./ i i
| il i l ィ笊八jハj 笊ト.i / i l il |
|八 ハ i|{ |r' | |r' | }ル' l iハj
ハ ト.人"" . "" 人 / |
| il | > c_ イ__ハ/ハ/
ト、ハjf「 | V / } ./`ヽ
/ \レ'´ `レ'´ / i
/ 「 ̄ 只 ̄`i \
\ __/ 〉/ 人 ヽ イi ____ノ
/^ー/ レ' || \_j |─‐ヘ
__ / /⌒∨ ̄ ̄ ̄.〈⌒\ハ
/´ `ヽ i i トJ ソ i }
/ i | _人[二二二二二].人__ノ. Y´⌒ヽ
i ノ.  ̄〈  ̄ {o  ̄ 〉 |.Y´
乂 ( X \ /}\ /X ノ }
\. ` ---/ \ `´./\ `´ / \二二二.ノ
. `ー─── / `´ `´ \
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/11/28(日) 22:41:25.17 ID:eucvLnzd0<> 【了】 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/11/28(日) 23:10:57.60 ID:oXEO3wDeo<> おつおつ
これこれこの雰囲気すき <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 17:42:31.13 ID:L8yhpzUh0<> ―紅魔館―
レミリア「フランが部屋から出てきて、ここで食事をしたがるなんて珍しいわね」カチャカチャ
フラン「そりゃあ、可愛い咲夜に頼まれたんだもの。 お姉さまからだったら絶対来なかったわ」
レミリア「ふーん。 でも、勘違いしないでほしいのだけれど、あの子は私の従者よ?」
フラン「そうね」モグモグ
レミリア「……」
パッ
レミリア「(まぁいいわ。 今日は咲夜がプリンを作ってくれる日だし、気にしないでおこう――)」パクッ
レミリア「っ。 か、からぁいっ!?」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 17:45:38.04 ID:L8yhpzUh0<> レミリア「(何よコレ! とんでもなく辛いじゃない!)」
レミリア「(舌が滅茶苦茶ビリビリする! 辛さもここまでくるとからい、というよりもつらいわね……!)」
フラン「もう。 食事中にそんな大きな声を出すなんて、はしたないわよ?」クスクス
レミリア「……フラン……?」ゴゴゴ
フラン「……」
フラン「あらやだ、お姉さま。 私を疑ってるのかしら」
フラン「残念だけど、私はこの件にほんの少ししか関与していないわ。 美鈴と咲夜が思いついたことだもの」
フラン「……嘘だと思うなら、確かめてみたら?」ニコッ
レミリア「……」
レミリア「咲夜! ちょっと来なさい!」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 17:46:57.92 ID:L8yhpzUh0<> カチッ
咲夜「お嬢様、いかがなさいましたか?」
レミリア「コレはいったい何なの!? とんでもなく辛かったわ!」
咲夜「プリン・ア・ラ・モード〜カラメノソースがけ〜ですわ」バチコン☆彡
レミリア「ちょっと上手いこと言おうとしてんじゃないわよ!」
フラン「(お姉さまにとっては美味しくなかったみたいだけど)」
咲夜「……わりと自信作だったのですが……お嬢様はお気に召しませんでした?」
レミリア「当然でしょ。 何でこんなものを作ろうと思ったのよ」
咲夜「この間、刺激が足りないと仰っていたじゃありませんか。 それで、美鈴に聞いたら激辛料理が適していると言ってまして……」
レミリア「少なくとも、そういう刺激じゃないことだけは間違いないわ」
咲夜「?」キョトン <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 17:48:47.41 ID:L8yhpzUh0<> レミリア「……」
レミリア「!」ハッ
レミリア「ちょっと咲夜、まさかフランにも同じものを用意してはいないでしょうね!」
咲夜「え? いえ、同じものですが」
レミリア「(それじゃあ、フランも悶絶してるんじゃ……)」チラッ
フラン「♪」パクパク
レミリア「(……あの辛いのを難なく食べ続けられて、その上機嫌がよくなっているなんてありえない。 きっと、咲夜はこっそりフランのだけ甘くしてたに違いないわ!)」
レミリア「フラン、それを一口寄こしなさい」ヒョイ
フラン「あっ」
パクッ
レミリア「っ」
レミリア「〜〜!!」
バタッ
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 17:54:02.95 ID:L8yhpzUh0<> レミリア「」
咲夜「……お嬢様、大丈夫でしょうか?」
フラン「別に心配しなくても、お姉さまだって一応吸血鬼なんだし、すぐに起き上がるんじゃない?」
フラン「どうせ、いくら殺そうとしたって死なない奴で、変わったもの好きなんだから、ヤバいやつでもバンバン出しちゃっていいと思うなっ」ニコニコ
咲夜「確かに……」
咲夜「それもそうですね」
フラン「うん!」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 18:13:44.32 ID:L8yhpzUh0<> フラン「……」チラッ
フラン「あとねー、咲夜っ。 私、お願いしたいことがあるんだ!」
咲夜「? 何でしょうか?」
フラン「その、今のままでも十分美味しいんだけど……。 あーんってしてもらえたら、コレがもっと美味しくなるかなー、なんて」
咲夜「……一介の使用人には過ぎた真似となりますし……」
フラン「……やっぱり、だめ……だよね」シュン
フラン「いいよ、別に……我慢するの、慣れてるから。 本当は、ワガママ言うつもりなんてなかったの……咲夜に誘われて、浮かれちゃってたみたい」
咲夜「フラン様……」
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 18:16:18.93 ID:L8yhpzUh0<> …………………………
フラン「えへへ」
咲夜「(結局、断れなかった)」
フラン「♪」
咲夜「(まぁいいか、フラン様も喜んでるし……)」
フラン「……」
フラン「ねぇ、咲夜。 お姉さまの従者なんてやめてさ、私のメイドになってよー」
咲夜「うぅん……申し訳ありませんが、それだけはフラン様の頼みでも難しいですわね」
フラン「……。 どうしても?」
咲夜「えぇ」
フラン「そっかぁ……でも、絶対にお姉さまより良いって言わせてみせるから!」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 18:21:13.45 ID:L8yhpzUh0<> 咲夜「……ふふっ……」
フラン「どーしたのっ?」
咲夜「いえ……フラン様はよくお嬢様の事を口にしますし、よっぽど好きなんだろうなって思ったら微笑ましくなってしまって」
フラン「……」ピクッ
フラン「は……?」
フラン「……そんなわけ、ないでしょ……」
フラン「あんな、カリスマが全くないようなあいつを……?」
フラン「うふふ……咲夜って冗談も言うのね……。 でも、それは全っ然面白くないわ」
フラン「……もう、二度と言ってこないでくれる? 貴方は『お気に入り』だから、とっても大好きなのに……あんまりな発言をされたら、壊してしまいそう」
咲夜「えっと……」
フラン「……」
フラン「前は、もう少しマシだった。 やっぱり、あの異変の後から……」ボソッ
フラン「……そうね……うん……」
フラン「ちょっと、考えたいことができたから部屋に戻るわ。 せっかく作ったんだし、お姉さまにも全部食べさせといて」
フラン「ご馳走様でした」カタン
咲夜「……??」 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 18:22:07.65 ID:L8yhpzUh0<> 【昨夜のお嬢様】 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 18:23:27.68 ID:L8yhpzUh0<>
-‐  ̄ / , -─--, _∠ -‐ ./i ̄ ヽ─-, \_ゝ、 \
///////く /___ _| ` ヽ __//.| i、ニ _ -── ‐、 ゝ \/
、///////<__ ./ / ゝ___ .-‐r´| ! .| | | | V ', i ` ─- .\
ヽ //////// / / / ||- |.|‐.リ.| | | レ-─‐| i| | |ヽ /
. \///< ./,イ !. i || .!′ | ! / リ| | i i ! ! `‐=-
ヽ////` | i | | | | |===x ヽ,| / x===| l | | |/- ´
`,////.| | ',. | ヽ,| ! レ V/ /| |,'
,////|//.V ヽ |`' /// , /// イ /. | |
、///// | .|\!ヽ // /,イ/|
ヽ./ .入| ヽ| , -─ ‐- , /´ //!'|
/ `' `!\ /:::::::::::::::::::::::::::::ヽノ! / ! ヽ
| / i | i /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.レ'/ ト、 |ヽ|
λ | ./ .| ! ::::::::::::::::/  ̄ ヽ:::::::::::::::l /| / .`| λ
/:::::. |/ .\ |_/ ̄ ニヲ }ヽ ̄_‐-:!__|/ /:::::\
/:::::::::::::ヽ r─/ / / /γ、__r,\ `\\ 7 ̄/ ,..:::::::::::::::\
. /´ ヽ::::::__::::::ニ== /`ヽヽ { ./ / ./ /::::::|ヽ \ ヽ V / ` 、 - =ニ、:::__:::::::/ ¨`ヽ,
V´ `´ / {ノ .| / .i |:::::::::} i ヽ ' y ヽ ` `V
/ \ ヽ/, |---.| ' ,'/ / i
, \ `l | |. ,'´ / ,
\,-.', | | ,-、/ ,
i、 |ヽi ト r-| __ /ノ /
| ヽ | ` ‐─--ノ } \─' ヽ /|
<>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 18:24:35.50 ID:L8yhpzUh0<> 【了】 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2021/12/31(金) 18:26:47.28 ID:+voYEtq2o<> おつおつ
ゆかりん…やってんな???
ありがとうございました、良いお年を <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2021/12/31(金) 18:35:47.20 ID:L8yhpzUh0<> 乙ありがとうございます。
良いお年をお迎えくださいませ。 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:09:16.66 ID:pTROcuWQ0<> 遅くなってしまい、申し訳ございません。
今から始めます。 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:11:17.74 ID:pTROcuWQ0<> 〜白玉楼〜
妖夢「……好感度スカウター、ですか?」
幽々子「そう。 紫が持ってたんだけど、面白そうだから借りてきちゃった」
妖夢「はぁ、それじゃ怒られる前に返してきて下さい」
幽々子「妖夢ったら真面目ねぇ。 そんなんじゃ、あっという間におばあさんになってしまうわよ?」
妖夢「……」
妖夢「(生きた年数でいうなら、幽々子さまはかなり長く……いや、別に生きてるわけではないのか。 亡霊だし)」 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:12:12.36 ID:pTROcuWQ0<> 幽々子「妖夢〜? 今、何か失礼なこと考えてない?」
妖夢「そんな、滅相もないです!」
幽々子「ふぅん」
幽々子「まあいいわ。 それじゃあ、妖夢にお願いがあるんだけど……」
妖夢「……間食でしたら、先ほど用意したものがあるので」
幽々子「そうじゃなくって」
幽々子「このスカウターを使ってきてくれないかしら」 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:13:03.51 ID:pTROcuWQ0<> 妖夢「嫌ですよ。 私まで紫さまに怒られるじゃないですか」
幽々子「……箪笥の二段目」ボソッ
妖夢「!」
幽々子「ふふっ、結構面白かったわよ。 でも知らなかったわぁ、あなたこういう趣味があったなんて」
妖夢「」
幽々子「でも妖夢、隠し場所はもうちょっと考えないと駄目よ。 直ぐに見つかってしまうわ」
妖夢「あー! なんか急にこの機械が使いたくなってきたなぁー!」
幽々子「あらあら。 そんなにやる気を出してもらえるなんて嬉しいものね」
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:16:02.50 ID:pTROcuWQ0<> ――――――――――
〜人間の里近郊〜
妖夢「はぁ……」
正邪「……ん? アイツは確か……」
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:19:07.34 ID:pTROcuWQ0<> 〜人間の里〜
正邪「……」コソコソ
こころ「ふっふっふ、そこの剣を持っているお前! さあ、私と最強の称号を賭けて闘え!」
妖夢「えっ……あ、こころさん。 せっかくお誘い頂いたのに悪いのですが、今日は何分忙しくてですね」
こころ「むー。 真剣勝負なのに、逃げるのか?」
妖夢「そうは言っても、……が幽々子さまの…………以上、頼まれごとを放棄するわけにはいかないんですよ」
正邪「……」
妖夢「……に……れたら、斬ることも視野に入れなければいけないような物です」
正邪「(へぇ……。 騒がしくて一瞬聞こえない部分もあったが、どうやらアイツの持っている物は相当重要らしいな)」
正邪「ふむ……」
こころ「はーはっはっ!」
正邪「(考え事をしてる内に話が進んでたみたいだが……あの高笑い……)」
正邪「これは、面白いことになりそうだ」ニヤリ <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:20:58.42 ID:pTROcuWQ0<> ――――――――――
妖夢「……」テクテク
正邪「……」コソコソ
妖夢「……それにしても、何で幽々子さまは私に好感度スカウターとかいう物を渡してきたんだろう……?」
妖夢「うーん……」
妖夢「……」
妖夢「…………」
正邪「……」
妖夢「!」クルッ
妖夢「ふふふ……」
正邪「(何だアイツ、急に振り返って笑い出したりして)」
妖夢「気づかれないようにしたみたいだけど、どうやら私の眼は誤魔化せなかったようね」
正邪「……!」
正邪「(クソ、隠れてるのがバレた……!? だが、幸いアイツはまだ刀を鞘から抜いていないようだ……その隙を付けばいける、か……?)」
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:23:25.48 ID:pTROcuWQ0<> 妖夢「私は、悪を許さない。 邪悪なる『奴』は、絶対にこの楼観剣の錆にしてやるわ……それが、私に課せられた使命なのだから……!」キリッ
正邪「(……。 ケッ、ご立派な思想をお持ちなこって。 正義の味方気取りか? どうせ、コイツは強者が支配する世界を是とし、誰かが悪と定めたモノに対しては何をしたって良いと思ってんだろ)」
妖夢「破滅と再誕の宴(カタストロフィ)……。 まさか、あの言い伝えが本当だったなんてね……」
正邪「……」
正邪「(……は? カタ……いや、いきなり何言ってんだ……?)」
妖夢「くっ……右手が疼く……!」
妖夢「こんな、時に……何故……!?」ガシッ
妖夢「あと百年は猶予があったはずなのに、どうして……」
妖夢「!」ハッ
妖夢「そんな……『奴』に……呼ばれているとでもいうの……?」
妖夢「それじゃあ……この力は、私を蝕むモノ……。 でも、世界を救うためには……」
妖夢「ふっ……運命(さだめ)に抗うことはできない、か……」ボソッ
妖夢「私も、祖父のように……」
妖夢「……うぅん……」
妖夢「やっぱり、コレちょっと邪魔だなぁ……。 こんな所に誰かが来ることはないだろうし、少しくらいなら目を離しててもいっか」
ポイッ つ荷物
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:27:02.91 ID:pTROcuWQ0<> 妖夢「さっ、続きやろ、続き……」
妖夢「……」
『面白かったわよ。 でも知らなかったわぁ、あなたこういう趣味があったなんて』
妖夢「〜〜〜!!」
妖夢「うぅ……」
妖夢「あぁぁぁぁ…………!」チャキッ
妖夢「……あー、もうっ! 幽々子さまのばかぁーー!」ビュッ!バキッ!
妖夢「そういうの! 見つけた時に! 面白かったとか言うの! どうかと思います!」
妖夢「さっきから何度も幽々子さまの顔がチラつくしぃ……! 見たとしても、黙っててくれればいいじゃないですかぁ……!」
妖夢「うわーーん! せっかく一瞬忘れられたのにーー!!」ブンブン
・・・・・
正邪「…………」
正邪「(……見なかったことにしておこう)」
正邪「(前にコイツにやられたことがあるし、今のを揶揄ってもいいんだが、そういうのはなぁ……)」
正邪「(……だが、大人しく去るってのも何となく納得がいかないし……好感度スカウターとやらは持ってかせてもらうか)」 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:29:12.16 ID:pTROcuWQ0<> ――――――――――
妖夢「はぁ、はぁ……」
妖夢「うわ、思ったより時間経ってる……素振りしたら結構スッキリしたし、早く帰らなきゃ」
妖夢「幽々子さまに、待ちくたびれたーとか言われちゃいそう。 幽々子さまって、ホント私がついてないと駄目なん……」
妖夢「?」
妖夢「……」
妖夢「……あれ?」ガサゴソ
妖夢「…………」ガサゴソ
妖夢「好感度スカウターが、ない……?」
妖夢「(その瞬間、サーー、と血の気が引いていくのを感じた)」
妖夢「あ、あわわ……どうしよう、幽々子さまがアレの在処も内容も知ってるのに、頼まれたものを無くしたなんて知られたら……」
妖夢「(目の前で朗読……? いや、もし幽々子さまから紫さま、紫さまから霊夢、みたいにいつの間にか周知されて、○○ってどういう意味とか聞かれた日には……もう……)」
妖夢「……っ」
妖夢「とにかく、急いで探さないと。 さっきまではあったんだから、きっとすぐに見つかるはず」 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:29:42.52 ID:pTROcuWQ0<> ――――――――――
正邪「さーって、どうするかな」
測定するキャラ↓2 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 21:51:16.33 ID:sQeyjTMIo<> 針妙丸 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 21:53:04.09 ID:NQkvM/z40<> パチュリー <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/05(土) 21:59:38.14 ID:pTROcuWQ0<> パチュリー→正邪【コンマ↓1】 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 22:02:51.01 ID:sQeyjTMIo<> う <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 22:42:58.44 ID:q7KDYeN6O<> あっ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 22:43:29.16 ID:7FPtNi6t0<> まあ接点ないししょうがないよね <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 22:57:09.96 ID:sQeyjTMIo<> すまぬ…パッチェさん…… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 23:10:22.59 ID:q7KDYeN6O<> まぁ次もあるさ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/05(土) 23:22:29.60 ID:7FPtNi6t0<> むしろ無関心レベルでセーフだったんじゃないか?
並々ならぬ興味を持たれて魔術の実験対象にされたらかなわんし <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/09(水) 17:27:45.02 ID:IRITo9FTO<> すみません。
久しぶりに書いているのもあって、正邪で測定をするというのは少し難しい気がしてきたので、キャラの再安価をさせてください。
再々安価〜にならないために、
「射命丸文」「鈴仙・優曇華院・イナバ」「チルノ」の3名の中からで
安価は↓2です。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/09(水) 18:05:45.91 ID:uJiMAIqw0<> 文 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/09(水) 18:08:33.37 ID:gh/20WB30<> 文 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/09(水) 21:09:30.85 ID:IRITo9FTO<> 「射命丸文」ですね。
ついでに一回目の測定も済ませておきます
誰を測定するのか↓2 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/09(水) 21:15:09.18 ID:ei/xXzGBo<> サニーミルク <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/09(水) 21:43:25.96 ID:ZjgfbJwsO<> 犬走椛 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/09(水) 21:58:14.04 ID:yrdtjGYQ0<> 椛→文【コンマ↓1】
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/09(水) 22:18:08.78 ID:xvtW2V8uO<> へい <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/09(水) 22:32:01.56 ID:yrdtjGYQ0<> とりあえず今日は終わりということで。
もしかしたら平日の夜にちょっとだけやることも出てくるかもしれませんが、基本的には週末の夕方以降です。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/09(水) 22:46:52.18 ID:ei/xXzGBo<> おつー <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/10(木) 17:25:56.07 ID:nJVV8/LDO<> SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/ <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 19:52:21.82 ID:xN8En5qJ0<> 今から始めます。
00は特殊、逆測定とエンディングのコンマルーレットはなしの予定です。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/12(土) 19:53:02.58 ID:e44zXBNso<> はいよー <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 20:04:05.16 ID:xN8En5qJ0<> 文「なんやかんやで好感度スカウターというものを入手しました!」
文「せっかくですし、とりあえず誰か……うーん、椛辺りにでも使いますか」 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 20:06:47.68 ID:xN8En5qJ0<> 〜九天の滝〜
文「(この時間帯なら、確かこの辺りに居るはず)」
椛「……」
文「えいや、っと」ピピピ
【78】
文「へぇー……」 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 20:11:18.05 ID:xN8En5qJ0<> ・・・・・
ガブッ
文「……」ヒョイッ
文「……はぁ。 いきなり噛みつこうとしてくるなんて、ずいぶんなご挨拶ね。 いったいどんな躾を受けたのかしら」
椛「さぁ……? ギャーギャー喧しい鴉の指導が悪かったんじゃないでしょうか」
文「誰のことか、皆目見当もつきませんねぇ」
椛「……」
文「そうだ! ぱたぱたーって、私が葉団扇で仰いであげるわ。 少しは頭が冷えるんじゃない?」
椛「わー、ありがとうございます。 でしたら、近くのことすら見えない鴉に、弾幕の味を染み込ませて差し上げます……!」
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 20:13:15.81 ID:xN8En5qJ0<> ――――――――――
椛「うぅ……」
文「ふふっ。 負け犬なら負け犬らしく、吠えてもいいんですよー?」ニヤニヤ
椛「は? デタラメ記事ばかり書いている鴉天狗のために、何でわざわざそんなことをしなくちゃいけないんですか?」キッ
文「……。 椛って口悪いというか、生意気になったというか……大天狗様への従順さを少しは分けてもらいたいわね」
椛「貴方にだけは言われたくないです。 それに、私よりも文さんの性格の悪さの方が深刻だと思いますけれど」
文「えぇー? 私ほど清く正しい鴉天狗なんていませんって」
椛「……清く正しいと自称するなら、もう少し真面目にやってください」
文「そう言われてもねぇ……。 椛が生真面目過ぎるのよ」
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 20:14:23.88 ID:xN8En5qJ0<> 文「さて、どうしようかしら」
次に測定するキャラ↓1
【安価↓1】→文 コンマ↓2 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/12(土) 20:16:28.28 ID:le6hyEl20<> はたて <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/12(土) 20:16:57.69 ID:e44zXBNso<> はたー <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 21:54:27.18 ID:xN8En5qJ0<> はたて「見てたわよ!」バーン
文「なんだ、はたてじゃない。 見てた、とは何を?」
はたて「文と椛が喧嘩してる場面よ。 あんまり仲良くないって噂だったけど、あそこまでとは知らなくて……」ゴニョゴニョ
文「……それで?」
はたて「察し悪いわね……。 だから、その……私が間に入ってあげてもいいって言ってるの!」
文「……」
はたて「ホラ、椛とは知らない仲じゃないし。 あんたはお世辞にも性格良いとは言えないけど、悪い所ばかりじゃないって教えてあげようと思って」
はたて「私の新聞も負けてないつもりだけど……悔しいけど、写真を撮るのは文の方が上だし……。 それに、椛には文の新聞との読み比べをしてもらう予定だったのよ? 椛と仲が悪いままじゃ不公正だわ」
はたて「だから、今度三人で――」
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 21:55:33.17 ID:xN8En5qJ0<> 文「結構よ」 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 22:00:41.39 ID:xN8En5qJ0<> はたて「決行だなんて。 文がそんなに楽しみにしてるなんて意外だったわ。 まぁでも、仲良いことが一番よね!」
文「……余計なお世話よ。 この件は私と椛の問題だから、貴方に首を突っ込まれたくないわ」
はたて「……」
はたて「それでも……初めからああだった訳じゃないって、椛が言ってたし……」
文「……」
はたて「……私、このままなんて絶対納得いかない! 文はそこでペンでもくわえて見てればいいのよ!」
ピューーーン
<>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/02/12(土) 22:03:02.98 ID:xN8En5qJ0<> 文「……」チラッ
文「(……何にもしてないのに、測定されているなんて)」
文「(【69】、か)」
次に測定するキャラ↓1
【安価↓1】→文 コンマ↓2 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/12(土) 22:07:08.33 ID:XozgX5igo<> すいか <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/12(土) 22:21:17.20 ID:yDmBWYyZ0<> た <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2022/02/13(日) 00:52:52.11 ID:YFaHligG0<> すみません。
リアルがしんどく、書く内容やスピードもその影響を受けていますし、時間を取れるかも分からないため、エタります。
このスレにまで着いてきて下さった方には本当に申し訳ありません……。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/13(日) 00:54:12.35 ID:usNg+FlM0<> ちゃんと依頼出したならエタじゃなくて打ち切りぞよ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/13(日) 00:58:31.05 ID:F1m09wSmo<> リアルが一番です
ここまで続けて下さってありがとうございました
また時間ができたらお願いします <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/13(日) 01:05:57.68 ID:SPGL94B9O<> 仕方ないさ、また楽しみにしてるぜ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/02/13(日) 04:39:26.72 ID:3oJVuZ2fo<> SS速報避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/ <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/08/22(月) 08:57:04.40 ID:3CchCC950<> 続きを書くのは難しいとはいえ、〆る相手についてだけでも書いておきたくて戻ってきました。
オリキャラのため、人によっては「うーん……」となりそうですし、注意書きをしていなかったこともあって少し悩みましたけれど……。
一応、幻想入りエピソード1つと、(自分の熱が入りすぎないよう)軽めの設定しか載せていませんし、さーっと流せる程度にしたつもりです。
また、スカウターを使用したキャラ(ペア)で異変解決しようと思っていたため、布都までは関連性がなくはないです。
妖夢はギリギリ感ありますし、後述する仙人(の元ネタ)も今のところ東方に出ていないのですが。
・00枠はネームド(下のオリキャラ)にはいないです。
元々は名前を考えてたんですけど、キャラ数とネーミングセンスの問題と、「個」を識別するのが「名前」だと思ったので。
・咲夜の時はバッドエンドっぽく終わっていますが、レミリアのあのセリフは先の運命が見えたってことに。
(多少強引でも、咲夜がいない紅魔館組はなんとなくしっくりきませんから)
以前の部分的にイエス、の答えは
(その時の)レミリアと咲夜はまだ会っていないため、「十六夜咲夜」は「十六夜咲夜」の名前ではなかった。
そのため、「十六夜咲夜は存在しない」し、
鏡界の連中があまりにも勝手なことをしたら、「幻想郷の管理者である八雲紫は何かしらの行動を起こす」のは間違いないため。
……ということになるのでしょうか。
後で変えた部分もありますし、一発ネタならそういうエンドだったとしても良いかなと思ってるんですけどね。 <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2022/08/22(月) 09:02:09.51 ID:3CchCC950<> 名前:ペルティエ
種族:妖怪?
二つ名:映し出されたカイラリティ/鏡裏に住まう者
能力:化かされない程度の能力
危険度:高
人間友好度:中
主な活動場所:鏡界
BGM:影煩いに侵されて
スペカ:鏡符「スペキュラーリフレクション」、顕現「深夜の合わせ鏡」など
名前:照妖 菓(しょうよう このみ)
種族:付喪神
二つ名:数千年の秘密観測者/可視化させる鏡
能力:本質を映す程度の能力
危険度:高
人間友好度:極高
主な活動場所:鏡界、人間の里など
BGM:真実と虚偽の識別標準
スペカ:鏡符「セルフレコグニション」、追憶「古鏡の時代」など
名前:石凝戸邊 鏡華(いしこりとべ きょうか)
種族:神様
二つ名:鏡作部の祖神
能力:金属を加工する程度の能力
主な活動場所:鏡界
スペカ:再帰「不思議の輪」、神器「真経津鏡」など <>
◆439SIKhT0k<>sage saga<>2022/08/22(月) 09:11:47.94 ID:3CchCC950<> 【幻想入りエピソード】
鏡には、多かれ少なかれ「魔性のものを照らし出す」という能力が備わっているが、
数ある鏡の中で、彼女は殊更にその力が強かった。
この鏡を用いることで、ある人は命の危機から逃げおおせ、ある人は国を傾けた強力な妖怪の正体を見破った。
とある仙人に宝として扱われていたことだってある。
ただ、人々が妖怪を恐れ、正体を暴こうとしていた時代ならいざ知らず、
妖怪に対して恐怖と関心が薄れていく頃には、最早誰も見向きもしない代物となってしまった。
このまま、誰からも必要とされないのは嫌だな……そう思っていた、彼女の耳に届く「幻想郷」の話。
ある種、妖怪に依存している彼女が飛びつかないはずもなかった。
ーーそうして、使われなくなった無念を晴らすため、幻想郷に住まう人々の下へ訪れるが、
むやみやたらに正体を暴くことは、敵対行動を取ったとみられ、
どちらかといえば友好的な態度の妖怪だったとしても、そうでなくなるかもしれない。
見ないふり、知らないふりの方がいいこともある。
……この時にはまだスペルカードルールが存在しなかったため、人も妖も神も対等に渡り合える可能性があるとは露程も思われておらず、
里以外に住める場所のない無力な人間にとっては、寧ろ忌避するような代物だったのである。 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/08/23(火) 01:03:30.35 ID:qJnAeaxP0<> この後は鏡界(異界)に行くため、キリが悪いですが【幻想入りエピソード】はこの1レスで終わりです。
途中まで照魔鏡が好感度ssのラスボス枠のつもりだったため、
名前のどこかには漢字か読みにそれっぽいのをつけたい+鏡文字にしてもあまり変わらないという理由から
「照妖 菓(しょうよう このみ)」にしたのですが、
香の菓という言葉や、菓の苗字が実在するとはいえ、ルビふらないと読めなさそうですよね、コレ……。
「ペルティエ」は菓命名の設定です。
ペルティエ素子の、騒音・振動が発生しない(会話をしない)、電流の極性を逆転させるとその関係が反転する(取って代わる)、
辺りはなんとなくドッペルゲンガーっぽさがあると思ったので。
・1800年前後は照魔鏡について書かれた物があるとはいえ、1900年前後では雑誌等にその名称が使われていたため、
「照魔鏡」の言葉に彼女が相当しなくなることがあったのだと思います。
大結界が張られ、簡単に行き来できなくなったことから
「照魔鏡」として忘れ去られる道を選ぶことで幻想入り……あたりの方法かなぁ、と <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/08/23(火) 01:06:06.99 ID:c82oYCWEo<> おつー <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2022/08/23(火) 01:56:35.32 ID:qJnAeaxP0<> 久しぶりだったため、画像を貼るのに手間取りました。
自分の中でのイメージに一番近いイラストです。
AIが画像作成してくれるサイトの『Waifu labs』から。
薄い金髪が鏡華で、髪の長い方が菓。
https://i.imgur.com/mWkLRDO.jpg
https://i.imgur.com/cZduxiK.png
https://i.imgur.com/UblGduo.jpg <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/08/26(金) 20:00:16.88 ID:YxTr3CqM0<> 【異変前エピソード】
東方茨歌仙に出てきた『人隠し』。
どのような事柄かというと、
「里の人間が連続して行方不明となり、一向に手掛かりが掴めないが、一日経ったら何もなかったかのように無事に帰ってくる。
行方不明時の記憶はなく、まるで一日前からタイムワープしてきたみたいだ」といったもの。
華扇が現場と思しき地へ赴くと、『神隠しの主犯』である紫に遭遇する。
紫は、この現象についての見解と、『人隠し』の対策として『ダミー人間を用意する』ことを華扇に告げる。
ーーそして、その話をした少し後に霊夢が登場する。
重力波の観測器を使い、現場に着くことができたのだが、怪しすぎる妖怪を前にした霊夢の取る行動は、当然ーー。
…………………………
八雲紫は、鏡界という異界が存在していることを知っていた。
嘗ては幻想郷からも行くことができたが、都市伝説異変が起きる少し前からは鏡界に居る神様に通り道を塞がれ、入ることが叶わない場所となったかの世界を。
鏡界に居る彼女(鏡華)が手引きをするようには思えなかったが、
偶然にしてはタイミングが合いすぎていること、鏡界には現の世界にいる人妖にそっくりな『鏡像』がいること、そして、宇佐見菫子の選んだオカルトは、当人の鏡写しのように似ていることで有名な『ドッペルゲンガー』。
関わっているにしろ、いないにしろ、この事件を丸く収めるために必要な『ダミー人間』を彼女は用意することができる。
……というわけで、紫は鏡界に行くことにしたのである。 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/08/26(金) 20:01:49.12 ID:YxTr3CqM0<> ーーーーー
『ダミー人間』を作ることを彼女に頼むと、それは構わないが、少し時間が必要だと言う。
その理由は、「あなたが言うダミー人間を用意するには、
対象の本質を鏡に映す能力を持った菓と、獏が協力してくださらないと確実にはなりませんから」とのこと。
その他については、
「ここに容易に来れないようにしたのは……そうね、厄介なことに巻き込まれないためですもの。 今の頼み事よりも、ずっと面倒な」等、明確に答えたわけではなかった。
…………………………
紫が霊夢に懲らしめられた後、里の人間が居なくなることはなくなった。
きっと、あの時の様子を鏡越しにでも見ていたのだろう。
気になることはあれど、『人隠し』事件の対処法は確立され、『神隠し』事件は終焉へと向かったのだ。
<了> <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/08/26(金) 20:04:16.75 ID:YxTr3CqM0<> 上のエピソードは、
霊夢(2回目)はダミー人間の試運転で、動作確認をしてた……とかにしないと後味が悪いことと、00を測定側が出したことで考えた話です。
色々おかしなことになったのは、
藍や(トラウマくらいはできてそう)、『可愛い太公望』やら『独り阿吽の呼吸』などの菓の感情を揺さぶられるスペカ持ちが居たからか、構造の欠陥か……その他の理由でもあったのか。
ただ、一つだけ言えるのは「彼女」は今や「博麗霊夢」ではないし、ペルティエでもないです。
『好感度スカウター』は、こいしと偶然出会ったことのある菓が、
「私の能力じゃ、考えは読めないから……どう思っているのか分かるような道具が欲しい!」と鏡華に言い、なんやかんやで出来上がったのだと思います。
器用で強力な人妖なら抜け道的なのは存在しそうですが、根底からひっくり返すことはあまりしたくないこともあって、大体は数値通りです。
(同じ数値だとしても、人によって執着度合いとかは変わりそうですし)
メモ書き状態だったこともあって、読みづらい部分や矛盾があったかと思われます。
このssを最後まで書けなかったことに悔いは残りますが、早苗さんのバッドエンド秒読みからの方向転換などは書いてて楽しかったです。
菓の台詞とスペカ一覧は蛇足かもしれませんが、ここまで書いた以上大して変わらないでしょうし載せておきます。
それでは、どうもありがとうございました。 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/08/26(金) 20:07:07.73 ID:YxTr3CqM0<> vs勝利台詞(照妖菓)
・魔理沙 あなた、結構有名人なんだね。 昨日も見たよ、そっくりさんを何匹か。
・霊夢 あなたがどこへ行くのか、興味を惹かれるわ。
・早苗 幻想郷では、神に仕える者は脇を出さなきゃいけないのかなぁ。 それって冬とか寒くない? 風の子だから平気?
・妖夢 なんだか白玉団子が食べたい気分になってきたし、さっさと用事を済ませよーっと。
・咲夜 真っ赤な染みって中々落ちないのに。 あなたのところはとても掃除がお上手なのね。
・布都 風水上では、どこに鏡を置くといいのかな? 私は、四方八方鏡に囲まれてるのもいいと思うけど。
・文 今度、あなたの新聞を読ませてもらってもいーい?
・フラン 吸血鬼って、水が駄目で普通の鏡には映らないんでしょ。 どうやって己の姿を見るの? 誰かの眼球とか?
・こいし なんだか勝った気がしないなぁ。 無意識相手だから?
・青娥 大抵のものは、あなたを阻む壁にならないだなんて。 前から思っていたのですが、青娥さんの簪ってなかなか良い代物ですよね。 <>
◆439SIKhT0k<>saga<>2022/08/26(金) 20:08:56.62 ID:YxTr3CqM0<> <スペカ一覧>
・鏡符「スペキュラーリフレクション」
・顕現「深夜の合わせ鏡」
・「影身の幻(かげみのまぼろし)」
・鏡符「セルフレコグニション」
・混合「ベルトレーの雷銀」「ファルミネイティングシルバー」
・弾出「立待月夜の酢漿草」「散らばる片喰の種子」
・追憶「古鏡の時代」
・「現之証拠(うつつのしょうこ)」
・螺旋「もつれた階層」「タングリッドヒエラルキー」
・再帰「不思議の輪」「ストレンジループ」
・鏡符「遥か遠くを望む鏡」
・鏡符「古の姿見」
・鏡符「紫陽花万華鏡」
・神器「真経津鏡」
・「鏡花水月」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2022/08/26(金) 20:13:55.74 ID:RaRZygzyo<> おつおつー <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2022/08/30(火) 03:54:09.98 ID:OMGX9seZ0<> スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています
何故一旦停止しないのですか
何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は? <>