以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:24:36.39 ID:QDnKnWPpO<>女「……あれ、生きてる」
女（ビルから飛び降りたのに……このゴミ袋の山に落ちて、助かっちゃったのね）
女「……ん？」
女「パン屋がある……」
女（こんなところに店開いて、来る客なんているのかしら？）
女（所持金は……300円か。これだけあれば、パン一つくらい買えるでしょ）
女（最後の晩餐がパンってのも悪くないかもね）
ｷﾞｨｨ…
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<>女「自殺しよう」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:27:09.56 ID:QDnKnWPpO<> 店主「いらっしゃい」
女「こ、こんにちは……」
女（なんだか不気味な店員ね……全然愛想ないし……）
女（そうだ、ちょっと驚かせてみよう！）
女「実はあたし、これから自殺するつもりなの。それで最後の食事にパンを買いに来たのよ」
店主「そうか」
女「！？」
女（ちょっとは驚きなさいよォ！ ていうか、普通止めるでしょ！ なんなのこいつ！？） <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:28:55.55 ID:QDnKnWPpO<> 女（ま、いいや。もうあたしが自殺するのは決定事項だし）
女（トングを取って……）ｶﾁｶﾁ
女「どのパンにしようかな〜っと。コッペパンなんていいかも……」
店主「！」ﾋﾟｸｯ
店主「お前、今なんていった？」
女「へ？」
ガシィッ！
女「ぐえっ……！？」
店主「『どのパンにしようかな』っていったよな？ 何様のつもりだァッ！！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
女「あ、がが……(あぁ池沼のパン屋だったか……)」ﾒｷﾒｷ… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:31:39.31 ID:QDnKnWPpO<> 女「それの、どこが……いけないの、よ……」
店主「どこがいけないだと？ そんなことも分からんのか、このバカ女が！」
店主「お前がパンを選ぶんじゃねえ……パンがお前を選ぶんだ」
女「い、意味、わかんない……」
店主「これだけいっても分からんか……」
店主「そういえばお前、自殺するっていってたな。なら手間を省いてやろう」
店主「このまま俺がお前を殺してやる」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ…
女「えげぇぇぇ……」ﾒｷﾒｷ…
女（し、死ぬ……たす、けて……池沼パンマンに……殺され） <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:33:33.75 ID:QDnKnWPpO<> 弟子「何やってんですか、師匠！ 死んじゃいますよ！」
店主「当然だろうな。殺すつもりで絞めてるんだから」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
弟子「いやいやいや、殺しちゃダメですよ！」
店主「こいつはパンを侮辱した……もう死ぬしかない」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
女（あ、やばい……いしき、うすれてきた……）ﾒｷﾒｷ…
女「ゆ、ゆるひて……」ﾒｷﾒｷ…
店主「許さん」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
女「なんでもひゅるからぁ……」ﾒｷﾒｷ…
店主「！」ﾋﾟｸｯ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:35:24.66 ID:QDnKnWPpO<> 女「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ！」
店主「今なんでもっていったな？ いったよな？」
女「い……いったわよ！」
店主「よし……だったらお前、ここでアルバイトしろ。ちょうど人手が欲しかったんだ」
女「やる！ やるわ！ だから殺さないで！」
店主「いいだろう……殺さないでやる」
女（よかったぁ……）
弟子「大丈夫ですか？」
女（大丈夫なわけないでしょ！） <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2024/07/03(水) 00:42:14.32 ID:2q1i9cSA0<> お前1人で死んでろ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:44:48.95 ID:QDnKnWPpO<> 女「ところで、ここは……なんなの？ パン屋さんよね？」
店主「少し違うな。ここは……“闇のパン屋”だ」
女「は？」
弟子「この店は、心に闇を抱えた人たちのためのパン屋なんですよ」
店主「ここを見つけることができるのは、そういう連中ばかりだ」
店主「真っ当に生きてる人間が、ここにたどり着くことはまずない」
店主「つまり……お前も心に闇を抱えてるってことになるな」
女「…………」
女「そうよ……。だけど、あんたたちに事情を話すつもりはないけどね」
店主「別にいい、興味ないし」
女「あぐぐぐ……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:46:31.53 ID:QDnKnWPpO<> 店主「さっそく仕事を始めてもらう」
女「何をすればいいの？」
店主「掃除、接客、パンの陳列、といったところだ」
女（なんだ……大したことないじゃない）
店主「お前はパン作りの修行だ。こっちへ来い」
弟子「はいっ！」
ｷﾞｨｨ…
女（あ、さっそく一人目のお客だわ）
女「いらっしゃいませー！」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:48:08.38 ID:QDnKnWPpO<> 客｢ぱんつくって｣
女｢パン？私はバイトだからパン作れないわ。｣
客｢ぱんつくって｣
女｢だから作れないって。｣
客｢ぱんつ……くって……。｣
女｢……ん？｣
客｢パンツ……食って……。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:49:28.57 ID:QDnKnWPpO<> 客｢オデのパンツ食ってェェェェェェェェ！｣
女｢うぎゃァァァァァァァァ！｣
店主｢何事だ！｣
女｢店主さん！｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:50:49.05 ID:QDnKnWPpO<> 客｢オデのパンツ食ってェェェェェェェェ！｣
店主｢ふざけるな！｣
バキッ！バキッ！バキッ！
客｢｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
店主｢ここはパン屋、パンを食わすところだ。パンツを食わすところではない。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:52:45.70 ID:QDnKnWPpO<> 女｢……。｣
店主｢何をしている。早く仕事に戻れ。｣
女｢この人は一体……。｣
店主｢言っただろ。ここを見つけることができるのは、そういう連中ばかりだと。｣
女｢……。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:54:16.37 ID:QDnKnWPpO<> 女｢(私、もしかしてこいつと同類？)｣
客｢パン下さい。｣
女｢あ、いらっしゃいませ。｣
客｢ぱんください。｣
女｢えっと……何パンですか？｣
客｢パンク……ダサい……。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:55:26.31 ID:QDnKnWPpO<> 女｢！？｣
客｢パンクがダサいよォォォォォォォォ！｣
ｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝ！
女｢ぐわァァァァァァァァ！うるせェェェェェェェェ！｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:56:39.11 ID:QDnKnWPpO<> 店主｢何事だ！？｣
女｢店主さん！大変です！客が店内でギターを！｣
客｢パンクがァァァァァァァァ！ダサいよォォォォォォォォ！｣
ｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝ！
店主｢ぐわァァァァァァァァ！うるせェェェェェェェェ！｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:58:05.32 ID:QDnKnWPpO<> 客｢パンクダサいパンクダサいパンクダサいパンクダサいィィィィィィィィ！｣
ｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝｷﾞｭﾜﾝ！
店主｢こいつ、そんなにパンが欲しいのか。｣
女｢店主さん違います！パンク『が』ダサいです！｣
店主｢パンクだと！？ふざけるな！ここはパン屋だ！パンクを聴かせるところではない！｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 00:59:19.58 ID:QDnKnWPpO<> 店主｢死ねェェェェェェェェ！｣
バキッ！
客｢ぐはっ！｣
女｢やったか！？｣
客｢……。｣
店主｢やったか！？｣
客｢あァァァァァァァァ！｣
バキッ！ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:01:05.39 ID:QDnKnWPpO<> 店主｢ぐわぁっ！｣
女｢店主さん！(ギターで殴った！)｣
客｢パンクゥゥゥゥゥゥゥゥ！｣
ブンッ！
店主｢！？｣
サッ！
客｢パンツゥゥゥゥゥゥゥゥ！｣
ブンッ！
サッ！
ブンッ！
サッ！ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:02:27.73 ID:QDnKnWPpO<> 店主｢(まずいぞ。避けてばかりでは勝てない。)｣
女｢店主さん！｣
客｢パンフゥゥゥゥゥゥゥゥ！｣
ブンッ！
店主｢(こうなったら一か八か……。)｣
パシッ！
女｢！？｣
客｢！？｣
店主｢真剣白刃取り、成功。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:03:50.08 ID:QDnKnWPpO<> 女｢客のギターを真剣白刃取りで受け止めた！｣
店主｢隙あり！｣
バキッ！
客｢がはっ！｣
女｢客からギターを奪った！｣
店主｢最強の武器を手に入れたぞ。｣
客｢！？｣ﾋﾞｸｯ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:04:56.54 ID:QDnKnWPpO<> 店主｢おらぁっ！｣
バキッ！
客｢がはっ！｣
バキッ！
客｢がはっ！｣
バキッ！
客｢がはっ！｣
バキッ！
客｢が…は…っ…。｣
店主｢自分の武器でやられる気分はどうだ？｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:06:24.13 ID:QDnKnWPpO<> バキッ！バキッ！バキッ！バキッ！バキッ！
客｢｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
店主｢……やったか？｣ﾊｧﾊｧ
女｢動きませんね。｣
店主｢……勝った。｣
女｢……店主さん。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:07:41.29 ID:QDnKnWPpO<> 店主｢何だ？｣
女｢この店、いつもこんな感じなんですか？｣
店主｢そうだ。｣
女｢……。｣
店主｢どうした？早く仕事に戻れ。｣
女｢……はい。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:09:54.86 ID:QDnKnWPpO<> 女｢(そういえば何で私、こんなところでバイトしてるんだっけ？)｣
女｢(……あ、何でもするって言ったの忘れてた。)｣
女｢(何で『何でもする』って言ったんだっけ？)｣
女｢……。｣
女｢！？｣ｿﾞｸｯ
女｢私、あいつに殺されかけたんだった。｣ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2024/07/03(水) 01:13:10.15 ID:QDnKnWPpO<> 女｢何で私を殺そうとしたヤツの店で働いてんだろう。｣
女｢……。｣
女｢帰ろ。｣
死の恐怖を知った女は自殺を諦めた
それ以降あのパン屋は見えなくなりました
女「(同類じゃなかった・・・・・・)」ﾎｯ
おしまい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>age<>2024/07/03(水) 14:00:08.33 ID:u34O5YQbo<> 【旭川17歳JK殺人】『北のスラム』旭川が生んだサイコキラー・内田梨瑚容疑者と事件担当刑事が不倫。同級生「梨瑚は彼氏はいないが、誰とでもSEXする穴モテ(ヤリマン)だった。性欲お化けみたいな人」(週刊文春) ★3 [Ailuropoda melanoleuca★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1719981356/ <>