以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2025/03/23(日) 00:03:03.93 ID:lEJGyMFy0<>「…ハァ…ハァ…クソッ!」

「逃がすか。」

「ッ!」

「…レクイエム…やるぞ。」

「オイ!アイツオイシクナサソウ!」

「文句を言うな、やれ。」

「チッ…」

「おい悪魔、俺と契約しようぜ?」

「ヒッ…け、契約…わ、わかった、何が望みだ?金か?地位か?」

「ちげぇよ。お前、俺の道具になれ…トゥラクトゥス。」

「…」カパッ!ガブッ!ガブッ!

「ヒッ!ギャアアア!アッァッ…くそっ…この…悪魔がぁぁぁぁ…」
ゴクンッ!
「契約完了…楽な仕事だったな…」

「…ウエッ…ヤッパリマズイ……ペッ」
カランッ
「…まあ、大した悪魔じゃないが…一応持っとくか…」

排出されたドッグタグを拾う。…これが俺の仕事だ。あの事件以来、何もかも終わっちまったこの世界で、変形武装棺「レクイエム」を使い、悪魔を武器とし、悪魔を狩る…光をなくした世界で、ただひたすらに悪魔を狩る。悪魔を狩るうちに、オレ自身が「悪魔」なんて呼ばれるようになったが…ヤツを倒すためなら、悪魔にでも何でもなってやるさ。俺一人で、最後まで抗ってやる。そう、俺は孤高の悪魔使い…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1742655783
<>【遊戯王】デモンスミスの依頼記録 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 00:04:16.44 ID:lEJGyMFy0<> 「スミスくんお疲れー?今日もかっこよかったねー?あんな雑魚悪魔、スミスくんなら楽勝だよね♪」

「…」 

「今回はあたしの出る幕は無かったけど、いつでも読んでくれて良いんだからね?スミスくんのためなら、何でも頑張っちゃうからね?」

「…」

「ねぇねぇ、それより帰ったら何する?ご飯?お風呂?それともア・タ・シ?」

「…」

「やーん!無視?…あれ、もしかして、照れちゃってる?でもそんなクールでツンデレなスミスくん可愛い、大好き?」

「…黙れ。そもそもまだ帰らねぇよ。」

「やっと喋ってくれた!ふふ、嬉しい!」
この喧しい女は廃れた高級ホテルで出会った悪魔…契約を結婚と勘違いし好意を持たれ、俺につきまとってくる。俺に従っており、これでも戦闘でも役にはたつが…だがそのせいで他の契約した悪魔と違って霊体として勝手に出てきやがる。孤高の俺にとってはウザいことこの上ない。 

「…あれ、帰らないの??どこ行くの?」
 
「…もう一件、依頼だ。依頼人に会いに行く。」

「そっか!今日は忙しいね!次はアタシも頑張っちゃうから、スミスくんのために♪」

↓1依頼人(遊戯王のモンスター)
↓3依頼内容 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/23(日) 01:40:04.59 ID:uyE5ted30<> しゃりの軍貫 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/23(日) 07:00:01.84 ID:TxIW1t2JO<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/23(日) 07:02:10.64 ID:TUsQM1Ga0<> よく店に来て何も食べずに店内に居座る謎のロボットを何とかしてほしい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 11:47:43.07 ID:lEJGyMFy0<>
軍貫処 海せん
「いらっしゃいお客さん!1名様入ります!」

「1名?失礼しちゃう…あ、そっか、あたしとスミスくんは一心同体だから1名様なんだね?」

「……」

依頼主からはここは軍港と聞いているが…立ちこめる酢の匂い、並べられた新鮮な生魚…まるで飯屋のような様子だ。

「…おい、ここから悪魔狩りの依頼を受けてきたんだが…間違えたか?」

「あっ!あなたがそうでしたか!これは失礼!ようこそ、軍貫処 海せんへ!ここではしゃり型軍貫から、超ド級までの軍貫を作っております!では、こちらに!」

「…」

どうやら間違いではないらしい。ここは一体なんだってんだ?あの日以来世界はおかしくなっちまったが…ここまで狂ってたのか? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 11:48:39.02 ID:lEJGyMFy0<>

「うわー、でっかいご飯!」

「アクマヨリウマソウダナ!」

「…静かにしろ…」

「さて、それで、依頼内容なんですが…よく来てくださるお客様がいらっしゃるんですけどね、そのお客様が注文もしないのにずっと店内に居座られて困っているのですよ。何とかなりませんかね?」

「…帰る。モンスターカスタマーの対処なんてしょうもないことはやってない。」

「ああっ!待ってください!悪魔狩り様!もう少しだけお話を!」

「…なんだ…」

「そのお客様、ロボットなんですけど、何か様子がおかしくて…壊れているというより、何かに憑かれてるというか…以前は買ってくださっていたのに…そんな感じで…一度見ていただきたいのです。」

「…」

「ロボットにつく悪魔?知らないなぁ」

「…一度その客を見せろ。今もいるのか?」

「はい、こちらに…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 11:49:10.82 ID:lEJGyMFy0<>

「あちらのお方です。」

「………」

「よく来て頂いていたお得意様、アーゼウス様というのですが…あんなに体も黒くなられて…きっと悪魔に憑かれてるに違いありません!」

おいおい、想像以上のデカブツだな。見た目はロボットだが…確かに悪魔の気配がするな。悪魔憑きか?

「…レクイエム…どうだ?」

「…アクマノニオイガプンプンダ!」

「そうか…悪魔なら俺の仕事だな…ああ、引き受けてやるよ。俺が狩る…」

とはいえあのデカブツだ。さすがにいくらかの準備が必要だな…ヤツの能力や特性やらを知ったうえで、確実に狩る…流しの狩りはともかく、依頼の狩りは見極めたうえで確実に行う…

「…まずは情報を集める。やつのことを知ってそうなヤツを呼べ。」

「は、はい!」

「いやん、仕事中の冷静なスミスくん、素敵?」

「…」


「つれてきました!」
来たモンスター
↓1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/23(日) 12:00:41.50 ID:TxIW1t2JO<> エクソシスターソフィア <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 14:03:26.17 ID:s0lGKCdm0<> 「退魔教会 チームリリウム所属 ソフィアであります!悪魔狩り殿より依頼をいただき参上いたしました!よろしくお願いいたします!」

「げ…」
退魔教会…悪魔狩りの中でもとりわけ頭の硬い連中どもじゃねぇか…レクイエムのこと…
「ちょっと!女の子?誰だか知らないけど、スミスくんに色目使わないでよね!」
…こいつのことがバレると俺にとってもまずい…

「…何かございましたか??」

「…なんでもねぇよ。」

「…そうですか。では、対外脅威用最終決戦兵器 天霆號アーゼウスについてですが…数日前に未知の脅威、通称「厄災の星」と対峙してから行方不明になっていたものが、突如ここに飛来したと聞き、我々が遣わされたわけであります。アーゼウスは我々にとっても重要な兵器でありますから。」

「…そうかよ。それで、なんかわかってんのか?」

「それは…どうやらアーゼウスとは別の何かであるらしいということしか…」

「…見た目は色以外一緒なのにか?」

「はい、当初は何らかの汚染を受けたものと考えておりましたが…それでは説明がつかないことも多く…」

「…なるほど…わかった。情報、助かった。突然悪かったな、じゃあ、次のやつに…」

「お待ちを。アレを調査しているのは我々もあなたも同じであります!我々としてもこちら単独の調査では情報が足りないところでございますので、共同調査と行きましょう!我々の気づかぬ視点を、悪魔狩り殿もお持ちかもしれませんので!」

「…マジかよ…」

おいおい、コイツ帰らないのかよ…正直すぐにコイツから離れたいんだが…だが、断るのも怪しいか…

「いかがでございましょう?」

……見たところコイツはまだガキだ。そこそこ界隈では知られてるつもりだが、俺のことを怪しむ様子も無い…なら、利用するのも一つの手か…

「…聞き取りだけだからな。」

「協力感謝いたします!」

「…んじゃ、次のやつ。」
↓1(遊戯王のモンスター) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/23(日) 14:07:43.85 ID:TUsQM1Ga0<> ダウナードマジシャン <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 18:57:36.83 ID:WHBPYCK0O<>
「どもー。よろしくー。」

「ちょっと!また女の子!あんなボサボサの女の子、スミスくんには釣り合わないんだから!」

「はい、よろしくお願いいたします!自分は退魔教会チームリリウム所属 ソフィアと申します!こちらは悪魔狩りの…」

「……スミスだ。」

「本日はご協力いただきありがとうございます。ではまず、お名前と職業をお願いいたします!」

「んー……今はダウナードって名前で、個人で魔法薬の研究開発やってまーす。」

「ふむ、魔法薬ですか。アーゼウスとはどのようなご関係ですか?」

「んー…アーゼウスは…お得意様?」

「顧客ってわけか。」

「まーねー…なんかエネルギー?にうちのをいっぱい使ってもらっててー…だからぁ…アーゼウスが無くなるのは困っちゃう…いや、仕事が減るから休めるからそっちのほうが良いのか…?」

「怠惰は心を堕落させる邪悪であります!」

「うはー、真面目ー…ま、いいや、それで、あの最近出てきた奴について調べてんだよねー?アイツが戻ってきたとき、だいぶ損傷してるはずだからぁ…いつもよりちょっと気合のドーピングいれて納品しに言ったんだけどぉ…なんか近づいた瞬間にすっごいやる気を奪われてぇ…あー、ニート時代の感覚が残ってんのかなー?って思ってたんだけどぉ、アイツから遠ざかったらなんか治ったから、もしかしてアイツから何か出てんのかなーって…」

「ふむ、近づくと気力を削がれるでありますか…」

「うん?さっき近づいた時、俺はそんなことなかったぜ?」

「何か条件があるということでしょうか?」

「かもねぇ…アーゼウスにそんな機能はなかったと思うけどねー。」
 
「やはり別の存在と言うことでありますね。」

「ま、なんかずっといて気味悪いし、何とかしてくれるなら助かるよー…んじゃ、頑張ってねー…」



「ふむ、有意義な情報でありました!」

近づいたら気力が奪われる…だとしたら条件はなんだ?もしそれに引っかかっちまったら狩れなくなっちまうからな…

「もう1名来てくださるようであります!さらなる情報を期待しましょう!」
最後のモンスター
↓1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/23(日) 19:01:51.81 ID:TxIW1t2JO<> わくわくメルフィーズ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 23:00:07.44 ID:WHBPYCK0O<> 「ラビー。」「キャッ、キャッ。」「パピー!」「ふぇにふぇ!」「ぽにー。」

「はじめまして、退魔教会チームリリウム所属 ソフィアであります!こちらは…」

「…待て、普通に始めようとするな。なんだこいつらは?」

「この方たちは、わくわくメルフィーズの皆様、わくわく森に住む仲間たちであります!」

「らびー。」「キャシ。」「パピパピ。」「ふぇに!」「ぽに。」

「何言ってんだ。」

「わからないであります!」

「…そうだよな」

「ふむ、どうしましょうか!」

「ラビラビ。」「キャシシ。」「パピ!」「ふぇにふ。」「ぽに。」

「ここは…一度筆談を試みてみましょう!」
「アーゼウスについて教えてください」と紙に書いて渡している。そんなんで意思の疎通が出来るのか…?

「ラビ!ラビ!」カキカキ

「…失敗であります!」

グジャグジャの線が書かれたものが返ってきている…
だめだ、コイツらは諦めたほうがよさそうだな。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 23:00:45.51 ID:WHBPYCK0O<> 「スミスくん。スミスくん。この子たちねぇ。あのロボットに森を守ってもらってたんだってー。だから今、森がハンターたちに狙われてるって!こんなに可愛いのに、かわいそうだね!」

…まて、お前、何でわかる?

「なんでわかるの?って顔してるね!あたしはね、悲しみを抱えた生き物の心がわかるの!すごいでしょ?褒めて!スミスくん!」

…なるほど、涙の悪魔であるお前の力ってわけか…たまには役に立つじゃねぇか。

「おい、こいつら森が襲われてて困ってるんだとよ。」

「!なんと!わかるのでありますか?どのように?」

「…勘だよ。」

「ふむ!野生の勘というやつでありますか!さすがは悪魔狩り殿!もしや、野生で育ってきたのでありますか?」

「はいはい、そうだ。」

「ではその調子で、聞き取りお願いするであります!」

「…じゃああのロボットについてわかることを教えてくれ。特に能力とかな。」

「ラビビ!」「キャシー!」「パピー!」「フェニー!」「ポニー!」

「邪悪な心、偽物、侵略者、弱体化、反射…詳しいね!」

「偽物、…弱体化、反射…?」

「ふむ、弱体化はダウナード殿の言っていた能力でしたね!あとは反射…ですか。」

「ポニー!」「ラビー!」

「弱体化はぼくたちには効かなかった、だって!まあ元々弱そうだもんね!」  

なるほど、そういえばあのダウナードとかいうやつ、ドーピングしていったとか言ってたな。もしかして一定の強さを超えたやつにしか効かない…ってことか?だとしたらある程度力を抑えて、その上であとは反射とやらに気をつければ良い…ま、そっちの方は何とかなるだろう。俺のスタイル的にあまり問題はない。

「…よし、わかった。弱体化は一定の力以上のやつにしか効かないらしい。お前ら、もう良いぞ。」

「らびび!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/23(日) 23:12:27.61 ID:WHBPYCK0O<>

「ふむ、やはりあれはアーゼウスとは異なるものなのですね。能力も掴めてきました。ご協力、感謝であります。悪魔狩り殿!やはり私たちとは異なる能力をお持ちです!助かりました!」

「んじゃ、とっとと帰れ、退魔教会のシスターさんよ。」

「はい、ありがとうございました!悪魔狩りでも協力できると良いでありますね!その時はお姉様も紹介いたしますね。今は対象の監視任務中なのですが。」

「…そうか。」
こっちは絶対会いたくねぇよ。

「では、失礼いたします!」ペコリ

「感じいい子だったね!色目使うことも無かったし…いや、まだ油断しちゃだめ!悪魔もああやって最初はいい顔して近づくんだから!スミスくんも、油断しちゃだめだよ!」

悪魔のお前がそれを言うのかよ…まあいい。バレずにやり過ごせたな…しかし、これで方針は立った。あとはアイツを狩るだけだ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/25(火) 00:36:10.99 ID:WyjADG4L0<> デモンスミスと軍貫で世界観バグってるかと思いきや、軍貫といえばアーゼウス、アーゼウスと関連する"悪魔"と言えば…?みたいなスモールワールドじみた連想ゲームで世界観繋がるのほんま草 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/29(土) 11:36:35.64 ID:ReNrOs+0O<>


「さてと、ヤツのとこに向かうか。さっさと終わらせてやる。」
 
「ドイツニスルンダ?」

「スミスくん!あたし、いつでも準備できてるからね!あたしを使って!」

「…いや、ヤツ相手なら…」
そう話したとき、背後から爆音が響き渡る。
そして、周囲から悲鳴が上がる。

「!アクマノニオイガゾウダイシテキタゾ!」

「…何もしやがらねぇって話だったが…動き出したか。」

「…ねぇスミスくん、あっちってさ。さっきの子が向かってったほうじゃない?心配だねぇ。」

「…ちっ……!さっさと行くぞ。」

「スミスくんのそういうところ…すきぃ…」



「…」ATK 2900

「…急に動き出すなんて…油断しましたね…」DEF 2800

「お姉様!」

「………!」
ゴオオオオォ…
「!悪魔め…!」

「逃げなさい、あなただけでも…」

「お姉様を置いて逃げるわけには行かないであります!」

「…!」ゴオオオオォッ!

「っっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/29(土) 11:38:03.16 ID:ReNrOs+0O<> 「切り裂け!ディエス・イレ!」

「…?何が…」

「…はっ…大したことねぇな。」

「悪魔狩り殿…?いや…」
(頭に生えた角、変質したような皮膚、まるで…)
「…悪魔…?」

「…ああ、そうさ、俺は…「悪魔」だ。…邪魔だから、どいてな。」

「……!…感謝、します…」

(…行ったか…)

「…!」

「…おっと、デカブツ。お前、能力は自分よりパワーのあるやつしか対策してないだろう?お前の力、もうつかえないよな?」ATK2800
ディエス・イレ…魂を切り、無効化する力を持つ悪魔…こいつの力は無力させてもらった。そして…

「…!…!」ATK2900

「…はっ、そうだよな…オラ、来いよ。」ATK2800

「…!」
ドーン!
「…がはっ…はっ…はははは!!」

「…!…!」
この悪魔の力はもう一つ…魂を対価に、別の魂を喰らう…!

「…かかったな…消えろ、悪魔!」
「…!…!…!……」シュウウウウ…

「消滅…はっ…契約まではできねぇか、もったいねぇ…おい…お前…」

「はーい!任せて!スミスくんとのビッグラブパワーで!」

あの女はレクイエムに魔翌力を込める、そうだ…それで良い…
…それじゃ、奴らがやるまで、少し休むか…
シュウウウウ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/29(土) 11:38:44.74 ID:ReNrOs+0O<>




「行くよレクイエム!スミスくん、復活!」
「フッカツ!」
ガチャッ!
「…ようやくか…よし、よくやった、レクイエム。」

「へッ!」

「あら、スミスくん、照れ屋さんなんだから!」

この女とレクイエムを使った魂の復活…これがあれば俺は復活ができる…それのおかげで、今回のような命を捨てた作戦をとれる…

「…さて、報酬をもらわないとな。今回はいくらか…」

…俺は何度死のうが戦う。「悪魔の日」の元凶を見つけ出すその日まで…




「…悪魔が悪魔を倒し、我々を助けた…」

(…悪魔は滅ぼすべき邪悪と教えられてきました、しかし、あの悪魔…悪魔狩り殿によく似たあの悪魔は……善の悪魔が存在する…そうだとしたら……)

「…すべての悪魔を祓うというのは…正しいのでしょうか…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/29(土) 11:39:15.16 ID:ReNrOs+0O<>



「スミスくーん…あはっ、寝てる…そろそろ朝だよー?…おはようの、ちゅー…」

「…!」パチッ!

「あ、起きた、残念…」

「…なにしようとしてやがる…」

「おはようのちゅーだよ?スミスくんへの愛を込めて!」

……朝から最悪だ……そんな朝だからこそ、せめて依頼だけは良いもんが来てると良いが…
依頼人↓1
依頼内容↓3 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/29(土) 12:35:55.00 ID:QvgJ+Ep8O<> センチュリオンプリメラ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/29(土) 14:06:17.47 ID:QvgJ+Ep8O<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/29(土) 14:19:36.19 ID:53fVUjZE0<> 行方不明のアトリィを探してほしい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 13:38:37.82 ID:ZJwBOXfUO<> 「…センチュリアか…」

「センチュリア?なにそれ?」

「…豊富な魔鉱石を活かした魔導騎兵、ゴーレムと精霊の力を使って発展してきた国だ。」

「へぇ。そんなところから必要とされるなんて、さすがスミスくん!」
軍事力のおかげか「悪魔の日」の影響が比較的少ない地域とは聞くが…そこにも悪魔の手が伸びてきてるってわけか?

「…依頼主のところへ向かうぞ…依頼主はセンチュリアの軍人らしい。」



センチュリアの指定された場所に着く。ここで待っているとのことだが…

「…おお、あんたらが噂の悪魔狩りだな!」

「…」

見るからにガキっぽいが…こいつが依頼主か?
「あたいはセンチュリア重騎士団所属、プリメラ!テッペンを取る女!」ビシッ!
プリメラと名乗るこの女は、真上に指を差しながらそう宣言している。
「また女の子…あなたみたいなちんちくりん、スミスくんは相手にしないんだから!」

「誰がちんちくりんだ!この…ハレンチねーちゃん!」

「ハレンチ?あら、色気ってものがわからないのかしら。ねぇ、スミスくん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 13:39:32.06 ID:ZJwBOXfUO<> 「…待て、なんでこいつの声が聞こえてる…」

「あん?そのハレンチねーちゃん。あんたの精霊だよな?よそは知らねーけど、ここじゃ精霊は姿が実体化してるんだぞ!」

「まあ精霊っていうか…一生を誓い合った夫婦っていうかー…」

「黙れ。」
なるほど、魔翌力が濃い地域だとこいつの力も増えて姿や声が他のやつも認知できるようになる…こいつの言動にも気を回さないといけないわけか。面倒なことになってきたな…

「ちなみにこいつがあたいの精霊だ!」

「トゥルーデア、火が得意だよ!よろしくね!君はなにの精霊?」

「うーん…強いて言うなら涙かな。」

「涙?変な精霊だね!」

「まあ、確かに変わり者とはよく言われたけどぉ…」

「…どうでもいい会話はそこまでだ。依頼内容を言え。」

「ああ。そうだな!今回はな、行方不明になった騎士…竜騎士団副団長、アトリィの捜索だ!アイツ、任務に行ったきり戻ってこないんだ!」

「…センチュリアの軍人が俺にわざわざ依頼したのは何だ?自慢の魔導騎兵で探せばいいだろう?」

「それがな!悪魔の勢力も力が増す中で、資源の消耗の観点からあんまり大規模な捜索を出せないらしく少数の捜索になるんだ!そこで申し出たあたいらに加えて、魔鉱石を消費しない外部の戦力を使おうというわけなんだ!」

「…なるほど…」

副団長の捜索にも人が出せない…やはりここでも悪魔に手を焼いてるってことか…

「…で、消えた場所ってのはどこなんだ?」

「↓1ってとこらしい!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/30(日) 13:45:29.65 ID:KU6Z7GUm0<> 白銀の迷宮城 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 15:41:12.00 ID:ZJwBOXfUO<> 「…迷宮城…」

聞いたことがあるな。白銀の悪魔が作りし迷宮城…内部が広大なダンジョンとなっていて、一度入ると出られないんだったか…

「…よし、わかった、引き受けてやるよ。」

「助かる!では早速出発するぞ!魔導騎兵で直行するからな!ついてこい!」

「…」




「よし!こいつはあたいの愛機、エメトYだ!よし、ちょっと待ってろよ、起動させっから!」
頭の上までよじ登っていく。機体自体は量産型のようだが、肩にペイントがあるな。あれで自分の機体であることを主張してるわけか。

「トゥルーデア!頼む!」

「はいはーい!いくよ…イグニッション!」

「スタンドアップ センチュリオン!」
ゴゥゥン…

「魔導騎兵エメトだ。 よろしく頼む。」

「…へぇ、これが魔導騎兵か…」

「おっきいねぇ〜。」

「ふふん!凄いだろ!でも、まだまだこんなもんじゃないかんな!」

「で、これってさ、あたしたちはどこに乗るの?」

「ん?コイツは一人乗りだぞ!」

「んー…そうだな…ここだ。」
ヒョイ
「うおっ…」
魔導騎兵の肩の上に乗せられる。

「しっかり掴まってろよな!んじゃ、飛ばすぞ!エメトY  センチュリオン ゴー!」

「おっ…くっ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 15:42:09.16 ID:ZJwBOXfUO<> 白銀の迷宮城

「到着だ!」

「…そうかよ…」

「楽しかったね!ロボットの肩の上!」

俺は二度とごめんだ…荒い運転しやがって…

「…しかし、ここが迷宮城…罠が張り巡らせてあると聞く、気をつけて…」

「よしゃー!待ってろよアトリィ!アイツ助けてあたいのほうがスゲーってこと、見せてやるかんね!突撃ー!」

「おい、待ちやが…」

「ゴーゴーゴー!ゴ…」
入ろうとした瞬間、地面に穴が開く
「うあっ…落とし穴っ…」
ドシーン!
「いったー…平気か!エメトY!」

「問題はない、この程度…」

「…」
大丈夫か?こいつら…どうやら頼りになるのは俺だけのようだな。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 15:43:22.73 ID:ZJwBOXfUO<> 「うふふ!ひっかかったひっかかった!」

「!誰だ!」

「私はアリアーヌ!ようこそ、白銀の迷宮城へ!いやー!見事なかかりっぷり!ご主人様もお喜びのことでしょう!」

「…お前が悪魔か…狩る…」

「ああ!待ってください!そんないきなり狩るなんて野暮は困りますよ!お客様。ここは迷宮城、お客様にご主人様お手製のダンジョンを楽しんでいただくことがコンセプトですので。」

「客だと…?」

「はい、お客様。ダンジョンはすべてで3階層。3階層目の奥にはご主人様がお待ちです!心行くまで我々のダンジョンをお楽しみください…では、お客様、行ってらっしゃい!」

「!まちやがっ…ちっ…消えやがった…」

「なんだか知らんが、よーするにダンジョンを突破していけばどこかでアトリィがいるんだな!よし!どんどんいくぞ!悪魔狩り!」

「おい、もう先走るなよ。」

「平気だ!もう落とし穴には引っかかんねぇから!」
カチッ!
「クックロークパーンチ!」

「ぎゃみっ…」

「よろめいたところで…キャンドラフォール!」

「ぎゃむっ…」

「仕上げに…ストービーファイアーー!」

「ぎみゃぁぁ…ゲホ…ゲホッ…大丈夫か!エメトY!」

「問題はない、この程度…」

「………」

「愉快なダンジョンになりそうだね!スミスくん!」
…前途多難なダンジョンになりそうだ…
1階層のボス
↓1(遊戯王のモンスター)
2階層のボス
↓3(遊戯王のモンスター) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/30(日) 15:49:33.86 ID:1Srr+FlcO<> 迷宮の重魔戦車 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/30(日) 16:28:42.00 ID:1Srr+FlcO<> あ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/30(日) 16:30:12.01 ID:EgpxW5ZCO<> 天獄の王 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 18:31:10.56 ID:ZJwBOXfUO<>
「おーし!最高速度で突破すっぞ!」

「…周りをよく見ろよ。足元とかもよく見て…おい、止まれ、地面に何かある。」

「足元?あー、なんかヌメヌメしてるなー!」
これは…蜘蛛の糸か?
「なんだ!トラップって行ってもこんなもんか!こんな足場、エメトYの敵じゃないぞ!」

「おい、待て、これは…」

「あん?」

「キシャーー!」

「!おわっ!」
突然巨大な蜘蛛が飛びかかってくる。

「…なるほど、これが本体か…」

「キシャー!」

「うおおっ!エメトY!耐えるぞ!」

「うおおっ…ふんっ!」DEF 3000

「キィヤーー!」ATK2100

「…」

「おーい!見てないで助けろー!」

「…はいはい…やるぞ、レクイエム」ATK 2400

「ハイヨ!」

「キシャアアア…」ボーン!

「ふぃぃ…よし!罠、突破だな!」

「……」



「…さっきから何か…気配がするな…」

「…そんなの感じるか?」

「近いな……!来るぞ!」

「シャー!」

「…グールか…まぁ、気をつければ大した相手ではないな…」

「おあっ!またこういうのか!やってやる!エメトY!」

「任せろ!フン!」

「シャー!」ボーン! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 18:32:02.09 ID:ZJwBOXfUO<>


「よーし!ここまで来たな!」ボロッ…

「問題はない、この程度…」ボロッ

「…」

こいつらは罠という罠、全てを踏み抜き、それを全て無理やり突破してきた…このやり方で最後まで持つのか…?

「お客様、迷宮ステージ、よくぞここまで突破してまいりました!」

「…てめぇは…」

「はい、アリアーヌです!お客様にはこれから、この第1階層のボスへ挑戦していただきます!今回のボスは…こちら!」

「…」

「迷宮の重魔戦車!」

「おう、つよそーな戦車だな!」

「それでは、バトル、スタートです!」

「…」ATK 2400

「スミスくん!がんばろうね!どうする?」

「…これでいく…レクイエム、アグネスディ!」

「へへッ!カシコマリ!ヤルゼ、アグヌスディ!」
レクイエムが巨大な悪魔へと変貌していく。レクイエムを悪魔形態にし、コントロールする、これがアグヌスディだ。

「…ぶち壊してやるよ。」ATK 3600

「クラエ!フン!」

「…!」ドーーン!


「何と瞬殺!第一階層、かなりのハイペースで突破です!」

「おお、お前、やるな!さすが悪魔狩りだな!」

「…先に行くぞ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2025/03/30(日) 18:32:47.21 ID:ZJwBOXfUO<>


「…ようこそ、第二階層へ。私は第二階層担当のアリアンナ。第二ステージ…先に待つのは天国か地獄か、天獄ステージへようこそ。」

「天獄ステージ…?」

「お客様へは天と獄、2つある出口のうちの一つを目指して進んでいただきます。正解は、果たしてどちらでしょうか?」

…なるほどな…どちらへ行くか…
@天
A獄
↓1 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2025/03/30(日) 18:43:39.91 ID:dOdkO/fhO<> 2 <>