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HTML化した人:lain.
ファニー・バレンタイン大統領「ジョースターの決闘を調べねば……」
1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 22:07:26.68 ID:AO1tiNU0
ある程度まで書くけど下手すぎれば止めます
この話は20巻以前に思いついたので大統領の能力は全然本編と違います

大統領「ジョニィ・ジョースター……相棒のジャイロもさながらだが
確実に成長して来ている……どうしたものか……」

大統領「しかし……天才とはいえただのジョッキーに
あそこまでのスタンドの才能があるというのか……?」

大統領「もしかしたら血縁が関係してるのかもしれんな……」

大統領「このファニー・バレンタインにたてつくというのならッ!!
『国家』にたてつくというのならッ!!
芽を摘まねばなるまい………」
.


……
………
月日は流れ、ルーシーに遺体がIN!!

大統領「理解したぞッ!!遺体は我が『D・4・Cの力を増強してくれたッ!!」

大統領「私が対象に触れている間に『隣の世界』に行けばッ!!」

大統領「隣の世界に対象について知るに最高の祖先達や
環境が整えられるッッ!!」

どうかな? 文章おかしかったら指摘していただきたいです
初SSなので書き逃げはしませんが遅筆です
書き溜めはあいぽんなので個人的に難しいです

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/24(月) 22:25:52.15 ID:AO1tiNU0
ジャイロ「汽車の中に入ったは良いものの……」

ジョニィ「肝心の大統領がいないな……
ハッ!!ジャイロッ!!客者の中ににルーシーが!!」

ジャイロ「よし!ジョニィ!!そこで待っていろ!」

大統領「邪魔なジャイロは行ったか……?」

ジャイロ「ハッ!ジョニィ!!上だァァ!!!!」

ジョニィ「うおおおおおおお!!!!『はさまれる』!!」

大統領「ドジャァァァン!!!!」

ジャイロ「ジョニィィィィィ!!!!」

.


……

ジョニィ「はぁはぁはぁ……ここはどこだ?真っ白だ……」

ジョニィ「ん?誰か倒れているッ!助けねば……」

ジョニィ「大丈夫ですか……?ハッ!?彼の『足』が消えていってる!?」

ジョニィ「何かできる事はないのか!?おい!!起きろ!!あんた足が消えかかってる!!」

???「渇く……何か飲み物を…」

ジョニィ「飲み物!?分かった!待ってろ……痛ッ指切っちまった…」

???「うおおおお!!血ィィィ!!」

ジョニィ「うおっ!?いきなり人の指を舐めるなぁァァ!」

DIO「助かった……お礼に何かしてあげよう…?足を引きずっているな?悪いのか?」

ジョニィ「ああ……昔ちょっとね…」

DIO「そうか」ズギュゥゥーン

ジョニィ「うおっ!?う、動く!?足が動く!?」

DIO「ほんのお礼だ……たいした事ではない
それより君は『運命』を信じるか?人と人には『引力』があることを…」


恥ずかしい…
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 22:27:16.20 ID:ukrYTsSO
様子見
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 22:29:28.05 ID:pRreBgAO
ジャイロさん凄げぇよな
スタンド能力無しでスタンド使いに勝ってんだから
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 22:34:21.02 ID:AO1tiNU0
>>3
見てくれるだけでありがたい


ジョニィ「歩ける……歩けるぞォォ!!ありがとう!!ハートの人!」

DIO「DIOだ…」

ジョニィ「DIO?何か奇妙な感覚……」

DIO「それよりここはどこだ?確か私はエジプトで……おかしいな?」

ジョニィ「言っても分からないだろうけどここはある人物のスタンドに連れてこられた世界だ
僕にだって分からないさ」

DIO「スタンドなら分かるよ、これだr……」

ジョニィ「!?何か降ってくる!?」

あいたたたたたた……


恥ずかしい…サークルのアレやってくる
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 22:37:52.24 ID:AO1tiNU0
離脱前に一つ聞くけど安価って萎えね?
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 22:41:48.26 ID:RNcLY.DO
きもちわる……
やるなら何も言わずにやれよ
どうせ途中で飽きてやめるんだし
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:24:19.79 ID:AO1tiNU0
>>7
飽きはしないけど確かにな
なるべく黙ってるよ


ジョニィ「何だ?ハンバーグ頭とスイカ頭が落ちて来たッ!?」

仗助「ちょっと待ってろ吉良…‥お前俺の髪型なんつった?」

ジョニィ「嫌、別に‥‥」

DIO「ハンバーグセットみたいって言ってたな」

仗助「俺の髪型がデミグラs」

ジョニィ「また落ちて来た!?それも大量!!」

ヒュゥゥゥゥン

プ、ディ、カーズ、承、徐、ジョルノ「「あいててて‥…」」

プ、ディ、カーズ、承、徐、ジョルノ「」ここは?」」

ジョニィ「無駄に息あってるな…」

大統領「さて、お集まりのようだな
さっそくだがこれから殺し合って頂く」

一同「!?」

大統領「全てはそこのジョニィが悪いのだよ
私に歯向かって来たのが始まりだからな
それでは諸君で順番を決めたまえ」


9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:25:26.18 ID:AO1tiNU0
補足
承太郎は3部の絶世機
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:29:50.01 ID:AO1tiNU0
承太郎「説明してもらおうか?」

仗助「それも納得のいくようによぉぉぉ!」

ジョセフ「帰れねぇのォん?」

ジョルノ「早く話さないのか?もったいぶるということは無駄だから嫌いなんだ無駄無駄……」

徐倫「場合によっては決着ゥ!つけさせてもらう……」

ディアボロ(なんだ!?何が起こった!?いやまて、落ち着け……)

カーズ「……」

DIOとプッチ「ワイワイキャッキャ」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/24(月) 23:36:56.61 ID:ukrYTsSO
この激しくデジャヴな展開…グレートだぜ
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:41:36.10 ID:AO1tiNU0
ジョルノ「なるほど……つまり…さっきの男の能力でこの世界に来たと?」

ジョニィ「そういうことになる」

ジョセフ「殺し合いねぇ……大統領さんよォォそれは俺たち全員で殺し合うってことかい?」

大統領「そうなるな」

ジョセフ「あんた馬鹿でしょ?」

大統領「何故だ!?このファニー・バレンタイン大統領に向かってなんたる口のウンヌンカンヌン」

ジョセフ「わーったわーった、説明してやるよ
まず第一に何故俺らを集めた?どういう繋がりだ?」

大統領「それは貴様らが血の繋がりを持ってるからだ」

ジョセフ以外のジョースターズ「!?」

ジョセフ「それだって分かってる
俺が聞きたいのは何で身内も殺さねばならんのかということだ」

大統領「それはジョースターの血について調べる為だ!」

ジョセフ「そこなのよねェん!」


>>11マジで?
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:43:38.57 ID:ukrYTsSO
ねぇ吉良は?帰っちゃったの?
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:46:42.21 ID:AO1tiNU0
ジョセフ「俺が親父から聞いた話ではジョースターの血族は宿敵と戦う時に最も力を発揮すると言う」

ジョセフ「だが身内と戦うと………

血 が 逆 流 し て 半 径 3 0 0 k m を 破 壊 す る」

大統領「えっ」

ジョセフ「流石のあんたのスタンドとやらでも防げねぇだろう……」

ジョセフ「それでもやるってのかい?大統領さんよォォォォ?」

>>13
いるよ ジョセフの演説に一同ポカン状態
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:47:56.34 ID:qqK8Od.0
解説しなきゃ理解できねーもん書くなよ・・・
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/24(月) 23:51:09.62 ID:AO1tiNU0
ジョセフ「それにあれだ、そこのへんてこ帽子の兄ちゃんの力を知りたいなら
素直にジョースターズvsそいつらでいいんじゃあないのォ?」

大統領「(確かに……その方が私の利益は大きい)」

大統領「よし、その条件飲もうじゃあないか」

ジョセフ「YES!!」

ジョセフ「じゃあそういうことで話し合おうじゃあないか!」

ジョニィ「すごい……なぜそんなに分かっていたんです?」

徐倫「それに血が逆流ってマジ?」

ジョセフ「ああ、あれ?」

「嘘」
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/25(火) 00:00:07.69 ID:dKrSVtM0
>>15
>>10で書き忘れてしまった すまん

ガッシボカガッシボカガッシボカスイーツ

ジョセフ「痛い痛い痛い!何すんのよォ?」

仗助「つーことはアレだ、下手したら相当やばかった事をハッタリで突き通したってワケ?」

ジョセフ「終わりよければ全て良し」

徐倫「飛んでるわァ……」

承「やれやれだぜ……」

大統領「さあ、戦え」

ボスサイド

吉良「生憎、精神衛生上戦うのは趣味じゃあないんだが……
身を守る為なら仕方あるまい、誰が行くかね?」

カーズ「指図するな、人間ごときが……」

ディアボロ「(思考中)」

DIOとプッチ「ワイワイキャッキャ」

吉良「……私が行こう」
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/25(火) 00:07:57.04 ID:dKrSVtM0
ジョジョサイド

ジョセフ「んで誰がいくの?僕ちゃんあんまり行きたくないのよねェん〜」

ジョルノ「あまり悩んでいても無駄です
僕が行きましょう」

仗助「気をつけろよ、あいつは触れたものを『爆弾』にするからな」

ジョルノ「それは無気物ですか?人間も可能なのですか?」

仗助「『可能』だ、俺の友人も爆弾にされた……」

ジョセフ「うむ、そろそろ出発のようだな」

徐倫「あんたは空気読んだ方が良いとおもう」

ジョニィ「お互い空気ですね」

承「ああ……」

大統領「では始めさせてもらう」

徐倫「何あれ?紙?大きいわね」

大統領「『D・4・C』!」

ドジャァァァァァァァァァァァァン

19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/25(火) 00:23:16.66 ID:dKrSVtM0
ジョルノ「ここは…?」

ガサガサ

ジョルノ「ッ!」

ムダムダァ

吉良「落ち着け……私には争う気はない
ただのサラリーマンだ、君は…見た所学生のようだが?」

ジョルノ「いいえ『ギャング』です」

吉良「!……なかなか面白いジョークだね…
ところで…その『てんとう虫』のブローチは良いね
とって見てもいいかな……?」

ジョルノ「あなたの能力は触れたものを『消す』能力でしょう?
触らせるワケにはいかない」

吉良「(消す……?なるほど…)なんと、そこまで分かっていたのか
仗助に聞いたな?そうだ、フェアに行こう
私の名前は吉良吉影、スタンド名はキラークイーン
能力は『触れたものを消す』能力だ」

ジョルノ「ご丁寧にどうも
僕の名前はジョルノ・ジョバァーナ
スタンド名はゴールド・エクスペリエンス
能力は……」

「殴ったものを動物に変える能力です」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/25(火) 00:46:46.22 ID:dKrSVtM0
吉良「(殴ったものを動物に変える能力……ハッタリだろうな)」

吉良「そうか、動物園にピッタリだね」

ジョルノ「そちらの能力こそゴミ処理にピッタリでしょう?」

吉良「ははは、確かにね ところでジョルノ君
どうやったのかこそ分からないがとばされ、こんな川のほとりにいるワケだ
君はこの川についてどのくらい知っている?
例えば、どんな生き物が住んでいるのか?
どこまで続いているのか?
この小石、手にとって見るt」
バキィ

吉良「うぐゥ!」

ジョルノ「無駄な話は要らないですよ?」

吉良「うう……ジョルノ君、手厳しいな
だが人の話はちゃんと聞くものだ
特に忠告はね…」


吉良「(接触起爆型に変えた!!喰らえ!このクソガキがァ!」

ジョルノ「吉良さんその『爆弾』を投げるのは止めたほうがいい
言ったはずですよ?僕の能力は触れたものを動物に変える能力と
僕が思えばすぐにその小石は蜂にでもなってあなたの下に飛び立てる」

吉良「知っていたのか……?いや、言わないほうがおかしいか
なぜ『消す』などという無駄なハッタリを?」

ジョルノ「話をする為です
『爆弾』を作れる数を調べていたんですよ
幾らでも作れるのなら話してるあいだにも作っているでしょうからね」


寝ます 誰も見てないっていうのは辛いな…
下手っていうのがデカいが…
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/25(火) 20:46:56.44 ID:dKrSVtM0
吉良「そうか…‥既にバレていたんだな‥
ならばもう隠さなくていいな!」
カチ!シュウ……

ジョルノ「(石を爆発させた……やはりあってたか……一つしか作れないというのは
結構こちらにとっては有利だ…」

キラークイーン「しばッ!!」
ブン!

G・E「無駄ァ!」
ガッ!

ジョルノ「『手』で触れたら『爆弾』でしたね……」

吉良「その通りだ、だがな、お前が触れる前に石を投げれば!
お前の体に触れさえすれば!!お前は『爆死』する!!!」
シュッ

ジョルノ「マズイッ!!生まれろ!生命よッ!」
ズオオオオオ

吉良「!?木が生えた!?……なるほど……それも能力なのだな……」
ズドォォォォン

ジョルノ「(木に触れた瞬間消えた……という事は
事前にスイッチを押すタイプではなく、『触れれば』爆発するようだな…)」

吉良「次はどうかな?」
シュッ!!

ジョルノ「また性懲りもなく……(今度は避けよう)」
スッ……

ジョルノ「(ん?吉良がこちらに向けて指で窓を作っている?)」

吉良「このくらいだな……今だ!!」
カチッ!!

ジョルノ「!?まずい!!ガードだ!G・E!!」
バッ

ドッグォォォォォン!!!!

22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/25(火) 21:10:30.68 ID:dKrSVtM0
吉良「フ、フハハハハ……やったか!?」

ジョルノ「正直……驚きました…」
ハァハァ……

吉良「チッ、生きていたか…だが足を一本貰えたんだから
素直に喜んでおくべきかな…?
まあ安心したまえ、すぐにそこの腐った流木のようにしてやろう……」

ジョルノ「じゃあもう喜べませんね、G・E!!」
ガシュッ!!

吉良「フハハ!足をくっつけてくれる生き物がおるかァ〜?
いなァァい!!お前はただの血迷ったちっぽけなクソガキだと思うよ、この吉良吉影は!」

ジョルノ「これを見てもそんな事が言えるかな……?」

吉良「何ィ!?流木を…『足』に変えただと!?」

ジョルノ「くらえ……」

吉良「くるんじゃあない!!(クソ!!石を拾ってる暇がない!!」

ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァ!!」
ブチィ!!!!

吉良「うぐァァァァァァァァァァァァ!!」

吉良「(川の対岸まで吹っ飛ばされたか……だが『運命』はこの吉良吉影に味方してくれているッ!
さっき奴のブローチを奪った!これを接触起爆型に……よし!!完了!!
これを打ち出す!!フハハハハ!!奴は後ろを向けている!!チャンスだッ!
あれ?打ち出したブローチがミツバチに!?
マズイッ!!こっちに向かってくる!!うおォォォォ!!
………あれ?遅い?よし今のうちだ!追撃してくれる!!」
シュバァァァ

吉良「(なに?!?!当たらない!?すり抜ける!?
ン?私の……体が後ろに……?
まずい!!解除が間に合わない!!!死にたくない!!
この吉良吉影はここで死ぬような人間ではないッ!!
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない)」

ジョルノ「ゴールド・エクスペリエンスは既にブローチに『触れている』……」


シュゥゥゥ……

大統領「決着ゥ!!」

ジョルノ・ジョバァーナWin
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/26(水) 00:25:28.35 ID:NGIpHX6o
VIPから来た、支援
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/26(水) 00:25:48.53 ID:sbld0l.o
え、何GER?
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/26(水) 00:41:52.47 ID:Ln9tRlso
正直つまらん
あと投下するなら投下するで一々レス返すな
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/26(水) 02:10:57.96 ID:IXtWC/.o
承り辺りが時止めして大統領襲えば、


勝ったッ第7部完 じゃね?
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/26(水) 07:17:27.32 ID:M6jgY3w0
>>24
>>22の吉良のセリフで「遅い」や「すり抜ける」で初期のゆっくりにする能力って分かりにくいかな?
そうだったらスマン

>>25
マジか……それはストーリーとか文章力全部含めて?
指摘してくれたら嬉しい

>>26
それは出来ない、もうちょい後で理由書くつもり
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/26(水) 15:17:50.38 ID:IXtWC/.o
待ってる>>27
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/26(水) 20:44:00.92 ID:M6jgY3w0
すんません
今日は投下できそうにありません
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 02:11:16.55 ID:WtMcUvIo
>>29
おk ここは日常の息抜きにでも使って任務を全うせよ
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 19:06:04.98 ID:cUBS4SAo
まってる
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/27(木) 20:21:43.24 ID:qzuIF4c0
>>30
>>31
ありがとう、投下します
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 20:36:53.68 ID:qzuIF4c0
〜ジョルノvs吉良の時〜

仗助「(気まずいよォォ!!!何なんだよ……承太郎さん……
話しかけても無視るしよォォ!!性格悪いったらありゃしねーぜ……」

承太郎「オイ……」

仗助「ハィィ!?」

承太郎「お前、さっきからヤケに馴れ馴れしいが……
面識あったか?それとも、イカれてるのか?この状況で……?」

仗助「やだなぁ〜一緒に戦ってきたじゃあないですかァ〜〜
ジョセフ爺みたいにボケちまったんすかァ〜?」

承太郎「うちのおじいtゲフンゲフン……ジジイを知ってるのか?」

仗助「(グレート!承太郎さん完璧マジーよ!若年性ナンタラカンタラって奴なのかァ〜?)」

仗助「承太郎さんが連れてきてくれたんじゃないっすかァ〜
あん時はグレートにビビりましたよォ……」

承太郎「(どういうことだ……?ジジイは確か60そこらだったな……
いつ『種』を仕込んだんだ……?ハッ!?まさか……
来日してからか……あのジジイ…帰ったらとっちめてくれる……)」

ジョセフ「ヘックチ!!あぁ〜クソ〜かわいこちゃんが噂しちゃってんのかなァ〜
まーいいや、それでな!!徐倫ちゃん!そこで俺は言ってやったのよ!
『次にお前は「分かったからどうだってんだよクソガキ」という』ってなァ〜」

徐倫「へェー」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 20:54:33.83 ID:qzuIF4c0
承太郎「つまり……こういうことか?
お前はジョセフの隠し子だと……?」

仗助「だからそういってんじゃあないっすかァ〜承太郎さんおかしいっすよ〜?」

承太郎「(待てよ……こいつはおそらく学生だな…
ということは来日した時に仕込んだのなら
年齢がおかしい!!つじつまが合わない!!これは幻覚だァァー!!……
だが幻覚にしてはヤケにリアルすぎる……
やはり現実なのか……?」

承太郎「ところで仗助……?とか言ったな?
今年は何年だ?」

仗助「えーと……『1999年』っすねェ〜
そういえば1999といえばプリンスのヒット曲にありましたね
グレートにいい曲でしたよォ〜」

承太郎「そうか、それはうらやましいな
(間違いない、俺たちは時を超えて集められている……
そして目的はあそこで一人ぼっちで体育座りをしているジョニィとかいう奴の弱点を調べる為……
ん?なぜ大統領は『今』攻撃しない?
俺たちがいるからか?いや、違う……あいつの能力なら『挟み込んで』俺たちを消してしまうだろう……そして……」

仗助「(気まずいよォォォォォ!!!!!!なんで会話がないんだよォォォォォ!!!!
何か考えてるなら俺に相談してくれたっていいじゃあねーか!!!!
承太郎さんは一体何考えてんだ〜!?)」

ジョセフ「その時俺は言った『俺にはシーザーという味方がついていたのさ』とな」

徐倫「(やばい……ときめいちゃった…)」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 21:05:21.81 ID:qzuIF4c0
承太郎「(間違いない、あの大統領はデカい『武器』を持っている!)」

大統領「ファ〜ア……まだ終わらないのか…」

承太郎「(何故だ!?なぜアクビなどしていられるッ!?
それになぜジョルノ達の『状況』が分かるッ!?
無線機のようなものは使っていない……
まるで自動的に同期をする衛星か何かのようだッ!!
ん?同期……?まさかッ!)」

承太郎「スタープラチナ!!」

大統領「!?」

承太郎「時よ止まれ!!」
ドゥゥゥゥン

承太郎「オラァァ!!」
バゴォ

大統領「」

承太郎「とりあえず実体は有るようだな…」



DIO「あれ!?プッチ!?プッチ!?どうした!!
なぜ人がマイケルジャクソンの話をした途端止まる!?
そんなにつまらなかったか!?オイ!!プッチ!!オイ!!」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 21:28:48.96 ID:qzuIF4c0
承太郎「てっきり俺は自分の分身を作る能力と踏んでいたが……
検討違いだったか……?」

承太郎「限界だ……時は動き出す…」

大統領「ハッ!? ウグォォォ!!!」
ヒューン ドグシャァァァッァ
大統領「まずい……『挟まねば』……」
ズリズリ……

承太郎「もう逃げられねえぜ……
この能力を解除しねえとこのまま『踏み』つぶすッ!!」

大統領「よく踏んでくれた……礼を言う……」

仗助「グレート……そっち系かよ…」

大統領「D・4・C!!」
ドジャァァァン

承太郎「!?しまった!!」
バッ!!

承太郎「どこだ!?」

仗助「承太郎さん!!『足元だァァァァァ!!!」

承太郎「!?」

大統領「『罪』には『罰』だ……
受けてもらうぞ……承太郎!!」

承太郎「誰だ…?そのブ男は……?」

30$のオッサン「助けてくれぇ〜!!」

大統領2「準備完了だ……デモンストレーションのな……
まぁ、見ていたまえ」

承太郎「!?もう一人ブ男が!?」

30$のオッサン2「あれェ〜?俺がいるゥ〜?」
ボロボロボロボロ

承太郎「!?ブ男が『崩れて』いる!?」

大統領「これが私の能力だ……『本来』のな……
だが遺体が私に入ったことにより!こういった世界が作れた!!
しかし天は二物を与えずといったところか、
『私から』はこの世界の住人に干渉しようとするとすり抜けてしまう……」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 21:36:16.44 ID:qzuIF4c0
大統領2「だからだ…貴様らが反抗した場合の処置は考えねばなるまい
だからこういった『制裁』をさせてもらう!!」

仗助「!?違う世界の承太郎さんを連れてきた!?」

承太郎「ウグァァァァ!!!」
ボロボロボロボロ

大統領「よし、そろそろ良いだろう……
ちなみにこの世界にまだまだ私はいる
こことは仕切られている、お前らの敵の方にもな…」
スゥゥゥ

仗助「あのやろー……いや!それより!
承太郎さァァん!!」

承太郎「まずい……右腕をやられた……
このままじゃあ失血死するな……」

仗助「ハァ……承太郎さん……本当に俺のこと忘れちまったんスね……
んじゃ改めて自己紹介ッスね
俺の名は東方仗助、スタンド名はクレイジー・ダイヤモンド
能力は……



治すことです」
ズギュン

承太郎「!!……ありがとな……仗助…
お前の能力は…誰よりも優しいぜ……」


プッチ「DIO!やめてくれ!!殴るんじゃあない!!
別に無視なんかしていないじゃあないか!?」

DIO「お前には俺の寂しさは分かるまい!!しらばっくれるんじゃあない!!
お前は『磔刑』(の後くすぐり)だァァァ!!」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 21:39:50.05 ID:qzuIF4c0
一応ここで投下終了です
質問等、あったらよろしくお願いします
支援などがあったら歓喜して狂い悶えます
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 21:44:03.67 ID:cUBS4SAo


DIO様壊れすぎww


ジョリーンは承りに反応しないの?
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 21:46:53.31 ID:qzuIF4c0
忘れてた、もう一個あったわ

大統領「どう思う?『私』よ」

大統領2「うーむ……さっきジョセフの奴がいった
『爆発』の件だが……」

大統領3「あー、あれか……ジョースターって怖いな
他にも何か奇妙な点があるかもしれん……」

大統領「最初の計画の『隣のジョニィ連れてくれば
勝てるんじゃね?』作戦は保留だな」

大統領2「ああ……ジョースター殺しても
私達が一瞬で死ぬようなことがあったら
困るもんな…」

大統領3「んじゃとりあえず解散で」

大統領1、2、3「「おつかれでしたー!!」」
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 21:47:48.33 ID:qzuIF4c0
>>39
今はジョセフの話聞いてます

もうちょい後で親子の絆発揮してもらいます
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/27(木) 21:56:10.08 ID:qzuIF4c0
一人でも読んでくれたら嬉しいな
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 23:20:37.66 ID:WtMcUvIo
ゲームマスター的立場の大統領が、場の空気を支配する手段に
未知から来る圧倒的恐怖を使わないのはジョジョっぽい雰囲気が薄い気がする。
しかしアイディアは秀逸なので、今後の展開に大いに期待。

栄光はお前に有るッ>>1
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/27(木) 23:27:48.71 ID:qzuIF4c0
>>43シュートの兄貴ぃ!!
持ち上げられたらあがっちまってオチがぶれてしまうぜwwww
確かにこのSSは「未知」とか「奇妙」というものが少ないな……
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/28(金) 00:17:09.05 ID:QB328oko
ざっと読んだが
・口調がつかめてない
・キャラを無駄に崩壊させてる
・話の進行がヘタクソ(描写不足)
・ジョジョネタ言わせとけばいいと思ってる
・能力の把握が出来ていない

これならまだ秋山DIOちゃんの方がよっぽどジョジョしてたわ
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/28(金) 00:20:16.33 ID:RRt2gsYo
>>45
おい何勝手に転載してんだ馬鹿
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/28(金) 18:57:40.77 ID:yb9QGQI0
>>45
マジか……描写不足って事は
地の文を入れた方がいいってことか…

後、口調と能力の把握は努力する

その他は仕様という事で赦してもらえないか…?
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/28(金) 21:56:01.49 ID:yb9QGQI0
とりあえず今日は投下不可です
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/28(金) 22:59:47.78 ID:tRpF32w0
ジョジョなんて漫画ですら何が起こったか説明ないとわからんのに、こんな台本だけじゃ何やってるかわかんねぇよ。
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/29(土) 20:31:05.52 ID:Avus6H.0
地の文入れてみる
下手過ぎれば台本形式で頑張るよ
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/29(土) 20:42:23.50 ID:Avus6H.0
何もない空間に一人の少年が帰って来ていた

彼は軽傷こそ負ってるものの、特にそれを気にしたような様子もなく

ただ歩いていた

「おかしいな……皆がいない…」

彼はさっきからずっと歩いているが誰にも会わない

30分ほど歩いた所で少年は休む為に腰を下ろした

正直、体のあちこちにある傷たちを「治療」したいが治療するための「材料」がない

「(石か何か落ちてはいないだろうか……)」

そう思い、あたりを見回したその時

彼をその状況においやった元凶が背後から近づくのに気付いた



……
………

「では、次の戦いを始める」

ファニー・ヴァレンタイン大統領はそう言い、

次の戦いに出る人を決めるよう、促した

52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/29(土) 20:58:34.83 ID:Avus6H.0
「俺が行かせてもらう」

珍しく真剣な面持ちでジョセフはそう言った

大統領はそれを聞き、すぐさま戦う「世界」に飛ばそうとしたが

一人の少年がそれを遮る

「大統領さんよォ〜これって『タッグ』ってのはダメな訳?」

大統領はそう発言した巨大な軍艦のような

頭をした少年にいった

「何故だ?こちらとしては一人ずつ見た方が研究しやすいと思うのだが?」

しかし仗助は言い返す

「あんた気づかないンすかァ?おそらくこの中でこいつは

唯一スタンドが『ない』、「見えてすらない」ってな……」

仗助はそういったかと思うと彼自身のスタンド

「クレイジー・ダイヤモンド」を出現させ、ジョセフに殴りかかった

ハッと息を飲む大統領、思わず悲鳴をあげる徐倫

動揺を見せない承太郎、見てすらいないジョニィ

だがジョセフの反応はその誰とも違った

頭をポリポリとかき、首をかしげながら何が起こったのか理解出来ない様子だったのだ

「なるほどな……確かにこれでは瞬殺だろう……

ではその『タッグ』を認めようじゃあないか」

ジョセフが何か言い返そうとしたその刹那、二人は飛ばされた

53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/29(土) 21:01:45.18 ID:Avus6H.0
ちょっと中断

評価して欲しい
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/29(土) 21:11:02.54 ID:BrW0zEwo
分かりやすくはなったな
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/29(土) 21:26:58.55 ID:Avus6H.0
>>54
ありがとう
かなり嬉しいwwもっと批評してくれ
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/29(土) 22:25:18.31 ID:uq4L/HMo
ジョニィじゃないほうのジョナサン涙目
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/30(日) 00:36:30.76 ID:BnNH9gM0
そういやジョナサンDIOの肉体になってたな
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/30(日) 00:47:22.99 ID:JqeAaASO
それよりカーズディアボロはどうしたんだ…
59 :1[sage]:2010/05/30(日) 01:20:45.50 ID:BlT0nYQ0
>>58
ギクリ……てめー敵だな?
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/30(日) 16:23:32.77 ID:Dh5nucDO
いちいち伺い立てんなよ気持ち悪いガキだな
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/30(日) 17:09:17.18 ID:k79/ukAo
お前にだってこんな時期があっただろ?
そういうことだ
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/05/31(月) 01:07:26.57 ID:73iSxzs0
分かりやすくはなったが、改行しすぎじゃないか?

何もない空間に一人の少年が帰って来ていた。
彼は軽傷こそ負ってるものの、特にそれを気にしたような様子もなく、ただ歩いていた

「おかしいな……皆がいない…」

彼はさっきからずっと歩いているが誰にも会わない。30分ほど歩いた所で少年は休む為に腰を下ろした。
正直、体のあちこちにある傷たちを「治療」したいが治療するための「材料」がない。

「(石か何か落ちてはいないだろうか……)」

そう思い、あたりを見回したその時、彼をその状況においやった元凶が背後から近づくのに気付いた。



……
………

「では、次の戦いを始める」

ファニー・ヴァレンタイン大統領はそう言い、次の戦いに出る人を決めるよう、促した。

「俺が行かせてもらう」

珍しく真剣な面持ちでジョセフはそう言った。
大統領はそれを聞き、すぐさま戦う「世界」に飛ばそうとしたが、一人の少年がそれを遮る。

「大統領さんよォ〜これって『タッグ』ってのはダメな訳?」

大統領はそう発言した巨大な軍艦のような頭をした少年にいった。

「何故だ?こちらとしては一人ずつ見た方が研究しやすいと思うのだが?」

しかし仗助は言い返す。

「あんた気づかないンすかァ?おそらくこの中でこいつは唯一スタンドが『ない』、「見えてすらない」ってな……」

仗助はそういったかと思うと彼自身のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」を出現させ、ジョセフに殴りかかった。
ハッと息を飲む大統領、思わず悲鳴をあげる徐倫、動揺を見せない承太郎、見てすらいないジョニィ。
だがジョセフの反応はその誰とも違った。
頭をポリポリとかき、首をかしげながら何が起こったのか理解出来ない様子だったのだ。

「なるほどな……確かにこれでは瞬殺だろう……ではその『タッグ』を認めようじゃあないか」

ジョセフが何か言い返そうとしたその刹那、二人は飛ばされた。

くらいの方が個人的には読みやすい。
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 10:52:59.02 ID:neYrh.SO
>>62
レス稼がないと、後で困るとか

500で終わるより、700、800で終わったほうがよくね?
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 18:51:05.24 ID:ZAnG2ww0
昨日は投下できなかった
もし見てる人がいてくれたならすまんかった

>>59
偽物楽しいか?

>>60
伺い?何を?
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 18:52:19.84 ID:ZAnG2ww0
>>62
>>63の言う通りです
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 20:37:37.60 ID:ZAnG2ww0
投下します
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 21:00:06.37 ID:ZAnG2ww0
「あんのヤロー……説明もせずに飛ばしやがって……」

ジョセフはジャングルの中で一人愚痴っていた
そして歩きながらふと考える

「待てよ……?あーーーー!!!仗助がいねェ!?」

そう、あの奇妙な髪型をした少年がいないのである
急いでジョセフはジャングルを走る、走る

しかし仗助はどこにもいない、それどころか敵すらいないのである

「どーすっかなァ〜?『仕込んどく』か……
よし!そうしよう!あったまいい〜!!」
気を取り直し、ジョセフは仕込み始めた…
.
..
...
「まったくよォ〜…あんのお気楽馬鹿はどこにいったのかねェ〜……?」

そう言いながら仗助は歩き続ける

「そういえば名前聞いていなかったな……
後で聞いとこう…それにしてもいねぇなァ〜……」

しかし、歩けど歩けどジョセフはおらず
どんどん疲労が溜まって行く一方であった

その時である

「おい」

ビクゥ!!と弾かれるように仗助は振り向く
だが、辺りに広がるのは鬱蒼とした木々のみである

「誰だ!?あんたか!?敵か!?どっちだ!?」

「『あんた』?生意気な下等生物が……
このカーズに対していい度胸だな」

声はするが姿は見えず、仗助は懸命に探すが見つからない

「ビビってんじゃあねェーッスよォー!!
姿見せたらどうだ!?カーズさんよォ〜!」

「ビ・ビ・る?ビビるだとォ〜?
この馬鹿者がァ〜既に貴様には見えているわ!!」

その時、前方から何かが飛んできた
それは仗助に向かって飛んで行き、ブスリと音を立てて仗助にめり込んだ
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 21:22:34.08 ID:ZAnG2ww0
「?」
最初、仗助には何が起こったか分からなかった
大方、小石でも飛んできたのだろう そうタカをくくっていた

だが

「うおおおおお!?」

それは粒だった、だが今腕を見ると
「ゲェェェー!!『ピラニア』だァァァ!!
クレイジー・ダイヤモンド!!」

いそいで仗助はスタンドを発現させピラニアをつまみとる

「!?この質感、本物!?
ありえねぇ……ひょっとしてスタンドによって出来た生物か?」

ピラニアを『直す』、すると、ピラニアは粒となって
前方に飛んで行ったが所詮粒、この森の中では見えない

だが、カーズを動揺させるには充分だった

「なんだ?貴様の『それ』は波紋の一種か?」

驚いた、あいてはスタンドを『知らない』のだ
てっきり仗助はピラニアはスタンド攻撃と思っていた

「(なるほど……相手はスタンドを知らない…だが無意識の使い手かもしれねェ……
ミキタカも見えてなかったがスタンド使いだったよなァ……
アレ?あいつ結局宇宙人だったんだっけ…?)」

仗助はそんなどうでもいい事を考えつつ相手を探す

「(どうにかして引きずり出せねぇかなァ〜?
しまった!!さっきのピラニアを逆に直せばよかった!!
億泰の時の様によォ〜……やっちゃったなァ……」

そんな事を考えていると

「何を考えている……?下等生物如きが知恵を絞った所で
この究極生命体!!カーズにはッ!!決して勝てぬ!!
こっちは一年のまず食わずで暮らせるのだ!!
耐久戦に持ち込む事もできる……」

ピカーン
ソウダ!!

「えぇ〜ッとォ〜?究極生命体だっけ?
そんな偉大な生き物が『卑怯にも』耐久戦に持ち込んじゃうのォ〜?」
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 21:31:34.82 ID:ZAnG2ww0
ピクピク
カーズは自分自身気付かぬうちに苛立ちを覚えていた
眼輪筋が震え、こめかみに青筋をこれでもかと言うほど立て
ブルブルと身震いをしていた

「(落ち着け……相手はこのカーズを苛立たせて
姿を表させるのが目的だ……そして…」

「あれェ〜?図星だったんスかァ〜?
まあ、無理もないっすよねェ〜
いくら究極生命体(笑)だろうが怖いもんは怖いっスもんねェ〜
ま!それでも『プライド』あんのかって話しッスけどォ〜」

究極生命体は、キれた

「!?」
仗助の目の前にあった木がモゴモゴと変身している
まるで木がスライムにでもなっているかの様だ

「KUUUHHHHHUUUUUU……」

そこには長髪の半裸男が虚ろな目でたっていた
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/05/31(月) 21:33:07.76 ID:ZAnG2ww0
一旦寝るよ

>>63
500どころか200行くかっていう世界になってきた
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/01(火) 08:55:46.91 ID:jKI5m9g0
1000行かないなら200だろうが300だろうが一緒だろ
HTML化依頼出すんだし
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/02(水) 21:34:29.92 ID:qED4IjA0
サイレントヒルやってた、すまん
投下します
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/02(水) 22:07:14.21 ID:qED4IjA0
「♪〜♫〜♫♫♩〜…‥っと!上手に出来ましたァン!!」
ジョセフはどうやら『仕込み』が終わった様子である

木の上を見たり近くの池を見ながら自己確認のように話を続ける

「え〜っとォ〜何個仕込んだっけかァ〜?
あそこに1つ、あっちに1つ……あれ?あっち数えたっけェ〜?
んじゃあ、もう一回……と行きたいところだがァ〜……」
と、何故かここでくるりと後ろを振り向き言った

「もしもォ〜し?出てこいよォ〜そこのアンタ!」

静寂が訪れる

やがてそこにいた『彼』はゆっくりと茂みの中から姿を表した

「なぜ分かった……?追跡は完璧だったはずだ…」
『彼』は問うた、自分自身に欠点はまったくなかったはずだ
音も、気配も完璧に消したはずだった

なのにジョセフに気付かれたのだ
『彼』は自然と相手に対する警戒を強めて行く

そしてジョセフはニヤつきながら答える

「俺はよォ〜『木』を見ていたんだ
するとよォ〜『偶然』雲が見えたんだけどなァ〜
その雲がいきなり『瞬間移動』したのよ
後は分かるだろォ〜?」

なるほどな……頭はいいようだ…と
『彼』、ディアボロはジョセフに対する認識を変える

「なるほど……そこで我が『能力』に気がついたというわけか……」
「(だがそれでは私の居場所がわかった事に説明がつかない……
まさか『ナランチャのレーダー』のような能力を……?
まずいな……」

ジョセフは手で顔を覆い、笑いながら答える
「そーいうこと!!つまり、初見で見破られるような
『あんたの能力』などとるに足らない!!ということだな!」
「(チックショォ〜!!もったいぶらずに言えよ!!
なんだよ『我が能力』ってよォ〜!!
あの流れは説明する流れだったじゃあねーか!!
まずいな……瞬間移動だけじゃあ何にもわかんねぇ…
もっと情報を引き出さねぇとなァ〜……」

彼らの深読みは続く……
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/02(水) 22:31:34.40 ID:qED4IjA0
「単刀直入に聞こう、お前の能力はレーダーの様なものか?」
ディアボロはそう言いながらジョセフの表情の変化を探る

「かもしれねぇなァ〜」
ジョセフは顔色一つ変えずに答える

「(表情の変化なし……ハズレか、よほどの策師のどちらかだな……)」

「(レーダー?ああ、ナチスがイギリスに使った奴だっけ?
どんな事が出来るんだったっけ?)」

疑問を押し込め、ジョセフは勢いよくディアボロを指差し言う

「さ〜ッてとォ〜……良いことを教えてやろう
俺は『波紋』というものが使える!!
とりあえず実演させてもらうかァ!!」

大声に驚き、体を守るディアボロだったが
ジョセフはディアボロに攻撃はせず、近くの木に触れていた

すると、みるみる内に木の葉がジョセフの手に集まって行く

「まあこれは波紋のほんの一部を紹介したにすぎねェ!!
まだまだあんたの知らない能力はあるのよねェん!!」

「(何だ!?波紋!?スタンドじゃあないのか!?
いや、スタンドが使えなくてあの余裕はありえん!!
波紋+スタンド?それとも波紋なぞ存在せずに
あれが奴のスタンド!?

だとしたら能力はなんだ!?
『木の葉を手にくっつける能力』!?
そんな限定的な能力有るはずがないッ!!)」

恐ろしい速度で思考が進むディアボロ

だがそんな中ジョセフは

「(ゲェ〜〜!?そんな驚いてないのォ〜?
余裕を持たれるような事があったらまずいな……
確かに『で?』で終わるような事だしなァ〜……
次は何をしよう……?スパゲッティネーロがあれば
ビビらせる事ぐらいは出来るかなァ〜?)」
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/02(水) 22:33:30.44 ID:qED4IjA0
遅筆な上に量少なくてすまん
今日は打ち止めです
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/02(水) 23:28:35.94 ID:siI2HgAO
よい子のみんな〜
集まれ〜
サイレントヒルのうたが始まるよ〜
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/03(木) 00:27:45.93 ID:s0BbiGEo
先生、スペシャルゲストとして読んでおいた三角さんがまだ来てませんが
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/03(木) 21:47:45.10 ID:t3qdtQk0
はい!そこの>>77!!
ネタバレをしない!ドジャァァァンされてなさい!!

今日は投下できそうにありません
すまんね
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/03(木) 23:03:51.66 ID:lPtL6rMo
とりあえず俺は読んでるから最後まで書いてほしいな
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/04(金) 00:22:10.50 ID:4sxBvww0
>>79
すごい嬉しい……支援がほとんど無いからなwwww
まあ、下手糞な上に場違いな感じはあるが…‥
でも完成は絶対させます
でもたまに生存報告できない時もあるけど心配しないでね
おやすみ
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/04(金) 00:56:59.63 ID:zTIyOtAo
何も問題はないしはじめてのSSって奴ならだいたいそんなもんだろ
しえーん
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/04(金) 19:59:24.17 ID:kAHFlgEo
とりあえず続きが気になる
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/04(金) 21:33:55.63 ID:4sxBvww0
>>81>>82
ありがとう 本当に嬉しい
がんばるよ

投下します
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/04(金) 21:57:44.52 ID:4sxBvww0
「(やべぇなぁ〜…‥怒らせて姿を表させたはいいが
メチャクチャお怒りだよォ〜……まさかここまで怒ってらっしゃるとはなァ〜)」

正直、仗助は後悔していた
能力をまだ充分に理解していないのに相手がかかってくるとなれば
対処法が掴めない

もし仮に親友『億泰』のスタンドの様に
一撃必殺だったらどうしよう?
今までのがもし小手調べなら?こっちの能力を試すために
相手がわざと能力を隠していたら?
そんな『動揺』が仗助を襲う

「どうやって殺・す・カァ?切り刻むかァ?
それとも食うかァ?」

カーズは既に殺し方を考えていた
究極生命体である彼には仗助など
ちょっと不思議な羽虫のようにしか感じないのである
しかし、その羽虫にコケにされたのだ。怒り心頭である

「そいつはグレートにおっかないッスねェ〜〜」

そういいつつ仗助はさらに辺りを見回す
その目に映るのは硬そうなヤシの実のような果実のなった木や、ツタが垂れ下がってる木
樹齢1000年はあるんじゃあないかという木などがたくさん映る

だが、怒ったカーズはいきなり襲いかかってきた
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/05(土) 00:24:53.67 ID:5JR980c0
寝オチしてました
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/05(土) 00:52:28.25 ID:x8uz3vc0
一応アマチュアのモノカキやってるモノだけど・・・
・口頭のセリフはできる限り少なくした方がいい
・誰の視点から説明しているかを明確に
・難しいだろうけど、1レスの中で起承転結を作る
・口語体を説明文で使わない
・バラバラに投下せず、一つのストーリーとして纏まってから投下する

とりあえずこれ変えるだけで見違えると思うよ。
あとできればボス活躍させて(笑)キンクリ最高
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/05(土) 00:55:07.69 ID:sSNE/kIo
吉良があんな死に方するなんて・・・もっと活躍してほしかった
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/05(土) 01:43:53.89 ID:5JR980c0
>>86
御指摘ありがとうございます
起承転結か……心がけてみます
後、ストーリー自体はまとまってるんですが
iPodからなため書き溜めなどが出来ないのです……

>>87
たぶんスレの容量が余るのでIFを書きたいと思ってます
自分もボスでは吉良が一番好きなんで……
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/05(土) 22:45:50.51 ID:rWPinx6o
こういう各主人公が各ボスとかスタンド使いと戦ったらどうなるかなっていうの考えるのっておもしろいよね
特に2部ジョセフの波紋とスタンド使いが戦ったらどうなるのかとかカーズがスタンド使いと戦ったらどうなるのかとか
だからこのSSを支援する
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/05(土) 22:48:48.78 ID:5JR980c0
>>89
ありがとう
自分のジョセフのイメージはハッタリをよくかます奴なんで
やけにハッタリかますなと思ってもスルーしてね

投下します
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/05(土) 23:32:40.71 ID:5JR980c0
「『輝彩滑刀』ッ!!」
カーズがそう言ったかと思うと
近くの木が、切れる、近くのツタが、切れる

メキメキと音を立て半径1mはあろう太さの木が
バターにナイフを入れるように切れていくのだ

「うおおおお!?」
結構ノンキしてた仗助もこれにはビビった!!
急いで飛び退き難を逃れる

「(あまりにも早くて奴の腕が『光った』事しか分からなかった………
なぜ光るんだ……?手に何か仕込んでるとかか…?」
考えを巡らせている間にもカーズは再び向かってくる

「フハハハハハハハハ!!これで障害物は消えたッ!!
小僧!!今からそっちに向かうぞォォォォ!!」
流石究極生命体といったところか、まるでチーターかヒョウの様な速度でこっちに向かってくる

「(来た来た来た来た来たァ〜!!そろそろか!?よし今だッ!!)」
仗助はさっきカーズが切り落とした木の枝を折り
『虫喰い戦』の時のように落ち着いて枝をカーズに向かって投げる

「こォォォのマヌケがァァァ!!
そんな子供騙しでこのカーズが負けるとでも思ったのかァァァ!!」
飛んできた枝をなんなく切る、切れた枝はどんどんカーズの後方へ

「[ピーーー]ィ!!この下等生物がァ!!!」
仗助まであと数mというところで声高らかに勝利宣言
ざまみろ&スカっとサワヤカな笑みを浮かべ仗助に腕を振り上げた

その時である

「やっぱりよォ〜あんたはマヌケだよォ!!」
不敵な笑みを浮かべる仗助、まったく恐怖している様子が無い

思わずカーズは
「何で!?」
とマヌケな声をあげてしまう

「ジョセフのジジイに聞いといてよかったぜェ〜
ジョースター家には伝統的な戦い方があるッ!!
それは!!」

「『逃げる』んだよォォォォォ!!!」
折っておいた枝を仗助は直す、すると枝が宙に浮かび
さっき投げた枝に向かって『戻り』始めた
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/05(土) 23:34:10.41 ID:5JR980c0

「何ィィィィ!?」
カーズは驚くあまり空振りをしてしまう

ツタに引っ張られるとき
仗助はカーズの腕がなぜ光ったのかを理解した
「(なるほど……手から出た剣の様なものが正体だったか……
それにすれ違うときに見えた…奴の剣は『振動』している、まるでチェーンソーのようによォ〜…とりあえず食らったらヤバそうだよなァ〜……)」

「卑怯者ッ!!正々堂々戦えィ!!」
カーズはコケにされた怒りに震え、仗助を追うために態勢を整えた

「もう『一つ』ッ!!この仗助君には策があるのよォ!!」
そういうと、仗助はクレイジー・Dを発現させ何かを直した

悲しいかな、カーズは『スタンド使い』じゃなかった
なのでクレイジー・Dが現れた事に気づけなかったのだ

「NUUUUUOOOOOO!!!」
カーズの足元が吊り上げられる
吊り上げた原因は『ツタ』だった

「自分で切り落としたツタに吊り上げられてちゃあ
ざまあねェなァ〜!!
やっぱりマヌケはアンタみてェだな!
あばよ〜究極生命体ちゃんよォ〜」


「NUUUUGAAAA!!!!」
カーズが吊り上げられながら見たのは
こっちに向かっておちょくるように手をふる仗助の姿だった
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/06(日) 00:01:34.03 ID:JT8qhLg0
「もーひとつ良い事教えてやろーかァ〜?」
人を小馬鹿にしたような話し方をするジョセフ、
ディアボロを苛立たせるには充分すぎた

「何なんだ!?もったいぶらずにさっさと言えッ!!」
苛立ちのあまり冷静な態度が崩れるディアボロ
無理も無い、今まで数十年スタンド能力を隠し続けていたのに
目の前のパープリンな男に数十分で知られてしまったのだから

ニヤニヤしながらジョセフは言う
「あれェ〜?ビビっちゃってんのォ〜?
僕ちゃんそんなに恐ろしかったァ〜?」

ビキビキとディアボロは手を握り締める

そんな様子を見てジョセフは話し始める
「まーアンタがビビってよーがどーしよーが関係ないンだけどォ〜
アンタ『波紋』って知ってるゥ?」


「さっき見せたじゃあないかッ!!貴様脳味噌がクソになっているのかッ!?
このど低能がッ!!」
さっきされたはずの質問を改めてされ、
ディアボロは子供扱いされたような気分になる

「カッチィ〜ン!!今の発言はイラっとしちゃうなァ〜!
その波紋じゃあねーよ!!水面に立つ波紋だよッ!このクサレ脳味噌がッ!!」
右手を右頬に添えてジョセフは話し始める

「(いきなりこいつは何を言っているんだ……?
話の関連性がまったく分からんッ!なのに話を聞いてしまう……
何なのだ……?こいつは…?)」
自分としては認めたくはないが目の前のアホみたいなやつには
『話術』というものがあるようだ、思わず聞き入ってしまう

「話を聞けよッ!このイモッ!
波紋ってのは何かを『乱す』ものなのよ、
水面を乱したりィ比喩表現では異常事態のような物をさすゥ!!」
ジョセフは一呼吸もおかずにまくしたてる

「つまりだ!!波紋の真髄は『異常事態』をもたらす事にあるッ!!
もし今使えば波紋が続く限りあんたの能力は異常事態に陥り!!

二 度 と 能 力 が 使 え な く な る」
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/06(日) 00:03:00.21 ID:JT8qhLg0
今日はこの辺にしとく
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/06(日) 11:38:05.15 ID:UTI3OQSO
ハ ッ タ リ の こ の 書 き 方 大 好 き
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/06(日) 18:14:07.81 ID:JT8qhLg0
今日は無理っぽいです
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/06(日) 20:11:27.70 ID:JT8qhLg0
おそらく2日に1回のペースだと思う
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/06(日) 20:25:36.94 ID:aXL8RcAO
サイレントヒルに…
行くのか…?
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/06(日) 20:30:32.15 ID:JT8qhLg0
>>98
行かなきゃいけないんだ……
それに3部ゲーが手に入ったんだ…
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/07(月) 02:23:08.59 ID:/JsJOP2o
100なら書き溜めして出なおせ
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 09:04:19.43 ID:p6VgNBc0
>>101なら書き溜めて出なおせ
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 09:49:00.12 ID:qzeU9cIo
>>102なら50レス分ぐらい書き溜めて出直せ
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 11:25:20.16 ID:5vDtbQIo
>>103なら>>100-102無効禁止
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 19:52:57.06 ID:5fvxj5Eo
>>104なら>>103はスレを立ててジョジョSSを投下する
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 20:18:05.55 ID:UQcHf2Io
>>105ならスレは一巡する
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 20:42:38.38 ID:5vDtbQIo
>>104
今ようやく六割(およそ160レス)書き溜められたからもう少し待ってろ
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 20:49:27.73 ID:YYx71ZQ0
>>106
待て待て待て待てwww
二日振りに来てみたら何だこれはww

飯食ったらしたら投下する
今ガクブルしてて指がヤバイ

後、書き溜めは無理という事にしときます
あいぽんのメモ帳不便
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 22:51:03.70 ID:YYx71ZQ0
とうか
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 22:58:03.31 ID:YYx71ZQ0
「ところで……俺はどこまで飛んでくんだろ?」
枝につかまりながら仗助は考える
幸い、この辺りに樹木などはなく茂みになっている

「ここでカーズに見つかったらヤバイな‥‥」
そんな事を考えていた時だった
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/08(火) 23:09:22.04 ID:YYx71ZQ0
「(能力が使えないッ!?落ち着け落ち着くのだディアボロよ……
確かに…さっきの樹木には『異常事態』が起きていた……)」
そんな事を考えていた時である

コツン

ディアボロの頭に枝がぶつかる

「ヌゥゥオオオオオ!?」
急いでキング・クリムゾンを発現させ枝をへし折る

「(!?キング・クリムゾンが出た!?
良かった…キング・クリムゾンは出せるようだ…
一応、『エピタフ』と時を『消し飛ばす』事はやめておこう…」
自らのスタンドが使えると知り、少し帝王としてのプライドが戻って来たディアボロ

それとは対照的にジョセフは徐々に焦り始めていた

「(まっじィなァ〜……相手に余裕を持たせちゃあいけねェよなァ〜…
何とか相手を揺さぶれねェかなァ〜…)」

その時である
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/08(火) 23:17:16.91 ID:YYx71ZQ0
ディアボロの上に誰かが落ちてくる

少し油断していたディアボロは気づきもせず
なすがままに押しつぶされた

「アイテテテテ……またかよォ〜また落ちるのかよォ〜
俺って今回ギャグキャラじゃねェのかァ〜?」
ディアボロの上という事も気にせず丁寧に髪の毛をセットする

「調子に乗るなよ……?このクソカスが……」
帝王の威厳を最大限に出しながらディアボロは言う

本当すまん 眠すぎる
近日中にまた書く
生存報告は出来ないかも
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/09(水) 23:25:22.62 ID:7OVK1oI0
なぜiPhoneなのにSSを書こうとしたのか。全くわからん。
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/06/11(金) 22:04:18.49 ID:e4kOQ2Q0
>>111より

しかし上に不良が乗っている状態でそんな事をいっても
威厳どころかむしろ哀れみさえ感じてくる

「えぇ〜ッとォ〜?君は何つったっけ?」
ジョセフは頭を指先でグリグリ言いながら考える

「俺っすかァ〜?俺は東方仗助ッス」
まだディアボロの上にいる仗助は言う

「あんたの名前はなんてェのォ〜?」

「俺はジョセフ!!JoJoって呼んでくれ!!」
こんなベタな自己紹介のやりとりだが
唯一おかしいとすれば一人は人の上に座ったままであるという事だ

「(こンのクソカス共がァァァ!!……だが考えるにはちょうど良いかもしれん…
よし、状況を整理しろ……私の上にはイカれた髪型がいる……

そして3m程先にハモン男がいる……ハモンは奴の話から整理すると

1.やつの手から放出される
2.さっきの木を見る限り殺す事はできない

そして3つ目だが能力を『乱す』事だが……
本当なのだろうか……?もしかしたらハッタリかもしれん……

調べる必要があるな……」
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]:2010/06/11(金) 22:23:35.65 ID:e4kOQ2Q0
「そうっすかァ〜いや〜奇遇っすねェ〜
うちの親父もジョセフっていうんすよォ〜」

「えェ〜ホント〜?親父さんおいくつ?」

「んーとォ〜……79だか89だかだったッス」

「ゲェー!!マジー!?どんだけ遊び人なんだよ!?
全く……なんてだらしのねぇ奴だなァ〜」

そうッスねと相槌をうとうとした仗助だったが
突然足元が動き出した

「うォッ!?なんだ!?スタンド攻撃か!?」
急いでスタンドを発現させ身構える

「いや……仗助君…?下下」
ジョセフは右掌を顔にあて左手で仗助の下を指差す

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「貴様ら……人を舐めるんじゃあないッ!!」
キングクリムゾンで仗助に殴りかかる
だが仗助も伊達に修羅場を切り抜けて来たわけではない

「うおッと!!いきなりは卑怯だぜェ〜オッサンよォ〜!!」
クレイジー・Dでガードする、そしてお返しと言わんばかりに殴り返す

「フン、この青っちろい餓鬼が……」
余裕を持って構え、時を飛ばそうとする

だが、

「(ハッ!?時は『飛ばせない』ッ!!)」
今更ながらその事を思い出し、防御が間に合わず
無様にも殴り倒されてしまった

「ドラァ……」

2、3日に2レス
誰もみてないだろうけど…
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/11(金) 22:29:55.82 ID:c.7te1Io
不安になるのはわかる
俺だって投下してスルーされたことはあるからな

だが続けるならうだうだ言わずにやれ
支援
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/11(金) 22:34:52.37 ID:00P.kLUo
基本的にいつでも見てる
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/11(金) 23:17:13.50 ID:SFIwt6U0
だから書き溜めてからスレ立てろとあれほど・・・
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 00:49:58.66 ID:fK2JY8oo
一日に最低でも5レス進めろ
駄目なら書き溜めろ
出来んなら帰れ
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 00:53:01.80 ID:XwTft9go
タグに入ってるから更新あれば見れるしな
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 01:00:45.15 ID:IyVVUn.0
>>115>>116
ありがとう、確かにグダグダ言ってたら気持ち悪いな

>>117>>118
この板はVIPみたいに書きためがなくても
落ちないからここにしたんだが……使い方間違ってたか?

>>119タグに入れてもらえるとかマジで嬉しい
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 15:15:52.22 ID:7KfpTeoo
書き溜めが嫌がられるのは落ちるからじゃないぞ
VIP以外の板でも書き溜めは暗黙の了解になってる

書くペース自体が遅いから製速、ってのは一応間違ってないからな
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 20:28:32.92 ID:kcu5IGI0
保守しなくても落ちないから書き溜めなくても良いみたいな言い方だな。
落ちないから書き溜める時間があるんだろ?
だったら5レス分くらい書き溜めてから来いよって思うんだよな
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 20:29:50.06 ID:XwTft9go
一日一レスじゃ話がわからんから週一にして5〜10まとめて投下してほしい
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/12(土) 21:49:11.98 ID:IyVVUn.0
>>121->>122
すまんね、確かにその通りだわ
ちょっと頑張ってくるよ

>>123
心がけてみる
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/16(水) 19:00:16.14 ID:uJ7AAZ.0
すまん、忙しいのと書きためてたら
表現とか気にしすぎたせいで全然進まなかった
もうちょいまってね
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/16(水) 22:02:19.92 ID:HYgZHH20
生存報告乙
自分のペースで頑張れ
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/06/16(水) 22:43:37.64 ID:uJ7AAZ.0
批評して欲しいんだが1レスだけ投下していい?
個人的におかしい気がするんだが…
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/16(水) 22:44:22.30 ID:uJ7AAZ.0
>>127
おかしいのは文章ね
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/16(水) 22:46:11.12 ID:Tx4PoC6o
酉つければ
130 : ◆tyuVXY5AEU2010/06/16(水) 22:50:39.61 ID:uJ7AAZ.0
>>129
了解
131 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/16(水) 22:51:52.00 ID:uJ7AAZ.0
「(時を飛ばせないという事がこんなに不便だったとは……)」
ディアボロは苦悩していた、己の能力がほとんど意味をなさない
これがどれ程の恐怖であろうか特別力が強いわけでもなく視力が格段にいいというような事もない
そしてそんな心理状態で新手のスタンド使いと対峙しているのだ

「フ、フハハハハハハハハ……フハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
帝王は意味も無く絶叫するように笑いだす
笑えばこの状況を打破出来るとでもいうように、ただこれは一種の現実逃避かもしれない
だがディアボロにとっては心地よかった、『何も考えない』
これがとてもここちよくかんじる

そして笑いが止み三人の間に静寂が訪れる

その静寂の中、ディアボロの心にある感情がムクムクと沸き起こってきた

「ケセラ・セラか……
フハハ……初めて聞いた時はなんといい加減な言葉かと思ったが……
いいものだな」
帝王は自らを天に任せた
今までドッピオ以外誰も信用しないような用心深いボスが
一番不確かな『運』に身を任せたのだ


「キング・クリムゾンッ!時を消し飛ばせッッ!!!!」
132 : ◆tyuVXY5AEU2010/06/16(水) 23:18:06.11 ID:uJ7AAZ.0
えーと…改行を盛大にミスった事以外
指摘してくれれば嬉しい
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/17(木) 00:08:08.19 ID:CueqlAYo
改行ミス何処?
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/17(木) 00:09:19.80 ID:J0XtnDgo
恐怖であろうかのとこで改行入れたかったんだとおも
135 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/17(木) 07:45:21.79 ID:DIH4bbQ0
>>134
そこです
説明いれなくてすんません
136 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/17(木) 17:35:22.38 ID:DIH4bbQ0
自分が不安な点

1.地の文がワンパターン
2.ディアボロこんなに簡単に心折れるの?
3.漢字使いすぎ?
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/17(木) 17:43:42.50 ID:CueqlAYo
・ワンパターンはよくあること
・あくまで二次創作だし・・・
・漢字は特に問題無し
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/17(木) 19:35:05.16 ID:ufQNBKoo
ディアボロはもっと強いはずううう
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/17(木) 19:42:05.55 ID:pawll92o
歴代最強っぽい主人公のラスボスだしなぁ
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/17(木) 21:57:18.29 ID:V3K3bDw0
だが歴代ボス一のヘタレであることも確か
141 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/17(木) 23:00:28.59 ID:DIH4bbQ0
とりあえずディアボロ戦はもうちょいで書き終える
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/17(木) 23:01:43.88 ID:CueqlAYo
そうか頑張れ
早く
書け
ビーム
143 : ◆tyuVXY5AEU2010/06/18(金) 21:26:59.28 ID:CkbYK3s0
『ディアボロ』戦は書き終えたんで投下します
144 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/18(金) 21:28:01.83 ID:CkbYK3s0
「見える……見えるぞ…奴らの軌跡が……」
帝王は再び君臨した、自分の誇りという名の宮殿を取り戻したのだ
何という優越感だろう、何という幸福であろうか
他者より優位に立つという至福、自分が失ったものはこれだったのだ

「さて、行かせてもらうか」
そういうとディアボロは目の前にいる二人の軌跡を見ながら進む

「まずはこっちからだな……我が誇りを汚した者にはッッ!!『制裁』をッッッ!!!!!」

時は再び動き出す
145 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/18(金) 21:29:11.98 ID:CkbYK3s0
「(アレ……?)」
息をしても満たされない、何故か満たされなくなった
ジョセフは原因を調べようとすると仗助がこちらを向いて驚いている

オイオイどーしちゃったのよォ〜?仗助君よォ〜?

言おうとしても声が出ない、アレおかしいな?胸がピリピリする?

ジョセフは理解せず倒れた


「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」
仗助は吠える、目の前で倒れているジョセフの後ろに立っているディアボロに憎しみの目を向けながら


気がついたら奴がジョセフの後ろに立ち
仗助にニヤリと笑いながらジョセフの胸を貫く

仗助の頭に?と怒りが充満する
「何なんだよテメーは!!??何なんだよテメーの『能力』ッ!?」
仗助は激情をこらえきれずディアボロに殴りかかる

だがニヤニヤ笑いながらディアボロは簡単に避ける、避ける、避ける

今の仗助にとってこれ程腹立たしい事は無い
パンチ一発、蹴りを一発当てるだけの事がこんなに難しいとは思いもしなかった
146 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/18(金) 21:30:33.68 ID:CkbYK3s0
「ハッ!?」
肝心な事を忘れていた、ジョセフを『直さ』ねばならない

急いでジョセフをたぐり寄せる

が、

ディアボロは躊躇いも無く
仗助の腕を切り落とそうと腕を振り上げる

急いでジョセフの足を掴み、引っ張るが

スパン
音を立ててジョセフの手首が切れる

「うわああああああああああ!!!」
仗助は急いでジョセフを担ぎ上げ走る

ここはジャングル、視界が悪すぎる
運良く見えた平原へ向かう

だが悪魔は近寄る、悪魔の微笑を浮かべながら

2m近くの巨体を担ぎながら走っているのだ
流石の仗助もヘバりが出てくる

「(そうだ……!)」
147 : ◆tyuVXY5AEU2010/06/18(金) 21:32:44.22 ID:CkbYK3s0
いきなり歩みを止め仗助はジョセフをぶん殴る

ディアボロも思わず歩みを止める
そしてエピタフで相手の予知をした瞬間

「!?」
ディアボロの肩がえぐれる

「危なかった……我がエピタフを使わなければ
首をやられていた……」

「原理は分からんが……[ピーーー]ィ!!小僧!!」

仗助はディアボロと対峙して言う

「俺としてはよォ〜チョイと残酷趣味だがよォ〜
許してくれよなッ!ジョセフ!」

仗助は飛んできた物に捕まりその場を去った

「なるほど……ジョセフとかいう奴の手首か……
奴が殴られてヤケに吹っ飛んでったと思ったよ……」

そしてディアボロは考える

「落ち着け……奴の能力は何だ…?
だが焦ってはいけない、さっきの二の舞となるからな…」

帝王はゆったりと歩きながら仗助達を追った


もう一人、音も無く寄ってきているとも知らずに
148 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2010/06/18(金) 21:33:24.27 ID:CkbYK3s0
ミスった


いきなり歩みを止め仗助はジョセフをぶん殴る

ディアボロも思わず歩みを止める
そしてエピタフで相手の予知をした瞬間

「!?」
ディアボロの肩がえぐれる

「危なかった……我がエピタフを使わなければ
首をやられていた……」

「原理は分からんが……死ねィ!!小僧!!」

仗助はディアボロと対峙して言う

「俺としてはよォ〜チョイと残酷趣味だがよォ〜
許してくれよなッ!ジョセフ!」

仗助は飛んできた物に捕まりその場を去った

「なるほど……ジョセフとかいう奴の手首か……
やけにジョセフが殴られて飛んで行ったと思ったよ……」

「落ち着け……奴の能力は何だ…?
だが焦ってはいけない、さっきの二の舞となるからな…」

帝王はゆったりと歩きながら仗助達を追った


もう一人、音も無く寄ってきているとも知らずに
149 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/18(金) 21:35:44.78 ID:CkbYK3s0
以上です

一週間待ってこれだけ…とか思わないで……
これから一週間ほど来れないけどごめんな

ちょくちょくここ確認してるから
質問とか雑談とかあったら入らせて貰います
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/18(金) 21:43:15.53 ID:1y70RsMo
十二分に誇れることだと思うがね
周りがちと優秀すぎるが
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/18(金) 21:45:27.80 ID:CkbYK3s0
>>150
うわあああああ!!!ありがとう!
スゲー救われた!!
需要が無さすぎ黒歴史物晒してんじゃねーかと思ってたが……
見てくれてありがとう
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/18(金) 23:34:11.61 ID:CkbYK3s0
なんで俺そんなにディアボロ好きじゃないのに
こんなに活躍してんだろ
吉良が好きです
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/19(土) 00:27:08.27 ID:RvHGWEAO
好きじゃないキャラをぞんざいに扱わない辺りに好感
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/19(土) 00:52:48.84 ID:eX7k05U0
>>153
ありがとう
何でかわからんが使ってしまう


一通り終わったら
もしもあいつとあいつが闘ったらみたいなのやりたいな
どんなのがいいかな?
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/19(土) 13:13:07.54 ID:rYhGbhk0
俺と承太郎
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/19(土) 17:25:28.27 ID:eX7k05U0
>>155
任せろ
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/19(土) 18:00:58.69 ID:tu8uMHUo
全員が待機してる状態で水を撒いてサバイバー
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/19(土) 21:46:58.45 ID:eX7k05U0
>>157
それ面白そうだけど生かせるかな……
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/21(月) 00:11:04.75 ID:54L90mI0
すまん>>156は無しにしてくれ……
娘に見えてたわ…
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/23(水) 23:06:19.59 ID:tEF0N6co
で、どうなったの?
161 : ◆tyuVXY5AEU2010/06/24(木) 18:25:21.13 ID:zpgJBSU0
生存報告です
もうちょっと待ってて、今立て込んでて書けない
ちなみに病気になったわけではないんで

>>160
サバイバーが面白そうなんでもしかしたら書くかも
162 : ◆tyuVXY5AEU2010/06/26(土) 20:20:45.25 ID:M5tNiBA0
一通り見返したけど吉良戦が少ないな……
ディアボロ戦終わったら書き直して良いかな?
混乱するかもしれないから一応書いとく
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/06/27(日) 20:41:40.33 ID:KBCTCYSO
別に要らん気が
164 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/06/27(日) 22:03:00.46 ID:5SRpm8U0
呼ばれてないけどジャジャジャドジャァァ〜ン
>>163
そうか…分かった、カーズ戦の書き溜めに戻るわ
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/01(木) 14:19:04.49 ID:T.YGWGQ0
少なくとも、ディアボロより吉良のが強い気がするんだぜ
166 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/01(木) 14:30:12.66 ID:dszqnKQ0
>>165
俺もそう思うんだぜ、しかも吉良の方がかっこいいよなww

実は明日までテストでした 、ゆとりでサーセン……

今はとりあえずサボって家なんで書き進めたり推敲したりです
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/01(木) 14:33:50.94 ID:OU9sWxIo
サボるな
SSより人生のが大事だ
168 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/01(木) 14:38:48.94 ID:dszqnKQ0
>>167
すいません、明日は真面目に行きますんで……
雑談大歓迎です、二週間レスがつかなくて寂しくて寂しくて……
書くのがうまくなったら自然と来るんだろうけど……
169 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/01(木) 19:13:04.99 ID:dszqnKQ0
てづーす
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/02(金) 23:13:25.94 ID:70qcVOY0
>>169はミス

投下しようと思ってたら前編後編のうちの
前編だけが消えてしまった
あなたならどうする?……最悪でしたorz

何回書いても前の方が良かった気がする事って無い?

もうちょっとまってね
171 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/02(金) 23:15:40.46 ID:70qcVOY0
トリ忘れしてた

ついでに承太郎「秘密機関ドレス?」って面白い?
他のSSが面白すぎてよりどりみどりで何読んでいいか分からん
172 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/04(日) 00:57:25.30 ID:d/taAcc0
投下
一週間でこれか……と思われるだろうけどごめんな
173 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 00:58:29.43 ID:d/taAcc0
ズザァァァァァ

仗助はジョセフがすでに倒れている場所へ転がるようにして着地する

「おい!?ジョセフ!!起きやがれ!!『怪我』は完璧に治ってるはずだッ!!」
仗助はジョセフの脈を測る

……反応が無い……

「嘘だろ!?チクショウ!!あんたをうちの爺さんみたいにしたくねえんだ!!!
起きやがれチクショウ!!」
仗助は泣きながらジョセフの胸を叩く
だが虚しくもジョセフは動かない

「ハァハァハァハァ……」
無力感、それが心を覆う
その深さは図りきれぬほど深い

だがそんな状態でも時は進む
歩みを止める事はしない、時は誰にも平等である

ポキリ、ポキリと音がする

「そうか……死んだか……」

悪魔がやって来る
174 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 01:00:33.49 ID:d/taAcc0

「所詮そいつは単なる歩兵だったという事だ……
王に敵う事はない、一生勝ち上がる事はない
それは既に『決定』されているのだ……」
こんなに仗助が狂いそうになるほど怒ってるというのに、悲しんでいるというのに
この悪魔は容赦をしない

「ホラ、殴りかかって来ないのか?蹴り飛ばさないのか?
この俺をズタズタにしたいと思わないのか?
もしかして怯えて出来ないのか?だとしたら情けない事だなァ?
そのまま怯えながら死ぬという事はどんなに無様なことだろうなァ??
え?お前は自分でそれが分からないのか?無理もないな、貴様にはそんな勇気はないからな……」

プッツーン

仗助の中で何かが切れた、とても大切な、人間と獣の境目とも言える物が

「ドララララララララララ!!!!」
彼は獣と化した
彼が狙うは目の前の悪魔、彼が背負うは復讐心
ただ、己のスタンドで殴る、殴る、殴る、殴る

175 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 01:01:40.72 ID:d/taAcc0
正直、ディアボロは驚いていた
まさかここまで凄まじいとは思っていなかった

「(グッ……人は怒りでここまで強くなるものか……
だが悲しいかな、怒りのおかげで強くなったが)」

「キングクリムゾンッ!!」
目の前の仗助の軌跡が分かるようになり
すかさず、後ろに回る
「怒りのせいで、『盲目』となるッッ!!」


「時よ!!再始動しろッ!!」

とたんに仗助は辺りを見回し、ディアボロを探す

ディアボロは無言で腕を振り上げ、仗助の首を落とそうとする



ディアボロの脇腹は『無くなって』いた
176 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 01:02:50.79 ID:d/taAcc0

「うおッ!?」
ディアボロはその場から飛びのく
一瞬遅れて大量の血が辺りに飛び散る

「貴様の能力か!?小僧!?」
ディアボロは問うた後に気づいた
仗助の能力はむしろ逆だった『治す』能力だった
じゃあ誰が!?と自問自答しようと思ったがその必要はなかった

「KUHUHUHHHH……」
帝王、いや、人間を超越した者がそこにいた

「小僧を先に食おうと狙っていたが……
貴様が邪魔をするから順番が狂ったではないかァ〜」

「NU?血が滴っているなァ〜?
使わせてもらうか……」
カーズは足元にも飛び散ってるディアボロの血に触れる

その瞬間

「うがああああああ!!!!!!」
ディアボロは絶叫する、怒った様子ではない
何かに悶絶しているようだ

「やはり『波紋』は便利でよいなァ〜」
カーズは血に伝導させ、サンタナがジョセフに対して見せた
波紋対策を逆に利用したのだ

続いて仗助にも来る、
「グッアアア!!」
まるで心臓に電気を流して
蘇生させる時のように仗助の体は跳ねる

「(結構キツイが……耐えれねェワケじゃあねェ!!)」

グッと持ちこたえる仗助、そこで彼が見たものは

『カーズがディアボロの傷口に体を押し込んでいる』
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 01:05:55.05 ID:XfBFoc2o
わあい!
178 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 01:07:19.40 ID:d/taAcc0
おぞましすぎる光景だった
だが不思議なことにどんどんカーズは侵入している

とうとう全身が入ってしまった

そしてディアボロは立ち上がる
最初は白目を剥いたままだったが
悪夢から覚めたばかりの子供の様に目を開け

「やめろおおおおおおお!!!
貴様ッ!!俺の中で何をしているッ!?」

「フフ、な〜に貴様と小僧が戦っていた時
貴様はあらぬ方向を見ていたよなァ〜?
つぅまぁりィィィ!!!貴様にも小僧の能力が見えていた!!
そして貴様はさっき何やら叫んでいた!!
ならば貴様にも能力が使えると考えるのが
当たり前だろうがァァァァァァ!!」
179 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 01:08:07.64 ID:d/taAcc0
そうだ、カーズはスタンドを得るために侵入したのだ
次第にディアボロの体がガクガクと震え
動作確認のように足を動かしている

「ンー、馴染む実に馴染むぞッ!!
このまま貴様の脳を乗っ取り使い方を調べてやる……
どうだ、怖いか?ン?」
姿見えぬカーズは問う

だが
「………な」

「ンン〜?聞こえんなァ〜?」

帝王は決断したような顔つきで言った
「ふざけるな」

「何ィ〜〜?」

さらに帝王は言う
「ふざけるなと言ったんだ
このディアボロが貴様にも命乞い?
勘違いも甚だしい、俺はさっきプライドを失いかけた……
その時の惨めさと言ったらなかったよ……
だが今は取り戻したのだッ!!『誇り』も!!『自信』もッッ!!
二度と失ってたまるかァ!!!」
と言った後、自らの腕で何かをしようとするが、

「無駄だ……貴様がベラベラ喋ってるあいだに
ほとんど乗っ取っているッッ!!
後は貴様の脳だけだァ!!!」

「貴様に良いことを教えてやろう……
俺の能力、『キングクリムゾン』は
スタンドと言ってな、その語源には諸説あるのだ……
だが俺はこう信じているッ!!『立ち向かう者』とな!!
人間は弱い、だからこそ立ち向かえるのだッッ!!
立ち向かう者がいない貴様なんぞにィ!
他人の力を自らが使おうとする貴様なんぞにィ!!
使えるわけがないィ!!!!」


そういうと彼はキングクリムゾンの手刀で
自らの体を縦に引き裂いた
180 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 01:10:41.01 ID:d/taAcc0
以上です
短いッ!?と自分でもビビりました
あ、明日やってやらぁ!!あしたって(ry

>>177
見ててくれてありがとう
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 01:11:24.32 ID:t49silIo
何これディアボロのくせに無駄にかっこいい

182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 01:12:28.19 ID:XfBFoc2o
俺ちょっとギャング入ってくる
183 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 01:16:33.85 ID:d/taAcc0
>>181
ありがとう、なんか書いてたら愛着湧いてきた

>>182
アバッキオ先輩によろしく
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 02:23:02.96 ID:5Hl.V6AO
ディアボロがかっこよくて嬉しい
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 13:40:15.33 ID:wNYFWHMo
まさかのディアボロVSカーズ
186 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/04(日) 20:12:28.57 ID:d/taAcc0
正直に告白しよう……『今日』はなにも書いていない……
今日買った21巻に興奮してました……すいません
AC//DC祭りだったwwww

というわけでまたボチボチ書き溜めてきます
とりあえずキングクリムゾンの元ネタ聴いたら
すごい罪悪感に襲われて……謝らないといけない何かに包まれて……
とりあえずすんませんでした
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 20:56:26.82 ID:GC0tRcSO
>>186
うるせぇボール・ブレイカーぶつけんぞ
188 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/04(日) 21:28:09.48 ID:d/taAcc0
>>187
老いちゃう><

D・4・Cのあの光ってラブトレインだったんだなwww
どこがラブだよwwwww
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 22:16:51.27 ID:GC0tRcSO
>>188
ちっともラブじゃないな
荒木のセンスはよく分からん
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 22:26:39.77 ID:DloysrIo
遺体が大統領を守ろうとする愛ってことだよ
191 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/04(日) 22:31:52.08 ID:d/taAcc0
>>190
トレインは単に電車で発現したからか
貨物列車のように不幸が連結してるからかな?

だめだ今日は無理っぽい……
期待しないで待ってて
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/04(日) 23:42:48.44 ID:07tfQsI0
ボスの活躍を聞いてパッショーネに入団を決意しました。
ボスかっこよかったけど、ドッピオ関係のネタも入れて欲しかったな。

「歩兵〜」のくだりは荒木っぽかったよ
193 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 00:08:42.23 ID:T.DIVsA0
>>192
ありがとう!
あー……ドッピオか……考えてなかったな…
でも原作の最期のシーンで感動したんで覚えてても出せなかった……と思う!!

1時ごろ投下します
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/05(月) 00:21:39.95 ID:qKzLuIgo
でも……
さびしいよォォォ………ボス
いつものように
電話ください
待ってます……
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/05(月) 00:45:09.69 ID:HjW6ERoo
ボスの活躍を聞いてパッショーネに入団しようとしたら
なんか試験らしいライターが渡された瞬間燃え尽きまし
196 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 00:52:57.40 ID:T.DIVsA0
>>195は……ただの純粋な少年だった……

投下します
197 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/05(月) 00:53:59.66 ID:T.DIVsA0
「これは……『試練』だ…未熟な過去に打ち勝てという
『試練』だと……ガハッ!!……俺は受け取った……」
息も絶え絶えに帝王は呟く、だがそろそろ限界が近づいていた

鳩尾にキングクリムゾンの腕をつっこみ、下ろし、裂いた

どれほどの『覚悟』がいるだろうか?

彼は自らに『打ち勝った』のだ
未熟の過去、世から身を隠して
秘密主義を貫き怯えていた『過去』を乗り越えたのだ

「GUNUUUU!!!!くォォんのゴミめがァァァ!!!」
ディアボロの中からディアボロと
同じ場所を裂かれたカーズが這い出て来る

だが

傷が『治りつつ』ある

カーズが忌々しそうに呟く
「フゥーフゥーフゥー……
確かに死ぬかと思った…認めよう……
だが!!!このカーズは!!全ての生物を超越したァ!!!この程度の傷!直ぐにでも治せるわァァァ!!!
何が『立ち向かう』だァ!?なァめるなァ!!!」

そういうとカーズは目の前に転がっている
ディアボロを蹴り飛ばす

また血が飛び散り、帝王は空を舞う

「小僧ゥ!!こいつを『治せ』!!貴様のスタンドとやらなら可能だろうがァ!?」
カーズはディアボロを指差し言う

「完璧な決着を付けてくれるわァァ!!さあ!!『治せ』!!」
198 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 00:55:26.51 ID:T.DIVsA0
仗助は考える

「(チクショウ、チクショウ、チクショオ!!!
どーしろっていうんだ!?俺によォォ!?
こいつはジョセフを殺しかけたッ!!
そいつは忘れちゃあいねェ!!
だがよー……こいつにだって『家族』はいるんじゃあねーか……?
俺がこいつと『同じ事』をしちまって良いのか!?
答えろォ!!東方仗助ェ!!)」

仗助は唇を噛み締め辛そうに考える
だがディアボロの息をする感覚が狭くなって行く

仗助は決めた
「治すッ!!治してやるよォォ!!」
そういいクレイジー・ダイヤモンドを発現させる

だが



ディアボロ『自身』がそれを止める

そして仗助を見据え静かに言う

「小僧、やめろ、ふざけるんじゃあない……
せっかく取り戻した『誇り』を捨てろというのか……?
俺は『帝王』だ……そんな無様な事が出来るか…
それとお前は忘れちゃあいけない……
俺は奴を殺しかけた、それが『事実』だ……
お前の能力は『結果』を覆らせる事は出来るだろう
だがな……『事実』を覆す事は出来ない、いや、しちゃあいけないんだ……
そこは『人間』が超えちゃあいけない部分だ」

そしてディアボロは何かを感じ取る

「そうか……やけに息が続くと思えば……
ククッ……なるほどな……」

「じゃあな小僧 、二つ言っておこう
『冷静であれ』そして、『奴は倒せない』……
伝えたぞ……?」

そう言ったあと、首をコクリとかしげ目を瞑る
仗助の手を掴んでいた手が離れる
それを仗助が掴もうとするが、間に合わず落ちてゆく


帝王は召された
199 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 00:56:25.98 ID:T.DIVsA0
仗助は見た、いや見えた

ディアボロが決してこちらを振り返らず
天に登って行くその姿を

帝王が空に向かって闊歩して行く姿を

手を伸ばせど掴めない
叫べど聴こえない
祈れど届かない

なんだ?この喪失感?
なんだ?この涙?
なんだ?この握ってる両拳は?

さっきまであれほど憎かった奴が逝って
なぜこんなに哀しいのだろう?
なぜこんなに悔しいのだろう?

足元に亡骸があるというのに彼が消えてしまった、そんな気がする


この感覚に何故か既視感がある

そうだ

じいさんが死んだ時だ

あの時、仗助は決断した
街を彼の代わりに守ってやる、と

彼は『決断』し、『成長』してきた

今回彼は何を決断するのだろう?
どう成長するのだろう?

それはまだ誰にも分からない………
200 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 00:58:36.24 ID:T.DIVsA0
「NMUUUU?やはり治りが遅いなァ〜?」

そんな声で仗助は意識が憎き奴に戻る

いくら殺しても殺し足りないが
カーズに聞きたい事があった

「テメェーはよォ〜究極生物だったっけかァ〜?」
仗助は問う

カーズは右手を額にあて、やれやれと頭をふる
「KUHUHUHU……人間はこんなにも記憶力がないのか……」

「そォォォォうだァァァ!!!
その通りだァァ!!小僧ゥ!!」
自信満々にカーズは答える

続けて仗助は問う
「じゃあよォ〜『罪悪感』ってのはねぇワケ?」

「HUHUHUHAHAHAHA!!!罪悪感〜?
貴様は飛んで来る羽虫を殺したら罪悪感に包まれるのかァ〜?」
そういうとカーズは思い出したかのように付け加える

「そうだ、良いことを考えたぞッ!!」
そういうとカーズは仗助が止める間もなく
ディアボロの亡骸を引き寄せる
201 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 00:59:47.60 ID:T.DIVsA0

「見ていろォ〜!!」
カーズはディアボロにのしかかる
そして手品のようにディアボロを『消した』

「てめぇ……あいつをどこに!!……ハッ!?」
カーズの腹から『ピンク色の髪』が出てきている

彼は再び『キれた』
「あいつは冷静であれと言ったがッ!!
ここまでやられて!!キれねぇ奴はいねぇ!!!!」
仗助は瞬時にクレイジー・ダイヤモンドの拳を
憎きカーズに叩き込む

「うぐゥ!!!」
余裕をかましていたカーズは吹き飛ぶ

1m、2m、3m、5m、10m……『100m』

仗助は気づいて驚く
「ヤロォ!!鳥かなんかに変身しやがったッ!!
逃がすかッ!!」

仗助は追う、木々をかき分け木の根を飛び越え……

だがおかしいところに気づく

奴がいない

吹っ飛ばした先に奴がいないのだ

「どこに行きやがったァァァ!!出てきやがれッ!!!」

すると足元に違和感がある事に気づいた
202 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 01:03:52.12 ID:T.DIVsA0
以上です
>>194ピオよ……逝ったかもしれないな…
ワイワイキャッキャしててくれ……

ごめんな又、量が少なくて

俺は進化してるんだろうか?
未熟な過去に打ち勝ったんだろうか?
批評お願いします

後、>>1はジョジョの元ネタ聴きながら書いてるんで
何聴いて書いたか当てたら……何かしよう……

このあともチラチラスレ覗いてるんでww
よろしくwww
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/05(月) 03:26:53.31 ID:yNsoqAAO
正直最初の吉良対ジョルノの時はジョルノが一方的に勝ってるように感じてあまり面白く感じなかったけれど、
地の文での描写や各キャラの見せ場が増えてきてからは続きが楽しみになってきた。
ディアボロがこんな熱い倒され方をするとは予想がつかなかったな。

なんとなくアナザワン・バイツァ・ダストに一票。
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/05(月) 10:33:46.11 ID:qJ2WE1Yo
ディアボロのくせにかっこよすぎてむかつく
これはキンクリさんのはずだ
205 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/05(月) 20:45:58.94 ID:T.DIVsA0
>>203
はい!ディ・モールト惜しい!!
Queenはあってた「Bohemian Rhapsody」でした
結構話の流れがこんな感じなんだわ
特に最後らへんの盛り上がりからの落ち方

>>204
信じられないだろ……?「なんかわからんがくらえッ!!」という
名言を残したお方なんだぜ……?

今日は絶対無理
テスト直しという試練が襲ってきてます
というわけで又今度!
スレは見てる!!アリーヴェデルチィ!!

P.S.ラストバトルは吉良戦が好きです
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/06(火) 16:01:48.79 ID:3LahLESO
吉良は4部メンバー全員で倒したようなもんだからな

ジョルノにあっけなく負けて「あれっ?」って感じがするのはそのせいだたぶん
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/06(火) 16:08:36.06 ID:V5W.DnAo
最後も後一瞬遅れてたら全滅してたしな
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/06(火) 23:23:19.07 ID:jGAnPM20
>>206
そのせいだうんそのせいだ
読返したら自分でも全くわけ分からなかった
正直バイツァダストしてやり直したいorz

>>207
あれかなりのイジメだよなwww
あいつら敵に回してよく逃げられたと思うわwww

はい、今日も投下は無理です
明日は絶対投下して見せる……
たぶん分かりにくくなるから長文になると思うけどごめんな!!

後、スピードワゴンの元ネタ聴いたけどイイな
あの声にハマりそうだわ
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/06(火) 23:42:09.37 ID:qZ8WQnEo
全レス馴れ合いがしたいなら馴れ合い板行けよ
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/06(火) 23:50:07.44 ID:jGAnPM20
>>209
いやね、せっかくレス付けてくれたんなら返したいじゃない……
目に余るほどキモすぎるってなら自重する
ごめんな
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/07(水) 00:20:59.65 ID:m55uc46o
全レスしてるとこなんざいくらでもあるだろ
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/07(水) 01:18:04.81 ID:B4Br23Qo
どんなスレも>>1がルール
外野がとやかく言うことじゃないな

気に入らなければ勝手に消えればいいし
213 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/07(水) 21:58:28.31 ID:nnb/ePQ0
ども、今日も無理っぽいです

全レスの事だけど続けて行こうと思う
ただでさえ読んでる人少ないんだから御礼したいし……

キモイっていうのも分からなくはないけどねwww

んじゃ
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/07(水) 23:35:47.44 ID:avi3wUAO
敵味方タッグとか読んでみたい
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/08(木) 03:40:11.46 ID:QTI7nz2o
VIPと比べてここは人少ないからレス少ないのもしょうがないよ
むしろこの板の他のスレと比べて多い方だわ
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/08(木) 15:10:25.55 ID:mfkMTwgo
|
|
|

|
|
|

|
|   ゴトッ
|      C

|
|
|      C

| ┣" ┣" ┣"   ┣"
|   ┣"    ┣" ┣"
|      C
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/08(木) 17:15:17.12 ID:8IRXxmEo
なん、だ…?
落ちてくるわけでも運ばれたわけでもなく
突然音と共に置かれただとッ!?

あの4と書かれた玉は何か危険だ…
否、俺たちはもう攻撃をうけているかもしれないッ!!
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/08(木) 19:20:25.41 ID:CegSoAo0
>>216>>217
まさか……逃げろォォ!!ミスタァァァ!!!

今日はできます
課題が比較的少ないんでね…
219 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/08(木) 19:22:10.01 ID:CegSoAo0
鳥忘れてたわ
220 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/09(金) 00:56:49.78 ID:g0B9Jrk0
ごめん……
また無理そうだ……
すごい短いのしかかけなかった
見てくれてる人いたら言ってくれ
1、2レス分なら投下出来る
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/09(金) 06:55:37.96 ID:cCyM6EEo
私は一向に構わん
222 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/10(土) 21:38:28.67 ID:XdJ.SOA0
前半投下するッッ!!
223 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:39:44.43 ID:XdJ.SOA0
「さて……ワイワイキャッキャもここまでだプッチよ……」

「えっ」
.
..
...
....
.....
「ねぇ?君って彼氏いr」
ここまで言いかけたが徐倫の無言の圧力でジョニィは黙ってしまう

「(なんなんだろ……?この扱い……?)」
ジョニィは一人頭を抱えていた

そんなジョニィをスルーして徐倫は『父』である承太郎に話しかける
「……ねぇ?…父さん…?」

「やかましいぞッ!!このクソアマッ!!
俺はテメーの親になった覚えは無いぜ!!」

承太郎はこのとき17である
目の前の自称娘は少なくとも自分以上の年齢という事は間違いない

なのにこの女は娘だと言ってくる
それは彼の苛立ちに拍車をかけていた

彼が今考えているのは大統領の能力を攻略する事
それ以外今の彼にはどーでもよかった
224 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:40:32.57 ID:XdJ.SOA0
「(どーなってんのよォォ!?
父さんこの年でボケちゃったのォォ!?
いや……冷静に考えるのよ……何故父さんはDISC無しで生きている……?
まだあたしは『スタンドDISC』しか取り返していない……
そしてさっきまでプッチと戦っていた……
そして気がつくとここにいた……

考えられるのは3つッ!!
@.イケメンな父さんは奇跡的に1枚だけで復活した
A.スピードワゴン財団が助けてくれた
B.これは妄想。
現実は非常である

あたしがマルをつけたいのはAね……
@はこれまでの経験からみてもありえないわ
Bは……本当だったら悲しいわね……)」

だが徐倫は心のどこかでわかっていた
『3つとも』ありえない

ただ『納得』がしたいだけなのだ
だから3択など考えたがどれも説明はつけられない

そしてある可能性に気がついた

「(もしかして『本物』の父さんじゃないッッ!?
いや……でも父さんのスタンド
『スタープラチナ』を出していた……
それもあれほどのパワー!!本人に間違いはないわ……

じゃあなんで分からない!?記憶障害!?いやそんな事はありえない!!
都合良くスタンドの使い方だけ覚えているわけがないわッ!!
ならなんで!?

もしかして……

私の事を分からないんじゃあなく、『知らない』ッ!?)」

徐倫はそんな可能性にたどり着く
225 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:41:19.46 ID:XdJ.SOA0
その一方、

「(そういえばッ!!ここには『黄金長方形』が無いッ!?
まずいッッ!!探さなければ……
あれ?あそこのヤンキーの帽子についてるのは……『ジャイロのバックル』!?
なんであいつが持ってるんだッ!?)」

残念ながら承太郎の帽子のバッジはバックルではない事にジョニィは気づかない

だが手のマークや形などそっくりなのだ

しかし現実は甘くない
彼のバッジは黄金長方形ではない
世の中にそんな都合の良い事はない
それだけは確かなのだ……

だが

「(取り返してやるッ!!ナメてんじゃあないぞッ!!)」

哀れなジョニィであった
226 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:42:12.40 ID:XdJ.SOA0
「さて……」
承太郎は再び思考する

「(奴はもう一人の『俺』を連れてこられるらしい……
そしてそいつと俺が出会うと、『崩れ落ちる』
これは覆しようがない、おそらくだが抗う方法も無いだろう……

だが、『なぜ正確に俺を選んで連れてこれた?』

正直もう一人の俺はあまり俺には似ていなかった……
世界には自分と似た奴が3人はいるというが
なぜそいつらを間違えて連れてきてしまわなかったのか?
ちゃんとそこには『ルール』が有るはずだ……

あのときの状況を整理しろ……

・奴は隙だらけだった
・時を止めたときに反応はしたが特に何もできていなかった
・ちゃんと殴る事は出来た
・ちゃんと流血していた、そして『挟む』とかなんとか言っていた
・その後俺は踏みつけた
227 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:42:53.76 ID:XdJ.SOA0
!!

そうだ!
『触れた』んだ!!
あのヤローは触れると触れた『奴』の『情報』がわかるんじゃあねーのか!?
そして!その情報から!!『もう一人』!!連れてこられるんじゃあねーのか!?

……少し熱くなりすぎたぜ…冷静に考えろ……
『触れる』ってぇ事は自分からだろーが
『敵』、つまり俺が攻撃しても駄目なんじゃあねーか……?

そんな状況でどう対処する?
自分で有る事からは誰も逃げられねー……

どうしたもんかな……)」

承太郎は思考する
228 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:43:37.97 ID:XdJ.SOA0
「DIO……そろそろ僕たちの番かもしれないな…
いや、『僕』だけかもしれないが……」
プッチは真剣な表情で話しかける

「正直…再び君を失いたくは無い……
いや、君のスタンドを疑っているわけじゃあないんだ……

だがね、
身近な人がスっといなくなってしまうかもしれない……
そういうときの思考は悪い方向へ膨らんで行く
それも歯止めが効かずにね……

その想像が現実のものとなってしまうとさらに辛いんだよ……
分かってくれるかい?」

本来、神父は告白を聞く側の立場の人間だ
だが、今は逆転している

いや、正しいのかもしれない
彼にとってDIOは『神』のような存在
信頼しきる事のできる存在であり、もっとも頼れる存在なのだから
229 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:44:26.79 ID:XdJ.SOA0
「フフフ、プッチよ、惑うんじゃあない……
君のホワイトスネイクは強い、誇りに思っていい

『誇りは人を強くする』

やはり自分に自信が有る者はどこか違う
確率なんかじゃあ計り知れないものが有るんだよ……

私もかつてそういう奴を見た事がある
いや、むしろ今言った状態の逆だったがね……

確かにそいつはただの腑抜けになりかけた……
『大事な物』が全て無くなったからな……
大事な物は金なんかじゃあないぜ?
友人や家族からの愛とかってやつだよ……

しかし奴はそこで落ちぶれてるままじゃあなかった
奪われた物を取り返そうと、怒りをたぎらせ、奪った奴を屈服させた……

フフフ……奴は面白い奴だった…
このDIOが奇妙な友情を感じたほどだ……
230 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:45:25.88 ID:XdJ.SOA0
おっと、話がそれたな…
ええと…どこまで話したっけ…?

そうそう、誇りについてだったな…
誇りという物はどこからでも作る事ができるんだよ……
力、知識、容姿、血統、友情とかからな……

誇りから来る力を軽んじちゃあいけない
そしてその力を信じろ、そこから来る力は計り知れないからな……

私らしくもない話をした……
まあいい、ところで、さっき行った奴らが帰ってこないな?

やられたか、帰ってこれないかだな……

我が友よ、お互い生き残ろうじゃあないか」
そうDIOは締めくくる
.
..
...
....
「『誇りの力』か……ククク…くだらん……
じゃあ次の戦いで見せてもらおうじゃあないか……」

大統領は一人呟く
231 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/10(土) 21:47:54.47 ID:XdJ.SOA0
とりあえず打ち止め

前半って書いたのはこれからまた投下するかもしれないからね

…を使いすぎてる感が有るな…
あと、承太郎の口調がつかめない
なんか3部苦手なんだよ…
232 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/10(土) 21:58:40.97 ID:XdJ.SOA0
やっぱ無理だわ、今日はもう書けない…
すまんねオービー君…

秘密機関ドレス?を見てきます
それじゃ
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/10(土) 22:00:28.58 ID:B5M2xkYo
オービーでもドゥービーでもないッ!
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/10(土) 22:04:26.03 ID:2IS8IoE0
ごめん
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/10(土) 22:10:06.14 ID:XdJ.SOA0
>>233
おお!すまんすまんジャーニー君!!

そういえば最近スピードワゴンの元ネタ聴いたけど
すごい良くてびっくりしたな

今度はオアシスに手を出そう…
ジョジョの元ネタでオススメあったら教えてくれ
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/10(土) 23:33:24.22 ID:PnhJc0Q0
ジョニィアホの子wwwwwwwwwwwwwwwwww
そういえばヤリチンだったっけ
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/11(日) 00:42:36.44 ID:7CN8LLoo
この神父は世界が一巡でも裏返しでもない初期状態の神父かー
素数を数えつつ頑張れ作者
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/11(日) 00:52:38.62 ID:YWPMMsAO
徐倫は意外に早い時期から来たんだな
まだ仲間は誰も死んでないのか…

有名だし絶対もう聴いてるだろうけどStairway to Heavenは神曲
239 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/11(日) 01:22:39.23 ID:Y/H5VEA0
>>236
個人的にはジョニィ好きです
遺体をワインと交換するシーンで感動しちゃって……
葛藤するキャラが好きなわけですよ
吉良戦の億泰を触るかどうか迷ったりするシーンは特に好きだな

>>237>>238
そーです、緑の赤ちゃん発見!!→理解しないという事を……の所らへんです
お互いの能力を把握していたからちょーどいいかなーと

ちなみに神父が進化する事は無いからね
いきなり進化→TUEEE!!が嫌いなわけです


Stairway To Heavenは着うた買うぐらい好き
血管針カルテットの扱いには泣いた

さて、おやすみ
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/11(日) 01:43:08.10 ID:ZZKVl/Yo
逆に考えるんだ
進化したけどやっぱりYOEEEEEという新天地をはっくtごめんなさい
241 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/11(日) 11:39:00.61 ID:Y/H5VEA0
>>240
正直最初進化させようと思ったけど
C-moonが難しすぎる……
DIO様飛んでいかね?足引っ張ってね?って事になりかねなかった
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/12(月) 00:32:17.81 ID:GQBaeYAO
>>241
DIO様は1部で壁やら天井やら歩いてたし、プッチと息が合ってれば室内戦なら重力方向変化は不利に働かないかも

あとチューブラー・ベルズおすすめ
243 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/12(月) 00:48:48.51 ID:EmWSTu.0
>>242
あー!!確かに歩いてたわ……
んー、でもなあ……プッチはある程度の日にちが過ぎたから
進化したんだと思ってるんだ……
すまんね!!進化は無しの方向で!!

あとチューブラーベルズ聞いた事ないkwsk
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/13(火) 00:22:14.04 ID:bJsTrMAO
>>243
個人的にも神父の進化は6部のストーリーの末に天国への最終段階としてあるからいいと思っているので、この話でノーマル神父なことに不満はない。
なんかC-MOON要求したみたいな書き方になって悪かった。

チューブラーベルズはマイク・オールドフィールドのデビュー作。
エクソシストに冒頭部分が無断使用されたからイントロは知ってると思う。
アルバム名も確か同じ。
ただ50分近いインストの大作だし後半カオスだから人を選ぶかもww
でもいい曲なので一度は聴いてみて欲しい。
245 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/16(金) 20:46:52.43 ID:5Z4.Ia.0
貸してたジョジョが全部帰って来た……
承太郎の口調がおかしいと思ってたから読み直すぜ!!
待っててくれな!!

後、チューブラーベルズ良かった!サンキュー!!
246 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/16(金) 20:54:33.63 ID:5Z4.Ia.0
後、口調がおかしいキャラとかいたら言ってくれ
その部読み返す
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/07/18(日) 23:20:05.61 ID:0PJKgIAO
チューブラーベルズ気に入ってくれてよかった
口調にそこまでの違和感は感じなかったな
続きに期待
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/18(日) 23:21:05.68 ID:wuvMAwDO
テスト
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/19(月) 00:40:53.80 ID:H6faQ1Uo
テストって書き込むのは無駄だと思うんだ
とりあえず書きたいこと書いてテストも兼ねて書き込めばいいじゃない
250 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/21(水) 23:09:51.17 ID:z4qrQog0
生存報告ってやつをば
とりあえずもうちょい書いたらカーズ戦おわる
クラッカボォレイしながら頑張るよ

後、ネタバレは……するんじゃあないぞ……?
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/22(木) 00:54:52.29 ID:frWnNEAO
カーズ戦最後楽しみだ
3部6部組にも期待
252 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/22(木) 20:10:42.93 ID:9BNpLrE0
すまん、だいぶ待ってくれ
やらなきゃいけないことが出来た
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/23(金) 00:00:43.33 ID:8pHDz.DO
なんだと

ゆっくり戻って来てくれ
遅くても続けてくれればそれでいいから
254 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/23(金) 00:17:38.11 ID:si6S5QQ0
>>253
週一で顔は出す
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/23(金) 17:20:33.93 ID:EhS/5gAO
ゆっくり楽しみにしてる
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/24(土) 01:40:37.46 ID:C8O6DcSO
ゆっくり戻って来るってなんだよwwwwwwww
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 11:49:29.16 ID:hi8melw0
       _人人人人人人人人人人人人人人人_
      >   ゆっくり負けて死んでね!!!  <
       ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄   /イ
     ,<⌒ヽ ̄ ヽ \        |.;;\        /./ .|
    , <  \   ',  i!  ih      .| ':;;;;;;〉ー''" ̄ ̄ ̄ヽ/  .|
   /  \  ヽ  ',  .i!  .i!|ヽ     | ';''        / ,;;, |
   i ̄ヽr⌒、 i  i!  i! ノヘ |      | 丶、,,____,,-'", ,;;;;;,|
  ┝━{  i `ー┸┸'  ┝|     ヽ \    /__.'ヽ  |
   jミ、 j  __,   、_ j=i      i (ヒ_]     ヒ_ン ). .| |
  f⌒ヽj (ヒ_]     ヒ_ン .レ'}      !""  ,___,   ""  | |
  ヽ ヒェ!'"   ,___,   "' i/       |   ヽ _ン     ノ /
    `ーハ   ヽ _ン    ノ        ヽ、       , //
     .)>,、 _____, ,.イ           ` ー--─ ´

それはさておき、続き楽しみに待ってる
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 15:28:31.07 ID:YvNUQ92o
>>1がスローなんじゃなく・・・俺の意識だけが鋭く暴走しt(yr

っていうことですね
259 : ◆tyuVXY5AEU2010/07/26(月) 19:38:37.70 ID:/L6hrtA0
生存報告って奴だァァァ!!!!
ちょっとヘヴィなことが起きたけど覚悟決めたらなんとかなった
そんな俺は4部好き

>>255
ありがとう、のんびりやってくよ

>>256
あー……あれだよ!!>>258って事だよ!!
グラッツェ!!!No.258!!後でトスカーナのサラミをやろう!!

>>257
ありがとう、ゆっくりバイツァって気が狂うなwww
何回露伴達が死ぬのをスローで見なくちゃならんのだwwww

またボチボチ書き溜めてくるんでよろしく!!

んじゃアリー・ヴェデルチィ!!!
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/07/26(月) 20:18:59.60 ID:O92Vpbs0
とりあえず全部読んで>>1が異常に気持ち悪いってことが理解できた
キャラ崩壊もいいところだな

雑談しながら馴れ合いしたいなら板違いだからそっち行けよ
261 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/26(月) 20:52:50.19 ID:/L6hrtA0
>>260
色々指摘してくれたら有難い
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 21:04:48.62 ID:n1NT6kIP
VIPに張られてたから来ますた

ざっと全部読んだ
最初は正直文が厨房レベルにいい加減だし展開早すぎるし一々感想クレクレするしこれは酷いと思ってたけど
正確な日本語と他の文が安定してからは凄く良い
展開も腰を据えてじっくりきたし確実に成長してると思うよ
読者に対する姿勢も最初はいろんな意味で酷かったけど今は好印象
まあ一気に読んだし最初が酷かったからギャップで過大評価になってると思うけどな
とりあえず過度の謙遜は止めて傲慢にならないようにすればいいんじゃね
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 21:09:09.30 ID:YvNUQ92o
まとめると淡々と書けばいいよクソヤローってことだな
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 21:11:22.36 ID:tq7O3BEo
まんまんちんちん言ってろって事だよ言わせんなハズカシイ
265 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/26(月) 21:17:41.61 ID:/L6hrtA0
>>262
的確に批評ありがとう
謙遜してるつもりはないんだがそこらへん直して行くよ
本当にありがとう

>>263
レスに対するレスとかダメか?
見てくれたわけだからお礼が言いたいんだよ
もしこういう所が謙遜って言うんなら俺は多分直せない

>>264
ジョニィはともかく承太郎がまんまんってギャップ満載じゃね?
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 21:20:14.71 ID:tq7O3BEo
まんまんちんちん言うのはむしろ>>1
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 21:47:54.70 ID:vu2Qwp.o
レスにいちいち反応するためにスレに湧いてる時間があって書いてる時間が無いとか言うならこのスレ落として馴れ合いに「ジョジョ好きな人構ってください」ってスレ立てて来い
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/07/26(月) 21:58:41.10 ID:O92Vpbs0
後半部分のプッチやDIOは問題ないと思うが、
その他の会話の中にジョジョネタ多すぎて鼻につく

101巻も続いている作品の中で生まれてきた名言だけど
これだけのレスにいくつも使われると流石に食傷気味
口調なんかは書く前に読み直すしかないと思うが

何より気になるのが無関係なレスが多すぎ
見てる人間に礼がしたいのなら早く書いて読み手を楽しませるのが一番では?
書き溜めにくいだろうが、無駄話よりとっとと書き溜めるほうが大事だろう

近況報告も無駄レスに繋がるから「○○日頃投下予定」の一言でいい
今のままだとただの馴れ合いにしかならんし、そんなのは馴れ合いスレでやればいい

指摘しろってことだから気になる部分書いたけど俺にはレスいらんからな
構想自体は面白いし俺は好きだから続きは読みたい
269 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/07/26(月) 22:02:39.82 ID:/L6hrtA0
>>267
それは違う
見にくるのは書けない日だけ
書くのには時間かかるが見るのはすぐ済むし


ありがとう
最低限だけにする
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 22:09:57.24 ID:/ljKjnM0
夏ですなぁ
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/26(月) 22:39:36.85 ID:YvNUQ92o
夏ですよー
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/31(土) 11:27:40.93 ID:WZ9cccAO
せっかく制作でやってるんだから、要所で┣¨┣¨┣¨┣¨を使ってほしい
ド ド ド ド
をスペース抜いて書けば自動で変換されるよ
その変わりsagaとの併用はできない
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/31(土) 11:31:30.36 ID:kHFUsvko
併用できないなら手打ちすればいいんとちゃう?
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/01(日) 22:14:35.87 ID:tLqVqWI0
┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨
275 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:41:31.82 ID:fLXEtt.0
投下する
276 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:42:47.98 ID:fLXEtt.0
仗助が感じた違和感

それは土の上で『平べったくなっている』リスだった

仗助はあまりの事に理解が追いつけない

「(なんだ!?これは!?リスが!!まるで『ゴム』のように!!平べったくなっている!?

十中八九あいつがやったことだろう!だが!こんな殺し方は見たこともねぇぜ!)」

仗助は思わず自分の唇を噛み締める


その時だった


「HUHUHUHAHAHA!!!小僧ゥゥ!!貴様!『恐怖』したなァ!?
このカーズにィ!!恐怖しているなァ!?」


リスは『罠』だった

仗助の辺りに同じようにペラペラになっている小動物がたくさんいる

きっと仗助がどこに着地しても良いように配置したのだろう

そしてこれはカーズの回復にもつながる

伊達に究極生物と言うだけのことはあっった

そしてそのカーズは今どこにいるかというと


『上』だった

上にあるツタに足をかけてぶら下がっている
そして今にも切り裂かんと自らの腕から生える二つの剣をこすりあわせていた

「さて……小僧……?この状況をどう打破する……?
ほれ…やってみせないか……?」
カーズは余裕綽々で仗助を見据える

「…………」

静寂が訪れた
277 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:44:12.94 ID:fLXEtt.0

仗助からの返事はない
彼も最高の一手を考えているのだろう

だが自らとカーズとの間には3mも無い
そして使えそうなツタも無い

足元に長いツタが有るには有るがこんなに長いツタでは
切っている間に気づかれ、殺られるだろう

スタンドで攻撃するか?
いや、クレイジー・ダイヤモンドの射程は1、2m届いたとしても拳が触れる程度だろう

スタンドにツタを切ってもらうのはどうだ?
ダメだ、奴の聴覚はおそらくいい
あっという間に気づかれてしまうだろう

「(すまねぇな……お袋…帰るのは無理そーだ……
こんなダメな息子ですまねぇ……

一人ぼっちにしたくはなかった……
また爺さんの時みてーに悲しませちまうな……
本当にすまねぇ……

康一……オメーみてぇに頼りになる奴は少なかったぜ……
オメーのやる時はやる性格…嫌いじゃなかったぜ…
由花子と仲良くな……

最後に億泰……オメーは単純馬鹿だったけどよォ〜…
オメーとつるんでる時は本当に楽しかったぜ……
本当に名コンビ!!って奴だったぜ……)」
278 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:46:22.39 ID:fLXEtt.0

仗助からの返事はない
彼も最高の一手を考えているのだろう

だが自らとカーズとの間には3mも無い
そして使えそうなツタも無い

足元に長いツタが有るには有るがこんなに長いツタでは
切っている間に気づかれ、殺られるだろう

スタンドで攻撃するか?
いや、クレイジー・ダイヤモンドの射程は1、2m届いたとしても拳が触れる程度だろう

スタンドにツタを切ってもらうのはどうだ?
ダメだ、奴の聴覚はおそらくいい
あっという間に気づかれてしまうだろう

「(すまねぇな……お袋…帰るのは無理そーだ……
こんなダメな息子ですまねぇ……

一人ぼっちにしたくはなかった……
また爺さんの時みてーに悲しませちまうな……
本当にすまねぇ……

康一……オメーみてぇに頼りになる奴は少なかったぜ……
オメーのやる時はやる性格…嫌いじゃなかったぜ…
由花子と仲良くな……

最後に億泰……オメーは単純馬鹿だったけどよォ〜…
オメーとつるんでる時は本当に楽しかったぜ……
本当に名コンビ!!って奴だったぜ……)」
279 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:47:48.74 ID:fLXEtt.0

仗助は考えるのをそこでやめた
最後に自分がやることはただ一つ

『奴を自分が死ぬまで睨み続ける』

それぐらいしか出来ないと自分で悟ったのだ

「KUHUHU…お祈りは終わったかァ?
感謝しろよ……?貴様のような羽虫に時間をやったんだからな……?
HAHAHAHAHA!!!!!!HYHYHYYYY!!!!」

辺りに響き渡るほどカーズは笑い、仗助を見つめる

「ンン〜?小僧ォ〜?なんだその眼はァ〜?
気に食わぬ……やめんか」

「…………」
なおも仗助はやめない

「やめろと言っておるのがァァァ!!!聞こえんのかァァァ!!!!」

「気に食わぬ!!!やァめェろと言うのがァァァ!!
分からんのかァァァ!!!それ以上見続ければァァ!!
その『眼』!!抉らせてもらう!!」

カーズは凄んで見せる

「………」
何も言うまい、仗助はそう思っていた
下手に声を出せば震えているかもしれない
だがそれを悟られるわけにはいかない
奴には『屈服』しない、そう決めていたからだ

そして何より、仗助はさっきディアボロに感じた
とてつもなく偉大な『誇り』という物を抱いて死のう
そう思っていたのだ

「その眼をやめろォォォォォ!!」
そうカーズは言い、体を揺らす


その時だった


「やめろ……命を粗末にするな…
そこに誇りを得る事はない……」
280 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:51:29.92 ID:fLXEtt.0
眼の前に亡き帝王がいた

「良いか……?小僧……?
誇りという物はな……無謀な行為や偽善からは生まれない……

なぜならそれらの行為は『芯』が通っていないからだ……
なぜそんな行為を行う?と突きつけられた時答えられるか?

そしてさっき貴様は死のうとしていたな…?抵抗もしていなかったようだ……

何故だ?」
ディアボロは問いかける

あまりの出来事に理解が追いつかない
だが仗助はこの状況を受け入れた

そして

「それは……」
仗助は言葉に詰まってしまう

「当ててやろう
自らとの力量さが激しいと判断し、『諦めた』のだろう?
違うか?」

「クッ………」
その通りだった
彼は戦う事を、生きる事を諦めていた

「だが睨んでいたのは中々良かった
何故あんな事をした?」
再びディアボロは問いかける


281 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:52:53.30 ID:fLXEtt.0
「そうだ、そこなのだ…
つまり死ぬ事を諦めた、だが自らの『プライド』を捨てたくはない
そんなところか……

ディ・モールトとまではいかんが、ベネって所だな……

矛盾してるようだがそこが大切なのだ
その矛盾した気持ちこそが重要なのだ

『誇りはその人を表す』
俺はそう考えている……

そいつが誇っている物、人などだな……

それはどんな物でも良いのだ…
なぜそれを誇るのか?どういう風に誇るのか?
それらでそいつの人柄は分かる

誇る物がない奴はいない
仮にないという奴は
その無いと言える謙虚さを誇りにしているということだからな……

改めて聞こう

貴様の誇りは、何だ?」


仗助は答える

「俺の誇り………

それは……

.

282 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:54:45.79 ID:fLXEtt.0
「フハハハハ……そうか…それは良い物だな……

いやいや、馬鹿にしてるわけじゃあ無い……

人に誇りを馬鹿にする権利は無い…
そんなゲス野郎はいずれ破滅する……

必ずだ………

さて話をしすぎたな……

最後に良い物を見せてやろう……」

「なんだよ……良い物って…」

「これだよ……」
そういうとディアボロは上を指差す

見た仗助は思い出す

「そうだ!!カーズ!!」
仗助はディアボロがいるのが不思議ですっかり忘れていた

「まあ見ていろ」
そういうとディアボロは仗助に触れながら叫ぶ

「キング・クリムゾン!!!」
283 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:56:49.65 ID:fLXEtt.0
そういうと頭上のカーズはスローモーションのように落ちてくる

カーズは仗助の方向へ向かって剣を振りかざす

仗助は軽々と避ける、が、カーズは見えていないかのように剣を振る

「これは……?」

「未来だよ……キング・クリムゾンは未来を予知、そしてそして消し飛ばすことができる……

おっと、無理に理解することは無い……
要するに変えられない未来を予知できる
そして俺とキング・クリムゾン、そして俺が触れている物だけは

未来を変えることができる

そう理解して欲しい……

そして未来を帰るのは貴様次第だ…

さて、そろそろ限界だ……
さっき言った誇りを忘れるなよ……?

じゃあな……」

「おっと、言い忘れていた……
いや、これはいいか……後で気づくだろう…」

最後に何かを言い残し

帝王は消えた

不思議と涙はなかった
なぜかすんなりと心に受け入れられたのだ

死者が蘇るなどあり得ない
だがさっきのディアボロはどう説明できようか?

幻覚?幽霊?それは貴方自身に判断していただこう

そして何もなかったかのように時は動き出す

揺らしていた体をカーズは振り子のように使い、飛びかかってきた

ああ、さっきのと同じだ……

仗助はさっきの位置まで下がり
落ちてきたカーズを
クレイジー・ダイヤモンドで打ち抜いた
284 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 00:59:00.14 ID:fLXEtt.0
すまんね、ここで打ち止め
二重投稿した……だと……?
心臓がヒュッとするなwww

後、┣¨┣¨┣¨┣¨は知らなかったww
[たぬき]しか知らねwww

短くてすまんね、続きは近日中に
それじゃ
285 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 01:01:16.62 ID:fLXEtt.0
>>281も冒頭のセリフから"そうだ"を抜いといて
話が噛み合ってないww
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/02(月) 01:38:59.62 ID:Va/mDXMo
何かよくわからない設定が出てきた気がしないでもないが心で理解したから問題はない
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/02(月) 01:39:23.05 ID:DR/lkosP
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/02(月) 05:14:01.08 ID:giOvEAAO
乙!
まさかのディアボロ再び
289 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/02(月) 07:20:32.10 ID:fLXEtt.0
えーと一つ誤解を招かないために書いとく

キンクリの時飛ばしは非常に解釈が難しく、様々な解釈が有ります

今回自分が書いたのは凄い単純にしただけで完璧な正解では無いと思います

後、触れてる物も未来が見える〜という所はブチャラティが自分自身を見た所からこう解釈しました

本当は全然違うかもしれないけど今回はこれでご容赦ください

それじゃ
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/02(月) 16:22:57.42 ID:PV0M8S20
毎度毎度ディアボロの分際でかっこよすぎだろ
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/02(月) 16:28:00.82 ID:Va/mDXMo
ディアボロの分際でなんでこんな
ディアボロの分際でクソックソ
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/05(木) 18:50:16.84 ID:Na4JNoSO
二重人格で、ドッピオがエピタフを使ったのと同じノリだと勝手に解釈した

他人の肉体に精神を同居させる?だっけ?よく分からないけども
293 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/11(水) 23:23:40.37 ID:mJ7XbRA0
カーズ戦書いてたけどオチに無理がありすぎて方向転換中

294 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:12:58.08 ID:bwRN0hc0
ちょっと投下
295 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:14:04.53 ID:bwRN0hc0
「フゥー……ハァアー……やってやったぜ……
手応えアリだ……チクショウ……」
仗助は呼吸を整え、目の前を見る

前にいるのはこめかみの辺りがグチャグチャになっている
哀れな究極生物がそこにいた

「NUUUU………馬鹿なァ……このカーズがァ……
こんな小僧にィ………なんという事だ……」

カーズはこめかみを抑え呟く

「油断しすぎていた……遅れを取るわけはないと思い込んでいた……
今から……油断は…しない……
全力をもって…こいつを……『潰す』」

「!?」
その時仗助には信じられない事が起こった
こめかみをぶち抜いたはずのカーズが
多少の呼吸の乱れはあるものの
何もなかったかの様にすっくと立ち上がっている

「オイオイ……マジかよ…あんだけ苦労したってのによ……
笑えねェぜ…チクショウ……」
仗助は半ばヤケになりながら笑う

渾身の一撃を食らわせた
その筈だったのだ
だが現にヤツは立ち上がり首をコキコキと鳴らしている

「(あー…アレだな…ヤツは億泰の親父と一緒なんだな……
なるほど…こりゃあいつが言ってた通り
俺にはヤツを『殺せねェ』」

仗助は先ほどと同じ様に諦めたかの様に見える
296 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:16:11.39 ID:bwRN0hc0
だが!!
彼には戦う『意思』がある!!
誰にも譲れない『誇り』がある!!
それらを失わない限り!!彼は!!

『成長』する事ができるのだッ!!

「こいよ……ゲス野郎……!
俺は引かねえ…!!俺は…負けねえ!!!
俺の『誇り』の為に!!引くわけには!!
いかねえんだよォォォ!!!」

仗助は吼える
.
..
...
....
「改めて問おう…
貴様の誇りは……なんだ…?」

「俺の誇り……
それは………

この『髪』だ……」

ディアボロは唖然とした後、余りにも意外な答えに
溜息ともつかない物が口から出そうになるが堪えて問う

「髪?そういえば貴様は異y……
派手な髪型をしているな……
何故そんな髪型なんだ…?」
ディアボロは異様と言いかけたが思わず口をつぐんだ

彼はマフィアのボスという立場であり
幾千もの修羅場は乗り越えてきたが
彼が思わず怯むほど仗助の目には『凄み』があったのだ

「この髪型はよォ〜…俺の恩人がしていた髪型なんだ……
いや、憧れと言ったほうがいいかもしれねえなァ〜……

この髪型を馬鹿にするって事はよォ〜
あの人を馬鹿にするって事だと思ってんのよ……
それだけは何人たりとも許さねえ……

これは俺の『生き方』の象徴だ……
あの人みてェに困っている人がいたら助ける……
そういうグレートな生き方がしてーのよ……」
....
...
..
.
297 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:18:24.51 ID:bwRN0hc0
カーズはイライラしたように言い放つ
「貴様に……誇りだとッ!?ふざけるなッ!!!
貴様など所詮はちっぽけな人間!!
そんなクズにィィィ!!
誇りなどあるはずがないわァ!!!

あったとしても所詮はァァァァ!!
ネズミの糞にも劣るちっぽけな物に過ぎぬわァァァ!!!」


言ってしまった


プッツーーーーーン


「おいテメー……今俺の髪型の事何て言った……?」

彼は再び

『キれた』

「『クレイジー・ダイヤモンド!!!!』」
仗助はスタンドを発現させ

「ドラララララララララララァァァ!!!!」

カーズに拳を打ち込む、打ち込む、打ち込む

流石のカーズも見えない所からラッシュを食らっているのだ

劣勢になり、押されたカーズは逃げようと
後ろにあった木に指をかけた

だがそれすらも赦されない

途端に木と指は『合体』し歪な指となる

「何だとォォォ!?このカーズの指がァァァ!!
木と!!『一体化』しているだと!?」
苦痛に悶えるカーズだが、そんな暇も与えず
仗助はラッシュを続ける

カーズは急いでそこを飛びのき身を隠す

「どこに行きやがったァ!?
このスッタコがァァァァ!!」
仗助は探しているが見つからない
298 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:19:35.17 ID:bwRN0hc0
身を隠したカーズは自らの異常に気がつく
「(指が『治せない』だと!?)
このカーズ……怪我ぐらいなら治癒や再生が出来る……
これは……怪我ではない……?

そうか!!ヤツの能力は『治す』事!!
一旦このカーズの指と木をへし折り、治す
いや…治すのではない……『結合』させたと言った方が良いのだろうか……

クソがァ……治せぬ……無理やりくっつけられたせいか……
分解しようとしても出来ぬ……

かくなる上はッ!!)」
カーズは指を『切り落とし』再生した

「(これからは気を付けねばならんな……)」

「(どこいきやがった……!?
見つけたらタダじゃあおかねえ……!!!)」

そう思っていたときだった

カーズがいきなり飛び出してきて
仗助の足を狙い、思い切り蹴飛ばした

軽く吹っ飛ぶ仗助だったが
幸いにもクレイジー・ダイヤモンドで防御していたので骨折はまぬがれた
299 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:20:41.14 ID:bwRN0hc0
だが

「(いけねえ……足を…くじいちまったみてーだぜ……
今度こそ……マジにヤベー…)」

ザッザッザッと死の音が聞こえる

死をもたらすであろうカーズがゆっくりとやってくる

「小僧……認めてやろう……
貴様はよくやった…このカーズを狼狽させたのだ…
せめて…楽に殺してやろう……」
カーズは珍しく静かに言った
彼が敬意を払うというのはとても珍しいのだろう

しかし仗助は

「願い下げだね……究極生物さんよォ〜
俺は生きる……生きねえとよォ〜
あいつらに申し訳が立たねえだろうよ……」

「あいつら……?ああ、JOJOにピンク髮の男か……
奴らも本当に強い奴らだった……
特に我が宿敵JOJO……奴はこの手で殺したかった……」

カーズが思い起こすように話している間も
仗助は必死に助かる道を探していた

すると不自然な所に気が付いた
300 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:22:13.84 ID:bwRN0hc0
「(俺の後ろ……さっきは気づかなかったが……
『足跡』がある……?俺のじゃあねえ……
それにツタで『輪』が……
一か八か……かけてみるか……)」

「カーズさんよォ〜俺はなまだ高校生なんだよ……
まだ楽しいことが人生に沢山あるんだ……
そりゃ生きてりゃ辛えー事もあるぜ?
しかも人の一生は短いときたもんだ……

だがな

だからこそ『良いんだよ』…
短いからこそ輝けるんだ……

俺は輝いた人を何人も知ってる
一番尊敬してんのは十年以上も街を守った人なんだがよォ〜

その人は腐り切ったゲス野郎に殺されちまったがよォォ……
死ぬ最期まで街の事を思っていた……

俺はそんな人みてえによォォォ〜〜
輝きてえんだよッッ!!!」

そういうとクレイジー・ダイヤモンドでカーズをぶん殴った

しかし警戒していたカーズはあまり吹き飛ばされず
体制を立て直して仗助に飛びかかろうとする

「あばよッ!!」
そういうと仗助は輪を引っ張る

次の瞬間仗助は木の上に引き上げられたのだった


しかし
301 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:23:16.16 ID:bwRN0hc0
スパァァァンという音の後
木は切り倒された

「分かっていた…貴様は最後に何かするだろうとはな……
だが冷静に対処すればなんということはない……

改めて……死んでもらう」

カーズは自らの剣を振り上げ、縦に下ろした
.
..
...
....
.....
「あいたッ!!何か首筋がチクッとしたわ!
虫かなにかかしら……あぁー腹立つ!!」
徐倫は突然の痛みに首筋を押さえる
すると目の前の承太郎も同じく押さえていた

「あのォ〜……父…承太郎さんも刺されたんですか……?」

「……いや……これは虫なんかじゃあない…
他の……何か………だ…」
.
..
...
「僕には聞いてくれないの……?」
つくづく哀れなジョニィであった
302 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/12(木) 01:25:04.59 ID:bwRN0hc0
以上です
やっぱ量が少ない……
次はもうちょい増やすわ
ルーヴル本がいつかわからないけど出るらしいんで
それが出るまでには頑張りたい

それじゃ
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/12(木) 01:27:50.22 ID:8KfnCJ20

仗助かっこよすぎ濡れた
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/12(木) 22:02:33.12 ID:6EGHygAO
乙!
仗助熱いな、面白かった
305 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 15:49:52.22 ID:cNv549go
投下
306 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 15:50:42.21 ID:cNv549go
「…………」
カーズは無言で自らの剣についた血を払う

体を曲げたりしてストレッチをしているようだ

そしてゆっくり振り向きカーズは言う

「どういうことだ……?
何故なんだ…?何故……?」

カーズは一人呟く

そして

「どういう事だァァァァ!!!!貴ィィ様ァァ!!!!」

肩から『自らの血』をしたたらせ

目の前でカーズの後ろを唖然とした顔で見ている仗助を無視し、

吼えた

「答えろォォォォォォ!!!!」

問うた

カーズの見据える先には一人の男がいた

┣¨┣¨┣¨┣¨
「間に合ったようだな……」
┣¨┣¨┣¨┣¨



┣¨┣¨┣¨┣¨
「そして……言わせてもらう………」
┣¨┣¨┣¨┣¨


男は言う


┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨

「またまたやらせていただきましたァん!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨

ニヤニヤと笑いながら佇む
『ジョセフ・ジョースター』がいた
307 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 15:52:03.52 ID:cNv549go
「何故だァァァ!!!!!!何故貴様がァァァ!!!!」
カーズは全く理解が追いつかない

さっきディアボロの血で塗れて倒れていたはずだ

己の無力を呪いながら何回も仗助が治していたはずだ
そして立ち上がらなかった筈だった

そんなジョセフが何故生きている?

仗助も全く同じことを考えていたはずだ

何故?という単語が二人の胸中を覆っていた

「おい……何でなんだ…?
何で生きてんだ……アンタ…?
俺のクレイジー・ダイヤモンドでは治せなかった……」

仗助も問う

そしてジョセフはニタニタと笑いながら答える

「いや〜俺にもよくわかんねえんだがよォ〜
あのピンク頭にやられた時ぶっちゃけ僕ちゃんダメだと思ったね!ウン!

そいでよォ〜〜意識を失っちゃったんだがね……

意識失ってる時に1、2回『ビリリ』!と来たのよ!
それも強烈なヤツ!!あれはキいたなァ〜」

そこまで話した所で仗助はピン!ときた
308 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 15:54:53.91 ID:cNv549go
「そうか……!カーズのあのエネルギー!!
あれはまるで…!蘇生される時に流す『電流』!
あれが……」
仗助は自ら食らった波紋の事を確認するかのように呟く

「あぁ、波紋の事ォ〜?
……え……?波紋だと……!?
マジかよ!!あっぶねーぜ……アレには心臓を止める物もあんのに……

んまあ、ラッキー!ってヤツゥ〜?

それでな……その後なんだ……
俺は『夢』を見たよ……
『親友』のな……」
ここでジョセフは悲しそうな目をし俯く
今までのおちゃらけた様子が嘘のようだった

「……俺は…レストランにいた……
アイツと始めて会った時の場所だった……
そこで俺達はネーロを食べていたよ…

そこで俺はイキナリだったが驚いた
良くあるだろ?夢の時死んだ人と会ったりするが
それをさも当然の様に振舞っている
まるでその人は死んじゃあいなく、まだ普通に生きてるように感じるんだ……

それが続けばよかったが俺は気づいちまった
『お前…シーザー……何で生きてんだ……?』ってな…

そしてヤツは答えた
『生きちゃあいないさ……JOJO……
逆だ…お前が死んだんだ……』

当然俺は驚いたね……全く痛みはないんだ……
むしろ充実感すらあったよ……

そして俺は受け入れそうになっちまった……
このまま楽に逝けるし、何よりアイツがいたからさ……

『そうか……シーザー…じゃあ行くか……
その……なんだ……『あの世』へよ……」

だが次の瞬間俺はアイツにぶん殴られた……
309 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 15:56:35.35 ID:cNv549go
『馬鹿野郎!!JOJO!!テメーには!
まだやらねーといけねー事があるだろーが!!

わかんねえのか!?このスカタン!
テメーがいねーとあのガキはどうすんだよ!?

テメーじゃねーと!!どう太刀打ちするってんだ!?アァ!?

認めたくねーがテメーじゃねーと勝てねえ!

さっさと俺の前から失せろ!!』
ってな具合に言われちまったよ……

その時俺は目が覚めたよ、俺らしくねえじゃあねえか

そうだ、仗助、お前の所に行かなければ
そこにいるカーズからお前を救い出さなければ

俺は『一生』後悔するってな……

おおッと!!動くな!カーズ!」
そこまで言うとジョセフは
いつの間にか自らの剣を取り出していたカーズに向かって
指で作った輪っかを向け思いっきり『吹いた』

すると2mはあろう『シャボン玉』が膨らみ、カーズの方へ向かって行った

「フン!!こんな物など!!通用するかァ!」
と、カーズは剣を振り上げ、切りかかったが

振りかざした剣と腕ごと『飲み込まれた』

その様子をジョセフは左手で顔を押さえ
笑いを堪えながら話しだす
「ふっふっふ……甘いなァ〜カーズちゃんよォ〜
俺を誰だと思ってんのォ〜?
天下のジョセフ・『ジョースター』様だぜェ〜?

その僕ちゃんが割られる為に
シャボン玉を作ったと思ってんじゃあないだろうなァ〜?

そしてカーズ、次にお前は

『やかましい!!さっさとここから出せ!!』という」

「やかましい!!さっさとここから出せ!!……ハッ!貴様!!JOJO!」

とうとう笑いを堪えきれなくなったジョセフは大笑いしながら話す
「ギャハハハハァ!!!やっぱりなァ〜カーズちゃんよォ〜!
やっぱりあんたは間抜けだよォー!!」
310 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 15:59:21.56 ID:cNv549go
ここまで話してジョセフは小声で仗助に話しだす
「さて……仗助くん…マジメなハナシなんだけどさァ〜……
あのシャボン玉は『10分』程度しか持たないらしい……」

「『らしい』?アンタの技なのにらしいとは妙なハナシっスね……?」

「いやな……あの技は俺の技じゃあない……
親友……シーザーの技だ……
さっき話した……死んだ…友人だよ……

夢の中で聞いたんだ……
信じるか?いや…別に信じなくていいがな……

『お前の倒れていた所の近くの木に
樹液があるだろ……?即興だが代わりにはなるはずだ…
それを使うんだぜ…JOJO…!

ま!お前のようなスカタンでも出来るだろう!
俺には及ばんだろーがな!

ほら!怒っている暇があったらさっさと行きやがれ!!

……あばよ……JOJO……こっちには……くるんじゃあねーぞ……』

そこで……俺は…目が覚めた…」
ここまで語るとジョセフは淋しそうな顔をして俯いた

だがすぐにジョセフはいつもの顔に戻り、話し始めた
「そんな訳でよォ〜?まぁこいつの対策を立てようじゃあねーか?
ン?もしもォ〜し?仗助くゥゥん?」

仗助は驚愕していた
もちろん、ジョセフが生きていた事もだが
その後の発言に対してだった

311 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 16:00:44.20 ID:cNv549go
「(『ジョースター』だと?)」

ジョースターはどこにでもあるような苗字ではない
しかもあったとしてもジョセフという名前までもが
一緒の人はそうはいないだろう

そして何より『若すぎる』

だから大統領が話していたがそのときは半信半疑だったが

しかし今、真実が分かった

ジョセフは俺の時代のジジイだ
そしてこいつはジジイの若かりし頃だ
などと気づいた仗助であったが問題があった

それは、それを知らせる証拠がないし
又、それを知らせたところでどうなるのか?といったことである

仗助はこの事を心の中にしまって置くついでに

一つ『誓った』

『絶対にこいつは死なせない』と

腐っても自分の父親だ
自分を十数年放っておいたとしてもだ

自分の見てる前で父を死なせる訳にはいかない

そう硬く誓ったときだった
312 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/15(日) 16:01:21.15 ID:cNv549go
短いけど打ち止め
誰か露伴の単行本が出る日知らない?
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:03:59.83 ID:X0STR.AO

まさかのジョセフ、そしてまさかのシーザーに燃えた
@JOJOにも出てなかったしルーブル露伴はまだ未定なんじゃないかな
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/16(月) 01:53:40.80 ID:xeXv2woo


テンションが上がるな、こういうのは
315 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/16(月) 22:06:32.47 ID:UGlMyvoo
ごめんよ……しばらく更新出来ない…
逃げたりはしないから……

後、いっつも乙をくれるお二人さん感謝いたします
ぶっちゃけあんたらの為に書いてるようなもんかもしれんwww

それじゃ
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 03:17:46.13 ID:mCrluuUo


バンドデシネ版はヴィレッジバンガードで売ってた
日本語版は今月号のUJで詳細が出そうな気がする。
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 05:11:31.71 ID:JtUcWJgo
そういやいつも二人しかいないww
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 13:45:15.84 ID:i6PjZOEo
三人目の俺がとおりますよ
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/17(火) 13:52:03.21 ID:wEbR7eQo
四人目が通る
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 17:01:16.00 ID:yeT7gcAO
なんの5人目もいるぜ
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/17(火) 20:58:18.32 ID:lvSsE1ko
六人目、参上
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/18(水) 02:49:24.38 ID:cXpxBCso
7人目が通る、そんな『覚悟』を(ry
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/18(水) 09:51:34.79 ID:wUypq.DO
八人目参上

続きを楽しみにして待ってる
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/18(水) 22:16:44.17 ID:I6evCBwo
三人目以降全部ほかの世界の俺を連れてきてたんだ・・・
325 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/19(木) 20:25:51.94 ID:wSh3Sw6o
間隔短いけど生存報告
これから今日とどいた顎と6251見て、能力理解してくるわ

あと、まさかこんなに見てくれてるとは思わなかった……
そして大統領の策略だったとも気づかなかった……多次元パネェ……

それじゃ
326 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/24(火) 22:31:03.08 ID:1gGTaIso
00:00ごろ投下
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/24(火) 23:05:12.63 ID:051eCMAO
おお!期待
328 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/24(火) 23:39:10.14 ID:1gGTaIso
すまん…前言撤回
00:30で頼む…
329 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/25(水) 00:39:22.60 ID:7oJaGNko
投下する
330 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/25(水) 00:42:00.73 ID:7oJaGNko
ヌルリ、いやドロリとでもいう効果音がつきそうな具合に
カーズは手を突き出し、今にも脱出せんとしていたのだ
「NUUUU……小賢しい真似を……波紋を調節してあるな……?
どうりで割れぬわけだ……だァァがァァ!!!
貴様が!作った波紋と『逆』に調整すれば!
割れん事はないィィィィ!!待っていろ貴様らァァ!!!」

吠えるカーズ、流石の仗助もこれにはビビった!

「どォォォォするんスかァァ!?
あの野郎出てきやすぜッ!!」

何とも情けない声でジョセフに助けを求める仗助だった

だがジョセフはボーッとして見ていたのだった

「おィィ!?アンタ!何、余裕こいちゃってんスかァァ!?
もうすぐあいつ出てくるぜッ!?」

仗助が必死に呼びかけるがジョセフはポケーッとしている

なぜなら
「ン?あぁ、ダイジョーブよ
あいつ、波紋練れなくなるもん」

つまりはこうだった
波紋は呼吸から生まれるエネルギーだ
酸素を吸い、二酸化炭素を吐く
それだけで練る事は出来る

だが、シャボン玉のように『密閉』されていたらどうだろう?

カーズは究極生物だ、めったな事では死なない
仮に『酸欠』であったとしてもだ

だがしかし呼吸はしないと波紋を作れない
しかもシャボン玉の中の空気という少量を利用しなくてはいけない

「ま!あいつもそろそろ気づくんじゃあねえの?
妙に息苦しくなってきた事をよォ〜?」

その通りだった
「ン?妙だな?波紋が練れなくなってきたぞ?
呼吸はあっている……身体に異常は……
……妙に…苦し…い……な…?

…!?……酸素が…ない…!?
しまった……これでは…波紋が…
仕方あるまい……呼吸を…止めよう…
だが………」
そういうと、カーズは眠るように目を閉じ、動かなくなった
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:44:47.06 ID:7oJaGNko

「やった……のか……?」
仗助は若干期待しながら呟く

「いや…まだだ……こんなもんじゃ奴は死なねえ……
『完璧』に…塵芥にしねえと…

まいったな…本来はヴォルガノ火山に叩き落とそうとしたんだよォ〜
あいつは効かなかったんだよなァ〜
さーて……どーしたもんかね?」

気楽にいうが笑ってはおらずジョセフは真剣そのもので観察をしていた

すると
「ン?なんだ…この『手』……?
『枝』に……『葉』…?なんで『体内』にあんだ……?
こいつが意味の無い事はするはずは無え……
だが…………」
ジョセフは考える

その言葉を聞いていた仗助は閃いた
「そーだよ……そーだったんだよ……
あー、チクショウ…何でこんな簡単な事に……
ギャーッハッハッハハハ!!!」

腹を抱えながら笑い転げる仗助にジョセフは
「もしもォ〜し?頭パープリンなのかァ〜?
いきなり笑い転げちゃって…どーしたのォん?」
ジョセフはせっつくように聞く

「フヒャホ!フヒャホ!フヒィィィ……
あーおかしかったァ〜!
いやね?この仗助クンには切り札があんだった!
ホラ!こいつだよ!」
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:46:12.80 ID:7oJaGNko
「……でっけェェェェェェェ岩ァ?」

「ちげえよ!!あ!そうだった!
見えねえんだったな?ワリーワリー!
俺の……『能力』だよ…!
見てな?」

そういうと仗助は近くにあった
葉っぱと石を拾い

「さーて、手品って奴を見せてやるぜ……?」

口でどこかで聞いた様なテーマソングを歌いながら
右手に葉っぱ、左手に石を取る

そして二つを重ね言った

「いくぜ?ワン!ツー!!スリー!!!」

仗助の手にあったのは『一個』の石だけだった

「それがどーしたって〜んだよォ〜?
ただの石じゃあ……ねー!!

これは……さっきの葉っぱが石に埋まってやがる!!
どーやったんだ!?おせーて!
おせーてくれよォ〜!?」

「企業秘密ってやつね〜
…わかったよ…そんなに睨むなよ…
俺の能力って言っただろォ〜?
単純に言えば石の中に埋めこめんのよ……

埋めこめるんだったら再生もクソもないだろ……?

イケる……と思う……」

「!!」

その時仗助は気付いた、気付いてしまった
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:47:28.27 ID:7oJaGNko

カーズのシャボン玉がはちきれんばかりに膨らんでいる

そして

背中から大量に植物が生えていたのだ

そう、光合成を利用したのである
普通のとは何倍も速度が違い
あっという間にシャボン玉の中を酸素でいっぱいにしていた

そして

こちらを見ると口角を吊り上げ音もなくシャボン玉を割る

そしてジョセフに切りかかっていた
だがジョセフは背後から迫り来るカーズに気付いていない

その時仗助は体が勝手に動き
ジョセフを突き飛ばした



当然よけられるはずもなく
仗助の腹に縦に突き刺さる

引き抜かれる

この一連の行動は仗助には
長い長い時間を使った様に感じたが
実際10秒も無かったのだ

突き飛ばされたジョセフは一瞬で状況を理解して

吼えた

「うおおおお!!カーズ!!
てめえは!!何よりも腐り切ってやがる!!」
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:48:56.16 ID:7oJaGNko
そう言い、飛びかかろうとしていたジョセフの肩に手が置かれた

「落ち着けよ……ジョセフ…
俺は大丈夫だ……内臓はやられてねえよ……
まあ……見てな……
それと……今から何が起ころうと……動くんじゃあねえぞ…?」

そういうと仗助は髪を手櫛で整え
カーズの前に立つ

「さて……カーズ……
一つ……戦う前に言わせてもらうぜ……

テメーには『誇り』はねえ……
そんな奴に……俺は…負ける気はしねえ……

いや…負けねえんじゃねえ……

『屈服』しねえ……

テメーのよーな奴によォ〜…
人間をなめられちゃあ……困るんだよォ!!!」

そう叫んだ声が開戦の狼煙となった
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:50:32.39 ID:7oJaGNko
カーズが飛びかかってきて一閃

それをクレイジー・ダイヤモンドが剣を肘でへし折る

しかし、上半身の衝撃を利用し、
カーズは仗助の傷口に蹴りを入れる

ミシリ、という音を立てるが
仗助はふんばり、クレイジー・ダイヤモンドの拳で叩き落とす

だが衝撃を腕で吸収して跳びのく

お互いの距離は2mもない

「来いよ……テメーのちっぽけな力…見せてみやがれ…」

「KKKYYYYYSHHHHHAAAAA!!!」

お互い殴りかかる

仗助がよろめくが立ち直し、見上げると顔面寸前にまで剣が迫っていた

それを白刃取りで掴み、投げ飛ばす

岩に叩きつけられたカーズの脚は折れていたが修復を始める

だが

仗助はすでに倒れているカーズの目の前に立っていた

「終わりだ……カーズ…テメーの負けだ……」

仗助はクレイジー・ダイヤモンドをカーズの方に向かわせる

その時
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:52:12.87 ID:7oJaGNko
「……殺したからか…?
あの桃色髪の男を食ったからか……?」

思わずクレイジー・ダイヤモンドを止めてしまう

「あれは正当なる『防衛』だ!
いや!寧ろ貴様らを救ったのだ!
なぜ救ったこのカーズが!!殺されねばならんのだ!!

それに……!」

「うるせェーんスよ」

ドゴォ!!という音が鳴り響き
カーズの脚は岩と化していた

「何が『防衛』だよ……?
何が『正当』だよ…?
都合の良い時だけテメーの都合をくっちゃべってんじゃあねェーッスよ……

確かにあいつのやった事も邪悪だ…!
だがな…少なくとも自分の信念があった!
『誇り』があったんだよ!!」

だがカーズも食い下がる

「誇り……?信念…?
それがあれば貴様は!邪悪な……」

再び轟音が鳴り響き右手が岩となる

「人の話を遮ってんじゃねーよ

確かにてめーの言うとおり許される事ではねえ……
だがてめーみてえに!『!見下して』[ピーーー]様な事はしねえ!!

『プライド』まで殺しはしなかった!!

そこがてめーとあいつとの違いだよ……

さあ……カーズ…これで終わり…」

そこまで言いかけた時仗助の胸にカーズの『腕』が突き刺さっていた

「……このカーズ…ただでは死なぬ…
腕を千切るぐらいィィ!!!屁でも無いわァァ!!!」

カーズは岩と化していた自分の腕を千切り
無事だった方の腕で突き刺したのだった
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:53:36.37 ID:7oJaGNko
「グフッ……クレイジー…ダイヤモンド…!」

クレイジー・ダイヤモンドは渾身のラッシュを
カーズに叩き込み、カーズを石にしてしまった

あっけない

ただこの一言に尽きる
一瞬で、思考するための脳は潰れ
全身を支える脊椎も砕け
完璧に石にしてしまったのだ

だが

クレイジー・ダイヤモンドがゆっくりと消えていく

ガクリと膝を付く仗助を後ろからきていたジョセフが抱き起こす

「オイ!!起きやがれ!ふざけんな!!
何で俺の前ではいつもいつも……ダチが死ぬんだよ……
何で俺には救えねえんだ…

何でだ!?答えろ!!誰でもいいから答えやがれェ!!」

そんな時にも不運は平等に『降って』きた

「D・4・C!!」
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:57:15.20 ID:7oJaGNko
ジョセフ達は飛ばされた

だが飛ばされた先は真っ白な空間だった

「なんかねえのか!?誰か!?
薬になるもの!いや!
血を止めるものだったらなんでもいい!!
誰かいねえのか!?」

そう言った時後ろから声がした

「どうか……したんですか…?」

金髪の、所々裂けている学生服をきた少年がいた

そう、ジョルノがいたのだ

「てめーは!最初一緒にいたよな!?
頼む!こいつを助けてやってくれ!
呼吸からして肺がやばい事になってんだよ!!」

よく知りもしない少年に頼み込むジョセフ

その願いを聞きいれたのかジョルノは

「ふむ…どれ……?」

とジョルノは仗助の傷口を触る

そして

「あー、大丈夫ですよ…すぐ楽になります」

その言葉に安堵したジョセフだったが

次の瞬間

ゴールド・エクスペリエンスが仗助の胸を貫いた
.
..
...
....
「やはり……誇りなど…幻想にすぎないな…」
大統領は一人微笑む
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 00:58:33.35 ID:7oJaGNko
とりあえず打ち止め
こないだの8人には感動した
マジでありがとう

今回も短いけどごめんな
カーズ戦は終わり

そいじゃ
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 01:10:50.17 ID:EwVtB02o
なん・・・だと・・・
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 01:20:15.13 ID:7oJaGNko
ついでに
秘密機関ドレスの人は早く帰ってきてくれ
パッショーネには超期待してる
342 :八人目[sage]:2010/08/25(水) 06:20:15.35 ID:lE05hkDO

今回も面白かった

次に闘うのは誰かすごく気になるから、楽しみに待ってる
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/25(水) 16:00:37.52 ID:PWkJNwAO

妙なことになってきたな
次回が楽しみだ
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/08/28(土) 01:43:31.29 ID:70r3HMAO
期待してるぜよ
345 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/08/31(火) 23:55:25.80 ID:fVEy2pgo
多分今週は書けない
ていうか、あいぽんの!は2種類あるんだけど
!は使えて!は表示されないのな

それじゃ
346 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/09/10(金) 00:33:53.80 ID:5Fey50wo
生存報告
なんか書いても書いてもG・Eが動かしづらい……
一応書いてはいるから安心してな
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/10(金) 17:13:05.20 ID:jAqK72Uo
GE苦手なのか
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/10(金) 17:16:28.69 ID:waSG/Gso
シアーハートアタックをゴールドエクスペリエンスしたらどうなるの…っと
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/10(金) 18:32:49.41 ID:asQkioAO
気長に待ってる
GE動かしづらいのはなんかちょっと意外だな
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/14(火) 21:25:51.61 ID:P7cWAT.o
すげえ短いけど投下
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/14(火) 21:27:15.35 ID:P7cWAT.o
「何やってんだテメェェェェ!!」

天国から地獄 絶頂から絶望
まさにそんな状態であった

そもそもジョセフはジョルノのことをそんなに知らなかった
だがジョルノが戦いに行く前仗助が話しかけていたのを見ていた

だから少なくとも敵ではない
心から信頼出来る関係になれなくとも
味方であることは確信していた

それがこのザマだ
目の前では仗助が胸を貫かれ呼吸も絶えそうになり
ジョルノが無表情で返り血を拭いている

仗助が倒れ落ちる姿は
ヌルリという効果音がぴったりだった
膝から崩れ落ち、何かを失い
絶望したかのようのに眼の光を失っている
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/14(火) 21:28:17.36 ID:P7cWAT.o
「仗ォォォォォ助ェェェェ!!!」

そういうとジョセフは仗助にかけより
両手で抱える

「仗助!オイ!?大丈夫か!?
何とか言いやがれ!オイ!」

肩をゆすぶるうちに仗助の眼に光が少し灯る

「……ウッ……ゴホッ…ガハッ…」

しかしジョセフはこの眼を見たことがあった

そうだ、ドイツの若き軍人マルクの死に際の眼だ
シーザーに波紋で心臓を止められたときこんな眼になった後

『死んだ』

そんな眼なのに仗助は話す

「……やられたのか……?」

「もう話すんじゃねえ……肺をやられてる……
医学にゃ詳しくねーが……辛いだけだ……」

「いや……話させてくれ…
俺は『死ぬ』……分かるんだ……
理由はねーけどよォ〜……」

「しかし……妙だな…?
あんたに抱えられると……妙に楽になる……
それに……『暖けえ』……
まるで……ゴホッ!ゴホゴホ!」

仗助は傍目から見ても分かるぐらい
危険な量の血を吐いた
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/14(火) 21:30:01.80 ID:P7cWAT.o
「!!もう喋るんじゃねえ!
苦しいだけだろーが!?何で苦しいのに喋んだよ!?」

「『逆』だぜ……ジョセフ……
喋らねえと……苦しいんだよ……『心』がよ……
てめーとは気が合いそうだったのになァ〜……
やっぱ……似てんだな……」

「そうだ……友達の証と言っちゃなんだが……
これやるよ……結構気に入ってんだがよォ〜……ま…親友だからな……
物で釣るわけじゃあねーが…受け取ってくれよ……」

そういうと仗助は左胸に付けている
ハートのアクセサリーをジョセフに渡した

「………ありがとな……仗助……」

「ああ……分かったよ…
この暖かさ……まるで『太陽』だ……
お前の体……妙に優しいというか…心地良いんだよな…
すげえ…さっきまでの痛みが……和らぐ……」

そこでジョセフはピンと来た

『波紋』だ

シーザーは波紋でマルクの心臓を止めていたが
くっつく波紋と弾ける波紋があるように
動かす波紋もあるのだろう

するとタダでさえ掠れていた
仗助の呼吸がもっと小さくなっていた

「……お迎えが来たようだぜ…
お前は良い奴だったよ……ジョセフ……
最高の親友だ………そして……

最高の……

『親父』だ……」
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/14(火) 21:30:29.33 ID:P7cWAT.o
「!!もう喋るんじゃねえ!
苦しいだけだろーが!?何で苦しいのに喋んだよ!?」

「『逆』だぜ……ジョセフ……
喋らねえと……苦しいんだよ……『心』がよ……
てめーとは気が合いそうだったのになァ〜……
やっぱ……似てんだな……」

「そうだ……友達の証と言っちゃなんだが……
これやるよ……結構気に入ってんだがよォ〜……ま…親友だからな……
物で釣るわけじゃあねーが…受け取ってくれよ……」

そういうと仗助は左胸に付けている
ハートのアクセサリーをジョセフに渡した

「………ありがとな……仗助……」

「ああ……分かったよ…
この暖かさ……まるで『太陽』だ……
お前の体……妙に優しいというか…心地良いんだよな…
すげえ…さっきまでの痛みが……和らぐ……」

そこでジョセフはピンと来た

『波紋』だ

シーザーは波紋でマルクの心臓を止めていたが
くっつく波紋と弾ける波紋があるように
動かす波紋もあるのだろう

するとタダでさえ掠れていた
仗助の呼吸がもっと小さくなっていた

「……お迎えが来たようだぜ…
お前は良い奴だったよ……ジョセフ……
最高の親友だ………そして……

最高の……

『親父』だ……」
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/14(火) 21:31:43.77 ID:P7cWAT.o
そういうと仗助は静かに目を瞑り

『死んだ』

二度と生き返ることはない
ジョセフが密かに期待していた
実は傷は浅くて助かったということもない

二度と目を開けないのだ

だがジョセフは気づいた

仗助の死に顔はまったく後悔の念は無く
むしろ死を受け入れている物だった

「……仗……助……」

そういうとジョセフは静かに仗助を地面に降ろす

そして立ち上がりジョルノに向かい言った

「……卑怯者のゲス野郎にしては…見逃すなんてらしくはねーな……?」

そこでジョルノは綺麗に整った
眉毛をピクリと動かし言った

「何を言ってるんです……?
先に攻撃して来たのはそっちでしょう……?」

静寂が訪れた
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/14(火) 21:32:40.60 ID:P7cWAT.o
打ち止め

イミフっぽいけど後でわかる

後、G・E動かしにくいのは無双になっちゃうんだよね

それじゃ
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/15(水) 21:44:24.77 ID:0FvwMUAO

うわああああ仗助がぁぁぁぁ
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/17(金) 15:31:04.54 ID:lJMTxuco
Oh……仗助、格好良かったぜ
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/27(月) 14:01:44.60 ID:45VIiBgo
カーズのかけらでもついてたんじゃね?
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/27(月) 19:25:13.97 ID:rOV33Kwo
>>359
でも死んだって書いてあるしなー
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2010/09/28(火) 12:08:12.68 ID:O0Ea6oDO
予想すると書きづらくなるだろうし程々で止めようぜ
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 00:39:35.73 ID:g8ET2Xco
予想はよそうぜってか
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/09/29(水) 05:15:49.27 ID:pdA.xX.o
うむ出発のようだな
364 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/01(金) 20:02:43.95 ID:pPsQ6Ewo
生存報告
最近忙しくて書けない
でも書き切るんで
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 20:56:22.03 ID:8y2LTUEo
>>364
もぅいいよ
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 20:59:27.92 ID:EuQqhVwo
がんがれマジがんがれ
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 21:05:11.96 ID:Wf/UjHco
頑張ってくれでも
やめる時はどういうオチにするつもりだったかだけ教えておくれ
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/01(金) 22:39:17.52 ID:tLd5tEAO
書き切ってくれるならずっと楽しみに待ってる
頑張れ、でも無理はするなよ
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/02(土) 14:16:04.89 ID:BatVO8Mo
まだちょこちょこスレ見てるぜー、完結させる意思があるなら何も言わんよ
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/21(木) 17:21:33.86 ID:XwDj2Ico
復旧?
371 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/24(日) 20:43:00.25 ID:.L04EHoo
うー……すまん…
今日は無理そう…明日絶対書くんで…
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 02:31:31.52 ID:dXvpzyMo
あんたの明日っていつさ!
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 19:46:49.15 ID:1CIn7hko
ポコ「明日は明日だ。なにを馬鹿な事を」
374 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/25(月) 22:14:12.66 ID:OBhZP/ko
ドゥービー「あしたっていまさッ!!」

投下します
ゴールドエクスペリエンスをG・Eにしました
375 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/25(月) 22:14:49.54 ID:OBhZP/ko
スタンド『能力』は『1』つである

だが稀に多数の能力を保持するものもいる

それは関連性のある時もあれば全く無い事もある

大統領はその『稀』である
この世界を創り上げたのも彼であり、人々を連れてきたのも彼だ

大統領の元来の能力は簡単にいえば『少し違う世界を行き来できる』と言ったところか

「ならば、その能力は『併用』出来るのか?」
大統領は考えた

「好奇心……誰が言ったか…それは人を行動させ、『成長』させる……
全くその通りじゃあないか……」

彼は『成功』したのだ
大統領は笑いが止まらない
376 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/25(月) 22:16:08.34 ID:OBhZP/ko
まるで一夜で人間を『超越』したかのように

まるで地球上の全てを『克服』したように

まるでどん底まで追い詰められたが土壇場で『成長』したように

まるで『誇り』を失いかけたが思いとどまったかのように

まるで己の能力の『限界』がないかのように思えたように

まるでかつての友の夢を自分が代わりに『実現』したかのように

大統領は笑い続ける

そしてさらに彼を歓喜させるような事が頭を駆け巡る

「………良い事を考えた……
だが……少し時間がかかるがな……
どう思う…?『私』……?」

対面に座る『彼』も同じように笑っていたが
同じような思考に至り答えた

「いいんじゃあないか……?
お前が行っている間私が見ていようじゃあないか……
では……行ってこい…『私』よ……」

「そうか……じゃあ『遺体』を渡そう……
たった今から『基本』は君だ……
それでは…失礼するよ……」

そういうと最初に提案した彼はファサリと自らの上着を脱ぎ、『投げた』

上着は国旗がたなびくかのように上に飛んでいき
そして彼に落ちる、すると彼は跡形もなく『消えていた』

「さて、一戦目は……誰かな…?」
377 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/25(月) 22:17:56.51 ID:OBhZP/ko
「テメーは……パープリンなのか…?
それともそんなくだらねえ嘘が通じると思ってんのか…?」

ジョセフは言う
戸惑い6、怒り4といったところか
さっきジョルノが発した言葉が今いち理解出来ず問い返した

「同じ事を二度言わせないでくださいね……二度繰り返すのは『無駄』なんです……
繰り返さないと理解出来ないってのはそいつが頭が悪いって事ですよ……?」

ジョルノが一切表情を変えずに答える

「『そっちから』攻撃してきたんでしょう……?
理解出来ましたか……?」

ジョルノが腰に片手を当て
頭をコンコンと指で叩きながら言った

次の瞬間

「トボけたこと言ってんじゃあねえぞォォーー!!!」

ジョセフは怒り心頭といった様子で殴りかかる

だがG・Eによって止められてしまう

「『そちらから』殴りかかりましたね……?
一流のギャングは自ら手は出しません……
なぜなら争いに自ら飛び込むってのは……ただの愚かって言うんですよ!!!」

そういうとジョルノはG・Eの空いた手の方で
ジョセフに殴りかかる

すると

『あっさりと』ジョセフは『避けてしまった』
378 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/25(月) 22:19:24.52 ID:OBhZP/ko
「……驚きましたね…スタンド使いなら
スタンドで来ると思ってたんですが……」

ジョルノの思考はこうだ
スタンド使いならスタンドで来るはず
怒り心頭ならなおさらだ
なのになぜわざわざ素手?

武器を使っていたり特殊な体なわけでもない
いくら力持ちといってもスタンドでやった方が強いに決まっている
つまり『非スタンド使い』ということだ

ならなぜ『避けられた』?
たまたま?いやあり得ない
街中のチンピラが胸ぐらをつかんでいる距離だ
『見えていない』と避けられるわけがない


そして自分には全く理解出来ないが
目の前のチャラチャラした男は自分(ジョルノ)が『先』に攻撃したと思い込んでいる
なぜだ……?
さっき執拗に狙ってきたのは『そっち』ではないか

だがもう止められない
歯車は噛み合い、進み始めた
止めようとしても止められない
まるで土砂崩れのようだった

「(なんとかだ…なんとかよけられたぜ……
とっさにしては良い事を思いついたもんだ……

そして怒りのせいだろうか……?俺の体はまるで『波紋探知機』だぜ…!!
体表を波紋がいつもより巡りまくってやがる……!

いつでも完璧な波紋が練られるし
さっきまでの擦り傷も完治して全く痛みも感じねえ……
後やることは……)」

手で首をコキコキと鳴らし、言った

「テメーをぶっ飛ばすだけだぜ!!」

そういった時だった

「おやおや……?面白いことをやってるじゃあないか……?
どれ…手伝ってやろう……」

上から『アメリカ国旗』が降ってきて二人を覆った
379 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/25(月) 22:20:54.36 ID:OBhZP/ko
あれえええええ!!!????
書き溜め尽きたァァァ!?!?
理解不能理解不能!!!

ちょっと待っててメモ帳漁ってくる!
380 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/25(月) 22:24:07.59 ID:OBhZP/ko
あーい……ここまでのようです…

1週間中にまた書くよ
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/25(月) 23:30:27.03 ID:xceGrMAO
乙!
ジョセフvsジョルノだと勝敗が全く見えないな
382 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/28(木) 01:54:56.16 ID:w/Xrf6Eo
投下
383 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/28(木) 01:56:23.21 ID:w/Xrf6Eo
「……ここは…何処だ……?見覚えがあるような……?」

ジョルノ・ジョバァーナは辺りを見回す
どうやら石造りの橋の上にいるようだ、橋の下を見下ろせば当たり前のように川が流れている

そして気づく

「!!ここはッ…!まさか……!『ティベレ川』かッ!?」

ここは『ローマ』だった
異世界に行くまではここでボスを探していたのだ
そして突然眠くなり、気づいたらあの世界だった

「元の世界に帰れたのかッ!?急いでブチャラティに連絡を……」

だがここでジョルノは奇妙なことに気づく

「おかしい……何か奇妙だ…!何だこの違和感は……?」


『音』が無いのである
384 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/28(木) 01:57:33.24 ID:w/Xrf6Eo
「なぜだ……人、鳥、猫、生物の『音』が感じられない…?」

「まさか……大統領が皆殺しに…?
まさか…ミスタはともかくブチャラティがそうやすやすと……
だが心配だ…探索して行こう……」

ジョルノは辺りを見回しながら歩き始める

とりあえず行き先はトレビの泉にしたようだ
川沿いから離れ、ゆっくりコルソ通りの方に向かう

そしてさっき解決したはずの疑問が再び蘇る

「……生物が居ないから音はしない……何故だ…?
当然のようだが何か違和感を感じる……」

そして十分も歩いただろうか、かの有名なトレビの泉に着く

「ここに後ろ向きにコインを投げ入れれば帰ってこれるんだったか……
…絶対に帰ってこよう……『マトモ』な世界に……必ず…
385 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/28(木) 01:58:35.14 ID:w/Xrf6Eo
そう言いながらポケットを探すがコインが無い

「……セコいですが…泉の中のコインを使わせて頂きましょう…」

誰も居ないとは分かっているが周囲のアイスクリーム屋に目を配り
コッソリした動きで泉の『噴水』に目を戻し
ポセイドンの姿を眺めながら近くにあるコインを取ろうとしたが

気づいた

「……確かに…あの噴水の水の出方はけしてハデではない……
だが…『噴水』が『無音』なのはおかしいぞッ!!」

そうだ、この世界は似た表現を借りるならば『死の世界』

ジョルノはかつて死の世界(鏡の世界の方が的確だが)にいった事がある
あの時は死の世界のものは全く動かせなかったが
確かに手は濡れているし、コインも拾えた
386 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/28(木) 01:59:30.00 ID:w/Xrf6Eo
「これも……大統領の能力か…だが何故ここなんだ……?
別にイタリアに限らずアメリカでも日本でも良いんじゃあないのか……?」

他に違和感がないか探す為に周囲を探ると
なぜイタリアでかつ、ローマに飛ばされたのかが理解できた

『この世界は自分の記憶から作られた』

チームのみんなでボスを追って来た時
コロッセオやティベレ川の側に来た記憶はあるがバチカンに行った記憶はない

だからだろうか

ティベレ川の向こうに有るはずの『バチカン市国が無い』

あるべき場所が『真っ白』だ
地平線のように終わりが見えない

ジョルノは驚きこそしたが

『安堵』した

「ベネ……これでまずローマ市民やブチャラティ達は死んではいない事が分かった……
それだけでも充分な収穫だ……
だが何でわざわざ……イカれてるのか……?」

ここまで言いかけるとジョルノは思い出す
387 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/28(木) 02:00:21.84 ID:w/Xrf6Eo
「おっと…!コイン忘れてたな……」

そう言うとジョルノは後ろを向きながら
肩越しに後ろへ向かってコインを投げた

50リラ効果はくるくる回る

くるくる
くるくるくるくる
くるくるくるくるくるくる
くるくるくるくる

『ザックゥゥ!!』

タプン
ポチヤァァァーン

泉の中には『パスタ』が刺さった『コイン』が落ちた
388 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/10/28(木) 02:01:44.37 ID:w/Xrf6Eo
>>387ミス
効果×硬貨◯

書いて見たら短すぎて泣いた
ここで打ち止め
おやすみ
389 : ◆tyuVXY5AEU2010/10/28(木) 02:07:50.24 ID:w/Xrf6Eo
ついでに次は三日ぐらい空きます
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 09:53:26.03 ID:epIJmbAo
把握、楽しみしてるよー
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/10/28(木) 13:50:59.00 ID:yY5tjQAO

ローマ不気味だな
続き楽しみにしてる
392 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:05:28.83 ID:qpl9MOMo
投下するよ
393 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:05:57.76 ID:qpl9MOMo
「ここにはさァ〜前に来た事あっけどよォ〜
あんな短期間で店が潰れるたァな〜
いや〜結構美味えネーロだったのになァ〜本当に残念だね、ウン」

どこからかあのダラけた男の声がする
探そうとするがその前に『一つ』気になる事が有る

「(『パスタがコインに刺さる』だと……?)」

スタンド使いならまだ可能性はあるだろう
過去、ジョルノは様々なスタンド使いを見てきた
モノにジッパーをつける能力、モノをペラペラにする能力
スタンド使いなら出来ないとは言い切れない

だがおそらくだがあの男は『スタンド使い』ではない

ならどうやってやる?わざわざパスタを鉄か何かでコーティングするか?

だがこの世界に来てまだ1時間弱である
とてもじゃないがそんな暇はないし、どうせなら別のモノを利用した方が良いだろう

ならやはり『スタンド使い』か?

確かめ方はあるにはあるが、その為には奴を引きずり出さねばならない

さて、どうしようか
394 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:06:51.39 ID:qpl9MOMo
「……姿を見せたらどうです…?
腰抜けって……奴ですか…?
アメリカではチキンって言うらしいですね……?」

ジョルノは辺りを見回しながら言う
音の出処を調べねばならない
耳をすましながら様子を伺う

「……チキンの語源をよォ〜知ってるかァ〜?」

また、聞こえる
妙に反響している、まるで『やまびこ』の様だ

「………知りませんね…貴方みたいに粗野なアメリカ人じゃあないんです……」

相手がイライラする様に話してみたが周囲に変化はない

そして返答がくる

「あれェ〜?見当違いだったかァ〜?頭良さそうだから聞いてみたのによォ〜?
全然聞いた事ねえの〜?案外『ド低脳』って奴なのかァ〜?
……まあ見た感じ中坊だしなァ〜しょうがないんじゃあねーの〜?」

ジョルノは男を自分の苦手なタイプと確信した
395 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:07:50.54 ID:qpl9MOMo
「いちいち言葉を繰り返さなくていいんですよ……
二度言うってのは『無駄』なんですよ……
繰り返さなくても良い事を繰り返すって事は
そいつが『馬鹿』だって事だからです……」

「あらァ〜?そのわりにはその『馬鹿』の知ってる事を知らねーんだなァ〜?
こいつは『クサレ脳味噌』に格下げかァ〜?」

「………」

「おぉーッと!こいつはいかァーん!!
坊ちゃんがお怒りになられるゥー!!こいつはまずーい!!」

思わずジョルノは己の血管をビグビグさせる

「おおーっとォ!!今血管がビグっとしたなァー?」

『見えている』奴はどこからかこっちを見ている
どこだ……?G・Eを発現させ辺りを見回す

いない……何故だ…?やはり奴は『スタンド使い』で『身を隠す能力』を持っているのか……
396 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:10:29.16 ID:qpl9MOMo
「あんたよォ〜見当違いの所を見ているぜェ〜?
俺はここだよォ!!ここ!!」

よく聞けばこの声は『下』から来る様だ

思わず下を見る、『水』だ
『水』?『反響』?

まさか

ジョルノは『上』を見る

すると、ジョセフは『勝利のアーチ』に座り
『右手のOKサイン』を通してこっちを見ていた

「水ってさァ〜人間の『成長』に欠かせないモノだと思うんだよォ〜
生きてく上でも文化として考えてもなァ〜

坊ちゃんよォ〜俺の声がどっから来るかわかんなかったろォ〜?
そいつも水のおかげだぜェ〜?

ま!どーやったかは言わねえけどよォ〜!」

そういうとジョセフは軽快に泉の中に飛び込んだ

「オーノー!!やっぱ痛ェー!!」

やはり締まらない男である
397 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:11:17.80 ID:qpl9MOMo
「……ジョルノ・ジョバァーナ……」

「ん?何だそれ?バイクの名前か?」

「僕の名前ですよ……これからはジョルノと読んでください…」

「んーと……何いってるかわかんねーなあ?『坊ちゃん』?」

「……まあ、いいでしょう……
貴方の名前は……?」

「クズ野郎に教える名は無え……と言いたいが名乗られたら名乗り返すぜ!

俺の名はジョセフ・ジョースター!さっきてめーはアメリカ人と言ったが生粋のイギリス人よッ!!

忘れんじゃあねーぜ!てめーを地獄に送る奴の名をよォ!!」

そういうとジョセフは足でジョルノに水を蹴り上げた
398 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:12:15.51 ID:qpl9MOMo
「(やれやれ……闘わないといけないのか……無駄なのに…)」

水を手で受けるジョルノ

すると
ビリリ!!と身体に電流のようなモノが走る

「(え!?)」

なんて事はない、なんて事はない水なのだ
だが『電流のようなモノ』が身体に走ったのは事実だ

身体に何か仕込んでいるのか?
だがあんなに無造作に蹴り上げただけで細工はできるのだろうか?

さっきから気になっていた『スタンド』は見えない

そしてジョルノは知らない
世の中には無像型のスタンドもある事を
闘いの年季の浅さがここで出て来るのだ
399 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:13:07.05 ID:qpl9MOMo
戦い慣れしているジョセフは

「オラオラ行くぜェー!!」

再び蹴り上げるジョセフ

今度はジョルノは横に跳ぶ

だが落ちて来る筈の水の『音』がしないのだ

「ど〜こ見てんだァ〜?」

地上から2mほどの高さにジョセフは『立っていた』
いや、正確に言えば水に『乗っていた』
まるでサーフィンの様に波が『固まっていたのだ』

「くらえ!!クソガキィィ!!」

そして跳び蹴りを放つジョセフ

「ゴールド・エクスペリエンス!!」

トレビの泉の内壁を殴り『木』を生み出す

それに飛び乗り難を逃れる
400 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:14:59.50 ID:qpl9MOMo
「ギャハァー!!痛えぜチクショォー!?何しやがった!?」

ジョルノが生み出した『木』を攻撃し『反射』を食らったのだ

「答える必要はありません」

泉に尻餅をつくジョセフだったが急いで体制を立て直す

「アイテテテ……何だてめー…?マジシャンか……?」

意味も無く口元を左手で隠す
自らの呼吸が手で感じられる
全く乱れてはいない、100kmだろうが
息も乱さず走れるとさえジョセフは思った

「質問……いや…これは『確認』ですね……」
401 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:16:33.38 ID:qpl9MOMo
「あなたのスタンドは『電流操作』ですね…?」

「答える必要は無え」

「じゃあ『水流操作』ですか…?」

「そーかもな…」

「そもそもスタンド使いでは無い?」

「何を言ってんのかわかんねーな」

「さっきから曖昧な答えが多いですね…?」

「そうか?」

「これらを考慮するとこう言う事ですか?
『貴方は僕に何も教えるつもりも無いし
僕が何を言おうと躊躇い無く僕をぶちのめす』
こう言う事ですか?」

「Exactry(そーいう事だよ、バーカ)」

「ですが、僕にはわかります。
『貴方はスタンド使いだ』」

「イカれてんのか……?」

「さっきから左手で顔を隠していますがそれが証拠ですよ……」

「パープリンなのか?」

「『スタンド使いは嘘を吐くと鼻の頭に血管が浮き出る』」

「は?」

『勘違い』は何よりも恐ろしい
何故なら正しいと『信じて』やればそれを止める事はとても難しい

ジョルノは自分に決して勘違いをさせない様に少しずつ情報を整理する
勘違いするのは簡単だが気付くのはとても難しい
勘違いすれば負ける事は確実だった

その為の『ブラフ』だ
だが『本当』に違うのか、奴は『嘘』の天才なのか

ジョルノにはまだ分からない
402 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:17:29.88 ID:qpl9MOMo
打ち止め

イタリア良いとこ一度はおいで
403 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/01(月) 01:38:09.09 ID:qpl9MOMo
補足
>>396の勝利のアーチってのはポーリ宮殿の屋根の上の奴ね
ちなみにポーリ宮殿とはトレビの泉の後ろにある建物ね
知ってる人はごめんね
404 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/01(月) 02:02:10.75 ID:qpl9MOMo
アゲ忘れ
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/01(月) 07:12:28.49 ID:N6FpUYQP
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/01(月) 09:21:13.88 ID:OPQI3XEo


>「Exactry(そーいう事だよ、バーカ)」
吹いたwww ジョセフらしいな
407 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/02(火) 01:24:02.33 ID:tecqyd6o
少ないけどGO!
408 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/02(火) 01:25:00.93 ID:tecqyd6o
「(こいつ……イカれてんのか……?
なぜか急にスタンド使いと決めつけて来やがったな……ワケわかんねえ……)」

困惑するジョセフ
なぜ急にそんな風に思われたのか原因を考える

「(ええーっとォー?『俺が』こいつにした事で
勘違いされるようなことはーッと……?)」

こめかみを人差し指でクリクリと撫ぜる
心地よい刺激が伝わり

そして思いつく

「(『波紋』か!!そーだ、そーにちがいねーよ!
奴もスタンド使いみてーだが『波紋』は知らねーのか……ン!特におかしい事は無えな!

さーて、ここはどー出よーかなーッと?)」
.
..
...
....
409 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/02(火) 01:25:59.99 ID:tecqyd6o
「ね、ねえ!貴方って『スタンド使い』なの!?」

所変わり、徐倫も承太郎に同じ質問をする

さっきから全くこの空間に呼吸音以外の音が無いのだ

ジョニィは一人で長方形を地面に描いているし
承太郎は片方だけ立てた自らの左膝に顎を預けている

元来、明るい徐倫にはとてもじゃないが耐えられない
他に娯楽が欲しいが、おそらくあの大統領は何もくれはしないだろう

「(ウォークマン……CDプレイヤー…ラジカセでも良いッ!!
私にはこんな空間耐えきれないわッ!!
父さんは私の事覚えてないし……こっちのお兄さんは……何だかなぁ……)」

純情な乙女のセンサーが自らに警告を発する

『こっちの男に話しかけたらいけない
話したら……【ヤられる】……』

自分にも何故か分からないがそんな気がする
決して殺意を向けられたワケではないが冷や汗がすごい

だが会話をしたい
するとするならば承太郎に限られる

そこで徐倫は何も知らないふりをして承太郎に話しかけたのだ

だが、話しかけた直後に徐倫は後悔する
410 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/02(火) 01:27:09.73 ID:tecqyd6o
何故なら父である承太郎から一瞬『敵意』が向けられたからだ

今まであしらわれて来た時の感じじゃあない
完璧、『敵』に向けられるべきモノだった

「……てめー…なぜ『スタンド』の事を知ってやがるんだ……?」

淡々と述べられる何気ない質問のようだが
徐倫にはまるでヤドクガエルの毒のように感じられる

「い、いや〜……あ、私もなのよ〜?お揃いって奴ゥ〜?」

若い女性特有の甘ったるい声を使う
父には通用しない事は薄々分かっているがだ

そしてその予想は当たった

「私『も』?既に俺がスタンド使いだと知っているようだな……?」

承太郎からの鋭い指摘に徐倫は脂汗を止められない

「(マジだわァ〜!!何で私が知ってんのよォー!!
父さんにとって見ず知らずの私がァー!!最悪だわッ!!飛びてぇ〜……)」

「(どうする…?自分は娘だと言い張るか……?
いや、落ち着いて徐倫、ここで言い張ってもイカれてるとしか思われないわ……
でも、じゃあどうやって切り抜けるの……?)」
411 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/02(火) 01:28:17.02 ID:tecqyd6o
「どうした……早く質問に答えてくれないか…?
小さい頃から刑事コロンボが好きだったせいか気になると夜も眠れねえぜ……
さあ!!答えてもらおうか!?『クソアマ』ァ!?」

さすが親子と言ったところだろうか
親もプッツンすれば子もプッツン

「クソアマ!?失礼ねッ!!大体何なのよッ!?
さっきから黙って聞いてりゃ、あんたいちいち悪口を挟まないと会話出来ないの!?」

「やかましいッ!!女が騒ぐとイライラするんだッ!!」

「知らないわよそんな事ッ!!
センスの悪いバッジ付けやがってッ!!何で手のひらなのよッ!?
どんなセンスしてんだか!!」

「うっとおしいぞッ!!」

二人の喧嘩を見兼ねてジョニィが声をかける

「まあまあまあまあ!落ち着いてくれよッ!!二人ともッ!!
体力を今のうちから消費すると勝てる奴にも勝てないぞッ!!
それに徐倫だっけ!?君もう少しおしとやかに……」

「うるせーのよ!!このタマナシヘナチンがッ!!」

「何て……下品な…女だ……
『親』の顔が見てみてーぜ……」
412 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/02(火) 01:29:33.19 ID:tecqyd6o
この言葉は『効いた』

次の瞬間、徐倫は承太郎の頬を『平手打ち』し
距離を取り、体育座りの状態でうつむいた

「(何なのよ……!あたしを散々ほったらかしにしてたのは父さんじゃあないの……!!
あたしが42℃の熱で死にかけてるときも日本の片田舎に居たくせに……
脱獄の時に言った言葉も……『嘘』なのかもね……)」

徐倫は思い出す

面会に来て逃げると言ってくれた

ホワイトスネイクの罠から救い出してくれた

ジョンガリ・Aの凶弾から救ってくれた

そして、『いつだって愛していた』と言ってくれた

これらの行動は何かの間違いだったのだろうか?

今は考える事すら面倒臭い
徐倫はこれ以上考えるのをやめた


「(やれやれだぜ……俺とした事が…熱くなりすぎたな……)」

ヒリヒリと痛む頬をさすりながら痛みが引くのを待つ

「(一体アイツは何なんだ……?
何でスタープラチナの事を知ってやがる……?
アイツは…敵か…?味方か…?

それに……)」

自らの手とスタープラチナを重ねるように発現させる

「(何で銃弾を止められるスタープラチナが
あんなアマの『ビンタ』を止めなかったんだ……?)」

承太郎には分からない


「タ……タマナシ……ヘナ…ヘナチン……」

ドンマイ、ジョニィ
413 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/02(火) 01:32:16.20 ID:tecqyd6o
打ち止め

ジョニィは嫌いじゃないのです……
ただ寒くてもネタ要員は無いとキツイだけなのです…

あと
>>410
>「(どうする…?自分は娘だと言い張るか……?

自分は娘だから○ 自分は娘×
で宜しく

SBR22巻11月4日発売だってね

それじゃ
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 09:08:53.00 ID:dmDDH22o

ネタ要因はいないと辛いよね
それにジョニィは新刊で大活躍してるからこれくらいのバチもないと(ry
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 02:49:10.55 ID:NCrNeUAO
乙!
緩急つけないときついよね
承太郎好きだけど親子だとどうしても徐倫に肩入れして読んでしまう
416 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/22(月) 21:46:07.38 ID:6z.ITO6o
久々に投下
417 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/22(月) 21:47:26.26 ID:6z.ITO6o
所変わり、記憶のイタリア

ジョルノとジョセフ、両者トレビの泉の前で対峙している
間は5mと言ったところだろうか、ギリギリG・Eの射程距離外である

「……やっぱよ〜?お前…イかれてんだろ…?」

物音一つ無い空間の中ジョセフは問う

「(意味が分からねえ……スタンド使いじゃねえって言ったのによ〜……
勝手に僕には分かるとか言ってくんだよなァ〜……

あー……まさか


『ハッタリ』か?

だとするとおっそろしく下手なんだよなァ〜…
そもそもカマす意味が分からねえ……

今の状況を整理するか……

・ジョルノは仗助と同じくスタンド使い(保証OK)
・この奇妙な世界の水に波紋は流れた→つまりこの世界にある物は普通に波紋が流れる可能性大
・ジョルノの能力は植物関連?(不確定事項)
・あいつが生み出した物に攻撃するとヤバイ(保証OK)

こん中で気をつけなきゃいけねえ事は4つ目だな
これは下手すりゃ死ぬかもしれねえ……

こんなに考えたのはエシディシの奴と闘った以来だな……)」

かつて闘った強敵と闘った記憶を呼び起こす
あの時は流石のジョセフも焦っていた
奴の血には困るし、せっかく切った腕までくっつけられる
極めつけはジョセフの十八番のセリフの先読みをやられてしまう
あの時の焦りは尋常ではなかった

そんな事を考えているとジョルノは言葉を返すべく、こちらを向いていた
418 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/22(月) 21:48:40.76 ID:6z.ITO6o
「イかれてはいませんよ?
さっき貴方は僕のハッタリにかかったんですからね……」

クスクスと笑いながらジョルノは言い返す

「ハッタリ?」

「そうです、さっき僕は嘘を吐くと鼻の頭に血管が浮くと言いましたね?
その時貴方は鼻の上を掻いたでしょう?それが何よりの証拠です」

「(あーッ!そうだ!わかったぜ!!こいつ似てるんだ!
まるで『料理は焦げているのにまだこれから続きがあると言い張る主婦』によォー!!
そのハッタリは大失敗してるのに認めたくなくてまだ続けてやがるゥー!

……めんどくせえ奴だな……)」

本当に面倒臭そうに溜息をつくジョセフに

「……もう諦めてください…
スタンド使いという事はバレていますッ!」

「(まーだ言ってやがるよ……
これで決まりだな…あいつは『負けず嫌いなガキんちょ』
警戒してた俺がバカだったぜ……)」

「そうですか……そっちから来ないのなら…
こちらからッ!!」

「!!」

油断していたジョセフにジョルノは駆け寄り
G・Eを発現させ、殴りかかる
419 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/22(月) 21:49:30.39 ID:6z.ITO6o
「うおッと!!」

間一髪、『自分が見つけた避け方』で避ける事が出来た

「そんなに余裕で良いんですかッ!?
『ゴールド・エクスペリエンス』!」

ジョセフの足元の石板を殴り、ショットガンの様にして飛ばす

非力なG・Eだが一般人に怪我をさせるのは充分

大きな石がジョセフの右肩にぶち当たる

「ガハッ!!」

右後方にグラリと揺らぐが持ちこたえる

「(さっきの評価はてーせー……
『負けず嫌いな暴れん坊』だったぜ…)」

すかさず呼吸を整えるジョセフに
休むヒマを与えまいと追撃がくる

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

ジョセフは横っ飛びでトレビの泉に飛び込む
420 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/22(月) 21:50:32.16 ID:6z.ITO6o
ザパァァァン!

「グッ!!」

飛沫が目に入り、目を覆うジョルノに
まるで戯れるかの様にジョセフは水をかける

「鬼さんこちら〜手の鳴る方へ〜ッとォ〜!!」

「どこへ行くつもりだ!?」

「決まってんじゃあねーか!!

逃 げ る ん だ よ ォ ー !!」

ギャハハハハハァー!!と笑いながら逃げるジョセフ

それを追うジョルノ
「待ァァァァァァてェェェ!!」

「(予想通りってヤツゥ〜!?)」

ジョセフは服の生地をほつれさせて
糸を引っ張り出し、濡れている自分の体に擦り付け濡らす

幸運にもY字路に出たジョセフ

急いで右側の建物に紐を結び
左側に走り、波紋を流して待つ

「(あんな怒ってりゃあ走ってくるよなァー!!
こんな『紐』なんかに気づかずによォー!!)」

そんな事を考えているとタッタッタという音がしたので
急いで隠れる、こっちに近づいてくる

タッタッタ……タッタッタ…タッタッタ…………


音が『消えた』
421 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/22(月) 21:51:44.68 ID:6z.ITO6o
「(落ち着け……ここで出ていったら格好のカモだ……
ここで落ち着かねーと仗助の仇が……うてねえだろうが……)」

それにしても静かである

そんな事を考えていると

「さっきは本当に恥ずかしかったですよ……
あんな支離滅裂なハッタリをカマしたんですからね……
言ってて赤面しそうでしたよ……

それに待ァァァァァァてェェェ!!と来たもんですよ……

ま、全ては僕をバカに見せる為の芝居ですがね……」

マズイ!とジョセフは飛びのいたがもう遅い

『ゴールド・エクスペリエンス』!!!


こんな植物をご存知だろうか

その植物はとても身近にある食材でとてもたくましい
有名なのは成長速度であり、その速度たるや一日で『数m』伸びるものもある

そう、その植物は

「ご存知!!『筍』だッ!!」

大した事は無いとお考えの方もおられるだろうが

忘れてはいけない

『ゴールド・エクスペリエンスによる成長がある事をッ!!』

ジョセフは下腹部を貫かれその場に崩れ落ちた
422 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/11/22(月) 21:52:42.14 ID:6z.ITO6o
やっぱすくねーな…打ち止めです
423 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/11/23(火) 02:02:35.99 ID:3JxFOIEo
なんかうえきの法則思い出した
424 : ◆tyuVXY5AEU2010/11/23(火) 14:13:17.88 ID:L4UtLE6o
>>423
え!?その漫画知らんがこれと同じの出てくるの!?
だとしたらすまん!!パクリとかそーいうんじゃないです……
425 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/11/23(火) 14:36:43.30 ID:OCoNAjso
うえきは読んだことないが主人公の能力がゴミを植物に変えるとかいうやつだった気がする
ま、気にしなくていいんじゃね
426 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/11/23(火) 15:50:15.20 ID:yKstHMAO

らしくないジョルノは不気味だなww
427 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/06(月) 01:20:55.73 ID:b72N9hEP
まだか
428 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/08(水) 16:21:33.67 ID:0URMJTc0
徐倫と承太郎の会話が一番好きな場面なんだな
429 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/15(水) 01:04:58.18 ID:9Ek3F66o
生存報告
忙しくってあんまり書けてないのです……
でも絶対終わらせますんで!
430 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/15(水) 16:52:59.15 ID:uXjWqADO
夏以来久々に見に来たら地道に増えててびびった
どいつもこいつも格好良すぎらあww

自分のペースで頑張ってくれればそれで充分っすよ
431 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/15(水) 19:58:37.76 ID:G7xqPYAO
前も書いたけど、のんびり楽しみに待ってる
432 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/16(木) 22:31:08.87 ID:Lc.Ev72o
前も書いたけど断念する時はオチの構想だけおしえて
433 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:02:54.08 ID:ius6b.wo
投下するよ
434 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:03:20.18 ID:ius6b.wo
「『筍』……だと……?」

ジョセフは己の脇腹を貫いたモノを見ながら呟く
先端はまるで石器時代の槍のようではあったが、人を貫くには十分だった

「(能力の応用で圧倒されるなんてよォ〜俺のガラじゃあねえよなあ〜?)」

そういうとジョセフは筍を抜き、通りに出てジョルノと対峙する

この二人はどこか対照的だった
『血』濡れと『水』濡れ
『黒』髪と『金』髪
だがよく似ている所は一つある

それは『策士』であると言う事だ

「いや〜ジョルノ君よォ〜〜?
正直、ぶったまげたぜェ〜?
まさかあんなもんで攻撃されるたぁな〜?」

コツコツと靴の乾いた音を立てながらジョセフは通りの店をキョロキョロと見回しながら歩く
観光客が多い通りとあってレストランや土産物屋
小さい子向けの風船屋まである

「おっ!この店イカスミのネーロがあるじゃあねーか!
結構グー!!なんだよなァ〜!イカスミがネーロを!ネーロがイカスミを引き立てるって感じでェー!!」

またジョセフは別の店をどんどん見回す
その様子をジョルノがじっと見ている光景は
まるで昼ご飯を子供に決めさせている父子のようだ
ただし、年齢は些かおかしいが

「あー!でも意外だぜ、イタリアってったら海鮮物ばっかってイメージだけどよォー!
ステーキ屋とかもあんのねー!こいつは意外だなァ〜!」

今までずっと押し黙っていたジョルノが口を開く

「一つ………良いですか……?」

口振りはとても軽そうだがジョルノの中に広がった疑問は心を雨雲のように覆っていた

「……何故……何故『血』が流れていないのですか…?」
435 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:04:24.41 ID:ius6b.wo
「……何故……何故『血』が流れていないのですか…?」

最初、ジョルノは確信していた
『傷は確実に腹の太い血管を絶った』と。
あの攻撃は動かなければ確実に脊椎に直撃していたろうし、避けたとしてもあんなピンピンしていられるわけがない
まるで腹がハロウィンカボチャの口の如く裂けていると思っていたが

『強がりでもあんなに元気に歩き回れるわけがない』

前にミスタが腹を撃ち抜かれて傷口をホッチキスで止めていたが
筍が貫くとなったらそうは行かない
成人男性の握り拳ぐらいの大きさがそれなりの速度を持って貫くのだ
ホッチキスだろうがガムテープだろうがほとんど意味をなさずに失血死するだろう

なら何故だ?『人間の力』では『血流操作』のような事はできない
何かで塞いでるような様子もない、一瞬筍の皮で塞いでる?と考えたがアホらしくて止めた

ならば『スタンド』?だが奴の能力は電流かそれのようなモノだったはずだ

一度に二つスタンドを持つ事など不可能だ
スタンドを記録した『DISC』のようなモノでもあれば別だが。

仮に奴の能力を電流と仮定してみると、これまたふさぐ方法が浮かばない
傷口を電流で焼く?ナンセンスだ、傷口のみに電流を流すのは不可能だし
そもそもそんなので焼けてるなら電流など扱えない

ならば電流という能力を持っているという認識そのものが
間違っているのかもしれない

じゃあさっきのビリリときたアレは何だ?
自分の錯覚か?まさかあいつの能力は『完全催眠』か何かか…?

くだらない、催眠で生きていられるなら
世の中の催眠術師は不老不死か何かになっているだろう
そんなどこかの薄っぺらい漫画に出てくるような能力などあるわけが無い

『じゃあなんだ?』

そこで冒頭の質問に遡る
436 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:05:23.30 ID:ius6b.wo
「貴方はさっきの攻撃で確実にダメージを負った筈だ……
なのに何でそんな元気なんですか……?」

答えてくれるわけはないだろうと思いながら問うた

案の定

「何でだろうなァー?あれかもしれねーぜ〜?
筍を腹の中に刺したままだから血が出ない!!とかよォ〜!?ギャハッ!このジョーク!おかしくねぇ〜?」

ヘラヘラと笑いながら答えられる

「……本当に不可解としか言いようがないですね……
貴方の不思議な能力は……」

ジョセフのペースに惑わされないように感情を込めずに答える
惑わされたらジ・エンドって奴になってしまう

「それともあれか!?俺が吸血鬼で再生したとか!
ギャハハハハァーッ!!」

自分の膝をペチペチと叩きながらジョセフは大笑いをする

この元気だ、演技という線は確実に消える
じゃあ薬か?チベットの奥地に住んでるような仙人の作ったような……

まだガムテープの方が現実味を帯びている
痛みを和らげられても、穴を塞ぐような薬など存在しない

ここでジョルノは一つの可能性を思いついた

『大統領が何か細工をして完全復活させた』

これならどうだろうか
ジョルノは吉良との戦いの後に大統領が襲ってきた事を思い出していた

.
..
...
....
.....
437 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:07:39.19 ID:ius6b.wo
「……音も立てずに人の後ろに立つというのは
失礼という行為に相当するんですよ……ミスター……?」

ジョルノは背後の生命の鼓動を感じ取り言った

「まさか……十代の少年に礼儀について指導されるとは思わなかったな……
んと……確か…ジョルノ・ジョバァーナ…?」

クルクルとカールされた髪を弄りながら大統領は答える

「……貴方もスタンド使いなんでしょう…?
こんなガキの背後にたてたんだ……何時でも殺れるでしょう…?」

ジョルノは前を向いたままわけがわからないようなポーズをし、小首を傾げる

「残念ながらこの世界でスタンド像を持てる『私』は一人だけなんだ……
まあ、マラソンのバトンのようなモノだ…受け渡しはできる……
そして、スタンド像を持ったそいつなら触れる事ができるが『今の』私は透けてしまうよ……
ま、能力は全員使えるがね…」

「?……何を言ってるんです…イかれてるんでしょうか……」

『私なのにそいつ』?『一人だけ』?『全員』
まるで自分が複数いるような答え方だ

そしてジョルノは知らない
ジョルノが吉良との戦いの間に大統領が自分が複数居ると示した事を

「聞いてなかったのか……?
まあ、良いだろう……一人だけ触れられるというルールは重要な私にしか知らされてない……
それ以外の私達には無条件で触れられないと伝えてある……
そしてこの情報は共有していない……勝手に大事な所でスタンドを持って行かれては困るからな……」

さも、どうでもいいかのように話す大統領だった
だがジョルノにはこの言葉の真意が汲み取れない
438 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:09:28.15 ID:ius6b.wo
「……何故僕にそんな事を教えたんですか……?
自分が不利になるだけでしょう……?」

そのままの状態で会話を続ける
大統領が髪を弄るサラサラという音だけが響き渡る

「フフフ……『公平さ』は『強さ』に繋がるからな……
不意打ちでは『心』が定まらない……
心を落ち着かせ、不安といったマイナス要素を取り除く…そして行動を起こす『決心』をする……
『心』を『決める』と書いて『決心』……フフ、よくいったモノだ…」

その言葉を聞いた後カツリ、とジョルノは一歩だけ前に出る

「…そんな誠実なら何でこんな下らない事をしたんです……?」

「それは君には関係の無い事だよジョルノ……
さて、D・4・Cを借りる手筈も整った……
ジョルノ・ジョバァーナ…『覚悟』は出来たか?」

「『覚悟』……?そんなもの…ギャングはいつもしていますよ……!!」
439 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:11:22.53 ID:ius6b.wo
「WWRRRRRRRRYYYYYY!!」

ジョルノは振り向きざまに肘鉄を大統領に叩き込む

だがD・4・Cに阻まれ、捻りあげられる

「甘いぞッ!ジョルノ・ジョバァーナッ!!
貴様の動きはとてもスローだッ!さっきの闘いで負傷しているなッ!?
それも……ここだ!!」

大統領はジョルノの足の付け根に蹴りを入れる
ガードが間に合わずモロに食らってしまい思わず苦痛の声を上げる

「何だ!?やけに出血するな……?
まあいい!そのまま己の無力さを噛み締めて……死んでいけえええええ!!!」

もう一発かまそうとする大統領だがジョルノもただでは終わらない

『ゴールド・エクスペリエンス!!』

振り上げられたD・4・Cの拳を右手でいなし
顎にカウンターを叩き込んだ
よける暇も無かった大統領は軽く吹っ飛ぶ

「(なめていたが……中々の歯ごたえだ……
早く決着をつけて不安要素であるこいつは……消す……!)」

口の中に溜まる血をペッと吐き、大統領は立ち上がる
首をコキコキと鳴らし、再びジョルノとあいまみえる

「ウオシャアアアアア!!」

先手を取ったのは大統領だった
ジョルノの右頬を殴り、ふらついた所で横腹に回し蹴りを入れる

ジョルノも体制を立て直し、追撃してくる脚を掴み
自らの膝でへし折らんと振り上げるが

気づいてしまった

『大統領は全く振りほどこうともせず、腕を振り上げている』

時すでに遅く

真白い空間にゴシャという何かが砕ける音とズンという何かが切り落とされる音が響いた

そして真白い空間はもう真白とは言えなくなっていた
440 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:12:51.54 ID:ius6b.wo
短くてすいませェん……

上条「ディアボロ?」とパッショーネスレが面白すぎてしょうがない
それらをみた後暇だったらこのスレ見てね

それじゃ
441 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/21(火) 00:18:13.25 ID:oPEcNF6o
些細なことだがネーロはイタリア語で黒であってイカスミを表しているんだよ
スパゲッティ・ネーロでイカスミスパゲッティとなるわけだ
442 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 00:20:42.19 ID:ius6b.wo
>>441
なるほどね、原作だったらネーロとしかいってなかったわ
参考になったありがとう
443 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/21(火) 13:41:56.72 ID:FYIwIDAo
また無駄知識を一つ貯蔵してしまった
無駄無駄……
444 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/21(火) 17:51:23.79 ID:kwLJdwAO
乙!
大統領怖いね
445 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/21(火) 23:13:28.79 ID:phf/IE2o
なんで大統領とジョルノが戦ってるんだ
ジョルノが大統領に襲われる
 ↓
これが原因でジョセフと戦うはめに
であってんの
俺のくされ脳みそが混乱してきたから
読んだ内容混乱してきた
446 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/21(火) 23:38:54.20 ID:ius6b.wo
>>445
あってるよん
まだ全く理由描いてないからむしろ読解力有る
こっちの怪奇文章読み取ってるだけでスゲえww
447 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 00:52:07.02 ID:n257tvko
投下
448 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 00:52:43.07 ID:n257tvko
ぽたり、ぽたり、ぽたり……
規則性をもって血は流れる、音だけ聴いたら蛇口から水が流れているようだ

だが事態はそんなにのんびりとしたものではない

そこにいる一人はぷっくりと腫れた脚を抑え、一人は腕の関節が今にも千切れ落ちそうにぷらぷらしている

「しくじったか……もう少しで切り落とせた物を…
まあいい…これからじっくりと料理してやろうじゃあないか……え?ジョルノ・ジョバァーナ……」

少し痛そうな顔をしているがまだまだ余裕がある大統領
その姿には大統領としての『威厳』や『凄味』があった

「ハァーハァー……」

対してジョルノは無表情ではあるが呼吸は荒く今にも倒れてしまいそうだ

「おぉーっとォー?ジョールノォ〜?
どうした?気分でも悪いのかァー?まるで『失血死』でもしてしまいそうな顔じゃあないかー?」

大統領はまるで今初めて発見したかのようにワザとらしく茶化す

事実、そうだった
傷口からはドンドン血が溢れて行く、止まる事はない
449 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 00:53:37.07 ID:n257tvko
ここで腕を結合させる事は簡単だ
だが問題は眼前の大統領である
結合する際には両手が使えない

その時を大統領がみすみす見逃してくれるわけが無い

ならばどうするッ!?

『命をかけて腕を治す』かッ!?
『腕を捨てて命を拾う』かッ!?

だが次の瞬間!ジョルノは大統領が予想し得ない行動をするッ!!

何とジョルノは侍が刀を抜くかの様な滑らかさでッ!!
さらに!
騎士がレイピアを抜く様な優雅さでッ!!

『自らの腕を引きちぎった』のである!!

「き、貴様ッ!気でも触れたか!?脳みそがクソになったのかッ!?」

腕を引きちぎった時の返り血が大統領の服に飛び、髪に飛び、顔に飛ぶ

顔についた血を拭うと真一文字の血痕が顔に広がる

「これは『覚悟』だ……これから3分以内にお前を倒す…その為の『覚悟』だ……!
『覚悟』はいいか……?いくぞッ!ファニー・ヴァレンタインッ!!」

そういうとジョルノは引きちぎった片腕を大統領の顔面に投げつける
鮮血が大統領の目に入り視界を真っ赤にする
450 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 00:54:28.79 ID:n257tvko
「血の目潰しだッ!喰らえ!!」

そういうとジョルノはありったけの力を込めて大統領の頭に回し蹴りを叩き込む

「ぐはッ!!」

地面に叩きつけられる大統領、頭からモロに地面に叩きつけられ脳が揺れる

揺れる体制を整え辺りを見回すとジョルノがいない

キョロキョロと見回すと足元に不自然な影がッ!!

「上かッ!?」

上を向いた時にはもう遅い
451 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 00:55:17.42 ID:n257tvko
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!WWRRRRRRYYYYY!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァ!!」

ゴールド・エクスペリエンスの拳が叩き込まれるッ!!

「ガアアアアアアアァァァァ!!!」」

吹き飛ばされる大統領
だが!その目にはまだ己の野望を実現せんとする野望の光がッ!!

「まだまだァ!!『確実』ッ!かつッ!!『完璧』に仕留めるッ!!」

ジョルノは吹き飛ばされた大統領を追う

10数mは飛んだろうか
その辺りに倒れている大統領の側に駆け込み、ジョルノは首めがけて踵を叩き込むッ!

だがッ!
452 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 00:56:24.80 ID:n257tvko
「『軽い』……『軽い』ぞォ!!ジョルノ・ジョバァーナ!!
やはり片腕だな!圧倒的に手数が足らんッ!!」

G・Eの踵を掴み、捻り倒す

そして大統領はジョルノの首を掴み持ち上げる

「私は体験した事はないが……失血死はとても苦しいらしいぞ……?体に酸素が回らずに脳はまるで10日も寝てないように働かなくなり…
息をしているのに息苦しい……
おお……想像するだけで苦しそうじゃあないか……」

死者を哀れむように首を振る大統領
だが腕の力は決して緩む事はなく、万力のように強くなる

「おっと?とうとう傷口から血が垂れてこなくなったじゃあないか……?
可哀想だな……だがお前が悪いのだよ…?腕を引きちぎったりするからこんな事に……ッ!?」

大統領の口が止まる
453 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 00:59:33.46 ID:n257tvko
「おやおや?どうしました?大統領閣下…?
ご気分でも優れないご様子ですが……どうしたのでしょう…?
お怪我でも…?まるで…『腹に風穴でも空いた』ようなご様子で…?」

切り傷はあるものの『五体満足』なジョルノはそこにいた

ただし片腕だけ『血塗れ』ではあるが

「おっと!血を作らないといけませんね…
胸のブローチでいいですかね…ッと!」

ゴールド・エクスペリエンスによって、てんとう虫のブローチは固体のような血液になる
そしてそれを自らの血管に注入した

「何だ……?何が起きた…?
なぜ貴様は腕が…………?」

「『腕』を『コンドル』にしました……
鳥には『帰巣本能』がありますからね……」

そしてゆっくりと腕をあげるゴールド・エクスペリエンス
心臓の位置の真上にピタリとつきふり下ろす

その時

「お前は…『正義』か…?ジョルノ・ジョバァーナ?」
454 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 01:00:22.77 ID:n257tvko
「……突然…何を言うんです…?」

「私は……私の目的は…国を繁栄させる事だ…
永久にな…どうだ…?お前はこれを『悪』と捉えるか…?」

「………」

「答えれないか……じゃあ質問を変えよう…
お前の情報から知ったがお前の夢はギャングスターらしいな……?
それはどうだ……正義か……悪か……?」

「……僕は……僕は正しい道と信じています……
それをとやかく言われる筋合いは……」

「違う…違うのだ……ジョルノ・ジョバァーナ……
お前のチンケな価値観なんぞ興味は無い……
問題はな……周りが…社会が…『世界』が…どうおもうかなのだ……」
455 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 01:01:21.58 ID:n257tvko
「かつて……アメリカにはインディアンがいた…
そいつらからしたら開拓民は『絶対悪』だ…
だが今こうしてアメリカ人である私が生きていられるのは開拓民のおかげだ……
どうだ…?正義や悪は今現在うごいている『世界』によって『逆転』する……」

「お前の仲間たちがいたな……?
あの場にいたリーゼントや学ランを着た男は不良だ……
社会一般で言えば悪の部類にはいるな……

他にもあのジョニィは自らの慢心で他人の当然の権利を奪い、撃たれ、下半身不随となった…
被害者ではあるが奴も十分な悪ではあると言えるな……?

他にもあのおちゃらけた男は、まだ少年の頃飛行機を墜落させたり、職務を全うした警察官の指をへし折ったな……

あの女は刑務所に入れられていた……
そして脱走までして神父を殺そうとしていた……
それも自らが欲しいものの為にな……

そして君はどうだ?
正義と言えるか?確かにいいギャングはいるかもしれない……
だがな、全てがそうではあるまい……?
少年に麻薬を売ったり、他人を恐喝して金を巻き上げる……
これでもギャングは正義か……?

どうだ?お前らは悪の集団ではないか…?
その悪の集団が正義の行為を妨害している……
この場での正義は……どちらのほうだ……?」
456 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 01:03:57.08 ID:n257tvko
モノは言いようとはこの事だ
確かに彼らはそう言った事をしたかもしれない
だが!彼らは成長したのだ!!そして間違いなく正義に向かって突き進んでいた!!

だがジョルノはその事を知らない
大統領の言葉が嘘と言い切る事もできない

そして大統領の発言により、ジョルノの心はは『迷い』を生む

迷いは己の精神を強く揺さぶる
そしてスタンドは精神の力、モロに影響を受けてしまう

ゴールド・エクスペリエンスが消えかかった時、大統領は正に勝利の知らせを聴いた

「さらばだッ!ジョルノ!!
どうやら異次元の君は『悪』だったようだ!!
果たして……この次元の…きみはどうかなッ!?」

『頭上からスペードのマークのブローチをつけた仗助が落ち
仗助はジョルノに拳を叩き込む』

『ジョルノは大統領に向けて倒れこむ』

『大統領はジョルノと地面に挟まれ、別次元に消えて行った』

457 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2010/12/27(月) 01:04:58.07 ID:n257tvko
打ち止め

メリークリスマス
458 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/12/27(月) 02:33:43.69 ID:e9XYSoAO
>>1
メリークリスマス
459 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/27(月) 03:00:07.93 ID:hYyESUAO
乙!メリークリスマス。
まだ謎だらけだな。
460 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 00:53:38.46 ID:1.f5752o
あけましておめでとうッ!
今年もよろしくゥ!!

投下するよォ〜!!
461 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 00:54:28.67 ID:1.f5752o
「いてててて……!…しまった…!逃げられた……」

揺らぐ視界をどうにか整え、辺りを見回す
どこかで見たような『髪型』の男が足元に倒れているではないか

「……えーと…貴方は……!
そうだ!僕に『キラ ヨシカゲ』の事を教えてくれた…」

そこまでいうと足元の男はジョルノの顔を見据える

「やっぱり!貴方でしたかッ!どうでした!?誰とやりあったん……!」

男はジョルノに対し、正に『親の仇を見るような目』で叫んだ

「ふざけた事抜かしてんじゃあ……ねーぞ!!コラァーッ!!」

『クレイジー・ダイヤモンド』のラッシュがジョルノに叩き込まれるッ!!

「ドララララララララァァァー!!!!!」
462 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 00:55:30.41 ID:1.f5752o
「うぐおッ!?」

クレイジー・ダイヤモンドは『スタープラチナ』のガードさえ弾いたのだ
パワー型でも非力な方であるG・Eではガードがほとんど役に立たない

「このクソったれな卑怯野郎にゃあよォ〜!!お灸を据えねえとなァーッ!!」

「……!?待ってくださいッ!僕が貴方に何をッ!?」

ジョルノには何がなんだか分からない
彼は吉良吉影と闘い、勝利し、先ほどまで大統領と闘っていたのだ
仗助に対して卑怯どころか、何かをするヒマさえない

仗助はその問いに対し、心底腹が立っているようにジョルノを睨みつける

「とぼけてんじゃあねーぜ!!
『ジョセフを影から襲って殺した』クセによォー!あぁーッ!?」

「ちょっと待ってくれッ!!『ジョセフ』ッ!?誰なんですかそいつはッ!?」
463 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 00:57:01.28 ID:1.f5752o
.
..
...
....
既に読者の皆さんはお分かりだろうが、この仗助はこれから先ジョルノに殺される仗助では無い

『隣の世界』の仗助なのだ

元の世界の仗助は『ハート』のブローチをつけているが、隣の仗助は『スペード』である

つまり、仗助は『隣のジョルノ』と勘違いしているのだ

だが、誰が歯車を狂わせたのだろうか?誰が同じ血族の仲を引き裂いたのだろうか……?

....
...
..
.
464 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 00:58:53.31 ID:1.f5752o

円卓に座る二人の男達がそこにはいた
一人は半裸で、一人はキチンとした身なりだ
円卓の上には空のティーカップと空の受け皿が置いてあった

「やはり……『ハッタリ』か…ジョセフ・ジョースター…
血縁者同士が闘うと爆発するだと……?馬鹿馬鹿しい……」

逃げ帰り、傷を癒した大統領
馬鹿馬鹿しいハッタリにかかった自分がさらに馬鹿馬鹿しいと額を抑えている

「まあ……その事を試して良かったと思うよ…『私』よ……
今、怪我を治すような薬草か何か持ってこさせよう……」

もう一人の大統領はなだめるように話しかける

「ところでだが……」

そう言うと、なだめた大統領は目の前の『遺体』の眼球から
まるで『ホログラム』の様に映し出される光景を見て言った

「すまない……記憶を共有するだけじゃわからなかった事を聞いてもいいかな…?
記憶はあくまで『記録』であって君自身の『想い』ではないからな……」

「ああ、いいぞ…何から聞きたい…?」

「そうだな…まず、何で彼らは味方なのに殺しあってるか…だな…」

大統領は目の前のホログラムに映し出される仗助とジョルノを見ながら聞いた
465 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 01:00:33.47 ID:1.f5752o
「ああ……簡単にいうと…『隣のジョルノは悪寄りだった』って所かな…」

「悪寄り?どういう事だ…?」

「おいおい、D・4・Cによる並行世界との違いを忘れたのか……?」

ちょっとむすっとした様にもう片方の大統領は答える

「おいおい…いきなり突飛な話をするな………
隣の世界との違い……それは基本とちょっとだけ違うって所だろう……?
それが性格と何が関係するんだ……?」

「分かってるじゃあないか…?
じゃあ自ずと答えは出るはずなんだがな……
まあいい、答えてやろう……

仮にだな……そう…違いを他人に付けられた『傷』としよう……
その傷の位置が基本の世界は『右の頬』、隣の世界は『左の頬』だとする
これは一見してはとても小さな違いだ……

だがな、この傷を作る『歴史』においては非常に大きな違いとなる!」
466 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 01:02:34.00 ID:1.f5752o
「歴史?」

「本来なら右に当たっていたものが左に行くとなると
どういった状況が考えられる?
おおっと、『少し』違う程度の範囲だぞ……?」

「ええっと……『加害者』の利き腕が違うとかか?」

「そうだ、だがそれだけではない
その傷を負わせる人間の利き腕、行動、性格なども関わってくるな……」

「だが加害者だけの問題じゃあないんじゃあないか?
例えば…被害者が違う避け方をしたとか……?
他にも……その凶器のデザインしたデザイナーが違ったり……
凶器を買った店自体が違うとか…」

そこで、問いかけられた方の大統領が円卓をバン!と叩く

「そうだ!単に加害者や被害者だけの問題ではすまない!!
その凶器を作った人間!売った店!そういった事すら巻き込んでしまうのだ!!」

「だがそれと彼の性格となんの……」

「まだ分からないか!?
仮に利き腕が違ったとしよう!!
その利き腕はどのようにして利き腕となる!?
『昔』からずっとその腕を使い続けて来たからだろうが!

つまりはジョルノ・ジョバァーナの『過去』だ!
彼は過去に見知らぬギャングに憧れていたッ!!

もし!そのギャングが少し『違ったら』どうだ!?

彼の人格形成はほとんど彼ありきだ!
彼は本来『借りを返す』性格だったらしい!!
その性格が『裏切り』を良しとするように変わってしまったらどうなるッ!?

その小さな違いはやがて大きくなるッ!!」
467 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 01:03:32.53 ID:1.f5752o
「つまり……こういうことか……?

『歴史的には小さな違いだったが、ジョルノにとっては大きな違いだった……』…そういうことか……?」

「そういうことになるな……」

「……なるほどな…それで裏切ったと……
で……?その隣のジョルノは…?」

いつのまにか円卓の上に現れた『ハーブの葉』を口に含み
大統領はまるでパーティーに来た客にジョークでも言うような素振りで言う

「……さあな………
まあ一つだけ言っておこう……

『この世に悪の栄えた試しは無い』……」

「「ハハハハハハ……ハァーハッハッハッハ…!」」

乾いた笑いが、響いた
....
...
..
.
468 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 01:04:42.43 ID:1.f5752o
「あきれたぜ……本当に…てめーには……」

所々息を詰まらせながら話す仗助、どうやら痛みや疲れからくる物ではないようだ

「ですからッ!!僕は貴方やそのジョセフとか言う人には何もッ!!」

ジョルノも懸命に言い返す
見に覚えがないのに自分のせいにされてはたまらない
469 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 01:06:25.85 ID:1.f5752o
「……意地でも認めねーつもりだな……?クズ野郎が……
何が『僕は正しい道を歩いていると信じてるッ!』だよ……
タダの腐れ外道じゃあねーか……何がギャングだ……
所詮、クズの憧れるようなもんだよな……オイ…?」

ジョルノの言い返す口が止まる
仗助の口から零れた最後の言葉が耳に吸い込まれてゆく

言い訳ムードだったジョルノの雰囲気が一変する
まるで若き『ゴッドファーザー』のようだ

「……いくら…勘違いをしていたとしても……
いくら…周りが見えなくなっていたとしても………」

ジョルノはユラリと立ち上がる
静かな語り口だが発せられる言葉には『力』や「凄味』が感じられる
ゴールド・エクスペリエンスを発現させ戦闘体制を取った

「貴方にッ!僕の『夢』をッ!!『誇り』をッ!!『憧れ』をッ!!!
『侮辱』していいと言う権利は無いッ!!!!
その言葉ッ!撤回しろォォーッ!!!」

仗助も決して引かずにジョルノの瞳を見据える
その目には元の世界の仗助と同じ『輝き』があったッ!!

「例え!五臓六腑を引きずり出されたりよォ〜!!
四肢をもがれようとよォォー!!
この言葉だけは撤回しねえ!!タイマンだぜッ!!かかってこい!!」

『正義』対『正義』の闘いの火蓋が切って落とされた
470 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/01(正月) 01:08:44.05 ID:1.f5752o
打ち止め

今年は少しテンションがマヌケになるので養豚場の豚を見るような目で接してくれ
一生ヘルクライム・ピラーで泳いでるから

それじゃ
471 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 01:16:36.58 ID:NoHHh3Eo
新年そうそう卑屈になるなww乙
ここからどう物語が動き出すか楽しみにしてるよ
472 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 05:49:07.43 ID:.J7.Cqko
ありのまま今起こった事を
地雷かと思ったら良スレだった
何処で変わったのか何を言っているのか乙
473 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 10:36:40.63 ID:MdxgOhUo
投下乙
今年もよろしく頼むぜ
474 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 13:18:18.24 ID:NZ1Aq86o
一気に読んじまったぜ
あけおめ!
475 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 15:59:50.99 ID:57gkWkDO
新年早々乙
476 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 16:51:09.56 ID:JzeHhkAO
乙!
主人公同士ってのは読んでてちょっと辛くなるな。悪い意味じゃなく。
今年も楽しみにしている。
477 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/02(日) 01:20:53.06 ID:fZd5nIIo
報告
新手のスタンド使い「シ・ンセキ」が襲って来たので
投下は10日後ぐらいになりそうです…
ジョジョ布教出来たらもうちょい短くいけるかも……?
それじゃ
478 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/02(日) 16:22:27.98 ID:yteztoAO
俺の所にも来たぜ
奴等の能力は未知数だ・・・
479 :真真真・スレッドムーバー移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/14(金) 21:18:37.50 ID:/SsW0DgMo
『スレ』は『移転』する………
481 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/19(水) 21:14:17.36 ID:5KZPyq/eo
何とか……何とかシ・ンセキを帰らせる事ができた……
二週間滞在とかビビったね…お陰でまだ手付かずなんで一応生存報告をば…
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 00:24:18.29 ID:0C9fAihAO
りょーかいりょーかい
頑張ってくだされ
投下期待して待ってる
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 03:21:38.04 ID:ZS3vciZAO
了解
続き楽しみに待ってる
484 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/21(金) 00:17:36.08 ID:+UzrMN+Eo
「徐倫とか言ったな?今俺たちを狙っている狙撃手の弾を一発でも止められるか?」

そういうとスネークはどこからか取り出したPSG-1を取
485 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/21(金) 00:19:19.95 ID:+UzrMN+Eo
ミスミスミス!忘れてくれ!
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/21(金) 01:09:14.30 ID:0AYZLzNao
ほう
487 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:31:56.40 ID:BmKZnHPGo
投下するよー
488 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:32:34.93 ID:BmKZnHPGo
「いいか?今からテメーが掌返して土下座してくれたって許さねえ
むしろ、そんな事して許しちゃあジョセフに顔向け出来ねえよなあ〜〜!」

仗助は静かにクレイジー・ダイヤモンドを発現させる
誰が言ったか、このスタンドの容姿は『ローマの闘士』と表現された
まさにその表現はぴったりで
静かに佇むその姿はどこか場慣れした雰囲気を感じさせる

「同じ事は二度言いません、何故なら繰り返して理解出来るような頭に見えはしませんし
赤の他人とはいえ『夢』をバカにするよーなクズには何を言っても無駄だろうからです……」

ジョルノもまたゴールド・エクスペリエンスを発現させる
彼自身が生命の象徴と考えているテントウムシがモチーフとなっているそのスタンドは
普段の大人しそうな見た目とは一変して『一味』違う雰囲気を漂わせている
489 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:33:41.31 ID:BmKZnHPGo
「話が全く通じねえなぁ〜オイ?
ま!どーでもいーがなァ〜!
そーいやよォーこんな格言知ってっかァー?

『てめーで撒いた種は自分で刈りとれ』

まさに人殺しておいて、トボけてやがるてめーにピッタリだと思うんだがよぉ〜?
どーよ?」

ジョルノはくっくっくと笑いながら答える

「なるほどなぁ〜要するに人を殺したんだから自分も殺される覚悟は出来てるか?って事ですか?」

仗助もつられるように笑いだす

「そーいうこったなァ〜〜
……ギャーッハッハッハッハッハー!!!」

「アーッハッハッハッハッハッハ!!!」

「イーヒヒヒヒヒヒヒ!!こいつぁー傑作だぜェー!!」

「いやぁーーっはっはっはっは!!…ハァ…ハァハァ……」


「「ぶっ[ピーーー]!!」」

ある人はこう言う


『[ピーーー]と思った時には既に殺している』
490 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:34:35.30 ID:BmKZnHPGo
だが人生にはそういう事を考える事すら許されない時が存在するッ!!
抜き差しならない状況というモノが存在するッ!!

「この東方仗助はよォ〜!
レッテルを貼られる前から既にいわゆる不良って奴だ……
それぐらいは自分でも分かるぜ……

このグレートな髪型をバカにしたスッタコ野郎は顔が変形するほどブチのめした……
拾った宝くじがばれそうになったら偽装だってした……

だがこの俺にもはき気のする『悪』は分かるぜェー!!

『悪』とはてめーの勝手な行動で他者の命を奪う奴のことだ!!

ましてや無抵抗の奴をーッ!
てめーがやったのはそれだ!
てめーの『スタンド』は『アイツ』自身にも法律にも見えねえしわからねえ……

だからよォー!!そんな下衆野郎はよォー!!

俺が裁く!!」
491 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:35:35.53 ID:BmKZnHPGo
「それは違いますね……
『悪』?『悪』とは他人の『夢』をッ!『誇り』をッ!!『生きかた』をッ!!
侮辱するような奴こそが『悪』です!!

逆にッ!

僕が裁かせてもらうッ!」


仗助が駆けるッ!

「クレイジー……ダイヤモンドォー!!」

まず仗助は純粋な突きの速さ比べをしてジョルノのパワーを測る算段だ
蒼き巨体が拳を振るう

『ドラララララララララララ!』

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!』

やはり、ゴールド・エクスペリエンスは非パワー型といった所か
最初こそ突きが仗助に入っていたものの、次第に押し返されている

「(しょうがありませんね……
……………ここだッ!)」
492 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:36:41.57 ID:BmKZnHPGo
ジョルノは仗助の下腹部を狙う
常人なら上手く入れば卒倒コースである

「甘いんだよォォ〜!!」

仗助は殴った腕をそのままムチのようにしならせ
ゴールド・エクスペリエンスの腕をはらう
そして再び己の怒りの全てを目の前の敵に叩き込もうとした

その瞬間
『ゴールド・エクスペリエンス!!』

ズキン!!と殴打の痛みとは違う痛みが仗助を襲う

「うぐぅ!」

突こうとした手を止めて距離を取る仗助
急いで下腹部を覗き込むと

「急ぎだったのであまり強力ではありませんが……
まあ、ほんの少しダメージはあったでしょう…
そう、今!貴方に攻撃をしかけたのはッ!」

「『スズメバチ』かァー!?」
493 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:37:45.71 ID:BmKZnHPGo
気づくと学生服のボタンが一つなくなっている

「『ボタン』が『スズメバチ』に…!?」

スズメバチを服から急いで逃がすと
ねじまき式のオモチャが止まるようにスズメバチがボタンになり動かなくなる

「(なんつー……能力だよ……
こいつは吉良の爆弾並みにグレートに厄介な能力だぜ……
こいつを理解しないと俺は…………)」)」

「(間違いなく死ぬ)」

敵に能力を聞いても答えてくれるような都合の良い話は無いだろう

仗助は推察する

「(まず確定事項はあいつのスタンドに殴られると
ボタンがスズメバチになった
そして俺を刺すと役割を果たしたようにボタンになった

あいつの能力は無生物から生物を生み出せるのか……じゃあそいつを元に戻す条件は……?
あいつが特に指示するようにもなかったよな……?

戻せないといつか自分の生みだした奴に襲われねえとも…
いや、それはない 奴自身のスタンドだ……)」
494 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:38:37.42 ID:BmKZnHPGo
「考える暇はッ!許可しないッ!」

追撃を叩き込むジョルノ
ノーガードだった仗助の鳩尾に食い込むッ!!

「ごぶぇッ!」

吐血するが直ぐに拭い、ジョルノにラッシュを仕掛ける
だが少しダメージを与えると直ぐに避けられてしまった

「(おっと!まずいぜ!)」

また生物が生み出されないかと鳩尾付近を見回すが
今回は何故かいない、何故だと思う暇もなく

「無駄無駄無駄無駄ァ!!」

ジョルノの鋭い蹴りが仗助を狙う

「『再び』かァー!!」

今度は準備が出来ていた仗助
ジョルノのラッシュを軽くいなすとカウンターにキックを腹に一発
少し深く入ったようだ、ジョルノは胃の底から汲み上げてくるものを抑え込む
495 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:39:42.71 ID:BmKZnHPGo
お互い呼吸が荒くなる
満身創痍とまではいかないが
後『一回』ラッシュを食らえばお互いの四肢や内臓が無事ではなくなり、最悪死ぬだろう

「(もういいぜ……戻す条件なんかどうでもいい……
もう一回スズメバチに刺されて死のうが、巨大なクマとか……
いや、ないな、そんなもの出せるんだったら最初っから出してるはずだしよォ〜

ともかくだ!これがあいつに叩き込む最後の『怒り』だ!『心』だ!!『魂』だッ!)」

決意を胸に前を向くとジョルノも既に臨戦体制になっていた
496 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:40:46.19 ID:BmKZnHPGo
お互いがお互いに近づく

一歩
一歩
また一歩

そしてお互いの間が2mもない所まで近づく

「来いよ……」

「……僕は生きます…」

「……珍しく意見が合ったな…」

そう言うと仗助は手櫛で髪を整える
ピッチリとした髪型に整え終わる

「……今のウチにやればよかったじゃあねーかよ…」

「そんなこす狡いマネはしません」

「……『グレート』………」
497 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:41:41.54 ID:BmKZnHPGo
無言の空間が広がる

そしてタイミングを合わせたように二人はスタンドを発現させる

「…さて…どっちが本当の『邪悪』か……

「決めようじゃあないですか……」

「いくぜッ!おいッ!!」

「行きますッ!!」

『ドラララララララララララララララララララ!!』

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!』

お互いのラッシュが繰り広げられる
498 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:44:06.92 ID:BmKZnHPGo
一発、一発、また一発とテンポ良くジョルノに一撃を食らわせる
そして一発、一発、また一発とジョルノからの一撃を食らっていく

その生命のやりとりの中で仗助は気付いた、いや、気付いてしまった

「(あれ?妙だな……?俺も殴ってるとはいえ、あいつも殴っているんだよな……?
じゃあなんで『痛み』が『来ない』んだ?
それになんで『アゲハ蝶』が飛んでんだ……?
うおっと……すまねえ…あいつの体に留まるから殴って『潰し』ちまった……
……ッ……!?…なんだこれは……
『鋭い痛み』が……『ゆっくり』……と…」

仗助の意識は、生命は、そこで途絶えた

仗助が最後に見たのは何故か『涙』を流し、同じく意識が途絶えつつあるジョルノと
全ての元凶、『大統領』が降ってきている光景だった
....
...
..
.
499 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:49:02.54 ID:BmKZnHPGo
....
...
..
.

青年が歩いている
ここは彼の故郷のようだ
霊園から出発して自らの家に辿り着く
自らの家を窓から覗き込む

中には男性が4人、女性が5人いる

奥の厨房をみるとコックのような姿をしている人と髪のとても長い女が
思わず生唾を飲み込んでしまいそうな野菜料理を作っている

青年達、といってもそのなかでも比較的美形の男と
屈強そうな男だけが唯一口を開き、思い出を語っている

それを聞いていた一人の大人の女性が泣き崩れる、それをもう三人のガラの悪そうな女性達が支える

一人の男が憎まれ口を叩いたようだ、いかつそうな二人の男が掴みかかろうとする前に
一人の小さな男がそれを止める
憎まれ口を叩いた男は誰にも顔を見せないようにソファに座る

座った男の様子を察した二人と止めた男も
その場で堪えきれず、泣きに泣き出した
その哀しみは伝染し、その家の中にいる人たちは一同に泣いた

青年は胸が苦しくなるのを無理矢理押し込め
せいぜい自分に出来るのはこれぐらいだと窓をノックする

こつん、こつん

その音に唯一気づいた小さな青年は窓の方を振り向き

「………くん…………?」

哀しみの炎を消さんと、その街に一陣の風が吹き
青年の小さな呟きさえ消してしまった

青年は歩き続ける
出発地点である霊園に帰るためだ
自分の家を名残惜しそうに振り返りながら歩くと
前から銃を突きつけられる

振り返ったままだから突きつけてきた人の顔は見えないが
青年は振り返った先にいるであろう人の事をよく知っている
堪えきれずに青年は泣き出してしまう

その人は豪快に笑い、豪快に青年の肩をバシバシと叩く
その人の目にもうっすらと涙が浮かび上がる

「よう……じいちゃん…」


杜王町に再び乾いた木枯らしが吹く

.
..
...
....
500 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/28(金) 01:53:01.48 ID:BmKZnHPGo
打ち止め

ていうか、これを書いていたらアナザーストーリーが書きたくなる
前に試しで書いたジョジョ×MGSとか
まだ考えただけど吉良×何かとかがどんどん湧いてくる

たぶんそれらを書くとしたら別にスレ立てるから
貧弱ゥ!な>>1の駄文を読んでやらん事もないッ!って人いたら嬉しいな

それじゃ
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/28(金) 02:00:56.65 ID:Hn1Mx8wIO
おつ
ずっと待ってたが丈助退場はやはりさみしいぜ
502 : ◆tyuVXY5AEU2011/01/28(金) 02:09:05.39 ID:BmKZnHPGo
後、続きはたぶん近いウチに行けるとおもうんで……
一応土曜のこの時間ぐらいに出来れば……
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/28(金) 05:45:10.62 ID:kKO0KzjAO

最後の部分でグッときてしまった
次第に人数が減って行くのはやはり悲しくなるね
明日が楽しみだ
504 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/29(土) 21:17:43.19 ID:0Qli1FC3o
投下する
後、ジョジョ顎買ったんで読み込んで理解しないといけないから
今日は短めだよー
505 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/29(土) 21:19:11.16 ID:0Qli1FC3o
また『飛ばされた』
自分でも不思議なほどに涙が流れ、動揺していたのであろう
ジョルノ・ジョバァーナは背後から近づく大統領に気づく事が出来なかった
後頭部に強い一撃が加えられ大地に身体が叩きつけられ、気付くと別の世界にいた
そこで彼が見たものは

先ほど殺したはずの仗助が息も絶え絶えになりながら
見た所、軽薄そうな男に揺さぶられていたのであった

軽薄そうな男がこちらに気づき助けを求めている
だがいまいち自分の心は動かない、それどころかある感情がふつふつと湧いてきた

それは『哀れみ』と『慈しみ』であった
506 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/29(土) 21:20:02.52 ID:0Qli1FC3o
目の前に倒れている仗助を見る
やはりだ、この仗助はさっきの仗助じゃあない
身につけているものが少し違っている

悲しいかな、ジョルノにとっての本物の仗助は基本世界の仗助ではない
言い方が少し悪いが、『偽物』こそがジョルノにとっての『本物』なのだ
507 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/29(土) 21:20:52.99 ID:0Qli1FC3o
「(大統領の仕業ですか………ゲスめ……
大方、あの異次元に飛ばす能力を応用して他の世界の『彼』を連れてきたのでしょう…
そして、この光景を見せれば精神が折れるとでも思ったのでしょうか……
隙を見せれば大統領か……目の前にいるこいつが……僕を…)」
508 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/29(土) 21:21:36.39 ID:0Qli1FC3o
そこまで考えていると軽薄そうな男がジョルノを急かし、仗助の息も荒くなっている

軽薄そうな男に了解の意を伝える

「(可哀想に……さっきも死んだのにまた……)」

ゴールド・エクスペリエンスを発現させる

「(せめて今度は……)」

ゴールド・エクスペリエンスに仗助の腹を貫かせる

「(楽に逝かせてあげましょう)」
509 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/29(土) 21:22:15.44 ID:0Qli1FC3o
せめてもの哀れみであった
さっきの闘いの中でジョルノは仗助に『奇妙な友情』を抱いていたのであった
まるで幼い頃からの喧嘩友達、まるで親友でいてライバル
まるで自分と相手が一体であるかのようなそんな感情
暗かった自分の過去を考えると、こんな事は初めてだったかもしれない

目の前の男が何やら叫んでいる
卑怯?不意打ち?何を言っているんだ?
どーせお前も大統領が連れてきた手先だろう?こんな都合良く怪我人がいる所に居合わせるわけがない
つまりこれは罠だ、大統領からの攻撃じゃあないか
そうだ、つまり

「何を言ってるんです……?先に攻撃してきたのはそっちでしょう……?」
...
..
.
510 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/01/29(土) 21:23:50.33 ID:0Qli1FC3o
異常なほど短いが打ち止め

ブックオフに2000円で4251と顎があったら買うだろう?
誰だってそーする、俺だってそーする
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 04:24:45.05 ID:BHTG7MJAO
乙!
ジョルノだいぶ追い詰められてるな
さてこれがどう転ぶか
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 13:12:21.17 ID:YZmtcYPAO
乙ゥゥゥうううう!!!
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/05(土) 17:13:33.01 ID:IN4i4g+y0
m9
514 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 01:42:24.35 ID:KOlJrdPso
投下するよー

515 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 01:43:14.85 ID:KOlJrdPso
...
..
.

さて、ここから先はジョセフ・ジョースターの物語だ
『彼だけ』の感情、思いなどを綴らせていただこう……

.
..
...
....

目の前の青年に問いかける

「やっぱさぁ〜?良い加減てめーの名前をよぉ〜聞いておきてえなァー?」

「………何故です…?さっきまで貴方があんなに嫌がってたじゃあないですか……?」

「うるせー、黙って言いやがれ」

「……ジョルノ・ジョバァーナ」

「そうか」

「名乗られたら名乗り返せと教えられませんでした?」
516 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 01:44:19.01 ID:KOlJrdPso
「うるせえなァ〜今から名乗り返すとこだよォー!
俺の名はジョセフ・ジョースター!!別に覚えなくてもいいぜ!
どーせてめーは記憶力なさそーだしよー!覚えらんねーだろ!ギャハ!」

反応無し

「てめーつまんねーなァ〜感情ってものがねーのかよォ〜?」

反応無し

「おーっと今度は無視かよーッ!単純だぜー!!」

反応無し

「学校とかでぜってー浮いてたろー?」

反応無し

「まさか俺の名にビビっちゃったわけじゃねーだろーなァ〜?」

反応無し

あまりにもからかいがいが無い
これではジョセフの十八番である揺さぶりやハッタリが使えない

相手の表情を観察する
ジョルノは瞬き一つせずにジョセフの足元の『石畳』を見ている

「(まさか!!)」

急いでとびのく

「卑怯な野郎だなァ〜てめーはよォー!」

元いた石畳を見ると刺々しい強靭そうなツタがジョセフの靴を捉えているではないか

「てめーにはスポーツマンシップてえもんがねーのかァ!?」

するとジョルノは頭の上にクエスチョンマークでも浮かびそうな顔で問う
517 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 01:45:23.49 ID:KOlJrdPso
「卑怯?スポーツマンシップ?何バカな事を言ってるんですか?
いいですか、この世は複雑なルールがたくさん絡んでいるようですが
実の所はいたってシンプルなのですよ
『負けたものは悪』『勝ったものが正義』
たったこれだけさえ覚えていれば楽に人生を謳歌できます」

まるで新興宗教の教祖が教徒に真理を教えるような穏やかさだ

だが逆にその穏やかさがジョセフにとっては腹立たしい訳であり

「……やっぱさー、てめーとは分かり合えそうにねーぜ
いるんだよなーこういう直感でわかる嫌いな奴ってよォー!」

そう言うといきなり駆け出すジョセフ

ただし

「ついて来やがれッ!」

元いた噴水の方にだが

後ろを振り向くとなかなかの速度でジョルノが追ってくる


ぶううん

「ん!?」

ぶううん

明らかに足音とは違う音が聞こえてくる

ぶうん、ぶううん、ぶうん

それも複数のようだ
518 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 01:46:59.00 ID:KOlJrdPso
「(なんだ…?この音…?)」

びゅうん、びゅううん

『それ』が近くに来たからだろうか、音がさっきとは変わってくる

びゅうん、__さぁ、びゅううん、__さぁぁ……

びゅ、_さぁ、さぁ、さぁ、ばさぁ、ばさぁ、ばさばさぁ

ばさばさ、ばさばさ、ばさばさ、ばさばさ、ばさばさ

ばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさ

「おい……まさか…おい…」

『それ』の艶やかな『黒』が太陽の光に映える
目は二つ、生き物ではあるようだ

「マジかよ……ヒッチコックじゃあねーんだぞッ!」

そう、それは

「『カラス』かよォー!!」

『5匹のカラス』が塊と成してジョセフに向かっていたのであった

「(結構こいつはバカになんねーぞッ!奴らには鳥頭って言葉は通用しねえッ!!
障害物が何もないここは奴らの『王国』だぜッ!!)」

隠れる場所がないか辺りを見回す

「噴水しかねーのかよォー!?」

うおおおおおと雄叫びを上げながら全力疾走!!

「逃げるんだよォーッ!!!」

とうッ!と噴水に飛び込むジョセフ
一旦はカラスをやり過ごしたようだ
幸い、深さがあり潜ったまま上を見ると

「ばばびばばぶ!!(まだいやがる!!)」

もがもがと声にならない声を出しながら焦ってしまう

だが、水中は彼に明らかに理がある
519 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 01:48:27.09 ID:KOlJrdPso
「(こういう時修行しててよかったって思うよなァ〜
まだまだバリバリ10分は潜れるぜ〜!)」

憎たらしい恩師の憎たらしくも有難いお言葉が思い出される

『息を10分吸い続け!10分吐き続けろ!』

「(グラッツェ!ロギンス!)」

あの時はあの腕毛をガムテープで毟り取りたくなるほどきついしごきだったが
今ほど感謝したくなる時が来るとは思わなかったろう

そしてまだまだジョセフに理はある

ギョエエエーッ!

どうやらカラス共が痺れを切らしたようだ
数匹のカラスがジョセフの真上で急上昇し、そのまま重力に従い急降下してくるッ!!

「(キタキタキタァーッ!!待ってたのよォ〜ン!!こいつをなァー!
)」

カラスの嘴といえど、この速度なら貫通には充分!!
このジョセフの余裕は何処からくるのだろうかッ!?
520 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 01:49:50.73 ID:KOlJrdPso
「(ターコイズブルー!!オーバードライヴッ!)」

一匹、二匹とカラスが着水してくるとカラスは悲鳴をあげ始めるッ!!
そう!かつてジョナサン・ジョースターが黒騎士ブラフォードに使った技だ!!
水は波紋を伝導するッ!それも純度100%!カラス如きにゃ耐えらえないッ!
波紋水から逃れようとして失速するカラス!だが間に合わない!

かつて波紋で人間の心臓を止めた男がいた
ならば人間よりも貧弱な心臓を持つカラスが本気MAXの波紋を食らえばどうなるッ!?


さてここで問題だ!次にカラス達はどうなるッ!?
@ハンサムなカラス達は突然波紋使いとなりジョセフを貫く
Aアメコミのヒーローのようにジャジャーン!待ってましたとばかりに市役所の人間が登場して
目の前の噴水の水を一瞬でカラにする
B普通に死ぬ、現実は非常である

答えは!?さあ!どれだ!?

.
..
...
....
.....


「ガボォ!?」

.....
....
...
..
.

答えC、C、C_____

C.カラス達は役割を果たし、元の石に戻りジョセフに降り注ぐ

「(三択じゃあ……ねーのかよ…)」

胸に『四つ』降り注ぎ、肺の中の空気を逃してしまう

「(マズイ……!酸素が……)」

勢い良く立ち上がるジョセフ

それに伴い水柱があがる

その時彼が見たものは5匹の内の最後の1匹のカラスがこちらに向かってくる光景だった
......
.....
....
...
..
.
521 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/08(火) 01:50:53.10 ID:KOlJrdPso
......
.....
....
...
..
.

To Be Continued…………?

.
..
...
....
.....
......
522 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/08(火) 01:52:08.46 ID:KOlJrdPso
「さっき死んだ奴の情報を読み取ったんだがな……」

「死んだ奴?『コウサク・カワジリ』の事か?」

「……やっぱりコウサク・カワジリだよな……」

「『やっぱり』?どういう意味だ私よ?」

「さっきD・4・Cで情報を読み取ったんだがな……」

「どこに『触れた』?もしそれが移植出来るものだとおかしくなってくるぞ?
もし『歯』にでも触れて、情報を読み取ったならもう一回いってこい
それが赤の他人の歯で出来た差し歯かも……」

「新たなD・4・Cは人に触れるだけでそいつの情報を読み取れるんだよな?
そうだよな?正確にだよな?誤作動とかないよな?」

「当たり前だ!そもそもこの世界はジョニィの『血統』という情報から作ったんだ!

正確じゃあないならどうやって隣の世界の承太郎を連れてきて制裁したんだ!?
ここは承太郎のいた世界でも無いのに隣に都合よく第二の承太郎がいるのか!?

ここは『遺体によって作られた世界』だ!
隣など存在はしないぞッ!?

じゃあどうやってジョルノ・ジョバァーナに怪我を負わされたお前の身体情報を再構築したんだ!?
情報が正確じゃあないならお前は『恐竜』にでもなっていたかもなッ!」

「お、おちつけ、私よ……何をそんなに…」

「お前は自分の力を疑うのか!?」

「い、いや、そういう訳じゃあ…」

「じゃあなんなんだ!?ハッキリ言え!」

「まあそう怒るなよ……
それがな、読み取れた名前がな……」

「なんだったんだ?まさかJohn Doe(名無しの権兵衛)とでも言うのか?」

「違う、いいか?よく聞け?奴の名前は……」

「名は……?」

「そんなに私の名前を知りたいのか?」
523 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/08(火) 01:58:09.92 ID:KOlJrdPso
「き、貴様!!もう動けるように!」

「なんだ!?こいつは死んだはずじゃあ…!?
まさか……私……貴様…?」

「ち、違う!こいつの能力は希少だ!だから……」

「いいから早くスタンドを『他の私』に移せェーッ!!」

「わ、分かった!」

「移す?何だかわからないがスタンドを失ったようだな……?」

「やかましいッ!」

「おおーっと?銃かな?スタンド使いに銃はほとんど意味が……」

「う、うるさい!黙ってい」

「おやおや、『彼』、消えてしまったようだよ?
いきなり人様にうるさいなんか言うから……
ま、私の能力を知っていたようだったからどっちにしろ消したがね……」

「な……なん…なんなんだ…?お前の…
ま、待て!やめろ!『そいつ』を私のそばに近づ…」

「わかった、近づけはしない
私の名誉にかけて誓おう、ところで君?ハンカチ落としたよ?」

「……!……いいか…?近づくなよ………?」

「どーぞ、私は元来『平穏』を好むタチでね
私から攻撃する事は『滅多』に無いんだよ……?」

「まあ、今回がその『滅多』な時だったようだが………
とうとう誰もいなくなったな……ハンカチはいただいていこう……いいだろ…?」

「さて、出口を探すかな」

あとに残るは『手首』が四つ

さあ、『殺人女王』の舞台の始まりでござい
今宵の主役は華もありゃせん野郎共
お次の主役は彼女となるか?どうぞお次をご期待ください
どうぞ、見て損はさせませぬ。気まぐれ女王を満足させて見せやしょう
ただそれにゃこの世界は彼女にゃ狭い、だってなぜなら………
524 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/08(火) 01:59:25.94 ID:KOlJrdPso
打ち止め

なるべく三日周期ぐらいで来たいと思ってはいるんだが……
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/08(火) 02:01:13.36 ID:2fSnOemAO
乙!
まさかの復活にwktk
526 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/08(火) 22:00:37.24 ID:KOlJrdPso
12時半に投下する
527 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/09(水) 00:13:56.90 ID:EXdjC6Bzo
すまん……『明日』で頼む…
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/09(水) 00:43:01.16 ID:dYtIE+1AO
待ってる
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/09(水) 01:33:24.55 ID:0QZWW/72o
舞ってる
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/09(水) 01:39:34.41 ID:p9CSHxNAO
りょーかーい
531 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/09(水) 20:54:30.12 ID:EXdjC6Bzo
今日は1時ごろ投下する……
信じてくれ…ジョニィ・ジョースター……
そしてこの>>1に逆回転の黄金の回転を撃ち込んでくれ…
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/09(水) 20:55:46.65 ID:0QZWW/72o
それもう明日じゃないですかァ───
533 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:52:03.96 ID:Iw7e8TnAo
投下する
534 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:52:49.80 ID:Iw7e8TnAo
事実、事実だけを述べよう
ジョセフ・ジョースターは生きている
だが、非常に危機的状況に陥ってる事も事実だ

なぜなら


「(皮膚の皮一枚でカラスがなんでか石になってくれたからよォ〜………
生きちゃあいるぜ?生きちゃあな………
だがな、俺にはIQ400もねえからわかんね〜んだけどよォ〜……
いや、あったとしてもわからねえ、あの戦闘の天才のワムウでさえ分からねえはずだぜ?)」

『(なんであの野郎が!?)』

今現在、ジョセフは『浮いている』
無論、空にではないしその場の空気的なものではない
『水面』にである

先のように勢いがついているであろうカラスを受け流さんと
上半身だけを後ろに反らそうと身構えはした

だが実際に来たのはさっきの石畳だったであろう『小石』だ
あっけなさすぎてというか力みすぎたというか……

まるでジョセフは薄っぺらい看板の如く倒れこんでしまったのである

じゃあなぜ起き上がらない?と思われる方がおられるに違いない
ジョセフの敵はカラスじゃあなく、ジョルノだ
そのジョルノはいったいどうした?なぜ追撃が来ない?
なぜこの絶好の『チャンス』を逃してしまう?

答えは簡単

『ジョルノが大統領に身体を刺し貫かれていたからだ』
535 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:53:45.61 ID:Iw7e8TnAo
倒れゆくジョセフが見たのはその光景であった

『息を呑む』ジョセフ
『血を吐く』ジョルノ

最後まで二人は『対極』であった

声、話し声が聴こえる

「いやいや……君は本当に『有能』だったよ…」

「やはり…『グル』でしたか……」

「(グル…?なんの事だ……?」

「グル?ああ、君はまさかあそこで君がトドメを刺した
ジョセフが私の部下だと?
ハァーッハハハ!!部下だと!?あの間抜けヅラが!?
いいかい…ジョルノ……?あーいう人物は絶対に成功しない
なれてホームレスって所だろうな!」

「彼が怒りますね……そんな…ガフッ!!……事を言っちゃあ…」

「(……ああ………なるほどな……)」

「怒る?……かもしれないな……
まあ、怒る『だけ』だろうな…
君が生み出した鳥……あれが彼の心の臓を狙って飛んで行ったからな……
致命傷は間違いないだろうなァ……?

君が作った鳥だろう?彼の生死は確認出来ないのか……?
それをしてくれると私はとても嬉しいんだがね……?
どうかな?憎きあいつに私が代わりにトドメを刺してやるんだぞ……

そして君は苦しまずに逝かせてあげようじゃあないか……
見た所、肺を少し裂いたようだから辛いだろう…?
君にとっては願ってもない話だと思うが……どうかね…?」

「そうですね……ゴホッゴホゴホッ!!確かに辛いのは事実です……」

「(……………)」
536 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:54:39.67 ID:Iw7e8TnAo
「そうだろうそうだろう!?
さあ!奴の『生命の波動』がどんな具合か言えッ!!」

「………?
どうして貴方は僕が生命の波動を感じられる事を知ってるんです……?」

「(……………)」

「自分の家の中にいるペットを知らん奴がおるかァ〜?
いなァーい!!君達がここに来た時から君達の全ての『スタンド能力』を知っているのだよ
このファニー・ヴァレンタインはァ!!」

「なるほど…後、思ったのですが…
この世界は……言葉が正しいのかわかりませんが……
どこか………『不完全』じゃあないですか……?」

「(不完全………?)」

「やはり君は聡明だな……
そうだ、確かにこの世界は不完全だ!そしてこの世界における私もッ!!」

「イタリアの街並みが途切れてるからもしやと思いましたが…ですがあなたも…?」

「(…………)」

「そうだ!最初は触れる事さえ出来なかった!
だが『隣の』君を殺した時ッ!!私はパワーを感じたッ!!
身体の底から溢れるようなッ!!そして私は確信する!!
この世界の私は他人を『[ピーーー]』度にパワーを得る!!それも強大なほどのなァー!!」

「………どこぞの勇者ですか貴方は……何回ファンファーレが鳴り響いてんですか……」

「(……………)」
537 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:55:43.45 ID:Iw7e8TnAo

「おしゃべりがすぎたようだジョルノ・ジョバァーナ……
楽に死ぬか?苦しみで悶えながら死ぬか?さあ選ぶ権利は君にある」

「そうですね………じゃあ…僕は……」

「(そろそろ出ていかねーと……!マジィーぜ!!)」

「動くな!!」

「………私は動いたつもりはないが…?」

「(…!?……俺に……『警告』……?
あいつが………………?)」

「なんの事を言っているッ!?なんの事だジョルノ・ジョバァーナ!?」

「あーあ……しょうがない…後少しだったんですが……」

「(何を言っているんだ…?)」

「何かわからんがもういいッ!!ジョセフ・ジョースターの生死は私が調べるッ!!
貴様は用無しだ!ジョォォォルノォォーッ!!」

「まちやがれーッ!!」
538 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:56:43.54 ID:Iw7e8TnAo
.
..
...
....
.....
ああ、せっかく僕がうまい事言ってあげたのにバカですね
なぜ貴方は人がやるなと言った事をやるんですか………?
忠告してあげたのが無駄じゃあないですか……

そのまま黙って泉に隠れてれば良いものをどうして……
ほら、大統領がオモチャを買い与えて貰った子どものように嬉しそうじゃあないですか…

貴方にはスタンドが無いでしょう…?なら見えないでしょう?
なんで目に見えないものが『恐怖』じゃあないんですか…?
何で大統領のスタンドを見てもいないのに……避けられるんですか?

声が届くなら是非聞きたい
生憎今は声が出せそうにないんでね………

『今の貴方は何のために闘ってるのですか?』

『人生』には『誇り』が必要だと僕は思います
僕もギャングの一員だという『誇り』のお陰でここまで来られました
そして……本当なら…これからもやっていけると思っていました……

それにしても、あゝ悔しい、本当に悔しい、仲間達は元気でしょうか?
ブチャラティ、ミスタ、アバッキオ、ナランチャ、フーゴ、トリッシュ……あゝ会いたい…
539 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:57:53.93 ID:Iw7e8TnAo
そういえば貴方の事を今まで軽薄と評価していましたが違ったようですね
貴方は人の為に己が傷つくのを構いません……表面上はどうであれ……
素晴らしいと思います、本当に……

おお、何で貴方がスタンドが見えないのに避けられるのかわかりましたよ
『風』ですね?スタンドが殴る度に後ろの泉の表面が揺れます……
そうか、貴方はそれを見ていたんですね
本当に抜け目ない人ですよあなたは……

ほら、ジョセフ、押されているじゃあないですか
頑張ってください、ほら、ほら……
しょうがない、一度だけ……一度だけですよ……
今の僕にはこれが限界です……僕の『気持ち』は伝わらなくて良い……
ですが受け取ってください…どうか……どうか僕の……『心』を……
.....
....
...
..
.
540 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:58:54.01 ID:Iw7e8TnAo
「まちやがれーッ!!」

ジョセフは耐えられない
ずっとD・4・Cの手刀にジョルノは貫かれていたのだ
自分たちが闘う理由が目の前の長髪の男に操作されて居たのだ
自分達の賭けていた『誇り』があんな男に良いようにされたのだ

「ヴァレンタインッ!
てめーはッ!!てめーって奴はッ!!
覚悟しやがれッ!!地獄って奴は!!てめーみてえな下衆野郎には容赦しねえぜッ!!」

怒りを隠そうともしないジョセフ
だが頭はあくまでクールに柔軟
いつでもどんな手で来ようが対応できる

するとジョルノがずるりと宙に浮かんだ状態から落ちる
それと同時にヴァレンタインは笑顔でこちらに向かってくる
ジョルノよりジョセフを[ピーーー]方が簡単だと判断したのだろう
虫の息ではあるが生きているジョルノを無視し、こちらに来る

「ジョセフ・ジョースター、スタンドは無し
せいぜいガタイが良いぐらいか……余裕だな…」

スタンドを発現させる

「うおっほん!!ジョセフ…といったかな……?
冥土の土産だ…一発だけ『頬』にいれてもいいぞ……?」

完全にナメきっている

「ほぉーんとかァ〜?てめーインチキくせーしよォ〜
どうせ逃げんじゃあねーの?情けねーツラしてるしよォ〜?」

こちらも完全にナメきっている

「逃げはしないさ……誓おう…
無害な一般人だ君は……スタンド使いでない…」

「そのとおりだなァー!ただ!!『無害』じゃあねーけどよォー
ッ!!」

ドグシャ!!ビリィ!!!トッコォォォ〜〜ン!!

完璧!波紋が入った!!
これには大統領もあぜんとせざるをえない!!

「ほげぇッ!?」

「なめてんじゃあねーぞコラァーッ!!」

「波紋疾走!!」

強烈なチョップが間一髪避けた大統領の頬を裂く

「!?!?!?なんだ!?貴様は『スタンド使い』じゃあ無いはずッ!?」

理解不能理解不能!!といったようすの大統領

「確かに俺はスタンド使いじゃあねーよォ〜?
その情報は正しかったけどよォー!一個!完璧に、てめーが忘れてる所がある!!」

「忘れてるだとッ!?ふざけるな!D・4・Cに間違いは無いィィィ!!」

「いいや!てめーは大事な事を間違ってるッ!!
それはッ!それはッ!それはッ!」

ズビシ!!と大統領に指を指す

「てめーが波紋使いという存在を知らなかったという事だッ!!」

「そしてヴァレンタイン、次にてめーはこういう」

「「波紋使い…!?そんなものッ!!データには無いぞッ!!」」

「ハッ!?」

十八番が決まると同時に戦いの火蓋も切って落とされた
541 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/10(木) 01:59:57.03 ID:Iw7e8TnAo
打ち止め
542 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/10(木) 02:20:05.77 ID:Iw7e8TnAo
次回は来週ぐらいかな
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/10(木) 03:25:48.02 ID:CcdJGklMo
『キング・クリムゾン』ッ!我以外の時間は消し飛ぶ!!来週って今さッ!>>1乙!!
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/10(木) 04:36:07.46 ID:lwUTPEUAO
熱い……熱いぞッ!!
これだッ!!これなんだ熱さというのはッ!!!
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/10(木) 15:00:45.61 ID:LCXC8k8AO
乙!
ジョセフかっけえええ
546 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/11(金) 00:51:52.16 ID:mhSADqsmo
明日(というか今日か?)22:30ぐらいから投下する
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/11(金) 01:17:43.63 ID:Bz2GYJGAO
早いッ嬉しいッそして待つッ!!!!!!
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/11(金) 04:38:51.69 ID:kJG4EU6AO
おおおおお期待!
549 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:34:21.42 ID:mhSADqsmo
ちょっと早めに投下
550 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:36:04.15 ID:mhSADqsmo
ジョルノは『1つ』間違えていた
それは『噴水』の揺れを見てジョセフは攻撃をよけていたという事である
流石のジョセフも大統領の動向を伺いながら噴水の揺れを見るのは不可能だろう

ならばどうやってよけているのだろう?
本来、彼に発現するはずだった『ハーミットパープル』が今突然発現するのはあり得ない
いくら彼が驚異的な運の持ち主だったとしてもだ
あくまで、今の彼は正史における2部の時点の身体能力しか持ち合わせてはいないのだ………
551 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:37:04.60 ID:mhSADqsmo
「ヴァレンタインちゃんよォ〜?
ちょっと聞きてえんだがなァ〜〜
てめーがさっき言ってた……その……そうだ!『D・4・C」だ!
そのD・4・Cに間違いはないって言ってただろォ?
その自信はどっからくんだよ?」

戦闘中にも関わらず大統領に背を向けて噴水の方に歩くジョセフ
その姿は自信に満ち溢れているモノがあった

それとは対照的に大統領は困惑の渦に
飲み込まれているかの様に汗が滝のように流れ始める

「貴様の名前はジョセフ・ジョースター!!現在高校には行っていない!!
ふぬけた性格の女ったらし!嫌いなモノは努力!
この世界に来た時には究極生命体カーズから逃げていた!!」

叩き込むようにジョセフの情報を並べる大統領

だがジョセフはまるで意味がわからないといった顔だった
552 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:38:16.42 ID:mhSADqsmo
「さっきから思ってたんだけどよォ〜

『てめーがさっきから言ってる『ジョセフ』ってのは誰だ?』

一体誰とお話してんでしょうかね〜このお方はよォー
?」

いや、まさか、そんなと大統領の呟きが始まる

ジョセフも先までの大統領と同じように
叩き込むように話し始める

「俺の名を教えてやろうか?
俺の名はなぁ〜〜てめーが言ったジョセフってのとチィ〜ッともかすっちゃあねーぜ!?

俺の名は『ロバート・EO・スピードワゴン』!
趣味は女口説きで尊敬している人物はアドルフ・ヒトラー!!
今はチベットで修行僧をしてるぜ!」

良くデタラメを並べたてたものである
身近な人の特徴をとりあえず取って来たのであるが……
かなり強引といえば強引である

だが揺さぶりにはなったようで
553 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:39:33.08 ID:mhSADqsmo
「ロバート!?修行僧!?馬鹿な……」

虚ろな目でブツブツとつぶやきが加速する大統領

「ありえない……そうだ、これは嘘だ、そうに決まっている
そもそもこいつの名前なんかどうでもいいじゃないか……

いや、でもさっきの『痺れ』は一体………?
何か『仕込んで』いるのか…?
仕込んでいるんだったら何も恐れる事はないじゃあないか?
それにだけ気をつければいい事だ……」

「おォーッと!?仕込んでいる?このジョ……もとい、このスピードワゴンが仕込んでいるだとォ〜?
そんな台詞は……これを見てから言うんだな!!」

そういうとジョセフは噴水の中に手を突っ込み、そのまま腕を上げる

「なんだ……?何も…ないじゃあ……ハッ!?」
554 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:40:40.31 ID:mhSADqsmo
ジョセフの手には水で出来た『剣』が握られていた

「教えてやろうッ!さっき究極生物がどうとかいってたな!?
それはこのッ!スピードワゴンの事だぜッ!!
知ってっか?究極生物はこの世の全てのモノを司るんだぜーッ!!」

そういうとジョセフはまるで棒高跳びのように
剣をしならせ高く跳ぶッ!!近くのビルに引けを取らないほどにッ!!

「食らってくたばれ!!『涙の・ルーズユー』!!」

ネーミングセンスは皆無ッ!
だがしかしッ!強度は最高!

辛うじて避けた大統領のいた場所の石畳が裂ける!!

「うおおおおお!?なんだ!?何なんだ貴様の能力はッ!?」

「言ってんだろーが!!『全てを司る』ってなァー!!」

ハッタリだらけの大騒ぎ
真面目な奴ほどハッタリには弱かったようだ

ジョセフは慎重に、かつ、大胆な言葉をチョイスしていく
具体的な言葉は矛盾を呼ぶ、それを指摘されたら奴は全力で対処してくるだろう
555 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:41:47.23 ID:mhSADqsmo
「オラオラいくぜェーッ!!」

ジョセフはいつのまにかスって来た『薔薇の花』を取り出す

足で剣の片方を押さえ、片手でもう片方を引っ張る
そして間に薔薇の花と剣を指で挟み、引っ張る

「『即席弓』の出来上がりだよォー!!」

狙うは逃げ去る大統領ッ!!

「よ〜く狙ってェ〜!『狙撃』(シュートヒム)ッ!!」

ビシュゥンと綺麗な音を立てて飛んでいく薔薇

「うぐっ!」

「惜っし〜い〜!!『右肩』かよォ!
ま!『波紋入りの薔薇は痛かろう』ってやつだぜ!!」

『波紋傷』が大統領を襲うッ!!
全身に広がれば速攻KO間違いなし!
大統領は敗北を悟る!!


そのはずだった

「ググ……ッハア!!…ハァ……ハァ……」

大統領は撃ち抜かれた右肩を『抉り取った』

「落ち着け……頭を痛みで冷やすんだ……
何か気づいた事はなかったか……?奴の行動の何処かにヒントは………?

そういえば………『呼吸』…そう、『呼吸』だ…
さっき奴が飛びかかって来た時の奴の呼吸のリズムはどこか『奇妙』だった……
奴の能力の秘密は……そこに…?」

さっきまで『恐怖』が目を包んでいたが、今ではそれが『覚悟』になっている
556 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:42:54.90 ID:mhSADqsmo
『大統領は戸惑わない』

「全力で……見極めねばな……」

大統領がジョセフとの距離を詰める
何故かスタンドは発現させていない

「何だ……!?あいつの目……?
さっきとは……『重さ』が…」

呼吸が『乱れてしまった』

途端に剣は元の水に戻りジョセフの服と足元を濡らす

「息を……飲んだな…?」

大統領はジョセフの眼前まで迫る

「来やがるかッ!?」

ここでD・4・Cを発現させ、かなりの『大振り』で殴りかかる
その勢いは大統領の豊かな髪束が揺れるほどだ

「D・4・C!!」

D・4・Cの拳は避けられる
だが大統領は微笑み、再び距離を取る
557 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:44:18.47 ID:mhSADqsmo
「理解したぞ……貴様の『避け方』をな…」

自身に満ち溢れる大統領の表情はとても嘘とは思えない

だが食らいつくジョセフ

「さっきまでビビってたチキンとは思えねー台詞じゃあねーか!?
そんなに自信あんなら当ててみやがれってんだッ!!」

こんどはジョセフから距離を詰めていく
武器は無し、いわゆる肉弾戦という奴である

「いいだろう……」

今度は早めにスタンドを発現させる大統領

距離を近づけてゆく
558 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:45:24.98 ID:mhSADqsmo
10m、8m、6m、5m、4m、3m、2m、1m

何も起こらぬままジョセフは殴りかかる

「やっぱ口だけじゃあ……!」

いや、違う

ジョセフの濡れている服の質感や流す汗の玉が見える距離まで近づいた時

『D・4・Cの拳はジョセフの胸を叩く』

何度も、何度も、何度も

ジョセフの振り抜かんとした拳は勢いを失い
軽く、本当に軽く大統領の『頬』に当たる
先ほど避けた頬に当たったようだが『波紋は流れない』

殴り飛ばされるジョセフ
再び、噴水という『振り出し』へ………

「答え合わせだ……スピードワゴン…いや、ジョセフ……?
貴様はスタンドは見えていない…貴様の『眼』には我がD・4・Cは写っていなかった…

だが避けられる、それはなぜか?
答えは簡単なモノだった……

『風』だろう?

おそらく貴様の体から発せられるエネルギーは
貴様の体を流れ、体表をまるで『水面』のようにしているのだろう……?

思えば、今まで私は貴様に致命傷を与える為
振りかぶりながら殴っていたな……当然、スタンドの振る拳から風圧は感じられる…
体表を巡るエネルギーの波が乱れればそれと逆に避ければいい……
単純な事だな……オイ………?

そしてもう一つ、貴様のエネルギーは『肺』か『呼吸』によるものだな
さっき貴様の胸を殴った時、貴様の拳が私の頬に当たったが
あの不可思議なエネルギーは流れなかった……」
559 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:47:11.48 ID:mhSADqsmo
まずい、非常にまずい
ポーカーで言えば手札が『ブタ』だという事を知られた状態という所か
大統領に少しでも良い手、すなわちさっきの戦法を繰り返されたらまずい

「(まずい……呼吸が…出来ねえ………波紋を練る…時間が…)」

立ち上がる事もままならない
『意思』はあるのに『行動』が出来ない

「『チェックメイト』だ、ジョセフ・ジョースター…
貴様の……『負け』だ…………
Loser Of The End(真の敗北者)……!…[ピーーー]……」

全てを終わらさんと、こちらに近づいてくる大統領

「うおおおおおお!!」

ズリズリと腕だけで体を引きずる
当然、大統領の速度には負ける

「死んで…死んでたまるかァーッ!!」

吼える

「俺はよォー……自分の為に他人を死なせて来たクズ野郎だ……
だがよォー…ここで死ぬようじゃあ、俺の命を紡いでくれた奴らに見せる顔がねーじゃあねーかよ!!」

立つ

「俺は『生きる』!絶対にな!!
てめーみてえな!大統領!!てめーみてえな野郎に!殺されるわけにはいかねえんだよ!
あいつらだって生きたかった!
生きたかったに決まってんじゃあねーかッ!!
それを俺の為に『譲り渡して』くれたんだ!『繋げて』くれたんだ!」

上半身の服を裂く

「ここまでしてもらったのによォ!
『生きねえ訳にはいかねえだろーが』!!」

見据える

「来いッ!ヴァレンタインッ!!」

闘う

「良い度胸だッ!ジョースタァァァーッ!!」
560 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:48:11.41 ID:mhSADqsmo
大統領の走る速度が格段に上がる
D・4・Cは『既に』発現している

「避けられるものなら避けてみろッ!
私はそれ以上の速度で貴様を[ピーーー]ッ!!」

一閃
ジョセフは体表の揺れを感知し避ける
だがさっきよりも確実にしなやかで、強靭であった

「くっ!」

胸を少し裂かれるが血は波紋で操作するッ!!

すかさずジョセフは噴水に手を付け横一文字に振るうッ!

「波紋疾走!!」

水がまるで『水圧カッター』のようにッ!!そしてそれよりも強力に大統領へッ!!

「こんなものッ!!」

D・4・Cでガードッ!だが衝撃で少し距離を取らざるを得ないッ!!

その間にジョセフは先ほど裂いた服を患部に巻いている

「そんなもんかヴァレンタイン!
来るなら……とことん来やがれ!」

「良かろうッ!そんなに死にたいのならなァーッ!!」
561 :修正 ◆tyuVXY5AEU[sage saga]:2011/02/11(金) 20:50:22.68 ID:mhSADqsmo
まずい、非常にまずい
ポーカーで言えば手札が『ブタ』だという事を知られた状態という所か
大統領に少しでも良い手、すなわちさっきの戦法を繰り返されたらまずい

「(まずい……呼吸が…出来ねえ………波紋を練る…時間が…)」

立ち上がる事もままならない
『意思』はあるのに『行動』が出来ない

「『チェックメイト』だ、ジョセフ・ジョースター…
貴様の……『負け』だ…………
Loser Of The End(真の敗北者)よ……!…死ね……」

全てを終わらさんと、こちらに近づいてくる大統領

「うおおおおおお!!」

ズリズリと腕だけで体を引きずる
当然、大統領の速度には負ける

「死んで…死んでたまるかァーッ!!」

吼える

「俺はよォー……自分の為に他人を死なせて来たクズ野郎だ……
だがよォー…ここで死ぬようじゃあ、俺の命を紡いでくれた奴らに見せる顔がねーじゃあねーかよ!!」

立つ

「俺は『生きる』!絶対にな!!
てめーみてえな!大統領!!てめーみてえな野郎に!殺されるわけにはいかねえんだよ!
あいつらだって生きたかった!
生きたかったに決まってんじゃあねーかッ!!
それを俺の為に『譲り渡して』くれたんだ!『繋げて』くれたんだ!」

上半身の服を裂く

「ここまでしてもらったのによォ!
『生きねえ訳にはいかねえだろーが』!!」

見据える

「来いッ!ヴァレンタインッ!!」

闘う

「良い度胸だッ!ジョースタァァァーッ!!」
562 :修正 ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:51:09.78 ID:mhSADqsmo
大統領の走る速度が格段に上がる
D・4・Cは『既に』発現している

「避けられるものなら避けてみろッ!
私はそれ以上の速度で貴様を[ピーーー]ッ!!」

一閃
ジョセフは体表の揺れを感知し避ける
だがさっきよりも確実にしなやかで、強靭であった

「くっ!」

胸を少し裂かれるが血は波紋で操作するッ!!

すかさずジョセフは噴水に手を付け横一文字に振るうッ!

「波紋疾走!!」

水がまるで『水圧カッター』のようにッ!!そしてそれよりも強力に大統領へッ!!

「こんなものッ!!」

D・4・Cでガードッ!だが衝撃で少し距離を取らざるを得ないッ!!

その間にジョセフは先ほど裂いた服を患部に巻いている

「そんなもんかヴァレンタイン!
来るなら……とことん来やがれ!」

「良かろうッ!そんなに死にたいのならなァーッ!!」
563 :修正出来てねえや ◆tyuVXY5AEU[sage saga]:2011/02/11(金) 20:52:58.19 ID:mhSADqsmo
「………!!」

ジョセフは目を見開く

「……ヴァレンタイン………てめーは越えちゃならねえ一線を越えた……」

目が、体が、心が、怒りに震える
静かにジョルノの死体を置く

「…もう……容赦はしねえ……!」

ジョセフは再び走り出す
ただしまたしても『大統領』のいない方向ではあるが

「フハハハハ!!容赦しないんじゃあなかったのか!?」

笑いながら追う大統領

追いつ追われつがしばらく続く
広場を『4周』はしたろうか

大統領は突然走りを止め、ジョルノの死体の近づく

「ジョセフ・ジョースター!!鬼ごっこは終わりだ!!
ゆっくりこっちに来いッ!さもないと!
ジョルノ・ジョバァーナの死体は無事じゃあなくなるぞッ!?」

ジョセフは動きを止める
564 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 20:54:55.57 ID:mhSADqsmo
「ゆっくりだ……時計の短針のようにゆっくりだ……!」

ジョセフは無言で従い、大統領に歩み寄る

「良い子だ…ジョセフ・ジョースター……そして…[ピーーー]!!」

「おぉーっとォ……?生憎死ぬのはてめーのようだぜ……?
気づかねえ?てめーはこの状況に気づかねえ?」

ジョセフは指揮者のように指を振る

「一流の指揮者は楽団員全員の癖を覚えてるというが……
てめーは『俺一人』の様子の違いにも気づかねえのか?」

「………!?……貴様…傷口に縛っていた…『服』はどうした…?」

「やぁ〜っと気づいたのン?
じゃあさ、今度は俺に向かって近づけるか?」

動けない
いや、厳密に言えば『動いてはいけない』

なぜなら

「『糸』か……?」

大統領の体にはまるで『イバラ』のように糸が絡みつく

「そのとォ〜りィ〜俺がさっき指振ったろ?
あれで俺の攻撃は既に『完了』してたのよ……」

大統領がジョルノに手をかけた時、ジョセフの『心』は定まった

糸の始点はジョルノの『右手』
抱きかかえた時に既に結びつけておいたのだった

「さて、ヴァレンタイン?『賭け』は好きか……?
俺は割りと好きなんだがよォ〜今からしようじゃあねーか?」

「ルールはこうだ
・1分間動いたら負け→波紋入りの糸でバラバラ死体の出来上がり
・スタンドを使うのが分かったら渾身の波紋疾走を顔面に叩き込む
簡単だろ?
そして、お前が勝ったら俺を『殺せ』
これでフェアだろ?」

ジョセフは大統領に指を指す
565 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage saga]:2011/02/11(金) 20:56:23.85 ID:mhSADqsmo
「受けるか?受けねーのなら今すぐ殺すが?」

「……受けるに決まっているだろう…!
だが、貴様は私に触れるなッ!いいかッ!?」

「グッド!!じゃあ始めよーぜ!」

静寂が訪れる

ジョセフは噴水に腰掛ける

「なあ?ヴァレンタイン?てめーは『呪い』って信じるか…?」

ジョセフは大統領の反応が無いのを気にせず話し続ける

「俺は結構信じてんだがなァ〜?
ついさっき『実例』を見ちゃったのよ」

そういうとジョセフは大統領の後ろ、ジョルノの死体があるはずの場所を見る

「ほォーら来た来た来たァー!!おっかねえ〜!」

衣擦れの音が急に起こる
それも大統領の後ろからだ

「(……何だ…?この音は…)」

チチチチチ、チチチチチ、チチチチチ

「(何かが歩いている…?それも『小動物』……?)」

チチチチチ、チチチチチ、チチチチチ、チチチチチ

「(気になる…!だが動くんじゃあないぞ……!
ここで動けば…………)」

「てめーの今考えてる事当ててやろうか?
今の音の主だろ?見てみな、てめーの足元をよ…!」

ちらり

だが足元にはいない
その代わり、『ズボンの上を何かが登って来ている』

「(うおおおおおお!!やめろ!!集中が途切れる!!)」

願えど従わず

『それ』はどんどん登ってくる

スルスルスル、スルスルスル、スルスルスル

「(うわあああああ!やめろ!もう首にまで……!)」

構わず『それ』は大統領の頭の上に。
『それ』の尻尾が大統領の顔に垂れ下がる

「(この尻尾……見覚えが…!)」

そう、それは
566 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage saga]:2011/02/11(金) 20:59:44.83 ID:mhSADqsmo
「(『鼠』か!?)」

白鼠は行動を起こす

ガジガジガジガジガジガジガジガジガジ

「(こいつ!噛むぞッ!!)」

「いたそうだなァ〜?ヴァレンタイン〜?
ちなみに後、『十秒』だぜ」

だが大統領にその言葉は届かない

「(やめろ!気が狂う!!痛みが!痒みが!私を襲うゥ!!)」

「ごーお、よーん、さーん」

鼠は齧るのをやめる

「(やっと飽きたか!早く失せろ!!)」

どうやらその通りだった
鼠は齧るのを飽きたようだった


---------飽きられない方がよかったが---------


とんっ

『鼠は大統領の額を蹴り、ジョセフの元へ』

小動物とはいえ、蹴られれば反動は有る訳で

「(や、やめろおおおお!!ふざけるな!!
このヴァレンタインがッ!!このヴァレンタインが死ぬのかッ!?)」

大統領の頭蓋が糸によって少しずつ裂かれる
それに比例するように意識が薄れていく
だが、彼は死ぬ前にしないといけない事が有る

「(でぃー…ふぉー………しーよ…
いど…う……するの……だ………)」

D・4・Cが『移動』し終わる頃には大統領はバラバラになっていた

ジョセフは波紋を込めるのをやめる
力を失った糸はヘナリと地に落ちる

「仇は……討ったぜ…ジョルノ………」

ジョセフはジョルノの顔を見る
心なしかその死に顔は少し微笑んだ気がした

鼠は何故かジョセフに懐いているようでジョセフの掌に乗る

片手でウリウリと撫ぜていると『世界』は『崩壊』を始めた

世界を作る元になった人と世界を構築した人が死んだのだ

大黒柱を失った家のように崩壊してゆく

だがジョセフは抗わない
愛おしそうに鼠を撫ぜている

何もないと思っていた空に『ヒビ』が入り始めたのを
ジョセフは薄れる視界のはしに捉え、そのまま倒れこんでいった
567 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/11(金) 21:01:34.40 ID:mhSADqsmo
>>563
×ジョルノの死体の近づく
○ジョルノの死体に近づく

打ち止め
次は確実に来週になる
とうとうトリップに名前が付きました
当分これでやってこうと思います

それじゃ
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/11(金) 23:21:48.13 ID:Bz2GYJGAO
乙!!!!
つーかジョセフかっけぇ
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/12(土) 05:43:57.25 ID:oUJbyCWAO
乙!
スリリングな戦いだった
570 : ◆K/7LL5shls[sage]:2011/02/15(火) 00:55:39.02 ID:8GXP6+Za0
乙!
571 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/18(金) 23:36:13.59 ID:Lp5hJZoqo
出来れば今夜1時、無理なら日曜投下する
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/20(日) 00:15:14.39 ID:yLSObglAO
日曜日だッ!!!
573 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/20(日) 00:39:52.26 ID:dcdfnT6zo
>>572
イエッサー!!

ゆっくりだが投下するッ!!
574 : ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 00:48:53.14 ID:dcdfnT6zo
ジョニィ・ジョースターは見逃さない

さっきから大統領が呼吸を荒げ、脂汗を垂らしているのを

空条承太郎は慌てない

来たるべき時を待っている

空条徐倫は定まらない

目の前の男を父とみるか、他人とみるか

ファニー・ヴァレンタインは落ち着かない

見くびっていたジョースターの血統共やその敵が全てにおいて予想以上すぎた

彼らの思いが交差する時、宣言された
575 :今、ちょっと先を書きながら投下してるから遅くなる ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 00:55:47.16 ID:dcdfnT6zo
「……次だ…次の戦いを始める…次に出る奴を決めろ…」

覇気のない声の大統領であった
無理もない、さっきから共有されている情報で頭が一杯なのだ

「俺が行こう」

口火を切ったのは承太郎だった

「どーもここの空気は好きになれねえ、それに……」

チラリと徐倫の方を見る

「うっとおしい女もいるしな……」

徐倫は途端に真っ赤になり反論する

「何ですってッ!?ふっかけてきたのはあんたでしょーがッ!!
テキトーな事言ってんじゃあねーわよッ!」

「そういう所がうっとおしいって言ってんだぜ!黙って引っ込んでな」

ビシィ!と効果音が入りそうな言葉が発せられる
実の父が声を荒げたのに娘が驚かない訳がない
徐倫は冬のナマズのように大人しくなる

承太郎は大統領の前に歩を進める
576 :だから早めに寝たほうがいい、吉良さんも早寝を推奨してる ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 01:02:43.46 ID:dcdfnT6zo
承太郎は大統領の前に歩を進める

「さあ…『飛ばしな』」

黙って大統領は懐から『テーブルクロス』を取り出す
それを承太郎にマジシャンが鳩にハンカチをかけるように被せる

その刹那、空条徐倫に電流が走る

『この機会を逃せば、二度と父に会えなくなるような気がする』

根拠は無い、確かに根拠は無いが彼女は行動する
己の直感を信じて、二度と後悔せぬように、あの父との脱走の時に感じた
『どうして父を大切にしなかったの?』という感覚を二度と感じたくはなかった

テーブルクロスが承太郎を覆う時、徐倫はとっさにその中に入る事に成功した

それを見送った大統領は口を開く
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/20(日) 01:13:38.96 ID:yLSObglAO
ネタで書き込んだんだかこれは嬉しい驚き
個人的には承太郎と徐倫の絡みが大好きだ

俺はここで寝るが、>>1よッ!この>>577の支援を受け取ってくれぇぇええ!!!
578 :>>577 読者から支援を受けることは最上である ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/20(日) 01:17:03.02 ID:dcdfnT6zo
「さて、ジョニィ・ジョースター………
正直に告白しよう…今私はまともに戦える状態じゃあないんだよ…
そんな私と戦って君は嬉しいかい?そんなことは…」

ジョニィも口を開く

「それはよかった」

瞬間、『爪』が大統領へ向かって飛ぶ

「貴様ッ!ジョースター!」

大統領はD・4・Cで爪を叩き落とす
まさか撃たれるとは、大統領は微塵も思っていなかった
大会『前』の彼のデータを見る限り、そんな非道な事をするような家庭環境じゃあなかったからだ

もっとも、大統領も人の事は言えないが

「公正にいこうとは思っちゃあいないさ…あんたには色々苦しめられたからな」
579 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 01:24:38.76 ID:dcdfnT6zo
そういうジョニィの瞳には『漆黒の意思』が
リンゴォ・ロードアゲインに指摘された漆黒の意思があった

「公正にいこうじゃあないか…?
おそらく、今の私でも本気を出したら君を『卵』でも割るように殺せる
だが、それでは私の『利益』にはならんのだよ……
能力をキチンと説明し、お互い万全の状態で『その上で』勝つ
そういういったスポーツマンシップにも通じるような……やめろッ!!」

二発目の爪を手で弾こうとするが今度は傷が付く
深い切り傷ではないが大統領を焦らせるには十分だった

「(前ほど《タスクACT3》威力は無い……
だが問題はそれにも関わらず、このD・4・Cが傷を負っているという事だ……
しばらく休まねば……ひょっとすれば…ひょっとするかもしれないな……)」

「今度は当たったと思ったのにな、今度は『肺』を狙う…」

再び、再びジョニィは構える
全ての発端である大統領の命を終わらせる為に、元の世界に帰る為に

そこでジョニィは気づく

「(……仮に僕がこいつを殺したとする、もしそうなったとしたら……
どうやって『帰れば』いいんだ……?)」
580 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 01:30:58.28 ID:dcdfnT6zo
構えを解くジョニィ
大統領はホッとしたように息を吐く

「大統領、取引だ、取引をしよう
今から僕はお前を『見逃す』
そして次にお前がここに来た時、お前が僕にやられた時
僕を『元の世界』に帰すと『約束』できるか?」

「『約束』……『約束』しよう…」

「いやに返事が早いな?」

「私は約束を破らなかったから信頼が得られた、『人気』を得る事が出来た……
だからこそ今の地位にいられる…ちがうか……?」

「………そうは思わないな…」
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/20(日) 01:39:23.46 ID:TkqJu5fAO
おお、来てた!
支援
582 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/20(日) 01:53:08.38 ID:dcdfnT6zo
かつてジョニィ・ジョースターには人気があった、栄誉もあった
名ジョッキーとしての地位も確立できていた

だが、彼が足を失ってからはどうだ?

かつて裸で迫ってきた女は消え、練習風景を見に来ていた名士達にも
いつしか見捨てられてしまった

父にもだ
父もとうとう病院に顔を見せる事すら無かった
死んだ兄の事をいつまでも弟であるジョニィと対比し、批判した

『死者を完全に乗り越える事は出来ない
なぜなら死者にはIfが通用するからだ』

仮に、ジョニィが1000mを馬でジャスト1分で走ったとしよう
だが、父はジョニィに出来るのならニコラスはさらに早くできるという『If』を信じただろう

そんな父の兄への盲信はジョニィに『ジンクス』とも言えるものを植え付けた

『過去がツケを払えと迫ってくる』

成功すれば、かならず後から失敗がやってくる
浮けば、その倍も沈む

彼、ジョニィ・ジョースターはそんな事を無意識的に信じるようになっていたのだ

果たして、今、彼は『浮いて』いるのか?『沈んで』いるのか?

『今』は誰にも分からない
.....
....
...
..
.
583 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/20(日) 01:54:14.71 ID:dcdfnT6zo
「なんでてめーがここにいるんだ…?」

「仕方ないでしょ…心配だからついて来てあげたのよ……」

「『心配』?てめー今『心配』って言ったか?
やれやれだぜ……こんなアマに心配されるとはな……」

「またアマ呼ばわりッ!?」

またも口喧嘩、いや、『親子ゲンカ』か

徐倫はまだ言いたりなさそうだったが
承太郎がいかにも『中世』って感じの通りを歩くのでついて行く

「………何か言いなさいよ…」

「……………」

「……ねえ………?」

霧が立ち込めてくる

少し前にいたはずの承太郎の姿がぼやけてくる

「あれ……どこ…?どこいったの………?」
584 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 01:59:08.40 ID:dcdfnT6zo
完全に承太郎を見失う徐倫
スタンドを持ってるとはいえ、か弱い『女』だ
不安にならない訳がない

「お〜い……もしもォ〜し……?
いるんでしょ…?いるのよね……?」

足音さえ聞こえなくなる
大体、なぜ父は何かに『導かれ』でもしてるように歩けるのだろう

「返事ぐらいしなさいよッ!」

返事は無い

「聞いてるんでしょ……?」

返事は、無い

「………お願いだから返事してよ…」

返事は

「うるせーアマだな」

あった

その声にパァ!と表情を明るくする徐倫

「良かったッ!迷子になっちゃったかと……」

徐倫の言葉を聞いたか聞かずか知らないが承太郎は話を続ける

「着いたぜ……恐らくここに『奴』はいる…
油断するんじゃあねーぜ………」

ここは

「何なのよォ〜!!ここって……!!そんな!ここって……!!」

『洋館』であったッ!

さらに!
さらにさらに!!
さらにさらにさらに!!!

「『人の家』じゃあないのよーッ!!」


さらにさらにさらにさらに!!!!
さらにさらにさらにさらにさらに!!!!!
さらにさらにさらにさらにさらにさらに!!!!!!

「表に『Joestar』って書いてあるのが見えないのォーッ!?」

「さっきからうるせーって言ってんのに……やれやれだぜ…」
585 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 02:00:15.28 ID:dcdfnT6zo
スタープラチナが門をこじ開けようとする

とっさに徐倫は小声になり

「ちょっと…!まずいんじゃあないの……?
何もいきなり侵入しなくても……『インターホン』かなにか……」

「いや、こじ開ける必要はねーよーだぜ」

とん、と承太郎は門を押す

ばたん

┣¨┣¨┣¨┣¨

『門の鉄柵は既に何者かにネジ切られていたのであった』


┣¨┣¨┣¨┣¨

霧は『晴れ上がっていた』
586 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/20(日) 02:01:55.91 ID:dcdfnT6zo
「『何』よ……いや『誰』よ……?
こんな事が出来る…って!ねえ!ちょっと!!」

先に進む承太郎を徐倫は追う

「広い庭ね……『焼却炉』まであるわ……」

突然

ズキン!!徐倫の首筋の『アザ』に痛みが走る

「(何!?この感覚は…!?)」

酸素は見えないけど確かにそこにあると何となくわかる
戦争は見えないけどどこかで起こっていると何となくわかる

だがこの感覚は違う

『誰かがこの洋館で待ち構えている』

そうハッキリと分かる、分かってしまう

「どうした…?腹の調子でも悪いか…?」

気付けば何時の間にか目の前に承太郎がいる

「何でもないわ……早く中に入りましょ…」

徐倫は『Joestar邸』のドアを開ける
587 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/20(日) 02:06:49.71 ID:dcdfnT6zo
外から見てわかる様に中は『広い』
そして玄関は不思議なものばかりで満ちていた

「シャンデリア…?今どき……?」

二人は進む

居間に出る
居間の中央には大きな『女神像』があった

しかし

「!?」

『首は無かったが』

「中々……ヘヴィな趣味だぜ……」
承太郎は帽子を目深に被り直す

「オゲェェー!気味悪ゥ〜!!」

徐倫はゴキブリの巣でも発見したかの様に口元を抑える

「これって意図的なのかしら…?ミロのヴィーナスも両手は無かったけど……」

女神像に近づこうとする徐倫

「待て」

制する承太郎

「お前……名前は…?」

自分が名付けたかもしれない娘に親が名前を聞くというのも
中々『奇妙』だが、徐倫は答える

「………徐倫……」

「そうか……徐倫か…良い名だな……
じゃあ……徐倫…静かに落ち着いて黙って俺の言う事を聞け、いいな?」

「何よ?ハッキリといいなさ……」

静まる、そして

承太郎は『吠える』

「今すぐそこから『逃げろォォォォオオォォォォ』!!」

そして『叫ぶ』

『スタープラチナ・ザ・ワールド!!』

世界は時を刻む事をしばらくやめる
今の承太郎は全盛期、5秒は止められるだろう

承太郎は見回す

止まった空間、止まった徐倫

そして

『止まった神父』が徐倫の首を狙い

『止まらない神』が『ジョースター邸の二階』に『君臨』していたのであった

「久しぶりだな……承太郎…?」

「野郎……!!………『DIO』……!!」
588 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/02/20(日) 02:08:53.85 ID:dcdfnT6zo
打ち止め

JoestarかJoesterか迷ったけど顎で星の意味があるって
究極生命体さんが言ってたからStarにしました

お休み
589 :ヌケサク ◆tyuVXY5AEU2011/02/20(日) 02:11:34.02 ID:dcdfnT6zo
次回は恐らく一週間後かもうちょい後かな

とある×大統領スレが出来たからとかじゃあないぞ!!
ディアボロスレのバオーみてバオー見返したくなったからじゃあないぞッ!!
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/20(日) 08:18:52.20 ID:yLSObglAO
>>1乙!!

これは胸熱な展開wwwwwwww
1週間後だなッ理解したッ
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/20(日) 11:03:33.23 ID:o5UtpA9jo
あのスレ俺も見てたwwwwww

三部承太郎ってことは徐倫のが年上だよな・・・ゴクリ
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/20(日) 12:58:47.30 ID:+1D84cGL0
序盤の文体で敬遠してたけど休日利用して読破
>>1成長しすぎだろ… そして面白すぎ
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/21(月) 19:38:21.61 ID:knYD/c4AO
乙!
DIOの館かと思ったら…!
594 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/03(木) 00:27:18.74 ID:b/W/+0k5o
明日の12時ぐらいに投下します
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 02:40:07.01 ID:RKjMzVAAO
了解
待ってるぜッ!!!
596 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/03(木) 21:09:21.48 ID:b/W/+0k5o
早いけど投下します

あと、>>522の「当たり前だ〜隣など存在しないぞッ!?までを消してください
このSSが破綻してしまうwww
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 21:11:38.14 ID:b/W/+0k5o
「やはり生きてやがったか…最初に集められた時に
てめーらしい人影を見たが……やっぱりか…!」

殺したはずの宿敵が生きていた
どうやら悪い夢じゃあないらしい
貴方ならどうする?もう一度[ピーーー]?それとも見逃す?

彼、空条承太郎は『前者』を選びたい所である
だが、目の前の女、徐倫を助ける事を最優先にしなければならない『気』がする
いや、『気がする』というのは少し違うかもしれない
この承太郎をそう動かす『原動力』は一体なんなのだろう?

『脳』からの命令?『心』がそう訴える?
ナンセンス、残念ながらそうじゃあない

彼の原動力、それは『本能』だ
『駅のホーム』に人が落ちるのを『無意識』に防ぐように
『名も知らぬ車』が立ち往生している時に『自らの学ラン』を差し出すように
『本能』は人間らしい行動をするために必要不可欠なものである

彼は不良かもしれない、だが不良である前に一人の『人間』だ
『人間』は時として悪い行いをするだろう、過ちを犯すだろう
だが『人』なら『反省』出来るし『学習』も出来る
そうやって人は『優しく』なっていけるし『心』も『強く』なる事もできる
そうなってゆく事すら放棄した奴は『悪人』と呼ばれるようになる
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:12:50.35 ID:b/W/+0k5o
だが目の前にいる男は違う、決定的な差が彼と『悪人』の間には存在する
彼、DIOは見た目こそ『人』かもしれない、『人』らしい振る舞いが出来るかもしれない

だが
人間の中の悪では言い尽くせないほどの『悪魔』だ

先ほど本能について話したが、この男の本能は人間など既に『超越』しているのだ

恩人の血を被り、その息子の肉体を奪う
これほどの事が人間に出来ようか?
彼には出来る、出来てしまうのだ

「どうした?承太郎?その娘を助けないのか?」

「黙ってなDIO、てめーが何で生きてるかは知らねーが再び地獄に叩き落とす事は確かだぜ…
それまでの猶予を伸ばしてーなら黙ってる事だな…」

そういうと承太郎は徐倫を抱き寄せる

「……時は動き出す……」

再び、ジョースター邸の大きな柱時計が時を紡ぎ出す
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:16:49.76 ID:b/W/+0k5o
「ハッ!?」

徐倫は突然承太郎に抱きしめられている事に戸惑ってるようだ

「きゃッ!?なになに!?何で!?」

「落ち着きな……おい徐倫…お前の知り合いに聖職者はいるか…?」

承太郎は徐倫の肩をくるりと回す
すると目の前には奇襲に失敗し、手をついた状態で着地しているプッチ神父がいた

「貴様……!プッチ……!」

徐倫はギラギラとした視線をプッチに送る
だが彼は全く気にした様子はない

「やれやれだぜ……聖職者に喧嘩売るたあな…」

こちらで飽きれているのは承太郎だ
本当にやれやれといった様子で首を振っている

「DIO……すまない…失敗してしまったようだ…」

プッチ神父は階段を優雅に下りてくるDIOに報告する

「いいんだ…友よ…『人間』なら誰しも失敗をするものだ…」

「やーれやれだ、聖職者が『悪魔』に謝るとは…
世も末だな、そろそろ天使がラッパでも吹き鳴らすんじゃあねーか?」

「承太郎…まだ『若いな』……」

「『まだ』?まるで俺が若くねー頃を見てきたようなセリフだな…?」

「徐倫?承太郎に言ってないのか?
まさか……『信じて』もらえなかったんじゃあないだろうな?」

プッチはフフンと鼻で笑う
それとは対照的に徐倫は黙り込んでしまう

「図星のようだな…可哀想に…
『実の父親』に信じてもらえない娘か…まるで父親に同級生を彼氏と疑われた女子高生だな……
何を言っても聞く耳を持たれていないようだな…」

「黙りな」
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:18:29.83 ID:b/W/+0k5o
承太郎がゆっくりと口を開く
これが高校生か?とばかりの威圧感がこの場を支配する
帽子のツバをグイ!と下げ、言う

「この女が俺の『娘』だろうがどうだろうが知ったこっちゃねえぜ……
だがな!傷ついてる女にまだぐちぐち言うつもりか……?
それ以上言ってみやがれ、てめーのツラに百発叩き込むぜ!!」

「やってみるか……?承太郎…?」

プッチも自身のスタンド『ホワイトスネイク』を発現させる
ホワイトスネイクは遠隔操作型だが、この距離である
100%の力を出す事が出来るだろう

一歩、また一歩、承太郎とプッチはお互い距離を詰めて行く

開戦は『突然』だった
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:19:51.40 ID:b/W/+0k5o

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッ!!」

「ウッシャアアアアアア!!」

突きの速さ比べ!
だがパワー、スピード共にスタープラチナが上ッ!
だがホワイトスネイクには秘策がある!!

「危ないわッ!!『父さん』ッ!そいつの手刀を食らっちゃあダメッ!!」

承太郎の右頬にはホワイトスネイクの手刀ッ!!

「うおおおおお!!」

スタープラチナの屈強な拳で弾く!!
ホワイトスネイクの拳にも大きなダメージッ!!

お互い一旦距離を取るッ!!

承太郎は徐倫の方を見ずに問う
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:22:10.16 ID:b/W/+0k5o
「何が…どう……まずいんだ…?」

少し息を荒げながらだが彼にはまだ余裕があるように見えた

「ホワイトスネイクの能力は『DISC』を作るのよッ!
DISCっていうのは…んーと……えと…
とにかくッ!!頭に手刀を入れられればあなたの『記憶』や『スタンド』が奪われるッ!!」

「奪われても…すぐに俺自身が…とりかえしゃあ…いいじゃあねーか……」

「無理よ、奪われたら最後、『植物人間』になってしまうわ…」

それを聞くと承太郎は黙って立ち上がる
そしてまた、承太郎は徐倫の方を見ずに言う

「ありがとな…あぶねーからどっかに下がってろ……
すぐに終わらせてやるぜ………」

承太郎は再びプッチの元に向かおうとすると

「私も戦うわ」

徐倫がいつのまにか側に立っていた
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:23:52.90 ID:b/W/+0k5o
「ふざけたこといってんじゃあねえぜッ!
次にそんなことを抜かしやがったら……」

承太郎は激昂する、だが徐倫は動じない
それどころか

「……知ってる…?この年頃の女の子はね…」

承太郎の顔を見つめ『ニッコリ』笑っている

「『反抗期』って奴なのよ」

「……やれやれだぜ…」

徐倫にはあの寡黙な父が『微笑んだ』気がしてやまなかった

だが、そんな幸せな時も続かないわけで

「ほう…楽しそうだな…?」

『悪魔』が、『吸血鬼』が、『帝王』が背後にいたのだった
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:24:57.44 ID:b/W/+0k5o
「しまっ……!!」

振り向く承太郎!
だが『一手』遅い!遅かったッ!!

「WRYYYYYYYYY!!!!」

世界の強烈な回し蹴りが承太郎に炸裂ッ!
承太郎は衝撃に従いふっとぶッ!!

「父さァァァん!!!」

徐倫は吠える

「ストーン・フリー!!」

即座に発現!!即座に振り向き!即座に鉄拳!!即座に命中!!

だが

「ン〜お若いお嬢さん……いきなり殴るとは乱暴だね…」

少し顔を傾けただけで、DIOは全く動じない

「だがいいパンチだ、賞賛に値するぞ……
DIOに、このDIOに褒められたのだ……栄誉に思え…」

ペロリ!と舌を出し、ストーン・フリーの拳をなめるDIO
ゾクリ!と冷や汗を垂らす徐倫
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/03/03(木) 21:26:06.98 ID:b/W/+0k5o
「う……ウオラアアアア!!!!」

もう一発!!もう一発!!もう一発!!
もう一発!!もう一発!!もう一発!!
もう一発!!もう一発!!もう一発!!

だが後10cm、いや5cmほどで世界に阻まれる

「フン……無駄無駄…何人たりともこの世界には及ばん…」

世界がストーン・フリーの片腕を捉える
脇で固め、右の手刀を振り上げ……

「お痛が過ぎたようだ……フン…!」

ズドン!
手刀は躊躇いもなく振り落とされ、ストーン・フリーの右腕は切り落とされる
606 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/03(木) 21:27:22.40 ID:b/W/+0k5o
「あああああああ!!!」

右腕を抑え悶絶する徐倫
DIOはストーン・フリーの右腕……つまり、徐倫の右腕を弄ぶ

「ンッンー!何としなやかな腕だ!!余分な脂肪もなく!
かつ!!無駄な筋肉もないッ!!素晴らしいじゃあないかッ!!」

どこぞの殺人鬼のように興奮するDIO、器用に指で腕をクルクルと回している

「こんな綺麗な腕…捨てるには惜しいな……
そういえば君はジョースターの『血縁』だったね…なら薄いだろうが血も……あるんだろうなァ?」

そういうと、DIOは断ち切った徐倫の右腕を

『食べ始めた』

目の前で自分の体の一部分であったモノを食われる
一体どんな気分であろうか?どんな表情になるだろうか?
絶望?恐怖?悲しみ?普通の人ならそうだろう

だがこの空条徐倫の表情は違うッ!!
彼女の表情ッ!!それはッ!!
『ざまみろ&スカッとサワヤカ』な『ニヤリ顏』だったッ!!
607 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/03(木) 21:28:49.12 ID:b/W/+0k5o
「んーと、こういう時なんて言えばいいのかしらァ?
テストで張ったヤマが見事に当たった時みたいな『ウププ』って感じの笑いが出てくんのよねェ!!」

徐倫の表情とは対照的にDIOの表情はどんどん悪くなっていく
まるで『胃』がひとりでに暴れているように腹を抑え出す

「女……何をしたァ!?」

「あなた……大物気取ってんのか知らないけど
相手の手の内も知らずに余裕カマしてんじゃあねーわよ……」

「私のストーン・フリーは『自由』になりたがってるようよ?」

その時、DIOの『口』からあるものが出てくる

「ウググ……これはッ!?まさか!まさかこれはッ!?」

口から一筋の『糸』が出ていた
薄い絹のようなしなやかさ、丈夫なワイヤーのような力強さ
それらを兼ね備えたような『糸』、
それがDIOの口から出ているのであった

「臓物!ハラワタァ!!引きずり出してやるゥーッ!!」

その糸は『意図』的にDIOの内臓を突き破り、胃に絡みつく
608 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/03(木) 21:30:07.46 ID:b/W/+0k5o
「どうする?降参する?降参するなら再起不能で済ませてあげるけど?」

だが、形成逆転とはいかなかった

-----Looking To His Evil Eyes(見よ、彼の邪悪な目を)-----
-----He Feelin The VOODOO In His Eyes(彼は目に『邪悪なビート』を感じている)------

「やってみろ…女……」

彼の『目』からひしひしとプレッシャーを感じる徐倫
だが、彼女は引くわけにはいかない
彼女の中の誇り高きジョースターの血統がそうはさせない

「まさかやらないと思ってんじゃあないでしょうね?
私だってねえ、やる時にはやんのよッ!!」

ぶちり、ぬろろろろろと不気味な音を奏でながら『臓物』は引きずりだされ
DIOの口から鮮血がほとばしる
引き抜かれた勢いに比例して、辺りに血の雨が降り注ぐ

-------And He Walks In The Beatiful Rain(そして彼は降り注ぐ血の雨の中を歩く)------

DIOはまるでその怪我を口でも切ったかのように軽く唇を拭く
徐倫はその様子をどこか優雅で、そしてとても恐ろしいように感じてしまう
幼い頃、彼女は同じような恐怖を抱いたのを思い出していたのだった
609 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/03(木) 21:31:51.73 ID:b/W/+0k5o

「(この感覚は…この感覚は小さい頃にお話か何かで読んだ時にもあったわ……
『人間』の姿をしているのに『人間』じゃあない……
真面目な『紳士』のように見えるのに実際は『悪鬼』……
あれは何のお話だったかしら……?)」

ゴボゴボと血泡を吐きながらDIOは静かに語り出す
まるで死者を神父が労わるように、胸の前で十字を切る時のゆっくりとした軌跡のように

「……女…貴様は今、このDIOを殺せたのだ……
貴様の糸が……スタンドが…もう4cmずれていたのなら…
間違いなく『心臓』ごと持っていかれていただろう……」

世界が発現する

世界の肉体にもう『ヒビ』は無い
いや、肉体だけではないのだろう、彼、DIOの『精神』にもまた『ヒビ』は無い
彼は承太郎に敗れ、散りゆく時に己の支配出来る時間が伸びた事に歓喜し
己の限界をさらに伸ばそうと『慢心』してしまった事を『反省』していたのだった
『反省』することによって、彼の『精神』は進化したのだった

この世界に来てプッチと話すにつれて、彼は『安心』を覚えた
どんなにくだらない話でも
『友』と話すならその時間はかけがえのないものとなる
そして彼はこの友を、自分が生きていられる時間を『失いたくはない』と思ったのだった

「(あの時間、友、失いたくはない……
あれを持ち続ける事が出来るのなら…!私は…私は何だってするぞ……!)」

こう思った時から、彼の中から『慢心』は消えた
『新しい能力に対する好奇心』も消えてしまったのだ
610 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/03(木) 21:33:42.19 ID:b/W/+0k5o
『新しい能力に対する好奇心』が消える、一見するとマイナスのように思える
だがッ!!ある紳士曰くッ!『逆に考えるんだ』とッ!!
これが消えた事によりッ!DIOは『古きを学ぶ』という事を学んだのだ!!

「女…二度と貴様はこのDIOに致命傷を与える事は叶わん…
そのチャンスすらな……『目』にモノを見せてくれるわッ!!WRRRRYYYYYYY!!!」

DIOの『目』が『十字』に裂ける

「食らえッ!!空裂眼刺驚ッ!!(スペース・リパー・スティンギー・アイズ)」

彼女の『祖先』を殺した技が再び彼女に襲いかかるッ!!
狙うは左胸部ッ!!心臓だァーッ!!

「(まずいッ!糸はまだあいつの足元!引き寄せるには間に合わないッ!!
どうするッ!?どうするッ!?考えるんだ……そうだ!!)」

彼女!徐倫がとった行動はッ!!

「何…!?ノーガードだと!?なめた真似をッ!!
そんな事でこのDIOの技を弾けると思っているのかァーッ!?
甘い甘いッ!!脱出不可能よッ!貴様はもう逃れられん!!
将棋やチェスでいうところの『詰み』にハマったのよォーッ!」

「いくぞッ!!駄目押しの一発だッ……!」

-----The World Begin Stop Around He(世界は彼を中心として止まり始める)-----


「 『 世 界 』 ッ ! 」
611 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/03(木) 21:39:01.08 ID:b/W/+0k5o
この世界の全てがDIOの命により止まり出す
DIOは徐倫の元に駆け寄る、そして『観察する』

「この女の余裕の源を見ておかんとな……
全ての芽は絶つ……完璧にな………
下手に行動してカウンターを食らえば…まずい…」

空裂眼刺驚の着弾点を確認するDIO、その顔には驚きの表情が浮かぶ

「ほう……!この女…!中々に侮れん……
避けれないと悟ったか…着弾点を予想し……」

彼女の胸には『穴』が空いていた
いや、穴というよりは『ほつれ』だった

彼女は糸を『固め』てスタンドを作り出すという概念を得た
だがこの状況でその発想を『逆転』させたのだ
あえて『緩める』、それも彼女に出来る限界までである
そうするとどうなる?答えは簡単、そこには『スキマ』が出来るのだ

「このDIOの空裂眼刺驚をスタンドでガードする事は簡単だろう…!
だがもし仮にッ!空裂眼刺驚が何でも『溶かす』物質なら!全てを『貫く』物質ならッ!!
この女は無事ではいられなかったろう……よくそこまでの判断を瞬時に…」

「認めてやろう……認めてやろうじゃあないか………!!
貴様は『恐怖』を支配したッ!!そうだ!その通りだ…!
ジョナサンの奴も私がどんな行動をしようと恐怖をおくびにも見せなかった…!
奴もまた『恐怖』を支配していた…あいつと同じ…か…」

DIOはそういうと何かを考えるように顎に手を添える
そして彼の中で何かが『納得』いったようだった

「これは『慢心』ではない…『敬意』だ……!
いくら虫けらとはいえこのDIOを感心させたのだからな……」

DIOはッ!何とッ!!憎き宿敵の『娘』をッ!!
自らの放った空裂眼刺驚から逃がしたのだったッ!!!
この時が帝王が下々の者を『容赦』した初めての時となる

「時よ…動くのだ……」

DIOは徐倫の燃え盛るような『瞳』を見ながらつぶやいたのだった
612 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/03(木) 21:40:36.50 ID:b/W/+0k5o
打ち止め

上ボロスレにトリつけて書き込んでしまった……最悪だ…飛びてェーッ!!

それじゃーッ!!グリーンデイ発現してスカイダイビングしてくるッ!!

それじゃァァァァァァ……
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/03(木) 21:52:04.69 ID:Vfpq/L/y0
行け!>>1  走るんだ!>>1  
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 22:40:17.89 ID:N7eDPZPao
このジョリーンになら抱かれてもいい
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 00:57:17.80 ID:lk7PimDAO
乙!
徐倫かっけえ!
しかし貫禄バリバリのDIO様は恐ろしいな
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 01:14:18.94 ID:VlfOUdPAO
最高にハイってやつにならないDIO様がこれほどまでに怖い存在とは‥‥
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 15:18:48.05 ID:iicM9eiwo
ルッキントゥーマイーボアー
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 16:26:05.47 ID:4Uo1BJ2z0
スィーソメティインサイドゥ ジダイヲモダイテェー
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 17:58:53.14 ID:mAiU30TUo
ォッマエヲアヤメンバッカリノマイマイン
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 13:29:52.34 ID:9+8VSMaAO
コォルヨーナマィスパァイン
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 15:56:37.63 ID:R7weOFL+0
トラワレタマッマワァズァワイ
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 00:01:12.86 ID:rJCO8AY90
ユーワナラナウェーオアワナダイッ
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 20:10:24.56 ID:4CoPyKYp0
イーマサーディスティックナアイニシハイサレテ
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 07:44:35.64 ID:ur1OyXal0
オージスワーァズソゥダンファイン
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/10(木) 07:43:40.20 ID:rkh7atGe0
ドウドウメグルサイゲツ コヨイヒビク オエツ クウニタツ
626 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/11(金) 01:08:08.44 ID:6JofJ0Vko
>>617->>625
ビビったわwwwwでもVOODOOは名曲だよォーッ!!

今日か明日投下するよっ!

627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/12(土) 15:09:58.86 ID:fkB0R9Zf0
待ってるよッ!
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/12(土) 15:10:50.50 ID:0iQsPxYSo
舞ってるよッ!
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/12(土) 19:12:15.83 ID:KrCiLgoAO
>>1無事か?待ってるが無理はするなよ
630 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/13(日) 22:09:55.54 ID:axrpuy33o
流されたwwwwwww
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 22:14:53.41 ID:zqeX+t5no
今だけでいいからクラッシュ発現しろ
今なら流された>>1の所まで3秒で行ける気がする
632 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/13(日) 22:18:47.92 ID:axrpuy33o
えーとですね……>>1はM県S市らへん住みなんですが
アパートと共に流されまして…はずかしながら気絶しまして……
運の良い事に住居が沿岸部から離れてた上に、貴重品入れたリュックが近くの門柱?に引っかかって助かりまして……
頬を叩かれた痛みで目覚めまして……ただいま近くの避難所にいまして……
あいぽんとジョジョ1部〜2部と貴重品だけ生き残った次第です、ハイ
まともな思考が出来るかどうかここのジョジョSS設定資料?って所に書き込みした結果、一応まとも?な状態です

3G回線マジ感謝
配給?炊き出しっていうのか?それを今食べてます

633 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/13(日) 22:21:55.60 ID:axrpuy33o
なので一応生きてます!!心配していただいたなら本当にありがとうございます!!

津波があれより強かったらマジ笑えなかったです……
今、一番痛いのは3部〜7部を失った事ですかね
でも命あっての物種です、本当に自分を生かしてくれた全てに感謝です
634 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/13(日) 22:26:26.09 ID:axrpuy33o
で、一応投下しようかなとは思ってます
いつもWi-Fiなんで色々遅いかもしれませんがすいません
投下時刻は……11時半ぐらいです
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 22:38:07.69 ID:Dzyf7QoN0
>>632
マジヤバやないかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 22:39:42.61 ID:Dzyf7QoN0
>>632
あのスレ立てたの一応俺だけど
ぶっちゃけ自分がSS書く時質問したいから立てたにすぎないと言うのは秘密だ
637 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/13(日) 23:32:36.78 ID:axrpuy33o
すまん、手が震える
少し遅れる、波紋の呼吸整えてくる
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 23:50:29.83 ID:CIhRP+9AO
>>637
無事でよかった。くれぐれも無理はするなよ。
ずっと待ってるから、投下を焦らなくても構わないと思う。それより>>1の都合を優先するべき。
639 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/13(日) 23:54:37.05 ID:axrpuy33o
>>638
書きたいんだ、頼む、書かせてくれ
不安でしょうがないんだ
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 00:10:50.04 ID:xB2vCdcAO
>>639
わかった。いつも通り投下楽しみにしている。
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 00:49:42.48 ID:RQv2SuyAO
>>1が無事でなにより

本当に良かった

投下待ってる!!!!
642 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/14(月) 01:04:17.97 ID:P81HhEweo
投下する
643 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:05:02.64 ID:P81HhEweo
「う……!館の外に出ちまったか……」

DIOの一撃はあまりにも強力で館の壁を突き破るほどだった
だが彼、空条承太郎のスタンドであるスタープラチナは
館を突き破った際の衝撃を受け流していたのだった

「あいつ……止められる時は全く衰えちゃあいねえ……!!
『9秒』か…俺の止められる時間は約『5秒』……その差は『4秒』……か…
やれやれ…中々にヘヴィな戦いになりそうだぜ……」

学生服についた塵を払う
長い間あの館には誰も住んでいなかったようだ、どうもあの中は埃っぽい気がしてならない
2万円もしたズボンが年季の入ったような色合いになってしまっていた
そして、帽子の少し乱れてしまったツバを直そうとした時に気づく
644 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:06:02.14 ID:P81HhEweo
「……どこか『奇妙』だ…な……?」

承太郎は『既視感』を覚えていたが、どうも思い出せない
この、まるで『粘土』で作った二つの別のモノを『むりやりくっつけた』ような違和感
小さな子が語る夢の内容のような『まとまりの無さ』

いつだったか、友である『花京院』が錯乱したようになった時があった
あの冷静沈着というイメージが強い花京院があそこまで乱れるとは誰が予想できたろうか?
ついには病気のため同乗していた『赤ん坊』を『敵』と呼び
彼のスタンドで攻撃しようとまでしたのであった
あの時は旅の途中で出会った友、『J・P・ポルナレフ』の機転で赤ん坊を傷つける事は免れた

この『既視感』はどうやらその前後なのだ
この世で当たり前と信じられている『法則』が全く通用しないような
そう、まるで『夢の中』のようなこの感じ
忘れてしまったのだろうか?いや、それはないだろう

少し話がそれてしまった
話を彼に『奇妙』と言わしめた違和感に戻そう
645 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:07:37.56 ID:P81HhEweo
彼、承太郎が見た光景をありのまま記す

『ジョースター邸の近くには明らかに場違いである
【沼】とどこまでも広がっているような【草原】があったのだった』

「確か……ここの館の前庭は『砂地』だったな…
だが、こっちには草原か…それに『沼』……
金持ちの家ってのは大体、『池』があるって相場は決まってんだがな……」

その刹那、承太郎に向かって円盤が飛んでくる
大きさはレコード大といった所だろうか、ギュオンと風を切りながら承太郎の首を落とさんとばかりにこちらへ向かって来る
646 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:08:30.71 ID:P81HhEweo
「スタープラチナ・ザ・ワールド!!」

まるで呼吸をするように時を止めるスタープラチナ
その姿はやはり雄々しく、しなやかさも兼ね備えている
その巨体に似合わぬ丁寧さをも持つこのスタンドは飛んできた物体を確認する

「CDか?いや、レコードってところか?
見たところ、武器のようには見えないが……
一応、叩き壊しておくのが賢明って所だぜ…」

そういうと承太郎はスタープラチナにそのDISCを破壊させる
いや、破壊させ『ようとした』

「!?……妙にやわらけえ…てっきりペッキリ折れちまうもんと思ったが
こうやわらかいと砕く事もできねえな……」

そろそろ時は動き出すようだ
承太郎は宣言する

「そして時は……ハッ!?」

自らの足元に『たまたま』目がいった承太郎は気づく

『足の影』が『四本』あるのだ

「クソッ!」

くるりと承太郎は振り向く

そこにはプッチが腕を振りかぶり、承太郎の『全て』を奪い取ろうとしていたのだった
.....
....
...
..
.
647 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:09:34.40 ID:P81HhEweo
「どこから君達は来たんだ……!?」

ジョニィ・ジョースターは目の前の光景を信じる事が難しくなっていた

大統領が去ってから数時間は経っただろうか
ジョニィはただ静かに何か『変化』が起きるのを待っていた

彼は予想していた

「きっと次に来るのは大統領だろうな
奴が出て来た『瞬間』を狙おう、それも『心臓』か『脳』
確実に奴を『即死』させられる場所じゃあないとな」

淡々と計画を練る彼の瞳には再び『漆黒の意思』が宿っていた
この時の彼に『躊躇い』を求めるのは不可能だ
というより、求める事『自体』が不可能なのかもしれない
648 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:10:46.77 ID:P81HhEweo
「それにしても…あの『不良君』の『バックル』……
無理やりにでも奪っておくべきだったか……今の僕には『黄金長方形』の軌跡は見出せない…」

この世界には何もない
大統領が現れる時はまるで『ホログラム』のように現れる
挟まれて出てくる以外の出現方法を確立出来たようだ

この世界に大統領は余分なモノを置く事を避けていた
黄金長方形は何を起こすか分からない、『ツェペリ家』ですらまだ完全には把握していないのだ
大統領からしてみればその謎はとても深淵なモノのように感じてしまう

そのせいでジョニィの『牙』は速射こそ出来るが
威力は以前と段違いとなってしまっていたのだった
だが無理なものを嘆いてもしかたが無い
別の事を考える事にした

「それにしてもジャイロは元気だろうか?また彼のいれてくれたコーヒーが飲みたいな……」

あのドロドロとしたコーヒーを思い出し、思わず喉が鳴る
寒い時にアレを飲むと疲れが吹っ飛ぶんだよなあ

そんな事を考えていた時だった
649 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/14(月) 01:12:11.07 ID:P81HhEweo
ぺりぺり
ぺりぺりぺりぺり
ぺりぺりぺりぺりぺりぺり
ぽろぽろ
ぽろぽろぽろぽろ
ぽろぽろぽろぽろぽろぽろ
ごごごご
ごごごごごごごご
ごごごごごごごごごごごご

ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅん

『軽い』音が響き渡る
『重い』音が響き渡る
『軽い』気持ちの人が現れる
『重い』気持ちの人が現れる

ここで冒頭へ戻ろう

ジョニィは牙を打ち込もうと思ったが
舞い上がる砂埃の様なモノの中に見た人影は『二つ』
それも明らかに『体格』が違いすぎるのだった

「(二人とも大統領ならシルエットは同じのはずだ……)」

さっきまでとはうってかわり静けさが訪れる

舞い上がっていたモノが忘れていたかの様に重力に従い始める

その全てが落ちきらない間に『片方の男』が口を開く

それはまるでここにいる事自体が日常の様な気軽さで
そして決して警戒心を与えないような優しさで

「ちょっといいかな…?」

『平穏』を愛する男は問う

「今何時かね?」

.
..
...
....
.....
650 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:13:32.79 ID:P81HhEweo
「この腐れ神父ッ!聖職者が地獄に落ちる事になるぜッ!」

神父の体と交わる様に出ているスタンド、『ホワイトスネイク』に向かって殴りかかろうとする承太郎
距離はバッチリ射程距離内、目の前の男一人殴るぐらいの静止時間はある

「くらえッ!!この……ッ!?」

承太郎は踏みとどまる
何故?後『5cm』程度『拳』を押し込めば良いのだ
何故?神父は特に『防御』をしている様子はない
何故?神父が『隠し球』でも持っているというのか?

『その通り』
『隠し球』は存在していたのだった

「奴のスタンドに……『それだけ』に気をつけていたのが間違いだったぜ……
まさか本体自ら……『ナイフ』を持ち出してくるたあな…
やれやれだぜ……DIOに関わる奴は何でこうも『刃物』好きなんだ……?」

承太郎の左胸部、つまりは『心臓』の真上だ
そこには安っぽい『二時間ドラマ』の人質が如く、ナイフが突きつけられていた
651 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/14(月) 01:14:44.88 ID:P81HhEweo
「クソ……てめえの『命』と引き換えに…こいつの『顔面』は割に合わねえ…
かといって今から距離を取る事は『無理』だ……
やーれやれだぜ……しかたがねえ、『全力』で逃げ切ってやるっきゃねえようだ……」

『ギリギリ』射程距離内のナイフを掴み取り、お返しとばかりに投げ返す
だがいくらパワー溢れるスタープラチナでも『ゼロ距離』ではナイフに『速度』は付かない

「クソ……時は…動き出す……」

時が動き出す瞬間、全ては起こった

ザグゥ!!と神父の『左胸部』にナイフが突き刺さる
本体のダメージと共にホワイトスネイクものけぞる
スタンドの中でも珍しく『自我』を持つホワイトスネイクが苦悶の声を上げる
652 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:15:50.29 ID:P81HhEweo
「ウォッ!このクソッタレがァーッ!!
時を止めたぐらいでイイ気になってんじゃあないぞッ!!」

勢いの衰えた手刀をそのまま振るホワイトスネイク
が、その手刀は承太郎を撫でるか撫でないかの距離で当たらない

「(良し!再びだッ!!再び拳を叩き込むぜッ!)」

承太郎がそう思った時だった

「マダダッ!マダオワッテナイゾ!」

あの冷静沈着と言わしめた承太郎、一つ、一つだけ『見落とし』を残してしまった

「『小指』だッ!オレの『小指』を見てみろォッ!!
『ジョォォースタァァァーーッッ!!』」

『蛇』、全ての始まりの少し後、人間を唆した『蛇』
『邪悪の化身』とも呼ばれる『蛇』には似つかわしくない『モノ』がそこには存在した

「ゴゾンジ!『十字架』だァァァ!!」

蛇の小指には十字架が突き刺さっていた
十字架の鋒が承太郎の『額』を抉るッ!!

だがその瞬間ッ!神は従順な自らの『子羊』ではなくッ!!
純粋な『正義』に味方したのだったッ!!
653 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:16:46.63 ID:P81HhEweo
ポタリ
神父の胸からさっきナイフを刺した時の傷から『雫』が滴り落ちる

「クソッ!クソッ!!クソォォーッ!!あと一歩の所でェェーーッ!!」

ホワイトスネイクの攻撃は成功した
『DISC』も奪えた様だ、ならなぜこんなに悔しがる?
答えは簡単、かつて神父自身が自らの『弟』にしたように
『一部の能力』だけしか抜き取る事ができなかったからだ
恐らく、この世で『二人』しか扱えないであろう

『時を止められる』という能力をだ
.
..
...
....
.....
654 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/14(月) 01:17:44.18 ID:P81HhEweo
「いいかね?私は『時間』を聞いているんだよ?
何故君は疑問文に疑問文で返すんだ?学校でそう習ったのか?
もしもそうなら君はテスト0点ばかりだったんじゃあないか?」

吉良吉影はジョニィに質問する
期待はしてなかったがここまで頼りにならないとはと失望していたが

「だから!ここには時計が無いんだよ!!
そんな事よりどうやってここに来たッ!?教えてくれ!頼む!!」

吉良とジョニィが舌戦を繰り広げる中、もう一人の男は沈黙を貫いていた
いや、訂正しよう
完全な沈黙ではなく、時折、自らの『ポケット』に話しかけていた

「どう思うよ?なぁ?オイ?俺には逆転の秘策があんだよ
そうさ、あいつは蘇るぜ?『こいつ』を使えばな…
そうさ、俺はもう一度あいつと会えるんだぜ?
さっき飛ばされる時にお前も見たろ?『あの世界』を?
あれを応用すりゃあ、すぐにでも会えるさ
その為なら俺は……俺はなんだってするぜ………」

男はポケットを撫ぜ続ける
同時にもう片方のポケットに入った『鍵』を手で転がす
ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと

そんな事は意にかえさず、ジョニィと吉良の舌戦は止まらない

何か『キッカケ』でもないと止まらないだろう

そして『キッカケ』は向こうからやってきた
そう、豊かな髪を揺らしながら、そう、貴族のような歩き方で

『奴』はやってきた

「お集まりのようだな……良いニュースを持ってきてやった…
もっとも……私にとってだがな…
貴様らには計り知れんだろうがいっておこう
『世界は混ざりつつある』
もうこれを止める事はできない」

そういうと大統領は笑いだす
その笑いに終わりはないとでもいうように
その笑いはまるで『鎮魂歌』のようだった
655 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/14(月) 01:18:28.02 ID:P81HhEweo
打ち止め

眠い

おやすみなさい
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:20:34.03 ID:RQv2SuyAO
お疲れさま
承太郎は時止め失うのか

お休み>>1
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 02:07:16.16 ID:xB2vCdcAO
乙!
承太郎とプッチ神父の駆け引きが熱いな。ジョニィサイドも気になる。

おやすみなさい。
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 08:26:05.82 ID:vSyWiBIi0
時止め失ってもプッチには負ける気がしない!不思議!
それはそうと時止めできない状態で時止めに勝つのはロマンだよね
自分も今それ書いてるわ
659 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/15(火) 00:31:51.85 ID:+r4mbDK5o
しばらく投下できない

それにしても何で末尾が0なんだろう
VIPに書き込みした時も島根県って出るし
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/15(火) 15:46:16.23 ID:LNTJTgkAO
了解した。気長に待ってるよ。
661 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/19(土) 23:17:31.62 ID:qUXmapNGo
田舎に帰省したのでWi-Fi環境ゥ!!
地震の心配もないのでゆっくり書き溜められる
そういえば続編に続くかもしれなくなった……といっても同じ世界観ってだけだけど……
それでも見てやるよと養豚場の豚を見るような目で
>>1を見てくれる方がいてくれるなら幸いです

それじゃ
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/20(日) 00:07:01.05 ID:JOecfzEl0
フゥー乙
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/03/21(月) 20:30:59.32 ID:Dlme5k2AO
おお!続編の可能性もあるのか
話が盛り上がっていて面白いんだが、終わりに近付いていそうで少し寂しくもあったので嬉しい。
664 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/21(月) 21:34:43.42 ID:O5gj83fUo
11時半ごろ投下

今回のでラストまで後、2、3手ぐらい
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/21(月) 22:13:51.23 ID:g40HejZt0
ほう
666 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:22:57.37 ID:O5gj83fUo
投下する
667 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:24:14.82 ID:O5gj83fUo
『知識』
それは生きて行く上で必要不可欠なものだろう
一般的な『知識』や学習面での『知識』
また、『身体』が記憶している『知識』といったものがある

この中で一番忘れがたいのは一体どれだろう?

それは『身体』の『知識』ではないだろうか?
『一度』自転車に乗れれば乗れた時の感覚を頼りにまた乗る事ができる
『一度』泳ぐ事が出来たなら再び泳げなくなる事は、ほぼ無いだろう
つまり比喩を使わせていただくならば、それは『布』に染み付いた『墨汁』のようなものだ
『一度』染み付いた汚れは、よっぽどの事がない限り
薄れる事はあるかもしれないが完全に取れる事は無いだろう
668 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:26:09.20 ID:O5gj83fUo
だがその『一度』を奪われたらどうする?
『よっぽどの事』があったらどうする?

乗り方を覚えた少年は再びこける日々に逆戻りし、
泳げるようになった人も首を傾げながら
『ビート板』と再びお付き合いしていかねばならないのだ

そして彼、空条承太郎も『一度』を奪われた
それも『時を止められるようになった時の記憶』なら、まだ救いはある
彼が素晴らしい『幸運』の持ち主なら、運良く戦闘中に再び時を止められるかもしれないからだ
だが、残念ながら今回はそううまくはいかない

奪われたのは『時を止められる能力』であった

例えるなら、自転車をこぐ『足』、水を掻き分け泳ぐ『腕』
両者ともなければいくら素質はあっても再び泳いだり漕いだりする事はできないのだ………
669 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:27:25.99 ID:O5gj83fUo
「てめぇ……今、何を奪いやがった……?」

さっき徐倫から目の前の男のスタンドの特性は聞いた
そして目の前の男は自分の身体から『何か』をDISCとして奪った
だが、承太郎が植物人間になる様子は全く無い

そしてプッチは表情を一切変えずに答える

「その質問に答える事は簡単だが、私はそうしない
出来の悪い子供のように尋ねる前に自分で考えてみたらどうだ?
今、君は何を『持っていて』何を持って『いない』のか
何が『出来て』何が『出来ない』のか……試してみたらどうだ?」

プッチの提案に承太郎は改めて考える

「(身体に異常は感じられねえ…強いて言うなら切り傷ぐらい……だな……)」

続いてスタンドを発現させる、やはり元のままだ
筋骨隆々という言葉がピッタリな肉体、常軌を逸したその視力
彼のスタープラチナはかなりシンプルなスタンドだ、それ故に確認もたやすかった
670 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:28:56.72 ID:O5gj83fUo
「……下手なハッタリかましてんじゃあねえぜ…」

承太郎のその言葉にやれやれといった様子でプッチは首を振る

「なら確認はもういいんだな?私は『神』に仕える身だ
『慈悲』は極力与えるつもりだが………?」

「『慈悲』だ…?笑わせんじゃあねえぜ……!!
女に奇襲をかけたどこに『慈悲』があるって言うんだ…!?ああーーん!?
いいぜ…!俺も一つ、てめーに『慈悲』をかけてやるぜ…!」

「ほう?それはありがたいな、一体どんな『慈悲』だね?
ま、予想はつくがね……『やって』みろ……!」

「いくぜオイ!!『楽に逝かせてやるぜ』ッ!!」

即、距離を詰めてゆく承太郎、対してプッチは冷めた目で動こうともしない

「スタープラチナ!『ザ・ワールド』!!時は……ッ!?何ィ!?」

時を紡ぐ砂時計は変わらず働き続いていた
671 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:30:44.93 ID:O5gj83fUo
めったに動揺を見せない承太郎もこれにはあせった!
そしてプッチはその時を心待ちにしていた様に飛びかかるッ!!

「そォうだ!!承太郎!!『時』だ!
貴様如きがDIOと同じ『世界』に存在してはならないのだッ!!
私は『歴史』を変えるッ!DIOの『天国』を見届けるッ!」

ホワイトスネイクの拳がスタープラチナの右胸を叩くッ!!
のけぞるスタープラチナ、だがこれだけでは終わらないッ!

ホワイトスネイクはその勢いに乗り、返す手で再び手刀一閃!!
だが辛うじてスタープラチナは右腕でガード!ホワイトスネイクの手刀を掴む!

だが!

「死二損ナイガァーッ!!黙ッテクタバレェーーッ!」

スタープラチナの脇腹にホワイトスネイクの丸太のような足がヒットォーッ!
再び吹き飛ぶ承太郎!そしてッ!その飛んだ先はッ!!

『沼』だったァーz__ッ!!!

だが、突っ込んで正解!
勢いは完璧に殺され、クッションとなるッ!!

「やーれやれだぜ、やられっぱなしじゃあいられねえな……!」
672 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:31:54.36 ID:O5gj83fUo
顔についた泥を拭い、こちらに向かってくるプッチを見据える

「オラァ!!」

スタープラチナはその剛腕を振るう!
手の先についた泥はまるで『水圧カッター』の様に鋭く、プッチへと向かってゆくッ!!

「うおっ!?」

ホワイトスネイクは即座にガードしようとするが間に合わないッ!!

パァン!と鞭のような音が響く!
泥カッターはプッチの『顔面』に当たったようだ、右手で『右眼』を押さえている
そしてその手の下からは『鮮血』が滴り落ちるッ!!

「…ハァ……ハァ…『一手』……遅れてしまった……
だが……次は…………」

プッチが『反省』した直後、それは起こった

『ジョースター邸が唸るような音を立てながら崩れ落ちたのだった』
.....
....
...
..
.
673 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:33:11.27 ID:O5gj83fUo
「世界が……『混ざる』…?」

全く理解の追いつかないジョニィ
さして興味も無い吉良吉影
話すら聞いていない『男』

彼らによく聞こえるようになのか、声を張り上げて大統領は語り始める

「そうだ、私は全ての世界を統治する」

まるで彼は大統領に就任した直後の演説のように語る

「そもそも……私は愚かだったのだ……
何故、視野があんなにせまかったんだろうな……

私の能力は『少し』違う世界に行き来出来る…それを『+1』としよう
そこから基本に帰るのは『−1』だ、つまり基本は『0』としよう
+1では基本とさほど違いは無い……

だがこれを+『100』まで繰り返したら?−100まで繰り返したら?
その世界に存在するのは、そう!基本とは全く違う世界だ!!
そして遺体が完全に私と同化してくださったならッ!!
-100から+100まで全てを『挟み』!『まとめ』られるだろう!!

そして私はその『まとめられた世界』を統治するッ!!
遺体の力で『歴史』すら変え!元よりこのファニー・ヴァレンタインが統治していた事にする!
統治に一切の疑念すら抱かせない『永遠の国』にしてみせる!!」
674 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:35:21.97 ID:O5gj83fUo
沈黙が訪れる
だが吉良吉影はまるで支持者の様に手を叩きながら口を開く

「なるほど……なるほど…歴史を変えるね……
だが一ついいかね?ちょっと疑問があるんだ」

「なんだね?」

「私が気になるのは『記憶』なんだ……
歴史がそうだとしても人々の『記憶』と違う大統領だったらおかしくならないかい?」

「問題無い、既に世界のまとめは終わりつつある
そしてその世界の住人の記憶が変わりつつあるのを確認している」

「変だな?
私の記憶には歴代アメリカの大統領に君のようなイカれた髪型の人物はいないんだがね?」

「答えは簡単だ、元から貴様らは死ぬ予定だぞ?記憶を変える必要は無いだろう」

「なるほど……君もやはり私の『平穏』の敵か…」

返答を聞いた吉良はキラークイーンを発現させる

だが

「いいです……こいつは僕が片付ける…」

『見知らぬ男』によって歩けるようになった青年
ジョニィ・ジョースターは立ち上がる
675 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:36:52.06 ID:O5gj83fUo
「ほぉ……?ジョニィ・ジョースター……
歩けるようになったのか……喜ばしいな…」

D・4・Cが現れる

「『贄』は貴様からか…ちょうどいい……因縁は早めに断ち切りたかった……」

ジョニィは『指』を構える

「おおっと……?今の貴様に足りない物を忘れたか…?」

「分かってる、確かに黄金の回転は無い……
だがその分『牙』は無限だ、お前の心臓を綺麗に切り刻むぐらいは出来る」

「……そうか………そうか………
……やってみろォォォーーーッ!!!!」

開戦の狼煙だと言わんばかりにジョニィは爪を連射ッ!!

「うぐゥ!」

大統領はすかさずD・4・Cの両の腕で牙を防ぐッ!
だが切れ味抜群の牙に食らいつかれて無事ではいられず、腕に裂傷を作ってしまう!!

だが、大統領はガードを固めながらジョニィの元へッ!!
そしてD・4・Cの射程距離にたどり着くッ!!!

「ウオシャアアアア!!」
676 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:39:27.08 ID:O5gj83fUo
D・4・Cは右拳を叩きつけるッ!だがジョニィは『牙』でガード!
牙はD・4・Cの腕を削りとるッ!!

たまらず大統領は距離を取る
削られた腕がジクジクと血を垂らしている
この血をみた大統領はッ!!

「これでも食らってろォーッ!!」

大統領はジョニィに血の目潰しッ!!目にクリーンヒット!!

「うッ………!」

幸い、ジョニィの眼球は無事だった!だが!その時にも大統領は近づくッ!

「クズがッ!!身の程を思い知れ!!
貴様ごときのカススタンドがD・4・Cに敵うかァーッ!!」

ジョニィの鳩尾に拳がめり込む
彼のスタンドではガードが出来るはずもなく、なす術もなく吹き飛ばされてしまう

再び、大統領はジョニィを追いかけようと試みる!!
だがその前に彼の身体に異変が起こるとともに
彼は自らの身に起こった事の全てを理解した

吹き飛ばされて身を起こしたジョニィは大統領の方を向き、姿を見て唖然とする

元いた場所には大統領が地上から浮かび上がり『輝いていた』

「『力』だッ!!力が満ち溢れてくるぞッ!!
この力の増え方からみて……『二人』!他の世界で戦っている『二人』の犠牲者のお陰で私はさらに強くなる!!
もうすぐだッ!!もうすぐ私に遺体が完全に同化してくださるぞォォーーッ!!!」
677 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:40:57.32 ID:O5gj83fUo
.
..
...
....
.....

「実に綺麗な瞳だ……決心に満ちている…素晴らしい」

徐倫は理解が追いつかない

目の前の男がビームのような物を撃ってきたかと思えば
瞬時に目の前で自分の瞳を褒めている
この感覚は彼女は以前味わったことがあるものだった

「あなた……まさか……あなたの能力は……」

「おっと……そこから先は私に言わせてもらおうか…?
私の能力、『世界』はあの空条承太郎と同じ……
そう、時を止められる能力だ………
さらに絶望的な事を言わせてもらえば『私の方が静止時間は長い』」

「……余裕ね…私の事をなめてるって言いたいのかしら……?」
678 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:42:07.76 ID:O5gj83fUo
DIOはまるで中世の紳士のようにうやうやしく徐倫に頭を下げる

「ん〜そんな事は無いよお嬢さん
私はただ『公平』さを求めているのだよ……公平さは強さにつながるからね……
嘘をつけば気づかぬ内に精神力が弱まっているものだ……
嘘をつく事ほど神経をすり減らす事はない……」

「じゃあ私も言わせてもらうわ……私の……」

そこまで言うとDIOは徐倫に一切の警戒を抱かせぬ程の優雅さで
徐倫の唇に自らの指を当てる

「そしてこういう言葉もある、『レディーファースト』というね……」

途端、徐倫のこめかみがビグンビグンと震え始める

「なめてんじゃあねーわよッ!!」
679 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:43:45.48 ID:O5gj83fUo
ストーン・フリーの拳がDIOに炸裂!!……するかと思われたが
DIOは時を止めて、既に逃げていたッ!!

「どこに逃げたァーッ!?さっさと出てきやがれェーーッ!!
あんたの態度はオエーッって感じなのよォーッ!!」

徐倫は糸を蜘蛛のように館に張り巡らせる
糸が伝えるDIOの立てる音を調べているのだ
音は感じられない、さらに糸を張り巡らせる
しかし、音は全くと言っていい程感じられなかった

すると、その刹那!!西側に張り巡らせた糸が一斉に切れるッ!!

「そっちかァーッ!!オラオラオラオラオラオラ!!」

しかし!ストーン・フリーは空を叩く!!

「馬鹿な!確かにこっちの糸が……ハッ!!」
680 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:46:04.49 ID:O5gj83fUo
『逆』だった!!西側の壁には『ナイフが刺さっていたのだ!!
DIOは予め、時を止めて『東』からナイフを投げておいたのだ!!

「(花京院の時と同じ様に『結界』を貼られるとはな……
だが今回決定的に厄介なのは『血統』…!土壇場であの娘が『入門』しないとも限らない………)」

DIOは思い出す、確認こそしたが安易に承太郎に近づき
こっぴどいカウンターを食らってしまった事を

「(そこでこのDIOは考える!時を止めるタイミングをだ!!
絶対に……!絶対に反撃できない時に攻撃してくれるッ!
その為に時間停止を決め手に使うのは少し危険だ………
よほどの事がない限り時間停止を攻撃に利用する訳にはいかない………!!)」

そしてDIOは徐倫が西を向いた時に行動を開始する

「後ろッ!?」

背後の糸が切れるのを身体で感じた徐倫は振り向きざまに殴ろうとする!!

だが!

「無駄無駄無駄無駄ァーッ!!世界に及びはしないッ!!」

右腕を蹴り飛ばされる徐倫ッ!!
壁に激突!……するかと思いきや糸に衝撃を吸収される

「……糸の強度を操作したのか…?」
681 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:47:14.83 ID:O5gj83fUo
DIOは糸からゆっくり立ち上がる徐倫に向けて問いかける

「あなた知ってる……?世界中の『くたばりやがれ』って表現……
私が一番好きなのはジャパニーズスタイルなんだけど……」

そういうと徐倫は右拳をDIOの方にむかって突き出す
そしてゆっくりと中指を上げる

「やるんだったら……とことん来いッ!!」

この一連の動作をみたDIOは手を叩きながら笑い始める

「フハハハハハ!!気に入った!気に入ったぞ!女!!
良かろう!!いい度胸だ!このDIOに対してッ!!」

お互いに駆け寄るッ!!

そしてェーーッ!!
682 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:48:18.99 ID:O5gj83fUo
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーッ!!」

突き比べッ!!両者互角!
683 : ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/03/21(月) 23:49:45.11 ID:O5gj83fUo
お互い同時に距離を取るッ!!

だがッ!!DIOだけ頭を垂れる形となるッ!!

「何ィィ!?」

DIOの首にはワイヤー程の強度を持った糸があった!
先のラッシュで何重にも巻きつけておいたのだッ!!

「来ォォォいッ!!」

徐倫はDIOを引き寄せ、その衝撃を利用しッ!!
『顔面飛び膝蹴り』だァーーーーッ!!!

「ガハッ!!」

だが彼は人間を超越した身ッ!!強度も半端じゃあないッ!!
即座に首の糸を引きちぎらんと腕に力を込めるッ!!

「(まずい……!!こいつの馬鹿力…!
やはり……人間じゃあないのね……!!)」

徐倫はワイヤーをほどき、自らの身に戻したッ!!

「(問題は…ッ!!奴が時を止める時がわからない事だ……!!
何か……何か『他に』私に出来る事………!!」

だが考える時間はもう無かった

「『世界』ッ!!!」

時は残酷にも止まってしまったのだった
684 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/21(月) 23:56:38.61 ID:O5gj83fUo
打ち止め

一応まとめとくと

大統領⇒遺体の力で全ての世界を統治したい

承太郎and徐倫withDIOandプッチ⇒戦いに夢中

ジョニィ⇒とりあえず大統領止めたい

吉良⇒自分に危害加えるんだったら容赦しない

みんな予想つくだろうが一応名前を伏せている男⇒世界を移動する際に、他の世界の『あるもの』に強烈な興味

他の世界ってのは……まあ、簡単に言ったら他の[ピーーー]の世界です


それじゃ
685 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/21(月) 23:57:50.06 ID:O5gj83fUo
打ち止め

一応まとめとくと

大統領⇒遺体の力で全ての世界を統治したい

承太郎and徐倫withDIOandプッチ⇒戦いに夢中

ジョニィ⇒とりあえず大統領止めたい

吉良⇒自分に危害加えるんだったら容赦しない

みんな予想つくだろうが一応名前を伏せている男⇒世界を移動する際に、他の世界の『あるもの』に強烈な興味

他の世界ってのは……まあ、簡単に言ったら他の[ピーーー]の世界です


それじゃ
686 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/22(火) 00:04:49.46 ID:UPCjuEsBo
二重投稿……その上にミス……

男⇒世界を移動する際にたまたま『見えた』他の世界の『あるもの』に強烈な興味を持つ
687 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/22(火) 00:05:21.99 ID:UPCjuEsBo
二重投稿……その上にミス……

男⇒世界を移動する際にたまたま『見えた』他の世界の『あるもの』に強烈な興味を持つ
688 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/22(火) 00:06:21.07 ID:UPCjuEsBo
エルメェスの兄貴wwwwやめてwww
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県)[sage]:2011/03/22(火) 09:51:14.84 ID:k1Qi/A9So
ヘイッ!私も出しなってことだぜッ!
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]:2011/03/22(火) 13:06:08.54 ID:AxFDWua6o
なんだかよくわかりませんがこのシール剥がしておきますね
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/03/23(水) 01:40:53.08 ID:fl3xLxVAO
乙!兄貴wwww
承太郎側も徐倫側も熱いな
692 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/03/23(水) 23:11:54.28 ID:EwRUNX9zo
明日か明後日ぐらいに投下する

後、思ったんだけど登場人物の行動の説明足らないかな?
ちょっと登場人物の行動の理由が分かりにくいかなと……
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/29(火) 17:57:05.59 ID:n16Rknt/0
大丈夫だと思う
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/03/30(水) 22:38:15.70 ID:ZxO+o4dAO
同じく、特に問題はないと思うな
695 : ◆tyuVXY5AEU2011/03/31(木) 00:43:09.43 ID:BThMSb6Xo
すまん、無意識的に鬱ENDになってしなったから書き直させてくれ
鬱ENDは大嫌いだよォーーッ!!

何故か続編の案だけは一丁前に出るのに、肝心の本編のツメが甘いと言う……

それじゃ
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/31(木) 00:47:03.01 ID:LXYa+Opjo
鬱ENDは許可しないィィィということか
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)2011/03/31(木) 02:32:18.84 ID:iNNXc/VAO
やっぱり承りが一番カッコイい
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/03/31(木) 12:36:19.42 ID:ThNP5wtAO
自分の予期しない方向に物語が転がることってあるよなあ
荒木先生はそれを『重力』だと言っていたけど
699 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/14(木) 20:30:26.75 ID:qBdO4KTXo
遅れてすまない
日曜に投下する
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/14(木) 21:38:02.46 ID:DXAlMNz/o
これほどまでに週末が待ち遠しいことが今までにあっただろうか?
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2011/04/17(日) 00:08:25.58 ID:73QTfFKAO
日曜とはまさかッ!‥‥今日のことかッ!!
702 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/17(日) 22:54:17.67 ID:Lf7ZRdVFo
おお……おお……ネタバレ食らって色々震えてた……
12時半ごろの投下になりそう……
なに…?ジョジョ、その頃は明日だって……?逆に考えるんだ……

そういう事で!
703 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:27:39.57 ID:ft2yzxpOo
投下する
704 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 00:28:31.53 ID:ft2yzxpOo
時の止まった世界、今は『帝王』であるDIOだけのものだ
だが彼は安易に徐倫に近づかない、接近が反撃に繋がる全ての要因の元になるかもしれないからだ

「(ナイフを取りに行くには時間が短すぎるな……
かといって直接攻撃するというのは危険だ……)」

顎をさすりながら思考するDIO
もっとも『安全』で、かつ、『効果的』にダメージを与えられる攻撃
それさえ見つかればこの戦いは彼が『勝者』となれるのだ

そして思い出す、かつて自らが編み出した『波紋対策』を

それはほとんどの場所でいともたやすく行う事が出来るものだった

「食らえィ!!天然のショットガンだッ!!」

テーブルを砕き、投げつける
徐倫へ唸りを上げて飛んで行くように見えた破片はその場に『静止』した

だが彼の策はもう『一段階』あるのだ

「まだだ……まだ終わらんぞ…」

『ある事』を完了後、宣言する

「時よ、再始動しろ………!」
.
..
...
....
705 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:29:28.35 ID:ft2yzxpOo
ほとんどお決まりのような反応だが空条徐倫は息を呑む
目の前に銃弾と同等の速度で拳大の破片が飛んできたのだ

「オラオラオラァ!!」

だが伊達に『完成されたスタンドの持ち主』の娘では無い
難なくそれらをはじき飛ばす、一瞬何か仕掛けられているかと思ったが結果オーライという奴である

直ぐに意識を索敵に注ぐが見つからない
時が止まった世界は経験した事がないが
こうも痕跡を残さずに移動できるモノなのかと少し感心しつつ探す徐倫

「改めてみれば……なかなか良い雰囲気の家ね…」

年季の有りそうな壁や肖像画などが徐倫を監視するように掛けられていた

「こういう家って憧れるわよね……」

彼女は2011年に生きていたのだ
こんな館は映画か何かでしか見た事がないのだろう
イメージといったらシンデレラの舞踏会が行われる場所のようなモノしかない

そんな事に思いを馳せていた徐倫
この時だけは一般の女性のような気分でいられたのだ

そう、『この時』だけは
706 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:30:26.97 ID:ft2yzxpOo
「待っていたぞ………貴様の『注意』が薄くなるこの時をな……」

柱の影から手を伸ばし徐倫の腕を握るDIO
彼は『吸血鬼』だ、呼吸を数分止めようが生命活動に支障はない
文字通り息を殺しこの時を待っていたのだ

「ッ!!このォ!!」

腕を振りほどこうとする徐倫だったが
生半可な力で握られたモノではない
全くと言っていいほど振りほどけそうな気配はなかった

「ところでお嬢さん……君は知らないだろうが……
世の中には『波紋』という『能力』……いや、『技術』があってね…
散々、私はそれに手を焼いたモノだった……
だが私はそれに対する対策を編み出した………」

話続けようとするDIOだったが徐倫はそれを許さない

「生憎だけど………私、お喋りな男って……タイプじゃあないのッ!!」

今度こそ振りほどかんと力を込めた徐倫の腕
同じ年代の女性の腕と比べるとかなり筋肉質な部類にはいる腕
彼女の父、空条承太郎が握ってくれた腕

その腕が一瞬にして『砕け散る』
707 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:31:41.30 ID:ft2yzxpOo
「ううッ……!!きゃあああああ!!!」

「話は最後まで聞くモノだと言わなかったか……?」

手についた腕、いや、『結晶』と呼ぶべきだろうか
煩わしそうに結晶を振り払うDIO

「ふん……まずは片手だ…」

何時の間にか現れていたザ・ワールドの腕が
もう片方の徐倫の腕を狙うッ!!

「チッ……!!」

ストーン・フリーが地面を蹴り距離を取るッ!!
だがザ・ワールドの射程は10m!!まだ届かないわけではないッ!!

「逃げようとしているのか……?
このDIOがそんな事を簡単にさせてくれると思っているのかッ!?」

もう片方の腕を断とうと振り下ろした腕を返し、肘打ちを徐倫の腹部へッ!!
衝撃は少し殺されはしたが今の徐倫には大ダメージ!!

ズザァーッ!と派手に吹き飛ばされる徐倫!
柱の裏に一旦隠れッ!!『砕かれた』腕を確認!!

「ハァーッ、ハァーッ……!?
こ、これはッ!?私のッ!私の腕がッ!?


凍っているだとォォォーーーッ!?」
708 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 00:33:00.27 ID:ft2yzxpOo
『気化冷凍法』をご存知だろうか
詳しい説明は省かせて頂くが、簡単に概要を説明させてもらうと
『触れた部分を凍らせる事が出来る』という能力だ

触れさえすれば一撃必殺という恐怖の能力である
かの実力ある波紋使い、『ダイアー』を手も足も出させずに惨殺したという

「片腕では……突きのラッシュも出来んなァ……?」

ゆっくりとこちらに歩を進めるDIO

「(どうする……!?触れられたらお終い……
かといって片腕で勝てる相手じゃあない………)」

柱の影から元いた場所を覗き込む
可哀想に、十年以上連れ添ってきた腕が『粉々』になってしまっている

「(幸い……といっていいのかしら……
凍らされたから出血は無いわね……)」

今、彼女が把握している情報は『時間停止』と『脅威の治癒力』と『さっきの力』ぐらいか

そして彼女は今、片腕という状況だ

今の彼女に残された選択肢は
@策もなく飛び出して行く
A諦めて命乞いをする、または逃げる

といったところだろう
709 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:34:39.49 ID:ft2yzxpOo
「(Aは選ばない……何が起ころうと…絶対に…)」

立ち上がる

柱から出る

対峙する

「ほう……感心したぞ……自害しなかっただけな……」

そう言ったあと、DIOは見つける
かつて彼が顔には見せなかったが怯えてしまったものを
彼が今まで欲さなかったもの、欲せなかったもの
そして

かつての友、『ジョナサン・ジョースター』が瞳に宿していたものを

「(この女ッ……あれだけの恐怖……苦痛を与えられながら……!!)」

空条徐倫の瞳には『覚悟』が生まれていた
これから何をされてもしょうがないという『負け犬的な覚悟』ではない
これから何かを乗り越えようとする『勇者の覚悟』をッ!!

「『ひとりの囚人は壁を見ていた』
『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』
あたしはどっちだ?
もちろんあたしは星を見るわ……」

片腕ながら『凄み』のある構え
いわゆるファイティングポーズを取る

「来いッ!!吸血鬼ッ!!」

「WRRRRYYYYY!!!」

待てを解かれた犬のようにDIOが徐倫に駆け寄るッ!!
徐倫は残された腕を振り!!『引いた』!!

その時!!

「ザ・ワールド!!時よ止まれィ!!」
710 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 00:36:04.44 ID:ft2yzxpOo
時は帝王に従い、その動きを止める
DIO以外に動くものは存在しない

「この小娘がァァァァ!!このDIOに勝てるとでも思ったかァー!!」

DIOが徐倫のすべてを断ち切ろうと腕を振り下ろすッ!!
狙うは首ッ!!遮るものはないッ!!

だが!

『空条徐倫がいきなり宙に上昇する』!!

「何ィィィィ!?」

振りかぶった腕を下ろした時には完全に二階へと登っていた徐倫!!

「やはり小娘!!貴様もこの『DIOの世界』に入門かァァァァ!!!」

かつてそうしたように壁に足を突き刺し登るDIO!!
逃げるように上昇して行く徐倫!!

ここでDIOは気づく!
時を止められる時間が限界な事をッ!!

「チィィィィ!!時は動き出すッ!!」

空条徐倫は蜘蛛のように天井に張り付き
肩についたゴミをを払うように腕を振る!

ぷちん

彼女が肩を払った時に音が鳴った

「!?何だ!?今の音はッ!?」

「さあ?お釈迦様が貴方を見捨てたのかもよ?」
711 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:38:15.05 ID:ft2yzxpOo
彼女はテーブルを砕かれる直前に『策』を既に講じていた

彼女は肩の『ジョースター家の象徴』である『星』から糸を放出!!
真上の階上の手すりに引っ掛けるッ!!

そして時が再始動すると同時に
予想外ではあったが、DIOの捜索をするとともに手すりより垂れ下がった糸を
四方の柱にくくりつける!!

後はその糸を先ほどの振りかぶる時に
DIOの体(たまたま腕であったが)にくくりつける!

そうする事によりDIOが近づけば近づくほど
肩の糸が『滑車』のように引っ張られ持ち上げられるのだ!!

「私が時の止まった世界を動けないのなら……
あんたに動かしてもらうしかないじゃない……」

階段をまるで当たり前のように駆け上がりながらDIOは叫ぶ!

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァーーーッ!!」

「腕は一本しかないがッ!!『脚』はまだ二本あるぞォーッ!」

天井から飛び降り彼女もまた!!

叫ぶ!!

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

両者互角!……のように見えたが!!

「何ィィィィ!?
この!このDIOがァ!!押されているだとォーッ!!」

DIOの突きが徐倫の蹴りに押し返される!!
そして!!
712 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:39:46.45 ID:ft2yzxpOo
「くたばりやがれェェーッ!!」

徐倫が打ち勝ったのだッ!!
だがッ!!蹴り飛ばされるDIOの顔にはまだ余裕がッ!!

「フン!だが後、数呼吸もすればッ!!再び時をッ!止めて……!?
NUUUUGAAAAAA!!!」

この時、DIOにも、そして徐倫にも予想の付かない『奇跡』が起きたッ!!

「UUGGYYYYAAAAAA!!!!
再びッ!!再びかァァァァ!!!
『また』してもかァァァーーーッ!!
またしても貴様が邪魔をするのか『ジョォォォスタァァァーーー』!!!」

DIOの腹部には!!かつてジョナサンと『ディオ』の戦いでジョナサンを救ったッ!!

『ジョースター家の守護神』である『慈愛の女神像』があった!!

「『JOJO』ォォォーーーッ!!貴様ァァァァ!!」

「(このチャンスを見逃す手は無いッ!!)」

空条徐倫ッ!!飛来する!!

そしてェェェェェ!!!

『手刀一閃』!!!
713 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 00:41:58.63 ID:ft2yzxpOo
嗚々……何という皮肉だろうか……
DIO、いや、『ディオ』の身にとって再び……!!

『首と身体が分かれるという自体が起こったのだ』!!

「まだ終わらないッ!!完璧にケリをつける!!」

まだ止まらない空条徐倫!!
先ほど、父が吹き飛ばされて出来た穴に近づき!!

「結果的には……貴方のおかげね……
お陰で…脱出用の穴を作る手間が省けたわ……
そして…なにより……柱を『削って』くれたのも……ね…」

先ほど、空条徐倫が上昇したトリックの説明の際に!!
糸を柱にくくりつけたのはッ!!『このため』だったのだ!!
勢いよく降り抜かれるDIOの腕に巻きつかれた糸が
その勢いを利用し、まるで『ノコギリ』のように柱を削る!!
どんなに硬そうなものでも『切り傷』さえつけられば壊せないということはないッ!!

「これで身体もズタボロで元に戻れないわッ!!」

片腕のストーン・フリーで柱を殴る!!
ゴゴゴゴという小気味良い音にならうかのように館が壊れ始める!!

だが当のDIOはさっさとスタンドで像を破壊すれば良いものをッ!!
『破壊しようとはしなかったのだ』!!

徐倫は少し疑問に思いはしたが
今まで積み上げてきた『歴史』と共にあった館から脱出したのだった……
714 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 00:43:40.34 ID:ft2yzxpOo
.....
....
...
..
.

「(抜けぬゥーーッ!!ハッ!そうだ!!
ザ・ワールドを使って像を壊せばッ!!)」

そう思い、行動に移そうとしたDIO

そのとき

---もういいんじゃあないかな?ディオ?---

声が聞こえた

『忌々しい』ようで『懐かしい』

そんな声を……

「(誰だ!?)」

目の前に白い霧のような輪郭を持った男が現れる

---僕だよディオ、忘れちゃうことはないだろ---

そこにいたのは

「(『ジョナサン』……!?ジョナサンか……!?)」

---思い出してくれて嬉しいよ……ディオ…---

「(何故貴様がッ!?この私が殺したはずじゃあ……!?)」

---確かに僕は君に殺された……だが君のボディは僕の身体だ
僕の心は常に君と共にあった………---

まるで旧友に久しぶりに出会えたかのように語るジョナサン

---君はいつか言ったね、人間は安心を得る為に生きると……---

---でも僕は君の身体で聞いていてとてもおかしかったよ……
そういう君が一番安心から程遠いところにいたんだからね---

---そして君が考えていた『天国』……
あれは君自身の為の安心を得る方法だ……---

---もっと簡単に安心なんか得られるというのに……
ずっとそうやって思っていたよ……---

---いいかい?方法を教えてあげるよ……
それはね……………---

その言葉を聞くと帝王は抗うことをやめた

.
..
...
....
.....
715 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 00:45:08.94 ID:ft2yzxpOo
一旦打ち止め

今日か明日以内に終わらせる
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/18(月) 00:48:47.94 ID:mV5E5DbQo
おお……ブラボー
終わってしまうのか
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 01:39:06.49 ID:nIqZdo1p0
乙!
ついにジョナサンまで出てきたか……!
718 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:00:17.35 ID:ft2yzxpOo
投下する
719 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:01:15.02 ID:ft2yzxpOo
承太郎とプッチは戦っている最中ということも忘れ
二人揃ってジョースター邸を凝視する

邸宅が完全に崩れ落ち、後に残るは砂埃
もうもうとジョースター家の歴史が開放されたかのように煙が巻き起こった

崩壊する姿はどこか雄々しいようで物悲しいようで
様々な矛盾を孕んだ光景が彼らの目に映る

だんだんと煙は収まって行く
スタープラチナのような驚異的な『視力』が無くとも
中に見える『二つ』の『シルエット』は容易に確認できた
720 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:02:21.85 ID:ft2yzxpOo
「決着は……つかず……か…」

神父はどこか残念そうで、そして、嬉しそうな口調で呟く

ひゅるり、と一陣の風が吹く
何も傷付けそうになく、何者だろうが受け入れそうな、そんな風が

『まさか神父に絶望をもたらす風だとは思いもしなかったろう』

風によって煙は吹き飛ばされて邸宅の全貌が明らかとなる

そこにはよろよろと今にも倒れてしまいそうな徐倫
そして『血塗られた女神像』があった

そして

神父の待ち人である『主』、DIOは君臨していなかった
721 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:03:29.28 ID:ft2yzxpOo
神父の一瞬緩んだ唇が絶望に色塗られ
こわばっていた全身の力は抜け
その場へ思わずへたりこむ

「は、ははは……D…DIO?そこに……いるんだろう…?」

ふるふると子羊のように立ち上がる神父
ゆっくり、ゆっくり、邸宅跡へと歩を進める

途中で父の元へと向かっていた徐倫とすれ違うが
神父はまるで視界に入らないかのように流す

女神像に後、2m、そんな距離
神父の足に今まで踏みしめて来た瓦礫とは違った『感触』のものが触れた

神父は意に介さず進もうかと思ったが
『何故か』無償に気になり足元を見る

『DIOがいた』

正しくは、DIOの『首』が転がっていたのだ
722 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:04:39.45 ID:ft2yzxpOo
「DIOオオオオオオオオオ!!!!!」

いつもの彼らしからぬ声量で叫ぶ
身体の中にある不純物を全て吐き出そうとするように
墓から蘇ったゾンビが声にならぬ声で唸る様に


だがDIOはまだ『生きていた』
DIOは吸血鬼持ち前の不死身さをこの時ほど『感謝』した時はないだろう

震える声で語り出す
723 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:06:00.26 ID:ft2yzxpOo
震える声で語り出す

「プッチ……プッチ…すまないな……」

DIOは生涯二度目の『涙』を流しながら語る
いつかジョナサンに殴られた時に出たものとは
完全に違うと『心』で理解していた
初めて涙を流した時はいつだったろうか、思い出せない
724 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:06:50.17 ID:ft2yzxpOo
「君と出会えた事は本当に嬉しかった……
初めて教会であった時は不思議な『神父』もいるもんだと思った……
そのときは……ただのそれしか思わなかった……」

涙、彼はどんな時に流すものかすら思い出せない
そういえばジョースター卿が死んだ時もジョナサンは泣いていたな
あの時にジョナサンが抱いていた感情は……一体…
725 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:08:07.89 ID:ft2yzxpOo
「君から連絡して来た時は本当に驚いたよ……
そして君があの短期間で背負った覚悟にもな……
どこか私の境遇と似ているからじゃあなく
心から純粋に君を真の友だと思えた……」

ああ思い出せそうだ
初めて涙を流せた時の事を……

「プッチ…今、私は完全に理解した
私が自ら考えた『天国』についてだ……
あれは……『もう』………」


そうだ


初めての涙は『母』が死んだ時だ
あの時の自分には今持ってないモノで溢れていた…そんな気がする
溢れていたモノ、それはジョナサンが抱いていたモノも同じだろう
今ならそれの『正体』がわかる気がする
726 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 23:09:09.33 ID:ft2yzxpOo







そう、その『正体』は









727 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/18(月) 23:10:14.75 ID:ft2yzxpOo









『愛』だったんじゃあないだろうか









728 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 23:11:34.40 ID:ft2yzxpOo




紡ぎかけた言葉を結ぶ事をせずにディオ・ブランドーは息を引き取った
729 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/18(月) 23:12:01.18 ID:ft2yzxpOo
いったん打ち止め

それじゃ
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/04/19(火) 22:33:54.81 ID:5GciBIcd0
オッチューン☆
731 : ◆tyuVXY5AEU2011/04/19(火) 22:35:12.89 ID:Ov2k1AGQo
本日の11時半より
最終回を投稿させていただきます
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 22:37:58.07 ID:6G0j4Q0SO
投下了解!
733 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/19(火) 23:42:45.67 ID:Ov2k1AGQo
ゆっくり投下する
734 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/19(火) 23:43:44.79 ID:Ov2k1AGQo
「何をしているんだ……?」

承太郎は『肉眼』で憎き宿敵であるDIOの今際の時を見届けた
だが、DIOの唇は明らかに動いており、神父に何か話しかけていたのは明白だ

何かが視界を遮る

忘れていた、空条徐倫がこちらに向かってヨロヨロと歩いて来ていたのだ

無理もない
逃げ切るだけでも賞賛に値するのに、あのDIOに打ち勝ったのだ
相当の勇気が必要だっただろう

「やれやれだぜ……」

徐倫に手を差し伸べてやる
徐倫もそれに気づき手を伸ばす
735 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/19(火) 23:48:29.23 ID:Ov2k1AGQo
「空ゥゥゥゥゥゥ条ォォォォォォォォ!!!!」

神父は叫んでいた

100m程は離れているはずの神父の声が、こんなにもはっきりと聞こえる

そう、まるで


『真後ろにいるかのようにだ』


「ホワイトスネエエエエエエイクッ!!!」

馬鹿な、遠距離型といっても100mもの射程距離が存在するわけが

『あった』

かつてポルナレフが怒りによってスタンドの基本性能が格段に上昇した時のように

今の神父の『心』はシンプルだ

『ただ純粋に空条徐倫を傷つける』
直接息の根を止めるのでは芸が無い、ならば『最愛』のモノを奪えばいいじゃないか
そう決まった時、神父の行動は早かった
736 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/19(火) 23:55:56.32 ID:Ov2k1AGQo
「ウオシャアアアアアアア!!!」

手刀が空条承太郎の頭を抉る
すると1対の『DISC』がニュルリと出てくるではないか

とうとう神父は成功したのだ

空条承太郎の『全て』を奪う事に
空条徐倫の『全て』を奪う事に

『娘』へと伸ばされていた手が届かずに落ちた

「そんな……嘘よ……!」

届くべき場所を失った徐倫の腕は空を切る
そして、その掌は自らの唇に添えられる
今から自分の吐き出す言葉を止めようとしているかのようの

だが『無駄』だった

「父さァァァァァァァァァァァん!!!!」

空条承太郎は『死亡』した
『肉体』こそ生きているとはいえ『心』が無いのに『生きて』いると断言出来る者がいるだろうか?
植物人間は『生きては』いるかもしれない
だが徐倫の中での空条承太郎は『二度目』の『死』を迎えた

だが悲しんでいる暇はない

『不幸』とは待ってくれないから『不幸』なのだから

....
...
..
.
737 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 00:05:31.55 ID:1Qnc+iewo
「ついにッ!!ついにッ!!『同化』してくださったぞォーッ!!」

感激の声を上げる大統領
遺体による奇跡であろうか?発光しながら宙に『浮いている』のだ

「これでッ!全てを統治出来るッ!!
アメリカをルール無用のならず者どもの自由にはさせないッ!!
アメリカは『永遠』に栄えるのだァーッ!!」

ジョニィは抗う

「ふざけるなァーッ!!僕がお前の思い通りにさせると思うのかァーッ!!」

『牙』を乱射するッ!一発!一発!もいっぱぁぁぁぁつ!!
だが全ての牙は『世界の何処か』に消え去ってゆく!
そう!『害悪』としてッ!!

「いくらでもやるがいい!ジョニィ・ジョースター!!
今の私に叶うものなど存在はしないッ!!」

事実、今の大統領は『無敵』だ
遺体は大統領を『常時』光のスキマにいる状態にしているのだ
今の彼に届くものは存在しない
738 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 00:13:06.86 ID:1Qnc+iewo
「うおおおお!!力が!力が溢れるゥゥゥゥ!!」

吉良吉影は動かない
静かにその光景を眺めているだけだ

ポケットを撫でている男、『ジョセフ・ジョースター』は止まらない
笑いが、思考が、それらが彼の脳を止める事は無いだろう

ジョニィ・ジョースターは従わない
従ってなるものか、従えば再び『ゼロ』に戻れない
心の何処かでそんな確信が生まれていた

だが現実は非常だ
ジョニィの牙はこのままでは永遠に大統領に食らいつくことはない
『自然のスケール』が存在しない今、彼の牙は虚しく空を切る
739 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 00:22:21.12 ID:1Qnc+iewo
「クソオオオオオオオ!!!
まただ!また過去がツケを払えと迫ってくる!
余計なことに首を突っ込んだからだとッ!!
クソ!クソッ!!やはり……僕には『回転』なんか……ッ!!」

-----回転を信じろ-----

ふと、『師』の言葉が蘇る
そうだ、かつて、彼は回転を信じきることが出来なかった
結果的に命の危険まであった、あの時
師はこの言葉をかけてくれた

「(ああッ!ジャイロ!でも……『無い』んだ!!
ここには『黄金長方形』が無いんだッ!!)」

びしゅん、びしゅん、びしゅん
虚しく空を切りつづける牙

-----お前にもいつか出来るようになるさ-----

再び、誰かの言葉が蘇る
暖かい、優しい、そうだ、この声は僕が小さい頃『死んだ』……

「兄さァァァァァん!!」

憧れの兄、尊敬出来る兄、いつだって味方だった
いつだって自分の味方であってくれた
いつだって僕を『信じて』くれた

師や兄の声が心に響く
この時、ジョニィの『迷い』は消えた
740 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 00:42:35.12 ID:1Qnc+iewo
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅんびしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん、びしゅん
741 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 00:56:40.84 ID:1Qnc+iewo
ネズミはどこ吹く風で走っていく
傷など存在しないかに様に
隠れる場所などありはしないのに

「………!!…ッ!…だが…!だが!!
こちらから二度と攻撃しなければ良いだけの事ッ!!
ただそれだけの………ッ!!」

残念ながらそうはいかなかった

「大統領、ギャンブルは好きかい?」

ジョニィが口を開く

「僕は嫌いだが、今は『賭けて』みようと思う
今、僕は『自然のスケール』を手に入れた
そう、ご存知『ネズミ』だよ
今から僕はこのスケールで『黄金長方形の回転』を
地面に伝わらせてネズミに空いている傷に伝える

そこで『回転』が『お前の開けた』穴のを移動させたらどうなると思う?

『同じ』危害が加えられるというのなら、『同じ』回転によって危害が加えられるはずだ

それが回転を『作った』僕に来るのか
傷を『つけた』お前に帰って来るのか」

ジョニィは、構える

「『覚悟』はいいかッ!?大統領ッ!!」

「やめろおおおおおおお!!」

賽は投げられた

ジョニィは黄金の回転を発射した
穴はぐるぐるとネズミの元へ向かってゆく
ネズミに到着する
大統領の『傷』をジョニィの『穴』が動かし、ネズミの心臓に着弾した

倒れたのは

.
..
...
....
742 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 00:58:34.97 ID:1Qnc+iewo
倒れる父に寄り添う徐倫

「そんな……いや…」

涙が止まらない

「ねえ……へんじしてよ……」

涙が止まらない

「いやだよ……」

涙が

「嫌あああああああああああ!!!!」

DISCは抜かれ、何処かへ飛んでいった
取りに行けばその間に父は死ぬだろうし
取りに行こうにも足が動かないのだ

「いるのか……徐倫…?」

二度と口を開かないと思っていた父が口を開く

「父さん!!大丈夫なの!?」

答えの分かっている問いを投げかける

「……これが…大丈夫というのなら…
お前は………医者に行った方が…いいな………」

初めて聞く父のジョーク
こんな状況では聞きたくはなかった

「いいか……徐倫…」

次第に声が途切れ始める

「お前は……」

ポツリと

「俺の『娘』だ……」

突如、世界は暗闇となった
自らが『分解』されているように徐倫は感じる
どうだっていい、徐倫は薄れゆく意識の中でそう思った

....
...
..
.
743 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 00:59:44.75 ID:1Qnc+iewo
倒れたのは

「これで……満足か…?ジョニィ……ジョースター……?」

『両者』だった

大統領は物言わぬジョニィの亡骸に話しかける
その様子を黙って見守る吉良吉影とジョセフ・ジョースター

「貴様は……アメリカを…売った……売国奴だ…
恥を知れ……ちっぽけな……クソ…ガ………」

大統領は『死』を迎えた
744 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:00:35.67 ID:1Qnc+iewo







745 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:01:42.45 ID:1Qnc+iewo
「……キがァァァァァ!!聖なる遺体を忘れたかァァァァァ!!!」

皆さんはご存知だろうか?
『聖人』が『聖人』たる理由を
それは死後に奇跡を起こす事だけじゃない

『聖人は一度、蘇るのだ』

「ンッン〜!!実にいい気分だぞッ!
蘇るというものはッ!!」

再び、発光を始める大統領

「どうしたッ!!貴様らはあのクズのように抵抗はせんのかッ!?」

今の大統領は嫌に『ハイ』だ
だがそれとは対照的に吉良吉影は『クール』に振舞っている

「その必要は無い」

吉良は黙らせるように一蹴する

「何故なら貴様は既にあの少年に『負けている』からだ」

ハイ!な気分を冷ます様な吉良に苛立つ大統領
746 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:02:44.89 ID:1Qnc+iewo
「ふん!あのジョニィ・ジョースターは死んだ!!
私は蘇った!!誰が見ても明らか………」

次の瞬間、大統領は消えた
主の消えた世界は暗闇となり崩壊を始める
残された二人は特に表情や態度を変えずに全てを『受け入れた』
747 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:03:54.27 ID:1Qnc+iewo
所変わり、大統領はどこか知らない場所にいた

声が聞こえる

「おお、ファニー……私のファニー…」

聞いた事は無い声だ

だが確信する

「あ……あなた様は…やはり……」

声の主が姿を表した

「おお…ファニー…私は嬉しい……
君は……私を愛しているか………?」

「は……はい……」
748 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:04:58.06 ID:1Qnc+iewo
「よろしい……あなたを私の『席』に座らせよう……」

「そ……!!そんな…!私めにはもったいなく……」

「いやいや……そんな事は無い…
私は嬉しいのだよ………私の役割を『おっ被って』くれるのだからね……」

大統領が今の言葉を聞き返そうとした瞬間
突然、その人の腕が裂けた

「ハッ!!大丈夫ですか!?」

その人は意に介さず目の前に『ある風景』を映し出す

「君は…ラッキーと思った事は……あるかね…?」

突然の質問にうろたえる大統領

「は……はぁ…ありますが……」
749 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:06:27.39 ID:1Qnc+iewo
「例えば……こういう時だろう?」

目の前の光景が動き始める

大工が家を作っている
資材となる木を切っていると『たまたま』ノコギリの刃が折れて
自分の耳めがけて飛んでくる
だが、自分のこめかみスレスレで当たらなかった

「まあ……平たくいえば……ッ!?」

その人の耳が鮮血と共に斬り落とされた
だが、瞬時に治っていくのだ

「どうなされたのですかッ!?」

「私の役割……それは………『全ての害悪をおっかぶせられる事』だ…」
750 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:08:02.00 ID:1Qnc+iewo
つまりはこうだった
例えばAさんが転落したが、たまたま無傷だったとしよう
だが、そこには転落して顔面がグチャグチャになってしまっていたという可能性も存在するのではないだろうか?

『このお方』はその悪い方の結果によって生じていたハズのモノを
全て代わりに請け負い、地球上の『マイナス』を減らしているのだ

そして、聖人はどうやら不老不死の上に傷が瞬時に治ってしまうらしい
だが、『苦痛』は残ってしまうのだ

「な……!ならば何故…!あなた様は遺体にッ!?」

「私は生きていたよ……生きたままパーツに別れただけだ……
だが、君は集めてしまった……
ならば君が全てをおっかぶせられるべきだと思わないかい?」

「そ…!!そんなッ!!」

「まあ………君は今まで自分が受けるべき傷を
他人に押し付けて来たじゃあないか………
君も言っていただろう………『罪には罰だ』


後 は 頼 ん だ よ 」

そういうと、その人は『灰』となり消えた

後に残されるは大統領ただ一人
不死身で瞬時に傷が治る、まさに『幸運』だ


世界中の人の『不幸』は受け取るが
751 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:09:07.02 ID:1Qnc+iewo
「い……嫌だ…」

大統領の腕が落ちる、だが治る

「わ……私は……」

首に穴が開く、だが治る

「こんな……つもりじゃあ……」

頭が真っ二つになる、だが治る


「殺してくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」


だが死なないし[ピーーー]ないのだ

大統領はどんなに辛くても[ピーーー]ないので考える事をやめた

と言いたいところだが聖人の力により
強制的に自我を保たされるので………ご想像にお任せする
752 :訂正 ◆tyuVXY5AEU[saga]:2011/04/20(水) 01:10:12.44 ID:1Qnc+iewo
「い……嫌だ…」

大統領の腕が落ちる、だが治る

「わ……私は……」

首に穴が開く、だが治る

「こんな……つもりじゃあ……」

頭が真っ二つになる、だが治る


「殺してくれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」

だが死なないし死ねないのだ

大統領はどんなに辛くても死ねないので考える事をやめた

と言いたいところだが聖人の力により
強制的に自我を保たされるので………ご想像にお任せする
753 :人生訂正 ◆tyuVXY5AEU2011/04/20(水) 01:13:40.05 ID:1Qnc+iewo
「ここは……?」

吉良吉影はとまどう
さっきまでの無機質な世界とは違いネオン輝く都市にいた

どこかの映画で見たような機械が掃除をしている
少なくともここは杜王町ではないが
ここは彼がかつて暮らしていた『日常』だった
人が生き、緑が生い茂る、そんな『平穏』な世界

目の前には大きな電光掲示板があった
日付が映し出されていたので確認する

「馬鹿な………!!バイツァダストを発動した日を……過ぎている…!?」

とすると
彼は今や自由の身となったのだ
あの憎き奴らは自分を見つける手がかりすらない

「フハハハハハハハ!!やった!!やったぞ!!
杜王町を失ったのは痛いが……命には変えられん!!
そしてあのクソったれ仗助は死んだ!私は勝ったのだ!!」

彼はこの都市でしばらく暮らしていけるのだろう
今の彼にはそれだけで十分な幸せだった

End.................?

NO!NO!NO!!

To!Be!Continued!!!

754 :人生訂正 ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/20(水) 01:18:31.72 ID:1Qnc+iewo
終わりいいいいいいいい!!!!
終わったよおおおおお!!!!
色々聖人にひどい事させ過ぎたよおおおおおお!!!
こんな読みづらいSS読んでくれてありがとねええええええ!!

後、いつも必ず乙をくれたAUユーザーの方と
(東京都)の人は本当にありがとう
あんたらのお陰でエターナらずにすんだよ

この場を借りてお礼申し上げます
本当にありがとうね!!

続編書きたいと思います!
タイトルに絶対「吉良先生」を入れるつもりなんで
暇なら見てね!!

それでは、一年間ありがとうございました
厳しい意見で初期の自分の意識を変えてもらいました
でも厳しい意見があったからこそ色々変えていけたと思っています

それじゃあ
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/20(水) 01:22:50.04 ID:CZkX5Qqpo
続編来たッ!! 第一部完!!
リアルタイム遭遇できなかったからレスはあまりできなかったけど見てたよ
>>1の約一年に渡る書き込みッ!! 僕は乙を評する!!
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/04/20(水) 06:22:57.00 ID:I3d9LAkAO
昔、ジョジョキャラをSSで対戦させるサイトあったよな
確かジョジョ魂とかなんとかって、あそこ面白かったけど今もまだやってるのかな?
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)2011/04/20(水) 06:49:44.29 ID:l7oh3QiAO
ディ・モールト良い……
終わり際に違和感を持ったが、続くならばこんな嬉しい事は無いし……
見違える程に「成長」していた「君」の、そう…底力というべきか? 神々しさを感じるよ……ふふふ
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/21(木) 18:07:48.68 ID:xMTGAVmX0
イイッ非常にイイッ                                         乙でした!
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/22(金) 00:43:32.72 ID:ZYb9raxK0
乙!
次回の舞台は○○都市か?
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/04/22(金) 01:22:10.17 ID:x/i+k40AO
最後の最後に自分の好きなキャラに肩入れしちゃうのは感心しないけどまあ乙
761 : ◆tyuVXY5AEU[sage]:2011/04/22(金) 01:59:01.24 ID:lWLZw8Xwo
HTML依頼してきます

762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/22(金) 02:08:01.33 ID:Cxw8Y31Co
楽しかった 乙
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]:2011/04/22(金) 06:48:53.27 ID:RmRooY1Zo
乙ッ!せずにはいられない!
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2011/04/22(金) 13:26:35.33 ID:cR/9FMTg0
中々面白かったが「帝王」はディアボロだろう
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/04/23(土) 01:16:19.47 ID:/lE0fI0AO
乙!
大統領皮肉な最期だな。
最後の最後でリアルタイムに見れなかったのが残念だけど、ずっと追いかけていてよかったよ。
続編も楽しみだ。
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2011/04/23(土) 11:57:36.55 ID:K99lEUJAO
乙!!!
最後をたった今読み終わった!!

ジョリーンと承太郎のその後が気になるな
続編見つけたらまた読みます



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