以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 19:00:16.92 ID:7Dziq6DO<>初SSです。
会社の通勤中に妄想が膨らんだので書かせてください。
書き貯めがそんなにないです。
会社の通勤中しか書けないので遅筆です。
それでは宜しくお願いします。
僕は妄想が大好きだ
僕の妄想は僕だけのセカイで、僕だけが主人公で、何をしても許されるから
可愛い子とにゃんにゃんするのも自由だし
化け物を倒して英雄になるのも自由
だから僕は暇があれば妄想して自分のセカイに引きこもる
<>僕はこの妄想(セカイ)の創造主だ!!
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 19:02:06.60 ID:7Dziq6DO<>きっと妄想をし過ぎたんだ
だからこれも妄想
自分のかいている冷や汗
風の冷たさ
地面の感触
すごくリアルだけど妄想だ
すごいじゃないか、こんな妄想できたら
きっと、夢の妄想で童貞卒業もすぐにできる
だから、だから目の前にいるコレも妄想なんだ
獣「グルルルゥゥウウウ」
だってこんなバカでかくて、毛が見えないくらい真っ暗で、目が真っ赤な犬がいるはずない
そうだ倒さないと
きっと英雄になる妄想なんだ
まったく、いままで自発的に妄想してたのに勝手に妄想されたら戸惑うじゃないか
僕はこの妄想(セカイ)の創造主だ!!
立場わきまえろ犬コロ!!!
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 19:04:38.20 ID:7Dziq6DO<>>>1です。忘れてました…グロ、暴力、たぶんエロが含まれますので見る際にはご注意ください
獣「グギャアアアアア!!」
来やがった
武器を妄想するんだ
武器、武器、武器
右手が熱い
自分が妄想した武器をきつく握りしめた
僕「くたばれ犬こ」獣「グギャアアアアア!!!」
ガヂュ
え
僕「ギャアアアア"ア"ア"!!!いたいいたいい"た"い"!!!!!」
腕かまれた!? 誰か助けて…
あ、あ、あ、あ 血が 骨 見えて
人?
?「ふむ、久々に呼び出されたと思うたら、私のマスターはなかなかの腑抜けではないか」
?「先が思いやられるな…いや、でも考えてみれば初めてか、こんな序盤で呼ばれたのは」
?「よかろう、小僧助けてやる。せいぜい新しいセカイを見せてくれ」
―――
―
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 19:06:53.29 ID:7Dziq6DO<>僕「ん…?」
あったかい
布団…?
?「ようやく目が覚めたか小僧」
…誰
?「なんとも間抜け面よの」
僕「あの…どちら様ですか…?」
?「カッカッカッ よいよい、全く新しい」
?「私はアージェ、小僧の使い魔といったところかの」
アージェ…外人さんかな…
髪の毛が銀色だ…すごく美人さんだなぁ
って僕の使い魔!?
てかここ何処!?
拉致られた!?
僕「あ、あの!!使い魔ってなんですか!?というかここ何処ですか!!!家に返してください!!!」
アージェ「カッカッカッ 元気よのぉ その様子だと、小僧三日前の事は覚えていないのか?」
三日前?
アージェさんは困ったような表情をした後、すぐにニヤリと嫌な笑みを浮かべて
アージェ「小僧が犬ころに右腕を噛みちぎられた事だよ」
…思い出した
噛まれて ちぎられた…?
僕「腕!?」
ちゃんと繋がってる
けど、なんだこれ
変な模様が…
アージェ「腕は治療してやった、まさかあの程度で気を失うとはのぉ その模様はあまり気にせんでよい、私との主従関係の証しよの」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 19:08:25.49 ID:7Dziq6DO<>アージェ「先の質問にも答えてやろう、ここは小僧が倒れた森の近くにある村だ」
なんだ、夢か?それとも絶賛妄想中?
僕「あなたはいったい何なんですか?」
アージェ「ん?だから小僧の使い魔だと言うておろう」
僕「じゃなくて…なんで日本語達者なんですか?日本人じゃないですよね?あのでかい犬ころから助けてくれたってことは倒したんですか?むしろ僕をどうするつもりですか?」
アージェ「そう一度に質問するでない、日本?ん…なるほどの小僧はそこの人間か」
アージェ「私はドラゴンだ、今は人間の姿をしておるがな。人間の姿でもあんな駄作な犬コロに敗けはせんよ」
ドラゴン…?あ、なるほど
僕「なんだ、まだ妄想中か」
アージェ「妄想…?ふむ、それが小僧のセカイか カッカッカッ悪くないの」
アージェ「小僧、そのセカイ離すでないぞ、強く持て」
僕「何をいってるのか微塵と理解できないんですが…」
アージェ「まぁよい、して小僧。自分の事、どれくらい覚えている?」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 19:09:40.23 ID:7Dziq6DO<>自分の事?
名前は…あれ
歳…血液型…あれ…
僕「な…なにも…なにも思い出せない…」
アージェ「ふむ、名無しかの しっくりこんな、名前くらいてきとーに決めろ、いつまでも小僧じゃ締まりも悪かろうの」
なんで…なにも思いだせないんだ…?
僕は妄想好きのただの…ただのなんだ?
アージェ「おいおい、そんな悲観するでない」
ぎゅう
あ…
あったかい
アージェさん、あったかいなぁ
アージェ「過去に何があるというのだ、小僧は小僧だ 私が小僧の存在を認めてやる」
アージェ「だから悲しいと思うでない、私すら悲しくなる」
アージェ「小僧に名前をくれてやる、名無しだから…そうだ、ゼロだ」
安直すぎる名前だなぁ
でも…うれしいなぁ…
アージェ「な…何を笑っておる!!なかなかいい名前ではないか!!」
ゼロ「ありがとう…」
アージェ「うむ…話して疲れたのか?」
ゼロ「うん…ごめんなさい、ちょっと眠たいです…」
名残惜しいけどアージェさんから離れてベットに倒れこんだ
アージェ「そうだゼロ、お前をどうするかと言ったな、なに簡単な話よの」
アージェさんは悪戯を思い付いた少女のような笑顔で言った
アージェ「私と一緒に魔王を倒してもらう、それだけよの」
僕は言葉の意味を理解できないまま眠りについた
――序章 出会い 完<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 19:14:14.11 ID:7Dziq6DO<>ごめんなさいかきだめなくなりました…。
今日は更新できそうにないですが、また書かせていただきます。
駄文と序盤過ぎて無いと思いますが、もし興味がある方はなにかレスいただけると嬉しいです。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/01(水) 23:30:53.31 ID:QSnIIrU0<>間違っているのは俺じゃない!セカイのほうだ!
期待してるよ、がんばってね<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/03(金) 00:04:55.12 ID:s.sAt.DO<>>>8
有難う御座います!!
更新が本当に遅いですが、長い目で見てやってください…。
では再開します。
――翌朝
ゼロ「ん…くぅぅうう…ふぁー」
よく寝たな…
そうだ、アージェさんにお礼言わないと
…あれ?
ゼロ「アージェさん…?」
いない…
どゆこと…?
さ…探さないと…!!
ゼロ「…あ…れ」
体が言うことをきかない
なんでだ…?
あ、僕丸三日寝てたんだっけ…
お腹空いて動けない…
タッタッタ カタ バタン
アージェ「む、もう起きたのかの、おはようゼロ」
なんだ…いるじゃないか…
ゼロ「どこ…行っていたんですか…?」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 00:07:32.19 ID:s.sAt.DO<>アージェ「丸三日も寝てたんだ、腹も減っただろうと思ってな」
アージェさんは照れ笑いをしながらお盆を差し出した
アージェ「飯を作ってみた、食え」
ゼロ「あ…ありがとう…ございます」
アージェ「うむ、マスターの体調管理も使い魔として大切な事だからな」
これは…お粥…?
ゼロ「あの、アージェさん」
アージェ「なんだ?」
ゼロ「これ、お粥ですよね?何処で作り方を?」
アージェ「うむ、日本の人間と聞いていたからな、私が知っている中で食べやすい日本の食べ物を作ってみた」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 00:08:39.88 ID:s.sAt.DO<>あーだめだ、なんか泣きそう
ゼロ「ありがとう御座います、いただきます」
あむ むぐむぐ おいしい
あーあーあー
なんか安心するなぁ…
アージェ「ん?おいおい!!どうした?なんであったかいのに泣いている?まずかったか?」
だめ゛だ…涙腺崩壊だ…
ゼロ「ぢがうんでず…アージェさん…いなぐで…ぐす…おがゆ…だべだら…安心…じで…」
アージェ「うむ、安心しても泣くのか…だからあったかいのか」
なでなで
あ、気持ちいいなぁ
アージェ「落ち着くだろう?昔姉様が教えてくれたんだ」
僕…こんなに惚れっぽいっけ…アージェさんに惚れちゃったかも…
アージェ「さぁ食え、冷めてしまうぞ」
ゼロ「いただきます」
うん、おいしい
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 00:10:11.79 ID:s.sAt.DO<>――――
――
お粥を食べた後、宿を出た
ゼロ「これから何処に行くんですか?」
アージェ「そうだの、とりあえず城に行くか」
ゼロ「お城…ですか」
アージェ「そうか…まずそこからか…」
アージェは面倒くさそうにため息をつきながら
アージェ「よかろう、このセカイの事を教えてやる」
アージェ「まずこのセカイには大陸が2つある」
アージェ「1つは今、私たちがいるこの大陸、三日月状になっておる、もう1つが海を渡った向こう側にある魔王がいる大陸だ、三日月に囲まれるようにある」
アージェ「三日月の大陸に二つ国がある、まずは科学を発展させた鉄の国、そして魔法を発展させた霧の国だ」
アージェ「で、今魔王がいる大陸が私たちが住んでいた大陸での、自然との共存をしていた風の国だ」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 00:11:26.18 ID:s.sAt.DO<>アージェ「その国には人の手に余るものがあっての」
ゼロ「手に余るもの?」
アージェ「あぁ、願いを叶える大樹だ」
願いを叶える大樹…?
アージェ「うむ、使い手のセカイをこのセカイに反映させるようなものだ」
アージェ「それさえあればセカイを思うように作れる、まさに創造主じゃの」
ゼロ「セカイの創造主…」
アージェ「私たちそれを誰にも使わせないように守っておった」
守ってた…?
あれ?
ゼロ「ちょっと待ってください、守ってたって…もしかしてアージェさんは」
アージェ「お、気づいたか、あたっておるよ」
アージェ「私は…いや、私たちドラゴンは元人間だの」
元人間…
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 00:12:58.29 ID:s.sAt.DO<>アージェ「呪われたんだ、魔王に」
アージェ「人間だった頃の私たちは大樹に誰も願い事をしないように守っておった」
アージェ「3つの国は同盟を結んでいての、無駄な争いをせず、平和に暮らそうと、それを鉄の国が裏切った」
アージェ「一瞬だった、瞬く間に我が国は落とされての…すべて奪われた」
アージェ「さらにの、国が裏切ったんだ」
ゼロ「国が…?」
アージェ「うむ、王も兵士もな、だから一瞬だった、はなから守る気なんてなかったのだ」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 00:21:08.28 ID:s.sAt.DO<>アージェ「残された風の国の民はみんなドラゴンの呪いをかけられた、霧の国を制圧し、誰も反撃しようと思えない程の武力がほしかったんだろうの」
アージェ「私たちは国を捨てて逃げ出した」
アージェ「そのあとは霧の国に助けを求めての…」
アージェ「今、人間の姿でいられるのは霧の国のおかげなんだ」
ゼロ「そうなんですか…」
アージェ「それが今から60年くらい前だの」
60年…?
ゼロ「アージェさん、全然若く見えるんですけど…」
アージェ「うむ、私たちはな呪いのせいで歳をとらん」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/03(金) 00:23:22.88 ID:s.sAt.DO<>アージェ「霧の国に住む人間の友は先に死んでしまう、私はいつも見送る側だ、私はこの呪いが恨めしい…」
アージェ「体は若くとも心は死んでいく、私はもう疲れたんだ…」
ゼロ「呪いを解くためには…魔王を倒すしかないんですね…」
アージェ「そうだ、もう気づいておると思うが魔王も人間だ」
アージェ「ゼロ、私のために魔王を…いや、敵国の人間を殺してくれないか…?」
そうだ…魔王を倒すって言い方は良いけど…
ようは人を殺さなければならないんだ…
でも、でもなぜか不思議と怖くはなかった
ゼロ「僕に出来ることなら…アージェさんのためになるなら」
ゼロ「僕は人を殺します、魔王を殺す」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 00:24:38.36 ID:s.sAt.DO<>あれ、アージェさん悲しそうな顔をしてる…?
アージェ「ありがとう、ゼロ」にぱ
おぅ、その笑顔は反則です…
アージェ「1つ約束してくれないか?」
アージェ「私を…私の心を守ってほしい、先も言うたが心が死んでいくのは耐えられないんだ…」
ゼロ「約束します、ただ何をすればいいのかわからないですけど…」
アージェ「なに、ずっと近くにいてくれたらいい、今の私をはなさないでくれ」
ぎゅう
アージェ「ぁ…」
アージェさんを抱き締めて頭を撫でながら僕はできる限りの優しい口調で言った
ゼロ「大丈夫…ずっとそばにいますよ」
アージェ「ふふ…ありがとうの…」
この笑顔をずっと守りたい
僕がきっと守りきるんだ
そのためにも僕はこの笑顔を強く心に焼き付けた<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/03(金) 00:25:25.18 ID:s.sAt.DO<>本日はここまでです。
更新が遅くて申し訳ない…。
またよろしくお願いします。
おやすみなさい。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 01:34:19.08 ID:lO2PsvU0<>おつおっつ
マイペースでいいんだぜ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/03(金) 13:26:46.42 ID:4QaGjngo<>まず読んで期待
遅くてもいいが、コンスタントに書いて投げ出すなよ
きちんと完結させる意志があるなら支援させていただく<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/05(日) 23:03:30.57 ID:1f7shRko<>早く書けよカス
期待してんだからよ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/05(日) 23:16:37.46 ID:W9zRwMDO<>>>1です、音信不通で申し訳ないです。
一番始めに言うべきでしだ…
リアルの都合上、通勤時間しか書ける暇がなくどうしても土日は更新できません…。
けど必ず完結させます、こちらのペースで進めてしまって申し訳ございません。
まさか、人に期待されるとは思ってもおらず、書きだめがなかなか出来ない状況で書き出したこともお詫び申し上げます。
>>19
ありがとうございます。
励みになります。
>>20
上にも書いた通り必ず完結させます。
通勤時間に執筆、精査、投稿までやりますので、何分更新が遅いですが宜しくお願いします。
>>21
ありがとうございます。
明日の朝には更新しますので、どうか私待ちなら寝てください…。
ご自愛のほどをお願いします。
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 00:48:31.06 ID:hPMnuOwo<>遅い時間に乙!
くるしいと思うが
てきどに頑張れ
良い作品になりそうだ
いまから期待してるぜ
続きはのんびり待ちさ
けんこう第一
なんか縦読みできた<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/06(月) 12:19:19.77 ID:3wqsCADO<>>>1です。
お昼になって申し訳ないです。
>>23
あり難う御座います。
りっぱな縦読み感動しました。
が、私にはあまり才能が無いみたいで。
とてもあなた見たいな縦読みは作れませんでした…。
それでは再開します。
アージェ「さて、それでは城に向かおうかの、これ以上の話は王から直接聞けば良い」
ゼロ「分かりました、城までは何で行くんですか?」
アージェ「徒歩だ、そうだ今の状況を説明しようかの」
そう言ってアージェさんは木の枝で地図を書き出した
アージェ「できた、まずな私たちが向かう霧の国はここだ」
そういって三日月の上から3分の1に円を書いた
アージェ「そして敵国の領土はここからここまで」
三日月の下から3分の1と海を越えた大陸をかこむ
アージェ「で、私たちがいるのがここ」
三日月の真ん中らへんをかこむ
アージェ「ここは昔、霧の国と鉄の国で半々に領土があったんたがの、今は戦争で荒れてしもうてな、誰も自治をしておらん、言わば無法地帯だの」
ゼロ「じゃあさっきの宿は…?」
アージェ「うむ、その荒れた廃村だの、人がいなかっただろ」
確かに…
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/06(月) 12:20:53.46 ID:3wqsCADO<>アージェ「無法地帯には敵の自動人形がはびこっておる、こいつらを掻い潜って霧の国の領土までいかねばならん」
ゼロ「自動人形…?」
アージェ「名前の通りだの、機械仕掛けの戦闘人形だ」
アージェ「いろんなタイプがいての、片腕が銃になってるタイプ、剣になってるタイプ、全身が爆弾になってるもの、他にもおるが多すぎて言い切れん」
ゼロ「あの…仲間とか呼べないんですか?さすがに二人でそんなのがはびこっている無法地帯を抜けるのは難しいんじゃ…それに実質戦えるのはアージェさん一人じゃないですか、僕武器なんて持ってませんよ」
アージェ「私は通信系の魔法は使えないし道具もない、それにこういったときの為にそれ用の道はきまっておっての、それを辿れば向こうからも迎えにくるだろう」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:22:03.33 ID:3wqsCADO<>アージェ「無法地帯には敵の自動人形がはびこっておる、こいつらを掻い潜って霧の国の領土までいかねばならん」
ゼロ「自動人形…?」
アージェ「名前の通りだの、機械仕掛けの戦闘人形だ」
アージェ「いろんなタイプがいての、片腕が銃になってるタイプ、剣になってるタイプ、全身が爆弾になってるもの、他にもおるが多すぎて言い切れん」
ゼロ「あの…仲間とか呼べないんですか?さすがに二人でそんなのがはびこっている無法地帯を抜けるのは難しいんじゃ…それに実質戦えるのはアージェさん一人じゃないですか、僕武器なんて持ってませんよ」
アージェ「私は通信系の魔法は使えないし道具もない、それにこういったときの為にそれ用の道はきまっておっての、それを辿れば向こうからも迎えにくるだろう」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:22:49.45 ID:3wqsCADO<>>>26
多重でなげてしまった…。
無視してください。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:24:08.00 ID:3wqsCADO<>アージェ「それにのゼロ、武器ならすでに持ってるだろう?」ニヤ
あ…右手…
アージェ「ふふ、理解が早くて助かる、そうだあの時のように武器を呼べば良い、ゼロのセカイに呼び込むんだ」
ゼロ「武器を呼ぶですか…難しいですね…」
アージェ「まぁ戦闘になれば思い出すだろう」
戦闘…そうだ!
ゼロ「ドラゴンになって飛んでいくというのはダメですか?」
アージェ「却下だ、目立つ上に私は飛行訓練をしていないゼロが上手いこと飛べるとも思えん」
ゼロ「別に僕が手綱を持たなくてもアージェさんが飛んでくれればいいんじゃ?」
アージェ「自信がない、詳しい説明はまたするが私は一人では飛べないんだよ、下手に撃ち落とされたくもないからの」
アージェ「だから徒歩だ」
そう言ってアージェさんは歩き出した
アージェ「あとの、私の事はアージェと呼んでくれ」
アージェ「それからその丁寧な話し方もやめてくれ、距離を感じてしまう」
ゼロ「ははは、うん、分かったよ」
アージェ「む、なぜ笑う」
ゼロ「いや、なんか、ううん、なんでもないよ」
アージェ「むー、不快だ」
アージェはむすっとした表情で早足で歩き出した
ゼロ「あ、ちょっとアージェさん…じゃない、アージェ待ってよ!!」
―― 第一章 出発 完
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:25:06.59 ID:3wqsCADO<>――無法地帯 霧の国への道
自動人形「……」
シュン――ザン
自動人形「…ジ…ジジジ」ガクン
アージェ「ふん、木偶の坊が」
ゼロ「結構いるんだね、敵」
アージェ「こいつらは戦争のごみだの、敵国からの置き土産」
ゼロ「ありがたくないなぁ」
アージェ「まぁ、準備運動にはちょうどいいの、どうだゼロ、武器は召喚できそうか?」
ゼロ「ごめん、全然できそうにない」
やり方が全然わからないしなぁ
呼び出すと言っても…
アージェ「まぁ、あせることもなかろうの、自動人形程度ならなんとかなる」
うぅ…情けない…
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:26:04.62 ID:3wqsCADO<>アージェ「さ、先に進むぞ…ん?」
ダッダッダッダッダッ グォン!!
アージェ「ゼロォ!!!!!」ダン
ゼロ「うぉ!?」ドン
?「グルゥアアアアアア!!!」
ガキン!!
アージェ「ぬ、ぐぅ…ッ」
何が起こったんだ!?
アージェに体当たりされた…?
って!!!
ゼロ「アージェ!?」
アージェがバカでかい真っ黒な人の剣を爪で受け止めていた
アージェ「私は大丈夫だ!!ゼロは隠れてろ!!!」
なにも出来ない僕は足手まといにならないように廃墟に身を隠した
アージェ「ぐ…ぅああああ!!」
ダン グォン!!
相手の剣を返した!?
人型獣「グゥゥゥウッ……」<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:26:57.87 ID:3wqsCADO<>アージェ「所詮ただの力バカだの」
人型獣「グワアァァァアアア!!」
ヒュン ガキン
ヒュン ヒュン ヒュン
ガキン!!!
アージェ「く、スピードもなかなかではないかッ」
くっそ!!なにか出来ないのか!?
武器さえあれば…
僕はどうやってだした!?
どうやって武器を呼んだんだ!!?
ダン!!ガキン!!!ババババ――
ドン!!!
アージェ「ぐ、あああぁぁぁああああ!!」
ヒュン――ドン!!!
ゼロ「うわぁ!!!!」
ぐ……いっつぅ…<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/06(月) 12:28:14.52 ID:3wqsCADO<>なんか、飛んできた…?
え…
なんで?
理解出来ない…
なんで、僕の腕の中に………
血まみれのアージェがいるんだよ!!!!
ゼロ「アージェ!?」
アージェ「………」
ゼロ「アージェ!!くそ!!!血が…!!」
僕は…僕は何をしてるんだ…
アージェ…目をあけてよ…
あ、そんな…体温低いよ…アージェはあったかいはずだろう…?
ゼロ「ア…ジェ…僕…まだ…キミに…なにも…できて……」
人型獣「グアァアアアア!!」
自動人形「……」
なんだよ…敵ふえてんじゃん…
力ないけどさぁ…助けてっていってくれよ……
ゼロ「なぁ…アージェがなにしたんだよ…」
右手に熱
それをにぎりしめる
ゼロ「今ごろきても…遅いよ…ばか…」
でもこれがあれば…
ゼロ「………殺してやる、お前らは僕のセカイに必要ないんだよ…でてけよ…僕のセカイからでてけよぉぉおおお!!!!!」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:31:21.12 ID:3wqsCADO<>使い方なんて知るはずがない、けど分かる
戦争なんてしたことない、けど勝てる
何かを殺したことなんてない、けど殺せる
――だってここは僕の妄想(セカイ)だから
自動人形「………」カチ
ダン!!
自動人形「…ジ…ジジ…」ガクン
銃タイプの自動人形よりはやく相手の頭を撃ち抜く
扱える、やっぱり使い方を知ってる、この銃の使い方を
――シュン
ゼロ「あぁぁぁあああ!!!アージェに触るなぁ!!!!」
ダダン!!ダン!!!
ななめ上に二発
後ろに一発
アージェの周りに剣タイプの自動人形が2体沈んだ
ダッダッダ グォン!!
人型獣「グギャアアアア!!!!」
ゼロ「ぐッ!?」
ガキン!!!
なんて…くっそ、筋肉バカ!!!
人型獣「グゴオォォオオ!!!」
ブン!
ゼロ「うわぁぁああああ!?」
ドゴォン!!
ゼロ「かはっ……」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 12:33:29.07 ID:3wqsCADO<>あ…ぐっ…いって……
壁に…頭と腰…強く打ち付けた……のかな…うごかない…
人型獣「グオォォオオオ!!」
真っ黒野郎が突きの構えで走ってくる
ゼロ「アー…ジェ…」
(アージェ「なに、ずっと近くにいてくれたらいい、今の私をはなさないでくれ」)
ゼロ「約束…した…んだよ…」
銃を構える
ゼロ「ぼ…僕は…この妄想(セカイ)…の…創造主…だぞ…」
立場わきまえろ脳筋野郎…お前は僕の引き立て役なんだよ…!!
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/06(月) 12:35:04.99 ID:3wqsCADO<>>>1です。
お昼はここまでと言うことで…。
短くてすみません。
レスありがたく読ませて頂いています。
本当に有り難う御座います。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/06(月) 13:03:17.66 ID:hPMnuOwo<>キターーーーーーーーーーー
支援させていただくぞ<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/07(火) 19:17:26.32 ID:3gVFA6DO<>>>36
有り難う御座います。
見てくれてる人がいる事がこんなにも心強いとは思いませんでした。
ほんとに嬉しい。
短いですが再開します。
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 19:21:33.82 ID:3gVFA6DO<>カチ――ダン!!!
?「キメラ、飛びなさい」
グォン!!
ゼロ「な……」
キメラと呼ばれた獣は銃弾を避けて男の後ろに降り立つ
男「いやいや困りますねぇ、少し目を離せばこれだ、お怪我はありませんか?」
…なんだ…味方…?
いや……脳筋に命令していた…敵……人間だよね…
カチ――
男「ん?おやおや、銃口がこちらに向いていますが?」
ゼロ「あなた…誰ですか…」
力を入れて立つ
まだ…戦える
はやくアージェを助けないと…
男「ん…あぁ、なるほど、これはさすがに予想外ですが…こたえますねぇ…」
男はサングラスを取ると、仰々しくおじぎをし
男「私はルビア、外ではファーストとも呼ばれますが、以後お見知りおきを」
真っ赤な目でこっちを見た
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/07(火) 19:22:49.54 ID:3gVFA6DO<>ゼロ「……」
ルビア「ふぅむ、出来ればお名前を聞きたいのですが」
ゼロ「ゼロ…」
ルビア「ゼロ…?ゼロ…くくく、またこれは因果な名を」
ルビア「さて、見たところ記憶が無いと見えますが…」
ゼロ「なんで、それが…」
ルビア「あぁ、やはりそうですか、いや私の名とこの目を見れば大抵の人間は反応してくれるのでね」
ゼロ「…悪いけど、急いでいるんでそこをどいてくれませんか?」
銃はおろさない…こいつが敵なら殺さなきゃ…
アージェ…止血して…それから…
時間…ないよ…くそっ!!!
ルビア「そうですねぇ、この場合…私は敵か味方か…ゼロは何をもって敵と判断されますか?」
ゼロ「哲学なんかやってる場合じゃないんだ!!!そこどけよぉ!!!!!」
―ダダダン!!!
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>saga<>2010/12/07(火) 19:25:31.84 ID:3gVFA6DO<>連続で3発
ゼロ「なん…だよ…」
ルビアは笑顔で微動だにせず、すべての銃弾を受け止めた
死んでよ……邪魔だよ…時間……ないんだよ…
ルビア「はぁ…弱い…弱すぎますよゼロ、あなたのセカイは弱すぎます」
ルビア「では、こちらの番ですね…キメラ…は止めときましょうか」
どうする…どうすればいい…
アージェを守るにはどうすればいい…!?
落ち着け…落ち着くんだ…
ルビア「さて、攻撃は赤点でしたが…守りはどうでしょうね」
距離は10m程ある、自動人形をやったようにやれば…
ルビアは不敵に笑いながら
ルビア「先ずは左腕、その後右腕、足は…残しましょうか、そして最後にそこの女性を潰します、さぁ何を守りますか?」
女性…
ゼロ「アージェ!!!!」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 19:26:30.35 ID:3gVFA6DO<>ルビア「ふふ、想い人ですか?また因果な…」
え…いつのまに…
バキ
ゼロ「うわぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛」
ルビア「はぁ…悲鳴をあげてる場合ですか…」
ゴキン
ゼロ「は…あ…ぎ…」
両腕やられた…じゃ…次は……!!!
ルビア「では…さようなら」ニコ
ゼロ「ア゛ージェ゛ェ゛ェ゛!!!!!!!」
ガキン!!!
ルビア「ほぉ…私の身体能力を超えた早さ…ですか」
ルビアの拳を銃で受けた
ゼロ「……」
ルビア「使い物にならない腕を修復…ふぅむ、なるほど、それがゼロのセカイですか…」ニヤァ
ゼロ「わけ…わかんない…こと…いってんじゃ…ない…よ」
痛みが麻痺してる
考えがまとまらない
いや、考えることはひとつ
アージェを守るんだ…!!
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 19:28:36.36 ID:3gVFA6DO<>ルビア「ふふふ、本質は同じなんですけどねぇ…ん?」
シュン――ザン!!!
…人?
?「ごめんね、遅くなっちゃった」
目の前に小柄な女性
ルビア「おや、これは……」
?「はぁ、ファーストか…」
ルビア「お久しぶりですねぇ、ルサさん」
ルサ「やってくれたね、アージェとこの子の借り、返させてもらうよ」
ゼロ「…な…かま…?」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 19:29:42.61 ID:3gVFA6DO<>ルサ「待たせてごめんね、よく踏ん張った、さすが男の子」
ルサ「だから今は休みなさい、後はお姉さんに任せてさ」
よか…た…
ドサ
アージェの前に座り込む
ルビア「ふふふ、好戦的ですねぇ」
ルサ「いやぁ、歳をとってもねぇ、どうも友がやられて黙ってられるほど心は死んでないみたいだね」
ルビア「いつまでたってもあなたはお若いですよ」
ルサ「それに、ファーストが戦場にいるのは頂けないね」
ルビア「んー、今回は私ではないんですがねぇ、まぁ保護者という立場でいえば私にも責任はあるでしょうか」
ルサ「なら責任とってもらわなきゃ、ね!!」
ルサが右手を差し出す
ゴォォオオオオオ!!!
ゼロ「…す…すごい…」
火炎放射みたいに炎が吹き出た
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 19:31:52.75 ID:3gVFA6DO<>ルビア「いやぁ、素晴らしい火力だ」
…うそ…効いてない…
ルサ「本当にかたいわねぇ…自信なくすわ」
ルビア「いやいや、私でなければ致命傷でしょう」
ルサ「ふん、ルーブ!!!!!」
ルサの頭上に魔方陣が描かれる
ゼロ「…ドラゴン…?」
魔方陣からドラゴンが召喚された
ドラゴン「………グルルルル」
ルビア「これは…なかなか、おもしろい」
ドラゴンがブレスを吐く
シュイイイイイイ!!!!
…水…?
ルサ「ルーブ、ぐっじょぶ!!!!」
ルサがさらに腕を差し出す
カキン!!!!
ルビアの氷像が出来上がっていた<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/07(火) 19:33:10.18 ID:3gVFA6DO<>ゼロ「…やった?」
ルサ「いや、あの程度じゃ死なないわ、足止め程度よ」
ドラゴン「…」
ルサ「ルーブ、ありがとう」
ルサはドラゴンの頭を撫でた
ルサ「行きましょう、動ける?」
ゼロ「僕は…大丈夫です…アージェが……」
ルサがアージェに近寄る
ルサ「大丈夫、気を失っているだけよ」
ルーブ「さ、乗ってくれ」
ドラゴンが…話した…?
あぁそうか
ゼロ「あなたも…」
ルーブ「ん?アージェから聞いたのか、まぁその話は後だ」
アージェを乗せて僕も乗る
ルサ「よし、ルーブ行って!!」
アージェの手を握りしめる
ゼロ「アージェ……」
―― 第二章 仲間 完
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/07(火) 19:36:27.52 ID:3gVFA6DO<>今日の更新はここまでです。
感想や質問やなにかありましたらレスいただけるとありがたいです。
あなたのレスが私の活力になります…なんちゃって…。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 07:35:32.61 ID:pthKOSso<>来てる来てるwktk
乙です
余裕がある時にワールドガイドしてほしいな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 08:07:42.18 ID:gyU03EDO<>>>1です
>>47
べ…別に執筆しながら、ずっとこのスレ張り付いている訳じゃないんだからね!!!たまたま開いただけなんだから!!!!
…ごめんなさい。
レス有り難う御座います、にやけました。
ワールドガイド了解です。
確かに私の脳内で補完してしまっているところもあるので、少々時間は掛かりますが、図解で説明するようにします。
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 08:18:27.56 ID:pthKOSso<>朝から元気良くて安心した
呪いとかセカイとか固有設定は急がなくていいからkwskな
だから書きやがれください<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 20:35:09.27 ID:aDliDK60<>こんばんわ、ちょっと中途半端だったので書き足します。
ほんのちょこっとですが・・・。
投下後また執筆に戻ります。
では再開<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 20:36:35.18 ID:aDliDK60<>あ、ちなみに>>50は>>1です
では再開
―― 無法地帯
パキ・・・パキパキ・・・
バリン!!
ルビア「ふぅむ、逃げられてしまいましたねぇ」
キメラ「『逃げられた・・・だと?逃がしたの間違いだろう』」
真っ黒の獣から低い男の声がする
ルビア「おやおや、今頃登場ですか・・・」
キメラ「『貴様・・・何を考えている・・・』」
ルビア「いやぁ別に、ただただ任された仕事をしただけですが」
キメラ「『ふん・・・やはり道具に理性なんていらんのだ・・・さっさと帰還しろ』」
ボウ!!!
キメラの体が炎で焼かれ、融けていく
ルビア「道具・・・ですか」
ルビアはただただ焼かれていくキメラを見つめて
ルビア「あなたと私は同じなんでしょうね・・・助けてやりたいが、私のセカイは狭くてね」
キメラが燃え尽きるまで、ルビアはじっと見つめていた
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 20:38:03.36 ID:aDliDK60<>ブーブーブーブー
ルビア「おや・・・?」
ピッ
ルビア「はい」
?『兄貴、ドクターが愚痴ってたけど、終わったの?』
ルビア「アイリスですか・・・まぁ、逃げられましたね」
アイリス『逃げられたって・・・あー逃がしたんだ、アヤメになんていうのさ』
ルビア「まぁ、何とでもいいますよ」
アイリス『ひっどい兄貴ー、あたし知らないよ、たぶん泣くよーアヤメ』
ルビア「えぇ、泣くでしょうね」
アイリス『しかも一人で隠れてね』
ルビア「全く、あの子ももっと甘えてくれてもいいのに」
アイリス『仕方ないでしょ、あの子賢いもん』<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 20:38:59.69 ID:aDliDK60<>ルビア「分かっていますよ、“家族”ですからね」
アイリス『もーたぶん分かってないよ、バカ兄貴』
ルビア「分かってない?」
アイリス『あの子はね、兄貴が怪我するのも悲しむんだからね』
ルビア「・・・分かっていますよ、けど私はそれでもあの子には出てきてほしくない」
アイリス『それはあたしも同感、まぁさっさと帰ってきなよ』
ルビア「ふふ、あなたも心配してくれているのですか?アイリス」
アイリス『そりゃー今回は心配もするよ、喧嘩もほどほどにね』
ルビア「喧嘩・・・ですか、確かにそうかもしれませんね」
アイリス『もーほんと男の子ってやーだーなー、まぁ早く帰ってきてよ、お土産まってるからね』
ルビア「はいはい、分かりましたよ」
ピ
ルビア「喧嘩・・・ふふ、喧嘩ねぇ・・・」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/08(水) 20:40:36.54 ID:aDliDK60<>ごめんなさい。以上ですorz
今から携帯でぽちぽちします。
投稿したとしてID変わると思いますがご了承願います。
またレスお待ちしておりますー。
ワールドガイドは今入念に計画中です。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/08(水) 23:42:22.65 ID:pthKOSso<>乙!<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/09(木) 00:33:53.65 ID:uN7B8l20<>追いついた乙
酉はつけないの?<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/09(木) 00:57:04.29 ID:dxZf.JAo<>追いついた
中々悪くないなw<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/10(金) 19:44:06.49 ID:CEjB2iY0<>>>1です。
更新がなかなか出来ていなくて申し訳ないです・・・。
>>55
有難う御座います!!
>>56
最初から見ていただいて有難う御座います!
あなたの一言で酉がつけれます、有難う。
そうですね、IDころころ変わるとおもうので酉つけます。
>>57
有難う御座います!
これからも宜しくお願いいたします!
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/10(金) 19:49:03.68 ID:CEjB2iY0<>それでは再開します。
―― 無法地帯 上空
ルサ「さて、名前を教えてもらえる?」
ゼロ「ゼロ…です」
ルサ「ん、ゼロ君ね、ちょっと診るわよ」
そういってルサさんは右手を僕に近づけた
ポワァァァ――
あったかい・・・。
ルサ「Ok、ありがと」
ルサ「まずは医務室にいかなきゃね、体ぼろぼろよ」
ゼロ「あの…アージェは…」
ルサ「さっきも言った通り、気絶してるだけよ、痛みでね」
ゼロ「痛みで…?」
ルサ「鋭痛弾、神経弾の一種で痛覚にダメージを与える弾丸よ」
ルサ「その痛みは想像を絶するわ、通常の弾丸ではなかなか死なないドラゴンの
為の兵器ね」
ルサ「アージェは人間のまま戦っていたの?」
ゼロ「……はい」
ルサ「そうか…あのバカ…」<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/10(金) 19:50:13.64 ID:CEjB2iY0<>ルーブ「ルサ、そろそろ霧に入る、揺れるぞ」
ルサ「了解、ありがとう」
ゼロ「霧…あんなに…」
すごい濃霧が目の前にあった
ゼロ「霧というより、雲の固まりですね」
ルサ「ふふ、さぁしっかり掴まっていなさいよ」
ルサは目を瞑り…右手を差し出した
キュィィィ―――シュン
――グァン
ルサ「よし、さぁ降りて」
ゼロ「は…はい」
フラ……
ギュ
ルサ「おっと…さすがに限界か、お疲れさま、ゼロ君」
ルーブ「医務室に運んでくる」
ルサ「お願いね」<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/10(金) 19:52:24.87 ID:CEjB2iY0<>ルーブが二人を抱えて走る
ルサ「さて、と」
ルサが目を瞑り集中する
ルサ『・・・ミール、聞こえる・・・?』
ミール『ルサさん?お帰りなさい』
ルサ『ただいま、アージェの救出とアージェの召還者の保護、完了したわよ』
ミール『ご苦労様です』
ルサ『で、その召還者の事なんだけど・・・・』
ミール『何か、問題でも?』
ルサ『たぶん、RCかも』
ミール『・・・わかりました、詳しくは部屋で』
ルサ『分かったわ、それじゃ後で』
ルサ「アージェ・・・」
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 19:54:41.10 ID:w758zbMo<>ktkr<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/10(金) 22:05:18.15 ID:CEjB2iY0<>ごめんなさい、もうちょっと投下するつもりだったのですが・・・。
書きだめを増やします。
次は来週の月曜日に投下予定です。
遅くて大変申し訳御座いませんが、これからも宜しくお願いします。
>>62
レスありがとうございます!
上記の通り遅いですが、宜しくお願いします。
またご意見ご感想・・・etcありましたらレス下さい。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/10(金) 22:08:13.26 ID:V97/Tuso<>おつおつなんだぜ
通勤、お仕事お疲れ様
楽しみなんだからな<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/12(日) 18:58:54.53 ID:2mO.pbAo<>乙!人物多いから簡潔な人物紹介いるよな<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/13(月) 12:41:24.06 ID:dfa1i6DO<>>>1です。
急に寒くなってきましたが、みなさん大丈夫でしょうか。
現在、話がブレないように慎重に執筆中です。
>>64
楽しみにして頂ける事がこんなにうれしいとは思いませんでした。
本当に有難うございます。
もうしばらく私の妄想は続きますが、これからも宜しくお願い致します。
>>65
ご意見有難うございます。
軽く人物紹介なるものを作ってみました。
これからも宜しくお願い致します。
順番が入れ替わりましたが、ワールドガイドも鋭意作成中です、すみません。
人物紹介に関しまして、何か要望御座いましたら、お聞かせください。
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/13(月) 12:53:10.42 ID:dfa1i6DO<>―――キュイーン
ピピ
項目ヲ選択シテクダサイ
ピピ
人物紹介ヲ表示シマス
―霧の国勢力
【アージェ】
性別:♀
国 :風の国
備考:60年前の風の国侵略の犠牲者
侵略時の呪いにより自らをドラゴンに変身する事が出来る
【ゼロ】
性別:♂
国 :未登録
備考:多重登録エラー
【ルサ】
性別:♀
国 :霧の国
備考:第一級魔術師
【ルーブ】
性別:♂
国 :風の国
備考:60年前の風の国侵略時の犠牲者
侵略時の呪いにより自らをドラゴンに変身する事が出来る
【ミール】
性別:♀
国 :霧の国
備考:未登録
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/13(月) 12:53:51.55 ID:dfa1i6DO<>―鉄の国勢力
【ルビア】
性別:♂
国 :鉄の国
備考:セカイ観測者
【アイリス】
性別:♀
国 :鉄の国
備考:未登録
【アヤメ】
性別:未登録
国 :未登録
備考:未登録
【ドクター】
性別:♂
国 :未登録
備考:未登録
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/13(月) 14:44:32.00 ID:TGiwSZMo<>おつー!
更新気長にまってるよ
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/13(月) 15:16:47.51 ID:dfa1i6DO<>>>69
ありがとうございます!!
もう少し投下します。
――霧の国 病室
ゼロ「・・・ん?」
ここは・・・?
ルーブ「お、起きたか」
目の前に青い髪で青い目のイケメン・・・
あ、ルーブさんか
そうか、僕戦って、負けて、助けられて・・・
ゼロ「アージェは!?」
ルーブ「落ち着け、とっくに目覚めてるよ」
ゼロ「よかった・・・」
ルーブ「ああ、この国のトップだよ、ゼロに会いたがってる」
ゼロ「分かりました・・・あ、あの」
ルーブ「ん?」
ゼロ「助けてくれて、ありがとうございます」
ルーブ「きにすんな、俺はルサ達に目が覚めたことを伝えてくるよ」
それじゃとルーブは病室を出ていった
ゼロ「ふぅ・・・いろんな事がおきすぎだよ・・・」
夢かな・・・現実感なんて一切ないのに・・・
でもたぶん、現実なんだよなぁ
あの銃、あれが出たときの記憶がすごい曖昧だけど
漫画の主人公みたいに動けた
敵がどこからくるのか分かったし、恐怖感も全くなかった
まるで前にも経験してるみたいだ・・・
僕の妄想が現実になってる?
分からない事が多すぎるよ・・・<>
◆gdkwqWWTW6<>saga<>2010/12/13(月) 18:10:34.69 ID:dfa1i6DO<>――ミールの部屋
ルサ「アージェ・・・それでいいのね?」
アージェ「構わん・・・呪いの解除は私たちの悲願だからの、それに私にはこれがある」
そう言うとアージェは左腕のを優しく撫でた
アージェ「ようやく呪いが解ける、あいつを殺せる」
ルサ「あのね、アージェが死んだら元も子もないのよ?」
アージェ「わかっている、私は弱いからの」
ルサ「くれぐれも無茶はしないでね」
ミール「では、ルサさんアージェよろしいですね」
ルサとアージェが頷いた<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 19:11:49.78 ID:QVVJgD20<>しまった・・・終了報告忘れてましたね・・・。
こんばんわ>>1です。
少し更新します。<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:02:27.30 ID:QVVJgD20<>『俺だ、開けてくれ』
ノックと共にルーブの声がした
ルサが鍵を開ける
ルサ「目が覚めたの?」
ルーブ「あぁ、今は病室にいる」
アージェ「私が呼んでくる」
――病室
アージェ『入るぞ』
―バタン
アージェ「ゼロ?」
ゼロはベットで深い寝息をたてていた
アージェの細い指がゼロの頭を撫でる
アージェ「ずるいの、揺らぐではないか・・・」
頭から顔、顔から右肩、右肩から右腕を撫でる
優しく、優しく
ゼロ「アージェ・・・?」
右腕の感触にゼロが目覚めた
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:03:52.47 ID:QVVJgD20<>涙?
アージェ「おはよう、ゼロ」
ゼロ「アージェ、泣いてるの?」
そのとき、アージェは初めて自分の目から涙がでていることに気づいた
アージェ「ゼロ、約束覚えているか」
ゼロ「覚えてるよ」
アージェ「そうか」
アージェが悲しそうな顔をしてるのは辛い
なによりアージェのセカイから外に出されるのが本当に辛い
ゼロ「アージェ、僕とも約束してよ」
アージェの手を握った
アージェ「なんだ?」
だから、なんとかしたかったから
自分の為かもしれないけど、なんとかしたかったから
ゼロ「一人で抱え込まないで僕を頼ってよ、頼りないかもしれないけどさ、アージェには笑っていてほしいんだ」
こんな台詞が頭に浮かんだんだ
アージェ「!・・・わかった」
アージェはゼロから離れて言った
アージェ「ありがとう、ゼロ」
アージェの涙は既に止まっていた
だけど、とても悲しい笑顔だった
アージェ「さて、霧の国の王女が呼んでいる、歩けるかの?」
仕切り直しとばかりに明るい声にゼロは戸惑いながら頷いた
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:07:05.56 ID:QVVJgD20<>―― 応接間
アージェ「私だ、はいるぞ」
ミール『どうぞ』
アージェが中に入る
それに続いてゼロも入った
アージェ「ルサとルーブは?」
ミール「お二人とも出かけてしまわれましたわ」
アージェ「そうか」
ミールはゼロの方を向いて言った
ミール「ようこそ、霧の国へ」
精巧に作られた人形のように綺麗な人だった
なんだかいるだけで緊張する・・・・
ミール「どうぞ、おかけになって」
アージェと一緒にふかふかの椅子にすわる
ミール「初めまして、霧の国の責任者のミールと申します」
そういうと彼女は軽く頭を下げた
ゼロ「ゼロです、宜しくお願いします」
見よう見まねでおじぎする
すると笑い声が聞こえた
「はは、ミー止めなよ、彼がガチガチだ」
ミールの斜め後ろにショートカットの少女が立っていた
存在に全然気づかなかった・・・
ミール「何を止めるのです?オリガ」
彼女は何も理解できていない様子だ
それを見て少女がさらに笑う
オリガ「庶民派を名乗るにはまだまだだねぇ」
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:09:43.65 ID:QVVJgD20<>ミール「それよりオリガ、ご挨拶は?」
オリガはわざとらしく あぁ と頷き自己紹介をした
オリガ「初めましてゼロ、ボクはオリガ、ミーの友達だよ」にま
ミール「オリガには私の護衛や身の周りのお世話をお願いしてますわ」
ゼロ「宜しくお願いします」
ミール「さて、まずはゼロの疑問をできるだけ解決しましょうか」
ミール「アージェから一通り話は聞いていますわ、何でも聞いてください」
疑問、ありすぎる
何から聞こうかな
必要なこと・・・そうだ
右手に熱
ゼロ「僕は銃を呼ぶことが出来ます、この力はこの世界では普通なんですか?」
ミール「・・・今、どうやってそれを?」
あれ、無意識にやったけど
なんで呼べたんだ・・・?
ゼロ「分かりません、強く想ったとしか」
ミール「アージェ」
アージェ「間違いないの、観測者だ」
オリガ「へぇ・・・」
観測者?
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:13:02.84 ID:QVVJgD20<>
ミール「ゼロ、長くなりますが説明しましょう」
無言で頷く
ミール「まずあなたの力、それは誰もがもっている“こうあってほしい”の願い
の強化版です」
ゼロ「こうあってほしい?」
ミール「そうです、小さなもので言えばこれが食べたいと想ったものが晩御飯に
出てくるだとか」
ミール「大きいもので言えば明日雨が降ってほしいと想ったら翌日雨だったとか
」
ミール「そういうセカイに対するお願いを具現化出来るのがあなたの力です、大
雑把な説明ですけどね」
ゼロ「僕は力がほしかった、だからこの銃がでた?」
ミール「理解が早いですね、その通りです、そしてあなたみたいな人を私たちは
観測者と呼んでいます」
ミール「オリガ、彼の銃は?」
オリガはオーバーに肩をすくめながら言った
オリガ「メジャーではないね、少なくともボクは見たことないよ」
ゼロ「どう言う事です?」
ミール「一般人はこのセカイにお願いをします、しかし観測者は自分自身のセカイを持っているのです」
自分自身のセカイ?
アージェ「ゼロが言うところの妄想だの、お前の銃はこのセカイのものではない、お前のセカイのものだ」
ゼロ「僕のセカイ・・・」
妄想の具現化?
ぶっとびすぎだよ、追いつけない
けど現に僕は銃を呼び出した、今も右手にある
アージェ「その銃を呼び出すのは初めてではないだろ?」
ゼロ「うん、たぶん・・・3回目」
アージェ「一度呼んでしまえば、はっきりとこのセカイに対してお前のセカイのものを“観測”できればいつでも呼べる」<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:14:11.43 ID:QVVJgD20<>難しいな・・・
オリガが口を開く
オリガ「簡単な話さ、ゼロ」
オリガ「ゼロはボクを最初認識出来ていなかっただろう?」
ゼロ「あ・・・はい」
オリガ「ボクが意識的に隠れていたのもある、けどね」
オリガ「ゼロ自身がボクを意識しなかったから、観測しなかったからキミのセカイにボクはいないんだよ」
自信満々に言われても・・・・
余計に分からなくなってきた
ゼロ「僕が認識しなければ、存在しないって事ですか?」
オリガ「極端に言えばそうさ」
オリガ「セカイは全てのモノの認識、観測で出来ているって言われてる」
オリガ「いろんなモノたちが観測した結果このセカイがあるんだ」
オリガ「たとえばさっきのミーの例え話だってそうだ」
オリガ「晩御飯を観測したから晩御飯がある、雨を観測したから雨がある」
オリガ「逆に言えば何も観測出来なければそこにはなにもない」
ゼロ「僕が観測したから銃がある?」
オリガは満面の笑みで言った
オリガ「その通り」にま
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:19:13.22 ID:QVVJgD20<>ゼロ「でも、でもそれじゃあ、一人の人間の観測でいろんなモノが生まれてしまいませんか?」
オリガ「そうそう、理解が早い子は大好きだよ」
オリガ「普通は一人の人間の願い、観測でそんな事は出来ない」
オリガ「晩御飯は小規模での変化さ、これは料理人の思いもあったかもしれない、ほかの家族の思いもあったかもしれない」
オリガ「大規模な雨の話だって、世界中で明日雨を望むモノなんていっぱいいるだろう?」
オリガ「一人の観測でいろんなモノを生み出す、だからこその観測者」
オリガ「観測者はね、このセカイで新しいモノを生み出すんじゃない」
オリガ「自分のセカイで作った、もしくはストックしているモノを今のセカイに呼び出すんだよ」
ゼロ「僕のこの銃は・・・僕のセカイの持ち物・・・」
オリガは説明は終わり、とばかりに口を閉じ、にまっと笑った
ミール「大丈夫ですか?ちょっと詰め込みすぎたでしょうか」
ミールさんの心配そうな声が聞こえた
ゼロ「大丈夫です、なんとなく、本当になんとなくですが理解できました」
アージェ「どうする?休憩するか?」
ゼロ「大丈夫だよ、まだ聞きたいことがある」
一つひっかかることがある
観測者の話はだいたいわかった
けど、いやという事は
ゼロ「ミールさん、この力の源はもしかして、風の国の大樹じゃないですか?」
ミールは真剣な表情でうなずいた
ミール「ゼロは頭がいいのですね、その通りです」
ミール「大本はその大樹から、そしてそこから流れる力がその現象を引き起こしています」
アージェが左腕をさすりながら話した
アージェ「そして私たちの呪いも、元はその大樹の力でやられたものだの」<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:21:39.16 ID:QVVJgD20<>アージェ「今、大樹の所有権は魔王にある」
ちょっとまって、てことは
僕はミールに質問を投げた
ゼロ「なんで魔王は一瞬でセカイを制圧しないんですか?」
ミール「魔王一人の願いでは他のモノ達全員の願いを塗りつぶせるほどの力がないからです」
なるほど、だからドラゴンの兵なんてモノを作ろうと・・・くっそ・・・
ミール「今魔王のセカイは風の国の大陸だけでおさまっています」
ミール「しかし、いつセカイ全体を飲み込むかは分かりません、魔王自身のセカイへの観測のチカラが強まっているのも事実です」
ゼロ「結局は魔王を倒さないといけないって事ですね」
ミール「ええ、そうです、そしてゼロにはそれだけの力があります」
ゼロ「僕に?」
ミール「魔王のセカイを壊すには新しいセカイが必要です」
ゼロ「新しいセカイ・・・僕のセカイ」
ミール「ゼロ、お願いがあります」
ミール「私たちと一緒に世界を救ってくれませんか?」
返事なんて決まっていた
ゼロ「もちろんです、僕はアージェの呪いを解きたい、その為ならなんでもします」
ミール「ありがとう」ニコリ
自分に力がある事はわかったんだ、アージェを笑顔に出来るんだ
やばい、ちょっと楽しくなってきたかも
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:24:35.22 ID:QVVJgD20<>オリガ「よーし、じゃあゼロとボクはもう友達だね」にま
そういって握手を求めてくるオリガ
僕はそれに答えた
ゼロ「うん、よろしくお願いします」
オリガは不満そうに頬を膨らました
オリガ「友達になんでそんなに丁寧な話し方なのさー! もっとフランクにいこうよ、あとボクの事はオリガって呼んでね」
ゼロ「わかったよ、オリガ」
ミール「ふふ、なら私とも友達になってくださいまし、ゼロ」
ゼロ「ええ、ミールさん」
ミール「友達ですよ? ちゃんと“フランク”に話してほしいですわ、あとミールで結構です」
ゼロ「あはは、分かったよミール」
友達か、なんだろうなんかすごい懐かしいな
前の僕にも友達っていたのかな
アージェ「ゼロ、お腹すいていないか?」
そういえばおきてからなにも食べてないな
ゼロ「うん、お腹すいちゃった」
ミール「では外にいきましょうか、おいしいとこ紹介しますわ」
え、女王さま直々ですか
オリガ「あ、ゼロが困惑してるね」
オリガ「大丈夫だよ、ミーは庶民派だから」にま
ミール「オリガ、なんとなく馬鹿にされてる気がしますわ」
オリガ「そんな事ないよ、ミーちゃん」
アージェ「ではいこうかの」
―― 第三章 霧の国 完<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/15(水) 20:25:40.04 ID:QVVJgD20<>>>1です。
今日の更新はここまでということで・・・。
なんか台詞が多くて見にくいですかね、申し訳ない。
またご意見ご感想、お待ちしています!
どんな些細なことでもいいのでレスがいただけるとうれしいです。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<><>2010/12/16(木) 00:21:55.66 ID:unrn3zE0<>乙!<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/16(木) 12:35:01.08 ID:.ZJOLsDO<>>>83
ありがとうございます!!
本当にレス、嬉しいです。
自分の文章を誰かが読んでくれるって幸せですね。
夜中の書き込みのようですが、くれぐれもご自愛下さい。<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:09:01.38 ID:TZwIZYDO<>お早う御座います。
>>1です。
年末で皆様お忙しいと思いますが体調崩したりしていませんか?
私は風邪をひきました。
それでは再開します。<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:09:42.52 ID:TZwIZYDO<>―― 霧の国 広間
ゼロ「本当に外に食べにいくの?」
女王さまを連れ出すなんて大事な気がするんだけど
ミール「もちろん、行きつけのお店があるんです」
さも当たり前のようにミールが答える
アージェ「大丈夫だ、ゼロ」
オリガ「そうそう、庶民派だからね」
ゼロ「まぁ、大丈夫ならいいけど」
ミール「では、参りましょう」
え、そのままで?
ゼロ「あの、変装とかは?」
ミール「え、私何も悪いことしてませんが」
ミールがきょとんとした顔をした
うん、もういいや
ゼロ「いや、なんでもないです」<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:10:35.55 ID:TZwIZYDO<>―― 城下町
「あ、ミールちゃん新しい服入ったよ! またおいで」
ミール「はい、是非」ニコリ
「お、ミーまた飲みに来てよ!」
ミール「よろこんで」ニコリ
「ミール! またお祭りしてぇ」
ミール「うふふ、いい子にしてたらね」ニコリ
活気ある城下町を歩くとミールを見かけた人たちが次々話しかける
まるで友達に話しかけるみたいにフランクに
ゼロ「すごい人気だなぁ」
ミールのあとを歩く
ミール「着きましたわ」
外観は普通の喫茶店
城下町自体ファンタジーの世界みたいな作りだから違和感はない
けど、看板が・・・看板が・・・
喫茶にゃんにゃん・・・だと?
ゼロ「あの、店間違えてない?」
オリガ「普通の反応だね」
アージェ「つまらんの」
いや、どうしろと
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:11:14.07 ID:TZwIZYDO<>ミール「あっていますわ」ニコリ
そういってミールとオリガ、アージェは店内に入った
ゼロも慌てて入る
―カランカラン
「お帰りなさいませ、お嬢様、ご主人様♪」にこにこ
うわぁ・・・やっぱメイドさんだぁ・・・
ミール「うふふ、ありがとう」
メイドさんに案内されて席に座る
ゼロ「ミール、質問」
ミール「私ですか? なんでしょう」
ゼロ「なぜメイド?」
ミールは満面の笑みで答えた
ミール「可愛いからです」にこぉ
そして、アージェが衝撃の事実を話した
アージェ「ミールは同性愛好者だの」
あーあーなるほど
視点はこちら側ですか
ゼロ「納得」
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:11:54.09 ID:TZwIZYDO<>オリガ「ねぇねぇ、何頼む?」
メニューを見る
なんかやたらと猫押しだった
まだ判別できる“にゃんこの手作りおむらいす”にしよう
ミール「みなさん決まりましたか?」
一同頷く、ミールがメイドさんを呼んだ
「何になさいますかぁ?」
みんな注文する
「かしこまりましたぁ♪」にゃんにゃん
メイドさんが去っていく
ゼロ「ミールからしたらメイドなんて珍しくもないんじゃ?」
ミール「そんなことありませんよ、私の家にメイドさんはいませんし」
ゼロ「あんなに広いのに?」
ミール「広いと言ってもオリガもいますし、二人いればなんとかなりますわ」
むー?
アージェ「ゼロ、ミールはあの城が家な訳ではない」
ゼロ「どゆこと?」
ミール「お城は職場ですよ、城の中を少し家としてお借りしてますが」
ゼロ「でもお城はミールのものじゃないの?」
ミール「いいえ、民のものです、私はそこをお借りしてるに過ぎません」
なんとなく、ミールさんの人気の意味がわかった気がした
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 08:12:18.52 ID:5.OGe.co<>これが社会人の文章か<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:12:36.62 ID:TZwIZYDO<>「お待たせしましたぁ♪」
目の前におかれた熱々のオムライス
ケチャップで猫の絵が書いてある
絵のレベルたけぇ・・・
一同「いただきます」
驚いた、おいしい
今までこんなおいしいオムライス食べたことない
ミール「どう?」
ミールが自信満々の顔で聞いてきた
ゼロ「すごくおいしいよ」
でしょうとミールが笑った
オリガ「いやぁ、ここのパフェは最高だねぇ♪」にま
オリガは笑顔で巨大パフェを食べていた
ゼロ「すごい量食べるね」
オリガ「食べれるときに食べとかないと死んじゃうよー」にまにま
んな大袈裟な
アージェ「オリガ、ほっぺにクリームがついておる」
アージェがクリームを指ですくって舐めた
・・・気のせいだろうか、ミールの笑顔がいやらしい
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:16:34.71 ID:TZwIZYDO<>ミール「うん、いいわ」にこぉ
気のせいじゃないかもしれない
オリガ「アーたん、ありがとう」
ゼロ「アーたん?」
アージェ「私のあだ名らしいの」
オリガ「友達だからね」にま
―――
―
「行ってらっしゃいませお嬢様、ご主人様♪」にゃんにゃん
メイドに見送られて店をでた
ミール「お腹もいっぱいになったし、行きましょうか」
ゼロ「どこに?」
オリガ「訓練場だよ」
訓練場?
困惑しているゼロにアージェが言う
アージェ「ゼロを鍛える、観測者といえゼロは素人だからの」
確かに・・・あの動きも原因不明だもんなぁ
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/20(月) 08:18:37.27 ID:TZwIZYDO<>オリガ「ボクがみっちり鍛えるからね」にま
思わず聞き返してしまった
ゼロ「オリガが鍛えてくれるの?」
オリガより早くミールが自信満々に答えた
ミール「あら、オリガは私専属の護衛ですよ」
そういえばそうだっけ
オリガ「まぁ、とりあえず行こうよ」にま
ミール「オリガ宜しくね、アージェ行きましょうか」
ゼロ「一緒にいかないの?」
アージェ「訓練を見守る程の暇はなくての」
またのと言ってアージェとミールは去っていった
うーむ、でもオリガか
どう見ても見た目は少女だよなぁ
身長も小さいし、体も華奢なんだけど・・・
さっきのパフェ食ってる姿も含めると猫って感じ、強そうには見えない
ゼロ「オリガ本当に大丈夫?」
オリガ「あー! ボクを信じてないなぁ」
オリガがリス見たいにホッぺを膨らまし、拗ねている
<>
◆gdkwqWWTW6<>saga<>2010/12/20(月) 08:19:39.09 ID:TZwIZYDO<>ゼロ「いや、怪我でもさせたらと思うと」
オリガ「へぇ、怪我ねぇ」ニヤ
――ゾク
背筋が凍る、空気が重い
本能が警告する
逃げろ、今すぐここから逃げろ
でないと――殺される
オリガ「大丈夫?」にま
あれ・・・今のは
オリガ「驚いちゃった?ごめんごめん」
オリガ「で、銃下ろしてもらえるかな?」にま
眉間に銃口を向けられたオリガが普段の口調で言った
僕・・・なんで・・・
ゼロ「ごめん」
オリガはにまっと笑うと歩き出す
僕は黙ってオリガに着いていった<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/20(月) 08:21:59.73 ID:TZwIZYDO<>更新終わりです。
遅筆な上に量少なくて申し訳ないです。
また、ご意見ご感想あればお願いします。
>>90
文章拙くて申し訳ないです・・・。
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/20(月) 14:12:17.00 ID:HRl88eM0<>お、来てた
風邪お大事に<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/21(火) 07:59:06.85 ID:/HQstIDO<>お早う御座います。
>>1です。
>>96
有り難う御座います。
寝込むほどのものでも無いので大丈夫です。
更新は本当に遅いし量は少ないし、目も当てられない程中二病で文章崩壊していますが、
必ず完結致しますので宜しくお願いします。
では再開します。<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/21(火) 08:00:20.61 ID:/HQstIDO<>―― 訓練場
オリガ「とうちゃーく」
ゼロ「ここ?」
訓練場・・・というよりただの森だ
オリガ「それ専用の訓練場もあるっちゃあるんだけどねぇ」
オリガ「とりあえずゼロの実力が見たいから実践かなって」にま
実践・・・
オリガ「ルールは簡単! ボクに一度でも怪我をさせればゼロの勝ち」にま
オリガ「リミットは陽が沈むまでだよ」
ゼロ「怪我って・・・」
オリガ「へぇ、あれ見てまだ言うんだ」ニヤ
!!
まただ・・・なんだこの感覚、恐怖で体が震える
叫びたくなる
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/21(火) 08:01:57.32 ID:/HQstIDO<>オリガ「くふふあはははは、ゼロ[ピーーー]気でおいで――でないと死ぬよ?」ニヤァ
――シュン
ドゴォ!!
ゼロ「くぁ――」
身体中の酸素が追い出される
動きが早すぎる、なにされたかもわからない
地面に寝そべりながら呼吸を整える
オリガ「ありゃ、あれが避けれないかぁ」
なんとか立ち上がる
オリガ「うんうん、まだへたらないでよ? こんなの前戯にすらならないんだから」にま
オリガ「さぁ、次はゼロの番だよ? ボクを撃つんだ」
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/21(火) 08:04:06.96 ID:/HQstIDO<>オリガを撃つ?
だめだ・・・できない
オリガ「撃たないの?」
ゼロ「撃てないよ、当たったら死ぬんだよ!?」
こんなの訓練でもなんでもない
オリガから笑みが消え、彼女らしくない乱暴な口調で吐き捨てた
オリガ「じゃあ、[ピーーー]よ」
――カチャ ダダン!!
カランカラン
え、右腕が勝手に動いた?
足元にナイフが一本
オリガ「あは、あはは、あははは!」
オリガ「すごい! すごいよゼロ!!」
ゼロ「なにが起こったの?」
オリガ「無意識? なるほどね、なら」
―シュッ
ガス!!
さっきの比にならない一撃に目の前が暗くなる
オリガ「やっぱり、おやすみゼロ」にま
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/21(火) 08:05:23.92 ID:/HQstIDO<>―――
――
ゼロ「ん・・・」
柔らかい
オリガ「おはよ、いっぱい寝たね」
目の前にはオリガ
そうか、気を失ったのかな
オリガ「大丈夫? 動ける?」
ゼロ「なんとか・・・」
あ、膝枕してくれてたのか
ゼロ「ご、ごめん」
慌てて膝からどく
オリガ「ううん、いいんだよ」
陽は暮れていた
ゼロ「あ、僕の負けだ」
オリガ「いいや、ボクの負けだ」
そういうとオリガは右腕を見せた
服が破れて血がでてる
ゼロ「血が・・・」
オリガ「驚いたよ、[ピーーー]気でナイフを投げたら撃ち落とされるし、腕も撃たれた」
オリガ「なんとか避けたけどかすっちゃったね」
ゼロ「ごめん」
オリガ「ゼロはおもしろいね、体は殺し方を知ってる、でも心は純粋無垢だ」
ゼロ「よく分からないよ」
オリガ「あはは、帰ろうか」にま
そういうとオリガは立ち上がり、歩き出した
ゼロも着いて行く<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/21(火) 08:06:18.28 ID:/HQstIDO<>ゼロ「オリガ、君は何者なの?」
オリガは振り向かずに答える
オリガ「難しいね、ゼロが見たままのボクがボクさ」
ゼロ「本当に、[ピーーー]気だった?」
オリガ「どうだろうね、けど殺気は出てたかもね」
ゼロ「僕の事嫌い?」
オリガは振り返り満面の笑みで答えた
オリガ「君は恐れないね、羨ましい」
オリガ「好きだよ、友達だもん」にま
ゼロ「ありがとう」
聞きたいことは別にあった
なんでそんな動きができるのか
なんで平気に人を殺そうとできるのか
人格が変わったかのような振る舞いはなんなのか
けど何一つ聞けないまま、帰路についた<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/21(火) 08:09:56.57 ID:/HQstIDO<>おう、sagaとsageって両立できないんですね。
申し訳ない。
更新終わりです。
また何でもいいのでレス頂けると嬉しいです。
ワールドガイドですが作中での説明より、人物紹介のような書き方がいいですかね。
またご意見いただけたらなと思います。
有り難う御座いました。<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage saga<>2010/12/21(火) 10:08:50.76 ID:JKwkz1w0<>sage saga
でたぶん両立できるよ
死ね 殺す<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/21(火) 19:22:07.47 ID:/HQstIDO<>>>104
有り難う御座います!!
助かりました。
あとレス有り難う御座います。
私の最高の燃料になります。
見てる人は本当に極少数だと思いますが、必ず完結させますのでお付き合いください。<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/22(水) 19:14:21.60 ID:DUbkgADO<>>>1です。
少しですが再開します。
――霧の国 ミールの部屋
オリガ『ミール、入るよ』
オリガがミールの部屋に入る
ミール「お疲れさま、ゼロはどうでした?」
オリガは右腕を擦りながら話した
オリガ「鍛えればすぐにでもって感じかな」
ミール「腕を?」
オリガ「あぁ、避けきれなかったよ、弾が弾ならやばかっただろうね」
ミールが黙る
オリガ「ゼロは兵士だ、戦い方を忘れてるだけだと思う」
ミール「わかりました、訓練についてはまかせますわ」
オリガ「うん、まかせてよ」にま<>
◆gdkwqWWTW6<>saga sage<>2010/12/22(水) 19:15:58.51 ID:DUbkgADO<>――病室
ベットの中、ゼロは一人考え事をしていた
僕はオリガを撃った
訓練だけど、無意識だけど撃った
記憶が曖昧だ・・・
アージェ『ゼロ、入っていいかの』
ゼロ「どうぞ」
アージェが病室に入る
アージェ「訓練はどうだった?」
ゼロ「・・・オリガを撃ったんだ、しかも無意識に」
アージェ「そうか、怖いかの?」
ゼロが首を振った
ゼロ「逆だよアージェ、満足感が残ってるんだ」
ゼロ「撃った記憶なんてないのに、撃った感覚が分かるんだよ」
ゼロ「むしろ、もう一度撃ちたいとさえ思っちゃう・・・」
ゼロは自分の右腕を押さえながら言った
ゼロ「敵を殺すことに恐怖感なんてないんだ、引き金を引けるよ」
ゼロ「けど、仲間を撃てるなんて・・・」
アージェがゼロを優しく抱き締めた
アージェ「バカもの震えおって、小動物見たいだの」
ゼロは恥ずかしくなり、アージェの肩に顔を埋めた
良い匂いがする
すごく安らぐ懐かしい匂い
アージェ「その心を恥じてはならん、ずっと持っておくんだの」
アージェ「そしてそれを土台に強くなるんだ、心を殺さず成長させる」
<>
◆gdkwqWWTW6<>saga sage<>2010/12/22(水) 19:18:01.74 ID:DUbkgADO<>ゼロ「難しいよ」
アージェはゼロの頭を優しく撫でた
アージェ「喧嘩みたいなもんだの、相手が間違ってると思って尚且つ話も聞いてくれないなら喧嘩するしかなかろうの」
ゼロ「僕は銃を使う、当たったら大変なんだよ」
アージェ「仲間を殺す為に撃つんじゃない生かす為に撃つんだ」
仲間を生かす為・・・か
ゼロ「ありがとう、わかんないけど分かったよ」
アージェ「なに、いつでも頼れマスター」
ゼロ「そのマスターっての止めてよ、ゼロがいい」
アージェは驚きで目を見開いた後答えた
アージェ「あ、あぁ分かった、ゼロ」
アージェ「明日も訓練だろう? 今日はもう休め」
ゼロ「うん、わかった」
アージェが病室から出ていく
仲間を生かす為か
ますます分からないな
けどなんかスッキリした気がする
なんだか僕単純だな
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/22(水) 19:18:55.92 ID:DUbkgADO<>――翌日 訓練場
オリガ「やぁ、ゼロ昨日は眠れたかい?」
ゼロ「うん、ぐっすり眠れたよ」
オリガ「それはよかった」にま
ゼロ「今日も実践?」
オリガ「いや、今日は的当てさ」
そういうオリガの後ろには無数の的
オリガ「今日中に的に当てること」にま
―――
――
ダン ダン
オリガ「ゼロ、へたっぴだね」
木陰で休んでいるオリガが言った
確かに・・・100発は撃ってるのに一発もあたらない
ゼロ「コツとかないの?」
オリガ「当たるって信じることかな」
オリガ「成功の結果を思い描くんだ、結果ありきで行動するんだよ」にま
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/22(水) 19:19:47.01 ID:DUbkgADO<>成功の結果かぁ
カチャ―ダン
オリガ「わーお」
ゼロ「当たった」
オリガ「言ってすぐ当てるなんて、さすがに予想外だなぁ」
ゼロ「自分でも驚いているよ」
オリガが立ち上がり近づいてくる
オリガ「まぁ今日は的に当てる予定はなかったんだけどなぁ」
ゼロ「どゆこと?」
オリガ「キミ、何発撃った?」
ゼロ「数えてないけど100発以上は撃ったと思う」
オリガ「で、リロードした?」
あ、一度もしてない
オリガ「100発以上あるはずの薬莢はどこ?」
ゼロ「どこにもない・・・」
オリガ「そう、消えちゃってる、なぜなら弾はゼロのセカイの持ち物だからさ」
ゼロ「だからリロードもいらない?」
オリガ「ビンゴ、キミのセカイから来たその銃にリロードなんて概念が無いんだろうね」
オリガ「その銃はキミ専用にカスタマイズされている」
ゼロ「なるほど」
オリガ「今日の訓練はここまで、続きはまた明日」にま
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/22(水) 19:20:59.37 ID:DUbkgADO<>更新終わりです。
本当に更新遅い上に量少なくてすみません。
<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/27(月) 14:48:08.70 ID:XS0nYH60<>あれ?大丈夫か?<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/27(月) 21:56:03.17 ID:B.taZVQ0<>>>1です。
すみません、年末はなにかと忙しくて・・・。
>>112
更新が遅くなって申し訳ないです。
大丈夫です、絶対投げだしません。
それでは再開します。<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/27(月) 21:57:04.36 ID:B.taZVQ0<>――翌日 訓練場
ダンダンダン
オリガ「さすがだね、上出来上出来」にま
昨日の一撃の後、僕は的を外すことはなかった
成功の結果を思い描く、結果ありきで行動する
意識なんて出来ていない、けど上手いこと行く
的に弾丸があたる度に僕は寒気を覚えた
なんか、僕じゃないようなでも僕のような
オリガ「よし、的当てに関してはこれでいいよ」
そういうとオリガは黄金色の宝石を掲げた
オリガ「次は防御の練習さ」にま
オリガ「これはね、ルサ特性の雷石だよ」
ゼロ「雷石?」
オリガ「ああそうか、雷石はただの石に雷の力を込めたものさ」
そういうとオリガは木に向かって石を投げた
バリ!!――コロンコロン
石は木に当たると電気を発し、地面に落ちた
オリガは石を拾い上げる
オリガ「これは訓練用に威力を弱めてもらってるんだ死ぬことはない、けど当たると結構痛いよ?」ニヤ
――ゾク!
また・・・あの笑みだ
恐怖感は拭えない、けどそれ以上になにかむかつく<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2010/12/27(月) 21:58:16.76 ID:B.taZVQ0<>オリガ「へぇ、変ったね・・・この雷石は当たればただの石になる、それがここに100発」
ゼロ「また実戦形式?」
オリガ「ご名答、ボクはこれをキミに投げる、キミは避ける」
ただし、とオリガはまた嫌な笑みを浮かべて言った
オリガ「キミは銃を使ってはいけない、何も使わず避け切るんだ」
銃を使わないだって?
ゼロ「ちょっとまってよ! 僕はあれがないとただの一般人だ、避けれるはずがない!」
オリガ「それは勘違いだよ、キミはキミのセカイを自分の中に持っている、そこではキミは最強さ」
僕のセカイ?
ゼロ「でもそれはこのセカイに呼び出すことしか出来ない、避けるためのモノなんて思いつかないよ」
オリガ「常識に囚われてちゃダメだよゼロ、セカイから持ち出せるのはゼロが言うモノだけじゃない」
ゼロ「どういう事?」
オリガ「これ以上はヒントはだせないよ」
ヒントになってないって・・・どうしろってんだ
オリガ「じゃあいくよ」にま
シュン――
言葉と同時にオリガが消えた
周りには木
シュン――コン・・・バリ!!<>
◆gdkwqWWTW6<>sage saga <>2010/12/27(月) 22:00:30.01 ID:B.taZVQ0<>ゼロ「ぐあぁぁ!!!」
右肩にあたった!?
これで威力を抑えてるだって? ふざけやがって!!
めちゃくちゃ痛いじゃないか!!
オリガ「あはは!! ほら、避けないと!!」
シュン――コン・・・バリ!!
ゼロ「ひぎゃああ!!」
おな・・・おなかに・・・
考えが纏まらない・・・冷静になれ・・・冷静になるんだ
手がない訳じゃないんだ・・・考えろ・・・
セカイから何を持ち出す?
投石から身を守るもの・・・なんかないのか!?
―――
――
ゼロ「あ・・・くぁ」
あれからどれくらい投げられた?
30はいったかな
全部当たってる、避け切れていない
もう限界だ・・・
オリガ「いいねいいねぇ、いいかいゼロ、これがこのセカイだ! 弱いものに救いはないんだ!!」
くっそ、オリガめ訓練って忘れてないか!?
頭がくらくらする
たしかに死ぬ事はないんだろう
けど死ぬより辛いぞこれ・・・
オリガ「おや、もうギブアップかい?」
オリガの声が森に響く
オリガ「情けないね、それでも生えてるの?」
あーオリガって訓練だとすっごい下品だな畜生
情けないよね、情けないさ
訓練だからって死なないだろうって
早く終わらないかなって思ってるし
オリガ「ふーん、それで彼女を守る・・・か」
オリガが試すように言い放った
オリガ「無理だよキミがパートナーじゃ、アージェは死ぬね」ニヤァ<>
◆gdkwqWWTW6<>sage saga <>2010/12/27(月) 22:01:40.96 ID:B.taZVQ0<>姿は見えない、顔は見えない
けど笑ってるのがわかる
肌がピリピリする感覚
これって殺気って言ってたっけ
ムカつく
ただひたすらにムカつく
確かにオリガは強いよ
少女みたいに細くてちっちゃいのに
きっとすごい場所で育ったんだろうね
大体わかるよ
言葉とかでさ、僕いろんなパターンの女の子知ってるんだよ
妄想いっぱいしてたからさ
たぶんオリガに惚れる事もあったろうさ
結構タイプだよ、性格も外見も
けど僕はアージェがいいんだよ
アージェを守るって決めたんだよ
アージェが死ぬだって?
させるかよ、そうしないための訓練だろ!?
ムカつく、オリガがムカつく、八つ当たりなのはわかってるさ
本当にムカつくのは自分自身
情けない、力が手に入ったから余裕と思ってたさ
流れ的に力覚醒して痛いのもなくて僕つえーになるんだろうなって
でも力手に入った時点でようやく土俵に立てたくらいって理解した
しちゃったんだよ
すっげぇ痛いんだよ
なんで気絶しないんだ?
不思議だよ
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage saga <>2010/12/27(月) 22:02:54.56 ID:B.taZVQ0<>ゼロ「ムカつくよ」
オリガ「ん?」
ゼロ「オリガ、ムカつくよ!! 僕自身もムカつくよ!!」
ゼロ「痛いよ! 体すっごい痛いよ!! 訓練って忘れてないか!?」
オリガ「はは、ゼロこそ!! 訓練なのに怒り過ぎだよ」ニヤ
ゼロ「うるさいよ! なんかイライラするんだ!」
ゼロ「絶対避け切ってやる!!」
オリガ「あはは!! 本当にキミは変ってるよ!! 変態だね!! いいよ!! 捕まえて犯してみろ!!!」ニヤァ
オリガの姿は見えない、たぶん木々のどっかに隠れてる
妄想しろ、妄想は得意だろ、いろんなラノベ、漫画、映画、アニメを思い出せ!!
こういう時はどうするんだ!?
オリガ「あはははは!! 目を瞑るか、いいねぇキミはやっぱり実戦向きだよ!!」
くっそ、こんなの弱いものいじめじゃないか
集中しろ、さっきから上から投げてきてるのは間違いないんだ
耳に意識を集中させるんだ
妄想するんだ、セカイを妄想する
カサ――シュン
聞こえた!!
コン・・・バリ!!<>
◆gdkwqWWTW6<>sage saga <>2010/12/27(月) 22:04:35.79 ID:B.taZVQ0<>ゼロ「っ・・・!!」
避け切れなかった! くっそ痛いってんだよ!!!
でも大丈夫、もうちょっと、掠っただけだ
もうちょっとで避けれる!!
オリガ「へぇ、出来てるじゃないか」ニヤ
もっともっと集中するんだ
妄想しろ! 避ける自分を妄想しろ!!
自分がダメなら出来る自分を持ち出すんだ!!
シュン――コン・・・バリ!!
スタン
オリガが木から下りてくる
オリガ「おめでとう」にま
ゼロ「はぁ・・はぁ・・・」
避けれた・・・避けれた!!
けどなんか・・・すっごい疲れた・・・
ドサ
地べたに座り込む
オリガ「キミ、今なにをやってのけたと思う?」
ゼロ「わか・・・んないよ」
オリガ「すっごい小規模だけどセカイからキミの肉体を呼び出したんだ」
僕の肉体・・・
(オリガ「それは勘違いだよ、キミはキミのセカイを自分の中に持っている、そこではキミは最強さ」)
あー・・・そういう事
ゼロ「持ち出せるのは、モノだけじゃない」
オリガ「半分正解だよ、モノの定義なんてもんはキミのセカイには存在しない」
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage saga <>2010/12/27(月) 22:05:36.83 ID:B.taZVQ0<>ゼロ「どういうこと?」
オリガ「キミ自身の肉体もモノだってことさ、キミのセカイで作ったモノはなんでも呼び寄せれる」
オリガ「ただし、自分の精神をいっぱい消耗しちゃうけどね、そこは慣れだよ」にま
ゼロ「とりあえず、この訓練を続ければいいんだね?」
オリガ「大正解」にま
そういうとオリガは姿を消した
オリガ「さぁ、のこり60個程ある、次からは二個以上一緒に投げちゃうよ」
はは、無茶苦茶だ
ゼロ「休憩とかはなし?」
オリガ「ないない、今の感覚を忘れないようにしなきゃね、それじゃあスタート」にま<>
◆gdkwqWWTW6<>sage saga <>2010/12/27(月) 22:06:49.82 ID:B.taZVQ0<>今回の更新はここまでです。
次の更新は年末になると思います。
駄文ですが、これからも私の妄想にお付き合いください。
宜しくお願い致します。<>
◆gdkwqWWTW6<><>2010/12/27(月) 22:07:56.88 ID:B.taZVQ0<>忘れてました。
また感想、批判、要望なんでも結構です。
なにかレス頂けると嬉しいです。
それではまた年末に<>
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします<>sage<>2010/12/28(火) 02:58:28.12 ID:6eRqFZk0<>おつおつ
<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/05(水) 09:19:59.90 ID:HYfcclY0<>お?<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2011/01/06(木) 12:55:16.16 ID:GpsmnQDO<>年末更新できずで申し訳御座いません・・・。
まぁ見ている人いないとは思いますが・・・。
話がぶれないように慎重に書き溜めを作ってます。
近々更新致しますので、宜しくお願い致します。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/07(金) 01:25:49.85 ID:syxaJlk0<>他人の目なんて、気にしないでいいんだぜ?
ここはお前のスレなんだから好きなように書けばいい。
話が完成したら色んな人が見てくれるさ。
あと、感想批判要望は見てる奴等が勝手に書き込むことだから、無理強いしても何も書けんよ。
見てる人いるかな……?どんなことでもいいんでレスください><とかは結構うざがられると思うぞ、何て言ってみたり。
要は、期待してる頑張れ。<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/09(日) 06:59:18.38 ID:ewC2FcDO<>上げないと人来ないだろ・・・<>
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします<>sage<>2011/01/14(金) 13:48:40.34 ID:qEj3d2Zd0<>移転のお知らせ
↓
■ 【必読】 SS・ノベル・やる夫板は移転しました 【案内処】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1294924033/
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/
<>
◆NEJSkqRq0U<>sage<>2011/01/18(火) 07:08:07.41 ID:CwAVW0yDO<>>>126
確かにその通りです。
かきながら構ってちゃんを発揮してしまった、ごめんなさい。
>>127
ですよね。
投下するときはあげていきます
全然投下できずに申し訳ないです。
今書き溜め作成中です。
移転後、また再開したいと思ってますので宜しくお願い致します。<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2011/01/18(火) 07:11:04.11 ID:CwAVW0yDO<>酉間違えました(。・ω・。)
>>129は私です。
<>
真真真・スレッドムーバー<><>移転<>この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2011/01/22(土) 20:54:14.09 ID:FVFPJHnDO<>長い間放置して申し訳ない・・・。
再開します。
―――
―
ゼロ「・・・・」
オリガ「ほんと、キミは一体何なんだい?」
ゼロは返事しない
いや、出来ない
既に力尽きて気を失っていた
オリガ「まさか60個全部避けるなんてね」
グオォォオオオ
上空から轟音
青いドラゴンがゆっくり降りてくる
オリガ「ごめんね、お迎えありがとう」にま
ルサ「別に構わないわ、それよりこの子ぼろぼろじゃない」
オリガ「そうでもないよ、中身を見てみるといい」
ルサは右手をゼロに向けた
ルサ「気を失ってるだけね」
オリガ「彼はもう戦える、召喚は完璧だね」
ルサ「ちょっとまって、いくらなんでも早すぎない?」
オリガ「ボクも驚いてるよ、けど彼がいればこの戦争に終止符を打てる」
ルサ「・・・そうね、あなたがそう言うってことはミールも始めるのね」
オリガ「うん、このセカイを終わらせよう」にま
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2011/01/22(土) 20:56:11.73 ID:FVFPJHnDO<>―――
―
目の前に真っ白な大きな扉がある
ドアノブはない
僕が扉に触れると扉は開いた
真っ白な部屋
壁には大きなスクリーン
中央にソファーが置いてある
誰かいる
「お帰り、まぁ座れよ」
右腕のないヒトガタ
真っ黒なヒトガタ
あなたは誰ですか?
「僕? そうだなぁ、クレーマーってところかな」
クレーマー?
「そう、世界に対するクレーマーさ」
訳が分からない
「いつもと違うね、さすがだよ」
いつも?
僕の事知っているんですか?
「あぁ、もちろんさ」
教えてください、僕は誰なんですか?
ヒトガタの動きが止まる
「君は自分の事が知りたいのかい?」
わかりません、そんなに死ぬほど知りたいって訳じゃないけど
なんだろう、知っておかないとダメな気がするんです
自分が日本人って事は分かるんですけど、他がさっぱりで
「はは、あはははは」
ヒトガタが笑う
「ごめんね、最高だ。 君なら救える」
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2011/01/22(土) 21:00:34.91 ID:FVFPJHnDO<>あの、話が全然見えてこないんですけど
僕は誰なんですか?
ヒトガタがぐいっと顔を寄せてくる
黒い影におおわれた顔に目なんて見えないはずなのにじっと見られている感覚
心まで見られているような錯覚に陥る
「君の目的は?」
僕の目的は彼女を・・・救うこと・・・
「そうだ」パチン
ヒトガタが指を鳴らす
あれ、僕は何を
「彼女を救うヒントを君にあげよう、それを聞きに来たんだろう?」
そうだ、僕はまだまだ弱い
力がほしいんだ
「なら魔王討伐を目的として考えようか、つまりは観測者の殺害方法さ」
「まず第一に観測者にレベルがあるのは知っているかい?」
いや、自分のセカイをもっていていろいろ呼び出せるってことくらいしか
「オッケー、まずはそこからだね。 まずはレベル0これは一般人さ、レベル1このくらいで自分のセカイを認識しこの世界に影響を及ぼすことが出来る」
影響? 召喚の事?
「いや、違う。 明確な区別はないんだけどね、無意識での召喚あたりからレベル1だと言って良い」
召喚が出来るレベルとはまた違うんだね
「そうだ、召喚は目的のモノを呼び出せるからね」
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2011/01/22(土) 21:05:48.12 ID:FVFPJHnDO<>「そしてレベル2これが君が今いるレベルさ、自由に召喚が出来る」
「レベル3、セカイの小規模な具現化。」
セカイの具現化?
「そうだ、自分のセカイをこの世界に具現化する。 自分はもちろん、周りもセカイの影響を受ける」
セカイの影響って?
「どんなセカイにもルールがある。 そのルールに従わされるのさ」
「最後、レベル4セカイの大規模な具現化。 このレベルになると国一つ飲み込めるだろうね」
魔王のレベルは4
「その認識で間違いないよ、レベル5になるのも時間の問題だけどね」
レベル5?
「この世界を飲み込むことが出来るレベルさ。 けど魔王には大樹がある、使いこなせてはいないようだけど、使われたらレベル5もあっというまだろうね」
「君と魔王のレベルの差は歴然、それでも戦うかい?」
戦う、それで救えるなら
僕は魔王を[ピーーー]
「いい返事だ、時間もないセカイを使いこなすコツを一つ教えておこう」
結果を考えて行動すること?
「それもある、けど大事なことは信じることさ。 自分のセカイを信じて今ある世界のルールを騙すんだ」
難しいよ
「すぐわかるよ、それじゃあ行ってらっしゃい」パチン
ヒトガタが指をならすとゼロは意識を失った
ヒトガタはスクリーンを見る
画面には眠っているゼロが写し出されている
「頼むよ、もう僕はもちそうにない」<>
◆Qajr9SdFjA<>sage<>2011/01/22(土) 21:07:57.04 ID:FVFPJHnDO<>>>135の差し替えです、すみません。
「そしてレベル2これが君が今いるレベルさ、自由に召喚が出来る」
「レベル3、セカイの小規模な具現化。」
セカイの具現化?
「そうだ、自分のセカイをこの世界に具現化する。 自分はもちろん、周りもセカイの影響を受ける」
セカイの影響って?
「どんなセカイにもルールがある。 そのルールに従わされるのさ」
「最後、レベル4セカイの大規模な具現化。 このレベルになると国一つ飲み込めるだろうね」
魔王のレベルは4
「その認識で間違いないよ、レベル5になるのも時間の問題だけどね」
レベル5?
「この世界を飲み込むことが出来るレベルさ。 けど魔王には大樹がある、使いこなせてはいないようだけど、使われたらレベル5もあっというまだろうね」
「君と魔王のレベルの差は歴然、それでも戦うかい?」
戦う、それで救えるなら
僕は魔王を[ピーーー]
「いい返事だ、時間もないセカイを使いこなすコツを一つ教えておこう」
結果を考えて行動すること?
「それもある、けど大事なことは信じることさ。 自分のセカイを信じて今ある世界のルールを騙すんだ」
難しいよ
「すぐわかるよ、それじゃあ行ってらっしゃい」パチン
ヒトガタが指をならすとゼロは意識を失った
ヒトガタはスクリーンを見る
画面には眠っているゼロが写し出されている
「頼むよ、もう僕はもちそうにない」
<>
◆2wYQZIZyMA<><>2011/01/22(土) 21:14:01.83 ID:FVFPJHnDO<>>>136は忘れてください・・・。
―――
―
ゼロ「くぅ、ふわぁぁああ」
大きな欠伸をしながら起き上がる
夢を見ていた気がする、けど内容は覚えていない
ここはいつもの病室?
そうか、訓練中に倒れたのか情けない
辺りを見渡す、窓には月が見えていた
どうやら夜みたいだ
慎重にベットから降りる
ゼロ「んー!」
背伸び
どうやら体のダメージは無さそうだ
また魔法の治療かな?
医者いらずだ、この国
軽く体を動かそうかな、寝過ぎていたせいか体が痛い
病室から出て城の中庭を目指す
――中庭
ベンチに腰かけたアージェが夜空を見上げていた
振り向かずにゼロに話しかける
アージェ「起きたか、体調はどうだの?」
ゼロ「絶好調だよ、寝過ぎて体が痛いだけ」
アージェ「そうか、ならよかった」
ゼロ「横、座って良い?」
アージェが頷く
彼女の横に座って夜空を見上げる
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/01/22(土) 21:45:14.50 ID:FVFPJHnDO<>アージェ「星をみていた」
夜空には満点の星空が輝いている
ゼロ「綺麗だね、初めて見たよ」
記憶はない
けど、こんな綺麗な夜空は日本では見れないという思いがどこかにあった
アージェ「あぁ、そして悲しい」
アージェの顔を見る
全くの無表情で夜空を見上げていた
アージェ「私はな、沢山のモノを壊して殺した。 その数はゼロの想像を絶するぞ? 理由もとても我が儘なものでの」
彼女は左腕を擦りながら続けた
アージェ「会いたい人がいる、助けたい人がいるんだ」
ゼロ「恋人?」
アージェ「いや、あいつにそんな感覚はなかろうの。 ただの想い人だの」
アージェに想い人か
嫉妬はなかった
なぜかほっとした<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/01/22(土) 21:53:00.15 ID:FVFPJHnDO<>アージェ「死んでしまった命は何処にいくと思う?」
ゼロ「さぁ、わからないよ」
アージェ「私は昔、星になってずっと見守ってくれると教えてもらった」
ゼロ「ロマンチックだね」
アージェ「私も子供だったからの」
だがな、とアージェが続ける
アージェ「私には星空が無数の憎悪に見える。 私が殺したモノ達が言うんだの、なぜ殺した、なぜお前が生きているっての」
アージェ「私は謝るんだ夜空に向かっての、ただひたすらごめんなさいって。 罪悪感に苛まれる事で人としての心を保ってたんだ」
アージェ「今は罪悪感も感じない」
アージェは悲しそうに呟いた
アージェ「なんでこんなことになったんだろうの、私は変わってしまったよ」
ゼロ以外に向けられた言葉
たぶん想い人だろうなとゼロは思った
言葉が見つからず黙って星空を眺め続けた
アージェが立ち上がる
アージェ「つまらん話に付き合わせてしまったの。今日はよく冷える、さきに戻るの」
そう言うとアージェは去っていった
ゼロ「アージェ・・・」
去り際、泣いているように見えた
アージェの想い人か
彼女が笑顔になるならその人も助けてあげたい
この気持ちを大切にしよう
ゼロは強くそう思った<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/01/22(土) 23:11:51.15 ID:+tcSYDZh0<>おおう・・きてら<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/01/23(日) 05:54:18.19 ID:++RB/aVDO<>>>140
一ヶ月音信不通ですみません。
――翌朝
ゼロ「ミール、入るよ?」
ミール『どうぞ』
ミールの部屋に入る
その場にはオリガもいた
ミール「呼び出してしまってすみません。 体調はいかがですか?」
ゼロ「大丈夫、元気だよ」
ミール「話は聞いています、召喚まで出来るようになったんですね。 レベル2になりましたか」
ゼロ「レベル?」
どこかできいたような
オリガ「ミー、まだ彼はレベルの事をしらないよ」
ミール「そうなんですか、オリガ説明をお願い」
オリガ「観測者のレベルはね、つまりは何が出来るかなんだよ」
オリガ「レベル0は一般人、つまり自分のセカイすら認識できない人達さ」
オリガ「レベル1、自分のセカイを認識でき、この世界に影響を及ぼすことが出来る」
オリガ「レベル2になると召喚が自由に出来るようになる、ゼロは今ここさ」
オリガ「レベル3は小規模なセカイの具現化、ここからはレベルが上がるごとに規模がでかくなる5で最大だ」
なんだろうすごいデジャブが・・・
ゼロ「ありがとう、よくわかったよ」
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/01/23(日) 05:55:50.26 ID:++RB/aVDO<>ミール「そこでゼロに自由都市に向かっていただきたいのです」
ゼロ「自由都市?」
オリガ「この戦争で行き場を失った人達が作った都市だよ。 風の国、鉄の国そして霧の国の民も住んでいる」
ミール「戦争から生まれた都市ですわ、風、鉄、霧、三ヵ国の文化が調和している都市です」
ミール「ゼロはそこで兵士獲得の切り札になってもらいます」
ゼロ「兵士って、自国の兵士は?」
ミール「私では動かせないんです」
ゼロ「霧の国のトップなのに?」
ミール「私は所詮、象徴ですから」
オリガ「一枚岩ではないってことさ」
こんだけ大きな国
そして戦争中という不安定な情勢だし
揉めるのは仕方ないのかな
オリガ「この国は魔法に特化していると同時に差別問題もある国なんだよ」
ゼロ「差別?」
オリガ「簡単に言えば魔法が使えるか使えないかさ」
ゼロ「この国の人はみんな魔法が使えるんじゃないの?」
オリガ「魔法はそんな単純なものじゃないんだ、霧の国は確かに習得しやすい環境ではあるけどね」にま
ミール「魔法が使えない人は少なくはありません、けど使える人の方が多いのが事実です」
ゼロ「そこで差別・・・」
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/01/23(日) 05:56:44.46 ID:++RB/aVDO<>ミール「魔法が使える側、この国では魔術師と呼ばれています。 魔術師達は魔法が使えない人々の事を劣等と呼び迫害しているのです。」
ミール「私は魔法が使えません。 王の娘という肩書きだけでこの座にいるのです。」
ミール「そして兵士はみな魔術師、私の指示には従いませんわ」
オリガ「疑問は残るだろうけどこんな感じで自国の兵士は使えない、だから自由都市から兵士を雇うのさ」
ゼロ「数はどれくらい集めるの?」
オリガ「自由都市にいる兵士八割はほしいね」にま
ゼロ「そんなに集めれる自信がないよ・・・」
ミール「自由都市との話し合いはすでにオリガが進めてくれています」
オリガ「向こうも魔王退治には興味津々だから話は早かったよ。 向こうが出してきた条件は1つ、レベル2の観測者が味方にいることさ」
ミール「ですからゼロはオリガについていくだけで構いません」
ゼロ「分かったよ、僕とオリガだけで行くの?」
ミール「ええ、派手に動きたくはありませんから。 出発は三日後です、宜しくお願いしますね」
<>
◆gdkwqWWTW6<>sage<>2011/01/23(日) 11:09:27.62 ID:++RB/aVDO<>夜が明けてた・・・。
今回の更新はここまでです。
有り難う御座いました。<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/01/23(日) 17:43:36.82 ID:nNRuHm0i0<>乙<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:10:33.11 ID:/Vsv+dwDO<> 再開します。
――城内廊下
オリガ「さて、準備を進めていかなきゃね」
ゼロ「何を準備したらいいかさっぱりだよ」
オリガ「あぁそうか、ちょっとまってね」
そう言うとオリガはシンプルなメモ翌用紙に何か書き始めた
書き終えた後、メモ翌用紙をゼロに渡す
オリガ「これくらい揃えておけば問題ないよ」にま
ゼロ「ありがとう」
オリガ「メモの中にどの店にいけばいいかも書いておいたから迷うことはないと思うよ。 だけど一つだけ注意点があるんだ」
ゼロ「注意点?」
オリガ「観測者であることを伏せることさ」
まぁ、別に大っぴらに言うつもりもないけど
ゼロ「別にいいけど、観測者って結構いるもんじゃないの?」
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:11:11.68 ID:/Vsv+dwDO<> オリガ「んー・・・余計な混乱を招きたくないのと、キミには注目されてほしくないんだよ」
注目・・・
オリガ「キミはボク達の切り札なんだ。 そして例え霧の国内と言えども敵はいっぱいいる」
ゼロ「魔術師の事?」
オリガ「全員って訳じゃないよ、トップレベルの魔術師どもさ。 彼らは魔王討伐には反対だからね、ミーが討伐を考えていると知れば」
ゼロ「潰される」
――ズキン
ぐっ、頭が痛い
目の前に血まみれのミール
それを抱いて泣きじゃくるオリガ
なんだこれ
オリガ「・・ロ」
オリガ「ゼロ」
ゼロ「あ、ごめん」
オリガ「大丈夫かい? 要はキミにただの難民として過ごしてほしいんだよ、一人でいるときはね」
ゼロ「わかったよ、何か聞かれたら記憶喪失で逃げる。 みんなに迷惑はかけたくはないし」
オリガ「了解、それじゃあボクは足を確保してくるね」
それじゃ、と愛くるしい笑顔を見せながらオリガは去っていった
ゼロはオリガからもらったメモ翌用紙に目を通す
すごい、地図まで載ってる
とりあえず城下町かな
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:12:25.20 ID:/Vsv+dwDO<> ――城下町
ゼロ「これでだいたい揃ったかな」
城下町は活気に溢れていた
賑やかだなぁ
差別問題があるなんて思えない
えと、あと何処だっけな
メモ翌用紙に目を通す
ここか
―――
―
喫茶にゃんにゃん
なんかここだけ浮いているんだよなぁ
店にはいる
メイド「おかえりなさいませ、ご主人様」にゃんにゃん
ゼロ「ど、どうも」
恥ずかしさがはんぱないよ
ゼロ「マスターさんいます?」
――ゾク
メイドさんの雰囲気が変わった?身動き一つとれない・・・
メイドがゼロを値踏みするような目で見る
メイド「ゼロ様ですね、こちらへ」
ゼロ「・・・はぁ」
オリガといい、いったい何なんだよ・・・
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:13:04.21 ID:/Vsv+dwDO<> メイドさんに店の奥まで案内された
扉を通るとパソコンに向かい合っている屈強そうな男性が一人
メイド「マスター、ゼロ様をお連れしました」
マスター「うい、サンキュー」
気だるそうにマスターがこちらを向く
グラサンをしていて目は見えない
怖そうな人だ・・・
ゼロ「初めまして、ゼロといいます。 オリガが頼んでいたものありますか?」
マスター「話は聞いてるよ。 ほれこれだ」
マスターから紙袋を受けとる
重いな
ゼロ「ありがとうございます」
マスター「送ってやってくれ」
メイド「畏まりました。 ゼロ様こちらへ」
ゼロ「あ、はい」
――喫茶出入り口
ゼロ「ありがとうございました」
メイドにお礼を言って店を出る
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:13:43.17 ID:/Vsv+dwDO<> さて、城に戻ろうかな
オリガは上手くいっただろうか
足を用意するっていってたけどなんだろう
車とかじゃないんだろうなぁ
走っているところを見たことがない
やっぱり馬かな
乗れるかすっごい不安・・・
マスターさんからの荷物なんだろう
すごく重い
ガチャガチャいってるし
大丈夫かな
・・・なんか変だ
なにが変か分からないけど何か違和感がすごい
なんだろうちゃんと帰れてるし、道もあっている・・・はず
あ、静かすぎるんだ
“周りに誰もいない”
―ジャキ
ゼロ「え」
首もとにナイフ
後ろに誰かいる
「貴様、観測者か」
ゼロ「あなた誰ですか」
落ち着くんだ僕
観測者であることは伏せないと
だから召喚はしちゃいけない、妄想はしちゃいけない
「質問に答えろ次はないぞ、貴様は何者だ。 ミールとの繋がりは?」
どうしよう
答えれないし
答えなかったら殺されるし
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:15:06.78 ID:/Vsv+dwDO<> ――ザシュ
え、今度は何?
「ゼロ様お気をつけください、後五人います」
メイドさん?
ゼロが振り向くとそこにはメイドと首と胴が離ればなれになった黒装束の男がいた
メイドの手には血まみれの肉切り包丁
ゼロ「あ・・・ありがとう」
メイド「いえ、それより私の後ろへ」
メイドがゼロの前に立つ
不気味なくらい静かな世界
静寂を破ったのはメイド
メイド「見つけた」
――ブォン
肉切り包丁を何もない空間にぶん投げた
グチャ
生理的に受け入れられない音が響いて黒装束の男が倒れた
残り4人、しかしメイドは素手
この好機を敵が逃すはずがない
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:15:45.90 ID:/Vsv+dwDO<> メイドは動かない
ゼロを背にして動かない
瞬間、黒の塊がメイドを襲う
ゼロ「メイドさん!」
メイド「なんでしょう」
え・・・
メイドは三人から襲撃を受けていた
ゼロには早すぎて見えていなかったが
メイドはその三人の襲撃を意図も簡単に捌いていた
一人目は大きな斧を持っていた
それを相手の軸をずらし、二人目の脳天に
脳天を砕かれた二人目の手首をつかみ相手が持っていたナイフを三人目の目に
三人目の細い剣は首を傾けるだけで避けていた
三人ともが地面に倒れる
ゼロは驚きで声が出せなかった
一種の恐怖すら感じていた
メイド「ゼロ様、戦場では気を抜かないようお願いします」
声はゼロの背後からした
早すぎる、もはや瞬間移動だ
後ろを振り向くと4人目の敵がメイドに捕縛されていた
ゼロ「・・・・」
お礼の言葉も出なかった
そこにあるのは恐怖のみ
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:16:23.16 ID:/Vsv+dwDO<> メイド「何処の所属ですか」
メイドが黒装束に問いただす
相手は答えない
メイド「今答えれば命までは奪いません」
答えない
―ズシュ
ゼロは我が目を疑った
メイドの手が黒装束の体内に入っている
ひぃっと黒装束が悲鳴を漏らした
メイド「元気な心臓ですね。 脈打っていますよ」ニタァ
黒装束は何も話せない
ただただ震えている
メイド「もう一度だけ聞きます、何処の所属ですか?」
相手が口を開こうとした
その時
メイドが咄嗟にバックステップをすると同時に黒装束の体が燃えた
メイド「証拠隠滅ですか」
残りの4人も燃やされていた
パリンとガラスが割れるような音がして城下町の賑やかさが戻った
ここが路地裏でよかった・・・
血まみれのメイドさんを見られたら騒ぎになっちゃうし
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:17:48.03 ID:/Vsv+dwDO<> メイド「私は気配を消してお供いたします。 ゼロ様は気にせずお城へ」
ゼロ「分かりました」
メイドは肉切り包丁を拾うと姿を消した
ゼロは早足で城への帰路につく
メイド「マスター、敵と接触しました」
マスター『相手は?』
メイド「戦法、後始末から猟犬かと思われます」
マスター『なるほどな、ゼロの事はきっかりばれているってか』
メイド「はい」
マスター『シナリオ通りだな』
メイド「いえ、誤差は多少あります」
マスター『話してみろ』
メイド「凡人では考えれないくらいの冷静沈着さは持ち合わせているようですが、同時に凡人並みの恐怖を感じておられました」
マスター『いつもと違ったんだな』
メイド「はい、違いました」
マスター『わかった』
メイド「楽しそうですね、マスター」
マスター『選択肢なんてないと思っていたシナリオにようやく選択肢が出来たんだ、楽しくもなる』
メイド「そうですね、私はこのまま護衛を?」
マスター『あぁ、そのまま護衛を頼む』
メイドは移動を開始する
<>
◆gdkwqWWTW6<><>2011/02/03(木) 12:18:47.16 ID:/Vsv+dwDO<> 更新おしまいです。
ではまた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2011/03/09(水) 02:55:10.94 ID:gAnuy6yb0<> 一ヶ月何の書き込みも無いとか寂しいなおい <>