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HTML化した人:lain.
承太郎「平沢達との奇妙な冒険」
1 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/12/20(月) 20:42:48.66 ID:/qXBqoDO
もしかしたら知ってる方いるかもしれないですけど、とあるSSの続編になります

承太郎「…俺がボーカル?」
承太郎「…俺はボーカル」
唯紬「承太郎君が!」澪律梓「ボーカル!」

です
続編というかパラレルです

それでは、少し説明をば
2 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/12/20(月) 20:44:06.39 ID:xIiL5qo0
おお!期待機!!
3 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 20:48:08.32 ID:/qXBqoDO
前作を読んでくださった方

読んでいただいてありがとうございました

主な時期は澪の事件以降です

来年度の予定だったんですが、規制で暇になって書き溜めたら
保存メールいっぱいになったので投下させてもらいます

すみませんでした

今回もお付き合いいただければ嬉しいです
4 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 20:49:52.06 ID:AcW9uz6o
とあるSSなのに軽音とJOJOとな!

期待
5 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 20:53:15.91 ID:6ekXhrco
これってさわ子が承太郎にボコられて死にかけたヤツの続編?
6 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 20:57:20.92 ID:/qXBqoDO
前作読んでないけど、もしかしたらこれを読むかもしれない方

前作は読まないでも

・承太郎は軽音部
・花京院は生徒会
・みんな仲良し
・承太郎は原作より優男

これだけわかってれば大丈夫だと思います

一応URL貼っときます

承太郎「…俺がボーカル?」
http://blog.m.livedoor.jp/minnanohimatubushi/c?guid=ON&id=1401493

承太郎「…俺はボーカル」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/kako/1282087157

唯紬「承太郎君が!」澪律梓「ボーカル!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/kako/1288010373
7 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:04:31.73 ID:/qXBqoDO
今までのまとめ
・スタープラチナ(軽音部で飼っているヒトデ)
・梓夢オチ回の一等:エジプト旅行
・唯達はDIOっぽい人を見たことあり
・演芸会でエンヤ婆っぽい人を目撃

他に何かあったら追々追加します

ちなみに、唯達の顔は京アニではなく、荒木先生バージョンです

それでは、次から投下します
8 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:06:48.27 ID:/qXBqoDO
3年時の夏休み明け!

花京院「お、みんな。おはよう!」

唯「花京院君!おはよー♪」

澪律紬和「おはよう」

承太郎「どうした?やけに嬉しそうじゃあないか」

花京院「わかるかい?」ニヤニヤ

律「顔にめっちゃ出てるぞ」

花京院「顔に出したくもなるさ」
9 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:07:28.24 ID:/qXBqoDO
和「一体どうしたのよ?」

花京院「この前、商店街でくじ引きがあっただろう?」

澪「そういえばあったな」

花京院「実は、そのくじ引きで僕の母親が一等を当てたんだ」

唯澪律紬和「一等!?」

承太郎「お前の母親はよっぽど強運らしいな」
「それで、その一等の中身はなんだ?」

花京院「エジプト旅行さ!」

唯澪律紬和承「!」
10 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:08:10.25 ID:/qXBqoDO
澪「す、すごいじゃないか!」

律「いつ出発するんだ!?」

花京院「出発は…確か12月ぐらいだったかな」

律「12月かぁ」
「結構遅いんだな」

花京院「旅行会社もいろいろ準備があるんじゃないかな」

唯「花京院君お土産よろしくね!」

花京院「いわれないでも買ってくるさ」フフッ
11 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:09:47.94 ID:/qXBqoDO
音楽室!

梓「へぇ〜、花京院先輩がエジプトに」

承太郎「ああ」

唯「いいよね〜」
「私にもくじ運があればなぁ」

梓「確かに一度は外国に行ってみたいですね」

澪「ムギって何ヵ国ぐらい旅行に行ったことあるんだ?」

紬「ん〜…」
「ヨーロッパはある程度行ったし…」
「ごめんなさい、わからないわ」

唯澪律梓「うらやましい…」
12 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:10:19.33 ID:/qXBqoDO
承太郎「なぜそんなに外国に行きたいんだ?」

唯「料理が私を呼んでるからだよ!」

澪「相変わらず食べ物のことばっかりだな…」

梓「承太郎先輩は外国に行ってみたくないんですか?」

承太郎「外国の海を見てみたいぐらいだな」
「それ以外行きたいとも思わないぜ」

澪「こっちは海ばっかりだ…」
13 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:10:48.36 ID:/qXBqoDO
律「でも何かわかるかも」

紬「何が?」

律「何かさ、外国の人ってフレンドリーなイメージあるからさ」
「ジョジョそんな感じのやかましい奴嫌いじゃん」

紬「確かにその分日本の方が良さそうね」

承太郎「日本にも目の前にやかましい奴が5人ほどいるがな」

律「美女5人をやかましいの一言で一掃するとは!」

唯「もったいないね〜」ニヤッ

承太郎「言ってろ…」
14 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:11:46.76 ID:/qXBqoDO
時は流れて12月のある日!

承太郎「いよいよ明日か」

花京院「ああ」
「すごく楽しみだ」

律「今日は寝れないんじゃないか?」

花京院「そうかもね」フフッ

澪「エジプトのどこに行くんだ?」

花京院「ピラミッドとかスフィンクスなんかを見に行くらしい」
「まあ、どこそこじゃあないかな」
15 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:12:16.81 ID:/qXBqoDO
唯「花京院君!」キラキラ

花京院「わかってるさ」
「お土産だろう?」フフッ

唯「ありがと〜♪」

和「気をつけるのよ?」
「旅先じゃ何が起こるかわからないし」

花京院「心配はいらないさ」
「おや、もうこんな時間か」
「僕は帰るよ。準備をしなくちゃあならない」
「それじゃあまた」スタスタ

紬「バイバ〜イ♪」
16 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:12:48.68 ID:/qXBqoDO
数日後の空条家!

承太郎(…暇だな)
(花京院もいないしな…)
(…何もやる事がねーぜ)

ピリリリ

承太郎(…平沢か)ポチッ
「何だ?」

唯『じょ、承太郎君ッ!』
『憂が!憂がぁぁあああああ!』

承太郎「どうしたッ!」
「落ち着くんだ平沢ッ!」

唯『憂が倒れちゃったんだよぉぉぉおおおお!』

承太郎「何ッ!?」
「待ってろ!すぐに行くッ!」
17 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:13:22.76 ID:/qXBqoDO
平沢家!

承太郎「平沢ッ!」ガチャッ!

和「承太郎君!上よ!」

承太郎「ああ!」タタタタ

ガチャッ!

承太郎「ハァ…ハァ…」

憂「はぁはぁ…」

唯「承太郎君…」グスッ
「う…憂がぁ……」ポタポタ

承太郎「大丈夫だ…落ち着くんだ…」

唯「うっ…うんっ…」ポタポタ
18 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:14:07.95 ID:/qXBqoDO
バタバタバタバタ

梓「憂っ!」ハァハァ

律「憂ちゃんは大丈夫なのか!?」

承太郎「…全員来たのか」

和「とりあえず意識はあるわ」
「承太郎君が来る少し前から…熱を計ってるんだけど…」

澪「だけど…?」

和「体温計が…鳴らないの…」

澪「え…?」
19 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:15:16.84 ID:/qXBqoDO
和「体温計が『計り終わりました』って合図をしないのよッ…」

梓「それは…憂はかなり高熱ってことじゃあ…」

ピピピピッピピピピッ

和「…憂…少しごめんね」スッ
「ッ!」ポロッ

コトッ

紬「どうしたの!?」

和「…すごく…熱いわ」
「こんなに熱く…憂…」
「あっ!体温計は…」

承太郎「体温計ならここに落ちてるぜ」ヒョイッ
「なにッ…こいつは…」
20 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:15:50.66 ID:/qXBqoDO
承太郎「おいッ!救急車を呼べッ!」

澪「え…そんなに…」

承太郎「いいから早くしろォォオオオーーーーーッ!!」

紬「承太郎君!ちゃんと説明して!」

承太郎「平沢の体温が42度あるッ!」
「早く救急車だッ!」

紬「42度!?」
「救急車は少し待って!」ポチポチ

プルルルル

紬「早く…早く出てッ…」

斎藤『はい。いかがなさいましたか、紬お嬢様』

紬「斎藤ッ!今日私を送った家に何か乗り物を寄越しなさい!」
「それと病院の手配をッ!」
「一刻を争うの!すぐに来てッ!」

斎藤『かしこまりましたッ!』
21 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:16:37.78 ID:/qXBqoDO
唯「ねぇ…」

澪「…どうした?」

唯「何で…みんなこんなに騒いでるの…?」

澪「唯…落ち着いて聞いてくれるか…?」

唯「うん…」

澪「今…憂ちゃんは」
「…かなり危険な状態だ」

唯「え…」

澪「…率直に言う」
「憂ちゃんは…死んでしまう危険があるんだ」

唯「そ…んな…」
「だって…さっきまで…元気…だったよ?」ワナワナ

澪「…それでもだ」
「危険なんだ…42度は…」
「いくら元気だったとしても…」
22 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:17:19.73 ID:/qXBqoDO
唯「や…だ……」ガクガク
「嫌だよ…」
「憂…?」

憂「はぁはぁ…」

唯「ねえ憂ってば…」ユサユサ

承太郎「平沢ッ!そこから離れろッ!」

唯「憂っ…」ユサユサ
「返事してよ憂っ!」ユサユサ

澪「唯ッ!」ガシッ

唯「やだっ!離してよ澪ちゃん!」
「憂の…憂の近くにいさせてよぉぉおーーー!」
23 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:17:55.43 ID:/qXBqoDO
律「唯ッ!こっち向け!」

唯「嫌だよ!離してよ!」

律「いいからこっち向け!」グイッ

唯「っ!」

律「いいか…お前が憂ちゃんを呼んで…揺さぶって…」
「どれだけ憂ちゃんに負担がかかったと思ってるッ!」

唯「あ…」

律「離れたくない気持ちもわかる…」
「けど…本当に憂ちゃんのことを思うんなら…」
「そこでじっとしてるんだ…」
24 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:18:29.45 ID:/qXBqoDO
唯「……」ストン
「う…い…」

憂「おね……ちゃん…?」ハァハァ

唯澪律紬梓和承「!」

憂「わた…し……だい…じょぶ…だ…から……」ハァハァ

唯「憂ぃ…」ウルウル

バタバタ

斎藤「紬お嬢様ッ!」

紬「斎藤!」
「あのベッドに寝てる子を病院へっ!」

斎藤「かしこまりました!」ガシッ

紬「みんなも行きましょう!」
25 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:18:59.84 ID:/qXBqoDO
病院!

憂「……」スースー

澪「とりあえず…落ち着いたみたいだな…」

梓「そうですね…」

律「一体…何なんだろうな…」

和「何もなければいいけど…」

コンコン ガラッ

唯承「……」スタスタ

梓「唯先輩に承太郎先輩…憂のことは…」

承太郎「…全員部屋から出てくれ」

澪「何で…」

承太郎「…いいから出てくれ」
26 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:19:34.38 ID:/qXBqoDO
待合室!

律「それで…どうだったんだ…?」

紬「それが…原因がわからないらしいの…」

澪律梓和「え…」

承太郎「…今は点滴である程度はマシな状態らしい」
「…だが…この後がどうなるか分からないとのことだ」

梓「そう…ですか…」

和「…唯は病室に一人で大丈夫なの?」
27 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:20:01.31 ID:/qXBqoDO
承太郎「…俺が様子を見てくる」
「もう遅い。お前らは帰った方がいい」

澪「ううん…私も行くよ」

律「…私も行く」

梓「…私も行きます」

和「…私も行くわ」

紬「…みんな行くのね」
「それじゃあ、お見舞いしたらみんなを斎藤に送らせるわ」

承太郎「…そうか」
「…行くぜ」
28 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:20:32.79 ID:/qXBqoDO
憂の病室!

コンコン ガラッ

憂「……」スースー

唯「……」

律「唯…」

唯「……」クルッ
「あ…みんな…」
29 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:21:16.97 ID:/qXBqoDO
梓「憂の調子はどうですか…?」

唯「うん…よく寝てるよ」

梓「そうで…」
「ッ!」
「承太郎…先輩…」ガクガク

承太郎「…何だ」

梓「ここにいるの…何人ですかね…?」ガクガク

承太郎「…平沢、お前、平沢、秋山、田井中、琴吹、真鍋、俺」
「…8人だが」
30 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:22:49.35 ID:/qXBqoDO
梓「う…憂のベッドより手前…入り口側に8人いますよね…?」ガクガク

承太郎「ああ」
「…どうした?何か様子がおかしいぜ?」

梓「憂のベッドの奥の左側に…鏡…ありますよね…?」ガクガク

承太郎「ああ」チラッ
「ッ!」
「こ…こいつはッ…」

?「……」ドドドドドドドドドドドド

承太郎が目にしたもの…それは…
何か人のようなものであったッ!
31 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:23:35.36 ID:/qXBqoDO
承太郎「な…何だ…あれはッ…」ハァ…ハァ…
(ベッドの奥に座ってやがったから気づかなかったッ…)

梓「わかんないです…」ガクガク
「ムギ先輩…この病院…幽霊が出るって噂…ありますか…?」ガクガク

紬「いいえ…そんな噂聞いたことないわ」

律「幽霊…?」

澪「ヒッ…」

和「見間違いじゃ…」

承太郎「いや…確かにいる」
「全員そこの鏡を見てみな…」

律「うわっ!」ビクゥ!

紬「きゃっ!」ビクゥ!

澪「あ…」パクパク

和「あっ!」ビクゥ!

唯「ほんとだ…」
32 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:24:17.55 ID:/qXBqoDO
梓「憂は…これが原因なんじゃあ…」

唯「それは違うと思う…」

梓「え…?」

唯「何かわかるんだ」
「あの人…すごく優しい感じがする」

承太郎「確かにな」
「…見たところ危害も加えなさそうだ」

律「本当に大丈夫なのか…?」

承太郎「恐らくな」
「そいつは人間じゃあない」
「何かこっちからしない限り無害だろう」

澪「それじゃあ…今日は帰るか」

紬「みんな送っていくわ」
「唯ちゃんはどうする?」
「私の家に泊まってもいいけど…」

唯「ううん…大丈夫」
「ありがとね、ムギちゃん」

斎藤「皆様、お迎えにあがりました」
33 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:24:50.96 ID:/qXBqoDO
帰り道!

ブロロロロ

紬「あとは承太郎君だけね」

承太郎「ああ」

紬「憂ちゃんの隣にいた人…何者かしら…?」

承太郎「…見当がつかない」
「今は幽霊としか言いようがないな」

紬「そうね…」
「明日から調べてみるわ」

承太郎「そうか、頼む」
34 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:25:30.99 ID:/qXBqoDO
キィッ

承太郎「着いたか」
「わざわざ悪かったな」ガチャッ

紬「ううん、いいの」
「それじゃあ、また明日学校で」

斎藤「お体に気をつけてください」

承太郎「ああ」
「じゃあな」

バタン
35 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:26:06.15 ID:/qXBqoDO
斎藤「…紬お嬢様」

紬「何?」

斎藤「先ほど空条様とお話されていました『幽霊』とは?」

紬「あなたは憂ちゃんの病室の鏡を見たかしら?」

斎藤「はい」
「皆様が注目されていたので」

紬「鏡に映ってなかった?」

斎藤「何がでしょうか?」

紬「ベッドの横に人のようなものが座ってたでしょ?」
36 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:27:16.00 ID:/qXBqoDO
斎藤「いえ…そのようなものは決して…」
「鏡には壁とベッドしか映っておりませんでした」

紬「何も…見えなかったの?」

斎藤「はい」

紬「あの病院…幽霊が出るって噂…あるかしら?」

斎藤「あの病院は琴吹グループのものですが」
「そのような噂は誰からも聞いておりません」

紬「そんなはずは…」
「みんな確かに見たって…」

斎藤「…皆様お疲れだったのでしょう」
「紬お嬢様も今日はゆっくりお休みください」

紬「…ええ」
(…どういうこと…?)

この日…ニューヨークから一人の老人が日本へ旅立った…

To Be Continued…
37 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:29:14.45 ID:CfU4dADO


今までのシリーズ全部見てるぜ

今回も期待してる
38 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/12/20(月) 21:31:45.46 ID:/qXBqoDO
補足
・何か暗くなってしまいました
・戦闘は次回かその次からです
・今回はセリフのみですが、徐々にナレーション的なものは入ってきます
・何か質問等あれば答えます
・次回は来週の月曜日です
39 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:34:06.27 ID:/qXBqoDO
期待してくれてる方、ありがとうございます
頑張ります、とにかく

>>5
続編的な感じになります
正しくは続編のパラレルワールドです
40 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21:43:49.18 ID:09d78UAO
私を呼びたまえ
41 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/21(火) 03:03:33.34 ID:Zga5ZjMo

今までは一応全て読んでるぜ
だが、ディオ様やエンヤ婆の件を覚えていなかった
とりあえず楽しみだ、がんばれ
42 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします2010/12/21(火) 21:06:16.68 ID:cBhZn.DO
お知らせ
来週の月曜日に投下予定でしたが、予定が入ったので
12/24金曜日に投下します
すみません
43 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]:2010/12/22(水) 04:14:54.68 ID:pKRnDZ60
おお!来てたのか!
44 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:14:57.95 ID:RPr31gDO
ちょっとテスト

死ね
殺す
45 :Are you enjoying the time of eve?2010/12/24(クリスマスイブ) 17:15:33.13 ID:RPr31gDO
投下
46 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:17:13.23 ID:RPr31gDO
翌日の教室!

律「唯は休みか…」

澪「まあ…昨日あんなことがあったしな…」

紬「…みんなに話があるの」

和「何かしら?」

紬「昨日…みんな憂ちゃんの病室で幽霊…見たわよね?」

澪「ヒッ…」ガクガク

律「ああ…見た」
47 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:18:23.41 ID:RPr31gDO
紬「私…斎藤に聞いてみたわ」
「斎藤も幽霊を見たの?って」

承太郎「…大体予想がつくんだが」

紬「それじゃあ率直に言うわ」
「斎藤だけじゃなく、病院の関係者全員…」
「幽霊なんかあの病院で見たことないらしいの」

澪「そ…それって…」

承太郎「俺達に…霊視に近い能力が身についたってことか…」

律「そんな漫画みたいなこと…」

和「でも…今はそうとしか考えられないわね」
48 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:19:36.74 ID:RPr31gDO
紬「それで、一つ提案があるの」

澪「何だ…?」

紬「今日…また確かめに行きましょう」
「憂ちゃんの病室へ」

澪「でも迷惑じゃないか…?」

律「いや…行こう」
「私達にしか見えないなら尚更行った方がいい」
「あいつが憂ちゃんに何かしたら、止めれるのは私達しかいないんだ」

和「そうね…」
「行きましょう、憂の病室へ」

承太郎「中野も連れていった方がいいだろう」
「呼んでくるぜ」
49 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:21:28.30 ID:RPr31gDO
憂の病室!

コンコン

唯「誰だろ…」スタスタ
「どうぞ」ガラッ

律「よっ」

唯「あ…みんな…」

澪「憂ちゃんは…」

唯「昨日よりは熱も下がったみたい」

澪「そっか…」ホッ
50 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:22:28.69 ID:RPr31gDO
承太郎「平沢…少し中に入れてくれ」

唯「あ、それもそうだね」
「みんな入って」

承太郎達は部屋に入る…
ベッドの横には…まだ幽霊が座っていた

澪律紬梓和承「ッ!」

承太郎「まだ…いたのか…」

唯「まだって、あの座ってる人のこと?」

紬「ええ…」
「どうやら見間違いじゃなかったようね…」
51 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:23:35.04 ID:RPr31gDO
梓「唯先輩…あの人…ずっといたんですか?」

唯「うん…私が来た時からずっと…」
「看護婦さんに聞いたんだ、あの人誰ですか?って」
「そしたら、『誰もいないけど…』って言われちゃった」

和「どうやら…斎藤さんは気を遣ってくれたってわけじゃあないみたいね」
52 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:24:15.48 ID:RPr31gDO
唯「でも、その人何もしてこないんだ」
「ううん…一回も動いたところを見たことがない…」

律「何なんだ?そいつの目的は…」

梓「とりあえず…本当に何もしてこないんですね?」

唯「うん…」

紬「ひとまず…安心ってことかしら」

和「あんまり長居しても悪いから帰りましょう?」

承太郎「…ああ」
「お前はまだいるのか?」

唯「うん…もう少しだけ」

律「唯…気持ちはわかるけど…学校には来いよ?」

唯「…うん」
53 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:25:04.05 ID:RPr31gDO
帰り道!

澪「唯…目が真っ赤だったな…」

承太郎「…寝れなかったんだろうな」

和「ええ…」
「あの子…すごく優しい子だから」

律「まあな…特に憂ちゃんのこととなると…」

澪「律止まれ!」
「信号まだ赤だぞ!」

律「うぉっ!」
「危ねー…」
54 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:25:46.11 ID:RPr31gDO
紬「あ…」

梓「どうしました?」

紬「私の家の方向から煙が上がってるから…」

承太郎「…火事か」

澪「かもな…冬場は多くなるし」
「ムギの家は大丈夫なのかな…」

紬「何も連絡はないから大丈夫だと思う…」

澪「そっか…」
55 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:27:32.51 ID:RPr31gDO
律「ここの信号待ち時間長いな〜」

梓「そうですね」
「特に交通量が多いわけでもなさそうですけど」

澪「あ、青に変わった」
「行くか」スタスタ

律「こういう話してたら変わるんだよな〜」

澪は先頭を歩きだす…
何かが迫っていることにも気づかずに…
56 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:30:48.60 ID:RPr31gDO
ブォォオオオオオ!

迫ってきていたのはトラックだったッ
スピードを緩める気配はなく!
真っ直ぐに澪に突っ込んできたッ!

律「って澪!」
「トラックが突っ込んできてるぞォォオーーーーーッ!」


澪「え…」

梓「澪先輩逃げてェェェーーーッ!」

紬「澪ちゃん!早く走ってぇえええッ!」

和「ドライバーは何やってんのよッ!」
「澪ッ!早く逃げてッ!」

澪「い…」
「いやああああああああああああああああああああああああっ!」
57 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:31:49.16 ID:RPr31gDO
承太郎「秋山ァァアアアアア!」ズギュ―z_ン!

澪のもとに駆け出す承太郎ッ
しかしッ!承太郎と共に駆け出す者がもう一人いたッ!

律「あ…あれはッ…」

紬「こんなこと…嘘ッ…」

梓「今承太郎先輩の背後に現われたのはッ…」

和「まさかッ!」

律紬梓和「幽霊ッ!?」
58 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:33:01.18 ID:RPr31gDO
承太郎「止まりやがれッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

その幽霊は、澪を助けたいという気持ちから現れたのか…
承太郎の気持ちに応えるかのようにトラックに拳を繰りだしたッ!

梓「やった!トラックが横転する!」

和「いいえ!まだよッ!」
「トラックは澪に向かって滑ってる!」

澪「あああああああああああああああああああああっ!」ズギュ―z_ン!
59 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:34:25.33 ID:RPr31gDO
紬「あれはッ!」

律「まさか…まさかッ!」
「澪にも幽霊が!」

梓「お願い!澪先輩を守ってェエエーーーーー!」

ドゴォ!

澪とトラックが接触しそうになるその瞬間ッ!
澪の幽霊がトラックに触れたッ!

承太郎「秋山ッ!」

澪「ジョ…ジョ…」グスッ
「ジョジョォォオオオ!」ポタポタ

律紬梓和「え…?」
60 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:35:11.67 ID:RPr31gDO
律達が視界に捕えたものッ!
それは泣きながら承太郎にすがりつく澪であった!
澪が助かったという喜びももちろんあったが…
彼女達には一つの疑問が浮かび上がった…

和「トラック…は…?」

律「わかんねえ…」
「澪の幽霊がトラックを殴ったと思ったら…消えてた…」

紬「みんな!あれ!」

紬が指をさした方向…20m程前方にはあのトラックがあったッ
61 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:35:43.03 ID:RPr31gDO
梓「似てるトラックじゃあ…」

紬「いいえ…見間違えるはずないわ…」
「トラックの側面を見て」

和「あれは…承太郎君の幽霊が殴った跡…」

律「あの幽霊…味方…なのか?」

梓「…悪霊ってわけじゃあなさそうですね」

和「とりあえず…澪のところに行きましょう」
62 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:36:36.17 ID:RPr31gDO
タタタタ

紬「澪ちゃん…大丈夫…?」

澪「う…んっ…」グスッ
「でも…すごく…怖かったッ…」ギューッ

承太郎「もう大丈夫だ…安心しろ」

梓「澪先輩に承太郎先輩…その…」
「二人の背中に…」

律「梓ッ!」
「…澪には…言うな」ボソッ

梓「そうですね…」
「すみません…やっぱり何もないです」

紬「この状態だと無理ね…」
「…今日は帰りましょう」
63 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:37:13.83 ID:RPr31gDO
その後の琴吹家!

紬「斎藤…憂ちゃんは特に変わった様子はない?」

斎藤「はい」
「お嬢様…幽霊の件ですが、病院の者に一人一人聞いて回りました」

紬「それで…」

斎藤「…やはり、何も知らないと全員が答えました」

紬「そう…わざわざありがとう」

斎藤「いえ…お嬢様の為ですので」

紬「ありがとう」フフッ
64 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:37:52.01 ID:RPr31gDO
紬「そういえば、今日家の近くで火事がなかった?」

斎藤「近くというほどではありませんが…」
「何でもニューヨークからの飛行機が墜落したとかで…」

紬「大変じゃない!」

斎藤「規模は小さいものでした」
「SPW財団の小型機らしく…」
「死者も出ておりません」

紬「そう…」
「でもSPW財団だなんて、どうかしたのかしら」

斎藤「ニューヨークの不動産王を送り届ける最中だったようです」

紬「そう…大変だったみたいね」
65 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:38:38.83 ID:RPr31gDO
ピリリリ

紬「斎藤、少しごめんね」

斎藤「それでは私は失礼します」

ガチャッ バタン

紬(承太郎君…今日のことかしら)ピッ
「もしもし」

承太郎『悪いな、忙しかったか?』
66 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:39:06.74 ID:RPr31gDO
紬「ううん、ちょっと斎藤とお話をしてただけ」

承太郎『そうか』
『それじゃあ喋り疲れさせちまうと悪いから手短に言うぜ』

紬「ええ…」

承太郎『今日…俺のじじいが俺の家に来た』
『…幽霊の話を聞きにな』

紬「えっ!?」
「それってどういう…」
67 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:39:37.87 ID:RPr31gDO
承太郎『…じじいは幽霊の正体を知っている』
『それで、俺達が幽霊を見た話をしたら、俺達全員に会いたいと言った…』
『そんなわけで、明日の放課後…俺の家に来てくれると嬉しいんだが』

紬「ええ…わかったわ」
「明日わかるのね…やっと…」

承太郎『ああ…』
『それじゃあ失礼するぜ』
『他のヤツらにも電話しないといけないからな』

紬「手伝おうか?」

承太郎『いや、大丈夫だ』
『またな』

紬「ええ、また明日」ピッ
68 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:40:17.67 ID:RPr31gDO
翌日の放課後の空条家!

梓「着きましたね」

律「相変わらずでかいなぁ〜」

和「唯…大丈夫?」

唯「うん」
「憂も頑張ってるのに、私だけメソメソしてちゃあダメだし」

和「そう」フフッ
69 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:40:49.09 ID:RPr31gDO
承太郎「…入るぞ」

ガラッ

唯澪律紬梓和「おじゃまします」

承太郎「こっちだ」スタスタ

唯「聖子さんは?」スタスタ

承太郎「買い物じゃあないか?」スタスタ

唯「会いたかったのにな〜」スタスタ

スタスタ

承太郎「ここだ」
「おい、連れてきたぜ」ガラッ
70 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:41:27.67 ID:RPr31gDO
唯「おじいちゃんこんにちは!」

梓「お久しぶりです」ペコリ

澪律紬和「こんにちは」ペコリ

ジョセフ「ああ、こんにちは」
「わざわざ来てもらってすまなかった」
「とりあえず入ってくれ」

ゾロゾロ

ジョセフ「承太郎、これで全員か?」

承太郎「ああ」
「あと一人、そいつの妹が入院してるがな」

ジョセフ「そうか…」
「気の毒だったな…」

唯「うん…」
71 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:42:13.01 ID:RPr31gDO
ジョセフ「そういえば…」

和「あ、私は真鍋和です」

ジョセフ「そうか」
「よろしく頼むよ」

和「はい」

ジョセフ「そして、わしはジョセフ・ジョースターじゃ」
72 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:43:48.59 ID:RPr31gDO
紬「まさか…昨日墜落した飛行機に乗ってた不動産王って…!」

ジョセフ「わしじゃ」
「君は確か琴吹グループのお嬢さんだったかな」
「SPW財団とはいい関係だしよく知っとるよ」

紬「ありがとうございます」ペコリ

律(話の次元が違う…)

紬「そうだ…ジョースターと言えば…」
「承太郎君は…ジョースター家の末裔…ですよね?」

ジョセフ「それも含めて話があるんじゃ」
「君達にはこれが見えるかな?」ズギュ―z_ン!
73 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:44:37.12 ID:RPr31gDO
澪「これはッ…」

律「ジョセフさんの腕に茨みたいなのが…」

ジョセフ「…どうやら見えるってのは本当らしいな」
「君達が今見たものは『スタンド』と呼ばれるものだ」

唯澪律紬梓和「スタンド…」

ジョセフ「ああ」
「昨日、君達は承太郎や澪ちゃんから幽霊のようなものが出たのを見たらしいが…」
「それも『スタンド』と呼ばれるものじゃ」

律「幽霊なんかじゃあないってことですか…?」
74 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:45:59.83 ID:RPr31gDO
ジョセフ「ああ」
「『スタンド』は生命エネルギーが作り出すパワーあるヴィジョン…」
「超能力を具現化したようなもの…と言えばわかりやすいか」

梓「超能力…」

唯「憂の病室にいる幽霊もスタンドなの…?」

ジョセフ「恐らくそうだろう」
「そして、そのスタンドの持ち主は憂ちゃんじゃ」

唯「憂の…」
75 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:46:57.69 ID:RPr31gDO
紬「お医者さん達…みんなスタンドは見えないらしいんです…」

ジョセフ「それは、彼らが『スタンド使い』じゃあないからさ」
「『スタンド』は『スタンド使い』にしか見えない」

紬「ということは…」

律「まさか…」

和「私達もスタンド使いなんですかッ!?」
76 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:48:10.77 ID:RPr31gDO
ジョセフ「…そうなる」
「そして、ここからが本題じゃ」
「これは本来、ジョースター家の問題なんだが…」
「君達にもスタンドが現れたのなら話は別だ…」
「一応…話しておいた方がいいだろう」

唯澪律紬梓和承「……」

ジョセフ「まずはこの写真を見てくれ」パサッ

ジョセフが取り出した写真には、鉄の箱が写っていた…
77 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:49:44.97 ID:RPr31gDO
承太郎「…これは…棺桶か?」

ジョセフ「そうだ」
「その棺桶は今から4年前に大西洋から引き上げられた」
「…今はSPW財団で保管してあるんだが…」
「それはお前の5代前の祖父…」
「ジョナサン・ジョースターが死亡した客船に積んであったそうだ」

和「それで…この棺桶はどういう…」

ジョセフ「…棺桶は空っぽだった」
「わしはその中に入っていたヤツを捜している!」
78 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:50:20.42 ID:RPr31gDO
律「おい…これ…名前書いてないか…?」

澪「本当だ…」
「『DIO』…」

ジョセフ「そう!われわれジョースター家は…」
「その長い眠りから覚めた男!DIOと闘う宿命にあるのじゃ!」

梓「そんなッ!それじゃあ承太郎先輩はッ!?」

ジョセフ「…わしと一緒に来てもらうことになる」
79 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:51:00.77 ID:RPr31gDO
紬「ジョースターさん…お言葉ですが…」
「あまりにも勝手すぎると思います」

承太郎「まあ待て」
「そのDIOってやつに何か手がかりはあるのか?」
「どうも突然すぎて信じられない」

ジョセフ「…実はわしは一年ほど前にスタンド能力が突然発現した」

紬「さっきの…」

ジョセフ「そうじゃ」
「そして…なぜDIOという存在に行き着いたのか…証拠を見せよう」スッ
80 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:52:04.02 ID:RPr31gDO
そう言って…
ジョセフはカバンからポラロイドカメラを取り出した

澪「カメラ…?」

ジョセフ「うおおおおおおおおおお!」ズギュ―z_ン!
「ハーミットパープルッ!」ガシャアン!

ジョセフは『ハーミットパープル』と呼ばれたスタンドでカメラを叩き壊したッ!
しかしッ!誰もが壊れたと思ったポラロイドカメラから写真が出てきたのだッ!
81 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:53:51.81 ID:RPr31gDO
紬「これはッ…これがスタンド能力ッ!?」

ジョセフ「そうじゃ…」
「わしの能力は『念写』…」
「そして承太郎…」
「これからこのフィルムに浮き出てくるものがお前の運命を決定づけるッ!」

承太郎「…一体どういうことだ」

ジョセフ「承太郎…自分の首のうしろを見てみろ」
82 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:54:29.57 ID:RPr31gDO
承太郎「これは…」

唯「星型の…アザ…?」

ジョセフ「それはわしにもあるし、ホリィにもある」
「そして…わしの父にもあった」
「ジョースター家はみんなこのアザがあるらしい…」

承太郎「もったいぶらないで早く言えッ!」
83 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:55:06.26 ID:RPr31gDO
ジョセフ「これを見ろォォオーーッ!」パサッ

承太郎「何ッ!?」
「こ、こいつはッ!」

承太郎が見た写真!それには金髪の男が写っていた…
だが…それだけではない…
その男の首のうしろ!そこには承太郎達と同じ星型のアザがあったッ!

ジョセフ「わしの念写にはいつもDIOだけが写る…」
「そしてこいつの首のうしろにあるのは!」
「このくそったれ野郎の首から下はッ」
「わしの祖父ジョナサン・ジョースターの肉体をのっとったものなのじゃあああーーーーーッ!」
84 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:56:04.72 ID:RPr31gDO
律「一体何が…」ピラッ
「こ、これは…」

澪「この人はッ…!」

唯「3年の初めに…私達が楽器屋に行ったとき…」

紬「私達より先に店内にいて…」

梓「ギターを売っていた男じゃあないですかッーー!」
85 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:56:43.25 ID:RPr31gDO
ジョセフ「君達はこの男を知っているのかッ!?」

紬「はい!」
「私達がギターを売りに楽器屋に行ったら」
「その男がさきにギターを売っていたんです!」

和「でも何でわざわざ売りに行くような真似を…」

ジョセフ「恐らく…やつはまだ肉体が完全には馴染んでいない」
「騒ぎを免れるため、留守の家からギターをかっぱらって売ったんじゃろう」
86 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:57:23.21 ID:RPr31gDO
澪「何でお金なんか…」

ジョセフ「あいつはスタンド使いを仲間にするべく世界中を回っているはず」
「そのための金が無くなったんだろう」

和「なぜ仲間を…?」

ジョセフ「わし達ジョースター家とDIOの間には因縁がある…」
「確実にジョースター家を抹消するためにスタンド使いを集めているんだろう…」

承太郎「…一つ疑問があるんだが」

ジョセフ「言ってみろ」

承太郎「俺がスタンド使いになったのはわかる…」
「一応ジョースター家の末裔だからな」
「…だが…なぜそいつらにもスタンドが発現しているんだ?」
87 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 17:58:30.68 ID:RPr31gDO
澪「確かに…」

ジョセフ「…みんなに近しい…」
「親しいヤツにスタンドの才能があり…その影響をうけたんだろう…」
「…どういうことかわかるな」

律「私達は…ジョジョの影響を受けてってこと?」

ジョセフ「そうじゃ」

和「憂は…」

ジョセフ「…彼女には才能がなかったってことだろう」
「スタンドに対する『抵抗力』…それがなかった」
88 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:00:44.17 ID:RPr31gDO
紬「ジョースターさん…それが…」

ジョセフ「何じゃ?」

紬「憂ちゃん…徐々に…本当に徐々にだけど…」
「回復していってるらしいんです」

唯「どういうこと…?」

ジョセフ「…言いにくいが…それは気のせいじゃ」
「単に解熱剤が効いているだけだろう…」
「解熱剤の効果が切れたら、再び高熱になる…」
89 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:01:38.92 ID:RPr31gDO
唯「憂は…治らないの…?」

ジョセフ「…おそらく治ることはない」
「DIOを見つけだし…倒さないことにはな…」

唯「なんで…」

ジョセフ「承太郎にスタンドが発現したのは、おそらくDIOが原因…」
「そして…君達は承太郎の影響を受けた…」

澪「私達も…間接的にDIOの影響を受けてる…」

ジョセフ「そうじゃ」
「だから諸悪の根源…DIOを叩かねばならんッ!」
90 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:02:33.46 ID:RPr31gDO
梓「あの…私にも一つ疑問が…」

ジョセフ「何じゃ?」

梓「承太郎先輩に澪先輩、憂のスタンドは見ました」
「それ以外の人達…スタンドが出る気配すらないんですけど…」

ジョセフ「…梓ちゃん達のスタンドのことだが…」
「スタンドには出し方というのがあってな…」

承太郎「待てッ!」

ジョセフ「…どうした」
91 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:03:18.39 ID:RPr31gDO
承太郎「それは…そいつらには教えるな」
「そいつらは知らないでいい」

ジョセフ「…そうじゃな」

律「おいおい…何二人で勝手に納得してんだよ」
「私達はそのスタンドの出し方ってのを知りたいんだけど」

承太郎「…だからお前らは知らなくていい」

唯「何で!?教えてよ!」

承太郎「何回も言わせるなッ!お前達は知らなくていいと言ってるだろうッ!」

唯澪律紬梓和「!」ビクゥ!
92 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:03:51.25 ID:RPr31gDO
ジョセフ「落ち着け…承太郎…」
「今度はわしから君達に質問だ」
「君達は…なぜそんなにスタンドを出したいんじゃ?」

紬「それは…少しでも承太郎君達の役に立ちたいから…」

承太郎「……」
93 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:04:37.85 ID:RPr31gDO
ジョセフ「…具体的には?」

和「私達も承太郎君達に着いて行って…」

ジョセフ「…闘うのか?」

唯澪律紬梓和「……」コクリ

承太郎「お前ら…DIOの写真は見たな?」

澪「ああ…」

承太郎「…あいつの首から下は何だ?」

梓「ジョセフさんのおじいちゃんの…」
「あッ…」
94 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:05:12.21 ID:RPr31gDO
唯「どうしたの、あずにゃん…?」

梓「わかりませんか…?今のDIOの肉体がジョナサンさんってことは…」

和「DIOと闘って負けたら最悪…いいえ…確実に殺されるってことね」

ジョセフ「…そういうことじゃ」
「これは生死に関わる問題なんだ」
95 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:06:03.97 ID:RPr31gDO
律「…それくらいわかってるよ」
「でもさ…そんなに危険な状態だからこそ仲間が必要なんじゃあないの?」

ジョセフ「…それはこれから見つけるつもりじゃ」

和「…スタンド使いはそんなにすぐ見つかるものなんですか?」

ジョセフ「それは…」
96 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:06:47.16 ID:RPr31gDO
唯「それなら…私達を連れて行ってよ!」

澪「…ジョジョはいつも私達を守ってくれてる」
「いつもいつも…一人で」

承太郎「……」

澪「もう…守られてばかりは嫌だッ…」

承太郎「…俺は近々いなくなる」
「それからは自分で守るしかないが」

澪「そういうことを言いたいんじゃあないッ!」
97 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:07:48.71 ID:RPr31gDO
澪「私達にも…ジョジョを守らせてくれよ…」
「たまにはさ…そのでっかい身体を私達に預けてくれよ!」
「私達はそんなに頼りないのかよッ!」
「今まで…3年間…一緒に過ごしてきたろ…?」ポタッ
「何だったんだよ…この3年間はぁ…」ポタポタ

律「澪…」

承太郎「…帰れ」

唯澪律紬梓和「え…」

承太郎「帰れ、と言ったんだ」
98 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:08:30.44 ID:RPr31gDO
律「…何だよ」
「何なんだよてめぇぇえええ!」ガシッ

承太郎「……」

唯「りっちゃん!?」

紬「りっちゃん!承太郎君から手を離して!」

律「うるせぇぇえええ!お前らは黙ってろ!」

唯紬梓和「!」ビクッ

承太郎「……」
99 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:09:33.25 ID:RPr31gDO
律「何だよ『帰れ』って!」
「澪はッ!澪なりにお前に一生懸命思いを伝えただろッ!」
「お前は私達の3年間を…私達と一緒に過ごしてきた3年間をッ…!」
「『帰れ』の一言で終わらせんのかよ!」
「私達はその程度の存在なのかよッ!?」

紬「りっちゃん抑えて!」

梓「律先輩!落ち着いてください!」

承太郎「……」
100 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:11:30.58 ID:RPr31gDO
律「私もさ…澪と同じ気持ちだ…」
「そりゃあ私はみんなに比べて頼りなかったかもしんない…」
「でもさ…頼ってくれよ…私は部長だぞ…?」
「何もかも自分で背負おうとすんなよ…」

承太郎「……」

律「何か…言ってくれよ…」ポタッ
「私達の関係ってこんなもんだったのかよ…」ポタポタ
「ジョジョ…」ドンッ
「おい…ジョジョぉ…」ドンドン

律は…大粒の涙を流しながら承太郎の胸を叩いた…
どうにかして承太郎に自分達の気持ちを伝えるために…
…その一撃一撃はあまりにも弱々しく…切ないものだった…
101 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:12:02.51 ID:RPr31gDO
承太郎「……」グイッ
「…じじい」

ジョセフ「…何じゃ」

承太郎「…俺は部屋に戻る」
「…そいつらを頼むぜ」スタスタ

ジョセフ「…ああ」

梓「そんなッ…ちょっと待ってくださいよ!」

スタスタ
102 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:12:39.67 ID:RPr31gDO
ジョセフ「…梓ちゃん」

梓「…はい」

ジョセフ「…承太郎を責めないでやってくれ」
「…全てはわしの責任だ」

梓「そんなこと…考えてませんから…」

ジョセフ「そうか…」
「みんなもだ…」
「すまなかった」ペコリ

紬「そんな…頭を上げてください」

ジョセフ「…すまない」
103 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:13:17.71 ID:RPr31gDO
和「今日は…帰りましょうか」

唯「…そうだね」

スタスタ

唯澪律紬梓和「…おじゃましました」

ジョセフ「…すまなかった」

ガラッ ピシャッ

唯澪律紬梓和「……」スタスタ

和「…澪、律…大丈夫?」

澪律「うん…」
104 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:13:57.14 ID:RPr31gDO
唯「私…さ…」

紬「どうしたの?」

唯「諦めないよ」

梓「何をですか…?」

唯「承太郎君達について行くこと」
「きっと…スタンドを出せたら二人とも納得してくれると思うんだ」

紬「でも…どうやって出すか…」

律「澪…本当にどうやって出したか覚えてない?」

澪「…ごめん」

和「…それぞれ考えましょうか」
105 :Are you enjoying the time of eve?[sage saga]:2010/12/24(クリスマスイブ) 18:17:14.16 ID:RPr31gDO
梓「そういえば、花京院先輩今日帰国したんでしたっけ」

和「ええ」
「明日から学校に来るって言ってたわ」

彼女達は…気づかなかった…
空条家を出てから…彼女達の姿が見えなくなるまで…
承太郎が彼女達を見守っていたことを…
そして…律との会話のあとに…承太郎が学生帽を目深に被った理由を…


To Be Continued…
106 :Are you enjoying the time of eve?2010/12/24(クリスマスイブ) 18:34:31.55 ID:RPr31gDO
補足
・今回は投下中に大幅に書き換えたので、誤字脱字があるかもしれないです。その時は脳内変換よろしくお願いします
・何か暗くなりました。明るくなんないですね
トラックの運転手は居眠り運転
・警察が怖いDIOかわいい
・何か質問あれば答えます
・次回は元旦で

以下、クリスマスに関して
・「Oh My ギー太!」の歌詞のギー太を承太郎に変えてニヤニヤ、そんなクリスマス
・「青春Vibration」で心を結ぶ相手が承太郎、そんなことを考えるクリスマス
・「夕空ア・ラ・カルト」言わずもがな、そんなクリスマス
・「野生の情熱」大胆な夢想しちゃう紬ちゃん、そんなクリスマス
・「Over The Starlight」言わずもがな、そんなクリスマス
・上の読みたい人います?そんなことを聞いてみるクリスマス
・黙々と投下する、そんなクリスマス
・今年はけいおんキャラに囲まれてのクリスマス、だから寂しくないッ!
107 :Are you enjoying the time of eve?[sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 19:37:44.97 ID:EDDzQHQo
ち〜〜っとばっかしDIOに親近感ってやつが沸いて来たぜェェ〜〜〜

旅費が無くなったとか、そんなんでいいのか!wwww
108 :Are you enjoying the time of eve?2010/12/24(クリスマスイブ) 23:41:02.15 ID:UrdOol60
まさかうろジョジョのDIOは金が無くなったから一行に便乗してるんじゃ……
109 :MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage]:2010/12/25(クリスマス) 12:40:57.94 ID:ZIGPOQAO
デーボとお茶したりンドゥールにアクエリ差し入れしたりしてるけどな
110 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 00:28:55.84 ID:kam70QQo
| 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/   
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/      新 年 だ ッ!!
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、          あけましておめでとう
 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
 ! >ニ<:|      、;;;;;;;;;;;;;,. /|       ___,. -、
 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.|  |    :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_   _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| |  |    _;;;;;;;_ ̄ ̄   |   ̄ ̄ / _,. く  / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐'''!-‐''"´::::::::::::::::: ̄ ̄`〜''‐-、_    / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
  \_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /  /  .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
\    ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/  /  /   ̄   )  ノ__'-ノ
  \    \::::::::::::::`''‐--‐''´::::::::::/  / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽ ヽ
ヽ  ヽ\   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      /    ゝニ--‐、‐   |
 l   ヽヽ   \::::::::::::::::::::::::

111 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/01(正月) 01:40:16.87 ID:cChfAMDO
あけましておめでとうございます

>>110
あけおメルシーボークー
新年のあいさつ、恐縮のいたり
112 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:41:10.73 ID:cChfAMDO
翌日の朝!

承太郎「…行ってくる」

ホリィ「承太郎!行ってきますのキスを忘れてるわ!」

承太郎「…忘れるも何もそんな日課はない」

ホリィ「もう!いけずね♪」

承太郎「…アホか」
113 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:42:15.55 ID:cChfAMDO
スタスタ

承太郎「……」スタスタ

唯「あっ!」
「承太ろ…」タタタタ
「あ…」

承太郎「…何の用だ?」ピタッ

唯「あ…その…」

114 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:42:46.23 ID:cChfAMDO
承太郎「…何もないなら呼び止めるな」スタスタ

唯「あ…」
「ごめんなさい…」

承太郎「……」ピタッ
「……」

唯「……」

承太郎「……」スタスタ

唯「……」
(何で…こんなことになっちゃったんだろ…)
115 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:43:23.67 ID:cChfAMDO
3年2組!

花京院「やあ、みんな」

律「ああ…」

澪「おはよう…」

花京院「みんな元気がないようだが…」

和「…いろいろあったのよ」

花京院「…そうか」
116 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:44:18.20 ID:cChfAMDO
ガチャッ

承太郎「……」スタスタ

紬「あ…」
「お、おはよう…承太郎君…」

承太郎「……」チラッ
「…ああ」

姫子「ちょっと…承太郎君と何かあったの?」

律「…何もないよ」

姫子「でも…みんな様子が…」

律「本当…何でもない」

姫子「そう…」
117 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:46:55.94 ID:cChfAMDO
花京院は思った

これは好都合だ…
承太郎の取り巻きがいなくなれば僕の任務は楽に進む
正直…軽音部をどうやって承太郎から引き剥がすかが難関だったからな…
あとは承太郎を一人にするだけだ…

なぜ…このように思ったか…
今の花京院の考えは…
誰にもわかるはずがなかった
118 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:47:26.37 ID:cChfAMDO
承太郎「……」

エリ「軽音部…どうしちゃったんだろ…」

風子「わからない…」

しずか「本当に何が…」

承太郎「チッ…」ガタッ

花京院「承太郎…どこに行くんだ」

承太郎「…お前には関係ないだろう」

花京院「関係あるさ」
「仮にも僕は学級委員だ」
「君の居場所を先生に伝えなくちゃあならない」
119 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:48:27.69 ID:cChfAMDO
承太郎「…保健室だ」

花京院「そうか」
(これは…)
(風は明らかにこの花京院典明に吹いているッ!)
「僕もついていくよ」

承太郎「いや、いい」スタスタ

花京院(…そう言うと思ったさ)
(別に今始末しないといけないわけじゃあない)
(僕はこのあとこっそり保健室に向かえばいい
(…先生のいない昼休みにでもな)
120 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:48:57.50 ID:cChfAMDO
ガチャッ

唯「……」トボトボ

澪「唯…」

唯「みんな…おはよう…」

花京院「平沢さん、登校したばかりで悪いが質問がある」

唯「何…?」

花京院「承太郎は…保健室に向かっていたかな?」
「見かけたと思うんだが…」
121 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:49:42.06 ID:cChfAMDO
唯「保健室…?」
「保健室とは違う方向に向かってたけど…」

花京院「…どっちだい?」

唯「向こうの方に…」

花京院「そうか、ありがとう」
「真鍋さん、僕は少し抜けると先生に伝えてくれ」

和「…わかったわ」

花京院「ありがとう」スタスタ
(保健室でゆっくり始末しようと思ったが…)
(…このまま帰られても困る)
(捜すしかないか)
122 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:50:35.80 ID:cChfAMDO
ガチャッ バタン

花京院「ハイエロファントグリーン!」ズギュ―z_ン!
「承太郎を捜せッ!まだ近くにいるはずだ!」

花京院が叫ぶと何か光ったものが現れたッ
ハイエロファントグリーンと呼ばれたそれは…
緑色で筋があり、光ったメロンを連想させるような外観だった!

花京院「しかし承太郎…どこに行くんだ?」
123 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:51:40.70 ID:cChfAMDO
3年2組!

澪「ジョジョ…どこに行ったのかな?」

律「さあな…」
「はぁ…」

和「…ちょっといいかしら」

唯「どうしたの、和ちゃん…?」

和「…率直に言うわ」
「花京院君の様子…おかしくない?」

律「そうか…?」
124 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:52:14.22 ID:cChfAMDO
和「彼…承太郎君が教室を出ようとした時、承太郎君に行き先を聞いたわよね?」

紬「ええ…」

和「そして…ついさっき、唯に承太郎君の行き先を聞いたわ…」

唯「それがどうかしたの…?」

澪「学級委員だし普通じゃあ…」
「あっ!」
125 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:53:15.75 ID:cChfAMDO
律「何だ澪!?」

澪「花京院は…ジョジョがさぼるときはいつも目をつぶってた…」
「それなのに…今日初めてじゃあないか…?」
「ジョジョに行き先を聞いたのは…」

紬「でも…気まぐれかもしれないわ…」

和「それならなぜ唯に聞いたのかしら…」
「承太郎君に聞くだけで十分のはず…」
126 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:53:53.46 ID:cChfAMDO
唯「先生に怒られるからとか…」

和「怒られるのは承太郎君だけよ…」
「承太郎君は花京院君に嘘をついてどこかへ行った…」
「花京院君は騙されただけ…怒られる理由なんて何もない…」

澪「そして…花京院はジョジョを捜しに行ったよな…」
「何で捜しに行く必要があるんだ…?」
127 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:54:28.26 ID:cChfAMDO
律「さぼったジョジョを引き戻しに…」

澪「律…最初に言ったろ?」

律「あっ…」
「花京院は…いつもならジョジョを問い詰めたり追いかけたりしないッ…」

澪「そう…おかしいんだ…今日の花京院は…」
「ジョジョにまとわりつきすぎなんだッ…!」
「まるで…ジョジョを監視しているかのように!」
128 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:55:05.67 ID:cChfAMDO
唯「何でそんなこと…」

紬「…どういう理由か分からないけど」
「…承太郎君と二人っきりになりたいんじゃあないかしら」
「秘密の話があるとか…」

和「その線が可能性あるわね…」
「ただ…二人で会話するために追いかけたってのはどうかしら」
「昼休みにでもどこか人気の無いところへ呼び出せばいいわ…」
「それに、今は携帯もある」

唯「ね、ねぇ…」

澪「何だ?」

唯「私達…承太郎君の影響なんだよね…?」

澪「は…?」
129 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:57:00.44 ID:cChfAMDO
唯「私達がスタンド使いになったの…承太郎君の影響なんだよね?」

澪「そうだけど…」

唯「花京院君は…どうなのかな…」

紬「影響あるかもしれないわ…」
「花京院君は…私達よりも前に承太郎君と友達になってるし…」

唯「それだと…マズいかもしれない…」
130 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:58:16.97 ID:cChfAMDO
澪「どういう…」

唯「おじいちゃんは…」
「…DIOはスタンド使いを仲間にするために
「『世界中』を旅してるって言ったよね…」

律「ああ…確か…」

唯「そして…今は日本にはいない…」

澪「…どういう…?」

唯「私達がよく知ってる人…最近日本にいなかったよね」
「そして、その人はスタンド使いの素質があるかもしれない…」
131 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 01:59:23.94 ID:cChfAMDO
律「何が言いたいんだ…?」

唯「…花京院君は」
「敵スタンド使いかもしれないッ!」

澪律紬和「なっ!」

律「唯ッ!お前花京院を敵だと疑ってんのかよ!?」

和「唯…さすがにそれは聞き捨てならないわ」
「花京院君が悪に染まるはずはないって私が一番知ってる…」
132 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:00:22.36 ID:cChfAMDO
紬「…二人とも落ち着いて私の話を聞いてくれるかしら」

律和「……」

紬「…花京院君は操られているのかもしれない」

律「…どうやってだよ」

紬「…みんなはヒトラーを知ってるかしら」

澪「まあ…」

紬「それじゃあナポレオンは?」

律「知ってるけど…」

紬「…リンカーン」

和「知ってるわ」

紬「それじゃあ…この3人に共通しているのは何かしら」
133 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:01:11.55 ID:cChfAMDO
澪「…指導者、とか」

紬「そうね」
「だけど私の求めている答えとは違うわ」

和「カリスマ…」

紬「そう…」
「カリスマよ」

唯「じゃあ…DIOはそのカリスマ性で花京院君を…」

紬「…その可能性も入れていいと思うわ」
134 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:02:46.25 ID:cChfAMDO
律「探そうッ!ジョジョと花京院を!」
「『もしかしたら』があるかもしれない!」

和「でも…見つけた後どうするの…?」

澪「…観察だ」
「何も不穏な動きをしないか…」

紬「それじゃあそれぞれ別れて捜しましょう!」
「今なら先生も来てないから何事もなく教室を抜け出せるわ!」
135 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:03:28.58 ID:cChfAMDO
唯「あずにゃんはどうするの!?」

和「…連れて行った方がいいかもしれないわ」
「万が一承太郎君が襲われたら…」
「もしかしたら梓ちゃんのスタンドが承太郎君を助けるかもしれない」

澪「でもスタンドの出し方が…」

律「ぐだぐだやかましいぞ澪!」
「なんとかなる!お前だって何とかなったんだ!」

澪「そう…だな…」

律「それとムギは梓を頼む!」
「二人を探しながらさっきのことを梓に説明してくれ!」
「あくまでも一可能性としてだ!」

紬「わかった!」

唯「それじゃあ行こう!」
136 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:04:20.01 ID:cChfAMDO
音楽室!

承太郎「……」
(…あいつらの反応…予想はしていた)
(着いてくるって言いだすこととかな…)
(何せ平沢の命もかかってる…)

キーンコーンカーンコーン

承太郎(しかし…あいつらを巻き込む訳にはいかねえ…)
(あいつらが命の危険を侵してまで着いてくることじゃあない)
(……)
(…泣かせちまったな)
(…やれやれだぜ)
137 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:05:01.10 ID:cChfAMDO
ガチャッ

さわ子「あら…」
「もう授業は始まってるわよ?」

承太郎「…保健室が満員だったんでな」

さわ子「どこも悪そうには見えないけど…」
「一応体温計っときましょうか」スッ

そう言ってさわ子が取り出したものッ!
それはボールペンだったッ!
138 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:05:41.55 ID:cChfAMDO
承太郎「…お前のボールペンは体温計の機能がついてるのか?」

さわ子「…何のこと?」

承太郎「…それはボールペンだろう」

さわ子「承太郎君…まさか…これがボールペンに見えるの…?」
「…この体温計が」

承太郎「お前…とうとう頭がやられちまったのか?」
「どこからどう見てもボールペ…」

承太郎が言い掛けたその時!
さわ子が承太郎へ向けて走りだしたッ!
それと同時に承太郎はさわ子の脚に絡みつく奇妙なものを見たッ!
139 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:07:01.87 ID:cChfAMDO
さわ子「あんた!これがボールペンに見えるってなら!」ダダダダ
「もっと間近で見て確認しなさいッ!」ブォッ!

承太郎「ぐっ…」ガシィッ!

間一髪ッ!承太郎はさわ子の振り下ろした腕を受けとめる!
しかし!徐々にボールペンは承太郎の顔に突き刺さるッ!

承太郎「こっ…こいつ…並の女の腕力じゃあねえッ!」
「それにお前ッ!脚に何か絡み付いてやがるッ!」
「お前!スタンド使いかッ!」
140 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:07:36.89 ID:cChfAMDO
ガチャッ

音楽室の扉が開く…
そこには男が立っていた…
不敵な笑みを浮かべ承太郎を眺めている…
その男はッ!承太郎の親友!

承太郎「花京院ッ!」
「てめえ見てないで助けやがれッ!」

花京院「助ける?そいつは違うな、承太郎…」
「僕は見にきたんだ」
「承太郎!貴様が山中先生に殺されていくところをなッ!」

承太郎「花京院!てめぇぇぇえええ」
「敵スタンド使いかァァアーーーーーッ!」
141 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:08:03.50 ID:cChfAMDO
廊下!

唯「いないね…」

紬「そうね…」

澪「あとみんなが調べてないのは…」

梓「部室…ですね…」

律「まさか…いるわけ…」

テキスタンドツカイカァァアーーーーーッ!

突如、叫び声が彼女達の耳に入った!
その声の持ち主は、彼女達が必死に捜していた人物…
そして!それは彼女達が
「いるわけないだろう」
と思っていた音楽室から聞こえたッ!
142 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:08:35.43 ID:cChfAMDO
和「今の声はッ」

梓「承太郎先輩!」

律「みんな急ぐぞ!」
「あいつは確かに『敵スタンド使い』って言ったッ!」

和「ええ!」
「走りましょう!」
143 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:09:13.89 ID:cChfAMDO
音楽室!

花京院「敵…か…」
「…そうなるのかもな」

承太郎「てめえッ…」

さわ子「あああああああああッ!」ググッ

承太郎「なッ…」

承太郎が目にしたものッ!
それは、さわ子の口内に潜むスタンドだった!
144 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:10:13.49 ID:cChfAMDO
承太郎「チッ!やるしかねえ!」
「うおおおおおお!」ズギュ―z_ン!

ズッキュ―z_ン!

花京院「何ィ!」

花京院が驚いたのも無理はない…
スタープラチナはさわ子に唇を重ね!
花京院のスタンドを噛んで引きずりだしたのだッ!
145 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:11:02.35 ID:cChfAMDO
承太郎「…花京院…てめえのせいでスタープラチナが悲しんでるぜ」
「…初めてがこんな形で奪われちまったってな!」

花京院「ふふ…まだ冗談を言える余裕があるみたいだ」

承太郎「ああ」
「てめーのスタンド…とりつくしか芸がなさそうなんでな」ガシィッ!

スタープラチナは花京院のスタンドの首を締め付ける!
その締め付けた箇所と同じところ!花京院の首にも跡がついたッ!
146 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:12:22.81 ID:cChfAMDO
承太郎「なるほど…」
「スタンドのダメージは花京院…お前にもいくってわけか」

花京院「……」ポタ…ポタ…

承太郎「何だ…?」
「花京院のスタンドの手から緑色の液体が出てやがる…」

花京院「…残念だったな承太郎」
「それに気づいた時点で逃げればよかったものを…」
「くらえッ!僕のハイエロファントグリーンの…!」
「エメラルドスプラァァーーーッシュ!」ドバァッ!

花京院が叫んだ瞬間!
ハイエロファントグリーンの手から緑色の固体…
エメラルドのようなものが発射されたッ!
147 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:13:42.43 ID:cChfAMDO
承太郎「ぐッ…」ドゴォ!

超至近距離でエメラルドスプラッシュを受けた承太郎ッ
なんと!音楽室の入り口付近まで吹っ飛ばされた!

花京院「承太郎…君が見た緑色のもの…」
「それは破壊のエネルギーのヴィジョン…」
「そしてスタープラチナはそれをくらった…」
「君もケガをしたはずだ…!」

承太郎「…ああ」
「…ただのかすり傷だがな」
148 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:15:28.72 ID:cChfAMDO
花京院「…強がるな」
「そうだ承太郎…」
「君は何かを守りながら闘ったことはあるかな?」

承太郎「……」

花京院「…あるはずがないな」
「君にはこれからそれをしてもらう」

承太郎「どういう…」
「ハッ!」
「やめろッ!」ダダダダ

花京院「さすが承太郎だ…勘がいい」
「エメラルドスプラッシュ!」ドバァッ!

花京院がエメラルドスプラッシュを発射した先!
そこには律のドラムと紬のキーボードがあったッ!
149 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:16:01.70 ID:cChfAMDO
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

バシュンッ!

承太郎「…やれやれ」
「さっきは油断しちまったが…」
「エメラルドスプラッシュと言ったか」
「これじゃあドラムにもキーボードにも傷一つつかないんじゃあないか?」

花京院「……」ニヤッ
150 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:16:55.77 ID:cChfAMDO
承太郎「どうした」
「絶望的な状況でいかれちまったか?」

花京院「君がエメラルドスプラッシュを弾くことは予想していた」
「後ろを見ろ!」

承太郎「なッ!」クルッ

承太郎が振り向いたその先!
そこにはハイエロファントグリーンが立っていたッ!

花京院「そしてくらえッ!」
「エメラルドスプラッシュをォォオッーーー!」

承太郎「クソッ!」
「オラオラオラオラオラオラァ!」

承太郎はかろうじて花京院のエメラルドスプラッシュを防ぐ!
151 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:18:11.37 ID:cChfAMDO
花京院「スタープラチナ…なかなかのスピードとパワーだ…」
「やるじゃあないか承太郎」

承太郎「…お前に誉められても嬉しくない」

花京院「そうか」フフッ
「さて…次はどうやって攻撃しようか…」

承太郎「それじゃあ俺はお前が考えてる間にてめーをぶちのめすッ!」

花京院「……」
152 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:19:56.65 ID:cChfAMDO
ガチャッ!

ふいに開かれた音楽室の扉!
その先にいたのは!

唯「承太郎君!」

律「ジョジョ!血が出てる!」

和「何やってんのよあんた達!」

承太郎「お前らッ…」
「何できやがったッ!」

澪「何でか…?」
「花京院の様子がおかしかったからだよッ」
153 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:20:32.31 ID:cChfAMDO
梓「先生!大丈夫ですか!?」

さわ子「うぅ…」

紬「…先生に何をしたの…?」

花京院「くっくっくっ…」

和「何笑ってんのよ!」

花京院「君達…承太郎を助けにきたつもりかい?」

律「…だったら何だよ」
154 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:22:22.42 ID:cChfAMDO
花京院「残念だが…君達がここに来た時点で僕の勝ちは決まったッ!」

承太郎「まさかッ…」

花京院「お前が考えているとおりだ承太郎!」
「エメラルドスプラァァアアアッシュ!」

花京院がエメラルドスプラッシュを放った方向!
そこには唯達がいたッ!
155 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:23:46.60 ID:cChfAMDO
承太郎「お前ら避けろッ!」ダダダダ

唯澪律紬梓和「え…」

承太郎(チッ!間に合わねえ…)
(…やれやれ)ダンッ

唯達の方に駆ける承太郎!
しかし人間の脚ではエメラルドスプラッシュに追いつけないと悟り…
承太郎は自分の身を投げ出したッ!

ドゴドゴドゴォ!

承太郎「ガフッ…」

承太郎は…花京院のエメラルドスプラッシュを唯達の代わりに受け…
唯達の目の前で鮮血を撒き散らしながら…
吹き飛んだッ…
156 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:25:06.84 ID:cChfAMDO
紬「みんな!承太郎君を受け止めてッ!」

唯澪律紬梓和「ッ!」ドゴッ!

唯達は何とか承太郎を受け止めた…
しかし…承太郎は立ち上がることはなく…そのまま倒れ伏したッ…

唯「承太郎君…?」

承太郎「……」

紬「承太郎君ッ…」

承太郎「……」
157 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:26:04.09 ID:cChfAMDO
律「起きろよジョジョ!」

承太郎「……」

律「起きろって言ってんだよッ!承太郎ォォオオオアアアアア!」

和「律…そっとしてあげて…」
「まだ脈がある…気を失ってるだけだわ」

花京院「…さっきのエメラルドスプラッシュが見えていたような反応…」
「…君達もスタンド使いなのか?」

梓「…うるさいッ!」

花京院「…可能性はあるな」
158 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:27:03.90 ID:cChfAMDO
澪「なあ…お前の目的はなんだ?」

花京院「おや…秋山さん…」
「真っ先に気を失うと思っていたが…」

澪「やかましいッ!」
「いいから質問に答えろッ!」

花京院「やかましい、か…」
「まるで承太郎みたいだな」フフッ
「そうだね、教えてあげよう」
「僕の目的は承太郎の抹殺さ」

唯澪律紬梓和「!」
159 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:31:01.07 ID:cChfAMDO
紬「…それは無理な注文ね」ドドドドドドドドドドドド

律「お前…アホなのか?」ドドドドドドドドドドドド

和「承太郎君をこんなにして…」ドドドドドドドドドドドド

梓「承太郎先輩を殺すって聞いて…」ドドドドドドドドドドドド

唯「私達が君を倒すって思わないはずないよね?」ドドドドドドドドドドドド

澪「ジョジョは私達が守るッ!」ドドドドドドドドドドドド

突如唯達の背後に何かが現れる!
それは…凄まじい威圧感を放っていたッ!
160 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:31:42.05 ID:cChfAMDO
花京院「…やはりスタンド使い」
「それも全員か…」
「だが僕のハイエロファントグリーンのエメラルドスプラッシュ!」
「君達にかわせるかッ!」ドバァッ!

紬「私のスタンド!私達を守って!」

紬がそう叫んだ瞬間!紬のスタンドは紬達を攻撃したッ!

唯澪律和「え…」

花京院「ふふっ…全然スタンドを扱えてないじゃあないか!」

紬「残念…」
「扱えてるのよそれが」

紬がそう言うと…
彼女達はゲル状になりエメラルドスプラッシュを受け止めたッ!

紬「守ってくれたわ…」
「私のスタンド…『ハミング・バード』が」
「あえて…私達をゲル状にすることで…!」
161 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:33:24.62 ID:cChfAMDO
花京院「…なかなかやるじゃあないか」

梓「そんなにあっちばかりに気をとられてていいんですか?」

花京院「な…」

花京院のすぐ目の前には梓がいたッ!

梓「オラァ!」

紬が唯達をゲル状にし、エメラルドスプラッシュを防いでいる間!
その間に梓は花京院の懐に入っていた!
そして!梓のスタンドの拳が花京院の左肩に命中したッ!

花京院「ぐはっ!」ドサッ
「こ…これは…!」
「僕の左肩に『溝』ができている!」
「抉れたわけじゃあないッ」
「これが中野さんの能力!」
「しかし…どうやって懐にッ…」

梓「入れるんですよ…『溝』に…」
「そして…移動できる…」
「これが…私のスタンド」
「『オーバー・ザ・スターライト』ッ!」
162 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:34:24.63 ID:cChfAMDO
律「おい!畳み掛けるぞ!」タタタタ

カチッ

唯澪律紬梓和「!?」

花京院「さっき…中野さんと話していた時に」
「この部屋にハイエロファントグリーンの結界をはっておいた…」「そして田井中さんは結界に触れた!結界は作動するッ!」
「くらえッ!エメラルドスプラッシュ!」

澪律紬梓和「……」

花京院「な…に…」

律が結界に触れ、花京院は勝ちを確信していた…
しかし…結界は発動しなかった!
そして花京院は気づく!
163 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:35:25.04 ID:cChfAMDO
花京院「平沢さん…は…」

唯「…ここだよ」

唯は花京院の背後にいたッ!

花京院「なぜそこに!」

唯「…あずにゃんのスタンドに運んでもらったんだよ」
「フローリングの溝を使って…」
「そして…今の花京院君の反応でわかった!」

花京院「何がだ!?」

唯「私の能力…」
「少しの間、現実の続きからの夢を見せる…」
「『サンデイ・シエスタ』…」

花京院「なるほど…」
「僕はいつのまにか平沢さんのスタンド攻撃を受け…」
「結界をはる夢を見ていたのか…」
164 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:36:06.66 ID:cChfAMDO
花京院「だが今はチャンスだ!」
「平沢さんは一人!さきに始末するッ!」

澪「させるかッ!」

花京院「これは…秋山さんのスタンド…遠隔操作型か…」
「構わない!一緒に吹き飛ばせッ」
「エメラルドスプラッシュ!」

澪「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

唯と澪のスタンド目がけ発射されたエメラルドスプラッシュ!
しかし…全て澪のスタンドに触れ…消えたッ…!

花京院「消えた…」
165 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:36:41.30 ID:cChfAMDO
澪「違うな…」
「そして花京院…名前を借りるよ」
「くらえッ!エメラルドスプラッシュをッ!」

花京院「なにィィィーーーッ!」ドゴドゴドゴォ!

エメラルドスプラッシュは消えたわけではないッ!
突如花京院の背後に現れ、花京院を襲ったッ!

花京院「ぐふっ…」
「ハァ…ハァ…どういう…ことだッ…」

澪「…私のスタンド能力だよ」
「『青春バイブレーション』…」
「好きなところにテレポートさせる能力…!」
166 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:37:20.19 ID:cChfAMDO
花京院「クソ…」
「うおおおおおおおおおおおおッ!」ドヒュン!

和「くッ!」ガシィッ

花京院はハイエロファントグリーンの触脚を伸ばし和を捕えたッ!

花京院「ハァ…いいか…僕に…何もするな…」
「入り口を…ハァ…ハァ…あけるんだ…」
「何かしたら…真鍋さんは…」
「真鍋さんはッ…」

和「…私が何?」ストッ
167 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:37:54.99 ID:cChfAMDO
花京院の視線の先には、ハイエロファントグリーンで縛っていたはずの和がいた!
その和は縛られてなどいなく自由な状態!
ハイエロファントグリーンの触脚も元に戻っていたッ!

花京院「!?」
「何…確かにハイエロファントグリーンで縛って…」
「平沢さんのスタンドかッ!」

和「あなた…よそ見してたわよね」
「唯達を脅すときに私から目を離したわ…」
「そのとき…私のスタンドを使わせてもらったの…」
「あなたの触脚…最初の状態…触脚が伸びていない状態に戻った」
「そうね…私のスタンド…『プロローグ』とでも名付けようかしら」
168 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:38:37.15 ID:cChfAMDO
花京院(負ける…)
(強い…強すぎる…ッ!)
(一度引かなくてはッ…)
(だがどうする…入り口は彼女達がいる…)
(!)
「ここだッ!」ダダダダ

花京院は走りだした!窓へ向けて!
169 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:39:09.27 ID:cChfAMDO
紬「逃げる気よ!」

花京院「…くっ」パリィーン!
「二階の淵に捕まれハイエロファントグリー…」
「え…」

花京院は確かに窓を突き破り外へ出た!
しかし!花京院の見た光景!そこは音楽室ッ!
花京院は音楽室へ戻ってきたッ!

澪「…逃がすと…思うのか?」

花京院「あ…秋山さんの…スタンド…」
170 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:39:52.34 ID:cChfAMDO
律「ジョジョは…逃げなかったよな…」
「私達を庇って…今倒れてる…」

花京院「な…にを…」

律「黙れッ!今話してんのは私だッ!」ドゴォ!

花京院「かはッ…」
(どうにか…どうにかして逃げなくてはッ…)
(あの方の命令を遂行するには…まず逃げなくてはッ!)

グッ…

花京院は…再び逃げようとした…
しかし…動くことができなかった…
その場に固定されたように…

花京院「がっ…動け…な…」

律「それが私の能力…」
「『GS3』(Girly Storm 疾走 Stick)ッ!」
「どうだ?お前一人だけ動けない気分は…」
171 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:40:39.38 ID:cChfAMDO
花京院「くっ…」

律「それにお前…さわちゃんも利用したよな?」
「許せねぇッ…!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

花京院「ゲブッ…」ドサァ

花京院は負けた…
唯達の悪を許さない気持ち…承太郎を想う気持ちの前に屈したのだッ!
172 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:41:28.82 ID:cChfAMDO
澪「倒したん…だよな…?」

唯「うん…でも…」

和「花京院君…何でッ…」

梓「…DIOの仕業です」
「じゃないと納得できませんッ…」
「花京院先輩が承太郎先輩を殺そうなんて…親友なのにッ…」

澪「…そうだな」
「…花京院がこんなにどす黒い悪になるはずがない」
173 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:42:52.31 ID:cChfAMDO
紬「ねえ…花京院君のおでこを見て…」

律「これは…クモ…じゃあないよな…」

和「ええ…動いてるけど…肉片みたいなのが…」

唯「ちょっと触ってみよっか」

澪「待て!」
「触らない方がいい…正体がわからないんだ」
「ジョースターさんのところに連れて行こう」
「何かわかるかもしれない」
174 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:43:32.15 ID:cChfAMDO
紬「そうね」
「この二人どうやって連れて行く?」
「それにさわ子先生もいるし…」

律「さわちゃんには悪いけど、さわちゃんはここに置いていこう」
「結構騒いだから直に人が駆けつけるはずだ」
「ジョジョと花京院は…澪がやる」

澪「私!?」
175 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:44:30.90 ID:cChfAMDO
律「だってテレポートだろ?便利じゃん」

澪「それはそうだけど…結構疲れるんだぞ?」

和「でも誰も背負える人いないし」
「澪のスタンドが一番適任じゃない?」

澪「あ!梓のスタンドは!?」
「溝の中を引っ張って行けばいいだろ?」
「ほら、唯をやったみたいにさ」
176 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:45:27.81 ID:cChfAMDO
梓「ばれましたか…」
「でも一人ずつでいいですか?」
「二人同時はさすがにキツいので」

澪「ああ」
「それじゃあ私がジョジョを連れて行くよ」

梓「わかりました」

紬「承太郎君と花京院君の治療もしないといけないし急ぎましょう!」


To Be Continued…
177 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:48:27.09 ID:cChfAMDO
【スタンド名】サンデイ・シエスタ
【本体】平沢唯
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
【能力】殴ったものを、数秒間現実の続きのような夢を見せる

破壊力-D スピード-B 射程距離-D
持続力-C 精密動作性-C 成長性-A
178 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:49:07.79 ID:cChfAMDO
【スタンド名】青春バイブレーション
【本体】秋山澪
【タイプ】遠距離型
【特徴】人型
【能力】触れたものを任意の場所にテレポートできる

破壊力-D スピード-B 射程距離-B
持続力-C 精密動作性-B 成長性-A
179 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 02:49:40.56 ID:vrafQe.o

6対1は可哀想だな、みんな3部では考えられないほど強力だし
180 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:50:00.76 ID:cChfAMDO
【スタンド名】GS3(Girly Storm 疾走 Stick)
【本体】田井中律
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
【能力】GS3が触れたものをその場に固定する
    固定したものに触れたら、触れたものも固定する

破壊力-C スピード-B 射程距離-D 
持続力-A 精密動作性-E 成長性-A
181 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:50:51.59 ID:cChfAMDO
【スタンド名】ハミング・バード
【本体】琴吹紬
【タイプ】近距離型
【特徴】鳥人型
【能力】触れたものをゲル状にする
    羽で飛べ、突風を起こせる

破壊力-B スピード-D 射程距離-E
持続力-B 精密動作性-B 成長性-A
182 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:51:46.57 ID:cChfAMDO
【スタンド名】オーバー・ザ・スターライト
【本体】中野梓
【タイプ】近距離型
【特徴】
【能力】触れたものに溝を掘ることができる
    溝に入ったり、入り込ませることができる

破壊力-D スピード-B 射程距離-D 
持続力-A 精密動作性-A 成長性-A
183 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:53:00.44 ID:cChfAMDO
【スタンド名】プロローグ
【本体】真鍋和
【タイプ】近距離型
【特徴】人型
【能力】壊されたものや人をなおす

破壊力-C スピード-B 射程距離-E
持続力-B 精密動作性-A 成長性-A
184 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 02:54:13.51 ID:cChfAMDO
オーバー・ザ・スターライト
【特徴】人型
抜けてました
185 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/01(正月) 03:03:05.69 ID:vrafQe.o
割り込みスマソ
みな成長性Aとか恐ろしい……
186 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/01(正月) 03:03:37.79 ID:cChfAMDO
補足
・サンデイ・シエスタの元ネタ
歌詞「いつの間にか寝てた」
・青春バイブレーションの元ネタ
歌詞「みんなを楽園へ運ぶ『Teleportation』」
・GS3の元ネタ
「stick」の意味、「固定する」
・ハミング・バードの元ネタ
「ゲル状になっちゃうの〜」
・オーバー・ザ・スターライトの元ネタ
歌詞「絶妙なグルーヴ」
「groove」の意味、「溝」
・プロローグの元ネタ
まんまタイトルから
187 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/01(正月) 03:13:48.60 ID:cChfAMDO
補足2
・特徴は人型ばっかですけど、それはそれぞれ読んでくださってる方にイメージしてもらいたいからです
嘘です。イメージが湧かなかった…画力もない…
・青春バイブレーションって名前ダサくね?
・澪「ハロー・リトル・ガール」
紬「ディア・マイ・キーズ」
最初は二人のスタンドこんな感じの予定だったんですけどね
・今回は花京院にごめんなさいしないといけません
花京院は報われないですね
・なぜか和がスタンド使いに、自分でも気づかないうちに
・次回から投下予告できないと思います
書き溜めとか展開考える関係で

では
188 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!2011/01/02(日) 00:30:49.31 ID:tayMvwDO
ジョルノ達とタメはれるレベルじゃねーかwwwwww
189 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/02(日) 22:42:39.40 ID:eavGGg6o
面白かったし戦闘も全員に見せ場があって良かったですけど、あえて意見(質問)をば
※斜め読み、聞き流し推奨

・唯達は承太郎などの協力無しでスタンドの訓練出来たの?……まさか凄m(ry
・三部の他のスタンドに比べて強力過ぎるのがゴロゴロ。全員の見せ場を作る事に気が回って、色々と残念にならないか凄く不安。てか人数大杉
・イチャラブなくなるのー?

かなりアレな質問ですが、気が向いたら回答を
190 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/03(月) 13:41:38.50 ID:/4lM3V6o
知ったこっちゃねーや
191 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage saga]:2011/01/03(月) 21:01:01.75 ID:rq1akcDO
・花京院に承太郎殺す言われる→私達が承太郎守んないと→花京院に対する戦闘意識によってスタンド発現
俺はこういう経緯で唯達にスタンド発現させました
スタンド名とかは唯達が毎晩寝る前に考えてたんだと思います
色々書くことが不足してたかもしれません、すみませんでした
192 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/03(月) 21:02:22.38 ID:rq1akcDO
・確かに強すぎます
ただ、キャラソンの歌詞とかキャラの特徴的なものから考えた結果こうなっちゃいまして…
スタンドは強いですけど、本体はすごく弱いですし(身体能力等)、戦闘経験も皆無(澪は律を殴ってますけど)なので、それなりに悪くはないかな、と思いました

成長性の話もありましたが、それは戦闘経験皆無ってことからも言えまして
これから沢山危険あるでしょうし、そういう時とか経験かなり積みますし、伸び盛りですからね、JKは
それに、けいおんキャラですし

残念になんないように頑張ります
193 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/03(月) 21:05:56.46 ID:rq1akcDO
さっきのはスタンドの話です

・イチャラブですが、まあ書きたいですよね、自分も
クリスマスの時の最後にそれが表れてます
イチャラブ書いた方がいいんですかね?

他にもリクエスト的なのあれば、できるだけ取り入れます
エボニーデビル以降になりますけど

では
194 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/03(月) 21:53:33.68 ID:7WkTo3Mo
おぉ、失礼そのものだった文に丁寧にレスして貰って申し訳ねぇ……
解説ありがとうございます、スタンドが強力なのは本体が貧弱で相殺というパターンもありましたね(そういえば死神や運命もそうでした)
イチャラブに関しては完全に趣味で聞いたので聞き流してどうぞwww 前作の承太郎と唯の夜会話が好き過ぎてつい(ry
195 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]:2011/01/03(月) 23:01:25.26 ID:I4AlGVQo
書きたいように書いてくれ
楽しみにしてる
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 20:22:09.14 ID:EGNEYIDO
>>194
いえ、俺の説明不足だったので
何か前作の話覚えていただいてるみたいでかなり嬉しいです
ありがとうございます

>>195
ありがとうございます
好き勝手やります、色々と

では投下
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:23:09.51 ID:EGNEYIDO
空条家!

ジョセフ「学校でそんなことが…」

紬「はい…」

ジョセフ「しかし…花京院と言ったか」
「すごくぼこぼこにされたみたいだな…」

律「まあ…頭に血が昇りすぎちゃって…」

ジョセフ「承太郎は人気者みたいじゃな」フッ

唯「そうだよ!すごく頼りになるし!」

梓「そうですね」フフッ
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:23:49.45 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「それはそうと、気になることがあるんじゃが…」
「和ちゃん、君のスタンドのことだ」

和「私の…ですか?」

ジョセフ「ああ」
「どんな能力か…もう一度説明してくれないか?」

和「はい…」
「私のスタンドが花京院君のスタンドの触脚に触れたら…」
「その触脚が元に戻りました…最初から私を捕まえていなかったみたいに」
「このことから…ものを元の状態…最初の状態に戻すものじゃあないかと」

ジョセフ「そうか…」
「和ちゃん、一つ頼みごとがあるんじゃが」
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:24:18.72 ID:EGNEYIDO
和「何ですか?」

ジョセフ「和ちゃんのスタンドで、承太郎の傷口に触れてほしいんじゃ」

和「はあ…」

ジョセフ「それじゃあ頼む」

和「わかりました」
「プロローグッ!」ズギュ―z_ン!
「承太郎君の傷口を触って!」

プロローグが承太郎の傷口に触れた…
すると…そこにあったはずの傷は消えていた…!
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:24:56.17 ID:EGNEYIDO
紬「これは…」

ジョセフ「やはり…」
「和ちゃんのスタンド…プロローグは『なおす』能力ともとれる!」

和「なおす…」

ジョセフ「ああ」
「今はまだ難しいかもしれんが…後々理解してくるはずじゃ」
「そして悪いが、承太郎の傷を全て治してやってくれないか?」

和「ええ、わかりました」
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:25:36.02 ID:EGNEYIDO
唯「花京院君は…」

ジョセフ「そいつは助からん…」

唯澪律紬梓和「えっ!?」

律「そ…そんなに…」

ジョセフ「…律ちゃんのせいじゃあない」
「さっき…紬ちゃんがわしに教えてくれたこの肉片…」
「『肉の芽』と言ってな…DIOの細胞でできておる」

梓「細胞って…」
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:26:32.18 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「この肉の芽…こいつの脳にまで達しておる」
「精神に影響を与えるようにな…」

澪「どんな…」

ジョセフ「DIOはヤツのカリスマで花京院をひきつけ!」
「肉の芽を植え付け…わし達スタンド使いを殺すよう命令したのだ!」

唯「そんな!」
「どうにかして取り出せないの!?」

ジョセフ「無理だ…」
「肉の芽は生きておる…」
「取り出す時に動かれたら脳に傷をつけてしまうんじゃ…」
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:27:10.61 ID:EGNEYIDO
澪「私のテレポートなら…」

ジョセフ「いや…いくら才能があるとはいえ、まだ荒削りじゃ」
「これは相当な精密性が必要なんだ…」

和「手術とか…」

ジョセフ「そいつは…摘出しようとする者の脳に侵食する」

律「手術も無理…か…」

承太郎「それなら…俺がやるぜ」

唯紬和「承太郎君!」

澪律「ジョジョ!」

梓「承太郎先輩!」
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:27:34.53 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「承太郎…よく目が覚めたな」

承太郎「ああ」
「どうやら花京院は少し手加減をしていたらしい」
「たまに…一瞬だが…あいつの本当の心がよみがえったのかもな」
「そして…あいつが手加減しなかったら…最後の一撃で俺はお陀仏だった」

梓「最後…私達をかばってくれた時…」

承太郎「まあ、その話は後だ」
「今は花京院が先決だぜ」

紬「でも…どうするつもり?」
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:28:50.05 ID:EGNEYIDO
承太郎「俺のスタンド…スタープラチナは」
「超至近距離でのエメラルドスプラッシュを全て弾き飛ばした」
「…棚なんかにも当てないようにな」

和「…スタープラチナは一瞬のうちに正確な動きをする」

承太郎「そういうことだ」
「そして真鍋、そこをどいてくれ」
「誰も花京院の側に近寄るな…」
「俺がひっこ抜くッ」

ジョセフ「待て承太郎!いくら何でも危険すぎるッ!」
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:29:28.07 ID:EGNEYIDO
承太郎「…危険は承知の上だ」
「花京院を助ける方法がこれ以外にないんなら…やるしかないッ」
「スタープラチナッ!」ズギュ―z_ン!
「肉の芽をひっこぬけッ!」

スタープラチナが肉の芽を掴んだ瞬間!
肉の芽は触手を伸ばし承太郎の腕の中に入ってきたッ!

梓「承太郎先輩!」
「危険ですッ!手を離して!」

承太郎「中野…静かにしろ…」
「花京院を助けたかったらな…」

梓「でもッ…」
「触手が顔にまで侵入してるじゃあないですかぁぁあああ!」
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:29:58.77 ID:EGNEYIDO
律「梓ッ…」
「ジョジョは大丈夫だ…」

梓「え…」

律「ジョジョを見ろ…」
「顔にまで侵入してるのにまったく怯えてない…」

承太郎「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

梓「あ…」

律「あいつならやってくれる…!」
「だから黙って信じるんだッ…!」

梓「…はいッ!」
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:30:45.38 ID:EGNEYIDO
承太郎「うおおおおおおおおお!」ピシュッ

澪「抜けたッ!」

承太郎「スタープラチナ!俺から肉の芽をひっこぬけッ!」

ズォォオオオッ!

ジョセフ「肉の芽は完全に外に出たな…」
「よくやった、承太郎…」
「さあ、肉の芽をこっちに投げろ」

承太郎「ほらよ」ポイッ

ジョセフ「オーバードライブッ!」バシュッ!

肉の芽はジョセフの波紋疾走によって消滅したッ
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:31:14.92 ID:EGNEYIDO
花京院「う…」
「ここは…」

唯「花京院君!」

承太郎「真鍋!お前のスタンドで花京院を治すんだッ」

和「ええッ!」ズギュ―z_ン!

花京院「これは…一体…」

紬「花京院君…」
「あなたは操られていたの…」

花京院「…ああ」
「あるんだ…記憶が…みんなを襲った…」

唯澪律紬梓和承ジ「……」
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:31:50.86 ID:EGNEYIDO
花京院「みんな…すまなかったッ…」

唯「大丈夫だよ、花京院君」

花京院「だが…」

律「私達が怒ったのは違う花京院に対してだよ」
「今の花京院じゃない」

唯「そう」
「悪花京院君みたいな!」

澪「それじゃあ花京院が二重人格みたいじゃないか」フフッ

唯「あ、そう言われれば」エヘヘ

梓「憎むべきはDIOですよ!」

紬「肉の芽だけに?」

和「全然うまくないわよ…」
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:32:59.33 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「紬ちゃん、そういう時は花京院に」
「『にくめない』ヤツになったって言うんじゃ」

紬「『肉の芽』が『無い』…『にくめない』…」
「おお〜♪」キラキラ

承太郎「今はDIOの話だっただろう…」

花京院「みんなッ…」ウルッ
「ありがとうッ…」ポタッ

唯「花京院君どうしたの!?」

花京院「しみたんだ…傷口に…」

律「おいおい、男の子だろ〜?」

和「ていうか傷は全部…」

承太郎「…真鍋」

和「何?」

承太郎「…そっちの傷じゃあないさ」ボソッ

和「……」
「なるほどね」フフッ
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:33:29.60 ID:EGNEYIDO
澪「…ジョジョ…ジョースターさん」
「…話があります」

ジョセフ「…なんじゃ」

澪「私は…今回の闘いで」
「…このDIOとの闘いは本当に危険なものだとわかりました」
「それを承知の上で聞いてください」

承ジ「……」

澪「私を…エジプトに連れて行ってください!」

律「お前だけじゃねえよ、澪」
「私も行く!」

唯「私も!」

紬「私も行きます!」

梓「私もです!」

和「私も行くわ!」
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:33:57.64 ID:EGNEYIDO
承ジ「……」

承太郎「…ダメだ」

梓「何でですか!?」
「私達にもスタンド能力は発現しました!」
「十分闘えるはずです!」

承太郎「…確かに俺はお前らのスタンドに助けられた」
「…お前達がいなかったらやばかっただろう」

紬「だったら…」

花京院「…横からすまないが」
「…承太郎はなぜ気を失った?」

澪「…私達を…かばって」

律「でも今はスタンド能力がある!」
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:34:25.33 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「…DIOまでは…険しい道のりになるはずだ」
「おそらく…隙あらば敵スタンド使いが攻撃してくるはずじゃ」
「…危険すぎる」

和「…それぐらいわかってます」

花京院「君達は…承太郎とジョースターさんの気持ちを考えたことがあるのか?」

唯澪律紬梓和「……」

花京院「…承太郎は君達をかばった」
「…それからもわかるはずだ」
「承太郎は君達を傷つけたくない…そう思っているだろう」

澪「だから…これからは…」

花京院「これから…?」
「仮に君達が着いて行って、今日のように無傷でいられる保証があるのかい?」

唯「それは…」
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:34:54.26 ID:EGNEYIDO
花京院「…敵は本気で殺しにくる」
「君達が危険な状態になったら…」
「必ず承太郎は君達を守りにくる」
「今日のように自分の身を犠牲にして…」

唯澪律紬梓和「……」

花京院「…承太郎が倒れた理由と一緒に考えよう」
「君達は承太郎を助けようと音楽室に来た」
「承太郎は君達を助けて倒れた」
「…言いたい意味…わかるかい?」

唯澪律紬梓和「……」

承太郎「花京院…もういい…」

花京院「…ああ」
「だが最後に一つだけ言わせてくれ」
「…承太郎の気持ちを…わかってやってくれ」
「…君達のことを思ってなんだ」
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:35:25.98 ID:EGNEYIDO
律「…ジョジョの気持ちぐらいわかる」
「何年一緒にいたと思ってんだよ」

花京院「それじゃあ…」

律「…そいつはさ、何もかも一人で抱え込むよな」
「…自己犠牲っていうかさ…優しすぎるんだよ」

承太郎「…変なことを言うな」

律「…変じゃねえ」
「…お前…どうするつもりだよ」
「いっぱい溜め込んでさ…溢れたらどうすんだよ…」
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:36:23.70 ID:EGNEYIDO
承太郎「……」

律「…きっと、お前はそれすらもまた抱え込もうとする」
「今までお前に頼ってきたヤツが言うのも何だけどさ…」
「分けろよ!私達に!」
「苦しみも!痛みも!悲しみも!怒りも!何もかも!」
「教室で!部室で!お前楽しそうだよな!」
「そんなお前を見てたら私達も楽しくなる!幸せになるッ」
「分けろよ!そんな風にッ!」

承太郎「…この旅はそういう次元の話じゃあない」

律「そういう次元なんだよ!」
「お前らが私達にスタンドの話をした時点で!」
「私達はお前らと同じ場所に立ってる!」
「私達はッ!『対等』なんだッ!」

承太郎「……」
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:36:51.76 ID:EGNEYIDO
和「私…たまに音楽室におじゃましたわよね」

承太郎「…ああ」

和「承太郎君…あなた…」
「軽音部のみんなといる時…」
「…とても楽しそうで…一番輝いてるわ」

承太郎「……」

和「…軽音部はあなたの心の支えなんじゃあないかしら」
「…軽音部のみんなが笑顔でいられるから、今まで溢れることがなかった」
「そして…その笑顔であなたの胸の淀みは消えていく」

承太郎「…何が言いたい」
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:37:16.32 ID:EGNEYIDO
和「…自分でもわかってるんじゃあないかしら」
「あなたには…軽音部が必要だ、って」

承太郎「…そんなはずないだろう」

和「それじゃあ…唯」
「承太郎君のスタンドの名前は何かしら」

唯「スタープラチナ…」

和「あなた達の身近にもう一人いない?」

唯「あ!」
「あずにゃんが名前をつけたヒトデ!」

承太郎「……」
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:37:47.80 ID:EGNEYIDO
和「そうね」
「傍から見た限り、スタプラちゃんは相当あなた達から愛されていたわ」
「そして、スタンド名…スタープラチナ」
「どういう意味かわかるかしら」

紬「澪ちゃんわかる…?」

澪「全然…」

和「あんた達鈍いわね…」
「承太郎君がスタープラチナという名前にした理由…」
「それは!軽音部の力を借りるためよッ!」

承太郎「……」
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:39:10.06 ID:EGNEYIDO
澪「何で…」

和「みんなから愛されてるスタプラちゃんの名前をつければ…」
「日本から離れてもあなた達が近くにいる…力を借りれる」
「そう思ったんじゃない?」

紬「本当…なの…?」

承太郎「……」
「…ああ」

唯澪律紬梓「!」
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:40:10.70 ID:EGNEYIDO
承太郎「…俺達は…すでにお前らを巻き込んじまってたのか」

梓「巻き込まれたなんて思ってません」
「私は…私達は自分の意思で承太郎先輩に着いていく」
「…そう決めたんです」

承太郎「…やれやれ」
「俺は知らず知らず…お前らに助けられてたようだな」

梓「別に承太郎先輩を助けようと…気を遣ったわけじゃありません」
「今のが私の本心ですから」
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:40:41.30 ID:EGNEYIDO
澪「…私達は…いつだって一緒だった」

唯「一人でも欠けたらダメなんだよ…私達は…」

紬「それを言ったのは承太郎君…あなたよ」

律「ジョジョ…連れて行ってくれ…私達を!」

和「お願い!」

承太郎「お前ら…本当に覚悟はできてるのか?」

唯「できてるよ!」

澪「当然だ!」

律「あたりまえだ!」

紬「もちろんよ!」

梓「できてます!」

和「みんなに同じよ」
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:41:28.45 ID:EGNEYIDO
承太郎「…そうか」フッ
「…この旅はつらいものになる」
「DIOを倒すため…少しばかり頼らせてもらうぜ」

梓「それって…」

承太郎「…俺の気持ちを…一緒に背負ってくれ」
「…俺はお前らを支える」
「…だからお前らも俺を支えてくれ」
「着いてきてくれ…俺にッ」

唯澪律紬梓和「!」パァッ

唯「うん!」

紬「任せて!」

律「着いていくって言っても、後追いはしないぞ?」ニヤッ

澪「縁起でもないこと言うな!」ゴツン

律「いてっ!」ジンジン
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:41:58.33 ID:EGNEYIDO
承太郎「…お前だけは何かあっても見捨てるからな」

律「なんだよそれ!」

和「ふふっ」
「やっぱりいいわね、軽音部」

梓「はい…やっと戻りました!」ニコッ

花京院「承太郎」

承太郎「なんだ?」

花京院「僕も一緒に行くよ」
「僕も…DIOを倒したいんだ!」

承太郎「ああ」
「これからも頼むぜ、花京院ッ」スッ

花京院「ああッ!」ガシィッ!
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:42:44.98 ID:EGNEYIDO
唯「おお〜、固い握手だね♪」

紬「いいわね、男の子って」フフッ
「何だかああいうの憧れちゃう♪」

律「ムギ…」スッ

紬「りっちゃん…!」ガシィッ!

澪「何やってんだよ…」
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:43:15.35 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「さて、盛り上がってるところ悪いんじゃが、花京院」

花京院「はい」

ジョセフ「DIOはどこにいるかわかるか?」

花京院「僕はナイルを旅行中にDIOに出会いました」
「今はどこにいるか分かりませんが…」
「ヤツはエジプトを離れたくないと言っていました」
「どういう理由かは分かりませんが…」

ジョセフ「エジプトか…」
「しかし花京院、お前はいい情報を教えてくれた」
「離れたくない…何があるのか知らんが…」
「エジプトへ向かおう!」
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:43:45.45 ID:EGNEYIDO
梓「あ、お金…」

ジョセフ「大丈夫じゃ」
「みんなのお金はSPW財団が全て受け持つ」

唯「おお!」
「それじゃあいっぱいお土産買えるね♪」

律「だな!」
「エジプトって何が有名なんだ?」

紬「ん〜、ラクダとか?」

唯「いいね!」
「部室で飼おっか!」

梓「何言ってるんですか…」
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:44:24.97 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「しかし…とたんに元気になったな」

花京院「嬉しいんですよ」
「承太郎に着いて行けて」
「承太郎の役に立てるかもしれなくて」

ジョセフ「のんきなもんじゃな」フッ

花京院「これからの旅…」
「彼女達の明るさに助けられることがありますよ、きっと」
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:46:05.57 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「かもな」
「すでに救われたヤツが二人ほどいるしな」ニヤッ

花京院「恥ずかしながら」フフッ
「…実際…心強いです、彼女達の存在は」
「精神的支柱として…」

ジョセフ「ああ」
「実感したよ、お前達を見てな」

唯「おじいちゃん達何話してるの?」

ジョセフ「ああ、何でもないよ」
「ただの世間話だ」
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:46:26.49 ID:EGNEYIDO
唯「ふぅ〜ん…」
「そういえばおじいちゃん、何でずっと手袋はめてるの?」

ジョセフ「実は…わしはロボットなんじゃ」

唯「えっ!見せて見せて〜」

ジョセフ「いいじゃろう」
「ジャーン!どうじゃ唯ちゃん!」スルッ

唯「うわ〜!本当にロボットだ!」
「かっこいいね!」キラキラ

澪「こら唯!」
「すみません…ジョースターさん…」

唯「あ…」
「ごめんなさい…」
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:48:13.05 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「ああ、これは別に気にしないでいいさ」
「わしも気に入っておるし」

唯「ほんと…?」

ジョセフ「本当じゃ」フフッ

唯「よかったぁ…」ホッ

ジョセフ「どうだ?触ってみるか?」

唯「うん!」ニコッ
「おお〜、固いですな〜♪」ペタペタ
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:48:41.73 ID:EGNEYIDO
梓「その義手、何かすごいですね」
「普通のに比べてかなり頑丈そうっていうか」

ジョセフ「まあな」
「確か、琴吹グループとSPW財団の共同開発だったはずだ」

梓(ムギ先輩の家って…)

唯「ん〜、私は澪ちゃんの手の方が好きかも」スッ
「ぷにぷに〜♪」プニプニ

澪「ちょ!やめろ唯!///」

ジョセフ「ほう…」
「どれ、ちょっとわしにも…」ニヤッ

澪「ジョースターさんも!?」

承太郎「…おい」

ジョセフ「冗談じゃ」
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:50:04.57 ID:EGNEYIDO
梓「…増えましたね」
「唯先輩、律先輩、承太郎先輩に続く四人目が…」

紬「おもしろそうじゃない♪」

和「澪と二人で抑制頑張るしかないみたいね」フフッ

梓「和先輩も手伝っていただければ…」

スタスタ

律「ん?足音が…」

ガラッ

ホリィ「パパ?誰か…」
「ってみんな!いらっしゃい♪」

唯澪律紬梓和花「こんにちは」

ホリィ「あ、今お菓子買ってきたから少し待っててね」
「持ってくるわ」
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:51:26.75 ID:EGNEYIDO
唯「お菓子!?」キラキラ

澪「はしゃぎすぎだ…」

ホリィ「ふふっ」ニコッ
「それじゃあ待っててね」

紬「あ、私手伝います♪」

ホリィ「本当?」
「それじゃあお願いしちゃおうかしら♪」

紬「はい♪」

スタスタ
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:52:02.88 ID:EGNEYIDO
律「…なあジョジョ」

承太郎「何だ」

律「聖子さん…顔色悪くなかった?」

承太郎「…ああ」
「かぜでもひいたんだろう」

律「…ただのかぜならいいんだけどな」
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:52:32.97 ID:EGNEYIDO
梓「律先輩…それって…」

律「…聖子さんも…ジョースター家の血統だろ?」

承ジ「……」

承太郎「…考えすぎだ」

律「だよな…悪い」

承太郎「いや…最近いろんなことが起こったからな…」
「…仕方ないさ」

バタバタバタバタ

澪「ん?聖子さん達何急いでるんだ?」

ジョセフ「…いや…足音は一人だけじゃ」

和「まさか…ね…」
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:53:08.30 ID:EGNEYIDO
ガラッ!

紬「みんなッ!」
「聖子さんが…!聖子さんが倒れたわッ!」

花京院「じ…冗談だろう…?」

紬「こんなことで嘘つくわけないでしょう!?」

ジョセフ「行くぞ承太郎!」

承太郎「ああッ!」

唯「待って!私達も行くよ!」
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:53:44.69 ID:EGNEYIDO
台所!

ホリィ「はぁ…はぁ…」

梓「す…すごい熱じゃないですか!」
「き、救急車呼ばないと!」

ジョセフ「…救急車は無意味じゃ」

唯澪律紬梓和花「え…」

ジョセフ「……」スッ

ジョセフはホリィの首の後ろにある茨へ手を伸ばした…
しかし…その手は茨を通り抜け…床に触れた…
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:54:41.49 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「…これは…娘のスタンドだ」
「触れることが出来ん…」
「ホリィにも起こってしまった…」
「わしの最も恐れていたことがッ…」

承太郎「…じじい…とりあえずおふくろをどうにかするぜ」

紬「それじゃあ私が…」

ジョセフ「いや…いい…」
「…SPW財団の医療関係者を呼ぼう」
「気持ちだけ受け取っておくよ、紬ちゃん」

紬「あ…いえ…」
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:55:09.18 ID:EGNEYIDO
少し後!

ホリィ「……」スースー

律「聖子さんは…」

医者「…とりあえず…今は解熱剤で落ち着いています」

律「そっか…良かった」ホッ

医者「しかし…」

和「…原因不明…ですか?」
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:55:37.16 ID:EGNEYIDO
医者「はい…」
「そして…非常に申し上げにくいのですが…」

ジョセフ「……」

承太郎「…何だ」

医者「この症状…50日続いたら…非常に危険です」

梓「き…危険…って…」

医者「…お亡くなりになられるでしょう」

唯「え…」
「そ…それ…じゃあ…憂…は…」

医者「…私は診ていないので…何とも言えません」
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:56:19.72 ID:EGNEYIDO
唯「ム、ムギちゃんッ…」ウルウル

紬「ごめんなさい…私にも分からないわ…」

唯「そ…んな…嫌…だよ……」ウルウル
「50日って…憂は…まだ前の日に倒れたよ…?」ポタッ

花京院「平沢さん…」

唯「何で…憂なの…?」ポタッ
「憂は…何も悪いごどしでないよ…?」ポタポタ
「すっごぐ…いい子だよ…?」ポタポタ

澪律紬梓和承花ジ「……」
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:58:12.79 ID:EGNEYIDO
唯「なのに…何で…あど40日ぐらいしがないのッ…!?」ガシィッ!

承太郎「……」

澪「唯!ジョジョを離せッ!」

唯「ねえ…助がるよね!?」
「憂も…承太郎君の影響なら…」
「私達は元気だから…」
「憂も元気になるんだよね!?」

花京院「平沢さん!承太郎に言って変わる問題じゃあないだろう!」

承太郎「……」

唯「まだ憂が承太郎君の影響が足りないんなら…」
「ずっど憂の傍にいでよ!」

承太郎「……」ギリッ…

唯「ねぇ!答えてよ!何か言っでよ!」ユサユサ
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 20:59:19.58 ID:EGNEYIDO
唯は憂の余命を直感的に知り…
…焦りを…悲しみを…不安を…どこへやればいいかわからなかった…
その不安感は…深すぎる姉妹愛ゆえに…さらに大きなものとなった…
そして…その大きな不安感は承太郎へ向けられた
唯はいつでも承太郎を頼り…信じてきた…
承太郎なら何とかしてくれる…そう思っていたのだろう
…承太郎の助けになることを決意した唯は…
また唯と同じ状況の承太郎に縋るしかなかった…
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:00:23.19 ID:EGNEYIDO
和「離しなさい唯!承太郎君に当たるのは間違ってるでしょ!」

澪「律!ムギ!唯を引き剥がすぞ!」

律「ああ!」

梓「唯先輩ッ!!」ガシッ!

唯澪律紬和花「!」ビクッ!

梓「悲しいのは唯先輩だけじゃないんですよッ!?」

唯「え…」グスッ
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:00:51.72 ID:EGNEYIDO
梓「私達も悲しいですよ…すごく…」
「憂も聖子さんも倒れて…余命が50日もない…」
「こんな状況で…悲しまない…不安じゃない人はいないはず…」

唯「……」

梓「…ジョースターさんだって…今そこで唯先輩に掴まれてる承太郎先輩だって…」

唯「あ…」パッ

梓「本当は…すごく悲しいんですよ」
「唯先輩と一緒で…肉親が倒れて…」
「…唯先輩が…一番わかるはずじゃないですか…承太郎先輩達の気持ち」
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:01:38.75 ID:EGNEYIDO
唯「……」

梓「そして唯先輩が当たったら…あまりにも可哀想じゃないですか…」
「承太郎先輩は…さらに押しつぶされてしまう…」
「唯先輩ならわかるはずですよ…?」
「承太郎先輩の気持ちに…一番近い人なんですから…」

唯「あ……」
「私…すごく…ひどいことを…」ウルッ
「ごめんなさい…」ウルウル
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:02:18.66 ID:EGNEYIDO
承太郎「いや…いいんだ…」
「…巻き込んじまったのは俺達ジョースター家だ」
「…すまない」

唯「ち…違うよ…」ウルウル
「悪い…のは…私だよ…」ポタッ
「ほんっ…と…ごめ…っ…なさい…」ポタポタ

承太郎「平沢…」
「…俺達は大丈夫だ」
「…そんなに気にしないでくれ」

唯「うん…ありがと」グスッ
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:03:28.06 ID:EGNEYIDO
承太郎「やれやれ…鼻水出てるぜ」ゴシゴシ

唯「あ…」
「ありがと…ね」ニコッ

律「このやり取りだけ見たら恋人みたいな感じだな〜」

澪「ん〜、親子じゃないか?」

紬「恋人に一票!」

花京院「親子じゃあないかな」

和「何の話よ…」
「ていうか切り替え早すぎ…」
「まあ、親子みたいに見えるけど」
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:04:07.25 ID:EGNEYIDO
梓「承太郎先輩」

承太郎「何だ?」

梓「さっきも言いましたけど…誰も巻き込まれたなんて思ってませんよ」
「私達にスタンドが発現したのは承太郎先輩の影響…」
「私達と承太郎先輩が出会っていなければ起こりませんでした」

承太郎「…まあな」

梓「だからその…良いんです、スタンドが発現して」

承太郎「?」

梓「きっと…承太郎先輩と出会ってない世界の私は…」
「つまらない生活をしてると思うから…」

承太郎「……」
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:04:57.93 ID:EGNEYIDO
梓「承太郎先輩と…勿論先輩達もですけど…みんなと過ごせて楽しかった…」

承太郎「…光栄だな」

梓「それで…承太郎先輩は『巻き込んだ』って言いましたよね…」
「私達をスタンド使いにさせないためには、私達が出会わないほか無かった…」
「私…承太郎先輩が『巻き込んだ』って言うと…すごく悲しかった…」

承太郎「…なぜだ?」

梓「うまく言えないんですけど…」
「私が承太郎先輩と過ごした日々を…承太郎先輩が否定してるみたいで…」

承太郎「……」
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:05:44.84 ID:EGNEYIDO
梓「だから…『巻き込んだ』なんて言ってほしくないというか…」

承太郎「…やれやれ」
「大丈夫だ、もう言わないさ」

梓「本当ですか…?」

承太郎「ああ」

梓「絶対ですよ!?」

承太郎「絶対だ」

梓「絶対の絶対!?」

承太郎「絶対の絶対だ」
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:06:16.17 ID:EGNEYIDO
梓「承太郎先輩…これ…」スッ

承太郎「…やれやれ」ギュッ

梓「指切りげんまん嘘ついたらはりせんぼん飲ーます!」
「ゆーびきった!」
「これで嘘つけませんよ?」ニコッ

承太郎「子供か」フッ

梓「17歳なんてまだまだ子供です」フフッ
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:07:07.46 ID:EGNEYIDO
律「あー!ジョジョが梓といちゃこらしてるぞー!」ニヤッ

梓「ちょっ!」

花京院「承太郎…平沢さんという人がいながら…」ニヤッ

紬「これはスクープよ!澪ちゃん写真よ!パパラッチ!」ニヤッ

澪「まったく…」パシャパシャパシャッ

梓「まったくとか言いながらノリノリで撮ってるじゃないですか!」
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:07:55.12 ID:EGNEYIDO
唯「所詮私は遊びなのね…」シクシク

和「唯…またきっといい人が見つかるわよ」ニヤッ

承太郎「…くだらないことをするな」

梓「本当です!」

ジョセフ「……」フフッ

花京院「おや…」
「彼女達の明るさに早速救われた人がいますね」フフッ

ジョセフ「!」
「ああ…すごいな、彼女達は」
「どんなに沈んでいても…明るい気持ちに変わったよ」

花京院「ええ、すごいです…彼女達は」
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:08:31.86 ID:EGNEYIDO
紬「あ、ジョースターさん」

ジョセフ「何じゃ?」

紬「…聖子さんはどうされるんですか?」

ジョセフ「ああ、そのことならSPW財団の医師に任せる」
「この家で24時間体制でな」

紬「そうですか」

ジョセフ「あ、唯ちゃんに紬ちゃん」
「一つ話がある」

唯紬「?」
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:09:10.69 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「憂ちゃんをこの家に運び…」
「琴吹グループとSPW財団の医師で看病させようと思ったんだが…」
「医師達には少しでも症状を抑えるように、共同で研究もしてもらおうかと思ってな」
「どうかな?」

唯「私はいいよ」
「憂も聖子さんといたら寂しくないと思うし」

紬「私は…憂ちゃんをここに運ぶ分には構わないですけど…」
「共同研究に関しては…お父様に何て説明すればいいか…」

ジョセフ「そうか…忘れていた…」
「みんなは両親に何て説明するつもりだ?」

唯澪律紬梓和「あ…」
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:09:57.82 ID:EGNEYIDO
花京院「僕は家出みたいな感じで出ようかと」

承太郎「…親不孝だな」

花京院「…仕方ないさ」

唯「私は…二人共旅行に行ってるから大丈夫」

梓「私の親も今ツアー中なので大丈夫です」

澪律紬和「……」

ジョセフ「…どうする?」
「…無理しないでもいい…事情が事情じゃ」

律「いや…行く」

澪「私も…パ…お父さんとお母さんには悪いけど…」

和「…私も行きます」

紬「…最初に行った通り…行きます」
「共同研究は…スタンドのことがわからないように話を持ち掛けてくれたら…」
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:10:42.79 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「…本当に…いいんだな?」

唯澪律紬梓和花「はい!」

ジョセフ「そうか…」
「本来は止めるべきなんだろうが…」
「君達の目を見てわかった」
「止めても無駄じゃな」

律「ジョセフさん物分かりいいね」ニヤッ

ジョセフ「わしはそこの堅物とは違うさ」ニヤッ
「共同研究は…ウイルスの研究とでも言っておくよ」

紬「はい」

澪「それで、出発はいつなんだ?」

承太郎「明日だ」
「だから今日は早く帰って休んでおけ」
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:11:12.98 ID:EGNEYIDO
律「それなんだけどさ〜」

承太郎「何だ」

律「今日泊めてくんね?」

承太郎「帰れ」

律「いいじゃん別に〜」

澪「あ…私も泊まりたい…」

紬「私も〜♪」

和「私もお邪魔したいわ」

唯「え〜、みんなして泊まるの?」
「それじゃあ私も泊まる!」

梓「それなら私も…」
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:12:33.72 ID:EGNEYIDO
花京院「僕も泊まらせてもらおうかな」

ジョセフ「花京院だけ帰ってくれ」
「ついでに承太郎も連れていってくれ」

花京院「なッ!」

ジョセフ「冗談じゃ」フフッ
「まあ、泊まるぐらいはいいんじゃあないか?」

承太郎「これからに備えて休むのが当然だろう」

ジョセフ「まあまあ、彼女達の気持ちも考えてやれ」ボソボソ

承太郎「…どういうことだ」ボソッ
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:13:37.97 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「…彼女達も…家出に後ろめたさがあるんだろう」ボソボソ
「ここに泊まって直接エジプトへ行けば…」ボソボソ
「少しは和らぐ…そう思ったんじゃあないか?」ボソボソ

承太郎「やれやれ…」
「…泊まってもいいが書き置きは書いておけ」
「明日の朝にポストにでも入れておけばいいだろう」

澪「うん、わかった」
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:14:07.66 ID:EGNEYIDO
律「よーし!そんじゃあ買い物行こーぜ!」

承太郎「…旅行じゃないんだが」

律「何言ってんだよー」
「お前今日晩飯食いたくないのか?」

承太郎「お前がそんな発想をすると思うわけないだろう」

律「…お前飯抜きな」

承太郎「悪かった」

紬「ふふっ」ニコニコ
「それじゃあ行きましょうか♪」

唯「お菓子買ってきてね〜」

和「いや…あんたも来なさいよ…」

ジョセフ「承太郎、カードは貸すからお前らで行ってくれ」
「わしは少し行くところがある」

承太郎「ああ、わかった」
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:14:38.77 ID:EGNEYIDO
夕食後!

ジョセフ「いやー、美味かったな」

唯「腕によりをかけたからね」フンス

梓「唯先輩は盛りつけしただけじゃないですか…」

花京院「まさか、こんなに女の子の手料理が食べれるなんてね」
「何か悪いことが起きる気がするな」フフッ

律「これからのこと考えたら縁起でもないぞ、その発言…」
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:15:19.25 ID:EGNEYIDO
澪「そういえばジョースターさんはどこに行ってたんですか?」

ジョセフ「ああ、もうそろそろいいか」
「少し待ってくれ」スタスタ

梓「どこに行くんですかね?」

和「さあ?」

ジョセフ「お待たせ」スタスタ
「これを買いに行ってたのさ」

唯「ケーキ!?」キラキラ
「ありがとうおじいちゃん!」
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:15:46.84 ID:EGNEYIDO
紬「でもどうして…」

ジョセフ「ちと早いが、クリスマスケーキじゃ」
「旅に出たらこんなことをする暇もないだろうしな」

承太郎「…気が利くんだな」

ジョセフ「お前よりはな」

梓「あの…ありがとうございます!」

唯澪律紬和花「ありがとうございます!」

ジョセフ「礼はいい。わしからのプレゼントってことにしてくれ」
「さあ、みんなで食べてくれ」

唯澪律紬梓和花「いただきます!」
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:16:23.98 ID:EGNEYIDO
唯「ショートケーキもーらい!」ヒョイッ

律「ちょっ!早すぎだろ!」

梓「食べ物のことになったら早いですね…」

和「はしゃぎすぎよ」モグモグ

律「モンブランも取られてる!」
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:16:55.78 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「そんなにあわてないでも大丈夫さ」
「一人三個はある」

唯「え!?どこ!?」

ジョセフ「冷ぞ

唯「とってくる!」タタタタ

律「待て!お前一人で選ぶつもりだろ!」タタタタ

澪「もう少し静かにできないのか、あの二人は…」モグモグ

紬「いいじゃない、賑やかで♪」モグモグ

ジョセフ「まあな」
「ホリィにも聞こえんし、これぐらいの方がいいさ」
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:17:22.68 ID:EGNEYIDO
承太郎「そういえば、お前らは夜食は食うのか」
「前にダイエッ

澪「…何か」ドドドドドドドドドドドド

紬「…言った?」ドドドドドドドドドドドド

梓「二人とも笑顔でスタンド出さないでください!」
「かなり怖いですよ!」
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:18:02.43 ID:EGNEYIDO
花京院「き、今日は例外なんじゃあないかな?」
「せっかくジョースターさんが買ってきてくれたんだし」

紬「そう!花京院君の言うとおりよ!」
「ジョースターさんの好意を受け取らないと!」

承太郎「そういうことにしておく」

澪「ジョジョも花京院みたいにならないともてないぞ?」

承太郎「…別に興味がないんでな」
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:18:51.25 ID:EGNEYIDO
和「歌ってる歌詞と考えが逆ね、あんた達のボーカルは」フフッ

梓「逆に承太郎先輩が歌詞の通りの考えだったら笑えますよ」フフッ

花京院「乙女な承太郎か…」
「想像できないな…」

承太郎「…しないでいい」

唯「ケーキ持ってきたよー!」スタスタ

律「結構色んな種類があったな」スタスタ
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:20:07.94 ID:EGNEYIDO
澪「…お前らが手に持ってるケーキは何だ?」

唯「先行販売です!」フンス

澪「はぁ…」

梓「呆れて言葉も出ませんね…」

和「ていうか何で律まで取ってるのよ…」
「唯を止めに行ったんじゃないの?」

律「え?あ〜…てへっ♪」
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:20:47.18 ID:EGNEYIDO
承太郎「…やれやれ」
「ケーキはどうでもいい、書き置きを書いておけ」

唯「じゃあ私はその間にケーキを…」

承太郎「お前も書いておけ。中野もだ」
「どれくらいあっちにいるかがわからないからな」

梓「わかりました」
「けど…そんなに時間かかるんですか…?」

承太郎「…なるべく早く終わらせるさ」

唯「書き置きか〜…」
「憂にも書いておかないと!」

承太郎「ああ…そうしてやってくれ」フッ
「じじい、少し手伝え」スタスタ

ジョセフ「人使いが荒いな…年寄りを労らんか」スタスタ
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:21:23.04 ID:EGNEYIDO
律「しっかし書き置きか〜」
「何書けばいいのかわかんねえよ…」

花京院「心配しないでください、みたいな感じでいいんじゃあないかな?」

律「そんなもんでいいのか?」

花京院「少し家を出るのを知らせるだけだ」
「常日頃の親への感謝の気持ちなんかを書いても仕方ない」
「それこそ、そんなのを書いたら遺書みたいになってしまう」フフッ

律「笑いながら変なこと言うな…」
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:22:11.10 ID:EGNEYIDO
和「でも、あの子は二枚目に突入してるわよ」

紬「……」カキカキ

唯「ほんとだ〜」
「ムギちゃん二枚も書いてすごいね〜」
「ちょっと一枚見せてね」ピラッ

梓「あれ?一枚目で終わってるじゃないですか」

紬「あ、今書いてるのは斎藤へなの」カキカキ
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:22:59.83 ID:EGNEYIDO
梓「斎藤さんって、あの執事の斎藤さんですか?」

紬「ええ」カキカキ
「小さい頃からずっとお世話をしてくれたから、書いておこうと思って」カキカキ

澪「斎藤さんも幸せ者だな」
「ムギみたいな子の執事で」フフッ

紬「そんなんじゃ…」
「やっぱり…斎藤には心配かけたくないし…」
「少しでも斎藤が安心してくれればってだけで…」

律「やっぱ斎藤さんは幸せ者だわ」フフッ

梓「ですね」フフッ

紬「もう…」フフッ
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:23:41.86 ID:EGNEYIDO
スタスタ

承太郎「もう書き終わったのか?」ドサッ

ジョセフ「ふぅ…」ドサッ
「体にこたえるわい」

梓「まあ、あらかた終わりました…って布団多!」

承太郎「お前ら全員分だからな。敷くのは自分でやってくれ」
「それと、洗面所はそこの扉を出てすぐ右だ」
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:24:10.53 ID:EGNEYIDO
和「何か修学旅行みたいね」

承太郎「…明日は早い。早く休め」スタスタ

唯「承太郎君どこ行くの?」

承太郎「…自分の部屋だが」

唯「えっ!?一緒に寝ないの!?」

承太郎「自分の部屋で寝る」

律「え〜、承太郎きゅんノリ悪〜い」

承太郎「……」スタスタ

律「シカトしやがった…」
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:24:53.05 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「わしも寝るとするか」

梓「ジョセフさんも違う部屋で寝るんですか?」

ジョセフ「ああ」
「わしも年だしな、若い子にはついていけん」フフッ

梓(十分ついていけてると思うけど…)

ジョセフ「それじゃあおやすみ」
「夜更かしはほどほどにな」スタスタ

唯澪律紬梓和花「おやすみなさい」
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:26:09.97 ID:EGNEYIDO
花京院「さて…どうしようか…」

紬「何が?」

花京院「いや…本来なら喜ぶべき状況なんだろうが…」
「さすがに男一人はね…」

澪「そう言われれば…」

唯「気にしないでいいのに〜」

花京院「嫌でも気になるさ…」

律「そんじゃあジョジョ呼びに行くか」
「行くぞ!突撃ー!」

唯紬「おー!」

梓「いいんですかね…」

澪「さあな…」
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:26:58.36 ID:EGNEYIDO
承太郎の部屋!

承太郎「……」パラ…
「……」パラ…

コンコン

承太郎「…誰だ?」

ガラッ

唯「やっほー!」

梓「ここに来るのも久しぶりですね」

承太郎「……」
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:28:26.76 ID:EGNEYIDO
律「お、ジョジョもそのマンガ読んでんのか」
「それおもしろいよなー」

和「何ここ…水族館?」

紬「全部承太郎君が捕ってきたらしいの〜」

澪「あ…このヒトデかわいい…」

花京院(かわいい…?)
(え?か、かわいい…?)
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:29:17.82 ID:EGNEYIDO
承太郎「…俺は早く寝ろと言ったはずだが」

唯「うん、寝るよ」

承太郎「…それなら早く戻るんだ」

唯「戻る必要はないよ」
「ちょっと待っててね!」
「みんな行こ〜」

スタスタ

承太郎「?」

スタスタ

唯「ほいっ!」ドサッ

律「おらっ!」ドサッ
「あー、疲れた」

承太郎「…何布団持ってきてやがる」

律「え?ここで寝るからだけど」

承太郎「……」
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:29:46.29 ID:EGNEYIDO
梓「よいしょっと」ドサッ

承太郎「全員じゃあないだろうな…」

唯「みんなだよ〜」

承太郎「…入りきるわけないだろう」

澪「ほっ」ドサッ
「ん?何の話だ?」

梓「承太郎先輩が、ここでは全員じゃ寝れない、と」

律「いや、いける!」

紬「〜♪」ドサッ

和「この部屋まで遠かったわね…」ドサッ

花京院「よし、これで全員だね」ドサッ
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:30:11.85 ID:EGNEYIDO
紬「入りきったわね♪」

承太郎「そうみたいだな」
「早速だが、戻ってくれないか?」

梓「もう疲れました…」

澪「うん…運びたくない…」

承太郎「…お前らが勝手に持ってきたんだろう」

律「いいから寝ようぜー」
「はい、おやすみ!」

カチカチカチ

唯「りっちゃん強引!」

承太郎「…やれやれ」
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:30:51.16 ID:EGNEYIDO
紬「暗いわね〜」

澪「電気消したしな」

梓「…修学旅行…こんな感じだったんですか?」

律「和と花京院は違う部屋だったけどな」

承太郎「…寝ろ」

唯「あずにゃんとも一緒に行きたかったな〜」

梓「まあ…仕方ないです」
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:32:09.38 ID:EGNEYIDO
紬「枕投げ…する?」

和「いいわね」

承太郎「…水槽に当たったらどうする」
「…そして早く寝ろ」

紬「あ、そっか」

澪「そういえば、ココちゃんとスタプラちゃんはどうするんだ?」

承太郎「……」

梓「あ、私が純に頼んでおきます」

唯「あ…」

花京院「どうしたんだい?」
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:32:42.20 ID:EGNEYIDO
唯「しばらく…ギター弾けないんだ…」

澪「そうだな…」

律「放課後にだらだらもできないし…」

紬「部室にも行けない…」

梓「離れるんですね…音楽と…」

和「寂しくなるわね…みんなの演奏がしばらく聞けなくなると思うと」

花京院「ああ…生徒会室にも聞こえてきて…それを聞くのが楽しみだった」

澪「演奏…したいな」

唯「うん…」
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:33:08.05 ID:EGNEYIDO
梓「出来ます…かね…無事…帰ってこれたら…」

承太郎「…やれやれ」
「キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI♪」

唯澪律紬梓和花「!」

承太郎「ゆれる思いはマシュマロみたいにFUWA☆FUWA♪」

唯承「いーつも頑ー張ーるー♪」

唯澪承「キーミの横ー顔ー♪」

唯澪律承「ずっと見てーてもー気ーづかないーよねー♪」

唯澪律紬承「夢の中ーなーらー二人の距ー離ー♪」

唯澪律紬梓承「縮められるーのになー♪」

花京院「いいな…」

和「ええ…」
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:33:44.52 ID:EGNEYIDO
唯澪律紬梓承「あーあ かーみ様おねーがい二人ーだーけの♪」
「Dream Timeくーだーさい♪」
「お気に入りーのうさちゃん抱いてーえ♪」
「今夜ーもーおーやーすみ♪」
「ふわふわターイム♪」
「ふわふわターイム♪」
「ふわふわターイム♪」

和花「……」パチパチパチパチ

承太郎「…この歌から俺達は始まったな」

律「ああ…」

承太郎「そして今…俺達の旅の始まりの歌にもなった」

梓「はい…」
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:34:11.66 ID:EGNEYIDO
承太郎「…俺達は今まで…色々あったが…何とか今日まで過ごしてきた」
「…俺達だけの歌を歌いながらな」

唯「うん…たくさん歌ったね」

承太郎「…俺達の…俺達だけの歌なんだ」
「誰にも俺達の演奏は真似できない」

澪「私達の…」

承太郎「この6人だから最高の演奏ができるんだ」
「…俺達は歌だ」
「誰か一人欠けた時点で…それは歌じゃあない」

紬「うん…」
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:34:52.76 ID:EGNEYIDO
承太郎「…演奏するぞ」
「今みたいに声だけじゃあない…」
「…一ヶ月以上演奏できないが…」
「…無事に全員帰って…それからな」

澪「そうだな」
「花京院や和も聞きたいって言ってくれたんだ」

梓「…頑張りましょう」
「私は…またみなさんと演奏がしたいです!」

紬「ええ、頑張りましょう!」

花京院「…真鍋さん、僕達も無事に帰ろう」
「承太郎達の演奏を聞かなくちゃあいけない」フフッ

和「言われないでも、無事に帰ってくる予定よ」フフッ
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:36:21.00 ID:EGNEYIDO
律「澪〜、ケガしても泣くなよ〜?」ニヤッ

澪「な、泣くわけないだろ!」
「私達には和もいるし!傷ぐらい大丈夫だ!」

和「あんまり期待しないでよ?」フフッ

唯「もうそろそろ寝よっか」
「明日に…これからに向けて」
「みんなおやすみ!」

澪律紬梓和花「おやすみ!」

承太郎「…ああ…おやすみ、だ」
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:37:11.98 ID:EGNEYIDO
朝!

ジョセフ「昨日はちゃんと寝たのか?」

唯「うん」
「みんなで承太郎君の部屋で寝たんだ〜」

ジョセフ「どうりでリビングにいなかったのか」

和「もうそろそろ出発するんですか?」

ジョセフ「いや…あと少し…」
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:37:51.88 ID:EGNEYIDO
ピンポーン

ジョセフ「…来たか」
「少し待っていてくれ」スタスタ

梓「誰ですかね?」

紬「もしかしたら仲間かも…」

澪「そんなにすぐスタンド使いって見つかるのか?」

律「SPW財団の情報網がすごいとか」
「私でも聞いたことあるしな〜」
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:38:31.46 ID:EGNEYIDO
スタスタスタスタキュルキュル

花京院「帰ってきたね」
「…一人の足音じゃあないな」

紬「それに…台車っていうか…そんな感じの音がするわ…」

ジョセフ「待たせたな」

憂「……」スースー

唯「憂ッ!」

澪「唯…静かに…」
「憂ちゃん寝てるだろ?」

唯「あ…うん…」
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:39:01.10 ID:EGNEYIDO
ジョセフ「…憂ちゃんは今日からここで看病する」
「一応みんなに憂ちゃんの姿を見せ、知らせておこうと思ってな」

紬「ずいぶん早いですね」

ジョセフ「ああ」
「なるべく早く琴吹グループとSPW財団の医師も合流させたかったしな」

律「唯…」

唯「うん…」
「あの…これを…」スッ
「憂の目が覚めたら渡して欲しいんです」

医師1「わかりました」
「確かに受け取りました」

医師2「みなさんがどこに行かれるか、我々はわかりませんが…」
「憂さんとホリィさんは我々に任せてください」

唯「はい…ありがとうございます」
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:40:33.72 ID:EGNEYIDO
憂「……」スースー

唯「憂…」
「すごく…つらいかもしれないけど…」
「あと少しだけ…頑張ってね」
「私が…ううん…」
「私達が…きっと…絶対に憂を助けるから」
「それまで待っててね、憂…」

憂「……」スースー

唯「それじゃあ…行ってくるね」

憂「……」スースー

ジョセフ「…みんなも書き置きは彼らに渡してくれ」
「渡したら…行こう、エジプトへ」
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:41:22.73 ID:EGNEYIDO
エジプト!

DIO「…ジョセフ・ジョースターに空条承太郎」
「来るか…エジプトへ…」
「…承太郎が花京院を助けるとは思わなかったが…」
「しかし…誰だ…この女達は…」
「念写に……写りこんできたこの女達は……」
「…おい」

エンヤ婆「はい…DIO様…」

DIO「お前…最近まで日本にいたな…?」

エンヤ婆「はい…確かに息子のJ・ガイルと一緒におりましたが…」
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/06(木) 21:42:20.05 ID:EGNEYIDO
DIO「そこで…だ…」
「…お前には…この女達のことを調べて欲しい」

エンヤ婆「…DIO様には…取るに足らない存在だと思いますじゃ」

DIO「…仮にも…ジョースター家の連中と共にくるヤツらだ」
「…用心するに越したことはない」

エンヤ婆「…わかりました」
「…わしは日本に向かいますじゃ」
「それと…すでに何人かスタンド使いをあっちに向かわせておりますので…」

DIO「…ああ」
「…それでは頼むぞ…エンヤ婆」

エンヤ婆「…おまかせを」


To Be Continued…
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/06(木) 21:52:42.06 ID:EGNEYIDO
補足
・寿さんのShiny+とstartlineの初版買ったんですけど、普通に全部良い曲ですね。DVDも言うことなしでした、かわいかった
・もしかしたら最後になるかもしれないほのぼの、かなり長かったですね…
・律と梓はよく叫びますね、すみません何か
・スタープラチナの件はやっと書けた感が強いですね
・今のところ、律になら承太郎任せれます
・次回からバトル入ります。本当にほのぼの書けなくなるかも…
・質問はいつでも受け付けてます

では
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/06(木) 22:08:14.49 ID:5efpkUoo
                      _,,,,,_
                   ,,、ィイYハソュ、,,     ト、      ,イ|
                  ,イ彡イソ{"´`ヾh     | LY´ ̄ ̄`7/ !
                      ,jィイリ'rェzjゞ _,,,,jカ}    | | ``ー‐'"´; |         
                 リ^j゙',  "´V'''''~jミi!    l |        ', |            
                 トレ' ,'  ‐-、,, /ソ'     V       _} !          「キラークイーン」はすでに>>1に乙している………
                 ヾト、   `` ,゙/       {「::i!;ヽ ,ィ;;i!:7 |
                 /j  ヾ:;;;;;;:.:,イ´        l ゞ=''゙; ;ゞ='',' |
                , イ〈    .:;;;;;:.:/     _ _」 ',     ,' i!
               ,イ / !    ,.'´ト、   ,r'´子タ ト、 ‐=- /:.!L,.-──- 、
         _,.-‐''´ / ! ,jr‐<´   ,イ `ヽ/。 。 。  _」;;:ヽ __,ィ ,r'´  ,r''"´ ̄`フ\
     ,r─''"´     /  |/L_ハ。/// ̄ノ   ,rュ_」7,イj!;:;:;:;:;::.:.:,ノ, イ7′  , '´/7rェヽ
    / i         `フ ! /;.;i   ,//  ,/q /ハ レ'ヾヾ\;;:;:.:.:: .: . ./´ー==イ、, 弋夲/i
    ! |       「 ̄  l i;;;;;|   リ  ,イl   L_」l  レ'´     _ノ二ニヽ  ヾヽ  `¨7
    | ゙i       i   | |;;:;;| _,ハ__ノ^|」 o o oト、/  ,.-‐'"´\  _」」_」_」、  /
    ,〉、 ゙i、       |   ,| ,!;;;::;|ノ-、/, イ:; ̄ ̄`¨`Y;:,r'"´二ニヽ,.-‐''"´`ヽ   ヽi| /
   ,ハ \ト、     l    !,!;;::;/ー-/  / .:.:    _,リ´   ̄`\\   ヽ  \  ,j!,イ
   / iヽ  ハ    |   i!;r'ー=,/  /  .:.:  _/        / ゙i\   `,   !/.:;:;!
  ,/  ! \,! ト、   l   ,r'´  ̄i  i  / ̄         /  |  !   i /   /
 /    !ヽ   iト、.   |,イ     |  \/       _,, '´  ヾ  | ,/;:::.:.:.,r'"´  ,/
,/    |  \ | ゙、  ,l ハ、    \  ,/__    , '´      ≧j/;;;:r:;"´    ,/
i     / ̄`` ー!  ! iリ  `'ー--‐ュj ,/,r─-、ヽ/      ,r''" ̄ ̄``ヽ::;:;:.:. ../
|    ,/       |  i  ヽ       /;:;i 1   ,! l  ,.-‐'"´!\;;:.:. :.:. :. :.:l:::::.:/
ヽ        l   ハ  \__」;;;:.:.:\_ノ,/, イ77;;:.:r=ュ!_\.:.:.:.:.,r''"¨´
 \__ o o   !   i    \  `>:;:;:;:;>!三二二>;:;〉j戉7!:; .::;i.::.::〈
      ̄ ̄`¨ヾ  |    /i ,/;;;;;;:;:;:;:| !/r=、ヾ;;;:;://.:.:.:.ノィィィィbb7
          `7 /    /,イ /;;;;;;;:;:;:;:;:|」〈戉7/;:;:;:;ヾ.:.:./「「「「「!!!!!L
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/06(木) 23:47:11.69 ID:DrfMHd2o

花京院が着実に**フラグを建築しててあばばば(ry
というか>1は律押しなのかw 女房的なオーラは確かに出てるな

……唯も距離感が近くないかな?(チラッ
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/07(金) 00:18:40.53 ID:DJlYbWk0

ところでアブさんは?
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/07(金) 09:29:27.46 ID:ya9qh7go
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/07(金) 09:56:04.37 ID:Uy0f4wDO
>>304
花京院は…個人的には幸せにしてあげたいんですけどね…わかんないです
実は澪推しだったり
律≧澪>梓>>唯>>紬>>花京院の壁>>>和
俺の現時点での予想はこうです
何か唯の位置が申し訳ないです
承太郎とさわ子って結構合うと思うんですけど

>>305
モハメドさんは出すタイミング伺ってます
厄介です、このブ男
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/07(金) 20:59:18.10 ID:7iClZ4Io
あれだよ、アブさんはイギーと一緒に別ルートでエジプト目指してんだよ
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/08(土) 01:01:36.47 ID:Ixvg5gDO
モハメドさん人気ありますね

今、対ホル・ホースとガイル書いてるんですけど、何か色々と凄まじいことになるかもです
ちょっとヤバいかも
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 19:30:58.20 ID:ihw/hamDO
ちょりっす
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:31:58.84 ID:ihw/hamDO
飛行機内!

唯「ねえ、エジプトってどれくらいで着くの?」

和「さあ?」
「でも確か最初はバンコクに下りるらしいわ」
「そこで乗り換えだって」

承ジ「!」

承太郎「…おい」

ジョセフ「…ああ…見られたな…DIOに」
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:32:34.04 ID:ihw/hamDO
澪「見られた…?」

紬「DIOの能力も念写ってことですか?」

ジョセフ「おそらくな…」
「だが…もしかしたらジョナサンのスタンドかもしれん…」

律「どういうことだ…?」

ジョセフ「今のDIOの身体はジョナサン・ジョースターのもの…」
「自分に馴染むまで…ジョナサン・ジョースターのスタンドしか使えず…」
「馴染むに従ってDIOのスタンドがそれを打ち消す…」
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:33:07.77 ID:ihw/hamDO
律「なるほど…」

梓「でも…DIOは二つスタンドを使えるって可能性は…」

ジョセフ「いや…スタンドは一人一体」
「だが…身体を奪ったDIOならそれもあり得るかもしれん」
「二つ合わせて100%で…現在はDIOのスタンドは数%しかない…という事がな」

花京院「もし…僕達がエジプトに着くときまでに馴染んでいたら…」

ジョセフ「…強大なスタンドだろう」
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:33:58.35 ID:ihw/hamDO
律「そういえば…DIOについて何かわかんないの?」

和「そうね…他人の身体を乗っ取るって普通じゃないわ」

ジョセフ「あいつは…吸血鬼じゃ」

唯澪律紬梓和花「!?」

律「き、吸血鬼!?そんなアホな!」

和「律!静かに…他の人が起きちゃうわ」
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:34:28.04 ID:ihw/hamDO
澪「でも…き…吸血鬼って…」ガクガク
「ホ…ホラーじゃないか…」ガクガク

承太郎「ここまで来て情けないぜ?」
「…そして…話は後だ」
「…全員用心しろ」

梓「え…?」

承太郎「耳を澄ませ…」

ブゥーン…
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:35:34.13 ID:ihw/hamDO
花京院「これは…」

承太郎達が聞いたもの…
それは虫の羽音のようなものだった…
その音は…徐々に近づいてきていた…

ブゥオーーン!

ジョセフ「来たぞッ!」

唯「何あれ!?カナブン!?」

律「どう見てもクワガタだろ!」

そう!羽音の持ち主はクワガタであった!
しかもそのクワガタは人の顔程の大きさだった!
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:36:12.65 ID:ihw/hamDO
そして…当然唯達は…
「なぜ機内にクワガタが!?」
このような疑問を持ったッ!

澪「ていうか何で飛行機にクワガタがいるんだよ!?」

和「しかも…かなりでかいわよ…」

ジョセフ「あれはスタンドだッ!」
「DIOの手下が我々と同じ飛行機に乗っておる!」

ヒュッ…

梓「隠れましたよ…座席に…」
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:36:40.96 ID:ihw/hamDO
花京院「ハイエロファントグリーンッ!」ズギュ―z_ン!
「あのクワガタを捜すんだッ!」

承太郎「待てッ!」
「どんな能力か分からないのに危険だ!」

花京院「大丈夫だ承太郎…」
「僕にはエメラルドスプラッシュが

ドヒュオンッ!

花京院が話している最中!
クワガタがハイエロファントグリーンの背後に現れたッ!
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:37:16.75 ID:ihw/hamDO
澪「花京院後ろッ!」

花京院「ああ!」
「くらえッ!エメラルドスプラァァーーッシュ!」ドバァッ!

ブォッ!

花京院「何ッ!?」

花京院が驚くのも無理はない…
ハイエロファントグリーンが振り向きざまに放ったエメラルドスプラッシュ…
超至近距離のエメラルドスプラッシュが全弾かわされたのだッ!
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:38:06.86 ID:ihw/hamDO
ブゥーン…

クワガタはハイエロファントグリーンへ向けて姿勢を整える!

ジョセフ「やばい!ハイエロファントグリーンに突っ込むつもりじゃ!」

花京院「くッ…」
「引っ込めハイエ

ブゥオンッ!
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:39:00.10 ID:ihw/hamDO
和「ダメよ!間に合

紬「ハミング・バァァアーーード!」ズギュ―z_ン!
「思いっきり風を起こして!あのクワガタに向けてッ!」

ブォッ!

花京院「うっ…」ブシュッ

まさに危機一髪だったッ!
ハミング・バードは風を起こし…
ギリギリのところでクワガタの軌道を変えた!
ハイエロファントグリーンにかすりはしたが…
紬の判断で直撃は免れたッ!
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:39:51.70 ID:ihw/hamDO
クワガタ「くっくっくっ…」
「まさか…だな…」
「ジョセフ・ジョースターと空条承太郎…」
「花京院典明以外にもスタンド使いが同乗していたとは…」
「どこで見つけたんだ?そいつらは…」

唯「ク、クワガタが喋ったよ!?」

クワガタ「ふふっ…クワガタ…か…」
「違いないが…俺の名を教えてやる」
「タワーオブグレー(灰の塔)…それがこのスタンドの名前だ」
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:40:26.88 ID:ihw/hamDO
承太郎「…ゴタゴタやかましいな」
「来い…俺がぶちのめしてやる」

灰の塔「言われないでも始末する!このタワーニードルでな!」
「その前に…一つ面白いものを見せてやろう」ブゥーン…

そう言ってタワーオブグレーが向かった先は座席の後方…
タワーオブグレーの直線方向では…数人の客が眠っていた…
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:40:52.45 ID:ihw/hamDO
ジョセフ「おい…まさか…」

灰の塔「その『まさか』!だよ!ジョセフ・ジョースター!」

ジョセフ「紬ちゃん!ヤツを吹き飛

灰の塔「遅いッ!」ゴワシャアアア!

そう言った刹那!タワーオブグレーは既に座席の前方にいた!
数人の舌をひきちぎり…タワーニードルにそれを突き刺したまま…
そして…その舌で文字を書いたッ!

《massacre!(皆殺し!)》
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:41:25.47 ID:ihw/hamDO
承太郎「顔を伏せろッ!」
「誰も前を見るんじゃあないッ!!」

梓「そ…んな…こと…言ったって……」ガクガク

律「は…速すぎて…」ガクガク

澪「ひっ…き…きゃ

承太郎「騒ぐなッ」ガバッ

澪「ん〜!ん〜〜っ!」ポタポタ

承太郎「泣くな…大丈夫だ…俺が倒す」
「花京院、じじい…こいつらを頼む」

ジョセフ「…ああ」
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:42:01.75 ID:ihw/hamDO
灰の塔「おい、貴様…何余裕かましていちゃついてるんだ?」
「お望み通り…貴様から殺す!」ヒュッ…

唯「ま、また隠れた…」ガクガク
「承太郎君…大丈夫…なの…?」ガクガク

承太郎「…ああ」
「…お前らは離れていろ」
「スタープラチナ!」ズギュ―z_ン!

灰の塔「随分余裕だな…」ブゥオーーン…
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:42:37.14 ID:ihw/hamDO
律「顔の横だ!ジョジョ!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

スタープラチナは両手でのラッシュを繰りだす!
花京院は勝ちを確信していた…
何せ…スタープラチナも超至近距離のエメラルドスプラッシュを防いだのだ
スタープラチナのスピードなら…タワーオブグレーのスピードについていける!
そう思っていた!
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:43:07.37 ID:ihw/hamDO
灰の塔「くく…遅い!」ブゥオンッ!

唯澪律紬梓和花ジ「!?」

花京院「あの超スピードのラッシュをもかわしただとッ!」

承太郎「…やれやれ」
「…並大抵の相手じゃあないな」

灰の塔「貴様は並以下だッ!」
「死ねィ!タワー

紬「ハミング・バード!」
「あいつを吹き飛ばしてッ!」

ドヒュオンッ!
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:43:45.45 ID:ihw/hamDO
灰の塔「チッ…」
「仕切りなおしか…」ヒュンッ…

タワーオブグレーはまた身を隠した…
そして…承太郎は一つの懸念を抱いた…
琴吹は二度…あいつの邪魔をした…
あいつにとって、琴吹は邪魔な存在となったはずだ…
もしかしたら…先に琴吹を殺るつもりなんじゃあないか…

承太郎「琴吹…警戒しておけ…」
「花京院とじじいも…特に琴吹の周りを…だ…」

紬「……」
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:44:12.67 ID:ihw/hamDO
灰の塔「くく…勘がいいな!承太郎!」

梓「ど、どこから声が…近いですよッ…」

灰の塔「その金髪の女のスタンド…俺からとったら厄介だ」
「これ以上邪魔されたくないしな…先に始末するとしよう」
「タワーニードルッ!」ズバババ

タワーオブグレーは座席の後方から座席を突き破り突っ込んできた!
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:44:48.42 ID:ihw/hamDO
承太郎「逃げろ!琴吹ィィーーーッ!」

紬「いいえ…この位置だからいいのよ…」
「この位置だからこそ…彼を倒せる」
「ねえ?りっちゃん?」フフッ

律「だな」フフッ

紬と律は笑っていた…
そう…既に勝ちを確信したような…
そんな笑みだった…
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:45:40.84 ID:ihw/hamDO
灰の塔「これで最後だァァアアアアアッ!」

グニン…

タワーオブグレーが最後の座席を突き破り紬に止めを刺そうとしたその時!
奇妙な違和感を覚えた!そう…座席を突き破れていないかのような…
そして…視界が暗く…紬を捕えていなかったことで気づく!
タワーオブグレーは座席を突き破れていなかったのだッ!
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:46:06.65 ID:ihw/hamDO
灰の塔「な、何だこれはッ!」
「座席が伸びているのか!?」

紬「ふふっ、私がゲル状にしたの〜♪」
「りっちゃん、お願い」

律「おっけー」

灰の塔「くっ…戻らな

律「おせーよッ!」
「GS3ィィイーーーッ!」ズギュ―z_ン!
「そいつを座席ごと固定しろォォォオオオ!」
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:46:51.98 ID:ihw/hamDO
GS3は座席を殴り…
今までタワーオブグレーの動きに合わせて変形していた座席が…
固まったッ

律「止めだ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

灰の塔「ゲボァッ!」

「ギャアアアアア!」

ジョセフ「あそこにいるオヤジが…本体だったのか…」

花京院「しかし…彼女達…すごいですね」

ジョセフ「ああ…見事な発想だった」
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:47:34.81 ID:ihw/hamDO
律「倒したぞジョジョ!」

承太郎「ああ」
「よくやったな、二人とも」

律「だろ〜♪」
「私とムギの連携が光ったな♪」

紬「ふふっ♪」

承太郎「…ん?」
「こいつ…肉の芽がないぜ」

ジョセフ「恐らく金で雇われたんだろう」
「…そして、それはDIOと身体が少しずつ馴染んできていることを意味する」

花京院「ヘマをしない確信があるほどに…か…」
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:48:23.87 ID:ihw/hamDO
承太郎「…お前…大丈夫か?」

澪「…うん……」

承太郎「…無理はするな」
「いざとなれば帰ってもいい」

澪「ううん…大丈夫…」
「大丈夫…だから…」

337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:49:15.71 ID:ihw/hamDO
和「ねえ…この飛行機…だいぶ傾いてない?」

梓「やっぱり…傾いてますよね…」

ジョセフ「まさかッ!」ダダダダ

唯「おじいちゃんどこに行くの!?」タタタタ

ジョセフ「コックピットだ!」ダダダダ

CA「あの…どちらへ行かれるんですか?」

ジョセフ「こっちにはコックピットしかないだろう!」
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:50:20.83 ID:ihw/hamDO
CA「お客様!困り…」

承太郎「……」スタスタ

CA(あ…かっこいいわ…すごく…)
「あ、あの…」

承太郎「…やかましい」スタスタ

CA「……」シュン…

律「相変わらずだな〜、まったく」

承太郎「いいから早く行くぞ」
「何か様子がおかしい」
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:50:42.80 ID:ihw/hamDO
CA(きぃ〜っ!)
(何であの女には優しいのよッ!)

花京院「すみません…」
「彼はああいうヤツなんです」
「許してやってください」

CA「あ…///」

和「ゴホンッ」

花京院「いや…何もしてないよ?」

和「あらそう」スタスタ

花京院「本当だ!信じてくれ!」

CA「……」シュン…
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:51:10.72 ID:ihw/hamDO
コックピット!

ジョセフ「やはり…やられていたか…」

コックピットの中では…パイロット達が眠っていた…
舌をひきちぎられ…二度と起き上がることのないパイロット達が…

唯「おじいちゃん…何かあるの?」

ジョセフ「…あのスタンド使いがパイロット達を殺していた」

唯「そ…そんな…」
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:52:23.31 ID:ihw/hamDO
承太郎「おい…どうしたんだ?」

ジョセフ「承太郎…」
「あのスタンド使い…パイロット達を殺していた…」
「しかも自動操縦装置も破壊されている…」
「この飛行機は…墜落するッ…」

梓「つ、墜落!?」

承太郎「大丈夫だ」
「これからじじいが不時着させる」
「乗客を全員叩き起こして救命具とシートベルトを着けさせてきてくれ」
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:53:02.90 ID:ihw/hamDO
紬「でも…できるんですか?」

ジョセフ「あー…」

承太郎「…できるな?」

ジョセフ「ああ…大丈夫じゃ」
「みんなは承太郎が言ったことを頼む」

花京院「はいッ!」

タタタタタタタタ

承太郎「…ところでじじい」
「飛行機の操縦はしたことあるのか?」

ジョセフ「…プロペラ機ならな」

承太郎「…ないよりはマシだな」
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:53:39.60 ID:ihw/hamDO
ジョセフ「…しかし…澪ちゃんは大丈夫かの」

承太郎「何がだ?」

ジョセフ「これからは今日以上の闘いの激しさになるだろうし…」
「残虐な敵も現れるかもしれん…」
「…見たところ澪ちゃんはかなりの怖がりみたいじゃ」
「これから着いてこれるか…心配になってな」
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:54:37.42 ID:ihw/hamDO
承太郎「…あいつなら大丈夫だ」

ジョセフ「…どういう根拠だ?」

承太郎「…俺はあいつのことをよく知ってるつもりだ」
「田井中には負けるだろうが…」

ジョセフ「?」

承太郎「…あいつは今日…怯えているだけの自分に嫌気が差したはずだ」
「…自分でついて行くと言ったのに…何もできなかった」
「あいつは悔しがってるだろうし…変わろうと頑張るはずだ」
「あいつは…自分を乗り越える力を持っている」
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:55:06.60 ID:ihw/hamDO
ジョセフ「なるほど…澪ちゃんが…か」

承太郎「まあ、その点は他のヤツらにも当てはまるがな」

ジョセフ「…だから律ちゃんや紬ちゃんのような機転もあり…」
「他のみんなも騒がなかった…」「…彼女達の覚悟は本物というわけか」

承太郎「…そうだ」

ジョセフ「だが…乗り越えれるとは限らないんじゃあないか?」

承太郎「…あいつは俺に『大丈夫』と言った」
「だから…大丈夫だ…絶対にな」
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/09(日) 19:55:58.19 ID:ihw/hamDO
ジョセフ「ずいぶん澪ちゃんを信頼してるんじゃな」フッ

承太郎「…さあな」
「話し込んじまったな」
「もうそろそろ不時着させてくれ」

ジョセフ「そうだな」
「しかし…これで何回目だ?飛行機で墜ちたのは…」
「お前達の二年生の時の学園祭と…三年生の時もか」
「この前も墜ちたし…」
「5、6回は墜ちてるな…」

承太郎「…二度とてめーとは一緒に乗らねえ」
「そして二度と飛行機に乗るな」

本体名―グレーフライ
スタンド名―タワーオブグレー
―再起不能―

承太郎一行
―香港沖35kmに不時着。その後、香港へ―
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 20:03:30.05 ID:ihw/hamDO
チラ裏
・今までのが補足になってないのでチラ裏に改名しました
・戦闘描写難しすぎ。大目に見てください
・DIOの二つのスタンドの件は、ショットガンで時止めの練習してたこと思い出しまして。記憶では念写使ってる時に既に時止めてたような…。間違ってたらすみません
・一話書き溜め終わったら一話投下にします。投下日の間隔狭かったら順調ってことです
・質問ありましたらどうぞ

では
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/09(日) 20:22:32.44 ID:i8vT3BpAO
おつ!次はポルポルか、期待
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/09(日) 21:46:20.59 ID:ihw/hamDO
To Be Continued…忘れてた…
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします2011/01/09(日) 22:42:04.39 ID:2cuDVMqf0
乙 
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/14(金) 00:03:47.94 ID:NiWpNHpAo
大統領の能力によりスレ移転が決まりますた

SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2011/01/14(金) 01:02:33.67 ID:H9ieSd9DO
らしいですね

移転のお願いしときます
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

353 :真・スレッドムーバー移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/15(土) 21:26:38.49 ID:S4NdagKDO
香港の料理店内!

律「しっかし災難だったな〜…」

承太郎「…これからは陸路か海路を行った方がいいな」

梓「ですね…」
「また大事故になるかもしれないですし…」

承太郎「…それ以外の理由もあるがな」ボソッ

梓「何か言いました?」

承太郎「…いや」
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:27:19.40 ID:S4NdagKDO
紬「…時間…あとどれくらいかしら」

澪「確か…45日ぐらいじゃないか?」
「憂ちゃんはそれぐらいだったと思う…」

和「とにかく…一刻も早くエジプトに着きたいわね」

ジョセフ「…ああ」
「そして…なるべく早く着くためのルートだが…」
「わしは海路がいいと思う」
「今回は船をチャーターして、わしらだけで行く」

紬「私も海路がいいと思う」
「陸路だとどこかで待ち伏せされているかもしれないわ」
「その分、海だと敵も少ないだろうし…」
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 21:28:07.51 ID:S4NdagKDO
和「それもそうね」
「でも…海だと逃げ場がないわよ?」

唯「まあ、みんないるし大丈夫だよ」

和「あんたは楽観的ね…」

ジョセフ「それじゃあ…海路で異論はないな?」

梓「はい」
「それと…お昼ご飯頼みませんか…?」
「ちょっとお腹空いちゃって…」

唯「賛成!私も腹ペコさんだよ〜」
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:38:12.52 ID:S4NdagKDO
律「そんじゃあメニューはっと…」
「よ…読めねえ…」

紬「本当…漢字ばっかり…」

男「そこのお嬢さん」

澪「は、はい!?」

男「俺…フランスからの旅行者なんだが…」
「メニューが読めなくて…助けてくれないか?」

澪「え!?いえ!あの…ジャパニーズ!アイムジャパニーズ!」
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:38:56.28 ID:b857m1aDO
梓「澪先輩は今日も平常運転ですね…」

唯「澪ちゃんが承太郎君達以外の男の人と親しく話すのは想像できないね…」

和「ていうか…澪壊れてるでしょ…」

紬「すみません、私達もメニューが読めなくて困ってたところなんです」

男「そうか…」

ジョセフ「おっと、少し待ってくれ」
「わしは何度か香港には来てるから少しの漢字ならわかる」
「よかったら一緒にどうだ?」

男「本当か?」
「それじゃあお願いするぜ」

澪(マジかよ…)
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 21:39:30.85 ID:S4NdagKDO
ジョセフ「それじゃあ…これとこれと…これも頼む。ああ、これも追加で」

店員「かしこまりましたアル」

花京院「何を頼んだんですか?」

ジョセフ「エビとアヒルとフカのヒレとキノコの料理じゃ」

唯「おお!おいしそ〜!」
「楽しみだね、あずにゃん♪」

梓「そうですね」フフッ
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 21:40:21.58 ID:S4NdagKDO
少し後!

店員「お待たせしましたアル」コトッ

唯澪律紬梓和承花「……」

承太郎「…何だ…これは」
「…お粥と魚と貝に見えるが」
「…しかもカエルまでいるぞ」

和「カエル…丸焼きかしら…」

唯「こ…これは…」

梓「はい…」

唯梓(食べたくない…)
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 21:40:57.68 ID:S4NdagKDO
ジョセフ「ま、まあいいじゃあないか」
「こういうもの程意外においしかったりするぞ?」
「はは…は…」

澪「私…お粥だけでいいよ…」

律「澪…逃げるな…」

紬「…じゃんけんで決めましょうか…」

梓「わ、私じゃんけん弱いから嫌です!絶対にッ!」

和(必[ピーーー]…)

男「いや…食べてみたら案外いけるかもしれない」
「カエルは鶏肉の味だな」

律(カエル食ったのかよ…)
(ウルルンに出れるんじゃねぇの、この人…)
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 21:41:28.39 ID:b857m1aDO
男「それに、この店は具の形にすごく手間暇かけている」
「ほら、これ何か見てくれ」スッ

そう言って男が取り出したニンジン…
それは…星の形をしていた…

唯「あ、すごくきれいな形だね」

男「だろう?」フフッ
「しかし…この『星の形』…」
「どこか見覚えがあるな…」

承ジ「……」
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 21:42:27.19 ID:S4NdagKDO
男「ああ…そうだ、思い出した…」
「俺のエジプトにいる知り合いの首筋に…」
「こんな形のアザがあったな…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

承太郎「全員用心しろッ!敵だッ!」

承太郎が叫んだ直後!
男が飲んでいたスープから腕が飛び出したッ!
そして!そこの一番近くにいたのは澪だったッ!
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:43:33.34 ID:S4NdagKDO
承太郎「逃げろッ!秋山ァァーーーッ!」

男「遅いぜ!死んでもらうッ!」ブォッ!

澪「えッ…」

男のスタンドは、手に持っていた剣で澪に斬り掛かろうとした!
だがその時!
澪は考えていたッ
驚くほど冷静に…

ジョジョは逃げろと言った…
でも今からじゃあ間に合わない…
何かを盾にするにしても、あの剣を防げそうなものはない…
ジョジョ達が私を助けてくれるのも不可能だ…
…頼ったままじゃあダメだ
私が闘うしかない…
…私が私自身を守る以外に私が助かる方法はないッ!
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:44:30.14 ID:b857m1aDO
澪「青春バイブレーションッ!」ズギュ―z_ン!
「その器を殴れェェエーーーッ!」

澪の前髪が数本切られると同時に器と男は消えた…
その髪がテーブルに落ちた瞬間!
5mほど離れたところに男とスタンドが現れたッ!
そのスタンドは甲冑で身を包み…
さながら西洋の騎士のような姿だった!
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:45:46.31 ID:S4NdagKDO
男「これは驚いた…」
「君が一番気が弱そうだと思っていたが…」
「よく反応

梓「油断しましたねッ!」
「オーバー・ザ・スターライトッ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラァ!」

男「くッ…」サシュッ!

梓は殴りかかるッ!
しかし、スタンドにわずかにかすっただけだった!
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:46:35.39 ID:S4NdagKDO
男「不意討ちとは…」

梓「私達は…DIOを倒さないといけないんです」
「生きて日本に帰らないといけないんですッ!」

男「その目…覚悟に満ちた目だ…」
「そして…純粋で…かなり澄んだ目だ」
「いいぜ…二人まとめて相手してやるッ!」

梓「澪先輩…大丈夫ですか…?」

澪「うん…大丈夫だ!」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/15(土) 21:47:51.87 ID:S4NdagKDO
男「俺はJ・P・ポルナレフッ!」
「そしてこのスタンドは『シルバーチャリオッツ』だッ!」

梓「私は中野梓ッ!」
「スタンドは『オーバー・ザ・スターライト』ッ!」

澪「あ、えと…」
「あ、秋山澪!です!」
「スタンドは『青春バイブレーション』です!」

律(何で敬語になった…)

ポルナレフ「自己紹介ありがとう」
「外に行こう…」
「その方が君達もやりやすいだろう」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:49:24.35 ID:S4NdagKDO
タイガーバームガーデン!

律「うわ…」

和「な…何…ここ…」

紬「ここは…タイガーバームガーデンね」

律達が目にしたものは、大量の動物の彫刻だった
だがそれは普通の彫刻ではなく…色彩が異様なものだった
その奇妙な光景に、律達は絶句するしかなかった…

唯「あ、あれかわいいね〜」

律(何なんだ、こいつのセンスは…)
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:50:07.57 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「話しているところ悪いが…」
「早速いかせてもらうぜッ!」ドドドドドドドドドドドド

澪梓「来いッ!」ドドドドドドドドドドドド

花京院「いいのかい?止めないで」

承太郎「…あいつらの目を見ただろう」
「止めても無駄だ」
「まあ…いざとなったら助けるがな」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:51:42.06 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「こっちからいくぜ!」シュババッ!

澪梓「くッ!」ダッ

シルバーチャリオッツが澪達へ向けて二突き剣を突き出す!
その剣さばきは瞬速と呼ぶにふさわしく…
二人は避けるので精一杯だったッ!

ポルナレフ「チャリオッツの突きをかわすとはなかなかやるな!」
「だがこれならどうだッ!」シュババババババ!

澪梓「ッ!」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:52:29.91 ID:b857m1aDO
チャリオッツは無数の突きを繰り出すッ!
さっきのたった一回の突きでさえ必死で避けた澪達は絶体絶命だと思われた!
しかし…
澪達は姿を消していたッ!

ポルナレフ「いないッ!」
「どこに行ったッ!?」

澪「こっちだッ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

ポルナレフ「ぐはァッ!」ドグシャア!

澪はすでにポルナレフの背後に回っていた!
自身の能力によって!
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:53:18.15 ID:b857m1aDO
澪「今なら…許すよ」

ポルナレフ「ふざけるんじゃあねーぜッ!」
「絶対に倒すッ!」

澪「そっか…残念だ」

ポルナレフ「…ん…?」

ポルナレフは…異様な感覚に襲われる
果たして…自分の影はこんなに大きかったのか?
しかも…どんどん大きくなってきていないか…?

ポルナレフ「これはッ…」バッ

ポルナレフは空を見上げる!
しかしッ、視界に入ったのは空ではなく!
あの奇妙な彫刻だったッ!
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/15(土) 21:54:44.93 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「なにィィイーーーッ!」
「真っ二つにしろ!チャリオォォオッツ!」ズバァ!

澪「…よく気づいたな」

ポルナレフ「ハァハァ…」
「なかなか厄介な能力だぜ…」
「テレポートか…」

梓「…これは予想出来なかったみたいですね」ズォォォオオオオオ!

ポルナレフ「こ、こいつはッ…!」

ポルナレフが目をやった方向には
先ほどまでそこにいなかった人物!梓がいた!
その梓は先ほど斬られた彫刻の溝からちょうど出終わったところであったッ!
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:55:24.61 ID:b857m1aDO
ポルナレフ「チャリオ

梓「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

ポルナレフ「ぐはッ…」

梓「遅いですよ」
「いきますよ澪先輩ッ!」

澪「ああ!」

澪梓「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

ポルナレフ「がぶッ!」ドサァ!
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:56:37.85 ID:b857m1aDO
梓「澪先輩!」スッ

澪「やったな、梓!」パァン!

花京院「やるな…彼女達…」
「余裕のハイタッチか」フフッ

承太郎「…ああ」
「これほどとは…」

ジョセフ「まさか…澪ちゃんがこんなに早く成長するとは…」

承太郎「やる時はやるんだ…あいつはな」

ジョセフ「本番に強い、といったところか」
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:57:20.44 ID:S4NdagKDO
梓「さあ、行きましょうか」
「早くエジプトに行かなきゃです」

唯「あずにゃん貫禄あるね〜」ナデナデ

梓「何言ってるんですか…」

戦闘が終わり…いつもの軽音部の和やかムードになりかけていた…
だがしかし!そう簡単にはいつもの日常的風景に戻らせてはくれなかったッ!
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:58:06.90 ID:S4NdagKDO
チャリオッツ「……」ピクッ

和「…どうやら…まだ終わってないみたいね」

律「あ、新手か!?」

和「いいえ…」
「今…動いたわ…シルバーチャリオッツが」

チャリオッツ「……」ボシュオン!

花京院「チ、チャリオッツが甲冑を脱いでいるぞッ!」
「みんな気をつけろッ!」
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 21:58:51.12 ID:b857m1aDO
ポルナレフ「……」ドヒャン!

ポルナレフは寝たままの姿勢で宙へ浮いた!
よく見ると、傷もそこまで深いものではないッ
まだ戦闘は終わっていなかったのだッ!

ポルナレフ「ブラボー!」
「おお…ブラボー!!」シュタッ

律「おいおい…めっちゃ元気じゃん、あいつ」
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:01:04.44 ID:b857m1aDO
紬「それよりも空を飛んだわよ!?」

澪「ムギ…焦るんじゃあない」
「スタンドで自分の体を持ち上げていただけだ」

ポルナレフ「二人ともやるな…」
「女だからってなめちゃあいけないみたいだぜ」

梓「本気でかかってきても結果は一緒ですけどね」フフッ

ポルナレフ「なかなか言うぜ、こいつ…」
「ワッハハハハハハーッ!」ゲラゲラ

梓「ふふっ…あははははは」ゲラゲラ

澪「フフッ…」プルプル
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:02:09.55 ID:b857m1aDO
ポルナレフ「くたばれッ!」ズヒュオンッ!

梓「くッ!」サシュッ!

速さの表現で
「まばたきをすると見逃す」
このような言い方があるが…
甲冑を脱ぎ捨て…身軽になったチャリオッツは…
「まばたきをしていなくても見逃す!」
それほどまでにスピードが上がっていたッ!
現に梓がかすり傷程度ですんだのは奇跡に等しく…
「次は避けれないッ」
梓はそう考えていたッ!
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:02:47.48 ID:b857m1aDO
ポルナレフ「よく避けたじゃあないか」

澪「あ、梓…」
「私達じゃあ…」

梓「確かに…ヤツのスタンドは格段に速くなりました」
「だけど…勝てない相手じゃない!」
「勝ちますよッ!澪先輩!」

澪「……」
「私は…」

…澪は考える
なぜ今私は闘っているのか…
すごく大きなケガをするかもしれないし…
最悪…死ぬかもしれない…
痛いのは嫌だ…まだ死にたくない…
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:05:03.19 ID:b857m1aDO
なぜ今になって恐怖の心がよみがえるのか…
それは…チャリオッツの圧倒的な速さを目にし…
死が脳裏をよぎったからに他ならない…
そして澪は思った…

いっそ…逃げれば…
大体…何で私がこんな怖い目に合いながら闘わないといけないんだ…
憂ちゃんのため…聖子さんのため…
理由だ…それも…
親友の妹で…ジョジョのお母さん…
守れる私達が守らないと…
でも…私までジョジョ達に着いていく理由は…
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:05:40.20 ID:S4NdagKDO
ジョセフ「…承太郎」
「澪ちゃんの目を見ろ…」
「…澪ちゃんは…迷っている」
「このままでは…彼女は間違いなく死ぬ」
「…代わってやれ」

承太郎「…ああ」スタスタ

律「仕方ない…よな…」
「むしろ…あいつが今まで闘えてた方が不思議だったんだよ…」

紬「うん…」
「澪ちゃんにはこの旅…過酷だったかもしれないわね…」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/15(土) 22:06:53.45 ID:b857m1aDO
承太郎「…秋山」

来た…ジョジョが…
怒られるのかな…
何げに初めてかも…

澪「ジョジョ…」

承太郎「…お前には無理だ」
「俺と代われ」
「…いいな?ポルナレフとか言うヤツ」

……………
…………………え?
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:07:34.91 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「構わないぜ」
「てめーの死が早まるだけだからな」

待って…
代われって…

梓「加勢しますよ、承太郎先輩」

見捨てられ…たのか…?
私は…
使えないって…判断したのか…?

承太郎「…足は引っ張るなよ?」

待ってくれよ…
私は…まだ…闘えるんだ…
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:08:39.98 ID:S4NdagKDO
梓「そっちこそ」

憂ちゃんと…聖子さんを助けるために…
私が…闘わないと…

承太郎「態度だけはでかくなったな」

澪は…その気持ちを言葉にすることが出来なかった…
自分の不甲斐なさを考えると…唯達の所にも戻れるはずもなく…
ただ…その場に座り込むしかなかった…

承太郎「いくぜッ!」

ポルナレフ「来いッ!」

…その言葉を最後に…澪は戦闘を見ず…聞かず…
ただ…自分の殻にこもり…
ひたすら…戦闘が終わるのを待った…
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:09:52.99 ID:b857m1aDO
しかし…間もなくして…
澪は現実に引き戻されることになる

紬「いやあああああああああああああ!」

何だ…一体…

唯「じっ…承太郎君…うわあああああああああああああ!」ポタポタ

澪が目を開けた先には…
…赤く染まった承太郎と梓がいた
…承太郎は地面に倒れ…梓はその上に覆いかぶさるような形であった…
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:10:58.19 ID:S4NdagKDO
梓「ごめんなさい!ごめんなざいッ!」ポタポタ

承太郎「いいから…逃げろッ…」

…澪は再び思考する

梓がしきりに謝り…泣き崩れ…ジョジョは血まみれで倒れている…
おそらく…ジョジョは梓をかばい…敵の攻撃を受けたのだろう…
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:13:07.42 ID:S4NdagKDO
そして…澪には一つの気持ちが沸き上がる
いや…この状況の承太郎を見て…思い出したと言った方が正確かもしれない

…私は…ジョジョに何て言った?
守るって…言ったよな…
なのに…何だよこれ…
私が迷って…ジョジョが来て…
私に代わって闘って…倒れてる…
…私はジョジョ達が闘っている間…何をしてた…?
自分の殻にこもって…現実から逃げてただけじゃないか…
私は…何も変わってない…
…守るって言ったのに…守れてないじゃないかッ…!
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:14:18.13 ID:S4NdagKDO
梓「承太郎ぜんばい…」ポタポタ

承太郎「頼む…逃げてくれ…」

梓…あんなになって…死ぬかもしれないのに…
…死ぬ?
ダメだ…それは…
私達は…生きて帰るんだッ…
言ったんだ…ジョジョに…
守るって…私が守るって…
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:15:49.37 ID:b857m1aDO
澪「怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない…」
「怖くない…絶対に…」
「大丈夫…助けるんだ…私が…」

ポルナレフ「二人重なってるから一気に殺せるぜッ!」スチャッ!

今だ…覚悟を決めるんだッ!

澪「怖くない!怖くッ!ないッ!」
「青春ッ!バイブレーショーーーンッ!」ズギュ―z_ン!
「ジョジョと梓をここに運べェエーーーーーーッ!」

ポルナレフ「二人一緒に死ねッ!」ブォッ!

ドスゥッ!
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:18:01.73 ID:S4NdagKDO
ポルナレフの剣は…地面を突き刺していたッ!
そして!澪の隣には承太郎と梓がいたッ!
澪の覚悟がチャリオッツの速さを上回ったのだッ!

律「澪ッ!」グスッ

唯「澪…ぢゃあん…」ポタポタ

394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:18:44.47 ID:S4NdagKDO
承太郎「秋…山…お前…」

澪「大丈夫だ…私は…」
「言ったろ…守るって…」
「闘える…私は…」
「憂ちゃんと…聖子さんと…みんなと…」
「…ジョジョのために」

承太郎「そう…か…」
「それじゃあ…代役…頼むぜッ…」

澪「うん!」

梓「いきましょう…」グスッ
「倒しましょう…絶対にッ!」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:19:41.23 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「くるか…再び…」

澪「ああ…そして…」
「再び負けろッ!」
「オラオラオラオラオラオラァ!」

ポルナレフ「遅い遅い遅いッ!」

甲冑を外したチャリオッツは圧倒的速さだったッ!
チャリオッツは澪のラッシュを容易く避ける!
そしてその時!澪は信じられない光景を見たッ!
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:20:34.25 ID:S4NdagKDO
澪「なっ…スタンドが…増えた!?」

梓「違います!あまりもの速さに私達の感覚が追いついてないだけです!」
「だから増えたように見えるだけです!」

ポルナレフ「早速復帰したところ悪いが…」
「お前は串刺しだッ!」シュ…

梓「危ないッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

澪への攻撃を予想していた梓は…
剣が突き出る一瞬前からラッシュを繰り出し…
チャリオッツの剣を殴り、攻撃を止めたッ!
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:21:15.38 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「チッ!」

そしてポルナレフは気づく!
眼前に澪がいないことにッ!

ポルナレフ「また後ろかッ!?」
「チャリオッツ!円陣を組んで全方向攻撃だッ!」

澪「残念だな…上だッ!」

ポルナレフ「こ…これはッ…」バッ

ポルナレフが見上げたその先には!
落下してくる澪と無数の彫刻があったッ!
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:22:10.37 ID:b857m1aDO
澪「分身するように見えるぐらい速く動くならッ!」
「それでも対応できないぐらいたくさん攻撃をすればいいだけだッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

澪は空中で彫刻を殴りつけるッ!
加速した彫刻はポルナレフめがけ飛んでいったッ!
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:23:37.74 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」シュババババババ

梓「澪先輩ッ!」

ドサァ!

梓は無事、澪をスタンドで受け止める!

澪「ありがとな」

梓「お礼はいいです!」
「澪先輩!仕掛けますよッ!最後は頼みます!」
「オラァ!」ガオン!

梓はポルナレフの足元まで溝を掘り…
その中へ身を隠したッ
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:24:13.53 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「ハァ…なかなか…厄介…ハァ…だったぜ…」
「かなり…ハァ…体力を…消耗しちまった…」

梓「それじゃあ休ませてあげますッ!」ガシィッ!

梓が溝から突如現れ、チャリオッツを羽織い締めにしたッ!

ポルナレフ「何ィッ!?」

梓「澪先輩!今です!」
「叩き込んでくださいッ!」

ポルナレフ「離しやがれッ!」

澪「覚悟しろッ!ポルナレフ!」
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:24:52.08 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「何てな…」ニヤッ

澪梓「!」

ポルナレフは…不意に笑みを浮かべた…
まるで…何か秘策でもあるかのように…

ポルナレフ「てめーが俺を捕えることは予想していたッ!」

そう言いつつ、剣を梓の方へ向ける!

澪「梓逃げろォォーーーッ!」

梓「私に構わないで早く殴ってッ!」
「私は大丈夫ですからッ!」

澪「クソッ!」ダダダダ
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:25:40.61 ID:S4NdagKDO
ポルナレフ「お前だけでも再起不能にしてやるぜッ!」
「チャリオッツ!奥の手だッ!」

澪「間に合えッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

ポルナレフ「死ねェェエーーーーーーイッ!」カチッ

ポルナレフは剣についていたボタンのようなものを押すッ!
すると、剣先が梓へ向けて勢いよく発射されたッ!
それと全く同時に、青春バイブレーションの拳がポルナレフを撃ったッ!

ポルナレフ「ぐはァァッ!」
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:26:30.74 ID:S4NdagKDO
ドスゥッ!

瞬間!
ポルナレフは地上から約7mのところへテレポートする!
そして!澪は剣が何かに突き刺さる音を聞いたッ!

澪「梓ァァァアアアアア!」
「…あれ?」

澪の目の前には梓はおらず…
ただ…剣が地面に突き刺さっているだけだった…

ポルナレフ「がッ…」ドシャアッ!
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:27:22.03 ID:S4NdagKDO
澪「梓…?」

梓「無事…倒せたみたいですね」ズォォオオオ

梓はチャリオッツの剣から姿を現したッ!

澪「梓ッ!」タタタタ
「よかった…無事だったんだな…」ギューッ

梓「えへへ…何か照れますね…」

澪「あ!ごめん…」パッ

梓「いいですよ」フフッ
「澪先輩も無事で良かったです」

澪「うん、ありがとな」
「そうだ、梓」
「やったな!」スッ

梓「はい!」パァン!
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:28:07.16 ID:b857m1aDO
唯「澪ちゃん!あずにゃん!」タタタタ

律「二人とも大丈夫か!?」

澪「まあ…何とか大丈夫」

和「梓ちゃん…ほっぺたケガしちゃってるわね」
「治してあげるわ」ズギュ―z_ン!

梓「あ…ありがとうございます」

花京院「それにしても…」
「何で中野さんはチャリオッツの剣から出てきたんだい?」
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:28:56.54 ID:b857m1aDO
梓「簡単なことですよ」
「澪先輩に対する攻撃を防いだとき、剣に溝を掘っておいたんです」
「私が捕まえたとき、どうにかして私を攻撃してくるだろうと思ったので」

花京院「なるほど…」
「攻撃された瞬間、剣の溝に身を隠した、と」

梓「そういうことです」
「あの速さは避けられないですし」

律「しかし…澪もよく

澪「あ!それよりジョジョは!?」
「ジョジョは大丈夫なのか!?」

律「ああ、あいつは大丈夫だよ」
「和がさっきまで治してくれてた」
「今はムギとジョセフさんが看てる」

澪「そっか…」ホッ
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:29:34.01 ID:b857m1aDO
和「多分もうすぐ目を覚ますと思うわ」
「私達が彼を見ておくから、二人は承太郎君に報告しに行ってきたら?」

梓「はい、ありがとうございます」

スタスタスタスタ

ジョセフ「二人とも…よくやったな」

澪「ありがとうございます…」

承太郎「……」スースー

澪「ジョジョ…」

承太郎「ん…」パチッ
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:30:17.94 ID:S4NdagKDO
紬「承太郎君…傷は大丈夫?」

承太郎「…ああ」
「秋山と中野がいるってことは…」

澪「ジョジョ…勝ったよ、私達」

承太郎「そうか…」
「…頑張ったじゃあないか」フッ

澪「うん…頑張った…すごく…」
「すごく…」
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:31:08.73 ID:b857m1aDO
澪「なあジョジョ…」

承太郎「…何だ?」

澪「もう…私は大丈夫だよ」
「私は…闘える…」
「もう逃げたりしない…私は…」
「誓うよ…」

承太郎「…秋山」

澪「ん…?」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:31:47.01 ID:S4NdagKDO
承太郎「…そんなに気張るな」
「…平沢達やじじい…俺もいる」
「つらくなったら…誰かに言えばいい」
「…支えてやるさ」

澪「う…ん…」ウルッ
「怖かった…すごく…」ポタポタ
「すごく…怖かったぁ…」ポタポタ

承太郎「やれやれ…いきなりか」ナデナデ

梓「あの…」

承太郎「どうした?」

梓「私のせいで…すみませんでした…」
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:33:12.50 ID:b857m1aDO
承太郎「…お前のせいじゃあないさ」

梓「でも…私が避けきれなかったから…」

承太郎「いいんだ」
「…お前が無事なら…な」

梓「じょ…たろ…先輩…」ウルッ
「すみまぜんっ…ありがどうございましだっ…」ポタポタ

承太郎「やれやれ…」ナデナデ
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:33:58.15 ID:S4NdagKDO
紬「やっぱり…溜まっちゃいますよね…」
「澪ちゃんも梓ちゃんも…」

ジョセフ「澪ちゃんは怖がりで…」
「梓ちゃんは承太郎を傷つけたというショックがあっただろうしな…」

紬「今は…好きにさせてあげないといけないですね」

ジョセフ「ああ…」
(しかし…澪ちゃん…)
(まさか今日一日だけで自分を乗り越えるとはな…)
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:34:29.72 ID:b857m1aDO
唯「あ!この人のおでこ見て!」

律「これは…肉の芽か…」

和「この人も操られていたってわけね…」

花京院「承太郎に摘出してもらおう」
「まあ…しばらく後になりそうだが」フフッ
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:35:27.59 ID:b857m1aDO
肉の芽摘出後の翌日!

承太郎「おい、質問がある」

ポルナレフ「何だ?」

承太郎「…お前…DIOには会ったことがあるのか?」

ポルナレフ「ああ」
「少し前になるが…エジプトでな」

花京院「やはり…エジプトか…」
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:36:05.22 ID:b857m1aDO
承太郎「…一体どういう成り行きで仲間になったんだ?」

ポルナレフ「…その前に一つ質問がある」
「じいさん…あんた手袋してるが…」
「両方『右手』じゃあないよな?」

ジョセフ「わしのこれは…」スッ
「見てのとおり義手じゃ」

ポルナレフ「そうか…すまなかった」
「…俺は両方とも『右手』の男を捜している」

律「両方とも『右手』…?」

ポルナレフ「ああ」
「そいつは…俺の妹を殺したんだッ…」

唯澪律紬梓和花ジ「!」
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:36:57.89 ID:b857m1aDO
承太郎「…お前が肉の芽を植え付けられたのとどんな関係があるんだ?」

ポルナレフ「…DIOに会ったときに、そのことを言い当てられたんだ」
「そして…ヤツに協力をすれば…両方とも右手の男を捜しだしてやる…」
「あいつはそう言った…」
「…俺はどうしても…妹を殺したヤツをこの手で殺したい」
「妹の魂のやすらぎと尊厳のためにッ!」

唯澪律紬梓和承花ジ「……」

ポルナレフ「だから…協力すると言った」
「そうしたら…肉の芽を植えられ…」
「…お前らを殺すように命令されたんだ」
「俺はそれが正しいことだと信じた…」

承太郎「…なるほどな」
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:37:32.23 ID:b857m1aDO
律「あのさ…私達がDIOを倒す旅をしてるって知ってるよな?」

ポルナレフ「…ああ」

律「良かったら…一緒に来ないか?」

ポルナレフ「…気持ちだけ受け取っておくぜ」
「俺は俺で旅を続けるよ」

律「そっか…」
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:38:21.42 ID:S4NdagKDO
梓「あの…仮に私達がそいつを見つけた場合…」
「そのときはどうすればいいんですか…?」

ポルナレフ「そのときは…俺に代わって…妹に代わって…」
「ヤツを君達のスタンドで裁いてくれッ!」

梓「わかりました!」

澪「私達も頑張ります!」

ポルナレフ「ああ!」
「君達は強い!これからの旅…困難だらけだろうが…」
「お互い頑張ろうぜ!」
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:39:02.56 ID:b857m1aDO
ジョセフ「わし達は船で行くから、ここらでお別れじゃ」
「健闘を祈っておるぞ」スッ

ポルナレフ「じいさんもな」ガシッ
「それじゃあ、俺は先にエジプト方面へ向かう」
「そうそう、治療してくれて感謝するぜ」

和「いえ、そんな…」

ポルナレフ「それじゃあ本当にさよならだ」
「またどこかで会えたらいいな」スタスタ
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/15(土) 22:40:04.03 ID:b857m1aDO
唯「またねー!」

紬「頑張ってくださーい!」

花京院「さあ、僕達も船に乗り込もう」

本体名―J・P・ポルナレフ
スタンド名―シルバーチャリオッツ
―敗北―
―肉の芽摘出後、単身で両方とも『右手』の男の捜索へ―

承太郎一行
―船をチャーターし、シンガポールへ―


To Be Continued…
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 22:50:39.32 ID:S4NdagKDO
補足
多分気になったと思うので


ポルナレフ「また後ろかッ!?」
「チャリオッツ!円陣を組んで全方向攻撃だッ!」

澪「残念だな…上だッ!」

ポルナレフ「こ…これはッ…」バッ

ポルナレフが見上げたその先には!

律「澪ォォオーーーーーッ!」
「パンツが見えるぞォォォオオオオオオッ!」

澪「パンツじゃないから恥ずかしくないッ!」

その先には!スパッツがあったッ!

律「あ、そういやみんなそうだった」

紬「便利よね、スパッツ」

唯「だよね〜」
「タイツだとちょっと透けちゃうから重宝するよ〜」

ジョセフ「オホッ///」
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 22:53:51.45 ID:R2E0GXAto
意外!それはスパッツッ!
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/15(土) 22:58:44.89 ID:b857m1aDO
チラ裏
・澪の誕生日ということで投下しました。誕生日おめでとう
・そんな澪、戦闘になるとめんどくさいので早々に克服させた次第です。他のキャラも思ってるでしょうけど、そこは省きます
・書き溜め全然進みません。前の投下から6行ぐらいしか進んでません。スタンドが強すぎて敵が雑魚に…
・ということで次はかなり遅くなります。読んで下さってる方には申し訳ないです



・…百合書きたい
・もしくは承太郎とけいおんキャラがくんずほぐれつ
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/15(土) 23:05:21.39 ID:b857m1aDO
一番重要なこと忘れてました

携帯で読んで下さってる方に質問です
移転してから設定てできないんですかね?
sage sagaがデフォじゃないんでめんどくさいという…

返事くれたらうれしーY





見つめて恋してつかまえてってのがかなり気になる
広告見る限りかなりかわいい
けいおんにいてもおかしくないレベル
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/16(日) 00:42:51.44 ID:WlebRMmAO
C

できないっぽいな
あんまり詳しく知らんけど
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/16(日) 13:44:09.09 ID:BQofy9ADO
やっぱり出来ませんか

めんどくさ…
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/16(日) 16:53:45.71 ID:v0dekz6vo
乙でした
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 22:07:28.36 ID:2qGYjUhAO
始めてみたけどこれ大好きだわ
頑張ってね
応援してるよ
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/19(水) 22:43:27.16 ID:eeEfXpaDO
甲板!

唯「この船おっきいね〜」

律「だな〜」
「鬼ごっこでもするか?」

澪「アホか…」

梓「疲れちゃいました…」
「すごく眠いです…」

紬「梓ちゃん頑張ってたもんね」フフッ
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 22:43:57.71 ID:irMUcAvDO
承太郎「おい、シンガポールまでは何日かかるんだ?」

ジョセフ「三日だな」
「だから三日間は船の上での生活になる」

承太郎「お前…酔うなよ」

唯「大丈夫だよ〜」
「承太郎君は心配性ですな〜」

律「心配性っていうか…」
(唯が夏フェスの時にジョジョを恐怖させたんだけどな…)
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:44:31.97 ID:eeEfXpaDO
花京院「しかし…今日は風が強いな」

梓「ほんとですね」

船上では敵に襲われる気配もなく…
全員が安心しきっていた
とりとめのない話をしていると…

ビヒュオン!

澪「きゃっ!」バサバサッ

突如、突風が吹いたッ
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:45:11.03 ID:eeEfXpaDO
律「きゃっ!だってよ」ニヤニヤ

澪「う、うるさい!///」

そして…その突風に承太郎の帽子が攫われてしまった

和「あ…承太郎君の帽子…」

ポチャン

紬「落ちちゃったわね…」

承太郎「…やれやれ」
「取ってくるから浮き輪でも投げ込んでくれ」
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:45:59.52 ID:irMUcAvDO
紬「取ってくるって…かなり高いわよ?」

承太郎「あれしか持ってきてないんだ」
「シンガポールに売っているかも怪しいしな」

花京院「まあ待て承太郎」
「この高さなら僕のハイエロファントグリーンで十分届く」

承太郎「そうか…それじゃあ頼む」

花京院「ハイエロファントグリーン、承太郎の帽子を取ってくるんだ」

ハイエロファントグリーンは承太郎の帽子の方へ向かう
少し離れたところから…何かが向かっていることに気づかずに…
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:46:53.49 ID:irMUcAvDO
梓「あの…あそこに浮かんでるのって…」

唯「え…あ…あれ…って…」

澪「サ…メ…?」

そう…梓達が見たものは…確かにサメであった…
だが…その周りは真っ赤に染まり…
そのサメはきれいに二等分されていたのだッ
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:47:35.82 ID:eeEfXpaDO
そして!紬はハイエロファントの下から何かが迫ってきているのを見るッ!

紬「ハイエロファントグリーンの下から何か迫ってきてる!」
「花京院君!早くハイエロファントグリーンを引き上げて!」

花京院「ああ!すぐに引き上げるッ!」バヒュン!

ザバァッ!

ハイエロファントグリーンを引き上げたのと同時に…
海面が凄まじい水しぶきをあげたッ!
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:48:10.38 ID:eeEfXpaDO
和「あれは…影の形から見てもサメじゃあなかったわ…」
「敵スタンドよッ!」
「この船内に敵スタンド使いがいるッ!」

花京院「…承太郎、帽子だ」ポイッ
「そして…帽子を被ったら船内に行こう」

承太郎「…ああ」

承太郎達が船内へ行こうとしたその時…
一人の男が現れた…
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:48:53.76 ID:eeEfXpaDO
男「随分騒がれているようですが…」
「何かありましたか?」

紬「……」

ジョセフ「…船長」

船長と呼ばれたその男は…
優しい口調で尋ねた…

ジョセフ「いや…特に

ジョセフが船長の問いに答えようとしたその時!
口を挟んだ者がいた!
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:50:10.22 ID:irMUcAvDO
紬「…密航者がいました」

唯澪律梓和承花ジ「!?」

唯達は当然驚く…
何しろ、紬が突然嘘を言いだしたのだ
甲板には密航者などおらず…騒いでいたのは自分達だけ…
唯達には紬の意図が理解できなかった…

439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:50:45.35 ID:irMUcAvDO
澪「おいムギ!そんな

船長「…それは本当かね?」

紬「はい」
「それで、船長に知らせるか揉めていたところなんです」
「そうよね、みんな?」クルッ

紬は唯達の方を振り向き…
小さく頷いた…
私の話に合わせて…
そう訴えるかのように

承太郎「ああ」
「そこの黒髪のヤツ何かが知らせたくないと言い出してな」

律「まったくだよ」
「さっきもムギを非難してさ」
「船長にはお世話になってるんだから、知らせるのが当然だろ」
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:51:58.11 ID:eeEfXpaDO
澪「で、でも…シンガポールにいるお父さんに会いに行くだけなんだろ!?」

唯「……」

唯には理解できなかった…
なぜみんな紬の話に合わせ始めたのか…
そして、紬が一番懸念していたのも唯であった
唯がたった一言…
「何のことを話してるの?」
こう言えば全てが崩れ去る…
そして…今唯が口を開こうとしている…
紬は祈った…
あくびであってッ!
と!
だが!その祈りは天に届かなかったッ!
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:52:41.33 ID:irMUcAvDO
唯「そうだよ!かわいそうだよ!」

奇跡だったッ!
唯は空気を読んだのだッ!
これでうまくいくッ!
紬は確信したッ!

紬「確かにかわいそうだけど…」
「密航はやったらいけないことなの」
「船長、お願いできますか?」

船長「うむ」
「これから密航者になめられてもいけないしね」
「それで…どこにいるんだい?」
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:53:32.54 ID:irMUcAvDO
紬「…私の傍の椅子の後ろに」
「ちょうど船長からは見えない位置です」ズギュ―z_ン!

唯澪律梓和承花ジ「!」

船長「そうか…それなら私が向かおう」

椅子の後ろに紬のスタンドが現れ…たくあんのような眉毛が取れたッ!
そして!紬のスタンドは変形していく!
それを見、唯達はやっと紬の意図を理解したッ!
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:54:15.82 ID:eeEfXpaDO
船長「……」スタスタ

紬「まだ…後ろにいます」

船長「どれ…」スッ

船長が椅子の後ろを覗き込む…

船長「…こいつか」

紬「みんなッ!この人がスタンド使いよッ!」

唯澪律梓和承花ジ「!」

スタンドが見えるのはスタンド使いだけッ!
紬はこれを利用したのだッ!
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:54:46.66 ID:eeEfXpaDO
紬「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

船長「がべッ!」ドシャアッ!

律「うお…すっげ…」

梓「はい…何もかも圧倒的っていうか…」

花京院「本当に最近まで女子高生だったのかな?」

澪「怪しいな…」
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 22:55:01.34 ID:ewezyVZ/o
これはいいアレンジ
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:56:08.09 ID:irMUcAvDO
梓「でも、よく船長がスタンド使いってわかりましたね」

紬「船員…みんなに…やるつもりだったの…」
「そして…残念…だけど…」
「まだ…終わって…ない…みたい…」

激しく疲労している紬の手には…
フジツボがびっしり生えていたッ!

澪「ヒ、ヒィィイ…」

律「何かごめんな、澪…」
「ていうか!それどうしたんだよ!?」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:56:47.20 ID:eeEfXpaDO
紬「わか…らない…」
「彼を攻撃したら…いつのまにか…」
「気を…つけて…」
「このフジツボ…エネルギー…を…奪うみたい…」

和「ヤバいわね…」
「急がないと!」

船長「ぐッ…」ムクリ
「してやられたぜ…」
「まさか…こんな方法で見破られるとはな…」
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:57:35.90 ID:eeEfXpaDO
花京院「エメラルドスプラッシュ!」ドバァ!

船長「おっと!」スッ

船長は船から飛び降りる!

船長「くっくっ…」
「俺を倒したければ海中にこいッ!」
「水中は俺のホームグラウンドだ!」
「何なら全員でかかってきてもいいぞ!」

バシャァーン!
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:58:03.33 ID:eeEfXpaDO
律「なあ…無視すればよくね?」

和「ダメよ…船を壊されるかもしれないわ」
「それに、フジツボに射程距離があるかもわからない…」

花京院「僕が行こう」
「みんなは琴吹さんを看ていてくれ」スッ

梓「花京院先輩無事に帰ってきてくださいね!」

花京院「ああ!」

ザバァッ!
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 22:58:56.88 ID:WKimRB7yo
これはかなり上手いアレンジ
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 22:59:20.40 ID:irMUcAvDO
船長「…お前一人だけか」

花京院「僕一人で十分さ」

船長「…随分なめた口をきいてくれるじゃあねえか」

花京院は考えていた…

飛び込んだはいいが…
果たして水中で、呼吸はどれほど保つのか…
小さい頃にお風呂でどれくらい呼吸を止められるかやったりしたが…
時間なんか覚えてないし、覚えていてもあてになるはずがない…
これは…短期決戦に持ち込むしかない…!
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:00:34.34 ID:eeEfXpaDO
花京院「エメラルドスプラァアーーーッシュ!」ドババァ!

船長「きかねえよ!」ズバァ!

いつもより倍以上のエメラルドスプラッシュを放つ!
しかし!それは船長のスタンドにより全て切断されたッ!

花京院「なッ…」

船長「フフフ…メロンのゼリーでも投げたのか?」
「あまりにも切りやすかったぜ」
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:01:25.74 ID:eeEfXpaDO
船長「そして…更に驚かせてやろう」
「俺のスタンド!ダークブルームーンはッ!」

船長のスタンド、ダークブルームーンは船のスクリューに近づき…
自身の水掻きをスクリューにぶち当てたッ!

バキィン!

するとッ!
スクリューは見るも無惨な姿に変わっていたッ!

船長「回転しているスクリューすら破壊できる…」
「お前に勝ち目はなァァアーーーいッ!」
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:02:19.88 ID:eeEfXpaDO
花京院は思う…

確かに…今の状況では勝ち目がない…
ヤツがあそこまで自信を持っていた理由がわかる…
とりあえず…今は水面に行こう
呼吸を整えて…それから考えよう、ヤツを倒す方法は…
幸いにも今、ヤツのスタンドはスクリューの方にいる…
今しかチャンスはない!

そして花京院は水面へ向けて泳ぎ出す!

船長「ククク…」
「水面へ逃れるつもりか?」
「その前に…周りを見た方がいいぜッ!」

花京院「こ、これはッ!」
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:02:59.37 ID:eeEfXpaDO
花京院が見たものは、唯達も船上で見ていたッ!

梓「何ですか!この大きい渦!」

ジョセフ「これはヤツのスタンドが作りだしたものだ!」
「わしは他の船員にこのことを伝えるッ」
「船もヤバいことになるかもしれんッ!」ダダダダ
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:05:04.23 ID:irMUcAvDO
唯「花京院君…助けに行かなきゃ!」

承太郎「…無理だ」

唯「ど、どうして…」

承太郎「渦をよく見るんだ」
「何か光っているものがある」

律「本当だ…」
「何だあれ…」

承太郎「おそらく…ヤツの鱗でも流してるんだろう」
「今飛び込めば俺達がズタズタになっちまう」

澪「じゃあ…どうすることも…」

承太郎「…ああ」
「…全て…花京院に任せるしかない」
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:05:50.61 ID:eeEfXpaDO
その頃…花京院は水面に行くことを諦めていた
この渦の中…無駄に泳いで体力を消耗するわけにはいかない…
そして再び…海中でどう倒すかを思案していた
だが!花京院にあるものが襲い掛かるッ

花京院「これは…鱗かッ!」

船長「その通り!」
「鱗でぶつ切りになれッ!」
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:06:59.27 ID:eeEfXpaDO
花京院「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
「エメラルドスプラァァアアアーーーーーーッシュ!」ドバババババァ!

花京院はエメラルドスプラッシュで鱗を弾こうとする!
しかし!鱗の量はあまりにも多く!的が小さすぎたッ!
エメラルドスプラッシュは全ての鱗には当てられず…
結果!外した分無駄に体力を消耗することになったのだッ!
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:08:15.22 ID:irMUcAvDO
花京院「ぐはッ!」ズバババ!

花京院は鱗に切り刻まれるッ!
そして…意識を失いそうになっていた!
呼吸が限界に近づいてきたのだ!
しかし…花京院は希望を捨ててはいなかったッ!

船長「さて…もうすぐ決着をつけるか…」
「他のヤツも相手しないといけないしな」

花京院「そう…だな…」
「これから…何人…か…わから…ないが…」
「DIOの…手下…を…倒さな…いと…いけない…」

船長「てめえ…まだなめた口をきくか…」
「ぶっ殺すッ!」

この時船長は何かが背後から近づいてきているのに気づいていなかったッ
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:09:00.25 ID:irMUcAvDO
花京院「くら…え…」
「エメラルド…スプラッシュだッ…」

船長「な…」クルッ
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」ドゴドゴドゴドゴォ!

背後から迫っていたのはエメラルドスプラッシュだった!
外れたかと思っていたエメラルドスプラッシュは…
渦によって迂回しッ!船長に直撃したのだッ!
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:10:03.15 ID:irMUcAvDO
花京院「お前の…敗因…を教えて…やる…」
「…『ぶっ殺す』…お前が…行動する…より…」
「先に…それ…を…言ったのが…間違い…だ…」
「承太郎…達に…『ぶっ殺した』…」
「後でそう…言っていたら…お前の勝ち…だった…」
「その…一瞬の…差だった…」

船長「……………」パクパク
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:10:35.11 ID:eeEfXpaDO
その頃の船上では、渦の消滅が確認されていた

和「消えた…わね…」

律「花京院を助けに…」

承太郎「待て…もしかしたら渦を止めただけかもしれない」

紬「大丈夫…花京院君は倒してくれたわ…」
「フジツボが…消えていってる」

梓「本当だ…良かった…」
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:11:18.11 ID:irMUcAvDO
澪「それじゃあ私が助けにいくよ」
「多分この距離でも届くと思う」
「青春バイブレーション、花京院をここにテレポートさせてくれ」

唯「便利だね〜、澪ちゃんのスタンド」

律「学園祭の前に発現してたら楽器運ぶ必要なかったのにな」

承太郎「…お前らは軽いのしか運ばなかっただろう」

律「てへっ♪」
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 23:11:24.84 ID:WKimRB7yo
安心と安定のエメラルドスプラッシュ
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:12:27.64 ID:irMUcAvDO
澪「…来るッ」

シュン!

花京院「ゲホッゲホッ!」

和「花京院君!」タタタタ

梓「大丈夫ですか!?」

花京院「ああ…」
「少し…切り傷があるぐらいさ」

和「それじゃあ治すから傷口を見せて」

花京院「ああ…」バサッ
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:13:09.61 ID:eeEfXpaDO
澪「うわ…ひどい…」

花京院「大丈夫さ…そこまで痛くないし」

和「それじゃあ…治すわよ」ピトッ

花京院「痛ッ!」

梓「痛いんじゃないですか…」

唯「がまんしすぎだよ〜」
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:14:26.09 ID:irMUcAvDO
ジョセフ「オーマイゴォォオーーーッド!」ダダダダ

承太郎「どうした?」

ジョセフ「あいつ、船内に爆弾を仕掛けていた!」
「いきなり起動しやがったぞ!」

紬「倒されたら…起動する仕掛けだったのね」

ジョセフ「お!花京院はヤツを倒したのか!よくやった!」
「治療は早くしてくれ!間に合わないッ!」

和「はいッ!」ババババババババババババ

花京院「痛たたたたたたたたたたたたたたたたた!」

律(ラッシュか…容赦ねえ…)
(仕方ないけどさ…)
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/19(水) 23:15:28.43 ID:eeEfXpaDO
ジョセフ「全員走れッ!」
「救命ボートに乗り込めェェーーーッ!」

和「早く走ってッ!」タタタタ

花京院「さっきまで怪我人だったのにッ!」ダダダダ

和「今は元気でしょッ!」タタタタ

承太郎「全員乗ったぞッ!」

ジョセフ「よしッ!落とすぞォォオーーーーーーッ!」

バシャァーン!

ボンボンドゴォーン!

本体名―キャプテン・テニール
スタンド名―ダークブルームーン
―再起不能―

承太郎達が乗っていた船
―再起不能―

承太郎一行
―救命ボートにて助けを待つ―


To Be Continued…
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 23:17:57.90 ID:2qGYjUhAO
おっ?
初めての遭遇だ
ハッピー うれピー(ry
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/19(水) 23:24:24.20 ID:irMUcAvDO
チラシの裏
・けいおん最後のキャラソン発売記念ということで投下しました
・何で憂のキャラソンがシスコンソングじゃねえんだよォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
・しかしまあ、三人ともいい歌だと思いました。特に和の「ひだまりLiving」
・純(永田さん)の歌い方は、一枚目の梓のキャラソンを思い浮かべたのは俺だけのはず。日本語がおかしいですね
・那須与一とアナスタシア=ニコラエヴァ=ロマノヴァがかわいい(ドリフターズ)
・あ、書き溜めはエンプレス終わりました。皇帝・吊男、女帝編は先に言うと実験回です
・次回は例のごとく未定です。何か希望の話あったらどこかにぶちこみます。ほのぼのだろうが何だろうが
・この独り言読んでる人がいたらの話ですよね
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 23:25:42.10 ID:2qGYjUhAO
乙ですた
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 23:27:07.88 ID:ewezyVZ/o
ひょっとして…アヴドゥルは犠牲になったのか…
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 23:35:05.08 ID:WKimRB7yo
乙乙
今回みたいな風に正史から外れた展開はやっぱり面白いと思う
読んでて「おっ」となるのは大きいですし

希望は…………唯関係がいいかなー(チラッ
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 23:41:05.33 ID:irMUcAvDO
一応書き終わってから読み直してるんですけど、何かいいアレンジ言っていただいて…
恐縮です

初めて読んで下さってる方もいますね
期待裏切らないように頑張ります
これは今まで読んで下さってる方にも向けてますよ勿論

アヴドゥルは適当な時期に出します

ちなみに純は適当な時期にでも出そうにないです
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/19(水) 23:45:24.98 ID:eeEfXpaDO
とりあえず、今のところ正史はないです
これからの書き溜めでも注意します

唯は近々ですね
書き溜めの段階で二回闘ってもらってます
そのうち一回は実験回です
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/23(日) 21:30:31.52 ID:Rqq6mT3DO
お知らせというか一つご相談が

路線変更しようか考えてます
一応、今の投下までは純粋な「バトル」ものとして投下しました

で、どう変更するかですが、「ラブコメバトル」なるものです
それなりに承太郎と軽音キャラのいちゃつきを深くさせようかな、と

一応今までみんな一歩は踏み出してなかったので

ということで、どちらがいいでしょうか?
できるだけ意見欲しいです

反応してくれたらここの>>1は大変喜びます

それでは
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/23(日) 21:32:23.69 ID:EhlzNDPgo
ラブコメで
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/23(日) 21:38:07.40 ID:ovrYLRFAo
バトル
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/23(日) 22:12:00.56 ID:d0tmatASO
つまんね、やめちまえ
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/23(日) 22:38:02.26 ID:Rqq6mT3DO
三日程度待ちます


>>479
ありがとう^^
君の意見はわかったから無駄にレス消費しないでね
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/23(日) 23:09:58.07 ID:7XUPaeKIO
好きに書けば良くね

それとキャラ崩壊酷くね
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/23(日) 23:12:04.81 ID:SMaL+17uo
ラブコメで深くありで
路線変更を提案するっていう事は、いまのままでは書き辛いというを暗に示しているのでしょうから、続きが見たい身としては提案を蹴る理由はありませんねー

ただあえて言うなら>>1の推しキャラにルート固定なのか、安価なのか気になるくらいかと
唯チュッチュッ
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/24(月) 09:01:49.35 ID:gvK053QDO
好きに書いたらバトルが疎かになりそうで…
キャラ崩壊は本当に申し訳ないです。特に承太郎
この唯達を闘わせるのは無理がありました…

正直書きづらいのはバトルです
実力不足でした

仮にラブコメになったら、一応全員どうにかしたいです
全員推しメンなので
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/24(月) 14:16:58.71 ID:RT+UhDqIO
思うままに書けばいいんだよ
両作品ともファンが多いから厳しいかもしれないけど、クロスしてれば原作と違う動きするのは当たり前なんだしキャラ崩壊とかも味の一つにするくらい突っ切ればよろし
ジャンプ風に言うなら「承りにあの歌詞を歌わせられるのは>>1だけ」ってヤツだ
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/26(水) 01:54:06.30 ID:OS0HGOrDO
あんま人いないのでもう結論を

かなり悩んだんですけど、バトル中心でいきます
正直、ラブコメ要素プラスは逃げの道だったので…

露伴風に言うなら、
「このSSで自分を乗り越える」
みたいな感じです

正直乗り越えれる(面白い)SS書ける自信あんま無いんですけど、とにかく頑張りますので、これからも生暖かい目で見てくれたら嬉しいです

申し訳ないんですけど、書き溜めはラブコメ要素若干あるので書き直します

もしですが、それ見たい言う人がおったらパラレルってことで、その話を投下する日に一緒に投下するって手もあります

>>484
何ていうか、あなたの言葉にすごく励まされた感じがします。よくわかんないんですけど、何かしみました
無理思ってたんですけど、また頑張ろうって思えました
ありがとうございました
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/26(水) 07:33:54.12 ID:ooVbcjLDO
気にせず書き続けていってください。
俺はどこまでもついていく
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/26(水) 14:10:25.78 ID:gZ7NcXyVo
おkおk
風がヴァイキングを育てた云々ということで頑張ってくださいな
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/30(日) 17:49:26.92 ID:PioxgS9DO
救命ボート!

澪「つ、疲れた…」

ジョセフ「救助されたら街のホテルに泊まろう」
「救難信号はうったし、もうすぐ助けがくるはずだ」

律「それにしてもいい天気だな〜」

唯「だね〜」
「水着でも持ってくれば良かったよ」

梓「寒中水泳でもするつもりですか…」

唯「やだな〜あずにゃん」
「冗談だよ〜♪」

梓「唯先輩はどれが冗談か分からないんですよ…」
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:50:35.45 ID:PioxgS9DO
船員1「なあ…」

紬「どうかしましたか?」

船員1「君達はいったい何なんだ…?」

紬「えっと…世界一周旅行の途中です」

船員2「だが…君達はあの海に浮かんでたヤツを倒したんだろう?」

紬「まあ…彼は…悪い人なので…」

船員3「悪い人…?」

紬「…すみません」
「…この話はもう…」
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:51:10.17 ID:PioxgS9DO
船員4「…最後に一つだけ聞かせてくれ」

紬「…何ですか?」

船員4「ヤツは俺達の船長の服を着ていた…」
「俺達の船長は…どこにいるんだ?」

紬「それは…」

ジョセフ「船長は…我々が捜索する」
「だが…あまり期待しないでくれ…」

船員4「そう…か…」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:52:14.11 ID:PioxgS9DO
唯「……」

律「あれ?唯、どした?」

唯「よ…酔った…」

承太郎「やれやれ…」
「学ランなら貸してやるから寝ておけ」スッ

唯「ありがと…」バサッ

紬「唯ちゃん、ひざ枕してあげよっか?」

唯「あ…お言葉に甘えて…」トスッ
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:52:57.79 ID:PioxgS9DO
澪「寝心地良さそうだな」

紬「澪ちゃんも今度してあげる♪」

澪「わ、私は…」

律「そんじゃあ私がしてもらお〜」

梓「あ、それじゃあ私もいいですか?」

紬「ええ、いいわよ♪」

澪「え…」
「こ、子どもだな〜、二人とも!」

律「まだ子どもだも〜ん!」
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:53:46.18 ID:PioxgS9DO
和「本当は澪もしてもらいたいんじゃない?」

紬「してあげるよ、澪ちゃん?」

澪「ム、ムギがそこまで言うなら…」

律梓和「……」ニヤニヤ

花京院「承太郎はしてもらわないでいいのかい?」

承太郎「…アホか」

ジョセフ「それじゃあわしが…」

承太郎「…花京院…サメってやつは服も食うのか?」

ジョセフ「冗談じゃ冗談!」
「この状況じゃあシャレにならんぞ!」
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:54:46.32 ID:PioxgS9DO
船員5「おいッ!後ろを見てくれッ!」

船員の一人が突然叫びだした…
全員が後ろを振り向いたその先にはッ
巨大な貨物船があったッ!

船員3「た、助かった!」

澪「救難信号を受けてくれたんだ!」
「本当に良かった…」
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:55:31.06 ID:PioxgS9DO
律「階段がある!早く上ろう!」

承太郎「…じじい」

ジョセフ「何だ?」

承太郎「この船…何かおかしくないか?」

ジョセフ「お前…何を考えている?」

承太郎「…タラップが降りているのに誰も来ねえ」
「普通…何か声をかけるはずだぜ」
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:56:01.44 ID:PioxgS9DO
ジョセフ「…これが幽霊船だとでも?」

承太郎「そういうことじゃあないが…」
「そこを奇妙に感じただけだ」

梓「大丈夫じゃないですか?」
「仮にもここまで来てくれたんです」
「船員はいますよ、きっと」

ジョセフ「とりあえず乗り込もう」
「あのボートにずっといるのはどっちみち危険だ」

承太郎「…ああ」

紬「承太郎君、唯ちゃんをお願いできる?」

承太郎「ああ」
「平沢、腕を首に回しておけ」

唯「うん…」ギュッ
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:57:07.99 ID:PioxgS9DO
甲板!

律「この船…やっぱおかしくね…?」

花京院「ああ…」
「人の気配がしない…」

ジョセフ「操舵室はッ…」ダダダダ

ジョセフ達は操舵室へ向けて走りだす…
操舵室に着き…扉を開けた瞬間…
ジョセフは自身の目を疑った…

ジョセフ「誰も…おらん…」
「それなのに…計器が正常に作動しているだとッ…!?」
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:58:12.10 ID:PioxgS9DO
紬「これは…いったい…」
「みんな…こっちの部屋に…」

紬は操舵室の隣室を指差す…
そこには…檻に入れられた猿がいたッ

律「マ…マンドリル…?」

和「いいえ…オランウータンよ…」
「かなり…大きいわ…」

そう…そのオランウータンはかなり大きく…
花京院と同じくらいの身長であった

ジョセフ「とりあえず…今は船員を捜そう」
「そいつが生きてるってことは…誰か餌を与える者がいるはずだ」
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 17:58:52.86 ID:PioxgS9DO
ジョセフが操舵室から出ようと身を反したその時!
甲板にあったクレーンが外で待機していた承太郎と唯を襲おうとしていたッ!

ジョセフ「承太郎ッ!後ろだッ!」
「クレーンが迫ってきているッ!」

承太郎「…平沢…少し揺れるぞ」
「スタープラチナッ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

承太郎はクレーンを破壊したッ!

唯「うぷッ…」

承太郎「悪かった」
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:00:08.56 ID:PioxgS9DO
突然破壊されたクレーン…
それを見て…疑問を抱く者が当然いた…

船員6「おい…何でいきなりクレーンが壊れたんだ…」

承太郎「…運が良かっただけさ」

船員1「…本当にそれだけなのか?」

承太郎「…全員そこら辺に固まってくれ」
「…死にたくなかったらな」

船員7「死ぬって…どういうことだよ…」

船員8「まさか…俺達の船長が消えたのも…関係あるのか?」

承太郎「…さあな」
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:01:10.64 ID:PioxgS9DO
梓「承太郎先輩、私達は船内を探してきます」
「澪先輩と律先輩はここに残るので、唯先輩と船員の皆さんをお願いします」

承太郎「ああ…気をつけろ」

梓「はいッ」タタタタ

梓達が捜索に行った直後…
先ほどオランウータンがいた部屋から物音が聞こえた
承太郎達が見に行くと…オランウータンが檻を叩いていた
承太郎達を呼ぶかのように…
そして…承太郎達を確認すると…
今度はしきりに檻についている錠を指で叩き始めた
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:01:56.23 ID:PioxgS9DO
澪「なん…だ…?」

律「開けてほしいんじゃね…?」

承太郎「まあ…開ける気はさらさらないがな」

承太郎達が開ける気がないと察したのか…
今度はリンゴとタバコを取り出し…差し出してきた…

律「くれる…のか…?」

承太郎「…あいにく俺はタバコはやめたんだ」
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:03:00.93 ID:PioxgS9DO
澪「それよりこのリンゴ…」
「きれいに二等分されてる…」
「ナイフでも使ったみたいに…」

承太郎「…誰かいるってことか」
「おそらく…そいつがスタンド使いだろうな」

律「…ああ」
「さっき…ジョジョと唯を狙ったヤツ…」

澪「そうだ、唯達は…」クルッ

唯「う〜ん…」

律「大丈夫そうだな」
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:04:04.12 ID:PioxgS9DO
承太郎達は再びオランウータンへ目を向ける…
オランウータンは…
タバコを吸い…人間の裸の女性のピンナップを眺めていたッ!
その表情はどこか嬉しそうでもあったッ!

澪律「///」ボンッ

承太郎「…やれやれ…お前もか」

律「だ!だってっ!///」

承太郎「お前はこういうのは平気だと思ったがな」

律「う〜…///」モジモジ

承太郎「冗談だ、そんな目で見るな」
「そろそろ出るぞ」
「ここにはまだ17歳のヤツが二人もいる」
「…この部屋は学生の健やかな成長によろしくないぜ」
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:04:43.04 ID:PioxgS9DO
しばらく後!

承太郎「それで、誰か見つかったのか?」

花京院「いや…」
「僕や中野さんのスタンドで隙間も捜したが…人の気配すらなかった」

律「何だってんだ一体…」

ジョセフ「とりあえず…今日はここに泊まるしかない」
「わしは船員のみんなに伝えてくる」

紬「それと…シャワーは使えたわ」
「交代で使いましょう」
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:06:36.71 ID:PioxgS9DO
シャワー室!

シャワー

花京院はシャワーで今までの疲れを洗い落としていた…
今日一日で溜まった疲労は尋常ではなく…
それが…この旅の過酷さを物語っていた…

花京院「ふぅ…」シャワー

ガチャッ…

一通り洗い終わった時…
シャワー室のノブを回す音がした…
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:07:33.74 ID:PioxgS9DO
花京院「ジ…ジョースターさん…ですか?」

その問は答えられることなく…
徐々に…扉が開かれていくことがわかった…

花京院「誰だッ!」クルッ

振り向くとッ!
そこには檻に入っていたはずのオランウータンがいたッ!

花京院「う、うわあああああああああああああああああああ!」

花京院は後退る!
オランウータンは人間の5倍の力があるッ
どこかで聞いたこの話を思い出したのだッ!
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:08:15.94 ID:PioxgS9DO
猿「……」ヒタヒタ

だが!花京院を視覚したオランウータンは!
中に入ることなくシャワー室に背を向けたッ!
そして花京院はある事を考えていたッ

確か…ヤツは檻に入れられていたはず…
この状況だ…誰もあいつを出すはずがない…
それに…さっき承太郎から聞いた話だが…
あいつはやましい本を読んでいたらしい…
あいつが入ってこなかったのは僕が男だからだ!
このままではみんなが危ないッ!
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:10:13.94 ID:PioxgS9DO
花京院「エメラルドスプラッシュ!」ドバァ!

花京院は決意した!
唯達の純潔な魂を守るためならッ!
僕の裸は見られても構わないとッ!
花京院は丸裸でオランウータンと闘うことを選んだのだッ!

猿「ギャッ!」ドゴォ!

エメラルドスプラッシュはオランウータンに直撃するッ!
怒ったオランウータンは身を翻し…
今にも花京院を襲おうとしていたッ!
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:11:03.26 ID:PioxgS9DO
しかし!今度は何かを殴打する音が花京院の耳に入るッ
次の瞬間!オランウータンは前のめりに倒れた!

和「何みっともない声で叫んでるのよ」

花京院「こ、この声は…」
「真鍋さんッ!?」
「なぜここに!?」

和「散歩してたら花京院君の叫び声が聞こえたから寄ったの」
「それより早く服を着て」
「ジョースターさん達に報告に行きましょう」

花京院「ああ」
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:13:19.71 ID:PioxgS9DO
猿「……」ギロッ

ギギッ…

花京院「ん…?」

花京院は不思議なものを目にする…
オランウータンが天井のプロペラを睨んだ直後から…
プロペラが和の方に偏っているのである…
今にも和に襲いかかりそうなほどに…
そして…花京院は直感するッ

花京院「真鍋さんッ!」
「しゃがむんだァァアーーッ!」

和「え?」
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:14:31.60 ID:PioxgS9DO
バキィン!

直後ッ!
ファンが高速回転をしながら和へ向けて飛んでいったッ!

花京院「エメラルドスプラァァーーーッシュ!」ドバババァ!

和の肩に刺さろうとした瞬間!
エメラルドスプラッシュがファンを弾き飛ばした!

和「何!?」

花京院「スタンド攻撃だ!」
「そのオランウータンがスタンド使いだったッ!」

和「でもスタンドなんかいないわよッ!」

花京院「それが謎なんだッ!」

和「くッ…!」
「一旦距離をおきましょうッ」
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:15:26.67 ID:PioxgS9DO
数mほどオランウータンとの距離をとる…
少しして…ゆっくりとオランウータンは起き上がった

猿「ウキィ!」ギンッ

オランウータンが花京院達の近くのガラスを睨む!
すると…ガラスは割れ…花京院達に破片となって襲い掛かった!

和「プロロォオーーーグッ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

花京院「エメラルドスプラァァーーーッシュ!」ドバババァ!

和はガラスを対処し…花京院はオランウータンを攻撃するッ
お互いに背を任せる形となったが…
もちろん言葉で意思の疎通はしていないッ!
言うならば心で通じていたのだッ!
それほどまでに生徒会で二人の信頼は築かれていたのだったッ!
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:17:29.82 ID:PioxgS9DO
和「こっちは終わったわ…」
「割られる前のガラスと間違い探しをしても間違いは見つからない」

花京院「…僕はダメだった」
「見てくれ…あの壁を…」

和「あれは…」

和が見た先では…オランウータンが壁にめり込み…
今まさに姿を隠そうとしていた!
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:18:52.72 ID:PioxgS9DO
猿「ウキッ!」シュン…

和「消えた…わね…」
「壁の中に…」

花京院「中に入る…」
「中野さんのスタンドに似ている…のか…?」

和「…今までのスタンド像は全て消し去りましょう」

花京院「どういうことだい?」

和「私達は…今まで人型のスタンドしか見てこなかったわ…」
「それで…勝手にスタンドは『人型』だと思い込んでいたの…」
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:20:05.95 ID:PioxgS9DO
花京院「つまり…」

和「…この貨物船がスタンドよ」
「プロペラやガラスが私達に向かってきたこと…」
「あのオランウータンが壁へ消えたことを考えると…」
「それで全てつじつまが合うッ!」

花京院「それじゃあ平沢さん達はッ!」

和「ヤバいかもしれないわッ」
「私達が早く倒さないとッ!」
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:21:37.25 ID:PioxgS9DO
その時!二人の体に消火用のホースが巻き付き…
壁に押しつけられッ
身動きがとれない状態となったッ!

花京院「ぐッ!」

そして…オランウータンが壁から姿を現した!

花京院「エメラルドスプ

猿「ウキャッ!」

オランウータンが吠える!
そして!花京院の腕は船の手すりで押さえつけられたッ!

花京院「くそッ…」
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:22:20.82 ID:PioxgS9DO
オランウータンは和の方へ歩み寄るッ
あの本を読んでいた時以上の表情を浮かべながらッ!
それはゲスと呼ぶにふさわしい表情だったッ!
そして再び花京院は承太郎の話を思い出したッ!

花京院「真鍋さんンンッ!」
「逃げるんだッーーー!」

和「無理よ…」
「私の腕も固定されてる…」
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:23:03.13 ID:PioxgS9DO
オランウータンは和の目の前に立つ!
花京院からは和が全く見えない状態となった!
花京院の動悸が激しくなる…
和が見えなくなり…花京院はさらに焦った!
そして…花京院は一つの行動を取った!
それは…
「和を助けたいッ!」
そのたった一つの気持ちが起こさせたものだった!
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:23:43.00 ID:PioxgS9DO
花京院「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ミシ…ミシ…
「おおおおおおおおおあああああああああああああああああああああ」ミシ…ミシ…

和「ちょっと何してるのよッ!?」
「何なのこの音ッ!?」

花京院「少し…待ってくれッ…」ミシ…ミシ…
「今…そっちに行くッ…!」ミシ…ミシ…
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:25:48.95 ID:PioxgS9DO
和「まさか…」
「やめてッ!花京院君の腕がッ…!」

そう…花京院は自分の腕を犠牲にし…
和を助けようとしたのだッ!
そして…すでに花京院の手は出血していたッ…

和「やめてって言ってるでしょ!?」ウルウル
「お願いだからやめて!花京院君ッ!」ポタッ…
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:27:37.41 ID:PioxgS9DO
猿「ウキッ♪」ビリィ!

オランウータンは和の衣類を破き始めたッ!

花京院「それはッ…」ミシッ…
「無理なお願いだッ!!」ブシュウッ!

花京院の片腕から勢いよく血が噴き出すッ!
その血は…オランウータンの頭に降り掛かるッ!
幸いにも…その血は和には見えていなかったッ
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:28:31.05 ID:PioxgS9DO
猿「……」クルッ

オランウータンは花京院の方へ振り返る…
その顔には先ほどまでの表情はなく…
怒りに満ちた表情へと変わっていた…

和「いったい何が…」

花京院「…先に僕をいただこうってところかな?」

オランウータンは花京院の方へ歩きだす…
そして…その時、和はあるものを足元に見つけた
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:29:05.01 ID:PioxgS9DO
和「花京院君…勝ちましょう…二人で…」

和の視線はどこか下を見ていた
花京院は和の視線を辿る
その先には…プロペラがあったッ!

花京院「ああ…勝とう…」
「二人でッ…!」ビシュッ…

それからの二人に言葉はいらなかったッ!
花京院はオランウータンに気づかれぬように触脚を伸ばし…プロペラを拾った
そして…和の手元にそれを運んだッ!
花京院はもう一本の触脚を伸ばし、オランウータンの脚をかける!

猿「ギャッ」ドサァ
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:30:11.33 ID:PioxgS9DO
そして!肩を触脚で叩き…
オランウータンを振り向かせたッ!

和「…所詮猿ね」
「それじゃあ…くたばりなさいッ!」ドゴッ

和はプロペラを殴るッ!
すると!プロペラは激しく回転し…
アッパーのような形でオランウータンの顎に突き刺さったッ!
オランウータンは痛みに悶え…
和と花京院の拘束を解いたッ!
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:31:22.34 ID:PioxgS9DO
花京院「やっと…自由になれたね…」

和「…あんたはあいつを倒した後に説教よ」

花京院「え!?」

和「…とりあえず行くわよ」

和達がオランウータンへ歩み寄ると…
震えだし…助けを求めるかのように何か叫び始めた

猿「ヒッ…」ガクガク
「ウキッ…ウキウキャッ…」ガクガク
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/01/30(日) 18:32:02.03 ID:PioxgS9DO
和「…何?」
「私は人間で…日本人なの」
「日本語じゃあないとわからないわ」

猿「ウキャーッ…」ガクガク

和「…もういいわ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

猿「ギニャーッ!」ドグシャア!
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:32:54.92 ID:PioxgS9DO
和「…次はあんたね」

花京院「…え?」ガクガク

和「ほら、手を出して」ニコッ

花京院「あ、ああ…そっちか…」スッ

和「……」パァンパァン!

花京院「いぎゃああああああああああああああああああああああ!」

和「…治ったわよ」

花京院「ありがとう…」
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:33:24.19 ID:PioxgS9DO
和「……」スタスタ

花京院「お、怒ってる…?」

和「…別に」スタスタ

花京院「…すまない」

和「…何に対して謝ったの?」

花京院「それは…」

和「…わからない?」

花京院「…ああ」
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:34:52.48 ID:PioxgS9DO
和「あんたが…無茶したからよッ…」
「私のために…」
「やめてって…お願いしたのにッ…」
「日本語がわかんないなんて…」
「あの猿と一緒よッ…あんたは…」

和は…震えていた…
声も…体も…
何か…堪えるかのように…
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:35:49.25 ID:PioxgS9DO
花京院「僕はただ…助けようと…」

和「花京院君が傷ついたら意味ないのよッ!」

花京院「真鍋…さん…」

花京院は和の震えの理由に気づく…
涙を堪えているのだ、と…
そして…震えを止めるべく抱き寄せようとした瞬間…
和が振り返った!

和「何て、深刻になりすぎよ」ニコッ

花京院は驚愕する
和は笑っていた…
笑いをこらえていたのだ!
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:37:14.43 ID:PioxgS9DO
和「…何、その手?」

花京院「これは…」スッ

指摘され、花京院は慌てて手を戻す

和「……」フフッ

和は再び笑みを浮かべた
今度はイタズラっ子のするような笑みではなく…
優しいとしか形容のできない笑みだった

和「…疲れたわ」トスッ

花京院「!」

そして…そっと…花京院に身を委ねた
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:37:52.99 ID:PioxgS9DO
和「私が言ったこと…一つ以外全部本当のことよ…」

花京院「え…?」
「どういう…」

和「自分で考えなさい」

花京院「ああ…」

和「本当に…疲れた…」
「後は…私のこと…よろしくね」ニコッ

花京院「ああ、任せてくれ」フフッ

唯澪律紬梓承ジ船員「……」ニヤニヤ
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:39:38.22 ID:PioxgS9DO
甲板!

花京院「お待たせ」スタスタ

ジョセフ「お、花京院」ニヤニヤ
「和ちゃんは眠っているのか?」ニヤニヤ

花京院「はい」
(何でみんなにやけているんだ…?)
「そうだ、スタンド使いはあのオランウータンでした」

律「へ、へー」
「それでどうだったんだー」

花京院(棒読み…?何か怪しい…)
「何か隠してないか…?」
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:40:34.78 ID:PioxgS9DO
律「な、何が!?」

承太郎「真鍋の叫び声が聞こえたから様子を見に行っただけだ」

律(何で言うんだこいつは…)

花京院「見たのか…」
「まあ…そういう関係じゃあないからいいさ」

澪「花京院って何かあれだな」

梓「ですね」
「何かあれです」

花京院「いやいや…」
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 18:41:17.03 ID:PioxgS9DO
紬「花京院君の話は後でゆっくりしましょう」
「多分あの猿を倒したから…」
「スタンドの形が歪んできてる」

唯「ほんとだ…」
「船がぐにゃぐにゃになってきてる…」

承太郎「…もうすぐ沈むな」
「急いで救命ボートに乗るぞッ!」

本体名―フォーエバー
スタンド名―ストレングス
―再起不能―

承太郎一行
―再び救命ボートにて漂流―
―しばらく後に無事救助、シンガポールへ―
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/01/30(日) 18:48:05.40 ID:PioxgS9DO
・前との間長くてすみません。忙しくて書き溜めできない、書き溜め(イチャラブ編)書き直せてないのが現状です。見て下さってる方には申し訳ないです
・多分これからの投下は今回以上に間空くと思います。これから更に忙しくなりますので…
・火山灰パネェ
・日本優勝しましたね、良かったです。明日はさわ子の誕生日ですね、確か
・ということです
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/30(日) 19:00:20.28 ID:qR3K01gAO
お疲れ様です
今回も楽しめましたぜ
一つだけ見てて思ったことは
主人公花京院だっけ?

火山灰もきついだろうけど
こっちは雪で家が埋まりそう、、
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/01/31(月) 06:03:11.57 ID:wkFmMKMDO


楽しみに待ってるよ
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/02(水) 01:23:56.47 ID:Zk24+HVoo

花京院がイケメン過ぎて直視出来ないでござる
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/20(日) 01:04:28.38 ID:xA0+NBoDO
お久しぶり
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:05:23.56 ID:xA0+NBoDO
シンガポール!

唯「来たよりっちゃん!」

律「来たな唯!」

唯律「シンガポールだ〜っ!」

澪「修学旅行気分か…お前らは…」
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:06:00.11 ID:xA0+NBoDO
唯「あっ!あれ何!?」
「人魚がいるよ!」

梓「あれはマーライオンですね」

紬「マーメイドとライオンを足したのかしら?」

唯「何かそのまんまだね〜
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:06:41.82 ID:xA0+NBoDO
ジョセフ「そうだ。日常生活でもだが、この国では特にポイ捨てをせんように」
「見つかったら罰金が課せられるぞ」

承太郎「だそうだ、田井中」

律「何で名指し!?」

唯「ねぇねぇ、早くホテルに行こうよ!」
「ちょっと疲れが溜まっちゃったよ〜」

和「忙しないわね、あんた…」

ジョセフ「それじゃあホテルに行くか」
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:07:12.00 ID:xA0+NBoDO
ホテル!

承太郎「結構きれいだな」

唯「あ、部屋割りは!?」

律「本当に修学旅行気分だな…」

ジョセフ「とりあえず女の子は二人部屋かな」
「男は一人部屋でいいだろう」
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:07:49.39 ID:xA0+NBoDO
唯「どうせならみんなでくじにしない?」

梓「てことは…二人部屋4つに一人部屋1つですか?」

ジョセフ「いや…仮に全員でくじをするなら、一人部屋は作らない方がいい」
「わしら男勢が一人になるとは限らん」

和「じゃあ二人部屋3つに三人部屋1つですか?」

ジョセフ「それでいいだろう」
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:08:28.19 ID:xA0+NBoDO
ジョセフ「みんなはくじでいいのか?」

澪「私はいいです」

律「私も!おもしろそうだし」

紬「私も賛成〜♪」

和「みんなに同じです」

梓「それじゃあ私も…」

花京院「僕も構いません」

承太郎「…賛成しないといけない雰囲気だな」
「じじい、くじを作ってくれ」

ジョセフ「ああ」
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:09:11.59 ID:xA0+NBoDO
承太郎「それと…」
「仮にあいつらとなった場合…」
「何かしたらタダじゃあおかねーぜ…?」

ジョセフ「わ、わかっとるわ!」
「よし、それじゃあくじを引いてくれ」
「みんな引いたらひとまず解散しよう」
「今日はゆっくり休んでくれ」
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:10:08.22 ID:xA0+NBoDO
廊下!

唯「また二人っきりだね〜♪」

承太郎「またも何も初めてだが」

唯「え〜、覚えてないの?」

承太郎「……」
「記憶にないな」

唯「ぶ〜…」
「一年生の時の帰り道は二人だったし…」
「修学旅行の夜に二人で話したのに〜」

承太郎「…そういうことでは『また』とは言わない」

唯「え〜、言うよ〜」

承太郎「お前だけだ」
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:10:44.04 ID:xA0+NBoDO
承太郎「1127号室…ここか」

唯「よし、入ろう!」

ガチャッ

唯「おお〜!」
「すごくきれいだね♪」

承太郎「…まあな」

部屋は確かにきれいであった…
しかし…どこかに奇妙な違和感があった…
そして…承太郎はすぐにその違和感の原因に気づくこととなる
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:12:14.11 ID:xA0+NBoDO
唯「ねえ…あれ…気味が悪いよ…」

唯の視線の先には一つの人形があった…
それはインディアンのような外観であり…
顔には奇妙なデザインが施され…
部屋に異様な空気を漂わせていた…
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:13:28.29 ID:xA0+NBoDO
承太郎「確かに気味が悪いが…」
「…今は違う方に気をつけろ」
「このホテル…ルームサービスにスタンド使いってのがあるらしい」

唯「本当だ…」
「…なかなかおもしろいルームサービスだね」
「スタンド使いは冷蔵庫で保存しないといけないのかな?」

違和感の正体…
それは…飲み物であったッ
本来ならば冷蔵庫の中に入っているはずの飲み物が…
冷蔵庫の上に乗っていたのだ!
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:14:36.89 ID:xA0+NBoDO
承太郎「おい…出てきたらどうだ?」

承太郎のその言葉の後に冷蔵庫が開く…
その中からは…一人の男が出てきた

男「…よくこの『呪いのデーボ』が冷蔵庫の中にいるとわかったな」

承太郎「お前…それは本気で言ってるのか?」
「本気なら…あまりにも脳ミソが可哀想すぎるぜ」
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:15:30.65 ID:xA0+NBoDO
唯「やろう…承太郎君」

承太郎「ああ」
「スタープラチナ!」ズギュ―z_ン!

唯「サンデイ・シエスタッ!」ズギュ―z_ン!

デーボ「エボニーデビル!」ズギュ―z_ン!

唯承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

デーボ「ガバブベッ!」ドグシャア!

呪いのデーボという男は…
あまりにも弱すぎた…
いや…それ以前に反撃をしてこなかったのだッ…
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:16:26.74 ID:xA0+NBoDO
承太郎「…もう終わりか」
「…お前には仲間のスタンド使いのことを

デーボ「グヒヒ…」

唯「え…」ゾクッ

デーボは笑いはじめた…
二人がかりで叩きのめされ…
笑える状況ではないはずなのに笑ったのだ…
しかも…その声は徐々に大きくなっていった…
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:17:55.57 ID:xA0+NBoDO
デーボ「ウヘッ…ウヘヘヘヘヘ…」
「ギャハハハハハハハハ」
「痛え!痛えよォォーーー!」
「とっても痛えよぉぉぉおおおおおウハハハハハハハハハハハハハ」

承太郎「なんだ…こいつは…」
「イカれてるのか?この状況で…」

唯「わかんないよ…」ギュッ…
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:18:39.01 ID:xA0+NBoDO
デーボ「フハッ!やりやがったな!俺をッ!」
「これでお前らを思う存分恨めるゥゥウーーーハハハハハ!」

承太郎「俺達を呪い殺す気か?」
「ずいぶん古典的な方法だな」

デーボ「違えよッ!このマヌケがァ!」
「俺のスタンド『エボニーデビル』はッ!」
「恨めば恨むほど強くなるんだよォォーーー!」
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:20:58.26 ID:xA0+NBoDO
承太郎「…やれやれ」
「だそうだ、平沢」
「こいつのご機嫌とりでもするか?」

唯「そ…そんな余裕ないよ…」ガクガク

承太郎「…トラウマになりそうな勢いだな」

デーボ「トラウマなど関係ないッ!なぜならッ!」
「貴様らは今ここで死んじまうからだァァーーーッ!ヒヒヒヒヒヒ」
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:22:47.99 ID:xA0+NBoDO
承太郎「…一つ忠告してやる」
「…今のうちに俺達のご機嫌とりをしといたほうがいいぜ」

デーボ「やかましいぃぃいいい!」
「この恨みッ!必ず晴らしてやる!」
「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」バッ!

男はベランダから飛び降りたッ!
11階の高さだ…無事ではないと思いながら承太郎は外をのぞく…
しかし!男はどこにもいなかったッ!
そして唯の声が部屋に響き渡るッ!
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:24:28.76 ID:xA0+NBoDO
唯「承太郎君ッ!跳んでェェーーーッ!」

承太郎「クッ!」ズダッ!

承太郎は飛び上がる!
その瞬間!足を切られたかのような感覚がしたッ!

承太郎「チッ!」ズバァッ

唯「大丈夫!?」

承太郎「…大丈夫じゃあないな」
「二万円もするズボンが破れちまったぜ…」

唯「大丈夫ってことだね…」

承太郎「…まあな」
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:25:20.69 ID:xA0+NBoDO
承太郎「ところで…一体何が起こったんだ?」

唯「…あの人形だよ」

唯が指を差した先には…
唯が気味悪がっていた人形が寝そべっていた…

唯「あの人形が…動いたんだ…」

承太郎「…あれをヤツのスタンドが乗っ取ったってところか」

人形「うけけ…」ムクッ
「やっぱり…二人相手だと見られちまうか…」

人形は起き上がった…
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:27:27.92 ID:xA0+NBoDO
承太郎「…いくぞ」ズギュ―z_ン!

唯「うん…!」ズギュ―z_ン!

デーボ「うけ!」シュン!
「うけけけけけけけけけけけ」シュンシュン!

人形はかなりのスピードで部屋を駆け巡るッ!

承太郎「オラァ!」

デーボ「遅いなァ承太郎!」
「くらえィ!」

人形は持っていた槍を突き出す!
承太郎が足を引いて避けようとした瞬間!
何かが足にひっかかった!
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:28:24.15 ID:xA0+NBoDO
承太郎「何ッ!?」ドサァ!

承太郎は床に倒れるッ!
その一瞬で人形は承太郎の手足を縛った!

デーボ「俺が何も考えないで動き回ってると思ったのか!」
「部屋にコードを張り巡らし

唯「オラオラァ!」

唯は人形に攻撃を仕掛けるッ
だが難なく避けられてしまった!
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:29:07.14 ID:xA0+NBoDO
デーボ「まだ俺が喋ってるだろうがよォォーーー!」
「この…ボゲがぁぁあああ!」

人形は冷蔵庫の上にあったビンを取り、唯の方へ走りだす!

デーボ「このビンとてめーの頭…」
「どっちが硬いか試してやるッ!」
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:31:04.81 ID:xA0+NBoDO
唯「どいて!承太郎君のコードを解かないとッ!」

唯はベッドにあった布団を手に取り、人形に投げつけ…
人形をくるんだッ!

唯「承太郎く

承太郎「こっちにくるな!逃げろッ!」

ビリィ!

人形は槍で布団を切り裂き出てきたッ
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:32:17.82 ID:xA0+NBoDO
デーボ「てめーにはこの槍が見えねえのか?」

承太郎「逃げろ平沢ッ!」
「じじい達を呼んでくるんだ!」

唯「それじゃあ承太郎君はどうするの!?」
「大丈夫!私が倒す!憂のためにもッ!」

デーボ「倒すだと!?」
「ぶぁかかてめーはッ!」
「周りをよく見てからものを言え!このトンチキが!」

唯「これ…」

唯は床に目をやる…
先ほどのビンが割れたのだろう…
床は…少しだが濡れていた
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:33:17.96 ID:xA0+NBoDO
デーボ「一ついいことを教えてやる…」
「床がびしょ濡れになった瞬間…」
「承太郎は死ぬぜッ!」

人形は冷蔵庫へ走る!
上に乗せてあるビンを取るためにッ

唯「え!?どういうこと!?」

デーボ「そこまで教えるかッ!」
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:34:05.17 ID:xA0+NBoDO
承太郎「いいから平沢!じじい達を呼んでこいッ!」
「少しの間なら何とかなる!」

デーボはビンを取り、床にぶちまけようとする!
しかし!唯が動いたッ!

唯「何かよくわかんないけどダメェェエーーーッ!」

デーボ「おっと待て!」
「お前が攻撃してきたらビンは割れちまうなぁぁあああ!」

唯「あっ!」
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:34:47.45 ID:xA0+NBoDO
デーボ「うけけけけけ…」
「さあ…どうする?」
「どうするぅぅうううハハハハハハハハハハ」

唯の動きが一瞬止まる!
だがッ!次の瞬間には再び動き出していたッ!

唯「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

デーボ「がべッ!?」ドゴドゴドゴォ!

人形は吹き飛ぶ!
しかし…同時にビンが割れ…
中身が床にぶちまけられたッ

唯「待っててね!承太郎君ッ!」タタタタ

唯は部屋から出ていったッ
少しの時間稼ぎをしてからジョセフ達を呼びに行ったのだ!
だがそれは相手の時間短縮にもなったッ!
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:35:16.57 ID:xA0+NBoDO
デーボ「うけけ…」
「時間稼ぎをしたつもりだろうが…」
「わざわざビンを割る手間が省けたぜ」
「どうだ?置いていかれた気持ちはッ!?」

承太郎「……」

デーボ「…まあいい」
「しかし…まだ量が足りないな」
「もう少し追加するか」

人形は冷蔵庫の方へ歩く…
縛られた承太郎だけになったからであろう…
デーボにはかなりの余裕ができていた
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:36:29.99 ID:xA0+NBoDO
デーボ「さて…何本か残してたはずだぜ」

人形は冷蔵庫の戸に手をかける…
冷蔵庫の扉を開けた瞬間…
冷気と共に声が冷蔵庫から出てきたッ!

唯「…ルームサービス…使うの?」
「高いよ…私は…」

声の持ち主は唯であった!
唯は冷蔵庫に潜んでいたのだッ!
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:37:45.44 ID:xA0+NBoDO
デーボ「何ィィイーーーッ!?」
「どういうことだァァァアアーーーーーーッ!」

唯「私に教えてくれなかったから君にも教えないッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

デーボ「だばらッ!」ドシャアン!

人形は再び吹き飛んだ!
そして…今度は起き上がることはなかったッ
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:38:16.45 ID:xA0+NBoDO
承太郎「やれやれ…」ブチィ!

今まで大人しくしていた承太郎だが…
もう一度人形が吹き飛んだ瞬間、コードをひきちぎった!

唯「あれ?」
「自分で…できたの?」

承太郎「ああ」
「あいつが油断して近づいてきたところを捕まえるつもりだったが…」
「それをする前に終わらせられちまったぜ」
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:38:44.53 ID:xA0+NBoDO
唯「何か一言言ってよ〜…」
「心配したんだからね!」

承太郎「お前に言ったらヤツにも聞こえるだろう」

唯「ん〜…」
「テレパシーとか!」

承太郎「できるわけないだろう」

唯「え〜、私と承太郎君ならできるよ〜♪」

承太郎「…好きに言っててくれ」
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:40:12.33 ID:xA0+NBoDO
唯「……」
「何か…嬉しかったな」

承太郎「…どうした?」

唯「あのね…私のスタンド…みんなみたいに闘えるのかなって不安だったんだ」
「でも…みんなと同じように闘えて…役に立てた」
「闘うのはもちろん嫌だけど…」
「それ以上に…」
「みんなに並べたことが嬉しいな〜、って」
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:41:31.11 ID:xA0+NBoDO
承太郎「お前もいろいろ考えるんだな」フッ

唯「何それ〜」ブー

承太郎「そんな心配をしないでも…」
「俺達はいつでも同じ舞台にいるさ」

唯「そっか…」
「承太郎君…」

承太郎「何だ?」

唯「ありがとね♪」ニコッ

承太郎「ああ」フッ
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/20(日) 01:42:08.22 ID:xA0+NBoDO
承太郎「それじゃあ、じじい達に報告するか」
「部屋の弁償はそいつにさせればいいだろう」

唯「行こう行こう!」
「そのあとはご飯食べて〜…」
「夜は語り明かしちゃおっか♪」

承太郎「…少しなら付き合ってやる」フッ

本体名―呪いのデーボ
スタンド名―エボニーデビル
―再起不能―

承太郎一行
―シンガポールのホテルに滞在中―
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/20(日) 01:48:38.69 ID:xA0+NBoDO
てなわけで今回は終わりです
2月にあと一回投下できれば万々歳ですね
つーか、これの存在忘れてる人いそうですね

闘ってる時のデーボは人形に直しといてください。ミスです、すみません

3月か4月に入ったら掛け持ちしよっかなーと思ってます
どうしても書きたいのがあるので

では、長いお別れです

エウレカちゃんちゅっちゅ
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/20(日) 02:48:20.14 ID:0iTKPxcIO
おひさ〜
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/20(日) 04:43:37.83 ID:p1/m5w1DO
キテター



581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/21(月) 12:53:38.62 ID:1BBdpSaDO
忘れるわけがない
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:25:32.10 ID:CxISo47DO
http://imepita.jp/20110226/012960
最近この唯に心を奪われた>>1です
ちなみにバレンタインは当然惨敗でした
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/26(土) 00:26:11.29 ID:CxISo47DO
翌日ジョセフ達の部屋!

唯「ふぁ〜」
「眠い…」

紬「眠れなかったの?」

唯「承太郎君とお話してたら明るくなっちゃってて…」
「完全徹夜ってやつです…」

梓「何やってるんですか…」
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:27:13.88 ID:CxISo47DO
ジョセフ「それにしても唯ちゃんはよくやったよ」
「さっき、承太郎もほめていたしな」

承太郎「…いらんことを言うな」

唯「えへへ〜♪」

紬「それにしても…」
「次から次にスタンド使いがくるね」
「私達を休ませないつもりかしら…」

梓「そうかもしれませんね…」
「でも…よく居場所がわかりますよね」

ジョセフ「DIOの肉体はジョナサン・ジョースターのものじゃからな…」

梓「ジョースター家の血筋…ですか」
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:27:48.72 ID:CxISo47DO
ジョセフ「しかし、それは逆にヤツの行動もわかるってことじゃ」

梓「そっか!」
「念写するんですね!」

ジョセフ「そうだ」

承太郎「カメラはどうするんだ?」

ジョセフ「別にカメラじゃあなくても構わないさ」
「こいつがあればな」

唯「テレビ…?」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:28:19.66 ID:CxISo47DO
ジョセフ「そうじゃ」
「もっとも、この場合は念写というより念聴になるがな」

唯「?」ポカーン

ジョセフ「まあ、見ていたらわかるよ」
「ハーミットパープル!」ズギュ―z_ン!

ジョセフはスタンドをテレビにまとわりつかせ、電源をつけたッ

『マイケルはまだか?』

『今週の第三位は』

唯「あれ…?」

『本日の金相場は一オンス』

『おーい、ネコドラくーん』

紬(いろいろ大丈夫なのかしら…この番組…)
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:29:03.27 ID:CxISo47DO
梓「何かすごくチャンネルが変わってますね」
「まるで、何も面白い番組がない日みたいに」

ジョセフ「チャンネルごとに話している言葉を探して」
「文章にしようとしているんじゃ」

唯「なるほど…」

『われわれの』

『中に』

承太郎「何か…言ってるぜ」

『裏』

『切り』

『者』

『がいる』

唯紬梓「えっ!?」
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:29:35.27 ID:CxISo47DO
梓「これはどういうことですか!?」

ジョセフ「わしにもわからん!」

『カ』

紬「待ってッ!まだ念聴は終わってないわ!」

『キョー』

『イン!』

『に!』

『気を』

『つけろ』

唯「花京院君!?」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:30:27.07 ID:CxISo47DO
承太郎「…どういうことだ」
「肉の芽はちゃんと取り除いたぜ?」

その時!テレビにあの男が現れるッ!

DIO「ジョセフ・ジョースター!」
「きさま!見ているなッ!」

その男はDIO!
DIOが現れた直後!テレビから煙があがったッ!

承太郎「…ヤバイな」
「全員伏せろッ!」

承太郎達が伏せた直後、テレビは爆発したッ
画面のガラスが飛び散ったが、唯達にケガはなかった
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:31:02.17 ID:CxISo47DO
梓「危なかった…」

紬「でも…本当にどういうことかしら…」
「花京院君が裏切り者って…」

承太郎「…俺にはあいつが俺達を裏切るとは考えられない」
「てめーのスタンドがおかしいんじゃあないか?」

ジョセフ「…それはない」
「それに…確かに裏切り者と言ったんだ…」
「何か…理由があるはずじゃ」
「何か裏がある…そうとしか考えられん」

唯「そういえば花京院君は…?」

梓「花京院先輩なら…唯先輩達がここに来る少し前にホテルを出ました」
「澪先輩に律先輩、和先輩とインド行きの切符を買いに…」
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:31:40.38 ID:CxISo47DO
街中!

澪「暑いな…」

律「だな…」

和「シンガポールは季節の変化がないらしいわ」

澪「そうなのか」
「やっぱり四季は感じたいよな」

律「まあな」
「良かったよ、日本人で」
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:32:25.99 ID:CxISo47DO
律「あ!あそこにアイス売ってんじゃん!」

和「本当ね」
「食べながら行きましょうか」

澪「そうだな」

律「すみませーん!アイス4つ!」

店員「お姉ちゃん、アイスもいいがこいつはどうだい?」
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:33:02.30 ID:CxISo47DO
澪「ヤシの実?」

店員「そう!」
「お姉ちゃん達ここの人じゃあないだろう?」
「ヤシの実のジュースは飲んだことあるかい?」

和「はい、日本からちょっと旅行に」
「ヤシの実は日本には無いので飲んだことはないです」

店員「それは勿体ないな!」
「どうだい、記念に」
「今なら安くしとくよ」

澪「どうする?」

和「私はヤシの実でいいわ」

律「そんじゃあ私もヤシの実な」
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:34:22.93 ID:CxISo47DO
澪「じゃあ私も」
「花京院はどうする?」

花京院「…同じでいい」

律「じゃあ、ヤシの実4つ!」

店員「はいよ!」
「みんな合わせて4シンガポールドルでいいよ」

花京院「ここは俺が出そう」

澪律和「え…?」

澪、律、和は花京院の放った言葉に違和感を覚えた…
しかし、お互いに違和感の正体を確かめる暇もなく…
事件が起こったッ
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:34:54.82 ID:CxISo47DO
花京院「4ドル…だったな」スッ

男「貰ったッ」バッ

花京院が財布を取り出し、支払いを済ませようとしたその時ッ
男に財布を盗られてしまったのだ!

男「あばよ!」ダダダダ

律「待てこのヤローッ!」

花京院「……」ズギュ―z_ン!
「…捕まえろ」

花京院は男に向けてスタンドを放つッ
スタンドは男の脚を掴み!
転倒させたッ!
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:35:35.94 ID:CxISo47DO
花京院「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

男「げ…ヤバ…」

花京院「てめー…俺から財布を盗めるとでも思ったのか?」
「この…」
「ビチグソがァーーーーーッ!」

澪「ウソ…」

律「キレた…のか…?」

和「かもしれないわ…」

花京院「ヘドぶち吐きなッ!」

男「ふげッ!」グチャア!

花京院の膝蹴りが男の顔面に命中するッ!
しかし…花京院の攻撃はこれでは終わらなかったッ!
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:36:30.56 ID:CxISo47DO
花京院「この…こえだめで生まれたゴキブリのチンボコ野郎のくせに…」
「俺の財布を!」
「そのシリの穴拭いた指でぎろうなんてよォォオーーー!」

男「うぎゃぁぁぁあああああ!」メキャメキャ

花京院は男にバックブリーカーをかけたのだッ
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:37:30.36 ID:CxISo47DO
澪「やめろ花京院ッ!」

花京院「こいつはメチャゆるさんよなあああああ!」

男「ゲボッ!」バギョン!

律「やめろって花京院!」
「その人死んじまうぞッ!」

花京院「ほらほーらほーら」ニヤニヤ

男「がッ…」ブシュウ!

男の口から血が吐き出されるッ!
バックブリーカーをかけている花京院の表情は…
怒っているというより…楽しんでいるようであったッ!
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:38:02.09 ID:CxISo47DO
和「仕方ないわね…」ズギュ―z_ン!
「やめなさいって…」
「言ってるでしょッ!」

花京院「うげッ!」ドゴォ!

和の一撃が花京院の顔面へはいるッ!
花京院は吹き飛び、男は地面に落ちたッ!

律「大丈夫か!?」

男「……」

澪「和!この人の治療を!」

和「ええ!」
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:39:03.96 ID:CxISo47DO
花京院「僕の治療はしてくれないのかい?」

和「するわけないでしょバカ!」

花京院「少し待ってくださいよ」
「その男は僕の財布を盗もうとしたんですよ?」
「そんな悪いヤツをこらしめちゃあいけないんですか?」

律「お前はやりすぎだ!」
「あと少しでこの人死んでたぞ!」
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:39:30.95 ID:CxISo47DO
澪「そうだ!」
「こらしめるのは私達の役目じゃあないッ」
「警察にでも連れて行けば良かっただろ!」

花京院「みんな怖いなぁ」
「僕はちょっと盗人を痛め付けただけじゃあないですか」
「あれは僕の心の痛みのぶんですよ」

澪律和「……」
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:40:24.09 ID:CxISo47DO
子供1「あ、カブトムシだ!」

子供2「え〜?どこ〜?」

子供1「ほら、木の上!」

子供3「あ!コーカサスオオカブトじゃん!」

子供達が木の周りに集まる
木を見ると、コーカサスオオカブトを含め…
カブトムシが5、6匹集まっていた
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:41:26.01 ID:CxISo47DO
花京院「みんな、そんな大げさに考えないでくれ」
「旅に疲れて今日は機嫌が悪かったんだ」

和「…確かに悪かったみたいね」
「この人に八つ当たりしたらスッキリしたみたいだけど」
「楽しそうだったわよ、あなたの顔」

花京院「……」

澪「…行こう」
「…早く切符を買って帰ろう」

澪、律、和は三人並んで駅へ向かう
三人になったのは理由もあった
今日の花京院について話すためだが…
それが実現することはなかった…
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:42:15.10 ID:CxISo47DO
子供1「後でカブトムシ採りにこようぜ!」ダダダダ

子供3「だな!」ダダダダ

ガリガリッ!ジュルジュルバリバリ!

一人後ろにいた花京院の方から、何かを貪るような音が聞こえた
気になった律は振り返る

律「おい花京院、ココナッツが好きなのはわかるけどさ」
「早くしないと置いて行くぞ?」

花京院「ああ…すぐに追いつくさ…」
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:43:07.99 ID:CxISo47DO
律「追いつくって言っても、道わかんないだろ?」

花京院「……」クルッ

律「なッ…」

花京院が振り向き…律は驚愕した…
花京院の口から…
カブトムシの脚のようなものが出ていたのだッ!

花京院「……」チュルン
「……」バリバリ
「…ぷっ」ビチャッ

律「どういうことだ…」クルッ

律は先ほどカブトムシがとまっていた木を確認するッ
木には1匹もカブトムシの姿がなかったッ!
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:43:40.74 ID:CxISo47DO
律(ウソだろ…カブトムシって食えるのかよ…)
(いや、そうじゃない…見間違いだ…)
(あれはココナッツの筋だ…私のココナッツも筋あったもんな…)
(そうだ…筋だよ筋…)
(何か吐き出したもん…脚っぽい筋もあるよな、うん)

花京院「僕も地図を持ってるから大丈夫さ」
「しかし…美味しかったな」
「…ココナッツ」ニタァ
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:45:16.08 ID:CxISo47DO
ケーブルカー乗り場!

澪「このソフトクリーム美味しいな」ペロペロ
「買って良かったかも」

和「そうね」
「それにしても律はどうかしたの?」
「ソフトクリーム買わないなんて」

律「いや…何でも…」
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:46:06.05 ID:CxISo47DO
澪「何でもないようには見えないぞ?」
「ジョースターさんから貰ったお小遣い無くしちゃったのか?」

律「持ってるよ…」

和「高い所が苦手とか?」

律「何でもないからさ、心配しないでくれ…」

確かに…澪達のいる場所は高かった…
そこから見下ろすと、人が蟻のように見えるほどであったッ

花京院「なあ、そのチェリー食べないのかい?」
「食べないなら恵んでくれないかな」

澪「…いいけど」スッ
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:46:52.69 ID:CxISo47DO
花京院「ありがとう」ヒョイッ
「おっと!体全体が滑ったぁぁあああ!」ドンッ!

澪「きゃっ!」

花京院はチェリーを貰った直後、澪を柵の外に押し出した!
滑ったとは口だけで、明らかに手のみで押し出したのだッ!

律和「澪ッ!」ガシィッ!

律と和が澪を捕まえるッ
澪は何とか落下を免れたッ!
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:47:50.26 ID:CxISo47DO
澪「ハッ…ハァッ…ッ…ハァ…」

律「お前一体どういうつもりだよッ!」

花京院「冗談だよぉ〜」
「君達は冗談も通じないんですかぁ〜?」

律「冗談で済む話じゃないだろッ!」
「あと少しで澪は死んだかもしれなかったんだぞッ!?」

和「…頭のネジ外れたの?」
「…いい加減にしなさいよ」
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:48:44.85 ID:CxISo47DO
花京院「やだなぁ〜〜」
「二人して説教しようってつもりじゃあないでしょうねぇ〜」

和「…もうあんたは黙ってて」

花京院「ひどいなぁ〜」
「それじゃあ僕は澪ちゃんから貰ったチェリーでも食べますか」

澪律和(澪ちゃん…?)
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:49:34.89 ID:CxISo47DO
花京院「いただきます」
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:51:13.41 ID:CxISo47DO
和「あんた…花京院君じゃあないわね」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」

花京院「レロレロレロレロレロレロ」ドゴォ!

和の拳が花京院に直撃したッ
しかしッ!それでもチェリーを舌で転がす行為は止めなかったッ!
そして…

澪「い…いやあああああああああああ!」

律「何ィィーーーッ!」
「どういうことだよッ!これッ!」

殴られた顔面は顎が裂けッ!大きく変形していたのだッ!
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:51:51.91 ID:CxISo47DO
花京院「いきなり殴るなんて酷いなぁ」レロレロレロレロ
「しかも一回目とは違って本気だったじゃあないですか」レロレロレロレロ

和「…あんたが本物の花京院君じゃないって確信が持てたからよ」

花京院「…なぜそう思ったんだ?」

和「花京院君のチェリーを舌で転がす特技…」
「私達が本気で嫌がったって彼は分かってるから…」
「二度と私達の目の前でやるはずないわッ!」
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:52:37.20 ID:CxISo47DO
花京院「花京院の情報を集めたのが間違いだったな…」

律「てめー何者だッ」
「自分の顔を見せろ!」

花京院「俺のスタンドは食らった肉と同化しているから一般人にも見えるし触れる」
「無敵のスタンドッ!イエローテンパランス(黄の節制)!」
「そしてッ、これが本体、ラバーソウルのハンサム顔だッ!」ババァン!

花京院の顔が弾け飛び…本体の顔が明らかになった!
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:53:03.55 ID:CxISo47DO
和「わざわざ説明ありがとう」

ソウル「もう一つ教えてやる」
「その手を見ろ!」

ラバーソウルに言われて初めて和は気づいた!
先ほどラバーソウルを殴った右手に何かついていたのだッ

和「くッ…これは…」

ソウル「それは俺のスタンドの肉だ」
「どんどん食われちまうぜ」

澪「和!スタンドで治さないと!」

和「…そうさせてもらうわ」ズギュ―z_ン!
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:53:40.34 ID:CxISo47DO
和がスタンドを出した瞬間、ラバーソウルが口を開いた!

ソウル「おまけにもう一つ教えてやる」
「それに触ると、左手にも食らい付くぜ」
「俺のスタンドを大きくさせたいなら話は別だがな」

和「…何を勘違いしてるのか分からないけど、私が治すのは右手じゃあないわ」
「あんたのその腐った性根を叩き直してあげるのよッ!」
「オラオラオラオラオラァ!」

ラバーソウルへラッシュをたたき込む!
しかしッ!それはイエローテンパランスによって防がれたッ!
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:54:33.06 ID:CxISo47DO
イエローテンパランスは瞬時に広がり…
プロローグの打撃を受けとめたのだッ!

和「なッ…」

ソウル「俺のスタンドは言うなれば『力を吸い取る鎧』ッ」

和「打撃は無意味って訳ね…」

ソウル「物分かりがいいじゃあねえか」
「それじゃあケーブルカーで一旅行こうぜッ」
「もっとも、てめーの行き先はあの世だがなぁぁあああガハハハハハ」
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:55:31.77 ID:CxISo47DO
ラバーソウルは和をケーブルカーへ投げ飛ばすッ!

和「かはッ…」ドグシャアアアン!

ソウル「お前ら二人は後で相手してやるッ!」
「そこで指かお互いの乳でもしゃぶって待ってろッ!」

ラバーソウルはケーブルカーへ乗り込む!

ソウル「おや、澪ちゃんのスタンドもイエローテンパランスか?」
「そっちは確か律ちゃんだったな」
「律ちゃんの乳を食らっちまってんじゃあねえのか?ガハハハハハハハハ」
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:56:02.08 ID:CxISo47DO
澪「最ッ低だな…」

律「…ぶっ飛ばす」

ソウル「またなッ!ビチグソ共ォォーーー!」

律「乗り込むぞ澪ォォォオオオオオ!」ダダダダ

澪「ああ!そいつはボコボコにしないと気が済まないッ!」ダダダダ

ソウル「アホがッ!」
「もう遅いッ!跳んでも届かねえぜッ!」

律「てめえは黙ってろッ!セクハラ大魔人がァァアーーーーーッ!」

澪「青春!バイブレーションッ!」ズギュ―z_ン!

澪と律はテレポートでケーブルカーへ乗り込んだッ!
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:56:48.94 ID:CxISo47DO
ソウル「どうやらスタンドはイエローテンパランスじゃあないみたいだな」

澪「お前みたいなゲス野郎と同じスタンドなら死んだ方がマシだッ!」

ソウル「威勢がいいじゃあねえかッ!」
「てめーらは自分から死にに来たってのによォォオーーー!」

和「…くたばるのはあんたよ」
「澪!律!ケーブルカーの上に行きなさいッ!」

澪「わかった!」

澪と律はケーブルカーの上へ消えるッ!
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:57:49.20 ID:CxISo47DO
和「…これで大丈夫ね」ズギュ―z_ン!
「ぶっ倒れなさいッ!」

和が投げ飛ばされた時に砕け散っていたガラスを殴るッ!
ガラスは凄まじい速さで直っていく!

ソウル「これはッ!」

和「打撃がダメなら切り裂くまでよッ!」

ソウル「チッ…」ズバァ!

イエローテンパランスにガラスが食い込むッ!
そして…切り裂いたッ!
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:58:34.24 ID:CxISo47DO
和「私からも一つ教えてあげるわ」
「あんた…全然ハンサムじゃあないわよ」
「はっきり言えばブ男ってやつね」

ソウル「少しばかり傷を負わせたからってよぉ…」
「調子に乗ってんじゃあねえぞクソアマがァァァアアア!」

ケーブルカー内をイエローテンパランスが覆う!
和に逃げ場はなかったッ!
ある一点を除いてッ!

和「…心の底から良かったって思うわ」
「澪のスタンドが遠距離型で…」
「澪ッ!下にスタンドをッ!」ボゴォ!

叫んだ直後、和は床に穴を開け落下したッ!
そこには青春バイブレーションが待ち構え…
和はケーブルカーの上へテレポートしたッ!
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:59:23.10 ID:CxISo47DO
和「ありがとう、澪」

澪「お礼はいいよ」
「今は次のことを考えよう」
「直にヤツのスタンドが私達の所にくるはずだ」

律「…私に考えがある」

和「何?」

パリィーン!

ケーブルカーのガラスが割れ…
窓からイエローテンパランスがはい上がってきたッ!
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 00:59:59.48 ID:CxISo47DO
ソウル「お前らに逃げ道はないッ!」
「ドゥーユゥーアンダスタンンンドゥ!」
「大人しく消化されろッ!」

律「澪ッ!上のケーブルまでテレポートだッ!」

澪「ああッ!」
「律!和!ケーブルに掴まる用意をしとけよ!」

律「急げ澪ォォーーーッ!」

澪「行くぞッ!」

三人はケーブルへテレポートするッ!
その直後にケーブルカーの天井はイエローテンパランスで埋めつくされたッ
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:00:48.60 ID:CxISo47DO
ソウル「それで逃げたつもりかァ!?」
「まだイエローテンパランスの射程内だぜッ!」

律「だろうな…」
「まあ、これから射程外に行っちまうんだけどな」
「…お前が」

ソウル「何…」

律「澪…和…」
「しっかり掴まってろよぉぉお…」
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:03:38.88 ID:CxISo47DO
和「え…何を…」

律「GS3ッ!」
「ケーブルを切断しろォォォオオオオオ!」

澪「何言ってるんだ律ゥゥウーーーーーッ!」

GS3はケーブルカーより先へ向かい、ケーブルを切断したッ!
ケーブルカーは落下するッ!

ソウル「チッ…いっぱい食わされたか…」
「下で待ってるぜッ!」

律「よし!」
「和ッ!ケーブルを直してくれッ!」

澪「ヤバイ!乗り場の壁にぶつかるッ!」

和「澪…安心して…」
「既に直したわ…」
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:04:21.80 ID:CxISo47DO
和「二人共衝撃に備えてッ!」

澪「ヤバい…手が…」プルプル

律「大丈夫…落ちないからさ、絶対に」

ガシャァアン!

ケーブルが直るッ
激しく上下に揺さ振られたが、誰一人として落ちることはなかった

律「よし!作戦成功だな!」

澪「死ぬかと思った…」

和「律が私達の手を固定してくれてたのね」
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:04:51.02 ID:CxISo47DO
澪「これからはなるべく作戦を先に言ってくれ…」

律「ま、なるべくな」
「そんじゃあさっさと切符買ってホテルに戻ろうぜ」

和「残念だけど…まだ終わってないみたい…」
「私の右手からヤツのスタンドが消えてないわ…」

澪「本当だ…」
「ムギのスタンドみたいだな…ここまで衝撃を吸収するなんて…」

律「ムギの方が強いさ」
「…よし、行こうぜ…第二ラウンドだ」
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:05:27.21 ID:CxISo47DO
街中!

澪「ここは…」

ケーブルカーが落下した場所は、カブトムシを発見した所だったッ
ケーブルカーは木に落下し、木はめちゃくちゃになっていた…

律「木がめちゃくちゃだ…」

和「木も衝撃を緩和してくれたのかしら…」
「…運はいいみたいね」
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:06:27.66 ID:CxISo47DO
ガチャッ…

ケーブルカーの扉が開く…
中からは多少の出血をしたラバーソウルが出てきた
その出血は打撲によるものではなく
ケーブルカーのガラスによる切り傷からのものであったッ

和「澪…お願いがあるの…」ボソッ

澪「ああ…わかった」

澪はそれだけ返し…
あとはただ…立っているだけだった
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:08:35.53 ID:CxISo47DO
ソウル「くそッ…こんなに切れちまうとは…」

和「あら…顔も悪ければ頭も悪いのね」
「単純にケーブルカーから脱出すれば良かっただけなのに」
「…あんたを見てるだけでこっちも惨めな気持ちになってくるわ」

ソウル「てめえ…そんなに死にたいのか…?」

和「こんなに若いうちに死にたいわけないでしょ?」
「あんたバカなの?あ、ごめんなさい…頭悪いんだったわね」

ソウル「ぶち殺すッ!」ダダダダ

ラバーソウルは和の元へ走るッ!
その時の形相はあまりにもハンサムとは程遠かったッ!
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:09:16.15 ID:CxISo47DO
和「こんなに安い挑発に乗るなんて…」
「私の右手にあるもの…何かわかる?」

和の右手には光るものがあったッ
それは一片のガラスであったッ!

和「あんなに高い所から落ちたら…」
「辺り一面にガラスが砕け散ってて当然よね」

ソウル「しまったッ…」

澪「和ッ!あらかた集め終わったぞ!」

澪のスタンドの手には大量のガラスがあった!
和がラバーソウルを挑発している間に集めていたのだッ
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:10:13.48 ID:CxISo47DO
和「すごくいいタイミングよ、澪…」
「さて、覚悟はいいかしら、ハンサムさん?」
「この距離じゃあ避けようがないわよ」

ソウル「くッ…」
「俺を包みこめイエローテンパランスッ!」

ラバーソウルはイエローテンパランスに覆われるッ!

和「プロロォォオーーーグッ!」ズギュ―z_ン!

それに構わず和はガラスを直したッ!
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:14:29.36 ID:CxISo47DO
そして…ガラスはイエローテンパランスに食い込むッ!

ソウル「くそがぁ〜〜ッ!」

和「…いくら頑張っても無駄よ」
「あんたのスタンドは私のスタンドにはかなわない…」
「直るってことは…その物体の時間が逆行してるってことなの」
「それに抗うってことは…過去の世界にケンカを売ってることと同義よ…」
「ドゥーユゥーアンダスタン?」
「あなたは…時間に勝てるのかしら?」
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:15:01.06 ID:CxISo47DO
ソウル「ぐッ…」
「この…田ゴ作がァァアーーーーーッ!」

和「…哀れね」

ソウル「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ズバババババァ!

ラバーソウルはスタンドごと切り裂かれ…
その場に倒れ伏したッ!

律「よくやった和!」
「手は大丈夫なのか?」

和「ええ…ヤツのスタンドは消えたみたい」

澪「こいつには色々聞かないとな」
「律、固定してくれ」

律「オッケー」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

ソウル「がべぶッ!」ドゴドゴドゴォ!
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:16:14.66 ID:CxISo47DO
律「おい、他のスタンド使いは何人いるんだ?」

ソウル「誰が言うかボゲッ!」

律「お前…自分の置かれてる状況を理解して発言しろよ…?」

ソウル「え…」
「なッ…動けないッ…」

律「ドゥーユゥーアンダスタン?」

ソウル「わ、わかった!」
「『死神』、『女帝』、『吊られた男』、『皇帝』の4人がお前らを追っている!」
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:17:19.00 ID:CxISo47DO
律「能力は?」

ソウル「知らねえ…」
「スタンド使いは能力を他人には見せない…」
「お前らだって弱点は教えたくないだろ?」

律「…まあな」

ソウル「そうだ…DIOにスタンドを教えた魔女がいる」

澪「DIOに…?」
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:17:59.30 ID:CxISo47DO
ソウル「ああ」
「何でも最近まで日本に住んでいたらしい」
「そして…そいつは再び日本に渡ったと聞いた」

和「何で…?」

ソウル「おそらく…お前らの素性を調べるためだな」
「俺達は承太郎、ジョセフ、花京院の存在しか知らなかった」
「お前らの存在なんか知らされていなかったんだ」
「どういう方法かで…お前らの存在を確認したんだろう」
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:18:45.20 ID:CxISo47DO
律「念写…か…」
「他には何かないのか?」

ソウル「その魔女だが…息子がいてな」
「名前はJ・ガイル…両手とも右手の男だ」

澪律和「!」

澪「それは本当なのか!?」

ソウル「ああ」
「ここから先は噂で聞いたんだが…」
「スタンド名は『ハングドマン』」
「何か…『鏡』を使う能力らしい」

澪「鏡…か…」
「他に知ってることはないのか?」

ソウル「そいつは…」
「ポルナレフの妹を殺したらしい…」

律「そうだ…」
「両方とも右手の男…」
「聞いたんだ…ポルナレフ本人から…」
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:19:32.70 ID:CxISo47DO
和「…他には?」

ソウル「これで終わりだ」
「早く能力を解除してくれないか?」
「動きたくて仕方ねーぜ」

律「それもそうだな」
「澪、こいつを木の真ん中に運んでくれ」

澪「ああ」ズギュ―z_ン!

ラバーソウルは砕かれた木の真ん中に移動され…

ソウル「おい…何する気だ…?」

律「和、木を直してくれ」

和「わかったわ」ズギュ―z_ン!

徐々に木に潰されていったッ

ソウル「ぐへッ!?」
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:20:51.77 ID:CxISo47DO
律「ほい、能力解除」
「顔は木から出てるからさ、そっから助け呼べばいいよ」

ソウル「……」

律「聞いちゃいねえ」

和「気絶してるんでしょ」

澪「さて、切符を買いに行くか」
「出発は明日だったな」

律「なあ和…」ボソッ

和「何?」ボソッ

律「どうすれば胸って大きくなんのかな…?」ボソボソ

和「あいつに言われたこと…気にしてるの?」ボソボソ
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:23:55.26 ID:CxISo47DO
律「いや…まあ…」
「何と言いますか…」ボソボソ

和「はあ…」フフッ
「澪みたいな胸の子が好きな人もいれば」ボソボソ
「律みたいな胸の子が好きな人もいるわよ」ボソボソ

律「そう…かな…」

和「あいにく…」ボソッ
「承太郎君はどっちが好きか何て私には分からないけどね」フフッ

律「なっ…///」
「何でジョジョが出てくるんだよぉ…!」ボソボソ

澪(?)
(何を話してるんだ、あの二人?)
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:25:14.40 ID:CxISo47DO
澪「って!カブト虫の脚が!」

律「あれ?澪の手にあったのは和が全部直したよな?」
(つーかその脚…マジであいつ食べてたのかよ…)

和「ええ…」
「その脚の持ち主…どうなってるのかしら」

律「死んだよ…見てた…」

澪「もしかして…死んだものは戻せない…とか?」
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:25:49.86 ID:CxISo47DO
和「そうかもしれないわ」
「私のスタンド…ビデオテープで考えたらいいかも」

律「テープが切れたら…巻き戻せない…か」

和「おそらくそうだと思う」

澪「…絶対に死ぬことになっちゃあダメだな」

律「まあ…今まで通り身体を大切にしていこう」
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:29:00.69 ID:CxISo47DO
夜!

律「……」ジーッ

澪「何ジッと見てるんだよ…」

律「……」ジーッ

澪「おい律…」

律「くそぉぉぉおおおおお!」
「イエローテンパランス!」モミモミ

澪「ちょっ…!///」
「何するんだバカ律!」ガンッ

律「…すみません」プクーッ
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:29:32.42 ID:CxISo47DO
翌日の列車内!

梓「次はインドですか」
「何かすごいですね、この旅」

唯「世界を股にかけてるって感じだよね!」

花京院「しかし…シンガポールでのスタンド…」
「僕に化けていたのか…嫌な気分だ…」

律「私達からの評判がた落ちだったぞ〜」
「ものすごく最低だったからな、あいつ」
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:30:17.34 ID:CxISo47DO
花京院「良かったよ、見破ってくれて」
「僕の評判も一緒に落ちる気がする」

澪「私はまだお前を軽蔑してるけどな」

花京院「えッ!?」
「それは偽物だったんだろう!?」

澪「冗談だよ」フフッ

唯「花京院君慌てすぎ〜」フフッ

花京院「慌てるさ…」
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:30:55.41 ID:CxISo47DO
花京院「おや、琴吹さんはチェリーを食べないのかい?」

紬「ええ」
「良かったら食べる?」

花京院「ああ、ありがとう」スッ
「……」パクッ
「……」モグモグ
「うん、やっぱりチェリーはおいしいな」

和(…ほらね)フフッ

本体名―ラバーソウル
スタンド名―イエローテンパランス
―木から救出されるも重傷、再起不能―

承太郎一行
―列車でインドへ―
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:31:24.35 ID:CxISo47DO
エジプト!

コンコン

DIO「…入れ」

ガチャッ

エンヤ婆「DIO様…ただいま戻りました」

DIO「……ご苦労だったな」
「それで…結果は?」
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:31:53.12 ID:CxISo47DO
エンヤ婆「はい…」
「この小娘達…わしの住んでいた町に住んでいたみたいで…」
「いたって普通の女子高生だったみたいですじゃ…」
「ただし…それは約一週間程前までの話」

DIO「……何?」

エンヤ婆「小娘の一人がトラックに轢かれそうになった瞬間…」
「トラックが小娘の前方に瞬間移動した、という目撃情報があります」

DIO「…スタンド使い……か」

エンヤ婆「おそらく…全員スタンド使いでしょう」
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:32:34.03 ID:CxISo47DO
DIO「やはり……」
「スタンド使いでなければ…連れてくるはずがないからな」
「で…それだけ…か…?」

エンヤ婆「後は名前がわかりましたが…」

DIO「ほう…」
「念写をした写真だ…説明しろ…」ピラッ

エンヤ婆「この茶髪が平沢唯…」
「長い黒髪が秋山澪」
「髪を上げている茶髪が田井中律…」
「金髪が琴吹紬」
「黒髪を二つに分けているのが中野梓」
「メガネが真鍋和です」
「何でも、真鍋と花京院以外全員軽音部だとか」

DIO「けいおん……?」
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:34:07.58 ID:CxISo47DO
エンヤ婆「バンド活動をする部活ですじゃ」
「それと…平沢唯には…日本に妹がいるらしいですじゃ」
「今は高熱で入院しとるそうですが…」

DIO「…スタンド使いに……なれなかったんだろう」
「しかし…この人数…か……」

エンヤ婆「DIO様、ご安心を…」
「ヤツらはインドに向かっておるんでしたね?」

DIO「……ああ」
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/02/26(土) 01:37:42.15 ID:CxISo47DO
エンヤ婆「インドには…わしの息子のコンビがおります」
「ヤツらは全滅でしょう」

DIO「J・ガイルに…ホル・ホースか……」
「……期待しておこう」

エンヤ婆「そうそう…念のため…」
「ヤツらの新歓と文化祭のDVDを手に入れましたが…」
「御覧になられますか?」

DIO「……うむ…もしかしたら……何かわかるかもしれん」
「…早急に……準備をするんだ」

エンヤ婆「…わかりました」
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/26(土) 01:43:59.71 ID:CxISo47DO
正直イエテン戦は何も思いつきませんでした。すみません
僕はどっちのおっぱいも垂れてなければ好きです

それと長いお別れ…スマン、ありゃウソだった
これからはこの前ほど間あかないと思います。そこそこ暇になりましたので

最近の推しメンは澪です。それでもやっぱりムギが好き

ではまた後日
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 01:50:51.15 ID:8TGntHg3o
DVD見るのかよwwwwww
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 06:33:30.95 ID:aEZrQ8rDO
乙!!

和ちゃんかっこよすぎる
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 17:44:18.98 ID:8owdoTrDO
超乙
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/05(土) 23:37:22.04 ID:48IrHT6DO
すみません、何かまた最近忙しくなってしまいました
ちょっと書き溜めができない状態です
申し訳ないんですが、時間ください

あと何かネタもください、あれば

では
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/15(火) 18:17:06.63 ID:+EIMuXMSO
大丈夫か?
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/20(日) 15:28:37.92 ID:Gz189OKDO
長い間すみませんでした

とりあえず先に投下します
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:29:17.53 ID:Gz189OKDO
インド!

澪「インド…か…」

ジョセフ「しかし…不安じゃな…」

梓「何がですか?」

ジョセフ「いや、わしはインドは初めてでな…」
「インドは乞食とか泥棒ばかりいて、熱病なんかにかかりそうなイメージがな…」

花京院「確かにそうですね…」
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:30:09.81 ID:Gz189OKDO
唯「私はカレーのイメージしかないな〜」
「『カレーのちライス』の舞台だよ〜」

律「プロになったらPVはインドで撮るか」

承太郎「エキストラには困らないだろうな」

澪「全くだな」フフッ
「よし、そろそろ行くか」
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:31:28.15 ID:Gz189OKDO
外!

子供「バクシーシ!バクシーシ!」

和「何…これ…」

男「イレズミ彫らない?」

紬「そういうのはちょっと…」

男「女の子紹介するよ」
「ベリィヤングだよ」

承太郎「…消えろ」
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:32:39.53 ID:Gz189OKDO
牛「モォ〜〜」ノッシノッシ

男「……」グーグー

澪「道で寝てる…」
「ひゃっ///」サワッ
(お…お尻触られた…)

律「いいケツしてるな〜姉ちゃん」ニヤニヤ

澪「……」ニコッ

律「え?」

澪「オラァ!」

律「あでっ!」ゴツン!

唯「あ、りっちゃんが人の群れの中にテレポートした」
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:33:41.67 ID:Gz189OKDO
子供「バクシーシ!バクシーシ!」

男「バクシーシ!」

女「バクシーシ!子供がいるんです!」

律「う、うわぁぁぁああああああああ」
「ごめん澪ぉぉおおお!」
「私が悪かったァアーーーーーッ!」

澪「しばらくそこにいろバカ律!」

梓「でも、犯人が律先輩で良かったですね」
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:34:31.64 ID:Gz189OKDO
承太郎「まったく…」
「おい、どこか建物に行くぜ」

ジョセフ「そうじゃな…」
「一刻も早くここから逃げたいわ…」

スタスタ

律「え?いやいや…」

子供「バクシーシ!バクシーシ!」

スタスタ

律「ちょっと待てェェエーーーーーーッ!!」
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:35:32.48 ID:Gz189OKDO
飲食店!

律「なあ…早くインド出ようぜ…」

承太郎「バクシーシ」

律「ヒィィ…」

紬「トラウマになっちゃったみたいね…」

澪「ちょっとやりすぎたかな…」

律「助けてくれたからいいよ…」

梓(律先輩がおかしい…)
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:36:25.37 ID:Gz189OKDO
梓「それにしても…インドってすごいですね…」

ジョセフ「ああ…想像以上だった…」

澪「私お手洗い行ってくるな」ガタッ

唯「いってらっしゃ〜い」

梓「それにしても、この飲み物おいしいですね」

花京院「チャーイって言うらしいね」
「何を使ってるんだろうか…」
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:39:21.84 ID:Gz189OKDO
澪「いやあああああああああ!」ダダダダ

和「どうしたの?」

澪「ト、トイレ!豚!」

唯律紬梓和承花ジ「?」

梓「み、澪先輩…何かいけないものを…」

澪「私はそんなのに手を出してない!」
「本当にいたんだよ!豚が!」

店員「ああ、豚ですか」
「一緒にいらしてください」
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:40:14.71 ID:Gz189OKDO
トイレ!

豚「フゴッ!」

律「マジで豚じゃねーか…」

店員「こいつはですね、ほら、そこに棒があるでしょ?」
「この棒で…」
「こうするんですッ!」

店員は棒を豚の眉間に思いっきり突き出したッ!

豚「ブギーッ!」ボグッ

梓「痛った…」
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:40:46.12 ID:Gz189OKDO
店員「突きを食らわして、ひるんだ隙に用を足してください」
「それではごゆっくり」

ジョセフ「わし…インドはもういい…」

紬「はい…私もちょっと…」

律「そんじゃあ澪、私達は戻るな」

スタスタ

澪「え!?ちょっと待って!」

承太郎「一緒にいるわけにもいかないだろう」
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:41:20.96 ID:Gz189OKDO
澪「じゃあせめてドアの外で待っててくれ!」

承太郎「やれやれ…」
「早く済ませてくれ」

澪「ありがと…」

バタン!

澪「はあ…」
(どうしよ…まさか豚がいるとは…)
(豚…出てこないよな…)

豚「プギッ」ヒョコッ

澪「きゃっ!」
(出てきちゃったよ…)
(叩くわけにもいかないしな…)
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:42:29.76 ID:Gz189OKDO
豚「ブヒッ」

澪「さっき…痛かったよな…」スッ…
(…やっぱりなでるのはよしとこう)

承太郎「豚か?」

澪「うん…出てきちゃったんだ」

承太郎「どうする?店員でも呼ぶか?」

澪「ううん…また叩かれるのも気が引けるし、ホテルまで我慢するよ」

承太郎「そうか」
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:43:50.00 ID:Gz189OKDO
澪「あ、ちょっと待って」
「手は洗っておくからさ」

承太郎「ああ」

この時点で澪は心身ともにかなり疲労していた
押し寄せる群衆に、便器から豚が出てきたのだ…

澪「はぁ…」

承太郎「まだか?」

澪「ん…あと少し」

少しでも気を紛らわせようと、顔を洗う…
顔を拭き、身だしなみを整える
やはり一介の女子高生である…気になるところがあるのであろう
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:44:43.63 ID:Gz189OKDO
澪「よし、出るか」

最終確認をすべく、もう一度鏡を見る…
するとッ!そこには今まで映っていなかった男が存在していたッ!
その男は全身を包帯で包み…顔のパーツは削ぎ落としたかのようであったッ!

澪「何…だよ…これ…」クルッ

澪は振り返るッ!
しかしッ!鏡に映っていた男はいなかったッ!
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:45:10.87 ID:Gz189OKDO
澪「え…?」クルッ

再び鏡へ顔を向けるッ!
澪の目に映ったものはッ!
男が窓を開け!今まさに部屋へ侵入しようとしているところであったッ!

澪「えっ!?」クルッ

澪は再び振り返るッ
窓はッ!開いていなかったッ!

澪「これが…鏡のスタンドッ…!」クルッ

鏡の中にいる男は!
既に澪のすぐ傍まで来ており、切り掛かろうとしていたッ
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:45:41.61 ID:Gz189OKDO
澪「ヤバいッ!」
「青春バイブレーションッ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

鏡は砕け散るッ
何とか危機を免れたッ!

澪「本体はッ!」

トイレの窓を開け広げるが…
その先には人の群れがあり、本体は分からなかった

澪「くそ…」
「人が多すぎる…」
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:46:15.45 ID:Gz189OKDO
ガチャッ!

承太郎「何があった!」

澪「来た…鏡のスタンド…」

承太郎「何…」

澪「ポルナレフさんの妹の仇…」
「…私達が先に会うみたいだな」

承太郎「…そうだな」
「…行くぞ…じじい達に報告だ」
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:46:47.52 ID:Gz189OKDO
テーブル!

澪「来ました…鏡のスタンド…」

ジョセフ「そうか…」
「ポルナレフには悪いが…わし達が倒すことになったか」

梓「とうとう…ですね…」

花京院「…捜しますか?」

ジョセフ「…明日な」
「今日はもう遅い」

律「強い…だろうな…」

承太郎「…今までのヤツらとは比べものにならないだろう」
「こいつが鏡を破壊しても…手応えが無かったらしいからな」
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:47:17.47 ID:Gz189OKDO
紬「鏡があるところだと危険ね…」

ジョセフ「…ああ」
「わし達はこれからホテルに向かうが…」
「部屋内の鏡は全て外に出そう」

承太郎「いや…鏡だけじゃあない」
「姿を映し出すもの全てだ」

ジョセフ「そうだな、その方がいいだろう」

和「とりあえず…早急に移動しましょう」
「暗くなったら自分が何に映ってるかわからなくなるわ」
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:47:45.52 ID:Gz189OKDO
ホテルの部屋内!

梓「何とかホテルに着きましたね…」

澪「ああ…」
「とりあえず鏡とかを外に出すか」

承太郎「…お前らは休んでおけ」
「俺がやっておく」

梓「ありがとうございます…」

澪「ありがとな」
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:48:25.60 ID:Gz189OKDO
梓「鏡のスタンド…何で澪先輩と戦わなかったんでしょうね?」

澪「何か不利な状況だったのかな…」

承太郎「シンプルなことだ」
「…いつでも殺せる」
「…そういうことだろう」

梓「そんなに自信が…」
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:48:56.01 ID:Gz189OKDO
澪「…自信がある理由もわかる」
「本当に手応えが無かった…」

梓「勝てます…かね…」

承太郎「…そんなに弱気でどうする」
「ポルナレフも言っていただろう?」
「お前らは強い、自信を持て」

澪「そうだな」
「今から弱気になっちゃあダメだ!」

梓「そうですね!」
「倒しましょう!絶対!」
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:49:33.98 ID:Gz189OKDO
承太郎「今日は疲れただろう」
「寝るとするか」

梓「でもベッド二つしかありませんよ?」

承太郎「無理を言って三人にしてもらったからな」
「俺はソファーで寝るからいいさ」
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:50:01.14 ID:Gz189OKDO
澪「私と梓が二人で寝れば…」

承太郎「大丈夫だ、ソファーで寝るのには慣れてる」

梓「そんなわけ…」

承太郎「何回も言わせるな」
「電気消すぜ」

カチッ

梓「あ…」
「あの…すみません…おやすみなさい」

澪「ごめんな…ありがとう、おやすみ」

承太郎「気にするな」
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:50:28.72 ID:Gz189OKDO
夜!

梓「……」スースー

承太郎「……」グーグー

澪「ん…」パチッ

ザァァアアアアア

澪(雨降ってる…)
(ちょっと冷えるかも…)

承太郎「……」グーグー

澪(ジョジョ…学ラン掛けてるだけなんだ…)
(毛布あげないと…)パタパタ
「しょっと…」スタスタ
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:50:57.72 ID:Gz189OKDO
承太郎「……」グーグー

澪(よく寝てる…)
(ジョジョも絶対に疲れてるはずなのに…)
(ベッド…意地でも使わせたら良かった…)
(とりあえず…先に毛布を…)ファサッ

承太郎「……」パチッ
「何だ…?」

澪「ごめん…起こしちゃったな…」
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:51:35.55 ID:Gz189OKDO
承太郎「これは…毛布か…」

澪「うん…寒かったから…」

承太郎「悪かったな…」
「だが、これはお前がかぶっておけ」

澪「ダメだ…!寒いだろ…?」

承太郎「お前が寒いと思ったから俺にお前の毛布をわけてくれたんだろう?」
「お前も寒いってことだ、お前がかぶっておけ」

澪「ち、違う!寒くない!」

承太郎「さっき寒いって言っただろう」

澪「あ…それは…」
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:52:27.48 ID:Gz189OKDO
承太郎「気持ちだけ受け取っておく、悪かったな」

澪「やだ…」

承太郎「…駄々をこねるな」

澪「じ、じゃあ…」
「ジョジョが毛布受け取るまで…」
「ね…寝ないからな!」

承太郎「何でそうなる…」

澪「じゃあ毛布を…」

承太郎「やれやれ…」
「……」ジャラッ
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:53:02.81 ID:Gz189OKDO
澪「どうしたんだ?学ランの鎖取って…」

承太郎「交換だ…毛布と…」
「それなら俺も納得する」

澪「それでいいなら…」モゾモゾ
「わ…おっきい…」
(ていうか…体温で温かい…)

承太郎「毛布…悪かったな」

澪「ううん…おやすみ、ジョジョ」ニコッ

承太郎「ああ」フッ
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:53:55.50 ID:Gz189OKDO
朝!

梓「ふぁ〜あ…」ノビッ
「おはようございます…」ゴシゴシ

澪「おはよう梓」

梓「あれ…?その学ラン…」

澪「ああ…これには理由が…」

梓「かわいいです!すごく似合ってます!」

澪「あ、ありがとう…///」
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:55:05.51 ID:Gz189OKDO
承太郎「……」ムクリ

梓「おはようございます承太郎先輩」

澪「おはようジョジョ」

承太郎「…ああ」ゴシゴシ
「お前ら…ずいぶん早いじゃあないか」

梓「私はさっき起きました」

澪「私もだけどな」

承太郎「…それじゃあ準備するぜ」
「飯を食って…」

梓「捜索…ですね…」

承太郎「…ああ」
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:55:51.37 ID:Gz189OKDO
外!

ジョセフ「全員集まったな」

花京院「そうですね」

ジョセフ「それでは、これから捜索に入る」
「ホテルの部屋で一チームだ」
「最初は13時にここで落ち合おう」
「20分過ぎても来なかった場合、集合した者で残りの者の捜索に向かう」

唯澪律紬梓和承花「……」
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:56:29.58 ID:Gz189OKDO
ジョセフ「いいか…」
「絶対に一人にはなるな!」
「トイレに行くときもだ!澪ちゃんの件があるッ」
「わかったなッ!?」

唯澪律紬梓和花「はいッ!」

ジョセフ「そして…一番大切なことだ」
「いつものことだが…」
「…絶対に死ぬな」

唯澪律紬梓和花「はい!」

ジョセフ「それじゃあ…」
「捜索開始じゃッ!」
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:57:07.49 ID:Gz189OKDO
町外れ!

ドドドドドドドド

町の外れを一頭の象が駆けていたッ
それには一人の男と若い女が乗っていた

男「川を渡る…落ちるなよ」

バシャバシャ

川を渡り少ししてから象は停止した
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:58:29.65 ID:Gz189OKDO
男「俺は友人に用がある」
「ここからは歩いて帰りな」

女「私をあなたの妻にしてください!」
「あなたに一生仕えます!」

男「俺はただの風来坊だ」
「そんな俺と、名門貴族のおめーが結婚するなんざ考えちゃいけねー」
「いくらお互いが愛し合っていてもだ」

女「!」
「私を愛してくれているのですか!?」

男「愛しているから結婚しちゃいけねーのさ」
「わかってくれ…」

女「うう…」グスッ
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 15:59:38.64 ID:Gz189OKDO
男「でも時々こうやって抱き締めてやるよ」ギュッ

女「!」

男「俺は…それで幸せだ」

女「はい…」

男「……」ニヤッ
「じゃあな、愛してるぜ」

男は再び象に乗り、どこかへ走らせた…

男「ククク…」

男の耳に笑い声が入る
それはボロボロの建造物の敷地内から聞こえた…

男「盗み聞きたぁ趣味がよくないな、J・ガイルの旦那」
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:00:28.08 ID:Gz189OKDO
ガイル「ククッ…」
「相変わらず回りくどいことをするな、ホル・ホース」

ホース「あんな女が世界中にいたら色々と便利なのさ」

ガイル「…ジョセフ・ジョースター達が俺を捜し回っている」

ホース「ジョセフ、承太郎、花京院の三人だろ?」

ガイル「いや…女がいる」

ホース「何?」
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:01:07.29 ID:Gz189OKDO
ガイル「昨日あたりに写真が届いてな…」ピラッ

ホース「ほぉ…べっぴんさんばかりじゃあねーか」
「殺すにはちと惜しいぜ」

ガイル「…行くぞ」

ホース「アイアイサー」
「皆殺しってやつか」
「まあそれも…」
「『ハングドマン(吊られた男)』のお前と…」
「『エンペラー(皇帝)』の俺がいたら簡単な仕事か」
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:01:45.75 ID:Gz189OKDO
町中!

承太郎「おい…俺達は理由あって両方とも右手の男を捜している」
「この辺りで見かけたりしなかったか?」

男「見た…さっき…」

澪梓承「!」

梓「本当ですか!?」

男「ああ…あそこ…」

男は町中を指差す…
そこは相変わらず群衆がいたが…
ただ一人…こちらへ向かってくる者がいた
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:02:13.72 ID:Gz189OKDO
澪「あいつかッ…!」

男「あれぇ?」
「あいつじゃあない…」
「あいつと一緒にいたヤツだったんだけど…」
「見失ってしまっただ…」

承太郎「何…」

一人の男は尚も近づいてくるッ

承太郎「おいてめー…」
「そこで止まりやがれ…」

男「……」ザッ
「銃は拳よりも強し」
「まあ、当然っちゃあ当然だわな」
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:02:41.74 ID:Gz189OKDO
澪「何だ…お前は…」

男「俺はホル・ホース」
「スタンド名は『エンペラー』…」
「あんたらを始末するためにDIO様に金で雇われた」

梓「あなたの自己紹介はどうでもいいです…」
「両方右手の男…どこにいるんですか?」

ホース「そこの姉ちゃんが聞いたから答えたんだが…」
「ヤツとは一緒に来た…」
「近くにいるぜ」
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:03:17.23 ID:Gz189OKDO
梓「どの人ですか!?」

ホース「そいつは言う必要がねーな」
「お前らはこのホル・ホースが始末するからな」

承太郎「ほぉ…」
「お前一人で俺達に勝てるとは思わないがな」

ホース「フフフ…」
「今までやられたヤツらのケガから見て…」
「お前らのスタンドは拳か剣だな…」
「どちらもハジキには勝てない」

澪「…何が言いたい」
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:04:56.89 ID:Gz189OKDO
ホース「俺のスタンドはハジキだ」
「お前らは俺に勝てねえ」

承太郎「おハジキ?」
「お前のスタンドは算数でも教えてくれるのか?」
「微分方程式を教えてくれるなら話を聞いてやるが」

澪梓「ぷっ…」

ホース「イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
「ぶっ殺すッ!」メギャン

ホル・ホースは右手を承太郎達へ向けるッ
その手からは拳銃が現れたッ!
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:05:34.49 ID:Gz189OKDO
ホース「てめーらの負けだッ!」ドゴォン!

一発の弾丸が発射される!
それは承太郎のもとへ直線軌道を描き飛んできたッ!

承太郎「スタープラチナッ」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」

弾丸を受け止めるべく拳を突き出すッ!
しかし!弾丸はそれをかわしたッ!

澪梓「あッ!」
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:06:03.62 ID:Gz189OKDO
ホース「弾丸だってスタンドなんだぜ!」

承太郎「ああ」
「…お前が拳銃がスタンドってことを教えてくれなかったら死んでたな」
「オラァ!」

スタープラチナは残っていた左手で弾丸を止めたッ!

ホース「なるほど…予想していたってわけか…」
「なかなかやるねえ、あんさん…」

澪「がはッ…」ドサッ

突然澪は倒れるッ!
澪のまわりには血だまりができていたッ…
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:06:34.32 ID:Gz189OKDO
承太郎「な…に…」

承太郎は澪の背後にあった水溜まりへ目を向ける…
そこには…昨日澪が見たスタンドがいたッ!

梓「澪先輩ッ!」

ホース「これは予想できてなかったみたいだな」ニヤッ

梓「くッ…」
「オラ…」

梓は水溜まりを殴ろうとしたが…
手が止まったッ…
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:07:24.75 ID:Gz189OKDO
梓「いな…い…」
「承太郎先輩…消えましたッ!敵スタンドがッ」

承太郎「移動…できるのか…」
「くそッ…」ガバッ

承太郎は澪へ覆いかぶさるッ
いつどこから襲ってくるか分からない鏡のスタンド…
そして目の前にいるホル・ホース…
この両方から澪を守るためにはこれしかないと判断したのだろう…

承太郎「中野ッ!真鍋を呼んできてくれッ!」

梓「でもッ…」

梓がいなくなれば承太郎達を守れる者がいなくなり…
また…和を呼びに行かなくては澪が危険になる
梓にはどうするべきか…判断出来なかった…
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:08:52.81 ID:Gz189OKDO
澪「ジョ…ジョ…?」
「どうした…んだ…?」

承太郎「何でもないッ…話すな!」

澪「なあ…何…か…背中…熱いんだ…」
「どう…なって……る…?」

承太郎「少し引っ掻かれただけだ!」
「もうこれ以上喋るなッ」
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:09:28.07 ID:Gz189OKDO
澪「そっ……か…」
「優…しい……な…ジョジョ……」
「何…か…血……出てる…わかる…んだ……」

承太郎「くッ……」

澪「ジョ…ジョ…」
「お願…い…あるん…だ」

承太郎「闘いが終わったら聞いてやるッ」
「頼むから黙ってくれッ!」
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:10:05.46 ID:Gz189OKDO
澪「日……本…にっ…帰……れたら…さっ…」
「二人……っきり…で遊び…行こ……」

承太郎「わかったッ!どこにでも連れていくッ!」
「だから喋るな!大人しくしろッ!」

澪「も…一つ……」
「これ…からさ…じょっ…たろうって…呼ん…で…いい?」

承太郎「わかったッ…」
「わかったから…頼む…」

澪「承…太郎…」
「ふふっ…何か…変…な感じ……」
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:10:39.81 ID:Gz189OKDO
澪「承太郎…はさ……わた…し……」
「澪……って…呼んで…」

承太郎「頼む…」
「何も話すな…」
「……澪…」

澪「あこ…がれてた…」ウルウル
「承太郎にっ…澪って……呼ん…でもら……うの…」ポタッ
「ありがと…承太郎…」ポタポタ

梓「みっ…みおぜんばいぃぃ〜…」ポタポタ

澪「あずさ…ごめっ…んな…」
「頼りない…せんぱいで…」

梓「ぞんなごどないです!」ポタポタ
「だがらっ!そんなごど言わないで!」ポタポタ
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:11:51.92 ID:Gz189OKDO
澪「あり…がと…」
「じょっ…たろ……さい…ごの…おねがい…」
「ほんと…は…まだ…いっぱいある…けど…」

承太郎「最後じゃあない!」
「あいつらを倒したらいくらでも聞いてやるッ!」

澪「おね…がい…」
「きい……て…ちゃん…と…」

承太郎「何だ…」
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:14:23.74 ID:Gz189OKDO
澪「わ…すれ……ないっ…で…」
「わたっ…しの…ことっ……」
「ふわ……ふわ…たいむの…かし…を…」
「それ……が……わたし…の……きもちっ…」
「びっくり…した……けど……」
「わた……しの…きせき……だから…」

承太郎「………ああ」
「…忘れるわけないさ」
「…俺はボーカルだ…放課後ティータイムの」

澪「だな……」フフッ
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:14:55.11 ID:Gz189OKDO
ホース「やっと終わったか」メギャン!
「二人とも安心しな…」
「二人ともあの世で感動の対面をさせてやるからよ!」
「まずは承太郎ッ!てめーが死ねッ!」ドガァァン!

ホル・ホースは承太郎へ銃口を向け…引き金を引いたッ…
だが…発砲音を聞いても承太郎は動かなかった…
承太郎が死んでも…澪を守れるように…
澪の上を動こうとしなかった…
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:15:29.72 ID:Gz189OKDO
ホース「ヒヒッ…アホが…」
「これで一人終わりか…」
「安い仕事だぜ」

ホル・ホースは安心しきっていた
承太郎を殺せば…
手負いの澪と、泣き崩れている梓を撃てば終わる…
反撃できる者が見当たらなかった…
慢心し、弾丸は直線的にしか動かさなかった
それが…仇となるッ
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:16:28.74 ID:Gz189OKDO
澪「ゆだん…した…な…」
「せい…しゅん…バイ…ブレー…ション…!」ズギュ―z_ン!
「だん…がん…を…テレポー……ト…だ…」

承太郎の前へ青春バイブレーションが現れるッ
青春バイブレーションは弾丸を触り…
テレポートさせたッ…!
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:18:30.80 ID:Gz189OKDO
ホース「しまった!」
「どこにいきやがった!」

弾丸はホル・ホースの背後に現れるッ
次の瞬間!弾丸はホル・ホースの腹を貫通したッ!

ホース「がはッ…」ドバァ

澪「承太郎…を…まもっ…て…」
「しんで…ほん…もう……だ……」ニコッ
「……………」

澪の全身から力が抜け…
…動かなくなった
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:19:21.47 ID:Gz189OKDO
梓「澪ぜんばいッ!」ポタポタ
「起きで!起きてくだざい!」ポタポタ

承太郎「秋…山……」
「日本に…帰るんじゃあないのか…?」

澪「……………」

承太郎「…お前なりの冗談か?」
「澪か?そうか…澪って呼ばなかったから返事しないんだな?」
「おい澪ッ!起きろッ!」

澪「……………」
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:19:57.08 ID:Gz189OKDO
承太郎「目を覚ませッ!俺はお前の願いを叶えたッ!」
「俺の願いも叶えろ!起きるんだッ!」
「じゃないとさっきの約束は破棄だッ!」

澪「……………」

承太郎「おいッ……」
「秋山ァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

澪は…目を覚まさなかった…
最後の力を振り絞り…承太郎を守ったのだ…
残酷にも…承太郎の願いは…澪に届かなかった…
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:21:54.02 ID:Gz189OKDO
承太郎「く…そ…ッ!」

承太郎は立ち上がり…ホル・ホースを見据える…
その時…梓は初めての光景を目にした…
承太郎の…激しい怒りに歪んだ顔を…

承太郎「てめーら…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「スタァァーーープラチナッ!!」ズギュ―z_ン!
「徹底的にぶちのめすッ!」ダダダダ

梓「お前達はッ…」ポタポタ
「絶対にッ…!」ポタポタ
「許ざないッ!!」ズギュ―z_ン!
「うああああああああああああああああああああああああああああ!」ダダダダ

承太郎と梓は凄まじい気迫をまとい…
ホル・ホースに突っ込んだッ!
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:22:27.30 ID:Gz189OKDO
ホース「マヌケが…」メギャン!
「ハジキに突っ込んできて勝てると思うのかッ!」ドガァァン!

発砲した瞬間、承太郎と梓は姿を消すッ!

ホース「何ッ!?」

そして…ホル・ホースの眼前に承太郎と梓が姿を現したッ!

ホース「チッ!」メギャン!

承太郎「オラオラオラオラオラオラァ!」

再び弾丸を発射しようとした瞬間!
承太郎は拳銃を持つ右手を破壊したッ!
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:23:01.66 ID:Gz189OKDO
ホース「がッ!」
「骨が…砕け…やがったッ…」

梓「うるざいッ!」ポタポタ
「澪ぜんばいは死んだッ!」ポタポタ
「お前のその腕だけじゃあ全然足りないッ!」ポタポタ
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」ポタポタ

梓は涙を流しながら…ホル・ホースの左腕にラッシュをたたき込んだ…
その腕には無数の溝が掘られ…
少し引っ張るとちぎれそうな程であったッ…
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:24:04.93 ID:Gz189OKDO
ホース「ぐふッ…」
「クソ…が…」

承太郎「…それでお得意のおハジキは使えないな」

ホース「す…すまなかった…」
「俺は金で雇われただけなんだ…」
「謝る…見逃してくれ…」

梓「…もう喋らないで」
「…低脳がうつる」
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:24:43.32 ID:Gz189OKDO
吊男「何だ…このザマは…」

承太郎達の近くの建物から声がする…
その方向には鏡があり…そこにはハングドマンの姿があったッ

ホース「すまねえ、J・ガイルの旦那…」
「俺は…再起不能だ…」

承太郎「とうとう現れやがったかッ!」ダダダダ

承太郎は鏡へ走りだす!
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:25:41.25 ID:Gz189OKDO
吊男「バカめ…死ににきたのと同じだッ!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

承太郎は鏡を粉砕するッ!
鏡は地面へ散らばった!

吊男「ククク…」
「俺の移動できる場所を増やしてくれるとはな…」

その時…割れた鏡と鏡の間に一筋の光が見えたッ

承太郎「なるほど…な…」
「てめー…鏡から鏡…姿が映る物に高速で移動し…中に潜んでいるのか」
「中の世界って所にな」
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:26:14.34 ID:Gz189OKDO
吊男「能力がわかったところで何になる!」
「貴様達は鏡の中へは入れないッ!」
「大人しく…殺されろッ!」

ハングドマンは鏡の中で承太郎の首を掴むッ!
すると…普通の世界の承太郎の首にも掴まれている跡がついたッ!

梓「承太郎先輩逃げてッ!」グスッ

承太郎「違う…今逃げたらダメだ…」
「この状況…これを逃したらチャンスはないッ!」
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:26:55.00 ID:Gz189OKDO
承太郎「中野ッ!鏡を一枚残して他は全て溝に入れるんだッ!」

梓「はいッ!」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」ガオン!

梓は地面に溝を掘り…
中へ鏡を入れたッ!

吊男「何をしたいのかわからねーが…」
「死んでもらうッ!」

承太郎「中野ッ!最後の一枚を溝に入れろッ!」
「その瞬間に目の前にラッシュだッ!」

そう言って承太郎は目を閉じるッ
承太郎は全てを梓に任せたのだッ!
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:27:27.86 ID:Gz189OKDO
吊男「死ねィ!」ブォッ…

梓「させないッ!」

最後の一枚を溝に入れるッ!

梓「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

ギャアアアアアアアア!

梓がラッシュを放った直後…
町の外れから叫び声が聞こえたッ!

梓「手応え…ありましたッ!」
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:27:55.12 ID:Gz189OKDO
承太郎「やはりな…」
「最後の一枚が隠れ…俺が目をつぶったら…」
「お前の瞳に移るしかなかったからな…」

梓「なるほど…」

承太郎「…行くぞ」
「…あっちから声が聞こえた」

梓「…はい」

澪「……………」

承太郎「待ってろ…秋山…」
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:28:25.62 ID:Gz189OKDO
町外れ!

ガイル「ハァ…ハァ…」

承太郎「…てめーがJ・ガイルか」

そこには…両方とも右手の男が血塗れで倒れていた…
全身に溝が掘られ…鼻は削り取られていたッ

梓「…澪先輩…ポルナレフさん」
「見つけましたよ…」
「仇を…絶対に…許しちゃあいけないヤツを…」
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:29:04.77 ID:Gz189OKDO
ガイル「ハァッ…ハァ…」
「グ…ククッ…」

承太郎「…何がおかしい」

ガイル「死…ね…」

承太郎「ぐッ…!」ドスゥ!

承太郎の背中に何かが突き刺さるッ!
背後に空き瓶が置いてあり…そこからハングドマンが攻撃したのだッ!

梓「承太郎先輩ッ!」

承太郎「俺に構うなッ…」
「やれッ!中野ォォオーーーーーッ!!」
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:29:40.75 ID:Gz189OKDO
梓「わかりましたッ!」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」ガオン!

梓は空き瓶の一部…
ハングドマンの右腕の付け根の部分を削り取るッ!
すると…ハングドマンとJ・ガイルの右腕が地面に落下したッ!

ガイル「何ィィイーーーッ!?」
「中に…入れるのかッ!」

梓「…あんたのスタンドと一緒にしないで」
「私は…あんたの弱点に気づいただけ…」

ガイル「弱点…だと…?」
「移動中の軌道しかないはずだッ!」
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:31:03.68 ID:Gz189OKDO
梓「…最後だから教えてあげる」
「…鏡の中の世界を削り取られた経験って…ある?」

ガイル「何…」

梓「今まで…お前を倒そうとした人は…鏡を割ってきた」
「でも…それじゃあダメ」
「ただ…鏡の世界が分断しただけ」
「割れた鏡を全部集めたら…また1に戻る…まだ全て世界が残ってる」
「…それじゃあ…削り取ったら?」
「1を…0.9に…0.8に……」

ガイル「……鏡の世界が消えるってことかッ…!」
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:31:34.58 ID:Gz189OKDO
梓「…そう」
「良かったね、新しい弱点がわかって…」
「もっとも…あんたは二度と闘えないけど」

ガイル「わ…悪かった…」

梓「…承太郎先輩…本体はお願いします」

承太郎「…ああ」
「…ポルナレフの妹の魂の名誉のために」
「…秋山の魂のやすらぎのためにッ」
「俺達がッ!てめーをぶちのめすッ!」
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:32:49.20 ID:Gz189OKDO
梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ガイル「ガボッ!」
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:33:37.51 ID:Gz189OKDO
梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ガイル「ひべッ…」
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:34:12.60 ID:Gz189OKDO
梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ガイル「が…はッ…」
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:34:52.20 ID:Gz189OKDO
梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ガイル「………」グチャッ!
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:35:30.05 ID:Gz189OKDO
梓承「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

ガイル「……………」ドグチャア!
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:36:08.22 ID:Gz189OKDO
梓「終わり…ましたね…」

承太郎「…ああ」
「…戻るか…秋山のところへ」

澪が倒れてた場所!

唯「承太郎君!あずにゃん!」

梓「唯先輩…澪先輩は…?」

花京院「秋山さんは君達と一緒のチームだろう?」
「まさか…はぐれたのか!?」

承太郎「…あいつは…死んだ」

唯紬花「え!?」
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:36:41.39 ID:Gz189OKDO
唯「どういう…こと…?」

承太郎「…鏡のスタンドに…やられた」

紬「ウソでしょ!?」
「本当はどこかに置いてきて迷子にさせてるんだよね!?」

花京院「承太郎ッ!」
「そういう冗談は感心しないぞッ!」

梓承「……」

紬「まさ…か…ほんとに…」ウルッ

唯「やだ…澪…ぢゃん…」グスッ

花京院「ウソだと言ってくれ…承太郎ッ…中野さん…」ウルウル
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:37:12.04 ID:Gz189OKDO
承太郎「すまなかった…」
「俺の…不注意だった…」

梓「そん…な…」グスッ
「あんなの…予想でぎまぜんよ…」ポタポタ

紬「はっ…あ…」ポタポタ

唯「ううっ…みお…ぢゃん…」ポタポタ

花京院「秋山…さん…」ポタポタ
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:37:45.01 ID:Gz189OKDO
スタスタ

ジョセフ「みんな…」

承太郎「じじい…秋山はッ…」
「秋山はどこにいるッ!?」

ジョセフ「澪ちゃんなら…」
「わし達が唯ちゃん達より先に見つけてな…」
「簡易にだが…埋葬したよ…」

紬「ふっ…ふぅっ……っ…」ポタポタ

唯「あ…っ…うぐっ…」ポタポタ

梓「はぁっ…っく…」ポタポタ

花京院「くっ…ふぅっ…」ポタポタ
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:38:16.68 ID:Gz189OKDO
ジョセフ「わし達は…」
「先へ…向かおう…」
「澪ちゃんもきっと…DIOを倒すこと…」
「それを…望んでいるはずだッ…」

唯「ふっ…ううっ…」ポタポタ

唯「うわあああああああああああああああああああああああああ」ポタポタ

紬梓花「うわあああああああああああああああああああああああああ」ポタポタ

和「ジョースターさん…」

ジョセフ「……」
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:39:04.99 ID:Gz189OKDO
律「ジョジョ…」
「一つ…いいか?」

承太郎「…ああ」

律「…これ…お前が持っててくれ…」スッ
「澪のポケットに入ってた…」
「ジョジョ…お前が…持っててくれッ…」

それは…乾燥ヒトデであった…
裏には澪の文字で、『空条君より』という字が書かれていたが…
それには横線が引かれ…
その下に『ジョジョより』…
そして、承太郎が乾燥ヒトデをあげた日にちが書いてあった…
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:40:46.81 ID:Gz189OKDO
承太郎「……」
「……そうか……持っててくれたのか」

律「ああ…澪は…肌身離さずにそれを持ってた」
「すっごく…大事にしてたッ…」

承太郎「……ああ」

律「…私達が見つけた時もさ…それ…握ってたんだぜ」ポタッ…
「感じたよ…澪の思いを…」ポタポタ

承太郎「……そうか」
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:41:19.61 ID:Gz189OKDO
ジョセフ「それで…そこで気絶している男は?」

梓「ホル…ホース…」グスッ
「鏡の男とコンビを組んでた…スタンド使いです…!」

花京院「起きろッ!」

花京院は…スタンドを使わなかった…
己の拳に…怒り…悲しみを…
全て乗せ…ホル・ホースを殴り起こした…
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:42:08.47 ID:Gz189OKDO
ホース「かはッ…」

花京院「…お前…も…秋山さんを…殺したのか」

ホース「お、俺はやってねえ!」
「やったのは全てJ・ガイルの旦那だッ!」

梓「ウソをつくなッ!」
「お前が最後に撃ったからッ…」
「澪先輩は力尽きたんだッ!」
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:42:39.84 ID:Gz189OKDO
律「それじゃあてめーも澪を傷つけたんだなッ…」
「許さねえ…絶対にッ…」
「澪を…私の親友をッ…」
「あんな目に合わせたヤツはッ!」

和「同感ね…」
「あんたには…澪以上の苦痛を味わわせるッ!」

承太郎「……やめておけ」
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:43:15.28 ID:Gz189OKDO
梓「こいつも…鏡の男もッ…!」
「死んでッ…当然ですッ!」
「澪先輩をあんなにしたんですよッ!?」

承太郎「…おい…『死んで当然』なんて言葉…二度と言うんじゃあねーぜ」

梓「でも…澪先輩は殺されたッ!」
「承太郎先輩は悲しくないんですかッ!」
「失われた生命はッ…同じ生命をもって償わなければならないッ!」
「違いますかッ!?」

承太郎「ああ…大間違いだ」
「まず…秋山とそいつの命を同等に扱っているところがな」

梓「ッ!」
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:44:24.99 ID:Gz189OKDO
承太郎「…そいつと秋山の魂だが…」
「それは同じ魂だ…」
「だが…人間は必ず線引きをしている」
「…お前にとって…そいつの価値は…」
「秋山と同等…もしくは…秋山以上なのか?」

梓「澪先輩の方が大事に決まってます…」

承太郎「そういうことだ……」
「塵もたった一つじゃあ山にならない」
「それに…だ…」
「お前らがそいつを殺したら…」
「そいつらと同じ人殺しになるッ」
「それは…そいつらと同じゲスに成り下がることと同じだ…」
「あいつがそんなことを望むと思うのか?」

梓和花「あ…」
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:44:53.20 ID:Gz189OKDO
承太郎「あいつ…泣くぜ…」
「お前らが人を殺しちまったら…」

梓「ごめ…ん…なさい…」

承太郎「いいんだ…わかったら」
「……」ギロッ

ホース「…ッ……!」

承太郎「…消えろ…今すぐに…だ」

ホース「………」ガクガク

ジョセフ「…逃げれんみたいじゃな」
「結構な傷を負ってるしの」
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:45:25.52 ID:Gz189OKDO
承太郎「…一つ聞いてくれ」

紬「何…?」

承太郎「俺は…お前らを誰一人として人殺しにはさせないし…」
「…二度と…仲間を失いたくない」
「危険になったら…逃げてくれ…全力で」

唯「絶対に死なない…」
「二度と…こんな悲劇は繰り返さないッ!」

梓「大丈夫です…承太郎先輩…」
「絶対に…殺したりなんかしません…」
「私達は…絶対にッ…」
「堕ちませんッ!」
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:46:27.76 ID:Gz189OKDO
承太郎「まだ…エジプトまではかなり距離がある」
「気を引き締めなおすぞ!」

唯「うん!」

律花「ああ!」

紬和「ええ!」

梓「はい!」

ジョセフ「さあ、気分を入れ替えよう」
「澪ちゃんも…我々が暗くなることは願っていないはずじゃ」

唯「そう…だね!」
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:47:36.25 ID:Gz189OKDO
梓「頑張りましょう!澪先輩の分まで!」

承太郎「……」
「…ああ」

この闘いは…あまりにも大きなものを失い…
承太郎達の心にあまりにも大きな傷痕を残し…
終結したッ…

本体名―ホル・ホース
スタンド名―エンペラー
―再起不能(瀕死)―

本体名―J・ガイル
スタンド名―ハングドマン
―再起不能(瀕死)―

承太郎一行
―聖地ベナレスへ―


To be continued…
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/20(日) 16:50:35.68 ID:Gz189OKDO
長い間の放置、誠に申し訳ありませんでした
バイトがかなり忙しくなってしまいまして…
今後は大丈夫だと思うんですけど…

本当にごめんなさい
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 16:57:24.59 ID:Gz189OKDO
それとまあ、今回の話ですけど

ホルホル君が「人の終わりはあっけない」って言ってましたけど、そうは思わんのです
頑張ったら頑張ったぶん、生き長らえるはずです
今回は澪でしたけど、東北、関東の被災者の方にも言えるんじゃあないかと
頑張って頑張って、一人でも生きてくれればと思います

今更ですけどね
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/20(日) 17:04:58.67 ID:Gz189OKDO
それで、今回の話ですけど
何か変化が欲しいなーと思いまして。これが澪と承太郎の絡みなんですけど
最初は澪にコクらせて、承太郎の唇奪わせる予定だったけどやめました。あんまりなので
それと、澪のセリフに「きせき」って出ましたけど、「軌跡」と「奇跡」です
軌跡は、「俺がボーカル?」から読んだらわかると思うんですけど、ふわふわの歌詞がまんま澪なんです
奇跡は、好きなように澪を動かしてたら、ふわふわの歌詞通りになっちゃったっていう俺の感想です

一応こんだけ解説しとけば大丈夫ですかね

ちなみにホルホル君は最後にみんなでぼこぼこにする予定でした

では、近いうちに来れるように頑張ります
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/03/21(月) 09:41:50.79 ID:WeK0+T8e0
おかえり&投下乙!
まさか澪がここで……
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方)[sage]:2011/03/21(月) 20:52:51.31 ID:U0eLrdrAO
おつかれ!おお・・・おつかれ!
主要メンバーでもあっさり死ぬのが
ジョジョっぽくてたまらんね
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)2011/03/22(火) 10:45:58.85 ID:N5HWD51Go
アブドゥルさん・・・
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:25:42.26 ID:ZZuf2B5DO
インド!

梓「次…どこでしたっけ?」

ジョセフ「次は聖地ベナレスじゃ」

唯「聖地…ベナレス…?」
「おお、何かかっこいい!」

律「確かにすごいネーミングだな」

花京院「何でも、修業者の荒行が見られるらしいよ」

和「荒行って何するのかしら?」

承太郎「…さあな」
「地面にでも埋まるんじゃあないか?」
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:26:27.83 ID:ZZuf2B5DO
ジョセフ「みんな、そろそろバス停へ移動しよう」

紬「今回はバス移動なんですか?」

ジョセフ「ああ」
「その後に車でパキスタンへ行こうと思ってな」

承太郎「…行くぜ」
「乗り過ごしたら次までどれくらい待つか分からないしな」

梓「一刻を争いますしね」
「もうこれ以上…」

承太郎「中野…みなまで言わないでいいぜ」
「今は…自分のことだけを考えるんだ」

梓「…はい……」
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:27:01.05 ID:ZZuf2B5DO
律「なあ…あそこ…人が倒れてないか?」

律が指差した先には…
白い布をまとった人が倒れていた…

紬「本当ね…」
「行きましょう!」

紬達は倒れていた人物に駆け寄る…

和「大丈夫ですか?」

女「うぅ…」

倒れていたのは女だった
そして、その女はかなりの美貌の持ち主であった
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:27:34.09 ID:ZZuf2B5DO
唯「あ…ケガしてる…」

女「実は…ひったくりにあって…」
「倒れた拍子に…」

花京院「それなら真鍋さんの

ジョセフ「待て」
「敵はどこにいるかわからん」ボソボソ
「むやみやたらにスタンドを使ったら、見られる可能性がある」ボソボソ

花京院「そうですね…」
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:28:00.45 ID:ZZuf2B5DO
唯「あ、私ばんそうこう持ってるよ!」
「貼ってあげるね!」ピリピリ
「あ」トンッ

唯が絆創膏の封を開けた時…
女の傷口に唯の手首が触れてしまった…

唯「ごめんなさい!」
「痛くなかった?」

女「いいえ…大丈夫よ」

唯「良かった〜」ペタペタ
「はい、これでばっちり!」

女「ありがとう」
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:28:49.66 ID:ZZuf2B5DO
律「それで、あんたはどうすんの?」
「お金盗られちゃったんだろ?」

女「ええ…」

ジョセフ「家はどこにあるんじゃ?」
「ベナレスまでなら面倒を見てやれるが…」

女「あの…実はベナレスなんです」

ジョセフ「そうだったのか」
「それならわしがバス代を出そう」
「一緒に行こうじゃあないか」
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:29:29.25 ID:ZZuf2B5DO
女「ですが…」

ジョセフ「一人増えたぐらい痛くもかゆくもないわ」
「みんなもいいじゃろう?」

唯「うん!人はいっぱいいた方が楽しいし!」

女「ありがとうございます」

承太郎「…おい」ボソッ

ジョセフ「何だ?」ボソッ

承太郎「…そいつが…スタンド使いという可能性は?」ボソボソ

ジョセフ「神経質になるのもわかるが…」ボソボソ
「彼女はおそらく大丈夫だろう」ボソボソ
「スタンド使いなら…ひったくり何か目じゃない」ボソボソ

承太郎「…それもそうだな」ボソッ
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:29:59.94 ID:ZZuf2B5DO
ジョセフ「それじゃあバス停へ行こう」
「すぐ近くのはずじゃ」

チュミミーン

和「唯、何か言った?」

唯「ううん、何も言ってないよ〜」

和「おかしいわね…空耳かしら…」

紬「唯ちゃん、はい」スッ

唯「ハンカチ?」

紬「さっきその…」

女「ネーナです」

紬「ありがとうございます」
「私は琴吹紬です。ムギって呼んでください♪」

ネーナ「そう…ムギちゃんね」フフッ
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:30:26.21 ID:ZZuf2B5DO
唯「ねぇねぇムギちゃん、続きは〜?」

紬「あ、ごめんね」
「さっき唯ちゃんの手首にネーナさんの血が付いたのが見えたから」
「良かったらそのハンカチ使って?」

唯「ありがとームギちゃん!」
「それじゃあお言葉に甘えて…」
「あれ…?」

唯が血を拭こうと自分の手首を見ると…
手首は虫に噛まれたように腫れていた…

唯「虫に噛まれたのかな…」
「少し腫れちゃってる…」

紬「本当…」
「かいたらダメよ?」

唯「うん!」

女「チュミミーン」ボソッ

和「あら…?」
(まただわ…疲れてるのかしら…)
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:30:56.91 ID:ZZuf2B5DO
バスの中!

律「ネーナってすごく美人だよな〜」

和「そうね。羨ましい限りだわ」

ネーナ「あら…みんなもかわいいわよ」

唯「えへへ、そうかな〜♪」デレデレ

梓(素直だなぁ、唯先輩)
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:31:25.71 ID:ZZuf2B5DO
紬「みんな!あれ見て!」

梓「うわ…」

和「地面に頭を埋めてる…」

唯「な…何してるの、あの人…?」

ネーナ「修業者の荒行よ」
「辺りを見渡してみて」

承太郎「…随分修業しているヤツがいるな」

ジョセフ「全身地面に埋まってるヤツもいるし…」
「熱した鉄板の上に座っているヤツもいるな…」

唯「やけどしちゃうよ…」
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:32:06.08 ID:ZZuf2B5DO
和「ねえ…あそこ…」
「キャンプファイアみたいに組んである木の上…」
「何か…燃やしてない…?」

紬「あ!あれ人じゃない!?」

唯「た、大変だよ!あれも荒行なの!?」

律「荒すぎだろ!」
「あれはヤバいって!」

ネーナ「大丈夫よ」フフッ
「あの人は火葬されているだけ…」

梓「良かった…」

律「まぎらわしすぎだろ…」
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:33:03.05 ID:ZZuf2B5DO
花京院「しかし、ここまでとはね」
「聖地ベナレスは、何ヶ月いても飽きないと聞いたが…」
「飽きる前に精神がやられそうだ」

律「確かに荒行を見てるだけでこっちも修業できそうだな…」

唯「……」

梓「唯先輩どうかしましたか?」
「さっきまで元気だったのに」

承太郎「…まさか酔ったんじゃあないだろうな」
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:33:31.61 ID:ZZuf2B5DO
唯「ううん…」
「ちょっと酔いそうだけど…」
「これ…」スッ

唯は承太郎達に手首を見せる…
手首は…最初に比べてかなり腫れあがっていた…

紬「ひどいわね…」
「バイ菌が入っちゃったのかしら…」

ジョセフ「まさかここまで酷くなるとは…」
「蚊に刺されたわけじゃあなかったのか…」
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:35:04.11 ID:ZZuf2B5DO
花京院「ジョースターさん、幸い僕達以外に乗客はいない」
「スタンド使いに見られている可能性はないと思います」

ジョセフ「そうじゃな」
「和ちゃん、治してやってくれ」

和「はい」ズギュ―z_ン!
「唯、手首を貸して」

唯「うん…」スッ

和「プロローグ、唯の手首を治して」

プロローグは唯の手首に触れる…
しかし…少し腫れが引いただけであったッ
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:36:26.54 ID:ZZuf2B5DO
和「え…どういうこと…?」
「それぐらい治せないはずは…」

承太郎「田井中…この前のカブトムシの話だが…」

律「ああ…」
「…カブトムシの脚は戻らなかった」
「…生命は戻らない」

紬「唯ちゃんの右手は…」
「死んでる…ってこと…?」

唯「そ、そんなはずないよ!」
「見て!すごく動くもん!」グッパッグッパッ

ジョセフ「確かに…壊死とは考えられん…」
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:36:56.88 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「…シンプルに考えて」
「真鍋の能力がその手首の腫れ方に追いついてないってことか」

唯「そんな…」
「私…どうなっちゃうの…?」

ジョセフ「…今日にでも病院へ行こう」

承太郎「…それがいい」
「…俺が着いていこう」

唯「ありがとう…」

ネーナ「あの…能力って…」
「それに、和ちゃんが唯ちゃんの手首に触れたら腫れが引きましたし…」

ジョセフ「…彼女達は超能力を持っている」
「そうとだけ言っておこう」

ネーナ「そう…ですか…」
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:37:43.06 ID:ZZuf2B5DO
病院!

医師「ふむ…酷いね…」

承太郎「…そいつはどうなるんだ?」

医師「これは…切り取りましょう」

唯「え!?」

医師「バイ菌が入ってるね…」
「切って毒出さないと悪化するね…」
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:42:26.68 ID:ZZuf2B5DO
唯「そ、そんな!」
「何か飲み薬とか無いの!?」

医師「私の言うこと確かね」
「私英国で医学勉強したから」
「それに大丈夫…局部麻酔するから痛くないよ」

唯「う…」

承太郎「まあ…仕方ないさ」
「いつまでもその人の顔のような腫れ物を残すわけにもいかないだろう?」

唯「変なこと言わないでよ〜…」
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:43:12.70 ID:ZZuf2B5DO
医師「さあ、切り取るよ」
「そこのお兄さんはちょっと部屋から出ててね」

唯「え!?承太郎君どこか行っちゃうの!?」

承太郎「手術だし仕方ない」

唯「そんな…隣にいてよ…」

承太郎「やれやれ…」
「後でアイスでも買ってやるから一人で頑張るんだ」
784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:44:41.11 ID:ZZuf2B5DO
唯「でも…怖いし…」

承太郎「大丈夫だ」
「すぐに終わるさ」

医師「そうそう」
「すぐに終わるね」

唯「う…ん…」
「じゃあ…学ランだけ貸して…?」

承太郎「?」
「まあいいが…」スッ

唯「ありがと…」バサッ
「絶対…待っててね…」

承太郎「ああ」
「じゃあ頑張れよ」

ガチャッ バタン
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:45:25.10 ID:ZZuf2B5DO
医師「その服どうするね?」

唯「着るからちょっと待っててください」ゴソゴソ
「よし!おっけー!」

医師「お姉ちゃんには大きくないかい?」

唯「いいんです」
「…お守りみたいなものだから」ニコッ

医師「そう…」フフッ
「それじゃあ麻酔するね」
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:45:53.08 ID:ZZuf2B5DO
少し後!

医師「そろそろいいかな」
「それじゃあ切り取るよ」

唯「はい…」プイッ
(自分の手が切られるところは見たくないよ…)

シーン…

……

唯(あれ…何か静か…)

確かに唯の言うとおり、室内はかなりの静寂さであった…
メスなどを置いたりする時に音が出てもいいはずだが、物音は何一つせず…
医師にそっぽを向き、状況確認ができない唯を尚更不安にさせた…
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:46:24.81 ID:ZZuf2B5DO
唯「あの…終わったんですか…?」

シーン…

唯(あれ…?)
「どうか…しましたか…?」

シーン…

医師からの返事は無く…
相変わらず室内は無音であった…
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:46:53.99 ID:ZZuf2B5DO
唯「あの…」クルッ

不安感が頂点に達した唯は、意を決して医師を見るッ

医師「アゴォッ…」

唯「ひっ…!」ゾクッ

唯の目に入ったものは当然医師であった…
ただ…顔と口はメスで切り裂かれ…
鼻も削がれ…見るも無惨な姿であった…
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:47:22.89 ID:ZZuf2B5DO
唯「な…に…!?」
「大丈夫!?」

医師「……」ドサァ!

「ヘイ!ドクターッ」
「あたいを切ろうなんてとんだバカ野郎だねッ」
「このとんちきめっ!」

医師が倒れた直後…
唯の右側から声が聞こえたッ

790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:47:50.63 ID:ZZuf2B5DO
唯「え…」
「まさ…か…」

唯は声が聞こえた方へ目を向けるッ!
声の発生源は、唯の右手首であった!
腫れ物が人の顔のように変わっていたのだッ!

唯「これが…しゃべった…!?」

「正解よ唯ちゃん!」
「あたいは女帝(エンプレス)ッ!」
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:49:13.58 ID:ZZuf2B5DO
唯「え!?」
「何で私の名前を知ってるの!?」

女帝「最近あんた達と行動を共にしたのは誰だい?」

唯「まさか…」
「ネーナさんがスタンド使いッ!?」

女帝「正解だよ!」
「あんたはそれを伝える前に死んじまうけどね!」
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:49:49.72 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「…おい、どうした?」
「…随分騒がしい気がするが」

唯(そうだ…!)
「承太郎君ッ!敵スタンドだよッ!!」

承太郎「何ッ!どこだッ」

唯「この部屋の中

女帝「にいたけど今外に逃げたよッ!」
「あのお医者さんがスタンド使いだった!」

唯「え…?」
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:50:15.14 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「平沢ッ!お前はそこで安静にしていろッ!」ダダダダ

唯「待って承太郎君!今のは私じゃないッ!」
「スタンド使いはネーナさんだよッ!」

承太郎の足音が徐々に部屋から遠ざかり…
遂に聞こえなくなった…

唯「承太郎君…」ウルウル
「何で気づいてくれないのぉ…」ウルウル

女帝「あたいのモノマネが上手かったみたいだね!」

唯「モノマネが上手くてもだよッ!」グスッ
「絶対に後で仕返しするッ!」
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:51:32.77 ID:ZZuf2B5DO
女帝「残念だけどそれは無理だねッ!」
「あんたはここで死んじまうんだからさぁ〜〜!」

唯「私は絶対に死なないッ!」
「承太郎君と約束したもんッ!」
「サンデイ・シエスタッ!」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」

唯は自身の右手首へ殴りかかるが…止められたッ!
エンプレスから腕が生え、サンデイ・シエスタの拳を受け止めたのだッ!
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:52:44.79 ID:ZZuf2B5DO
女帝「私が止めたから良かったけどさぁ〜〜〜」
「もっと自分の身体を大切にしなよ、唯ちゃんッ!」

唯「くッ…」
「オラァ!」

唯は右腕を力の限り診察台へたたき込むが…
それすらも止められてしまったッ!
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:54:02.62 ID:ZZuf2B5DO
女帝「ヒャヒャヒャ!」
「無駄だよ唯ちゃん!」

唯「ハァ…ハァ…」

唯は思う…

私のスタンド、サンデイ・シエスタ…
前から思ってたけど、パワーが全然ない…
こんなにパワーがある相手だと、すごく不利だよ…
みんなのところに行かなきゃ…
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:54:31.38 ID:ZZuf2B5DO
唯「急がなきゃ!」タタタタ

女帝「ジョセフじじい達のところに行く気かい?」
「果たしてそううまくいくかな?」ニヤッ

唯「うるさいッ!」ガチ…

唯が扉を開ける一瞬前…
誰かが扉を開いたッ

看護師「先生…次の患者さんが…」
「きゃあああああああああああああああああっ!」

唯「あ…」
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:55:04.88 ID:ZZuf2B5DO
看護師「せ…先生が…」
「あ、あなたが…」

唯「違

女帝「そうだよ!」
「名前は平沢唯!」
「日本人で、ホテル・クラークスに泊まってる!」

唯「そんな…」
「嘘つかないでよッ!」

女帝「見られたからには、あなたも殺さなきゃね…」

看護師「ひっ…」
「人殺しィィィイイイイイイーーーーーーッ!」タタタタ

唯「ち、違うよ!」

女帝「ヒャヒャヒャ!」

唯「と、とりあえずここを出なきゃ!」
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:55:34.19 ID:ZZuf2B5DO
町中の路地裏!

唯「ハァ…ハァ…」
「どうしよう…」

唯は何とか病院を脱出できたが…
町中の光景を見て絶望した…
大勢の警察が町中を歩き回っていたのだ…

女帝「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
「これであんたはホテルに戻れないね!」
「それに承太郎もいない!」
「誰の邪魔も入らずにあんたを殺せるってわけさ!」
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:56:08.23 ID:ZZuf2B5DO
唯「ハァ…ッオラァ!」

唯は壁にエンプレスをたたき込むが…
またしても止められてしまったッ
しかも、壁にあった手すりを掴まれ…
身動きが取れない状態になってしまったッ!

唯「あッ…」

女帝「バカめ!さっきので学習しなかったのかい!」
「おまわりさーん!」
「ここに犯人がいるわよーッ!」
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:56:40.06 ID:ZZuf2B5DO
警察「おいお前!」
「そこを動くなよ…動いたら撃つぞッ!」

女帝「ヒャヒャ…絶体絶命だねぇ〜!」

唯「…ネーナさんが…ね」

女帝「何を言ってるんだい!このトンチキがッ!」
「逃げられないのはあんただよッ!」
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:57:09.91 ID:ZZuf2B5DO
唯「…逃げられないのはネーナさんだよ」
「…私を逃がさないために…手すりに両手でしっかり掴まってる」

女帝「はっ!」

唯「オラァ!」

女帝「ガベッ!」

顔面に拳が入ったエンプレスはッ
両手を手すりから離したッ!
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:57:47.91 ID:ZZuf2B5DO
唯「今のうちに…!」

警察「動くなッ!」

唯「ごめんなさい!急いでるの!」タタタタ

警察「チッ!」ドガァァン!

唯「え…」バスゥ!

警官が放った銃弾は…
唯の腹部に穴を空けたッ

唯「う…そ…」ドサァ!

警察「……」ドガンドガンドガァァン!

唯「あッ…ガハッ…」バスバスバスゥ!
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:58:16.93 ID:ZZuf2B5DO
女帝「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
「これであんたも終わりだね!」
「後は残りのジョセフじじい達をゆっくり殺すことにしよう!」

唯「ハァ…ハァ……ッ…ハァ…」タタタタ

女帝「え……?」

先ほどまでエンプレスは唯が撃たれた姿を見ていた…
しかし…いつの間にか唯は走っていたッ!
しかも唯は無傷だったのだッ!
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:58:44.50 ID:ZZuf2B5DO
女帝「ど、どういうことだい!?」
「いつの間にか景色もだいぶ変わってるッ!」

唯「ハァッ…ハァ……」タタタタ
「サンデイ・シエスタ!」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」

女帝「ぐへッ…」

混乱していたエンプレスは、攻撃を受け止めることができなかったッ!

唯「あ!承太郎君ッ!」タタタタ

承太郎「…平沢」

女帝「ゲッ…」
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:59:15.56 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「…この騒ぎ…敵スタンド使いのせいなのか?」

唯「うん!」
「私のこの手首の出来物が敵スタンドだった!」

承太郎「…そうか」
「自分では倒せないんだな?」

唯「うん…パワーが強すぎて…」
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 18:59:43.21 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「そうか」
「スタープラチナッ!」ズギュ―z_ン!
「少し痛むかもしれないが、我慢してくれ」

唯「大丈夫!」

女帝(ヤ…ヤバい…)
(どうにかしないと…)

唯「ハァ……んッ…ハァッ…ハァッ…」タタタタ

女帝「な…に…?」

エンプレスが見た光景には…
承太郎はいなかったッ!
そして!唯は先ほどと同じように走っていたッ!
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:01:25.94 ID:ZZuf2B5DO
女帝「…なるほどね」
「殴られてから少し記憶が違うのは…」
「あたいが幻覚を見せられていたからってわけだ!」

唯「もう…ハァッ…ばれちゃった…」タタタタ
「遠回り…してるのにッ…」タタタタ

女帝「命運尽きたね!」
「あたいがあと少し成長すれば頸動脈をプッツンできる!」
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:02:03.57 ID:ZZuf2B5DO
唯「ダメ…しゃべらないでッ…!」タタタタ

唯は承太郎の学ランを手首に被せる…
しゃべる腫れ物、エンプレスを町人の目から隠すにはそれしかなかったッ

女帝「ヒャヒャヒャ!」
「能力も見破られてお手上げってところかな!」
「あたいはゆっくり成長してあんたを殺すとしよう!」
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:02:29.18 ID:ZZuf2B5DO
唯は焦っていた…
エンプレスはゆっくり成長する、と言ったが…
エンプレスの成長スピードはかなり早かったのだッ
遠回りして、警察の目を掻い潜りながらホテルに向かうには…
時間が足りないッ
そう感じ始めていた!
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:03:00.59 ID:ZZuf2B5DO
女帝「……」バリバリコリコリ
「ゲプッ」

唯「なに…これ…」

エンプレスに被せている学ランから…
かじられたキャベツやリンゴが落下してきたッ

唯「キャベツ…リンゴ…?」
「な、何をしてるの!?」
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:03:29.43 ID:ZZuf2B5DO
女帝「チュミミーン!」
「食ってるんだよ!」
「市場を通った時に盗んだのさ!」
「やっぱりさっさと成長してあんたを殺そうと思ってねッ!」

唯「ヤバ…」
「オラァ!」

女帝「何がオラァ!だい!」

唯とエンプレスの拳が交錯するッ!
拳はお互いに直撃したッ!
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:04:04.00 ID:ZZuf2B5DO
唯「いったぁッ…」ウルッ

女帝「私もあんたの打撃を食らった…」
「そこまでダメージはないけど…おそらく幻覚を見てるッ!」
「本当に幻覚を見てるのか見極めるために…」
「この世界のあんたを殺すッ!」

唯「私はッ!絶対に死なないッ!」
「オラァ!」
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:04:32.15 ID:ZZuf2B5DO
女帝「貧弱だねッ!」パシィッ!
「アチョーッ!」

エンプレスは唯の攻撃を受け止め反撃するッ!
エンプレスの手刀は、唯の頸動脈をかっ切ったッ!

唯「あッ……」ブシュウ!

女帝「よしッ!」
「とどめだよッ!」ヒュッ!

エンプレスは唯の左胸に手を突き出すッ!

唯「ごふっ………」ドスゥ!
「……………」ドサァ!

その手は唯の胸に風穴を空けたッ…
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:05:15.64 ID:ZZuf2B5DO
女帝「これが幻覚なら…」
「私の目には元気な唯ちゃんがもうすぐ映る…」
「その時は…映った瞬間二回目の攻撃をすればいいだけッ!」

もはや、エンプレスは油断の心など持っていなかった…
唯の油断させる能力…
それを完全に理解したのだッ!
816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:05:41.31 ID:ZZuf2B5DO
唯「食らえッ!」

エンプレスの目に、腕を振り上げるサンデイ・シエスタが映るッ!

女帝「やはり幻覚だったねッ!」
「もう一回殺しちゃるよッ!」パシィッ!
「アチョアチョーッ!」

唯「うぐッ…!」ドサァ!

エンプレスの攻撃を受け、唯は転がり倒れたッ!
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:06:07.92 ID:ZZuf2B5DO
女帝「死になァァアーーーッ!」ヒュッ!

エンプレスは唯の首を目がけ釘を突き出すッ!
唯が転がっている時に道で拾っていたのだッ!

唯「オラァアアッ!」

唯はエンプレスに向けて、鎖を振り下ろすッ!
それは、承太郎の学ランについているものだった!
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:06:57.02 ID:ZZuf2B5DO
女帝「これしき止められないとでも思ったのかいッ!」ガシッ!

エンプレスは鎖を掴んだッ!

唯「オラァァァアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーッ!」バサッ!

唯は学ランを右手で掴んで投げるッ!
学ランに隠れていたものは…
唯の渾身の力を込めた左手だったッ!

唯「私は右手も使えるんだよッ!」

女帝「しまったッ!」
「ガボッ!」ドチャッ!

唯の一撃がエンプレスに決まるッ!
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:07:36.56 ID:ZZuf2B5DO
女帝「ぐッ…」
「なかなかやるね、唯ちゃん…」
「とりあえず唯ちゃんを傷つけないとね…」
「アチョーッ!」ヒュッ!

唯「痛ったぁぁぁあああああああああああ!」ドズッ!

釘は唯の首に突き刺さるッ!
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:08:12.22 ID:ZZuf2B5DO
女帝「さあ…どっちだい!?」

唯「…おはよう、ネーナさん」

女帝「アチョーッ!」ヒュッ!

唯「…腕の方向に…注意してね」
「まあ…今言っても遅いけどさ」

女帝「え…」ドスッ!
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

エンプレスは…
自分を刺していたッ!
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:08:45.17 ID:ZZuf2B5DO
女帝「何で…」

唯「私のスタンド…寝てる人に攻撃はできないけど…」
「動きとかは変えられるから…」
「寝てる間に腕の向きを変えてたんだよ…」
「さっきの攻撃を見て思ったんだ」
「…絶対に私が目に入った瞬間攻撃してくるなって」

女帝「この…クソ女

唯「オラオラオラオラオラァ!」

女帝「ギャアアアアアアアアアァァァ…」

エンプレスは気を失い…消滅したッ
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:09:18.71 ID:ZZuf2B5DO
唯「良かった…消えた…」ホッ
「あ…学ラン破れちゃってる…」
「釘にひっかかっちゃったのかな…」
「どうしよう…」

承太郎「平沢ッ!」

唯「承太郎君!」
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:09:44.34 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「なぜここにいるんだッ!?」
「病院にいろと言っただろうッ!」

唯「承太郎君がどっか行っちゃったからだよ!」

承太郎「お前が敵スタンド使いが外に逃げたと言っただろう!」

唯「私じゃないもん!」

承太郎「何…?」

唯「あれは私じゃなかった!」
「敵スタンドがしゃべってたの!」
「何で気づかなかったの!?私じゃなかったって!」
「何で…?ずっと…一緒だったのにっ…」ウルウル
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:10:18.10 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「…すまなかった」

唯「謝らないでよ…」
「ほんとは…私が悪いのに…」
「私が先にスタンドの事を言っておけば良かったのに…」

承太郎「…気づいてやれなかった俺に責任がある」
「…手術室に確認しに行かなかったミスもある」
「…お前は悪くないさ」

唯「違うよ…」
「私が悪いんだよ…」
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:10:52.54 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「やれやれ…」
「これじゃあ埒があかないな」

唯「うん…」

承太郎「今回は両成敗ってことにするぜ」

唯「りょーせーばい?」

承太郎「どっちも悪かったってことだ」

唯「ん〜…そうしとこう!」ニコッ

承太郎「助かる」フッ
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:11:25.52 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「そういえば敵スタンド使いはどこだ?」

唯「私が倒しました!」フンス

承太郎「そうか」
「よくやったじゃあないか」

唯「えへへ〜♪」
「でもね、私だけで倒したってわけでもなくて…」

承太郎「どういうことだ?」
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:12:00.61 ID:ZZuf2B5DO
唯「承太郎君だよ」

承太郎「…何?」

唯「承太郎君が…守ってくれたんだ」

承太郎「…?」
「俺は今来たばかりだが…」

唯「わかんなかったらいいよ〜」
「承太郎君がわかんなくても…」
「私と一緒に闘って、守ってくれたのは承太郎君なんだから」ニコッ

承太郎「そうか」フッ
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:12:34.73 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「そろそろ戻るか」
「じじい達に報告…するまでもないと思うが」

唯「そうだね」
「承太郎君、私疲れちゃったよ…」

承太郎「頑張って歩け」

唯「え〜…」
「おんぶおんぶ〜」ブー
「アイスは買わないでいいから〜」

承太郎「…やれやれ」
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:13:46.44 ID:ZZuf2B5DO
唯「ありがとー♪」ギュッ
「お〜、高いですな〜♪」

承太郎「少し静かにしておけ」
「やかましいのは嫌いなんだ」

唯「えへへ、ごめんごめん」
「私寝るね…」
「走りすぎて疲れちゃったよ…」

承太郎「そうか」
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:14:15.29 ID:ZZuf2B5DO
唯「あのね…」

承太郎「寝るんじゃなかったのか?」

唯「寝言だよ〜」

承太郎「そうか」
「それじゃあ返事はしなくていいんだな」

唯「まあ…うん」

承太郎「……」
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:16:35.00 ID:ZZuf2B5DO
唯「あのね、私…最近思うんだ。承太郎君を支えたいって」
「さっき自分を責めてた承太郎君を見てなおさら思った」

承太郎「……」

唯「もっともっと近くで支えたいって」
「ずっとずっと…」
「承太郎君の近くで支えていきたいって」

承太郎「……」
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:17:46.21 ID:ZZuf2B5DO
唯「でも…近くにいたい、支えたいって気持ちだけじゃない」
「何かこう…よくわかんないけど…」
「…モヤモヤする気持ちがあるんだ」

承太郎「……」

唯「それは…承太郎君のことを考えたらどんどん大きくなっちゃって…」
「何か…胸がドキドキするんだ」

承太郎「……」
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:18:33.96 ID:ZZuf2B5DO
唯「そして…」
「その時に…りっちゃん、ムギちゃん、あずにゃん…」
「……澪ちゃん」
「みんなの顔が頭に浮かんで…」
「ドキドキは止まっちゃう…」
「この気持ちって…なんなのかな?」

承太郎「……」

唯「承太郎君…何だと思う…?」

承太郎「…さあな」
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:19:08.90 ID:ZZuf2B5DO
唯「やっぱり承太郎君でもわかんないか〜」
「ゆっくり考えてみよっと」

承太郎「……」

唯「……」
「ていっ!」ギューッ

承太郎「ぐッ!」

唯「んふふ〜♪」ギューッ

承太郎「…苦しいんだが」
「…それと顔が近い、離れろ」

唯「私は寝てます!」ギューッ!
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:19:43.50 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「…さっき返事を求めただろう」

唯「気のせいだよ〜♪」スリスリ

承太郎「むず痒いからやめろ…」

唯「承太郎君わがまま〜」ギューッ!

承太郎「どっちがだ…」
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:20:16.74 ID:ZZuf2B5DO
唯「ふふっ…」

承太郎「どうした?」

唯「今の状況でこんなこと思っちゃいけないってわかってるんだけど…」
「何かね…」
「今…すっごく幸せ…」

承太郎「……」

唯「承太郎君は今…」
「幸せ…?」

承太郎「……」
「…さあな」

唯「そっ…か…」
「そう…だよね…」
「……」スースー

承太郎「…やれやれ」
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:21:09.23 ID:ZZuf2B5DO
ホテル・クラークスじゃないホテル!

紬「まさか…ネーナさんがスタンド使いだったなんてね…」

梓「はい…」
「いきなり出血して、全身が崩れたときはびっくりしましたよ…」

ジョセフ「きれいだったんだがな…」

花京院「ええ…」
「まさかあんな人が変装していたとは…」
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:21:46.27 ID:ZZuf2B5DO
唯「そうだ承太郎君」
「学ランありがとね」スッ

承太郎「ああ」
「…ん?」

和「破れちゃってるわね」

唯「あ、そうだった!」
「ごめんなさい…」

承太郎「いいさ」

唯「でも…」
「そうだ!私が縫うよ!」
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:22:15.92 ID:ZZuf2B5DO
承太郎「気持ちはありがたいが…」
「…お前は裁縫できたか?」

唯「あ…」

律「大丈夫だよ唯」
「私が教えてあげるからさ」

唯「りっちゃん裁縫できたっけ?」

律「失礼な!」
「私も一通りできるんだぞ」
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/23(水) 19:22:41.93 ID:ZZuf2B5DO
唯「ほんと!?」
「りっちゃん先生お願いします!」

律「任せなさい!」

承太郎「…やれやれ」

裁縫の精神は…
受け継がれるッ!

本体名―ネーナ
スタンド名―エンプレス
―再起不能―

承太郎一行
―パキスタンへ―
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/23(水) 19:34:44.87 ID:ZZuf2B5DO
ちゅーこって
今回はこれで終わりです
今回はちゃんと解説しますよ

裁縫ですが、「俺はボーカル」の時に澪が律に教えてます
承太郎が学ランで律を扇風機から救った時ですね
学ラン大活躍してます

戦闘シーンですが、自分は意味わからないまま書きました
わかる人解説してください
何ていうか、唯のスタンドが雑魚というか、見せ場がないんですよね

最後の唯×承ですが、何ていうか、乙女な唯を書きたいのと、承太郎と誰かを痴話喧嘩させたかっただけです
それがたまたま唯だったと
まあ、主人公同士で良かったかな、と
唯のセリフでHTTの恋愛事情わかるんじゃないでしょーか

唯に抱きつかれたら俺の息子はライジング・サンしますね、間違いなく
承太郎はいつも賢者タイムなんでしょうね

ランカちゃんと魅音ちゃんかわいい

では
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/25(金) 13:30:06.81 ID:4eomioqDO
ぽぽぽぽ〜ん
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:30:40.77 ID:4eomioqDO
パキスタンへの道中!

律「何か寒いな…」

紬「ヒマラヤが近いからじゃないかな」

唯「あ!それ知ってる!」
「ヒマラヤほど〜の〜消しゴム一〜つ♪」

律「あ、それなら私も知ってるぞ!」
「確かペンはミサイルだよな!」

唯「そうそれ!」
「でもさ〜、ヒマラヤとミサイルってバランスおかしいよね〜」

梓「確かに…」
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:31:19.48 ID:4eomioqDO
梓「それより一つ気になることがあるんですけど…」

和「どうしたの?」

梓「承太郎先輩…まだ18歳じゃないですよね?」

承太郎「ああ」
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:32:40.49 ID:4eomioqDO
梓「ということは、まだ免許は持ってないんですよね?」

承太郎「まあな」

梓「じゃあ何で運転してるんですか…」

承太郎「…避難してるだけだ」

梓(あ、唯先輩からね…)
「唯先輩…まだ大丈夫ですか?」

唯「酔い止めを飲んだからバッチリです!」フンス!
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:33:40.93 ID:4eomioqDO
花京院「しかし…道が狭いな…」
「承太郎、運転は気をつけてくれよ」

承太郎「……」

花京院「承太郎?どうかしたのか?」

承太郎「…先を走ってた車に追い付いちまってな」
「あまりにもチンタラ走ってるもんでちょっとな…」
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:34:13.78 ID:4eomioqDO
花京院「…安全運転で頼むよ」

承太郎「…ああ」
「…安全に追い抜く」グンッ!

ギャルルルルルル!

律「ぎゃあああああああああああああ!」

花京院「うわあああああああああああああ!」

律「な、何してんだよアホ!」

承太郎「追い抜いただけだが」

律「そんぐらいわかるわ!」
「見えたぞ崖の下!」

花京院「ああ…崖側の席になったことを後悔したよ…」
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:34:48.73 ID:4eomioqDO
ジョセフ「しかし…インドとももうお別れか」

唯「私は…この闘いが終わったらまたインドに行くよ」
「アルバイトでお金を貯めて…」
「…澪ちゃんに会いに行く」
「毎年…毎年…」
「澪ちゃんは…寂しがり屋さんだから…」

律「唯…」
849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:36:26.01 ID:4eomioqDO
梓「…私も行きます」
「唯先輩だけじゃ…澪先輩にイタズラしちゃいそうですから」

紬「そうね」フフッ
「みんなで行きましょうか」
「きっと、澪ちゃんもそっちの方が喜ぶと思う」

承太郎「…そうだな」

律和「……」
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:37:08.30 ID:4eomioqDO
パパァーーー!

花京院「ん?」クルッ

花京院は後ろを振り向く
後ろには…先ほど追い抜いた車がピッタリとくっついてきていた

花京院「承太郎、さっきの車が追いついてきてる」
「先に行かせてあげたらどうだ?」

承太郎「やれやれ…」

承太郎は車を寄せ…先ほどの車を先に行かせた
だが…承太郎達を追い抜いた瞬間ッ
再びゆっくり走りはじめたのだッ
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:38:24.97 ID:4eomioqDO
ジョセフ「なんじゃこいつは…」

承太郎「…花京院…前の運転手をハイエロファントで殴ってきてくれ」

花京院「しかし…トラブルは起こすべきじゃあないだろう?」

承太郎「スタンドは見えないから大丈夫だ」
「…スタンド使いじゃあなかったらな」
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:38:53.76 ID:4eomioqDO
ウィーン…

承太郎達が言い合っている時…前の車の窓が下りる
そして…先に行くように合図を送ってきた

和「何なのかしら一体…」

梓「あのスピードを持続できなかったんでしょうね」

律「見た感じ、結構ボロい車だしな」
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:40:16.49 ID:4eomioqDO
ジョセフ「承太郎、早く追い越そう」
「前のヤツ…何を考えているのかわからん」

承太郎「…ああ」グンッ!

承太郎は追い抜くべく、アクセルを踏み込み、右側に車を寄せる
しかし目の前には大型トラックが迫ってきていたッ!
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:40:50.02 ID:4eomioqDO
唯「ト、トラック!?」

律「避けろジョジョォォォオオオオオオオオオオオオオオ!」

承太郎「無理だッ!」
「全員何かに掴

紬「ハミング・バァァーーーーーードッ!!」ドゴォ!

紬は自分達の乗っている車を殴るッ!
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:41:24.68 ID:4eomioqDO
ドグチャア!

花京院「た…助かった…」
「琴吹さんが車をゲル状にしてくれたのか…」

紬「みんな、ケガはない!?」

律「大丈夫、助かったよムギ」

梓「そうだ!あの車はッ!?」

承太郎「…いないな」
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:41:56.64 ID:4eomioqDO
唯「…スタンド使い…だったのかな?」

花京院「殺されるところだったしね…」
「そう考えるのが自然だろう」

紬「でも…スタンド攻撃を受けたわけでもないし…」

承太郎「…どっちだろうが…俺達が殺されそうになったのは事実だ」
「今度見つけたらタダじゃおかねーぜ…」

ジョセフ「そうじゃな」
「…何をされるかわからん」
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:42:26.40 ID:4eomioqDO
和「そろそろ行きましょうか」
「車も無傷だから良かったわ」

梓「トラックの運転手はどうしますか?」
「この世のものじゃあないものを見たような、すごい顔してますけど」

承太郎「…ほっとけ」
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:43:08.72 ID:4eomioqDO
街道の茶屋前!

ジョセフ「お、あれは茶屋か」
「どうだ、少し寄って行くか?」

唯「賛成!」

ジョセフ「それじゃあ行くか」

キィーッ!
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:43:48.63 ID:4eomioqDO
梓「承太郎先輩、運転お疲れ様です」

承太郎「…お前は否定的な意見だったはずだが」

梓「何というか…承太郎先輩の運転は安心できて…」
「どうでもいいかなって」エヘヘ

承太郎「自動車学校には行かないで良さそうだな」

梓「それは行ってください…」
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:44:20.46 ID:4eomioqDO
唯「あ、これ何!?」

店員「これはサトウキビのジュースね」
「お嬢ちゃん飲んでみる?」スッ

唯「うん、ありがと〜♪」
「いただきま〜…あっ!」

紬「唯ちゃんどうかした?」

唯「あれ!」

唯の指差す方向には…先ほどさんざん悩まされた車が止まっていたッ!
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:46:44.07 ID:4eomioqDO
律「あんの車…!」
「店員さん!あの車の持ち主誰かわかるか!?」

店員「さあ…」
「いつあそこに止めたのかも気づかなかったよ」
「なあ、あの車の持ち主は誰だ?」

店員は店の中にいた3人の男に尋ねたが…
返事はかえってこなかった
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:47:30.74 ID:4eomioqDO
紬「名乗り出てくるはずないわよね…」
「どうしますか、ジョースターさん?」

ジョセフ「…これも安全に国境を越えるためだ」
「無関係のものはとばっちりだが…」
「やるぞ承太郎ッ!」ガシッ!

男1「なッ!?」

承太郎「ああッ」ガシッ!

男2「ぐッ!」
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:48:29.05 ID:4eomioqDO
梓「何やってるんですか二人共!」

唯「そうだよ!その人達がかわいそうだよ!」

紬「二人共冷静になって!」

ジョセフ「今はこれしか方法がないッ!」

ドルルルン!

承太郎達が男達に殴りかかっているとき…
エンジン音が聞こえたッ!
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:49:23.54 ID:4eomioqDO
承ジ「何ッ…」クルッ

振り返ると…あの車は既に発車していたッ!

和「…どうやら…私達はバカにされたみたいね」

承太郎「全員急いで車に乗れッ!」ダダダダ

唯「うんッ!」タタタタ
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:49:49.85 ID:4eomioqDO
山道!

律「一体あいつは何なんだ…」
「闘いにもこないしさ…」
「頭いかれてんじゃねーのかよ」

花京院「どうでもいいさ」
「追いついてはっきりさせよう」

ブロロロ!

ジョセフ「見えたッ!もっと飛ばすんじゃ承太郎!」

承太郎「ああ!」グンッ!

承太郎が速度を上げると…
前方の車もスピードを上げたッ
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:50:26.77 ID:4eomioqDO
承太郎「チッ…」
「…なかなか速いじゃあねーか」

花京院「ん…?」

唯「どうしたの?」

花京院「地図では、この辺のパキスタンへの道はトンネルがあるはずなんだ」

承太郎「…黙ってろ花京院」
「運転に集中できねえ」

花京院「だが…」
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:51:00.37 ID:4eomioqDO
ジョセフ「承太郎!次のカーブでヤツをとらえろ!」

承太郎「中野ッ!壁に沿ってタイヤが入るぐらいの溝を掘るんだッ!」

梓「わかりましたッ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
「終わりましたッ!」
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:51:32.90 ID:4eomioqDO
承太郎「…よくやったな」グンッ!

律「カーブなのに飛ばしすぎだろ!」

梓「大丈夫です!」
「承太郎先輩の運転は…安心ですから」フフッ

承太郎「カーブに入るッ」
「全員何かに掴まっておけ」

ガコンッ!

そう言うと同時に…タイヤを溝にはめ込んだッ!

花京院「こ、これは…!」
「僕が前に貸した漫画にあったテクニック!」
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:52:02.31 ID:4eomioqDO
ギャルルル!

紬「やった!曲がり切ったわ!」

花京院「まさか、現実で溝落としをするとは…」

しかし、カーブを曲がりきった先には…
崖があったッ!

唯「崖!?」

承太郎「チィッ…」グンッ!

ギャルルルルルルルルル!
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:52:29.09 ID:4eomioqDO
紬「何とか止まったね…」
「でも…あの車はどこに行ったのかしら」
「ここ…つり橋しかないのに…」

梓「落ちちゃったんですかね…」

ドゴォ!

突如、車の後方から衝撃が襲う!
落ちたと思っていた車が後ろから突っ込んできたのだッ!

ジョセフ「何!?なぜ後ろにおるッ!」
「ここは一本道だったはずじゃ!」
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:53:44.20 ID:4eomioqDO
承太郎「くそッ!」
「かなり力が強い…!落とされるッ!」

紬「梓ちゃん!この車を溝にいれてッ!」

梓「無理です!大きすぎです!」
「溝に入れる大きさにも限界があるんですッ!」

ジョセフ「もう危険だな…」
「全員脱出するんじゃ!急げ!」
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:54:20.66 ID:4eomioqDO
ダダダダ!

唯「承太郎君、全員降りたよ!」
「承太郎君も早く降りて!」

承太郎「…そうか」
「…だが…今降りたらはるか下に着地しちまう」

承太郎の言う通り…既に運転席の下には地面がなかったッ!

律「大丈夫だ!」
「GS3!車を固定しろ!」ズギュ―z_ン!

GS3は車を固定するッ
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:55:24.36 ID:4eomioqDO
律「ジョジョ!早く!」
「力が強すぎてあんまりもちそうにない!」

承太郎「ああ」ズサッ
「助かったぜ田井中」
「お礼に、なかなかお目にかかれないような押し出しを見せてやる」

律「私あんまり相撲に興味ないんだけど…」
「やっちまえジョジョ!」
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:55:54.85 ID:4eomioqDO
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

車は崖下に落下した!

律「こりゃあ、インド場所の優勝はジョジョで決まりだな」
「あ、唯〜、久しぶりに…」ニヤッ

唯「ごっつぁんです!」
「稽古は本場所のごとく!本場所は稽古のごとくっす!」

律「相撲は国技じゃないっす!格闘技っす〜!」

和(今の状況じゃあ『国技じゃない』って、シャレになんないわね…)
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:56:34.98 ID:4eomioqDO
唯「相撲に勝って勝負に負けるとは、こういうことかいなぁ!」

律「はぁ〜どすこ〜いどすこい!」

唯「はぁ〜どすこ〜いどすこい!」

梓「さあ、行きましょうか」
「もうすぐでパキスタンですよね」

唯律「ボ、ボケ殺し!?」

梓(ボケてたんだ…)
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:57:03.91 ID:4eomioqDO
『相撲に勝って…勝負に負ける…』
『まさに…お前達のことだな…』

唯律紬梓和花ジ「……え?」

承太郎「…誰だ?」

花京院「…僕達じゃあない」
「僕達の車から聞こえた気がする」

『車輪…』
『運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)…』
『俺のスタンド…』
『お前らはこれから運命の車輪に殺されるッ!』
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:57:30.43 ID:4eomioqDO
ジョセフ「敵スタンド使いか!」

紬「でも、どこから電波を!?」
「さっきの車はめちゃくちゃのはずだし…」

和「おそらく…車がスタンドよ」
「あのオランウータンのスタンドと同類だと思う」

車輪『そうだ…よくわかったな…』
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:57:59.00 ID:4eomioqDO
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

唯「何…?この音…」

梓「すごい地鳴りですね…」
「何か…すごくヤバい気がします…」

承太郎「…これは…徐々に震動が強くなってきてるぜ」
「……まさか…!」
「全員走れッ!」ダダダダ

承太郎達が走った直後…
承太郎達が元いた場所に、突き落とした車が姿を現したッ!
穴を掘ってきたのだッ!
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:58:31.29 ID:4eomioqDO
花京院「穴を掘ってッ…」
「何てパワーだ…」

ギシシシ…

車は軋んだ音を発しながら変形していったッ

梓「これはッ…」
「めちゃくちゃだったのに…」
「変形して直りましたよッ!」

車輪『轢き殺してやる!』ギャルルルルルル!

唯「承太郎君避けてッ!」

承太郎「いや…お望み通りパワー比べをしてやる」ズギュ―z_ン!

ジョセフ「やめろッ!」
「まだヤツのスタンド能力が謎じゃ!」
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:58:59.28 ID:4eomioqDO
車輪『死ねィ!』シュキィィ

次の瞬間!
承太郎の体に何かが打ち込まれたッ!

承太郎「ガハッ!」
「何を飛ばしやがったッ…!」

車輪『体勢を崩したなッ!』
『ひき肉にしてやるッ!』ギャルルルルルルルルル!
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 13:59:33.26 ID:4eomioqDO
律「ヤバいッ!」
「梓ッ!ジョジョを溝の中にッ」

梓「くッ…!」ズギュ―z_ン!
「間に合えェェーーーーーッ!」ガオン!

梓が溝を掘ると同時に…
風が吹いたッ!
そして…承太郎は消えていたッ!
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:00:02.82 ID:4eomioqDO
車輪『チッ…』

和「間に合った…」

梓「いいえ…私じゃありません」

唯「え?」

梓は空を指差した…
その方向を見上げると…
飛行している紬と承太郎の姿があった!

唯「ムギちゃん!」

紬「承太郎君…大丈夫…?」

承太郎「ああ…」
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:00:40.36 ID:4eomioqDO
紬「…承太郎君…この臭い…」

承太郎「…ああ」
「おいッ!そいつはガソリンを飛ばしているッ!気をつけろッ!」

律「気をつけろって言ってもさぁ…!」

車輪『食らえィ!』シュキィィ

唯「いったぁッ…!」ブシュウ!
「見えないからどうしようもないよ…」

紬「承太郎君、降りよう!」

承太郎「ああ!」

承太郎達はホイール・オブ・フォーチュンの前に降り立つ
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:01:09.89 ID:4eomioqDO
車輪『のんびり遊覧飛行してればいいものを…』
『わざわざ自分から殺されにくるとはな!』ギャルルルルルル!

紬「突っ込んでくるッ!」
「みんな!後ろの岩の隙間に逃げて!」タタタタ

全員後ろに走りだすが…

唯「わっ!」ドサァ!

唯がこけたッ!
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:01:48.39 ID:4eomioqDO
車輪『まずは一人ッ!』

梓「唯先輩ィィイーーーーーーッ!」

承太郎「やれやれだぜ…」ダダダダ

紬「承太郎君ッ!」
「くッ…」
「ハミング・バァァーーーード!」ズギュ―z_ン!

ジョセフ「ダメだ!間に合わんッ!」
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:04:00.94 ID:4eomioqDO
承太郎「平沢ァァアアア!」ダッ!

承太郎は唯へ向け、手を差出しながら跳んだッ!

唯「承太郎君ッ!」ギュッ!

車輪『まさか一気に二人殺せるとはな!』ギャルルルルルル!

承太郎「琴吹達のところまで走れッ!」ブンッ!

承太郎は…掴んでいた唯を投げ飛ばしたッ!
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:04:36.76 ID:4eomioqDO
唯「え…」
「痛ッ…」ドサァ!

ドグチャア!

唯が地面に落ちた直後…何かが衝突したような音が聞こえたッ

唯「あ…あ……」ガクガク

そして…唯の目に入ったのは…
常識では考えられない方向に脚が曲がった承太郎であった!

車輪『まずは…一人!』

唯「あ……はァッ……」ガクガク

和「唯ッ!走って!」
「承太郎君の行動を無駄にしないで!」
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:05:13.96 ID:4eomioqDO
車輪『次はお前だ!』ギャルルルルルル!

運命の車輪は唯へ向きを変える!

花京院「ハイエロファントグリーン!」ズギュ―z_ン!
「平沢さんッ!」ガシィ!

花京院は唯をハイエロファントで連れ戻すッ!

車輪『チッ…邪魔をしやがって…』
『だが!お前らのいるところは行き止まりだッ!』
『文字どおりもう「道」はない』
『逃げ「道」も…助かる「道」も…エジプトへの「道」も』
『輝ける未来への「道」もないッ!』
『なぜなら!お前らはここでひき肉になるからだ!』ギャルルルルルル!
889 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:06:01.65 ID:4eomioqDO
花京院「何!?こっちに突っ込んで…」

和「大丈夫!この隙間、入ってこれるはずが…」

しかし…和の予想は外れることになるッ!

バゴン!ベゴバゴ!

車輪『こそこそ逃げるなッ!』
『ゴキブリかてめーらはよー!』

梓「へ、変形して無理矢理ッ…!」
890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:06:42.00 ID:4eomioqDO
車輪『ん?』

だが…ホイール・オブ・フォーチュンの動きが止まったッ!
よく見ると…岩が伸びていたッ

車輪『これは…岩が伸びてやがるッ!』
『スタンド能力かッ!』

紬「…ええ」
「そして…あなたは絶対に私達にたどり着けないッ」

車輪『それはどうかな?』ギャルルルルルルルルルルルル!

ジョセフ「何ッ…」
「力が強くなりおったッ!」
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:07:13.77 ID:4eomioqDO
車輪『こんなもんひきちぎっちまえば関係ないぜッ!』

ホイール・オブ・フォーチュンは更に強い馬力で突っ込んできたッ!
そして…とうとう最前列にいた紬の目の前まできていたッ!

車輪『くっくっくっ…』
『よくお嬢ちゃんの顔が見えるぜ…』
『そして…何かちぎれるような音がするな…』
『お前らがミンチになるのももうすぐだ!』
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:07:47.23 ID:4eomioqDO
紬「あなた…」

車輪『ん?』

紬「私達に『道』がないって言ったわよね?」

車輪『それがどうした!』

紬「『道』って…自分で切り開くものだと思うの」
「何も見えない真っ暗な荒野に…明るい道を…」

車輪『何が言いたいッ!』

紬「あなたにも見せてあげる」
「私達が三年間かけて切り開いた確かな『道』をッ!」
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:08:28.69 ID:4eomioqDO
車輪『もういい…死ねッ!』ギャルルルルルルルルルルルルルルル!

紬「和ちゃん!岩を直してッ!」

和「プロロォォーーーーーグ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

和は延び切っていた岩を直したッ!
そして車は…パチンコのように弾き飛ばされたッ!
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:09:10.05 ID:4eomioqDO
車輪『崖に落とすつもりかッ!』
『だが…無駄だ!』ギャルルルルルル!

運命の車輪は崖の手前で停止したッ

紬「…できたよ…『道』が」

紬の言うとおり…車が引きずった跡で道ができていたッ!

車輪『生意気なッ!』

紬「そしてこの『道』は三年間で切り開いた確かな『道』ッ…!」
「私達と承太郎君を繋ぐ『道』よッ!」
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:09:48.53 ID:4eomioqDO
承太郎「…そうだな」

車輪『何!?承太郎は倒したはず…』キョロキョロ
『いないッ!どこから声が!』

承太郎「…これはてめーの掘った穴だぜ」

車輪『下かァァアーーーーーーーッ!』

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

車輪『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:10:20.00 ID:4eomioqDO
梓「やったッ!」

唯「承太郎君!」タタタタ

唯は走った…承太郎のもとへ…
しっかりと…紬の作った道を通って…

唯「ごめんなさい…私のせいで…」ポタポタ

承太郎「大丈夫だ」
「最初のガソリン以外ケガはない」

唯「え…?」グスッ
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:12:22.86 ID:4eomioqDO
承太郎「俺が走りだした時に琴吹がスタンド能力でゲルにしてくれたんだ」
「上半身以外、少しずつゲル化するようにな」

唯「ほんと…?」ウルウル

承太郎「ああ」スッ
「見ればわかるだろう」

唯「良がっだぁ…!」ポタポタ

承太郎「何で泣くんだ…」
「ん?…おい…ケガしてるじゃあないか」

唯「ごれはガゾリンで…」ポタポタ
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/25(金) 14:13:49.53 ID:4eomioqDO
承太郎「おい真鍋」

和「もうそろそろ呼ぶ頃だと思ったわ」スタスタ
「……」ズギュ―z_ン!
「はい、これでよし」

唯「ありがと…和ちゃん」グスッ

和「承太郎君も」ズギュ―z_ン!

承太郎「悪いな」

ジョセフ「よし、ケガも治ったしそろそろ行こう」
「パキスタンももうすぐじゃ」

本体名―ズィーズィー
スタンド名―ホイール・オブ・フォーチュン
―再起不能―

承太郎一行
―パキスタンへ―
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/25(金) 14:16:32.90 ID:4eomioqDO
終わり

何かイニシャルがDっぽいのがあるけど気にしないでください
一つ言うなら全然安心できないですね、あれは

次のスレタイどうしよう
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 01:34:48.49 ID:5Qa28RdDO


久し振りに覗いたらめっちゃ進んでたぜ
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/28(月) 18:52:01.42 ID:3oweBrRDO
こんばんワニ
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:52:45.74 ID:3oweBrRDO
パキスタン!

唯「パキスタンかぁ〜」

律「パキスタンって何かあるのか?」

和「そうね…」
「インダス文明とかモヘンジョ・ダロを受け継いでる国…かしら」

唯「食べ物はないんだ…」

梓「また食べ物ばっかり…」
「中国とかで食べたじゃないですか」

唯「世界中のおいしいものを食べたいんだよ!私は!」フンッ

梓「はぁ…」
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:53:17.97 ID:3oweBrRDO
花京院「…承太郎」

承太郎「…どうした」

花京院「霧がかなり濃くなっているが…」
「運転は大丈夫か?」

承太郎「…少し…危ないな」

紬「向かい側からどんどん霧がきてる…」
「ジョースターさん、今日はこの町に泊まりませんか?」
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:53:53.00 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「そうじゃな」
「事故を起こして怪我をしたら元も子もない」

梓「ん…?」

外を眺めていた梓は、不思議なものを目にした…

梓(犬の…死体…?)

和「梓ちゃん、どうかした?」

梓「いえ…槍に刺さった犬っぽいのが見えまして…」
「霧が濃くて、しっかりは見れなかったんですけど…」
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:54:20.11 ID:3oweBrRDO
和「そう…」
「私は確認できなかったんだけど…」

律「私も外は見てなかったしな…」

花京院「僕も見てなかったな…」
「まあ…気にすることじゃあないさ」
「見間違いの可能性もある」

梓「そう…ですね…」
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:54:46.61 ID:3oweBrRDO
町!

唯「着いた〜!」

紬「承太郎君、お疲れ様♪」

承太郎「ああ」

律「結構きれいな町だな〜」

承太郎「インドから出たばかりだから尚更そう感じるな」
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:55:19.94 ID:3oweBrRDO
和「本当ね」
「『バクシーシ』なんてどこからも聞こえてこないし…」
「やっと落ち着ける町に来たって感じね」

律「ほんとだよ…」

花京院「みんな、お腹は空いてないかい?」

梓「お昼時ですし…ちょっとお腹空きましたね」
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:55:51.54 ID:3oweBrRDO
唯「それなら、あそこにレストランがあるよ!」

承太郎「英語は読めるのか」

唯「日本を出る前に『restaurant』だけは覚えたからね!」フンス!

梓「何なんですか…その食に対する異常な執着心は…」
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:56:22.55 ID:3oweBrRDO
紬「ふふっ」ニコニコ
「それじゃあ行こっか♪」
「アッサラーム!」
「ほら、みんなも!」

唯律梓和花ジ「アッサラーム!」

紬「アレイクム!」

唯律梓和花ジ「アレイクム!」

店員「……」スッ

律「あ!通じ

バンッ!

律「あれ…?」
「『CLOSED』にひっくり返されたぞ…」

紬「……」シュン…
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:56:51.86 ID:3oweBrRDO
店員「……」シーン…

梓「何か…感じ悪いですね…」

ジョセフ「おい、いきなり閉店にすることもないんじゃあないか?」
「わし達はこの町にホテルはあるのか?これが聞きたかっただけじゃ」

店員「……」シーン…
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:57:22.63 ID:3oweBrRDO
承太郎「…てめー」スタスタ
「…その耳は飾りか?」

紬「じ、承太郎君…!」

店員「…そんなわけないだろう」

承太郎「…それじゃあ質問に答えやがれ」
「この町にホテルは?」

店員「知らないね」クルッ

それだけ言うと…店員は身を翻した…
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:57:51.43 ID:3oweBrRDO
承太郎「…知らねーだと?」
「お前…この町の人間じゃあ
「なッ!」

承太郎は言い掛けていた言葉を飲み込んだ…
店員の首筋に…ゴキブリがいたのだッ!

承太郎「こいつはッ…」ゴシゴシ

承太郎は目をこすり、もう一度店員を見る…
今度は…首筋には何もいなかった…
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:58:27.40 ID:3oweBrRDO
唯「承太郎君、どうしたの?」
「何かびっくりしてたけど…」

承太郎「お前ら…見えていなかったのか?」

花京院「見える…?」
「何か見たのか?」

承太郎(こいつら…見ていないのか…?)
「いや…気のせいだ」
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:58:59.63 ID:3oweBrRDO
和「…本当にそうかしら」

律「どういうことだ…和…?」

和「この町に来る前…梓ちゃんも幻覚のようなものを見てる…」
「この短時間で梓ちゃんと承太郎君…二人も幻覚を見てるわ」
「…本当に幻覚なのか、と思ってね」

梓「敵のスタンド…ですか…?」

和「そこまではわからないけど…ね…」
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 18:59:31.73 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「…うむ」
「用心をするにこしたことはないだろう」
「何となくじゃが…この町は不気味じゃ…」

律「確かに…」

紬「早くホテルを見つけなきゃ…」

唯「あ、あそこに男の人がいるから声かけようよ」

承太郎「…そうだな」
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:00:02.01 ID:3oweBrRDO
唯「アッサラーム!」
「おじさん、この辺にホテルってない?」

男「……………」

唯「ねえ、おじさ〜ん!」

花京院「平沢さん…」
「その人…様子がおかしくないかい…?」

唯「ん〜…また無視されてるしね…」
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:00:40.90 ID:3oweBrRDO
花京院「そうじゃあない…」スタスタ

花京院は男の元へ歩み寄り…顔を覗き込んだ

花京院「なッ…!」
「おい!どうしたんだッ!?」ユサユサ

激しく揺さ振られた男は…
力なく背後に倒れたッ
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:01:20.92 ID:3oweBrRDO
梓「こ…この人…」

その時ッ
男の口からトカゲが二匹姿を現したッ

律紬和「ひッ…!」

唯梓「きゃああああああああああああああああああああああ!」

承太郎「…死んでるな」

花京院「ああ…」
「この表情…何かに怯え…恐怖の真っ只中にいる時に死んだみたいだ…」
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:01:48.96 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「みんな…大丈夫か?」

梓「はい…何とか…」

紬「まさかトカゲが出てくるなんて…」

唯「あ…」
「この人…鉄砲持ってるね…」

花京院「…まだ煙が出ている」
「…僕達がここに到着した頃に発砲したのかな」
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:02:16.74 ID:3oweBrRDO
律「自殺…か…?」

ジョセフ「いや…見たところ血も出ておらんし傷もない…」

承太郎「…しかし…こんな道端で人が死んでるのに町のヤツらは静かだな」
「日本なら、かなりの野次馬がいる気がするぜ」

律「不気味…だな…」
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:02:45.54 ID:3oweBrRDO
紬「とりあえず…今は町の人に警察を呼んでもらいましょう」

花京院「そうだね」
「そこの人!すまないが警察を呼んでくれないか!人が死んでるんだ!」

女「……」クルッ

花京院「うっ……」

花京院が呼び掛けた女の顔は…
ニキビのようなもので埋めつくされ…
あまりにも醜いものであった…
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:03:12.54 ID:3oweBrRDO
花京院「……」タラタラ

女「失礼…しました…」
「ちょいとニキビが膿んでまして…」
「ところで…あたくしに何かご用でェ〜〜?」

花京院「…警察に通報してくれ」

女「警察?」
「なぜゆえにィ〜〜〜?」

花京院「お前にはそこで死んでいる人が見えないのかッ!」
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:03:41.38 ID:3oweBrRDO
女「……」ポリポリ
「おやまあ…人が死んでおるのですか…」
「それで…あたくしに何かできることは?」

花京院「お前はマヌケかッ!」
「警察を呼んできてくれと何回も言っているだろうッ!」
「一体何回言えば理解するんだッ!」

女「はいはい…」
「警察を呼ぶんですね…わかりました」スタスタ
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:04:11.40 ID:3oweBrRDO
花京院「一体なんだ…この町は…」

紬「おかしすぎるわね…」
「普通…発砲音なんて誰もが気づくわ…」

梓「…承太郎先輩、ジョースターさん」
「この人の死因をはっきりさせましょう」
「いくら何でも不自然すぎます…」

ジョセフ「確かにな…」
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:04:51.80 ID:3oweBrRDO
律「敵スタンド使いの仕業…とか…」

承太郎「…無関係の男を殺す必要がないだろう」
「だが…万が一もあるしな…」
「何せこの死に方だ…」

ジョセフ「ああ…」
「…急いで調べるぞ」

花京院「さらに霧が濃くなってきたな…」

唯「何か…ドクロの形に見えない…?」
「リンゴォ先生のあごヒゲみたいな…」
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:05:21.07 ID:3oweBrRDO
律「懐かしいな…リンゴォ先生…」
「…さわちゃん…元気かな」

花京院「…すまない」

梓「花京院先輩のせいじゃありませんよ」

紬「そうよ」
「誰も花京院君のせいだなんて思ってないわ」

花京院「…ありがとう」
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:06:39.14 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「これはッ!」

紬「どうしたんですか!?」

ジョセフ「のどの下を見てくれ…」

唯「わっ…」
「かなり大きい傷穴だね…」

律「10円玉ぐらいありそうだな…」

花京院「これが死因か…」
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:07:17.92 ID:3oweBrRDO
和「でも…」
「こんなに大きい穴なのに血が一滴も出てないわね…」

承太郎「確かにな」
「これは普通の事件じゃあない」
「…俺達は知る必要があるッ」ビリィ!

承太郎は男の服を破いたッ
そして…その男の体にはッ…
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:07:46.93 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「こいつはッ…」

唯「穴がいっぱいあけてあるよ!?」

梓「しかも…どの穴からも血が出てません…」

承太郎「…この町にスタンド使いがいる可能性が強くなったな」

ジョセフ「霧が深いが仕方ない…」
「急いでこの町を出るぞッ!」

承太郎「…待てじじい」
「敵スタンド使いはそれが目的かもしれん」
「何せ…道路のすぐ横は崖だ」
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:08:18.26 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「…パワー型ならわし達を崖下に落とすことは容易いか…」
「しかし…どうしたもんかの…」

ジョセフ達が困り果てている所に…
一人の老婆が姿を現した…

老婆「旅のお方のようじゃな…」
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:08:44.05 ID:3oweBrRDO
花京院「ええ」
「あなたはこの町の方ですか?」

老婆「はい…」
「わたしゃこの町で民宿をやっております」
「この霧ですじゃ…今日はわしの宿にお泊まりになりませんかのォ」
「お安くしときますよって」

梓「普通の人…ですね…」ホッ

和「ええ…」
「お婆さんの言う通り…今日はお世話になりませんか?」
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:09:16.34 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「そうじゃな」
「それじゃあ婆さん、案内してくれないか?」

老婆「はい」ニコニコ
「こっちですじゃ」トコトコ

承太郎「……」

紬「…承太郎君」

承太郎「…ああ」
「この町の人間がおかしいのか…あの婆さんがおかしいのか…」
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:10:48.33 ID:3oweBrRDO
紬「…やっぱり…そのことを考えてたのね」
「…普通すぎて…逆に怪しいよね」

承太郎「…ああ」

律「ジョジョー!ムギー!置いてくぞー!」

紬「あ!待ってー!」
「承太郎君…とりあえず行こう?」

承太郎「…そうだな」
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:11:15.59 ID:3oweBrRDO
宿前!

老婆「ここですじゃ」

花京院「立派ですね」

老婆「そんなことはありませぬよ」
「さあ、ジョースター様方」
「ご案内いたしますよって…ついてきてくだしゃれ」トコトコ

紬「…待ってください」
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:11:47.76 ID:3oweBrRDO
老婆「どうかしましたか?」

紬「…私達…誰もジョースターさんの名前…言ってませんよ?」
「なのに…あなたはジョースター様と言った」
「…何でジョースターさんの名前を知ってるんですか?」

老婆(ぐッ…!)
(この小娘がァァ〜〜〜!)
「いやですねぇ、お客さん」
「さっきそちらの方が呼んだじゃありませんか」
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:12:17.61 ID:3oweBrRDO
梓「私…ですか…?」

承太郎「…本当か?」

梓「そう言われたら…呼んだような…呼んでないような…」

老婆「呼びましたよォ」
「長年客商売をしてると人様の名前はすぐ覚えてしまうんですからねェ」

紬承「……」
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:12:58.41 ID:3oweBrRDO
唯「二人とも疑いすぎだよ〜」
「ねぇ、みんな?」

律「そうだな」
「二人ともたまにはリラックスしないと体が持たないぞ」

紬「…そう…ね」
「すみません」

老婆「いえいえ、何も気にしておりませぬよ」
「それよりも、何を疑っていたので?」

唯「私達ね〜、悪い人探ししてるんだ〜」

老婆「なるほど」
「大丈夫ですよ。わしはずっと民宿を経営しとるだけですじゃ」

ジョセフ「すまなかったな」
「そして…そろそろ案内してくれないかの」

老婆「はいはい、こちらですよ」トコトコ
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:13:29.68 ID:3oweBrRDO
部屋内!

唯「広ッ!」

和「みんな同じ部屋って初めてね」

梓「それにしても…疲れちゃいましたね…」

ジョセフ「まったくだ…」
「インドをやっと抜けたと思ったら、こんな町に着いたしの…」

律「私ちょっとトイレ〜」スタスタ

紬「行っトイレ〜♪」フリフリ

承太郎「…やれやれ」
939 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:15:29.18 ID:3oweBrRDO
ガチャッバタン!

花京院「…田井中さんがいないが…そろそろ説明してくれないかい?」

梓「確かに…説明がほしいです」

紬「…そうね」
「話すわ…私と承太郎君の考えを」
940 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:16:32.44 ID:3oweBrRDO
ロビー!

律「おばさーん!」スタスタ

老婆「はいはい」
「どうかされましたか、律さん?」

律「トイレってどこだったっけ?」

老婆「トイレはそのドアを入って、一番奥にありますよ」
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:17:42.70 ID:3oweBrRDO
律「そうだった!ありがとうおばさん」スタスタ

老婆「いえいえ」ヒタ…ヒタ…

トイレへ向かう律に…老婆が忍び寄る…
その右手には…巨大なハサミが握られていたッ!

律「そうそう…」クルッ

老婆「はいッ!?」サッ

律が振り向いた瞬間…間一髪でハサミを隠したッ
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:18:37.32 ID:3oweBrRDO
律「宿帳…見せてくれないかな…?」

老婆「え、ええ…」
「これですじゃ」スッ

律「…ありがとう」

老婆「どうかしましたかの?」

そして…律はゆっくりと口を開いた…

律「私…ちょっと…宿帳の名前…間違っちゃってさ…」

老婆「え!?」
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:19:12.99 ID:3oweBrRDO
律「…私の本名…『田井中律』っていうんだけど」
「…間違って弟の名前書いちゃってさ」

老婆「何…」

律「それで…誰か他に『律』がいるのかと思ったらさ…」バサッ!

律は老婆へ宿帳を見せるッ!

《Josef Joestar》
《Qtaro Kujo》
《Ocean Sunfish Kotobuki》
《Satoshi Tainaka》
《Koko Nakano》
《Gita Hirasawa》
《Madoka Manabe》
《Tenmei Kakyoin》
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:19:39.36 ID:3oweBrRDO
律「今日ここに泊まってるのは私達だけ…」
「別の『律』さんと間違ったわけでもない…」
「何で…私の本名を知ってるんだ…?」
「HTTは…世界デビューした記憶はないぜ…」

老婆「くッ…!」

律「もうお前がスタンド使いってのはばれてんだよッ!」
「来やがれッ!」

老婆「言われないでもすでに殺しにかかってるよォォオーーーーー!」

律の背後の扉が破られるッ!
その中からは大量の人が飛び出してきたッ!
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:20:42.91 ID:3oweBrRDO
老婆「死ねェェェエエエエエエエエエエエエエエ!」

律「いいのかよ!そんなに固まって出てきてさッ!」ズギュ―z_ン!
「オラオラオラオラオラァ!」

律は一人の男を殴るッ!
すると…全員の動きが止まったッ!

律「密集しすぎなんだよ」ニヤッ
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:21:15.48 ID:3oweBrRDO
老婆「うけけけけけけけけ」

律「おいおい…絶望的すぎてボケちまったのか?」

老婆「ボケはお前じゃッ!」
「誰がそこにいるヤツで全員と言ったッ!」

律「なッ!」クルッ!

律は振り向くッ!
しかし!誰も目には入らなかった!

律「いないじゃん…」クルッ

律が再び老婆を視界に捉えようと首を戻すと…
老婆は既に目の前にいたッ!
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:21:47.71 ID:3oweBrRDO
老婆「引っ掛かりおったな!マヌケがッ!」
「ケェーーーーーーッ!」

老婆はハサミを振り下ろすッ!

律「くッ!」ズバッ!

直撃は免れたが…かすり傷を負ってしまったッ

老婆「ケケケケ…」
「わしの息子をいたぶりおった貴様らは絶対に許せん!」
「わしの『正義(ジャスティス)』で殺してくれるッ!」

突如…律の周りを霧が覆う…
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:22:16.93 ID:3oweBrRDO
律「何だ…これは…」

老婆「それがわしのスタンドじゃ!」
「自分の腕を見てみろ!」

律「うっ…」

先ほど老婆につけられた傷…
そこから出ていた血が霧の中に舞い上がり…

律「ゲッ!」ボゴーン!

傷口が穴に変わったッ!

律「こ、この穴はッ!」
「道端で死んでた男と同じだッ!」
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:22:52.39 ID:3oweBrRDO
老婆「マヌケのくせによくわかったじゃないか!」
「じゃが…それがわかったところで何にもならんッ!」

頭上の空気がいきなり湿気を持ち出し…
律は上を見上げたッ…

律「これはッ…!」
「さっき外で見たドクロ…ッ!?」

老婆「『ジャスティス』がダンスしたいとさッ!」

ジャスティスが右手を上げると…
律の右手も持ち上がったッ!
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:24:10.03 ID:3oweBrRDO
律「ああああああああああああああああああ!」メキメキ

老婆「貴様はわしの操り人形と化したッ!」
「自らの腕で死にな!」

律「うわっ!」

律の腕が再び振り上げられ…

律「ガボッ!」

口に突っ込まれたッ!

老婆「まずは一人!」
「そのまま窒息しなッ!」
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:24:46.50 ID:3oweBrRDO
承太郎達の部屋!

紬「…以上よ」
「…まだ現段階では疑ってるだけなの」

花京院「確かに…この町においては、あのおばあさんの方が異常者だ」
「怪しいと言われたら怪しいような気もするが…」

承太郎「そいつが覚えていたら楽だったんだがな」

梓「それは…すみません…」シュン…

承太郎「何も責めたわけじゃあないさ」
「ただ…これからのことを思うとな」
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:25:17.79 ID:3oweBrRDO
和「色々…注意すべきことが増えてくるかもね」

花京院「そうかもしれないが…」
「…今は目の前のことだけを考えよう」
「今の僕達の状況…決して楽と言えるものではない」

和「そうね…」
「今を生き延びないと…」

ジョセフ「…果たして、あの老婆がスタンド使いなのか」
「それとも…この町で唯一の常識人なのか」
「…承太郎と紬ちゃんの策…うまくいけばいいが」
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:25:59.06 ID:3oweBrRDO
唯「それにしても…りっちゃん遅いね…」

承太郎「…別に小べ

梓「黙ってください」

承太郎「……」

花京院「しかし…本当に遅い…」
「ここは迷うような廊下があるわけでもなかった…」

ジョセフ「…何かあったと考えた方がいいかもしれん」
「全員…律ちゃんの捜索に向かうぞッ!」
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:26:51.03 ID:3oweBrRDO
戻って老婆の部屋!

律「オゴ…ゴ…」
「ッく…危ねぇ…」

老婆「ふんッ!」
「自らの腕を固定しおったか!」
「だがッ!」

老婆は走りだし…

老婆「腕を固定したということは!それだけ動きが制限されたということッ!」
「脳みそ!ズル出してやるッ!」
「背骨!バキ折ってやるッ!」
「息子の恨み!今晴らしてやるッ!」
「この攻撃ッ!かわせるかァァアーーーーーーーーーーーーーーッ!」

老婆はハサミを真横に薙ぎ払うッ!
しかしッ!そこには既に律の姿はなかったッ!
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:27:19.01 ID:3oweBrRDO
老婆「チィッ!」

律「お前…私の動きが制限されるって言ったよな…」

律は…

律「私をお前の物差しで測るんじゃねえ!」
「私はッ!放課後ティータイムの部長だぞッ!」

空中にいたッ!
固定した腕を支点とし…床を蹴り上げッ
自身の体を空中に固定したのだッ!
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:28:34.52 ID:3oweBrRDO
老婆「だがッ!もう次は避けられないはずじゃッ!」
「このマヌケめッ!」

梓「…直接本人にマヌケって言ったら…」
「いくら律先輩でも傷つくと思いますよ?」

入り口には…梓がいたッ!

老婆「お前はッ…」

律「梓ッ!」

梓「律先輩、その体勢はしたないですよ」
「良かったですね、スパッツ履いてて」
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:29:12.82 ID:3oweBrRDO
律「何でここにいるんだッ!」

梓「律先輩が遅かったから、みんなで手分けして捜してたんです」
「ノックしても、その後に『もしもし』って言っても返事がなかったので…」
「勝手にお邪魔させてもらいました」

律「そっか…」
「ごめんな…心配かけて…」

梓「いいえ…無事で何よりです」ニコッ

老婆「命拾いしたなッ!」
「貴様は後で殺してやるッ!」
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:30:20.45 ID:3oweBrRDO
梓「命拾い?」
「…それは違います」
「律先輩はきっと…次の攻撃も避けていました」
「その次のも…その次の次のも…」
「おそらく…自分をスタンドで殴って運動の方向を変えていたと思います」
「この部屋に来てわかりました…」
「律先輩は…それほどの覚悟を持って…現に体現しようとしていたッ!」
「あなたにッ!私の!放課後ティータイムのッ!」
「気高き精神を持った部長をッ!侮辱する資格はないッ!!」

959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:31:07.49 ID:3oweBrRDO
律「梓…」

老婆「気高いという言葉はDIO様の為だけに存在する言葉ッ!」
「貴様のようなガキがやすやすと使っていい言葉じゃないわッ!」

梓「ああ…DIO…ですか…」
「あなた…広辞苑って知ってますか?日本の辞書なんですけど…」
「一回…それで意味を調べることをおすすめします」
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:31:34.30 ID:3oweBrRDO
老婆「どういう意味じゃ…」

梓「やれやれです…ヒントをあげましょう」
「類は友を呼ぶ…」
「あなたとDIOが友達かはわかりませんけど…」
「少なくともあなたには品位がない…」
「言ってる意味…わかり

老婆「貴様だけは絶ッッッッッ対に許さんッ!」
「ぶち殺すッ!!」

老婆は鬼のような形相で走りだすッ!
その脚力はとても老人のそれとは思えなかったッ!
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:34:15.63 ID:3oweBrRDO
律「梓ッ!」

梓「大丈夫ですッ!」

老婆「ケェェェエエエエエ!」

梓は間一髪のところで避け…

梓「オラァ!」

敵スタンドを殴るッ!
しかしッ

律「そうじゃないッ!」

梓「え…」

老婆「ウケケケケケケケ」
「貴様は脳が足りんようじゃな」

老婆にダメージはなかった!
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:35:15.71 ID:3oweBrRDO
律「そいつのスタンドは霧なんだッ!」
「多分攻撃は何一つ効かない!」
「逃げるんだ梓ッ!」

梓「何言ってるんですかッ!」
「律先輩を置いて逃げれるはずないじゃないですか!」

老婆「どっちにしろ…お前に逃げ道はないわ!」

梓「これはッ!」

入り口には…大量の操られた人がいたッ!
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:36:23.03 ID:3oweBrRDO
律「既に…呼び寄せてたのかよ…」
「梓…一旦引くんだ」
「いいか…お前は逃げるんじゃあない…」
「一旦引くことで…勝ちにいくんだ」
「それが…梓…お前にはできる」

梓「…わかりました」ダダダダ

梓は入り口と反対側…トイレの方へ走りだす!

老婆「待たんかッ!」ダダダダ

そして当然、老婆と町の人々も追いかけたッ
964 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:37:09.87 ID:3oweBrRDO
梓「それじゃあ…少しのお別れです」ズギュ―z_ン!
「オラァ!」ガオン!

梓は律が固定した人の下に溝を掘り…
ドアの向こうへ辿り着いた

老婆「チィッ…」
「こいつらに触ったら…わしも固定されるか…」

梓「律先輩…」

律「どした?」

梓「私…律先輩のこと…いつも遊んでばっかりで…」
「本当…部長らしくなくて…正直手遅れだと思ってました」
965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:37:56.43 ID:3oweBrRDO
律「手厳しいなんてもんじゃねーな…」

梓「だけど…それは誤解でした」
「私達の部長は…決して諦めない…強い心を持っているッ」

律「……」ニヤッ

梓「律先輩ッ!」
「私はあなたに!あなたの心にッ!」
「敬意を表しますッ!」

老婆「何を話してるんじゃ!」
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:39:23.32 ID:3oweBrRDO
梓「それは今ッ!あなたの身体に刻み込まれるッ!」

律「GS3…」
「…ロック解除だ」

律の言葉と同時に…固定されていた男達が動き出す

老婆「えッ…」

老婆は攻撃のモーションに入っていた男達に追いつけず…

老婆「ぎゃあああああああああああああああああああ!」

全員の攻撃をその身に受けたッ!
そして…男達と共に床に倒れたッ
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:41:09.18 ID:3oweBrRDO
梓「終わった…」

律「だな…」スタッ

梓「逃げろって…こういうことだったんですね」

律「まあな」
「梓が逆の扉に行ったらシャレにならなかったよ…」

梓「律先輩が思いつく程度のことなら私にも分かりますよ」ニヤッ

律「中野ーー!」ギューッ!

梓「ちょっ!痛いですって!」
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:41:59.45 ID:3oweBrRDO
律「………」グテッ

梓「あれ?」

律「………」スースー

梓「仕方ないですね…」
「膝枕でもしてあげましょう」ポスッ

律「………」スースー

梓「…デコ」

律「………」スースー

梓「デーコ」

律「ん〜…」スースー
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:42:41.25 ID:3oweBrRDO
梓「…ふふっ」ニコッ
(あの時は勢いだったから言えたけど…)
「やっぱり…すごいです、私達の部長は」ナデナデ
「私も…律先輩みたいな部長になれるのかな…」

紬「りっちゃーーーん!梓ちゃーーーん!」

梓「あ、みなさん」

承太郎「田井中ッ!」

梓「律先輩は大丈夫です」
「今は疲れて寝ちゃってるだけです」

承太郎「…そうか」
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:43:55.74 ID:3oweBrRDO
唯「あ!りっちゃんだけあずにゃんの膝枕ずるい!」

梓「唯先輩…静かにしてください…!」

唯「それじゃあ後で私にもしてね!」

梓「嫌です」

唯「え〜!ぶ〜ぶ〜!」
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:45:13.60 ID:3oweBrRDO
花京院「みんな…外を見てくれ」

ジョセフ「ここは…墓場か…」

和「この人…スタンドで墓場に町を作り出していたのね…」

紬「何て精神力なのかしら…」

梓「精神力というより…執念だと思います」
「この人をここに置いていったら、おそらく…」
「いいえ…絶対に再び命を狙われますよ」
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:45:47.40 ID:3oweBrRDO
和「…この人なら…連れて行きましょう」
「これから先に待ち受けるスタンド使いやDIOの居場所」
「そして…DIOのスタンド…」
「これらを聞き出せたら私達も対等になる」

唯「対等…?」

和「私達が今まで倒してきたスタンド使いが…」
「DIOか…その人に私達のスタンド能力を教えたと考えるのが自然よ」
「十中八九…私達のスタンド能力は敵にばれてるわ」
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/28(月) 19:46:14.95 ID:3oweBrRDO
ジョセフ「そうじゃな」
「律ちゃんが起きたら次の町へ行こう」
「そこで…そいつの考えをテレビに念写するとしよう」

紬「そうですね」

本体名―エンヤ・ガイル
スタンド名―ジャスティス
―再起不能―

承太郎一行
―首都カラチへ―
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/28(月) 19:48:04.64 ID:3oweBrRDO
今回はあつにゃん
どっかそこら辺の男より熱い気がする

さよなライオン
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/29(火) 08:54:48.78 ID:31VH2LHDO
こんにちワン
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:55:32.20 ID:31VH2LHDO
日本!

澪「ん〜〜っ!」ノビーッ
「ふぅ〜〜〜…」
(長い時間の飛行機は疲れるな…)
(それにしても…久しぶりの日本…)
(みんなより一足先に帰ってきちゃったけど…)
(…やっぱりいいな、自分の国は)フフッ

子供「ママー、あの人一人で笑ってるよー」

母「しっ!見ちゃいけません!」
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:56:06.26 ID:31VH2LHDO
澪「……」ショボン…
(それにしても…我ながらよく生きてたな…)
(もし最後にホル・ホースが拳銃を撃ってなかったら死んでた…)
(最後…スタンドを使って気を失わなかったら…)
(気を失ってやっと休んだからな…)
(……そういえば…どうしよう…)
(じ…承太郎って…呼んじゃったし…)
(み、みみみみみ澪って…呼んでもらったし…)
(………///)テレテレ
(い、今は日本でやらなくちゃいけないことをやらなきゃ!)
(……澪…)
(………///)ニヤニヤ

子供「ねえママー!」

母親「早く行くわよ!」
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:56:36.53 ID:31VH2LHDO
澪(……)ショボン…
(と、とりあえず…どうやって承太郎の家に行けば…)
(タクシーで桜ヶ丘高校まで行こうかな)

?「秋山…澪様ですね?」

澪「誰だッ!」ズギュ―z_ン!

?「お待ちください!」
「私はあなたの敵ではありません!」

澪「それじゃあ何で私の名前を知ってる!?」
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:57:23.86 ID:31VH2LHDO
?「旦那様から…頼まれました」
「この写真の子を空港まで迎えに行き」ピラッ
「…お嬢様のお宅まで届けてくれ、と」

澪「私の写真…」
「それに…旦那様に…お嬢様?」

?「私…ジョースター家にお仕えしております…」
「ローゼスと申します」

澪「ジョースター家…」
「私達の…味方…」
「ご、ごめんなさい!」ペコリ

ローゼス「いいえ、気にしないでください」
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:58:01.57 ID:31VH2LHDO
澪「あの…さっき『お待ちください』って言いましたよね?」
「…見えるん…ですか?」

ローゼス「いいえ…私にはスタンド能力は芽生えていません」
「もっとも…スタンドというものが何なのかすらもわからないのです…」

澪「ジョースターさんからは…」

ローゼス「必要最低限のことしか教えていただいておりません」
「私を早急に澪様のお迎えに行かせたかったのでしょう」
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:58:37.08 ID:31VH2LHDO
澪「そうですか…」
「すみません…私のために…」

ローゼス「いいえ、これも旦那様が私を信頼してくれてのことです」
「無事…あなたを空条家に届けます」

澪「あの…ありがとうございます!」
「よろしくお願いします!」

ローゼス「こちらこそ、おいぼれ相手で退屈させてしまうかもしれませんが…」
「よろしくお願い致します」
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:59:02.83 ID:31VH2LHDO
車内!

ローゼス「前にお嬢様のお宅にお邪魔した時に思ったのですが…」
「あなた方の町は…いい町ですね」

澪「はい」
「大好きです、この町は」

ローゼス「例えば…どんなところが?」

澪「たくさんありますけど、やっぱり…」
「楽しい…嬉しい…哀しい…寂しい…」
「私達のいろんな思い出が詰まった町だからってことが一番です」ニコッ

ローゼス「そうですか」フフッ
「それはとても素晴らしいことですね」
「とても充実しているのでしょう」
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 08:59:32.79 ID:31VH2LHDO
澪「はい!」
「軽音部…放課後ティータイムとして過ごした三年間は…」
「充実しすぎて…あふれかえっちゃいそうでした!」

ローゼス「放課後ティータイム?」

澪「あ、私達のバンド名なんです!」
「顧問の先生が勝手につけちゃって…」
「私は『ぴゅあ☆ぴゅあ』とか『ポップコーンハネムーン』…」
「『ちょこれーと☆めろでぃ』とかが良かったんですけど…」
「ローゼスさんはどう思いますか?」
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:00:06.12 ID:31VH2LHDO
ローゼス「ふふっ…」

澪「あ!何で笑ったんですか!?」

ローゼス「いえ…」
「その放課後ティータイムのことになると、とても楽しそうに話すので」フフッ

澪「あ…いや…すみません…///」

ローゼス「何で謝るんですか」フフッ
「よろしければですが…」
「私に放課後ティータイムのこと…お話ししていただけませんか?」

澪「は、はいっ!」パァッ
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:02:01.30 ID:31VH2LHDO
結構後!

澪「それで、承太郎は何渡したと思います?」

ローゼス「ん〜…見当がつきませんね」

澪「乾燥ヒトデですよ!」
「あの時は本当にびっくりしました…」

ローゼス「はっはっはっ」
「まさか坊っちゃんがそんなことをするとは」

澪「そして…その日から放課後ティータイムのトレードマークは…」
「ヒトデ…星の形なんです」
「それから…私はいつもヒトデを持ち歩いてました」
「財布を忘れても…携帯を忘れても…」
「ヒトデだけは…忘れたことがなかった」
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:02:30.82 ID:31VH2LHDO
ローゼス「そうですか」フフッ
「ぜひ拝見したいものです」

澪「それが…預けてきたんです、律に」
「そして…承太郎に届けてもらうように」

ローゼス「なぜ?」

澪「…みんなに忘れられたくないから…」
「ずっと…みんなと一緒にいたいから…」

ローゼス「そんなことをせずとも…大丈夫のはずです」
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:03:21.88 ID:31VH2LHDO
澪「そう…ですかね…」

ローゼス「そうですとも」
「どんなに遠くても…あなた達は繋がっていますよ」
「なぜなら…あなた達は…」
「放課後ティータイムですから」フフッ

澪「そう…ですね!」
「ありがとうございます!ローゼスさん!」

ローゼス「いえいえ、お礼を言うのはこちらです」
「とても楽しく運転できました」
「さあ澪様、着きましたよ」

澪「はい、ありがとうございました」

ローゼス「それでは中にはいりましょうか」
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:03:54.89 ID:31VH2LHDO
空条家!

澪「おじゃましまーす…」
(何か…久しぶりだな…)

ローゼス「誰かSPW財団の者は…」

スタスタ

ローゼス「SPW財団の者か?」
「澪様をお連れしたぞ」
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:04:27.47 ID:31VH2LHDO
ガラッ

憂「ローゼスさん、お帰りなさ…」
「澪…さん…?」

澪「ウソ…」
「う、憂…ちゃん…?」
「な、何で…」

憂「澪さん!」ダキッ

澪「わっ!」ギュッ

憂「無事だったんですね…」
「良かったぁ…」

澪「心配してくれてたんだな…」
「ありがとう、憂ちゃん」ニコッ
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:06:28.92 ID:31VH2LHDO
憂「いえ…」
「あの…お姉ちゃんは元気でしたか?」

澪「唯は元気だよ」
「行く国行く国で食べ物を捜し求めてる」フフッ

憂「そう…ですか…」
「お姉ちゃん…良かった…」

ローゼス「こんなところで立ち話も何ですし、中に入りましょう」

憂「そうですね」
「確か今はリビングが空いてました」
「行きましょうか」

ローゼス「私はお嬢様の所へ行って参りますので…」

憂「わかりました」
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:06:58.64 ID:31VH2LHDO
リビング!

憂「どうぞ、お茶です」コトッ

澪「ありがとう」
「何かこの家でずっと暮らしてたって感じだな」フフッ

憂「私…熱が下がってからSPW財団の皆さんのお手伝いをしてるんです」
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:07:28.64 ID:31VH2LHDO
澪「へぇ…」
「学校には行ってないの?」

憂「はい…」

澪「そっか…」
「それなら…寂しいんじゃないか?」

憂「お姉ちゃんも…皆さんもいなくて…すごく寂しかったです…」
「お姉ちゃんや皆さんの代わりは…誰にもつとまるはずはなくて…」
「だから…学校に行ってる暇があったら皆さんの力になろうって…」
「早く…帰ってきてほしかったから…」

澪「憂ちゃん…」
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:07:57.00 ID:31VH2LHDO
憂「あ!でも、純ちゃんや山中先生が会いに来てくれて、助かったり…」

澪「さわ子先生が!?」
「もう平気なのか?」

憂「はい、ぴんぴんしてます」フフッ
「私にあいさつ無しでどこか行って、帰ってきたらコスプレさせてやるって」

澪「うわ…」

憂「純ちゃんも表面は明るいですけど…」
「皆さんのことをすごく心配してますよ」
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:08:34.56 ID:31VH2LHDO
澪「そっか…」
「悪いな…心配…迷惑ばかりかけて…」

憂「…山中先生以外には…行方不明って伝えてますから…」

澪「そっか…」
「……」
「憂ちゃん…」

憂「何ですか?」

澪「憂ちゃんは…どうして治ったんだ?」

憂「私が…スタンドに適応したからだってお医者さんは言ってました」
「これほど時間がかかって適応したんだから…」
「…相当強力なスタンドだろう…とも」
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:09:08.51 ID:31VH2LHDO
澪「強力な…」
「能力は…」

憂「それが…ないんです」

澪「ない?」

憂「はい…」
「ある条件下にならないと…」

澪「条件?」

憂「多分…ですけど…」
「お姉ちゃんのスタンドと関係してると思うんです」
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:09:50.37 ID:31VH2LHDO
澪「唯のスタンド…か…」
「……」
「……聖子さんは…」

憂「まだ…高熱が続いてます」
「一向に下がる気配がないって…」

澪「急がなきゃな…」

憂「あの…純ちゃんや山中先生…お父さん達には…」

澪「…私だけ会ったらダメだよ」
「私は…みんなに会う為に戻ってきたわけじゃあない」

憂「でも…」

澪「遠足でさ、先生がよく言うだろ?」
「お家に帰るまでが遠足だって」
「そういうことだよ」

憂「今…こうしている時も…闘ってる…」
「気持ちは…皆さんと共に…」
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:10:50.71 ID:31VH2LHDO
澪「ああ」
「それじゃあ、私はSPW財団の人と話してくるよ」
「いろいろ…やることがある」スクッ

憂「…待ってください」

澪「どうした?」

憂「私も…連れていってください」

澪「…ダメだ」

憂「私も戦えます」

澪「…私達だけで十分だよ」
「憂ちゃんまで命をかけることじゃあない」

憂「命…かけることですよ」
「今もお姉ちゃん達は闘ってるかもしれないし…聖子さんは苦しんでる…」
「ここで…SPW財団と琴吹グループの人達にお茶を淹れてる場合じゃあない…」
「わかってるんです…私が一番…私のことは…」
「DIOを倒す…それが桜ヶ丘高校のスタンド使いの運命じゃないでしょうか」
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:11:56.21 ID:31VH2LHDO
澪「みんながみんな…そういう運命を背負ってるわけじゃあないだろ」

憂「そうでしょうか」
「私達は…承太郎さんの影響でスタンド使いになった」
「これで…説明できませんか?」

澪「……」

憂「嫌なんです…」
「皆さんが命をかけてるのに…私だけのうのうと過ごすのは…」
「DIOを倒して…帰って来たときに…誰かが欠けてるのは…」
「私は…皆さんと戦いたい…」
「皆さんの役に立ちたい…」
「承太郎さんの…ジョースターさんの…」
「ジョースター家の力になりたいッ!」
「圧倒的『白』の人から生まれたスタンド使いとしてッ!」
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/29(火) 09:12:26.62 ID:31VH2LHDO
澪「ふふっ」ニコッ

憂「す、すみません…熱くなっちゃって…///」

澪「違うよ。私達も最初…こんな感じだったなって」

憂「え?」

澪「承太郎について行くって言ったら来るなって言われて…」
「すごく必死にお願いしてさ」フフッ

憂「そうだったんですか…」

澪「行こう、憂ちゃん」

憂「え…」

澪「SPW財団の人のところ」
「飛行機と潜水艦を買って、承太郎達に追いつこう」

憂「それじゃあ…」

澪「ほら、私達には時間がないんだ。急ごう!」

憂「は…はいッ!」パァッ
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/29(火) 09:22:19.14 ID:31VH2LHDO
楽しい仲間がぽぽぽぽ〜ん
澪はこれからアヴドゥルにならないように戦わなくてはなりません
梨花ちゃまみたいに
憂のことはちゃんと最初にムギが言ってます
徐々に治ってると

次スレです
DIO「…承太郎と軽音部…そして生徒会がエジプトに向かっている…か」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301357848/l50
1001 :1001Over 1000 Thread
      (ヽ、 _ヽ、  )\     ヽヽ
     _ヽ、     ⌒  ヽ、     \\
     \ ̄     __    )ノ     ヽヽ
    ∠⌒     / )    ⌒ヽ     | |
     )   / ゙̄- く       \   ノノ
    /  /ノ^)___)ノl       ヽ_//
   /   //(/ !_|_|       ヽ三ヽ
   レヘ  |j(/l_/    |ノヽ      |──)  
    ノ (/l_/  /⌒| | | |  !   |二 二ヽ
  /   |_/__| |  | -| | ノノ    ノ── 、)
  /    `───| | ノ -| |   |/(())   ヽ  
 /⌒) ∧    ヽ/_//  /j()ノ_   (()) i
    // ノ     |_// / ̄ ̄`\ (())  j
      (ヘ       ̄   |   ヽ   \   /
       )/(/) / ⌒ |⌒ヽ |\  /i\ /|   )ヽ
            |/      |    !  / | ノ |  ( (
     )ヽ           |  /  /  ( ((|   ) ヽ
    (  )           |  / /    ヽ|  (   )
    ) (      、    /  ) |ヽ、_ __ ノ   )  (
   (   ヽ    ((   /  /−、|        (   ヽ
(    )   )    )ヽ  ヽ_ノ |  |   ヽ   ノ     )
 )  (    (   ノ  )     |   |  ( (  (      (
 (_ ノ     )(  ( (    / /^)  ) )  )
               )  / / /  (  ( _ノ
                 (/__/// // // )
  .ト、.  /ヽ |\  /ヽ  /”゙ォv' .// // /
  |. ヽ./ | ヽ! .`、/  ヽ,/     '     /_  _
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\      ,illllli,,,,,,,,, lllll llll               /
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\    ,illll!' ,illll!'  !!!!lllll!!!!l゙`     ,,, ,,,     ,r-'''゙ ̄
  >   ゙゙゙゙' .,illlll゙    lllll|  llllllllll!!!!!  llll !ll! iiii,, <_.
/_   .,illlll'   ,,,,,,,llllll,,,,,,,,,,      ,,,iillll!!゙   >
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   ( ⌒ )
    l | /

   .__⊥_    <こんなおわらせかたじゃあ、
  (____)     あとがこまるじゃないか!
  |_ノ_ヽ  ヽ
  | 3 | ◎| ̄ ̄6)  なんというむせきにんなわしだ!!
  ( ̄○丶   .|
  ヽ_◎__/)
  (
                                               SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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1002 :最近建ったスレッドのご案内★Powered By VIP Service
DIO「…承太郎と軽音部…そして生徒会がエジプトに向かっている…か」 @ 2011/03/29(火) 09:17:28.58 ID:31VH2LHDO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301357848/

エロく聞こえる普通の言葉 @ 2011/03/29(火) 08:46:23.99
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とある五条の蹴球闘技【第三試合】 @ 2011/03/29(火) 07:49:27.45 ID:4Y2nMf2J0
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上条・一方・浜面「バクマン。!」 @ 2011/03/29(火) 04:36:04.98 ID:vnFSdVNs0
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中学生がこの前「俺VIPPERなんだぜ!」って自慢してた @ 2011/03/29(火) 03:12:08.40
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キモオタ共ちーっすww @ 2011/03/29(火) 02:19:38.12 ID:NWSxnxySO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1301332778/

ジブリとか実況 @ 2011/03/29(火) 02:07:27.58 ID:P9UsMjXko
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夢精でパンツが妊娠した @ 2011/03/29(火) 02:05:58.19
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1301331957/


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