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HTML化した人:lain.
まどか「仮面ライダーアギト?」翔一「魔法少女まどか☆マギカ?」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/02/26(土) 18:39:27.68 ID:V0zJktx/0
『魔法少女まどか☆マギカ』と『仮面ライダーアギト』のクロスSSスレです
元々はVIPでやっていましたが、元のスレッドがdat落ちしてしまったため、改めてこちらで始めさせていただきます


元スレ
翔一「転校生の仮面ライダーアギトです!」巴マミ「あ、アギ……?」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1297974688/


【注意事項】
※クロスオーバーに伴なう原作改変あり

※世界観は『魔法少女まどか☆マギカ』ベースで、『仮面ライダーアギト』の一部キャラクターや設定がパラレルという形で登場します

※上記の理由から、このSSに登場するアギトは、津上翔一でも木野薫でも芦河ショウイチでもありません
 言ってしまえば、上記の者たちとはまた違う世界の仮面ライダーアギトです
 (劇中登場する他のライダーについても同義)

以上を予めご了承の上、本スレ及びSSをお楽しみください
2 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/26(土) 18:50:34.07 ID:V0zJktx/0
というわけで、こちらで本編を再開させていただきます。改めてよろしくお願いします
また、以降このスレに書き込み及び本編を投下する際は、現在のトリップを使わせていただきます

まずはVIPのスレに投下した分を加筆・修正を加えて随時再投下していきます
予めご了承ください
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 18:50:34.85 ID:c2+Av55do
おーこっちきたか。
まぁ保守もいらないしSS書くならこっちの方がいいよな。
期待。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 18:57:16.63 ID:fAWhnmIX0
落ちた時はどうなるかと思った。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 18:59:08.90 ID:mV5EJPrDo
おお、こちらに移動か。良かった
スレ立て乙ほむ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 19:13:37.89 ID:h912tZTd0
大道「やるじゃねえか、期待してるぜ」
\オツ!/
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 19:14:15.89 ID:x66SVj9AO
こっちに来てたか>>1
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 19:26:52.87 ID:P/XOSifCo
朝起きて更新したらスレ落ちててどうなる事かと思ったぜ
>>1
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 19:50:47.06 ID:cDhQgk2cP
アギトもまどかも観たことないけど楽しんで読んでます。移転おつ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 20:23:20.92 ID:7ymjqQ/c0
やったーーーーーー楽しみにしてたのよ!!!!
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 20:25:05.43 ID:YoXf8IuFo
アギトしか知らんが楽しく読んでるよ
>>1
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 21:00:57.34 ID:FaRqQngV0
俺らの保守が足りなかったか…
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/26(土) 21:02:47.98 ID:0J67mES50
支援
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 21:43:58.24 ID:IN7xi9DAO
8日ルールに引っ掛かったんだろ

あとここは落ちないしサルもないから支援と保守はいらない
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 21:48:43.57 ID:aZuisM8AO
おお、こっち来たか引き続き支援
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/26(土) 23:33:11.07 ID:eFVzjmADO
この話のおかげでまどか観ることにしたよ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/26(土) 23:34:05.09 ID:ohNPY1gDO
おーいらっしゃったか、引き続き楽しみにしてますよ!
まずは加筆修正版wktk
18 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:18:29.79 ID:aWPZ2FzS0
どうも>>1です
第1話の前半部の加筆・修正が完了したので投下させていただきます
19 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:25:09.92 ID:aWPZ2FzS0
 その少年が、見滝原中学校に転校してきたのは、季節が本格的に秋になろうとしていた頃であった――

翔一「転校してきた沢野翔一です! これからよろしくお願いします!」

 沢野翔一――担任教師と共に教壇の前に立っている少年はそう名乗った。

マミ(突然の転校生か……。3年生のこの時期に転校だなんて、進路とかいろいろ大変でしょうね……)

 そんな彼に視線を向けながら、彼女――巴マミは内心そう呟いた。

マミ(まぁ、私にはあまり関係がないことかもしれないけど……)

 そう結論づけると、マミは自身の左手薬指にはめられている指輪に眼を向ける。
 が――
20 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:26:33.40 ID:aWPZ2FzS0
先生「あ〜……。実はな、沢野。何せ本当に突然の転校だったものだから、まだお前の席の用意が出来ていないんだ……」

翔一「えっ? そうなんですか?」

先生「あぁ。だから、しばらくの間は、あそこの席を使ってもらえるか?」

 そう言いながら担任教師が指さした席は、あろうことかマミの隣であった。

マミ(!?)

翔一「ハイ。わかりました」


マミ「…………」

 再び視線を転校生――翔一に向けるマミ。
 すると、そんな彼女の視線に気がついたのか、翔一の方もマミへと視線を向け、両者の目が合った。
21 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:28:56.59 ID:aWPZ2FzS0
翔一「よろしくお願いします」

マミ「え、えぇ……。こちらこそ……」

 目が合った瞬間、翔一は笑顔を浮かべながらマミに会釈すると、やがて席に着いた。
 そして、自身も会釈し返し、翔一が視線を別の生徒たちの方へと向けたのを確認すると、マミは再び左手の薬指へと目を戻した。

マミ(……まぁ、こういうこともあるわよね……?)



 その日の夜――

マミ「さてと……」

 すでに日は落ち、外はすっかり月と街の灯りだけが照らす時間帯となった頃、マミは1人制服姿のまま自宅を後にし、外へ出た。
 制服姿のまま夜の街を出歩くという、普通の中学生ならまずありえない行為――だが、巴マミにとってはこれが普通だった。
 それは、彼女が見滝原中学校に通う学生であると同時に、ある別の顔を持っているからだ。
22 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:31:45.39 ID:aWPZ2FzS0
 ――『魔法少女』。
 読んで字の如く、『魔法』と呼ばれる本来人間の手では不可能とされる様々な異能の技を使うことが出来る存在――
 巴マミは、そんな異能力者の1人なのである。
 そして、彼女たち魔法少女は、人知れぬところで日夜人間の自由と平穏を脅かす存在と戦っていた。

 ――『魔女』。
 魔法少女の対に位置し、世界に災いの種である『呪い』を振りまくもの――
 それがマミたち魔法少女の倒すべき『敵』にして、人間の自由と平穏を脅かす存在の正体である。
 そして、マミの場合、休日や放課後、夜になるとそんな魔女を探し出し、討滅するためのパトロールをするのが、魔法少女となってからの日課となっていた。


???「やぁ、マミ」

 魔女探しを続けてたマミに、不意に声をかける者が現れた。
 マミはその声の主を知っている。
 魔法少女であるマミにとって、数少ない大事な『友達』の声だ。
 マミが声のした方――自身の足元へと目を向けると、そこには長い尾を持った白い犬とも猫ともそれ以外の小動物とも思える姿をした不思議な存在がいた。
23 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:35:45.10 ID:aWPZ2FzS0
マミ「あら、キュゥべえ。どうしたの、こんな時間に?」

 そう。この存在こそ、マミの『友達』なのである。名前は、キュゥべえといった。

 その場にしゃがみ込み、視線を近づけたマミからの問いに、人間ならざる友達は表情ひとつ変えずに、己の尾だけをゆらゆらと揺らしながら答える。

キュゥべえ「別に大したことじゃないんだけどね。新しい魔法少女の候補者をこの街で見つけたんだ」

マミ「まぁ……」

 キュゥべえの言葉に、マミは嬉さ半分、悲さ半分ともいえる表情を浮かべながら、驚きの声を上げた。

キュゥべえ「近いうちにその子と接触してみようと思うんだけど、もし契約を交わすことができたら、マミにも紹介するよ」

 そう。魔法少女にも魔女と戦うという役目があるように、キュゥべえにも役目があった。
 それは、各地で魔法少女の候補者である女の子を見つけ、魔女と戦うための力を与える『契約』を交わすことである。
 その『契約』によって魔法少女はこの世界に生まれ、魔女と戦い、人々の知らぬところで世界に『希望』を振り撒くのだ。
 ――だが、それは言い換えてしまうと“己という一を犠牲にしてそれ以外の人々である全を救う”ということでもある。
 マミが微妙な表情を浮かべたのもそのためだ。
24 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:40:53.84 ID:aWPZ2FzS0
キュゥべえ「じゃあ、僕は行かないと。マミはこれからいつもの魔女探しだろう? 気をつけてね」

マミ「えぇ、ありがとう」



 キュゥべえと別れて、再びマミが魔女探しを初めて数十分ほどの時間が経った。
 現在マミは、街外れの公園に足を踏み入れようとしていた。

 ――魔女は直接人間に手を下しはしない。
 普段は自身の巣である結界の奥に身を潜めているからだ。
 そして、その結界の中から『呪い』を外へとばら撒き、それにかかった人間を事故や自殺などの形で殺害するのである。
 実は、この世界で起きている表向きは『原因不明』とされる事故や自殺も、高い確率でこの魔女の呪いが原因だったりする。
 そんな『呪い』の元凶である魔女の結界は、現在マミがいる夜の公園のように、基本的に人目につかない場所に存在することが多いのだ。

マミ「!?」

 マミの手のひらの上に乗せられていた宝石――ソウルジェムが突然僅かながら光を発した。
 それは、近くで魔女の魔力をキャッチしたという合図であった。
25 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:45:50.50 ID:aWPZ2FzS0
マミ「…………!」

 ソウルジェムの反応を頼りに、無言で公園の奥へと足を踏み入れていくマミ。
 奥へ進めば進むほど、ソウルジェムが発する光はどんどん強くなっていった。

 ――そして、ある程度進んだところで、マミは明らかに公園とは違う奇妙な場所へと巡り着いた。

マミ「やっぱりいたわね……」

 『そこ』に入った瞬間、マミは足を止めてそう呟いた。

 ――魔女の結界。
 奇妙な極彩色で彩られた、人間に無意識的に恐怖や不安感などを煽らせる不気味な迷宮。
 そして、魔女とその手下である『使い魔』たちの巣でもある。

マミ「! 見つけた……!」

 マミは自身の前方斜め上から、異形の存在が落ちてくるのを確認する。

マミ「あれは……使い魔か。でも、放っておくわけにもいかないわね!」
26 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:46:43.02 ID:aWPZ2FzS0
 自身へと向かってくる異形――使い魔に対して、身構えるマミ。


 ――しかし、その使い魔はマミに襲いかかることはなかった。


マミ「……えっ?」

 なぜなら、使い魔はマミに向かって“落ちてきた”のではなく。本当に地面へと勢い良く“落下”したからである。
 そして、落下した使い魔は、地面に触れると同時に、その場で爆発を起こし、やがて消滅してしまった――

マミ「…………」

 突然の出来事に、呆然と目の前の光景を黙って見つめるマミ。
 しかし――

マミ「!?」
27 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:48:20.88 ID:aWPZ2FzS0
 使い魔が爆発し、未だに爆煙が上がっている場所のその向こうから、突然目映ゆい光が差し込んできた。
 光は小さなものではあったが、それは徐々にマミの方へと近づいてくる。

マミ「な、何……? 光が……近づいて……」



 やがて――

 その光の正体が――

 マミの目の前に――

 その姿を現した――



???「…………」

マミ「黄金の……怪人……?」

 ――そう。黄金の怪人であった。
28 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:52:08.56 ID:aWPZ2FzS0
マミ「…………」

 目の前にいる存在を、マミは上手く表現することが出来ない。
 なぜなら、それは明らかに人間ではなく異形でありながらも、魔女や使い魔とも異なる外見をしているからだ。

 二足で直立してはいるが、ヒトや哺乳類というよりは、は虫類か虫を思わせるその姿。
 身体の基本色は金色で、所々が黒く、人間よりも大きな瞳の色は赤い――
 両肩の肩甲骨の辺りからは、それぞれにマントもしくはマフラーのような羽が出て伸びており、さらに両腕と両足には爪のような器官が刃物のように突き出ていた。

 そして、何よりもマミの目に止まったのが、額のあたりにある一見昆虫の触角のようにも思える一対のツノと、胸元にある黒い宝石状の器官だった。

マミ「……あなたは、一体……?」

 目の前にいる存在に人間の言葉がわかるのかは正直疑問だが、思わずそう呼びかけるマミ。

???「…………」

 だが、怪人は終始無言で、マミを黙って見つめているだけだった。


 ――やがて、マミたちを覆っていた空間が歪み、夜の公園が再び彼女たちの目の前に広がった。
 結界の主であった使い魔が倒されたことにより、結界が消滅したからだ。
29 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:53:35.28 ID:aWPZ2FzS0
???「…………」

 黄金の怪人は、若干目線を上へと向けて結界の消滅を確認すると、黙って後ろに振り返り、そのままその場から立ち去ろうと歩き出した。

マミ「あっ!? 待って! ……あら?」

 マミはすぐさま追いかけようとするが、その時、自身の足元に何かが落ちていることに気がついた。

マミ「これって……」

 静かにそれを拾い上げるマミ。
 ――それは、彼女の通う見滝原中学校の生徒手帳であった。

マミ「うちの学校の生徒手帳? 何でこんな所に……?」

 生徒手帳を開き、落とし主の名前を確認してみる。

マミ「……えっ!?」

 そこに書かれていた名前を見た瞬間、マミは驚きの声を上げた。
30 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:54:43.35 ID:aWPZ2FzS0
マミ「どうして、彼の生徒手帳がここに……?」

 そう言いながら視線を生徒手帳から前――黄金の怪人が去っていった方へと戻すマミ。
 ――だが、そこにはもう誰の姿もなかった。
 あるのは、夜の公園が創り出す闇だけだ。



 ――マミの手に握られている生徒手帳。
 その名前欄には、以下の人物の名が記されていた。

 ――『沢野翔一』。





魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ 〜最初で最後の約束〜

第1話「あなたは私たちの味方なの?」

OP
http://www.youtube.com/watch?v=yEXxEny2BvY





 翌日――

翔一「あっれ〜? やっぱりないな〜」

 マミが教室に入ると、そこには転校生――沢野翔一が教室のあちこちを動きまわり、必死に何かを探している姿があった。
31 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:56:55.15 ID:aWPZ2FzS0
マミ「おはよう、沢野くん」

翔一「あっ、巴さん。おはようございます!」

マミ「……何か探し物?」

翔一「え、えぇ、まぁ……」

マミ「……はい、コレ。落とし物よ」

翔一「あぁっ!? 俺の生徒手帳! ありがとうございます! コレを探していたんですよ!」

マミ「これからは気をつけてね」

翔一「はい! 気をつけます!」

マミ「…………」

翔一「? どうしました?」

マミ「えっ? あ、いや、何も……」

翔一「……あっ。もしかして、コレが気になっちゃいました?」

 翔一はそう言うと、自身の足元に置かれていた風呂敷に包まれた大きな箱状のものを手に取り、マミの前に出して見せた。
32 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 01:59:11.10 ID:aWPZ2FzS0
マミ「これは?」

翔一「今日のお昼のお弁当です!」

 そう言いながら、今度は箱状のものを包んでいた風呂敷を広げる翔一。
 すると、中からは3段に重ねられた重箱がその姿を現した。
 その様子を見ていた教室の他の生徒たちから、おおっという声が所々で上がる。

マミ「……まさか、これを全部一人で?」

翔一「いやいや。さすがに俺でも、これを全部お昼休みに食べきることはできませんよ」

マミ「じゃあ、どうして……」

翔一「恥ずかしながら、ちょっと張り切りすぎて作り過ぎちゃって……。でも、せっかくだから、クラスの皆にも食べてもらおうかなと……」

マミ「作った? ……もしかして、このお弁当全部自分で作ったの?」

翔一「はい! 俺こう見えて家事とか料理とか得意なんです! いや、むしろ俺にとっては趣味みたいなものですかね?」
33 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 02:00:31.99 ID:aWPZ2FzS0
マミ「へぇ……。それじゃあ、お昼休みになったら私も少しいただいてもいいかしら?」

翔一「はい! 喜んで!」

マミ(……まさか、ね……)



 そして、昼休み。
 昼休みが始まると、クラスの者の大半の者――特に男子――が翔一の机の周りに集まり、いつしか小規模ではあるが人集りが出来上がった。
 理由はもちろん、翔一の弁当を分けてもらうためである。
 最終的に、翔一の予想通り、弁当は翔一1人でも食べきれる量まで減ったが、人集りが自然消滅し、自由の身となった翔一が弁当を食べ始めた頃にはすでに昼休みの3分の1が過ぎ去っていた。
 そして、翔一が昼食を済ませた頃には昼休みの残り時間は、半分以下となっていた。

翔一「でも、クラスの皆も喜んでくれているみたいで何よりです」

マミ「そうね。他のクラスの人たちも何人か来てたみたいだし……」

翔一「巴さんも食べてくれましたけど、お口に合いました?」

マミ「えぇ。とても美味しかったわ。ありがとう」

翔一「そう言ってもらえると嬉しいです! 料理を作る者としては、やっぱり自分で食べるよりも、誰かに食べてもらうほうが良いですから……」
34 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 02:02:10.06 ID:aWPZ2FzS0
マミ「…………」

 嬉々と空になった重箱を片付ける翔一を見ながら、マミは昨夜のことを思い出していた。

 使い魔と戦っていた黄金の怪人――
 そして、その場に落ちていた翔一の生徒手帳――

 まさかとは思うが、目の前にいる大人しそうな料理好きの少年が、あの怪物の正体である可能性はゼロではない。
 だから、マミは少し翔一に対して探りを入れてみることにした。

マミ「……ねぇ、沢野くん」

翔一「はい? 何でしょう?」

マミ「いきなりこんなことを聞くのも変かもしれないけど……。あなた、魔法とか超能力ってこの世界に存在すると思う?」

翔一「えっ?」

マミ「…………」

翔一「…………」

 目を合わせたまま沈黙する2人。
 だが、しばらくすると、翔一が穏やかな笑顔を浮かべながら、再び口を開いた。
35 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 02:05:03.32 ID:aWPZ2FzS0
翔一「思いません」

マミ「……何故?」

翔一「俺が魔法使いでも超能力者でもないからです」

マミ「……は?」

翔一「だって、俺が魔法や超能力を使えたら、それはこの世界にそういった凄い力が本当に存在するっていう確たる証拠になるじゃないですか?」

 そう言うと、今度は少し残念そうな表情を浮かべる翔一。

翔一「……でも、実際の俺にはそんな力はありません。証拠がない以上、魔法や超能力が存在するとは思えません」

マミ「…………」

翔一「……それにしても、巴さん何でいきなりこんなこと聞いてきたんです?」

マミ「えっ!? あ……。いや、その……」

翔一「あっ、わかった! 巴さんってオカルト研とか、そういった類の部活に入っているんですね!?」

マミ「え……?」

翔一「でもすいません。俺そういうのあまり興味ないんで……」

マミ「え? ……い、いや、違うから! 勧誘とかのつもりで聞いたわけじゃなくて……!」
36 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/02/27(日) 02:15:44.16 ID:aWPZ2FzS0
以上で第1話前半部の投下を終了します
明日には後半部も投下出来るといいな……

あとVIPのスレでやってた頃、度々「氷川さんポジションの人は出るのか?」という質問がありましたが、
今のところ本編で氷川さんポジションの人は出す予定はないです……

ただ、番外編で外伝漫画の『かずみ☆マギカ』とのクロスも考えているんですが、
もしこちらもやる場合は主役ライダーとして氷川さんポジションの人(及びG3-X)を出そうかなと考えてます

それでは、今回はこの辺で失礼します
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/27(日) 02:34:37.68 ID:ukVqRokAO
よかった、俺のG3にも出番はあるんだな
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 06:03:52.92 ID:RWcL6RaAO
なんという俺得クロス…期待する
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 08:41:10.18 ID:d/otQjun0
乙!
結構変えてあるね
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 16:56:47.36 ID:+eqj9BqL0
インキュベーターはアギトに滅ぼされろ
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/27(日) 19:05:28.67 ID:8pDjl/8p0
>>40
むしろアルティメットクウガで殲滅したい
アギト世界にも一応クウガはいたはず
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/27(日) 19:36:24.37 ID:xSiVkbQDO
まどかの世界ほどディケイドたちに通りすがってほしい世界もないなww
あいつらが来れば鬱シナリオを破壊してくれるに違いないww
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 20:11:19.62 ID:d/otQjun0
ディエンド「ゾンビはゾンビ同士、こいつらと仲良くしていたまえ」
KAMENRIDE ETERNAL!
KAMENRIDE PSIGA!

マミ「使い魔、なの…?」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 21:30:47.34 ID:RWcL6RaAO
そういやアギト自身はあくまで主人公補正であの姿であって他人から見たらアナザーアギトに見えるんじゃじゃなかったか
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 21:40:48.26 ID:n/Evhg6mo
アギトかなつかしいな
龍騎とのクロス物ってどこかにないのか?
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 21:52:29.24 ID:znFqpCQJo
>>44
ニチアサフィルターな
クウガもアギトもギルスもアナザーアギトも対して変わらん姿をしてる
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 21:55:00.70 ID:iRFwEluwo
つまり真さんか
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 22:05:58.18 ID:d/otQjun0
>>45
けいおん!とのクロスが幾つかあったな
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/02/27(日) 23:04:15.64 ID:e4FjC9PDO
りゅうき!がおすすめ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 23:08:54.85 ID:n/Evhg6mo
>>48-49
サンクス早速読んでくるかな
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/27(日) 23:57:06.94 ID:8YXffqcs0
>>40
オールライダーキックを叩き込んでほしい
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/28(月) 01:46:14.96 ID:NGBl3Dxbo
>>51
ガタキリバキックも追加だ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/02/28(月) 10:00:30.89 ID:PTiPkIEAO
>>41
クウガとは明言されてない未確認生命体第四号とされてるだけ

まぁたぶんクウガだろうけど

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/01(火) 00:28:41.01 ID:15mAKdUDO
( ^∪^)<どうした?続きはまだかい?
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 00:56:11.96 ID:EBx8vCUAO
俺の思い出を踏みにじったライジングアルティメットは絶対に許さない
アレは金色の使い方が下品すぎると思うんだ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 01:17:29.97 ID:ei9yY1kQo
VIPでやった分はさっさと上げて欲しい
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 01:41:10.65 ID:ecfNMszAO
>>55
禿同
まず小野寺を許さない
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 01:43:03.89 ID:Dvy08goqo
悪いのは脚本家だろ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 02:12:18.08 ID:3hNYO3JDO
あれはあれでいいとお前けどね。
五代雄介としてでなくて
小野寺ユウスケとしての
クウガだし。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 02:15:34.28 ID:3hNYO3JDO
↑失礼しました。
お前でなくて思うです。
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 03:26:02.14 ID:nhUu/YSu0
>>59
同感
多分同じクウガでも五代さんの方がアマダムの力を引き出す素質があったんだろう
ユウスケは電気エネルギー(ライジング)で底上げしてやっと肩を並べられる感じじゃないかな
個人的には赤目アルティメット(五代)≧赤目ライジングアルティメット(ユウスケ)
ぐらいだと思ってる
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 07:23:43.16 ID:MLh1QkEu0
RUはアマダム単体でなったわけじゃなくて別の世界の異物と合わさって変身したんだから素質の問題じゃないだろ

> ユウスケは電気エネルギー(ライジング)で底上げしてやっと肩を並べられる感じじゃないかな
五代を神格化しちゃってるうだろうけど、こんな設定はねーよ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 08:00:24.55 ID:Uw3BVGmC0
あたりまえだけどクウガの世界のユウスケと本来の五代は別人だけど

おなじ仮面ライダークウガなんだから強さは同じだろ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/01(火) 09:37:24.47 ID:tgEU3M8U0
よく分からんが五代が悪タイプで小野寺は電気タイプって話?
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 10:27:33.57 ID:DXiZmRhW0
そもそもディケイドはお祭り作品だから、あまりまじめに考えないほうがよろしいかと
ギャグ漫画的なノリで楽しめばいいんじゃね?
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 11:05:15.94 ID:l9jVD5TIo
(^U^)<どうした?投下しないのか?
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 11:28:29.39 ID:tgEU3M8U0
俺の好きなバーニングフォームは出て来るの?
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 11:59:00.78 ID:Xu5gdxNWo
>>62
キバーラの力で黒眼アルティメット化したり、異物吸収してドーピングライジング化した小野寺より
電気エネルギー吸収後の反動にも耐え抜いて、さらにアメイジングまで昇華させて
最終的に自分でアルティメット(赤目)までたどり着いた五代の方が素質あると思うけどなぁ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 12:15:40.59 ID:u5yKNCSIO
ライジングアルティメットが通常のアルティメットより上だとしても
一人で戦っていた五代とライダーと共にいた小野寺には経験に差があるしな
ポケモンっぽくいえば努力値貯めないでレベル上げてるのが小野寺みたいな
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 12:18:30.94 ID:zAfcilch0
>>68
あんまりしつこい子は女の子に嫌われちゃうわよ?
京水さんなら別だけど
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 14:36:39.88 ID:DXiZmRhW0
ほむほむにG3の武器を使ってほしい
72 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:19:25.04 ID:2w6znUpH0
お待たせしました。第1話の残り投下します
73 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:20:25.55 ID:2w6znUpH0



 放課後――

翔一「それじゃあ、巴さん、また明日」

マミ「えぇ、さようなら」

マミ「…………」

マミ(結局、あの後は何も聞けず仕舞いだったわね……)

マミ「まぁ、明日になったらまた聞いてみればいいか」

 そう言いながら、マミはソウルジェムを指輪から本来の姿に戻す。
 また今日も魔法少女としての戦いが始まるのだ。

マミ(さて、今日はどの辺りから……)

キュゥべえ『マミ、大変だ!』

マミ「!?」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 15:20:31.10 ID:N9nhIWFDO
キター
75 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:21:25.30 ID:2w6znUpH0
 突然、マミの頭の中にキュゥべえの声が響き渡った。
 テレパシー――『念話』とも呼ばれる魔法少女が使える基本的な異能のひとつで、魔法少女同士、もしくはキュゥべえとならば頭の中で考えたことを他者に直接伝えることが可能な会話法である。

マミ『キュゥべえ、どうしたの!?』

キュゥべえ『孵化しかかっているグリーフシードを見つけたんだ!』

マミ『――!』

 グリーフシードとは、魔女の卵である黒い宝石のことである。
 一定以上成長すると自身を護るように魔女の結界と使い魔を展開するようになり、やがて魔女を生み出す――
 そのため、孵化しかけのものは魔女同様、見つけ次第早めに駆除しておかなければ後々厄介なことになるのは必然といえる。

キュゥべえ『幸い、今君がいる学校からはそう遠くない。すぐに来て!』

マミ『わかったわ! すぐに行くから、キュゥべえはそこで待ってて!』

 テレパシーによる会話を打ち切ると、マミは一度ソウルジェムを再び指輪に戻し、すぐさま教室の外へと飛び出した。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 15:21:58.81 ID:gnkuP3aSO
>>68
素質やアマダムとの相性という点では、逆に五代はそんなに良くない。戦いを好まないから
五代の進化は、進化しなければならないレベルまで追い詰められてからの進化だしね

でも五代クウガの方が好きだよ俺は
77 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:22:17.93 ID:2w6znUpH0
翔一「さてと。夕飯のおかずの材料を買って帰らないと……アレ?」

マミ「――――!」

翔一(巴さん……?)

翔一「…………」



 キュゥべえは、学校の近くにあるビルの人目のつき難い場所にいた。

キュゥべえ「マミ!」

マミ「キュゥべえ、グリーフシードの様子は!?」

キュゥべえ「まだ結界も出来ていないけど……出来上がるのも時間の問題だ」

 そう言いながらビルの壁の方へと目を向けるキュゥべえ。
 その先には、ビルの壁に突き刺さり、ドス黒い瘴気を溢れ出しているグリーフシードがあった。

マミ「それなら、結界が出来上がると同時に一気に中に突入して片を付けましょう」

キュゥべえ「いや、結界内で魔力を使ったらグリーフシードを刺激して孵化を早めてしまう危険性もある。ここは……!?」

マミ「? どうしたの?」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 15:22:43.99 ID:gnkuP3aSO
打ってる間に来てた。ごめんよ
支援
79 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:23:15.83 ID:2w6znUpH0
 突然、何かに気づいたキュゥべえが後ろに振り返る。
 それにつられてマミも視線を背後へと向けると――

キュゥべえ「……なんだ、あれは……?」

 ――奇妙な光景がそこにはあった。
 まだ空も暗くなっておらず、日も沈みきっていないのに、周囲が見えなくなるほどの目映ゆい光がマミたちの前に広がっていた。
 そして、その光は徐々にマミたちの方へと近づいて――

マミ「!?」

 そこでマミは昨晩の出来事を思い出した。

マミ「まさか……」

キュゥべえ「あれは……」

 やがて光が収まると、そこに立っていたのは――

???「…………」

マミ「やっぱり、昨日の……」

 マミの予想通り、あの黄金の怪人だった。
 昨晩の時と同様、怪人はただ黙ってマミたちの方をじっと見つめたまま動かない。
80 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:24:16.08 ID:2w6znUpH0
キュゥべえ「アギト……!」

マミ「えっ!?」

 突然、マミの足元にいたキュゥべえが聞いたこともない名前を口にした。

マミ(……『アギト』? それがあの怪人の名前……?)

キュゥべえ『マミ、あいつは危険だ! これ以上、あいつをグリーフシードに近づけちゃいけない!』

マミ『えっ!? どういうこと?』

 いきなりキュゥべえから送られてきたテレパシーにマミは困惑する。
 目の前にいる『アギト』なる怪人が危険――いったいどういうことなのか。
 昨晩や現在の様子から、怪人はこちらに対して特に敵対心などは抱いていないように見えるが――

アギト「――――!」

キュゥべえ「マミ!」

マミ「あ……」
81 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:25:04.08 ID:2w6znUpH0
 ――それは、本当に一瞬だった。
 マミが気づいたころには、黄金の怪人は、彼女の視界から姿を消していた。

キュゥべえ「マミ、後ろ!」

マミ「!」

 マミはしまった、と思い。振り返りながら咄嗟に守りの体制に入る。
 ――だが、肝心の相手からの攻撃はなかった。

マミ「……あれ?」

キュゥべえ「グリーフシードが!」

マミ「あっ!?」

 そう。怪人の狙いは最初からグリーフシードだったのである。
 だが、そのグリーフシードも怪人の接近を感知したのか、すぐさま周囲に結界を形成していく。

マミ「結界が!」

キュゥべえ「マズい! このままアギトが結界内に入ってしまったら、あいつの力に反応して確実に魔女が孵化してしまう!」
82 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:26:17.49 ID:2w6znUpH0
アギト「…………」

マミ「えっ?」


Believe Yourself
http://www.youtube.com/watch?v=ANEt7s6bu6Q&feature=related


 ――突然、結界を前に怪人はその場で足を止めた。
 そして、次の瞬間には、その場で静かに腰を落としていき、何やら空手の型のようにも見える構えをとる。

マミ「な、何を……」

キュゥべえ「まさか……!」

アギト「――!」

マミ「!? ツノが!」

 怪人は、一呼吸済ませたかのような動きを見せると、今度は自身の額部にある一対のツノ――クロスホーンを展開させた。
 当初2本だったツノが、これで計6本となった。

マミ「…………」

 ただ、ツノが展開しただけ――それなのに、マミには今目の前にいる怪人の動きひとつひとつがこれまで自身が戦ってきた魔女と同等かそれ以上の悍ましいものに感じられた。
83 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:27:04.39 ID:2w6znUpH0
アギト「…………!!」

 やがて、怪人の足元に光り輝く紋章のようなモノが徐々に浮かび上がる。
 目の前では魔女の結界がみるみるうちに展開されているというのに、「全く関係ない」と言わんばかりに怪人の動きには焦り等が感じられなかった。

 ――無の境地。
 マミの脳裏に、ふとそのような言葉が浮かび上がった。

 やがて、怪人の足元に浮かんでいた紋章は渦へと形を変え、右足へと収束していく。
 同時に、両肩にあるマフラー状の羽が風も吹いていないのにふわりと浮かび、はためき始める――

アギト「…………」

 ――すり足で右足を前、左足を後ろへと移動させ、落としていた腰をさらに深く落とす。

マミ「…………」

キュゥべえ「…………」
84 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:27:35.52 ID:2w6znUpH0
 ――ほんの一瞬ばかり、場がシンと静まり返る。


 そして――


アギト「はああああああああああっ!!」

 ――跳躍。
 まるで己の黄金の肉体そのものを一本の矢の如く、右足を前へと伸ばしながら、怪人は結界の中へ飛び込んだ。



 ――再び静まり返る場。
 だが、数秒ほど経過したところで、結界の外にいるマミたちからも視覚出来るほどの光が結界の中から溢れ出した。

 やがて、結界は陽炎のようにゆらゆらと揺れながら徐々に消え去り始める。
 そして、結界が完全に消え去ると、そこには二つの足で立ち、右手を前に伸ばし、左手を腰のあたりに添えながら静止している黄金の怪人――アギトの姿があった。
85 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:28:13.32 ID:2w6znUpH0
アギト「…………」

 結界が完全に消滅したことを確認すると、アギトは構えを解き、昨晩の時同様、その場を立ち去ろうと歩き出す。

キュゥべえ「待て、アギト!」

 ――だが、今回はそんなアギトの前にキュゥべえが立ちはだかり、強引に引き止めようとする。

アギト「…………」

 しかし、アギトの方はそんなキュゥべえに一瞥することもなく、彼(?)の横を素通りして何処かへと歩き去っていった。

マミ「…………」

 目の前の出来事に完全に呆けてしまっていたマミが正気を取り戻したのは、アギトが完全にその場を立ち去り、少しばかり時計の秒針が進んだ頃だった。

マミ「キュゥべえ……いったい何が起きたの? 結界は? 魔女は? グリーフシードは……?」

キュゥべえ「……マミ、今から僕の言う事をよく聞いて欲しい」

マミ「……何?」

キュゥべえ「グリーフシードはアギトがあの結界に飛び込んだ瞬間、間違いなく孵化したと思う。だけど……」

マミ「だけど……?」
86 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:28:49.19 ID:2w6znUpH0
キュゥべえ「アギトは……『結界ごと』その魔女を破壊したんだ。まだ作られて間もない、生まれたての魔女が作った結界だからこそできたことだろうけど……」

マミ「――――」

 キュゥべえから語られたその言葉を、マミは最初理解することができなかった。

 先に説明したとおり、魔女は常に自身の巣である結界の奥に隠れ潜み、絶望という名の『呪い』を結界の外にいる人間たちに撒き散らす。
 そのため、キュゥべえと契約した魔法少女たちは、魔女を討滅する場合、まずはその結界の中に乗り込み、魔女のいる最深部へと向かう必要がある。
 だが、そこまでの道のりには、魔女を護る下僕の使い魔たちや一種の迷宮である結界そのものが立ちふさがり、侵入者である魔法少女に襲い掛かるのだ。
 魔法少女の中には、最深部に辿り着く前に力尽き、果てていった者も少なくない。

 ――そんな中、先ほどのアギトが行ったのは、まるで魔法少女たちのそういった行為そのものを嘲笑うかのような、正直言って出鱈目な手法だった。

 ――『魔女を討つために、魔女が隠れ潜んでいる結界そのものを破壊する』。
 例えるなら、それは一匹の女王蜂を討つために、殺虫剤で巣にいる蜂を一匹一匹殺していくのに対して、蜂の巣そのものにナパーム弾をぶち込んで巣ごと焼き殺すようなものである。
 当然、この例えの場合、魔法少女は前者にあたる。
 いくらなんでも滅茶苦茶であった。
87 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:30:24.19 ID:2w6znUpH0
マミ「……じゃあ、グリーフシードも……」

キュゥべえ「当然手に入るわけないよ。結界の内部にあったものは、みんな結界と一緒に消え去ってしまっただろうからね」

マミ「…………」

キュゥべえ「まぁ、僕らが結界の中に入る前にアギトが現れてくれたのが唯一の救いだね。正直、運が良かったとしか言い様がないよ」

 下手すれば、今頃僕たちも結界と一緒に消滅していたかもしれないんだから、などと付け足しながら、キュゥべえはやれやれと言わんばかりに軽く首を左右に振った。

マミ「……教えて……」

キュゥべえ「ん?」

マミ「教えて。あいつは何者なの? キュゥべえはあいつのことをどれくらい知っているの?」

キュゥべえ「……僕の口から説明できることも限られているよ?」

マミ「構わないわ」

キュゥべえ「……『アギト』は、世界を生み出した創造主――言ってしまえば神様だね。そんな神様から強力な力を授けられた存在だ。その力は人間はおろか、神の眷属にも勝るとも言われている」

マミ「世界を生み出した……神様……」
88 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:31:36.14 ID:2w6znUpH0
 マミはアギトが去っていった方へと振り返る。
 その視線の先には、沈みかかっている夕日が、日の光を大地とそこに生きている全てのものに対して放っていた。

マミ「……『アギト』、あなたは私たちの味方なの? それとも……」





次回予告

「彼、今から一月程前に、ご両親と信号待ちをしていたところで自動車同士の衝突事故に巻き込まれたの……」

「わかりました! それじゃあ、今日の放課後、俺と巴さんでその葦川さんのお見舞いにいきましょう!」

「……正直、僕は先輩が羨ましいです」

「上條?」

「間違いない……。近くに魔女がいる……!」

「あなたはどうするの? この世界のアギト」

「!!」


次回
第2話「変身!」


目覚めろ、その魂!



89 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/01(火) 15:36:07.68 ID:2w6znUpH0
というわけで、第1話加筆・修正版投下完了です
第2話の加筆・修正版は早ければ今日の夜にも投下します

メガマガの最新号買ってきたけど、なんかまどかは本当に12話でストーリーまとまるのか心配になってきた……
化物語みたいに続きや完結編はネット配信とかはマジで勘弁して下さいよ。シャフトさん……w
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 15:46:20.96 ID:gnkuP3aSO
ひとまず乙
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 15:56:58.80 ID:+fvoMku0o
ABの様になるよりはネット配信でもしてくれた方が…
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 16:50:53.89 ID:nhUu/YSu0
乙!
早くQBをバーニングで焼き尽くして欲しい
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 18:03:34.17 ID:l9jVD5TIo
\オツゥ!!マキシマムドライブ!!/
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 19:14:23.15 ID:8cK5j58AO
vipで同時期にやってた嵐×まどかSSもこっちで続きやってくれないかな
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 20:25:32.01 ID:zAfcilch0
乙!
虚淵さんがしっかりまとめるとか言ってたらしいから信じてみようぜ?
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 20:45:33.71 ID:uJh7IEfbo
>>95
それ白倉と米村が組んだ時ぐらい信用にならないぞ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 21:00:32.38 ID:pXpanWSPo
いや、虚渕なら大丈夫だよ

寝太郎とかファントムは監督とかの独断がでかかっただけだし
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/01(火) 22:25:08.24 ID:ecfNMszAO
虚淵は最期になにしでかすか判らんからな

だがそれがいい
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2011/03/01(火) 23:24:44.44 ID:FU6P85CQ0
例え無駄でも一話に一匹でいいからQB蹴り殺してってくれw
100 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:43:11.86 ID:XWPm47yG0
お待たせしました
第2話加筆・修正版の前半部投下します
101 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:44:14.35 ID:XWPm47yG0
マミ「大丈夫!? しっかりして!」

???「あ……。うぁ……」

 その日、キュゥべえと契約した魔法少女・巴マミは1人の少年を助けていた――

 魔女の呪いによって引き起こされた交通事故。それに、目の前にいる少年は巻き込まれた。

 ――いや、正確に言うと巻き込まれたのは、彼とその家族だった。
 マミが魔女の気配を察知し、現場へ駆けつけた頃には時すでに遅しという状況だったのである。

 だから、マミは目の前にいる少年だけでも――助けられる者だけでも助けたかった。

 すでに事故現場には多くの野次馬が集まってきている。
 そのため、さすがのマミもこんな所で堂々と魔法を使うことはできない。
 周囲の人目を気にしながら、周りにいる者達から気付かれぬよう少年に――本当に微々たるものだが――治癒魔法を施していくマミ。
 すでに時が夜で辺りも暗かったため、マミの魔法少女としての姿及び彼女が少年に施している魔法に野次馬たちが誰1人気がつなかったことが幸いだった。

マミ「お願い……! 死なないで……!」

???「……と……とも、え……」

マミ「!?」
102 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:44:48.69 ID:XWPm47yG0
 突然、目の前にいる少年の口から自身の名が出たため、思わず一瞬手を止めてしまうマミ。
 そして、その瞬間になって、やっと彼女は今自身が助けようとしている少年の顔を確認することができた。

マミ「ま、まさか……」

???「お、俺……死に、たく……ない……!」

マミ「……葦川……くん……?」



マミ「…………」

 朝の日差しに誘われるかのように巴マミは目を覚ました。

マミ「…………」

 何も言わずベッドから起き上がる。
 そして、自身の枕元に置かれていたソウルジェムにちらりと視線を向けた。
103 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:45:33.08 ID:XWPm47yG0
マミ「……そういえば、あれからもう一月くらいになるのね……」





魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ 〜最初で最後の約束〜

第2話「変身!」

OP
http://www.youtube.com/watch?v=yEXxEny2BvY





マミ「…………」

翔一「巴さん、おはようございます!」

マミ「…………」

翔一「……アレ? 巴さん?」

マミ「……あっ!? お、おはよう、沢野くん」

翔一「なんか調子悪そうですね……。寝不足ですか?」
104 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:47:15.10 ID:XWPm47yG0
マミ「ううん。違うの……。今朝のことなんだけど、ちょっと夢を見てね……」

翔一「夢……ですか?」

マミ「えぇ。それも、今から1ヶ月くらい前の出来事をね……」

 そう言うと、マミは翔一に当時のことを語り始めた。

マミ「今沢野くんが座っている席に本来座っていた子――葦川涼くんっていうんだけどね……」

翔一「葦川さん……ですか?」

マミ「彼、今から一月ほど前に、ご両親と信号待ちをしていたところで自動車同士の衝突事故に巻き込まれたの……」

翔一「…………」

マミ「私は事故が起きた後にそこに居合わせたんだけど……。私が来た時には、すでに彼のご両親は亡くなってたわ……」

翔一「…………」
105 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:48:48.50 ID:XWPm47yG0
マミ「葦川くんは何とか一命は取り留めたけど、水泳部の最後の夏の大会にも結局出場できなくなって……」

翔一「わかりました! それじゃあ、今日の放課後、俺と巴さんでその葦川さんのお見舞いにいきましょう!」

マミ「えっ?」

 いきなり席から立ち上がり、そのような提案を持ち出した翔一にマミは一瞬目を点にしてしまう。
 そんなマミにはお構いなしで、翔一はマミの方にぐいっと顔を近づけ、話を続ける。

翔一「巴さんの話から察するに、葦川さんは今、病院に入院しているってことですよね?」

マミ「え、えぇ……」

翔一「それなら、なおさらお見舞いに行ってあげましょう! 葦川さん、きっとご両親が亡くなって毎日1人寂しい思いをしているに違いありません!」

マミ「あ……」

翔一「? 巴さん、どうしました?」

マミ「…………」

 突然、マミは何かに気がついたような表情を浮かべると、そのまま黙りこくってしまう。
106 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:49:22.79 ID:XWPm47yG0
翔一「あの……。巴さん?」

マミ「あ……。そ、そうね。あまり大勢で行くと、かえって迷惑になっちゃうでしょうから、2人で行きましょうか?」

翔一「はい!」

マミ「…………」



 街外れの病院。
 葦川涼はそこに入院していた。
 自身と両親が巻き込まれた自動車事故からすでに一月ほどの時が流れ、涼の身体は徐々に入院前の健康な状態へと戻りつつある。
 ――だが、あの事故で涼は全てを失ったと言っても過言ではなかった。
 外見こそ元に戻っても、中身の方は未だに多くの傷痕を残しているのだ。

???「葦川先輩」

 涼が廊下を歩いていると、不意に誰かに呼び止められる。
 振り返ると、そこには車椅子に乗った自身と同年代の少年がいた。

涼「ん? ……あぁ、上條か。お前もこれからリハビリか?」

恭介「はい。先輩は今終わったところですか?」
107 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:51:55.37 ID:XWPm47yG0
 上條恭介。涼が入院した数日後に事故で病院に搬送された少年だ。
 見滝原中学の2年生で、涼からすれば1学年下の後輩ということになる。
 ヴァイオリニストとして将来を有望視されていたらしいが、事故によって左手が不随になってしまった、と涼は彼の担当の看護師から聞いたことがあった。

涼「あぁ。……そういえば上條、今日はあの女の子は見舞いに来てないのか? 幼なじみっていう……」

恭介「さやかですか? いえ、残念ながら今日は……」

涼「そうか……」

恭介「……先輩、近いうちに退院できるかもしれないって聞きましたけど、本当ですか?」

涼「あぁ。ただ、退院できたとしても、当分の間は水泳をはじめとして激しい運動は出来そうにないけどな」

恭介「……正直、僕は先輩が羨ましいです」

涼「上條?」

 突然、場の空気が一気に重くなったのを涼は感じた。

恭介「先輩は復帰すればまた水泳を続けられますけど、僕の左腕は……」

涼「…………」

 自身の左手を見て暗い表情を浮かべる恭介。
 そんな彼の姿を見た涼は、無意識的に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべてしまう。
108 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:52:41.63 ID:XWPm47yG0
恭介「……あ。ごめんなさい。辛気臭いこと言ってしまって……」

涼「俺は……むしろ上條の方が羨ましいと思うよ……」

恭介「えっ!?」

涼「上條にはまだ心配してくれる家族や、見舞いに来てくれる奴がいる。それに比べて俺には……」

恭介「先輩……」

涼「……あ。スマン、俺の方こそ辛気臭いこと言っちまったな。忘れてくれ」

恭介「い、いえ! 元はといえば、先にあんなこと言った僕が悪かったんです」

涼「じゃあ……おあいこってことで、いいか?」

恭介「はい」

 そう言って苦笑いを浮かべ合う両者。
 ここ数日、この2人が偶然病院内で出会った際に交わす会話のやりとりは大体いつもこんな感じであった。
 ――言ってしまえば、それだけ2人とも精神面に負った負担は外傷よりも大きいということである。
109 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:53:34.61 ID:XWPm47yG0
涼「……おっと、いつまでもこんな所で長話も何だな。それじゃあ上條、お前も頑張れよ」

上條「はい。先輩も」



涼「……ん?」

 自身の病室の前まで戻ってきた涼は、扉越しに部屋の中から人の声を耳にした。
 その声は、もう聞き慣れた自身の担当医や看護師の声とは明らかに違っていた。

???「それじゃあ、沢野くん。花瓶にお水よろしくね」

???「ハイ! 任せてください!」

涼「……誰か来ているのか?」

 病室の引き扉に手をかけ、少し強目にそれを開く涼。
 すると、扉の先には見慣れない同年代の少年の顔があった。

翔一「あ……!」

涼「ん……?」

 視線を合わせたままその場でピタリと静止する2人。
 数秒ほど病室がシンと静まり返るが、病室にいたもう1人の声で、その沈黙は破られることになる。
110 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:54:08.80 ID:XWPm47yG0
マミ「葦川くん……!」

涼「!? 巴……」



涼「そうか、転校生か。俺が休んでいる間もクラスではいろいろとあったみたいだな」

 ベットに横になりながら、涼はお見舞いに来てくれたクラスメイト――巴マミと何日ぶりになるかもわからない談笑を楽しんでいた。
 事故以来、涼がほんの一瞬でも笑顔を見せたのは本当に数えきれないほどしかない。
 それだけに、今回のマミたちの突然の訪問は、彼にとって心の底から嬉しいといえるものであった。

マミ「えぇ。クラスの皆も、葦川くんがまた元気な姿を見せてくれる日を待っているわ」

涼「クラスの皆……か……」

 だが、突然涼は再びどこか悲しそうな表情を浮かべる。

マミ「葦川くん?」

涼「巴、これ覚えてるか?」

マミ「これって……葦川くんが入院した次の日にクラスの皆で書いた寄せ書き……」

涼「そこに書かれている内容に一度ひと通り目を通してもらえるか?」
111 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:55:02.89 ID:XWPm47yG0
 手渡された色紙に、言われたとおり目を通していくマミ。
 そして、ある程度目を通したところで、彼女はあることに気づく。

マミ「……これって」

涼「そう……。ほとんどの奴が『早く良くなってください』とか『また一緒に勉強しましょう』とか綺麗事のように同じ内容の文ばっか書き並べてる……」

マミ「葦川くん……」

涼「最初、先生が見舞いも兼ねてそれを持って来てくれた時は嬉しかったよ。だけど、日が経つにつれて逆に虚しく感じるようになった……」

マミ「…………」

涼「結局は、俺の存在なんてその程度のもんだったってことさ……。現に、今までクラスの奴は誰1人として見舞いになんて来てくれなかった……!」

マミ「……ごめんなさい」

涼「あ……。いや、別に攻めているわけじゃないんだ。誤解させてしまったみたいで、スマン」

マミ「いえ……」

涼「……むしろ、巴には感謝しても足りないくらいだ」

マミ「えっ?」
112 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 00:59:46.48 ID:XWPm47yG0
涼「俺の勘違いかもしれないけど……。あの時、巴が俺を助けてくれていなかったら、今頃俺は死んでいたかもしれないって思うんだ」

マミ「…………」

 涼の言っていることもあながち間違いではなかった。
 事故当時、彼の身体は本当に酷い有様だった。
 大量に出血し、手や足は見るからにあらぬ方向へとひん曲がり、まさに「瀕死」「死に体」などという言葉どおりの状況であった。
 マミですら最初は無意識下で「こんな状態でよく生きていられるものだ」と思ってしまったほどである。
 微々たるものとはいえ、マミが治癒魔法を施していなければ、涼の言うとおり今頃は彼もすでにこの世に存在していなかったかもしれない。

マミ「……そんなことないわ。葦川くんが今こうして生きているのは、葦川くんの生きたいって思いが誰よりも強かったからよ」

涼「……そうかな?」

マミ「うん」

涼「……巴が言うならそうなのかもな……」

 涼がそう言い終わるのとほぼ同時に、病室の扉が再び開いた。
 花瓶に水を入れに行った翔一が戻ってきたのだ。
113 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 01:00:24.71 ID:XWPm47yG0
翔一「は〜い! 花瓶にお水入れて来ました〜!」

マミ「あっ。ご苦労様」

翔一「いや〜、この病院、想像以上に中も広いんですね。迷いそうになっちゃいましたよ。花瓶は窓のあたりに置いておけばいいですかね?」

涼「あ、あぁ……」

翔一「わかりました! ……あ、そうだ。葦川さんってリンゴはお好きですか?」

涼「は? い、いや、別に嫌いじゃないが……」

翔一「そうですか! 実は来る途中に買ってきたんです! 今皮を剥いて食べやすいサイズに切りますから待っていてください!」

涼「……元気な奴だな」

マミ「えぇ。むしろ元気というより純粋って言ったほうがいいのかしら……?」

翔一「やっぱり、お見舞いでリンゴといえばウサギさんの形に切ったやつですよね〜」

 ―――キィン! キィィィン!

翔一「!?」

涼「!?」

 キィン! キィン! キィィィン!
114 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 01:03:21.59 ID:XWPm47yG0
翔一「…………」

 急に頭の中で何か違和感のようなものを覚えた翔一は、リンゴの皮を剥いていた手をピタリと止めてしまう。

マミ「? 沢野くん、どうし……」

涼「ぐ……がぁあああああ!!」

マミ「!? 葦川くん!?」

翔一「だ、大丈夫ですか!?」

涼「う、ぐあああああ……!!」

 突然苦しみ始め、ベッドの上でのたうち回る涼。
 その時、マミはふと自身の左手中指にはめられていた指輪――正確には指輪に形を変えている彼女のソウルジェム――に目がいった。

マミ(強い魔力の反応!? まさか近くに魔女が……!?)

 マミは再び涼の方へと眼を向ける。
115 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 01:03:56.05 ID:XWPm47yG0
マミ(――『魔女の口づけ』がない!?)

 魔女の呪いにかかった人間は、身体の目立つ部位――主に首もとなど――に『魔女の口づけ』と呼ばれるタトゥーのような紋章が浮かび上がる。
 マミは当初、涼が苦しんでいる原因は魔女の呪いによるものと思ったが、見た限り彼の身体には『魔女の口づけ』は見られなかった。

マミ(魔女の呪いによるものじゃない? いったいどういうこと? いや、今はそれよりも……)

翔一「巴さん、俺先生や看護師さん呼びますね!」

マミ「えぇ、お願い!」

 そう言い残すと、マミは病室の外へ出る。

マミ「間違いない……。近くに魔女がいる……!」

 ソウルジェムを指輪から本来の形へと戻し、それを手にすると、マミは病院の廊下を駆け出した。



マミ「……見つけた!」

 ソウルジェムが指し示す魔力の反応を頼りにマミが病院の外に出ると、人目の付きにくい物陰に空間の歪みのような現象が発生していた。
 魔女の結界が侵食している証である。
116 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 01:08:27.64 ID:XWPm47yG0
マミ「――!」

 周囲に人目がないことを確認すると、マミはソウルジェムをかざす。
 すると、マミの身体はソウルジェムから発せられた黄色い光に包まれ、次の瞬間には彼女の服装は、制服から魔法少女の装束へと変わった。

 空間の歪みに若干のブレが生まれる。
 おそらく、結界内の魔女がマミの魔力を感じ取ったのだろう。
 大抵の魔女は、この後、結界ごとその場から逃走を図るが――

マミ「逃しはしないわ!」

 マミは早かった。
 瞬時に歪みとの距離を詰めると、そこに向かって手を伸ばし、やがて触れる。
 すると、マミのソウルジェムがほんの一瞬輝き、空間の歪みを大きな紋章のようなものに変えた。
 魔女の結界へと繋がる、一種のゲートが出来上がったのだ。
117 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 01:09:19.33 ID:XWPm47yG0
マミ「――!」

 何も言わず、その紋章へと飛び込むマミ。
 紋章の先に広がっていたのは当然、魔女の結界――ファンシーともメルヘンとも神秘的とも感じられるが、どこか精神的に嫌悪感や不快感を催す世界だ。



翔一「…………」

 翔一は今、病院の廊下で何もせず1人ただその場でつっ立っていた。
 あの後、病室へとやって来た医者や看護師たちの邪魔にならないようにと自ら病室を出たはいいが、自身のやるべきことがなくなってしまったからだ。

翔一「う〜ん、本当にどうしようかな……。巴さんも気がついたらどっか行っちゃってるし……」

???「……こんな所で、本当に何もしないでいていいの?」

翔一「えっ?」

 不意に声をかけられる翔一。
 声のした方へ目を向けると、そこには翔一と同年代の女の子が1人立っていた。
118 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 01:11:19.37 ID:XWPm47yG0
 その女の子を一言で言い表すならば『黒』――
 腰のあたりまでまっすぐ伸ばされた髪の色も、瞳の色も、そして彼女から感じる雰囲気も、まさに黒一色であった。

翔一「君は……」

???「あなただって気づいているはず。あなたたちがさっき感じたものの原因が、人間にとって、そしてあなたたちにとって脅威であるということに――」

翔一「…………」

???「すでに巴マミは動いている。あなたはどうするの? この世界のアギト」

翔一「!!」

???「あなたが本当に人間を救いたいと願っているのなら、その力はあなた自身の手で完全に制御することができるはずよ」

翔一「…………!」

 翔一は少女に何も言い返すことなく、その場から駆け出した。
 そして、そこには少女だけが残る。

???「……本当に彼で大丈夫なの、斗真?」

 1人残された少女――暁美ほむらは、誰に語りかけるわけでもなく、そのような言葉を呟いた。
119 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/02(水) 01:14:48.80 ID:XWPm47yG0
というわけで、第2話前半部の加筆・修正版でした
後半は早ければ今日中に投下しようと思います

とりあえず、まどかのアニメ本編9話の放送が始まる前には3話(VIPで投下していた分)までは加筆・修正を終わらせたいところ
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 08:00:58.26 ID:fWGPZLUm0
乙!
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 09:01:04.51 ID:bg1iS1HVo
\オツベント/
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 11:05:11.50 ID:1rC/KEo+0
オ•オ•オ•オツスキャン!
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 16:51:38.60 ID:VQcIztQK0
オツバースト!
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 18:41:47.37 ID:nlV0iyrR0
オツ! マキシマムドライブ!
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 20:12:39.42 ID:QT6vslxho
変身!\オツフォーム/
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 20:16:45.48 ID:KR4axCDYo
オツ!トラ!バッタ!
オトバ オトバ オトバ!
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/02(水) 21:46:44.94 ID:nlV0iyrR0
アタックライド! オツ!
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 00:33:49.36 ID:20qRL88m0
乙ー
アギトは多くの人に支えられて成長していく翔一、
不幸街道まっしぐらながらにあがき続けた涼、
ただの人間だが決して諦めず逃げることのなかった氷川と
三者三様で面白かったなあ。地味と言われるが平成の中じゃ1番好きだ

是非ライダーキックで鬱展開を蹴り砕いてくれぃ
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 09:11:02.74 ID:58SNM/DPo
(^U^)<どうした?投下しないのか?
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 22:43:58.83 ID:tTRn4zoz0
>>121>>127ノリがいいなwwwwww
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 22:48:01.23 ID:58SNM/DPo
>>130
そりゃあ、本業の一つに特撮が入ってる人しかこんなとこ来ないだろうですしおすし

アギトしか知らんが楽しいよ
132 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 07:12:36.42 ID:pBYSLg5t0
9話もある程度予想通りな展開だったからプロットの修正は特に必要無さそうで一安心だけど、
ストーリーのスケールが一気に(ついでに言うと無駄に)バカデカくなってるのは流石虚淵と言わざるを得ないw

2話の残りと3話加筆・修正分ですが、今日中に投下しようと思います
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 09:53:05.58 ID:IzI3NcGho
\ハアクベント/
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/04(金) 10:46:47.50 ID:dIUNFk5DO
アタックライドゥ\セイザデタイキ/
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/04(金) 13:04:19.06 ID:RuAWCBhs0
\Agreement/
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 13:13:30.42 ID:FsoIbGC5o
キャストオフして補導されながら待ってるよ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 13:21:47.68 ID:2wtJVxTV0
\ハイパークロックアップ!/
138 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 14:40:18.61 ID:pBYSLg5t0
お待たせしました
まずは第2話後編を投下します
139 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 14:47:12.84 ID:pBYSLg5t0
翔一「これか……?」

 病院を出た翔一は、人目のつかない物陰にひっそりと浮かぶ巨大な紋章を見つけると、その前に立った。

翔一「すぅぅぅぅぅ……」

翔一「はぁぁぁぁぁ……」

 一度大きく息を吸い、そして吐く。
 自分でも珍しく緊張しているな、と翔一は思った。

翔一「…………」

 チラリと自身の手や足に目を向けると、微かに震えていた。

 すでに何度か経験していることだというのに、何故今回に限って――などとは思わない。
140 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 14:53:46.26 ID:pBYSLg5t0
 当然だ。
 今まで『コレ』は無意識下でやっていたこと――自身にとっては眠っているときに見る夢のようなものだった。

 ――だが、今回は違う。
 初めて明確な自分の意志のもとで『コレ』を行うのだ。
 誰のためでもなく、かといって自分のためでもない――


 ただ、“自分はアギトだから”――
 それだけのこと、ただそれだけのこと故に沢野翔一は――


翔一「――!」

 ――素早く動かされる翔一の腕が、文字どおり空を切る音が周囲に響き渡る。


 まず最初に、左腕を腰の横に引き、同時に右腕を左脇腹の腰のあたりへと伸ばす――

 直後、今度は伸ばした右腕を曲げて、右手は親指と人差し指と中指のみ真っ直ぐ伸ばしている状態で顔の正面へ持っていく。
 そして、一呼吸置いた後、その右手をゆっくり前に出しながら徐々に右腕を伸ばす。
 その動作は、どことなく人間が神に対して祈りを捧げているかのようにも見える。

 ――ちなみに、ここまでの動作にかかった時間は5秒にも満たない。
141 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 14:54:38.64 ID:pBYSLg5t0
 やがて、右腕を伸ばしきったところで、翔一は両目をかっと見開く。
 そして、高らかに、まるでその世界にいる自身を含む全ての存在に対して神に変わって代弁するかのごとく『ソレ』を宣言した――


翔一「変身!」


 その言葉と同時に、最初に引いた状態のままだった左手も真っ直ぐ前へと伸ばされる。
 その際、右手同様、指は親指と人差し指と中指のみ真っ直ぐ伸ばすのを忘れない。

 やがて、伸ばされた両腕は、右腕が上、左腕が下になる形で交差する。
 そして、交差した両腕はそのままの状態で下ろされ、腰のあたりの高さに来たところで止まる。

 すると、丁度両腕が交差している場所の近く――翔一のへそから上のあたりに、光が渦を巻いて溢れ出した。
142 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 14:55:11.25 ID:pBYSLg5t0
 光に包まれる翔一。
 その光は、ほんの一瞬で消えてしまうが、光が消えたとき、そこには翔一の姿はなかった。
 あるのは、禍々しい姿でありながらも、どこか神々しさも併せ持った黄金の異形――『アギト』の姿だけだ。


 ――『変身』は完了した。


アギト「…………!」

 自身の変身が無事に完了したことを感じ取ると、アギトは右腕を曲げて肘を前にかざし、左腕を腰の横に引きながら両膝を僅かに曲げて重心をやや下に落とす。
 それは、自身の変身を周囲の存在に知らしめると同時に、戦闘態勢に入ったことを宣言するかのようであった。



マミ「見つけた……」

 その頃、魔女の結界内では、すでにマミが最深部へと到達していた。
 彼女の目の前には、この結界の主である魔女がその姿を堂々と晒している。

 ――その魔女の姿を、言葉で表現するならば、『星』だった。
 よく絵などで書かれる、俗にいう“星型”と呼ばれる形をした巨大な存在が、現在マミの目の前にいる。
 ただ、その色は、星のように神秘的で美しいものではなく、極彩色で禍々しいものだったが――
143 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 14:55:58.90 ID:pBYSLg5t0
マミ「…………」

 しかし、マミたち魔法少女にとって、相手の姿や色など関係ない。
 魔女である以上、倒す――それだけだ。


 マミはまず、スカートを若干たくし上げた。
 すると、そこから数丁のマスケット銃が姿を現し、彼女の足元周辺に突き刺さった。

 マミは突き刺さったマスケット銃のうちの1丁を手に取ると、すぐさまその銃口を魔女へと向け、引き金を引いた。
 放たれたマミの魔力によって作られた銃弾は、魔女の身体のど真ん中を撃ち抜く。

 ――手応えはあった。
 だが、マミはこの程度で仕留めたとは思わない。
 すぐに撃ち終わったマスケット銃を後方へ投げ捨てると、足元に突き刺さっている別の1丁をその手に取る。

マミ(さて、向こうはどんなアクションを起こしてくるか……)

 再び銃口を魔女に向けるマミ。
 ――それに対して、魔女は予想外な行動で応戦してきた。

マミ「えっ!?」

 ――自らバラバラに砕けたのである。
144 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 14:57:11.78 ID:pBYSLg5t0
 正確に言うと、先ほどマミによって開けられた風穴を中心に、魔女の身体全体にいきなり亀裂がはしり、次の瞬間にはそうなったのだ。
 一瞬、まさか本当に倒してしまったのか、とも思ってしまったマミだが、すぐにその考えは撤回する。

 ――砕けた魔女の破片が、みるみるうちに形を変え、やがてそのひとつひとつが小型の星型魔女となったからだ。

マミ「……なるほど、星じゃなくてヒトデだったってワケね……」

 表面上は未だ余裕しゃくしゃくとばかりに笑みを浮かべるマミであったが、内心では面倒なことになったわねと愚痴を漏らす。


 無数の星型魔女もといヒトデ魔女たちが一斉にマミに襲いかかる。
 しかし、マミはそれに対して焦りを見せることなく、右手をばっと前に突き出した。
 すると、彼女の周辺から黄色い糸のようなものが大量に伸び、瞬時にそのひとつひとつが絡み合って、一枚の大きな黄色い布地となる。
 それは、普段マミが相手の動きを封じるために用いている拘束魔法を応用して、突発的に編み出した簡易防御壁であった。

 無数のヒトデ魔女たちは、次々とその防御壁に引っかかり動きを止めていくが、さすがに正面に壁を作るだけでは全てのヒトデ魔女の動きを止めることは出来ない。
 すぐさま数十体ほどのヒトデ魔女が防御壁を迂回する形でマミの目の前に姿を現した。
145 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:00:37.68 ID:pBYSLg5t0
 それに対してマミは、その内の1体に対してマスケット銃を撃ち、その1体を撃ちぬくと、残りは撃ち終わったマスケット銃の銃身で叩き落とす。
 時には己の足による蹴りや踏みつけもお見舞いした。


 ――順調にヒトデ魔女たちを倒していくマミであったが、さすがに数の暴力の前では徐々に旗色が悪くなってくる。

マミ「いくら何でも、数が多すぎるっ……!」

 ついには、そのような愚痴を思わず口からこぼしてしまった。

マミ(せめて、こいつらの行動パターンさえわかれば、何か糸口が掴めるかもしれないけど……!)


 ――彼女のその願いは、意外にもすぐに叶えられることになる。


 ドオォォォォォン!


 ――突如、マミたちのいた最深部のフロアに轟音と共に土煙が巻き起こった。
 命がけの戦闘中でありながらも、マミの目は思わず轟音の発信源へと向いてしまう。
 だが、不思議なことに、その時は魔女たちの動きもピタリと止まっていた。

 やがて、土煙が晴れていくと、そこには――
146 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:01:03.79 ID:pBYSLg5t0
Believe Yourself
ttp://www.youtube.com/watch?v=ANEt7s6bu6Q&feature=related

アギト「…………」

マミ「アギト!?」

 思わずその名を叫んでしまうマミ。
 アギト――キュゥべえ曰く『神から力を授けられた存在』。人間を遥かに超越した力を持つ黄金の異形――
 それが三度目マミの前に姿を現したのである。

アギト「…………」

マミ「!?」

 自身の名を呼ばれたアギトとマミの目が合う。
 思わずビクリとしてしまうマミであったが、それに対してアギトは何の反応も示さず、ただマミの姿をじっと見つめていた。
147 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:01:31.98 ID:pBYSLg5t0
 しばしの間――といっても、厳密には数秒程度――お互いの視線を向け合っていた両者だったが、再びヒトデ魔女たちが一斉に活動を開始すると、マミとアギトはそれぞれヒトデ魔女へと目を向ける。

マミ「言葉が通じるか分からないけど、一応尋ねるわ! あなたは一体何者なの!? 敵なの!? それとも味方なの!?」

アギト「…………」

 自分たちに襲いかかるヒトデ魔女たちをあしらいながら、マミはアギトに向かって叫ぶ。
 が、やはりアギトはマミの問いかけに対して返答をするような仕草は見せない。
 まるで、言葉が通じないというよりは、目の前の戦いに集中し切っている、もしくはマミと話す舌は持たないと言わんばかりに――

マミ「…………!」

 そんなアギトに対して一瞬苛立ちを覚えるマミであったが、すぐさま目の前の敵に集中する。

 マミは再びマスケット銃を構えると、群れの中の1体を撃とうとその銃口をヒトデ魔女たちに向ける。
 ――だが、マミが引き金を引こうとするより前に、アギトが右手でマスケット銃の銃身をむんずと掴み無理やり銃を下ろさせてしまう。

マミ「!? な、何するの!?」

 何故邪魔をするのかと思いながら、アギトの方へ目を向けると、アギトは左手である一点を指さしていた。

マミ「えっ?」
148 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:03:27.95 ID:pBYSLg5t0
 マミがアギトの指し示す方へと視線を向けていくと、そこには群れに紛れて1体だけ若干違う動きをしているヒトデ魔女の姿があった。

マミ「まさか……!」

 瞬間、マミは悟った。
 この魔女は、本体とそれを守護する無数の偽物たちで構成されている一種の『群体』であるということに。
 偽物たちに襲いかからせることによって、相手の注意をそちらに向けさせ、本体はその存在を隠していたのだ。

 そして、先程アギトが自身の呼びかけに何の反応も示していなかったのは、その本体を探すことに集中していたからであることも――

マミ「……なるほど、木を隠すなら森の中ということね!」

 そう言いながら、マスケット銃を構え直すマミ。
 手品のタネさえわかってしまえばこっちのものである。

 対してヒトデ魔女――正確にはヒトデ魔女を護る偽物――たちは本体を護るために、一斉にマミに襲いかからんと迫る。
 だが、そんな魔女モドキたちの前にアギトが立ちはだかった。
149 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:04:15.05 ID:pBYSLg5t0
アギト「――!」

 次々と魔女モドキたちに拳と蹴りを放つアギト。
 その腕や足がひとつ振られる毎に、二桁近くの魔女モドキが叩き落とされたり、吹っ飛ばされていく。


 ――マミがマスケット銃の引き金を引いた。
 放たれた弾丸は、真っ直ぐ本体であるヒトデ魔女へと飛んでいく。
 だが、本体を守ろうと、魔女モドキたちがその軌道上にわらわらと集まってくる。

 ――しかし、それがマミの狙いだった。

マミ「残念だったわね」

 不敵な笑みを浮かべるマミ。
 それと同時に、放たれた魔力の弾丸はポンと音をたてて弾け、先ほどの防御壁を形成したものと同じ黄色い魔力の糸を周囲に飛び散らせた。

 やがて、魔力の糸はそれぞれが絡みあうと、今度は黄色い巨大な網となり、ヒトデ魔女と魔女モドキたちをまとめて包み込んでしまう。
 その光景は、さながら投網漁業のようであった。

 敵の動きを完全に封じたことを確認すると、マミは自身の襟元に結ばれていたリボンを解いた。
 そして、そのリボンに自身の魔力を流しこむ。

 ――すると、リボンは一瞬にしてマミよりも一回りも二回りも大きい、巨大マスケット銃へと姿を変えた。
150 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:05:39.70 ID:pBYSLg5t0
 銃口をゆっくりと魔女たちの方に向け、しっかりと狙いを定めるマミ。
 そして――


マミ「ティロ・フィナーレ!」


 ティロ・フィナーレ――イタリア語で『最後の一撃』という意味の名を持つ射撃、否砲撃魔法が巨大マスケット銃から放たれた。

 放たれた一撃は、まるでビームのように黄色い直線を描きながら、標的である魔女へと伸びていく。
 やがて、それは魔女たちに直撃すると、フロア全体に轟音と振動を響き渡らせるほどの大爆発を巻き起こし、網の中の魔女たちをまとめて木っ端微塵に吹き飛ばした。

マミ「ふぅ……」

 ほっと一息吐き、巨大マスケット銃へと姿が変わっていたリボンが元の姿に戻るのを確認すると、マミはそれを手早く襟元に結び直す。
 そして、リボンを結び直すと、魔法少女としての姿から普段の制服姿へと戻る。
 魔女の結界が消滅したのは、それとほぼ同時だった。


 ポトリと、マミの近くに何かが落ちる音がした。
 マミが目を向けると、そこには魔女の卵であるグリーフシードが転がっていた。
151 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:16:22.61 ID:pBYSLg5t0
 本来ならば危険な代物であるグリーフシードだが、魔法少女によって倒された魔女が落としたものはまだ完全には熟していない。
 そのため、その熟していないことで生ずる空スペースを利用して、魔法少女たちは自身の魔力の回復を行うのだ。

 魔法少女のソウルジェムは、魔法少女の証であると同時に、魔法に必要な魔力の源でもある。
 そして、魔力が枯渇してくるとソウルジェムに濁りが生じる。この濁りをグリーフシードの空きスペースに移し替えるのが、魔力の回復だ。
 その方法も、濁りがあるソウルジェムをグリーフシードに近づけるだけと至って簡単である。

 早速、マミも自身の魔力の回復を行う。
 そして、無事に濁りを移し終えた後グリーフシードの方を確認してみると、その色は濁りを移した影響から先程よりもドス黒く染まっていた。

マミ(さすがにこれ以上使うのは危険ね。今度キュゥべえに処分してもらいましょう……)

 そう思いながらソウルジェムを指輪の形へと変化させ自身の指にはめると、マミはここにきて重大なことを思い出した。

マミ「……あっ! そうだわ、アギトは!?」

 マミは大慌てで周囲を見回すが、そこにはすでにアギトはおろか、自分以外誰の姿もなかった。

マミ「……もう……。何やっているのかしら、私……」

 肝心なところでどこか抜けてしまっている自分自身に対して、マミははぁとため息を吐いた。
152 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:17:13.25 ID:pBYSLg5t0
翔一「あっ! 巴さん、こんな所にいたんですか!」

マミ「!? あ……さ、沢野くん……」

翔一「もう。何も言わずに、いきなりいなくなるなんて酷いじゃないですか。いったい何処に行ってたんです?」

マミ「ご、ごめんなさい。……あの、葦川くんは?」

翔一「あぁ、葦川さんならもう大丈夫ですよ。あの後すぐに先生や看護師さんたちが来てくれましたから」

マミ「そう……」

 それを聞いたマミはほっと胸をなで下ろした。
 涼の様態が急変した原因は結局マミにはわからなかったが、それでも大事にはいたらなかったのは幸いである。

マミ(……でも、やっぱり魔女の呪いが関係していたのかしら?)
153 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:19:50.93 ID:pBYSLg5t0
翔一「ささ、こんな所にいつまでもいるのも何ですから、早く葦川さんの病室に戻りましょう」

マミ「……えぇ」

 病院内へと戻る途中、マミは一度足を止め、先ほどまで魔女の結界が存在していた場所にチラリと目を向けた。

マミ(……アギト、本当に何者なのかしら……?)



 とある家のとある一室――
 そこには今、1人の少女がいた。

 それは、先ほど病院で翔一に謎の言葉を投げかけ、かつ彼が『アギト』であることを知っていたあの『黒い少女』――暁美ほむらであった。

 ほむらがいるその部屋は、広い反面、彼女が今座っている椅子とテーブル、そして、そのテーブルを挟む形で位置されている今は誰も座っていない椅子が1脚存在するのみという非常に質素な部屋であった。
 また、部屋の床や壁、天井は一面白で統一されており、はっきり言って人間の視覚的にはあまりよろしくないデザインだ。
154 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:22:05.77 ID:pBYSLg5t0
???「…………」

ほむら「……来たわね」

 自分以外の者の気配を感じたほむらは、ゆっくりと視線をもう1脚の椅子の方へ向ける。
 すると、そこにはほむらに勝るとも劣らぬ黒一色な装いをした青年が椅子に腰掛けていた。

ほむら「……アギトに会ってきたわ」

???「そうですか」

 そう言いながら、その『黒い青年』はチラリとほむらの方を見やる。
 青年のその黒く済んだ瞳は、「まだ何か言いたいことがあるはずでは?」と、ほむらに対して問いかけているようであった。

 ――そんな青年の様子を見て、ほむらも再び口を開く。

ほむら「……でも、どういうこと? 沢野翔一以外の人間にも『アギト』の片鱗が見られたわ。あなたが“この世界”に授けてくれた『アギト』はひとつだけだったはず……」

???「確かに、私があなた、そしてこの世界の人間のために授けた種はひとつ……。ですが、私も予期していなかった事実が判明してしまいました」

ほむら「……まさか……」
155 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:27:14.56 ID:pBYSLg5t0
???「はい。この世界には、“私の世界”に存在した『アギトであった者』の並行存在の他にも、『アギトとなってしまった者』の並行存在がいたということです」

ほむら「――!?」

???「そして、その者が偶然にもこの世界のアギトと接触してしまったことによって、副産物的に秘められていた力を目覚めさせてしまった……」

ほむら「つまりそれって……」

 ほむらが全てのことを口にするよりも先に、青年はゆっくりと頷く。

ほむら「……ギルス……!」



 場所を再び病院へと戻す。
 葦川涼の病室には現在、涼と巴マミ、そして沢野翔一の3人の姿があった。

マミ「……えっと……つまり、どういうこと?」

涼「先生が言うには、無理に身体を動かし過ぎたのが原因じゃないか、だそうだ。筋肉の発熱と痙攣が激しくなっているらしくて……」

翔一「それって、ただの筋肉痛とは違うんですか?」

涼「俺にも詳しくはわからない。ただ、俺の筋肉組織が今も膨張を続けていることだけは確からしい……」

マミ「…………」
156 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:28:06.00 ID:pBYSLg5t0
涼「おかげで退院はもうしばらく先になりそうだが……。まぁ、過ぎてしまったことは仕方がないさ」

マミ「葦川くん……」

涼「そう心配そうな顔するなよ。別に命に関わる問題じゃないんだから。多分、俺の身体がもっと休みたがってるんだよ」

マミ「…………」

涼「巴、それと沢野、今日はありがとうな……。その、もしよかったら……すぐにとは言わないが、また見舞いに来てくれないか?」

翔一「はい! 俺なんかでよかったら!」

マミ「……えぇ」

翔一「それじゃあ、葦川さん、俺たち今日はこれで失礼します」

涼「あぁ」



涼「…………」

涼「……」
157 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:29:26.72 ID:pBYSLg5t0
涼「……一体どうしちまったんだ、俺の身体は……?」

 誰もいなくなった病室で、涼は自身の手をじっと見ながらポツリとそう呟いた。





次回予告

「俺、やっぱり魔法や超能力の存在信じることにしました」

「単刀直入にいうわ、沢野翔一。私に協力して欲しい」

「この世界にはね、人間に不幸をもたらす『魔女』と呼ばれる存在がいるの」

「ま、魔女……ですか?」

「な、何……? 誰なの、あなた……?」

「こんな所で死にたくなかったら、ソイツから離れなさい」


次回
第3話「私たちの相手は魔女じゃないわ」


目覚めろ、その魂!



158 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/04(金) 15:37:40.89 ID:pBYSLg5t0
というわけで第2話でした
第3話は夜に投下開始する予定です

しかし、第9話を繰り返し見ているうちにキュゥべえに対する殺意がどんどん溜まってきてヤバいw
二次元キャラにはスクイズの誠にすら殺意は抱かなかった海より広い俺の心にここまで殺意抱かせるキュゥべえ、本当に……w
このSSでは可能な限り悲劇は回避させてやることを改めて心に誓いましたよ。えぇ
(あくまでも『可能な限り』ですけどね……w)
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 15:49:59.70 ID:yao1UZEAO
カメンライドゥ\オオオオツゥ!/
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 16:01:23.88 ID:La0Q5nEZo
乙ベント
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 16:01:52.78 ID:7AHBvt8eo
乙!
神さまは今回は人間&魔法少女サイドに立ってくれてるのか
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 16:57:04.96 ID:6FR3Rjfdo


QB、お前の罪を数えろ
QB「わけがわからないよ」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 17:00:47.06 ID:5vLQnrZT0

神様出てくるまでてっきりほむらって子がその役割かと思ってた
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 19:00:10.79 ID:IzI3NcGho
\オツベント!/
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/04(金) 19:15:43.29 ID:rIM2fTms0

まあ、ギルスは下手な魔女より怖いよね
主に戦い方が
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/04(金) 19:43:56.46 ID:dIUNFk5DO
QB「理解できないな、どうして人間は簡単に無くなる命を他人の為につかえるんだい?」

もやし「理屈じゃないんだ!」テテーン♪(例のBGM)

まどか「士…さん!」

ユウスケ「 」グッタリ

もやし「確かに人間の命は脆く壊れやうんたらかんたら〜」

説教中……


QB「……人間の考えを理解できないのはわかってたけどここまでわからないとはね……君は一体何なんだい?」

もやし「通りすがりの仮面ライダーだ!」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 20:21:14.37 ID:IzI3NcGho
>>166
QB死亡フラグwwwwww
\ファイナルフォームライド・・・ママママドカァ!!/
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/04(金) 20:44:51.73 ID:JjZpA8k50
>>167
ちょっとくすぐったいぞ、ゲヘへwwwwww
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 20:59:13.96 ID:wmyp1hMgo
乙ー
斗真ってwwオーヴァーロードの番組欄での名前wwwwww
なつかしすぐるww
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 22:13:53.45 ID:UOIGBV4O0
>>168
まどかのファイナルフォームライドって何になるんだろうな
というか、>>166でのユウスケの扱いがwwww
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 22:29:45.87 ID:IzI3NcGho
\タイキベント/
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 22:42:09.21 ID:EWDAOXqKo
>>170
マドカアロー

もしくはBlack&RX編みたいにディエンドライバーで別世界から正史では亡くなった魔法少女召喚
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/04(金) 22:48:21.88 ID:hFDXHw6AO
まどかが180度開脚すると聞いて
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/04(金) 23:45:53.13 ID:dIUNFk5DO
>>166でユウスケがグッタリしてるのは

ユウスケ「危ない士!」ドンッ(もやしを押す音)

をやった後だから


オレ的には平成ライダー以外はファイナルフォームライドゥよりアマゾンの時みたいに専用アタックライドゥして欲しい
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 00:00:01.58 ID:GbXsDyI80
あれが原作と思っていた俺はオリジナルのアマゾンを見て一気に惚れこんだ
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 00:45:15.34 ID:ofnMEPxAO
まどかとギルスって変身方法似てるよな
当時はあの横からスッと現れる良さが分からなかったが
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/05(土) 02:57:58.72 ID:M6bddOWb0
ああ…こっち来てたのか
今回はEDなしかな?
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 03:02:36.36 ID:GbXsDyI80
ED?
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 03:52:31.53 ID:gIpuEZZZ0
乙、魔法少女も不幸かも知れないけど涼の不幸っぷりは平成ライダーでもブッチきりだな
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 05:10:08.66 ID:QEInulTAO
そして涼さんと関わった女性も何かしらの不幸に見舞われる
つまりマミさんも…
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 06:46:12.59 ID:GbXsDyI80
おい





おい、やめろ>>180
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 06:55:17.43 ID:GbXsDyI80
>>172
遺影フォームですね、分かります
でも贅沢をいえばネガ電王やガオウやエターナルも見たかった
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/05(土) 09:27:40.06 ID:7V8Kk1zDO
W&オーズ&マギカスレができてた

こっちもあっちも楽しみだぜ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 16:03:58.22 ID:sJPLZMKeo
巡回するスレが増えてゾクゾクするねぇ
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/05(土) 18:44:06.10 ID:rrXms4lDO
アギトの設定の壮大さはライダー随一
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 19:15:44.80 ID:sJPLZMKeo
今日は投下お休みかな?
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 20:00:01.98 ID:nJafNReAO
>>185
でもやたら陰薄いのは気のせい?
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 20:16:16.81 ID:CEtHaMFDO
>>187
アギトの場合、素直に好きな人が多かったからじゃないの?
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/05(土) 20:22:38.14 ID:nJafNReAO
>>188
そういうことかdクス

厨とか沸くと人の話し聴かないもんな
190 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 00:53:08.63 ID:7pOOoGSL0
お待たせしました
第3話加筆・修正版の前半部を投下させていただきます
191 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 00:54:58.64 ID:7pOOoGSL0





 遥か昔。

 宇宙にはただ混沌があり、テオスはその混沌より生まれ混沌を闇によって黒一色に染め秩序を作った。

 そして、星々を闇に浮かばせ光を生んだ――





???(……ここ、どこだろう……?)

 荒廃した大地が延々と続く世界に、少女――鹿目まどかは立っていた。
 何故彼女はこんな所にいるのか。それは彼女自身もわからなかった。

まどか「…………」

 ぼんやりとあたりを見回してみる。
 しかし、彼女の瞳に映る景色は地平線の彼方まで続く大地だけであった。

まどか(何でだろう……? ここにいちゃいけない気がする……)

 そう思ったまどかは、どこか違う場所へ行こうと足を一歩前へと踏み出した。


 ――ぐにゃり。


まどか「えっ――?」
192 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 00:58:25.68 ID:7pOOoGSL0
 すると、突然まどかの周囲の光景が大きく歪んだ。
 いや――周囲などというレベルではない。彼女がいた世界そのものが歪んだのだ。


 ――やがて歪みが収まると、そこに広がっていたのは悍ましい光景であった。


まどか「何……? 何なの……?」

 ――それは戦いの光景だった。

 剣や弓、槍などで武装した人間たちと、見たこともない怪物たちが戦っていた。
 怪物は一見動物のようにも見えたが、彼らは皆人間と同様に、2本の足で直立し、かつ手には何か武器を持っていた。
 (もちろん、中には何も武器を持ってないものもいたが、そこは割愛する)

 その戦いは、怪物たちが圧倒的に優勢のようであった。
 人間たちの放つ矢は、怪物たちの強靭な肉体に次々と弾かれ、剣や槍も怪物たちの力の前に軽々とへし折られていく。


 ――やがて、人間たちはそんな怪物の前に1人、また1人と倒れていき、気がつけば、そこにはまどか以外の人間は誰も立ってはいなかった。


まどか「…………」

 呆然と目の前の光景をただ黙って見つめるまどか。
 逆に、怪物たちの方はまどかの存在に気づいたのか、徐々に彼女の方へと近づいてくる。
193 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:01:40.32 ID:7pOOoGSL0
まどか「あ……」

 それに気づいたまどかも、すぐさま逃げようと思考するが、身体がその命令をすぐには実行できなかった。

 怪物の1体が、まどかを射程内に捉えたのか、持っていた剣状の武器を構え、振り挙げる。
 しかし――


まどか「!?」


 突然、まどかの視界が白い光に包まれた。
 あまりの眩しさに、まどかは思わず目を閉じてしまう。

 やがて、光が収まり、まどかが再び目を開くと、そこには怪物たちの姿はなかった。

 ――代わりに、1人の青年が彼女の前に立っていた。

 少年の装いは白一色。
 制服姿であった自身もあまり人のことは言えないが、今自分たちがいる荒廃した大地にはあまり似合わない服装であった。
194 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:05:41.01 ID:7pOOoGSL0
 しかし、まどかはそんな青年の姿を見て、無意識にこう呟いていた。



 ――天使だ、と。



 ――まどかが目を覚ましたのは、その言葉を言い終えるのとほぼ同時であった。

まどか「……夢オチ……?」

 そう言いながら、まどかは自身が眠っていたベッドからゆっくりと身を起こした。





魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ 〜最初で最後の約束〜

第3話「私たちの相手は魔女じゃないわ」

OP
http://www.youtube.com/watch?v=yEXxEny2BvY





 その日、巴マミが朝教室へやって来ると、自身の机の上に思わぬ来客の姿があった。
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/06(日) 01:15:14.58 ID:0kQ5EY5L0
まってたかいがあったぜ
196 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:18:38.53 ID:7pOOoGSL0
キュゥべえ『おはよう、マミ』

マミ『? キュゥべえ?』

 そう。キュゥべえである。
 その白い姿は、明らかに学校では目立つうえに注目の的となるであろうはずだが、すでに教室にいた他の生徒たちは、まるでキュゥべえの存在などそこにはないかのごとく平然としていた。

 それも当然である。なぜなら、本当にキュゥべえが見えていないからだ。
 キュゥべえの存在と声を知覚できるのは、キュゥべえ自身と魔法少女、そしてその候補者である女の子だけだと魔法少女たちの間では実しやかに囁かれている。

マミ『おはよう。でも、なんであなたが学校に?』

キュゥべえ『ほら、この間この街で新しい魔法少女の候補者を見つけたって話をしたでしょ?』

マミ『えぇ』

キュゥべえ『あれからその子のことを色々と調べてみたら、なんとその子はこの学校に通う生徒だったんだ』

マミ『えっ!?』
197 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:20:36.67 ID:7pOOoGSL0
キュゥべえ『もう少し様子を見て、可能なら今日中にもその子と接触してみようと思う。僕が思うに、マミならその子とは絶対に良い魔法少女コンビになれると思うよ?』

マミ『…………』

キュゥべえ『それじゃあ、僕はこのあたりで失礼するよ。マミ、またね』

マミ『え、えぇ。またね』



マミ「…………」

翔一「おはようございます」

マミ「あ……。おはよう、沢野くん」

翔一「? どうしたんですか、巴さん? もしかして、今朝もまた嫌な夢でも見たんですか?」

マミ「いや、今日は違うの。ちょっと……ね……」

 以前も説明したが、巴マミは自身が魔法少女である反面、魔法少女という存在が増えることに関しては結構複雑な心境であった。
 魔法少女の候補者である女の子には、当然それまでの平穏で幸福な生活がある。
 果たして、それを投げ捨てさせてまで魔女と命がけで戦う世界に身を投じさせて良いものなのか――?
198 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:22:50.12 ID:7pOOoGSL0
翔一「あっ、そうだ。巴さん」

マミ「何?」

翔一「俺、やっぱり魔法や超能力の存在信じることにしました」

マミ「……はい?」

翔一「ほら、巴さん以前聞いてきたじゃないですか、『魔法や超能力はこの世界に存在すると思うか』って?」

マミ「あぁ……」

翔一「あの時俺、『自分が魔法使いでも超能力者でもないから信じない』って言いましたけど、あれ訂正します」

マミ「?」

翔一「実は俺――魔法使いじゃないけど超能力者だったんです!」

マミ「ちょ、超能力者……? 沢野くんが?」

翔一「はい!」

 満面の笑みを浮かべて頷く翔一。
 その顔は嘘をついているようにはマミには見えなかった。
 単に翔一が天然故に、何を考えているのかさっぱりわからないだけという可能性もあったが――
199 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:24:30.18 ID:7pOOoGSL0
翔一「あ。でもあれって超能力って言っていいのかな? まぁ、似たようなものだと思いますけど……」

マミ「……それって、今ここで見せてもらえる?」

翔一「あ。それは駄目です」

マミ「何故?」

翔一「いや〜、今ここで見せたらきっと巴さんやクラスの皆も驚いちゃうでしょうし……」

マミ「……じゃ、じゃあ、具体的にはどんな力なのかくらいは教えて貰えないかしら?」

翔一「はい! 強くなります!」

マミ「……へ?」

翔一「だから、強くなるんですよ。そして、パンチやキックで相手と戦うんです!」

マミ「……もしかして私のことからかってる?」

翔一「からかってるだなんてとんでもない! マジです!」

マミ「…………」
200 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:25:29.71 ID:7pOOoGSL0
翔一「……あっ。そういえば、巴さん。話は変わりますけど、さっきそこの廊下でおかしなものを見ましたよ」

マミ「おかしなもの?」

翔一「えぇ。なんか白くて尻尾が長い犬だか猫だかわからない変な生き物が、俺や他の生徒達の足元をぴゅ〜っと走り去っていったんです」

マミ「!?」

翔一「なんか俺以外の人は全然驚いた様子じゃなかったけど……。本当にあれなんだったのかな〜?」

マミ(キュゥべえが見えている……!? まさか……本当に何か特別な力を持っているの……!?)



 授業中、マミはここ数日のことを思い返していた。

 突然の転校生・沢野翔一。
 その日を境に、自身の前に姿を現すようになった黄金の怪人・アギト。
 最初アギトと遭遇した時、その場に落ちていた翔一の生徒手帳。

 そして、今日になって急に魔法や超能力を信じると言い始めた翔一。
 おまけに、その翔一はキュゥべえを視覚することができた――

マミ(――ということは、やっぱり沢野くんがアギト?)
201 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:27:42.02 ID:7pOOoGSL0
 そう思いながら隣の席にチラリと目を向けるマミ。
 翔一はいつもどおり授業を受けていた。

マミ(……でも、2度目に遭遇した時、アギトはキュゥべえが見えていなかったようにも見えたわね)

マミ(…………)

マミ(……駄目だわ。まだ確信までには至れない……)



 そして昼休み――

翔一「巴さん、巴さん。聞きしましたか?」

マミ「? 何を?」

翔一「何でも、今日2年生にすんごい子が転校してきたそうです」

マミ「凄い?」

翔一「はい。俺が聞いた話だと、容姿端麗でスポーツ万能、おまけに滅茶苦茶頭も良い女の子だそうですよ」

マミ「ふぅん……」
202 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:29:03.00 ID:7pOOoGSL0
翔一「あれ? 何かあまり興味なさそうですね?」

マミ「そりゃあ、転校生なら目の前に1人いるし、それに2年生の話だしね……」

翔一「そうですか? 俺は結構興味ありますけど?」

マミ「それはあなたが男の子だからでしょ?」

翔一「ん〜……。そうなんですかね〜?」

 その時、突然教室や廊下がざわめき始める。

翔一「あれ? 何か妙に賑やかになってきましたね?」

マミ「言われてみれば……あら?」

 廊下の方へ2人が目を向けると、そこには1人の少女が翔一たちの教室へと入ってくるところであった。
203 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:29:40.36 ID:7pOOoGSL0
マミ「3年生じゃないわね。下級生……」

翔一「あっ! 昨日の!」

マミ「えっ!?」

 声と共に思わず立ち上がる翔一。
 それに釣られるように、マミをはじめ、教室やその周囲にいた者の視線が一斉に翔一に向けられる。
 当然、教室にやって来た下級生の少女、暁美ほむらの視線も――

ほむら「…………」

 無言、かつ無表情で翔一の方へと歩み寄っていくほむら。
 彼女の足が一歩一歩進むごとに、教室及び周囲のざわめきが大きくなっていく。

 そして、ついにほむらが翔一の前に立ち、その足を止めた。

翔一「やぁ。いや〜、驚いたな。君もここの生徒だったんだね」

ほむら「いえ、私は今日ここに転校してきたばかりですから」

 周りから向けられる視線に気にすることなく会話を始める2人。

翔一「へぇ〜……ん? もしかして、噂の凄い転校生って君のことだったの?」

ほむら「…………」

 その質問に対して、ほむらは答えなかったが、翔一はそれを肯定と判断した。

翔一(結構謙虚なのかな?)
204 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:30:54.02 ID:7pOOoGSL0
マミ「えっと……。沢野くん、その子とお知り合いなの?」

翔一「はい。昨日、巴さんが突然病室からいなくなっちゃった後に出会ったんです。……いや、あれは声をかけられたと言ったほうが正しいのかな……?」

ほむら「…………」

マミ「!?」

 ほむらがほんの一瞬、チラリとマミの方へと視線を向ける。
 マミも瞬時にそれに気づいたが、次の瞬間にはほむらは再び視線を翔一の方へ戻していた。

 ――だが、マミは見てしまった。
 その少女の左手の中指にはめられていた指輪と、中指の爪に浮かぶタトゥーのような紋章を。

ほむら「……沢野翔一さん、あなたにお話ししておきたいことがあります」

翔一「? 俺に?」

 思わず自分自身を指さす翔一。
 ちなみに、周囲の者たちは今のほむらの発言から何故か「おぉ!」だの「な、なんだってー!」などと勝手に騒ぎ始めている。
205 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:31:56.16 ID:7pOOoGSL0
ほむら「……ここでは言えないことなので、場所を移させてもらってもいいでしょうか?」

翔一「あぁ、いいよ」

ほむら「じゃあ、付いてきてください」

 そう言って背を向けて歩き出すほむら。
 それを見た翔一も、その後に続いて歩き出す。

 2人が教室を後にすると、教室は先ほど以上に騒がしくなった。
 ――特に男子の方にやたら動揺していたり、狼狽えている様子の者が多い気がする。

マミ(魔法少女……)

マミ(――でもわからないわね。何で声をかけたのが私じゃなくて沢野くんなのかしら?)

マミ(……ちょっと調べてみる必要がありそうね)

 そう判断すると、マミは未だに騒ぎが収まらぬ教室からひっそりと外へ出た。



 屋上――

ほむら「……ここなら特に人目もつかないわ」

 自分たち以外の者が誰もいないことを確認すると、ほむらは先程とは口調を変えて翔一の方に振り返った。
206 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:33:03.73 ID:7pOOoGSL0
翔一「……えぇと、話の前にひとついいかな?」

ほむら「何……?」

翔一「いや、君の名前をまだ聞いてなかったなと思って……。君は俺の名前知っているのに、なんか不公平だな〜と……」

ほむら「……暁美ほむら」

翔一「暁美さんか……。なんか変わった名前だね」

ほむら「…………」

翔一「? どうかした?」

ほむら「別に……。同じことをクラスメイトの子にも言われたなと思っただけよ」

翔一「も、もしかして、気にさわった?」

ほむら「別に……」

翔一「……あ、そうだ! ところで、俺に話したいことって何?」

ほむら「単刀直入にいうわ、沢野翔一。私に協力して欲しい」

翔一「……協力?」
207 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:36:29.65 ID:7pOOoGSL0
ほむら「えぇ。あなたが私の知る『アギト』と同等のものだと見込んだうえでお願いする」

翔一「えぇと……。具体的にはどんなことを?」

ほむら「私はある存在を倒すためにこの街へ来た。そのためには可能な限りの戦力が欲しい」

翔一「ある存在……? もしかして、俺や巴さんが倒してるあの怪物たちのこと?」

ほむら「……似たようなものね」

翔一「なぁんだ、それならお安いご用だよ。……あ。でも、俺自身まだこの力のこと完全に把握しているわけじゃないけど……それでもいいの?」

ほむら「構わない。その力については、いずれ来るべき時が来れば、あなたも自然と知ることになるはず」

翔一「……なんか、俺よりも暁美さんの方がこの力について詳しそうだね?」

ほむら「そうね……。現時点では確かにあなたよりは……」

翔一「う〜ん……。なんかソレってズルいな〜。俺は暁美さんのこと全然知らないのに、逆に暁美さんの方は俺のことほとんど知っているのって……」

ほむら「…………」

翔一「? 暁美さん?」

ほむら「……そんな所に隠れていないで、出てきたら? あなたになら聞かれても特に問題ないことだもの」

翔一「えっ? えっ?」

 突然そのような言葉を口にするほむらに思わず戸惑う翔一。
 すると、翔一の背後――屋上の出入口の影から1人の少女が姿を現した。
 他でもなく、巴マミである。

翔一「と、巴さん……?」

マミ「…………」
208 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:37:49.65 ID:7pOOoGSL0
翔一「えぇと……。巴さん、何時からそこに……?」

マミ「つい今しがた。それよりも……あなた、やっぱり魔法少女なのね?」

ほむら「…………」

マミ「何が目的なの? 確かに沢野くんはキュゥべえを視覚できる。普通の子には無い特別な力があるかもしれない……」

ほむら「…………」

マミ「でもね。沢野くんは私たちとは違う。それ以外はれっきとしたただの人間なのよ」

ほむら「……そうね。確かに、力があることを除けば、沢野翔一はただの人間ということになるわね」

マミ「じゃあ、何故……!?」

ほむら「巴マミ、あなたは何もわかってはいない……」

 そう言うと、ほむらは1人屋上から去ってしまった。
209 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:38:19.34 ID:7pOOoGSL0
翔一「え、えぇと……」

マミ「沢野くん」

翔一「は、はい?」

マミ「あまりこういうことは言いたくないけど、彼女にはこれ以上関わらないほうがいいわ」

翔一「えっ!? どういうことですか? 別に悪い子には見えませんでしたけど……?」

マミ「それは私もわかっているつもりよ。だけど……下手をすればあなたは命を落としかねない」

翔一「命を落とすって……。何言っているんですか、巴さん。今暁美さんと話していたこともそうでしたけど、何か言っていることが滅茶苦茶ですよ?」

マミ「……そうね。今更隠し通すのも無理でしょうし……沢野くんには私たちのことを少しだけ教えるわ」

翔一「はい?」

マミ「――この世界にはね、人間に不幸をもたらす『魔女』と呼ばれる存在がいるの」

翔一「ま、魔女……ですか?」
210 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:44:22.10 ID:7pOOoGSL0
マミ「そう。そして、魔女は人々の知らないところで世界に呪いを撒き散らし、表向きでは原因不明とされる事故や自殺を人間に引き起こさせて死に追いやる」

翔一「…………」

マミ「そうした魔女を狩るのが『魔法少女』。言ってしまえば、魔女を倒すために選ばれた女の子のことね」

翔一「『魔法少女』? もしかして――」

マミ「えぇ。さっき、あの子との会話を聞いていたならもう言う必要もないと思うけど、私がその『魔法少女』なの」

翔一「そっか〜……。だから昨日あそこで……」

マミ「?」

翔一「あ、いや……。つまり、暁美さんも巴さんと同じ『魔法少女』だと言いたいわけですね?」

マミ「えぇ」
211 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:46:45.55 ID:7pOOoGSL0
翔一「なるほど……。あれ? じゃあ、何で暁美さんは巴さんじゃなくて、俺を呼び出したんでしょう? 同じ魔法少女である巴さんの方が話し易いはずじゃ……?」

マミ「それは……魔法少女にもいろいろと事情があるから……」

翔一「事情……ですか?」

マミ「えぇ。……あ、そろそろお昼休みが終わっちゃうわね。この話の続きはまた放課後にしましょう」

翔一「え? あ、ハイ……」

翔一「…………」

翔一(そうか〜、昨日あのよくわからない空間で巴さんと戦ったのが『魔女』ってやつだったのか……)


 ――ちなみに、この後教室に戻った翔一はクラスの男子たちから質問攻めにあったことは言うまでもない。


翔一「……巴さん、もしかして俺、とんでもない誤解をされているんじゃ……」

マミ「さすがにそれは私に言われてもね……」
212 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/06(日) 01:56:42.06 ID:7pOOoGSL0
というわけで、第3話前半部でした
後半は本日の深夜以降に投下する予定です

ちなみに、このクロスオーバーSS、当初はまどか☆マギカ×アギトではなく、まどか☆マギカ×てつをでやる予定でしたw
その内容も、創世王撃破直後のてつをがキングストーンの力で中学生の姿になりまどか☆マギカの世界にやって来るというものw
プロットの時点で終始シリアスを超越したギャグにしかならなくて結局お蔵入りしちゃいましたが……w
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 01:58:04.22 ID:TDMfrkmao
もう、アイツだけで良いんじゃないかな、ですね分かります
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/06(日) 02:28:01.25 ID:0kQ5EY5L0
おつ
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 02:36:00.80 ID:VEaypCr2o
乙フィナーレ
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 04:23:40.33 ID:chKn7lhDO
キングストーンを寄越せと迫るQBに問答無用でリボルクラッシュするRXか…


それはそれで痛快で良い気がするww

でも今のアギト×まどかのが良いけどもww
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 05:33:37.02 ID:w7eVuDLu0
>プロットの時点で終始シリアスを超越したギャグ

それはそれで見たくないといえば嘘になるな

アタックライド! オツ!
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 08:01:37.74 ID:RVdAkGrao
このアギトが完結したら是非てつをもやって欲しいww
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/06(日) 09:14:05.95 ID:cvkpg0FDO
お蔵入りしたのもゴルゴムの……いや!クライシスの仕業か!
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 09:34:35.32 ID:I2FowflBo
乙ー
連載する意味がなくて一発ネタで終わっちゃうがなww
話を回す必要がない的に考えて。
なんでもできる存在って、何にも出来ない存在よりタチが悪いよねww
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 09:43:59.33 ID:pIA20Z7R0
まどか「教科書忘れちゃったよ〜」
光太郎「…キュゥべえの仕業か!」

でも創世王倒した後ってことは信彦も手に掛けてすぐって訳か…
もしやってたらてつをは情緒不安定そうだな
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 09:57:48.88 ID:hjLnsvnlo
\オツベント/
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 14:39:11.72 ID:Rv3bCZ9DO
自分が干渉しなくても勝手に強くなっていくアギトとてつをって
QBさんと一番相性が悪いんじゃなかろうか
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 15:25:04.47 ID:WTEerzd8o
アギトもてつをも追い込んだら追い込んだでよりパワーアップしそうだしな
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 15:42:55.67 ID:LRcVQ2sB0
>>224
無限の進化繋がりで風祭さんもよろしく
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 18:56:07.58 ID:GCT4YBsAO
これ終わったら一発ネタでいいからてつをも見たいわwwwwww
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 22:48:50.05 ID:WHk0RC2oo
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1299416004/

ライダー多すぎだろ
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 23:04:59.26 ID:I2FowflBo
しかし、まどか★マギカも宇宙全体とは大きく出たよな。
いつ滅びるのかまったく分からんが。
ライダーよりウルトラマン呼んだ方がいいレベルだったとはww
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 23:08:20.06 ID:VEaypCr2o
キュウベェはゼットンさん怒らせちゃったしな
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/06(日) 23:56:20.86 ID:JJ4uuFbb0
>>228
そういや、公式でゼロがツイッターでつぶやいてたなww
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 07:07:00.90 ID:dwii8d3q0
ゼットン? マギカに出てたっけ?
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 07:55:12.43 ID:mmB1oYJDo
まどかマギカ本編の容赦ない鬱展開をどうにかするために
QBを真っ先に倒す必要があるな
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 10:39:00.82 ID:dwii8d3q0
QBは真っ先に排除すべきだと思う
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 11:11:23.88 ID:GIoEriIDO
超星神シリーズとウルトラマン、SPDデカレンジャーの援護も欲しいなww
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 13:35:36.59 ID:6fJHY2LS0
てつをがもっとも邪悪で薄汚いQBをリボルクラッシュする外伝も読んでみたいかも
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 15:28:36.91 ID:dwii8d3q0
>>235
それだ!!
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 17:31:12.99 ID:UjojcYOvo
QBが宇宙人って事でまさにドラゴンナイトに555混ぜたような設定だな
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 19:08:02.94 ID:OhzqvPsLo
(^U^)<どうした?投下しないのか?
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 21:36:25.76 ID:r5ugWuvAO
気に入らないなぁ、その態度
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 21:45:36.97 ID:918GOVU9o
(^U^)<期待してます!投下待ってます!
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/07(月) 22:21:35.95 ID:OhzqvPsLo
>>239
(腹パン)
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 02:01:41.41 ID:SjCrpLJ8o
http://beeimg.mydns.jp/i/azuY3pfaAww.jpg
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 03:07:11.06 ID:C+rX4JJ40
>>242
色んな作品の兄さんが混ざってるwwwwww
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/08(火) 11:00:09.09 ID:0H6yUkFDO
>>242
レイ兄さんは!?悠ニーサンは居ないのか!?
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 11:44:00.58 ID:dYFqCgI5o
>>242
(^U^)<申し訳ありません、このような格好で
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 11:50:27.80 ID:8LMb/vGO0
感動的だなニーサン。
だが、嫌いじゃないわ!!
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 21:41:28.60 ID:dYFqCgI5o
??「今日も>>1は来ないという解釈で、いいのかなあ?」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 21:45:10.26 ID:SRYhJ0U5o
最近>>1が来ないのも乾巧って奴の仕業なんだ
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 21:45:58.38 ID:dYFqCgI5o
なそ本
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/08(火) 23:29:47.63 ID:C+rX4JJ40
>>248
草加さん、マリさんはマリアなんですか
251 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:36:15.92 ID:QnMNWoFK0
またまた予定よりも大幅に遅れてしまいましたが、第3話後半部投下します
252 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:37:02.44 ID:QnMNWoFK0
 放課後――

マミ「……さて、それじゃあ、お昼休みの話の続きといきましょうか」

翔一「あ。それなんですけど、巴さん」

マミ「?」

翔一「もしよかったら、一緒に帰りながら説明してくれませんか? 帰りながら今晩のおかずの材料買って帰りたいんですよ」

マミ「…………」



翔一「――なるほど、それが魔法少女の証であるソウルジェムですか」

マミ「えぇ。普段は指輪として身につけているんだけど、魔女を探すときはこうして本来の形に戻しているの」

翔一「へぇ……。ん? 待ってください。『探す』ってことは、魔女って向こうからは人間の前に姿を現さないんですか?」

マミ「そう。魔女は結界っていう自身の巣に隠れ潜んでいるから、表向きには姿を見せないの。この世界の人間の殆どが魔女の存在を知らないのもそのため」

翔一「……なんか汚いですね。自分は安全な場所にいながら、こっちのことは一方的に攻撃できるなんて……」

マミ「そうね……。だからこうして魔女を探して見つけ次第狩っていかないと、どれだけの被害が出てしまうか……」

 その時、マミのソウルジェムが微かに光り始める。
253 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:37:41.34 ID:QnMNWoFK0
マミ「!? これは――」

翔一「? どうしました? も、もしかして……」

マミ「えぇ。微かだけど、魔力の反応をキャッチしたわ。おそらく、そう遠くないところに魔女がいる……!」

翔一「本当ですか!? じゃあ、俺も手伝い――」

マミ「ダメ!」

翔一「ええっ!? 何でですか!?」

マミ「さっきも言ったけど、沢木くんは魔法少女じゃないでしょ? ここから先は専門家である私に任せて……ね?」

翔一「で、でもやっぱり心配ですよ。それに、俺だって昨日――」

マミ「沢野くん、心配してくれているのは嬉しいけど、私はあまり無関係な人を巻き込みたくないの。それに……」

翔一「それに?」
254 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:38:19.29 ID:QnMNWoFK0
マミ「女の子の言う事を素直に聞けない男子は嫌われるわよ?」

翔一「む……。巴さん、俺そういうのは何かズルいと思います……」

マミ「ごめんなさい。でも本当に大丈夫だから……。それじゃあ沢野くん、また明日ね」

翔一「…………」

翔一(……やっぱり心配だな)

翔一(――ん? でも変だな。昨日魔女ってやつが現れた時は、確か俺も頭が突然キーンと……)


ほむら「沢野翔一」

翔一「うわっ!? あ、暁美さん……?」

ほむら「…………」

翔一「び、びっくりした〜……。もう、いきなり背後から声をかけないでよ……。一体何の……」

ほむら「早速で悪いけど、あなたの力を貸してもらうわ」
255 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:38:57.13 ID:QnMNWoFK0
翔一「俺の力を? ……あっ。そうか、魔女ってやつをやっつけるんだね? やっぱり巴さん1人じゃ心配……」

ほむら「いいえ。私たちの相手は魔女じゃないわ」

翔一「えっ? どういうこと?」

ほむら「今回の魔女は巴マミ1人に任せておいても特に問題はない。私たちは別の存在を討つ」

翔一「別の存在?」

ほむら「えぇ。人によっては、そいつは魔女以上に厄介な『敵』だから……」



 ほむらに連れられて翔一がやって来たのは、ショッピングモールの地下だった。

翔一「『改装中につき立ち入り禁止』って看板があったけど……。本当に入って良かったの?」

ほむら「そんなこと気にしている余裕はない。今はこれから討つ『敵』のことだけに集中して」

翔一「あ、うん……。ところで、その魔女とは別の『敵』っていうのは本当にここに現れるの?」

ほむら「えぇ。そいつは今、ある女の子に接触しようとこの近くまで来ている。出来ることならその子に接触する前に仕留めたい」

翔一「どうやって?」
256 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:39:39.30 ID:QnMNWoFK0
ほむら「私がそいつを上手く誘導する。あなたはここで待機していて、そいつが来たらすぐに『アギト』の力で止めを刺してほしい」

翔一「なるほど……。わかったよ」

ほむら「それじゃあ、私は行くわ。もうあまり時間もないし……。あとは任せるから……」

 そう言い残すと、ほむらは地下の薄暗い闇の中へとその姿を消していった。
 1人残された翔一は一度深呼吸すると、よしと覚悟を決め、昨日と同じ動作で早速アギトへと変身する。

翔一「変身!」

 ほんの一瞬、ショッピングモールの地下が光りに包まれる。
 そして、再び闇が地下を覆う頃には、そこには黄金の異形が敵を待ち受ける姿のみがあった。



マミ(……徐々に反応が大きくなってる)

マミ(間違いない。やっぱりこのショッピングモールのどこかに結界が……)
257 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:40:08.67 ID:QnMNWoFK0
マミ「……あら?」


さやか「まどか、悪いけどこのままCDショップ付き合ってもらっていい〜?」

まどか「いいよ。また上條くんの?」

さやか「へへ……まぁね〜」


マミ(見滝原の制服……2年生かしら?)

マミ(…………)

マミ(私も魔法少女になっていなければ、ああいう普通の学生生活が送れたのかしら……?)

 そう思った瞬間、はっと我に返る。

マミ(やだ……。今更何考えているのかしら、私……。『あの時』から、そんなもの当に諦めたはずなのに――)



 場所は変わってショッピングモール地下のある一通路。
 そこでは今、2つの影による壮絶な追走劇が繰り広げられていた。

 影の正体のひとつは暁美ほむら。
 そして、もうひとつは、ほむらよりも遥かに小さい犬のようにも、猫のようにも見える不思議な白い存在――キュゥべえであった。
 追うものは前者、そして終われているのは後者である。

 ――そう。ほむらが翔一に言っていた『敵』とは、他でもなくこのキュゥべえであった。
258 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:40:50.02 ID:QnMNWoFK0
キュゥべえ「!?」

 キュゥべえの近くの床が突如として爆発を起こす。
 それに吹き飛ばされ、キュゥべえの小さな身体は、まだ改装も終わり切っていないショッピングモールの地下フロアを軽く数十センチメートル程転がり回った。

ほむら「――もう逃がさない……!」

 そう呟きながら、じりじりとキュゥべえとの距離を詰めていくほむら。
 だが、生命としての本能か、すぐさまキュゥべえも起き上がると再び全速力で逃亡を開始する。

キュゥべえ『助けて――!』

 まだ出会ったこともない1人の少女に、届くかどうかもわからぬ助けを求める心の声を上げながら――



アギト「…………」

 薄暗い地下に1人佇むアギトは、場の空気が先程までとは変わったことをその身に感じていた。
 ほむらが言っていた『敵』がすぐそこまで来ているのだろう。
 ならば、こちらも万全の体制をもって、その『敵』に備えなければならない。
259 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:41:20.31 ID:QnMNWoFK0
アギト「…………!」

 昨日の変身の際も見せた、右腕を曲げて肘を前にかざし、左腕を腰の横に引きながら両膝を僅かに曲げて重心をやや下に落とす構え――
 アギトの戦闘準備は完全に完了した。
 後は、目の前に現れる『敵』に、自身の全身全霊の一撃を叩き込むのみ――


 ガシャアアアアアン!


 アギトの視界に映る一角から土煙が上がる。
 それと同時に、彼の目の前に小さな白い存在が姿を現した。

アギト「――!」

 アギトはその存在を知っていた。
 先日、学校で見かけた謎の生き物――

 まさか、こんな愛くるしい存在が、ほむらの言っていた『敵』だというのか――?
 無の境地に入っていたはずのアギトに、ほんの一瞬の迷いが生まれる。
 だが、すぐさま見かけに惑わされてはならないと己に言い聞かせ、右腕を大きく振り上げ――
260 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:41:54.49 ID:QnMNWoFK0
???「止めて!!」

 ――振り上げるも、下ろされることはなかった。
 突然アギトの背後から響き渡る少女の声。
 思わず、アギトも声のした方へと視線を向ける。

 そこには、見滝原中学校の制服を見に纏ったツインテールの少女――鹿目まどかの姿があった。



 ――話を少し前に戻す。

 鹿目まどかは、親友である美樹さやかと2人でショッピングモールにあるCDショップを訪れていた。
 そこまでは特に何でもない、まどかたちにとってはよくある日常風景の一片に過ぎない。
 だが、突然聞こえてきた声が、彼女たちのそんな日常に終止符を打つことになった。


 ――助けて!


まどか「えっ!?」
261 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:42:22.44 ID:QnMNWoFK0
 店内で新作CDを試聴していたまどかは、突然頭の中に直接響き渡ったその声に思わず目を見開いた。
 最初は気のせいかと思い、再びCDの試聴を再開しようとしたまどかであったが、ここで再び声が響く。


 ――助けて、まどか……!


まどか「!?」


 聞こえた。確かに。ハッキリと。
 これは幻聴なんかではない。


 誰かが助けを求めている――


 一体誰が? 誰に?
 いや、前者はともかく、後者についてはわかっているではないか。


 誰かが、鹿目まどかに助けを求めている――!


 この声が誰の声で、どこからどのように発せられているのかなど、今は関係ない。
262 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:42:57.18 ID:QnMNWoFK0
 ――気がついたら、まどかの足は自然にCDショップの外へと歩き出していた。


さやか「――? まどか?」

 そんなまどかの様子を、彼女の親友である美樹さやかは、しばらくの間、不思議そうに眺めていた。
 だが、親友がCDショップを出て、フラフラと何処かへ向かっていく姿を見ているうちに、何か嫌な予感でもしたのか、彼女もその後を追い、CDショップを後にした。



 ――そして今に至る。

キュゥべえ「まどか……!」

 キュゥべえはアギトの注意がまどかへ向いていることに気づくと、とっさにまどかの元へと駆け寄った。
 すでにほむらから受けた攻撃によって、その身体はいたる所がボロボロになっていたが、まだ駆け出すほどの力があったのは、おそらく彼(?)の生存本能――人間的に言えば『火事場の馬鹿力』というやつであろう。

まどか「……あ、あなたなの? 私を呼んだのは?」

 ボロボロになったキュゥべえを抱き抱えながら、そう問いかけるまどかだが、答えは返ってこない。
 どうやら返答をする程の気力も今のキュゥべえには残されてはいないようだった。
263 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:43:35.90 ID:QnMNWoFK0
まどか「…………」

アギト「…………」

 まどかとアギトの視線が重なる。
 アギトのその現実的にはありえない――あくまでもまどかの知る現実のレベルでの話だが――その姿に、思わずまどかの足は後ずさる。

まどか「な、何……? 誰なの、あなた……? いや、それ以前に、人……なの……?」

 思わずまどかの口からそのような言葉が漏れる。
 だが、アギトは何も答えない。

アギト「…………」

まどか「あ、あなたがやったの……? 酷い……どうして、こんな……?」

アギト「…………」

まどか「こ、答えてよ……!」

ほむら「!? この状況は……一体どういうこと!?」

まどか「!? ほむら……ちゃん……!?」

ほむら「……鹿目まどか……!」

 アギトの背後から、もう1人の影がその場に姿を現す。
 それは魔法少女の装いを見に纏った暁美ほむら。
 偶然にも、彼女はまどかのクラスメイトであった。
264 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:44:03.57 ID:QnMNWoFK0
ほむら「まさか……仕留め損ねたというの? あなたともあろう者が……?」

アギト「…………」

 ほむらは睨みつけるようにアギトの方を見やる。
 だが、そんな彼女に対してもアギトは目を向けるだけで、何も答えようとしない。

ほむら「……まぁ、いいわ。鹿目まどか、今あなたが手にしているそいつをこっちに渡して。もしくは、そいつから今すぐに離れなさい」

まどか「な、何言ってるのほむらちゃん……!?」


 まどかには現在の状況が上手く理解できなかった。
 いや、誰もがこんな状況に陥ったら、まず状況を理解することなど不可能であろう。

 不思議な声に導かれて、まず誰も足を踏み入れようとは思わない地下へと来てみたら、そこには見たこともない黄金の怪物がいた。
 しかも、その怪物は、これまた見たこともない白くて小さな生き物に今にも襲いかかる直前だった。

 挙げ句の果てには、今日自身のクラスに転校してきたクラスメイトが、コスプレ染みた格好で現れ、自身が現在抱き抱えている白い生き物を渡せと迫ってきた。
 おまけに、その様子からクラスメイトは怪物とお知り合い――
265 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:44:36.05 ID:QnMNWoFK0
 正直、訳がわからない。
 これが夢ならば、さっさと覚めて欲しかった。


まどか「……で、でもこの子、怪我してるんだよ!?」

キュゥべえ「ま……まど、か……」

まどか(!? やっぱり、この子……!)

ほむら「……相変わらず汚い手を使うのね」

まどか「ほ、ほむらちゃん、酷いよ! どうしてこんなことするの!?」

ほむら「あなたには関係がないことよ……」

まどか「で、でも……この子、私のこと呼んでたんだよ!? 『助けて』って……!」

ほむら「……出来ることなら穏便に済ませたかったけれど、仕方がないわね……」

まどか「!?」

 ほむらの足がまどかの方へと近づいていく――

ほむら「アギト、手を貸して」

アギト「…………」
266 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:45:04.05 ID:QnMNWoFK0
ほむら「多少強引な手を使うことになるけど、これも彼女のため……」

さやか「まどか!」

ほむら「!?」

まどか「えっ!?」

 突然、地下に美樹さやかの声が響き渡ったかと思うと、次の瞬間にはまどかとほむらたちの間に、大量の白い煙が巻き上がった。
 まどかの後を追い、ここまでやって来たさやかが、今にも怪物(あとほむら)に襲われそうな親友のピンチを救うべく、近くにあった消化器の中身を一気にぶち撒けたためである。

アギト「――――」

 だが、アギトはそんな状況でも冷静だった。
 瞬時に煙の発生源がさやかの手にある消化器であると知ると、それを止めさせようと、さやかに向かい飛びかかった。


さやか「げっ!?」

 突然、煙の中から自身の方へと飛び出してきた怪物。
 それに対してさやかは――
267 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:45:40.53 ID:QnMNWoFK0
さやか「うわあああああ!」

 持っていた消化器を怪物に向かって思いっきり放り投げた。


アギト「――!」

 もちろん、その程度の攻撃がアギトに通じるはずもなく、放り投げられた消化器はアギトが繰り出したパンチによってバラバラに粉砕された。
 だが、まだ中身が残っていたのか、粉砕された消化器から再び消火剤による白い煙が巻き起こった。

さやか「ま、ま、まどか、こっち!!」

まどか「う、うん!」

 消化器をあっさりと粉砕してしまう程のアギトのパワーを目の当たりにし、恐れをなしたさやかだったが、何とか声を上げ、親友と共にその場から逃げ出すことに成功する。

ほむら「……逃がさない!」

 ほむらが左腕をブンと縦に振ると、周囲に充満していた煙は一瞬で吹き飛ばされ、やがて掻き消えた。

アギト「…………」

ほむら「……話は終わってから聞かせてもらうわ。今は鹿目まどかたちを……!?」

アギト「――!?」

 ほむらがまどかたちを追いかけようとしたのと、ショッピングモールの地下フロアが異界へと姿を変え始めたのはほぼ同時であった。
 瞬く間に、薄暗かった地下は、禍々しい極彩色が支配する未知の空間へと変化する。
 空間が歪み、人間たちにおける『常識』などという概念が一切通じなくなる世界が形成されていく――

 ――魔女の結界だ。
268 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:46:13.12 ID:QnMNWoFK0
ほむら「……こんな時に……!」

 ほむらは一瞬だけ苦虫を噛み潰すような表情を浮かべると、すぐさま臨戦態勢に入る。
 だが、そんなほむらの前にアギトがスッと一歩前に出ると、チラリと視線を向けた。

ほむら「アギト?」

アギト「…………」

ほむら「『ここは自分に任せて、私は2人を追え』――と言いたいわけ?」

アギト「…………」

ほむら「……わかったわ。その代わり、ここが片付いたらすぐにあなたも鹿目まどかたちを追いなさい。間違っても、この結界の元凶である魔女を倒そうなどとは思わないで」

 そう言い残すと、ほむらはアギトの目の前から瞬時にその姿を消した。
 おそらく、瞬間移動もしくはその類であろう。


Believe Yourself
http://www.youtube.com/watch?v=ANEt7s6bu6Q&feature=related

アギト「…………」
269 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:46:54.45 ID:QnMNWoFK0
 アギトは一度周囲を軽く見やる。
 極彩色に彩られた空間のいたる所に、立派な口髭を生やした紳士のような――あと、どことなく某ポテトチップスのパッケージのキャラクターを彷彿させる――使い魔たちが次々と姿を現していた。
 そして、その使い魔たちの手と思える場所には、ハサミが握られていた。
 チョキチョキと、ハサミ独特の金属音が一帯に響き渡る。
 おまけに、使い魔たちは何か歌っているのか、または喋っているのか、声のようなものも聞こえてくる。

 ――が、そんなものアギトには関係がなかった。

アギト「…………」

 クロスホーンと口元にあるクラッシャーが展開し、4本のツノと歯牙状の器官が露出する。
 この時点で、勝敗はほぼ決したことは言うまでもなかった――



 その頃、ほむらたちの元から何とか逃亡することに成功したまどかたちも、魔女の結界に迷い込んでいた。
 ――いや、この場合は巻き込まれていたと言ったほうが正しい表現であろうか。

さやか「冗談だよね……? あたし、悪い夢でも見てるんだよね……?」

 先程の怪物に続いて、目の前に広がっているこの異様な光景に、さやかの思考はもうおもちゃで遊んでいる子供の部屋の如くグチャグチャだった。
 それでも、何とか理性を保っていられたのは、ひとえに隣に親友であるまどかの姿があったからだろう。
270 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:47:24.49 ID:QnMNWoFK0
まどか「…………」

 逆に、まどかの方は――こちらもギリギリ理性を保っているとはいえ――すでに恐怖のあまり声も出なかった。

 ――どうすればいい?

 まどかは僅かばかり残っていた理性で、その言葉を何度も頭の中で繰り返していた。
 だが、その問いに対する答えは、今の彼女からは当然出ることはなかった。

 気がつくと、2人の周囲には先ほどアギトの前に現れたものと同じ使い魔たちが次々とその姿を見せる。
 当然、その手(と思える場所)にはハサミ――

 それを見たまどかたちは、残された理性も完全に恐怖に支配され、互いの身を寄せ合ってただ震えることしか出来なくなってしまう。

ほむら「――!」

まどか「えっ!?」

さやか「ウェ!?」

 だが、突然2人の目の前で爆発が起き、周囲にいた使い魔のうち数匹が爆風に飲み込まれ霧散する。
 それと同時に、2人の目の前に再び姿を現すほむら。
271 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:48:06.09 ID:QnMNWoFK0
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」

さやか「な……!? なんなのよ、アンタ!? コスプレでバケモノと通り魔やってるかと思ったら、今度はあたしたちを助けるって言うの!?」

ほむら「……そうよ。私の標的はあくまでも、ソイツだもの」

 そう言いながら、未だにまどかが抱いているキュゥべえを睨みつけるように見やるほむら。
 それに対して、キュゥべえは一瞬ビクリとその身体を震わせた。

さやか「そういえば……まどか、ソイツは一体何なの? 見た感じボロボロのぬいぐるみみたいだけど……」

まどか「え? あ……その……」

ほむら「説明は後。それよりも、あなたたち」

さやか「な、何よ?」

ほむら「こんな所で死にたくなかったら、ソイツから離れなさい」

さやか「はぁ!? アンタ、何言ってんのさ!?」

まどか「そ、そうだよ! 駄目だよ! さっきも言ったけど、この子私を呼んでたんだよ!?」

ほむら「……!」

 もう埒があかないと判断したのか、ほむらの手がまどか――正確にはまどかに抱かれていたキュゥべえ――へと伸ばされる。
 ――が、ほむらの手がキュゥべえを引っ掴むよりも先に、3人(とキュゥべえ)の周囲に光が差し込んだ。
272 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:48:52.72 ID:QnMNWoFK0
さやか「えっ!? 今度は何!?」

まどか「これって……」

マミ「危ないところだったわね」

さやか「!?」

まどか「!?」

ほむら「――巴マミ」

 まどかとさやかが声のした方へと振り返ると、そこには自身のソウルジェムを手にした巴マミの姿があった。

ほむら「…………」

 マミに対して敵意にも似た視線を向けるほむら。
 しかし、マミはそれをちらりと一瞥しただけで軽く流し、自身の視線をまどかとさやかの方へと向ける。
273 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:49:20.74 ID:QnMNWoFK0
マミ「あなたたちも見滝原の生徒みたいね。……2年生?」

さやか「あ、あなたは……?」

マミ「そうそう、自己紹介しなくちゃね。でも、その前に――」

 そう言うと、自身のソウルジェムを一度頭上へ放り投げるマミ。
 それと同時に、彼女は自分たちの周囲で未だにチョキチョキとハサミの音を響かせる使い魔たちの方へと向き直る。

マミ「ちょっと一仕事片付けちゃっていいかしら?」

 その言葉と同時に、マミは落ちてきた自身のソウルジェムをキャッチし、それを前へとかざす。
 すると、マミは黄色い光に包まれ、やがてその姿は制服から魔法少女の装束へと変わった。
 それまでのマミの一連の動作は、まるでフィギュアスケートの演技のようにも、舞を舞っているかのようにも見えた。

マミ「はっ!」

 魔法少女への変身が完了すると同時に、マミはその場から数メートル頭上へと跳躍する。
 そして、右手を一度軽く横に振った。
 すると、マミの周囲から大量のマスケット銃が姿を見せた――かと思うと、次の瞬間にはそれらが全て、周囲にいる使い魔たちに向けて一斉に火を吹いた。
274 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:49:59.03 ID:QnMNWoFK0
 単発であるマスケット銃も、大量にあればそれはマシンガンにも劣らぬ威力と連射となる。
 それは――厳密に言うとちょっと違うが――戦国時代の長篠の合戦において、織田・徳川連合軍が武田軍の騎馬隊を破った際に用いたとされる鉄砲隊戦術を彷彿させる光景であった。

まどか「凄い……」

 まさに、圧倒的――
 マスケット銃から放たれた魔力の弾丸が着弾したことで発生した爆風が晴れた頃には、周囲に使い魔の姿は1体も残っていなかった。

 それと同時に、世界が再び歪み始める。
 ――が、今度は徐々に現実味を帯びていき、やがて周囲に広がる光景は、ショッピングモール地下の薄暗いそれへと戻った。

さやか「戻った……の?」

まどか「そ、そうみたい……」

ほむら「…………」

マミ「ふぅ……。さてと……」

まどか「あ、ありがとうござ……」

 自分たちの方へと振り返るマミに対してお礼を言おうとしたまどかとさやかであったが――

マミ「どうしてキュゥべえを狙ったのか、答えてもらおうかしら? 暁美ほむらさん?」

 そのマミが、手にしていたマスケット銃の銃口をいきなりほむらへと向けたため、思わず固まってしまう。
275 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:50:33.39 ID:QnMNWoFK0
まどか「え――」

さやか「ちょ、ちょ、ちょ――!? ちょっと、いきなり何やっているんですか!?」

マミ「あなたたちは悪いけど少し黙っていて。これは私と彼女の問題だから――」

まどか「あ、あぁ……」

 目の前で突然始まった一触即発の光景に、まどかは腰を抜かし、その場に尻餅をついてしまう。
 その目にはうっすらと涙が浮かび、手足をはじめ、身体のいたる所がガタガタと震えていた。

 ――怖い。
 先ほどの光景もそうだったが、今は目の前にいる自身の命の恩人であるはずの人が――

ほむら「……そいつの肩を持つつもり?」

マミ「キュゥべえは私の大切なお友達だもの」

ほむら「……無抵抗のままやられる気はないわ」

マミ「そう……!」
276 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:51:24.28 ID:QnMNWoFK0
 マミがマスケット銃の引き金を引こうとしたその瞬間――


???『人が人を殺してはならない――』


マミ「!?」

まどか「!?」

さやか「!?」

ほむら「!?」

 突如、その場にいた4人全員の脳裏に、男の声が響き渡った。

さやか「な、何!? 今の!?」

マミ「男の人の声――」

まどか「で、でも一体……」

ほむら「…………」
277 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:52:15.93 ID:QnMNWoFK0
 コツン……

まどか「!?」

 今度は地下に何者かの足音が響いた。
 おまけに、それはどんどんリズムを早め、まどかたちの元へと近づいてくる――!

さやか「だ、誰か来る!?」

マミ「まさか、今の声の――」

ほむら「――! あなたは……!」
278 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 04:54:01.56 ID:QnMNWoFK0
 そして、4人の目の前に姿を現したのは――


翔一「あれ? 暁美さんに巴さん……それに知らない子たちまで……。何かあったんですか?」


 ――見滝原中学校の3年生、沢野翔一であった。


ED
http://www.youtube.com/watch?v=ZaABYGjmMR0





次回予告

「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ!」

「――鹿目まどかをソイツと契約させるわけにはいかない」

「あの怪物はいったい何だったんだろう?」

「あれは『アギト』。僕達の『敵』だよ」

「過去を持たない人間が、未来を得ちゃいけないなんてルールはないはずだからね」

「やっぱり、沢野くんがアギトだったのね……!」


次回
第4話「私はそう思わない」


目覚めろ、その魂!



279 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/09(水) 05:02:09.30 ID:QnMNWoFK0
というわけで、第3話でした
次回は前半部のみVIP投下分の加筆・修正版となります

今更だけど、まどか☆マギカ×W×オーズスレが立っていた件
ヒャッハー! まどか×ライダーSSスレもっと増えろ〜!
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 07:26:00.75 ID:ghz590hro
超乙変身!
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 10:17:54.71 ID:GVWDT93DO
この乙はもう鏡の中の幻じゃない!
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 11:07:36.55 ID:b8P+4Mino
\オツベント/
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 15:23:05.20 ID:ZfqisNGwo
オーツ!オーツ!オーツ!オーツ!カモーン!
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 17:50:29.43 ID:Prm9jF0v0
エニシングオーツ! ソノココロガ(r

いよいよキュウベエがマミを丸め込んでアギトの排除に向かいだしたな
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 19:48:13.37 ID:b8P+4Mino
QB「君たちの体がゾンビになのもアギトって奴の仕業なんだ」
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 20:24:44.17 ID:03gWzLiq0
>>265
大道「なんだって!それは本当かい!?」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 20:30:46.34 ID:57abOBgAO
剣崎「そんなこと信じられるかよ!」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 21:04:06.71 ID:aSyG2Yd0o
ウゾダドンドコドーン
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/09(水) 22:56:27.51 ID:cMwpEY5V0

\乙レートフラッシュ/

290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/09(水) 23:32:16.96 ID:Prm9jF0v0

\乙クリーンディバイド/
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/10(木) 12:47:26.56 ID:gna3xWVlo
>>さやか「ウェ!?」

ブレイドの色は青で武器は剣・・・
(0M0)ヤハリソウイウコトカ!
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:49:15.37 ID:0ElgNIxP0
>>291
だからさやかも最後はあんなことに…
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/10(木) 14:59:37.75 ID:39vSPU/DO
魔法少女の素質があるやつは嫉妬したり人を怨んだりする才能がある

じゃなきゃ魔女やってらんないよね
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/10(木) 15:58:13.13 ID:UeQqNt05o

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1299503524/
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/10(木) 22:20:47.30 ID:GlrMnH6DO
QBはまどかみたいにピュアな少女が絶望に転移した時に生じるエネルギーが目的
俗っぽいのはあまり興味無いと思う
296 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/11(金) 02:05:23.31 ID:KtxEoYTO0
アニメ本編10話視聴完了!
今週は良い燃料補給になりました

少ししたらSS第4話前半部投下します
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/11(金) 02:12:55.87 ID:1JciDEiAO
ほむほむの覚悟が見れた良い回でしたね…一部うわぁぁぁ(ryって叫びかけたけど
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/11(金) 08:40:26.15 ID:IeJDeEb3o
中の人の熱演がよかったよね
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/11(金) 14:32:59.09 ID:QkGh2qXwo
テオスはQBの存在を許さないだろうな
あれでも人類の保護者であるし愛情故にアギトの抹殺をしてたぐらいだし

人の子を化物して道具同然に使い捨てるQBはテオスからしたらまさしく「悪魔」なんだろうな
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/11(金) 17:57:36.79 ID:9vHB0vJAO
しかしアンノウンなら魔法少女も抹殺対象に入れそうだな
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/11(金) 18:11:24.88 ID:CMH9njxs0
アンノウンから見ればアギトも魔女も魔法少女もインキュベーターも仮面ライダー少女も怪人達も

皆等しく「超越者」なんだろうな
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/11(金) 19:20:00.79 ID:/b/PBw9E0
どのルートでも死んでるマミさんって…
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/11(金) 19:38:59.66 ID:Ay/1g7pAO
Test
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/12(土) 02:46:21.16 ID:jmchxeeTo
「少ししたら投下します」と言ってたが>>1は大丈夫なのか?
地震情報:http://ex14.vip2ch.com/earthquake/
305 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:15:50.91 ID:/LpcHdMw0
どうも>>1です
ちょっとリアルの方で色々とありまして、昨日は書き込めませんでしたが、生きてます
ご心配おかけしてしまって申し訳ありません

そんなわけで、第4話前半部投下します
306 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:16:51.62 ID:/LpcHdMw0
 ショッピングモールの地下。
 薄暗い闇が支配するこのフロアに、今現在5人の人間と1匹の正体不明の生き物がいた。

まどか「わぁ……」

さやか「凄い……。みるみるうちに傷が塞がってる……」

 鹿目まどかと美樹さやかは目の前で起きている現象に驚きの声を上げる。
 今、2人の前では魔法少女・巴マミが治癒魔法でキュゥべえの回復を行っている真っ最中だ。
 さやかの言葉どおり、治癒魔法を受けているキュゥべえの身体は徐々に傷が消えていき、血色も良くなってきている。
 ――そんな光景を横目に、3人と1匹から少し離れた場所に立っているもう1人の魔法少女・暁美ほむらが口を開く。

ほむら「いずれ後悔するわよ、そいつを助けてしまったこと……」

マミ「…………」

さやか「転校生……!」

 その言葉に対して、マミは無視を決め込み、さやかは敵意の籠った眼差しをほむらに向けた。
307 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:17:24.65 ID:/LpcHdMw0
翔一「あ、暁美さん、駄目だよ、そんな自分から敵を作るようなこと言っちゃ……」

ほむら「事実を正直に言ったまでよ」

翔一「あ、暁美さ〜ん……」

 そして、5人の中で唯一の男子である沢野翔一がほむらを咎めようとするが、ほむらは全く聞き耳を持たなかった。
 そんな会話が繰り広げられているうちに、キュゥべえは完全に回復したようだった。

キュゥべえ「ありがとうマミ、助かったよ!」

 ぱっちりと目を見開き、起き上がったキュゥべえが開口一番――といっても、キュゥべえは会話の際も口を開かないため、この言葉は正しいのか微妙なところだが――マミへお礼を言う。

さやか「しゃ、喋ったあああああ!?」

まどか「さ、さやかちゃん、落ち着いて……」
308 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:17:57.37 ID:/LpcHdMw0
 そんなキュゥべえが、いきなり人間の言葉を発したので、何も知らなかったさやかは、驚きのあまり2、3歩ほど後ろへ後ずさってしまう。
 対して、キュゥべえの助けを求める声を聞いてここまで来ていたまどかの方は、特に何の反応も示さなかった。


 ――そして、この男も内心驚いていた。

翔一(や、やっぱり喋れたんだ……)


マミ「お礼ならこの子たちに言って。私は魔女を追っていたところを偶然通りかかっただけだから」

 マミにそう言われたキュゥべえは、すぐさままどかとさやかの2人の方を見やる。

キュゥべえ「言われてみれば、そうだね。ありがとう、鹿目まどか、あと美樹さやか」

まどか「やっぱり、あなたなのね。私を呼んだのは?」

さやか「ちょ、ちょっと待って……! まどか、あんたコイツと知り合いなの!?」

まどか「ううん。初対面だよ。ただ、さっきこの子の『助けて』って声が突然頭の中に聞こえてきて……」
309 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:18:40.01 ID:/LpcHdMw0
キュゥべえ「そう。僕がまどかに助けを求めていたんだ。でも、まさか本当に来てくれるなんて……。やっぱり、まどかは僕の見込んだとおりだ!」

さやか「あ、あのさ……。勝手に話進めちゃってるところ悪いんだけど……アンタ、誰? 何で私たちの名前を知ってるの?」

キュゥべえ「おっと、失礼。僕の名前はキュゥべえ」

まどか「キュゥ……べえ?」

さやか「見かけによらず、何か冴えない名前ね……」

キュゥべえ「まぁ、名前のことは今は置いておいて……。今日は君たちにお願いがあって来たんだ」

さやか「へっ?」

まどか「お願い?」


ほむら「――!?」

翔一「? どうしました、暁美さん?」


キュゥべえ「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ!」

 そう言いながら、キュゥべえはまどかたちに愛くるしい笑顔を浮かべた。





魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ 〜最初で最後の約束〜

第4話「私はそう思わない」

OP
http://www.youtube.com/watch?v=yEXxEny2BvY





ほむら「駄目……!」

翔一「あ、暁美さん!?」
310 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:19:36.83 ID:/LpcHdMw0
 突然、ほむらがまどかたちの方へと歩み寄ろうとする。
 が、そんなほむらの行く手をマミが阻む。

ほむら「……どきなさい」

マミ「嫌よ」

ほむら「あなたは……!」

マミ「彼女たちはキュゥべえに選ばれたのよ? 魔法少女になるか、ならないかを決めるのは彼女たち自身。あなたや私じゃないわ」

ほむら「……!」

翔一「ま、まぁまぁ……。暁美さんも、巴さんも、押さえて押さえて……」

マミ「……ところで、沢野くん」

翔一「はい?」

マミ「よく考えたら、何故あなたがここにいるのかしら?」

翔一「え? あぁ、それは……」
311 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:20:49.02 ID:/LpcHdMw0
まどか「あ、あの〜……」

翔一「ん?」

マミ「あら?」


 不意に、今しがたキュゥべえと話をしていたはずのまどかに声をかけられ、マミは振り返る。
 マミが目を向けると、そこにはまどかだけでなく、さやかの姿もあった。

さやか「い、いや〜、こんな時に言うのもタイミング悪いような気がするんですけどね……」

まどか「さ、さっきは助けてくれてありがとうございました!」

 まどかは、お礼を言うと、さやかと2人でマミに対して頭を下げた。

マミ「あぁ、いいのよ、気にしないで。私は魔法少女として最低限の勤めを果たしただけだから……」

まどか「魔法……少女?」

マミ「そういえば、自己紹介がまだだったわね。私は巴マミ。あなたたちと同じ見滝原中学校の3年生よ」

まどか「か、鹿目まどか、2年生です……!」

さやか「同じく、2年の美樹さやかでっす! まどかとは同じクラスで親友やってま〜す!」

マミ「鹿目さんに美樹さんね。よろしく」

さやか「ハイ、よろしくお願いいたします!」
312 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:21:13.11 ID:/LpcHdMw0
まどか「…………」

翔一「ん?」

まどか「あ、あの……あなたは?」

翔一「あ。俺は沢野翔一。巴さんのクラスメイトで、ここには……まぁ、いろいろあっているんだ。よろしく」

まどか「沢野……」

さやか「翔一……?」

マミ「あら?」

翔一「ど、どうしたの、2人とも? 俺の名前に何か問題でもあった?」
313 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:22:02.15 ID:/LpcHdMw0
 翔一の名を聞いた瞬間、突然黙りこむまどかとさやか。
 しかし、次の瞬間――


さやか「あぁー! うちのクラスの転校生が、転校初日早々いきなり告った3年生の先輩ってあなたのことかー!」


翔一「……はい?」

マミ「あぁ……」

ほむら「――――」

 ガンっ!

ほむら「…………」

 突然のさやかの爆弾発言に、翔一は目を点にし、マミは「またか」というような顔をする。
 ほむらにいたっては――表面上では冷静を装っていたが――後頭部を寄りかかっていた壁に強打してしまう有様だ。

翔一「あ〜……。それ、完全に誤解だから」

 昼休みの出来事を思い出した翔一は、さやかたちの誤解を解くために説明をはじめた。
314 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:22:58.55 ID:/LpcHdMw0
翔一「確かに俺は暁美さんから直々に呼び出されたけど、美樹さんたちが想像しているようなことは断じてなかったから……」

さやか「えっ? そうなんですか?」

まどか「な、な〜んだ、そうだったんだ〜……」

ほむら「……鹿目まどか、今のその発言はどういうことかしら?」

まどか「ち、違うの! ほむらちゃんって見かけによらず惚れっぽい子だったんだな〜とか全然思ってなかったから……!」

ほむら「……思ってたのね?」

まどか「ご、ごめん……」


キュゥべえ「……何か、さっきから僕の存在を忘れられているような気がするけど、ちょっといいかな?」

 いつの間にかまどかの足元へとやって来ていたキュゥべえが、まどかたちを見上げながら、声をかける。
 その声に、その場にいた全員の視線がキュゥべえに集中した。
315 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:24:43.74 ID:/LpcHdMw0
キュゥべえ「まどか、その子にそんな無用心に近づいちゃって大丈夫なのかい? 彼女は元々は僕を狙っていたとはいえ、君にも襲いかかろとしていたんだよ?」

まどか「あっ……!」

さやか「そういえば……!」

 キュゥべえの言葉に、先ほどの出来事を思い出したまどかは自然とほむらと距離を取り、そうしてできたまどかとほむらの間のスペースにさやかが割って入った。

ほむら「…………」

マミ「そういえば、聞いていなかったわね。何故あなたがキュゥべえを狙ったのか……!」

 そう言いながらほむらの側面に立ったマミの手には先ほど同様、マスケット銃が握られていた。

まどか「ひっ――!?」

 先ほどマミがほむらに銃を向けた光景を思い出したのか、それを見たまどかはビクリと一瞬身体を震わせ、さやかの影に隠れてしまう。

ほむら「――鹿目まどかをソイツと契約させるわけにはいかない」

 そう言いながら、キュゥべえに鋭い視線を向けるほむら。
 ちなみに、まどかがさやかの影に隠れてしまったため、今現在キュゥべえはマミの足元に移動している。
316 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:25:45.03 ID:/LpcHdMw0
マミ「だから鹿目さんと接触する前にキュゥべえを襲った……と?」

ほむら「それ以外に理由がある?」

マミ「…………」

 再び一触即発の空気があたりに漂う。
 しかし――

翔一「……あの〜、いきなり横から割り込んですいませんけど、俺からひとつ質問していいですか?」

マミ「? 沢野くん?」

ほむら「沢野翔一――」

 マミとほむらの間に、右手を上げながら翔一がひょっこりと割って入った。


マミ「沢野くん……あなた、状況というものを少し理解して……」

翔一「いや〜、すいません巴さん。多分すぐに終わる質問なんで……」

 そう言いながら、翔一はその場にしゃがみ込んで、マミの足元にいるキュゥべえに話しかけた。

翔一「えっと、君は……キュゥべえ……だっけ? さっきから君や暁美さんたちが口にしている『契約』って何だい?」

キュゥべえ「!? 君は……」

翔一「? どうしたの?」
317 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:26:43.26 ID:/LpcHdMw0
キュゥべえ「君は……僕の姿と声がわかるのかい?」

翔一「あぁ、わかるよ。そういえば、君って先日もうちの学校に来てたよね? 廊下で走っているところ見かけたよ」

キュゥべえ「――――!?」

 一見ほむら以上の無表情に見えるキュゥべえの顔に、一瞬だけ驚きのような表情が浮かんだ――ように見えた。

キュゥべえ(僕を視覚できて、声まで聞こえている――まさか……)

マミ「あぁ、キュゥべえ、驚かせちゃってごめんなさい。どうやら彼、一種の特異体質みたいでね……魔法少女やその候補者でもないのに、あなたの姿が見えていたのよ」

キュゥべえ「特異体質?」

マミ「えぇ。でも、まさか声まで聞こえるなんて私も思わなかったけど……」

キュゥべえ「…………」

キュゥべえ「……そうか、特異体質か。さすがにそれは僕も驚いたよ。僕の姿や声は、マミが言ったとおり、本来は魔法少女とその候補者である女の子にしかわからないからね」

さやか「そ、そうなの?」

キュゥべえ「うん。だから僕は常日頃魔法少女の候補者を探しているんだ」

ほむら「……よく言うわ」
318 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:32:10.36 ID:/LpcHdMw0
さやか「ねぇ、今沢野さんも聞いてたけど、その『契約』っていのは何? あと、魔法少女のこととかも詳しく教えてほしいんだけど……」

キュゥべえ「そうだね。君たちには知る権利がある。1から説明するよ」

翔一「あ。だったら、一度場所を変えません? ここって本来なら立ち入り禁止の場所なんで、いつまでもいるのはマズいような……」

マミ「そうね……。それなら、これから私の家に行きましょうか?」

まどか「ま、マミさんの家……ですか?」

マミ「えぇ。こう見えても私1人暮らしだから、他の人に話を聞かれることもないし……。いかがかしら?」

さやか「おぉ! 是非行かせていただきますとも! まどかももちろん行くよね!?」

まどか「え? ……う、うん。さやかちゃんが行くなら……」

さやか「よし、決まり!」
319 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:32:42.53 ID:/LpcHdMw0
翔一「えっと……。巴さん、俺も行っても……?」

マミ「構わないわよ。今日説明しきれなかった魔法少女のこともついでに教えてあげる」

翔一「わかりました。それじゃあ、お邪魔させていただきます」


マミ「…………」

ほむら「…………」

マミ「……他の子たちはみんな来るそうだけど、あなたはどうする?」

ほむら「私が用があるのはあなたじゃない」

マミ「飲み込みが悪いのね。今回はお咎め無しにしてあげるって言ってるの」

ほむら「…………」

マミ「あなたがキュゥべえを狙ったのにも何か他に訳がありそうだし、同じ魔法少女なんだから、少しぐらいはお互いのことを知ってもいいんじゃないかしら?」

ほむら「私は他人と馴れ合うつもりはないわ」

 そう言うと、ほむらはその場から立ち去ろうとする。
 が、その前に翔一が割って入った。
320 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:33:16.73 ID:/LpcHdMw0
翔一「まぁまぁ、暁美さん。いいじゃない、ちょっとばかり家にお邪魔するくらい……。巴さんだって今回のことは許してくれたんだから……」

ほむら「どきなさい、沢野翔一。さもなければ、力づくでも押し通るわよ?」

翔一「あ〜……。でも、ほら、こうして5人いると何か部活動みたいじゃない? ここにいるのってみんなキュゥべえが見える人たちだから、さしずめ『キュゥべえ愛好会』みたいな……」

ほむら「…………」

翔一「あ! そうか、暁美さんはキュゥべえのこと嫌いなんだっけ!? ゴメンゴメン……。『魔法少女部』とかの方がよかった? あ……それだと俺が入れないか……」

ほむら「…………」

翔一「あ、あ〜……じゃあこうしよう。暁美さんは鹿目さんに『契約』っていうのをしてほしくないんでしょ? それなら、鹿目さんがその契約をしないように見張るという名目で一緒に行けば……」

まどか「ええっ!? な、何でそこで私の名前が出てくるんですか、沢野さん!?」

翔一「いや〜、こうでも言わないと来てくれないかもしれないじゃない? 俺、出来ることならみんなに仲良くしてほしいし……」

ほむら「……わかったわ」

まどか「だからって、私を勝手に話の……って、え!?」
321 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:33:42.69 ID:/LpcHdMw0
翔一「ほ、本当かい暁美さん!?」

ほむら「あくまでも鹿目まどかがアイツと契約することがないように監視することが目的よ。そこを勘違いしないでほしいわ」


さやか「……マミさん」

マミ「何、美樹さん?」

さやか「あの2人――沢野さんと転校生って、意外と仲良いんじゃないでしょうか?」

マミ「そ、そうかしら……?」

キュゥべえ「…………」



ほむら「……沢野翔一」

翔一「? 何だい、暁美さん?」

 マミに連れられ、一同が彼女の家へと案内されている道中、ほむらが不意に翔一に声をかけた。

ほむら「本来なら最初に言うべきだと思っていたけれど……私以外の者には可能な限りあなたがアギトであることは隠しておきなさい」

翔一「え? まぁ、今までも暁美さん以外の人には黙ってたけど……。巴さんにはそろそろ俺の方から明かしてもいいんじゃ……?」

ほむら「駄目」

翔一「えぇ〜……?」
322 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:34:08.65 ID:/LpcHdMw0
ほむら「……この世界にとっても、私たちにとっても、アギトは必要な力だから……」

翔一「? 今何か言った?」

ほむら「別に……」



 とある町外れのマンションの一室、そこが巴マミの家だった。

マミ「ここよ。さっきも言ったけど、一人暮らしだから遠慮しないで」

翔一「お邪魔します」

ほむら「…………」

さやか「おぉ、これはこれは……」

まどか「素敵なお部屋……」

マミ「お客さんなんてまず来ないし、おまけに今回は急なことだからろくなお持て成しも出来ないけど……紅茶でいいかしら?」

まどか「あ、はい……」
323 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:34:35.30 ID:/LpcHdMw0
ほむら「…………」

さやか「……アンタも、そんな所いつまでもつっ立ってないで、こっちに来て座ったら?」

ほむら「私がここにいるのは、あくまでも鹿目まどかの監視。あなたたちと馴れ合うためじゃない」

さやか「あ〜そうですか〜」

翔一「まぁまぁ、美樹さん。元はといえば、俺が無理やり連れてきたようなものだし……」

まどか「ほ、ほむらちゃん、こっちに来なよ? さすがに私もそんな所から見られてばかりいるっていうのも恥ずかしいし」

ほむら「……近くならいくらでも見ていいと?」

まどか「い、いや、そういうわけじゃなくてね……」
324 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:35:12.33 ID:/LpcHdMw0
翔一「……今の暁美さんなりの冗談かな?」

さやか「いや、素で言った可能性もなくはないっすよ?」


 その後、マミから出された紅茶とケーキ――一応、ほむらの分も用意されていたが、やはり彼女は手を付けなかった――を頂きながら、魔法少女という存在についての説明を受けることになったまどかとさやか。
 翔一もほんの数刻前に簡単な説明はされていたが、本格的な説明を聞くのは初めてなので、まどかたちと一緒にマミから語られるこの世界に隠されたもうひとつの素顔について耳を傾けることにした。

マミ「これがソウルジェム。キュゥべえに選ばれた女の子が、契約によって生み出す宝石よ。魔法少女の証であると同時に、魔法を使うために必要な魔力の源でもあるの」

さやか「うわぁ……。綺麗ですね〜」

まどか「あ、あの……。今もまた出てきましたけど、その『契約』というのは……」

キュゥべえ「それは僕から説明するよ」

 声のした方にまどかたちが目を向けると、いつの間にか床にいたはずのキュゥべえがテーブルの上に座っていた。
 ――ちなみにこの時、翔一がキュゥべえに対して「食事に使うテーブルに腰掛けるなんて行儀が悪いよ」と発言したが、見事にスルーされた。

キュゥべえ「僕は君たちの願い事を何でもひとつ叶えてあげられるんだ」

まどか「願い事?」

キュゥべえ「うん。何だって構わない。どんな願いだって叶えてあげられるよ」

さやか「何でも!? 億万長者とか不老不死とか満漢全席とかでも!?」

キュゥべえ「もちろん」

翔一「へぇ〜……。凄いんだね」

ほむら「…………」
325 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:36:32.63 ID:/LpcHdMw0
キュゥべえ「その代わり、その代償として出来上がるのがソウルジェムなんだ。これを持つ者は、魔女と戦う使命を課される」

まどか「魔女?」

さやか「それって魔法少女とは違うの?」

キュゥべえ「似ているようで、全然違うよ。魔法少女は『願いから生まれるもの』だけど、魔女は『呪いから生まれた存在』だからね」

さやか「の、呪い……?」

翔一「――ん? ちょっと待って。それって……具体的にはどう違うの?」

キュゥべえ「? どういう意味だい?」

翔一「いや……。あくまでこれは俺の個人的な考えの延長に過ぎないんだけど……。さっき君が言ったことが本当なら、魔法少女の契約で叶えられる願いっていうのは、基本的に何でもありなんだよね?」

キュゥべえ「そうだよ。それがどうかしたの?」

翔一「じゃあ、本当に例えばの話だけど――契約する女の子が、世界の滅亡とかを本気で願っちゃってるような子で、その願いで契約して魔法少女になってしまったらどうなるの?」

まどか「!?」

さやか「!?」

マミ「!?」

ほむら「……!」
326 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:37:52.35 ID:/LpcHdMw0
翔一「もし、それで本当にその願いが叶っちゃうなら、俺からしてみたら『願い』も『呪い』も対して変わらない気がするな。下手をすれば、女の子の願いっていう欲ひとつで関係ない人たちが迷惑被るハメになっちゃうんだから……」

キュゥべえ「…………」

まどか「い、言われてみたら確かに……」

さやか「本当に何でもありなら、『嫌いな奴を殺してほしい』とか……そういう願い事もありってことなんだよね……?」

まどか「さ、さやかちゃん、何か私……今の沢野さんが言ったことを聞いたら、急に怖くなってきちゃったよ……」

さやか「あ、あたしも……」

翔一「あ……ゴメン。別に2人を怖がらせようと思って言ったわけじゃなくて……」

キュゥべえ「……いや、可能か不可能かのどちらかで言うなら、そう言った願いも一応は可能だと思うよ」

翔一「えっ!?」
327 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:38:34.68 ID:/LpcHdMw0
キュゥべえ「ただし、あくまでも『一応』だよ。願いは叶うだろうけど、何らかの形でその内容に修正が加えられる可能性は十分ありえる」

翔一「というと?」

キュゥべえ「実際のところ、僕もそこまでスケールの大きな願いは今まで叶えたことがないから正直わからないんだよ。僕にだって契約する相手を選ぶ権利はあるしね」

翔一「あ、あぁ〜……。そ、そうだよね。そりゃあ君だって、無関係な人を巻き込みたくはないもんね」

キュゥべえ「そういうこと。第一、そんな誰から見ても邪な願いを持った子と契約するなんて、僕からも願い下げだよ」

ほむら「どうだか……」

 そう呟くと、今までその場を全く動かなかったほむらがまどかたちの方へと歩み寄った。

まどか「ほ、ほむらちゃん?」

ほむら「今のコイツと沢野翔一のやりとりで大体わかったでしょ? コイツは、ほんの一時期のみの幸福と引き換えに、全てを奪い去る――言ってしまえば、ドラッグの密売人のようなものだって」

キュゥべえ「そういう言い方はないんじゃないかな、暁美ほむら? 君だって魔法少女である以上、魔女と戦う使命を負ってまで叶えたい願いがその時はあったんだろう?」

翔一「確かに、言われてみたら……。一体どんな願いを叶えて暁美さんは魔法少女になったんです?」
328 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:39:01.35 ID:/LpcHdMw0
ほむら「…………」

翔一「……あれ?」

 ほむらは何も答えず、ただその場で黙りこくってしまった。


キュゥべえ「……まぁ、いいや。マミ、悪いけどここから先は君から説明してもらえるかい? 僕がこれ以上話すと説明もろくに出来そうにないしね」

マミ「えっ? ……あ。そ、そうね。じゃ、じゃあ、魔女について私が知っている限り説明するわね?」

さやか「は、はい。お願いします」

マミ「魔女というのは、簡単に言ってしまえば魔法少女とは対局に位置する存在よ。魔法少女が希望を振りまく存在だとすれば、魔女は絶望を撒き散らす存在ってところね」

まどか「絶望を撒き散らす……?」

マミ「よく、ニュースとかで原因不明の事故や自殺が報道される時があるでしょ? ああいう類の事件の裏には、高い確率で魔女が関わっているの」

さやか「嘘っ!?」
329 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:39:39.39 ID:/LpcHdMw0
マミ「信じられないでしょうけど、事実よ。さっき、キュゥべえは魔女は『呪いから生まれた存在』だって言っていたでしょ?」

まどか「はい」

マミ「その『呪い』というのが、不安や猜疑心、過剰な怒りや憎しみといった負の感情なの。要は、魔女は存在そのものが負の感情の塊で、災いの種を世界にもたらしていると言っても過言ではないわ」

まどか「私たちの知らないところで、そんなことが起きていたなんて……」

ほむら「無理よ」

さやか「えっ?」

 さやかのその質問には、気づけば先ほどと同じ場所に戻っていたほむらが答えた。

ほむら「普段魔女は自身の巣である結界の最深部に隠れ潜んでいる。だから、いくら勘が良かろうと悪かろうと、人間がその姿を捉えることなんてまず不可能よ」

まどか「結界?」
330 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:40:20.02 ID:/LpcHdMw0
さやか「……もしかして、ショッピングモールの地下であたしたちが迷い込んじゃった、あの気持ち悪い空間のこと?」

マミ「そう。結界の中は迷路みたいになっているし、あなたたちも見たと思うけど、魔女の手下である使い魔がうようよいる……。だから、あれに迷いこんでしまった人間は普通は生きて出ることは……」

まどか「じゃあ、私たちは運が良かったんですね……」


さやか「……なぁ、転校生」

ほむら「……何?」

さやか「そういえば、アンタにはまだお礼を言ってなかった……よね?」

まどか「!? そ、そうだった……!」

 さやかの言葉にはっとしたまどかも、体ごとほむらの方へ視界を向ける。

さやか「最終的にあの使い魔とかいう化け物たちをやっつけてくれたのはマミさんだけど、思えば最初にあたしたちを助けてくれたのはアンタだった……。だから、その……ありがと……」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

 感謝の言葉と共にほむらに頭を下げるまどかとさやか。
 それに対してほむらは――

ほむら「――別に、あなたたちが気にすることじゃないわ」

 と、さらりとそう答えただけで、2人の方に一瞥すらしなかった。


まどか「……でも、考えてみたら、マミさんやほむらちゃんは、今までそんな恐ろしいなものと戦っていたってことですよね……?」

マミ「そうね、命がけよ。常に死と隣り合わせの世界だもの……」
331 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:41:24.93 ID:/LpcHdMw0
翔一「……暁美さん」

ほむら「何?」

翔一「……暁美さんほどの子でも、やっぱり魔女と戦うことを今でも怖いと思う?」

ほむら「…………」

翔一「…………」

ほむら「……ない、と言い切ることは出来ない……」

まどか「ほむらちゃん……」


マミ「鹿目さん、美樹さん」

まどか「は、はい」

さやか「何でしょう?」
332 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:41:55.65 ID:/LpcHdMw0
マミ「これだけは覚えておいて。キュゥべえと契約すれば、どのような願いでも叶えるチャンスがある。だけど、それによって与えられる見返りは想像するよりも遥かに大きなものよ……」

まどか「…………」

さやか「…………」

マミ「だから、契約する場合、叶えたい願いが本当に見返りに足るものなのかじっくりと考えた方がいいわ」

 私はそれを考える余裕もなかったから――と、呟くように最後に付け加えると、マミはソウルジェムを指輪の形に戻した。

ほむら「……代償を考えるなら、契約しない選択を選ぶ方が遥かに良いと私は言い切るけどね」

翔一「暁美さん……」

キュゥべえ「…………」


マミ「……さて、じゃあ今度は私たち魔法少女について説明しましょうか」

 一度紅茶に口をつけた後、気分を変えようと、マミが再び口を開いた。
333 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:42:46.90 ID:/LpcHdMw0
マミ「さっきも言ったけど、魔法少女が魔法を使うために必要な魔力はソウルジェムを源としているわ。だけど、それにも当然限りはある」

翔一「使い続けていれば、いずれ無くなってしまうってことですね?」

マミ「そう。魔力が枯渇してくるとね、ソウルジェムにどんどん濁りが生ずるの」

まどか「濁り……ですか?」

マミ「えぇ。おまけに、この濁りを取り除く――つまりは魔力を回復させる方法がまたちょっと厄介でね。あるものが必要になってくるの」

さやか「あるもの?」

マミ「それがコレ」

 そう言いながら、マミはポケットから手のひらサイズの黒い『何か』を取り出した。

翔一(あれ? 確かあれって……)

さやか「何ですそれ? 見た感じ黒いソウルジェムにも見えますけど……」

マミ「確かに見た感じは似ているけど、実際は違うわ。これはグリーフシード。魔女の卵よ」

まどか「えっ!?」

さやか「ま、魔女の卵!?」

ほむら「…………」
334 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:44:07.17 ID:/LpcHdMw0
 そう。マミが取り出したのは、昨日病院の外で発生した魔女の結界でマミとアギトが協力して魔女を倒した際に、マミが手に入れたグリーフシードだった。

マミ「あぁ、大丈夫。今のところはね」

翔一「『今はところは』……? それって、いずれは大変なことになるってことじゃ……!?」

キュゥべえ「だからこそ僕がいるのさ」

翔一「うわっ!? び、びっくりした〜……。急に視界の中に飛び込んで来ないでよ」

キュゥべえ「ゴメンゴメン。でも、これはさすがに僕がやって説明しないといけないことだからね」

さやか「は? それってどういう……」

キュゥべえ「マミ」

マミ「えぇ、お願いね?」

 そう言うと、マミは持っていたグリーフシードをキュゥべえの長い尻尾の先端部にそっと置いた。
 グリーフシードを受け取ったことを確認したキュゥべえは、今度はそれを自身の頭の上へと移動させ、2、3度転がしてバランスをとると、最後に背中の方へとポンとそれを放り――

 ――突然開いた背中の模様部分から、グリーフシードを体内へ飲み込んでしまった。

 模様部が開いたのはほんの一瞬だったため、中がどのようになっていたかはその場にいた誰の目にもわからなかったが、飲み込むと同時に、キュゥべえの模様部分がカッと発光した。
335 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:44:23.91 ID:/LpcHdMw0
キュゥべえ「きゅっぷぃ」

 やがて、背中の発光が収まると、キュゥべえは軽くげっぷをした。


まどか「…………」

さやか「…………」

翔一「…………」

キュゥべえ「これでもう安全だよ。……? 君たち、どうかしたのかい?」

さやか「た、食べちゃったの……?」

キュゥべえ「これもまた僕の役目のひとつだからね」

まどか「そ、そんなもの食べちゃって、お腹とかは本当に大丈夫?」

キュゥべえ「うん。全然問題ないよ」

マミ「ま、まぁ、最初見た時は誰だって驚くでしょうね。私もそうだったもの……」

ほむら「…………」
336 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:45:19.07 ID:/LpcHdMw0
翔一「……と、とりあえず、そのグリーフシードというものが何なのかわかりましたけど、それが魔力の回復とどういう関係があるんです?」

マミ「今キュゥべえが食べちゃったものは、さすがに容量が限界に近かったから試せなかったけど、グリーフシードは周囲の負の感情を貯め込む特性があるみたいでね、そこを応用してソウルジェムの濁りをグリーフシードに吸い取らせるのよ」

さやか「なるほど、そうすることでソウルジェムが綺麗になって、魔力も元通りになるってことですね」

マミ「そういうこと。グリーフシードは倒した魔女がたまに持っていることがあるんだけど、魔法少女にとっては魔女退治の貴重な見返りでもあるわ。でも……」

まどか「でも?」

マミ「そのせいで、魔法少女同士でグリーフシードの奪い合いが起きちゃったり、自身の魔力を常に万全に維持しておきたいがあまり、他者――特に魔法とは一切無関係な人たちの犠牲を省みずに魔女退治を行う魔法少女も多いの……」

ほむら「仕方がないわ。魔法少女となってしまった以上、ソウルジェムの輝きを維持するのは死活問題だもの」

まどか「そんな……」

さやか「う〜ん……。私たちの思い描いてるゲームや漫画とかの正義の味方像とかとはかなりかけ離れてますね……」

翔一「……現実はそんなに甘くないってことだよ」
337 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/12(土) 05:49:21.12 ID:/LpcHdMw0
というわけで、第4話前半部でした
これでVIPに投下していた分の加筆・修正版投下は完了しました

それにしても、自然災害マジ怖い
>>1の住んでいる地域は未だに余震で結構揺れます
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/12(土) 05:55:26.89 ID:y1rn0wJio

このスレのせいでアギト全話見ちゃったぜ

余振続くなぁ@神奈川
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/12(土) 11:00:58.14 ID:nUhgMGNAO

余震が続く地域のかたは気をつけてくださいね
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/12(土) 13:22:19.11 ID:RDzidCpm0

翔一のつっこみはナイスなんだけど、今回の接触でQBにアギトだってばれたんじゃ・・・
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 00:09:27.06 ID:CvxX2iqbo
魔法!それは聖なる力!魔法!それは未知への冒険!魔法!そしてそれは、勇気の証し!だから僕と契約して魔法少女になってよ!
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/13(日) 00:16:32.98 ID:Dy4tvDuDO
マージ・ジルガ・ジーンガ!マージ・ジルガ・マジジンガ!ミララミラークルーマージーカールフォース!
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 00:20:26.00 ID:KLyoMKkJ0
>>341

マージ・マジ・ゴーゴーカイ!! 自分の尻尾で窒息しろQB――――――――!!
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 00:40:56.84 ID:d2DfcR9/0
アギトは大好きなんで嬉しい!QBから全ての魔法少女を救って欲しい!

こんな暗い時だから嬉しいなぁ。
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 02:55:12.80 ID:BlK2QuIro
>>341
QBよ宇宙のチリとなれ!ジルマ・マジーロ!
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/13(日) 03:24:00.07 ID:YYRiCmZ00
\乙レートフラッシュ/
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 06:30:34.37 ID:lx3omJvAO
ザンギャック帝国からしてみればキュゥべえ星人は最優先抹殺対象だろうな
きっと何個も侵略しようとした惑星を滅ぼされてるだろう
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 11:33:24.92 ID:KLyoMKkJ0
>>347
間違いなくブラックリストに載っていると信じている
それに星を滅ぼす存在となれば護星天使達も黙ってないはずだ
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 12:56:39.60 ID:qUf/X9TFo
敵の敵は味方か

胸熱
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2011/03/13(日) 13:32:15.65 ID:AR62MUUY0
>>342
マージ・ジルガ・ジーンガ!じゃなく、マージ・ジルマ・ジーンガじゃね?
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 15:34:45.65 ID:bvgsZrpp0
蛮機族の三大臣もロムビアコの話で共闘してたしな
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 15:48:43.76 ID:KLyoMKkJ0
>>351
あいつらの目的も世界の滅亡とかじゃなく蛮機族たち「も」一緒に暮らせる世界だったしな
(あの総理は自分のことしか考えてなかったが)
QBは間違いなく邪魔になるだろう
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 16:53:35.02 ID:44uZ6LtEo
QBに組みしそうなのはブラジラか
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/13(日) 17:50:58.68 ID:CvxX2iqbo
スーパー戦隊の敵でQBが手を組みそうなのって地球滅亡が目的の銀帝軍ゾーンぐらいしか無いぞ

インフェルシア、外道衆、幽魔獣は元々地球出身だしバイラム、バラノイア、ガイアーク、ウォースター、ザンギャック帝国は地球征服目的だし
ジャカンジャやダークヘッダーは地球破壊が目的だけど性格や事情ではまず絶対QBとは相容れないだろうしな・・・

とてもじゃないが逆に敵対されそうな連中ばっかりだぞ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 00:21:24.33 ID:XW36I9LB0
デカレンジャー達に至っては満場一致でデリート許可が下りるだろうな
もし宇宙に居られなくなったQBが地球に逃げ込んでも・・・・・・

グロンギ→ゲゲルの邪魔になるだろうな
アンノウン→あいつら「人間」が好きだし
ミラーモンスター→餌と巣(人間とミラーワールド)がなくなったら怒るだろう
オルフェノク→過激派にとって人間は排除したいかもしれないが地球が滅ぶなら話は別だろう
アンデッド→バトルファイトは全地球上の生物の頂点になるための戦い
魔化もう(もうの字が出ねえ…)→妖怪の一種が母星の危機に黙っているはず無し
ワーム→オルフェノク・ファンガイアとほとんど同じ
イマジン→俺達の支配する未来に行くのに邪魔
ファンガイア→ワーム・オルフェノクとほぼ同じ
園崎家→地球に選ばれた家族は地球を見捨てたりしない
グリード→欲望にまみれた世界の消滅など許せるはずがない
ライダー勢・ショッカーズ→言わずもがな


何このスーパー戦隊とその敵サイド・仮面ライダー・怪人サイドによるインキュベーター包囲網はwwwwww
もはやどこにも居場所が無いQBザマアwwwwwwwwww
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 00:44:37.01 ID:7H2jbS6to
ディケイドの敵は…鳴滝さん?

チミモウリョウもしくはモウリョウで変換すれば魔化魍のもうは出るはず
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 00:48:35.93 ID:tC5hBTEgo
魑魅魍魎跋扈するこn(ry
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 00:49:58.38 ID:9uI3BWWDo
>>355
ウルトラマンの敵連中共なら…

ヤプール「インキュベーター…人間とは異質なだけでなく実に邪悪な存在だ…」
根源的破滅招来体「そもそも宇宙全体の為とか言うのも怪しいし…」
ダークザギ「深夜アニメとはいえいくら私でもあんな子ども達には見せられない様な外道行為はしませんよ!」
溝呂木「酷い事をする奴がいるもんだ…」
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 00:55:16.73 ID:Bbq8gNXio
ザギさんは良い人だからなー
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/14(月) 01:03:32.33 ID:d0jUf+zDO
魔女かQBに完全生命体IFをぶつけたらどうなるのっと
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:07:53.37 ID:XW36I9LB0
魑魅「魍」魎

出てきたので書き直します、ありがとう

魔化魍→妖怪の一種である彼らが母星の危機に黙っているはずが無い
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:12:12.45 ID:+nkGjS6X0
リュウケンドー「俺達も魔法絡みってこと忘れないでくれよ…」
牙狼「……」
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:18:44.94 ID:XW36I9LB0
>>360
それは確かに気になるな
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:20:05.75 ID:9uI3BWWDo
さやか魔女ならオーケストラ奏でながら宇宙へ飛んできそう
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:44:32.40 ID:XW36I9LB0
そしてデシモニア※なども加わって……




※ティガに出てきたハープみたいな形をしている生物兵器
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:49:50.76 ID:pr+h/66ao
関係ない雑談は自重しろよ
367 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/14(月) 01:53:11.96 ID:I5y9A+TR0
住んでいる地域が今日から計画停電始まるけど、何時からなのかまだ詳細がわからない件
停電の時間帯によっては本編投稿ペースが今より落ちるかも……
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 01:56:42.02 ID:XW36I9LB0

気長に待ってるぜ
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 11:27:27.48 ID:pyae8D/DO
OK、ほむほむに応えてくれた神様と待ってる。
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 12:46:30.18 ID:XW36I9LB0
>>369
その神様の正体も気になるんだよな俺
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 13:15:08.49 ID:pyae8D/DO
>>370
マジで罠ならわざわざアギト連れて来ないって。原作から外れて来てるから
バタフライ効果を信じようぜ。
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/14(月) 15:46:18.72 ID:XW36I9LB0
>>371
すまん、原作マギカがあれだからって少し疑心暗鬼に陥っていたようだ
原作は原作でもアギトの方を信じてみるよ
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/15(火) 14:54:27.40 ID:VyJIlWJqo
ゼンエイ・マミ「体が軽い、こんな幸せな気持ちで戦うなんてはじめて、もう何も怖くない」
コウエイ・アギト「人の運命がお前の手の中にあるなら・・・俺が奪い返す!」

なかなかいい組み合わせだ!
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2011/03/15(火) 20:05:24.17 ID:/b7tlA2AO
ベストパートナーではないのなwwwwww
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/15(火) 23:11:24.08 ID:aMjuxu8DO
EXステージ
極めつけのイレギュラー・暁美ほむら
「あなたの為なら、私は永遠の迷路に閉じ込められても構わない」
偉大なる王鳥・仮面ライダーオーズ タジャドルコンボ
「どこにだって行けるさ、明日のパンツさえあればね」

おそろしくつよそうだ!
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/03/16(水) 00:24:44.59 ID:BBdMsWf40
セリフが危険だwwwwww
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/03/16(水) 00:28:42.30 ID:bnrHNAH0o
明日のパンツがどう考えてもまどかのパンツにしか見えないのはほむほむに毒されてしまったからなんだろうか…
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/16(水) 00:44:17.61 ID:eq9MjLKDo
ほむら「それには及ばないわ。ちょっとのお金と明日のパンツがあれば――」ゴソゴソ
ポロリ
まどか「!?」

ほむら「」ヒョイ カクシカクシ

ほむら「あればね」
まどか(あの柄…私のパンツだよね…?)

こうか?!
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/16(水) 01:16:12.78 ID:k5NDsRnC0
ゼンエイ・杏子「まあいいや、食うかい?」
コウエイ・王蛇「食うか?まあ、食わんだろうな・・・」

おもしろい組み合わせだ!
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/16(水) 02:35:10.10 ID:SPNa2GuWo
まどかと草加さんなら・・・どの草加さんかによって変わるな
381 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/16(水) 14:46:24.21 ID:SoHWLt4+0
どうも>>1です
さすがに数日も本編投下しないのもあれなので、少しだけ本編投下させていただきます
382 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/16(水) 14:47:11.44 ID:SoHWLt4+0
マミ「……さて、これで私が知る限りのことは話したわ。鹿目さん、美樹さん、さっきも言ったけど、もし本当にキュゥべえと契約して魔法少女になるというのなら、叶えたい願いは契約する直前までよく考えるようにね?」

さやか「はい」

まどか「色々とありがとうございました」

マミ「さて、次は……」

 そう言いながら、マミは翔一の方へと目を向ける。

翔一「?」

マミ「沢野くん、何故あなたはあの時地下にいたのかしら?」

翔一「あぁ、暁美さんに協力してほしいと頼まれたんですよ」

ほむら「…………」

マミ「協力?」

ほむら「沢野翔一はソイツを視覚できる。だから、鹿目まどかの周囲にソイツが現れないか見張っていてもらっていた」

キュゥべえ「…………」

さやか「それってつまり……」

翔一「……うん、ゴメン。2人に気付かれないようにこっそり後をつけてた」

まどか「ええっ!? 酷いですよ!」

翔一「い、いや……。だからこうして謝ってるじゃない」

ほむら「…………」

翔一(う〜ん……。アギトのことを隠すために言ったんだろけど、良いのかな、嘘ついちゃって?)
383 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/16(水) 14:48:07.34 ID:SoHWLt4+0
マミ「なるほどね……。確かに、それならあのタイミングで私たちの前に現れたことにも納得がいくわね」

さやか「……そういえば……。あの怪物はいったい何だったんだろう?」

マミ「怪物?」

まどか「あ、ハイ。私たち見たんです。キュゥべえに襲いかかろうとしていた金色の怪物を……」

マミ「金色の怪物? まさか……!?」

ほむら「えぇ。アギ……」

翔一(あ。そういうところは隠さないでちゃんと言うんだ……)

キュゥべえ「あれは『アギト』。僕達の『敵』だよ」

マミ「!?」

ほむら「――!」

 ほむらが言い終える前に、キュゥべえがアギトのことについて口を開いた。
384 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/16(水) 14:48:48.87 ID:SoHWLt4+0
さやか「アギト?」

キュゥべえ「そう。それがあの怪物の名前。神から力を与えられた者だ」

マミ「ちょ、ちょっと待って! アギトが現れたって……おまけにアギトがキュゥべえに襲いかかろうとしていたって、どういうこと!?」

キュゥべえ「そのままの意味だよマミ。僕は暁美ほむらに襲われていたと同時に、アギトにも襲われたんだ」

 幸い、まどかが来てくれたおかげでアギトからは攻撃されなかったけどね、と付け加えるキュゥべえ。

マミ「そんな……。でも、いったい何故……?」

キュゥべえ「それは彼女がよく知っているんじゃないかなぁ?」

 そう言いながら、キュゥべえはその赤い瞳でほむらをじっと見つめる。

ほむら「…………」

まどか「……そ、そういえば、ほむらちゃん、あの怪物のこと知ってるみたいだったよね?」

ほむら「えぇ。少なくとも、ここにいる中では私が一番アギトのことを知っているでしょうね」

マミ「……なら、説明してもらえるかしら?」

さやか「そ、そうよ。アンタとそのアギトって怪物、いったいどういう関係なの!?」

ほむら「別に……。ただ、今回は私と彼の利害が一致したってだけ……」

まどか「利害?」
385 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/16(水) 14:49:29.52 ID:SoHWLt4+0
ほむら「……彼は人間を愛しているから……」

さやか「はい?」

まどか「ちょ、ちょっと待ってよ。人間を愛しているなら、何故キュゥべえを襲うの?」

マミ「そうね……。魔女と戦う使命を負わされることになるとはいえ、どのような願いもひとつだけ叶えてくれるのだから、キュゥべえのことをひとえに『人間の敵』と言うのは間違っている気がするわ」

ほむら「…………」

翔一「あ、あの……。巴さん……?」

マミ「? ……あぁ、ごめんなさい。沢野くんはアギトのことは知らなかったわね?」

翔一「へっ? え、えぇ……」

さやか「……そういえば、沢野さんが地下に来た時にはあの怪物はいなくなってたのかな?」

まどか「う〜ん……。ほむらちゃんの言っていることが本当なら、人間は基本的に襲わないんじゃないかな?」
386 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/16(水) 14:50:03.41 ID:SoHWLt4+0
キュゥべえ「何にせよ、アギトが僕を襲ったという事実に変わりはない。事と次第によっては、これから先アギトが魔法少女の敵になる可能性は十分に有り得るだろうね」

翔一「…………」



 その後、特に話すことも無くなり、日も暮れてきたため、一行は解散し、それぞれ帰路につくことになった。

まどか「マミさん、今日は色々とありがとうございました」

さやか「魔法少女の件ですけど、2人でじっくり考えてみます」

マミ「えぇ。……ところでキュゥべえ、本当に今日は私の家でいいの?」

キュゥべえ「本当はまどかかさやかの家に泊めてほしかったんだけど……」

ほむら「…………」

キュゥべえ「さすがに、彼女が許すわけ無いだろうしね」

まどか「あはは……」

 キュゥべえの発言に、まどかは思わず苦笑いを浮かべた。
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/16(水) 14:56:28.38 ID:nAMSSKgto
QBマジ草加雅人
388 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/16(水) 14:56:28.88 ID:SoHWLt4+0
とりあえず、一旦ここで投下終了
以降もこんな感じで不定期に少しずつ投下していく予定です

今週のまどか放送休止で、10話が一種の最終回みたいに見える不思議w

神崎士郎「この結末が悲劇なのか、それともこれで良かったのか……。物語はまだ序章にすぎない。答えは、もうひとつのほむらの物語が教えてくれるだろう……」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/16(水) 14:57:57.56 ID:nAMSSKgto
(^U^)<申し訳ありません。この様な>>1乙で
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/16(水) 15:13:58.07 ID:SPNa2GuWo
QB「これもアギトって奴の仕業なんだ」
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/16(水) 15:15:08.88 ID:nAMSSKgto
マミ「なそ本」
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/16(水) 16:46:49.19 ID:IUTMwOQ+o
乙ベント
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県)[sage]:2011/03/16(水) 17:27:11.41 ID:gx6v0DLto
11話、12話が放送されずに終了しそうな空気
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/16(水) 17:35:11.84 ID:nAMSSKgto
何らかの形で見れるとは思うよ
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/03/16(水) 18:21:56.03 ID:qaWTDgRE0
ループを続ける
ループをやめる
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/16(水) 20:05:19.77 ID:sY28HCSDO
最近のループネタを見てると「僕と契約して因果導体になってよ!」って言うのが思い浮かんだ
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/16(水) 20:46:27.18 ID:nAMSSKgto
>>395
ループをやめた方が悲惨な結末になるんですね
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/03/16(水) 20:59:17.71 ID:qaWTDgRE0
>>397
ワルプルギスの夜を倒したあと、ソウルジェムを持って頭を抱えるほむほむ、そのほむほむに語りかけるQB…
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/16(水) 22:34:44.43 ID:nAMSSKgto
QB「人間は皆魔法少女なんだよ」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/16(水) 22:50:31.49 ID:2dqvOpD9o
戦っても生き残れないじゃないですかー!ヤダー!
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/16(水) 23:00:16.84 ID:NCHcQWkDO
シスコン「ソウルジェムさえあればユイは生き続けることができる」

シスコン「魔法少女達よ……グリーフシードを集めよ、最後の魔女を倒し生き残った魔法少女には望みを叶える奇跡を与えよう」
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]:2011/03/16(水) 23:07:52.23 ID:9T6gh+OAO
>>397
2年前に初めて戦いをやめるENDを見た
放送当時戦いを続けるを選んでよかったと心から思ったよ
東映はあれをゴールデンで流す気だったのかよwwwwwww
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/16(水) 23:25:20.29 ID:BBdMsWf40
>>402
選ばれなかった方も放送されたっけ?
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/16(水) 23:54:16.94 ID:k5NDsRnCo
        |\           /|       
        |\\       //|       
       :  ,> `´ ̄`´ <  ′      
.       V            V      「ワーム」と呼ばれる種族は感情を持ち合わせているらしいから、試しに接触を試みたんだけどね
.       i{ ●      ● }i      
       八    、_,_,     八       僕の姿を鏡写しのようにコピーした挙句、いきなり殴りかかってきた。わけがわからなウワァァァァア
.       / 个 . _  _ . 个 ',      
   _/   il   ,'    '.  li  ',__    
  (( /   l`V {   } V´l  ∨ ))  
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/17(木) 00:14:39.62 ID:fhGZVNG+o
>>403
たしか、DVDに両方とも収録されてたと思う。違ったらごめん。
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/17(木) 00:15:22.71 ID:7xwdPk6J0
>>404
そういえばディケイド本編ではキバーラもコピーされてたっけ
自分より大きい相手ならともかく小さい相手にはどうやって成りすますんだろう
・・・・・・蚊のワームとかかな?
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/17(木) 00:19:27.16 ID:rnlWl82Wo
>>406
本編で明らかに身長差のある子供に擬態したワームもいたはず
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/03/17(木) 00:38:41.04 ID:QzPdZbh1o
まこと君の事かー
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/17(木) 15:57:01.27 ID:on2znTxEo
かがみん何ですぐ死んでしまうん?
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/17(木) 15:59:55.13 ID:VzLUjgzFo
戦いの神だからさ
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/17(木) 16:03:23.95 ID:on2znTxEo
ウンメイノー
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/03/17(木) 16:11:43.75 ID:XNxiXnhJo
うああああああああああ
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/17(木) 16:29:25.57 ID:on2znTxEo
\ハイパーキャストオフ/
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/17(木) 23:04:17.54 ID:7xwdPk6J0
\チェンジ! ハイパースタッグビートル!/
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/18(金) 07:32:44.55 ID:TPt2GP+DO
翔太郎「仮面ライダースタッグゥ!?ずっと使ってきたがスタッグフォンに変身機能なんて……」

スタッグ「翔太郎……オレはお前がガキの頃からソウキチと一緒にやってきたんだ………年期の違いを教えてやる」
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]:2011/03/18(金) 13:43:03.18 ID:SOQTHVuAO
そろそろ雑談は自重しようぜ、俺もだが
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/18(金) 15:14:38.32 ID:ZzZuldL60
>>415
ギジメモリで変身って出来るんだろうか
W+アクセルは出来るようだが
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)[sage saga]:2011/03/18(金) 21:33:33.44 ID:5U6ytb70o
>>417
ギジメモリだと変身はできないよ
仮面ライダーが変身に使ってるメモリはギジメモリじゃなくて、ガイアドライバー2G(=ダブルドライバー)用に形だけ変えたメモリ
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/18(金) 23:50:01.30 ID:ZzZuldL60
>>418成程、勉強になった
じゃあ、T2シリーズは?
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/03/18(金) 23:59:21.17 ID:WZ2jg5L7o
>>419
読みは「ティーツー ガイアメモリ」。
財団Xが、シュラウドが開発したガイアメモリのテクノロジーを分析・応用し完成させた次世代型ガイアメモリ。スロット処置を行わず人体に挿入可能であり、通常のマキシマムドライブ程度の攻撃ならドーパント状態の装着者(ユーザー)がダメージを受けてもメモリが体外に排出されるだけでメモリブレイク出来ない仕様となっている[10]。外観はシュラウドが開発した仮面ライダーの使用する純正型と酷似しているが、端子「ガイアターミナル」の色は青みがかっていると言う差異がある。純正型と酷似しているだけにロストドライバー等のガイアドライバー2G(‐セカンドジェネレーション)に使用することも可能である。非常に高性能のメモリだが、手にした者の意思に関わらず自動で人体に挿入される事もある。メモリと特定の人物とが惹き合う事もあるらしく、劇中ではメモリ自体が意志を持つかのように装着者の体やコネクタに向かって飛んでいく場面や、メモリを手にした者を誘惑したりその者の意志を無視して勝手に体に入っていくなどしてドーパントに変身させようとする場面がある。だが、あるルートを通して翔太郎達が未使用のメモリを回収していた事から、手にした人間が全て自動的に変身することではない模様(劇中で見る限りその者の抱く願望や渇望に強く反応する模様)。さらに適合者の場合は何かしらの強制力で手元から離れても、その強制力が働かなくなれば適合者の手元に戻ってくる。なお、この現象については本編において井坂深紅郎が提唱した人とメモリは互いに惹かれ合い、その出会いはまさに運命であると定説した理論が実証されたことになる。作中ではAからZの26種が登場し、「運命のガイアメモリ」の副題が示すように運命的にメモリと出会った者達とそのメモリが作中の重要な鍵を握っている。元を辿るとガイアメモリとネクロオーバーは異なる技術であるが、二つとも風都を発祥の地とし、互いに深い因縁があり、その深い因果関係からか発祥の地である風都に集結し今回の事件の発端もこのガイアメモリが関係している。なお、26 本のメモリの中にはすでにTVシリーズや劇場版『ビギンズナイト』で登場しているものや、仮面ライダーの使用する純正型と同じモチーフのものも存在する。
財団Xのヘリで風都から財団本部に輸送される事となっていたが、「NEVER」の強襲の末にT2メモリ「エターナル」を強奪され、残り25本もヘリの自爆によって風都全土に飛散する事となった。
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/03/19(土) 00:03:01.78 ID:Dd6F2EoOo
改めて読み直すとまるでどッかの凄みを持った超能力者を覚醒させる為の矢みたいだなT2メモリ

422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/19(土) 00:15:10.41 ID:7EjOPsoDO
>>421
フィリップ「いくよ!条太郎!」

だったかな?ジョジョ×W思い出した

翔太郎→条太郎になってて変身しないでスタープラチナ出して戦うSS

後半の盛り上がりは謎の感動
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2011/03/19(土) 00:15:27.25 ID:G6NuRfiGo
よくわからんがつまりすごいメモリってことか
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/19(土) 00:17:34.48 ID:B3yXZ1Jno
承太郎…
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/19(土) 00:23:18.79 ID:/GoxkX5G0
>>420

つまりロストドライバーを使えばT2メモリ単体で変身できるわけだ
仮面ライダーエクストリームとか、仮面ライダーナスカとか
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/03/19(土) 00:35:33.51 ID:YWSONf/Yo
あんま雑談で埋めるなよ
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/03/19(土) 00:40:42.02 ID:Dd6F2EoOo
>>423
EXEが使ってたコックローチメモリあるだろ
あれジョーカーにあっさり負けたじゃんか

あれは思うにメモリと使用者が適合してないからあんなにあっさり倒せたんだと思うんだ。
もちろん翔太郎のライダーとしての経験値もあったろうけど

園咲家がメモリを売る時はそれなりにメモリの適合資質を持った人間に売ってた

だけど、それにはそれなりの調査が要ってコストもかかったから


オートで適合者を選び出す強力なメモリを財団Xが開発したって事なんじゃないかと

428 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/19(土) 19:25:12.16 ID:fgVwfniO0
どうも、>>1です
また少し本編を進めさせていただきます
429 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/19(土) 19:27:14.49 ID:fgVwfniO0
翔一「じゃあ巴さん、ケーキと紅茶ごちそうさまでした」

マミ「えぇ。また明日学校で」

キュゥべえ「…………」

キュゥべえ『マミ』

マミ「? どうしたの、キュゥべえ?」

キュゥべえ『アギトのことで、君に伝えておかなければならないことがある』

マミ「――!?」



まどか「……さやかちゃんはどう思う? 魔法少女のこと……」

さやか「う〜ん……。正直、なんかまだ実感わかないな〜……」

翔一「そりゃあ、そうだろうね。つい数時間前までは普通の生活を送っていたんだから」

 俺だって驚いてるし、と付け加えながら翔一は2人の前を先導するような形で歩いて行く。
 そして、翔一の前には少し距離を開ける形でほむらが歩いていた。
430 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/19(土) 19:28:28.46 ID:fgVwfniO0
さやか「どんな『願い事』でも叶えてくれると言われても、命がけってところでところで引っかかっちゃうし……」

まどか「うん……」

さやか「欲しいものも、やりたいことも、いっぱいあるんだけどね……」

翔一「……暁美さん」

ほむら「……何?」

 先を行くほむらを呼び止める翔一。

翔一「ちょっと気になったことがあったから聞いておきたいんだけど……。何で暁美さんはキュゥべえが鹿目さんたちに契約を持ちかけてくるってわかっていたんだい?」

ほむら「…………」

まどか「そういえば……」
431 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/19(土) 19:29:42.68 ID:fgVwfniO0
さやか「言われてみたら……何でわかったのさ? やっぱり魔法か何かで?」

ほむら「……そうとも言えるし、そうとも言えないわ」

さやか「ふぅん……。予知能力ってやつ?」

ほむら「…………」

さやか「何だよ〜。答えてくれてもいいだろ〜?」

まどか「まぁまぁ、さやかちゃん……。ねぇ、ほむらちゃん、私からもひとつ聞いていいかな?」

ほむら「……答えられることなら……」

まどか「ありがとう。えっと……ほむらちゃんは、私たちがキュゥべえと契約することを良いことだと思ってないみたいだけど、それはどうして?」

ほむら「…………」

まどか「あ、いや、その……。こういう言い方は変かもしれないけど……ほむらちゃんは私やさやかちゃんのことを助けようとしているんじゃないかなと思って……」

ほむら「!?」
432 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/19(土) 19:30:41.95 ID:fgVwfniO0
さやか「は? まどか、それってそういうこと?」

まどか「いや……さやかちゃんが言っていたように、ほむらちゃんが本当に予知能力を持っていて、私たちがキュゥべえと契約することを知っていたなら、その後のことも知っているんじゃないかなって……」

翔一「なるほど、それは一理あるね」

ほむら「…………」

さやか「……で、本当のところはどうななのさ、転校生?」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「……変えられるかもしれない……」

まどか「えっ?」
433 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/19(土) 19:31:44.37 ID:fgVwfniO0
ほむら「……鹿目まどか、学校で私があなたに言ったこと、まだちゃんと覚えてる?」

まどか「……『今の自分を変えようと思わないで』っていう話のこと?」

ほむら「えぇ……」

翔一「? 何の話?」

さやか「さぁ?」

ほむら「……今はまだあなたたちに本当のことを明かすことは出来ない。でも、いつか必ず明かす時が来る……。それまでは、その言葉だけを覚えておいて……!」

まどか「あっ!? ほむらちゃん!?」

 結局、ほむらは一度も翔一たちの方へ振り返ることもなく、その場から走り去ってしまった。

さやか「何なのさ、もう……。言いたいことがあるなら、さっさと言っちゃええばいいのに……」

翔一「多分、彼女にもワケがあるんだよ。色々と……」

まどか「……ほむらちゃん……」
434 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/19(土) 19:34:20.62 ID:fgVwfniO0
一旦ここで投下ストップします
続きはまた後ほど


まどか×ライダーSSスレどんどん増えてますね
各スレのスレ主さん、一読者として応援しています。これからも頑張ってください
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)2011/03/19(土) 19:44:46.53 ID:Dd6F2EoOo
一旦乙
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/19(土) 20:05:48.09 ID:oynCBLTK0
乙。
そして地味にさやかちゃんとほむらちゃんの和解フラグが立っていることに泣いた。
本編ではずっとすれ違っていたからなあ…
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/19(土) 21:06:55.85 ID:/GoxkX5G0

これは……QBにばれたか……?
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/19(土) 21:45:48.69 ID:/svq4o/Co
QB「マミ、君がが豆腐メンタルなのもアギトって奴の仕業なんだ」
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/03/20(日) 00:37:52.19 ID:t4zh9cjAO
翔一にはマミさんを支えてやって欲しいなぁ。魔法少女の真実を知ってそれを振り切る事ができるほどには。
独りで色々抱え込んで潰れちゃうタイプなだけにね…
440 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:21:04.93 ID:+bjp8+Ki0
お待たせしました
4話の残りを投下させていただきます
441 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:22:06.25 ID:+bjp8+Ki0
翔一「ところで、鹿目さん」

まどか「は、はい!?」

翔一「さっき暁美さんとの話で出てきた、学校で暁美さんが鹿目さんに言ったことって何?」

まどか「あ、いや……。特に重要な話というわけではないんですけど……。ほむらちゃんに言われたんです」


 ――鹿目まどか、あなたは自分の人生を尊いと思う? 家族や友達を大切にしてる?

 ――今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。

 ――さもなければ、全てを失うことになる。

 ――あなたは鹿目まどかのままでいい。今までも。そして、これからも――


まどか「……って」

翔一「なるほどね。確かに意味ありげな言葉だ」

さやか「というか、もうアイツが予知能力者だってことほぼ確定じゃん!」

まどか「い、いや、予知能力者かどうかはまだ決まったわけじゃないでしょ?」
442 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:23:14.79 ID:+bjp8+Ki0
翔一「そうか、だから俺のことも知ってたんだな……」

さやか「あぁ、キュゥべえの姿が見える特異体質のことですね」

翔一「う、うん……」

まどか「……そういえば、沢野さんも数日前に見滝原に転校してきたんですよね?」

翔一「あぁ。色々とワケありでね……」

さやか「あぁ、家庭の事情ってやつですか?」

翔一「まぁ、家の事情でもあるけど、厳密には俺個人の事情……かな?」

まどか「えっ?」

さやか「沢野さん個人の事情?」

翔一「あぁ。俺、実は記憶喪失なんだ」

さやか「ええっ!?」
443 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:24:02.87 ID:+bjp8+Ki0
まどか「き、記憶喪失ですか!?」

翔一「あぁ。一月ほど前になるけど、朝目が覚めたら自分のことも家族のことも全部忘れちゃってたんだ。別に事故にあったとかそういうわけでもないのに……」

まどか「…………」

翔一「もちろん、すぐに病院にも行ったけど、結局原因はわからなくてね。自然に記憶が回復するのを待つしかないって言われた」

さやか「…………」

翔一「……ただ、病院の先生から生活環境が変わったら脳が刺激されて記憶が戻るかもしれないって話を聞いたんだ。だから、こっちに住んでいる姉さんの家に居候する形で俺だけ引っ越してきた」

 姉さん、仕事が忙しいらしくてあまり家には帰ってこないんだけどね、と付け加えて、苦笑いを浮かべる翔一。

まどか「…………」

さやか「そ、その……。ごめんなさい……」

翔一「あぁ、気にすることないよ。ぶっちゃけ、俺自身記憶がないこと自体を不幸だとか不憫だと思ったことは一度もないしね」

まどか「どうしてですか?」
444 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:24:40.44 ID:+bjp8+Ki0
翔一「う〜ん……。自分でもよくわからないけど、無理に昔のことを思い出して今の自分を失うのが怖いから……かな? それに……」

まどか「それに?」

翔一「過去を持たない人間が、未来を得ちゃいけないなんてルールはないはずだからね」



キュゥべえ「沢野翔一、彼がアギトだ」

マミ「えっ――!?」

キュゥべえ「僕の存在を視覚し、かつ僕の声も聞くことが出来る。おまけに、これまでアギトが現れた場所には高確率で彼の存在があった」

マミ「そ、それは……私も気づいてはいたけど……」

キュゥべえ「そしてなにより、沢野翔一とアギトは双方とも暁美ほむらとの繋がりがある」

マミ「――!」

キュゥべえ「暁美ほむらが沢野翔一に『協力』を求めたのは、おそらく彼がアギトであることを知っていたからだろう」

マミ「…………」
445 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:26:02.70 ID:+bjp8+Ki0
キュゥべえ「暁美ほむらが僕を狙ったのは、新しい魔法少女が生まれるのを阻止しようとしたからに間違いはない。おそらく彼女の目的は……」

マミ「……グリーフシード……」

キュゥべえ「そういうことになるだろうね。暁美ほむらも君が知っている佐倉杏子のように、利己主義な魔法少女だということさ」

マミ「…………」

キュゥべえ「しかし、彼女も考えたね。魔法少女と同等以上の力を持ちながらも、グリーフシードを必要としない者を仲間にするなんて……」

 魔女退治の際は得られるグリーフシードを全て自分のものにできる、魔法少女の現状的に考えれば、アギトは最も仲間にするに相応しい存在と言えるよね、などと付け加えながら、キュゥべえはその赤い瞳でマミを見つめる。

マミ「…………」

キュゥべえ「あれ? どうしたんだい、マミ? さっきから黙りこくってしまって?」

マミ「……やっぱり、沢野くんがアギトだったのね……!」

キュゥべえ「…………」
446 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:26:44.77 ID:+bjp8+Ki0
マミ「ありがとう、キュゥべえ。あなたのおかげで、やっとはっきりしたわ……」

キュゥべえ「そうかい? それならなによりだ。とにかく、明日以降は沢野翔一と暁美ほむらの動向には十分注意すべきだね」

マミ「……でも、キュゥべえ。ひとつだけ言わせてもらっていいかしら?」

キュゥべえ「何だい?」

マミ「あなたは沢野くんを――アギトを敵だと思っているようだけど、私はそう思わない」

キュゥべえ「どうしてだい?」

マミ「さっきあなたに処理してもらったグリーフシード……実はあれ、昨日アギトが私を助けてくれた結果手に入れることができたものなの」

キュゥべえ「……何だって?」

マミ「だから、私はひとえにアギトを――沢野くんを敵だと言い切ることは出来ない」

キュゥべえ「じゃあ、君は彼をこれから先どうするつもりなんだい? さすがに、野放しには出来ないだろう?」

マミ「えぇ。だから……」

キュゥべえ「だから?」
447 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:27:18.77 ID:+bjp8+Ki0
マミ「……彼を、暁美さん側ではなく私たち側につかせる……! 彼女にアギトの力を渡すわけにはいかない……!」


ED
http://www.youtube.com/watch?v=ZaABYGjmMR0





次回予告

「沢野くん、あなたにお願いしたいことがあるの」

「鹿目まどかを魔法少女にするために、僕たちに協力してほしいんだ!」

「『魔法少女体験コース』……ですか?」

「優しさが時に大きな悲劇を招くこともあるってことよ」


次回
第5話「魔法少女のことを知りたいの!」


目覚めろ、その魂!




448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 01:30:29.21 ID:+omqYSEX0
乙!
おのれQBェ…
どこまでも大迷惑な存在なのだ…!
449 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/20(日) 01:31:01.79 ID:+bjp8+Ki0
というわけで第4話でした
予想以上に時間がかかってしまいましたが、無事に4話も投稿できてとりあえず、一安心
投稿ペースは当分の間は、現状のような感じで遅くなりそうですが、これからもよろしくお願いします

次回からはマミさんとほむほむによるアギト争奪戦スタート……かなぁ?w
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2011/03/20(日) 01:37:21.61 ID:EC3PmtyEo
くそっアギトの奴うらやm・・・・・
おつ
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)2011/03/20(日) 01:44:57.85 ID:a9zY3IbO0
\乙レートフラッシュ/
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 02:01:09.41 ID:mufbiRtd0
乙! マキシマムドライブ!!
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/20(日) 02:27:29.16 ID:Uh19f24lo
ウェイクオッツフィーバー
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 03:01:30.70 ID:tlUTjCL00
誰も人の乙を奪うことはできない!
アギト争奪戦…捕獲作戦思い出して少しブルーwwww
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/03/20(日) 08:47:31.73 ID:gWUEKnzJ0
きーみのーままで、変わればいい
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]:2011/03/20(日) 09:15:29.25 ID:sQaLCQMAO
>454
ギルス「おい、やめろ」
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/20(日) 12:26:58.01 ID:DuuhL+pDO
>>454 >>456
マミさんから銃で撃たれまくる芦川さんの姿を幻視したんだが……ww
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/20(日) 13:33:55.80 ID:Er5pkP9DO
スレ検索したら新しくまどか×カブトスレが出来てたぜヒャッホーイ!
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/03/20(日) 13:37:59.20 ID:NvvJ+BZMo
vipにはまどか×ディケイドスレもあるぜ!
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/03/20(日) 14:59:45.86 ID:RxtJGCug0
しかし…今だに意外なことに×龍騎はない…
まどか最終回後にオチ次第で出そうだけど
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 15:59:10.26 ID:IxDpoV4F0
まどか×テッカマンブレードとか考えたがかなり相性が危うかった
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 16:55:43.03 ID:/1yHQzpko
>>461
欝に欝を重ねてどうする
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 16:56:17.49 ID:/1yHQzpko
>>461
欝に欝を重ねてどうする
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 16:57:05.32 ID:/1yHQzpko
>>461
欝に欝を重ねてどうする
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 16:57:42.78 ID:/1yHQzpko
>>461
欝に欝を重ねてどうする
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:03:06.12 ID:WQbXO7Flo
大事な事なのはわかるがやりすぎだ
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:04:37.62 ID:WQbXO7Flo
大事な事なのはわかるがやりすぎだ
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:05:08.36 ID:WQbXO7Flo
大事な事なのはわかるがやりすぎだ
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:05:38.23 ID:WQbXO7Flo
大事な事なのはわかるがやりすぎだ
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:06:21.91 ID:WQbXO7Flo
ごめん判明したほんとごめん
Jane何か変だ
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:19:04.03 ID:/1yHQzpko
>>461
欝に欝を重ねてどうする
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:19:48.22 ID:/1yHQzpko
ごめん、俺もJaneがおかしかった
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/20(日) 17:19:59.96 ID:EVa74pcIo
どういうことなの・・・?
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)[sage saga]:2011/03/20(日) 17:26:42.25 ID:qc9dV90Io
ガタキリバさん落ち着いてください
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/20(日) 17:43:52.21 ID:Er5pkP9DO
此処はワームの巣窟か…!
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]:2011/03/20(日) 17:47:09.58 ID:3ke/CdYOo
ゴルゴムの仕業だ!
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/03/20(日) 17:52:57.56 ID:GgP5GKw4o
さてはクライシス!!
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 17:54:11.05 ID:y8AOiMWIO
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 18:09:44.12 ID:IxDpoV4F0
4重に否定されたww

まあブレードはブレードでもUのノリならなんとか…
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 18:12:48.85 ID:+omqYSEX0
>>479
誰得
ここはそいつらの前身的なオーガンとクロスさせるガン
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/20(日) 18:31:38.41 ID:b85KRa30o
>>480
いやいやここはふたばのテッカマンブレードで
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[saga]:2011/03/20(日) 22:21:08.65 ID:Oze1kFuu0
>>461>>480
実はここにも、
まどか×テッカマンブレード×オーガン

を書きたいと思っている男が1人。
でも、別の場所でSSの連載を抱えているので、中々書くに至らない。
頭に思い浮かんだ情景をそのまま文章として書きだしてくれる便利な機械は無い物か…
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[saga]:2011/03/20(日) 22:32:51.90 ID:Oze1kFuu0
>>462
それと鬱って言うけど、テッカマンブレードの鬱と、まどかの鬱は全然性質が性質が違う。
それになぁ…本編で家族を誰も救えなかったDボゥイが、自分と同じ、
人で無くなると言う残酷な運命に囚われた少女達を、我が身を掛けて救って見せる…
そんな御伽噺があったっていいじゃないか
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/20(日) 22:34:50.08 ID:XwHJOw/oo
あー、なんだ。そう言う雑談するならこの板のまどかSS談義スレに行ってやりな。
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[sage]:2011/03/20(日) 22:38:11.94 ID:Oze1kFuu0
>>484
そだね。
それとvbVOcxusrc氏、遅ればせながら、乙です。
続きをドキドキしながら、大変楽しみに待ってます。
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/20(日) 22:57:34.46 ID:1b0lTebR0
マミさんモグモグを回避するために力を貸してくれ、ライダー!
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/20(日) 23:03:09.64 ID:b85KRa30o
>>483
若干どっかの格ゲーの尖兵っぽい台詞回しに見えたのは俺の気のせいだろうか……

488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/20(日) 23:08:09.39 ID:Er5pkP9DO
>>482
そういえば上ボロスレの>>1も似たような事言ってたな…
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/20(日) 23:23:15.91 ID:RzPC7o4eo
>>488
上条さんとダディ?
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/20(日) 23:30:32.30 ID:Er5pkP9DO
>>489
上条さんとディアボロ(ジョジョ五部)
これ以上はスレチだから自重する
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/20(日) 23:36:33.65 ID:HoTTe8dw0
>>462-465>>471
欝というのは感情的にマイナスなもの
−×−=+
後はわかるな?
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)2011/03/21(月) 03:20:08.08 ID:Mbzq7DbAO
まどかと龍騎のクロススレがあったよー。
ttp://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1300638720/-20
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/22(火) 15:50:58.94 ID:zfIYFvZDO
上げ
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/23(水) 10:10:20.50 ID:9SbnjC4X0
保守
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/23(水) 15:46:57.22 ID:I5lXIlYbo
ここは保守いらんはず
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/03/23(水) 18:07:43.29 ID:03BuPIG4o
今考えるとアギトってオシリーナがヒロイン役だったんだよなあ
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/23(水) 18:16:34.23 ID:I5lXIlYbo
アギト今見てるけど5巻の途中で挫折しそうでござる
498 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/23(水) 22:04:44.99 ID:X6IaTMgw0
まどか4月中旬までは放送・配信休止……
漫画版3巻・おりこ1巻発売延期……
う〜ん……。仕方が無いとはいえ、約1ヶ月の間新たな燃料を補給が出来ないのはちょっとキツい……

……気分転換に単発ネタとして、以前言っていたてつをの没プロットを再構成して近いうちに投下しようかな?w
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/23(水) 22:10:17.91 ID:X4yBEXACo
頼むッッッッッッッッッッッッ
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/23(水) 22:13:18.50 ID:zxylZxge0
是非も無しッ!
もしも投下しなければ、この俺がゆ”る”さ”ん”ッ!

501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/23(水) 22:24:46.28 ID:I5lXIlYbo
おお作者が来てた
定期的に生存報告してくれたらうれしい
てつを期待
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/03/23(水) 22:40:29.13 ID:HIu1L/VX0
まぁ仕方ないよね。最終回見てストーリーの舵取りする予定が狂ったはずだし
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/24(木) 01:44:55.13 ID:yi4b4ddo0
て・つ・を! て・つ・を!! て・つ・を!!!
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)2011/03/24(木) 02:26:27.01 ID:Y9TaGmLAO
まさに「こんなのって無いよ!」状態!!
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/03/24(木) 18:41:43.29 ID:h17AexYX0
その時奇跡が起こった!!
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/24(木) 19:43:26.14 ID:A0bxwqmBo
>>505
そのときふしぎな事が起こっただよ
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[sage]:2011/03/24(木) 20:30:44.99 ID:b6X9q3Gyo
>>506
奇跡も魔法もあるんだよ
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/24(木) 20:50:39.73 ID:8CGo+Vtro
こう言うことだろ?

842 返信:名無しより愛をこめて[sage] 投稿日:2011/03/06(日) 21:52:54.24 ID:/TwpbdSN0 [6/10]
>>840
RXとしての南光太郎は死んだ!
だが不思議な力により彼は新たな仮面ライダーとして蘇ったのだ!!

843 名前:名無しより愛をこめて[sage] 投稿日:2011/03/06(日) 21:53:51.40 ID:yks67MWU0 [5/10]
RX ムァジカルルァイダァッ! トゥアッ!
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]:2011/03/25(金) 12:19:42.19 ID:v3PDKMPAO
RXじゃなくてBLACK時代のてつをなら普通にシリアスに混ざりそうだけどな。

王石光線の使いすぎには注意しなきゃだが
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/25(金) 13:03:38.31 ID:kSHTdbxxo
BLACKは鬱展開避けられないような
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/25(金) 21:35:03.58 ID:ZU6vx4eDo
余計な番外編に取られるのはちょっと残念だな。
好きな人が多い方を書きたいのなら仕方ないんだろうけど。
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/25(金) 22:02:52.80 ID:L9f8E6Tqo
>>511
こまけぇこたぁ(ry
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2011/03/26(土) 14:08:27.79 ID:3tKNsMUb0
いいんだよ!
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/27(日) 00:08:53.46 ID:UMO+wgVC0
グリーンだよ!
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)2011/03/27(日) 00:50:27.70 ID:91t/aWcw0
君のまま変わればいい
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/28(月) 22:33:39.68 ID:Sv31p6Jxo
そのときふしぎな事が起こった!!
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/28(月) 22:52:25.09 ID:KY6UJpib0
BLACK終了直後のてつをなら呪われた運命に囚われた魔法少女たちを救うためにシリアスに帆走してくれるはず
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/03/28(月) 23:21:22.28 ID:yMK6Ja3AO
漫画版blackだったら結局だれも救われなそうだな。
てゆーか、まどマギ本編が漫画版blackみたいな終わり方しそうで怖い。
519 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/29(火) 02:17:34.81 ID:HOWE+q+G0
どうも>>1です
最初はてつをの方を投下しようかと思いましたが、もうしばらく本編の方を進めようと思います

というわけで、本当に少ないですが本編投下します
520 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/29(火) 02:18:05.70 ID:HOWE+q+G0
翔一「――あれ? ここはどこだ?」

 沢野翔一は、気がつくと見知らぬ場所に立っていた。
 自分以外は何も存在しない。闇が支配する完全なる『無』の世界――
 いつの間に自分はこんな所に足を踏み入れてしまったんだ、と自問してみるが、その答えは出なかった。

翔一「……というか、俺さっきまで何やってたんだっけ?」

 つい先程までの記憶を呼び覚まそうとするが、それも何故か出来ない。
 ほんの数分前までの記憶まで脳裏に浮かばないというのは、さすがに変だ。

翔一「いったいどうなって――ん?」


 ――気がつくと、翔一の目の前にうっすらと光が灯っていた。


 その光は、最初は微々たるものだったが、徐々に大きくなり、やがて、ひとつのカタチをなしていった。
521 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/29(火) 02:18:37.17 ID:HOWE+q+G0
翔一「……えっ?」

 その姿を見たとき、翔一は一瞬我が目を疑いたくなった。


 ――女の子だ。

 一糸まとわぬ長い髪をした少女が、目の前に立っていた。


翔一「――ッ!」

 思わす顔を真っ赤に染め目線を顔ごと横に反らす翔一。
 そんな翔一の行動を気にとめることもなく、少女は口を開いた。


???「こんにちは、翔一さん」

翔一「えっ?」

 何故、目の前の少女は自分の名前を知っているのか――
 瞬時に疑問が浮かび、目線を再び少女へと戻す翔一。
 少女は相変わらず素っ裸だったが、今更気にしてはいられない。
 ――見ていて恥ずかしいことに変りないが――
522 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/29(火) 02:19:13.93 ID:HOWE+q+G0
翔一「君は……?」

???「あぁ、“この私”と出会うのは初めてでしたね? 『はじめまして』の方が良かったですか?」

翔一「? 俺は君とどこかで会ったことあるの?」

???「はい。厳密に言うと『“私”になる前の私』とですが……」

翔一「……君の名前を教えてもらえないかな?」

???「私は――」

翔一「――!?」
523 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/29(火) 02:20:08.17 ID:HOWE+q+G0
 その時、翔一は目の前の少女の顔をはっきりと見ることができた。
 そして、その少女の正体が、自分のよく知っている女の子であることもわかった。
 なぜなら、目の前の少女は――



まどか「クリームヒルト・グレートヒェン。キュゥべえと契約した鹿目まどかの成れの果てにして、この世界で“最初に生まれるはず”のAGITΩです」



 昨日、出会ったばかりの少女、鹿目まどかだったからだ。





魔法少女まどか☆マギカ AGITΩ 〜最初で最後の約束〜

第5話「魔法少女のことを知りたいの!」

OP
http://www.youtube.com/watch?v=yEXxEny2BvY





(目覚めた心は走り出した♪ 未来を描くため♪)

翔一「……ん〜?」
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/03/29(火) 02:20:49.16 ID:5LP24/JUo
きてたか
525 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/29(火) 02:21:05.22 ID:HOWE+q+G0
 ――枕元で五月蝿く鳴り響く携帯電話のアラームで翔一は目を覚ました。

(難しい道で♪ 立ち止まっても空は――♪)

 ピッ――

翔一「…………」

翔一「……」

翔一「……夢……?」
526 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/29(火) 02:23:50.85 ID:HOWE+q+G0
というわけで、一体投下終了
今日の夜にもう一度本編を少し投下する予定です
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 02:31:04.26 ID:r18qmbDd0
乙!!
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/03/29(火) 03:34:22.11 ID:5LP24/JUo

魔女なのかアギトなのか…
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/03/29(火) 05:00:26.08 ID:aUHOohrAO
乙。
もしかしたら、本編が全く救いのない話しになりそうなんで

メガミマガジンのインタビューより
・(フォワードに載ってたキービジュアルは)本編とは無関係。単なるファンサービス
・本編で5人揃うことはありえない
・ラストはかなりショッキングなものになる
・まどか以外は死ぬのが前提だった
・さやかは初期段階で救いのないことは決まっていた・さやかやほむらとの別れがまどかを成長させる
またそれぞれ別れのイベントを用意
・まどかの願いは奇跡とかそういうものではない。この作品で奇跡は否定
・続編の予定は考えていない

嘘であってほしい…
せめて二次創作だけでも彼女たちに幸あらん事を…
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/03/29(火) 05:03:03.62 ID:2t+MoMino
おいネタバレやめろ
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/03/29(火) 07:18:40.51 ID:CZURzUpAO
おいやめろ(鬱展開的な意味で)
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]:2011/03/29(火) 07:22:18.08 ID:kkBlWOAAO
もういいだろ!(G4的な意味で)
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[sage]:2011/03/29(火) 09:53:26.65 ID:qVlpxdBAO
シナリオが鬱なのも、アギトってやつの仕業なんだ…
だから僕と契約して、魔法少女になってよ!
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)[sage saga]:2011/03/29(火) 10:42:01.21 ID:cTjnKE04o
>>529
死んでよい
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/03/29(火) 10:43:12.84 ID:CZURzUpAO
草加「貴様ァ…」
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/03/29(火) 12:07:33.84 ID:Hztu28T00
欝なのは現実だけで勘弁して欲しいんだぜ…
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2011/03/29(火) 13:47:24.30 ID:fS5TeQnAO
シナリオがバッドエンド症候群な人な時点で予想はしてたが……
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 14:43:05.23 ID:r18qmbDd0
結局、QBの一人勝ちかよ・・・・・・ORZ
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/29(火) 18:36:26.24 ID:DxQ4kkOb0
>>538
バッドエンドなのは覚悟はしてたが、それだけは納得できねえわなぁ。
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/29(火) 20:01:04.01 ID:ldcBacG0o
メガミバレ嘘らしいぞ
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/03/29(火) 20:43:21.61 ID:aUHOohrAO
いや、すまない。
どうやら俺の勘違いだったらしい。ネタバレスレで受け取った情報を鵜呑みにしてまった。いや、マジですまなんだ今度からはきをつける。
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/29(火) 20:51:47.81 ID:cnnNoalHo
気にすんな
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/03/29(火) 21:45:51.42 ID:btiLKPBJo
虚淵ならこれくらいやりかねないってのが恐ろしいんだ。
騙されてもしゃーない。
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/03/29(火) 22:00:41.13 ID:+I7hTPmDO
MURAMASAェ…
ブラスレイタェ…
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/03/29(火) 22:05:55.77 ID:POKk/VTwo
うぬう…1はまだかな
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/29(火) 22:11:23.53 ID:cnnNoalHo
多分夜中だと思うよ
547 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:26:54.15 ID:TiG1mVc+0
どうも、>>1です
予約していたfigmaの王蛇とライアが家に届いたぜ、ヒャッハー!
さすがグッスマ。気になる点もあるにはありますが、あのサイズのアクションフィギュアでは見事なまでの完成度
フィギュアーツも常にこれくらいのクオリティなら文句ないんだけどなぁ……w
バンダイ頼むからマジで頑張って

……と、前置きは置いておいて、本編また少し投下します
548 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:30:08.24 ID:TiG1mVc+0
翔一(あの女の子は確かに鹿目さんだった……。でも、どういうことだ? 『最初に生まれるはずのアギト』って……?)

翔一「…………」

翔一「……まぁ、夢の話をいちいち気にしていても仕方が無いか。とりあえず、朝食と今日のお昼のお弁当作らないと……」



翔一「行ってきま〜す。……といっても、俺以外いないんだけどね……」

 苦笑いを浮かべながら玄関の鍵をかける翔一。
 どうやら、昨日も姉は家に帰ってこなかったようだ。

翔一(そういえば、この間も『私の職場は猫の手も借りたいほど忙しい』とか言ってたな、姉さん……)

 鍵がかかったことをきちんと確認すると、翔一は足元に置いていた鞄と風呂敷に包まれた重箱を掴む。

翔一「さてと、今日も一日頑張っ……」

ほむら「沢野翔一」

翔一「てえっ!?」

 翔一が振り返ると、そこにはいつの間にか暁美ほむらの姿があった。
549 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:31:36.69 ID:TiG1mVc+0
翔一(あれ? デジャヴ?)

翔一「お、おはよう、暁美さん」

ほむら「……おはよう……」

翔一「ど、どうしたの? こんな朝早くから?」

ほむら「あなたに話しておきたいことがある」

翔一「話?」

ほむら「えぇ」

翔一「ん〜……。別に学校に行ってからでも良いんじゃ……?」

ほむら「それは出来ないわ。学校に行ってからでは、鹿目まどかや巴マミたちの耳にも入ってしまう可能性があるから……」

翔一「それはつまり、話の内容が俺だけにしか言えないものだから?」

ほむら「…………」

 ほむらは黙って軽く頷いた。
550 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:33:26.97 ID:TiG1mVc+0
翔一「なるほど……。要するに……」


???「アギトに関する話ってことだね?」


ほむら「――!?」

翔一「えっ!?」

 突然、ほむらの後方から発せられた第三者の声。
 翔一とほむらが声の方に目を向けると――


キュゥべえ「おはよう、暁美ほむら。そして、沢野翔一」


 白い不思議な生き物――キュゥべえがそこにはいた。


翔一「きゅ、キュゥべえ……」

ほむら「…………」
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/03/30(水) 01:48:12.22 ID:s+FI5Unw0
(^U^)<どうした? 投下しないのか?
552 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:50:55.73 ID:TiG1mVc+0
キュゥべえ「もしそうなら、是非僕にも教えてもらえないかなぁ?」

翔一「……なんで、俺と暁美さんが2人きりの時にしか話せないことがアギトに関する話だって思ったんだい?」

キュゥべえ「そりゃあ、君がアギトだからだろう、沢野翔一?」

翔一「――!?」

ほむら「…………」

キュゥべえ「……やっぱりね。魔法少女の候補者――ましてや女の子でもない君が僕を視覚できる時点でおかしいと思ったよ」

ほむら「用があるのは沢野翔一だけ。あなたに話すことは何も無いわ、消えなさい」

キュゥべえ「やれやれ……。何故かはわからないけど、随分と僕を敵対視しているようだね、君は?」

ほむら「当たり前よ……!」
553 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:52:21.35 ID:TiG1mVc+0
キュゥべえ「……しかし、僕も黙って帰るわけにはいかないんだよね……」

 チラリと目線を空へと向けるキュゥべえ。
 それにつられて、翔一も空を見上げる。

キュゥべえ「――マミ」

翔一「えっ?」

ほむら「――!?」

 すると、突然翔一たちの周囲の地面から黄色いリボンが伸び、次の瞬間には翔一とほむらはそれによってその場に縛り付けられてしまう。

翔一「これは……!」

ほむら「――ッ!」

マミ「…………」

翔一「巴さん……!?」

 気がつくと翔一たちの目の前には、キュゥべえの他に魔法少女の装束姿の巴マミの姿があった。
554 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:54:41.19 ID:TiG1mVc+0
というわけで、ここで一旦投下終了
また夜に続きを投下する予定です
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/03/30(水) 01:56:27.99 ID:xC3HtM6T0
乙!!
556 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/03/30(水) 01:59:25.57 ID:TiG1mVc+0
……ところで、figma公式ブログに掲載されている画像の背景に、マミさんとシャーロットのイラストが……
これは、まどか☆マギカシリーズも魔法少女全員figma化フラグか?
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[sage]:2011/03/30(水) 02:01:14.90 ID:2Ebdeib6o
生殺し・・・だと・・・

乙だァ
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/03/30(水) 02:01:26.14 ID:s+FI5Unw0

首とって遊べるな
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2011/03/30(水) 08:13:55.38 ID:NEKVnUPAO

560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 12:15:54.13 ID:nevKPZqDO
>>556
マジかようやくうちのアンク腕が律から離れるな
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 12:52:25.89 ID:Ad5K7+xIO
>>560
おまえりっちゃんに何してんだよ
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/03/30(水) 21:54:32.14 ID:Zcce8ZwEo
オツベント
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/03/30(水) 23:41:56.26 ID:o1nBjw5jo
「夢(願い)がなくても人は生きていける。花が夢をみると思うか? それでも花は咲く。普通に生きるのが俺の夢だ」 葦原涼
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/03/31(木) 14:44:30.11 ID:ZnWU9UAAO
なんか、まどかだけ生き残って葦原さんみたいに孤独になるとか充分ありえそうなんだが…
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/03/31(木) 22:08:13.34 ID:7AppqCkT0
黒猫をつれて去っていくエンドか
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/03/31(木) 23:38:47.96 ID:1zcIer4Ao
ルナ「地球の平和のためにセーラームーンになってよ」
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2011/04/01(金) 13:40:13.27 ID:Zs39GC1AO
京水さんがマスコットキャラの魔法少女ものと聞いて
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/01(金) 21:31:50.59 ID:6EDPmuzQo
(^U^)<どうした? 投下しないのか?
569 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/02(土) 22:48:29.23 ID:ePrk4ewX0
どうも、>>!です
ちょっとリアルの方が忙しくて、現在本編の続きになかなか手がつけられない状況になっています
そのため、続きを投下するのが予定よりも大幅に遅れそうです。申し訳ありません

なお、本編の投下がなくても(不定期ですが)ある程度の生存報告はしていきますので、よろしくお願いします
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/04/02(土) 23:04:25.95 ID:IaARUkQy0
>>569
なそ本

新年度だし今月いっぱいは無理?
571 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/02(土) 23:29:10.73 ID:ePrk4ewX0
>>571
最低でも週に一回は本編を投下できるようにしたいです
ただし、投下はできても内容はかなり少なく(短い)なりそうですが……
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/04/02(土) 23:49:12.17 ID:IaARUkQy0
短くても定期的に上がってるの見るだけで安心するー
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]:2011/04/03(日) 19:44:58.78 ID:qne0rWpY0
これ、ギルスは出てきそうだけどG3は出てこなさそうだなあ。あるとすればほむらが装備かっぱらってくるとか?

魔女に向かってギガントぶっ放すほむほむ……
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/03(日) 21:07:15.98 ID:xudWfj9Wo
ほむほむにはケルベロスの方が似合う
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/04(月) 11:40:56.95 ID:NXKJM4FV0
氷川君は生身でG3の武装を使ったら負傷したろ!
それを女子中学生が平気でつかうとか……氷川君が泣くぞ!
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/04(月) 12:20:46.11 ID:HQgGTm5AO
だって氷川さん不器用だし
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]:2011/04/04(月) 20:57:51.81 ID:tlGfXdgAO
ファンガイヤバスターやバースバスターをだしてもいいのよ
578 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/07(木) 00:46:20.47 ID:Jzpnwrbb0
そういえば、今月はファミリー劇場で17日からアギトの放送が始まったり、
29日にS.I.C極魂アギトが発売予定だったりと、さりげなくアギト月間ですよねw
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2011/04/07(木) 01:44:12.45 ID:ip/PVbKm0
昨日弟がDVD借りてきて久々に見たけど、闇の力が狩野エイコウにしか見えなくてしばらく腹筋がやばかったわ
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/04/07(木) 08:01:52.61 ID:ts9n/W+Ho
俺は最初見た時龍騎の真司かと思って驚いたわ
そんなわけないとはわかってたけど
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/07(木) 08:33:57.31 ID:nFmfVraDO
>>573

向こうの世界は技術的に進歩してるっぽいしG-3Xぐらいならいけるんじゃない?
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/04/07(木) 11:00:52.72 ID:ogg2D67no
>>579
そういえば少年の姿は神木隆之介なんだよな
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/04/07(木) 12:56:53.23 ID:7nd+O5yho
>>582

そのまま少年の姿にしとけば良かったのにな
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[sage]:2011/04/07(木) 13:01:49.28 ID:oEdBywEeo
>>579
狩野エイコウよりかっこいいだろ・・・
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2011/04/10(日) 22:00:58.68 ID:kfcRHOcAO
21日まで待ち遠しいな…
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/10(日) 22:15:45.62 ID:bEaTtCK+o
俺はこのスレの続きも待ち遠しいよ
587 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/17(日) 00:51:41.32 ID:tYLQ6HF10
火曜日か水曜日には本編の続き投下できるかもしれないとご報告
ただし、あまり量はない……

余談だけど、今日再版したフィギュアーツのアナザーアギト買ってきました
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/04/17(日) 01:49:21.49 ID:BxU6Q+4Oo
やったー
楽しみにしてます

アナアギ出来よくていいですよね
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/04/17(日) 02:29:45.54 ID:0DucQapho
まどか×ライダーSSが全て止まって沈んでたが来たか!
待ってる
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/17(日) 22:39:06.17 ID:CcausYu10
そういえば、設定上は人間側から見るとアギトもアナザーも同じように見えるんだっけ
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/19(火) 20:11:46.07 ID:IuebH54e0
>>590
クウガもアギトもギルスもアナザーアギトも大差ない化け物に見えるらしいね。ニチアサフィルターなしなら
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/04/19(火) 20:27:04.22 ID:TjzjZd1lo
恰好良いけど変身はしたくないな…
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/20(水) 23:29:15.71 ID:M747tSL80
>>590
テレビしか見てないんだが、そういう情報ってどこで入手できるんだ?
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/04/20(水) 23:32:45.29 ID:F9wASuaWo
>>593
ネットしかないだろww
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/21(木) 09:25:58.35 ID:urm9A0fAo
(^U^)<どうした? 投下しないのか?
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/04/21(木) 17:49:58.36 ID:ksSMXZIWo
たしか今日が残りの二話か
597 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/22(金) 05:06:27.56 ID:XtANWpGr0
最終話視聴完了

翔一「……で、ついにプロットを練り直す必要が出てきたわけですが……」

涼「マズイな、このSS基本的にはまどか原作どおりの展開・世界観・設定で進行していく予定だったのに、肝心のまどかがこの終わり方だから……」

黒の青年「最後は再びマラークが人の敵になるか、アギトと魔法少女の全面戦争になるかの二者択一となりそうですね」

通りすがりの破壊者「……俺の力が必要か?」 <カメンライド ディケーイ!

3人「「「来るな」」」



ほむら「……というわけで、スレ住人の皆さんにアンケートを取りたいんだけど……」

まどか「このSSのこれから先の展開……大体中盤以降からになるかな? どんなストーリーを見てみたいか、教えてほしいんだ」

さやか「とりあえず、下の選択肢からひとつ選んでみて」

マミ「ただ、あくまでもアンケートだから、一番多かった選択肢の展開でこのSSが進行していくというわけではないから気をつけてね」


1・基本的にストーリーや設定は『まどか☆マギカ』の原作に準拠して、そこにアギトの要素が加わる展開(>>1の現状のプロットはこの状態)

2・『まどか☆マギカ』を基板としているが、やがてクロスオーバーによる独自の設定やストーリーが展開していく、いわゆる『スパロボシナリオ的展開』


G3「……ところで……」

杏子「あたしたちの出番は……」

G4「まだか?」

かずみ「あぁ、そろそろ出番あるみたいだよ」

杏子「本当か!?」

かずみ「番外編でG3とあたしが……」

杏子「おいいいいい!」
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/04/22(金) 05:12:39.66 ID:96ywn5tco
俺は2がいいかな

原作とは違った形で彼女達を救ってくれたら嬉しいな
このSS本当好きだから期待してるよ
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/22(金) 05:15:58.14 ID:Ii3p7iido
2でおk
原作の方がもやもやして消化不良気味だから
独自な展開で突っ走って彼女たちを救って欲しい
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/22(金) 05:39:05.57 ID:f0+eMk/uo
2かな
別の形を見てみたい
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本)[sage]:2011/04/22(金) 05:42:53.49 ID:xMkWcNFro
2がいいです
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/22(金) 07:45:45.03 ID:WpKSD6p1o
2
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]:2011/04/22(金) 10:21:55.57 ID:aoHeboqAO
「あたしはもう美樹さやかでも魔女オクタヴィアでもない……あたしは魔法少女さやか!!
だけど、私は孤独なんかじゃない……私には大切な人たちがいる!!」

な展開が欲しいので2で
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/04/22(金) 10:31:01.13 ID:1YbNiopxo
1がいいかな
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]:2011/04/22(金) 10:56:29.54 ID:FJRpBUwAO
2かな
606 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/22(金) 15:54:13.00 ID:XtANWpGr0
まどか「ついにfigmaの原型が公開されたよ!」

翔一「やったね、鹿目さん」

http://muvluv-alternative.game-server.cc/cgi-bin/nicovideo-up/src/up0300.jpg

翔一「……でも、何でだろう? 発売後、付属品が他のfigmaやフィギュアーツや武装神姫たちにボコボコにされる光景が脳裏に浮かぶのは……」


とりあえず、発売したら付属品のQBはフィギュアーツのギルスでがぶがぶすることは確定w
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/22(金) 16:00:54.06 ID:xleVOsHO0
>>603
それ、スパロボWのテッカマンブレードじゃんかwww

やはり2で
折角の2次創作で、しかもクロスなんだ、やってみる価値はありますぜ!!
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/22(金) 18:37:41.07 ID:NBwjW4Xoo
>>606
草加「Exceed charge」
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/22(金) 18:38:07.31 ID:NBwjW4Xoo
おっとアンケートは2で
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/04/22(金) 22:23:28.85 ID:sXoxrDDco
お前ら2ばっかだなwwww
俺も2だが
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/22(金) 22:36:22.56 ID:OlIy3DQy0
>606
だめだ、となりのロボコップが気になりすぎて。
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]:2011/04/22(金) 22:53:02.46 ID:dG4Bb9SI0
2かな
それでもって終盤でまどかが因果律を書きかえる願いをしたら神々がまどかを恐れ殺害するためにエルロードを送り込み自らも戦陣に立って女神まどかVSエルロード+アンノウンを創り出した神々を見てみたい
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/04/22(金) 23:10:39.86 ID:M+CD0H2Ro
アギトとのクロスはある意味やりやすくなったかもね

というわけで2だな

614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/22(金) 23:17:14.77 ID:g7/juImxo
2で
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/22(金) 23:25:18.83 ID:ZYb9raxK0
2で
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[sage]:2011/04/23(土) 00:10:08.37 ID:TfKqHqK9o
2
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/23(土) 00:18:26.83 ID:bNCze6xDO
俺がスパロボファンなんだ…2以外にどの選択肢があるって言うんだ!



あ、均衡殺し(バランスブレイカー)絶対能力者(レベル6)な通りすがりの仮面ライダーさんは…一回限りのゲスト出演でアギトをファイナルフォームライドしてくれればおk
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/04/23(土) 01:09:24.33 ID:rYsuDovNo
女神まどっちが見れて救われるのならなんでもいいよ
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)[sage]:2011/04/23(土) 05:56:33.22 ID:yEziWyXMo
>>606
ああこれロボコップだったか。一瞬北条さんのV-1かと思った。wwww
というわけで2で
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/23(土) 16:09:58.45 ID:00ECsH3v0
2!2!2!!
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/23(土) 17:36:24.42 ID:WMaZ9Nz30
>>606
マズルフラッシュ焚いてるオート9が一瞬ドレイクゼクターに見えた。
この作者オリジナルの結末が見たいから2で
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/04/23(土) 18:34:00.27 ID:rGvfsgjAO
2ダナ
しかしまどかも最終話で随分凄くなったもんだ
アギトの設定と比べとも見劣りしないな
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/04/23(土) 21:01:51.73 ID:1yMNjjMl0

ただ、1だとラストが、アギト世界に繋がっていく…とかなりそう
あのラストって要するに王道的熱血魔法少女世界になったということだよね
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/24(日) 10:45:20.68 ID:WQXjxds90
>>623
QB達にとっちゃただ単に「魔法少女を使い捨てにできなくなった」ってだけじゃね
結局最後まで人間を理解できなかったみたいだし

あと、マミさんの隣のシルエットがイカ娘に見えたんだが
もしかしてシャルロット?
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/24(日) 15:46:06.85 ID:ULNAGRj5o
2だなここは
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/24(日) 21:22:58.70 ID:WQXjxds90
>>624
素で間違えてた
シャルロッテだった
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/25(月) 13:44:10.07 ID:vGRnUUvn0
まどかの作風のせいか仮面ライダークロスがいろいろある中、電王とのクロスがない。

まどか神によって王道魔法少女の世界観になったんだから、改変後の世界でクロスをやってもいいんじゃないかな?
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県)[sage]:2011/04/25(月) 14:22:29.17 ID:p2g7skRU0
全ライダースレにageでクレクレするとは感心しない電腐もいたもんだ。
上条くんの左腕何本にするつもりだよ。流石のさやかちゃんも増えすぎた腕減らす為に魔法少女になるとかいやだろ
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/25(月) 14:22:36.40 ID:FnOwf+NQo
登場人物の過去が深く描写されてないからデンライナーを活かし切れないだろ
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)[sage saga]:2011/04/25(月) 18:46:15.40 ID:2e0HaQB/o
これだから電王厨は……
ありがたみのない乱発映画見て我慢してろよ
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/04/25(月) 18:51:14.81 ID:MInK74/Jo
おまいらライダー(好き)同士の戦いはやめるんだ
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/25(月) 22:50:33.43 ID:Yf97wShDO
>>628
つまりその内右腕もだめになって、代わりに幻想を[ピーーー]右腕になって不幸体質になるんですね分かりm(ry
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/04/26(火) 15:24:33.94 ID:BstANnloo
>>632
それさやかに触れて死亡フラグじゃね?
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/26(火) 18:32:45.34 ID:97QUhzTs0
>>633
ソウルジェムって消し飛ぶのか?
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/04/26(火) 19:15:58.22 ID:rWp7zkCno
>>634
禁書ネタの定番なんだろ。それで死んだ方がマシだから、否定するのも微妙だが。
636 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:27:11.40 ID:03Glf4eL0
すっごく久々に本編投下します
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2011/04/27(水) 00:30:09.74 ID:v6xjTOQfo
支援
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/27(水) 00:30:38.90 ID:ggmBk6aDO
待っっっっっっっっっっっっっっっっっってました!!
639 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:35:29.35 ID:03Glf4eL0
マミ「おはよう、沢野くん。いえ、今はアギトと呼んだほうがいいかしら?」

翔一「……やっぱり、バレちゃいました?」

 状況が状況でありながらも、まるで余裕であるかのように苦笑いを浮かべる翔一。

マミ「えぇ。前からもしかしたらと思っていたけど、昨日キュゥべえから話を聞いて確信したわ」

ほむら「…………」

マミ「さて……」

 マミはほむらの方へ目を向ける。

マミ「さっきあなたが沢野くんに言おうとしていたこと……私もとっても興味があるわ。話してもらえないかしら、暁美ほむらさん?」

ほむら「…………」

マミ「それとも、おいしい話は商売敵に話すつもりはないのかしら?」

翔一「商売敵?」

マミ「沢野くん、魔法少女が魔女退治をすると、見返りとしてグリーフシードを得ることがあるというのは昨日教えたわよね?」

翔一「あ、ハイ……」

マミ「暁美さんはね、あなたを――厳密にはあなたの持つアギトの力を利用して、この街のグリーフシードを独占するつもりなのよ」

翔一「えっ――!?」
640 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:40:32.25 ID:03Glf4eL0
マミ「鹿目さんたちを魔法少女にさせたくないのも、魔法少女が増えると手に入るグリーフシードの数が減ってしまうから……そうでしょう、暁美さん?」

ほむら「…………」

マミ「……沈黙は肯定と受け取っていいのかしら?」

ほむら「…………」

 ほむらは何も言わず、ただマミを睨み続ける。

マミ「……まぁ、いいわ。話は後でゆっくり聞かせてもらうとして……」

 マミは再び翔一の方へ目を向ける。
 そして、翔一を拘束していたリボンを解いた。

翔一「? 何で、俺だけ……?」

マミ「沢野くん、あなたにお願いしたいことがあるの」

翔一「お願い……?」

キュゥべえ「鹿目まどかを魔法少女にするために、僕たちに協力してほしいんだ!」

ほむら「――!」
641 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:46:53.06 ID:03Glf4eL0
翔一「へっ? 鹿目さんを魔法少女にすることと俺にどういう関係が?」

キュゥべえ「さっきマミが言っていただろう? 暁美ほむらが君に協力を求めたのは、この街に出現する魔女の持つグリーフシードの独占を目論んでいるからだって」

マミ「このままだと、あなたは彼女に利用されるだけ利用されて、やがて切り捨てられるのがオチよ?」

キュゥべえ「マミは別に、意地でも鹿目まどかを魔法少女にしたいと思っているわけじゃない。ただ、彼女が魔法少女になるかならないかを選択する権利を与えてあげたいだけなんだ」

ほむら「…………!」

キュゥべえ「だけど、暁美ほむらは自身の目的のために、それすらも与えようとしない。さすがにそれは、許せないと思うだろう?」

翔一「…………」

マミ「だから沢野くん、彼女に協力するのだけは……」

翔一「ちょっと待ってください」

マミ「?」

翔一「暁美さんがグリーフシードの独占を目論んでいるっていうのは本当のことなんですか?」

ほむら「…………」
642 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:49:00.73 ID:03Glf4eL0
キュゥべえ「? いきなり何を言い出すんだい? 現に彼女は、さっきマミが問い詰めた時に否定していなかったじゃないか?」

翔一「でも、肯定もしなかったよね?」

マミ「……沢野くん、まさか彼女を擁護するつもり?」

翔一「だって、おかしいんですもん」

マミ「おかしい?」

翔一「はい。仮に巴さんたちが言っているように、暁美さんがグリーフシードの独占を目的としているなら、暁美さんは巴さんがグリーフシードを手に入れることだって良しとしないhずですよね?」

マミ「!?」

キュゥべえ「…………」

翔一「実はおととい、俺がアギトになって魔女と戦っている巴さんのもとへ駆けつけることが出来たのは、暁美さんのおかげなんです」

マミ「えっ!?」

翔一「巴さんが葦川さんの病室からいなくなった後に、暁美さんが僕の前に現れて、巴さんが魔女と戦っていることを教えてくれたんです」

ほむら「…………」

翔一「暁美さんの目的がグリーフシードを手に入れることなら、普通は巴さんを助けるようなことはしないはずです」

マミ「――っ」
643 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:52:08.50 ID:03Glf4eL0
キュゥべえ「君とマミに魔女を倒させて、グリーフシードを奪おうとしていた可能性だってあるんじゃないかい?」

翔一「それだったら、勝負がついた瞬間には俺達の前に暁美さんが姿を現しているはずだよ。巴さんが大量のヒトデ魔女を網で拘束した瞬間に……」

キュゥべえ「…………」

マミ「……確かに、その通りだわ……」

ほむら「…………」

マミ「…………」

 マミは再びほむらへと目を向ける。

マミ「……でも、わからない。グリーフシードが目的じゃないなら、何故あなたは鹿目さんたちを魔法少女にすることを阻止しようとしているの……?」

ほむら「…………」

翔一「……鹿目さんたちを助けたいから……」

マミ「えっ?」
644 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:53:58.22 ID:03Glf4eL0
翔一「昨日、鹿目さんが言っていました。暁美さんには予知能力があって、鹿目さんたちが魔法少女になって、その後どうなってしまうのかも知っていたからじゃないかって……」

マミ「予知能力……」

ほむら「…………」

翔一「暁美さん、そろそろ答えてくれないかな? 君は……」

ほむら「……そうね……。どっちみち、あなたには今話すつもりでいたし、話してもいいわ……」

 ほむらは一呼吸おくと再び口を開き、そして答えた。

ほむら「――確かに、私は鹿目まどかたちの未来をある程度知っているわ。私は“未来が欲しかった”から魔法少女になったんだもの」
645 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 00:59:28.99 ID:03Glf4eL0
というわけで、一旦投下終了

ちなみに、勘違いされそうなので一応付け足しておきますと、ほむらの願いは原作と変わっていません
ただ目の前にQBがいるので、嘘はつかずに真実だけ反らしているだけです
言ってしまえば、QBと同じですw
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/27(水) 01:17:21.69 ID:+3dq/s4mo
お疲れ様でした
647 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/04/27(水) 01:18:38.29 ID:03Glf4eL0
久々に自分で1から本編読み直していたら抜けているところがあったので、修正

>>329

>まどか「私たちの知らないところで、そんなことが起きていたなんて……」

>ほむら「無理よ」

ここ、間のさやかの台詞が抜けてました
正しくは

>まどか「私たちの知らないところで、そんなことが起きていたなんて……」

>さやか「でも、そんなヤバい奴らがいるのに、なんで誰も気づかないんですか? 勘の良い人なら何かしら気づくんじゃ……?」

>ほむら「無理よ」

です
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/04/27(水) 01:39:18.82 ID:soujac+zo
続ききてた!!乙です
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/27(水) 01:44:58.76 ID:Yqc62wp0o
井上脚本なら誤解のままバトルに突入する展開だな
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/27(水) 19:59:39.20 ID:HofCepXjo
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/05/07(土) 13:25:21.68 ID:hgad93660
本編見終わったぜ
龍騎にブレイドを足した感じか
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)2011/05/07(土) 22:58:11.91 ID:IyZLP9AY0
>>651
時系列的にも
龍騎、ブレイドがアギトからそれぞれの設定その他を特化させただけだろ
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/08(日) 11:46:53.59 ID:zHkpy51N0
本編ってまどマギのほうじゃね
654 : ◆vbVOcxusrc[sage_saga]:2011/05/10(火) 20:26:20.25 ID:3t+j2pMY0
どうも。>>1です
二週間ぶりに(また少しですが)本編投下します
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/05/10(火) 20:27:03.30 ID:atunV6YAo
>>654
がんばれ〜期待
656 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 20:35:24.61 ID:3t+j2pMY0
翔一「……どういうこと?」

キュゥべえ「魔法少女は叶えた願いの内容によって能力にも違いが現れるんだ」

 例えば、『怪我を治したい』という願いで契約した魔法少女は高い治癒能力を得る、と付け加えるキュゥべえ。

マミ「なるほどね……。じゃあ、一応聞いてみるけど……暁美さん、あなたはいったいどれだけ先の未来のことが分かっているの?」

ほむら「……今のところ分かっているのは一ヶ月ほど先のことまでよ。それと、分かるのは私とその周囲で『起きるかもしれない出来事』だけ」

翔一「簡単に言えば、『よく当たる占い』みたいなものってこと?」

ほむら「そうね。そう思ってくれれば構わない」

キュゥべえ「…………」

ほむら「……だけど、ほぼ確実に起きることが分かっているものもあるわ」

マミ「何?」

ほむら「数週間後、この見滝原に『ワルプルギスの夜』が来る」

マミ「なんですって!?」
657 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 20:43:52.05 ID:3t+j2pMY0
翔一「『ワルプルギスの夜』?」

キュゥべえ「この世界でも類をみない超弩級の魔女のことさ」

マミ「私もそのキュゥべえから名前と存在くらいは聞いたことがあったけど……。まさか、実在していたなんて……」

翔一「……強いの?」

ほむら「ええ。大きさも強さも私たちが知っている魔女の比でもない程よ」

マミ「おまけに、普通の魔女とは違って、結界に隠れて身を守る必要がないらしいの」

翔一「つまり、出現する時は現実世界に直接現れるってこと?」

キュゥべえ「そういうことになるね。おまけに魔女だから普通の人間にはその姿を見ることができない」

マミ「一説では、普通の人には大災害として認識されるみたいよ。大嵐とか……」

翔一「……そうか、暁美さんが俺に言ってた『倒したい存在』っていうのはソイツのことなんだね?」

ほむら「ええ……」

翔一「なるほど、暁美さんが鹿目さんたちを魔法少女にさせたくない理由がわかったよ」

 確かに、いきなりそんなヤツと命掛けの戦いをさせるなんて真似させたくないもんね、と言いながら、翔一はうんうんと納得する。
658 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 20:48:11.10 ID:3t+j2pMY0
キュゥべえ「……でも、それはちょっとおかしいんじゃないかなぁ?」

マミ「そうね。『ワルプルギスの夜』がこの街に現れるのが本当なら、戦力は1人でも多いほうがいいはずよ」

キュゥべえ「少なくとも、僕には君と沢野翔一だけで確実に『ワルプルギスの夜』を倒すことが出来るとは思えないなぁ」

ほむら「……!」

マミ「あぁ、勘違いはしないでね。だからといって鹿目さんと美樹さんに契約を迫るような真似だけはしないから……」

キュゥべえ「…………」

翔一「……そういえば、この街には暁美さんと巴さん以外に魔法少女っていないんですか?」

キュゥべえ「数年前までは、マミの他にももう1人いたよ」

マミ「えぇ。でも、色々とワケがあって……今はこの街を離れてしまったの」

翔一「そうか〜……。他にも既存の魔法少女がいれば協力を要請できたかもしれないけど……」
659 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 20:51:01.38 ID:3t+j2pMY0
ほむら「……戦力は少しでも多いほうが良いことは確かだけれど、あまりお勧めはしないわ」

翔一「えっ?」

マミ「どういうこと? まさか、グリーフシードの分け前が減るからなんて言うんじゃ……」

ほむら「違うわ」

マミ「じゃあ、どうして?」

ほむら「……『ワルプルギスの夜』を倒した魔法少女がどうなってしまうのか知っている?」

マミ「そんなの……知っているわけ無いでしょ」

ほむら「でしょうね……」

翔一「暁美さんは知っているの? その……未来を見たから?」

ほむら「えぇ」

マミ「……それなら教えて。魔法少女が『ワルプルギスの夜』を倒すとどうなってしまうの?」

ほむら「…………」

翔一「あ、暁美さん……?」

ほむら「……『ワルプルギスの夜』を倒した魔法少女は、『第2のワルプルギスの夜』になる」
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/05/10(火) 20:52:30.73 ID:atunV6YAo
>>658
草加さんが乗り移ってるなこのQB
661 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 20:57:53.83 ID:3t+j2pMY0
マミ「えっ!?」

翔一「はい?」

キュゥべえ「…………」

ほむら「言葉どおりの意味よ。『ワルプルギスの夜』はこの世界でも類をみない超弩級の魔女。それ故に、その存在を構成している『呪い』自体も計り知れるものじゃない」

マミ「…………」

ほむら「そんな存在と戦うのだから、現れた瞬間、速攻で片をつけるなんてまず不可能よ」

マミ「……つまり、『ワルプルギスの夜』と戦えば戦うほど、私たちもその『呪い』の影響を受けてやがてその身に呪いを宿す……と言いたいの?」

ほむら「ええ。ソイツも言っていたでしょ? 魔法少女は希望を振り撒く存在で、魔女は呪いを撒き散らす存在だって……」

キュゥべえ「…………」

ほむら「希望と絶望は言ってしまえば表裏一体。影響を受けるはずがないわ」
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/10(火) 20:58:59.75 ID:ra2DkMp7o
最後の行受けないはずがじゃね?
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県)[sage]:2011/05/10(火) 20:59:20.58 ID:atunV6YAo
うむ
664 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 21:00:08.56 ID:3t+j2pMY0
>>661の最後修正

×
>ほむら「希望と絶望は言ってしまえば表裏一体。影響を受けるはずがないわ」

 ↓


>ほむら「希望と絶望は言ってしまえば表裏一体。影響を受けないはずがないわ」
665 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 21:02:40.50 ID:3t+j2pMY0
マミ「……キュゥべえ、今暁美さんが話していたことは本当なの?」

キュゥべえ「『ワルプルギスの夜』を倒したなんて前例自体がないから、僕は今の話に肯定することも否定することも出来ない。でも、あり得ない話ではないことは確かだ」

ほむら「…………」

キュゥべえ「『ワルプルギスの夜』は僕たちが知る限りでもトップクラスで最悪の魔女だ。仮に倒せる存在がいるとすれば、それは見方によっては最悪すらも上回る最悪でしかないわけだし……」

マミ「…………」

翔一「……あの、巴さん」

マミ「……何?」

翔一「とりあえず、今は学校に行きませんか? この話は昼休みくらいにまた続きをってことで……」

ほむら「そうね。私もそろそろ開放してほしいところだし……」

 転校早々遅刻というのもあれだもの、と付け加えながら未だに自身を拘束しているマミのリボンを見やるほむら。

マミ「…………」

マミ「……そうね。そうしましょう……」

 そう言うと、マミはほむらを拘束から開放し、自身も魔法少女としての姿から制服姿へと戻った。
666 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/10(火) 21:10:54.97 ID:3t+j2pMY0
というわけで、今回はここで投下終了
誤字に気がついてくれた方、どうもです。>>1も投下直後に気づきました

さて、今週末いよいよフィギュアーツアギト再販&うめてんてーのまどか同人の委託開始ですね
後者はかなりの争奪戦になりそうだ……w

あと、SIC極魂でトリニティフォームの発売も決まりましたし
今年はまどかとアギト関係のフィギュアはかなり豊作な予感
既にまどかのねんどろいどは予約済みさ!
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/10(火) 21:11:54.02 ID:OE1p71J1o
お疲れ様でした
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/05/10(火) 21:27:45.69 ID:PGUDMlqgo
GJ
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/10(火) 21:34:19.59 ID:1g8OCoyNo
乙です

ワルプルギスを倒したらワルプルギスになるってのが? ってきたけど
良く考えるとこれクリームヒルトちゃんの事っぽいっすね 恥かく所だったwwwwww



SHFアギトは手の数が少ないのがひたすらに残念…
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/10(火) 22:26:42.89 ID:hljg8aiDO
この世界のほむらは口が上手いな

そしてどの世界でもQBはウザイな
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/05/11(水) 06:10:10.70 ID:1lBE5+VP0


俺、figmaまどかが出たらSHFアギトの会と一緒に並べるんだ…
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/05/11(水) 20:04:39.71 ID:dxsc8DNNo
俺もfigmaまどかが出たらアンク腕付けるんだ・・・
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/11(水) 22:56:17.91 ID:1zFNOl38o
俺、figまどかが出たらSHFカイザにレイプさせるんだ…
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/05/11(水) 23:07:28.09 ID:CfGtBCnFo
>>673
(首が折れる音)
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/11(水) 23:08:56.84 ID:vz/rB8VHo
>>673
さっきほむほむが探してたから、居場所教えといたぞ
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2011/05/11(水) 23:31:21.84 ID:wTtbLCBAO
きてたあああああ
ほむほむ重要なこと喋りすぎワロタwwwwwwwwww
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/12(木) 03:39:42.59 ID:M3EF7fcs0
figほむほむが出たらタジャドルと並べたいな
678 : ◆vbVOcxusrc[saga]:2011/05/14(土) 23:56:19.25 ID:0dayWyes0
フィギュアーツアギトとうめてんてーの本無事にゲット
後者は本当にギリギリセーフでしたが……
でも、本ゲットしたら今度はイベント限定のメガほむクリアファイルまで欲しくなってきた……w

あと、おりことかずみの1巻も買ってきました
おりこ原作やハノカゲ版と比べても相当絵柄が独特ですね
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/15(日) 00:22:48.96 ID:hMU+WaWd0
かずみ☆マギカはなぜ4話を入れなかったのか不思議だ……
単行本だけだと一巻で読むの止める勿体無い人が出てくるだろうなぁ〜
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/05/15(日) 09:38:37.08 ID:85z+YKmF0
>>677
その隣には是非アンク腕装備のfigまどかを
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/15(日) 19:33:28.11 ID:yCOLwJIx0
それを実現できる日は来るのだろうか

682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県)[sage]:2011/05/15(日) 21:12:25.82 ID:mlf4T2cM0
>>680
それまどか死んでるじゃねーか!
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県)[sage]:2011/05/16(月) 00:14:29.13 ID:z/ln/dKSo
>>682
いや、刑事さんまだ生きてるから!
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/25(水) 08:16:45.75 ID:llAqAbgSO
いちごを不器用に潰しながら待ってるぞ。
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/25(水) 21:00:50.03 ID:IPJ2V3v+o
箸でお豆腐を掴もうとして何度も失敗しながら待ってるぞ。
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2011/05/25(水) 22:39:27.26 ID:V6oAiNcr0
やっぱアギトは無双状態になるかー
魔女は普通の銃撃で死ぬもんな
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)2011/05/26(木) 21:58:58.59 ID:SL+tnCma0
トリニティ、バーニング、シャイニングがいつでるか期待
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/05/26(木) 22:44:36.48 ID:pZyxL++C0
仮面ライダーの中でもRXとアギトはクトゥルー神話の邪神も倒せそうな強さだからなー
どうなるか期待だ
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/05/26(木) 23:01:54.99 ID:J/Snmfy0o
むしろRXとアギトならクトゥルー神話の邪神くらい倒せるんじゃね?
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/26(木) 23:15:32.52 ID:LXfDHNsfo
下位の独立種族ならなんとかなるだろうけど、主神級は無理。
外なる神?這いよる混沌さんなら一回は空気読んでやられてくれるけど、
気に入られるとこっちの視点では勝って見えるけど、泥沼に引きずり込まれてるって言うのが
クトゥルフの神々。

あっちはヒーロー補正は何の意味もない世界だからな。比べようとするな。
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/26(木) 23:25:46.07 ID:3o8tnbgWo
ウルトラマンティガ「クトゥルフ退治と聞いて」



ライダーだとクトゥルーネタはあんまり無いよなぁ
戦隊だとマジレンでダゴンとかあったけど
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/26(木) 23:49:24.79 ID:VL3h+XsDO
ウルトラマンはどう考えても旧神だわな
邪神どころか宇宙空間みたいな奴も殺してるし

ライダーはウルトラマンに比べりゃまだインフレ抑えてる方か
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/27(金) 00:26:45.24 ID:X2cv0xaL0
クトゥルーに勝てそうな石ノ森ヒーローってーとライダーの元になったスカルマン位じゃないんだろうか??
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/05/27(金) 23:31:33.63 ID:R94Z5J8O0
>>692
バキューモンのことか

そういや、何でルルイエから出てくるのがガタノゾーア?って不思議だったんだが
クトゥルフの子供だったんだな……父親の眠りを妨げないよう出てきたのかも
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/05/30(月) 19:16:36.62 ID:2QsYaV2j0
>>693  確かにスカルマンしか勝てないよな
      石ノ森版の原作だとただの悪者だけど
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/30(月) 19:42:47.92 ID:t6T0X5xHo
殺したり滅ぼしたと思っても実は寝なおしただけってオチがよくあるだけに
クトゥルフ相手はマジで勝利条件がわからねぇww

しかし、>>1はまだ生きてるんだろうか
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2011/05/30(月) 20:06:05.87 ID:8APs0VhAO
旧支配者とか旧神なんかその形を模したもの見るだけで発狂とか直に見ると即死とかそんなのデフォで持ってるような奴らだぞ

アギトとRXでも無理があるだろ
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/30(月) 20:08:37.11 ID:t6T0X5xHo
旧神はSAN値減らんぞ。ノーデンスに出くわしてもなぜか安心感が先に出るらしい。
旧支配者と外なる神、奉仕種族と独立種族はしっかり減るが。
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/30(月) 20:44:35.18 ID:0sVR/xZJ0
>勝利条件
眠りに付かせりゃほぼ勝ちだよ。あとは、下手に手を出さず気をつけて監視しときゃ十分。
色々とシリーズ読むと結構、旧支配者への対抗手段は多いぞ。
なんせ、ダーレスがエルダーサインなんていう便利なもん作っちゃったので。
それ以外でも、ちょっとしたアクシデントやトンでも兵器で撃退された奴も多い。
旧支配者が超すごい活躍したのは、日本に入ってきてからで、追っ払うだけなら
呪文書と予備知識があれば、パンピーでも勇気さえあれば結構成功してる。
あと、創世王やSPIRITSの大首領JUDOなんてデータ見るともろ旧支配者に見えるんだが。
バダンシンドロームなんて、まさにクトゥルーの夢見そのものだし。
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/30(月) 21:30:54.10 ID:AEVwmF1l0
>>699
ラヴクラフト時代のクトゥルーなんかは大型船に突っ込まれた程度で撃退される程度の強さだったりするしね
旧支配者の強さって出典によってかなりマチマチだから、正直、最後は書き手の裁量次第なんだよね
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/05/30(月) 21:46:24.71 ID:0sVR/xZJ0
>700
中には料理で、ヨグソトースとクトゥルーを撃退した奴もいるんだよね。これが。
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/05/30(月) 22:14:10.44 ID:a+nYzGrl0
ニャルラトホテプも「銀の鍵の門を越えて」で人間にしてやられて悔しがったりしたしな

設定は凄いと思うけど、そんなに強いってイメージ無いな
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/30(月) 23:28:55.13 ID:JCOJaSRDO
クトゥルフって簡単に言っちゃうと、「ぼくがかんがえたつよいかみさま」みたいなもんなの?
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/05/30(月) 23:32:55.54 ID:h7nQrZX8o
いくらなんでも関係なさすぎだろJK
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/05/31(火) 07:59:25.76 ID:ingrxEt70
>>702
最弱にして最凶、それがニャル様
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/31(火) 12:52:52.22 ID:aRRGUtYIO
何時の間にかクトゥルー神話でかんぜんすれち
ここはデウスマキナで成敗してもらうしか
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/31(火) 16:01:06.65 ID:WjaSDM3s0
まどマギ原作者の虚淵自身が重度のクトゥルフオタだからなww

>>700
外なる神の親玉のアザトースもラブクラフトの短編で太陽の光を死ぬほど
恐れてる描写があったな
やっぱ弱点はあるっぽい
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/03(金) 13:50:15.32 ID:wdwJvLASO
ナルト占いの結果に落ち込みながら待ってるぞ!
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/06/03(金) 17:51:26.62 ID:nzRCLe4Mo
木のうろにどんどんしまわれながら待ってるぞ!
710 :(興(干)2011/06/06(月) 12:59:30.09 ID:qZAMZ6bIO
はぁ?面白かった。
続きワクテカ!
711 :(興(干)2011/06/06(月) 13:02:43.75 ID:qZAMZ6bIO
うわ!投稿ミスった!
すみません!
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/06/11(土) 19:50:03.85 ID:Wp1Vw2+8o
(^U^)<どうした? 投下しないのか?
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)2011/06/11(土) 21:27:06.24 ID:wkrtOZZT0
もう6月だぞ
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/06/11(土) 23:00:55.22 ID:tmx7hMIjo
良いなぁ、この作者。心配されてる……by地獄弟



とりあえず、今日もG3を脱ぎ捨てて逃げ出しながら待ってたぞ
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/06/16(木) 10:34:51.26 ID:356GvBNSO
お茶の茶葉が開くまで待っててと言うので中身が気になりつつも、その間お茶受けの羊羹を取りに行ったまま帰ってこない作者を律儀に待ち続けてるいるぞ。
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/06/24(金) 06:41:22.00 ID:CpkZssBRo
まってるぞ
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/07/01(金) 17:09:19.66 ID:s//Phf6SO
半分に切られた栗を振る舞われるも、スプーンでほじくり出せずにキレてそのままボリボリと口の中を切りながら待ってるぞ。
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/07/02(土) 01:56:47.49 ID:qrLV+KsJo
ショボいトリックをアンノウンの不可能犯罪だと思い込ませようとして失敗しながら待ってたぞ。
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/07/24(日) 20:37:05.06 ID:bloJB5Pio
              | ',             ,' |
              | ',     ∧      .; ,'|
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              |  ∨´  : .! ',   `v  , .|
              |  |   .| | ',   ノ , ,:
              |<¨\  ! |  , /  ,ヘ.ト.
              |_`ヽ..\j. i! ./ ., /   ∧
               レ>‐ 、  〈::〉  >¨`ヽ/  !
               {!: : : : :\,ヘ./: : : : : : }  ;
               k',: : : : :/|´`|.、: : : : : :ノヽ.'
               ',丶.._/,、! | レ、゙ゝ-- 'ミ、/          ,ィ幻
                ',_、´`ー' .| |  _   /j_/         ,ィ幻イア
             _r─,ァヽ' ヽ.! !|' ´ `ー'イ\_..__     ,ィ幻イ___/
      ,.ィ ¨ ̄`ヽ..,j: : : : : |  \j .||  //イ/`フ|: :≧X,ィ幻イセテァイ
     /     /: |: :h: : :.! ミー≧--ェイ_ュ=v___/:,イ外イセテアイヽ.
    /、       /: :/: :∧: : : ト、 / r=v': :=ュlテrァ=、∠_セテア'    ',
    !: :\   /: :/: : /: : : : : ! ゝ__ノ/{__ノ/⌒7ヘミヽ_彡'レ' ,': |      ',
  /}>、: : `ー': :/: : ://k≧、,仁=、__/: :r=、ミゝ=',心m≧ミイ ,: ::!       }
  //ゝイ=、ァ≧イ: :/セ彳´/¨^ヽ=|: :/`\レ'//ヽ/: : | ,: : ::|      /
 _|\∧∧∧∧∧MMMMMMMMMMMM∧∧∧∧∧∧∧/|_
 > __  __                              <
     |   /  /    _|_ | |  ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
     |    ̄/       /   | |   | ̄| ̄ 月 ヒ | |
   __j_   /  ̄ ̄  /   、j レ'/ | ノ \ ノ L_い o o
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)2011/08/01(月) 22:23:47.04 ID:a6w3OIfi0
もう8月か・・・
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/08/01(月) 22:28:41.24 ID:cfpSDETKo
特撮系SSの寿命は短い

なぜなら、スレを進めれば進めるほどに自らの理想と乖離してゆくからだ
本来書きたかったSSを書けないという苦痛に耐えきれなくなってゆくからだ

ここもまた、その中の一つに過ぎなかった……それだけの話なのだ
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/01(月) 22:32:20.11 ID:k5hLVuFDO
せめて生存報告だけでもして俺達を安心させてくれぇ……
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/08/01(月) 22:34:02.93 ID:2QI9E6/Jo
>>721
そんな事は無いって、わたし何時だって言い切れ……ないなぁ……

>>1さん頑張って、俺も頑張るから
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2011/08/03(水) 14:05:10.52 ID:g6t28yMAO
涼さんが空気な件について

あとマシントルネイダー……
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/08/04(木) 18:15:15.77 ID:L5KcJ/lDO
もう書けないなら書けないってハッキリ宣言して欲しい
そうでないなら生存表明ぐらいはしてくれ……
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/08/04(木) 20:53:10.44 ID:3+fEjC/Wo
SSは呪いと同じで呪いを解くためにはうんたらかんたら
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/08/09(火) 00:52:27.28 ID:KUKFSDV10
ディケイドも!!!
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2011/08/09(火) 12:28:28.86 ID:8DPY6xoAO
ようつべで本編見ながら待ってるぞ。
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]:2011/08/09(火) 15:43:28.84 ID:vRH/8kPKo
生存報告を……せめて生存報告を……



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