無料アクセスカウンターofuda.cc「全世界カウント計画」
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫メニュー■ ■VIPService (VIPサービス)■
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みはできません。。。
HTML化した人:lain.
スーパー黒柳「学園都市?」河内「なんやて」
1 :黒子毛2011/03/30(水) 17:51:01.40 ID:ShYmVKLg0

スパ黒「……これはどういうことだ」


スパ黒「落ち着く時間が欲しい。私はなぜこんな場所にいるのだ」

スパ黒「坪塚のパンを喰って戦闘力が急上昇した所までは覚えているが……」

スパ黒「その後私は…」

2 :黒子毛2011/03/30(水) 18:00:03.25 ID:ShYmVKLg0

スパ黒「そう、確か東の茶椀蒸しパンを食べた後意識が遠のいて」

スパ黒「気が付くとここに立っていた」





女子中学生「」マチナサーイ ビリビリ

スーパー黒柳(?)「」ギャーフコウダー




スパ黒「誰だあの学生たちは……」

スパ黒「………」

スパ黒「あれはいわゆる超能力という奴だろうか?物騒な街だなここは」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 18:00:08.53 ID:E4ASFxVpo
じゃパン懐かしいな
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/30(水) 18:21:25.16 ID:SXwt4YISO
こいつ等のリアクションって自分だけの現実に通じるものがあるような…
5 :黒子毛2011/03/30(水) 18:27:32.42 ID:ShYmVKLg0
>>1です

ここで>>1とスレの説明を。

・焼きたて!!ジャぱん×とあるスレです。当初は鋼錬でやるつもりでした。
・シリアス物に失敗してヤケクソになった結果がこれです。どうしてこうなった
・ジャぱん的なアホや強引な流れがたまに入るかもしれません。
・一応書き溜めはありますが、かなり遅筆です。

それでもいいという方はそわそわしながら1分待ってください。
6 :黒子毛2011/03/30(水) 18:29:32.90 ID:ShYmVKLg0

スパ黒「しかし…」

スパ黒「今までに様々なリアクションを経験しておいて良かったな。急展開に思考が追いつかん」


スパ黒「だがどうやらこれはリアクションの回想世界ではないらしい」



スパ黒「―――はあ、何の因果でこんなことに……」

7 :黒子毛2011/03/30(水) 18:36:20.90 ID:ShYmVKLg0

スパ黒「ああ、そういえば表記を間違えていたな」

スパ黒(とぅー)「これが正しい名称だ」
8 :黒子毛2011/03/30(水) 18:36:52.81 ID:ShYmVKLg0

スパ黒「ふむ。まあとにかく此処に留まっていても何が進展する訳でなし」

スパ黒「情報収集といくか」





??「お、おいあんた!」

スパ黒「…む?」
9 :黒子毛2011/03/30(水) 19:12:55.45 ID:ShYmVKLg0

スパ黒「何だ貴様は」

??「突然声を掛けたりしてすまねえ。……だがあんた、一体何者なんだ?」

スパ黒「質問したのはこっちなのだがな。まあいい」


スパ黒「誰と聞かれれば『黒柳亮だ』と答えるほかあるまい」


??「黒柳、亮……」ゴクリ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/03/30(水) 19:59:04.50 ID:AxJXOf5no
期待してるから完結してくれよな!!
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[sage]:2011/03/31(木) 00:35:59.32 ID:jfQa+Ul6o
期待
12 :黒子毛2011/03/31(木) 01:32:13.40 ID:FUNU95lx0

??「なあ、一つ頼みがあるんだ」

スパ黒「おい。さっきから何だお前は。馴れ馴れしいにも程があるぞ」

??「いや違った。あなたに頼みがあるんです!」

スパ黒「人の話は聞こうな」



??「俺を弟子にしてくださいッ!!!」ドゲザ

スパ黒「…なんだと?」
13 :黒子毛2011/03/31(木) 01:32:42.27 ID:FUNU95lx0

??「俺はさっきから見てたんだ」

??「その気合い入った衣装と、あんたの体からバリバリ溢れ出てる―――…




削板軍覇「――――根性を!」


スーパー黒柳(とぅー)「は?」ビリビリ
14 :黒子毛2011/03/31(木) 01:33:13.13 ID:FUNU95lx0

削板「一体どれだけ特訓積めばそんな力と根性迸る体になるんだ!?ここで会ったのも何かの縁だ。頼む、俺にも教えてくれ!」

スパ黒「……」

スパ黒(変な奴に目を付けられてしまった)

削板「頼むよ師匠、俺にもその訓練法を教えてくれ!」ガシ

スパ黒「ええい腕を掴むな!誰が師匠だうっとおしい!いや、ムサい!」


スパ黒「私は現状把握で忙しいのだ、他の人間を当たってくれ!」

削板「そ、そんな……」

スパ黒「まったく…」

スパ黒「……」




スパ黒「いや、待て」
15 :黒子毛2011/03/31(木) 01:33:40.13 ID:FUNU95lx0

スパ黒「おい日の丸、貴様はこの街の人間だな?」

削板「は?…あ、ああ。俺はこの学園都市で毎日根性出してる根性学生だ!」

スパ黒「いや根性とかはどうでもいいが……」


スパ黒「学園都市だと?」


削板「ああ。世界で一番発展した科学と超能力の街だ」

スパ黒「……聞いたことがないな」

スパ黒「名前からすると、学校と教師と生徒で構成された街ということか」メガネソウビ

スパ黒「そして超能力……生徒たちが学校で超能力を学んでいるのか?」

削板「そんなことも知らないって、あんたどうやって外から入ったんだ」
16 :黒子毛2011/03/31(木) 01:34:10.40 ID:FUNU95lx0


スパ黒「いいから話せ。まず私達がいるのはどこだ。この近くにパンタジアの支店はあるか?」

削板「ぱんだ?」

スパ黒「パンタジアだ馬鹿者!サン・ピエールと並ぶ大手ベーカリーチェーン、知らんとは言わせんぞ」

削板「…?パンダだかピエロだか知らないが、そんな店聞いたことないぞ」

スパ黒「なんだと……」
17 :黒子毛2011/03/31(木) 01:34:38.99 ID:FUNU95lx0

スパ黒「待て。なら『焼きたて9』という番組はどうだ」

削板「んー?…悪い、聞いたことないな」

スパ黒「そんなバカな」

スパ黒「今や全国が注目している一大イベントだぞ…」

スパ黒「パンタジアもサン・ピエールも、焼きたて9も存在しないだと?」

スパ黒「一体私はどこに飛ばされてしまったんだ……」
18 :黒子毛2011/03/31(木) 02:32:44.44 ID:FUNU95lx0
今日はここまで。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/03/31(木) 03:14:58.67 ID:suZV8VW00
青髪ピアスの下宿がパン屋だったな
20 :黒子毛2011/03/31(木) 12:19:07.22 ID:FUNU95lx0
>>19
初耳

短いですが再開
21 :黒子毛2011/03/31(木) 12:19:50.81 ID:FUNU95lx0

削板「お、おい。どうしたんだあんた。顔が真っ青だぞ」

スパ黒「ええい、お前相手じゃラチが開かん。言ってることも悪いが信じられん」

スパ黒「この近くにコンビニは無いか?今日の新聞が見たい」


削板「あ、ああ。コンビニならあそこに……」クルッ


削板「……ある…」

削板「……」



削板「もういねえ…」
22 :黒子毛2011/03/31(木) 12:20:36.28 ID:FUNU95lx0

-コンビニ-





スパ黒「……おい、本当に何の冗談だ」


スパ黒「本当にこれは今日の新聞か?」

スパ黒「どこにも『焼きたて!!9』の記事が無いではないか」

スパ黒「いやそれ以前に」

スパ黒「……」




『平成30年10月2日』
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/03/31(木) 12:26:25.10 ID:Gmm+D9iXo
天皇頑張ってるな
24 :黒子毛2011/03/31(木) 12:28:32.34 ID:FUNU95lx0
>>23
ワロタwwww


スパ黒「今年は平成18年のはずだ」

スパ黒「季節が大して変わらなかったせいで気付かなかった……」



スパ黒「いよいよ雲行きが怪しくなってきたぞ」


スパ黒「私は未来に飛ばされてしまったのか…?」

スパ黒「いや、それは無いな。たった5年でパンタジアとサン・ピエールが消え去るとは考えにくい」


スパ黒「―――これは全く違う世界に飛ばされたと見るべきか」
25 :黒子毛2011/03/31(木) 12:28:59.09 ID:FUNU95lx0

<ギンコウゴウトウダー

<ワー

<キャー




スパ黒「…む?」
26 :黒子毛2011/03/31(木) 12:29:25.31 ID:FUNU95lx0

<オマエラー ウゴクンジャネエゾー

<ワー

<キャー



スパ黒「な……銀行強盗!?」
27 :黒子毛2011/03/31(木) 12:30:29.88 ID:FUNU95lx0

<ジャッジメントデスノ! ババーン

<ワー

<キャー




スパ黒「なんだあの少女は」




<ワー

<キャー

<タスケテジャッジメントサーン



<…フフン



スパ黒「声援受けてニヤけてるぞアイツ」
28 :黒子毛2011/03/31(木) 12:33:42.96 ID:FUNU95lx0

<オトナシクオナワニツクンデスノ!

<ナンダトー


スパ黒「……」



<ヒトジチヲカイホウスルンデスノ!

<ウルセエー!


スパ黒「……」



<ジツリョクコウシシマスワヨ!

<クルンジャネエー!



スパ黒「応援が誰も来ない…」

スパ黒「まさかあの少女一人で?」

スパ黒「中学生が強盗相手に何をするつもりなんだ…?」

スパ黒「そしてあの声が非常に気になる……ツッコミ担当の河内がいないのが惜しいな」
29 :黒子毛2011/03/31(木) 12:34:12.23 ID:FUNU95lx0
とりあえずここまで。

今日中にもう一度来ます
30 :黒子毛2011/03/31(木) 16:53:44.45 ID:FUNU95lx0

強盗「どけ!邪魔する奴は燃やすぞ!!」ゴオッ

少女「!?くっ」



スパ黒「ほ、炎の柱!?」

スパ黒「何てことだ、ババ…いや、腕章の少女が炎に呑みこまれてしまった」





少女「――――甘いですの!」シュン

強盗「がッ!?」カカカカッ
31 :黒子毛2011/03/31(木) 16:54:10.17 ID:FUNU95lx0

スパ黒「……今度は強盗の背後に少女が現れた…」

スパ黒「何でもアリだなここは」

スパ黒「…あ、強盗と一緒に消えた…」

スパ黒「テレポート、というやつだろうか」
32 :黒子毛2011/03/31(木) 16:54:40.57 ID:FUNU95lx0

スパ黒「……これではっきりしたな」


スパ黒「どうやらここは私がいたのとは全く別の世界らしい」

スパ黒「超能力で電気やら炎やらを出す子供達……まるでポケモンの世界だ」

スパ黒「しかもそれが人工的に生み出されたものだという」

スパ黒「この街の科学――――――どうやらとんでもない物のようだ」


スパ黒「……」


黒柳「……ふふ」




亮「ハーバード卒の血が騒ぎますね」メガネソウビ
33 :黒子毛2011/03/31(木) 16:56:55.97 ID:FUNU95lx0

亮「何ですかあの巨大な気球は……」

亮「布地にデジタル文字の表示、なんというレトロと未来的科学の合わせ技」

亮「天気予報は『樹形図の設計者』という機械が行っているのですか。方式は解りませんが、是非僕も使用してみたいものです」

亮「テーマは『茂の…

亮「いえ、『冠のパン・オ・リスティックを食べる方法』」

亮「……」

亮「……」


亮「ぐふ」
34 :黒子毛2011/03/31(木) 16:58:11.17 ID:FUNU95lx0

黒柳「結局未知のテクノロジーに感想を述べただけになってしまった……」

黒柳「他にも色々と見たが、どうやらそう簡単に仕組みがわかるようなものでもないらしい」

黒柳「技術流出の防止…のようなものだろうか」


黒柳「…」

黒柳「て待て、私は一体何をしているのだ」


黒柳「こんなことをしている場合ではない。早いところ会場に戻る方法を探さなければ」

黒柳「いや、そもそも戻る以前にどうして私がこんなところにいるのか、だ」

黒柳「……」ポクポクポク

黒柳「……」ポクポクポク

黒柳「……」チーン

黒柳「……」…ポクポクポク



黒柳「えーい、解らん!」
35 :黒子毛2011/03/31(木) 16:58:41.04 ID:FUNU95lx0

-『焼きたて!!9』収録会場-





河内「お、おい東……見たか今の」

東「あ…ああ!黒柳のおっちゃんが消えちまったんじゃ!」

坪倉「ア、アンビリーバボー!ボクと東君のマッチの勝敗は一体どうなるんだ!」


河内「アホか!そんなこと言っとる場合やないで!」


河内「なんて事や、黒やんが神隠しに遭ってしもうた―――…」




店長「いいや違うな!!」
36 :黒子毛2011/03/31(木) 17:00:11.25 ID:FUNU95lx0
>>35修正

× 坪倉「ア、アンビリーバボー!ボクと東君のマッチの勝敗はいったいどうなるんだ!」

○ 坪塚「ア、アンビリーバボー!ボクと東君のマッチの勝敗はいったいどうなるんだ!」
37 :黒子毛2011/03/31(木) 18:28:03.21 ID:FUNU95lx0
また明日来ます
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/03/31(木) 19:17:27.37 ID:7T2nBmoWo
乙乙!
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/03/31(木) 20:48:28.97 ID:l9a0hIPGo
黒柳徹子だと思ってスレをひらいた俺のワクワク感を返せ
40 :黒子毛2011/03/31(木) 22:37:38.69 ID:FUNU95lx0
黒柳「黒柳さん?そう、私と同じ名前なのね」

スパ黒「は、はい」

黒柳「あらあら、緊張してるのかしら……」

黒柳「今日は確か特技の…リアクション?というものを見せていただけると聞いたのだけど」

スパ黒「はい。私は最高に美味しいパンを食べると、体全体でその美味しさを表現できるんです」

黒柳「興味深い特技ね」

黒柳「丁度ここに私が自宅で焼いてきたフランスパンがあるから、これでリアクションをとって頂きましょう」

スパ黒「く、黒柳さんのパン…!?きょ、恐縮です」

黒柳「あらあら、あなたも黒柳でしょう?」

スパ黒「あ、そ、そうですね!あはははは…」

黒柳「うふふふふ」

スパ黒「……」ダラダラ


黒柳「はい、どうぞ」

スパ黒「い…いただきます」

スパ黒「」ガブッ

スパ黒「!?」

黒柳「あら、どうかなさって?」

スパ黒「……」

スパ黒(な、なんだこれは…ベタベタ水っぽいのに粉っぽい……)

スパ黒(小麦粉の分量から失敗している。これなら河内の方がマシだ)

スパ黒(とてもじゃないがリアクションなどとれるパンではない…!)


黒柳「そろそろかしら?リアクションというのは」

スパ黒「え…えっと……」ダラダラ

黒柳「んー?」

スパ黒「……」ダラダラ




スパ黒「う、うまーいぞぉー」ボウヨミ


黒柳「あら…」



黒柳「ごめんなさい、ちょっとカメラ止めて下さる?」

スパ黒「」チーン




>>39に捧ぐ
41 :黒子毛2011/03/31(木) 22:39:26.33 ID:FUNU95lx0
勢いで再開
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/03/31(木) 22:40:23.91 ID:7AppqCkT0
腹抱えて笑った
43 :黒子毛2011/03/31(木) 22:41:16.26 ID:FUNU95lx0

河内「て、店長?何や。もしかして何か分かったんか!?」

店長「バッカヤロォがァァァァァァ!!!!!」

河内「ひっ?!な、何や!?」

店長「お前の眼は節穴なンですかァァぁああ!?やはり所詮ハゲだな!」

河内「もうハゲとらんわボケ!」ガーン
44 :黒子毛2011/03/31(木) 22:42:34.45 ID:FUNU95lx0

店長「黒柳が消える瞬間、奴が自分の額に当てた二本の指!人差し指と中指!お母さんとお兄ちゃん!!」

店長「これは金髪とツンツンとヤードラットの化学反応がデレた結果であるからしてェ!」

店長「つまりィ!!」


店長「……」エー、オホン




店長「瞬間移動だな!」バーン


河内「何やて!?」

東「何じゃとー!?」
45 :黒子毛2011/03/31(木) 22:43:00.79 ID:FUNU95lx0

黒柳「そうか」


黒柳「かつてピエロは歴史を変えるパンとやらを食べたと言っていた」

黒柳「あの後気になりすぎてこっそり聞いたが、時間を超えたとかどうとか」

黒柳「私がそれに近い完成度のパンを食べたのだとしたら……?」

黒柳「そう、たとえば」



黒柳「時空を超えるパン」






黒柳「私は時空を超えて、違う世界に来てしまったのか?」

黒柳「もしそうだと仮定して……」

黒柳「いや、それ以外に考えられる要因は無い」

黒柳「私は東和馬のパンを食べ、そのあまりの美味さに異世界へ飛ばされてしまった」


黒柳「ということは」



黒柳「つまりもう一度時空を超えるパンを食べれば、元の世界に戻れる可能性がある!」
46 :黒子毛2011/03/31(木) 22:43:33.64 ID:FUNU95lx0

河内「それじゃ何かい、黒やんはリアクションで某国民的マンガの野菜人みたく瞬間移動したって言うんか!?」

店長「そういうことになる」

店長「食べ合わせがまずかったな。既にスパ黒化していた奴に、東のパンがもう一段階の進化を与えてしまった」

河内「嘘やろ……おい東、お前また何ちゅうモンを作ってしもうたんや」

東「あ、あわわわわ…」






店長「瞬間移動はあの世にも宇宙の果てにも飛んでいけちまうからなあ……今頃何処にいるのやら」

河内「物騒な事言うもんやないで店長!」

河内「今回は体が残ってないんや。もし天国に行ってたとしても、戻ってこられる保証は……」

店長「…そうだな……」

河内「……」


東「」チーン
47 :黒子毛2011/03/31(木) 22:44:25.08 ID:FUNU95lx0

店長「よし河内、お前黒柳を迎えに行って来い!」

河内「は!?」

店長「勝負の決着を付けなきゃならんだろうが。東のパン喰ってお前も飛んで来い」

月乃「む、無茶ですわ店長!どこへ行ってしまうのかも解らないのに、そんな…」

河内「そうやで。大体なんでワイなんや、そう思うんやったら自分が行けば良いやないかい」
48 :黒子毛2011/03/31(木) 22:45:02.33 ID:FUNU95lx0

店長「バッカヤロォがぁぁァァ!!!!」

河内「ひいっ!?さっきから何やっちゅーねん!」

店長「常人が喰ったところで大した結果は得られん。俺は黒柳レベルの感受性など持ち合わせていないんだ」

河内「なら尚更ワイが行くのはおかしいやろ。ワイも黒やんの域には到底届かへんで」

店長「……なあ河内」ポン

河内「…何や?」

店長「確かに難しいかもしれない。出来るという保証もない」


店長「だがな河内、俺はお前の力を信じている。お前なら…」

河内「て、店長……」




店長「ツンツン金髪のお前ならいける」

河内「そこかい」
49 :黒子毛2011/03/31(木) 22:52:38.26 ID:FUNU95lx0
-コンビニ-



黒柳「…ほう、『脳を活性化させる12の栄養素が入った能力上昇パン』か」

黒柳「これをくれ」

店員「ありがとうございます、350円になりまーす」

店員「ありがとうございましたー」


ゴー


黒柳「どれどれ、一体どんな味がするのか」

黒柳「これだけ技術の発達した街だ。美味くないわけがない」ゴソゴソ

黒柳「あわよくばこのパンで元の世界に戻れるかもしれないな、はは」ビリビリ

黒柳「あーむ」パク


黒柳「……」



黒柳「むあッ!!!??」ボボン!!!!
50 :黒子毛2011/03/31(木) 22:53:12.33 ID:FUNU95lx0

冥土「不味いパンのリアクションで爆発するなんて……こんな患者は僕も初めてだよ?」


黒柳(包帯)「すみません先生、変な患者で…」
51 :黒子毛2011/03/31(木) 22:54:01.82 ID:FUNU95lx0

冥土「しかしどうやらそれは君の能力らしいね」


冥土「食べ物を相手にリアクションという名の能力を行使する」

冥土「さしずめ審査員(ブレッドジャッジ)といったところだね?僕も初めて見る能力だ」

黒柳「私の能力…?いえ、これは単に味覚の感受性が秀でているだけでそういうわけでは」
52 :黒子毛2011/03/31(木) 22:54:49.22 ID:FUNU95lx0

冥土「優れた味覚だけで人が爆炎を出して空を飛べたりするかい?ビルの三階まで届いていたという目撃情報もあるんだよ?」

冥土「そんなことが出来たらとっくに学園都市で研究されているさ。これは間違いなく君だけの能力だ」

黒柳「私は…そんな万国ビックリ人間だったのか……」

冥土(…今更?)


冥土「黒柳君、君は『原石』という言葉を知っているかい」
53 :黒子毛2011/03/31(木) 22:58:42.17 ID:FUNU95lx0
今度こそここまで。続きは明日投下します。

土日は来れないかもしれません。
54 :黒子毛2011/04/01(金) 13:27:36.60 ID:3/nGqFGg0

黒柳「原石?というと、あの加工前の宝石のことでしょうか」

冥土「まさしくそれだ。天然の宝石。つまり学園都市の外で、人工的ではなく自然に発現した能力者のことを言うんだよ」

黒柳「私が、能力者…」

冥土「ところで黒柳君。君の能力はどこまでのことが出来るんだい?」

黒柳「どこまで、と言われましても」

黒柳「リアクションの範疇は出ませんよ」


黒柳「変身したり、異世界を創造したり、天国に飛んで行ったり―――」

黒柳「あとは瞬間移動ですね」


冥土「」
55 :黒子毛2011/04/01(金) 13:28:02.23 ID:3/nGqFGg0

冥土「て、天然の多重能力者……!?」

黒柳「デュア…何ですって?」

冥土「肉体変化に空間移動、それに冥土帰し…いや、冥土帰り……?」

冥土「待ってくれ、異世界の創造って何だい?君は神様かね?」

黒柳「いえ、そうは言っても短時間で消えてしまいますし」

黒柳「所詮リアクションと言ったところですよ」

冥土「……」

冥土「いや、そんなことはない。君は明らかにレベル5相当の能力保持者だよ」


黒柳「レベル5?」
56 :黒子毛2011/04/01(金) 13:29:07.08 ID:3/nGqFGg0

冥土「黒柳君、この街の人口を知っているかい?」

冥土「230万人だ。しかもその8割を学生が占めている」

冥土「つまり184万人が能力開発を受けているんだ」

冥土「その頂点に立つのが『超能力者(レベル5)』である7人の学生」

黒柳「184万分の7ですか……とんでもない倍率ですね」


冥土「彼らは一人で軍隊を相手取れる実力の持ち主なんだよ」

黒柳「」
57 :黒子毛2011/04/01(金) 13:43:26.48 ID:3/nGqFGg0

黒柳「ぐ、軍隊ですって!?」

黒柳「そりゃ確かに私も場合によってはかめはめ波くらいなら出せますが…」

黒柳「学生がなんて、いくら何でも無茶苦茶だ」

冥土「君も気を付けることだね?それほどの能力の持ち主なら、彼が放っておくはずがない」

黒柳「彼…とは誰の事です?」

冥土「それは言えないね。恐らく僕達は今も監視されているからね?」


冥土「そうだTVでも付けてみようか」ピッ
58 :黒子毛2011/04/01(金) 13:43:56.30 ID:3/nGqFGg0

キャスター「先ほど入った情報です」

キャスター「えー、本日学園都市史上8人目のレベル5が発見されたようです」



黒柳「な……!?」



キャスター「8人目の超能力者は外部からの転入生で、長点上機学園に在籍する『黒柳亮』という男子学生」

キャスター「『審査員』という異端の能力で、序列を一気に学園都市2位まで上げたとのことです」



黒柳「な、なんだこれは…」

冥土「案の定、だね?」
59 :黒子毛2011/04/01(金) 13:50:12.79 ID:3/nGqFGg0

冥土「だが残念ながら君はもう退院できる状態なんだよね?ここで匿ってあげることは出来ないよ」

黒柳「……この街は一体どうなっているんですか?」

黒柳「私が転入生?何をバカな。そんなことをした覚えはない!」

冥土「君に覚えが無くても、向こうはお構いなしさ。恐らく既に正式な書類が発行されているだろう」

黒柳「そ、それに私はもうすぐ23歳ですよ、学生というには無理があるでしょう」

黒柳「そもそも勝手に入学させられているって…」



冥土「まあ、あれだね?安全な場所があるならそこに逃げるもよし、頼れる人間を探すもよし…」

冥土「いずれにしろ早くした方が良いね?」

冥土「アレイ…いや、彼がイレギュラーの君に何をするかわからないからね」
60 :黒子毛2011/04/01(金) 13:51:38.81 ID:3/nGqFGg0

ダダダダダ…




冥土「……すまないね、黒柳君」


冥土「彼は逃げ切れるだろうか…」

冥土「今度はいったい何を考えているんだい?アレイスター」
61 :黒子毛2011/04/01(金) 13:52:12.26 ID:3/nGqFGg0

黒柳「さて、スタート地点に戻ってしまったわけだが」スタスタ

黒柳「やはりこの世界の出口らしきものは無い」

黒柳「安全な場所や頼れる人間とはいっても、私の知っているものは全て向こうの世界だしな」

黒柳「あの医者の話ではこの街の出口には検問が設置されていて、容易には抜け出せないと言うし」

黒柳「どうしたものかな」


黒柳「…ん?」


<ヒソヒソ

<ザワザワ
62 :黒子毛2011/04/01(金) 13:52:38.60 ID:3/nGqFGg0

黒柳「む……」



<ネー、アレッテ…

<アタラシイレベル5ダ…

<アア、タシカクロヤナギトカ

<イキナリ2イトカナンダヨアイツ



黒柳「まずいな、テレビで放送されたせいでもう顔が知れ渡ってしまっている」タタタ



黒柳「とりあえずこの路地裏にでも逃げ込むか…」
63 :黒子毛2011/04/01(金) 13:53:05.55 ID:3/nGqFGg0

-路地裏-





黒柳「ふう、一応これで人の眼は…」


駒場「む?」

黒柳「お?」



駒場「……」

黒柳「……」






黒柳「――――も、模糊山ッ!!??」

駒場「は?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/04/01(金) 14:41:32.57 ID:P26/2NMa0
駒場さん逃げてーーーーーって駒場はオカマじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ
65 :黒子毛2011/04/01(金) 14:58:19.46 ID:3/nGqFGg0

黒柳「て、そんな訳は無いか」

駒場「…おい。誰なのかは知らないが、早くここを抜けた方が良いぞ」

駒場「もうすぐここに化け物がやってくるからな」

黒柳「ば、化け…って」

黒柳(…どうしてここには訳のわからん電波話をする奴らしかいないのだ?)
66 :黒子毛2011/04/01(金) 14:58:45.66 ID:3/nGqFGg0

ズッ…



黒柳「…、え?」




ドオォォォォォォォォォン!!!!!




黒柳「―――――ッ!?」

駒場「む。もう来てしまったようだ、早く逃げろ」

黒柳「い、今の音は…?」

駒場「心配するな。ただの手榴弾だ」

駒場「それより行け。化け物が来るぞ」


黒柳「……、――――!」ダッ
67 :黒子毛2011/04/01(金) 15:03:25.96 ID:3/nGqFGg0

結標「これで9個目。……歯応えが足りないわ」

駒場「少しは加減してほしいものだな。能力者」


結標「駒場利徳…あらまあ、こちらが先にターゲットとぶつかってしまったわ」

68 :黒子毛2011/04/01(金) 15:03:51.64 ID:3/nGqFGg0

黒柳「はっ、はっ、はっ…ごほごほッ!!」

黒柳「ゼエ…ごふっ、ふう、何だったのだ今のは……」

黒柳「手榴弾だと……!?」


黒柳「勝手に戸籍を弄られるわ、路地裏じゃ戦争もどきが起こってるわ」


黒柳「もう意味不明だ。頼む誰か、私を助けてくれ……焼きたて!!9の会場に戻りたい」

黒柳「うぅ…」








一方「―――あァ?」ザッ
69 :黒子毛2011/04/01(金) 15:14:47.54 ID:3/nGqFGg0

一方「オイ、オマエ」

黒柳「誰だ貴様…?」


一方「そりゃこっちの台詞なンですけどォ」


一方「オッサン明らかにスキルアウトって歳じゃァねェだろ、なンでこンなところにいる」

黒柳「オッサンではない!!私はまだ22歳だ!」

一方「嘘だろ……そのフケ顔、まさか学園都市の実験体かァ?」

黒柳「貴様が言うか。一度じっくり鏡を見てみろ虚弱白髪強面」
70 :黒子毛2011/04/01(金) 15:15:37.34 ID:3/nGqFGg0

一方「…ン?待て」

一方「オマエその顔、さっきテレビでやってた新しいレベル5だな」

一方「チッ、聞いてねェぞ土御門…」

黒柳「こ、ここにも逃げ場はなかったか……」
71 :黒子毛2011/04/01(金) 15:16:14.49 ID:3/nGqFGg0

黒柳「…ああそうだ。私はどうやら審査員とかいう能力を持っているらしい」

黒柳「レベル5やら第二位やらは勝手に決められたものだがな」

一方「へェ、面白ェ能力じゃねェか」

一方「ン?じゃァ俺以下の『未元物質』やら第三位連中は揃って格下げって事かァ」

一方「クカカッ、イイねェイイねェ!オマエナイスだァ!」

黒柳「そりゃどうも…」

黒柳「…」


黒柳「『俺以下?』」
72 :黒子毛2011/04/01(金) 15:16:44.76 ID:3/nGqFGg0

黒柳(待て、私が第二位でそれ以下が下がったわけだから…)

黒柳(つまり軍隊同然の力の……トップ、が…)ガクガク


一方「ンー、そォーだなァ」



一方「ここで新入りさンと手合せしとくってェのも良いかもしれねェなァ」カチ

黒柳「は?」



ドゴッ!!
73 :黒子毛2011/04/01(金) 15:17:55.32 ID:3/nGqFGg0

黒柳「あたー!?」



一方「は?……オイオイ、なンだなンだァなンですかァ?拍子抜けだなァ」

黒柳「あ、足元がいきなり崩れた!?貴様がやったのか?」

一方「どォいうこったよ第二位くゥゥゥン、オマエ能力使う気ねェのか」

一方「まァそれならそれでも良いがなァ」ガシガシ


一方「死ぬぞ」
74 :黒子毛2011/04/01(金) 15:19:08.67 ID:3/nGqFGg0

黒柳「ま、待て待て!!なんだか知らんがストップ!私の能力は今使えんのだ!」

一方「はァ?何言ってンだオマエ」

黒柳「私の能力は美味いパンを鍵として発動するんだ。だから今は使えん。私は丸腰だぞ」

一方「何だそりゃァ……嘘は言ってねェみてェだが」

一方「……」フム

黒柳「……」ドキドキ



一方「ならパン買って来いよ」

黒柳「なにそのパシリ」
75 :黒子毛2011/04/01(金) 15:19:34.75 ID:3/nGqFGg0

一方「ハッ、冗談だ冗談」


一方「あァー興が削がれちまったわァ。イイわ、オマエ今日は見逃してやンよ」

黒柳「は?…そ、それはどうも…」

一方「良く考えたら仕事中だったしなァ。結標の死体が腐る前に回収してやらねェと」ニタリ


一方「じゃァなァ、次はパン用意しとけよォ」バーイ



黒柳「…何だったんだアイツは…」
76 :黒子毛2011/04/01(金) 15:20:02.88 ID:3/nGqFGg0


黒柳「とにかく路地裏から出よう。人目があっても手榴弾よりは100倍マシだ」

77 :黒子毛2011/04/01(金) 15:20:38.08 ID:3/nGqFGg0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



黒柳「抹茶ラテのショート。思いっきり甘くしてくれ」

店員「申し訳ございません、当店ではそのような商品は取り扱っておりませんので…」


店員「こちらのメロン紅茶などはいかがでしょうか?スイカ珈琲というのもございますが」


黒柳「ど、どういう飲み物だそれは……」

黒柳「まあいい。ならそれで」

店員「ありがとうござまいーす。480円になります」
78 :黒子毛2011/04/01(金) 15:21:05.48 ID:3/nGqFGg0

黒柳「……」ゴクゴク


黒柳「…ふう、ようやく一息つけた」

黒柳「このメロン紅茶というのもなかなかいけるな。舌に絡みつくような甘味がクセになる」

黒柳「次はあのスイカ珈琲というのを試してみるかな…」


黒柳「ふふ、なかなか穴場の珈琲ショップを見つけてしまったようだ―――――


ツンツン


黒柳「ん?」


子供「あのー、この辺で真っ白い男の人を見なかったですか?ってミサカはミサカは知らないお兄さんに尋ねてみたり」

黒柳「……」
79 :黒子毛2011/04/01(金) 15:21:33.69 ID:3/nGqFGg0

〜〜〜回想〜〜〜



東『黒柳のおっちゃん』

河内『黒やん』

アフロ『アホで見栄っ張りなクソ野郎』



子供『お兄さん』(エコー)



〜〜〜回想終わり〜〜〜





黒柳「いい子だな君は」ヨシヨシ

子供「?」
80 :黒子毛2011/04/01(金) 15:21:59.81 ID:3/nGqFGg0

黒柳「君は迷子か?保護者の人を探しているのだったら、一緒に探そう」

子供「うーん。迷子といえば迷子なんだけど、このお店にいるかは解らないの、ってミサカはミサカは困ってみたり」

黒柳「…よければ話を聞こう」
81 :黒子毛2011/04/01(金) 15:23:11.45 ID:3/nGqFGg0
>>77修正

× 店員「ありがとうござまいーす。480円になります」

○ 店員「ありがとうございまーす。480円になります」
82 :黒子毛2011/04/01(金) 15:24:14.60 ID:3/nGqFGg0

黒柳「そうか、家出したお兄さんを探しているのか……」

打止「うん。大体そんな感じで合ってるよってミサカはミサカは頷いてみる」コクコク

打止「あの人はコーヒーが好きだからここにいるかもって思ったんだけど…」

打止「当てが外れちゃったみたいーってミサカはミサカは落ち込んでみるー」ズーン

黒柳「そうか……はは」

打止「?」



黒柳「いや、私も君と同じなのだよ」
83 :黒子毛2011/04/01(金) 15:26:06.45 ID:3/nGqFGg0
修正


黒柳「そうか、家出したお兄さんを探しているのか……」

打止「うん。大体そんな感じで合ってるよってミサカはミサカは頷いてみる」コクコク

打止「あの人はコーヒーが好きだからここにいるかもって思ったんだけど…」

打止「当てが外れちゃったみたいーってミサカはミサカは落ち込んでみるー」ズーン

黒柳「そうか……はは」

打止「?」



黒柳「いや、私もその人と同じなのだよ」
84 :黒子毛2011/04/01(金) 15:30:00.57 ID:3/nGqFGg0
とりあえずここまで。

続きは来週の月曜です。そろそろ河内も出てきそうな気配
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/01(金) 15:38:35.06 ID:TUF42Zq+o
なんやて!?
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/01(金) 16:41:00.35 ID:xd+eqpDDO
何だかんだでテラ子安+ギャグ漫画補正はかなりアドバンテージが高いぞ!
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/01(金) 21:06:40.48 ID:HGu3p2owo
なんやとぅぅうえ!!

乙でした
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)[sage]:2011/04/02(土) 02:34:56.94 ID:cRYGqbW7o


面白い
これからも読み続ける

以上
89 :黒子毛2011/04/03(日) 01:03:34.99 ID:xg5Cy3QQ0
レスが嬉しすぎてちょっと書いてしまったので、少しですが投下します。
90 :黒子毛2011/04/03(日) 01:05:16.65 ID:xg5Cy3QQ0

〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜



打止「へー、じゃああなたも迷子なんだねってミサカはミサカは大人の迷子の存在にビックリしてみたり!」

黒柳「ああ。実はそうなのだ…」

打止「パンを食べて違う世界に来ちゃうなんて、どえらい能力どすなあってミサカはミサカはエセ京都弁を使ってみたり」

打止「でもそれならもう一度パンを食べれば良いんじゃないの?ってミサカはミサカはちょっと疑問符を浮かべてみる!」

黒柳「君は小さいのに頭が良いな」ワシワシ

打止「へへー」

黒柳「確かにそうだ。ここに来るとき食べたのと同じパンを食べれば、私は元の世界に戻れる」


黒柳「だがさっき気付いたのだ。そのパンを作るには、太陽の手と呼ばれる温かい手を持ったパン職人が必要だということに」
91 :黒子毛2011/04/03(日) 01:05:55.84 ID:xg5Cy3QQ0

黒柳「諏訪原のオーバーコートは常人には負担になるしな…」

打止「??」

打止「……」ウーン


打止「!」ピーン

打止「おーい、おーいってミサカはミサカは回想の世界に旅立っちゃったあなたを呼び戻してみる」
92 :黒子毛2011/04/03(日) 01:06:21.98 ID:xg5Cy3QQ0

打止「ようは、手を温かく出来る人がいればいいんだよね?ってミサカはミサカは確認してみる」

黒柳「ああ、その通りだ……」

打止「それならうってつけの人を知ってるよ、ってミサカはミサカはビシッと親指を立ててみる!」


黒柳「ほ、本当か!?」
93 :黒子毛2011/04/03(日) 01:07:04.83 ID:xg5Cy3QQ0

打止「うん。でも今その人は家出中なの…ってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり」

黒柳「そうか……その人が」

黒柳「よし、そういうことなら私も一緒に探そう。その人の外見を教えてくれ」

打止「ほんと!?え、えっとね。あの人は真っ白な髪をしてて…」

黒柳(…ん?)
94 :黒子毛2011/04/03(日) 01:08:31.42 ID:xg5Cy3QQ0

打止「赤くてちょっと鋭い目で、」

黒柳(お?)

打止「左腕で杖を突いて、首にチョーカーを着けてて…」

黒柳(ほ?)

打止「ウルトラマンみたいなTシャツを着てるの!ってミサカはミサカは的確に特徴を伝えてみたり」

黒柳「……」

打止「どうしたの?ってミサカはミサカは突然黙っちゃったあなたの顔を覗き込んでみる」

黒柳「…打ち止め」


黒柳「その男ならばさっき会ったぞ」
95 :黒子毛2011/04/03(日) 01:09:30.00 ID:xg5Cy3QQ0

打止「ほんとに!?どこにいたの?元気そうだった?ってミサカはミサカは興奮のあまり質問攻めにしてみる!」

黒柳「本当だ。さっき路地裏でその男にケンカをふっかけられた」

打止「ケ、ケンカ……」

打止「あの人は家出して一体何をやってるのー!?ってミサカはミサカは大絶叫ー!」

黒柳「あの路地裏に戻るのは気乗りしないが…仕方ないな」

黒柳「行こう打ち止め。それからその男を見つけたらさっきの事を頼んでみてくれるか?」


打止「うん良いよ。渋ると思うけどミサカがおねだりすればイチコロだから大丈夫!」ニッコリ


黒柳「……末恐ろしい少女だ…」
96 :黒子毛2011/04/03(日) 01:38:09.74 ID:xg5Cy3QQ0

打止「そろそろ着くー?ってミサカはミサカは待ちきれない気持ちをアピールしてみたり」

黒柳「ああもうすぐだぞ。さっきその一方通行と言う男を見た路地は…」



黒柳「―――む!?」







??「フコウヤー」ウワーン


黒柳「あ、あれは…!すまん打ち止め、ちょっと待ってくれ」
97 :黒子毛2011/04/03(日) 01:38:46.08 ID:xg5Cy3QQ0

河内「…坪塚と東のパンは確かにごっつ美味かった」

河内「最近リアクション取るほどのパンを食べとらんかったせいもあって、余計に美味かったような気もする」

河内「けどこれはなあ……」



スーパー河内(とぅー)「……」ツンツントゲトゲビリビリ




河内「不幸や――――!」ウワーン
98 :黒子毛2011/04/03(日) 01:40:01.36 ID:xg5Cy3QQ0
とりあえずここまで。
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/03(日) 09:02:28.69 ID:jUtDVzdHo
乙乙!
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/03(日) 10:53:21.80 ID:1LvQY6rDO
河内ぃぃぃ!! 乙
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2011/04/03(日) 15:31:39.17 ID:WGnlmDaso
たのしみ。
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/04/03(日) 21:24:33.18 ID:qIfHG9c10

河内、某スーパー人Aの髪型なのかwwww
103 :黒子毛2011/04/04(月) 12:43:08.88 ID:C5us+t3/0
>>94修正

× 打止「左腕で杖を突いて、首にチョーカーを着けてて…」

○ 打止「右腕で杖を突いて、首にチョーカーを着けてて…」
104 :黒子毛2011/04/04(月) 12:43:38.37 ID:C5us+t3/0
今日は夕方までに投下します
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/04(月) 14:02:00.80 ID:H7jJ6U9ko
期待して待ってる
106 :黒子毛2011/04/04(月) 15:45:43.81 ID:C5us+t3/0

…ド……ドド…


河内「ん?」



ドドドドドド…


河内「…?何の音や…?」


ドドドドドド…








黒柳(必死)「かァァァァぅわァァァァちィィィィ―――――――――――!!!!!!」ドドドドド

河内「イヒィィィィィィィイヤァァァァ!!!??」
107 :黒子毛2011/04/04(月) 15:46:13.28 ID:C5us+t3/0

黒柳「河内!!よく来てくれた!」ガバッ

河内「な、何や黒やんかい…えーい離せ!離さんか!」


黒柳「うわあああああん怖かったぞハゲー!」ウワーン

河内「うわわっ、鼻水つけんなやアホー!」
108 :黒子毛2011/04/04(月) 15:46:43.06 ID:C5us+t3/0

河内「…落ち着いたか黒やん」

黒柳「……」コクリ

河内「何やエラいおとなしくなっとるな……この世界で一体何があったんや」

黒柳「すっごくおっかない目に遭いました」シュン

河内「…そうか。良く分からんが大変やったみたいやな黒やん」ヨシヨシ
109 :黒子毛2011/04/04(月) 15:47:10.71 ID:C5us+t3/0

河内「東がいたら元気の出るパンでも作ってもらうところなんやけどな…」

黒柳「!」


黒柳「そうだ東だ!!!」ガシッ

河内「むおっ」

河内「ちょ、黒やん苦しいがな…」ギリギリ…


黒柳「どこだ!?河内、東はどこだ!!どこにいる!?一緒に来ているのだろう!?そうだな!?そうだな!?」ユサユサユサ


河内「」グラングラン
110 :黒子毛2011/04/04(月) 15:47:36.95 ID:C5us+t3/0

河内「ちょ待たんかい黒やん!落ち着け!」


河内「今ここ…どこだかは知らんがこの世界に来とるのはワイ一人だけやで!」

黒柳「なん…だと…」
111 :黒子毛2011/04/04(月) 15:48:05.97 ID:C5us+t3/0

黒柳「どうしてよりにもよってお前だけなのだ……」ズーン


河内「何か文句あるんかい!ワイかて来たくて来たんやないで!」

黒柳「東や坪塚、アフロならまだ帰れる望みがあったかもしれんのに…河内て」チラッ

河内「……」


黒柳「河内て」チラッ


河内「………うぅっ」ジワッ



黒柳「河内て」チラッ

河内「悪かったなァワイで!!何度も何度もやかましいんじゃボケェェェ!!!!!」ウワーン
112 :黒子毛2011/04/04(月) 15:50:20.35 ID:C5us+t3/0

黒柳「ふん、まあいい」

河内「いいんかい」

黒柳「丁度帰れる可能性が見つかったところだ。ハゲに頼らずともどうにかなる」

スパ河「もうハゲとらんわ!見んかいこの頭、フッサフサやで!」



打止「ま、待ってー!ってミサカはミサカは突然走り出したあなたを追いかけてみるー!」
113 :黒子毛2011/04/04(月) 15:51:36.56 ID:C5us+t3/0

河内「―――いや待たんかい。帰れる可能性やと?」

河内「何や、帰るならもう一度東のパンを食べればエエだけやないか」

黒柳「馬鹿かお前は。やはりハゲだな」

河内「……もうツッコまんわ」
114 :黒子毛2011/04/04(月) 15:52:09.49 ID:C5us+t3/0

黒柳「それが出来ればもとよりこんな苦労はせん」


黒柳「何故かこの世界に来た時点で、手に持っていたはずの東のパンはどこかへ消え去っていた…」

河内「そ、そういえば…!ワイが東に作ってもらったパンも消えとる!」

黒柳「つまり新しく作るしかないのだ。元の世界に帰れるほど美味いパンをな」

河内「なんてことや……いや、なんやて……」



打止「ねえねえ黒やん、この人は誰?ってミサカはミサカはすっごい爆発頭の登場に興奮してみる」クイクイ

黒柳「黒やん……」
115 :黒子毛2011/04/04(月) 15:52:36.45 ID:C5us+t3/0

アレイ☆「…ふふ」


アレイ☆「どうやら私のプラン通りに動いてくれているようだな」

アレイ☆「黒柳亮」

アレイ☆「君は完全なイレギュラー分子だが、同時にとてつもない可能性を秘めている」

アレイ☆「このまま行けば、絶大な結果を得ることが出来るだろう」


アレイ☆「…ふふ」ニヤニヤ





エイワス「アレイスター、その笑いやめてくれ」ゾクッ
116 :黒子毛2011/04/04(月) 15:53:23.07 ID:C5us+t3/0

打止「じゃあかわちーは黒やんと同じところから来たのー?ってミサカはミサカは興味津々!」

河内「そうやでー。だから早く帰らんといけんのや。友達が待っとるからなー」

打止「あははっ、かわちーの喋り方面白いねってミサカはミサカは真似してみるんやでー!」

河内「打ち止めちゃんの口癖も相当やと思うんやけどなー、って河内は河内はツッコミを入れてみるんやでー!」


黒柳「黒、やん……」

黒柳「……短い夢だったな」
117 :黒子毛2011/04/04(月) 15:53:50.39 ID:C5us+t3/0

打止「」アハハハー

河内「」ウフフフー



黒柳「お前ら、初対面なのに仲良いな…」


河内「へへ、伊達に弟妹たちの世話してへんでー。子供相手ならワイの独壇場じゃーい」

打止「じゃーい!」


黒柳「…うぐ、何かハゲに負けた気がする」
118 :黒子毛2011/04/04(月) 15:57:39.44 ID:C5us+t3/0
今日はここまで。

バイトが続くので明日明後日は来れるか分かりません。
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2011/04/04(月) 16:54:48.87 ID:/PSN5fY0o
なんて懐かしいネタをww
これは支援せねば
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/04/04(月) 17:10:05.62 ID:jWIulRyBo
打ち止めかわいいな
121 :黒子毛2011/04/04(月) 18:08:32.25 ID:C5us+t3/0
レスありがとうございます。

ジャぱんはもともとの流れがフザけてるので強引に進めやすいですww
個人的に『世界レベール』がツボ。


さっきの投下が中途半端な部分で切れてしまったので、1つですが投下します
122 :黒子毛2011/04/04(月) 18:08:59.72 ID:C5us+t3/0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜




河内「ほー、じゃあ黒やんは太陽の手を持ったパン職人を探しとったっちゅうわけか」

黒柳「そういうことだな」


河内「何や黒やん、太陽の手ならワイがガントレット持っとるやないか。ワイがパン作ればええんのとちゃう?」

黒柳「……」シラー

河内「…な、何やその目は」

黒柳「河内、お前それは本気で言っているのか?」


黒柳「お前の技術で、東のパンを再現できると?ん?もう一度言ってみろハゲ。あ?」

河内「…生意気言ってすみませんでした」

打止「関西弁抜けてるよかわちー」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 18:52:00.82 ID:Fjjg4tH30
実際ガントレットは天然物よりも劣るって作中で言ってるしね
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 19:49:55.34 ID:4fAR2/mN0
たぶん大丈夫、原作のこのあたりからジャパンはインフレしてて河内でも一般人に超次元リアクションをとらせることができるから・・・・実験者はイカデックスさんに犠牲になってもらうしか・・・・・
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本)[sage]:2011/04/04(月) 19:55:19.29 ID:HNClUP76o
お花畑の出番か……
126 :黒子毛2011/04/04(月) 21:08:10.37 ID:C5us+t3/0

初春「ねえねえ佐天さん」

佐天「んー?どうした初春ぅー、何かいいもん見つけたかー?」

初春「このコンビニの新商品らしいんですけど、このジャぱんってやつ!すごく美味しそうじゃないですか?」

佐天「えー……なんかネーミングセンス悪ぅ」

初春「そうですか?」

初春「イギリスパン・ドイツパン・フランスパンがあるんですから、ジャぱんがあったって良いじゃないですか。私は好きですよ?」

佐天「うーん、じゃあ一つずつ買ってみよっか?」

初春「はい!」




<アリガトアッシター




初春「さてさて…じゃあ早速」ゴソゴソ

初春「いただきまーす」ハムッ

初春「……」モグモグ

初春「……」ゴックン


初春「ッ!?」


おや?初春のようすが…





初春(本体)「がおー」ウネウネ

初春「」



初春「ぎゃーっ!?何か育ってる!育ってますー!!」

初春「た、助けてください佐――――…


初春「天、さん…?」



佐天「」チーン


初春「ええええっ!?さ、佐天さん!」

初春「うそ…息してない!」

佐天「」チーン

初春「ど、どうしようどうしよう……!」

初春「あああ、どうしてこんなことに…そうだ、佐天さんの食べたパンは一体」ゴソゴソ


初春「『ジャぱん44号』…?」


初春「あああんもう!誰か助けてー!」

佐天「むちゅー」ギュー

初春「生き返った!佐天さん生き返った!」
127 :黒子毛2011/04/04(月) 21:10:01.00 ID:C5us+t3/0
>>125に捧ぐ
128 :黒子毛2011/04/04(月) 21:26:32.93 ID:C5us+t3/0
>>126は本編とは関係ありません
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/04/04(月) 21:55:28.71 ID:COPuJqL+0
え?育った奴はどうなった!?
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2011/04/04(月) 22:42:19.64 ID:PuinMZzHo
>>125が言いたかったのは保温能力かと……

ていとくんの未元パン……
131 :黒子毛2011/04/04(月) 23:03:28.02 ID:C5us+t3/0
なん…だと…
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/04(月) 23:11:54.98 ID:Y3mo8ppF0
発火能力とかいるから割と余裕だよな擬似太陽の手見つけるの
問題はパン作りの技術とセンスか
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/05(火) 00:18:39.97 ID:sIxqseAWo
時空移動するほど美味いパン?そんなもん炊飯器で余裕じゃん
134 :黒子毛[sage]:2011/04/05(火) 01:18:33.41 ID:gDEo4orP0
あのほわほわする2号ですか…

昨日炊飯器買ったしやってみるかな
135 :黒子毛2011/04/05(火) 01:51:13.22 ID:gDEo4orP0
ssは今3分の2くらいです。
これが終わったら窒素通行を書く予定

今度こそシリアス書くんだ俺…

前スレ
麦野「はまづらを監視したい」垣根「ないわ」
136 :黒子毛[sage]:2011/04/05(火) 01:52:47.51 ID:gDEo4orP0
おうふ

「無いわ」だった
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/05(火) 21:14:19.20 ID:2vlCvCs/o
あんたのは…どう頑張ってもシリアルになる気がする
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2011/04/05(火) 22:37:14.55 ID:gDEo4orP0

一瞬意味が解らなかった


今に見てろこんちくしょー
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/05(火) 22:47:01.27 ID:NiOseh7Go
>>138
名前欄忘れてるぞwwwwwwwwwwwwwwwwww
140 :黒子毛2011/04/05(火) 23:54:52.41 ID:gDEo4orP0
>>139
うあああああああああなんてこった


こんな時間ですが投下します
141 :黒子毛2011/04/05(火) 23:55:22.26 ID:gDEo4orP0

河内「それで打ち止めちゃん、その噂の我らが救世主はんはどこにおるんや?」

打止「今から黒やんと迎えに行くところなの、ってミサカはミサカは答えてみたり」
142 :黒子毛2011/04/05(火) 23:56:10.34 ID:gDEo4orP0

黒柳「確かこのあたりだったな。さっき彼と鉢合わせしたのは」

打止「あなたー!どこにいるのーってミサカはミサカは叫んでみたりー!!」


黒柳「……」

打止「……」


黒柳「出てこないな。やはりもうどこかに行ってしまったかな」

打止「ううん、そんなことはないと思うよってミサカはミサカは女の勘ってやつを感じてみたり」

打止「あの人はその気になればどこにいてもミサカの声だけを聞き分けられるし…」

黒柳「ではどうして出てこないんだ?」

打止「あの人は自分だけで抱え込むのが悪党とか美学とか思ってる厨二な所があるから、多分姿は見せないつもりなんだと思う」

黒柳「豹変したよこの子」


打止「だから…」
143 :黒子毛2011/04/05(火) 23:56:52.34 ID:gDEo4orP0


打止「キャー助けて一方通行ー!フケ顔のおじさんとツンツン頭の不審者に襲われちゃうーってミサカはミサカは嘘八百を吐いてみたり!」


黒柳「なっ!?」

河内「なんやてー!?」


ドドドドド…



打止「あ、やっぱり来たよ」




一方「打ち止めァァァァァァ―――――――ッ!!!!」

144 :黒子毛2011/04/05(火) 23:58:03.75 ID:gDEo4orP0

河内「ほんまに来たで……」


一方「テンメエェェ―――――ッ!!!!俺の打ち止めに手ェ出しやがってどォなるか分かってンだろォなァ――――!?」

一方「――――あァ?お前はさっきの第二位…」


黒柳「どうも」

河内「ほんで打ち止めちゃんはこっち」

打止「久しぶりだねあなたー!ってミサカはミサカは感動の再会の常套句を使ってみたり」

一方「は?」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/05(火) 23:58:09.80 ID:2vlCvCs/o
ああ、やっぱり第一位は歪みねェなァ
146 :黒子毛2011/04/06(水) 00:00:42.11 ID:VJkGu+090

一方「イヤ待て、今俺はオマエの悲鳴が聞こえたから駆けつけたワケで…」

一方「え?あの…なンでお前爽やかな微笑み爆発させちゃってンですかァ?」



打止「…あ、あははははー」

一方「……」

一方「あの、打ち止めさン?」


打ち止め「」テヘッ


一方「騙しやがったなこンクソガキがァァァァ――――!!!」
147 :黒子毛2011/04/06(水) 00:06:53.69 ID:VJkGu+090

打止「あぅう痛いー、ってミサカはミサカは頭のたんこぶを抑えてみたり…」

一方「まだ終わらねェぞオイ。この俺を騙してくれやがった理由を聞いてねェからなァ」

河内「鬼やな」


打止「でもねあなた、それでもさっきのあれは嬉しかったよってミサカはミサカは頬を赤らめてみたり」

一方「…あァ?何言ってんだ黙らねェとコロスぞ打ち止めさンてかやめてくださいお願いしますマジでやめて」


打止「俺の打ち止めに手ェ出しやがって、どォなるか分かってんだろォなァ(キリッ」

一方「うおあああああああああああああああっはっはっは」
148 :黒子毛2011/04/06(水) 00:07:41.87 ID:VJkGu+090



一方「―――太陽の手ェ?」


149 :黒子毛2011/04/06(水) 00:08:20.24 ID:VJkGu+090

一方「まァ血流操作を使えば楽勝だなァ」

打止「ほんと!?」

一方「あァ?当たり前だろォが、俺を誰だと思ってやがる」フフン


一方「ようは発熱させてェ体の部位に流れ込む血液量を多くしてやればいい。ついでに血管も拡張させてな。それだけでハイ終了ってワケだ」

黒柳「成程。つまるところ太陽のガントレットお手軽強化バージョンということか」


打止「ほほー!じゃあ早速なんだけど、この人たちが困ってるみたいだから助けてあげてってミサカはミサカは頼み込んでみたり!」
150 :黒子毛2011/04/06(水) 00:09:09.67 ID:VJkGu+090

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜




黒柳「―――――というわけだ」

一方「はーン。リアクション云々のくだりは意味分かンねェが…」

一方「つまりオマエらは温けェ手を必要としているわけだ」

打止「そういうわけなのでよろしくどうぞー!ってミサカはミサカはちょっと砕けてみたり」



一方「…ハッ。バカバカしィ」
151 :黒子毛2011/04/06(水) 00:11:10.65 ID:VJkGu+090

一方「なァーンで俺がそンな面倒臭ェ事しなきゃならねェンですかねェ?協力することによって俺になンかメリットでも発生するンですかァ?」

黒柳「う…それは……」

河内「もっ、もれなくボランティア精神の大切さを学べるで!」

打止「何言ってんだこいつ」

河内「ちくしょう」
152 :黒子毛2011/04/06(水) 00:12:26.08 ID:VJkGu+090
とりあえずここまで。
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/06(水) 00:17:00.22 ID:OTGIMEEUo


打ち止め「アナタの作ったおいしいパンが食べたいなってミサカは上目づかいで尋ねてみる…ダメ?」

これで一発だろ
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/06(水) 00:33:10.43 ID:IT4EDuBfo
乙乙!
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2011/04/06(水) 00:58:56.87 ID:sl4RYvzh0

打ち止めが黒い……ひらがな無くなったし
156 :黒子毛2011/04/06(水) 01:12:40.20 ID:VJkGu+090
>>153
なんという破壊力
採用させていただいてもよろしいでしょうか、割と本気で
157 :黒子毛2011/04/06(水) 01:15:08.57 ID:VJkGu+090
みなさんレスありがとうございます。

金曜から高校生なので、夕方の更新は無くなります。そこまで続けばの話ですが。
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/06(水) 01:39:24.61 ID:OTGIMEEUo
ミサカの血統の…ダメ?はエースでジョーカーでワイルドだからなぁ
採用は任せる
159 :黒子毛2011/04/06(水) 02:34:03.84 ID:VJkGu+090
おお

切り札いただきました――――!
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/06(水) 07:49:31.32 ID:+w6RJqcR0
インデックスが河内達のパンを食べて色んなリアクションをする展開はマダー
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2011/04/06(水) 11:00:32.55 ID:eo8SVXQJo
うっかりペンデックス発動しそうだな
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/06(水) 11:30:21.12 ID:XXLuIENJ0
ペンデックスがパンの美味しさを語るとか何それ見たい
163 :黒子毛2011/04/06(水) 12:16:55.01 ID:VJkGu+090
俺も見たい

がそんな展開はない



再開
164 :黒子毛2011/04/06(水) 12:17:23.36 ID:VJkGu+090
作詞:前田亘輝 作曲:春畑道哉


Everybody
One Two Three Four
ボロボロになったって 昨日の自分には
負けられない

たとえ打ちのめされようとも 休むワケにいかない
いつでも 時間は待っててくれやしないから

強くなきゃ守れない 夢も愛も
何度泣いても あきらめないでね
カッコよく 思うようにはいかない 最初から
誰だって 傷だらけのhero

投げ出してしまうのは 簡単だけど
寂し過ぎるね

君にもあるだろう 言葉じゃ伝えきれない痛みや
悔しさ 悲しみ 込み上げる想いが

弱ければ失う 僕も君も
落ち込んでばかりいたんじゃ ダメだね
転んでも構わない 汗まみれでもう一度
輝いて 泥だらけのhero

Oh Yeah
いつか笑い飛ばせる そんな日が来るまで
今は どんなに辛くても歩き続けよう

強くなきゃ守れない 夢も愛も
何度泣いても あきらめないでね
カッコよく 思うようにはいかない 最初から
誰だって 傷だらけのhero
Wow...
165 :黒子毛2011/04/06(水) 12:17:54.84 ID:VJkGu+090

すまん
意味の分からん誤爆をした

コピーを押してなかったようだ
166 :黒子毛2011/04/06(水) 12:18:20.43 ID:VJkGu+090

一方「大体オマエらに義理があるワケでもねェのに、第二位なンぞに手ェ貸すかよ」

一方「フザけンじゃねェ。これで話は終わりだァ、二度とそのツラ見せんな」

黒柳「ま、待ってくれ!」
167 :黒子毛2011/04/06(水) 12:19:01.98 ID:VJkGu+090

打止「おねがいあなたー!この人たちはミサカの恩人なのーってミサカはミサカは立ち去ろうとするあなたに抱きついてみる!」

一方「う、おゥッ!?」


打止「……」ギュー

一方「……」ズキューン


打止「……」ギュッ

一方「――――y j r p 萌 q w」バサッ


打止「……アナタの作ったおいしいパンが食べたいなってミサカはミサカは上目づかいで尋ねてみる…ダメ?」ギュー

一方「あかン、俺もォあかンわ」
168 :黒子毛2011/04/06(水) 12:19:35.21 ID:VJkGu+090

一方「…チッ」


一方「仕方ねェ。分かった、やってやるよ」

黒柳(チョロい…)

河内(チョロい…)


打止「ありがとうあなたー!」ギュー

一方「――――y j r p 萌 q w」バサッ
169 :黒子毛2011/04/06(水) 12:20:01.88 ID:VJkGu+090

黒柳「これで太陽の手の問題はクリアされた」

河内「じゃあ次は…材料の問題やな」

河内「東と冠、どんな材料使ってたかのー」

黒柳「いや、その点は心配ない」

河内「は?何でや?」
170 :黒子毛2011/04/06(水) 12:20:39.08 ID:VJkGu+090

黒柳「材料ならば分かっている。私の味覚をナメるな河内」

黒柳「クソ不味いフランスパン、ウニ、最高級有精卵の身土不二、そしてゴミ袋、(ry―――」

黒柳「身土不二は同レベルの有精卵で代用すればいいだろう」

黒柳「これは焼きたて!!9の試合ではないからな」

打止「学園都市なら食材は何でも揃うしね、ってミサカはミサカは(ry」
171 :黒子毛2011/04/06(水) 12:21:05.19 ID:VJkGu+090

黒柳「更に工程も把握しているから問題無い」エヘン


河内「凄いで黒やん!ワイでさえ全部は把握してへんかったのに」


黒柳「事情をまったく知らされずに不味いフランスパンだけ作っていたからなお前は……」

河内「……」

黒柳「……」




黒柳「負けるなよ、河内」ポン

河内「うわ――――ん!!みんなキライや――――!」
172 :黒子毛2011/04/06(水) 12:22:34.41 ID:VJkGu+090

一方「オーイ、ちょっと待てェ」


一方「確かに材料はその辺のスーパーでも買える。その点はクリアだ」

一方「だがそもそも俺はパン職人じゃねェ。それでも良いのかァ?」


黒柳「問題無い。なあ河内」ギラッ

河内「そうやでー。これからワイと黒やんで徹夜のスパルタ授業するからな」ムキッ



一方「」
173 :黒子毛2011/04/06(水) 12:23:24.37 ID:VJkGu+090

一方「ちょ待てェ!!俺は仕事があンだよォ!そンなにやってられっかァ!!」

prrrr

prrr


一方「あァ?…メールかァ」ピッ




From:土御門

件名:臨時の有給だぜい


 統括理事長から直々に指令が入った。
 お前はこれから一週間長期休暇だそうだ。拒否権は無し。
 給料に関しては有給扱いになるそうだから心配するな。

 羨ましいぞ畜生




一方「」
174 :黒子毛2011/04/06(水) 12:23:54.37 ID:VJkGu+090
今日はここまで
175 :黒子毛2011/04/06(水) 19:30:07.06 ID:VJkGu+090
書き溜めが尽きそうなので、明日は投下無しです。
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/06(水) 20:19:45.77 ID:IT4EDuBfo
まじか…待ってる
177 :黒子毛2011/04/09(土) 01:54:10.14 ID:2dEtJQsa0

一方「どォいうこったこりゃァ……」


黒柳「よし決まりだな。では行くぞ」

一方「いやちょっと待て、まだ徹夜の特訓やるとは言ってねェぞ」

打止「キッチンはウチのを使うと良いよー。結構ゴーカなマンションだからオーブンもあるはず!ってミサ(ry」

黒柳「悪いな打ち止め、世話になる」

打止「かまへん」

一方「打ち止めァ…」
178 :黒子毛2011/04/09(土) 01:54:55.36 ID:2dEtJQsa0








一方「ちょ、助―――…」ズルズル








179 :黒子毛2011/04/09(土) 01:55:28.56 ID:2dEtJQsa0

黒柳「違う!もっと手早く!はい腰を入れて!」

一方「は、はいィィ!!」バババ

河内「まだまだやで!そんなんじゃあ生地が粘らへんでー!」





黄泉川「一方通行、お前ウチのキッチンで何やってるじゃん…?」ポカーン

芳川「パン作りらしいわ。ほら愛穂、これ試作品だけどなかなかイケるわよ」

黄泉川「まったく、桔梗も食べてないで少しは外へ出て動くじゃん……」


黄泉川「お、確かに美味い」モグモグ
180 :黒子毛2011/04/09(土) 01:56:04.03 ID:2dEtJQsa0

黒柳「ハイイッチニィ、イッチニィ!」


一方「」チーン


黒柳「おいくたばるな!起きろ!」

一方「」チーン


河内「仕方ない、最終兵器の出番やな」

河内「頼んます先生」


打止「がんばってあなたー!」キャー



一方「うおォォォォォォオオオッ!!!!!」バババババ

黒柳「な、なんというパンさばきだ…」
181 :黒子毛2011/04/09(土) 01:56:30.56 ID:2dEtJQsa0

河内「おっ、試作品やけどこりゃなかなか美味いでえー!」

打止「かわちー、体が赤く光ってるよ?ってミサカはミサカはなんとなく強そうなかわちーを見上げてみたり」

河内「まだスーパーカワーチにはなれへんみたいやな。界王拳5倍が限度か…」ゴゴゴゴゴ

打止「おおーっ!すっごいムキムキになってるけど何か痛そうだよかわちー、てミサカはミサカは変身を止めてみる!」


河内「大丈夫である。私は聖人だ」

打止「ムキムキ違いなのである」

アックア「出番はまだなのである」
182 :黒子毛2011/04/09(土) 01:57:06.70 ID:2dEtJQsa0
短いが今日はここまで
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/10(日) 01:32:58.33 ID:xVE3jKhlo
乙!
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)[sage]:2011/04/10(日) 06:02:06.84 ID:jFASJJ5Oo
打ち止めァ…
185 :黒子毛2011/04/11(月) 08:29:31.23 ID:in6H/h4F0

一方「」ゼエゼエ

黒柳「あれから7日が経った。つまり今日が最終期限だ」

河内「とりあえずパンは焼けたな」



黒柳「では……いざ!」


河内「実食!!」



打止「おー!ってミサカはミサカはドキドキしながらリアクションを待ってみたり!」
186 :黒子毛2011/04/11(月) 08:29:58.95 ID:in6H/h4F0

黒 河「馬喰!!」バク



打止「……」ドキドキ


黒柳「……」モグモグ

河内「……」モグモグ




河内「お」






河内「おおおおおおおおっっ!!!??」グゴゴゴゴ

187 :黒子毛2011/04/11(月) 08:31:38.51 ID:in6H/h4F0








河内「」チーン





黒柳「」チーン










打止「は?」






188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2011/04/11(月) 08:32:07.60 ID:in6H/h4F0



河内「あ、危なかった…界王拳の過剰使用で死ぬところやった」

黒柳「やはり一週間ではスーパー野菜人まで届かなかったか…」

黒柳「せいぜい界王拳30倍が限界だ」


一方「そンな……」

芳川「一週間徹夜してこれかよ」

打止「これはひどい」


一方「黙れ」
189 :黒子毛2011/04/11(月) 08:32:52.55 ID:in6H/h4F0

一方「な、なァ……」コヒュー…コヒュー…

黒柳「何だ?無駄口をきく暇があったら手を動かせ、手を」


黒柳「ただでさえ急ピッチで再特訓しているのだからな。このままでは今日が終わってしまうぞ」


一方「今思ったンだがよォ、何も血流操作は俺の手じゃなくても良いンじゃねェのかァ?」

河内「何やて?」



一方「黒柳、オマエ一応パン作れるんだろォ?ならオマエの手を血流操作で温めれば…」

黒柳「……」

河内「……」


一方「はァーいオマエら屋上でェす」
190 :黒子毛2011/04/11(月) 08:33:28.61 ID:in6H/h4F0

黒柳「出来た……」



スーパートロアブリ「」

ウニ茶碗蒸しパン「」




河内「流石黒やんやな。坪塚のパンの完成度もバッチリやで!」

一方「お、俺の7日間は一体何だったンだ…」ピクピク

打止「大丈夫ー?ってミサカはミサカは筋肉痛で動けないアナタをマッサージしてみる…」モミモミ


一方「あだだだだァ―――――ッ!!!」ビリビリ


打止「わーっ!?」
191 :黒子毛2011/04/11(月) 08:34:43.25 ID:in6H/h4F0

一方「さ、さわンな…頼むから今は……さわンな…」ガク

打止「あなたーッ!?」



芳川「ともあれ、これで黒柳さん達は元の世界に帰れるのね?」

黒柳「ああ。ようやくこの物騒な世界ともおさらばだ」

河内「一時はどうなることかと思ったでー」

黄泉川「よかったよかったじゃん」










エイワス「悪いね。そうはいかんよ」
192 :黒子毛2011/04/11(月) 08:56:38.58 ID:in6H/h4F0
とりあえずここまで。

そろそろ懐かしのキャラをもう一人追加しようかなとか考えてます
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 11:39:57.21 ID:AJ3WbLhZo

wktkして待つぜ
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/12(火) 22:50:00.75 ID:7fTHXCTvo

なるほど、模糊山か
195 :黒子毛2011/04/13(水) 00:33:30.50 ID:uQS7IrUr0

黒柳「な!?」

河内「何やお前!どこから入ったんや!?」

エイワス「ああ、身構えなくていい。私は何も危害を加える気はないし、これはただの立体映像だ」


エイワス「ただ彼に通信の仲立ちをしてほしいと頼まれたのでね……おい、アレイスター出ろ。もういいぞ」


エイワス「早くマイク着けろ。何?着け方がわからんだと?これだからひきこもりは…ああ違う、それは耳に入れるものじゃなーい!」

エイワス「カメラに入ってないっての…おい、いい加減にしろ!」


黒柳「……」
196 :黒子毛2011/04/13(水) 00:34:45.41 ID:uQS7IrUr0

アレイ☆「こ、これでいいのか?う、う゛ん!あーあー。只今マイクのテスト中」

エイワス「おい、もうカメラ回ってる回ってる!」

アレイ☆「え?バ、バカ!先に言えこのマヌケ!」

黒柳「……」



アレイ☆「あ、あー……えー…」

黒柳「……」

アレイ☆「……」ダラダラ


アレイ☆「……」オホン

アレイ☆「では気を取り直して…」
197 :黒子毛2011/04/13(水) 00:35:33.65 ID:uQS7IrUr0

アレイ☆「初めまして。計画通り、よくやってくれたね黒柳君」ゴゴゴゴゴ

黒柳「だ、誰だ貴様は!?」

芳川「あ、その悪役ノリ乗ってあげるのね」

黒柳「ノリというのは大事なものだ。自分が散々無茶なリアクションをしているから無下にも出来ん」
198 :黒子毛2011/04/13(水) 00:36:01.36 ID:uQS7IrUr0

アレイ☆「私は君のパンの完成を心待ちにしていた者だよ。時空をも超えるパン…興味深い」

アレイ☆「悪いがそのパン、頂くよ」

黒柳「ふざけるな!このパンは私の物だ!!」



アレイ☆「突入」
199 :黒子毛2011/04/13(水) 00:37:48.38 ID:uQS7IrUr0


ドゴッ!!


黄泉川「!?な、何じゃん!?」

芳川「駆動鎧で壁を壊すなんて……酷いことするわね」


駆動鎧×20「「「」」」ゾロゾロゾロゾロ



河内「く、黒やん!何やエラいゴツい鎧着た奴等がぞろぞろ家に入ってきたで!」

黒柳「くそっ、やはりこの街はイカれているぞ!」


駆動鎧「」グオッ


黒柳「!」

河内「危ないで黒やん!」




カチ



一方「うおォォォッ!!!」

駆動鎧「!」ガキッ


河内「一方通行!?」
200 :黒子毛2011/04/13(水) 00:38:20.86 ID:uQS7IrUr0

一方「オマエらァ!今のうちにそのパンを食べろ!!」


一方「こいつらは俺が抑える……!さっさと元の世界に帰っちまえ!」

黒柳「何を言っている!お前を見捨てて行くなんてこと出来るわけがないだろう!」

打止「やっすい茶番してねえでさっさと帰れよ」


一方「ンなこと言ってる場合かァ!?オマエらが残っててもどうにもならンだろォがァ!」


黒柳「くっ、それは…」

河内「おい黒やん、これを!」

黒柳「!」

黒柳「―――そうか!」
201 :黒子毛2011/04/13(水) 00:41:37.28 ID:uQS7IrUr0

黄泉川「な、何をする気じゃんあの子たちは…?」


一方「黄泉川ァァァ!!テメエらもさっさと逃げろォォ!」

芳川「無茶よ一方通行!あなた筋肉痛でヘロヘロじゃないの、そんな状態のあなたを置いていけないわ!」

打止「地味にジワジワ痛むはずだよー!ってミサカはミサカはー(ry!」

一方「じゃァどォすりゃいいンだよォォ!!」




ボッ!!




一方「―――はァ?」


打止「か…かわった……」


黄泉川「打ち止め、誰のモノマネしてるじゃん…?」

ニート「ぶるああああ」
202 :黒子毛2011/04/13(水) 00:42:19.06 ID:uQS7IrUr0

スパ黒「ス―パ――クロヤナ―――――ッギ!!」ビリビリ


スパ河「スーパーカワーチやでー!!」ビリビリ



一方「んな…」


駆動鎧×20「「「!」」」ザワザワ
203 :黒子毛2011/04/13(水) 00:42:57.67 ID:uQS7IrUr0

スパ黒「スーパートロアブリだけを食べれば問題ない!スーパークロヤナーギにパワーアップだ!」

スパ黒「そしてどうやら太陽のガントレットで作ったおかげで、スーパートロアブリの完成度も上がっているようだ」

スパ河「今のワイらはただのスーパー野菜人やないで!」


スパ黒「超黒柳だ」

スパ河「超河内だ」


打止「ほう…」

黄泉川「Mっパゲになっただけじゃん」
204 :黒子毛2011/04/13(水) 00:44:14.62 ID:uQS7IrUr0

スパ河「そして更に!」


スパ黒河「「フュ――――ー……」」


スパ黒河「「ジョン!!はっ」」
205 :黒子毛2011/04/13(水) 00:44:41.40 ID:uQS7IrUr0

チャラララ〜(例のリアクションBGM)




カワヤナーギ「黒柳と河内が合体して…カワヤナーギってとこかな」ゴゴゴゴゴ

カワヤナーギ「そして…」

超カワ「こいつがスーパーカワヤナーギ!!」ボッ


駆動鎧×20「それが…どうした――――――――ッ!!」


黄泉川「こいつらしっかりノってやがるじゃん」

芳川「ちなみに私はふとっちょブウ派よ」

一方「俺はガリ派だ」
206 :黒子毛2011/04/13(水) 00:45:07.58 ID:uQS7IrUr0

―――――――――
207 :黒子毛2011/04/13(水) 00:45:34.46 ID:uQS7IrUr0

ふとっちょ×20「」チーン


一方「すっげェー……これが審査員(ブレッドジャッジ)の力ってヤツかァ」キラキラ

アレイ☆「ぜ、全滅…」

エイワス「これはひどい」

アレイ☆「黙れ」
208 :黒子毛2011/04/13(水) 00:49:02.24 ID:uQS7IrUr0
とりあえずここまで

懐かしキャラは次々回以降になりそうです。
ジャぱんじゃアイツが一番好き。
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/13(水) 01:01:04.23 ID:+lheq66j0
乙!
通行さん目がキラキラしてるwwww
210 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 11:56:23.82 ID:Y+VSDjkg0
とりあえず生存報告

先週から高校やら何やらが忙しくなかなか進まない
けどとりあえず書いてはいます
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]:2011/04/18(月) 22:21:12.15 ID:jnehvRHDo
気長にまている
212 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:42:22.10 ID:Y+VSDjkg0
>>211
ありがとう


でもちょっと申し訳ないので、PCに眠ってた小ネタ投下しときます。
213 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:45:03.26 ID:Y+VSDjkg0

上条「俺の説教に常識は通用しねえ」一方「」
214 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:45:45.06 ID:Y+VSDjkg0

上条「いいぜ……お前が本気で俺から金を奪おうなんて思ってるなら、まずはそのふざけた幻想をぶち[ピーーー]!」


店員「……あの、お客様。レジが詰まっておりますので、お早くお願いします」

上条「……」




上条「1980円でしたね」チャリーン
215 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:46:11.22 ID:Y+VSDjkg0

上条「ふう、とりあえず今日のそげ分は補給できたな。力が湧いてきた」


御坂「ちょっとアンタ!」

上条「……ビリビリか」

御坂「だからビリビリじゃなくて御坂美琴!今日こそは勝負してもらうわよ!」ビリビリ


上条(まただよこの迷惑女。いい加減諦めてくれねえかな)

上条(……)ピーン

上条(今日はもう充分なんだけどな……まあ一応やっとくか)
216 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:46:37.49 ID:Y+VSDjkg0

上条「御坂」

御坂「なによ」

上条「いいぜ……」

御坂「!しょ、勝負してくれるの!?」パァァ


上条「お前が能力で脅して無理矢理勝負させるってんなら、まずはそのふざけたお花畑頭をぶち壊す!」

御坂「…は?」



上条「あ、もしもしアンチスキルですか?はい、今第6学区で超電磁砲に襲われてまして」ハイ
217 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:47:13.47 ID:Y+VSDjkg0

上条「今日は2回もそげぶしてしまった……そげ分がみなぎってるぜ」ムラムラ


上条「ただいまー」ガチャ

禁書「おかえりなんだよとうま!さっそくご飯を作ってほしいかも」

上条「おいおいインデックスさん、まだ夕方4時ですよ?」

禁書「Oh...」

上条「けど、上条さんは今溢れんばかりのそげ分を手に入れたので機嫌が良いんだ。何か間食でも作ってやるよ」

禁書「ほ、ほんと!?」

上条「ああ……お前が腹が減ってるってんなら、まずはそのふざけた腹の虫をぶち[ピーーー]!」



上条「あ、またそげぶ…」
218 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:47:42.93 ID:Y+VSDjkg0

上条「そげ分が……そげ分が……」シュウウ

禁書「と、とうまの体からものすごく暑苦しい蒸気が吹き出ているんだよ」アワワ

上条「ヤバイヤバイ、体に収まりきらないそげ分が本当に溢れてきやがった」


上条「今の俺は上条じゃない……超(スーパー)上条だ」

禁書「」
219 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:48:11.44 ID:Y+VSDjkg0

超上条「とはいえこれ以上のそげぶ過剰使用は本気でヤバい。俺の体が保たねえ」シュウウ

超上条「今日のうちにあと一回でも使ってしまえば、命に危険が及ぶ」シュウウ

禁書「とうまのそげぶにはそんな副作用があったんだね……!」ガクガク

超上条「ああ、軽く済んでもそげぶに意識を乗っ取られてしまうかもしれない」シュウウ

禁書「そげぶに意思があるの!?」

超上条「多分周りの人間を無差別にそげぶしまくるだけのモンスターになるな」シュウウ

禁書「とうま、今日はもう絶対そげっちゃ駄目なんだよ!」

超上条「ああ。俺もまだ死にたくはないからな……もし誰かが俺にそげぶさせようってんなら、まずはその幻想をぶち殺……あ」シュウウウウウ







超上条「」ドカーーーーーン



禁書「とうま―――――――!?」
220 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:49:32.82 ID:Y+VSDjkg0

禁書「あわわわわ…どうしよう、とうまが爆発しちゃったんだよ!」

スフィンクス「いや違う……上だ!」キッ

禁書「!?と、とうまの爆煙が集まっていくんだよ……!」

禁書「あ……あ………」



神浄「ブゥ――――――――――ッ!!!!」
221 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:49:59.85 ID:Y+VSDjkg0

神浄の討魔「……」

禁書「な、なにものだ……!?」


神浄の討魔「……」

神浄の討魔「とっくにごぞんじなんだろ!?」



神浄の討魔「おだやか過ぎる生活事情を抱えながら、激しいそげぶによって目覚めた伝説の戦士……」

神浄の討魔「絶対能力者(神ならぬ身にて天上のそげぶにたどり着くもの)、上条当麻だ!!」
222 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:50:25.68 ID:Y+VSDjkg0

禁書「と、とうまがおかしくなっちゃったんだよ……」アワアワ

神浄「ん?俺がおかしい?」





神浄「……いいぜ」
223 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:51:18.62 ID:Y+VSDjkg0

神浄「お前が俺を変質者扱いするってんなら、まずはその幻想をぶち[ピーーー]!!」パキーン

禁書「……」

神浄(……つい調子に乗ってそげぶしてしまった。神浄になったからってそげぶが本当に効くワケなかった。今では反省しているごめんなさい)


禁書「……」





禁書「とうまこそ最高のそげぶerなんだよ」

神浄「オラわくわくしてきたぞ」
224 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:52:40.30 ID:Y+VSDjkg0

神浄「さて、街に出たはいいが良いそげぶ相手が見つからない。早くこの力を他のヤツにも試したいんだが」

禁書「あ!とうま、あの高級レストランに良いカモがいるんだよ!」

神浄「なに?」




一方「君の瞳に乾杯」チン♪

打止「きゃー、ってミサカはミサカはイメチェンした一方通行にときめいてみたり!」





神浄「」

禁書「」
225 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:53:07.19 ID:Y+VSDjkg0

神浄「……」

禁書「……」



神浄「ふざけんなよ……」

禁書「!?」


神浄「オイ一方通行!テメェ!!」

一方「あァ?……って三下さンじゃないですかァ」

神浄「何やってるか解ってんのかお前、ん?」


一方「何って…あァ、この喋りですかァ?打ち止めさンが素直な貴公子風にイメチェンしないとMNW切るって言うもンでェ」

神浄「一方通行ェ……」
226 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:54:08.49 ID:Y+VSDjkg0

神浄「テメェ、それでいいのかよ?」

一方「……この俺、イヤ僕の在り方に何か文句があるんですかァ?」


神浄「決まってんだろうが!!」

一方「」ビクッ

禁書「と、とうまのそげぶが始まったんだよ……!」

一方「な、なンだァ……?」ビクビク

神浄「……」



神浄「ゴメンちょっとネタ切れた、シンキングタイム下さい」
227 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:56:01.07 ID:Y+VSDjkg0

神浄「…あのそげぶ……流用して……」ブツブツ

一方「……」

神浄「……よし」

禁書「決まった!?とうま!」

神浄「ああ……俺史上最高のそげぶを披露してやるぜ」フフン

禁書「期待大なんだよ!とっても楽しみかも!」

一方「あ、あのォ……話について行けないンですがァ」
228 :黒子毛[sage]:2011/04/18(月) 23:57:02.17 ID:Y+VSDjkg0
ここで終わってた

自分で書いたはずなのに、読んでて意味が解らなかった
この後どんなそげぶが待っていたんだろう
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/19(火) 00:07:53.84 ID:DhkLXx6mo
おい

















おい
230 :黒子毛[sage]:2011/04/19(火) 00:33:20.43 ID:I27u+uYO0
ひいい
231 :黒子毛2011/04/27(水) 17:36:31.49 ID:+9PVH83C0

-黒柳消失より7日後・南東京支店-




木下(母さん、ご無沙汰してます。陰人です)

木下(みなさん覚えていますか?僕の存在を…)

木下(SSからもハブられて、誰も僕のことなんか気にしてないですよね)

木下(でも母さん、僕は負けないよ)

木下(あのアフロ店長の策略にハマってパン屋になった僕だけど、そんなのもういいんだ)

木下(だって……)


木下(だって…!!)






木下「みなさん働いてくれてるんですもーん!!」キャー



店長「めんどくせ…」コネコネ

冠「仕方ありませんね。河内さんがいないとなっては人手も減りますし」コネコネ

月乃「なにより、こんな非常事態にじっとなんてしていられませんわ」コネコネ

木下「えーんづぎのざーん…」ズビズバ



月乃「あっ、もう笑っていももが始まる時間!」ハッ

木下「月乃さん…」

月乃「……冗談です」

232 :黒子毛2011/04/27(水) 17:40:13.67 ID:+9PVH83C0

月乃「あの方に助けを求めてから早4日…河内さんたちは大丈夫でしょうか」

冠「大丈夫ですよ月乃さん」

冠「なんと言っても彼は"世界レベールの男"ですからね。きっと河内さんたちを連れ戻してくれます」

月乃「そっ、そうですわね!信じましょう…」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/27(水) 22:54:35.62 ID:QqFn5oAB0
河内は本店勤務じゃなかったけ?
234 :黒子毛[sage]:2011/04/28(木) 07:58:30.01 ID:EHzafg/O0
細かいことは気にしないでほしいさー!

だってSSだからさアハハハハハハ!!
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2011/04/28(木) 13:17:19.07 ID:pycttuyAO
あぶねー
河内がいなけりゃ
スーパーひとし君人形を使った黒柳徹子と誤認するところだった


今から読む
236 :黒子毛2011/04/28(木) 17:29:34.16 ID:EHzafg/O0

-窓のないビル-




アレイ☆「ええい見てられん…!」


アレイ☆「私自ら出る!!」

エイワス「!?」




アレイ☆「」ガシャーン…ダダダダダ


アレイ☆「」ダダダ…

アレイ☆「」…フラッ

アレイ☆「」…ヨロッ

アレイ☆「」…コケッ


アレイ☆「」…ジワッ

アレイ☆「」…グスッ


アレイ☆「」ダダダダダ…



エイワス(大丈夫かしらあの子)
237 :黒子毛2011/04/28(木) 17:30:02.99 ID:EHzafg/O0

アレイ☆「き、来たぞ……」ゼエゼエ


黒柳「…それは遠路はるばるご苦労だったな」

黄泉川「またワケのわからんヤツが入ってきたじゃん…不法侵入じゃん」



エイワス「あ、あのひきこもりが……!ついに外へ!」キラキラ

黒柳「既に死にそうだがな」

打止「水中ひきこもりですから」

河内「そら筋力も体力も無いわな」
238 :黒子毛2011/04/28(木) 17:31:43.20 ID:EHzafg/O0

アレイ☆「プランのためなら何でもするさ…君のパンを手に入れるまではね」ゼエゼエ

黒柳「何なんだお前は…」

河内「何でそんなにこだわるんや?大体プランて何やねん」

アレイ☆「」ピクッ




アレイ☆「…ふふふ、よく聞いてくれたねハゲ君」ゴゴゴゴゴ


黒柳「あ、また変なスイッチ入った」

河内「再三言うけどハゲちゃうからな」
239 :黒子毛2011/04/28(木) 17:32:10.66 ID:EHzafg/O0

アレイ☆「私の目的はね…」

河内「な、何やっちゅーねん…」ドキドキ





アレイ☆「そのパンが食べたいんだぁ――――っ!」ウオオオオ

河内「それだけ――――!?」




アレイ☆「馬喰!!」ガブ


黒柳「っ、しまった!一口喰われた!」
240 :黒子毛2011/04/28(木) 17:33:23.17 ID:EHzafg/O0

アレイ☆「……」モグモグ


アレイ☆「…ああ…」




アレイ☆「あれは私がイギリスの片田舎で、裂けた袋のようになって転がっていた頃のことだ……」


黒柳「何かしみじみ語り始めたぞ」

河内「ピエロ系統のメモリアルリアクションやな」

打止「裂けた袋が分からない人は原作読んでねー」
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)[sage]:2011/04/29(金) 01:33:40.04 ID:xT35BbFlo
途中で止まってるようだがどうした?
腹が減ってパンでも焼いてるのか?
早くしろ、楽しみにしてんだよ
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/29(金) 10:13:52.62 ID:GyBohBXho
木下だったら分身出来るから一人で店回せるよ!回せるよ!
243 :黒子毛[sage]:2011/04/29(金) 10:59:47.48 ID:2WWb7yo30
木下くんは>>1の勝手な都合により全身肉離れを起こしました。合掌
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/29(金) 11:52:48.82 ID:GyBohBXho
ひでぇwwwwww
245 :黒子毛2011/04/29(金) 13:10:06.90 ID:2WWb7yo30

アレイ☆「今私がここにいられるのは『彼』の助けがあってこそ」


アレイ☆「彼は私を治療し、日本に連れてきてくれた」

アレイ☆「そして、逃亡生活のおかげで娯楽など忘れてしまった私をよく外へ連れ出した」

アレイ☆「……」
246 :黒子毛2011/04/29(金) 13:11:07.00 ID:2WWb7yo30

若アレイ「おい冥土帰し、今日は何処へ行こうというのだ。連日の外出はいい加減疲れるぞ」

冥土(フサフサ)「これはリハビリも兼ねているんだよ。若いのにだらしがないね?」

若アレイ「やかましい」

冥土「まあ今日これから行くところのは素晴らしいところだ。そんな疲れなどすぐに吹っ飛ぶと思うよ」


若アレイ「……ほーう…一応期待しておこう」
247 :黒子毛2011/04/29(金) 13:12:03.26 ID:2WWb7yo30


ジャジャーン…


アナウンス『ありがとうございました。本日の演劇はこれにて終了となります―――――…イエーイ』





アレイ「……」

冥土「どうだったね?アレイスター」



アレイ「…うぐっ、ぐすっ……」


アレイ「悲劇だったが素晴らしかった……今の演劇は何と言うのだ?」

冥土「ああ、あれはシェイクスピア作のね――――…」
248 :黒子毛2011/04/29(金) 13:12:34.82 ID:2WWb7yo30





冥土「ハムレット」






249 :黒子毛2011/04/29(金) 13:13:06.95 ID:2WWb7yo30

アレイ「ハムレット」

冥土帰し「ハンレット」

アレイ「ハンドレット」

冥土帰し「ガントレット」


アレイ「ガントレット!?」ガーン
250 :黒子毛2011/04/29(金) 13:14:07.94 ID:2WWb7yo30

アレイ☆「素晴らしき太陽のハムレット!もといガントレット!!」


アレイ☆「素晴らしいぞ黒柳君!君の太陽のガントレットmade in一方通行は!」

アレイ☆「これこそ新しい可能性!そこのハゲのノーマルガントレットなど霞む、学園都市トップ2によるニュープラン終着点だ!」

河内「なんやて!?……いやハゲちゃうし!」
251 :黒子毛2011/04/29(金) 13:15:08.95 ID:2WWb7yo30

アレイ☆「君がこの世界に出現してすぐ、私はイレギュラーである君の情報を調べ上げた」

アレイ☆「しかし集まった情報はゼロ」

アレイ☆「この時点で君はこの世界にいるはずのない人間であることが分かった」

アレイ☆「それでは黒柳亮という男は一体何処から来たのか」

アレイ☆「答えは簡単だよ」


アレイ☆「異世界」


アレイ☆「こちらに来ることのできる人間の存在していた世界。興味深い話じゃないか」

アレイ☆「作者の違…ゲフンゲフン、違う世界ならば当然、違う法則や可能性が発見できるだろう」

河内「いや、ワイらもここに一週間いたけど大した違いはなかったで…」

黒柳「リアクションがあるか無いか…くらいだな」

アレイ☆「いや、違うよ」
252 :黒子毛2011/04/29(金) 13:15:47.81 ID:2WWb7yo30

アレイ☆「私はそれから君を追跡した。この7日間、君は監視されていたのだよ」

アレイ☆「その中で判明したのが、そのパンの力」

アレイ☆「私は魅せられたよ。そのパンに秘められた力は素晴らしいものだ」

アレイ☆「完全にこちらの世界の理解の範疇を超えている。これを手に入れない手は無いだろう?」クックッ

黒柳「貴様…」


黒柳「…本家ジャぱん並に語りが長いぞ!」



Aワス「正直に『美味しそうだったから食べたかったんです』って言えよ、長ったらしい言い訳してないで」

打止「意地を張りたいんだよ、男の子だから」
253 :黒子毛2011/04/29(金) 13:16:25.20 ID:2WWb7yo30

アレイ☆「そういうことだから、おとなしくそのウニパンを―――…」


黒柳「ほら」ハイ

河内「は?」
254 :黒子毛2011/04/29(金) 13:16:53.53 ID:2WWb7yo30

アレイ☆「……なんのつもりだそれは」

黒柳「一口なら喰ってもいいぞ」


アレイ☆「何をバカな…」

黒柳「ほら」ハイ


アレイ☆「……」

黒柳「ほら」ハイ



アレイ☆「……」








アレイ☆「うん」パク












アレイ☆「ふおおおおおおおおっ!?」ゴゴゴゴゴ


255 :黒子毛2011/04/29(金) 13:17:20.75 ID:2WWb7yo30

河内「お、おい黒やん!何てことしとんねん、こんな奴がワイらの世界に行ってもうたらどえらいことになるで!」

黒柳「心配するな。それはあくまで私たちのような優れた味覚を持った者のみが成せる業だ。あの男には瞬間移動など出来ん」

黒柳「それに奴はパンを喰うまであの長ったらしい演説を続けるつもりだぞ?」

河内「う、それは嫌やな…」

黒柳「だろう」
256 :黒子毛2011/04/29(金) 13:18:03.62 ID:2WWb7yo30

アレイ★「……」プシュー…



アレイ★「なんということだ、ここまで変わるものなのか」

黒柳「違いが分からん……」

アレイ★「ち、力が漲ってくるぞ…長年の引きこもりで退化しきった筋肉もムキムキになっている!!」

打止「かいおうけん止まりってこと?ってミサカはミサカは(ry」
257 :黒子毛2011/04/29(金) 13:18:35.43 ID:2WWb7yo30

アレイ★「出来る!今なら何でも出来る気がする!あの金髪ババアも始末できる!よし今から行くぞ!!」

アレイ★「これなら誰にも負けるはずがない!俺はスーパーパワーを手に入れたのだ――――!!」


エイワス「お、おい待てアレイスター!早まるな!」

アレイ★「うははははーーーーーっ!!」ドヒュン

打止「ピッコロさん…かな…?」
258 :黒子毛2011/04/29(金) 13:19:02.19 ID:2WWb7yo30

駆動鎧×20「はいその辺でストップ」スゴイパーンチ

アレイ☆「ふごっ」プシュー…



黒柳「は?」


河内「は?」


打止「は?」
259 :黒子毛2011/04/29(金) 13:19:34.02 ID:2WWb7yo30

黒柳「ど、どういうことだ!?お前たちは……さっき確かに私達が倒したはずだ!」

河内「どないなっとんねん……何で生きとんのや」


駆動鎧×20「何で生きとんのやだって?」


駆動鎧×20「それはね……」ヌギヌギ











ピエロ×20「ピエロだからさ――――――!!!!」キャー

河内「なんやて――ッ!!?」

260 :黒子毛2011/04/29(金) 13:20:17.89 ID:2WWb7yo30
とりあえずここまで
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2011/04/29(金) 13:32:33.87 ID:TstaPBAco
ピエロキタ―――――!!
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)[sage]:2011/04/29(金) 13:42:01.08 ID:xT35BbFlo
なんやて――ッ!!?
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/29(金) 15:13:45.62 ID:MSgjIPnP0
ピエロ−−−−−−!?
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/29(金) 21:45:11.25 ID:tLUGUAkO0
なんやて!!?
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)2011/04/29(金) 23:00:03.90 ID:UIQ88bry0
なんだと!!?
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)2011/04/29(金) 23:00:35.88 ID:UIQ88bry0
なんやと!!?
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/30(土) 00:05:35.13 ID:aFLJe54I0
さすがピエロもうなんでもありだなwwwwwwwwwwwwwwww
268 :黒子毛2011/04/30(土) 15:19:29.85 ID:Qz27HK/Y0
そろそろ投下しようと思います。

今回はあのクールなお方が登場。
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/30(土) 15:42:34.04 ID:ENd2euNR0
なんやてーーーーーっ!!?
270 :黒子毛2011/04/30(土) 16:06:34.53 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ「ふふ、期待通りのリアクションだねえカワーチ。わざわざ前フリまでした甲斐があったさ」

河内「ピ、ピエロ!?向こうの世界の…しかもモナコにおるはずのアンタが何でここにおんねん!」

黒柳「その通りだ、私も驚いたぞ…」

打止「え?え?何?何が起きているの?この人は何なの?ってミサカはミサカは置いてけぼりになってる感が否めなかったり」


ピエロ「僕はパンタジア社長から要請を受けてここに来たまでさ」
271 :黒子毛2011/04/30(土) 16:07:12.24 ID:Qz27HK/Y0

河内「パンタジア社長て…月乃か!」

ピエロ「当たりだよカワーチ」


ピエロ「ただ時差を考えて欲しかったさ…」

ピエロ「夕食中に突然呼び出されたと思ったら、カワーチが黒柳審査員の救出に向かってから3日も戻らないのですーって泣きつかれちゃってねえ」
272 :黒子毛2011/04/30(土) 16:08:05.04 ID:Qz27HK/Y0
――――――――――――
――――――――――



一週間前


-王宮・食堂-




王様「ピエロ、今日の特訓は終わったのか?」

ピエロ「あ…まだやってないさ」

王妃「まあ、そんなことではピエロ・ボルネーゼの足元にも及びませんよ。日々の訓練を怠ってはいけません」

ピエロ「……分かってるさ母さん」
273 :黒子毛2011/04/30(土) 16:08:38.01 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ(あのモナコカップ決勝戦から数週間……)

ピエロ(父さんと母さんが甦ったのは言葉にならないくらい嬉しかったけれど)


ピエロ(口を開けば二人は"伝説のピエロ"のことばかりさ)
274 :黒子毛2011/04/30(土) 16:09:11.23 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ(確かに二人にとっての理想が彼なのは分かるさ)

ピエロ(でも…)

ピエロ(……)


ピエロ(父さん、母さん。僕はどうしたらいいのさ?)
275 :黒子毛2011/04/30(土) 16:10:26.45 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ「ごちそうさま」

王様「うむ。今日は分身の特訓であったな、気を入れて励むのだぞ」

ピエロ「はは、言われなくても分かってるさ」



ピエロ(僕は……父さんと母さんに見つけて欲しくて、これまで頑張ってきたさ)

ピエロ(二人が人に誇れるほど有名な人間になれば見つけてくれる。そう信じて)


王様『ピエロ・ボルネーゼ』

王妃『ピエロ・ボルネーゼ』


ピエロ(ピエロ・ボルネーゼは『伝説のピエロ』じゃなく『僕』…)

ピエロ(この僕は、父さんたちの記憶にあるピエロ・レオンハルトとは別人なのさ)

ピエロ(でもそんなこと…言えっこないさ)
276 :黒子毛2011/04/30(土) 16:11:57.13 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ(こんなこと思うのは贅沢なのかもしれないけど)

ピエロ(……)



ピエロ「"僕"を認めて欲しいさ」



王様「―――む?何か言ったか、ピエロ?」

ピエロ「…ううん、何でもないさ父さん」



ピエロ「ふふ、困ったねアズーマ」

ピエロ「僕はこんな時に、君のパンがあったらどうにかなるんじゃないか……なんて。そんな甘いことを考えてしまうのさ」
277 :黒子毛2011/04/30(土) 16:12:23.59 ID:Qz27HK/Y0


キッド「お困りのようだね」イエーイ

ピエロ「ほわっ!?」

278 :黒子毛2011/04/30(土) 16:12:50.09 ID:Qz27HK/Y0

キッド「私はキッド、催眠術師さ。タイ式ってわけじゃないけどね」イエーイ

ピエロ「あなたは…あの時の!」



王様「なっ、何者だ!どこから入った!?」

キッド「イエーイ王様と王妃様、ちょっとこの眠くなる五ウェン玉を見てちょうだい」イエーイ

王様「そんな五円…玉が………何だと…」

王妃「」ガクリ


ピエロ「落ちた―――!?」


ピエロ「父さん!母さん!ちょっとアンタ、何してくれちゃってるさー!?」

キッド「私はキッド、催眠術師さ」イエーイ

ピエロ「それはさっき聞いたさー!!」ガーン
279 :黒子毛2011/04/30(土) 16:13:18.85 ID:Qz27HK/Y0

キッド「まあ見てるんだピエロ君、ちょちょいのちょいだから」イエーイ

ピエロ「え!?何がさ!?」
280 :黒子毛2011/04/30(土) 16:13:49.11 ID:Qz27HK/Y0

キッド「ヘーイ王様!」イエーイ

王様「はい…」


キッド「ピエロはタイマでピエーロ、セカイレベール…オーケー牧場?」イエーイ

王様「ピエロはタイマでピーエロ、セカイレベール…オーケー牧場」イエーイ

キッド「ノンノン王様、ピーエロじゃない。ピエーロ」イエーイ

王妃「オーケー牧場」イエーイ



ピエロ「母さん…僕の中で大事な何かが崩れるからやめてくれ……」
281 :黒子毛2011/04/30(土) 16:16:07.89 ID:Qz27HK/Y0

キッド「終わったよピエロ君。万事オーケー牧場」イエーイ

ピエロ「は?何?一体何が起こってるさー!?」



王様「ピエロ、今日は特訓はしなくていいぞ。家族の時間を大事にしようではないか」ハハハ

王妃「そうですわ。何しろピエロちゃんは世界レベールですものね」オホホ



ピエロ「はがっ!?」


ピエロ「いよいよ本気で何が起きたさ…」

キッド「私は君のお悩みを解消したまでさ」イエーイ

キッド「それはそうとピエロ君、君に出動要請がかかっているよ。行かなくていいのかーい?」イエーイ

ピエロ「え?」





ピエロ「…あ、確かに遠くで誰かが僕を呼んでるさ!」ピエロイヤーサー

キッド「流石1万人のお客1人1人がちゃんと無事に帰宅したか分かる程心を通わせることのできるピエロ君だ」
282 :黒子毛2011/04/30(土) 16:17:45.65 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ「とまあそんなわけさ」イエーイ

河内「どんなわけや…」



ピエロ「日本に到着して、流石の僕も焦ったさー。審査員がリアクションで長期間行方不明になるなんて聞いたことのない事例だからねえ」


ピエロ「だけど世界レベールのピエロともなれば、1万人のお客の前で1度もミスすることなく全ての演目を完璧にこなすほどの肝っ玉を持っているのさ」


ピエロ「それで要請を受けてすぐ、アズーマとツボクーラのパンを食べてこっちに来たってわけさ」

河内「さ、さすが世界レベール!何が待ってるかも分からへんのに恐れ知らずな奴や…」
283 :黒子毛2011/04/30(土) 16:18:45.40 ID:Qz27HK/Y0

河内「せやけどピエロ、せやったら早く救出しに来てくれはったら良かったやないか。4日間もどこで何してはったんや」

ピエロ「あ、はは…そこを突かれると痛いさー」


ピエロ「リアクションでこっちの世界に来れたのは良かったんだけどね…」

ピエロ「何の因果か、降り立った場所がそこでノビてるアレーイスターの目の前だったのさ」



アレイ☆「」キュー
284 :黒子毛2011/04/30(土) 16:20:54.64 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ「あの時のアレーイスターは驚いてたねえ」クックッ


ピエロ「そりゃそうだよねえ、突然目の前にピエロが現れたんだからさ。ショックでビーカーの水をガブ飲みしてたさ」


ピエロ「父さんの時といい、僕はリアクションでも人を驚かせるのが得意らしいさ」

河内「」

ピエロ「でもまあ正直言っちゃうと、僕も少し驚いたんだけどね。人が浮いてる水槽なんてものを見たのは初めてさ」

ピエロ「僕としてはすぐにでもそのビルを出たかったのだけれど、どこにも窓や出口らしきものが見当たらなくてねえ」

ピエロ「アレーイスターに出してくれと頼んだら、何故かキラキラ輝く瞳で僕を見てきたのさ」



河内「まさか」
285 :黒子毛2011/04/30(土) 16:21:26.03 ID:Qz27HK/Y0

ピエロ「そのまさかだよカワーチ。どうやら彼はかなり暇を持て余すタイプらしくてね」


ピエロ「降って湧いたピエロという娯楽に興味を示さずにはいられなかったらしいさ」

黒柳「―――ではお前はこの4日間、その男のために1人サーカスをやっていたというのか…」

ピエロ「そういうことさー!」ピンポーン
286 :黒子毛2011/04/30(土) 16:22:06.16 ID:Qz27HK/Y0

河内「アホや……ホンマもんのアホや…」

ピエロ「うぐっ」

ピエロ「だ、だから言いたくなかったさ…アハハ」


ピエロ「でも!だけど!バット!僕も決して好きでやってたわけじゃないのさ!」

ピエロ「彼の前で4日間サーカスをすれば出してくれるという彼の提案に従っていたまでなのさ!」

河内「なんや。出口のないビル脱出くらい、世界レベールのピエロパワーでどないかならんのかい」

ピエロ「ピエロは壁抜けマジシャンじゃないさ」
287 :黒子毛2011/04/30(土) 16:22:32.80 ID:Qz27HK/Y0

河内「…そういえば一番大事なことを訊き忘れてたで」

ピエロ「なんだい?」

河内「アンタ、武装してワイら攻撃したな」

ピエロ「ああそのこと!」ポン

ピエロ「いやさ。アレーイスターがカワーチ達の所に兵を送り込むって言うからさ、一枚かませてもらったのさ」


ピエロ「…面白そうだったし」ボソッ

河内「ええ加減にせえよアンタ」


ピエロ「アハハハハ、ゴメンねー!イッツアピエロジョークさー!」





河内「あァ?」ギラッ

ピエロ「包丁をしまってほしいさ」オテアゲ
288 :黒子毛2011/04/30(土) 16:23:46.98 ID:Qz27HK/Y0
本日分は終了いたしました
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage]:2011/04/30(土) 17:00:13.99 ID:hjdhn9e0o

終了宣言が唐突過ぎwwww
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/04/30(土) 17:02:53.98 ID:aFLJe54I0

だがキッドとピエロ、もう便利キャラとなんでもありキャラになってるwwwwwwww
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2011/05/01(日) 01:59:16.77 ID:cn0NfImSo
世界レベールのピエロだからさ
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/02(月) 00:40:34.01 ID:9wm7aCkW0
そういや前に刺されてたな包丁で
293 :黒子毛[sage]:2011/05/02(月) 00:59:27.42 ID:ChXxR92h0
コナンは手前味噌

謝っておけばオッケーさー
294 :黒子毛2011/05/02(月) 18:24:04.49 ID:ChXxR92h0
突然ですが次の投下が最後になります。

ジャぱんらしさはやっぱり最後の解説だと思うので、ボケ要素は少ないですが…
それでも良いという方は5分待つさー!
295 :黒子毛2011/05/02(月) 18:29:15.99 ID:ChXxR92h0

ピエロ「本当はこんな会い方をするつもりじゃなかったのさ」

ピエロ「でも一応僕は世界レベールのピエロなわけだっすぃー、インパクトも世界レベールが必要だと思ったのさー!」イエーイ!

河内「もうツッコむ気にもならへんわ…」


黒柳「まあこの際何でもいい。お前もさっさとこのパンを喰え!元の世界に帰るぞ」


ピエロ「ちょっと待つさ―――!」

ピエロ「黒や…いやクロヤナーギ!」

黒柳「いちいち言い直さんでもいいわ」イマノーマルダシ

ピエロ「僕は今の今までアレーイスターに監禁されていたんだよ?そこんとこ分かってるさー!?」

黒柳「だから何だと言うのだ…」

ピエロ「ああもうおバカさん!」

黒柳「どうでもいいがアニメ台詞の使い回しはやめような」
296 :黒子毛2011/05/02(月) 18:29:41.66 ID:ChXxR92h0

ピエロ「つまり僕はね」

ピエロ「せっかくこんな面白そうな街に来たのに、ちーっとも観光できてないのさ!」

ピエロ「このままノコノコ帰れると思うのかーい?」

黒柳「……」





黒柳「河内、ピエロをおさえてろ。東と坪塚のパンを口に突っ込む」

河内「よしきた」ガシッ



ピエロ「ちょっと待つさ――――!!僕の話聞いてた!?」
297 :黒子毛2011/05/02(月) 18:30:17.20 ID:ChXxR92h0

河内「ほれあーん、口開けや」

ピエロ「やだやだー!まだ帰りたくないんだよ―――!!遊んでいきたいのさ―――――!!!くーろーやーなーぎー!」ブンブン

黒柳「だーうっとおしい!!さっさと――――――…」











黒柳「――――喰え!!」

ピエロ「もがっ」

298 :黒子毛2011/05/02(月) 18:31:12.13 ID:ChXxR92h0
―――――――――――――――
―――――――



-パンタジア南東京支店-




東「河内……今頃どこにいるんじゃろう。大丈夫じゃろうか…」


冠「東くん…」

店長「もしかすると黒柳と共に死んでるかもしれんな!」

月乃「て、店長!なんてことを」

店長「ジョークだ、真に受けるな」
299 :黒子毛2011/05/02(月) 18:31:39.92 ID:ChXxR92h0

店長「しかし役に立たんハゲだな…黒柳の糞野郎一人連れ戻せんとは」

東「ピエロのおっちゃんは二人を見つけたかのう」



ピエロ「―――次におっちゃんと言ったら吊るす、と言ったはずだよね…アズーマ?」ゴゴゴゴゴ




東「…え?」



河内「はは、ご愁傷様やな東」

黒柳「干物になったら美味しくいただいてやるぞ」



東「か、河内!?黒柳のおっちゃ…お兄さん!?」

冠「帰ってきてたんですねお二人とも!」



ピエロ「おーい、僕もいるさー」
300 :黒子毛2011/05/02(月) 18:32:12.57 ID:ChXxR92h0

冠「御無事で何よりです先輩!河内さん!」

黒柳「ああ。どうにか帰って来れたようだ」

河内「ほんまどえらい目に遭ったでー。…主にピエロに殺されかけたり」ジロリ

ピエロ「アッハハー、何のことかわからないさー」
301 :黒子毛2011/05/02(月) 18:32:45.91 ID:ChXxR92h0

ピエロ「…それにしても」


ピエロ「あーあ。もうちょっと遊んでくるつもりだったんだけどなーあ……ねぇ黒柳審査員」

黒柳「おい、もう二度とあのパンは喰わせんからな」

ピエロ「ちっバレたさ」

河内「もうあんな目はこりごりや…そこんとこ分かってくれやピエロはん」

ピエロ「ふーんだ。僕は結構根に持つタイプさー?」
302 :黒子毛2011/05/02(月) 18:33:20.41 ID:ChXxR92h0






東「」チーン




ピエロ「さーてさて、アズーマは吊るしたし」

黒柳「坪塚も来たようだな。それでは審査結果の発表に入ろう」

坪塚「ジャッジ、公正な判定をお願いします」



月乃「あ、東さん……」
303 :黒子毛2011/05/02(月) 18:33:46.93 ID:ChXxR92h0

黒柳「よし始めよう」



黒柳「坪塚のパンは先に解説した通り、シュー生地による蜂の巣ペストリーの技術が素晴らしかったぞ!」


黒柳「そして次に東のパンだが―――――」




黒柳「これはもう、圧倒的に卵の味が素晴らしい!」

304 :黒子毛2011/05/02(月) 18:34:40.52 ID:ChXxR92h0

黒柳「青森県の誇り、身土不二を使ったことで、パンの繋ぎの茶椀蒸しが最高の味を演出している…!」

黒柳「この卵のチョイスをしたのはお前だな。流石だ、冠」

冠「いやぁ…アハハ」テレテレ



月乃「店長、身土不二とは何なんですか?」

店長「まあ簡単に言うとセレブ卵だな」



店長「有機野菜やハーブ、八甲田山のミネラル伏流水を与えて最高の状態に育てた鶏が生む卵。それが身土不二だ」

店長「もちろん味は最高だァ!」
305 :黒子毛2011/05/02(月) 18:35:23.37 ID:ChXxR92h0

黒柳「そして…」


坪塚「ウェイト!ちょっと待ってくださいジャッジ!」


黒柳「ちっ…何だ」

坪塚「繋ぎと言いましたが、そのパンがパンであるのは器の部分だけでしょう!ほぼただの茶碗蒸しじゃないか!」

黒柳「ええい、これからそれを説明するところだったろうが」



黒柳「東のパンの主役、それはこの雲丹クルトンなのだ!」

306 :黒子毛2011/05/02(月) 18:35:54.21 ID:ChXxR92h0

黒柳「河内に作らせた水気の多いフランスパンの中身がどこに行ったか…分かるか坪塚」

坪塚「ま、まさか…!?」

ピエロ「そうさ。彼はとんでもない工夫をしたんだよ」


ピエロ「雲丹を使って炒めた中身の生地はね、その含んだ水分故に非常に小さくなるのさ」


ピエロ「茶碗蒸しが入る隙間を作れる上、この叩いた器と同じ原理で味は凝縮されるし…まあつまりとっても美味しいくなるのさー!」

黒柳「東が水気の多いパンにこだわった理由はここにもあったのだ」

坪塚「あのクレイジーでナンセンスな行動にも意味があったのか…」
307 :黒子毛2011/05/02(月) 18:36:28.60 ID:ChXxR92h0


黒柳「そして最後に!」


東「お!?」







黒柳「東、貴様…私を天国送りにしたあのペターライトの敷石を使ったな!?」








東「そ、そうじゃ!流石黒柳のおっちゃ…お兄さんじゃな!」

黒柳「やはりそうだったか……」

308 :黒子毛2011/05/02(月) 18:37:21.47 ID:ChXxR92h0

黒柳(恐らくそれが今回の騒動の原因だったのだろうな…)


河内「黒やんのパンで帰って来れたんは、一方通行の強化ガントレットが太陽の手を上回ったからやろか」

ピエロ「多分それだけじゃないさ」

ピエロ「ピエロアイーンであの世界のオーブンを見たけど、どうやらこっちの世界のものより遠赤外線が多く放射されていたみたいさ」

ピエロ「多分それがペターライトの役割を果たしたんだろうねえ」

黒柳「科学の発達した街で助かったな…」
309 :黒子毛2011/05/02(月) 18:38:31.05 ID:ChXxR92h0

黒柳「まあ色々あったが、何にしろ貴様のパンは実に美味かったぞ東和馬!!」

ピエロ「本当に美味しかったさー!あの時のカステラに続いて満点だよアズーマ」


東「おう!サンキュー黒柳のおっちゃ…お兄さん!ピエロ!」



ピエロ「ふふ。と、まあそんなわけで……」

黒柳「うむ!」




黒柳「それでは審査結果を発表する!」




310 :黒子毛2011/05/02(月) 18:40:30.10 ID:ChXxR92h0


黒柳「パンタジアとサン・ピエールの頂上決戦『焼きたて!!9』」

ピエロ「記念すべき第1回戦は――――――…」
















黒柳・ピエロ「「パンタジアチームの勝利――――――――――!!!!!」」

東「おおう!!」




お わ り

311 :黒子毛2011/05/02(月) 18:47:55.71 ID:ChXxR92h0

以上です。

ジャぱんを覚えてくれていた方が予想外に沢山いて驚きましたねー
特に細かいネタに気づいてくれた方のレスはニヤニヤしながら見てました
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2011/05/02(月) 18:58:56.66 ID:ZxoCxWQEo
おつんぽ
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2011/05/02(月) 20:08:09.19 ID:KLnTlkpBo
おつおつ
楽しませてもらったさー!!
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/05/02(月) 20:19:36.62 ID:9wm7aCkW0
乙!
さすが学園都市製の超・高性能オーブン
315 :黒子毛[sage]:2011/05/05(木) 01:34:05.46 ID:LRY0bI9N0
そんなオーブンがあるなら何でも美味いだろ、てことになりそうですが

禁書の世界には『太陽の手』『太陽の手甲』『吹雪の手』『女神の手』が無い設定です
プラス機械大量製造なので味は良いリアクションレベルには届きません
崇高な審査員たる黒やん様からしたら『カス!』『クズどもが!』なわけです



Pastlog.cgi Ver2.0
Powered By VIP Service
Script Base by toshinari