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HTML化した人:lain.
まどか「ハッピーエンドだよ、ほむらちゃん」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:28:26.32 ID:Dc+Koqrc0

みんなみんなしあわせになりましたとさ。
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:28:40.34 ID:Dc+Koqrc0
放課後の校門

まどか「ほむらちゃーん!」

ほむら「……」ピタリ

まどか「まだ、残ってたんだね」

ほむら「ええ、まぁね」

まどか「一緒に帰ろ!」

ほむら「今日はバイト≠ネいのかしら?」

まどか「うん! キュゥべえが、疲れが溜まるとソウルジェムが濁りやすくなるからって」

ほむら「……そう」

まどか「ホントは、毎日でも魔法を使ってエネルギーを回収したいみたいだけどね」

ほむら「あなたが体を壊しては元も子もないわ」

まどか「うん……でも、今でも信じられないな……」

ほむら「……そうね」

まどか「キュゥべえが宇宙人で、宇宙のエントロピーが足りないとか、よく分からないことを言いだして……」

まどか「私の魔法が、その法則を捻じ曲げられるなんて、今でもよく仕組みは理解できないんだけど」

まどか「でも、そのおかげで、魔女も魔法少女も、私以外には必要なくなった……」

ほむら「……私は今でも、アレのことを信用していない」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:29:11.48 ID:Dc+Koqrc0
まどか「あはは……でも、キュゥべえはちゃんと、みんなを元通りにしてくれたよ?」

ほむら「……あなたが犠牲になった」

まどか「犠牲だなんて、そんな……」

 スタッ! タタタタタ……

QB 「そうだよ、ほむら」

まどか「あ、キュゥべえ!」

QB 「まどかが魔法少女の活動を行う際の安全はちゃんと保障されているさ」

ほむら「あなた……よくも顔をみせられたものね」

QB 「嫌われたものだね。僕はちゃんと、君たちの願いを聞き届けた上に、契約を白紙に戻してみせたじゃないか」

ほむら「よく言うわ……まどかの魔法に魔女になるよりも有用な使い道≠ェなかったら、この星を犠牲にしようとしたくせに!」

まどか「ほむらちゃん……」


QB 「でも――そうはならなかった」


ほむら「……」

QB 「そうだろう? ほむら」

QB 「空グリーフシードを生み出すエネルギーとまどかの魔法によって
   生み出されるエネルギーの差は何人もの魔法少女が絶望を感じるよりも大きいものだった」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:29:44.14 ID:Dc+Koqrc0
QB 「だからこそ、ぼくたちはまどかにあらゆる願いを叶えることを約束し、その対価に魔法少女を続けてもらっている」

QB 「君たちの身体も、まどかの魔法によって元に戻った。ワルプルギスの夜によって招かれるはずだった悲劇も事前に回避された」

QB 「これって、君たち人間の大好きな、ハッピーエンドってやつなんだろう?」

ほむら「……よく言うわ」

QB 「おっと、身体を壊そうとするのはやめておくれよ。エネルギーを無駄にすることは、
    まどかの仕事が増えてしまうってことなんだからね」

ほむら「……失せなさい」

QB 「わかったよ、ほむら」

QB 「それじゃあまどか、次は二日後だからよろしくね」

まどか「うん。またね、キュゥべえ」

 タタタタタタ……スッ……

まどか「ほむらちゃん、キュゥべえの言った通りだよ」

ほむら「……」

まどか「全部とはいわないけれど、元に戻ったよ。ハッピーエンドだよ」

ほむら「……ばかね」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「あなたって、ほんとばか」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:30:20.90 ID:Dc+Koqrc0


二日後・夕暮れの学校の屋上

QB 「それじゃあ、たのむよまどか」

まどか「うん、いくよ!」

まどか(今日も、私はバイト≠続けている)

まどか(キュゥべえに指示された方向にある空に向かって、魔法の矢を放つ……それだけ)

QB 「ありがとう、まどか。今日も君のおかげで宇宙の様々な生命体の未来が紡がれたんだ」

まどか「……うん」

QB 「おっと、だいぶ疲れたみたいだね……さ、このグリーフシードでソウルジェムの穢れを癒すんだ」

まどか「うん、ありがと……キュゥべえ」

まどか(キュゥべえが言うにはあの矢一本で、ノルマが達成できるんだって)

まどか(この一本のために、ほむらちゃんやさやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん……いろんな人が不幸になったんだな……)

まどか(何もできないと思ってた私が、それを救えたなら……それはとっても素敵なことだよね)

QB 「まどか、お疲れ様。何か叶えたい願いはあるかい?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:30:54.45 ID:Dc+Koqrc0

まどか「うーん、こんなに毎回聞かれたら、もう叶えたいお願い事なんて思いつかないなぁ」

QB 「でも、まどかはそれに値することをぼくたちにしてくれているんだ。願いを叶えるのは当然の権利だよ」

まどか「それじゃあね、えっと……」

 ヒソヒソ……

QB 「それが、キミの願いだね」

まどか「うん、今回はそれでお願い」

QB 「分かったよまどか。きみの願いはエントロピーを凌駕したんだ!」

まどか「あはは、キュゥべえって、毎回そういうね」

QB 「いいじゃないか、決め台詞なんだ」



7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:36:19.58 ID:Dc+Koqrc0

■ 今更だけど世界観説明。

・「夜」の後のお話。
・マミらなかった。
・さやかちゃんが安定しなかった。
・あんこちゃんは聖女だった。
・まどかは魔法少女になった。
・ワルプルギスの夜をまどかの魔法で未然に防いだため町に損害なし。
・魔女・魔法少女ともに不要になったため、すべて元に戻った。

 そんなかんじの世界
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:43:50.80 ID:Dc+Koqrc0
翌日の昼休み・中庭のテラス

さやか「旅行?」

マミ 「あら、素敵じゃない」

まどか「えへへ……今週末にどうかなって」

ほむら「……まさか、それを願いにしたの?」

さやか「へ、もしかして、キュゥべえの!?」

まどか「あ、ばれちゃった」

マミ 「あらまぁ……」

ほむら「まったく、呆れたものね」

さやか「なんでも願いを叶えてくれるっていうのに、まどかってば毎回そんなことばっかなんだから」

まどか「だって、もう何も思いつかなかったんだよ。それに、みんなと一緒に旅行に行けたら……私、すごくうれしいかなって……」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:44:17.81 ID:Dc+Koqrc0

ほむら「……」

さやか「……あ、うん」

マミ 「そうね、それじゃあみんなで行きましょうか」

さやか「そ、そうだね! せっかくまどかが誘ってくれたんだし!」

ほむら「かまわないわ」

まどか「うん! それじゃあ、帰りに杏子ちゃんも誘いに行かなきゃね!」

さやか「げ、あいつも誘うの……?」

まどか「もちろんだよ。さやかちゃんだって杏子ちゃんが一緒に居た方が面白いでしょ?」

さやか「べ、べつにあたしはさ……」

仁美 「皆さん、おまたせいたしました」

まどか「あ、仁美ちゃん! 遅かったね」

仁美 「日直の仕事が長引いてしまいまして」

さやか「今週末旅行に行こうって話になったんだけど、仁美、予定は?」

仁美 「まぁ! 素敵ですわ! 是非ご一緒させてください!」

まどか「よかったぁ。仁美ちゃんも一緒に行けるんだね!」

仁美 「はい! ご一緒ですわ!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:44:54.24 ID:Dc+Koqrc0

仁美 「そうだ、さやかさん」

さやか「え?」

仁美 「上條さんは、ご一緒するんですの?」

さやか「な、え!?」

まどか「あー、彼氏さん置いてっちゃまずいもんねぇ」

さやか「ま、まどかまで! もう、からかわないでよ!」

マミ 「上條くんって、たしかさやかちゃんの恋人の……」

ほむら「……また惚気られるのも不愉快ね」

さやか「ほ、ほむら……マミさんも! もう! 女の子同士の旅行に男を連れてく訳ないじゃないのさ……」

まどか「あー、大事な彼氏、ほかの女の子と一緒にできないよねぇ」

さやか「う、あ……」

マミ 「あら、真っ赤ね……ふふ♪」

仁美 「仲がよろしくて何よりですわ……仲を取り持った立場ですから嬉しい限りです」

さやか「よく言うわよ……告白するなんて嘘まで吐いて、仁美は強引なんだからさ」

仁美 「でも、そうまでしなければ、さやかさんはいつまでたっても上條さんと結ばれなかったのでは?」

まどか「……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 04:45:24.87 ID:Dc+Koqrc0

ほむら「……」

さやか「……ん、そうかも。仁美が背中を押してくれたんだよね」

仁美 「親友ですから♪」

さやか「ふふ、いい友達を持ったもんだよ、あたしはさ」

さやか「だからさ、今回はやっぱり仲のいい女友達だけで行こう!」

ほむら「珍しいわね……あなたはいつも、上條恭介の話ばかりするのに」

さやか「何? 喧嘩売ってるの? ほむら」

まどか「さ、さやかちゃん……ほむらちゃんも! 喧嘩はダメだよぉ」

ほむら「別に、喧嘩をするつもりはないわよ……ね、さやか?」

さやか「ふんっ!」

仁美 「ふふっ……お二人とも、仲がよろしいですわね」

マミ 「そうね、本当に仲良くなったわよねぇ……」


12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/08(金) 04:47:42.01 ID:Dc+Koqrc0

補足:緑は気後れしているさやかに発破をかけるために演技してたいい子だった。

 こんな感じで魔法少女たちのその後を書いていきたいと思います。
 とりあえず今日はここまで。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/04/08(金) 04:56:04.87 ID:6L5XvkC5o
こんなに幸せだとなんか後でものすごいどんでん返しがあるんじゃないかと疑ってしまう俺の心はまどマギにだいぶ毒されてるなって
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県)[sage]:2011/04/08(金) 04:58:17.97 ID:o2vlfndio
期待、グリーフシードの備蓄は十分か?
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2011/04/08(金) 05:05:16.29 ID:tW8lFr+Yo
グリーフシードって元々は魔法少女たちのソウルジェムだよな
皆が魔法少女でなくなって魔女が居なくなったならどうやって確保してんだ

こまけえことはryなのかこれから書かれる予定なのか…
どっちにしろ期待してる
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)[sage]:2011/04/08(金) 06:39:42.91 ID:60H+0U8AO
毎回願いを叶えてるならそれでどうにでもなるだろ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県)2011/04/08(金) 12:17:06.30 ID:WLxVJWALo
グリーフシードはQBが生成してるってもう本文で書かれてるじゃん
まどかが生み出せるエネルギー>グリーフシードを生み出すコスト、だとも
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 12:27:06.97 ID:tWTtyJ4SO
まどかさんマジ永久機関
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:18:43.54 ID:Fbx7/be/0
>>13

大丈夫、俺もそう思ってたから
原作に救いが無さ過ぎたんだよ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:19:52.01 ID:Dc+Koqrc0

見てくれてる人さんきゅう。
GSについては>>17のとおり。わかりづらくてごめん。
続き投下しますね。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:20:43.68 ID:Dc+Koqrc0

放課後・校門の前

仁美 「それでは、わたくしは先に失礼いたしますわ」

まどか「仁美ちゃん、お稽古頑張ってね」

さやか「また明日なー」

仁美 「はい!」

マミ 「――さてと、私たちもそろそろ帰りましょうか。杏子がお腹を空かせてイライラしてるでしょうから」

まどか「あはは……杏子ちゃん、相変わらずなんだね……」

まどか(杏子ちゃんとマミさんの家族は……生き返らせることができなかった)

まどか(キュゥべえが言ってたけど、魂がもう、他の動物に宿ってしまったから……駄目なんだそうだ)

まどか(強引に魂を引き戻すことは、今幸せにしている誰かを消滅させてしまうこと。それを、杏子ちゃんもマミさんも望まなかった)

まどか(今は身寄りのない杏子ちゃんを、マミさんが引き取って一緒に暮らしているそれと……)

さやか「あの、シャルロッテってやつも食い意地張ってるからなぁ……」

マミ 「そうなのよね……またお昼ご飯を取り合ってないといいんだけど……」

まどか(呪いを失った魔女も……一時的にマミさんの家に住みついてたりして……あはは)



22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:21:15.94 ID:Dc+Koqrc0

マミの部屋の前

マミ 「さ、上がってちょうだい」

さやか「おじゃましまーす!」

まどか「あ、さやかちゃん! 靴揃えなよぉ」

ほむら「お邪魔します」

杏子 「げ、さやか……」

さやか「げってなによ、げって!」

杏子 「何しに来たんだよ……勝手に上がんな」

さやか「勝手にって! ここはマミさんの家でしょうが!」

杏子 「ウゼェ。超ウゼェ! あたしも住んでんだからあたしの家でもあるんだよ!」

まどか「ふ、ふたりとも」

マミ 「こーらっ! 杏子!」

杏子 「あん? なんだよマミ」

マミ 「晩御飯、作ってあげないわよ?」

杏子 「……まぁ、よくきたな。上がれよ」

ほむら「もう上がっているわ」

杏子 「細かいこと言うな!」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:21:52.97 ID:Dc+Koqrc0

さやか「ふんっ!」

シャル「マミ、オカエリ」

マミ 「ええ、ただいま」

シャル「ア、ホムラ!」パタタタタ

ほむら「え、ああ、こんにちは」

シャル「ホムラ! ホムラ! チーズ! シャルロッテトチーズタベル?」ヨジノボリ

ほむら「あ、うん、あとでね」オモイ

エリー「……(扉の陰から」ジー

エルザ「……」ジー

ゲルト「……」バラノハナポイッ

ほむら「あ、えっと」

元魔女達「……(扉閉める」バタン

ほむら「なんなのよ……」マジオモイ

シャル「ゲルト、オハナアゲルッテ」

ほむら「……わけが分からないわ」バラヒロイ

さやか「おー……ほむらが困ってるよ」

マミ 「なんか、ほむらさんって魔女に気に入られてるのよね」

まどか「ほむらちゃん、人気者だねぇ」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:22:41.36 ID:Dc+Koqrc0

ほむら「……」ホム

マミ 「さ、みんな掛けてちょうだい。お茶を淹れてくるわ」

杏子 「で、今日はどうしたんだい? そんな大人数でさ」ポリポリ

まどか「あ、そうだった。実は旅行のお誘いに来たの」

杏子 「旅行?」クウカイ?

まどか「うん。一泊二日で、今週末にね。杏子ちゃんは予定だいじょうぶかな」イタダキマス

さやか「まどかー、こいつに予定があるわけないじゃん」ワタシモ

まどか「え?」

さやか「杏子はどうせ、部屋で食っちゃ寝でしょ」ポッキーデユビサシ

杏子 「なっ!」

さやか「あたしが構ってあげないと外に出ようとしないしねー」

杏子 「ば、馬鹿! 勝手なこと言ってんなよ!?」パク

さやか「あ、私のポッキー!」

杏子 「もとはあたしんだ」モグモグ

さやか「むうぅぅ……」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:23:23.51 ID:Dc+Koqrc0

 カチャ……タタタタタ……


QB 「まったく、わけがわからないよ」

まどか「あ、キュゥべえ」

QB 「きみたち人間はどうして、好きあってるのにそうやって喧嘩しようとするんだい?」

杏子 「好きあって――」

さやか「――なーいっ!」

まどか「あはは……」

ほむら「……あ」シャルトビオリタ


 ガチャ……トトトト……スタスタ……ズルズル……


ほむら「あらあら」マジョデテキタ

エリー「……」QBフミツケ

エルザ「……」ミミヒッパリ

ゲルト「……」シリタタキ

シャル「……」シッポカミツキ

QB 「どう見ても、そうは……おも、えないけど、ね……」ボコボコ

まどか「あ、キュゥべえ!」

QB 「痛っ、痛いっ! なんだいこの子たちは。わけがわからないよ……ちょ、マミー! たすけ――」フマレフマレ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:23:55.11 ID:Dc+Koqrc0

マミ 「なんか、キュゥべえって魔女に嫌われてるのよね」

ほむら「それは……そうでしょうね」

マミ 「ほらほら、みんなーやめなさーい」

エリー「……」ッチ

エルザ「……」ッチ

ゲルト「……」ッペ

シャル「オトトイキヤガレ」ホムノボリ

QB 「やれやれ、酷い目にあったよ。ありがとう、マミ」

まみ 「あらら」ヨシヨシ

ほむら「……無様ね」オモイ

杏子 「いや、7歳児背負いながらかっこつけられても」

ほむら「おりなさい」

シャル「ヤダ」

マミ 「シャルー、ケーキはこんでくれるー?」

シャル「! ケーキ! チーズケーキ!?」パアァ

マミ 「そう、チーズケーキよ。みんなで食べましょうね」

シャル「シャルロッテ、ケーキ、ハコブ!」ピョン

ほむら「……ふぅ、助かったわ」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:24:32.30 ID:Dc+Koqrc0

マミ 「あらあら」

さやか「それで、行けるの? あんた」ポッキークレ

杏子 「まぁ、せっかくの誘いだしな」オマエニハヤラン

さやか「やっぱ暇なんじゃん」ムー

杏子 「うるせー」

ほむら「素直じゃないわね」

杏子 「なにぃ?」

さやか「あんたに言われたくないんだけど」

ほむら「あら、私は素直よ? ね、まどか」ギュ

まどか「あ、ほ、ほむらちゃん」カァ

さやか「こら、あたしのまどかだぞー手を離せー」ギュ

ほむら「まどかは私の親友よ」

まどか「も、もう! 二人ともやめなよー」

杏子 「あほらし」プイ

さやか「何? あんたも混ぜてほしかったわけ?」

ほむら「仕方が無いわね、端っこだけよ?」

杏子 「言ってねーよ! ウゼェ!」

まどか(もう放っておこう)

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:25:16.96 ID:Dc+Koqrc0


補足:一部元魔女の現在について。

■薔薇園の魔女ゲルトルート

元魔女の中では一番年上。黒髪ロングのおねーさん。
現在はマミの家の一室を借りながら花屋に務めている。
極度の人間不信だったが、いまは若干改善されている。
好きなものは薔薇とほむら。

■ハコの魔女エリー(キルシュテン)

年齢は高校生くらい。黒髪ツインテールのうつむきがちな少女。
現在はウェブデザイナーの仕事に就き、ゲルトと一緒にマミへ生活費を払っている。
人間に戻っても極度のひきこもりは治らなかった様子。
好きなものはアイドルと美少女アニメとほむら。
趣味が高じてほむらのHPを立ち上げネットアイドルとして活躍させている。
勿論、ほむら本人はネットアイドル界の有名人であることを知らない。


■影の魔女エルザマリア

年齢は小学生の高学年くらい。こちらも長い黒髪の少女。
現在は学校に憧れつつもマミの家の家事を手伝ったりしている。
ニュースで戦争の話題が出ると不機嫌になって喋らなくなる。
好きなものは平和とほむら。


■お菓子の魔女シャルロッテ

年齢は7歳くらい。赤い髪を二つに結んだ幼女。
杏子と一緒におやつを貪るのが仕事。喧嘩はするが仲は良い。
テレビショッピングのカタログを見てあれこれ欲しがるのが趣味。
好きなものはチーズとお菓子とマミとほむら。

こんな感じ。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:25:59.94 ID:Dc+Koqrc0

まどか「わぁ、マミさん、このお茶美味しいです!」

マミ 「そう? よかったわ♪」

エリー「オイシイ……」

エリザ「オイシイ……」

ゲルト「ホムホム……」チラ

シャル「ホムホム、ハイ!」フォークサシダシ

ほむら「え、え?」

シャル「アーンスル」アーン

ほむら「……美味しいわ」アーン

シャル「……」キラキラ

ほむら「……う」

シャル「……」キラキラ

ほむら「ほらっ! あ、あーん……しなさい」テレテレ

シャル「アーン!」

杏子 「ほむら顔真っ赤じゃん」

マミ 「たぶん、慣れてないでしょうね」

杏子 「素直じゃないな」ニシシ

さやか「ないわね」キシシ

ほむら「う、うるさいわ」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:26:29.83 ID:Dc+Koqrc0

さやか「ふー、おいしかったぁ」

杏子 「まぁまぁだったな」ケプ

ほむら「ごちそうさま」

まどか「ごちそうさまでした!」

マミ 「ふふ、お粗末さまでした♪ お皿下げちゃうわね」

まどか「あ、マミさん! 手伝いますよ」

マミ 「いいのよ、座っててちょうだい」

ゲルト「……マミ、テツダウ」

マミ 「あら、ありがとうございます」

エリー「……テツダウ」

マミ 「ありがとう」

さやか「仲良くやってるんだねぇ……」

まどか「ゲルトさんはお花屋さん、エリーちゃんはネットのお仕事をしてるんだってさ」

さやか「人間に……戻ったんだよね」

杏子 「うん、そうだね」

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:27:13.36 ID:Dc+Koqrc0

まどか「でもさ、人間に戻っても大変なこと、多そうで……本当にこれでよかったのかなって――」

エルザ「――カンシャシテル」

まどか「え?」

エルザ「ワタシタチ、マドカニカンシャシテルヨ」

まどか「あ……」

エルザ「タイヘンナコトガアッテモ、ヒトヲノロッテイキテイルヨリ、ズットタノシイ」

まどか「うん、そっか……よかったぁ」

エルザ「アリガトウ」


まどか(みんな、しあわせになったのかな)
まどか(それなら、わたしは……ほんとうにうれしいな)


さやか「ちょっと杏子。あんたまだ食べるの?」

杏子 「あん? あたりまえじゃねーか」

さやか「よ、よく入るわねあんた」

杏子 「なんだ、さやかも食うかい?」アポロドサー

さやか「ちょ、多すぎ多すぎ!」

杏子 「こぼすなよー、こぼしたらぶん殴る」

さやか「理不尽! 多いってば! 太っちゃうでしょう!?」

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:27:55.65 ID:Dc+Koqrc0

杏子 「へ? 別にあたし、食っても太らねーけど」

マミ 「……」ピシ

エリー「……マミ?」

ゲルト「……ドウシタノ?」

さやか「うわー、ほんとむかつく」

杏子 「んなもん気にしてんじゃねーよ」

さやか「本当についてないのかー? ちょっとおねーさんに見せてみなさい!」

杏子 「ちょ、お前っ! 触んな!」

さやか「うりうりー、杏子ちゃんのお腹はどのくらいポッコリしてるのかなー?」

杏子 「く、くすぐった……あ、ひゃめろぉ」

さやか「ん、ほんとにあんまついてない……じゃあ、おっぱいはどうかなぁ?」

杏子 「やめろっての! 馬鹿! ばかさやか!」ゴッ

さやか「ぶっ! ちょっと! 叩くことないじゃない!」

杏子 「ばーか! ばーか!」

まどか「もう、やめなよさやかちゃん。杏子ちゃん泣いちゃいそうだよ……」

杏子 「……グス」

さやか「あー、やりすぎたー」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:28:24.36 ID:Dc+Koqrc0

ほむら「馬鹿ね」

さやか「うっさい! ほら、杏子ー泣かないでよー」

杏子 「な、泣いてねーし! 触んな!」

さやか「ほら、お菓子ちょーだい?」

杏子 「……」グス

さやか「ごめんね? 杏子」

杏子 「……」チロルチョコポン

さやか「お、ありがと」

杏子 「……」ポッキードバドバ

さやか「あ、あれ?」

杏子 「……」ベビチョコザラザラ

さやか「ちょ、ちょっと?」

杏子 「……」ポテチバサバサ

さやか「お、多い! 多いって?」

杏子 「……え?」

まどか(本当に、仲がいいなぁ……)

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/08(金) 19:30:40.68 ID:Dc+Koqrc0

 今回はここまで。
 また書き溜めたら来ます。

 補足:杏子ちゃんは魔法少女辞めたら泣き虫さみしがりのいじっぱりになったよ。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2011/04/09(土) 01:53:01.18 ID:FD6/APKEo
乙っちまどまど!
続き待ってるよ!
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/09(土) 02:24:28.85 ID:gb95vMkUo
乙ほむ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/09(土) 03:04:51.29 ID:L6OQQ+XJ0

 寝る前に少しだけ投下。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/09(土) 03:05:19.22 ID:L6OQQ+XJ0

マミ 「旅行に行くなら、買い物に行かなきゃ駄目ねぇ」アライモノオワタ

まどか「あ、マミさんおかえりなさい」

さやか「買い物かー」

マミ 「杏子も、旅行に行くならもっと可愛い服を選ばなきゃね」

杏子 「あ、あたしは……いいよ」

マミ 「だーめ♪ いつも遠慮して安いものしか選ばないんだから、この機会に買ってあげるわ」

 ピョン……タタタ……

シャル「キョウコ、イロケナイ」アンコヨジヨジ

杏子 「うるせーぞ、ちんちくりん」グリグリ

ジャル「ムー……ムー……」イヤイヤ

マミ 「じゃあ、明日の放課後、みんなで街に行きましょうか」

さやか「今日は火曜だし、まだ旅行まで時間はあるからね」

ほむら「かまわないわ」

まどか「賛成です!」

杏子 「えー……」

さやか「杏子、もう観念しなよ。私が可愛いの選んであげるからさ!」

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/09(土) 03:05:49.02 ID:L6OQQ+XJ0

杏子 「さやかに選んでもらうくらいなら、まだマドカやマミに選んでもらった方がマシだよ」

さやか「……本気で言ってるの?」チラ

まどか「うん、杏子ちゃんにはフリフリのワンピースがいいかもしれませんね!」キャイキャイ

マミ 「そうね! いろいろ着せちゃいましょ」キャッキャッ

杏子 「……さやか、明日は頼むぞ」

さやか「はぁ……ほむらもお願い」

ほむら「……」ホム

シャル「ネ、キョウコ。リョコウッテオイシイ?」

杏子 「あー? 旨い……かなぁ?」

ほむら「行先は海沿いらしいから、魚類が新鮮なのではないかしら」

杏子 「なるほど、うん。旨そうだな」ジュルリ

シャル「……マミ」

マミ 「あら、どうしたの?」

シャル「シャルロッテモ、リョコウ、イキタイ」

さやか「あ、そっか」

マミ 「そうねぇ……留守番させるのも」チラ

ゲルト「……?」ボー

エリー「……」ビクビク

エルザ「……」フイ

マミ 「彼女たち……まだあまり一人にさせられないし……」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/09(土) 03:06:15.08 ID:L6OQQ+XJ0

杏子 「お前ら、飯なんて作れないだろ」

ゲルト「ハナノセワイガイムリ」

エリー「ヒ、コワイ」

エルザ「……ガンバレバ」

シャル「シャルロッテ、モウ、オカシダセナイ」

マミ 「まどかちゃん……」

まどか「大丈夫ですよ! 四人くらい増えても。ね、キュゥべえ?」

QB「うん、もちろんさ!」キュプイ

さやか「……まぁ、大丈夫そう?」

マミ 「でも、エルザはともかくエリーとゲルトがね」

杏子 「人間不信に引き籠りだからなぁ」

エルザ「ゲルト、エリー……イッショニリョコウイク?」

ゲルエリ「(旅行の楽しさ<他人との触れ合い・外出)」ムゥ

マミ 「まだ、外は慣れてないものね」

ゲルエリ「(マミと旅行=他人・外出)」ウウーン

ほむら「無理にとは言わないわ」

ゲルエリ「(ほむほむ+マミ>>>>旅行>他人・旅行)」ピーン

ゲルエリ「「イク」」

マミ 「ほんと? よかったわ」

まどか「大人数ですね! 楽しみだなぁ」

マミ 「それじゃあ明日、街に集合しましょう」



41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/09(土) 03:08:21.21 ID:L6OQQ+XJ0

補足:杏子はマミさんに養ってもらっている立場になるのであまりわがままが言えない。

今回はここまで。
シャルロッテが部屋にほしいな。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/09(土) 05:59:04.08 ID:4aB5g5ako
おつおつ。
魔女っ娘らがそんなほむらスキーになったのはなんでなんだろう。
つかエリーなにやっとんw
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/09(土) 15:20:53.25 ID:3eaYNMlK0
元魔女っ子組が可愛すぎる件について
しかも皆ほむらスキー………最高です

乙!
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 22:48:30.21 ID:t2ZwLGJ/0

すみません、投下は明日以降になります。

元魔女たちがほむほむすきーな理由については「魔法少女まどか☆マギカ WIKI」の「各話考察」
「◦第3話 ■魔女の名前・ほむほむという呼び名の元」を参照していただければ幸いです。
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2011/04/10(日) 22:51:37.20 ID:okZ6lnHPo
乙っちまどまど!
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/10(日) 23:20:32.42 ID:EomUm+hqo
あぁ、私はほむほむ派です、に掛けてるのはわかるのよ。
でもそれだけじゃ少なくともメタすぎだから、なんか小話でもあればよかった。
まぁ、それは置いといて、楽しみにしてるよー。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/11(月) 08:30:40.72 ID:U042Cl/IO
乙マミ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2011/04/11(月) 21:36:42.13 ID:5/YPPejmo
乙乙
Wiki初めて見てみたけど考察すげーww
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:30:13.09 ID:8PU3F36w0
>>46
なるほど、今後小話程度にはさむかもしれません。

では、今日の分を投下。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/12(火) 00:30:44.85 ID:8PU3F36w0

次の日・授業中のまどかのクラス


 デスカラ、イゼンイッタタマゴノヤキカゲンモ、リカイシアウコトデ――


まどか「旅行に必要なものって何かなぁ」テレパシマドマド

さやか「基本的には家にあるものを持っていくから……見るのは服とかじゃない?」サヤサヤ

ほむら「歯ブラシとかクレンジングはトラベル用のモノを購入したほうが良いかもしれないわね」ホムホム

マミ 「杏子の分の旅行鞄がないから、買っていきたいわね」マミマミ


 ワタシハ、カレヲリカイシテイナカッタ! ダカラコソアノヒ――


ほむら「というか、さっきから気になっていたのだけれど」

さやか「ああ、アレね……」

マミ 「どうかしたの?」

さやか「いや、キュゥべえがさ」

QB 「どうしたんだい?」

さやか「いや、なんであんた、教室の中に居るのよ」

マミ 「あらキュゥべえ、まどかさんたちの授業を邪魔しちゃだめよ」

QB 「まってよマミ、いま面白いところなんだ」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:31:40.55 ID:8PU3F36w0

まどか「面白いところって……先生の話?」

QB 「そうさ! 愛という感情を卵焼きで表現する人間を、ぼくは初めて見たよ」


 ドチラデモイイノデハナイ! アノヒトノコノミヲシリ、ツクスコトガ――


まどか「彼氏さんと仲直り、したみたいだね」

さやか「だね〜」

ほむら「あんなもの、どこが楽しいのかしら?」


 ソレガ、アイナノデショウ……


QB 「どこがっていうと、全部さ!」

さやか「変なの……」

QB 「ノルマを気にすることがなくなった分、最近は興味のあるものに集中できるからね」

ほむら「のんきに人間観察ってわけ?」

QB 「棘がある言い方だね? ほむら」

ほむら「……くだらないわ」

QB 「やれやれ……ほむら、キミは感情が不安定だね」

ほむら「黙っていないと、また水洗トイレに流すわよ」

まどか(流したこと……あるんだ)



52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:32:17.32 ID:8PU3F36w0

放課後・昇降口

さやか「終わったー!」

マミ 「みんな、お疲れ様」

まどか「あ、マミさん! お疲れ様です!」

ほむら「杏子が来ているみたいよ」

さやか「お、どこどこ?」

ほむら「校門にいるわ」


 モジモジ……アイツラオッセーナ……


さやか「うわ、すっごいオドオドしながら待ってる」キュンキュン

マミ 「ふふ、可愛いわね♪」

さやか「うおー! きょーこー!」タタタタタ

杏子 「うわ! さやか、驚かせるんじゃねーよ!」ビクッ

マミ 「待たせたわね」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:32:52.53 ID:8PU3F36w0

杏子 「おうお疲れさん」

シャル「シャルロッテ、オナカヘッタ」ギュルルル

杏子 「お前さっき飯食べたばっかだろ」

マミ 「あら? ゲルトさんとエリーが居ないわね。エルザも?」

杏子 「あの二人は――」


 シゴトイガイデヒトトアウノハコワイ。
 ツウハンデカエルカラ、ソトデナクテイイトオモウノ。


杏子 「――つって、引き籠ってるよ。エルザは付き添いで残った」

マミ 「もう、困った人たちね」

シャル「マミプンスカ」

杏子 「ま、無理強いしてもしょうがないだろ」

マミ 「そうね――そういえば、杏子はちゃんと来たわね。えらいえらい」

杏子 「ば、撫でんな!」

さやか「嫌がってた割には素直に来たわね」

杏子 「や、約束だからな」

まどか「実は楽しみにしてた?」

さやか「ほほー」ニタリ

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:33:30.37 ID:8PU3F36w0

杏子 「まどか、あほ言ってんなよ」

さやか「えー、でもー、杏子ちゃん顔真っ赤なんですけどー?」ウリウリ

杏子 「う、うるせー、ウゼェ!」ヤメロ

マミ 「こらこら、あまり苛めないのよ」

さやか「はーい」

杏子 「くそ、だから来るの嫌だったんだよ」

シャル「デモキョウコ、スッゴクハヤクイエデタ。タノシミダッタ?」

杏子 「バカ、シャル黙ってろ!」

シャル「モゴモゴ」

まどか「……」

さやか「……」

マミ 「……」

杏子 「なんだよ、なにが言いたいだよお前ら……」

ほむら「可愛いわね、杏子」サラ

杏子 「うがー!」


 /

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:34:00.21 ID:8PU3F36w0

 放課後・ショッピングモール

さやか「お、まどかこれ似合いそーじゃん!」

まどか「そ、そうかな?」

マミ 「そうね、ちょっと試着してみたら?」

まどか「ええっ? いいですよー私は」

ほむら「私も、まどかに似合うと思うわ」

まどか「ほ、ほむらちゃんも、そう思う?」

ほむら「ええ」

まどか「そっか、じゃあ……着てみる」

さやか「ちぇー、ラブラブですなー」

まどか「もう! さやかちゃん!」

さやか「ほらほら、いっといでー」


 ――スルスル(カーテンの音)


マミ 「杏子はこれなんかどうかしら」フリルイッパイ

杏子 「マミ……これは、ないんじゃないか」ウゲ

ほむら「そうね……杏子にそれは合わないと思うわ」

マミ 「そうかしら?」キョトン

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:34:34.10 ID:8PU3F36w0

さやか「えっと! 杏子にはこういう活発な感じの服が似合うと思うよ! ほら!」ロングシャツ

マミ 「もっと可愛い方が……」リボンツキフリフリ

杏子 「……あ、あたしもさやかの選んでくれたようなのが」ウゲゲ

ほむら「……大人っぽいのもいいかもしれないわね」タイツキブラウス&ベスト

杏子 「そ、そうだな! たまにはそういうのもいいかもしれない!」

マミ 「杏子〜」ピンクノワンピース

杏子 「  」ヒィ


 ――シャッ


まどか「き、着てみたんだけど、どうかな?」

マミ 「あら、いいじゃない? やっぱりまどかちゃんにはレースチュニックが似合うわね」

まどか「そ、そうですか?」

さやか「うん! かわいいぞーまどかーさっすが私の嫁だ!」

まどか「えへへ……あ」

さやか「うん?」

まどか「ちょっとまっててー」

杏子 「なんだ?」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:35:10.40 ID:8PU3F36w0


 ――カシャ


まどか「お待たせー」ハンガーモドシ

マミ 「あら、やめるの? 似合ってたのに」

まどか「あ、えっと――」チラ

杏子 「ん? あたしも似合ってたと思うよ」

まどか「その、杏子ちゃんが着た方が可愛いかなって――」

杏子 「――は?」


 レースツキ
 ピンク
 フリフリチュニック


杏子 「――は?」

ほむら「驚きのあまり二回言ったわね」

さやか「いや、でも……」

ほむら「着てみれば? 杏子」

杏子 「ちょ、ほむら! 冗談だろ?」

さやか「いやいや杏子、けっこう似合いそうだよ?」

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:35:52.23 ID:8PU3F36w0

杏子 「さやかまで! あたしがこんな……まどかの変身した後みたいなのが着れるか!」

まどか「え、私の衣装って……もしかして変だった?」ガーン

ほむら「……杏子」ギロ

杏子 「いや、まどかは似合っててよかったよ! でもさ、あたしはちょっと……」

まどか「そんなことないよ! 杏子ちゃん着てみて!」

ほむら「……着なさい」マドカガカナシムカラ

杏子 「うっ……」

マミ 「はーい、試着室へどうぞ」グイグイ

杏子 「ちょ、マミ!」


 ――シャッ!


杏子 「(ふざけんなよどうなってんだ)」

杏子 「(こんな……フリルついてるのなんて……)」

杏子 「(…………)」


 ――スッ


まどか「……」

さやか「……」

マミ 「……」

杏子 「ほ、ほれみろ!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:36:34.32 ID:8PU3F36w0

ほむら「いえ、よく似合ってると思うわ」

杏子 「はぁ!?」

まどか「うん! すっごくいいよ!」

さやか「へー、あんた結構可愛い系もいけるのね……」

マミ 「もっとスカートとか、選んできましょう!」

さやか「おー!」

杏子 「待てって! あたしはこういうのでいいんだってば」パーカー

マミ 「それじゃあいつもと変わらないじゃない。駄目よ? 旅っていうのはいつもと違うおしゃれをしなくっちゃ♪」ホクホク

まどか「可愛いキャミがありましたー!」チチカクシー

ほむら「ピンクが恥ずかしいなら白とか色違いもあるわよ」ブラヒモカクシー

さやか「はい! 杏子と言ったら赤だから、レイヤードスタイルにちょうどいいジャケット持ってきた!」ウデカクシー

杏子 「おいおいおいおい!」

マミ 「じゃ、着てみてね♪」グイグイグイ


 ――シャッ!


杏子 「あ、あいつら〜」フルフル
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:37:06.60 ID:8PU3F36w0

シャル「キョウコ」

杏子 「あん? なんだシャル一緒に入ってきちまったのかい」

シャル「キョウコ、ウレシソウ」

杏子 「は? あたしが?」

シャル「……」ジー

杏子 「あたしが……こんなもん……」


 …………


さやか「遅いなぁ……」

マミ 「照れているんでしょう」

まどか「可愛いと思うんだけどね」

ほむら「……」


 ――スッ


杏子 「……着たよ」

さやか「おぉ、やっぱ似合ってるじゃん!」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:37:35.43 ID:8PU3F36w0

まどか「杏子ちゃん、とっても素敵だよ!」

ほむら「悪くないと思うわ」

杏子 「……おう」

マミ 「杏子、無理に――」

杏子 「あ、あのさ、マミ!」

マミ 「え、ええ、どうしたの?」ビックリ

杏子 「これ、買ってっても……いいか?」

マミ 「……ええ、もちろん。とっても素敵よ」

杏子 「そっか……」

さやか「よーし! その調子でひらひらのスカートも追加だ!」ミニミニ

まどか「こっちのワンピースも!」セイジュンハ

マミ 「じゃあ、今度はリボン付きのも……」ロリータ?

杏子 「ぜったい、ヤダ!」




62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:38:11.76 ID:8PU3F36w0

夕方・フードコート


さやか「結構買ったねー」

シャル「キョウコ、アレ、タベタイ」

杏子 「あん? さっきチョコパン食ったばっかじゃねーか……ちょっと待ってろ」

シャル「キョウコ、アレモ」

杏子 「はぁ? そんなに入るのかよ……」

シャル「イッショニタベル」

杏子 「っち、しょうがねーな……」

マミ 「こらー、あんまり甘やかしちゃだめよー」

杏子 「わかってるよー」

マミ 「もう、全然分かってないじゃない」

さやか「へぇ、杏子とシャルロッテって仲良いんだね」

マミ 「そうね……たぶん、妹さんと重ねてるんじゃないかしら」

さやか「ん……そっか」

マミ 「まったく……たぶんまた、杏子のお小遣い全部お菓子になっちゃうわね。服を先に買って正解だったわ」

まどか「あはは、杏子ちゃんらしいね」

ほむら「……楽しそうだわ」

まどか「うん、そうだね」

まどか(本当に、平和になってよかった……)

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:38:42.05 ID:8PU3F36w0

杏子 「ほら、こぼすなよー」

シャル「アーン」パク

杏子 「ああ、言ってる傍からこぼすんじゃねぇ!」

シャル「モグモグ」

杏子 「ったくよー」ハンカチグイグイ

シャル「ムッ、ムッ」イヤイヤ

杏子 「じっとしてろ」

シャル「ハイ、キョーコモタベル」

杏子 「ん、ありがと」パク

シャル「……」ジー

杏子 「うん、うまいな!」

シャル「モグモグ」ニコニコ

さやか「あたしにもよこせー」ガバ

シャル「ヤーン」

杏子 「おい! シャルのアイスとるんじゃねーよ!」

さやか「もー、過保護なんだから……ほら、おねーちゃんのアイスも一口あげよう」

シャル「……」パク

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:39:27.62 ID:8PU3F36w0

杏子 「あたしにもくれ」

さやか「はい」

杏子 「ん、さんきゅ」パク

マミ 「……」アイスナガメ

まどか「マミさん……どうしたんですか?」

マミ 「い、いえ、別に……」

まどか「マミさんは何にしますか? アイス」

マミ 「……さ、三段」

まどか「トリプルですか?」ホエー

マミ 「い、いいの! たまにしかだし! 運動もしているもの!」

まどか「え、あ、はい!」ビクッ


 ダイジョウブ、マエハカッタトキハ……


ほむら「チョコミントで」

店員 「はーい」

まどか「あ、ほむらちゃんはチョコミント?」


 ムムム……マミマミ


ほむら「ええ、まどかはストロベリーなのね」

まどか「うん!」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:39:56.94 ID:8PU3F36w0


 ダ、ダブ……トリプルデ! マッチャチョコチェリー!
 カシコマリマシタカシコー


ほむら「あの……一口」

さやか「ほむらのも一口いただき!」パク

ほむら「あ」

杏子 「いただきぃ!」パク

ほむら「ちょ」

シャル「モグモグ」ヨジヨジパク

ほむら「……」

杏子 「ほい、ほむら」

ほむら「え?」

杏子 「いや、食えよ。一口だけだからな、メロン」

さやか「あたしのチョコチップね」

マミ 「ほむらさん、抹茶とチョコとチェリーどれがいい?」

ほむら「あ、えっと……」

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/12(火) 00:40:22.66 ID:8PU3F36w0

まどか「ほむらちゃん! 私とも交換しよー」

ほむら「……うん」

杏子 「ほれ」

ほむら「ん」パク

シャル「ホムホム、アーン」

ほむら「あーん……」パクン

さやか「じゃあ、わたしも……あーん」

ほむら「あ、あーん」パク

マミ 「はいどうぞ」

ほむら「……ありがと」

まどか「美味しい?」

ほむら「ええ、そうね……」


ほむら「とても、美味しいわ」クス



67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/12(火) 00:41:53.93 ID:8PU3F36w0

今日の分はここまでです。

補足:ほむらちゃんは杏子の慌てるさまをいぢりまくってるけど、いざ自分にこういったふつうのおんなのこ≠ネ友情がふりかかったら戸惑っちゃうよ。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/12(火) 00:45:31.17 ID:xfV1dbJGo
お疲れ様でした。
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県)[sage]:2011/04/12(火) 00:48:27.91 ID:CvIEdNMdo
なんだこの平凡な日常
涙が出てくる(´;ω;`)

おつ、次も楽しみにしてる
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2011/04/12(火) 04:38:16.47 ID:roScD20+o
平和って、いいなぁ…
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)2011/04/12(火) 13:02:31.97 ID:c99L/p6AO
エリーで引きこもりでネットアイドル…
そのうちロン毛のプロデューサーにリアルアイドルにスカウトされるんじゃなかろうか
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/14(木) 11:21:57.48 ID:eOBxocuBo
ほむほむ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2011/04/17(日) 00:36:26.17 ID:0Gadcmzi0
ワルプルギスちゃんは登場しないの?
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2011/04/18(月) 17:12:16.17 ID:OraQ0C+F0

>>73
キャラ把握ができてないので出してません。


それでは、間が空きましたが投下しますね。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:12:44.91 ID:OraQ0C+F0


モールの通路


QB 「マミ、あの子たちの日用品は買ったのかい?」

マミ 「あら、頼まれていたかしら」

QB 「うん、細かいものは通販だと揃えにくいからね。ぼくを持ち上げてごらんよ」

マミ 「……?」ヒョイ

まどか「あ、お腹に……」

QB 「油性ペンでね、書かれたんだよ」

マミ 「ええっと、ハブラシと……キュゥべえは使い勝手が悪いわね」

QB 「マミ、最近きみもぼくの扱いが酷くなってきたね」

マミ 「じゃあ、最後に日用品をみていきましょうか」

まどか「はーい」

さやか「あ、まどかっ! あれ!」

まどか「え!?」

 キャーダレカー、ベビーカーガー

まどか「――っ!」ユミヲヒイテ

杏子 「落ちるぞ!」

まどか「大丈夫っ!」ヤヲハナツ

 ト、トマッタ?

さやか「おぉ、さっすがまどか! 矢をリボンに変えて受け止めたよ」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:13:13.19 ID:OraQ0C+F0

まどか「マミさんのを真似てみました――えっと、大丈夫でしたか?」

 ハイ、エエット……アナタハ?
 ナンダ、アノカッコウ
 ザワザワ……

まどか「えと、大丈夫なら、私はこれで!」

ほむら「大丈夫よ、後は私たちで引き上げておくわ」

マミ 「任せてちょうだい」

まどか「……ありがと、ほむらちゃん、マミさん」

 スタタタタ……

QB 「感謝されてもいいんじゃないのかい?」

まどか「やっぱり、この格好で人前にでるのは恥ずかしいかな」ヒラヒラ

QB 「じゃあ、いつも通り記憶を少しだけ変えておくよ」

まどか「うん、いつもありがとうキュゥべえ」

 アア、サッキノオンナノコハユウカンダッタナ
 ベビーカーヲコニシキノヨウニウケトメタナ

杏子 「記憶が改竄されたみたいだな」

まどか「さすが、まどかだね」

ほむら「まどか……」



77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:13:47.90 ID:OraQ0C+F0


日没後・別れ道

マミ 「それじゃあ、また明日学校でね」

杏子 「気をつけてな」

シャル「マタネ」

まどか「はい、また明日!」

さやか「じゃあ、私もここで」

まどか「うん、さやかちゃんもまた明日ね」

まどか「……」

ほむら「 ……」

まどか「どうしたの、ほむらちゃん」

ほむら「……なにかしら」

まどか「なにか、言いたそうな顔だよ?」

ほむら「……」

まどか「大丈夫、辛くないよ。こうして人助けができることが、私は幸せなんだ」

まどか「だから、ほむらちゃんがそんな辛そうな顔をする必要なんて、ないんだよ」

ほむら「まどか……」

まどか「ね、ほむらちゃんご飯食べていかない? 今日はお母さんがお休みで、お父さんごちそう作るって言ってたから」

ほむら「……うん」



78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:14:18.16 ID:OraQ0C+F0

午後8時・まどかの家の前


ほむら「ごちそうさま。今日は楽しかったわ」

まどか「ごめんね、弟の相手させちゃって」

ほむら「かまわないわ、楽しかったもの」

まどか「ふふ、ほむらちゃんって子供に好かれるよね」

ほむら「そうかしら?」

まどか「そうだよ。きっとほむらちゃんが優しいってわかるんだね」

ほむら「また、あなたはそうやって恥ずかしいことを……」

まどか「あ、ほむらちゃん顔赤くなってる」

ほむら「ふん」

トコトコトコ……

ほむら「……ここまででいいわ」

まどか「あ、うん」

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:14:51.29 ID:OraQ0C+F0

ほむら「気をつけて帰って」

まどか「あはは、大丈夫だよ」

ほむら「……また明日」

まどか「うん、それじゃあキュゥべえ、ちゃんと送ってあげてね」

QB 「まかせてよまどか!」

ほむら「……」ッチ

QB 「うわ、わかりやすく舌打ちをしたね」

ほむら「……」  

QB 「……」

ほむら「――っ!」

 ドゴッ……ドッ……

QB 「いきなり蹴るとはね……ほむら、それは八つ当たりじゃないかい?」ゴロン

ほむら「何故! あの子が魔法少女を続けなければならないのよ!」

QB 「彼女が望んだことだ」

ほむら「あなたがそうさせているんじゃない!」

QB 「……そうともいえるし、そうともいえない」

ほむら「……」

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:15:19.24 ID:OraQ0C+F0

QB 「まどかはあのまま魔法少女を辞めることだってできた。君たちを救って、ハッピーエンドにすることもできたんだ」

ほむら「そうしたら、また繰り返すんでしょう」ギリ

QB 「……そうなるだろうね」

ほむら「あの子が……まどかがそんなの見過ごせるわけないじゃない!」

QB 「なんだ、何故≠ニ言いながら、答えは解っているんじゃないか」

ほむら「……っ!」

 ――ドッ……ゴロン……

QB 「やめてよ。まどかの仕事が増える」ケホッ

ほむら「はぁ……はぁ……」

QB 「ほむら、きみはまどかのことを自分の痛みのように感じてしまうんだね」

ほむら「そうよ、あなたたちには全く理解ができないでしょうけどね」

QB 「そうさ……全く理解に苦しむよ。普通に考えたら、きみたち人間は責任を擦り付けあうのが常だ。それなのになんで、きみとまどかは責任の所在を奪い合うんだい?」

ほむら「それが、人間の本質だからよ!」

QB 「そうかい? ぼくにはきみたちがイレギュラーなのだと思うけれど……」

ほむら「……」

QB 「まどかとの約束だ、家まで後ろを歩いているよ」

ほむら「ご機嫌取りが上手いのね」

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:16:01.32 ID:OraQ0C+F0

QB 「そうだね、自分でもそう思うよ」

ほむら「……」

QB 「おやすみ、ほむら。ごめんよ、きみを泣かせるつもりはなかった」




木曜日の朝・マミの家

エルザ「マミ、オキテ」

マミ 「んぁ……」ボー

マミ 「……」ボー

杏子 「マミ、もう起きなよ。学校だろう?」

マミ 「え、あぁ……うん」ボー

マミ (今日は雨……朝は苦手……)

マミ 「おはよう、エルザ、杏子」

エルザ「オハヨウ、マミ」

マミ 「ん、おはよ」

マミ 「みんなもう起きてる?」

エルザ「ゲルトはもうオハナのセワにイッタよ。エリーはもっとネテルって」

シャル「マミオナカヘッタ」ギュルルグー

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:16:40.26 ID:OraQ0C+F0

マミ 「シャルも起きてるわね。おはよう」

シャル「ゴハン」

マミ 「はい、ちょっとまっててね」

マミ (朝は忙しいな……こんな風にあわててご飯を作る日が来るなんて……)

マミ (何年ぶりだろう……一人じゃないのよね、私)

マミ 「シャル、なにが食べたい?」

シャル「ゴハンモウデキテル、マミマッテタ」

杏子 「早く起きて来いよ」

マミ 「あら?」

エルザ「ハヤクしないとサメルよ、マミ」

マミ 「あなたが作ったの?」

エルザ「マミがアサゴハンツクルと、タイテイシッパイする」

マミ (寝ぼけて作るからかしらね……)

マミ 「そうね、ありがとう」

マミ (ああ、朝起きてもうごはんがあるんだなぁ……)

マミ 「とってもおいしそうだわ」

エルザ「シャルはチーズトーストね」

シャル「! チーズ!」

エルザ「イタダキマス」

マミ 「いただきます」

杏子 「まーす」

マミ (私は、しあわせだ……)


83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2011/04/18(月) 17:17:40.75 ID:OraQ0C+F0

今回はここまで。
マギカの最後がどうなっても、スレはパラレル扱いで続くと思いますよ。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]:2011/04/18(月) 18:21:30.54 ID:un8Rtdpbo
乙 それでいいと思うよ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[sage]:2011/04/18(月) 18:50:02.58 ID:t2PSLzzKo
>ベビーカーヲコニシキノヨウニウケトメタナ
おいちょっとまて
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/18(月) 23:01:10.51 ID:UCQFCBe+o
お疲れ様でした
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2011/04/20(水) 15:42:49.43 ID:tAcZrGS2o
乙っちまどまど!
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2011/04/24(日) 22:04:10.23 ID:Bay77q9do
ほむん
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2011/05/23(月) 21:31:41.01 ID:rlRCOHm7o
もう>>1は来ないのか…
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)2011/07/02(土) 23:14:45.63 ID:0N0D03kB0
うううう・・・・
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2011/07/02(土) 23:57:10.02 ID:mAour5Qn0
ほむ



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