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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part6
1 :新人作者募集中![saga]:2012/02/02(木) 21:28:55.74 ID:3Gi0BwwE0
「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」とは
 2ちゃんねる - ニュー速VIPで生まれた
 都市伝説と契約して他の都市伝説と戦ってみたりそんな事は気にせず都市伝説とまったりしたりきゃっうふふしたり
 まぁそんな感じで色々やってるSSを書いてみたり妄想してみたりアイディア出してみたりと色々活動しているスレです。
 基本的に世界観は作者それぞれ、何でもあり。

 なお「都市伝説と…」の設定を使って、各作者たちによる【シェアード・ワールド・ノベル】やクロス企画などの活動も行っています。
 舞台の一例としては下記のまとめwikiを参照してください。

まとめwiki
 ttp://www29.atwiki.jp/legends/

まとめ(途中まで)
 ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/urban_folklore_contractor.html

避難所
 ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13199/

■注意
 スレの性質上、スレ進行が滞る事もありますがまったりと待ちましょう。
 本スレとはあまりにもかけ離れた雑談は「避難所」を利用して下さい。
 作品によっては微エロ又は微グロ表現がなされていますので苦手な方はご容赦ください。

■書き手の皆さんへ
 書き手の方は名前欄にタイトル(もしくはコテハン)とトリップ推奨(どちらも非強制)
 物語の続きを投下する場合は最後に投下したレスへアンカー(>>xxx-xxx)をつけると読み易くなります。
 他作品と関わる作品を書く場合には、キャラ使用の許可をスレで呼びかけるといいかもしれません。
 ネタバレが嫌な方は「避難所」の雑談スレを利用する手もあります。どちらにせよ相手方の作品には十分配慮してあげて下さい。
 これから書こうとする人は、設定を気にせず書いちゃって下さい。

※重要事項
 この板では、一部の単語にフィルターがかかっています。
 メール欄に半角で『saga』の入力推奨。
「書き込めません」と出た時は一度リロードして本当に書き込めなかったかどうか確かめてから改めて書き込みましょう。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1328185735(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2 :新人作者募集中![saga]:2012/02/02(木) 21:29:32.66 ID:3Gi0BwwE0
前スレ↓
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/
3 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/02(木) 22:04:37.78 ID:vT3zEWmt0
スレ立て乙です!
4 :吸血鬼、拾いました  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/03(金) 22:28:37.37 ID:e7meXC9D0
前スレ単発の人乙ですよー
なんというダメな子…ダメだ速く何とかしないと(褒め言葉

前スレ>>998
>冗談ですごめんなさいお好きなようにお願いします
ありがとうございますの
5 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/03(金) 22:33:24.46 ID:3J/f9eCJ0
前スレに感想あげようとしたら時すでに遅しorz

花子さんとかの人乙です〜
黒の外套か、かっこいい!
だが凄く身近に感じてしまう不思議(影に飲まれました
協力者は何者かしら…

単発の人乙です〜
「幽体離脱」キター!使用予定なだけに何か嬉しい
それにしても我が道を行ってる感じなおにゃのこねかぁいい♪
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 22:39:20.61 ID:2R6r3pZM0
前>993
ふふふ……ドライなつもりなんだけどねえ
男のほうは
北辰一刀流最強伝説
ありえないとか言わない
>>4
サンジェルマンラスボスでも良いのよ!
死にさえしなきゃというか死んでもなんとかなるし!
>>5
くくく……残念だったなあ!
7 :梅ネタ使えなかった分[sage]:2012/02/03(金) 22:43:03.05 ID:2R6r3pZM0
【元ネタ】都市伝説
【系統】怪人系
【契約者】上田明也
【呼称】赤い部屋(茜さん)
【性別】女
【身長・体重】150cm/44kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B(D) 耐久B(C) 敏捷A(C) 霊格B(D) 幸運A(E) 能力A+(D)
※()内部は上田が契約していない場合のステータス

【スキル】
対霊装甲:C
 霊格C以下の都市伝説の攻撃を無効化する。
 大掛かりな能力の行使は防げない。

怪力:B
 一時的に筋力を増幅させる。人を襲うとされる都市伝説のみが持つ攻撃特性。
 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。

心燃機関:A+
 契約者の心の力を大量に流しこみ、それを爆発的に作用させて瞬間的な能力の向上を可能にする。
 とてつもない力を出せるが燃費は悪い。

【能力】
『尖っています』
 釘やドライバーを取り出して投げつける能力。
 刺さってから体内で暴れまわるので一応殺傷性能は高い。
 契約者が操作系特化なので暴れまわり方が更にえげつない。

『おしおきします』
 契約者の記憶から格闘技関係のものを引き出して使う。
 スキルのおかげで能力レベルにまで進化した。

『別荘があります』
 赤い部屋による異空間の運営。
 広さはほとんど無限といっても良いが人間の空間認識能力の限界があるので制限されている。
 ここから瞬時に武器などを取り出せる。
 他者の形成した異空間に対する破壊能力もある。

『はいかいいえで答えて下さい』
 赤い部屋は好きか?という質問に、はいと答えた相手を異空間に引きずり込む。
 引きずり込まれた相手の能力を最低ランクまで落とした上で発動を不可能にして、自分は異空間内部での能力補正を得る。

8 :吸血鬼、拾いました  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/03(金) 22:44:31.67 ID:e7meXC9D0
ところで、諸君、豆まきはすませたかね?
避難所のチラ裏で豆まきしないかい?

>>5
>だが凄く身近に感じてしまう不思議(影に飲まれました
風夜と裂邪遭遇させてみたいけど今んとこ俺が書くスピード遅すぎてですね(ry

>協力者は何者かしら…
(もう出ているキャラとは言えない)

>>6
>サンジェルマンラスボスでも良いのよ!
FNoじゃないけどラスボスは以前出したペレの予定でした
が、大人の事情(こいつらの能力でどうやって倒すんだ)にぶち当たったので変わる予定です


と、いうわけで
…FNoでとどめ刺されて消滅しても問題ないNoの数字ってあるかい?(コラ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 22:46:18.13 ID:2R6r3pZM0
>>8
そうだな……
No.1,2,3,5,6が埋まっているから4でどうでしょう
あとオススメは
サンジェルマンの愛弟子で今一番カットビングしてるマッドサイエンティストの10くんかな
10 :吸血鬼、拾いました  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/03(金) 22:48:11.09 ID:e7meXC9D0
>>9
設定的には「FNoから見ても「いや、ちょっと…」って事をやりすぎて現在某死神漫画の若かりし頃のマユリ様のごとく幽閉され中」な感じなラスボスな予定だったのですが、FNoの方々が「いや、ちょっと…」ってなるのはめったになさそうでボツ設定になりそうなのは秘密だ

ふむ、4か10か…
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 22:51:52.44 ID:2R6r3pZM0
茜さんはステータス上昇スキル使って殴りまくる型です
シンプルな遠距離攻撃とランダムに追加効果発動の近距離技しか無いので通常攻撃翌頼り

トトちゃんはぶっ飛ばした都市伝説取り込んでステータスアップできるので能力低め

クラウディアの獣の数字はドラゴン無双が基本です
ドラゴン出してぶっぱして、皇帝特権で相手の弱点突いてっていうバランスの良い戦いができます
獣とかは死に能力じゃないかな
12 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/03(金) 22:52:55.49 ID:CUkNX5kAO
スレ立てた人乙ですー

前スレの単発の人乙
契約者ちゃん困ったちゃんな子…でもこういう子は好きだ

>年齢は17歳(今年時点で18歳になる予定、生き延びられたら)ですからね…
まだまだ厨2にあこがれたい年頃だったんですよ、きっと… あ、じゃあ同い年か一歳下か…
てか生き延びられたらって何ですかなにげに不吉なこと言わんでー

>男のほうは
北辰一刀流最強伝説 な、なんだってー
でもそれですら適うかどうかと思わせる上田一族最強
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 22:56:40.46 ID:2R6r3pZM0
>>10
あれっすね
サンジェルマンが先頭にたって
「今日は人間の解剖です!」
とか
「今日は珍しい都市伝説の標本の作り方です!」
とかやってたりするからもう……
最近は抑えてるけどサンジェルマンが一番極悪なんじゃないかなあ……

昔のサンジェルマンのえげつなさを今でも持っている10くんとサンジェルマンにライバル意識を持っているけど軽くあしらわれる4くんになっております
>>12
大丈夫
都市伝説無しなら少なくとも明也は勝てない
都市伝説有りなら瞬殺
彼のターゲットは明久さんだけど明久さん年とったからなあ
全盛期だったらいい勝負した上で倒すんだけど今だとやばいかもしれない
14 :吸血鬼、拾いました  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/03(金) 23:01:13.16 ID:e7meXC9D0
>>12
>まだまだ厨2にあこがれたい年頃だったんですよ、きっと… あ、じゃあ同い年か一歳下か…
いつでも遭遇していいのよ

>てか生き延びられたらって何ですかなにげに不吉なこと言わんでー
ちょいと不安材料がありましてねー

>>13
あー……んー、申し訳ないが、4も10もお借りできないわー
っつか、ラスボス女性な予定だったわ(まずそこか
これは、改造とかやりつつも罪悪感を持っていてでも現場にいると改造せずにはいられないから自ら謹慎状態に入ったって感じでちょっと考えてみますわ
15 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた ◇DkTJZY1IGo(代理投下)[saga]:2012/02/03(金) 23:01:13.56 ID:hOVBKPhZ0
「うん、うん、わかったー。
よろしくおねがいしまーす」
通話が終了する。
千葉県夜刀浦市民会館の屋上で
一人の松葉杖を付いた女子高生がのんびりと
携帯電話を片手に着信を待っている。
彼女が今しがた怪異を寸断し
数分後には戦闘が再開されるなど誰も思いはしないだろう。
先ほど、組織に務める契約者の友達に電話して
今戦っている怪異の詳細を調べてもらっている所なのだ。
程なく、電話が掛かってくる。
……間違い電話をかけてしまった、かけられたことがある人は多いだろう。
1994年、統計学上、もっとも間違われやすい電話番号が発見された。
ルーレットの配置と同じく、複雑な計算の末たどりついたナンバーだ。
だが、現在まで使われているにも関わらず、15年間間違い着信は只の1件もないらしい。
……この都市伝説と化した電話番号は……
現在、『組織』上層部へのホットラインとして使われている。
「……衛悟から話は聞いた、それは恐らく、ティンダロスの猟犬だな」
「流石エーテルさん。話が早いねー。
それってどんな都市伝説なの?」
「アメリカが発祥の都市伝説だ。
異常な角度をもつ時空に住む不浄な存在とされる。
時間旅行者の「におい」を知覚すると
その獲物を捉えるまで、時間や次元を超えて永久に追い続ける」
「対処法は?」
「ティンダロスの猟犬は「時間の角」に巣食いこの世に現出する時には
90度以下の鋭角が必要らしい。身を守るには鋭角の無い部屋に閉じこもる事。
だがこれは完全ではない。
ティンダロスの猟犬の協力者のドールに地震を起こされると破綻する」
「ふむふむ……有効な攻め手は?」
「魔術師ヴェルハディスが用いた球形のジレルスの結界石。
あるいは錬金術師エノイクラが用いた万物溶解液。
このことから球状の結界に閉じ込めるなり
コークロアなど「溶解」の性質を持った都市伝説攻撃が有効と推察される。
万物溶解液はエリクサーや賢者の石の原料だから
サンジェルマンが持っているはずだが生憎と今は連絡が付かない」
暦の中で思考が巡る。
「それだけ分かればおっけー。
……黒服は動かせそう?ちょっと借りたいんだけど……?」
「何をするつもりかしらないが……
夜刀浦市にいる事後処理用の一分隊十一名が限度だぞ?」
「十分。あそこにプラネタリウムがあるでしょ?
そこを人払いをさせた上ガシャポンの玉、ボール……
球形のものなら何でもいいわ、街からかき集めてありったけ用意させてもらえる?
後は私が何とかするわ」
暦は足を引きずりながらドーム状の屋根をしたプラネタリウムを目指す。
その顔には一切の恐怖は無い。

【続く】
16 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた ◇DkTJZY1IGo(代理投下)[saga]:2012/02/03(金) 23:03:40.57 ID:hOVBKPhZ0
>>15は、避難所に投下された話を代理投下したものです
以前の話は、前スレ>>763-767、および>>769-770をご覧ください
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 23:07:06.83 ID:2R6r3pZM0
代理投下乙乙でした
>>14
誰が男の子だと言った!
女の子かもしれないだろう!
ぶっちゃけ設定は適当なので適当に変えても構いません
18 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/03(金) 23:13:05.39 ID:0IK3IXbV0
代理の人乙ですの
感想は避難所に……あれ、書いてない?


マユリ様の声がフリーザ様と一緒ってガチですか?
もしそうならブリーチのアニメ見ようと思ってるんだけど
教えてエロい人!

>>8
> 風夜と裂邪遭遇させてみたいけど今んとこ俺が書くスピード遅すぎてですね(ry
はっはっは、俺もだからご安心をorz

> (もう出ているキャラとは言えない)
候補が3、4人ほど浮かんだ……
19 :節分 1/3[sage]:2012/02/03(金) 23:15:19.28 ID:hOVBKPhZ0

陣内さん「きょうは せつぶんです」
花子さん「まめまきなのです」ワクワク

陣内さん「いいえ まめは もう まいた」
花子さん「」ガーン

陣内さん「これから えほうまきを たべます」
花子さん「えほうまきとは なんですか」

陣内さん「えほうの ほうがくを むいて たべる ふとまきの ことです」
花子さん「えほうとは なんですか」

陣内さん「そのとしで えんぎのよい ほうがくのことです」
花子さん「えんぎのよい ほうがくですか」

恵方とは歳徳神の在する方位で、またの名を明方という
歳徳の方位は万事に吉とされる(出典: ウィキぺったん)
凶の方位を示す金神とともに、この吉凶信仰が一般に浸透したのは
一説によれば、渋川春海や土御門泰福が編纂に携わった貞享暦以降だとされている

陣内さん「それでは ふとまきを かいに いきますよ」
花子さん「いくのですー」
20 :節分 2/3[sage]:2012/02/03(金) 23:16:18.73 ID:hOVBKPhZ0

陣内さん「さて すーぱーの そうざいうりばに ついたのだが」
花子さん「じんないさん あれは なんなのですか」


風神さん「喰らえ! エホウ・ロール・ダブル・スラッシュゥッ!!」
雷神さん「なんの! ソイ・ビーンズ・サウザンド・ブラストォッ!!」


陣内さん「めが くさる」
花子さん「」フニュッ「わわわー めのまえがー まっくらに なりましたー」

陣内さん「はなこさん みては いけない」
花子さん「めのまえがー まっくらですー」

陣内さん「あれは かみなりさまの いっしゅです みると へそを とられる」
花子さん「それは こわいのです」ブルブル

花子さん「じんないさんは だいじょうぶなのですか」


陣内さん「わたしは だいじょうぶです


      すでに へそが ないから」


花子さん「」ガクガクブルブル

陣内さん「ふっ ふっ ふっ」
21 :吸血鬼、拾いました  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/03(金) 23:17:25.83 ID:e7meXC9D0
代理投下乙でしたの
そして暦ちゃんすげぇなぁ…でも、もうちょっと休ませてもあげたいぜ…

>>17
「くん」ってつけてたからてっきり男かとwwww
ラスボス、脳内イメージでは、拘束具と目隠し付けた状態で檻の中に入って寝台の上に腰かけてて、檻の外からサンジェルマンが「現場に戻る気はありませんか?」って声をかけるんだけど「お断りします。もうこの手で人間や都市伝説の体をいじくりたくないのです」って言ってる様子が浮かんで誰得

>>18
>マユリ様の声がフリーザ様と一緒ってガチですか?
エロくはにが答えよう
同じだよ
ただ、最近のアニメブリーチ、マユリ様しばらく出番ないよ
見るならDVDとかで出番ありそうな頃のを借りるんだ

>候補が3、4人ほど浮かんだ……
ニヤニヤ
22 :節分 3/3[sage]:2012/02/03(金) 23:17:33.38 ID:hOVBKPhZ0

陣内さん「どうにか えほうまきを かいました」
花子さん「やすかったですね」

陣内さん「いえで つくるより やすくつくと いうのだから おもしろい はなしだ」
花子さん「さっそく たべましょう」

♪リンゴーン

陣内さん「こんなときに らいきゃくか」

陣内さん「どちらさま?」
妹    「じ、陣内さん、あの、隣の……」
姉    「花子ちゃーん、シャドーマンくんごっこしよーよー」
妹    「姉さん、やめろ」ゴッチン
姉    「イタイ 。・゚・●ww●・゚・。」ウルウル

妹    「太巻を作り過ぎてしまったので、もし良かったら……」
陣内さん「じつに たいむりー ですね」
妹    「えっ?」


陣内さん「と いうわけで」
花子さん「みんなで たべましょう!」
姉    「ウオウー」
妹    (い、いいのかなあ、こんなんで)

妹    「今年の恵方は北北西だそうですね」
陣内さん「たべている あいだは むごんですよ」
花&姉 「ハーイ」

花子さん「それではー」
姉    「ヨーイ」

花子さん「」モグモグ
姉    「」モッチモッチ
妹    「……はぁ」 「」モクモク
陣内さん「・・・ ・・・ 」



23 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/03(金) 23:25:49.10 ID:CUkNX5kAO
代理の人乙でした

>いつでも遭遇していいのよ
……(全力でネタを考え始めた)
あ、誤解を招きそうな表現でしたの
(風夜くん達が)一歳年下にあたりますのです

>>19-22
乙ですー
恵方巻無言で食べるのって結構大変だよね!「ふぅ」とかいっちゃうよね!

>檻の外からサンジェルマンが「現場に戻る気はありませんか?」って声をかけるんだけど「お断りします。もうこの手で人間や都市伝説の体をいじくりたくないのです」って言ってる様子が浮かんで誰得
あえて言おう、俺得であると!
(某死神漫画のあのシーン好きだったのよ)
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 23:26:35.32 ID:2R6r3pZM0
可愛いですねウオウー
なんかほのぼのとして和みましたウオウー
とりあえず使ってみたのですがどうでしょウオウー
貴重なこのスレのなごみ要員としてこれからもよろしくおねがいウオウー
>>21
つまり……
全身に拘束具をつけて目隠しポールギャグをしてしまっている危険な美女って訳だ!
ヒャッふー!
そして実験体を見るとクチュクチュしたくて仕方ないけど心が痛むから自らを封印してる訳だ!
ヒャッハー!
25 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/03(金) 23:31:24.54 ID:ZA0960PZ0
陣内さんの人だ!!乙です!
やっぱり花子さんかぁいいなぁ、と思ってたらどっかで見たことあるお姉様wwwwww
てか何ごっこだよ、何して遊ぶのか何して競うのかwww
妹ちゃんもハァハァ

>>21
> 同じだよ
俺は今日からマユリ様を称えるぞ
せめて登場回だけでも見て気に入った台詞を裂邪に喋らすぞ!

(裂邪>ばいきんまん、フリーザ、インディゴ、ノイズの次はマユリかよ…
    ナックル星人はまだなのか?
(シェイド>乗ッテドウスル。ヤメサセロ

> 見るならDVDとかで出番ありそうな頃のを借りるんだ
ご安心を
我が陸の孤島では
ブリーチが放送されてませんorz
26 :吸血鬼、拾いました  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/03(金) 23:32:27.58 ID:e7meXC9D0
うにゃーーーーーっ!?
割り込み申し訳ない、そして乙ですの!!
やだ、かぁいい

>>23
>……(全力でネタを考え始めた)
wktk
前スレにぽいしたネタの時点でマヤの予言騒動前
なんで、マヤの予言騒動後だと、「狩り」の時は風夜が吸血鬼マント(笑)を身に着けています、ですの

>(風夜くん達が)一歳年下にあたりますのです
なるほど了解

>>24
>全身に拘束具をつけて目隠しポールギャグをしてしまっている危険な美女って訳だ!
落ち着け!!目隠しはしてるがポールギャグまではつけてねぇwwwwwwwwwww

>そして実験体を見るとクチュクチュしたくて仕方ないけど心が痛むから自らを封印してる訳だ!
それはあってる
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 23:36:32.09 ID:2R6r3pZM0
>>26
サンジェルマン的には
「そこまでいったらボールギャグもつけなさい!」
とかふざけたこと言い出しますが無視してください><
28 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/03(金) 23:42:14.87 ID:e7meXC9D0
>>25
>せめて登場回だけでも見て気に入った台詞を裂邪に喋らすぞ!
機会があったら漫画もチェックしてみようぜ!
通称マユリ様と呼ばれる程度にはいい感じにマッドです
アニメオリジナルだけど、それぞれの刀の擬人化騒動の時、彼の刀は「人化してねーよwww虫だwww」って気持ちになったのは秘密だ

>ブリーチが放送されてませんorz
何…だと…

>>27
>「そこまでいったらボールギャグもつけなさい!」
馬鹿野郎!!!
全身を拘束されながら、しかし、口だけは自由ってのがいいんじゃねぇか!!!





……っは、俺は何をっ!?
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/03(金) 23:43:32.59 ID:2R6r3pZM0
>>27
ついに尻尾を出しおったか……
長かったぞ華子さんの人おおおおおお大尾おお!
30 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 10:37:59.04 ID:bjTaMEpD0
実は俺もボールギャグは要らないと思ってたんだ…
拘束されて色々されるおにゃのこの声が聞きたいのに口塞いでどうすんだと
鬼っ娘はー内ー 花子さんとかの人もー内ー♪
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/04(土) 11:29:07.01 ID:0oxNfJmSO
ボールギャグつけて
んーんー言ってんのはそれはそれで良いけど
拘束するだけなら必要にいよね
会話する事が危険なレクター博士じゃなければ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/04(土) 11:50:06.45 ID:c/nXGyJDO
会話の時にわざわざ外すその一瞬がエロスだろ!
いい加減にしろよお前ら!
33 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 12:22:25.15 ID:dqm2XyTu0
目隠しするなら欲しいけどね♪
でもボールギャグってあのフォルムが生理的に…
34 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/04(土) 12:49:29.03 ID:koClITME0
とりあえず、昨晩の俺は悪魔に取りつかれていたか、もしくは浮気先の罪深きレディ達との会話に影響されていたかどっちかってことにして、だ

えぇい、このスレに変態じゃない作者と読者はおらんのかっ!?

>>29
みー、濡れ衣なのですよ
俺はここでも浮気先でも変態度と罪深い度が低い方なのですよ。みーみーにぱー

>>30>>33
同士よ

>でもボールギャグってあのフォルムが生理的に…
俺は猿轡の方がビジュアル的にいいと思うんだが
35 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 13:13:00.38 ID:m3DvZCpl0
>>34
>えぇい、このスレに変態じゃない作者と読者はおらんのかっ!?
みーなさーん!
こんな時は、大きな声で“彼”を呼びましょー! せーのっ!!

        \ダイオウノヒトォォォォォォォォォォ!!!!!!/


>俺は猿轡の方がビジュアル的にいいと思うんだが
何処まで気が合っちゃうんですか
ここまで行ったらもうお嫁に行くしかない…だ、抱いて下さいっ///
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/04(土) 13:13:55.94 ID:0oxNfJmSO
拘束具の腕はやっぱり胸の辺りで交差してるんだろうか
右腕と左腕の袖が縫い合わされているんだろうか
手錠程度なんだろうか
体ごとベルトで固定されているんだろうか
37 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 13:27:17.97 ID:m3DvZCpl0
>>36
>拘束具の腕はやっぱり胸の辺りで交差してるんだろうか
俺が無知な所為であんまりイメージ湧かない…orz
どんな感じなんだろう

>右腕と左腕の袖が縫い合わされているんだろうか
俺のイメージはこれに近いかな
あと腕は後ろが良いね
新スレ立って早々なんかヤバい話になってるような気がするけどそんな事はなかったぜ
38 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/04(土) 13:28:42.36 ID:koClITME0
>>36
>右腕と左腕の袖が縫い合わされているんだろうか
俺のイメージもそれ
さらに、台に固定されている訳ではないけど、ベルトみたいなのでがっちりしめられてる感じかな
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/04(土) 13:41:39.06 ID:c/nXGyJDO
猿轡はなんかアナログな気配がしてGoogle本社と形容されるFの基地のイメージにあわないっちゅーか
一日一回誰かしらが面会に来てポールギャグ外して
その時に「あっ…」とかエロス漂う吐息が漏れるわけですよ
40 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/04(土) 13:51:11.78 ID:koClITME0
ラスボス(No未定)「触れられるのが嫌なので、ボールギャグも猿轡もなしでお願いします」
面会者「(´・ω・`)」

なるほどこうか
41 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 14:19:34.07 ID:m3DvZCpl0
>>38
>さらに、台に固定されている訳ではないけど、ベルトみたいなのでがっちりしめられてる感じかな
それで足枷がついてておにゃのこ座りしてるのが俺的ジャスティス
どう見てもジャスティスじゃありませんね分かります

>>39
>猿轡はなんかアナログな気配がしてGoogle本社と形容されるFの基地のイメージにあわないっちゅーか
なるほどwwwww
でもあれですよ、サンジェルマンなら金の猿轡とかどっかから見つけて…それで幽閉とかしないよな普通orz

>その時に「あっ…」とかエロス漂う吐息が漏れるわけですよ
(裂邪>キスした後に漏れるような感じか?
    とは言え、そっちよりもこっちの方が哀愁漂ってて俺は好きだけどな。「もう終わり?」と言われてるような
(ミナワ>きゃー!?そんなことばらしちゃダメぇぇぇぇぇ!?///
(裂邪>(いやマジだったのかよ…;)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/04(土) 14:35:08.18 ID:c/nXGyJDO
>>40
くっ…ならば
「もはや現場にもどれとは言いません、せめてこの猿轡だけでも!」
というギャグ時空にしてやる!



というのは冗談で身の回りの世話係としてショタっ子を一人侍らせたいな
43 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 16:43:12.48 ID:m3DvZCpl0
ニコニコに『ドMの人の為の癒し台詞集』みたいのがあってその中にマユリ様の台詞ががががが
てかマユリ様とその娘さん?のデュエット聞いてるんだけど釘宮さんってマジか…裂邪と麻夜でネタ出来るじゃないすか(知らん
そういやマユリ様ってあれ化粧だったの?
44 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた(代理投下)[saga]:2012/02/04(土) 18:15:46.53 ID:yOCkz/kj0
「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……はぁ」
荒い息を吐きながら暦はプラネタリウムを目指す。
エーテルが通話の締めに言っていた事を思い出す。
「……最後に一つだけ。
気をつけろ、今、お前は人と伝説の境界線にいる。
暦のバランスは伝説側に崩れ始めている」
「強すぎる者は、いつの世も、人として生きることを許されず、伝説となる」
「こちらには来るな」
「都市伝説を倒す事を生き方にはするな」
「俺は黒服になってしまった。
怪異を人知れず倒すを目的とした怪異に」
「だから戦友よ。心より忠告する。
都市伝説を殺す手を休め、人として生きろ……
俺にはそれが出来なかったからな……」
そういって通話は切られた。
含蓄のある言葉だ。
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
そういう風に言った哲学者が居たはずだ。
エーテルは恐らく生涯でただ一度転んだのだろう。
人と伝説を分かつ深淵の上で。
都市伝説から人を守る為に都市伝説になってしまうとは
なんと言う皮肉だろう。
「言ってる事はよく分かるけど
とりあえず此処を切り抜けないと先が無いのよね〜!」
怖くは無いけど辛い。
なんとかプラネタリウムに辿り着くと衛悟が出迎えてくれた。
彼は同じ高校に通う友達で組織に務める契約者だ。
「暦!連絡を受けてすっ飛んできたぞ、大丈夫か!?」
「あ、衛悟も来てくれたんだ〜。
全然問題ないけどしんどいよー」
「いや、あんな連絡を受けたらほっとけないだろ」
「来てくれてありがと、中の人払いは?」
「ああ、もう既に退避は完了している」
「仕事が速いわねー黒服さんもエーテルさんの薫陶が行き届いてるみたい。
衛悟にもやって欲しいことがあるんだけどいいかな?」
「俺に出来る事なら何でも」
二人して人気の無いプラネタリウムの内部に入る。
内部には先ほど頼んだとおり、ガシャポンの玉やボールなどの
街から集められた球体が山ほど積んであった。
45 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた(代理投下)[saga]:2012/02/04(土) 18:16:34.67 ID:yOCkz/kj0
「それじゃ、衛悟はそこと、そこと、そこと……
あそこの入り口以外全部の九十度以下の鋭角を水で包んで」
「分かった」
衛悟の契約している「水の記憶」が発動し
プラネタリウム内部が水浸しになる。
壁の皹、人工物の直角が水の幕に覆われていく……
水が壁の角を消す。ひび割れを埋める。
人工物の直角は包まれて丸くなる。
「……流れる水に鋭角は無いわ、連続体だもの……
溶解がティンダロスによく効くのもそのせいね。
液体の中に鋭角は存在しない。
……普通の時間は円、時計の針が廻るように……
時間の角ってのは針が指し示す区切られた不自然な時間ね。
ティンダロスはそれを物質の角と同一視して如何なる時間にも現れる……
再出現のインターバルが15分なのも多分その影響」
普通の水は丸い。水滴を落とせば表面張力で自然と球形になる。
連続する流体の表面に鋭角は存在できない。
「衛悟のお陰でプラネタリウム下部の鋭角を切り取る作業をしなくてすんだわ」
プラネタリウム上部の天井は壁に星を写す性質上球形だ。
後は椅子や床にある鋭角を潰してしまえばいい。
「でもあそこの入り口をふさがなくてもいいのか?」
「私は閉じこもる為にプラネタリウムを戦場に選んだわけじゃないのよ……
もうすぐ十五分ね、さ、ボールとかガシャポンとか入り口に仕掛けるわよ」
唯一残された人工物の角から青黒い煙が立ち昇る。
暦のナイフが閃き、煙の手前でガシャポンの玉が砕けて……
「捕まえた」
時間を戻されたガシャポンの玉が再び砕かれる前の形に戻った。
ただし、ガシャポンの中には
ティンダロスが実体化する前の青黒い煙が封じられている……
青黒い煙が外に出ようともがくがガシャポンの玉はびくともしない。
「これは!!」
「やっぱり予想通りね。
実体化する前なら即席の結界石代わりのガシャポンでも捕まえられると思ったわ。
完全に出入りを封じて建物を壊されちゃったら堪らないし。
たった一個だけ鋭角を開けておけばそこから入るしかない。
時間を計って待ち伏せておけばどってこと無いわよ」
暦は逃げる為にプラネタリウムを戦場に選んだわけではない。
迎え撃つ罠を張る為に此処を選んだのだ。
「で、これで衛悟もやり方は分かったでしょ?
でも来てくれてほんとに助かったわー、持つべきものは仲間ねー。
実体化する前に水の幕で球を作って閉じ込めちゃえばいいのよ。
交代しながらやれば体力的な心配も無くなるし。
時間を稼いでいる間にもっと応援を呼んだっていいわ」
暦は普通の人間なら怪異に脅えて震えるしか出来ない時間を
待ち構えて怪異に打ち勝つ時間に変えてしまった。
「汝、時間に祈る事無かれ」
暦は煙の詰まったガシャポンの玉を拾い上げると呟く。
「特殊な能力の無い契約者じゃない普通の人だって……
角にボンドぶちまけるなりくす玉とか用意すれば同じことが出来るかもね。
怪異や都市伝説相手には頑健に抗う意思が何より大事なのよ」

【続く】
46 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた(代理投下)[saga]:2012/02/04(土) 18:18:01.39 ID:yOCkz/kj0
以前の話は>>15-16あたりをご覧ください
47 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 18:24:27.98 ID:m3DvZCpl0
代理投下乙です〜
感想は避難所にて
48 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/04(土) 19:50:45.36 ID:qs0rNjLb0
乙を言いつつただいまー
代理投下も乙ですの

>>41
>それで足枷がついてておにゃのこ座りしてるのが俺的ジャスティス
お前は俺か
いや、俺のイメージだとおにゃのこ座りってか、寝台の上に腰かけて足揃えて座ってただけだが

>>42
>というのは冗談で身の回りの世話係としてショタっ子を一人侍らせたいな
ショタっこに対しても「できる限り触れないでください」ってツンツン発言をしていればいいのでしょうか
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/04(土) 20:24:40.18 ID:c/nXGyJDO
>>48
わかってらっしゃる!!
しかしショタは真面目にお世話しようとするんですよ!!
50 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/04(土) 20:38:09.22 ID:qs0rNjLb0
>>43
>てかマユリ様とその娘さん?
マユリ様が自分を元に作った理想の娘だよ
水着姿披露した時はスクール水着だったよ
マユリ様に時間があったならば、スク水のネーム部分に「雌豚」だか何かって縫いつける予定だったらしいよ

>>49
>しかしショタは真面目にお世話しようとするんですよ!!
何と言う健気なショタ
これはショタコンほいほい
51 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 21:10:05.37 ID:m3DvZCpl0
うふふふ…円谷プロが俺のロリシスコン魂に火を点けよったぞ
早く3月17日になれぃ

>>48 >>50
やられ役か…「ポコさん」とかどうでしょう(マテヤ

>いや、俺のイメージだとおにゃのこ座りってか、寝台の上に腰かけて足揃えて座ってただけだが
それで足が地についてなかったら俺的にGood(どんな感性だ
あと大人な女性なら片翼型おにゃのこ座り、炉利なら両翼型が良い

>マユリ様に時間があったならば、スク水のネーム部分に「雌豚」だか何かって縫いつける予定だったらしいよ
さすがマユリ様wwwwww

>>49
>しかしショタは真面目にお世話しようとするんですよ!!
何そのショタかぁいい
ここで互いに惹かれ合っちゃったり(何でそうなる
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/04(土) 21:14:48.98 ID:c/nXGyJDO
>>51
そう簡単には惹かれ合わぬ!
もどかしいくらいに少しずつだ!!
53 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 21:41:08.26 ID:m3DvZCpl0
>>52
>もどかしいくらいに少しずつだ!!
それはそれで大好物だ!(
54 :[saga]:2012/02/04(土) 22:32:41.27 ID:jZUZEL4R0
【鴉―KARAS― 第八話「急襲」】

 九郎が異常事態に気づいたのはお化け屋敷に入ってすぐのことだった。
 前を歩いていたはずの三人が居ない。
 そしてどこかから自分を見つめる絡みつくような視線。

「なるほど、空間をいじれるのか」

 そうなると中々高位の能力者だろうと九郎は当たりをつけた。 
 空間をいじれるならばそれを用いた攻撃を仕掛けてくるはず。
 ワープして直接攻撃?
 それとも空間ごと引き裂いてくる?
 どちらにせよ細かく動いて攻撃を回避するのが一番だ。
 九郎はジグザグに走りだした。

「判断が早いね。でも、それは大きなミステーク」

 不意に、とても細いワイヤーが足元でちぎれる。
 それと同時にまばゆい光が彼の視界を包み、直後には銃声が響く。
 足に直撃して九郎はその場で転倒する。

「――――銃器!?」

「済まないわね」

 九郎の視線の先には尼姿の女性が袖をまくって拳銃を握っていた。
 H&K P2000、ドイツで女性警官の声に応じて開発された小型の拳銃。
 取り回しが容易で、安全装置の一部を犠牲にしてトリガーを軽くしていることが特徴だ。

「私に直接の戦闘能力は無いから」

 憎々しげに女性の方を睨みつける九郎。

「動かないで頂戴、次は貴方の頭を狙うわ」

 動けない。

「そう、いい子ね」

 女性はやさしく微笑む。

「今日は貴女に聞いてほしいお話があってきたの」

 話し合いにおいての必要条件。
 それは暴力。
 話しあうしか無い圧倒的な暴力を見せつけることで相手からそれ以外の選択肢を奪う行い。
 日常、人は法律という暴力で話し合い以外の選択肢を奪われているがこのような状況で法など役に立たない。
 九郎に残された選択肢は会話しかなかった。
 無言。
 それを肯定と受け取った尼姿の女性は話を続ける。
55 :[saga]:2012/02/04(土) 22:41:22.52 ID:jZUZEL4R0
「この街には神が居る。ナイアトラップと呼ばれる混沌をもたらす神が
 貴方だってその一部を見知っているはずよ
 でも彼らの一部が今この街で何をしようとしているか、貴方は知らない」

 無言。

「ふふ、中々聡い子ね。見れば中々凛々しい瞳をしているわ。お姉さんはそういう人が好きよ」

「尼とは思えないね」

「あらあら、そんなこと言っていいのかしら?
 それともそういう物言いをする子が私の好みだと知っての言葉かしら?」

「俺は俺が正しいと思ったままに行動するだけだよ」

「ふぅん、私もそうなのよ。じゃあなおのこと話を聞いてもらわないと駄目ね
 結論から言うわ、貴方が今契約しているトト神は偽物
 あれは古代エジプトの魔術の神を名乗ったナイアトラップの化身の一つなんかじゃない」

「え?」

「そして正体不明の彼女は今、この夜刀浦の街に潜む祟神の解放を阻止しようとしている
 さらには集まっているナイアトラップの化身達を破壊しながらね」

「良い事じゃないのか?」

「いいえ、そうでもないのよ
 ナイアトラップの化身は破壊してもどうせ代わりが居る
 それどころか化身の一部は罪のない一般市民として暮らしていたりもするし
 巧妙に隠蔽しているけどナイアトラップの化身達の排除の為に彼女はかなり無茶な手を使っているわ
 それこそ一般市民にも害が及ぶこともあったみたい」

「ふぅん」

「そしてこの夜刀浦の街に住む祟神の解放阻止はこの街全体に被害を与えるわ」

「祟神は守り神ってことか?」

「ええ、“それ”が祟るのはあくまで街の敵にだけ
 この街にとっては守り神なのよ
 彼の解放は街の繁栄を意味するわ」

「何を以て信じれば良い」

「貴方の勘よ」

「訳がわからないね」

「信じざるを得なくなるわ」

 女性は九郎に自分の胸につけていたお守りを渡す。
56 :[saga]:2012/02/04(土) 22:41:52.14 ID:jZUZEL4R0
「どうしようもなくなったら、これを使いなさい
 そして貴方は貴方の為すべきことを為せば良い」

「何故わざわざこんなことを」

「私はね、敵も味方もそうでない他人も、皆を幸せにしたいの
 そして幸せっていうのは疑い得ぬ自らを確信すること
 貴方の本質を目覚めさせてあげたいの
 貴方もまた、私が救うべき対象」

「救われなくてはならないような状況に俺が陥るとでも?」

「ええ、もうすぐ陥るわ。だって貴方の可愛いトトちゃんは……死ぬもの」

 笑い声と共に女性の姿は消滅した。

「なんだと!?」

 そう言って立ち上がる九郎。
 何故か撃たれた痛み、そして銃創はなくなっていた。

「くそっ!」

 どのみちここにとどまり続けている訳にはいかない。
 女性からもらったお守りを投げ捨てて九郎は走りだした。
 彼はまだ気づかない。
 そのお守りが黒いスライム状になって地面に溶け込んでいったことに。
 “それ”こそが彼の力を最大限引き出せる都市伝説であることに。

【鴉―KARAS― 第八話「急襲」 続】
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/04(土) 22:45:24.04 ID:jZUZEL4R0
とまあそろそろ話は動くかなあと
58 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/04(土) 22:55:13.73 ID:BWQ7FhFZ0
黒いスライム………あれか
あれは確かに変化特化の九郎くんには打ってつけだな…
しかしセージくんの読み通り、九郎くんは最初にいなくなってたのね
ディアちゃんとトトちゃんは別タイミング…何か胸騒ぎがががが
59 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[saga sage]:2012/02/04(土) 23:05:16.91 ID:sRsPyQUp0
辛い思いをしたトンカ裸ちゃんが有間くんと出会ったりトトちゃんや陛下が可愛かったり佳奈美ちゃんと繰ちゃんの外堀が徐々に埋まってたり社長さんと小人さんのやり取りが素敵だったりゼロりんの過去が少し明らかになったりローゼ様達がゼロりん達にちょっと反応してたりノイちゃん達がジャガー人間と戦ってたのに感想マニアワナカッタよちくしょーorz

八尺様の人様、陣内さんの人様、笛の人様投下乙ですー

暦ちゃん大活躍!かっこいいなぁ…
花子さんもお姉さんも妹さんも可愛い!
風神さんと雷神さんwww
お守りが黒いスライムに…
九郎くん、間にあうんでしょうか(ドキワク
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/04(土) 23:27:48.82 ID:jZUZEL4R0
黒いスライムはあれです
あれです
九郎くんが使うと化物じみた化物になるんじゃないかな
というか“生物学の系統上でありえない生物”にもなれる
すなわち究極生命体
ただ……ねえ?
61 :尼さん 代理AA[sage]:2012/02/05(日) 00:01:19.82 ID:a07SDcTN0
_ |\_ l> ''"´                  ` </ /  / ,ヘ.ヽ!/`l
\| .!  /                           \/ /_// /
\ |/                                / /
 /                                 ( / ,rノ´l
-'                                  /´ ̄   /
7                _,,.. -──- 、,          」 -く´ ̄ ̄7
             _,,. '"´           \       く::::::::::::ヽ;::::::/
           /´  /´   ,|          `ヽ.      '、:::::;;:::-‐/
           ,:'  ./  /  ハ-‐ト、  ヽ.    ハ       Y::::::::ア|
          .,'   /  __/| / .|__/_ハ  |      |      |、/:::::!
         |.  ,' '´/_レ'  '´ lノ ハ|  ,ハ.     '、       |::\:::::|
         |  |  /アlハ    ゝ-゚'!/ |  ヽ.  ヽ.     ,!:::::::\|
         .ノ  !  ハ り  ,    " |  .|   八   )  ,.へ:--─!
        '´',  ∨ |"   ,. ‐┐ ./  / / __ヽ_,,.. -''"||::::::::\::::|
           |// 人   `    ,! / /,::'"´:::::::||::::::::::::::ヽ;:::::::::::;/
           ( (  `> 、.,_ イ,|/`Y/:::::::::::::::::::!!:::::::::::::::::;>'"´
          ノ  ) '´__r'ー‐''´   /|:::::::::::::::::::::ヽ:;: <´ \
          /  r'"´:::/イゝ-─-イ 八::::::::::::::::::::/     \  〉
>、         |   /:::::::://\_,,.. -‐/::\,ゝ、_;::イ     ,ハ /
 |\      /./:::::,:|/- ''"` \  /::::::::::ヽ:;イ:.:.:.:',    / レ〈
.  ̄ i⌒l.  /.〈:::::::://\_/,,.. -‐ ''7:::::::::::::i:::::/:.:.:.:.:.:.\ /  /  \
 l ̄l .|/`!  |  〉ー'|7_,,,. > 、..,,__!}::::::::::::/:::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\   |     ヽ.
 「 フ / /`! ヽ/;メ人   |/  ` 、,_|}::::::::イ/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ. `ヽ.    |
   r'| ' /ヽ/::::::::::ヽ|7"´`  、.,_|}:::::::::/:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',  ノ   ./
62 :トトちゃん 代理AA[sage]:2012/02/05(日) 00:02:34.24 ID:a07SDcTN0
          _   _,. - .,. ---. 、   _
  _,.  -‐ ' ´冫:::ヽr,'´ ,r ' ,  i 、 、ヾ:::::ヤ三T‐-
    ̄ ̄/´入::::::スi ,'l! l .i| ! ! li l! ヽ:ノ、 ヽ
.     /  ,ィ/ 'iヶミ.! !i i.|! i| ! |i li ‖ ト',ヾ、 ヘ
    / / / ,',','`i| l|r土ヒ!:i」 l甘ト |i トミ、 ',ヽ ',
    ,'./   !. ,イ! i,..」 l'´:::::::::::::''::::::::`iウi l ! ',. ', i
    〃   ! ,'j !‖リl !:::●:::::::::::::●:{ l! i|', l ',l
   /    | '.,'j iハ.、l l::::::::::::::::::::::::::::j! ‖.l ', l!  !
.        |〃iレ/ l‖ ト 、::::`'´:n´;.ィ!i. ト、i ',:i
.        |! iツ  i‖ !ヽ`丶 =i::マ il ! ! ` '!
         !  ,. ‐ヘ! i .lヘ._」!「フ,ム:ヤ、.|! l
        i':::::::::',', l !メ、  ,!´::::::::',::i i!
        l::::::::::::iヒi ! Oハ::::::::::::::マ: ,ハ
          !:::::::::::::i リ   ヽ::::::::::::i ,'::::i
63 :九郎 代理AA[sage]:2012/02/05(日) 00:03:58.80 ID:a07SDcTN0
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`、
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     /三アニZ{ ヘ/|: : .: .: .:| 弋z'_ツ癶=- l||: : j/j/|: : : : : :},|
     〃 /   彡ヘ.Oハ: :|\{        j/ァ示x. |: : : :,: :/ l!
.    / ∧      },, | !{          ' 込ツ癶': .: :/}/
   ,」 ::: } ,′   ミx V          {     .'ヘ|ハ./
   | ::::::: ∨ ,′    彡          ‐'  /'   ! |′
─厂 ::::::::: ∨      ア_    < モァ   . ′
  ::.. ::::::::::::. ヘ.      {       こ¨´  .イ
  :::::..::::::::::::::: !;;      ヾ.,     , 匕∨
  ::::::::::::::::::::..! ;;       ミ>- <(   彡
   :::::::::::::::::::.. ∨;.,.       ミ:::::::::(   ≧\
    ::::::::::::::::::... \;:;:;      ト:::::r┘  ,ゞ   ヽ
64 :クラウディア 代理AA[sage]:2012/02/05(日) 00:06:48.09 ID:a07SDcTN0
                              - 、
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             _ィ⌒¨´  _) /⌒ \       、  \
             r厂           /   _入           、
          r={  ./  ̄厂¨¨フ⌒´      `      \
.        r{j八 /  ′/  /     :!:  \  、    .  |
.           Уト、У / /   ′     :|    ヽ  \     i|
         〈 {\ {.:i '  | \/{       :|  :|/‘, !    |  l|
        〈{\ _| | :| .:| :/\      从/)   :i | }  .!  '
.          〈(\`{ | :| 芹示≧=x    M_≦テ心 | !ノ   | .′
       浴ワ\ V八:|( {/℃j/刈  / !0//}7⌒八ノ   }.:/
     く::::::::::::::: \从\ Vん辷ソ∨  V辷ソ}/   、 -=彡′
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65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/05(日) 00:09:01.21 ID:a07SDcTN0
しかしセージくんの分はまだ見つからない
残念イケメンってどんなのがいいんだろうね
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/05(日) 08:54:06.22 ID:f/JR2bYDO
今日のレンジャー見て思ったんですが


なんでバスコラスボスにしなかったの?あふぉなの?
ザンギャック艦隊強襲→ゴーカイジャーとバスコが一時的に組む→ザンギャック壊滅→テレビの前のちびっこが「ゴーカイジャーとバスコが仲良くなれた!」とおもわせたところでバスコ裏切りレンジャーキー強奪
これでいいじゃん
おいこら脚本!おめえだよ聞いてんのかよ!
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/05(日) 09:01:19.33 ID:f/JR2bYDO
あとライダーさあ!!
やっぱマグネットの使い方が間違ってる!!
遠距離からゆっくりと歩きながら相手を寄せ付けずに撃ちまくらせようよ!!
ボードでヒャッハーしてる場合じゃねえだろ?
大砲装備したクウガタイタンフォームみたいなの期待してるのにがっかりだよ!
うごかせば良いと思うなよこの馬鹿ぁ!!


とアギト龍騎ガオレンタイムの神展開やクウガタイタンフォームの活躍が胸に焼き付いてる笛が
68 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 09:19:48.23 ID:QH5NuBN20
>>66
俺もその展開だと思ってただけに何か残念
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/05(日) 09:45:38.43 ID:f/JR2bYDO
>>68
バスコの召喚した戦士とゴーカイジャーが共演とか熱いよな!!
なぜやらなかったのか


バスコ役の人と甥っ子の関係にさらなる亀裂が走るのに!
70 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 10:24:49.74 ID:oBmhry2C0
>>69
>バスコの召喚した戦士とゴーカイジャーが共演とか熱いよな!!
ゴレンジャーと並ばせてみたりとか、ライオンか鷲をひたすら集めてみたりとか色々できたのにねぇ
宝の持ち腐れ……orz

>バスコ役の人と甥っ子の関係にさらなる亀裂が走るのに!
何があったしwww
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/05(日) 11:01:25.56 ID:f/JR2bYDO
>>70
甥っ子「叔父さんがレンジャーに出る!」

↓初回登場

甥っ子「悪役…」

↓バスコ大活躍

バスコの中の人「今週どうだった?(ワクワク」
甥っ子「…………」
バスコの中の人「…………」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/05(日) 12:12:00.69 ID:a07SDcTN0
ゾディアーツスイッチ発売か……
皆は何ゾディアーツになるのかな!?かな!?

笛野郎はヘビ使い座が来たらそれになりたいです
73 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/05(日) 13:11:12.90 ID:+BDedqcl0
えぇい、お前ら、戦隊とかライダーの話好きなのはいいがせめて避難所のチラ裏でやれwwwwwwww
都市伝説カケラも関係してないだろうwwwwwwwwwwwwww



が、そこから都市伝説に関係させる話題に進化させたらびっくりするのでここは成り行きを見守り、戦隊とライダーの話題を保ったまま都市伝説な話題に進化したら脱ぐべきでしょうか、鼻かぜですが
74 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 13:21:45.67 ID:oBmhry2C0
ライダーの都市伝説と言えば!
「仮面ライダーの呪い」というものがございまして、使いたかったけど使い方が分からずそのまま没ったという思い出がorz
結局、登場させた中では「仮面ライダー555(仮)」、設定上は「仮面ライダーケタック」「仮面ライダーモーガ」を使ってます

んで、他に無いか探してるのよねーという(
因みに俺はジェミニゾディアーツが良い
75 :だいお ◆jE0dPlBLZw2012/02/05(日) 13:57:04.38 ID:oBmhry2C0
☆仮面ライダークウガ☆
正義「クウガは、基本的に四種類の姿で戦うライダーなんだ。」
大王「おぉ、物を自分の使いやすい形に変える事ができるのか。」

大王「(死からの再生、電気エネルギーで強化、そして……もはや怪物だな。)」
正義「それでね、クウガは警察と助け合って戦っていたんだ。」

大王「……まさか、お前……。」

大王「これを、観て……?」
正義「あ、うん。これのおかげで警察に憧れたんだ。」


>>74
流石に「仮面ライダートライズ」は無理だろうしなぁ。なにかあったかなぁ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/05(日) 14:11:14.17 ID:f/JR2bYDO
>>73
雑談大事
作品だけが並ぶのもあれでしょ?
77 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/05(日) 14:16:39.57 ID:+BDedqcl0
>>74
>「仮面ライダーの呪い」
おぉ、そんなのあったのか
今度ぐぐってみる

>>75
>正義「あ、うん。これのおかげで警察に憧れたんだ。」
今化される、衝撃の真実

>>76
まぁ、大事だけど、スレタイがスレタイなんだから、ついでに都市伝説絡みの事もちょっと話そうよw
って、思ったけど、変態談義が許されて戦隊やらいだー談義が許されないのはおかしいので、悩みどころ
難しいもんだぜ
78 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/05(日) 14:47:24.73 ID:Mp1C7hTAO
>>44-45
八尺様と代理投下の人乙です
感想は避難所で

笛の人乙です
このくせ者そうな尼さんいいなあ
そして陛下とトトちゃんががが

さー夜刀浦市祭りに参加するぜ
ジャガー人間騒動とは時系列別。たぶん。
79 :銀の鍵の男と鏡の少女 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/05(日) 14:50:11.28 ID:Mp1C7hTAO
―夜刀浦市のある路上。
 平日の昼下がり。 さほど人通りも多くないそこで、少女は銀色に光る鍵を拾い上げた。
 緩くカールした淡いピンク色の頭髪をツインテールに結わえ、紅い薔薇のコサージュで飾っている。
 纏った裾広がりの膝丈のドレスは黒一色ながら、光に当たると薔薇の意匠が浮かび上がる織りの生地と、
 そこここにあしらわれた繊細なレースの為か、派手な印象を禁じ得ない。
 彼女の名を新宮幻と言う。
 3年前までは人間の少女だった。多重契約とその能力の濫用とで自身を都市伝説と化すまでは。
(随分でっかい鍵ですねえ)
 アンティークか何かの類かと、アラベスク模様が施されたその鍵を手の中でくるくると弄んでみる。

「やめて!」

 耳に届いた悲鳴に近い拒絶の叫び。
 幻が声の方向に視線を向けると、地元の学校らしい制服姿の少女と、やはり制服姿の複数の少年達。
 少年達はにやにや笑いながら少女を小突き回し、少女は半泣きになりながらも抵抗を試みている。
 他にも同じ制服を着た少年少女は通りかかるものの、一瞥するのみで興味なさげに去るか、
 あるいは同情の色が表情に浮かんではいても、関わり合いになるのは避けたいといった体だ。
(気にいらねー連中ですよ)
 幻が思わず睨みつけると、少年達も彼女に気づいたらしく、幻をちらちら見ながら指さしている。
(なあ、あの女こっち見てるぜ)
(何あれ。メイド?)
(何かのコスプレじゃね?)
 ひそひそ話に続いて爆笑の声が上がり、少年達のひとりが携帯電話を此方に向けた。
(てめーらみてーな連中の考える事なんて、とっくにお見通しですよ)
 盗撮されたとて別に減るわけではないが、気分が悪いこと夥しい。
 幻は薔薇の花を象った小さな手鏡を取り出すと、こっそり鏡面を彼らに向けた。

「ぎゃっ!」
「あ、熱ちちちっ」
「燃えてる、燃えてるって!」
 幻がかつて契約していた「アルキメデスの鏡」
 鏡に太陽光を反射させて敵の軍船を焼いたという都市伝説は、ただの少女に光と熱を操る力を与えていた。
 少年達がパニックに陥るのを見届けると幻は少女に逃げるように目配せをひとつ。
(さて、ボクもさっさと撤収ですよ)

80 :銀の鍵の男と鏡の少女 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/05(日) 14:52:01.61 ID:Mp1C7hTAO
 所は変わって駅前のとあるカフェ。
 冷たいミント・ティーとサクランボのクラフィティ、プラリネのミルフィーユを前にして、
 些か傾いた機嫌を立て直していた幻の隣に人影が近づく。
「あの…さっきはありがとうございました」
 セミロングの黒髪をサイドだけまとめ、セルフレームの眼鏡を掛けた少女。
 どうやら首尾よく逃げたらしい先程の被害者に幻は鷹揚に頷き、
「別にボクは殊更キミを助けたわけではねーですよ。
ボク自身があーいう理性と客観性に欠けた輩が大嫌いだからやったですよ」
 …本当は学校に乗り込んで見て見ぬ振りを決め込んだ連中も焼き払ってやりたいところだった事は秘密だ。
「…『悪口は自己紹介』ってよく言うけど、まさにその通りだね、新宮さん」
 気がつくと、少女達の後ろにはひとりの若い男が立っていた。
 やや痩せ気味の長身に革のライダースジャケットを纏い、やはり革のグローブをはめた手にはアイスコーヒーのグラスがある。
「あ、えーと、こちらの方は…?」
 男の連れ、というのが予想外だったのか少女は明らかに狼狽え、
 考えれば礼を言うべき相手の名前も未だ聞いていなかったと交互に幻と男を見比べた。
「ボクはにいみや まほろというですよ。
で、こっちの命知らずは」
 そこで言葉を切ると同時に、幻の手にあるグラスが男の後頭部を直撃した。

「ええと…嶋。嶋 貴也(しま たかなり)…です」
 気持ち口調がどもっているのは殴られて脳震盪を起こしたという訳ではなく、生来の人見知り故のこと。
 落ちつきなくあらぬ方に視線を漂わせているので、幻はともかく
 「沢村 ひかる」と名乗った眼鏡の少女はいささか居心地が悪そうだ。
 幻が追加注文したミントティーがひかるの前にも置かれると、
 先程のお礼にここの勘定を持ちたいとひかるが述べた。
「そんな事はキミが気にする事ではねーですよ」
 携帯を片手に席を離れた貴也を尻目に、さらに幾つかのケーキを注文し、
 ミントティーを飲み干す間に戻ってきた貴也に、ひらりと伝票を差し出した、その時。
81 :銀の鍵の男と鏡の少女 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/05(日) 14:53:25.73 ID:Mp1C7hTAO

―鍵を、手放せ

「!?」
 明らかに物理的な声ではない。精神感応とかその類のものだ。
 店内を見回しても無意味と、幻は手鏡を取り出し覗き込んだ。
 「照魔鏡」これもかつて幻が契約した都市伝説。都市伝説を映し出す鏡だ。たとえソレがどのように擬態していても。
 鏡に映るのは、壮年から初老と思われる白人の男。

―鍵を、手放せ

 その一言のみを残し、鏡からも男は消えた。
(鍵を手放せ、ですか…さっきのアレですかね)
 何やら曰くのある鍵だったのかと考えたその時、席を立とうとしたひかるの姿が鏡に映る。
(―!?)
 其処に映っていたのは、セミロングヘアに眼鏡の少女ではなく、

 豚の鼻、緑色の目に牙と鉤爪を備え、毛に覆われた真っ黒な何か。

 その姿の禍々しさに幻は慄然として少女を見上げた。
「新宮さん?」
 少女は幻の心中など知らず、人当たりの良さそうな柔らかい微笑みを向けた。


続く
82 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/05(日) 14:56:02.81 ID:Mp1C7hTAO
投下完了です。
夜刀浦市の皆さまよろしくですの
83 :だいお ◆jE0dPlBLZw[sage sage]:2012/02/05(日) 15:14:28.84 ID:oBmhry2C0
しまった、下げ忘れてた……。

☆仮面ライダーアギト☆
大王「ん?クウガというやつの続編か?」
正義「そうみたいだけど、クウガは出ないよ。アギトはベルトから武器を取り出して戦うんだ。」
大王「何だその能力は。……俺と似たようなものか。」

正義「それでね、アギトとギルスの他にも、警察が作ったライダーとしてG3が登場するんだ。」
大王「良かったじゃないか。警察がライダーになって。(棒)」
正義「それが……かっこいいのに、けっこう弱かったんだ。ライダーなのに……。」
大王「ふむ……。確かに負けて怪我して、挙句に本家が入ってやっと戦えてる状態だな。」

大王「少年が中に入っていたら、幾分かまともに戦えたろうにな。」

正義「お父さん、やっぱりG3ちょうだい!」
光彦「えっ!?」


>今化される、衝撃の真実

正義の将来の夢は、ライダーをサポートできる警察官だったのだそうな。
大王と戦ってるうちに、ライダーへの憧れが強くなって言ったんだけど。

>まぁ、大事だけど、スレタイがスレタイなんだから、ついでに都市伝説絡みの事もちょっと話そうよww
>って、思ったけど、変態談義が許されて戦隊やらいだー談義が許されないのはおかしいので、悩みどころ

変態談義で物語の質が上がるなら、特撮分析でも物語の質向上に繋がるかも。
戦闘シーンとか、日常シーンとか、もっていき方とか。
しかし変態談義で物語の質が上がるかは、知らぬ。
84 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 15:39:02.14 ID:oBmhry2C0
鳥居を探すの人乙です〜
おほっ、まほろんが主役か! まほろんかぁいいよまほろん
契約都市伝説もカッコいい…おじ様の正体や如何に

>>83
>しかし変態談義で物語の質が上がるかは、知らぬ。
っほっほっほ、未熟、未熟であるぞ我が愚弟よ
変態こそ創作の原点にして頂点、至高なる存在にして必須たる存在
変態描写無くして人類の進化無し! 変態万歳!知恵の果実万歳!!堕天使万歳!!サリエル様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/05(日) 17:04:19.39 ID:f/JR2bYDO
鳥居の人乙でした
メイド萌え!
ようこそ夜刀裏へ!
チームワーク皆無なカオスフル神様が集うSANチェック頻発の町をゆっくり楽しんでね!
鏡使うバトルキャラを待っていた

あとでWikiにまとめときますね!!
86 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/05(日) 19:10:39.68 ID:Mp1C7hTAO
>>84
おじさまの正体はあれです、もともとの「銀の鍵」の持ち主的な
彼が何処まで関われるかはこれからにかかってる
そして幻のコンセプトは「萌えないゴスロリ」
今回彼女に厨2とかイタさが足りなかったから次回もっとがんばる

>>95
ありがとうなのです!それから幻はゴスロリなんだよ!
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/05(日) 19:18:59.62 ID:f/JR2bYDO
>>86
ゴスロリ…
脳内で謎変換がなされたらしい
忘れてくれ
88 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/05(日) 19:25:22.14 ID:Mp1C7hTAO
>>87
たぶん作中でDQNが幻の事をメイドと言ったせい
紛らわしいのはこっちでしたのさ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/05(日) 21:42:59.93 ID:a07SDcTN0
エロスの追求は日本文学の重大なテーマだった
ラノベにおいても萌は重要なファクターだ
ハリウッドでもセクシーなヒロインは必須だ

つまり、エロ談義は重要だ
エロ談義から聖母の涙とかの作品が出来ているし
90 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 21:46:12.02 ID:oBmhry2C0
>>89
>エロ談義から聖母の涙とかの作品が出来ているし
あれはリョナじゃないのかwww
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/05(日) 22:00:06.20 ID:a07SDcTN0
>>90
今までのエロ談義の中に何故リョナが無かったと断言できる?
92 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 22:08:12.46 ID:oBmhry2C0
>>91
言われてみれば、笛の人かやる気なさそうな人かはないちもんめの人の内2人以上が揃うと
大体60%の確率でエロからリョナへと話題がシフトしていった気がする…
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/05(日) 22:10:23.95 ID:a07SDcTN0
>>92
ボコボコにされる女の子はエロい
理由は解らないがエロい
94 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 22:15:34.05 ID:oBmhry2C0
>>93
青痣出来たり血が出たりすると萎えるけど、
女の子が殴られたり蹴られたりで叫んだり泣いたりするのは好き
やっぱり原因はプリキュア(
95 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[saga sage]:2012/02/05(日) 22:25:45.84 ID:AlblxotH0
鳥居の人様乙ですー!
鳥居の人様も夜刀浦祭りに参加なさるんですねきゃっほう!
手鏡を使って都市伝説の能力を発動する所が恰好よかったです
そしてナイス眼鏡っ娘のひかるちゃんに不穏な影が…!?

>>93
ボコボコにされる女の子には痛々しさとある種のエロさが感じられて大変おいしいです
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/05(日) 22:27:09.47 ID:a07SDcTN0
>>94
血くらいは出てくれないと
それで薄笑いを浮かべて涙を流しているともう恍惚
>>95
ですよねえ
あれなんでエロス感じるのかなあ
俺の頭が変なのか……
97 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 22:28:06.66 ID:oBmhry2C0
>>95
そうだ、リョナと言えば貴方がいたwwwwwwww
98 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 22:33:22.18 ID:oBmhry2C0
>>96
>血くらいは出てくれないと
処女喪失の血なら許すけど、それ以外は許さないのですよ、ウヒヒヒ(こいつは

>それで薄笑いを浮かべて涙を流しているともう恍惚
『怖い』という感情しか抱けない俺はまだ安全圏
99 :吸血鬼、拾いましたではやられ役の都市伝説募集中  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/05(日) 22:37:34.32 ID:xBhSBehb0
      r ‐、
      | ○ |         r‐‐、
     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君!
    (⌒`    ⌒・    ¨,、,,ト.-イ/,、 l  エロやリョナははっきり言って、
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)  好き嫌いがはっきりするジャンルだ!
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|  好きな人はとことん好きだが
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |  嫌いな人はとことん嫌いなジャンルである
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |  まぁ、何というか
   |  irー-、 ー ,} |    /     i  苦手な人に引かれない程度にな!
   | /   `X´ ヽ    /   入

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/05(日) 22:39:33.85 ID:a07SDcTN0
作品投下するよー
>>98
なんていうか
「ああ、痛めつけられているんだ」
っていう事実に対する悲しみで肉体的な痛みが薄れて行って
放心状態の中で弛緩した表情がたまたま笑みに見える為に笑いながらも泣いているように見える状態?
ソレがいいんだよ、うん
>>99
正直反省しています
101 :シャドーマッ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/05(日) 22:42:18.90 ID:oBmhry2C0
>>99
>好きな人はとことん好きだが
エロは大好き、この間は眠れないからエロ絵で3回出したよ(ここ本スレだぞ
てかスマホ超便利、マジでエロい人の必需品


じゃねぇや、あと1時間ほどで投下する……かも(
102 :[saga]:2012/02/05(日) 22:42:37.28 ID:a07SDcTN0
【陛下と僕と獣の数字 第九話〜陛下ピンチ〜】

「この……ド変態め!」

 右アッパーがセージの後頭部に突き刺さる。
 見事に弧を描いて吹き飛ぶセージ。
 
「おー」

 思わず感嘆の声をあげるトト。
 
「まったく、これに懲りて妙なことは……」

 此処で初めてクラウディアは気づく。
 今殴り飛ばした筈のセージが居ない。
 と、いうかそもそも見覚えのない場所に彼女らは居た。

「……クラウディア、さん。新手の契約者です」

 自らの契約者の不在を感知出来なかったことにトトは焦っていた。
 自分は弱っていて戦闘できないし、九郎も恐らく自分が居なくては能力は使えない。
 実際、九郎が一人で能力を発動させた所をトトは見ていないのだ。

「ふむ、空間操作か。操作系統の極致だが……」

 そうなると厄介な相手だ。
 クラウディアは周囲を警戒する。

「皇帝特権を以て宣言しよう。私の目に映らぬ物はない!」

 クラウディアの右手から大量の数字を模した形の赤い光がこぼれて彼女の右目に入り込んでいく。
 片目だけが紅く染まった彼女が辺りを見回すと、一人の男が立っていた。

「そこの貴様だな!?」

「え?」

 トトは慌ててクラウディアの見ている方向と同じ方向を向く。
 居た。
 確かに男が一人立っていた。

「は?」

 男としても完全に予想外だったらしく目を丸くしている。
 が、実戦においてそんなことをしている時間はない。
 クラウディアはその隙の生じ方から男が戦闘慣れしていないと判断した。

「――――嘘だろ、僕を逃がせ隙間女!」

 遅いな、とクラウディアは思う。
 男が慌てて何かの隙間に駆け込もうとする姿を見て彼女は笑った。
 あんな鈍さではとっくに殺されている。

「まあ、今から死ぬのだがな」

 トトを肩車したままでクラウディアは瞬時に男の真後ろに走りこむ。
 足の甲を男の腹に引っ掛けてそのまま脚力任せに“足で”男を背後へ投げ飛ばす。

「皇帝に無断で尻を向けるとは不敬である」
 
 地面から龍の顎が現れる。

「その罪」

 大きく口を開き

「死を以て償うがいい」

 噛み砕く。
 血の一滴すら漏らさぬ大口、問答無用の咀嚼。
 悲鳴がしばらく続いたところからするとあえてゆっくりと味わったと見える。
103 :[saga]:2012/02/05(日) 22:43:26.72 ID:a07SDcTN0
「ふん、中々良い歌を吟じたものだ。許してやろう」

 酷く楽しそうに、カラカラと笑う。
 吐き気を催す邪悪が其処に存在る。
 
「トトよ、怪我は無かったか?」

 同じ笑みがトトに向けられる。
 背筋が凍りつく感覚。
 しかしそれを表に出せばどうなるか分からない。
 トトは黙って頷いた。
 その時突如として巻き起こる空間全体がねじ切られるような感覚。
 今まで隙間女が形成していた異空間が破壊されたらしい。

「あら、彼ったら殺されてしまったのね
 まあ隙間女は私に帰ってくるからいいんだけど
 とにかく、早めに切り上げて先回りしておいてよかったわ」

 世界が反転するような感覚が消えるとそこには尼姿の女が居た。

「――――誰だ!?」

「私に名前はないわ」

「クラウディア、こいつは恐らく私の同類です」

「ふむ、ならばお前の敵ということか?」

「ええ、まあ。しかしこの女は見たことが……」

「口を慎みなさい自殺志願、貴女は私たちの仲間でも無ければ同類でもない
 ただの敵よ、私達を殺すよりなお残酷な目に遭わせているのだから」

「ふむ、それでそこの尼僧。用件はなんだ?」

「金子セージを預かった。返してほしくば貴女の能力で夜刀浦深海に眠る祟神の祭壇を破壊なさい」

「嘘をつくな」

「それはどうかしら?」

 そう言って尼姿の女性は近くにあったロッカーを開く。
 すると中から見慣れた顔の男性が出てきた。
 気絶している。
104 :[saga]:2012/02/05(日) 22:44:01.94 ID:a07SDcTN0
「セージ!?」

「ほら、たかが一般人。攫ってくるのは容易いことだったわ」

「…………ふん」

 トトを降ろして両腕をフリーな状態にする。

「その祟神を開放してどうする?」

「ルルイエの浮上」

「うそでしょう?あんな夢物語をまだ実行に移そうとする“私”が居たなんて」

「ルルイエ?聞いたことがあるな、あの伯爵が言っていた……
 あれが浮上すれば大変なことになると聞いているが」

「質問の権利はあなた達にはありません。残されたのは回答の義務だけ
 トト神、そして獣の数字の契約者、貴女達の力はルルイエの浮上に大変役立つの
 大人しく協力していただければセージ君はお返しいたしますわ
 協力していただけないならば彼には死んでもらいますが……?」

「く……」

「さあ」

 クラウディアは俯く。
 彼女には解っていた。
 眼の前の肉体が本当にセージである可能性が限りなく低いことが。
 しかし、それでも、ほんの僅かにでもその可能性があるかぎり、彼女は動けない。

「さあ……!答えなさい皇帝!」

「答えは……」

 クラウディアは顔をあげる。

「イエスだ、だからセージは今すぐ開放してやってくれ」

「ふふふ、嬉しいわ」

 尼僧はニコニコと笑う。
 が、次の瞬間表情は一変する。

「トト神!妙なことは考えないほうが良いわ
 いくら貴女でも契約者が居なければ戦えないでしょうに?」

 女性の声に動きを止めるトト。
 
「ふむ、トトよ。お前はセージを助けようとしてくれたのか」

「……やれやれ」

「礼を言おう、おい貴様。そこのトトも見逃してくれるか?」

「まあ貴女が付いてきてくれるならそれくらい呑むけど……
 どうせ別の誰かに狙われて彼女は死ぬわよ?」

「構わん、九郎が守る」

 その言葉を聞いた瞬間、女性はニタァと笑う。
105 :[saga]:2012/02/05(日) 22:45:15.17 ID:a07SDcTN0
「その通り、俺が守る」

 闇を吸い込み駆ける漆黒の閃光。
 魔を断ち夜明けを告げるモノクロの正義。
 
「――――え?」

 それはSR-71“ブラックバード”
 超高速偵察機のミニチュア
 それが反応不可能な速度で尼姿の女に直撃する。
 見事に胴体の上下が物別れした。

「九郎!?」

「ヒーローの出前一丁だ!」

 九郎は人間形態に戻って素早く刀を抜き放ち、倒れているセージをおぼしき男を抱きかかえる。

「……馬鹿な、変則契約の影響で二人揃わないと能力は使えないんじゃ!?」

 尼姿の女性は信じられないといった顔で九郎を見つめる。

「ああ、それな。確かに“俺一人で能力を発動させたのは今が初めて”だからな
 勘違いするのも無理はないか
 トトが行なっているのはあくまで俺の戦闘の補助なんだけどな
 俺がトト無しでなければ戦えないと踏んで捨ておいたんだろうが……
 あんたも所詮戦闘屋じゃあないみたいだね」

「なんで今まで一度も試そうとすら……」

「面白かったから、読み違えたねえお姉さん」

 面白かったから。
 お化け屋敷に入ったのも、トトを助けたのも、変則契約のリスクを負っている振りをしてたのも
 全てが全て特に明確な理由はない。
 鷲山九郎は敏いが目的意識というものをはっきりと持っていない。
 それ故に読むことができない。
 行動に指向性が無いものを読むことなどできないのだ。
 トト自身も、今の今まで九郎がここまで上手に補助なしで能力を使えるなど知らなかった。
 
106 :[saga]:2012/02/05(日) 22:45:45.91 ID:a07SDcTN0
「読み違えたね、それはどっちの方かしら?」

 次の瞬間、セージだと思われた“それ”が大口を開けて九郎を飲み込もうとする。
 だがその直前にクラウディアによって“それ”は焼き尽くされる。

「ふむ、私に友の姿を破壞させたな?」

 クラウディアの瞳が怒りに燃える。

「ひっ……!」

「覚悟しろ!」

「逃げるしか無いみたいね」

 女は自らロッカーの扉に挟まれる。
 すると次の瞬間、尼姿の女は煙のように消え去っていた。

「くそっ!逃したか!」

「あのセージは偽物か……」

「となると本物は何処に居るんだろう?」

「むん、とりあえず一旦ここを出よう
 まだ何かトラップやら残っているかもしれないしな」

 三人はとりあえずこのお化け屋敷から出ることを決めた。
 彼らは知らない。
 この時点で三人の遥か後方でセージがちょっと年上っぽいお姉さんとイチャイチャしてるなど。

【陛下と僕と獣の数字 第九話〜陛下ピンチ〜】

107 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[saga sage]:2012/02/06(月) 00:10:20.81 ID:xwvM1DbU0
笛の人様乙ですー
ああ、陛下は今日もお美しい…
吐き気を催す邪悪がなんだっていうんですか!どんな陛下でもお慕い申し上げます!
尼姿の女性も悪々しくて素敵でした!

>>96
>血くらいは出てくれないと
>それで薄笑いを浮かべて涙を流しているともう恍惚
素晴らしい、素晴らしいじゃないですか!きゅんきゅんきましたよ!

>あれなんでエロス感じるのかなあ
リョナの神秘ってやつですかねー…

>>97
ふっふっふ…私は鬱リョナ好きの中でも一番の下っ端…!
リョナ画像は積極的に見ませんが、自キャラなら達磨でも串刺しでもイケます!想像するだけで至福の時間を過ごせます!
108 :夢幻泡影 † 兄弟:後  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 00:12:35.91 ID:yuYKWojq0
【【ウヒヒヒヒヒヒ……お待たせ致しました、第2ラウンドと行きましょう
   “私”に勝つという意思がまだ、貴方達の心に残っていれば、ですが】】

カンッ、カンッ!と黄金の嘴を打ち鳴らし、蒼碧の巨竜は口から金色のブレスを解き放った
咄嗟に大王が鉄板を降らせて防いだが、鉄板は無惨にも跡形もなく崩れてしまった

「このっ…化物かこいつは!?」
【【心外ですね、それは貴方達都市伝説も化物と同じでしょう?
   それにしても暑苦しい……少し場を冷やしましょうか】】

嘴を小さく開くと、そこからシャボン玉がぷくぅっ、と膨らんで、ふわりと浮かんだ
カンッ、と再び甲高い金属音を打ち鳴らすと、シャボン玉は巨竜の目の前で小さな円を描いてくるくる回り始める
開かれた口腔の奥から光が見えた瞬間、正義はぞくりと嫌な予感を感じ取った

「っ大王!!」

呼ばれた大王は返事をする前に、正義の両腕を掴んで高くジャンプし、そのまま飛行した
その直後、巨竜の口から光が放たれる
光は回るシャボン玉の環をくぐり、青白い光条となって地上を覆う炎に命中する
大地に氷を作り出しながら、ぐるりと首を回して巨竜は周囲の炎を沈下する
気がつけば洞窟内の明かりは巨竜の尾に灯る炎の鰭からのもののみであった

【【おやおや、別に逃げなくても宜しかったのですよ?】】
「…全面氷漬けにしてよく言えたな」
(氷……「シャボン玉」なのに何で……?)
【【さて、これで幾分涼しくなりましたので
   こちらもそろそろ本気を出す事に致しましょうか】】

ぽぅん、ぽぅん、ぽぅん
巨竜の全身を鱗のように覆う泡から、小さなシャボン玉が何百、何千と生み出される
正義達の傍まで届いたシャボン玉の群れは、彼らのいるホール内いっぱいに拡がった

【【…さあ、華麗なる泡のイリュージョンをとくとご堪能下さい】】
「来るっ………でもその前に!」

正義が勢い良く駆け出し、大王はその反対方向へとマントを靡かせて飛行する
視界を覆うシャボン玉を掻き分けながら、2人は二手に分かれて巨竜の両サイドへと移動した
さらに2人は、巨竜からどんどん離れて距離を取っていった

(まずはスピードで撹乱して態勢を立て直して……作戦を練る時間を稼ぐ―――――――ッ!?)

砂埃を立てながら、正義は急ブレーキをかけた
目の前には、淡く青に輝く山

【【おや、これはこれは……お久し振りですね】】

ぐるぐると大きく回るシャボン玉が描く円の中から、その巨竜は顔を出していた
尾の部分は先程までいた場所に、やはりシャボン玉の円の中から出ている、否、中に“入っている”状態だった

「瞬間…移動……!?」
【【ヒハハハハハハハハ!! 無駄ですよ、私のシャボン玉からは逃れられません!】】

金属音の合図の後、無数のシャボン玉が一斉にダンスを始める
地面と水平に回るものもあれば、垂直に回るもの、様々な角度で回るものもある
それの一つの環に目がけて、巨竜は大きく口を開けた
正義の顔から、僅かに血の気が引いた

「っまずい………大王! 注意して避けて!」
「無茶を言うな!何処から来るかさえ分からんのだぞ―――――――」

瞬間、巨竜のブレスが放たれ、シャボン玉の環をくぐる
しかし光条は環を通過することなく、別のシャボン玉が描く環の中から出現した
その光条は次の環へ、また次の環へ、次の環へ―――――まるでセキュリティのレーザーのように、光条が張り巡らされる

「うわっ!?」

間一髪、寸でのところで回避に成功するが、光条は尚も迫りくる
それでも正義は、一瞬の隙を見逃す事は無い

「――――――今だ!!」

光条の隙間が重なり、正義と巨竜への一本道が繋がったその時、
正義は携えていた剣を力いっぱいに投げ飛ばした
剣はいとも簡単に、巨竜の目の辺りを貫き、そのまま後方へと飛んでいった
―――失敗した!?
脳裏に不安が過る
109 :夢幻泡影 † 兄弟:後  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 00:13:07.23 ID:yuYKWojq0
【【ッ……!?】】

瞬間、洞窟内を駆け巡っていたブレスが、パッと消えてなくなった
正義には、息が詰まったような、呻き声ともとれるものが一瞬だけ聞こえた
だが、巨竜は何事もなかったかのように、正義を見下ろす

【【…なるほど、まだ勝機を捨ててはいませんか】】
(き、効いてない………!?)
「少年!」

巨竜を警戒しながら、大王は正義の元に駆け寄った
しかし、巨竜はシャボン玉の環から身体の半分を引きずり出したかと思えば、
泡に包まれた巨竜の身体は見る見る内に崩壊し、再びそこに黄金の鎧の天使が姿を現した
同時に、洞窟内を漂っていた無数のシャボン玉も、ぱちんっ、ぱちんっ、と割れてしまった

【あの姿は動きが遅いのが難点でな
 まぁ、身体がデカい分遅くなるのは当然だ
 だが次はどうだ?………『コラプサーズ・ドリーム』】

ウヒヒ、と不気味に笑うと、今度は白い翼が大きく広がり始めた
3度目の光景に、正義はふとある事に気がついた

(…? なんでわざわざ“あの姿”に戻るんだろう……?)
「来るぞ少年、武器はまた剣で良いのか?」
「え、あ、うん、クレイモア大剣で良いよ」

頭上から、先程巨竜に投げられたものよりもかなり大きめの剣が落ち、
地面に突き刺さったそれを、正義は両手で一気に引き抜いた
それと同時に、裂邪の第3の変身も完了した
全体は煙か霧のような流体がそのまま形を持ったようであり、
4本の足の先には赤々と炎が燃え上がり、身体のあちこちには七色に輝く半球体のシャボン玉が散りばめられている
そして、鋭く牙が伸びた黄金色の頭部と、全身に駆け巡る黒い縞模様
見紛う事無きその姿は、純白の猛獣―――『白虎』

【【そぅら第3回戦だぜぇ? “俺様”を満足させてくれよなぁ!!】】
「今度は白い化物か……」
「残念だけど、もう夢には引っかからないよ!」

にっ、と自信満々に答え、大剣を構える正義
しかし

【【…あぁ? なーんか勘違いしてねぇか?】】

瞬時にして、巨獣は彼等の前に立っていた
余りの一瞬の出来事に、僅かに態勢が崩れる

「―――――早いっ!?」
【【ヒハハハハハハハハハ!!ったりめーだろうがぁ!! 俺様は「獏」だぜぇ!?】】

巨獣の燃える前足が高々と振り上げられ、

【【霊獣の底力舐めんじゃねぇ!!】】

勢い良く、振り下ろされる
ずずんっ!!と砂埃が巻き上がり、正義達を踏み潰した―――――――

【【……あ? 面白ぇもん持ってんじゃねぇか】】

砂埃の晴れた先、炎の足を水の壁が防ぎ、正義達を守っていた
キラリ、と正義の左腕に装着された装置が輝いた

「…あまり、使いたくなかったんだけど……!」
【【っは、て事ぁテメェ……手ぇ抜いてやがったな?】】

す、と一度前足を上げると、今度は先程よりも力強く、再び水の壁を殴りつけた
それを、二度、三度と、何度も何度も繰り返す
殴られる度に水の壁もじりじりと押されていった、

【【ざけんじゃねぇ!! まだ俺様を生かそうだなんて甘ったれた机上の空論抱いてやがんのか!?
  んな下らねぇ夢なんざ、テメェ等の躯ごと九泉に突き落としてやんよ!!】】
「ぐぅっ……凄い力だ……だ、大王…!」

唸る黒雲、走る閃光、轟く雷鳴
白い巨獣は正義達と距離を取りつつ、それを躱してみせた
雷は幾つも落ちたが、どれ一つとして巨獣には掠りもしない
110 :夢幻泡影 † 兄弟:後  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 00:13:59.22 ID:yuYKWojq0
「ッ、あの巨体で雷を避けただと!?」
【【ヒハハハハハハ!! 遅ぇんだよ!!】】
「違う…“何処に逃げたら良いか分かってる”んだ……ッ! 大王、そのまま続けて!」
「分かった!」

正義の指示通りに、大王は巨獣目掛けて落雷し続ける
しかし、巨獣に命中する気配は皆無

【【馬鹿かテメェ等? 何度やったって無駄なもんは無駄だっつってんだろぉ!!】】
「そうでもないよ!」

正義は己の左腕に取り付けられた装置に『壁』と書かれた札を挿入し、『地』のボタンを押す
直後、巨獣の足元から大地が盛り上がり、柱にも似た壁を作り出す
だがそれは防御の為のものではなく

【【ッ何!?】】

巨獣のバランスを崩す為
正義の思惑通り、巨獣は見事に地を鳴らして倒れ伏した

「よし、今なら!!」

光の槍が数本、ほぼ同時に巨獣を貫いた―――――――否
突如として巨獣の姿が消えたかと思えば、雷の雨をすり抜けて黄金が走り、
そのまま炎の翼を大きく広げて飛び上がった

「ちっ、逃げたか」
【………なかなかやるじゃないか。驚いたぞ、お前等がここまで戦えるとはな
 だがまだ力が足りん…それじゃ俺は殺せない、あの「マヤの予言」もなぁ!!】
「「マヤの予言」は、絶対に止めなくちゃならない…でもお兄ちゃんは違う!」
【まだ言うか!? そのくらいの覚悟を持てと、何度言えば分かる!?】
「分かるつもりはないよ! 「マヤの予言」は倒す、麻夜ちゃんは助ける…その最善の手を見つけ出す!」
【ッ……あぁ分かった、もう話しても無駄だ。ここでお前等を焼き殺してやる!
 第4の変身………『コラプサーズ・ファントム』!!】

炎の翼が裂邪を包み込んだかと思えば、間を置いて再度翼が開かれる
しかし中から現れたのは、炎の斑を持った白い球体
その上部には泡で出来た輪が、下部には黒い無数の尾が伸び、
中央からは、目が開かれるようにして黄金の眼球が顔を出す
鳥、とは言い難い姿だが、炎を纏い飛翔するその様を敢えて表現するならば―――『朱雀』

「今度は「鬼火」か…!」
(また人型に戻ってから……偶然、じゃない……?)
【【ヒハハハハハハハハハハ!! 今まで“あっし”のお遊びに付き合ってくれて有難う御座んした!
  しかしながらここは潔く、この場で死んでおくんなせぇ!!】】

翼を羽ばたかせ、周囲に燐を散らすが如く無数の火の玉を浮遊させ、
それらは一斉に正義と大王を狙って火の雨となり降り注いだ
正義は水の壁を発生させ、大王は己のマントで身を守る

【【へいへいへーい? 守ってばかりじゃ勝てやせんぜぇ!?】】
「これでは迂闊に近づけんぞ……!」
(……仕方ない)

唇を噛み締め、正義は大剣を持ち直す

「…大王、“あれ”を準備して」
「なっ……少年、正気か!?」
「ボクが時間を稼ぐ…『良い』って言うまで落とさないでよ!」

水の壁を盾のように構え、正義は怪鳥の元へと走り出した
ぎょろりと黄金の目玉が動き、火の雨は彼へと集中して降り注ぐ
水で火を打ち消しながら、小さな剣士は一目散に駆ける、駆ける

【【何をなさる気でい? ま、何をしようがあっしにゃ敵いやせんがねぇ!!】】

今度は黒い無数の尾がしゅるりと動き、
いつかの触手のように正義を絡め取ろうとするが、全て大剣で弾かれてしまった
正義が辿り着いた先は、ついさっき出現させた大地の柱
やや斜めに突き出たそれを、一気に駆け上がり始めた
黒い触手が尚も狙うが、ひらりと避けられただ柱に刺さるのみ
そして、正義が怪鳥とほぼ同位置に達した瞬間、彼は柱から飛び降りた
大剣を両手で大きく振りかぶり、狙うは大きな黄金の眼

【【なっ!?】】
「せやあああああああああああああああああああああああああ!!!」
111 :夢幻泡影 † 兄弟:後  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 00:14:27.63 ID:yuYKWojq0
かーんっ!!と一際大きな金属音が響き渡る
正義は綺麗に着地し、怪鳥は空中で静かに仰け反った

「い、よし、何とか怯ませた―――――」
【【……今のは、痛かった】】

ぐるん、と態勢を立て直す怪鳥
その目には、神々しくも禍々しい光が宿っていた

「っま、まずい!?」
【【痛かったぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!】】

瞳孔から放たれる極太の怪光線
正義は水の盾で何とか防いだが、相殺する事によって役目を全うした

(水の壁が……もう札も残り少ない……)
【【一々厄介なものを使ってくれやすね……仕方ありゃせん】】

炎の翼が一瞬閉じ、すぐに開くと、またも黄金の鎧がそこにあった
僅かに、泡の翼が広がり始める

【もう一度お前等に冷凍地獄を味わわせてやる…『コラプサーズ―――――――】
「大王!!今だ!!」

洞窟内いっぱいに、正義の声が響いた
ハッとして裂邪が振り返り、洞窟の天井を見ると、
そこには黒雲から落下してくる、業火を纏った巨岩―――隕石があった

【こ、これは…沖縄の時の……!?】
「『トワイライト・ジャスティス』……これで…!」
【変身が間に合わない…く、こんなものぉぉぉぉぉぉぉ!!】

両腕を広げ、裂邪は身体全体を使って落下する隕石を受け止めた
ばちっ、ばちっ!!と黄金の電光が走り、落下がぴたりと停止する

【こんな……ものぉ………!!】

しかしそれも束の間の事だった
隕石はすぐに落下を再開し、徐々に裂邪を押してゆく
裂邪も負けじと炎の翼でブーストをかけたが、隕石が止まる気配はない

【こ………こん、な……………】

加えて、彼は都市伝説との融合という身体に大きく負担をかける状態を、長時間保ち続けていたのだ
自分とは比にもならない大きさの、それも世界破滅系の都市伝説によって生み出された隕石
そんなものを止める力は、彼にはもう、残されていない

【馬……鹿な……があ゙あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――――――――】

隕石は裂邪を巻き込み、地表に激しく衝突し
洞窟内に、巨大なクレーターを作り出した



  ...To be Continued
112 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 00:24:09.24 ID:yuYKWojq0
や…やっと進んだ……これで少しは楽になれる…グハァ
前編・中編は前スレ…と前々スレのような気がするので
wikiに完全版まとめました↓
ttp://www29.atwiki.jp/legends/pages/4681.html

さてと、あと1話書いたら裂邪暫く休憩でーす


>>102-106
笛の人乙です〜
おぉ、尼姿のお姉様の目的が明らかに…あれ、もしやこの「隙間女」の契約者って………
しかしディアちゃんも九郎くんもヒーローやってるなぁ、それに比べてセージくん。。。

>>107
>リョナの神秘ってやつですかねー…
なに綺麗にまとめようとしてるんですかwwwwwww

>リョナ画像は積極的に見ませんが、自キャラなら達磨でも串刺しでもイケます!想像するだけで至福の時間を過ごせます!
い、意外だ、結構見てる人かと思ってた(失礼です
113 :やる気なさそうな人[sage]:2012/02/06(月) 00:39:01.07 ID:gChDbmoDO

リョナってもいいけど
後に続けられる状態がいいなぁ
腕なら欠損するんじゃなくて怪我で動かないとか
114 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[saga sage]:2012/02/06(月) 00:45:25.83 ID:xwvM1DbU0
シャドーマンの人様乙ですー
白熱する兄弟のバトル…熱いなぁ恰好いいなぁ
って…れっきゅーーーーーん!?

>>112
>なに綺麗にまとめようとしてるんですかwwwwwww
…てへ☆

>い、意外だ、結構見てる人かと思ってた(失礼です
あんまり見ない人ですよー
…fate/zeroとかは嬉々として見てましたけど!
キャスター組とか大好きですし、雁夜おじさんが苦しむ姿を見てニヨニヨしてましたけど!
言峰さんがセイバー組の女性二人相手に無双した時に彼女らのやられっぷりを見て凄くときめいたりしましたけど!
115 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 01:01:22.02 ID:gLJW/90Z0
因みに、裂邪のイメージCVはフリーザ様です
だから最後のシーンはフリーザ様がサル野郎の他力本願玉を受けたシーンで妄想してください(
BGMは『悲壮なる叫び』で

>>113
> 腕なら欠損するんじゃなくて怪我で動かないとか
くっ、適当に言ったのにマジでリョナに興味お持ちだったのかwww

>>114
> 白熱する兄弟のバトル…熱いなぁ恰好いいなぁ
もっと熱く書きたかったよ…おねーちゃーん慰めてー(コラ

> 言峰さんがセイバー組の女性二人相手に無双した時に彼女らのやられっぷりを見て凄くときめいたりしましたけど!
歪みないな貴方もwwwwww
…まぁ、かくいう俺もノイズ様がプリキュア相手に無双してらっしゃった時は興奮してましたけど、色んな意味で
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/06(月) 09:29:27.53 ID:OvEiy+MDO
乙でした
れっきゅーん!
死ぬな!!死んじゃ駄目だ!!
君みたいな良い奴が死ぬなんてぼかぁ認めないぞ!!
しかしあれだな、影の人れっきゅんと笛れっきゅんを比べるとなんか別性能のキャラに見えてくる
自分は上手く彼を書けてたのだろうか
117 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 11:05:51.12 ID:sEH348CL0
>>116
> 自分は上手く彼を書けてたのだろうか
あの時はあれで良かったんですの
笛の人の時は“誰かを守りたい・助けたい”って思いが強く、
今は“自分が死んでも良い”と覚悟の上で……っていう俺的妄想
半暴走状態ともいう
118 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 12:29:32.99 ID:0jb0dDc20
ところで裂邪死なないからねっ!?
子供10人生むまでは元気でいて貰うからねっ!?

たぶん
119 :F-No.はエロい子だらけのようです[saga]:2012/02/06(月) 13:08:08.02 ID:t4zuyQOJ0
「なんだい、今日も仕事かい」

 ベッドの中から布団をかぶり、顔だけ出して不機嫌そうな目付きで僕を睨む少女。
 彼女は僕の担当の契約者だ。

「今日は仕事じゃないよ、ただ会いに来ただけ」

「なんだつまらない。用事も無いのに会いに来るなよ」

 布団の中から覗く青い瞳、色素の薄い金色の髪。
 何時見ても可愛らしい。
 だがそれゆえに心配だ。

「君の健康状態が心配でね」

「――――ふぁっ!」

 布団を勢い良くはがすと彼女は着ぐるみを着て寝ていた。
 
「ややや、やめろ!近寄るな変態!訴えるぞ!」

「訴えるということは訴えられるだけのことをしていいってことだな!」

 手をワキワキさせながら近づいてみる。
 
「い、いやあああああ!」

 少し脅すとビビる辺りが超プリティー><

「……というのは冗談で。万年着ぐるみ引きこもり少女を心配するという大変人間らしい感情から君に会いに来ただけなんだよ」

「……やだよぅ、怖いよぅ、乙女の純潔を散らされるよぅ。謝るから許して……」

 ベッドから脱兎のごとく逃げ出して部屋の隅でプルプルしてるじゃないですか。
 やだわ、可愛いわ。どうやっていたずらしてあげよう。
 とりあえずおもむろに布団をかぶせてみる。
120 :F-No.はエロい子だらけのようです[saga]:2012/02/06(月) 13:08:36.12 ID:t4zuyQOJ0
「――――変態!変態!」

 布団を剥ぎとってみる。

「……ふぇえ」

 布団をかぶせてみる。

「さっさとこの部屋から出てきなさい!」

 布団を奪い取ってみる。

「…………」

 目と目があった。
 やべえ可愛い。
 僕は迷わずに彼女を抱きしめて

「きゃっ!」

「プニプニプニプニプニプニプニプニ!
 ほっぺをプニプニプニプニプニプニプニプニ!
 ポヨポヨポヨポヨポヨポヨポヨポヨ!
 ぽんぽんポヨポヨポヨポヨポヨポヨポヨポヨ!
 うへへへへへへへへへかああわいいねえええええええ!
 おおおおおおおおよしよしよしよしよし……」
 
 恐怖のあまり硬直する幼女って最高だぜヒャッハアアアアアアア!
 あああああ!最低だ!僕は最低の男だ!
 でも違うんだ!俺が悪いんだ!なんだよやっぱり俺が悪いんじゃねえか!
 でもこんな可愛い物を目の前にして理性なんておさえてられねえ!
 うひゅおおおおおおおお!

「次は背中をスリスリしてあげ――――!」

 着ぐるみが!ぶん投げて!
 着ぐるみが!エアリアル!
 着ぐるみが!スーパーコンボ!
 とまあそんな感じで思い切り投げ飛ばされてから空中投げ→バウンド時に殴るけるなどの暴行を喰らいました。
121 :F-No.はエロい子だらけのようです[saga]:2012/02/06(月) 13:10:14.98 ID:t4zuyQOJ0
「F-No.34、仕事だ」

 顔をあげるときぐるみようじょがキリッとした顔で僕を見下ろしている。
 うはようじょ煙草すってる。
 どこから出した煙草。
 未成年じゃねえのかおまえ。

「まじっすか」

 確かに腕時計型通信装置に任務のマークが浮かんでいる。

「えっと今は……」

「“俺”の方だ。“私”には少し眠ってもらった
 しかしお前も本当に変態だな、なんで担当を外されないのか不思議だ
 今回の任務は?」

 そう、僕の担当する契約者は多重人格者だ。
 そして契約都市伝説は“ガチャピンの着ぐるみの中身は毎度別人”
 能力は“ありとあらゆる不可能を不可能のまま可能とする”こと
 
「えーっと、今回は危険な都市伝説の駆除。シーサーペントですね」

「となると海か……」

「ウォーターバイクって乗れましたっけ?」

「問題ない、“チャレンジ”させてもらう。お前こそ振り落とされるなよ」

「はい!」

「良い子だ、後でたっぷり遊んでやる」

 目の前の彼女が任務の時はメイン人格。
 最も多くのチャレンジをこなした最強の人格だ。
 一人称が“俺”なのはキャラ付けだそうな。

「行くぞサヨ!」

 ちなみに僕の人間の時の名前はサヨ・インバース(女性)。
 僕という一人称はキャラ付けである。
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/06(月) 13:10:54.90 ID:t4zuyQOJ0
一粒で二度美味しいね!
二つの意味で!
123 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/06(月) 13:30:08.48 ID:plb+oqyAO
>>102-106
笛の人乙ですー
なんだかクラウディアちゃんがますます悪々しくなって…すてきぃぃ

>>108-111
シャドーマンの人乙です
正義くんカッコヨスけど…れっきゅんががががが
>今は“自分が死んでも良い”と覚悟の上で……っていう俺的妄想
半暴走状態ともいう 暴走はいいけど死んじゃらめえええ

>>119-121
乙でしたー
着ぐるみがエアリアルマジ吹いたwwwwww
…ところでサヨさん結婚して下さい貴女はパーフェクトだ

ところで鏡で戦うネタに割と反応いただいて只今絶賛ニヨニヨ中(きんもー☆)
作品wikiに回収していただいた方乙でしたの
124 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 17:20:20.85 ID:yuYKWojq0
笛の人乙です〜
何これ可愛い、色々可愛い
てかガチャピンの着ぐるみ着てハードボイルドに喫煙してるょぅι゙ょ想像して萌えたwwww

>>123
>正義くんカッコヨスけど…れっきゅんががががが
>暴走はいいけど死んじゃらめえええ
てへ♪
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/06(月) 22:21:05.62 ID:t4zuyQOJ0
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,
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    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/  メロン熊の相談受付コーナーだクマー
    ヽ / ww\    ::::::::::/  悩みのある奴は洗いざらい吐いていくクマー
     \  ヽノ    :::::::::::::::/ ついでに作品のネタに使うかもしれないクマー
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
126 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 22:24:43.22 ID:yuYKWojq0
>>125
今ちょいと息抜きに1本書いてるんだけど、都市伝説が思いつかねぇorz
夜刀浦市にピッタリな奴を下さいな
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/06(月) 22:26:12.28 ID:t4zuyQOJ0
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    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/  メルちゃん大好きな貴様には“シャッド=メル”をおすすめするくまー
    ヽ / ww\    ::::::::::/  
     \  ヽノ    :::::::::::::::/ 
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
128 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 22:34:54.62 ID:yuYKWojq0
>>127
>メルちゃん大好きな貴様には“シャッド=メル”をおすすめするくまー
わーい、ありがt――――――――


>旧支配者にも数えられ、クトーニアンの中で体長1600mにも及ぶ最大にして最も邪悪かつ卓越した個体。
>体長1600m
デケぇデケぇデケぇwwwwwwwww
高校男子の長距離走よりも長いじゃねぇかwwwwwwwww
…な、何とかやってみるぜ…
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/02/06(月) 22:39:43.09 ID:3BlwFWfAO
がんばれ
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/06(月) 22:48:01.53 ID:t4zuyQOJ0
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,
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    /  \/\/     ::::::ヽ
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    |ヽ/\( ●_)\/.    ::::::::|
    |./\/ |WW|\/    :::::::::|
    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/  巨大怪獣戦、ガメラvsレギオンにすれば良いくま
    ヽ / ww\    ::::::::::/    クマーは爺ちゃんとばあちゃんの住む札幌が襲われてガチ泣きしたクマ
     \  ヽノ    :::::::::::::::/ 
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
131 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 23:01:53.45 ID:yuYKWojq0
>>130
>巨大怪獣戦、ガメラvsレギオンにすれば良いくま
主役の設定的に仮面ライダーvsデモンゾーアくらいの差になりそうです、先生
132 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 23:13:09.70 ID:yuYKWojq0
調べてみたらデモンゾーアですら体長888m…その2倍だと…
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/06(月) 23:14:07.68 ID:t4zuyQOJ0
さあ頑張るんだ
ティガでも呼べば良い
134 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/06(月) 23:17:02.23 ID:yuYKWojq0
>>133
はっはっは
サムスしか出ないぜ(ぁ
135 :単発ネタ[sage]:2012/02/07(火) 00:55:37.55 ID:XCudeywSO
僕が契約している都市伝説は『ドッペルゲンガー』だ。
といっても、民間伝承のあれじゃない。
ネット上の都市伝説で、ネトゲで自分と同じ名前、服装のキャラが走り回っているというれっきとした都市伝説だ。
初めて出会った時は、少し不気味だった。
何しろ自分と同じ顔、服装にも関わらず、体型が女だったからだ。
どうやらこのドッペルゲンガー、都市伝説に飲み込まれた元契約者らしい。
「……で人間だった時の性別が女だった、と」
『ソウデス』
僕の呟きに反応して、携帯電話に文字が書き込まれる。
彼女はネット上の都市伝説なので、こうした端末ごしにコミュニケーションが取れる。
いや、本当は普通に現実に出てきて会話したり、触れ合ったりできるんだけど、気持ち悪いから止めさせた。
周りに能力を使う対象が誰もいない時にネットから出てきた彼女は、どうしても女体型の「僕」になってしまうからだ。
「完全に僕になるか、別の女の子になるかしてくれたら良いんだけどね」
『ゴメンナサイ』
「まあ、今のままでも問題ないから良いけど」
『ワタシハ イヤデス。アイタイ』
「そんな事言っても……」
彼女は現実に出て来ないように言った時、凄く残念そうな顔をしていた。
どうやら、僕はずいぶんと気に入られたらしい。
それがまた、気持ち悪かった。自分と同じ顔が、抱き着いてきたり、添い寝しようとしてきたりするのだ。
思い出すたびに寒気がする。
「いっけないんだぁ」
「っ!?」
突然、後ろから声をかけられて、驚く。
「学校で携帯使ったら駄目なんだよぅ?」
「あ、えと、藤森さん?なんで、ここに?」
「うちのクラスの不良生徒さんが、立入禁止の屋上に向かっていたのが見えたからねぇ。
 クラス委員として注意せねばっ!と思ったのですよ」
笑顔でそう言いながら藤森さんがくるくると回る。そうすると、腰まで伸びた髪がふうわりと浮き上がる。
うん、可愛い。
「そういえば、屋上って鍵かかってないんだね。初めて知ったよ」
「あ、うん、まあね」
僕が勝手に鍵を拝借しただけなんだけどね。
「それじゃ!注意もしたから戻るね!」
そう言って、楽しそうに藤森さんは走っていく。
嵐のような人だ。
「チャイムまでには戻るのよー」
階段を駆け降りる音とともにそんな声が、だんだん小さくなっていく。
「残念」
もう少し、一緒にいたかった。せっかく二人きりになれたんだし。
可愛いかったな。
『ソロソロ ツギノジュギョウデス』
携帯を見ると、そんな事が書いてあった。
「そうだね、僕も戻ろうか」
次は英語だったはずだ。
今日の日付と僕の出席番号から、当てられないだろうから、寝よう。
そう思いながら、階段に向かった時、
「ひやぁぁぁあぁぁ!?」
力の抜ける悲鳴を上げながら、藤森さんが戻ってきた。
その後ろから、
「トン、トン、トンカラ、トン」
全身に包帯を巻いた集団が現れた。
「トンカラトン!?何でこんなとこに!?っ、多いし!?」
五人や六人じゃない。三十人以上いる。
まさかとは思うけど、ここに来る前にクラスを一つ襲撃してきたんだろうか。
「何?何なの!?この人達誰さぁ!?」
藤森さんが半泣きになりながら、僕の側に立つ。
震えていて可愛い。
「大丈夫だよ。僕が守るから」
「え?え?あ、危ないよ?」
これは、良い所を見せるチャンスだ。
136 :単発ネタ[sage]:2012/02/07(火) 00:56:21.65 ID:XCudeywSO
「「「「トンカラトンと言え」」」」
包帯集団の何人かがそう言う。けれど、何人かは口を開かない。
言っても言わなくても、襲われる。
なら、戦うしかない。
「いくよドッペルさん」
『リョウカイデス』
そうして、携帯の画面から、包帯の男が現れた。
「ひゃ!!?」
それを見て、藤森さんが悲鳴をあげる。
「大丈夫だよ」
画面から現れたのは一人ではない。二人、三人と次々に現れる。
『ドッペルゲンガー』の能力なんてものは、だいたい想像がつく。
名前も姿も能力も同じに、彼女がなる事か、
名前も姿も能力も同じ、敵のコピーを作る事だ。
何も言わず、次から次へと「トンカラトン」作る僕を見て、敵と判断したらしく、トンカラトン達が刀を構え、走ってくる。
それに呼応するように僕の「トンカラトン」も走りだす。
そして、乱戦が始まる。
能力が同じな以上、勝負は引き分けになりやすい。一対一でなら。
僕の能力は、同じコピーを二、三体作る事ができる。
敵が三十人いるなら六十体のコピーを作れば良い。実力が同じなら、数の多い方が勝つ。
「と、思ったけど」
それをするには屋上が狭い。
屋上全体で戦っては、藤森さんが巻き込まれる。
「仕方ない。こじ開けるよ」
『リョウカイデス』
藤森さんを避難させる。
その為には乱戦の中を突っ切り、屋上から出る階段まで行かなければならない。
「もぅ……何なのよぅ……」
「行くよ!」
呆然としていた藤森さんの腕を掴み、
「…………え?」
藤森さんの戸惑ったような声を背に走りだす。
「トンカラトン」がトンカラトンを強引に押しやり、隙間を作る。
そこに僕達が滑り込む。
その間に、別の「トンカラトン」がまた隙間を作る。
何度か「トンカラトン」を突破してきたトンカラトンを新たなコピーで回避しつつ、階段へたどり着く。
屋上には僕の「トンカラトン」の方が多く、決着がつくのは時間の問題だった。
それなら、僕はここにいなくても問題は無い。
それより、藤森さんを安全な場所まで送りとどけないと。まだ、校内にトンカラトンがいるかもしれない。
僕は、汗の滲んだ、震える藤森さんの腕をしっかりと握り直す。
「大丈夫。僕が一緒だから」
そう言って振り返ると、
「はい、一緒です」
彼女は、楽しそうに笑いながらそう言った。

137 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 01:21:13.03 ID:ssNnDb380
単発の人乙です〜
きっと何か裏があると思って読み返すこと10回程……
そういうことだったのか!と勝手に一人で喜んでます♪(
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/07(火) 01:22:11.78 ID:e+CQ93Qyo
うわ、ゾクっと来たぜこいつはキツイ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/07(火) 07:03:12.02 ID:XCudeywSO
1、「僕はずいぶんと気に入られたらしい。」

2、「気持ち悪かった。自分と同じ顔が、抱き着いてきたり、添い寝しようとしてきたりするのだ。」

3、「現実に出て来ないように言った時、凄く残念そうな顔をしていた。」

4、「周りに能力を使う対象が誰もいない時にネットから出てきた彼女は、どうしても女体型の「僕」になってしまう」

5、能力の一つは「名前も姿も能力も同じに、彼女がなる事」

6、「藤森さんの戸惑ったような声を背に走りだす。」

7、最後の台詞と藤森さん、そしてドッペルゲンガーの喋り方

8、主人公が藤森さんの事を話す時→「藤森さん」
  主人公がドッペルゲンガーの事を話す時→「彼女」



読み直すと
ちと解りにくいね
眠い時にややこしい話書くもんじゃないね
140 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 08:10:04.18 ID:lzrD9Ngf0
Tes
141 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 08:12:42.39 ID:9uzIqXsu0
って書き込めるじゃねぇかちくしょうっ!?
スパム対策とは何だったのか

>>139
> 6、「藤森さんの戸惑ったような声を背に走りだす。」
ここで入れ替わったって解釈で大丈夫だよね!?(昨夜の自信は何処へ

> 眠い時にややこしい話書くもんじゃないね
眠い時に書いてこのクオリティ、神か貴方はorz
142 :[sage]:2012/02/07(火) 10:02:59.30 ID:rUCtm4HDO
愛情≠忠実
ってところか…
相変わらずCOOLな話を書くぜ単発の旦那はよお!!
残された女の子がなんとか生き残って復讐鬼に…
143 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 12:07:33.45 ID:/VCWFW+/0
思えば“入れ替わる”ってのは語弊があるな
声の主≠掴まれた腕の主、と

>>142
> 残された女の子がなんとか生き残って復讐鬼に…
生き残るも何も、相手はあの「トンカラトン」なので
トン化した本物の藤森さんとのバトルとか……
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/07(火) 12:56:20.38 ID:karkORak0
それだと面白くないじゃないですかアアアアアアアアア!
あくまで人間として憎悪と復讐の化身となりダーティーな手段で主人公を追い詰めてくれないと!
精神攻撃上等人質上等で!
悪意が臨界突破して愛情になるくらいじゃないと!
145 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 13:40:18.44 ID:eeglPM290
>>144
いやいやトン化したのを倒したらそれが本物の藤森さんに戻って、
主役の腕の中で光になってぶっ壊れた主役がニセモノに復讐とかも面白そうじゃないですかー♪
敢えてぶっ壊れたまんまのバッドエンドでも良いかも
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/07(火) 13:55:32.29 ID:rUCtm4HDO
>>145
そんな美しい展開許さねえ!
それをやるなら最後まで化け物のまま気付かれずに死ぬ方が良い!
偽者と本物の間で揺れる主人公もみたいな
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/07(火) 14:10:49.38 ID:jJF0oXTAO
嘘だと言ってよ、バーニィ
148 :やる気なさそうな人[sage]:2012/02/07(火) 14:16:50.10 ID:sZp8HjUDO

いや、むしろ入れ代わった証拠をいつまでも遺しておくのはおかしい
すぐに消すか隠すかしているはすだ
149 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/07(火) 14:20:23.09 ID:vMqmpyLm0
ο-No.4296なら……あいつの拡大解釈なら何とか……!
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/07(火) 14:27:43.30 ID:rUCtm4HDO
そもそもドッペルゲンガーには会ったら死ぬ筈だ
つまり……

認めないぞ!!そんな呆気ない幕切れ!
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/07(火) 14:28:33.66 ID:XCudeywSO
なにこの鬱展開好きの集団
怖い人達だわあ
152 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 14:37:21.72 ID:3SXCNQ7u0
>>151
> 怖い人達だわあ
あんたが言うなwwwwww
事の発端は貴方でしょうがwww
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/07(火) 14:42:41.47 ID:rUCtm4HDO
※都市伝説スレはこれで平常運行です
154 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 16:26:46.22 ID:ICGu3iS+0
※寧ろ平常の50%くらいの流れです
155 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/07(火) 17:48:33.76 ID:vMqmpyLm0
※一般の方々は流されないよう十分お気を付け下さい
156 :シャドーマアッー!!  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 18:19:08.41 ID:LGcZcBfW0
※寧ろ開いた時点でもう戻れません。悪しからず
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/07(火) 19:50:08.94 ID:0ez9uTR00
鬱展開が多くて気がめいるなら、「そのふざけた鬱展開をぶち壊す!」なネタを書けばいいじゃない

ってか、誰か書いてくださいお願いします
俺?まずは書く時間をくれ!!!!!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/07(火) 20:27:13.96 ID:sZp8HjUDO

>>157
その言い方だと
Tさん呼べと言ってるようにしか
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/07(火) 21:01:26.64 ID:karkORak0
さて、さっさと物語を加速させねば
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/07(火) 21:04:20.06 ID:karkORak0
このスレ的には蟲姦はありですか!
161 :ちょっと早いけどバレンタインネタ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 21:26:43.68 ID:LGcZcBfW0
(ローゼ>裂邪さぁん♪ チョコレートお一つどぉですかぁ♪
(裂邪>……ゴクン、あぁローゼちゃんありがと、そこに置いといて
(ローゼ>ってチョコレートの山!? ど、どうなさったの?
(日天>僅か4ヶ月の間に誕生した、裂邪の寵愛者達からの贈り物だ
(ルート>無駄に多いしぃ、なぁんか他のと違って耐久力もあるから厄介なのよねぇ、つっても2撃喰らわせたら死ぬけどぉ
(ローゼ>え、寵愛者って『エルシャダイ』の方!? それもサリエルの…
(裂邪>…人の“愛”は、無限の力を秘めている……俺はその“愛”に憧れて、堕天した
(ローゼ>わあそっくり♪ 来年の新年会が楽しみですわ♪
(裂邪>いや、来年は麻夜を連れてきて2人でLife is Like a Boat歌うよ
(ローゼ>『BLEACH』!? そ、そういえば麻夜ちゃんの声、ネムに似てますわ…
(日天>ここまでメタばかりでバレンタイン関係無いな……む、ビターチョコも悪くない
(ルート>ヒャハ♪ 日天さんが気に入ってくれたんならいぃっぱい作っちゃうぅ♪
(蓮華>裂邪さん!バレンタインのチョコレートです!
(レクイエム>裂邪ぁ!! チョコ持ってきたぞ!!
(裂邪>おー、2人とも有難う、そこ置いといて
(1+4>多っ!?
(裂邪>その反応はデジャヴュだよ
(ローゼ>ところでミナワちゃんは?
(裂邪>俺の為に何か作ってくれてるらしい。驚かせたいみたいだから暇潰しにこっちに来たって訳だ
(日天>こいつがここに来てまだ1時間しか経ってないんだが
(裂邪>「組織」の情報力と用意の早さには感服せざるを得ないよ…ゲプッ、誰か飲み物
(ローゼ>あ、温かいお紅茶はいかが?
(蓮華>緑茶もあります
(レクイエム>ほ、ホットミルクは好きか?
(ルート>ボインの姉貴ぃ、何処からミルク出す気だったのぉ?
(日天>ここまでどうでもいい話ばかりでバレンタイン関係無いな…
(裂邪>さっきからどうしたんだ日天
(日天>気にするな…ん、ルート、お前コーヒー淹れるの上手くなったんじゃないか?
(ルート>ほ、ほんとぉ!? 何だか、照れちゃうなぁ///
(裂邪>はいはい御馳走様
(ローゼ>あらあら微笑ましいこと……って裂邪さんホントに完食なさったの!?
(日天>(珍しくローゼさんがツッコミに回ってる…今日は楽で良いな)



   何が書きたいのか俺もさっぱりになってきたので切り上げるorz
162 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 21:31:17.76 ID:LGcZcBfW0
ほのぼの書こうとしたら訳分からんなった

(ミナワ>あぁもういいや、寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおー♪
(ウィル>出た、姐さんの18番『ふわふわ時間』!
(リム>『シャボン玉』を抑えてバクか!?

>>160
I LOVE 蟲姦 !!
163 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[saga sage]:2012/02/07(火) 21:43:38.06 ID:hKJuIDur0
単発の人様、シャドーマンの人様乙ですー
着ぐるみ幼女かわいいよ!私もほっぺたプニプニした(着ぐるみが!スーパーコンボ!
途中で入れ替わってたのね…取り残された藤森さんの事を考えるとニヨニヨが止まりませんww
裂邪君人気者だなぁ…可愛いなぁ…貰ったチョコをちゃんと食べて貰えるなんて、贈り手としても嬉しいよね
>(裂邪>…人の“愛”は、無限の力を秘めている……俺はその“愛”に憧れて、堕天した
この台詞はもしや中の人繋がり…!?

>>113
そういうのもおいしいですねー!
動かない腕を踏みつけたり思いっきり負荷をかけたり……なんだか楽しくなってきたなぁww

>>115
>だから最後のシーンはフリーザ様がサル野郎の他力本願玉を受けたシーンで妄想してください(
>BGMは『悲壮なる叫び』で
了解しました!

>もっと熱く書きたかったよ…おねーちゃーん慰めてー(コラ
いつも熱い戦闘シーンをお書きになるのに……可愛い弟くんのご指名とあらば、いくらでも!さあおいでー(コラ

>歪みないな貴方もwwwwww
えへへへへwww

>>160
私は好きです!
群がっている蟲達への恐怖と嫌悪感、皮膚を食い破られる苦痛に泣き喚く被害者(女の子だとなお良し!)なんて最っ高じゃないですかああああああああ!!!
164 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 21:52:14.06 ID:LGcZcBfW0
>>163
>この台詞はもしや中の人繋がり…!?
御明答。因みに元ネタ↓(ニコニコなのでアカウント必須&現在低画質モードになってるので注意
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm14386102

>いつも熱い戦闘シーンをお書きになるのに……可愛い弟くんのご指名とあらば、いくらでも!さあおいでー(コラ
おねーちゃーんっ!(ダキッ

あと俺は熱い戦闘シーンなんて書けないのですよ、俺で熱かったら笛の人の戦闘シーンは地球が融けるレベルorz

>群がっている蟲達への恐怖と嫌悪感、皮膚を食い破られる苦痛に泣き喚く被害者(女の子だとなお良し!)なんて最っ高じゃないですかああああああああ!!!
皮膚破っちゃイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?
ね、念の為言っとくけど俺は虫×人間の生殖行為が好きなんだからねっ!?
165 :[sage]:2012/02/07(火) 22:23:57.10 ID:karkORak0
まったく君たちは歪みしか無いなあ(棒)

投下しますね><
166 :[sage]:2012/02/07(火) 22:25:52.37 ID:karkORak0
【陛下と僕と獣の数字 第十話〜出会い別れヴォルテックス〜】

 お化け屋敷を出た後、僕は何故か陛下と九郎に締め上げられた。
 いや、マジで理由が分からない。
 聞いても教えてくれないし。
 何があったのか教えて欲しいです。

「じゃあ次はどこ行く?」

「そろそろ腹が空いた、セージ、お前に全員分の昼ごはんをおごることを許可する」

「え?」

「命令する」

「え?」

「トトちゃんお寿司たべたーい><」

 あら、新しいキャラ付けですかトトさん。
 しかしお寿司はちょっと厳しいかなあ僕の財布だと。

「よし、そうしよう」

「ああ最高だな、ちょうどお寿司を食べたかったところだ」

 え、なんでお前らはそんな息があってるの?
 僕が居ない間に何があったの?
 もうやだ、やだもう。
 それから先はもう思い出したくもない。
 積み重なるお皿、吹き飛ぶ財布。
 絶妙に僕が払える限度額ギリギリまで食っていきやがった。

「じゃあそういう訳でこれからはお互い仲良くやっていこうではないか」

「そうだな、俺たちには敵対する理由もメリットも無い」

 何かしらの同意が出来上がってるし!
 お前ら僕の居ない間になにやってたんだよもう!
 食事が終わるとなんとなく解散の雰囲気になり、僕らは家に帰る事になった。
 暇な日曜の午後、僕は陛下と一緒に宿題をすることになった。

「なあセージ」

「なんだ陛下」

「人を好きになるとはどういうことなのだろうな」

「なんだ急にお前らしくもない」

「あの九郎という男、あの男は何故トトにあそこまで拘るのだ」

「え?」

「私には分からない、確かに人は大事にしなくてはいけないのだろう
 大切な人は私にも居る、だがなんというかあれはこう……」

「なんだい?」

「なにかが違うのだ、私の知っている“大事にする”という言葉と
 トトにレインコートをかけている何気ない一瞬や、寿司を食べさせてやっている一瞬
 そんな時にふと溢れる暖かな感情と言うか……
 あと私がトトと仲良くしている時に一瞬だけ悲しそうな表情をしたりとか
 あれは一体なんなのだろう」

 思い返す。
 そういえば九郎が、何事にも常に一歩引いた態度のあいつが
 あのトトという少女には……
167 :[sage]:2012/02/07(火) 22:26:24.70 ID:karkORak0
「あれじゃないの?」

「なんだ」

「愛しちゃってるんだよ、あのトトちゃんのこと」

「愛か」

「うん、恋愛」

「分からないなあ……」

「ゆっくり時間をかけて知れば良いんじゃないの?」

「時間か、あれば良いがな」

 その時の陛下の顔は何故か悲しそうだった。
 翌日、僕がいつもどおり学校に行こうとして家の扉を開けると……

「おはようございます。陛下、そしてセージ君」

「おや伯爵」

 家には何故か伯爵が来ていた。
168 :[sage saga]:2012/02/07(火) 22:27:00.49 ID:karkORak0
「急ですが陛下、私めと一緒に国にお帰りくださいませ」

 え?

「あなた様の皇位継承が衆議院と貴族会議で承認されました」

「うむ、そうか」

 え?

「どうしたセージ?」

「いや、急に帰るって」

「私は皇帝だ、民のために行動せねばなるまい
 私が皇位につくことが決まった以上民の為に帰るのが当然だ」

「いやでもクラスにも馴染んだところで……」

「残念だな、だがまあ」

 それはそれだ、と彼女は当然のように言った。
 何も言えない。
 そんな馬鹿な。
 伯爵はやけに冷たい目で彼女を見つめていた。

「伯爵様、クラウディアちゃんの荷物まとめておきましたよ」

「む、母上様ありがとうございます」

「貴女がいなくなると寂しくなるわ」

「向こうに着いたらお手紙を送りますのでどうか悲しまないで下さい」

「運転手がそろそろ到着します、陛下こちらへ」

 あっという間に彼女は遠くへ行ってしまう。
 言いたいことがあった気がする。
 だがそれはもう、今はもう…………

「それではセージ君、今まで色々とお疲れ様でした
 深くお礼を言わせて頂きます」

 事務的に頭を下げる伯爵という男。
 僕はただ黙って頭を下げることしか出来なかった。

【陛下と僕と獣の数字 第十話〜出会い別れヴォルテックス〜 続】 


169 :[sage saga]:2012/02/07(火) 22:28:11.21 ID:karkORak0
【陛下と僕と獣の数字 第10.5話】

「伯爵よ!いくら貴方が古くからこの国に貢献してきた人間だからといって貴族院の過半数の賛成を得られなければ貴方の提案を実行するわけにはいかない!」

「そうは言うがそれ以外に何かアイディアはあるのかね?」

「ぐっ……それはそうだが」

「まあまあ皆さん落ち着いて下さい
 皆さんが彼女を皇位に据えようという気にならないのはわかります
 しかし先帝の子はもう彼女しか居ないのですよ」

 男達が円卓を囲んで話し合っている。

「ならば、今はとりあえず彼女を置いておくことにしなくては国民も納得しないでしょう?
 ただでさえ彼らはクラウディア様の“事情”についてご存知無いのだから」

「その通り、過半数ではないとはいえ既に四割が伯爵の提案に賛成している
 反対派の諸君が対案を出せないというのならばこのまま押し切っても……」

 年若い男が興奮気味に立ち上がる。

「御待ちなさい、話し合い無しで物事を決めるのはよく有りません」

 そしてそれを伯爵と呼ばれた男が制して座らせる。

「皆さん、納得が行くまで話しあいましょう
 私もあなた方が私の案に代わるものを考えるお手伝いをさせて頂きますから」

 男はニコリと笑う。
 その日も大した結果は出ずに会議は終わる、筈だった。
 昼の休憩時間、伯爵と呼ばれる男の元に一人の黒服の男性が現れる。
 男性といってもまだ若い、少年くらいの雰囲気だが。
170 :[sage saga]:2012/02/07(火) 22:28:37.36 ID:karkORak0
「監視につけていた者からの連絡がありました
 クラウディア様が遊園地でナイアトラップに襲撃を受けたとのことです
 その場に居た人々は全員無事で既に事件は解決したとのこと」

「その場に居た人々?詳しく報告なさい」

「ええと……陛下、それにセージという少年、それにトト神とその契約者が確認されています
 お化け屋敷の内部で陛下に気付かれないように遠距離からの監視だったため、何が起きていたかは不明です
 セージという少年につけた護衛の話では彼の身にだけは何も起きていなかったと」

「ほう……不味いことになりましたね」

「と、言いますと?」

「恐らくそのメンバーで協力して敵を排除したのでしょう」

「……はぁ」

「そうなるとクラウディア様がトト神とその契約者と打ち解けてしまっている可能性が高い
 そうでなくてもあの御方は人懐っこい所がある
 無理にでもお出かけを止めていればよかったのですが……
 まあそうすると今度は私が怪しまれる」

「しかし何故伯爵……いえNo.0、貴方はトト神の討伐にこだわるのですか?
 普段の貴方ならば泳がせて他の邪神を叩かせる筈です
 むしろクラウディア様と一時的な同盟を組んでいるならばむしろ喜んで利用する……」

「ええ、普段ならそうしたと思います。しかしあれは……」

「あれは?」

「私の友の仇だ。私の友、“トト神”のね」

「それはどういう……」

「真相は追々話しましょう、私は今から日本へ向かいます
 貴方は反対派六割の中に居る我々の勢力の人間に合図を送って下さい
 のんびり会議を伸ばして全員を賛成派にさせたかったのですがもう是非もありません」

「反対派で不穏な動きをするものは?」

「No.4、貴方に預けた私の部下で内密に始末なさい」

「了解しました」

 No.4と呼ばれた黒服は一礼をして会議室に戻っていった。

「人形の王なぞ私とて戴く気にはなれませんよ
 あのセージという少年が上手くしてくれていればいいのですが……
 時間が足りなかったか」

 そんな伯爵のボヤキを誰も聞くことはなかった。

【陛下と僕と獣の数字 第10.5話 続】
171 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 22:38:26.55 ID:LGcZcBfW0
別れは突然やってくる……むぅ
セージくんも想い残す事は多々あるだろうが…果たしてどうなるか
そしてNo.4キター! しかもショタっ子とな!
172 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage   saga]:2012/02/07(火) 22:40:12.58 ID:vMqmpyLm0
前スレ>>989-990
>何故、風夜だけが、その人物とやり取りをして、自分達にその人物の情報を話そうとしないのか
この部分が不安でしょうがない……最終的に『どちらがどちらを守っていたのか』みたいになりそうだと

前スレ>>997
色んな意味で駄目だこの子ww
この殺人鬼の契約した都市伝説も気になりますね

>>19-22
和んだ……久々に和んだ
まさにこのスレの良心的立ち位置の二人ですね

>>44-45
おぉ、何と見事な対処法と解釈
この後【猟犬】達の運命やいかにww

>>54-56
まさかの同時間別視点、しかも謎の尼さん再登場!?
しかし夜刀浦市に住む祟神とは一体…………やっぱり邪神?クトゥルー系?

>>79-81
>豚の鼻、緑色の目に牙と鉤爪を備え、毛に覆われた真っ黒な何か
翼の描写があれば【夜鬼】確定なんですが……だめだ判らない

>>102-106
共闘!人質!ピンチに駆けつける主人公!ベタにしてなんて熱い展開!
尼さんもニャル様(【黒い仏】?)……
しかしどの化身かトトちゃん自身も知らないとは、千以上の貌があるとはいえあり得るのかな?
てか、ルルイエ浮上はマジでヤバイwwまさか『周りの世界は滅ぶけど夜刀浦だけは祟神様(邪神系で確定?)のご加護で安全です』
という落ちじゃ…………学校町中の組織達がアップを始めかねない
そして隙間女の契約者、恋人殺して詰めた単発の人?あっけなかったなぁ……

>>108-111
うぉぉぉぉぉぉ!まさに『全力で殺す』VS『全力で殺さない』トンデモない規模の兄弟喧嘩
裂邪やミナワ達のダメージ具合が非常に気になります

>>119-121
ええい、やはりこの「組織」の人間は良い意味でも悪い意味でも狂ってるwww
ちなみにさらっと書かれてるけど、ガチャピンの能力がそれなりにチートだ……っていうかEXライダー?

>>135-136
>藤森さんの戸惑ったような声を背に走りだす
ちょ、こいつさりげなく見捨てて入れ替わってる!?
にしてもおのれ集団トンカラトン(悪)、お前らさえあんな事しなければ隊長達は(ぇ

>>161
賑やかで楽しそうですね……どうしようかバレンタインネタ
でも出井には「ダークマタ―事件」のトラウマあるしなぁ……

>蟲姦

>群がっている蟲達への恐怖と嫌悪感、皮膚を食い破られる苦痛に泣き喚く被害者(女の子だとなお良し!)なんて最っ高じゃないですかああああああああ!!!



ゴメン イヤダ ミンナ コワイ サミシイ タスケテライガー
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/07(火) 22:43:13.09 ID:karkORak0
>>171
ショタってほどショタではないのよ
どうがんなだけなのよ
ごめんね><
>>172
単発に出た悪役は皆殺しにする予定だよ><
まああれです


突然の別れ……と見せかけてうんたらかんたら
174 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 22:49:24.68 ID:LGcZcBfW0
>>172
>うぉぉぉぉぉぉ!まさに『全力で殺す』VS『全力で殺さない』トンデモない規模の兄弟喧嘩
全くの正反対と言っても過言じゃない2人の対決、1度書いてみたかったので満足……いやちょっと不完全燃焼orz

>裂邪やミナワ達のダメージ具合が非常に気になります
大王の人と相談しつつ続き構想中なの
あいつ4月から和歌山市へすっ飛ぶので、家にいる内には書きあげたい所存…どこまで時間かける気なんだ俺はorz

>でも出井には「ダークマタ―事件」のトラウマあるしなぁ……
いっそ「ダークマター事件」の全貌を書いてバレンタイン祭に提出するというのは(マテ

>ゴメン イヤダ ミンナ コワイ サミシイ タスケテライガー
可愛い
ほら、お姉さんの胸に飛び込んでおいで?(お前男だろ
175 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 22:51:35.55 ID:LGcZcBfW0
>>173
>どうがんなだけなのよ
要は俺みたいな感じか(お前は年齢以外子供だろ
176 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage   saga]:2012/02/07(火) 22:53:05.96 ID:vMqmpyLm0
ふぅ、後は時期を見て『それいけ!トンカ裸トンちゃん』をまとめるだけ……
と思ったら笛の人がまた衝撃の展開をwww

>>166-170
まさかの陛下とセージ組、王位継承によりお別れとは……何だろう、何か嫌な予感がしてきているのですが
そして陛下や伯爵の「時間が足りない」と言う言葉の真意は……



>お化け屋敷を出た後、僕は何故か陛下と九郎に締め上げられた
当然だと思います、ええ。『でも』も『スト』も認められません。
お前が霙ちゃんといちゃついてる間に、他の三人がどれだけシリアスな状況だったか……!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/07(火) 22:53:32.17 ID:karkORak0
>>175
実は影男の人とサンジェルマン絡♂ませたいなって……//
嘘だよ><
多分嘘だよ><
この子は遺伝学専門の子だから上田さん家や朝月さん家に偶にあそびに行っている筈
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/07(火) 22:55:19.28 ID:karkORak0
>>176
うふふ、ここから一気に最終回までぶっとばすぞぅ><
なんかまた別の話書きたい症候群がきたから手遅れになる前に終わらせないとね><
時間が足りないってのはあれです
陛下が人間らしい感情をもっと学んでから王位につけさせたかったというサンジェルマンの……

こっからスーパー霙ちゃんタイム
179 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage   saga]:2012/02/07(火) 22:57:06.49 ID:vMqmpyLm0
>>173
>単発に出た悪役は皆殺しにする予定だよ><
うわぁwww

>>174
>いっそ「ダークマター事件」の全貌を書いてバレンタイン祭に提出するというのは(マテ
…………そ れ だ !

>ほら、お姉さんの胸に飛び込んでおいで?(お前男だろ
よしじゃあ助走をつけて……激動のハイブリット×1000!!(ぉぃ
180 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage   saga]:2012/02/07(火) 23:00:12.62 ID:vMqmpyLm0
ここから一気に最終回まで→スーパー霙ちゃんタイム

楽しみな半面、嫌な予感×嫌な予感で逆にハッピーエンドになる気がしてきた(ぇ
181 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 23:04:07.33 ID:LGcZcBfW0
>>177-178
>実は影男の人とサンジェルマン絡♂ませたいなって……//
やだ、お尻が熱ぅい///(コラコラ

>うふふ、ここから一気に最終回までぶっとばすぞぅ><
なん……だと……

>>179
>…………そ れ だ !
という訳で全裸でwktkしてますの♪

>よしじゃあ助走をつけて……激動のハイブリット×1000!!(ぉぃ
ぐはぁっ!?……ま、まだだ…この世にはまだ私と同じ意思を持つ者が5千と30程いる……
二度と再び5千なる私と出会わぬ事をこの宇宙に祈るが良い…私は『這い寄る変態』、シャドロリペッドなれ…ば…ガクッ
182 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 23:05:28.05 ID:LGcZcBfW0
>>180
>楽しみな半面、嫌な予感×嫌な予感で逆にハッピーエンドになる気がしてきた(ぇ
何だそのマイナス×マイナス=プラス理論wwwwwww
いや、否定はできないけどwwww
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/07(火) 23:09:08.62 ID:karkORak0
>>180
霙ちゃんにヒロインヒロインさせてラスト突き落としてもう一回あげるんだ
あげるんだ!
>>181
サンジェルマンならきっとテクニカルに影男の人に悦楽させてくれるよ1
さあ、彼に身をゆだねるんだ!
184 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/07(火) 23:11:46.88 ID:LGcZcBfW0
>>183
>あげるんだ!
あんたって人はwwwww

>さあ、彼に身をゆだねるんだ!
よし、ちょっとシャワー浴びてくる(
185 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage   saga]:2012/02/07(火) 23:19:44.25 ID:vMqmpyLm0
>>181
>という訳で全裸でwktkしてますの♪
だから、そんなに甘い展開は無いですって……むしろ……

>…私は『這い寄る変態』、シャドロリペッドなれ…ば…ガクッ
何だろう、この断末魔何度も聞いた気がwww

>>183
>霙ちゃんにヒロインヒロインさせてラスト突き落としてもう一回あげるんだ
攻略不可能な敵側ヒロインですね、わかります
しかし、せっかく同じ高校にしていただいたのに全くと言っていいほど絡めなくて申し訳ないorz

>あげるんだ!
さらに嫌な予感が×されてバッドエンドが濃厚にwww
186 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage   saga]:2012/02/07(火) 23:20:28.78 ID:vMqmpyLm0
というか激動のハイブリット×1000が通じたのが意外に嬉しい
187 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/08(水) 00:41:41.35 ID:LKNwzD7AO
>>135-136
単発の人乙です
これは怖い。考えオチ好きです。

>>161
シャドーマンの人乙です
れっきゅんもげろ☆
ミナワたんのふわふわ時間カワユス

>>166-
笛の人乙です
陛下視点の九郎×トトちゃん和むです
そしてセージくんと陛下のお別れが辛い…
セージくん何かあったら助けに行ってあげるんだよ!
霙ちゃんのヒロイン展開超期待

188 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 08:14:28.24 ID:QfuhSxtw0
>>185
> だから、そんなに甘い展開は無いですって……むしろ……
うふふ、私が脱ぐのは甘いシーンだけじゃないのさ!
戦闘シーンもシリアスシーンもすぐ脱ぐアルよ〜(酷い変態

> 何だろう、この断末魔何度も聞いた気がwww
オレノナカマタチヲヨクモー(

>>186
ネタ動画とかで見た程度には知ってるの、『スクライド』

>>187
> れっきゅんもげろ☆
(裂邪>何故俺なんだ。日天もチョコ食ってただろ
(ルート>日天さんのこと悪く言ったら殺すからねぇ?

> ミナワたんのふわふわ時間カワユス
キッチンでエプロン着て歌ってるシーンとか想像したら俺が興奮してしまったのorz
そして後ろから襲いかかるあの野郎、裂邪やっぱもげろ(影に飲まれました
189 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/08(水) 09:37:40.95 ID:LKNwzD7AO
>翼の描写があれば【夜鬼】確定なんですが……だめだ判らない
「暗きもの」ですよー
ニャル様の化身説がありましたので

>(裂邪>何故俺なんだ。日天もチョコ食ってただろ
れっきゅんがもげたら女体化れっきゅんで二度オイシいからさあぁ!
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/08(水) 10:54:29.74 ID:cZelR79DO
自分の物語の続きを早く読みたいから急いで書く
拙いながらも自らが望む筋の話がそこにはある
そう考えると筆者こそが作品の一番の読者なのかもしれない
191 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 12:35:22.39 ID:GorfQ/9S0
>>189
> れっきゅんがもげたら女体化れっきゅんで二度オイシいからさあぁ!
(裂邪>誰か、裂邪(サクヤ)呼んでこい
(サクヤ>私生け贄!?

>>190
> そう考えると筆者こそが作品の一番の読者なのかもしれない
思わず深く頷いてしまった
何だかんだで、一番最初に読むのも他ならぬ筆者だもんね
そう考えると筆者って欲張りさんなのかな?
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/08(水) 17:10:44.33 ID:cZelR79DO
と言うわけで皆もプリベル読もうぜ
193 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 17:57:02.88 ID:uFmA74FY0
主役が筋肉の塊じゃなければ読んでたのに…(ただの食わず嫌いじゃねぇか
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/08(水) 18:03:38.59 ID:cZelR79DO
>>193
おはんはいっちょんわかっちょらん
(あなた様にはもう少し理解を深めていただきたいものです)
じつはそれほど筋肉まみれじゃないんだぜ
195 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 18:15:30.87 ID:uFmA74FY0
>>194
>じつはそれほど筋肉まみれじゃないんだぜ
あぁ、ロリっ娘が出るのは知ってるんだが……どうも、ねぇ…
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/08(水) 18:41:57.38 ID:cZelR79DO
>>195
見ないと損するよ!!
ハードでシリアスで仮面ライダーだよ!
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/08(水) 18:52:11.17 ID:+18Xzzuwo
>>193
美女&美少女7割格好いい兄ちゃん1割格好いいオッサン1割よくわかんないもの1割ぐらいで繰り広げる
バトルと戦争と政治と陰謀の物語だよ

筋肉に気を取られて読み逃すと割と損をすると思う
最新刊ではニャル様大暴れだし
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/08(水) 18:54:32.41 ID:cZelR79DO
こんなこと言うとあれだが


読んでるうちに筋肉も良いかなって……//
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/08(水) 20:55:30.77 ID:yGWXMzqp0
某所で見かけて噴出したので
寺生まれってすげぇ↓


【問題】
たかし君は、一個70円の林檎を手に取り、その林檎が腐ってる事に気づき、樽に戻そうとしました。
「破ぁぁ!」
突如、青白い光弾がたかし君を吹き飛ばす。
寺生まれのTさんだ。
「危ない所だったな、腐った林檎を樽に戻せば、全てを腐敗させる」
寺生まれってスゲぇ…改めてそう思った
200 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage]:2012/02/08(水) 21:19:46.48 ID:UNb0JzgH0
>>199
>腐った林檎を樽に戻せば、全てを腐敗させる
面白い都市伝説だな……今度使ってもいいですか
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/08(水) 21:21:05.29 ID:cZelR79DO
>>200
都市伝説じゃねえ!!
エチレンによる化学反応の類だ!!
202 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 21:46:09.09 ID:uFmA74FY0
>>199
>某所で見かけて噴出したので
噴いたwwwwwwww
ってか、結局問題は何だったんだよwwwwwww

>>201
>エチレンによる化学反応の類だ!!
懐かしいなぁ、エチレン……
植物ホルモンの一つで、果実を熟させる効果があったとかいううろ覚え
渋柿と林檎を一緒に置いといて渋柿を甘くさせるのとかこれだったっけ?
メロンと西瓜一緒に置いといてスイカが爆発するのとかこれだったっけ?
ごめん分からんなった(ぁ
203 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage]:2012/02/08(水) 22:11:10.30 ID:UNb0JzgH0
>>201
>エチレンによる化学反応の類だ!!
そうでした…………うわぁ、とんでもない所で無知を晒してしまったorz

>>202
>植物ホルモンの一つで、果実を熟させる効果があったとかいううろ覚え
「追熟」と言う現象らしいです

>メロンと西瓜一緒に置いといてスイカが爆発するのとかこれだったっけ?
まさかと思って調べてみれば↓

@狭い通気性のない空間にメロンとスイカを隣に置いておきます

Aメロンは比較的エチレンガスの発生の多い野菜ですので、スイカの成熟が促進されます

Bその内、スイカの内側が腐敗して果肉が発酵します

C発酵により果実内に炭酸ガスが発生、充満します

D爆発の危険あり


更に「スイカを叩かないでください。爆発に注意」という記事もどこかで見たwwwwwwタグ消してしまったけど
204 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 22:18:57.57 ID:uFmA74FY0
>>203
>そうでした…………うわぁ、とんでもない所で無知を晒してしまったorz
逆にこれで今後間違える事はないだろうとプラスに考えるんだ!
そしたら明日も楽しく生きられる(なに重苦しい事言ってんだ

>Aメロンは比較的エチレンガスの発生の多い野菜ですので、スイカの成熟が促進されます
うおっ、あれマジでエチレンだったのか!?
適当に言っただけだったのでガチでビビったwwww
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)[sage]:2012/02/08(水) 22:26:05.09 ID:BX3QEzkTo
> D爆発の危険あり

某隣国ではスイカも爆発する
『某大国で作られた製品は爆発する』って使えないかな…
206 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 22:29:51.01 ID:uFmA74FY0
>>205
>『某大国で作られた製品は爆発する』って使えないかな…
そういや硬貨爆発のニュースは思わず吹いたなwww
なんか、自殺したおっさんも爆発したって噂だけどマジなのかどうか
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)[sage]:2012/02/08(水) 22:32:14.74 ID:BX3QEzkTo
>>206
自殺したおっさんは知らないが水道管が爆発、マンホールが飛び上がったのはマジ。
あと椅子も爆発した
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2012/02/08(水) 22:33:51.90 ID:iWXdGuKk0
チャイナボカンシリーズ

中国爆発実績リスト 2/7付

本日の爆発:お金
〜〜〜〜〜〜〜まあ世界的にもままあること〜〜〜〜〜〜〜〜
ガス管・爆竹工場・炭鉱・石油パイプライン・石油工場
飛行機・タクシー・教習車・偽ヨタ車・バス
手作りの携帯バッテリー・爆弾・爆竹で車と家に引火
〜〜〜〜〜〜〜珍しいが理解できなくはない〜〜〜〜〜〜〜〜
肥溜め・タイヤ・圧力鍋・湯沸かし器・強化ガラス式ガスコンロ
マンション・住居ビル・プラスチック工場・厨房・ボイラー
バキュームカー・偽新幹線の電源BOX・五菱汽車製のワゴン車
花火爆発、次々に打ち上がる・手榴弾・オフロード車・ライター
山積みの電池・テレビ、冷蔵庫、電球が爆発、家電製品も次々と炎上
〜〜〜〜〜〜〜〜〜どうしてこうなった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆたんぽ・偽iPod・携帯・電気あんか・液晶テレビ
温水便座・TV・IH調理器・冷蔵庫・洗面台・ネカフェ・ローソク
タクシートランク・豆乳製造機・マンホール・下水管・道路(二度)
PC用電源・冷蔵庫・地面・スイッチを入れてないレンジフード・
ニセ省エネ電球・ポット(普通の魔法瓶)・下水道・銀行・給油直後の車
車のボンネット・iPad・カーエアコン・電球
デスクトップ式パソコン(スペインにて)・誕生ケーキのローソク
マンション100世帯で家電が同時に爆発・いとこ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜もはや何がなんだか〜〜〜〜〜〜〜〜〜
飛び降り自殺中のおっさん・盗難防止「自爆」装置
うどん屋・風邪薬・椅子・マントウ蒸し器・裁判所・脱水機
UFO・空気が爆発・肛門・やかん・洗濯機
電球・PCやオーディオ、電子レンジ、冷蔵庫など連続爆発
「水素」がつめられた風船25個・電気メーター、30分後に配電盤
スイカ・拾った懐中電灯・豆板醤・トマト・シャワールームのガラス戸
ガラステーブル・ジュース・小川・客の不満
未来からやって来た洗浄剤(販売店で抗議中にまた爆発)

209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/08(水) 22:35:44.68 ID:MG6hQc6SO
爆弾以外は何でも爆発する国
中国
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)[sage]:2012/02/08(水) 22:39:12.24 ID:BX3QEzkTo
>>208
風邪薬から覚醒剤作ろうとして爆発、ってのがあったような…
211 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 22:54:29.18 ID:uFmA74FY0
>>207
>あと椅子も爆発した
中国マジ怖ぇよ……

>>208
そうそうこれこれ、サンクス
気になって調べたのを幾つか

>飛び降り自殺中のおっさん
爆弾抱いて身投げしたおっさんが空中でBomb!らしい

>いとこ
いとこ宅に訪問した男が爆弾を身体に巻きつけてBomb!
212 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage]:2012/02/08(水) 23:12:39.58 ID:UNb0JzgH0
>>204
>逆にこれで今後間違える事はないだろうとプラスに考えるんだ!
YES!Let's positive thinking!(ぇ

>>205-211
>爆弾以外は何でも爆発する国
ガクガクブルブル…………爆発物が多種多様すぎて怖すぎる
これは都市伝説化すればチート確実の驚異的存在にwwww
ttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?d=0708&f=national_0708_004.shtml&y=2011
↑後、やっぱりスイカもこの国だったorz
「爆発するぐらいのスイカが、甘くておいしい」って何それ怖い
213 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/08(水) 23:25:18.76 ID:uFmA74FY0
>>212
>これは都市伝説化すればチート確実の驚異的存在にwwww
なるとしたら、今のところ原因不明状態な『小川』かなぁ
まだ原因分かってないっぽいし
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)[sage]:2012/02/08(水) 23:29:59.41 ID:BX3QEzkTo
> これは都市伝説化すればチート確実の驚異的存在にwwwwwwww

「Made in China」に絞れば…ダメだ、目につくモノ殆どが中国製だwwwwwwwwww
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/08(水) 23:35:31.10 ID:yGWXMzqp0
某国では、暗闇で青白く発光した肉があったというが、それは都市伝説にできるだろうか
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/08(水) 23:45:49.40 ID:iXlV8Ogp0
セージくんの話投下するよー
217 :笛笛笛笛笛笛笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/08(水) 23:48:18.69 ID:iXlV8Ogp0
【陛下と僕と獣の数字 第十一話】

「陛下、よろしかったのですか?」

「なにがだ?」

「こんな急にセージ君と別れることになって……」

「構わんよ」

「辛くはないのですか?」

「辛くないといえば嘘になるが……仕方あるまい」

「そうですか」

 車の後部座席で二人の黒服に挟まれて座るクラウディア。
 助手席でため息を吐くサンジェルミ伯爵。
 もはや隠す意味もあるまい、彼こそ組織F-No.0“黄金伯爵”サンジェルマン。
 今回のこと――日本の一般人の家に一国の皇女を匿う――は全て彼の案であった。
 王とは、民のために力を尽くすもの。
 それは確かに正しい。
 しかしそれ以前に王とて人だ。
 ならば人らしい感情、たとえば執着や愛情を知って欲しかった。
 それを知らずして王になればその先に待ってるのは摩耗であり破滅。
 王の破滅とはすなわち民の破滅。
 セージという少年がクラウディアに愛を教えてくれれば……
 サンジェルマンはそう思っていた。
 それを引き離そうとして反抗されたとしても彼は甘んじて受け入れてその上で何がしかの時間稼ぎを行う予定でさえあったのだ。
 サンジェルマンという男は人の業や人の気持ちというものを重んじる。
 それが人一倍強い異才の持ち主に心惹かれるのもそれによる部分が少なくない。
 
「……はぁ」

「どうしたのだ?」

「いえ、なんでもありません」

 それ故に、サンジェルマンは深く落胆していた。
 せめて妙な邪魔さえ入らなければ……と。
 突然車が停止する。

「一体どうしたんですか?」

「いえそれが目の前に人が……」

 割れた。
 その言葉と同時に運転手の黒服の頭が。
 裂けた。
 助手席に座っていたサンジェルマンの胴が。
 クラウディアは防弾ガラスを楽々叩き割って車を脱出、次の刹那には社内が紅く染まる。

「ヒュー、あの女の言うとおり来てみるもんだなあ
 ほんとうに強いじゃねえか、俺の初撃を躱すなんて」

 車だったものの残骸の前には日本刀を携えた男が立っていた。
 
「えーっと、クラウディアちゃんだっけ?
 俺と戦ってくれない?」

「……誰だ貴様」

「俺?俺はここのところこの街で起きてた強盗殺人の犯人かな」

「ふん、狂犬か……私の道を妨げた罪は大きいぞ?」

 クラウディアが指を鳴らす。
 それと同時に獣の数字の能力により呼び出された赤い龍が火を吐きながら男に接近する。
 しかし、男の目の前で炎は掻き消されて龍の動きも停止する。
 まるで彫像のような姿。
 薄ら笑いを浮かべて男は龍に刀を振り下ろす。
 ゴトン、音を立てて龍の首が落ちた。
218 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage]:2012/02/08(水) 23:48:45.65 ID:UNb0JzgH0
>>213
>まだ原因分かってないっぽいし
ttp://jsmind.blog18.fc2.com/blog-entry-2933.html
家から物持ち出そうとして火だるまになった人もいるとか
実際は笑い事じゃすまない、大事件だったようですね

>>214
>「Made in China」に絞れば…ダメだ、目につくモノ殆どが中国製だ
意外と多いでしょう、爆発可能物…………ハッ!?


ゾイドぉぉぉぉ(泣)


>>215
「蛍光バクテリアによる二次汚染」との見方が強いようです
219 :笛笛笛笛笛笛笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/08(水) 23:48:48.35 ID:iXlV8Ogp0
「絶対零度って知っているか?
 そこでは全てが停止する、例え都市伝説であっても逆らえない」

 男は龍の亡骸を踏み台にしてクラウディアに飛びかかる。
 裂帛の気合、縦の斬撃を紙一重で躱したクラウディアはカウンター気味に男の横っ腹を殴りつける。
 男はあっさりと吹き飛ぶが空中で姿勢を立てなおして塀を踏み台にして再びクラウディアに斬りかかる。
 消力、という中国拳法の技法だ。
 自らの身体から完全に力を抜いて相手の攻撃の勢いに身を任せることでダメージを0にする。
 危機において身体を硬直させる人間の本能を超えた武技の精華。

「え!?」

 彼女の人生においては出会ったことがないタイプ。
 戦士。
 戦うために生まれ戦うために生き戦うために生(シ)ぬ。
 全てが戦闘と闘争の為に練り上げられた人間。
 彼女を襲ったのは常に暗殺者であり、聖職者や殉教者の類であった。
 男は剣を彼女に向けて薙ぎ払う、クラウディアはすかさず獣の数字の力で武術を体得、剣筋を見切って回避する。
 が、そこに置かれているのは丸太のような足。
 腹部に食い込んで今度はクラウディアが軽々吹き飛んだ。

「おいおいそんなもんかぁ!?」

「―――――――その言葉、そのまま貴方に返しましょう」

 直後、クラウディアに飛びかかろうとした男に無数の都市伝説が降り注ぐ。
 何れもがコピーとはいえ一撃必殺の武装系都市伝説。
 サンジェルマンのコレクション達である。
 彼は不死身の能力を持つ都市伝説、只の刀で切られた程度で死ぬ筈が無い。
 あまりの威力に土埃が舞い上がり、男の姿を隠す。

「……なんたる不運、こんな所でこの前逃した辻斬りに会うとは
 陛下、今治療致しま……」

「あ、これいいな。借りるぜ」

 高速で飛来する鎌。
 不死殺しの鎌“ハルペー”
 それが復活したてのサンジェルマンの首を寸断した。

「いやー驚いた驚いた、F-No.0も来てくれるなんて嬉しいぜえ?」

 男はサンジェルマンの首を踏みつけて笑う。
 
「なんせ俺の親父の仇だからさあ」

「……なんだ、仇討ちに来たとでも言うのか?」

「まさかだぜ。ちょうどいい、お前弱いし俺の話を聞いてから死ねや」

「――――動けない!?」

 いつの間にかクラウディアの手足が凍りづけになっていた。
 彼女はいつの間にそれが行われたか分からなかった。
 眼の前の男からは都市伝説の気配は無い。
 
220 :笛笛笛笛笛笛笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/08(水) 23:49:09.69 ID:iXlV8Ogp0
「俺の親父って分からず屋でさあ、俺を街から出してくれなかったの
 俺としてはこんな感じで全国武者修業に出たかったのに
 出ようとしたら叩き切られるしもうやんなっちゃうっていうか
 ところが数年前、その親父がサンジェルマンの部下っていう示現流?だかのの剣豪ぶった切られてさあ
 いやー喜んだね、おっ死んだ親父なんて放っておいて全国一周旅行さ
 でも強者も弱者も切って切ってぶった斬りまくる内にどーしてもその示現流の剣豪ってのが気になってさあ
 サンジェルマンを切れば多分出てくるかなーって思ってさ
 そしたら知らねえお姉ちゃんがサンジェルマンがむちゃくちゃ強い悪魔の王様と一緒に車で移動しているって聞いたから
 こうやってわざわざぶった切りに来たの
 オッケー?」

 そんな馬鹿な
 クラウディアはあっけに取られていた。
 そんな奴に私は殺されるのか?
 あっさりと死ぬのか?
 ――――そんなの嫌だ

 助けて

 そんな言葉が口から出せない。
 思えば自分が誰かに助けを求めたことがあっただろうか?
 彼女は思う。
 そんなことはなかった。
 完璧だったから。
 いや違うんだ。
 誰にも助けを求めない人間なんて……
 それって

 ああそうか

 自分はおかしい。
 人間じゃない。
 だから助けなんて求められなかったんだ。
 
 男は刀を振り上げる。
 そして振り下ろそうとした時。

「待て!」

「……あん?」

「その子を殺す前に俺の相手をしてもらうぜ」

「誰だお前」

「金子セージ、そいつの……友達だ」

 日本人離れした美術品のような顔立ち。
 スラリとした肢体。
 間違いない、それはクラウディアの友人金子セージだった。
221 :笛笛笛笛笛笛笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/08(水) 23:49:37.20 ID:iXlV8Ogp0
「ふぅん……」

「それともなんだ?あんたは快楽殺人者って奴なの?
 戦うより殺す方が大好きーみたいな?」

 男は刀をクラウディアの隣に突き立ててからつかつかとセージに歩み寄る。

「おいお前、俺を一発殴ってみ?」

 その言葉が終わると同時にセージの拳が男の頬に突き刺さる。
 それを受けたまま戸惑ったような顔をする男。

「……いやぁ、違うわこれ」

 指をチョキの形に変えて握りこみ、男はそれを突き出す。
 それでセージは簡単に吹き飛んで倒れた。

「きさまあああああああああああああ!」

 クラウディアが狂ったように叫ぶ。
 それと同時に手足の氷は簡単に割れてしまった。
 近くに突き刺さっていた刀を拾い上げて男に斬りかかる。
 無論、獣の数字の力で今の彼女は剣術の達人を相手にしても遜色の無い技術を得ていた。
 しかしそれでも―――――

「ただの格好付けたがりの、普通の少年だったか。つまらん」

 片手、それどころか指ニ本での真剣白刃取り。
 クラウディアの方向を見てすら居ない。

「刀には呼吸がある、いくら技術を真似しても呼吸が合わなきゃ無意味なんだよ」

 クラウディアの視界が反転した。
 顔面から地面にたたきつけられる感触。
 初めてだった。

「はい、おしまい」

 肉と骨の断ち切られる音。
 しかしそれは彼女のものではない。
 恐る恐る目を開いたクラウディアの目に映ったものは。

「……あーあ、なんだよそれ。萎えたわ」

「―――――――――!」

 胸から血を吹き出して倒れる金子セージであった。
 無論、即死。
 クラウディアはセージを抱きしめて叫ぶ。

「もー……なんだよこれ俺悪者じゃん」

 馬鹿な奴だと思っていた。
 おせっかいだと思っていた。
 でもよく考えてみれば私を助けてくれる人って。
 私に使えているわけでなく私を助けてくれた人って。
 
 私にも居たんだ。

 私を助けようとしてくれる人が。
 ただただ善意で何かを与えてくれる人が。
 愚かなのは自分だった。
 なんでもっと大切にしようと思わなかったのだろう。
 嘆いても答えなんてでない。 
 今はただ――――――――――――
 クラウディアの意識はそこで途絶えた。

「ははっ……こいつは本物のバケモノじゃねえか」

 それを見た男はただ嬉しそうに呟いた。

【陛下と僕と獣の数字 第十一話】
222 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage]:2012/02/08(水) 23:51:33.08 ID:UNb0JzgH0
うわぁぁぁぁぁぁ
最悪だ……本当に申し訳割りませんでした、笛の人orz
223 :笛笛笛笛笛笛笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/08(水) 23:53:37.60 ID:iXlV8Ogp0
笛世界では
BUGEISHA≧都市伝説>>>>一般人
また
上級都市伝説=BUJUTSU≧一般都市伝説=近代兵器


ちなみに辻斬りさんのお父さん切ったのは明久さん
笛作品中で辻斬りさんに勝てるのは多分彼方くんとか明也さんくらいです
明久くんも大人になればいけるかねえ……?
慢心即死だからなあ


そして次の話
224 :笛笛笛笛笛笛笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/08(水) 23:54:12.97 ID:iXlV8Ogp0
【陛下と僕と獣の数字 第11.5話】

「あは……あははははははは!」

 嗤う。

「あはははははははははははははははは!」

 笑う。

「はははははははははははははははははははははは!」

 哂う。

「ついに目を覚ましたわ!全て狙い通りに!」

 自宅の近くで鉢合わせするように数日前からあの狂犬をこの街に誘い込み
 遊園地では無茶な襲撃を仕掛けてあえてサンジェルマンを警戒させ
 息子がもっとも後悔するタイミングで別れを演出し
 そしてこの結果。

「これであの娘は私達の一員!私たちの中でも最強の一“獣”そのものになった!」

「ちょっとちょっと、胴体真っ二つになった貴方を治した私に感謝は?」

 女性の背後に少女が現れる。
 顔は痣だらけ、首にも締められた跡がある少女。

「もちろんするわよ私、それとも聖母様とでも呼べば良い?」

「やめて、私はたった一人の可哀想な男の子の為の聖母なの
 あとはもう他の誰からも聖母だなんて呼ばれる気はないわ
 それよりも私こそどうなの?自分の息子を“アレ”の呼び水にするなんて」

「息子、ねえ」

 あーあ、と女性はため息を吐く。
 
「どーーーーーーでも良いわ」

「だと思った」

「私はこの一瞬のために居た私だし、それ以外本当にどうでもいいのよね」

「知ってる知ってる」

「じゃ、行くわ」

「いってらっしゃい私」

「ええ、しっかりと“獣(ワタシ)”は手に入れてくるわ」

 女性は少女に向けてはっきりと宣言する。
 尼僧の姿をしたその女性の顔はハッキリ見えているはずなのに何故かそれを顔とは識別出来なかった。


【陛下と僕と獣の数字 第11.5話 続】
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/08(水) 23:57:49.79 ID:iXlV8Ogp0
さあ貴様ら絶望するがイイ
笛野郎の欝だ
笛野郎のダークシリアスだ
強者とは常に理不尽なのだ
殺人鬼やってた頃の上田に襲い掛かられるってこういう感じだ

あ、辻斬りさんの攻撃はBUJUTSUの心得無いと1/2で即死です
雪女ちゃんの不意打ちもあるし
226 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage]:2012/02/09(木) 00:02:17.09 ID:w5aGjVvn0
改めて笛の人乙です…………読み直してもう一度うわぁぁぁってなった…………

殺人鬼の凶刃にセージが倒れ、陛下暴走……
それを含め、今までの出来事すら「計画通り」と笑う尼僧……
さらに陛下をニャル様の一員にするって……何この最悪のバッドエンド

というか“息子がもっとも後悔するタイミングで別れを演出し”!?
つまりこの尼さん、セージの母……!?
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/09(木) 00:03:22.75 ID:4tIaE5cf0
そうですお母様です
鮭焼いてたあの人です
伏線みたいなものも微妙に散りばめて無くもないですがまあいきなりなのでずるいけどね!
あの尼さんの服はコスプレみたいなもんです
228 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/09(木) 00:16:52.34 ID:uWPoZRI/0
なるほどこう来たか…
セージくんが死ぬとは思ってなかったので心臓があの世に持ってかれそうだったけどその瞬間にイキそうになった、あぁやっぱり私って変態だったのね(
ここであの剣豪さん持ってくるとは思わなかったので2回ほどビックリしたわ
あれだな、太宰さんの時くらいショックだった、無論このショックってのは「カ・イ・カ・ン♪」なので悪く取らないように(余計悪くとるわ
そして尼さんの正体が遂に……しかもこの少女ってあれか、もしやマリア像の時の……
これは久しぶりの魔笛の人降臨だな!
229 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage]:2012/02/09(木) 00:20:44.39 ID:w5aGjVvn0
今更気付いた、この【獣】ってまさか…………どうあがいても絶望orz
というか『666の使い魔達を使役するザ・ビースト』って…………いや、まだなったとは決まってない!
230 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/09(木) 09:42:21.88 ID:QpQTyrZAO
>>217-224
笛の人乙ですー
こ…これは…なんという鬱だけど超展開
でも母ちゃんがあれじゃ実はセージにもなんか復活の目があるんじゃないかと推測に見せかけた願望を
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/09(木) 15:40:49.50 ID:F8lORwGDO
セージくんは只の人間ですよニッコリ
232 :初夢ネタ・トンカ裸ちゃん編 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/09(木) 16:38:20.21 ID:w5aGjVvn0
「…私……どう、すれば………」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「………あれ?」

「お、やっと起きたなお嬢。隊長がさっきから呼んでたぜ」

「え?だって皆……死んで、ない?」

「いやいや、何縁起でもない事言ってんだ……変な夢でも見たか?」

「今日は?今日は何日!?」

「えーっと、12月29日だな確か。明日には組織の連中と対談が」

「………!」タッタッタッタッ……バタンッ

「おーい、あんまり走ると危ないぞー!」


「―――隊長!」

「おお、若き同士よ。昼寝の邪魔をして済まな……どうした?何故涙ぐむ」

「……かった……ヒクッ、ほん、と、に……よかったぁ……」



「成程、我らが全滅する夢か……それも、お主一人を残して」

「うん……だから、明日の対談は止め「それは出来ん」っ!?」

「この対談は、お前たちの身の安全を確立させるため、決して避けては通れん物だ」

「でも……でも!もし、夢と同じ事が起こったら……!」

「まだ起こると決まった訳でも無い。お前の意見を切り捨てるつもりも無いが、しかしな」

「しかし……?」


「どの道死ぬのなら、私は……最後まで相手を信じて死にたいのだ。例え何度裏切られようと、自分の中の正義に嘘はつけんからな」


「………馬鹿。前から思ってたけど、隊長は本物の馬鹿」

「ははは、馬鹿でなければ『人助け』だの『殺人衝動の克服』だのに全力を尽くさんさ。何せ、我らの本能に真っ向から挑むような物だ」

「…………」

「しかし、あのお前から『馬鹿』呼ばわりとは……余程堪えた様だな」

「うん……でも、夢でよかった」

「夢、か。胡蝶之夢という言葉もあるが」

「え?」

「いや、一つお前に言っておきたい事があったのを思い出したのだ(仮に『こちらが夢だった』時の為に、な)」

「うん……じゃ、なくて……はい」

「若き同士よ、もしお前や私が裏切られ、挙句命を落とす羽目になろうと……誰も、恨むな」

「っ!?」

「だからと言って、何もしない事もまた、正義ではない。私たちが憎むべき物、刀を振るうべき相手」


―――――それは―――――だ


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「………ぁ………そん、な」

「夢だけど、夢じゃなかった………たい、ちょう………っ!」

「(最後に……何て、言われたんだっけ)」(終わり)
233 :初夢ネタ・トンカ裸ちゃん編 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/09(木) 16:43:23.31 ID:w5aGjVvn0
と、言う訳で第三弾は『傷心のトンカ裸ちゃん・儚き胡蝶之夢』編でした
簡単にまとめると【あれ、皆生きてる→さっきまでのが夢だったんだ!→………ぇ?】  という感じです
ちなみに今はショックで忘れていますが、この隊長の『教え』が後編に上手く繋がる……といいなぁ……(ぇ
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/09(木) 18:24:27.06 ID:F8lORwGDO
乙でした
あー…たぎってきた
なんかこう、悪党書きたい(某日記アニメで一躍有名になったヤンデレポーズ)
必殺仕事人みたいなのも書きたいんだけどね!!
235 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/09(木) 20:43:51.47 ID:uWPoZRI/0
さあ、アイン、ツヴァイ、ドライ! 死を躱してー♪



プラモデルの人乙です〜
やだ、切ないもう泣きそう(ぁ
レンちゃん……隊長の分も強く生きるんだ……グハァ(
236 :初夢ネタ・トンカ裸ちゃん編 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/09(木) 21:22:57.12 ID:w5aGjVvn0
>なんかこう、悪党書きたい(某日記アニメで一躍有名になったヤンデレポーズ)
あの尼さんだけでは足りないと!?
後、あのポーズはつーちゃんに似合いそうwwレジ―ヌさんの事考えてる時とか

>やだ、切ないもう泣きそう(ぁ
この後、失意のまま町をふらふら(襲ってきた奴は反射的に返り討ち)→『彼女』が憑依するも、体力限界→出井の家の前でダウン
よって、そう遠くへは言ってないはずですが……
237 :笛のイメージキャラクター→メロン熊 ◆2PnxfuTa8.[saga sage]:2012/02/09(木) 21:37:02.16 ID:4tIaE5cf0
           _
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,  紅の朝焼けに頬切る風が
     /  \/      ::\  僕の胸を抜ける頃
    /  \/\/     ::::::ヽ  背徳の聖母は眠りについて
    / \●\/●/    :::::::ヽ  星達も命の残滓を宙空に散らす
    |ヽ/\( ●_)\/.    ::::::::| ああ今日も僕は求めるよ
    |./\/ |WW|\/    :::::::::|  切望のメロングマー
    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/  いざ絶望の彼方へ
    ヽ / ww\    ::::::::::/
     \  ヽノ    :::::::::::::::/
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
238 :初夢ネタ・トンカ裸ちゃん編 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/09(木) 21:38:48.68 ID:w5aGjVvn0
>>237
(つーちゃん>おー…………食べていいかな?
239 :笛のメロン熊 ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/09(木) 21:39:02.21 ID:4tIaE5cf0
           _
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,
     /  \/      ::\
    /  \/\/     ::::::ヽ
    / \●\/●/    :::::::ヽ
    |ヽ/\( ●_)\/.    ::::::::|
    |./\/ |WW|\/    :::::::::|
    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/ あの程度の尼が悪党などちゃんちゃら笑わせるクマー
    ヽ / ww\    ::::::::::/ 本物の悪党ってのは男は殺し女は犯し子供は売り飛ばすような奴クマー
     \  ヽノ    :::::::::::::::/ それでいてクレバーでセクシーな魅力を持ってこそ本物の悪党だクマー
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´ あと霙ちゃんが爆発力をあげるために中国に修行に行こうか悩んでるクマー
240 :笛のメロン熊 ◆2PnxfuTa8.[saga sage]:2012/02/09(木) 21:39:47.06 ID:4tIaE5cf0
           _
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,
     /  \/      ::\
    /  \/\/     ::::::ヽ
    / \●\/●/    :::::::ヽ
    |ヽ/\( ●_)\/.    ::::::::|
    |./\/ |WW|\/    :::::::::| >>238嬢ちゃん、北海道舐めたら……死ぬぞ?
    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/
    ヽ / ww\    ::::::::::/
     \  ヽノ    :::::::::::::::/
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/09(木) 21:51:33.68 ID:lJqfSgkSO
メロン熊ってトリコにでてきそうだな
レベル10くらいで
242 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/09(木) 21:56:34.69 ID:uWPoZRI/0
>>241
いや、あの顔はLv60ぐらいありそうだぞ
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/09(木) 21:57:34.57 ID:4tIaE5cf0
           _
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,
     /  \/      ::\
    /  \/\/     ::::::ヽ
    / \●\/●/    :::::::ヽ
    |ヽ/\( ●_)\/.    ::::::::|
    |./\/ |WW|\/    :::::::::| >>241幼稚園児を泣かせたのは我々の中でも最弱の個体、あれくらいならばレベル10だろうな
    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/
    ヽ / ww\    ::::::::::/
     \  ヽノ    :::::::::::::::/
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/09(木) 22:20:18.77 ID:lJqfSgkSO
レベル1で「猟銃を持つプロのハンターが10人がかりでやっと捕獲できる」だから
レベル10でもそうとう強いんだぜ
設定上は

それが最弱とは
北国は恐ろしいな
うちにいるのはせんとくんくらいなのに
245 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/09(木) 22:22:56.34 ID:uWPoZRI/0
>>244
せんとくんがいるだけマシじゃないか
こっちはきしゅう君とヤタちゃんだぜ?orz
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/09(木) 22:26:29.39 ID:4tIaE5cf0
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,
     /  \/      ::\
    /  \/\/     ::::::ヽ
    / \●\/●/    :::::::ヽ
    |ヽ/\( ●_)\/.    ::::::::|
    |./\/ |WW|\/    :::::::::| 北海道はグルメ王国だからな……
    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/ 熊だってグルメ細胞を手に入れているクマー
    ヽ / ww\    ::::::::::/
     \  ヽノ    :::::::::::::::/
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
247 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/09(木) 22:34:57.97 ID:uWPoZRI/0
>>246
>熊だってグルメ細胞を手に入れているクマー
そうそう、人肉を食べてー、って縁起悪っ!?
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/09(木) 22:43:52.67 ID:4tIaE5cf0
           |
       ,、‐''''´ ̄ ̄``''''-、,
     /  \/      ::\
    /  \/\/     ::::::ヽ
    / \●\/●/    :::::::ヽ
    |ヽ/\( ●_)\/.    ::::::::|
    |./\/ |WW|\/    :::::::::| 人間もなかなか悪くなかったクマ
    ヽ  \ ,l  l/\    :::::::::/
    ヽ / ww\    ::::::::::/
     \  ヽノ    :::::::::::::::/
       `''-、、,,:::::::::::,,、、‐''´
249 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/09(木) 22:57:04.71 ID:w5aGjVvn0
>>240
>嬢ちゃん、北海道舐めたら……死ぬぞ?
捕獲レベル10……だがっ!目の前の食べ物を目の前にして、私が引き下がれるはずも無し!引かぬ、媚びぬ、顧みぬっ!
というわけで、いっただきまーす!!
250 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[saga sage]:2012/02/09(木) 23:06:30.43 ID:44ikq2Lr0
笛の人様、プラモデルの人様乙ですー
陛下とセージくんがお別れ……寂しくなるなぁ
キャー魔笛の人様ー!
セージ君が斃れ、陛下がブチ切れ寸前…
尼姿の女性はセージくんのお母様だったんですか!?息子への態度がツボです、ゾクゾクきます!
トンカ裸ちゃん…無性にぎゅーしてナデナデしたい衝動に駆られ(

>>164
>御明答。因みに元ネタ↓(ニコニコなのでアカウント必須&現在低画質モードになってるので注意
格好いいし良い人に思えるよ…こんな方が敵だなんて…倒したくない!倒したくないぞー!

>おねーちゃーんっ!(ダキッ
ああもう弟君可愛い可愛い可愛いー!(なでなですりすりもふもふ

>皮膚破っちゃイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?
先に謝罪を…ごめんなさい!(オマエ

>>172
>ゴメン イヤダ ミンナ コワイ サミシイ タスケテライガー
ダイジョウブヨーコワクナイデスヨーソンナニオビエナイデー
251 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/09(木) 23:19:23.78 ID:4tIaE5cf0
【鴉―KARAS― 第九話「ただひとつのほんとう」】

「お疲れ様でしたー」

「お疲れ様でしたー」

 九郎はお化け屋敷を進むとすぐにトト達と合流した。
 そこで敵を撃退した後は四人でのんびりと寿司を食べ、無事に彼らは家に帰ることができた。
 今はトトと九郎で生還祝賀会の真っ最中である。

「生きて帰ってこれるなんて思ってなかったよ、やるじゃん九郎
 それどころかある程度親密になれたと思われるし」

「いやー俺はただあれだよ、面白そうな行動をしただけで……
 敵の気配がして面白そうだったからお化け屋敷行ったら襲われて結果として結束が強くなっただけみたいな」

「それで結果を出してしまうんだから偉いんだよ九郎は
 これでまあクラウディアを極端に恐れることはもうしなくていい
 少なくとも私達への攻撃順位は限りなく低いことが解ったんだからね」

 トトは悩みの種が一つ消えて上機嫌といった所である。
 
「あ、そうだ」

「どうした?」

「なんか叶えて欲しい願いとかない?」

「え?急だなあ」

「機嫌が良いからね、水を酒に変えたりもできるし、マンションの室内を豪邸にしてみたりもできちゃうよ!
 あとお金も出せたりしちゃうし、九郎好みの美女なんてのも……」

 ニヤニヤしながら九郎の表情を伺うトト。
 しかし九郎は彼女が予想したのとはまるっきり別の真面目な表情をしていた。

「美女は別に良いよ」

「ん?」

「……目の前に俺の一番好みのタイプの女の子が居る
 我儘で気まぐれで迷惑で……でも情を捨てられなくて責任感が有って心優しい女の子
 俺はお前がいれば良い」

 胸をナイフで突かれるような衝撃。
 分からなかったとは彼女も言うまい。
 しかし今か。
 その唐突さは確かに彼女の理解を超えていた。
252 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/09(木) 23:19:47.81 ID:4tIaE5cf0
「だから……その、なんだ」

「――――――――解ったよ」

「え?」

「それ以上は言わなくて良い
 私もね、契約者なんて持ったのは初めてだが……それがお前でよかったと思っている
 うん、私も九郎のことが好きだ
 もしかしたら愛しちゃってるのかもしれない
 この私がね、たかが人間に数日だけで情を持つなんておかしい話だが……
 まああれだ、ここまで人に愛される経験ってのも無かったんだ
 だからそうなんだ、決して軽い女って訳じゃあないことは覚えておいてくれ」

「……トト」

「だけど、九郎」

 とても言いづらそうにトトは口を開く。

「私は……」

 そこでまた口ごもる。

「私は」

 九郎がトトの手を握る。

「言わなくても良いんだぜ?」

「言わせてくれ、お前がそこまでしてくれたなら私は応えたい」

「分かった」

 九郎の手は少しだけ冷たい。
 忘れていたが彼は死人だったのだ。
 自分の術で動いているだけの。
 そう思うと何故かトトは目の前の、自分から見れば赤ん坊のような少年が愛おしかった。
 自分が仮初の命を与えた存在。
 自分のために命を捨てた存在。

「私は実はお前に正体を隠している」

 正直に言えば怖かった。
 九郎が恐怖で逃げ出すのではないかと。
253 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/09(木) 23:20:17.32 ID:w5aGjVvn0
>>250
>トンカ裸ちゃん…無性にぎゅーしてナデナデしたい衝動に駆られ(
多分、隊長の事が思い出されて余計泣きだすかも……泣き疲れ眠った後は手でも握ってて下さいな

>ダイジョウブヨーコワクナイデスヨーソンナニオビエナイデー
ボウヨミ ジャ ナイデスカ イヤダー
254 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/09(木) 23:21:08.03 ID:4tIaE5cf0
「私の本当の名前はマイノグーラ、君に名乗ったような邪神ではない
 もっと高位の、化身など持たぬ故普通ならばこの世界に出てくることすら出来ぬような存在だ
 何故この人間の世界に居られるかっていうとだね
 ナイアトラップの化身の一つを奪い取ったのさ
 奴らを叩き潰すためにね
 そしてその化身はどうにもあのサンジェルマンと仲良くしていたみたいでさ
 それで私は恨まれている
 まあ、あれだ
 だから実はヤツに追われている件に関しては私が完全に悪い
 “コイツ”は化身の中では良識的な方だったみたいだしね
 だから君は私の悪行に巻き込まれた形になるわけだ」
 
「俺が心から正しいと信じて行なっているんだから俺は正義を貫いている
 それより俺はお前をなんと呼べば良いんだ」

「今まで通りで構わないよ」

「じゃあトト、で良いのな
 あと化身ってことはその姿は……」

「まあ完全に“私自身”ではないな、その化身の一体を取り込んで無理矢理自分と練り合わせているから
 それでやっとこの世界に自分を固着させている
 安心しろよ、本体も君たちの美観にそぐう姿だから」

「それは良かった」

「だいたい他の奴らが気持ち悪すぎるんだ、まったくもう……
 ところでだ、そんな私の絶世の美女な本来の姿を見てみたいか?
 今ならば契約でこの世界に繋がっていられるからな」

「……俺は全てを受け入れるぜ」

「よく言った、お前ならば心配はしていないが正気を失ってくれるなよ?」

 そう言うと同時にトトがおもむろに立ち上がる。
 ペキッ、骨をおるような音と共に彼女の背中からダラダラと血が溢れる。
 衣服を割いて蝙蝠のような翼が現れる。
 ボロボロになった衣服は光の粒子になり、彼女は生まれたままの姿に還る。
 見る間に身長は伸び、肌の黒色は抜けて死人のように真っ白になる。
 長く伸びた髪はクルクルと巻き毛になり、まるでそれ自体が別個の生き物のようにウネウネと動いていた。
 目はいつの間にか現れたバイザーによって隠されておりうかがい知ることはできない。
 唇だけがやけに紅くて、それが彼の目を引いた。
 美しい。
255 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/09(木) 23:22:25.74 ID:4tIaE5cf0
「どうした?これを外すと更に大変だぞ?気が狂ってしまうかも……」

 彼女に見蕩れている九郎にトトはいつも通り軽口を叩く。

「構わない、外してくれ。俺はもうとっくにお前に狂っている」

 恥ずかしそうに下を向くと彼女はバイザーを外して真っ直ぐに九郎を見つめた。
 その瞳は翡翠の如く、藍より蒼き群青と若葉の如き緑の交じる複雑な色合いをしていた。
 起伏に乏しい身体がゆるりとうねり、九郎の側にしなだれかかる。

「どう?おどろいたか?」

 吐息がこぼれて九郎の内側に染みこんでいく。

「驚きはするさ、でもそれよりも……ありがとう
 俺に全部を見せてくれて」

「構うな、私はお前に惚れたんだ
 それよりも……私の姿を見て理性を失わないお前が私は怖いよ
 人間なのにお前は……本当に何者なんだ」

「お前が教えてくれただろう、すげえ素質の契約者だって」

「だったな……お前の父親がお前に契約をさせなかった理由というのはもしかしたら……
 だとするとなおのこと済まないことをした」

「構わない、お前のためだったら」

「……あーあ、なんでお前は私を好きになったんだ」

 悔しそうにつぶやきながらトトは九郎を抱きしめる。

「私たちはね、人間の世界に来る時に思考も人間レベルまで制限されるんだ
 それを忌々しく思っていたけど今はそれが幸せなんだよ」

 九郎はトトを抱きしめて彼女の頬と自分の頬を触れ合わせる。

「どうしてくれる?私にこんな幸せを教えてしまって
 私はしばらくお前を手離せないぞ?
 お前は死ぬのに、簡単に死ぬ人間のくせに」

「ならば簡単なことだよ、一生離すな
 俺も絶対にお前の側から離れない。お前に嫌われたってお前と一緒に居る」

「馬鹿、嫌いになることなんてあるもんか
 九郎の……馬鹿
 最初会った時から思ってたよ、馬鹿、馬鹿……」

 そのあとはもう、言葉になどならなかった。

【鴉―KARAS― 第九話「ただひとつのほんとう」 続】
256 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/09(木) 23:27:25.45 ID:w5aGjVvn0
笛の人乙、ってしまったー!?一度ならず二度までも……本当に申し訳ないですorz
それはそうと、何このイチャラブ空間……陛下&セージ組と対比するかのようなハッピーエンドフラグ……
まさか、最終的に両者の立ち位置が入れ替わったりはしないだろうな


さあ九郎君、次は君が仕返しをする番だ!
何ってそりゃあ、奪い返すんだよトトちゃん改めマイちゃんの処j(混沌に飲まれました
257 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/09(木) 23:50:52.34 ID:2RbME9/I0
果たしてどうだろう
クラウディアちゃんの話を鬱展開にするにあたってこちらをハッピーラブラブ展開にしたのか
それともこれは死亡フラグの一種なのか
色々妄想できるけど今は叫ぼう、九郎くんもげろ!!(
笛の人乙です〜
258 :単発ネタ[sage]:2012/02/10(金) 00:22:11.67 ID:LYbcXjwSO
「その鞄の中の物を、渡して貰おうか」
学校へ行こうと家を出ると、黒服の男がいた。
「突然ね。挨拶くらいしたら?」
「したら、渡してくれるのか?」
「お断りするわ」
内心、焦っていた。
私がコレを所持している事は、予想されているだろうとは思っていた。
しかし、まさかこんな朝から仕掛けてくるとは。
「これは、組織の命令なのかしら?」
「いや、俺の独断だ。それが他の奴の手に渡ると、嫌なんでね」
当たり前だ。
この事を組織が把握しているはずは無いし、把握していたとしても、手を出してくる事は無いだろう。
「渡さないなら、力ずくで頂くぞ」
黒服はそう言って一歩、近づいてくる。
何とかしなければ。
コレを今、奴に渡す訳にはいかない大事な物だ。
黒服に手を出すのは気が引けるが、仕方ない。
「くらえっ!」
私の都市伝説は「耳から白い糸」だ。
能力は、相手の視力を一時的に無くす事。
「何!?」
今のうちにと、目の見えなくなった黒服の横を擦り抜けようとして、
「なんてな」
腕を掴まれる。
「な、嘘!なんで!?」
「俺は『壁に耳あり』と契約していたんだ。
 能力は、五感を一つ別の物に移す事。目が見えなくとも問題無い」
「くっ……」
「さて、鞄を渡せ。でないと……」
私の脇腹に、何かが押し付けられる。
横目で見れば、重々しい、黒光りする、金属の、
まあ、一言で言えば、拳銃だった。
こうなれば、もはや渡すしかない。
私の能力はあれ以外はなく、戦う事はできない。
鞄のアレは大事だが、命に代える程ではない。
「わかったわよ」
「ふん、ようやく素直になったか」
そう言って、黒服は私から鞄を引ったくる。
「……糞黒服め」
「口には気をつけろよ?間違って引き金が動いちまうかもしれねえ」
見せびらかすように、黒服は拳銃を持った腕を軽く振る。
「お、あったあった」
黒服は目当ての物を見つけてしまったらしい。
学校に持っていくには少し異様な箱を、黒服は勝手に開けてしまう。
「こいつを何処のどいつに渡すつもりだったのか、後でじっくりと聴かせてもらうぞ?どうせ同じクラスのアイツだろうがな。
 ふん、こんな無駄な事をせず、お前は一生組織の為に働いていれば良いのだ」
そう言って、黒服は箱の中身を食べてしまった。
「さて、用はすんだ。じゃあな。早くしないと学校に遅刻するぞ」
そう言って、黒服は去っていった。
「くそっ!あんのアホ黒服めぇ……」
一生恨んでやるぞ。

しかし、なんだな。
一番重要な目的は達成されてしまったな。
あぁ、でも。
もっとロマンチックな場所でロマンチックに渡したかった。
なんだよ拳銃で脅されて渡すって。予定が無茶苦茶になったじゃないか。
しかも、クラスの男子の誰かに渡すつもりだったと勘違いしてるし。
ていうか、味の感想くらい寄越せよ!
手作りなんだぞ!!そのバレンタインのチョコ!!!

259 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 00:34:06.03 ID:kw6BGLy30
っちょwwwwww吹いたwwwwww
何て殺伐としたバレンタインデーだよwww
ええい、黒服のアホー!おにゃのこの気持ちくらい判れ!!(
260 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/10(金) 00:49:13.01 ID:RLFzgJbu0
何この2828が止まらないチョコ争奪戦www
ちくしょう、盛大にもげろ黒服め!
261 : ◆2PnxfuTa8.[sage]:2012/02/10(金) 12:47:04.66 ID:QB9eJnQE0
単発の人乙でした
女の子は気づいていないけど黒服は実は全て知っていて
気づかせない為にわざとあんなことをしたんじゃ……
好きになられても困るからわざと気づかないふりして嫌われるような真似をして女の子を避けているんだ!
お互いに迷惑をかけないために!
一人になった時ボソリと美味かったなあとか言ってるんだようわあああああああああ!
262 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 12:47:45.76 ID:hTimx7iL0
何か電波が飛んできたので
暇潰しにでもどうでしょう

【全部解けたられっきゅんプレゼント!『夢幻泡影』スペシャルクイズ(初級編)】
第一問:『黄昏裂邪』←読みをカタカナで書きなさい

第二問:裂邪が最初に契約した都市伝説と、その名前を答えなさい

第三問:裂邪の弟の名前を漢字で答えなさい

第四問:裂邪がこの世で一番嫌いなものは何か。1字で答えなさい

第五問:裂邪が学校町に住み始めた時の年齢を答えなさい

第六問:裂邪のファーストキスのシチュエーションを以下から1つ選び答えなさい
イ.夕日をバックに ロ.スーパーマーケットで ハ.寝ている間に

第七問:裂邪が初めて変身した時の姿の名前を答えなさい

第八問:wikiに掲載された第73話までで、裂邪の変身は何種類あるか。数字で答えなさい

第九問:裂邪の初体験時の年齢を答えなさい

第十問:タイトルの『夢幻泡影』はそれぞれ何を示しているか答えなさい


こんなもんかしら
こういうの作ると読む意欲とか湧かないかなーと
特に古参の花子さんとかの人とか笛の人とか、話の量が多ければ多いほど楽しいと思う
時間があれば皆も作ってみよう解いてみよう♪

ん?クイズの答えか?知りたきゃ教えてやる。探せ!答えの全てをwikiに置いてきた!(酷いセルフサービス
263 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 12:50:18.97 ID:X7OT7DCV0
>>261
> 一人になった時ボソリと美味かったなあとか言ってるんだようわあああああああああ!
落ち着けwwwwww
でもその線はめっちゃあり得るwww
264 : ◆2PnxfuTa8.[sage]:2012/02/10(金) 13:07:44.26 ID:QB9eJnQE0
まあこれでセージ君をヤツと戦わせる下準備ができたというね
今のセージ君とトトちゃんならハンデついてるヤツと五分の勝負が出来るはず
正義の味方は常に幸せそうなツラして助けに来ないと駄目なんだよ
じゃないと助けられる側もなんか気が引けちまう
>>262
1,レッキュン
2,シャドーマンのシェイドすわぁん
3,アルカナナンバーELEVEN“正義の大盤振る舞い(ワンウェイアクセラレーター)”
4,女
5,小学●年生って書くと犯罪っぽくね?
6,笛野郎は彼女の家で
7,凛天使ライトイグニッション黄昏式
8,確か八種類?だったっけ?
9,笛の初体験は17だったかなあ?16だったかも、今でも後悔しています。顔面偏差値にかかわらず童貞を捨てるのは簡単ですがその体験を素晴らしい物に出来るかはあなた次第です。これは女性の方にも言えますね
10,れっきゅんの愉快な仲間たち

>>263
私の妄想力はエネルゲンですよ……ええ
265 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/10(金) 14:01:06.36 ID:RLFzgJbu0
>>264
>今のセージ君とトトちゃんならハンデついてるヤツと五分の勝負が出来るはず
よし、生存フラグ立った!これで勝てる!(何にだ
266 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 15:03:31.45 ID:ZAvzynhH0
>>264
>今のセージ君とトトちゃんならハンデついてるヤツと五分の勝負が出来るはず
落ち着くんだ、トトちゃんと一緒にいるのは九郎くんだ!

てか答えwwwwww色々待てやwwwwwwwww

>8,確か八種類?だったっけ?
ふふふ、もうちょっとあるぜ♪
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/10(金) 15:15:00.84 ID:gTYQsD+DO
作者のくせに名前間違えるとは…
でもワンピの作者も自キャラの技名忘れることあるって単行本で言ってたしゆるして><
セージくんは明日くんと一緒にラストバトルで鍵になるはず
トトちゃんは九郎くんと一緒に無限の残骸相手に無双する仕事です
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/10(金) 15:16:57.92 ID:gTYQsD+DO
>>266
答えはガチだと面白くないかと思って頑張った
あと八種類は素で間違えた
反省してる
あとやっぱ初体験は年上のおねーたんが良かったな…
269 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 15:18:21.62 ID:ZAvzynhH0
>>267
>でもワンピの作者も自キャラの技名忘れることあるって単行本で言ってたしゆるして><
まぁかくいう俺もちょいちょい自キャラの名前間違えちゃうし><
技名は何故か1回名付けたら大体覚えてるわ…

>セージくんは明日くんと一緒にラストバトルで鍵になるはず
ここでそんなこと言っちゃっていいのかな?かな??
全裸でwktkしちゃう
270 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 15:22:55.36 ID:ZAvzynhH0
>>268
>答えはガチだと面白くないかと思って頑張った
逆にすげぇよwww
まぁ、確かに簡単過ぎるからねぇ……上級問題作っちゃおうかなウヒヒヒ(

>あと八種類は素で間違えた
あれは仕方ない、作者本人も「あれは変身で良いのか」と迷ってるのが1つある(ぇ

>あとやっぱ初体験は年上のおねーたんが良かったな…
何故か同意だわ
初めては炉利か年上が良い
271 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 15:40:14.95 ID:ZAvzynhH0
という訳で

【全部解けたられっきゅんプレゼント!『夢幻泡影』スペシャルクイズ(上級編)】
第1問:裂邪の弟の本名をカタカナで書きなさい

第2問:ナユタが契約していた都市伝説を5種類全て答えなさい

第3問:裂邪とミナワのキスの回数を答えなさい

第4問:「レイヴァテイン」と契約した時、裂邪が植物園にいたのは何を見る為だったか。10文字以内で答えなさい

第5問:2010年8月13日金曜日、裂邪に起こった不幸は何だったか。15文字以内で答えなさい

第6問:裂邪が都市伝説及び契約者との戦いで敗北した回数を答えなさい

第7問:裂邪とその契約都市伝説の中で、単体での技が多いのは誰か答えなさい

第8問:裂邪とミナワのお気に入りのスポットは何処か答えなさい

第9問:裂邪の友人・ビオの型式番号を答えなさい

第10問:裂邪のイメージCVを答えなさい
272 :初夢ネタ・出井編 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/10(金) 18:41:22.79 ID:RLFzgJbu0
「今日はいろいろあったな……殺人鬼に殺されかけ、婆さんに助けられ、紫亜は変な組織の一員か……」

「この力……【未発売キットを製作すると発売決定する都市伝説】か。なんだかなぁ……ぐぅ……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――リーン……

「…………」

―――――リーン……リーン……?

「…ぅ……」

―――――リーン……リーン……リーン……リーン……

「ぐぅ……」

―――――……………リーン……………!

「…………」

―――――リーンリーンリーンリーンリンリンリンリーン!


「うるせぇぇぇぇ!さっきから何なんだ、リンリンリンリン耳元で!?どこの誰だか知らないが、今何時だと……思って……」


「……は?池?何で俺、池の上で寝てんの?ってか浮いてる!?俺浮いてるよこれ!?」

―――――……リーン

「また音……うん?今、池に波紋が……まさか。おい【音】ー?聞いてるかー?」

―――――リーン?

「何だ今の変な音程……今から質問していくから、『はい』なら波紋一つ、『いいえ』なら二つ作ってくれ。いいかー?」

―――――リーン

「波紋一つ……信じられないが“この【音】には意思がある”と見て間違いなさそうだな……じゃ次。お前も都市伝説って奴なのか?」

―――――…………リーン

「……あれ、迷った?しかも波紋二つか……分類上そうでも厳密には違うとか?(同じプラモでもガンプラとゾイドじゃ別物だし)」

―――――リーン

「一つ、当たりか。次、この変な夢に俺を引っ張り込んだのはお前か?」

―――――リーン♫

「即答!?しかも何か音が楽しそうなんですが!?まて、お前俺をどうする気だよ、まさか食うきか!?」

―――――リーン!リーン!リーン!リーン!

「がぁぁぁぁ!わかった、わかったからもう止めろ、耳元で何度も鳴るなー!(は、波紋が多すぎて見えない……!)」

―――――……リーン……orz

(……リーン……)

(『……ん?なんだ、今の音?』)

「はぁ、鼓膜破けるかと思った。で、次の質問なんだが…………あ、思い出した。お前、俺が契約した時にもいたよな?何者だ?」」

「(あ、しまった……『はい』『いいえ』じゃないと答えられないじゃ)」

―――――………………リ〜〜〜〜〜〜〜〜ン

「…………え…………」


―――――今まで聞いたことが無い程美しい音と、水面に静かに広がっていく波紋。それらはまるで、一つの生き物の様に―――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「…………ん、朝か。さらば2011年、よろしく2012年っと」

「あれ?そういや昨日、何の夢見たんだっけ…………?」  (終)
273 :初夢ネタ・出井編 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/10(金) 18:43:59.93 ID:RLFzgJbu0
という訳で今日は主人公編です…………とうとう出してしまったorz
でもこいつ、本当に大好きなんです!マイナーとか趣味悪いとかそもそもいたのコイツ?みたいな扱いでも!

ちなみに最後の波紋はこんな感じです……思いっきりネタばれですがorz↓
ttp://cyanyurikago.web.fc2.com/images/trunembra.png
274 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 21:09:21.35 ID:ZAvzynhH0
プラモデルの人乙です〜
こ、これは………!? 強大な力のヨカーン
275 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/10(金) 21:19:01.25 ID:RLFzgJbu0
>>274
>こ、これは………!? 強大な力のヨカーン
まあ強大と言えば強大かと…………もうニャル様やショゴスがいるなら、と振り切ってみました!
…………と言うか、コイツの事皆知らないだろうな…………ほとんど後付けで入った様な物だし

まあ大好きですけどね、【神話生物】一!
276 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/10(金) 21:19:34.17 ID:RLFzgJbu0
あ、ちなみにコイツ出井と半強制的に契約してやがります
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/10(金) 21:37:37.74 ID:QB9eJnQE0
読者増やしたいなあ
自分で立てたスレも熱心な読者は来てくれるけど加頭が少ないっていう
でも熱心に読んでくれる少数の読者の方が嬉しいなあ
いいや、そんな加頭は増えなくって
278 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 21:56:46.52 ID:ZAvzynhH0
>>275
>…………と言うか、コイツの事皆知らないだろうな…………ほとんど後付けで入った様な物だし
実は俺も初めて知ったなんて言えない///
まぁクトゥルフに出会ったのも近年の事でしたけどね♪

>あ、ちなみにコイツ出井と半強制的に契約してやがります
リュウタロスみたいな感じか(
279 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/10(金) 22:07:39.03 ID:RLFzgJbu0
>>278
>実は俺も初めて知ったなんて言えない///
そんなあなたの為にこれを↓まさかと思ってたけど、映像化されてたよ!?
ttp://www.nicozon.net/watch/sm5940628

>リュウタロスみたいな感じか(
そんな感じです、ちなみに意図的に音を出さない限り……というか出してもほとんど誰も気づきません
同じ音使いや、余程の実力者なら別ですが…………?
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)[sage]:2012/02/10(金) 22:24:32.61 ID:0y6rwrt6o
時間の秘密を解き明かした種族とな
281 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 22:33:10.72 ID:rOIMhIAp0
>>279
映像化…だと…
だが今日は生きる気力を亡くしたので寝てチャージするぜ……グハァ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/10(金) 22:49:35.39 ID:va4xjxhAO
てす
283 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/10(金) 23:34:54.99 ID:95cI1YCI0
>>292
おめ
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/11(土) 00:17:04.98 ID:Sf+QbmRAO
節操のなさが一点特化してきた
これはもうタイトルから都市伝説を外して別スレ化してもいける
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/11(土) 00:33:25.02 ID:yK9Wyh7DO
>>284
貴様良くも思っていたのに言わなかったことを…
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/11(土) 00:35:48.94 ID:8SQpNjrDo
>>284
しー! しー!
287 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 08:36:02.90 ID:eN1ssWiC0
※良い子の皆!笛野郎だってぶっちゃけ「これもうぜんぜん違うよな……」とか思っているのは秘密だぞ!
288 :ソニータイマー/3DS[sage]:2012/02/11(土) 09:03:42.83 ID:5Vor4DfV0
>>262
1,タソガレレツヤ
2,シャドーマン、シェイド
3,黄昏正義
4,弟
5,13くらい
6,イ
7,シャドーズ・アスガルド
8,7
9,人生とは即ち初体験の連続である。いやマジでどの初体験よ?
10,夢:リム、幻:ウィル、泡:ミナワ、影:シェイド
>>271
1,タソガレマサヨシ
2,『神出鬼没』『憑依霊』『ヴァルプルギスの夜』『ヘラクレスの塔』『ティルヴィング』
3,6回くらい?
4,珍しい植物(竜舌蘭?)
5,
6,5回
7,シェイド
8,家
9,007
10,
結構分からなかった…あと>>292に期待
289 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 12:02:44.50 ID:eN1ssWiC0
【陛下と僕と獣の数字 第12話】

「――――さん!」

 声が聴こえる。

「――――――ジさん!」

 誰かの、声。

「―――――セー―――――ん!」

 そう、僕は切られて……切られた筈で……!?

「セージさん!」

 飛び起きる。
 胸を触る。
 無い、傷がない。

「大丈夫ですか!?」

「え、あ、貴方は!?」

 なんで彼女が此処に居る。

「大変なことになりましたよセージさん!」

「へ?」

「あのクラウディアって人の都市伝説が暴走したんです!」

 確か星野美空さん……だったか

「あ、貴方はなんでそれを?」

「えっと、私実は……国の方から監視に派遣されてた者で
 特に貴方を守るように言われていたのですが……貴方は私の都市伝説でなんとか助けたものの……
 あ、治療系の都市伝説契約者なんですよ私」

「そうだったんですか……」

 だから都合よく現れていたのか。
290 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 12:03:39.62 ID:eN1ssWiC0
「今クラウディアさんは暴走しています、危険ですから急いでここを離れましょう?」

「……そういう訳にはいきません」

「え?」

「俺、あいつを助けてやらなくちゃいけない」

「ま、まって下さい!今彼女は理性を失って暴れるだけの存在になっているんです!
 貴方が行っても止められるかなんてわかりません!」

「分からないなら……行くしか無いでしょう!」

「駄目です、私は命令されたとおりに貴方を危険から遠ざける責務があります」

 潤んだ瞳で美空さんは僕を見つめる。
 でも、それでもいかなくちゃいけない。
 この人よりも……大事な人を迎えに。

「それでも…………」

 僕は行かなくてはいけない。

「大事な人が待っているんです!」

 美空さんは大きくため息を吐いて首を振った。

「これから私は貴方に抵抗されて気絶します
 その間に行って下さい」

「え?」

「さっさと行って下さい、もう知りませんよ
 そんな目をされたら止めるものも止められませんよ!
 あーあ、なんでそう綺麗な目で一人の女の子を守ろうと出来るかなあ契約者でもないのに!」

「ありがとうございます!」

「あーあー、なにもきこえなーい
 うっかり都市伝説の力で作った傷薬を落としてしまったけど気づかなーい
 誰かにネコババされちゃっても知らなーい」

 美空さんが落とした薬瓶を拾って走りだす。
 ありがとう美空さん、最初おっぱい連呼してごめんなさい。

「本当にありがとうございます!」

【陛下と僕と獣の数字 第12話 続】

291 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 12:06:56.21 ID:eN1ssWiC0
【陛下と僕と獣の数字 第12.5話】

「……どういたしまして」

 酷くつまらなさそうに呟く。
 星野美空、と名乗っていた少女は懐から携帯電話を取り出す。
 かける先は彼女に仕事を依頼した男。

「任務完了しましたサンジェルマン伯爵」

「ご苦労様です霙さん」

 そう、サンジェルマン伯爵。
 彼は先ほど首を取られた後、保存しておいた別の肉体を使って無理矢理蘇生していたのだ。
 そして既に死を待つばかりだった金子セージを即座に治療、後処理を少女――霧雲霙――に頼んだのだ。

「それではこれより観測・爆破ポイントに移動し、計画の第二フェイズに移行します」

「陛下については残念ですがああなった以上、元に戻る可能性はありません
 私の指示通り、タイミングを見計らってセージ君ごと爆砕して下さい」

「了解しました、金子セージ、クラウディアの両名は必ずや私が始末致します」
 
「セージ君には治療ついでに私の錬金術で仕掛けを施しておきましたがあれ単体では威力不足ですからね
 あれも哀れな少年だ、父と兄は力を持っていた故に既に殺され、犯人は母親
 たとえ奇跡が起きた所で彼はもう救われなどしない……」

「あの女性が化身の一体……というのは完全に予想外でしたね」

「ええ、裏をかかれましたが我々の前準備がこれで生きてきます
 それでは健闘を祈りますよ」

 そこで通話は終わる。

「あーあ、それにしても男の子ってなんであんなちょろいかなあ
 ちょっと引くわあ、馬鹿じゃないかしら
 さっさと仕事終わらせてお父さんの所かーえろっと」

 誰に言うとでも無く独り言を呟く。
 
「おい、お前ここで何をやっている?」

「――――――!」

「悪女だねえ、嫌いじゃないよそういうの」

「あなた達は……!?」

「随分物騒なワードが聞こえたけどどういうことだろうなあ?
 俺のクラスメートが爆殺?放っておけねえな、そしてクラウディアを始末ってどういうことだ?
 分からないことが多すぎるぜ」

「暗殺者にしては若い……さしずめ、そう“育てられたタイプ”ってところか
 日本にもこんなえげつないことするヤツが居たなんてね」

 鷲山九郎、トト、その二人が霙の背後に立っていた。
 トトの言葉に霙は一瞬だけ反応を見せる。
 その言葉が彼女の誇りを傷つけたことをトトは知らない。

「都合の良い道具風情が何を知っているか解らないが……
 まあとにかく洗いざらい吐いてもらおうか」

 九郎の持つ剣が霙に突きつけられる。
 しかしそれでも不敵に微笑む霙。
 そこに、今まで見てきた道具として使われている子供たちとは違う、言い知れぬ不気味さをトトは感じていた。

【陛下と僕と獣の数字 第12.5話 続】
292 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 13:09:25.19 ID:F06xOyvD0
きたー!魔笛の人完全覚醒だー!
やばいぞ、どうするセージくんどうなる九郎くん!?
293 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage saga]:2012/02/11(土) 14:52:27.26 ID:APkpsvPB0
セージ復活!セージ復活!セージ復活っ!!
さあ、今こそ陛下救出の時だ!

>たとえ奇跡が起きた所で彼はもう救われなどしない……
>ちょっと引くわあ、馬鹿じゃないかしら

伯爵……霙ちゃん……言っちゃあ悪いが、あんたら何もわかって無い

男って言うのは、好きな娘の為ならば!力が無くても!資質が無くても!
その子だけのヒーローに!あらゆる逆境を跳ね返す《主人公》になれるんだよ!!
294 :それいけ!トンカ裸ちゃん! ◆Y5QFUmhmw6[sage saga]:2012/02/11(土) 17:07:33.22 ID:APkpsvPB0
「―――いたぞ、集団トンカラトンの生き残りだ!」
「この先は行き止まりだ!速やかに包囲、奴を処分せよ!」

「はぁ、はぁ……行き、止まり……!?」


親切な少年に置手紙を残し、家を出てきたトンカ裸トンちゃん。
しかし、あっという間に黒服達に見つかってしまい……今まさに、追い詰められようとしていた。

「もう逃げられんぞ、薄汚い病原菌め!」
「大人しくしていれば、直ぐに仲間の元へ送ってやると言うのに!」
「最後に言い残す言葉は……ある訳が無いな、この人殺し集団が」

最後の言葉に素早く反応し、貫くような視線を向けるトンカ裸ちゃん。
自分の悪口はともかく、隊長達の志まで否定されるいわれは無い……!

「(やっぱり、闘うしか……でも隊長は『恨むな』って……)」


―――だからと言って、何もしない事もまた、正義ではない


「あ……」

「【トンカラトン】さえ言わなきゃ、お前なんて怖くも……あ゛」
「馬鹿お前、何言ってんの!?オイどうするリーダー!」
「……よしο-No.139、お前囮になれ。奴がお前を襲っている隙に俺とο-No.94が左右から仕留める」


―――私たちが憎むべき物、刀を振るうべき相手


「…隊長」

「オッケー」
「オッケーじゃねえ!?お前ら俺を何だと……!」
「刀を抜いたか!大丈夫だο-No.94、奴の眼にはο-No.139しか映っていない……奴が横を通り過ぎる寸前を狙え!」
「完全に囮作戦が進行してる!?」


―――それは


「思い出した……全部。私が切るのは、相手の身体『じゃない』」

「チクショー!こうなりゃ自棄だ、こいやぁぁぁぁ!」
「(横を通る……今だ!)」
「(死ねぇぇぇ!)」

「私が、切るのは……!」


―――その者の罪、その物だ!罪を憎んで誰も憎まず、敵を切らずに悪を切れ!


「たぁぁぁぁぁぁー!」


そのまま目の前の《ο-No.139》と呼ばれた男へと向かっていくかと思われたトンカ裸ちゃん。
しかし彼女はその場で足を止め、軸足を中心に『回転』した。

「……っ!」
「回て……ガッ!」バタッ
「な、No.94!大丈b「ガンッ!」……」バタッ

予想外の事態にも関わらず、リーダーと呼ばれた男は上空へ回避。
が、もう一人の青年《ο-No.94》は反応できず、日本刀の一撃を喰らって倒れる。
仲間の危機に驚くο-No.139だったが、直後に彼も『峰打ち』を受けて沈んだ。

そう。『切られた』のではなく『峰打ち』である。

「……隊長、皆……私、もう迷わない。『罪を憎んで誰も憎まず』……!」

今日この日、この瞬間。無垢なる殺人鬼【トンカ裸トン】は死んだ。


「私は…………私が、隊長の悲願!『人と都市伝説の共存』を、絶対に成し遂げて見せる!!」


殺人衝動を完全に克服した、新たな存在―――正義の味方【トンカ裸トン】の誕生である。 (続く)
295 :それいけ!トンカ裸ちゃん! ◆Y5QFUmhmw6[sage saga]:2012/02/11(土) 17:12:37.37 ID:APkpsvPB0
やや短いですが、一応本編の5.5話辺りになります……覚醒した遁殻ちゃん強いですねー、主人公の出番無くなった(ぇ
嘘ですごめんなさい、まだ出井や紫亜の出番は有ります、日天さんも恐れながら出てきますから物を投げないで下さい
296 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 18:23:19.61 ID:/wPwqvyJ0
プラモデルの人乙です〜
遁殻ちゃんカッコ可愛い……そして完全復活と言ったところかしら
これはもうwktkせざるを得ない、そして日天登場もwktk(←親馬鹿
297 :それいけ!トンカ裸ちゃん! ◆Y5QFUmhmw6[sage saga]:2012/02/11(土) 18:33:56.75 ID:APkpsvPB0
>>296
>遁殻ちゃんカッコ可愛い……そして完全復活と言ったところかしら
はい、完全復活ですwありがとう別世界の隊長
まあ、若干一名苦しんでおられる方もいますがww

(闇さ迷う者>(ぎゃー!?光が!心の中に光がー!?)

>これはもうwktkせざるを得ない、そして日天登場もwktk(←親馬鹿
キャラ崩壊に注意しつつ頑張ります……そういえば、聞いておきたい事が
R-No.としては遁殻ちゃんは『保護』対象でよかったんでしたっけ?
298 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/11(土) 18:40:37.62 ID:4jmEeQAAO
>>232
プラモデルの人乙ですー
あの悲劇を知っているからこそ、夢の中の帰らない日々が悲しい…

>>251-255
笛の人乙ですー
トトちゃんと九郎くん幸せモードですなーもげろもげろでも悪には勝てよ

>>258単発の人乙です
なんという素敵なツンツンだ畜生絶対こいつら両思いだろもげろ

>>272
出井くんはそのうち本人も気づいていないチートキャラになるんじゃないだろうか

>>289-291
サンジェルマンについてはともかくセージくんはあきらめてた…
とほろりとしたのもつかの間何この利用されっぷり

>あーあ、それにしても男の子ってなんであんなちょろいかなあ
 ちょっと引くわあ、馬鹿じゃないかしら
素でこんなセリフが出ちゃう女の子が好きです!

>>294
トンカ裸ちゃん復活キター!
彼女のさらなる活躍をパンツ脱いで待ってる
299 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 18:40:41.12 ID:/wPwqvyJ0
>>297
>R-No.としては遁殻ちゃんは『保護』対象でよかったんでしたっけ?
それで大丈夫ですよ〜
全裸で楽しみにしてますの(っば

>(闇さ迷う者>(ぎゃー!?光が!心の中に光がー!?)
逃げ場ねぇwwwwwwwカワイソスwwwwwwwww
300 :それいけ!トンカ裸ちゃん! ◆Y5QFUmhmw6[sage saga]:2012/02/11(土) 19:03:19.65 ID:APkpsvPB0
>>298
>あの悲劇を知っているからこそ、夢の中の帰らない日々が悲しい…
実はパラレルワールドだったのですが、彼女にそれを知る術があるはずも無く……

>出井くんはそのうち本人も気づいていないチートキャラになるんじゃないだろうか
気付いてないだけでチートです。というかプラモデルなら基本「何でも」作れちゃうので今のままでも十分チートです。
もし彼に少しでも欲望があれば、あらゆる兵器やロボットは思いのまま、更に某ネコロボの道具無双www
………うん、色んな意味で出井でよかった

>彼女のさらなる活躍をパンツ脱いで待ってる
ありがとうございます、でもパンツは履いて下さい

>>299
>それで大丈夫ですよ〜
了解です、でも服は着て下さい

>逃げ場ねぇwwwwwwwカワイソスwwwwwwwww
しかも外は(確か)まだ真昼、うかつに外へ出れば日光の洗礼を浴びて即・消滅
出るに出られない状態となっておりますwww
301 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:09:52.36 ID:eN1ssWiC0
人と都市伝説の共存……か
ふふふふふふふふふふ、うふふふふふふふふふ
そろそろペイルライダーの契約者主人公にしてド外道ストーリー書きてえなあ
あ゛ーマジ人々の悲鳴が愉悦だわーつれーわー
そんな訳で作品投下
302 :マジで人の嘆きって楽しいんじゃなくてゾクゾクしちゃう魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:12:17.90 ID:eN1ssWiC0
【鴉―KARAS― 第十話「今此処に万雷の喝采を、開演の時は来たれり」】


 九郎は爆音と共に目を覚ました。
 時計を見ると既に学校が始まる時間帯。
 まあどうせサボるつもりだったから気にしてはいなかったのだが。

「――――なんだ?おいトト!」

 九郎は横で眠っていたトトを揺すって起こす。

「ふぇ、…………ひぇえ!?」

「おいトト、今の何か解るか!?」

「わ、分かんない!」

 九郎は音の鳴る方の窓のカーテンを開ける。
 もう一度轟音。
 
「嘘だろ……」

 怪獣大決戦とでもいえばいいのだろうか。
 それともこの世の終わりとでも言えばいいのだろうか。

 海で

 二匹の怪獣が海の真ん中で暴れていた。

 一匹は黒、漆黒の獣。
 周りに幾つもの小さな獣を引き連れている。
 もう一匹は青い、蛇のような姿。

「あれは……“獣”じゃないか、何故こんな極東の片田舎に!?」

「なんなんだあれは……」

「えっと……、うんと、ナイアトラップの中でも戦闘力だけなら最強の個体で……
 あれが本格的に暴れだしたらこの街くらい軽く消し飛んじゃう……」

「おいおいおい一体全体何があったっていうんだよ畜生……
 どうすればいいんだ……」

「ねえ、逃げよう九郎
 流石にあれには勝てないよ……」

 後ろから九郎の肩を掴むトト。
 その手は震えていた。
303 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:12:51.84 ID:eN1ssWiC0
「そうだよ、他人なんてどうでもいいじゃん!
 私は嫌だよ、死にたくない!あれには私達じゃ勝てない!
 やるにしたって準備が足りなさすぎる!」

「いや、駄目だろ」

「なんで」

「ここで俺たちが行かなきゃもっと沢山の人が死ぬ」

 九郎は明日真の携帯に電話をかける。

「待てっ!九郎、死ぬかもしれないんだぞ!」

「死ぬことは怖くない、俺は俺の守りたいものを守れないことが怖いんだ
 お前を、この街を、俺を取り巻くものの全てを
 ……明日さん、あれも邪神の類だそうです
 え?避難誘導の手配はもう終わってる?
 これからちょっと倒してくる?」

 通話終了。

「上には上が居た……(馬鹿の)」

「成程……COOLだぜあのおっさん」

「ちょ、九郎。本当に行くの!?」

「勿論!ついてこいトト!」

「……はいはい」

 九郎の眼の下に漆黒の紋様が現れる。
 それと同時に旋風が彼の身体を包み、あっという間に鴉の鎧を纏った戦士に彼は変身した。

「空戦形態!」

 トトをお姫様抱っこで抱え飛び出す九郎。
 彼の叫び声と同時に彼の鎧は彼の肉体ごと戦闘機のような姿へと変形する。

「あれ、こんなタイプだったっけ」

「普段のやつは戦闘機動に向かないから変えた」

「嘘だろ……そんなことできるのかよ」

 それと同時にコクピットに収まるトト。
 まだ朝の空気が冷たい蒼空に一羽、漆黒の鳥が飛び立つ。
304 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:14:25.98 ID:eN1ssWiC0
「おい九郎、さっきは気づかなかったが街が燃えているぞ」

 遥か上空から街を見下ろすといくつもの煙があがっている。

「え?」

「どうやら既に何かが暴れた後らしいな」

「なんてこったい……あれは?」

 そんな中、九郎は視界の中に知り合いの姿を見つける。
 
「どうした?」

「セージじゃないか、この前の遊園地の時のお姉さんと話してる。なにやってるんだあいつ?」

「気になるね、少し話を聞いてみようか」

 戦闘機形態を解除して二人は地面に降り立つ。
 そして極力静かにセージの側に近寄った。
 
「本当にありがとうございます!」

 トトの耳にセージの声が入る。
 何かをしてもらったらしい。

「……どういたしまして」

 そういって少女は携帯電話をとりだす。

「任務完了しましたサンジェルマン伯爵」

 トトは驚いた。
 自分を狙う敵の名前だ。
 どうにも怪しい。
 彼女は九郎に何をした?

「ご苦労様です霙さん」

「それではこれより観測・爆破ポイントに移動し、計画の第二フェイズに移行します」

「陛下については残念ですがああなった以上、元に戻る可能性はありません
 私の指示通り、タイミングを見計らってセージ君ごと爆砕して下さい」

 トトと九郎は顔を見合わせる。
305 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:15:04.17 ID:eN1ssWiC0
「了解しました、金子セージ、クラウディアの両名は必ずや私が始末致します」
 
「セージ君には治療ついでに私の錬金術で仕掛けを施しておきましたがあれ単体では威力不足ですからね
 あれも哀れな少年だ、父と兄はなまじ力を持っていた故に既に殺され、犯人は母親
 たとえ奇跡が起きた所で彼はもう救われなどしない……」

「あの女性が化身の一体……というのは完全に予想外でしたね」

「ええ、裏をかかれましたが我々の前準備がこれで生きてきます
 それでは健闘を祈りますよ」

 そこで通話は終わる。

「あーあ、それにしても男の子ってなんであんなちょろいかなあ
 ちょっと引くわあ、馬鹿じゃないかしら
 さっさと仕事終わらせてお父さんの所かーえろっと」

 誰に言うとでも無く少女は独り言を呟く。
 やるなら、今だ。
 
「おい、お前ここで何をやっている?」

「――――――!」

「悪女だねえ、嫌いじゃないよそういうの」

「あなた達は……!?」

「随分物騒なワードが聞こえたけどどういうことだろうなあ?
 俺のクラスメートが爆殺?放っておけねえな、そしてクラウディアを始末ってどういうことだ?
 分からないことが多すぎるぜ」

「暗殺者にしては若い……さしずめ、そう“育てられたタイプ”ってところか
 日本にもこんなえげつないことするヤツが居たなんてね」

 九郎が霙の背中に刃を突きつける。

「くっ……!」

「都合の良い道具風情が何を知っているか解らないが……
 まあとにかく洗いざらい吐いてもらおうか」

 トトはこの時まで、勝利を確信していた。
306 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:15:47.95 ID:eN1ssWiC0
「ふふ……」

「何を笑っている?」

 しかしそれはもろくも崩れる。

「だっておかしいんですもの」

「何を言っている?」

「あなた達は私を止めることなんて絶対にできない
 だって私には……私を守ってくれる人がいるもの
 私を愛して、私を導いてくれる、お父様が
 あの人が居る限り私は悪くないし、あの人の言うとおりにしていれば私は絶対に安全無事
 それなのに勝ち誇っている貴方達が……おかしくてしょうがないわ」

「とりあえず話す気が無いことは分かった」

 その言葉と同時に九郎が剣を振り上げる。
 刹那、トトの胸に大きな穴が開く。

「へ?」

「まずは一人」

 膨大な量の殺気。
 触れるだけで意識を持っていかれそうな濃密な死の気配。
 振り上げていた腕を九郎は掴まれた。
 
「―――――――――な!?」

 男が立っていた。
 丁度、霙を守るような立ち位置で。
 何の気配もなく、前触れもなく、殺気が充満したと思ったら既にそこに居た。

「ここに、死はある」

 胸を貫かれたトトと一緒に九郎は力任せに遠くに投げつけられる。
 
「トト!?」

「大丈夫だ、これくらいすぐに治せる……!それよりなんだあいつは、気配がそもそも存在しなかったぞ!?」

 九郎とトトは声の方を見る。

「少年よ、君はまだ若い。命を粗末にするな」

 艶やかな低音が響き渡る。
 九郎達に背を向けたまま、まるでオペラの主役でもあるかのように男は両手を天高く掲げ、謳う。
 その先からは真紅の雫。
 一羽の猛禽。
307 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:18:54.07 ID:eN1ssWiC0
「鴉が鷹に敵う道理は無い。そして幸いこちらは君たちを殺す命令は受けていない
 惨めに敗北を受け入れ、何も守り得ぬ無力を噛み締めてこの街から逃げたまえ
 さもなくば貴様らを待つ運命は死あるのみ」

「ふざけるな!友達が殺されるのを見捨てられるか!」

 九郎は剣を構えて真紅のコートを纏ったその男と対峙する。

「やれやれ……良かろう、ならば闘争だ。俺も可愛い娘を守らねばならぬ
 ――――そして、そこの女に俺の娘(オンナ)を侮辱した落とし前をつけさせるとしよう」

 男は振り返る。
 鷹のような鋭い目。

「霙、私の後ろに立て」

「はい」

 少女は男の背後に立つ。

「一歩も動くなよ」

「はい」

「開幕だ、愚かな少年よ。サンジェルマン伯爵私兵部隊“FourCard”の鬼札(ジョーカー)が直々に貴様を殺す
 六文銭を取りに帰るならば猶予をくれてやらぬこともないぞ?」

「――――五枚目!?」
 
 存在し得ぬ五枚目のカード。
 九郎すら知り得なかったサンジェルマン伯爵の切り札がまさに今この時、誰もが予想し得ぬ形で彼らに牙を剥いた。

【鴉―KARAS― 第十話「今此処に万雷の喝采を、開演の時は来たり」 続】
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/11(土) 21:20:23.41 ID:eN1ssWiC0
かつての主人公は邪気眼おじさんにクラスチェンジしていました
良かったね九郎くん!
霙ちゃんっていうハンディキャップついてる上に上田の特化型補正は君の特化型補正で打ち消されているよ!
309 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 21:31:09.62 ID:/wPwqvyJ0
奴がとうとう来ちまったか……
てかこれ勝てるのかな…いや、笛の人の事だから負けても何か策がある筈…wktk
310 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 21:33:07.64 ID:/wPwqvyJ0
うっぷす
>>308
>霙ちゃんっていうハンディキャップついてる上に上田の特化型補正は君の特化型補正で打ち消されているよ!
ということは……おぉ、何か血が騒いできた
311 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/11(土) 21:33:58.59 ID:4jmEeQAAO
笛の人乙ですー
うわああwktk過ぎてぞくぞくする
なんぼハンデがあっても“彼”は経験と狡猾さの差でひっくり返してきそうな
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/11(土) 21:35:04.51 ID:eN1ssWiC0
>>310
そこそこいい勝負はできる
ハンニバルさんとの戦い見て分かる通り上田は防御に回ると弱い
本人は
「守るものがある男は最強だからな」
とか言ってるけど明らかに弱体化してる
勝負の結果は筆のノリ次第です
まあ魔笛ってる以上結果はどのみち……
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/11(土) 21:37:11.43 ID:eN1ssWiC0
※上田は不要な殺しはむしろ嫌う
※上田は本当はセージ君とクラウディアちゃんも助けたい
※さっさと逃げろ=逃げたらそのあとは好きにすれば?
つまり……
>>311
確かに経験と悪知恵でさっくり勝つからなあ
あと五年有れば分からなかったレベルだけど今はまだ霙ちゃん守らせながらバトらないと瞬殺しちゃうっていう
314 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:58:23.19 ID:eN1ssWiC0
全然別のスレで見つけられて焦った笛であった
首コキも楽しいと思うのよ

という訳でもう一本投下しますね
315 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 21:59:16.96 ID:eN1ssWiC0
【陛下と僕と獣の数字 第13話】

 セージが死んでしまった。
 私のせいで、私が馬鹿だったせいで。
 もう……良い、どうでもいい。
 どうにでもなってしまえば良い。

「今はただ……」

「ははっ……こいつは本物のバケモノじゃねえか」

 男が私を見て何か言っている。
 でもそんなのどうでもいい。
 抑えられない気持ちと共に内側から何かが私を突き破る。
 私には解る。
 これはきっと解き放ってはいけないもの。
 それでもいい、構わない。
 眼の前の男さえ殺せるなら――――――!

 しばしの間、意識の空白があった。

 気づくと手は真っ赤で、さっきの男は倒れていて、辺りは火の海になっていた。
 どうでもいい。
 誰が犠牲になろうとも……私は、良いんだ。
 子供が泣いている、真っ黒な飼い犬と子供の父親が建物の下敷きになって死んだらしい。
 中身がはみ出ている。
 私がやったのか?
 セージが見たらなんて言うだろう。
 私は……私は!

「クラウディアちゃん」

「お母、様」

 なんでお母様がここに?

「セージならもう大丈夫よ」

「セージが……ダイジョウブ?」

「そうよ、少し待っていればすぐにやってくるわ
 さあ行きましょう?」

 何処へ?
 いや、もうどこへでもいいや。
 
「そうよ、いい子ねクラウディアちゃん
 三人でピクニックにでも行きましょう?
 きっと楽しいわよ、血は繋がっていないけど本物の家族みたいに皆で笑って……」

「私は……」

 セージが遅れてやってくる。
 私が遅刻を責めるとセージが済まなさそうな顔をする。
 それが可愛くって私は頭を小突いてしまう。
 笑うお母様。
 私たちは海辺に向かう。
 いつまでも楽しく笑っている。
 皆で平和に過ごす日常。
 ああ、これが私の欲しかったものだ。
 私の。
 王様でもなんでもない、只の私が求めたもの。
 それはなんでもない、只の家族と過ごす日常。
 ついぞ父とも母とも会えなかった私の……

【陛下と僕と獣の数字 第13話 続】
316 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 22:14:39.97 ID:/wPwqvyJ0
ああ、クラウディアちゃん……どんな姿になっても俺は君の事を愛してr(屠られました
くそっ、魔笛の人マジ悪悪しいぜ!

>>314
>首コキも楽しいと思うのよ
えらい高度なテクですね
でも脇より気持ち良さそう……なんかこう、おにゃのこの首筋ってすべすべしてるイメージがある
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/11(土) 22:29:16.58 ID:4Aj7VuV80
乙ですがとりあえず笛の人とシャドーマンの人は避難所の大人の雑談スレでその話題話せwwwwwwwww
ここは良い子の都市伝説スレwwwwwwww
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/11(土) 22:31:15.77 ID:eN1ssWiC0
やだなあ
首コキッですよ?
仮面ライダー555の話ですよ?
319 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 22:32:55.44 ID:/wPwqvyJ0
やだっ、私ったらとんだ早とちり///
ブラックホールがあったら入りたい///
320 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/11(土) 22:48:38.55 ID:4jmEeQAAO
魔笛の人乙ですー
クラウディアちゃんかぁいそすぎるのですなでなで
せめて彼女の心だけでも最後には救われてくれないだろうか…
321 :精神崩壊した女の子もいける魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 22:54:37.92 ID:eN1ssWiC0
【陛下と僕と獣の数字 第13.5話】

「さあクラウディア、海の其処にあるあの鳥居を壊して?」

 少女の姿こそしている。
 しかし、纏う瘴気は明らかに怪物(ケモノ)のそれ。
 彼女が指差して小さく呻くと彼女の服の隙間から黒い球状の何かが殺到し、海の下で大爆発が起きる。
 そして煙の中から立ち上る一筋の青い光。
 テラテラとヌメる鱗、ニ本の角、それは夜刀浦市に伝えられる伝説の祟神“夜刀神”
 まだ眠そうな瞳で辺りを睨めつけるとソレはクラウディア達を見つける。

「……獣の王か」

 夜刀神は酷くつまらなさそうに呟いた。

「久しいわね、夜刀神」

「誰てめえ」

「わ、私よ!私!ニャルラトホテプ!」

「お前多すぎてマジ訳わからんのだが」

「うっさいわねえ……とりあえず復活させてあげたんだから、やることはやってもらうわよ?」

「解っているよ」

 夜刀神が大きく吼える。
 それと同時に潮が一気に干上がる。
 津波の前兆。
 それはとりもなおさず海中で地形が変動している証である。

「浮かべ……螺湮城(ルルイエ)!」

「おっと、それはさせねえぜ!」

「その通り、海が減るとあたし達の遊び場も減っちゃうからねえ」

 遠くから爆音が轟く。
 数百数千という焔の華が夜刀神の腹に直撃して、光の欠片を撒き散らす。
 近くに居れば耳が割けるような爆音。
322 :精神崩壊した女の子もいける魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 22:55:04.47 ID:eN1ssWiC0
「学校町の征服は無理だった!ならば夜刀浦市で満足するしかねえ!」

「ごめんなさいね蛇さん、日本に拠点が欲しいってアーサーが煩いものだから」 

「おいドレイク!もっと船飛ばせよ!」

「先輩、船は飛びません」

「サティスファークショオオオオン!」

 遠くから雨雲を伴って一隻の帆船が現れる。

「夜刀神!死ぬ前に聞いておいてやる!」

「「「ワイルドハントを知ってるか?」」」

 歓声。
 水夫たちの歌が海上に木霊する。

「……厄介なことになったな、おいどうする気だニャルラトホテプ」

「わ……私戦闘能力ないし、化身といっても人間だし
 そ、そうd――――――――」

「ライダアアアアアアアアアアアブレエエエエエエエエエエエエエエエイク!」

 轟くエンジンの音色。
 突然割って入ってきた男が問答無用でナイアトラップを跳ね飛ばす。
 バイクは白バイ、警官である。
 警官が、思いっきり人間跳ねた。
 しかもライダーブレイクとかいって。

「お母様!?」

 トラウマの再現。
 その恐怖にクラウディアは固まる。

「ガフッ……」

「あれ、まだ息有ったんだ」

 明日真である。
 懐から拳銃を取り出して、問答無用で引き金を引く。
 それで、金子セージの母親であった肉塊は動かなくなった。
 そうこの男、人外には徹底して冷徹である。
 肉体上は人間であっても邪神そのものである以上、彼は容赦なんてしない。

「きさまあああああああああああああ!」

 クラウディアは絶叫する。
 夜刀神は既にワイルドハントの攻撃に対応するのが精一杯で明日のことを気にする余裕なんて無い。
 
「獣、それと夜刀神だっけか」

 既に避難誘導は開始されている。
 あとはこの二体をできる限り街から遠ざけるだけ。
 幸いなんの偶然か思わぬ闖入者まで現れた。
 明日真にとっては最良の戦場が形成されていた。

「かかって来い、お前たちみたいな訳の分からないものに普通の人々の平和を奪わせはしない」
 
 仮面をつける。
 誰のためでもない己のために。
 一筋の涙を隠し戦うために。


 無銘の仮面ライダーの戦いが始まった。


【陛下と僕と獣の数字 第13.5話】
323 :魔笛 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/11(土) 22:59:47.26 ID:eN1ssWiC0
明日君の中でのクラウディアちゃんの扱い→自分の中に眠る邪悪を抑えこんで頑張って生きてたのに無理矢理目覚めさせられた可哀想な子
おそらく手加減する
明日くんの中でのセージママの扱い→ガワが人間なだけで放っておけば人々を犠牲にする怪人
手加減0
324 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 23:01:48.46 ID:/wPwqvyJ0
明日くん来た!だがワイルドハントまで来るとはwwwwwwwwwwwwwww
てか学校町征服失敗したんかい!当然か、あそこは無理だ!(
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/11(土) 23:07:11.02 ID:eN1ssWiC0
学校町征服失敗まで

レモン「なんかすげーのくるわ」

組織経由で各方面に伝わる

終☆了

学校町に来る前に奇襲食らって帰って行きました
326 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/11(土) 23:11:04.01 ID:CsGwOclv0
>>325
何か可哀想wwwwww
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/11(土) 23:17:40.74 ID:eN1ssWiC0
そんなもんです
学校町上陸してたらしてたで目をランランと輝かせるガチ勢に襲われてたし
笛のキャラだと対慢心補助付き明尊くんとか
328 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/11(土) 23:27:24.29 ID:4jmEeQAAO
>>321-322
笛の人乙ですー
鬱展開吹っ飛ぶほどの痛快さww
>学校町の征服は無理だった!
当 然 で す
329 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/11(土) 23:46:26.26 ID:APkpsvPB0
風呂入ってる間にめちゃくちゃ進んでたwww笛の人乙です

>>302-307
上田……メンタル面でも経験面でも最悪の敵が出てきやがった……
後、やっぱりクラウディアちゃんは666の獣を従えたまま【ザ・ビースト】になってしまったのか

>315
ああ、やっぱり心の奥底では家族の愛を欲していたのか
でもセージの事は忘れてない様子……ここがキーポイントだな
急げ、《主人公》!

>321-322
って早くも謎の尼さん終わったwww今までのシリアス展開何だったんだよwww
そしてワイルドハントをあっさり返り討ちにできる学校町の皆さんwwwwww
まあ無理ゲーですよね、非常識的に考えて
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/12(日) 08:41:33.06 ID:Gn83mc3D0
監督に
嫌われている
マグネット
>>328
「契約者になんか絶対負けない!」→「契約者には勝てなかったよ……」
の流れです
多分魔法少女とか航空部隊に完全に出鼻挫かれた
>>329
謎の尼さんはあれだ
明日君と相性悪すぎた……
悪党の話は聞かないから彼
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga ]:2012/02/12(日) 12:50:56.03 ID:Gn83mc3D0
聞いて下さい
単発の閲覧数を何気なくwikiで調べていると
おどろくべきことに聖母の涙が一番多いんですよ
お前ら…………
332 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/12(日) 13:05:08.85 ID:JmEePbCu0
>>331
>おどろくべきことに聖母の涙が一番多いんですよ
うわぁ……
333 :単発ネタ[sage]:2012/02/12(日) 13:39:27.06 ID:q5O4+/fSO
深夜の公園で、
「よし、終わりだな」
倒れ伏す黒服の男を眺め、男は呟く。
この黒服は過激派に所属しており、それと戦っていたという事は、男は契約者のはずなのだが、
どうみても男はその手の金属バットで殴殺していた。
「うーむ、この姿は正義の味方より犯罪者だな」
そう言いながら、男は血まみれの服を眺める。
「お巡りさんに見つからないうちに帰るか」
そう言って男が歩きだした時
「こんばんは……」
少女が一人、現れた。
少女がうろうろしている時間では当然なく、少女からは奇妙な気配が漂っていた。
「契約者か?」
「その人……」
男の質問に答えず、少女は無表情で口を開く。
「その人……組織の人ですよね……?なんで……殺したんですか……?」
「過激派の黒服だったからな。こいつらに何回か襲われてたし、また悪巧みの最中かと思ったしな」
「襲われるような事……したんですか……?」
「あー、今みたいに何回か過激派の邪魔したな。あんまりにも非人道的だったから」
「非人道的だから……邪魔したんですか……」
「昔から正義の味方に憧れててな」
「そうですか……」
そう言ったきり、少女は口をつぐんでしまう。
「で、お嬢ちゃんは何してるんだい」
何も言わない少女に、再び男が質問する。
そして、また質問に答えず、少女は飴を一つ頬張る。
そして、
「おい」
「こんばんは……組織です……」
少女がそう言った瞬間、
「っ!?……ぐ、お……ぅ……」
男の首が絞まった。
何か人の手のようなモノが凄まじい力で男の首を絞める。
しかし、それを引きはがそうとしても、男の首には何もない。
「ごめんなさい……お兄さん……でも……でも……こうしないと……お母さんやお父さんが……
 私が頑張れば……お兄さんを殺せば……何もしないって……黒服さんが……約束してくれたから……」
まるで、誰かに言い訳するように少女はぶつぶつと呟く。
「……!…………っ……!……!    」
そうしている間にも、男の首は絞まり、
「だから……本当に……ごめんなさい……」
少女がそう言った時には、男はぴくりとも動かなくなっていた。
「終わった……黒服さんに報告しないと……」
そう言って少女が立ち去ろうとした時、
「これは『グレイフェアーズ・カークヤード教会』か?呪いの首絞め教会だな」
「っ……!?」
男が三度目の質問をした。
334 :単発ネタ[sage]:2012/02/12(日) 13:40:18.84 ID:q5O4+/fSO
「え……?なん……で……?生き……て……る……?」
「生きてるよ。さすがに一瞬意識飛んだけどな。
 俺の都市伝説は『切れない電球』でな。その能力でちょっとやそっとじゃ死なないんだ」
そう言って男は少女に近づく。
「ひっ……!?」
その手には先程までと同じように金属バットが
「あれ……?」
握られていなかった。
「何ビビってんだ。子供を金属バットで叩くとか、正義の味方のする事じゃないだろ?」
そう言って、男はさらに少女に近づく。その手が持ち上がり、なら殴られるのかと少女は身構え、
「っ……ぐぁ……」
能力を使い、男の首を絞める。
その力は息を止めるどころか、ゴキリという音を響かせて、男の首を折ってしまった。
「はぁ……はぁ……はぁ……死ん……だ……?」
「生きてるんだなこれが」
「ひっ……!」
鬱血した顔に、妙な方向に折れ曲がった首で、こちらに歩いてくる、血まみれの男。
そんなモノに出会えば誰でも泣きだしたくもなる。
「ああ、悪いな怖がらせて」
そう言って、男は手を少女の頭に優しくのせた。
「ぇ……」
「親が人質にされてんのか。辛かったな。大変だったな。怖かったな
 もう、そんな事しなくて良いぞ」
「えぅ……しなくて良いって……。でも……でも……」
「お嬢ちゃんにそんな事させた黒服は俺がぶっ飛ばす。お嬢ちゃんの家族に危害を加える奴は俺がぶっ飛ばす
 だから、もう止めよう」
「本当……本当に……?」
「ああ、俺は正義の味方だからな」
「ぅ……うん……」
少女は頷くと、目からボロボロと涙を零した。

「落ち着いたか?」
そう言いながら、男は首の位置を調整する。
「うん……」
泣き腫らした目を手で擦りながら少女は頷く。
「さて、お嬢ちゃん、家まで送るよ。家は?」
「うん……こっち……!」
少しだけ元気そうに、子供らしく少女は駆け出し
「あ……」
途中で立ち止まり、くるりと振り返る。
「お兄さん……お母さんとお父さん……守ってね……」
「おう。……どした?」
「あのね……お兄さん……。お兄さんと戦う前に……私……飴を食べたでしょう……?」
「ん?ああ、食べてたな」
「あれね……任務を失敗した時……私ごとお兄さんを[ピーーー]為なんだ……」
「……は?」
「私の知ってる黒服さんに……『爆発キャンディ』と契約してた人がいるから……」
「っ!?」
そうして、少女が食べた飴が…………

「その黒服さんはさっきお兄さんが倒しちゃったんだけどね……♪」
「……おい」
爆発する事はなかった。

335 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/12(日) 13:51:57.78 ID:lzikiU+80
わお、久しぶりの勧善懲悪!
女の子可愛い抱きしめたい、でも抱きしめる前に首絞められるなきっと(
そういや俺、未だに過激派の黒服とか使ってないな……
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/12(日) 14:10:28.21 ID:q5O4+/fSO
鬱展開じゃないのは元気がないから

竜を狩るゲームやってたら
可愛い後輩のチョコバー娘が恥ずかしい女に……
で凹んでるから
337 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/12(日) 14:17:38.32 ID:lzikiU+80
>>336
>鬱展開じゃないのは元気がないから
そんなシステムだったのかwwwwww

>可愛い後輩のチョコバー娘が恥ずかしい女に……
そして理由wwwwwww
こ、これはどうすればいい、素直に慰めていいのか!?
てか貴方が可愛いよ(首絞められました
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/12(日) 14:21:52.29 ID:5jkyJIKDO
>>336
そんなシステムあるのかよwwwwwwwwww
つまりあなたがしずむほどみんな元気に…?
339 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/12(日) 14:29:35.87 ID:JmEePbCu0
>>334
乙ですー
これは良い勧善懲悪モノ、でも実はまだ『連絡先の黒服』が残っているという……

>可愛い後輩のチョコバー娘が恥ずかしい女に……
ああ……ハラワタがアレになった後輩さんですね……
で、つまり現実世界と作品世界の鬱具合は反比例すると(ぇ
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/12(日) 17:24:09.70 ID:5jkyJIKDO
初恋の女の子の顔思い出す→あれ?そんな可愛くなくね?→色々虚しくなる


そんな夕暮れ
341 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/12(日) 21:02:15.17 ID:lzikiU+80
>>340
俺の場合は

初恋の女の子の顔を思い出す→あぁ、あの子可愛かったなぁ→そういや告白できなかったなぁ…→告白関連で中学の時に好きになった人を思い出す→あんな娘リアルで一生出会えないよ…二次元から連れてきたような娘だったのに…→結果鬱になる

そんなのが日常茶飯事です
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/12(日) 21:37:57.24 ID:7EKUC8vDO
初恋……幼少期の恋って確実に恋とは違うものですよね
だとしても幼い子にとっては紛れもなくそれは恋なんです
知性が未熟だから間違った対応をしても不思議ではない、しかしその失敗は成熟した後に間違うのと変わらず心を深く抉る

まあ結論として確認したいのはふたつ
価値観がいくら変わっても変わらないものはあるということ
愛情を表現するには必ず段階を踏まねばならないということ
343 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/12(日) 21:56:11.89 ID:lzikiU+80
>>342
あぁ、あの時の俺は青かった…真っ青だった……

思えば初恋は小学1年生、男子に泣かされてたあの子を助けてあげたあの日から始まった
それから放課後はいつも一緒に帰ってた。その日の事話したり鞄持ちしたり
最初は守ってあげたいとだけ考えてた。今考えると、それがいつの間に“好き”になってたんだろうか

そんな感情抱いてたら普通スカートめくりなんてするかよ! おめぇの事だよ過去の俺!
んなことしたら女子の目の敵になるに決まってんだろうが馬鹿野郎! フラグ折れたわ畜生!
てかせめてあの子のスカートめくってから振られろよ!まだパンツもそれ以上も見てないのに!!
344 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/12(日) 21:59:52.34 ID:Gn83mc3D0
そして恐らく笛作品最強候補二名の戦いは終了したのであった……
予想外だった
脚本書き換えだ
投下します
345 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/12(日) 22:04:31.75 ID:Gn83mc3D0
【鴉―KARAS― 第十一話「天道是非の槍」】

 先手は九郎。
 目にも留まらぬ速さで男に接近し、袈裟懸けに剣を振り下ろす。
 ――――筈だった。
 突如彼の視界が反転する。
 糸だ。
 極細のワイヤーが既にそこに仕掛けられていたのだ。
 それに足を取られて彼は転んでしまったのだ。

 体勢を立てなおした九郎はそこで思わぬものを見る。

「……あれは!?」

 男の背後に居並ぶ無数の銃口。
 おそらくあれ自体は都市伝説と関係の無い通常兵器だろう。
 しかしあの物量で攻められれば……

「力を抜け、深呼吸をして受け入れろ。すぐに楽になれるぞ?」

 鋼鉄のカーテンが彼の視界を塞ぐ。
 それでも通常の攻撃なら一撃くらいは大丈夫、そう思っていた。
 
「九郎、それは駄目だ!躱せ!」

 遅かった。
 明らかに発射直後より銃弾が加速している。
 そんなものを回避できる筈がない。
 致命傷にこそならないものの鎧を貫通した衝撃は骨を痛めつけ肉を食いちぎる。

「―――――こいつでも喰らいなさい!」

 トトの目が光る。
 彼女の本来の能力である“魔眼”の力。
 男性であればレジストできない類のもの。

「男の戦いに手を出すな、流し目美人」

 ジョーカーの男は何食わぬ顔で釘を投げつける。

「必中必滅の呪い、“朱に染まる死界(アカイヘヤ)”」

 それは赤い部屋の逸話の具現、眼球を追尾する釘の一撃。
 狙いは無論トトの眼球。
 とはいえそう簡単に当たる筈もない。
346 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/12(日) 22:07:53.61 ID:Gn83mc3D0
「魔犬劇場、ブラックドッグヴァスカヴィル!」

 トトの呼び声と共に“息子たち”であるティンダロスの魔犬が列を為して現れる。
 半分は男の投げつけた釘の盾となって貫かれる。

「ふむ、やはり通用しないか。ランクが違うらしいな」

 もう半分は九郎と共に再び男への強攻を仕掛ける。

「九郎!」

「解ってる!」

 再び弾幕の嵐が降り注ぐ。
 九郎を男の元に到達させるために散っていく魔犬。
 しかし彼らはすぐさま再生して再び男に襲いかかる。
 増えていく敵、精気溢れる若人、既に若くない男の頬が少しだけ緩む。

「――――――面白い」

 取り出すは黒白一対の刀。
 
「政宗、村正、解放。過剰回転(オーバードライブ)開始」

 風景が歪む。
 男は両腕をだらりと下げ、無造作に両手で刀を弄んでいる。
 
「有象無象に用は無い、ここで間引かせてもらおう」

 一瞬で九郎以外の魔犬が地面に伏せる。
 まるでそれは臣下が王に対する礼のように。
 
「――――くっ!」

 体が重い。
 九郎も一瞬でも気を抜けば地面に伏せることになる。
 一歩、また一歩、近づくごとに重力の鎖が彼の身体を責め苛む。
 しかし離れればまたあの弾幕の餌食になる。
 ならば――――選択肢は一つ。

「うおおおおおおおおおおおお!」

 九郎は再び男に到達する。
 男の二刀が九郎の逃げ道を絶つようにして襲いかかる。
 それでも進む。
 前進、前進、前進、前進。
 凌ぎ、捌き、受けて、躱し、確実に仕留め得る間合いまで亀の歩みを進めていく。
 上げる足は鉄塊のごとく重く、滝のような剣撃に隙など無い。
 あと一歩、あと一歩分足りない。
 そう思っていた時、突如男が腕を真後ろに回す。
 レーザー攻撃。
 トトの錬金術で作られた急造のレーザー装置によるものだった。
 九郎はこの時、隙ができたとは思えなかった。
 光速で来る攻撃に反応した、そう彼は考えた。
 だがやるべきことは変わらない。
 彼は全ての力を込めて足を一歩前に踏み出す。

「よく到達し得た、褒美だ」

 次の瞬間、重力の枷が消える。

「――――え?」

 大きく体勢を崩す九郎。
 鎧の隙間から白い刀で肩を突き刺され、ふたたびトトの元まで吹き飛ばされる。
347 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/12(日) 22:08:24.46 ID:Gn83mc3D0
「これでもはや刀を振るうことは敵うまい?」

 偶然か、必然か、先程動きを止められた魔犬は時空間を超える猟犬ティンダロス。
 そんな彼らは肉体を破壞されてもすぐに再生をすることができる。
 しかし重力とは時間を超える力だ。
 十一次元の宇宙の旅人だ。
 ティンダロスといえどその戒めからは逃れられないのだ。

 結論から言おう。

 この男の重力拘束解除という決断は失敗だった。

「キャア!」

 男の背後で悲鳴が上がる。
 ティンダロスが少女に襲いかかろうとしていたのだ。
 絶好の追い打ちのチャンス、彼女を見捨てて攻撃に移れば九郎達は完全に勝ちの目を失っていた。
 しかし男は迷わずに九郎たちに背を向けて魔犬の牙から少女を守る。

「―――――――――!」

 腕と足に捻じ込まれる牙、激痛。
 しかし、体内から生えた釘で逆にティンダロス達を八つ裂きにする。
 男は重力によるティンダロスへの拘束を再開、しかし一対の刀は鞘にしまう。

「赤い部屋、過剰注入(オーバーエッジ)」

 取り出したのは釘。
 赤い部屋、という有り触れた低級な都市伝説の扱う被害者の目を貫く為に使われる釘やプラスドライバーと同じもの。 
 ドクン、拍動のようでそれにしては巨大すぎる音が釘から響く。
 
「……あれは、まずい!」

 治癒の呪文を九郎にかけおわったトトが叫ぶ。
 されど時すでに遅し、最初と同じ銃弾の壁。
 これ自体は一度見てしまえば只の鉄や鉛である以上トトの錬金術で原子間結合を分解し、無効化できる。
 問題はその次だ。

 彼らは見てしまった。
 銃弾の壁の隙間から人間の身長程に巨大化した釘剣、否、釘槍とでもいうべきものを。
 男がそれを投げ槍のフォームで構え……

「必中必殺、真・朱に染まる死界(アカイヘヤ)」

 投げつけた。
 疾い、斥力操作による加速もあるが問題はそれではない。
 まずは注ぎ込まれている膨大な心の力。
 都市伝説としての強度は恐らく神話レベルの物と比べても遜色はない。
 次に、あれが赤い部屋の惨劇の再現であること。
 都市伝説と契約することの本質はその再現にこそ有る。
 なればこそ再現を行う時に力はもっとも発揮される。
 “壁の隙間や鍵穴から現れた釘やプラスドライバーが目を貫く”
 あんな巨大な物で貫かれるのだとしたら頭蓋ごと完全に破壞される。
 弾幕を抜けて、釘が迫る。
 九郎はそこで迷いなく防御を捨てた。
 トトの腕を引っ張り正面から弾幕に突っ込む。
 自ら弾幕に当たりに行くことで釘槍の攻撃範囲から逃れようとする。
 疾いが故に逆に向かわれれば軌道の変化が追いつかないと考えたのだ。
 それは正しい。
348 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/12(日) 22:09:05.44 ID:Gn83mc3D0
「愚かな、必中と言ったではないか
 俺が必中といえばソレはもうすでに必中なのだよ
 赤い部屋の惨事の再現なのだ、お前らがその眼を貫かれる結果は確定している。」

 が、相手が悪い。

「え?」

 釘槍は確かに遙か彼方まで飛んでいった。
 だがそれはそのままの速度を保ち、いやそれどころか加速して百八十度反転する。
 迫る釘槍、九郎は死を確信する。
 だがその死の淵で彼は思う。
 何故あの男はあそこまで理不尽に強いのかと。
 男の能力を思い出してみる。
 引力操作、斥力操作、釘槍軌道操作、平行世界の運営、そして因果律操作。
 操作しかしていない。
 思えばそうだ、肉体強化もしていなければ物質変化も何も無い。
 釘の錬成だって今までたった一本しかやっていない。
 あれはそもそもあの男が錬成したものだったのか?
 既に作成されたものにあの男が心の力を注ぎ込んだだけじゃ……。
 極限状況、九郎の思考は極限まで高速化される。
 あの男は操作しかしていない。
 そんな規格外に対抗するには?
 自分だって変化能力だけしか使わなければいい。
 それ一つで、自らも不条理になれば良い。
 あの男を貫き、あの後ろの少女を殺傷せしめる力。
 一撃が届くより――――捷く!
 自分が契約している都市伝説を想起する。
 トト神?否、マイノグーラ……違う。
 変則契約なのだ。
 本来トトは人間が契約できる代物じゃない。
 彼女と自分の間に存在する都市伝説。
 直接に自らと繋がって自らの命を保っているもの。
 そう、八咫烏。

「火輪よ(ヤタ)――――」

 答えは出ていた。

「―――――死を誘え(ガラス)」

 鎧が黄金色に染まる。
 そして、弾け飛ぶ。
 それは既に太陽と同じ力を持つ。
 辺りを焼き尽くす灼熱の衣。
 すぐ後ろのトトの気配が消える。
 前にいた男の殺気も消える。
 強い衝撃、右目を射ぬかれた。
 頭蓋の砕ける音。

「お父さん!」

 最後に九郎が聞いたのは間違いなく霙の声。 
 ――――馬鹿な、仕留め損なった?
 しかしその驚愕もすぐさま無に帰る。
 彼は今度こそ、死んだのだから。
 変化系統の契約者として八咫烏の“太陽の化身”としての力を引き出した。
 代償はその甲冑。
 能力は申し分無かった、故に恐るべきは日輪すら貫いたあの釘槍だったといえよう。
 もし十年後にこの戦いがあれば行方は変わっただろう。
 しかし今は、鷲山九郎という契約者には圧倒的に経験が足りなかった。

【鴉―KARAS― 第十一話「天道是非の槍」 続】
349 : ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/12(日) 22:15:09.26 ID:Gn83mc3D0
投下終えてからとてつもないミスを見つけた
が、このムダに長い地の文から見つけられる筈がないと慢心してwiki掲載時には何食わぬ顔で直す

余談
・上田は初期位置から一歩も動いていない
・上田の必殺技は「私が弱いせいで貴方に迷惑をかけている……」「もっと強い都市伝説と契約していたら……」と嘆く茜さんの為に作成した技
・予想以上に短期決戦になってしまったので筋書きが変わることになりました
・上田の必殺技は後に明尊くんが完成させます
・九郎君死んだけどすぐ復活するから安心してね
・トトちゃんは上田の必殺技食らわなかったのが幸いした、とだけ
350 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage]:2012/02/12(日) 22:43:38.14 ID:JmEePbCu0
笛の人乙ですー
制限付きとはいえ、やっぱり上田強い……って今度は九朗君が死んだ―!?
すぐ復活するとは言われても、今度はマイちゃんの暴走フラグなのか・・・・・・!?
351 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage]:2012/02/12(日) 22:47:34.06 ID:JmEePbCu0
最近知った、マイノグーラってニャル様の従姉妹に当たるのか
そして彼女とティンダロスの関係に絶句…………あの色狂いの黒山羊め(ぇ
352 :シャドーマンκο  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/12(日) 22:55:24.61 ID:lzikiU+80
二度目の死、か……ある意味貴重な経験と言えるけど……
しかし流石上田さん、力に衰えが見えない、というか今までより強く見えるんだけどそれは相手が九郎くんだからなのか
そして珍しく王道を打ち破ったな…
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/12(日) 23:12:39.06 ID:Gn83mc3D0
>>350>>351
子持ち人妻に引っかかった天才少年の物語
とも言えるね!
上田がここまでやらかすとは思わなかった
九郎君もここまで成長するとは思わなかった
>>352
九郎君と共鳴しあってテンションあがってたんだよたぶん
必中必殺の攻撃が当たらない→なら当てればイイジャナイ!
マジで当てて気づいたけどこれ難しいね
話にするのマジ難しい
354 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage]:2012/02/13(月) 00:19:51.04 ID:nWkETk2k0
>>353
>子持ち人妻に引っかかった天才少年の物語
うわぁwwwwww
というか【彼女】に喰われた人達を調べてみたんですが↓

・ヨグソトース様(クトゥルフの母ナグとツァトゥグアの母イェブを産んだ。ちなみにこの二人の父親もヨグ様っぽい)
・ハスター(ヨグ様との間にできた息子なのに普通に喰ってます、ロイガーとツァールが誕生)
・マイノグーラ(男神として喰らった模様、ティンダロス達を産ませてます)
・奉納された生贄の皆さん
・その他色んな生物

節操無さ過ぎにも程があるでしょうorz
355 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/13(月) 03:55:34.46 ID:cwKk/4FAO
>>333-334
単発の人乙ですー
これは少女の初恋フラグだなきっと
心がほっこりしますの

>>345-348
笛の人乙ですー
トトちゃん生きてれば九郎は何とかなるし、
“彼”はさすが彼だしで双方痛み分けってとこかな?
356 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/13(月) 08:07:25.07 ID:lsED3ZHF0
>>353
> マジで当てて気づいたけどこれ難しいね
『必中必殺』系は当たって死んだら即終了ですからねぇ
その弊害を受けたのが「かごめかごめ」であり「マステマ」であり……戦闘の意味が薄くなっちゃうんですよね
どうやって意味のある深くて厚く熱い戦闘にするかが作者の腕の見せどころなんだろうけど…
俺は無理だよ、あぁきっと無理だorz

>>354
> 節操無さ過ぎにも程があるでしょうorz
キリスト教で『売春婦の神』と称された「エキドナ」でさえ、テュポーンと息子のオルトロスとしかヤってないしなぁwww
これはマジですげぇよニグラス
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 17:12:23.87 ID:srM3B6CDO
最近ゾンビッコ萌えが激しいんだけどどうしよう
誰か語り合える奴いませんか
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 17:41:24.71 ID:CoHNRYiZo
腐ってやがる……遅すぎたんだ
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 18:25:36.75 ID:srM3B6CDO
いとおしすぎてモツがはみ出そうだわ!!みたいな
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 19:01:57.16 ID:Cj47d8CSO
ちょっと臭いの気になる、隙あらば噛み付いてこようとする肉食系腐女子か
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga ]:2012/02/13(月) 19:45:25.17 ID:+/ARDQhD0
「だって美味しそうだったんだもん!」
「クンクン……私臭うかなあ?」
「私もう死んでるんだよ?こんなの絶対おかしいよぉ!」

さあ続きは任せた
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 19:53:17.82 ID:Cj47d8CSO
でも私、何も出来ない。だって私、もう死んでるもん。ゾンビだもん。
こんな身体で抱き締めてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ…
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 19:54:46.27 ID:+/ARDQhD0
>>362
続き書くからやめて
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/13(月) 20:47:12.71 ID:8Wi0hy7I0
「やっ、あっ、らめっ、優しくっ、してぇっ♪」

「あっ、ゃんっ、そんなっ、激しっ、く、崩れちゃうぅ♪」

「え、あ、ダメっ!もう中はダメ!ダメぇ!!せーしでお腹破けちゃうからぁ!!」


こんなんしか思いつかねぇよ
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 20:57:15.72 ID:+/ARDQhD0
「壊れちゃうよぉ!(物理)」だからな……
「死後硬直始まったばっかりだから……優しくしてね?」
とか
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:10:43.03 ID:CoHNRYiZo
死の直後にゾンビ化してから腐乱して崩れるまでの九相図を語る新感覚奇譚まで幻視したので吐いてくる
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/13(月) 21:22:09.23 ID:8Wi0hy7I0
「ぐすっ……出さないで言ったじゃんかぁ……馬鹿ぁ……」

「「ゾンビ」だから、すぐ治るけど………すっごく、痛いんだからね………ひっぐ」

「……え、やっ、きゃあっ!? いやっ、もうやめてぇ!!」


何故無理矢理しか思いつかない
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:24:57.30 ID:jtd7Zb/DO
そもそも「リビングデッド」って体再生するのかな……治癒能力とは別物だよね
元の状態に戻る……形状記憶素材みたいなものか
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:29:31.66 ID:Cj47d8CSO
とりあえずコンビニ弁当たらふく食わせるか
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/13(月) 21:33:51.26 ID:8Wi0hy7I0
>>368
>そもそも「リビングデッド」って体再生するのかな……治癒能力とは別物だよね
俺も何気なく書いてて思ったんだよね、なんで再生するイメージあるんだろ
よくアニメとかで再生してるイメージなんだけど、出所は一体……?
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:35:25.42 ID:jtd7Zb/DO
「ゾンビ」って元はどこだっけ?なんか農作業を手伝わせるって話を聞いたような

つまり、普段は農業で生計を立てている
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:36:45.84 ID:CoHNRYiZo
ゾンビはブードゥー教
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 21:38:15.79 ID:+/ARDQhD0
農業系少女か
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:38:38.88 ID:CoHNRYiZo
途中送信

ゾンビはブードゥー教だけど死体を使役するとか起きあがる死体とかの話は世界中にあるからなんとも
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:40:30.45 ID:jtd7Zb/DO
>>370
不老不死と結びついちゃってたりしてね
生きる屍ってつまり老いも死にもしないわけだし、劣化はあるかもしれんが
不老不死には「不変」のイメージが強いから、どれだけ傷ついても元通りと
あー死体が物扱いなのも重要なのかな?怪我を治すというより破損を修理する感じ
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:42:40.52 ID:jtd7Zb/DO
>>374
あ、「キョンシー」もそうか。あれは肉食だったかな?

でも「ゾンビ」って言うからには農業してほしい
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 21:43:07.37 ID:+/ARDQhD0
前どっかの漫画で
「不老と不死は違うんだぜ?」
とかいいながらおもくそ敵を切り刻みまくってたんだよなあ
なんだったっけ
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/13(月) 21:44:13.18 ID:nWkETk2k0
>>375
『無限再生可能簡易型ゴーレム、ただし材料は血肉』みたいな
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 21:44:38.94 ID:+/ARDQhD0
キョンシーちゃんは童貞の血も苦手なんだな
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:50:17.63 ID:Cj47d8CSO
ガリバー旅行記には不死の人間がでてくるな
不老ではないけど
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 21:50:50.31 ID:jtd7Zb/DO
>>378
「ゴーレム」って原材料が土とか鉱物じゃなくてもいいのかね
定義が分からん……
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 21:52:48.08 ID:+/ARDQhD0
ガリバーといえば馬の国
ラピュタもあったよな

馬の国に遊びに行きたいな
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/13(月) 22:17:12.13 ID:+/ARDQhD0
こうして誰も居なくなったところで投下する俺だった
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/13(月) 22:18:07.68 ID:+/ARDQhD0
【陛下と僕と獣の数字 第14話】

 並み居る獣の大群。
 尽きることはない。
 白い影がその中央を真っ直ぐに真っ直ぐに駆ける。
 しかしあまりの物量にすぐに押し戻されてしまいいつの間にか距離を取られる。

「話を聞いてくれ!」

「来るな……来るな……」

 壁だった。
 自らは積極的に攻撃らしい攻撃を加えない。
 しかし近づけば近づくほどに只々純粋な拒絶が働く。

「来ないで!私の家族を奪うな!」

 涙声だった。

「お願いだ!俺の話を聞いてくれ!君はもうこれ以上戦おうとしなくていいんだ!」

 明日真は叫ぶ。
 遠くで砲撃の音が響く。

「野郎ども押し返せ!」

「あの魔法少女よりはマシな相手だぞ!」

 ワイルドハントと夜刀神の戦い。
 あちらは酷く単純な戦いになっている。
 ――――ああ、世界があんな単純だったら
 明日は思う。

「あっちのあんちゃんが苦戦しているぞ!」

「よっしゃ援護射撃だ!」

 砲撃が飛んでくる。
 それは無駄なのだ。
 無数の獣達によって砲撃は止められる。

「……やれ」

 少女のか細い声と共に無数の獣が疾走する。
 ワイルドハントの圧倒的な数よりも尚多い獣達。

「ぎゃあああああああああああああ!」

 悲鳴が上がる。

「なにっ!?何故私にまで……やめろ、うわああああ!」

 獣は夜刀神にまで襲いかかる。
 次第に攻撃範囲が広がっているらしい。

「そうだ、誰も居なくなれば良い……私達以外誰も居なくなればもう何もなくさなくて済む……」

 敵意を向けてきたもの。
 戦っているもの。
 次は?
 明日真は思う。
 最悪の可能性を。
 もしこの少女が人類を呪い始めたのならば。

「……俺が決着をつけろというのか」

 できるか?
 この哀れな子供に止めを刺すことが?
 それは正義なのか?
 聞いた話では、この少女は大切な人々を失ったショックで自らを見失ったらしい。
 被害者じゃないか、彼女だって。

「さっきから煩いんだよ!話なんて要らない!お前も……居なくなれば良い!」

 獣の群れが攻撃を目的として明日に殺到する。

「やめろクラウディア!」

 その時、声が響く。
 獣の群れが明日の目の前で停止する。
 そして波が引くようにして消滅する。
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/13(月) 22:18:34.12 ID:+/ARDQhD0
「なに?」

「…………セージ?」

「もうやめるんだクラウディア!」

 肩で息をする少年、セージだ。
 
「セージ……なんでそこに?あれ、死んだ筈じゃ?死んだ?え、あ……」

 夢が覚める。
 
「此処に居るセージはいなくて、……セージが二人?
 嘘だ、死んでない。今日は楽しく皆でピクニックをしていて……何も起きてない
 楽しい日、楽しい日、楽しい日、楽しい日」

「クラウディア!」

 その声が、彼女から狂気を脱落させる。
 ブツブツと呟くのをやめ、彼女は顔をあげる。

「…………セージ、さようならだ
 私は一時の気の迷いで許されないことをしてしまった
 悪党として、怪物として素直に裁かれることにするよ」

 泣いていた。

「クラウディア!」

 666の獣が彼女を囲むようにして再び現れる。

「帰ってくれ、セージ。何時また私は自分を失うか分からない」

「いやだ!今のお前を一人にしてなんておけないだろ!」

「相変わらず聞き分けの悪い奴だ……」

 獣がセージに襲いかかる。
 明日は素早くセージをバイクに乗せる。
 そして彼は自らの纏う装甲を全てバイクに回す。
 それは勿論危険な行為だ。

「行くぞ少年」

「どうやって!?」

「こうやってだ、リミッターオフ!」

 しかしリミッター解除の反動に耐えるためにはこれしか手は無いのだ。
 迷いはない。
 波のように迫る獣の一群。
 バイクは加速を続け正面から獣達を突破する。
 弾け飛ぶ獣達の肉片すら当たれば致命傷になる速度。
 しかし明日はそれをバイクの風防を装甲でコーティングすることで絶妙に逸らしずらし、それでもどうにもならないものは自ら受けて群れを突破する。
 声にならぬ叫びと共に地面から漆黒の塔が現れてクラウディアを遥か上空に連れ去る。
 よくよく見ればそれは全て獣で出来た塔。
 バイクは僅かな突起にタイヤをひっかけてそのまま登っていく。
 今度は塔そのものが敵。
 伸びてくる牙や角を紙一重で明日は躱し、上へ上へと進み続ける。
 塔の頂が見える。
 獣の咆哮、塔の内側からセージに象の鼻が伸びる。

「やらせねえぞ!」

 それに気を取られて明日がハンドリングを誤る。
 弾き飛ばされるバイク。

「うおおおおおおおおおおおおおおお!」

 明日は都市伝説の力を腕力の強化に集中させて思い切りセージを塔の頂上まで投げつける。
 投げ飛ばされるセージと目が合う。

「ま、か、せ、た」

 仮面をとった明日の口がそう動く。
 しかしそんなことにセージは気づかない。
 投げ飛ばされたその先に、彼女は居た。
 クラウディアは驚いたような目でセージを見る。
 このまま行けば正面衝突、だがお互いに動けなかった。
 大きな音を立ててお互いぶつかる。
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/13(月) 22:19:00.65 ID:+/ARDQhD0
「……うぅ」

 柔らかな感触。

「――――!」

 怯えきった瞳。

「陛下、僕を置いて行かないでくれ」

 そこにいるのは酷く寂しがりの少女。

「陛下などと呼ぶでない、クラウディアと呼べと……」

「クラウディア」

「なんだ」

「クラウディアがなんであろうと、僕は君のそばに居る
 それだけしかできないから、それだけは絶対にやめない」

「私は……バケモノだ」

「君は人間だ」

「人を殺してしまった、覚えているんだ
 平凡な親子、そしてペットの黒い犬」

「…………これから罪は償えば良いさ、君一人だけに辛い思いはさせない」

「私は、私はあの時、人の命を奪うことに抵抗を持ってなかった
 あれだって、あんな気持ちだって私の気持ちだ
 私は人と生きていけるような存在ではない……」

「じゃあ僕と君の半年はなんだったんだ?」

「……それは」

「それにほら」

 セージはクラウディアの頬に触れる。
 濡れていた。

「涙することが出来るのも君だ」

「……セージ」

「二人で謝ろうぜ、いろんな人に
 なんか全部壊れちゃったけど……まだ君が居て、僕が居る
 この際だから言っちゃうけどさ、僕は君のことが……」

 クラウディアはセージの口を人差し指で閉じる。

「……私も、お前が特別だって気づいたんだ
 普通で、特別な人だって」


 その時、爆音が響く。


 炎が彼らを包み込んだ。
 後には何も残らない。
 心も、身体も、何もかもが爆炎の中に消滅する。
 でも消え行く最後の一瞬、初めてクラウディアは無償の愛を知った。
 手向けの花のように、それは彼女の最期を飾った。
 
【陛下と僕と獣の数字 第14話 続】
387 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/13(月) 22:25:08.50 ID:nWkETk2k0
間にあった―!よくやったセージ、最後に愛は……

>その時、爆音が響く。
>でも消え行く最後の一瞬、初めてクラウディアは無償の愛を知った。
>手向けの花のように、それは彼女の最期を飾った

うわぁぁぁぁぁぁ(泣)
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/13(月) 22:27:19.79 ID:8Wi0hy7I0
うっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
ま、まだだ、『続』って書いてるんだから続くんだよね!?
何とか言ってよピーヒャラの人ぉ!!(落ち着け
389 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/13(月) 22:30:53.64 ID:cwKk/4FAO
笛の人乙でしたー
やっぱりセージとクラウディアちゃんは悲劇で終わってしまうのか?
これがクラウディアちゃんの「禊」であり大円団があるとちょっぴり期待しますの
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 22:34:54.01 ID:+/ARDQhD0

これで初期の狙い通り単発で出したキャラは全員死んだね!
これからは皆殺しの魔笛って呼んでね><
と思ったら聖母ちゃんと霙ちゃんぶっ殺し損ねてたなあ
二つの話のエピローグでやるか
主人公両名死亡後だからあれかもだけど
391 :老人@葬儀屋 ◆yeTK1cdmjo[sage saga]:2012/02/13(月) 22:43:43.31 ID:mwTkP2fDo

 眼を閉じると思い出すのは息子が生まれた時。
 息子がハイハイを始めた時、立った時、言葉を話した時。
 幼稚園児、おゆうぎ会、運動会、卒園。
 小学生、初めてランドセルを背負った時、百点が取れたと嬉しそうにテストを見せに来た時、いたずらをして怒られた時。
 中学生、隠れてタバコを吸っていた時、呼び名がお父さんから親父に変わった時、初めての受験に戸惑い悩んでいた時、合格を喜んでいた時。
 高校生、部活動に打ち込んでいた時、自分の将来に悩んでいた時、社会を意識した時。
 社会人、働いて金を得ることがわかった時、壁にぶつかった時、紹介したい人がいると彼女を連れて挨拶に来た時。
 夫婦、夫婦喧嘩した時、相手の両親とぎくしゃくした時、子供ができたと電話して泣いた時。
 父親、子育てに右往左往している時、思わず手を上げてしまい悩んだ時。

 ――今もまだ鮮明に思い出せる。

 息子が取り込まれたのは、孫が五歳のクリスマスイブ。
 クリスマスイブを楽しみにしていたのは孫よりも息子だったのかもしれない。
 初めて孫が自分から欲しいとおねだりしたプレゼント。
 張り切ったのだろう。いともたやすく息子は連中の仲間となった。連中に成ってしまった。
 一年に一度訪れるたった一夜のためだけに、息子は赤い服を身に纏い、トナカイの引くそりに乗り、雪振る闇夜を翔る連中に。

 それでもまだ、息子は幸せだったのかもしれない。
 本望だったのかもしれない。
 息子が赤い連中に成るのは一夜限り、たった一晩限りの変身。

 あいつらが現れるまでは。

 子供達にプレゼントを配る連中と、彼らを狩る連中。
 成りたての息子はあっさりと奴らの手に落ち、命乞い虚しく殺されてしまった。

 ただの妬み。
 他人が幸せであることを喜ぶことの出来ない無能の集団。
 恋人同士が仲睦まじく歩くことも、子供が楽しくはしゃぐことも許せない心の狭い連中。
 卑しく無様で下劣な性根しか持ち合わせていないからこそ、誰にも恵まれないことを哀れで惨めな連中はわかっていないのだ。
 友人にも恋人にも家族にも。
 もしも彼らがクリスマスイブを楽しむ人々を笑って見ていられたなら、幸せを配る赤い連中を狩ろうなどという考えは生まれない。

 だから。

 だから、都市伝説という名の人ならざる力を得た。
 嫉妬しか持てない屑を狩るために。
 他人の幸せを自分の不幸せとしか捕らえられない連中を殺すために。

 何が本当の不幸かを思い知らせてやる――ただそれだけのために。

 狂ってはいない。だが、壊れている。
 己の歪みを自覚しつつ、大正生まれの老人は今日もまた爪を研ぐ。
 邪神の闊歩する町――夜刀浦市で。
 彼もまた、邪神と関わっていることを知らぬまま。
392 :老人@葬儀屋 ◆yeTK1cdmjo[sage saga]:2012/02/13(月) 22:47:25.65 ID:mwTkP2fDo
前回のお話
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324651745/499-500

まさかの続きものでした。
これから先は派手なバトルではなく淡々と話を進めていく予定ッス。
書くのが面倒になったら爺さんは老衰で死にます。
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 22:48:38.24 ID:+/ARDQhD0
なんだと……乙でした
さっそくまとめてきます
サンタ狩りがここまで重たい話になると誰が予想しただろう
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 22:50:35.20 ID:+/ARDQhD0
wikiにまとめる時のタイトルどうしますか
395 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/13(月) 22:51:55.53 ID:nWkETk2k0
乙です……あのカメラで魂抜くお爺さんか
さて、この人に取り憑いたニャル様は?
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/13(月) 22:52:24.28 ID:8Wi0hy7I0
続き……だと………!?
思い想い重い重い!あれからこれじゃ精神壊れちゃうぅ!(言い方ヤメレ

>>392
>書くのが面倒になったら爺さんは老衰で死にます。
うぉいwwwwwwwww
397 :老人@葬儀屋 ◆yeTK1cdmjo[sage saga]:2012/02/13(月) 22:57:52.56 ID:mwTkP2fDo
自分でまとめるんで大丈夫ですよー

あまり重たくならないような軽めの復讐物語にしたいのです。
鼻糞をほじくりながら読んでもらえる軽めの爺さんの復讐の物語が理想です。
屁の一発でもこきながら読んでください。
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/13(月) 22:59:14.53 ID:8Wi0hy7I0
>>397
>鼻糞をほじくりながら読んでもらえる軽めの爺さんの復讐の物語が理想です。
なんか混沌としとるぞwwww
399 :老人@葬儀屋 ◆yeTK1cdmjo[sage saga]:2012/02/13(月) 23:01:44.37 ID:mwTkP2fDo
>>398
>なんか混沌としとるぞwwww
それこそがまさに這いよる混沌(キリッ
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/13(月) 23:09:47.46 ID:8Wi0hy7I0
>>399
言うと思ったわ畜生めぃwwwwwww
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/13(月) 23:11:52.48 ID:+/ARDQhD0
予定調和の混沌……か
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 23:32:58.26 ID:srM3B6CDO
今日は雑談スレが賑わってるなあ
作品についてももっとカタラーゼ
403 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/13(月) 23:47:02.27 ID:nWkETk2k0
>鼻糞をほじくりながら読んでもらえる軽めの爺さんの復讐の物語が理想です
ギャグなのか鬱なのか……お爺さんにしてみれば、生きてるだけで間違いなく地獄ですが
404 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/13(月) 23:47:01.96 ID:nWkETk2k0
>鼻糞をほじくりながら読んでもらえる軽めの爺さんの復讐の物語が理想です
ギャグなのか鬱なのか……お爺さんにしてみれば、生きてるだけで間違いなく地獄ですが
405 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/13(月) 23:47:27.24 ID:nWkETk2k0
うわぁ連投wwww申し訳ありません
406 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/14(火) 00:09:29.89 ID:uPvOmpeP0
勝手にあのキャラの攻撃にカッコいい必殺技名つけちゃおうぜタ〜イム(誰得
例えば「花子さん」とかがよくやるトイレの水攻撃を『ヴァッサードラッヘ』とか
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/14(火) 00:11:44.76 ID:T2GpDC79o
さて、とうとうバレンタインデーがやってきたわけですが、今年のバレンタインデーは何人の男性が男を見せてくれるんでしょうか
とりあえず誰か朝比奈夫妻宅に胃腸薬をお届けしてください……
408 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/14(火) 00:21:05.42 ID:0Vve64An0
そうか今日だったか


(ミナワ>じゃじゃーん♪ 私からのバレンタインプレゼントでーす♪
(裂邪>おぉ、今年はチョコレートケーキか、しかもチョココーティングとは珍しい
    これミナワ一人で作ったのか? 大変だったろ
(リム>女性陣総出で取りかかってたバクよ
(ウィル>全く、てぇしたもんでさあ!
(ミナワ>えへへ…有難うございました、シェイドさん、ビオさん♪
(シェイド>何、少シ手ヲ貸シタダケダ
(ビオ>《同ジク、デアリマス》
(裂邪>……女性……陣?
(ナユタ>『真相は闇の中へ…』
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/14(火) 00:21:24.18 ID:Tcnv1n3g0
さあ、今日中に「ダークマタ―事件」をまとめなければ
410 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/14(火) 00:23:30.15 ID:0Vve64An0
>>409
wktkせざるを得ない
411 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/14(火) 03:27:32.63 ID:VowIW6/AO
>>391
葬儀屋さんの人乙ですー
老人の人が回想する息子さんの生涯に泣いた。いやマジで。

>>408
れっきゅん大丈夫かー?
なんかすごい怪しいチョコのような気ががが

>>409
とりあえず何か脱いで待ってます

ノイ「チョコレート作ったよ!みんな食べて♪」
柳「すっごい美味しいね〜♪でも、バレンタインは『好きな人にあげる日』なんだよ」
極「これって…市販の板チョコ溶かして固めただけですね」
リジー「こんな固いチョコをイタル様に食べさせるつもりなのか」
ムーンストラック「……(料理も教えてやらなくては…)」

幻「なんですか?これ」
貴也「義理の『逆チョコ』もありかなーと。あくまで義理の」
幻「メーカーの陰謀に乗せられやがってですよ」
飛縁魔「でもしっかり食べてるのねぇ(ニヨニヨ」
412 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/14(火) 08:10:53.32 ID:7ScXXifQ0
>>411
あぁんノイノイもまほろんもかぁいい♪
だがノイノイ料理出来なかったかwww

> なんかすごい怪しいチョコのような気ががが
(裂邪>味は申し分ない。それどころか今まで食ったことが無いほど美味かった
   しかし………女性陣………?

> とりあえず何か脱いで待ってます
何脱ぐ気だよwwwwww
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/14(火) 10:32:32.63 ID:jb60/a0x0
諸君!
今日はバレンタインデーでにぼしの日でふんどしの日らしいぞ!

つまり、本編ほっぽいてバレンタインネタ書いても許される!!!
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/14(火) 10:47:17.03 ID:VowIW6/AO
>>今日はバレンタインデーでにぼしの日でふんどしの日らしいぞ!
では一つ、にぼしでチョコフォンデュなネタを
ふんどしはどう使えばいいんだ
415 :シャドーマンの ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/14(火) 10:59:06.53 ID:mWR14GCd0
>>414
おにゃのこをふんどし姿にすれば良かろう?
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/14(火) 11:44:34.04 ID:2L0BIARDO
本編にばれんたいんネタを差し込んでも問題なかろう?
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 16:21:41.88 ID:5znSR9DDO
直った?
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)2012/02/15(水) 16:24:40.88 ID:Eom4caDQ0
直った―!
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 16:47:31.19 ID:WRIuDdeDO
直ったか
さて新しいネタ考えないと
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 17:03:55.64 ID:Eom4caDQ0
下げ忘れすみません
深夜にバレンタインネタをこちらに移すべきですかね
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 17:18:03.98 ID:uXX8r+670
>>420
よろしかったら、もうちょっとしたら俺が全部あげときますぜ
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 17:22:55.95 ID:Eom4caDQ0
>>421
本当ですか!すみません、厚かましいようですがよろしくお願い致します
423 :ソニータイマー/3DS[sage]:2012/02/15(水) 17:28:50.20 ID:LF+2Q1r+0
疾風「忌まわしき日は過ぎ去ったか…」
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 17:30:21.96 ID:uXX8r+670
>>422
了解ですの、そしてお気になさらずなの

>>423
そういや昨日は大人しかったな疾風くん達wwwwww
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 17:32:25.19 ID:uXX8r+670
17:40に代理投下開始しますぜー
皆様事故にお気を付け下さいませ♪
426 : ◇MERRY/qJUk(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:40:32.57 ID:uXX8r+670
古いブラウン管テレビが砂嵐を映し出している
と、砂嵐が収まりひとつの番組が映し出された

「TVショッピング『ハッピーアイスクリーム』の時間です」

「今日ご紹介するのはこちら!一見すると何の変哲もないヘラなのですが、それでは早速使ってみましょう!」

「ボールに牛乳を注ぎ、愛情を込めながらこのヘラで牛乳をかき混ぜます。すると……」

「なんと!溶かしたチョコレートへ早変わりしちゃうんです!」

「あとは温度に気をつけながら、型に入れて冷やすも良し、果物にコーティングするも良し」

「そしてこの魔法のヘラがなんと限定10個、1000円ポッキリでのご提供です!」

「このヘラを使って男のハートを射抜いてやりましょう!」

「お電話は0105(83)7564まで!それでは皆さん、『ハッピーアイスクリーム』!!」
427 : ◇MERRY/qJUk(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:41:00.92 ID:uXX8r+670
放送直後
あるマンションの一室

注射男「……牛乳って、元は牛の血液なんだよな」

隙間女「牛乳に限らないけどね。というか、『男は皆殺し』って……」

注射男「男が食べたら鼻血出すんじゃね」

隙間女「あー、そんな都市伝説あったわね」

注射男「『私は幸せを呪う』とか言ってるし、酷いフラれ方でもしたのかこの女」

隙間女「男大嫌いのレズ女だったりして。そんな契約者持ちたくないわー」

注射男「なくもないのが恐ろしい。ん、なんかメリーから電話きた。もしもし」

隙間女「大体さ、こんな怪しい商品買う女なんていないでしょ」

注射男「は?今すぐ牛乳買ってこい?いやお前それは止めたほうが……切れた」

隙間女「都市伝説が買っちゃったよ……完全に引っかかってるね」

注射男「てか契約者持ちなんだから牛乳くらい買ってもらえばいいのに……あ、契約者にチョコあげるからか」

隙間女「恋は盲目とは言うけどさー。恋人が怪しい商品買ってたら引くでしょフツー」

注射男「まあ牛乳くらい買っていってやるか……あと鉄分補給できる食材も」

隙間女「いってらっしゃーい。そろそろチョコケーキできるから早めに帰ってきてね」

了。
428 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:41:43.77 ID:uXX8r+670
【鴉―KARAS― 第十二話「アイをひとひら」】

 第一の誕生は歓喜に包まれていた。
 第二の誕生は悲劇としか言えなかった。

「…………ここは」

 鷲山九郎は目を覚ます。

「おい少年!大丈夫か!」
 
「う……」

「何があったんだ?連絡がつかないから探していたんだぞ!
 怪我はないな?意識は薄いか……」

「あ……」

「おい、九郎くん!起きろ!」

「貴方は……誰ですか?」

 鷲山九郎は死んだ。
 必殺の魔槍を受け、脳髄をまき散らして死んだ筈だった。
 しかし彼は今こうしてここに居る。
 それは何故か?

「記憶を失っているのか……?」

「どういうこと……」

 溶解する肢体。
 驚いて明日は後ろに飛び退く。
 これが彼の生の理由だった。

「なんだこれ……、俺の身体はどうなってんだ?」

 “ショゴス”という都市伝説が存在する。
 非常に高い可塑性と延性を持ち、必要に応じて自在に形態を変化させ、さまざまな器官を発生させることができる。
 自我は非常に希薄な個体が多いが、一部には例外的に脳を発生させて知性と完璧な自我を得る個体が居る。
 セージの母親であったナイアトラップの化身の一体が彼に渡したお守りがまさにそのショゴス、及びその契約書だったのだ。
 彼に投げ捨てられた後、本来の主から下された命令を忠実に守りそのショゴスは九郎を追いかけていた。
 もし彼の命が危険に陥ったり、トトの存在が消えたならば彼女の指示でソレは九郎の肉体を奪い取る予定であった。
 しかし、その主が明日真の手で抹殺された時にソレは九郎の肉体を奪い取るという選択肢を失った。
 結局熱に弱いソレは九郎の放った熱攻撃に巻き込まれて生命の危険を感じ、また彼の生命への強い意志に惹かれて彼の肉体に緊急避難することを選んだのだ。
 元々自我が希薄なショゴスの存在は脳の再生を終えた後、蘇った九郎の自我に完全に吸収され、消滅した。
 そして彼の身体には自我を完全に失ったショゴスとの契約が残ったのだ。
 そう、彼の第三の誕生は自らの意思で選びとったものであった。
429 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:42:13.57 ID:uXX8r+670
「説明は後でするからとにかく病院に行こう
 組織の病院がここからだと近いな……立てるか?」

「はい、大丈夫です」

 こうして九郎は組織の息のかかった病院で検査や治療を受け、数ヶ月の入院が決まる。
 結局一部の記憶と引換に彼は生き残ったのだ。
 そして退院の日。

「なんか入院前からお世話になっていたみたいで……
 それも含めて色々とありがとうございました」

「礼には及ばないよ、俺は正義の味方だからな!」 

「でも奥さんと娘さんをもっと大切にしてあげてくださいね」

「う……今度この街のすぐ近くにあるネズミーランドに行こうかと」

「オススメのアトラクションとか教えてあげましょうか?」

「そうだな、後でメールにして渡してくれると本当に嬉しい」

「じゃあそうしますよ、それじゃあ」

「これから君はどうするんだい?」

「高校卒業したら親父のラーメン屋継ぐ修行を本格的に始める予定です」

「そうか……ならそれまで『組織』で働いてみる気は無いか?
 都市伝説や悪い契約者から普通に暮らす普通の人を守るアルバイト」

「時給幾らですか」

「……能力給」

「時給700円以上なら考えます」

「何基準?」

「親父が俺にくれるラーメン屋のバイト代です」

「…………ならば色よい返事を期待しておこう」

 明日と別れて九郎は自分の働くラーメン屋に向かう。
 今日もいつも通りに店は忙しげだった。
 ただ普段と違うのは見慣れぬバイトの女性が居ること。
430 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:42:54.92 ID:uXX8r+670
「こんにちわ……じゃなくてはじめまして九郎くん」

「あれ?あのどちら様……」

「舞さんって言ってな、新しくバイトに入ったお姉さんだ
 歳も結構近いみたいだから色々教えてやりな」

「親父あんた退院してきた息子を働かす気かよ」

「はん、あったりまえだ。ほらさっさと奥で着替えてこい」

「ったくもう……」

 九郎はそそくさと店の奥に入ってコックコートに着替える。
 着替えを終えて部屋を出るとそこで舞が待っていた。

「九郎くん、今日は何の日だか知ってますか?」

「え?」

「2月14日、バレンタインデーです
 という訳でこれどうぞ」

 舞が九郎にチョコを手渡す。
 
「ありがとうございます」

「味の感想、きかせてくださいね」

「はぁ……」

「ほら九郎!タラタラしてないで出前行ってこい!」

「わかったよ今行く!」

 九郎は岡持ちを両手に店を出て歩き始める。
 冬場は出前が多い。
 彼も自然と忙しくなる。
 彼がバイトから帰れたのは結局夜になってからだった。

「あーあ、明日から学校か……たりいなあ」

 懐に違和感。

「ああ、そういえばチョコもらってたっけか」

 手作りチョコの包を開けて、無造作に口の中に放り込む。
 美味しい。
 それはそれは美味しくて、懐かしい味のチョコだった。
 
「あれ……俺はなんで?」

 涙が溢れる。
 忘れていた大事なことを思い出したような、そんな感覚。
 感覚がするだけだけれども。
 マンションのベルが鳴る。
 涙を拭いてドアを開けるとそこには昼間のバイトさんが居た。
431 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:43:35.93 ID:uXX8r+670
「お引越しの挨拶に伺いました、これお菓子ですので……あ!」

「あ、名前はなんでしたっけ?」

「私はマイと言います、貴方は確か……」

「俺は……九郎、鷲山九郎」

 綺麗で、どこか懐かしいお姉さん。
 朧気な記憶の中の母親に似ているような。
 それとも朧気な記憶の中の……まあ良いや。

「あの……」

「なんですか?」

「夕飯作りすぎちゃったので良かったら少し食べていただけますか?」

「はい、喜んで。丁度お腹へってたんですよ
 そういえばマイさんって……」

「とりあえず」

「え?」

「食べてからってことでどうでしょう?
 これでも自信があるんですよ、ラーメンとか」

 ここは千葉県夜刀浦市。
 人口は60万人、海に面した土地で名門飯綱大学を抱えるベッドタウン。
 特産品は佃煮、ピーナッツ、等々。
 俺の生まれた町で、生きていく町だ。

【鴉―KARAS― 第十二話「アイをひとひら」 おしまい】
432 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:44:10.97 ID:uXX8r+670
【陛下と僕と獣の数字 第15話】

 炎の夢。
 全身を焼き尽くすような熱。
 終わること無い地獄の中に意識が溶けてゆく。

「さっさと起きろ!」

 そんな悪夢から目覚める為の一発はよりにもよってビンタだった。

「へぶっ!」

 慌てて目を覚ますとそこにはクラウディアが居た。

「な、なんでお前ここに居るんだよ!」

「ああ、お前のお祖父様に入れてもらったぞ
 ほら、今日は国民への演説なのだから貴様はしっかり私の後ろで控えていろ!
 なんせ皇帝として最初の挨拶だからな、何かミスがあってはいかん
 お前も私の供回りとしてもう少しシッカリとだなあ……」

「分かってる、分かってるから」

 うんざりだという雰囲気で返事をするとクラウディアが心配そうな目でこっちを見る。
 
「セージ……もしかして私のことが嫌いになったか?」

「そんな訳無いだろう、君は僕が守るよ」

「ならば良いのだ、さあ急いで着替えをしてこい
 早くしないと間に合わんぞ?
 それでは外で待っているからな」

「解ったよ!」

 急いでベッドから出て着替えてから祖父に朝の挨拶に向かう。

「おはようございますお祖父様」

「おや、休日なのにこんな時間に起きたのかセージ
 朝食は作らせているから早く食べなさい」

「それが今日はクラウディアについていかなくてはならなくて朝食は食べる時間が……」

「はっはっは、それなら寝坊だなお前は
 お前のお母さんそっくりだよ」

「あはは……それじゃあ行ってきます!」

 家を出ると車、豪華な車。
 運転手さんが直立不動の姿勢で待っていた。
 どうにもこの生活にはまだ慣れない。

「ほらセージ、ぼさっとしないで早くついてまいれ!」

 ボディーガードと思しき背の高い男たちに囲まれてクラウディアが手招きする。
 本当に、この生活には慣れない。
 宮殿の前には取材陣がすでにスタンバイしていたが僕達はこっそりと裏口から入る。
 諸注意をあの伯爵様から受けてから陛下が宮殿の正門に現れてマイクの前に立つ。
 僕はまあ添え物なので後ろで行儀よくしているのがお仕事だ。
 コレも結構簡単な仕事じゃないんだぜ?
433 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:44:47.47 ID:uXX8r+670
「皆様、遠路はるばるお越し頂き感謝致します
 それではこれより……」

 司会進行役の貴族のお兄さんが何やら口上を述べている。
 これからクラウディアの演説だ。
 さて、それではしばらく暇なので僕が何故こうしてクラウディアの祖国で、しかも貴族の家で暮らしちゃってるかについて思い出しながら時間を潰すことにしよう。
 まず、信じられないことに僕は一度死んだ。
 おぼろげにしか覚えていないのだが一度僕は爆殺されたっぽいのだ。
 しかもあのサンジェルマンとかいう奴に。
 が、驚くべきことに爆死直後に彼自身がそれを修繕、蘇生させてしまったらしい。
 でもそれからが大変だった。
 およそ半年ほどは意識不明である。
 ぶっちゃけ起きるか心配だったと治療したサンジェルマン本人が言っていた。
 一発ぶん殴っても許される気がしたがそれは流石にやめておくことにした。
 怖いし。
 で、目を覚ますと陛下と見知らぬおじいちゃんが居た。
 なんでもそのおじいちゃんが僕の母親の父親だそうで僕を引き取るつもりだと言ったのだ。
 いや正直絶望した。
 両親も兄も目が覚めたら死んでいたのだから。
 詳細は実はあまりしっかり聞いていない。
 クラウディアがあんな状況になっていた以上、僕が意識を失っている間に彼女が……ということも考えられるし。
 正直怖くて聞けない。
 クラウディアは僕が眠っていた間に全会一致で皇帝への即位が決定していたらしい。
 僕の祖父を筆頭にかなりの貴族が彼女の持つ獣の数字を理由に強硬に反対していたのだが
 それもサンジェルマンが僕を日本から連れ戻すことを引き換えに祖父に首を縦に振らせたのだとか。
 あ、演説終わった。
 はい拍手拍手。
 陛下の後から行儀よく退出。

「…………どうだった」

 部屋に戻った後、そう尋ねられた。
 陛下ドヤ顔可愛いです。

「改めて私のカリスマを実感したであろう
 しかしあれだぞ?かしこまる必要は無いからな?
 なんせお前は私にとって師であり友であり愛すべき男なのだから私の側に居て堂々と振舞っておれば良いのだ」

「陛下、ドヤ顔可愛いです」

「……ん?」

「ドヤ顔可愛いです!」

 日本語で言えば周りの奴にもわかるまい。
 はーっはっはっは!
 あ、やーべサンジェルマン見てるよ。
 こっち見てるよ。
 あとで怒られるなあこれ。
434 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:45:14.74 ID:uXX8r+670
「可愛いだと、まったく照れるではないか
 ……じゃなくてまともな感想は?」

「いやあそこまで政治的な発言をしてよかったのかなあと」

 ここからはこちらの国の言葉で。

「なんだちゃんと聞いておったのか
 それならば相談役の者に許可を得ておる
 これからは私が皆の先頭に立って父上の遺したこの国をより良いものにしていかねばならんのでな
 ここらで一発ドーンとやれと言われたのだ」

「成程、差し出がましい真似でございました」

「かまわん、日本で生まれ育ったお前としては気になるのも無理からぬこと
 さて、これから公務があるのだがその前にこれだ」

「これは……」

 可愛らしい包装用紙で包まれた(恐らく)手作りのチョコだ。

「日本の習慣に合わせてみた、とりあえず食べてみよ」

 包を丁寧に開けてありがたく戴く。

「どうだ?」

 まずい。

「美味しいよ」

「……そうか、以前なら料理も自在だったのだがなあ
 少々不便な体になってしまったな」

 あ、心読まれてたっぽい。
 なんでこの国の人間はナチュラルに読心術を使えるのか。

「そんなことないよ、もうあの都市伝説に縛られる必要はないんだ
 お前の人生はやっと始まったんだぜクラウディア」

「ふむ、それもそうか
 セージはありがたい事を言ってくれる」

 あの時、僕の爆発に巻き込まれたクラウディアも死んだ。
 だがそれこそがあのふざけた伯爵の狙いだったらしい。
 一度死んで肉体を破壊し、別の肉体で蘇生させることにより獣の数字の呪いを解こうとしたのだそうだ。
 結果としてそれは成功。
 クラウディアも今はこうして普通の女の子として生活している。
 僕の爆死も無駄ではなかったというわけだ。
 ……マジ覚えてろ。
435 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:45:51.09 ID:uXX8r+670
「ああそうだ、クラウディアこれ」

「なんだこれは?」

「それは後で開けてくれ、俺もイタリアの習慣に合わせてみた」

「うむ、楽しみにしておこう」

 そう言ってクラウディアは部屋を出ていった。
 僕一人になった部屋にノックの音が響く。

「セージ君、居ますか?」

「はい」

 ドアを開けてあのサンジェルマン伯爵が入ってくる。

「いや……その節は本当に申し訳ありませんでした」

 深々と頭を下げるサンジェルマン伯爵。

「あはは……結果オーライってことでどうでしょうか」

「いえ本当に許されることではないですよ」

「でも国のために迷いなくやったんでしょう?」

「ええ、貴方を爆弾として使うのは第二案だったのですがほら
 あの辻斬り騒ぎと陛下の暴走が重なりましてね……あれしか手は無かった」

「僕の両親や兄貴は……」

「…………」

「いや、聞きませんよ。聞かない方が良い気がする
 もう少し僕が大人になってから全部聞かせてください」

「分かりました……ところで」

「どうしたんです?」

「いえ、あの計画にはね。陛下を人間らしい人間に少しでも近づけようという私の思惑もあったんですよ」

「え?」

「彼女は実の両親の顔も見ずに、自らに傅く人、自らを恐れる人だけに囲まれて育ってきた
 だからか少し人間の愛情に疎くてですね
 それをもしかしたら貴方が教えてくれるかもしれないと最初から期待してたんですよ」

「調子良い事言うんですね」
436 :緋の魔笛 ◇2PnxfuTa8.(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:46:31.71 ID:uXX8r+670
「ええ、だって世の中上手く行った時のことを考えた方が楽しいじゃないですか
 実際、私の考える中で二番目くらいに上手く行った結末で私は満足してますよ
 一番は貴方のご家族が健在でこの状況に至ることでしたが……」

「まさに住する所無くして而も其の心を生ずべし」

「え?」

「何か一つのことにいつまでも心を悩ますから苦悩が生まれる
 文句ひとつとっても言おうか言うまいか悩むからそこから苦が生じます
 故に心を一つのところに停滞しない
 あるがままに目の前のことに応対して精一杯生きていけばいいじゃないですか
 僕は陛下と出会う前も、出会ってからも、自らのやれることに精一杯取り組みました
 その結果がこれならば僕に文句はありません」

「……仏の教えですか」

「不死者にはさぞや耳が痛いでしょうね
 その精一杯に区切りがないのですから」

 軽く笑ってみせる。
 サンジェルマンの顔がひきつる。

「やれやれ、困った御人だ」

 振り返る彼の顔が心なしか嬉しそうだったのはきっと気のせいではない。
 彼が去っていったドアの隙間から笑顔で陛下が駆けてくるのが見えた。
 
【陛下と僕と獣の数字 第15話 おしまい】
437 :バレンタインに胃が痛い黒服は甘いものがお好き? ◇12zUSOBYLQ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:47:20.12 ID:uXX8r+670
 2月14日。晴れ。
 平凡な冬の一日になるはずだったその日は、煮干しのチョコ掛けなどという、あまり食べたくないお茶請けと共にぶち壊された。
「ゆ…紫ちゃん、なにこれ」
 いちおう「組織」のо(オウ)-No.99として働いている通称「ウラシマ」と呼ばれている僕。
 年齢不詳独身男の僕としては、なるべく女性の出してくれるものはありがたく食べ、
 ポジティブな感想のひとつも述べたいけれど、果たしてこれはどんな感想を言えばいいんだろう。
「えっと、あの、すみません。今日は…」
 普段からおどおどしている紫ちゃんが、いつにも増して言い辛そうにしている。
「今日はバレンタインでしょーが」
 なにやらひらひらとピンク色の布切れを振り回しながら現れたのは、紫ちゃんと双子の緋色ちゃん。
 紫ちゃんに勝るとも劣らないヘタr…いやいや、繊細な子なんだけれど、日頃はずうz…
 勝ち気な風を装っているのは、自分は紫ちゃんを守るお姉さんだと思っているから。
「バレンタインで、おまけに、『にぼしの日』なんだそうです…」
 それでチョコ掛けの煮干しか。納得…できない。
「これ、美味しいと思う?」
 その時の僕の表情は、きっとすごーく困った眉毛犬のような顔だったに違いない。
「あの…正直、微妙、でした」
「死ぬほどマズいというインパクトもなし、かといって美味しいとはとてもね」
 なるほど、まさに微妙。でも食べられないというわけでもないのか。
「あの、これ…о(オウ)-No.3のご命令で、消費ノルマがあるんです。手作り、なんだとかで」
 ああ、またあの人か。
 甘党なのは良いけど、極々たまに何処で見たのか、おかしな食べ物を欲しがるから困りものだ。
 おまけに周りにまで食べさせたがる。自分の奇しょ…お菓子ブログにうpするだけにしてくれよ。
 そうしたらよくやるよプププ程度で生温かく見守れるのに。ああ、仕事はそれなりに出来る人なのになあ。
 緋色ちゃんと紫ちゃんしかいないのをいいことに、心の声を駄々漏らしにしながら
 甘ったるくぱりぱりとした、磯の香り豊かなまさに味のカオスと言うべきそれをせっせとコーヒーで流し込む。
「食べ終わったらこれだってー」
 よく見ると、緋色ちゃんが振り回している布切れは…
「…今日は『ふんどしの日』でも、あるって」
「今日は一日、皆、これをアンダーウェアにして、仕事を、って」
438 :バレンタインに胃が痛い黒服は甘いものがお好き? ◇12zUSOBYLQ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:47:59.56 ID:uXX8r+670
 そこまで言うと、紫ちゃんは顔を真っ赤にして半泣きでへたりこんでしまった。
「もしかして…緋色ちゃんも?」
「全員ってお達しだから」
 不機嫌そうに頷く緋色ちゃん。
 あんの似非ロリがあああ!うちの部隊を女性露出狂の集団にするつもりか!
 僕は足音高く部屋を出ると、元凶であるところの上司の私室のドアをノックした。

「うーん。どうぞー」
 ちょっと気怠そうなところを見ると、昼寝でもしていたのだろう。この人は働いていない時は、寝るか食べるか、
 私室で無駄にひとりファッションショーに勤しむ以外のことをしているのを見たことがない。
「…ああ、2月14日の記念日コンプリート企画について?何か文句でもあるのぉ?」
 大ありだ。男性ならともかく、古来から女性がふんどしを付ける習慣はない。
「男性のみふんどしが不公平だという輩がいるのよねぇ」
 なら公平を期すために女性は古来着物の下は何も付けないのだからノーパnあばばばば、こんな事を考えるのは僕じゃなくて悪魔の囁きに違いない!
 いやそうではなくてスカートスタイルの女性に対して酷いセクハラ行為であると、部隊のモラルのために熱心この上ない弁論を展開する僕。
 口先の魔術師よ、僕に固有結界を!
「ウラシマ、ちょっとちょっと」
 僕の訴えを中断させると、彼女は着ている部屋着っぽい黒い薄物のドレスを遠慮なしにめくりあげ、白いお腹が露わになる。
「わあぁぁぁ!」
 あいにくロリコンではないのでこの人のスカートの中なんか興味ない
 てか酷い逆セクハラどころかこんな光景見られたら僕のо(オウ)-No.内での評判とか世間体とか
「よく見なさいよ、このおバカさんが!」
 …おそるおそる彼女を見ると、ふんどしの替わりにあれだ、いわゆる提灯ブルマの可愛いやつ。白くてレースたっぷりの。
「同じ女として、そこに考えが及ばないわけがないでしょーが」
 ふんどしと一緒に、女性メンバー全員にアンダースコートとして配りましたーと相変わらずかったるそうに言いやがりました。
「ご、ごめんなさい、ウラシマさん、誤解、させちゃって」
「やっぱりその…ブルマで見えないってわかってても何となく恥ずかしいし、スースーすんのよね」
 追っかけてきたらしく、背後から声を掛けてきたのは緋色ちゃんと紫ちゃん。
 恥ずかしそうだったり、なんか居心地悪そうだったのはそのせいか。
「…で?他に言いたいことは?」
「…いえ、特に」
439 :バレンタインに胃が痛い黒服は甘いものがお好き? ◇12zUSOBYLQ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:48:32.63 ID:uXX8r+670
 どうしてふんどしにそんなに拘ったのかはともかく、煮干しチョコはもう食べたくないと言うことと、
 そんな予算と暇があるなら備品のグレードアップと仕事の効率化に使ってくれと破れた八つ橋に包んで言ってみた。
 似非ロリ上司答えて曰く
「今日のイベントの予算は、レクリエーション費から出てますが何か?」

 取りあえず、後は平穏無事に今日という日が終わるのを待つだけには、一応なった。
「ウラシマさん…これ」
 デスクワークの合間に置かれた、ホットチョコレートの入ったマグカップ。
「それ飲んだら、おやつはチョコフォンデュだから」
 煮干しは無しでねー、と緋色ちゃん。
 今日はどっと疲れたから、甘いもの尽くしはいいかもなあ、と書類にサインを書き込みながら、ホットチョコレートをもう一口すすった。
440 :作者コメント ◇12zUSOBYLQ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:49:26.11 ID:uXX8r+670
とりあえず投下完了ですの
勢いだけで書いたので色々とアレだけど反省も後悔もしてねーあるよ
441 :外伝:紫亜とチョコとバレンタイン ◇w.qJO3g/Mo(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:50:03.53 ID:uXX8r+670
―――バレンタインデーとは何か。
確か小学生位の頃、親父に聞いた事がある。
彼は長い沈黙の後に一言「……女共が、自分の感情を素直に表現する日だ」とだけ言い、それきり黙りこんでしまった。

今ならわかる。何故あの時の親父が、真っ青な顔をして汗水を滝のように流していたか。
バレンタインデーとは、どこぞの企業による販売政策でも、とある一人の司教の命日でも無い。
あれは―――!


《2010年2月14日・出井&紫亜、高校1年》
出井サイド

「あ、有間君……こ、kkkこれ!私の、気持ち……です……!」

「…………うぇい?」

停止する俺の脳内。一気にざわめき出すクラス内。
中学時代の悪友は皆「b!」「よく頑張ったぞ古田!」「出井の奴マジもげろ」などとささやきあっており、
高校から知り合った連中は「古田さん……orz」「マジかよ、俺狙ってたのに」「紫亜たんハァハァ」と……待て最後の奴、机の下のお前だよ。
それはそうと……あの紫亜が俺に、チョコを……!?

初めて会った時から、どこかほっとけない雰囲気の娘だった。
その後もプラモの話や互いの家庭状況など、あいつの事を知っていく内に
その存在がだんだん俺の中で大きくなっていくのを感じていた。
と言っても俺自身、意中の女子から好意を向けられるとは思ってなかったし
紫亜の性格からしてまさか、HR終了と同時にこんな行動に出るとは思いもしなかった。

「…………開けてみても、いいか?」

「ふぇ!?……ど、どうぞ……///」

包装紙を一枚ずつめくる度に、赤みを増していく紫亜の顔。ちくしょう、可愛い。
そして、固唾をのんで見守るギャラリー。おい、部活は良いのかよ。特に運動部。
やがて現れたそれは、お世辞にも綺麗な形とは言えないけど、一目で手作りとわかるチョコレートだった。

「あの……初めて作ったので、あんまり美味しくないかもしれないんですけど……」

そう言った紫亜は一度大きく息を吸って、

「で、でも私、一生懸命に作ったので!だから……私の気持ち……はぅぅ」

…………ああ、駄目だ。今の仕草で完璧に惚れたわ、俺。
周囲から男共の断末魔と、女共の黄色い声が聞こえるが、その時の俺にはもう紫亜しか映って無かった。
「(これを食べきったら、この場で告白しよう)」そんな馬鹿な事まで考えていたほどだ。

「じゃあ……頂きます」

「……!///」

ああ、一生忘れるものか。あのとき感じた味は間違いなく、紫亜の純粋な―――


ジャクッ


「……ダーク、マター……ガハッ」ドターン!

「……え?…………あ、有間君ー!?」


―――純粋な、殺意だった。
442 :外伝:紫亜とチョコとバレンタイン ◇w.qJO3g/Mo(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:50:37.61 ID:uXX8r+670
紫亜サイド

「あ、有間君……こ、kkkこれ!私の、気持ち……です……!」

「…………うぇい?」

ポカーンとした表情の有間君。無防備な表情にも、思わずドキドキしてしまう。
周りがざわついてきたけれど、あの時の私には一切の余裕が無かった。

初めて会った時から、私は有間君に惹かれていたんだろう。
プラモの上手いバリ取りの方法を教えてくれたり、お母さんが居ない日にはご飯を作りに来てくれたり、
次第に彼の存在がどんどん私の中で大きくなっていくのを感じていた。
もっとも、彼の中ではまだ私は『仲のいい女友達』程度だろう。
だからHRが終わって先生が教室を出た瞬間に……思い切って、勝負をかけてみる事にした。

「…………開けてみても、いいか?」

「ふぇ!?……ど、どうぞ……///」

考え事をしている間に、有間君が包装紙をめくっていく。いつもと違う真剣な表情に、鼓動が速くなるのを感じた。
さっきから、顔が凄く熱い。今頃私の顔はリンゴのように、真っ赤になっているんだろう。

「あの……初めて作ったので、あんまり美味しくないかもしれないんですけど……」

でも……!

「で、でも私、一生懸命に作ったので!だから……私の気持ち……はぅぅ」

駄目……もうまともに顔も見れない。
でも、今から思えばあの時の私は、相当舞い上がっていたんだろう。
「(有間君が食べきったら、この場で告白しよう)」そんな馬鹿な事まで考えていたほどに。

「じゃあ……頂きます」

「……!///」

ああ、一生忘れない。チョコを食べた彼の表情に浮かんでいたのは、紛れもなく―――


ジャクッ


「……ダーク、マター……ガハッ」ドターン!

「……え?…………あ、有間君ー!?」


―――紛れもなく、死相でした。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

有間出井:何らかの調味料により、胃の粘膜にダメージ。一週間の間、ベッドから離れられない状態に。
     また今回の事故でバレンタインを「女の子が自身の秘めた感情を男子にぶつける日」と曲解。
     紫亜の好意を「自分の勘違い」と思い込み、何か彼女に悪い事をしたのかと寝込んでる間中考え続ける。
古田紫亜:突然倒れた出井に驚くが、その後自らも学校を休み出井の世話をする。
     しかし最後まで自身のチョコが原因だとは気付いていなかった。
     クラスメートの間で「通い妻」と呼ばれ、復帰後の出井はしばらく嫉妬の視線に晒される事に。
殺人鬼: 二年前から紫亜をスト―キング中。惚れた弱みから手を出され無かったのが幸いだった。
443 :外伝:紫亜とチョコとバレンタイン ◇w.qJO3g/Mo(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:51:07.85 ID:uXX8r+670
(おまけ・2012年のバレンタイン)

「はい、有間君!ハッピー・バレンタインです!」

「ありがとう、紫亜……(ああ、もうそんな季節か……今度は何したんだろう、俺)」


パキッ


「ど……どうですか?今回は純粋に、チョコ系だけを入れてみたんですけど……」

「う、美味いぞ……(あっまぁぁぁぁい!?何だこれ、去年よりはマシだが、胸が焼ける……!)」

「よかった……実は自分でも自身が無かったんですが、試食してくれた殺人鬼さんにも『おいしい』って言ってもらえたんです!」

「(……多分紫亜の前だから『美味い』って言ったんだろうな……床を転げまわるあいつの姿が目に浮かぶようだ)」

「それでですね、ほら、最近知り合いが一気に増えたじゃないですか」

「…………紫亜サン?マサカトハ思イマスガ、コレヲ…………」


「はい!お世話になってる組織の大尉さんやローゼさん達、それから黄昏先輩や超先輩たちにも《義理チョコ》として、送っておきました!」

「…………oh…………」

(おまけ:終)
444 :外伝:紫亜とチョコとバレンタイン ◇w.qJO3g/Mo(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:51:33.99 ID:uXX8r+670
(おまけA・被害一例)
―――バターン!

(ο-No.61>大変です、ゼロり………ο-No.0!
(ο-No.0>〔今聞こえかけた単語はあえて聞き流しましょう。何事ですか?〕
(ο-No.61>はい!実はゼロりん、ο-No.0の命でR-No.の偵察に向かっていたNo.2についてですが……
(ο-No.0>〔今はっきりゼロりんと言いましたね……それで、彼女が何か?まさかまた、食料庫を漁って捕まったとか〕
(ο-No.61>いえ、それが……彼女を知る私自身、未だに信じられないのですが
(ο-No.0>〔はっきり言って下さい。彼女が、どうしたと言うのですか〕

(ο-No.61>そ、それが……向こうで振る舞われたチョコを食べた後、軽い胸焼けを起こしたとの事です
(ο-No.0>…………はい?
(ο-No.61>現在R-No.5:レジ―ヌ殿が看病しておられるとの事ですが、うわ言で彼女やοNo.0、いえゼロりんの名前を
(ο-No.0>〔いえいえいえ、ちょっと待って下さい。あのつーちゃんが?チョコ程度で胸焼け?後言い直さなくて良かったでしょう!?〕
(ο-No.61>事実をお受入れ下さい、ゼロりん……彼女は現在、集中治療室にて体内の成分分析を行っております
(ο-No.0>〔【スター・ゼリー】と契約し、能力を異常拡大させた彼女を落とすとは……そのチョコ、ただのチョコではありませんね〕
(ο-No.0>〔興味が湧いてきました……そのチョコに含まれる成分にも、普段の私がどんな呼ばれ方をされているかにも〕

(ο-No.61>失礼ながら……R-No.の誰かに仕組まれた可能性は?
(ο-No.0>〔『彼女』がこんな手を使うとは思いません……外部犯の線を重点的に調べて下さい〕
(ο-No.61>ハッ!(よっしゃあ、ゼロりんの生ボイスゲット!後で自慢してやろうっと)

今度こそ終わり
445 :愛妹みぃ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:52:13.65 ID:uXX8r+670
「……っしゃあ、今日もバッチシだぜ!」

鏡の前に立ち、ワックスを用いて前髪を高くし綺麗に整えているのは一人の少年
ボタンを全て開いた学ラン、腰下まで下ろしたダボダボのズボン、そして頭はリーゼント
どう見ても生まれてくる時代を間違えたのであろう彼の名は、妹尾 賢志(セノオ ケンジ)
何処でどうしてこうなったのか分からないが、まだ中学1年生である

「よぅし、今日もつまんねー授業受けに行ってやるかぁ!」
「ぁぅ……お、お早う……」
「あ、ミイ、起こしちまったか、悪ぃ」

『ミイ』と呼ばれたのは、ネコの絵が描かれた可愛らしいパジャマを着たセミショートヘアの少女
賢志の妹、妹尾 魅衣(セノオ ミイ)。小学4年生
2人の両親は幼い頃に原因不明の死を遂げており、今この家には兄妹の2人で暮らしている
意外にも、家事全般をこなしているのは賢志の方だ

「ぅ、ううん、目覚ましで、起きたから…」
「そっか。兄ちゃんはもう学校行くからな
 朝飯は作ってあるけど、冷えてたら温めて食えよ。寒いから身体も温めねぇとな
 あと、着替えは窓の近くに置いてっからな」
「うん、ぁ、有難う」
「おう! じゃ、行ってきます!」
「ぁ、えっと、おにい―――」
「ん?」
「っぃぅ………あ、っと…いって、らっしゃい」
「あぁ、お前も元気に学校行けよな!」

ぽんぽん、と魅衣の頭を撫で、賢志は鞄を肩にかけ、勢い良く外へと飛び出した
家の中には、嵐が過ぎ去ったかのような静寂だけが残る
はふ、と溜息を吐くと、魅衣は寂しげに冷蔵庫を開けて、一番上の段に隠すように置いてあるものを取り出した
可愛いリボンが装飾された、ハート型の包み―――今日が2月14日だと考えれば、中身は容易に推測できる

「…渡し損ねちゃった……放課後には、絶対渡さなきゃ………」

また、彼女は大きく溜息を吐く
首から提げられたペンダントの紅い石が、きらりと美しく、妖しく輝いた
446 :愛妹みぃ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:52:43.16 ID:uXX8r+670
―――――――――――――――――



――――――――――



――――



――





放課後

「っしゃあ今日の授業終わったぁ!! 俺は帰るぞ!!」

鞄を引っ提げ、賢志は勢い良く教室を飛び出そうとした
生徒が掃除の準備に取り掛かっている所だった

「お、おい妹尾! お前今日掃除当番だろ――――」
「あぁ!? ぁんで俺が自分のでもねぇ部屋の掃除しなきゃなんねぇんだよぉ!!」

怒号
一瞬にして周囲の空気が張り詰める
妹である魅衣には優しく接している彼だが、他人に対してはいつもこの調子だ
両親を失ってからというもの、魅衣が頼れる家族は兄の賢志ただ一人
それを彼も自覚しているし、彼女の為に精一杯の事をしたいと、両親がいなくなった当時からずっと考えていた
故に、今日も早く帰って夕飯の支度や掃除、洗濯を済ませようという魂胆なのだが、
如何せんこの態度、誰も理解してくれる筈も無く
そもそもこうなってしまったのは小学3年生の時であり、
両親がいない事を理由に魅衣が虐められていたのを暴力で解決したのが発端だった
暴力で妹が守れるように、ではなく、暴力を振るわずとも妹を守れるように
そんな切実な彼の思いを知る者は、誰もいない

「うるさぁい!! さっさと箒持って掃除するー!!」

賢志に勝るとも劣らない怒号が響く
きっ、と賢志の睨む先は、箒を片手に仁王立ちする、ショートヘアの小柄な少女
彼はハァ、と溜息を吐きながら、つかつかと少女に歩み寄る

「またてめぇか、いつもいつも何なんだ、あぁ!?」
「いつもいつもはそっちでしょ! 今日こそ掃除して帰って貰うからね!」
「余計なお世話だ、このアマぁ!!」

拳を振りかぶってぶつけようとする
しかし少女は箒の柄で見事に防いでみせる
今度は膝蹴り、それも箒で受け止められてしまう
そして彼女の反撃、柄の先端で腹を突かれ、前に屈んだところで胸倉を掴まれた

「ぐえっ……き、今日のところは勘弁してやるぜ」
「どっちの台詞よ、負けたのはあんたでしょ、カッコ悪っ!」
「てめぇの強さが異常なんだよ………あ、神崎先輩」
「えっ、やっ、にぃにぃ、これは、違っ、その………」
「じゃあな麻夜! 今度はぜってぇ負けねぇ!!」
「あ、こら賢志ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

麻夜と呼ばれた少女の叫びを背に、
賢志は廊下に集められたゴミを散らしてしまう程に猛ダッシュで駆け抜けた

「やべぇ、無駄な時間使っちまった、晩飯間に合うかな…!?」
「あ、妹尾君、これ受け取って―――――――」
「悪ぃ!また今度!」

女子生徒の声にも耳を貸さず、とにかく彼は走り抜ける
靴を履いて下駄箱を飛び出し、校門もくぐらず塀をよじ登って近道する
あれほどぶかぶかのズボンを穿いていてよく転倒しないものである
447 :愛妹みぃ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:53:29.61 ID:uXX8r+670
「待ってろ魅衣! 今兄ちゃんが美味い飯作ってやるからな――――」
「きゃあああああああああああああああ!!!」

女の子の叫ぶ声
その声色に聞き覚えのあった賢志は、大急ぎで声のした方へ向かった
辿り着いた先で見た光景は、尻餅をついて後退りする少女と、それに歩み寄るサングラスをかけた黒スーツの男

「魅衣!!」

賢志は少女――魅衣の下に駆け寄り、男の前に立ち塞がった

「お、お兄ちゃん……!」
「おいてめぇ! 俺の妹に何してやがった!?」
「……おや、お兄様でしたか。いやこれは失敬
 そちらのお嬢様がこちらの言う通りにして下さらないのでね」
「言う通りだぁ?」
「……「賢者の石」を…渡せ、って……」

か細い声で魅衣は胸のペンダントを握りしめながら言う
聞き取れはしたが、何の事か分からないのだろう、賢志は首をかしげた
それを見て苦笑しながら、黒服の男が語り始めた

「そのお嬢様が首に提げている紅い石のことですよ
 それには卑金属を貴金属に変えたり、人間を不老不死にさせたりなど、まさに夢のような力が秘められているのです
 我々「組織」にはそれが必要なのですが、何度言っても聞いて下さらなくてね…」
「ったりめーだ! んな訳分かんねぇ事喋る素性の分からねぇような野郎に、親父とお袋の形見が渡せるか!!」

拳を握りしめて怒鳴る賢志
その彼の態度に臆する事無く、それどころか、ふふっ、と男は笑った

「…何がおかしいんだ?」
「いや、ね? 貴方がたのご両親も強情な方でして……流石は親子、と言ったところでしょうか」
「………………ぇ?」

小さな、小さな驚きの声が、はっきりと聞こえた

「聞こえませんでしたか? 貴方がたのご両親はですね」
「やめろ」
「とても強情な方々でして、我々が忠告しても「賢者の石」を差し出しませんでした。そこで」
「やめろ」
「ずたずたに引き裂いて差し上げましたよ。私の、この手でね」
「やめろっつってんだろぉ!!」

握りしめた拳が、男の顔目掛けて飛んでゆく
だがその拳は盛大に空振った

「っ消えた……!?」
「ここですよ、ここ」
「――――――――――――ッ!?」
448 :愛妹みぃ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:54:01.41 ID:uXX8r+670
直後、彼は己の目を疑った
さっきまで自分の眼前に立っていた男が、今は頭上、つまり空にいる
それも、両手を蝙蝠のような翼に変え、大きく羽ばたかせていたのだ

「……は?」
「ふふっふふっふふ……「ジーナ・フォイロ」という都市伝説を御存知でしょうか?
 かつて私はあれと契約していましてね……云わば『蝙蝠男』といったところですね」
「……都市伝説?契約?」

聞いた事もないワードを反芻しながらも、
彼の脳は警鐘を、心臓の鼓動として鳴らし続けている

「くそっ……逃げろ、魅衣!」
「で、でも、お兄ちゃ」
「良いから早く!!」
「っ………ぅん」

彼だって分かっている
この状況で、たった一人の肉親を置いて逃げる事など、出来る訳が無い
彼自身、魅衣を一人にさせることは自分が死ぬよりも辛い事だと思っていた
でも今は、妹に何とかして生き残って欲しいと願った
自分も必ず生きて帰ると誓った
魅衣は立ち上がり、涙を拭って兄を背にゆっくりと走り出した

「おやおや、逃がしはしませんよ?」

サングラスの奥が一瞬不気味に光ったかと思えば、
この場から離れようとしていた魅衣が突然、苦しみ始めた

「ッ!? ど、どうした魅衣!?」
「っぁ………く……苦し………」
「「ジーナ・フォイロ」の能力です……本当はもっと便利な能力があるらしいのですが、私とは合わなかったようで
 では、そろそろ頂くとしましょうか」

男の足が、蝙蝠のそれに変化し、左右それぞれ3本の鋭い爪が伸びる
爪は少女に狙いを定め、素早く襲いかかった
鮮血が、ばっと派手に咲き乱れる

「………む?」
「い、痛つつ……」

男の爪が捕らえたのは、賢志の右腕だった
さらに賢志は残った左手で蝙蝠の脚をがっちりと掴んだ

「へ、へへ……つ、捕まえたぜ………!」
「…馬鹿なお方だ」

ぐしゃ、とそれは簡単に握り潰され、ぼとぼと、びちゃびちゃ、と音を立てて落ちてゆく
声にならない声が、住宅街に響いた

「――――――――――――――――!!!」
「右腕一つ捨ててまで、それを渡さないつもりですか?」
「お……兄……ちゃ…………」

苦しさに耐えきれず、魅衣の身体は前のめりに崩れ落ちた
倒れた衝撃で、ペンダントから紅い石が外れ、ころころと転がってゆく
449 :愛妹みぃ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:54:39.63 ID:uXX8r+670
「ふぅ、やっと任務達成ですか……手古摺らせてくれましたね
 後でじっくりと料理して差し上げますから楽しみにしていて下さい」

にやりと笑みを浮かべ、男は爪を揃えて小さな石を掴み取ろうとした――――が、
その寸前に、石は賢志の手で拾われ、男の下から離れてゆく
右肩から血を噴き出し、意識も朦朧とする中、彼は石を持って尚も立っていた

「…何処まで邪魔をする気ですか? そんな身体になって、私に勝とうとでもいうのですか?」
「てめぇにこの石はやらねぇ。魅衣も殺させねぇ……俺も死なねぇ!!」
「はぁ、血が足りなくなって頭がどうにかなったようですね…可哀想に
 大人しくしていればすぐに楽にしてあげますよ―――」
「おい、てめぇさっき都市伝説がどうこうっつってたよな? 契約とか、能力とか
 てめぇが欲しがってるこの賢者の何とかってのも都市伝説なんだろ?」

賢志が石をちらつかせる
妖しく輝くその石を見て、男の顔が一気に青ざめた

「っ待て! そんなことをすれば貴方も消えてなくなるかも知れないのですよ!?」
「うるせぇ!俺に命令すんな!!
 おい、賢者の何とか! 俺と契約しろ! 親父とお袋の仇取って、魅衣を守りてぇんだ!
 たった一瞬でも良い、頼む! 俺に、力を貸してくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

賢志の声が、紅い石―――「賢者の石」に反応し、眩く輝き始めた
思わず目を瞑りそうになる賢志だったが、その奇跡とも言える光景をしかと見届けた
「賢者の石」は独りでに浮遊すると、紅い光で賢志の失われた右腕の形を作り出したかと思えば、
紅いスパークが走ると共に、彼の腕が復元された
傷一つない、まっさらな状態で

「うおっ……な、治った!?」
「な……き…貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

逆上した男は、全身を完全な巨大蝙蝠――「ジーナ・フォイロ」へと変え、
鋭い爪を立てて賢志を穿たんとして迫る

【殺してやるっ……貴様の父親のようになぁ!!】
「……ふざけんなぁ!!!」

それに対して、賢志は治ったばかりの右腕で拳を作り、大きく振り被った
爪と拳が、大きな音を立ててぶつかり合う
ぱきん、と蝙蝠の爪が物の見事に折れていた

【ッ!? そ……その腕は……!?】
「どうやら…これがてめぇの言ってた“能力”っつぅもんらしいな」

ぽん、と賢志は左手で右腕を叩いた
その右腕は黄金色に輝いていた―――否、それどころではない
完全に、『金』で出来ていた
卑金属を貴金属に変える事の出来る「賢者の石」
その力が底上げされ、“非金属”さえも“金属”に変えられるようになったのだ

「これで五分と五分だろ……っしゃあ、タイマン張らせて貰うぜ!!」

右腕を元に戻すと、今度は右手で直線を描くように、さっと空間を撫でる
すると撫でたその場から紅いスパークが走り、何もない場所から見る見る内に金属バットが現れた
いや、無から有を生成できる筈が無い
空気中に存在する塵などの非金属を、金属に変えて形にしたのだ
金属バットを構え、向かい来る蝙蝠を捉えて一気に振った
450 :愛妹みぃ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:55:16.81 ID:uXX8r+670
「うおりゃああああああああああああああああああああ!!」
【そんなものでこの私が――――――】

ごぉんっ!!!
金属の鈍い音と、細かい骨が折れた音が響く
バランスを崩し墜落したところに、金属バットで追い打ちが来る

【ひっ…………!!】
「消えて、なくなれぇ!!!」

がぁんっ!!!
がぁんっ!!
がっ!!
がっ!!
ぐちゃっ!
ぐちゃっ!
べちゃっ!
殴る度、音が変わってゆく
気がつけば蝙蝠はその頭の原型を留めておらず、既に事切れていた

「っはぁ、はぁ、はぁ……」

肩で息をし始め、からん、とバットが手から滑り落ちる
転がるバットが動きを止めると、それは巨大蝙蝠の躯と共に、光となって虚空に消えた
賢志はそれを、空しそうに見つめていた

「………あ、魅衣!!」

背後で倒れる魅衣の傍に寄り抱き上げ、何度か彼女の身体を揺する
すると、呼吸が絶え絶えになっていた彼女はすぐに体調が回復し、驚いたように起き上がった

「……ぁ、あれ……?」
「良かった、大丈夫みてぇだな」
「ぇ、あ、あの、お兄ちゃ……」
「魅衣、ここは学校とも家とも反対方向だろ。何で真っ直ぐ家に帰らずにこんなところにいたんだ?
 危ない所だったじゃねぇか。理由があるなら、兄ちゃんに教えてくれ」
「ぅ………」

暫し口を噤んだ魅衣だったが、すぐに持っていた手提げ鞄の中から何かを取り出した
形が崩れてしまっていたが、どうやらハート型らしかった

「ぁ…! く、崩れて…」
「ん?何だそりゃ」
「っ、だめっ」

魅衣の止める声も聞かず、賢志は包みを開封する
中身はチョコレートだった
やはり崩れてしまっていたが、大きく『お兄ちゃんへ いつもありがとう』とメッセージが書かれていた

「っ!……こ、これって」
「き、今日、バレンタインデーだったから……朝、渡しそびれちゃって……
 で、でも、崩れちゃったから、また作り直して」

言い終わる前に、賢志はチョコレートを掴んで口一杯に頬張った
ごくん、と喉を鳴らすと、涙を溢れさせて魅衣を強く抱きしめた

「っふあ、お、お兄……」
「…ありがとう……ありがとう、魅衣………すっげぇ、嬉しいよ………」

背中越しに、彼が泣いているのが伝わって
魅衣もそれにつられてしまった

「……お礼、言いたいのっ……私の方、なのに…………いつもありがとう、お兄ちゃん………」
「魅衣……俺、絶対お前の事守るから。どんな化物がやってきても、皆俺がぶっ倒してやるから」
「うん…………うん…………」

少年は誓う
大切な人を守り抜く事を
少年は願う
大切な人が、いつも笑顔でいられる事を

少年は歩く
大切な人と共に、この歪なる町―――学校町を



   ...了
451 :単発ネタ(代理)[sage saga]:2012/02/15(水) 17:55:50.64 ID:uXX8r+670
「ひあっ!?」
情けない悲鳴をあげながら、女性はしゃがむ。
一瞬遅れ、メスが頭上を通過。
メスの持ち主は大きなマスクの女、口裂け女だ。
「あわ……わっわわ……あ……」
この無様に逃げ惑う女性は、一般人ではない。先日、契約者となった。
別に戦闘能力がないわけでも無い。むしろ、戦えばそれなりに強いはずである。
無いのは、度胸ばかりだ。
「助っ、助けっひやあぁああぁあぁぁぁ」
口裂け女に背を向けるばかりで、戦おうとしない女性はついに追い詰められ、口裂け女のメスが振り下ろされようとしていた。
そんな時、
「はい、ストップ」
黒い服を着た、一人の男が現れた。
「口裂け女。今なら見逃してやる。それ以上やると組織の討伐対象にするぞ」
「…………」
黒服の男の言葉に、口裂け女は考えるように動きを止め
「………………」
しばらくすると去っていった。
「助かったぁ〜。あ、ありがとうございます」
「今回はサービスだ」
黒服の男はそう言うと女に近づく。
「さて、三日前に行ったはずだ。これからは日常生活もままならないと」
「う……」
「だが、日常に戻る術もあると、言ったな」
「でも……それは……」
「そうだ。それは……」
男は人差し指と親指の先をくっつけて見せつける
「金だ」
「金……」
「そうだ200万寄越せ。そうすれば俺達『組織』がお前を守ってやろう」
「高いですよぅ」
「高い?あんな高級住宅街にすんでいるんだ。これくらいたいしたことないだろう」
「うー……」
「はぁ…………50万なら払えるだろ。平和な日常を取り戻す為だと思えば、安いだろ」
「……まあ、それくらいなら」
「よしよし、じゃ、すぐ用意しろ。銀行で金下ろすなり、借金するなりしてこい」
「は、はい!」
慌てるように返事をして女は走りだす。
数日前に巻き込まれた異常な体験を、夢にする為に。
50万は高いが、これからの平和の為に。今のように怖い目にあうのは嫌だから。

「いったか」
女が去った後、黒い服の男はため息を吐く。
「ちょろいな。これで、今月だけで250万か」
ニヤニヤと笑いながら男はネクタイを緩める。
「そろそろ、もっと良いスーツ買うか。まったく、組織の連中はよくこんな息苦しいもの年中着ていられるな」
そう言った、黒い服を着ているだけの男は、口裂け女の契約者である。

452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 17:56:45.96 ID:uXX8r+670
代理投下完了です〜
ご協力有難うございましたなの
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 17:59:33.40 ID:Eom4caDQ0
乙かれ様でした
代理投下ありがとうございます!
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 18:02:02.81 ID:WRIuDdeDO
代理乙でした
この量は骨が折れるな
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 18:12:23.83 ID:WRIuDdeDO
このスレのデュエリストは今回の禁止制限どうみるよ?
自分はインゼクヒーローライロ大勝利で満足です
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 18:20:21.34 ID:Eom4caDQ0
すまん、既にルールさえうろ覚えなんだ……



デュエルの精霊って都市伝説化できるかな?
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 18:25:02.66 ID:uXX8r+670
>>455
あれってマジなのけ?
田舎じゃ環境とか分からんから、『ゼンマイティ』が制限とかソース無しで信じられんのだが

>>456
>デュエルの精霊って都市伝説化できるかな?
流石に無理かな…
でも『遊戯王』に関する都市伝説(?)なら、俺は「キメラテック・オーバー・ドラゴンは地震を起こす」を使ってますね
似たような奴で「地縛神Ccapacu Apuは地震を起こす」とかもあったような
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 18:35:28.39 ID:WRIuDdeDO
>>456
もはやこのスレにルール違反なんてない
>>457
ゼンマイハンデス対策かねえ
ハンターぶちこみゃいいのに
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 20:43:13.23 ID:IlR5OkCX0
ルミナス準だしにくいジャンドは消えるしこのままライロは援軍も返してもらえるんじゃないかな
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 21:02:16.68 ID:IlR5OkCX0
それはそれとしてネタくれよ誰か
なんか今面白いのが思いつかないから困ってるんだ
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:09:07.72 ID:5znSR9DDO
悲恋モノなんだけど軽いものが読みたい気分

ありきたりだけど都市伝説と人間との、ね
契約者と契約都市伝説……ではなくて


いやたぶん求められてるのコウイウノジャナイヨネ
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 21:10:43.87 ID:uXX8r+670
>>460
今日は“春一番の日”らしいぜ



何のネタにもならねぇな……orz
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 21:11:12.25 ID:IlR5OkCX0
悲恋だけど軽い
契約してないけど何らかの形で縁を持った……
あー待てよ

思いついた
一レスでやってみる
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:12:52.92 ID:5znSR9DDO
そういえば最近、地域の民話が気になりだしたわ
道路沿いの壁?トタンみたいなのや商店街のシャッターに題名付きで描いてあるの

おまいらのところもコウイウノアルノ?
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 21:14:55.56 ID:IlR5OkCX0
隠れキリシタンの話ならあるぜ
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 21:15:26.25 ID:Eom4caDQ0
>>464
壁一面に物語一つが描いてあるんですか?
それはすごい
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:28:35.13 ID:ZpgbIEkeo
皆様投下乙でしたー
獣と鴉はあれでハッピーエンドなのかな……
最善手打った結果があれだから、後悔とか別の可能性とか考えても詮無いことか

バレンタインネタ、乗りたかったなぁ……
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:29:16.01 ID:5znSR9DDO
>>466
そんな大げさなものじゃないの
壁やシャッターに民話の題名とワンシーンが描いてあって、それが並んでる
どういう話か調べると「へー」ってなる程度。てかお地蔵様率高い……
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:32:59.66 ID:5znSR9DDO
個人的に好きな話は「生き石」と「恩を返したお地蔵様」
あー、検索されると地元バレするけど個人特定は無理だからセーフだよなたぶん
470 :きゅんきゅん☆橋姫ちゃん[saga ]:2012/02/15(水) 21:38:38.41 ID:IlR5OkCX0
 何時からだったろう。
 彼が私の家に来なくなったのは。
 何時からだったろう。
 彼が他の女のところに通う噂を聞くようになったのは。
 何時からだったろう。
 彼を待つ夜の時間が早くすぎるようになり、代わりに恨み言を呟く時間が増えたのは。
 もう分からない。
 何も分からない。
 何故私は涙を流しているのか。
 何故私は怒っているのか。
 人間らしい感情を全て破棄した先にはただ透明な憎悪が有った。
 皆幸せだ。
 私は不幸だ。
 皆独りじゃない。
 私は孤独だ。
 皆は知らない。
 私は知っている。
 皆同じ。
 私は違う。
 私だけが、私だけが違う。
 表を歩く人々の笑い声。
 ひたすらに鬱陶しかった。
 日光の下を歩く人々が妬ましかった。
 だからこうして私は此処に居る。
 水面の底には誰もいない。
 私一人。
 汲めども尽きぬ憎悪が他の人に向くのを彼だけが押し留めてくれた。
 彼を恨み続ければ良い。
 それで私は他の人を恨まずに済む。
 濃密に、濃密に、彼一人にだけ恨みを向けて……
 約束の日が終わって、久しぶりに彼が訪ねてきた。
 顔を見た瞬間、声を聞いた瞬間、何かが弾けた。


 ―――――そして私は鬼になった


 まずは彼を殺した。
 苦しませずに殺したのだから私はそれでも彼を愛していたのだと思う。
 次は憎いあのオンナ。
 そして彼の両親、兄弟、惨たらしく殺した。
 もう私の憎しみを縛る存在は居ない。
 躊躇うこと無く吐き出せば良い。
 私が部屋の中で、水底で、世を呪い陽の光を厭い月光を乞うていた間に
 幸せに暮らしていた全ての人に私の悲痛を教えよう。

「それの何が悪いというの!」

「全部だ!」

 そう言って、その男は私の首を切った。
 それからのことは、あんまり覚えてない。
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga ]:2012/02/15(水) 21:39:06.45 ID:IlR5OkCX0
とりあえず軽い悲恋ものとのことだったので><
タイトルだけ軽くしてみたよ!
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 21:39:47.45 ID:IlR5OkCX0
……正直反省している

あ、あれです
ぶっちゃけ昨日完結した二つの話はパーフェクトじゃないけどベターってことで><
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 21:39:57.19 ID:uXX8r+670
>>464
>おまいらのところもコウイウノアルノ?
市の真ん中辺りに『浮島の森』っつう天然記念物にも指定された公園(?)がありまして
町の中なので普通の平地な訳だが、寒冷地・温暖地・高山に生えるような植物がその1ヶ所で何故か群生しているというその時点で不思議な場所なのですが
ここには「蛇の穴」という底無し沼がございまして
遥か昔、“おいの”という美しい娘がこの穴の近くを通りかかったところ、大蛇が現れて引きずり込んだ、という「おいの伝説」が我が地域のお伽噺でござりまする
信じるか信じないかは貴方次第
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 21:47:23.78 ID:uXX8r+670
>>470
乙です〜
悪質なタイトル詐欺じゃないすかwwwwwwwww
いやきゅんきゅんはするよ、でも締め付けられるように苦しいよ!orz
「橋姫」ちゃん……あぁ、「橋姫」でなんか某嫉妬の歌を丸パクリしたような話書けそう(
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 21:48:37.57 ID:Eom4caDQ0
>>468
>どういう話か調べると「へー」ってなる程度。てかお地蔵様率高い……
>>473
>「おいの伝説」が我が地域のお伽噺でござりまする
思い出した、自分が昔通ってた小学校にも数年前、河童らしき絵と簡単な説明の看板出来てたな

>>470
乙です……これは、何と言うか……悲劇だ。それも最悪のバッドエンド
橋姫にトドメを刺した男も気になります
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:48:39.96 ID:5znSR9DDO
タイトル詐欺(?)おつおつ
自分は悲恋に対して特に好きとか嫌いとかはないんだが後輩が大好きなんだよね
いつか呼吸をするようにそういう話も書きたい
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/15(水) 21:49:31.43 ID:0NMeFTuAO
代理の方乙でしたー

>>投下乙でした
橋姫ちゃん切な可愛いよ橋姫ちゃん
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 21:52:05.76 ID:IlR5OkCX0
>>474
タイトル詐欺?
私は嘘などついてない
繰り返そう、私は嘘などついてない
>>475
バッドエンド?
いえいえ、この程度バッドのうちに入りませぬ
楽に死ねたのだから全然もう
>>476
悲恋は個人的には胸が痛くなるからあれなのよ
でもなんていうか悲しんでいる人を見ると胸がゾクゾクしてくるっていうか
なんて可哀想なんだ!っていう感情がまきおこってくるというか
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:54:10.99 ID:5znSR9DDO
あなたの知らない民間伝承
地域に根付く小さなお話

もう一度、あの頃のような好奇心を携えて探してみませんか?
(何言ってんだワタシは)
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 21:54:22.44 ID:IlR5OkCX0
>>477
橋姫ちゃんあれだよ!
脳内ではスクイズの心ちゃんで再生していいよ!
こんな可愛い女の子放って置いたヤツは死んでいいよね!
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:57:07.63 ID:5znSR9DDO
>>478
ラブコメが好きで普段の空想はそんななんだけど
たまに反動でなのか悲しい話を考えついては登場人物に感情移入して涙で枕を濡らす羽目になります……
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 21:57:42.74 ID:ZpgbIEkeo
投下乙ですー
悪いのは浮気性の男か、嫉妬深い女か、都市伝説という存在か
都市伝説に憑かれたのか、都市伝説に成ったのか、都市伝説と契約したのか
いろいろと考えさせられますね
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 21:59:39.99 ID:IlR5OkCX0
>>481
なぜだ!何故それを愉悦とできない
涙に濡れる美少女とかもう興奮するじゃん!
男は死ね
美少女捨てるとか万死に値する
潔く死ぬ権利だけは与えられてるけどな!
>>482
都市伝説になった予定><
平安時代のBUSHIはBUJUTSUを極めているから都市伝説くらい余裕で斬り殺せますよ
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 22:16:32.59 ID:Eom4caDQ0
>>483
>涙に濡れる美少女とかもう興奮するじゃん!
その涙を拭う主人公、絶体絶命からのハッピーエンド!これぞ王道!

>平安時代のBUSHIはBUJUTSUを極めているから都市伝説くらい余裕で斬り殺せますよ
現代の話かと思ってた……元の話に忠実だったのか
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 22:18:01.78 ID:IlR5OkCX0
>>484
時代のあたりわざとぼかしたからねえ
人の心理って変わらないし情景描写を消すとマジで分からなくなるから面白い
王道?
そんなうまくいくことなんてそう有りませんよ

まあソレが理想だけどな!
橋姫ちゃん幸せにする話も書きたいのよ、うん
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 22:19:44.25 ID:Eom4caDQ0
>>485
>そんなうまくいくことなんてそう有りませんよ
でも、希望を無くしたら本当にそれっきりじゃないですか

幸せIFも楽しみにしてます!
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 22:22:14.80 ID:IlR5OkCX0
>>486
いいえ、幸せイフなぞ書きませぬ
なぜなら大して盛り上がらないから!
今回は濃厚な黒い感情書きたかったしそれ以上でもないのですよ……
幸せな話は君が書くんだ!任せたキャッホー!
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 22:24:01.69 ID:uXX8r+670
>>480
>脳内ではスクイズの心ちゃんで再生していいよ!
何故捨てたあああああああああああああああああああ!!
何故ロリっ娘を捨てたんだあの男おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
誠死ね!! 俺の心ちゃんを汚した誠は死ね!! 何度でも死ねぇ!!
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/15(水) 22:24:53.59 ID:IlR5OkCX0
>>488
あれだよ
拝戸純ちゃんの前世くらいで考えていいよ
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 22:31:50.25 ID:Eom4caDQ0
>>487
>幸せな話は君が書くんだ!任せたキャッホー!
えーと……【橋姫】の使用許可を得たという解釈でよろしいんですよね?

日常的非日常に組み込むか
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/15(水) 22:57:00.53 ID:uXX8r+670
>>489
はぁぁう…純たんかぁいいよ純たん
純たんすっごく良い匂いがする………肌もすっごく綺麗だし柔らかい……
あぁ、純たん純たん、好きだよ純たん純たん純たん純たん純たん純たん純たん純たん純たん純たん純たんjntnjntnjntnjntn

>>490
>えーと……【橋姫】の使用許可を得たという解釈でよろしいんですよね?
「橋姫」はこのスレでは意外と使われてる方なので純たんかぁいい
使ってしまっても問題ないと思いますの純たんかぁいい
まぁ設定とかも借りるのは要相談ですけどね純たんかぁいい
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/15(水) 23:05:51.83 ID:Eom4caDQ0
>まぁ設定とかも借りるのは要相談ですけどね
ああいえ、【橋姫】という種族だけ借りたかったので
ありがとうございますー
493 :ロリコンの人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/15(水) 23:12:30.48 ID:mtyd2Yqx0
>>492
いえいえ、お話wktkしてますの♪
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/16(木) 14:43:45.43 ID:NPJV8gBDO
もし都市伝説が武術を学んだら
495 : ◆yeTK1cdmjo[sage]:2012/02/16(木) 15:56:55.74 ID:cV9+BBDDO
メリーさん「マ・ワ・シ・ウ・ケ……見事な」
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/16(木) 16:59:00.49 ID:hcJFz8GG0
「かかってきなさいよ! 言っとくけど私柔道やってたんだから!」

「へぇ、下半身無いのにどうやって相手投げるの?」

「………ぐすん」
497 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 18:01:52.18 ID:nfIIWJgv0
初めての人のための便利な用語集



都市伝説→超常現象から伝説・神話、それにUMAや妖怪のたぐいまで含んでしまう“不思議な存在”の総称。厳密な意味の都市伝説ではありません。スレ設立当初は違ったんだけど忘れた

契約→都市伝説に心の力を与える代わりにすげえパワーを手に入れた人たち

契約者→都市伝説と契約を交わした人

組織→都市伝説を用いて犯罪を犯したり、人を襲う都市伝説をコロコロしちゃう都市伝説集団

黒服→組織の構成員のこと、色々な集団に分けられている。元人間も居れば純粋培養の黒服も居る

No.0→黒服集団の長、つおい。その気になれば世界を破壊するくらい楽勝な奴らばかり

ライトリョナ→笛野郎の趣味

ヘビーリョナ→笛野郎の苦手とするもの
498 :プリティー口裂け女ちゃんのきゃる〜んな日常 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 18:04:15.99 ID:nfIIWJgv0
【恋する口裂け女ちゃんは初恋の人の思い出を胸に今日も女子力アップの為に頑張ってるの☆】

「最近この辺りで暴れている口裂け女だな?」

「……だったらどうするの?」

「討伐命令が出ている」

 灰色に近い黒のスーツ、真っ黒なネクタイ、その隙間から赤いチェックのシャツがチラリと見える。
 私の目の前に現れたのはそんな洒落た服装の青年だった。
 おそらくは裕福で、幸せなのだろう。
 組織の仕事など彼にとっては余暇の過ごし方の一つにしか過ぎないに違いない。
 
「――――覚悟しろ」

 青年は一瞬で物々しい甲冑を身に纏って私に近づいてくる。
 あれが恐らく彼の契約する都市伝説なのだろう。
 振り下ろされる拳、疾い。
 でもそれくらいなら、私の目でも追いきれる。
 私自身、口裂け女であり、高速移動には慣れているのだから。
 だから掌でそれを受け止めて、握りしめ、更に加速させる。
 青年は軽々と自らの力で吹き飛び壁に激突する。

「……八卦掌か」

 ダメージなど無いように立ち上がる青年。
 その通り、一瞬で見抜くのはやはりこの人もそれなりの訓練を積んだからなのだろう。
 青年が深呼吸を始める。
 それと同時に彼の手に光の粒が集まり、二本の釘が現れる。
 いやに大きい、まるで槍みたいだ。
 しかしそれでも短い方と長い方がある。
 短い方は人間の腕一本くらい。
 長い方は……人間の身長より少し短いか。

「――――相手にとって不足なし!」

 二本の釘を持つと青年は嬉しそうに駆けてくる。
 戦うのがきっと楽しいのだろう。
 長い釘が私の喉近くまで迫る。
 それを鉈で真横に逸らす。
 逸しただけで私の鉈が砕けた。
 まるで豆腐と鋼鉄だ。
 しかし生まれた一瞬の隙、私は逃すこと無く一気に間合いを詰める。
 次の瞬間、鼻先を短い釘が掠める。
 殺られる、そう思った。
 なのに男は釘槍とでも言うべきそれを引っ込めた。
 せっかく出来た隙だ、それを見逃そうなどと私は思わない。
 拳を握りしめ、一歩踏み込み、腕を円の軌道で振り回しながら手首を回転させ、それらが最速になった所で男の心臓に叩きこむ。
 都市伝説である以上、鎧を殴ろうとも問題はない。
 ビリビリと痺れるような衝撃が鎧の下へ浸透していく。
 形意拳、炮拳。
 私なりに師から習ったものに多少のアレンジを加えさせてもらった。
 直撃すれば心臓停止は免れない。
 私はさらにダメ押しで彼の顔面に掌打を叩きつける。
 これで恐らくはもう戦えない……あれ?
 男がニタニタと笑っている。
 心臓はたしかに止まっている筈なのに。
 次の刹那、私の視界が反転する。
 いつの間にか男が私に対しマウントポジションを取っていた。

「炮拳に……今のは劈拳か?面白いなあ、拳法を修めている口裂け女なんて
 お礼に教えてやろう、甲冑組み討ちってのが日本にはあってな
 鎧を着たまま肉弾戦を行う為の技法なんだ」

 男は思い出したように自らの胸に向けて拳を放つ。
 心臓の鼓動が聞こえる。
 嘘だろう……私と同じ技術を使って動かしたのか?
 この男、人間なのか?
 人間でこれだけの身体能力を持っているならあの鎧はむしろ邪魔なんじゃないか?
499 :プリティー口裂け女ちゃんのきゃる〜んな日常 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 18:04:52.86 ID:nfIIWJgv0
「こういう風に基本的には素手で組んだ相手をねじ伏せて……」

 手刀が首に当たる。

「首を取る為の技法さ」
 
 手刀が私の頭の横を通り抜けてアスファルトを削る。
 手刀だけで首を切断できるという技量を見せつけているつもりなのだろう。
 能力関係なくここまで使うとなるとこの男も武術家か。
 ……そう、あの人と同じだ。

「死ぬ前に何か言いたいことはあるか?
 俺は殺人鬼じゃない、お前の最後の言葉くらいは覚えておこう」

 先ほど打撃を打ち込んだ彼の仮面が今更外れる。
 おそらくは今の動きで限界に来たのだろう。
 美しい顔つきをしている。
 まるで野生の肉食獣のような、凛とした顔つき。
 それが近づいてきている。
 歳はずっと離れているけど、あの人に少しだけ似ている。
 
「何故」

「ん?」

「何故組織は師匠を殺したんですか?」

「と、いうと?」

「私はまあ見ての通りの口裂け女です
 そりゃああなた達に殺されても文句は言えなかったと思います
 でも……あの人を殺すことはなかった筈で私一人が死ねばよかった」

「ふむ、災難だったな。それじゃあ……」 

「だからこそ私はまだ死ねない、あの人の仇を討つまでは」

 指先を、つま先を、全身を微小に微小に動かす。
 それは関節を通じて私の腹のあたりに集まりにのしかかる青年への一撃に変化する。
 大砲のような爆音と共に真上に吹き飛ばされる青年。
 太極拳にある発勁の技術だ。
 たとえ微小な運動量であっても肉体を回路として全身から集めることにより爆発的なエネルギーへと変化する。
 しかもそれの為に必要な予備動作は見た目には極小。
 地面に身体がついてさえいればほぼノーモーションで一撃を決められる。

「ああ、そうか。太極の拳士か、それならそうだよな形意拳も八卦掌も使うだろうさ」

 得心がいったように青年は呟く。
 正直に言えば、師匠から教わったあの拳法
 だがあんな化物に一々関わってはいられない。
 鎌を何本か、急所に当たらないように投げつける。
 手応えはあった、あのまま止めを刺せる自信はあったが私は急いでその場から逃げた。
 ある程度離れた、人通りの多い繁華街にたどり着くと私を追いかける気配は消えていた。
 
「お姉ちゃん、ちょっと俺たちと遊んで行かない?」

 肩で息をする私に柄の悪そうな男たちが話しかけてくる。
 丁度いい、疲れていたし今夜の晩ご飯はこの人達にしよう。

【恋する口裂け女ちゃんは初恋の人の思い出を胸に今日も女子力アップの為に頑張ってるの☆ おしまい】
500 :最速と最強を両立させた人が某漫画に出てきてたな ◆GsddUUzoJw2012/02/16(木) 18:05:24.29 ID:KUNd+qsj0
「迷いも無く……逃げてる……」

「こッ・・・こんな戦いがあるかァッ!!!」


「「あるさ」」


ガコッ!

「が……は……」

「「「さあ、トンカラトンと言え」」」
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/16(木) 18:06:48.54 ID:nItnL2IDO
当初はごく一般的な怪談系都市伝説や学校の怪談くらいしか扱ってませんでしたよね
ネタが枯渇しだしてから徐々に定義の範囲拡大していったけども

あと個人の趣味はどうでもいい(ジト目)
502 :プリティー口裂け女ちゃんのきゃる〜んな日常 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 18:09:33.18 ID:nfIIWJgv0
>>497の用語集をテンプレに突っ込もうよ!
下の余計な部分は省いてさあ!
リョナ的に満足できない?
良いだろ!相手が可愛い女の子にマウント取るくせに顔は傷つけない主義の慢心フェミニスト(笑)さんなんだから!

一定以上の力があれば後は技術勝負になるみたいな話
都市伝説としてはこの子もたいしたことないけど技術がやばい
笛野郎なりに最強の口裂け女のアイディアを考えてみました><
あと実は笛なりにプリベルのマスケレイターさんの模倣だったりもする
明尊くんを殺さなかったのは一度見逃された+彼が完全に人間じゃないから+イケメンって理由
一つでも欠けてたら死んでいた☆
503 :最速と最強を両立させた人が某漫画に出てきてたな ◆GsddUUzoJw2012/02/16(木) 18:11:29.59 ID:KUNd+qsj0
笛の人乙です!
まさか>>494から本当に一本書きあげるとは……しかも面白い
というかこの口裂け女さん、技術だけとはいえ恐らく今まで出てきた同族の中でも一、二を競える実力のはず

彼女の師匠、そしてその人を殺した組織の人物ってどれだけの化け物かと
504 :プリティー口裂け女ちゃんのきゃる〜んな日常 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 18:11:31.10 ID:nfIIWJgv0
>>501
くそっ!
人のセルフツッコミを潰すなんて!
鬼!悪魔!ひとでなし!
どれだけ反応早いんだ!
もうイイよ、タイプムーンキャラでスパロボやる某ゲームにおける妖怪の定義並にこのスレの都市伝説定義無茶苦茶だし!
あくまで都市伝説メインだから口裂け女ちゃんも強くしないとね!
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/16(木) 18:13:11.48 ID:hcJFz8GG0
>>497
>No.0→黒服集団の長、つおい。その気になれば世界を破壊するくらい楽勝な奴らばかり
イクトミやヘンリエッタお嬢様が首を振っています(


こういうのも足した方が宜しいかしらん?

心の器→人間が都市伝説と契約できる範囲。強大な都市伝説と契約したり、多重契約したりすると容量を喰う。器の大きさは人それぞれである。器から少しでも零れると…

都市伝説に飲まれる→器の限界を迎えた場合に起こる現象。消滅したり、人間を辞めて都市伝説や黒服になったりする。不老になることもある
506 :プリティー口裂け女ちゃんのきゃる〜んな日常 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 18:13:28.96 ID:nfIIWJgv0
>>503
彼女の師匠ね
普通に自宅を爆破されて死にました
契約者でもなんでもないので即死です
彼女は偶然出かけていたのでアレでしたけど
昼休み一時間でがんばったよ!
507 :プリティー口裂け女ちゃんのきゃる〜んな日常 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 18:14:08.79 ID:nfIIWJgv0
>>505
それも足しておいてくれ……
私にはまだやらねばならぬことが残ってるんだ……ガクリ
508 :遁殻ちゃんが剣術覚えたらどうなるんだろう ◆GsddUUzoJw2012/02/16(木) 18:33:03.01 ID:KUNd+qsj0
>>506
>普通に自宅を爆破されて死にました

なんと…………
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/16(木) 19:57:12.17 ID:HgywvrvT0
乙ですのー!

そして
>>497
>No.0→黒服集団の長、つおい。その気になれば世界を破壊するくらい楽勝な奴らばかり
イクトミが「おいおい、俺みたいなよわっちぃのがいることを忘れないでくれよ」ってワイフの手によってモザイクにされた状態で言ってた
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/16(木) 20:11:14.36 ID:nItnL2IDO
心の器というか、容量の概念が作中に初めて書かれたのっていつ頃なんだろう
だいぶ早かったであろうことは予想できるが……
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/16(木) 20:48:42.16 ID:P+94k7VAO
そこら辺の用語ってQ&Aのどこかになかった?
512 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/16(木) 20:57:58.31 ID:nfIIWJgv0
>>508
いやそりゃあ普通に殴り合っちゃ勝てないしねえ
別に殴り合わなきゃならないってルールはないし
効率よく効率よく
武術なんて使える場面まで持ってこなきゃその程度のもんです
中国拳法や日本古来の武道の精神は日常からバトルまでどのタイミングでも有用だけど
>>509
まあ……なんというかインパクト重視にしてしまった
反省している
しかし世界中に耳目を持っているんだから能力規模的には……!
>>510
一人の人間の契約の限界ってどうなってんだろうね
→やっぱ人によって違うんじゃね?
→それじゃあ人によってサイズと形が違う器みたいになってるってどうよ?
→以下、深夜のテンション
→笛の馬鹿が自分で使う時だけ微妙に専門用語等増やして混乱を招く
→今に至る
>>511
ほら、わざわざwiki見るのたるい
ちょっと覗きに来ただけって人も居るじゃない
ソースは普段の笛
いろんなスレ覗いてるけど>>1に説明があると非常にわかりやすい
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/16(木) 20:58:42.01 ID:nfIIWJgv0
sage忘れてごめんね><
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/16(木) 21:10:36.67 ID:hcJFz8GG0
誰でも良いから乙を忘れてた俺を罵って下さいorz
笛の人乙です〜
まさかマジでやるとは思ってなかった、何これ熱いしカッコいい
しかしどっかで見たなぁと思ったらやっぱり明尊くんかwwwww

>>502
>あと実は笛なりにプリベルのマスケレイターさんの模倣だったりもする
もうあのシーンしか思いつかなかったわwwwww
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/16(木) 21:20:10.89 ID:nfIIWJgv0
>>514
技術的には明尊くんと拮抗してるのよあの子
素の性能はまあ武器のぶつかり合いで見たとおりのあれだけど
で、技術がお互いに一定以上だから適当な攻撃は当たらない
お互いワンミスから致命傷与えられるから性能差が殆んど意味を成さない

という素敵状態
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/16(木) 21:43:24.50 ID:xhnxXG9SO
世の中にはテンプレだけで100を越えるスレがある
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/16(木) 22:00:24.10 ID:nfIIWJgv0
思い出したんだけどこのスレを題材にしたゲーム有ったじゃん
ソレの紹介もテンプレにいれようぜ
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/16(木) 22:11:00.15 ID:hcJFz8GG0
>>517
↓これでござんすか?

http://loda.jp/toshidensetu/?id=237 (気になる人はダウンロードしてね☆)
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/16(木) 22:14:08.39 ID:nfIIWJgv0
それでござんす
口裂け女身体能力ガン振りブッパ脳だったのは俺だけじゃないはず
520 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/16(木) 22:17:20.97 ID:Wwm8qkwAO
笛の人乙ですー
なにこの素敵なガチバトル

>お互いワンミスから致命傷与えられるから性能差が殆んど意味を成さない
という素敵状態
すっげ胸熱
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/16(木) 22:32:10.57 ID:xhnxXG9SO
ああ
消えたコモンイベント……
二週間かけて作った大作だったのに……
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/16(木) 22:52:45.91 ID:Ga57mJuVo
くーとの仲を丸く収めた時は達成感あったもんです
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]:2012/02/17(金) 11:59:15.01 ID:n+jNZkJW0
我がスレの作者に纏わる都市伝説

>>518のゲームの作者=鬱単発の人=鉄柱の人=メリーさんの人

俺は凄く悩んでたんだが裏設定スレ見て確信しつつある(遅ッ
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]:2012/02/17(金) 11:59:22.80 ID:n+jNZkJW0
我がスレの作者に纏わる都市伝説

>>518のゲームの作者=鬱単発の人=鉄柱の人=メリーさんの人

俺は凄く悩んでたんだが裏設定スレ見て確信しつつある(遅ッ
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]:2012/02/17(金) 12:00:00.19 ID:n+jNZkJW0
くっ、二重になったか…orz
526 :ソニータイマー/携帯[sagesaga]:2012/02/17(金) 20:14:09.86 ID:rdCzcjBDO
「勝利」
やぁ、僕の名前は勝又 勝利(かつまた まさのり)。週間少年ジャンプ愛読者さ
勝利「さて、何故か今日はジャガー男が大量に居るな。まぁ、勝ち組たる僕にとってはどれだけ居ようとおなじだがね」
『はぁ? 何言ってんのよ。あんたのどこが勝ち組よ』
勝利「どう考えても勝ち組だろう、ウィン。名前に勝という字が二つも入っているんだぞ?」
『だから何って話よね。白井黒子だって白黒じゃないわけだし』
勝利「それはあれだよ。白井黒子にはオセロとかチェスとかが得意だって言う裏設定があるんだよ」
『…本当に?』
勝利「さぁ?」
『適当なことほざいてんじゃないわよ!』
勝利「ははは、そんなに怒るなよウィン。まぁ、順当に考えればジャッジメントだから白黒つけるってところだろうな」
『…まぁ、それは一理あるかもね…って禁書談義はいいのよ! 』
勝利「君から振ってきたんじゃないか」
『く…』
そんな風にいつものように話す僕とウィン。まったく、ウィンったら女の子なのに怒りっぽいよな
勝利「ま、要するに僕が勝ち組なのは確定的に明ら…か!?」
『ババリバリッシュ!』
突然現れたジャガー男が飛び掛ってきた。僕は何とか避ける
勝利「く…この僕が不意打ちを受けそうになるとは…! 勝ち組的になんたる失態…!」
『ババリバリッシュ!』
『ババリバリッシュ!』
『ババリバリッシュ!』
なるほど、三匹か。勝ち組たる僕にはあってないような数だな、勝ち組的に
勝利「勝ち組たる僕にとって君達など敵ではない! 喰らえ、鉄パイプ!」
そこらへんにあった鉄パイプをジャガー男に向かって投げる僕
『ババリバリッシュ!!』
しかし、軽々噛み砕かれた。なんてこった! だが、
勝利「これならどうだ!」
鉄釘を数本投げつける。君達の口と手のでかさじゃあ砕いたり斬ったりできないだろう!
『ババリ…バリッシュ!』
『ババリバリッシュ!』
『ババリバリッシュ!』
かわされた!? しかもこっちに向かって来る…まずい!!
勝利「僕は常に勝者だ! これでもくらうといい!」
僕はキーウィをひとつ、ジャガー男の群に投げつける。ジャガー男はひるんだ
勝利「勝利の女神はいつだって、僕に微笑むのさ…。さあこいジャガー男! 君たちは僕が勝つための咬ませ犬に! 当て馬になるのに相応しい!」
僕は構えながらそう言った
『誰があんたなんかに微笑むか!』
怒られた。ちなみに紹介が遅れてしまったが、彼女は『勝利の女神』。僕の契約都市伝説である
勝利「まだ駄目か…。だが、どちらにしても勝者は僕だ!」
僕はその辺の棒切れを広い、バトンのように回しながら見得を切った。決まった…ここからは勝利BGMだ!
『『『ババリ…バリッシュ!』』』
ジャガー男達が向かってくる。ふん、わざわざ僕に負けにくるとは!
僕は棒切れでジャガー男達の攻撃を華麗にいなし―――――

―――――ポキッ
勝利「ポキッ?」
嫌な予感がした。僕はちらりと手元を確認する
………………………………折れてる!?
なんと、棒切れが虚しく折れてしまっていたのだ! これはまずい!
『ババリバリッシュ!』
勝利「な…」
まずい! 避けなければ…! くっ…だめだ間に合わない! ふざけるな! 僕は勝者だぞ!? こんなところで…こんなことで!
勝利「負けるわけにはいかないんだ…!」
だから僕は折れた棒切れをジャガー男達の手元に向かって投げつける。そしてその勢いを利用して後ろへ跳ぶ!
勿論目的は時間稼ぎと隙をつくることだ。この棒切れでジャガー男をどうにかできるわけはない…と、普通の人なら思うだろう。しかし――――
『バ、ババリ!?』
しかしジャガー男達の攻撃と棒切れは拮抗していて…どころか寧ろ棒切れの方が押していた
勝利「はぁ…はぁ…。ウィンか…」
『はぁ、全く本当にあんたは世話が焼けるわね…《勝利への導き(ビクトリーロード)》!』
ウィンが僕の方に笑顔を向けて言った後、またすぐに真顔になって目を逸らし、こう言った―
『勘違いするなよ。私は別にあんたを助けた訳じゃない。
ただ『勝利の女神』として! 自分の契約者が負けるのはプライドが許さないだけよ!』
…と、こんなことを言いながらも毎回助けてくれるわけだが。…ツンデレ?
まぁ、そんなことより…
勝利「さぁ、これでフラグは整った! ジャガー男よ、ここからは君たちの負け確定イベント! 今のうちに逃げるのが得策だぞ?」
『ババリ…バリッシュ!!』
僕の忠告を挑発と取ったのか、逆上したジャガー男達が僕に飛びかかってきた
勝利「はぁ…負け確定イベントだって言ったのに…な!」
僕は軽い身のこなしから蹴りを繰り出し、ジャガー男達を迎撃する。
ジャガー男達の攻撃は全ていなし、隙を見ては鋭い攻撃を入れて圧倒する。圧倒的に圧倒して、圧巻で善戦し、圧倒的に圧勝した…
勝利「僕の勝ちだジャガー男。君達の敗因は唯一つ…僕達が相手だったことさ!」
『私達にかかればこんなものだな。さ、帰るわよ』
勝利「そうだな。帰って勝利の美茶といこう」
ジャンプでも読みながらね。


続く…
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/17(金) 20:36:34.87 ID:pPv9X5aK0
ソニータイマーの人乙です―
『勝利を必ずつかむ、または勝利できる状況を作り出す』能力でしょうか?
しかし、この主人公の勝者へのこだわりも気になります


あれ?というかもしかして、VSジャガー人間って誰でも参加可能だったり…………?
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/17(金) 21:02:14.85 ID:o82IyxC90
乙でした―
都市伝説とはなんだったのか
最近この悩みがどんどん大きくなっている私であった
それはそうと能力が面白い
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/17(金) 21:13:16.77 ID:Xqrmg2MG0
ぐはぁっ!? 突然頭が痛く(黙

ソニータイマーの人乙です〜
おぉ、これはまた面白い能力
そしてウィンちゃんかぁいいよウィンちゃん
『ウィン』なのに何故か『ヒータ』で思い出しちゃったよウィンちゃん(

>>527
>あれ?というかもしかして、VSジャガー人間って誰でも参加可能だったり…………?
できますよー
2011年10月28日時点であれば一般人でも「組織」でもなんでもござれですの

俺もいい加減進めよう…
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/17(金) 22:01:15.77 ID:pPv9X5aK0
>>529
>『ウィン』なのに何故か『ヒータ』で思い出しちゃったよウィンちゃん(
霊使いの娘さん達ですね、わかります

>2011年10月28日時点であれば一般人でも「組織」でもなんでもござれですの
了解しました、ο-No.の四人を派遣いたしましょう
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/17(金) 22:03:20.09 ID:o82IyxC90
【月見里邸の優雅な日常8〜にゃんぴゅーを見に行こう〜】

「こんにちわ、華麗に新キャラメリーさんです
 代理AAは夢喰いメリーにしようぜって作者が言ってました
 が、マエリベリー・ハーンでいいかもねとも言ってます
 奴は人として軸がぶれてます」

「こんにちわ、夢生です
 代理AAは魔界都市新宿のせんべい屋さんにしようぜって作者が言ってました」

「……っというわけで今日は暇を持て余している夢生くんの為に!
 夢生くんと契約しているこの僕が一緒に動物園までデートしにきてあげたんだぜ?
 なんせほら、夢生くんって予備校に友達殆んど居ないじゃん?
 同じ学校の人間としか話せてないし、授業で毎回隣の席に座る女のことも話せてないし、
 はっきりいってコミュ障だよね><」

「おいしいボケ(せんべい的な意味で)をスルーした上で滅茶苦茶な毒舌まで叩き込まれる受験生の夢生です
 本番一週間前なのに動物園に誘い出されました
 普段はお化け屋敷の運営が忙しいのでまったく遊ぶことのできない君のために僕がつきあってあげるよ(はぁと)
 ってメリーさんに言われたから楽しみにしていたのにこのザマです
 世の男性諸氏は甘い言葉に気をつけましょう」

「ほらまた一人でブツブツ言ってるし
 僕はなんでこんな妙なヤツと契約しちゃったんだろう」

「それはあれさ……ん?」

 突然黒服が現れる。

「夢生春宵!人前にこんなに簡単に出てくるとは思わなかったぞ!
 今日こそは貴様の身柄を組織が確保……」

「ギャグ補正ビーム!」

 夢生の指からビームが出てきて黒服に直撃。
 黒服はそのままボサーっとした顔で回れ右を始める。

「うわっ、なにいまの」

「“機関”に……命を狙われているんだ
 メリー、僕と居ると君に迷惑がかかってしまうかもしれない
 君を傷つけたくないんだ……頼む、僕から距離をおいてくれ」

「遠まわしに帰れと」

「テヘペロッ」

「キモッ」

「…………」

「いや泣くなよ、分かった分かった僕が悪かった
 だから動物園一緒に見てまわろう、な?」

「うん……分かった、愛してるメリーさん
 ところでよく考えたら一人称“僕”が二人もいるとキャラづけやばいよね
 まあ僕は僕っ娘萌だから良いんだけど」

「あー解る解る、ボクっ娘萌のくだり以外」
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/17(金) 22:03:53.81 ID:o82IyxC90
「話の九割も理解してないんだな
 そういえば海外の小説家が言っていたよ、“一人称でキャラ付けしやすい日本語TUEEEEEEEEEE!”って」

「どこの王国だよ」

「ノベルキングダム、略してノーキンの小説家さんだ」

「日本語の価値も赤丸急上昇だねっ☆」

「だねっ☆」

 コホン、と咳ばらいする夢生。

「まあそんな訳でさ、もしこのやり取りが小説だった場合
 台詞の前に一々名前をつけなきゃ書き分けられない台本形式オンリーな人々とは違うということを
 作者は手っ取り早く示すために僕の一人称を一時的に“桜麗”とかにするよおもうわけよ
 台本形式だろうが面白い作品は面白いんだからここでくらい使えばいいのにね
 向いていると思うよ、これがSSとかだったら」

「桜麗?」

「すごいねえ、作者の日本語入力ソフトの変換機能なんかすごいねえ
 ぶっちゃけグーグルの開発したものなんだけどねえ」

「桜麗桜麗松絢讃話」

「マツケンサンバ一つとってもまるで目の前に浮き出てくるかのように派手な文字になってるね
 時代はマツケンマハラジャらしいぜ」

「どんなの?」

「youtubeで聞いてみると良いよ
 マツケン動きキレッキレ、流石だわやっぱり」

「ところで何しに来たんだっけ」

「動物見に来たんだよメリーさん」

「そうそう、今特別展示でにゃんぴゅーって生き物が日本に来ているのよ」

「にゃんぴゅー?なんだいその一昔前のNHKに出てきそうな生き物」

「えっとね、現地語では“死ぬ死ぬために邪悪な悪”だったかな」

「なんだいその少し前に流行ったドラマの主題歌のラテン語訳みたいな名前
 あれって情報に敏いツイッターの皆様が事実誤認で広めちゃったデマじゃないの?」

「んふふーちがうんだなーこれが違うんだなー」
 
「現地ではこの生物が恐れられているから本当にこういう名前なんだよ」

「ふーん、なになに……」

 ※マジで書いてありました
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/17(金) 22:06:31.13 ID:o82IyxC90

「おい」

「え?」

「いや、これ手書きじゃん
 パンフレットに書き加えてあるじゃん、手書きで
 遅すぎる厨二病発症ですか?」

 ※ただしメリーちゃんの手書きです

「アドリブアドリブ><」

「なーるほど!アドリブなら仕方ないね!」

「そうでしょ!?」

「そうだね!」

 ツッコミなんて居なかった。
 二人がしばらく歩くと長蛇の列。
 そう、そこがにゃんぴゅーの展示されている沈寿官。
 グーグル日本語入力やばいな、珍獣館がこう↑なるんですよ奥さん。

「たくさん並んでいるねメリーさん、こういう群衆にサブマシンガンで銃弾ばら撒くのが僕の夢なんだ」

「こんな時は僕に任せて、マイマスター☆」

「え、どうせならAK47がいいな!」

「そうじゃなくて……私の能力だよ」

 列の一番前に居る女性の携帯電話が鳴り響く。

「もしもし?私メリーさん、今貴方の浮気相手がこっち向かってるの」

 一番前に居たカップルはいなくなった。
 順番が一つ繰り上がる。

「もしもし?私メリーさん」

 次に一番前になった人の電話が鳴る。

「今貴方のやってるカードゲームの制限改訂リストが流出したの
 急いでトリシューラを売っぱらったほうが良いわ」

 その人も何処かに走りだしてしまった。
 これを数回繰り返すうちにあっという間に行列は夢生達の後ろに生じる。
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/17(金) 22:07:19.56 ID:o82IyxC90
「すげえ!すげえよメリーさん!
 素直に“今貴方の後ろに居るの”って言わない辺りが!
 馬鹿だよあんた!
 さすがだよ!
 背中押し付けられて圧死してみたりするメリーさんや!
 盲目の青年と恋に落ちる口裂け女や!
 寺生まれに瞬殺される有象無象なんかとはわけが違うぜ!
 そいつら共々都市伝説の定義(笑)とかいってる馬鹿に見せてやりたい手口の鮮やかさだ!」

「ロシア旅行の経験がある作者が言ってたんだけどやっぱり横入りは駄目でしょう?
 だから他の人が自然と順番を譲りたくなるように嘘をついてみたの」

「まあ未熟な共産主義は横入り文化生産機といっても過言ではないからね
 作者もよっぽど嫌な思いをしたに違いないよ
 ところで嘘を吐いて良かったの?」

「一度文化単位で失われた良識は中々帰ってこないしね
 まあ嘘についてはあれよ、あんな恐ろしい話が事実だったら不幸じゃない?
 それが嘘だと解ったんだから彼らはきっと幸せになったわ
 つまり私が吐いたのは人を幸福にする素敵な嘘
 私は許される!」

「ゆるされねえ…………」

「僕は春宵の為に頑張ったんだよ……」

 ウルウルっとした瞳で夢生を見つめるメリーさん。

「許す」

 こんなもんである。

「次のお客様こちらへどうぞー」

「はーい><」

 二人は珍獣館の中に進む。

「ところでメリーさん」

「なぁに?」

「その“><”ってなに?」

「え、何言ってるの」

「いや、それその……なんでもないです」

「ならばよろしい、あ!あれよあれ、あれがにゃんぴゅー」

 堂々とした鬣。
 黄金色に染まる体毛。
 地面を強く掴む四本の足。
 まさに百獣の王といった貫禄を持っている獣。
 ※ただし全長15cm
535 :ソニータイマー/3DS[sage]:2012/02/17(金) 22:08:31.48 ID:crqNOf+o0
>>527
>『勝利を必ずつかむ、または勝利できる状況を作り出す』能力でしょうか?
『ウィンが微笑んだ対象、つまりウィンが笑顔を向けた対象を現在から最も近い時間に行われる勝負に必ず勝たせる能力』ですね。つまりウィンが敵に微笑んでしまえば敵が勝ってしまうわけです。まぁ、勝利以外に微笑むことはほぼありませんが
ちなみに勝負の最中に微笑んだ場合はその勝負に適用されます。
え…? 相手も同じ都市伝説と契約していた場合はどうなるのかって?
その場合は、より笑顔だった方の女神の契約者が勝利します

>>529
>『ウィン』なのに何故か『ヒータ』で思いだしちゃったよウィンちゃん(
ライナちゃんも可愛いよ!
536 :みんなもやろうぜ海外発のフリーエロゲ“かたわ少女”[saga]:2012/02/17(金) 22:12:05.38 ID:o82IyxC90
「――――――――って可愛いなおい!」

「大きな声を出しちゃ駄目だよ春宵!
 にゃんぴゅーはデリケートないきものだからちょっとしたショックでペケポンしちゃうんだ!」

「ぺけ……ぽん?」

「え?ペケポンも知らないでにゃんぴゅーを見に来たの?」

「え、う、……うん」

「はあ……、仕方ないな。僕がペケポンについて教えてあげるよ」

「ありがとうございます」

「ペケポンっていうのはにゃんぴゅーのチョローンがトントンして
 体内のうぇっひほーいにエプリすってポーけるンとってなることだよ?」

「つまりにゃんぴゅーの神経系が過剰に働いて
 身体の中の器官で一時的に毒が生成されてその効力で仮死状態になるんだね?
 その状態のにゃんぴゅーを食べると体内に毒が蓄積されて周囲の人間にまで影響をあたえるところから
 現地の言葉で“死ぬ死ぬために邪悪な悪”と呼ばれたんだろう?
 パンフレットに(手書きで)書いてあった
 アドリブも良いがいつの間にあんなことやってたんだよもう」

「え…………アレマジメニヨンデタンダ」

 メリーさんが困ったような顔で目をそらす。
 まさか自分が能力使ってる間に真面目に彼がパンフレット(一部手書き)を読んだとは思わなかったのだろう。
 少し恥ずかしいようだ。
 
「えっと……うんと、そうです。夢生春宵くんの言うとおりです」

「どうしたんだいメリーさん」

「なんでもない、なんでもないんだ」

「それよりメリーさん、餌の時間みたいだよ」

「にゃんぴゅーは蛙を食べるみたいだね」

「しかもウシガエルだって」

「……にゃんぴゅー食べきれるの?」

「さあ?あっ、すげえ抜刀牙でウシガエル一撃だよ、さすがにゃんぴゅー」

「わーすごいねえ、抜刀牙って多分そこそこ年齢な人にしか分からないよ」

「赤カブトといいハーフのあの熊といいなんであの世界の熊は絶望的に強いんだろうね」

「それはそのままあの世界の犬の強靭さに繋がる問題だよね」

「しかしまあ食べてる間って暇だねえ」

「まあなんというか一度仕留めると後は丸呑みらしいからねえ」

「動きなっすぃん」
537 :みんなもやろうぜ海外発のフリーエロゲ“かたわ少女”[saga]:2012/02/17(金) 22:12:36.82 ID:o82IyxC90
「じゃあ最近僕がハマっているSS投稿サイトのお気に入りのスレの話でもしようか」

「えーなにそれ?一歩間違えたら抗議殺到でこのスレ自体から作者が叩き出されるよ?」

「まあ良いんじゃない?法に触れない範囲で面白くおかしく生きていたいじゃない
 あと連載終えた直後だから強制打ち切りの心配もないし」

「なるほどぉ!じゃあじゃんじゃん語っちゃって!」

「まず今個人的に一番熱いのが“口裂け女と花子さんがひたすらだべってる某スレ”だね!」

「あ、具体的には名前出さないんだ。SS速報VIPの話よね?」

「そもそもSS速報VIPなんて一言も言ってないんだけどー
 ソレ何処情報よー?あー知らないわー」

「地獄のミサワみたいな顔しないで、体型的に洒落にならない」

「地味に傷つく」

「さあそのいかにも王道都市伝説っぽい感じのスレのことについて語りなさい」

「うん、最初スレタイだけ見た時はさあ
 『あー、ベタな感じだなあ。こんなんで俺が喜ぶと思うなよ
  こちとら口裂け女も花子さんも見慣れとるんじゃ
  口裂け女が太極拳でも使わない限りハイハイワロスで終わらせるからな』
 って思ってたわけよ」

「うん、もうやめろ。この作品とか作者どころかスレごともってかれる
 お前だけじゃあ済まない、僕は死にたくない」

「ははは、契約関係にある君と僕は一蓮托生に決まっているだろ?
 まあまて最後まで聞け
 僕も最初はそんな風に思って読んでたんだけどねえ……面白い」

「君を傷つけたくないんだ……頼む、僕から距離をおいてくれ
 ってさっき言ってたよな?」

「まあなんというか日常系なんだけど」

「スルー!?」

「まず都市伝説を用いる必要無いという点はこのスレに近い
 しかし必要が無いところをわざわざ都市伝説のキャラでやる辺りが俺は好きだ
 愛情を感じる
 面白さのためには奇をてらう必要なんて無いんだよね、僕は大事なことを忘れていた
 あとあそこの作者と趣味が合う気がする
 一晩ほどドリフターズについて語り明かしたい」

「ふぅーん」
538 :みんなもやろうぜ海外発のフリーエロゲ“かたわ少女”[saga]:2012/02/17(金) 22:14:06.15 ID:o82IyxC90
「で、次のスレはあれだね
 “Fateのホロウアタラクシアをモチーフにした某スレ”」

「あー、型月スレでわざわざそこに行くんだ」

「いや僕は(自主規制)スレも(自主規制2)スレもvip時代から見てたよ?
 でもね、某スレだけは特別なんだ」

「なんでさ」

「いや僕の作ったオリジナルキャラクターを採用してもらえたからね
 しかも他のオリキャラに比べて破格の待遇だし
 あのサイトに入り浸っててあれほど嬉しかったことはなかなか無い」

「すげえ個人的な理由なんだな」

「胸を張って答えられる理由としてはシリアス時の文章が上手いことと無茶な安価も上手に消化することだね
 あれくらい上手く書けたら楽しいだろうさ」

「他には?」

「あ、ちょっと待って。最後にあのスレ関係について一言」

「なにさ?もうこの時点で避難所で説教食らいかねないんだよ?」

「チベットはもう許した、むしろありがとう」

「…………?」

「じゃあ次行こうか、最後にお勧めしたいのは“僕の大好きな、めだかボックスのあのキャラが活躍する話”」

「あー球磨川くんね」

「あのスレすっげえ面白い、ていうかあれだわ」

「なに?」

「行き場の無い女の子を部屋に匿ってみたくなった」

「逮捕だよ、完璧逮捕だ」

「とまあ多分こんな現実とは馬鹿な話を終えた所で……」

 夢生は硬直する。
 にゃんぴゅーが食べられていた。
 先ほど抜刀牙を決めて倒した筈のウシガエルに。

「技が浅かったみたいだね」

「え?」

 ウシガエルが突如として痙攣を始めその場で動かなくなる。

「―――――ってマジだったのかよあれ!」

 メリーさんが夢生に向けてサムズアップをしていた。
 
【月見里邸の優雅な日常8〜にゃんぴゅーを見に行こう〜つづく】
539 : ◆yeTK1cdmjo[sage]:2012/02/17(金) 22:23:39.40 ID:ABnU9erDO
お二方乙です

勝利の女神いいなぁ
程よいツンデレだなぁ
あらゆる意味でチート能力じゃね?

相変わらずカオスっぷり
色々言いたいがAAは西新宿のせんべい屋かよwwwwww
“私”と会いたくねえよwwwwww
540 :ソニータイマー/3DS[sage]:2012/02/17(金) 22:24:40.26 ID:crqNOf+o0
うわあああ割り込んでしまった!
ごめんなさい&投下乙です! メリーさん可愛いよメリーさん
541 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/17(金) 22:29:44.32 ID:oLcZy6SAO
>>526
ソニータイマーの人乙ですの
なにこの女神ツンデレ可愛い

>>531-538
乙でしたのー
なにこれにゃんぴゅーかぁいいお持ち帰りいぃぃ
死ぬ死ぬために邪悪な悪は使ってみたいけど歌詞出せないしなー
たしかに一人称二人称をキャラに合わせて使い分けられる日本語って便利
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/17(金) 22:31:32.02 ID:Xqrmg2MG0
笛の人乙です〜
久々の月見里邸キター!!
クソ吹いたわ畜生wwwwwwwww
にゃんぴゅーの能力見て『トリコ』のフグクジラを思い出したのは俺だけで良いorz





(メリー・ナイトメアちゃんだとルートと被るな…誰も見てなさそうだったからチャンスとばかりに色々パクったのに…)
543 :みんなもやろうぜ海外発のフリーエロゲ“かたわ少女”[saga sage]:2012/02/17(金) 22:38:04.76 ID:o82IyxC90
笛の人?
ああー双子の弟のことですね、ハハッ
皆様には普段から弟が大変お世話になっております><
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/17(金) 22:42:34.48 ID:T/Vl5Gc2o
皆様投下乙ですー

笑顔が勝利の鍵とかなにそれ素敵
ただ一人だけに向けられる微笑みとか素敵

久しぶりにメッタメタな話きたwwwwww
第4の壁なんてなかった、なかったんだ

>>532
> そういえば海外の小説家が言っていたよ、“一人称でキャラ付けしやすい日本語TUEEEEEEEEEE!”って」
そんなときはarkaを使えばよいのです
12もの位相を用いることでヤンキー男からギャル女から精霊までもの一人称を表すことのできるarkaこそが最強なのです
http://leviantarka.web.fc2.com/study_mive1_10.html
http://leviantarka.web.fc2.com/study_yulf_101.html
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/17(金) 22:42:58.29 ID:Xqrmg2MG0
>>543
<◎><○>
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/17(金) 22:43:53.87 ID:T/Vl5Gc2o
>>543
> 543 名前:みんなもやろうぜ海外発のフリーエロゲ“かたわ少女”
たのむ、やめてくれ、キズモノはトラウマなんだ
やめてくれ
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/17(金) 22:51:38.02 ID:Xqrmg2MG0
>>544
ケモノツキの人がきた! 僕を温めて!(マテヤ

>12もの位相を用いることでヤンキー男からギャル女から精霊までもの一人称を表すことのできるarkaこそが最強なのです
前に魔法少女の単発で使ってらした奴でしたっけ?
案外複雑だwwwwでも使いこなせると面白そうね
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/17(金) 22:57:28.26 ID:T/Vl5Gc2o
あ、あれ、あの単発書いたときって名前出してたっけ……?

>>547
>ケモノツキの人がきた! 僕を温めて!(マテヤ
引っ越し終わったらベッドの下で待ってるよ
早くきてね?約束だよ?

>前に魔法少女の単発で使ってらした奴でしたっけ?
YES,YES
ちょっとずつ勉強してるのよ……まだ単語帳的なものを反復してるだけで、簡単な一文も作れないけれど……
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/17(金) 23:05:56.22 ID:o82IyxC90
>>544
完全敗北……
しかしおぼえづれえええええ!
>>545>>546
テヘペロ
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/17(金) 23:08:20.52 ID:Xqrmg2MG0
>>548
>あ、あれ、あの単発書いたときって名前出してたっけ……?
出してませんでしたが、後日に貴方があの単発の話題を出してましたぜ
「シャドーマンの人みたいな必殺技を書いてみたかった」的なこと言われてドキドキしちゃったの///

>引っ越し終わったらベッドの下で待ってるよ
何故いつもベッドの下なんだwwwwwwww
でもイキます♪(

>ちょっとずつ勉強してるのよ……まだ単語帳的なものを反復してるだけで、簡単な一文も作れないけれど……
勉強している=いつか使う≒魔法少女再登場
wktkせざるを得ないじゃないか!(
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/17(金) 23:23:41.01 ID:T/Vl5Gc2o
>>550
>「シャドーマンの人みたいな必殺技を書いてみたかった」的なこと言われてドキドキしちゃったの///
ああ、そういえばそんなことをいった覚えが……
熱いバトルにはやっぱり必殺技が必要だと思うんだ
叫べば威力が強くなるのは各種スポーツで実証済みですし、もっとみんな技名叫べばいいと思うんだ
ネーミングセンスのない私には無縁の話ですがね……
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/17(金) 23:30:54.74 ID:Oq2wLVeSO
必殺技っすよ!?
絶叫しないと!!
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/17(金) 23:33:26.57 ID:GbVCwNzDO
明日のテーマは必殺技か…
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/18(土) 00:27:10.48 ID:WC4r4rzG0
>>551
>ネーミングセンスのない私には無縁の話ですがね……
ネーミングセンスの無さなら俺が一番ですよ(キリッ

>叫べば威力が強くなるのは各種スポーツで実証済みですし、もっとみんな技名叫べばいいと思うんだ
皆叫べば良いよホントに
「口裂け女」も「花子さん」も「テケテケ」も皆カッコいい必殺技放てば良いよ、厨二っぽくてもクソ真面目に英語直訳でも聖書からの引用でも
あの時『必殺技は無駄だ』とのたまった連中のことを未だに根に持ちながら俺はこれからも必殺技を叫びます
『闇誘拐』!『闇誘拐』!!(
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/18(土) 01:44:12.87 ID:tkcTK6uP0
(出井>うぉぉぉぉぉぉ!必殺!《機獣残像拳》!

(紫亜>す、凄い……!あれだけの速度で早組みを行っているのに、バリ取りまでほぼ完璧だなんて……っ!
(殺人鬼>いや、要はただ異様にプラモ作り上手いだけだろ!?
    というか、『ゾ○ド残像拳』ってそれコロコロでやってた某ゾイド漫画の(ry
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]:2012/02/18(土) 02:20:15.99 ID:K/YfYsFB0
>>555
ってプラモ作りのテクかよwwwwww

> 『ゾ○ド残像拳』ってそれコロコロでやってた某ゾイド漫画の(ry
しかも元ネタwwww
いやなに、俺もパクリにパクってるから何も言えんがorz
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/18(土) 02:25:05.27 ID:tkcTK6uP0
>>556
>しかも元ネタwwwwwwww
子供心に、本気でカッコイイと思ってたorz

しかも何故かゾイドを使った拳法の一種だと勘違いしてまして
後に確認して「うわぁ……」状態にwwww
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]:2012/02/18(土) 10:12:02.76 ID:EwHWVN2o0
そして元ネタを検索してみたところ
すげぇ懐かしい漫画wwwそういやあったなゾイド早組対決www
当時は気にしてなかったけど、今思えば凄い漫画だったな…
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/18(土) 13:16:39.65 ID:M3ov5/eDO
森薫の漫画のような話を書きたい
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/18(土) 14:29:32.98 ID:tkcTK6uP0
>>558
>当時は気にしてなかったけど、今思えば凄い漫画だったな…
『ボクシングのジャブはニッパーの練習に最適』とか『初心者の主人公が異様に早組みにこだわる』とか
「プラモ作りを学ぶマンガ」としては間違いなく有害指定、でもノリを楽しむ漫画としては中々だったと思う
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]:2012/02/18(土) 15:36:23.08 ID:xW73YOs80
皆様乙乙



またスレを見る時間すら足りない日々が続いて俺は
562 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/18(土) 16:19:17.33 ID:tkcTK6uP0
「……なあ、これって……」
「言うな、見ればわかるから」

夜刀浦市中央を流れる川。
その中州に点在する島では、飯綱大学の研究員が今日も生態調査を行なっていた。
この島々は別名《夜刀浦の魔窟》と、周りから呼ばれている。
未だに詳しい生態系はおろか、どんな種類の生き物がどれだけ生息しているかもはっきりとは分かっておらず、
双頭のコウモリだの、首長竜の生き残りだの、人食いモンスターだのと言った怪生物の目撃談までも度々報告される始末。
故に今日の調査員も『何が出てきてもおかしくない』という気構えでやってきたのだ。
やってきたのだ、が。

(モソモソ)
    _,,...,,_
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 | -―・ー{ }}ll-i 〈=========---
  、 、_ _} {_   、>
  ` 、._゙ ,\``゙
      ̄ ̄

「……」
「……」

今回調査に派遣された、二人の男性研究員。
彼らの視線の先にいたのは…………川岸でウロウロしている《カブトガニっぽい生き物の群れ》だった。

「川にカブトガニって……いくら海に近いからって川にカブトガニって、オイ」
「つーかこいつら、光ってないか?何かこう、金属っぽい色が……」
「まさか本当にロボットでした―、何てオチじゃないだろうな」

気になったので、近くにいた一匹を持ち上げてみた。想像してたよりも重い。
金属の様な、生き物の様な……どちらとも言えない感触がする。
コンコン、と甲羅を叩いてみた。……硬い。金属の様な手応えがあった。
ひっくり返してみた。甲羅の裏で、エイリアンのような数本の足がワシャワシャ動いている。
速攻で元に戻した。

「……生き物っぽいな、一応。気持ち悪かったけど」
「……カブトガニだな、一応。気持ち悪かったけど」


(モソモソ)


「カブトガニって何食べるんだっけ?」
「ゴカイとかアサリとか、後たまにウニや海藻も食べるな。基本死んでる生き物は食べないらしい」
「この川にそういった生き物っているか?」
「アサリはともかく……ゴカイやウニはいないんじゃね?だってこの辺り、ほぼ淡水だし」

「……じゃあこいつら、何食って生きてるんだ……?」

「さあ……とにかく、一度戻ろうぜ。そろそろ時間だ」
「んじゃ、ここの水をサンプルに取って……よし。帰るか」

そう言いながら川岸を後にした研究員達。
彼らの背後では、例のカブトガニもどきが相変わらずウロウロと動き回っていた。


【報告書】
例の河川・Z地区岸辺付近にて、カブトガニらしき生物を発見。
外見こそ普通のカブトガニと変わらないものの、全身が金属の様な光沢を持つ。
発見時に持ち帰られた生息区域の水質サンプルからは、多量の金属イオンが検出されており
この生物はその金属イオンを主な栄養源としている事が判明した。
またその後の調査・実験で判明した事だが、彼らはモース硬度7(水晶と同じ)にも及ぶ硬い金属外装を持ち、
さらに水温実験においては『120℃の熱湯の中を平気で泳いでいた』事から耐熱能力にも長けている様子。
大学では「数億年前に生息した古代生物の生き残り」ではないかとの仮説を立て、今後とも詳しい調査を――――――。

(終)

(2012年2月某日・学校町にて)

(出井>金属生命体は存在する……金属生命体は存在する……(ブツブツ)
(紫亜>あの、有間君?さっきから何をしているんですか?
(出井>ん?ほら、前に『都市伝説は人々の想像とか強い思いから産まれる』って言ってただろ?
(紫亜>……まさかとは思いますが、ゾイドの元になった金属生命体を都市伝説として誕生させるつもりで……?
(出井>その通り!思う一念岩をも通す、強く念じればきっといつか野生のゾイドが見られる日が……!
(紫亜>…………有間君……その、気持ちは分かるんですけど、個人の思いだけではどうにもならないと……
(出井>金属生命体よ……ゾイドに進化する以前の、原始的金属生命体よ……(ブツブツ)
(紫亜>聞いてない……(泣)

そう遠く無い未来、彼の思いが形となって現れる日が来るのだろうか。
563 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/18(土) 16:40:39.08 ID:tkcTK6uP0
【ゾイドカブトガニ】
惑星Ziに生息するとされる、想像上の原始金属生命体。
【カブトガニの青い血はエイズやインフルエンザの治療薬】という都市伝説と融合する事で、実体を得る事が出来た。
ちなみに、厳密にはゾイド“ではない”。

以上です、ゲリラ投下失礼しました。
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2012/02/18(土) 17:12:49.66 ID:WC4r4rzG0
カブトガニ可愛い
カブトガニ超可愛い
あのおっきい甲羅を抱きしめたり脚でこしょこしょされたりしてみたい
カブトガニ可愛い

プラモデルの人乙です〜
これが今後どうなる事か…カブトガニの群れ可愛い(モウイイ
565 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/18(土) 17:33:34.43 ID:tkcTK6uP0
>>564
>あのおっきい甲羅を抱きしめたり脚でこしょこしょされたりしてみたい
内側は意外と脆いっぽいので気を付けて下さいね―
こいつらは外骨格が超硬いのでその心配は有りませんが

>これが今後どうなる事か…カブトガニの群れ可愛い(モウイイ
一応自分の中で夜刀浦→未来の世界と考えているので、学校町の出井たちと絡む事は無いと思われます
単に、「夜刀浦にこんなのいたら面白くね?」という思い付きから出てきた存在なので……気が向いたら書こうかと

ちなみに5億年が経つとこいつらは、進化の過程を無視していきなりゾイドに進化します(待て
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/18(土) 18:39:10.38 ID:4ix9o2Eeo
投下乙ですー

生命の世界ってわりとなんでもありよね
特に深海とかクリーチャーの巣窟ですし
環境というものはこうも生命を導くものなのかと感心することしきりです
567 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/18(土) 18:44:41.16 ID:tkcTK6uP0
>>566
>環境というものはこうも生命を導くものなのかと感心することしきりです
もし環境が違えば、本当に存在していても可笑しくないと思うんですよ、こいつらも
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/18(土) 18:46:28.87 ID:4ix9o2Eeo
書き忘れてたけれど、普通は遭遇することのない120度もの高温に耐えられるよう進化した環境というのも気になるところ
間欠泉の周囲に生息してたのか、はたまた火山火口付近なのか
それともはるか昔、体内で生成した100度以上もの熱を用いて狩りをする未確認生物が居り、そいつへの対応手段なのか……
夢がひろがりんぐですね
569 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/18(土) 19:06:18.29 ID:tkcTK6uP0
>>568
>間欠泉の周囲に生息してたのか、はたまた火山火口付近なのか
一応この生物の公式設定では↓
『水温120度・20気圧と言う悪条件を生き抜いた惑星Ziの原始生物の子孫』
『体内に取り入れた金属元素の濃度を調節し、化学反応によって熱エネルギーを得る、まさに生きた化石』
となっており、今も比較的原始的な環境が残った、地底溶岩湖などに生息しているという存在が都市伝説化(?)した物です

普通に川にいるのは、前述した都市伝説と融合し「現実のカブトガニ」と同じ環境にも適応できたため
570 :モノクロモノクル[sage]:2012/02/18(土) 20:53:52.29 ID:4ix9o2Eeo

 僕は目が不自由だ。
 左目の視力はゼロ。右目の視力は人並みだが、こちらは全色盲――白と黒の濃淡しかわからない。
 僕がまだ幼いころ、家にあった古い鏡を割ってしまい、その破片が僕の両目を直撃。
 以来僕はこの不自由な目と付き合っていくことになってしまった。

 だが、僕の目は便利だ。
 実はこの何も見えない左目にも見えるものがある。
 それは日常の裏に潜み、非日常に生きるものたち。
 僕の左目には、それらが独特の色をもって見えるのだ。

 赤は危ないやつら。炎のように大きかったり、どす黒い血のように濃いやつは特に危険。
 黄色は危険地帯。近づかなければ安全だけど、領域に踏み込んだらどうなるかわからない。
 青いのや緑のはたいてい安全。そこにいるだけの存在とか、人に友好的なやつらとか。
 そういった単色のやつもいれば混色のやつもいたりと、なかなか個性があって面白い。

 あまり見ないけれど、中には人間なのに色を持ってる人たちもいる。
 赤を持つ人がけっこう多いけれど、ほとんどの人たちの色は怖さを感じない。
 それはまるで暖かい焚き火のような、きれいな夕焼けのような、咲き誇る紅葉のような。
 そういった、見ていて安心感を覚えるような色ばかりだ。

 白黒の日常を見る右目と、極彩の非日常を見る左目。
 この不自由で便利な白黒色眼鏡を頼りに僕は非日常を避け、日常を生きてこられた。
 でも僕は非日常を知っている。非日常の世界をこの目で見てしまっている。
 もしこの先、今まで遠巻きに見ていた非日常と相対したとき、僕は目をそらさずにいられるだろうか。


【終】
571 :カブトガニをペットにしたい人  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/18(土) 20:58:17.49 ID:WC4r4rzG0
>>565
>こいつらは外骨格が超硬いのでその心配は有りませんが
わぁい、じゃあ1匹貰お☆
カブトガニかぁいいよスリスリスンスンハァハァ

>>568
>書き忘れてたけれど、普通は遭遇することのない120度もの高温に耐えられるよう進化した環境というのも気になるところ
夜刀浦市だとそこらの邪神が火を吹けそうですね
学校町だと某ステーキの兄ちゃんがバイトバイトで歩き回ってるから(どんな原因だよ
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/18(土) 20:59:35.39 ID:4ix9o2Eeo
男の人が幼いころに割った鏡は照魔鏡。魔を照らし、その正体を暴く鏡です。
照魔鏡の破片が目に刺さったことを契機に、視力と引き換えに勝手に契約が結ばれました。
元ネタ(?)は脳内に浮かんだ「白黒色眼鏡(モノクロモノクル)」という単語と、血界戦線の「神々の義眼」。

みんなもジャンプSQ19読むといいよ!
本日発売のWinter号より、3ヶ月に一度の季刊から偶数月発売の隔月刊に生まれ変わったよ!
マイフェイバリットの血界戦線もこれからは隔月刊行だよひゃっほう!
ToLoveる番外編とか隣のランドセルとかGエディションとかえっちいのも盛りだくさんだよ!読め!
573 :カブトガニをペットにしたい人  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/18(土) 21:08:29.31 ID:WC4r4rzG0
単発の人乙です〜
そうか「照魔鏡」か……確かにこれは面白い
しかし何だか引き込まれるなぁ……凄く良い文章だ

>>572
>本日発売のWinter号より、3ヶ月に一度の季刊から偶数月発売の隔月刊に生まれ変わったよ!
マジか、どうしよう『隣のランドセル』久しぶりに見たいなぁ
てかコミックスあるんだろうか
574 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/18(土) 21:37:41.53 ID:tkcTK6uP0
>>571
>カブトガニをペットにしたい人
>カブトガニかぁいいよスリスリスンスンハァハァ
ちょ、名前ww

>夜刀浦市だとそこらの邪神が火を吹けそうですね
流石にそのレベルには耐えきれないと思われます

>>572
乙です―
>照魔鏡の破片が目に刺さったことを契機に、視力と引き換えに勝手に契約が結ばれました
うわあ、想像するだけで痛い…………でもこれはかなり便利な能力
以前読んだ作品の「都市伝説の情報を文字として見れる」少女を思い出しました
互いに相手を見た場合、どうなるんだろう
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/18(土) 21:49:03.19 ID:4ix9o2Eeo
>>573
>マジか、どうしよう『隣のランドセル』久しぶりに見たいなぁ
今号はリトが鬼畜眼鏡と化してるよ!超肉食系男子だよ!
それと乳首券の発行枚数が酷い。主要女性キャラ全員分出てるんじゃないかと思うくらい酷い
あと隣のランドセルは貧乳巨乳女子小学生のお胸をお兄ちゃんが弄繰り回してます

>>574
>以前読んだ作品の「都市伝説の情報を文字として見れる」少女を思い出しました
あの子とか極彩の魔女みたいに具体的なものは何一つわからないですが、とりあえず日常を生きる分にはこれで十分みたいです
「組織」入りとかして鍛えればもっと便利な能力になるんですけどね
576 :カブトガニをペットにしたい人  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/18(土) 22:23:34.67 ID:WC4r4rzG0
>>574
>ちょ、名前ww
えへへ、シャドーマンは虫が大好きなのさ!

※カブトガニはクモに近い仲間だそうです

>流石にそのレベルには耐えきれないと思われます
なん……だと……
折角かぁいいかぁいいカブトガニたんの成長武勇伝を作ろうと思ってたのに!(誰得

>>575
>それと乳首券の発行枚数が酷い。主要女性キャラ全員分出てるんじゃないかと思うくらい酷い
マジかwwwwww

>あと隣のランドセルは貧乳巨乳女子小学生のお胸をお兄ちゃんが弄繰り回してます
マ     ジ      か

今日本屋行ったのに! もっと早く行ってくれたら良かったのに!
いいや今度プリベルと一緒に買ってくるぅ…
577 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/18(土) 23:40:05.23 ID:tkcTK6uP0
>>576
>※カブトガニはクモに近い仲間だそうです
wikiより→『カブトガニは甲殻類ではなく、カニよりはクモやサソリに近い』
マジでか……こいつら、デススティンガーやグランチュラやガイサックに近かったのか
また調べた所、共和国軍に『シーバトラス』というカブトガニ型ゾイドがいました↓
ttp--zignition.web.fc2.com-img3-review_169a.jpg
多分直系の子孫だと思われ

>折角かぁいいかぁいいカブトガニたんの成長武勇伝を作ろうと思ってたのに!(誰得
いや、登場とかは自由に使っていただいて結構ですよ
姿形は変わりませんが、餌があればあるだけでかくなりますし
ゾイドコアさえ無事なら、死んだ際にも新たなコアを2、3個ほど産み落としますし
578 :夜刀浦生物事情 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/19(日) 00:12:38.80 ID:fQUzZtfu0
すいません、>>577のリンクが飛べなかったようなので貼り直します↓
ttp://zignition.web.fc2.com/html/review_169.htm
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/19(日) 10:30:29.70 ID:uUWE/XjDO
ゴーカイジャー…最高だぜ
それはそうとフォーゼの監督はマグネット売る気無いの?
財団Bに怒られるよ?
グッズ売らないとおちおち人助けもできないのに
マグネット売るよりスイッチをメインで見せた方が買いやすいスイッチを細かく売れて収益もでかいし、演出的にも面白いと考えれば良いのだろうけど
財団の方針なのかね、マグネットを捨て駒にするのは
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/19(日) 14:19:29.05 ID:8o3m9KAAO
>>562
プラモデルの人乙ですー
ペットによさげなので乱獲されないことを祈ります
>>570
単発の人乙です
非日常を色で見る「モノクロモノクル」…カッコいいです!
581 :ゼロが……俺のゼロが……(泣) ◆Y5QFUmhmw62012/02/19(日) 14:37:51.79 ID:fQUzZtfu0
>>580
>ペットによさげなので乱獲されないことを祈ります
乱獲……か……

ありがとうございます、また一つネタが作れそうなので
582 :ゼロが……俺のゼロが……(泣) ◆Y5QFUmhmw6[sage]:2012/02/19(日) 14:38:33.78 ID:fQUzZtfu0
下げ忘れ申し訳ありませんでした
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/19(日) 20:06:21.24 ID:uUWE/XjDO
このレスのコンマで単発キャラ作製
判定は避難所の表参照
584 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:37:26.41 ID:OzsN2S3Bo
 早朝、まだ朝日が昇るよりも前
 煌々と明かりの灯ったブティックの入り口に、一台のトラックがやってくる

「おう、来てくれたか」
「時間外労働ぶっちぎりだけどね」

 玄関先の常夜灯の蒼白い光のせいだけではない、疲労困憊で血の気の失せた顔をした顔をしたブティックの社長
 運転席から身を乗り出して、運転手の青年は笑顔で嫌味を言うが、それを嫌味と受け取る気力も残っていないようだ

「朝イチじゃ駄目なの?」
「本当は夜半前に搬入したかったんだが、ギリギリ間に合わなくてな。頼めるのがお前しかいなかった」
「いや、俺も引き受けたくなかったんだけどね。時間外労働や超過勤務は運転の敵だもん」

 そう言いながらも青年は運転席を降りて、荷台の扉をがちゃりと開く

「徹夜何日目?」
「四日目。そろそろヤバイから手早く頼む」
「了解、積荷はどこ?」
「こっちだ」
「ほいほいっと……んじゃ、ちょっと車頼むね」

 ふらふらと歩く社長の後ろについていきながら、青年は空っぽのはずの運転席に呼びかける
 そこには不自然な角度で、フロントガラスを背に膝を抱えて座る少女が、呼びかけに応えるように笑顔で手を振っていた

「布ものにしては丈夫だが、このまま運べるか?」
「マネキンごと持ってってもいいなら、ちゃんと固定すれば問題無いよ。届け先の許可は?」
「宿直の教師に話がついてる。空き教室が確保してあるそうだから、そこへ頼む」
「了解っと」

 青年がふと視線を落とすと、そこにはソファで眠りこけてるアルバイトの少女の姿

「中央高校の子?」
「明日卒業式だから帰って寝とけって言ったんだがな。ギリギリまでやりたいっつってこの有様だ」
「ふぅん……これ、その子の発案?」
「いんや? うちのツテがあったら引き受けただけで、黒幕は別の奴だそうだが」
「俺達の代も結構ハッスルしてたけど、年々気性が激しくなってるのかな、中央高校の生徒」
「こいつらの代が異様に派手なだけだろ……と、んじゃ頼む。俺もマジやばい、寝れる」
「寝るのは良いけど、搬出終わって鍵掛けてからにしなよ?」
「ぬぅ……早急に頼む」
「はいはい。こっちのマネキンごと四着と、他は?」
「その他の小物と着付けの仕様書。仕様書は箱に入れないで上に乗っけておいてくれ」
「了解了解」

 言われるが早いか、指定されたものをてきぱきと荷台に積み込んでいく青年
 ものの数分で、荷台の中にしっかりと固定されていくマネキン達を見送り、安堵したように玄関先に座り込んでしまう社長

「んじゃ、ちゃっちゃと運んでくるからゆっくり休むといいよ……って」

 青年が声を掛けたその先には、座り込んだまま寝息を立てている社長の姿

「しょうがないなぁ……えーと」

 青年は社長をひょいと抱え上げると、室内をきょろきょろと見回し

「ここでいいや」

 ソファで寝ているアルバイトの少女をぐいぐいと端に寄せ、空いたスペースに社長を押し込んで、ご丁寧に毛布も掛け直していった
 ぱたぱたとトラックの運転席に戻った青年は、そこで待っていた少女、『あの世送りのカーナビ』に微笑み掛ける

「鍵、掛けといてあげれる?」
「ん、いいけどね。たまには使わないと感覚忘れちゃうし」

 少女がちょいと指を振ると、念動力か何かの力でブティックの入り口の鍵がかちゃんと掛かる
 本来は、車のドアにロックを掛けて獲物を逃がさないようにするための能力なのだが、そこは契約による拡大解釈というやつである

「そいじゃま、慌てず安全運転で急いで行くとしますか」
「はーい、信号に引っ掛からない道をナビるからねー」

 ゆっくりと発進し、店の前から遠ざかっていくエンジン音
 そして訪れる、夜明けまでの僅かな時間の静寂
585 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:38:30.88 ID:OzsN2S3Bo
 目を覚ましたアルバイト少女のリアクションでそれがぶち壊されるまで、まだ二時間ほどの余裕があったのだった

―――

 人の気配の全く無い、だがそれ以外の数多の気配がざわめく明け方の中央高校
 夜明けと共にそれらは物陰へと、隙間へと、潜む場所へと隠れていく
 そんな気配の残滓を蹴散らすように、宿直の教師の立会いの下で荷運びに奔走する青年の姿
 運び込まれたそれは、誰も訪れない空き教室で、静かに己の出番を待つ
 遠く離れた体育館で行われる卒業式が、恙無く終わるその時を

―――

 卒業を、そして進学や就職を称え合う笑顔
 別れを惜しみ再会を約束する涙
 様々な生徒達の様々な表情が交錯する中、宮定繰はどこか所在なさげにぼんやりと自分の席に座り込んでいた

「どしたの、繰?」
「佳奈美……」

 丸めた卒業証書でぺしりと頭を叩かれて顔を上げると、そこには親友である逢瀬佳奈美の笑顔

「なんか、こう……ね、あんまり実感が湧かないのよね、卒業って言っても」
「まー繰は卒業とか割とどうでもいいやって考えだったし、人生の節目っていうよりちょっとしたハードルって感じだったもんね」
「単位や出席日数が大丈夫だって判った時点で、大体片付いた感じだったし」

 ふうと溜息を吐いて、佳奈美が背にした教室の様子をぼんやりと眺める

「ただ、もうここに来なくなるってだけ……なのよね」
「宮定さんが何か寂しい事言ってるー!」
「私達と毎日顔を合わせる事が無くなるってのに!」
「みゃーちゃんのいけずぅ」
「くっくるんとあたしの関係ってその程度のものだったのね!」
「にゃー!?」

 佳奈美をぐいぐいと押し退けて、周囲に居たクラスメイトの女子達が繰の周りに人垣を作る

「宮定さんは、私達と会えなくなるのは寂しくないの!?」
「いや……皆、大体近場の大学とか就職先じゃない。会おうと思えばすぐ会えるし」
「学校では会おうと思わなくても会えてたんだから。宮定さんはこれから毎日、私達全員と会おうと思ってくれる?」
「皆それぞれの生活あるんだし、そういうわけにもいかないでしょうが」
「みゃーちゃんが思うか思わないかが問題なの。そこんところどうなのかな?」
「ぶっちゃけ毎日とかは鬱陶しいから無理」
「ごふうっ!?」
「ばっさり斬って捨ててきた!?」

 項垂れ崩れ落ちる数名のクラスメイト達に、繰は苦笑を向ける

「鬱陶しいってのは冗談だけど。毎日顔を合わせるとか、家族でもなきゃ無理でしょ、常識的に考えて」
「じゃあ家族になる! 繰ちゃんは嫁と旦那どっちがいい!?」
「姉とか妹でもいいよ?」
「いっそ娘とか」
「それならママと呼んで!」
「本気で言ってたら流石にぶっ飛ばすわよ?」
「冗談だってばー」
「本気に聞こえたらそれはそれでどうかと思うぞぅ?」
「あんた達の冗談は、たまに冗談に聞こえないから扱いに困るのよ」

 笑顔で拳を握り込む繰を、クラスメイト達はぺちぺちと叩く

「ていうか繰、お嫁さんって正直どう?」
「どうって……何よ」
「ウェディングドレスの花嫁って、素敵だと思わない?」
「……まあ、綺麗だとは思うけど」
「友達のウェディングドレス姿とか、祝福したくなると思わない?」
「まあ、そりゃあ友達の門出ぐらいは祝って当たり前だと思うけど。誰か結婚とかの予定でもあるの?」

 質問の意味が理解できず、首を傾げる繰

「式の日取りとか決まってるなら顔ぐらいは出すけど……ねえ、佳奈美?」
586 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:39:14.26 ID:OzsN2S3Bo
 困ったように親友の姿を探すが、ふと気が付けば人垣の何処にも佳奈美の姿は見当たらない

「逢瀬さんが何処に行ったのか、気になる?」
「……どういう意味?」

 クラスメイトの一人が、意味ありげにくすりと微笑み
 すぅっと腕を上げると、ぱちんと指を鳴らした
 それと同時に周りを囲んでいた人垣が一糸乱れぬ動きで繰の両腕をがしりと押さえつける

「ちょっ、何!?」

 ずるりと椅子から引き摺り下ろされ、即座に両足も押さえ込まれ
 そのまま担ぎ上げられるように教室から運び出されていく

「な、何っ!? どういうつもりっ!?」

 狼狽する繰と、きゃいきゃいとはしゃぐ女子一同
 事情を知らされていない一部の女子と大半の男子は呆然とその様子を見送り
 ただ一人事情を察していた獄門寺龍一だけが、一人静かに溜息とも感心ともつかない微妙な吐息を漏らしていたのだった

―――

「にゃー!? すとっぷ、すとーっぷ!?」
「ええいカナちん、ここまできて往生際が悪いぞ!」
「往生際も何も、卒業式の日に学校で真っ裸に剥かれるとか流石にどうかと思うよ!?」

 現在では使われていない空き教室の一つ
 ガラスは全て目隠しの暗幕が掛けられており、昼間だというのに蛍光灯の頼りない明かりだけが、佳奈美の柔肌を照らし出している

「大人しくぱんつも脱ぐが良い! そうでないと着付けができん!」
「だから、何の着付け!?」
「今日という日に限って柄物なんぞ穿いてくる方が悪い! くまさんプリントとかギャルゲーのヒロインかー!」
「理不尽な怒られ方だよ!? というか何で白いレースの下着とかガードルとか用意されてるの!?」
「うふふ、勿論カナちんに穿かせるために決まってるじゃない」
「いやだから何でー!?」
「全身コーディネートだからに決まってるでしょう! 全部手縫いの逸品なんだから、心して穿くがよい!」
「何であたしのサイズの手縫いの逸品なんて存在してるのかな!?」
「カナちんの彼氏さんにサイズ聞いた」
「宏也さーん!?」
「ええい、埒が開かん! クラスメイト諸君、埒を開けたまえ!」
「佳奈美、ごめんねー」
「面白そうだったからついつい」
「でも佳奈美にも悪い事じゃないから、とりあえずやってみ?」
「わ、わかったから!? 自分で脱いで自分で穿くから放してー!?」
「佳奈美、下着のつけ方適当だから却下。フィッティングとかちゃんと勉強してる私に任せなさい」
「にゃー!?」

 どったんばったんと騒がしい空き教室に、コンコンと響くノックの音
 すぐさまほぼ全裸の佳奈美を隠すようにクラスメイト達が暗幕を展開する

「おっけー、いいよー」

 そっと扉の隙間から中の様子を伺い、佳奈美のあられもない姿が廊下に見えないと確認してから
 繰を担いだ女子一同が、空き教室にどかどかと乗り込んでくる

「ちょっと、さっきから何してるのこれ!? というか放しなさいよそろそろ!」
「繰っ!?」
「佳奈美!?」

 親友の声を互いに確認し、思わず声が荒くなる二人

「予定よりちょっと早いよー」
「むしろそっちが遅くない?」
「あれ、そう? 佳奈美が抵抗するから手間取っちゃって」
「何さ、事情話してないの?」
「サプライズにしようと思ってたから」
「サプライズで着付けまでするなら、眠らせるか気絶させないと無理でしょ。ちゃんと事情話して」
「あ、そういやそうね」
「じ、事情って何!? いやホントに何!?」
587 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:40:22.23 ID:OzsN2S3Bo
 全く事情が理解できない会話を繰り広げるクラスメイト達に、佳奈美は目を白黒させながら悲鳴じみた声を上げる

「んふふー、あのねー?」

 こそこそと佳奈美に耳打ちをするその声は、暗幕の向こうの繰には聞こえない

「ちょっと、佳奈美に何してるの!? 佳奈美、大丈夫!?」
「あ、うん。とりあえず変な事じゃないのは判った……けど、せめて説明してから連れてきて欲しかったよ」

 はふうと漏れる溜息の音と
 観念したかのように、僅かな衣擦れの音が暗幕の向こうから繰に伝わってくる

「本当に何をしてんのよ、皆」
「んふー、秘密ぅ」
「見てのお楽しみってやつ?」
「さぁて見るだけで済むかなぁ、うへへ」
「あんた喋り方おかしい」
「ごめん、ここ三日ぐらいで四時間ぐらいしか寝てないから」
「何やってんのよあんたは……」

 床には足をついたものの、両腕をがっちりと押さえつけられたままの繰は、妙ににやにやしているクラスメイト達を不安げに見回す

「普段からちゃんとフィッティングしてないとねー、こうやって脇腹とかお腹に肉がね?」
「寄せて上げたりしながらの解説は色々と生々しいよ!?」
「下着はちゃんとつけないと健康にも影響あるから説明してんの。その辺雑だから、佳奈美の胸は育たないのよ」
「……ちゃんとやってたら育つの?」
「寄せて上げた分が定位置に収まるぐらいには?」
「下着オッケー? それじゃあ本命いきまーす」
「ふわぁっ!? なにこれ!」

 驚いた声を上げる佳奈美に、繰を押さえつけているクラスメイトの少女がにやりと笑みを浮かべる

「うふふー、お気に召してくれた? うちの就職先のデザイナー兼社長手ずから仕上げた逸品よ。あ、刺繍と縫製はあたしー」
「刺繍とか縫製とか……服?」
「うん、特別な服よ? 特別な日に着るための」
「特別な日って、卒業式? 着物か何か?」
「大学の卒業式だとそういうの着るねー。でもうちの就職先、洋裁だから」
「あー、和装も良かったかもねー」
「逢瀬さんそっちも似合うかも」
「でも流石にそっちのコネは無かったしなぁ」
「神社のコネとか一番あるの、佳奈美だもんねぇ」
「毎年巫女さんやってたし」
「こっそりやるの難しいもんね」

 そんな話をしている間に、暗幕の向こうでは衣擦れの音が止み

「凄いなぁ、サイズぴったり」
「そりゃあもう期日ギリギリまで毎日サイズ確認してたからね。手で」
「やたらとセクハラ増えてたの、このせい!?」
「かなみーん、着付け終わったなら見せて見せてー」
「そうそう、宮定さんにも見せたげないと、なんかまだ心配そうだしー」
「拉致られてひん剥かれてるとこに遭遇したら心配するわよ普通!?」
「色々小物もあるからちょっと待ってねー」
「暴れたから髪もちょっと整えてー……うん、良し」
「これ持ってねー」
「こういうの持つの本番じゃないの?」
「うふふー、ノリよノリ」

 ばさりと暗幕が取り払われ、視線を遮るものが無くなった
 黒が占めていた視界に現れたのは、純白のドレスに身を包んだ佳奈美の姿
 首周りから胸元にかけては緻密な刺繍で彩られ、腰周りから足元にかけてをふわふわと覆うレースのプリーツ
 大輪のコサージュとレースのリボンで彩られた造形は、まるでプレゼントとしてラッピングされているかのようだった
 そして何よりそのドレスを印象付けるのは、照れたようにはにかむ佳奈美の顔を覆うヴェールと、白いすらりとした長手袋に覆われた両手で抱えたブーケ

「ウェディング、ドレス?」
「ドレスだけではありませーん」

 クラスメイトの一人が、携帯電話を取り出して何処かへと連絡をしている
 気付けば何やら騒がしい廊下から、遠慮がちに教室に入ってきたのは
588 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:41:16.51 ID:OzsN2S3Bo
「あれ、おとーさん?」

 佳奈美の父である、逢瀬乗次である
 佳奈美も、卒業式に保護者として来ているのは知っていたが、こうして校内で出会う事は想定外だった

「お話を聞いた時はびっくりしたよ、佳奈美」
「いや、あたしも何も知らなかったからびっくりだよ!? というかお父さん知ってたの!?」
「千春さんがもうノリノリだったから」
「おかーさんまで!?」
「それよりも、あまり待たせるのも申し訳ないからね。ほら佳奈美、行こうか」
「え、待たせるって? おかーさんにも見せるの?」
「……本当に何も聞いてないんだね」

 父に手を引かれて廊下へと出て行く佳奈美を呆然と見送ってから
 繰はようやくクラスメイトの拘束から解き放たれる

「どう、びっくりした? びっくりした?」
「佳奈美ってば目をキラキラさせちゃってたよね。あんまり状況は理解してなかったけど」
「大丈夫、すぐ状況は理解するわよ」
「そうね、お父さんが道すがら説明してくれるだろうし」
「それじゃあ次ね」
「ええ、次よ次」

 繰を捕まえていた面々は教室の出入り口を封鎖し
 佳奈美の着替えを担当していた面々が、手をわきわきと動かしながら繰ににじり寄ってくる

「え……な、何?」

 クラスメイトの女子一同は、天使のような笑顔を浮かべながら、獰猛な肉食獣のような気配で

「繰も、着ようか?」
「何を!?」
「ウエディングドレス♪」
「な、何で私がそんなの着るのよ!」
「宮定さんってばさー、放っといたら一生着ないでしょ、こういうの」
「……好き好んでは着ないわよ、そりゃ」
「ディラン先生かわいそー」
「な、何でそこで先生の名前が出てくんのよ!?」
「繰は見せたくないの? ディラン先生に」
「はっ……は、ははは、恥かしいでしょ!? 私にああいうの似合うわけがっ!」
「大丈夫、デザインはちゃんと宮定さん用だから。サイズも」
「どういう事!?」
「宮定さんが着てくれないと、デザインも予算も製作に費やした膨大な時間と労力も全部無駄になるの」
「う……ぐっ……」

 迷っている
 それはつまり、着てもいいという気持ちも内心あるという事

「とりあえず着てみてよ、一回も着てもらえないと作ったあたしが無くぞぅ」
「友達の努力を無駄にするのー?」
「きっと似合うと思うんだけどなー」
「ディラン先生も、きっと喜んでくれると思うんだけど」

 そう判断したクラスメイト女子一同の総攻撃に
 繰は抗戦も逃亡も許されず、なし崩し的に暗幕の向こうへと引きずり込まれていくのであった

―――

 そこは、ついしばらく前まで卒業式が行われていた体育館
 並べられた椅子などはほぼそのままだったが、ただ壇上へと向かう中央の椅子だけが取り除かれ、赤い絨毯で道を作られていた

「お待たせ」

 乗次がそう言って笑顔を向けた先に立っていたのは

「宏也、さん?」

 佳奈美が戸惑うのも無理は無い
 そこに居た広瀬宏也という男の外見については、今まで『組織』の『黒服』としての姿しか見た事が無い
 特徴と個性を消すための特徴と個性であった黒いサングラスとスーツではない、佳奈美のドレスに合わせたかのような純白のタキシード姿である
589 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:42:10.26 ID:OzsN2S3Bo

「それじゃあ、宏也くん」

 乗次は佳奈美と組んでいた腕をそっと解き

「佳奈美の事、よろしく頼むよ」
「ええ、俺の一生を以って応えます」

 戸惑う佳奈美の手を、乗次の手が宏也の腕へと運ぶ

「え、これ、その、えええええ!?」
「お前の友達、よくもまあこういう事考えついた上に実行するもんだな。俺なんかよりずっとぶっ飛んでるよ」

 見れば、壇上には誰かが立っている
 卒業式では校長が卒業証書の授与のために立っていたそこには、佳奈美にも見覚えのあるマッドガッサー一味の神父の姿
 並べられた椅子には佳奈美の見知った母や妹、滅多に会わない親戚達の他に、神父と一緒に来たのであろうマッドガッサー一味の面々の顔があった

「宏也さんは知ってたの?」
「まあな。そうでなきゃこんな格好はしてないし、知り合いの神父を手配したりもできないな」
「んもー、何で教えてくれないの?」
「友達連中が、あんまりにも楽しそうだったんで、つい……な」

 そう言いながら、宏也はふと時計を見る

「さて、もうそろそろかね」
「え、これ本当に式なの? 進行するの?」
「そりゃあわざわざ神父まで呼んだんだしな。そろそろってのは、それとは別に……お、来たな」

 宏也の視線は、壇上とは反対側
 体育館へと向かってくる廊下に向けられる
 そこには宏也と同じように、すらりとした白いタキシードを着せられたディランが、クラスの女子数名に背中を押されて運ばれてくる姿があった

「ディラン先生? あ、もしかして」
「そのもしかして、だな」

 悪戯が成功したようなにやにやした笑みを浮かべる宏也に釣られて、佳奈美もまた顔を輝かせる
 佳奈美達の元へと運ばれてきたディランの後ろからやってきたのは、A-No.18782にエスコートされてきた花嫁の姿
 全体的にふわりとしていた佳奈美のドレスとはまた違う、百合の花のようなすらりとしたシルエット
 チャイナドレスにも似た造形の、スリットの入ったシャープなラインのスカートが繰のスタイルを引き立てている

「どうも」

 ディランはもとより、宏也とも面識のあるA-No.18782は、過去のいざこざなど気にした様子も無く慇懃に頭を下げる

「何でお前さんが、彼女のエスコートなんだ?」
「まあ色々事情があって他にアテが無かったので。彼女の友人にも『引継ぎはちゃんとしなさい』と怒られたので、こうして来た次第です」

 そう言うとA-No.18782は、繰の手をディランに向けてそっと差し出させる

「では、以後の宮定さんについては完全に一任しますので。書類については既に決済も終わってますので問題なく。あとは……」

 ぴらりと取り出した書類を、二組のカップルに手渡していく

「後日、自治体の役所の方にこちらをどうぞ。『組織』では受理できませんのでお間違えのないように」

 渡された書類に書かれていた文字は、婚姻届

「戸籍上の問題などがありましたら、いつでもご相談は承りますよ? それでは」

 ディランと繰も引っ張り出し、準備は万端と言わんばかりに集まってきたクラスメイト達に紛れるように、A-No.18782はするりと姿を消してしまった

「食えねぇ奴だな」
「悪い人ではないんですけどね」

 顔を見合わせて、くすりと笑みを浮かべる宏也とディラン
 そして二人は、クラスメイト達に急かされる花嫁の手をそれぞれ取って、壇上へ向かって歩み出す
 まるでこれからの未来を暗示するかのような
 脇道など何一つ無い、祝福に彩られた真っ直ぐな道を

―――
590 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:43:40.60 ID:OzsN2S3Bo

「はー……今日一日で、一生分はしゃいじゃった気分だー」

 学校での挙式、そして披露宴という体の大騒ぎに二次会三次会を経て、ようやく家に戻ってきた佳奈美
 そのまま宏也と一緒に居ても良かったのだが

「第……何回だっけ、もうわかんないけどとりあえずあたし会議ー」

 今まで共に歩んできた都市伝説、『合わせ鏡の向こうに自分の死に顔が見える』が潜む三面鏡を開く
 いつもならそこには三面鏡の合わせ鏡に無限に映る自分が、一斉にこちらを見てくるはずなのだが

「お疲れ様」

 いつもとは違う、落ち着いた声
 こちらを見ているのは無数の合わせ鏡の中から、ほんのいくつかだけだった

「……あれ? 何で、おばーちゃんが居るの?」

 そこに映る姿は佳奈美の知る祖母の姿
 に、よく似た老いた女性の姿だった

「あたしは相変わらずね。鏡というものは自分の姿を映すものでしょうに」
「……え? えー!? だって今までは普通に今のあたしばっかり映ってたよ!? もしかしてもの凄い成長したとか!」
「成長なんかこれっぽっちもしてませんよ。あたしはあたしとは契約してからずっと、自分の死に顔を『近い順番』にしか映せてないだけなんですから」

 その言葉の意味がよく理解できず、佳奈美は首を捻る
 今まで三面鏡に映し出されていた『無限』の佳奈美の姿は、佳奈美の容姿がさして変わらぬ間に死が訪れる可能性が『無限』にあったという意味
 それは、安芸葉鳥という男が張り巡らせたドミノ倒しが要因であり
 それが取り除かれた今となっては、若くして命を落とす可能性がほぼ無くなったという事

「前の契約者は、死の『可能性』すら自在に映し出せて分身を生み出せたのだけど。あたしは本当にへっぽこねぇ」
「うぐぅ」

 いつもと同じからかいの言葉も、年老いた自分の姿が相手だと年上を相手にしているようで反撃がしにくい

「まあ、こうして死の予定も随分先になったみたいだし。あたしはそろそろお暇しようかと思っているのだけど」
「え? それってどういう事?」
「何だかんだで無限を内包したあたしの存在はね、あたしにとって負担になるだろうから。折角宏也さんが人間になったのに、あたしが都市伝説に呑まれちゃったら意味が無いでしょ?」
「そっか……それはそれで寂しいかなぁ」
「友達も沢山出来て、家族と素直に暮らせて、末永く共に歩む旦那まで手に入れて何を贅沢な」

 冗談めかしてそう語る鏡の中の佳奈美

「鏡に映る自分との一人遊びはもうお終い。自分よりももっと大事なもの、たくさんできたでしょう?」
「……うん」
「それじゃあ、あたしとあたしの契約はここまで」
「今まで、ありがとう」
「あたしは、あたし。自分にお礼を言ってどうするの」
「でも、こうして話してきたあたしは、やっぱりあたしとは違うあたしだから」

 佳奈美はそう言って、笑顔を向ける

「本当に、ありがとう」
「うん、それじゃあね」

 そう言って、鏡の中の佳奈美の姿はふつりと消え
 鏡として本来あるように、ただ前に立つ佳奈美の姿をそのままに映す三面鏡がそこにはあった

「本当に……ありがとう」

 佳奈美は繰り返し呟いて
 そっと、静かに三面鏡を閉じたのだった



 これにて一人の少女の物語は終わり

―――
591 :終わりの式と始まりの式 ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:44:22.19 ID:OzsN2S3Bo



 ぱたぱたと駆けてくる小さな足音
 朝の静かな部屋の中に、元気に飛び込んでくる小さな姿

「百華ー、早く支度しないと遅刻するわよー」

 遠くから聞こえてくる母の声に、逢瀬百華は身に纏ったセーラー服を見せびらかすように鏡の前に立つ

「第四回、あたし会議〜」

 そんな百華の声に呼応するように、三面鏡に映るセーラー服姿の百華が、一斉にこちらを向いた

「今日から一年生、待ちに待った中学校でーす!」
「だいじょうぶー? あたしって狡猾い割に迂闊さんだからなー」
「大丈夫だよー、あたしだってもうお姉さんとしての自覚はあるんだから!」
「佳奈美お姉ちゃんのとこの十也くん、大きくなったよねー」
「繰さんのところの菊花ちゃんもねー」
「まー二人とも、あたしと一年ぐらいしか違わないんだけどね」
「そう、あたしは二人のお手本となる立派なお姉さんにならなきゃいけないのです!」
「でもぶっちゃけ、十也くんの方がしっかりしてるよね」
「菊花ちゃんの方がお姉さんみたいだよね」
「下手すると九衛ちゃんより年下に見られてるよね」
「だ、大丈夫! 佳奈美お姉ちゃんよりはしっかりしてるから!」
「そんな佳奈美お姉ちゃん、八澄くん産まれてからはかなりしっかりしてるしねー」
「とりあえず中学校初日から遅刻しそうになってるようだとまずいと思うよー?」
「なんですとっ!?」

 先程の母の警告がすっかり右から左へと通り抜けていたのか
 時計を見れば割とギリギリな時間である

「いっけない、急がないと!」
「急ぐのはいいけど、車には気をつけてねー」
「友達にはちゃんと挨拶しようねー」
「もちろん先生にもねー」
「大丈夫、社交性には自信があるんだから! それじゃ、いってきまーす!」

 百華は三面鏡をぱたんと閉じて、ぱたぱたと部屋を駆け出していき

 また一人の少女の物語が、始まっていく



The End?
592 :三面鏡@ドクター ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 21:51:32.19 ID:OzsN2S3Bo
秋頃に初めて二年と半分ぐらいぼちぼち続いてた
三面鏡の少女こと逢瀬佳奈美の物語はこれにてお終いで御座います
まあお終いと言っても「ここのこれってどういう事?」と問われたら、ちょっとした状況の補填的なお話とかは書いたりするかもしれませんが

ちなみに佳奈美の妹の百華のストーリーが始まったりはしません
流石に作中時間で十年以上経過してるとシェアードワールドでは扱いに困りますんでww

ともあれ永らくお付き合いいただいた読み手の方々、キャラを絡ませていただいた書き手の方々、真にありがとうございました
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/19(日) 22:27:59.07 ID:KPRRqaXo0
>>592
(何処か遠くで約一名が吐血する音)
妹のほうに行くオチだったのか……
い、いやべつに!十年後の話でももうばっちり!
気になっちゃうなって!
ノリノリで楽しそうな卒業式だなあ
たくさんの悪意に囲まれ続けた少女が最後は皆の優しさを一身に受けて羽ばたいていく素敵な終わりでした……
594 :三面鏡@ドクター ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 22:47:48.42 ID:OzsN2S3Bo
>>593
> (何処か遠くで約一名が吐血する音)
何故血を吐きますかwwwwww

十年後組、マッドガッサーとかマリの子とかも近い世代なんですよね
まあ書いたとしてもちょっとした単発程度になるんでないかとww
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/19(日) 22:54:52.60 ID:KPRRqaXo0
ほ、ほら……
ガンガン十年後で書いてるし……
596 :シャ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/19(日) 23:09:30.52 ID:CVWdtgf20
三面鏡の人乙です〜
そして、佳奈美ちゃんも繰ちゃんも、2年と少しお疲れ様
2人とも末永く幸せに






どうしよ、こんな良い話の後に投下なんて恐れ多くてできねぇよorz
597 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage]:2012/02/19(日) 23:25:42.28 ID:fQUzZtfu0
三面鏡の人乙ですー!
ディランと繰ちゃん、そして宏也と佳奈美ちゃん…………末永くお幸せに
神父役のマリやマッドガッサー一味がいたり、A-No.18782がやっぱ最後までいい人だったりと名場面があったんですが

繰ちゃんの娘さんの名前が“菊花”だとわかった時は思わずグッときました
生まれ変わりなのか、それとも…………
598 :三面鏡@ドクター ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/19(日) 23:44:40.09 ID:OzsN2S3Bo
>>595
> ガンガン十年後で書いてるし……
関ってるキャラが何かと幅広いので、先方にお伺いを立ててからでないとww

>>596
> どうしよ、こんな良い話の後に投下なんて恐れ多くてできねぇよorz
問題無い、行け(DIO様の顔で)

>>597
> 生まれ変わりなのか、それとも…………
その辺も考えてあるんですが、作中に挟むとテンポが悪いのでばっさりカットしてしまいました
そのうちその辺りの話も書こうかと思います
599 :シャ  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/20(月) 00:10:52.73 ID:GNYcnojO0
という訳であげますの
600 :夢幻泡影 † 兄の想い、弟の思い  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/20(月) 00:14:42.38 ID:GNYcnojO0
舞い上がる砂塵の中、落ちた巨石が徐々に消えていき、
洞窟内に残されたのは、隕石が落下して出来た巨大な穴だった
尤も、その穴も洞窟が光を失い闇が支配してしまっているが為に、直視する事はできない

「………ッハ、ハァ……うぐっ」
「っ大丈夫か?」
「ボクは、大丈夫だけど……お兄ちゃんが……!」

腕の装置のライトを点け、ぽっかりと空いた穴へとよろめきながら進んでゆく
がしっ、と正義の肩を掴んで、大王は俯きがちに首を振った

「…諦めろ。あれはもう、助からん」
「離してよ大王。お兄ちゃんは生きてる」
「気持ちは分かるが、あの隕石はかつて巨大戦艦を破壊したもの…恐らく少年の兄は―――」
「でも!」
「じゃあ……俺はあの悪趣味な戦艦以上ってか……」

掠れ気味の少年の声
驚き、咄嗟に正義はライトを目の前の穴の方に向けた
ぼろぼろになった黒衣を纏い、右手で顔の右半分を覆って立っている裂邪の姿がそこにあった
右手の下にある右目の辺りは真っ紅に濡れており、血が滴り落ちていた

「ッヒヒヒヒ………光栄、だな………」
「お兄ちゃんっ…!」
「馬鹿な…あれを耐えたというのか!?」
「…都市伝説の力……特に契約した、個体の力量は……契約者の心に、比例する……
 正義……最後の最後に手を抜きやがったな?……ヒハハハハハハ」

笑いながら構える裂邪
それに反応して正義と大王も身構えた、が

「…………ゔ、ぉぶっ!?」

突如として血を噴き出し、裂邪はその場で膝から崩れ落ちた
あ、と声が漏れ、正義が駆け寄ろうとした

「来る、んじゃねぇ…!」
「意地張るのはやめてよ! そんなにぼろぼろになってるのに!!」
「…こんな状態にしたのは、お前だろ、が……
 ウヒヒヒヒ…まぁ、俺も悪いか……手加減されてこのザマだからな…」

傷だらけの身体で尚も笑う裂邪に、
正義は真剣な表情で歩み寄り、口を開いた

「……聞いて、お兄ちゃん。ボク達は「水晶髑髏」を―――――」
「「水晶髑髏」を2012年までに13個集めれば、人類滅亡を回避できる」
「え!?」
「それくらい知ってる…病院で寝てる間、お前等の話は全部聞いてたんだ
 お前等が「水晶髑髏」の契約者と協力してる事も、清太も漢も戦いに行ってる事も、全部な」
「じ、じゃあ……それを知ってて何でこんな!?」
「例え人類滅亡を止めたとしても……麻夜は……「太陽の暦石」は止められない
 人類全てが無理なら、学校町を滅ぼすか、巻き込んで自爆か……それくらいはやってのける筈だ
 そうなったら、お前等は麻夜を止められんのか? “いざという時”の覚悟は出来てんのか?
 ……その為に俺は、ローゼちゃんとお前を試した」
「試す、だと?」
「ローゼちゃんにとっては友人が、正義にとっては兄が、
 目の前に立ちはだかり敵として殺そうとしてきた時
 その覚悟を決められるか……」
「…やっぱりそういう事だったんだ……馬鹿だよ、お兄ちゃんは!」
「知ってたさ…その馬鹿な考えに乗ってくれた“あいつら”には心底感謝してる
 それに、お前等にもな」
「っ……?」
601 :夢幻泡影 † 兄の想い、弟の思い  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/20(月) 00:15:17.51 ID:GNYcnojO0
「お前等やローゼちゃんと戦って、やっと分かったよ……優し過ぎるんだよ、お前等
 俺はその優しさが弱さになるんじゃないかって思ってた…逆、だったんだな
 お前等は気づいてねぇかも知れないが…お前等にとって、“優しさ”が力の源だったんだ
 誰かを守りたい、誰かを救いたい、誰かに手を差し伸べたい…そんな気持ちが
 …はらわたが煮えくり返る思いだよ。もっと、早、く…うぷっ」

喉を通ってこみ上げるものを気合で胃に押し返す
激しく深呼吸を繰り返した後、裂邪は話を続けた

「正義……ローゼちゃんに、謝っといてくれねぇか?」
「…謝る?」
「俺は…あの子の心を深く傷つけてしまった
 あの子の純粋な心を裏切り、踏み躙ったんだ
 …多分、俺ももう、永く無い……だから、代わりに―――――」
「ふざけないでよ!!」

怒号が、洞窟内に響き渡った
ハッとしたように、裂邪は一瞬飛び上がって顔を上げた

「何でボクにそんなものを背負わせるんだよ!? お兄ちゃんらしくないよ!
 お兄ちゃんは昔から悪くて、強情だったけど…本当は優しくて、何より強かった!
 そんなお兄ちゃんに、ボクは少しだけ憧れてたんだ!
 それなのに……らしくないよ!」
「っ……」
「そんなにローゼちゃんに謝りたいなら、自分で謝りに行きなよ!
 こんなところで倒れてないで、立ち上がってよ!
 ボクなんかに負けないでよ!」

正義の言葉は、一つ一つが拳となって裂邪の胸に突き刺さった
粗方叫び終えて、正義が深呼吸を一つした時までは茫然としていたが、
暫くして、彼は呆れたように小さく、笑った

「……あぁ…これがお前の“説教”か……あの都市伝説共がお前についてったのも納得だな」

呟き、裂邪は紫のパスを取り出してそれをベルトのバックルに翳す
電子音声が響き、そのパスは一瞬にして金の柄の剣へと変わり、
彼は剣を杖代わりにしてゆっくりと立ち上がった

「有難うな、正義……でも、やっぱ無理っぽいわ」

言葉の直後、がらがらがら!!と岩が崩れる轟音が届いた
それは正義の後方から、つまり出口側の方から聞こえ、そしてライトがその音の主を照らす

「なっ……これは!?」
602 :夢幻泡影 † 兄の想い、弟の思い  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/20(月) 00:15:47.51 ID:GNYcnojO0
黒い、煙のような流体で出来た、獅子の姿の化物
だがその口は胴体まで裂けており、びっしりと並んだ牙の間から多量の涎を溢れさせていた

「どどぎゅううううううううううううううううううううぅん!!!」
「新手が!? こんな時に……くっ、行くよ大王!」
「その必要はない!!」

ぼう!!と化物と正義達を紫炎の壁が隔てる
え、と振り返る正義に、裂邪はヒヒ、とまた笑う

「馬鹿野郎……お前は他にやる事があるだろうが
 ここは俺に任せろ、お前は行け」
「お、お兄ちゃん!?」
「おい少年の兄! いくらお前でも、その身体では本当に死ぬぞ!?」
「……正義。優しさを失うんじゃねぇぞ
 弱い者を労わって、互いに助け合って、
 どんな都市伝説とも契約者とも、友達になろうとする気持ちを忘れるな
 例えその気持ちが、何百回裏切られようと」

裂邪は剣を―――「ティルヴィング」を構え、その刃を撫でた
暗がりでも刃は銀色に美しく輝いていた

「…お前のことは大嫌いだ。でも……お前は俺の誇りだ」
「――――――――」
「黄昏裂邪が命じる……“あいつらを病院に帰せ”」

刃が紫に光ると、その願いは履行された
洞窟内から、正義と大王の姿がぱたん、と消える
見える範囲で残ったのは、裂邪と巨大な化物のみ
がくんっ、と裂邪がバランスを崩して地に跪く

「ぐぅっ……く、そ……流石に限界、か………
 せめて、あいつらだけでも…」



―――全ク性懲リモ無イ奴ダ。マタ一人デ背負イ込ムツモリカ?



―――残念でした♪ 今度こそ逃がしませんからね、裂邪♪



―――もう契約者を置いて逃げる真似なんざしたかねぇ。道連れにしてもらうぜ、主!



―――死ぬ時ゃ皆一緒でさあ! その時はその時、あっしらもお供致しやす!



「……あいつらだけ、でも………守っ……て………」

ふら、と身体が大きく揺れ、どさりと力無く倒れ伏す
その影響か、紫炎の壁が消え、黒い化物を抑えるものが無くなった
化物は雄叫びを上げ、涎を滴らせる
裂邪は、目を覚まさない



   ...
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/20(月) 00:17:55.51 ID:GNYcnojO0
よし上げた。おやすみ
604 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage]:2012/02/20(月) 00:32:22.06 ID:hd1xkkL10
裂邪、絶体絶命…………そしてジャガー人間に続く、新たな脅威の登場ですと!?
このまま裂邪達は最初の犠牲になってしまうのか、そして正義やローゼ達は…………!

乙でした!
605 :眠れなーいorzの人[sage saga]:2012/02/20(月) 00:53:15.10 ID:j9fUeEw40
>>604
> 裂邪、絶体絶命…………そしてジャガー人間に続く、新たな脅威の登場ですと!?
あぁそうだった、あれの詳細ってか簡単な解説
あれは「コッツバラム」という魔神で、マヤ神話において、最初に創られた人類を食いつくしたと言われてます
煙のようになってるのは、他の3つの魔神に明確な姿が示されているのに対」のみそれがないから
でも肉食獣だろうということで、『怒り喰らうイビルジョー』をモチーフに(

因みに、裂邪の話は暫く休み、次は一旦『赤い幼星』『神力秘詞』『邪気殺し』『仄暗い魂』へ
606 :眠れなーいorzの人[sage saga]:2012/02/20(月) 00:54:25.21 ID:j9fUeEw40
あ?何か変なことになっとる
もういいや、寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおー
607 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/20(月) 11:59:08.07 ID:E7KhVa6AO
三面鏡の人乙ですー
皆さん無事に大円団を迎えることができて何よりです
繰ちゃんの子どもの名前が菊花ちゃんていうのがほろりときた
そして百華ちゃんの将来に期待

シャドーマンの人乙ですー
「…お前のことは大嫌いだ。でも……お前は俺の誇りだ」
このセリフかこいい!
正義くんの説得も裂邪の課す試練も胸熱
608 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/20(月) 12:10:27.30 ID:WG56YTe90
>>607
> このセリフかこいい!
兄と弟、善と悪、互いに相反し対立しながらも互いに認めあってたんですよ、多分(
正義がいないと悪は成り立ちませんし♪
まぁ、その裂邪も名は『邪を裂く』ですから、実は似た者同士だったのかも
609 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/20(月) 12:59:58.14 ID:kfaQhL360
因みに
裂邪、これで「ティルヴィング」で2つの願い叶えました
うふふ…
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/20(月) 17:42:08.34 ID:M6ARhBNDO
なんかあれだな
シンプルに身体能力あげるだけの都市伝説って中々無いな
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/20(月) 17:46:01.58 ID:GNYcnojO0
>>610
>シンプルに身体能力あげるだけの都市伝説って中々無いな
そういえばそうですね、パッと思いつくのが「口裂け女」くらい…
あとはUMA系の都市伝説と契約して自分が変身するようにすればワンピのゾオン系的な意味で強化できますけどね
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/20(月) 21:58:38.87 ID:2qnneZ3DO
「医学的に根拠がない○○」とかでそんなものがあれば……
なんか違うな
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/20(月) 22:22:15.72 ID:GNYcnojO0
>>612
>「医学的に根拠がない○○」とかでそんなものがあれば……
「毛を剃るとどんどん堅くなる」とか、「牛乳を飲むと骨が丈夫になる」とか?
614 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/20(月) 22:39:23.85 ID:w1bsKqeV0
【枯れた名無しの暗殺者】

 ―――――――これは少し昔のお話


 大事な仕事を明日に控え、しかしいつも通り自宅に帰ってきたらそこは廃墟になっていた。
 丘の上から見れば下には黒い波。
 よく見れば人だ。
 組織の黒服。
 その瞳に感情はない。
 ただただ機械のように排除を進めるだけ。
 
「…………なんだこれは」

 彼はとある暗殺組織に兵器として育てられ、そのまま生を終える予定の只の殺戮装置だった。
 少なくともついさっきまではそうだった。
 指示された通りの会社に社員として潜入して
 指示された通りの女性と結婚して
 指示されたとおりに幸せな家庭を築き
 対象を殺してある日突然姿を消す。
 この世からも。
 そういう高価過ぎる兵器が自分という人間(ソウチ)だ。
 彼は自らをそう定義していた。

「何が起きているんだ……?」

 壊れていた。
 全てが壊れきっていた。
 燃え盛る住宅地。
 隊列を組んで歩く黒服の群れ。
 あちこちで上がる火柱。
 彼は与えられた役割通りに家族を探しに廃墟の中に入り込む。
 そこにあったものは指輪。
 黒焦げになった女性の左手で変わらず輝く指輪。
 そしてその下には生焼けの子供。
 涙は零れなかった。
 零せなくなるように訓練を受けていたから。
615 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/20(月) 22:39:54.07 ID:w1bsKqeV0
「まだ人間が居るぞ」

「感染の可能性がある、処分しろ」

 だからきっとその行為にも任務遂行の為の自衛以上の意味なんてものは存在しなくて。
 だからこそきっとその一撃を彼らは予測出来なかった。
 背後の二人の男に背を見せたまま一気に跳躍。
 裏拳による一撃、下段蹴りによる足払いから体勢を崩した敵の頭部を踏みつぶす。。
 ゾロゾロと集まってくる意思を持たぬ黒服の群れ。
 数はざっと五十かそこら。
 彼の頭にあるのは兵器としての装置としての任務達成。
 それは彼にとって簡単なことだった。

 ――――そうだ。手段は、ある。

 包囲してから放たれる銃撃を銃口のラインから軌道を演算して回避。
 わずかに弾幕の薄い所を風のように駆ける。
 掌を無造作に開き、男の眼球に指を突き立てる。
 届いた、その脳髄の奥。
 わずかに捻ればあっという間に人型のソレは動かなくなる。

「応援要請、一般人が契約により能力を手に入れました」

 契約。
 それがなんなのかは彼も詳しくは知らない。
 自らの所属する組織に最低限の知識は与えられているが契約などはしていなかった筈だった。

 それにしても笑うしか無いことは

 彼は考える。

 この私を一般人だと思っていることだ。

 近くの黒服を捕まえ、背後からの攻撃の盾にする。
 肘を使い盾となった黒服をはじき飛ばすと背後から断末魔がたくさん聞こえた。
 殴り、蹴り、抉り、飛ぶ。
 その内に彼は違和感に気づく。
 身体能力が上がっている。
 平素から巨岩を砕いた拳は今や鋼すら容易く穿ち、
 刃も通さぬ全身の筋肉には光線銃の一撃など雨だれ程も衝撃を与えられない。
 だがそれは良い。
 今はこの黒服を全て殺さなくてはいけない。
 なにせ任務の障害だ。

「殺す」

 踏み込みと同時に薙ぐ手刀が首を裁断する。

「殺す」

 飛び蹴りはもはや解体現場の鉄球クレーンによる一撃より尚悍ましい威力を持つ。

「殺す」

 一度掴まれれば刹那の内にその握力で砕け散る。
616 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/20(月) 22:40:33.40 ID:w1bsKqeV0
 それでも黒服たちは囲んで攻撃をすることしか頭に無かった。
 彼らは気づいていなかったのだ。
 男の行使する武術の厄介さに。
 都市伝説との親和性に。
 男が生涯をかけて極めた武術“銃型(ガン=カタ)”
 そして男が偶発的に契約してしまった“火事場の馬鹿力”
 危地に陥れば陥るほど契約者に力を与える“火事場の馬鹿力”は
 銃器の弾道の予測・回避を本来の目的とする“銃型(ガン=カタ)”と組み合わさった時
 その契約者に半永久的に力を与え続けることになるのだ。
 だが言える。
 それでもまだこの黒服達は最悪を見ていないと。
 見ずに死ぬのだと。

「あー面倒ですねえ」

 無慈悲な鉄槌。
 次の瞬間、辺りが真っ白な光に包まれる。
 消え去る。
 何もかもが。
 まるで爆撃でも食らったかのように。
 意思なき爆撃。
 それこそが最悪。

「まあ馬鹿な使い捨て黒服と馬鹿な元人間の馬鹿な他No.の黒服が死んだところで
 そこそこ使い勝手も頭も良い黒服は残るわけですし
 馬鹿な奴らは適当に使い捨てて次を補充した方が余計なトラブルは無くて良い
 そう思うんですよ」

 男はクレーターの中心に立っていた。
 男の纏っていた服は燃え落ち、彼の肌も黒焦げになっていた。
 しかし、焦げた部分はすぐさま剥がれ落ちて下から新しい皮膚が現れる。

「ほう、自然治癒の能力も高いようですね
 もはや一種の第二種永久機関として働いている……と考えてよろしいでしょうか」

 黄金色の髪、空のように青い瞳。
 美形の青年が男の身体を舐め回すように見つめてから好色そうに舌なめずりをする。
 近寄ってくる。
 歩きながらもコン、コン、と彼は靴を鳴らす。
 すると中からナイフが出てきた。

「手合わせ願いたい」

「見せものではない」

 だから死ね。
 そう言いたかった。

 青年の蹴りが男に迫る。
 軌道は既に読めている。
 そこから僅かに外れれば良い、それだけ。
 そう思っていた。
 案外軽いその音。
 関節の外れた音。
 男の目の前で青年の長い足が更に伸びる。
 突き刺さる一撃、人体の急所を驚くほど的確に突いている。
 几帳面すぎるくらい丁寧な一撃。
 あと3mmだけ打点をずらせば反撃の危険が減るのに。
 そんなことを思う。
 そんなことを思いながら、足を掴み、思い切り捻る。
 青年は驚くべきことに一瞬で関節を嵌め、車輪のように自らの身体を回転させることでその回転に対応をする。
 
617 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/20(月) 22:40:59.90 ID:w1bsKqeV0
「――――ほぅ」

 装置であるはずの彼の心がほんの一瞬だけ躍る。
 その男の有り様を見て青年は嬉しそうに笑う。
 青年の足が真っ直ぐ伸びる、男は右手でソレを逸らし転がっていた光線銃を足につきつけて引き金を引く。
 しかし青年も逸らされた足で銃口をずらしてその一撃を外す。
 遠くの家の屋根が燃える。
 懐から拳銃を取り出して青年は男に突きつける。
 しかしそれより一瞬早く男が右手で拳銃ごと青年の手を殴り、自分の拳銃を突きつける。
 青年は肘で拳銃を弾き、グリップで男の頭を殴る。
 それと同時に男の拳が青年の顎に突き刺さる。
 一見互角。
 しかしそんな戦況も次の瞬間には崩れる。
 その攻防の間に連続して放たれる光線。
 男の攻撃だ。
 銃口自体は先程の銃撃戦で青年を逸れている、しかしその攻撃が路面を熱して紅く染める。
 
 “火事場の馬鹿力”がその熱を男の駆動エネルギーに変える。

 男は顎へ打ち込んだ拳を開き、青年の顎をつかみとる。
 内燃機関を回せ、燃料を注ぎ込め、ありったけの火をくべろ。
 燃え尽きても良い、この刹那、この一刻の夢を命の限りに楽しみたい。
 暗殺者としてはあってはならない感情。
 握力任せの一撃。
 シンプル、それ故に不可避不可防。
 クレーターの中心に、真紅の華が咲いた。







「No.7、何をしているのですか?」

「昔のことを思い出していました」

「そうですか、長く生きていればそんなこともありますよね」

「思い出せることがあるのは良い事です」

 男の仕事は今も変わらない。
 命令されたとおりに殺す。
 彼を運用する組織が変わっただけだ。
 そしてその組織は前の職場よりも待遇が良いだけだ。
 何も変わらない。
 そうして彼は生きている。


【枯れた名無しの暗殺者 おしまい】
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/20(月) 22:41:58.78 ID:w1bsKqeV0
バトル書きたかった
それだけだった、うん
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/20(月) 22:52:45.71 ID:GNYcnojO0
“それだけ”でこれだけ書ける貴方が羨ましい妬ましいorz

笛の人乙です〜
熱い! 冬の寒さが吹き飛ぶよ! でも全裸はまだきついね!(黙れ
「火事場の馬鹿力」か、その発想は無かった……
そういやサンジェルマンのバトルって久しぶり
620 :海を行く猫[sage]:2012/02/20(月) 23:34:52.27 ID:dwaaKut9o

 キィ、キィ。
 月明かりに照らされた夜の海に、櫓をこぐ音が小さく響く。

 キィ、キィ。
 その小さな木造船には櫓をこぐ男のほかに、小さなランタンと数本の柄杓が積まれていた。

「にゃー」

 そして男のひざの上には、かわいらしい三毛猫が鎮座していた。
 男は櫓をこぐ手を休めて猫に手を伸ばし、首元をくしくしと撫でてやる。
 気持ちよさそうに目を細め、ごろごろとのどを鳴らして喜びを表す猫。
 男は再び櫓を構え、夜の海に船を滑らす。



 キィ、キ……。
 男の手が止まる。
 男はひざの上の猫を撫でながら、辺りを見渡して「何か」を待つ。
 そして猫を撫でること数分。

「……柄杓をくれぇー」

 待っていたもの、「船幽霊」が姿を現した。
 男はその声に従い足元の柄杓を拾い上げ、無造作に海へと投げ入れた。
 しばしの沈黙の後、海面から柄杓を持った無数の手が現れ、その柄杓で海水を船に汲みいれようとする。
 が、当然のことながら柄杓の底はあらかじめ抜いており、汲めども汲めども海水が船を満たすことはない。

「さぁミケさん、悪者退治の時間だよ。こいつらをやっつけよう!」
621 :海を行く猫[sage]:2012/02/20(月) 23:35:39.42 ID:dwaaKut9o

 しぃん…………。

 返事はない。
 男がひざの上に視線を落とすと、そこにはくぅくぅと気持ちよさそうな寝息を立てる三毛猫の姿があった。

「ミケさああああああああああん!?寝てないで起きてえええええええ!!ほら、悪いやつらがいっぱい痛い痛い痛いいいいいいい!?」

 ミケさんと呼ばれた猫は「うるさい」と言わんばかりに尻尾をぶんぶん振り回しながら、男のふとももに爪をつき立てていた。
 男は痛みに涙目になりながら、猫を抱きかかえて顔を正面から見据える。

「ねぇミケさん、僕たちは君の飼い主に言われてこいつらを倒しに来たんだよ?こいつらを倒せるのはミケさんだけなんだよ。だから、協力してほしいな……って」

 やる気がなさそうにだらーんと垂れ下がった猫は、これまたやる気がなさそうに「にゃー」と鳴いた。
 それを肯定と受け取った男は猫を降ろし、こほん、と一息ついて息を吸う。

「さぁミケさん、改めて悪者退治のじかn……」

 言い終わる前に猫は駆け出し、船に水を汲み入れようと伸ばされた柄杓に猫パンチを放った。
 柄杓は船幽霊の手からはじき落とされ、船幽霊はその柄杓を追って海の中へと潜っていった。

「……僕は泣いてない、これは海水がはねただけさ」

 船の上では猫が次々と柄杓に猫パンチを見舞い、ことごとくを撃退している。
 その縦横無尽に飛び回る猫を眺めながら、男はそっとまぶたの下をぬぐった。


    ・
    ・
    ・
622 :海を行く猫[sage]:2012/02/20(月) 23:36:18.61 ID:dwaaKut9o

 猫と船幽霊の戦いが始まってから15分ほどが経過した。
 猫は疲れる様子も見せず、船に伸びる柄杓をひたすらに海へと叩き落している。
 対する船幽霊も、負けじと柄杓を船へと差し向ける。

 ふと、男は違和感に気づく。
 最初はただ不規則に柄杓で海水を汲みいれていた船幽霊だったが、今の動きはそれとは違う。
 船首と船尾の両方から同時に現れたり、右舷の柄杓に猫が気を取られてる隙に左舷から複数の柄杓が現れたりと、動きが工夫されてきている。
 そして船幽霊がそれを成功させたときには、ハイタッチよろしく柄杓を打ち合わせている。
 猫はそれを見てフンッフンッっと鼻を鳴らしながら、次の柄杓が来るのを目を輝かせて待っている。

 それは退治するものとされるものというより、狸と狐の化かし合いのように見え……男は思わず声を上げた。

「これお互いに楽しんでない!?もしかしてミケさんも船幽霊もただじゃれあってるだけじゃないのこれ!」

 男の声に応えるように船首から船幽霊の腕が現れ、ビシッとサムズアップを決める。どうやら正解のようだ。
 男は顔に手を当てて天を仰ぐ。指の隙間からのぞく月と星がきれいだ。
 そんな男の思いなど関係なしに、猫と船幽霊のじゃれあいはいっそうヒートアップしてるように見える。
 男はため息を吐くと、ビシッと正面を指差して告げる。

「ミケさん!帰ったらシーバでもカルカンでもモンプチでも何でもご馳走してあげるから、さっさとこいつらやっつけちゃって!」

 猫はその声に振り返ると短く「ニャッ」と鳴き、船首へと駆ける。
 そして姿勢を正すと小さく息を吸い、海へ向けて口を開く。


「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…………」


 『海難防止の守り神』であるオスの三毛猫の『魔よけの鳴き声』が辺りに響く。
 それと同時に船幽霊たちが硬直したかと思うと、次の瞬間には光の粒となって空中に消えていった。
 あとに残ったのは海に浮かぶ柄杓と、目を輝かせて男に駆け寄る三毛猫だけだった。

「……現金なやつ」

 男は足元に擦り寄る猫を撫で、うなだれながら二度目のため息を吐いた。
623 :海を行く猫[sage]:2012/02/20(月) 23:37:00.74 ID:dwaaKut9o

    ・
    ・
    ・


 キィ、キィ。
 月明かりに照らされた夜の海に、櫓をこぐ音が小さく響く。

 キィ、キィ。
 男のひざの上では遊びつかれた三毛猫が静かな寝息を立てている。
 それを見下ろし、男は三度ため息を吐いた。

「まったく、何が「うちのミケはかわいい上に頭がいい」だよ。そりゃかわいいのは認めるけれど、人のいうこと聞かないし、すぐ爪立てるし、肝心なときに寝てるし、挙句の果てには勝手に遊び呆けるし……。」

 と、男のひざで寝ていた猫がむくりと起き上がり、恨めしそうな目で男を見上げる。

「……あ、起こしちゃった?ごめんねミケさんって痛ったああああああああああ!?ごめんなさいごめんなさいもう悪口言わないから離してええええええええ!!」

 ふとももに強烈な牙を突き立てられた男の叫びが、夜の海にこだました。


【終】
624 :海を行く猫[sage]:2012/02/20(月) 23:37:46.42 ID:dwaaKut9o
2月20日は「にゃんにゃんお」で猫の日!(捏造)
使用都市伝説は『オスの三毛猫は海難防止(航海安全)の守り神』と『猫の鳴き声は魔よけ』です。
ミケさんまじかわいい。ミケさんまじかわいい!
大事なことなので2回言いました。
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/20(月) 23:52:37.07 ID:GNYcnojO0
ミケさんマジかわいい!!
ケモノツキの人乙です〜(※直感で言ってますごめんなさい
そんな話があったのか、さすが都市伝説ryスレ、皆情報網が半端ねぇ!
しかし「船幽霊」wwwww可愛いなお前等wwwwwww
ミケさんマジ天使!!
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/21(火) 07:32:09.33 ID:naWTDxxAO
>>614-617
笛の人乙ですー
漢と書いてオトコと読む連中の激突はいつ読んでも燃えますの
>>620-623
乙ですの
なにこれミケさんかぁいいハァハァマジかわいい
猫様は正義!猫様は正義!
627 :冬の夜空に警笛が響くとき、ゴスロリ少女は皮算用をする ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/21(火) 07:36:58.79 ID:naWTDxxAO
 月のない深夜に、ただ汽笛だけが響く・・・と、思いきや。
「もうそろそろか?」
「いい時間だ」
 学校町の外れのとある線路脇。町内だけではなく、近隣中のいわゆる「鉄ヲタ」が集結し、
 手に手に一眼レフやら天体望遠鏡とみ紛うような巨大なレンズを取り付けたカメラを構えている。
「『偽汽車』が今晩確かに通るっての、マジなんだろうな」
「俺に聞くな。ソース不明の情報なんだ」
「その出所不明の情報だけでよくもまあこんなに・・・」
 人垣はそろそろ近隣の皆さんにご迷惑になろうかという程に膨れ上がっていた。
 冬の寒空にも耐えうる重装備にカメラを隙なく構えた、ちょっぴり暑苦しい男達の中から少し離れて、
 その身形だけで彼らに勝るとも劣らないほど異彩を放つ少女が一人。
 黒いベルベットの膝丈ドレスからは白いパニエの裾のレースがあくまで清楚に見え隠れし、
 彼女なりの寒さ対策なのか、やはりベルベットのボンネットと呼ばれるつば広の帽子を被っている。
「・・・やっぱり情報に間違いはねーですね」
 彼女の名は新宮幻。鉄道にはもちろん興味はない。
 しかし彼女は待機とばかりにあんまんとチョコまんとカスタードまんが入った紙袋を抱えて座り込む。
 それははっきり言って、線路脇の鉄ヲタ共よりよほど妙ちきりんな光景、ではあった。
「ねーママ、お外でお姫さまみたいなカッコしたお姉ちゃんが、地面にすわってあんまん食べてるよ」
「しっ!見ちゃいけません」

「・・・来たぞ!」
 はじめはかすかなどよめき。次いで歓声とフラッシュの光。
 あらかじめ彼らの代表者が手土産片手にご近所に根回しを済ませておいたからいいようなものの、
 そうでなければ線路の所有者、つまり電鉄会社か、下手をすれば警察のペナルティがあったかもしれない。
 そうしている間にも汽車は近づき、彼らのファインダー越しの汽車の姿は、どんどん迫力を増してゆく。
 はじめは真正面。だんだん近づくにつれ、正面をやや斜めの角度から側面へ、最後には去りゆく後ろ姿をすべて、彼らは撮り切った。
「でもあれだろ、『偽汽車』って、大抵ホンモノに撥ねられるってオチがついてんだろ?」
 いくら見た目が汽車でも彼らの正体は大抵ムジナ。そりゃあリアル電車にかなう訳がない。タメが張れたらそれはそれでもう別の都市伝説だ。
「心配ない心配ない。確か今日はもう、これから線路の点検があるから・・・げっ」
628 :冬の夜空に警笛が響くとき、ゴスロリ少女は皮算用をする ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/21(火) 07:41:57.15 ID:naWTDxxAO
 なんの気なしに手元の資料らしい紙を繰った男が呻いた。
「線路の点検前に・・・貨物が・・・」
「・・・マジ?」

 鉄ヲタ達の危惧はまさに知らぬが仏。偽汽車は意気揚々と汽笛を鳴らして走り去る・・・が。
 正面から、こちらは本物の貨物列車が疾走して来た!
「ぅええええっ!!!!」
 運転士は驚いて当たり前だ。他に電車などいるはずのない線路でいるはずのない「汽車」が、しかも逆走してくるのだ。
 神経が細いと言うなかれ。電車は学校町以外の町からも来る。都市伝説なにそれおいしいのという者も偶にはいるのだ。
「ぶつかるー!!!!」
 ブレーキももはや間に合わず、運転士は自らのあまりにも理不尽な死を覚悟した。
「あ・・・あれ!?」
 気が付くと汽車は消え失せ、貨物列車は何事もなく疾走し、いつも通りのホームに入線していた。
「な・・・なんだったんだ、あれ」
 まさにキツネにつままれたような心持ちで、それでも彼は何時も通りの安全確認に入った。

「やー、危なかったのですよ」
 先ほどの線路脇で蝶を象ったコンパクトを手にしたゴスロリ少女。
 彼女の手にしたそれは「魂を盗む鏡」
 もっとも、彼女自身が様々な鏡の都市伝説と既に一体化しているので、
 鏡でありさえすればそれは全て彼女の力の依り代たり得る。
 コンパクトの鏡には衝突寸前で封じられた「偽汽車」の姿が映し出されていた。
「うんうん、ばっちりですよ」
 少女はほくそ笑んでその場を後にする。もう目的は達せられたのだ。

「『偽汽車』を封じ込めた鏡!取り出し可能、状態良好・・・」 某ネットオークションの出品手続きに勤しむ幻のパソコンの画面を、彼女の同居人がのぞき込んだ。
629 :冬の夜空に警笛が響くとき、ゴスロリ少女は皮算用をする ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/21(火) 07:48:42.36 ID:naWTDxxAO
「新宮さん、例の鏡、出品するの」
「そりゃーそうですよ。きっとマニアが高値で買うのですよ」
 既に大金が転がり込んだ気分で満面に笑みを浮かべた幻とは対照的に、貴也は冷めた表情で鏡を摘みあげる。
「入札が入る前に、よく確認したら」
「それどーゆー意味ですか」
 貴也は黙ってコンパクトを開いて手渡した。
「な・・・なんなんですかコレ!!」
 そこに映っていたのは古めかしい汽車ではなく、一匹のムジナ。
「だって、封じたときは確かに」
「ムジナだって一生化け続けるわけにはいかないんだろ」
 呆然と鏡を眺める幻。貴也はごく当然と言わんばかりだ。
「ま、人間の都合のいいようには、大自然の一部たる動物は動いてくれないって事だろ」
「所詮は畜生ですか・・・」
 「偽汽車」の出品を諦めた幻は、小学校の門のそばに鏡をそっと置いていった。
 その小学校ではムジナが子供たちのアイドルとなり、ムジナがマスコットの学校として
 地元のケーブルTVなどが取材に来たりしたのだが、それはまた別の話。


END
630 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/21(火) 07:58:47.20 ID:2Gxp9LNZ0
鳥居を探すの人乙です〜
吹いたwwwwまほろんカワイソスwwww
それと子供wwwwww
こういう話も良いなぁ、なんか感動した
631 :353は最高です! ◆CmUeXhBqxg[sage]:2012/02/21(火) 10:05:31.09 ID:dv1YwbZs0
>>614-617
笛の人乙です!
戦闘シーンがカッコイイ……!
ギリギリの状況になるほど力を発揮できる永久機関、という発想も純粋に凄いと思います
自分もこれだけ格好良く戦闘が描ければ……

>>620-623
ケモノツキの人(?)乙です!
ミケさんは猫、猫は可愛い
よってミケさんマジ可愛いという三段論法が成りt(ry
しかしこの【船幽霊】達もノリがいいですね……退治したのが惜しいくらいです

>>627-629
鳥居の人乙です!
【偽汽車】を見る為だけに集まった鉄道オタ達や、ムジナを捕まえて売り飛ばそうとした幻ちゃんも相当アレ何ですが
あの母子もこんな深夜に何してたんだろうwwww

都市伝説がオークションに出されたり地元TVに出演したりする町
それが学校町!
632 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/21(火) 14:32:27.33 ID:naWTDxxAO
>吹いたwwwwwwwwまほろんカワイソスwwwwwwww
楽してトクしようとするとこんなオチがつきますwwwwww
初めは幻が悪い都市伝説を鏡にナイナイしちゃうバトル物を構想してたのにどうしてこうなったwwwwwwww

>それと子供wwwwwwwwwwww
子供は正直ですからwwwwwwwwww

>あの母子もこんな深夜に何してたんだろうwwwwwwww
ご近所の方です。鉄ヲタの根回しはあってもゴスロリは想定外だったでしょうww

>都市伝説がオークションに出されたり地元TVに出演したりする町
それが学校町!
都市伝説専用のオークションサイトとか
契約したい都市伝説と人間や契約者の出会い系サイトとか
でもあんまり行きすぎると組織が取り締まりそう
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/21(火) 18:59:25.54 ID:fATt3JbDO
皆様投下乙ですー

かなみんもくくるんもハッピーエンドで終わってなにより
でも百華ちゃんの死の可能性ががががが
き、きっと宏也さんとかが守ってくれるよね!
スピンオフの「魔法少女キューティーくくるん」も楽しみにしております(妄言)

れっきゅんはあれか……ドラゴンボールで生き返れる的なノリで死にそうで怖い
どんなことがあっても、死んだらそこで終わりなんだよ!

火事場の馬鹿力を熱量としてとらえるとは……その発想に脱帽です
お相手はやっぱりサンジェルマン?あの舌舐めずりの意味はどちらなのか……

偽汽車……一応死ななくてよかったね、と言うべきだろうか
偽汽車を売り飛ばそうとする幻ちゃん強か
偽汽車を売り飛ばそうとして失敗する幻ちゃんかわいい
小学生のペットにされるムジナかわいい
634 :プラモデルの人は今更気付きました[sage saga]:2012/02/21(火) 19:33:18.52 ID:dv1YwbZs0
>>633
>でも百華ちゃんの死の可能性ががががが
…………?
え、ちょっとまって下さい

>>590
>今まで三面鏡に映し出されていた『無限』の佳奈美の姿は、
>佳奈美の容姿がさして変わらぬ間に死が訪れる可能性が『無限』にあったという意味
>それは、安芸葉鳥という男が張り巡らせたドミノ倒しが要因であり
>それが取り除かれた今となっては、若くして命を落とす可能性がほぼ無くなったという事

…………

>>591
>そんな百華の声に呼応するように、三面鏡に映るセーラー服姿の百華が、一斉にこちらを向いた

…………あぁぁぁぁぁぁ!?
そういえば佳奈美ちゃんと三面鏡の契約が切れたのは、三面鏡に映る姿が『寿命で死ぬ佳奈美お婆ちゃん』しか映さなくなった、
つまり《佳奈美ちゃんの今後の人生における第三者の介入による死》がほぼ無くなった事が主な理由
にも拘らず、三面鏡には『今日から通う中学校の制服を着た百華ちゃんが、一斉にこちらを向く姿』が映っている…………

これはつまり…………《百華ちゃんには登校初日から、無数の死亡フラグが成立している》という事に他ならないのでは!?

今更こんな落とし穴に気付くなんて、自分の甘さ加減にも程があるorz
『幸せはいつまでも続かない』と言われているのか、それとも続編予告なんでしょうか
635 :プラモデルの人は今更気付きました[sage saga]:2012/02/21(火) 19:35:35.98 ID:dv1YwbZs0
>都市伝説専用のオークションサイトとか
>契約したい都市伝説と人間や契約者の出会い系サイトとか
何それ面白そう
《違法奴隷市場(都市伝説のみ)》に殴りこみとか、うちの面子にかけさせてみたい
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/21(火) 19:35:41.89 ID:tXKHrTnDO
すでにばあ様並みに使いこなす天才である可能性
637 :プラモデルの人は今更気付きました[sage saga]:2012/02/21(火) 19:45:17.62 ID:dv1YwbZs0
>>636
>すでにばあ様並みに使いこなす天才である可能性

「前の契約者は、死の『可能性』すら自在に映し出せて分身を生み出せたのだけど。あたしは本当にへっぽこねぇ」

そういえばそんなセリフが……ありがとうございます、確かにそういった解釈もできますね
まだまだ読みが足りないなぁ俺
638 :三面鏡@ドクター ◆W5H6Y5Rl3M[sage]:2012/02/21(火) 20:10:58.05 ID:CoijD8Iho
>>607
> 繰ちゃんの子どもの名前が菊花ちゃんていうのがほろりときた
何でその名前にしたかとか、その辺りの話も書いた方がいいかなぁ、やはし

>>610
> シンプルに身体能力あげるだけの都市伝説って中々無いな
ブルーワーカーやボディーブレードで3カットぐらいで一気にマッチョになるとか(待てコラ)
あとは単純に肉体派系の奴と契約するかかなぁ、鬼とかそういうの

>>633
> でも百華ちゃんの死の可能性ががががが
あらあらうふふ

> スピンオフの「魔法少女キューティーくくるん」も楽しみにしております(妄言)
繰「少女とかキューティーとか無理に決まってんでしょ!? 第一何と契約すればそんなもんになるのよ!」
ディラン「可愛いと思うけどなぁ」

>>634
> これはつまり…………《百華ちゃんには登校初日から、無数の死亡フラグが成立している》という事に他ならないのでは!?
まあ『合わせ鏡〜』を完全に使いこなしていた万華さんは
既に消化された死期も自在に映し出して分身を動かせましたけどね?ww

>>636
> すでにばあ様並みに使いこなす天才である可能性
だとしたら、『組織』の過激派とかに身柄を狙われる可能性もまた出てくるわけです
まー10年後に過激派とか残ってない可能性は高いですがww

>>637
> そういえばそんなセリフが……ありがとうございます、確かにそういった解釈もできますね
百華の才能に関してはまあ作中では言及してませんしね

……佳奈美みたく、分身にからかわれてる時点でお察しなんですけどね(爆)
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/21(火) 20:16:03.31 ID:OETxU8yh0
皆様乙でした
暇を持て余した猫々の遊びや
都市ネットマホロや
百華様の無限の可能性など本当に面白いですね
なんか書きたいんだけど気力が足りねえ今日この頃
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/21(火) 22:28:25.00 ID:RvVNspIQ0
>>633
>れっきゅんはあれか……ドラゴンボールで生き返れる的なノリで死にそうで怖い
えへへ♪
641 :黒猫遊歩[sage]:2012/02/21(火) 22:28:39.45 ID:TmA38WAZo

 夜の住宅街、塀の上を黒猫が歩く。
 街灯に照らされた艶やかで美しい毛並みは、この黒猫が飼い猫であると判断するにたやすい。
 今この黒猫は夜の散歩を満喫していた。

 そろそろお腹も空いてきたし、帰ろうか。
 黒猫がそう思ったとき、前方からこちらに走り寄る影を捉えた。

「こんばんは!今日はいつもより遅いんだね。違う道に行ったのかと思ったよ。」

 よくてせいぜい1歳くらいであろう若い犬が、塀の上の黒猫を見上げる。
 この犬は黒猫の散歩コースによく現れ、このようにことあるごとに話しかけてくるのだ。
 そしてよく見るとこの犬、顔が人間によく似ている。
 いわゆる「人面犬」である。

 お腹が空いてるし特に話す用事も興味もない、と、黒猫は無視して家路に向かう。

「あ、待って!オレこれから晩飯漁りにいくんだ!キミも一緒にいかない?」

 その言葉に黒猫の足が止まる。
 いつものカリカリもいいが、たまには外のご飯を食べてみるものいいかもしれない。
 そう思った黒猫は、ひらりと塀から飛び降りて人面犬へと歩み寄る。
 そして、まるでそうするのが当然であるかのごとく、その背中に飛び乗った。

「にゃー」(いって)
「え、乗せていけってこと?これじゃ歩きにくいんだけど……」
「にゃー」(いって)
「ねえ、降りてよ。うまく歩けないってば……」
「にゃー」(いって)
「……わかったよもう」

 黒猫に押し切られる形で、黒猫を乗せた人面犬は繁華街のほうへと歩いていった。
642 :黒猫遊歩[sage]:2012/02/21(火) 22:29:07.37 ID:TmA38WAZo

 とある料理屋の裏口。
 そこに設置されたゴミ置き場に、残飯を漁る人面犬と黒猫の姿があった。

「この店、他の野良犬たちにも人気なんだ。ねぇねぇどう?おいしい?」
「にゃ」(まずい)

 飼い猫に残飯など口に合わない、といわんばかりに短く鳴き、食べるのをやめて毛づくろいを始める黒猫。
 人面犬はそれをがっかりした様子で見ると、再びゴミ置き場に向き直り残飯を漁り始める。
 興味なさ気に毛づくろいをしていた黒猫の手がぴたりと止まる。
 人面犬は周りの気配に気づき、あわてて後ろを振り返る。
 二匹は野良犬の群れに取り囲まれていた。しかもそれは、この辺りでは危険な部類に入るグループだった。

『おうおう、そこのチビ犬にチビ猫。誰に断ってここの飯食ってんじゃゴラァ!?』
『てめぇここがボスのシマだって知ってんだろうなぁ。ああん?』
『いい度胸だな貴様ら……残飯と一緒に食ってやろうか?』
「……やば」

 辺りを囲む十数匹の野良犬は皆、人面犬より一回りも二回りも大きい。
 このままじゃ本当に食べられる……と思ったとき、すい、と黒猫がボス犬に歩み寄った。

「あ、危ないよ!」
『何だチビ猫、俺とやり合おうってのか?チビだからって容赦は……』
「にゃー」(じゃまだよ)

 黒猫はボス犬の目の前を横切ると、再び人面犬の元へと帰る。
 それと同時に、料理屋の裏口のドアが開いた。

「ゴルァ野良犬共!また残飯漁りやがって!今日こそとっ捕まえて保健所に送ってやらぁ!」
『やべぇ、オヤジだ!全員逃げろ!犬鍋にされんぞ!』
『あ、待ってくださいボス!見捨てないでぇ!』
「……っ今だ!早く、こっちに!」

 野良犬たちは蜘蛛の子を散らすかのように方々に逃げ去っていった。
 そのドサクサに紛れ、黒猫と人面犬もその場から走り去った。


    ・
    ・
    ・
643 :黒猫遊歩[sage]:2012/02/21(火) 22:29:33.76 ID:TmA38WAZo

「あっははは!あいつらざまあ見ろ!あの店のオヤジ、野良犬を目の敵にしてるんだ。あー、スカッとした!」

 黒猫は先ほどの続きとばかりに毛づくろいをしている。
 この黒猫、実は「黒猫が横切ると不吉」の力を持っている。
 おかげで黒猫に横切られた野良犬たちは、店の主人に見つかるという不吉な目に見舞われたというわけだ。
 そんなこととは露知らず笑っていた人面犬だったが、ふと辺りを見渡して呆然とする。

「……ここ、どこだ?」

 二匹が逃げ込んだのはどことも知れない公園。
 人面犬に連れられてやってきた繁華街は、黒猫のテリトリーの外である。
 そして黒猫を連れてきた人面犬も、現在位置がわからない。
 ここに来て二匹は迷子の様相をかもし出していた。

「やべ、どうしよう、父さんにどやされる……。ってかそもそも帰れねぇじゃん。どうしよう……」

 あたふたする人面犬をよそに、黒猫は耳を澄ませてあたりをうかがう。
 そして何かを見つけた様子で公園の奥のほうへと歩くと、特にあてもない人面犬もそれについていく。
 二匹がたどり着いたのは打ち捨てられた数本の土管。
 そこには多数の猫たちが、のんびりぐだぐだと猫会議に興じていた。
 その中の一匹が、人面犬たちに気づく。

『……ん?誰だお前ら』
「にゃー」(やあ)
『んにゃ?見かけない子だにゃあ。どこから来たにゃ?』
「にゃー。にゃー」(まいご。○○ってどっち?)
『おや、そんな遠いとこからよく来たねぇ』
『そこなら中央区の方だにゃ。あっちに真っ直ぐ行くとわかると思うにゃ』
「にゃー」(ありがと)
『犬どもに気をつけな。もし会っちまったらさっさと逃げろよ』
「にゃ」(わかった)
「あ、待って!そっちでいいの?オレも一緒に行く!」

 黒猫は会話を終えると、さきほどの猫が指し示した方向へ歩き出した。
 そしてその後ろをあわてて人面犬が追いすがる。

『にゃ、可愛らしいわんこにゃ。あの二匹、どんな関係にゃ?』
『猫の方はそうでもないけど、犬の方は猫に惚れてると見たにゃ』
『いやぁ、案外あの猫の態度も、愛情の裏返しだったりするもんだよ?』
『まさかの両思いにゃ!?許されざる恋にゃ!燃えるにゃー!』
『ただ仲がいいだけの犬と猫だろ。なに言ってんだか』
『にゃはは。惚れた腫れたに種族の壁なんてないのにゃー』

 話の肴を得た猫会議は妙な方向へと舵を切るのだった。
644 :黒猫遊歩[sage]:2012/02/21(火) 22:30:02.44 ID:TmA38WAZo

 先ほどの猫が教えてくれた方向に歩くこと十分と少々、二匹はお互いに見慣れた道へとたどり着くことができた。

「よかったぁ……本当にもう帰れないのかと思った……」
「にゃー」(つかれた)

 人面犬はちらりと黒猫を見ると、おずおずと向き直る。

「あ、あのさ。オレ、ただキミと一緒に遊ぼうと思ってて、こんなことになるとは思ってなくて……その……ごめん」

 耳も尻尾も垂れ下がり、しゅんとする人面犬。
 黒猫は人面犬に歩み寄り、前足を振り上げる。
 引っかかれる、と思った人面犬はぎゅっと目を閉じた。

 ぺふ。

 感じたのは意に反してやわらかい感触。
 人面犬の鼻先には黒猫の前足が乗せられていた。

「にゃあん」(きにしなくていいよ)

 黒猫は人面犬の目を見据えてそういうと、ひらりと塀の上に飛び乗った。
 しばしの沈黙の後、人面犬はぶんぶんと尻尾を振りながら黒猫に呼びかける。

「ほんとにごめん!でも、またいつか遊ぼうね!いつもみたいに待ってるから!」

 黒猫は振り返らず、しっぽをゆらりと揺らしてそれに応えた。
 そして黒猫が塀の向こうに消えたのを見届けると、人面犬は父親の待つ住処へと駆けて行った。

 ……なお、住処へと無事たどり着いた人面犬が父親にこっぴどく叱られるのは、また別のお話。
 そして、帰りが遅くなった黒猫が罰として飼い主からシャンプー責めにあうのも、また別のお話。


【終】
645 :黒猫遊歩[sage]:2012/02/21(火) 22:30:36.36 ID:TmA38WAZo
2月21日は「にゃんにゃんわん」で猫×犬の日!(虚構)
使用都市伝説は『黒猫が横切ると不吉』と『人面犬』です。
黒猫さんまじいい女。人面犬まじわんこ。
猫と犬とか、猫とネズミとか、猫と人とか、そういう異種間がいちゃいちゃしてるのって素敵だと思うんだ。
猫といちゃいちゃしたいです。切に切に。
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/21(火) 22:49:23.03 ID:RvVNspIQ0
黒猫ちゃんマジかぁいい
何故か『黒猫』って書くとマスケラ大好き厨二ロリ思い出すけどそれはそれ
「人面犬」はもげれば良い

明日が本番か…………
647 :単発ネタ[sage]:2012/02/21(火) 23:27:58.21 ID:KFG7DjzSO
「あのさぁ、私、言ったよね?全員殺せって」
責めるように、黒服を着た大人びた少女は言った。
「だ、だが、あれはまだ、子供で……」
そう言った男は、黒服ではなく、ただの契約者のようだ。
「あのさ、子供かどうかは関係ないの。分かる?あれは契約者で、黒服を攻撃してた家族なの
 あの子供がまた攻撃してきたらどうするつもり?また黒服が死ぬんだけど?
 人形どもならともかくさ、私らみたいな元人間は補充きかないんだから。」
「…………それは、あんたら過激派が……先にあの子の家族に……」
「あ?」
「い、っっっっ!!?」
突然、男がしゃがみ込み、痛みにのたうちまわる。
「っっあ、が!や、止め、ごめんっっ、っ止めっ、っ」
「あのさ、私、強いの。で、あんたは弱い。弱い者は強い者の言う事には逆らっちゃいけないの」
そんな常識的な事も分からないのかと言いたげに、少女は蔑んだ目で男を見る。
「っ………………すまなかった…………」
「分かったら、あの子、殺してきなさい
 さっさとしないと、あんたの身体、食い破るわよ?」
少女がそう言った時、男は身体の中で何かが蠢くのを感じた。
「分かった……」
そう言って、男は立ち去る。
全ては、出会った時が悪かったのだ。
幼い黒服だと、無邪気な子供だと思ったのが間違いだった。
笑顔で差し出した飴を、食べてしまったのが間違いだった。
少女は「寄生虫カプセル」と契約していた黒服。
一粒飲めば痩せるという、ダイエットカプセルの都市伝説。
少女の用意した物を食べてはいけなかったのだ。
今、男の身体中に大量の寄生虫がいる。
身体中とは、身体中だ。
もしも、少女がその気になれば、男の脳を寄生虫が食い荒らす。
「仕方ないよな。命には、代えれないしな」
それでも逆らえば、死ぬ前に、一矢報いる事はできるかもしれないが。
「命令だしな」
それをしないのは
「俺、ロリコンだしなぁ」
男が今の状況を、割と楽しんでいるからかもしれない。

648 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/22(水) 05:12:09.43 ID:GO27yoqAO
>>633
>スピンオフの「魔法少女キューティーくくるん」も楽しみにしております(妄言)
同じく633氏の隣で正座待機
>小学生のペットにされるムジナかわいい
リアル電車と幻の魔手と二重に命拾いしましたww

>>638
>あらあらうふふ
その笑いに深い意味はないんだよね!?よね!?
>ディラン「可愛いと思うけどなぁ」
そう思うよね!?よね!?
>何でその名前にしたかとか、その辺りの話も書いた方がいいかなぁ、やはし
wktk!

>>641-644
乙ですー!
ちょい弱気な人面犬ちゃんかぁいいマジ忠犬
クールな黒猫様もかぁいいやっぱ猫様はツンデレが正義
でも最後シャンプー責めかwwww
そして猫様たちの井戸端会議楽しそう

>>647
単発の人乙ですー
こういう残酷ロリ好きだ。
てか
>「俺、ロリコンだしなぁ」
初めから勝ち目なしwwwwww
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/22(水) 08:26:38.56 ID:hEQlKK1DO
単発の人乙ですー
こいつロリコンだったのか……
しかもロリにいじめられることに快楽を感じるタイプか……
相性がいいなら問題ないということにしておこう、うん

>>646
今日は某画像投稿サイトや某動画投稿サイトや某呟きサイトを巡って猫を集める
予定なので、投下できる余裕があるかどうか実はわからないというね
650 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/22(水) 10:05:05.64 ID:FPK9rEH30
単発の人乙です〜
男くん、語ろうじゃないか(変態ロリコンのシャドーマンの人が現れた!

>>650
自分だけにゃんにゃんにゃんの日を満喫するのか!ズルいぞ!

こうなったら別な意味でにゃんにゃんにゃんな話書いてやるウヒヒヒヒ
2月22日は、夫婦二人でセ○ックスの日!!

651 :単発ネタ[sage]:2012/02/22(水) 10:09:53.36 ID:T38GjRESO
「悪いんだけどさ、お嬢ちゃん」
男は嫌悪感を抱かずにはいられない、嫌らしい笑みを浮かべながら、口を開いた。
「この包丁で、君の両親、殺して?」
男が指差す先には、縄で縛られ頭から血を流し、ぐったりとした男女。
「……………………」
少女は奮える手で、男から包丁を受けとると
「………………!」
「お?」
そのまま、男に向けて突き刺した。
けれど、その包丁は男には刺さらなかった。
まるで、男の身体が石でできているかのように、硬質な音を響かせ、包丁は止まってしまう。
「いけないなあ、お嬢ちゃんは」
「…………っ!」
男は少女を殴る。
男の握りこぶしには、びっしりとフジツボがはえていた。
男は、それなりに有名な部類となる都市伝説と契約していた。
有名なだけあって、男の能力を見れば一目で何の都市伝説て契約しているか分かるだろう。
もちろん、都市伝説の関係者なら、だが。
そして、数時間前まで一般人だった少女にとって、その男は化け物以外の何者でもなかった。
「あのね、お嬢ちゃん。弱い奴は強い奴に逆らっちゃ駄目なんだよ。これ、社会の常識ね」
「……………………」
頭から血を滲ませる少女に、男は再び、包丁を握らせる。
「ほら、ちゃんと握って。上手に殺せたら、ご褒美をあげよう」
そう言って男は、下品な笑みを浮かべ、少女の身体を舐めるように見回す。
「でも、上手にできなかったら……」
男は少女の視界に、握りこぶしをちらつかせる。
「………………!」
少女は、頭の痛みに、目の前の化け物に怯え、しっかりと、包丁を握りしめる。
そうして、ふらふらと、微かに息をしている両親の前に立った。

「よくできたねえ。ご褒美あげるからね」
吐き気をもよおす笑みを浮かべながら、裸の男が少女にのしかかる。
もはや、泣く気力もない少女の手にはいつの間にか、
何かのカプセルが握られていた。

652 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/22(水) 12:23:39.82 ID:8BLn/3Pm0
こ、このロリコン野郎おおおおおぅ!?
かぁいい少女をレイ[プー!!]だと!?

この後>>647に繋がるのかしら
653 :プラモデルの人は呪われているようです ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/22(水) 14:10:30.55 ID:cMPLZhHc0
>>641-644
乙です―!
クールな【黒猫】と弱気な【人面犬】……いいなあ、このコンビ
そして帰宅後の仕打ちがまたwww

>>647>>651
こ、これは……時系列を勝手にまとめると↓

>>651(過去)・【フジツボ】と契約した男に少女襲われる(数時間前まで一般人)、家族を自分の手で殺させられた上、男にレ○プされる
→男の『弱い奴は強い奴に逆らっちゃ駄目なんだよ』がトラウマと共に脳内に刻み込まれる
>>647(現在)・少女は過激派所属、契約者の都市伝説は不明
→少女が男に対し容赦ないのは、過去にロリコン野郎にレ○プされた事も理由の一つ?

…………人間不信どころか、下手すればレ○プ時に精神崩壊起こしてもおかしくないでしょう…………
この少女がその後どんな人生を歩んできたか……想像さえできないほど辛く、苦しく、身も心も擦り減るものだったに違いない
多分、『他の契約者も皆あの男と同じ』としか思ってないのでは……このフジツボ男も、今頃この世の存在じゃないんだろうな
654 :[saga sage]:2012/02/22(水) 16:36:23.06 ID:BRbncydN0
犬(弱気攻め)×猫(誘い受け)
ありだわああ!
非常にありだわあ!
もう今年の夏はこれで決まりね!
そして単発の人はぶれねえなあ
外道だぜ外道だぜ
世界には悲劇も喜劇もみち溢れているぜ!
これ読んでて創作意欲が湧いてきたので霙ちゃんメインの短期連載書こうかしら
655 :プラモデルの人は呪われてなかったようです ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/22(水) 17:11:12.88 ID:cMPLZhHc0
>>654
>霙ちゃんメインの短期連載書こうかしら
wktkしてお待ちしております
656 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 19:52:10.87 ID:BRbncydN0
投下しちゃうですぅ><
657 :ママさん都市伝説鵺ちゃんは子供のこととなるとみさかいがなくなっちゃうの>< ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 19:55:20.86 ID:BRbncydN0
【ママさん都市伝説鵺ちゃんは子供のこととなるとみさかいなくなっちゃうの><】

 誰も通らない田舎道。

「……さて、今日は何処に泊まろう」

 古着に身を包んだどことなく野性味を感じさせる青年。
 詳細を省いてハッキリ言うと彼はホームレスだ。

「そうねえ、素直にどっか良いホテルでも泊まる?
 なんか星空眺めながら寝るの飽きちゃった」

 その隣を歩く優しげな瞳をした女性。
 青年の育ての親、みたいなものだ。
 歳の頃は三十半ばといったところだろうか。
 まるで上等なウイスキーの琥珀色のような大人の女性の魅力を辺りに振りまいている。
 ちなみに服はしまむら。
 美人は何を着ても似合う。

「あーもしもし葵ちゃん?鵺ちゃんでーす
 ちょっと金無いから貸して、返す宛も返した事もないけど
 何に使うって?
 ホテルよホテル、偶には屋根付きの所で寝たいのよ
 この前もらった服?
 あー動きづらいから古着屋に売ろうか迷ったんだけどマジギレされるのも嫌だからお城に向かうための服が無いシンデレラにあげた
 あたしちょー良い子
 うわちょっまっ電話切らないでよ」

 通話終了。
 お分かりいただけただろうか、口をあまり開かなければ美人だと。

「という訳で今日はそこらのビジネスホテルに泊まることになりました」
 
「はいはい分かりました」

「でもその前に……」

 酷く凶暴そうな笑みを浮かべて後ろを振り返る。
 彼女の指先から放たれる一迅の雷撃。
 閃光、爆音、大気中の酸素が変化して生まれる生臭いオゾンの香り。
 市街地であれば間違いなく組織が緊急出動していただろう。
 そんな稲光の中から立ち上がる一人の男の影。
658 :ママさん都市伝説鵺ちゃんは子供のこととなるとみさかいがなくなっちゃうの>< ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 19:57:05.65 ID:BRbncydN0
「……ばれていたか」

「組織の犬ね」

「F-No.7、暗殺を得意とする黒服だ
 今回はお前を殺すように命令を受けている」

「サンジェルマンの手下か……なおのこと気に入らない
 しかしまた姿を堂々と見せる暗殺者とは馬鹿にしているのか?」

 青年が女性――鵺――を庇うように前に出る。

「それはお前が試すと良い」

 黒服の男は二丁の光線銃を取り出す。
 組織の黒服に当たり前に渡される光線銃。
 その程度のものが得物だというのか?
 鵺の疑問は深まる。
 が、彼女としてはとくにそれを気にする必要はなかった。

「やってしまって、夜行」

「はい、母さん」

 青年――鵺野夜行――が男に襲いかかる。
 拳から放たれる鋭い突き、紙一重で男はそれを躱して夜行に銃口を突きつける。
 が、回し受けで弾かれる。
 光線は彼を貫くことなく後ろに飛び、そこに偶々立っていた鵺を貫く。

「……なんだ、大したことはないみたいね」

 光線に貫かれながら鵺は笑う。
 笑っている間に彼女の身体は再生してしまう。
 正体不明。
 それこそが彼女の正体。
 湖面に映る月の影へ手を伸ばす猿のように、あらゆる攻撃が彼女には届かない。

「やれやれ……まずはこの子供からか
 貴様に罪はないのを知っているが死んでもらうぞ」

「そうは言うけど人間死ぬのって大概年寄りからだぜ?」

 変幻自在の正体不明。
 それを言うならばこの青年の戦闘もそうだった。
 ある時は獅子のような連撃
 ある時は蛇のような身のこなし
 ある時は猿のように跳ねまわる
 間合いがまるで掴めない。
 その上でその動物と同じ、いやそれ以上の身体能力を見せる。
 だがしかしその程度ならばまだやりようはある。
659 :ママさん都市伝説鵺ちゃんは子供のこととなるとみさかいがなくなっちゃうの>< ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 19:58:06.08 ID:BRbncydN0
「形意拳か、美しい。若いというのは羨ましいことだ」

 掴み得ぬ間合いを掴む。
 それこそが武技の真髄。
 ならば生を享けてより武の道に捧げてきた此の身が成し得ぬことではない。
 そう思って男は笑う。
 獅子の間合いで突き出されるならば獅子と相対しているものと考え間合いを予測すれば良い。

「これでトドメだ!」

「微温いよ青年」

「――――躱した!?」

 声でこそ驚いているが青年の行動は冷静だ。
 この間合は獅子の間合い。
 今放つ猛攻も当然の理。
 ならば激流に身を任せ回避に専念する。
 
 読み得ぬ間合いならば――――――――読めるように誘導すれば良い。

 それこそが男の極めたガン=カタのロジック。
 膨大なデータを叩きこみ、そこから導かれる最適解に従って“最良の位置関係(マアイ)”に身を置く。
 突き詰めていけば男の技術とは場所取り合戦にしか過ぎず、それゆえに彼は強いのだった。
 孫子の言うように闘争の極意とはその場所取り合戦に帰結するのだから。

「若いな、惜しいものだ」

 一歩踏み込めばまた別の型の間合い、それさえ理解していれば躱す為の場所は見つかる。
 そしてまた一歩進む。
 
「これでも喰らえ!」

 青年の一撃と同時に男は拳を繰り出す。
 特にこれといった強化はまだ発動していない。
 “火事場の馬鹿力”で先程受けた雷のエネルギーは吸収したが保持はできなかったからだ。
 その代わりといってはなんだがこの拳とてガン=カタの技術の粋。
 青年の大地を揺らす踏み込みに合わせて突き出す一撃。
 一瞬の攻防は紛れも無く“火事場の馬鹿力”がエネルギーを発動するにたる条件。
 男が繰り出したそれは突きとしては驚くほどスローなものだった、しかしタイミングを完璧に捉えたそれは結果として当たった。
 そのインパクトの瞬間に彼は身体強化を発動する。
 メコメコと骨の軋む音。
 田園風景の中をまるで漫画みたいに青年が吹き飛んで行った。
 見た目からはその威力を想像出来なかった筈だ。
 しかしそれも無理からぬこと、これは中国拳法の“消力(シャオリー)”
 自己の体重を消し去るほどの脱力(リラックス)。
 究極のリラックスで外部からの衝撃を吸収する技。
 また、そのリラックスから放たれる打拳。
 人間は危険が身に迫ると硬直する生き物である。
 これは動物である限り必然の生体反応であるが、全ての筋力を総動員させる緊急事態であっても、赤子の手を扱うかのように、手にある卵を潰さぬように脱力することで事態の悪化を免れる。
 消力(シャオリー)は、人間の本能を克服した中国武術の高級技である。
 一時ある武術家に軽く手ほどきを受け、己の都市伝説能力に従い本能のままに形意拳を模倣するだけの夜行はそんなもの知らない。
 それだけでここまで戦えることが既に素晴らしいことなのだが……今回は相手が悪かった。
660 :このスレの妲姫→友人の息子と浮気してる駄目な女の子 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 19:58:55.60 ID:BRbncydN0
「……仕留め損なったか」

 憎々しげに男は呟く。
 吹き飛ばされたことで衝撃は逃げ、夜行は死を免れていた。
 それは不完全ながら皮肉にも“消力(シャオリー)”を用いた防御の理合でもあった。
 
「とはいえ手下が敗れた以上貴様にも戦ってもらうぞ
 傾城の美女、鵺」

 遠くでむくりと起き上がる夜行。
 まだ戦える、といった雰囲気だが鵺は大声で休んでいるように言う。

「傾城ね、悪いけど私のは妲姫ちゃんのマネッコだからそんなに誇れるものじゃないのよね」

「ほう?だいぶ昔に組織の上位三名に包囲されて殲滅されたヤツのか?」

「ええ、少し前に復活した彼女」

「なんだ、行方でも知っているような口ぶりだな」

「残念ながらあの子自分勝手だからどっか行ったら連絡つかないのよ
 今頃どっかの良い男の家に転がり込んでるんじゃないかしら?
 あれで男の趣味が贅沢だから
 イケメンで、金持ちで、心優しくて、大人の色香を持ってる上にワイルドでそこそこ身長の高くてしかも気品がある上に妻子持ちの男じゃないと駄目らしいわ
 そういう男が堕落するところを見るのが最高なんですって」

「…………」

「…………でも実は私は知ってるのよね、あの子の居・場・所」

 先手は鵺だった。
 雷を操る化性の一撃。
 それは無論雷速での一撃。
 空気抵抗があるとはいえそれでも疾い。
 理合も理論も無い、右腕を獣のそれに変えての豪腕の一撃。
 防ぐことはできる。
 が、それで男は大きくバランスを崩す。
 そもそも“場所取り合戦”であるガン=カタを用いた戦闘において防御とは“強いられた結果の失敗”。
 敵の攻撃とは理に則って動く限り自らを外れていくものであり、想定すべきはその位置取りから外れない攻撃の手筈なのだ。

「勝てたら教えてあげるわ」

 崩れた体勢に幾度も追い打ちをかける。
 膨大な力の前に悲鳴をあげたのは鵺の履いていたしまむらの一足980円の靴。
 彼女が纏う稲妻で瞬時に黒い煙を出して燃えた。
 素足で鵺は男を蹴り、踏みつけ、嫐る。
 抗うことなど出来ぬ圧倒的な膂力、夜行が冗談じゃなく干からびるので普段は使わないのだが今回は本気である。
 彼女とて、息子を傷つけられたことに怒りを感じていないわけがないのだ。
 それでその息子が干からびそうな状態になっていることは明らかに問題なのだが。
661 :このスレの妲姫→友人の息子と浮気してる駄目な女の子 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 19:59:42.37 ID:BRbncydN0
「……参った?」

 ボロ布のようになった男を見下ろして鵺は聞く。

「…………ククク」

「何がおかしいのよあんた」

「聞きしに勝る暴力、一体どれほどの人を喰らい民草を恐怖の底に落とせば得られるのだ?
 圧倒的ではないかこの怨嗟の奔流、見た時は情に流され牙を抜かれた獣かと思っていたが過ちだった!
 面白いな、ほんとうに面白い
 サンジェルマンの言うとおり感情に任せ喜びと共に拳を振るった方が良いようだ」

 鵺は恐怖を感じてとっさに後ろに下がる。
 鼻先を掠める手刀。

「見せてやろう“火事場の馬鹿力”
 精神を注ぎ、心理で着火し、熱量を巡らせ滾る内燃機関
 危地において燃え上がる暗殺拳“銃型”の真髄!」

 黒服は上着を脱ぎ捨てて口から折れた歯を吐き捨てる。
 次の瞬間には新しい歯が生えている。
 裂けた筋肉は前以上に盛り上がり、破裂した内臓は既に完全回復。
 強化系統の真髄とでもいうべき自己治癒能力の加速、そして……

「――――なっ!?」

 音すら置いていく身体能力の加速、繰り出される拳。
 誇張無くダイナマイトのような音を上げて鵺の腹に直撃する。
 空中に吹き飛ばされる鵺。
 そこで彼女は背中から翼を生やして体勢を整え距離を取る。
 
「……どうだ、“効いた”か?正体不明」

「あんた、何をしたの?」

「圧倒的腕力、暴力でお前のその正体不明を正面から殴り潰しただけだ」

「ふぅん、焼酎程度には効いたよ」

 鵺という都市伝説の正体は正体不明そのものである。
 そう言われる理由は彼女の胎に眠るありとあらゆる獣の因子にある。
 全ての進化の系統樹を収めた彼女というゆりかごの内には現在は絶滅した生き物すら居る。
 サンジェルマンが彼女に執着する理由はそこにあった。

「じゃあ次はこっちの番だ」

 正直、鵺は驚いていた。
 今の一撃でその彼女の体の内に眠る獣の因子の半分までが一時的に消滅したからだ。
 無論、今は既に回復している。
 しかし全ての因子を一撃で消されたら……その時間違いなく彼女は恐怖を覚えた。
662 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 20:01:05.36 ID:BRbncydN0
「吹き飛べ!」

 鵺は腕を象の鼻に変形させて鞭のように男へ振るう。
 男は自分に向かってくるそれを当然回避する。
 しかし、回避直前でその象の鼻からゴリラの腕が生え、男の足を掴み大地に引きずり下ろす。
 握力800kg、人間の十倍以上の暴力が男を捕らえる。

「私の推理ではこうだ」

 ぬるり、と腕の中からサイが現れて男の腹に角を突き立てる。

「お前の能力は身体強化、しかもかなりのレベルでの適合が見られる」

 サイの角を引きちぎって男は後ろに飛び跳ねる。
 
「危地に追い込まれれば追い込まれるほどにその強化の度合は跳ね上がっていくのだろう
 そしてその強化倍率は……考えたくないね、化物じみてる
 私という危険が直ぐ側まで近寄って来ていた時のあの強化の具合から見ても明らかだ」

 ドロリとサイだったものが蕩けて粘度の高い液体になり、その中からアナコンダが現れる。
 野生の動物ではありえない、闘志を漲らせて男を殺す為だけに襲いかかる。
 男は拳でアナコンダを殴り飛ばすがそれと同時にアナコンダも爆散し、その肉片からワニガメが現れて男に噛み付く。
 しかしそれと同時に男も肉体を硬化させてワニガメの顎を逆に砕く。

「しかも、周囲に充満するエネルギーを吸ってさらに力を跳ね上げることもできる
 さっきの電撃があまり効いてないのはきっとそういうことだろうさ」

 男の足元から突如として鰐が現れる。

「でもね?それなら逆にこう考えれば良い
 それほどやばくない相手と延々戦い続けさせたらってね」
 
 男は鰐の顎を両腕で受け止める。
 1tの破壊力も鍛え抜いた彼の武術の前では無意味だ。
 瞬時の内に手刀で切り払って脱出する。
 そこで生まれる一瞬の隙で、鷹とコンドルが彼の耳をかっさらっていく。

「さあ、大道芸人。今あんたが目の前にしているのは偉大なる自然そのもの
 野生の体現であり、生命の表象、大地の意思さ
 人間ごときが数千年頑張った所で乗り越えられぬ46億年の積み重ねだ
 此処まで頑張ったことを誇り、そして私の怒りをその身に受けて……死ね」

「面白い、人類の積み重ねてきた数千年を以てこの天地に挑む機会を与えられたというのか?
 一個の武人としてこのような機会もうニ度はあるまい……
 ならば全身全霊で挑ませてもらおう!」

 男は右の拳を天に掲げ、左の拳を地に向ける。

「暗殺者ではなく、拳士として!この一撃を以て天道を問わん!」

 仁王立ちである。
663 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 20:01:48.60 ID:BRbncydN0
「仕方ないわね、還って来なさい」

 それを見て鵺は指を鳴らす。
 それと同時に彼らを見守っていた夜行が鵺の影の中に取り込まれる。

「――――喰った!?」

 その言葉を聞いて狂気を湛えた薄笑いを見せる鵺。
 自らの腹を優しくなでさすり答える。

「ふふ、私の胎に“戻ってきてもらった”だけよ」

 彼女の纏う悍しさが変わる。
 先程までの鵺は不完全だったのだ、とでも言いたくなるような恐怖を感じる。

「私の子供に」

 そう、鵺を構成する無数の生物の因子の中に、たった一つだけ過去に“殺された”ものがあった。
 それこそが人間の因子、それゆえに彼女は人間を取り込まねば生きていけない。
 しかしそうしても乾きが癒えるのは一時のこと。
 彼女が本当に満たされるには契約者を取り込まねばならないのだ。
 とはいえこれも長引くと完全に契約者が彼女の内側に溶け込んでしまうので一応の時間制限があるのだが。

「さあ、死ぬがいいわ人間。人為を踏みにじる魔の力に因って!」

 殺到する獣。
 終わりはしない。
 百や千、あるいは一万でも……
 この男ならばあるいは打倒したであろう。
 その武を以てして人間存在を天地に謳い上げ続けられただろう。
 しかし、無理だ。
 完全な力を取り戻した鵺が
 地球に渦巻く生命の混沌そのものである彼女が
 たかだか一人の人間の意思によって打ち砕かれることはない。
 男は撤退も考えた。
 不可能ではなかっただろう。
 弱い獣ばかりを連続してぶつけているのならば振り切ることは実際容易い。
 だがそれをするにはあまりにも心が踊りすぎていた。
 あまりにも喜びが身体を駆け巡りすぎた。
 並み居る獣達を屠り、なおも進む。
 前へ、前へ、一歩進むごとにみなぎる力。
 枯渇はまだ先だ。
 しかし新しい力の補給はできない。
 せめて先ほどのように雷でも叩きこまれればそれを力に出来た。
 その能力を最初の一撃で看破されてしまったのが男の最大の失敗。
 暗殺者として暗殺に徹し切れていれば?
 見つかりさえしなければ?
 その問いも今は無意味。
 無限に続く攻防、どれほど時が過ぎたのか忘れた頃。

「あああああああああああああああああああああああああ!」

 腕は半ばちぎれかけ、瞳も片方は潰れ、跛を引きながらも男は怪物の前に立つ。
 既に心の力は空だ。
 火事場の馬鹿力にも限界はある。
 それでもなお、絶叫と共に男は拳を放った。

「そこまでだ」

 だがそれも彼女に届くことはない。
 男が最後に見たものは彼女の身体より溢れる影から現れた最後の獣は先ほどの契約者の青年だった。
 そう、たった一つ鵺の構成要素から欠損していた筈の人間。
 彼が自分の拳を止め、母親を守った姿を見て男は思い出す。
 自分の妻と娘の姿。
 自分が出来なかったこと。
 数十年の時を経て彼は思い出したのだ。
 
664 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 20:02:31.78 ID:BRbncydN0
「母さんは俺が守るんだ!」

 先ほどとは真逆、自分が殴り飛ばされる段になって男はやっと気づいた。
 守れなかったもの。
 失っていたもの。
 気づいたこと。
 既に光を映し得ぬ顔面の二つの窪みから流れるのは血ではない。
 物心ついた頃には流せなくなっていた涙だった。

「……最後に、誰かの名前を呟いていた」

「忘れなさい、人間がそんな物覚えていたら生きていけなくなるわ」

「……はい」

「さーって、疲れちゃったしちょっと背負って」

「え、ここで?」

「どうせ人払いの効果はまだ続いてるし恥ずかしがらないの」

「……はいはい」

 夜行はつかれた様子の鵺を背負って歩く。
 その夜は結局廃墟に泊まることになって滅茶苦茶文句を言われるのだが……
 夜行はまだそのことを知らない。

【名無しの拳士 おしまい】
665 : ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/22(水) 20:05:30.96 ID:BRbncydN0
まあ七番さん死んでないんだけどね!
こんだけやられといて!
鵺ちゃんがここまで慎重に立ちまわってたのは誰かさんの入れ知恵
小手調べに契約者使って相手の能力を分析、経験と共にじっくり吟味っていう
あ、妲己ちゃんはこの時代だと笛吹探偵事務所で女の子に取り憑いてるんじゃないかなあ
666 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/22(水) 20:09:24.87 ID:cMPLZhHc0
>>657-664
笛の人乙です―!
火事場の馬鹿力を上回るほどの母の愛、そして息子の家族愛か……
しかし《地球に渦巻く生命の混沌》とは面白い表現、ニャル様祭りの際に【混沌VS混沌】とかも見てみたかったり
667 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/22(水) 20:12:10.39 ID:cMPLZhHc0
>>665
>まあ七番さん死んでないんだけどね!
よかったー!
暗殺者という舞台装置だった男が、人としての自分を思い出した時何を思うのか
この話は彼の成長/変化を意味する話でもあった訳ですね
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/22(水) 20:21:42.11 ID:BRbncydN0
鵺さんの状態がぶっちゃけネロ・カオスとか言わない><
似て非なるものだから

サンジェルマン的には
「人間臭い妖怪にぶつけたらもっと感情を思い出すよね!」
「北斗の拳的にも哀しみを知ると強くなるし!」
っていう
アニメ化の際にはラストの無限の軍勢との戦いが濃厚に描かれます
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/22(水) 20:32:17.84 ID:BRbncydN0
あ、あと今度の短期連載は
霙ちゃんvs組織の過激派の刺客とかサンジェルマンとか
みたいな感じで
霙ちゃんと違って両親を奪われた後散々な人生を歩まされていた女の子がわりと八つ当たり気味に彼女の命を狙ったり
サンジェルマンが霙ちゃんに九尾が取り憑いてるのに気づいて暗躍したりとか
670 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/22(水) 22:15:44.58 ID:RjKdVtku0
新しい契約者を得るために移動していた化け猫――ニャンコ先生は、見限った少女との繋がりが絶たれたのを感じ取った。
「…何があったかは知らんが、好都合だな」
契約を解除する手間が省けた事に、にんまりと笑みを浮かべる。



ちょうど、角からこちらに向かって一組の男女が歩いてくるのが見えた。
中学生位の少年と、男物の帽子を被り、黒いワンピースを身に纏った少女
早速、鍋とネギ背負ったカモ……げふんげふん、新しい契約者候補に声をかける事にする。

「へーい、そこの二人ーちょっと待てー」

…………。

「うわあーーー!??白いタヌキが喋ったーーー!!」
「な、なんなのですかこの不細工な猫はーー!?」
「にゃ…にゃんだとーーーー!!」
言いたい放題というか…なんとも素直な感想を頂いた。


ニャンコ先生がショックを受けている間にも
「下僕!さっさとあの珍妙なイキモノをなんとかするのです!」
「そ、そんなこと言われたって…!喋る猫なんてどうしたらいいのk「こうしている間にもタルトが売切れていたらどうするのですかー!」
等々、二人の話は盛り上がっていた。

「ええい、タヌキだの不細工だのと失礼な奴らめ!鍛え上げたこの右フックをお見舞いしてくれるわーー!!」

続くかどうか分からない
671 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/22(水) 22:19:15.84 ID:RjKdVtku0
皆様投下乙ですー
今日は間に合いました
猫の日と言う事で、蛍を見限った後のニャンコ先生のお話を
猫様可愛いよにゃーにゃーにゃー
672 :名前[sage saga]:2012/02/22(水) 22:46:20.88 ID:O899F9Ol0
「………ぜぇ…………ぜぇ………」
「あのーちょいとお兄さんや、そろそろお開きに致しませんか?
 あたしも人間、頃合い既に晩飯時、いい加減帰って腹の虫を黙らせたい所存でござんして」
「黙れ……! お前こそいい加減くたばれ!!」

ド派手な赤いマントを翻し、男――「赤マント」は、制服を着た高校生と思しき少年にナイフを突き刺す
壊れた水道のように、勢い良く血が噴き出す

これが、果たして“何十回目”の試行だっただろうか
既に少年の身体には、某海賊救出ゲームの如く無数のナイフが突き刺さっていた
黒い制服も血に染まっており、立っているのが不思議な状態であった

「く、くそ……赤くは染めたが………死なない!?」
「ほらーもうお分かりでしょう? あたしゃ死なないんですよ、ええ」
「ふざけるな…何者だ貴様!!」
「あ、よくぞ聞いてくれました、知らざあ言って聞かせやしょうってね」

どこからともなく扇子を取り出し、
少年はそれをぴしゃりと広げて軽く煽いでのほほんと笑いながら胸を張る

「あたしゃね、姓は扇ヶ野原宮崎と申しましてね、長いでしょう?
 名はもっと長いんですよ、耳かっ穿ってよぉく聞いといて下さいね?
 寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助
 どうです覚えられましたか?
 全部繋げて名乗りますとね、
 扇ヶ野原宮崎 寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助ってんですよ」

「赤マント」、美しい程に呆気に取られている

「長い名前でしょう? 察しの通りこれがなかなかどうして不便でございまして
 小学校に入学して名札が配られるでしょう? あれが小さすぎて、名前が収まりきらなくなって字も小さくて読めやしない
 後から読めるようにしてくれましたけどね、これがまぁ難儀なものでリボンのように長くなってまして
 ずるずる引きずって歩いて、『紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助』辺りが土埃で真っ黒になっちまって結局読めやしない
 それと出席ね、出席というのはご存じの通り毎朝行うもんでしょう?
 それにあたしの苗字が『お』なもんですから、クラスで一番最初に呼ばれるんですよ
 先生が言います。『これから出席を取ります。扇ヶ野原宮崎 寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助くん』
 これはあたしだからすらすら言えますけどね、先生はもう噛んだり一個飛ばしたりで散々でしたよ
 先生だからってんで、プライドもあるんでしょうね、一回間違えたら律儀に最初から始めるんですよ
 あたしのクラスは30人でした。残り29人ほったらかしですよ、他は授業の合間に出席をつけてくんです
 そういうのが丸1年続きましてね、結局先生は覚えてくれませんでした
 その次の年もその次の年も誰も覚えてくれやしない、でも存在は覚えてくれるんですよね
 何でかって、『名前が長いから』ってだけじゃないんですよ。先生があたしを呼ぶだけで授業の半分削れちまいますから
 そんな良い意味でも悪い意味でも思い出の詰まったこの名前、勿論あたしの両親が願いを込めてつけてくださったんですけどね?
 でもその親がまた欲張りで、あたしに『とにかく長生きして欲しいから』っておめでたい言葉をずらっと並べてつけたのがこのみょうちくりんな名前ですよ
 お陰でこの通り、事故にも遭わず病気にもならず無遅刻無欠席、至極健康な生活を送っているという事でございます
 というのはですね――――――――」
「あーもうやかましい!?」

怒り心頭に達した「赤マント」は、寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助の胸にナイフを突き立てる
血が吹き出るが、やはり寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助は倒れない
寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助は、その腕をがしっと掴んだ

「地の文まで愚行を!?」
「ほぉら、だから言ったじゃないですか
 あたしゃ長生きするんですよ。死なないんですよ
 あたしの名前…寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助ってのはね、
 「縁起が良い名前」なんですからね
 とまぁ、そろそろここらでお暇させて頂きましょう」

さっ、と扇子を閉じると、それを高々と振り上げ、

「御後が宜しいようで」

寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助は、扇子を「赤マント」の頭に振り下ろした
ぐしゃっ、と鈍い音が響き、「赤マント」はその場に力無く倒れ、光となって消えていった
『あーあー、また派手にやってくれちゃって』と呟きながら、寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助は刺されたナイフを1本、また1本と捨ててゆく
ぴしゃり、と再び扇子―――否、血濡れた鉄扇が開かれる

「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ
 かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ
 くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ
 ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん
 しゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの
 ちょうきゅうめいのちょうすけ」

暮れなずむ夕日に、歌が響いた



   ...end
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/22(水) 22:58:11.13 ID:O899F9Ol0
誰だこんな話書いた奴! いや“あいつ”しかいない!
それは まぎれもなく ヤツさ!!

という訳でね
『こんなの都市伝説じゃねぇよ!』って? いやいや“縁起が良い”云々ってのは一種の呪法的なもんでしょうよ、『じゅげむ』だけに気を取られてやせんか?

2月22日は『にーにーにー』で皆笑顔の日!とか思ったんだけど実際笑ったのは筆者とその弟だけでしたorz
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/22(水) 23:03:44.21 ID:O899F9Ol0
>>657-664
夜行くん&鵺さんキタァ!! しかもvsF-No.7!!
やっぱ鵺さん強ぇしすげぇ……そしてかぁいいよハァハァ(
F-No.7も大切な事を思い出せたようで、今後もwktkせざるを得ない

>>670
ニャンコ先生wwwwwwwカワイソスwwwwwwwww
そして黒ワンピのおにゃのこもかぁいいなぁハァハァ(
675 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/22(水) 23:10:00.95 ID:cMPLZhHc0
>>670
狗神とアンサーの人乙です
>「…何があったかは知らんが、好都合だな」
>契約を解除する手間が省けた事に、にんまりと笑みを浮かべる。
……蛍ちゃんは「ニャンコ先生」とお前を慕っていたのに……
……水城との会話のときだって、先生の事を信頼した様子だったのに……
初めて猫の類に殺意が湧いた

>>672
乙です
まさか【寿限無】が都市伝説化するとは……
『縁起のいい名前』の効果が【寿限無】によって最高レベルまで引き上げられている、という解釈でいいんでしょうか
とにかく、面白かったです

そしてこの主人公の両親何者ww
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/22(水) 23:17:00.73 ID:O899F9Ol0
>>675
>……水城との会話のときだって、先生の事を信頼した様子だったのに……
あ、だめ、それ黒歴s――――(消されました

>『縁起のいい名前』の効果が【寿限無】によって最高レベルまで引き上げられている、という解釈でいいんでしょうか
いやいや
「縁起の良い名前」の効果と、落語で有名な『じゅげむ』に登場するあの名前が相性良かっただけですの♪
「寿限無」とか都市伝説に設定したら各方面から消されr(早速消されました

>そしてこの主人公の両親何者ww
ただの一般人ですよん♪
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/22(水) 23:22:46.29 ID:O899F9Ol0
ついでに、あの少年の名前を全部ひらがなにすると、

おうぎがのはらみやざき じゅげむじゅげむごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけ


書き忘れてたエピソードとして、彼は小学2年生の時にこの学校町の小学校に転校してきたんですが
その時に習ってる漢字の数、そして身長を考慮して、黒板がどういった状況になったかは察しがつく筈
678 :うちの猫は世界で一番可愛い[sage]:2012/02/22(水) 23:24:53.86 ID:gL9cIAwgo

「えーっと、ワイシャツとスーツと靴下とシャツと……」

 パジャマを着た一人の男が、明日の準備にいそしんでいる。

「はんかちと眼鏡と資料と買い物リストと……よし、準備ばっちり!」

 用意するものをすべてそろえ終えた男は満足そうに頷き、部屋をぐるりと見渡す。
 部屋の壁一面に張り巡らされた猫のカレンダーや猫のポスター。
 そして本棚の上や4段ラック、机の上からカーペットの上まで、いたるところに配置された猫のぬいぐるみたち。
 この男、生粋の猫好きである。

「うん、片付け忘れもなし。これで今日やることはなくなったかな……よし、じゃあ寝るとしますか」

 おやすみ、と誰にともなくつぶやき、男は電気を消して布団にもぐる。
 それから十分も経たないうちに、静かな寝息が部屋を支配した。

『にゃー』

 その静まり返った部屋に、猫の鳴き声が響く。
 だが男はすでに熟睡しており、その鳴き声には気づかない。

『よーし、みんな起きるにゃー!』

 直後、部屋のぬいぐるみたちが一斉に動き始めた。

「んん……っ、やっと夜かー!」
「夜なんだから寝ようよぉ……ふあぁ」
「遊ぶ?ねぇ遊ぶ?遊ぶよね?ねぇねぇ?」
「まったく、毎度毎度騒がしい奴らだ」

 眠りから覚めた猫のように伸びをするもの、あくびをしたかと思うと丸まって寝てしまうもの、早くも床を駆け回るものと、その動きは猫そのものだ。
 次いで壁のポスターやカレンダーの中の猫たちも、毛づくろいを始めたり体をこすり合わせたりと、写真や絵の中でめいめい動き始める。

 部屋の壁を覆うポスターやカレンダーと、部屋を埋め尽くす猫のぬいぐるみたち。
 ポスターなどに描かれた猫たちの視線は、部屋の中を幾重にも交わっている。
 「ポスターの視線が重なると霊道が開く」といわれ、それによって招かれた霊が「付喪神」となってぬいぐるみやポスターなどに憑く。
 そのような要因が重なった結果、この部屋では毎夜、猫によるナイトミュージアムが展開されているのである。
679 :うちの猫は世界で一番可愛い[sage]:2012/02/22(水) 23:25:21.31 ID:gL9cIAwgo

「ゆきひ、ねぇゆきひ!早く早く!遊ぼうよ!」
「うるさいなぁ。キミと遊ぶのは疲れるんだよ」
「えー、そんなこといわないでさー。うりゃあ!」
「いてっ!なにすんだよひょうが!」
「わーい、ゆきひが怒ったー!逃げろー!」

 豹柄の猫とユキヒョウの追いかけっこが始まった。
 寝ている男を踏んづけ、畳まれた服を乱し、ゴミ箱を蹴飛ばしたりと、やりたい放題である。

『あ、こら!部屋散らかすんじゃないにゃ!ちゃんと片付けるにゃ!』
『まぁまぁ、元気があるのはいいことにゃ。のびのび遊ばせてやるにゃ』
『むー。主に迷惑かけるのは申し訳ないのにゃ……』
『にゃーは猫らしからぬ忠犬っぷりにゃー。もっと猫らしく気ままにいくにゃー』

 ポスターの猫たちはその光景を眺めながら談笑する。
 そのころカーペットの上では子猫が、一番高い棚の上にいるトラを見上げていた。

「ねぇふゆちー、すらりもそっち行きたいー」
「ふふっ、いいよ。頑張って登っておいで」
「あーずるいー、ふわりも登るー」
『気をつけるにゃー。そこ狭いから落ちるんじゃないにゃー』
「だいじょーぶ、だいじょーぶ……あっ」

 ぼふっ。

 男の顔面に子猫が落下した。
 部屋の猫たちの動きがぴたりと止まり、息を呑んで男を見つめる。

「…………くー……すー……」
『よし、大丈夫にゃ』
『相変わらずの熟睡っぷりだにゃー』
「いたいー。ふゆち助けてー」
「まったく、仕方ないなぁ。今行くよ」
「ふわりずるいー。すらりも落ちるー。助けてふゆちー」
「はいはい、順番ね」

 すやすやと眠る男をよそに、猫たちは再び部屋を縦横無尽に駆け巡るのだった。

    ・
    ・
    ・
680 :うちの猫は世界で一番可愛い[sage]:2012/02/22(水) 23:25:49.20 ID:gL9cIAwgo

 窓から差し込む朝日に、男は目を覚ました。
 むくりと起き上がって部屋を見渡すと、そこには部屋中に散乱するぬいぐるみたちの姿。

「……ああ、また地震か。最近多いよなぁ。みんなごめんよー、今並べてあげるから……ふわぁ」

 男は目をこすりながら布団から抜け出す。
 そして部屋に散乱するぬいぐるみたちを拾い集め、それを本棚の上やラックへと並べ始めた。

「えーっと、ふわりとすらりは隣同士で、りおんはしばらく後ろだったから今日は前に。となるとひょうがをこっち側にして、ゆきひは今度は向こうの棚に……」


    ・
    ・
    ・


「……最後にふゆちを定位置に!よし、できた!」

 ぬいぐるみの配置から30分、男は猫に囲まれた部屋を見渡して満足そうに頷く。

「うんうん、今日も我ながら素敵なレイアウト……って時間んんんんんんん!?また遅刻するうううううううう!!」

 男は時計を見て叫び声をあげ、パジャマを脱ぎながら洗面所へと走る。

『……朝っぱらから騒がしいやつにゃ』

 ポスターの猫のつぶやきに、部屋のぬいぐるみたちは一斉に小さく頷いた。


【終】
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/22(水) 23:26:47.12 ID:T38GjRESO
名札はもう「扇ヶ野原宮崎 寿限無(以下略)」ってしとけばよかったんや
「山神 ルーシー(以下略)」みたいな
682 :うちの猫は世界で一番可愛い[sage]:2012/02/22(水) 23:27:23.00 ID:gL9cIAwgo
2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で猫の日!(事実)
使用都市伝説は『ポスターの視線が重なると霊道が開く』と『付喪神』です。
2月22日22時22分22秒22に間に合わせようと思ったら間に合わなかったよちくしょう!
まぁそんなどうでもいいことはおいといて、私もこんなハーレムの中で暮らしてみたいです。

ちなみにこの作品はフィクションです。実際の人物、ぬいぐるみ、中の人との関わりは一切ありませんのでご了承ください。
それとうちの猫は世界で一番かわいい。異論は認めない。
683 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/22(水) 23:32:22.02 ID:cMPLZhHc0
>>676
>ただの一般人ですよん♪
いや……それはそれで、凄い感性だ……

>>678-680
乙ですー!
何この猫さんハーレム、物凄く羨ましいです!
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/22(水) 23:40:05.81 ID:O899F9Ol0
ケモノツキの人乙です〜
何というネコ祭wwwwwww実際こんなんなると良いのになぁ
あぁ、俺のクラゲのぬいぐるみも動き出さないかしら……

そして、3日間お疲れ様でしたの
凄く心が温まりましたの、ハートフルでしたの

>>681
>「山神 ルーシー(以下略)」みたいな
wikipediaで『寿限無』のページ見てそれの存在初めて知ってねぇ
ストーリーも面白そうだから探して買おうかと思ったんだけど、『Working』と連動してるそうで…未試聴未読です、先生orz

>>682
>ちなみにこの作品はフィクションです。実際の人物、ぬいぐるみ、中の人との関わりは一切ありませんのでご了承ください。
この間うpロダに貼ってた画像のものと妙に似通ってましたねぇ………

>>683
>いや……それはそれで、凄い感性だ……
世のキラキラネームなんて目じゃないぜ!
これこそ新境地、ダラダラネームだ!(何それ
685 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/22(水) 23:59:52.49 ID:RjKdVtku0
シャドーマンの人様、単発の人様投下乙ですー

長助さんの口調や鉄扇で戦う所が素敵ですww(名前を勝手に略すな
猫様ーーー!ぬいぐるみ!もふもふ、もふもふ!
主殿が羨ましい……

>>674
>そして黒ワンピのおにゃのこもかぁいいなぁハァハァ(
たったあれだけの出番でもかぁいいと言って貰えるなんて…!(

>>675
>初めて猫の類に殺意が湧いた
お、落ち着いてー!?
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 00:08:41.24 ID:UHeZoaza0
>>685
>シャドーマンの人様、単発の人様投下乙ですー
名無しなのにバレたっ!? さすがおねーちゃん!(いやそりゃバレるよ

>長助さんの口調や鉄扇で戦う所が素敵ですww(名前を勝手に略すな
「略されるのは許せませんなぁ
 あたしの名前は寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助ですよ?
 ほら、言ってごらんなさい」
「もう良いだろ先輩、後で金太郎飴あげるから」

実は鉄扇は一度でも良いから使ってみたかった武器なんです…………あ、過去にもニャルに使わせてたの今思い出したorz
因みに寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助くんのイメージCVは堀川りょう(ベジータ、コウ・ウラキ等)で妄想してね♪

>たったあれだけの出番でもかぁいいと言って貰えるなんて…!(
黒ワンピは正義です! 男物の帽子被ってるのも良い!
あぁ妹にしたいよハァハァ(ダメだこいつ
687 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/23(木) 00:18:49.33 ID:k394X2P+0
>>685
>お、落ち着いてー!?
大丈夫です、今は超クールですから……超クール
別にあの猫の性根をまとめスレで確認してきたり
蛍ちゃんの健気さに改めて胸を痛めたり
水城との出会いとかが何故か黒歴史扱いになって本格的に救いが無い状態で
あっさり見捨てやがった猫に対して……クール……

すいません、あの化け猫の殺害許可を(ry

>>686
>「もう良いだろ先輩、後で金太郎飴あげるから」
金太郎飴www
そしてこの後輩、もしかしてすでにいるキャラですか?

>あ、過去にもニャルに使わせてたの今思い出したorz
【膨れ女】でしたっけ?

>コウ・ウラキ
「コウ・寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助、突貫します!」

「はよ出んか!!」
688 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/23(木) 00:20:00.15 ID:k394X2P+0
あ、寿限無は名前だったorz
寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助・ウラキか
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 00:25:04.08 ID:UHeZoaza0
>>687
>すいません、あの化け猫の殺害許可を(ry
やめてー、ネコは殺しちゃダメー!?

>そしてこの後輩、もしかしてすでにいるキャラですか?
「先輩の名前の所為で、『 (名前> 』の書き方が出来ないのが不便だ
 ん? あぁ俺? 後輩っつってもこの4月からだけどな、まだ中3で―――――ん、失礼
 もしもしローゼちゃん?……「首無しライダー」? 了解、“Rainbow”、出撃する
 悪いね、話はまた今度」

>【膨れ女】でしたっけ?
そうそう、本当はただの扇子なんだけど俺が勝手に鉄扇にしちゃったというw

>「はよ出んか!!」
そりゃ言われるわなwwwwwwwww
690 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/23(木) 00:40:33.71 ID:k394X2P+0
>>689
>やめてー、ネコは殺しちゃダメー!?
自分を信じ、慕っていた少女を見捨て
あまつさえ自分一人だけ幸せを享受しようとする生肉を

 ぬ こ と は 呼 ば ぬ

>もしもしローゼちゃん?……「首無しライダー」? 了解、“Rainbow”、出撃する
裂邪だった!?
首なしライダーか……ちなみにο-No.10は【デュラハン】にしようと思っていたのですよ(本当)
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 00:50:50.83 ID:UHeZoaza0
>>690
> ぬ こ と は 呼 ば ぬ
ね、ネコ神様! ケモノツキの人様! 判決を!(マテヤ

>裂邪だった!?
奴は色んなところに現れますw
これからは俺の作品における「ロキ」みたいな立ち位置になるかも

「因みに『にゃんにゃんにゃんの日』だという事で、さっきミナワと夜の営みを愉しんでいたところだ」
「ぁぅ………れつ、ゃぁ………♪」

>首なしライダーか……ちなみにο-No.10は【デュラハン】にしようと思っていたのですよ(本当)
おぉ「デュラハン」か、カッコいい!!

(裂邪>あれは強敵だったな……あの服気に入ってたのに血塗れにしやがって(※「デュラハン」討伐経験あり
692 :プラモデルの人 ◆CmUeXhBqxg[sage saga]:2012/02/23(木) 01:01:57.81 ID:k394X2P+0
>>691
>ね、ネコ神様! ケモノツキの人様! 判決を!(マテヤ
有罪を!

>「因みに『にゃんにゃんにゃんの日』だという事で、さっきミナワと夜の営みを愉しんでいたところだ」
「ぁぅ………れつ、ゃぁ………♪」
こらww
というか、その体力で大丈夫なんですか?

>(裂邪>あれは強敵だったな……あの服気に入ってたのに血塗れにしやがって(※「デュラハン」討伐経験あり
一応今考えてる設定は↓

・十代後半の男、ο-No.0には絶対服従
・都市伝説は【デュラハン】、鎧や馬を影から召喚・装着?
・《ゼロりんだけのナイト》を自称する『応援する会』副会長

の三点ですね
693 :1レスネタ[sage]:2012/02/23(木) 01:14:09.52 ID:CeYeAc7SO
「マスターマスター」
「何だよ」
「私、今ノーパンですよ!」
「………………そうか」
「何ですか!?その反応は!恥ずかしいのを我慢して、女の子がノーパンを告白したっていうのに!
 これはもう『こいつ誘ってんのか?』とか考えてドキドキする場面ですよ!?」
「いや、お前がパンツはいてないのは知ってるし」
「あん、マスターったら、私の下着チェックは毎日欠かさないんですね♪」
「つーかさ、お前、その、手に持ってるのは何だ?」
「はい?見てね通り、下着ですよ」
「何故持ってる」
「?そりゃあ、こうして使う為ですよ?」
「おい!?こら待て!それを渡せ!」
「ああん、マスター。下着を引っ張らないでくださいよう」
「うるせぇ!さっさと渡せ!」
「もう、マスターったら、女の子から下着を剥ぎ取ろうなんて、強引なんですからあ
 でもでも、マスターがどうしてもって言うなら、私のあらわになった下半身、見ても良いですよ」
「黙れ!口を開くな!!その頭に被ってる俺の下着を返せ!!!
 お前みたいなテケテケの下半身に興味も無いわあ!!!!」
「ああん、マスターったら恥ずかしがり屋さんなんだからぁ♪」
「うざいわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/23(木) 01:24:09.90 ID:LAylm5qDO

犬は飼い主に懐くが、猫は家に懐く動物だ
動物に対して信頼したから信頼してくれるとは限らない
動物が満足している環境でないなら懐かないのも仕方ない
求める物もろくに持ってない蛍からニャンコ先生が離れるのも無理はない
695 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/23(木) 02:42:38.63 ID:cSuSLhW40
>>694
> というか、その体力で大丈夫なんですか?
(裂邪>こうなってからが恐ろしいんだぞ……貪欲に性欲のみを求めるからな
   そこも含めて愛しているからこそ“家族”と呼んでるんだけどな
(ミナワ>れつやぁ………もっとちょぉらい………♪
(裂邪>ミナワ、台詞も格好も本スレNGだ;

出だしのとこだけ投下できないスレに上げてますの(

>>693
乙です〜
可愛いなこのテケテケちゃんハァハァ
俺のパンツ被ってるところを襲いたい

>>694
そういえば、元来ネコってわがままな生き物だと言われていた気が
696 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/23(木) 02:42:42.50 ID:9UWa+ryAO
>>651
単発の人乙ですー
例の少女にこんな凄惨な過去が…
この男の一言が少女のトラウマとなるのと同時に洗脳されてしまったんだ…

>>657-664
笛の人乙ですー
彼を煽って精神的に強化するとはサンジェルマン流石
しかしなんだな、笛の人の戦闘描写って密度が高くてしかも情報量もハンパないな
SS一本にどれだけの知識が費やされているんだろう…
そして霙ちゃんの連載wktk

>>670
犬神憑きと怪人アンサーの人乙ですー
ひさびさのニャンコ先生キター
黒ワンピの少女に期待!期待だよ!
そうだよねおにゃのこなら甘いものは重要だよね!タルト大事!

>>672
乙なのですー
ちょww名前wwww
確かに縁起のいい名前が身を助けてるwwww

>>678-
ケモノツキの人乙ですー
夜中の猫様運動会とか萌え死ぬ!
ゆきひタソがいちばんすきです(はーと

>>690
> ぬ こ と は 呼 ば ぬ
横からごめんなさいの
猫様は本来、我が侭気まぐれ自己中心的なもの
その猫様の本性をこそ愛で表現することもあるのですよにぱー

>>693
一レスネタ乙ですー
パンツwwテケテケとは盲点でしたのww
697 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/23(木) 10:05:20.92 ID:ojA3dPxG0
>>696
> 確かに縁起のいい名前が身を助けてるwwww
多分中央高校1年生として在学中だと思う
よく試験に受かったもんです、あの名前でwww

(百花>名前が呼びづらいのよ!省略したら怒るから!(←クラスメイト
(風音>苗字なら簡単だぞ
698 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/23(木) 10:37:13.31 ID:9UWa+ryAO
>多分中央高校1年生として在学中だと思う
よく試験に受かったもんです、あの名前でwwwwww
4月からはすらすら言える後輩が出来るかもですww
極「扇ヶ野原宮崎 寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助先輩…でしたよね?
すみません、バカな異母妹と同居してからというもの、めっきり集中力と記憶力が低下してしまって」
…うん、ヤなやつだ☆

ところでシャドーマンの人にお伺いしたいのですが、「マヤの予言」騒動が終息するまで
作中では何日くらい経過する予定ですか?
ジャガー人間騒動後、極の学校でのシーンを入れたいので…
699 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/23(木) 10:58:22.72 ID:zC7Qg0kx0
>>698
> …うん、ヤなやつだ☆
極くんwww
そしてすらすら言える後輩と言えばもう一人

(裂邪>まぁ、ビオの本名よりは覚えやすいし

> 作中では何日くらい経過する予定ですか?
始まったのが10月28日なのに対して、
終了は作中時刻2011年10月29日00時08分です

信じられるか? たった一日、正確には数時間の出来事なのに今日まで引っ張ってるんだぜ?orz
700 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/23(木) 11:37:02.03 ID:9UWa+ryAO
>(裂邪>まぁ、ビオの本名よりは覚えやすいし
そっか。上の方でも出てたですね。

>始まったのが10月28日なのに対して、
終了は作中時刻2011年10月29日00時08分です
ありがとうございます!
遅くても作中一週間後くらいで行けるか

>信じられるか? たった一日、正確には数時間の出来事なのに今日まで引っ張ってるんだぜ?orz
こっちも蝸牛の如き歩みですorz
701 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/23(木) 11:45:52.71 ID:5tpb1Fru0
>>700
> 遅くても作中一週間後くらいで行けるか
wktkしてますの

> こっちも蝸牛の如き歩みですorz
俺は『神力秘詞』3話、『邪気殺し』2話、『仄暗い魂』4話、『赤い幼星』5話、『花鳥風月』2話、『夢幻泡影』4話くらいで終わるのに……
あれ、最低20本書けと?orz
702 :ぴーひゃら[saga sage]:2012/02/23(木) 12:22:26.81 ID:+SpcMicy0
皆様乙でございました
アンサーの人の作品の無常な感じはたまりませんね
そうですよ契約なんだから双方向にメリットが無いとダメですよ
生きていくためにはそうしないといかんよ、うん
都市伝説の心をしっかり引き付けるのも実力ですよ
そして良い契約者を探すのは都市伝説の権利ですよ
寿限無くんいいっすねえ
影男の人ったら良い精神(センス)じゃないっすか
軽妙な喋りの落語家キャラは作者の技量が問われるのにこれだけ魅力的に描くなんて上達やばいじゃないですか影男の人
成長率トップですよきっと
そして獣憑きの人の作品はあいかわらずけも毛もしてますねえもふもふですねえたまりませんねえ
殺伐とする都市伝説スレの一服の清涼剤ですねえ
平和な日常作品書こうとすると私なんかついつい泥沼にしてバトルにしてインフレさせてハッピーエンド花火的な何かを背景に主人公とヒロインが熱いキスを交わしてデカデカとENDって入れちゃうような作品書いちゃいますからねえ
なぜこんな喋り方なのかというと最近ファンサービスに凝っているからですねえ
悔しいでしょうねえ
花いちもんめの人の満足に対抗して私はファンサービスですよええ
703 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/23(木) 12:48:26.85 ID:M6A3Eiu70
>>702
> 成長率トップですよきっと
そそそそそんな事言われたって、べ、別に嬉しくっ、嬉しくなんてっ、嬉しいもん素直に喜んじゃうもん///

彼はきっと高校では落研やってると思う(
あと話し方は『笑点』とかで出てる人等を参考に(←高校時代欠かさず見てた
704 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/23(木) 14:10:45.02 ID:9UWa+ryAO
>wktkしてますの
しかし、そこへ辿り着くまで最低4話は書かないといけない…と思ったら

>あれ、最低20本書けと?orz
……恐れ入りましたの
705 :ケモノツキ ◆kemono..Qk[sage]:2012/02/23(木) 19:25:44.49 ID:odyCfZkDO
皆様投下乙ですー

いろいろと言いたいことはありますが、もし私にその権利があるのなら


>>694
>犬は飼い主に懐くが、猫は家に懐く動物だ
>動物に対して信頼したから信頼してくれるとは限らない
>動物が満足している環境でないなら懐かないのも仕方ない
>求める物もろくに持ってない蛍からニャンコ先生が離れるのも無理はない
>>695
>そういえば、元来ネコってわがままな生き物だと言われていた気が
>>696
> 猫様は本来、我が侭気まぐれ自己中心的なもの
> その猫様の本性をこそ愛で表現することもあるのですよにぱー >>>702
>そうですよ契約なんだから双方向にメリットが無いとダメですよ
>生きていくためにはそうしないといかんよ、うん
>そして良い契約者を探すのは都市伝説の権利ですよ


などの意見をを引用し、にゃんこ先生は【Not Guilty】であると断じます

それとどうしても譲れない主張といたしまして、
猫をぬこと呼ぶ輩は死に絶えろ、と言っておきます
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 20:38:13.50 ID:UHeZoaza0
>>705
>猫をぬこと呼ぶ輩は死に絶えろ、と言っておきます
そ、そう言えばケモノツキの人は普通に『猫』だ……俺も『ネコ』としか言わないけど
てか何があったし
707 :ぴーひゃらサービス ◆2PnxfuTa8.[saga sage]:2012/02/23(木) 20:47:48.93 ID:+SpcMicy0
【花曇りの日々】

 女子中学生、というと世間一般のイメージとはどのようなものなのだろう。
 まあ部活してたり勉強だったりコイバナに花を咲かせているお年頃だろうか。
 最近はどうにもそれ以外にも色々あるそうですが詳しくは知りません。
 とにかく、私は普通の女子中学生です。
 勉強に部活に委員会活動に、惚れた惚れられたやってる普通の女子中学生です。

「だから私は悪くない」

 真夜中の町に響く爆音。
 死んだ。
 わりとあっさり死んだ。
 しかし人を襲う都市伝説だから仕方ない。
 事情?
 有ったのかもしれない。
 正義?
 無いかもしれない。
 都合?
 うん、それだけ。
 都合悪かったから、爆破しちゃっただけ。

「霙、そっちもう終わったの?」

「終わった終わった、さっくり終わったよ」

 こちら友達の朔夜ちゃん。
 正義と平和の為という理由を疑わずに悪いらしい都市伝説を今日も必殺の魔法少女キックで蹴り倒す女の子。
 女子サッカー部創立の為に頑張った結果時流に乗って部員が集まり一年生にして部長就任県大会優勝というなんかもう頭おかしいじゃなくて身体おかしいんじゃないかって女の子です。
 小学生の頃から女子サッカー界では有名だったのだと最近知りました。
 ボールを武器にしたら?と聞いたら
 友達を武器にできるわけ無いでしょ!と言っていたのが記憶に新しいです。
 でもこの前強盗犯に名探偵コナンばりのボレーシュート叩きこんでたのも記憶に新しいです。

「じゃあ帰る?」

「うん」

 朔夜ちゃんの出した箒に跨ります。

「夜も遅いし、宿題まだちょっと残ってるの」

「私全くやってないから写させて」

「え?」

「写させて」

「ん?」

「…………」

 ニコニコしないでよ朔夜ちゃん無言が一番怖いよきっと。
 解った、写させてあげるから。写させてあげるから勘弁して。

「ならば可し」

 ナチュラルに心読んだよこの子。
 やだもう人間離れしすぎ、怖いよ私は。
 きっと彼女は他人を自らの踏み台か救済対象程度にしか思ってないのよキャー
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 20:50:10.31 ID:k394X2P+0
>>705
>などの意見をを引用し、にゃんこ先生は【Not Guilty】であると断じます
…………反論の余地も無いです…………
というか冷静になって考えてみれば、人様のキャラに対し殺意だの猫とは呼ばぬなど
深夜とは言え、何とんでもない暴言吐いてるんだ自分…………

狗神とアンサーの人、ケモノツキの人、そして他の作者の方々…………本当に申し訳ありませんでしたorz




>それとどうしても譲れない主張といたしまして、
>猫をぬこと呼ぶ輩は死に絶えろ、と言っておきます
今見返したら、猫と打ったつもりがぬこになってました、ごめんなさい
というか一体何があったんですかケモノツキの人
709 :ぴーひゃらサービス ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/23(木) 20:55:08.21 ID:+SpcMicy0
「あ、今の心を読んだんじゃなくて表情を読んだんだよ」

「十分ハイレベルだよ!」

「とりあえずあの事務所に行くの嫌だから貴女借りていくわよ
 どうせ勉強道具は私の家に置きっぱなしなんだから!」

「だと思ったよ……偶にはお父さんに会いに行ってあげたら?
 結構喜んでるんだよ?」

「嫌よ、なんか悟ったような顔で知ったような口効いてくるんだもの」

「心配してるんだよ、可愛い娘が夜な夜な悪い都市伝説相手に大暴れしてるから」

「この前なんか腹立のよ?
 『悪党であれ善人であれ怨嗟の感情に違いはない』
 『なればこそ恨みを買う事は悪党からであれ善人からであれ同じ意味を持つのだよ』
 『正しいのは良いが倒すだけ倒して後は放っておいているようでは何時か限界が来るだろうな』
 『かといって敵を殺し尽くす圧倒的暴力なんてもの中学生に振るえる筈もない』
 『恨みをぶつける覚悟も無いならば正義の味方などやめておくことだな』
 『お前が居なくてもこの世には善意の塊も悪意の化身も叩き売るほど居て』
 『そのどちらも消え去ることはなく』
 『喜劇と悲劇もまた同じように遍在しているのだ』
 『お前一人が世界や人々をどうこうなどおこがましい』
 『良いじゃないかサッカー、健康的だ。正義などというフワフワした概念よりは県大会優勝という結果の方がずっと価値がある』
 『訳の分からぬ誰かなどまずは捨て置き、自らの才能を磨くに越したことはあるまい』
 『自らを完璧にしてこそ他人を気にかける余裕も生まれるというものだしな』
 『こんなこと言えるような身分ではないが私は喜んでいるんだぞ?』
 『そうだ、何か食べたいものとか欲しい服は無いか?何でも言って良いんだぞ、ご褒美だ』
 だって!もう私の努力も知らないで何様のつもりよ!
 本当にちゃらんぽらんっていうか言ってることが甘いんだから!
 個人技だけでも中学の女子サッカーなら県大会くらいなんとかなるわよ!
 全国で瞬殺されたのが悔しいんじゃない!あの馬鹿!馬鹿馬鹿馬鹿!」

「……愛情に溢れてるんだね」

「え?そうかな……」

「いや最後までちゃんと話聞いてる時点で……
 しかもちゃんと話覚えているって……」

「べ、別にそういうのじゃないし!
 ただ話聞かないでなんか言い返したり逃げたりすると可哀想な顔するから……
 普段の余裕かました面と違ってなんか悲しげだし……泣かせちゃったみたいで
 でもあいつの意見が正しいとか思ってないんだからね!」

 ※朔夜ちゃんはサマーソルトや三角飛びからのコンビネーションキックで男子を蹴り飛ばして泣かせたりします
 ※スカートでやるのでそんなに文句言われないとのことです
 ※蹴られて(スパッツ履いてる女子萌に)目覚めた子もいるそうです

「あ、気にしてるんだ」

 ※しかし男子を泣かせた後それを気にしていたのは知りませんでした、マジで
710 :ぴーひゃらサービス ◆2PnxfuTa8.[saga ]:2012/02/23(木) 20:56:06.08 ID:+SpcMicy0
「や、やっぱり可哀想じゃない!」

 優しい子です。
 怠惰で自分の興味の有ることしかヤル気を出さない子ですが優しい子です。
 だからこそまあこんな仲が続いている訳で。

「朔夜ちゃんは優しい子だね」

「べべべべ、別にそういうのじゃないし!
 ただなんていうの?別に違うからあ!違うんだから!
 兎にも角にも絶対きっぱり違うの!
 そういえばあんた!思い出したわ、やめなさいよあんな男!
 家のお母さまだって騙されたような男なのよ?
 既に妻子持ちなのに駄目よそういうの!」

「ま、まあそれはそれこれはこれというか……」
 
 うわ、反撃された。
 焦って暴発しちゃう辺りもまたなんというか可愛い。

「あんな男とダラダラくっついているくらいなら家に来なさいよ!
 おばあちゃまも居ないから部屋も空いてるし……」

 未だに朔夜ちゃんのおばあちゃんは私たちの友達の天野スバルくんと世界一周旅行中です。
 スバル君も自分より少なく見積もって40以上は年上の女の人に猛烈アタックとかどうかしてます。

「お母様だってお仕事で結構家空けてるし……」

 私と違って一人寂しい夜らしいです。

「今日は家、両親居ないの……」

「え?」
 
「と、とにかく今日は家に泊まって行きなさい!
 着替えも有るんだから!」

「わ、解ったよ。心配しなくても今日はそうするってもうメールしたんだから」

「なら良し、さあ急ぐわよ!」

「え?」

 スピードをあげる朔夜。

「いやあああああああああああん!」

 正直に言おう。
 乗り物には弱いのだ。

【花曇りの日々 つづく】
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/23(木) 21:03:26.36 ID:+SpcMicy0
朔夜ちゃんもそりゃあ人外の身体能力でサッカーやってたら無敵ですよね
それでも一応無意識に手加減してるんだけどさ
必殺技はオーバーヘッド朔夜スペシャル
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:14:44.81 ID:k394X2P+0
ぎゃああああああああああああああ
笛の人をぶった切る形になってしまった……本当に申し訳ありませんorz

>>707>>709-710
笛の人、改めて乙です―
何この二人、可愛いww
一応『父親の浮気相手と実の娘』の関係に当たるはずなのに、仲良好じゃないですか
>きっと彼女は他人を自らの踏み台か救済対象程度にしか思ってないのよキャー
あなたが言いますかあなたが

というか朔夜ちゃんが勝てないどころか、瞬殺さえやってのける全国の猛者ww
某イナズマ的な超次元サッカーに近い連中がいるに違いない
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:19:03.69 ID:k394X2P+0
>「今日は家、両親居ないの……」
家に男連れ込む女の子の台詞じゃないですかww
フラグですか?まさかフラグ立ってるんですか?
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/23(木) 21:23:00.88 ID:+SpcMicy0
>>712
増え世界では
テニス→テニプリ
サッカー→イナズマイレブン
アメフト→アイシールド21
バスケ→黒子のバスケ
武道一般→型月世界
が基準となっております
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/23(木) 21:23:35.33 ID:+SpcMicy0
だって朔夜ちゃんガチレズだもの
自覚ないけど
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:26:23.18 ID:k394X2P+0
>>693
見逃す所だった、一レスネタ乙です―!
これは面白い言葉のトリック、最後の方になるまで【テケテケ】とわかりませんでしたww

>>714-715
>が基準となっております
そりゃ勝てないwww

>だって朔夜ちゃんガチレズだもの
>自覚ないけど
自覚なしであのセリフを!?
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:28:34.16 ID:UHeZoaza0
>だって朔夜ちゃんガチレズだもの
マ  ジ  で  す  か  ♪

笛の人乙です〜
来たか例の霙ちゃん連載!
朔夜ちゃんも久しいわねン
そして全国やべぇwwwwwww
少林サッカーとかそのままやってそうwwww
718 :ケモノツキ ◆kemono..Qk[sage]:2012/02/23(木) 21:34:06.14 ID:odyCfZkDO
笛の人投下乙ですー

>>706,708
単純に「ぬこ派」と呼ばれる奴等が気持ち悪くて気持ち悪くて仕方ないだけなのですよ
なんだろうね、同じ猫を愛でてるだけのはずなのに、心の奥底からわき出るあの嫌悪感
あれは決して私とは相容れぬ存在です
この世から「ぬこ」という言葉を根絶したいと強く願います
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:39:46.93 ID:UHeZoaza0
>>718
>なんだろうね、同じ猫を愛でてるだけのはずなのに、心の奥底からわき出るあの嫌悪感
あれか
…………ってなんかで例えようとして何も思いつかなくて挫折orz
でも気持ちはよく分かりますの、似た経験は何度かしてますの
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:42:21.01 ID:k394X2P+0
>>718
>この世から「ぬこ」という言葉を根絶したいと強く願います
………俺は………とんでもない打ち間違いを引き起こしてしまったのか………

ここまで怒られたケモノツキの人を初めて見た
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/23(木) 21:47:33.84 ID:+SpcMicy0
県大会での風景→朝月選手が一人センタリングを鮮やかに合わせてまずは先制点!(無限ループ
全国→おっと囲まれて朝月選手動けない!(無限ループ

多分全国組は全員化身の類出せる
朔夜ちゃんの必殺技は

おもいっきりドリブルして斬り込んでからおもいっきりボール蹴り上げて中距離から無理矢理叩きこむみたいな
ルールとか色々心配になる必殺技
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:53:15.34 ID:k394X2P+0
>>721
>全国→おっと囲まれて朝月選手動けない!(無限ループ
>多分全国組は全員化身の類出せる
うわぁ、それは無理ゲーだwww

>ルールとか色々心配になる必殺技
他の必殺技や化身とかに比べるとかなりまともに見える不思議
ペンギンシリーズが大好きでした
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 21:56:48.69 ID:UHeZoaza0
そういや、連載案に都市伝説を使った野球を考えてたんだが…この空気なら……無理か?orz


裂邪一家でやってみたいなぁ、未來vs裂邪で親子チーム対決

(未來>父さん! その『消える魔球』、どう見てもボークなんだが!?
(裂邪>馬鹿野郎! ノーバンでキャッチャーの手元に行ってんだからちゃんとした投球だろうが!
(未來>とにかく、影に向かってボール投げるのは禁止だ!
(裂邪>あぁ分かった、だが走る時は『シャドーダイブ』使うからな!
「「「「「「大人げねぇ!?」」」」」」」
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 22:07:23.94 ID:k394X2P+0
>>723
>そういや、連載案に都市伝説を使った野球を考えてたんだが…この空気なら……無理か?orz
『ドラベース』の秘密道具みたいに、《どの都市伝説の能力を何回使えるか》などを決めれば
不可能ではないと思われます

(ゼロりん>〔知らないのですか?イージス艦のレーダーを全開にすると、人は甲板に上がれないんですよ?〕←強制的人払い
(いーくん>ホームラン?よく空を見ろ、盛がボールを取っている。これでチェンジだ           ←人海戦術
(つーちゃん>はっはっはー!どうだ、【スター・ゼリー】でコーティングされたボールは!失礼しまーす♪ ←ぬめってボール投げれない
(三ちゃん>よし、捉えた……後はそのままスタンドへ……!やった、ホームラン!            ←UFOによるボール運搬

(ο-No.10>………フッ!     ←普通に野球
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/23(木) 22:40:02.29 ID:CeYeAc7SO
増える魔球が全て打たれ、全てキャッチされた場合
何アウトになるのか
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/23(木) 22:45:39.99 ID:LAylm5qDO

>>719
大人が小さい子に向ける愛情と
ロリコンが小さい子に向ける愛情の違いみたいなもんじゃね
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 22:51:18.18 ID:k394X2P+0
>>725
>何アウトになるのか
あくまで一セット内の出来事なら、1アウトだと思います
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 22:51:46.32 ID:UHeZoaza0
>>724
>『ドラベース』の秘密道具みたいに、《どの都市伝説の能力を何回使えるか》などを決めれば
あんたは俺か
全く同じ事考えてたwwwwwwwww

(シェイド>マ、私ハ万能ダシナ
(ミナワ>私も消える魔球と瞬間移動くらいなら……あとはグラウンドを凍らせたりとか
(ナユタ>『瞬間移動といえば僕だろう? あとボールに憑依して場外まで誘導させる事もできるけどね』
(ウィル>あっしは両腕はありゃせんが、代わりに神通力みてぇなもんで近くにあるものを掴めやすぜ!
(理夢>俺様は…鼻で何とかできるか。敵全員眠らせたりも出来るな

(ビオ>《…………何モ出来ナイ,デアリマス》
(裂邪>あー…あれだ、ベアリング弾の代わりにボール入れたら良い

>>725
>何アウトになるのか
3つ以上ならスリーアウト♪(
729 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/23(木) 23:31:24.78 ID:0C7hJVR70
1レスネタの人様、笛の人様乙ですー
下着を頭に被っ……!?
でもそんなテケテケちゃんが可愛い!
朔夜ちゃん、なんだかんだ言って上田さんの話を聞いてあげる所がまた可愛らしい…
全国で瞬殺って、全国にはどれだけの猛者がいるんですかガクブル

>>686
>「略されるのは許せませんなぁ
 あたしの名前は寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助ですよ?
 ほら、言ってごらんなさい」

寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助さん、も、申し訳ありませんでした…!

>因みに寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助くんのイメージCVは堀川りょう(ベジータ、コウ・ウラキ等)で妄想してね♪
>ベジータ
カカロットー!と良く叫んでいるあの方ですね、了解です!(雑な覚え方ですみません…orz

>>694
「あれ、私書きこんだっけ……?」と真剣に考えてしまいました(

>>697
>黒ワンピの少女に期待!期待だよ!
そのうち、彼女と下僕のなれそめでも書こうかと思ったり(

>そうだよねおにゃのこなら甘いものは重要だよね!タルト大事!
黒ワンピちゃん「そうなのです、下僕から貰った「ぽっきー」というものの次に美味しかったのです!あんなに美味しいものを作るなんて、ちょっとはニンゲンを見直してやってもいいのです♪」

プラモデルの人様のお怒りもごもっともなのです…

ニャンコ先生には、後々蛍と再会して「お前はもう必要ない」「勝手に信用する方が悪いんだ」「一方的に信用される事程鬱陶しいものはない」(意訳)といった言葉で蛍に止めを刺すという重要なお役目がありますので
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/23(木) 23:36:38.44 ID:k394X2P+0
>>729
>プラモデルの人様のお怒りもごもっともなのです…
いえ、その節は本当にすみませんでした

>蛍に止めを刺すという重要なお役目がありますので
うわぁぁぁぁぁぁ(泣)
ニャンコ先生の側の気持ちもわかるとは言え…………今の蛍ちゃんにとって、これは…………orz

まさか、トゥルーの題名って(ry
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 23:41:17.49 ID:UHeZoaza0
>>729
>寿限無寿限無五劫之擦切海砂利水魚之水行末雲来末風来末食寝処住処藪小路之藪柑子拝歩拝歩拝歩之朱鈴願朱鈴願之紅鈴代紅鈴代之本矛飛之本矛奈之長久命之長助さん、も、申し訳ありませんでした…!
「そうそう、ついでに苗字もいssyあべしっ」
「度が過ぎるぞ先輩、おいミナワ、座布団1枚持ってってくれ」
「はいご主人様♪」

>カカロットー!と良く叫んでいるあの方ですね、了解です!(雑な覚え方ですみません…orz
だがそれ以上説明のしようがないから困るwwwあとはMッパゲということくらいd(ビッグバンアターック!

>黒ワンピちゃん「そうなのです、下僕から貰った「ぽっきー」というものの次に美味しかったのです!あんなに美味しいものを作るなんて、ちょっとはニンゲンを見直してやってもいいのです♪」
ということは人外か……どんな子なんだろうwktk

>ニャンコ先生には、後々蛍と再会して「お前はもう必要ない」「勝手に信用する方が悪いんだ」「一方的に信用される事程鬱陶しいものはない」(意訳)といった言葉で蛍に止めを刺すという重要なお役目がありますので
こっちもwktkせざるを得ない
732 :猫の住まう山守るモノ[sage]:2012/02/23(木) 23:41:36.56 ID:O1cCOYTIo

 とある山の中にひっそりとたたずむ神社。
 立派なつくりとはいえないが寂れているというわけでもなく、丁寧に管理されている印象を受ける。
 そして一見してわかる特徴として、猫の数が異様に多い。
 さほど広くもない境内に、十匹や二十匹ではきかない猫たちが、思い思いにくつろいだりじゃれあったりしている。

 その参道には巫女服を着た高校生ほどの少女が、竹箒で落ち葉を掃いている。
 その佇まいは巫女としてのそれであり、アルバイトなどではなく本職であることが伺える。
 竹箒が石畳を掃く小気味のいい音が響く境内に石段を登る足音が聞こえ、少女は箒を止める。

「あらミネコちゃん。今日も精が出るわねぇ」
「こんにちは、三宅のおばさま。お元気そうでなによりです」

 やってきたのは近所に住む女性。
 たびたび訪れては少女の話し相手になってくれたり、なにかと手助けしてくれる存在だ。
 少女たちは賽銭箱の奥にある階段に腰掛け、他愛もない談笑を始める。

「……それにしても神主さん、まだ戻られないのかしら?」
「そうですね、またしばらくは……。でも、神社のお世話にも慣れましたし、なんとかやっていけそうです」
「一人じゃいろいろと大変でしょう?何かあったら言って遠慮なく言ってね」
「ありがとうございます。いざというときはお手をお借りしますね」
「いつでも頼ってちょうだいね。それじゃあ、頑張ってね」

 二、三十分ほど話し込んだのち、女性は少女に別れを告げて境内をあとにした。
 その姿を見送って一息つくと、少女の足元に一匹の猫が歩み寄ってきた。

『相変わらず話の長いやつにゃ。おかげで毛づくろいがはかどって仕方ないにゃ』
「あらこんにちは。今日はお客さんが多い日ね」

 ごく普通に話しかけてきた猫に、ごく普通に返事を返す少女。
 猫は先ほどまで女性が座っていた場所に香箱を組んで座る。
 まだ暖かさの残るそれに、満足そうに目を細める猫。

「あなたも元気そうでなによりね」
『にゃはは。猫たるもの寒さなんかに負けてらんないにゃ』
「猫は寒さも暑さも苦手、っていうのが普通だけど、やっぱりあなたは変な猫ね」
『変か変じゃないかといえば、にゃーの方こそ大概だと思うにゃ』

 猫は少女の瞳を見据えて言う。

『にゃーはいつまで人間ごっこを続けるつもりにゃ?』
733 :猫の住まう山守るモノ[sage]:2012/02/23(木) 23:42:39.97 ID:O1cCOYTIo

 猫の言葉に少女は少し考えるそぶりを見せたのち、言葉をつなぐ。

「私がいなくなったら、ここがなくなっちゃうから。私は大好きなこの場所を守りたいの。ただそれだけ」
『にゃー。好きも過ぎると狂気の沙汰だにゃ』
「みんなの居場所を守ってあげてるんだから、少しは感謝してくれたっていいんじゃない?」

 少女は冗談めかして猫に笑いかける。

『ここいらの猫にとって、ここは他に代えようのない憩いの場所にゃ。みんなにゃーに感謝はしてるにゃー』
「あらうれしい。何年もここを守り続けてきたかいがあったわ」
『何年といえば、にゃーのその若作りはなんとかならんのにゃ?にゃーの歳なら人間になおせばもうきゅうじゅ……』

 がしっ。

「何か言った?」
『い、言ってないにゃ!にゃーは何も言ってないにゃー!だから離してくれにゃー!』

 猫の首根っこを掴んだ少女の瞳が、獣のそれへと変貌する。
 周囲の猫たちがそのただならぬ気配におびえた様子を見せ、少女の手中では猫がじたばたともがいている。

「失礼ねぇ、私はただちょっと他の猫より長生きしてて尻尾が二つに分かれてて人に化けられるようになっただけの、ただの猫よ?」

 少女の腰のあたりから二本の半透明の尻尾がすらりと伸びる。
 それがまるで意思を持つかのように、ゆらゆらと楽しげにゆれている。

 巫女服を着込んで微笑むこの少女は「猫又」。
 十五年とも二十年ともいわれる長い歳月を生き延び、妖力を得た猫の化生である。
 人に化け、人を化かすとされる猫又のご多分に漏れず、自分の正体に気づかぬ人間をあざ笑いながら、この神社に住み着いているのだ。
734 :猫の住まう山守るモノ[sage]:2012/02/23(木) 23:43:17.78 ID:O1cCOYTIo

 少女はため息を吐くと、掴み上げていた猫をやさしく下ろしてやる。

『うにゃー……にゃーは猫又の癖に猫の扱いがひどいのにゃー。もっと後輩をいたわるにゃー』
「あなただって結構な歳じゃない。そういえば、あなたも猫又になったら私と一緒にここを守る気はないかしら?」
『にゃーは普通の猫として生涯をまっとうするのにゃー。もしにゃーが死んだら神社の裏に埋めてくれにゃ』
「あら残念。あなたがいなくなったら寂しくなるわ」
『せいぜい生きてる間は話し相手になってやるにゃ』

 お互いに顔を見合わせて笑いあう少女と猫。
 その様子は無二の親友同士であることを容易に想像させる。
 ひとしきり談笑を終えたのち、少女はひとつ伸びをして、すっくと立ち上がる。

「さて、そろそろ掃除に戻るわね。お買い物もしなきゃいけないし、さっさと終わらせなきゃ」
『頑張るにゃー。にゃーもここから応援してるにゃー』
「猫の手も借りたいところだけど、あなたには期待するだけ無駄ね」

 くすくすと笑いながら、少女は竹箒を手に参道へと進み出る。
 その腰から伸びていた二本の尻尾は、いつの間にか消えていた。


【終】
735 :猫の住まう山守るモノ[sage]:2012/02/23(木) 23:43:59.16 ID:O1cCOYTIo
2月23日は「にゃんにゃんみゃー」で猫の日!(継続)
使用都市伝説は『猫又』です。
今日中に間に合わないんじゃないかとひやひやしたけれど、なんとか間に合って何よりです。
猫又巫女少女って既出ジャンルな気がしてならないけど気にしたら負けですね。
一度は猫稲荷神社を参拝してみたいものです。
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/23(木) 23:54:20.97 ID:UHeZoaza0
今日も出来そうだと思ってたら、マジで来たwwwwwwwwwwwww
ケモノツキの人乙です〜
ネコミ巫女きたこれ!!(いや耳ねぇし
良いなぁこういうの、巫女ネコとあのネコの良からぬ関係が脳内再生されt(もう帰れ

明日も楽しみ……明日はどんな語呂合わせになるんだ?(期待
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/24(金) 00:00:08.70 ID:gukJJp8t0
>>732-734
ケモノツキの人乙です―!
今日も猫の日か、さあ萌えるぞーと思って読み始めたら、まさかの猫又巫女さんだと!?
この神社、毎日のようにお参りに行きたいwww

というか自分が描く予定の「かんかんだら」の封印場所(小さい神社の裏)を加えると
学校町にはこれで最低3つの神社が出来る訳か
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/24(金) 00:03:45.57 ID:u0ycE8S80
>>737
>学校町にはこれで最低3つの神社が出来る訳か
そういや、ソニータイマーの人の疾風くんの家は神社だったな…む、寺だったか……?
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga 現在瀕死]:2012/02/24(金) 00:08:55.29 ID:Lls+DFxD0
皆様乙ー



契約は、双方メリットがなければならない、と言いつつもそうじゃない契約も結構あるよなぁ、と思いつつも
契約してながら守ろうともしなかったものについては色々と言いたいけれど俺にはもう言う権利はないのでとりあえず俺が死んでおきますね(今夜中にうpしようとした話が間に合う気配がなくてあきらめモード
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga 現在瀕死]:2012/02/24(金) 00:13:22.05 ID:Lls+DFxD0
そして、三面鏡の少女最終回と同時期の龍一や羅委員長のシーンは書きたいんだけど後で描こうと思ってる龍一の「未練の終わり編」のネタバレになりそうで悩む
741 :猫の住まう山守るモノ[sage]:2012/02/24(金) 00:15:53.18 ID:+uQN3/jVo
>>737
>学校町にはこれで最低3つの神社が出来る訳か
まずは落ち着いて、よく聞いてほしい
この話は「とある山」の話であり、「学校町某所にある山」とは書いていないんだ
というか単発物でシェアードワールドの世界を書き換えるようなネタなんて恐れ多くて書けませんとも、ええ
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/24(金) 00:19:27.49 ID:gukJJp8t0
>>741
>この話は「とある山」の話であり、「学校町某所にある山」とは書いていないんだ
おおぅ……早とちりすいませんでした
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/24(金) 00:25:08.13 ID:gukJJp8t0
>>739
>今夜中にうpしようとした話が間に合う気配がなくてあきらめモード
自分も投下予定の本編が………書き溜め、書き溜めは何処行った!?

明日の昼頃には完全版上げたいと思います………
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga 現在瀕死]:2012/02/24(金) 00:29:52.35 ID:Lls+DFxD0
>>743
ちょいと聞いとくれよ旦那
書いている最中に、使おうと思っていた都市伝説じゃ想定していたシーンに持っていけないことに気づいてさぁ(ry
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/24(金) 01:16:25.35 ID:gukJJp8t0
>>744
わかる、わかるよ……手直ししてる間に、時間が過ぎて行くんですよね……
自分は書き溜めが全て消滅しているというありえない事態が(ry
746 :ソニータイマー/携帯[sagesaga]:2012/02/24(金) 01:35:56.34 ID:u7aK1mLDO
「万有引力」
こんにちは。私、天野林檎(あまのりんご)です。よろしくお願いします。天野宇宙お兄さんの妹をやってます
林檎「今日はなんだか獣が多いですね…気をつけないと」シャリ
リンゴをかじりながら呟く私。じゅーしーで美味しいです
林檎「やはりリンゴは美味しいですね。アダムとイヴが食べてしまうのも分かるというものです」シャリ
禁断の果実…甘美な響きですね
林檎「今日はジャガー男が沢山居るらしいですからね。会わないように願わないと」シャリ…
こっそり移動して、ね。噂によると今日世界が滅びてしまうそうですが…さて
『ババリバリッシュ!』
林檎「っ…!」シャリン!
って出たぁ! あ、リンゴ食べ終わりました
『ババリバリッシュ!』
しかもいきなり襲いかかってきました。失礼な奴らです
林檎「なんなんですか…えいっ!」
だから私は食べ終えたリンゴの芯を投げつけます
『ババリバリッシュ!』
かわされました。時間稼ぎにもなりません。でも、十分。投げられさえすればよかったのです
林檎「大地の束縛(グランドバインド)!」
『ババリっ…!?』
ジャガー男達が地面にへばりついて動かなくなりました。かなり戸惑っています
林檎「乙女にいきなり牙と爪を向けるなんてどうかしてますよ、貴方達」シャリ…
新しいリンゴを食べながら、ジャガー男達を見下ろします
『ババリ…バリッシュ!』
おや、どうやら一匹だけ立ち上がれたようです。しかも襲いかかろうとしています
林檎「あのまま大人しくしていれば良かったのに…無駄なことをしますね」シャリ…
『バリっ…!』
再び地面にへばりつくジャガー男。今度こそ起きあがれないでしょう
林檎「どうして動けないのかって顔してますね? いいでしょう、少しだけ教えてあげます」シャリ…
リンゴを飲み込み、ジャガー男達を見下ろしながら言い放ちます
林檎「貴方達がどれだけ強かろうと、この地上に存在する以上…重力には逆らえません。つまりそういうことですよ」シャリ…
そう、これが私の契約都市伝説。『ニュートンはリンゴを見て引力を発見した』。私はリンゴ、及びリンゴに触れている物の引力を自在に操れるんです
…え? 都市伝説じゃない? いえいえ、そんなことはありません。何しろこの有名な逸話、作り話だという説があるのですから
林檎「ところで貴方達、世界を滅ぼすジャガーだそうですね。だったら…倒すしかありませんよね」シャリ…
『バリ…!』
林檎「世界を滅ぼす貴方達は、地球の力で…引力で倒すのが一番でしょう。食らいなさい…」シャリ…!
二つ目のリンゴを食べ終え、それを放ります
林檎「引力増幅…」
空中でリンゴの引力をどんどん増やしていきます
林檎「最終奥義…ブラックホール!」
リンゴの引力が限界を超え、ブラックホールを発生させます
『ババリ…! バリッシュッ…!』
ジャガー男達はどんどん吸い込まれていき、そしてみんな吸い込まれてしまいました
林檎「ああちなみに…。私のはお兄ちゃんのと違ってホワイトホールになんか繋がっていませんよ。一方通行出口なしです!」
まあ、誰も聞いてないんですけどね
林檎「さて、じゃあそろそろ行きましょうか! やっぱり良いことをした後に食べるリンゴは格別ですね!」シャリ…
三つ目のリンゴをかじりながら、私は帰路に就くのでした。


続く…
747 :ソニータイマー/携帯[sagesaga]:2012/02/24(金) 01:41:06.44 ID:9usp8uDE0
>>738
疾風「神社だよ…。全然人が来てくれないけど…。結構効く縁切り神社なんだけどな…妬ましい」
748 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/24(金) 04:33:05.76 ID:OHgnrayAO
>>707-710
笛の人乙ですー
ガールズトークかわゆいよガールズトーク
とりあえずオーバーヘッド朔夜スペシャル見せて下さいスカートで

>>714
>増え世界では
テニス→テニプリ
サッカー→イナズマイレブン
アメフト→アイシールド21
バスケ→黒子のバスケ
武道一般→型月世界
が基準となっております
とりあえず人外の世界なのはよくわかりました

>>729
>そのうち、彼女と下僕のなれそめでも書こうかと思ったり(
wktkwktk

>蛍に止めを刺すという重要なお役目がありますので
蛍ちゃんどうなってしまうんだああああ

>>731
>だがそれ以上説明のしようがないから困るwwwwww
元祖「男のツンデレ」と呼ばせていただきたい
「かっ…勘違いするなよカカ(ry
お前を倒すのはこの俺様だ!」

>>732-734
ケモノツキの人乙ですー
にゃーちゃんかぁいいよぉ
猫様が巫女様なんてオイシすぎますじゅるり(引っかかれました

>>740
>(今夜中にうpしようとした話が間に合う気配がなくてあきらめモード
ゆっくりまったりがんばってね!

>>746
ソニータイマーの人乙ですー
続きwktkです
いつも「その発想はなかった!」と目鱗してますです
749 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 09:18:39.17 ID:gukJJp8t0
>>746
ソニータイマーの人乙です!
【ニュートンのリンゴによる引力発見】をこう捉えられましたか!
しかも引力の大きさにリンゴの数は関係上に、ブラックホール級にまで大きくしても即座に消せるみたいですし……
なかなか強力な能力じゃないですか

いつか天野兄妹の共演も見てみたいものです
750 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/24(金) 11:58:16.00 ID:+Xuq7onU0
妹キターーーーーーーーーー!!!
751 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/24(金) 12:25:53.69 ID:gY8MAiNJ0
という訳でソニータイマーの人乙です〜
林檎ちゃんかぁいいかぁいいよそのリンゴみたいなほっぺにしゃぶりつきたいよハァハァ(※昼間は鈍足運行です
そうかその手があったか……よし、底飛車キャラ行ける!!
752 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 17:18:43.71 ID:gukJJp8t0
投下ー!
753 :俺とプラモと都市伝説 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 17:20:43.23 ID:gukJJp8t0
前回までのあらすじ:二週間近く主人公が走ってた気がするけど、そんな事実は無かった


「……いた、あそこか!」

幸い、トンカラトンはすぐに見つかった。
路地の様な所で3人―――内2人は気絶中の様だ―――の黒服に囲まれている。
……え?てか、3対1でもう2人倒したのか。彼女が強いのか、黒服達が弱いのか。

「【トンカラトン】如きがこれ程の戦闘力を……しかも同族化どころか、命すら奪っていないだと」

「………引いて。あなた達じゃ、私には勝てない」

「……まさか、本当に殺人衝動を……」

驚愕の表情を浮かべる黒服と、どこかふっきれた様子のトンカラトン。
それを物陰から窺う、出るタイミングを逃した俺(光学迷彩スーツプラモ・発動中)。
張りつめた均衡を破ったのは黒服だった

「どうやら我々は、君に謝罪せねばならないようだ……すまない」

「………?」

「君にはもう、新たに仲間を増やす意思がないのだろう?つまり“感染”の恐れが無くなった以上、我々が介入する必要は無いのだ……………………本来ならば」

そう言いつつ、黒服の身体が徐々に宙に浮いて…………浮いてる!?

「………!」

「だがゼr……ο-No.0の指令は『集団トンカラトンの殲滅』!私もο-No.の一人として、彼女の命には従わねばならんのだよ!」

不味い……!どういう能力か知らないけど、あいつトンカラトンを上空から攻撃するつもりだ!
そうはさせるか、いくぞホッピングプラモ!

ビョーン

「(あいつの更に頭上から、奇襲を仕掛けて…………へっ!?)」

その瞬間俺は、一瞬思考が止まってしまった。だって、浮かんでくる黒服とホッピングのちょうど間に


―――いきなり中華鍋が出てきたのだから。


「え、ちょっと待……おわっ!」ガンッ!

「いくぞトンカラトン!空からの銃撃に、いつまで耐えられウボァッ!?」ガンッ!

「………!?」


トンカラトンの方に集中していた黒服は、真上の鍋に気付かずに激突。
同時に上からホッピングに乗った俺が降ってきて…………そのまま、鍋越しに頭へヒット。
という事は、つまり。

「な、何があぁぁぁぁ………!」グシャッ

「っとと…………うわ、やっちまった」

ホッピングのバネが跳ね返る勢いで、黒服は地面に叩きつけられた。
何か、血とかいっぱい出てるんだが……大丈夫だよな?まだそんなに高くなかったはずだし。
ちなみに俺は体勢を立て直して、無事に着陸成功。
これぐらいできないと、婆さんとのバトルにはついていけないのだ。
というか、さっきの鍋って……光学迷彩、OFF。

「………あ、さっきの人」

「えぇ?あ、有間君もいたんですか!?」

……やっぱりお前か、紫亜。

「よぉ、トンカラトン……でいいんだっけ?勝手に置手紙だけ残していなくなりやがって」

「………巻き込みたく、なかった。それに」

「それに?」

「………邪魔?」

グサッと来た。確かに、仮に追い付いてたとしても、戦闘時に自分が役立つかと言えば……微妙だ。
754 :俺とプラモと都市伝説 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 17:22:03.74 ID:gukJJp8t0
その場に崩れ落ちた俺の代わりに、今度は紫亜がトンカラトンへ歩み寄る。

「あ、あの!あなたが『女の子型トンカラトン』でよろしいんですよね?」

「………ん」

「私はR-No.の“レッドコメット”と言います……組織の、というよりR-No.上層部の命により、あなたを保護しに……」

……何か今、紫亜の中二病的な二つ名が聞こえた気がするんだが。

「ん………わかった」

「……理解して頂きありがとうございます……ふぅ。これで任務完了ですね」

「あーそう……で、これからどうするんだ?」

「今、大尉に信号を送りました。もう少ししたら、近くにおられるR-No.の人達が来てくれるはずです」

そう言って、改めて胸を撫で下ろす紫亜。トンカラトンも落ち着いた様子で、刀を鞘に納めた。
あれ?そういえば今日に限って、あの変態がやけに静かだな。振り返ってみると、黒服達を縛りあげる【殺人鬼】がいた。
……見なかった事にして視線を戻す。婆さん辺りから習ったのだろうか。
とにかく、これで今日の騒動も終わり――――――


「ほう、私の部下達がこうもあっさりと……流石は噂のトンカラトン、と言うべきか」


「「「――――――ッ!?」」」

いきなり背中に、氷の塊を当てられた様な感覚。
ほとんど反射的に声のする方を振り向くと、全身真っ黒な甲冑がそこに立っていた。
お前は誰だ、何で甲冑が立ってるんだとか言いたい事は沢山あるのに…………言葉が、出てこない。
ただ立っているだけなのに。俺も紫亜も殺人鬼も、トンカラトンまでが。その姿を見たとたん、指一本動かせなくなった。
恐らく、皆心の中で同じ事を考えていたはずだ。

『今、こいつに逆らえば―――間違いなく殺される』、と。

「ふむ……良い勘だ」

謎の甲冑は、恐怖で動けない俺達の横を通り過ぎ……縛られていた黒服達の一人の横に膝をついた。

「……ο-No.10……申し訳ありません。ゼロり……ο-No.0の任務を……」

「本部からの連絡だ。よく聞くがいい」

「ハッ……こ、これはο-No.1!……え?任務、中止……今すぐ帰還!?」

黒服の顔色が、見る間に青ざめて行った。

「お、お待ち下さい!我々はまだ失敗したわけでは……違う?………馬鹿な、そんな屁理屈が………おのれ!」

「………」

「それで……な、No.0同士の……相打ち!?ゼロりんは、ゼロりんはご無事なのですか!?」

ゼ、ゼロりん?何かいきなり、可愛らしい呼び名が出てきましたけど?
何だろう、一気に恐怖が薄れたぞ。てか、会話の内容が凄く気になるんだが。

「……よかった、大事には……はっ……了解しました、これより帰還致します。失礼いたしました」

通信が終わったらしい。謎の甲冑は黒服三人を肩に担ぎ、俺達の横を通って路地を出て行った。
そして、その気配が完全に無くなったと同時に……俺達はその場に崩れ落ちた。

「……ぷはっ!はぁ、はぁ、はぁ……何だったんだ、今の……」

「(……こ、怖い……あれが、上層部クラスのプレッシャー…………)」

「………あいつ………強い………今まで会った、誰よりも………!」


その後、腰の抜けて動けない俺達の所に、紫亜の上司である大尉さん(本当にクワトロ大尉そっくりだった)がやってきて
組織と連絡を取り合った後、紫亜の代わりにトンカラトンを連れて行った。

「………じゃあ、また」


「怖かった……凄く、怖かった……ふぇぇ、有間君〜……」

余程怖かったのだろうか。動けるようになるまでずっと、紫亜は俺にしがみ付いて震えていた。
……本当にこの先どうなっちまうんだろう……紫亜の頭を撫で続けながら、俺はそんな事を考えていた。                (終)
755 :俺とプラモと都市伝説 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 17:22:58.20 ID:gukJJp8t0
おまけ

『……わかった、後はこっちで「彼女」と交渉する』

「ありがとうございます。本来ならば紫亜……“red commet”が直接伺うべきだとは思うのですが……」

『上層部クラス……それも「死」を暗示させる【デュラハン】のプレッシャーを直に浴びたんだ、無理もない』

「は……今は協力者の少年が付き添っております。ただしばらくは、二人とも腰が抜けて歩けないと」

『腰が抜けた程度で済んだなら上出来だ。オレ達の方も問題ない、ローゼさんとο-No.0が少々“熱くなり過ぎた”だけだ』

「……No.0同士ともなると、十分“危険”の部類に入る気がするのですが……」

『……まあ、な……せっかく「彼女」の為に用意してた居住区も、跡形もなく吹き飛んだらしいし』

「なんと……」

『それで……………………という案が出ているんだが。どうだ?』



『……では、通信を終了する。ご苦労だった、R-No.3313』

「はっ!それでは失礼いたします……R-No.3《栄 日天》殿」プツンッ



おまけA

―――数日後―――

(出井>紫亜ー遊びに来たぞ……って
(紫亜>あ、有間君。いらっしゃいです
(恋>………いらっしゃい
(出井>え?なんでトンカラトンがここに?

(恋>トンカラトンじゃ、ない………《遁殻 恋》、と呼べー

(出井>とんから……れん?
(紫亜>その、実は彼女、家で預かる事になって……田舎から遊びに来てる親戚の子、という事にしてるんです
(出井>それで、人間に近い名前になったのか……ん?でも何で紫亜の家なんだ?
(紫亜>組織の方でも、居住区を用意してたそうなんですが……不慮の事故により(放射能と電磁波で)使えなくなったと
(出井>マジでか
(遁殻>そう………よろしく
(紫亜>『というわけで、今後とも宜しくお願いします』……と言いたいそうです
(出井>よ、よろしく……はぁ、また平穏が壊れて行く……
(紫亜>いや、もう手遅れだと思いますけど

(出井>で、遁殻ー?お前、料理とか出来るの?
(恋>………出来ない。後、呼ぶ時は《恋》でいい
(出井>……うん、これからも通うわ、俺……んじゃ改めてよろしくな、恋
(恋>ん………よろしく、出井

(紫亜>―――!?(い、いきなり有間君を呼び捨て……!?私だってまだ、恥ずかしくて言えないのに……)
(ベッド>(よし……よぉし……!後は何とかして、上手くあの女と小僧をくっつければ…………ふはははははは!!)

(出井>……?(あいつら、さっきから何騒いでるんだ?)
(恋>(………出井………ありが、とう?)

おわれ
756 :俺とプラモと都市伝説 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 17:31:39.10 ID:gukJJp8t0
影の人、本当にすいませんでしたー!
ちなみに黒服が聞かされた通信内容を纏めると↓

@R-No.の上位メンバーがο-No.の本部まで乗り込み
A配られた書類に集団トンカラトンの“人数”まで詳しく書いてあった事から、ゼロりんとつーちゃんに直接聞き出す
Bつーちゃんが食べたと言う人数と書類に記載された人数が一致、『彼女はそもそも例の作戦とは無関係ですわ!』となって
C一応ゼロりんは納得したものの、雑談であった様な流れとなり、お互いヒートアップ
D 全 面 対 決 (その余波で恋の居住区予定地が全壊)

という感じです。ちなみにゼロりんともう一人の方は現在始末書を書かされているとかいないとか

…………もう一度謝っておきます、ほんとうにすいません影の人orz
757 :ソニータイマー/3DS[sagesaga]:2012/02/24(金) 17:44:13.34 ID:9usp8uDE0
プラモの人乙ですー!
758 :笛・ザ・フリースター ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/24(金) 19:04:23.62 ID:HBzY6ml/0
投下乙でした
という訳で今日も更新、明日も更新
話したいことは全部書く
キャラにやらせたいことやら何やら全部書いて表現すればいいのです
たとえば最終回終わったバトル物の後日談のひたすら戦闘しないでだべるだけとか
759 :笛・ザ・フリースター ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/24(金) 19:05:54.77 ID:HBzY6ml/0
【花曇りの日々2〜Free Star〜】

 私は既にパジャマである。
 朔夜ちゃんに無理やり着せられたのだ。
 おかんか、貴女は私のおかんなのか。

「シチューできたよー」

 エプロンを装着した朔夜ちゃんが鍋を重たそうにしながら持ってくる。
 魔女のビーフシチューである。
 調理場を覗いた時に鍋に得体のしれないものが入っていたが気にしてはいけないに違いない。
 
「わーい!」

 とにかく美味しそうである。

「ほら、たくさん作ったからたくさん食べてね!
 なんせ我が家に代々伝わるレシピでとにかく美容と健康に良いんだから!」

「じゃあさっそくいただきます!」

 確かに良い香りだ。
 お父さんの作る中華料理とはまた違う趣でこういうのも良いのかもしれない。
 スプーンを口の中に運ぶ。
 舌を締め付けられ削られるような濃厚な筋肉の旨味とぬるりとした食感。
 丁寧な下ごしらえのせいか臭みはまったくない。
 そしてその代わりに鼻孔を爆破する茸の鮮烈な風味。
 一つ一つは乱暴な勢いで責め立ててくるというのに最終的には全てがデミグラスソースとミルクのまろやかな味わいで調和を保つ。
 鋭さと優しさを同時に持った食の芸術とでもいうべきそれは胃袋に入ると今度は身体を芯から温めていく。

「美味しい!」

「でしょう?これでも料理には自信があるのよ」

 恥ずかしいことに私は料理というものが下手だ。
 我が家ではあの人か吉静さんが料理を大抵一人で作ってしまうのだ。
 
「朔夜ちゃん、お嫁の貰い手には困らなさそうだね」

「え?」

 朔夜ちゃんの顔が赤く染まる。
 あらやだこの子恥ずかしがり。

「な、なにいってんのよ霙ったらもうやめてよほんと!
 次言ったら怒るからね!」

 怒るってなんだろう。
 完全に動転してるね朔夜ちゃんうふふ。
760 :霙「あらあらうふふだお」朔夜ちゃん「料理は必須科目だろ女子的に考えて」 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/24(金) 19:07:49.40 ID:HBzY6ml/0
「あはは……解ったよ」

「宿題ちゃんと見せなさいよ!夜ご飯のお礼的に考えて!」

 ギブアンドテイクが彼女の信条らしい。
 朔夜ちゃんの家の皆様が言うところの魔女の流儀というものなのだろう。
 
「解ってるよ、それじゃあご飯食べ終わったらね」

「はーい」

 しばし無言で箸をすすめる。
 が、どちらからともなく何気ない話題を出し、そのまま話に花が咲く。
 
「それでね、サオリちゃんが告白したんだって」

「えー?あの子そういうの自分から言うタイプだったの?」

「私が焚きつけたんだけどね」

「なるほど」

 いつの間にか皿が空になる。
 話題はいつの間にかファッションの話題になっていた。
761 :そういう霙ちゃんも親の仇で妻子持ちの男に恋しちゃってるしね ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/24(金) 19:08:48.50 ID:HBzY6ml/0
「そろそろ季節変わるし服も新しいの買ってもらわないとなあ」

「今度一緒に買いに行かない?」

「そうだね、二人で買いに行くのも良いかも」

「予算は?」

「これでも働いてますから」

「……私ボランティアなんだけど」

「でも私お小遣い無しだよ」

「あ、私お小遣い沢山もらってるもん
 あと買い物の時は大抵使い魔がおばあちゃまからもらったお金で支払ってるし」

「良いなあー、流石お嬢様」

「でも服買う時にやれ派手すぎますだのなんだかんだって言われるよ?
 下着の趣味まで文句言わないでほしいわ」

「あーそれ私も言われる」

「誰と行ってるの?」

「所長のお母さん」

「私のおばあちゃんじゃないそれ」

「そういうことにもなるね」

「どんな人なの?」

「いっつも和服着てて二人居る」

「え、双子?」

「うん、双子で見分けつかないのよね」

「やたら特徴的なキャラクターね」

「うん、見分けつけられる人って所長と友美さんくらいだし」

「また特徴的なキャラクターの持ち主ね」

「うん」

「………………」

「………………」

 なにか思うところがあるのか彼女は黙りこむ。
 それはそうだ、彼女自身普通の女子中学生としては複雑過ぎる事情を抱えている。
 普段こそ魔法少女として生きている彼女がそれを忘れて普通の少女になった時、
 それらはすべて普通少女である彼女にのしかかる。
 浮気性で自分の友だちにまで手を出している父親、仕事大好きで家に居ない母親、若い男と半ば駆け落ち気味に世界一周中の祖母。
 あとはまあ血のつながらない兄やら妹やら。
 普通の女の子だったらグレるレベルだ。
 でも彼らは全員彼女のことが好きだし、彼女も多少の苦難は楽々乗り越えるくらいの才能はある。
 心も強い。
 傷つかないのではなく、傷ついてなお立ち上がるという意味で。
762 :笛「俺には夢がある、子供の夢を守るって夢がな」 ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/24(金) 19:09:35.46 ID:HBzY6ml/0
「霙って、将来の夢とかある?」

「私?私は…………」

 夢か。
 夢……ねえ。

「考えたこともなかったよ」

「私は有るんだよ、夢」

「なに?」

「サッカー選手になって、困っている人達の為の正義の味方になって、
 それから普通のお母さんになって普通に子供が二人居て普通に誰かの帰りを家で待つ生活を手に入れる事」

 ああ、同じだ。
 この子はお父さんにそっくりだ。

「家に帰ってきたら母親が待ってて、夜になるとお父さんが帰ってきて
 そして皆で夕食を食べるって生活に憧れてるのよね」

「そうなの?」

 分からない。
 私には分からない。
 そんな形だけのものに価値を見いだせない。
 帰ってくる父親は本当に優しいのか?
 母親の待つ家は憂鬱ではないのか?
 皆で夕食のテーブルを囲んだどころでそこには笑顔があるのか?
763 :女同士の友情なぞ信じぬ笛としては朔夜ちゃんはきっとガチレズなのだと信じてる ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/24(金) 19:10:24.79 ID:HBzY6ml/0
「うん、それはきっと幸せだと思うの」

 でもそれは家の外で涙する誰かを閉めだした幸せ。
 貴女の求める正義の味方とは違う。

「でもそんなに幾つも夢なんてかなわないよ」

 願うは数多、叶うは幾つ?

「そうかなぁ?」

「朔夜ちゃんの話を聞いて思い出したよ、私も夢って程じゃないけどやりたい事があるんだ」

「なに?」

「私はねえ……」

 そこまで言って詰まってしまった。
 言えない。
 言えるわけなんて無い。
 それはあまりにも厚かましい願い。
 それはあまりにも愚かしい願い。
 
「なに?なになに?」

 言えるわけなんて無い。
 願うならば母親になりたい。
 あの人の母親に。

「やっぱり秘密!」

「もー、ずるいよそういうの!」

「秘密って言ったら秘密だもん!」

 そんな黒い願いなど彼女には聞かせられない。

「ふーん、そう言うなら良いわ。今夜は寝かせてあげないからね!
 その話、絶対に聞かせてもらうんだから!」

「はいはい、じゃあまずは宿題からね」

「ちぇー、わかりましたよーだ」

 不機嫌そうに口を尖らせる朔夜ちゃん。
 綺麗に輝く彼女の姿が眩しくて、私は蛾のように引き寄せられてるのかもしれません。

【花曇りの日々2〜Free Star〜 続く】
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/24(金) 19:10:59.05 ID:HBzY6ml/0
きっとこの話にバトルは無い
去年の今頃朔夜ちゃんの話書いてたんだと思うと感慨深い
765 :プラモの人はゼロりんに試練を与える予定です ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 21:19:50.80 ID:gukJJp8t0
>>757
>プラモの人乙ですー!
>>758
>投下乙でした
どうもですー

>>759-763
笛の人乙です―!
>浮気性で自分の友だちにまで手を出している父親、仕事大好きで家に居ない母親、若い男と半ば駆け落ち気味に世界一周中の祖母。
>あとはまあ血のつながらない兄やら妹やら。 普通の女の子だったらグレるレベルだ。
まったくですwww朔夜ちゃんがレズに走ったきっかけがこの人達に無いとも言い切れない
しかし、明るいガールズトーク?かと思いきや、意外にシリアスも混じってましたね
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/24(金) 21:31:08.70 ID:fyA69HiDO
>>765
彼女のアレさは天然です…
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/24(金) 21:32:09.63 ID:fyA69HiDO
というかあれですよ
これくらいの年の子だと同性のが好きってよくあるじゃないすか
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/24(金) 22:10:53.28 ID:u0ycE8S80
プラモデルの人乙です〜
恋ちゃんがやってきた!! 恋ちゃん可愛い抱きしめたい食べたい(性的な意味で)!!!
ο-No.10カッコいい、それに一般人(出井くん)や所属契約者(俺の可愛い紫亜ちゃん)の反応が如何にも上位ナンバーっぽくて良い
日天さんもカッコいいなぁ、そっちが本物のようだ(おいおい生みの親

笛の人乙です〜
あぁ…ガールズトークさいこぉ……きゅんっきゅんするぅ………♪
てか今凄く百合に餓えてるから最っ高のご褒美です有難うございますぅ♪(
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/24(金) 22:42:05.58 ID:u0ycE8S80
22時45分から代理投下始めるよー
事故に注意してね♪
770 :プラモの人はゼロりんに試練を与える予定です ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 22:43:03.00 ID:gukJJp8t0
>>768
>恋ちゃんがやってきた!! 恋ちゃん可愛い抱きしめたい食べたい(性的な意味で)!!!
とうとう遁殻恋が本当に名前になってしまいましたww
よし、これでレッドクロスと会っても矛盾しない(ぇ

>一般人(出井くん)や所属契約者(俺の可愛い紫亜ちゃん)の反応が如何にも上位ナンバーっぽくて良い
所詮、都市伝説と関わって2、3ヶ月の日よっこが
771 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた ◇DkTJZY1IGo(代理)[sage saga]:2012/02/24(金) 22:45:39.23 ID:u0ycE8S80
「ふうっ……どうやらこれで打ち止めみたいねー」
「つ、疲れた……」
夜刀浦市のプラネタリウムで暦と衛悟はティンダロスの猟犬と戦い続けた。
時間にして約10時間。
足元には青黒い煙が詰まったガシャポンの玉が山ほど転がっている。
猟犬達は今は滑稽な結界石の中で悲痛な鳴き声で吠え立てる。
「生憎と真球の石なんて上等なものを用意する時間なんか無かったわ。
電子ジャーに封印された魔王が居るんだし、
ガシャポンに封印されるティンダロスの猟犬が居ても良いとは思わない?」
「ははは……そのノリでティンダロスをやっつけられるのは君だけだよ」
暦のそんなユーモアに衛悟は苦笑をもらした。
「――実に愉快」
そこに冷え冷えとした疎らな拍手の音が響き渡った。
「誰だっ!!」
衛悟が即座に戦闘体制に入り、水の剣を構える。
すると何時の間にプラネタリウム内部に現出したか……
先ほど夜刀浦市民会館で現れた黒い紳士がそこに立っていた。
「悲しい……悲しいな人間よ。お前達は何故そうまでして頑迷に抗う?
なぜお前達はそんなにも愚かではかない存在なのだ?ねえ?人間よ」
紳士はおかしくて堪らないといった感じで漆黒の山高帽を押さえて哂う。
衛悟の反応は早かった。
黒い紳士が人間ではない敵対的な都市伝説と即座に断じ、水の刃を放つ。
エーテルに仕込まれ、都市伝説との戦いで磨かれた剣術の腕は
十分一流と呼んでも言っても過言ではない一撃だった。
並みの都市伝説では既に決着が付いている。
だが……黒い紳士は五体を切り裂かれながらも笑っていた。
「……人知を超えた存在の前では人間の精神や常識など塵に等しい」
傷跡から伸びたワイヤーが即座に黒い紳士の千切れた手足と繋ぎ合わせる。
黒い人影はその無表情な顔を引っぱると、皮膚を肉ごと後頭部に向けてはぎ取り。
ワイヤーや歯車からなる機械仕掛けをむき出しにした。
その存在の血液の代わりに流れているのはオイルだった。
眼は小さな時計の文字盤、血管はチューブ、神経はワイヤーで筋肉はケーブルと歯車だった。
紳士の背後からずるりと何かが……蜘蛛に似たなにかが這い出した。



モニターやキーボード、幾つもの機械郡。
それに溶けた人間達の肉塊がそれに組み合わさって融合している。
頭と胸には入院患者のように電線が接続されていた。
人間のパーツと機械がこの上なく醜いバランスで混在している蜘蛛。
フフファィィヴヴヴヴ……と、低く単調な機械音が聞こえる。
「私は脳を終了し、もう一人の友人は死ぬ」
黒い紳士は笑った。
だが暦は脅えた様子は無い。
「私を引き込むことに失敗したから殺しに来たわけ?
随分持って回ったやり方ね」
「暦は本当に厄介な都市伝説に絡まれるよな」
衛悟の方も緊張はしているが軽口を叩く余裕がある。
「どうもそういう宿命の元に生まれてきたみたいねえ……
でも衛悟も大分肝が据わってきたじゃない」
「まあな……」
小さく、衛悟は勇敢な君に追いつきたかったから、と呟いたのだが
それは目の前の異形の体内から発せられる
歯車が擦れる耳障りな機械の駆動音に阻まれて暦の耳には届かなかった。
「……貴方、名前は?」
暦は実にぽややんとした態度で、笑みすら浮かべながら
実に場違いな事を機械と人体の混在した異形の蜘蛛に向けて尋ねた。
「チクタクマン――普遍的無意識の暗黒面、ニャルラトテップの化身」
「ガイアの次はニャルラトホテプかよ……
どうしてこう俺達は神や邪神の類に縁があるんだよ……」
衛悟はその名乗りに本当にうんざりしたように呟いた。
「相手のネームバリューに気押されないの。
どうせやることは変わんないだしー」
「……不正な動作と人格の誤作動を行う異常な人間。
小娘、お前はその中でも最も残酷な者の一人だ」
772 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた ◇DkTJZY1IGo(代理)[sage saga]:2012/02/24(金) 22:46:44.28 ID:u0ycE8S80
「うん、そんなこと知ってる――さ、始めましょう……か……?」
暦は頭を押さえてレアード複葉機のナイフを取り落とした。
「暦っ?」
衛悟が驚きの叫びを上げる。
暦の視界の中で複葉機の計器が滅茶苦茶な値を示す。
「都市伝説が……発動しない……」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!」
ニャルラトホテプ――チクタクマンが甲高い嘲笑の笑いを上げる。
「全ての機械は私の僕なのだよ!!それは都市伝説といえど例外ではない!!
いかに時間を見る瞳を持とうとも、干渉には時計と言う機械が必須!!
それが人間の限界だ!!」
「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!!」
衛悟が水の剣を持って果敢にチクタクマンに挑みかかるが
ワイヤーが彼の足にからみつき、その速度を落とした。
ねじれたケーブルで出来た木の枝が蜘蛛から生え、彼を打ち据える。
「ぐっ……く、クソッ」
衛悟はワイヤーを切断しようと足掻くが厳重に拘束され、そのまま締め上げられる。
そのまま彼は意識を失いがっくりと頭を垂れた。
「衛悟っ?」
「お前たちはひとつ大きな事を学んだぞ。どうにも出来ないこともあるという世の理をだ!」
都市伝説を封じられ苦しむ暦に向けて
チクタクマンの胴体から歯車がショットガンのように打ち出される。
「ああっ!!」
暦の体は強かに歯車を喰らい、プラネタリウムの床に叩きつけられる。
衝撃で暦の足に巻かれたギブスが砕けた。
以前の戦いで重症を負い、元々まだ十全に戦えるコンディションではないのだ。
しかも時間を操る都市伝説は封じられている。
「……悔い改めよ!ハーレクィン!
ヨグ=ソトースでも無いのに時間を弄んだ報いを受けるがいい」
嘲笑を浮かべながらチクタクマンは宣言した。
「人間はいつまでも宇宙の闇を恐れる子供ではいられないのよ……」
だが、暦はまだ諦めていない。
口元から滴る血を袖で乱暴に拭うと、傷ついた足に手を伸ばす。
暦は傷ついた足の筋肉の一部に違和感を覚えた。
赤い血の滴るふくらはぎの酷い裂傷の中に、何か輝くものが挟まっている……
その事をチクタクマンに悟らせないように言葉を紡ぐ。


「私はね、実を言うと区切りの無い虹色の時間連続体は大嫌いなのよ。
全てを時間の中で一つにするなら全てを壊してしまうしかない
美しい物、偉大な物も……それは世界が混沌に沈むという事と変わらない。
クロノスは息子のゼウスによって倒されたわ。
それでも時は続くのよ。一見絶対的真理に見える機構もゆらぐ。
この世界に善き神なんかいないのかもしれない。
でもこの宇宙に変わっていかないものなんか無い、時間も変わる、人間は変われるわ」
「まだ世界と宇宙の混沌に抗わんとするか!!神殺しの小娘!!」
「やるなら早くしなさい、私にまだ武器は残されているわ。時間は貴方に味方しないわよ」
「面白い事を言う……ならば最高の賛辞を抱いて死ねぃ!!」
暦を叩き潰さんとチクタクマンが……異形の蜘蛛が迫る。
「レアード複葉機、ひとたびその時の翼を休める!!契約解除!!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!唯一の武器を捨てるとは気でも触れたか!?」
「いいえ、武器なら……都市伝説ならあるわ」
暦は痛みを堪えながら自らの足の傷口に躊躇い無く指を突っ込んだ。
「痛っ……ああああああっ!!」
無理に傷口を広げ、乱暴に一センチに満たない小さな石の欠片を取り出した。
血に濡れて輝くその石の破片は……正真正銘、深紅のルビーだった。
初めてチクタクマンの哄笑が戦慄に途切れた。
「ガイア仮説だとっ!!欠片とはいえ人間にそんなものが扱えるわけがっ……!!」

       自 己 封 印 ・ 災 害 世 界
「ブレィカァァァアアア!!ディィィザスタァァァァアアア!!」

暦の叫びと共に万物の精霊が乱舞する。
荒ぶる大地の内腑に滾る灼熱の炎、星の魂の一部が解放される。
結界の中にありとあらゆる自然災害を具現化するガイア仮説=ワカンタンカの能力の一部。
プラネタリウムの床から突如として湧き出したマグマの噴水がチクタクマンの全身を炎上させる。
狂気の産物である冒涜的な異形の蜘蛛が燃え上がる。
「バカなっ!?ありえんことだ…!?」
「まったき自然の力は機械の身には堪えるでしょ?」
773 :悔い改めよハーレクィン!と彼女は言われた ◇DkTJZY1IGo(代理)[sage saga]:2012/02/24(金) 22:47:44.66 ID:u0ycE8S80
本来の適正ではない、しかも神話級の都市伝説を扱ったことにより
暦の周りには扱いきれない炎が吹き上げている。
本人は暢気に言っているが大火傷確定で飲み込まれていないことが奇跡に近い。
「だけどもちょっと無茶しないとねえ……!!一瞬だけ、一瞬だけ……!!」
暦は傷だらけの体を推してレアードのナイフをもう一度手に取った。
「何をするつもりだ!?」
チクタクマンはマグマの直撃を喰らいながらもまだ息があった。
「あんたを星辰の果てに押し込めるのよ、チクタクマン」
チクタクマンは、燃える炎の柱の中に立つ暦の眼を見た。
暦は妨害から復帰したレアード複葉機と再契約し……
チクタクマンとその周囲の物質の時間を止めて絶対の時間の檻とする。
チクタクマンの中に一つの疑問が宿る。
ものすごく痛いはずなのに、泣きたいくらい痛いはずなのに、
どうして、こいつは、何度も何度も立ち上がれるのだろう?
唯の人間のはずなのに。
「中心に燃える柱、あるいは「目」をもった五芒星……
五芒星……星の力……旧き神……そんなバカなっ……対抗神話だと……!?」
「ぶっとべえええええええ!!!」
「こんな矛盾…認めんぞぉぉぉぉ!!」
ワカンタンカ=ガイア仮説の破片とレアード複葉機の能力を同時かつ最大出力で発動。
特大の噴火に合わせて暦が時間を加速する。
実際に火山の噴射物は大気圏外まで吹っ飛んでいく事例がある。
時間を加速させる事によってその加速力を強められた場合……
ガイア仮説によって具現化された噴火はプラネタリウムの屋根を吹き飛ばしただけでは収まらず
チクタクマンと、その周りに転がっていたティンダロスを封じたガシャポンの玉を天高く打ち上げた。
光の矢となった球体達は7億5000万キロを40分で飛翔し
厚さ200km前後の氷の層に突き刺さった。
表面温度-153,15度。
木星の第4衛星カリストにいくつか痘痕が増えた。
だがその事を知るものは殆ど居なかった。



暦は天高く吹っ飛んだプラネタリウムの屋根を見上げながらぶっ倒れた。
横目でちらりと見やった所衛悟の息はあるようだ。
ワイヤーで頚動脈を締められて落ちただけのようだ。
「はああ……もう限界……
事後処理とかはもう組織に丸投げしちゃおう……
……ううう、でもオリジナルガイア仮説より滅茶苦茶弱体化してるのに
フィードバックがひどいよう……また私入院確定じゃない
何で私ばかりこんな目に……」
そのまま彼女は気絶した。
程なくして異変を察知して駆けつけた黒服たちの手によって
衛悟ともども『組織』の病院に暦は担ぎ込まれる事になるのだが……


                 いつか悪い神様たちは思うでしょう。
              宇宙の果ての寒い場所に閉じ込められながら、
                        悩むでしょう。
                        怒りながら、
                        嘆きながら、
                        憎みながら、
                        妬みながら、
                    そして――憧れながら。

               なぜ、こんなことになってしまったんだろう?
            この世界には善い神様なんて居なかったはずなのに。
        いったい誰が、何が、どんな願いが、宇宙の真理すらも捻じ曲げて、
                   善い神様を創り出すのだろう?
                    ――生命とは何なのだろう?

              この苛烈な永劫の輪廻の中、
                  無限の数を重ねて唱えた、魔を絶つ誓い。
               今回もまた、変わる事無く。
                   そして、これからもなお――

【悔い改めよ!ハーレクィンと暦は言われた、終わり】
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/24(金) 22:49:28.47 ID:u0ycE8S80
代理投下完了ですの♪
この作品は「組織」E-No.、D-No.、R-No.、U-No.、Y-No.の提供でお送りしました♪(コラ
775 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/24(金) 22:57:05.62 ID:Nx6YkoSX0
単発の人様、ソニータイマーの人様、プラモデルの人様、笛の人様乙ですー
巫女猫様きたぁぁぁぁぁ!!!にゃーさんとのやり取りが可愛いです
境内にたくさんの猫様が……どこの楽園ですか!
林檎ちゃん可愛いよ!ソニータイマーの人の解釈には目から鱗です
ο-No.10さんかっこいい!紫亜ちゃん可愛いよぅ…
恋ちゃああああああん!!紫亜ちゃんと恋ちゃんの共同生活が見れるということですか
シリアス百合も美味しいです!霙ちゃんも朔夜ちゃんも可愛い…

>>730
>まさか、トゥルーの題名って(ry
違うであります!断じて違うであります!
私には猫様を害する事など出来ぬのです
故にニャンコ先生は無事です
愛しの猫様が傷を負う事など許さぬ!

>>731
>ということは人外か……どんな子なんだろうwktk
そんなに期待せずにお待ちくださいませー

>>748
>蛍ちゃんどうなってしまうんだああああ
何も得る事無く、誰に気に留められる事も無く、孤独に死んで行くのです
お前の罪は、お前の存在そのものだ!

>>771->>773
代理投下乙ですー
暦ちゃんかっこいい…
彼らは10時間も戦い続け、また追いかけ続けたというのか…両者ともお疲れさまでした
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/24(金) 23:20:15.53 ID:fyA69HiDO
蛍ちゃんが被害者と思う人の為に彼女の罪を丹念に掘り返す話やりましょうぜ旦那ァ!!
なぜここまで不幸なのかの理由みたいなのコンコンと聞かせて
「だからお前は失敗したんだ」
と言うだけ言って終わりのブラックな話書きましょうよ!!
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/24(金) 23:24:30.72 ID:u0ycE8S80
>>770
>よし、これでレッドクロスと会っても矛盾しない(ぇ
おめでとうレッドクロス! だがもげろ!(何故

>所詮、都市伝説と関わって2、3ヶ月の日よっこが
(裂邪>まぁ、俺も学校町でエーテルさんに初めて会った時は流石にビビったけどな……あれは今でも勝てる気がしない

※その前に元D-No.上位のディランと会ってるけど、彼は未だにそれを知らない

>>775
>そんなに期待せずにお待ちくださいませー
期待しちゃうもん!
おねーちゃんの書くおにゃのこは皆可愛いから期待しちゃうもん!
778 :プラモの人はゼロりんに試練を与える予定です ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 23:29:10.80 ID:gukJJp8t0
うわぁぁぁ、途中で送ってしまったorz

>>768
>恋ちゃんがやってきた!! 恋ちゃん可愛い抱きしめたい食べたい(性的な意味で)!!!
とうとう遁殻恋が本当に名前になってしまいましたww
よし、これでレッドクロスと会っても矛盾しない(ぇ

>一般人(出井くん)や所属契約者(俺の可愛い紫亜ちゃん)の反応が如何にも上位ナンバーっぽくて良い
都市伝説と関わって2、3ヶ月のひよっこ達が「死の騎士」を目の前にして、平気でいられるわけがないと思うんです
後、括弧の中に反応して、殺人鬼が先程そちらに向かいましたが

(紫亜>……そういえば、あの甲冑に話しかけられた黒服さんが『ο-No.10』って……orz
(出井>嘘だろ……アレ以上の化物が、後9人はいるってのか……orz     (←No.のトップがゼロ番という事を知らない

(恋>………強い奴、一杯………?(wktk)

>日天さんもカッコいいなぁ、そっちが本物のようだ(おいおい生みの親
おおぅ、変になってなかったか心配だったのですが
真面目モードだったのはあれです、喧嘩の後始末で疲れてたからだとか(ぇ

>>775
>ο-No.10さんかっこいい!紫亜ちゃん可愛いよぅ…
『ο-No.0の騎士(ナイト)』を自称するだけあって、その実力・忠誠心共にかなりの物です
また、ο-No.内の上位陣でも人格がまともな部類でもあったりwww
紫亜はあれです、動けるようになってようやく『出井に抱きついてる自分』に気付いて、慌てて飛びのいたりして
出井もげろ、マジもげろ

>恋ちゃああああああん!!紫亜ちゃんと恋ちゃんの共同生活が見れるということですか
いずれ二人の生活の様子なども、日常の中で書く予定

ちなみにベッドが一つしかないので、紫亜と恋は添い寝だよ!殺人鬼の歯ぎしりが聞こえてきそうです!

>故にニャンコ先生は無事です
……クッ、了解です……

>お前の罪は、お前の存在そのものだ!
存在してはいけない命なんて…………orz

>>776
>と言うだけ言って終わりのブラックな話書きましょうよ!!
鬼だぁぁぁぁ!鬼がおられるーーー!!
779 :プラモの人はゼロりんに試練を与える予定です ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/24(金) 23:33:53.44 ID:gukJJp8t0
>>777
>おめでとうレッドクロス! だがもげろ!(何故
いやいやいや、フラグ立ってませんってばwww

>(裂邪>まぁ、俺も学校町でエーテルさんに初めて会った時は流石にビビったけどな……あれは今でも勝てる気がしない
(紫亜>へぇ……意外です、いつも自信たっぷりの黄昏先輩が……
(恋>………お前も、強い?
(紫亜>れ、恋ちゃん!?駄目ですよ、初対面の人に「お前」なんて言ったら!
(恋>ん………ごめん、なさい(ショボン)
780 :我らがさだめは猫のしもべ[sage saga]:2012/02/24(金) 23:41:11.72 ID:sLoO/9eXo

 某所にひっそりと立つ施設。
 その施設の風呂場と洗面所には、マスクとゴーグルで防備した二人の男と二匹の猫がいた。
 一人は風呂場の中で手になにか薬品を塗ったかと思うと、それを激しく猫に擦りつける。
 みるみるうちに泡まみれになる猫。それをしばらく続けた男は、続いてその泡をぬるま湯で洗い流す。
 その男は手を休めることなく、洗面所にいる男に声をかける。

「悪いな、いつもいつも手伝わせて」
「別にいいよ、俺も猫大好きだし。それにここの猫はよく手入れされてるから、こちらとしても助かるし」
「お互いに苦労するな。ほれ、かえで一丁上がり」
「おう。ほらヤマト、お前の番だぞ」

 びしょ濡れのトラ猫を逃げ出さぬように布にくるみつつ、足元に寝転がる黒猫を風呂場へと差し出す。
 ざらざらした布によって全身を荒々しく擦り上げられるトラ猫と、ぬるま湯責めと泡責めのコンボを喰らう黒猫。
 猫たちは抵抗しても無駄というようになすがままにされ、目を細めてただ与えられる快楽を享受している。
 トラ猫に温風責めを行っていると、黒猫のほうは再びぬるま湯責めへと移行していた。

「おーい、こっちもうすぐ上がるぞ」
「おーらい。次、ひめでいいよな?今連れてくるよ」

 トラ猫を抱えて洗面所を後にし、今度は別の白猫を抱えて洗面所へと戻る。
 そして再び風呂場の中の猫と交換し、猫へのぎゃくたいはよどみなく進んでいくのだった。


    ・
    ・
    ・
781 :我らがさだめは猫のしもべ[sage saga]:2012/02/24(金) 23:41:52.84 ID:sLoO/9eXo

 兄の営業する猫カフェの手伝いを終えた俺は、大きな買い物袋を両手に自宅の門をくぐる。
 門を抜けた先にある広い庭には、数十匹はくだらないであろう我が家の猫たちが、思い思いに猫らしさを発揮していた。
 その中の数匹が俺に気づいて出迎えてくれた。

「ただいまー、ってコラもずく!ビニール破れるから触っちゃだめ!きなこもちょっと待って!あとで遊んであげるから!」

 騒ぎを聞きつけた他の猫たちが、遊んでくれるのかと勘違いして俺に近づいてくる。
 ビニール袋に興味津々な猫を追い払い、背中によじ登る猫をいなし、足に擦り寄る猫を……って無理!この数は無理!
 なんとかその場から逃げ出そうとするが、足元に猫がまとわりつくせいで上手く歩けず、体のいい猫のおもちゃと化している。

「……何やってるの兄さん」
「よく来たぞ妹よ!とりあえず助けてくれ!」

 猫にもみくちゃにされながら、俺を迎えに来たであろう妹に助けを求める。
 妹は呆れたようにため息を吐くと、俺の体にまとわりつく猫たちを手際よく引き離していく。
 口を覆うマスクがずれて猫の毛が鼻をくすぐり、思わずくしゃみがでる。
 マスクを口に当てなおしながら顔を上げると、そこには俺と同じマスク姿の妹が、全身猫まみれになって立っていた。
 肩や頭の上に猫を乗せ、腕の中には数匹の猫が抱きかかえられ、足にじゃれつく猫をうまくかわしている。
 相変わらずこいつは猫の扱いが上手い。

「すまん、助かった……」
「まぁ兄さんはうちの中でも一番猫に好かれるから。ご愁傷様」
「難儀な体質だよまったく……。じゃれあうのはほどほどにしておけよ。家に入る前に猫の毛はしっかり払ってな」
「わかってるって。兄さんはこれからお供えでしょ?もうすぐご飯だから早めにね」

 さんきゅ、と短く告げて、俺は縁側に買い物袋を下ろす。
 その中から数個の猫缶をとりだし、それを持って家の裏手へと回った。
782 :我らがさだめは猫のしもべ[sage saga]:2012/02/24(金) 23:42:24.44 ID:sLoO/9eXo

 そして俺は目的の場所、我が家では通称「猫塚」と呼ばれている石碑へとたどり着く。
 この石碑が建てられる前、俺のご先祖様が誤って一匹の猫を殺めてしまい、夢枕に猫が立ってこう言ったそうだ。

『貴様の血筋を祟ってくれようぞ。猫の恨みを思い知るがいい』

 信心深いご先祖様は猫の怒りを静めるため、この「猫塚」を建てて猫を手厚く葬った。
 しかもそれだけではなく、身寄りのない野良猫の世話をしたり、猫を飼うために土地を広げたりと、猫に尽くす人生を全うしたそうな。
 だがご先祖様の努力もむなしく、「猫を殺せば七代祟る」といわれるように、その祟りは今現在まで引き継がれている。


 なぜならば俺の家系は、全員が猫アレルギーなのだ。


 俺の知る限りでは祖父、父、母、叔父、兄、妹、そして言い伝えでは件のご先祖様も猫アレルギーだったらしい。
 母さんにいたっては、この家に嫁いだ途端に猫アレルギーを発症したという。
 それに加えて俺の家系はなぜか猫に好かれやすく、一人残らず猫が大好きだ。
 これを猫の祟りといわずしてなんと言おう!

 猫好きの最大の幸せとは、猫アレルギーではないことである。
 どこかの誰かがそう言っていたのを思い出す。本当にそのとおりだと思う。
 マスクをしていても猫と長く触れていると容赦なくアレルギーが襲い掛かるし、万一布団に猫の毛がついてたりしようものなら一晩中地獄である。
 布団の中で猫と一緒に寝るとかそれなんて天国だようらやましいちょっとお前猫アレルギー代われ。
 と理不尽な欲求をぶち撒けるほど、猫アレルギーとは苦しいものなのである。

「はぁ……なあ猫様、そろそろ機嫌直してくれてもいいんじゃないかな……」

 猫塚にお供え物の猫缶を並べてため息を吐く。
 それと同時に猫塚の中から小さく猫の鳴き声が聞こえた気がした。
 はっとして辺りを見回すが、近くに猫の姿はない。
 まぁ猫の多い庭だ、きっと気のせいだろう。俺はそう判断し、猫塚を後にした。


【終】
783 :我らがさだめは猫のしもべ[sage saga]:2012/02/24(金) 23:43:12.56 ID:sLoO/9eXo
2月24日は「にゃんにゃんシャー!」で猫の日!(ツン期)
使用都市伝説は『猫を殺せば七代祟る』です。
故猫(べ、べつにこんな立派なお墓作ってくれたって、うれしくなんてないんだからね!ぜったい許さないんだから!)
みたいなね。
でも先祖代々猫に尽くしてきたこの家系のことはちゃんと見てたり。

ちなみに祟りの内容は
・猫アレルギーになる
・猫が好きでたまらなくなる
・猫の方からこちらに寄ってくる
と天国のような地獄な内容となっております。
猫様まじ鬼畜。
784 :我らがさだめは猫のしもべ[sage]:2012/02/24(金) 23:45:19.64 ID:sLoO/9eXo
言い忘れてた
皆様投下乙、そして代理乙ですー

時間がないと作品とか投稿内容とかの見直しとかおろそかになって駄目ね……
そして一件お願いが

【急募】
2月25日は「にゃんにゃんゴロゴロ」で猫の日!(デレ期)
なのですが、いいネタがありませぬ。
「猫に関するこんな都市伝説あるよ!」とか、「こんなシチュはどうよ?」とか、アドバイスをくれるとうれしいです。
(デレ期)との関係は特に問いませんので、なにとぞご助言をば……。
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/24(金) 23:52:50.04 ID:u0ycE8S80
>>778
>(恋>………強い奴、一杯………?(wktk)
彷徨うみさきの人の「兄鬼」とか、三面鏡の人の「呂布」なんかと気が合いそうだなwwwww

>真面目モードだったのはあれです、喧嘩の後始末で疲れてたからだとか(ぇ
(日天>……やかましい妹が出来た様だったよ

>ちなみにベッドが一つしかないので、紫亜と恋は添い寝だよ!殺人鬼の歯ぎしりが聞こえてきそうです!
百合成分吸収!!

>(紫亜>へぇ……意外です、いつも自信たっぷりの黄昏先輩が……
(裂邪>俺、そんな自信過剰なことあるか?
(シェイド>「ゾンビ」1000体ノ集団ナラカップヌードルガ出来ル前ニ全滅出来ル等ト抜カシテイタナ
(ミナワ>前に学校町に現れた、真っ赤な機械の鎧を着た「組織」構成員殺人の犯人も、『一人でやれる』って飛び出して行きましたよね;
(理夢>全部マジでやりやがるからつまんねぇんだよな

>(恋>………お前も、強い?
(ナユタ>『語弊があるね。僕達都市伝説は強いけど、マスターは弱い』
(裂邪>少し黙ってろ

>(紫亜>れ、恋ちゃん!?駄目ですよ、初対面の人に「お前」なんて言ったら!
(裂邪>(うぐっ、耳が痛い)(←同い年・年下の男は『お前』、年上の男は『あんた』と呼ぶ
(日天>(……同じく)(←目上は『あんた』、それ以外は『お前』
(レクイエム>(…む?)(←誰彼構わず『貴様』
(ルート>(んぅ?)(←日天以外は『テメェ』
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/25(土) 00:02:55.83 ID:rS4qEU6d0
わっぷす、ケモノツキの人乙です〜
何という可哀想な家系wwwwwwこりゃマジで地獄だろwwwwww
アレルギーさえなけりゃ天国なのに……

>>784
>なのですが、いいネタがありませぬ。
ネコで思いついたのは何故か「物凄いスピードで追いかけてくる黒猫」の話
クロネコヤマトのマークでしたっていうオチの奴

エジプトではネコを神様として祀ってたりするので、そういう関連のもどうでしょう?
787 :プラモの人はゼロりんに試練を与える予定です ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/25(土) 00:24:11.31 ID:sI87xjJv0
>>780-782
乙ですー!
うわぁ、確かにこれはある意味地獄だwww
猫好きの他人から見れば、ただ羨ましいようにしか見えないのもまたwww
>故猫(べ、べつにこんな立派なお墓作ってくれたって、うれしくなんてないんだからね!ぜったい許さないんだから!)
……もしもーし、デレてませんかー

>>785
>彷徨うみさきの人の「兄鬼」とか、三面鏡の人の「呂布」なんかと気が合いそうだなwwwww
今の所「無敗」ですからね、恋は
軽くバトルジャンキーな面が出てきているのかもwww

後元となったキャラ的な意味では大正解です、影の人(ぇ

>(日天>……やかましい妹が出来た様だったよ
……No.0同士の喧嘩を止めるのは、さぞ大変だった事でしょう
ごめんなさい、そしてお疲れ様でした

>百合成分吸収!!
 そんな フラグは 今の所 皆無!

まあ、夜中に恋が寝ぼけて抱きつくぐらいはありますけど

>(ナユタ>『語弊があるね。僕達都市伝説は強いけど、マスターは弱い』
(恋>………?どう、違う?

>(理夢>全部マジでやりやがるからつまんねぇんだよな
(紫亜>いえその、いつもハイスペックな面しか見てなかったので……すみません
788 :亀裂 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/25(土) 00:42:56.64 ID:401I4keK0
卒業を間近に控えたある日の事。
昼休みに、紗奈は友人と話をしていた。

「――それでさ、春のお祭りの事なんだけど……行けそう?」
「んー……春かぁ…そうだなぁ……――っ!――ごめんね。なるべく早く終わらせるから、ちょっと待ってて」
何気なく向けた視線の先に姉の姿を見つけ、断りを入れて姉の元へと足早に歩き出した。



人目を避けるように、屋上へと続く扉の前まで移動する。

「何か、用?」
友人と居る時に比べ、硬い表情で尋ねる。

「ん……紗奈ちゃんに、会いたかったから。後、知らない人と一緒に話してたのが気になって」
「帰ったら、嫌って程一緒に居れるでしょ?――それと。私が友達と話すのって、そんなにいけない?」
「紗奈ちゃんとはいつも一緒に居たいもの。時間なんて、いくらあっても足りないよ……だって、紗奈ちゃんは私だけのものだから。私だけが紗奈ちゃんを愛してあげられるの。私が居るんだから、他の人なんてどうでもいいでしょ?」

姉は、自分と付き合い始めた頃からおかしくなっていった。
同時期に両親を喪ったせいで不安定になっていたのかもしれないし、別の理由かもしれない。
自分と離れるのを嫌がるだけだったそれは、日が経つにつれて自分への理不尽な束縛へと変わっていった。

あまりにも身勝手な理由に、ぷっつりと何かが切れる音を聞いた気がした。
気が付けば、叫んでいた。
「――私は、アンタの都合の良い人形じゃないっ!
 私だって友達と話したり遊んだりしたいの!どうして分かってくれないの!?」
「だって、私達は同じなんだよ…?双子なんだもの。当り前じゃない」
「同じじゃない!一緒に産まれてきたかもしれないけど、私達は別々の人間なの!いつまでも一緒に居られるわけないでしょ!?」

荒れ狂う激情は、次から次へと空気を震わせていった。
目を見開いて愕然とした表情でこちらを見つめてくる姉に、悔しさと怒りがこみ上げる――ずっと我慢してきたのはこっちの方なのに、どうしてそんな顔をされなければならないのか―

「――双子になんか産まれてこなければ良かった…!」


「さ、紗奈ちゃ……」
踵を返し、立ち去ろうとする背中に声が掛けられる。


「―――ついてこないで」
並々ならぬ怒りを湛えた瞳は、存外に「鬱陶しい」と言っていた。

今まで向けられた事の無い怒りに気圧され、紗江は、妹の姿が見えなくなった後も何かに縫い止められたかのようにその場から動く事が出来なかった。


――――

「あ、紗奈、おかえり。用事はもう済んだの?」
「……うん、もう関係無くなったから――あ、春のお祭りは行けそうだよ」
「本当!?紗奈と遊べるの、凄い久しぶりの気がするー!」
「うん、本当に久しぶりだよね…そのためにも、まずは無事に卒業しないとね」

続く…?
789 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/25(土) 01:00:34.30 ID:401I4keK0
ケモノツキの人様乙ですー
なんとおいたわしい家系の方々だ……アレルギーさえなければ…!

良い子の皆、殺伐エセ百合の時間だよー
馬鹿双子を抹殺すべく、とりあえず書ける所から書いていく事にしました

>>776
>蛍ちゃんが被害者と思う人の為に彼女の罪を丹念に掘り返す話やりましょうぜ旦那ァ!!
素晴らしい提案ありがとうございます!
よーし、頑張っちゃうぞー☆

>>777
>おねーちゃんの書くおにゃのこは皆可愛いから期待しちゃうもん!
かわ……!?何かの間違いであります!私はおにゃのこを可愛くなんて書けませぬ!

>>778
>いずれ二人の生活の様子なども、日常の中で書く予定
>ちなみにベッドが一つしかないので、紫亜と恋は添い寝だよ!殺人鬼の歯ぎしりが聞こえてきそうです!
>ちなみにベッドが一つしかないので、紫亜と恋は添い寝だよ!
萌え滾ってきたあああああああ!!(萌えゲージ、急激に上昇中

>鬼だぁぁぁぁ!鬼がおられるーーー!!
いえいえ、あのお方は鬱神様のような素敵な方でございますよ
790 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/25(土) 01:09:32.99 ID:Wg02dSpo0
こ、これは………俺の大好きな紗江ちゃんとお別れフラグ………
何がなんでも最期を見届けてあげなければ
おねーちゃん乙です〜


>>787
> 後元となったキャラ的な意味では大正解です、影の人(ぇ
なん…だとwwww

> そんな フラグは 今の所 皆無!
俺の特殊能力『卑猥妄想』により、脳内に誰も干渉できないEROワールドを展開する!(何これ

> (恋>………?どう、違う?
(ナユタ>『つまり都市伝説が使えなくなってしまった時は死を待つしかないのさ』
(ビオ>《…Bossハ,心ガ強い,デアリマス》

> (紫亜>いえその、いつもハイスペックな面しか見てなかったので……すみません
(ウィル>はいすぺっくって何でい?
(裂邪>要は俺が強いと
(シェイド>帰レ
791 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/25(土) 01:11:03.63 ID:E4wqvZF30
>>789
> かわ……!?何かの間違いであります!私はおにゃのこを可愛くなんて書けませぬ!
そんな事言ってー、いっぱい書いてたじゃないですかぁ♪(
792 :単発ネタ[sage]:2012/02/25(土) 01:54:16.72 ID:lOyq+N5SO
顔を上げると「猫さがしてます」と書かれた紙が電柱に貼ってあった。
どこかの飼い猫が迷子にでもなったのだろう。
「見つかるといいな」
思わず、そう呟いていた。
べつに、猫が好きなわけではない。むしろ、眼が怖くて嫌いだ。
ただ、捜す方の、残された方の、気持ちを考えるとそう思わずにはいられなかった。

私、には由香という友達がいた。
幼稚園からの腐れ縁、幼なじみ、親友、だった。
数週間前から、行方不明になっている。
誘拐や家出、駆け落ちの可能性まで考慮しながら、警察が捜索してくれている、はずだ。
最近、警察に聞いても何も教えてくれないから今、どうなっているのかは分からない。
しかし、駆け落ちは無いだろう。
何故なら、由香には好きな人がいるからだ。
……「好きな人がいる」っていうか、私の事が好きなんだけど。
それは、由香が失踪する前日の話だ。
由香が突然、私に告白してきた。
親友じゃなくて、友達じゃなくて、幼なじみじゃなくて、女として好きなんだと。
予想外の事に戸惑ったけど、私は断った、拒絶した。
私は普通に男が好きだし、気になる男子だってクラスにいる。
由香は、泣いていた。
だから、私は不安なんだ。
由香がいなくなったのが、私のせいなんじゃないかと。

気がつけば、沈んだ気分でまた地面を見ながら歩いていた。
落ち込んでいても仕方ないと、顔を上げると
「脚はいらんかね?」
変なお婆さんがいた。
「……え?」
「脚はいらんかね?」
意味が分からなかった。
気配もなく現れたお婆さん、その質問、そして何より、お婆さんが背負っている風呂敷からはみ出ている、人の、女の子の足。
「…………なに、それ」
「脚はいらんかね?」
「い、いらな……」
そこまで言って、慌て口を閉じる。
思い出したのは「足売り婆」という都市伝説。
「脚はいるか」と尋ねてきて、「いる」と言っても「いらない」と言っても酷い目にあわせる、そんなお婆さんの怪談。
もちろん、あれは作り話のはずだけど、直感的に答えてはいけないと思った。
「いらな?その後は、い、だね?いらないんだね?」
もう、遅かったようだけど。
足売り婆に「いらない」と言えば、足を取られる。
逃げないといけない。でないと、足を取られる。
走って、交番にでも行かないと、足を取られる。
私の足が、あの風呂敷からはみ出ている足に仲間入りする事になる。
あの足に、あの女の子の……
「………ねえ、その足は」
「ん?」
「その足はどうしたの……?」
「ああ、これかい?これが気になるのかい?
 これは、ええと、いつだっけね。まあ、数週間くらい前さね。この辺りを歩いてた女の子の脚だあよ」
「……その女の子、口元にホクロとかなかった?」
「ううん?そういえば、あったような気もするねえ。なんだい?知り合いかい?」
「私の、……私の友達よ」
793 :単発ネタ[sage]:2012/02/25(土) 01:54:54.38 ID:lOyq+N5SO
親友とは言わない。好きだと言われ、私は由香を拒絶した。気持ち悪いと思った。っていうか気持ち悪いって本人に言った。
その後、仲直りする前に、由香は消えた。
あの時、親友ではなかった。それでも、一番仲の良い友達だったんだ。
だから、こいつが殺した由香を殺したんだとしたら
「絶対に許さない」
「へえー。で、どうするんだい?」
意地の悪い笑みを浮かべながら足売り婆が近づいてくる。
私の足をとるつもりなんだろう。それならそれで良い。
その代わり、こいつを殴ってやる。蹴ってやる。引っ掻いてやる。体当たりしてやる。絞めてやる。殺してやる。
そう覚悟している間に、足売り婆が私の目の前まで来た。
さあ、ぶっ飛ばしてやろう。とした時
「邪魔」
「ぎやっ!?」
突然横から現れた女に、足売り婆が蹴り飛ばされた。
血のように真っ赤な服に、大きなマスク。
「口裂け女……」
「ねえ、あの足売り婆を殺したいの?」
「え……?」
「手伝うよ。私と契約してくれたら」
はっきり言って何が起きているのか分からなかった。
分かっている事は、この口裂け女と契約とやらをすれば、あの足売り婆を、友達の仇を、殺せるという事だ。
なら、迷う事などない。
「分かった。契約する」
そう言ってから、あっという間だった。
気がつけば、足元に顔を引き裂かれ、身体中にメスや鋏が刺さった足売り婆が倒れていた。
「終わったよ」
そう言って、口裂け女は笑った。
マスクで表情は分からなかったけど、声は笑っていた。笑いを我慢しているようだった。
「それで、どうして足売り婆を殺したかったの?」
「友達が、殺されたかもしれなくて……仇を……とりたくて」
「友達か。仲良かったの」
「え?はい、大切な友達です。…………あっちは恋愛感情だったみたいですけど」
「そっか、そっか」
なんで私は初対面の人にこんな事を話しているんだと、そう思って、口裂け女の方を見ると
「っ!?」
視界いっぱいに、大きなマスクが入ってきた。気がつかない間に口裂け女が接近していたらしい。
「死んでないよ」
突然、マスクでくぐもった声で口裂け女が言った。
「え」
「死んでない。人違いだよ」
そう言ってますます口裂け女が顔を近づけてくる。
「契約した。私は貴女と」
「な、に……?」
「仲の良い友達がいてもいい」
「…………??」
「好きな人がいてもいい。恋人がいてもいい。結婚してもいい。子供ができても、お婆さんになっても構わない。
 貴女には私が必要。私は貴女の為に戦う。他には無い、誰にも奪われない、女の子同士でも構わない、特別な関係」
気がつけば、口裂け女の左手が、指を絡ませるように私の右手を握っていた。
「貴女の死ぬ時が私の死ぬ時」
口裂け女がマスクを外す。
「ずぅっと一緒だよ」
口裂け女の口元には、小さなホクロがあった。


794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/25(土) 01:57:59.44 ID:njKB2UGDO
投下乙ですー

犬神って、憑かれた人が凶暴になったり、嫉妬深くなったりするらしいですね
紗江ちゃん、これ以上病まなければいいんだけどな……
795 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/25(土) 02:49:49.67 ID:kuUBkaoAO
>>753-755
プラモデルの人乙ですー
恋ちゃんと紫亜ちゃんと出井トリオの活躍に期待!

>>759-763
笛の人乙です
ガチバトルからガールズトークまでこなす笛の人に嫉妬すらもう出てこない
朔夜ちゃんも霙ちゃんもかぁいい
パジャマ持参しますんでお二人の間でお話をはぁはぁ

>>771-773
代理投下乙ですー

>>780-782
ケモノツキの人乙ですー
ああまたまたステキ猫様たちが…
きっと猫様に尽くしたご先祖様が報われる日が来るよ!
そのあかつきには七代みんな猫様天国で暮らせるに違いない

>>788
犬神憑きと怪人アンサーの人乙です
時に自己中で残酷な恋が好きな自分はなんと言われようと紗江ちゃんを推す

>>792
単発の人乙ですー
口裂け女的にはトゥルーエンドですね。

日曜までに極にノイをぶっ叩かせたいけど間に合うか
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/25(土) 09:13:26.73 ID:njKB2UGDO
ん、ニアミスしてた……危なかった
単発の人乙ですー
愛の形は人それぞれ……ヤンデレも依存も、愛といえば愛か
797 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/25(土) 10:57:09.79 ID:AOHXDYF70
一体全体何だというのだ
プラモデルの人から始まって、笛の人、おねーちゃん、そして単発の人までもが俺の百合成分を補給してくれる
これは俺も百合百合した話を書いて恩返ししなきゃならんのでは……
と思い始めた土曜朝11時頃

単発の人乙です〜
由香ちゃんの執念の勝利!
確かにこれならずぅっと一緒にいられるね♪
798 : ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/25(土) 11:18:51.79 ID:sI87xjJv0
>>788-789
犬神とアンサーの人乙です―!
……ついにこの時がやってきてしまいましたか……

>馬鹿双子を抹殺すべく、とりあえず書ける所から書いていく事にしました
二人とも死ぬのは確定なんですねorz

>素晴らしい提案ありがとうございます! よーし、頑張っちゃうぞー☆
うわぁぁぁぁぁぁ(泣)

>萌え滾ってきたあああああああ!!(萌えゲージ、急激に上昇中
な、何かに火を付けてしまった気が……!?

>いえいえ、あのお方は鬱神様のような素敵な方でございますよ
(鬱)神―!(死の)天使―!(ぇ

>>790
>なん…だとwwww
出井も紫亜も、基本自分から闘いを挑む様なキャラじゃないじゃないですか
一人くらい好戦的というか、スムーズに「………勝負」と言える様な子がいてもいいなーと思いまして

まあ会話はスムーズとは行きませんけどね、彼女喋るの苦手ですし

>(ビオ>《…Bossハ,心ガ強い,デアリマス》
(恋>心………

『いいか若き同士よ。もしどうしても争いを避けられぬ時、何が最も重要かわかるか?』
『力の強さ、技の巧みさ、身体の丈夫さ……それらも確かに必要だが、最も重要なのは――――――心の強さだ』
『どんなに力が強かろうと、心・信念の強さで負けていては本来の実力など出せるはずもない。いいか、心だ。ゆめゆめ忘れるな……』

(恋>………グスッ

>(ウィル>はいすぺっくって何でい?
紫亜はまだ、他の先輩達と任務に参加した事が無いので

「この案件5時間以内で」→「一時間で充分だ」

といった、《仕事の良くできる先輩》としての裂邪しか知らないのです

>>792-793
乙ですー
好きな子に会いたいがために、都市伝説として蘇ったのか……なんという執念
後個人的に気になったのですが、【口裂け女】となった際に、盗られた脚も復活したんでしょうか?

>>795
>恋ちゃんと紫亜ちゃんと出井トリオの活躍に期待!
ありがとうございます
三人とその周りで起こる日常的な非日常、さあ次の都市伝説は?
ヒント:川流れ(ぇ

>日曜までに極にノイをぶっ叩かせたいけど間に合うか
なん……ですと……

>>796
>これは俺も百合百合した話を書いて恩返ししなきゃならんのでは……
まさかの「影の人の恩返し」wwwしかも内容が百合モノですと!?
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/25(土) 12:13:36.46 ID:rS4qEU6d0
>>798
>一人くらい好戦的というか、スムーズに「………勝負」と言える様な子がいてもいいなーと思いまして
そうそう、大人しいキャラとかは仕方なく戦ってる感じで主人公とかにしやすいけど、
このスレに即してるのはどっちかというと好戦的なキャラの方なのよね
俺もそういうの書いてみたいな―――――

「お前の“正義”……俺が見定めてやる」
「クスッ……精々良い声で泣いて下さいね?」
「貴様の魂は私が直々に鎮めてやろう……ふふふ」
「女……女………テケリリリリリリリリリリリリリリリリリ」
「へぇ、アタシとやろうってんだぁ? 返り討ちにしたげるわぁ!!」
「ワシゃ今気が立っとるんじゃァ! 立ち塞がろうもんなら消し炭にしちゃろうかのォ!?」
「清太はぁぁぁぁぁぁぁぁ!俺が守るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「がっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ、異形を屠る為に異形の力を借りるか……良い混沌だ!」

……ん、結構いるけど案外少ないな……(※格闘ゲームの前口上風に揃えてみました♪

>(恋>………グスッ
(裂邪>どうした、突然泣き出して……美味い喫茶店があるんだが、悩みならそこで聞いてやるzげふっ!?
(ミナワ>まぁたナンパですかぁ??
(裂邪>違……今のは………慰めの………
(シェイド>(コレダケ殴ラレテモ自分ノ何ガ間違ッテルノカガ分カラナイ辺リモ別ナ意味デ強イヨナ)

>といった、《仕事の良くできる先輩》としての裂邪しか知らないのです
(裂邪>ある意味好都合だな
(ミナワ>失敗してるところとか知られたくないからですか?
(裂邪>気にいらん任務断ってるところは知られてないみたいだからだよ…

>まさかの「影の人の恩返し」wwwしかも内容が百合モノですと!?
今考えてたんだけどね
1話で収まりきらなかったし妄想が膨らみすぎましてね
連載になりそう………あぁ、私って罪な男の娘……
800 : ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/25(土) 12:22:38.96 ID:sI87xjJv0
>>799
>……ん、結構いるけど案外少ないな……(※格闘ゲームの前口上風に揃えてみました♪
選択にわざとらしさを感じるwwwレジ―ヌさんの台詞なんかこれ、女キャラ限定の台詞っぽいし
後ちゃっかりニャル様いて吹いたwww隠しキャラですか?

>(裂邪>違……今のは………慰めの………
(恋>ん………大丈、夫?(ナデナデ)

>連載になりそう………あぁ、私って罪な男の娘……
新連載……だと……!?
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/25(土) 12:33:47.96 ID:rS4qEU6d0
>>800
>選択にわざとらしさを感じるwwwレジ―ヌさんの台詞なんかこれ、女キャラ限定の台詞っぽいし
男のバージョンもあるよー

「ターゲット確認、戦闘態勢に移行…………R-No.5、障害を殲滅する」

>後ちゃっかりニャル様いて吹いたwww隠しキャラですか?
全キャラ入手後に出現する『ニャル様の御戯れ』モードで全ての化身を倒すと出てくるよ!(そこまで考えてるのか
勿論プレイヤーキャラになっても『無貌の神』『這い寄る混沌』『闇を彷徨う者』等の化身に変身する事が出来ちゃうよ!
裂邪との対戦で変身vs変身とかやったら画面が混沌としてくるよ! 『無貌の神』vs『裂邪の7体融合』とかやったらPS3が処理落ちするよ!(PS3専用ソフト!?

>(恋>ん………大丈、夫?(ナデナデ)
(理夢>おい主、逆に慰められてどうする
(ミナワ>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?(怒るに怒れない状態

>新連載……だと……!?
タイトルとキャラ名考えたら即出せるよ……でも本格連載は4月以降かな(話の時間的に
802 : ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/25(土) 12:42:16.28 ID:sI87xjJv0
>>801
>「ターゲット確認、戦闘態勢に移行…………R-No.5、障害を殲滅する」
おい、温度差wwwwww

>全キャラ入手後に出現する『ニャル様の御戯れ』モードで全ての化身を倒すと出てくるよ!
いやいやいや、千体は無理ですってwww

>(ミナワ>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?(怒るに怒れない状態
(紫亜>ミ、ミナワさん落ち着いて〜
(出井>(ニヤリ)恋ー、ミナワさんも先輩の頭ナデナデしたいってさー
(恋>ん………どうぞ

>タイトルとキャラ名考えたら即出せるよ……でも本格連載は4月以降かな(話の時間的に
wktkして待ってます
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/25(土) 14:26:37.34 ID:rS4qEU6d0
>>802
>おい、温度差wwwwww
えへへ♪
前口上楽しいね、裏設定スレかゲームスレに全キャラ書いてこようか

>いやいやいや、千体は無理ですってwww
流石に1000体はねぇよwwwwwww
100体くらいをランダムで、って感じかなぁ、やるとしたら

>(恋>ん………どうぞ
(ミナワ>え、あ、どうも………ほら裂邪! もう帰りますよ――――――――
(裂邪>隙あり(ぶちゅぅ
(ミナワ>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♪(突然キスされてテンション舞い上がる

>wktkして待ってます
もうちょっとでキャラ設定だけ完成するぜ!
そしたらささっと書いちゃう
804 :ころしや[sage saga]:2012/02/25(土) 23:35:16.92 ID:rS4qEU6d0
                 かちっ







                                      かちっ









     かちっ







                           かちっ









「………さっきから何? この音……」                           かちっ

 時計の針が秒を刻むような音
 はっきりとそんな音を聴きとった大きなマスクの女性が、眉を顰めて辺りを見回す
 ここは住宅街、周囲に時計らしきものは無いし、家の中からにしては音がはっきりし過ぎている
 陽が落ちかけ空が夜に染まり始めている事も相まって、不気味な雰囲気を醸し出す
 未だ音は聴こえるが、女性は気にする事をやめ、艶やかな黒髪を揺らし再び歩き出した

「それは死神の時計が時を刻む音だ」
                                  かちっ
 ハッとした女性が咄嗟に振り返る
 何時からそこに居たのだろうか、一人の少女が立っていた
 金髪をツインテールにし、冷たい眼は美しい翠色
 漆黒のスーツとは対照的に肌は絹のように白く、まだあどけなさが残っている

「……あら、もしかして貴方、契約者?」

「その通りだ。だったらどうする?」                          かちっ

「フフフ、じゃあもう一つ―――――――――私ってキレイ?」

 少女が答える間もなく、女性――「口裂け女」はマスクを剥ぎ取り、
 何処からともなく取り出した包丁を片手に、少女に襲いかかった
                                     かちっ
「アハハハハハハハ! 貴方も同じ顔にしてあげるぅ!!」

 100メートル3秒の速さで距離を詰め、包丁を振り上げる
 何人の犠牲を出したか分からない血濡れた刃は、少女の白い肌をいとも容易く――――

「なって堪るか」                                      かちっ

 がきぃんっ!!
 火花と金属音が飛び散り、刃は止まる
805 :ころしや[sage saga]:2012/02/25(土) 23:36:14.86 ID:rS4qEU6d0
「なっ……何よその腕!?」                  かちっ

「言っただろ。私は契約者だ、と」

 包丁を止めたのは、少女の腕だった
 だがそれは人間の腕ではない
 若葉のような緑色で、無数の棘が生えた鎌状の腕
 自然のものに例えるならば、“蟷螂”の腕だった                  かちっ

「死の秒読みは死の前兆……生きて帰れると思うな」

 瞬間、少女の姿が異形のものとなる
 人の形は辛うじて残っているが、新緑色の甲殻や腕や脚の形、背に生えた薄い翅、         かちっ
 そして翡翠色に輝く大きな眼は正に“蟷螂”そのもの
 少女だった“蟷螂”の怪人は、腕の鎌で包丁を押し返し、「口裂け女」との距離を取った

「くっ……でも姿が変わったところで所詮は人間!!」
                                      かちっ
 空いた手に草刈り鎌を持ち、彼女は再び刃を振るう
 少女は鎌を折り畳んだ状態で鎌、包丁の順に殴って勢いを止め、
 腹部に素早い拳――と言えるのか分からないが――を入れる                     かちっ
 さらに少女はよろけた「口裂け女」の横に回り込んで、姿勢を低くし草を刈るように彼女の足を払った
 バランスを崩し仰向けに倒れそうになる「口裂け女」に待っていたのは、背中からの衝撃        かちっ
 少女に蹴り上げられ、ふわりと一瞬宙に浮く                            かちっ

「がはっ!? こっ…こんな……」

「時間だ」

 音も無く、鎌が縦一文字を描く
 「口裂け女」は少女の目の前まで落ちてきたところで腰部から上半身と下半身に真っ二つに割れ、
 “黒い血”を噴き出しながらどさりと無惨な姿を晒し、光となって消滅した

「任務完了……ふっ、今日も難なく片付けられたな」

 蟷螂怪人の姿が徐々に変わっていき、元の少女のものになる
 はふ、と一息吐くと、彼女は宵闇に身を隠すように立ち去ろうとした

「――――――――ッ!?」

 ふと目の前に視線を向けた時、彼女は目が合ってしまった
 下校途中らしい、1人のセーラー服を着た少女
 鞄を足元に落とし、茫然と立っていた少女と

(み……見られた……!?)

 一歩、足を背後に運ぶ
 動揺の色が隠せないまま、セーラー服の少女の口が開く

「…か………」

 黒い服の少女は彼女に背を向け、
 一秒でもこの場から離れようと走り出そうとした
 しかし

「かっこいいいいいいいいいいいいい!!!」

 ずてーん!!
 黒い服の少女は盛大に、前のめりに崩れ落ちうつ伏せになって倒れた

「い…痛つつつつつ……」

「ねぇねぇ今のなになに? もしかして仮面ライダーとか? 悪を倒すヒーローとか!!」

 起き上がりつつ黒い服の少女が鋭い目線を送る先には、
 幼子のように表情をきらきらとさせたセーラー服の少女が期待したような眼差しを向けていた

(……子供か、とりあえず適当にビビらせて追い払おう)

「年近そうだね、でもこの辺りの子?」

「……私にあまり関わるな。私は殺し屋だぞ」

「え……!?」

(ふっ、所詮はガキか――――)

「すっごおおおおい!! ねぇ殺し屋ってどんな事やるの?てゆうかさっきの女の人消えてったけど何で??」
806 :ころしや[sage saga]:2012/02/25(土) 23:37:25.15 ID:rS4qEU6d0
 苦虫を噛み潰したような表情とはこの時彼女が浮かべた顔が近しいだろう
 裏目に出てしまい焦りに焦った彼女がとった行動は

「……あー分かった分かった、分かったから黙ってろ」

「?」

 パッと彼女の姿が、蟷螂の怪人の姿に変わる
 パッと少女の顔が、太陽のように眩しくなる
 パッと彼女は翅を広げて、住宅街の空を飛んでいった
 パッと少女が見た先では、蟷螂がどんどんと小さくなって消えていった

「おおおおおっほおおおおお!! すごーいかっこいー!
 ……あ、あれ? ちょ、ねぇねぇ! 何処の国の子だったのー!?」

少女の声は、空しく黄昏の空に響いた




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




「ッハァ、ハァ……くそっ、何なんだあいつは……」

 肩で息をし、彼女は路地裏の物陰に隠れていた
 とは言えここは繁華街、住宅街からは結構な距離がある為、隠れる必要は皆無なのだが
 その時、バイブレーションの音に反応し、彼女は懐から携帯電話を取り出した

「……こちら“Reaper”」

《随分連絡が遅かったので。何かあったのですか?》

「…民間人に見つかった。私の不注意だ。幸い何とか振り切ったが――――」

《振り切った? 殺さなかったのですか?》

「ッ!?…まだ子供だぞ?」

《関係ありません。今すぐにでも探し出して始末して下さい》

「…あぁ、了解した。だが――――」

《とは申しましたが、流石にすぐにというのは難しいでしょう
 目立った行動を取って穏健派に目をつけられるのも困りますし…
 その町で暫し待機して貰いましょうか》

「どういうことだ?」

《住居を手配します。4月からは高等学校にも通って頂きましょう
 その町…学校町の住人となり、普通の学生を装い、ターゲットを暗殺して下さい
 学校町は排除すべきターゲットも多い…その方が好都合でしょう》

「住居はすぐに手配できるのか?」

《残念ながら、すぐにとは行きません
 暫くかかると思いますので、連絡があるまでは今までの拠点で待機して下さい》

「了解。我儘を言うつもりはないが、汚い部屋は勘弁してくれ、R-No.7112」

《善処します。では》

 通話を切り、携帯電話を懐に仕舞う
 ふぅ、と溜息を吐いて、彼女は壁に凭れかかった

「………暗殺、か……」

―――すっごおおおおい!! ねぇ殺し屋ってどんな事やるの?

「…あんなに楽しそうに話しかけられたのは、初めてだったな……」

 ふと、彼女はそんな事を考えていると、
 ぶんぶんと首を横に振ってそれを忘れようとした



   ...Please kill me
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/25(土) 23:44:36.68 ID:rS4qEU6d0
初めまして新参です、宜しくお願いします<(_ _)>





…嘘ですよ、俺です俺
もう1発新連載、いい加減各方面から怒られるような気がしてきた
女の子が主役ってのは良いです、三面鏡の人が『女の子書くのは楽しい』って仰ってたのがよぉく分かる年頃な僕です
あと『あぁ……絶対あの作品から影響受けてるよなぁ……』と思ったら避難所でこっそり言って下さい、語りましょう(

都市伝説の概要は裏設定スレで
他は今の段階ではまだ言いたくないなーウヒヒヒヒヒ(
808 :猫のいる日常[sage]:2012/02/25(土) 23:45:50.18 ID:Zs1gVbdZo

「ただいま」

 玄関で靴を脱ぐ男を、猫たちがにゃあにゃあと出迎える。

「すぐにご飯にするよ。ちょっと待っててね」

 男は着替えもせずにキッチンへとまっすぐ歩み、食器棚からいくつものエサ皿を取り出す。
 次いでキャットフードも取り出すと、そのエサ皿へ次々に注いでいった。

「こらクロハル、キッチンに入ってきちゃ駄目だって言ってるだろ」

 待ちきれないといった風に擦り寄ってきた黒猫をつまみ上げ、キッチンの外に追いやる。
 他の猫はというと、キッチンの外に集まってまだかまだかと待ちわびている。
 すべてのエサ皿にキャットフードを注ぐと、それをリビングまで運んで床にずらりと並べる。
 待ってましたとばかりにエサ皿に喰らいつく猫たち。

「あれ……コノハ?」

 エサ皿のひとつが空いているのに気づき、男は辺りを見渡す。
 リビングの隅に寝転がっている三毛猫を見つけると、男はそっと三毛猫に触れる。


 その体は冷たく、また、ひどく硬くなっていた。


 男は硬くなった三毛猫をやさしく拾い上げて、エサ皿にかじりつく一匹の黒猫の元に歩み寄る。
 黒猫もそれに気づいた様子で、エサを食べるのをやめて男を見上げる。

「クロハル、お願い」

 男は手に乗せた三毛猫を黒猫へと差し出す。
 黒猫はその三毛猫の頭にそっと前足を置いた。
 すると三毛猫はゆっくりと目を開き、男を見上げて、にゃう、と鳴いた。

「おはよう、コノハ。ごはんだよ」

 三毛猫を床におろしてやると、ひとつ伸びをしたのち、空いているエサ皿に駆け寄ってエサを食べ始めた。

 「遺体に猫が触れると亡者として蘇る」という俗信がある。
 愛しい者と死別することは、たいていの人にとっては耐え難い苦痛である。
 もし、愛しい者と再び会える手段があるのなら、すがりつく者がいてもおかしくはないだろう。

 それがたとえ亡者であろうとも。

「ずっと一緒だからね」

 誰へともない男の呟きに、黒猫だけが、にゃあ、と応えた。


【終】
809 :猫のいる日常 ◆kemono..Qk[sage]:2012/02/25(土) 23:48:31.27 ID:Zs1gVbdZo
2月25日は「にゃんにゃんゴロゴロ」で猫の日!(デレ期)
使用都市伝説は『遺体に猫が触れると亡者として蘇る』です。
男は善良な猫好きです。誰にも迷惑をかけることなく、ただ猫を愛しているだけの一市民です。
そんな彼を誰が断ずることができようか。


そして20日から25日までの6日間に及んだ猫の日記念単発祭、これにて閉幕でございます。
ちなみにこれらの猫単発、何を隠そう中の人は私、ケモノツキだったのさ!(ババァーン)
(ってやろうとしてたら初日バレ余裕でした)
みんな猫への愛が足りないと思うんだ、うん。皆様もっと猫愛でましょうよ。猫かわいいよ猫。

ともあれ皆様、妙な祭り(?)にお付き合いいただき、ありがとうございました。
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/25(土) 23:53:24.03 ID:Zs1gVbdZo
そしてシャドーマンの人乙ですー

バトルヒロインが増えるのはいいことだと思います
そしてバトルヒロインに惚れるヒロインがいてもいいと思います
そうか百合か、次の新連載は百合なのか
ゆっりゆっらっらっらっらゆるゆりすればいいと思います

あとせっかく意見いただいたのに拾えなくて申し訳ないです
クロネコは絵面が浮かんでこなかったのと、エジプトは当時のローマ軍まじ鬼畜って感情しか沸いてこなかったので、形にするのは難しかったのです……
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 00:00:08.70 ID:l60QHTbk0
ケモノツ……単発の人乙です〜(今更遅ぇよ
うにゃん、何だか切ない……でも飼い主の気持ちも良く分かる

>>809
>使用都市伝説は『遺体に猫が触れると亡者として蘇る』です。
そんなものがあったとは……驚きでしたの
しかし6日間全く被らずよくここまで揃えたもので……やはりネコへの愛に関してはケモノツキの人の右に出る者はいないね!

>ちなみにこれらの猫単発、何を隠そう中の人は私、ケモノツキだったのさ!(ババァーン)
なぁ↑ーんだぁ↑ーってぇ↓ー!?

>(ってやろうとしてたら初日バレ余裕でした)
ごめんなさいごめんなさいバラしてごめんなさいお願いだから嫌いにならないでぇ……

>そして20日から25日までの6日間に及んだ猫の日記念単発祭、これにて閉幕でございます。
つまり26日〜29日までのバトンを誰かが受け取らなければ……
ん、妙なフラグが立ってしまった気がする(
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 00:05:11.43 ID:l60QHTbk0
>>810
>そうか百合か、次の新連載は百合なのか
どっかのスライムの百合設定は後付けさくさくだったので
今度は最初っから百合る前提でやってやるぜ!
主役があんな調子だから時間はかかると思うけどね!

>あとせっかく意見いただいたのに拾えなくて申し訳ないです
いえいえ、思いついたは良かったが俺すらもどう展開すれば良いか思いつかなかったのでorz
これは残りの4日間の宿題だな…(ぇ
813 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/26(日) 00:16:57.63 ID:rJQJ9hnvo
>>811
>しかし6日間全く被らずよくここまで揃えたもので……
それに関しては避難所の先達が素敵なものを残してくれていた(※下記リンク)ので、それほど苦ではなかったのですよ
都市伝説を決めて、能力を決めて、それにそぐう話を考えるのが私のスタイルですので

> 都市伝説豆知識
> ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13199/1257309896/8
> ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13199/1257309896/31


>つまり26日〜29日までのバトンを誰かが受け取らなければ……
そこまでいくと語呂合わせにしても辛くなる気がww
あと言い忘れてたのですが、25日は「にゃんこの日」でもあるのですよ
毎月25日は猫に思いを馳せましょう
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 00:28:59.05 ID:l60QHTbk0
>>813
>それに関しては避難所の先達が素敵なものを残してくれていた(※下記リンク)ので、それほど苦ではなかったのですよ
流石都市伝説ryスレ、後世の作者に優し過ぎるwwww

>そこまでいくと語呂合わせにしても辛くなる気がww
にゃんにゃんむぎゅー(これはまぁ大丈夫か
にゃんにゃんなう(これは目を瞑れる範囲か
にゃんにゃんはぐ(これはむぎゅーと被るか
にゃんにくきゅう(こ れ は 待 て や

>あと言い忘れてたのですが、25日は「にゃんこの日」でもあるのですよ
っちょ、俺の誕生日にゃんこの日wwwwwwww
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/26(日) 01:53:06.68 ID:cE9HcdkAO
>>804-806
シャドーマンの人乙です
待望の百合ヒロインktkr
おにゃのこ書くのは楽しいよね!

>>808
ケモノツキの人乙ですー
なるほど、これなら猫様との離別を心配しなくてすむ…
「ずっと一緒だからね」ってずしんと来た…
816 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/26(日) 09:32:25.74 ID:hxOjHvGp0
>>815
> おにゃのこ書くのは楽しいよね!
ただ、また男性キャラの肩身が狭く………
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/26(日) 13:04:08.23 ID:JBDGWA7q0
>>804-806
影の人乙です―!
アーニャちゃん格好良いよアーニャtおっとまだ名前出てなかったwww
カウントダウンの表現も面白いし、これから二人の関係がどうなっていくのか楽しみです!

>>808
猫単発の人乙かれさまでしたー!(ぇ
あぁ……これは切ない。最後の台詞もそうですけど、応えたのがクロハルだけって事はつまり
コノハを含む他の猫達も、もう……うぁぁぁぁ(泣)

>>809
>ちなみにこれらの猫単発、何を隠そう中の人は私、ケモノツキだったのさ!(ババァーン)
なん……ですと……!?

>(ってやろうとしてたら初日バレ余裕でした)
ですよねー
あそこまで猫に愛情注げる人を、このスレを除いても俺は他に知らないwww

>ともあれ皆様、妙な祭り(?)にお付き合いいただき、ありがとうございました
こちらこそ素晴らしいお猫様天国を見せていただき、本当にありがとうございました!
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 13:10:34.59 ID:l60QHTbk0
>>817
>カウントダウンの表現も面白いし、これから二人の関係がどうなっていくのか楽しみです!
逐一地の文にかちかち書くのもなんかなぁ、とか思った結果、何か突然創作の神様があぁやって書けとお告げが
神様よ、他の時に助言が欲しかったですorz
819 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/26(日) 14:10:47.68 ID:smKaiGB80
皆様乙でした
猫々祭りすげえなあ
猫ネタだけで此処まで見つかるもんなのか
殺し屋のネタはあれだよなあ
あれだよなあ

もはや都市伝説と言うよりプレシャスとでも言ったほうが良いような人外や伝説のアイテムが集まる都市伝説スレ
820 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 14:13:37.44 ID:l60QHTbk0
>>819
>あれだよなあ
あれの百合漫画を書いてた神絵師がおりまして
それが理由でなんかとてつもなく書きたくなったんですよ
アイラブあぎりさん(
821 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/26(日) 14:23:51.91 ID:gaXq6WlQ0
単発の人様、シャドーマンの人様、ケモノツキの人様乙ですー
愛しい人にまた会うために都市伝説として蘇る…由香ちゃんいいですわぁ
百合成分を補給して元気になりましたww
戦うカッコイイおにゃのこハァハァ、その子に憧れるおにゃのこハァハァ
死ぬまで一緒、死んでも一緒!ずっと一緒なら寂しくないよね!

>>791
なん…だと…

>>794
>紗江ちゃん、これ以上病まなければいいんだけどな……
後少し、奴のはた迷惑な暴走にお付き合いくださいませ☆

>>795
>日曜までに極にノイをぶっ叩かせたいけど間に合うか
ちくせう、wktkが止まらない…!

>>798
>二人とも死ぬのは確定なんですねorz
どうせなら道連れにしようと思って☆

>>809
>みんな猫への愛が足りないと思うんだ、うん。皆様もっと猫愛でましょうよ。猫かわいいよ猫。
猫様可愛いよ愛してる!

>ともあれ皆様、妙な祭り(?)にお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な猫様達のお話を読ませていただき、ありがとうございました!
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/26(日) 15:00:28.56 ID:IXJ95R5go
今気づいたけれど、22日(猫の日)の単発だけ、都市伝説が猫と関係ない
ノリで書いてたから気にしてなかったけれど、どうせなら統一すればよかったなぁ……もったいない
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 15:17:16.16 ID:l60QHTbk0
>>821
>戦うカッコイイおにゃのこハァハァ、その子に憧れるおにゃのこハァハァ
最初は、というかほぼ全編ギャグで行きますよン♪
百合ったりシリアスったりは1年後くらいかなぁ…

>>822
>今気づいたけれど、22日(猫の日)の単発だけ、都市伝説が猫と関係ない
そういえばwwww
でももふもふ可愛いから許しちゃう(
824 :この作品はレッツゴー仮面ライダーを見ながら書きました ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/26(日) 21:32:46.10 ID:smKaiGB80
【花曇りの日々3〜信じてついていった筈の友達の家でまさか無理矢理押し倒されるなんて〜】

「…………」

 遠くで梟が鳴いています。
 この辺りは学校町でも自然が豊かな地域なので夜も静かです。
 私の普段住んでいるマンションは町のど真ん中なので夜中に聞こえるのはクラクションと断末魔くらい。
 
「朔夜ちゃーん?」

「…………むにゃむにゃ」

「寝ちゃったか」

 自分から『今夜は寝かさないんだから!』とかいっておいて勝手です。
 しかも同じベッドで寝るなんて聞いてません。
 ほのかにシャンプーの香りがします。
 その上思いっきりホールドされてて抜けられません。
 腕力とか色々人間離れしすぎです。
 これでは私がトイレに行きたい時どうしろというのでしょう。
 漏らせというのでしょうか。
 責任とってくれるのでしょうか。
 責任取るにしたってどうするというのでしょうか。
 一歩間違えたら完全に変態です。
 
「お母さん……」

 なんで切なげな声出してるんだよ霙ちゃん。
 ぎゅっとしないでよほんとなんか母性に目覚めちゃうから。
 あー待って、これ予想外の腕力だなあ。
 人間がどれだけ貧弱な種族かよく分かるね。
 ダメだよ朔夜ちゃん博愛がためなんかされたら全身粉砕骨折しちゃうよ。
 愛が重すぎだよ……。

「朔夜ちゃーん、起きてー死ぬよー私死ぬよー
 ――――――キャッ!
 さ、朔夜ちゃんどこ触ってるの馬鹿ァ!」

 な、なんで女の子にこんな所を触られなきゃ!?
 しかもなんかソフトだし!
 
「ひゃっ!だめ、もう……うぅ、やん!」

 身をよじって逃げようとしても朔夜ちゃんは足を絡めてきて逃がしてくれません。
 
「うふふ……お母さんのおっぱいやわらかい……」

 何歳児だよあんたは!
 何時まで乳離れできてないのさ!
 それとも何か!?
 嫉妬か?ジェラッスィーか!?そうかそんなにこの乳が憎いか!
 そうだよなあ!貧乳だもんなあ!そうさ私の圧倒的戦闘能力の前には貴方なんて貧乳キャラだのスレンダー(笑)だの言われるしか無いもんな! 
 あんっ、駄目……そんな揉み方は!そこは弱いのぉ!
825 :この作品はレッツゴー仮面ライダーを見ながら書きました ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/26(日) 21:34:07.07 ID:smKaiGB80
「…………大好き、お母さん」

「――――馬鹿ぁ!」

 勢い良くグーパンだ☆
 硬い、拳が割れるかってレベルで硬い。

「……む?」

「朔夜ちゃんいきなり何するのよ!」

「え?」

 まったく効いてないだと……。

「私なんかした?」

「手!手!」

「……おおぅ、こいつはやっちまったわね」

 この無闇矢鱈と落ち着いている辺りは父親似ですねわかります。
 父娘二代にわたって乳揉まれるとはさすがの私も思わなかったわ!

「私のも揉ませてあげるから許して」

「真顔で言わないでよ!」

「ギブアンドテイク」

「えぇぇ……無いわあ」

「むしろお願いしたいくらいなの」

「は?」

「揉んで、私の胸揉んで
 揉まれると大きくなるってお母様が言ってたの!」

「いやいやいやいや私女の子の胸を揉む趣味は……」

「ねえ、霙」

「な、なに!?なんで若干手に力が篭ってるの?」

「もしかして胸……弱い?」

 貴方のお父様に揉まれ慣れておりますので
 ……なんて答えられないし!
 答えちゃったらなんかこう……ダメだよ色々と!
826 :この作品はレッツゴー仮面ライダーを見ながら書きました ◆2PnxfuTa8.[saga]:2012/02/26(日) 21:41:05.60 ID:smKaiGB80
「ほれ」

「やん!」

 くっ、この天性のテクニック!
 やはり魔女の娘か!
 むしろ普段より細い指だから……悔しいけど――――っておい!

「ほれほれ」

「あっ、だめ!」

「隙あり!」

 腕をがっしりと掴まれる。

「私の胸を揉めええええええええええええええええ!」

 硬い!硬いよ胸!
 ペラッペラだよ育つ下地が無いよなんか豊乳薬でもあのおばあちゃんに作ってもらえよ!
 ブラジャーに色々仕込んでがっかりされてりゃあいいんだあんたは!
 あ、なんかにひっかかった。

「痛っ!なにすんのよ!」

「いや朔夜ちゃんあなたでしょこれやってるの!?」

「本当に痛かったんだからね!もう許さないわよ、徹底的に今晩はやるわ!」

「その理屈はおかしいって!」

「一遍そこに顔を埋めたいと思ってたのよ!」

 やめて朔夜ちゃん!そこは彼の為の場所なの!
 とか言えない!あくまでキスまでだったよってことで押し通してるし!
 それ以上色々有ったとか言ったら朔夜ちゃん暴走してまうわ!
 私だって友達と自分の父親が週三回くらいのペースでしかも他の人も偶に混ざったりしながらあんなことやこんなことしてるの知ったら発狂ものだもの!
 そうよ、この街が火の海になって朔夜ちゃんが討伐対象になっちゃうわ!
 そんなことになるくらいなら私の身体くらい……いや流石にそれはないか
 こうなったら真相を……

「らめえええええええええええええええ!」

 と思った所でそこは弱いんだってば!

「良いではないか良いではないか!
 唇とかもうツルッツルね!肌も柔らかフワフワだし!
 妬ましいわ!妬ましいわ!」

 諦めよう、諦めて仕込まれたテクニックの限りを尽くして反撃するしか無い。
 学校町の夜は悲しくなるほど長いのであった。

【花曇りの日々3〜信じてついていった筈の友達の家でまさか無理矢理押し倒されるなんて〜 続】
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]:2012/02/26(日) 21:43:57.39 ID:smKaiGB80
すごいだろ?
あんな熱い物語かきながら死んだ魚のような目で書いたんだぜこの話
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/26(日) 21:55:57.10 ID:smKaiGB80
かきながらじゃなくて見ながらだな、うん
駄目だ、疲れたし寝よう
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 22:04:16.03 ID:l60QHTbk0
笛の人乙です〜
うひょおおおおおおお!! こ、これ、今日読みながら寝る!今晩のおかずにする!(コラ
朔夜たん霙たん百合百合ハァハァ

しかし
>この作品はレッツゴー仮面ライダーを見ながら書きました
どうしてこうなったwwwwwwww
830 :EXIA[sage saga]:2012/02/26(日) 22:18:02.87 ID:l60QHTbk0
私の名はゼノビア・ネイピア。科学者だ
いや、“元”科学者、と言った方が正しいだろう
訳あって勤めていた研究所を出、今は世界中を飛び回っている
手元に残った物は五体満足の身体と服と財産、知識と技術、そして――――力
人間というものは非常に賢い生き物で、己が生きる為なら明日生き残る方法を瞬時に見つけ出せる
例えそれが、楽であろうが苦であろうが関係無い
悠々自適な人生を送るか、死に物狂いで働くか、それは自分次第だ
私は―――――どうだろう、考えた事も無い
私が常に考えているのは、楽か苦かなどではなく、“金になる”か“ならない”か
結局世を動かすのは金、それが無い者はこの星に立つ権利が無いに等しい
豊かな者が笑い、貧しき者は死ぬ
私は常に笑っていなければならない
明日の為に
生きる為に
世界の為に
願いの為に―――――――







831 :EXIA[sage saga]:2012/02/26(日) 22:19:17.22 ID:l60QHTbk0
「った、助けてくれっ!」
「……断る、と言ったら?」
「金なら幾らでも払う! だから私を助けてくれ!」
「ほう、幾らまで?」
「ぐ、ごじゅ」
「200万」
「ならひゃk」
「200万」
「ぬぅっ……わ、分かった、200万払おうっ!!」
「交渉成立だな」

にっ、と笑いながら、外套に身を包み、長い銀髪を一つに結んだ女性――ゼノビアは立ち上がり、
その視線を怯え倒れている太った中年男性から外し、目の前の“生物”に移した
一言で言うならば、巨大なイカの化物
触手が短く眼の無いイカの化物が、火を噴きながらビル街で大暴れしていた

「「シュド=メル」……クトゥルフ神話に登場する1600メートルという巨体を持つ「クトーニアン」の長…
 夜刀浦市に潜伏して3ヶ月、ようやく本命に出会えたよ」

その瞬間、彼女の身体から電光が発せられ、全身を駆け巡る
ゼノビアは外套を脱ぎ捨て、「シュド=メル」と呼ばれた化物に歩み寄った

「『EXIA(エクシア)』、起動(Drive)」

彼女が呟くと同時に、彼女の姿が大きく変化する
丸みを帯びた装甲は炎が揺らめくように赤く、右手には砲口が備えられていた

「さて、狩らせて貰おうか」

背中のブースターから眩い光の粒子が溢れ出し、彼女は勢い良く跳び上がり、
左腕の砲口から5、6発の弾丸を打ち出してビルの窓に掴まった
弾丸はどれも「シュド=メル」を狙っていないにも関わらず、
それらは方向を変えて真っ直ぐに目標へと飛んでいき、「シュド=メル」の外皮に命中した
しかし、全て弾かれてしまい、弾丸は空しくも地へ落ちてゆく

「やはり通常の兵器では無理か……「シュド=メル」の弱点は―――――」

考える隙を突き、「シュド=メル」の火炎がゼノビアを襲う
彼女はそれを回避すると同時に、さらに上へと跳び上がった
そして、どれだけ跳び上がってもなお頂の見えない化物に砲口を向ける

「今考えている所なんだ、少し凍っていてくれ」

放たれたのは煙のような、不定形な流体の白い塊
それが着弾した直後、着弾地点から瞬間的に「シュド=メル」の身体が凍結した
硬くなった表皮を壁代わりに、ゼノビアはビルと交互に蹴りながら壁をジャンプし、
ビルの長さが足りなくなったところでふわりと宙に浮かび上がった

「……あれだ」

今度は「シュド=メル」ではなく遥か下の地上にある標的に向けて弾丸を放つ
先程の弾丸とは違い、雷光を放ちながら恐ろしいスピードで突き進むそれは標的を穿ちアスファルトを抉り、
火山が噴火したかの如く、地上から大量の水が噴き上がった
破壊された消火栓から噴き出た水を浴びた「シュド=メル」は、大きく身体をうねらせ始める
それはまるで、苦しみ悶えるかのように

「「クトーニアン」は水を嫌う種族……量が多ければ殺せるが、生憎殺しに来た訳ではないのでね」

ビルの屋上に立ち、苦しむ「シュド=メル」の様子を見ながらゼノビアはまた呟いた
弱りかけた化物を見て、再び砲口を向け、弾を射出した
速度の緩いその弾が「シュド=メル」の表皮に触れると、
「シュド=メル」の巨体が、見る見る内に弾の中に吸い込まれるように消えてゆく
完全に巨体が消えてなくなり、弾が落下を始めた時にゼノビアもそれを追って屋上から飛び降りる
ブースターから光を放出して勢いを殺して着地した後、彼女は「シュド=メル」を吸いこんだ弾を拾う
よく見ればそれは弾丸ではなく、その辺りに落ちていそうな石ころだった
だが、ゼノビアの浮かべた笑みからは、とても邪悪なものを感じた

「案外簡単だったな。一番時間がかかったのは出会うまで、か……さて、」

銃声
ゼノビアが背後に向けて弾丸を撃ったようだ
「ひぃっ」という情けない声を上げたのは、先程の中年男性だった
くるりと振り返り、彼女は己の変身を解除して鎧を取り払いながら、ゆっくりと男性に歩み寄った

「…お前、今逃げようとしていたな?」
「そ、そそそそんな、滅相もございません」
「なら金を出せ。200万」
「はっはい、その、こ、小切手で宜しいでしょうか?」
「本来なら現金が好ましいが……まぁ良いだろう」
832 :EXIA[sage saga]:2012/02/26(日) 22:19:47.83 ID:l60QHTbk0
さらさらと男性が懐から取り出した小切手にサインすると、ゼノビアはそれをさっと取り上げ、
また男性の懐から免許証も取り上げて、桁数やサインに虚偽が無いか隈なく確認した
口角を上げて頷いたところを見ると、どうやら正しく記載されていたようだ

「ふん、確かに…………毎度あり」

ぽい、と免許証を捨てやると、ゼノビアは自分の外套を拾って羽織ると、
崩れたビルの残骸の中へと姿を晦ました


















―――――夜
明るく賑やかな大通りとは対照的に、暗く物音一つしない路地裏にて
アタッシュケースを片手に提げたゼノビアは、逐一腕時計で時刻を確認しながらそこに立っていた
誰かと待ち合せているらしい

「……遅い。約束の時間はとっくに―――」
「例の物は手に入ったか?」

低い男性の声
闇の奥から現れたのは、黒いマントで身を包んだ男だった
辺りが暗い所為か、顔はよく見えない

「いつもより遅いぞ、何をしていた」
「これは失敬、こちらも色々と忙しいのでな
 それはさておき件の品は」
「…ここにある」

そう言って彼女はアタッシュケースを開けてその中身を男に見せた
そこにはずらりと石ころが並んでいたが、これを見て男の口元は満足そうに歪んだ

「素晴らしい……この3ヶ月で「シュド=メル」だけでなく、
 「ティンダロスの猟犬」、「ガタノトーア」、「ショゴス」、「アトラク・ナクア」……
 重複はあれど200もの邪神や怪物共を「要石」に封じ込めるとは…
 我が見込んだだけの事はあるな、ゼノビア・ネイピアよ」
「御託はいい。約束の金を寄越せ」
「分かった分かった…そら、約束の7億だ」

男は何処からともなくアタッシュケースを取り出し、中の札束の山を見せて再び閉じる
ゼノビアは笑みを浮かべ、それを受け取った

「確かに頂いた。次の依頼は何だ? 「クトゥルフ」でも封印するか?」
「いや、もうこの地のものは良い。また拠点を移して貰おうか」
「次は何処だ?」
「…人外魔境、学校町だ」
「ほう……良いだろう。ターゲットは?」
「特に指定はせん、期限もだ。とにかく多くの都市伝説を封じ込めよ
 無論その分報酬は弾む……多ければ多い程、な」
「どうした?随分気前が良いじゃないか……まぁいい。その依頼、引き受けた」

外套を翻し、男に背を向けて彼女は路地裏を後にする
目指すは異形と人外が集う街―――学校町

「私に……完遂できない依頼はない……!」



   ...Complete
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/26(日) 22:25:11.25 ID:dWLIDm6DO
感情と指先を完全に分離させて話を書くなんてプロの殺し屋でも習得するのに数年かかるのに…
この子はそれをたった二年で…


という冗談はさておき
百合カッポゥの片方が男を好きになってしまった展開がすき
あのあと霙ちゃんは上田や茜さんに仕込まれた色々なテクで咲夜ちゃんをビクンビクン言わせてたよ、うん
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 22:25:13.85 ID:l60QHTbk0
か〜な〜り前に夜刀浦祭に便乗して書こうとしてた作品を今更完成orz
遅まきながら笛の人、「シュド=メル」の提供感謝でございます

というか新連載です(またか
また主人公は女性です、てか読んで分かると思うけどサムスが可愛いから仕方なかったんだ(ぁ
契約者ではあるけど、彼女の場合はちょっと特殊な感じ
複数の都市伝説を操っているけど、彼女が契約しているのはたった1つだけです
まぁ詳しい内容は裏設定にでもー
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 22:28:08.09 ID:l60QHTbk0
>>833
>感情と指先を完全に分離させて話を書くなんてプロの殺し屋でも習得するのに数年かかるのに…
全くだwwwwwww

>百合カッポゥの片方が男を好きになってしまった展開がすき
っちょ、すげぇ切ない展開じゃないすか!?

>あのあと霙ちゃんは上田や茜さんに仕込まれた色々なテクで咲夜ちゃんをビクンビクン言わせてたよ、うん
あぁ、妄想しただけでイキそう(ぁ
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/26(日) 22:28:14.50 ID:dWLIDm6DO
あぶねえ!
ニアミスだったぜ!!
いまから読んで乙するから待っててね!!
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/26(日) 22:36:09.38 ID:JBDGWA7q0
>>824-826
笛の人乙ですー
ああ、家族関係がますます複雑な事になっていくwww
というか霙ちゃん、胸が弱点とは……奴に仕込まれたか(ry

>>830-832
影の人乙ですー
>重複はあれど200もの邪神や怪物共を「要石」に封じ込めるとは…
いやいやいや、邪神クラスを重複して捕らえてる時点でwwwこの女の人マジで何者
目的上アーニャちゃんとは対立しそうですね、殺しVS捕獲という点で
……ハッ!?レジーヌさん、あざとーす様(学校町在住)、恋(左手に【闇をさ迷うもの】)、出井(【トゥルーネンブラ】)……!
逃げてえええええええ!!

……許可を頂ければクロスなど(ぇ
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 22:42:58.59 ID:l60QHTbk0
>>837
>……許可を頂ければクロスなど(ぇ
マジですかwwwいや、俺は大丈夫だけど、情報が少なすぎると思うの
しかし2話以降は暫し待って欲しいという負のサイクルorz

>いやいやいや、邪神クラスを重複して捕らえてる時点でwwwこの女の人マジで何者
まぁその依頼主もじゃsあぁ窓に!窓にィ!

>目的上アーニャちゃんとは対立しそうですね、殺しVS捕獲という点で
全ては仕組まれていたのであるっ♪

>逃げてえええええええ!!
恋ちゃんの場合、「トンカラトン」という都市伝説なのでその本体も狙われる危険性がががが
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/26(日) 22:50:33.59 ID:JBDGWA7q0
>この作品はレッツゴー仮面ライダーを見ながら書きました
読み直して気付いた瞬間、椅子から落ちかけたwww
え、本当にどうしてこうなったんですか
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/26(日) 22:58:00.09 ID:JBDGWA7q0
>>838
>マジですかwwwいや、俺は大丈夫だけど、情報が少なすぎると思うの
ありがとうございますっ!
では、話がお互い交差する日を楽しみにしております……!

>まぁその依頼主もじゃsあぁ窓に!窓にィ!
あ、よく考えたら【黒い男】ってニャr

>全ては仕組まれていたのであるっ♪
やっぱりですかwww

>恋ちゃんの場合、「トンカラトン」という都市伝説なのでその本体も狙われる危険性がががが
恋逃げてー!超逃げてー!ああでもあの娘は下手すりゃ、自分から仕掛けに行く可能性がwww
(闇子>嫌ぁぁぁぁぁ!せっかく消滅の危機を乗り越えたと思ったのにぃぃ!
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga sage]:2012/02/26(日) 23:19:44.65 ID:smKaiGB80
影男の人乙でした
がちなお姉さん系は久しい気がする
実に曇らせたいな、ガンダム!

「ごめんね朔夜ちゃん……私やっぱり男の人じゃないと満足できないの」

「だ、そうだ。諦めるのだな娘よ」

「そんな……私……」

とかそのうちやりたい
もう一回朔夜ちゃんを曇らせる!
842 :単発(?)[sage saga]:2012/02/26(日) 23:22:54.06 ID:l60QHTbk0
「……ふぅ、お掃除完了です♪」

掃除機を片手に額の汗を拭う若い女性
少し膨らんだ腹部を見る限り、どうやら妊娠中らしい

「あ、もうこんな時間……あの人が帰ってくる前にお昼御飯の支度しなくっちゃ」

彼女は掃除機を片付けると、
楽しげに鼻歌を歌いながらキッチンへと向かった
とその時、ピンポーン、とインターホンが鳴った

「はーい?」

踵を返して、女性は真っ直ぐに玄関へと向かった
がちゃり、扉を開ける
しかしそこには、誰もいない

「……? 気の所為、ですか?」
「みゃー」

びくっ、と一瞬跳び上がる
落ち着いて見下ろすと、毛並みの黒いネコが女性を見上げてちょこんと座っていた
その傍には、ダンボールの小包が置かれている

「…あぁ、貴方ですか。いつもご苦労様です」

女性はしゃがみ込んで、黒猫の頭を撫でる
気持ち良さそうに眼を瞑っている猫にうっとりを見惚れていた女性は、ハッと我に帰り、

「っ、そ、そうですそうです、印鑑印鑑……」

印鑑を取り出して、受け取り印を押した

「みゃー」
「はい、有難うございます♪ 頑張って下さいね、ネコさん♪」
「みゃうー」

一つ鳴いて、黒猫はとてとてと走り去っていった


黒猫は今日も町を走る
道端を、屋根の上を、垣根の上を、路地裏を
町の中を隅から隅まで走り回り、
人々に笑顔を届けている
それが「追いかけてくる黒猫」という都市伝説である、この黒猫が選んだ運命なのだ


   ...end









「……あー! 裂邪ったら、またこんな無駄遣いして!」


   ...今度こそend
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 23:25:05.11 ID:l60QHTbk0
2月26日はァ!! 『にゃんにゃんむぎゅー』でェ!! 猫を愛でる日!だァァァァァァァ!!(暴走

ケモノツキの人からバトンタッチしたので今日から4日間俺が猫単発書きます(本編はどうするんだ
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/26(日) 23:27:51.59 ID:JBDGWA7q0
>>842
影の人、再び乙です―!
黒猫可愛い……なぜか「学校町黒猫同盟」という妄想がwww
幸せそうなこの女性、はっきりと名が記されてはいないが

果たして本当にミナワなのか(ぇ
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/26(日) 23:28:55.14 ID:JBDGWA7q0
>>843
>ケモノツキの人からバトンタッチしたので今日から4日間俺が猫単発書きます(本編はどうするんだ
って、本当に引き継がれたwwwwww
明日以降もwktkしてお待ちしております
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 23:31:34.00 ID:l60QHTbk0
>>840
>では、話がお互い交差する日を楽しみにしております……!
明日はバイト早引きするから、今度こそ「マヤの予言」に終焉を…!

>あ、よく考えたら【黒い男】ってニャr
ワタクシのニャル祭はこれから始まりますのよ♪ おーほほほほほほほ♪

>やっぱりですかwww
しかも仕組んでたのは俺じゃなくてあのじゃsギャアアアア俺のSAN値がああああああ

>(闇子>嫌ぁぁぁぁぁ!せっかく消滅の危機を乗り越えたと思ったのにぃぃ!
強く生きろwwwwwwww
いや待て、生きてて大丈夫なのか?

>>841
>がちなお姉さん系は久しい気がする
全部メトロイドプライムのお陰です
あれは良い、サムス可愛過ぎる(※シャドーマンの人は未プレイです。にわか野郎です

>もう一回朔夜ちゃんを曇らせる!
また曇らせるのかよwww
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 23:41:26.36 ID:l60QHTbk0
あ、因みに「追いかけてくる黒猫」については↓
ttp://inspiron530.blog105.fc2.com/blog-entry-45.html

能力的には
●早い!
●荷物運べる!
●凄い!(マテヤ
みたいな♪

>>844-845
>黒猫可愛い……なぜか「学校町黒猫同盟」という妄想がwww
良いなそれwww

「黒猫=不吉だなんて二度と言わせないにゃー!」
「「「にゃー!!」」」

>果たして本当にミナワなのか(ぇ
安心してくれ、裂邪の子供を産むのはミナワだけだwww
因みに時間軸的には3年後くらいかしら

>明日以降もwktkしてお待ちしております
ふっふっふ、先人様方の力を手に入れた俺に不可能など!………明日のネタどうしよう(
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/26(日) 23:47:36.20 ID:fdP8jmYSO
サムスの中身は超きめぇよ
849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/26(日) 23:49:25.19 ID:l60QHTbk0
>>848
若かりし日のサムス可愛いじゃない!
あのショートヘア好きだよ俺は
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/27(月) 00:05:58.91 ID:ZoQvFjwK0
笛の人様、シャドーマンの人様乙ですー

ふおおおおおお!!百合キター!百合ー!
霙ちゃんの反撃wktk!
朔夜ちゃんは霙ちゃんに育てて貰えばいいんだよ!
ゼノビアお姉様素敵…!
要石を使って数々の邪神を封印しているのか…学校町にいらっしゃるなんてwktkするしかない!
黒猫さん可愛いわぁ…お届けものされたい!撫でたい!
ハッ…この妊婦さん、もしかしてミナワちゃん…!?

>>833
>百合カッポゥの片方が男を好きになってしまった展開がすき
やるよ?やりますとも!すっごい難航してるけどorz

>>843
>ケモノツキの人からバトンタッチしたので今日から4日間俺が猫単発書きます(本編はどうするんだ
楽しみにしております!
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/27(月) 00:34:45.20 ID:BjKVnyi90
>>850
>ゼノビアお姉様素敵…!
お姉様な主人公は初の試みなので既に心配です、先生
素敵なお姉様が書けるように精進致しますの

>要石を使って数々の邪神を封印しているのか…学校町にいらっしゃるなんてwktkするしかない!
学校町に来る+依頼がアレ=あ い つ と 戦 う 羽 目 に な る
という読みやすい展開付き(

>ハッ…この妊婦さん、もしかしてミナワちゃん…!?
お腹の中には長男が♪

>やるよ?やりますとも!すっごい難航してるけどorz
やるのか?やりますですか!すっごいwktkしてますの♪(ほぼコピーじゃねぇか
852 :……短編扱いになるんでしょうか、これ ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/27(月) 00:49:29.21 ID:5D8YeIxf0
>>846
>いや待て、生きてて大丈夫なのか?
多分本編では描かれないであろう、【闇をさ迷うもの】こと闇子(あんこ)のたどってきた道のり


《未来の夜刀浦市》
(闇子>えー、めんどーい……何で【獣】一匹捕まえるのに協力しなきゃいけないんですかー
(闇子>と、いう訳で【チクタクマン】さーん?ちょっと私過去に逃g、飛んできまーす♪

《現在の夜刀浦市》
(闇子>ちょ、ま、えええ!?何でこんなに邪神クラスがうようよしてるんですかこの町は!
(闇子>しかも平気でそいつらを狩ってる人達までいるし!?つーかアレ、人間の範疇に入れていいんでしょうか!?
(闇子>(こ、このままここにいたら……間違いなくヤられるっ!)

《学校町》
(闇子>はぁ、はぁ……こ、ここまで来れば大丈夫……
(闇子>さてさて、どこかにネガティブハートの持ち主さん、都合良く落ちてないかなー

(闇子>トラウマ持ちの強い奴→心の隙間に私が侵入→負の感情を高めて内側から支配→私、最強!

(闇子>ぐふふふふ……そうなれば後はしめた物、もう雲の切れ間からのぞく陽ざしに怯える事も無いのだよ
(闇子>這い寄る混沌【ニャルラトテップ】が一面【闇をさ迷うもの】として!私はこの世界で、悠々自適な暮らしを送るんでーす!
(闇子>…………ほほぅ、こっちの路地から良ーい絶望の香りが…………♪
※「俺とプラモと都市伝説・5話aに続く」

>>294
(闇子>ヒャッハー!鬼ごっこだー、リアルでやばい鬼ごっこ……あーあ行き止まりですか、もうちょっと粘って下さいよ宿主ー
(闇子>ほれほれ〜それでも憎いんでしょ〜恨めしいんでしょ〜……正直におっしゃい、私が解放させたげ……
(闇子>……へ?何、今の嫌ーな響きのこ、え……!?もしもーし、宿主ちゃん?
(闇子>ちょっと待って、え?何で?何でこの土壇場で目覚めようとしてんの!?
(闇子>いや目覚めてほしかったのは事実だけど……逆だって!目覚める方向逆だってば!
(闇子>『それは』じゃねー!おっさんとおにいさんの中間みたいな声しやがって、マジ黙れ!むしろ黙って下さいお願いします!
(闇子>よく判んないけどあんたの声は、宿主にとっての“希望”その物なの!お願いだから黙ってて三百万ペソあげるから!
(闇子>黙ってろって言ったでしょうがぁぁぁぁぁ…………嘘、やだ……駄目……駄目だってば……
(闇子>だ、め……い、いや、イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ……………………消えたく、な、

「私は…………私が、隊長の悲願!『人と都市伝説の共存』を、絶対に成し遂げて見せる!!」

(闇子>ぎゃー!?光が!心の中に光がー!?イヤァァァァァァァァァァ…………!
(闇子>(あ、駄目……わ たし  体   消    て  終    死        イ   ヤ    )
(闇子>(     タ     ス    ケ   テ   )



《現在》
(闇子>…………アレ?何処は誰、私はココ?
(闇子>じゃなくて、本当に何処?確か私、宿主ちゃんの心の光に飲まれて、消えたはずじゃ……
(遁殻>………聞こえる?
(闇子>のわぁっ、びっくりした!って、この声宿主ちゃんですか?
(遁殻>………ん
(闇子>まさか、貴女が私の存在を繋ぎ止めて……何で……私は貴女の心に付け込んで、存在すら奪い取ろうとしてたのに……
(遁殻>………約束、だから。『誰も恨まない』……隊長との、大事な約束……
(闇子>た、たったそれだけの理由で……?
(遁殻>………それに………
(闇子>それに?

(遁殻>あなたの………“助けて”って声が、聞こえたから………
(闇子>―――――――――ッ!

(闇子>……私、こう見えても名のある邪神の一人なんですが
(遁殻>………そう
(闇子>自分で言うのもなんですが、相当腹黒いです。いつ寝首を掻かれるかわかりませんよ?
(遁殻>………大丈夫。あなたはもう、そんな事しない
(闇子>……本当に、私を消さないんですか?今ならまだ間に合いますよ、冗談抜きで
(遁殻>消さない、よ………
(闇子>そう、ですか…………うん、アレです。貴女相当の世間知らずか、度を超えたお人好しでしょう
(遁殻>………
(闇子>馬鹿です……グスッ……貴女、本物の、ば、か……
(闇子>グズ、ヒック……ウワァァァァァァァン……
(遁殻>………よしよし………これから、よろしく……ね(ナデナデ)
(闇子>………ウワァァァァァン………ウワァァァァァァン………     (終)


よし!(長えよ馬鹿
853 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/27(月) 01:32:51.28 ID:JplhJSox0
泣いた……
闇子ちゃんかぁいいな、恋たんの優しさに俺の身体が……あれ?消えかかってる!?
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/27(月) 06:58:47.81 ID:tB2aXsVAO
>>824-826
笛の人乙ですー
ああどうか私めにも朔夜ちゃんの博愛がたm(粉砕されましたレッツゴー仮面ライダー見ながら百合書けるとかすっげ

>>830-832
シャドーマンの人乙ですー
ゼノビアさんかっけー
お姉さまと呼ばせてくださ(封印されました
学校町に来て下さるんですね!?あぁお会いしたい…

>>842
再び乙でしたー
未来のミナワちゃん幸せそうだにゃー
黒猫さんの宅急便が来たらハンコだけじゃなくてミルクと煮干しもサービスしちゃうよ!
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/27(月) 08:52:34.77 ID:nKrTI9xDO
皆様投下乙ですー

猫の日単発祭りを本当に引き継ぐとは、やってくれるぜシャドーマンの人……
あと3日分、期待してお待ちしております
856 :影陰蔭翳の人 ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/27(月) 10:53:36.94 ID:Fg5Hojdz0
>>854
> ゼノビアさんかっけー
ただキャラがレクイエムや幽と被るんだよなぁorz

> 学校町に来て下さるんですね!?あぁお会いしたい…
情報が少なすぎると思うけど、「我が創作パワーにかかればこの程度!」という方ならどうぞなの♪(色々マテヤ

>>855
> あと3日分、期待してお待ちしております
あんまり期待しちゃダメよ♪
可愛いネコは絵しか描けません(絵も微妙だろ
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage saga]:2012/02/27(月) 14:53:44.67 ID:5D8YeIxf0
>>853
>闇子ちゃんかぁいいな、恋たんの優しさに俺の身体が……あれ?消えかかってる!?
なぜ消えかけるんですかwww

というわけで、アーニャちゃんやゼノビア御姉様と対峙した際は全力で抵抗致します
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/27(月) 16:34:03.63 ID:BjKVnyi90
>>857
>なぜ消えかけるんですかwww
それが聞いて下せえ
確かにあれをあげたのは俺だが、『……』の後は書いた覚えが無いんですよ(実話
唯一覚えてるのは『あれ?カレーは?』って書いたのを修正したことだけ(実話

>というわけで、アーニャちゃんやゼノビア御姉様と対峙した際は全力で抵抗致します
ぼっこぼこにしちゃってね♪(斬り刻まれました(射殺されました
859 :単発[sage saga]:2012/02/27(月) 23:14:51.84 ID:BjKVnyi90
「はぁ………はぁ………」
「…にゃふぅ……ぅんっ……」

真夜中
月明かりの差す暗い部屋、ベッドに2人
若い男女が息を切らし、汗だくになって寝転んでいた
奇妙な事は、女性の頭に猫耳のようなものがついている事
飾りかと思いきや、ぴくん、ぴくんと小刻みに動いている

「…おい、大丈夫か?」
「はっ、ふぁい……あの、主、様……」
「ん?」
「え、っと……お代わり、したい、ですか?」
「…無理するな、お前もう大分へばってるぞ;」
「うぅ…でも……」
「有難う、でも今日は寝よう。続きはまた明日だ」

男は女を抱き寄せてキスをする
ぴくんっ、と耳を立てて、彼女は頬を紅潮させつつ、
うっとりとした表情で舌を絡め合いながら、疲れ果てて寝てしまった

「…お疲れ様。ゆっくり休めよ」

男は彼女を愛おしそうに抱いている
すると、女の姿が見る見る内に変化していった
それは人ではないもの、本来の耳の持ち主――――ネコだった

中国には「仙狸」という山猫の妖怪が伝えられている
それは何年も生きた山猫が神通力を持った存在で、美男美女に化けて人間の精気を吸うのだそうだ
しかし男が抱くこの「仙狸」は、決して精を喰らう為にこうして男と共にいる訳ではない
純粋に、人間である彼に恋をしてしまったのだ
この男も、都市伝説である「仙狸」を愛してしまった
ある日ある時、2人は出会って間もなく互いに惚れ、契約を交わした
共に永遠に傍に居続ける事を

「ぅにゃん……にゃうぅ……」
「……愛してるよ。お前がどんな姿でも、ずっと…ずっと……」

その時初めて、「仙狸」が女性の姿になったのだという



   ...end
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/27(月) 23:17:28.12 ID:BjKVnyi90
2月27日は『にゃんにゃんなう』でネコと[ピーーー!]する日でs(処刑

要はこの契約者の男はネコのままでもメスなら何でもよかtt(生贄
今回は可愛い「仙狸」を書いたつもりですが、悪い「仙狸」は『夢幻泡影』本編をごらんくだs(宣伝やめぃ
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/27(月) 23:47:30.80 ID:L9zAF9eDO
ケモナー落ちか…



このスレでまだやってないのは蟲姦だけだね!?(マジ基地スマイル)

蟲に犯されたい女の子の立候補待ってます!!
誰も居なかったら恋人の目の前でモブ子を淫蟲まみれにするから大丈夫
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/28(火) 00:08:09.20 ID:kIbUD1PT0
シャ……単発の人様乙ですー

可愛いよ「仙狸」ちゃあああああああん!!(ゴロゴロゴロゴロ
もうお二人さんてばイチャイチャしちゃっていいぞもっとやってくださいお願いします(

>>851
>素敵なお姉様が書けるように精進致しますの
大丈夫です、十分素敵なお姉様です!

>やるのか?やりますですか!すっごいwktkしてますの♪(ほぼコピーじゃねぇか
以前書いた話をちょっと修正してwikiに上げないと話にならないんですけどね…orz
早いとこ再会させてやらにゃー

>>852
グスッ…
恋ちゃん優しいよー!闇子ちゃんも可愛い…!
863 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/28(火) 00:12:21.79 ID:dIPJKlb40
>>861
> このスレでまだやってないのは蟲姦だけだね!?(マジ基地スマイル)
そうそう蟲姦ヤってみたいですよね♪
ネタがおもいつかんorz
864 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/28(火) 00:18:32.95 ID:C2pCzMWW0
脳が寝かけてる……変なこと書いてたらごめんなさい

>>862
> もうお二人さんてばイチャイチャしちゃっていいぞもっとやってくださいお願いします(
最初は投下できないスレにあげとうとしてた

865 :ケモノツキ ◆kemono..Qk[sage]:2012/02/28(火) 00:20:20.68 ID:v6EvOZDjo
単発のシャドーマンの人乙ですー

猫又かと思ったら、そうか仙狸か

>ネコのままでも
ケモノツキの人の心の黒い部分が膨れ上がってはじけそうなので深い言及は避けますが男[ピーーー]
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/28(火) 00:59:18.51 ID:3bVHTIeAO
>>859
ネコネコシャドーマンの人乙ですー
ネコネコ週間ですらピンクに染め上げるとは…流石ピンクの軍勢代表

867 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/28(火) 01:00:31.96 ID:3bVHTIeAO
(父さんはどうしたの?もう帰ってこないの?どうして?)
(イタル・・・ごめんね、ごめんね)
(お母さんに女の子が・・・『死神』を継ぐ子どもが・・・できなかったから)
(母さん、母さん泣かないで!)
(あの女に・・・あの女が女の子さえ産まなかったら!)


 マタタビオフ第一会場、東区中学校。
 「マヤの予言」とその一連の都市伝説に人類の存亡が脅かされ授業どころでは本来ない。
 それでもかなりの数の生徒や教師がものともせず登校しているところが、学校町の学校町たる所以といったところ。
 わずかな時間に例のチェーンメールはかなりの拡がりを見せたと見え、オフ会の参加者だけでなく
 彼らを当て込んだジャンクフードの屋台までがそこかしこで営業している。
「ね、あのリンゴ飴って、食べてみていい?」
「イカ焼きってすっごくいー匂いだね!」
「ねーねー、あの水槽、たくさん金魚がいる!」
 初めて見る屋台に興味津々のノイは、なぜ此処に来たかを忘れてしまっているかのようで。
「ノイ・リリス。遊びに来たのではないんだぞ」
 お祭りさながらの雰囲気に少々戸惑っているのはムーンストラック。
 授業より魅力的に見えるのかそのままオフ参加する生徒たちも結構いるので、
 人目に付きたくない極は、周囲をやや気にはするものの、同時にそんな自分が少し嫌だった。

(今まで何を言われたって・・・人の目なんて気にした事はなかったのに)

「新田センパーイ!」
 いたいたー!と駆け寄ってきたのは一学年下の田中カナタだ。
「チビは一緒じゃないんすか?アイツはこーゆーの、面白がりそうでしょ」
 授業に出る気はないらしく、Tシャツジーンズ姿の彼の言う「チビ」とはノイの事。
 暫く前に黒スーツの男女に襲われていた彼を助けて以来、知り合い以上の存在になってからは
 新田家に度々顔を出してはノイをおちょくったりするようになり、
 ノイが住み着いてから賑やかになっていた新田家をますます騒がしくしていた。
「知らない」
 彼が悪いわけではないのに、つい突慳貪な物言いになってしまう自分も嫌だ。
 こんなに感情的になるなんてきっと母さんが死んで以来で、何故なのか自分にもわからない。
「ねーねー見て見て!」
 金魚取れたんだよ!と水と赤い小さな魚が入った袋を手にノイがにこにこ顔で駆け寄ってきた。
868 :兄と妹、心は未だ遠くに ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/28(火) 01:02:16.91 ID:3bVHTIeAO
「ようチビ!」
「チビじゃないもんっ!」
「チビだったらチビだっ!昨日から何センチ伸びたか言ってみろー」
 しばし小突き合うふたりを、極は少し離れてぼうっと眺めていた。
 きっと端から見たら自分よりカナタの方がよほど兄らしく見えるだろう。
「田中くん、その子何ー?」
「もしかして妹?きょうだい居たっけ?」
 ほら、思った通りだ。クラスメイトらしい女子達が彼の回りに数人集まっている。
「こんな可愛くない妹いらねーよ!」
「えー、可愛いじゃん」
「何年生?」
「だからちげーって。新田センパイの妹」

 一瞬、女子の輪が沈黙した。

「嘘ー!!」
「新田先輩!?妹なんていたの!?」
「てか田中くん、なんであの人と喋れるのよ!?」
 彼女たちは、少し離れて立つ極にちらちら視線を投げながらも、
話しかけたり、近付こうという素振りはしようとしない。
 見目の良い優等生である極に女子生徒から距離を置かれる要素はあまり無い筈だが、
極自身が人付き合いを避けているうちに、いつの間にか周囲も彼を煙たがるようになっていた。
「冷たい」
「何を考えてるのかわからない」
「怖い」
 それが新田極という少年に下されている評価。
 でもそれでも構わないと極は思う。
―あの、父が帰って来なくなってからの。母が死んだ時の、周囲の好奇と哀れみの視線を思うなら。
「イタルー!」
 ノイが大声で極を呼びながら駆け寄って来る声に、意識が現実に引き戻される。
「ねーねー、イタルって、学校だと怖いの?」
 あのコたちが言ってるの。イタルは怖くなんてないよって言ったから、みんなとお話しようよ。
 そう言って極を引っ張るノイの手を振りきり歩き出す。
「余計な事をするな」
「イタル!」
 なおも追いすがるノイを振り切るように駆け出すと、
 待っててーと興味津々の生徒たちに叫んだのだろうノイの声が、背中越しに聞こえた。

「着いて来るなって言ってるだろう」
 学校の隣の公園で極は足を止めた。
 息を切らせながらもノイはなんとか極に着いて来ると、諦め悪く極の袖に手を伸ばす。
「触るな」
 手を叩き落とされても今度こそ動じない。薄青い瞳がひたと極を見上げた。
―父と同じ色の瞳。
 自分と母を棄てた不実な男と同じ色の瞳が。
「だってイタル」
 イタルみんなから誤解されてるんだもん。お家にお友達呼んだこともないし。
869 :兄と妹、心は未だ遠くに ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/28(火) 01:04:42.29 ID:3bVHTIeAO
 カナタだって初めはイタルって怖そうって言ってたけど、今じゃそんなこと言わないよ。
「だからみんなとお話しして、わかってもらおうよ」
 ね?と笑って伸ばされるノイの手。
 つれなくすればうるさいだろうから、今日くらいは付き合ってやるかと手を取ろうとして
「みんなにあたしも言ってあげるよ。イタルはブアイソだけどホントは優しいんだよって。
 妹のあたしが言うんだから間違いな」
 ノイが言い終わらないうちに、ぱしんと響いた鋭い音。
「調子に乗るな!」
 一度怒鳴ったら、もう抑制なんかきかなかった。
「なにが妹だ!お前が生まれたせいで、母さんも僕も棄てられた!」
「・・・・・・いた、る」
「母さんはお前とお前の母親を恨んで死んでいった!僕だって・・・みんな、みんなお前のせいだ!」
 今更のように赤くなった頬が痛み出したが、堪えきれずに漏れた極の嗚咽がノイの涙をせき止めるように封じてしまった。
(・・・イタルが、泣いてる)
 イタルの家に来て、ほんの数ヶ月だけど、大声を出したり、増してや、泣いているところなんて。
(あたしの、せい・・・?)
 自分のせいで、イタルが泣いている。
 自分のせいで、イタルが、お父さまに・・・・・・?
(お父さま・・・)
 イタルを棄てたという父。どんな人だっただろうと考えたけど、頭のなかに靄でもかかっているようで。
(そういえば・・・あたし、お父さまのこともお母さまのことも覚えてない)
知らず知らずのうちに、金魚の袋の紐をぎゅっと握りしめたまま、ただノイは立ち尽くしていた。

続く
870 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/28(火) 01:05:11.94 ID:3bVHTIeAO
投下終了。
イタルも本当はわかってるんですよ。そうでなければ自宅にノイを住ませたりはしませんし。
ただ、彼もまだ15歳ですし、ただ生まれてきただけの異母妹には罪はないと割り切るまでにはもう一山越える必要がありそうです。
それとは別にして、ノイは親切のつもりだったんですが、少々無神経だったのはまあ否めません。
871 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/28(火) 01:08:40.53 ID:3bVHTIeAO
おっと
>>867
「知らない」→「知りませんよ」
直すの忘れてた
wikiでは修正しておきます
872 :犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2[sage saga]:2012/02/28(火) 01:25:47.01 ID:kIbUD1PT0
2011年**月**日
学校町内某所にある研究所内、とある部屋に設置された監視カメラの映像




「ほら、力を使ってみてごらん?…そうしないと、また痛い思いをすることになるよぉ?――ヒヒッ」
白衣を着、鞭を手にした太った男が、生まれたままの姿を晒して所々を赤に染めた少女を見下ろしている
「銃のほうは使ってるのに、こっちは全然使おうとしないんだもん。
 駄目だよぉ?――いざって時にちゃんと使えるようにしておかないとねぇっ!」
「ぃ、ぎっ……!?」
鞭が振るわれ、肉を叩く音が響く。

「わ……わかり、ました……ちゃんと……つか、使えるように、しま、す……!」


怯えながら謝罪を口にする少女の体に異変が起きた。

もぞ、と傷口の周りの皮膚が蠢き、傷口から虫の幼虫………蛆が、顔を出した。
蛆は、2匹、3匹とどんどん数を増やして体を這いまわり、傷口の死んだ組織を分解液で溶かして食べ始める。
すると、徐々にではあるが傷口が塞がり始め、数分後には2〜3の傷口が塞がっていた。
蛆達は傷が塞がると他の傷口へと移動していく。


『マゴットセラピー』という、無菌状態で繁殖させた蛆を利用した治療法がある。
本来、壊死した組織の治癒等に利用されるものだが、少女が契約させられたそれは「傷口に蛆が湧いた方が傷の治癒が早い」と拡大解釈をしていた。


「ぅあ……!…あ……ぁ…!」

痛みのせいか蛆への嫌悪によるものか、ガタガタと震えながら傷の治癒を待ち続ける少女を、男と監視カメラだけが楽しげに、あるいは冷酷に見つめていた。

続く…?
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/28(火) 05:12:39.87 ID:3bVHTIeAO
>>872
犬神憑きと怪人アンサーの人乙ですー
ひぃい!蛆が傷食べるとかビジュアル的になんというホラー
せめてドクターフィッシュだったらよかったのにね(待て
874 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/28(火) 08:05:13.03 ID:FzVSrPwP0
>>865
> 猫又かと思ったら、そうか仙狸か
「猫又」の祖たる存在、ネコサキュバスの「仙狸」ちゃんですの

> ケモノツキの人の心の黒い部分が膨れ上がってはじけそうなので深い言及は避けますが男[ピーーー]
ごめんね! 深夜テンションに任せてオチ書いたらあんなことにorz

>>866
> ネコネコ週間ですらピンクに染め上げるとは…流石ピンクの軍勢代表
『にゃんにゃん』=[ピーーー!!!]しか思い付かなかった結果です♪
875 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/28(火) 08:09:41.51 ID:7IB4hAXN0
鳥居を探すの人乙です〜
あぁ……極くん、ノイちゃん……
真っ直ぐ向き合える日は来るんだろうか

おねーちゃん乙です〜
回復系ってこれのことだったのかぎやあああああああ(
これ面白いな、いつか使っちゃおうかしら
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/28(火) 09:02:54.05 ID:9azEwWTDO
投下乙ですー

ノイちゃんの優しさが裏目ったか……
適度な距離を保つというのも優しさだと思うのです

蛆蛆した女の子とかビジュアル的に危ない感じががががが
体に蛆をまとわせながら銃器ぶっぱなす女の子……

>>874
>「猫又」の祖たる存在、ネコサキュバスの「仙狸」ちゃんですの
なるほどニャンキュバスか……
たしかに猫のかわいさは魔性ですよね

>『にゃんにゃん』=[ピーーー!!!]しか思い付かなかった結果です♪
ぶれないなさすがシャドーマンの人ぶれない
ピンクの軍勢総統は伊達じゃないということか
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/28(火) 09:28:36.75 ID:3cF4vhKDO
投下乙でござる
あれだよね
子供同士だから上手くやっていけないのって胸が痛くなるよね
きちんと彼が折り合いつけられるように願うばかりです

先に蟲ネタやられた
やられたけど自分の考えてたアイディアとは違ってラッキー
エロスでは勝てなさげだから別の方面で勝負しよう
878 :プラモデルの人 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/28(火) 12:45:02.11 ID:WOQWa+aY0
皆さま乙ですー!

>>859
シャン発の人乙です―(何ぞそれ
やばい、仙狸の「主様」呼びに不覚にも萌えかけた
この男もげろ、マジでもげろ

>>860
>要はこの契約者の男はネコのままでもメスなら何でもよかtt(生贄
>メスなら何でもよかtt(生贄
せめて「この仙狸が人型であろうと猫であろうと」ならまだ良かったwww
現在はともかく、最初はだれでもよかったのかコイツwww

>>862
>恋ちゃん優しいよー!闇子ちゃんも可愛い…!
ちなみに闇子の事は、恋以外は誰も知りません
“軽い戦闘マニアの天然ドジッ娘”と“面倒事嫌いで調子のいいラブ(クラフト)系女子”という謎の組み合わせ
ニャル様祭りが無ければ恐らく生まれなかった(ぇ

真夜中に闇子が布団の中に出現して、恋や紫亜と寝てる事もあるかも!ああ、殺人鬼の歯が!歯がぁ!

>>867-869
鳥居の人乙ですー
ノイちゃんのこういった優しさは、普段なら良い方向に転びそうなものですが……
今回は状況がアレだけに完全に裏目に出てしまう形になってしまいましたね
極くんもまだ素直になれないだろうし、何より彼は死にゆく母からノイちゃんやノイちゃんのお母さん達への
恨み、妬み、憎しみを延々と聞かされていたわけで……早くこの兄弟が仲直りできる日を願います


>>872
犬神とアンサーの人乙です……
……そりゃあ使いたくないわけだよ……蛍ちゃん…………
>「ほら、力を使ってみてごらん?…そうしないと、また痛い思いをすることになるよぉ?――ヒヒッ」
どうしよう、ニャンコ先生が可愛い野良猫に見えるほどの悪人面が出てきたぞ(ぇ
でも多分こいつも生き残るんだろうな……orz
879 :プラモデルの訂正 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/28(火) 12:47:46.25 ID:WOQWa+aY0
大変申し訳ありませんでした

○兄妹
×兄弟
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/28(火) 14:21:47.68 ID:9azEwWTDO
兄妹を「あにと」、姉弟を「してい」と辞書登録すると捗る

たまに「してい」が「師弟」に変換されて
弟「俺は、姉さんを越える!」
姉「よかろう、かかってこい愚弟!」
となるのはご愛嬌
881 :プラモデルの訂正 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/28(火) 14:32:32.51 ID:WOQWa+aY0
>>880
>弟「俺は、姉さんを越える!」
>姉「よかろう、かかってこい愚弟!」
吹いたwww
何故か「あにと」で出なかったので「きょうまい」で登録致しました
882 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/28(火) 16:53:46.15 ID:3bVHTIeAO
皆さん乙ありですのー

>>875
>真っ直ぐ向き合える日は来るんだろうか
仮修復は出来ますが、心の底から、というと道は長いですねー
お互いがお互いをひと欠片でも思っていれば、何時かはと。

>>876
>適度な距離を保つというのも優しさだと思うのです
彼女がそれを理解できれば、ひとつ成長できるんですが…

>体に蛆をまとわせながら銃器ぶっぱなす女の子……
そう考えると萌える不思議

>>877
>子供同士だから上手くやっていけないのって胸が痛くなるよね
痛いですね…でも子供同士だからこそ、修復の機会はより多い…といいなあ。

>きちんと彼が折り合いつけられるように願うばかりです
まるっきり憎しみばかりでないところが彼に自分の気持ちを解りづらくさせてます。

>>878
>ノイちゃんのこういった優しさは、普段なら良い方向に転びそうなものですが……
本人が優しさのつもりでも、結果的に図々しいお節介になったら意味ないどころかマイナスな罠
まあ人懐こさが持ち味でもあるんで、空気嫁って事なんですの

>何より彼は死にゆく母からノイちゃんやノイちゃんのお母さん達への
恨み、妬み、憎しみを延々と聞かされていたわけで……
イタルに対しては良き母だっただけに、仲直りの為には彼は父への憎しみだけでなく、母への罪悪感という山も越えなくてはならねーのです

>弟「俺は、姉さんを越える!」
姉「よかろう、かかってこい愚弟!」
となるのはご愛嬌
やだこの姉弟カッコいいこんなお姉さまあこがr
883 :やる気なさそうな人[sage]:2012/02/28(火) 18:54:55.17 ID:NVRcYyrDO

蛆怖えー

下手したらハリポタの不死鳥みたいに
蛆の塊の内から復活して来そうやわ

蛆怖えー
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/28(火) 21:04:18.07 ID:VPGzbDhV0
>>876
>たしかに猫のかわいさは魔性ですよね
動画漁ってるとたまに凄くエロい顔のネコちゃんがいるのです
きっとロリっぽいって事なんだろうな(

>ピンクの軍勢総統は伊達じゃないということか
そのとーり!
じゃねぇよいつから総統になったんだ俺wwwwwwwww

>>878
>やばい、仙狸の「主様」呼びに不覚にも萌えかけた
最初は『ご主人様』にしようと思ったんだけど
「ミナワと被るなぁ」と思ったと同時に、「あぁユキたん可愛いかったなぁ元気かなぁユキたんハァハァ」とか思い始めて
ユキたん(※犬神憑きと怪人アンサーの人のキャラ)をリスペクトして『主様(ぬしさま)』に決定したという裏話

>せめて「この仙狸が人型であろうと猫であろうと」ならまだ良かったwww
ごめん、そう言いたかったのに全然言葉が出なかったwwwww
やっぱ23時超えるとダメだな! 脳がエロに染まる!(

>>880
>兄妹を「あにと」、姉弟を「してい」と辞書登録すると捗る
安定の『あにいもうと』『あねおとうと』変換(面倒だろ

時々『あにおとうと』『あねいもうと』で変換しちゃう俺超ドジっ娘(

>>882
>仮修復は出来ますが、心の底から、というと道は長いですねー
あぁ、やっぱり遠いよなぁ……
修復できる日を待ちますの、あといたるんがノイノイを[ピーーー!!!]とk(首を刈られました
885 :単発[sage saga]:2012/02/28(火) 22:59:48.34 ID:VPGzbDhV0
エジプト神話には、ネコの姿をした神様がいるという

「「「「「「バステト様ぁー……バステト様ぁー……」」」」」」

幾つかの炎のみしか明かりの無い遺跡のような暗い部屋
何人もの人々が膝を地につけ手を広げ、何度も懇願するように頭を下げている
打楽器の軽快なリズムに乗ってダンスを踊っている者もいた
そして、奥には祭壇と、それに乗っている1匹の猫

「バステト様……どうか、我々の願いを聞いて下され……」

一人の老人が民衆を代表して祭壇の上のネコに頭を下げながら、
フルーツに魚、ワインの入った杯を差し出した
「バステト」とは件のネコの頭をした、若しくは家猫の姿をしたエジプト神話の神
音楽と踊りが好きで、豊穣と月、性愛を司るとされる

「このところ晴れ間が続いております…どうか、この大地に天の恵みを与えて下され…」
「「「「「「バステト様ぁー……バステト様ぁー……」」」」」」

男は太鼓を叩き、女は楽しげに踊り、老人達は必死に願いを請う
ネコは「にゃー」と一言鳴いて、前足をぺろぺろ舐めて顔を洗った
その時だった

「おい皆! 雨だ! 雨が降ったぞ!!」

外からそんな声が聞こえた
見に行かずとも、徐々に強さを増す雨音が彼等の耳にしかと届いていた

「あぁ…有難う御座いますバステト様!」
「「「「「「バステト様万歳! バステト様万歳!!」」」」」」

ある者は大いに喜び、ある者は感涙を流し、祭壇のネコを褒め称えた
「ふにゃ〜」とネコは大きな欠伸をして、その場で丸くなった



それは誰も知らない事であった
このネコが、「猫が顔を洗うと雨が降る」と契約しているという事を
「バステト」などでは全くないという事を



   ...end
886 :単発[sage saga]:2012/02/28(火) 23:03:37.68 ID:VPGzbDhV0
2月28日は『にゃんにゃんぱんち』で猫パンチの日です(妄想
さっきから雨が降ってたので今日はこんな感じで仕上げてみました
洒落怖とかで見かける「リョウメンスクナ」といい、偶像崇拝ってこんなもんです(

明日がネコ単発最後ですね
最後はバトルでビシッと決めたいと思ってる
でも所詮は俺が書く単発なので熱いバトルとかは期待しないでね♪
887 :プラモデルは羊型プラモの夢を見るか? ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/28(火) 23:35:14.00 ID:WOQWa+aY0
>>885
シャン発の人乙です―(
例え真偽がどうであれ、この村人達にとってこの猫は立派な“豊穣の女神”なんですね
……あれ、そういえばこの子雄雌どっち?

明日の内容を見てもし、被らなければ
自分も一匹の黒猫を学校町に放ちたく候(ぇ
888 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/28(火) 23:45:31.79 ID:2DuXZGhB0
>>887
> シャン発の人乙です―(
ところでシャン発てwwwww

> ……あれ、そういえばこの子雄雌どっち?
ご想像にお任せします♪(←考えてなかった

> 自分も一匹の黒猫を学校町に放ちたく候(ぇ
株ったって良いじゃない、ネコは増えたら寧ろ喜ばれるよ♪
そしてwktkしてますの、全裸で
889 :プラモデルは羊型プラモの夢を見るか? ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 00:05:30.06 ID:FdiUVvJz0
>>888
>ところでシャン発てwwwww
シャ……単発→シャ+たんぱつ→シャン発、というわけです(何だそれ

>ご想像にお任せします♪(←考えてなかった
本音本音www

>株ったって良いじゃない、ネコは増えたら寧ろ喜ばれるよ♪
ありがとうございます!
ふふふ…………《学校町黒猫同盟》の結成は近い(ぇ
890 :ケモノツキ ◆kemono..Qk[sage]:2012/02/29(水) 00:20:30.31 ID:XxQ8cQHDO
投下乙ですー

猫神様ー!もふ神様ー!猫もふもふー!(暴走)
人にとって有益な存在ならば、その本質などどうでもいいのですよ
でも実際、猫が神として崇められてたら、気安く触れるのは神への冒涜になるのだろうか
そんな時代に生まれなくてよかったです

>>888,889
>株ったって良いじゃない、ネコは増えたら寧ろ喜ばれるよ♪
>ふふふ…………《学校町黒猫同盟》の結成は近い(ぇ
猫が増えるのはよいことです
この世を猫で満たすのです
そしてゆくゆくはこの星を猫の惑星へと……

ケモノツキは今日からプラモデルの人を黒猫同盟創始者として崇め奉ります
なんなりと申し付けくださいませ!
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 00:28:40.27 ID:mJSAAOyP0
鳥居の人様、シャン発の人様乙ですー
極くんもノイちゃんも辛いなぁ…
兄妹が笑いあえる日はくるんでしょうか…
猫様ー!たとえ「バステト」様と関係なくても崇めたいです!

>>873
>せめてドクターフィッシュだったらよかったのにね(待て
うわあああ!!なんだかほんわかした絵面になっちゃうー!(

>>875
>回復系ってこれのことだったのかぎやあああああああ(
調べてて蛆の画像を見ることになるとは思わなかったです…ハハハッ
>これ面白いな、いつか使っちゃおうかしら
wktkしてます!

>>876
>蛆蛆した女の子とかビジュアル的に危ない感じががががが
うじうじした女の子なら可愛らしいですけど、蛆蛆した女の子は……うん、危ないですね

>>877
>先に蟲ネタやられた
>やられたけど自分の考えてたアイディアとは違ってラッキー
うわあぁぁぁ!!先に蟲ネタやらかしてすみませんでしたorz
>エロスでは勝てなさげだから別の方面で勝負しよう
そっちの方面はまだまだ修行中の身ですので…!

>>878
>真夜中に闇子が布団の中に出現して、恋や紫亜と寝てる事もあるかも!ああ、殺人鬼の歯が!歯がぁ!
ガタッ!(座れ

>どうしよう、ニャンコ先生が可愛い野良猫に見えるほどの悪人面が出てきたぞ(ぇ
ニャンコ先生は元から可愛い猫様でございますよー
とりあえず、私の作品内で初のメタボ枠ということで出してみました
被験体という名のモルモットに人権は無い!
>でも多分こいつも生き残るんだろうな……orz
うーふーふー
しっかりと生き残りますよー

>>882
>そう考えると萌える不思議
も、萌えちゃうんですかー!?

>>883
イヤアアアアアアア!!!
怖いよー!怖すぎるよー!
甦らないように滅さなきゃ!

>>884
ユキは…出番がまるで思いつかn(

>>886
>でも所詮は俺が書く単発なので熱いバトルとかは期待しないでね♪
熱いバトル……期待してます!

>>887
>自分も一匹の黒猫を学校町に放ちたく候(ぇ
た、待機!待機ー!(バッ
892 :プラモデルは羊型プラモの夢を見るか? ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 00:29:16.42 ID:FdiUVvJz0
>>890
>そんな時代に生まれなくてよかったです
某犬将軍の時代では、顔の周りを飛び回る一匹の蚊を叩いただけで処罰されたという逸話まであるとか
……何事も行きすぎは駄目ですよね

>ケモノツキは今日からプラモデルの人を黒猫同盟創始者として崇め奉ります
>なんなりと申し付けくださいませ!
うぇぇぇぇい!?お猫様大好きのケモノツキ大先輩様から、身に余るほどのお言葉がががggggg
えーと、どうしよう……とりあえず黒猫同盟は本編にも出すのは確定として……!

>この世を猫で満たすのです
>そしてゆくゆくはこの星を猫の惑星へと……
……あの、それでは一つお願いというか相談が

『学校町VS黒猫同盟』のクロス物と『世界征服の取り止め』……選ぶとしたらどちらがいいでしょうか
893 :プラモデルは羊型プラモの夢を見るか? ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 00:38:54.66 ID:FdiUVvJz0
>>891
>ガタッ!(座れ
(紫亜>(くぅ……すぅぅ……)←寝付きいいので気付かない
(闇子>(むむむ……宿主ちゃん、意外と胸大きいですね)←抱き枕状態
(恋>(………むにゃ………)←紫亜より背は低めだが、立派なボンッキュッボーン

(殺人鬼>…………誰だ、あの黒いの ←蚊帳の外

>被験体という名のモルモットに人権は無い!
>うーふーふー しっかりと生き残りますよー
ですよね畜生(´;ω;`)

>た、待機!待機ー!(バッ
影の人の後に投下させて頂きます
894 :プラモデルは羊型プラモの夢を見るか? ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 00:54:29.93 ID:FdiUVvJz0
あ、ちなみに投下は明日の影の人の直後の予定であります
では皆様、お休みなさいませ
895 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/29(水) 01:06:55.25 ID:EFiyH15AO
>あといたるんがノイノイを[ピーーー!!!]とk(首を刈られました
無茶しやがって…
猥談スレで詳しく事情を聞こうか(

>洒落怖とかで見かける「リョウメンスクナ」といい、偶像崇拝ってこんなもんです(
触れられない偶像の猫様はいませんでしためでたs(引っかかれた

>明日がネコ単発最後ですね
最後はバトルでビシッと決めたいと思ってる
wktkで待ってますよー

>極くんもノイちゃんも辛いなぁ…
兄妹が笑いあえる日はくるんでしょうか…
来たらいいなあと思ってます(他人事かい)
でもマジでそんなシーンも書きたいです。

>あ、ちなみに投下は明日の影の人の直後の予定であります
待ってますー!
896 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/29(水) 08:10:23.85 ID:S2CCgcBj0
>>889
> シャ……単発→シャ+たんぱつ→シャン発、というわけです(何だそれ
シャンパンに似てて楽し気ね
というかシャンパンの人でも良いかも知れn(脳の構造どうなってんだ

> ふふふ…………《学校町黒猫同盟》の結成は近い(ぇ
プラモデルの人様ぁー…プラモデルの人様ぁー…(崇め奉り中

>>890
> でも実際、猫が神として崇められてたら、気安く触れるのは神への冒涜になるのだろうか
生類憐れみの令みたいのがネコにあったら、か……
もし解除されてもネコなら虐められることはないよね(不安

> そしてゆくゆくはこの星を猫の惑星へと……
なにその天国行きたい

>>891
> 猫様ー!たとえ「バステト」様と関係なくても崇めたいです!
皆でネコを称えよう! ネコぱんちは寧ろご褒美!

> うわあああ!!なんだかほんわかした絵面になっちゃうー!(
ドクターフィッシュ可愛いよね、凄く気持ち良かったぜ

> 熱いバトル……期待してます!
いーやー!?
期待しちゃらめって言ってるのに相変わらずおねーちゃんはSだなぁ可愛い(帰

>>895
> 猥談スレで詳しく事情を聞こうか(
なんならここd(封印されました

> 触れられない偶像の猫様はいませんでしためでたs(引っかかれた
ネコはなでなでもふもふできるのが一番なのです!
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/29(水) 09:06:47.41 ID:XxQ8cQHDO
>>892
>『学校町VS黒猫同盟』のクロス物と『世界征服の取り止め』……選ぶとしたらどちらがいいでしょうか
VSの内容がわからないので一概にはいえないけれど、学校町住民が猫を苛める可能性があるのはいただけない
ということで『世界征服の取り止め』に一票を投じますよ
こちらも内容を推し量ることはでかませんが……
898 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 11:17:18.78 ID:FdiUVvJz0
>>896
>というかシャンパンの人でも良いかも知れn(脳の構造どうなってんだ
じゃあ最終日それで(ぇ

>プラモデルの人様ぁー…プラモデルの人様ぁー…(崇め奉り中
……影の人も、別に入ってもいいんですよ?
メス猫達にセクハラとかしたら“生きたまま火炙りの刑”ですが

(???>《火ッ火ッ火ッ……》

>ドクターフィッシュ可愛いよね、凄く気持ち良かったぜ
経験者、だと……!?
何それ純粋に羨ましい



>>897
>学校町住民が猫を苛める可能性があるのはいただけない
>ということで『世界征服の取り止め』に一票を投じますよ
……了解いたしました、ケモノツキ様の判断とあらば仕方ありません
ありがとうございました

ピコーン
※単発の内容が一部変更になりました
※おまけの内容が一部変更になりました
※《学校町黒猫同盟》(町の平和を願う良い黒猫集団)の結成条件を満たしました!
※《学校町黒猫同盟》(世界征服を企む悪の黒猫集団)の結成条件を満たせませんでした……

※《学校町黒猫同盟》の方向性がほぼ確定しました!
※クロス予定作品『学校町VS黒猫同盟』にほのぼのとした空気が流れ始めています
899 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/29(水) 12:26:25.93 ID:OrU1abpg0
>>898
> じゃあ最終日それで(ぇ
ちょwwwwwwwww

> メス猫達にセクハラとかしたら“生きたまま火炙りの刑”ですが
俺どんだけ節操ねぇんだよwwwww
やりかねないと自覚してしまう時点で終わっちゃってるけどね☆(

> (???>《火ッ火ッ火ッ……》
なっ、“灯台”エルクレス!?

> 経験者、だと……!?
かなり前に、家族で出掛けた先の水族館で偶然展示されてまして、期間限定で
確か触腕の数が一番多いタコの標本があるところだったような
900 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 13:06:03.14 ID:FdiUVvJz0
>>899
>俺どんだけ節操ねぇんだよwwwww
つ  >>859

>なっ、“灯台”エルクレス!?
調べて見て「ああ、笑い方既に使われてるのかorz」と(ry
ネタバレになりますが《黒猫同盟》の一人、【猫が屋根に上がると火事になる】と契約した黒猫ちゃんです

あ、そういえばネウロの敵にも似たようなしゃべり方の放火魔がいた様な
901 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/02/29(水) 14:30:49.78 ID:CNv2OYnX0
>>900
> つ   >>859
ふええええん、プラモデルの人がいじめるぅ
助けておねーちゃんっ!(

> 調べて見て「ああ、笑い方既に使われてるのかorz」と(ry
まぁ向こうは『火火ッ(カカッ)』とか『発発発(ハッハッハッ)』ですけどね♪

> ネタバレになりますが《黒猫同盟》の一人、【猫が屋根に上がると火事になる】と契約した黒猫ちゃんです
なるほどそれでか
イケにゃん君か美にゃんちゃんか(訳:イケメンか美人か
902 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 14:45:33.32 ID:FdiUVvJz0
>>901
>ふええええん、プラモデルの人がいじめるぅ
ひゃっはー、猥談スレの復讐じゃー!(大人げない

>助けておねーちゃんっ!(
ちょ、それは反則…………!・

や、あの違うんですこれは(グシャッ

>まぁ向こうは『火火ッ(カカッ)』とか『発発発(ハッハッハッ)』ですけどね♪
じゃあ《火ッ火ッ火ッ(かっかっかっ)》なら問題ないですね

>イケにゃん君か美にゃんちゃんか(訳:イケメンか美人か
女の子です、一歳半の美人さんです

幼少期、悪ガキ共によって尻尾が少し短くなってますが(ぇ
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 16:46:56.31 ID:zpy0aEpU0
進路はあいているかな?
904 : ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 16:52:17.45 ID:zpy0aEpU0
 貴方はとても傲慢だ
 全てが自分の思い通りになると思っている
 たとえ世界の全てが 大切な人の敵になったとしても
 必ず 自分が護りぬくとそう言い切る

 貴方はとても傲慢だ
 だが、傲慢だからこそ、そんな誓いの言葉を言い放てるのだ



                           Red Cape
905 : ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 16:54:23.11 ID:zpy0aEpU0
 深夜の学校町。この街の真実を知る者にとっては、危険な時間帯である
 しかし、この女性は、その真実を知らないのだろうか
 やや速足ではあるものの、この街の夜の闇の恐ろしさなど知らぬ様子で歩いていた

「あぁ、もう。思ったよりも打ち合わせが長引いちゃった…御免なさい、つき合わせちゃって」

 そう口に出す女性だが、彼女の周囲に人影は見えない
 彼女が話しかけるような人間の姿など、見えない
 …そう、人間は

 ぴょこんっ、と、女性が肩から下げていた鞄から、何かが顔を出す
 …それは、小さな花
 可憐な一輪の花が、鞄から顔を出して、ゆらゆらと揺れているのだ
 よくよく見れば、鞄の中には、花の根の部分らしきものもある
 人型…の、ような、そうでないような、そんな形の根っこ

「くるちゃん、早く土に入りたいでしょ?急いで帰るから、もうちょっと我慢してね」

 …ぴょこぴょこ
 女性の言葉に、花が揺れる
 どうやら、女性の言葉に、花なりに答えているようだ

 ……花の正体は、「マンドラゴラ」
 知る人ぞ知る、幻想の存在である
 この世界においては、この「マンドラゴラ」も都市伝説として実在していた
 そして、女性は、マンドラゴラの契約者であった
 マンドラゴラの契約者でありながら、女性は奇跡的に、他の都市伝説の存在に気づいていなかった
 奇跡的な幸運に恵まれ、都市伝説に襲われた事がないのだ
 …もっとも、それは今まで、学校町以外の街で生活していたから、の話
 学校町で生活するようになった今現在も、事件に巻き込まれずに済むという保証はない

 事実
 彼女とマンドラゴラを狙う影が、静かに近づいていたのだが
 今まで事件に巻き込まれた事などない女性は、気づかない、気付けない
 ただ、女性の鞄の中に入っていたマンドラゴラは何かを感じ取っただろうか、せわしなく花を動かしている……レーダーのような役目でも持っているのかもしれない、その花が


 …じゃり、と
 ゆっくり、ゆっくりと、しかし、確実に
 暗闇から迫る影は、女性に近づいて行って

「…目標(ターゲット)、確認しました」
「よろしい。契約者を殺害後、マンドラゴラを回収する」

 迫る影は、黒スーツの女と、同じくらいの年ごろの女
 …「組織」の黒服と、「組織」所属の契約者だ。契約者の女性の方は、腕から買い物籠のようなものを下げている
 契約者の女性は、マンドラゴラを連れた女性に向かって、能力を発動しようとする
 女性が、自販機が並ぶその場所へと差し掛かった、まさにその瞬間、女性は契約都市伝説の力を発動しようとして…
 
 しかし

「やぁ、こんばんは」

 突然、背後に生まれた気配
 ぞくり、と激しい悪寒を感じて、二人は振り返った
906 : ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 16:56:48.88 ID:zpy0aEpU0
 そこにいたのは、暗い暗い、闇の色のマントを纏った、少年

「そして、さようなら」

 少年の目が、怪しく光って
 次の瞬間、女の黒服は、首筋に食い込んできた牙の感触に、悲鳴を上げた


「…え、な、何!?」

 びく!と、マンドラゴラを連れた彼女は、思わず足を止めた
 悲鳴が、聞こえてきたような気がしたのだ
 きょろきょろと辺りを見回すのだが……辺りはしぃん、と静まり返っていている
 かすかに、ごとっ、と音が聞こえたような気はするのだが、絶対に聞こえた、とは断言できない

「こ、怖いなぁ…そういえば、学校町って、物騒だって聞いたような…」

 噂は噂、と笑って流していたけれど
 いざ、こうやって真夜中に不審な物音を聞くと、なかなかに怖い
 ぴょこぴょこと、鞄kら出ているマンドラゴラの花が、せわしなく動いた

「くるちゃんも、怖いの?」

 …ぴょここん
 そうだ、と言っているのか、違う、と言っているのか
 花の動きではいまいちわかりにくいが、とりあえず、彼女は前者であると感じた
 よし、と頷き、走り出す
 こういう時は、とにかく走る!走って逃げるに限る!!
 揺れが激しくなった鞄から、ぴょこんっ、とマンドラゴラは顔を出して
 背後の暗闇の向こう側にある気配を、彼女には気づかれぬようにしながら、じっとじっと、見つめていたのだった



 −−−どしゃ、と、黒服が倒れた
 その体は、急速に、まるで最初からその場に存在してなかったかのように消え去っていく
907 : ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 16:59:36.62 ID:zpy0aEpU0
「ごちそう様」

 ちろり、と、少年……藤原 風夜は、血に染まった口元をなめる
 突然の襲撃に、女性は驚いた表情を浮かべていたが……ぎろり、風夜を睨みつける

「何者だ、貴様…!」
「通りすがりの、正義の味方…かな?」

 くすくすと笑いながら答える風矢夜
 ふわり、夜の風に、漆黒のマントが揺れる

「「組織」強硬派所属、か。契約者を殺して強引に都市伝説を奪うなんて、いくら「組織」でも許されないんじゃないか?」
「…?何を言っているんだ、貴様は」

 風夜の言葉に、女性は嘲笑うかのような表情を浮かべて見せた

「許されるに決まっているだろう。すべての都市伝説は、「組織」の為に存在しているのだからな」
「……困ったね。「組織」を立ち上げた人達はそう考えていないと思うんだけど。どうして、そう自分達に都合よく考えるんだか」
「貴様に「組織」の何がわかる……私達にはむかうならば、危険分子として始末する」

 女性の言葉に、風夜は肩をすくめた
 向けられる殺気に、しかし、笑い続ける

「でも、どうやって俺を殺すのかな?この辺りには、お前の契約している「車の下の切り裂き魔」を呼び出せるような車はないよ?」

 …そう、女性の契約都市伝説は「車の下の切り裂き魔」
 アメリカにルーツを持つ都市伝説であり、車の下に鋭い鎌を持った男が潜んでいて、車の持ち主に切りかかる…と言うものだ
 当然、通常は車が存在しなければ、その能力を発揮することはできないだろう。この辺りには車が一台も見当たらない為、風夜の言葉は正しい
 …通常、ならば

「どうかな?」

 女性は笑うと、だっ!と、風夜に背中を向けて走り出した
 …逃げるつもりか、と、風夜はそう判断する

「逃がさないよ」

 ふわり、と、風夜の体が浮いた
 ギルベルトとの契約によって手に入れた、吸血鬼の力
 今日は、それを試す意味もある狩りだ
 吸血は先ほど試した、次は、別の力を
 宙に飛びあがり、風夜は女性を追いかけた。ただ走るより、飛ぶ方が早い
 ひゅん、と、低空をそうやって飛び、風夜は女性に飛びかかろうとした
 その喉元に、食らいつこうとして…

「かかったな」

 ニヤリ、と
 女性が、笑う
 自販機が並ぶエリアまで駆けてきた女性は、くるり、と風夜に向かって振り返った
 …自販機と自販機の、隙間
 その隙間から……鎌を持った手が、伸びてきて

「っ!」

 ざんっ!!と
 辺りに、鮮血が飛び散った





















 どしゃり、と、崩れ落ちる体
 ごぽごぽと、口元から血を吐き続ける
908 : ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 17:03:22.25 ID:zpy0aEpU0
「え、ぁ……………え?」

 理解できない、と言った表情の、「車の下の切り裂き魔」の契約者
 彼女の体は、腹のあたりで横一文字に切り裂かれて、真っ二つに分かれてしまっていた
 ごしゃ!!と言う音がして、すぐそばにあった自販機も、真っ二つに切り裂かれて、上の部分が道路に落下していた

「…ビックリした。なるほど、「隙間男」との多重契約かな」

 風夜の姿は、見えない
 代わりに、辺りには霧が漂っていた
 そうだというのに、はっきりと、風夜の声が響く

「御免な、アーサー。今回は、お前の手を煩わせたくなかったのに」
「………気にするな」

 す、と…姿を現したのは、「カラドボル」を手にしたアーサー
 その背後には、怯えた様子のギルベルトの姿があった
 真っ二つに切り裂かれた「車の下の切り裂き魔」の姿を見て、ビクリと体を震わせている

 霧が、ゆっくりと一か所に集まっていく
 それは人の形となって、風夜がそこから姿を現した

 吸血鬼は、霧へと姿を変えることができる、と言う話がある
 自販機と自販機の隙間からの奇襲を受けかけたその瞬間に、その能力を発動して見せた
 それと同時、控えていたアーサーが、「カラドボルグ」の刀身を伸ばして、「車の下の切り裂き魔」を真っ二つに切り裂いたのだ

 「虹の端から端まで届く」アーサーの「カラドボルグ」は、剣でありながら遠距離戦闘に優れた武器である
 が、欠点として、目標と己との中間地点にあるものも、容赦なく切り裂いてしまう、と言う面がある
 目標との間に味方がいたならば、巻き込むことを避けるために攻撃ができなくなる
 その欠点も、仲間が物理攻撃を受けない状態になることができるならば、解消されるのだ
 霧に変化できるという吸血鬼の能力は、好都合だった
 奇襲にも使えるし、これは便利だ

「ぁ………ふ、風夜、怪我……!」
「え?…あぁ、ちょっと、霧になるのが遅れたからかな。もっと早く変化できるようにならないとな」

 ぽた、と
 風夜の腕から血が流れているのに気付いたギルベルトが慌てる
 「車の下の切り裂き魔」の攻撃を、完全には避けきれなかったのだ
 風夜自身が戦うのは、今宵が初めて。まだ、感覚がつかめないのだろう

 …早く感覚をつかめるようにならなければ、と風夜は考える
 ギルベルトやアーサーを、心配させたくない

「…吸血鬼の能力で、血を吸った後ならば、傷をいやせるのだろう?」

 慌てるギルベルトの傍で、ぼそり、とアーサーがそう口を開いた
 アーサーとて、風夜の事が心配ではあるのだが、彼は元々、そういった感情が表に出にくい
 ギルベルトが慌てている分、逆に彼が冷静でいられるのかもしれないが

「うん、そうだけど………ギル」
「!…な、何…?」
「ほら、せっかくだから。この血、あげるよ」

 す、と、風夜が差し出してきた、血まみれの手を見て
 え、と、ギルベルトがきょとんとする

「怪我しちゃったのは仕方ないし。せっかく血が流れたんだから、お前にあげる」
「ぁ…………あ………」
「ほら、早く。こぼれたら、もったいないよ?」

 風夜は、誘うように笑う
 契約者の血を飲む事で契約を維持するギルベルトの為に、己が流した血を、惜しみなく、ギルベルトに提供しようとしている

「…ご、ごめん、なさい……」

 その誘いに、ギルベルトはびくびくとしながら、風夜に近づいて

「……いただき、ます」

 ちろり、と
 指先まで滴ってきていた風夜の血を、舐め始めた
 風夜の指を牙で傷つけないようにしながら、ピチャピチャと舐めていっている
 その様子を、風夜は満足げに見下ろした

「なぁ、アーサー。これからは、俺も一緒に戦っても、いいよな?」
「………」

 仕方ない、と言った表情でため息をつくアーサー
 黒服の方は、始末して見せたのだ
 断る材料をなくされてしまった
909 : ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 17:06:42.63 ID:zpy0aEpU0
「……だが、無茶はするなよ。お前は、まだ戦闘に慣れていない」
「うん、大丈夫。すぐになれるさ」

 …そういう問題ではなくて、と
 アーサーは、諌めようとして…

「…大丈夫。お前達を護るためだから。すぐに慣れてみせるさ」

 と、そう言って、笑ってきたのだから
 …言葉を、続けられない
 結局、彼は風夜には甘いのだ

 護ると決めておきながら、護られると言われると、それに従いたくなってしまう
 風夜は、二人を護るとそう断言しているのだ
 世界の全てが二人の敵になろうとも、必ず護り切る、と
 傲慢ともとれるその願いを風夜が抱くのであれば、それがかなえばいい、と、アーサーは本気でそう考えていた
 檻の中から連れ出されたその時から、アーサーは風夜の為に生き続けているのだから



 月夜の下、三人の姿はいつの間にか姿を消して
 あとには、真っ二つに切り裂かれた女の死体と、自販機だけが取り残されたのだった



























to be … ?
910 :オマケ  ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 17:09:27.59 ID:zpy0aEpU0
 …翌日

風夜「…あれ、何か全身がめっちゃくちゃ痛い」
アーサー「……筋肉痛じゃないか?突然、吸血鬼の高い身体能力を使い始めたから、体がついていかなかったんだろう」
風夜「体鍛えろ、って事かなぁ?」
ギルベルト(泣きそうになりながらおろおろしている)



教訓:身体能力強化系都市伝説を使う場合は、元の体もそれなりに鍛えておきましょう
911 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 17:11:00.07 ID:zpy0aEpU0
やぁ!
このところ、本スレも避難所もさっぱり見れてない俺だよ!!
すげぇ遅れましたが、前スレの「吸血鬼、拾いました」の続きでした


そして、しばらく俺がいなかった間の流れを三行で頼む(ゲンドウポーズで
912 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 17:16:28.72 ID:FdiUVvJz0
>>911

ニャル様祭り沈静
《学校町黒猫同盟》結成間近
お猫様を崇め奉れ、クロス作品の予告あり
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 17:16:33.48 ID:r8Ptj5j40
花子さんとかの人乙です〜
風夜くんかっけぇ!! そしてギルたんかぁいいよハァハァ(ぁ
「マンドラゴラ」のお姉さんがご無事で何よりなの
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 17:19:40.04 ID:r8Ptj5j40
>>911
>そして、しばらく俺がいなかった間の流れを三行で頼む(ゲンドウポーズで
『三面鏡の少女』が連載終了
2月20〜29日は皆でにゃんにゃんウィークリー
シャドーマンの人はぶれない変態(
915 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 17:28:39.39 ID:FdiUVvJz0
>>904-910
花子さんとかの人乙ですー!
おお、この三人格好良いなぁ……【マンドラゴラ】とお姉さんが助かって本当に良かった
というか危険なのわかってるのに、怖いもの見たさで顔を出してしまうくるちゃんが可愛いwww

>>903
そろそろ次スレの出番ですか……
>>497>>505もテンプレに入れときましょう

>>914
俺のより的確かつ分かりやすい……orz
特に最後
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 17:36:45.30 ID:r8Ptj5j40
>>915
>そろそろ次スレの出番ですか……
前回のスレで分かったのは、>>950で次スレだと早過ぎるね
ここ暫くの流れだと>>970で立てるのが丁度良いかも知れん

>特に最後
も、もぉ、そこは「そんなことないよー」とか否定するところじゃないですかぁ///
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 17:43:06.21 ID:r8Ptj5j40
あ、あと俺に関する3行は

新うpロダに花子さんとかの人に土下座な絵を上げました
「マヤの予言」編全然進んでませんごめんなさい
なんか新連載の第1話をやたら上げてました

あれ、悪い事しかしてないじゃないかorz
918 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 現在瀕死]:2012/02/29(水) 19:27:09.95 ID:ZTY50HS40
皆様、産業説明感謝ですぜ〜
三面鏡の少女連載終了は何とか確認してたんだが、それ以外ほぼチェックできてなくてねぇ

>>913
>そしてギルたんかぁいいよハァハァ(ぁ
落ち着けwwww

>>914
>シャドーマンの人はぶれない変態(
知ってた!

>>915
格好いいと言ってもらえて感謝だぜ!

>>917
パスはどこにあるのかな?かな??
919 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 20:01:35.62 ID:FdiUVvJz0
>>918
>パスはどこにあるのかな?かな??
ttp://ux.getuploader.com/tosidennsetu/download/1/D-No.10%E3%83%80%E3%83%9F%E3%82%A2.JPG
ダミア君だそうです
920 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 20:03:48.82 ID:FdiUVvJz0
忘れてました、すみません
「zero00」がパスワードです
921 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 吸血鬼、拾いましたにマスコットつけようかと悩む]:2012/02/29(水) 20:04:42.96 ID:ZTY50HS40
>>919
先生!場所はわかってたんですが、DLパスがわからないとです!!
922 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 吸血鬼、拾いましたにマスコットつけようかと悩む]:2012/02/29(水) 20:06:11.47 ID:ZTY50HS40
>>920
おっと、すれ違い
感謝ですの!!
923 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 20:15:38.74 ID:FdiUVvJz0
>>922
どういたしまして!

>吸血鬼、拾いましたにマスコットつけようかと悩む
ふむ、マスコットですか……コウモリみたいな?いいんじゃないでしょうか

……!そうだ、黒猫をマスコットにしていただければ花子さんとかの人も黒猫同盟に(ry
924 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/29(水) 20:18:00.86 ID:ZTY50HS40
作業BGMにニコニコでの音楽流してて、その最中にアンケ来るとビビるな

>>923
>……!そうだ、黒猫をマスコットにしていただければ花子さんとかの人も黒猫同盟に(ry
ざんねん ! ようい されている ますこっと こうほ は ひつぢ で あった !!
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 20:32:48.74 ID:r8Ptj5j40
ひつぢがレギュラーになると聞いて!

そして間違えてパスつけてたの忘れてたぜ申し訳ないorz
プラモデルの人フォロー有難うなのです
あとでコメントにパス書いときます
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 20:35:09.23 ID:r8Ptj5j40
って編集パス入れ忘れてたのを忘れてたぁぁぁぁぁ!?orz
そ、そうだ花子さんとかの人、エロ専用ロダも出来た事ですしダウンロードパスは撤廃しちゃいましょうか?(避難所で言え
927 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/29(水) 20:39:04.99 ID:ZTY50HS40
>>925-926
>ひつぢがレギュラーになると聞いて!
問題は、あのひつぢさん、浮気先のフォロワーさんを都市伝説スレ登場人物化する、というお遊びで生まれた子なのでレギュラー化してもいいものかどうか(ry
今回ちらっとだしたマンドラゴラさんも同じ経緯で誕生しますた

>そ、そうだ花子さんとかの人、エロ専用ロダも出来た事ですしダウンロードパスは撤廃しちゃいましょうか?(避難所で言え
避難所で言えよwwwwwwww
まぁ、撤廃してもいいんじゃね?
928 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 20:45:44.87 ID:FdiUVvJz0
>>924
>ざんねん ! ようい されている ますこっと こうほ は ひつぢ で あった !!
なんとぉーーーっ!?

>>927
>今回ちらっとだしたマンドラゴラさんも同じ経緯で誕生しますた
俺は 一向に 構いませぬ
うぅ……黒猫ぉ……(黙
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 20:55:00.13 ID:r8Ptj5j40
>>927
>問題は、あのひつぢさん、浮気先のフォロワーさんを都市伝説スレ登場人物化する、というお遊びで生まれた子なのでレギュラー化してもいいものかどうか(ry
大丈夫ですの大丈夫ですの
世に出てる漫画やアニメやゲームのキャラを都市伝説スレ用に改悪して連載作ってるような俺もいるんですから問題ありませんorz

>避難所で言えよwwwwwwww
てへっ♪

>まぁ、撤廃してもいいんじゃね?
りょーかいですの!
930 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/29(水) 21:06:05.62 ID:ZTY50HS40
>>928
>なんとぉーーーっ!?
ひつぢを抱いて寝ているギルベルトの様子を妄想したら、我ながらかわいく思えたので

>>929
>大丈夫ですの大丈夫ですの
いやぁ、元となったご本人の許可とれるかなー、って(遠い目

>てへっ♪
てへぺろが許される人種は限られているぜ!
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 21:09:46.41 ID:r8Ptj5j40
>>930
>ひつぢを抱いて寝ているギルベルトの様子を妄想したら、我ながらかわいく思えたので
うにゃあああああああああ可愛いいいいいいいいいいいいいい♪♪♪
そして能力でいっぱいふえちゃったひつぢに囲まれるギルたんとか……はぁう///

>いやぁ、元となったご本人の許可とれるかなー、って(遠い目
な、内緒d(逮捕

>てへぺろが許される人種は限られているぜ!
ぼ、僕可愛いもん!(ふざけんな
じゃあ代わりに

(ローゼ>てへっ♪ですの
932 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 21:25:55.64 ID:FdiUVvJz0
>>930
>ひつぢを抱いて寝ているギルベルトの様子を妄想したら、我ながらかわいく思えたので
ひつぢ可愛いよひつぢ……ハッ!

>>931
>(ローゼ>てへっ♪ですの
(ゼロりん>…………(スチャッ
(つーちゃん>ゼ、ゼロりん【秋広】しまってー!?
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]:2012/02/29(水) 21:37:14.00 ID:EFiyH15AO
ひつじを抱いて寝るギルたんと聞いて(ry
花子さんの人乙ですー!
なるほど、風夜くんは体を霧に変えられるのですね!
これは便利な戦い方
そして翌日筋肉痛になってしまうとかかわゆす

結論:吸血鬼トリオはみんなかわゆす
934 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/29(水) 21:42:34.07 ID:ZTY50HS40
>>931
>そして能力でいっぱいふえちゃったひつぢに囲まれるギルたんとか……はぁう///
ひつぢに埋まるギルベルトなるほど

>な、内緒d(逮捕
あちらの方で都市伝説スレ登場人物化した方を出演させるたび、作品リンクはって土下座している俺に隙はなかった(ry

>>932
>ひつぢ可愛いよひつぢ……ハッ!
ひつぢマジ天使

>>933
>結論:吸血鬼トリオはみんなかわゆす
全員野郎だけどね!
935 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 22:00:28.44 ID:FdiUVvJz0
>>934
>全員野郎だけどね!
…………えっ?

いやだって、影の人とかが「ギルたん」って……○○たんって女の子につけるアレじゃ……え?
936 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/02/29(水) 22:11:46.32 ID:EFiyH15AO
>>935
ギルベルトたんもアーサーたんも風夜たんも男の子だよ!
かぁいいから無問題!かぁいいは正義!
937 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/29(水) 22:15:06.02 ID:ZTY50HS40
>>935
ヒント:ギルのフルネームはギルベルト。そして、ギルベルトは男性名
938 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 22:36:14.92 ID:FdiUVvJz0
>>936-937
成程ねー、『ギルバート』的なアレだった訳かー
で、アーサー君も「実はアルトリアちゃんでした」とかいうアレじゃなくてそのままアーサー君かーへー


…………完全に二人とも女の子だと思ってましたorz
939 :単発[sage saga]:2012/02/29(水) 22:37:58.89 ID:r8Ptj5j40
「じーっ……」

と何かを見つめているのは一人の幼稚園くらいの少女だった
興味深げに膝を抱えてまでそうして見ているものは、1匹のネコだった
長くふさふさした真っ白な毛並みが美しいネコが、丸くなって気持ち良さそうに寝ている
少女の手が伸ばされたり引っ込んだりしているのを見る辺り、触りたいのだろうか
と、その時

「……これこれ、娘さんや」
「?」

しゃがれた老人の声
少女は振り返るが、そこには誰もいない

「あれ?」
「ほっほっほ、お前さんの目の前じゃよ」

少女がネコの方へ向き直すと、先程まで寝ていたネコが頭を擡げて少女を見上げている
ネコはまた、「ほっほっほ」と笑った

「どうじゃ、驚いたかの?」
「わ、ネコが喋った」
「…ふむ、思ったより反応が薄いのう」
「だってキティちゃんも喋るもん」
「娘さんや、それはアニメの中だけじゃ;
 と、それよりも娘さんや、そこを退いてはくれんかのう
 お前さんが日差しを遮って寒いんじゃよ」
「ふーん、やだ」
「冷たいのう; ほれ、撫でたいじゃろ? 撫でても良いから退けてくれんかの?」
「うん」

少女は観念して少し横に移動してネコをもふもふし始めた
やや冷めた表情をしていたが、彼女も女の子である
ネコが撫でられて気持ち良さそうな顔をすると、自然と笑顔が浮かんでいた
しかし

「そっこのお嬢さーん? 注射はいっらんっかねー?」

突如全身包帯だらけの男が現れ、少女の笑顔が消える
男の両手の注射器には得体の知れない薬品が入っており、それを構えてニヤニヤと笑っている
あまりにも不気味な姿のその男――「注射男」を見て、ネコを冷たくあしらってた少女も震えあがった
潤んだ目には、涙が溜まっている

「…………っ」
「おーいおいおい泣っくんじゃないよー、注射していーかどーか聞ーてるだけっしょー?」
「これこれ若いの、娘さんを泣かすとは何事じゃ」
「んっんー? なーんだーこの老いぼれネコはー?」

丸まっていたネコは立ち上がり、少女を守るように「注射男」の前に立ちはだかる
くるくると尻尾を回している様子から、どうやらこう見えて気が立っているようだ

「…ぁ……」
「何だお前、もっしかっして……俺と戦っちゃうとかー?」
「ほっほっほ、少し懲らしめてやろうかのう」
「うひゃひゃひゃひゃひゃ! やーめとけやめとけー、「人語が話せる猫」如きが俺に勝てる訳ないっしょー!
 そっこのお嬢ちゃんと一緒に即行で片付けっちゃおっかなー?」
940 :単発[sage saga]:2012/02/29(水) 22:39:57.14 ID:r8Ptj5j40
その直後だった
どっ!!と強い風が吹き抜け、少女も「注射男」も思わず腕で目を覆う
そして腕を退けた時、全身の毛を逆立たせるネコの姿を見た

「……は?」
「お前さん、さっき「人語を話す猫」だのと言っとったのう?
 老いぼれとネコを馬鹿にすると必ず後悔するぞ、例えばこんな風にのう」

瞬間、びりっ!と空気が震え、風が突然止まる
その後ネコの尻尾が2本、3本と、最終的に9本にまで増え、
背から毛並みと同じく純白の美しい翼が生えた
神々しいネコの姿を見て、少女は「きれい」と呟いた

「なっ……なぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「ネコという生き物はのう、死に損なうと「猫又」という化物になってしまうんじゃ
 それがさらに年月を経ると私のように……「羽九尾猫又」になる」

大地が揺れる
大気が震える
空は荒れる
雲は唸る
それは自然にさえ影響を与える存在
それ程までに強大な存在
それと対峙するという事は
それはかの「龍神」に戦いを挑む事に等しい

「う……うわああああああああああああああああああああ!!」

圧倒的に力の差にようやく気付いた「注射男」は、得物を投げ出して一目散に逃げ出した
ネコは――「羽九尾猫又」はほっほっ、と笑い、翼をばさっと広げた

「懲らしめると言ったじゃろうが……あの世で反省しとれい!!」

かっ!!と辺りが真っ白になる
次に来たのは、轟音
たった一瞬の落雷であるにも関わらず、少女にはそれが永く感じられた
気がつけば、「注射男」の姿は何処にも無かった
ただ、光の粒が空へと消えていく光景が目に焼きついた

「もう安心じゃよ」

ハッとして、少女は立ち上がり声の聞こえた方を見る
翼も無い、尻尾も1本しか生えていない、毛がふさふさしたネコが塀の上に登っていた

「娘さんや、そろそろ黄昏時じゃ。あんなのがうようよ出てくる、早く帰りなさい
 今度会う時はゆっくり遊んであげるからのう。ほっほっほ……」

そう言って、ネコはすたこらと塀の上を駆けていった
「あ、」と声を漏らした後、少女はネコに向けて手を大きく振った

「…ありがとう、ネコさん!」

とびきりの笑顔でそういうと、ネコは返事をするかのように尻尾を大きく振った



   ...end
941 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/02/29(水) 22:41:53.25 ID:ZTY50HS40
単発の人乙ー
この猫…強いぞ!!

>>938
>…………完全に二人とも女の子だと思ってましたorz
野郎だらけのシリーズで…本当に…すまない……

因みに、身長差的に 風夜<アーサー<ギルベルト で本当にすまない……!!
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/02/29(水) 22:44:11.14 ID:r8Ptj5j40
2月29日は『にゃんにゃんくーくー』で……おやすみネコちゃんの日です
という訳でにゃんにゃん祭最終日です
ケモノツキの人ごめんなさい、バトンを無理矢理奪った割に良い話書けなかったよふえーんorz

>>934
>あちらの方で都市伝説スレ登場人物化した方を出演させるたび、作品リンクはって土下座している俺に隙はなかった(rなん、だとwwwwwwww

>>935
>いやだって、影の人とかが「ギルたん」って……○○たんって女の子につけるアレじゃ……え?
うふふ、私女の子以外にも『たん』って付けるのよ♪
943 :黒猫同盟〜参加はご自由に〜 ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 22:58:49.22 ID:FdiUVvJz0
>>942
影の人乙です―!
何この老猫様、モフモフしたい(ぇ
化け猫にも九尾ってあったんですね……

では、後ほど
944 :シャドーマンの契約者  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/29(水) 23:01:57.00 ID:r8Ptj5j40
>>941
そして何を隠そう、にゃんにゃん祭の後半を担当したのはこの俺! シャドーマンの人だったのさ!(スミーン

>この猫…強いぞ!!
いつか連載で使おうとか思っちゃってる
どこで出そうか迷ってるorz
945 :シャドーマンの契約者  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/29(水) 23:08:03.09 ID:r8Ptj5j40
>>943
>化け猫にも九尾ってあったんですね……
俺もビックリしたよ
因みに「羽九尾猫又」の一個下で「九尾猫又」ってのもいるとか
946 :やる気なさそうな人[sage]:2012/02/29(水) 23:25:52.09 ID:M78GD9DDO

ネコまつり乙

2月29日でにゃんにく、ネコ肉の日だと思ったのに!
そんな都市伝説あるのか知らないけど!(帰れ
947 :シャドーマンの契約者  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/02/29(水) 23:37:39.76 ID:r8Ptj5j40
>>946
>2月29日でにゃんにく、ネコ肉の日だと思ったのに!
『にゃんにくきゅう』という予定もあったけど
ネコ肉はらめぇっ!?
948 :※《》内は猫語だと思って下さい ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/02/29(水) 23:58:04.61 ID:FdiUVvJz0
―――深夜、学校町のとある廃工場にて

「ニャァオオゥ……ニャァァァオオオゥゥゥ……」《同志達よ……遂にこの時が来た!》

一匹の黒猫が発した雄たけびに、ニャーニャーと騒いでいた猫達がシン……と静まり返る。
今日、この場に集まった猫達……工場を埋め尽くす程の彼らが、一斉に同じ方向を向く。
その黒猫は、皆の目線がこちらに向いた事を知ると《コホン》と咳をして、再び喋り始めた。

《諸君!学校町及び、近隣の町や村から集まってくれた、愛しき同士諸君!まずは一言、礼を言わせて頂きたい》

そういうと黒猫は、まるで人間がするようにペコッと頭を下げた。
最前列で聞いていた何匹かの猫が、思わずお辞儀を返す。

《諸君らの手助けが無ければ、あの忌々しい「組織」の連中の魔の手から、我々がこうして集まる事は困難だっただろう》
《ここにいる同士諸君らの一部も見ているはずだ!『黒い毛並み』『不快な迷信』などの、取るに足らん下らん理由で!》
《挙句の果てには『苛立ってた』『都市伝説と契約』がどうのなどと言いながら、我が同志達を迫害してきたあの黒服共を!》

いつしか黒猫の毛並みは異常なほど逆立ち、両足の爪は木製の床に深く食い込んでいた。

《忘れもしないあの夏の日……まだ幼い私と妹は《あの、悪いんだけどその話、後にしてくれない?》む……すまん、少し熱くなり過ぎたか》

《いや、その日からあんたが黒服を憎むようになったのは仕方ないけどさ……一般の猫まで怯えさせてどうするのよ》

あまりの剣幕に、一部の猫達が逃げだしそうになった頃……突然背後から別の黒猫が飛び出し、話していた黒猫を諌めた。
美しい黒い毛並みの雌猫、およそ一歳半程だろうか。雄猫共が彼女に見とれる中、先にいた黒猫は落ち着きを取り戻していた。

《むぅ……だがお前だってその尻尾を「組織」のガキに《いい加減にしないと、『燃やすよ』?》…………ごめんなさい》

まったく、などと呟きながら脇へと下がる雌の黒猫。
その尻尾はよく見ると、不自然な長さで途切れているのがわかる。

《えーと、何処まで……ああそうそう、我々の集結に協力して頂きありがとう、という所だったか》
《うむ。こうして我々が集結し、今日という日を迎えられた事、誠に素晴らしい!人間共にとっては変わりない一夜でも―――》

《黒き毛並みを持って生まれ、且つ何の因果か、他の猫達を超える異能を授かった……我々“六匹”にとって!》
《そしてまた、愛すべきこの町を陰ながら支えんと決めた、同士諸君にとっては!生涯忘れられぬであろう、記念すべき日となるであろうッ!》

ポン、と前足を振り下ろし、黒猫は再び吠えた。

《今ここに、私の名に置いて……『学校町黒猫同盟』の結成を、宣言しゅりゅっ!!》


「「「「「……ニャァァァァァァァァ!!!」」」」」


……黒猫が噛んだ事に気付いた猫も何匹かいたが、そんなささいな事など、この周りの熱狂によってすぐに吹き飛んでしまった。


―――2012年3月1日。黒猫達の、黒猫達による、猫達の為の同名集団。
《学校町黒猫同盟》の、誕生であった。






《すまぬ……最後の最後で、噛んでしまった》
《あーはいはいそんな落ちこまないの。あんたにしてはよくやったわよ》

(終)
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 00:07:04.14 ID:hvcFpBMG0
シャン発の人様、プラモデルの人様乙ですー
神々しくて熱いバトルでした!
羽九尾猫又様をナデナデ出来るなんて羨ましい…お嬢さん、ちょっとそこを代わ(
4日間お疲れ様でした、ケモノツキの人様の後にも可愛い猫様達を見ることが出来て幸せでした

『学校町黒猫同盟』応援してます!
リーダー猫様可愛いです!猫様に勝利をぉぉぉぉ!!

>>901
>助けておねーちゃんっ!(
弟君が私に助けを…!?
あぁ、なんて可愛らしいんだー!(プラモデルの人様、シャドーマンの人様は

>>902
>や、あの違うんですこれは(グシャッ
無茶をなさる…

>幼少期、悪ガキ共によって尻尾が少し短くなってますが(ぇ
なるほど……悪ガキ共、表に出ろや(落ち着け
950 :シャドーマンの契約者  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/03/01(木) 00:07:06.11 ID:No0ndXud0
今気づいた、もう3月じゃねぇかぎやああああああorz


プラモデルの人乙です〜
あぁやばい、雌猫がせくしぃすぎて発情期になりそう(マテヤ
今後の活躍にwktkせざるを得ない
951 :シャドーマンの契約者  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/03/01(木) 00:13:43.02 ID:No0ndXud0
>>949
>神々しくて熱いバトルでした!
ただあの「注射男」、おちょくってビビって逃げただけだったので…
べ、別な機会にあのネコのバトル書くもん!(

>4日間お疲れ様でした、ケモノツキの人様の後にも可愛い猫様達を見ることが出来て幸せでした
でも書いてて思ったんだ
ケモノツキの人、ネコの描写が凄いリアル
読んでてネコのイメージがパッと思い浮かぶ、というかもう目の前にいる気さえ感じる
「付喪神」の話だって楽しげなネコぐるみ達が文面から立体になって画面から飛び出しそうだったし
あの人は凄いわホント……

>あぁ、なんて可愛らしいんだー!
わぁい、おねーちゃんが守ってくれるぅ♪(
952 :※《》内は猫語だと思って下さい ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/03/01(木) 00:19:29.51 ID:lQLku4c70
おまけ

(不死猫>マスター!それでは、行ってきますにゃ!
(???>あらあらはしゃいじゃって……適当に遊んだら帰ってくるんですよ〜
(不死猫>はいにゃー!


(ビアデビ>おや?貴女の使い魔はどちらに?
(???>うふふふふ……お仲間に会いに行ったのですよ〜、学校町まで
(ビアデビ>……あの町には余り警戒をさせぬよう、細心の注意を払うよう言ったはずですが?
(???>あらあら、貴方はいつも慎重ですね〜【ビアディー・デビル】
大丈夫ですよ〜何せあの子には、1+9の会わせて10個も命があるのですから
(ビアデビ>ハァ……主人格であるこの私でさえ、貴女が時々わからなくなりますよ……【グレー・レディ】

(灰色貴婦人>うふふふふ、楽しみですわ〜。あの子が今度は、一体“何回死んで”帰ってくるのか……


おまけA

(毛針猫>……『学校町黒猫同盟』の結成を、宣言しゅりゅっ!!


―――同時刻―――
(不死猫>うわぁぁぁぁ!……しまった、遅れちゃったのにゃ……
(死神猫>あ、不死猫。いつ見ても襲いた……遅い。

(不死猫>うぅ……ごめんなさいにゃ……(ウルウル
(死神猫>(ズッキューン!)

(死神猫>ハァ、ハァ、ハァ……!きょ、今日だけは特別。明日からはきちんとする。いい?
(不死猫>は、はいにゃ!死神猫お姉さんは、やっぱり優しいのにゃー!



(死神猫>(我慢、我慢……不死猫が交尾出来る年になるまで、我慢しないと……!)←生後一歳と七ヶ月
(不死猫>にゃ?死神猫お姉さん?   ←生後11ヶ月

(終われ!)
953 : ◆kemono..Qk[sage]:2012/03/01(木) 00:30:49.36 ID:kFTlYdzDO
皆様投下乙ですー

>>898
> ※クロス予定作品『学校町VS黒猫同盟』にほのぼのとした空気が流れ始めています
猫は愛でるものなのですよ
血で血を洗い血肉を啜るような殺伐としたお話は人間だけでいいじゃない……
血涙流しながら猫を狩るお話なんて書きたくないよ……

>>934
>ひつぢに埋まるギルベルトなるほど
そんなことしたら布団から出られないじゃないですかー!やったー!
もふもふに埋もれるギルベルトかわいいよギルベルト

>>938
>…………完全に二人とも女の子だと思ってましたorz
花子さんの人作品にはよくあること
あの方の前では性別なんて飾りですよ

>>942
猫の日バトン、引き継ぎ感謝なのですよ
たっぷりと猫による癒しを堪能させていただきました
やはり猫はよいものだ

>>946
猫食文化を否定はしないけれど見たいものでもましてや食べたいものでもないよね!
過去には船上の非常食とされた文化があったとかなかったとか聞いたことあるけれど
その文化が現代まで続いてなくてよかったです
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/01(木) 00:43:35.14 ID:kFTlYdzDO
そして黒猫同盟盟主様投下乙ですー

とうとう黒猫同盟の発足か……!
これからの活躍を期待してますよー!

>>948
>《むぅ……だがお前だってその尻尾を「組織」のガキに
惨たらしく[ピーーー]ばいいと思うよ

>>951
やめてー!嬉しさのあまり体が捻れるからやめてー!
そんないいものでもないよ!
すべては猫フィルターの魔翌力のせいだよ!
猫フィルターを通してみると世界が輝いて見えるとかいうあの現象のせいだよ!
いやあ猫のいる世界って本当に素晴らしいですね

>>952
これは猫たちのイチャラブ展開の予感!
ねこねこ和合とか俺得すぎてもう……もう!

今夜はいい夢を見られそうだ……
955 :※《》内は猫語だと思って下さい ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/03/01(木) 00:54:13.57 ID:lQLku4c70
>>949
>リーダー猫様可愛いです!猫様に勝利をぉぉぉぉ!!
リーダー…………じゃ(正確には)ないんです実は彼!残念っ!
《黒猫同盟》の六匹にはそもそも上下関係がほとんど無く、全員が同じだけの発言力を持っています
彼がスピーチやってたのは、単に「多数決で負けた」という裏設定がwww

>なるほど……悪ガキ共、表に出ろや(落ち着け
大丈夫です、当時彼女の尻尾に花火を向けやがったクソガキは、次の瞬間天罰を受けました
花火の熱からか【猫が屋根に上がると火事になる】と契約した彼女に飛び乗られ、全身丸焼きになって死んでます

>>950
>あぁやばい、雌猫がせくしぃすぎて発情期になりそう(マテヤ
アレでまだ男を知らぬ一歳半(人間で言うと22〜4歳くらい)だから末恐ろしいwww

>>953-954
>血涙流しながら猫を狩るお話なんて書きたくないよ……
ご安心ください、そういった事とは別の方面より攻めてゆきたいと思っております

>そして黒猫同盟盟主様投下乙ですー
何か凄い名前を付けられてるwww

>惨たらしく[ピーーー]ばいいと思うよ
はい、生きたまま焼かれましたとも(ニヤリ

>これは猫たちのイチャラブ展開の予感!

今の所  死神猫ちゃん→不死猫くん
は確定ですwww
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/01(木) 01:08:45.52 ID:kFTlYdzDO
>>955
>はい、生きたまま焼かれましたとも(ニヤリ
おお、最も苦しい死に方のひとつではないですか……ありがとうございます盟主様
不肖このケモノツキ、一生を添い遂げたい所存にございます

……なんか日本語間違った気が
957 :※《》内は猫語だと思って下さい ◆GsddUUzoJw[sage saga]:2012/03/01(木) 01:18:36.31 ID:lQLku4c70
>>956
>おお、最も苦しい死に方のひとつではないですか……ありがとうございます盟主様
詳しい流れを下に描きますと、

@ダンボールで震えていた火事猫ちゃんに、悪ガキ共気付く
A組織の契約者も混じっており、彼女の尻尾めがけ花火を発射
B逆らえば殺されるとわかっていた為、激痛と屈辱に耐えていた彼女だったが……いつのまにか【猫が屋根に上がると火事になる】と契約してた
C反射的に、近くの悪ガキの方に飛び乗る

D悪ガキ、体 内 か ら 炎 上 

E(火事猫>…………
(悪ガキ共>…………に、に、逃げ
(火事猫>(バッ!)



ギャァァァァァァアァァ…………


その後、毛針猫に拾われた彼女は《黒猫同盟》の一員となったのでした、めでたしめでたし

>不肖このケモノツキ、一生を添い遂げたい所存にございます
…………お友達からで(ぇ

影の人からの嫉妬が怖いです(ぇー
958 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/03/01(木) 02:43:04.64 ID:zoJUV0jAO
>因みに、身長差的に 風夜<アーサー<ギルベルト で本当にすまない……!!
そーだったのか
後日の参考にさせていただきますの(ニヨニヨ

ネコネコシャドーの人乙ですー
ネコネコ週間お疲れさまでしたの
この猫又様お持ち帰りぃ(何か酷いことになったようです

プラモデルの人乙ですー
黒猫同盟発足お祝いさせて下さいです!
ああ猫様!なにか猫様のネタはなかったかなー
死神猫おねーさんかわゆだよ!

>あぁやばい、雌猫がせくしぃすぎて発情期になりそう(マテヤ
え、シャドーマンの人は年中はつj(影に飲まれました
959 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/03/01(木) 10:42:11.41 ID:4Pm2X/pO0
乙でしたのー、ですのー

>>942
>なん、だとwwwwwwww
いや、一応ねwwwwwwwwww

>>963
>花子さんの人作品にはよくあること
>あの方の前では性別なんて飾りですよ
OK、俺をなんだと思っているとですかwww
960 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/03/01(木) 14:14:34.42 ID:mEw9VwaB0
>>959
> OK、俺をなんだと思っているとですかwww
このスレにおける同性愛作者五人集

花子さんとかの人
笛の人
犬神憑きと怪人アンサーの人
はないちもんめの人
俺♪
961 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/03/01(木) 14:23:27.92 ID:Na5RDJEk0
>>960
激しく誤解だぜ!!!
第一、そこに三面鏡の人様のお名前があがっていないのは明らかにおかしいんだぜ!だぜ!!
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/01(木) 14:26:30.83 ID:rH46B+Iho
レズ派ホモ派でそれぞれ5人ずつ選んで十傑集にしようぜ
963 :影陰蔭翳の人 ◆q/mHXhz8AM[sage saga]:2012/03/01(木) 14:35:15.85 ID:saZbkwpC0
>>961
しまった、入れ忘れた!orz

>>962
先生!俺はどっちに入るんでしょうか!?
964 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga ところで忍ブロってかブロ忍にハマった]:2012/03/01(木) 14:44:23.32 ID:Na5RDJEk0
>>962
さすがにそこまで人数いないんじゃあwwww

>>963
>しまった、入れ忘れた!orz
すなわち、俺は五人集から外れても問題ない
965 :プラモは一日にして成らず ◆CmUeXhBqxg2012/03/01(木) 15:06:56.37 ID:lQLku4c70
>>958
>死神猫おねーさんかわゆだよ!
どうもですー
……口調的に若干恋と被りそうになる(ぉぃ

>>959-964
避難所で(ry
966 :プラモは一日にして成らず ◆CmUeXhBqxg[sage]:2012/03/01(木) 15:07:32.08 ID:lQLku4c70
しまった……下げ忘れすいません
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2012/03/01(木) 16:06:03.38 ID:VmA6j9Vh0
とんからとんはいるのにどんどこどんが居ないなんて絶対おかしいよ!
968 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 俺のはらへり具合がおかしい]:2012/03/01(木) 16:10:57.69 ID:Na5RDJEk0
>>967
神は言っている……「汝がどんどこどんの出る話を書けば万事解決じゃね?」、と……
969 :やる気なさそうな人[sage]:2012/03/01(木) 16:19:45.21 ID:zC6qQY1DO

>>967
小人がハンマー振り回すゲーム?
970 :シャドーマンの契約者  ◆7aVqGFchwM[sage saga]:2012/03/01(木) 16:54:46.18 ID:No0ndXud0
新スレは俺が立てる!
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 17:02:36.12 ID:No0ndXud0
という訳で立てたんだが……

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1330588813/


ごめん、マジでごめん、番号変えるの忘れてた超ごめんorz
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 17:47:28.97 ID:No0ndXud0
>>952
乙です〜
猫バージョンおねショタか………なかなか良い趣味をお持ちのようで(
これは流行るぞ、にゃんこおねショタ

>>953-954
>たっぷりと猫による癒しを堪能させていただきました
そう言って頂けると有り難や有り難や

>猫フィルターを通してみると世界が輝いて見えるとかいうあの現象のせいだよ!
先生、猫フィルターが欲しいですorz

>>955
>《黒猫同盟》の六匹にはそもそも上下関係がほとんど無く、全員が同じだけの発言力を持っています
(裂邪>R-No.の上位メンバーみたいだな
(ローゼ>っちょ、失礼しちゃいますわ! それなら裂邪さんだって同じじゃありませんの!
(裂邪>あいつら、俺の家族だから
(ローゼ>……ぐすん
(裂邪>あぁ悪かった、なれ寿司と紅茶奢るから
(ローゼ>わぁい♪

>アレでまだ男を知らぬ一歳半(人間で言うと22〜4歳くらい)だから末恐ろしいwww
あぁ………雄猫に囲まれて[ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!]るところしか思いつかないz(生きたまま黒焦げにされました

>>956
>不肖このケモノツキ、一生を添い遂げたい所存にございます
ぐすっ…振られたorz

>>958
>この猫又様お持ち帰りぃ(何か酷いことになったようです
学校町の何処かで会えるから、出会ったら好きなだけもふもふしてね♪

「名前とかあるのか?」
「そうさのう、ナウい名前が良いのう……「羽九尾猫又」より“QB(キュービ)”などどうかのう」
「おい、契約したら魔法少女にされんのか?」

>え、シャドーマンの人は年中はつj(影に飲まれました
やかましいwwwwwww
いや実際そうとも言うけどwwwwwww
973 :どんど・こど・ん[saga]:2012/03/01(木) 17:49:47.16 ID:y3+yy8zA0
どんどこどん


【あらすじ】
埼玉県さいたま市に降り立った2人と1匹…、彼らは都市伝説と契約した能力者だった!
ヘンテコ怪異に立ち向かう彼らこそ「都市伝探偵 どんどこどん」!!


【登場人物紹介】
どんど
 2人組のお姉さん担当
 探偵育成所を出所後、軍艦島で腕を磨いて
 魂の故郷、埼玉県さいたま市で「探偵」として名を挙げようと企む
 契約した都市伝説は「三万円の呪われたソアラ」
 契約者であるはずのどんどに反抗し、事あるごとにどんどを轢殺しようと画策する
 ごっくんボディの持ち主だが男が苦手、しかし百合ってくる女はもっと苦手
 あと色々がめつい、食とか金銭とかに対して

こど
 2人組のロリ担当
 中学3年の修学旅行でプエルトリコへ行って以来、人が変わってしまった
 春から高校1年生で、学業以外では自主的に姉・どんどの手伝いをやっている
 口癖は「ハリきって行くぜ!」「はらわたが煮えぐり返りそうだ…!!」
 契約した都市伝説は「うまみ調味料は人間の頭髪」
 某社のうまみ調味料を投げつけると触手の様に蠢く頭髪へと変貌する
 しかしこの能力を使うと何故か自分が触手頭髪に襲われるため、少々扱いに困っている


 1匹担当
 犬、メス、年齢不明、雑種
 どんどが糸魚川に滞在していた際、ネコに囲まれて弄られている所を拾った
 その理由は、曰く「小学校の頃、クラスの空気ちゃんだった松下君の瞳と似てるからなの…」
 名づけ親はこど。どんどに怪異(都市伝説)レーダーとして使われる事が多い



後は任せたぞ!
誰も書かないなら
2,3話程度ならば自分が書こう!
但し大仕事が終わった後でいいならな!!
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 18:16:48.46 ID:No0ndXud0
『ん』が犬じゃなかったら書いたのに……orz
975 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 晩御飯美味しかったの]:2012/03/01(木) 19:30:58.18 ID:nL3rSCBb0
マジレスすると、「どんどこどん」って「とんからとん」の亜種だと思うのでつが

※ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%AA%E8%AB%87%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC の「トンカラトン」の項目辺りを参照の事
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/01(木) 19:34:40.97 ID:kFTlYdzDO
新スレ乙ですー

>>957
>…………お友達からで(ぇ
ケモノツキです。仲良くしてね。(某過負荷集団風に)

>>959
>OK、俺をなんだと思っているとですかwwwwww
性壁を越えし者……かな

>>972
>先生、猫フィルターが欲しいですorz
この世のどこかに猫がいるということを思うだけで笑顔になれる
かくも素晴らしき猫フィルター
猫を愛でていればいずれ自然に目覚めますよ
さあ、共に猫を愛でましょう
977 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 【速報】ペレのNo決めてたかどうか忘れた]:2012/03/01(木) 19:37:19.32 ID:nL3rSCBb0
>>976
>性壁を越えし者……かな
くっそwwwwwwwwwww
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 20:01:04.46 ID:No0ndXud0
>>964
>さすがにそこまで人数いないんじゃあwwww
という訳で考えてみた、あくまで候補だけど

薔薇:花子さんとかの人、笛の人、はないちもんめの人
百合:犬神憑きと怪人アンサーの人、笛の人、三面鏡の人、俺

……こんだけしか思いつかねぇ……へるぷみぃorz

>すなわち、俺は五人集から外れても問題ない
いやいや6人衆にすれば良いんですよン♪

>>965
>……口調的に若干恋と被りそうになる(ぉぃ
はっはっは、口調被りは良くある事だから気にしなーい
俺なんてレクイエムと幽とアーニャとゼノビアが被ってるというorz

>>976
>猫を愛でていればいずれ自然に目覚めますよ
分かった、1日でも早くネコたんを愛でて猫フィルターを……!

>>977
>ペレのNo決めてたかどうか忘れた
上位だったのは覚えてるんだけど……3〜7じゃなかったかしら(そもそも明記されたかすらうろ覚えだというorz
A-No.というのは確実ですよね?
979 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 【続報】 「スタップ」のスペル思い出せない]:2012/03/01(木) 20:08:53.56 ID:nL3rSCBb0
>>978
>A-No.というのは確実ですよね?
うん、ANoなのは確実
あー、決めてなかったかもなぁ、これは
今回決めちゃうかな
980 :どんど・こど・ん[saga]:2012/03/01(木) 20:22:43.58 ID:y3+yy8zA0
>>975
なんという事だ
こんな恥ずかしい思いをしたからには
もう単発だろうが連載になろうが本家ドンドコドンを登場させて

…書くしかないな!
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 20:25:25.36 ID:No0ndXud0
>>979
>今回決めちゃうかな
しかしここで「ペレ」さんの話が出たという事は……ウヒヒヒヒ(

>>980
>…書くしかないな!
今 裸 で 待 っ て る(マテヤ
982 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage 暗殺者って意味のスタッパーってどんなスペルだっけorz]:2012/03/01(木) 20:26:30.67 ID:nL3rSCBb0
>>980
(全裸正座待機)
983 :単発ネタ[sage]:2012/03/01(木) 20:28:06.23 ID:Q6EcmSFSO
何処か、組織の一室
黒服がコーヒーを片手に部屋に入ると、別の黒服がパソコンを食い入るように見ていた。
「……何してんだ」
「Google」
質問すると、振り向く事なく答えた。
「お前、担当の契約者は?」
「そっちのパソコンで見てるよ」
パソコンから目を離さずに、そばにあったノートパソコンを指差した。
その画面は、グーグルマップストリートビューのようで、何処かの学校で授業を受けている男が映っていた。
「いやいや、待て待て」
それを見て、口に含んだコーヒーを噴き出しそうになった。
「何だよ」
「なんでストリートビューが学校の教室に入ってるんだよ」
「ストリートビューで自分の家を調べたら、自分の部屋まで入ってきて、パソコンやってる自分まで映った。
 人間だった頃は、そんな感じの都市伝説と契約してたんだよ」
「なるほど」
「ところで、さ」
パソコンを見ていた黒服が、コーヒーを飲んでいる黒服を見た。
「これ、印刷したら五千円で買わない?」
「あん?…………ぶっ!?」
画面に映っていたのは、女の黒服だった。場所は組織の何処かのようだ。
そして、それは地面から、上に向けて撮影されていて、
「……赤か」
「ああ、清純そうな顔して情熱的だぜ」
つまり、まあ、何と言うか、そういう事だった。
「なあ……」
「なんだ?」
「お前の能力って、着替えてるとことか、風呂入ってるとことかは……」
「………………」
「………………」
「五万」
「三万」
「四万八千」
「……三万五千」
「四万六千」
「セコいぞ。…………三万八千」
「じゃあ、四万三千」
「よし、買った」
「で?どいつの画像が欲しいんだ?」
「うむ、えっとだな…………」
月に二、三度は、この黒服に意中の相手の画像を買いにくる輩がおり、彼の良い小遣い稼ぎになっているという。






「お前、ロリコンなのか」
「ばっ、違っ……ちげぇよ!たまたまだ!!」
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 20:36:56.60 ID:No0ndXud0
単発の人乙です〜
ダメだこいつら、早く何とかしないとwwwwwww


だがロリコンなら話は別だ(マテヤ
ロリの黒服で有名所はゼロりんやユティやヘンリエッタお嬢様か…

>>982
>暗殺者って意味のスタッパーってどんなスペルだっけorz
『刺客』って意味の『Stabber(スタバー)』なら発見したけど、目当てのものは見つからず……orz
985 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga 花子さんとかの人は他作者の善意で活動できてます]:2012/03/01(木) 20:40:24.62 ID:nL3rSCBb0
単発の人乙でした〜
こいつらwwwwwwwwwwwwwww

え?イクトミ辺り常連になりそうだって?
あいつは自力で覗くんで

>>984
>『刺客』って意味の『Stabber(スタバー)』なら発見したけど、目当てのものは見つからず……orz
あー、なんかそれっぽいわ、ぶっちゃけうろ覚えでして(何
感謝ですの!
986 :花子さんとかの人  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/03/01(木) 20:42:13.65 ID:nL3rSCBb0
 その日、「組織」本部ANo上位陣の執務室が並ぶ一角にて

「−−−−−−−っどういう事だぁああああああああああああああああっ!!!!!」

 辺り一帯を揺るがしかねないほどの怒号が、響き渡っていた



 しゅうしゅうと、辺りに煙が立ち上る
 特殊素材で作られた壁も床も天井も机も、全てが高温で熱され、溶けてしまう寸前だ
 高温の発信源は、この執務室の主であるA-No.7、ペレ
 ANo上位陣の一人である彼女の表情は、怒りで歪んでいた
 手に持っていた報告書は、怒りのあまり瞬間的に溶岩と化した彼女の手によって焼け落ちてしまった
 まだ、体の一部はどろどろとした溶岩になっており、辺りに熱をまき散らしている

『…おぉ、怖い怖い。俺を殺す気かよ』

 そんなペレの脳裏に、どこかからかうような声が響いた
 見れば、天井から一匹の蜘蛛が、つぅ、と降りてきている
 代わりに、先ほど目の前にいたはずの声の主の姿は、いつの間にか消えていた

「………む、む……………すまなかった、イクトミ」

 かけられた言葉に、少し頭が冷えたのだろうか
 ペレの体が、人間のような肉体へと戻っていく

 天井から降りてきていた蜘蛛の姿は、ペレの目の前で、くるりと人の姿へと変化して見せた
 ネイティブ・インディアンのような装束をまとい、編みこまれた八本の三つ編みが蜘蛛の足を想わせる髪型の男………蜘蛛の神たる、イクトミだ
 「組織」においてはS-No.0と言うナンバーについており、実質、ペレよりも立場は上だ
 もっとも、日ごろの行いその他により、一部からは軽い扱いを受けている、と言う噂である
 ぶらんっ、と、上下さかさまの状態で天井からぶら下がったまま、イクトミは笑う

「ま、お前らしいっちゃらしいけどよ……やっぱ、許せないか?」
「当たり前だっ!!」

 イクトミの問いに、カッ、と、再び怒りだすペレ
 それでも、再びイクトミを殺しかけないようにか、何とか溶岩化はしてない

 イクトミから、ペレへと渡した報告書
 それは、彼女の管轄であるANoの黒服と契約者が、学校町において都市伝説契約者と交戦して死亡した、と言う結果である
 部下を殺した都市伝説契約者に怒っている……と、言うわけではない
 彼女を怒らせたのは、その報告書に書かれていた、殺害された二人の今までの行いである
 …契約者を殺害して、無理矢理に都市伝説を奪う
 ペレには報告されないまま、いつの間にか行われていたその行為に、ペレは怒っているのだ

「あの、馬鹿者共がっ!!!!確かに我々は「過激」派だ!だが、あくまでも、外道になったつもりはない!!善良な契約者を殺してまで都市伝説を奪え、と言う指示など出しておらんわっ!!」
「あぁ、つまり、その二人はお前の意思に背いて行動してた、って訳だ」
「これも、私の管理に責任だ………こいつらにも腹が立つが、私自身にも腹が立つ………!!」

 怒りは、外道行為を行っていた二人だけではなく、ペレ自身にも向かっていた
 部下をはじめ他人に対して厳しいペレだが、自分自身にも厳しい
 その事を、イクトミはよく知っている。知っているうえで、今回の報告書をペレへと渡したのだ
 まるで、彼女が怒りにとらわれることを知ったうえで、その先の行動を見極めようとしているかのように

「んで?どうするよ。その馬鹿な部下を殺した契約者を、放っておくか?」
「……まさか。馬鹿な部下とはいえ、私の部下だ。放ってはおけん……部下の手に負えないようであれば、私がでる事になるだろう」
「ん、そうか」

 ぶらり、天井からぶら下がったまま、イクトミは何やら思案するような表情を浮かべる
 …そんなイクトミを、ペレはじっと見上げた

「………イクトミよ」
「うん?どうした?」

 深刻な表情は、声をかけられればころりとどこかに行ってしまう
 どこかおどけた表情を浮かべるイクトミを、しかし、ペレはまっすぐに、射抜くように見つめて

「…あの噂、真実ではあるまいな?」
「何の事だ?」
「とぼけるな……!お前達SNoが、「強硬」派や「過激」派から、どう噂されているのか、知らない訳ではあるまい?」
「さぁ?俺、「強硬」派とも「過激」派とも、基本距離をとってっからな」

 肩をすくめるイクトミ
 ペレは、そんなイクトミを見上げて

「…嘘をつけ」

 と、そう、イクトミに聞こえないよう、小さく呟いた
987 :その女、苛烈につき  ◆nBXmJajMvU[sage saga 痛恨のタイトルミスorz]:2012/03/01(木) 20:43:12.86 ID:nL3rSCBb0



 SNoの「S」
 それは、「spider」、「search」と言う意味である、と、イクトミはそう言っているし、そういうことになっている
 そして、イクトミ率いるSNoは、実はS-No.1からS-No.20までの面子に関する情報が、他のNoや、SNoでもNo.21から後のNoの者には、一切公開されていない
 その公開されていないNoの者達が背負う「S」の意味は、「snip」や「stab」
 ……すなわち
 イクトミと一部のSNo上位陣が、「組織」内部における、「組織」にとって好ましくない者達を暗殺しているのだ、と言う

 そんな噂が、「強硬」派や「過激」派の一部を中心に、密やかに流れている、その事実を
 ペレは、イクトミ相手に直接問いただすこともできず、ただこうやって遠まわしに訪ねる事しかできないのだった






to be … ?
988 :その女、苛烈につき  ◆nBXmJajMvU[sage saga 痛恨のタイトルミスorz]:2012/03/01(木) 20:44:14.86 ID:nL3rSCBb0
っつーわけで、>>904-910 の「吸血鬼、拾いました」のシーンの続きって訳でもないんだが、まぁ、あのシーンの後のペレの様子でした
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage]:2012/03/01(木) 20:45:24.02 ID:y3+yy8zA0
>>983
単発の人乙っしたあああああああ!
そうか!今の俺に決定的に足りないのは滲み出るエロス!
この黒服と仲良くなりたい!連載化してほしい!うおおおおっ!
そうだエロスだ!!でも肝心の仕事の方は捗らない!
捗らないから思わずこっちを覗く!
うおおおおおっ!でもエロス!
990 :ぬぅ、沖縄…沖縄の人間は他にいるんだろうか…[sage]:2012/03/01(木) 20:55:34.56 ID:y3+yy8zA0
花さんの人乙っした
ああ刺客ってそういう…
しかしこれはアレですね、Hナンバーも
そしてSナンバーも黒い噂が付きまとうとかいう
陰謀が錯綜する系のそういうお話だったんですな
そしてペレさんナンバー7なのか…幹部なのか…すいません今日のパンツ何い…続きは避難所で聞こうか
991 :その女、苛烈につき  ◆nBXmJajMvU[sage saga 北海道多いけど沖縄少ないよな]:2012/03/01(木) 21:01:57.39 ID:nL3rSCBb0
>>990
単純に「spy」って意味もあるだろうけどね、「S」には

>そしてペレさんナンバー7なのか…幹部なのか…すいません今日のパンツ何い…続きは避難所で聞こうか
 大 噴 火
992 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage saga]:2012/03/01(木) 21:14:32.30 ID:lQLku4c70
>>972
影の人、新スレ盾乙ですー!
>猫バージョンおねショタか………なかなか良い趣味をお持ちのようで(
……?おねショタとは何ぞや?

>(裂邪>R-No.の上位メンバーみたいだな
避難所のキャラスレの方で反応いたします

>あぁ………雄猫に囲まれて[ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!]るところしか思いつかないz(生きたまま黒焦げにされました
………………(蔑みと憐みの眼)

>いや実際そうとも言うけどwwwwwww
いや、そこは否定して下さいよwww

>>973
どんどこどんって、トンカラトンの別名だった気が(ry
亜種かな?とにかく2,3話でもいいから楽しみです

>>976
>ケモノツキです。仲良くしてね。(某過負荷集団風に)
プラモデルの人です。早速ですが、お茶を下さい今すぐに。(某這い寄る過負荷風
あと、プラスシックスは一応『過負荷』に近い『異常』ですよー

>>980
>…書くしかないな!
wktk!
恋ちゃんとのクロスも可能であれば是非!

>>981
>今 裸 で 待 っ て る(マテヤ
>>982
>(全裸正座待機)

  着  ろ  !

>>983
単発の人乙ですー!
うん、もう駄目だこいつらwww
某ラノベのムッツリ商会思い出したwww

>>984
>ロリの黒服で有名所はゼロりんやユティやヘンリエッタお嬢様か…
後はつーちゃんや三ちゃん辺りか……
でもゼロりんは基本、自室以外では素肌ゼロの防護スーツ着てますし
食事や入浴、睡眠も完全にマイルームで済ませてるから、入手は…………あっ

ローゼさんとバトって、ボロボロの状態の時か!(ぇ

>>986-987
花子さんとかの人乙ですー!
おお、ペレさん久しぶりー!
例の吸血鬼トリオとの戦闘フラグとか、例の襲撃者二人が独断だったとか、S-No.の怖い噂とか
色々気になる事が色々あったんですが……一番驚いたのが↓

>高温の発信源は、この執務室の主であるA-No.7、ペレ
>A-No.7、ペレ

ペレさん程の黒服でNo.7って……A-No.ってやっぱり化物の巣窟なのか、と改めて……
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします in OKinawa[sage]:2012/03/01(木) 21:24:37.25 ID:y3+yy8zA0
休憩

>>991
そんな殺生な!
だが待て俺、つまりだ
つまり一瞬でもペレの能力解放したら
服も燃え…もしかして服は燃えないのか?身に着けている服飾は適用外なのか?
くそっ…単発の人の黒服のチカラさえ借りれれば…

《金なら幾らでも積む!A-No7のパンツ見せてくでえ!!》

《おほっ、こ、これで履いてるのか履いてないのか…はっきりする…》

《み、見え…もう少しで…み、み、見え…》

《!?カメラ越しにこっちを睨んでいる、だと!?》

《いかん雷電! 退避しろ!!》

《何故だああ!カメラ越しなのになz…    糸冬
994 :その女、苛烈につき  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/03/01(木) 21:30:59.50 ID:nL3rSCBb0
>>992
>S-No.の怖い噂とか
イクトミ「やだな、噂だっての、噂」
 普段は蜘蛛の姿で覗きやって一部の上位女性黒服に殺されかけてるからな…(遠い目

>ペレさん程の黒服でNo.7って……A-No.ってやっぱり化物の巣窟なのか、と改めて……
ペレ「私の場合、イクトミに声をかけられて「組織」入りしたタイミングの関係もあるな、そのNoは
    すなわち、私よりも前にANo入りした実力者が6人いた、それだけの事だ」
 少なくとも、No10より上は実力差は拮抗してそうなイメージだけど、どうなんでしょうね

>>993
>服も燃え…もしかして服は燃えないのか?身に着けている服飾は適用外なのか?
ヒント:ペレのイメージは、ワンピースの赤犬の女版で考えている
     ……あとはわかるな?
995 :鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ[sage]:2012/03/01(木) 21:36:16.55 ID:zoJUV0jAO
単発の人乙ですー
なんという能力の活用なのか悪用なのかwwww

花子さんとかの人乙ですー
ペレ様本格始動ですか!今後に期待しておりますの

そしてシャドーマンの人スレ立て乙でしたー
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 21:38:53.74 ID:No0ndXud0
きゃあ、書いたと思ってたのに感想書いてなかったorz
花子さんとかの人乙です〜
A-No.7さんに!罵られたい!!(ドッカーン
そしてこれまで神秘のベールに包まれていたS-No.の全貌が明らかに……?

>>992
>……?おねショタとは何ぞや?
あら、ご存知なくて?
『おねショタ』は『お姉さん×ショタ』の略ですの♪
ワタクシの好みのジャンルの一つですわ♪
あぁん、ショタっ子の筆下ろししてあげたいぃ♪(※ローゼの頭の中はこうなってました

>………………(蔑みと憐みの眼)
やーだぁそんな目で見ないでぇ私イっちゃうよぉ(やっぱりこいつは表に出してはいけない奴でした

>ローゼさんとバトって、ボロボロの状態の時か!(ぇ
なるほど!
ゼロりんのスーツレスは10万で買うぞ(マテヤ
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]:2012/03/01(木) 21:46:01.70 ID:No0ndXud0
>>993
>服も燃え…もしかして服は燃えないのか?身に着けている服飾は適用外なのか?
(レジーヌ>私は服も液化する
(火音>ワシの服も燃えんけェのォ

>>994
> 普段は蜘蛛の姿で覗きやって一部の上位女性黒服に殺されかけてるからな…(遠い目
(蓮華>見境ありませんからねあの人
(ローゼ>あらあら、下着くらい宜しいじゃありませんの♪
(蓮華>ババアか貴方は
(レクイエム>そもそも貴様は見られても気にするようなスタイルじゃないだろ
(蓮華>こ…このおっぱいお化けが……
998 :その女、苛烈につき  ◆nBXmJajMvU[sage saga]:2012/03/01(木) 21:53:07.76 ID:nL3rSCBb0
>>996-997
>A-No.7さんに!罵られたい!!(ドッカーン
無茶しやがって……彼女はののしると同時に高確率で噴火するんだぜ…

>(蓮華>見境ありませんからねあの人
ペレ「イクトミが覗いたら報告せよ。奥方に報告すると同時に私が焼く」
イクトミ「まさかの挟み撃ち…だと…」
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします in O[sage]:2012/03/01(木) 21:56:09.46 ID:y3+yy8zA0
>>994
>……あとはわかるな?
>>997
>(レジーヌ>私は服も液化する
>(火音>ワシの服も燃えんけェのォ
やめてくれ そんな現実 聞きたくない (字余り)

>>997
蓮華さんもっと言ってやって!
世の中には乳がでかいってだけでいい気になる奴が多すぎる!
思い出せば思い出す…みんなして胸、胸って!そんなに大きいのがいいのか!?
許せねえ!!断じて!!組織の板胸ーズは団結して貧乳の権利を守るべきなんだ!!
1000 :プラモデルの人 ◆Y5QFUmhmw6[sage saga]:2012/03/01(木) 21:59:17.15 ID:lQLku4c70
>>1000なら、新キャラ出す
1001 :1001Over 1000 Thread
                      ''';;';';;'';;;,.,                  ブーーー
                       ''';;';'';';''';;'';;;,.,   ブーーー
       ブーーー            ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
                     ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';;'';;;
                  ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
ブーーー         /⌒ヽ/⌒ヽ/⌒ヽ /⌒ヽ/⌒ヽ/⌒ヽ            ブーーー
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