◆WslPJpzlnU<><>2012/03/05(月) 17:32:08.70 ID:ZdTe/L0H0<>
前スレ:侍「………アリアハン?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312156459/
どうも、今年に入って記念すべき二度目の新スレです。
これからも百合や百合や百合について頑張ります。
WARNING! WARNING! WARNING! WARNING! WARNING! WARNING!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※ 今回のスレは前スレの続きから始まります、 【が】 。
※ 本スレではついに『中間地点』を越えた為、過剰な性的描写が出て来ます。
※ (主に百合とか純愛等々……)
※ これはドラクエVをベースにしたものですが、基本的にオリジナル要素がいっぱいです。
※ >>1は百合好きではありません
____________________________
WARNING! WARNING! WARNING! WARNING! WARNING! WARNING!
ではではお楽しみ下さい
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1330936328(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>【そのU】侍「……バラモス?」賢者「サムライクエスト、この後すぐ!!」
◆WslPJpzlnU<>sage<>2012/03/05(月) 17:46:48.52 ID:ZdTe/L0H0<> あ、今日はインフルに感染したので休みますよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/05(月) 18:02:50.73 ID:/IulJ9tCo<> / ` 、 感謝するぜ このスレと出会えた
/ ノノ ヽ
, ニニ彡'⌒ /`ヽ これまでの 全てに
' ニミ ニニ彡 〈rう├−-ミ
{ { ニミ } j j jノx'ィイく }し{\ `丶、___/ニニニ
j_ニニミV ハレノ x<⌒ヽ V ヘ \ \ニニニニニニニ
{xミミー'ヾ(、ル( 厶tァァく⌒ヾ} )ハ::::::. \ニニニニニニ
彡ィ'">tァ} \(`ニ彡 ノ` /ト=く ::::::i \ニニニニニニ
( V^`こ7 _, \``ヾヽ` ノ|`ヽ ヽ l:::::| \ニニニニニ
∧ { ' ` ノ^ヽ { ノ !:::::| ___ノ^ヽニニニニニニ
/.::::\ゝヽ. _ノヽ``ヽ, -――- 、 /:::::/ /  ̄`ヽニニニニニ
/.::::::::::::::::>'"ノルハヽ`/ -―- 、⌒V::::::/.// j___ノ、 ヽニニニニニ
/ニニ、`ヽ`ヾヘ{ {、ムイ 、_( > \/ (__ ノニニニ \ニニニニ
,仁ニニニ\ヽヽヽ ∨ /ニニ>彡>--')__ ノ `ヽニ \ニニニ二
ニニニニニニヽ / {ニニ> ´ `¨¨´ ニ} \>''"´
ニニニニニニニニ/ ∨ / }八
ニニニニニニニ./ }ニ{ ノニヽ ノ
ニニニニニニニ/ }ニハ /⌒ヽヽヽ ___彡
ニニニニニニニ! ノニニヽ、 / ` ー=彡'ニニニニニ
ニニニニニニニ} ⌒`丶、 /⌒ヽ ノ ノ_____
/ ̄ ̄ ̄`ヽ/ヽ、 _彡ヘ{ { > 、 / /  ̄ ̄ ̄
) 、 / ヾ、 ヽ ヽ ( `{ /
// ⌒ヽ / 〃 トミ ___ >--‐=、 ヽ _ノ
{ / // / \__ノ
体を大事になすってください
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/03/06(火) 12:53:57.72 ID:NcnsW0Jb0<> 乙です <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)<>sage<>2012/03/06(火) 14:45:18.71 ID:UwqZblVAO<> >>1乙!
>※ >>1は百合好きではありません
ダウト <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/03/06(火) 15:44:05.22 ID:gVGvhSqAO<> 追いついちゃった('・ω・`)
ちゃんとインフル治してから続き書いてくれ <>
◆WslPJpzlnU<><>2012/03/07(水) 16:56:30.74 ID:8DihjCq50<> 家族全員がインフル感染した……wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
頭いてぇ吐き気する…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/03/07(水) 18:23:46.48 ID:ESuy3H1Lo<> ちゃんと病院行って養生しろよ
長引くようならもう一度病院に行くように
小さい病院だとたらい回しにされて終わりだから
総合病院に行った方が良いかも
ソースは俺の兄貴 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/03/07(水) 18:54:45.38 ID:ZnE4b+ZRo<> おだいじに。
病院、いくんだよ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/09(金) 19:53:10.95 ID:aD6nXE920<> 性描写か…
甘えん坊賢者とのユリラブで既に満足なんだが <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/11(日) 17:54:30.93 ID:ipOJCyz70<> 治った、と多分思う
潜伏期間がどうのが怖いけど調子は最高です
というわけで、おまけ!
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/11(日) 18:04:42.24 ID:ipOJCyz70<>
〜〜 おまけ劇場・百合の花編 〜〜
侍「この石鹸を湯船に入れろと……?」
僧侶「えぇ、ランシールでは有名な物なんですよ」
侍「僧侶が勧めるならば一度入ってみよう、また後でな僧侶」スタスタ
僧侶(……大丈夫かな)
僧侶(あれ、バブルバスの石鹸だよなぁ……)チラッ
賢者「・・・」にこっ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/11(日) 23:11:21.92 ID:d0ElX7rDO<> 乙 <>
◆WslPJpzlnU<>sage<>2012/03/13(火) 20:18:39.59 ID:w5q6rCe10<> 明日の午後2時以降から投下します!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/03/13(火) 21:09:47.25 ID:8vIGeqp2o<> ┃ ┃━┓ ハ_ハ ハ_ハ ┃┃┃
┗┓━ ┃━┓ ┗━('(゚∀゚∩∧,,∧ ∧..∧ ∧..∧∩゚∀゚)'). ━━━━ ┃┃┃
┗┓━ ┗ ┃ O,_ 〈(´∀`)(´∀`)(´∀`) 〉 ,_O ┗┗┗
┗ ┃ `ヽ_)゚○-J゚ ゚○-J゚ ゚○-J゚ (_/´ . ┗┗┗ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/14(水) 11:49:46.72 ID:OQzxO7ZZo<> あと2時間ちょいか。楽しみだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/14(水) 16:22:15.51 ID:J4n9MPXso<> もう2時間ちょい過ぎたか、まだかな <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 18:03:34.05 ID:XtF5N6gb0<> 遅刻どころではない程にすいませんでした……
ではでは本編へ <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 18:11:42.37 ID:XtF5N6gb0<>
―――――― 半月後、テドンの村。
ヒドラ「……おはようございます、お母さん」スタスタ
母親?「おや、起きたかい私の可愛いヒドラ」なでなで
ヒドラ「……///」
あれから半月。
私は数日の間、本当に現実に起きている事なのかを知る為に世界を何度も見た。
しかし、事態は変わらないで私をこの村に縛りつける事になったのだ。
ヒドラ(……それも、私は今の生活に早くも慣れ始めている)
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 18:19:30.79 ID:XtF5N6gb0<>
・・・今までの人生で有り得なかった、人の温かみ。
母親?「朝ご飯、今日は一緒に作るかい?」ニコニコ
ヒドラ「え、いや……その」
母親?「冗談だよ、あんたは料理が下手だものね」
ヒドラ「……」
彼女……私の母親を名乗る女性が、ひどく愛しい。
まるで私を本当に娘のように扱ってくれる事が、堪らなく私には暖かくて心地良かった。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 18:31:06.24 ID:XtF5N6gb0<>
父親?「ヒドラ、今度みんなでどこか遊びに出掛けないか?」
ヒドラ「……付近に娯楽施設は無い筈ですが」
父親?「ん、図書館に決まってるだろ? また一緒に医療を学ぼうじゃないか」
この男性は私の父親という事らしく、読書が好きらしい。
私も本やゾーマ様、そして『御父様』に与えられた知識で読書は好きだ。
しかし
ヒドラ「私はあまり人間の医学に興味は無いので……」
父親?「む、そうか! なら仕方ない」
ヒドラ(……人間の歴史には興味は無い)
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 18:41:39.21 ID:XtF5N6gb0<>
朝の食事を取り、私は席を立った。
『ご馳走様』と食事後に挨拶をするのが普通らしいが、私には関係ない。
そもそも私は食事を取らずとも生きていられる竜神族なのだから、当たり前だ。
母親?「こら、またご馳走様もしないで!」
ヒドラ「ご馳走様でした」
スッ
母親?「どこに行くんだい?」
流石に私は最初の数日で彼女の説教には飽きたので、直ぐに改める。
なのに、彼女は行き先を聞いて来るため私は止まらなければいけなかった。
ヒドラ「…………僧侶の所ですよ」
魔法のように、こう言えば母親達は私を解放してくれた。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 18:52:58.53 ID:XtF5N6gb0<>
僧侶「クイン、丁度良かった!」
ヒドラ「……僧侶、すみませんが私は少し急いでいるのですが」
僧侶「昨日君が借りて来た本、とても面白かったよ! また頼めるかな?」
スッ
彼はそう言って私に読み終えた本を渡そうとする。
その本は確かに、私が昨日持ってきた本だった。
が、その内容を読める筈はなかった。
何故なら、その一冊だけは私ですら気づかないで持ってきてしまった本だから。
『ゾーマ様が所有する書斎から持ってきた魔導書』。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 19:04:45.32 ID:XtF5N6gb0<>
ヒドラ「……どんな内容でした?」パラパラッ
僧侶「え? 確か……悲しい恋物語だったと思うよ、優しい魔王がエルフと結ばれ………」
ヒドラ(…………)パラパラ
・・・私ですら読み解けないのに、ゾーマ様の魔導書を看破している。
そう私は思いかけたが、直ぐに気づく。
彼も読めなくて適当に語っている可能性があり、何よりゾーマ様が恋物語程度の俗物を所有する訳も無い。
ヒドラ「……この一行目、読めますか?」
僧侶「うん? 『ピサロは激怒した』って」
ヒドラ「違います、ここは『破壊の章』と読むんです」
僧侶「……は、破壊? 何をどう読んだらそうなるんだい」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 19:13:56.76 ID:XtF5N6gb0<>
ヒドラ「…………////」バッ
ヒドラ(こ、この反応……本当に読めてるのでしょうか? 何故かこちらが恥ずかしい思いに……)
僧侶「……ぁ、そうか……」
僧侶(クインって……あまり文字は得意じゃないのかも知れないな)くすっ
ヒドラ(わわ、笑っている!! 人間の僧侶に笑われた!)カァァ
僧侶「ねぇクイン、良かったら僕と―――――― 」
ヒドラ「申し訳ありませんが先を急いでいるので!!!!」
ダダッ!
僧侶「あ……あれ?」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 19:23:37.08 ID:XtF5N6gb0<>
――― ランシール地方・上空 ―――
キングヒドラ(クッ……私とした事が、冷静さを欠くなんて!)
キングヒドラ(いいえ、そもそも私に落ち度は無い筈)
キングヒドラ(更に付け足すならば、元は敵側である僧侶と私が殺した村の住民と過ごす事が間違い……)
キングヒドラ(…………)
―――――― バサァッ!!
ヒドラ「……私とあの村以外いない、誰もいないこの世界で『敵』ですか」
ヒドラ(…………私は、愚かに等しいですね…………)
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 19:34:26.45 ID:XtF5N6gb0<>
〜〜 『現実世界』・テドンの村 〜〜
侍「むぅ……波の具合からすれば、間違いなくこの辺りに流される筈だが」
勇者「もっと探しましょう! まだ『僧侶さんがいなくなって数時間程度』ですから!」
地獄騎士「…………」ザッ
ペロッ
地獄騎士(この砂、この村にある土質とは異なるな……)キョロキョロ
地獄騎士「侍、この村に誰か来た形跡がある」
侍「おお! 僧侶に違いない!!」
侍「……探そう、賢者」
賢者「…………」こくん
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 19:43:57.02 ID:XtF5N6gb0<>
―――――― ゴメンナサイ ――――――
勇者(ッッ………!!)ゾクッ
地獄騎士「なッ…!?」ガバッ
―――――― コロシテゴメンナサイ ――――――
地獄騎士「な、なんだ……この『思念』は」
勇者「地獄騎士さんも感じるんですか?」
―――――― ワタシハ・・・アヤマリタイ ――――――
地獄騎士「これは残留思念が生み出した……呪いか」
勇者「残留『思念』? だ、誰のですか!?」
地獄騎士「…………この感覚…………」
地獄騎士「 女……か? 」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 19:44:29.23 ID:XtF5N6gb0<> 本編はここで斬る <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 20:03:37.84 ID:XtF5N6gb0<>
〜〜 おまけ劇場・百合の花編A 〜〜
侍「ふふ、この世界に来てからの最大のひと時と呼べよう! この風呂に入れる石鹸とやら!!」
もふもふ
侍「……ふ////」あわあわもふもふ
侍(実に楽しい、何故か楽しい!!)
侍(……くふぅ////)ちゃぷちゃぷ
あわあわもふもふあわあわもふもふ
侍「………気持ち良いにゃぁ……」ぼそっ
賢者「〜〜〜〜〜〜〜〜////////」ザバァッッ
侍「い、いつの間に水中に!!?」カァァ///
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/03/14(水) 20:06:17.08 ID:XtF5N6gb0<> 落ちます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/03/14(水) 20:17:33.30 ID:uSkV/n7ao<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/04/13(金) 23:08:03.03 ID:lwZWIobTo<> まだ、か <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/06(日) 10:01:51.54 ID:izIcGx2Qo<> もうやめたのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<><>2012/05/13(日) 21:07:48.48 ID:P8ue0TI50<> 明日再開します <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/13(日) 23:18:13.90 ID:c9wcVfWlo<> ん? >>1か? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/05/14(月) 21:19:38.48 ID:efJJ5kdlo<> キターーーーーーーーーーーー? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/14(月) 23:59:27.87 ID:G0Ta1z6DO<> まだか <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 18:15:28.32 ID:mbG0HIo60<>
―――――― バサァッバサァッ
ヒドラ「……ふぅ」シュタッ
ヒドラ(今日はかなり時間がかかってしまいました、家の者が心配していなければいいのですが)
あの日、私はこの世界で生きる事を決めてから既に2ヶ月。
私の日課は誰もいなくなってしまった街や魔王城から、本を数冊持ち帰る事だった。
< 「クイン! 今までどこに行ってたんだい?」
ヒドラ(何故なら、『彼』はとても聡明で……私以上に文字が読めた)
僧侶「あ、その本って新しい本かな?」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 18:28:44.69 ID:mbG0HIo60<>
母親?「おや、こんな所で逢い引きかなお二人さーん??」
ヒドラ「! な、何か用ですか?」ぷいっ
正直、この女性は苦手だ。
温かくて安心はするのだが、どうにも意地悪なのだ。
ヒドラ「……」チラッ
僧侶(はいはい)くすっ
それに比べ、僧侶はとても察しが良い。
私はそういう者は好きだ。
ヒドラ(後で読み聞かせて貰おう……)
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 18:38:50.45 ID:mbG0HIo60<>
〜〜 夜 〜〜
母親?「ヒドラ、あまり食べないけど美味しくなかったの?」
ヒドラ「え、完食していますし美味しかったですよ?」
父親?「はっはっは、らしいぞ母さん」
母親?「ふーん」ニヤニヤ
ヒドラ「……では、私は二階にいますので」スタスタ
この2人は少し変わっていた。
まるで全て把握するように、私の事などお見通しなのだ。
・・・本当の両親のように。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 18:48:01.36 ID:mbG0HIo60<>
僧侶「分厚いね……今回も」ズシッ
ヒドラ「男性なのですから、その位は我慢して下さい」
僧侶「男性って……君が僕を女の子みたいにしたんだろ?」
ヒドラ「は?」
僧侶「……ん? あれ、そんな訳ないか、何言ってるんだろう僕」
ヒドラ(………彼は、)
時々あるのだ、『記憶があった頃の口調』が出る事が。
しかし直ぐに思い違いや何を言ってるのかと彼は頭を振る。
ヒドラ(頻度が多くなってきた……でしょうか?)
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 18:57:09.89 ID:mbG0HIo60<>
―――――― ぱらっ
僧侶「『壊れ行く者』、ちょっと暗い話かも」
ヒドラ「構いませんので読んで下さい」
僧侶「はいはい、………『少女は目を覚まし、そして…』………」
僧侶の声は聞いていて安らかな眠気を感じてしまう程に、心地良い。
何より彼は読む事に苦を感じないらしく、いつまでも読んでいてくれた。
恐らく、私が止めない限り。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:04:20.66 ID:mbG0HIo60<>
―――――― ザァァァ・・・
ヒドラ「……それで?」スッ
僧侶「『踊り子は苦悩した。 あの青年は決して心を開いてはくれないのを理解していたからだろう。』」
僧侶「『どれだけ焦がれても、どれだけ思いを伝えても、彼はあの羽根帽子の少女だけを愛している。』」
僧侶「『踊り子は涙を流す事も、妬む事も出来ない。それどころか青年の純情な心に惹かれるばかり。』」
僧侶「『踊り子はこちらを見た。鏡に映る闇の衣を纏ったもう一人の自分を。』」
ヒドラ(……凄い)ぞわ
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:19:47.61 ID:mbG0HIo60<>
夜の風に揺れる芝生の音に乗って僧侶の語る詩は辺りに広がる。
儚く、消え去るような感情を込めて。
ヒドラ(この本も魔王城にあったのですが、どうも魔王城にある本はほとんどがこの様な愛を綴った物語)
ヒドラ(僧侶もこういう物語が好きなのでしょうか……いつもながら凄く惹きつけられてしまう)
僧侶は時折、風に揺れるランプの灯火と私を見比べる。
どこか、私と灯火が消えてしまわないか心配そうな表情で。
僧侶「『……踊る炎を見て、彼女は感じた。』」
僧侶「 …………まるで、……自らの大切な人を思う気持ちと同じだと……最後には消えてしまうのか、と 」
僧侶「……『踊り子は音も無く、メラミの魔力を消した。そして……』」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:25:15.50 ID:mbG0HIo60<>
僧侶「そこに残ったのは、自らに対する憎悪と夜の闇の静けさだけだった」
―――――― パタンッ
ヒドラ(………)
最後、彼は目を閉じたまま語っていた。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:37:11.13 ID:mbG0HIo60<>
ヒドラ「ん……ぅ」もぞっ
僧侶「……」もぞっ
ヒドラ(………)
ヒドラ 「 !? 」
朝起きると、稀にあるのだ。
いつ寝たのか分からない上に僧侶と芝生の上で寝てしまう事が。
ヒドラ(……人間の僧侶にはあまり良くないな)はぁ
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:44:39.91 ID:mbG0HIo60<>
ヒドラ(……まだ少し眠っていそうだな)
ヒドラ(よし)スッ
僧侶に悪いから、私は大体起きるまで待つ。
私にも読める普通の本はあるので、『いつもは』読んで待つのだが……
ヒドラ(少し……芝生の匂いが付いたかもしれない、朝露のせいでしょうか)
ヒドラ(……僧侶が起きるまで少しありそうですね)
この時は、私は近くの泉まで水浴びに行ったのだ。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:51:22.32 ID:mbG0HIo60<>
―――――― バサァァッ!
ヒドラ(気持ち良い……人間の姿で翼を出すと窮屈な感覚が消える)
ヒドラ(……髪も、少しは水を浴びせましょうか)
チャパッ
ヒドラ「……今日も金色を保ってますね、ふふ」サラッ
誰もいない開放感。
冷たい水と自身の美しい髪、これらが私に隙を作ってしまった。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:54:33.06 ID:mbG0HIo60<>
―― ガサッ
ヒドラ「っ! 誰だ!」バッ
せめて、この瞬間私が振り向かなければ――――――
ヒドラ「……あ」
僧侶「く、クイン……?」
―――――― ・・・私が魔物だと、知られなかったのに。
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 19:59:07.67 ID:mbG0HIo60<> 落ちます!
おまけ <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 20:04:58.54 ID:mbG0HIo60<>
〜〜 おまけ劇場・百合の花編B 〜〜
侍「な、何故お主がここに……っ!」
賢者「………」じっ
侍「……?」
賢者「……問題ない、泡があるから」がばっ
侍「うわ! 離れろ賢者! こら……」
賢者(侍の体……侍の……///)さわさわ
侍「んっ……」ぴくっ
侍(……今のはなんだ?)カァァ
つづく <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/15(火) 20:05:42.64 ID:mbG0HIo60<> ではまた明日、(キリン&侍両方を投下) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/15(火) 20:11:34.97 ID:Qchefg0/o<> おう、大変乙!! <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 17:28:13.10 ID:XW3m8MqR0<>
―――――― チャプッ
ヒドラ「……な、」
僧侶「クイン、これって一体……」
ヒドラ「女性の裸体を楽しんでいるのは分かりますが、早く向こうに行ったらどうですか僧侶」
僧侶「え? あ、ごめんよ!!」バッ
ヒドラ「……向こうに行って下さい! 顔も見たくないです!!」
僧侶「うわわ、ごめんクイン!」タタタッ
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 17:44:20.83 ID:XW3m8MqR0<>
ヒドラ(……見られた)
まずい事態、それどころか最悪の事態。
僧侶には出来れば見られたくなかったのも強いが、私が恐れたのはもっと違う所にある。
ヒドラ(……彼の記憶が戻ったら、私は僧侶と戦う事になる)
避けたかった。
今の私には彼を殺す自身が無い、それだけ私は人間らしい感情を彼等に抱いている。
・・・もしも、戦う事があればその時は、
ヒドラ(…………)
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 19:26:32.14 ID:XW3m8MqR0<>
ヒドラ「……」スタスタ
僧侶「……」
ヒドラ「………僧侶、貴方には教えます……いえ、見た通りですよ私の正体は」
僧侶「魔物、なんだね」
察しが良い。
本当に彼は察しが良い、けど・・・
ヒドラ「何か私に思う所はありますか?」
<>
左右左右 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 19:33:43.01 ID:XW3m8MqR0<>
僧侶「えっと……思う所?」
ヒドラ「………」
何故か私の体に力が入る。
本当に何故なのだろうか、胸が苦しい緊張が走る。
僧侶「……き、綺麗だったよ」
・・・は?
と、私は声が出そうになった。
<>
左右左右 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 19:46:54.49 ID:XW3m8MqR0<>
ヒドラ「……それ以外に、何も驚かないのですか」
僧侶「え、いや、うーん」
ヒドラ「・・・」
僧侶「君は……魔物じゃないと思うんだ」
ヒドラ(魔物じゃない?)
僧侶の瞳を見た。
僧侶「魔物って人を襲ったり、危険な存在だよね……でも君は僕の幼なじみで……だから」
僧侶「……こうやって君と話せる時点で、魔物かどうかなんて気にならなくなっちゃった」
ヒドラ「………」
<>
左右左右 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 20:07:21.00 ID:XW3m8MqR0<>
なんてお人好しなのだろう。
なんて馬鹿なのだろう、愚かなのだろう、この男は。
ヒドラ「私は、貴方よりずっと強いですよ?」
僧侶「かもね……君の翼は、ドラゴンのそれだったし」
ヒドラ「この姿もどちらかと言えば仮の姿ですよ」
僧侶「はは、出来ればその姿を見ていたいな」
ヒドラ「……人を、何人も殺した事があります」
ヒドラ「大勢を、炎で……虐殺したんです」
<>
左右左右 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 20:28:30.79 ID:XW3m8MqR0<>
僧侶「…………」
ヒドラ「………」
彼は目を閉じたまま考えていた。
もしかしたら記憶が戻ったかもしれない、魔力を練っているのかもしれない。
仮に彼が襲って来たら、私は出来る限り罰を受けよう。
そう考えていた。
なのに、
―――――― ぎゅぅ
僧侶「……君はそんなことしない」
ヒドラ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!?////」びくっ
<>
左右左右 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/16(水) 20:43:08.33 ID:XW3m8MqR0<> 落ちる
明日も投下 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/16(水) 22:08:09.41 ID:odcgYU6Wo<> 乙! <>
瞬殺のラストブリットォォォッ!! ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 19:32:27.05 ID:F7CritVh0<> 俺は気づいた! 投下タイミングが遅いから進まないのではなく、
俺に速さが足りないからだと!!
投下行くぜぇぇッ!! <>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 19:36:22.33 ID:F7CritVh0<>
ヒドラ「そ、僧侶……離して下さい」
僧侶「……」ぎゅっ
初めて。
生まれて初めて、とても間近に自分以外の温かさを感じた。
妹にさえ、抱擁などしたことはなかった。
ヒドラ「………っ」
ヒドラ(この胸にある違和感は……なんなのですか)
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 19:39:35.72 ID:F7CritVh0<>
―――――― それから、どの位そうしていたのか。
私は暫くの間、僧侶に抱かれていた。
ヒドラ「………」ぎゅっ
何も言えず……言葉も見つからず、私は彼に抱き締められた。
ヒドラ(……これが、人間の……)
ヒドラ(今まで理解出来なかった人間の温もり……?)
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 19:43:58.38 ID:F7CritVh0<>
ヒドラ(…………)
僧侶に読み聞かせて貰った、魔導書に描かれた物語に多く関係していた『愛』。
もしも私が今感じている感情が『愛』ならば、これは……
僧侶「クイン、僕は君が誰でも構わないよ」
ヒドラ(……だめ)
本当にそうなのだとしたら………
僧侶「だって僕は……」
ヒドラ(……!!)
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 19:49:55.39 ID:F7CritVh0<>
―――――― 聞きたくなかった。
僧侶「………クインが、君自身が、好きだから」
ヒドラ「……」
―――――― 敵のままであって欲しかった、こうなる前に彼の記憶が戻って私を殺してくれれば良かった。
ヒドラ(……戻れない)
―――――― 私の中にある想いが、彼の記憶が戻ってしまった時に最も苦しめてしまう。
―――――― 楽に死なせて欲しかった・・・
―――――― 彼に殺されたくない、殺したくない、私は彼といたい・・・
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 19:57:24.39 ID:F7CritVh0<>
―――――― 視界が、暗くなってから急に明るくなった。
僧侶「……起きた?」
ヒドラ「………ええ」
彼は私の手を握っている。
仮初めの体なのに、魔物なのに。
ヒドラ(……)
ヒドラ「僧侶、少し1人にさせて下さい」
僧侶「うん」スッ
< ガチャッ
< バタンッ
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 20:02:50.46 ID:F7CritVh0<>
ヒドラ(……ここは、私の家でしょうか)
嗅ぎ慣れた匂いに私は考えを巡らせる。
しかし、この時の私は普通の考え方が出来なくなっていた。
ヒドラ(……『私の』?)
ヒドラ(そもそも、私には家なんてないのに?)
ヒドラ(私が焼いた村なのに?)
ヒドラ「……私は……」
……帰れる場所など、無いのかも知れない。
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 20:10:04.37 ID:F7CritVh0<>
〜〜 『現実世界』・テドンの村 〜〜
勇者「うーん、『僧侶さんがいなくなってもうすぐ1日経つ』けど手掛かりはないですね」
地獄騎士「……このテドンの村は賢者の故郷だが、惨状からして長居は避けたいな」
勇者「でもそしたら近くに僧侶さんが打ち上げられそうな海岸なんて……」
< 「勇者! 地獄の騎士! 来てくれないか!」
勇者「侍さんだ!」
地獄騎士「何か見つけたみたいだな」
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 20:14:34.39 ID:F7CritVh0<>
侍「……何という霧、明らかに妖気を感じる」
勇者「侍さん、これは!?」
侍「分からぬのだ、突然……霧が村全体を覆い始めて…」
地獄騎士「…………」
賢者「……っ」
賢者(……『みんな』の気配を感じる?)
賢者「……見えないのに、まるでたくさんの人間が周りを歩いてる感覚……」
侍「なに……?」
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 20:20:38.34 ID:F7CritVh0<>
侍「周りに……気配……」
侍「……そうか、これは幻術か」
地獄騎士「マヌーサか?」
侍「どちらかと言えば、拙者のいた世界にあった術だろう」
勇者「どういう事ですか?」
侍「拙者のいた世界には、『狸』や『狐』という動物がいるのだがな」
侍「そいつらは極稀に妖怪となり、人を幻術に閉じ込めて遊ぶことがある」
地獄騎士「解く方法は?」
侍「……術をかけている者を倒すか、自分で幻術を破るしかない」
侍「だが拙者が知る限りでは無理だろう」
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 20:29:51.92 ID:F7CritVh0<>
賢者(……え?)
―――――― 『もうすぐ子供が生まれるんだ』
―――――― 『はい、彼女にきっと似てる可愛い子供ですよ!』
賢者「僧侶!? 僧侶!」
侍「賢者、どうした急に!」
賢者「いま僧侶の声が確かに、そこに!」
侍「落ち着くんだ、そんなのは聴こえないぞ?」
勇者「……」ぞく
地獄騎士「…」
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 20:31:29.41 ID:F7CritVh0<>
―――――― 「だが拙者が知る限りでは無理だろう」
―――――― 「何故なら、術者の想いが強ければ強い程……飲み込まれるからな」
<>
瞬天殺 ◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/18(金) 20:34:34.57 ID:F7CritVh0<> 落ちる!!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/18(金) 23:57:42.12 ID:oBGDMMNDO<> 乙♪ <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/19(土) 18:34:04.84 ID:PR8PX/1t0<>
〜〜 おまけ劇場・百合の花編C 〜〜
侍「賢者っ! やめないとそろそろ……」
賢者「……侍」ぴたっ
侍「な、なんだ?」
賢者「…………」
賢者「侍、生えてないの……?」さわっ
侍「 」←重度のめまい
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/05/19(土) 18:40:37.68 ID:PR8PX/1t0<>
〜〜 おまけ劇場・百合の花編D 〜〜
侍「べ、別に構わんだろう!? 拙者はあくまで剣士であって、男らしさを磨いてる訳ではないのだ!!」
賢者「……侍、どうして女性である事を否定するの」
侍「拙者は男だ……女ではない」
賢者「じゃあ侍……」スゥ
ちゅっ
侍「〜〜〜!」
賢者「……男の人なら、私を抱けるよね」ぎゅー
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/19(土) 23:41:53.11 ID:Kb9OtopDO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 23:51:53.46 ID:SIkCpWf4o<> さて、まだかな <>
◆WslPJpzlnU<>sage<>2012/07/07(土) 17:19:03.71 ID:QMxE7fNe0<> 火曜日から再開させて頂きます!
他スレに全力注いだ私がいけませんでした…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/07(土) 18:49:10.64 ID:h+mBjAiho<> 待ってるよー!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 19:35:15.05 ID:1jx6I4wbo<> 向うが終わったからな、今度はこっちに全力を注いでくれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/07/07(土) 23:20:17.84 ID:9OjGOyRao<> ところで今更だけど、向こうってどれなん? <>
◆WslPJpzlnU<>sage<>2012/07/08(日) 17:57:15.98 ID:JlUytGL/0<> >>85
こちらですね、ある日突然謎の衝動に駆られた私が全力で完結させたスレです
姫「疲れた、おんぶして」勇者「はいはい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1337509920/ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/07/08(日) 18:09:52.51 ID:QhDuzLYdo<> おぉ、マジかよ リンクまでありがとうございます
完結してるのなら全力で読むしかないな <>
◆WslPJpzlnU<>sage saga<>2012/07/23(月) 19:10:08.43 ID:ArjuHIrO0<>
明 日 か ら 本 気 だ す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/07/23(月) 20:53:42.47 ID:e9MkEQQuo<> 嘘つけコノヤロウ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/07/23(月) 21:13:03.90 ID:EYP4iCGBo<> そういえば明日も火曜日ではあるわけだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/23(月) 23:06:26.82 ID:+HTlQFVDO<> 待ってるぞ <>
◆WslPJpzlnU<>saga <>2012/07/24(火) 19:30:00.71 ID:zk9TXL4s0<>
〜〜その夜〜〜
地獄騎士「……すまない勇者、呼び出してしまって」
勇者「地獄騎士さん、どうしたんですか」
地獄騎士「テドンの村の事だ」
勇者「何かあるんですか」
地獄騎士「ああ、あの現象を起こしている『元』を知っている」
勇者「……話して下さい」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga <>2012/07/24(火) 19:42:17.67 ID:zk9TXL4s0<>
―――――― 「あの村は、以前に魔王の配下が直々に潰しにかかったのだ」
―――――― 「聞きました、確かそれが例の……」
―――――― 「いや、違う」
―――――― 「え?」
―――――― 「そもそもテドンを潰したのは……某なのだ」
―――――― 「…………」
―――――― 「この場で斬り伏せてくれて構わぬ、某こそが……『先代バラモス』なのだからな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<><>2012/07/24(火) 19:50:50.16 ID:zk9TXL4s0<> 店長ぉおおおおおおおおお!!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/07/24(火) 19:51:55.93 ID:zk9TXL4s0<> ぐああああ!!すいません誤爆しました!! <>
◆WslPJpzlnU<>saga sage<>2012/07/24(火) 19:55:18.98 ID:zk9TXL4s0<>
やだ…誤爆すらしてない……
……………ちょ、ちょっと今日はもう中断する////// <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 20:35:30.68 ID:rCG5GOoBo<> お前wwwwwwwwww
まぁ、とりあえず乙! <>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 21:52:56.68 ID:NKZv2IsB0<>
―――――― 二年後・裏世界のテドン ――――――
僧侶「クイン、今この子喋ったんじゃないかい?」
ヒドラ「気のせいかもしれないけど……」
<「ぅあー♪ まんまー♪」
ヒドラ「こら、髪の毛引っ張ったら……めっ」なでなで
僧侶「可愛いなぁ」
僧侶(僕とクインそっくりだ)
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 22:05:24.33 ID:NKZv2IsB0<>
僧侶「クイン、後でまた近所の人の……に行こう」
ヒドラ「え?」
僧侶「……また、なんだ」
ヒドラ「『誰かに』また、殺されたの?」
僧侶「……」コクッ
ヒドラ「手口は? 一体誰が……!」
僧侶「凄まじい熱、もしくは火炎で燃やされた形跡があったらしい」
ヒドラ「…一晩で?」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 22:12:13.92 ID:NKZv2IsB0<>
僧侶「この『二年』でもう34人目……みんな怯えてる」
ヒドラ「……魔物だと思う?」
僧侶「よせ、君な訳ない」
ヒドラ「……」
僧侶「君は……もう人間だよ、現にクインは僕の子供を産んでくれたじゃないか」
ヒドラ「でも僧侶っ! このままじゃいつか……私は」
僧侶「何も言わなくていい、君じゃないのだから犯人を見つければ良いんだ!」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 22:46:24.66 ID:NKZv2IsB0<>
〜〜 テドン・村長邸 〜〜
僧侶「皆さん集まって頂きありがとうございます」
僧侶「今日、この場に集まって頂いた148名でテドン村全員になります」
< ざわ・・ざわ・・・
僧侶「……皆さんもわかっているでしょうが、先日を合わせて遂に犠牲者は34人目になりました」
< 「あぁっ、あなた……!」
< 「俺の妻も……」
僧侶「……」
僧侶「犯人は同一、そして相手は間違いなく『メラミ』級の威力を持った魔法が使えるでしょう」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 22:57:19.80 ID:NKZv2IsB0<>
僧侶母「 『犯人は確実に私達を即死させられる』だけの力を持ってるでしょうね 」
僧侶「母の言うとおりです、しかし犯人は必ずと言っていい程に『夜中だけ行動し誰かを焼き殺している』のです」
ヒドラ「……つまり、犯人は『1人だけ』?」
僧侶「そうだよ、そして犯人は正面からの戦闘を恐れている」
< 「確かに、僧侶さんは嫁さんも合わせてこの村最強だもんな」
< 「……なあ、もしかして犯人は」
僧侶父「そこのてめえ! 僧侶が犯人だと言いたいのか!!」
僧侶「父さんやめて、彼らの言いたい事は分かる」
僧侶「だからこそ僕は皆さんに話したい事があるんです」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 23:04:33.39 ID:NKZv2IsB0<>
僧侶「 今日から毎日、この先月亡き人となった村長さんの屋敷で村人全員が寝泊まりしましょう!! 」
僧侶「女性や子供は客室、男は僕を含めて毎日夜中の警備!」
僧侶「こうすれば間違いなく犯人は手出し出来ません!!」
< 「そんなに上手く行くのか……」
僧侶「でなければ大切な人も守れません!!」
僧侶「テドンのみんなが力を合わせれば、いつか犯人を捕まえられる筈です!」
ヒドラ「……」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 23:28:27.01 ID:NKZv2IsB0<>
〜〜 現実世界・バハラタ 〜〜
侍「ま、待て待て!? じゃあお前を斬れば世界を救えるのか!?」
地獄騎士「言ったろう侍、『元』バラモスだとな」
勇者「うーん……侍さんにはそこの違いが難しいのかも」
侍「いや、現にどう違うのか? 地獄騎士がバラモスなんだろう」
地獄騎士「侍の言い分は間違ってないが……根本から違うな」
賢者「……ならどう違うか、説明して……!」ギリッ
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 23:46:22.80 ID:NKZv2IsB0<>
侍「賢者……」
勇者「うわわ、賢者さん落ち着いて!」
地獄騎士「……賢者の怒りは当然だ、某がテドンの村を襲ったのだからな」
地獄騎士「だが賢者よ、今はもう真実を話さなければ最悪の意図を辿るぞ」
賢者「……最悪の意図?」
地獄騎士「ああ、まず僧侶だが……アイツは今『グリーンオーブ』に呑まれている」
侍「オーブだと……!?」
<>
◆WslPJpzlnU<>saga<>2012/07/25(水) 23:50:19.02 ID:NKZv2IsB0<> 小振りだがここでストップ
おまけ劇場書きてぇ……
落ちる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 00:01:48.29 ID:4rXYkzVqo<> 乙! <>
◆WslPJpzlnU<>sage<>2012/07/27(金) 19:40:12.32 ID:891NPFgk0<> むう……148通りの焼殺が思いつかない、52通りで止まったなぁ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/27(金) 19:59:36.87 ID:X/xjssPFo<> お、来るか? <>
◆WslPJpzlnU<>sage<>2012/09/20(木) 17:00:38.31 ID:cABi99mc0<> 近日再開 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/09/20(木) 17:19:04.18 ID:570v82rao<> foo!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/10/27(土) 16:03:20.58 ID:utlDD/y5o<> 近日とは <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/27(土) 23:45:04.91 ID:Gken0Y+mo<> 二ヶ月中ってことだろ <>