VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/28(水) 17:53:21.96 ID:w9x7Eqkn0<>魔王「世界征服したから旅に出る」
側近「二回言っても駄目です。魔王様なんですから」
魔王「旅に出る、世界を征服したから」
側近「倒置法を使っても駄目です」
魔王「旅に出る、征服したから、旅に出る。字余り」
側近「川柳詠んでも、駄目ですよ」
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<>魔王「世界征服したから旅に出る」 側近「え、駄目ですよ。何言ってるんですか?」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/28(水) 18:11:25.86 ID:w9x7Eqkn0<> 魔王「何でだめなの?」
側近「駄目な物は駄目なんです、子供じゃないんだから!お願いします」
魔王「子供でも良いから、旅に出る」
側近「大体、世界征服してから我儘が過ぎますよ、先日はトロルとオークに泥レスさせたり、ケンタウロスにミノタウロス乗せて騎馬戦させたり、ファミレスでデザート全部頼んで一口づつ食べて残したり、ミイラ男の包帯勝手に選択したり、やりたい放題ですか?魔王様としての自覚が足りないんじゃないですか!」
魔王「だってさ、世界征服したら暇じゃん?」
側近「今は暇かもしれませんが征服したらそれで終わりじゃないんですよ、わかってるんですか?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/28(水) 18:22:49.11 ID:w9x7Eqkn0<> 魔王「分かってるけどさ、領地の検分とか、植民地の管理とか、魔物と人間の揉め事とか、基本的に俺じゃ無くても大丈夫な事ばかりじゃん?」
側近「ですが、魔王様には魔王城に居ていただきませんと色々と不都合が有ると言いますか、書類などに花押を頂かなければいけませんし」
魔王「それって、俺じゃなくとも良くない?逆に、俺じゃなきゃ駄目な事って有るのかなぁ?」
側近「人間どもの反乱も無いとも限りませんし、まだ、魔王様に従わない魔物のおりますので、有事の際には魔王様には、居ていただかなければなりません」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/28(水) 18:41:29.32 ID:w9x7Eqkn0<> 魔王「じゃあさ、その時だけ念話で呼んでよ!転移魔法ですぐ帰ってくるからさ。それに城には悪魔将軍や悪魔大臣も居るから大丈夫じゃない?」
側近「あのお二方も魔王様に心から忠誠を誓ったとわ限りませんし」
魔王「うん、じゃあ二人を呼んで、そこら辺をきいてみようか?うん、そうしようそれが良い」
側近「あっ、魔王様ちょっと待て下さい」
魔王(念話中)『もしもし、俺だけど将軍?すぐ城の謁見の間に来てくんない、急いでね』『あっ、大臣?俺だよ俺、うんそう、っで悪いんだけどすぐに城の謁見の間まで来てくんない、マッハでね』
側近「って、もう呼んでるし…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/28(水) 19:05:16.44 ID:w9x7Eqkn0<> 半刻後 魔王城謁見の間
将軍・大臣「「魔王様の命により参上いたしました」」
将軍「火急の用とのことですが、如何なされましたか?」
魔王「うん、今日呼んだのはね、「どうせまた、下らない用件なんだろ?」
将軍「大臣!陛下のお言葉の途中に発言とは不礼が過るのではありませんか!」
魔王「ああ、将軍良いんだ、大臣がこうなのは、昔からだからさ。これでも気を使ってるんだよね大臣」
大臣「っち、で今日はどんなクソ案件で呼び出しやがったんだ?マジでつまんねー用なら帰るからな」
魔王「うん、世界征服したから旅に出ようと決めたから」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/28(水) 20:04:23.80 ID:w9x7Eqkn0<> 将軍「はぁ?」
大臣「え、何言っちゃってんの?旅?」
魔王「旅に出るから、後よろしくね」
大臣「おい側近、この馬鹿はなにいってんの?」
側近「それが昼食を取られたら、突然旅に出ると仰られて、それでお二方を呼び出されたのですが。」
魔王「二人には俺への忠誠を確認したかったのよ。側近が二人は忠誠を尽くしてるか分らないって言うからさ?」
大臣「おい側近!なんだぁお前は自分の兄が信用できないってのか?お兄ちゃんは悲しいぞ、おい妹よぉ」
側近「兄様だからこそ信用してないんですよ!前科も有りますし、お父様の留守中に家督を奪おうとしたりね」
大臣「それとこれとは関係ないだろがぁ、戦バカは何思ってるか知らないけどよぉオレはオレであの馬鹿の事認めて尽くしてるつもりよ、それを妹に疑われるなんてよ」
ワイワイギャーギャー
魔王「それで、任しちゃって平気?うん誰も聞いてないね。って事は旅に出ても平気ということで」
魔王「それでは、皆さん行ってきまーす」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/28(水) 20:38:35.21 ID:w9x7Eqkn0<> 側近「あれ、魔王様が居ませんよ?」
大臣「あっ、ホントだ、おい戦バカ!馬鹿がどこ行ったか知らねーか?」
将軍「ブツブツブツブツ……」
側近「何か呟いてますね」
将軍「魔…は国…私は…様…出て…用無し…」
大臣「おい、戦バカ普段通りでかい声でしゃべれ!何言ってるかわかんねーよ」けつキック
将軍「陛下は旅に出たいと仰られた、この魔王国を出て旅に出ると!それなのに小生に付いて来いと仰られなかった…つまり小生は不用、用無しという事か。よし死のう」
大臣「おい、妹よあれが魔王の馬鹿を裏切るように見えるか?」
側近「まあ、見えませんね。魔王様が死ねと言えば喜んで死にそうですし。…って切腹しようとしてますよ。止めないと」
大臣「ほっとけほっとけ、戦バカに傷を着けれる刃物なんか馬鹿の持ってる魔剣位だからよ、っかよどうすんだこれから」
側近「とりあえず魔王様を探すのは、私の配下を使いますので、魔王様の業務は私たち三人で回していきましょう」
大臣「しかたねえがやるしかねえか?っか、おい戦バカ!お前の大好きな魔王陛下からの、ありがたーいお仕事が有るからさっさと手伝え」けつキック
将軍「っは、陛下からの仕事でありますか?小生は身命をとして取り組んでいきますぞ」
大臣「っけ、現金なこった。はあ仕事したくねーよーーーーー」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/29(木) 00:51:07.35 ID:g4ZMMGBTo<> 期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 09:34:25.74 ID:l3X/W1qd0<> 人間の国 魔王城から一番遠い村
魔王「とりあえず、旅に出たのは良いが目的を決めてなかったな、何しようかな…」グーギュルル
魔王「うん、腹が減っては戦は出来ぬと言うしな、まずは食事だな。酒場でもいくか。」テクテク
魔王「酒場に着いた、まだ夕方だから他の客は居ないみたいだな、おじゃましまーす」ギィ
酒場のマスター「いらっしゃい。キャベツ食うかい」
魔王「食事が取りたいのだが何がお勧めですか?」
マスター「見ない顔だけど旅人さんかい?うちのお勧めは焼き肉セットだね。キャベツはお代わり自由だから」
魔王「じゃあ、それ、お願いします。」
マスター「兄さんこんな田舎に何しに来たんだい?キャベツと勇者位しか名産品はないよ」
魔王「ああ、だからキャベツお代わり自由なんですね?」
マスター「この村じゃ一年を通してキャベツが採れるからね。米よりキャベツの方が消費量が多いくらいだよ」ジュージュー
魔王「しかし、長閑でいい村ですね、戦の影響も少ないみたいですし」
マスター「ああ、なんせ魔王国からは一番遠い村だからね、魔物もここまでは攻めてきやしなかったよ」ジュージュー
魔王「やっぱり、平和が一番ですね。」
マスター「そうだね、ああ魔牛焼き肉セットお待ち。キャベツはお代わり自由だから」
魔王「美味そうですね、じゃあいただきます」合掌 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 11:04:36.86 ID:l3X/W1qd0<> ワイワイガヤガヤ
魔王「御馳走様でした、いやー美味しかったです」
マスター「お粗末さまでした、兄さんいい食いぷりだったねえ。あんなに美味そうに食べてくれろとこっちも嬉しいねえ」
魔王「お店も混んできたし、宿屋も探さないといけないんでそろそろお勘定お願いします」
マスター「宿ならうちも宿屋やってるから泊まってきな?朝食も付いて、100Gだよ」
魔王「じゃあ、泊まっていこうかな「おっちゃーん、今日の分のキャベツ持ってきたよ」
マスター「おお、勇者いつも御苦労さん、扉の所に置いといてくれたらいいから、こっち来てミルクでも飲んできな」
勇者「あっ、すいませーんい!ただきます」トコトコ ギシ
勇者「あれ?見たことない人がいる!もしかして旅人さんですか?」ゴクゴク
魔王「ああ、そうだよ。と言ってもまだ始めたばかりだけどね」
勇者「すごーい!僕旅人って初めて会ったよ!村の外の人は行商人位しかこないからさ」
魔王「そうなのか?これだけ長閑なら保養に来る貴族たちも居るだろう?」
マス「ここらは、キャベツ畑位しかないからね、少し南に行ったところに海岸沿いのリゾート地が有るからね」
勇者「何より王都から遠いから。馬車列車でも一月は掛るもんなあ!キャベツしかないし」
魔王「ふむ、そう言うものか。転移魔法を使えば一瞬だと思うがな?」
マス「あはは、兄さんは面白いこと言うね!一般人に使える魔法なんて精々火起こし位だよ、まあ、もっともそこの勇者は、火炎、水氷、風撃、雷撃、の基本魔法も使えるけどね、勇者だし」
勇者「いやー、おっちゃん!そんな褒めないでよ照れちゃうじゃん!あっそろそろ僕帰るね。ミルクごちそうさま」バイバイ
マス「あの子勇者なんだけどね戦が終わったから出番が無くなっちゃたんだよ。あの子なら魔王だって倒せたかも知れないのに」
魔王「そうか、それは残念だな?しかしそんな事話して良いのか?今の世界の統治者は魔王だよ!」
マス「なーに、魔王もこんな田舎のことなんか気にしてやいないさ、反乱を起こそうなんて気のやつはこの村には一人もいやしないさ」
魔王「それはなぜ?」
マス「だって今は戦が終わって平和だろう?わざわざ戦を起こそうなんて馬鹿は、かつての権力者位だろ?この村には権力なんてもんに興味がある奴なんて一人もいないからね!権力より畑の方が千倍大事って連中ばかりさ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 11:14:24.56 ID:l3X/W1qd0<> 魔王「そうか、なるほどな一理あるな農家の誇りと言ったところか?」
マス「そんな大層なもんじゃないよ、ただ畑が好きってだけさ、ところで泊まってくんだろう?」
魔王「そうだな二日三日泊まっていくかな」
マス「これが部屋のカギだよ。部屋は階段上がってすぐの部屋がそうだから。もっとも他に泊り客なんかいないんだからどの部屋でも良いんだけどね」
魔王「朝食は、何時から?」
マス「明くるくなってから昼飯を食うまでだよ」
魔王「ずいぶん大雑把だな?」
マス「田舎なんて何処もこんなもんだろう?もっとも俺はこの村から出たことないからしらんがな」
魔王「うん、分かったではまた明日」オヤスミ
マス「ああ、いい夢みろよ」アバヨ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 11:44:32.05 ID:l3X/W1qd0<> 翌朝旅二日目 チュンチュン チュンチュン アッタラシアーサガキタキボーウノアサーダ
魔王「おはよう、と言った所で返事は返ってこないのだが、ふむとりあえず朝食をとるとしよう」部屋を出て一階へ
マス「おはよう、昨夜はお楽しみだったようで」
魔王「おはよう、一人で何を楽しめというのか?」
マス「一応言っておかないといけないと思ってね」ッス朝食出す
魔王「いただきます。今日は村の中を見て回ろうと思うのだがどこか良いとからはないかな?」
マス「昨日も言ったとおり村にはキャベツ畑しかないからねえ?見て回るっと言っても「おっちゃーん今日の卵持ってきたよ」
マス「毎朝御苦労さん、勇者こっちでミルクでも飲んできな」
勇者「ありがとー、いただきます」ゴキュゴキュ
マス「そうだ、勇者今日の昼間はひまか?」
勇者「うん、暇だけどなんで?」
マス「いや、旅人の兄さんが村を見て回りたいって言うんだが、案内してもらえないかと思って!」
魔王「申し出は有り難いが、彼も急に言われても迷惑だろう?俺は一人でも回れるから大丈夫だ」
勇者「暇だから案内するのは良いけど、彼って僕のことだよね?彼ってどういう事かな、僕女の子だよ!」
魔王「なっ!!!…」」上から下まで勇者見る
魔王「僕と言っていたのでてっきり男の子だとばかり」
勇者「えー、僕どこから見ても女の子だよ。それに今の間は何?かなり傷ついたかも!謝罪と賠償を請求します」
魔王「すまない。まあ、ミルクでも飲んで落ち着いてくれ」ミルク渡す
勇者「またミルク、さっきマスターのおっちゃんからももらったよ!なんでミルク?おっちゃんもいつもミルクくれるしおっぱいちっちゃいからから?だからミルク?男の子と間違われないようにオッパイ大きくなるように?」
魔王「別にそう言うわけでは、なあマスター」
マス「ああ別にそう言う事じゃないぞ?ミルク飲んで歳の割に小さいオッパイが大きくなったら可哀そうじゃなくなるとか
そんな事は一切思ってないからな」目をそらす
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 12:05:14.77 ID:l3X/W1qd0<> ャーギャー ガヤガヤ
マス「っで、案内してやるのかい?」
勇者「うん、今日は暇だしいいよ!じゅあ、着替えに帰るからまた後でね」手振り振り
魔王「良かったのか?あの子休みをつぶしてしまうが!」
マス「ああ、良いんだよ。あの子はほっとくとずっと仕事してるからね、ああでも言わないと休みやしないからさ!兄さんには悪いことしたかな勝手に頼んじまって?」
魔王「俺は、案内してもらえるのは有り難いからなかまないさ」
魔王「俺も着替えてくるとするか」
マス「勇者が戻ってきたら待っとくように言っとくよ」
勇者「おっ待たせー」駆け込んでくる
勇者「あれ、旅人のあんちゃんは?」
マス「今着替えてるから、ちょっと待っててくれとさ」
勇者「ふーん、あんちゃんはいつまでここに居るって?」
マス「二日三日は、居るってさ、如何したんだそんなこと聞いて」
勇者「うん、外の事とか色々聞いてみたいとおもってさ?」
魔王「待たせたな」
勇者「全然待ってないよ、今来たとこだから」
マス「付き合いたての恋人みたいな会話だな。それ」
勇者「え?なんで?恋人とか全然そんなんじゃ、ねえ旅人さん」顔真っ赤で魔王を見上げる
魔王「そうだな、会話だけ聞けばデートの待ち合わせのようだな」シッレ
勇者「え?え?デート?デートなのこれ?え?」
魔王「じゃあ、行こうかハニー?」半笑い
勇者「え?ハニー?え?」
マス「兄さんあんまり子供をからかうもんじゃないよ」半笑い
魔王「あまりにも反応が面白かったもので」
勇者「え?僕からかわれたの?すごい恥ずかしいんだけど!謝罪と賠償を要求するから」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>saga<>2012/03/29(木) 12:29:22.61 ID:l3X/W1qd0<> 魔王「じゃあ、案内してもらっていいかな」
勇者「うん、まずどこから見てもらおうかな?やっぱりキャベツ畑からかな」
少し歩いて畑の中
勇者「あの左手側にあるのがAさんの畑で、春から夏にかけてとれるでしょ、右手側にあるのがBさんの畑で夏から秋、その奥のは冬に採れるんだよ。でねでね、あの大きな木の下の畑のはすごく甘くて美味しいの。こっちの奥のはお漬け物にするとすごく美味しいんだよ」
魔王「しかし、見事にキャベツ畑だな?」
勇者「うん、名産だからね!一年を通して取れるし美味しいからね」
勇者「あっ、そういえば自己紹介が未だだったよね?僕は勇者。一応勇者見習いだったけど戦が終わったから伯母さんの畑を手伝ってるんだ」
魔王「俺は魔王、旅人なりたてだ。」
勇者「魔王って言うんだ?世界征服した人とおんなじ名前だね?すっごいね!」
魔王「そうだな!もっとも俺はふらふらしてるだけだから何も凄くはないぞ」
勇者「旅人さんは何で旅してるの?」
魔王「魔王で良い!」
勇者「?」
魔王「呼び方だ!魔王で良い、旅人さんと言われても直ぐに自分だと分らんからな」
勇者「でも、呼び捨ては…じゃあ、あんちゃんて呼んでいい?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/03/29(木) 15:54:00.77 ID:U/UYIqBWo<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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私に名前などない!<><>2012/03/29(木) 15:59:04.54 ID:J1Ws2LOI0<> まだだといったら? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<><>2012/03/29(木) 16:43:34.44 ID:Bg0Eqcyf0<> つづ気味たい! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 18:09:40.08 ID:l3X/W1qd0<> 魔王「う、うむ、なんとも恥ずかしいが、好きに呼んでくれ」
勇者「うん、あんちゃん」
勇者「あんちゃんは、旅人になる前はなにしてたの?」
魔王「一応城ではたらいていた、なんでもやっていたからな雑用みたなものか」
勇者「そうなんだ?村の外ってどうなってるの?僕は村から出たことないからさ、聞いた話でしかわからないからさ。教えてよあんちゃん?」
魔王「ああ、べつにかまわんが。どんな事が知りたいんだ?」
勇者「ぜーんぶ!あんちゃんが見てきた事、聞いてきた事、やってきた事!全部知りたいな!」
魔王「自分で見に行こうとは思わないのか?話だけではつまらないだろう?」
勇者「うーん、ホントは僕も旅してみたいけど、この村でやらなきゃならない事があるからさ」
魔王「そうか、まあ深くは聞かん。」
勇者「うん、」
魔王「まずは、今まで見た面白い魔物の話でもしようか?」
勇者「うん、聞きたい」
魔王「大きなドラゴンの話をしよう」
勇者「大きなドラゴン?どれくらい大きいの?」
魔王「とても大きいんだ!ちょっとした山くらいかな?大きくなりすぎて飛べないんだぞ」
勇者「ドラゴンなのに?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 18:28:22.60 ID:l3X/W1qd0<> 魔王「ああ、そうだ。ドラゴンなのにだ、大きくなり過ぎて自分の翼では飛べなくなってしまったんだ。羽ばたきだけで人が飛ばされるんだぞ、それなのに飛べないんだ。後は、なんでも食べるがすぐ腹を壊すオークとか、汗っかきなミイラ男とか、いつも汗疹でかゆいらしいんだ。後は空に浮かぶ城なんてのもあったな。光の洞窟なんてのも有るんだぞ、奥に行くほど明るいんだ昼よりも明るいくらいだぞ」
勇者「あんちゃん、世界ってすごいんだね?僕の知らないことが沢山あるんだね」
魔王「そうだ、世界は広く深い俺が知っている事なんか、ほんの少しでしかないんだ。」
勇者「うん、そっか。ねえ、あんちゃん、もっと色々教えてよ?世界の事たくさん?」
二人の会話は続く、魔王が語りかけ勇者応え笑う、楽しい時間続く、限りある中で
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 19:00:08.93 ID:l3X/W1qd0<> 勇者「暗くなってきたから帰らないと、残念だな。あんちゃんは何時まで村にいるの?」
魔王「明後日の朝にはここを立とう思っている。」
勇者「そっか。…明日もお話聞かせてくれる?」
魔王「別に大丈夫だが、君の方は大丈夫なのか?手伝いは」
勇者「うん、大丈夫だよ!朝、鶏の卵を拾うのとキャベツをいくつか収穫するだけだからさ」
魔王「そうか、大丈夫ならいいんだ。しかし、大分暗くなってしまったな!家まで送ろうか?」
勇者「!ううん、大丈夫だよ、家はすぐそこだしね。じゃあ、また明日ね。勝手にどっか行ったら駄目だからね?」バイバーイ
魔王「気をつけて帰れよ」手フリフリ
魔王「魔王が勇者に気をつけろというのも変な話だな」テクテク
魔王「そうこうしているうちに酒場についてしまったな。ただいま」
マスタ「おかえりなさい、勇者はちゃんと案内してくれたかい?」
魔王「それが途中から俺が見てきた事を聞かせるのがメインになってしまっってな、結局キャベツ畑しかみてないな」
マスタ「そうかい、勇者喜んでただろうね?あの子は外の世界に憧れてるからね」
魔王「そういえば、旅してみたいと言っていたな、行けないとも」
マス「ふーん、そうかい言ってたのかい」
魔王「何か含みを持たせた言い方だが何かあるのか?」
マス「なに、兄さんはあの子に随分懐かれたんだなあ、っと思ってね」
魔王「そうか?あの子は最初から人懐こい感じだったからな。懐かれたのか分らんな」
マス「あの子は自分の気持ちや、望みを人には話さないからねえ、それが昨日会ったばかりの兄さんには話してるからね」
魔王「そうなのか?後、あんちゃんとも呼ばれるようになったのだが、これも懐かれてるというこのなのか?」
マス「本当かい?あんちゃんねえ…」
魔王「どうかしたのか?」
マス「これは私我言って良いのか分らないけどね。あの子には年の離れた兄がいるんだよ、いや、いたと言った方が正しいのかね。生きてればそうだね、ちょうど兄さん位の年の頃だよ。」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage saga<>2012/03/29(木) 19:48:27.57 ID:l3X/W1qd0<> あっ今さらですが>>1であります。
小生初SSとなります。
書きため無しなので更新遅めですが毎日更新していきたいと思います。
戦闘シーンでは地の文が多くなります。
レスありがとうございます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/29(木) 19:59:03.32 ID:lh8FUxuIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/29(木) 20:37:02.91 ID:l3X/W1qd0<> マス「十年前になるのかねえ。勇者と兄は両親を相次いで亡くしてねえ、兄弟で細々と畑をやって暮らしてたんだけどね、三年前にね、兄が勇者に選ばれたんだよ。なんでも王城の偉い占い師が神託とかでさ、選んだんだってよ?それでさ王様からは残した家族には補助が出るってんで、兄は魔王討伐軍を率いて魔王国まで出撃していったんだよ」
魔王(三年前というと、俺が魔王就任する直前、人間側の大奇襲作戦、黒い六月が有ったときか!)
マス「最初のふた月くらいまではさ、兄からの手紙も来てたんだけど、だんだん来なくなって半年後にはぱったりとね来なくなったんだよ。」
魔王(人間側攻めてきた最初は人間側の優勢だったが魔界の気候をよく知らない人間たちは、六月にある一夜にして全てが凍るドライブリザードで野営地ごと…)
マス「それでもあの子は、兄の手紙にあった一年後には変えるって言葉を信じて待ってるんだよね、王様からの支援なんてのも結局最初の三月だけだったしねえ」
魔王(確か戦死者の遺留品はすべて人間側に送り返したはずだが)「城からは何か伝達はないのか?」
マス「何もありゃしないさ。それが半年前か?今度はあの子が勇者に選ばれたから城に寄越せってんだ、それでさ村の連中でまだ早い、危ないって止めてたら、魔王国に征服されったてんで、あの子の出征は中止、今に至るって訳だ」
魔王「では、あの子やる事とは、兄の帰りを待つ事なのか?」
マス「そうだね、戦死したなんて話は聞いてないから、ひょっこり帰って来るんじゃないかと村の連中は話してるけどね」
魔王「誰か討伐軍がどうなったか知っている人はいないのかな?」
マス「城から遠いからか噂も聞こえてこなかったしねえ、三年前の事なんか行商人たちも覚えてないみたいだし。兄さんなんか知ってるのかい?」
魔王「ああ、直接見たわけではないが、破竹の勢いで魔王国内に侵攻し数々の拠点、城を撃破したと」
マス「ほーう、そうかい兄はがんばってたんだねえ?」
魔王「そして一人残らず…」
マス「全滅したってのかい?」
魔王「ああ」
マス「他の部隊にいたって事は無いのかい?」
魔王「俺も直接参加していた訳では無いから確証はないが、三年前に大がかりな侵攻はその作戦だけだったと記憶している」
マス「あの子には話せねえな?こりゃ。」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/29(木) 21:39:15.05 ID:l3X/W1qd0<> 魔王「そうだな」
マス「しかし討伐隊てのは強かったんだろう、全滅させるなんてどんな化け物だったのかねえ?」
魔王「化け物は化け物だが、魔物では無い」
マス「じゃあ何にやられたってんだい?」
魔王「魔界の環境は劣悪だ、気候も決して生き物が住むのに適したものではない。」
マス「いきなり如何しちまったんだい?」
魔王「討伐軍は、ある砂漠地帯に野営地を築いた。魔王城まで鳥馬なら四日とかからない距離にだ。しかし魔王軍からの攻撃はなかった、魔王軍は恐れていたからだ」
魔王「砂漠の悪魔、ドライブリザードを!」
マス「砂漠の悪魔?なんだいそりゃ?」
魔王「さっきも言った通り、魔界の気候は住むのに適したものではない。砂漠の寒暖差は激しい、しかし、耐えきれないほどではない、人間界の砂漠よりも多少厳しいくらいだ。唯一つ違うのは、その砂漠には六月になると寒季が来る、乾季ではなく寒季だ。日中は40度にもなる気温が日没後には−240度になる、日没からわずか一時間で寒暖差280度だ!通常の生き物に耐えるすべはない。これが砂漠の悪魔、ドライブリザードだ。討伐隊は日没後二時間で全滅、いや二時間も持ったというべきか?」
マス「じゃあ何かい?あの子の兄は魔王を目前にして自然に殺されったてのかい?」
魔王「いや、魔王軍のものは皆この事は知っていたはずだ、国王軍にも当然知っているものはいた筈だ。しかし、討伐隊には知らされていなかったのだろう、事故なのか、故意なのかは不明だが魔王軍の動きが鈍くなるのを知って攻め急いだのだろうな?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/29(木) 22:02:54.36 ID:l3X/W1qd0<> マス「兄たちは味方に殺されたようなものじゃないかい?」
魔王「そうだな、そして討伐隊全滅の報は国王軍にも知らされている筈なのだがな、討伐隊の遺留品と共に。遺体は損傷が激しく即座に荼毘にふされたそうだが、遺書などの遺留品は王城届けられたと聞いている」
マス「じゃあ、どうして城からの知らせはなにもないんだ?」
魔王「作戦本部の貴族あたりが握りつぶしたのだろう、あれだけ大がかりな作戦の失敗は後々の士気のも係わるだろうしな」
マス「こりゃますます、あの子には話せないな」
魔王「全滅したのは本当だが後のは資料から見た俺の推測だがな」
マス「ああ、分かってるさ。しかしあの子が余りにもふびんでなあ」
魔王「今日は話し過ぎたので疲れたな、すまないがもう休ませてもらう」
マス「ああ、ゆっくりと休んでくれ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/29(木) 22:28:52.10 ID:l3X/W1qd0<> 魔王「う、うーん…うー、ぐうう」
「…ちゃんおき…あん…て」スゥ
「あんちゃん、おっきろー」ベットへダイブ
魔王「おうファ」エッホ ゴホゴホ
魔王「側近朝は静かに起こしてくれと何度も「僕は側近じゃないよ」
勇者「おはよう、あんちゃん」
魔王「なんだ、勇者か」
勇者「なんだじゃないよう、おはよう!」
魔王「ああ、おはよう。しかし、もう少し起こし方というのがあるだろう?」
勇者「呼んでも全然起きないから、凄くうなされてるし。」
魔王「うなされて…そうか、ありがとうな」頭ナデナデ
勇者「えへへ、あっ!おっちゃんが朝ごはん出来てるってさ。早く食べて外行こうよ!」
魔王「ああ、そうだな。起きるためには君に俺の上から下りてもらわないとな」
勇者「ああ、ごめん!じゃあ先に下で待ってるから」
魔王「うなされていたか。俺にもまだ人間らしい心が残ってるのかな?とりあえず朝食を取りますか」
勇者「あ、あんちゃん遅いよ、あんまり遅いから僕あんちゃんのを食べちゃう所だったよ」
魔王「別に食べてしまっても構わなかったのに、もともと俺はあまり朝食はとらないからな」
勇者「朝ゴハン食べないとリキでないよ」
魔王「ははは、そうだな。今日は頂くとしよう、いただきます」
マス「おお、兄さんおはよう」
魔王「おはよう、いただいてるよ」
マス「ああ、今日は勇者とどこを回るんだい?」
魔王「勇者、今日はどこを案内してくれるんだ?」
勇者「え?秘密ー、ついてからのお楽しみ!」
魔王「そうか、楽しみだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/29(木) 22:56:04.26 ID:l3X/W1qd0<> 魔王「しかし何で俺はこんな山に登っているんだ?」フウフウ
勇者「ふふふ、僕があんちゃんをとっておきの場所に案内するからさ。」
魔王「しかし勇者、君は元気だな?こんな山道を楽々と登っていく」
勇者「そりゃねーちょくちょく来てるからねー」
魔王「そうか。俺も運動不足だな最近はデスクワークばかりだったからな」ブウブツ
勇者「あんちゃん何ぶつぶつ言ってるの?ちょっと気持ち悪いよ」
魔王「気持ち悪い!気をつけるよ」
勇者「あんちゃんは、もう少し見た目にも気をつけた方が良いんじゃないかな?」
魔王「そうか、今まではそんなこと気にしている余裕もなかったからな」
勇者「そうだよ、顔のつくりは悪くないんだから、そのもじゃもじゃの髪ももう少し整えたら少しは
見れるようになるんじゃない、後その無精ひげも剃った方が良いんじゃないかな?」
魔王「まあ、いずれな。必要になればやるさ」
勇者「すぐやるべきだと思うけどな、まあそのもじゃもじゃも僕は好きだけどな」ボソ
魔王「なんかいったか?よく聞こえんぞ。しかし何時になったらつくんだ」
勇者「もう着くよ。あっ!見えてきたよ、頂上だ」
魔王「そうか、やっと着いたか。で俺にみせたいものとは?」
勇者「うん、ここからなら村が一望できるからよ。すっごくいい眺めでしょ?」
魔王「ああ、いい景色だ畑が薄緑の絨毯の用で奇麗だな」
勇者「おっちゃんの酒場もみえるよ。あの赤い煉瓦の家が僕の家でね、その向かいの青い屋根が伯母さんの家なんだ。その隣にある家がAさんの家でその奥がBさんの家だよ、ねえちゃんと見える
」
魔王「ああ、見ているぞ」
勇者「…あのさ…あの」
魔王「どうした」
勇者「ここね、僕の兄との想い出の場所なんだ。」
魔王「そうか」
勇者「おっちゃんからぼくの兄の事聞いたんでしょ」
魔王「ああ、きいた」 <>
私に名前などない!<>saga<>2012/03/29(木) 23:13:13.50 ID:J1Ws2LOI0<> これは最後に戦い会うのか?
勇者カワイソウダナー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/29(木) 23:17:20.51 ID:l3X/W1qd0<> 勇者「やっぱりね、おっちゃんの朝の態度がなんか少し変だったからさ。話したのかなって?」
魔王「君の兄が魔王討伐軍に出征して三年帰ってこないことは聞いた。勝手に聞いて悪かったな」
勇者「うん、そのことは別に良いんだ、村のみんなは知ってる事だし、でもさおっちゃんが僕の事を可哀相な目で見たんだ。あんちゃん、何かしってる?」
魔王「知っている」
勇者「兄の事だよね」
魔王「…」
勇者「兄は死んだんでしょ?たぶん三年前の六月に!それをおっちゃんに話したんだね?」
魔王「っ…」
勇者「兄とはずーと一緒にいたからかな?なんかね兄を感じてたんだよね、なんて言うのかやさしい感じそれが三年前の六月突然何も感じれなくなったんだ、っで二月くらいしたらまた感じた、でも今までみたいな感じじゃなくてなんか冷たい感じさ、寒い寒いって言われてるみたいでさ、今も感じてるんだ」
魔王「…」
勇者「ねえ、あんちゃん、いえ魔王さん!兄の最後を教えてくださいお願いします」
魔王「ああ、俺が知ってることは教えてやる。約束だからな」
勇者「約束?」
魔王「君が言ったのだろう、俺が見た事、聞いた事、知った事、全て、教えてほしいと」
勇者「あっ!うん。教えて兄の事、兄の最後を」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/29(木) 23:47:24.29 ID:l3X/W1qd0<>
勇者「そんな、そんな最後なんて!そんなのってないよ!あんまりだよ」
勇者「魔王に討たれたのなら、魔物に敗れたならまだ!魔界の気候のせいで死んだなんて!一体誰を恨めばいいの?誰を憎めばいいの?作戦本部の貴族?兄を勇者に選んだ占い師?それとも王様?魔王?この気持ちを誰に向けたらいいの?僕は、私はどうしたら良いの?教えてよ…おにいちゃん」
魔王「これからの事は分らないが、今は泣けば良いと思うぞ」
勇者「泣いて良いのかな?おにいちゃんが言ってんだ!パパとママが死んだときにね、おにいちゃんの前でしか泣いちゃダメだって!わたしがないたら、みんながこまるから、ないたらだめだって!おにちゃんがいなくなってからどこにいてもなきたくって、でも、どこでもなけなくて!もう、がまんしなくていいのかな?ないてもいいのかなあぁー」
魔王「ああ、今はただ泣け!三年分の涙を流せばいい!ここには俺以外居ないのだからな」
勇者「うあーーーーん」魔王に抱きつき
魔王「悲しみを無理にこらえることはない、涙かれるまで泣くが良い」ギュウ
勇者「ううううう、グス スンスン ううううう」
魔王「もう良いのか?」
勇者「うん」
魔王「そうか、すっきりしたのなら良い」
勇者「あっ、あんちゃんのシャツ涙でベチャベチャだ」
魔王「鼻水じゃないのか?」
勇者「なっ!乙女に対して失礼な!謝罪と賠償を請求する」
魔王「ははは、スマン、スマン。しかし凄い泣き声だったぞ、まるでグリズリーの赤ちゃんみたいだったぞ」
勇者「あんちゃんのばか」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/30(金) 00:06:37.27 ID:kTmuq6Gb0<> 村の酒場
マス「そうか話したのかい?」
魔王「ああ、話した」
マス「どおりで吹っ切れた顔してる訳だわな」
魔王「凄かったぞあの泣きっぷりは、あんたにも見てもらいたかったよ!クックック」
マス「そんなにか?帰ってきたときのあの子顔なんか泣きすぎて目なんかこんなっだたもんな」
魔王「まあ、これからあの子が、勇者がどうするかは本人次第だがな。復讐なんて愚かな事には奔りはしないだろうさ」
マス「そうだねえ、あの子ももう村で兄の帰りを待つ必要も無いからねえ?どうするのかねえ?」ニヤニヤ
魔王「なんだ、俺の顔に何か付いてるか?勇者にも言われたな、そういえば身だしなみに気を付けろって」
マス「ほうほう、ふーん、そうかいそうかい」ニヤニヤ
マス「ところで兄さん明日立つんだろ、あの子には話したのかい?」ニヤニヤ
魔王「ああ、明日の朝にはこの村を立つとは伝えたが、それがどうかしたか?」
マス「いいや、別にどうもしないさ。ところでこれから何処へ向かうかは決めてるのかい?」
魔王「ああとりあえず、王都を目指そうと思ってる、まあ色々見ながらだがな」
マス「そうかい、良い旅になるといいねえ?」二ヤリ
魔王「なんだかな?今日は山に登って疲れたからもう休ませてもらうよ」
マス「よい眠りを!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/30(金) 00:34:17.83 ID:kTmuq6Gb0<> 翌朝 酒場の前
魔王「じゃあな、マスター世話になったな」
マス「なんもなんも。こっちはこれが商売だよ。あっ!そうだ、これ持ってきなよ。そんな上等な酒じゃないけどよ、キャベツがよく合う酒だよ」
魔王「良いのか?」
マス「良いってことよ、あの子の涙のお礼だよ、受けっとてくれよ。しかし、あの子見送りにこないねえ」ニヤニヤ
魔王「来ないなら来ないでそれまでの事、元気過ごしてくれるならそれで良い」
マス「ふーん、そうかい「おーい、あんちゃーん、待ってー」おっ、来たみたいだね」
魔王「そのようだな」
勇者「良かった!まだいてくれた」ハアハア
魔王「今出る所だったが、その荷物は何だ?見送りにしては随分大荷物だが」
マス「ふーん!行くのかい勇者も?」
勇者「うん、決めたからね、約束もあるし」
魔王「どこかへ行くのか?誰かと約束でもしてるのか?」
マス「かあー、こりゃ駄目だ先が思いやられるぜ」ヤレヤレ
勇者「決まってるじゃん!僕も旅に出るんだよ!あんちゃんと二人で」
魔王「何を言っている?君はこの村でやることがあるのではなかったのか?」
勇者「それはもうすんだ!だからあんちゃんに付いてくんだよ、約束したじゃん、見た事、聞いた事、知った事全部教えてくれるって。あれ、うそだったの?」ウルウル
マス「マス連れてってやりゃあ良いじゃないか、旅は道連れ世は情けってね」
勇者「さすが、おっちゃん!いいこと言うね。って事で一緒に行くからよろしくねあんちゃん!!」
魔王「分かったよ一緒にいくよ!ハアってことでマスターまた近いうちによらしてもらうよ」
マス「ああ、面白いお土産話をまってるぜ」
勇者「それじゃあ、出発進行ー」手フリフリ
勇者「行ってーきーまーす」
魔王「どうなることやら」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/30(金) 00:36:46.84 ID:kTmuq6Gb0<> 今日はここまで
明日もこのくらいの時間に来ると思います。
ちなみにこの勇者とは戦う予定はありません <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/30(金) 01:57:17.26 ID:T7PSDkHco<> 乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/30(金) 02:02:43.64 ID:+TZ9zXTCo<> おつおつ
その部分より魔王が発言した「俺にもまだ人間らしい心が残っているのかな?」、と言う部分が気になった。
これからその辺りも紐解かれていくのかね。楽しみにしている。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/03/30(金) 03:48:43.99 ID:JxxufWv4o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/30(金) 23:29:36.92 ID:kTmuq6Gb0<> 魔王「さて、君は俺と一緒に行くと言って、村を出たわけだが。俺がどこを目指しているのかしっているのか?」スタスタ
勇者「うん!王都に行くんでしょ?」トコトコ
魔王「ああ、特に当ては無いが、とりあえずは王都に行こうと思うが、あっちこっち、フラフラしながら行こうと思っている、いつ王都に着くのかは分からないぞ!」スタスタ
勇者「そうなんだ、どこに寄ったりするの?」トコトコ
魔王「そうだな、とりあえずは南に有る、港の街にでも行ってみるか!」
勇者「港の街?リゾート地の?」
魔王「行ってみたかったのだろう?」
勇者「良いの?王都に向かうんじゃないの?」
魔王「言っただろう、特に当ては無いと!」
勇者「うん、楽しみだなあ!あんちゃんは海って見たことあるの?」
魔王「ああ、見た事はあるぞ、入った事は無いがな。」
勇者「そっか、僕は見たことも無いから、すっごく楽しみだな!」
魔王「そうか。海についてはどれ位知っているんだ?」
勇者「すっごく大きいんでしょ?あと塩っ辛いって聞いたよ。あっ、お日さまとお月さまも海に潜るんだよね?」
魔王「そうだな、大体合ってるな」
勇者「あっ、でも今日中に着くかな?港の町まで徒歩だと大人でも一日半位かかるんだよ!」
魔王「そうか、途中に村などは有るのか?」
勇者「確か無かったと思うよ、あんちゃん地図持ってないの?」
魔王「ああ、持ってたのを忘れていたよ」
勇者「しっかりしてよね、っでどう有りそう?」
魔王「無さそうだな。となれば、今日は野宿になるな」
勇者「え!野宿?」
魔王「ああ、そうだ。さすがに夜通し歩くのは疲れるからな」
勇者「そうじゃなくてさ、外で寝るの?」
魔王「ああ、一応テントは持ってきているが外と言う事になるな」
勇者「そっか僕、テントで寝るの初めてだよ!はり方とか教えてくれる?」
魔王「構わないが。君はテントを持ってきてないのか?」
勇者「うん、テント持ってないから」
魔王「俺のは大きいから君くらいなら平気だが、君は平気なのか?男と二人で寝ることになるのだぞ」
勇者「あっ、そっか!まあ、でもあんちゃんとなら大丈夫だよ?うん、大丈夫」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/30(金) 23:53:01.36 ID:kTmuq6Gb0<> 魔王「さて暗くなる前にテントを建てるとするか」
勇者「えっ、もう?」
魔王「ああ、暗くなってしまうと色々と作業がしづらいからな」
勇者「そっか、見えないもんね」
魔王「ああ。とりあえず暫くは俺がやるのを見て覚えてくれ」
勇者「うん!」
魔王「っと!こんな感じやれば良い。なにも難しいことはない」
勇者「そうだね!ところで晩御飯はどうするの?」
魔王「俺は糒と、干し肉が有るからそれを食べるが君は何か持ってきたのか?」(糒、ほしいい、干し飯とも言う)
勇者「うん、一応乾パンとドライフルーツを持ってきたよ」
魔王「そうか、なら今日はおれの持ってきた物を食べるとしよう」
勇者「うん。外でご飯とかちょっとテンション上るね?」
魔王「そうか?俺はもう慣れてしまったな」
勇者「そうなんだ?僕も直ぐになれるかな?」
魔王「おそらくな。さあ、早く食事を済ませて寝るとしよう。明日は夜明けと同時に出発して港の街に午前中に着きたいからな」
勇者「うん!じゃあ、いただきます」
魔王「いただきます」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/31(土) 00:03:46.28 ID:utC0Jua00<> 勇者「ごちそうさま。僕、糒って初めて初めて食べたけど結構美味しんだね?」
魔王「ああ、作り方も簡単で日持ちもするから、携行食としても優れているしな。さあ腹も膨れたところで早く寝るとしよう」
勇者「う、うん。寝よう!早く寝るよ?うん」
魔王「ああ、君は早くテントの中に入れ、俺は外で火の番をしているから」
勇者「え!あんちゃん、テントで一緒に寝ないの?」
魔王「ああ、君がいるしな、危険な魔物は出ないだろうが盗賊が出ないとも限らないしな」
勇者「そっか、一緒にねないんだ。はぁーうん、じゃあ、おやすみなさい」
魔王「おやすみ、しっかり休めよ」
魔王「勇者は、ぐっすりと寝入ってるな?…うん、寝ているな。では」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/03/31(土) 00:39:55.34 ID:Zp+HKM83o<> 勇者無邪気で可愛いなぁ
いや、別にロリコンじゃないぞ?うん、ロリコンじゃない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/31(土) 07:47:27.56 ID:utC0Jua00<> 魔王『もしもし、側近か俺だよ俺、お前の魔王だよ。』
魔王『ははは、そんなに大きな声出さなくても聞こえてるよ、っで何か問題はあったか?』
魔王『そうだろうな、俺が居なくても基本問題ないように法整備したしな。っえ?居場所?それは教えられないなあ。言ったら連れ戻しに来るだろう?…だから教えられないな!大臣と将軍によろしく伝えといてくれよ。あははは、聞こえませーん』
魔王「さて、俺が居なくても今のところ問題ないのは確認出来た、問題は側近の追手だな、魔界騎士ならどうとでもなるがメイドだと少し厳しいな…まあ、先の事を今から悩んでも仕方ない。今は、体を休めるとしようかな」
魔王「そろそろ夜が明けるな、とりあえず朝食の準備をして、勇者を起こすか」
勇者「クー、ピー、くーくーピー」
魔王「くくく、鼻鳴ってるよ。おーい、勇者起きろー、朝だぞ」
勇者「う、うーん後五分」
魔王「早く起きないと朝飯食べちゃうぞー」
勇者「うーん、人を食いしん坊キャラみたいに言わないでよ」
魔王「勇者、おはよう」
勇者「おはよう、あんちゃん。もう朝なの?」
魔王「ああ、夜は明けたぞ、朝食も出来てるから早く食べて出発するぞ」
勇者「うん、着替えるからちょっと待ってね?」
魔王「分かった。待ってるから着替えたら来てくれ。二度寝するなよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/03/31(土) 14:45:19.03 ID:r+DlNgaNo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/03/31(土) 16:28:56.75 ID:LrT+0gBAO<> 良いのみつけた(`・ω・)b <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/31(土) 22:06:11.49 ID:utC0Jua00<> 魔王「勇者、俺は準備が終わったから君が朝食をとりおえたら、出発だ、昼前には港の街に着きたいからな」
勇者「うん、分かったよ、急いで食べちゃうね?」イタダキマス
魔王「ゆっくりで構わん、俺はその間にテントを片づけてしまうからな」
勇者「うん、手伝えることがあったら言ってね?」
魔王「ああ」
勇者「ごちそうさまでした」
魔王「もう食べ終わったのか?」
勇者「うん、僕も早く港の街に行きたいからね」
魔王「そうか」
勇者「あんちゃん、また、歩きながら色んなお話してもらっていいかな?泳げない海ガメの話とか面白かったからさ」
魔王「ああ、良いぞ。では準備もできたし出発するか?」
勇者「うん、出発だー」
・
・
・
・
魔王「…っという事でカラスは黒くなったと言うそうだ」
勇者「そうなんだ?ホントは白かたんだね!」
魔王「ああ、だから今でも魔界と人間界の境には4キロくらいの壁が残っているそうだ」
・
・
・
・
勇者「あっ、あんちゃん町が見えてきたよ!あれが港の街なのかな?で街の向こうにあるのが海?」
魔王「ああ、そうだ。君は海を見るのは初めてなんだよな」
勇者「うん、初めて!早く行こうよ?」
魔王「そんなに急がなくても海は逃げはしないさ」
勇者「おーい、あんちゃーん!おいってちゃうぞー」
魔王「って聞いてないな。ああ、今行く、あんまり走ると危ないぞ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/31(土) 22:39:00.34 ID:utC0Jua00<> 港の街入り口
勇者「やっぱり、僕の村とは違って人がいっぱいいて賑やかだね!」キョロキョロ
魔王「ああ、そうだな」(しかし、妙だな?賑やかというよりもどこか騒がしい感じだな。まるで戦場のような)ブツブツ
勇者「えっ?あんちゃんなんか言った?」
魔王「いや、なんでもないさ。とりあえず昼にするか、時間もちょうど良いだろう」
勇者「うん、新鮮な海の幸って言うのを食べてみたかったんだよね?早く食べよう海の幸!」
魔王「ああ、そうだな。ちなみに海の幸というのは食材や料理の事ではないぞ」
勇者「っえ!そうなの知らなかった!?僕はてっきりそう言う名前の魚がいるんだとばかり思ってたよ」
魔王「魚というのもあながち間違いでは無いが、海で採れる食材全般の事を指すんだ」
勇者「そうなんだ?まあ、いいや。とりあえず海の幸を食べに行こう」
魔王「っふ、ああそうだな。あの大きな店に行ってみるか?マスターがあの店がお勧めだと言っていたしな」
勇者「マスターが?村から出たことないのに?誰かに聞いたのかな?」
魔王「そうかもしれないな。もしくは飲食店同士で繋がりが有るのかもな?」
勇者「そっか。おっちゃんあれで顔は広かったからね」
魔王「さて店の前に着いたわけだが」
魔王「良い時間だからか、かなり混んでるようだが席はありそうだな」
勇者「よかった、僕もうおなかペコぺコだよ」
勇者「すいませーん」
店員「シャッセー」
魔王「この海鮮セットを二つ、で良いか勇者?」
勇者「うん!」
店員「カシコシャー!シャシャオマチャセー」
勇者「はい、お願いします」
魔王「君はあれが何と言っているのか分かったのか?」
勇者「ううん、全然分かんないよ。」
魔王「…そうか、そうだな。あれは分らんな」
魔王(しかし、店の中も忙しいのとはまた別のどこか殺伐としか空気だな?勇者は全く気にしてないようだが。)
勇者「海鮮、海鮮、楽しみだー♪幸っ幸っ海の幸ー♪」
魔王(それに俺たちを探るような視線も感じるな。まさかもう側近に見つけられたか?いや、側近なら監視などの回りくどい手は使わないはず。となると今この町はもめ事でも抱えているのか?)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/31(土) 23:22:55.06 ID:utC0Jua00<> 魔王(こちらから厄介事に首をつっ込む気はないし、今は静観といくか。しかし、いざと言う時の為に情報は欲しいな)
店員「オマシャータ」
勇者「ワーイ、来た来た♪美味しそうだね海の幸」
魔王「ああ、さっそく食べるとしよう」
魔王・勇者「「いただきます」」
勇者「美味しーい!村で食べるのとは全然違うんだね、すごいんだね海の幸」
魔王「ああ、そうだな。勇者、すまないが少し一人で食べていてくれないか?この町で見るのにいい場所を少し店員にきいてくるから」
勇者「うん、分かった。早く戻って来てね」
魔王「ああ」
魔王「そこの君、少しいいか?」
店員「ナンシャー」
魔王「この町の事について少し聞きたい、答えてくれるか?」
店員「ナンシャシャー」
魔王「この町は今何かもめ事が有るのか?少しきな臭いが」
店員「お客さん、外の人ですか?」
魔王「ああ、そうだが」
店員「そうですか、あんまり外の人には言いたくないんですよね、客足が遠のくのはさけたいんで」
魔王「安心しろ、他言はしないさ。ただ厄介事に巻き込まれるのは避けたいだけだ」
店員「なら、大丈夫かな?今この街で二つの勢力がナワバリ争いしてるんですよ」
魔王「ナワバリ?札付き共か?」
店員「ええ、そうなんですよ。もともとこの街は港一家ていう神農の一家が仕切ってたんですよ、気のいい人たちが多かったから街のみんなんとも上手くやってたんですよ!ところが戦が終わって少ししたぐらいから、元傭兵たちのグループが街に入ってきたんですよ、MDって名乗ってるんですけどね。最初のうちはおとなしくしていたんだけど、そのうち港一家のナワバリを寄越せと言いだしたんですよ。まあ、港一家は当然突っぱねますよね?そしたら今度は町の店々にたかりだしたんですよ、ミカジメを寄越せと。そしたらみんな、港一家に相談に行きますよね、港一家の親分さんはそういうのが嫌いな人なんでMDたちに話をしに行ったんですよ、 そしたらさ傭兵たちは、あんたらはみかじめ取って無かったんだから、あんたらの商売を邪魔したわけじゃない、だからこっちの商売に茶々入れるなって、喧嘩腰ですよ。さしたらまあ、親分さんはその喧嘩買った!って、結局話し合いは分かれに終わったんですよ、そんな中で港一家の若衆の一人が夜道で襲われたもんで、仲が良かった若衆が報復に行って、今は一触即発って感じですよ」
魔王「そうか。時間取らせてわるかったな」
店員「ダイジャーシュ」
魔王「あとそうだ、この街の見どころはどこだ?」
店員「港にある、港タワーなんか良いんじゃないですかね?景色も奇麗だし、水平線も見れますしね」
魔王「わかったありがと「もー離してよ」
魔王「勇者?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/03/31(土) 23:45:13.43 ID:utC0Jua00<> 勇者「離してったら、離してよ」
魔王「勇者!どうした?」
勇者「あんちゃん!」
?「あんだ、テメー?あん」
魔王「その子の連れだが!」
?「それが、あんだよ!しゃっしゃてくんなや!あん」
勇者「この人、酒の相手しろってしつこいし離してくんないんだよーあんちゃん!たすけてよー」
魔王「その子こう言ってるんだが、その手を離す気はないのか?」
?「あんでテメーの言う事きかなっきゃいけねーんだよ!おりゃMDだぞ」
魔王「手を離してくれないか」
MD1「あんだよ、やんのか?」
魔王「もう一度言うぞ。手を離してくれないか」
MD1「いやだね、おりゃこいつに酒の相手させるって決めたんだよ」
魔王「最後だ、手を離せ」
MD1「誰がテメーのいう事なんか聞くかよ」
魔王「人の話を聞けない耳は要らないな?」右手を前に出す
MD1「…」ゾク
MD1「き、今日はかんべんしてやる」パッ、タッタッタ
魔王「そうか、すまないな」
勇者「あんちゃん!」抱き付き
魔王「遅くなってすまない」
勇者「ううん、平気だよだってあんちゃんなら助けてくれると思ってたから」
魔王「そうか、じゃあ、食事のつづきをするとしよう」
勇者「うん、あっその前にトイレ行って来るね」
魔王「付いて行かなくて平気か?」
勇者「大丈夫だよ、ここお店の中だし、あんちゃんも近くにいるしね」
魔王「そうか」
店員「お客さん、大丈夫でしたか?さっきのが話してMDですよ。しつこい奴らが多いから気をつけてくださいね」
魔王「ああ、分かった」
勇者「お待たせー」
店員「アッシャー」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/04/01(日) 00:07:13.31 ID:zrkuBn+y0<> 勇者「ごちそうさまでしたー。いやー美味しかったね?」
魔王「ああ、美味かったな」
勇者「この後はどうするの?」
魔王「店員から観光スポットを聞いたからそこを回ろうかと思う」
勇者「どこ行くの?」
魔王「港に港タワーと言うのが有るらしい、そこに行こうと思う。途中に宿屋が有れば荷物を置いていこう」
勇者「うん、そうだね」
魔王「じゃあ、いこうか」
店員「アリャリャシター」
港の街の道筋
勇者「海の幸ってすごいんだね、ほっぺが落ちるかと思ったよ」
魔王「そうだな」(さっきの店から誰かつけてきているな!)
勇者「あんちゃん、どうかした?難しい顔してるけど」
魔王「いや、なんでもない。少し食い足りないと思っただけだ」
勇者「あんちゃんはくいしんぼうだなあ」
魔王「そうかも知れないな」
港・港タワーの前
勇者「高いねー、こんな高い塔初めて見たよ」
魔王「そうだな高いな。しかし王城の塔はもっと高いぞ」
勇者「うそー?これより高いの、すごいなー」
魔王「勇者、どうした?中に入るぞあんまり遅いと置いて行くぞ」
勇者「あっ、待ってよーあんちゃん」
港タワーの中
勇者「高いなー!凄いなー家や人があんなに小さいよ」ヒトガゴミノヨウダ
魔王「君は怖くないのか?高いところが」
勇者「全然、あんちゃんは怖いの?」
魔王「俺も高い所は怖くないな」(さっきの尾行は塔の中までは来ていないようだな。しかし下手くそな尾行だったな)
勇者「あんちゃん、なんか面白いのでも見えた?」
魔王「いや、特には見えないが」
勇者「なんか、ニヤニヤしてたからさ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/04/01(日) 00:23:54.57 ID:zrkuBn+y0<> 港タワーの前
勇者「面白かったね?」
魔王「ああ、君に楽しんでもらえて何よりだ」
勇者「次はどこ行くの?」
魔王「他にも色々見て回るつもりだったが、暗くなってきたし宿に行くとするか」
勇者「うん、今日はテントじゃないのが残念だね?」
魔王「ベットで休めるときはしっかりと休み体力の回復に励むそれが旅をつづけるポイントだ」
勇者「そっかー!そうだね」
宿屋の前
勇者「今日はあんちゃんも同じ部屋だよね?」
魔王「いや、二部屋借りようとおもっているが」
勇者「えー、同じ部屋がいいよー、一杯お話してよ。部屋代ももったいないし、それに僕、いびきとか、かかないよ」
魔王「しかしだな」
勇者「すいませーん、二人部屋貸してくださーい、はい、二人です。会計はこれでお願いします。ありがとうございます」
勇者「ふっふっふ。もう借りちゃったもんねー!あんちゃんはあきらめて僕にお話をきかせるんだね。」
魔王「ああ、分かった、聞かせてやろう、王家の谷の呪いの話なんかはどうかな?」
勇者「怖い話はいや!」
宿屋の部屋
魔王「夕食を食べたらすぐ寝てしまったな勇者は。疲れてたんだな。まあ、昼間あれだけ、はしゃげばな!この分じゃ朝まで起きそうにないな?では、そろそろ始めるとするかな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/04/01(日) 00:25:37.07 ID:zrkuBn+y0<> ※注意※
若干グロ入るかも
地の文多めになるかも知れません <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/04/01(日) 00:38:29.19 ID:SWofQP7uo<> ちょっとダークな雰囲気が似合いそうな話だし、別に良いんじゃないかな? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/04/01(日) 00:42:18.55 ID:zrkuBn+y0<> 宿屋の前
魔王「さて、どうするかな?結局尾行はここまで付いてきてしまったし、あの子に危害を加えられたらいやだしな。隙を見せて出方を伺うとするか」
路地裏
魔王「仕掛けてくるとしたらそろそろだと思うんだがな…きたか」
?「やい、テメー昼間はよくも恥かかせてくれたな」
魔王「やはり昼間の馬鹿か」
MD1「誰が馬鹿だよ、ああん」
魔王「お前だよ。っで何の用だ昼間から
つけて来ていたが?」
MD1「決まってんだろうが、おとしまえつけるためだよ」
魔王「なんのだ?」
MD1「テメーバカにしてんのか、昼間のきまってんだろが」
魔王「そうか、それはすまなかったな。これで良いか?」
MD1「ばかにしてんのか?テメ「そうだが!」
魔王「あとをつけるのはまだしも、お前は俺の連れに手を出したんだからな。こちらもかなり頭に来ているんだ」
MD1「っへ、テメーみてーな青瓢箪になにができるってんだ。おりゃ、元傭兵のMDの一員だぞ」
魔王「っで、結局お前は何がしたいんだ?」
MD1「テメーを砂にするんだよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/04/01(日) 01:42:12.46 ID:zrkuBn+y0<> そお言うと、元傭兵を名乗る男は素早く間合いを詰め、魔王の襟首をつかんだ。「おりゃよー格闘技が得意だからテメーの体
中の骨を折ってやんよ、一本残らずな」と口角の泡の飛ばす男に魔王は、静かに答える「息が臭い、心が腐っているから息も
臭いのだ、たまらないから離してもらえるか」男は激昂する。「テメーなめやがて、もう勘弁ならねえぶっころ「離せと言
っている」男の言葉に魔王が言葉をかぶせる。だが魔王の言葉に感情は感じられない。男は魔王の雰囲気に一瞬ひるむがその
手は離さない。男はおもった、この男の雰囲気はどこかボスに似ている、ただ圧倒的な破壊の力を持ったボスに、しかし、即
座に男はその考えを否定する、こんな優男にボスの様な力が有るはずないと男は思考を停止させ破壊衝動ただ身を任す事を選
択した、刹那、男は聞いた。この世のなによりも冷たく、何よりも暗い声を「話を聞かない耳は要らないな」ブッチ、男の左
耳を激痛が襲う。あまりの痛みに男は掴んでいた手を離し、痛みのもとを確認した、そして理解した。有るべき物がない事に
そう、男の左耳は無くなっていた。男はあまりに痛みに分断される思考つなぎ合わせ考えていた、撤退か続行か、幸い四肢は
健在、男のとった選択は戦闘の続行である。男の運命はこの瞬間に決まった、いや昼間勇者に手を出した瞬間っだたのかもし
れない。いずれにせよ男の運命は、男の手を離れ魔王の手の中に納まったのだから。
男が間合い取る、魔王の武器が分からない以上迂闊な手は打てない、残った右耳まで失うのはごめんだ。間合いを図りつつ相
手の出方を伺うため、男はミドルレンジか左ジャブを放つ、一発二発魔王の顔に左の拳が直撃する、しかし、魔王に打撃が効
いている様子はない、男が続けざまに三発目のジャブを放とうとした瞬間、再び声が聞こえた「あの子を傷つける手は要らな
いな」悪寒を感じた男は伸びかけた腕を無理やり戻し構えをとった、「今度はなんともなかった」とほっとした瞬間左手を痛
みが襲った、見れば左手の小指と薬指が手のひらから、ごっそりと無くなっていたのだ。痛みに叫びそうになるのを必至で堪
える、叫べば呼吸が浅くなる、浅い呼吸は思考を狭める、思考を狭める事は死と同義語だ、しかし、男に打開策は無かった魔
王の攻撃が一切分からないのだ、攻撃すれば、相手に触れれば体の一部が持って行かれる、どうする、逃げるか戦うか逃げる
戦う逃げる戦う男の思考が停止する。その時三度声が聞こえた「欲望しか写さない眼は要らないな」男は咄嗟に左手で目を隠
す。そして理解した自分が何をされたのか。見えたのだ、隠した左目に。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>saga<>2012/04/01(日) 02:06:11.66 ID:zrkuBn+y0<> 人の身においては決してたどり着けない深い闇が有る。生と死、希望と絶望、反対で有りながら隣り合わせである、同じでありながら異なっている。矛盾しながら整合している。
男の心に有るのはただただ、生への執着である。生きたい、死にたくない、生きたい死にたくない生きたい死に生き死生死史
死死死死死死死死死死にたくない。
男はあまりの痛みに、声を上げそうになり、声が出ないことに気づいた、舌が、喉が耳や手と同じように無くなっていたのだ
あまりの痛みに転げまわっているとふと気づく、自分がいつの間にか地面に倒れていたことに。男は逃げだそうとしたプライ
ドや傭兵としての矜持などかなぐり捨てて逃げ出したかった。しかし、それは叶わない自分の足が無くなっていたからだ、足
を抑えようとしたら腕も無かった体の到る所が無くなっていたのだ。
男は空を仰ぎながら許しを乞うた、それは魔王に対してか勇者に対してか、はたまた神だったのか分らない。ただ男はついぞ
許されなかった。
命が途切れるその今際男は声を聞いた。
「命を遊ぶ命は要らないな?」
命のとられるその問いに男は静かにうなずく、「ああ、これですくわれる」
暗い路地裏に男は散った言葉のとおり体を霧散して <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<><>2012/04/01(日) 02:08:07.71 ID:zrkuBn+y0<> 今日はここまで明日は来れないかも
ああ、なんて下手な文なんだ、全部書き直したい
レスありがとうございます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/04/01(日) 05:04:01.26 ID:GpPQGeLIO<> 乙
おっかない魔王は迫力あるね! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/04/01(日) 05:08:46.46 ID:GFZaiid20<> 乙
あと地の文とセリフ分けたら?
地の文
「セリフ」
地の文
みたいに <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/04/01(日) 07:08:27.53 ID:WnPVeC8Vo<> 乙
書き方は今のままで問題ないと思うよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県)<>sage<>2012/04/01(日) 11:13:52.74 ID:UwKqsVFg0<> 乙です
改行が所々変な気もするが、川´_ゝ`)「なに、気にすることはない」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/04/01(日) 12:33:15.22 ID:/x6hJel4o<> 乙乙
改行がちょっと変なのと読点が多いのが気になったが内容はイイヨー <>
私に名前などない!<>saga<>2012/04/01(日) 20:07:35.83 ID:uKBCCKmS0<> まだ、生きてるんだろ?そうなんだろ?そうだと言えー!MD1ーーーー!!!!!!!! <>
私に名前などない!<>saga<>2012/04/01(日) 20:43:20.03 ID:uKBCCKmS0<> MD1「俺はまだ、戦える!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage<>2012/04/01(日) 23:20:51.21 ID:zrkuBn+y0<> どうも一です。少しだけ投下します <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage<>2012/04/01(日) 23:47:52.14 ID:zrkuBn+y0<> 路地裏
魔王「ふう、少し疲れたな!鈍ったかな?やはりデスクワークばかりしていたからかな」
魔王「あの男MDと名乗っていたな少々厄介な事になりそうだな?まあ、騎士団より強いという事は無いだろうから心配ないか」
魔王「さて、あの子が目を覚まして俺を探しに来るといけないから宿に戻るとするか」
宿の部屋
魔王「まだ寝ているな。」
勇者 クー スー クー
魔王「では、俺も休むとするかな」
翌朝
魔王「勇者、起きろ!朝食の時間だぞ」
勇者「うーん、アシャゴヒュンー」
魔王「昨日の店員みたいになってるぞ」
勇者「あー、寝すぎた!寝すぎでだるいよ、あんちゃん!」
魔王「ははは、さあ、顔を洗って食事にするぞ」
勇者「うん、今日も海の幸が食べたいなー」
魔王「朝食はさすがに普通の朝食だろう?」
勇者「えー分かんないよ、希望を捨てなければ夢はきっとかなう筈だよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage<>2012/04/01(日) 23:49:23.40 ID:zrkuBn+y0<> すいません、今日は一レスだけです。明日は普通に来れるはずですので、期待しないで待たないで下さい
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/04/01(日) 23:57:30.19 ID:WnPVeC8Vo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/04/02(月) 03:32:51.53 ID:+45LuqVIO<> 乙
希望は捨てないでおくからな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん)<>sage<>2012/04/04(水) 20:40:11.79 ID:z47EqTt5o<> 魔王こわいよう <>
私に名前などない!<>saga<>2012/04/05(木) 17:31:54.87 ID:kPe6e71j0<> MD1?「フハハ実はMD1のもう一つの人格がMDのボスだったのだ!」
MDボス「こうなったらもう一度私を出すしかないだろう!さあ早く書きんしゃい。おばあちゃんは心配しちょるけんのう。」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/05(木) 23:53:10.08 ID:2wJ8O/C00<> 勇者 ケップ「ねっ、だから言ったでしょう信じていれば夢は叶うって」
魔王「随分安い夢だな」
勇者「そんな事ないよ、毎日おいしいごはんが食べたいって言うのも大きな夢だよ!夢は大きく、インテリジェンスは低くだよ」
魔王「間違った事はきらい、か?」
勇者「そうだよ、ところで今日はどうするの?」
魔王「そうだな、今日は市場の方を見てみるか」
勇者「市場?僕の村には市場とか無かったから楽しみだよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/06(金) 00:03:54.51 ID:tFxmXLpl0<> 路地裏
?「やはりここであの馬鹿の匂いは消えてるな、目、お前は何か見つけたか?」
目「ああ、あいつのオドはここで消えている、どこかに運ばれた形跡はない」
?「と言う事は、馬鹿はここでバラされったて事で良いのか?」
目「それだけでは無い!死体はここで完全に消失している、死体にもわずかにはオドは有るからな、死体をどこかに運べば形跡は少なからず残る!」
?「なあ、港一家にそんな便利な魔法使うやついたか?」
目「見ていないな。鼻お前はどうだ?」
鼻「知らないから聞いたんだよ」
目「そうか」
鼻「とりあえずボスに報告するか」
目「そうだな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/06(金) 00:17:50.33 ID:tFxmXLpl0<> 市場
勇者「見て見て、あんちゃん!なんか凄い色の魚がいるよ」
魔王「緑に青か?何とも南国な色合いだな」
勇者「うん、トロピカルだね。美味しいのかな?」
魔王「意外とフルーツの味がするかも知れないぞ」
勇者「見た目は魚、中身は果物!想像したらなんか、気持ち悪くなっちゃった」
魔王「そうか」
勇者「あっ、こっちにも凄いのがあるよ」
市場 魔王達とは反対のとおり
?「申し訳ありません、人を探しているのですが。こういった人を見ませんでしたか?」
店員「見てないですね、これだけ、もじゃもじゃな人見たら忘れないと思うんで」
?「そうですか。ありがとうございました」
?「魔力の流れを感じます、路地裏の方ですね」
路地裏
?「ここですね、わずかながら魔力の残滓を感じますね、これは闇魔法、黄泉比良坂!やはり魔王様はこの街に」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/06(金) 00:31:20.36 ID:tFxmXLpl0<> 港脇 倉庫の中
鼻「ボス、報告です。やはりあの馬鹿はヤラレタようです」
ボス「そうか、御苦労。誰にやられたか手がかりは有ったか?」
鼻「は。市場近くの路地裏で完全に消失していました。これは目も確認しています。僅かながら魔力の残滓も感じられましたが魔法の特定には至りませんでした。なお、港一家には人間を痕跡も残さず消失させられる魔法を行使できるものはおりません」
ボス「目っ!お前はどう見る?」
目「鼻と同意見です。ただ、確証はありませんが、町の外の者が犯人かと」
ボス「何故、町の外の者だと?」
目「はっ。あれだけの魔法を使えるものがこの街にいれば我々とすでに接触及び交戦しているものと思われますが、今まで見てはおりませんので」
ボス「そうか。もうすぐ耳も戻ってくるはずだ、それから今後の事は考えるとしよう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/04/06(金) 00:54:38.57 ID:mlDy3VIDo<> 乙? <>
私に名前などない!<>saga<>2012/04/06(金) 16:14:49.36 ID:XAN2QqOw0<> 魔王が使える魔法の一つ!
エターナルブリザード <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/04/06(金) 20:49:31.41 ID:lUXMaMWYo<> 一旦筆を置くとき(置くとき?)一言ほしい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/04/06(金) 23:43:04.34 ID:Be3tRRzVo<> 別に良いんじゃないか?
気にするようなことじゃない <>
私に名前などない!<>saga<>2012/04/07(土) 09:40:53.42 ID:dDbVUXLu0<> ?=側近かにゃ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/08(日) 22:53:04.99 ID:+cfehS4O0<> 少しですが投下していきます
市場通り
勇者「あんちゃん、このたこ焼きっていうの凄く美味しいね!」
魔王「そうだな。なんでも極東の地域の食べ物らしいな」
勇者「もう一個買っちゃダメかな?」
魔王「好きにすると言い」
勇者「うん。じゃあちょっと買ってくるね!どっか行ったらダメだよ?」
魔王「ああ、ここで待っているから買ってくると良い」
町人「そこの兄さん、ココナッツジュースはどうだい?冷えてて美味しいよ」
魔王「…二つもらおう」
町人「まいど!ところで兄さんどっかで会った事あるかい?なんか見たことある顔なんだよね」
魔王「いや、無い筈だが、それにどこにでもいる顔だろう」
町人「そうかい?……あっ!思い出したさっき、あんたの顔の念写板を見たんだよ探してるって言ってたな」
魔王「そうか。それはどんな奴だった?」
町人「メイドだよ!綺麗な娘だったね、銀髪を三つ編みにしてたね」
魔王「!そうか、教えてくれて感謝する」
町人「良いってことよ。あっ、そこのおねいさんココナッツジュースはどうだい?」
魔王(ふむ、メイドか、それも銀髪の。間違いなく魔王城のメイドだな。目的は連れ戻しに来たのか、ただの監視か?後者ならば嬉しいのだが…あのメイドがただ監視のためだけに動くとは思えないが、早めにこの街を出るのが得策だな)
勇者「あんちゃーん、タイ焼きって言うのも買ってきたよ。たこ焼きみたいに中に鯛が入ってるのかなあ?」
魔王(まあ、考えても仕方ない)「それは中に餡子が入っている、形を鯛に似せているからタイ焼きと言うのだそうだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/08(日) 23:07:36.76 ID:+cfehS4O0<> 港脇倉庫
ボス「戻ったか耳!」
耳「はっ!」
ボス「っで何かつかんだか?
耳「MD1ですが、昨日昼、男ともめ事を起こしていたようです」
目「それはよそ者か?」
耳「ああ、この街のものでは無いと聞いている」
目「ボス、そのよそ者を探しますか?耳その男の特徴は?」
耳「細身で身長はやや高めで黒髪、かなりもじゃもじゃしていて不精ひげ。それから少女を一人連れてるようです。もめ事もその少女にMD1が手を出そうとしたのが原因です」
ボス「そうか?少女を一人か!」ニタリ
ボス「よし、その男を探し出しここに連れて来い」
目「MD1を殺したのはその男とは限りませんが?」
ボス「いや、やったのはその男で間違いないあいつはもめた相手を生かしておくほど気が長くない!それで返り討ちにあったのだろうな」
目「なるほど、では手勢は?」
ボス「全員で行けばいい。ここには俺が残る」
目「はっ!では総員散会」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/04/08(日) 23:49:15.38 ID:P3M2GbVio<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/09(月) 23:15:20.07 ID:WiPrdfn+0<> 市場
魔王(先程から誰かつけてきているな、昨日奴の仲間か?)
勇者「ねえーあんちゃん、次はあれ食べよう?」
魔王「ああ、そうしようか今度は俺も一緒に行くとしよう」
勇者「うん」
?「ちょっとすいやせんよ。お兄さん方昨日飯屋でチンピラと揉めませんでしたかい?」
魔王「誰だ?貴様は」勇者魔王の後ろに隠れる
?「あっと、すいやせん。自己紹介がまだでしたね?あっしは港一家で若衆頭やらせてもらってるサブってもんでさあ」
魔王「で、その若衆頭が何の用だ?」
サブ「いやね、昨日飯屋で若い男がMDのトンチキと揉めたって聞いたもんでね、なんかされてやしないかと心配になったもんで」
魔王「確かに少し話したが、揉めたと言うほどのものでは無い」
サブ「そうですかい、なら良いんですがね、あいつらは堅気の衆も渡世もんも関係ないようで町の衆にも迷惑かけてるんでねあんさんらにもと思った次第で」
勇者「あんちゃん、この人悪い人?」ひそひそ
魔王「まあ、良い人ではないようだが悪人では無いようだ」
勇者「そっか良かった」
サブ「そちらのお嬢さんが昨日絡まれていた子ですかい?」
魔王「……そうだ」
サブ「お嬢さん、昨日は怖い思いさせちまってごめんよ」
勇者「そんな、全然大丈夫だよ。あんちゃんがいるから」
サブ「そうですかい、そりゃ怖くないわな」
勇者「うん」
サブ「ところでお二人は兄弟か何かで?」
勇者「ううん、僕とあん 魔王「そんな事聞いてどうする?」
サブ「いえ別に深い意味はありゃしませんよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/04/10(火) 02:06:31.84 ID:KZU94xmJo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/10(火) 23:50:21.73 ID:3zSLMhgq0<> 魔王「そうか、ところでなぜつけてきた?何の用もなくつけていた訳ではないだろう?」
サブ「へえ、話が早くて助かりやす。実は昨日の飯屋での一件、うちの若衆が見てたんでさあ。まあ見事な胆力だったて言うんでね、あっしもどんな御仁か見てみてえと思いやしてね」
魔王「そうか、それで見てどうするんだ?」
サブ「まあ、ちょっとばかしお力を貸していただけたらなっと、思いやして」
魔王「断る」
サブ「そうですかい」
勇者「あんちゃん、この人困ってるんじゃないの?」
魔王「ああ、そうだな。だが揉め事に巻き込まれるのは面倒だからな」
サブ「お嬢さん、あっしの事は気にしないで下せえ。自分らの揉め事に人様を巻き込むなんて元々間違いなんですから」
魔王「ちなみに聞くがどんな力を貸してほしかったんだ?」
サブ「出入りでさあ、うちは今MDっていうゴロツキどもと揉めてるんですがね、いかんせん数がちがいすぎるもんでね」
魔王「やはり力は貸せないな」
サブ「そうですかい、すいやせんがこの事は忘れてください」
勇者「大丈夫なの?」
サブ「ご心配なく、もともと自分たちだけでヤルつもりでしたんでね。」
魔王「力は貸せないが、一つ、死地こそ活路!」
サブ「へえ、ありがとうごぜえやす」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/04/11(水) 00:23:10.95 ID:bnpz7m6V0<> 勇者「あんちゃん、さっきの死地こそ活路って何?」
魔王「おまじないみたいなものだ。」
勇者「ドンナ意味なの?」
魔王「まあ、あきらめずに頑張れといったところか」
勇者「そっか、サブさん平気だと良いね」
魔王「どうだろうな戦は数で大半は決まるからな」
港一家事務所
?「おいサブ、どこ行ってたんだい?」
サブ「あっ!お嬢、ただいま帰りやした。ちっと助っ人を頼みたい御仁がいんですが断られちまいやした」
お嬢「お嬢って呼ぶんじゃないよ、頭とお云い、頭と。威厳もへったくれもありゃしない。それと助っ人なんて情けないこと言ううんじゃないよ」
サブ「へえ、すいやせん」
お嬢「あたしゃ決めたよ!」
サブ「何をですかい?」
お嬢「でいりに決まってるじゃないか!明日の日の出と共に奴らのたまり場にかちこむよ!」
サブ「うちのもんには言ったんですかい?」
お嬢「まだだよ、なんだよ反対なのかい?」
サブ「いいえ、早く言わないと勝手に打ち込みに行っちまう奴が出ないとも限りませんので」
お嬢「そうかい、それはそれで頼もしいね」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/04/11(水) 00:56:16.25 ID:TPeTWRQio<> 乙? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/04/27(金) 22:44:36.87 ID:VL5ZUIm80<> まだか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/04/28(土) 18:25:10.14 ID:wFGRi5Ceo<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
/:::| ___| ∧∧ ∧∧
/::::_|___|_ ( 。_。). ( 。_。)
||:::::::( ・∀・) /<▽> /<▽>
||::/ <ヽ∞/>\ |::::::;;;;::/ |::::::;;;;::/
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\ \__(久)__/_\::::::| |:::::::|
.||.i\ 、__ノフ \| |:::::::|
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.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/05/02(水) 23:41:44.36 ID:TKoFPDMy0<> 放置してすいません。少しですが投下します。
市場
魔王「明日にでもこの街を出ようと思うが良いか?」
勇者「うん、良いよ。でも急にどうしたの?」
魔王「少しいやな予感がするんでな」
勇者「そっか、昨日も誰か僕たちのあとつけてたしね」
魔王「気づいていたのか?」
勇者「うん、下手くそな尾行だったよね」
魔王「そうだな、わざと気配を出しているのかと思ったくらいだったな」
勇者「そうだ、街を出る前にまた、海の幸を食べに行こうよ」
魔王「勇者、君は食べてばかりだな……太るぞ」
勇者「なっ、あんちゃん乙女に何てことを謝罪と賠償を要求する!お詫びに海鮮丼を要求する」
魔王「ふっ、良いだろう。昨日の店でいいか?」
勇者「うん、良いよ。あっ、あんちゃんは僕と違うの頼んでよそれではんぶんこしよ?」
目「見つけた…さて、どう案内しようかね」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/03(木) 00:15:03.79 ID:+J5lfZoY0<> 路地裏
?「ふむ、魔力の跡は町中に続いていますが、こお薄くては見つけるのは不可能ですね」
鼻「現場に戻ってみれば誰かいるしよ、さあどうするかな?」
?「そこの方、隠れて見てないで出てきたら如何ですか」
鼻「そんなに睨みなさんなって、一寸聞きたいことが有るだけだよ、メイドさんがこんなところで何してるのかな?」
?「人を探しております。この街に居る筈なのですが」
鼻「こんな路地裏に居るような奴なのかな?」
?「…」
鼻「まあいいや、ちなみにあんたの探し人は昨日ここで俺の仲間を殺した奴で合ってるのかな?」
?「その質問には返答しかねます、わたくしの探し人がそうだととしたなら如何されますか?」
鼻「一緒に探そうかなと思ってね」
?「そうですか。生憎ですが遠慮させていただきます」
鼻「つれないねぇ。まああんたが拒否しても連れてくけどね」
?「女性の後ろに急に立つのは如何なものかと」
鼻「俺もホントはこんな事したくないけど、あんたが素直に付いてきてくれなそうだからさ」
?「仕方有りませんね、ではエスコートをお願いたします」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/03(木) 00:38:16.54 ID:+J5lfZoY0<>
港一家事務所
お嬢「良いかいお前ら明日の日の出と共にMDのクソどもにかち込みかけるよ、腹ぁくくって準備しな」
組員一同「「うっす」」
お嬢「じゃあ、夕食の時間まで好きに過ごしてな」
市場通り
目「さて、どう案内しようかね?…おい、お前行ってあのガキンチョさらって来い」
MD2「はい」
目「失敗したら一度下がれ」
MD2「はい」
目「よし、行け」
目「うまく餌になれよ……よし食いついた、さて行きますか」
目「お嬢ちゃん、一緒に来てくれるかな?」
勇者「あなた誰?」
目「悪い人かな?」
勇者「あんちゃ…」ドス
目「悪いけど少し眠っててね!さてと、昨日はうちの馬鹿が迷惑をかけたようで」
魔王「…」
目「そんなに睨まないで下さいよ、恐怖のあまり手が滑ってこの子の首を折っちゃいそうですよ」
魔王「っく、その子を離せ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/03(木) 00:50:09.79 ID:+J5lfZoY0<> 目「離して上げますよ、俺らの用事が済めばね。とりあえず黙ってついてきてくれますか」
魔王「分かった、付いて行こう」
目「話が早くて助かります」
港脇倉庫
ボス「来たか!」
目「ボス、お客人をお連れしました」
魔王「目的地に着いたのだからその子を離せ」
ボス「用件が済めば帰してやるさ」
魔王「なら早く要件を言え」
ボス「簡単なことだ俺のものになれ、貴様の力は殺すには惜しい。俺の下に着けば俺の部下を殺した事は水に流してやる」
魔王「断る」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/03(木) 00:50:59.43 ID:+J5lfZoY0<> 短いですが今日はここまでです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/03(木) 01:02:11.06 ID:lGAcfeth0<> おつー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/03(木) 02:05:19.48 ID:bdMWs89IO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/03(木) 23:29:47.51 ID:+J5lfZoY0<> 少しですが投下します
ボス「ふっ、ますます気に入った!もう一度言うぞ、俺の下につけ」
魔王「しつこいな、断る。早くあの子を解放しろ」
ボス「あの小娘がどうなっても良いのか?」
魔王「あの子を解放する気はないとそう言う事で良いのか?」
ボス「それはお前の態度次第だな。俺の下につけ」
魔王「困ったな、あの子を見捨てるのは寝覚めが悪いが、お前の仲間になる気は毛頭ない。さてどうするか」
鼻「ボス、あの男と関わりの有りそうな女を連れてきたんですが…」
目「俺がもう本人を連れてきてる」
鼻「ありゃ、しくったか?」
ボス「何、お客さんはたくさんいた方が良いだろう。で、その女はどこに」
鼻「は、おい、こっちに来い」
?「自分で歩けますので離していただけますか」
目「気の強い女だな」
魔王「……」
ボス「どうした知り合いじゃなかったか?」
魔王「知り合いは知り合いだが」
?「まあ、こんなに早くお見つけ出来るとは思いませんでしたは。魔王様」
魔王「俺もこんなに早く見つかるとは思わなかったぞ、メイド」
メイド「こうして、こんなに早くお会いできましたら、この臭い御仁に付いて来た甲斐もあったというものですね」
鼻「な、臭いって俺の事か?」
目「そうだなお前だな」
ボス「さて、お友達も増えたところでもう一度聞こうか…俺の下につけ」
メイド「お断りいたします」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/03(木) 23:50:13.02 ID:+J5lfZoY0<>
ボス「お姉さん、あんたに言ってるんじゃねんだよ」
メイド「口が臭いので喋らないで頂けますか。魔王様、側近様がお待ちですのでお戻りいただけますか?」
ボス「おいおい、あんまりふざけた口聞くんじゃねえぞ!」
メイド「ですから口が臭いので喋らないで下さい。それに今、わたくしは魔王様と会話をしているのです」
魔王「なあ、メイド俺は帰らないぞ。少なくとも今はな」
メイド「なぜですか?ご執務も溜まっておりますのに」
魔王「仕事は三人に任してきたから平気だろう」
メイド「大臣様が真面目にやられるとお思いですか?」
魔王「…そうだな、大臣の性格を失念していたな」
ボス「おい、お前ら勝手に話を進めてるんじゃねえよ」
魔王「と言う事であの子を解放しろ。帰るから」
メイド「あの子?どなたですか?」
魔王「旅の連れだ」
メイド「なるほどそのお方が人質になっていらっしゃるのですね?」
魔王「そうだ」
メイド「しかし、魔王様のお力なら人質などおりましても関係はないと思われますが?」
魔王「俺は力の細かい調節が苦手なんだよ。デスクワークばかりだったから鈍っているしな」
メイド「左様でございますか、わたくしも失念しておりました。魔王様は殲滅が得意でございましたね」
魔王「ああそうだ」
メイド「では、わたくしが人質を解放してまいりましょうか?」
魔王「そうだな。頼んでいいか?」
メイド「なんなりと」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>saga<>2012/05/04(金) 00:32:57.14 ID:dYVk2jwf0<> 戦闘描写で地の文増えます読みづらくてすいません
ボス「何ごちゃごちゃ言ってやがる返すわけないだろが」
魔王「では勝手に返してもらうとしよう。メイド!」
メイド「はい。ただいま」
ボス「おい総員戦闘配置につけ、最悪生きていればそれで構わん」
その瞬間倉庫の中の緊張が一瞬にて高まった。MDの構成員は各々武器を構え、魔王とメイドの二人を取り囲む。
メイド「魔王様、質問宜しかったでしょうか?」
魔王「何だ」
メイド「人質の方以外は殺してしまっても?」
魔王「構わん、好きにしたら良い」
メイド「はい」
メイドは魔王の返答に微笑むと魔王の横から消えていた。
ボス「奴らの狙いはあのガキだ鼻お前が見張りにつけ」
鼻「はっ、おい二人付いて来い」
鼻はそう言うと倉庫の奥に縛り付けられている勇者の所に向かった。
その刹那、鼻は鉄のさびた匂いを感じ取り後ろを振り向き部下二人が首筋から血を流し果てているのを見た。
鼻「くそ、高速移動術式か」
鼻が誰に問うともなく一人語ちる
メイド「いいえ、これはそんな大層なものではございませんよ、ただの体術です」
鼻は自分のすぐ後ろからした声に驚くより早く腰の剣を抜き振り向きざまに切りかかり違和感を覚えた
鼻(剣がいやに軽い…普段の半分ほども感じられない)
鼻が右手を見るとその手には刀身を無くした愛剣が握られていた
驚愕する鼻、気づけば眼前には銀髪の女が立っていたその右手に鼻の剣の刀身を挟み
倉庫中央部、魔王達の方にも動きはあった。最も魔王は腕を組みただボスを見据えているのみ
ボス「早速鼻たちも始めたみたいだし俺たちも始めるとするか」
ボスは過信していた先の大戦から生きて帰った自分たちがたった二人に負けるはずがないと、ボスは知らなかった目の前に居
る、この男が戦勝国の王であることを。そしてて国王軍の最大戦力を一人で壊滅させたことを。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/04(金) 01:00:59.93 ID:dYVk2jwf0<>
ボス「耳、目、二人は右後ろと左後ろをそれぞれ取れ、俺が正面を取る、他は隙をみて攻撃をかけろ」
ボスの指示に男たちは統率のとれた動きを取る。それでも魔王はボスをみすえたまま。
MDの男たちが徐々に包囲を狭めていく、そして一人の男が魔王に後ろから切りかかった
「もらったー」裂帛の気合いと共に切りかかった男の刃は意図も簡単に魔王にかわされた、しかし男はあわてない。これは作
戦なのだ。男が切かかり当たればよし当たらなくともかわせば隙が出来るその隙を別の人間が突くそうして今まで戦い勝って
きた。しかしいくら待っても次の声は聞こえてこない、誰も魔王に切かからないのだ。隙ができなかったのか男はそう思い振
り返る。魔王の横に先ほどまでなかった二本の棒が立っていた。いつの間にあんな棒を出したのかと男は考え気付く。
魔王の横にあるのは棒では無く人間の両足だと。そして誰の足かと考えあるものを見つけたその足が履いている靴に見覚えが
ある事に。そう自分の靴であることを見つけ、はたと気付く自分の視界いつもより低いことに、あの足は自分の両足である事
に。男の絶叫が倉庫内に響く。その声に茫然と事を見ていた別の男が我に返り魔王に切かかるが素気無くかわされる。男は自
分の体が無事な事を確認すると再び魔王に切かかろうと剣を振り上げようとするが上がらない。いつの間にか剣の二本の足が
刺さっていたので。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/04(金) 01:01:36.32 ID:dYVk2jwf0<> すいません今日はここまです
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/04(金) 01:32:46.52 ID:kKfR6gnHo<> 乙!楽しみだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/05/04(金) 11:46:58.41 ID:uVLIU/WN0<> 乙!
これ個人的にかなり好きだわ。
続き期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/05(土) 02:35:09.22 ID:KL47kH1IO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/05/05(土) 22:43:19.42 ID:/H4+jO+J0<> 乙!
素晴らしい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/09(水) 16:53:41.55 ID:44pPjGq+0<> 少し投下します
男は驚愕した。目の前の現実にでは無い。今に至るまでの過程を想像して。
(俺が優男に切かかった時には仲間の足は男の足元にあった、しかし、今俺の剣には足が刺さっている切っ先は男
の方を向いていないのに。という事はあの男は、かわしざま俺の剣に刺した。いつ動いたのかも全く分からなかった。そもそ
も仲間は何時足を切られた?誰かわかる奴はいないのか)
しかし男の思考はそこで停止した。意識を魔王から自分の内側へ向けた一瞬の間に、魔王が自分の眼前に移動したからである
知覚した瞬間には魔王の拳が自分に向かって伸びてくるのが見えていた。男は防御などは考えなかった。ただ頭にあったのは
確実な死を自分がむかえるということだけだった。そして永遠に思える一瞬が終わり、魔王が拳を振りぬき、男の命は尽きた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/09(水) 18:12:42.25 ID:3s2U1KNto<> 見てるよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/09(水) 18:15:48.70 ID:44pPjGq+0<>
ボス「ちっ、本気の片鱗すらださないか。目!耳!活殺自在陣をかけるぞ」
目耳「「はっ」」
ボスの声に部下二人は大きく返しとそれぞれ呪文を詠唱し始め、ボス、目、耳は魔王を取り囲む三角形を作った。
三人の男たちの足元が鈍く光りだし、男たちはゆっくりと滑るようの動き出した魔王を中心にした円を描きながら
魔王「高速移動術式か」
ボス「余裕も今のうちだけだ、活殺自在陣を抜けたものは今だかつて居ないのだからな」
そうこうしているうちに男たちの移動スピードが上がっていく。三人の男たち周りでさらに他の男たちが二重三重と円を作り
回り始めていた、徐々に包囲を狭めながら。
倉庫奥
鼻は全身から血を流しながら立っていた。メイドの攻撃を受けたためである。
かろうじて致命傷は免れているが出血が多くいずれ倒れるのは明白である。
鼻「くそ!早さについていけねぇ。移動術式を使ってるのによ」
焦りを多分に含んだ声で一人語ちる
鼻が体を左に捩ると右ほほに新たな傷が増える。鼻はメイドの攻撃をギリギリでかわすことしか出来なかった。対象の移動速
度をあげる高速移動術式を限界までかけているのにかかわらずである。
メイド「速やかに諦めていただけるとありがたいのですが」
鼻の声とは対照的に落ち着いたメイドの声が鼻に届く、しかし鼻はメイドを知覚することが出来ない。
声は右からの様で左から前からの様で後ろから聞こえて来ていた。
鼻「くそ、早すぎんだよどんな魔法を使ってるてんだよ」
メイド「先程もお伝えした通り、術式などは使っておりません。それより早く諦めてはいただけませんか?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/05/09(水) 18:16:22.51 ID:44pPjGq+0<> すいません今日はここまでです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/09(水) 21:26:16.95 ID:FJUfjBKIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/05/09(水) 21:29:50.61 ID:jO0+NDF8o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/05/23(水) 15:03:30.47 ID:/HVPI0vKo<> ちょっと長いな
体が悪いとかじゃなけりゃ良いが <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/05/24(木) 00:35:01.97 ID:X9EdEQDCo<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
/:::| ___| ∧∧ ∧∧
/::::_|___|_ ( 。_。). ( 。_。)
||:::::::( ・∀・) /<▽> /<▽>
||::/ <ヽ∞/>\ |::::::;;;;::/ |::::::;;;;::/
||::| <ヽ/>.- | |:と),__」 |:と),__」
_..||::| o o ...|_ξ|:::::::::| .|::::::::|
\ \__(久)__/_\::::::| |:::::::|
.||.i\ 、__ノフ \| |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\ |::::::|
.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/05/26(土) 21:05:56.55 ID:FURivnD0o<> >>1生きてるか?
まったり待ってるぞ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/05/27(日) 23:26:03.21 ID:JvkP3PTuo<> ゆっくり待ってますねー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/06/08(金) 18:33:51.92 ID:ItcksrUD0<> 間空けてしまいすいません 少しですが
魔王の周りを男たちが回り隙をついて攻撃を仕掛けるが魔王には当たらない。
男たちの攻撃を魔王は事も無げにかわしていく、あえてギリギリでスリルを楽しむかのように
魔王「下らない技だな。児戯に等しい。公園で遊んでいる方が良いのではないか」
ボス「ちっ!おい速度上げるぞ」
MD「「はっ」」
男たちの速度が上がる。しかし魔王の顔に焦りはない
魔王「多少早くなったところで意味は無い…」
魔王の姿が男たちの視界から一瞬で消える、全員が魔王を注視していたにもかかわらず。
魔王「貴様らより速く動けば回避するなどたやすいのだから」
魔王の声は男たちの描く円の外から聞こえてきた
その声に男たちは一斉に視線を向ける
魔王「もう飽きた、終わらせるぞ」
ボス「再度陣を張れ!逃がすな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 18:59:53.64 ID:WGvo7qlIO<> 乙? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 01:15:05.88 ID:IKzHz5MDO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<>sage<>2012/06/15(金) 19:01:30.55 ID:Gwb3NRFAO<> 2ヶ月位なら待ってるぜ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage<>2012/06/17(日) 00:23:35.32 ID:lvTNib630<>
魔王「逃がすな?違うな逃がさないのは俺の方だ」
魔王が右手を前に出し静かに呟く
魔王「加重魔法、水底の土」
魔王呟くと同時に男たちに上から湿気を含んだ圧力がかかり、男たちの半数以上が地面に倒れ伏した
ボス「っく、詠唱も無しで魔法を使うとは。お前たち何をしている各自、魔法障壁を展開しろ!」
魔王「無駄だ、障壁程度で防げる魔法では無い。それに貴様自身防げていないだろう」
ボス「クソ、耳、目、障壁を展開して速度を上げろ」
魔王「無駄だと言ったろう。振動減速魔法、無弦の振り子」
魔王が呟いた瞬間、魔王を中心に温度が急激に降下し始める男たちにまとわりつく湿った圧力に霜を降らすまでに
ボス「陣を解け、間合いを取り火炎魔法をかけろ」
動ける男たちは魔王から間合いを取り詠唱を始める。
その間も温度は下がり続け、倒れた男たちは生きたまま氷漬けになっていく。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/06/17(日) 00:25:48.29 ID:9BjSJfrno<> 来たか!てかさすが魔王なだけあって容赦ねーな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/06/17(日) 14:50:21.34 ID:KLYG/9+ao<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 14:55:26.44 ID:pfk1jBKIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage<>2012/06/18(月) 00:54:58.73 ID:rijvV8+E0<> ボス「いくら強力な凍結魔法でもこの数の火炎魔法には敵うまい?」
魔王「試してみるか?ちなみに凍結魔法では無いぞ」
ボス「強がりを!喰らえ火炎魔法、豪火球」
男たちが一斉に魔王に向かい魔法を放つ。しかし魔王に焦りの色は無い
魔王「魔法無効化魔法、新月は理を隠す」
魔王の呟きに反応し男たちの魔法は掻き消された
ボス「馬鹿な、魔法無効化だと?あんな一瞬で」
魔王は男の反応など気にも留めず、メイドに向けて問う
魔王「メイド、そっちは片付いたか?」
ボス「そうだ、まだ人質が」ドチャ
声を上げたボスの前に倉庫の奥から丸い物が飛んできて、湿った音を出し転がった
ボスはその丸い物に見覚えがあった、いや、よく知っているという方が正しいだろう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage<>2012/06/18(月) 00:57:16.95 ID:rijvV8+E0<> すいません。
とりあえず一レスだけあげておきます
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/06/18(月) 01:12:20.50 ID:U8FTl6nwo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/18(月) 07:03:54.41 ID:1JaESrAWo<> 乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 09:55:56.66 ID:suz/Z3/Ro<> 乙乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/06/18(月) 15:45:02.41 ID:eBdhxBepo<> 乙乙乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 18:59:39.10 ID:WEYjEsyUo<> 乙乙乙
乙乙
乙
次も楽しみに待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/06/18(月) 23:42:39.51 ID:EOKi8opI0<> ボスの前に転がっているのは先刻まで「鼻」と呼ばれていた男だった。
メイドが人質の勇者を救出するのを妨害していた男である。
しかし、その瞳には生気は無く血色も悪い、何より首から下が存在していなかった。
ボス「馬鹿な鼻が殺られたのか?あいつは幹部だぞ」
ボスが倉庫の奥に視線を送ると少女を抱き上げたメイドが立っているだけった。
メイドには傷が無いだけでなく汚れ一つ付いていなかった、それが物語るのは圧倒的なまでの戦力差
ボスは自分の過ちに気付く、目の前の男を誤解していたことに。
腹心の男を意図も容易く屠るメイド、そのメイドに主と傅かれる男
必殺の術も、決死の魔法も、意図も容易く破る男
強いとは思っていた、しかし自分の方が強いと思っていた、人質を取れば容易く従うとも思っていた。
目の前の男は違う。
自分よりもはるかに強い!しかし、ここで引くわけには行かない。
一団を率いているプライドがある、野望もある。ここで引けば全てを失う。
ボスは決意する。
目の前の男に一矢報いることを。
それが、螳螂が巨象に挑む蛮勇だとしても。
ボス「火炎魔法!!火閻王の閃」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> saga<>2012/06/19(火) 00:06:01.88 ID:Nf32tnO70<> ボスの右手の前に巨大な火の玉が出来る、人の体より大きな。
魔王はメイドに指示を出す
魔王「メイド!勇者をつれて外にいけ」
メイド「かしこまりました」
メイドは返事をするとともに消え去った、ヒトには決して追う事の出来ない速度で。
魔王とメイドのやりとりの間にもボスの前の火球は大きくなっていく、今すぐ魔王を葬らんとするように。
魔王には全く焦りが無い。その程度の魔法など意味が無いと言うように。ゆっくりとボスに近づいて行く
ボス「一斉にかかって足止めをしろ。俺の最強魔法でしとめてやる」
男たちが魔王に飛びかかる
魔王「電撃魔法、雷猿の咆哮」
魔王を中心に空中に閃光が走り男たちは地に倒れ伏す。
魔王「電撃魔法、這い寄る雷蛇」
再び閃光が走るしかし、今度は空中では無く地表を這う蛇のように。倒れた男たちを紫電が蹂躙していく
魔王がボスに問いかける
魔王「いいのか?火炎魔法を使って」
ボス「怖気づいたか?命乞いなど今さらだ」
魔王「そうか、気づかないのか。送風魔法、風精の悪戯」
ボスに向けて柔らかな風が吹いた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage<>2012/06/19(火) 00:07:12.64 ID:Nf32tnO70<> すいません、今日はここまでです。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/06/19(火) 03:08:28.11 ID:7MhY1Vhoo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/06/20(水) 20:40:55.14 ID:gmKen61h0<> ボスが魔王に向けて魔法を放とうとするが異変に気付く
(炎が込めた魔力より大きい?暴走?違う、俺の魔術は正常だ。)
ボス「くっこのまま焼き払ってやる」
魔王「愚かな、自らの炎で死ぬが良い」
ボス「強がりを!くらえ、火閻王の閃」
ボスより巨大な火球が魔王に向けて放たれる。
火球はボスの腕を離れると同時に炎のカーテンとなり魔王とボスを分断した。
炎のカーテンは倒れた男たちを飲み込んだいった
ボス「なんだ、?俺の魔法ではこうならない。お前何をした?」
魔王「魔法はとは何だ?」
ボス「何を言ってる」
魔王「魔法とはこの世の事象に干渉する力だ」
ボス「それがどうした!」
男たちの断末魔が倉庫内に響くまま二人の対峙は続く
魔王「未だ分からない?俺は何をした?」
ボス「…」
魔王「湿度を上げ、電撃を流した…未だ分からないか、そこらの学生でも分かるはずなのだがな」
ボス「俺の魔力回路を狂わせたとでも言うのか!」
魔王「やはり人では魔法のいや、魔力の本質を理解はできないか。」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<><>2012/06/20(水) 21:58:43.03 ID:gmKen61h0<> 魔王「簡単なことだ物が燃えるには何が必要だ?」
ボスは一見隙だらけに見える魔王に切り掛る事が出来ないでいた、未知の現象に恐怖しているためである
ボス「…」
魔王「物が燃えるには燃料が必要だ。魔法の炎は何を燃やしているか知っているか?」
ボス「ふん、そんなのは決まっている魔翌力だろう」
魔王「良くそれで魔法を使っていたものだな。言っただろう魔法は事象に干渉する力だ改変する事では無い」
魔王「魔法に出来るのは物事の過程を省略したり延長したりするだけだ、そして燃えているのは酸素だ」
ボス「それがどうした?」
魔王「理解力が無いのは悲しいな、教えるのが無駄に思えてきたよ。もう良い貴様はここで…灰になれ」
魔王「火焔魔法、炎舞焔陣!!」
魔王の両手から黒い炎が噴き出し、倉庫の中で燃え盛る炎を飲み込んでいく。炎の大蛇が獲物を丸飲みにするかのように
ボス「黒い炎?お前魔族だったのか?」
魔王「そうだが、気づいていなかったのか?」
ボス「どう見ても人間にしか見えないじゃないか。魔族は人間とは姿がちがうはずじゃあ?」
魔王「確かに人間とは似ても似つかない姿の者もいる、しかし俺のように人間の姿をしている奴もいるんだよ」
魔王「せめてもの手向けだ、俺の名前を教えてやろう。魔王だ、俺の名は魔王。この名を胸に刻んでしんでいけ」
黒い炎が揺らぎ男を取り囲む。
ボス「魔王?魔界の王、魔王だとでも言うのか?」
男の問いに魔王は答えない、静かに手を上げるだけだ。
そして、炎が男を飲み込んだ。
断末魔の悲鳴を上げる暇もなく男は一瞬で灰となった。
黒い炎は男を燃やしつくした事で力を得たかのように勢いを増していく、倉庫のすべてを飲み込むかのように。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage<>2012/06/20(水) 22:28:03.42 ID:gmKen61h0<> お嬢「何だい、こりゃあ?何かドンパチやってるのがいるからMDのドサンピン共かと思って来てみりゃああいつらんアジト
は燃えちまってるし、サブぅ、こりゃあ一体どう言うこったい?」
サブ「へぇ、アッシにも何が何だか。うちの若い衆が先走ったって訳じゃないでしょうし…あっ、お嬢あそこに誰かいやす
ぜ」
サブ「すいやせん、そこのお方ちょっとお聞きしたいんですがいったい何が有ったんですかい?」
メイド「何もありませんでした。ただ、主が目障りな羽虫を払ったでけでございます」
サブ「そうですかい、そっちで寝てるのは昼間のお嬢ちゃんかい?」
メイド「昼間のと言われましても、ワタクシは存じ上げませんが?」
サブ「背の高いボサボサの黒髪の男の人と一緒にいたお嬢ちゃんじゃないのかい?」
メイド「…おそらくそうではないかと思われますが」
サブ「じゃあこれは、あのにいさんがやったのかい?」
メイド「ワタクシのあるじが、貴方の仰るにいさんと同一であるならば肯定かと?」
お嬢「サブ、なんか分かったのかい?」
サブ「へぇ、どうも昨日チンピラともめた旅の方がやったようで、ところでおねえさん?中にいた男たちはどうしたんで?」
メイド「だれも、もう居ないものと思われますが」
お嬢「逃げ出したとでも言うのかい?」
メイド「はい、ある意味ではそうかと。主が出てきたので失礼いたします」
燃え盛る倉庫の中から一人の男が歩み出てきた、魔王である。
魔王「メイド、勇者は無事か?」
メイド「はい、目は覚まされていませんが怪我なども無いようです。魔王様はお怪我など?」
魔王「無い」
メイド「愚問でございましたね」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/06/20(水) 22:29:02.38 ID:gmKen61h0<> 今日はここまでです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 22:30:05.99 ID:W50js82IO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/06/20(水) 23:46:00.55 ID:YVCX8mwTo<> 乙
なんかメイドが可愛く思えてきた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/06/22(金) 22:02:27.55 ID:BPrGEAsE0<> 魔王「さて、帰るとするか。メイドお前も来るか?」
メイド「はい、勿論でございます」
サブ「ちょっと待って下せぇ」
魔王「昼間の」
サブ「昼間はどうも」
魔王「何の用だ?」
サブ「いったい何がどうなてるんですかい?DMのやつらは?」
魔王「どうも無い、ただ虫を払っただけだ」
サブ「はぁ?」
メイド「払う力がいささか強過ぎな気もいたしますが」
魔王は後ろを振り返り焼け落ちていく倉庫を見る
魔王「そうだな、次からは気をつけるとしよう」
サブ「虫ってMDの事ですよね?つまり壊滅させたってことですかい?」
メイド「全滅と申した方が近いかと」
お嬢「サブ一体どうなってるんだい?奴らのアジトも完全に焼け落ちちまじゃないかい」
サブ「お嬢、どうやらこの御仁が奴らを片しちまったみたいで」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/06/22(金) 22:40:04.01 ID:BPrGEAsE0<> 魔王「さて帰るとするか、メイドお前も来るのだろう」
メイド「はい、勿論でございます」
お嬢「ちょっと良いかい?あんたら家の一家に加わる気は無いかい?」
サブ「お嬢いきなり何を?」
魔王「悪いが、旅の途中なのでな」
お嬢「そうかい、残念だねぇ?まあ、気が向いたら来ておくれよ、歓迎するからさ」
魔王「そうだな、機会があれば。では、俺たちは帰るぞ」
メイド「失礼いたします」
お嬢とサブは遠くなっていく背中を見送った。
お嬢「ところでこの火事どうするんだい?」
サブ「そうですねぇ、早いとこ消さねえと大変な事になりそうですねぇ。全然消えそうにねぇし」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/06/22(金) 22:57:22.29 ID:BPrGEAsE0<> 宿屋の部屋
魔王「さて、メイド!さっきも言ったとおり俺は、未だ帰るつもりは無いぞ」
メイド「左様でございますか、でしたらワタクシもご一緒するだけでございます」
魔王「別に無理してこなくてもいいんだぞ」
メイド「ワタクシはメイドですので主にお仕えするのが仕事でございますれば主のお近くに控えるのが本筋と言うものでござ
います」
魔王「そうか、分かった。確かにお前がいれば助かる事が多いからな」
メイド「有りがたきお言葉」
魔王「ところで今城の方はどうなっている?」
メイド「大臣様が執務を放り投げて侍女たちと遊び呆けております、将軍様は何でも力押しのお方ですので、まぁ」
魔王「…分かった、つまり側近一人でこなしているのだな?」
メイド「その通りにございますれば、魔王様には城にお戻りいただけましたらと」
魔王「ふむ、どうするかな」
メイド「二月ほどであれば側近様お一人でも何とかなると仰られておられましたが」
魔王「まあ、今は良いとりあえず寝るとするか」
メイド「はい、では失礼いたします。お休みなさいませ」
魔王「まて、メイドよ何処へ行く?」
メイド「魔王様がお休みになられるという事ですので、控えようかと」
魔王「ここは城ではないのだ、この部屋で寝れば良い」
メイド「しかし魔王様の御寝所でなど怖れ多い」
魔王「今は旅の途中構わん」
メイド「それでは失礼いたします」
そう言ってメイドが魔王のいるベッドに入ってくる
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/06/22(金) 22:58:28.44 ID:BPrGEAsE0<> 今日はここまでです
勇者ちゃん空気 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/06/22(金) 23:02:34.34 ID:qQhZYT8+o<> 乙
おい魔王爆発しろ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/06/23(土) 02:28:11.56 ID:NveAuIS0o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/06/25(月) 20:01:41.56 ID:QfKw6cFK0<> >>142 「そう言ってメイドが魔王のいるベッドに入ってくる」
メイド服着たままで!?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 10:47:50.33 ID:AZ2ziuAIO<> >>146
魔族の服なんて魔法で構築しただけで、だから再構成すりゃ瞬時にベビードール、とか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<> sage saga<>2012/06/28(木) 09:36:41.43 ID:NKeKIH3i0<> 魔王「何故俺のベッドに入ってくる?」
メイド「同じ部屋でとのことでしたのでそう言う事なのかと?」
魔王「そうか、言葉が少なくすまなかったな、隣のベッドが空いているからそこで寝ると良い」
メイド「そうでございますか」シュン
魔王「まぁ、なんだ、勘違いさせてすまなかった」
メイド「いえ、どうぞお気になさらずに、ただ今日こそ魔王様の息の根を止める好機だと期待しただけですので」
魔王「俺はいつでも構わんのだがな?」
メイド「そうおっしゃりますが、普段は隙が無さ過ぎて」
魔王「そうか、まあ寝ろ、隙があれば何時でも殺しにこい」
メイド「はい、それではお休みなさいませ」
メイド「魔王様ひとつお伺いしたいことが有るのですがよろしいですか?」
魔王「聞こう、何だ?」
メイド「あの勇者と言う少女は?」
魔王「旅の連れだ、そして世界の頂に立つ者だ」
メイド「……そうですか」
チュン、チュン
朝ーだーよー
勇者「うぅーん、あんちゃん、それはコリじゃない、コリじゃないよオキシドラス」ガバ
勇者「はっ夢か」
魔王「起きたか勇者?」
勇者「あっ、あんちゃん!おはよう?」
魔王「おはよう、体は平気か?」
勇者「うん、大丈夫だよ、あれでも昨日僕、変な人に」ブル
魔王「安心しろあいつがお前の前に現れることは無い二度とな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 18:45:58.13 ID:FIZj2fTDO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 21:36:22.27 ID:hF9eD00IO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/08(日) 15:43:38.03 ID:60LIwF4DO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 11:58:33.32 ID:Xti2pMaDO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/23(月) 22:37:00.65 ID:iwRE2A9DO<> 携帯から《1です
放置してすいません。水曜日辺りには来れると思います <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/23(月) 23:04:09.99 ID:iwRE2A9DO<> 少しだけ書いていきます
側近「お歴々の方々の急な登城、いかがされたのですか?」
?「急も何も無かろう?今魔王殿は不在とのこと!如何なる理由か聞きにまいっただけのこと」
?「聞きに来ただけではあるまいて、隙あらば城を落とすきではないのかえ?鬼竜王よ」
鬼竜王「馬鹿を申すな不死王よ、貴公こそ隙を狙っておるのではないか?」
不死王「かっかっかっ、さあ、どうかのう、ワシに先を越されぬか不安かえ」
鬼竜王「…切るぞ」
?「下らぬ漫談に付き合わせるために私を呼んだのか?不死王殿」
不死王「かっかっかっ、短気は損気ぞ、精霊王」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 22:21:39.01 ID:cDHVvtbIO<> おつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>saga<>2012/07/25(水) 20:32:58.14 ID:0GMRN1iP0<>
精霊王「では如何様な理由かお聞かせ願おうか、不死王殿」
不死王「お主を呼んだのはワシではないぞ、ほれ、もう来るえ」
?「おーい、揃ってるか老いぼれども?」
側近「大臣殿!失礼ですよ四候に向かって」
大臣「お?何だ!居たのか。さぼってないで仕事しろよ」
側近「なっ!四候が揃って急に都城されたと言うので対応に来ていたので 大臣「そっか、ご苦労さん帰っていいよ」
不死王「大臣よ、余り邪険に扱うでないぞ、お主の可愛い可愛い妹ではないか?」
大臣「はっ、こんなの別に可愛くねーよ、ボケたか婆あ?」
不死王「かっかっかっ、お主も昔と変わらず可愛いままじゃのう、鼻たれ小僧が」
大臣「鼻たれじゃねーし、小僧でもねーよ!ホントにボケたか?」
側近「大臣どのお言葉が過ぎますよ」
不死王「側近よ、お主もこんな兄を持って大変じゃのう」
・
・
・
大臣「あー本日は遠路はるばるよく来てくれたな老害共」
側近「大臣殿!」
大臣「分かってるっての、ったく。鬼竜王から魔王不在に対しての質問が有るから来たいって話が有ったからついでに四候全
員に話そうと思って呼んだわけだが、獅子王は来てねーのか?」
不死王「来てはおらんの、新しい領地がまだ落ち着いておらんとぬかしておったわ」
大臣「そうか、まあ今度話せば良いか」
鬼竜王「前置きは良い、っで、魔王殿は現在ご不在なのか?」
不死王「気をつけよ大臣よ、この男隙を狙っておるぞ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>saga<>2012/07/25(水) 21:32:08.78 ID:0GMRN1iP0<> 鬼竜王「しつこいぞ不死王!」
不死王「事実だから怒るのではないかえ?竜の頭目よ」
鬼竜王「先程から、よほど戦がしたいと見えるな、理の逸脱者よ?いかな年長者と言えども我慢の限界ぞ」
不死王「ワシはかまわぬぞ、一族郎党従えて死ににまいるかえ」
精霊王「話が進まぬので不死王殿は少し静かにしていただけませんか?それに鬼竜王殿も不死王殿の言に一々返さないでいた
だきたい」
不死王「ふむ、しばし竜をからかうのは控えるかのお」
大臣「じゃあ、ちゃっちゃっと進めますか、竜の爺さんの言うとおり魔王の馬鹿は城に居ません、若いねーちゃんと旅してま
す、かーむかつくねぇ、爆発しろ」
精霊王「魔王殿は如何様な理由にして旅をされているのですか?」
側近「確実な情報ではありませんが配下の者の報告では魔王様が連れている居るもの、人間の少女なのですが頂の器であると
魔王様が仰られていたそうです」
鬼竜王「魔王殿が王になられてまだ三年足らず、次の器が出てくるには早すぎではないか?それも人間などと…戯言を」
不死王「戯言とは限らぬぞ鬼竜王よ、今の魔王も半分は人間、前例が無いわけでは無いからのお」
精霊王「その話が本当だとしても次の器が人間では因果が集う前に肉体が滅びてしまうのでは?」
不死王「器にとって肉体の死など意味の無きことお主も分からぬ訳は無かろう精霊王よ」
鬼竜王「今の問題はそこでは無いかろう、器云々よりも王の不在が問題なのだ。今再び人間どもと戦か始まったら如何する所
存か?大臣殿」
大臣「まあ、大丈夫じゃないの。王都には獅子王が入ってるし、魔将軍が率いる、魔王親衛隊二千騎も無傷でいるしな」
側近「魔王様には配下の者を付けておりますので有事の際には即呼び戻せます」
鬼竜王「魔王殿には誰が付いておるのだ?」
側近「メイドです」
鬼竜王「メイドか、ならば安心だ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>saga<>2012/07/25(水) 22:11:20.24 ID:0GMRN1iP0<> 不死王「ところで魔王は今どこに居るのかえ?」
側近「今日明日中には王都に入られるようです」
精霊王「獅子王殿のところかあの二人が一緒では又騒ぎを起こすのではないですか?」
不死王「メイドが一緒じゃ、それは無かろう」
大臣「っで、竜の爺さんはまだ質問あるか?」
鬼竜王「もう無いは、ただ確認しにきただけだ」
大臣「そうか、このまま帰るのか?久しぶりだろう魔都は」
鬼竜王「うむ、ゆるりとしていくさ。大臣、付き合え今日は朝までだ」
大臣「ヘイヘイ、付き合いますよ」
側近「大臣殿まだ仕事が残っていますが?」
大臣「後は任せたぜ、わが妹よ」
・
・
・
側近「まったく!逃げ足の速い」
不死王「お主も大変じゃのう、上も横も勝手な男ばかりで」
側近「まったくです。ところで不死王殿と精霊王殿はこの後お暇ですか?」
不死王「まあ、暇じゃのう」
精霊王「暇ですが」
不死王「なんじゃ、宴か?宴なら付き合うぞ」
側近「いいえ、違います!仕事です、書類仕事が沢山ありますので」
不死王「いかんいかん、用事があるのを失念しておったは、精霊王よ手伝ってあげるとよいぞ、では、さらばじゃ」
精霊王「私で良ければ手伝いますが?」
側近「ありがとうございます、では執務室の方で」コチラデス
精霊王「またすごい量ですね?」
側近「ええ、どこかのアホ大臣が全く仕事をしないもので、では申し訳ありませんがお願いします」
精霊王「はい、で何所から片づけましょうか?」
側近「ここからですね」
ハイ ワタシタチッテ ハナシカタニテマスヨネ トイウカオナジデス <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)<>sage<>2012/07/25(水) 22:13:02.82 ID:0GMRN1iP0<> すいません今日はここまでです
質問等あればお願いします <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/25(水) 23:40:59.69 ID:IZJRruIDO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/07/26(木) 00:27:06.47 ID:WQVcloaTo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/06(月) 23:10:13.22 ID:g5SHQy/xo<> ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<>sage<>2012/08/07(火) 21:42:42.67 ID:svMBOCiAO<> |ω・)つ旦 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/16(木) 10:16:10.83 ID:pWINjxsDO<> (^ω^)←魔王 <>
!ninja<>sage<>2012/08/21(火) 13:27:25.17 ID:0BhhOQmJo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 13:33:37.81 ID:80VGHjHIO<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/30(木) 23:14:21.20 ID:VO4dlcSDO<> (^ω^)←側近 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 00:28:21.87 ID:rq6QBK3DO<> もう来ないのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん)<>sage<>2012/09/22(土) 11:57:43.85 ID:QPZYEQ/Bo<> いいSS見つけたゼーット! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/22(土) 20:16:20.36 ID:cpjsHIxIO<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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1です<>saga sage<>2012/09/23(日) 23:43:04.74 ID:/yPqEM7y0<> 魔王城 食堂
大臣「っで爺さん、話が有るんだろう?爺さんが酒のためだけに俺を誘うわけねーからな」
鬼竜王「いいや、今日は飲むだけだ、たまには貴公とサシで飲みたくなったのでな」
大臣、鬼竜王の杯に酒を注ぎながら語りかける
大臣「そうかい、っで爺さんの領地は問題ないのか?」
鬼竜王「問題はない、何もなさ過ぎて死にそうになるがな」
大臣「そりゃ良かったな、御隠居さんとは上手くやってるのか?」
鬼竜王「人の王の事か?王都を追われ、我が領地に流されてきて以来静かなモノだ、道化といつも遊んでおるわ」
大臣「へー魔喰らいと呼ばれた人王がね?変わるもんだ」
鬼竜王「戦に負けたのが応えたのだろう、もっとも、あやつが始めた戦なのだからしかたなき事なのだがな」
大臣「そういやぁ、人王には二人の王子がいた筈だがどうしてるんだっけか?」
鬼竜王「貴公は、本当に大臣か?戦目付からの報告は受けていないのか?」
大臣「そう言うのは全部側近に任せてたからぁ」
鬼竜王「そうか、下の王子は不死王の配下の者と相打ちしたが、上の王子は終戦の際に姿を消したそうじゃ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 23:23:46.53 ID:qg3S8kDDO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 09:03:57.49 ID:xlDHfKnIO<> きた? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/10(水) 01:14:20.28 ID:Uk/3gRqDO<> 来ませんでした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/23(火) 02:07:11.30 ID:npJ8G6UDO<> こいよ!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 10:25:36.16 ID:CXVrhQVDO<> きなさいよ <>
1<><>2012/11/15(木) 08:51:15.28 ID:wLtFMmjIO<> すいません。転勤したらPCがNETに繋がらなくなりました。
iPhone使いづらい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 13:17:05.72 ID:8GhGQcWIO<> 「9G えでぃたー」っていうSS書くアプリがあってだな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/01(土) 01:42:09.73 ID:od8nU0ODO<> 最近のスマホってすげえな <>
1です<>sage<>2012/12/06(木) 00:00:16.32 ID:tcHO8BNi0<>
街道
魔王「勇者、もう少しで王都だ。まだあるけるか?」
勇者「全然、平気だよ!あんちゃん」
メイド「さすがに、朝、前の街を出てもう夕方ですので、その間歩き続けは少々この齢の子供ではきついのではないかと」
勇者「僕はもう大人だから平気だよ」
魔王「そう言えば聞き忘れていたが、勇者は何歳だ?」
勇者「16歳だよ」
魔王メイド「「えっ」」
メイド「……てっきり12歳くらいかと」
勇者「もう、失礼しちゃうな、僕は立派なレディーだよ、ねっ、あんちゃん!」
魔王「ソウダナ」
勇者「あんちゃん、なんで目そらすの?」
魔王「ナンデモナイ、キミハレディーダヨ」
勇者「あんちゃん、こっち見る!」
魔王「なんだ」
勇者「あんちゃんは僕の事何歳だと思ったのかな?」ニッコリ
魔王「てっきり10歳くらいかと、確かにやけにしっかりしてるなとは思ったが……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/06(木) 02:05:04.15 ID:TgQ0Tepfo<> えっ >>1乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/06(木) 09:58:53.07 ID:XMzxL5REo<> 乙? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/07(金) 16:51:16.06 ID:mpEgNaU7o<> ふぅ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/11(火) 02:52:34.94 ID:n0qIc9rBo<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/12/20(木) 22:21:49.77 ID:MyMLX75x0<> 魔王「見えてきた、大きな壁と白い尖塔がみえるか?あれが王都だ」
勇者「すごいね、ずっと壁が続いてるよ、どれ位あるの?」
メイド「あの壁は王都を丸々囲っています。直径は約10キロとのことです、中に関しては魔王様がお詳しいかと」
魔王「そうだな、っと言っても前に二か月ほど駐留していたことが有るだけだがな」
勇者「そうなんだ、王都って言うくらいだから王様もいるの?」
魔王「今はいない、終戦とともに隠居して西の方の島にいる」
勇者「ふーん、そっか、会ってみたかったな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/21(金) 00:11:05.08 ID:a6NwYYRPo<> 乙? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/12/22(土) 22:10:45.24 ID:MFGdP7L70<> 魔王「いずれ会う時も来るだろう」
勇者「ふーん、そっか、ところで王都で何するの?」
魔王「とりあえず、旅に必要な物で足りない物を買い足すのが目的だ」
メイド「魔王様、獅子王には会っていかれないのですか?」
魔王「必要無い」
勇者「獅子王って?」
魔王「勇者は知る必要の無い男だ」
勇者「そっか「そりゃないだろ、魔王さんよー」
魔王「お前は?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/22(土) 22:15:02.53 ID:HhZfdCcYo<> 勇者だな <>
ここまでです<>sage saga<>2012/12/22(土) 22:26:07.42 ID:MFGdP7L70<> 魔王「獅子王!」
獅子王「そうだよ、お前さんの一番の親友の獅子王様だ」
魔王「こんな所で何をしている?」
獅子王「こんな所も何もこの王都が俺様の今の仕事場だろうが」
魔王「そうでは無い、王都の外で何をしているんだ」
獅子王「いやなにさ、大臣から魔王が王都の近くに来てるって聞いたからよ待ってたんだよ」
魔王「政務はどうした?」
獅子王「かぁー、お前さんには言われたくない台詞だね、そりゃ。まぁ俺様は、お前と違って、ちゃんと自分の仕事はやって
るからねー、偉いからねー」
勇者「あんちゃん、この人は?」
魔王「ああ、この馬鹿は気にしなくて良い」
勇者「う、うん」
獅子王「あれ、魔王、子供居たっけ?10歳くらいか?」 <>
と思ったがもう少し<>sage saga<>2012/12/22(土) 22:45:35.18 ID:MFGdP7L70<> 魔王「ちが「16歳、勇者です!」
獅子王「そうか、16歳か。あまりに小さいからスマンスマン」
勇者「小さくないよ、将来有望なんだよ!あと頭なでるのやめてもらえる。馬鹿にされてる気がするんで」
獅子王「スマン、うちの下の坊主と同じくらいの高さで撫でやすいもんでな、おっ、メイドちゃんも居るじゃん、久し振り、
相変わらずキレイだね、俺様の嫁さんになんない」ダメ?ザンネンダナ
勇者「あんちゃん…」ジャア、ウエノボウズノヨメサンニナル?
魔王「気にするな、ただの馬鹿だ」
獅子王「大馬鹿のお前さんに言われたくないね」
獅子王「改めてはじめまして、獅子王だ。ヨロシクおチビちゃん」
勇者「はじめまして、勇者16歳です、おじさん」
獅子王「おZ、おじさん?俺様の事か?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/23(日) 01:36:28.08 ID:Jfdm7kmDO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/27(木) 16:13:14.23 ID:S5VmjBeDO<> Z <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/13(日) 02:22:06.73 ID:S3Bn+lQDO<> 新年の生存報告をですね…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/21(月) 07:55:59.70 ID:QMmE4LPIO<> 舞ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/10(日) 02:46:28.32 ID:qDJBT0pDO<> 恋 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/02/22(金) 14:03:40.27 ID:lKS9Oc7AO<> 今日中にこないと2ヶ月ルールでhtml化だなage <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/22(金) 15:13:29.77 ID:vXPtkc+jo<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
/:::| ___| ∧∧ ∧∧
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.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/02/22(金) 16:52:43.46 ID:gtxHa8aE0<> 続き読みたいのにぃぃぃぃいいいい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/22(金) 19:09:31.23 ID:I6UBL8/SO<> つづきぃぃぃぃぃぃ!!!! <>