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HTML化した人:lain.
ほむら「因果律が集中しすぎて魔法少女の戦いがインフレしてる…」
1 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:22:17.05 ID:AVR0JjdTo

ほむら「……」

もう何度同じことを繰り返しただろうか……

何度も同じベッドで目覚め、

何度も同じ学校に転校して同じ挨拶、

何度も同じ魔女と戦い、最後はあの魔女に敗れて時間を巻き戻す。

望むのは唯一つ、人間として生きる彼女の平穏。

いつか叶うと信じ、私はまた、同じことを繰り返す。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342272136
2 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:24:26.90 ID:AVR0JjdTo

QB「た、助けて…まどかぁ」ガクッ

まどか「ひどい怪我っ! 誰がこんなことを…!」

ほむら「まどか、そいつをこっちに渡しなさい」カツン

まどか「ほむらちゃん!? この子の怪我、ほむらちゃんがやったの?」

ほむら「あなたには関係ないわ。早く渡して……ッ!」

消火器「プシャアアアアアアアアア!」

さやか「まどか!」

ほむら「くっ、美樹さやか…!」ゲホッ

さやか「逃げるよ!」ダッ

まどか「うん!」ダッ

ほむら「くっ、しまった…!」

ほむら「まどか! そっちへ行ってはダメ、そっちには使い魔が…!」

まどか「え…?」

ぐにゃあ〜・・・
3 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:25:36.36 ID:AVR0JjdTo

ユラァ…ユラァ…

まどか「えっ? な、何が起こったの?」

使い魔「キシッ、キシシシシ」

さやか「突然景色が変わったかと思えば……この変な連中は何なのさ!?」

ほむら「そいつらは……」カツン

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら(…? 使い魔よね?)

ほむら(いつもに比べて随分と大きい…というか、私たちと同じぐらいの大きさね)

ほむら「使い魔よ」タブン

ほむら「そこでじっとしていなさい。すぐ片付けるわ」ガチャッ

さやか「銃…、ショットガン!?」
4 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:26:40.82 ID:AVR0JjdTo

ほむら「消えなさい、使い魔!」カチッ

ドォン!

まどか「!」ビクッ

さやか「やった!」

ほむら「さぁ、片付い……」

使い魔「何が片付いたって?」ニヤリ

ほむら「え?」

ヒュッ!
5 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:27:49.82 ID:AVR0JjdTo

使い魔「ハァァァッ!!!」カッ

どがあああああ!!

ほむら「きゃああああああっ!?」バゴーン!!

まどか「ほむらちゃん!」

さやか「転校生!」

ほむら「ごほっ、かはっ…」ガクガク

ほむら(な、なんなのこの強さは…!?)

使い魔「お前、本当に魔法少女か? 弱過ぎて話にならねえ」

ほむら「くっ…あなた何者!? 本当に使い魔なの!?」ハァハァ

使い魔「はぁ? 使い魔に決まってるだろ、何寝ぼけたこと言ってんだ」
6 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:28:56.68 ID:AVR0JjdTo

ほむら(この使い魔の異常な強さ……その上普通に喋ったり、わけがわからないわ)

ほむら(とにかく、今はまどかを守らないと…!)

ほむら「まどか…、私が時間を稼ぐから今のうちに逃げて…!」バッ

まどか「でも、ほむらちゃんが…」

ほむら「いいから早く!!」ガハラッ

まどか「!!」

さやか「わかった。いくよ、まどか!」ダッ
7 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:30:01.76 ID:AVR0JjdTo

タッタッタッ・・・

使い魔「あいつら、逃げられると思ってるのか…?」ククク

ほむら「なんですって…?」

「「きゃああああ!!」」

ほむら「まどか! さやか!」ハッ

パァン! ビチャッ!

使い魔「使い魔が俺一人だなんて言った覚えはないぞ」フン

ほむら「あ…あぁ、まどかぁ…」ガクガク

ほむら(また…、また守れなかった…っ!)

使い魔「よほど大事な人間だったみたいだな」

使い魔「なぁに、すぐに再会できるさ……あの世でな!」クワッ

パァン! ガキッ!

使い魔「何っ!?」ズザァ
8 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:30:44.89 ID:AVR0JjdTo

カツ・・・カツ・・・

「あなたにとって、この使い魔は大事な存在だったのかしら…?」ポイ

使い魔2「」ゴロン

使い魔「あ、相棒ぅぅぅ!!!」

「心配しなくても、すぐに会えるわよ。…あの世でね」クスッ

ほむら「あ、あなたは!!」

「あら、新人さん? 使い魔を倒したらすぐに治してあげるから、少しだけ待っててね」ニコ
9 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:31:31.88 ID:AVR0JjdTo

使い魔「許さねえ…、よくも大事な相棒を…!」

使い魔「我が名はアンソニー! 貴様、名を名乗れ!」

マミ「私の名前は巴マミ…、魔法少女よ!」

使い魔「なっ! あの、見滝原の守護者(ガーディアン)と名高い、巴マミだと!?」


まどか「ほむらちゃん、大丈夫!?」タッタッ

ほむら「まどか! よかった、無事だったのね!」グスッ

まどか「あの人…、マミさんが助けてくれたの」

さやか「マミさん、あいつもやっつけちゃって下さい!」
10 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:32:39.63 ID:AVR0JjdTo

アンソ「一介の使い魔風情の俺が勝てるはずがねえ…!」

アンソ「だが…! 相棒を殺されて、黙ってられる性格でもないんだよおおお!」クワッ

アンソ「例え勝てなくとも、腕の一本ぐらい…!」ブン

マミ「腕の一本? それ以前に、私に触れられるとでも思っているの?」フワッ

アンソ「消えた…! どこへ行きやがった!?」

マミ「目が悪いのね。私は『歩いて』移動しただけよ、あなたの後ろにね」カチャッ

アンソ「なっ!?」ゾワッ

マミ「あなた程度じゃ大技を使うまでもないわ、消し飛びなさい!」カチン

ゴオオオオォオォォ!

ほむら「ただのマスケット銃が、なんて威力…!」
11 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:34:05.40 ID:AVR0JjdTo

さやか「やりましたね、マミさん!」タタッ

マミ「……」

さやか「マミさん…?」

マミ「離れていて…、まだ終わってないわ」

さやか「え?」

「クスクス、さすがは巴マミ…。私の気配によく気付いたわね」

マミ「それだけ殺気を放っておいて、気付かない方がどうかしてるわ」

アンソ「ゲルトルート様ッ!」

ゲルト「魔法少女に出会ったらすぐに逃げなさいと言ってあったでしょう?」

アンソ「すみません…、相棒を殺されつい…」

ゲルト「そうよね…、あなたたちは仲のいいカップルだったもの、しょうがないわ」
12 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:34:51.28 ID:AVR0JjdTo

ほむら「ゲルトルート…? まさか、あいつは薔薇園の魔女!?」

ほむら(完全に人型…、魔法少女そのものじゃないの…!)


マミ「それで、部下の仇でも討とうというのかしら?」

ゲルト「当然であろう。…だが、ここでは少々分が悪いのは明白」

ゲルト「明日、我が根城で待っているぞ」バッ

マミ「逃がすと思っているの?」タッ!

ゲルト「ハァッ!」ポーヒー

マミ「!? 危ないっ!」

まどか「えっ?」

ほむら「くっ!」カチッ

カッ!
13 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:36:20.39 ID:AVR0JjdTo

ドガーン!

さやか「まどかー!」

モクモクモク・・・

ほむら「はぁ…はぁ…」

ほむら(間一髪だったわ…、もう少し時間を止めるのが遅かったら今頃は)

まどか「あ、ありがとう、ほむらちゃん…!」

さやか「よかった…。まどか、無事だったんだ…」

ほむら「はぁっ…うっ」バタン

まどか「ほむらちゃん! しっかりして、ほむらちゃん!」

マミ「気絶してるだけよ。怪我も見た目ほど酷くはなさそうね、すぐ目を覚ますわ」

まどか「よかった…」ホッ
14 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:37:24.83 ID:AVR0JjdTo

QB「う…うぅ…マミぃ」

マミ「あら、キュゥべえのこと忘れてたわ。すぐ治してあげるから待ってて」パァァ

さやか「傷がみるみるうちに治っていく…」

QB「ふぅ、助かったよ、マミ」

まどか「マミさんって一体何者なんですか?」

さやか「さっきは魔法少女って…」

マミ「そうね…、あなたたちキュゥべえが見えるのよね?」

まどか「キュゥべえ?」

QB「ぼくのことさ」

さやか「他の人には見えないんですか?」

マミ「えぇ、この子が見えるのは魔法少女とその素質がある子だけ」

マミ「…二人ともこれから私の家に来ない?」

マミ「魔法少女のことや使い魔のこと、説明してあげるわ」
15 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:38:16.03 ID:AVR0JjdTo

マミホーム――。

まどか「魔法少女が正義の味方で」

さやか「魔女と使い魔が悪者…」

マミ「簡単に説明するとこんなところかしら」

QB「そして君たちには魔法少女の才能がある」

QB「願いを叶えて魔法少女の激しい戦いに飛び込む覚悟はあるかい?」

さやか「うーん、願いを叶えてもらえるのは魅力的だけど…」

さやか「魔女や使い魔と戦うのは…」ウーン

まどか「マミさんの動きとか全然見えなかったし、わたしたちじゃすぐに殺されちゃうよね…」

QB「魔法少女になれば身体能力も上昇するから、マミの動きを視覚で取られることも可能だよ」

さやか「そうなんだ?」

QB「魔法少女になるっていうのはそういうことなんだ。まさに人間をやめると言っても過言じゃないね」
16 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:39:30.65 ID:AVR0JjdTo

ガラッ

ほむら「やめておきなさい、美樹さやか」

さやか「お、転校生」

マミ「目が覚めたのね、気分はどう?」

ほむら「最悪よ…、魔法少女も魔女も使い魔も、全てが理解の範疇を超えているわ…」

まどか「ほむらちゃん…?」

マミ「暁美さんだったわね…、あなたもしかして他の世界からきたのかしら?」

ほむら「!?」

さやか「他の世界…?」

ほむら「どうしてそのことを…!」

QB「暁美ほむら、僕は君と契約した覚えがない」

QB「そして、君の魔法少女としての力はこの世界の魔法少女としてあまりに脆弱すぎる」

QB「だから僕はこう考えた、君は魔法少女のシステムを使っている別の世界からやってきたんじゃないかって」

ほむら「……」
17 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:40:21.23 ID:AVR0JjdTo

ほむら「……だいたいそんなところよ」ハァ

QB「やっぱりね…。僕を襲った理由やいろいろ聞いておきたいこともあるんだけど」

QB「その前に。…君はこれからどうするつもりだい?」

ほむら「どうするって…」

QB「さっきも言ったけど、君は弱すぎる」

QB「魔女どころか使い魔にも勝てないんじゃ魔法少女として戦うなんてとてもとても」

ほむら「それは…」

マミ「…キュゥべえ、いじわるはそのくらいにしておいたら?」クスッ

ほむら「…?」

QB「意地悪だなんて、そんなつもりはなかったんだけどな」

ほむら「何の話?」

QB「君は、この世界で生き残るための『力』を手に入れられるとしたら……どうする?」

ほむら「!!」
18 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:42:33.88 ID:AVR0JjdTo


――
――――

QB「この扉は僕の力で時の流れが異なる別の空間に繋がっている」

QB「この空間で1週間…、こちらの世界で丸一日特訓することが可能だ」

QB「ただ、向こうの世界は重力が何倍もあって、空気も薄い。下手をすれば死んでしまうかもしれない」

まどか「そんな…! やめよう、ほむらちゃん、危ないよ!」

ほむら「……」

QB「僕も無理に強制するつもりはないよ」

QB「君もこの世界の僕と契約したわけじゃないんだ、魔女と戦う義務もないよ」

QB「ただ、君の眼からは何かを守ろうという強い意志を感じる」

ほむら「…!」

QB「さぁ、君はどうする?」

ほむら「私は…」
19 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:44:10.79 ID:AVR0JjdTo

ほむら「もちろんやるわ…!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「止めないで、まどか。私は強くならなくてはならないの……」

ほむら(ワルプルギスの夜を倒すためには使い魔相手で躓いてなんかいられない)

QB「わかったよ、暁美ほむら。けれど、僕の特訓は厳しいから覚悟しておいてね」

ほむら「あなたが特訓の相手なの…?」

QB「言っておくけど、向こうの世界では僕は真の力を開放できる」

マミ「真の力を開放したキュゥべえは私よりもはるかに強いわよ」

ほむら「巴マミよりも…!」

QB「さっき甚振られた仕返しなんて真似はしないから安心していいよ」ニコッ

ほむら「そう、それは感謝しないといけないわね…」イラッ
20 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:44:44.74 ID:AVR0JjdTo

――――
――――

ほむら「きゃああああああ!!」ドゴーン!

真QB「もう三日も経つと言うのに、この程度の攻撃も避けられないのかい?」

ほむら「このっ…、姿かたちはそのままなのに動きがでたらめすぎる…!」

ほむら「ま…まだまだー!」ダッ

真QB「そうこなくっちゃね。はぁーっ!」ポーヒー

ほむら「このっ!」カチッ

エネルギー弾「」ピタッ

ほむら「時間を止めている隙に…」

真QB「無駄さ」バシッ

ほむら「えっ…? きゃぁあっ!」バゴッ

真QB「時間を止めるくらい、今の僕には造作もないことだよ」スタッ
21 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:45:37.73 ID:AVR0JjdTo

真QB「暁美ほむら、君は時間を停止させるのが癖になってるようだ」

真QB「それでは君自身の力の上昇は見込めない。だから…」ベキベキ

ほむら「あっ!」

真QB「このバックルは特訓が終わるまで預かっておくよ」ヒョイパク、ゴクン

ほむら「ちゃんと返してくれるんでしょうね…?」

真QB「もちろんだよ。僕は嘘をつかない、知ってるだろう?」

ほむら「……きぇえええぃっ!!」バヒュン
22 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:46:07.42 ID:AVR0JjdTo

――――
――


マミ「さて、それじゃあ魔法少女体験コース、行ってみようかしら?」

まどか「はいっ」

さやか「それで、魔女とか使い魔ってどうやって探すんですか?」

マミ「魔力の気配を追うのよ」

さやか「魔力の気配?」

マミ「こう、精神を落ちつかせて、気の流れを読む…みたいな感じなんだけど」

マミ「魔法少女になれば見に付く能力の一つなの」

まどか「へー」

マミ「今日追いかける相手は向こうから居場所を教えてくれてるわ」

マミ「すごい殺気…。人を…いえ、私を殺したくてうずうずしてるんでしょうね」

さやか「魔女ゲルトルート…か」
23 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:47:08.89 ID:AVR0JjdTo

魔女の結界――。

マミ「二人はこれを付けて」ハイ

さやか「パンチンググローブ?」

マミ「私が魔法で作ったものだから、勝手に身体が動いて使い魔を殴り飛ばしてくれるわ」

まどか「へー、魔法少女ってこんなこともできるんですね」

マミ「さぁ、いくわよ!」


使い魔A「ヒャッハー! あの魔法少女、人間のガキを連れてるぜ!」

使い魔B「早い者勝ちだぜ、そのガキは俺の獲物だー!」ダッ

さやか「えいっ」ヒュッ

使い魔B「うごああああっ!?」ベシーン

使い魔A「なんだと!?」

まどか「マミさんのグローブ、すごいね」ティヒヒ

さやか「うん、勝手に殴ってくれるし負ける気がしないよ」ドスッ
24 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:47:43.87 ID:AVR0JjdTo

ゲルト『やめなさいお前たち。そいつらは客人よ』

使い魔A「ゲルトルート様!」

ゲルト『その先の扉を開けなさい、私の部屋までの直通になっているわ』

マミ「ふふっ、案内ありがとう。行くわよ、鹿目さん、美樹さん」

まどさや「はいっ!」

ギィィ・・・
25 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:48:28.46 ID:AVR0JjdTo

・・・バタン。

ゲルト「よくきたな、魔法少女巴マミ。待っていたわ」

マミ「馬鹿な魔女ね、怯えて隠れていればよかったのに」

ゲルト「減らず口を…。部下の仇、討たせて貰うわ」スッ

マミ「ふふっ。悪いけど、私はあなたと戦うつもりはないわよ?」

ゲルト「何…?」

まどか「えっ? マミさん、戦わないって…?」

さやか「あいつをやっつけに来たんじゃないんですか?」

マミ「違うわ。私は見届けに来たの」

ゲルト「見届けに…?」

マミ「そうよ、あなたが倒される様をね」
26 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:52:26.96 ID:AVR0JjdTo

ゲルト「おかしなことを…。貴方が戦わないというのなら、私は誰に倒されるというのかしら」

ゲルト「そもそも、結界の中でなら貴方相手でも私が負けるはず…」

ドゴーン!

ゲルト「ッ!?」

マミ「きたわね」

まどか「きたって…、もしかして!」

使い魔C「ゲルトルート様ー!」タタッ

ゲルト「今の音はいったい何! 何が起きている!?」

使い魔C「魔法少女です! 黒い魔法少女が!」

ゲルト「黒い魔法少女、だと…?」

バタン!

「待たせたわね、巴マミ」
27 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:54:12.21 ID:AVR0JjdTo

まどか「やっぱり、ほむらちゃんだ!」

アンソ「お前は昨日の雑魚魔法少女!」

ほむら「昨日? 1週間ぶりの間違えでしょう」ファサッ

ゲルト(感じる…、昨日と比べて彼女は桁違いに強くなっている…!)

マミ「特訓の成果はどうなの、キュゥべえ」

QB「ばっちりだよ、マミ」

マミ「そう。…というわけよ、ゲルトルートさん?」

マミ「あなたの相手は彼女がするわ」

ほむら「かかってきなさい、悪しき魔女!」バッ
28 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:54:39.95 ID:AVR0JjdTo

アンソ「お前などゲルトルート様が出るまでもない。この俺が捻り潰してくれるわ!」グワッ

ゲルト「馬鹿っ、やめなさい!」

ほむら「この前のお礼、させてもらうわね」フッ

アンソ「っ! 消え…」ミシッ

ほむら「衝撃のォォォ、ファーストブリットオオオォッ!」グシャッ

バヒュー・・・ドガンッ!

ゲルト「アンソニー!」ヒュン
29 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:55:43.05 ID:AVR0JjdTo

アンソ「ぐっ、ごほっ…」

ゲルト「アンソニー、しっかりなさい!」スタッ

アンソ「すみません…、ゲルトルート様…」

ゲルト「だからやめなさいと言ったのに…」

アンソ「俺はもうダメです…、せめて残りの力、あなた様にお返しします…」ポゥ

ゲルト「アンソニー…、あなたたちの仇、必ず取るわ。私の中で見ていなさい…」ギュッ

ゲルト「はああぁぁぁぁぁぁ!!!」ゴゴゴゴ…

マミ「…! 使い魔を取りこんで、戦闘力が跳ね上がった!」

マミ「暁美さん下がって、やっぱり私が」

ほむら「いえ、この程度は想定の範囲内よ」ファサッ

ゲルト「まずはアンソニーの仇…」

ゲルト「黒の魔法少女よ、貴様から討たせて貰う!」ヒュゴッ
30 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:56:26.04 ID:AVR0JjdTo

ゲルト「ロイヤル…デモンズローズッ!」ゴガガガ

マミ「危ない!」

さやか「ちょっ、転校生棒立ちじゃん! あんなの喰らったら…」

まどか「ほむらちゃん、逃げてー!」

ほむら「私は時の流れを…、果てには因果律さえ捻じ曲げる魔法少女…」ボソボソ

ゲルト「何をわけのわからんことを…死ねえええ!!」

ほむら「アンサラー――」

ドガガガガガ!!

ほむら「セカンドブリットオオオオオォォッ!!」カッ
31 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:57:29.13 ID:AVR0JjdTo

ゲルト「……」

ほむら「…………」

ゲルト「ガハッ…」ガクッ

ほむら「…ふっ」ファサッ

まどか「ほむらちゃん!」

ゲルト「馬鹿な…、あの状態から我が攻撃を交わして反撃など…」バタン


マミ「今のは一体…! キュゥべえ!」

QB「暁美ほむら、彼女は時を止めることができる魔法少女だ」

QB「だが、今のはその能力を使ったわけじゃない」

QB「あれは因果律を捻じ曲げ、相手の攻撃を中断させる必殺の一撃」

QB「ただの能力を『業(ワザ)』にまで進化させるなんて」

QB「彼女がここまでの力を手に入れるのは予想外だったよ」
32 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:58:03.27 ID:AVR0JjdTo

ゲルト(……ふふ、無様ね)

アンソ(……)

ゲルト(アンソニー…、弱い魔女でごめんなさい)

アンソ(……)フルフル

ゲルト(私のこと、許してくれるの…?)

ゲルト(元々、貴方は人間だったのに、それを私が取り込んで使い魔に…)

アンソ(……)スッ

使い魔2(……)スッ

使い魔A〜C(……)スッ

ゲルト(貴方たち……そう、ありがとう……)スゥゥ…
33 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:58:41.93 ID:AVR0JjdTo

フッ・・・

さやか「結界が消えた…!」

マミ「暁美さんが魔女を倒したからよ」

コロン・・・

まどか「あれ、これって…?」ヒョイ

ほむら「それはグリーフシード、魔女の卵よ」

さやか「えっ!?」ビクン

マミ「安心して、その状態なら危険はないし役に立つものよ」

マミ「魔女を倒したのは暁美さんだから…。鹿目さん、暁美さんに渡してあげて」

まどか「はい、ほむらちゃん」スッ

ほむら「ありがとう、まどか」

ほむら「あぁ、かなり穢れが溜まっているわね…」コツン

さやか「あっ、転校生のソウルジェムが綺麗になった」
34 :1[saga]:2012/07/14(土) 22:59:12.47 ID:AVR0JjdTo

ほむら「これで私の魔力は元通りよ。穢れを吸ったグリーフシードは…」ポイ

QB「きゅっぷい」パクン

さやか「背中で食べた!? 妖怪二口女みたい…」

マミ「ふふっ、魔女も倒したしそろそろ帰りましょうか」

ほむら「……待って」

マミ「? どうかしたの、暁美さん」

ほむら「話しておきたいことがあるの…。私がいた前の世界の話…」

まどか「ほむらちゃんがいた世界の……」

ほむら「私ね…未来からきたの!」

マミ「!?」

QB「未来から…だって!」


   ――― 続 く 。
35 :1[saga]:2012/07/14(土) 23:05:24.74 ID:AVR0JjdTo
どうも、こんばんは
これは年初めにVIPの方で思いつきで書いたものを、ちょろっと手直しして投下した魔法少女まどかマギカのバトルSSです
VIPじゃここまでしか書かなかったけど、やっぱり最後まで書きたいと思ってこっちに持ち込みました
のんびり3週間間隔で更新できたらと考えています、最後までお付き合いいただければ幸いです
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/07/14(土) 23:09:38.83 ID:Mt33ZBpwo
懐かしいな、期待
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/14(土) 23:09:38.98 ID:xAXpNeCDO


初めて見たがインフレ過ぎて笑うなwwwwwwww
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/07/14(土) 23:19:48.00 ID:Me3HZA6No


これでもう銃器を盗んだりする必要はなくなったなほむほむ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/14(土) 23:32:10.51 ID:pMyh82iro
乙。これは面白い。

BLEACHとスクライドとFateネタ把握ww
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/07/15(日) 00:20:07.92 ID:zsohJBdF0

インフレ以前に色々おかしいんだがwwwww
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/15(日) 00:21:13.27 ID:zsohJBdF0
sage忘れ失礼
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/15(日) 04:14:54.16 ID:2L4CoTYIO
見たことあると思ってたらやっぱ見たことあった
期待!
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/15(日) 09:11:17.59 ID:KYlq3IRe0
面白いやん
wktk
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/15(日) 09:23:37.10 ID:dDkBzLdDO
何かドラゴンボールのネタも入ってる気がwwwwww

面白かった、期待してる。乙
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/07/15(日) 10:45:54.89 ID:lal/oFLMo
このほむほむ、ゲイ・ボルクとか大嘘憑きとか使えるんじゃないか?
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)2012/07/15(日) 10:46:48.59 ID:p0Hs3ulAO
映画版、こんなんだったら週2ペースで観に行く
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/15(日) 20:28:21.34 ID:e/GQLdPco
更新間隔長いよ!
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/07/16(月) 03:51:14.32 ID:nY3pfBxho
まだ一日じゃねーかww
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/16(月) 04:00:25.88 ID:ZPoYbbPio
よく見ろ
>3週間間隔で更新できたら
って書いてるだろ
50 :1※嘘予告[saga]:2012/07/21(土) 23:44:43.75 ID:BWCxGId8o
ほむら「私の生まれた世界はワルプルギスの夜によって破壊されてしまった…!」

 自分に力をくれたQBとマミを信じ、秘密を明かすほむら。

マミ「ワルプルギスの夜……宇宙をも滅ぼす最狂最悪の魔女!」

 しかし、因果律の集中により、ワルプルギスの夜は宇宙最強の魔女となっていた。

さやか「あたしも戦う……。あたし、魔法少女になるよッ…!」

 戦力不足を補おうと自らも戦いの渦中に飛び込むさやか。

杏子「正義の味方なんかやってるからだ。それならアタシは魔女側につくよ」

 生き残るためなら手段を選ばない魔法少女、杏子は魔女の手下になることを宣言する。
51 :1※嘘予告[saga]:2012/07/21(土) 23:51:49.29 ID:BWCxGId8o
シャル「あたいの名前はシャルロット、どうしてもって言うなら仲間になってあげてもいいよ?」

 魔女なのに人を襲わない!? さらには仲間になってもいいと言う彼女の真意とは…!

エリー「嫌い嫌い…、みんな大嫌い…。全部壊すのよ…。そう、そのために私は魔女になったのだから…」

 魔法少女ではなく魔女になることを望んだ少女、彼女の悲しい過去とは…?

エルザ「魔女のくせに魔法少女を味方しようと言うの!? あなた、許さないわ…!」

 激しさを増す魔法少女と魔女の戦いの行方は…!

ワルプ「ホーッホッホッ、地球を破壊するなんて容易いことだけれど、それは最後…」

 「あなたたち魔法少女を皆殺しにしてからゆっくりと人間どもを喰らってあげますわ!」

 ついに襲来した史上最悪の魔女、ほむらたちはワルプルギスの夜を倒すことができるのか?
52 :1※嘘予告[saga]:2012/07/21(土) 23:54:03.92 ID:BWCxGId8o
織莉子「こんなくだらない世界、どうなったって構わないのだけれど…」

キリカ「死んだら織莉子を無限に愛せなくなっちゃうからね!」

ほむらたちのピンチに現れた二人の魔法少女!!

彼女たちは敵なのか!? それとも味方なのか!?

杏子「助けに来たよ、さやか!」

ゆま「キョーコはゆまが守るんだ!」

魔法少女を裏切り、魔女側についたはずの彼女がなぜ!?

そして傍らの少女は一体…?
53 :1※嘘予告[saga]:2012/07/21(土) 23:54:37.72 ID:BWCxGId8o
ほむら「勝てる…、これなら今度こそ勝てるわ!」

 「あの、ワルプルギスの夜に――!」

ワルプ「――ふふふ、お遊びはこの辺にしてそろそろ本気を魅せてあげましょうか…!」ザシュッ…

ほむら「えっ…?」

マミ「……ごほっ」ビチャッ…

杏子「マミ!」

さやか「マミさん!」

マミ「あけみさん…、かならず、かつのよ……、そして彼女を――」ガクリ

ほむら「ぃ…、いやああぁぁあぁあああっ!!」

ワルプ「アハハハハハハハハ!!!」
54 :1※嘘予告[saga]:2012/07/21(土) 23:55:17.15 ID:BWCxGId8o



  まどか「――わたし、魔法少女になるよ…」


  ほむら「やめて、まどかー!!」


  宇宙の命運は、彼女の祈りに託される……。


  劇場版魔法少女まどか☆マギカ、今夏公開



55 :1※嘘予告[saga]:2012/07/21(土) 23:58:26.58 ID:BWCxGId8o
>>47
忘れられない程度に小ネタ挟むんで勘弁してください
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/22(日) 00:18:45.51 ID:F3T9K82d0
ちょっと劇場版の前売券買ってくる
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/22(日) 00:53:34.24 ID:gUDAoQRPo
マミさんなんですぐ死んでしまうん・・・?
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/07/22(日) 05:20:19.76 ID:5RYkFkzko
>>55
おつかれしゃっす
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/07/26(木) 20:08:29.95 ID:jy6oIJa0o
インフレしすぎワロタwwww

で、更新まだー?
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/01(水) 20:07:18.99 ID:Ixb6gf+IO
生存報告だけでも欲しいなー
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/05(日) 00:37:31.38 ID:xUNdWp870
三週間間隔って言ってるんだしゆっくり待とうぜ
62 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:41:40.93 ID:dKmcIoq/o
――――――――

使い魔「キィーキィー」

ほむら「今日の使い魔はしゃべらないのね。姿も以前の世界のものと変わらないし」

マミ「えぇ、使い魔にも位(クライ)があって喋れるタイプと喋れないタイプがいるの」

マミ「喋れるタイプの使い魔のほうが断然強いわ」

マミ「ただ、喋らないタイプの方が弱いとはいえ、おそらく暁美さんのいた前の世界とは比べ物にならないはずよ」

ほむら「そう。…けど、所詮は使い魔、どっちのタイプでも今の私の敵じゃないわ」スッ

ほむら「−トレースバブルス−!」フワワ

さやか「おっ、転校生がシャボン玉(?)みたいのを手から出したよ!」

まどか「きれい〜」
63 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:42:49.55 ID:dKmcIoq/o

使い魔「キィー?」ソォ…

まどか「あ、シャボン玉に興味を持ったみたい」

QB「見た目はキレイかもしれないけど、あれは魔法で作った爆弾みたいだね」

さやか「爆弾!?」

ほむら「これは魔女と使い魔の魔力を感知して自動で追いかける追尾型爆弾」

ほむら「そして奴らがそれに触れた瞬間…」

使い魔「キィー!」ピト

パチン! ドガァンッ!!

使い魔「ギィー!!」

ほむら「大爆発。跡形も残さないわ」ファサッ

さやか「こえー!?」
64 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:43:36.98 ID:dKmcIoq/o

使い魔B「キキィー!」ダッ

マミ「暁美さん、使い魔たちが逃げるわ!」

ほむら「大丈夫。言ったはずよ、トレースバブルスは追尾型って」

ほむら「一度その魔力を感知したら例え何万光年離れても見つけ出して息の根を止めるわ」

ピューン!

さやか「シャボン玉が加速した!」

パチン! パチパチィン! ドガァァァッン!!

使い魔's「ギィィャァァーーー!!」シュワアア

マミ「ふふっ、すごい成長速度……三日前とは別人ね」

ほむら「当たり前よ、私はもっともっと強くならなきゃいけないんだから」ファサッ
65 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:44:30.93 ID:dKmcIoq/o

さやか「やったね、転校生! すごいじゃん!」

まどか「かっこよかったよ、ほむらちゃん!」

ほむら「ふふふ。この程度、大したことないわ」

マミ「すぐにでも私のことも追い抜いてしまいそうね」

ほむら「あら、まだ追い抜かれていないと思っていたの?」

マミ「あらあら、それはどういう意味かしら?」

ほむら「言葉通りの意味よ」ファサッ

マミ「うふふ……」

ほむら「フフフ……」

さやか「はいはい、そこまでにして。まず変身を解こうよ」

ほむら「あっ…」///

マミ「そうね、誰かに見られたら変な子だと思われちゃうわ」スゥ、フワァ

まどか「えー、二人とも可愛いのに…」
66 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:46:00.02 ID:dKmcIoq/o

ほむら「ふぅ…」スゥ、フワァ

さやか「まどか。マミさんや転校生がかっこよく戦ってるとこ見るとさぁ」

まどか「うん?」

さやか「あたしたちもあんな風になりたいって思わない?」

まどか「うーん、それは思うけど…」

マミ「コラッ! 魔法少女はそんな軽い気持ちでなるものじゃないわよ」

ほむら「そうよ、やめておきなさい美樹さやか」

ほむら「マミが話してくれたでしょう? 魔法少女が最期はどうなってしまうのか」

さやか「『魔法少女が絶望した時、魔女になる』、でしたよね」

さやか「けど、ならない魔法少女もいるんだよね?」

QB「そうだね、全ての魔法少女が魔女になると言うわけじゃないね」

QB「大体、1割ぐらいかな。それも一人で戦ってる魔法少女が多いね」
67 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:48:01.44 ID:dKmcIoq/o

まどか「この前倒したゲルトルートって魔女も魔法少女だったの?」

QB「うん、彼女は政治家の娘でね。同性愛者だった」

ほむら「じょせっ…、え!?」

QB「彼女は女の子なのに女の子が好きだったんだ。そして彼女には好きな女の子がいたんだ」

QB「でも悲しいかな、彼女の好きな女の子は二次元の男同士のカップリングが好きな趣味を持っていたんだ」

QB「腐女子って奴だね」

マミ「……それで、彼女たちはどうなったの?」

QB「ある日二人は、とある専門店のレジでばったり鉢合わせた」

QB「互いにそれぞれの嗜好の詰まった本を手にした状態でね」

さやか「あちゃぁ…」

QB「好きな女の子の秘密を知った彼女は会計を済ませると店から飛び出し行方をくらませた」

QB「そのままどこか人目に付かないところで魔女化したんだろうね」

マミ「悲しいお話ね…」
68 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:48:27.90 ID:dKmcIoq/o

ほむら「話が逸れた気がするけど、とにかくあなたは魔法少女になるべきじゃないわ」

ほむら「あなたみたいのは今の話と同じ末路をたどるのよ、美樹さやか」

さやか「いやいや、あたしは同性愛者じゃないし!」

さやか「あー、でもまどかみたいな可愛い子だったらお嫁に来てくれてもいいかなぁ」

まどか「もう、さやかちゃんったら」ウェヒヒ

ほむら「なっ、あなたにまどかは渡さないわよ!」

さやか「その反応まさか…、転校生ってばまどかのこと…!?」

まどか「うぇひ!?」

マミ「そ、そうだったの!?」

ほむら「ち、違うわ! あくまで私は友だちとして…ッ!」

わいわい!

QB(暁美ほむら……未来から来た魔法少女か)

QB(それにワルプルギスの夜……)


――
――――
69 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:52:35.94 ID:dKmcIoq/o
――――――――

ゲルトルート戦後――。

ほむら「私ね…未来からきたの!」

マミ「!?」

QB「未来から…だって!」

ほむら「私がいた初めの世界はまどかとマミが魔法少女だった」

まどか「えっ、わたしも!?」

ほむら「えぇ」コクリ

ほむら「私は転校初日に魔女に襲われ、二人に助けてもらったの」

さやか「へー、まどかが魔法少女になって転校生をねぇ」
70 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:53:44.29 ID:dKmcIoq/o

ほむら「その時に二人とQBに魔法少女のことを聞かされて」

ほむら「QBには私には魔法少女の才能があるからならないかって勧誘されたわ」

ほむら「あの頃の私はとても消極的で魔法少女にはならなかった…、なれなかった」

ほむら「そんな意気地なしな私だったのに、鹿目さんも巴さんも優しくしてくれた」

マミ(あれ? 今、私と鹿目さんの呼び方が…)

ほむら「二人と出会ってからの毎日はとても楽しかったわ…けど」

まどか「けど?」

ほむら「あいつが…、ワルプルギスの夜が現れて全てを破壊していったの…」

マミ「なっ…、ワルプルギスの夜ですって!?」

さやか「なんなんですか、その死徒二十七祖第十三位とかいう」

QB「ワラキアの夜じゃなくてワルプルギスの夜だよ、さやか」
71 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:58:41.62 ID:dKmcIoq/o

QB「ワルプルギスの夜って言うのは最古にして最悪の魔女…」

QB「この宇宙を終わらせるほどの力を持っている魔女さ」

まどか「宇宙を終わらせる…!?」

ほむら「そう…、ワルプルギスの夜も強化されているとは思っていたけど、それほどまで……」ブルブル

さやか「規模が大きすぎて実感湧かないんだけど、つまり人類は滅亡するってこと?」ハナシハキカセテモラッタ

QB「人類以前に地球が消えてなくなるよ」

マミ「け、けれど、それは暁美さんのいた世界の話でしょう…?」

マミ「未来からきたって言ってたけど、この世界もワルプルギスが現れるとは限らない、そうでしょう?」

ほむら「そうね、確かに私が今まで繰り返してきた世界とは魔女のレベルが違いすぎるわね」

ほむら「もしかしたら奴は現れないかもしれないわ」

ほむら「ただね…」

まどか「……」
72 :1[saga]:2012/08/05(日) 22:59:59.05 ID:dKmcIoq/o

ほむら「さっき、私の元いた世界はワルプルギスの夜に破壊されてしまったって言ったでしょう?」

マミ「そうだったわね、話の腰を折ってしまってごめんなさい」

ほむら「別に気にしなくていいわ」

ほむら「それで破壊された世界を目の前に私は耐えられなくなった」

ほむら「何も出来なかった自分が悔しくて、変わりたいと思った」

QB「まさか君は…」

ほむら「そうよ、私はあなたに願ったの。時間を巻き戻してまどかとの出会いをやり直すことを」

まどか「わたしとの出会いをやり直す…?」

ほむら「私は強くなりたかった。あなたに守ってもらう私じゃなく、あなたを守れるくらい強く」

ほむら「けど、ダメだったわ。何度やり直してもワルプルギスの夜が出現し、全ての世界を破壊していった」

ほむら「魔法少女が束になっても敵わないあの悪夢を終わらせるために」

ほむら「私は何度も何度も時間を巻き戻して戦い続けているのよ」

QB「何度も何度も…?」
73 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:02:11.16 ID:dKmcIoq/o

QB「暁美ほむら、それは何回くらいだい?」

ほむら「さぁ…、3桁を越えてからは数えてないから…」

さやか「さ、3桁!? 100回以上時間を巻き戻して同じことを繰り返してるっていうの!?」

まどか「ほむらちゃん……」ウルウル

QB「よくそれだけの時間を魔女にもならず…」

ほむら「!!」

さやか「え? 魔女にもならず、ってどういうこと?」

QB「それは…」

ほむら「あなた、巴マミに魔法少女の秘密を話しているの!?」

マミ「魔法少女の秘密…って、魔法少女がいずれ魔女になることを言ってるの? 暁美さん」

さやか「魔法少女が魔女に!?」

ほむら「えぇ、そうよ…」
74 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:02:51.80 ID:dKmcIoq/o

まどか「魔法少女が魔女になるなんて…、そんなのってないよ! あんまりだよ!」

QB「そうか、君のいた世界での僕はそのことは言わずに君たちを魔法少女に勧誘していたのか」

ほむら「『聞かれなかったから言わなかった』、私が真実を知り問い質した時あなたはそう答えたわ」

QB「そうか、いろいろと合点がいったよ」

QB「この世界が君が今までいた世界と異なっている原因はやはり君にあったんだ」

ほむら「どういうことかしら…?」

QB「君が時間を巻き戻し、世界を一度やり直すごとに」

QB「前の世界が終焉を迎えるまでに消費されるはずだった分の因果が次の世界に持ち越されていたんだ」

ほむら「因果の集中…!」

QB「その通りだよ、暁美ほむら」
75 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:05:54.92 ID:dKmcIoq/o

QB「前の世界で消費されるはずだった因果が次の世界に上乗せされるということは」

QB「その次の世界の住人たちは存在の力を強化される」

マミ「存在の力?」

QB「単純に言えば強くなるってことさ。30kgの握力の人間が40kgの握力になる、みたいな」

ほむら「けど、今までそんなことは…」

QB「あぁ、わかってるよ。今言ったのは極端な例でそもそも世界にも今までの世界を維持しようとする力が働く」

QB「一度や二度、時間を巻き戻したぐらいじゃ世界に変化なんて起こらないはずさ」

QB「だが君は100回以上も時間を巻き戻してしまった」

QB「これにより世界を維持しようとする力を、持ち越された因果がはるかに上回ってしまったんだ」

さやか「うぉぉ…、なんか話の内容が難しすぎて頭が痛くなってきた…」

QB「そうだね、例えるなら水槽と水風船かな」

QB「水が半分くらい入ってる水槽を思い浮かべてごらん」

まどか「うん」

QB「そしてその水槽の上で、風船の口を水道の蛇口に繋ぐ」

QB「この水槽がこの世界で、蛇口をひねり風船に水を注ぐ行為がほむらが時間を巻き戻す行為だ」

QB「1回2回水を注いだぐらいじゃ風船は破裂しないし、水槽の水は増えたりしない」

QB「けど、何度も水を注ぎ続ければいずれ風船は割れて、風船の中の水が水槽へと流れ込む」
76 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:10:24.59 ID:dKmcIoq/o

ほむら「そしてその水が流れ込んだ水槽が、この世界と言うわけね……」

QB「あぁ。その結果、大きく影響を受けたのが魔法少女というシステムだった、ということだろうね」

QB「ほむら、君の話の中での僕の様子だと、僕はエネルギーの回収に躍起になっていたんじゃないかな」

ほむら「そうよ。あなたは違うというの?」

QB「違う、というよりその段階は終了した、と言うのが正しいかな」

QB「この世界では、百年ほど前に目標としていた量のエネルギー回収が完了してるんだ」

QB「おそらく溢れた因果律が遥か昔にまで遡り、魔法少女と魔女が強化したことでエネルギーの回収効率が上がってるからだろう」

QB「だから今は魔女を完全に駆逐し、魔法少女を魔女にさせないことが目的になっているんだ」

ほむら「じゃあ、まどかを魔法少女に勧誘したりは…」

QB「僕の方から魔法少女に誘うようなことは、特別なケースを除いてないね」

QB「一応、二人には魔法少女について軽い説明だけはしているけど、魔法少女にするつもりはないよ」

さやか「えっ、そうなの?」

QB「うん。その特別なケースっていうのも魔女に襲われて殺されそうな子に対してだけだし」

QB「魔法少女が魔女になることや魂をソウルジェムに移す事なんかもきちんと説明した上での勧誘だよ」

QB「僕らとしてもこれ以上魔法少女が増えるのは好ましくないんだ」
77 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:13:30.45 ID:dKmcIoq/o

QB「ということで、暁美ほむら。この世界は、君が今まで繰り返してきた世界とは大きく異なっているんだよ」

ほむら「それはすでにイヤというほど体感しているわ」

QB「だからこの世界にはワルプルギスの夜は現れない……はずだ」

ほむら「…絶対に?」

QB「100%とは言えない。魔法少女のシステムは条理を覆す、何が起こっても不思議じゃない」

QB「けど魔法少女だった彼女はもう、地球上に存在しない。死んだはずなんだ」

ほむら「死んだはず? ソウルジェムが砕けたの?」

QB「ソウルジェムはどんなことがあっても、絶対に砕けないよ。今までの世界では砕けていたのかい?」

ほむら「えぇ、魔力がこめられていれば割りと簡単に砕けたわ」

QB「そうか、それもまた一つの相違点だね」

QB「ともかく、この世界ではソウルジェムは絶対に砕けないんだ」
78 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:14:06.39 ID:dKmcIoq/o

ほむら「それで、その彼女は…」

QB「今日はもう遅い。さやか、まどか、家の人たちが心配するんじゃないかな?」

まどか「あ、うん。そうだね」

さやか「そろそろ帰らないとママに怒られる…」

QB「どうしても話を聞きたいならまた日を改めてくれないかな」

ほむら「……わかったわ」

マミ「暗くなってきたし、二人とも送るわ」

さやか「大丈夫ですよ、まだ十分明るいですし」

まどか「でも、また使い魔に遭ったりしたら…」

ほむら「そうよ、魔女や使い魔に遭わないとも限らないわ」

さやか「うっ…、それを言われると言い返せない」

マミ「決まりね、さぁ行きましょう」

まどか「はーい」
79 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:15:32.95 ID:dKmcIoq/o
――――――――

さやか「ここを右に行くとあたしの家で」

まどか「まっすぐ行くとわたしの家です」

マミ「なら私は美樹さんを送っていくわね。暁美さんは鹿目さんをお願い」

ほむら「わかったわ」

さやか「まどか、転校生、また明日ー」

まどか「またねー」

マミ「さよなら」

ほむら「また明日」


さやか「それでですね、うちの担任が――」

マミ「まぁ、そんなことが――」ウフフ
80 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:16:50.72 ID:dKmcIoq/o

ほむら「さぁ帰りましょう、まどか」

まどか「うん」

ほむら「……」

まどか「ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「何? まどか」

まどか「キュゥべえにさ、魔法少女のこと詳しく聞いてもいいかな…?」

ほむら「…どうして? まさかあなた、魔法少女になりたいなんて…」

まどか「うん、なりたいって気持ちはあるよ。でも、まだなろうとは思わない」

まどか「ほむらちゃん、わたしに魔法少女になって欲しくないんでしょ?」


ほむら『今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わないことね』

ほむら『さもなければ、全てを失うことになる』


ほむら「えぇ、あなたには魔法少女になって欲しくないわ。ならどうして魔法少女のことを知りたいなんて……」
81 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:19:14.24 ID:dKmcIoq/o

まどか「魔法少女になるかならないかは別にして、わたしのことを守ってくれたマミさんや」

まどか「ほむらちゃんが抱えてる辛いことや苦しいことを知っておきたいの」

ほむら「まどか…」

まどか「ダメかな…?」

ほむら「…別に、魔法少女にならないのなら私は何も言わないわ」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「お礼を言われるようなことじゃないわ」ファサッ

――――
――
82 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:26:45.11 ID:dKmcIoq/o
――――――――

QB(昨日のことだ)

QB(まどかがどうしてもと魔法少女のことを詳しく知りたいと言うからマミと一緒に)

QB(まどかとさやかに魔法少女や魔女について教えてあげたけど)

QB(まどかは本気で魔法少女になりたいんだろうか)

まどか「でも、ほむらちゃんってかっこいいし、ほむらちゃんならわたし…いいよ?」

ほむら「ま、まどか!? からかわないでっ!!」///

QB(悪いけど、まどか…その夢は絶対に叶わない)

QB(例え君が魔女に殺されることになったとしても、叶えちゃいけないんだ)

QB(もしものことを考えた時、君の因果律はあまりに膨大すぎる…!!)


   ――― 続 く 。
83 :1[saga]:2012/08/05(日) 23:28:22.26 ID:dKmcIoq/o
完全な説明パート。
ちなみにこれは先週(29日までの)分だったりする。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]:2012/08/06(月) 00:33:10.57 ID:XAjWUviAO
乙!
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/06(月) 10:42:46.56 ID:Xm4A36nN0
薔薇が好きなのはおりこの父親なので、
薔薇園の魔女になった政治家の娘はおりこではないよなぁ。
ハイパーおりキリにほむら達がどう立ち向かうのか楽しみです。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/06(月) 19:46:46.68 ID:CiVsxUTIO
乙ん
次はいつやら…
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/06(月) 20:33:44.12 ID:UxeTzpO00

ギャグssかと思ったら結構シリアスになってきたな
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/06(月) 21:48:06.73 ID:Mrs4KVp+o
乙!
89 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:23:28.82 ID:yygpZ5Bdo
さやか「みんなで海水浴に行こう」

それは、ワルプルギスの夜を越えた魔法少女たちの一夏の思い出――。

まどか「楽しそう! でも、わたし泳げないんだ…」

ほむら「大丈夫よまどか!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「私も泳げないから一緒に砂浜でお城を作りましょう」

まどか「ほむらちゃ〜ん…」T^T
90 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:24:56.96 ID:yygpZ5Bdo
マミ「話は聞かせてもらったわ!」ガラッ

杏子「地球は滅亡する!」

さやか「しないよ! ついこの間救ったばっかじゃんか!」

マミ「二人とも、泳ぎなら私が教えてあげるわ」

まどか「ほんとですか、マミさん!」

ほむら(泳ぎを教えることで自然な流れで海水浴に参加…、やるわね巴マミ!)
91 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:25:42.72 ID:yygpZ5Bdo
杏子「やめとけやめとけ、泳ぎならアタシが教えてやるから」

マミ「佐倉さん、その言い草はなんなの?」

杏子「こいつのは泳ぎじゃない、浮いてるだけだから」ムネヲユビサス

さやか「……あー」←納得

まどか「……あー」←落胆

ほむら「チッ、シネッ!」←明確な殺意

マミ「ちょっ!?」

杏子「で、いつ行くんだよ?」

さやか「思い立ったが吉日って言うでしょ?」
92 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:26:27.85 ID:yygpZ5Bdo
さやか「今からに決まってるじゃん!」

全員「「「「えーっ!?」」」」



−今、魔法少女たちの夏が始まる−



OPテーマ:マドホムまっさいチュウ
93 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:26:57.10 ID:yygpZ5Bdo
仁美「そんなことだろうと思ってリムジンと別荘を用意してありますわ!」

まどか「仁美ちゃん!?」


恭介「やぁ、さやかも海水浴かい?」

さやか「きょ、恭介!?」

中沢「俺もいるぞー!」


マミ「あら、あなたたち…!」

織莉子「長い夏休み、同じ日に同じ場所に遊びに来るなんて奇遇ね」

キリカ(予知で予定をあわせたことは黙っておこう)


???「フフフ、夏が、海が、私の旦那様が呼んでるわ!」
94 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:27:24.43 ID:yygpZ5Bdo
杏子「おーい」

さやか「あ、杏子。どこ行ってたのさ?」

杏子「悪い悪い、ちょっと迷子拾っちまって」

ゆま「ゆまはね、ゆまっていうんだよ!」

ほむら「この子、どこかで見たような……?」

まどか「ここの海って迷子センターってなかったよね」

マミ「仕方ないわね、私たちで親御さんを探しましょう」

全員「「「おー!」」」

ゆま「おー?」
95 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:28:18.67 ID:yygpZ5Bdo
QB「マミー、お昼ご飯はなんだい?」トコトコ

QB「……マミ? でかけてるのk」

置手紙『海に行ってきます。マミより』

QB「…………」

ミーンミンミンミンミン……


魔法少女のホムホム夏休み♪
劇場版魔法少女まどか☆マギカと同時上映!
96 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:32:58.70 ID:yygpZ5Bdo
〜♪

ワルプルギスこないけど!
グリーフシードもらえっこないけれど!
キュゥべえ押入れだけど!
オクタヴィア泳いでないけれど!

でも!!
夏コミは、地球で一番のイベントなんだ!


速報:まどか完売
97 :1※嘘予告2[saga]:2012/08/09(木) 19:34:27.52 ID:yygpZ5Bdo
これはひどい・・・しかし観に行きたい
ちなみにこれは先週(5日までの)分だったりする
98 :美樹さやか[sage]:2012/08/09(木) 20:11:05.82 ID:LN4F9ChDO
>>1だと思った?残念!見滝原1の美少女さやかちゃんでした!(ドヤァ)
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]:2012/08/10(金) 18:24:24.37 ID:yZEmbfBAO
>>1

>>98は魔女化して泳いでろ
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/11(土) 01:25:54.52 ID:45r5CREDO
>>99
さやかあちゃんの悪口はやめろよ
101 :1[saga]:2012/08/13(月) 23:32:50.83 ID:NvxXwAkXo
                    __   __       __     
                    l__ゝ / /_,へ,  / /======へ,  
                     , //ノ7 l7/  / / // 7/ / /
                   //  / (´   / / // // / / 
                   l l / 人 \  / /.//=// / / 
                   l_| 〆´  `ヽ/ /_/======/__/ 

   __i⌒i__      ○               _____         ○   _i´ `i__
  (__  __)     ○,   _i´ `i__     (____  ` ,         ○ (_   __  `,
   __|  |___  ,´ `、,/ ,` (_   _  `  i⌒i        /  /  __i⌒i__    |  |     |  |
  (__  __) ヽ    /    /  /  〉  〉 ヽ `、     /  / (__   __)   /  /    .|  |
    __|  |___   /  , ´     /  /  /  /   ` ´  i⌒ 、/  /   __|  |___   /  /    .|  |
 i´  _   __)  |  |      ゝ_ ノ _/  /   ∧   ヽ   /  (__   __)  ゝィ     .!  |
 !  (_)  |      |  、__   (__ ノ  <  >  ヽ `、       |  |         _ ノ  |
 ゝ、__,イ       ゝ、___)           ! ヘ !    ` ´        ゝィ        ( __ ノ

                           ________
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                       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
                         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
102 :1[saga]:2012/08/13(月) 23:33:36.73 ID:NvxXwAkXo

ほむら「ぉ…、おっす! 暁美ほむらよ!」

ほむら「いつものパトロールで病院へとやってきた私たち」

ほむら「あら、アレは何かしら……ってグリーフシードじゃないの!」

マミ「こんなところで魔女が孵化したら病院の患者さんたちが大変よ!」

まどか「うわぁっ、言ってる間に結界に取り込まれちゃったよ!?」

シャル「シャルはシャルロットっていうの」

ほむら「随分と弱そうな魔女ね、こんな奴、私独りで十分よ」ファサッ

さやか「その発言は死亡フラグだよ、転校生!」
103 :1[saga]:2012/08/13(月) 23:34:10.48 ID:NvxXwAkXo

QB「次回、まどかマギカZ! 魔女シャルロット登場!」

ほむら「身体が軽い、こんな幸せな気持ちで戦うの初めて!」

まどか「来週もまた見てくださいね」

さやか「ジャンケンぽん!」グー

マミ「フィーバー! やったね!」

まどか「ま、またね〜」バイバイ
104 :1[saga]:2012/08/13(月) 23:35:45.78 ID:NvxXwAkXo
・・・以上ですよ?
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/13(月) 23:39:01.41 ID:2t45dtbDO
……えっ?
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/13(月) 23:40:37.32 ID:Cjgf39BSO
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/08/13(月) 23:55:54.73 ID:Acad1pV30
まどか「来週もまた見てくださいね」
さやか「んがっ乙っ乙」
108 :1[sage]:2012/08/19(日) 22:20:55.41 ID:C/m0RW2Io
また来週と言ったが・・・あれは嘘だッ!
ごめんなさい、後1週間下さいorz
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/08/28(火) 02:37:10.12 ID:SdPQ3xyHo
シャルロッテがシャルロットなのはカカロットを意識してからなのかな?
110 :1[sage]:2012/09/03(月) 00:43:20.01 ID:/eOfoAIIo
あれからもう2週間ですか・・・
ごめんなさい、まだ書けてないです。
次いつになるかはわかりません。
俺から言えるのは天ぷらする時は油に十分注意しろということと
火傷にはアロエが良く効くということだけです、おやすみなさい。
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2012/09/03(月) 20:50:53.06 ID:3WBzUCzF0
>>1に一体何が……
待ってます
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/09/06(木) 02:16:35.69 ID:kkZLWOYno
>>96ってポケモンか
懐かしいな
113 :1[sage]:2012/09/08(土) 20:12:15.69 ID:DfXILEnpo
ようやくPC戻ってきたから早ければ明日にでも。
ただし、次回予告と実際の内容と異なる場合があることをご了承ください。
>>109
本編投下前に指摘されて助かったなんて思ってないんだからね!?
>>112
曲名:ピカピカまっさいチュウ
114 :1[sage]:2012/09/09(日) 22:41:49.11 ID:bXXoabYvo
ちょっとキリが悪いけど1話分できた
風呂出たら投下するね
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2012/09/09(日) 23:06:26.17 ID:c/6XjjLg0
ワクワク
116 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:37:13.43 ID:bXXoabYvo

学校――。

キーンコーンカーンコーン。

和子「最近は物騒な話も多いですし、寄り道せずに帰るように」

生徒「はーい」

がやがや・・・

ほむら「まどか、さやか。今日は上条君のお見舞いに行くのよね?」

まどか「うん」

さやか「ごめんね、パトロールさぼっちゃって。マミさんにも謝っておいてよ」

ほむら「何言ってるの。(魔法少女)ヒソヒソ…でもないあなたたちが、私たちについてきてる方がおかしいのよ」

ほむら「マミは容認してるけれど、私はやっぱり反対よ」

さやか「何? あたしのこと心配してくれるの?」

ほむら「私が心配してるのはまどかだけよ。あなたは魔女に食べられるなり好きにすればいいわ」ファサッ

さやか「またまたー、照れ隠しってやつ?」シシシ

ほむら「ち・が・い・ま・す」
117 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:39:15.00 ID:bXXoabYvo

まどか「ごめんね、ほむらちゃん。やっぱりわたしたちがいると邪魔…だよね?」

ほむら「ま、まどか!? 別にそんなことないわ!」

ほむら「私もマミも強いもの、あなたたちを守りながら戦うぐらい朝飯前よ」

まどか「…ほんと?」ウワメヅカイ

ほむら「えぇ、もちろんよ」

まどか「よかったぁ」ウェヒヒ

さやか(天然悪女がいる……)ゴクリ

まどか「迷惑かもって自分でも思ってるんだけど、マミさんやほむらちゃんが戦ってる姿を……」

まどか「ほむらちゃんたちが頑張ってる所を自分の目で見て知っておきたいから」

まどか「それにもしもほむらちゃんが危なくなった時はわたしが変身して」

ほむら「それはやめて」

まどか「でも」

ほむら「お願いだから…」

まどか「…うん、わかった。じゃあほむらちゃん、絶対負けたりしないでね? 怪我するのもダメだよ」

ほむら「まどかに無用な心配をかけたりしないわ」ファサッ
118 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:40:16.35 ID:bXXoabYvo

和子「美樹さん、鹿目さん、暁美さん。いつまで残ってるの? 早く帰りなさい」

さやか「はーい、今帰りまーす」ガラッ

まどか「先生、さようなら」

ほむら「さようなら」

和子「はい、また明日ー」


さやか「それじゃ、あたしたちは病院に行くから」

ほむら「あぁ、そうだったわね。その話なのだけど……」

マミ「暁美さん、お待たせ。美樹さん、鹿目さんも」

まどか「あ、マミさん」

マミ「二人は今日は病院に行くのよね?」

さやか「あ、はい」

マミ「じゃあ一緒に行きましょう」

さやか「え? どうしてですか?」

まどか「まさか、マミさん怪我でも!?」アワワ

マミ「うふふ、そうじゃないわ」

ほむら「私たちの目的はパトロールよ」ファサッ
119 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:42:22.42 ID:bXXoabYvo

――――――――

さやか「つまり、今日は病院に魔女が現れる可能性が高いと?」テクテク

ほむら「えぇ。統計的にあなたたち二人が上条君のお見舞いに行く日に、孵化寸前のグリーフシードが病院の壁に突き刺さってることが非常に多いわ」

ほむら「今までの世界と違うのはわかってるけど、警戒して損はないでしょう?」

まどか「そうだね。病院なんかで魔女が生まれたりしたら大変なことになるんだよね?」

マミ「病院みたいな場所だと、負の感情も集まりやすいから魔女には格好の餌場、生まれたてならなおのこと……」

QB「病院は廃墟と化し、最悪、元いた人間は魔女に操られゾンビになってしまう、なんてことも考えられるよ」

さやか「バイオハザード!?」

ほむら「というか、あなたいつの間に…」

QB「丁度今来たところだよ」

QB「暁美ほむらが集めた今までの統計は、この世界でどの程度の価値があるか、興味があるね」

ほむら「病院と言う場所を考えれば、無いにこしたことはないのだけれど」

ほむら「統計に価値がなくなると思えば複雑な気分ね」

QB(僕としてもできればはずれていて欲しい。統計が当たると言うことは、『あの』可能性も高まると言うことだから……)

マミ「さぁ、ついたわね」

病院、正門――。
120 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:43:13.24 ID:bXXoabYvo

ほむら「グリーフシードがある場所はいつも決まっているわ」

ほむら「この門の左手、職員用の駐車場に向かう途中に……」

さやか(あれ? ここって……)

まどか「あっ、あれ!」

さやか「!!」

マミ「グリーフシード! 孵化しかかってるわ!」

QB「ほむら、どうやら君の統計データは価値がありそうだよ」

ほむら「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう! 早くどうにかしないと!」

QB「もう間に合わないッ! 結界に引きずり込まれるから注意して!」

ぐにゃぁ〜っ!

まどか「きゃぁっ!」
121 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:44:04.41 ID:bXXoabYvo

結界内部――。

さやか「何ここ…、お菓子の家ならぬ、お菓子の結界? こりゃおかしい!」

まどか「さやかちゃん……」サムッ

マミ「ちょっと食べてみたいかも?」

ほむら「はぁ、結局こうなるのね……」

QB「ずいぶんと中途半端な場所に取り込まれたみたいだね」

QB「結界の出口でもなく、魔女のいる部屋でもなく、丁度その中間辺りかもしれないね」

マミ「キュゥべえ、まだ魔女は孵化してないわよね?」

QB「たぶんね。魔女がグリーフシードから孵化するまで結界ができてからしばらくかかる」

QB「急げばまだ間に合うかもしれない。できるだけ卵を刺激しないように進むんだ」

ほむら「わかったわ」
122 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:45:43.22 ID:bXXoabYvo

――――
――――

ほむら「……」スタスタ

マミ「……」

まどか「……」

さやか「…結構歩いたと思うんだけど、まだつかないの?」

QB「今僕たちがどこにいて、どっちに魔女がいるかわかってない状況だからね」

ほむら「要するに迷子よ」

さやか「えっ!? 魔女の居場所がわかってて進んでたわけじゃないの!?」

マミ「残念だけど、今はあてずっぽうで歩いてるの」

ほむら「結界の中は世界を繰り返すたびに変わってしまっていたし」

ほむら「魔女もまだ孵化していないから魔力を探知して探すことも出来ないわ」

マミ「一応、扉を見ればすぐにわかるんだけど…」

まどか「扉を、ですか?」

QB「薔薇園の魔女の結界でのことを覚えているかい?」

QB「魔女に部屋に通じる扉は、他のものと比べて大きな両開きになっていたはずさ」

さやか「あー、そう言えば」

まどか「じゃあ…、あれとか?」ユビサシ

マミ「え?」
123 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:46:31.65 ID:bXXoabYvo

ほむら「あんなところに…!」

キュゥべえ「まさか扉が真上にあるとはね…、お手柄だよまどか」

さやか「さすがあたしの嫁〜」ダキッ

まどか「ちょ、ちょっと、さやかちゃん」

ほむら「遊んでる場合じゃないわよ。あの高さじゃ変身しないと届かないわ」

QB「でも変身すれば卵を刺激して、魔女が生まれてしまうよ」

マミ「変身しないと魔女の部屋に入れないんじゃ仕方ないわ。生まれたてを一気に畳み掛けましょう」

ほむら「わかったわ」コクリ

まどか「え、えっと…」

さやか「あたしたちは…?」

ほむら「私とマミで一人ずつ抱えて飛ぶわ。魔女の部屋に入ったら物陰を探して急いで隠れなさい」

まどか「うん、わかったよ」

さやか「了解」
124 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:47:13.85 ID:bXXoabYvo

――――

さやか「先輩にお姫様抱っこされるのってちょっと恥ずかしいね、これ」

まどか「うん…。ほむらちゃん、重くない?」

ほむら「えぇ、まどかは羽のように軽いわね」ヘンシンズミ

まどか「そ、そうかな…?」テレッ

ほむら「魔女の部屋に飛び込む前に…、マミ」

マミ「何かしら?」

ほむら「絶対に最後まで油断しないで。過去の統計ではここに現れる魔女は最後まで気の抜けない相手だったわ」

マミ「……わかったわ。結界が消えるまで油断しないようにするわね」

ほむら「えぇ。それじゃあ行くわよ。まどか、しっかり捕まっててね」

まどか「うん」ギュッ

マミ「キュゥべえ、肩に乗って」

QB「わかった」ピョン

ほむら・マミ「「せーのっ!」」グググ…

バヒュッ!

まどか「!!」

さやか「!!」
125 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:48:03.77 ID:bXXoabYvo

バコンッッ!! ・・・すたっ!

さやか「うひゃー、あの大きな扉を蹴り壊しちゃった」

ほむら「二人とも早く隠れて!」

まどか「うん!」タタッ

マミ「魔女は……あそこ!」ビシッ

QB「やった、まだグリーフシードのままだ!」

ほむら「なら、生まれる前に叩き潰すまでッ!」ダッ

ほむら(魔力を右手に集中させて……)ギリリ

ほむら(魂の込もった全力の一撃を、叩き込むッッッ!)

ほむら「衝撃のォォォ、ファーストブリットオオオォッ!」ヒュッ

ドゴォン!!
126 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:50:06.56 ID:bXXoabYvo

さやか「やったぁ!」

まどか「倒せたの…?」

QB「いや…!」

 ほむら「手応えが、なかった…?」

QB「ほむらっ! 後ろだ!!」

 ほむら「ハッ!!」

 魔女「……」

まどか(小さい女の子、というより西洋人形みたいな…)

まどか「か、可愛い…」ボソッ
127 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:51:58.86 ID:bXXoabYvo

魔女「黒い子、まずそう…」

ほむら(今動けば殺られる…!)

マミ「暁美さん、伏せてッ!」ガシャン

ほむら「!!」バッ

ドドドドドドドド!!!!

ほむら「げほっ、ごほっ……」

マミ「暁美さん、無事!?」

ほむら「死ぬかと思ったわ。あなたの銃撃でね」


さやか「すご…、何もないところからいきなりガトリング銃が」

QB「魔力の弾を発射してるんだ。マミの主力武器だね」

まどか「でも魔女が見当たらないよ…?」

さやか「ほんとだ、一体どこに…」

魔女「……」

QB「なっ!? い、いつの間に」
128 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:52:52.01 ID:bXXoabYvo

魔女「ピンクの子、まずそう。青い子、ちょっと美味しそう」

さやか「ひっ…!?」

まどか「ほ、ほむらちゃん! 魔女が!!」

ほむら「まどか!?」

マミ「大丈夫よ」

魔女「味見していい?」ヒタヒタ

さやか「だ、ダメダメダメ! 絶対ダメ!」

魔女「一口だけ」ピョン

ぴと、ビシュッ!

魔女「?」トサッ

さやか「…へ?」

まどか「リボンが魔女を縛っちゃった…」

マミ「うふふ。念のため魔女が二人に触れたら発動する罠を仕掛けておいたのよ」

ほむら「さすがね、マミ」

マミ「さぁ、魔女さん。私と遊んでいただけるかしら?」グイッ

魔女「ぁ……」ポーン

ドサッ
129 :1[saga]:2012/09/09(日) 23:53:43.82 ID:bXXoabYvo

魔女「」

マミ「…? ピクリとも動かないわね…?」グッ

ころん。

人形[ハズレ]

マミ「なっ、変わり身ですって!?」

ほむら「くっ…、今度はどこへ…? 私はまどかたちの所へ行くわ」タッ

マミ「えぇ、罠は一回分しか仕掛けてないからその方がいいわ」

マミ「ここの魔女はとても素早いみたいね…。暁美さんの言う通り油断できな、」

魔女「よいしょ、よいしょ……」ヨジヨジ

マミ「っ!?」

マミ(まるで殺気が感じられなかった……。私が後ろを取られるなんて……!)

魔女「黄色いお姉ちゃん、とても美味しそう」

マミ「……っ」ゴクリ

QB「はっ! ほむら、戻ってくれ! 魔女がマミの後ろに!」

ほむら「なんですって!?」ズザザ

魔女「イタダキマス」アーン

ほむら「くっ、間に合わな…」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/10(月) 00:18:28.04 ID:zb2Demiqo
\マミーン/
131 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:31:01.31 ID:NnkGCS2Mo

魔女「はむっ」

マミ「ひゃんっ…!」ビクン

ほむら「!?」

魔女「はむはむ…」

マミ「ちょっ、やめて……。み、耳は、弱いのぉ///」

さやか「な、何が起こってるの!? 魔女の精神攻撃!?」

マミ「このっ…、いい加減離れて!」ヒュッ

魔女「ィャ」ヒョイ

マミ「なんなのよぉ、もう!」シッ

魔女「ペロペロ」サッ

まどか「マミさんが食べられてる…」

さやか「性的な意味で」

ほむら「///」

マミ「見てないで助けてよぉっ!」アァン
132 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:32:41.43 ID:NnkGCS2Mo

――――――――

ほむら「はぁはぁ…、やっと捕まえた…」ガシッ

魔女「やーん、離してー」ジタバタ

マミ「なんなのよこの魔女…。まるで殺気がないし、この子も魔法少女だったの?」

QB「いや、おそらく使い魔が成長したんだと思う」

まどか「やっぱりこの子も倒すんだよね…?」

ほむら「もちろんよ」

魔女「やめてー、シャル悪いことしてないよー」ジタバタ

さやか「なんだろう、すごい罪悪感が…」

QB「さやか、魔女は人間の敵だ。倒さないと誰かが傷つくことになるんだ」

さやか「わかってはいるけど…」チラッ

ほむら「……」グググッ

>暁美ほむらは力を溜めている▽

まどか(ほむらちゃん、腕を振り上げてるだけで振り下ろせないみたい…)

魔女「シャル人間さん食べないもん、離してよー」ジタバタ

マミ「……」
133 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:34:11.77 ID:NnkGCS2Mo

マミ「はぁ…。あなた、シャルちゃんって言うの?」

シャル「ううん、シャルはシャルロッテって言うの。でもお姉ちゃんがシャルって呼びたいならシャルはシャルでもいいよ」

マミ「シャルちゃんは人間を食べたりしない? 怪我をさせたりとかもしないかしら?」

ほむら「マミ! 何を聞いてるの!?」

シャル「人間さんおいしいけど食べたら悲しくなるの。だから食べないの。怪我をしたりするのも一緒」

まどか「この子って…、良い魔女?」

ほむら「そんなわけないわ。騙されちゃダメよ! きっとここで見逃せば何人もの人が犠牲になるわ」

QB「今回はほむらの意見に賛成だ。魔女は根絶しなければならない」

さやか「うーん…、さっきマミさんを味見してたのは?」

マミ「あ、味見って///」

シャル「おいしそうだったから。食べたいけど味見で我慢するの。お姉ちゃんとっても美味しかったけどシャル我慢したもん…」プルプル

マミ「……」

まどか「どうするんですか、マミさん?」

QB「早く倒すんだ、マミ!」

さやか「マミさん?」

ほむら「マミ!」

マミ「!」ティン
134 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:35:11.35 ID:NnkGCS2Mo

マミ「あなた、うちに来なさい」ヒョイ

シャル「へ?」モチアゲラレ

ほむら「な、何を言ってるの…? こいつは魔女なのよ!?」

シャル「シャルロッテって呼んでー。もしくはシャル」

QB「僕も反対だよ、マミ。今の君はこの魔女に操られてるとしか思えない」

シャル「シャルぅ〜」

マミ「私は正気よ。魔女の口づけもされてないでしょ?」スッ

QB「けど!」

マミ「だーめ、もう決めたの」

マミ「シャルちゃん、あなたは今日から私の妹ね」

シャル「妹? わーい、シャルお姉ちゃんの妹ー♪」

マミ「じゃあまずは結界を解いてくれる?」

シャル「うん、わかった」

ぐにゃぁ〜・・・ぱちん。

まどか「結界、消えちゃった」

さやか「あぁ、ケーキ食べてなかったのに」

まどか「さやかちゃんってば……」
135 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:36:13.03 ID:NnkGCS2Mo

QB「魔法少女は条理を覆す存在だ……。けれどいくらなんでもこれは生態系に対する反逆じゃないか?」

ほむら「狂ってる…、やっぱりこの世界は狂ってるわ。魔女が魔法少女の妹になるなんて……」ブツブツ

まどか「ほむらちゃん、虚ろな目でぶつぶつ何か言ってる…」コワイヨ

さやか「一応、一件落着でいいのかな…?」

まどか「たぶん?」ティヒヒ

「ぐあああああああぁぁっっ!!!」

マミ「!?」

まどか「ひっ!」

さやか「今の声…!」

QB「病院の中からのようだよ」

ほむら「まさかあなたが…!」

シャル「シャルじゃないよ!」フルフル
136 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:37:03.31 ID:NnkGCS2Mo

ほむら「じゃあ今のは…」

シャル「あの声、シャルがここにきたときからずっと聞こえてた…」

シャル「卵の中で痛い、苦しい、助けてって声をずっとずっと聞いてた…」ショボン

マミ「そう…、でももう大丈夫よ。今日からあなたは私のマンションに住むんですもの」

シャル「うん! ここ、居心地はいいけど悲しくなるから、マミの家に住めるのシャル嬉しい」

まどか「さやかちゃん…」

さやか「…うん。あれは、恭介の声だよ」

ほむら「えっ…? 今の声、上条君の声だって言うの?」

さやか「そうだよ…、あいつはあそこでずっと一人で戦ってるんだ」

マミ「……二人はその上条君のお見舞いだったわよね」

まどか「あ、はい」

マミ「私はそろそろ帰るけれど、暁美さんはどうするの?」

ほむら「わ、私は……」
137 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:37:31.77 ID:NnkGCS2Mo

ほむら(さっきの悲鳴、上条恭介にもなんらかの変化が起きていると考えるべきね)

ほむら「さやか、私も上条君のお見舞いに行ってもいいかしら…?」

さやか「ほむらも?」

ほむら「クラスメイトとして挨拶しておこうと思って」

さやか「…さっきの声聞いてたでしょ? 見るのも結構辛いと思うけど」

さやか「って、ほむらは恭介が入院してることや、怪我の理由も知ってるだっけ」

ほむら「えぇ、何度も繰り返していたから必然的に、ね」

さやか「じゃあとりあえずついてきてよ。ほむらに会うかは恭介に決めてもらうから」

ほむら「ありがとう」

マミ「話はまとまったみたいね」

シャル「帰るの?」

マミ「そうよ。スーパーで夕飯のお買い物をした後にね」

シャル「スーパー! 行ってみたい!」

マミ「大人しくしてなきゃダメよ? …じゃあみんな、さよなら」フリフリ

シャル「バイバーイ、まずそうなのとちょっと美味しそうな人間さん」フリフリ

さやか「ちょっ…、今度会ったら名前を覚えさせないといけないね、ありゃ」ッタク

まどか「ば、ばいばーい」アハハ…

ほむら(キュゥべえ、マミとあの魔女の監視、頼むわね)チラッ

QB(わかってるよ、ほむら)コクリ
138 :1[saga]:2012/09/10(月) 00:43:46.17 ID:NnkGCS2Mo
ここまでで3話分。
キャラのピンチ(?)でワンテンポ置くの大好きです
4話分は長くなりそうで今から憂鬱

お菓子の魔女:シャルロッテ
イメージはローゼンメイデンより雛苺のカラーリングをシャルカラーにしてcv:あおきさやか
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/10(月) 01:22:29.40 ID:z+K3Atx2o
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/10(月) 01:47:15.94 ID:uYGFGfDDO
胸≒脂肪≒チーズ←おいしそう

こういう事か?ww
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/09/10(月) 03:47:19.64 ID:XB/p0nupo
シャルロッテこぇぇ…
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/10(月) 16:10:45.35 ID:nEzqcfbDO

QBが危惧してるのは何なんだろう
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/09/18(火) 19:55:37.59 ID:HyY4KBMDO
そりゃあフリーザだかセルだかブロリーみたいな何かじゃないか?
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/10/06(土) 16:15:13.01 ID:5dpbAZBN0
舞ってる
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/10/07(日) 14:59:30.49 ID:ZQkZqNIP0
まさかシャルが仲魔っぽくなるとは

そして上条君はどうなっているのか……
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/10/10(水) 15:03:49.33 ID:PfO+QfEb0
きたーい
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/10/10(水) 15:39:21.62 ID:Tf/XJkkIO
     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/10/25(木) 12:58:05.54 ID:d3s5Y7MG0
バトルが激しくなり過ぎて書くに書けないのかねぇ?
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/11/02(金) 11:10:33.21 ID:YlJJEj+M0
ほむほむはシェルブリット使いって事なら、最終的にはあの姿になるんかね



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