VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/08/05(日) 11:20:05.54 ID:032tafeDO<>※この話はオレTUEEEEEものです。予めご了承下さい。
朝倉景鏡「無理です」
朝倉景健「無理ですね」
前波吉継「何言ってんですか」
富田長繁「寝言は寝てから言って下さい」
義景「ふえええ……」グスッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1344133205
<>朝倉義景「信長を倒す」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/08/05(日) 11:26:18.72 ID:032tafeDO<> 義景「あの、だって、もう敦賀まで来てるって……」オドオド
景健「は?」ギロッ
吉継「だから何なんですか?まさか、戦うってんですかwwwあんた弱いのにwww」
義景「だっ、だって、わたし国主ですもん!!」
長繁「あのね、弱っちいのに頑張られたら返って邪魔なんですよ。分かります?」ハッ
義景「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/08/05(日) 11:31:57.53 ID:032tafeDO<> 景鏡「まあ、代わりに私が出陣しますからwwwあんたはおままごとでもしてたらどうですかwww」
義景「…………」グスッグスッ
「画して越前朝倉氏は未曾有の危機を迎えるのである。時に元亀元年(1570年)の事であった」
明智光秀「言うてる場合か!?」バキッ!
男「おうふっ」 <>
◆AIo1qlmVDI<>saga<>2012/08/05(日) 11:36:03.18 ID:032tafeDO<> 光秀「お前と殿が泣いてすがるから私は義昭公の誘いを蹴って残ったんだぞ!?なのに何だこの展開は!!」
男「まあまあ、落ち着いて」ヨシヨシ
光秀「言いながら胸を触るなブチ殺すぞ」
男「おっと」サッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/08/05(日) 11:41:25.87 ID:uYRKTHpAO<> 衆道ォ…… <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 11:41:42.91 ID:032tafeDO<> 義景「すいません、光秀。わたしが至らないばかりに……」ポロポロ…
光秀「あ、いや、どうって事無いですよ。悪いのは無理矢理攻めこんでくる織田信長と殿の意を汲まない連中なんですから」アハハ…
男「そうそう、姫様は何も悪くないって」
義景「……でも」
男「なーに、そんな奴ら俺がぶっとばしてやるって!」ガッ!
光秀「何故そこで私の胸を掴む?」
男「おっと」サッ <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 11:47:17.05 ID:032tafeDO<> 男「でも、実際どうするんだ?」
光秀「うむ、景鏡殿は金ヶ崎の景恒殿を目の仇にしてるからな。後詰めはせんだろうしな……」
義景「……はい。しかし、そうと分かっていても兵を動かす訳には……。みんなで決めた事ですから……」ショボン…
光秀「……殿」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/08/05(日) 11:49:05.89 ID:U8ENDwKAO<> 義景女体化は予想外だったwwwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/05(日) 11:54:18.92 ID:+OK431QIO<> 朝倉超がんばれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/08/05(日) 12:18:01.56 ID:uYRKTHpAO<> 戦国ランスや恋姫無双みたいな感じの世界か? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/05(日) 13:43:10.60 ID:+oCoc5E40<> 狂犬・富田長繁はある一定の方向にのみがんばれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/05(日) 13:47:08.01 ID:9qaiu9SAO<> 義影がおっさんじゃないなら浅井さんはどうなるの? <>
◆AIo1qlmVDI<>saga<>2012/08/05(日) 14:21:53.34 ID:032tafeDO<> 光秀「なら仕方ない。ここは明智十兵衛にお任せあれ」
義景「へ?」
光秀「武士道とは死ぬ事に見つけたり、と申します。国難に対し見ぬ振りをしては何のための武士でしょうや」
義景「光秀……」ウルウル
男「……流石は光秀だ。感動したぞ」ポンッ
光秀「乳首を摘むな切り殺すぞ」
男「おっと」サッ <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 14:25:33.16 ID:032tafeDO<> 光秀「では出陣の用意をば」
義景「待ってっ」
光秀「は?」
ちゅっ
義景「絶対に帰ってきてください、ね?」
光秀「あばばばばばばば」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 14:29:21.66 ID:032tafeDO<> 光秀「そっ、それでは失礼しましゅう……///」プシュー…
男「……大丈夫かね、あれ」
義景「ううっ、余計な事しちゃったかも」
男「さて、俺も準備するかな」
義景「ふえ?」
男「あいつだけじゃ心配だし、何かあったら嫌だしな」
義景「男……」 <>
◆AIo1qlmVDI<>saga<>2012/08/05(日) 14:32:36.11 ID:032tafeDO<> 義景「……男」キュッ
男「ん、どうした?」
義景「……死なないでね」
男「……たりめーだ。俺は姫様残して死ぬほど人は出来てねーよ」ポンッ
義景「……うん」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 14:38:31.49 ID:032tafeDO<> 男「そんじゃ、行ってくるわ」
義景「待って」
男「ん?まだ何か―――
義景「実は、この情報が入ってから浅井長政さんに手紙を出したんです」
男「ほうほう」
義景「そしたら一緒に戦ってくれるって!」
男「おおっ」
義景「南近江の六角さんも越前の一向衆のみんなも一緒に頑張ってくれるから、みんな一人じゃないから!」
男「どんだけ外交できんだよ」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 14:40:34.10 ID:032tafeDO<> 男「そんじゃ、行ってくるわ」
義景「うん、気をつけてね……」
男「あ、それと」
義景「はい?」
男「一つやっておきたい事があるんだが――――― <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 14:52:41.83 ID:032tafeDO<> ――――――――――
景健「……浅井との挟撃により織田勢を追い込むも、素早い撤退により若干の首を上げただけ、か……」
光秀「無念にございます」
景鏡「我等を出し抜いた割にはつまらぬ戦果よ!このけじめ、どうつける!!」バンッ!
光秀「それは……」
景恒「それは言い過ぎではないか、景鏡殿」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 14:57:08.74 ID:032tafeDO<> 景鏡「織田の軍勢の前に怯えるしか出来ぬ軟弱者が何をほざくか!!」
景恒「その軟弱者を笑う事が貴殿に出来るのか!?織田勢に囲まれた城を遠巻きに眺めるしか出来なかった貴殿に!!」
景鏡「何を!!」ガタッ!
義景「いい加減にしてくださーーーーーーい!!!!!」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 15:08:56.80 ID:032tafeDO<> 義景「こっ、こんなんじゃこんなんじゃ……」ポロポロ…
景恒「うっ……」
景鏡「……ふんっ」
山崎吉家「まあまあご両人も押さえて押さえて。こんな事では宗滴殿に笑われますぞ!!」ワッハッハッ!
男「出たな爆乳女」
吉家「何か言ったか?」ニィ
男「……相変わらずのボリュームだな」グッ
吉家「貴様も相変わらずの手癖だな」ニヨニヨ
真柄直隆「堂々と揉ましてんじゃねえ!」ドカッ!
男「うげっ!」
吉家「あたた……」ヒリヒリ… <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 15:16:18.65 ID:032tafeDO<> 吉家「まあ、光秀殿も殿の大将を討ちはたされた事だし、まずは目出度い!!」ワッハッハッ!
直隆「あんま目出度くねーよ、つか立ち直り早っ」
吉家「わっはっはっ!!」
景恒「して、光秀殿はどの大将を討たれたのですかな?」
光秀「はっ、なんでも木下とか言う大将なのですが……」
景恒「…………」
景恒「誰?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/05(日) 15:21:46.17 ID:pKiQ8e4DO<> 秀吉\(^o^)/ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/05(日) 15:21:46.41 ID:+OK431QIO<> 藤吉郎? <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 15:23:54.89 ID:032tafeDO<> 光秀「いや、何かサルみたいなのをやっつけたらそれが敵大将だったと……」
景鏡「はっ!何処の馬の骨かも分からん首をとっても仕方あるまい!!」
景健「左様!明智殿は猪、いや猿狩りにでも行かれたのかな!?」ゲラゲラゲラ
光秀「くっ……」
吉継「まあ、いつまで言っても仕方あるまい。のう、猿狩りの光秀?」ニヤニヤ
光秀「……貴様」ガタッ
男「やめろ光秀」グイッ
光秀「……うっ」
男「ここで暴れちゃあ姫様に迷惑がかかる」グイグイ
光秀「だからと言って私の胸を積極的に揉み込むな……っ」
男「おっと」サッ
一色義道「…………」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/08/05(日) 15:25:11.65 ID:U8ENDwKAO<> 大物じゃねーかwwwww <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 15:30:25.82 ID:032tafeDO<> 義景「あの、そちらの方は……?」オソルオソル…
義道「た、丹後守護、一色義道にござる……」グスッ
男「『元』な?」ニヨニヨ
義景「……え〜っと」
義道「……国」
義道「乗っ取られたああああああああああ!!!!」
男「ニヨニヨ」
続く <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 15:34:42.17 ID:032tafeDO<> 一応ここまでです。
典型的な俺TUEEEEEな話なのでご了承ください。
後、結構パラレル展開にもなるかもです。
知識もいまいちなんで突っ込みながら読んで頂ければと。
では。 <>
◆AIo1qlmVDI<>sage<>2012/08/05(日) 15:41:51.90 ID:032tafeDO<> 追記
あと、頂いた質問通り、信奈の野望的な世界です。
ご了承ください。 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:05:10.81 ID:032tafeDO<> 義道「ウッウッ……」グスッ、ヒックッ
義景「あ、あの……」オロオロ…
光秀「えーっと、これはどういう……」チラッ
男「いや、金ヶ崎で信長追い詰められなかっただろ?」
光秀「うん」
男「そんじゃあ、丹後にでも攻めこもうかなーって」ニヤニヤ
光秀「そんなものついでみたいに……」
義道「ウッウッウッウッ……」グスッグスッ… <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:07:58.85 ID:032tafeDO<> 男「いや、もうホント早かったよ。一国平定するのに半月もかかってねーもん」ニヨニヨ
光秀「お、鬼だ……」
義景「ううっ、むしろ悪魔みたいな……」
男「へへっ//」テレッ
光秀「いや、誉めてないし」
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:11:48.82 ID:032tafeDO<> 景恒「まあ、確かに一色殿は将軍となられた義昭公に従われた訳だし、別にこの丹後経略は間違ってはいませんわなぁ……」
男「そーいう事」ポンッ
義道「しょ、しょんなぁ……」ガクッ
光秀「だから何で一々私の胸を揉む」
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:17:32.92 ID:032tafeDO<> 景鏡「しかし、この様な事は許されますまい!」
景健「そうだ!武士道に反する!直ちに国を返すべし!!」
吉継「そうだ!義に反する行為は慎むべし!!」
長繁「この様な事を許せば朝倉の名に傷がつきましょう!!」
景鏡「そうだ!早くこの者の首を晒して一色殿に謝し国を返すべし!!」
景恒「……貴様ら、いい加減にしろ!!」ドンッ! <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:23:00.71 ID:032tafeDO<> 景恒「今は戦国の世、国を広げ力をつけるは当たり前ではないか!!」
景鏡「かと言って武士道をないがしろにする気か!!」
景恒「その武士道とやらを守るなら、何故織田は攻めいってきた!?貴殿は武士道とやら守らず我等を見殺しにしようとしたではないか!!」
景鏡「何を!!」ガタッ!
景恒「やる気か貴様!!」
義景「あ、あの……」オロオロオロオロ… <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:29:04.99 ID:032tafeDO<> 景健「まあ、そう揉める事はない。ここは一つ私に問題を一任してくれてはどうか?」
景鏡「何?」
景健「たかが丹後一国の事で家中が揉める事はなかろう」
義道「た、たかがって……」ガクッ
景健「ここは私が丹後一国を預かり、機を見て仲裁しようではないか」
景恒「それでは貴様のまる儲けではないか!?」
景健「何だと!?お前は私の事が信じられないのか!!」
景恒「信じられるか!!」
ギャーギャー!!ギャーギャー!!
義景「あうう……」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:37:22.31 ID:032tafeDO<> 吉家「あの、ここは戦功のあった明智殿と男に与えては如何でしょうか」
直隆「そーだなー、これ以上グダグダしてても仕方ないし」
義景「……そうですね」
義景「男、光秀」
男「はっ」
光秀「はっ」
義景「二人には戦功に応じ丹後の地を与えます」
景鏡「!?」
義道「しょ、しょんなぁ……。あたしはどうすんのよあたしは……」グスッ
義景「……今日から一緒に寝ます?」
男「やめい」
かくして男は丹後に五万石光秀は三万石を与えられたのだった。 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:46:13.18 ID:032tafeDO<> 元亀元年五月―――――
義景「た、大変です男!!」オロオロ
男「どうした、揉みすぎた光秀の胸からとうとう乳でも出たか?」
光秀「出るか!と言うか、どんだけ私の胸を揉むんだお前は!?」
義景「と、とにかく来てください〜……」オロオロオロ……
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:50:17.73 ID:032tafeDO<> ――――――
男「……岐阜に逃げ帰った信長が出陣の準備をしていると」フム
光秀「ふむ、ではないだろうがっ。……やはり丹後攻めよりも美濃攻めをすべきだったのかな?」
義道「そーだそーだそーなんだ!」
男「ちょっと黙れ」ペチッ
義道「おうふっ」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 22:55:18.02 ID:032tafeDO<> 男「……それは微妙なところだが、とりあえず、信長の出陣の日は?」
義景「多分六月下旬初めくらい……」
光秀「と言う事はあと一月足らず……」フム…
義景「ど、どうしましょう……」オロオロオロオロ…
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 23:00:33.90 ID:032tafeDO<> 吉家「なら話は早い。先に攻めこんではどうでしょうか?」
義景「美濃に、ですか?」
吉家「はっ、信長は金ヶ崎の痛手からまだ立ち直れてはいない様子。なら、先手を打って岐阜を落としてみては」
直隆「そりゃいいや!面倒くせー事なく一辺に片付くしよ!!」
義景「…………」ウーン… <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 23:06:51.72 ID:032tafeDO<> 景恒「私も吉家の言に賛成です」
義景「…………」
景恒「出来ればこの一戦で片付けられればよろしいのですが、岐阜まで行けなくても美濃の諸城を落とせれば今後の戦いに有利になるのでは」
義景「……確かに」
男「でも、問題もあるよな」
直隆「どんな問題だよ!」
男「……浅井の出方だよ」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 23:17:17.66 ID:032tafeDO<> 男「美濃の西部を攻めるとなりゃあ浅井の協力が必要だし、もし城を落としても浅井の協力無しには維持出来ねーしよ……」
義景「……確かに」
光秀「なら、温見峠越えに攻めてみては?」
義景「温見峠越え、ですか?」
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/05(日) 23:52:42.99 ID:032tafeDO<> 光秀「これを見てください」ガサガサ
光秀「ここが大野で、ずーっと下がると」
義景「本巣に出られるんですか……」
光秀「はい、この道ならば浅井の協力無しに美濃へ攻めこめます」
義景「……なるほど」
光秀「まあ、あまり道はよくありませんが……」
義景「……」フム <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/06(月) 00:00:20.77 ID:d5VFyYjDO<> 光秀「また冬は使えませんので、この地に城を築いて兵を篭らせるのは無理でしょう」
義景「……」ウーン
男「どっちかって言うと一気に勝負をつける用だな……」
光秀「そうとも言えるが、上手く使えれば戦局を優位に進められるかもしれん」
直隆「……ふーん」
男「……お前、話分かる?」
直隆「ぜーんぜん」キッパリ <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/06(月) 00:10:40.95 ID:d5VFyYjDO<> 義景「……いえ、今回は浅井さんと協力して戦いたいと思います」
光秀「……そうですか」ガサガサ…
義景「あの、違うんですよ?光秀の意見もとっても良くって、だから、あのその……」オロオロ…
光秀「あ、あの、私気にしてませんから」
義景「あのっ、でもっ、」オロオロオロオロ……
光秀「いや、本当ですから!?」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/06(月) 00:14:57.83 ID:d5VFyYjDO<> 男「じゃあ、大将はどうすんだよ?」
義景「では、景恒にお願いします」
景恒「はっ」
義景「浅井さんと一緒に力を合わせて頑張って下さいね」
景恒「はっ、お任せを!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 00:58:39.24 ID:d5VFyYjDO<> 元亀元年六月初旬 美濃 大垣―――――
男「大垣城を囲んだものの、落とせんのかね、これ」ワーッワーッ!
光秀「いや、なんとしても落としておかないと今後の戦いに支障が……」ドンドン!
直隆「つか、浅井の奴ら来てねーし、どうなってんだこれ?」ドーンドーン!
男「……さあな」ハァ…
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 01:05:19.48 ID:d5VFyYjDO<> ―――二日後 朝倉軍 本営
景恒「信長が後詰めに出ただと?」
男「ああ、一万ちょいを掻き集めたらしい」
光秀「こちらは八千。勝てないことはないと思いますが……」
直隆「じゃあさ、いっちょやったろーじゃねーか!!」
景恒「……それがな」ピラッ
男「……なんだこりゃ?」
光秀「撤退、……?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 01:10:10.16 ID:d5VFyYjDO<> 直隆「なんだよそりゃー!?」
景恒「……どうやら景鏡や景健が兵を引くようにと迫ってるらしい」
男「何でだよ?」
景恒「恐らく、我等に手柄を立てさせぬ為だろうな……」ハァ…
男「何か面倒くせー話だな……」ハァ…
光秀「仕方ない、身内の確執ほど面倒なものはないからな……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 01:13:33.63 ID:d5VFyYjDO<> 景恒「仕方ない。兵を退こう」
男「せっかくの機会だが、仕方ないか……」ハァ…
直隆「ちえーっ、つまんねーの」ブーッブーッ
光秀「この事が後に引かなければいいが……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 01:17:45.12 ID:d5VFyYjDO<> ―――三日後
一乗谷
男「やれやれ、帰ってきたか……」ハァ…
光秀「今回の出陣は全くのくたびれ儲けだったな……」
男「まあ、そういう時もあらぁ。まずは姫様の顔でも見に行こうぜ」モミモミ
光秀「帰った瞬間から私の胸を揉み出すな」
男「おっと」サッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 07:50:39.21 ID:AIRtNPTpo<> 支援
景鏡はともかく、景健はもっと性格良くてもいいと思うの <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 22:17:04.10 ID:d5VFyYjDO<> 元亀元年六月中旬
一乗谷 朝倉舘
光秀「再び出陣ですか?」
義景「はい、今回は浅井さんから救援要請がきてまして……」
男「つーことは、とうとう浅井潰しの準備が出来たって事か」
義景「ふええっ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 22:22:07.77 ID:d5VFyYjDO<> 義景「どどどどうしましょう……」オロオロオロ…
景鏡「ご心配めさるな!私が一つ行って見事、信長の首をはねてご覧に入れるっ」ズイッ
景健「はっ、何を言うと思えば。殿、是非とも私に出陣を命じられ。首どころか金華山の風景をご覧じる」ズズイッ
義景「あうう……」タジタジ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 22:29:34.27 ID:d5VFyYjDO<> 吉家「まあまあ、お控えなされご両人。そんなに焦らずとも敵は逃げますまいて」ワッハッハッ!
景鏡「…………」
景健「しかしだな……」
吉家「まあまあ、焦らず焦らず……」ポンポン
男「ところで、どうやって大将を決めるんだよ」
義景「あ……、えっと、じゃあ、じゃんけんで……」
男「じゃんけんかよ!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 22:49:02.27 ID:d5VFyYjDO<> 元亀元年六月二十三日
近江 大寄山
光秀「……で、結局、景健殿が大将か……」
景健「〜♪」ルンルン♪
男「最後はパーで勝ったらしいぞ」
光秀「知るか、んなもん」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 22:55:03.20 ID:d5VFyYjDO<> 光秀「しかし、八千とは、明らかに敵よりも少ないではないか」
男「まあな。景鏡と景健が喧嘩して、姫様がニ万連れてけってところを八千で十分だっていうんだもんなぁ」
光秀「うむむ、勝てるのだろうか……」
直隆「おーい、お前らそろそろ軍議らしいぞー。早く行こーぜー」ブンブン
男「おーっ、分かった」ブンブン
男「そんじゃ行くか」グイッ
光秀「そこは腕じゃない。胸だ」
男「おっと」サッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:06:53.31 ID:d5VFyYjDO<> ―――――
ザワザワ…
男「なあ、あいつが……」チョイチョイ
光秀「ああ、浅井長政殿だ」
男「何か、うちの姫様と違って雰囲気あるなぁ。こう、長い黒髪の似合う、気の強いってーか凛とした感じの美人だよなあ」ワキワキ
光秀「だからといって絶対に手を出すなよ。私ので我慢しとけよ?」
男「了解了解」モミモミ
光秀「言ってる先から私の胸を揉むんじゃないっ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:16:52.22 ID:d5VFyYjDO<> 長政「朝倉家の諸士、わざわざの御助力感謝いたす」
景健「いやいや、浅井、朝倉は兄弟の様なもの。この様な事は屁でもござらぬ」アッハッハッ!
長政「……兄弟の様なもの、でござるか」
長政「……まあいい。ところで、驕敵信長が眼前に迫り横山城を落とさんとしているが、そこもとはどうなさるつもりで?」
景健「……へ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:22:17.78 ID:d5VFyYjDO<> 景健「ど、どうすると言われても……」シドロモドロ…
長政「まさか、後詰めとは名ばかりで遠巻きに落城を眺めてるわけではありますまいな?」ジロッ
景健「あ、う……」タジタジ…
長政「良いか、朝倉家の諸士よ。今度の戦は正に両家の存亡を賭けるものである。生半かな気持で勤められぬよう、十分気を引き締めるように」
景健「は、はあ……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:27:23.51 ID:d5VFyYjDO<> 長政「それと、今度の作戦だが、こちらから奇襲を掛ける事にする」
ザワザワ…
光秀「奇襲、ですか?」
長政「うむ、敵は数を頼みまさか我等が打って出るとは考えていまい。そこを一気に狙い打つ!!」バンッ!
ザワザワ…
長政「出陣の日は六月二十八日夜明け前。くれぐれも準備を怠らぬように。分かったな!!」
ハハーッ……
長政「うむ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:34:16.38 ID:d5VFyYjDO<> 直隆「……おい、待てよ」ズイッ
長政「……何だ貴様」ジロッ
直隆「何であたしらまでお前の命令に従わなきゃならねーんだよ!!」
長政「……下郎が。大人しく下がっておれ!!」チッ!
直隆「あんだとてめ「押さえろ直隆!!」グイッ
直隆「うきゅっ!?///」ビクンッ
男「ちょっとは場所をわきまえろ!!」クイックイッ
直隆「んああ…///てめー……、何すんだよ///」フルッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:40:06.61 ID:d5VFyYjDO<> 長政「……景健殿、この者は?」ジロッ
景健「あ、あの、先方衆の真柄直隆という者でして……」ヘコヘコ
長政「……もう少し部下は管理して頂きたいものですなっ」ザッザッザッ…
景健「あ……」
男「……行ってくれたか」クニクニ
光秀「一時はどうなるものかと……」ホッ…
直隆「それは分かったからぁ……///さっさと離せぇ……///」フルフル
男「おっと」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:47:27.28 ID:d5VFyYjDO<> 六月二十八日 明朝
姉川付近
男「結局、あの後はろくに軍議もなかったが大丈夫なんだろうか?」
直隆「さあな」プイッ
光秀「まあ、やれるだけやるしかないが……」
男「ところで直隆、何でこっち向いて喋らねーんだよ?」
直隆「ばっ///!?あんな事する奴の顔なんか///!!」カァッ//
男「……ひょっとして、まだ気にしてる……?」
直隆「……///」プイッ
光秀「意外と初な奴め」
直隆「あんだとこのーっ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:51:44.02 ID:d5VFyYjDO<> ブオオーーー……ッ!!
光秀「うん?どうやら作戦開始の様だな」
直隆「よっしゃっ!いっちょ暴れてやるか!!」バシッ!
男「この戦いの後に、直隆のをもう少し揉みこんでやるか」
直隆「[ピーーー]ぞてめー」
光秀「ついでに言えば、死亡フラグだなそれは」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:52:45.39 ID:d5VFyYjDO<> 光秀「よし、
では行くか!!」
男・直隆「「おうっ!!」」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 23:58:57.03 ID:d5VFyYjDO<> ――――――
「……どうやら動き出したみたいね……」ニヤリ
「如何なさいますか、殿?」
「まずは手筈通り構えなさい。その後でじっくり料理してあげるわ……」ニィ…
「はっ、かしこまりました」
「さて、何処まで頑張れるかしらね、長政……」クスクスクス…
「この信長の十一段の構えにね…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 00:11:06.71 ID:hRhuhvTDO<> ――――――
ワァァァァァァァア……!!
光秀「来たぞ!あの旗は……徳川だ!!」
直隆「おいっ!どーすんだよ一体!!」
男「……取り決め通り、一撃目をやり過ごして、右に回り込む!!」
直隆「出来んのかよんなこと!?」
男「出来る、じゃなくて、やるんだよ!!」
直隆「ちくしょーっ!!」
ワアアアアアアアアアッッ!!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 00:18:58.86 ID:hRhuhvTDO<> ワアアアアアッッ!!ガキン!ガキン!ガキン!!!
直隆「やべえぞ、圧されてる!!」
男「分かってるよ!!光秀、鉄砲は!!」
光秀「よし、準備出来た!!」
男「よし、槍隊下がれ!鉄砲隊前へ!!ぶっ放せ!!弓隊構え!!」
パパパパパッ!!
直隆「やった!あいつらひるんでやがる!!」
男「全軍右に回り込め!!弓隊、放て!!直隆、俺と一緒に殿に着くぞ!!」
直隆「おうっ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 00:25:15.53 ID:hRhuhvTDO<> 男「行け!怯むな!!」
ワアアアアアッッ!!
直隆「おい、前に出すぎだ!!死にてーのか!!」ガキンッッ!
男「しょーがねーだろーが!!相手の追撃が思いのほか―――――
パパパパパッ!!
光秀「大丈夫か、男!!」
直隆「光秀!?」
男「おい、隊はどうした隊は!?」
光秀「隊は上手く離れた。あとはお前らだけだ!!」パパパパパッ
男「そうかっ。よーし、今のうちだ!一気に下がれ!!」
ワァァァア……!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 00:29:31.24 ID:hRhuhvTDO<> ――――
光秀「な、何とか離れられたか……」ハァハァ…
直隆「にっ、二回は死んだ……」ヨロヨロ…
男「何言ってんだ!まだ始まってもいねーぞ!!しゃんとしろしゃんと!!」
直隆「げ、元気なヤツ……」ゼイゼイ…
光秀「二回も槍でぶっ叩かれたヤツの言葉とは思えん……」ハァハァ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 00:38:58.99 ID:hRhuhvTDO<> 男「よーし、本隊と挟み打ちに……!!」
光秀「おい、待て!!」
男「あっ!?」
ワァァァァァ……
男「ほ、本隊の旗が乱れてる!?」
光秀「不味いぞ、本隊が崩される!!」
直隆「ど、どうすんだよ!?」
男「行くぞ!!敵のケツをぶっ叩く!!」
光秀「!?……よし!!」
直隆「やるっきゃねーかっ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 00:54:25.95 ID:hRhuhvTDO<> ―――朝倉軍、本隊
「た、大変です!真柄隆基討ち死に!!」
景健「あ、あわわ」
「黒坂備中守、討ち死に!!」
景健「ううう、どうしたら……」オロオロオロ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:00:03.77 ID:hRhuhvTDO<> 「て、敵の鋭峯凄まじく、最早持ち堪えられは!!」
景健「ううう、味方の応援はまだか?」オロオロ…
「い、いましばし……」
ワーッワーッ!!
景健「!?ど、どうした!!」ビクビク
「み、見て下さい!!敵の後方の旗が揺れています!!」
景健「な、何だと!?」
「恐らく味方が背後を突いたものかと!!」
景健「…………っ!!」グッ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:04:05.69 ID:hRhuhvTDO<> ――――
男「よーし、どんどん行けーっ!!」
直隆「うおおおおお!!雑魚は引っ込んでやがれえええええっ!!」
男「そうだそうだ!」
直隆「いや、お前の事だよ!!」
男「あれ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:08:32.10 ID:hRhuhvTDO<> ―――――
……!!コソコソ…
光秀「おい、彼処でこそこそ逃げ出そうとしてるのは!?」
男「何だあのたぬき耳のメガネっ娘は?」
直隆「なにぃ!?そいつは三河国守徳川家康だ!!」ダッ!
男「あっ、おい!?」
直隆「その首もらっ――――
「ふんっ!!」ブォン!
男「危ねぇっ!!」バッ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:19:08.71 ID:hRhuhvTDO<> 「ふんっ!」
男「ぐえっ!?」バキッ!
直隆「うあっ!!」ドスッ
「……とっさに女をかばいつつも、最少限に傷を抑えるとは」ニィ…
男「さ、最少限って、あばら行っちゃってるんですけど……!?」
直隆「あ、あの馬鹿みてーな兜と馬鹿デカい槍は……、まさかこいつ……」ヨロッ
直隆「本多……忠勝……、か……?」ズキンッ
忠勝「……中々丈夫だが、最早戦えまい」フンッ
忠勝「さあ、殿。今のうちに」
家康「は、はい〜…」
直隆「待て、この……」ググッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:32:20.11 ID:hRhuhvTDO<> ダッダッダッ
「匂坂吉政、推参!」チャキッ!
直隆「くっ、そ……」ググッ…
吉政「いざ、尋常にしょう、
パァン!
吉政「…………」ドサッ
直隆「……うっ」ヨロッ
直隆「……一体、誰が……」
男「…………」プスプス…
直隆「……にゃろー」
直隆「無理、しやがって……」ドサッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:37:48.95 ID:hRhuhvTDO<>
直隆「……うっ」
光秀「おっ、目が覚めたか?」
直隆「……ここは?」キョロキョロ
光秀「ああ、とりあえず付近の家を買いとった」
直隆「……そうか。……すまないな、なんか」
光秀「いいさ、気にするな」
光秀「……それとな、お前に知らせなきゃならい事があってな……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:41:02.23 ID:hRhuhvTDO<> ―――――――
直隆「…………いるか?」
男「あ、直隆か?」
直隆「……ああ。……傷、大丈夫か?」
男「まあまあってとこか?まあ、お前が無事で何よりだよ」ハハハ
直隆「……うん」
男「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:43:14.15 ID:hRhuhvTDO<> 男「……聞いたよ、弟さん達の事」
直隆「……うん」
男「…………」
直隆「……立派な最期だった、てさ……」
男「……ああ」
直隆「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:45:58.16 ID:hRhuhvTDO<> 男「……上の弟さんの臨終には立ち会えたよ」
直隆「……そう」
男「……姉貴に伝えて欲しい、弟は最期は立派に戦ったって」
直隆「……うん」
男「……姉貴には幸せになって欲しい、だと」
直隆「……そう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:48:38.55 ID:hRhuhvTDO<> 直隆「…………」
男「…………」
直隆「なあ、おと「男、居るか!?」
直隆「……景健様」
景健「あ、いや、邪魔しちゃったかなー……」
直隆「いえ、ちょうど話し終わったところですから……」
景健「う、うん……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 01:53:38.68 ID:hRhuhvTDO<> 直隆「……それじゃ、また後でな」
景健「……おいっ」
直隆「……はい?」
景健「……この間は悪かったな。……すまなかった」
直隆「あ、いえ……」
景健「……二人の武功は私が保証する。……墓の一つでも建ててやってくれ」
直隆「……はい」
こうして、世にいう姉川の戦いは幕を閉じた。
時に元亀元年六月二十八日の事であった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 12:25:11.68 ID:c70I+ptUo<> せんせー!後で磯野ちゃんの十一段崩しが見たいです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 13:52:15.72 ID:hRhuhvTDO<> ――――――
長政「……これより織田勢に討ち入る!者共、かかれーーーーっ!!」
ワアアアアアッッ!!
信長「……来たわね」ニィ…
信長「政尚」
坂井政尚「はっ」
信長「アンタが先陣よ。見事、長政を討ち取ってきなさい」
政尚「はっ!一命にかけて!!」
信長「さて、お手なみを見せて貰おうじゃない……」ニィィ…
「ご注進!!十一段の構え、突破されましてございます!!」
信長「」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 13:57:49.02 ID:hRhuhvTDO<> 信長「え、あ、何それ!?十一段壊滅!?」
「はっ!敵先方、磯野員昌の勢い凄まじく!!」
信長「凄まじく、じゃないわよ!?」アタフタ
「本陣の森可成様が出陣なされ、前衛に二段を新しく組み、防がれてるの由でございます!!」
信長「由でございます、じゃないわよ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 14:03:56.74 ID:hRhuhvTDO<> ――――――
員昌「進めえーーっ!信長の本陣は目の前ぞ!!」ブルンッ!
(……何でうちの殿は薄着なんだろ)ワァワァッ!
員昌「進めえーー!今一撃で崩せるぞ!!」チラッチラッ!
(……せめて、下くらいは丈をもうちょっと長くして欲しいよなぁ)ウオオオッ!
員昌「……どうかしたか?」ムチッ
「いえ!!突撃します!!」ムネチラキターッ!!
ウオオオオッッ!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 14:10:25.29 ID:hRhuhvTDO<> ―――
長政「……あと一撃で崩せる、か?」
ワァァァァァッ!!
「殿、ご覧下さい!!」
長政「うむ、氏家の旗と安藤の旗?」
「恐らく、横山を囲んでいた兵が向かって来たものかと!!」
長政「……そうか」
長政「引くぞ」
「は?」
長政「こうなれば数で劣る我等が不利だ。もたもたしていれば、我々も囲まれかねん」
「し、しかし」
長政「……員昌には気の毒だが、浅井の為の捨て石になって貰うしかあるまい」
「………っ」
長政「……たかだか千の兵のために全滅するわけにはいかないからな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 14:16:22.09 ID:hRhuhvTDO<> ――――
ワァァァァァ!!
員昌「くそっ!長政の奴、我等を見捨ておったか!」ザシュッ!
「殿、お引き下され!我等が人柱となり申す!!」
員昌「馬鹿もの!そんな真似が出来るか!!」ズバッ!
員昌「……ここに至っては仕方ない」ハラリ
「ブッ///と、殿、何を!?」
員昌「……腹を切る。すまんが介錯を」スチャッ
「お、お止め下され!!」ハシッ!
員昌「は、離せ!首を取られるも辱めを受けるも……」ジタバタ
ワァァァァァ!!
員昌「な、何だ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 14:19:53.00 ID:hRhuhvTDO<> 「殿、ご覧下さい!安藤の旗が大きく動いてございます!!」
員昌「……何が起こったかは分からんがちょうどいい!全軍、安藤隊に向けて突撃!!」
ウオオオオッッ!!
――――――――――
男「……ってな事があったんだよなぁ」
員昌「うむ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 22:06:22.34 ID:hRhuhvTDO<> 元亀元年八月 一乗谷
ハンニャーハーラーミーター…
吉家「んで、わざわざ朝倉家の法要に佐和山からやってきたのか」
員昌「うむ、朝倉には随分と世話になったからな」
ポクポクポク…
男「でも浅井家の正式な使者じゃないんだろ?」
員昌「まあな……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 22:25:58.83 ID:hRhuhvTDO<> 員昌「ご当主は浅井家を一流の大名にせんとしておられるが、少々気負われすぎなんだろうな」
男「だからといって、線香一本あげに来ないってのはないんじゃねーの?」
吉家「まあまあ、いいではないか!代わりにこんな美人が来てくれたんだし!!」ワッハッハッ!
男「……そりゃそうかっ」ハハッ
員昌「違いないっ」アハハッ
坊主(……なにイチャついてんだあいつらは)
ポクポクポク… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 22:34:23.51 ID:hRhuhvTDO<> 朝倉舘―――
義景「……では、今宵の宴では各人、故人を偲ばれるようお願いします……」
ガヤガヤガヤ…
吉家「しかしまあ、大変な戦だったんだなあ……」グビッ
員昌「うむ、私も織田勢に取り囲まれあわや、というところだったからな」トクトク…
員昌「そう、まさしく覚悟を決めたところ、颯爽と安藤勢を切り崩した者がいた!!その者こそが!!」
吉家「こいつだったってのかぁ?」プハァ…
男「酒くせえ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 22:46:53.53 ID:hRhuhvTDO<> 員昌「そう!美濃三人衆が一人、安藤守就を首を挙げるや返す刀で信長の乳姉妹の池田恒興をひっ捕らえ、見事織田勢を追い返したのだ!!」ヒック
男「まあ、それでも織田勢は引っ込まなかったし、結果からしたら横山城を取られちまったんだからなあ……」グイッ
吉家「まあまあ、それでも良いではないか!それだけの武功、中々得られるものではないぞ!!」ガッハッハッ!
男「完全に出来てやがるなちきしょーめ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 22:54:36.77 ID:hRhuhvTDO<> 吉家「ところで、男!捕らえた奴はどうしたんだ!?」ガシッ!
男「……聞きたい?」ニマ…
吉家「おおっ、中々悪そうな顔をするじゃないか!!」プハァ…
員昌「どうせ、あーんな事やこーんな事をしてるんだろ!?」ウリウリッ
男「…………」ニヤリ
男「ま、おいおい教えてやるよ」ニマニマ
吉家「ええ〜っ!?」ムニッ
員昌「良いじゃないか、教えろよ〜」ムニムニ
男「……中々良い胸圧で」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 09:29:38.24 ID:weo+kHxDO<> 光秀「おいコラ」ゲシッ!
男「うぐおっ」
光秀「デレデレ鼻の下延ばしてんじゃない」
吉家「何だ光秀、妬いてんのか〜?」ニマニマ
光秀「……そういうお前は呑み過ぎだ」
直隆「そうだぞ吉家。仮にも殿の前、少しは慎まんとだな……」クドクド… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 09:32:59.53 ID:weo+kHxDO<> 吉家「まあ、お前に言われちゃあ世話ないが」ポリポリ
吉家「……それにしても、」ジーッ…
直隆「な、何だよ……」
吉家「いや、随分急に女らしくなったなと……」ピラッ
直隆「なっ///バカ、急に裾を捲るんじゃないっ」ドガッ
吉家「あいてっ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 09:43:15.52 ID:weo+kHxDO<> 義景「そうですよ吉家。少しは慎みを持たないと……」
吉家「ややっ、これは殿っ」ヒック
員昌「おおっ、義景殿。お久しぶりにござる」
義景「員昌もお変わりなく……」パサ…
員昌「それにしても………、可愛いなあああああ、相変わらずううううううっっっ」ダキッ
義景「ふえええええっっ!?」
光秀「こら、離れんか貴様!殿は私のものだ!!」ダキッ
義景「ふやああああああっ!?」
吉家「いや、私のもんだ!!」ガバッ!
義景「ふわああああああっっ!?」
男「じゃあ、お前らまとめて俺のもんな」ヒック
義景「えっ……///」
直隆「調子に乗り過ぎだバカ」ゴチッ
男「あいた」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 09:51:34.19 ID:weo+kHxDO<> ――――――
男「いやー、ようやく終わったなぁ。あいつら散々バカ騒ぎしやがって……」
義景「いえ、みなさん楽しそうで何よりでした」クスッ
男「たくっ、姫様まで片付けを手伝わなくてもいいんだぞ?」
義景「いえ、私こういうの嫌じゃありませんから」ヨイショッ
男「全く、良い嫁さんになるよ姫様は」
義景「……うっ///」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 09:58:42.24 ID:weo+kHxDO<> ――――
義景「……あの、男?」
男「ん?どうした」
義景「……どうして戦国の世は終わらないのでしょうか……?」
男「……さあな」
義景「……みんな、話しあえば分かりあえるのに……」
男「……そうだな」
男「……でも、分かりあいたいって奴の心につけこんで人を屈服させたがるバカが多すぎる」
義景「でもっ、そういう人こそっ」
男「……そいつらと分かりあうために他の人間が犠牲になったら、意味ないだろ?」
義景「……それは」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 10:02:55.76 ID:weo+kHxDO<> 男「……俺はそういう姫様の優しいところが好きだ。だから、姫様は姫様のやり方を続けたらいい」
義景「……でも」
男「それでも困ったら、俺達がいる。俺達はそんな姫様のためにいるんだからよ」
義景「……ありがとう、男」
男「いや、当たり前だろ?」
義景「……頼りにしてますよ」
男「……ああ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/08/08(水) 19:48:57.42 ID:5xN5dVeAO<> sage進行?sagaの打ち間違い?
とりあえず面白い! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 22:49:24.52 ID:weo+kHxDO<> 元亀元年七月四日 京
信長「……公方様におかれましてはご機嫌麗しゅう……」
足利義昭「麗しいくないわよ、このバカ!」ビュンッ!
義昭「アンタ、言ったわよね、越前の朝倉なんて引きこもりの公家まがいだって、浅井なんて所詮は豪族の頭領だって!!何よ!全然歯が立ってないじゃない!!」キーッ!
信長「……別に歯が立ってないわけじゃないもん」ボソッ
義昭「あ"?」ギロッ
信長「……うぅ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 22:58:04.95 ID:weo+kHxDO<> 義昭「だいたい聞いたわよ、アンタの活躍!確かに浅井の横山城は取ったみたいだけど、美濃三人衆の安藤守就は討ち死に、乳姉妹の池田恒興は目の前で生け捕られほとんど壊滅状態だったいうじゃない!それでよくこんなものを私に押し付けてられるわね!!」バンッ!
信長「うっ……、それは……」
義昭「いい!?何か三好党の残党がまた摂津に出てきたみたいだからさっさと討ちにいきなさい!!もし上手くいかなかったら、アンタの事―――――――
潰すから」クイッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 23:01:49.95 ID:weo+kHxDO<> ――――――
信長「あああああああああ、もう!!ほんっとうに腹立つわあのクソ女!!」ゲシッゲシッ
「まあまあ、抑えて抑えて……」ハハ…
信長「確かにホントの事だけど、誰のお陰で将軍になれたと思ってんのよ!!」ガジガジ
「まあまあ……」ドウドウ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 23:09:03.38 ID:weo+kHxDO<> 「んで、どうすんだよ三好党は?」
信長「……決まってるじゃない、速攻で潰すわ」
「でも、ゲームじゃ……」
信長「……いい?三好党をほっておけば、恐らく堺までも奴らの手に落ちるわ。そうなると、こっちの鉄砲の調達に支障が出るし、下手に手が出せなくなる」
「……でもよぉ」
信長「まあ、アンタの心配は分かるけど、浅井・朝倉にはそれなりに傷を負わせた。しばらくは動けないって」パタパタ
「……だといいけど」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 23:18:00.97 ID:weo+kHxDO<> ―――― 一乗谷 朝倉舘
義景「……信長さんが動かれたんですか?」
男「ああ、数日中にも摂津に向かうらしい」
景恒「殿!これは好都合、直ちに織田の背後を衝き殲滅しましょう!」
景紀「いえ!出陣した隙を見計らい美濃へ進出してはどうか!なれば美濃は空き家同然、幾らでも領地が取れ申す!!」
景鏡「―――――くだらん」
景恒「なにぃ!?」
景鏡「殿、甘言な流されたもうな。正々堂々と戦ってこそ朝倉の名は天下に鳴り響きましょうぞ」
景紀「何だと!我等の策を愚弄する気か!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 23:24:09.14 ID:weo+kHxDO<> 景鏡「策、だと?そこらの子供でも思いつく手が策なものか!!」
景紀「な、何だと!?」
景鏡「殿、この佞臣の言を取り上げたもうな。後日、必ずや後悔しましょうぞ!?」
景健「無礼な!!主を惑わす佞臣とは貴様の方ではないか!!」
景鏡「何だと!?」
義景「や、やめてくださーーーーーいっ!!」
景紀「……うっ」
男「ほら、景健殿も……」
景健「……うん」シュン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 23:34:12.86 ID:weo+kHxDO<> >>108 景恒→景健
義景「あ、あの、今日のところはお開きにします。みなさん、ご苦労さまでした……」
景紀「あっ、殿!?」
景鏡「……クックックッ」
直隆「やれやれ、お開きかー」ノビーッ
光秀「……まあ、あそこまで紛糾すれば仕方ない」
吉家「しかしよ、意外な事もあるもんだな」
光秀「……何が?」
吉家「いや、あいつが一言いうだけで景健殿が引っ込んだろ?珍しい事もあるもんだなーって」
光秀「……いや、この前の戦の後からそうだぞ?」
吉家「おっ、そうなのか?」
光秀「まあ、色々あったんだ。なあ、直隆?」ニマニマ
直隆「うっ、うるさい///!!」カァッ
吉家「まあ、今日はその事を踏まえてゆっくりと話しを聞こうじゃないか?」ニマニマ
直隆「……ふんっ///」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 23:55:31.22 ID:weo+kHxDO<> 元亀元年九月二十二日 摂津 福島
信長「……不味いわね」
「ああ……」
信長「アンタの言った通り、三好だけでなく本願寺まで加わってくるなんて……」
「……だから言ったのに」
信長「うるさい」
「となると、次は―――――
信長「―――浅井・朝倉連合軍が急襲だって!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:02:57.94 ID:9Q1tltxDO<> 元亀元年九月十五日 近江 坂本――――
吉家「いや〜、まさか殿がこれほどの軍略を用意されてようとは」
光秀「うむ、不遇戴天の一向衆と手を結び、電光石火の早技で坂本まで一気に進まれるとは……」
直隆「でも、ちょっと急ぎすぎねーか?もー、あたしなんて息が切れて切れて……」ハーッ、ハーッ…
男「無駄な養分を胸と尻に貯めす「とーうっ」ゲシッ!
男「あいたっ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:09:46.34 ID:9Q1tltxDO<> 男「まあ、更に丹波の国衆とまで不可侵の和約まで結ぶたぁ、大したもんだが……」ヒリヒリ…
直隆「……で、あいつらどうする?」チラッ
光秀「……織田勢か。どうやら三千程のようだが」
吉家「こっちは八千。どうする、私らだけで踏み潰すか?」ニヤリッ
男「……いや、あいつらは決死で防いでくるだろ。油断は出来ねー」
光秀「では本隊を待つのか?」
男「いや、それもあいつらの時間稼ぎに引っ掛かるのと同じだ。そこでだな……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:21:10.85 ID:9Q1tltxDO<> ――――
森可成「信治殿!!」
織田信治「おお、可成殿。如何なされた?」
可成「あれを見てくだされっ」
信治「うむ、―――敵が二手に別れている?」
可成「左様、一手は恐らく宇佐山に向かっているのでござろう」
信治「……不味いな」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:25:32.18 ID:9Q1tltxDO<> 可成「宇佐山に残るは千足らず。あれほどの軍に攻められれば一たまりもあるまい……」
信治「しかし、今から引くのも……」
可成「ああ、後に残した二千に後ろを取られるに違いない……」
信治「……誰か殿を残して夜を待って退いては?」
可成「……待てよ。ならばいっそ――――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:28:46.82 ID:9Q1tltxDO<> 九月十五日 深夜―――
可成「……ゆっくり行け」ヒソヒソ
信治「……どうだ、様子は」ヒソヒソ
可成「……ああ、奴ら、強行軍が余程堪えたのだろう。全く見張りの気配がない」ヒソヒソ
信治「……なら、
バッ!
信治「突撃せよーーーーーっ!!!」
ワアアアアアアッ!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:37:29.42 ID:9Q1tltxDO<> ワアアアアアアッ!!
可成「どうだ、信治殿!上手く行ったか!?」
信治「おう、可成殿!見てみよ!敵はなす術なく逃げ惑い、早々に陣を火の海に変えてやったわ!!」ハッハッハッ!
可成「そうか!ならば続いてもう一方、も……?」
可成「……おかしい」
信治「どうされた可成殿」
可成「……あまりにも敵兵の死体が無さすぎる。……もしや!?」
ブゥオオーーーーッ!!
男「はっはっはっ!引っ掛かりやがったな単細胞め!!」
光秀「……全軍」サッ
吉家「とつげきいいいいいいいっっ!!」
ウオオオオオオッッ!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:50:38.25 ID:9Q1tltxDO<> 信治「しっ、しまった!?」
可成「まんまと敵の手に……。仕方ない、ここは引くぞ!!」
信治「ひっ、引くと言われても敵陣のど真ん中でこう火に囲まれては―――」
男「おっ、いたぞ!手柄首だ!!」
信治「……何だ、あの包帯男は?」
可成「……ああ、右半身を包帯でぐるぐる巻きになっているが、様子からして大将首……」
信治「ならば、あやつを討てば血路を開けるやも……」
可成「……よしっ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:56:05.05 ID:9Q1tltxDO<> 可成「そこの包帯男!」ドドドッ!
信治「御首貰い受ける!!」ドドドッ!!
男「……やだねっ」サッ
バッ!
信治「あっ!?」バサッ!
可成「こ、これは、まさか投網!?」バササッ!
男「そーれ、どんどん投げろ!!」
バササササッ!!
信治「いっ、いやあああああっ!?」
可成「ひっ、ひきょうものおおおおおおっ!!!!」
――――――――――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 01:03:18.08 ID:9Q1tltxDO<> ――――――――
直隆「いや〜、勝った勝った!!」
光秀「うむ、こうもあっさり三千を打ち破るとは……」
吉家「ついでに応援に出てきた佐和山城兵も片付けて城を乗っ取ったし言う事無しだな!!」ワッハッハッ!
男「いや、俺もここまで上手くいくとは……」ウン
光秀「……で」チラッ
信治「……」フンッ
可成「……」チッ
光秀「こいつらどうする?」
吉家「見事な亀甲縛りで……」ウン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 01:07:50.46 ID:9Q1tltxDO<> 可成「……さっさと殺せ」
信治「私は貴様らにおもねる首は持たぬ」フンッ
吉家「とか言って〜……」ツツー…
信治「ひゃんっ!」ビクッ
吉家「こーんな美人をあっさり手放す訳ねーはなぁ……」ニマニマ
信治「ひ、卑怯者!!」
吉家「おっと」ツィッ
信治「うんっ」ビクッ
吉家「あ〜、やーらしい声出た〜」ニヤニヤ
信治「ううっ……」カアアァッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 01:15:37.91 ID:9Q1tltxDO<> 光秀「こっちもなかなか良だな」ツツー…
可成「ふわわっ!?や、やめ……」ハァハァ…
光秀「まあ、こういうのはやはりお前に任せるのが一番だろう」ニィ
男「……全く、しょーがねぇなあ」ニヤリ…
男「……まあ、色々聞かなきゃならねー事だし、ゆっくり聞き出してやりますか……」
男「体、でな」
吉家「ところで直隆は?」
光秀「……あそこでもじもじしてる」
直隆「う……//」カァァッ
吉家「キャラ変わり過ぎ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 09:53:24.80 ID:9Q1tltxDO<> 元亀元年九月十七日 近江 坂本
義景「……みなさん、坂本の戦いはお疲れ様でした」
吉家「いえいえ、あの程度当たり前ですよ!」ワッハッハッ!
男「ま、当然の結果ってやつだ」
義景「それは頼もしいばかりです。……ところで、捕えた者は?」
男「ああ、雑兵は放してやったし、働きたいって奴は改めて雇ってやった」
義景「はあ」
光秀「地侍からは人質も取りましたゆえ」
義景「それはお疲れ様でしたね」ニコッ…
光秀「いえいえ…」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 09:57:39.96 ID:9Q1tltxDO<> 男「……それに、新しく捕えた信長の家臣や一門衆は……」ニヤリ…
義景「おっ、お手柔らかにしてあげて……」
男「…………」ニヤリ
光秀「ところで殿。この先は如何なさいますつもりで?」
義景「……はい、出来れば摂津まで一気に進みたいところですが無理でしょうね……」
光秀「……はっ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 10:05:14.82 ID:9Q1tltxDO<> 吉家「なら、京に入られますか?」
義景「……いえ、京は古来より守り難い地。織田勢より少ない我等では立ち打ち出来ないでしょう」
直隆「じゃあどうすんですか!?」
義景「……宇佐山を改修し、多数の兵を籠れるように急いで下さい」
吉家「……は?」
義景「更に白鳥越えを抑え、堅田に人を遣わして下さい」
光秀「はっ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 10:11:33.14 ID:9Q1tltxDO<> 義景「山城や京近辺の地侍からも人を取るようにお願いします」
吉家「はっ!」
義景「京には二千程で上洛し、お上に参上したいと思います」
男「……誰をツテにするんだよ?」
義景「はい、ご心配なく。この方がいらっしゃいますので……」ツィ…
義道「へっ、あたし!?」キョトン
男「居たのかよ」
光秀「……気付かなかった」
義道「」クスン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 22:58:50.55 ID:9Q1tltxDO<> 元亀元年九月十八日 山城ノ国 京 洛中
男「……あ〜、疲れた」ハァ…
義景「お疲れ様でした。はい、手ぬぐい」ソッ
男「おっ、さんきゅー」フキフキ
光秀「こら、お前、殿に何をさせとるんだ!!」
義景「あ、光秀もいります?」スッ
光秀「うっ……、あ、ありがとうございます…//」テレッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 23:03:03.29 ID:9Q1tltxDO<> 男「まあ、お上にも無事会えた事だし良かったじゃねーか」
義景「……その割には緊張してたみたいに思いましたけど?」クスッ
男「ばっ、あれはだなあ……」
光秀「まあ、そのくらいにしておけ。恥の上塗りになる」クスッ
光秀「そう―――――
こいつみたいに」チラッ
義道「……」クスン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 23:08:21.09 ID:9Q1tltxDO<> 義道「あ、あたしの政治的能力を舐めんじゃねーぞ!?」
光秀「……ああ、いあわせた一同が微妙に引くくらいだったからな」
義道「」
男「まあ、そのお陰で姫様の株も上がったんだし、良いじゃねーか」
義道「……みんなが苛めるよぅ、義景〜」クスン
義景「あらあら、金平糖でも食べて……」ソッ…
義道「……うん」ポリポリ
男「ガキかよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 23:24:59.37 ID:9Q1tltxDO<> 男「ところで姫様、この後どうするんだ?」
光秀「うむ、殿は私と共にある御人と会われる約束があるのだ」
義道「へぇ〜、良いなあ。あたしも行きたい!!」
光秀「駄目だ」
義道「」
義景「ちょっ、ちょっと光秀……」クイクイ…
光秀「……うるさくしないならば、な」
義道「うん!するする!!」コクコク
義景「では、参りましょう」キュッ
男「……へーへー」
義景「ほら、光秀もっ」キュッ
光秀「……は、はいっ……//」
義道「じゃあ、あたしは後ろから〜」ダキッ
義景「もっ、もう//」
義道「へへっ//」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 23:30:25.28 ID:9Q1tltxDO<> ――――――
光秀「着いたぞ。ここだ」
男「何かでっかい家だなあ」
光秀「うむ、何せ私の友人の宅だからな」
義道「ってーか、ここは」
「……お待たせいたしました。どうぞこちらへ……」
光秀「うむ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 23:47:57.99 ID:9Q1tltxDO<> ――――
ガラッ
「おや、誰かと思えば随分懐かしい顔だね」
光秀「うむ、久しぶりだな、藤孝」
細川藤孝「ふふっ、君も相変わらずでなによりだよ」クスッ
藤孝「おや、見知った顔は君だけじゃないんだね」
義道「おーす」
藤孝「お久しぶり」クスッ
男「ありゃ、あんたなのかよ?」
藤孝「それはどうも」クスクス
義景「お久しぶりです、藤孝殿」
藤孝「……へっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 23:50:47.03 ID:9Q1tltxDO<> 藤孝「……何故、貴方まで……」
義景「いえ、私も古典には興味があるものですから」ニコニコ
藤孝「光秀!?」
光秀「言っておいたはずだが、親しい友人も連れてくると」ニィ
藤孝「……うっ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/10(金) 00:07:57.97 ID:8UvxIBBDO<> 藤孝「……で、何用ですかな?」ジロッ
義景「久しぶりに貴方とお茶でもと思いまして……」パサッ
藤孝「……これは定窯産の……!?」グビッ
義景「あ、これなんか良いと思いません?」
藤孝「ちょ、朝鮮産の平茶碗……」グビビッ…!
義景「あ、その他にもこれとかこれとか……」カチャカチャ
藤孝「み、美濃物に瀬戸物の逸品まで……」グビビビビビビビッ!
義景「あ、これなんか新作なんですけど……」カチャ
藤孝「……が、ガラスの茶碗、だと……!?」ゴキュンッ……! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/10(金) 00:15:31.22 ID:8UvxIBBDO<> 光秀「まあ、それでも忙しいというなら仕方ない」ニィッ
義景「えっ、えっ?」
光秀「さあ、殿。そろそろお暇を
藤孝「ま、待て!!」
光秀「……おや?何かな」ニヤ
藤孝「……あー、いや、今日は暇だった暇だった」ウンウン
光秀「……ほう」ニィ…
藤孝「あー、そうだ、どうせなら人を呼んでおこう。うん、そうしよう」ポンッ
藤孝「あー、誰かおらぬかー!!」
光秀「…………」ニィ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/10(金) 00:20:28.93 ID:8UvxIBBDO<> 十八日深夜―――
藤孝「いやー、今日は有意義な日であった!!」ハッハッハッ!
義景「ううっ、気持ち悪い……」ウプッ
男「ほら、しっかりしろ姫様」ヨイショッ
義景「ううっ、すみません……」
藤孝「はっはっはっ!朝倉殿ももう少し酒をたしなまれないと!!」ハッハッハッ!
義景「ううー……」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/10(金) 00:22:55.57 ID:8UvxIBBDO<> 光秀「では、藤孝。達者でな」
藤孝「……これが今生の別れやも知れんな」
光秀「……それもまた一興だろう」ニッ
藤孝「だな……」ニヤッ
光秀「ではなっ」
藤孝「……ああっ」
――――――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/10(金) 00:26:34.01 ID:8UvxIBBDO<> ――――
義景「ううっ、気持ち悪いれふ……」ウプッ
男「おいおい、大丈夫かよ……」
義景「ふええ……」
義道「でもよ、ホントーに茶を飲んで茶碗みせびらかして、酒飲んだだけだったよな」ヒック
光秀「……全く、だからお前は駄目なんだ。ね、殿?」
義景「へ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/10(金) 00:33:49.62 ID:8UvxIBBDO<> 義景「ひゃたしはぁ、ふじたかしゃんといっしょにお茶できたぁ、だけでぇじゅーぶんれふ……」ヒック
男「お、おい姫様……」
義景「さねともしゃまともぉ、ごいっしょできましたしぃ、もうおもいのこしゅこと、うっ!
おろろろろろろっ」
男「ぎゃああああああはくんじゃねえええええっ!!」
義道「……ところでよ、ガラスの茶碗は?」
光秀「……忘れてた」
藤孝「どーっしよっかなーこれー」ウキウキッ
藤孝「やっぱりぃ、私が責任持って預かっておかないとねー」ワクワクッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/08/15(水) 00:37:26.93 ID:TKuvuoVAO<> 面白い! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/08/15(水) 00:38:04.45 ID:TKuvuoVAO<> ごめんなさい。sageます <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/15(水) 23:17:28.24 ID:xG8kNXjDO<> 元亀元年九月十九日 近江 宇佐山
光秀「……えー、本日は殿がお疲れなので代わりに私が代わりを勤めさせていただく」
光秀「えー、では山崎殿」
吉家「ああ、守山城は抑えておいた」
直隆「瀬田城もすんなり落ちたけど、何でなんだろーな」
男「……無駄な兵力の損耗を避けたんだろうな」フム
<>
◆AIo1qlmVDI<>sage<>2012/08/15(水) 23:25:57.80 ID:xG8kNXjDO<> 光秀「それに、堅田の町と叡山の方も一応話がついた」
男「おお、すげえ。一体いつの間に」
光秀「まあ、お前があれだけの事をやってみせたんだ。私もこれくらいせねばな」
男「流石だな……」モミモミ
光秀「……今の話の脈絡で何処に私の胸を揉む要素がある」
男「おっと」サッ <>
◆AIo1qlmVDI<>sage<>2012/08/15(水) 23:33:06.63 ID:xG8kNXjDO<> 吉継「ところで明智殿」
光秀「はい、何でござるか前波殿」
吉継「ちと訪ねたい事があるのだがな」
光秀「はい、何でござるか?今後の敵の動きでしょうか?」
吉継「いやいや、違う違う」
光秀「はっ、ならば我等の軍略の今後でしょうか?」
吉継「いやいや……」ハァ…
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/15(水) 23:38:10.23 ID:xG8kNXjDO<> 光秀「はあ、ならば京の情勢でしょうか?」
吉継「……あのなあ」ハァ…
長繁「……もう分かってんだろアンタ」
光秀「……何がでしょうか?」
長繁「何でテメーごときが名門朝倉の軍議を仕切ってるか聞いてんだよ!?」
光秀「……はあ?」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/15(水) 23:45:31.36 ID:xG8kNXjDO<> 長繁「はあ?じゃねーよ!このウスノロが!!朝倉五代の名門はテメーみたいなぽっと出の成り上がりには勤まらねーんだよ!!」
光秀「なっ」
男「んだと!!もう一辺言ってみろ!!」
長繁「ああ、何度でも言ってやらあ!!所詮美濃の土豪崩れにゃそこらの犬がお似合いなんだよ!!」
男「お前、言っていい事と悪い事があんだろ!!」
長繁「ほらほらww少し煽ってやればすぐこれだ!!所詮、お里が知れるな!!」ゲラゲラゲラッ
男「テメェ!!」 <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/16(木) 00:10:55.93 ID:NO7hmvPDO<> 景鏡「……その辺にしておけ、長繁」
長繁「し、しかし……」
景鏡「まあ、そやつも十二分に分かっているだろうて、なぁ……」
光秀「…………はい」
景鏡「……ふふっ、いい子だ」ニヤニヤ
光秀「…………」
景鏡「では、今後は十分に気をつけるように」クスッ
光秀「……はっ」
――――――
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/16(木) 00:15:11.09 ID:NO7hmvPDO<> ――――――
直隆「んだよ!あのクソ女!!」
男「まあまあ、落ち着いて……」
直隆「んだよ!お前は悔しくねーのかよ!!」
吉家「まあまあ、落ち着け落ち着け!!これでも飲んで落ち着け!!」ワッハッハッ!
直隆「……ふんっ」グイッ
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/16(木) 00:22:40.51 ID:NO7hmvPDO<> 光秀「……今度は私に落ち度があった。例え軍略を練れてないと言えど、一門衆や譜代の臣には面白くなかっただろうに……」
直隆「……けどよ」
吉家「まあ、終わった事は仕方ない!今後の事をまず考えねばな!!」ワッハッハッ!
直隆「……うん」
男「……けど、あの高慢ちきな女共とやっていけんのかねこの戦……」モミモミ
光秀「……それが我等の仕事だ。あと胸を揉むな」
男「おっと」サッ <>
◆AIo1qlmVDI<>sage<>2012/08/16(木) 00:38:14.90 ID:NO7hmvPDO<> 元亀元年九月二十三日 近江 宇佐山
義景「……では軍議を開きます」
景鏡「殿!!軍議など開いてる場合ではござりませんぞ!!早く引き上げねば!!」
男「何でだよ?」
吉継「軍略も分からぬ貴様は黙っておけ!!殿、早く引き上げを!!」
光秀「……これは異な。今こそ武士の本懐でしょうに……」クスクス
長繁「んだと、テメェ!!」バンッ! <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/16(木) 00:48:26.49 ID:NO7hmvPDO<> 義景「――――――お止めなさい」
長繁「うっ……」タジッ
義景「……確かに敵は五万。我等二万では立ち打ち出来ない様に思えます」
義景「しかし、敵は本拠美濃との連絡を断たれ、なお四方に敵を抱えています」
義景「今、我等が宇佐山を取り堅田を抑え、瀬田から東を封じ京からの補給を断てばものの二ヶ月で敵を討てましょう」
吉継「……しかし」
義景「……もし、この地を奪われ我等に利なしと思えばいつでも私の首を持ち敵陣に走りなさい」
景鏡「……今の言葉、二言はありませんな?」ジロッ
義景「……ええ」
―――――――
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/16(木) 00:56:24.27 ID:NO7hmvPDO<> ――――――
義景「く、くたびれましたぁ〜……」フニャ〜…
光秀「お疲れ様です、殿」
男「ほい、これでも飲んどけ」
義景「はい、ありがとうございますぅ〜……」ンクンク
光秀「しかし、信長という者も敵ながら大したものです」
男「確かに、背に敵を抱えながらあの行軍はありえねーな」ウンウン
光秀「まあ、その信長の軍略を超えるのが我が殿の軍略なのだがな」ウンウン
義景「えへへ……」テレテレ
<>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/16(木) 01:03:29.01 ID:NO7hmvPDO<> 義景「……でも、心配なんです」
男「何処が?完璧じゃねーか」
義景「……その、実はまだ浅井さんが着ていらっしゃらないんです」
光秀「……確かに」
義景「……それに、六角さんも守山に入った吉家と連絡が……」
男「……まあ」
義景「それに摂津の三好さんもまだ……」ハァ…
光秀「ま、まあ、そういう事も……」
義景「考えれば考えるほど頭が……」フラ〜ッ… <>
◆AIo1qlmVDI<><>2012/08/16(木) 01:11:08.87 ID:NO7hmvPDO<> 男「おっと、姫様」ガシッ
義景「ううっ、ありがとうございますぅ……」グスッ…
男「そんなに心配すんなって!お前には、俺や光秀、吉家に直隆の無敵の越前衆が着いてるんだ」
光秀「そうです、殿。我等が必ずや殿をお守り致しますっ」
義景「……ううっ、男っ、光秀ぇ……」ダキッ
男「うっ……」
光秀「これは……」
「「役得だァーーーーーッ!!!!!」」モミモミ
光秀「だから、私の胸を揉むなと」
男「おっと」サッ
元亀元年九月二十三日
志賀の陣 開戦――――――――――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/08/26(日) 03:25:51.32 ID:/O1PtnmAO<> 面白い
よりによって朝倉義景なんだ
続き
<>