◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 15:06:32.52 ID:zSW76R5do<>1 http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1342248575/
2 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1342342345/
3 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346081644/

連続で安価取るのはナシ
他の作品ネタは>>1が分かるものは取り入れるよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1347602792
<>小鷹「安価で友達作る」 4
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 15:12:16.77 ID:zSW76R5do<>

理科部


             小鷹への好感度   小鷹からの好感度
志熊理科(部長)  ★★★★★★☆   ★★★★★☆☆

三日月夜空     ★★★★★★☆   ★★★★★★☆

楠幸村         ★★★★☆☆☆   ★★★★★☆☆

柏崎星奈       ★★★★☆☆☆   ★★★★☆☆☆

高山マリア       ★★★☆☆☆☆   ★★★☆☆☆☆

羽瀬川小鳩     ★★★★☆☆☆   ★★★★★☆☆



生徒会

            小鷹への好感度   小鷹からの好感度
日高日向       ★★★★★☆☆   ★★★★★☆☆

遊佐葵         ★★★☆☆☆☆   ★★★☆☆☆☆

大友朱音        ☆☆☆☆☆☆☆   ★☆☆☆☆☆☆

神宮司火輪     ☆☆☆☆☆☆☆   ★☆☆☆☆☆☆ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 15:14:45.03 ID:zSW76R5do<>
発明品リスト



              道具レベル            備考
超強力媚薬     ★★★★★☆☆           危険

嘘発見器       ★☆☆☆☆☆☆          効果薄

全自動握手機    ★☆☆☆☆☆☆          修理必要

筋肉養成ギプス   ★☆☆☆☆☆☆       ムキムキになれるかも

猫型ロボット     ★☆☆☆☆☆☆           愛玩用

嘘発見器(改)    ★★★☆☆☆☆           拷問用

友達作りゲーム   ★☆☆☆☆☆☆           クソゲー

強力冷えピタ    ★★☆☆☆☆☆          超冷たい

記憶抹消装置    ★★★★★☆☆           危険

電話レンジ      ★★★★★★★          封印指定

さとりヘルメット   ★★★★☆☆☆      人間関係悪化の危険性
                         
タイムリープマシン ★★★★★★★      世界線変動によって消失

麻雀卓         ★★☆☆☆☆☆      世界線変動によって消失 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 15:15:37.64 ID:zSW76R5do<>
【理科部の出欠判定について】

特定のイベント以外は、理科部の出欠状況はコンマによって決まる。
出席の確率は「小鷹への好感度」に影響される。

★7つで100%出席。★が1つ減るごとに10%ずつ下がる。

前日にイベントがあったキャラは確率上昇することもある。


【告白判定について】

小鷹が告白をする、受けた時に発生。
本当に小鷹が告白をするか、告白を受け入れるかがコンマで判定される。
確率は「小鷹からの好感度」に影響される。

★なし→0%
★1つ→1%
★2つ→5%
★3つ→10%
★4つ→20%
★5つ→30%
★6つ→40%
★7つ→50%

「小鷹への好感度」が★5つに満たない子については、告白関係は発生しない。


【道具使用判定について】

理科部で発明した道具を使う時に発生。
「道具レベル」が高いほど使える可能性が下がる。
最初の一回に関しては無条件で使える。

★7つで20%。★が1つ減るごとに10%ずつ上がる。

※世界線の移動で道具が消失した場合で、再び作る場合にも判定が発生する。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 17:22:44.17 ID:tZNM5kOfo<> さあ40%か <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 20:07:31.89 ID:zSW76R5do<>
【告白判定】


>>7の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/14(金) 00:00:00.(00)←ここ

00〜09、30〜39、60〜69、90〜99→成功 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 20:09:23.19 ID:GHXAGS3wo<> えんだあああああああああああああああ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2012/09/14(金) 20:11:10.42 ID:ZhPzvU0uo<> 失敗か <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 20:11:35.24 ID:2SExefMM0<> 夜空の方から好きって言ったのに失敗これいかに <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 20:15:37.38 ID:Ukm7hN3c0<> 多分聞こえてなかったとか
邪魔が入るとか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 20:18:29.15 ID:2+RiItl9o<> 安価を採用するかどうかだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 20:44:17.46 ID:tZNM5kOfo<> 告白にペナルティってあるのかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 21:02:21.13 ID:AASgFOjIO<> 夜空の頭に野球の球が飛んできて記憶が飛ぶに一票 <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 21:38:59.49 ID:zSW76R5do<>
その時、急に夜空が俺の口をふさいだ。

「もごっ!?」

「……いい、言わなくていい」

俺は驚いて夜空の顔を見る。

夜空は……またあの無理をしている表情で微笑んでいた。
俺はそれを見たくない。
だから、無理矢理その手を払うと、再び口を開く。

「そんなのはダメだ。俺は今ここで」

「タカ」

夜空が、俺のことをかつてのあだ名で呼んだ。
そういえば、二人きりの時はそうやって呼ぼうと決めていた。
しかし最近は色々なことがありすぎて、お互いそれも忘れていたらしい。

もうすっかり暗くなってしまった部屋の中で。
夜空は俺と向き合って、真剣な目でこちらを見つめている。

「お前は、本当に答えが出たのか?」

「それは……」

「まさかとは思うが、同情で告白を受けようなどと考えていたんじゃないだろうな?」

夜空の言葉に俺は黙り込む。
心ではすぐに否定したかった。だが、言葉が出なかった。

夜空はそんな俺を見て、なぜか自嘲気味に微笑みを浮かべる。

「悪かったな」

「な、なんで夜空が……ソラが謝るんだよ」

「タカが答えを急ぐのは、私がこんな顔をしているからだろう?」

「……いや、そんな事はない」

「ふふ、そんな表情を見せられて信じられるとでも思っているのか?」

「…………」

「タカ、私のことは気にしなくていい。どれだけ時間をかけても構わないから、答えを見つけてくれ」

そうやってぎこちなく笑う夜空に、俺は耐えられなくなって口を開く。
全部、俺が悪いくせに。

「でも、お前だってつらいんだろ!? それを無視するなんてできねえよ!!」

「私はお前に同情で答えられる方がつらい」

「……っ!!」

「タカ、お前は少し私に優しすぎる。恋愛とは痛みを伴うものらしい。だから、お前はもう少し自分のことだけを考えていてくれ」

「…………」

「タカ」

「……分かったよ」

釈然としないが、本人がこれだけ言っているので俺は無理矢理納得する。
それと同時にいつまでも答えを出せない自分にイライラする。
世の中のカップル達は、みんなこういう悩みを乗り越えてきたのだろうか。

分からない。
恋人どころか、今まで友達すらろくに居なかった俺に分かりっこない。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 21:42:55.25 ID:zSW76R5do<>


***



次の日の放課後、俺と夜空と幸村と星奈の四人は生徒会室まで来ていた。
日向さんには事前にメールで知らせていたので、俺達が部屋に入ると笑顔で歓迎してくれた。
しかし、葵は星奈を見てガタッと立ち上がる。

「なっ、なんで柏崎星奈がここに!?」

「なによ、手伝いに来るって連絡はいってたんでしょ?」

「誰が来るとまでは聞いていません! どうしてあなたが?」

「そりゃもちろん理科部のばいめ……もごっ!!!」

俺は慌てて星奈の口をふさぐ。
日向さんの前で理科部の売名のために手伝いに来たといえば追い出されるかもしれない。
前任の庶務が不真面目だったこともあって、そういう事には神経質になっていそうだし。

「(星奈、それは言うな)」

「んー!! …………ぶはっ、いきなり何すんのよバカ小鷹!!」

星奈は忌々しげにそう言うが、とりあえず俺の言うことは分かってくれたらしくそれ以上は何も言わなかった。
葵は腑に落ちない様子で首を傾げていたが、いつまでもそうしていても仕方ないと思ったのか再び席につく。

そこで日向さんは満足気に葵と入れ替わりになる形で立ち上がる。

「よし、それじゃあ理科部の内一人はここで葵、朱音、火輪と作業。残りは私と一緒に仕事を手伝ってもらおう」


**************************************


生徒会室に残る人が>>16の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/14(金) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→小鷹
25〜49→夜空
50〜74→幸村
75〜99→星奈 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州)<>sage<>2012/09/14(金) 21:43:32.05 ID:Fwfb6ePAO<> て <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 21:43:36.76 ID:zAiy8o2c0<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 21:45:02.01 ID:XIEGKovD0<> h
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 21:52:54.23 ID:zAiy8o2c0<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 21:53:24.98 ID:zAiy8o2c0<> 誤爆 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 21:54:03.58 ID:XIEGKovD0<> よりによって小鷹が…
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 21:54:31.87 ID:3cs8biZIO<> 流石小鷹さん
一級フラグ建築士ですね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 21:57:40.12 ID:tZNM5kOfo<> 1スレ2スレ目とはもはや別人 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)<>sage<>2012/09/14(金) 22:06:32.88 ID:y6H1I4COo<> ふざけた安価踏むと容赦なくシビアな展開になるから最近割と空気読んでるっぽい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 22:11:27.01 ID:v5o5nuhVo<> タイムリープ直後の「幸村好きや」には正直爆笑したけどなwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 22:12:23.93 ID:tZNM5kOfo<> 鬼畜安価もあれはあれで面白いけどwwwwww <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 22:22:42.29 ID:zSW76R5do<>
「よし、それじゃあここには小鷹に残ってもらおうか」

「え、俺ですか?」

「あぁ。見た感じ、まだ朱音と火輪はお前を凶悪ヤンキーとして見ているようだから、この機会に仲良くなってくれ!」

「そ、そうですか…………」

「ち、ちがっ、そんな事ないって日向! ただ、その……」

そう言って俺から目を逸らして弁解しているのは、副会長のボーイッシュ系女子大友朱音さんだ。
その隣に座っている純和風系美少女の神宮司火輪も気まずそうに俯いている。
確かに日向さんの言う通り、この二人はまだ俺と気軽に話そうとしない。
それはいくら期間限定とはいえ、これから一緒に仕事をしていく上で解決したほうがいいと日向さんは考えたのだろう。

そんな二人の様子を見た葵は慌てて、

「だ、大丈夫ですよ二人とも。小鷹くんは悪い人なんかではありません!
 むしろカッコいい上にユーモアもあって優しいっていう素晴らしい人なんです!!」

「…………」

葵のフォローになぜか夜空が凄まじい目で睨んでくる。
マジで怖いから止めてほしい。

そして日向さんも葵に続いて、

「あぁ、葵の言う通りだ。私だってできるなら小鷹と一緒に居たい。しかしまぁ、これも生徒会のためだしな」

「…………」

ついにビキビキと額に青筋を立て始めた夜空。
すかさず俺が幸村に目で合図すると、すぐに夜空を抑えてくれた。
あのままでは後ろから日向さんを刺しかねない。

そんなわけで不安は沢山あったが、とりあえず日向さんの言う通りに別れて仕事をする事になった。


**************************************


仕事の内容が>>28-31の中から>>31の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/14(金) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>28
25〜49→>>29
50〜74→>>30
75〜99→>>31 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 22:23:56.89 ID:V11RK/6Ro<> 穴を掘って埋める <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 22:25:25.15 ID:R3XwtOu+o<> 新しい庶務候補の面接 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 22:26:03.54 ID:H9fka6XF0<> 特になし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 22:26:15.46 ID:zAiy8o2c0<> 部活動の経費の使い道の調査 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 22:32:10.82 ID:XIEGKovD0<> 見える、見えるぞ…
庶務をやろうかと思って訪れた生徒が面接官の小鷹見て逃げ帰る未来が…ッ!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 22:34:31.98 ID:68Tf6SNXo<> 面接官小鷹とかどこのブラックだよ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 22:38:17.01 ID:zAiy8o2c0<> いや、ホント>>32の未来しか見えない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 22:54:01.18 ID:JbxhN3o00<> やっと追いついた。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<>sage saga<>2012/09/14(金) 22:55:47.39 ID:KyK3BQ+20<> 誰か……勇者を呼んで来い!!
もしくは小鷹以上の強面、北野くん(エンジェル伝説)を! <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 23:18:54.76 ID:zSW76R5do<>
それからすぐに日向さんと他の理科部のメンバーは部屋から出ていってしまった。
するとすぐに副会長の朱音さんが少し落ち着かない様子で切り出す。

「えっと、それじゃあ私達は新しい庶務候補の人の面接をやるわ」

「え、じゃあ立候補者はいるって事ですか?」

「うん。理事長の放送を聞いて、三名ほど」

朱音さんはそう言ってぎこちない笑顔を向ける。
やはりまだ俺に完全に心を開くということはできないらしいが、それもこうして一緒に仕事をしている内に平気になると思う。
同じ理科部の星奈だって最初は俺の事を凄まじい程に嫌っていたが、今では友達だ。

続いて書記の火輪が口を開く。

「役割分担は私と葵で記録。朱音さんと小鷹くんで面接者への質問などをお願いします」

「お、俺が質問?」

「う、うん。ダメ……かな? 日向さんがぜひ小鷹くんにやってほしいって言ってたから……」

「あー、いや、ダメって事ではないんだけどさ…………って日向さんが?」

「なんでも『あの凶悪面にも怯まない根性のある奴が必要だからな、くはははははは!!』とかって」

「……あの人は…………」

もうなんか日向さんらしいとしか言えない。
せっかくの立候補者なのに、面接官に悪名高いヤンキーを使うのはやり過ぎな気もする。
自分で言ってて悲しくなるが。

「凶悪面なんて、そんな事はないです! 小鷹くんはこんなにもイケメンじゃないですか!!」

「ありがとう葵……」

「な、なんか小鷹くんが悟りを開いたような微笑みを浮かべてます!!」

今の俺には、自分のことをこう言ってくれる葵はまるで天使のように見えた。
そんなこんなで、色々と嫌な予感しかしないのだがとにかく面接官をやることになった。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/14(金) 23:22:40.41 ID:zSW76R5do<>


***


いつもは三つの長机がコの字に置かれている生徒会室だが、今は面接用に窓に近いところに長机が一つ横に置かれているだけだ。
そしてそこに左端から火輪、朱音さん、俺、葵の順番で座っている。
前方には面接者が座る椅子がポツンと置いてある。

一人目が入ってきた。
どうやら一年生の少し大人しそうな男子で、案の定俺の姿を見た瞬間ビクッ!! と震える。
たぶん俺の方も緊張しているので、顔がこわばっていたのだろう。
俺は慌ててニコリと笑ってみせる。

するとその一年生は泣きそうな顔になって、

「す、すみ、すみませんでした―――――っ!!!!!」

「あ、ちょっと!?」

一目散に逃げていく一年生を葵が慌てて追いかける。

「…………」

ある程度予想はしていたが、実際にやられると凹むものがある。
朱音さんと火輪はそんな俺を見て、少し気の毒そうなぎこちない笑顔を向けていた。
たぶんそれだけ俺が落ち込んで見えたのだろう。

それから少しして、葵が先程の一年生を連れてやってきた。
何でも俺が生徒会を制圧して、新たなる奴隷を増やそうとしていたと勘違いされていたらしい。
俺はそれを聞いてさらに地面にめり込むくらいに凹む。

そんな風に怯えている一年生に対して、朱音さんが穏やかな笑顔で話し出す。
同時に、葵と火輪がペンを持って記録の用意をする。

「じゃあ、私達からいくつか聞きたい事があるんだけど、いいかな?」

「は、はい! お願いします!」

「じゃあまず最初に、君はどうして生徒会に入ろうとしたのかな?」


**************************************


一年生の返事が>>39-42の中から>>42の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/14(金) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>39
25〜49→>>40
50〜74→>>41
75〜99→>>42 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 23:23:29.02 ID:ZYTLpQ820<> ハーレム築きたかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 23:23:51.16 ID:zAiy8o2c0<> えーと、あの放送を聴いて、自分でも何かできることがあるかなと… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 23:25:09.98 ID:MsZsi5ATo<> 不良から生徒会を守りたかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 23:25:12.52 ID:XIEGKovD0<> 中学でも生徒会に入っていたので、またやろうかなと
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 23:25:15.21 ID:2SExefMM0<> 人の役に立つことが自分にもできればと思い決意しました <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/14(金) 23:26:08.14 ID:zAiy8o2c0<> この一年生、度胸あるな… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 23:28:39.67 ID:XIEGKovD0<> いや、でも入ってきた瞬間に逃げてますがな
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/14(金) 23:38:53.68 ID:XSJTrWHIO<> 実際、不良を見るのと出会うのでは難易度が <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/09/15(土) 00:33:58.48 ID:uE/AdMxno<> 過去形とな <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 00:50:23.22 ID:gamhTDduo<>
朱音さんの質問に、一年生はなぜか俺のことを怯えた目で見る。
そして何かを言おうとするが、途中で止めてしまう。
言葉は喉まで出かかってきているようではあるが、そこまできて躊躇している様子だった。

「えーと、遠慮しなくていいぞ? 思ってることを言ってくれていいからさ」

「……で、でも」

「君は生徒会の事を思ってここまで来てくれたんだろ? それなら、そのことについて言ってくれればいいからさ」

その時だった。
俺の言葉を聞いて、一年生の震えが止まった。
俯いていて表情はよく見えないが、何かをブツブツと呟いているのが分かる。

一体どうしたのだろうか。
俺としては別にそこまで大したことを言った覚えはない。

それから少しして、一年生は顔を上げた。
その表情には先程の怯えはもうほとんどない。
代わりに何か吹っ切れた感じの表情になっていた。


「…………はい、分かりました」


その声も、震えは全く聞き取れない。
ハッキリとしたその口調は、先程までとはまるで別人のようだ。

確かに考えてみれば、理事長の言葉を聞いて立ち上がってくれた三人の内の一人だ。
それだけ生徒会への決意があってもおかしくないのだ。

一年生は、相変わらず何故か俺の方を見て口を開いた。

「……先程は、逃げ出してしまってすみませんでした。まさか、いきなり会うとは思わなくて……。
 でも、もう目が覚めました。絶対に逃げません。僕は一つの意志を持ってここに来ました」

「意志?」


「僕は、不良から生徒会を守りたかったんです」


空気が凍った。
葵はキョトンと首を傾げているが、朱音さんと火輪は不安そうに俺の方を見ていた。
たぶん俺がキレるとか思っているのかもしれない。

この一年生が言っている不良というのは十中八九俺のことだ。
最近は生徒会の手伝いをする事があるので、そこから出た噂かなんかを真に受けてしまったのだろう。

といっても、俺は怒ったりはしない。
元々そんな怒りやすい性格でもないし、そういう誤解をされるのも慣れている。
ただ、やっぱりちょっと傷つくが。いや、ぶっちゃけだいぶ傷つくが。

一年生はなんかもう、全てを諦めた顔で若干震えながら俺を見ていた。
例えるなら、自分の死期を感じて凶悪な敵に罵詈雑言を吐いた後みたいだ。

俺が口を開くと、一年生はビクッと肩を震わせた。
それでも、俺から目を逸らしたりはしない。

「……いいんじゃねえか」

「え……?」

俺の言葉に、一年生だけではなく朱音さんと火輪も驚いてこちらを見る。

「日向さんは……会長は君みたいに生徒会を思ってくれている人を望んでる。
 たぶんあの人がここに居たら『くはははは、面白いやつだ!』って気に入ると思う」

「あ……え…………?」

俺が笑ってそう言うと、一年生は呆然とした顔をする。
それもそうだろう、おそらくはこれからボッコボコにされるとか思ってただろうし。

ただ、俺は嬉しかった。
俺みたいなガラの悪い奴を目の前にしてここまで言える。
それはきっと、今まで辞めていった庶務の人達には決してできない。
それだけ、本気でこの生徒会を助けたいと思っているんだ。

この一年生なら日向さんを支えてくれる、俺はそう思った。 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 00:53:17.29 ID:gamhTDduo<>


***



それからいくつか質問をして、最初の面接は終わった。
結果としては凄く良かったと思う。
正直もうあの子に決めていいとも思ったが、それだと他の二人に失礼なので面接は続ける。

と、ここで俺はとある事に気づく。

「あの一年生の誤解を解くのを忘れた…………」

これではまだあの一年生の中では俺は生徒会に忍び寄る不良のままだ。
次会った時にちゃんと説明しようと考えていると、珍しいことに火輪が話しかけてきた。

「で、でも、ちょっと小鷹くんは意外だったかな」

「意外?」

「だって、あんな風に誤解されたら怒っちゃうのも仕方ないって思ったから……」

「あー、そりゃちょっとはムカってなったけど、それよりも嬉しかったんだよ」

「嬉しかった?」

今度は朱音さんが首を傾げて俺の事を見てくる。
同じように葵も不思議そうな表情でこちらを見ている。

「はい。こいつなら日向さんを支えてくれるかもしれない……って」

「…………」

「ふふ、さすが小鷹くん! 人間的にもとっても大きいですね!!」

「い、いや、葵はちょっと俺のことを買いかぶりすぎだけどな……」

俺は気まずくなりながら頭をかく。

葵は目をキラキラとさせて俺のことを見ていたが、朱音さんと火輪は少し驚いたように呆然としていた。
しかし、その後二人は俺に向けて微笑みを浮かべる。
それは俺が初めて見た、ぎこちなさのない心からのものだと思った。

「……私、今までずっと小鷹くんの事誤解してたみたい。ごめんね」

「うん。日向さんの言う通りだった。こうして小鷹くんの事を知ることができて本当に良かった」

「え、あ……いや、俺も別に大したことは……」

「もう、何でここで謙遜なんてしているんですか! 小鷹くんは顔も性格も完璧なんです!!」

「えー、でも顔はやっぱり怖いって!」

「あ、朱音さん、ちょっとハッキリ言い過ぎ……」

「あはは、ごめんごめん!」

朱音さんの笑顔に釣られて、他の皆も笑い出す。俺も含めて。

……良かった、これで朱音さんと火輪とも仲良くできそうだ。
こうして人に認めてもらうのは凄く嬉しい。
そしてこんな機会を与えてくれた日向さんには、どれだけ感謝をしても足りない。
こんな風に、いつか自分のクラスメイトとも気兼ねなく話せる関係になれたらいいなぁと、そんな希望も抱いた。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 00:59:57.19 ID:gamhTDduo<>


***



それから残りの二人も面接したが、やっぱり最初の一年生が良いという事でみんな一致した。
他の二人も悪くはなかったのだが、一番熱意を感じられたのがあの一年生だった。

そんなわけで、仕事を終えて生徒会室に戻ってきた日向さんにその事を話す。
一緒に理科部メンバーも帰っていたのだが、幸村は大丈夫だが夜空と星奈は明らかに不機嫌になっている。
一体なにがあったのか聞きたいところだが、それよりも今は面接の報告の方を優先する。

日向さんは俺の話を聞くと、

「ふむ……小鷹がそこまで推す奴か。それならばきっと間違いはないのだろうな」

「そ、そこまで信用してくれるのは嬉しいですけど、一応日向さんも本人に会ってくださいよ?」

「分かっている。ただ――――」

日向さんはそこで言葉を切る。
やっと良い人が見つかったというのにその表情はどこか浮かない。
そしていつもは決して見せない、どこか寂しそうな表情で俺を見ると、


「――――これで庶務が決まれば小鷹と仕事をするのも終わり、か」


俺は日向さんの言葉に何も返せなかった。
何か言いたかった。でも、何と言っていいのか分からなかった。
こうやって、俺は肝心なときに言葉が出てこない。
そんな自分にイライラする。こんなでは友達が少ないのも必然だと感じる。

それでも、日向さんは俺を見て小さく微笑むと「行ってくる」と部屋を出ていった。
先程の庶務候補の一年生と会うためだ。

そうだ……これで良かったんだ。
こんな理科部と兼任で中途半端な俺なんかよりも、あれだけの熱意を持った人の方が日向さんを支えてくれる。
あの一年生とは今日初めて話したが、不思議とそういう確信を持てた。


**************************************


主務候補の信任結果が>>51の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/15(土) 00:00:00.(00)←ここ

00〜29→不信任
30〜99→信任
  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 01:00:32.34 ID:x9JzFpb/0<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)<>sage<>2012/09/15(土) 01:08:33.22 ID:wPvLVdUFo<> 良かったですね先輩
これで生徒会なんか行かず理科といちゃいちゃできますね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 01:12:29.44 ID:19K/bliIO<> 自演乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 01:13:31.95 ID:m0EnzdKIO<> ほい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 01:17:28.92 ID:x9JzFpb/0<> 諦めきれない日向が理科部に入部してくるところまで幻視した <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 01:17:59.87 ID:m0EnzdKIO<> ほい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 01:22:41.03 ID:o4J2Xg0IO<> まあ理科部でもそろそろ文化祭に向けての方針とか決めないといけないし早く決まってよかったじゃないの <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 01:26:16.95 ID:w0OeThw7o<> 俺は日向ルートをあきらめないぞ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 02:51:23.74 ID:gamhTDduo<>
それから俺達理科部は理科室へと戻った。
というわけで、さっそく何で機嫌が悪いのか夜空と星奈に聞いてみる。

星奈の答えは、

「まったく、何が生徒会の仕事よ! あんなのただの雑用じゃないの!!」

「何やったんだ?」

「倉庫のせいりです、あにき。なんでも学園祭にむけてとのことで」

「別にそこまで変なことじゃねえじゃねえか」

「変よ!! 生徒会の仕事ってのはもっと目立ってみんなからキャーキャー言われるものでしょ!!」

「ゲームのやりすぎだお前」

俺は溜息をつく。
毎度のことだが、星奈はいつも本当にブレない。
まぁ生徒会がイメージよりも地味だというのは分からなくもないが。

「けど星奈は効率とかも良さそうだし、そこまで苦労してねえんじゃねえの?」

「まぁ天才だしね! あの会長にも褒められたわ、『葵よりも仕事が早いかもしれない』ってね。その葵っていうのが誰だか知らないけど」

「遊佐葵だよ!」

「誰よそれ」

「…………」

ダメだ。
星奈はもうなんか、根本的なところからどうにかする必要がある。
理事長が焦って結婚相手を探すのも無理もないと思う。

すると星奈の話を聞いていた幸村がぼんやりと口を開く。

「星奈のあねごもさすがでしたが、あの生徒会長なるものもかなりのものでした。
 凄まじい怪力。わたくし、はずかしながらおなごに力仕事でまけてしまいました……」

「まぁあの人は力あるからな……あと一応言っておくけどお前もおなごだからな幸村」

「……いえ、わたくしは鍛え足りないだけです。理科どのの筋肉養成ギプスを借りるべきでしょうか……」

「えー……」

俺はムキムキになった幸村を想像してみる。
…………ま、まぁ本人が望んでいるならそれで良いのかもしれない。

次に俺は夜空へと顔を向ける。

「それで、夜空がそんなに不機嫌なのは、仕事とはいえ日向さんとずっと一緒に居たからか?」

「……小鷹、ちょっと来い」

「……え?」

夜空は俺の手を掴むと理科室を出る。
後ろで星奈と幸村がキョトンとしていたが、それもお構いなしに置いていく。
そのままズンズンと無言で歩いて行き、いつもの使われていない教室に入る。

今日もよく晴れていたので、夕日の光が窓から差し込んで教室を全体的にオレンジ色に染めている。
俺は綺麗だなーとのんびり思っていたが、すぐに夜空が正面から俺を見据える。
その顔は真っ赤だ。

「わ、私が告白したことをあの女にバラしただろう!!!」

「……あ、いや、それは」

「あの女に直接聞かれた! 『お前が小鷹に告白した幼馴染か?』とな!!」

「よ、よく分かったなあの人……」

考えてみれば日向さんなら鋭そうだし、夜空の事に気づいてもおかしくないのかもしれない。
夜空はまだ顔を染めたまま俺を睨んでいる。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 02:52:57.05 ID:gamhTDduo<>
「何でタカはそうやって私の告白を言いふらすんだ……」

「い、いやそういうつもりはないんだって! けど、その、恋愛相談とかだったし成り行きで……」

「恋愛相談……? あ、あの女に恋愛相談したのか?」

「俺じゃなくて日向さんだよ」

「…………」

ここで夜空は黙ってしまう。
俺は急にどうしたのかと首を傾げるが、

「あの女は…………」

夜空はそこまで言って再び口をつぐんでしまう。
何かハッキリしない。
だがまぁ、言いたくないことをそこまで無理して聞き出したいとも思わないので、言わないのならそれでいいのだが。

「……いや、何でもない。どうせあの女のことだ、すぐに自分から動くはずだ」

「どういう事――」

俺がそう言いかけた瞬間、ケータイが振動した。
開いてみると、ちょうど日向さんからメールが届いていた。
その内容は先程の一年生を正式に庶務として迎え入れたこと、そして。

今すぐ会えないかというものだった。

「……ソラ」

「あぁ、行ってこい」

夜空は大体の内容は分かっているらしく、小さく笑って促した。
俺は黙って一度だけ頷くと、教室を出て真っ直ぐ生徒会室へと向かう。

夜空の笑顔がどこかぎこちない事なんてすぐ分かった。
それでも、俺は行かなければいけないと思った。
庶務が正式に決まって、俺はこれから生徒会への関わりは薄くなる。
その前に、俺からもあの人には感謝の言葉を言わなければいけないと思った。

こんな俺の事を真っ直ぐ見てくれて、信用してくれたあの人に。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 02:58:45.53 ID:gamhTDduo<>


***



生徒会室には日向さんが一人で居た。
他の生徒会役員はもう帰ってしまったらしい。

夕日でオレンジに染まる生徒会室の窓際で、日向さんはぼんやりと空を眺めていた。
その表情はいつもの凛とした日向さんからすれば珍しく、見たことのないものだった。
そしてその姿は息を飲むくらい綺麗で、俺は少しの間ただ立ち止まってぼーっと見ていることしかできなかった。

やがて日向さんはゆっくりとこちらを振り返る。

「急に呼び出してすまないな」

「いえ……俺からも日向さんに言いたいことがあったんで」

「私に?」

「はい」

俺は息を吸い込む。
この胸にある思いを全て吐き出すために。

「俺はいつもみんなから怖がられて、何度も俺なんか居ないほうがいいんじゃないかと思っていました。
 この学校に入ってからは理科部っていう大切な居場所ができました。でも、やっぱりそこ以外では状況はあまり変わっていませんでした」

「だから、日向さんが俺を必要としてくれていると知って、凄く嬉しかったんです。
 相手が生徒会長だからとかじゃありません。日向さんみたいに、俺を真っ直ぐ受け止めてくれるような人に会えて、本当に嬉しかったんです」

「小鷹……」

俺は真っ直ぐ日向さんの瞳を見つめる。
その全てを包み込む暖かな瞳から、決して目を逸らさない。
気を抜けば涙も出てきそうだというのは分かっている。
それでも俺は、目を逸らすわけにはいかない。


「俺はあなたと一緒に過ごせて、とても幸せでした。本当に、ありがとうございました……っ!!」


頭を下げる。
ここまで心の底から感謝したのは生まれて初めてだと思う。
どんな言葉でも、態度でも、それは表しきれない。

日向さんは黙ってそれを聞いていた。
頭を深く下げる俺に、それを見下ろす日向さん。
窓から差し込んでくる夕日の光も合わさって、それはどこか神々しくも映る。

日向さんは静かに、それでいてよく通る心地良い声で、


「頭を上げてくれ、小鷹。私もお前に言わなければいけないことがある」


**************************************


日向の言葉が>>62-65の中から>>65の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/15(土) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>62
25〜49→>>63
50〜74→>>64
75〜99→>>65 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 02:59:27.71 ID:x9JzFpb/0<> …お前と、離れたくない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 03:00:02.40 ID:S1kmGfCN0<> 今日お前の幼馴染と話して良く分かった私はお前のことが好きだそしてあいつに嫉妬している <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 03:00:35.57 ID:WXk/j780o<> 大好きだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 03:00:52.19 ID:Q62NgRRI0<> …お前ともっと話したい、もっと触れ合いたい、もっと一緒にいたい
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 03:04:02.49 ID:x9JzFpb/0<> 鉄壁過ぎワロタwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 03:07:25.09 ID:Q62NgRRI0<> もうこれお互いの好感度凄いことになってそうだ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 03:14:48.05 ID:S1kmGfCN0<> 期せずして黒髪同士の一騎打ちか
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 03:15:57.28 ID:gamhTDduo<> 今日はここまで
さすがに夜空とくっつくかと思ったけど、そんな事はなかった
40%って結構高いよね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 03:17:05.46 ID:w0OeThw7o<> みんなの気持ちをひとつにー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 03:17:42.89 ID:x9JzFpb/0<> 乙

確率はまぁ、なんせ小鷹だし妥当でしょ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 03:22:52.24 ID:thAzDHT+o<> 乙

日向さんは30パーセントか
まぁ無理な確率じゃないよな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 03:30:27.43 ID:Q62NgRRI0<> 乙

生徒会連中の好感度の上昇が顕著な一日だったな
そしてこれはそのまま告白になるのか…
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)<>sage<>2012/09/15(土) 04:57:31.85 ID:D8uwsXvVo<> 遊佐たんチュッチュ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 06:47:45.47 ID:o4J2Xg0IO<> 乙
今思ったけどこれ連続じゃないん?まあどの安価でも一緒だったけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 11:25:26.72 ID:Q62NgRRI0<> どこが連続なの?
コンマ安価も数に入れてる?
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/15(土) 18:27:15.30 ID:gamhTDduo<>
「小鷹、私は……お前と離れたくない」

「日向さん……」

「分かっている。お前には理科部がある。いつまでも生徒会には居られない」

日向さんは小さく笑う。
そして微笑みを浮かべたまま、俺のことをじっと見つめる。

俺は目を逸らさない。いや、逸らすことができない。
全てを包み込むその瞳は、穏やかな心地よさを与えてくれる。

「でもな、私は生徒会とか関係なくただお前と一緒に居たいんだ」

「そ、それって」

「あぁ。ずっと心のどこかで自問自答を繰り返していた。この気持ちはあくまで生徒会のためのものなのか、それとも他のものなのか。
 その答えが今日出た。こうして新たな庶務が決まって、小鷹が元居た場所に戻る時になって初めて分かったんだ」


「――――私は、お前のことが好きだ」


凛として透き通るような声だった。
その声は耳を通り、頭に直接響き渡る。

俺は何もリアクションを起こせずにただ呆然とすることしかできない。
顔が熱を帯びるわけでもないし、心臓の鼓動が早まるわけでもない。
今起きたことを、現実のこととして処理しきれていない。

日向さんはどこか照れたように笑って、

「小鷹が生徒会から離れるという時になってやっと気付いた。いや、心のどこかではもう分かっていたんだ。でも確証がなかった。
 今日を境にお前との距離が開いてしまうと考えた時、どうしても嫌だったんだ。生徒会なんて関係ない。私はどうしてもお前と一緒に居たかった」

「……これが、恋というのだろうな」

そうやって頬を染めてはにかむ日向さんは、息を飲むほどに可愛かった。
いつもは可愛いと言うよりも綺麗という感想が出るのだが、今の日向さんは本当に可愛い。

夕日の差し込む放課後、生徒会長と二人きり。
そして告白されるなんて、俺の今までの人生から考えると非日常すぎる。
夢なんじゃないかと手に爪を立てる。普通に痛い。

日向さんは楽しそうにさらに口を開く。

「くはは、この年になってやっと初恋というものに出会えたよ。
 いいものだな。心が暖まる。毎日が楽しい。周り全てがいつもよりも輝いて見える」

「あ……お、俺…………」

「ん、あぁ悪かった。私だけ好き勝手に話しすぎだな。それじゃあ話を進めよう」


「私は小鷹と恋人になりたい。返事を……聞かせてくれないか?」


**************************************


【告白判定】


>>78の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/15(土) 00:00:00.(00)←ここ

20〜29、50〜59、80〜89→成功
  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/09/15(土) 18:28:14.81 ID:wPvLVdUFo<> だめ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 18:28:21.99 ID:gZ8fZN1bo<> あ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)<>sage<>2012/09/15(土) 18:28:38.94 ID:wPvLVdUFo<> あれ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage <>2012/09/15(土) 18:30:23.97 ID:AWi5F9KIo<> エンダアアアアアアアアアアアアアアア <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/15(土) 18:30:39.86 ID:/rxwHYNoo<> >>78
発言とコンマが一致してねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2012/09/15(土) 18:31:25.60 ID:kO/O2rp6o<> あっさり成功w <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 18:35:57.94 ID:Opf6DYhZ0<> よし黒髪ハーレムを目指すんだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 18:40:14.54 ID:thAzDHT+o<> エンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイヤァアアアアアアアアアアアアウィルオオオオオルウェイズラアアブユウウウウウウウウウウアアアアアアアアアアアア <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 18:43:51.20 ID:x9JzFpb/0<> 夜空涙目過ぎるwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 18:48:44.35 ID:Q62NgRRI0<> ひょいっと現れてひょいっと持っていったな…
かっさらうとはまさにこのことか…
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 18:50:54.29 ID:Opf6DYhZ0<> (お前たちは俺の翼だで両取りしちゃ)いかんのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 18:57:07.91 ID:EtRAc8EIO<> 夜空は二番目でもいいとか言い出しそう
まあとのみち修羅場はくぐり抜けないとな… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/09/15(土) 19:10:04.88 ID:wPvLVdUFo<> ここからどうやってハーレムにもっていけばいいんですか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 19:16:56.96 ID:eg4ZEICs0<> 一旦一人と付き合い始めたらハーレムになるかはヒロイン側の問題だな
それこそ二番目容認だったり略奪上等だったり <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 19:20:48.45 ID:Q62NgRRI0<> 原作でもその内面に『ガチで惚れてる』人が彼女ならハーレムなんて不要だろう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 19:24:23.22 ID:gyfjvELIO<> ねぇねぇ小鷹NTRてるけど
今どんな気持ち?
    ∩__∩
 ♪ / 星奈 ヽ
   /(●) (●) ハッ
  | (_●_) | ハッ
__彡  |∪| ミ
\__  ヽノ> >
  /   /(_/ ♪
 /   /
(_⌒ヽ′∩__∩
`| /ヽ| /⌒ ⌒ ヽ ♪
(ノ U(●) (●)| ねえどんな気持ち?
  ハッ | (_●_) |
 ハッ 彡 |∪| ミ__
   < < ヽノ __/
 ♪ \_)\   ヽ
      \   ヽ
 (フ ̄ ̄つ  Y⌒_)
 / 夜空 ヽ. |/ヽ|
:|   ー |: (ノ U
: >、  U(_●
:/ _ /ミノ.
|| 三| |゚。
|| 三| |:
(_(  ̄(_):
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 19:24:34.16 ID:jyCZCrk0o<> 安価で友達つくるスレだったはずなのに安価で恋人作るスレにかわっていたでござる


いいぞ!!!!!!!!!!!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 19:25:10.63 ID:Ftb03ApKo<> そういえば夜空は、ゲームでも「はがない+」でも小鷹が星奈とくっつくのを泣きながら後押しするポジションだったな…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/09/15(土) 20:03:03.71 ID:uE/AdMxno<> 不幸属性持ちは辛い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 21:59:03.64 ID:ZDpmXYP8o<> さすがや! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 22:06:28.37 ID:ij2leIsIO<> これ安価によってはスクイズ展開みたいなのもあるのかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 22:23:18.89 ID:IS1BhzUH0<> あれだけチャンスあってものに出来ない夜空サイドに問題があるのでは? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 23:14:16.45 ID:cFzZdJDIO<> チャンスすら出来ない理科サイドはどうしたらいいんですか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 23:17:03.72 ID:yx8PTy7n0<> 小鷹ハーレム爆誕 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 23:19:15.73 ID:+TEJatnP0<> 夜空...
カワイソス <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/09/15(土) 23:29:11.19 ID:/rxwHYNoo<> >>100
コンマ操作機やら、自動書き込み機とか作っておけばよかったな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/09/15(土) 23:55:46.08 ID:ij2leIsIO<> 夜空の告白は保留にしたのに日向は即決だしなあ
夜空の立場なら小鷹の記憶全部消し去るか最悪自殺するレベル <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 23:58:31.71 ID:Z+a6x1edo<> そういえば記憶消す道具あったな……それを二人に使えば……(ゲス顔) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/16(日) 00:04:47.18 ID:XPRgQbHj0<> 最悪夜空が理科と共謀して『飛べよぉおおおおおおおおお!』展開もあり得る…? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/16(日) 00:09:27.77 ID:fJtwVkROo<> 理科「おまえほどの女がなにを迷うことがある!
   奪いとれ!今は悪魔がほほえむ時代なんだ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 00:13:46.75 ID:qRBPKON8o<> 恋人が理科部でないのはいいかもしれん
部活動が面白くなくなるし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 00:35:57.66 ID:GFSLfG8IO<> どっちにしろ今まで楽しかった理科部はもう終わりました
これからはリア充となった小鷹先輩を取り戻すため理科がこのssの主人公になります! <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/16(日) 00:38:07.51 ID:4u5uz0Veo<> やるなこのハゲ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/09/16(日) 00:39:02.93 ID:FeEw8p/Uo<> 夜空には隠してあげないと救われなさすぎだろ <> ◆0WipXNi8qk<>saga sage<>2012/09/16(日) 00:39:16.30 ID:4u5uz0Veo<> 誤爆ワロス <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 00:39:17.13 ID:VOxyDg6SO<> これだから安価スレは面白い。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)<>sage<>2012/09/16(日) 00:41:12.88 ID:EgyCi0yZo<> >>109
採用 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(四国)<>sage<>2012/09/16(日) 00:51:07.27 ID:M6v7SIiAO<> >>111
他に好きな子が出来たらすぐに教えて欲しいって言ってたような…
まあその辺も安価次第か <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/16(日) 02:30:35.71 ID:4u5uz0Veo<>
ドクン……ドクン……と耳元で血液が流れる音が聞こえる。
日向さんの言葉が頭に届き、次第にこれは現実だという事を認識し始める。

嬉しかった。凄く、嬉しかった。
日向さんは、俺のことを一人の男として求めてくれている。
そのことが俺の心の中に膨らんで気持ちを高揚させる。

そして、夜空に告白された時とは違う感情が渦巻く。
頭の中に、日向さんの色々な顔が浮かぶ。
悪そうに不敵に笑う顔。凛とした真剣な表情。全てを包み込む穏やかな微笑み。

日向さんは俺のことを真っ直ぐ見てくれた。
思い返せば、最初からだ。
日向さんは俺と会う前から俺のことを聞いても「直接会ってみないと分からない」と、悪い評判を真に受けなかった。
そして実際に会って、「やっぱり評判は当てにならないな」と笑い飛ばしてくれた。
俺のことを、認めてくれた。

思い返せばそこからだった。
俺はそんな日向さんの人柄に惹かれていた。
ずっと、それは憧れだと思っていた。
俺の持っていないものを沢山持っていて、それでも俺のことを認めてくれる人が眩しすぎたんだと思っていた。

……それは違かったんだ。
こうして自分の心に向きあって、やっと分かった。
今までずっと知らなかった感情だった。ずっと探していた感情だった。
それは、俺の心の奥の方に眠っていたんだ。

学園祭で忙しそうだという理由で、夏休み明けに俺は生徒会室を訪れた。
理由はそれだけじゃなかったんだ。
自分でも気付いていない、隠れた気持ちが眠っていた。
だから、庶務が決まったというのに心の中にはモヤモヤとした気持ちがあった。
生徒会にとっても、日向さんにとっても、俺にとっても良い事なはずなのに、素直に喜べなかった。


――――俺は、少しでも日向さんとの繋がりを持ちたかったんだ。


「俺も、日向さんの事が好きです。俺で良ければ、付き合ってください」


部屋に俺の声が響く。
一言一言を噛み締め、俺はハッキリと言った。

日向さんは目を見開いた。
そのまま小さく震え、次第に瞳が潤んでくる。

俺はそれを見て慌てる。
何かまずい事を言ってしまったのではないか。
それもあの日向さんが泣きそうになっているなんて相当なことだ。

「そ、その、すいません!! 俺なんかまずい事……」

「……嬉しいんだ、凄く」

「え?」

「嬉しくて泣きそうになるのは生まれて初めてだ……」

そう言って、日向さんは微笑む。
その笑顔は今まで見た中でも一番のもので、心臓がドクンと跳ね上がる。
彼女の全てが真っ直ぐ俺に向けられている。

そのまま、俺達は無言で見つめ合う。
日はもう沈みかけ、部屋もかなり暗くなっているがまったく気にしない。
……いや、こういう時は暗いほうが良かったのかもしれない。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/16(日) 02:36:15.27 ID:4u5uz0Veo<>
俺は、日向さんを引き寄せて抱きしめた。

「ん……」

日向さんは心地よさそうに身を預けてくる。
腕の中に彼女を感じる。
いつも背中ばかり見ていたその体は、思っていたよりもずっと華奢だった。
普段はみんなから尊敬される凄い人でも、今はただの女の子でしかない。

俺の……俺だけの女の子なんだ。

「小鷹……」

目の端から光るものを流れさせ、日向さんは俺の胸から顔を上げる。
その顔は泣いていても凄く嬉しそうで、そして幸せそうだ。
至近距離でお互いの視線がぶつかる。

日向さんが、目を閉じた。

それが何を意味するか。
それすら分からないほど、俺は鈍感ではない。
心臓の鼓動がうるさいくらいに早まる。俺の視線は日向さんの端正な顔の一部分に固定される。

お互いの顔が近づいていく。
俺達を止めるものは何もない。
そして。


二人の影が、一つに重なった。



***



俺は2年5組の自分の机の上に座っていた。
日はもうすっかり落ちて、外は真っ暗だ。

あの後、俺は夜空をここに呼び出した。
生徒会室から出るとすぐに彼女にメールしたら、まだ学校に居ると返信が来たからだ。
日向さんは一緒に帰りたいと言っていたので、昇降口に待たせてある。

夜空には、日向さんのことを報告しなければいけない。
誰よりも早く、彼女に言わなければいけないと思った。

その時、ガラガラと教室のドアが開いた。

「悪いなタカ、少し遅くなった」

「いや、いいよ。俺こそ急に呼び出して悪かった」

夜空はスタスタと俺の近くまで歩いてきて、窓を開けて桟に腰掛けた。
外から入ってくる風が彼女の髪を揺らし、心地良い空気の流れを運んでくる。
夕焼け空から変わったばかり、まだ星も出ていない夜空を背に、彼女は口を開く。

とても穏やかな表情だ。

「それで、話とはなんだ?」

「…………」

俺は夜空の目を見つめる。
その目が不安に揺れているのが分かる。
もしかしたら、ある程度話の内容を予想して来たのかもしれない。

俺はその目に一瞬押されかける。
だが、ここで逃げるわけにはいかない。
夜空には、言わなければいけない事があるはずだ。

**************************************

小鷹の言葉が>>118-121の中から>>121の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/16(日) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>118
25〜49→>>119
50〜74→>>120
75〜99→>>121 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 02:37:29.30 ID:rlUQj0nTo<> 彼女ができました〜 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 02:38:30.38 ID:D3myDsoz0<> 告白の返事今するよ (間をおいて)

俺日向さんが好きになっちまったんだすまないこんな俺のことを好きになってくれたのに <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 02:39:11.71 ID:eAar+spb0<> 会長と付き合うことになった
だから夜空の気持ちには応えられない
自分勝手なのは分かっているがこれからも親友でいて欲しい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/16(日) 02:39:53.31 ID:/3+6J0ulo<> 明日提出の宿題みせてくれ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)<>sage<>2012/09/16(日) 02:39:54.36 ID:M6v7SIiAO<> 俺を殴れ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/09/16(日) 02:40:25.22 ID:3qkl1bpao<> 日向は木の葉にて最強 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/09/16(日) 02:45:37.11 ID:3S/Y88RDo<> こちらの胃がキリキリするww <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/16(日) 02:49:01.17 ID:4u5uz0Veo<> 今日はここまで
原作でも次の巻で小鷹が理科部に復帰するけど、これから生徒会の出番はあるのかね
まぁ生徒会主催のクリスマスパーティーとかあるみたいだし、全くない事もないと思うけど <>
◆0WipXNi8qk<>saga sage<>2012/09/16(日) 02:49:30.71 ID:4u5uz0Veo<> >>125
理科部じゃねえ隣人部だwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/09/16(日) 03:09:32.75 ID:PNs1L4Fqo<> >>125
こんな誤植あったら絶対笑う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/16(日) 07:37:56.63 ID:zoOvCf7z0<> 夜空無惨 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/16(日) 08:45:20.64 ID:wC0+N/ESo<> 夜空は40パーセントの確率を外して、会長は30パーセントの確率を当てた。これが全て <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 09:02:15.01 ID:8+fqlhTC0<> 片想いは4,5年続くとただの思い込みになり次第に相手が美化されていくらしい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 21:23:35.53 ID:nrOBL/UX0<> >>130
マジ? んじゃ、いざ片思いの相手と恋人になれたとしても想像と現実のギャップで終わりそうな気がする <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 23:09:09.28 ID:GgnrJr0DO<> >>130
夜空ェ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 01:22:16.58 ID:b9WCGzpSO<> どうして幼なじみはこうも負けてしまうのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 01:29:23.53 ID:52u36Vr50<> >>133
幼馴染は一途なキャラが多いのにな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 02:13:10.28 ID:5d/5SqgSO<> かませに丁度いいかんじのポジだからじゃね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 02:22:26.19 ID:52u36Vr50<> しかし美形が多い学校だな。入学するには顔が良くないとだめなのか、この高校は <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 04:29:25.22 ID:yYkkBRaIO<> 別作品ですまんが俺妹は結局幼馴染エンドみたいだけどな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 04:32:27.80 ID:52u36Vr50<> >>137
マジか!? 幼馴染の大勝利だな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 06:51:10.40 ID:kBu9T3hI0<> >>137
次巻で最終巻だからまだわかんなくね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)<>sage<>2012/09/17(月) 07:29:34.67 ID:teFF9yVR0<> 最近のラノベでは幼馴染=負け犬的ポジという風潮 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 10:05:18.35 ID:wnOgJuOIO<> まあ主人公にとっては幼馴染って恋愛と別ベクトルで大切な存在っていう作品は多いけどな
シュタゲのまゆりなんかはまさにそれだし <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 14:23:53.46 ID:qQai1x3Io<>

「告白の返事、今するよ」


「……そうか」

夜空の声が震えているのがわかる。

だが、ここでやめるわけにはいかない。
それが幼馴染への……親友への……。
そして、自分を好きになってくれた人への最低限の義務だ。

俺は真っ直ぐ夜空の瞳を見つめて口を開く。


「俺はソラとは付き合えない。日向さんのことを好きになっちまったんだ」


俺の言葉を聞いても、夜空はピクリとも反応しなかった。
ただじっと俺を見て、表情を変えないまま静かに聞いていた。

二人の間に沈黙が流れる。

お互い目を逸らさない。
窓から入ってくる風がカーテンを揺らす音だけが暗い教室に響く。
しばらくして、夜空が静かに言葉を紡ぎ始める。

「…………そうか」

「悪い、こんな俺を好きになってくれたのに。返事を先延ばしにしておいて他の人と付き合うなんて最悪な奴だってのも分かってる」

「それでも、お前は日高日向の事をどうしようもなく好きになってしまった」

夜空の言葉に目を見開く。
まるで読心術でも使ったかのように、今まさに俺が言おうとしていた言葉だったからだ。

そんな呆然としている俺を見て。
夜空はなんと声をあげて笑い出した。

「ぶっ、ふふふ、はははははははは!! なんだその顔は!!」

「え、いや、だって……」

「分り易すぎるんだよタカは。別にお前の心の中を読めたって何も自慢にはならない」

「……そ、そんなに分かりやすいのか俺…………」

「あぁ、驚くほどにな」

若干凹む俺を見て、夜空は愉快そうに笑う。

……これは俺の思い込みなのかもしれない。
そうあってほしいという、願望なのかもしれない。

それでも、俺には今の夜空が本当に、心の底から笑っているように見えた。

「まぁ、そこまで気にするな。内容はどうであれ、こうしてちゃんと返事をしてくれたんだ。
 誰かを好きになる気持ちというのは、私がよく知っている。だから、ちゃんと納得できるよ」

「……でも、気にしないなんて事は…………」

「それだとあの女……いや、日高会長に悪いだろう。あの人のことが好きなら、キッパリと切り捨てろ」

「…………」

「あぁ、勘違いするなよ。私とタカが親友であることは変わらない。ただ、その関係までだと区切りをつけろという事だ」

夜空は一言一言ハッキリと俺に告げる。
俺は夜空の気持ちが分からない。

辛いんじゃないのか、悲しいんじゃないのか。
何で、どうしてそんなにも気丈に振る舞えるんだ。

……そこまで考えて、気付いた。
違う、そういう事じゃない。
辛くないわけがない、悲しくないわけがない。
もしも俺の好きな人……日向さんが他の男のことが好きだと言って告白を断るなんて、想像するだけで胸が痛い。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 14:36:04.78 ID:qQai1x3Io<>
夜空はいつだってそうだった。
どんなに辛くても、それを決して人に見せない。

ドラマか何かでは、ここで彼女を抱きしめて「無理をしなくていい」なんていうセリフが出てくるのかもしれない。
そして相手はポロポロと涙を流して、弱さを見せる。そんな感動シーンだ。

だが、俺にそんな事ができるはずがない。
やってはいけない。

「……分かった、ソラ。俺とお前は親友だ。それ以上でもそれ以下でもない」

「あぁ、そうだ。あともう一つ、自分で自分の事を『こんな奴』とか卑下するな。
 それじゃあそんなお前を好きになった私や日高会長の立場はどうなる?」

「……そうだな、悪かった」

「よし」

夜空は満足気に微笑む。
俺は何度この笑顔に頼ってきたか。
何度彼女の強さに助けられたか。

どれだけ思っても俺は何もできない。
この件に関しては俺は何もしてはいけない。それが余計に夜空を……そして日向さんも傷つける。

夜空はふと黒板の上にかかっている時計を見る。
そしていじらしくニヤリと笑うと、

「で、タカはいつまでもこうしていていいのか? どうせ日高会長を待たせているのだろう?」

「ほ、本当お前には敵わねえな……」

「ふん、両想いのカップルだ。考えることは大体予想がつく。…………ほら、分かったらさっさと行けリア充め! 女を待たせるな!」

「お、おう!!」

夜空の声に押されるように、俺は慌てて立ち上がった。
そのまま鞄を手に取ると、急いでドアへと向かう。

夜空が動いていないのは音を聞けば分かった。
でも、俺は振り返らない。
それが今の俺でもできる、最も夜空のためになる事なんだ。

すすり泣く音は、俺には聞こえない。



***



俺が慌てて昇降口まで走って行くと、日向さんは下駄箱に寄りかかって待っていてくれた。
そして意外なことに、穏やかに微笑んで口を開く。

「もういいのか?」

「え、もうって……結構待たせちゃったじゃないですか。すみません、色々話すことがあって……」

「いや、私はもっとかかると見ていたからな。大方、三日月の方から気を利かせてくれたのだろう?」

夜空といいこの人といい、もしかしたら女の子は読心術を持っているのかもしれない。
俺は割と真剣にその可能性を考える。

それから日向さんは少し真剣な表情になって、

「それで、ちゃんと話はつけられたんだろうな?」

「はい」

「それは良かった」

俺が真っ直ぐ日向さんの目を見てハッキリ言うと、彼女は嬉しそうに微笑む。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 14:44:01.84 ID:qQai1x3Io<>
「よし、それじゃあ帰ろう」

「はい…………って何ですかその手?」

俺が首を傾げると、日向さんは頬を膨らませる。
普段あまり見せないその表情に、俺の心臓が跳ね上がる。

「相変わらず鈍いなお前は。恋人と一緒に帰るのなら、手を繋ぐくらい普通だろう」

「あ……そ、そうですね…………」

俺は動揺しつつもその手を握る。
日向さんの手は想像よりもずっと小さく、そして暖かい。

「どうせなら恋人繋ぎというものでいいだろう。ほら」

「……っ!!」

日向さん微笑みながらそう言うと、お互いの指を絡め合うように握り返した。
心臓がバクバク鳴っているのが分かる。
いきなりこれは少し心の準備が足りなかったようだ。

……というかこれは普通立場が逆なのではないか。
まぁ相手が日向さんなので仕方ないといえばそうなのだが。

俺達はそのままの状態で校門までの道を歩いて行く。
誰かに見られるのはかなり恥ずかしい気もしたが、もうかなり遅い時間なので大体が帰ってしまって大丈夫かと思った。
だが、それは間違いだった。
どうやらこの時間はちょうど体育会系の部活の者達が下校する頃らしく、人通りが多い。

そして、そんな中恋人繋ぎをして歩く俺達。
お互い一人でも十分目立つのに、それが二人で、しかも仲良く手をつないで歩いている。
こうして周りが一斉にざわつくのも当たり前だと言える。

「あ、あの日向さん。メッチャ見られてる気がするんですけど……」

「何を気にする必要がある。むしろ見せつけてやろう! なんならここでもう一回キスするか?」

「ぶごっ!!!」

周りの生徒達が思いっきりこっちに注目しているというのに、とんでもない単語を発する日向さん。
案の定周りのざわつきは一気に大きくなり、みんなメチャクチャ驚いた顔をしている。
中にはカチカチとメールを打っている者までいる。

日向さんはそんな事は気にも止めずに、

「くはは、何を今更恥ずかしがっているんだ。それにしても私のファーストキスだというのに、思い切り歯がぶつかったな。
 まぁそういうのもファーストキスっぽいが、あれではレモンの味どころか一歩間違えれば血の味がする所だったな」

「ちょ、ちょっと待って下さい!! 周り見てください!!」

「キスくらい言ってもいいだろう。さすがにそれ以上の事は私も二人きりの時にしか言わないさ」

「それ以上なんてしてませんからね!?」

明らかに誤解を生みそうな言葉を必死にフォローする。
ダメだ、この人らしいと言えばそうなのだが、これでは色々な意味で俺の身が持たない。
これは後でちゃんと分かってもらう必要がありそうだ。

ただ、そんな事を考えならがらもこうして好きな人と居る事は本当に幸せだと思った。
こうして一緒に居るだけで、話しているだけで心が満たされるのを感じる。
ずっと、いつまでも日向さんの隣でこうして居たい。

俺は隣の日向さんを見つめる。
彼女も同じようにこちらを見て、嬉しそうに微笑む。
どんな事をしてでも守りたい。その表情にはそんな愛おしさがあった。

心地良い風が二人の間を通りすぎていく。
繋いだ手の温もりを噛み締めながら、俺は頭上に広がる夜空にようやく顔を出した一番星を見上げる。

――――それは、暗い世界に眩しすぎるほどに輝いていた。

  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 14:50:44.30 ID:qQai1x3Io<>

************************

【好感度変動】     >>2→>>145


                    小鷹への好感度
日高日向        ★★★★★☆☆→★★★★★★★

遊佐葵          ★★★☆☆☆☆→★★★★☆☆☆

大友朱音        ☆☆☆☆☆☆☆→★★☆☆☆☆☆

神宮司火輪       ☆☆☆☆☆☆☆→★★☆☆☆☆☆


                    小鷹からの好感度
日高日向        ★★★★★☆☆→★★★★★★★

遊佐葵          ★★★☆☆☆☆→★★★★☆☆☆

大友朱音        ★☆☆☆☆☆☆→★★☆☆☆☆☆

神宮司火輪       ★☆☆☆☆☆☆→★★☆☆☆☆☆

************************



次の日。
案の定俺と日向さんのことは学校中に広がっているらしく、朝登校して来てからずっと周りがヒソヒソ言っている気がする。
まぁ悪名高いヤンキーと生徒会長が手をつないで帰っていたなんて、話題性としては抜群なのだろう。

そしてそれは理科部の者にも届いているらしく、いつものように昼に理科室にご飯を食べに行ったら理科が物凄く何かを聞きたそうな顔をしていた。
事情を全て知っている夜空は黙々と俺の弁当ばかり食べていて助けてくれるつもりは毛頭ないっぽかった。
俺はとにかく、部活の時に話すと言ってその場はしのぐことにした。
どうせみんなに説明することになるなら、一度にやってしまったほうが早いと思ったのだ。

ちなみに、理科と夜空の料理の腕は結構上達しており、俺と大差ないくらいになっていた。


そして放課後、いよいよ部活の時間だ。
俺はまるで放送で職員室に呼ばれたかのように、妙な緊張感を持って理科室の前に居た。
一度深呼吸をする。よし、覚悟は決まった。

俺は意を決してドアノブを掴み、開いた。


************************


理科部の出席状況が>>146-151の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/17(月) 00:00:00.(00)←ここ

理科>>146
ゾロ目→欠席
それ以外→出席

夜空>>147
ゾロ目→欠席
それ以外→出席

幸村>>148
00〜59→出席
60〜99→欠席

星奈>>149
00〜29→欠席
30〜99→出席

小鳩>>150
00〜69→出席
70〜99→欠席

マリア>>151
00〜39→欠席
40〜99→出席 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 14:52:53.86 ID:wnOgJuOIO<> あれ夜空の好感度下がらんのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 14:53:33.40 ID:jb4Im46z0<> はい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 14:57:19.85 ID:5d/5SqgSO<> 夜空派の心境やいかに <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/09/17(月) 15:02:25.86 ID:e91usfzOo<> ほい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 15:03:10.70 ID:wnOgJuOIO<> つか幸村はまたかていのじじょうかww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/17(月) 15:11:50.86 ID:GBRXWjtH0<> da <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 16:16:58.66 ID:52u36Vr50<> というか、このSSのゴールはどこだ? 友達を作るを越して恋人ができちまったぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)<>sage<>2012/09/17(月) 16:43:52.35 ID:yhX4qlw3o<> 一応親友は戻ったじゃん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 18:21:22.92 ID:fcrwveYV0<> >>146
親友としての好感度は維持してるんじゃね

てかこれ以降告白判定とかどうなるんだろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 20:45:44.29 ID:SrmcoNlIO<> 小鷹先輩と理科の好感度が高ければ二股もOKですよ! <> とりあえず行き当たりばったりで設定考えてみる 
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 21:12:51.22 ID:qQai1x3Io<>
○恋人ができた後も他の告白を受けることも可能。確率は通常より20%下がる

○二股、三股可能。バレたら両方の好感度激減で強制的に破局

○「小鷹への好感度」もしくは「小鷹からの好感度」が★4以下になったら破局

○二股発覚もしくは小鷹から別れを切り出した場合、30%の確率でヤンデレ化

○ヤンデレ化した女の子が二人以上になった場合…………恐ろしいことに <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 21:14:41.05 ID:5d/5SqgSO<> つまり、二股以上をバレないよう続け、適度な所で全員に別れ話をふれば……… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/17(月) 21:16:18.96 ID:JBA0+C9zo<> ただの誠じゃないですかやだー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/17(月) 21:17:19.28 ID:S1d6eNc5o<> 正直このスレの方向性がわからない
1はどうしたいんだ
破局させて好感度を下げたり、ヤンデレ化させたり、gdgdにしようとしてるとしか思えない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 21:22:12.48 ID:44pVIp2h0<> >>159
お前それ安価スレで言う?
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 21:23:32.10 ID:5d/5SqgSO<> 安価しだいでしょう。かぁーなぁーしぃーみのぉーむぅこぉーおーへとぉーエンドなはがないでもいいじゃなーい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/09/17(月) 21:23:34.73 ID:E7hvKHKUo<> お前ら生徒会長を傷つけたら尻の穴掘ってやるからな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 21:26:56.75 ID:wnOgJuOIO<> 二股を容認させることもできるん? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/09/17(月) 21:28:39.69 ID:e91usfzOo<> 彼女側から別れを切り出した場合はヤンデレ化はしないんだろ?
ふむ・・・

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/09/17(月) 21:41:57.58 ID:Kkv9mQC00<> 終着点なしはダルい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/09/17(月) 21:52:42.98 ID:Blv9oS//o<> いっそ一人称を夜空にして安価で親友を寝取ってみるのも良いんじゃないか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 21:53:02.46 ID:52u36Vr50<> とりあえずこの物語はここでゴールということで、part2をはじめようじゃないか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/17(月) 22:09:21.92 ID:8wFHumfCo<> まぁ終着点がないのは原作もそうだからなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 22:09:49.93 ID:fcrwveYV0<> 二股三股で危険を冒すより会長と親交を深めたいわ(性的な意味で) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/09/17(月) 22:27:04.51 ID:e91usfzOo<> 適当に>>1が日付進めてって卒業とかの区切りで終わりってのもありかもな

まぁ>>1に任せるぜー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:00:35.97 ID:kBu9T3hI0<> 夜空派の俺だが、
おもしろいぞがんがれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:05:46.02 ID:mFA9HbnSO<> 卒業が終点でないの?

卒業時に付き合っている人でedかわるとか、そんなんだとばかり <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 23:25:59.64 ID:qQai1x3Io<>
部屋に入ると、理科部は幸村と小鳩以外が揃っていた。
小鳩はくろねくの再放送があるとか何とかで休むらしいが、気になるのは幸村だ。
また家庭の事情とやらで、ここ最近多い。
まぁ、生徒会の手伝いをしていた俺が言えることではないのだが。

「あ、小鷹! ねぇあんた噂聞いたわよ!」

「待て星奈。今話すから」

俺が部屋に入ったのを見た瞬間、星奈がさっそく聞いてきたので先に止めておく。
俺は小さく息を吸い込むと、

「噂は……本当だ。俺は日向さんと付き合う事になった」

「「…………」」

沈黙が広がる。
もう既に知っている夜空はただ無表情で読書を続けている。
理科は少し悲しげな表情で黙ってこちらを見ている。
そして意外なのは星奈だ。俺の方は見ておらず、なぜか夜空のことをじっと思わしげな表情で見つめている。

沈黙を破ったのはマリアだった。
どうやら状況を良く分かっていないらしく、キョトンと首を傾げている。

「付き合う……って何の話なのだ?」

「えっと……つまり、その、恋人になったって事だ」

「おぉ、恋人!? じゃあお兄ちゃんとそいつは結婚するのか!!」

「と、飛びすぎだそれは……いや、まぁできればいいけどさ」

「あははははは、すげーすげー、お兄ちゃんはオトナだな!!」

なぜか凄く嬉しそうに喜ぶマリア。
でもこうやって自分のことで嬉しそうにしてくれるのは悪い気はしない。

次に口を開いたのは理科だった。

「……なるほど、先輩は年上好きだった、と。理科がどれだけアプローチしてもなびかないはずです」

「そ、そういう事じゃなくてだな……」

「分かってますよ。でも、気付いたら好きになっていた……でしょ?」

「……あぁ」

「あーあー、世の中上手くいかないことばかりですねー」

そうやってやれやれといった感じで笑みを浮かべる理科の心は読めない。
いや、読めなくていいのだろう。
もしかしたら、と思うことはなくもない。だが、今の俺には彼女にそこまで踏み込む資格はない。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 23:30:16.63 ID:qQai1x3Io<>
「ねぇ、夜空。あんた……」

「ん、なんだ肉」

星奈は珍しく遠慮がちに夜空に話しかける。
それに対する夜空はいつも通り不機嫌な表情で手元の本から顔を上げる。

「あんたは、その……何かないわけ? 小鷹の事で……」

「……ふん、なんだ私が『リア充は爆発しろ!!』などと言うと思ったのか?」

「へ……?」

「見くびるなよ肉。私は親友のリア充化は素直に喜んでやる器の大きい人間だ。
 お前こそどうやったら女の子と仲良くなれるか、またエロゲー脳全開で聞き出そうと思っているんじゃないか?」

夜空は相変わらずだった。
腕を組みニヤリと笑って、思いっきり見下した目で星奈を見る。

星奈は呆然とその顔を見る。
だが、次第になぜかどこか嬉しそうな表情に変わっていく。

「……はっ!! なによ結構元気じゃないフラれ女!! つーか、小鷹も意外と見る目あるわ。こんなうんこ女よりはまだあの生徒会長のほうがマシ――」

バチーン!!
気持ちのいい爽快な音が響く。
夜空のハエ叩きがいつも通り星奈の顔面にブチ当たった音だ。

「〜〜〜〜っ!!! なにすんのよバカ夜空!!!」

「すまない、ハエがいたのだ。うんこ女に群がるハエがな」

「どこにそんなのがいんのよ!! あんた目腐ってんじゃないの!?」

「貴様は全身腐っているようだな。この腐肉が」

「なんですってええええええええ!!!!!」

二人はケンカをしているように見える。
だが、どちらもどこか楽しげな表情が見え隠れしており、相手を心から憎んでいるわけではないことがすぐに分かる。

いつも通りだ。
俺にとっては、生徒会の手伝いをしたり初めての恋人ができたりと、本当に色々なことがあった。
それでも、普段と何も変わらない理科部がここにはある。
この場所は、そう簡単に壊れたりはしない。その事が、俺の心を落ち着かせてくれた。

俺は部長である理科を見る。
彼女は少しだけ……本当に少しだけ切なそうに、夜空達を眺めていた。
しかし目を閉じて、口元に小さな笑みを浮かべるとすくっと立ち上がった。

理科はそのままホワイトボードの前まで歩いて行く。
これも、いつも通りだ。
今日も明日も、そしてこれからもずっと、こうして理科部は続いていく。


「それでは、小鷹先輩だけではなく理科部全員がリア充になれるように、今日も活動始めますよ!!」


**************************************


理科部の活動が>>175-178の中から>>178の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/17(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>175
25〜49→>>176
50〜74→>>177
75〜99→>>178 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/09/17(月) 23:31:46.91 ID:pBjjpdhjo<> ボイドゲノム <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:32:18.05 ID:5d/5SqgSO<> 職員室から今度のテストの問題用紙を盗みコピー後元に戻す作戦 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:32:55.33 ID:fcrwveYV0<> リア充を演じてみる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/17(月) 23:33:08.33 ID:4YuLJ6pRo<> 電話レンジを使おう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/17(月) 23:39:48.26 ID:S1d6eNc5o<> アウトオオオオオオオオオオオオオオ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:46:13.22 ID:52u36Vr50<> これは期待できる展開になりそうだ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 23:51:06.26 ID:qQai1x3Io<>
「そういえば、今巷ではちょいワル系というのが流行っているらしいな。それがリア充への道なのではないか?」

「あんたの場合、普通の『ワル』よね。ていうか『悪』ね」

「貴様は『肉』だな」

「何も関係ないじゃないそれ!!! ていうか肉じゃないし!!!」

「えー、悪いのはダメなんだぞ。天罰が下るのだ」

「ふむ、ちょいワルですか……それではそろそろテストがあるみたいですし、その問題を取ってくるっていうのはどうですか?」

「それちょいワルってレベルじゃねえだろ!!!」

理科の言葉に全力で突っ込む。
そんな事、バレたら下手すれば退学だ。
そもそも俺には既に前科があるから確実にヤバイ。

これにはさすがに他の部員も乗り気ではないようだ。

「バカげてるな。そもそも私はカンニングする必要がない」

「あたしだってそうよ。ていうかそれじゃこのあたしの天才的な頭脳を披露できないじゃない」

「テストくらい自分で何とかするのだ! 高校の勉強なんてうんこじゃないか」

あー、そっか。
理科部は羽瀬川兄妹を除けばみんな頭良かったんだっけ……。

「じゃあメリットがあるのは小鷹先輩ですね!! どうでしょう!?」

「お、俺に振るのかよ!!」



どうする? >>182 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:51:57.74 ID:5d/5SqgSO<> やる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/17(月) 23:54:37.48 ID:JBA0+C9zo<> 2連続はダメだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:54:52.11 ID:52u36Vr50<> やる <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/17(月) 23:56:12.91 ID:qQai1x3Io<> おー2れんちゃんか。気付かなかった

再安価 >>186 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:56:45.02 ID:52u36Vr50<> やる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/17(月) 23:57:33.94 ID:fJahMLmuo<> ここはやるよな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/09/17(月) 23:59:16.76 ID:a66HjK8b0<> 安全策採り続けても安価スレの意味ないしな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/17(月) 23:59:32.89 ID:DzR3p5T30<> え、マジでやんの…?
これガチでヤバイやつだぞ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:00:15.50 ID:p5Y85+Af0<> マジでやる。それが安価 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:00:55.35 ID:9LbIkD9SO<> 最悪肉が何とかしてくれる
commatypeの安価もcountされるのね。sorry知らなかったのよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:02:32.62 ID:ePTpWoTMo<> この流れ懐かしいな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:07:12.25 ID:NRqlVsCk0<> これはバレて会長の好感度が下がることを狙った理科の戦略 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 00:09:02.09 ID:OQzRS4Leo<> >>191
コンマとはちょい違うだろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:19:27.58 ID:VqBm9Gba0<> うん、日向の好感度が下がるのが目に見えてるな
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:22:40.23 ID:9LbIkD9SO<> 性交すれば問題ない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:24:57.57 ID:ePTpWoTMo<> 悪い道に走ったらとめてくれるのが良い恋人 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:27:25.50 ID:p5Y85+Af0<> 好感度が下がって破局を迎えるのか <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 00:30:01.89 ID:nirS0tZXo<>
「……分かったよ、やるよ」

「本気か小鷹……?」

「あぁ……俺はお前達みたいに頭良くないから正直ヤバイしな……。
 それに理科、そこまで言うなら何か作戦とかあるんだろ?」

「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました小鷹先輩!」

理科はまさに『お主もワルよのう』という感じでニヤリと笑う。
星奈は呆れて溜息をついて、

「ったく、一応うちのパパの学校なんだから、やるんならバレないようにしなさいよね」

「ダメなのだ!! 私が言いつける!!」

「はいはいマリアさん、ポテチあげますから黙っていてくださいね」

「分かった黙ってる!!!」

マリアは本当に子供らしく純粋だ。
だがケイト、これはさすがに純粋すぎるんじゃないか……?
俺は少しマリアの行末が心配になる。

ここで理科はメガネをクイッと上げて、


「それでは、理科の完璧すぎる作戦を発表しましょう」


**************************************


作戦が>>200-203の中から>>203の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/18(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>200
25〜49→>>201
50〜74→>>202
75〜99→>>203 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 00:32:11.49 ID:JGfEYaBX0<> ハエのような超小型マシンによるテスト内容の盗撮 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:32:32.41 ID:9LbIkD9SO<> 覆面マスクをした誰かを用意、学校に催眠ガスを散布し、手早くすます。覆面マスクは粉々にして花壇に埋める <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:32:37.89 ID:p5Y85+Af0<> 昼休みに職員室に突撃し、無理やりテストの問題用紙を強奪する。その際、邪魔な教師は排除する <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)<>sage<>2012/09/18(火) 00:33:45.53 ID:gX2uGpDAO<> >>200 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:33:48.73 ID:VqBm9Gba0<> 理科がテストを作る

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/09/18(火) 00:33:50.88 ID:ysr03Vqjo<> 睡眠ガスを散布の上、職員室に侵入 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<><>2012/09/18(火) 00:33:57.08 ID:BbUvjgt70<> シャバドゥビダッチヘンシーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:34:36.65 ID:BbUvjgt70<> 誤爆 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 00:34:42.03 ID:JGfEYaBX0<> あーあ、やっちまったなこれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/18(火) 00:35:50.62 ID:ysr03Vqjo<> 退学まっしぐらコースじゃないですかやだー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:36:13.35 ID:VqBm9Gba0<> 理科が立てた作戦であって、必ずしも従う必要はないな
特にこんなふざけた案は
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:36:19.56 ID:p2vr0tCDO<> >>206
ウィザード帰れ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:36:59.21 ID:p5Y85+Af0<> これはヤバイな。小鷹もついに退学か <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/09/18(火) 00:38:07.48 ID:ysr03Vqjo<> >>210
だな
それを戒めて、作戦を修正してくれることを願う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:38:40.03 ID:9LbIkD9SO<> どかたやとびしょくで働く小鷹だっていいじゃない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 00:38:42.78 ID:JGfEYaBX0<> >>212
…いや、ネタだと思うんだが、IDって知ってるよな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:40:16.22 ID:p5Y85+Af0<> >>215
まさかとるとは思わなかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(四国)<>sage<>2012/09/18(火) 00:40:34.99 ID:gX2uGpDAO<> もう何て言うかホントごめん

停学程度なら会長が家に来てまた仲良くなれるフラグじゃん余裕余裕とか浮かれてる場合じゃなかったマジごめん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:41:37.54 ID:ePTpWoTMo<> さすがに頭悪いなwwwwwwww
別にこの安価は悪くないと思うが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:42:45.85 ID:VqBm9Gba0<> うわ、出たよ
安価スレで『まさか取るとは?』とか言う奴
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 00:48:10.59 ID:bu7mt5gwo<> これ終わっただろwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 00:48:32.48 ID:JGfEYaBX0<> >>216
それ禁句な <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 00:49:53.09 ID:p5Y85+Af0<> >>221
了解。以後気をつける <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/09/18(火) 01:07:51.33 ID:cTXcd5Afo<> テストがどうこうより、どうすれば13股を容認させれるかを考えた方が <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 01:08:36.29 ID:JGfEYaBX0<> >>223
無理に決まってんだろwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 01:10:25.12 ID:9LbIkD9SO<> 洗脳する機械を作れば……ッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/09/18(火) 01:11:39.19 ID:cTXcd5Afo<> 理科部6人
生徒会4人
ケイト
柏崎家2人
以上が考えられるハーレム候補 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 01:13:03.89 ID:ePTpWoTMo<> ペガサスさんもいれよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 01:13:44.86 ID:p5Y85+Af0<> あとトモちゃんも
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 01:16:22.16 ID:VqBm9Gba0<> >>228
お前はすっこんでろ
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 02:12:24.95 ID:nirS0tZXo<>
「作戦は『昼休みに職員室に突撃し、無理やりテストの問題用紙を強奪する。その際、邪魔な教師は排除する』」

「よし、やっぱ不正はダメだよな不正は」

「な、なんでいきなりそんなに冷めてるんですか!!」

「当たり前だろ!!! つかそれは作戦じゃねえ!!!」

まぁ俺自身そこまで本気じゃなかったから別にいい。
もし理科が実用的なものを考えていたら本気で悩んだかもしれないが。

星奈はまだ呆れた様子でこちらを見て、

「ていうか小鷹さ、テストやばいの?」

「余裕……ってわけではないな。お前達とは違って」

この学校は二学期制なので、九月下旬に期末テストがある。

元々この見た目で印象が悪いので、せめて勉強だけでもと今まで無難にはこなしてきた。
前の学校では中の上くらいだったろうか。まぁ悪くはなかったはずだ。
しかし、ここはさすがミッションスクールというだけあって、倫理や世界史なんかは普通の学校よりも深い所までやったりする。
そういう所に少し苦戦気味、といった感じだ。

最近は生徒会の手伝いやらなんやらで忙しかったのであまり勉強できていなかったが、そろそろ始めないとまずい。
それでも日向さんや葵は学年トップらしいので、本当に凄いと思う。

そんな感じで、今日の部活はグダグダなまま終了した。
まぁそろそろテストの事を真面目に考えないとヤバイという事を確認できただけ良かったのだろうか。



***



家に帰って夕飯時。
俺と小鳩は二人でとんこつラーメンを食べている。

俺は頭を悩ませていた。
テストのことではない。いや、それはそれで悩みの種ではあるが。
それよりも差し当たっての問題として、日向さんの事を小鳩に言うべきかどうかというのがある。

学校中で噂になっているといっても、それはあくまで高等部での話だ。
さすがに小鳩のいる中等部にまでは届いていないらしく、小鳩もいつもと何も変わらない。
夜空と同じように知ってて普段通りに振舞っている可能性もないとは言えないが、小鳩の性格を考えると可能性は低い。

……というわけで、俺の口から直接言わなければいけない。
いくら中等部にまで噂が届かないといっても、理科部に顔を出している内に絶対耳に入るはずだ。
だが、言った所でほぼ確実にすんなりと納得はしないだろう。

俺は少し考えて言葉を選びながら口を開く。

「>>231」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 02:13:59.04 ID:JGfEYaBX0<> お前を大人と思って言うよ
俺、彼女が出来た <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 02:18:57.21 ID:nirS0tZXo<> ねんむいからここまで
とりあえず原作に追いつくまではやるつもり <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 02:19:21.71 ID:JGfEYaBX0<> 乙でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)<>sage<>2012/09/18(火) 02:25:25.18 ID:cTXcd5Afo<> おつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)<>sage<>2012/09/18(火) 02:58:03.09 ID:5PsJjDoF0<> 縺翫▽ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)<>sage<>2012/09/18(火) 02:59:45.30 ID:5PsJjDoF0<> 文字化けしてるw
1おつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)<>sage<>2012/09/18(火) 03:14:25.27 ID:ZU9uScd50<> 乙〜 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/09/18(火) 04:23:33.87 ID:1aBLCxFWo<> 乙乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 06:16:49.09 ID:MwcIcpHIO<> 小鳩は日向のこと知らなそうだから聞いたら生徒会乗り込むんじゃ… <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 22:23:48.05 ID:nirS0tZXo<>
「小鳩、ちょっと大事な話がある。いいか?」

「ククク、どうした我が半身よ。何でも話してみよ」

「お前を大人と思って言うよ。俺、彼女が出来た」

「…………」

俺が緊張して告げると、小鳩は無表情になった。
まるで凍ってしまったかのように固まってしまっている。

「小鳩?」

「く、ククク……よく聞こえなかったな。もう一度言ってみよ」

「俺、彼女が」

「ダメじゃ!!!!!」

ガタン!! と小鳩が立ち上がった。
目はうるうると涙目になっている。

こうなることは薄々予想がついていたので、“大人”という小鳩が気にしているワードを出してみたのだが、効果無いようだ。

「だ、ダメって……」

「ダメじゃダメじゃダメじゃばかたれ――――っ!!!!!」

「落ち着け小鳩! えっと、だな……」

「相手は!? 夜空!?」

「違う……生徒会長だ」

「せ、せいとかいちょ……ぐぅぅぅううううううう!!!」

小鳩は歯をギリギリとさせながら俺を睨む。

「とにかくうちは認めん!!! 絶対、ぜっっったい認めんかんな、あんちゃんのアホ――――っ!!!!!」

そんな言葉を残して、小鳩は自分の部屋へと上がっていってしまった。
俺は呆然としてその姿を見送って溜息をつくしかなかった。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 22:25:09.41 ID:nirS0tZXo<>


***



洗い物も風呂も済ませた俺は、自分の部屋のベッドの上に寝転がる。
そして手に持ったケータイを開くと、日向さんの番号へ電話をかける。

『もしもし、こんばんはダーリン』

「……いやあの、その呼び方は」

『くはは、照れるな照れるな!』

「別に照れてる訳じゃありませんって」

『ん、どうした小鷹。何か元気が無いように感じるが』

「あの、実は……」

『ああそうか、早くデートがしたいという事か! しかし、そろそろ期末試験だろう?
 ここはお互いのために、初デートはその後のテスト休みまでとっておいたほうが良いと思うのだが……』

「いや、デートとかじゃなくてですね」

『……小鷹は私とデートしたくないのか?』

「そ、そういうわけじゃないですよ! 俺だって日向さんとデートしたいです!!」

日向さんが寂しそうな声を出したので、俺は慌ててそう言う。
正直こういう普段とは違った一面はぐっとくるものがあるが、今はそれどころではない。
また話がずれる前に、早く本題を切り出すことにする。

「あの、実はさっき妹に彼女ができたと言ったんですけど……」

『妹が怒りだした、とかか?』

「な、なんで分かったんですか!?」

『何となくだ。イメージ的に小鷹の妹は小鷹に懐いていそうだしな』

やっぱりこの人は色々凄まじいと俺は再認識する。
一方で日向さんは電話の向こうで「ふむ……」と少し考えこんで、

『よし、それなら私に考えがあるぞ』

「考え?」

俺が期待を込めて聞き返す。
この人なら、一発でこの問題を解決できる凄い案を出してくれそうだ。

日向さんの返事はすぐにきた。


『>>242』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 22:26:22.58 ID:fpgpEGV/0<> 私自ら小鷹の家に出向き説得してみせよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 22:26:23.42 ID:9LbIkD9SO<> 妹の目の前でキスしまくろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/09/18(火) 22:26:33.40 ID:BbUvjgt70<> 調教しようそうしよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/09/18(火) 22:27:35.52 ID:VOACTgd3o<> 妹の目の前でキスパレードとかwwwwww <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 22:49:26.36 ID:nirS0tZXo<>
『私自ら小鷹の家に出向き説得してみせよう』

「だ、大丈夫ですか? あいつ結構本気で怒ってて……」

『大丈夫だ。そういうのは慣れている』

「…………」

日向さんの言葉に、俺は少し考え込む。

確かに日向さんは生徒会長なので、会話とかは上手い。
それなら小鳩の事も任せてもいいかもしれない。

「分かりました、それじゃあいつにします?」

『明日はダメか?』

「明日? あれ、でもテスト前は……」

『小鷹の妹の話だ。何よりも優先すべきことだろう』

「……ありがとうございます」

『くはは、礼はいい。当たり前だろう、お前は私の彼氏なのだからな』

その彼氏という単語に、自然と俺の心が踊る。
まだ少し実感がわかないところもあるが、こうして話していると本当にこの人と恋人になれたんだと確認できる。

それから俺達はしばらく話をしていた。
内容はあってないようなものだったが、ただ話しているだけで楽しかった。
友達も全然できない俺は恋人ができた時の事なんて考えたこともなかったが、こうして知ることができて本当に良かったと思った。


************************

【好感度変動】     >>2→>>145→>>246


                    小鷹への好感度
羽瀬川小鳩       ★★★★☆☆☆→★★★☆☆☆☆

************************



【前スレ>>1000を消化】



翌日の朝。
俺はいつも通り早めに登校し、自分の席につく。

だが、今日の俺は少し違うところがある。
昨日少し考えた結果、日向さんの恋人として俺には足りない所がかなりあると分かった。
一番足りないものは……ずばりハジケだ。

リア充というものは高校時代はハジケまくるものだとネットにも書いてあった。
つまり、あれだけ美人な生徒会長を彼女にできた俺もリア充への道へと足を突っ込んだわけで、ハジケまくらなければいけないという事だ。

というわけで、俺は昨晩から考えていたリア充的なハジケ行動を実行することにする。


**************************************


小鷹の行動が>>247-250の中から>>250の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/18(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>247
25〜49→>>248
50〜74→>>249
75〜99→>>250 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/18(火) 22:50:51.37 ID:657S0G5uo<> 夜空を抱きしめる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 22:50:56.60 ID:9LbIkD9SO<> 校門の前で会長とアナルセックス。体位は駅弁 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 22:51:58.65 ID:fpgpEGV/0<> 髪形を前に美容室に行った時のようにしっかりセットしてみる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 22:52:37.08 ID:txGQBDSIO<> とりあえず全裸登校 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/09/18(火) 22:58:05.22 ID:BGSAAgCAO<> 下手すりゃ夜空の好感度下がるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 23:01:45.42 ID:42cBx4MAo<> なぜに夜空 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 23:14:58.72 ID:VqBm9Gba0<> 無理矢理にルートもってこうとするのやめろって…
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 23:21:56.86 ID:96QRd9JSO<> 幸村の時の事考えるとガッツリ下がるだろうな
それが分らないのが夜空厨 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 23:50:14.88 ID:nirS0tZXo<>
リア充的なハジケ行動、それはハグだ。
これは外国のリア充を参考にした結論で、あっちの人はそうやって人とスキンシップをとる事が多い。
だから、俺もそれを実行することにする。

だが、ここは日本だ。
まだ親しくもない者にいきなりハグをするのは色々とマズイ。
既にある程度親しい者……となると悲しいことに俺にはあまり当てはまる人が居ない。

しかし、このクラスにも一人だけ俺と親しい者がいる。幼なじみの三日月夜空だ。
彼女なら、ハグをしてもいい関係だと言えるだろう。

俺はすくっと立ち上がると、真っ直ぐ夜空の席まで歩いて行く。
夜空はいつも通り本を読んでいたが、俺が近づくと顔を上げる。

「夜空、ちょっと立ち上がってくれるか?」

「ん? 何か用か小鷹?」

「いいからいいから」

俺に言われて、夜空は釈然としない様子で席を立つ。

「ほら、立ったぞ。一体何の――」


夜空がそう言いかけた瞬間、俺は正面からギュッと彼女を抱きしめた。


空気が凍りついた。
周りのクラスメイトも、そして夜空自身も何が起こったのか分からずに唖然としていた。

夜空の体は日向さんよりも更に華奢で、少しでも力を込めたら壊れてしまうのではないかとも思ってしまう。
そして腕の中の暖かい温もりに、不覚にも心臓が早まる。
これではダメだ。あくまではこれは挨拶なのに。

「おはよう、夜空」

「…………」

俺が夜空から離れてそう言うが、彼女は目を見開いて何も言えないでいた。
そこまで驚いたのだろうか。まぁ確かに俺が急にリア充的な行動をするのはおかしいかもしれない。

だが、次第に夜空の様子が変わっていく。
顔を俯けて、何も言わない。
ただ……決して良いことではないというのは分かる。

「よ、夜空?」

「…………何のつもりだ」

「え……」


「お前は私をどうしたいんだ!!!!!」


気付いたら両手で胸元を掴まれていた。

今まで似たような事をされたことはいくらでもあった。
この髪や目付きのせいで、不良に絡まれることは多かった。
だが、俺はあまりの衝撃に口を開く事もできない。

夜空は、泣いていた。
大粒の涙をボロボロとこぼして、それを隠そうともしない。

ドンッ!! と突き飛ばされた。
俺は為す術なく尻もちをつく。

夜空は走って教室を出ていってしまった。

誰も何も話さない。
クラスメイトも、みんなただ呆然と俺のことを見ている。
そして俺自身も、ただ呆然と言葉を失うしかなかった。
  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage <>2012/09/18(火) 23:50:46.96 ID:+jXk6eiJo<> あーあw <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 23:51:00.46 ID:nirS0tZXo<>


***



昼休みになった。
いつもなら俺と夜空と理科で理科室でお互いの弁当を交換して食べる事になっている。
しかし、今日も同じようにとはいかない。

夜空は朝のホームルームには戻ってきた。
だがその目は真っ赤で、その後先生にも何か聞かれていたようだが「何でもない」と押し通していた。

俺は夜空に何を言っていいのか分からず、休み時間も話しかける事ができなかった。
そして昼休みになっても彼女は動く素振りを見せない。
これは予想していたが、どうやら今日は理科室で昼食をとるつもりはないようだ。



どうする? >>257 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/18(火) 23:51:28.20 ID:nirS0tZXo<> 再安価 >>259 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 23:52:13.42 ID:9LbIkD9SO<> フライングクロスチョップ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/18(火) 23:52:17.70 ID:txGQBDSIO<> よし今こそ電話レンジだ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 00:21:51.31 ID:ZmNpVZFHo<>

数十分後、俺は理科室で理科の前で正座していた。
首筋にはまだズキズキと鈍い痛みが残っている。

あの後、とりあえず俺だけでも理科室に行く事にした。
そして理科室に入ると理科に夜空が居ないことについて聞かれたので正直に話した。
すると理科が激怒してフライングクロスチョップをお見舞いしてきたというわけだ。
その後は延々と説教だ。

理科は髪をオールバックにして後ろで結んでおり、どこからか取り出した竹刀で目の前の机をバチーン!! とぶっ叩く。

「……で、クラスメイトにいきなり抱きつくことがおかしいって事は分かったんか!? あぁ!_?」

「ごめんなさい……」

「謝る相手がちげーだろーがよぉぉ!!! つかリア充的なハジケって何だよ!! しかもそれがハグだぁ!?
 美人な彼女ができて舞い上がりすぎて頭湧いちまったんじゃねえのか!? お!?」

理科は完全にキャラ崩壊しており、メッチャメンチを切ってくる。
こうして見ると理科も相当整った顔をしている事がよく分かるが、今そんなことを言えば確実に脳天に一撃食らう。

理科の言葉で俺の目は覚めていた。
確かに彼女の言う通り、いくら親しいからといってもクラスメイトをいきなりハグするなんていうのはおかしい。
しかも相手がつい最近フッたばかりの女ともなればただのクズでしかない。

「本当に……悪かったです…………」

「…………はぁ」

理科は溜息をつくと、オールバックにしていた髪を解く。
そして手に持った竹刀を適当に放り投げると、呆れた表情で口を開く。

「で、どうするんですか? ぶっちゃけ夜空先輩的には洒落にならないダメージですよ」

「土下座して……いやそれでも許してくれねえかな」

「まったく、仕方ないですね。理科も考えてあげますよ。部員の管理も部長の役目ですし」

「理科……ありがとう」

俺は心の底から理科に感謝すると、二人でどうやったら夜空に許してもらえるか考えることにした。


**************************************


これからどうするか>>262-265の中から>>265の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/19(水) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>262
25〜49→>>263
50〜74→>>264
75〜99→>>265 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 00:22:20.90 ID:9vJ995FXo<> Japanese DOGEZA <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 00:22:57.84 ID:q/JKCL8Ao<> 電話レンジを使う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 00:23:03.31 ID:bCBkfmSIO<> 星奈に相談 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 00:23:20.25 ID:/7EdkwwSO<> よし、なかった事にしてわすれちゃおう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/09/19(水) 00:23:35.19 ID:dht9rJuIO<> 飛べよおおおおおおおお <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 00:26:57.55 ID:ZmNpVZFHo<>

【道具判定】


>>268の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/19(水) 00:00:00.(00)←ここ

50〜59、90〜99→成功


失敗の場合は安価下で>>264を実行 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 00:27:28.46 ID:/7EdkwwSO<> さて? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 00:28:11.51 ID:bkLsN5/T0<> そら <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 00:35:01.07 ID:+seDafqTo<> つか「あぁ!_?」で吹いたwwwwキリトwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 01:07:55.05 ID:9vJ995FXo<> キリトさんかんけーし! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 01:11:27.74 ID:YSmeQFABo<> いい加減きずけよ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 01:30:34.24 ID:ZmNpVZFHo<>

「……うーん、ここは星奈先輩の助けを借りた方が良いかもしれませんね」

「星奈の?」

「はい。残念ながら理科はこういった人のいざこざは専門外です。
 それならゲームとはいえそういう時の対処法を知ってそうな星奈先輩の方がまだ頼りになりそうということです」

「……そうかもな」

悲しいことに、俺の知り合いは友達が少ない奴が多い。
理科部で考えるとこういう事を相談できるのは理科以外だと星奈くらいしか思いつかない。

そういうわけで、俺は星奈に相談することにした。



***



二年三組の教室まで行って中に入る。
すると予想通り、みんなが怯えたように俺に注目する。
中には悲鳴を漏らすものまで居る。いや、慣れてるけどさ……。

星奈はすぐに見つかった。
彼女の周りには男が集まっており、しかもその内一人は足乗せとして利用されている。
そういう話は聞いていたが、実際に見てみるとドン引きな光景だ。

星奈は俺に気付くと驚いた表情で、

「あれ、小鷹? どうしたのよ?」

「少し話があるんだけど……いいか?」

「ん、分かった」

星奈は短くそう答えると、すぐに立ち上がる。
先程まで足乗せにされていた男子は明らかに残念そうな表情をしている。

そして取り巻きの男子全員は心配そうに俺と星奈を交互に見ている。

「あんたらはてきとーにしてていいわよ。あたしはちょっと小鷹と話してくるから」

「し、しかし星奈様……」

「なによ、あたしにたてつく気? もう踏んであげないわよ」

「すみませんでした!!!」

星奈の脅し文句(?)にすぐさま土下座する。
そして星奈はその中で一番早かった者の頭を踏みつけた。一応上履きは脱いでいる。

恐ろしいことに踏まれたものは恍惚の表情を浮かべて「ありがとうございます!!!」と全力で礼を言っていた。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 01:33:30.80 ID:ZmNpVZFHo<>


***



俺と星奈は誰も居ない教室まで来ていた。
できればこの話は誰にも聞かれたくなかったからだ。

星奈は机の一つに腰掛けて、

「それで、話ってなに?」

「実は夜空の事で……」

俺は今朝の事を説明した。

全部聞き終えた星奈は思いっきり軽蔑した表情でこちらを見ていた。
これは予想していたが、実際にやられると結構堪える。
まぁ完全に自業自得だが。

「はぁ……あんたって本当に…………いや、もういいわ。理科がキレたみたいだし。
 で、夜空とどうやって仲直りするか、ね…………そうだ、何か夜空がほしいものをあげるとかはどうかしら」

「ほしいもの?」

「えぇ、好感度は適切なプレゼントをあげれば大体上がるわ。相手の性格を考えてベストな選択をするのよ!」

まさにゲームの攻略をしているような感じで話す星奈。
ギャルゲーも現実で全く役に立たないとまでは言わないが、それでも二次元と三次元の差はデカイと思う。
だがせっかく相談に乗ってもらっているのでそれも迂闊には言えない。

「あ、でもこの場合は何かイベントを待ったほうがいいかもしれないわね……」

「イベント?」

「えぇ、女の子を酷く傷つけちゃった時はその後に仲直りイベントが発生する場合が結構あるのよ」

「そ、そうなのか……」

「よし、それじゃ今から夜空のとこ行くわよ!」

「え!?」

「なに驚いてんのよ。ちゃんと夜空の側に居ないとイベントが起きてても分からないじゃない。ゲームじゃないのよ?」

「…………」

これ程までに「お前が言うな」と言いたくなった時はなかったと思う。
ただ俺は星奈の勢いに押されるがままに、二人で二年五組の俺と夜空のクラスへと行くことにした。



***


俺と星奈は廊下から教室の夜空の様子をこっそりと伺う。
どうやら今は何人かの女子と机を合わせて昼食をとっているようだが、やはりどこか落ち着かない表情をしている。
いくら馴染んできたとはいえ、それでもまだまだ慣れていく必要がありそうだ。

「夜空は……あそこね。…………なによ、女の子に話しかけられてんじゃない」

「あぁ、理科部の発明のお陰でもう随分とクラスには馴染んでるな」

「えっ、ちょっと! あたしは何も変わってないんだけど!?」

「いやお前は色々と問題が……」

普通に考えて、クラスメイトを足置き代わりにしたり踏みつけたりしてる人と友達になりたいとは思わないだろう。
俺はそれを教えようと口を開こうとするが、

「あ、小鷹! なんかイベントっぽいの発生したわよ!!」

「は?」

急に星奈が夜空の方を指差して興奮気味に言ったので、俺はすぐにそちらを見てみる。 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 01:35:14.22 ID:ZmNpVZFHo<>

小鷹の見た光景が>>276-279の中から>>279の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/19(水) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>276
25〜49→>>277
50〜74→>>278
75〜99→>>279 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 01:36:10.53 ID:SBStiJ4Q0<> 夜空とクラスメイトの女の子がケンカしだす <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 01:36:27.07 ID:/7EdkwwSO<> 夜空が知らないおじさんに抱かれてた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/09/19(水) 01:36:53.65 ID:eW/feUmAO<> 喧嘩 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 01:38:08.74 ID:O3GJ2M030<> 日向さんが小鷹は私と付き合えて舞い上がってはっちゃけちゃったんだと夜空に説明して
二人で仲良く話している <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 01:39:27.15 ID:ZmNpVZFHo<> 今日はここまで
まったく、小鷹は何度夜空を泣かせれば気が済むんだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 01:40:48.35 ID:/7EdkwwSO<> 乙ー夜空さんカワイソーだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/09/19(水) 01:46:48.26 ID:UIN3pD8wo<> おつ
夜空はいじめられてこそ輝くのかね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 01:49:36.40 ID:bCBkfmSIO<> 全部安価が悪いんや小鷹さんは関係ない!…多分 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2012/09/19(水) 03:20:01.18 ID:y2l2RsNKo<> ただでさえぼっちだったのに、ここに来て人間関係でこれだけ揺さぶられたら、ガチで人間不信になるなwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 03:48:48.67 ID:FC4C8NQG0<> あれだろ、どうせ女生徒が小鷹の悪口言ったのに対してつい怒ってしまった的な展開だろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 03:56:24.05 ID:U9BfUXSIO<> もしそうだったら、小鷹さんが夜空に惚れてまうやろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/09/19(水) 04:33:56.88 ID:ZZ+9wRLMo<> 乙乙 <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 20:20:39.69 ID:ZmNpVZFHo<>
「それにしてもさー、羽瀬川くんのアレはないよねー」

「朝のやつでしょ! 三日月さんも大変だったね」

「え、あー、その……」

何やら俺のことを言われているようだ。
こういうのを隠れて聞いていると妙に居心地が悪くなる。

「ていうかさ、羽瀬川くんって会長と付き合ってるんでしょ? その上で三日月さんにあんな事するってどうなの?」

「ぶっちゃけサイテーだよね。二股とか考えてんじゃない?」

「あるある! 会長だってもしかして脅されて付き合ってるのかも!!」

「うわ、こわ……。なんでヤンキーってそうやって自分勝手なんだろうね」

「そうそう、結局自分さえ良ければ周りにどれだけ迷惑かけても構わないんだよね」

「小鷹はそんな奴じゃない!!!」

ガタッ!! と夜空が立ち上がった。
その表情は必死なもので、教室に居る人全てが驚いてそちらを見ている。

俺もかなり驚いていた。
女子達の言葉の連続攻撃によって俺のHPはゼロになっていたのだが、まさか夜空がここまで言ってくれるとは思わなかった。
今朝のこともあるし、夜空も一緒になって悪口を言い出す事も覚悟していたからだ。

「ど、どうしたの三日月さん……?」

「お前たちが小鷹の何を知っているんだ!! あいつの事をよく知らないくせに好き勝手言うな!!」

「ちょ、ちょっとそんな言い方ないじゃない! 私たちは三日月さんの事を思って……」

何やら不穏な空気になってきた。
せっかくクラスに馴染めてきたのに、これではまた孤立してしまうかもしれない。
しかも、原因は俺だ。

その時、隣からドンッ!! と押される。

俺が驚いてそちらを見ると、星奈がこっちに向かってウインクをしていた。

「ほら、あんたの出番でしょ」

「……あぁ、そうだな」

俺は星奈に向かって頷くと、教室に入った。

すると案の定俺を見た女子達が一斉に怯え始める。
たぶん、今までの会話を聞かれていたと思っているのだろう。
周りのクラスメイト達も不安そうにこちらを見ている。

夜空は俺を見て驚くと、顔を俯けてしまった。

「えっと…………」

俺は緊張しながら口を開く。
ここまで人に注目される中で何かを話すのは俺にはまだハードルが高い。

だからといって、やめるわけにはいかない。
夜空のためにも、俺は言わなければいけないことがある。


**************************************


小鷹の言葉が>>289-292の中から>>292の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/19(水) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>289
25〜49→>>290
50〜74→>>291
75〜99→>>292 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 20:22:23.23 ID:FC4C8NQG0<> 夜空、ありがとう
そしてごめん…
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/09/19(水) 20:22:59.26 ID:L2qWtZnco<> 俺は2人とも好きなんだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 20:25:33.69 ID:z65Ce49Vo<> すみませんでしたアアアアアアア(DOGEZA)
夜空とはガキの頃からの親友だったんでつい過度なスキンシップをとってしまった
俺が全部悪いのでここはどうか治めてくんなし!!!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 20:25:59.72 ID:FNfbPMdW0<> ひゃっはー世紀末だー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 20:28:39.78 ID:z65Ce49Vo<> まともなやつほど Feel so bad <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/09/19(水) 21:25:59.36 ID:RS8FYq4Eo<> oh...
面白くなりそうな安価だな <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 21:42:30.70 ID:ZmNpVZFHo<>

「すみませんでしたアアアアアアア!!!
 夜空とはガキの頃からの親友だったんでつい過度なスキンシップをとってしまった!!!
 俺が全部悪いのでここはどうか治めてくんなし!!!!」


俺は土下座してそんなことを叫んでいた。
色々テンパっていたせいで言葉もおかしくなってしまった。

教室がシーンと静まり返る。
誰も何も言わない。

この沈黙が辛い。
俺は頭を上げられずにただ耐えるしかない。
誰か、頼むから何か言ってくれ。俺が悪かった、悪かったから。

そんな俺の願いが届いたのか、少しして女子の一人が恐る恐るといった感じで口を開く。

「え、えっと……私達が悪かったから……だ、大丈夫だよ」

声の調子で分かる。確実にドン引きしている。
まぁでも、とりあえずあの険悪な雰囲気は何とかなったと思う。
俺にとっては別の意味で凄く居づらいが。

俺は今すぐ消えてしまいたい気持ちで立ち上がると、そそくさと教室を出ようとする。
すると。

「……くく」

「ん?」

「くくっ……ふふ、あははははははははは!!!」

なんと夜空が笑い出した。
かなり我慢していたらしく、抑えきれなかったらしい。

「くくっ……何が『治めてくんなし』だ! どこまでお前はコミュ障なんだ……ふふ」

「うぐ……」

俺は恥ずかしくなって夜空から目を逸らす。
いや、仕方ないだろう。俺だってこんな事したことなかったし……。

夜空はどこか吹っ切れたような表情をしていた。
まだおかしそうに笑っているが、それでも先程までと比べてずっと清々しい感じだ。

「……はぁ、そうだな。そういえばお前はそういうバカだった。
 悪かったな、今朝は私も大事にしすぎてしまった。だから…………」

夜空は口元に微笑みを浮かべながら真っ直ぐこちらへ歩いてくる。
俺は思わず体を強張らせる。
おそらく一発殴ったりして、それで済ませるという話なのだろう。
俺としては許してもらえるならそれだけでありがたいのだが、それでも怖いものは怖い。

俺はビクビクして制裁を待つ。
しかし――――。


「ッ!?」

  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 21:44:46.09 ID:ZmNpVZFHo<>

正面から、ギュッと抱きしめられた。
俺はあまりに予想外なことに声にならない声を出してビクッとなる。


少しして、夜空が離れた。
頬は紅潮しているが、どこか満足そうだ。
そしてニヤリと笑って、

「これでお互い様だ。お前も今は彼女が居るんだから、そこをよく考えて行動しろよ?」

「あ、あぁ……」

「それじゃあな」

夜空はそう言うと、慌てた様子で教室から出ていく。
まだ昼食が残っているにも関わらずに。

クラス中がシーンとなっていた。
みんな、今起きたことにただただ驚いて目を丸くしている。
当然当事者の俺も、同じように呆然とするしかなかった。

まぁ、それでも。
何とか仲直りできたみたいだし、なんでもいいか。
俺は上手く回らない頭でそう思った。


************************


理科部の出席状況が>>297-302の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/19(水) 00:00:00.(00)←ここ

理科>>297
ゾロ目→欠席
それ以外→出席

夜空>>298
ゾロ目→欠席
それ以外→出席

幸村>>299
00〜59→出席
60〜99→欠席

星奈>>300
00〜29→欠席
30〜99→出席

小鳩>>301
00〜69→出席
70〜99→欠席

マリア>>302
00〜39→欠席
40〜99→出席 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/09/19(水) 21:45:43.01 ID:DAnmyz0I0<> まさかの欠席くるか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 21:45:44.66 ID:YpXl1Tlo0<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 21:45:50.88 ID:FC4C8NQG0<> ほい
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/09/19(水) 21:45:52.52 ID:RS8FYq4Eo<> ふむ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 21:47:50.07 ID:YpXl1Tlo0<> まさかの夜空欠席 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 21:48:21.99 ID:osYX/o8No<> ほいさ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 21:50:10.41 ID:PzfgU8abo<> ゾロ目多すぎ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 21:59:17.17 ID:bCBkfmSIO<> こうなると幸村の家庭の事情とやらに介入したくなってくるな…
原作でもっと描写あればいいんだが <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 22:00:10.83 ID:ZmNpVZFHo<>

放課後、俺が理科室に入ると今日は夜空と幸村が欠席だった。
幸村はまた家庭の事情らしく、最近連続だ。
しかし理由が理由なのでそこまで深く聞くこともできなくて困っている。

夜空に関しては俺は何も聞いていない。
帰りのホームルームが終わるとすぐに教室から出ていったので、てっきり一足先に理科室に向かったのだと思っていたのだが。

「なぁ、夜空は?」

「夜空先輩は恥ずかしすぎて小鷹先輩に顔を合わせられないから今日は休むとのことです」

「……はい?」

「ねぇ、理科。それ絶対小鷹には言っちゃダメな事なんじゃないの」

「そういえばそんな事を言われた気がします。まぁいいじゃないですか、隠しておくのも面倒ですし」

「夜空がどうかしたのかー?」

「……あんちゃん、夜空に何かしたの?」

小鳩がジト目で尋ねてくる。
まずい。今日のことをそのまま話せば色々と面倒な事になる可能性がある。
俺は頭を悩ませながら、口を開く。

「>>306」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 22:01:08.09 ID:SBStiJ4Q0<> ハグしちゃった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 22:06:34.48 ID:KB+nCV/eo<> いろいろと言葉がたりないだろう…… <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 22:24:33.10 ID:ZmNpVZFHo<>
「ハグしちゃった」

「…………」

たぶん誤魔化しても結局バレる気がしたので正直に言う。
だが、反応は案の定…………。


「あんちゃんのアホ――――っ!!!!!」


小鳩は大声を出したと思ったら、鞄を持って出ていってしまった。
さすがに正直すぎたか…………。

すぐさま星奈が怒り出す。

「ちょっと小鷹!!! 小鳩ちゅわんが行っちゃったじゃない!!!」

「わ、悪かったって……でも誤魔化そうとしてもバレると持ったしさ……」

「はぁ……で、どうします? 小鳩さんを追いかけましょうか?」

「うーん……」

「うんこ吸血鬼なんて放っておけばいいのだ!」



どうする? >>309 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 22:25:10.65 ID:bCBkfmSIO<> 星奈と追う <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 22:43:02.10 ID:ZmNpVZFHo<>
「追わないなんてありえないわよ!! ほら、行くわよ小鷹!!」

「うおっ、わ、分かったから引っ張んなって!」

そんな感じに、俺は星奈に引っ張られて小鳩を追うことになった。



***



小鳩は校門近くでやっと見つけた。
どうやら全力で真っ直ぐ走っていたらしい。息を切らせている。

小鳩は息を整えながら俺をジト目で睨む。

「あんちゃん……次はその女と?」

「え?」

「手」

俺と星奈は同時に小鳩が指差す先を目で追う。
その先にはしっかりと握られた俺と星奈の手があった。

瞬間、俺達は慌てて離す。

「ち、違うの小鳩ちゃん!! これはなんていうか成り行きで……」

「ふーん……」

小鳩は明らかに信用していない様子で見てくる。
それもそうだろう。
最近の俺の行動からして、小鳩の中で俺は女の子に手を出しまくってる最悪な兄になっている可能性が高い。
何とか、誤解を解かないといけない。

俺は小鳩を真っ直ぐ見つめて口を開く。

「>>311」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 22:44:37.18 ID:YpXl1Tlo0<> 小鳩、俺が好きなのは日向さんだけだ
でも、お前を含め他のみんなも大切に想ってる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/09/19(水) 22:55:55.38 ID:RS8FYq4Eo<> 久々にまともな安価きた!(なお夜空はいない模様) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 23:15:32.63 ID:jSFF9PQSO<> 女性陣の中で真っ先に小鷹に告白して
小鳩にまで宣戦布告して
傷付けた過去を改変する為にタイムリープしたにも関わらずもう一度傷付けられて
返事は待ってくれと長引かせた挙げ句振られて
彼女いるのにハグされて


夜空がろくなことになってないな <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/19(水) 23:44:37.75 ID:ZmNpVZFHo<>
「小鳩、俺が好きなのは日向さんだけだ。
 でも、お前を含め他のみんなも大切に想ってる」

「…………むぅ」

小鳩はまだ腑に落ちない様子でこちらをじっと見ている。
俺はそんな小鳩を真っ直ぐ見つめ返す。
こういう時は決して目を逸らしてはいけない。……なんか熊に出会った時の対処のようだ。

すると、脇から星奈が口を挟む。

「小鳩ちゃん、小鷹がそんな女の子何人も同時に手を出すような根性あると思う?」

「それは……」

全く褒められている感じはしないのだが、それでも小鳩は少し困ったような表情になる。

「小鳩、本当だ。俺はそんな事は絶対にしない」

「…………」

「小鳩ちゃん……?」

「…………分かった。でも」

小鳩はそこで言葉を切る。
そしてビシッと俺を指差して、

「あんちゃんの彼女なんて絶対認めないんじゃ!!!!!」

そんな捨て台詞を残して学校の方へと走っていった。
……まぁまだ問題は残っているが、とりあえず誤解は解けて理科室へは戻ってくれそうでひとまず良かったのだろう。

「はぅぅぅぅうううううう!!! 何いまの可愛すぎるんだけど!!! こっばとちゅわ――――ん!!!」

星奈は恍惚の表情を浮かべて、気持ち悪く体をくねらせながら小鳩を追いかける。
俺は兄として、慌ててその後を追いかけた。



***



そんなわけで部活再開だ。
小鳩もムスッとはしているが、一応は大人しく座っている。

「なんだ戻ってきたのか吸血鬼」

「ククク、そこまで我が恐ろしいか忌まわしき神の使いよ」

「べ、別にオマエなんか全く怖くないのだ!!」

マリアはムキになって言い返す。
その表情を見ていて何となく分かったが、マリアもマリアで小鳩が出ていって少し寂しかったらしい。
夜空と星奈もそうだが、ケンカするほど仲がいいとはよく言ったものだ。

ここで、理科が立ち上がってホワイトボードへと向かう。
いよいよ部活開始だ。


「はい、それでは今日も張り切っていきますよ!」


**************************************


理科部の活動が>>315-318の中から>>318の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/19(水) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>315
25〜49→>>316
50〜74→>>317
75〜99→>>318 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/19(水) 23:46:36.31 ID:EXenfUJIo<> 電話レンジを使おう!!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 23:47:18.36 ID:FC4C8NQG0<> ゲームの世界に入り込めるデバイスを作ろう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 23:47:50.02 ID:SBStiJ4Q0<> 栄養ドリンクを造って、学校中にばらまこう! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/09/19(水) 23:50:16.39 ID:5RmNxgnAO<> 幸せになる草をさがそう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 00:16:57.89 ID:S92ySwn/0<> >>318
し あ わ せ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/20(木) 00:52:27.80 ID:5yvUNzUso<>
「はいはい、二次元に入れる道具がほしいわ!!! ゲームとか!!」

星奈が真っ先に手を上げて元気よく言う。
ここで夜空が居たら「現実逃避は一人でやっていろ肉」なんて突っ込むところだろう。

しかし、意外に理科は真面目に考え込んでいる様子だ。

「ふむ……」

「え、どうした理科?」

「いや、それもありかなーと。現実でダメならまずはゲームの中でシミュレートとかして……」

理科はそんな感じにブツブツと言っている。
まさか……とは思うが、本気でそんなことができるのだろうか。

そうだ、考えてみれば理科は何でもありだ。
過去にも電話レンジやタイムリープマシンなんていうとんでもないものを作り出している。

「……分かりました、星奈先輩。作ってみましょう」

「ホント!?」

「おー、ゲームか!! ワタシもゲームは大好きだぞ!!」

「ククク、我もあの世界の者達を直接手にかけてやりたいとつくづく思っていたところよ」

理科部の反応も上々で、なんかトントン拍子で話が進んでしまった。
まぁ、とりあえずはゲームの中でリア充になってから現実に挑戦するという事か。
なんか自分で言っててかなり情けなくなるが。



***



理科が発明のために準備室の方へこもってしまったので、その後は特に活動をする事もなく家に帰った。
そして俺は帰るとすぐに家の掃除を始める。

今日は日向さんが家まで来ることになっている。
初めての彼女ということもあって、できるだけ部屋は綺麗にしておきたい。

小鳩はそんな俺の行動を見て首を傾げる。

「ククク、どうした我が眷属よ。このような時間に掃除など」

「いや、ちょっと、な」

俺はとりあえず誤魔化すことにする。
すると小鳩は少し考え込んで…………不機嫌な顔になっていく。

「……おい」

「な、なんだ?」

「誰か……来るのか?」

「え、あー、ど、どうかな」

「貴様の彼女……だな?」

「…………おう」


「アホ――――っ!!!!!」


ドタドタドタ!!! と、小鳩は二階の自分の部屋へ行ってしまった。
理科室での事もあったので何とか誤魔化そうとしたのだが、全然上手くいかなかった。

こんなんで日向さんと話してくれるのかな、と俺が溜息をついたとき。

ピンポーンと、インターホンが鳴った。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/20(木) 00:55:36.57 ID:5yvUNzUso<>
俺は慌てて玄関まで行ってドアを開ける。
外にはやはり日向さんが立っていた。学校からそのまま来たらしく制服だ。
日向さんは口元に微笑みを浮かべて、

「こんばんは、小鷹」

「あ、えっと、ちょっと散らかってますけど……どうぞ」

「ん、おじゃまします」

日向さんはそう言うと靴を脱いで家に上がる。
その仕草は一つ一つが凄く礼儀正しく、ここまでになるにはかなりの練習が必要だと思う。

俺は慌ててスリッパを出して、リビングまで案内する。

「ここが小鷹の家か……」

「はい。母さんは幼い頃に死んじゃって、父さんは外国を飛び回っているんで妹と二人暮らしなんです」

「そうなのか……大丈夫か?」

「はは、慣れれば平気ですよ」

日向さんはソファーに座ってもらって、俺はお茶とお菓子を持っていく。

「ん、ありがとう」

「いえいえ、大したものじゃないですけど」

日向さんはポッキーを食べながらキョロキョロと辺りを見渡す。
小鳩でも探しているのだろうか。

「……しかし、これは二人暮らしには広いだろう?」

「まぁ確かにそうですね。元々家族四人で住むような家ですし」

「それならば私も一緒に暮らしていいか? 手伝いはするぞ」

「ぶっ!!!」

日向さんの言葉に思わず口に含んでいたお茶を吹き出す。
それを見て、日向さんは満足そうに笑って、

「くはは、冗談だ! いやしかしお前は期待通りの反応をしてくれるな」

「い、いきなり驚かさないでくださいよ……」

「まぁでも、たまに泊まったり……はいいだろう?」

「い、いやいやいや、それもダメでしょう」

「むっ、私達は恋人同士だろう?」

「そうですけど……家の人とかは許してくれるんですか?」

「あぁ、うちは割と放任主義だからな!」

なるほど、と思う。
考えてみればここまで完璧な子供をそこまで縛る理由もないわけだ。

「それなら……いいですけど」

「もちろん私はお前の部屋で同じベッドで寝るぞ」

「…………」

俺はそれを想像して、すぐに頭を振る。
ダメだ。想像するだけでも色々とヤバイのに、実際に状況になったらと考えるだけで恐ろしい。

日向さんはそんな俺の様子に首を傾げるが、深くは聞かないことにしたらしく話題を変える。

「さて、それでお前の妹の件なんだが……」

「あ、すみません。あいつ、日向さんが来るって知ったら自分の部屋にこもっちゃって」

「ふむ、それなら……」


どうする? >>322 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 00:57:35.52 ID:wgmwKgkN0<> 日向さんの華麗な話術で小鳩を部屋から誘い出すのさ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/20(木) 01:01:55.34 ID:5yvUNzUso<> 今日はここまで
ゲームだと小鷹と夜空が同じ部屋で寝て朝チュン状態になってたな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 01:03:24.39 ID:wgmwKgkN0<> 乙〜 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 17:29:40.52 ID:4wnQhCYIO<> >>323
裸で朝チュンなら買うわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 20:14:32.77 ID:BWblar270<> ゲームは俺妹Pリスペクトかエンディング後ふつーに妊娠してるからな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/20(木) 20:33:40.60 ID:rXyioIWQo<> 孕ませエンドは理科だけだったろ確か <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/20(木) 20:38:00.70 ID:X0oJiMJbo<> 理科「」ガタッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 20:54:13.02 ID:BWblar270<> 夜空&星奈√もたしかそうだったはずだが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 20:54:47.83 ID:BWblar270<> 妄想オチだけどww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/22(土) 23:36:44.33 ID:NTs6bPR0o<> そろそろこないかな <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/23(日) 22:39:42.91 ID:cC6VKWjno<>


***



俺と日向さんは小鳩の部屋の前まで来ていた。
俺が一応ノックしてみたが、案の定無視された。

すると日向さんは咳払いをして、

「……さて小鷹。恋人が家に来てする事と言えばなんだ?」

「する事……?」

「まったく、相変わらず鈍いなお前は。体で分からせてやろう」

「え……ちょ、な、なにを……!!!」

日向さんは俺の肩をがっしり掴んで顔を近づけてくる。

「ふふ、この程度でうろたえていたらもたないぞ。この後もっと凄いことをするんだからな……」

「ま、待ってください!! ここ、妹の部屋の前ですって!!!」

「構わないさ……小鷹…………」

「何しとんじゃ!!!!!」

バタン!! と大きな音をたてて小鳩の部屋のドアが開かれた。
俺と日向さんは顔を近づけた状態で固まる。

小鳩はすぐに俺と日向さんの間に入り込み、引き離す。

「うぅ…………!!!」

涙目で日向さんを睨む小鳩。
一方で日向さんは満足そうに微笑む。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/23(日) 22:40:46.46 ID:cC6VKWjno<>
「よし、やっと出てきたな」

「え……あ、あぁ、そういう事ですか……」

「はは、何だ本気にしてたか?」

「そりゃいきなりあんな事されたら……」

「まぁ小鷹の妹が出て来なかったらそのままキスしてたけどな」

「えっ」

「だから何いちゃついとんじゃ――っ!!」

「お、おい落ち着けって小鳩」

「小鷹の妹……小鳩といったか。私は日高日向。小鷹の彼女だ」

「うるさいわ!! うちは認めんかんな!!!」

「分かった分かった。だが部屋にこもるのはできればやめてもらえないか? 私はお前とも話したい」

「嫌じゃ!!」

そう言って小鳩は自分の部屋に引っ込んでしまった。
すると。

「よし、じゃあ小鷹……妹も居なくなった事だし……」

「うが――――っ!!!!!」

再び小鳩がドアを開ける。
本人は真剣なのだろうが、はたから見ると面白い。

そんなわけで、俺達は小鳩と一緒に一階まで下りる。
日向さんはリビングのソファーに座っているが、小鳩はキッチン近くのテーブルの椅子に座っていて距離はある。
それでも目は離せないと思っているらしく、ずっと警戒して日向さんの事を見ている。

日向さんはそんな小鳩に話しかける。

「なぁ小鳩」

「……なんじゃ」

「>>334」
  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 22:41:31.18 ID:eFTRmwySO<> キスしたるンチュ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2012/09/23(日) 22:52:09.64 ID:1ORkcty00<> キター <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/23(日) 22:56:57.43 ID:ofN+Pyyjo<> キマシ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 22:58:11.78 ID:YILSRUCd0<> tower <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/23(日) 23:08:29.19 ID:cC6VKWjno<>
「キスしたる」

「え…………んんっ!!」

日向さんおもむろに立ち上がって小鳩の近くまでいくと、いきなりキスをした。
口調も明らかにおかしい。

小鳩は慌てて引き剥がす。
俺も唖然だ。

「な、ななななな何するんじゃ!!!」

「いや、かわいいなーと思って」

「子供扱いすんなや!! うちは中二じゃ!!」

「……本当か?」

「はい、マジで中二です」

「…………」

日向さんはじーっと小鳩を見る。

「小学五年生くらいだと思った……」

「むぐぅぅぅううううううう!!!!!」

「あぁ、悪い悪い。まぁ成長期だし、そこまで気にすることではないだろう」

日向さん本人は悪気はないのだろうが、彼女は完璧といえるスタイルだ。
そんな人にこう言われても納得出来ないらしく、小鳩はまだ睨みつけていた。

「ていうか人にいきなりキスしといて何もないんか……!」

「はは、悪い悪い。まぁ同性だしそこまで気にしなくてもいいだろう」

「……もしかしてあんちゃんともキス……した?」

「あぁ、したぞ!! 記念すべきファーストキスだ!!」

「あんちゃん!!!!!」

小鳩が涙目で大声をあげる。

「お、おう、どうした小鳩?」

「うぅぅぅううう…………こんなんのどこかいいんじゃ……」

「え?」

「あんちゃんは、こんな人のどこか好きなんじゃっ!!」

「……え、えっと」

「おぉ、それは私も気になるな」

こうやって改めて聞かれると気恥ずかしさがある。
だが小鳩の表情を見る限り、答えないわけにはいかないだろう。


「>>339」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/23(日) 23:08:59.69 ID:6T7rUPgG0<> 全部 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 23:09:21.37 ID:Dw1FZ8IS0<> 俺をちゃんと見て判断してくれた器の大きさかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 23:09:40.06 ID:YILSRUCd0<> 全部 <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/23(日) 23:48:04.32 ID:cC6VKWjno<>
「全部だ」

「ぜ、全部って……!!」

「本当だ。どこが好きだなんていちいち数えられないくらい全部好きなんだ」

小鳩は俺から目を逸らしておろおろする。
一方で日向さん嬉しそうに微笑んでくれた。

「私も、そうだな。小鷹の全部が好きだ」

「日向さん……」

「……じゃあうちはじゃまもんなんか…………?」

「そんな事はねえよ。小鳩も俺にとって大切な人だ」

「じゃあ夜空は!?」

「…………」

小鳩の口から飛び出した言葉に少し怯む。
だが、すぐに気を取り直して答える。

「夜空も……大切な人だ。だけど、心の底から好きな人は日向さんだけなんだ」

「夜空には……もう言ったん……?」

「あぁ。最初に言った。あいつも……分かってくれた」

「…………」

小鳩はうつむく。

「うちは……認めん……。まだ夜空の方がマシじゃ……」

「……私も、今すぐ認めて欲しいとは言わない。それでも、いつかは認めさせてやるさ」

「…………」

「ん、どうした?」

「……なんかあんだ、ちょっと夜空と雰囲気似とるばい。話し方も言ってることも」

「くはは、そうか? それはプラスの評価なのかな」

「微妙なところじゃ」

ここで初めて小鳩が苦笑いを浮かべた。

それからはギスギスした空気も少し収まって、小鳩は日向さんと一緒にゲームをやるくらいには心を許したようだ。
こうやって少しずつでも日向さんの事を分かってほしい、俺はそう思ってそんな二人を眺めていた。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/23(日) 23:53:25.70 ID:cC6VKWjno<>


************************

【好感度変動】     >>2→>>145→>>246→>>343

                    小鷹からの好感度
三日月夜空       ★★★★★★☆→★★★★★★★

志熊理科        ★★★★★☆☆→★★★★★★☆

柏崎星奈        ★★★★☆☆☆→★★★★★☆☆


************************



次の日の放課後。
理科部には昨日と同じメンツが集まっている。

「それでは、ゲームの中に入ってみましょうか!」

「もうできたのか?」

「はい、実は理科も前から作ってみたくてある程度は考えてあったんです」

「さすが理科ね!! これであたしもあかりに会える!!!」

「ククク、我の闇の力がついに開放されるか……」

「ゲームの中でしか闇の力は使えないのか? 吸血鬼ってしょぼいなー」

「……く、ククク…………我の力は大きすぎて現実では使えないのだ」

「吸血鬼のくせに人間の世界のことを気にしてるんだな。良い奴なのかどうか分からないぞ」

「う、うっさいわアホ!! あんだはしつこいんじゃ!!!」

十歳のマリアに言い負ける小鳩。
まぁこういった光景もいつも通りなのでみんなそこまで気にせずに(いつも通り星奈は悶えていたが)、新しい発明について話は進んでいく。

「理科の作ったナーヴギアを使えば、既存のゲームでもVRシステムで楽しむことができます。誰かこれっていうソフトはありますか?」

「VRシステムってなんだ?」

「バーチャルリアリティです。まぁ直接ゲームの世界にダイブするって考えればいいですよ」

なるほど。
それならば何か目ぼしいソフトは……ていうか俺はそこまでゲームやらないからよく分からないな。



何のゲームに入る? >>344
>>1がやったことないゲームだったら安価下で <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/23(日) 23:54:00.28 ID:6T7rUPgG0<> TOA <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 23:54:33.68 ID:eFTRmwySO<> カルマ歌ったもんな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 23:55:05.38 ID:QDAr38mIO<> 連続じゃね?
まあ>>344で <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/23(日) 23:55:46.06 ID:6T7rUPgG0<> あっ、連続だったすまん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/09/23(日) 23:58:13.21 ID:ofN+Pyyjo<> なんでそんなテイルズ推しなんだよ
安価ならDQ3 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/09/23(日) 23:59:02.06 ID:ofN+Pyyjo<> 草生やすの忘れてた
悪意はないんだ、すまん <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 00:01:18.97 ID:S/j1BcRqo<> 再安価めんどいから安価下いって>>346で結局TOAってことで <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 00:36:41.80 ID:S/j1BcRqo<>
「はいはい、じゃあこれ!!」

「聖剣のブラックスター……エロゲじゃないですか」

「おい星奈……」

「ち、違うわよ!? 別に隙あらば小鳩ちゃんとなんて考えてないんだからね!」

「ふぇぇ……あんちゃぁぁん…………」

「おー、よしよし。大丈夫だからな」

「こ、小鳩ちゅわん!? 違うのよ、誤解よ!!」

「あはは、相変わらず星奈は気持ちが悪いなー」

「うぐ……」

「はいはい、それじゃあ星奈先輩は放っておいて…………とりあえずこれにしておきますか」

そう言って理科が取り出したのはテイルズオブジアビスというゲームだった。

「テイルズ……ってちょっと聞いたことあるな」

「えぇ。テイルズといっても色々あるんですが、これはシリーズの中でも特にパーティの仲が悪くて……」

「ダメじゃん!!」

「そこが逆にいいじゃないですか。理科達の手で仲良しパーティにしちゃいましょう!」

「……うーん」

まぁコミュ力を上げるというコンセプトを考えると、仲の悪いところから始めたほうがいいのかもしれない。
他に良さそうなゲームも思いつかないので、とりあえず理科に任せることにした。

その後、俺達は頭にナーヴギアを装着する。

「それではいきますよー」

理科の声を合図にして、耳元で何かの起動音が聞こえた。
そのままゴォォォォという音が続き、そして。

目の前が真っ白になった。



***



視界がだんだんと開けてくる。
どうやら、俺はベッドの上に寝転がっているようだ。
しかも、目に見える天井が明らかに自分の家のものではない。

体を起こしてみると、どうやらどこかの豪邸の一室のような所に寝ていたようだ。
鏡を見て姿を確認すると、現実と同じようにくすんだ金髪と目付きの悪いヤンキー風の男が映る。俺だ。
服は明らかにゲームっぽい衣装に変わっている。腹が出ていてスースーとする。

「……すげー」

触覚なども現実そのものとまるで変わらない。
まさに文字通りゲームの世界に入り込んだという感じだ。
窓から見える青空も、空を飛んでいる小鳥も作り物とはとても思えなかった。

……さて、いつまでもここでぼーっとしているわけにはいかないな。



どうする? >>352 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 00:37:29.02 ID:E7GQCgsSO<> 断髪 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/24(月) 00:39:23.74 ID:GjLcd/H20<> 最初から上手い事ヴァン師匠をボッコボコにしたいな… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/24(月) 00:41:07.00 ID:CForvVF2o<> 断髪はえーよwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 00:48:33.20 ID:VkmTWMAIO<> ワロタw
でも容姿は小鷹だからあんま意味ないような <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 00:54:34.14 ID:Z+ZCLMUIO<> 俺は悪くねぇ! <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 00:59:33.32 ID:S/j1BcRqo<>
やっぱりせっかくだからゲームでしかできない事をしたい。
俺は少し考えこみ、

「……髪切るか」

部屋にあったハサミでジョキジョキとやってみた。
自分で自分の髪を切るのは初めてだったが、結構上手くいった気がする。

「よし、なんかすっきりしたな」

妙な爽快感を覚えて、俺は部屋を出る。
廊下にはメイドさんなんかも沢山いて、どうやら俺はかなりのお坊ちゃん的な立場のキャラになっているらしい。

だが、お坊ちゃんキャラというのは少し心配だ。
もし主人公が貧しい人間だった場合、高確率で嫌味な敵として出てくることになるからだ。
さすがに敵キャラは勘弁してほしいところだ。

そんなことを考えていると、いきなりズキン!! と強烈な頭痛が襲ってきた。

「いつ……っ!!」

俺は頭に手を置いて壁に寄りかかる。
耳の奥から何か声のようなものも聞こえるがよく分からない。

少しして、頭痛は治まった。
痛覚も普通にあるなら、モンスターの攻撃を受けて死んだりしたらどうなってしまうのだろうか。
何だか凄く不安になる。

「どうした、また頭痛か?」

「え……?」

俺が顔を向けてみると、そこには金髪の活発そうな男が居た。
一般的に言うイケメンという部類に入るだろう。

俺は本当に久しぶりに男子に話しかけられ、激しく動揺する。
いや、相手はゲームキャラだけども。

「お、おおおおう!!!」

「はは、どうしたんだよ小鷹。どうだ、これから剣舞でもやるか?」

「剣舞……?」

俺の疑問に答えるように、空中に画面が表示される。
この金髪のキャラクターはガイ。どうやら俺の家に仕える庭師というやつらしく、剣の練習とかも付き合ってもらっているらしい。
ていうか、剣とか使えるのか俺は。

そして次にまた新たなウインドウが表示される。
これからヴァンという師匠が来るので、ガイに付き合っている暇はないとのこと。
……それなら断ればいいのかな。なんか緊張する。

「……え、えっとさ」

「ん?」

「>>358」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:00:31.62 ID:P7MlAPHU0<> すまないヴァン師匠が来るからそれはできない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:00:40.36 ID:wR+plvZe0<> 断る。大事な用があるんだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:23:34.66 ID:VkmTWMAIO<> ガイは配役的に夜空かと思った <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:24:55.51 ID:E7GQCgsSO<> たぶんティアが夜空じゃん? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/24(月) 01:28:07.10 ID:CForvVF2o<> てか夜空はゲームやってないやん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:28:58.60 ID:E7GQCgsSO<> そ う い え ば   <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 01:33:21.41 ID:S/j1BcRqo<>
「すまないヴァン師匠が来るからそれはできない」

「お、おう……そっか」

……あれ、俺的には結構普通に答えられたつもりだったのだが、ガイは意外そうに俺をまじまじと見ている。
俺は何がまずかったのか心配になる。やっぱりこの凶悪な顔がダメなのだろうか。

「ど、どうした?」

「いや……お前が謝ったところなんて初めて見たぞ?」

「え……? あ、えっと…………」

「あー、別に悪いってことじゃないよ。むしろ良いんじゃないか? それじゃ、俺はこれで」

そう言うと、ガイは行ってしまった。
……このキャラ、本当に悪者なんじゃないだろうな。
理科のことだし、見た目だけで俺を敵キャラに設定してそうで嫌な予感がする。



***



その後、ヴァン先生という人物や両親にも会った。
もちろん、両親というのは俺の本当の親の姿ではなく、普通にゲームキャラだ。
まぁでも、久しぶりに母さんに会ってみたかったという気持ちもなくはない。

話を聞いていると、何でも俺は7年間もこの屋敷に軟禁されているらしい。
しかもそれが国王様の命令だとか。
どんだけ悪いことをしたんだと思ったが、話を聞いているとどうやら俺の身を案じてのことらしい。

両親は凄く申し訳なさそうに俺を見ていたので、とりあえず気にしなくていいと言った。
すると母親のほうが泣き出してしまい、『いつの間にこんなにいい子に育って……』などと言い始めてしまった。
いやいやいや……元はどんだけ酷かったんだよこのキャラ…………。

そして場面は変わり、中庭。
これからはヴァン先生が稽古をつけられなくなるというので、今日はその分相手をしてくれるという事らしい。

……俺としては遠慮させてもらいたかったが。

「ほう……なかなか上達したな小鷹。まるで実戦を知っているかのようだ」

「は、はぁ……」

俺としてはてきとーに剣を振り回しているだけなのだが、なぜか褒められた。
まぁ実戦というか、不良とのケンカは結構経験あるけど……。

と、その時。


「……歌?」


どこからともなく歌が聞こえてきた。
ていうか、この歌声って…………。


**************************************


歌声の主が>>365の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/24(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→理科
25〜49→星奈
50〜74→小鳩
75〜99→マリア <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:33:45.79 ID:PKsJKuM60<> h
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:35:10.71 ID:VkmTWMAIO<> お <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:37:18.70 ID:wR+plvZe0<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:38:48.43 ID:VkmTWMAIO<> かそ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:46:40.31 ID:ZKusCZAC0<> 二回とっていいの? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 01:47:43.30 ID:ZKusCZAC0<> 誤爆 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 02:00:36.59 ID:S/j1BcRqo<>
「この声……マリア……?」

おかしい。俺はクラクラする頭でそれだけを考えた。
この歌声は綺麗なものではあるが、なぜか眠気が襲ってくる。
まるでポケモンのプリンみたいだ。

「これは……!!」

ヴァン先生は何かを知っている様子だ。
そして直後、キッチリとした服を着込んだマリアが現れた。

「やはりお前か……マリア!」

「見つけたのだヴァンデスデルカ!! あ、お兄ちゃんも!!!」

「いや、兄は私だろう……」

「ま、マリア?」

「待っているのだお兄ちゃん! 今すぐこいつを懲らしめてやるのだ!」

マリアは元気にそう言うと、手に持ったロッドを振り回す。
先端には刃物がついていて地味に危ない。

俺は慌ててヴァン先生の前に出る。

「おい、待てって!!」

「どいてお兄ちゃん!! そいつ殺せないのだ!!」

「こ、殺すって……!」

「とにかくそいつは悪者なんだぞ!」

マリアはそう言うと、ロッドを大きく振りかぶった。
俺はすぐに手に持った木刀でそれを受け止める。

その瞬間、凄まじい振動が辺りに響き渡る。
そして直後――――。

視界を覆う真っ白な光と轟音と共に、俺の意識は失われた。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 02:01:44.93 ID:S/j1BcRqo<>


***



目が覚めると、そこは夜の渓谷だった。
意味が分からないが、この状況的に飛ばされたと考えるのが妥当か。
隣ではマリアがスースーと眠っている。

開けた綺麗な場所だった。
辺りは白い花で覆われ、遠くには海も見える。
月明かりによって辺りは照らされていて、幻想的な光景を生み出している。

これはゲームなんだと分かっていても、素直に綺麗だと思えた。

「……んん」

「お、マリア。目が覚めたか?」

「お兄ちゃん……? あ、こ、ここはどこなのだ!?」

「分かんねえ……どうやらどっか遠くに飛ばされちまったらしい……」

「なっ……それじゃあアイツをぶっ殺せないじゃないか!!」

「なぁマリア。なんでそんなにヴァン先生を殺そうとするんだ?」

「アイツは悪者だからだ!!」

「……そ、そっか」

何を勘違いしているのかは分からないが、マリアはハッキリとそう言う。
まぁだが、今はそれよりもこの状況をどうにかする事が先決だ。
空中に出たウインドウには『あのお屋敷に戻ろう』などと書いてある。

そんな事言われても、そのお屋敷がどこにあるかも見当がつかない。


どうする? >>373 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 02:02:59.35 ID:wR+plvZe0<> とりあえず周囲を散策する <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage saga<>2012/09/24(月) 02:03:08.37 ID:GjLcd/H20<> とりあえず谷を抜ける <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 02:39:32.88 ID:S/j1BcRqo<>
とりあえず俺達は周囲を探索してみることにした。
そしてすぐに、モンスターに遭遇した。イノシシのようなやつだ。

「出たな!! ワタシがぶっ殺してやるのだ!!」

「ま、待てマリア!!」

「いぎゃ――――っ!!」

マリアは張り切って敵に突っ込んでいくが、イノシシの突進を食らって弾き飛ばされてしまった。
やっぱり、ああいう杖みたいな武器を持っているという事は後衛タイプなんだろう。

「マリア、お前は下がってろ。俺がやるから」

「わ、ワタシだって戦うのだ!」

「相手を眠らせる歌とかあったろ? それで援護してくれ」

「……分かったのだ!」

俺はイノシシの動きをよく見て攻撃をかわす。
そして反撃で何回か斬りつける。

その直後、マリアの歌が発動して相手が居眠りを始める。
これはチャンスだ。

「ふんっ!!!」

俺は技を繰り出して、一気にモンスターを倒すことに成功した。
やはりこういう爽快感はゲームならではといったところか。

「やったぞ小鷹!!!」

「おう!!」

俺とマリアでパンッと手を合わせる。
いやー、やっぱりこうやって誰かと協力して何かをするのは良い事だ。

それから少し探索を続けると、いくつか宝箱を見つけ、中にはグミなどが入っていた。
これは体力回復アイテムのようだが、マリアがうまいうまいと言って食べてしまった。

そしてさらに探索を続けると、ついに人を見つけることができた。
何でも馬車で人を運ぶ仕事をやっているらしく、今は水を汲みにここまで来たらしい。
これはラッキーだ。上手くいけばその馬車に乗って家まで帰れるかもしれない。

だが、ここで問題が一つ。
俺は帰るべき場所について何も知らない。
どの街にあるか、どうすれば行けるのか。

「あれ、乗って行かないのかい?」

「えっと……」

馬車屋さんはそう尋ねてくる。
さて、どうするか……。

俺は少し考えて口を開く。

「>>376」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 02:41:27.48 ID:VkmTWMAIO<> 魔神剣! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage saga<>2012/09/24(月) 02:44:21.25 ID:GjLcd/H20<> ひでぇwww
てかルークは確か魔人『拳』だし、まだ覚えれるレベルじゃねぇしwww <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 02:52:53.49 ID:S/j1BcRqo<>
「魔神剣!!!」

「ぎあああああああ!!!!!」

俺はとりあえず馬車屋を斬りつけた。
するとマリアがビックリして、

「な、何をしているのだお兄ちゃん!」

「マリア、よく聞くんだ。こういう奴は実は敵であることが多いんだ」

「そうなのか!! お兄ちゃんは何でも知ってて凄いなー」

「何でもは知らねえよ、知ってることだけだ」

「お、お前たち何を言って……がふっ…………」

馬車屋はボロボロになりながらも逃げていった。
さすがにそれを追撃するのはためらわれたので、俺達は大人しく見送ることにする。

その翌日、俺とマリアは近辺を警備していたマルクト軍という奴らに捕まった。 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 02:53:22.31 ID:S/j1BcRqo<> 眠いから今日はここまで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage saga<>2012/09/24(月) 02:53:42.31 ID:GjLcd/H20<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 03:17:21.97 ID:PKsJKuM60<> 乙

というかTOA全部プレイしたらとんでもなく長くなるぞ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 04:09:53.42 ID:IjrW+noIO<> 乙
しばらくの間タイトルは
小鷹「安価でなりきりTOAをクリアする」だな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 07:14:19.99 ID:PDozzceSO<> ワロタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 07:16:47.45 ID:VkmTWMAIO<> 乙
まあ現実世界はもうクリアしたようなもんだししばらく大丈夫じゃね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 07:31:21.03 ID:Z+ZCLMUIO<> おつ

全員集合したあたりで終わりまでキンクリするか、一旦やめにすればいいんじゃね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/09/24(月) 10:59:03.33 ID:6397yEZyo<> おい、セーブしろよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 11:00:12.03 ID:EqfRBcddo<> 理科あたりはやりこんでるだろうから鉱山行く前に決着つきそうだわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 12:44:16.30 ID:a4azj8IIO<> もうあと1スレくらいはアビスでいいんじゃねw
まあストーリー無視でヴァン暗殺とかできるんならわからんけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 15:29:51.90 ID:E7GQCgsSO<> 個人的にはストーリーにそくして進行、原作とは違う答えを出して欲しいわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/09/24(月) 17:26:56.77 ID:2B836Yfuo<> おっぱい的にティアは星奈だと思ったんだけど
コンマには勝てなかったか <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 18:27:56.26 ID:S/j1BcRqo<>

俺達は大きな戦艦の中に居た。
ここの兵士はタルタロスだとか言っていたが、今はそんな事はどうでもいい。

問題なのは捕まってしまったことであり、今も部屋に軟禁されてしまっている事だ。

「……なぁ、馬車屋の事はホント悪かったって」

「謝って済むなら軍はいらない。それに貴様の場合はそれだけではない」

「それだけじゃない……?」

「なーなー小鷹、こんなとこでじっとしているのは暇なのだ」

俺はそんな風にブーブー言っているマリアをなだめつつ、周りを見る。
部屋の入口には兵士が二人。抜け出すには倒さなければいけない。
それに部屋を出たところで、ここは戦艦の中で兵士はまだまだ大勢いる。

そんな事を考えて溜息をついた時、ふいにガチャリという音と共に扉が開いた。
入ってきたのは――――。


**************************************


部屋には入ってきた人物が>>392の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/24(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜33→小鳩
34〜66→理科
67〜99→星奈 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/24(月) 18:29:44.38 ID:1M/Y78JMo<> ほっ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 18:35:23.31 ID:E7GQCgsSO<> 大佐か、トクナガか… <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 18:39:59.83 ID:S/j1BcRqo<>
「理科!?」

俺はその姿を確認して慌てて立ち上がる。
似合わない青の軍服みたいなものを着た志熊理科がそこにいた。

立ち上がった俺を、すぐに兵士が押さえつける。

「おい!! 大佐に向かってその口は何だ!!」

「たい……さ……?」

「こんにちは、小鷹先輩、マリアさん。マルクト軍第三師団師団長、志熊理科大佐です」

「おぉー、理科は大佐か!! すっげー!!」

マリアは羨ましそうにしているが、俺は目を丸くする事しかできない。
そして理科はニヤリと笑って、

「さて、今回の件なのですが、理科とセクロスすれば許してあげましょう」

「だが断る」

「うぐ……分かりましたよ。じゃあ冗談は置いといて、本題です。イオン様ー」

理科のその言葉と共に、再び扉が開かれる。
入ってきたのは緑の髪をした中性的な顔立ちの人と…………あれは…………。


**************************************


部屋には入ってきた人物が>>395の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/24(月) 00:00:00.(00)←ここ

偶数→星奈
奇数→小鳩 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage saga<>2012/09/24(月) 18:40:34.44 ID:GjLcd/H20<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 18:50:41.84 ID:a4azj8IIO<> てことは小鳩はお姫様か
しかし配役カオスだこと <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 18:57:32.89 ID:J5PhO6DGo<> 忘れられるアニス <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 19:12:15.11 ID:S/j1BcRqo<>
「あ、小鷹にマリアじゃない。捕虜ってあんたらの事だったんだ」

「星奈……お前はどんなキャラになってるんだ?」

「導師守護役(フォンマスターガーディアン)よ!」

「ふぉんますたー?」

「そこにいる導師イオンの護衛役って事ですよ」

俺の疑問に答えたのは理科だった。
導師イオン……どこかで聞いたような……。

「あれ、導師イオンって行方不明なんじゃなかっけ。それでヴァン師匠が探しに行くって……」

「……それは色々と複雑な事情があるのです」

気まずそうに答えたのはイオンだった。

「事情?」

「まぁまぁ、小鷹先輩。ここは話を進めましょう」

「お、おう、分かった」

「まず、理科達は戦争を止めようとしています。小鷹先輩の居たキムラスカと理科達の居るマルクトは仲がとっても悪く、各地で小競り合いが頻発しているんです。
 そこで、マルクトの皇帝であるピオニー陛下は平和条約締結を提案した親書をキムラスカへと送ることにしたのです」

「そして導師である僕も中立な立場の者として同行しています。ですが、それだけではキムラスカへ入ることができない可能性があります」

「……そこで、キムラスカ王室に繋がりがある俺に仲介をしてもらいたいってことか」

「へぇ、小鷹のくせに物分かりがいいじゃない」

「あのな……」

俺は溜息をついて少し考える。
答えようによっては周りの兵士とかが襲ってきそうな感じもするので、慎重に答えなくてはいけないだろう。

俺は展開とかを知っているであろう理科の方をチラリと見る。
だが理科はニッコリと笑うだけで、何も教えるつもりはないらしい。

仕方ないので、俺は自分なりに考えて口を開く。

「>>399」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage saga<>2012/09/24(月) 19:15:40.47 ID:GjLcd/H20<> わかった。仲介しよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 19:17:08.41 ID:Z+ZCLMUIO<> 俺は悪くぬぇ! <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 19:41:11.93 ID:S/j1BcRqo<>
「分かった、仲介しよう」

「さっすが小鷹先輩です!」

というわけで、俺は平和条約締結のための仲介をする事になった。
まぁ戦争なんて止められるなら止めたいしな。



***



それから、俺達は部屋で今までの事を話す。
兵士達はみんなそれぞれの持ち場へと戻っていった。

「おい理科、なんか俺いきなり吹っ飛ばされてこんな所まで来ちまったんだけど、これってちゃんとゲームの展開の内なのか?」

「えぇ、大丈夫ですよ。このゲームはそうやって主人公とヒロインが一緒に飛ばされて始まりますから」

「俺のキャラって主人公だったのか…………って、ヒロインはマリア!?」

「はい、そうですよ。そのポジションは理科が貰いたかったですけど……」

「あはは、ヒロインっていう事はワタシは小鷹とちゅーする事になるのか! ワタシは小鷹なら全然オッケーだぞ!」

「え……き、キスシーンなんてあるのか……?」

「いえ、ないです。残念でした」

「えーっ!! ヒロインっていうのは主人公とちゅーするものじゃないのか!?」

「しないものも全然ありますって。まぁやろうと思えばできると思いますよ。それにここは現実ではないのでセクロスも違法ではありません」

「誰がするか!!!」

「……って事はあたしも小鳩ちゃんと!!!」

星奈の表情を見て、俺はなんとしても小鳩を守ると心に誓う。
だが少し考えて、ある事に気づく。

「そういや小鳩は? まだ会ってねえんだけど……」

「あれ、ガイ役ではなかったんですか?」

「ガイ? いや、普通に男だったけど」

「それじゃあナタリアですか。それだと登場は少し遅いですね」

「え!? ちょっと理科何とかしなさいよ!!」

「そんな事言われましても……」

俺達がそんなくだらない話をしていると。


いきなり、凄まじい振動がタルタロスを襲った。

  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 19:42:59.09 ID:S/j1BcRqo<>
俺はビックリして壁に手をつく。
かなりの揺れで、ただ事ではない事は分かる。

「な、なんだ!?」

「きましたね……敵襲です」

「敵襲!?」

俺の言葉には答えずに、理科はすぐに電話をとって内部の兵士と連絡を取り始める。
そして星奈も部屋から出ていってしまった。

俺とマリアはどうすることもできずに、ただ呆然と立ち尽くすだけだ。
俺はすぐに電話を置いた理科に話しかける。

「お、おい理科!!」

「このタルタロスは現在大量のグリフィンとライガに襲われています」

「ぐりふぃん? らいが?」

「モンスターですよ。……あぁ、先輩たちはチーグルの森をショートカットしたんでしたっけ」

「ちーぐるの森?」

「何でもありません。まぁ二人とも好きに動いていいですよ。ゲームなんですし」

「好きにしろって……あ、おい!!」

理科はそれだけ言うと部屋を出ていってしまった。
部屋には事情を全く理解できていない俺とマリアだけが残される。

さて……どうするか。


**************************************


小鷹の行動が>>403-406の中から>>406の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/24(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>403
25〜49→>>404
50〜74→>>405
75〜99→>>406 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/24(月) 19:43:47.84 ID:1M/Y78JMo<> 超振動の練習でタルタロス沈没 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 19:44:19.72 ID:wR+plvZe0<> 部屋の壁に烈破掌を50回ほど放つ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 19:44:59.98 ID:a4azj8IIO<> イオンを差し出そう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 19:45:02.57 ID:PKsJKuM60<> アリエッタを説得する
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/24(月) 19:47:16.84 ID:R9hVhyJso<> 俺は悪くぬぇ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)<>sage<>2012/09/24(月) 20:53:05.85 ID:Euq3xHH70<> 今高速でログ読んでるけど、SSが4までくるなんてすごいな! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)<>sage<>2012/09/24(月) 20:53:32.30 ID:Euq3xHH70<> 今高速でログ読んでるけど、SSが4までくるなんてすごいな! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 20:54:36.16 ID:IjrW+noIO<> 以前、俺は悪くねぇ!って言ってたのが本物になったか <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 23:54:16.53 ID:S/j1BcRqo<>
「……よし、マリアはここで待っててくれ。俺はちょっと様子を見てくる」

「ワタシだって戦うぞ!!」

「頼むマリア。またグミいっぱいやるからさ」

「分かった!!!」

こういう時マリアは素直なので嬉しい。
俺は軽くマリアの頭を撫でると、ドアを開けて外へ出た。

廊下は人一人いない。
ただ遠くの方で人の叫び声は聞こえていて、その緊張感にゴクリと喉を鳴らす。

俺はゆっくりと歩いて行く。
とりあえずこの状況を理解して、何とか解決できる方法を探すためだ。
一応このキャラは主人公という設定なので、何かやらなくてはいけないという使命感があった。

その時。
目の前の扉が開き、奥から大柄の男が入ってきた。
手には大きなカマが握られている。

「おい貴様、導師イオンはどこにいる?」

「イオン……?」

「早く答えろ」

「ッ!!」

目の前の大男のカマが喉元に突きつけられた。
俺は一歩も動けなくなる。

「首を飛ばされるか、導師の居場所を吐くか選べ」

「……なんで、イオンを狙う」

「導師は本来ここに居るべき人物ではない。だからローレライ教団の神託の盾(オラクル)騎士団がこうして迎えに来たのだ」

「…………」

俺は恐怖に震えながら必死に頭を働かせる。
そういえば、イオン自身も自分は中立な立場だと言っていた。
だからこうしてどちらかの勢力の船に乗るのはマズイのではないか。

平和条約締結のための仲介は俺がする。
何とかイオンなしでも大丈夫なのではないか。

俺はなかば無理矢理そう決め込んで口を開く。

「わ、分かった。イオンの所まで案内する」

「よし、それでいい」

イオンの場所は大まかにだが知っている。
俺は後ろに大柄な男を連れて歩き出す。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 23:57:00.88 ID:S/j1BcRqo<>


***



少しして、とある一室の前までやってきた。
ここがイオンの部屋だ。

しかし、その扉の前でこちらを睨みつけている人物がいる。
イオンの護衛役の柏崎星奈だ。

「……ちょっと小鷹。何よそのいかにも敵ですよって奴は」

「星奈、聞いてくれ。こいつらの狙いはイオンだ。
 条約締結に関しては俺が居るから、何とかなる。イオンは元々こいつらの所にいたみたいだし、ここは返すのがいいと思ったんだ」

「嫌よ」

「いいだろう。ならば死ね」

大男がカマを星奈ヘ振り下ろした。

いきなりの事に俺は慌てて前へ出ようとするが、これでは間に合わない。
ここはゲームだが、痛覚は普通にある。
あんなもので切り裂かれたら、痛いってものではないはずだ。

しかし、そのカマが星奈に当たることはなかった。
星奈と大男の間に巨大な人形が現れ、星奈へと振り下ろされたカマを弾いたからだ。

「ちっ……人形士(パペッター)か!!」

大男は見た目に合わぬ俊敏さで後ろへ飛んで後退する。
直後、先程まで大男が居た場所を、ブオン!! と人形の巨大な腕が通り過ぎた。

「な、何だよそれ!!」

「このキャラ、人形を使って戦うらしいのよ。あたしとしては剣とかが良かったんだけどさ。
 とにかく小鷹。ここはあたしが食い止めるから、あんたはイオン連れて早く逃げなさい」

「い、いや……勝てねえだろあんなのに!! それにイオンが居なくても条約は……」

「そういう問題じゃないのよ。あんたは知らないんだろうけど」

「え……?」

「えーと、大詠師派とかそういうのが色々関係してんだけど…………とにかく、こいつらにイオンを渡しちゃダメなの!」

「…………」

俺は考え込む。
これからどうすればいい?
俺はイオンを渡せば全て上手くいくと思っていたが、星奈によるとそんな事はないらしい。
だが星奈の言葉が正しいという保証もない。


**************************************


小鷹の行動が>>413-416の中から>>の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/24(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>413
25〜49→>>414
50〜74→>>415
75〜99→>>416 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/24(月) 23:59:05.05 ID:S/j1BcRqo<>

小鷹の行動が>>414-417の中から>>417の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/24(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>414
25〜49→>>415
50〜74→>>416
75〜99→>>417 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:00:21.64 ID:xobZXpkIO<> 俺は強い者の味方だ→ラルゴに寝返る <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 00:00:34.07 ID:DZAUdBAvo<> タルタロスのゴミ箱で拾ったローレライの鍵でロストフォンドライブ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:00:48.32 ID:tspOiMfG0<> 星奈を信じて他の場所へ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/09/25(火) 00:02:38.94 ID:Sj0d7L2jo<> ハイスラで敵をボコる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/09/25(火) 00:03:44.35 ID:fAiTkx2SO<> 動くなぁあああ!動くとコイツをぶっ殺すぞ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/25(火) 00:09:40.57 ID:Cq2VAkVTo<> ジュースをおごってやろう <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 00:19:20.81 ID:CwWDNfsYo<>
「……分かった、星奈。お前を信じる」

「小鷹……。それじゃ早くイオンを!」

「いや、お前を置いてはいけない」

「なっ……あたしの事はいいわよ!」

「いいわけねえだろ!!」

星奈がビクッと肩を震わせる。
俺は星奈の前に出て、大男と向き合う。

「お前は俺の大切な友達だ、置いていけるわけねえだろ。ここは主人公に任せとけ」

「…………」

「くくっ、貴様俺に勝てると思っているのか?」

「思ってるさ。お前ハイスラでボコるわ」

俺はダッと駆け出す。
腰のあたりに引っかかっている剣を素早く抜き、構える。

そして渾身のハイスラを――――。

「……ってそんな技ねえじゃん!!」

「何をぼーっとしている!!!!!」

大男のカマが真っ直ぐ迫ってくる。
これはヤバイ――――!!


**************************************


小鷹のダメージが>>421の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/25(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜29→即死
30〜69→重症
70〜89→軽傷
90〜99→無傷 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:20:25.39 ID:xobZXpkIO<> ほう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/09/25(火) 00:20:44.35 ID:Sj0d7L2jo<> 経験が生きなかったな <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 00:41:56.89 ID:CwWDNfsYo<>

ザクッ!! とカマが体を抉った。


想像を絶する痛み…………とまではいかないが、相当痛い。
具体的に言えば、机の角に小指を思い切りぶつけた時と同じくらい痛い。

しかも鮮血が無駄にリアルでグロい。
理科……これはやりすぎじゃないか。

「い……って…………!!」

「ふん、大したことないな」

体が動かない。
当たり前だ、これだけ派手に血をまき散らしているのだ。
視界もだんだんとぼんやりとしていく。

そんな俺に、大男は止めを刺そうとカマを振り上げた。
俺は思わずギュッと目を瞑る。


ガッ!! という音が響き渡る。


恐る恐る目を開けてみると、真っ直ぐ俺へと振り下ろされたカマは途中で止まっていた。
巨大な人形の腕……つまり星奈によって。

星奈はなぜか頬をほんのりと赤く染めて、

「……ったく、カッコつけるなら最後までカッコつけなさいよね。ホント小鷹らしいていうか…………」

「はは……悪い星奈」

「なんだ、お前から先に殺してほしいのか?」

「違うわね。死ぬのはあんたよ黒獅子ラルゴ」

人形がラルゴと呼ばれた男へ飛びかかり、強烈なパンチを連発する。
ラルゴは何とかカマを器用に動かしてガードしていくが、それでも徐々に後方へと押されていく。


**************************************


星奈の次の行動が>>424-427の中から>>427の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/25(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>424
25〜49→>>425
50〜74→>>426
75〜99→>>427
  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/09/25(火) 00:43:01.93 ID:Sj0d7L2jo<> 波動拳 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:43:32.23 ID:fAiTkx2SO<> イオンを盾にしつつ魔術うちまくり <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 00:45:58.06 ID:DZAUdBAvo<> 殺劇舞荒拳 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:46:33.96 ID:xobZXpkIO<> ヤローテメーブッ殺ーす!殺劇舞荒拳! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:47:35.19 ID:fAiTkx2SO<> 初期の段階で使えそうなやつじゃないとさっきの小鷹のように… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 00:49:41.26 ID:DZAUdBAvo<> 習得すらしないはずの魔神剣使ったからきっと大丈夫だよ(震え声) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/25(火) 00:49:47.09 ID:VQt4nUM1o<> 星奈のゲームスキルなら…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:56:28.22 ID:tspOiMfG0<> そして十六夜天舞に繋がるんですね
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 01:08:19.68 ID:CwWDNfsYo<>
ラルゴは苦々しげに顔をしかめる。

「ぐっ……やるな小娘……!!!」

「はっ、あたしをなめんじゃないわよ!! もうレベルだって結構上げてんだからね!!」

さすが星奈だ。
普段からゲームばかりやっているのがこういう所で役に立つとは。

そして直後、いきなり星奈の体が発光し始め、リングのようなものが体の周りに現れる。
それを見て、ラルゴは驚愕の表情になる。

「なっ……オーバーリミッツ……!!」

「ヤローテメーブッ殺ーす! 殺劇舞荒拳!!」


**************************************


ラルゴのダメージが>>433の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/25(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜29→死亡
30〜69→重傷
70〜99→無傷 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 01:08:48.41 ID:fAiTkx2SO<> しんだらいけーん! <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 01:37:53.79 ID:CwWDNfsYo<>
凄まじい連撃がラルゴを襲う!
一発二発三発四発…………いや、数えきれない。

始めの方はラルゴもカマを使ってガードしていたのだが、途中からは人形のパンチが容赦なく体にめり込んでいた。
一撃一撃にバキッやらグシャやら嫌な音が響く。

そして最後に人形は飛び跳ね、空中から地面に叩きつけるような強烈な両腕の一撃をお見舞いした。
ドゴォォ!! という凄まじい音と共に、ラルゴは床に倒れ伏せ動かなくなった。
ガラァン!! という巨大なカマが床に落ちる音だけが虚しく響き渡る。

「……よしっ!」

「お、お前すごいな星奈……」

「へへっ、まぁあたしって天才だし!」

そうやってニッコリと笑う星奈は本当に楽しそうだ。
こんなにも楽しんでくれる人がいるなら、ゲームを作った人も報われるだろう。

それから、俺は星奈からグミを貰って体力を回復する。
こんなものを食べるだけで痛みが引いていく辺り、実にゲームらしい。

すると、星奈はもじもじと両手を合わせて、

「えっとさ、その、さっきは……ありがと」

「さっき?」

「あたしの事、守ろうとしてくれたじゃない」

「あー、いや、でも結局守られたのは俺の方だし……」

「それでも! その、嬉しかったわよ。あたしの事……大切とか言ってくれたし……」

そう言って星奈は頬を染めて目を逸らす。

……なんかこの雰囲気はダメだ。
すごくむず痒い感じがして、いつもの星奈との空気ではない。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 01:39:58.54 ID:CwWDNfsYo<>
その時、イオンの部屋のドアが遠慮がちにわずかに開かれる。

「……えっと、僕はお邪魔、ですかね?」

「えっ!!! そ、そんな事ない!! そんな事ないから!!!」

星奈は慌ててそんな事を言っている。
イオンはそれを聞いてもまだ遠慮気味に、部屋の中から出てくる。

「すみません、大変なことになってしまいました」

「イオンが悪いわけじゃないわよ。でも、六神将まで出てくるとなると……」

「六神将?」

「神託の盾(オラクル)騎士団の6人の幹部のことです。えっと、神託の盾(オラクル)騎士団というのは……」

「イオン、それは後でいいでしょ。とにかく強い奴が6人集まってる、それでいいわ」

「今みたいなのが後5人もいるのか!?」

「全員来ているとは限らないけど……最低でも後一人はいるわね。妖獣のアリエッタが」

「えぇ……グリフィンやライガといった魔物を使役しているので間違いないでしょう」

「えっと……」

何か話についていけない。
まぁ星奈の方が色々な情報が手に入る立場だったのだろう。
俺の方は7年間も屋敷に軟禁されていたらしいし。

「それでは……これからどうします? 理科とも離れ離れになってしまいましたし……」

イオンの言葉に俺達は考え込む。


**************************************


次の行動が>>436-439の中から>>439の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/25(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>436
25〜49→>>437
50〜74→>>438
75〜99→>>439 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/25(火) 01:41:29.25 ID:qeVyJ9RKo<> 一旦セーブして現実に戻ろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 01:42:46.56 ID:qsMIPy3z0<> 所詮この世は弱肉強食。強ければ生き弱ければ死ぬ
だから逃げようぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 01:42:49.10 ID:DZAUdBAvo<> イオンを掘る <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 01:42:58.71 ID:xobZXpkIO<> マリアも連れてきて4人で行動する <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)<>sage<>2012/09/25(火) 01:43:44.46 ID:WdwqdZTMo<> 星奈にイオンさまの護衛を任せて理科のとこに小鷹とマリアで行く
先にマリアを拾って <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 01:47:43.13 ID:CwWDNfsYo<> 今日はここまで

……あれ、これ何のSSだっけ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/09/25(火) 01:49:59.36 ID:9UvT/SRN0<> いきなり男臭い展開になりそうだwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 01:53:16.51 ID:DZAUdBAvo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 01:54:21.12 ID:xobZXpkIO<> 乙ー

まあイオンはメインヒロインだから不自然ではないな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/09/25(火) 02:01:50.93 ID:WdwqdZTMo<> 乙
イオン様が小鳩かと思ってたが違った <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/25(火) 02:15:28.88 ID:qeVyJ9RKo<> ここにきてやっと星奈がデレたな
時すでにお寿司だけど <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 20:36:29.10 ID:Rk1DN01Eo<>
「……イオンを掘るか」

俺はポツリと呟いた。

空気が凍り付く。
星奈は明らかにドン引きした表情で、イオンはキョトンと首を傾げている。

「小鷹……あんたそっちの人だったわけ……」

「ち、ちがっ、俺だってできればしたくねえよ!!」

「あのすみません、掘る……とは何でしょう?」

「ほ、掘るってのはだな…………」

俺はイオンに耳打ちする。
すると、イオンは顔を真っ赤にして、

「そ、そんなの……無理ですって……!!!」

「理科は大のBL好きなんだ。アイツをおびき出すにはこれしかない……」

「ちょっと待ってよ!! まだ何か方法はあるって!!」

なぜか星奈が必死に言ってくる。
他の方法……といっても何があるのだろうか。


どうする? >>448 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 20:40:51.26 ID:vy11oDwIO<> イオンに愛の告白 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/25(火) 20:42:30.08 ID:qeVyJ9RKo<> てか理科の扱いwwww <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 21:09:32.27 ID:Rk1DN01Eo<>

「……そうだ、何もそこまでやる必要はないのよ!!」

「じゃあどうすんだ?」

「告白よ!! 小鷹、あんたイオンに告白しなさい!! それで理科は食いつくわ!!」

「なるほど……よし、イオン」

「は、はい!!」

「俺は……お前のことが好きだ」

俺は人生で二度目の告白をする。
まさか二回目があるとは思わなかったし、相手が男だとも思わなかったが。
まぁここはゲームだし、日向さんもノーカンにしてくれる……はずだ。

フリといっても、さすがに少し恥ずかしい。
イオンもわずかに頬をそめている。
その様子はまさに女の子そのものであり、あやうくそちらの道へ誘い込まれる危険性がある。

「…………」

俺達は聞き耳をたててじっと待つ。


**************************************


理科が釣れるかどうか>>451の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/25(火) 00:00:00.(00)←ここ

偶数→釣れた
奇数→釣れなかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage saga<>2012/09/25(火) 21:10:07.72 ID:/Gz4EtFZ0<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)<>sage<>2012/09/25(火) 21:28:49.08 ID:5VKvLdYV0<> ここはいい釣堀ですね! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 21:35:52.64 ID:k5V+uxLJo<> ちょろいぜ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 21:39:20.46 ID:vy11oDwIO<> 甘いぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/25(火) 21:43:48.83 ID:HapVM+SDo<> ちょろあまですね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)<>sage<>2012/09/25(火) 21:56:09.71 ID:5VKvLdYV0<> ティトレイ、マオ、アニー可愛すぎんでしょう <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 22:46:40.41 ID:Rk1DN01Eo<>

「うっほおおぉぉぉぉぉおおおおおおお!!! なんだか凄まじく甘美な響きが聞こえてきましたああああああ!!!!!」


どこからともなく、理科が鼻息荒くやってきた。
ここまで来てほしいからあんな事をしたわけだが、目の前でこのテンションを見せられると呼ばなければよかったとも思ってしまう。

俺達はとりあえず理科を落ち着かせ、事情を説明する。

「……はぁ、世の中そんなに上手くいきませんね…………」

「おーい」

「はいはい、これからどうするかですよね。それにしても一人でラルゴ倒しちゃうとかさすが星奈先輩はチートですね。本来理科の役目なんですけど」

「ふふん、あたしにかかればこんなもんよ!!」

星奈はドヤ顔で胸を張る。
理科は少し考えこんで、

「それならえっと……とりあえずタルタロスの制御を取り戻しましょうか。マリアさんは?」

「マリアは部屋に置いてきた。危ないしな」

「むぅ、譜歌の力を借りたかったのですが」

「いやでも、このゲーム普通に痛覚とかあるじゃねえか。マリアがキツイ攻撃くらったら泣いちまう」

「えー、でも痛覚は結構抑えてますよ? それでもまだ痛いですか?」

「いってえよ!! さっきラルゴってやつに鎌でぶった斬られた時は死ぬかと思ったぞ!」

「ふむ……ちょっと調整不足でしたか。いやー、やっぱりテストプレイはしてみないとダメですね!」

そんな感じに呑気に笑う理科。
俺はただ溜息をついて見ているしかなかった。



***



俺達は戦艦のブリッジを走る。
少し下を見るとかなりの高さがある上に手すりなんかもないので、間違って落ちないように注意しなければならない。

辺りにはケモノ系の魔物や鳥系の魔物がうようよといた。
ここまで完全に占領されている所を見ると、ここの兵士もかなりやられたと考えていいだろう。

……というか、モンスターにやられたらどうなるんだ。
もし食われる描写とかがあるなら、とてもじゃないが小鳩やマリアには見せられない。

「さて、それではここを抜けましょう」

「抜けましょうって……そんなに簡単にいくか?」

「大丈夫ですよ。星奈先輩がラルゴを倒してくれたお陰で、理科の封印術(アンチフォンスロット)による弱体化イベントを回避できましたし」

「えっと……つまり?」

「理科の全力が出せるというわけです」

理科はそう言ってニヤリと笑うと、目を閉じる。
そして口を小さく開いて何かをブツブツと呟き始めた。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 22:50:36.95 ID:Rk1DN01Eo<>
「いったい何を……」

「しっ、譜術の詠唱中です」

イオンが口元に人差し指を当てて俺を制する。

「譜術?」

「魔法みたいなもんよ。いいから黙って見てなさい」

星奈がそう言った直後、理科が目を開けて手を前にかざす。


「雷雲よ、我が刃と為りて敵を貫け! サンダーブレード!」


理科がそう唱えた瞬間、空から巨大な稲妻の剣が飛んできて、魔物の群れの中央に突き刺さった。
ズガァァァ!!! と凄まじい轟音が辺りに鳴り響く。
目がくらむほどの閃光を放って、電撃が次々と魔物を捉えていく。

数秒後、そこには黒焦げになった魔物たちがひっくり返っていた。
俺はあんぐりと口を開ける。

「す、すげえな……」

「ふふ、理科の事見直しました!?」

「あぁ見直した……っていうか、星奈といい理科といい、何でそんなに強いんだよ!?」

「理科は元々強キャラですからね。星奈先輩は勝手にレベル上げて強くなっちゃっただけです。驚くほどのスピードで」

「ていうか小鷹が弱すぎるんじゃない? 主人公のくせに」

星奈の言葉にガックリと肩を落とす。
いや、俺だって渓谷ではそれなりにモンスターも倒したはずなのに……。

「まぁ小鷹先輩の場合、ボス戦をまるまる一つ飛ばしてますからね。レベルが低いのも仕方ないでしょう」

「え、俺なんか飛ばしたのか?」

「はい、ミュウもいないですし…………まぁ今更言っても仕方ないでしょう。とりあえず今はやるべきことをやりましょう」

俺達は真っ直ぐ歩いて行き、機関室の前までやって来た。
部屋の前には見張りの兵士が一人居たが、理科の譜術で難なく倒す。

「それでは、小鷹先輩とイオン様はここで見張りをしていてください」

理科はそう言うと、星奈と一緒に部屋の中へ入っていってしまった。
見張りか……ただ待ってるっていうのもそれはそれで疲れるんだよな……。

俺がそんな事を考え始めた時、目にあるものが映る。


**************************************


小鷹が見たものが>>459-462の中から>>462の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/09/25(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>459
25〜49→>>460
50〜74→>>461
75〜99→>>462 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage saga<>2012/09/25(火) 22:51:32.86 ID:/Gz4EtFZ0<> 迷子になってるアリエッタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 22:52:38.52 ID:tspOiMfG0<> リグレットとティア(マリア) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 22:53:05.32 ID:k5V+uxLJo<> イオンの尻 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 22:53:30.97 ID:qsMIPy3z0<> ヴァン <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/09/25(火) 22:54:53.36 ID:Rk1DN01Eo<> 明日早いからここまで
ついにラスボス戦か……っ!? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage saga<>2012/09/25(火) 22:55:51.98 ID:/Gz4EtFZ0<> 乙

いくらなんでもはえぇよwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/25(火) 22:58:54.21 ID:k5V+uxLJo<> 乙
小鳩登場前にラスボス戦とか胸熱 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 23:57:57.75 ID:vy11oDwIO<> 乙
この理科ならインディグネイション使えてもおかしくない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/26(水) 01:04:38.58 ID:IwsfnlISO<> 理科「天光満つる所 理科はあり 黄泉の門 開くところに汝あり いでよ!神の雷! これで終わりです!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/26(水) 17:53:44.21 ID:MwIDaVz0o<> 理科の場合むしろ 黄泉の門開くところが汝にあり だよな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/29(土) 09:41:45.70 ID:9Saz6+hJ0<> これ長く続くなら一旦セーブでもして夜空と幸村も出て欲しいけどキャラの空きが… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/29(土) 21:27:03.85 ID:29wHlUXRo<> ありじごくにんとかアスターとかエンゲーブのリンゴ売ってるおっさんとか役ならいっぱいあるよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/30(日) 00:40:21.81 ID:UBHCLeHq0<> エロス・オナホール・アナル
エタ〜ナル <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/10/02(火) 20:09:33.28 ID:S0w4DWrAO<> マダカナー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/10/03(水) 00:43:37.91 ID:EpEDEtkyo<> マダダヨー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/03(水) 23:10:22.55 ID:+5M7mO600<> 夜空と幸村は六神将にして仲間にすればいいよ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/05(金) 22:36:39.92 ID:VOn1ews1o<>

「ヴァン師匠!?」


そこにいたのは主人公の師匠だった。
俺はすぐに駆け寄る。

「おぉ、小鷹! それにイオン様も!」

「ヴァン、あなたも来ていたのですか」

「えぇ、とにかく二人とも無事でよかったです」

「…………」

「小鷹? どうした?」

俺はヴァンを見て少し考え込む。
ここまで見た感じでは、本当に俺達の事を思ってくれているようにも見える。

しかし、理由はどうあれこの男は船を襲って沢山の犠牲者を出した。
こんな事は綺麗事だと切り捨てられてしまうかもしれないが、それでも俺はそれを良しと割り切れなかった。

それに、マリアの「アイツは悪いやつだ!」という言葉。
あれがここにきてどこか引っかかる。

イオンは少し気まずそうに、

「あの、ヴァン。僕は……」

「イオン様、もう少しご自分の立場をわきまえてもらわねば困ります。さぁ、帰りましょう。小鷹も屋敷へ戻ろう」

ヴァンは親しげな微笑みを浮かべて手を差し出す。
ここはどうするべきか。


>>476 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/05(金) 22:38:06.04 ID:4NkNIKNSO<> 近くまでいってヴァンの心臓に剣を突き立てる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/05(金) 22:42:11.46 ID:ade3Jk2F0<> ここで終わったら預言から脱却できねぇwwwwww <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/05(金) 22:47:22.77 ID:VOn1ews1o<>
……よし、ここはマリアを信じよう。

そもそも俺達は戦争を止めるために動いている。
それを止めるというのならば、この男は戦争が起こるのを望んでいるということだ。
そんな考えを持つものが完全に味方だとは信じられない。

俺はゆっくりと歩いてヴァンに近づく。
やるなら今がチャンスだ。
ヴァンは完全に無警戒な様子で、今ならいける気がする。

「よし、それでは二人とも――」

ヴァンが次の言葉を言い終える前に。
俺は素早く剣を抜き、その切っ先を思い切り突きだした!


**************************************


>>479の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/05(火) 00:00:00.(00)←ここ

ゾロ目→ヴァン死亡
それ以外→失敗 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/05(金) 22:47:41.04 ID:ade3Jk2F0<> s <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/05(金) 23:02:30.38 ID:VOn1ews1o<>
ガキィィン!! と甲高い音が響き渡る。
俺の剣は簡単に弾かれてしまった。
いつ、ヴァンは剣を抜いたのか。それさえも全く見えなかった。

ヴァンは目を細めて俺を見る。

「……何の真似だ?」

怖い。
ぶっちゃけメチャクチャ怖い。

その眼は普通の人間ができるようなものではなく、どこまでも冷たいものだった。
これはゲームだ、そんな事は分かってる。
だがその眼はもっと心の深い所にある恐怖を引っ張りだしてきた。

ヴァンは静かに口を開く。

「なるほど、少し動揺しすぎているようだな。無理もない、いきなり外の世界に放り出されたのだ」

「……ぁ…………」

「安心しろ、殺したりはしない。少し眠ってもらうだけだ」

ヴァンは剣を抜く。

ダメだ、絶対勝てない。
別に相手のレベルが見えるわけではない。
だがこの男を包む空気に触れるだけで、どうしようもない力の差を感じる。

イオンは慌てて口を開く。

「ヴァン!! この方は公爵の息子ですよ!!」

「私だってこのような事はしたくないです。しかし、これも小鷹のためです。
 これ以上錯乱させてはそれこそ公爵に顔向けできませぬ」

ヴァンが顔をこちらに向ける。
俺は動けない。
その圧倒的な存在感に押され、指一本動かせない。


**************************************


次の展開が>>481-484の中から>>484の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/05(金) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>481
25〜49→>>482
50〜74→>>483
75〜99→>>484 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/05(金) 23:03:39.72 ID:ade3Jk2F0<> 理科が駆けつける <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/05(金) 23:03:47.72 ID:ORfIGc4S0<> 戻ってきた理科がインディグネイション <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/05(金) 23:04:13.33 ID:4NkNIKNSO<> ?「天光満つる所 我はあり 黄泉の門 開くところに汝あり いでよ!神の雷! これで終わりです!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/05(金) 23:04:26.32 ID:qImzoqMb0<> ネビリム登場
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/05(金) 23:31:25.87 ID:VOn1ews1o<>
ヴァンの剣が振り下ろされる。
殺しはしないと言っていたので峰打ちなんだろが、それでも恐ろしいことに変わりはない。
俺は目をギュッと瞑る。

直後、ガキィィン!! と再び甲高い音が鳴り響く。

俺が目を開くと、ヴァンはどこからか飛んできた槍を剣で受け止めていた。

「ネクロマンサー殿か」

「おやおや、いきなりラスボスとは小鷹先輩もなかなかぶっ飛ばしてますねぇ」

奥の機関室から理科が出てきた。
ここまで彼女が来てくれて助かったと思ったのは初めてだ。

「理科!! そっちはもう大丈夫なのか!?」

「星奈先輩に任せて来たんですよ。何やら派手な音も聞こえましたし」

理科はそう言うと、投げた槍を手元に出現させる。

「てかラスボスって、やっぱこいつが悪いやつってのは間違いないのか?」

「あー、ネタバレしちゃいましたねすみません」

「いや構わねえよ。マリアもヴァンは悪いやつだとか言ってたし」

「まぁ、そうなんですけど……対決はもっと先なんですよねぇ……」

「え、もしかして勝てねえとか?」

俺は恐る恐る理科に聞いてみる。
考えてみれば、いくら理科のレベルが高いといってもラスボスに勝てるなんていう保証はどこにもない。

「いえ、初戦の状態なら今の理科のレベルなら何とかなるかもしれませんがストーリー的に……まぁいいですか」

理科は溜息をつくと、再び槍をヴァンに向かって放った。
ヴァンはそれを剣で払うと、真っ直ぐ理科の方へ突っ込んでいく。

「先輩、ちょっとでいいんで時間稼いでください! 一発デカイの撃ちますから!!」

「えっ!?」

理科はいきなり無理難題をつきつけてきた。


**************************************


>>486の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/05(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜09→ヴァン死亡
10〜29→ヴァン大ダメージ
30〜69→小鷹気絶
70〜89→理科大ダメージ
90〜99→理科死亡 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/05(金) 23:32:11.80 ID:3AIccaRIO<> これで終わりです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/05(金) 23:33:58.09 ID:q6x64uWeo<> 終わってる…… <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 00:04:12.30 ID:OnvOFOHbo<>
まぁ、冷静に考えて無理だ。
俺はまるで急に飛んできたハエか何かのように軽く払われて地面に転がってしまう。

そして、ヴァンの剣が理科を襲った。
理科はすぐに槍で迎え撃つが、こういった近接戦闘は苦手らしい。
程なくして、上半身を斜めにバッサリ斬られてしまった。

おびただしいほどの鮮血が噴き出る。

「ぐっ……!!!」

「何の譜術かは知りませんが、詠唱時間が稼げなければ意味はありませんよ」

ヴァンは止めを刺そうと再び剣を振り上げる。
理科は膝から崩れ落ち、反撃はできそうにもない。


どうする? >>489 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 00:05:26.94 ID:epy2i01SO<> ミュウアターック!(投げつける) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/06(土) 00:07:55.04 ID:CE06A0Qd0<> ミュウいないぞ?

安価なら、理科の盾になる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/10/06(土) 00:08:03.93 ID:lVi0Ki3AO<> そのミュウはどっから出てくるんだよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 00:12:48.04 ID:epy2i01SO<> え、居なかったっけ?めっさいるッッて思ってたわ…… <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 00:27:16.78 ID:OnvOFOHbo<>

「ミュウアタック!!!」


俺は焦って訳の分からない言葉を叫びながら、とりあえず剣をぶん投げた。
しかし、それはヴァンが軽く首を動かすだけで簡単に避けられてしまった。

そして、今度こそヴァンの剣が理科を捉える。
最初の一撃と合わせて×印を刻むかのように、理科の体を切り裂いた。

理科がフラリと崩れ落ちていくのが、俺にはまるでスローモーションのように見えた。
彼女は声もなく倒れ伏せる。

「理科ああああああああああ!!!」

「……これは確かに痛みの調節間違ってますね…………」

理科は最後にそんな事をうめくと、目を閉じてピクリとも動かなくなってしまった。

俺は目を見開く。
理科が死んでしまったこと、それは唯一の希望を奪われてしまったという事であり、絶望が押し寄せてくる。

イオンは悲痛に顔をしかめて、

「くっ……ヴァン……!!」

「イオン様、あなたなら分かるでしょう。こういった戦場では相手の命の事など考えていたら、それが自分自身にとっての命取りになります」

ヴァンはゆっくりこちらに歩いてくる。
それは理科に対する動作とはまるで違っていて、俺は完全に敵とすら思われていない事が分かる。
このままでは、まずい。


**************************************


次の展開が>>494-497の中から>>497の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/06(土) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>494
25〜49→>>495
50〜74→>>496
75〜99→>>497 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 00:28:44.86 ID:I0UJ+1OIO<> ゲーム内でバグが発生して強制終了、現実に戻る <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<><>2012/10/06(土) 00:28:47.59 ID:lVi0Ki3AO<> マリアの攻撃
会心の一撃 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 00:28:51.95 ID:epy2i01SO<> ちょい一回電源OFF <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 00:29:24.25 ID:zcszUvl00<> 怒りの超振動! <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 00:55:24.28 ID:OnvOFOHbo<>

「見つけたのだヴァンデスデルカ!!!」


マリアの声だ。
振り返ると、そこにはいつの間にかここまで来ていたマリアが凄い勢いで走ってくる。
そして思い切りジャンプすると、手に持ったロッドを思い切りヴァンに叩きつけた。

ヴァンは落ち着いて剣で受け止める。

「マリアか」

「うぐぐぐぐぐ!!!」

歯を剥きだして獣のように唸るマリア。
対照的にヴァンは涼しい顔でマリアのロッドを払った。

マリアは地面まで落ちると、すぐに再びジャンプしてロッドを振り上げる。


**************************************


>>499の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/06(土) 00:00:00.(00)←ここ

00〜19→マリア、会心の一撃
20〜99→マリア気絶 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 00:56:12.29 ID:I0UJ+1OIO<> ちょー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/06(土) 00:58:43.67 ID:CE06A0Qd0<> ここで物語詰むんじゃねwwwwww <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 01:04:17.26 ID:OnvOFOHbo<>
ゴン!! と鈍い音が鳴り響いた。
それはマリアのロッドがヴァンを捉えた音ではない。

ヴァンの剣の柄がマリアの頭にぶつかった。
そのままマリアはバタッと倒れて動かなくなってしまった。

「マリア!!!」

「安心しろ、ただ気絶させただけだ。私も実の妹を殺したくはない」

「妹って……えっ!?」

「どうした、マリアから聞いていなかったか?」

そうだ、そういう設定なのだろう。
だが一瞬本気にしてしまって思い切り驚いてしまった。
これをシスコンのケイトが聞いたら怒りで暴れ狂う気がする。

「とにかく、先程から邪魔が入ってばかりだな。早く行くぞ小鷹」

「俺は……!!」

「まだ抵抗するか」

ヴァンは剣を抜いたまま近づいてくる。


**************************************


次の展開が>>502-505の中から>>505の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/06(土) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>502
25〜49→>>503
50〜74→>>504
75〜99→>>505 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/06(土) 01:05:32.96 ID:CE06A0Qd0<> 超振動発動! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 01:05:56.54 ID:zcszUvl00<> ガイ様華麗に参上!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 01:09:07.86 ID:epy2i01SO<> ?「何してる!この屑が!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/10/06(土) 01:11:41.98 ID:Xu3NRPWzo<> イオンを掘って小鷹が超絶パワーアップ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 01:11:48.61 ID:I0UJ+1OIO<> >>494
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/06(土) 01:13:10.89 ID:CE06A0Qd0<> ホモは消えろ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 01:13:22.96 ID:OnvOFOHbo<> 眠いからここまでー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 01:15:09.02 ID:zcszUvl00<> 東京はどうしてもイオンを掘りたいのか
マジでやめてくれ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 01:17:41.32 ID:I0UJ+1OIO<> ┌(┌ ^o^)┐ホモォ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/06(土) 01:18:36.05 ID:Iw+9b6elo<> 理科だったらパワーアップしそうだけどな

しかし鬼畜安価の東京ってどっかで見たことあるような <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 01:23:29.82 ID:uK+ykZC00<> 理科を復活させるための苦肉の策か <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 23:06:06.97 ID:OnvOFOHbo<>
絶望的な状況の中、俺はふとあることに気付く。
これは理科が調整したものだ。
つまり、その仕様も理科好みのものになっているのではないか。

理科好みのもの。
それを考えると真っ先に思いつくものがある。
ズバリBL……ボーイズラブというやつだ。

「…………」

「こ、小鷹……?」

イオンが怯えた表情でこちらを見返す。

これはやらなくてはいけないのではないか。
いくらゲームとはいえ、痛い思いはしたくない。
それならばいっそ、僅かな可能性でもかけてみるしか……。

ヴァンは歩調を変えずに確実に近づいてくる。
悩んでいる暇はない。


**************************************


>>514の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/06(土) 00:00:00.(00)←ここ

ゾロ目→アーッ
それ以外→小鷹気絶 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 23:06:46.64 ID:I0UJ+1OIO<> アッー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 23:47:09.70 ID:1xnyBq7R0<> 久しぶりに覗いてみたらなんかよく分からんことになっててワロタ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 23:47:39.01 ID:OnvOFOHbo<>
ゴツン!! と鈍い痛みが頭を走り抜ける。
やっぱり無理だった。
どうやってもここから逆転なんていう漫画みたいな事は起こりえなかった。

一応この世界もフィクションなんだが、それでも俺はやっぱり残念だった。


それからは次々と色々な展開が待っていた。
結局戦争は起こってしまったし、その後はヴァンがなんかレプリカの世界を作るとか言い出したり。
まぁ俺は結局予言のためとか訳の分からない事を言われて無残に殺されてしまった。



***



目が覚めると、そこは夕日に染まった部室だった。
時間としてはもっと長く感じたが、実際はまだ日も落ちきっていなかった。

俺は体を起こして周りを見渡してみる。
他の者達もゲームは終了しているらしく、みんな起き上がってぼんやりしている様子だ。
しかしみんな次第に意識を覚醒させて、

「うが――!! ワタシは納得いかないのだ!!」

「あたしだってそうよ!! 何でこのあたしがあんな目に会わなきゃいけないのよ!!」

「どうかしたのか星奈? そういや機関室に入ったきりだったけどさ」

「もちろんタルタロスの制御は完全に取り戻してみせたわよ! でも外出てみたら理科は死んでるしあんたもイオンもマリアもいないし!
 挙句の果てに他の六神将に襲われまくってボコボコにされたのよ!!!」

「いやでも星奈先輩、アリエッタとディストぶっ飛ばしてたじゃないですか。十分チート級ですよ。
 まぁ最後は……リグレットに頭吹っ飛ばされてましたけど……」

「そんなんうちに比べれば全然マシじゃけん!! うちなんか知らない内に偽物とか言われて暗殺されたんじゃ!!!」

そんなこんなで不満だらけの理科部。
試み自体はそこまで悪いものではなかったはずだ。
だが、それもこのメンツにかかればここまで悲惨な事になってしまう。

俺はなんかもう諦めの溜息をつくしかなかった。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/06(土) 23:51:42.52 ID:OnvOFOHbo<>


***



夜、俺は自分の部屋で日向さんと電話をしていた。
小鳩に聞かれると機嫌が悪くなりそうなので、声は抑えている。

『くはは、相変わらず面白い事をやっているな理科部は!』

「実際は残念すぎる感じなんですけどね……」

『いやいや、そうやって仲間内でバカやっているのが後々いい思い出になるとか言うぞ』

「はは、まぁ確かに大人になれば笑い話になりそうですけど。
 でもやっぱり日向さんみたいに一生懸命仕事している人の方が充実した高校生活って言えるんじゃないですか?」

『そんなものは人それぞれがどう思うかだろう。私は私で満足しているが、小鷹も今の生活は楽しいだろう?』

「はい、まぁ……そうですね」

『それならいいじゃないか。それに私みたいな美人な彼女も居るんだしな』

「自分で言わなければもっと良いんですけどね」

俺達はそんな事を話す。
素直に楽しい。こうやって気兼ねなく話せる相手というものは本当にいい。
時々、ここまで恵まれた状況に不安さえ抱いてしまうほどだ。

『ところで小鷹』

「はい?」

『部活を楽しんでいるのは良い事だが、期末試験は大丈夫なのか?』

「…………実はちょっとヤバイかもしれないです」

『おい、大丈夫か……?』

この学校は二学期制を採用しているので、期末テストは9月の末にある。
しかもミッションスクールという事もあって、世界史などは少し宗教色の強い問題が出される傾向があるらしい。
転校生である俺はそれの対策もとらなければいけないのだが、部活ばかりでまだほとんど何もしていない。

前までは勉強くらいしかやることがなかったのでこんな事はなかったのだが、これは嬉しい悩みというべきなのだろうか。
いや、これで赤点を取って進級できないとかいうと洒落にならない。
ちゃんと危機感を持ってやるべきだろう。

それからは日向さんとの電話を早めに切り上げ、とにかく勉強を始める事にした。



***



次の日から俺は休み時間に本を読むのを止めて、とにかく勉強をすることにした。
周りも試験ムードが広がっており、普段は友達と仲良く話しているような者達も俺と同じように机で勉強をしている者も居る。

やはり俺は試験への不安は拭い切れない。
なんとなく傾向は聞いているが、それでもこの学校のテストを受けたことがないというのは大きな不安要素だ。
転向してきてからもう随分と経ったが、凄まじいアウェー感を覚える。

これは、テストに向けて何か対策を練った方がいいかもしれない。


**************************************


テスト対策が>>518-521の中から>>521の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/06(土) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>518
25〜49→>>519
50〜74→>>520
75〜99→>>521 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/06(土) 23:52:38.44 ID:CE06A0Qd0<> 日向に教えてもらう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 23:52:46.25 ID:uK+ykZC00<> 日向さんに勉強教わる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 23:53:25.57 ID:zcszUvl00<> 理科部で勉強会
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 23:53:26.27 ID:h4v90ne10<> 日向さんにじっくり教わる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 23:53:26.70 ID:epy2i01SO<> 脅してテストなんてなかったことにする <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(四国)<>sage<>2012/10/06(土) 23:53:56.17 ID:sYv6wKCAO<> 成績が良ければ会長からご褒美をもらう約束をしてやる気アップ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/06(土) 23:55:01.16 ID:I0UJ+1OIO<> 日向さん圧倒的すぎんだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/07(日) 00:03:02.15 ID:UDnvpGQP0<> だって頭脳明晰、スポーツ万能の生徒会長だし
休日は図書館デートもありうる <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/07(日) 00:27:34.87 ID:qRi8MFfTo<>
そうだ、日向さんだ。
あの人はトップクラスの成績だし、分かりやすく教えてくれるかもしれない。

学年は違うので日向さん自身の勉強時間を削ってしまうのは心苦しいが、たぶんそうやって何も頼まない方が怒られる気がする。
俺はさっそくその旨をメールで日向さんに伝えると、快く了承してくれた。
さっそく今日俺の部屋まで来てくれるらしい。

その後、俺は「今日は部室に顔を出せない」という内容のメールを部長である理科に送る。
返信は早かった。

『デートですね、分かります』

俺はすぐに「ちげーよ勉強だよ」と返信する。
断じてデートではない。日向さんは一緒だけど。
次の理科からの返信もまた早かった。

『恥ずかしがらなくてもいいんですよチミィー(* ̄▽ ̄*)ノ"』

ムカッときてパタンとケータイを閉じる。
こういうのは放置が一番だ。それはそれで理科は喜ぶし。

すると再びケータイが振動し始めた。

今度は夜空だ。
同じ教室にいるのにメールしてくるというのはなんとも夜空らしい。

『デート頑張れよ』

理科のやつ……もう理科部のみんなに転送したみたいだ。
しかも色々と有ること無いこと付け加えて。

俺は先程理科に送った内容と全く同じものを夜空に返信する。
それに対する夜空の返信は、

『別に隠すようなことでもないだろう』

ダメだ、完全にデートだと思われている。
俺はこんなにも真面目に勉強しようとしているのに。

その後、またケータイが震える。
今度は星奈だ。

『なにあんたデートするの? 小鷹のくせに生意気』

俺はすぐに三度目の同じ内容のメールを送る。
星奈の返信も早かった。

『そっか、デートじゃないんだ。それじゃあさ、勉強ならうち来なさいよ。このあたしが教えてあげるからさ( ̄ー ̄)b』

どうやら星奈は俺の言葉を信じてくれるようだ。

しかし、これはこれで困った。
もう勉強は日向さんに教えてもらうことになった。
それをそのまま伝えるのは簡単だが、それは結局デートだという勘違いをさらに強めてしまうのではないか。
星奈のことだ、たぶんそんな事を話せば面白がって他の部員にも話して被害は広がる。

さて、何て返信しようか。


**************************************


返信内容が>>527-530の中から>>530の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/07(日) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>527
25〜49→>>528
50〜74→>>529
75〜99→>>530 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/07(日) 00:28:45.88 ID:a6vWaKzIO<> なあ、やっぱりゴムは持ったほうがいいかな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/07(日) 00:29:06.01 ID:sT4OaDrco<> じゃあ明後日頼む <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/07(日) 00:29:09.78 ID:ykf+UwWSO<> 勉強もするがエロい事もするんだデートやないんや <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/10/07(日) 00:29:24.80 ID:9uD1UGAF0<> じゃあ、日向さんと一緒に行ってもいいか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)<>sage<>2012/10/07(日) 00:31:14.33 ID:PfKrxGMAO<> じゃあ別の日に頼む <> 一日の終わりの好感度表忘れてた ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/07(日) 00:42:59.35 ID:qRi8MFfTo<>

【好感度変動】

                     小鷹への好感度
柏崎星奈        ★★★★☆☆☆→★★★★★☆☆


【道具関連情報】

                道具レベル         備考
ナーヴギア       ★★★★☆☆☆   ゲームの世界に入れる





【中間結果】


理科部


             小鷹への好感度   小鷹からの好感度
志熊理科(部長)  ★★★★★★☆   ★★★★★★☆

三日月夜空     ★★★★★★☆   ★★★★★★★

楠幸村         ★★★★☆☆☆   ★★★★★☆☆

柏崎星奈       ★★★★★☆☆   ★★★★★☆☆

高山マリア       ★★★☆☆☆☆   ★★★☆☆☆☆

羽瀬川小鳩     ★★★☆☆☆☆   ★★★★★☆☆



生徒会

            小鷹への好感度   小鷹からの好感度
日高日向       ★★★★★★★   ★★★★★★★

遊佐葵         ★★★★☆☆☆   ★★★★☆☆☆

大友朱音        ★★☆☆☆☆☆   ★★☆☆☆☆☆

神宮司火輪     ★★☆☆☆☆☆   ★★☆☆☆☆☆ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/07(日) 01:30:05.49 ID:qRi8MFfTo<>

『じゃあ、日向さんと一緒に行ってもいいか?』


俺はとりあえず日向さんと一緒に勉強するという事は隠さないことにした。
その上でこうやって二人きりである必要はないという事をアピールすれば、おそらくデートなどとは思われないだろう、そう考えた。
それに俺自身日向さんと二人きりだとそれだけで集中できないかもしれないという不安はあった。

次の星奈の返信はすぐには来なかった。
ただケータイを見ているのも時間がもったいなかったので、俺は視線をノートに戻して勉強を再開する。

返信は問題を1問解き終わった頃に来た。

『いいわよ』

短い文だった。
俺は思わず肩透かしを食らった気分になるが、とりあえずこの事を日向さんにメールで知らせる。

『私は全然構わないぞ。しかし、三年トップの私と二年トップの柏崎星奈に教えてもらえるとはお前も幸せものだな!』

俺は思わず苦笑すると「その通りですね」とだけ返した。
実際考えてみれば、俺はとんでもなく恵まれているのだろう。
ここに転校してくる前はとても考えられなかったような居場所を、俺は手に入れられている。
普段何気なく過ごしているこの環境は、俺にとっては奇跡のようなものだと、改めて思った。

そしてこんな事をいちいち考えなくなった時。
俺はまた一つ成長したと言えるのだろうか。
それとも――――。



***



放課後、俺と日向さんは二人で柏崎家の屋敷まで来ていた。
初めて来た日向さんはやっぱり口を小さく開けて驚いている。

「さすが理事長の屋敷……だな」

「日向さんも将来こんな豪邸に住んでそうなイメージがありますけど」

「くはは、私は一般的な家庭の方が落ち着くのだがな。小鷹がこういう家を望むのなら私も反対しないが」

「え、あ、いや、俺も別にそれでいいです……」

この人はこういう事を平気な顔で言う。
そのせいで一々照れてしまう俺の方がなんだかみっともなく思えてしまう。
まぁそもそも、日向さんは俺のそんな反応を面白がっている節があるが。

それから少しして俺達はステラさんに屋敷の中に通される。
そして中央階段の下で理事長と顔を合わせる。

「やぁ小鷹くん、久しぶりだな。そちらは日高くんか」

「こんにちは、理事長」

「今日は小鷹くんと星奈に勉強を教えてくれるようだな。ありがとう。
 君ほどの優秀な者からは星奈も学ぶことが数多くあるだろう」

「いえ、私も星奈さんから学ぶことが沢山ありますよ」

日向さんと理事長はもう何度も会っているようで、日向さんの方にもそこまでの緊張は感じられない。
やはり生徒会長という立場上、理事長とも話す機会が沢山あったのだろう。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/07(日) 01:32:03.68 ID:qRi8MFfTo<>
その後、理事長はじーっと俺のことを見る。

「…………」

「え、えっと……どうしたんですか?」

「小鷹くん。例のことだが、あれから少しは考えてくれたか?」

「例のこと?」

「あれだ、その、婚約の……」

「ぶっ!!!!!」

「婚約?」

理事長の言葉に日向さんはキョトンと首をかしげる。

俺はもちろん大慌てだ。変な汗が全身から吹き出る。
ヤバイ、この人いきなり何てことを言ってくれるんだ。
俺は慌てて口を開く。


**************************************


小鷹の言葉が>>535-538の中から>>538の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/07(日) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>535
25〜49→>>536
50〜74→>>537
75〜99→>>538 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/07(日) 01:34:56.33 ID:UDnvpGQP0<> 俺は日向さんと添い遂げる所存です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/07(日) 01:37:33.66 ID:ykf+UwWSO<> え?何いっちゃってんのこのオッサン。

ボケてンのは娘さんだけにしてくださいよーペチペチいい加減にしろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/07(日) 01:38:19.07 ID:9uD1UGAF0<> すいません…
俺が好きなのは、この人だけなんです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/07(日) 01:39:35.01 ID:FFRPs/o80<> 星奈は大切な友達ですが、俺が恋愛対象としているのは、日向さんだけなんです
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/07(日) 01:46:55.07 ID:qRi8MFfTo<> 今日はここまで
アニメ二期で生徒会出るっぽいね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/07(日) 01:48:13.46 ID:9uD1UGAF0<> 乙でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/10/09(火) 01:08:13.50 ID:9kLEQhkpo<> 乙乙
ペガサスさん昇天しちゃぅぅぅうううう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2012/10/10(水) 19:16:47.72 ID:od34pDwp0<> 追いついた〜
乙です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)<>sage<>2012/10/14(日) 18:47:05.24 ID:B9KA5ftg0<> >>1よどこへいったんだぁ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2012/10/15(月) 20:58:45.69 ID:PZxCiYbe0<> 忙しいのかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/10/19(金) 13:15:23.94 ID:cn4HyQY30<> そろそろ来るか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)<>sage<>2012/10/20(土) 18:45:45.47 ID:BWdAkm3J0<> ↓に>>1を召喚! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/20(土) 22:49:00.11 ID:l/pWZUuF0<> えたってもうたんか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2012/10/22(月) 20:44:32.62 ID:zOdQ44PT0<> 来てくれよー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/10/25(木) 01:03:13.10 ID:IMhYvL1fo<> 舞ってる <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/29(月) 23:39:25.26 ID:6m7AJ43So<>
「俺は日向さんと添い遂げる所存です」

俺は理事長の目を真っ直ぐ見てハッキリそう言った。
何も星奈の事が嫌いというわけではない。
多少……いやかなり残念なところもあるが、容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群と完璧超人だ。
それにああ見えて他の人間のことも気にかけることができる。

だが、俺には日向さんがいる。
この人以外に誰かとなんて考えることはできない。

理事長は目を見開いて驚いていた。

「なっ……二人は交際しているのか……?」

「はい」

「そうか……すまないな。それではこんな事を聞くべきではなかった」

「いえ、構いませんよ」

「おい小鷹、どういう事だ?」

日向さんが少し不安そうな表情で尋ねてくる。
この人のこういう表情は珍しい気がする。

俺は星奈との色々な事情について話す。

日向さんは少し……いや、かなり動揺している様子だった。

「こ、婚約……か……」

「あー、いや、それも凄く小さい時のやつなんで大丈夫ですって。そうですよね、理事長?」

「あぁ、あんなもので君を縛るつもりはない。安心してくれ日高くん」

「ほ、本当ですよね……?」

「はは、日向さんがここまで弱気になるって珍しいですよ。大丈夫ですって、俺は日向さん一筋です」

「いきなり彼氏に婚約者が居るなんて聞かされたら動揺するに決まっているだろう!」

「す、すみません」

日向さんはムキになって言ってくる。
まぁ考えてみれば当然だ。日向さんに婚約者が居るなんて聞かされたら俺も頭の中が真っ白になるだろう。

理事長は少し唸って、

「ふむ……それでは星奈の相手は他に探さねばならないな……」

「えーと、まぁ星奈もモテますしそういうのでは苦労しないと思いますよ」

「クラスの男子には慕われているという話は耳に挟む。しかし星奈の場合、ちゃんとあの子を管理できる者が相応しいと思うのだ。
 ほら、星奈はなんというか……アレなところもあるしな」

「…………」

正直にその通りですねというのも躊躇われたので、俺は反応に困った。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/29(月) 23:40:10.65 ID:6m7AJ43So<>


***



その後、俺達は星奈の部屋までやって来た。
ふと思ったが、彼女と一緒に他の女の子の部屋に来るというのは珍しい状況なのかもしれない。

星奈はなぜかこちらを不機嫌そうな表情で見ている。

「座ったら?」

「え、あぁ……何怒ってんだ星奈?」

「別に怒ってないし」

「もしかして私が気に入らないとかか?」

「べ、別にそんなんじゃないわよ!」

星奈が分かりやすい反応をする。
俺は溜息をついて、

「日向さんのどこが嫌なんだよ……」

「だから違うって言ってるじゃない! ほら、さっさと勉強始めるわよ!」

「ふむ、そうするか。といっても私は三年だから範囲が違うんだがな」

「それって一緒にやる意味あるの?」

「小鷹が近くに居るだけで私のモチベーションが上がる」

「……ふんっ」

そんななぜか微妙な雰囲気で俺達はそれぞれ勉強を始める。
シャーペンを走らせる音だけが部屋に響く。
とてつもなく気まずい。
勉強しているのならこういった無音も普通なのかもしれないが、それとは別に何か重いものを感じる。

……なんか話したほうがいいかもしれない。


「>>552」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/29(月) 23:41:14.91 ID:Rryx5dKB0<> つまり俺に気があるのか?俺はあいにく日向さん一筋だ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/29(月) 23:41:29.11 ID:49iEWhQSO<> 日向さんマジ天使 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/29(月) 23:41:39.78 ID:AxPv89Vm0<> 喉渇かないか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/29(月) 23:43:51.32 ID:WsAW8CX60<> ちなみにさっきの不機嫌な反応で嫉妬したとかツンデレったって解釈したってことで <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/29(月) 23:56:56.49 ID:6m7AJ43So<>
「なぁ星奈。お前ってさ」

「なによ」

「つまり俺に気があるのか? 俺はあいにく日向さん一筋だ」

「ッ!!」

急に星奈が全身を震わせて、テーブルをガタッと揺らす。

「な、なによいきなり。あんたいつからそんな自意識過剰になったのよ。
 あいにくあたしの方こそあんたなんて……」

「はは、そっか、それならいいんだ。悪かったな急に変なこと言って」

「…………ぐすっ」

「えっ」

「こっち見んなバカ……」

マズイ、泣かせてしまった。
とにかくこの空気を何とかしようと思って言った軽口だったのだが、なぜか更に悪化させてしまった。

俺は助けを求めて日向さんの方を見る。
しかし彼女はチラリと俺にジト目を向けると、再びノートに視線を戻してしまう。
これは自分で何とかしろという事だろう。


**************************************


小鷹の行動が>>557-560の中から>>560の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/29(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>557
25〜49→>>558
50〜74→>>559
75〜99→>>560 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/29(月) 23:58:11.82 ID:ugMjKTDUo<> 電話レンジを使おう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/29(月) 23:58:24.05 ID:49iEWhQSO<> 目の前で日向さんとべろちゅーするのをたっぷり見せつける <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/10/29(月) 23:58:56.61 ID:AxPv89Vm0<> す、すまん、軽い冗談のつもりだったんだが… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/29(月) 23:59:21.03 ID:NtgYcx8IO<> 胸を揉む <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:00:25.77 ID:JuB+BXPA0<> いや、電話レンジ今ないし、使う意味もないし
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 00:02:00.51 ID:3eUpUPg60<> >>561
この長屋はいつも電話レンジの安価出す奴だし、気にするな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:03:14.94 ID:ho44Q6RIO<> ないのはタイムリープマシンで電話レンジはあるよ
まあ使用にはコンマ1割とかだと思うが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:04:19.38 ID:JuB+BXPA0<> >>563
違う違う、今この場にって意味
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:04:21.34 ID:CdYh+MkSO<> まさか、まさかだとは思うけど、夜空ルートをまだ諦めてないとか……?ゴクリ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 00:06:02.37 ID:BDim5vBpo<> 【道具判定】
電話レンジ      ★★★★★★★


>>567の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/30(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜09、60〜69→成功


失敗の場合は安価下で>>558を実行 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:06:23.65 ID:CdYh+MkSO<> Kskしてみっか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 00:06:30.15 ID:3eUpUPg60<> どっちにしろヤベーよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:06:30.96 ID:eCEnaYmKo<>   <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 00:07:15.47 ID:3eUpUPg60<> おい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:08:33.67 ID:JuB+BXPA0<> め、目の前でベロチューよりかはマシだろう…
間違いなく日向と星奈両方の好感度下がるだろうし
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:09:08.00 ID:CdYh+MkSO<> まさか成功するとわ(・ω<)テヘペロ☆ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:13:16.34 ID:ho44Q6RIO<> マジで成功したよww <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 00:33:42.72 ID:BDim5vBpo<>
俺は考える。
といってもまともな思考回路なんて整っていない。
俺は目の前で女の子に泣かれて落ち着いていられるなんて事はできない。

(どうするどうするどうする)

何でこんな事になってしまったのだろう。
何で俺はあんな迂闊なことを言ってしまったのだろう。
そんな何の意味もない後悔だけが頭の中をグルグルと回る。

だが、ここで気付く。

(――そうだ)

もしもほんの数分前の自分にそんな事を言うのはやめろと言えば今のこの状況は存在しない。
ただの馬鹿らしい前に進まない現実逃避かもしれない。
それでも、俺はこんな願いが叶えられてしまう道具を知っている。

……電話レンジだ。

「ちょっとトイレ借りるな」

俺はすぐに部屋を出る。
その時に日向さんが「逃げるんじゃないだろうな」という目を向けてきたが、気に留めている余裕はない。

俺は人気のない廊下まで行くと、理科に電話をかける。

『はいはい、どうしました先輩? あ、デートのお誘いなら喜んでお受けしますよ!!』

「理科、今どこにいる?」

『えっ、まさか先輩が会いに来てくれるんですか!? あ、理科は今部室に居ます!!』

「よし、いいぞ理科! たまには役に立つじゃねえか!」

『なんだかすっごく心外なこと言われてるような気がしますけど、先輩とデートなら気にしません!』

「理科」

『はい!』


「電話レンジを使いたい」


返事が返ってこない。


「おい理科?」

『……すみませんもう一度いいですか』

「電話レンジを使いたい」

『綺麗に言い直してんじゃねえですよおおおおお!!!』

「うおっ、どうしたんだよ?」

『えぇ、どうせこんなオチだとは思いましたけど!! でも小鷹先輩ももうちょっと変化をつけてくれてもいいんじゃないですか!?』

「何を言っているんだお前は……」

『……はぁ、もういいですよぉ。それで、なんでまた電話レンジを? 確か封印指定したはずですけど』

「気が変わったんだ。やっぱりそういう文明の進歩は使ってなんぼだと思う」

『またえらい変わり身ですね』

まぁ俺自身、タイムリープマシンは使ったわけでそういった事に対する危機感が薄くなっているのかもしれない。
現にタイムリープしても深刻な問題は起こらなかったし。

理科は電話の向こうで小さく溜息をつくと、

『まぁ、いいですよ。実は理科も科学者として試してみたいというのが本音ですし』

「よし、それじゃあ頼む理科。Dメールの文面と相手、送り先の時間はメールで送る」
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 00:36:23.29 ID:BDim5vBpo<>
俺はそう言って通話を切る。
さて、あまり長い間部屋を抜けていても怪しまれる。
Dメールの詳細についてはすぐ考えた方がいいだろう。


**************************************


Dメールの内容、相手、時間が>>576-579の中から>>579の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/30(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>576
25〜49→>>577
50〜74→>>578
75〜99→>>579 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 00:36:35.15 ID:3eUpUPg60<> 昨日
小鷹に
星奈と勉強するな日向が悲しむ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/30(火) 00:36:53.86 ID:Kpfpelwyo<> 転校初日
夜空に
久しぶり、ソラ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:36:58.13 ID:JuB+BXPA0<> 昨日で小鷹に

星奈の家に勉強しに行くのはやめろ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/10/30(火) 00:37:43.97 ID:e9dJHxEM0<> ↑
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 00:41:13.87 ID:e9dJHxEM0<> >>577
お前さぁ… <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 01:07:38.12 ID:BDim5vBpo<>
俺はDメールの文面を理科へ送る。
そして高まる鼓動を感じながら、その時を待つ。
これから過去が書き換えられるのだ。
いくら過去にタイムリープをした事があるといっても、緊張しないわけがない。


――――そして。


視界が急激にブレた。
周りの景色はぐにゃりと曲がり、俺の意識は深い暗闇へと沈んでいった。



***



数分だっただろうか、数時間だっただろうか。
徐々に視界に光が差し込んでくる。

頭が痛い。
これはタイムリープした時のものとは違う、何か気持ちが悪くなるようなものだった。
だが、この地面がグニャグニャになっているような感覚はあの時と似ている気もする。

ここはどこだろうか。
俺はゆっくりと目を開ける。
まるで夏の日差しが強い日に、暗いトンネルから明るい道路に出た時のように目を細める。
それだけ、ここの光は眩しいと思った。いや、今までの視界が暗すぎただけなのだろうか。

どうやらここは自分の部屋のようだ。
時計を見てみると先程から数分しか経っていないのが分かる。
俺は部屋の中央辺りに置いてあるテーブルの上に教科書を広げて勉強しているようだ。

だが、ここで首を傾げる。
俺は普段、勉強するのにわざわざテーブルなんて出さない。部屋には自分用の机があるからだ。
それではなぜ、俺はわざわざこうやって勉強しているのだろうか。
その答えはすぐに出た。

「どうした小鷹? 休憩か?」

「……え?」

すぐ近くから声が聞こえてきたのでそちらを見てみる。
至近距離からこっちを見ていたのは、恋人である日高日向さんだった。

「うおおおっ!!!」

俺は思わず仰け反って、後ろに倒れこむ。

「……彼女の顔見てその反応はどうなんだ」

「あ、い、いや、すみません! その、ちょっと寝ぼけてたみたいで……」

「なんだ、居眠りか。そんな余裕はないだろう?」

「はい…………あの、俺は今日向さんと一緒に俺の部屋で勉強しているんですよね……?」

「あぁそうだが……大丈夫か小鷹? いくら何でも寝ぼけすぎだろう」

「だ、大丈夫です!」

日向さんのジト目に、俺は慌てて答える。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 01:10:11.22 ID:BDim5vBpo<>
何となく分かってきた。
Dメールの内容、それは昨日の自分に「星奈の家に勉強しに行くのはやめろ」というものだった。
つまり、過去の自分はその通りに行動して、こうして日向さんと二人で勉強することにした。
その結果、俺の現在地点は柏崎家の屋敷から、自分の部屋へと変わった。

その事によって他に変わった過去はないだろうか。
少し考えてみるが、そこまで大きな事はないはずだ。
星奈を悲しませなくて済んだ、これはそもそもの目的だし達成できたはずだ。
後は……理事長に日向さんの事を説明したという過去も無くなってしまったか。
これはこれで少し面倒だが、まぁ今度また話せばいいだろう。

「本当に大丈夫か小鷹? 仕方ない、ここら辺で少し休憩にするか」

「すみません……」

「謝る必要はない。まぁ人間が集中できる時間というのは存外かなり短いものだしな」

「日向さんも?」

「あぁ。それも近くに好きな人が居ればなおさらだな」

「そ、そうですか……えっと……俺も」

「くはは、相変わらず良い反応をするなお前は!」

「って冗談ですか!?」

「いや本気だぞ」

そんな感じにいつも通りに振り回される俺。
数分前と今では俺は違う世界線に居る。
それでも日向さんはやっぱり日向さんだった。
その事実が俺を安心させる。

日向さんは満足気に笑うと、

「よし、それじゃあ休憩に何かするか?」


**************************************


何をするか>>583-586の中から>>586の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/30(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>583
25〜49→>>584
50〜74→>>585
75〜99→>>586 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 01:10:55.65 ID:CdYh+MkSO<> 日向さんとセックスする <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 01:11:00.60 ID:3eUpUPg60<> 小鳩と一緒にゲームでもしよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 01:11:48.32 ID:e9dJHxEM0<> イチャイチャしよう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 01:13:18.61 ID:IC1xalYs0<> 映画でも見ましょう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 01:15:54.24 ID:3eUpUPg60<> まぁ案の定、小鷹はリーディングシュタイナー持ってたな
そうでなきゃ物語も続かんし <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 01:18:50.49 ID:BDim5vBpo<> 眠いからここまでー。中々来れなくてごめんね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 01:20:21.27 ID:3eUpUPg60<> 乙でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 01:29:23.15 ID:3eUpUPg60<> そういや>>1に聞きたいんだけど、Dメールを送ったことによって生じた分岐は>>526からだよな?
そこで星奈の誘いを断った、ってことでいいのかね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 07:49:45.07 ID:l/eDs2Iz0<> 鳳凰院凶真参上ってか?
あれだと助手ポジとバイト戦士以外こっちとはキャラが合わないね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/10/30(火) 13:05:37.09 ID:Gr2G55AAO<> 無理してシュタゲ要素持ち込まない方が面白いだろ
レンジ使われると萎える <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/30(火) 14:23:20.59 ID:SQ/CqnJxo<> 電話レンジで世界をメチャクチャにしたい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/10/30(火) 20:16:52.61 ID:lRVfoimbo<> >>1おかえり!!そして乙
気長に待ってるわ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 22:16:58.06 ID:BDim5vBpo<> よく見たら2連チャンだったから再安価

**************************************


何をするか>>596-599の中から>>599の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/30(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>596
25〜49→>>597
50〜74→>>598
75〜99→>>599 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 22:18:50.76 ID:CdYh+MkSO<> >>583 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/30(火) 22:19:29.15 ID:NENtEHMzo<> 昼寝 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 22:23:29.93 ID:3eUpUPg60<> >>584 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 22:24:25.97 ID:IC1xalYs0<> >>586
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 22:43:46.62 ID:BDim5vBpo<>
「んー、何かって言われても……あ、それなら映画でも観ます?」

「映画って……おい小鷹、これはあくまで休憩だぞ?」

「うぐ」

何となく恋人と二人という事で想像したのが映画だったので言ってみたのだが、ジト目で返されてしまった。
それでも日向さんは口元を緩めて溜息をつくと、

「まぁ、いいか。正直私も恋人と二人の時と聞かれるとそのくらいしか思いつかん」

「あれ、日向さんも?」

「あぁ。元々私もそういう色恋沙汰には疎かったからな」

「はは、日向さんならその気になればすぐに彼氏の一人や二人できたでしょうに」

「小鷹、彼氏にはあまりそういう事を言ってほしくないな」

日向さんはそう言うと、顔を近くに寄せて妖艶に笑う。
案の定俺は心臓の鼓動をバクバクと鳴らせて焦る。

「ひ、日向さん、そういうのに疎いって言ってませんでしたっけ……」

「確かに疎いが…………私は飲み込みは早い方だぞ?」

「……お、俺DVD取りに行ってきます!」

そう言うと、慌てて立ち上がって部屋を出た。
ダメだ、嫌なわけではないがどうにもああいうのはまだ慣れない。
これが今までの残念な人生の弊害というものなのだろうか。

さて、じゃあ何の映画を観ようか。

>>601 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 22:44:26.52 ID:CdYh+MkSO<> タイタニック <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 23:52:19.04 ID:BDim5vBpo<>
選んだのはタイタニックだった。
それを持って部屋に戻った俺を見て、日向さんは苦笑いを浮かべる。

「くく、やはりなんともベタというか」

「えっ、だ、ダメですか?」

「いや、そういうわけではない。
 小鷹がDVDを取りに言っている間、どんなものを持ってくるかと考えていてな」

日向さんはやけに楽しそうだ。
俺はよく分からないまま、とりあえずDVDデッキを動かす。

映画が始まると、俺も日向さんも何も話さなくなった。
俺はもう何度か観たし、おそらく日向さんもそうだろう。
それでも、こうやって恋人と二人で観ていると色々と違って見えた。
特に感動の場面などでは今までにないくらい心にぐっときて、思わず泣いてしまうかとさえ思った。
見る人によって評価が別れるという映画はいくらでもあるが、それも分かる気がする。
これは恋人と一緒に見るのが一番良い、そう思った。

まぁほんの半年前の自分に同じ事を言えばぶん殴られる気がするが。

そんなこんなで映画が終わって、二人の間に沈黙が流れる。
それは居心地の悪いものではなく、むしろどこか落ち着けるものだった。

「良い映画だったな」

「……はい」

「なぁ、小鷹」

日向さんは少し真剣な目を向けてくる。

「私達はまだあの主人公とヒロインのようなカップルではないのかもしれない。
 気を悪くしないでほしいが、今私達にあそこまでの絆があるかと言われると素直に頷くことはできない」

「それは……そうですね」

「だが、私はいずれ小鷹とあのカップルのように……いや、それ以上の絆を作っていきたいと思っている。…………少し重すぎるか?」

「いや、俺もそう思ってますよ。むしろ嬉しいです」

「そうか、ふふ、安心した」

日向さんはそう言ってにっこりと笑う。
その笑顔を見て、俺も自然と頬が緩むのを感じる。
そして二人はしばらく無言で見つめ合い、徐々に距離が詰まっていき――――。


「……ん?」


日向さんの動きが止まった。

「日向さん?」

「おい小鷹……外…………」

「外……あー、今日もいい夕焼けですね…………ってうおっ!!!」

言葉の途中で俺は無理矢理テーブルに向かわされてしまった。
そして日向さんは真剣な表情で一言。

「途中まで観るだけにしようと思っていたのに全部観てしまった!! もう夕方だ!!」

「え……えぇ!? なっ、と、途中で止めるつもりだったんですか!?」

「あぁ!! いくら何でも映画一本は休憩には長すぎるだろ!!」

「で、でも別にそれくらいなら……」

「いやダメだ! 私は別に大丈夫だがお前がダメだ!」

「ひどっ!!」

そんなこんなで、それからはずっと勉強に励む事になった。
あんな映画みたいなカップルになるまではまだまだかかりそうだな、と俺はぼんやりと思った。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/30(火) 23:54:55.08 ID:BDim5vBpo<>


***



夕飯時になった。

俺は、今日は日向さんも居るというわけでいつも以上に気合を入れて晩御飯を作る。
リビングでは小鳩がアニメを観ており、日向さんも一緒に居た。

結局、日向さんは自分の勉強はほとんどせずに俺の勉強ばかりを見ていてくれた。
さすがに大丈夫なのかと聞いたのだが問題はないらしい。
一度授業で聞けば大体のことは覚えられるという事なので、努力型秀才の夜空というよりは天才型の星奈に近い感じか。

「ふむふむ、つまり小鳩はこのレイスというキャラになりきっているというわけだな」

「ククク、何のことだ。我はレイシス・ヴィ・フェリシティ・煌。レイスとは似て非なるものだ」

「似てる所は認めるのか」

「ぐっ……」

「というか、こっちのゲルニカって子のほうが主人公っぽい感じして良いと思うんだが。レイスは悪役っぽいし」

「ククク、光などというものは我々吸血鬼にとっては忌むべき存在。唾棄すべきものだ」

「……あぁ、そういえば中学生は悪い事をカッコイイと思う年頃だったな」

「うぐぅ……!! なんやその上から目線はぁ!!!」

背後からそんな会話が聞こえてくるが、俺は口を出さずに料理を続ける。
まぁ何だかんだ小鳩もまともに話すようにはなっているので、これはこれで良いと思う。

そう考えていると、日向さんは再び小鳩に話しかける。


**************************************


日向の言葉が>>604-607の中から>>607の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/30(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>604
25〜49→>>605
50〜74→>>606
75〜99→>>607 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 23:55:32.40 ID:CdYh+MkSO<> ぶっちゃけ、寒いぞ☆ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 23:55:59.61 ID:IC1xalYs0<> いつからはまったんだ?
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/30(火) 23:56:18.88 ID:3eUpUPg60<> 私にも面白いアニメとか教えてくれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 23:56:52.88 ID:JATFWQAio<> 私も過去に・・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/30(火) 23:57:03.32 ID:iyM8pIZq0<> 私の事を義姉ちゃんという日も近いな(にやり <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/31(水) 00:48:53.51 ID:gDjw9DS5o<>
「まぁ、かくいう私も昔は小鳩と似たような事をしたことはあったがな」

「え、ほんと?」

「あぁ。好きなキャラの真似をしてみるというのは大体の人がやった事あるとは思うぞ」

「やっぱりそう……!! あ、いや……ククク、まったく何の事を言っているか分からないな」

小鳩は一瞬嬉しそうな顔をするが、すぐにレイシスモードに入ってしまう。
やっぱり同じような仲間を見るのは嬉しいのかもしれない。
だから俺は「たぶん日向さんが言っているのは小学生の低学年頃の話だと思うぞ」というセリフを飲み込む事にした。

「夕飯できたぞー」

「ハンバーグ!? やたっ!!」

すぐに小鳩が嬉しそうにテーブルにやってくる。
後ろからは日向さんも上機嫌な様子で続いていた。

「なんかこうやって小鷹に呼ばれるのは新鮮でいいな」

「あ、すみませんタメ語で」

「構わない……というか別に敬語は使わなくてもいいぞ? 私達は恋人なのだしな」

「いえ、それは……」

「ククク、貴様は闇の眷属のくせに人間どもに腰が低すぎるのだ」

「お前は逆に偉そうにし過ぎだ。しかもレイシスモードの時だけ」

俺達はそんな事を話しながら、割と楽しく過ごした。
小鳩もだんだん日向さんに慣れてきて良い感じだった。 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/31(水) 00:50:38.87 ID:gDjw9DS5o<> 今日はここまで。時系列は現実の時間に合わせようとしてたんだけど一ヶ月くらいズレちゃったわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/10/31(水) 00:51:50.45 ID:SY9uML3f0<> 乙でした

まぁ、色々書いてるししょうがない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/10/31(水) 03:51:08.17 ID:WozPZyL+0<> >>1乙
ぶっちゃけ>>577の展開も一度見てみたいわ
誰か書いて下さい^q^ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/31(水) 10:57:10.64 ID:d+HaU8E5o<> たぶん>>577送ったら理科部消えたぞw <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/10/31(水) 23:42:00.34 ID:gDjw9DS5o<>


***



次の日の放課後。
外は澄み渡った青空だが、だからといってこれから外で遊ぶなんてことはできない。
もう期末テストまで日がないので、今日もできる限り勉強しなければならないのだ。
部活も全面的に中断期間に入り、図書室にも人が増えてきた。
授業後にも、先生に色々と質問しに行く人が多くなってきたので、何か分からない所を聞くだけでも時間がかかってしまう。

人が多い図書室に行くというのも何となく気まずい。
それならばここは大人しく家で勉強するべきなのだろうか。


**************************************


小鷹の行動が>>615-618の中から>>618の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/10/31(水) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>615
25〜49→>>616
50〜74→>>617
75〜99→>>618 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/10/31(水) 23:42:55.69 ID:SY9uML3f0<> 家で勉強する <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/31(水) 23:43:22.54 ID:fZ8PWovIO<> 礼拝堂のマリアの部屋に行く <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/31(水) 23:43:42.49 ID:6LuDoTm/0<> 理科部の部室で勉強する
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/31(水) 23:44:48.10 ID:TmEbN0cJ0<> ケイトに教えてもらおう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/31(水) 23:44:51.62 ID:BrebXsf90<> 617 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/10/31(水) 23:45:20.08 ID:VZxLhRoDo<> 寝よう <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 00:06:12.18 ID:U2Pb5Y56o<>

***



そんなわけで、俺は真っ直ぐ家に帰ってきた。
そしてすぐに部屋で机に向かう。
テレビか何かで、こうやって勉強する態勢というものを習慣化させるのが大切だとかやっていた気がする。

まぁ、普段は部活があるので家での学習といっても宿題くらいしかしていない。
以前までは時間が有り余っていたので暇つぶしに勉強なんかもしていたりしたのだが、今の方がずっと良い生活を送っていると断言できる。
将来のためには勉強も大切なのかもしれないが、やはり一生で一度しかない高校生活というのも同じくらい大切だと思う。

だが今は勉強だ。
確かに充実した高校生活は大事かもしれないが、それを理由にテスト前の勉強をサボるのはマズイ。
高校はもう義務教育でもないので、赤点なんかとったら留年の可能性だって出てきてしまう。
それこそ華の高校生活に大打撃というものだ。

俺はコチコチと時計の針の音しか聞こえない部屋で、ノートにシャーペンを走らせる。
暗記物ではとにかく書いて覚えろ。そう習った。
後は反復練習。例えば重要な単語を赤シートで消して問題形式にして解いてみるとかだ。
人間、思い出すという作業までやった方が脳に記憶として刻むには効率が良いらしい。


――そうやって集中している所で、ケータイが振動した。


誰から? >>622 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 00:07:27.35 ID:Mkwd8v8IO<> ケイト <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/01(木) 00:07:46.21 ID:v09s/lH30<> 日向 <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 00:26:56.64 ID:U2Pb5Y56o<>
『もしもし小鷹くん? 元気かーい?』

「どうしたケイト、珍しいな」

『いやいや、君この学校で初めてのテストでしょ? 調子はどんな感じかなーってさ』

「正直不安はあるけど、まぁ何とかなるだろ」

『おっ、意外と余裕ある感じ?』

「生徒会長に教えてもらったりしたからな」

『マジで? 君日高日向さんと仲いいの?』

「仲いいっていうか……付き合ってる一応」

『えええええっ!?』

いきなりケイトが大声を出したので、俺は反射的にケータイを耳を遠ざける。

「急に大声出すなよ!」

『あー、ごめんごめん…………でも、えええっ!?』

「そんなに驚くことか?」

『そりゃ驚くよ! 一体どんな手を使って丸め込んだんだい!?』

「丸め込むって……俺にそんな技術あるわけ無いだろ」

『うん、わたしもそう思ってたんだけど…………いやー、世の中奇妙なこともあるもんだ』

「奇妙ってオイ」

何か失礼な物言いに突っ込む俺。

「まぁ、いいや。じゃ話は終わりか? 俺勉強中だからそろそろ切るぞ?」

『おおう、そりゃ悪かったね。何か分からない事があったら遠慮なく聞いてね。一応先生だし。
 勉強に限らず、人生的なことでも答えてあげるよ。そっちはシスターさんとしてね』

「…………」

『ん? 何かあるのかい?』

俺はちょっと考えて口を開く。


**************************************


小鷹の言葉が>>625-628の中から>>628の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/01(木) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>625
25〜49→>>626
50〜74→>>627
75〜99→>>628 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/01(木) 00:27:57.97 ID:v09s/lH30<> お勧めのデートの仕方を教えてくれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 00:29:48.43 ID:cGMSe8l10<> 罪って、許されるのか?
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 00:31:52.23 ID:KvGU2bEN0<> 神様ってホントにいるのか?
いたらけっこう理不尽だよな
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/01(木) 00:31:54.06 ID:4J+ww8Oro<> テスト終わったらデートしようぜ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 01:09:43.59 ID:U2Pb5Y56o<>
「お勧めのデートの仕方を教えてくれ」

『おうおう、テストは余裕って事ですかい?』

「いや、その、テスト終わったらデートしようとかって話してさ」

『青春だねぇ。うーん、まぁぶっちゃけわたしもそういう経験は皆無なんだけど……』

「先生なのに?」

『先生である前にわたしは15歳の女の子だよ! そうだねぇ、とりあえず初デートは映画館辺りでいいんじゃないかな?』

「映画か……」

『うん、お互い気楽だと思うしさ。後、女の子は話したがりの子が多いから聞き上手になってあげた方がいいね。
 話しやすそうな話題を振ってあげて、それにちゃんとリアクションを取ってあげたり……』

「……日向さんってそういうタイプか?」

『あー、どうだろう。言われてみれば彼女の場合は相手の話を聞く方が好きそうな気も……まぁそこは様子見ながらやってみなよ』

「結構難易度高いな」

『コミュニケーションなんてそんなもんさ。何気なく言った一言が相手を喜ばせたり悲しませたりする。そこも経験だね』

ケイトの言葉を聞いて、俺は溜息をつく。
たぶんその経験というのが俺には決定的に欠けている。
若い内は沢山間違えろという言葉を聞いたりするが、確かに大人になって間違うよりかはダメージが少なくていいかも知れない。

そうやってその後ケイトとは一言二言話した。
やはり何かケイトと話していると凄く勉強になる気がする。
なにも普段話している相手とは中身の無い会話しかしていないというわけではないが。



***



いよいよ試験が前日まで迫ってきた。
周りのクラスメイトも明らかにそわそわとしているのが分かる。
このテストが終わればその後試験休みが入るので、みんなそれをモチベーションに頑張って勉強しているのだろう。

といっても、当然だが俺も他人事ではない。
秀才なんかは直前になって足掻いても仕方ないと言うかもしれないが、俺は最後の最後まで足掻く派だ。
まぁ今のところそこそこ勉強したし、日向さんという心強い味方も居たわけでそこまで酷い結果にはならないと思うが。

さて、今日も大人しく家で勉強しようか。
他にも勉強するところなら色々ありそうだが。


**************************************


小鷹の言葉が>>630-633の中から>>633の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/01(木) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>630
25〜49→>>631
50〜74→>>632
75〜99→>>633 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 01:10:26.32 ID:XfrNSBhSO<> カンペ完全装備完了! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 01:11:46.77 ID:KvGU2bEN0<> 理科室で勉強する <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 01:12:59.27 ID:yX/5WsM90<> 星奈に勉強聞いてみる
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/01(木) 01:14:31.99 ID:DkadfUt0o<> 夜空と勉強しよう <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 01:15:39.02 ID:U2Pb5Y56o<> コピペミスった、小鷹の言葉じゃなくて行動ね。みんな分かってるっぽいけど
とりあえず眠くなってきたからここまでー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/01(木) 01:17:56.72 ID:v09s/lH30<> 乙でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/11/01(木) 15:03:39.61 ID:bwZnToCxo<> 追    い   つ  い て し  ま   っ    た
>>1乙 期待してる 参加できるときは参加したい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2012/11/01(木) 16:23:31.61 ID:xNMgHF9do<> これだから長屋は <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 19:26:56.09 ID:U2Pb5Y56o<>
「夜空、これから時間あるか?」

俺は夜空の席の近くまで歩いて行って話しかける。
すると彼女はやや呆れた目でこちらを振り返って、

「小鷹、明日はテストだぞ?」

「あぁ、だから一緒に勉強しようぜって事」

「……日高日向と一緒にやればいいだろう」

「あの人は三年生だし、自分の勉強の方に集中してほしいからさ。
 ほら、お互いに問題を出し合うとかって結構良い勉強法らしいぞ?」

「ふむ……確かに今までそんな事はやった事なかったな。相手も居なかったし」

「だろ? どうだ?」

「むぅ……」

夜空はまだ何か悩んでいる様子だ。
まぁ夜空の性格的には一人でやりたいと言うのが自然かもしれない。
ただし、そういう友達っぽい事に飢えているというのもあるので、心の葛藤があるのだろう。

それから夜空は少し悩んだ後、

「……分かった、一緒に勉強するか」

「おう!」

そんなわけで今日は夜空と一緒に勉強をする事になった。



***



場所は俺の部屋にした。
図書館でもいいかと思ったが、夜空が人が多いところを嫌がったからだ。

日向さんが来た時と同じく部屋の中央にテーブルを置いて、その上に教科書を広げる。
向かいでは夜空が早速何かの問題を解いているところだった。

「何の勉強してんだ?」

「ん、>>639だ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 19:28:01.58 ID:XfrNSBhSO<> 保健体育の実技(セックス)だ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/01(木) 19:32:04.91 ID:fyucrqEJo<> オウフ……ここにきてスクイズルートか…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 19:59:44.66 ID:NwzHUFQIO<> >>639
子ね <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 21:51:00.66 ID:U2Pb5Y56o<>

「……は?」


俺は一瞬夜空が何と言ったのか理解できなかった。
言葉だけは耳から入ってくるのだが、それを頭で処理できない。

そうしている内に、いつの間にか夜空はすぐ近くまで這いよってきた。

「おい夜空……どうしたんだ……?」

「…………」

夜空は何も言わない。
そしておもむろに俺の両肩を掴む。

数秒後、俺は夜空に押し倒される形になっていた。

「えっ……は? ちょ、待てって」

「…………」

夜空はただ無言で俺を見下ろす。
何だこれは。
いったい何がどうなったらこんな状況になるんだ。
相手が理科ならまだ分かる。分かりたくもないが。

しかし夜空がこんな事をするというのはただ異常でしかない。


**************************************


夜空の行動の理由が>>643の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/01(木) 00:00:00.(00)←ここ

00〜49→からかってるだけ
50〜89→理科の媚薬
90〜99→本心から <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 21:51:58.91 ID:g52kz9ZI0<> s
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/01(木) 21:53:10.83 ID:g52kz9ZI0<> うわ、やっちまった… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/01(木) 21:58:26.22 ID:PWDu5Rsao<> 中には誰もいませんよ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/01(木) 22:05:53.26 ID:8rWpchZk0<> 鮮血の結末 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2012/11/01(木) 22:09:28.69 ID:ikLAlCz+o<> うわあああああああ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 23:23:35.46 ID:U2Pb5Y56o<>
いくら押し倒されたといっても、男と女の力の差はある。
もう昔のように対等にケンカをできる歳ではない。
その気になればすぐにこの態勢から抜け出すこともできる。

だが、力ずくでという気にはなれなかった。
俺の肩を掴む夜空の手は微かに震えていた。
俯いて表情はよく見えないが、何か辛い思いをしているというのは分かる。
俺はそんな夜空を放っておくことはできない。
彼女は俺にとって初めてできた親友だ。

「……夜空、どうしたんだ?」

「…………」

予想はしていたが、夜空は何も答えない。
俺は少し間を置いて、再び口を開く。

「夜空」

それでも夜空は何も反応しない。
俺の言葉を聞いているのか、それさえもよく分からない。
だからといって、俺は諦めない。
それなら、何か反応があるまで呼びかけ続けるだけだ。

そう思った時。

だんだん、ゆっくりと。
夜空は顔を上げ始めた。

その瞳には涙が浮かんでいた。

「私は……お前が好きだ」

「……知ってる」

「だが、お前にはもう恋人がいる。それは分かっているんだ。
 だから私はお前と“親友”に戻ろうと思った。こうして二人で一緒の部屋で勉強することくらい“親友”なら普通だ」

「あぁ、そうだな」

「……だけどっ!!!」

夜空が覆いかぶさるようにして抱きついてきた。
彼女の腕は俺の首に回され、顔は俺の胸に押し付けている。
サラサラの黒髪からは女の子特有の良い香りがしてくる。

俺は、ピクリとも動くことができない。
夜空の声がすぐ近くから聞こえてくる。


「ダメ……なんだ。こうしていると、どうしても考えてしまう。
 もしも私が小鷹の彼女だったら……彼氏の部屋でどんな事をするんだろうか……とかな」

「…………」

「ふふ、私もとんだ痴女になったものだ。これでは肉のことも言えないな」

夜空は小さく笑う。
それはまるでナイフのように俺の胸に突き刺さる。

「もう……ダメかもしれないよ、小鷹。お前に彼女ができたのなら、この気持ちもいずれ無くなっていくものだと思っていた。
 でも、そんな事は全然なかったんだ。むしろ、届かないと知ってからはより大きくなっていった。
 辛いんだ。こうやって小鷹はすぐ近くに居るのに、もう永遠に届かない場所に居るような気がして…………すごく、辛いんだ」

夜空の震える声が次々と胸の中に染み渡っていく。
俺は聞いてやることしかできない。
何か言ってやりたい。だがどんな言葉を言っても夜空を傷つけてしまうのではないかという不安が俺の口を押さえつける。

夜空は俺の胸から顔を上げて、真っ直ぐ目を見てくる。
至近距離でお互いの視線が交錯する。


「小鷹、私達はもう――――親友には戻れないのかもしれない」

  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/01(木) 23:26:29.71 ID:U2Pb5Y56o<>

夜空と二人きりの空間。
それが二人にとって気まずいものになるという事は俺もうすうす気付いていた。
でも、俺はあえて自分からそういう状況を作った。

俺と夜空は“親友”で。
今まで色々あったが、これからも親友のままでいようと言った。
その上で、二人きりの空間がキツイなんていうのはおかしいと思った。
そんなのは親友とは言えない、それくらいは俺にも分かった。

だから、こうして二人きりになっても平気だという確証が欲しかった。
それなのに。


「好きだ……好きなんだ小鷹……!!」


夜空の目から涙がこぼれ、俺の頬を伝う。
その暖かさをはっきりと感じながら、俺は口を開く。


**************************************


【告白判定】


>>650の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/01(木) 00:00:00.(00)←ここ

50〜59、90〜99→成功 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/11/01(木) 23:26:52.27 ID:8MvePJto0<> H

<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/02(金) 00:12:37.72 ID:pFM1ECgNo<>
「……夜空、悪かった」

俺は謝った。
今の俺にはただそれしかできなかった。

「俺は勝手に親友なんだから二人きりでも問題ないって決めつけてた。お前の気持ちを考えてなかった。
 ただ向き合いたくない問題に目を逸らして、水に流してしまいたかったのかもしれない」

「…………」

「俺は日向さんの事が好きだ。だから、お前の気持ちを受け取る事はできない」

真っ直ぐ夜空の目を見て俺は答える。
その瞳にさらに大粒の涙が浮かぶのが分かるが、俺は止まらずに続ける。

「俺達は、お互いのために二人きりで居るのはやめた方がいいかもしれない」

「……あぁ」

「でもきっと、いつかはまた昔のように親友に戻れる。そう思うんだ。
 時間だけでは解決できないかもしれない。けどこれから色んな事が起きて、それで俺達も変わっていけると思うんだ」

「そう……なのかな……」

「きっとそうだ。半年前、俺達にこれだけ友達ができると思ったか? 理科部っていう居心地が良い場所ができるなんて信じられたか?
 こんな歳で人生語るなんて生意気かもしれないけどさ、やっぱ何が起きるか分からない、そう思う」

「だから、私達が昔のような親友同士に戻れる可能性だってゼロではない……か」

夜空は自分の一言一言を確かめるように、そう呟く。
その表情はとても悲しく、今にも崩れてしまいそうなほど儚い。
ドラマか何かではここで男が女のことを抱きしめる展開なのかもしれない。
しかし、俺にそんな事をする権利なんてあるわけがない。
相手は恋人でもなければ、親友でもない。ただ友達だが二人で居るのが気まずい、そんな間柄でしかないのだから。

夜空は、再び俺の胸へと顔を押し付けた。


「そう……なればいいなぁ…………」


彼女の声はくぐもっていたが、確かに俺の耳に届いた。
しかし、その願いまで届くのだろうか。
それはまだ誰にも分からない。



***



それからすぐに、夜空は出ていった。
送っていく、と言う事もできなかった。
それには、まだ夕暮れで日も落ちきっていないから、という言い訳はあるものの。
本音を言ってしまえば少しの時間でも二人きりで居るのが辛い、そういう理由だった。
そしてそれは夜空の方も同じだったはずだ。

夕陽が差し込む部屋で、俺はベッドの上に仰向けになって寝っ転がっている。
明日からテストだというのに、ただ何もせずに天井を見上げているだけ。
何もやる気が起きない。
俺の頭の中では先程の夜空との会話、そして体にはまだあの柔らかい夜空の体の感触が残っている。

……だが、いつまでもこんなことではダメだ。
その場で止まっていては夜空との関係もいつまでも変わらない。
前に進まなければいけない。

俺は上半身を起こす。


**************************************


小鷹の行動が>>652-655の中から>>655の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/02(金) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>652
25〜49→>>653
50〜74→>>654
75〜99→>>655 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/02(金) 00:13:58.41 ID:1bKur/xSO<> 気持ちは切り替えて日向さんと夜デートしよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2012/11/02(金) 00:16:46.97 ID:7U4S7Lo6o<> 日向さんとも別れて孤独になろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/02(金) 00:19:26.29 ID:4lYxt8e2o<> 寝よう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/02(金) 00:26:23.12 ID:DUfb8lhyo<> 誰でもいいからsexしよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/11/02(金) 01:12:00.83 ID:kka9mwOk0<> ホントくそみたいな奴が多いなこのスレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/11/02(金) 06:39:39.19 ID:w/goBdMfo<> よ、夜空……(;ω;) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/11/03(土) 12:30:40.66 ID:wQM6FlSvo<> もうこれは会長ルート確定だから夜空派は諦めたほうがいいんじゃね
そのうち小鷹刺されそうやん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<><>2012/11/03(土) 16:51:22.43 ID:AKRjdpiJo<> いやいっそ刺されてもうわ何をするやめ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/11/03(土) 16:53:56.49 ID:bliHPXmto<> 刺されてもいいや夜空になら <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/03(土) 16:57:14.13 ID:AKRjdpiJo<> 電話レンジで過去改変してみせよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2012/11/03(土) 16:57:54.79 ID:AKRjdpiJo<> あれ?重複? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/03(土) 16:59:21.03 ID:AKRjdpiJo<> 俺が本物だ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2012/11/03(土) 17:00:03.27 ID:AKRjdpiJo<> 旗から見ると自演にしか見えない………
まあいいや、ROMるわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/11/03(土) 17:01:31.32 ID:bliHPXmto<> ID被りか。同じ家に住んでる家族とかじゃね?
同時に書き込みしてみたらわかるだろうが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/03(土) 17:03:32.90 ID:Aw29uqHLo<> カーチャン…… <> 659<><>2012/11/03(土) 17:03:35.50 ID:AKRjdpiJo<> >>665
いや、3G。もしかしたら近くにいるのかもw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/03(土) 17:05:36.17 ID:GtZD76VSO<> どうでもいいが、いい加減メル欄にsage入れろ。 <> 659<>sage<>2012/11/03(土) 17:07:19.07 ID:AKRjdpiJo<> うわ、すまん………マジでROMる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/03(土) 17:54:46.20 ID:hb+FLW1Yo<> >>658
ぶっちゃけ一巻分しか出てないキャラに小鷹を取られるメインヒロインって一体・・・って
気持ちはある <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/03(土) 18:16:32.80 ID:Vfo9mhuf0<> 長屋はごり押し安価をもうやめろ、良いようには転ばないから諦めろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/03(土) 18:27:04.71 ID:+qO/VsSIO<> 夜空が電子レンジでも使わん限り無理だろうな
あ、でも小鷹がRS持ってるからあんま意味ないか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/03(土) 18:27:46.19 ID:+qO/VsSIO<> すまん電子レンジじゃなくて電話レンジや <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/03(土) 19:49:29.42 ID:j/1/RMsao<> 電話レンジより記憶抹消装置使った方がいいんでね? <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/04(日) 00:00:38.26 ID:WcuX9ctko<>
俺はケータイを取って開く。
そして少し躊躇した後、日向さんの電話番号にカーソルを合わせてボタンを押した。

三つ目のコールで繋がる。

『もしもし、小鷹か』

「あー、はい。えっと……」

『まぁ待て、これからお前が何を言うか当ててやろう』

「え?」

『ふむ……ズバリ、試験前によく眠れるか心配だから一緒に寝てほしい、だろう!』

「遠足前の小学生かっ!!」

『む、違うのか? ……はっ、ま、まさかただ寝るというわけではなく……!!
 こ、小鷹。私もこんな性格だが、心の準備というものが……』

「いやいやいや!!! 何言ってんですか!!!」

いきなりペースを乱されてしまい、先程のシリアスな空気はどこかへ吹き飛んでしまった。
俺は全力で否定しつつも、その後それが妙に面白くて小さく笑うと、

「ちょっと会って話したいんです。試験前で迷惑なのは分かってますが……」

『あー、まぁ私の方は全然大丈夫だがな。どうせ今回も学年トップだし』

「さいですか」

『それよりもお前は大丈夫なのか?』

「実は今心に引っかかっている事があって……テストに集中するために少し聞いてほしいんです」

『……分かった』

日向さんは俺の声の調子から何かを感じ取ったのか、先程までとは違い真剣な声で答える。
この人は普段は飄々としている事も多いが、こういった人の事には敏感なイメージがある。

『それで、場所はどこにする?』


>>676 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/11/04(日) 00:04:47.86 ID:/FDBjaIAO<> スタバ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/04(日) 00:33:32.57 ID:WcuX9ctko<>


***



それから一時間後、俺と日向さんは駅前のスタバに来ていた。
もう日は落ちて外は暗くなっている。
九月も末となれば日が短くなっていくのを感じる。

日向さんは制服姿だった。
どうやら学校でクラスメイトに勉強を教えていたらしい。
学年トップの天才ともなればそうやってテスト前にみんなに頼られるのも当然だと言えるだろう。
そもそもテストとかがなくてもこの人は常にみんなに頼りにされている。

俺は対面でコーヒーを口にする日向さんを見つめて、

「なんていうか……やっぱりブラックで飲むんですね」

「ん、やっぱり? そう言われたのは初めてだな。他の者はみんな意外な顔をする」

「そりゃ甘いラテとかが好きそうな女子高生がって考えると意外ですけどね。でも日向さんが、って考えると自然です」

「おい私だって一応女子高生なんだぞ」

「自分で一応って付けてる辺り、普通じゃないっていうのは何となく分かっているんですね」

「……意外と意地悪だな小鷹は」

「はは、すみません」

拗ねたような様子を見せる日向さんに対して、俺は苦笑する。
日向さんのこんな表情は限られた人間にしか見られないだろうし、それが彼女にとって俺が特別な存在であることを感じられて嬉しい。

「それで、何に悩んでいるんだドSの小鷹」

「日向さんにだけは言われたくないですよ」

「そんな事はないぞ、小鷹が望むなら私はどんなプレイでも受け入れてやろう」

「こんな所で何言ってんですか!! はぁ、えっと、悩みというのは……」


**************************************


小鷹の言葉が>>678-681の中から>>681の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/04(日) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>678
25〜49→>>679
50〜74→>>680
75〜99→>>681 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/04(日) 00:36:32.53 ID://QG1r7J0<> 夜空のことなんですが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 00:37:27.10 ID:3UFLhtpF0<> 夜空の事を正直に話す
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/04(日) 00:39:08.29 ID:6vON8jYGo<> セックスがしたいんです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 00:39:27.43 ID:0c2vhGpz0<> 俺は、もう夜空とどうすればいいかわからないんです
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/04(日) 00:41:18.59 ID:WcuX9ctko<> ごめん、朝方にセリエ観るの忘れてた。もう寝るわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 01:12:54.22 ID:wNQz2zJh0<> お疲れ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/11/04(日) 02:33:15.73 ID:Qqa12xpso<> 鬼畜安価をいつもギリギリでよけるなwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/11/04(日) 06:07:24.51 ID:zU3pn4KIo<> >>680あぶねえwwwwww
>>1乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 19:23:13.25 ID:q4JjLEMEo<> おい長屋wwwいい加減にしろww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/04(日) 19:29:18.91 ID:tyXNFJ4Po<> 調子乗り過ぎだぞ長屋!!! <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/04(日) 21:43:19.61 ID:WcuX9ctko<>
俺は夜空のことを正直に話した。
話している途中、日向さんは一言も口を挟まなかった。
ただ俺の顔をじっと見つめ、黙って聞いていた。

そんな日向さんに、俺は不安を覚え始める。
考えてみれば、例え友達だとしても彼女以外の女の子と部屋で二人きりというのはどうかとも思う。
逆の立場だったとして、日向さんが他の男と二人きりというのは胸がモヤモヤする。
自分がやられて嫌なことは人にもするな、そんなごく当たり前なことができていなかったのかもしれない。

全部話し終えた後も日向さんはしばらく黙っていたので、俺は内心ビクビクしながら次の言葉を待った。
すると。

「……小鷹はどうしたいんだ?」

「え?」

「三日月夜空のその様子を見て、小鷹はこれからどうするつもりなんだ?」

「…………」

日向さんは真っ直ぐ俺の目を見て離さない。
しかし、その瞳をじっと見ているとある事に気付く。
いつもは凛としたその瞳が、わずかに揺れているのだ。

俺はその意味をよく考え、口を開く。


**************************************


小鷹の言葉が>>689-692の中から>>692の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/04(日) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>689
25〜49→>>690
50〜74→>>691
75〜99→>>692 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/11/04(日) 21:45:05.90 ID:qQXsvHXho<> たとえ嫌われたとしても、日向と一緒にいたい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/04(日) 21:45:50.85 ID:q4JjLEMEo<> 別れよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 21:46:08.03 ID:Pgh1vjzSO<> 正直夜空重くてめんどい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/11/04(日) 21:46:28.85 ID:Mh4EGF4AO<> 距離おかせてください <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/11/04(日) 21:51:01.21 ID://QG1r7J0<> ホントに屑ばっかだな
消えろよゴミ共 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 21:54:02.98 ID:0c2vhGpz0<> 愛知しかまともな安価がないな

というか長屋、マジでいい加減にしろ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/04(日) 21:57:09.44 ID:tyXNFJ4Po<> 俺が長屋だ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 22:15:23.16 ID:9oswrcKIO<> 長屋は総じてクソ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 22:30:53.61 ID:OUCqnnJIO<> 夜空と距離をおかせてくださいと言うことだろ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 22:34:16.40 ID:q4JjLEMEo<> 畜生、長屋はROMれよ本当に……… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/11/04(日) 22:43:09.39 ID:Mh4EGF4AO<> 誰ともくっついてない時が面白かったんよ

すまんかったとは思ってる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 22:43:18.40 ID:0c2vhGpz0<> >>698
なめてんのか?
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/04(日) 22:43:56.33 ID://QG1r7J0<> >>699
言い訳ウザイ
黙って消えろ <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 00:42:26.96 ID:5Tv2MQzYo<>

「距離置かせてください」


日向さんの目が揺れている理由、俺は何となく分かった。
夜空との話を聞いて、そしてその後の俺の考えを聞くのが怖かったんだ。

それでも、日向さんは強い人だ。俺なんかよりもずっと。
俺の言葉に対して曖昧に誤魔化してこの会話を終わりにするという方法もあっただろう。
だが、彼女はそんな事はしない。目の前の問題から逃げたりはしない。
いずれは向き合うべき問題だ、だから今ここで真っ直ぐ答えを尋ねてきた。

日向さんは恐れている。
もしかしたらここで自分は捨てられてしまうのではないかと。
こんなのは単なる自惚れなのかもしれない。
むしろ、そっちの方が俺にとってはずっと気が楽だ。

どちらにせよ、俺はハッキリ言わなければいけない。
それが俺と真っ直ぐ向き合ってくれた日向さんへの義務だ。
目の前の彼女は今にも泣きそうな表情になっている。
こんな表情は今まで見たこともないし、見たくもなかった。
それでも、俺は言わなければいけない。

「俺は日向さんの事が好きです。それは全く変わりません。だから俺は夜空にこれからは二人きりで居るのは止めようって言ったんです。
 それがお互いにとって一番いい事だと思いました。そして夜空もそれを了承してくれました」

「続けてくれ」

「でも……俺、ダメなんです。どうしても夜空を放っておけないんです。あんなボロボロになって悲しんでいる夜空を見てられないんです……」

「……そうだろうな」

「だから、少し考えさせてください。俺は日向さんも夜空も幸せになれる結末を探したいんです。
 凄く都合のいい事を言ってるのも分かってます、それで俺に愛想を尽かすのも当然だと思います。
 それでも、俺は夜空のことを放っておけないんです。そもそもこんな事を考えている時点で今までどおり日向さんと接していいのか分からないんです」

俺は全部吐き出した。
それを受けて、日向さんは静かに目を閉じる。

それから少しの間沈黙が流れる。
いつものように居心地のいい沈黙などではない。
張り詰めて、心を擦り切らせるような、そんな空気だった。

だが、俺はそれから逃げるなどという事は許されない。
ただ日向さんを見つめ、答えを待つ。

日向さんの目が開いた。
彼女がどんな表情をするか、俺はそれを見るのが怖かった。
ところが、そんな俺の思いとは裏腹に、その表情はいつものような凛としたものに戻っていた。

しかし俺には分かってしまった。
その強い表情は脆い仮面に過ぎず、すぐ裏には弱々しい少女の顔が潜んでいる。
ちょっとした事ですぐに崩れてしまう、そうとさえ思った。
それでも、日向さんは口を開き、少しも震えたりしない聴きやすいよく通る声で話す。

「分かった。小鷹がそう望むなら私は従おう。答えが出るまで待つよ」

彼女の言葉が、ナイフのように俺の心に突き刺さった。

「……俺みたいなのに無理して付き合わなくてもいいですよ? 俺、相当最低な事言ってると思います」

「あぁ、そうだろうな。クラスメイトなんかに聞かせたらおそらくお前の所に殴りこみに行くかもしれない」

「それじゃなんで……」

「惚れた弱みだ」

「…………」

「確かに少し悲しい気持ちはある。それでも私はお前の事が大好きなんだ。こればかりは理屈じゃない」

日向さんは小さく微笑むと席を立つ。

「いつまでも待つよ、私は」

そう言うと、彼女は一度もこちらを振り返らずに店から出ていった。

テーブルにはまだ半分以上残ったブラックコーヒーが残されている。
俺はしばらく、そのコーヒーがすっかり冷たくなってしまう頃まで、ただそのカップを眺めていた。  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 00:47:32.22 ID:5Tv2MQzYo<>

************************


【好感度変動】   >>532→>>703

                     小鷹への好感度
三日月夜空        ★★★★★★☆→★★★★★★★

日高日向          ★★★★★★★→★★★★★★☆


************************


次の日、いよいよ期末テストの日がやってきた。
天気はどんよりとした曇り空で、帰る頃には降りだす予報だ。

正直、コンディション的には最悪だ。
昨日のことももちろんあるが、それによって寝不足だというのも大きい。
テスト中に居眠りなんてしたら確実に時間が足りなくなってしまう。
あとたぶん目つきも悪くなっているのだろう。いつも以上に周りの人が俺を避けているような気がする。

教室に入ると、俺の席に誰かが座っていた。
……あれ?
俺は心臓をバクバクさせながら話しかける。

「う、あ……おおい!!!」

「ひっ!?」

しまった、緊張し過ぎてつい変な声が出てしまった。

「え、えっと……そこ、俺の……席なんだけど」

「す、すみませんすみませんすみません殺さないでえええええええ!!!」

「…………」

「おい小鷹」

相手のあまりのビビりっぷりに俺は悲しくなっていたのだったが、不意にシャツを引っ張られる。
不機嫌そうな顔をした夜空だった。

「試験の日は名前の順に座るんだ」

「え……そ、そうなのか!! わ、悪かったな……」

「ひぃぃ!!」

「…………」

俺は泣きたくなるのをこらえて、名前の順に座る。
案外夜空が近い。

「どうした?」

「あ、いや……どうだ、できそうか?」

「当然だ。友達少ないからやることなんて勉強くらいしかないしな」

「悲しいこと言うなよ……」

「そういう小鷹の方こそどうなんだ?」

「俺は……ちょっとヤバイかも」

「ふん、そんな事言って実は結構やってるパターンだろう? そういうのは良くあると、この前ネットの情報にあったぞ」

「おぉ、なんかそれ友達のノリっぽいな」

何だかんだ、夜空とは以前と変わらずに話せているような気がする。
しかし、それはあくまで“気がする”というだけで、根本的には何も解決していない。

だが、今に限ってはそれを脇に置いておく必要がある。
なにせこれから学生にとっては特に重要な期末テストというものに挑まなければいけないからだ。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 00:52:35.14 ID:5Tv2MQzYo<>
それから少ししてホームルームが終わり、その後いよいよ試験が始まる。
机の上には筆記用具だけが置かれ、教室内に妙な空気が漂い始める。
そんな中夜空の方をチラリと見てみると、彼女は普段と何も変わらない様子でいつも通りムスッとしていた。
彼女のこういう所は見習うべきところなのかもしれない。

試験は4日間で行われる。
主要科目9つ。それに体育と音楽が加わって11科目だ。
最初と最後の日が2科目。2日目が3科目。3日目が4科目といった感じである。

今日は現代文と数Uのテストだ。


**************************************


テストの結果が>>705-706の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/05(月) 00:00:00.(00)←ここ

(プラス補正の“日向と勉強”とマイナス補正の“コンディション悪”が相殺)

現代文>>705
数U>>706 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/05(月) 00:52:42.01 ID:x5mt69zq0<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/11/05(月) 00:52:55.63 ID:upJM3DsAo<> ふむ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 00:53:05.57 ID:OM7LL/XSO<> らめぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 00:53:07.92 ID:U2qSUpZU0<> ほい
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/05(月) 00:53:42.77 ID:x5mt69zq0<> 1点wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 00:54:44.79 ID:gmnYXsiIO<> 1点ワロタww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 00:54:49.88 ID:QyfJmeLIO<> 長屋ー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 00:55:08.75 ID:U2qSUpZU0<> 現代文で1点ってこいつは外人かなんかかwwwwwwwwwwww
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/05(月) 00:55:44.29 ID:MD32Tiyto<> 現代文1点とかどういう事だってばよ…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 00:57:06.28 ID:OM7LL/XSO<> 色んな事で頭一杯で白紙で出して本当は0点だけど先生が「可哀想だし、名前書けてるから1点」的な? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 00:57:49.79 ID:gmnYXsiIO<> きっとあれじゃね?名前書き忘れて本当は0だけどオマケで1点みたいな <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 01:31:44.17 ID:5Tv2MQzYo<>
現代文のテストが始まった。
俺は名前を書くとすぐに最後の大問まで進む。漢字の読み書きだ。
まずはこういう知識の問題から片付けるという戦法だ。

だが、それは突然やってきた。

(――――眠い)

ヤバイ、目がチカチカする。
頭が全然回らない。
加えてそれは魔力のように俺のまぶたを無理矢理にでも下ろそうとする。

ダメだ、寝ちゃダメだ。
そんな理性が抵抗するが、三大欲求の一つの力は強大だった。
いつの間にか俺はちょっとだけ……などと完璧に敗北していた。


***


「は、はははははは羽瀬川くん!?」

どのくらい経っただろうか。
5分か、10分か。
とにかくそろそろ起きなくてはいけないだろう。
仮眠をとったことで眠気も随分マシになった気がする。
これなら頑張れそうだ。

俺はガバッと頭を上げた。
視界に入ってきたのは怯えた目で俺を見るクラスメイト達。
そしてすぐ近くに両手に答案を抱えた先生が立っていた。

「……?」

「あの、もう試験終わりだから……その、答案を…………」

「…………」


「    え?    」
 
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 01:35:15.74 ID:5Tv2MQzYo<>


***



時刻はまだ11時前。
それでも今日は2科目しかないのでこれで下校という事になる。

数Uはまだマシだった。
確かに難しかったが、それでも頭も少しスッキリしていたので何とか半分以上はいってくれたはずだ。
日向さんの話によると数Uの平均点は低いという事だったので、中々よくできた方ではないだろうか。

問題は現代文だ。
解いた問題は1問。漢字の読み一つだけ。
つまり、最高でも1点。人生のワーストを大きく更新だ。

「…………」

「おい小鷹、何をこの世の終わりのような顔をしている。正直通報レベルの凶悪さだぞ」

「なぁ……俺が寝てるってみんな気付いてなかったのか……?」

「気付いている者は居ただろう。だが起こそうとする奴は居るはずがないな、教師含めて。
 それはファンタジー風に例えれば、眠れるドラゴン目玉を突くのと同じような意味だからな」

「俺はドラゴンじゃねえ!!!」

「あぁ、どっちかというとデビルだな」

夜空の言葉にさらに床にめり込むほどに落ち込む。
こんなことは冗談だと笑い飛ばせればどんなに良いかと思うが、実際の所妙に現実味があって完全に否定出来ない。
正直みんなの俺を見る目はそれだけビクビクしたものなのだ。

だがとりあえず今はそれどころではない。
テスト初日でこんな前代未聞なヘマをしてしまったのだ。
ここから先のテストは何としてでも乗り越えなければいけない。

そういうわけで、俺はこれからの予定を立てる。
半日あればやれることも色々あるだろう。


**************************************


午後の予定が>>718-721の中から>>721の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/05(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>718
25〜49→>>719
50〜74→>>720
75〜99→>>721 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 01:36:58.20 ID:gmnYXsiIO<> すぐ帰って寝る前も惜しんで猛勉強 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/05(月) 01:37:21.65 ID:MD32Tiyto<> フルマラソン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/11/05(月) 01:37:25.88 ID:x5mt69zq0<> 勉強しよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 01:37:58.70 ID:OM7LL/XSO<> 猛勉強 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 01:37:58.71 ID:U2qSUpZU0<> 理科に色々と相談
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 01:41:12.80 ID:5Tv2MQzYo<> 今日はここまでー
さすがの俺も1点はとったことねえな……世界史で7点とったことあるけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 01:43:50.68 ID:OM7LL/XSO<> ハッ、数学のテストでガチ2点とったことある俺に勝てんのかよ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/11/05(月) 06:02:07.24 ID:x6arVHOXo<> 乙

俺も世界史3点が最低だな……
現代文1点wwwwwwww
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 12:11:14.46 ID:h/ycwPVFo<> お前らは本当にバカだったんだな <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 17:18:52.27 ID:5Tv2MQzYo<>


***



とにかく、今日はすぐに家に帰って勉強する事にした。
明日の教科は生物と英語のリーディング、そして数Bだ。
イギリス人の血は入ってるが、英語は別に得意というわけではない。

そして数Bは数列やらベクトルなどが出てくる予定であり、正直苦手な分野だ。
ベクトルという単語自体は以前に読んだラノベで知っており、授業出てきた時はちょっと感動もあった。
だが実際にやってみると何だか色々とややこしく、一気に嫌いになってしまった。
それでも勉強が嫌いなんていうのはみんなそうだが、避けては通れないのでやるしかない。
俺は若干無理矢理に割り切ると、その後は無駄なことを一切考えずにただ勉強に集中した。


集中は日が落ちる頃までもってくれた。
これも今日のテストで大失敗した事が効いているのだろう。
実際今の気持ち的にはまさに崖っぷちといった所だった。

とりあえず夕食の支度をしに一階へ下りる。
リビングでは小鳩が鉄のネクロマンサーを観ていた。たぶん再放送か何かだろう。

「なー小鳩。お前ちゃんと勉強してるか?」

「ククク、我は千年の時を生きる崇高なる吸血鬼だぞ? 人間どもの知識などは我の足元にも及ばん……」

「……本当に大丈夫だろうな」

俺も人のことは言ってられないのだが、小鳩も小鳩で勉強は得意ではない。
だがまぁ、あまり疑うのも良くないと思ったのでそこまで深く追求はしないことにした。

夕食はレトルトのカレーにすることにした。
ぶっちゃけまともに食事を作る気力もないし、時間ももったいないと思ったからだ。

「時に我が眷属よ」

「ん?」

「その……あの憎き魔導院の王とはどんな感じだ?」

「誰だよ」

「人間界では生徒会長などと呼ばれているらしいな」

「……あー、日向さんか」

俺は小鳩の言葉にスプーンを止める。
さて、どう答えるか。


「>>728」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 17:25:32.07 ID:wdDkKMdko<> まあ………………詳しくは言えないが、今は少し事情があって距離を置いている。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/05(月) 18:27:24.55 ID:6SjSG9LP0<> 全問外れの0点を取ったことがある <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 22:24:01.93 ID:5Tv2MQzYo<>
「えっと、詳しくは言えないけどちょっと距離置いてるんだ」

「えっ……?」

俺の言葉に、小鳩は目を丸くして驚く。

「ど、どういう事なのだ? 我に言えないなど……」

「その、悪い小鳩」

「…………夜空?」

「ッ!!!」

今度は俺が驚く番だった。
小鳩の方はやっぱりという顔で、

「何があったん?」

「……お、俺もう勉強しに行くよ。食器は水につけとけよ」

「あんちゃん!」

俺はそそくさと退散することにした。



***



部屋に戻ってベッドに仰向けに横たわる。

まさか、小鳩にズバリ当てられるとは思わなかった。
そこまで自分は分かりやすいのかと考え、少し凹む。
これでは部に顔を出してもすぐに変な空気になってしまうのではないか。

いや、今はそれを考えても仕方ないだろう。
こうやって考えすぎると余計に気付かれやすくなってしまうかもしれない。
とにかく今は、テストの事だけに集中してそれは考えないようにしよう。


**************************************


小鷹の行動が>>731-734の中から>>734の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/05(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>731
25〜49→>>732
50〜74→>>733
75〜99→>>734 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/05(月) 22:25:06.50 ID:x5mt69zq0<> やっぱりだめだ
理科に相談しよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 22:25:37.91 ID:U2qSUpZU0<> 小鳩に話してしまおう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/05(月) 22:26:30.68 ID:IoXhNNZOo<> 星奈に勉強教えてもらおう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 22:26:34.98 ID:LIEOHPW20<> >>731

やっと理科の出番が
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 23:54:43.05 ID:5Tv2MQzYo<>
……いや、ここは後回しにするよりも先に相談してある程度スッキリさせた方がいいのではないか。
俺はそう考え直すが、今度は誰に相談するかという問題にぶち当たる。

しばらく考えて頭に浮かんだ相手は理科だった。
俺は早速電話をかける事にした。

『はい、もしもし愛しの理科ですよー』

「理科、いきなり悪い。ちょっと聞いてほしい事があるんだけどいいか?」

『へ? あ、いえ、別に構いませんけど?』

俺の真剣な言葉に戸惑っているのが電話越しでも分かる。
俺はそのまま夜空と日向さんの事を説明した。
かなり言い難い話題だったが、一度止めるともう最後まで言えない気がしたので、一気に全部言った。

理科は俺が話し終えた後もしばらく黙っていた。
そして。


『このハーレム野郎』


「……は!?」

なんか物凄く不名誉なことを言われた気がする。
しかも地を這うような低い声で。

『つまり小鷹先輩は日向先輩も夜空先輩も幸せになれるような結末を探してるわけですよね?』

「あ、あぁ……」

『あるわけないじゃないですかそんなの』

バッサリと切り捨てられた。

『ていうかもしかして二股とかかけようと思ってます? それは二人共不幸になりますよ』

「そんな事はしねえよ! けど」

『小鷹先輩は日向先輩の事が好き、でも夜空先輩の事も放っておけないって言ってます。
 これ端から見ればいつか刺されそうだな、って思われますよ。誠みたいに』

「誠って誰だよ?」

『いえ、知らないのならいいです。とにかく、これは小鷹先輩がどうこうする問題じゃないんですよ。
 小鷹先輩は日向先輩を選んだ。それならそこからどう立ち直るかは夜空先輩の問題です』

「……なんかそれって冷たくねえか?」

『中途半端な優しさは周りの人みんなを傷つけますよ。ていうか小鷹先輩の場合、考えるところは別にあると思います』

「別に?」

『小鷹先輩は本当に日向先輩の事が好きなんですか?』

理科の言葉に、俺はケータイを握る力を強める。

「何を言い出すかと思えば……好きに決まってるだろ」

『それは女の子としてですか?』

「……つまりお前は」

『えぇ、小鷹先輩のその“好き”っていう気持ちは本当に恋愛感情かどうかって聞きたいんですよ。
 だって先輩の言葉を聞く限り、日向先輩と夜空先輩の優先順位は同じであるかのように思えます』

「…………」

『女の子としては相手にとっての一番になりたい。正直他の女の子と自分を天秤にかけてどちらにも傾かないというのはショックだと思いますよ。
 ていうか理科的にはそれは恋人の形としては少し歪んでいるとさえ思います』
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/05(月) 23:57:17.55 ID:5Tv2MQzYo<>
理科の言葉に俺は何も言い返せなくなってしまった。
確かにそうだ。
俺は夜空のために日向さんを悲しませた。
俺は本当に日向さんを特別な存在として見れているのか。
夜空と日向さん、俺にとって二人はどんな違いがあるのか。

『もう一度聞きますよ』

理科の声が受話器越しに響く。
それは裁判の判決であるかのようにも聞こえる。


『小鷹先輩は本当に日向先輩の事が好きなんですか?』


**************************************


小鷹の言葉が>>737-740の中から>>740の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/05(月) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>737
25〜49→>>738
50〜74→>>739
75〜99→>>740 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/05(月) 23:58:09.23 ID:x5mt69zq0<> あの人がいないと、俺はダメなんだ
俺は、誰よりも日向さんが好きだよ
あの人を、愛してる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 23:58:26.54 ID:OM7LL/XSO<> >>737 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 23:58:28.97 ID:qK0agWoIO<> 日向さんも夜空もどっちも好きなんやー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 23:58:59.84 ID:LIEOHPW20<> ああ、自信をもって言えるよ
俺は、日向さんが誰よりも好きだ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2012/11/05(月) 23:59:17.98 ID:upJM3DsAo<> 二人とも体だけほしい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/05(月) 23:59:18.97 ID:3it7Hd2Go<> ハーレムの何が悪い! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2012/11/06(火) 00:00:08.35 ID:N1NQZVcxo<> げ、ゲイリー… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/11/06(火) 05:46:57.87 ID:XobZsRX3o<> そ、そんなー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/06(火) 06:37:53.88 ID:Vz8uEdqSO<> よかった、ここで夜空にならなくて本当によかった
夜空スキーな俺だけどもう夜空絡ませるのこわいお・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/06(火) 10:02:02.03 ID:CDoLZGlHo<> 問題はこれだけチャンス貰っといてモノに出来なかった
夜空さんサイドにあるのではないか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2012/11/07(水) 07:27:08.68 ID:NVW0dzNNo<> あ、アブねぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/09(金) 06:04:19.77 ID:2lsymETdo<> 私待つわ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<><>2012/11/10(土) 06:34:28.95 ID:sj6X0QZr0<> こねえ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/11/11(日) 11:43:23.84 ID:BRrxuk/U0<> 突然ですいません、このスレのストーリーをpart2の>>687ぐらいの
とこまで借りてもよろしいでしょうか?

どうしても理科√が書きたいんです……
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/11(日) 17:47:39.88 ID:frw0eRQ6o<> 創作は、特に二次創作は自分で組めよ……
一からオリジナルのを作るんだ、頑張れ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/11(日) 20:53:34.44 ID:C42N2wN5o<> sine <> >>750ご自由にー 
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/13(火) 18:54:40.67 ID:tfF6jp3Ho<>

「あぁ、自信を持って言えるよ」


深く考える必要はないと思った。
夜空と日向さん、俺にとっての二人はどんな違いがあるのか。
それを具体的に言葉にするのは難しいのかもしれない。
ただ、俺は確かに日向さんの事が特別だと思った。今までに感じたことのない気持ちを抱いた。
俺はただその自分の心に向き合えばいい。


「俺は日向さんの事が誰よりも好きだ」


理科は少しの間黙っていた。
そして小さく溜息をつくと、

「ちぇー」

「……は?」

『いや、ここで「俺、今気付いた。本当はずっと前から……理科の事が好きだったんだ」とかっていう少女漫画的な展開を期待していたのですが……』

「それはないから安心しろ」

『容赦なく心をえぐってきますね』

割と本気で落ち込んだ声を出す理科。
しかし次の瞬間には気を取り直した調子で、

『でも、それなら今すぐに家を飛び出して日向さんの所へ向かう場面じゃないですか?』

「え、で、電話じゃダメか……? もう夜だしさ」

『えー、なんていうか小鷹先輩らしいですねぇ』

「どういう意味だよ」

『ヘタレってことです』

「悪かったな!」

俺の言葉に理科は軽く笑うと、

『まぁ、どちらでもいいとは思いますよ。直接行ったほうが色々おいしい目に会えるとは思いますけどね』

「おいしい目?」

『ほら、例えば傷心からの勢いで18禁的な展開とか――』

「よし、じゃあもう切るぞ」

『むぅ、つまらないですね』

こんなやりとりは今までどれだけやっただろうか。
何ていうか、こういうくだらないやりとりでも、俺にとっては自分の居場所のようなものを感じることができる。

「……まぁ、ありがとな理科」

『ん、どうしたんですか急にシリアスになって』

「いや、理科にはこうして助けられてばかりだと思ってさ」

『ふふん、そりゃ理科はもう心はオトナな女性ですから! 青い高校生の面倒くらい朝飯前ですよ!』

「はは、そうだな」

『ちょっと先輩ー? そこでマジ反応されると理科がただの痛い子になっちゃうんですけど』

「あー、それはもう手遅れだから安心しろ」

『ひどいっ!!』
  <>
◆0WipXNi8qk<><>2012/11/13(火) 18:57:05.15 ID:tfF6jp3Ho<>
俺はチラリと時計を見る。
あまり遅くになると日向さんにも迷惑がかかってしまうだろう。

「じゃあ理科、俺そろそろ日向さんに謝ってくるわ」

『ファイトです! もし愛想つかされていたとしても、その時は理科が迎えてあげますから安心してぶつかってきてください!』

「分かった分かった。心強いな」

『……理科は本気ですよ?』

「え?」

『何でもないですよー。それでは理科はこれから[田島「チ○コ破裂するっ!」]タイムですのでっ!』

そう言うと理科は通話を切った。
その前に小さな声で何かを言っていた気がするが、最後は理科らしい最低な捨て台詞を吐いていった。
まぁおそらく聞かないほうが良かった感じだろう。

それよりも俺はすぐにやらなければいけないことがある。
日向さんに謝る。今はその事だけを考えなくてはいけない。
まずは電話をするか直接会いに行くか。


どうする? >>755 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 18:57:28.63 ID:hr0itdyk0<> 犯す <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 19:08:25.41 ID:wyAdMufao<> おい…………… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 19:10:18.67 ID:oD6MpnDko<> 安価スレだししょうがないね
どう挽回するかだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 19:33:00.33 ID:f8hctdVSO<> その切り替えぐあい、中々の安価スレ玄人とお見受けする <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 19:33:15.52 ID:egmIqYcIO<> 過ちを犯す=セクロスでおk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/11/13(火) 20:47:20.52 ID:q0sskKKIo<> いつもの安価体制にしようぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/13(火) 20:49:37.92 ID:zF0VmyQeo<> 電話レンジで過去改変は難しそうだし記憶抹消装置を使うか <> <>sage<>2012/11/13(火) 21:58:15.24 ID:F7Qm365Wo<> 外野うるせーなここ <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/13(火) 22:34:23.09 ID:tfF6jp3Ho<>


***



俺はこの前のスタバまで来ていた。
もう遅い時間にもかかわらず、人は結構いる。
帰宅前に一休みしていると思われるサラリーマンや大学生らしき人が多い。

そんな中、俺はあまり人目につかなそうな席をとっていた。

「待たせたな、小鷹」

日向さんがやって来た。
全体的にシックな服装で、黒のロングコートがよく似合っている。
三年生ともなると、高校生でも大人っぽさというものが出てくるようだ。

「ども、急に呼び出してすみません」

「いや、私の方こそ悪いな。私は部屋に入れても良かったのだが、両親がな」

「そりゃこんな時間に男を部屋に入れるなんて普通は反対しますって」

日向さんは以前と同じくブラックコーヒーを頼む。
俺はそんな様子をぼーっと眺める。
やっぱり日向さんは綺麗だ。俺には勿体無いほどに。

するとそんな俺の視線に気付いたのか、日向さんはこちらを微笑む。

「それで、どうした? この前は少し距離を置きたいと言っていたはずだが……三日月夜空の方はケリが付いたのか?」

「いえ……でも俺気付いたんです」

「気付いた?」

「はい、俺は日向さんが好きです。夜空と違って、性的な意味で」

「…………は?」

「だから日向さん、ハッキリ言いますけど――」


「俺とセックスしましょう」


言った。全部言った。
心臓がバクバクいっているのが聞こえる。
当たり前だ、理科でもあるまいしこんなとこで何言ってんだと自分でも思う。

だが、これが俺の出した結論だった。
こうやって素直な気持ちを口に出す。夜空と日向さんは違うと確かめる。
これが一番良い方法だと思った。
  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)<>sage<>2012/11/13(火) 22:35:40.54 ID:VitHXYj5o<> 濡れるッ! <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/13(火) 22:38:17.49 ID:tfF6jp3Ho<>
日向さんはしばらくただ呆然と俺の事を見ていた。
しかし次第に――――目を細めて明らかに不機嫌そうな表情になっていく。

「おい小鷹、お前が何を思ってそんな事を言ったのかは分からないが」

「は、はい?」

「今の言葉、私にはただの体目当ての男のものにしか聞こえなかった」

吐き捨てるように、そう言われた。
日向さんの表情は険しく、今までに見たことがないものになっている。

「ち、違います! 俺は」

「もういい」

俺は慌てて口を開くが、日向さんはガタッと音をたてて立ち上がる。
ここまで彼女が冷静を失っている様子を俺は初めて見た気がした。

「小鷹、お前は今色々あって頭が混乱しているんだ。少し落ち着いたほうがいいぞ」

日向さんはそう言うと足早に店を去っていった。

幸いなことに、人目につきにくい場所を選んでいたお陰で他の人には気付かれていないようだ。
ただ、その後すぐに日向さんのコーヒーを持ってきた店員は、一人居なくなっているので首を傾げて困ったように俺の方を見る。

結局、俺は一人で日向さんが注文したブラックコーヒーを飲んだ。
すごく苦かった。



************************


【好感度変動】   >>532→>>703→>>765

                     小鷹への好感度
日高日向          ★★★★★★☆→★★★★★☆☆


                     小鷹からの好感度
志熊理科          ★★★★★★☆→★★★★★★★


************************



翌日。
俺はぼーっと教室の試験用の座席順に座っていた。
外はどんよりとした曇り空だ。

周りはテスト前の最後の確認としてお互いに質問しあっているようだが、俺はただ天井を見上げているだけだ。
昨日の日向さんの一件のショックはでかく、昨夜はあまり寝られなかった。
といっても勉強に集中できるわけもなく、ただぼーっと真夜中まで部屋の中で体育座りしていたのだが。

そんなわけで、今日もコンディションは最悪だ。


**************************************


テストの結果が>>766-768の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/13(火) 00:00:00.(00)←ここ

プラス補正:“日向と勉強”→+10 “前日に猛勉強”→+5
マイナス補正:“コンディション悪”→-10
合計:+5

生物>>766
リーディング>>767
数B>>768
  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 22:38:56.37 ID:xmDjOrHU0<> d
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage <>2012/11/13(火) 22:38:57.89 ID:ejqgtkAb0<> ほい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 22:39:21.13 ID:f8hctdVSO<> 嫌われていく不思議 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 22:40:22.26 ID:eAq+T5vho<> 南無 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 22:40:53.98 ID:xmDjOrHU0<> 屑が多いと大変だなホント
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/13(火) 22:41:37.28 ID:FjgV2Zx0o<> 赤点2枚目か…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/11/13(火) 22:46:00.21 ID:q0sskKKIo<> 英語は得意設定きた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/11/13(火) 23:13:47.08 ID:LGHmd7vAO<> 何気に理科の好感度たかくね? <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/13(火) 23:17:16.82 ID:tfF6jp3Ho<>

【生物】


俺は目の前の用紙とにらめっこする。
今取り掛かっている問題はカルビン回路についてのものだ。

(えーと、『カルビン回路における多糖変換系収支式を答えなさい』……確かこれ光合成の反応だったから左辺にはCO2があったはず……)

俺は曖昧な記憶を頼りに式を書いていくが、どうにも自信がない。
何度も頭を掻きむしって思い出そうとするが、そう簡単に出てきそうもない。
仕方なしに、この問題は後回しにして先に進む。

(おっ、これなら……)

俺は目ぼしい問題で手を止める。
それは親の血液型から子供の血液型のパターンを求める問題だ。

(えーと、確かO型はAO型とBO型からしか生まれないんだよな……だから……)

シャーペンを走らせながら、ふとある事を考える。

(そういえば日向さんの血液型ってなんだろう? 俺との間に子供ができるとしたら…………ッ!!)

そう考えた瞬間、頭をブンブンと振る。
昨日あんな事があったのに、俺は何を考えているのだろうか。


【リーディング】


(あれ、意外とできる……)

一応はハーフなわけだが、俺は別に英語がペラペラというわけではない。
つまり授業の方も周りの生徒達となんら変わらない状態だ。

(すげえ、昨日のヤマが当たりまくってるな。ここで運を使い果たしてるような気がしてアレだけど……)

俺はスムーズに発音問題にチェックを入れていく。
ハーフで英語得意というのはなんともクラスで人気者になれそうな気もする。
しかし、今までの行いでそれはないだろうな、と気付いて小さく溜息をついた。

文章の中ではボブとマイケルが楽しそうに連休にどこに遊びに行くか話していた。
俺は羨ましいと思ってしまった。


【数B】


…………できない。

一言で意味不明。
なんだベクトルって、なんだ数列って。
一応は目を通したはずなのに、全くシャーペンが動かない。

しかし、周りではカリカリカリカリと書き続ける音も聞こえて、それが余計に俺を焦らせる。

(な、何か書かねえと!)

俺はそう思っててきとーに矢印を伸ばす。
……合っている気がしない。

以前読んだライトノベルにはベクトルを操るようなキャラが出てきたが、よくこんなものを理解できるなと感心する。
なんかもう、こんな事を考えているくらいには俺は終わっていた。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/13(火) 23:18:45.81 ID:tfF6jp3Ho<>


***



今日のテストが終わった。二つの意味で。

とりあえずリーディングはかなりの高得点が狙えそうだ。ほとんどの問題が自信ある。
生物はまぁ……良くはないがそこまで酷すぎるという事もないだろう。

問題は数Bだ。
合ってると自信を持って言える問題が皆無。
たぶん余程の奇跡が起きない限り赤点だろう。

(これじゃ小鳩の事言えねえじゃねえか……)

おそらく小鳩も赤点の一枚や二枚はとっているだろう。
だからって安心しては兄としてなんとも残念な気がする。

とにかく、今は正午。
今日もまだ半日分自由に使える時間がある。


**************************************


小鷹の行動が>>776-779の中から>>779の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/13(火) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>776
25〜49→>>777
50〜74→>>778
75〜99→>>779 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/13(火) 23:19:29.93 ID:nD9mfK8Jo<> 星奈と勉強しよう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage <>2012/11/13(火) 23:19:41.52 ID:ejqgtkAb0<> 理科に泣いて相談 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 23:21:01.09 ID:xmDjOrHU0<> 日向さんに昨日はおかしくなってたと謝罪の手紙書く <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 23:23:41.87 ID:yRd9pzEW0<> 街をフラフラさ迷う
<>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/14(水) 01:32:14.92 ID:eeNOXOOao<>

***


俺はとりあえず気分転換に街を歩いてみることにした。
最近は色々ありすぎて、その事がテストの不振の一番の原因だと考えたからだ。

平日のお昼時という事もあって、人通りは少ない。
こういう時に制服で出歩いていると警察に呼び止められて、「キミ、学校は?」などと聞かれたりするらしい。
俺なんかは見た目が既にアレなのでかなりの高確率で呼び止められる気がする。
まぁとにかく警察の人がクロニカがテストである事を知っていると祈るしかない。

他に学生もいれば何となく察してくれるのかもしれないが……と俺が辺りを見渡すと、


「……あれ?」


何を見つけた? >>781 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/14(水) 01:33:02.16 ID:2T/C69MSO<> 銀行強盗 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/14(水) 01:36:08.04 ID:eeNOXOOao<> 今日はここまで。いきなり物騒な展開でワロタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/14(水) 01:36:55.64 ID:BBJuLThH0<> 乙でした

日向の星数があと一つ減ったら破局だよな確か <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/14(水) 06:25:22.08 ID:HkiWJ2oho<> 乙乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/14(水) 12:47:53.01 ID:uRykL7Boo<> これで日向さんと別れて夜空とくっつくとかなったら今度は日向派がクソ安価連発しそうだなw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/14(水) 13:24:28.01 ID:2T/C69MSO<> そんで、色んなキャラでそんなループがおこり、友達0の嫌われ者になるわけか <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 00:11:32.06 ID:Dvl89k9Oo<>
俺は変なものを見つける。
近くの銀行の前に車が止められたと思ったら、中から覆面を被った怪しすぎる集団が出てきた。
そしてそのまま走って銀行の中へと入っていく。

これは……もしかして。

「……銀行強盗?」

いや、まさか。
どこかのバーローな世界でもあるまいし、そんなものに偶然出くわす確率なんてどのくらいあるのか。
それでも現に怪しい人間は居たわけで、不安は拭い切れない。

俺は銀行の方を見て少し考える。


どうする? >>788 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 00:12:25.44 ID:NlmLSuy50<> 突っ込んで戦う <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 00:25:05.12 ID:Dvl89k9Oo<>
「よし」

とりあえず中を確かめてみる事にした。
何もないならそれでよし。ここでスルーしたりすると後から気になりそうだ。

そんなわけでゆっくりと自動ドアを通る。
その瞬間。


「全員動くな!!!!!」


どこかのドラマで聞いたようなセリフ。
そして銃を構える覆面集団に凍りつく一般人たち。
これはもう決まりだろう。

どこからどう見ても銀行強盗だ。

俺は声が聞こえた瞬間物陰に隠れたのでたぶん見つかっていない。
正直心臓はバクバクいっているし、手も震えているのが分かる。
ここで高校生の俺にできる事はあるのだろうか。


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小鷹の行動が>>790-793の中から>>793の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/15(木) 00:00:00.(00)←ここ

00〜24→>>790
25〜49→>>791
50〜74→>>792
75〜99→>>793 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 00:28:03.48 ID:NlmLSuy50<> 犯人に踊りかかって倒して銃を奪う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 00:28:46.75 ID:ZUT9LEhSO<> 咄嗟に強盗の一人から銃を一丁奪い、発砲。一人残らず重症を負わす <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 00:28:59.74 ID:SI2wdcbG0<> 一人残らず潰す
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 00:29:38.60 ID:kCSCnjOmo<> カルマを熱唱する <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 00:39:11.75 ID:Dvl89k9Oo<>
……よし、とにかく今存在がバレていないというのは大きなアドバンテージだ。
自慢じゃないが、俺はこの外見で今まで沢山絡まれた事もあるし、ケンカも少しはできる。
相手の意表をつけば案外すんなり事が済むのではないか。

そう考えた俺は隠れながらゆっくりと覆面集団に接近する。

「おい、早くしろ!!!」

覆面集団の内一人は鞄に現金を詰めさせているようだ。
そして残りが辺りを注意している。
全部で五人。全員が銃を持っている。

俺は少し怯むが、ブンブンと頭を振る。
怖気づいてはいけない。
あまり時間をかけては相手に逃げられてしまう。
作戦らしいものは何もないが、とにかくやってみるしかない。


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次の展開が>>795の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/15(木) 00:00:00.(00)←ここ

ゾロ目→銀行強盗を全員やっつける
それ以外→捕まる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 00:40:00.66 ID:NlmLSuy50<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 00:40:33.03 ID:NlmLSuy50<> マジか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 00:42:01.01 ID:ZUT9LEhSO<> スゲーwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 00:44:15.50 ID:Vq7MZgiC0<> さすが小鷹wwwwww
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 00:53:11.66 ID:GL5KbChIO<> 明日の朝刊の見出し決定だなw <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 01:59:15.95 ID:Dvl89k9Oo<>
俺は物陰から飛び出した。
そのまま一気に一番近くに居る覆面男の元へ突っ込んでいく。

案の定、相手全員が怯んだ様子だった。
だが、それに俺が付き合ってやる筋合いはない。
俺は目の前の男の手首を思い切りひねり、手に持った銃を落とさせる。

すると次の瞬間、我に返った他の仲間がこちらへ発砲してきた。

「ッ!!」

バァン!!! と甲高い音が鳴り響く。
その音にずっと怯えていた他の客が悲鳴をあげる。
無理もない。日本にいる限り、現実で聞くことが極めて少ない危険な音だ。

俺は無傷だった。
もちろん避けたわけではない。俺はそんな超人ではない。
理由は単純。ただ相手の狙いがズレて、俺が手首をひねっていた仲間の男に命中していたからだ。

「が……ぁ……」

ブシュッ、と決して少なくない量の血が噴き出る。
俺はそれに顔をしかめるが、怯んでいる暇はない。
地面に倒れゆく男には目もくれず、すぐに今撃った男の元へ走る。

相手の男は仲間を撃ってしまったショックからか、対応が遅れた。
結果、俺の右拳が真っ直ぐその顔面を打ちぬいた。

「ごあああああ!!!」

手応えで分かる。これはもう起き上がれない。
残りは三人、そのうち一人はすぐ近くに居た。
その男はかなり動揺している様子で、今のこの状況に呆然としているのが分かる。
俺はその隙を見逃さず、最初の一人と同様に手首をひねりあげて銃を落とさせた。

「ぐぁっ……!!」

思い切りひねっているので、相手の口からうめき声が漏れる。
俺はそれには気も止めずに、すぐにその男を他の仲間の方へと突き飛ばした。
これで仲間の方もすぐには撃てない。
俺はその隙を利用して一気に距離を詰める。
そして再び右腕を一振り。拳は正確に鼻を砕き、相手は床の上で痙攣し始める。

突き飛ばされた方はこれで我に返ったようで、銃がないので殴りかかってきた。
この対処は慣れている。
俺は軽く一歩引いてそれを避けると、カウンターで顔面に一撃お見舞いする。

これで後はカウンターで鞄に金を詰めさせていた男だけだ。
俺はすぐにそちらに目を向けると、一気に血が冷えるのを感じる。
相手は今まさに俺に銃口を向けようとしている所だった。
おそらく先程までは俺と仲間の距離が近すぎて誤射を恐れていたのだろう。
だが、今は仲間全員が床でうずくまっているのでその心配もない。

俺はとっさに足元に転がっていた拳銃を蹴り上げて掴む。

ガチャ……と。
次の瞬間には俺と覆面男がほぼ同時にお互いに銃を突きつけ合っていた。
  <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 02:02:17.29 ID:Dvl89k9Oo<>
すると目の前の光景が信じられないといった表情で男が口を開く。

「何なんだよテメェは!!」

「……なってねえな」

「あぁ!?」

「銃の使い方ってのがなってねえって言ってんだよ。どうせお前らろくに撃ったこともなかったんだろ?」

俺はそう言うとニヤリと笑う。
これは相手の動揺を誘う作戦だ。
実際は俺の心臓はバクバクでいつ撃たれるかと気が気ではない。
ただ、ここはあくまで冷静を装って、相手の隙を伺う。
不本意ながら俺は笑っているのが一番恐ろしいらしいから効果はあるはずだ。

そして思惑通り、相手の男はゴクリと喉を鳴らして、

「つ、強がってんじゃねえよ……どうせそこらのチンピラだろ……?」

「試してみるか?」

「……っ!!」

一瞬、ほんの一瞬だが、相手はカウンターに置かれた金の詰まった鞄へと視線を動かした。
俺はその瞬間に手に持った拳銃を手首だけ使って素早く相手に向かって投げつけた。
相手はそれに対して手をかざして受け止めるが、俺はその前にすでに床を蹴って走り出していた。

だが、距離が少しある。
相手は意表を突かれた様子だったが、すぐに銃口をこちらへ向ける。
俺はヤバイ、と目を見開く。

甲高い銃声と共に、頬に熱い感触が伝わる。

助かった、かすっただけだ。
頬が切れて血が出ているのが分かるが、頭を撃ち抜かれるよりかは全然マシだ。
俺はそのまま勢いを殺さずに突っ込み……、


「うおおおおおおおおおおお!!!!!」


渾身の右ストレートが覆面集団の最後の一人の顔面に突き刺さった。
グシャリ、という感触は爽快と言うよりは気持ちが悪くなるくらいのものだった。 <>
◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 02:03:38.89 ID:Dvl89k9Oo<> 眠くなってきたからここまで。なんかもう別のラノベみたいだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 02:03:54.73 ID:ZUT9LEhSO<> 乙。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 02:09:01.00 ID:NlmLSuy50<> さすが小鷹さんやでぇ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 02:19:42.25 ID:b1UJujG/o<> 乙
小鷹さんかっけえ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 03:58:52.69 ID:SRph6BkSO<> ここでゾロ目引き当てるとかやばいな
この功績が日向さんに好印象与えられるといいが・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 05:56:11.61 ID:6buoKeo4o<> 小鷹すげえwwwwwwww <> <>sage<>2012/11/15(木) 07:49:33.71 ID:bZPnErR0o<> こういう無謀なことする奴は嫌いそうだがな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 12:34:10.58 ID:UH5Bk+zXo<> 小鷹さんハイスペックだな。現代文1点だけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 17:34:13.05 ID:rul37Cq40<> こういうゾロ目って出るんですね <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 22:25:23.93 ID:zgVArryjo<>
それから俺は駆けつけた警察の人に…………怒られた。
誉められるかな、なんて期待していたのだが一歩間違えたらどうなっていたとか、色々言われてしまった。
冷静に考えてみれば、さすがに無茶し過ぎだなと反省する。
あの時はただどうにかしないとという気持ちだけで一杯一杯だった。

だがとりあえずは警察からは感謝状というものが出るらしい。
それに銀行に居た人達からも感謝されて、正直気分は良かった。


***


そんなこんなで家に帰った時はもう日が落ちた後だった。
俺はすぐにむくれる小鳩をなだめて適当に簡単な夕食を作った。

「……ところで我が眷属よ。生徒会長の事だが」

「ごちそうさまでした」

「あっ、あんちゃん!!」

俺はそそくさと食器を片付けて自分の部屋へ向かう。
今俺と日向さんの仲はとてつもなく気まずいことになっているので、あまり小鳩に話したくなかった。

部屋に戻った俺はとりあえず机に座る。
明日はテストが四教科もあるが、これからどうしようか。


>>812 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 22:26:31.79 ID:NlmLSuy50<> 真面目に勉強 <> ◆0WipXNi8qk<>saga<>2012/11/15(木) 23:02:16.14 ID:zgVArryjo<>
とにかく、今は明日のテストだけを考えよう。
明日は四教科。古文、世界史、体育、音楽。
主要教科はもちろんだが、それ以外も赤点を取るのはまずい。
特に音楽なんかは追試で歌を歌わせられるという話もあり、俺みたいな奴にとっては致命的だ。

そんなわけで、俺はそれから集中して勉強した。



***



次の日。
朝のホームルームで、昨日の銀行強盗の一件が担任の先生によってクラスのみんなに伝えられた。
みんなは感心半分、恐怖半分といった反応だった。
まぁ、普通は銃持った相手に殴りかかるなんて事はしないわけで、恐ろしいと思うのも無理はない。

そしてホームルームの後、夜空が近くに寄ってきた。

「バカかお前は」

「開口一番にそれかよ……」

「銀行強盗相手に突っ込むなどバカ以外なんて言えばいいんだ。無謀と勇敢は違うぞ」

「それ警察の人に散々言われた」

「それにもし小鷹に何かあったら悲しむ人間が居るだろう。小鳩や日高日向とか……」

「…………」

「小鷹?」

「あ、いや、何でもない。分かった、次から気をつけるからさ」

「?」

俺は早めに話を切り上げる。
日向さんとの事は夜空にもあまり話したくはない。
俺は頭を軽く振って、これから始まるテストに備える。


**************************************


テストの結果が>>814-817の投稿時間のコンマ以下の数字で決定
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/11/15(木) 00:00:00.(00)←ここ

プラス補正:“日向と勉強”→+10 “前日に勉強”→+5
合計:+15

古文>>814
世界史>>815
体育>>816
音楽>>817 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/15(木) 23:02:46.18 ID:NlmLSuy50<> s <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 23:03:10.22 ID:rul37Cq40<> 満点とるぞー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 23:03:15.49 ID:RQ3Rz63k0<> 縺翫i
<> <>sage<>2012/11/15(木) 23:06:40.38 ID:rjfCYmzAo<> う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 23:53:06.25 ID:XR/4lH6Zo<> 悪すぎわろリン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/11/16(金) 00:46:58.52 ID:eVf7Y1pAO<> 赤点回避したけど前日に勉強してこれは救いがないバカだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/16(金) 06:15:38.47 ID:LhKs9pgzo<> 古文33か…… <> <>sage<>2012/11/16(金) 07:47:59.67 ID:JApVNItgo<> こらアカン脳筋まっしぐらや <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/16(金) 18:07:54.85 ID:PRBzrhCFo<> 1点取ったことを考えれば進化していると言える <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/18(日) 18:30:15.05 ID:sYRcE2Hxo<> ほむぅ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/21(水) 19:52:56.27 ID:WELvt9pyo<> 来ない……だと <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/11/22(木) 22:30:22.40 ID:YgmLgK3Co<> >>824
来るぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2012/11/26(月) 18:53:53.60 ID:z+Iq+Tyl0<> 来ないな…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/28(水) 06:12:04.84 ID:evrIZw3ao<> 忙しいのかね…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/30(金) 08:14:00.23 ID:DdKd67mS0<> 11月も今日で終わりか……まだかな…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/12/07(金) 22:48:39.67 ID:xluHxau70<> 来ないのかな…?
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/08(土) 18:29:10.62 ID:VFtHO5rao<> 1,2ヶ月くらいは余裕よ
そのためのSS速報なんだし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/16(日) 05:57:36.18 ID:LTZs31SIO<> 二期が始まればきっと再開するよ(震え声) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/12/19(水) 17:53:06.89 ID:xDrIqT48o<> おい・・・おい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/19(水) 18:26:30.71 ID:5uhfDlN1o<> 安価スレでこんだけ放置ならもう来ないだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/19(水) 19:43:08.42 ID:dR3lbeIDO<> もーいーくつ寝ーるーとーhtml化 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/19(水) 20:34:49.52 ID:KmHqKalbo<> >>832
あげるなよ来たと思っただろ <> アセロラ<>sage<>2012/12/20(木) 15:55:39.82 ID:qV1GZ6TF0<> 追いついたと思ったらhtml化の危機とは・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/12/24(月) 02:14:33.01 ID:CUE42bcP0<> 2カ月 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/25(火) 21:13:42.11 ID:XuHgddbIO<> 再開してくれーコネクトも出てこれからじゃないっすかー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/25(火) 21:18:14.95 ID:BdjMdvRSo<> 安価で友達作れよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/25(火) 22:11:40.28 ID:h0PeHkrjo<> 今更だが1=作者説を提唱してみる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/26(水) 10:19:49.46 ID:serdl4ou0<> >>840
気持ち悪いです^^; <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/27(木) 19:04:34.64 ID:zEy4lbhPo<> >>840
で? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/12/30(日) 22:04:00.29 ID:8OYnCZtEo<> 霊圧が消えた…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/30(日) 22:40:47.95 ID:JZNGEWoAO<> よんでみて思ったが>>1は夜空とくっつけて二人は幸せなキスをして終了したかったんかね

それが日向とくっついただけならまだしも醜い争いがはじまってモチベも下がったんだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/30(日) 22:49:39.41 ID:6g4nFrCJo<> 落としどころが見つからないしそもそも
何度もチャンス貰っといて尽くモノに出来なかった夜空さんサイドに問題がある <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/11(金) 23:47:20.69 ID:zAiuIcjW0<> 2期が始まっても再開の気配がない… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/14(月) 12:08:53.00 ID:+QnEQ8cLo<> 追いついちまった
NEXTも始まったことだしこっちも再開してくれないかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/17(木) 04:17:13.49 ID:szgy4eYco<> そろそろDAT落ち
良いSSだった。
お疲れさまでした。 <>