VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<><>2012/09/14(金) 21:08:16.35 ID:u8j4ZhEr0<>
咲-saki- ・ 咲-saki- 阿知賀編の百合SSです。

 ・福与 恒子「先鋒戦決着〜!!」
 ・竜華「今日みんなに集まってもろたのは他でもない、大事な話があんねん」
 ・竜華「さぁ、まだまだ行くでー!」

を少しだけ修正し、最後に完結編を追加したものです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1347624496
<>【咲-saki- SS】照「天使に会えた」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:09:33.76 ID:u8j4ZhEro<>
インターハイAブロック準決勝 先鋒戦終了――

照 「・・・・」カツ..カツ..カツ..カツ...

ガチャッ

照 「ただいま」

淡 「お疲れテルー」ワア

菫 「お疲れ」

渋谷・亦野「お疲れ様です」

照 「最後の最後で痛い目を見てしまったけど」

菫 「確かに...お前が倍満に振り込むとはな」

照 「でも収穫はあった」

菫 「そうだな。お前がさらに成長を」

照 「天使に会えた」

菫 「す・・・え?」

照 「天使」

淡 「え?」

渋谷・亦野「?」

照 「エンジェル」

菫・淡「・・・」

照 「お尻丸出しの、矢を持った」

菫 「いや、天使がどんなものかわからないのではなくて・・・天使?」

照 「そう」

淡 「どういう意味です?」

照 「さっきの先鋒戦・・・いつも通り、実力通り誰も私に太刀打ちできず圧勝ペースだった」

菫 「なんと嫌味な・・・」

照 「しかし!!」テーブルドン!

淡 「!!」ビクンッ

照 「敵わないながらも決死の覚悟で向かってきた・・・そしてその結果が松井選手への放銃となった・・・」

菫 「松実な」

照 「松実選手への放銃となった・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:10:10.32 ID:u8j4ZhEro<>
亦野「決死の覚悟という事は・・・」

照 「そう・・・怜たんだ」

淡 「怜たん!?」エエ!?

照 「彼女こそ!私の運命の女神なんだ!!!」テーブルドンッ

淡 「!」ビクッ

菫 「天使じゃなくて女神なのか?」

照 「あ・・・天使です」

菫 「そうか」

照 「ああ!天使だ!運命の!」

淡 「あの人のどこが天使なのー?」ムスッ

照 「な・・・」

菫 「大星?」

淡 「・・・」ンムー

照 「〜〜〜」ワナワナ・・・

渋谷・亦野「・・・・・」ハラハラ

照 「ならば教えてやる!!」テーブルバンッ

菫 「お茶がこぼれるだろ!!」アタマパン!

照 「痛い!・・・・・ごめんなさい・・・もうしない・・・」

菫 「全く・・・」

照 「どれだけ天使か、教えてやるぞ!大星!」

淡 「どーぞー」

照 「おん!!」

淡・菫「?」

照 「女の子らしい儚さで!」

菫 「ほう」

淡 「・・・」

照 「じょ!」

淡 「・・・」

照 「女子力も多分高いであろう!」

菫 「推測だな・・・」

淡 「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:10:38.40 ID:u8j4ZhEro<>
照 「う!」

淡 「・・・」

照 「うんちなんてしないに決まってる!」

菫 「これはひどい」

淡 「・・・」ハァ

照 「じ!」

菫 「あと3つ」

照 「実行委員が似合うと思う!」

菫 「無理矢理だな」

淡 「・・・あ、爪伸びてきたかなー・・・切ろっと」ツメキリツメキリ

照 「・・・とまぁ、このようにだな」

菫 「あと2つは」

照 「オーディエンスがノリ悪いから」

菫 「あまりにも完成度が低いからな」

照 「そもそもあいうえお作文で言う必要性がどこにある」

菫 「お前が勝手にやったんだろうが」

淡 「全くです」ツメパシッパシッ

照 「ともかく、怜たんが天使なんだ」

菫 「冗談・・・という訳ではないのか?」

照 「当然だ。私がこんなにはしゃいでいる姿を見たことがあるか?」

淡 「・・・ないです」ツメパシッパシッ

照 「いつもムスッとしていて、文庫本ばかり読んでいて、友達も少なく、話しかけられる事もなく、根暗で・・・麻雀以外・・・取り柄・・・なんて・・・」

菫 「うんうん」

照 「・・・」ズーン

菫 (自分で言ってて落ち込んだか・・・)

渋谷「・・・」ズーン

菫 「ん?渋谷まで落ち込んでる?どうした?」

渋谷「淡の爪が・・・さっきから私のお茶に入ってるから・・・」ズーン

淡 「わ!ごごごめんなさい!私のお茶と交換しましょっ!」アセアセドーゾ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:11:10.26 ID:u8j4ZhEro<>
照 「・・・」ハァーア

淡 「で、でもテル、優しいところもあるし、その・・・か・・格好いいと思うけどっ!?」

照 「そ、そうか!?」テレッ

淡 「ですです!」

照 「よかった。・・・っと、そんな私がここまでハイなのは、怜たんが天使だからなんだ」

菫 「ん〜、だから天使とはどういう意味なんだ」

照 「おん!」ババーン

菫 「それはいいから!」

照 「・・・正直、よく説明できないんだ。先鋒戦ではもちろん麻雀に集中していたし、全国2位の千里山を警戒もしていた」

菫 「・・・」

照 「途中から様子がおかしいのはわかっていた。無理をしているのだろうと。でも私は麻雀で手を抜く事はできないし、全力で戦った。それでも彼女はぶつかってきた」

淡 「・・・」

照 「インハイチャンプで高校生1万人の頂点と言われるチーム虎姫のエースの私に・・・」

菫・亦野・淡「・・・」イラッ

渋谷「・・・」ズズッ

照 「彼女の能力をもってすれば、振り込みを避け続け、他校の飛びを待ってもいい・・・でも彼女はプライドを持って戦ったんだ。・・・そんな彼女の姿を見て・・・その・・・好きになってしまったんだ///」テレッ

淡 「!!」

菫 「ふむ・・・」

照 「その・・・それで・・・怜たんは天使なわけで・・・///」テレテレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:12:06.29 ID:u8j4ZhEro<>
菫 「しかし、試合後のお前の様子は見ていたが、そんな素振りは少しもなかったぞ」

照 「そうだ!!」テーブルバンッ

渋谷「!!」ゴポッ

菫 「やめろというに!」

亦野「大丈夫か?」ハンカチフキフキ

渋谷「ゴホッ・・ありが・・とう、しばらくお茶やめとく・・・」ゴホゴホ

照 「あの時は中継もしていたし、普段通りにしなければと自制していた・・・怜たんが倒れた時なんて、思わず抱きしめてしまいそうになったから太ももを思い切りつねって耐えたんだ」

菫 「だからあの時顔をしかめたのか」

照 「それに・・・こんな気持ちは初めてだから・・・みんなに相談に乗ってほしかったんだ」

菫 「・・・そうか」

淡 「・・・」ムー

菫 「そういう事なら、チーム虎姫一丸となって助けてやるか!」

淡 「・・・」ムー

菫 「なぁ大星!お前なら恋愛事も強いんじゃないか?」

淡 「・・・」ムー

照 「そいつはいい。大星、何か策はないか?」

淡 「・・・」ムー

照・菫「どうした?」

渋谷・亦野(菫先輩も照先輩も鈍すぎ!どうする淡・・・)

淡 「・・・共通の趣味とか」

照 「おお!なるほど!」

菫 「ん、まずは共通の話題があれば時間がもつな」

照 「私の趣味・・・麻雀、読書、睡眠、食事・・・」

菫 「・・・麻雀と読書と。彼女の趣味はわかるか?」

照 「わからない」ズーン

亦野「千里山女子麻雀部のホームページとかないんですかね?」

菫 「なるほど」

照 「おお!」

亦野「ちょっとケータイで調べてみます」ツー...タッタタッ...

照 「・・・」ワクワク

亦野「・・・ないみたいですね・・・まぁ、あったとしても個人情報は載せないですよね・・・」

照 「」ガーン

菫 「残念だ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:13:30.35 ID:u8j4ZhEro<>
照 「亦野!怜たんの趣味が分かるアプリはないのか!」

亦野「ええっ!?そんなのあるわけないじゃないですか!」

照 「クラウドでも無理か!?」クルッ

淡 「無理・・・っていうかクラウドの意味わかってますか?」

照 「おおぉお・・・」ウヌヌ

渋谷「あの・・・」

菫 「ん?」

渋谷「確か・・うちの2軍で、いとこが千里山の麻雀部だっていう子がいますけど・・・」

照 「なんと!!」

菫 「それはいいな!連絡してくれるか?」

渋谷「はい」ピッ...ピッ...

照 「渋谷、凄いぞ!お前はアプリを超えた!!」

菫 「うるさい・・・ってもう次鋒戦が始まる」

照 「あ・・・」

渋谷「・・・」トゥルルル

照 「・・・渋谷すまない、切ってくれ」

渋谷「?」トゥルルル

照 「今は大事なインターハイの途中だという事を忘れていた・・・相談の続きは準決勝・・・いや、大会が終わってから頼む」

菫 「照・・・」

淡 「テル・・・」

渋谷「・・・はい」プツッ

亦野「・・・」ニッ

照 「菫、頼んだ」

淡 「お願いします」

渋谷・亦野「頑張ってください」

菫 「・・・あぁ!行ってくる!」ガチャ

照・渋谷・亦野・淡「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:15:05.37 ID:u8j4ZhEro<>
照  「ふぅ・・・私としたことが、今の状況も忘れていたとはな・・・」フッ

照  「お茶でも飲むか」テ ヲ ノバス

渋谷・亦野・淡「あっ・・・(それは(淡・私)の爪入りの・・・)」

照  「私は飲むぞ。お茶をな」ゴクゴク

渋谷・亦野・淡「〜〜〜」

照  「ふぅ・・・美味しいな。喉ごしがいい」

渋谷・亦野・淡(気付いてないなら黙っておこう・・・)

照  「お茶を飲んで落ち着く。これぞジャパニーズ・・・・・・え〜・・・・・・うん。落ち着く」

渋谷・亦野・淡(思いつかなかったんだ)

照  「とにかく、この続きは大会が終わってから頼むよ」

渋谷・亦野「はい」

淡  「・・・」

照  「大星・・・協力してくれないのか?」シュン

淡  「あっ・・・いえ、そういうわけじゃ・・・」

照  「元来、金髪は遊ぶのが得意と聞く」

淡  (どこで誰から聞いた!)

照  「だから大星の事を頼りにしていたんだが・・・ダメか?」

淡  「・・・わかったよ」

照  「!!大星!ありがとう!」ガシッ

淡  「えっ・・・あの・・・手が・・・」

照  「ありがとう!」ギュ

淡  「えっ・・あ・・・どういたまいしまして・・・///」

渋谷・亦野(テンパって言えてない・・・可愛い///)ポ

照  「それにしても・・・」

淡  「?」

照  「怜たんは大丈夫なのだろうか・・・」シュン

淡  「それは確かに・・・心配かも」

渋谷・亦野「・・・」コクッ

照  「様子を見に行きたいが・・・」

渋谷「監督にお願いするのはどうです?」

照  「渋谷!」パア

淡  「監督同士面識・・・あるのかなー?」

亦野「なんか知り合いみたいな事を聞いたことあります」

淡  「へえ・・・でも考えてみればお互いインターハイ常連ですもんね」

渋谷「敵同士とはいえ、無事かどうかくらいは教えてもらえるかと」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:17:40.27 ID:u8j4ZhEro<>
亦野「しかし園城寺さんの出場の有無によって戦略が変わるわけだし、千里山としては白糸台に情報を漏らす様な事はしないのでは・・・」

照  「・・・」

淡  「・・・」

渋谷「・・・」

??「それは無用の心配だ」

淡  「あ!監督!」

監督「千里山の監督とは長い付き合いでな。彼女はわかっているはずさ、園城寺が出る出ないで私が戦術を変えるような真似をしないとな」

照  「という事は・・・」

監督「園城寺の無事を願う気持ちは私たちも同じ。だから大丈夫だ!私が連絡をとろう」

照・渋谷・亦野・淡「監督・・・」ホゥ

監督「お前たちは試合に集中しろ、情報が入り次第伝える」ガチャ

照  「よかった・・・」ホッ

淡  「ですね」

照  「・・・よし!試合に集中だ」

渋谷・亦野・淡「はい!」


――――激戦の結果、Aブロック準決勝は、他校の追撃を許さず白糸台が1位通過。

2位は千里山女子。阿知賀女子の猛反撃をかわし、わずか4000点差で決勝進出となった。

園城寺 怜は意識を失ったものの、命に別状はなく、準決勝の翌日に目を覚ました。

しかし、決勝戦に出場できるほど回復することは叶わず、千里山女子は3位に終わる。

優勝は、白糸台。史上初の3連覇を達成した―――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:23:10.57 ID:u8j4ZhEro<>
大会から1ヶ月後――

白糸台高校

麻雀部 部室

淡  「あ〜、やっと落ち着いてきましたね」

菫  「そうだな」

渋谷「取材がたくさん・・・」

淡  「3連覇もそうですけど、決勝で宮永姉妹が大活躍!話題性がありますもんねっ」

亦野「そうだな」

渋谷「なんで妹がいる事を隠してたんでしょうね?」ズズ

菫  「喧嘩別れしたんだと」

淡  「喧嘩別れ?」

菫  「後で食べようと楽しみにとっておいたアイスを食べられたんだと」

淡  「それが喧嘩の理由なの?」

照  「そうだ」テルン

淡  「わあ!ビックリした!いつの間に来たの!?」

照  「今さ。・・・まぁ大人気なかったよね、今思えば」

菫  「なさすぎだ」

照  「いや、最初はちょっと無視してやる!くらいだったんだがな。なんか思春期って怖いな」

菫  「思春期どうこうよりお前が・・・まぁ仲直りしたようだし、いいだろう」

淡  「それより緊急ミーティングってなにー?なんかありましたっけ?」

照  「ふふふ・・・」

淡  「?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:23:50.13 ID:u8j4ZhEro<>
照  「何を言っている!私と怜たんのラブラブカップル計画を忘れたのか!」

淡  「あ〜・・・」

渋谷・亦野(忘れてた・・・)

菫  「ふっ、わたしは覚えていたぞ」

照  「ナイ菫!飴をやろう!」ハイ!

菫  「あ、あぁ、ありがとう(何がナイ菫だ全く・・・って、溶けてて袋がはがれない)」ネチャー

照  「今現在、怜たんは元気に通学しているという!」ヤッター

菫  「ふむ、なによりだ」ネチャー

淡  「それはよかったけど・・・」

照  「そこでだ!どうしたら怜たんのこ、恋人・・・になれるのか、みんなの知恵を借りたい!」

淡  「まず、その『怜たん』っていうのをやめた方がいいと思うよ」

照  「えっ!?」

菫  「それはそうだな」ネチャー

照  「なんで?」

淡  「えっ?だってなんかキモいし」

照  「!!!」ガガーーン!!

菫  「確かにな」

照  「なんだと!手がベタベタの奴の方がキモい!!」

菫  「お前の飴のせいだろうが!」

淡  「『全っ然仲良くない人』に怜たんなんて呼ばれたら引くよねー」

照  「・・・そうなのか?・・・淡たんも?」

淡  「!!!そそっ、そりはあの、私とテルは仲いいから全然っ・・・あり・・・かもです///」テレ

照  「じゃあ、仲良くなるまでは怜さんか・・・」

菫  「いきなり名前で呼ぶよりも園城寺さん、のほうがよくないか?」

照  「えっ・・・そんな他人行儀な・・・」

菫  「いやいや、お前の頭の中でどうなっているのかはわからないが、知り合い以上友達未満というところだろう」

照  「なんということだ・・・」ムォオ

菫  「そんなに落ち込むな。これから仲良くなればいい」

照  「!そうだな、これからだこれから」パアァ

淡  「・・・」ムー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 21:24:47.15 ID:u8j4ZhEro<>
照  「まず怜た・・・園城寺さんの趣味を知ろう、だな」

菫  「それについては任せろ」

照  「お」

菫  「この間、渋谷の言っていた2軍の子と話して、園城寺さんの情報収集を頼んだんだ」

照  「おお」

菫  「すぐにいとこに連絡してくれて、色々と聞いてくれたみたいだ、ここにそのメモがある」ピラッ

照  「2軍の子〜〜」カンシャ

菫  「おかげで趣味もわかったぞ」

照  「いつでもこい」シャー

菫  「ん・・・おぉ、やはり1番の趣味は麻雀だ」

照  「おおおし!!」

菫  「・・・ただ、お前麻雀強いけど、麻雀の話で盛り上げられるか?」

照  「・・・」エ?

淡  「・・・」

亦野「・・・」

渋谷「・・・」ズズ

照  「・・・」ズーン

菫  「ほ、他の趣味は・・・・・・・・・膝枕?なんだこれ」

照  「!!!」ガバッ

菫  「膝枕が趣味?不思議ちゃんか?わからん・・・」

照  「何を言っている!魔法のお膝で人を癒す・・・それが天使たる所以(ゆえん)なのだ!」

菫  「天使と言っているのはお前だけだ」

照  「膝枕をするのが趣味だなんて・・・あの長めのスカートの生地を頬に感じながら・・・見上げれば怜たんの可愛い笑顔・・・///」カーッ

淡  「(ムカッ)・・・嫌な面もあるかもですよ?」

菫  「どういう事だ?」

淡  「園城寺さんは確かにかわいらしいけど、喋るとよくツバが飛ぶ人かもしれませんよ。膝枕されるとベタベタになったりして」

照  「ベタベタなのは菫だ」

菫  「!お前の飴が・・・いい、手を洗ってくる。大星、これメモ。・・・・・・・ベタベタじゃないほうの手で持ってたから大丈夫だ」

淡  「はい」

菫  「まったく・・・」カツ...カツ...

渋谷(宮永先輩は何故1番の味方を攻撃するんだろう・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:25:25.47 ID:u8j4ZhEro<>
照  「他の趣味は?」

淡  「趣味はこの2つだけしか書いてないです」

照  「なんと・・・怜た・・・園城寺さんは本は読まないのかな・・・」

淡  「さあ?このメモには書いてないですね」

照  「他に何が書いてある?」

淡  「えっと『うなぎパンが美味しかった』と言っていたようです」

照  「うなぎパン?・・・作れるようにならないと」

淡  「作るの大変そー・・・」

照  「捕まえられるかな・・・」

淡  「でもこの書き方だと、大好物って感じじゃないっぽいけど」フム

照  「そうなのか?」

淡  「のような気がするー」

照  「いや待てよ・・・うなぎパンを一緒に食べる→怜たんが『ほっぺにうなぎの身ついてるで』と言う→ペロリ・・・」

照  「そして怜たん『ごめんな、美味しそうやったから舐めてもた』と言い、舌を出してイタズラっ子のように微笑む→そして私は我慢できずに怜たんにのしかかり・・・・・イイ!!!」テーブルガンッ

渋谷・亦野・淡「」ビクーン

照  「これはいい・・・」

渋谷「・・・」コボレタオチャフキフキ...

菫  「何を騒いでいる」テヲフキフキ...

淡  「あ、好きな食べ物の話を」

照  「待って」

菫・淡「?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:26:10.90 ID:u8j4ZhEro<>
照  「今の未来予想図の中で気になった事がある」

菫  「未来予想図?なんだそれは?」

淡  「わかりません」ハァ

照  「彼女は大阪人だ」

菫  「そうだな」

淡  「うん」

照  「つまり、関西弁だ」

菫  「そうだな」

淡  「うん」

照  「私は標準語」

菫  「そうだな」

淡  「うん」

照  「話していて違和感を覚えられるかもしれない」

菫  「そうだな」

淡  「うん」

照  「?・・・あれ?私は同じ時間を繰り返している?なんか怖い」

菫  「いいから続き」

淡  「・・・」

照  「む。つまり、関西弁を練習する必要があるんだ」

菫  「ん?」

淡  「・・・」

照  「私の未来予想図ではこうなる」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:26:52.20 ID:u8j4ZhEro<>
〜〜〜〜未来予想図〜〜〜〜

照  「園城寺さん、おばんどす」

怜  「え・・・宮永さん、なんで関西弁なん?」

照  「私は身も心も大阪に・・・いや、怜に染まってしもたんでんがな」

怜  「なんやてー、ごっつええ感じやんかぁ」

照  「ケツカッチンやから言うけど、めっちゃ好っきゃねん」

怜  「うわぁ、子供の頃から慣れ親しんだイントネーションでそないな事言われたら・・・」

照  「怜・・・」

怜  「挙句・・・そないに見つめられたら・・・」

照  「今日は・・・新喜劇よりウチを見ててや」

怜  「もう・・・照しか見えへん・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:28:35.57 ID:u8j4ZhEro<>
菫・淡「・・・・」

照  「ハァア」コーコツ

菫  「ないな」

淡  「テルひどすぎ」

照  「ん?」

菫  「いくらなんでもひどすぎる自分にとって都合のいい展開すぎる」

照  「なんでやねん!!」ビシッ

菫  「いや、ほんとに」

照  「あ・・・真面目なあれだったか・・・」シュン

淡  「頑張ってテンション上げたねっ」

照  「うう・・・なんか恥ずかしい///」

菫  「少なくとも今の妄想はない。関西の人は馬鹿にされたと思うだろうな」

照  「え?なんで?」

菫  「いやだってお前の関西のイメージが偏りすぎている気がするぞ」

照  「・・・大星?」クルッ

淡  「私もそう思う・・・それに、テルは関西弁より標準語の方が・・・」

照  「・・・方が?」ジー

淡  「あっ、あの・・素敵」

菫  「ようは調子に乗るなといいたいんだろう」

照  「なるほどなー」

淡  「ええ!?ちがっ」

照  「覚えとく」

亦野(菫先輩もなかなかの・・・)

照  「うーむ・・・私のプランはことごとく崩れていくな・・・たこ焼きもダメだったし・・・」

菫  「お!たこ焼きはいいんじゃないか?大阪の人は好きだろうし、美味しく作れれば好印象だ」

照  「・・・と思ってな、この間たこ焼き器を買ったんだ。お母さんに頼み込んでお小遣いを前借りしてな」

菫  「前借りとかわざわざ先輩の威厳を・・・まぁいい、それで?」

照  「生地を流し込んで、いざひっくり返しだしたら・・・」

菫  「ふんふん」

照  「麻雀の時の癖かな・・・?1個2個と上手く返すごとに右手の周りに風が巻き起こってな」

菫  「連荘能力か・・・」

渋谷・亦野・淡「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:29:07.18 ID:u8j4ZhEro<>
照  「6個目くらいで竜巻状態になってみんな吹き飛んでしまった・・・」

菫  「1個おきにわざと失敗するというのはどうだ?」

照  「やったけど無理。結局風が吹いて・・・」

淡  「左手で返すというのは・・・?」

照  「やったけど右手がグルングルンなるから全然ひっくり返せない・・・たこ焼きなんて焼いてる場合じゃないくらいの風だから・・・」

菫・渋谷・亦野・淡「・・・」

照  「挙句に棚の上の時計壊しちゃっておこづかいも当分なしになっちゃったし・・・」

菫・渋谷・亦野・淡「・・・」

照  「ひさしぶりに泣いたなー・・・」

菫  「と、とにかく!私の考えた作戦があるんだ。みんな聞いてくれ」

照  「菫は1番の私ウォッチャーだ。期待している」

菫 (なんかやる気が・・・まぁいい)「まずは照の性格を考えてみた」

照  「ほうほう」

菫  「今は恋に浮かれていて愉快なところがあるが、それまでの照は・・・なかなかのものだった」

照  「フッ」

渋谷・亦野(自分に都合のいいようにとった・・・)

菫  「もちろん照には照の良さがあるが、少し歩み寄っていく事が必要だと思う」

照  「具体的にどうするんだ?」

菫  「もっと他人に興味を持って、話をちゃんとする」

渋谷・亦野・淡「・・・」

照  「・・・ん?既にクリアーしているだろう」

菫  「・・・お前は確かに麻雀は強い。ただいつものお前は・・・そうだ、記者の前で愛想よくしている感じでいくのはどうだ?」

照  「あれ疲れる、前の日顔グニグニしないといけないし」タイヘンタイヘン

菫  「それくらい普段のお前は無愛想だという事だ」

照  「・・・無愛想だとダメかな?」

菫  「ダメというわけではないが・・・・・よし、シミュレーションをしてみるか、無愛想でもいけるかどうか」

照  「シミュレーション?」

菫  「そうだ、今のお前の感じで・・・うん、告白のシミュレーションをやってみよう」

照  「こ、告白!」ドキ

菫  「そうだな・・・・大星」

淡  「ひぇ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:29:50.12 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「照、大星相手に告白をしてみろ」

淡 (ええぇぇぇええ////)アタフタ

渋谷・亦野(えええ〜!その人選は・・・)

照  「よし!」

淡 (うぅぅドキドキしてきたよー・・・)

照  「大星・・・いや、淡」

淡  「!」ドキーン

照  「君が好きだ、私と付き合ってくれないか」キリッ

淡  「・・・・・」ハワー

照  「・・・ダメか?」

淡  「はっ!ダメじゃないよ!あのっ、私でゃよかったらこちらこそお願いします!!」

菫  「これは・・・無愛想でも問題なしかもな」

淡  「〜〜」ホワァァァ

渋谷(えええ・・・菫先輩・・・)

亦野(どう考えても最初から脈ありだからな・・・)

照  「菫よ」

菫  「すまない・・・私が間違っていたかもしれない・・・」

照  「確かにお前が間違っていたが気にするな」ンン

菫  「・・・」イラッ

菫  「ということなら他の作戦にしよう、誰か・・・」

照  「いや、武器は多い方がいい、菫の作戦を聞かせてくれ」

菫  「・・そうか、わかった。大星、作戦を説明するぞ」

淡  「えっ・・・あ・・・(そうだ、シミュレーションだった・・・うぅ)」シュン

菫  「私の作戦は、キャラを付けようというものだ」

照  「キャラ?」

菫  「そう、さっきの事も踏まえて、軸は無愛想でいい。その周りをキャラ付けして印象を良くする」

照  「印象を良くする・・・いい言葉だ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:30:17.05 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「例えばだ、おそらく園城寺さんは、照を少し怖い人、あるいは無愛想で近づきがたい人、という印象があると思う」

照  「馬鹿な!入院時にバラを1輪、贈ったぞ。好印象のはずだ・・・あ!」

照  「本名は恥ずかしいって事で『連荘天使』名義で出したから私だと気付いてないかも・・・」

菫  「・・・気付いたのなら気持ち悪い人、何考えてるかよくわからない人、も追加だな」

照  「うっ・・・」

淡  「天使好きだね」

照  「うっ・・・」

菫  「しかし、そんなイメージを払拭するのがキャラ付けだ。いいか、そんな照が、例えば園城寺さんが下校途中にふと神社を通ると、そこには照の姿が!」

照  「おお!私の姿が」

淡  「大阪までわざわざ行くのー?」エー?

菫  「ええい最後まで聞け。そして照の足元にある段ボールの中に捨てられた子猫が!」

照  「おお!」

菫  「その子猫に餌をあげている照!」

淡  「あ〜あ〜他の猫も集まっちゃうよ・・近隣住民も」

菫  「大星」

淡  「黙ります」

照  「わかるわかる!雨が降ってたりとか!」

菫  「そうだ!雨の中、濡れた子猫に餌をあげている照!子猫も照もびしょびしょ」

照  「うん・・・?」

菫  「園城寺さんはそれを見てこう言うんだ『あんなに濡れてまで・・・」

照  「ちょっといい?」

菫  「子猫を・・・』?」

照  「やっぱ雨はやめよう」

菫  「え?」

照  「だって私は傘をもっているつもりで雨って言ったのにびしょびしょなんて・・・」

菫  「いやそれは・・・」

照  「風邪引くし、お互い健康な状態で愛を育みたい」

菫  「ん・・・そうだな、風邪を引くと力が出ないものな」

照  「そう、帰ったらちゃんとうがい、手洗いする事も大切」

菫  「あぁ、予防が大事だな、大星も気を付けるんだぞ」

淡  「・・・ハイ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:31:03.87 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「あれ、どこまで話したか・・・そうだ!えっと、つまりだな、インパクトが大事なんだ!」

照  「インパクト・・・」

淡  (・・・考えてみたら、テルが園城寺さんにフラれた方が私にとって都合いいじゃん)ンー

菫  「園城寺さんの人生にお前の存在を強く刻むのだ」

照  「おおぉお!」

淡  (悲しんでいるテルを見るのは辛いけど・・・私がその傷を癒して・・・)

菫  「園城寺さんの描くイメージを覆す!」

照  「おおおお!!」

淡  (次第に2人の距離は近づいて・・・キャ〜///)

菫  「そうするとどうなるか・・・」

照  「どうなるんですか!」センセー!

淡  (そのためには・・・ちょっと卑怯だけど、邪魔しちゃえっ・・・)

淡  (ダメなアイデア出して、失敗してもらおう・・・テル・・ごめん!)

菫  「宮永さんってこんなところあるんだ〜意外〜、というように・・・」

淡  「いい案があります」

菫  「おっ」

照  「ムムッ」

淡  「あ、話の途中ですいません・・・」

菫  「いや、構わない。いい案というのは?」

淡  「あの・・・『ツンデレ』って知ってます?」

照  「・・・」ツンデレ...

菫  「・・・」ツンデレ...

淡  「テル?」

照  「え・・・あぁ、知ってるさ、あれだろ・・・あの・・IT関係の・・・」

淡  「違います」ブブー

照  「・・・あっ、食品関係だったっけ?」

淡  「違います」ブブー

照  「もうない」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:31:59.81 ID:u8j4ZhEro<>
淡  「素直に知らないでいいじゃん・・・」ハァ

菫  「全くだ」ハハッ

照  「ね」

菫  「ね、じゃないだろう」

照  「・・・じゃあ菫は知ってるの?」

菫  「え?まぁ時間もないことだし、先に説明をしたほうがいい、大星、続けて」

亦野(知らないな)

淡  「はぁ、ツンデレというのは、最初はツンツンした態度をとっていて、仲良くなるとデレデレになる、という様なことみたいです・・・」

菫  「ツンツンとはどういう態度だ?」

淡  「・・・冷たい感じ、かなぁ?」

照  「実演求ム!」

淡  「・・わかりました、じゃあシチュエーションはテルに任せるよ」

照  「よし、じゃあ行くぞ」

菫  「ツンデレ・・・ふむ」

照  「園城寺さん、おばんどす〜」

淡  「却下」

照  「えっ!?」

淡  「それさっきの関西弁の妄想でしょ?ダメです。それに私が実演だから、テルが園城寺さん役!・・・他は?」

照  「う〜ん・・・」

淡  「ていうかさっきのスミレの話でやろう、園城寺さんが下校の時の神社のシチュエーションで。猫はいないって事で」

照  「わかった、晴れの日ね」

淡  「はいはい・・・」

照  「いなくなった子猫は無事だよね?」

淡  「え?あ〜・・・お金持ちが拾ったって事にする」

照  「ホッ」

淡  (可愛い・・・///)

照  「じゃあ始めるよ」

淡  「どうぞ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:32:55.55 ID:u8j4ZhEro<>
照  「いや〜、こんな晴れの日は疲れるなぁ」テクテク

淡  「・・・」ボー

照  「ヤヤ!あの方は!」

淡  「・・・」ボー

照  「連荘天使さんやないですか!なぜ千里山周辺に!」

淡  「(めんどくさいから流そう・・・)・・・別に」ツーン

照  「だっておかしいやないですか!わざわざ飛行機か電車か高速バスかわかりませんが色々な交通手段があるとはいえ、わざわざ東京の連荘天使はんが千里山周辺にぃ!どないやねんですねん!」

淡  「いちいち騒ぐのやめてもらえます?私がここにいてもあなたには関係ないでしょう?」ツーン

照  「なんでやねん!家めっちゃ遠いやんけワレ!」

菫  (なんかこの照・・・お馬鹿っぽくて可愛いかもしれない・・・)

淡  「・・・いいからとっとと汚い家に帰りなさい」ツツーン

照  「なんやねん!ホンマ!アコギやで!」プンスカ

淡  「・・・」

照  「阪神もどないなっとんねん!」テクテク

淡  「待って!」

照  「ん?やで」クルッ

淡  「また・・・会えるかな?///」ウルウル

菫  「・・・二重人格じゃないか」

淡  (なんか違うっぽい・・・あれー?)

照  「なんかピンとこないな」

淡  「ここから2年間ツンツンを続ける作戦だけど・・・」

菫  「長期戦すぎる」

照  「」ウンウン

淡  「耐え忍ぶ女・・・ってやつだよ」

照  「採用」

菫  「待て!まだツンデレが理解できていない。大星、もっとわかりやすく」

淡  (チッ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:33:41.16 ID:u8j4ZhEro<>
淡  「えっと、テルがじゃなくて、園城寺さんが、『なんで大阪に・・・』っていう前にテルが『園城寺さん、久しぶり』って言ったとして・・・」

照  「ふむ」

菫  「うん」

淡  「そこでテルが『体調は大丈夫?』園城寺さんが『大丈夫やで』で、園城寺さんが『もしかしてわざわざ私に会いに来てくれたの?』で、ここです!」

照  「ほぉ」

菫  「うん」

淡  「テルが『べ、別にあなたに会いにきた訳じゃない事に気付いた訳じゃないんだからね!』・・こう!」

照  「・・・?」

菫  「会いに来た訳じゃない事に気付いた訳じゃない・・・」

淡  「あれっ?(ツンデレってこうじゃなかったっけ?なんか間違えた?)」

菫  「ツンデレの人との会話は大変そうだな、頭を使う」

照  「実演不可」

菫  「そもそも大阪まで会いに行くというのは無理があるな」

照  「1年生にそこまで言っちゃ酷ですぜ」ヒヒヒ

淡  (スミレが作った設定なのに・・・)

渋谷(先輩たちってこんなだったっけ・・・?)

照  「!そうだ、こんなのはどうだろう?こないだ仕入れたんだけど」

菫  「ほう」

照  「事あるごとに、『すばらっ』って言うんだ!」

菫  「パクリではないか」

淡  「園城寺さんに本家が顔バレしてるよ」

照  「わずらわっ!」

菫  「やかましっ!」

照  「これもダメか・・・」ハァ

菫  「万策尽きたか・・・渋谷、亦野は何かあるか?」

亦野「あるにはあるといいますか・・・」

照  「っ!!亦野!!」ガバッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:34:27.85 ID:u8j4ZhEro<>
亦野「ただ・・・真っ向から告白・・・なんですけど・・・」

淡  「・・・!」

照  「しかし・・・それは・・・」

亦野「フラれても『好きだー』って言い続けてればいつか叶うかなー、と」

菫  「・・・」

亦野「すいません、何のひねりもないですよね」

菫  「いや、いい」

照  「え」

菫  「まず告白する、いいじゃないか!」

照  「しかしだな・・・」スミレ..

菫  「いいか!告白して仮にフラれたとしてもだ、『今回はフラれたけど、まだ好きでいていいかな?』と言うんだ!ここまで言われてダメとは言わないはずだ。そして、相手は照を意識するだろう」

照  「インパクト・・・」

菫  「よく覚えていたぞ!照!」

照  「おお!」

菫  「なんだ・・・こんな事でよかったのか、告白なんて考えもつかなかった・・・何がツンデレだ、あの時間を返してほしいものだ」

淡  (確かに)

菫  「これは成功するぞ!まずお前は麻雀が強い、これは園城寺さんにとってきっと尊敬できる点だ!」

照  「おおお!」ギュルルル

菫  「そしてこんな事を言うのもなんだがお前はルックスがいい!たまに凄く可愛い時がある!それになんか放っておけない・・・母性本能をくすぐるタイプだ!」

照  「おおおお!!」ギュルルルル

菫  「おお!竜巻が!ノってきたな照!!」

照  「おおおおお!!!」ギュルルルルル....

渋谷「あぅっ!お茶が目に!」バシャ

淡  「あっ!プリントが外に飛んでっちゃった!」ヒュー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:35:11.79 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「おい!照!やりすぎだ!」

照  「おおおおお!!!!」ギュルルルルル

菫  「止まれっ!おい照!ロン!ロンだ照!」

照  「ふうう」シュルル...ル..ン

渋谷「止まった・・・」

淡  (え?それで止まるならたこ焼き・・・いや・・・いいや)

菫  「ふう、危ない危ない」

淡  「・・・」マドカラ シタ ヲ ミル...

淡  (プリントがプールの中に・・・)ヒエー

菫  「ん?あ、プリントが落ちてしまったか」

淡  「みたいです・・・」

菫  「大星、後で拾っておいてくれ」

淡  「はいぃ!?私がですか!?」

菫  「そうだ、プリントが落ちたのはレギュラーであるチーム虎姫の責任。他の1年生に頼むのは忍びない。チーム虎姫で一番下っ端の大星が行くのが理にかなっている」

照  「・・・」

淡  「それはそうだけど・・・」

照  「大星・・・ごめん、私が興奮して右手に気流を集めたから・・・」

淡  「テル」

照  「私が取ってくるから大丈夫」ニコッ

淡  「!!///」

照  「今、プリントを取りに行く第一歩を踏み出すよ」セーノ!

淡  「い、いいよ!私が取りに行くから!///」

照  「え」

淡  「テルは座ってて!私がすぐ持ってくるっ!!」

照  「いいの?」

淡  「べ、別にテルのために取りに行く訳じゃないけどねっ!」ダダッ

照  「カロリーを節約できたが・・・よかったのだろうか?」

菫  「今のやり取りはなんだか可愛らしいな。ツンツンしてるのにちょっとデレっとしてて」

照  「こういう言葉で表現できないものこそ、大切なのかもな・・・」

菫  「詩人め〜」

照  「///」

亦野(気にしたら負けだ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:36:03.56 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「ところでこの机にあったプリントはなんだ?部内ランキングか?」

照  「いや、怜たんを讃える詩を書いてプリントアウトしておいたんだ。すっかり忘れていた」

菫  「おいおいアグレッシブだな」ヒジデツンツン

照  「ま、私も殻を破らないといけないしね」ヘヘン

渋谷(菫先輩もおかしくなってきた・・・)

プール

淡  「なにこれ・・・」

淡  (怜ジングサン 怜ジングサン 雷のような衝撃・・・)

淡  (ライジングを雷神と勘違いしてる・・・というか音読みしちゃうんだ・・・)

淡  (タイトルが・・・ラス親から愛を込めて・・・)

淡  (・・・・・・)

淡  (・・・馬鹿っぽいけど・・・本当に園城寺さんが好きなんだってわかる・・・)

淡  (テル・・本気なんだ・・・)

淡  (やっぱり邪魔なんてしちゃダメだよね・・・なにやってんだろ私・・・)

淡  (・・・・・・・よし!テルを応援しよう!)

淡  (応援した上でダメだったら、私の出番だ!)

淡  (私は耐え忍ぶ女っ!)

淡  「戻ろう」タッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:36:42.89 ID:u8j4ZhEro<>
翌日 朝

淡  (はぁ)トボトボ

淡  (プリント持って戻ったらテルもスミレも帰ってたし・・・)

淡  (待っててくれてもいいのに・・・)ハァ

??「大星!」

淡  「?」クルッ

照  「おはよう!」

淡  「テル・・・」ジー

照  「うっ、すまない、お母さんから、夕食はハンバーグだってメールが来て・・・」

淡  「そーですか」

照  「そのお詫びといってはなんなんだが、これ」

淡  「?」

照  「映画のDVD。確か前に、映画好きだっていってただろう?」

淡  「覚えててくれたんですか・・・?(ポロッと言っただけなのに)」

照  「ああ。それで大星が好きだって言ってたジャンルで、私が1番好きな映画」

淡  「借りていいの?」

照  「いや、プレゼント」

淡  「え?くれるの?」

照  「もちろん、昨日のお詫び」

淡  「テル・・・」パアアア

照  「観終わったら感想聞かせて」ニコ

淡  「うん!!」ニコー!

淡  (やっぱりテル好き〜///)

照  「・・・ところで怜たん告白インパクト大作戦だが」

淡  「」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:37:47.38 ID:u8j4ZhEro<>
照  「明日(土曜日)決行する」

淡  「え」

照  「監督が出張で大阪に行くらしい。千里山とは別件らしいが」

淡  「それで・・・」

照  「こんなタイミング、運命以外の何物でもない!」

淡  「で、でも、準備期間ていうか・・・」

照  「鉄は熱いうちに打て!この熱い気持ちのままぶつかるのだ!」

淡  「変な打ち方したらグニャグニャになって取り返しつかなくなるかもですよ・・・」

照  「うっ・・・しかし菫の作戦では一度フラれてもインパクト!」

淡  (発案はセイコだった気が・・・)

照  「インパクト・・・このパクトって響きがいーなー」パクトパクトー

淡  「フラれたら・・すごく悲しいよ・・・」

照  「大星・・・?」

淡  「それでも・・・告白するの?」

照  「・・・ああ、する。好きだからな。フラれても諦めない」

淡  「・・・・・・・・・」

淡  (私だって・・・テルが好き・・・入学する前から・・・)

照  「〜♪」パクトー

淡  (フラれたって諦めない・・・)

照  「〜♪」パクトパクトー

淡  「っ!テル!私っ!」

菫  「おはよう二人とも!!」

淡  「〜〜〜」ヌワー

照  「おはよう菫!」

淡  (・・・テルの恋を邪魔しようとしたから・・・罰が当たったのかな・・・)グスッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:38:39.47 ID:u8j4ZhEro<>
翌々日(日曜日)10時

大星家

淡  「・・・」

淡  「パクトパクト〜・・・」

淡  「・・・・」ハァ

淡  「テル・・・昨日はメール来なかったけど、告白、どうだったんだろ?」

淡  (学校は休みだし、園城寺さんの家に行ったのかな?)

淡  (・・・直接家って緊張しそう・・・大丈夫かな・・・)

淡  (会えなくて告白できなかった・・なんてオチならいいのにな)

淡  (・・・ダメだ、そんな事考えたら・・・テルは真剣なんだから・・・)

ピロリロリン

淡  (ん?メール?)

ピッ

淡  (!テルからだ!)


 from: テル

 title: チーム虎姫全員集合!

 本文:

  タイトルの通り!!


淡  「全員集合?っていうか場所は?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 21:39:21.73 ID:u8j4ZhEro<>
ピロリロリン


 from: テル

 title:チーム虎姫全員集合!2

 本文:

  場所は私たちが青春の汗を流した場所!


淡  「回りくどいなぁ・・・部室でいいよぉ・・・」

淡  (このテンション・・・成功した報告?それとも・・・?)

淡  (とにかく行こう)ヨイショ

ピロリロリン

淡  「あれ?まだ?」


 from: スミレ

 title:おい!

 本文:

  青春の汗とは普通の汗と違うのか?場所を教えてくれ!


淡  「・・・・・」

淡  (・・・あれ?ひょっとしてこの人が1番・・・)

淡  (ううん、この先はやめとこう)

淡  (ぶ・し・つ・で・す、っと送信)ピピッ

淡  「行ってきまーす」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:40:08.85 ID:u8j4ZhEro<>
部室

淡  「お疲れ様で〜す」

渋谷「おはよう」

亦野「お疲れ」

照  「・・・・」

菫  「おはよう」

淡  「・・・テル?」

照  「!おお、おはよう」

菫  「さっそくだが、どうだった?連絡がないから心配したぞ」

照  「ああ・・・少し取り乱していてな。連絡できなかった」

淡  (取り乱して・・・どっちで!?)

菫  「どういう事だ?」

照  「順番に説明しよう。まず、私は監督と一緒に昨日、大阪へ行った」

照  「園城寺さんの家の住所は教えてもらっていたから家に向かうつもりだった」

照  「ただ緊張していたから、精神を落ち着かせようと思って散歩していたんだ」

照  「すると偶然にも、公園で園城寺さんの姿を見かけたのだ」

菫  「おお!いいぞ〜、運命的だ」

淡  (・・・)ドキドキ

照  「そこで私は見てしまったんだ!千里山の大将に膝枕されている園城寺さんの姿を!!!」ガガーン

淡  「!!」

菫  「なんだと・・・それで?」

照  「なんだよ聞いてないよそれやべーよやばすぎるよしゃれになんないすよー、というやつだな」

菫  「その心境はわかる。それで?」

照  「そのまま引き返した・・・」

菫  「告白・・・しなかったのか・・・」

照  「うん・・・」

菫・渋谷・亦野「・・・」

淡  (ホッ・・・)

菫  「・・・いや、仕方がないさ、そんな場面に出くわしたら」

照  「最初は無理矢理行こうと思ったんだ。元々フラれる事も考慮しての作戦だから。でも・・・」

菫  「うん」

照  「もし『私は怜の彼女です!』とか言われたらなんて言ったらいいか・・・」

淡  「そこは『なんでやねん!』でいいんじゃないですか?」

菫  「大星」メッ!

淡  「ごめんなさい・・・(さすがに不謹慎だった・・・)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:40:56.19 ID:u8j4ZhEro<>
照  「なるほどなー」

菫  「絶対違うから飲むな」

照  「はっ!そうだ。絶対違う」

菫  「しかし大将と付き合っているなんて情報はなかったが・・・」

渋谷「情報収集の子は2軍みたいなので・・・」

菫  「どういうことだ?」

渋谷「園城寺怜は元々3軍で、ある時期から急に1軍まで上がったらしく、あまり接点もなく、深いところまでは情報を持っていなかったようです」

菫  「そうか、それは仕方がないな」

淡  (趣味の膝枕、てこの事だよね・・・膝枕をしていても普通の仲に見える、って事?え?)

淡  (千里山女子、恐るべし・・・)

亦野「でも、まだ付き合ってると決まったわけじゃないですから・・・」

照  「それはそうだが・・・・・どうしよう・・・」

淡  (あ・・・テル・・・凄く落ち込んでる・・・こんな顔初めて見るよ・・・)

??「諦めるのはまだ早い!」

照  「誰だ!」ガタッ..ゴッ!

照  「〜〜〜〜〜〜!!!」ヒザブツケタ

菫  「急に立つから・・・」

監督「私だよ」

淡  「監督・・・」

監督「話は聞かせてもらったよ」

照  「なんて事だ・・・生徒のプライバシーを・・・」

菫  「あぁ、泥棒の家系かもな」

監督「おいおい、なんて言い草だまったく・・・」

淡  「あの・・・どういう意味です?」

菫  「盗み聞きするような人間は先祖が泥棒・・・」

淡  「監督に聞いたんです」

菫  「・・・」

監督「園城寺に告白するんだろ?チャンスはまだあると言ったのさ」

照  「え?」

監督「この間の出張は千里山とは関係なかったんだけど、ついでに千里山に寄ったんだよ、そこで練習試合の約束を取り付けた。向こうからこちらへ来てくれるそうだ」

菫  「おお・・・」

照  「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:42:02.19 ID:u8j4ZhEro<>
淡  「でも3年生は引退だし、園城寺さんは来ないのでは」

照  「・・・」

監督「それが千里山の監督から、園城寺の話が出てきたんだ、お見舞いの品を贈ってくれた事、心配してくれていた事に感謝してるから、1度会いに行きたい、って言っていたそうだよ」

淡  (お見舞いの品・・って・・・バレてるじゃん)

菫  「いいぞ!照!これはいけるぞ!」

照  「いける・・・?」

菫  「ああ!園城寺さんは照に感謝している、これはとてつもなくポイントが高い!」

照  「なんと!高いのか!」

菫  「恩人に腹パンするような外道はなかなかいない、わかるな?」

照  「おお!!いないのか!!」

菫  「心の優しい人、という印象がすでにあるというのは大きい!」

照  「大きいのか!よーし!」ガッツ

淡  「・・・なんでこの時期に練習試合を?テルの告白の事を知らないかぎり、わざわざ組む必要があるとは思えないけど・・」

監督「いや、だって昨日も『告白するから園城寺の家まで一緒に来てください』って頼まれてたから」

淡  「・・・・え」

照  「心細くて・・・」ワカルデショ?

監督「公園も一緒に行ったし、事情は全て聞いてる。・・・だからなんとか協力してやりたくてね」

淡  「さっきのプライバシーどうこうってなんだったの?」ネェ

照  「」テヘ

菫  「いや、その前に監督の『話は聞かせてもらったよ』という導入が・・・」

淡  「はいはいわかりましたよっ」

菫  「わかればいいのだ」ニッ

照  「・・・・あの」

監督「ん?」

照  「今はインハイ後で気持ちの糸が切れて疲れがどっとでる時期です」

菫  「そうか?」

照  「なので千里山の大将には慣れ親しんだ地元で1人、ゆっくり休むようお伝えください」

監督「いや、レギュラー5人と1軍の何人かは来る事が決まってるよ。それに大将も感謝してるってさ」

照  「おんどれの彼女やからかい!」ンヌヌ

監督「?とにかく来週の日曜日だからね」

照  「来週・・・」

淡  (来週・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:42:33.03 ID:u8j4ZhEro<>
1週間後――――

白糸台高校

麻雀部 部室

照  「・・・」ソワソワ

菫  「大丈夫か?緊張してるか?」

照  「ああ」

菫  「・・・この1週間、お前は頑張ったよ」

照  「?」

菫  「お前と打ち続けた事で、見違えるように成長した後輩もいる」

照  「・・・」

菫  「お前が後輩を鍛えるような打ち方をしてくれたおかげだ」

照  「//」

菫  「そんな打ち方もできたんだな」

照  「・・・今までは自分が勝つ事だけを考えて打ってきたけど・・・」

菫  「うん」

照  「今回・・・みんなに相談に乗ってもらってすごく助かったから・・・何かお返ししたいなと思って」

照  「私にできるのは麻雀くらいだから・・・」

菫  「・・・そうか」

照  「・・・いい話だな」

菫  「自分で言わなければな」

ブロロロロ...

照  「!」

菫  「来たようだな」

照  「うあぁああ・・・」

菫  「落ち着け!告白も練習試合の後だろう」

照  「ううぅ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:43:10.67 ID:u8j4ZhEro<>
部室

監督(千里山)「今日はよろしくお願いします」

監督(白糸台)「遠いところすまないな。よく来てくれた。こちらこそよろしく」

ガヤガヤ...

怜  「宮永さん」

照  「!」ビクビクビクビクッ!

菫・淡「・・・」チラチラ

怜  「?久しぶりやな」

照  「」コクコク

怜  「お礼が遅くなってごめんなさい。バラ、ありがとな」

照  「え・・っ?」

怜  「気付いてへんて思とった?」ニヤ

照  「・・」コクコク!

怜  「これは私の推理なんやけど、宮永さんは最初差出人を本名で書いた思うねん。そんで、照れくさくてかわからんけどやめた」

照  「」ウンウン

怜  「で、違うラベルに『連荘天使』と書いて出した」

照  「」ソノトーリ

怜  「でも最初に本名を書いた時、ラベルを2枚重ねていた。多分強く書き過ぎてたんやと思うけど、1枚目の名前の跡がうっすらと2枚目のラベルに写りこんどってん」

照  「!!」

怜  「そのまま2枚目に『連荘天使』と書いて出した」

怜  「で、よく見てみると、差出人名に『連荘天使 宮永 照』って・・・」クスッ

淡  (これは恥ずかしい)

照  「〜〜〜///」カァァァ

怜  「宮永さんって案外お茶目なんやな。でも嬉しかったで、ありがとう」ニコ

照  「・・・なら、よかった///」カァアアア

竜華「怜〜!」

怜  「ほな!また後でな」

照  「・・・」コクコクバイバイ

照  (好感触!やった・・・)グッ

監督(白糸台)「それでは、早速始めましょうか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:43:52.41 ID:u8j4ZhEro<>
練習試合終了――――

監督(白糸台)「本日は遠いところ、お越しくださいまして、ありがとうございました。とてもいい経験を積ませていただきました。お帰りの時間も迫ってきていますが、隣の準備室にささやかながらお菓子と飲み物をご用意しましたので、どうぞこちらへ」ガララ

怜  「へぇ、さすが東京やな」

竜華「東京関係あるんか〜?」ハハ

照  「・・・」グッ

照  (いくぞ!)

淡  (テル・・・)

照  「あの・・・園城寺さん」ドキドキ

怜  「ん、宮永さん。どないしたん?」

竜華「?」

渋谷「あの、清水谷さん」

竜華「はい?」クルッ

渋谷「あの、うちの部員なんですけど・・・」

怜  「?」

照  「園城寺さん、ちょっといいかな?」コッチコッチ

怜  「?ええけど」

渋谷「すみません園城寺さん、清水谷さんをお借りしてしまって」

怜  「??いや、ええねんけど」

竜華「それで?部員がどないしたん?」

渋谷「それがですね・・・(宮永先輩・・・頑張ってください)」

淡  「・・・」ススッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:44:36.37 ID:u8j4ZhEro<>
空き教室

ガラガラガラ

照  「・・・」

怜  「失礼しまーす、て誰もおらへん」

照  「・・・」ドキドキ

怜  「白糸台は凄いなぁ、ここにも雀卓があるて」

照  「・・・」ドキドキ

怜  「それで、なに?」

照  「・・・」

怜  「こんな空き教室で秘密の話・・・めっちゃ気になるわ」

照  「あの・・・」

怜  「??」

照  (ダメだ・・・怖い・・・もし大将と付き合ってたら・・・)

怜  「なんか顔色悪いで?監督呼んでこようか?」

照  「・・・!!」

菫  「待ってくれ!!」ガラッ!ドン!

怜  「!!」ビクッ

菫  「はあ、はあ・・・」

怜  「なんやねん・・ビックリするやんか・・・そんな脅かしなしやで」

菫  「照の話を聞いてやってくれ!」

照  「菫・・・」

怜  「けど顔色悪いで?大丈夫なん?宮永さん」

照  「大丈夫・・・」

菫  (照・・・)

照  「園城寺 怜さん」

怜  「・・・はい」

照  「私は・・・・・・・・・あなたが好きです」

怜  「うん・・・・・・・・・・・・・・・え?」

照  「・・・」

怜  「・・・」ボーゼン

照  「・・・・・」

怜  「・・・・・」ボーゼン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:45:18.11 ID:u8j4ZhEro<>
照  「っ、あのっ!好きになったのは、あなたがえと、・・・天使で」

怜  「は?」

照  「いや違うその本気なんだ!前から!あの準決勝で」

怜  「・・・・」

菫  (落ち着け照!!)

照  「あの・・・その・・」

ガラッ..バン!

怜  「!」

淡  「・・・・・」

菫  (大星)

照  「大星・・・」

淡  「園城寺さん、ごめんなさい。テル・・先輩、何言ってるかわかんないですよね」クスッ

照  「・・・!」

菫  (大星!?)

怜  「・・・」

淡  「すっごいしどろもどろで・・・試合の時の・・テル先輩はどこ行ったんだっつーの」ハハ

淡  「今はこんなでも、部活の時とか、大会の時とか、凄く素敵なんですよ・・・」

怜  「・・・」

淡  「・・・・あなたが」

怜  「・・・」

淡  「あなたが関わるとこうなっちゃうんですよ・・・馬鹿みたいにはしゃいだり、訳わかんない事言ったり・・・」

菫  (大星・・・)グーッ(腹の音)

淡  「!」キッ

菫  「ひっ」

菫  (仕方ないじゃないか生理現象なんだから・・・)

淡  「でもテル先輩・・・生き生きしてるんです。楽しそうなんです・・・」

照  「・・・」

淡  「そんなテル先輩を・・・」

淡  (もっと好きになった) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:45:52.63 ID:u8j4ZhEro<>
淡  「・・・そんなテル先輩の気持ちに応えてあげて下さい・・・」

怜  「・・・」

淡  「・・・」

怜  「宮永さん」

照  「は、ハイッ!!」

怜  「返事が遅くなってごめんな?不安にさせてしもて」

照  「いや大丈夫」ツヨガリ!

怜  「・・」クス

怜  「全く予想してへんかったもんで絶句してもーた」フフ

照  「かわいい・・・///」ポー

怜  「!?あっ、そのそ、それで返事なんやけど」アセッ

照  「!!!」コクコクコクッ

怜  「友達から・・・じゃ、あかんやろか?」

照  「・・・友達」

怜  「その・・・な、宮永さんの真剣な告白に対して」

照  「・・・・」ゴクッ

怜  「今のフワフワした気持ちで完全に答え出すのん、失礼かな思て」

照  「・・・」

怜  「ただ・・・宮永さんともっと仲良なりたいのはホンマやねん//」

照  「・・・」パア

怜  「その、いきなり恋人、ちゅーんは・・・その、ハードル高いてゆーか///」

照  「・・・」ドキドキ

怜  「今も・・・宮永さんがめっちゃ見つめるから絶対顔赤ぁなってるわ///」ヤンヤン

照  「かわいい///」

怜  「ちょ、やめてぇや、恥ずかしぃわぁ///」

照  「春参上!!」ガッツポーズ

怜  「////」

照  「〜〜〜〜」バンザーイ

淡  (・・・テルは喜んでるけど・・・この感じなら、まだどうひっくり返るかわかんないよ・・・私だって諦めたわけじゃないし!)フフン

菫  「いや〜、大団円だな。大星、お菓子食べに行こう」ハハハ

淡  (全く・・・この人は・・・)クスッ

準備室

竜華「大人しい子やな〜思たら、めっちゃ喋るやん!意外やな〜」

渋谷「はい・・・(ごめんなさい・・・時間稼ぎなもので・・・)」

亦野(チーズビット美味すぎる)サクッサクッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:46:20.54 ID:u8j4ZhEro<>
1週間後―――

千里山女子高校

麻雀部 部室

竜華「なぁ」

怜  「ん〜?」

竜華「今日は膝枕どや?」

怜  「ん〜、大丈夫やで。体調もいいし。ありがとな竜華」

竜華「・・・・」

怜  「〜〜」ケータイ..タタン...タッ

竜華「おかしい」

怜  「何が?」

竜華「なんで膝枕せえへんの?」

怜  「や、体調ええてゆうたやん」

竜華「練習試合の前の日はしたやん!あの時と体調そんなに変わったん?ウチの膝は変わっとらんで!!」

怜  「そない怒らんでええやん・・・」タタッ

竜華「怒ってへんわ・・・」

怜  「・・・」タッタッ

竜華「そういえば・・・」

怜  「クス・・・・」タタッ

竜華「ケータイいじる時間がめっちゃ多なった!!」

怜  「そうかぁ?」タタッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:47:21.06 ID:u8j4ZhEro<>
竜華「間違いない!何故なら現在進行形や・・・現行犯逮捕や・・で!!」バッ

怜  「あっ!なにすんの!」ワタシノケータイ!

竜華「・・・誰やホシ(犯人)は・・・」タタッ

怜  「ちょ、やめ」テガトドカナイー

 from: 宮永 照

 title: 奇跡ここにあり!!

 本文:

  今日の部活で、怜さんの真似してリー棒を立ててリーチしたらなんと!!一発ツモだった!!怜さんとお揃い!やったね!


竜華「・・・え、宮永 照?」

怜  「もう返してぇや」

竜華「!・・画像つきや」タッ

竜華「・・・・」

竜華「えっ!あの宮永 照が満面の笑み!!」

怜  「はよ返して〜」

竜華(雑誌とかテレビならともかく・・・ていうかこんな笑顔初めて見た・・・リー棒持って超笑顔・・・となりの大星さんは苦笑いだけど・・・それとこれ撮った人誰?左半分、指しか写ってない・・・)

怜  「可愛いやろ?」

竜華「!!」

怜  「なんか宮永さんて思てたより子供っぽいっちゅうか、なんか微笑ましい感じやねん」フフ

竜華「へ、へぇ〜」

竜華(この感じ・・・間違いない!膝枕拒否と宮永 照・・・密接に関係しとる!)

竜華「つ、つ、つつつつ、付き合っとる訳じゃあ・・・ない・・・もんなぁ?」ドキドキ

怜  「!つ、付き合うてそれはまだ早ない?///」

竜華「え」

怜  「付き合うとしても・・・もっとお互いを知ってからやろ///」

竜華「・・・」

怜  「こんな時代やからこそ、その・・・」

竜華「怜!!」

怜  「うわっ!なんやねんいきなり・・・」

竜華「宮永さんの魅力て何!?」

怜  「え・・・それは、まずはギャップってのがあるなぁ///」

竜華「ギャップ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:48:13.00 ID:u8j4ZhEro<>
怜  「なんか傍から見たらクールで怖そうやけど、話したら愉快やし」

竜華「愉快!?」

竜華(どこがやねんもー!)

怜  「ていうかこの話題はおしまい!顔赤なるねん///」ヤメヤメ!

竜華(怜・・・)

竜華(あかん・・・このままでは宮永 照に奪われてまう・・・)

竜華(セーラを警戒して目の前でイチャイチャしてきたけど・・・本命は思いもよらんところにおった!!これは本気を出してかからんといかんわ)

怜  「てゆーか返信してなかったわ、返さんと」タタッ

竜華「・・・・」

竜華(ギャップ・・・か・・・私にない部分・・・)

竜華「怜ー」

怜  「んー?」タタッ

竜華「ウチなー、休みの日とか、犬蹴飛ばして歩くねん」

怜  「なんて事すんねん!!最低や!!」

竜華「!」ビクッ

竜華「〜〜〜」グスッ..スン...

竜華「・・・ちゃうねん!嘘やねん!ウチ犬めっちゃ好きで抱きしめたいねん!!」ウワァァァ

怜  「なんでそんな嘘・・・ていうかマジ泣きやんか」

竜華「だって怜が〜」ワアァァァァン


浩子「なんなんでしょう?あれ」

泉  「喧嘩?でしょうか」

セーラ「ようわからんけど、なんか嫌ぁな予感がするわ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:48:54.68 ID:u8j4ZhEro<>
翌日―――

千里山女子高校

麻雀部 部室

竜華「・・・・・・・」

セーラ・浩子・泉「・・・・・・・」

竜華「今日みんなに集まってもろたのは他でもない、大事な話があんねん」

泉  「はぁ」

浩子「大事な話、ですか?」

セーラ「ちょい待ちぃや。まだ怜が来てへん」

竜華「怜には内緒の話なんや」

浩子「なんでです?」

泉  「なら部室でせんでも・・・話の途中で園城寺先輩が来るかもわかりませんやん。もう部活始まる時間やし」

竜華「今日は怜は休みや。病院で検査やて」

セーラ「え・・・・検査て・・・大丈夫なん?」

竜華「うん。定期的にやってるやつや言うてた」

泉  「よかったです。一瞬焦りましたわ」

セーラ「ほんまや」

浩子「ええ」

竜華「という事で、説明するわ」

竜華「昨日、我が千里山女子高校麻雀部に大事件が起こった」

泉  「だ・・・大事件?」

セーラ・浩子「・・・」

竜華「そうや!大事件や!!」

泉  「マジですか・・・先輩方、知ってます?」

セーラ「ん〜」

浩子「ま、話を聞こうや」

竜華「その事件とは・・・」

泉  「・・・」ゴクリ

竜華「怜が宮永 照と仲良くなっていた事件や!!!」

泉  「へ?」

セーラ・浩子「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:49:31.17 ID:u8j4ZhEro<>
泉  「それって昨日のですか?」

竜華「泉!!気付いてたんか!!」

泉  「ええ・・・まぁ」

竜華「さすが1年生レギュラーや・・・洞察力あるわ!」

セーラ「あのな・・・部室であれだけ騒いでたら誰でもわかるわ・・・」

竜華「セーラも!!」

浩子「膝枕もそうでしたけど、部室に私たちもいてるってわかってます?」

竜華「浩子まで!!チームワーク抜群やん!」

泉  「聞いてませんね・・・」

セーラ「んで?話ってなんや?」

竜華「そう・・・怜がいつの間にか宮永 照の毒牙にかかってしもたんや・・・」

浩子「毒牙て」

泉  「宮永さんと仲良くなってたってのは驚きましたけど」

セーラ「練習試合の時も普通やったしな」

竜華「とにかく!宮永 照から怜を守らんと!」

セーラ「守る言うてもなぁ」

竜華「膝枕もせんと、メールばっかしてるし・・・」

セーラ「膝枕はええやん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:50:13.55 ID:u8j4ZhEro<>
竜華「ええ事ない!頭撫でて髪触って・・・体温とかも感じるし・・・最高やないか!」

セーラ「・・・」フゥ

泉  (見てる方が照れるんですけどね)

浩子「メールばっかて、部活中はしてへんし」

竜華「うっ!」

セーラ「そうそう、それになんか楽しそうやしな」

竜華「それが1番アカンやつやねんてー!!!」ガー

泉  「そう言われましても・・・」

セーラ「部活中メールはしない怜・・・部活中に個人的事情でレギュラーを巻き込んでいる竜華」

竜華「ううう!」

泉  「ま、まぁまぁ、言わんときましょうよ」

セーラ「・・・で?結論は?」

竜華「・・・探りを入れたい」

浩子「探り?」

竜華「宮永 照を、徹底的に・・・」

セーラ「そんな事してなんになるん?」

竜華「そ・・・それは・・・」

泉  「・・・」

竜華「うぅ〜」

セーラ「・・・」ハァー

浩子(清水谷先輩の言い分はメチャクチャやけど・・・放っておいたら面倒な事になりそうやな・・・)チラッ

セーラ「ふぅ・・」コクッ

竜華「ううぅ・・・」ズーン

セーラ「わかった。協力したる」

竜華「!!セーラ!」ガバッ

セーラ(暴走せんようにしたらんとな・・・嫌な予感が当たったわ)

竜華「!!」チラッ!チラッ!

浩子・泉「・・うちらも協力します」

浩子・泉(上手く先輩をコントロールせんと園城寺先輩に被害が及びそうやし・・・)

竜華「〜〜〜!!みんな!ありがとう!!」パアァ

竜華「よ〜し!チーム竜姫(たつひめ)!!結成や!!」

浩子・泉「は?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 21:51:07.92 ID:u8j4ZhEro<>
セーラ「たつひめ・・てなんや?」

竜華「ウチを中心としたチームや!チーム虎姫なんてひとひねりやで!」ドヤ!

浩子「ま、ネーミングなんてどうでもいいわ。実際のところ、何をするんです?」

竜華「うぅ・・・どうでもいいてへこむわ・・・思いついた時すごく嬉しかってんで・・・」

浩子「それはすんません。それより内容を」

竜華「うん・・・まずは情報収集や。宮永 照の情報を集めまくる」

セーラ「浩子の得意分野やな」

浩子「そうですね」キラーン

竜華「でもただの情報ちゃうで。奥の奥の情報や」

泉  「奥の奥?」

竜華「プロフィールとか軽いもんちゃう・・・本当の性格とか・・・せ、性癖とか///」

セーラ「そんなもん、どうやって調べんねん」

泉  「本当の性格て、深層心理って事ですか?心理テストとかの・・・」

竜華「そや。宮永 照は猫をかぶっとるんや・・・マスコミの前では明るくて元気!みたいなキャラやけど・・・」

セーラ「せやな。実際は無愛想っちゅーか、大人しー子やな」

竜華「そう!どんなものを隠し持っとるか・・・」

浩子「性癖はどう調べるつもりです?」

泉  「わっ///ズバッと聞くんですね///」

浩子「当然や。で、どう調べるつもりです?」

竜華「そ・・・それは・・・」

浩子「性癖といっても多岐に渡るでしょう。良し悪しも人それぞれでしょうし」

竜華「うぅ・・」イズミィ

泉  (私ですか!?)

泉  「え・・っと・・・・・あ!!」

泉  「DVとかだったらまずいですよね!」

竜華「!!それや!そんな可能性もゼロではないんやで!」

浩子「DVは・・・確かに」

セーラ「DVて性癖か?」

浩子「広義的に言えば性癖と言えますね」

竜華「そや!考えてみたらあんな竜巻・・・女の子の服を脱がす為に身につけたのかもわからんで!!」

セーラ「無茶苦茶言いなや・・・」

浩子「悪役にしたいん丸出しや」

泉  「と、ともかく。どうします?」

竜華「ハァ・・・ハァ・・・」

セーラ「興奮しすぎや」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:51:49.73 ID:u8j4ZhEro<>
浩子「簡単な情報ならデータとしてありますけど、あまり宮永 照個人を掘り下げる事はしてませんから・・・」

泉  「宮永 照の知り合いとか親戚とかに当たるとか・・・」

浩子「妥当やな、でもそんな知り合いおる?」

セーラ「宮永 照の妹、インハイ出とったけど、連絡先知らんもんな」

竜華「そこで!!ウチの人脈を使う!」

セーラ「知り合いおるんかいな」

竜華「ふっふっふ・・・準決勝の後、阿知賀の松実 玄ちゃんと電話番号とメルアドを交換したんや」

浩子「阿知賀の松実 玄・・・ドラ爆の・・・」

竜華「玄ちゃんと何回かメールしてわかったんやけど、阿知賀のみんな、清澄の原村 和と知り合いなんや!!」

泉  「繋がりましたね!」

竜華「フフフ・・・これを辿っていけば・・・宮永 咲にたどり着く!!」ビシィッ

セーラ「・・・」

竜華「完璧やろ!!なぁ、セーラ!!」

セーラ「・・・・あのさぁ」

竜華「・・・ん?」

セーラ「それ・・・・同じじゃね?」

竜華「へ?」

泉・浩子「?」

セーラ「いや、竜華も阿知賀の松実妹とメールとかしてんじゃん・・・」

竜華・泉・浩子「あ」

セーラ「なら怜が白糸台の宮永 照とメールしてもええやん・・・」

竜華「・・・」ポカーン

泉・浩子「・・・」

セーラ「・・・」

竜華「・・・・・・・・・・あかん!!ウチのはちゃうねん!ウチのは変なんちゃうねんて!!」

セーラ「どこがや。むしろインハイの1回戦で『玄ちゃんファイトー』ってゆーてた竜華の方が・・・」

竜華「ちゃうねん!!」

浩子「うちと当たるって聞いて『どっち応援しよ』とまで言ってましたしね」キラン

竜華「なんでそんな事覚えてんねん!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:52:27.02 ID:u8j4ZhEro<>
浩子「なにゆうてんねんこいつ、思いましたから」

泉  「うわぁ・・はっきり言いますね」

竜華「それはそれ!忘れて!とにかくちゃうから!」

セーラ「・・・でどうすんねん」

竜華「・・玄ちゃんに、和ちゃんの番号聞いて、和ちゃんに咲ちゃんの番号聞いて・・・って感じで」

浩子「ええんちゃいます?」

セーラ「せやな」

泉  「うまい事言わなあきませんね」

竜華「え?どういう事?」

泉  「だって、探りを入れてる思われたら番号教えてもらえませんやん。友達同士の繋がりでしょ?」

セーラ「せやなー、竜華と松実妹てまだ付き合い短いんやし、向こうの方を優先するで」

浩子「変な事言って、千里山にとばっちりみたいな事のないように頼んます」

竜華「ううぅ・・・そない言われると緊張するやんか・・・」

セーラ「そうは言うても下手したら全部パァやからな〜」

竜華「それは・・・」ウゥ

泉  「だ、大丈夫ですって!きっと!」

竜華「うう・・・ほなかけるわ」タッ...タッ...

泉  「あ、今思ったんですけど、やっぱりメールの方がええんちゃいます?」ヒソヒソ

浩子「でも文面として残るのもまずない?」ヒソヒソ

セーラ「気にし過ぎちゃう?」ヒソヒソ

竜華「・・・」プルルル..

泉  「というかどういう風に番号聞き出すか決まってませんでしたけど・・・」ヒソヒソ

浩子「そうやった」ヒソヒソ

セーラ「そんなん大丈夫やって」ヒソヒソ

ガチャッ

竜華「!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:53:38.79 ID:u8j4ZhEro<>
阿知賀女子学院

麻雀部 部室

玄  「もしもしー?」

憧  「ロン!12000」ジャラッ

穏乃「しまった・・・」

灼  「早い・・・」

宥  「」コクコク

竜華『も・・もしもし』

玄  「お久しぶりです♪どうしたんですか〜?」

竜華『あの、今ちょっと時間あるかな?』

玄  「はい♪全然大丈夫です!」

憧  「ちょっとしずー?これ1000点棒なんだけどー」

穏乃「あれっ?ごめんごめん」タハハ

竜華『・・・なんか忙しそうな感じやけど』

玄  「今部室にいまして、麻雀してたんですよー、あ!私は休憩中です!だから大丈夫です!」

竜華『そっか、部活中にホンマごめんな。・・・で、ちょっと大事な頼みがあんねんけど・・・』

玄  「大事・・・はい!!」

竜華『玄ちゃんにしか頼めへんねん・・・』

玄  「私にしか・・・」

憧  (?真剣な顔で誰と話してるんだろ?)

穏乃「憧?1万点棒」ハイ

憧  「ちょっと待って、あれ」

宥・灼・穏乃「?」

憧  「なんかあったのかな?真剣な顔で電話してるけど」

宥・灼・穏乃・憧「・・・」ジーッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:54:37.36 ID:u8j4ZhEro<>
玄  「私にできる事なら協力します!」フン!

竜華『ありがとう・・・助かるわ・・・で頼みなんやけど・・・』

玄  「はい!」

竜華『清澄高校の原村 和ちゃん友達や言うてたやん?』

玄  「はい」

竜華『彼女の電話番号を教えてもらえへんやろか?』

玄  「え?」

竜華『頼むわ』

玄  「それが・・・大事なお話なんですか?」??

竜華『そやねん』

玄  「その・・・理由を聞いてもいいですか?」

竜華『・・・・それは言えんねん』

玄  「??」

竜華『理由は言えんけど、教えてほしいんや・・・』

玄  「???」ホヘー

竜華『それと、ウチから頼み事をした事も黙っててほしいんや』

玄  「????」

竜華『ただ、電話番号だけを教えてほしいんや。大丈夫。玄ちゃんに被害はあらへん』

玄  (被害!?)ドキーーン!

竜華『それで・・・『アホ!一旦切り!何言うてんねん!』え!?』

玄  「??」

竜華『ごめん、すぐ掛け直すわ!待ってて!ごめんな』ブツッ!

玄  「・・・」ツーッ..ツーッ

玄  (なんだったのかな?)

憧  「玄ー、なにかあったのー?」

玄  「えっ・・・んとね・・・(黙っててって言ってたよね)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:55:21.15 ID:u8j4ZhEro<>
憧  「?」

玄  「掛け直すって」ハハ

憧  「誰が?誰からの電話?」

玄  「・・・(言えない)」

憧  「??」

プルルル

玄  「!」タッ

玄  「もしもし!」チョットハナレル

憧  「怪しい・・・」

穏乃「1万点棒・・・」モッタママ

灼  「挙動不審」

宥  「玄ちゃ〜ん」フルフル...

竜華『もしもし、いきなり切ってごめんな?』

玄  「いえ・・・」

竜華『さっきは言い方が悪かったわ。誤解してまうもんなぁ』

玄  「はい・・・ちょっとだけ」

竜華『和さんに・・・とゆーか宮永 咲ちゃんにどうしても聞きたい事があって』

玄  「はい」

竜華『でもウチ番号知らんから、玄ちゃんなら和ちゃんの番号知ってるやん?だから和ちゃんに咲ちゃんの番号聞こう思て』

玄  「・・・なんで内緒なんですか?」

竜華『・・・なんで内緒かって?』

玄  「はい・・・」

竜華『それは・・・・・・・・・・・あるさぷらいずぱーてぃーをけいかくしててな』

玄  「?はい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:56:21.60 ID:u8j4ZhEro<>
竜華『もちろんくろちゃんもさそうつもりやったから』

玄  「??はい」

竜華『ないしょにしておこうとおもったけどそれじゃきになるだろうから』

玄  「???(なんで棒読みなんだろう・・・??)」

竜華『そのかんけいでききたいことがあったんだけど、ごめんな?あんなききかたじゃ・・・』

竜華『が・・・きば・・・』

玄  「???」

竜華『あー『アホ!いぶかしむて読むねん!』いぶかしむよな〜』

玄  「はい??(今現在がそうだよ〜・・・)」

竜華『つまり、みんながなかよくなるようなぱーてぃーをけいかくしてるから、しんぱいしないで』

玄  「はい・・・」

竜華『だからほかのみんな・・・あちがのぶいんのみんなにも、わたしがかかわってること、ないしょにしておいて』

玄  「はい・・」

竜華『ぜったいたのしいぱーてぃーにするから!頼むわ!』

玄  「はい・・・(どうしよう・・・なんか違和感を感じるよー)」チラッ

憧  「・・・」ジーッ

玄  (他のみんなに言わないでって言われたし・・・)

竜華『え?何?』

玄  「?」

ガサゴソ...

セーラ『いきなりごめんなー。俺・・・じゃなくて私、千里山の江口セーラと言います』

玄  「あ!こんにちは!松実 玄です!」

セーラ『変な電話でごめんなー、でも本当にパーティーを企画してるから、協力してもらえへんかな?もちろん健全なもんやし』

玄  「はぁ・・・」

セーラ『千里山をあげてのパーティーにするつもりやから。他の高校の人も色々呼んでな』

玄  「それは楽しそう・・・」

セーラ『せやろ?返事は今すぐでなくてええよ。教えてもええ、ってなったら竜華に電話してくれれば』

玄  「はい」

セーラ『ただ、情報を漏らしたないんで、内緒に頼むで、な』

玄  「はい、わかりました」

セーラ『ありがとうな。じゃ、一旦切るわ。ほな』

玄  「はいー♪」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:57:22.16 ID:u8j4ZhEro<>
プーップーッ

玄  「・・・」

玄  (どうしよう・・・教えても・・・大丈夫だよね。千里山の人だし、竜華さんいい人・・・だし)

玄  (でも被害とか言ってたし・・・気になるよー)ウーン

憧  「ねぇねぇ玄〜、誰から電話?」

宥  「お姉ちゃんも・・気になる・・・」ガタガタ

灼  「私も」コクコク

穏乃「??(1万点棒・・・)」モッタママ

玄  「えっ?あの・・それは・・・」

憧  (あたしたちに言いづらい事?ふーん・・・)

憧  「・・・・・」コホン

憧  「あのね・・・・これはあたしの『友達の友達の話!!』なんだけど」

宥・灼「?」

憧  「その子は友達に、1つ隠し事をしてたの。それで誰にも言わずに黙っていたら、2つ3つって隠し事が増えていって・・・」

玄  「・・・」ビクビク

憧  「その後も、どんどんどんどん隠し事が増えて、友達はみんな離れて、その子はひとりぼっちになっちゃったんだって」

玄  「〜〜〜(そんなのやだよぉ・・・)」グス

憧  「でもね」

玄  「?」グス...

憧  「あたしは隠し事をするのは悪い事じゃないと思う。だって、人間誰しも隠す部分はあるものだもん」

玄  「憧ちゃん・・・」

憧  「だからあたし、『友達の友達の話!!』には納得できないんだ。・・・・玄、言いたくないなら言わなくていいからね?」

玄  「憧ちゃん・・・(いい子すぎるよ〜)」

憧  「みんなも、詮索したらダメだよ〜」

灼  「うん」

宥  「そうだよね・・・ごめんね玄ちゃん・・」フルフル

穏乃「1万点棒・・・」モッタママ

玄  「みんな・・・」

玄  (私にはこんなに優しい仲間がいる・・・憧ちゃんの友達の友達の話みたいには・・・はっ!!)

憧  「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:58:28.33 ID:u8j4ZhEro<>
玄  (そうだよ〜♪この手があったよ〜)ニコー

玄  「あのね!みんな!」

宥・灼「?」

穏乃「?」モッタママ

玄  「これは私の友達の友達の話なんだけど・・・」

憧  「フフッ(ちょろい)」

灼  (玄の事か)

宥  「うん(誰だろう?)」

玄  「なんかね。友達の電話番号を教えて欲しいって言われたみたいなの」

灼  「電話番号を?」

玄  「うん。それで教えてもいいかなって相談されたんだけど・・・みんなはどう思う?」

憧  「誰に言われたって言ってた?」

玄  「んっとね、大阪の人に」

憧  (大阪・・・私たちの知らない個人的な知り合いか、大会中に出会った千里山の人たちか三箇牧の荒川さん・・くらいかな?番号交換してそうなのは荒川さんだけど・・・)

灼  「その電話番号を求められてる子って、友達の友達とは学校の友達なのかな?聞いた事ある?」

玄  「えっと・・・幼馴染だって」

憧  (あたしかしずか和・・・)

宥  「教えてあげないの?」

憧  (あ!宥ねぇ、気付いちゃうって!)

玄  「えっとね、なんか被害がどうとか言ってて・・・」

憧  「被害!?(大丈夫だったか)」

宥  「あったかくない・・・」

玄  「でもその人、悪い人じゃないってわかるみたいで」

灼  「その友達の友達は、電話の相手とどんな関係なの?」

玄  「部活の大会で戦った相手で、試合の前にも会ったみたい」

憧  (じゃあ千里山で確定ね。となると園城寺さんか清水谷さんの線が濃厚)

宥  「電話番号・・・いつ交換したの?」

玄  「うん。試合が終わって、先鋒の人が病院に運ばれて、無事がわかって、その後に待合室で交換したみたい」

宥  「そうなんだー」アッタカーイ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:59:08.70 ID:u8j4ZhEro<>
灼  (薄氷の上で堂々と立ち話をしてるみたい・・・)

憧  (待合室・・・なら園城寺さんはない。清水谷さんでほぼ決まりだ)

玄  「だから怪しい人とかじゃないよ」

灼  (今までの話からすると、千里山の清水谷さんかな?おそらく)

宥  「〜〜」ホッコリ

穏乃「1万点棒・・・」モツテヲカエル

玄  「でもその後に他の人が出て、ちゃんとした説明もしてもらったみたいだし」

憧  「ちゃんとした説明?」

玄  「そう。誰にも言わないでって言われてたみたいだけど」

憧  「口止めされてたの?」

玄  「うん。でもその説明も納得できるものだったみたい」

憧  (清水谷さん・・・特に問題はなさそうだけど・・・)

灼  「・・・その友達の幼馴染って詳しく言うとどんな関係?」

玄  「んとね。中等部で一緒だったんだけど、転校しちゃって、部活の大会で再開したんだって」

憧  (和・・・千里山と戦ったけど・・・う〜ん)

灼  (原村さん・・・だっけ)

宥  (感動の再開・・・)アッタカーイ

憧  「ちゃんとした説明って何だって言ってた?」

玄  「サプライズパーティーだって言ってたみたい」

憧  (サプライズパーティーでわざわざ長野から呼ぶ?怪しい・・・清水谷さんは和を狙ってる?)

灼  (おかしな事になる感じはしないけど・・・)

宥  (みんなで集まってあったかそ〜う)ホワァア <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 21:59:44.37 ID:u8j4ZhEro<>
玄  「色んな高校の人を集めてパーティーだって。もちろん友達の友達の部のみんなも一緒に!」ニコ

憧  (仮に狙ってたとしても、変な迫り方はしないはず・・・顔も知れてるし、一応は和本人に確認を取って・・・って感じかな)チラッ

灼  (電話番号は原村さん本人に教えていいか確認すればいい。もし何か企みがあったとしても、私たちも同席できるなら防げるはず・・・私の友達も増えるかもしれないし)

チラッ

宥  (1つの部屋にみんなが集まったらすごくあったかーい)チラッ

憧・灼・宥「・・・」コクン

憧  「玄」

玄  「なに?」

憧  「その友達に言っといて」

玄  「友達の友達だよ」

憧  「あぁ・・友達の友達に」

玄  「うん」

憧  「その幼馴染に教えていいか確認を取って、いいって言ったら教えればいいよ」

玄  「えっ?そうかな?」

灼  「うん。ばっちり」

玄  「じゃ、じゃあ今度伝えておくね」パァ

宥  「玄ちゃんいい子〜」ホッコリ

玄  (私やったよ!私の事だとバレずに問題を解決しちゃったよ〜♪)ガッツポーズ!

憧  (玄・・・お馬鹿かわいい子・・)ホンワカー

灼  (いつまでも純真なままの玄でいてね)ホンワカー

宥  「2人の目、あったか〜い」ホンワカー

穏乃「1万点棒・・・」モッタママ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:00:21.24 ID:u8j4ZhEro<>
千里山女子高校

麻雀部 部室

竜華「うう・・・」セイザ

浩子「訝しむくらい読めましょうや」

竜華「うううぅ・・・」

セーラ「カンペの棒読みもすごかったな」

泉  「おもろかったですけど」

セーラ「ま、多分大丈夫やて。電話番号くらい」

プルルル...

竜華「きた!!」グッ!

竜華「!!」ドシーン!

竜華「いたた・・・」

セーラ「なにしてんねん」

竜華「足が痺れて・・・」

浩子「あれだけいっつも膝枕しとって・・・全然鍛えられてへんな」クス

泉  「確かにこんな短時間に痺れるて・・・」

セーラ「おもろいのはわかったから、はよ取ったり」

竜華「うるさいわ・・・膝枕の時は正座ちゃうし」テクテク...タタッ

竜華「もしもし?」

玄 『もしもし、玄です』

竜華「おお!玄ちゃん!」

玄 『遅くなってごめんなさい。和ちゃんに了解取れました!これから和ちゃんの番号を教えますので』

竜華「ありがとう!助かるわ!」

玄 『ちゃんとバレずにできましたよ!』

竜華「ホンマに〜!?玄ちゃんは偉いなぁ、玄ちゃんに頼んでよかったわ〜」ニコー

玄 『おまかせあれ!!』エッヘン!

竜華「おお〜、頼もしい!」

玄 『えへへ・・・。えっと番号言っていいですか?』

竜華「うん、ええで。お願いします」メモメモ...アッタ!

玄 『えっと・・・』

セーラ「何とか第1関門突破か」

浩子「ええ」

泉  「手こずりましたね・・・」

セーラ「チーム竜姫はえらい鈍足や」

竜華「ふんふん・・・」ニコニコカキカキ

セーラ「えらいご機嫌やけど、これからまた大変やで・・・」

浩子「サプライズパーティーも計画せなあきませんし」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:00:59.34 ID:u8j4ZhEro<>
泉  「・・・」

セーラ「どないしてん?泉?」

泉  「今気付いたんですけど・・・」

泉  「清澄高校のホームページから学校に電話して、麻雀部に繋いで貰たらよかったのでは・・・?」

セーラ・浩子「・・・・」

竜華「ありがとう。ほな、またメールするわ・・うん・・それじゃな」

泉  「・・・・」

竜華「念願の!原村さんの番号をゲットしたでー」ヒャッホーイ

浩子「・・・」

竜華「これで希望が見えてきた・・・」

セーラ「泉・・・」

泉  「はい」

セーラ「過去はやり直せへん」

泉  「はい・・」

セーラ「チーム竜姫は・・・前しか見えへんねん」

泉  「ですね・・前向きに生きましょう」

浩子「それしかないですわ」

竜華「ええ調子や!チーム竜姫って無敵ちゃう!?」イーヒヒヒ!

??「無敵っちゅうより大胆不敵やな」

竜華「え!?」クルッ

愛宕 雅枝「えらい盛り上がっとんな〜、部活中に」

セーラ・浩子・泉「監督・・・」ゲゲ

竜華「うぅ・・・」ドナイシヨ

セーラ「・・・説明頼むでリーダー」ナァ

竜華「・・・ウチがリーダーなん?」

セーラ「『ウチを中心としたチームや!』言うとったやないか!!」

竜華「そ、それは・・・」

雅枝「ああ、ええよええよ。リーダーとか関係ないわ」

竜華「え?」

雅枝「全員隣の倉庫で反省しとき!部活終わるまでな!」ホレ!

竜華・セーラ・浩子・泉「はい・・・」テクテクテク <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:01:47.07 ID:u8j4ZhEro<>
千里山女子高校麻雀部 部室――

――の横の倉庫

竜華「・・・さ、さぁ、まだまだ行くでー!」

セーラ「・・・」

浩子「・・・」

泉  「・・・」

竜華「み、みんなどないしたんや。これからが本番やのに」アセッ

セーラ「いや、反省しとったんやで」

竜華「ぐ!」

浩子「部活サボってあないな事してたら、そら怒られますわ」

竜華「う!」

泉  「監督にしては優しい罰や思いますけど…」

セーラ「荷物だらけで狭っくるしいなぁ」

浩子「今日1日の我慢ですわ」

竜華「む、むしろラッキーと考えようや!今日中に終わらせれば、明日からいつも通りや!」

セーラ「こんなのが何日も続いたら退部させられるわ!」

泉  「こうなったらもうすぐに終わらせましょうよ」

竜華「そや!それが賢い選択や!」

セーラ・浩子「・・・」

竜華「・・・さぁて〜、和ちゃんに電話〜と」

セーラ「待ち」

竜華「」ピタッ

浩子「学習しましょ。電話の時しどろもどろにならんくなるよう、色々決めておきましょ」

竜華「大丈夫ちゃうかなぁ?」

浩子「決めておいた方が絶ッッ対!いいと思います」

泉  「私もそう思います」ウンウン

セーラ「それが賢い選択や」

竜華「うう・・・チクリとくるで・・・ほな、そうしよか」

浩子「まず、なんて切り出します?」

泉  「名を名乗ってから・・・松実さんからどんな感じで連絡いってるかを確認しますか」

セーラ「せやな。パーティーの件とか説明せんですむかもしれんし。具体的なパーティー案はひとっつもないし、突っ込まれたら面倒や」

竜華「あ!ほな、どんなパーティーするか決めよか!立食とかええなー」ワァ

浩子「それは後でええやん」

竜華「ええー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:02:27.19 ID:u8j4ZhEro<>
セーラ「『まだ計画中』でしのげるやろ」

竜華「でも」

浩子「それが賢い選択や」

竜華「ううぅ・・・じゃあ他・・・」

泉  「原村 和と宮永 咲が一緒におったらどうします?」

セーラ「それが手っ取り早くてええなぁ・・・ていうか、宮永 咲に何聞くん?」

竜華「え?」

セーラ・浩子・泉「・・・」

竜華「・・・んーと・・・」

竜華「・・・・・・・・・・・」

セーラ・浩子・泉「決めてへんのかい!!!」

竜華「あはは・・・」ポリポリ

セーラ「もう頼むわ・・・」

浩子「そこ決まってないとどうしようもない」

泉  「どうします?」

セーラ「帰りたなってきたな・・・」

竜華「ちょちょ!ちょっと待ってえ!」

セーラ「冗談や・・・そんぐらい力が抜けたちゅう話や」

浩子「ホンマや」

竜華「ううう」

浩子「・・・こんなのはどうです?」

竜華「!どんなの!?」

浩子「うちの部に宮永 照の事が好きな子がいてると。で、その子の事を応援したいんやけど心配やからお姉さんの事教えてくれる?とか」

セーラ「おお!ええかもな」

竜華「さすが浩子!」

泉  「ええと思います」

浩子「上手い事いけばDVの事も聞けますよ。・・・妹さんの気分を害してまうかもですけど・・・」

セーラ「う〜ん、せやな・・・」

泉  「・・・怒りっぽいかぐらいにしといた方がええ事ないですか?」

浩子「・・・せやな」

竜華「よし!電話や!」タタッ

プルルル...プルルル...

ガチャ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:03:02.80 ID:u8j4ZhEro<>
清澄高校

麻雀部 部室

京太郎「・・・」カチカチッ...ポン!

咲  「・・・・」ペラッ

久  「・・・・」ペラッ

和  「・・・・」ペラッ

優希「は〜、退屈だじぇ・・・みんな本読んでてまるで図書室だじょ」ダラー

まこ「退屈なら優希も本読んだらええんじゃ」

優希「うぅ〜、咲ちゃん。何かオススメの本とか教えてほしいじょ」

咲  「オススメ?えっとね、小説なんだけど」

優希「じゃダメだじょ・・・文字ばっかで眠くなっちゃうんだじぇ」

咲  「そ、そっか、ごめんね」

プルルル

和  「!」スクッ!スタ..スタ..スタ..

和  「もしもし」

竜華『もしもし、あ、初めまして。ウチ・・私、千里山の清水谷 竜華いいます。原村 和さんですか?』

和  「はい、そうです。初めまして」

竜華『今電話大丈夫ですか?部活中ですよね?』

和  「そうですけど、大丈夫です」

竜華『そっか、ごめんな。あの、電話番号教えてくれてありがとう』

和  「いいえ」

竜華『玄ちゃ・・・松実さんからどんな風に聞いてます?』

和  「ええとですね・・玄さんのお友達ですよね?」

竜華『うん』

和  「・・・・・」

竜華『・・・』

和  「・・・・あの・・・それだけですけど・・・」

竜華『え、そうなんや。それで、電話させてもろた理由なんやけど』

和  「はい」

竜華『宮永さんていてますよね?』

和  「――――」

竜華『っ!?(なんや、急に寒気が・・・)』

和  「・・・・宮永という名字の方は全国に多数いらっしゃいます」

咲  「?」ペラッ

優希「・・・・」ダラー..ハラポリポリ

久  「・・・」パタン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 22:03:40.85 ID:u8j4ZhEro<>
竜華『へ?あの・・・』

和  「宮永という名字の方が地球上に存在しているか、という意味であれば存在しています。とお答えします」

竜華『いや・・・え?』

和  「私の答えに何か不備が?」ゴゴゴゴゴゴ...

竜華『不備ゆーか・・・え?』

和  「もしも清水谷さんのおっしゃる『宮永さん』が私のよく知る『宮永さん』であるならば・・・」

竜華『・・・』ゴクリ

和  「その言葉があなたの口から出た理由、目的、その他色々とこちらからお聞きしたいのですが」ゴゴゴゴゴゴ...

竜華『ひぃ!(なんやねんこの迫力は〜)』

久  「すごい迫力ね」

和  「ひっ!!」

竜華『ひぃ!!』ビクーン!

久  「誰から?」

和  「・・・千里山の清水谷さんからです」

久  「おっぱい大きい大将の?」

和  「・・・はい」

竜華『』オロオロオロ

久  「・・・ちょっと代わってもらってもいいかしら?」

和  「・・・はい」ドウゾ

久  「ありがと♪」

竜華『どないしたらええんや・・・』

久  「もしもし?」

竜華『っ!もしもし!』

久  「割り込んでごめんなさいね。私、清澄高校の竹井 久と言います」

竜華『あっ!これはどうも。千里山の清水谷 竜華です。よろしくお願いします』

久  「よろしく。・・・なんかちょっと楽しそうな気配を察してね。代わってもらっちゃったの」

竜華『楽しそうな気配・・・ですか?』

久  「そう♪ああ、敬語はなしにしましょ。同学年だしね」

竜華『・・・了解や』

久  「で、この電話ってどんな用事だったの?」

竜華『え・・・と、宮永 咲さんて清澄にいてるやんなぁ?』

和  「・・・・」ジーッ

久  「そうね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:04:25.55 ID:u8j4ZhEro<>
竜華『今近くにおる?』

久  「ええ、いるわ」

竜華『ほなら電話を代わってもらいたいねん。ちょっと聞きたい事あって』

久  「それは別に構わないんだけど・・・その前に、聞きたい事が何か・・を聞きたくなっちゃうわね」

竜華『え・・・それは・・・』

久  「・・・・・・・・」

竜華『・・・・あのですね。千里山麻雀部で、宮永 照さんを好きな子がいてな・・・』

久  「うんうん、それで〜?」

竜華『ウチとしては、その子を応援したいなと思てんねんけど、心配で』

久  「そうよね〜、恋している子は応援したくなるわよね〜」

竜華『そやねん。それで宮永 照さんについてちょっと色々聞いてみたいなぁ思て、妹さんに聞いてみよかって事で電話したっちゅうわけや』

久  「・・・・」ウーン

竜華『・・・』ドキドキ

久  (何か引っかかるわね・・・)

竜華『な・・何か問題が?』

久  「・・・嘘」

竜華『ひぅ!!』ドキーン

久  「嘘」

竜華『ううううう嘘てどうゆー事や!ホンマの事やって!』

久  「・・・」

竜華『あうあう・・・・・・・』パクパク

久  「嫌いだと思うわ」

竜華『・・・へ?』

久  「宮永 照さん。嘘、つかれるのが嫌いだと思うわ、って」クス <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:05:20.64 ID:u8j4ZhEro<>
竜華『・・・あああ!なるほど!あんたも照さん情報知っとったんかいな、ありがとう』

久  「ええ」

竜華『いやー、勉強になったわー!あははは!』

久  「嘘」

竜華『え?』

久  「私が勝手にそう思っただけ。でも嘘つかれるのは誰でも嫌よね?」

竜華『そら・・・まぁ』

久  「私も嫌」

竜華『・・・(竹井さん今嘘ついたやん・・・)』

久  「・・・」

竜華『あう・・・・(なんやねんこの人〜!めっちゃやりずらいわ〜)』

久  「ねえ」

竜華『はい!』ビクーン

久  「あなたの反応を見るに・・・本当は違うのでしょう?」ヤサシクー

竜華『え・・・』

久  「部の子じゃなくて・・・ひょっとしたらあなた自身の事とか・・・」ツツミコムヨウニ

竜華『ええ?』

久  「宮永 照さんの事・・・好きなの?」ササヤキ

竜華『いえ!それは違うんです!』

久  「それは?」

竜華『あ!しもた!』

久  「・・・私はね、麻雀部の部長と学生議会長・・・生徒会長みたいなものね。この2つを兼任してるの」

竜華『?はぁ・・すごいなぁ・・・』

久  「ありがと。数少ない自慢なの」クス

竜華『いや、そら誇れるて・・・凄いわ』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:05:49.96 ID:u8j4ZhEro<>
久  「・・・でね、学生議会長なんてやってると、生徒からの相談なんてしょっちゅうあるわけ」

竜華『そうやろなぁ』

久  「で、対策を練ったりして解決させて・・・また相談を受けて・・・の繰り返し」

竜華『ふんふん』

久  「そこで得た経験って、なかなかのものなのよ」

竜華『うん。わかるわ』

久  「それでね・・・もし、あなたが本当の事を話してくれるなら…私ができる限り協力してあげる」

竜華『え・・・?』

久  「例えば宮永 照さんに関する事なら、咲に聞くよりさらにいい情報をあなたへ提供できると思うわ」コゴエ

和  「・・・・」ジーッ

竜華『それは・・・』

久  「・・・どうかしら?」

竜華『え・・っと・・・』

久  「・・・・」

竜華『・・・・』ドナイシヨー..

久  「・・気が乗らないならいいわ。私も暇ではないから・・・」フイッ

竜華『ちょ!』

久  「あなたは絶好のチャンスを逃したのよ。もう2度と会う事はないでしょうね」

竜華『待って下さいぃ!協力して下さい〜!!全部話しますから〜!!』

久  (かかった!)

和  「・・・」ジーッ

久  「・・・」チラッ

咲  「?」

久  「・・・!」アイコンタクト!

咲  「・・・」コクッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:06:50.25 ID:u8j4ZhEro<>
咲  「・・・和ちゃん、隣に来て。一緒に本読もうよ」

和  「咲さん・・・はい!」パァァ..タタタッ...スワリッ

咲  「」ニコッ

和  「・・・」ウチモモ...サワッ

咲  「っ!和ちゃんたらもう・・・///」

和  「ウフフ」ハナヒクヒク

久  「・・・」フゥ

竜華『竹井さ〜ん、お願いしますぅ〜、私が悪ぅございましたぁああ!!』

久  「・・・あなたの熱意に負けたわ。協力しましょう」

竜華『!!!ありがとう!!』

久  「・・・それじゃ、話してもらえるかしら?」

竜華『うん!実は・・・―――』

――――

竜華『という訳なんや』

久  (ビンゴ!)パチンッ!

久  (なかなか面白い事になってるじゃないの♪私の勘も捨てたもんじゃないわね)フフフ

久  (インハイが終わって・・・ゆるやかな日常に飽き飽きしてたところよ・・・)

久  (そこにこの刺激!ん〜、燃えてきた!!)

竜華『あの〜、どないすればええと思う?』

久  「そうね・・・ちょっと考えるからそのまま待ってて」

竜華『うん・・・』

久  (性癖を探るには付き合うのが一番だと思うけど・・・それ以外の方法だと・・・)ウーン

久  (そうね・・・性癖というより・・・深層心理とか、そっち方面から探っていくのがいいかな?)

久  (・・・落としどころとしては、清水谷さんを満足させられるくらいの情報の収集)

久  (かつ、出しゃばり過ぎて園城寺さんと宮永 照との仲をかき乱さないようにする)

久  (それらを守りながら私が楽しむ!・・・これよね!)ウン!

久  (それなら・・・!)

久  「待たせてごめんなさい、考えがまとまったわ」

竜華『おお!』

久  「今思いついたものなんだけど、直接白糸台に乗り込むわ」

竜華『ええ!!?』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:07:22.47 ID:u8j4ZhEro<>
久  「そこで宮永 照の情報を集める」

竜華『でも・・・それじゃ・・・』

久  「いい?まずこの方法のメリットは、あなたたちが探りを入れてる、と気付かれることはないわ」

竜華『え?ホンマ?』

久  「ホンマよ。私から先にはそれを告げなければいいだけだもの」

竜華『それは助かりますぅ〜』

久  「そしてうまくいけば人には見せない宮永 照さんを見られるかもしれない」

竜華『そんな事が・・・』

久  「可能よ」

竜華『・・・』

久  「もちろん違法性はないわ。あなたが心配する事は何もない。私に全てを任せるだけよ」

竜華『・・・師匠・・・』

久  「え?」

竜華『ほんますごいわ!!!師匠と呼んでもええですか!?頼みますわ!』

久  (師匠・・・呼ばれた事ないから楽しそうだけど・・・表で呼ばれるのも恥ずかしそうね・・・)ドウシヨ

久  「・・・清水谷さんが呼びたいならいいわよ(面白そうだし)」

竜華『!ありがとうございます!!師匠!!ウチの事は竜華って呼んで下さい』

久  「竜華」

竜華『はい!師匠!』

久  「まだプランが成功した訳ではないのにはしゃぎ過ぎよ?もっと冷静に物事を分析する事が大切」

竜華『・・・・ごもっともです!!』

久  「それじゃ、次は私から連絡するわ。一応メールアドレスも教えてくれる?」

竜華『はい!ええと・・・』

久  「・・・よし、オッケーよ。ありがとう」

久  「そうそう、園城寺さんに探りを入れてるのがバレるのもまずいわね。竜華、演技できなそうだし」

竜華『はい・・』

久  「そうね・・・文面を残すのもやめましょう、私からのメールは電話をかけてほしいという合図にしましょう」

竜華『合図・・・』

久  「そう。それと私の番号とアドレスを登録する時、連絡帳の名前を親戚のなんとかおばちゃん、とでもしておいて」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:07:58.04 ID:u8j4ZhEro<>
竜華『親戚のおばちゃん、ですか?』

久  「そう、山田でいいわ。怪しまれないよう、親戚のおばちゃん風の文面でメールを送る。それは、1人の時にかけ直してほしい、という意味」

竜華『はー・・・』

久  「電話の後は履歴を消す事。メールもね」

竜華『わ、わかりました』

久  (ここまでしなくてもいいけど、どうせなら徹底してみようっと)

竜華『あの・・』

久  「うん?何?」

竜華『今の会話・・・部室でしてるんですよね?』

久  「そうね。それがどうかしたの?」

竜華『他の部員に色々聞かれてません・・・?』

久  「大丈夫よ」クス

竜華『え』

久  「他の部員にはギリギリ聞こえないように喋ってるし」

竜華『おお』

久  「口もほとんど動かさず喋ってたから、唇も読まれない」

竜華『さすが師匠ぉぉ!!』ソンケー!

久  (和は口止めしておく必要あるけど。咲のパジャマ写真がまだ残ってたかな・・?)

久  「それじゃ、また連絡するわ」

竜華『はい!よろしくお願いします!』

久  「・・・」タッ

ツーッツーッ

久  (さてと・・・色々と仕込みに入りますか)ウデマクリ

久  「和、ちょっといい?・・・―――」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:08:26.01 ID:u8j4ZhEro<>
千里山女子高校麻雀部 部室――

――の横の倉庫

竜華「・・・よっしゃ」

浩子「なんか何話してたか全然読めんな」

セーラ「怜も驚くやろな。2日ぶりに会うたら友達が弟子入りしとんねんもんな」

泉  「全部喋ってましたけど大丈夫なんでしょうか?」

竜華「ウチはついてる・・・最高の参謀を得た」

浩子「・・・らしいですわ」

セーラ「誰やろなぁ?」

泉  「タコスっ子じゃないとは思いますけど」

セーラ「清澄の誰かやんな?」

浩子「でしょうねぇ」

泉  「竜華先輩、誰です?」

竜華「ふっふっふ・・・竹井さんや!」

セーラ「竹井・・・ああ悪待ちの・・・」

泉  「牌を放り投げてた人ですか・・・」

浩子「決勝で怒られてましたね、強く叩きつけ過ぎで牌欠けてもて」

セーラ「頭は切れそうやけど・・・」

竜華「師匠・・・ありがとー!!」ガー

浩子「・・・」

泉  「これからどうなるんでしょう・・・」

セーラ「知らんわ・・・」

セーラ(けど・・・最後まで面倒みたらんとなぁ・・・危なっかしいて放っとけんわ・・・)

竜華「燃えてきたで〜!!」ゴオオ

セーラ「はぁ・・・(大事になってきた・・・一体どうなる事やら・・・)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:09:22.20 ID:u8j4ZhEro<>
翌日の放課後―――

長野

喫茶店

久  「・・・・・・」

イラッシャイマセー コチラアイスコーヒーニナリマス

久  「・・・・」

??「お待たせしましたっす」

久  「・・・・」

??「お待たせ!!しましたっす〜♪Oh〜Yeah〜♪」フリフリ

久  「わあ!」ビクッ

??「やっと気付いたっすか」フィー

久  「ごめんなさい、ちょっと考え事しててね」アハハ

??「気を遣わなくて大丈夫っす」スワリ

久  「急に呼び出してごめんなさいね東横さん」

桃子「いえ・・・別に暇でしたし」

ウェイトレスヨコギリ

久  「あの、注文いいですか?」

ウェイトレス「はい」スッ

久  「好きなもの頼んでいいわよ。今日は私のおごり」ニー

ウェイトレス「??」

桃子「いいんすか?・・・じゃあコーラお願いします」

久  「すいません、コーラお願いします」

ウェイトレス「・・かしこまりました。少々お待ちください」

ウェイトレス(何この子・・・ナチュラルに1人でお芝居してる・・・綺麗な子なのにもったいない・・・)

久  「・・・」

桃子「ごちそうになりますっす」

久  「ん。こっちの都合で呼び出したわけだしね」

桃子「・・・話ってなんなんすか?」

久  「・・ゆみとはどう?うまくいってる?」

桃子「・・・それを聞いてどうするつもりっすか?」

久  「ん〜・・・(警戒されてるみたいね)」

桃子「・・・」ジィー

久  「ふぅ・・・まずは誤解を解くわね」

桃子「誤解?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:10:01.96 ID:u8j4ZhEro<>
久  「東横さん・・・私とゆみの仲を疑ってるんじゃない?」

桃子「それは・・・・・・・・・・はい」

久  「やっぱり」

桃子「だって・・・合宿の間に名前を呼び合うまでになるなんて・・・」

桃子「・・・実は子供の頃によく遊んでいて再会したとか・・・」

久  「全然」

桃子「親同士が勝手に婚約の約束をしてたとか・・・」

久  「すごい想像力ね。してないわ。ただ気が合うだけよ」

桃子「・・・それなのにもう名前を呼び合うなんて・・・」

久  「そんなに心配?」クスッ

桃子「・・・だって竹井さん・・落ち着いてて大人の女性って感じっす・・・」

久  「ありがと」

桃子「先輩・・・いつも人に頼られてばっかりだから、竹井さんみたいな頼れるタイプの人に弱そうっす・・・」

久  「そうかしら」

桃子「先輩、意外とヘタレなところあるし・・・」

久  「そうなの?それは興味深いわね。例えば?」

桃子「・・・ちょっと前に、私の家で、映画のDVDを借りて観たんす」

久  「うん」

桃子「それが結構いい恋愛映画で・・・私・・・思いきって・・・キスしたんす///」

久  (いいわね〜♪もやもやするわ〜)

桃子「それで・・・先輩もちょっと受け入れてくれたから・・・舌を入れてみたんすよ///」

久  (キャー)

桃子「そしたら・・・先輩、急に立ち上がって・・・『きょ、今日はもう帰るとするよ。また映画観ような』って言ってDVD持って帰っちゃったっす」

久  「ああ・・・」

桃子「嫌がってたんじゃなくて、テンパってたのはわかるんす・・・そのDVDも違う店舗に返しちゃったみたいっすから」

久  「・・・」

桃子「でも私、やっぱりその・・・したくて///・・・3日後に、『私の家で映画観ましょう』って、また誘ったんす」

久  「それはもうそういう意味よね・・・頼むわよゆみ・・」

桃子「そしたら先輩・・コテコテのコメディ映画借りてきて・・」

久  「わーお・・・」

桃子「普段はそんなに笑わないのに、わざとらしいくらい笑うし・・・」

久  「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:10:40.22 ID:u8j4ZhEro<>
桃子「後日また誘ったんすけど、その時に『コメディ映画はやめて下さいっす』って言ったんすよ」

久  「逃げ道封じね」

桃子「そしたら・・・プ〇ジェクトXを借りてきたんすよ・・・」

久  「ゆみ・・・」

桃子「感銘を受けるな〜、の連続っす・・・キスするタイミングなんて全くないっす」ハァ

ウェイトレス「お待たせしました。こちらコーラになります」コトッ

久  「ありがとう。・・・お姉さん、綺麗な指ね」

ウェイトレス「えっ!!?///」ドキッ

久  「あ、ごめんなさい。指『も』綺麗ね」ニコッ

ウェイトレス(えっ?ええ〜??)アタフタ

桃子「・・・」

ウェイトレス「あり、がとうございます!しし、失礼します////」タタタ...

久  「ふふ・・かっわいい〜」

桃子「・・・竹井さん?」ジトー

久  「あら、ごめんなさい。女の子といる時に・・・」

桃子「そういう事じゃないっす。いつもああなんすか?」

久  「思ったから言っただけで他意はないわ」

桃子「・・・だから気が抜けないんすよ・・・」

久  「え?」

桃子「竹井さんに迫られて・・・先輩がとられちゃったらって思うと・・・」

久  「私は誰彼構わず迫ったりしないわよ」

桃子「だって・・・先輩は魅力的っすもん」ムー

久  「どちらかといったらゆみより東横さんの方がタイプなんだけどね♪」ニコ

桃子「なっ・・・///」

久  「」スマイル

桃子「そっ・・そういうところが油断ならないっす!!もう!」

久  「そう。人がわかり合うのは大変な事なのね・・・と、そろそろ本題に入っていいかしら」

桃子「はい」

久  「まず、私からのお願いは、あなたにしかできない事なの」

桃子「私にしかできない・・・」

久  「そう。だから、請け負ってくれるならそれ相応の対価は支払うわ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:11:35.40 ID:u8j4ZhEro<>
桃子「・・・ステルスっすよね?・・・なんかやばい事っすか」

久  「いいえ。違法性、危険性は全くないから気にしないで。今から内容を説明するわ」

桃子「はい」

――説明――

桃子「なるほど。それぐらいなら・・・ちなみに相応の対価ってなんすか?」

久  「まずは千葉にある某夢の国のペアチケット」

桃子「欲しいっす!」

久  「それだけじゃないわ。メイド服2着!」

桃子「メイド服・・・っすか」

久  「そう。伝手で手に入るのよ。サイズを教えてもらえればピッタリのを渡せるわ」

桃子「先輩のメイド服・・・」ホワァア

久  「それと・・・女の子同士のアハンウフンのDVD」

桃子「!!」

久  「女の子同士、しかもカップルで一緒に観たらHな気分が盛り上がる事間違いないこのアイテムを、今ならコメディ映画のDVDパッケージを装ってプレゼントするわ」

桃子「・・・」ゴクリ

久  「あと、ゆみと東横さんに手を出しません証明書」ピラッ

桃子「?・・・『わたくし、竹井久は東横桃子かける加治木ゆみの両名に性的な交渉を迫る事、また2人の人間関係を著しく〜』ってなんすかこれ?」

久  「2人の邪魔はしないって事。むしろあなたに協力する事を約束するわ」

桃子「おおお・・・それ最高っす・・・」

久  「ありがと」ニコッ

桃子(味方にすればこれほど頼もしい人はいないっす・・・)

久  「じゃあ当日はお願いね」

ウェイトレス「失礼します。コースターお取り替えします」

久  「あら」

ウェイトレス「・・・」スッスッ

ウェイトレス「失礼します//」

桃子「?コースター?」

久  「こういう事」ウラガエシ

桃子「!電話番号・・・」

久  「ふふ・・・」

桃子「すごいっす・・・師匠と呼んでいいっすか?」

久  「ごめんなさい・・・弟子は1人しかとらないの♪」

久  (なんてね)

桃子「すごい・・・」

久  (これで準備はOK・・・後は2人に任せるだけね) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 22:12:01.82 ID:u8j4ZhEro<>
翌週の日曜日―――

靖子「・・・」

靖子「・・・・」

桃子「お待たせ!しましたっす!藤田プロ〜♪」ダンス

靖子「!!」ビクッ

桃子「おはようございます」

靖子「ああ、すまん気付かなかった。おはよう」

桃子「今日はよろしくお願いします」ペコリ

靖子「よろしく・・・って君はひさ・・竹井に厄介事を頼まれたクチだろう。かしこまらなくていい」

桃子「ありがとうございますっす」

靖子「ああ。それじゃ、出発と行こうか」

桃子「おー!っす!!」ミギテツキアゲ

靖子(高校訪問・・・確かに自主的に行っていたが・・・まさかこんな作戦に加担する事になるとはな・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:12:34.33 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

白糸台高校

事務員(女性)「はい確かに。伺っております。藤田プロと見学の方1名ですね」

桃子「私が!見学〜者です!よろ!しく♪」ボックスフミフミ

事務員(女性)「あの・・・お連れさんは何故踊っているのですか?」

靖子「はは・・・ダンス好きなもので・・・それでは失礼致します」

靖子(とりあえず、東横を見学者として事務員に認識させて、あとはステルスで敵情視察・・と)

桃子「・・・それでは、ステルスに入るっす」スーッ

靖子「ああ」

靖子(私は普通に見学、指導。問題なければ駅で落ち合う・・・と)テクテク


麻雀部 部室

淡  「ロン!12000ですっ!」ジャラァッ

女子部員A「・・・とびです」カラッカラ

女子部員B「A卓!終了です!」

淡  「ありがとうございました」ペコッ

淡  (よぉし!今日も絶好調!このままのペースなら、新記録いけるよっ!)グッ!

菫  「大星・・・調子がいいみたいだな」

照  「うん」

菫  「このまま成長すれば、お前を超えられるかもしれないぞ」

照  「・・・それはどうだろうか」

菫  「ん?」

照  「だって・・私は『高校生1万人の頂点』とか『インターハイといったら彼女』とまで評されてるんだぞ?」ムネハリ

照  「挙句の果てに最近では可愛い可愛いガールフレンドまでできて・・・すばらっ!」

菫  「やめい。それにまだ付き合ってないんだろ?」

照  「ガールフレンド・・・女の子の友達・・・間違ってない」

菫  「それはそうだが・・・ほら、部内ランキング戦のポイント。お前の残した記録、このペースなら破るかもしれないぞ?」

照  「えっ・・・」ミセテ

照  「・・・」ホントダ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:13:01.99 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「な。白糸台の未来は明るいぞ」ハハハ

淡  「テル〜」タッタッ

菫  「お疲れ様。また1位だったな」

淡  「はい。いい調子ですっ」

照  「・・・」

淡  「テル?」

照  「大星。確かにお前はいい麻雀を打っている」

淡  「ありがとー」

照  「このままなら私の記録も抜くかもしれない」

淡  「もちろん狙ってるよ!」ニッ

照  「でも果たしてそれでいいのだろうか・・・」

淡  「えっ・・・?」

菫  「??」

照  「一生懸命頑張って、いい麻雀を打って、歴代の記録を破って優勝する・・・これが正しいのだろうか・・・?」

淡  「??」

菫  「・・・正しいだろう?」

照  「・・・」

照  「ホントだ・・・」

照  「じゃあ私のこのム〜ンて感じは何なんだ?」

菫  「それは悔しいんじゃないか?」

照  「悔しい・・・?」

菫  「お前の唯一の取り柄である麻雀で負けるという事は、お前のアイデンティティの崩壊を意味する」

淡  (きつい言い方・・・)

照  「なんだと!!私のアイデンティティが!!」ピシャゴロゴロゴロ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:14:43.27 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「・・・」

淡  「・・・」

照  「・・・」

菫  「お前アイデンティティの意味」ネエ

照  「大星。その調子で頑張れ」クルッ

淡  「うんっ!」ハーイ

監督「試合中の卓以外のメンバーは集合!」

部員たち「ハイッ!」

監督「今日は藤田靖子プロに来て頂いている。質問や相談など、受け付けてくださるそうだ。気になる事があったら、藤田プロに質問するといい」

靖子「こんにちは。藤田です。今日は見学させていただきます。一応プロをやってますので、何でも聞いてください」

部員たち「よろしくお願いします!」

監督「うむ。あと、見学者が1名来られるそうだ。・・・藤田プロ?その方は?」

靖子「入り口までは来たのですが、少し体調を崩したそうで、もしかしたら部室に来られないかもしれません」

監督「それは心配ですね・・・保健室をご利用されてはどうですか?」

靖子「いえ、そこまで体調が悪いわけではないみたいで」

監督「そうですか・・・必要な場合はいつでも言ってくださいね」

靖子「はい。ありがとうございます」

靖子(すまん監督)

桃子(ほんと。すんませんっす)ソローリ

監督「それでは各自、練習再開だ!」

部員たち「ハイ!」ダダッダッ

淡  (よし!この後も気を抜かずにいこー!)メラメラ

桃子(すごい熱気っす・・・うちとは大違いっすね)

照  「ああ・・・・あい・・あいで・・・あった!!」ケータイタッタッ

照  「アイデンティティ・・・自我同一性、自己同一性。あるいはそれがよって立つところのもの」

照  「????」ワカリマセーン

桃子(宮永 照・・・今回のターゲット・・・データ・・取らせてもらうっす!!)ソローリ...

菫  「しかしこう言ってはなんだが・・・暇だな」

照  「ああ、半ば引退だしな」

菫  「ランキング戦の最中はうかつに口もはさめないしな」

照  「ああ・・・ちょっと隣の教室に行ってくる」テクテク

淡  (あ・・・テル・・・見ててくれないの・・・?)シューン

菫  「私はもう少し見ているよ」

桃子(これはチャンスっす)ソローリン... <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:15:29.98 ID:u8j4ZhEro<>
隣の教室―――

ガラピシャン

照  「・・・」

照  「メール・・・」タタッ

桃子(危なかったっす・・この人ドア閉めるの早いっす・・・ここは・・・誰もいない・・・ここも部室っすかね?)

照  「怜たんから来てる・・・」ホワァアア

桃子(怜たん・・・やはり情報通り、メールのやり取りは続いてるっすね・・・どれどれ)ノゾキコム

 from:怜たん

 title:大変やなぁ

 本文:
   千里山は今日は部活休みや。照さんとこは今日も部活かぁ。私は今図書館に来てるよ。照さんが言ってた本これからチャレンジするわ〜。
   返信がない=私の敗北や。川 ̄д ̄川 ちょこちょこメールくれたら寝ずに頑張れるかも!

照  「プリティーをプリティーで包んだようなメール・・・幸せ・・・///」ポオオ

桃子(・・・)

照  「えっと・・・た、ち、つ、て・・・」タッタッ

桃子(『て』の予測変換・・・『天国・天使・貞操・テロテロのナース服・テクニック・・・』てなんだかか恥ずかしい///)ポ

照  「とっても面白い本だから・・・怜さんも気に入ると思うよ・・・と」

桃子(もう名前で呼び合っている・・・これはもう秒読みっすね)

――――

ビュオオオオオ!

桃子(あれから10数分・・・なんなんすかこの状況は?)

照  「!!!」ギュルルルルル!

桃子(園城寺さんとメールのやり取りをしてたと思ったら・・・いつのまにか右腕に竜巻が・・)

照  「ああ・・・またやってしまった」ギュルルルルル!

照  「くっ・・・ぬぬ・・・」タタッ

4分後―――

照  「ふぅ」オサマッタ

照  「しかしやっかいな能力だな・・・怜たんとメールするたびに右腕に風が集まってしまう・・・」

桃子(なんなんすかそれ・・・全国って怖いっす)

照  「いちいち咲に空メール出すのも面倒だが・・・仕方ない」

桃子(嶺上さん、とばっちり・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:16:14.36 ID:u8j4ZhEro<>
ピロリロリン

ピッ

 from:咲

 title:お姉ちゃん

 本文:どうしたの?なにか用事?最近よくメールくれるけど・・・私に話しづらい事なの?


照  「・・・」トジル

照  「・・・お菓子でも食べるか」スクッ.. チカク ノ タナ ノ オカシボックス...

桃子(返信なしっすか・・・)

照  「テケテテ!とんがりコォ〜ン〜」トリダシ

桃子「プッ!」

照  「?」

桃子(・・・・)クチオサエ

照  「気のせいか・・・」

桃子(独り言の多いタイプみたいっすね)

照  「・・・・」

照  「気・の・せ・い・か♪デッテン!ふふふんふんふふん♪デッテン!」ノリノリ

桃子()ポカーン

照  「ふふんふふんふんふふんふドラマ〜♪」

桃子(歌詞わかんないんすね)

照  「よし・・・だんだん関西のノリができてきたぞ・・・」

桃子(ええ〜)

照  「近いうちに、怜たんのなんでやねん!が聞けそうだ」ククク

桃子(!これも園城寺さんに繋がるっすか)

照  「怜たんのなんでやねん・・・キュートなんだろうなぁ///」ポー

桃子(そういえば・・・竹井さんから指令があったんだ)

桃子(怒りっぽさをチェックするために、ちょっとしたイタズラをする・・・だったっすね)

照  「・・・・返信来ないなー。寝ちゃったのかなー・・・」

照  「そうだ!怜たんから返信が来ない寂しさを歌にしてみよう!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:17:02.61 ID:u8j4ZhEro<>
桃子(まずは・・・)

照  「こんなクソッタレな世の中には〜!!」ウォウウォウ!

桃子(まさかのパンクロックすか)ソローリ

照  「色々なんか溢れている〜!」

桃子(・・・こうっす)ワキバラツンッ!

照  「そんな時代に・・おひょ!」ビクッ

照  「!!」フリカエリ!

・・・・・・・シーン

照  「・・・気のせいか?」コホン

照  「気・の・せ・い・か♪デッテン!」

桃子(・・)ワキバラツンッ!

照  「ふふふんふん・・・んぅっ!」ビビビク!

照  「・・・・」ユックーリフリカエリ

照  「・・・・・・誰もいない・・」

照  (確かに脇腹を触られた感触があった・・・)

照  (・・・まさか・・・霊・・・?)ゾゾッ

照  「・・・あのー、私、宮永 照といいます。人間やってます・・・・・・あなたは幽霊さんですか?」ウカガイ

桃子(・・・)フトモモサワッ

照  「!あ、あわわわ・・・」ガクガクガク...

照  (ほ、本物?)ガクガク...

照  「に・・」

桃子(に?)

照  「逃げろーー!!」ワァアアアア!ダーーーーーッ

桃子(あっ!?)シマッタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:17:54.38 ID:u8j4ZhEro<>
部室―――

ガラーッ!!ドン!!!

照  「菫〜〜!!」ダダダダ!!

菫  「なんなんだ騒々しい」

淡  「?」ツモリ

照  「太もも触られた〜!!」ダダダ

菫  「はぁ?」

淡  「!!(なんですと!!)」タン!

渋谷「ロン。18000」ジャラッ

淡  (しまった!!)

照  「〜〜〜」バッ!!

菫  「おっと!」ウケトメ!!

淡  「!(テルがスミレに抱きついてる!!)」ヌヌウ

照  「〜〜」ギュウウウ...

菫  「どうしたんだ照。さっきまで大声で機嫌よく歌ってたじゃないか」

照  「え!聞こえて・・・た・・?」

菫  「ああ。途中で歌うのやめただろう?結構いい歌だったから続きが気になっていたんだ」

淡  (ええ〜)

照  「そうなんだ・・・ありがとう・・・」テレ

照  「じゃあ・・・心を込めて歌います・・・」スゥー

監督「それは隣でやってくれ。部室で歌うな」

照  「!」ソウデシタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:18:47.30 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「・・・それでどうしたんだ?誰に触られたって?」

照  「ゆ・・・幽霊・・・」ガタガタ

菫  「幽霊?」

照  「」コクコク!

菫  「もし本当なら驚きだな・・・・」

照  「」ホンドダヨ

菫  「・・・とりあえず離してくれ。とんがりコーンの箱の角が太ももにグイーってなってる」イタイ

照  「・・・」ハナレ

菫  「しかしなんというタイミングだ・・・」

照  「え?」

菫  「いや、昨日な。テレビで心霊特集をやっていたんだ。ビデオカメラに映り込んだ霊ってやつをな。それを見てたんだが・・」

照  「怖い・・・」

菫  「それでな・・・はっきり見えたんだよ・・・ビデオカメラに映り込んだ霊が・・・」

照  「え!」スゴッ!

菫  「まさか私に霊感があるとは思わなかったから驚いたよ」

淡  (ええ!?それは霊感違うよっ!?)タッ

亦野「ロン!16000!」ジャラッ!

淡  (ぎゃ〜〜っ!!)

照  「霊感がある友達を持った私は幸せだと思う・・・」

菫  「照れてしまうな・・・とにかく、私が見てきてやろう」スタスタスタ

照  「私も行く・・・」スタスタ

淡  「あ・・・(テル・・・また行っちゃった)」ショボン

桃子(こっちにくるっすね)サキニイドウ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:19:36.60 ID:u8j4ZhEro<>
隣の教室―――

菫  「霊よ!」ガラッ!!

桃子(・・・)クチオサエ

シーン...

照  「ど・・・どう?」

菫  「・・・全くいないな」

照  「そう・・・気のせい・・だったのかな・・」

菫  「きっとそうだろう。・・・じゃあ私は戻るから、もしまた何かあったら呼べ」

照  「ありがとう」カンシャー

菫  「ああ」ニコッ..スタスタスタ

桃子(白糸台って思ったよりも愉快なところなんすね)

照  「ふう、霊でなくてよかった」ドアシメ

桃子(竹井さんにもらった対策案・・・もしも宮永 照がお馬鹿さんだったら案・・・)ピラッ

桃子(使う事はないと思ってたっすけど・・・ここまでのやりとりを見る限り・・・いけそうっす)ホンヲトリダス

桃子「宮永 照よ・・・」

照  「!!」ビクーン!!

照  「だっ、誰!?」

桃子「私は麻雀の神様じゃ」

照  「麻雀の神様!!?」

桃子「そうじゃ!私の姿が見えるか?」

照  「いえ・・見えません」

桃子「そうじゃろ。何故なら私は神様じゃからな」

照  「おおお」パチパチパチ

桃子「今日はお前に用があってきたのじゃ」

照  「私に・・・そうだ!」ゴソゴソ

桃子(?)

照  「ささ、こちらお供え物です」トンガリコーン!

桃子「・・・・いただくとしよう」ポリポリ

照  「はは〜」

桃子(微塵も疑ってない・・・)

桃子「・・・それでは私の質問に答えてもらおうか」

照  「はい神様!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:20:22.01 ID:u8j4ZhEro<>
桃子「まずは第1問!」デデン

照  「はい!」

桃子「あなたの食事のとり方は?」

照  「へ?」

桃子「1.時間を決めて食べる。2.お腹が減ったら食べる」

照  「麻雀の質問では・・・ないんですか?」

桃子「・・・君はお腹が減らないのか?」

照  「減ります」

桃子「そういう事じゃ」

照  「・・なるほど」ワカッタフリ!

桃子「答えを」

照  「好き嫌いなく食べるようにしています!」ホメテー

桃子「・・・1か2で選ぶのじゃ」ノッテナイ

照  「んー・・・どちらかといえば・・・2です」

桃子(2の方がちゃんとした体重を保てる心理体質・・・)メモメモ

桃子「それでは次じゃ・・・―――」

――――

桃子(ギャンブルで破滅しないタイプ。人を内面で見るタイプ。浮気をしないタイプ。ピンチに強いタイプ。思いやりのあるタイプ・・・)

桃子(少なくともこの本では非の打ちどころのない結果っすね・・・)チラッ

照  「・・・・」カミサマツギハー?

桃子(嘘をついてるようにも見えないっすし)

桃子「・・・質問は以上じゃ。お疲れ様」

照  「そうですか。楽しかったです神様」

桃子「それはよかったっす」

照  「っす?」

桃子「ああいや!よかったじゃ!」

照  「」ンー

桃子(危ない危ない)

照  「・・・あのー」

桃子「なんじゃ?」ドキ

照  「神様に相談事があるのですが・・」

桃子「・・・言ってみよ」

照  「はい・・・」

桃子「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:20:59.73 ID:u8j4ZhEro<>
照  「その・・・最近、好きな人ができまして・・・///」

照  「その子を喜ばせたいな、ってよく思うんです」

桃子(宮永さん・・・)

照  「・・・何かいい方法はないでしょうか?」

桃子(うーん・・・喜ばせる方法・・・)

桃子「・・・プレゼントなどは有効じゃな」

照  「プレゼント・・・」

桃子「決して高いものでなくてよい。心のこもったプレゼント」

照  「なるほど・・・勉強になります」

桃子「ちょっとしたサプライズな演出などがあればさらに効果大じゃろうな」

照  「サプライズ・・・」

桃子「そう。マジックじゃないが、例えばいつも麻雀牌を入れている入れ物を開けると、中から」

照  「マジック!!」

桃子「え?」

照  「そうだ・・・マジックだ・・怜たんをビックリドキドキにさせてそのまま2人は・・・」オオオオオ

桃子「話は最後まで」

照  「神様ありがとう!!」ガラッ!!ダッ!!

桃子(ちょっと!!どこ行くっすか)ダダダダダ!!

照  「ふははははは!!!」ダーーーーー!

桃子(あ・・・でもあんまり足速くない・・・簡単に追いつくっす)タタタタタ... <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:21:36.35 ID:u8j4ZhEro<>
白糸台高校付近の公園―――

照  「ハァハァ」ゼーゼー

桃子(体力ない・・・ていうか公園で何をするんすか・・・)

照  「いた!」

クルックーフルッフー

照  「」ダダダアー

クルックー!...バサバサバサ!

照  「あ!くそ」

桃子(え?もしかしてマジックで鳩を使うため?)

照  「こっちか!」クルッ

照  「うおおお!」ダダダダ

バサバサバサ!

桃子(行動の早さはすごいっすけど・・・マジっすか宮永さん・・・いきなり鳩は難易度高すぎっす)

照  「ゼェゼェ・・・闇雲に動いてはダメだ」テクテク

照  「・・あのー、すいません」

おばさん「はい?なんでしょう?」

照  「鳩を捕まえたいのですが、どうしたらいいかご存知ですか?」

桃子(普通のおばさんが知ってるはずないと思うっす・・・)

おばさん「・・・あのね、お嬢ちゃん。鳩なんて捕まえちゃ可哀相でしょ?」

桃子(ごもっともっす)

照  「可哀相・・・」

おばさん「そうよ」

照  「・・・私、麻雀のインハイチャンプで、高校生1万人の頂点、とか言われてるんです」

おばさん「そう」

照  「それでもやっぱり鳩捕まえたらまずいでしょうか?」

おばさん「そうねぇ、私はそう思うわ」

桃子(なおさらっすよ)

照  「そうですか・・・ありがとうございました・・・」トボトボ...

桃子(あ、落ち込んでる・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:22:22.58 ID:u8j4ZhEro<>
照  「・・・インハイチャンプっていったって・・・大していい事ないんだな・・・」

照  「税金も払わないといけないし、パケット代だっておまけしてくれない・・・こないだ自転車も撤去されたし・・・」ハァ

照  「所詮、肩書きなんて心の拠り所でしかないんだな・・・」サトリー

桃子(宮永さんが荒んでくっす)

照  「」ハァー

桃子(・・・でも宮永さん一生懸命・・・園城寺さんのために頑張ってるっす)

照  「」トボトボ

桃子(本当は部活の後、向かう方向がたまたま一緒、という設定でこっそり尾行する手筈っすけど・・・)

照  「」トボトボ

桃子(もう十分っすよね・・・)

桃子「宮永 照よ」

照  「!神様!」

桃子「鳩は捕まえなくても大丈夫じゃ。園城寺 怜を喜ばせる方法はある」

照  「さすが神様!!私の想い人をピタリと当てなさる!!」

桃子「あっ・・・おう。その通りじゃ」

照  「拝みます」テ ヲ アワセー

桃子「うむ、とにかくじゃ。サプライズよりもプレゼント!気持ちのこもったプレゼントがよいぞ」

桃子(多分それが一番いい方法・・・)

照  「プレゼント・・・」

桃子「そうじゃ。君の気持ちのこもったプレゼントなら、彼女もきっと喜ぶじゃろう」

照  「そうかな・・・そうだと嬉しいな///」ポー

桃子「フフフ・・・(なんかいいっすね・・・あー、先輩に会いたくなってきたっす)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:22:59.67 ID:u8j4ZhEro<>
照  「プレゼント、考えてみます!ありがとう神様!」

桃子「うむ」

照  「よ〜し」

桃子(宮永さん見てると・・・なんか応援したくなってくるっす)

照  「では神様!私は学校に戻ります!」

桃子「うむ。車に気を付けてな」

照  「はい!」ダダダダダダ

桃子(・・・)ピッピ..ピ

プルルルルル...プルルルルル...プルルルルル...ガチャ!

靖子『もしもし』

桃子「お疲れ様っす」

靖子『今、どこにいる?』

桃子「学校近くの公園っす」

靖子『いつの間に外に出ていたんだ・・・』

桃子「あはは、それはともかく」

桃子「作戦終了っす」

靖子『なに?』

桃子「プランDが成功しました」

靖子『・・・本当か?あんなの子供でも引っかかるとは・・・』

桃子「本当っす。必要な情報は取得できました。もうこれ以上は意味ないっす」

靖子『・・・そうか。元々、君の判断に任せる作戦だ』

靖子『では1度学校に戻ってきてくれ。また事務室で手続きが必要だ』

桃子「また、踊らないといけないんすね・・・」ハァ

靖子『すまんな』クスクス <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:24:38.07 ID:u8j4ZhEro<>
白糸台高校

麻雀部 部室

照  「・・・」ガラガラ

菫  「!」

照  「ランキング戦はどうなった?」

菫  「それよりなんだその格好?所々汚れてるが」

照  「・・・車に気を付けてたら石につまずいて背中から転んだ」

菫  「ある意味器用だな・・・ひどい擦り傷はないようだが・・・というか外に出てたのか」パンパンシテヤル

照  「まあな。・・・それで?ランキング戦は?」パンパンサレテル

菫  「ああ・・・今のところは渋谷が1位、大星が2位、亦野が3位だ。差はないがな。これ、今現在のスコア」ピラッ

照  「大星・・・スコアを落としているな」

菫  「そうだな・・・」

照  「・・・」

淡  (あ!・・・テル・・・)

淡  (・・・テルに格好悪い姿は見せられないよ!)タッ

部員C「ロン!5800です」ジャラ

淡  「あ・・・」

淡  (トップ逆転された・・・)

照・菫「・・・」

淡  (・・・)グス

部員C「アガリ止め終了です。ありがとうございました」

淡  「ありがとうございました・・・」

部員D・E「ありがとうございました」

監督「この卓は今日はここまで。お疲れ様」

部員C・D・E「お疲れ様です」

淡  「お疲れ様です・・・」

監督「まだ対局中の卓もあるから、騒がず待機しているように」

部員C・D・E「はい」

淡  「・・・はい」

照  「大星・・・」

淡  (・・・)トボトボ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:25:28.40 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「大星」

淡  「・・・・テルどうしたの?その格好・・・」

照  「転んだんだ」

淡  「転んだって・・高校3年生にもなって・・・」クス

照  「むぅ」

菫  「まったくだ」

照  「それにしても・・・・大星、急に崩れたな。どうした?」

淡  「それは・・・」

淡  (テルに気を取られたとは言えない・・・)

菫  「・・・照に気を取られたのではないか?」

淡  「!!」

照  「私に?」

菫  「ああ、お前が急に騒いで部室に入ってきた時とか」

照  「そんな事あったっけ?」

菫  「・・・そう言われると夢だったような気がするな・・・」

淡  「ちょちょ!!ありましたよ!!テルが急に太もも触られた〜ってスミレに抱きついて!」

照  「そんな事あったっけ?」

菫  「・・・そう言われると夢だったような気がするな・・・」

淡  「もう!それを見てて私、すっごく羨ましくて・・・」ハッ!

照・菫「・・・」ジー

淡  「あのっ、そのうらやましいって・・・違ううらまりゃしいですからあの・・・///」

照  「そんなにか?」

淡  「へ?」

照  「そんなに羨ましかったのか?」

淡  「あの・・・」

照  「・・・」ジー

淡  「・・・・・はい///」

照  「早く言えばいいのに。ほら」

淡  「あ・・・はい///」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 22:26:03.53 ID:u8j4ZhEro<>
照  「好きなだけ抱きついていいぞ」スミレ ヲ アワイ ノ マエニオク

菫  「・・・なんか照れるな///」

淡  「・・・・」

菫  「・・・・///」

淡  「・・・・」ギュー

菫  「ん・・///」

淡  (なんかもうスミレでいいや・・・こうしてると落ち着くし・・・)ギュー

菫  「・・・・」ギュ

淡  「あ・・・(抱きしめ返された・・・・)」

菫  「・・・」ギュー

淡  「・・・」ギュー

照  「・・・」ムー

照  「仲間外れは嫌だ!!」フタリマトメテ ギュー!!

菫  「痛い痛い!!」

淡  「ちょっと!テル!痛いよー!」

監督(なにやってるんだまったく・・・)フフッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:26:45.71 ID:u8j4ZhEro<>
清澄高校

麻雀部 部室

久  「ええ・・・そう・・・わかったわ。ありがとう」

久  「・・・」

久  「なるほど」

久  (あの宮永 照がそんな状態になってるなんて・・・にわかには信じがたいけど・・・)

久  (恋は人を変えるってやつかしら?)フーム?

久  (とにかく、竜華に連絡しないとね)

久  (親戚のおばちゃんが送りそうな文面にして・・・送信!と)タッ!

久  (・・・・)フゥ

プルルルル

久  「!」タッ..タッ

久  「もしもし」

竜華『もしもし。師匠、竜華です』

久  「今は1人?」

竜華『はい。結果が気になって待機してました』

久  「そう」

竜華『結果はどうなりました・・・?』

久  「・・・結論から言うと、宮永さんに問題点は見つからなかったわ」

竜華『・・・』

久  「心理テストも問題なし。園城寺さんを心から好きだという気持ちがにじみ出てるそうよ(ちょっとお馬鹿さんみたいだけど)」

竜華『・・・』

久  「メールのやり取りを見るに、順調に交流を深めているみたい」

竜華『・・・そう・・・ですか』

久  「・・・・・何を落ち込んでるの?」

竜華『え?』

久  「あのねぇ、私は『2人は付き合ってました』と言ってるんじゃないのよ?」

竜華『はい・・』

久  「言うなれば『2人はまだ付き合うまでに至ってません』って言ってるのよ」

竜華『おお』 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:27:29.78 ID:u8j4ZhEro<>
久  「あなたには宮永さんにはない、一緒に過ごした時間、があるでしょう」

竜華『一緒に過ごした時間・・・』

久  「最後まで、諦めずに頑張りなさい」

竜華『師匠・・・ありがとうございます。・・・なんか勇気が湧いてきました』

久  「いいのよ。なんてったって竜華の師匠だもの」

竜華『師匠・・・』ウルウル

久  「とにかく!できる限りの協力はするわ」

竜華『ありがとうございます』ウルウルルル

久  「そうそう!あとサプライズパーティーの件なんだけど」

竜華『はい』

久  「私の方でも動いてみたんだけど、龍門渕っていう高校知ってる?」

竜華『・・・確か去年のインハイ出場校ですよね?天江ゆー子がおる・・・』

久  「そう。その龍門渕の全面協力を得られる事になったの。なんといっても龍門渕グループだからね。資金面は気にしなくて大丈夫」

竜華『ええ〜!!!ほんまですか!?そらすごいですわ!!』

久  「後はパーティの内容と、招待する高校の数とかそういった事を突き合わせていくだけね」

竜華『師匠・・・・凄すぎるわ・・・』ソンケー!

久  「ありがと。せっかくならみんなが楽しめるパーティーにしたいものね」フフッ

竜華『はい!』

久  「それじゃ、また連絡するわ」

竜華『はい!待ってます!師匠!』

久  「」クス

ツーッ..ツーッ...

久  「・・・可愛い子ね」フッ

久  (さてと、龍門渕の協力も得られるし、どうせなら盛大なパーティーにしたいものよね♪)ルン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:28:07.27 ID:u8j4ZhEro<>
3日後―――

東横家

桃子の部屋――

桃子「ささ、どうぞ」

ゆみ「お邪魔します」

桃子「いや〜、今日の部活は楽しかったっす」

ゆみ「久しぶりに蒲原が顔を見せたからな。・・・なんだかんだ言っても蒲原がいると場が盛り上がる」フッ

桃子「・・・」カギ ガチャッ...

桃子「蒲原先輩・・・受験勉強、はかどってるんすか?」

ゆみ「いや・・・どうも怪しいものだ。本来なら今日も勉強の予定だったはずだが・・・アレコレと理由を付けて部活に逃げた格好だな」

桃子「大丈夫なんすか・・・」

ゆみ「・・・なに、あいつもやる時はやる。心配いらないさ」

桃子「それ、蒲原先輩に言ってあげたら喜ぶっすよ」

ゆみ「・・・すぐ調子に乗るからな。蒲原の為にも褒めない方がいい」

桃子「スパルタっす・・・」

ゆみ「・・・それで、今日は何を観るんだ?一応、時代劇のDVDを用意してきたが・・・」

桃子(・・・また逃げるつもりっすか)

桃子「今日はこれを観るっす」ジャン!

ゆみ「それは・・・コメディ映画か?」

桃子「そうっす!観たことあるっすか?」

ゆみ「いや、ないな」

桃子(そりゃそうっす。竹井さんが先輩の見たことのない映画を徹底的にリサーチして選択したパッケージっす)

ゆみ「やはりコメディはいい。さっそく観るとするか」

桃子「はいっす・・・―――」ニヤリ

画面「あっ・・・ふぅっ!くぅん」

ゆみ「!!!!!」

桃子(いきなり女の子同士の絡み!!)

ゆみ「こ・・・これはなんだ!奇天烈な!」ガアッ!

桃子「こういう導入なんじゃないっすか?」

ゆみ「馬鹿な!ここ、こんなお茶らけたパッケージの導入がこんな・・・・こんなはずはない!!」

桃子「まぁまぁ先輩・・・もうちょっと見ましょうっす」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:28:36.46 ID:u8j4ZhEro<>
画面「あぁん!!そこぉ・・・もっと・・・」

ゆみ「〜〜〜〜〜///」グラグラグラグラ

桃子「先輩・・・」ヨリカカリ
 
ゆみ「!もも・・・!」

桃子「・・・」クチビル ヲ ヨセル

ゆみ「・・・ダメだ!私たちはまだそういうのは早い!///」カオソラス!

桃子「・・・」

ゆみ「もっと健全な・・・・・・・・・・・もも?」

桃子「先輩・・・私が嫌いっすか・・・」

ゆみ「馬鹿な!そんな事があるはずがないだろう」

桃子「私・・・先輩が好きっす。先輩は・・・?私の事好きっすか?」

ゆみ「当然だろう、そんな事は」

桃子「当然じゃないっす!私にとっては・・・いっつも不安なんす!」

ゆみ「もも・・・」

桃子「先輩・・・気付いてるっすか?・・・1度も好きって言ってくれてないって」

ゆみ「・・・」

桃子「・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:29:09.79 ID:u8j4ZhEro<>
ゆみ「・・・」フウ

ゆみ「・・・私の態度が・・・ももをずっと不安にさせていたんだな」

桃子「・・・」

ゆみ「私の事をわかってくれていると、自分に都合のいい様に考えていたようだ」

桃子「先輩・・・」

ゆみ「もも・・・私は桃子が好きだ」

桃子「っ!先輩!!」

ゆみ「ただ、その・・・やはり恥ずかしくてだな・・・こういった事は・・もう少し時間を・・・」

桃子「先輩」

ゆみ「?」

桃子「私は・・・先輩が欲しいっす」

ゆみ「!!」

桃子「これが・・・私の本心っす・・・」

ゆみ「そうか・・・」フッ

桃子「・・・・・・・・・」

ゆみ「わかった」

桃子「・・・!!!」

ゆみ「・・ただその・・・こういった事の知識は・・・疎くてな///」カアッ

ゆみ「年上として上手にリードできそうもないのだが・・・」

ゆみ「それでも・・・いいか?///」

桃子「!!!」ズキューン!!

桃子「もちろんっす!!!!」フハァ!

ゆみ「じゃ・・・じゃあ・・・・・・・・・・・するとしようか///」

桃子「はい!!」

画面「ああん!そこそこぉ!!!イエス!!カミング!!・・・・――――」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:29:50.97 ID:u8j4ZhEro<>
3日後――

鶴賀学園高等部麻雀部 部室

ゆみ「・・・・////」

桃子「・・・・////」

佳織「・・・加治木先輩・・・どうしたんでしょうか?さっきからずっと黙ってますけど・・・」

智美「さあなー?むっきーは何か知ってるか?」ワハハ

睦月「いえ、引き継ぎの時はいつも通りでしたけど・・・」

智美「そうかー。ゆみちんも色々あるんだろー」

智美「私だって、受験生っていう立場になって」ワハハ

ゆみ・桃子「タチ!!?」ガタッガタッ!

智美「はじ・・・めて・・・?」

佳織・睦月「・・・・」

ゆみ・桃子「・・・・」スワル

智美「・・・・・そういえばこの前みた動画でなー、猫が」

ゆみ・桃子「ネコ!!?」ガタッガタッ!

佳織・睦月「・・・・」

ゆみ・桃子「・・・・」スワル

智美「・・・詮索はやめた方がよさそうだなー」ワハハ

睦月「ええ///」

佳織「?」

ゆみ「・・・///」

桃子「・・・///」

智美「あ!」

佳織「??」

智美「そうだそうだ、今日はこれをみんなに見せに来たんだった」カサカサ

睦月「なんですか?それ」

佳織「・・・招待状?」

智美「その通り。清澄の部長から送られてきたんだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:30:25.26 ID:u8j4ZhEro<>
睦月「ええと・・・『親睦会のお知らせ・・・』」

佳織「親睦会?」

智美「ああ。なんと!全国の麻雀部を集めて、パーティーを開催するらしい」

佳織「ええ!!?」

睦月「そんな事・・・やろうと思ってもできるものなんですか・・・?」

智美「普通は無理だなー。でも龍門渕も絡んでるみたいだし・・・主催が何故か千里山女子みたいだけど」

佳織「凄い・・・」

智美「1ヶ月後らしい。制服着用、参加費不要。・・・で、うちにも参加しませんか?とあるけど・・・参加するよな?」

佳織「したいですー」

睦月「ええ」

智美「2人は・・・」

ゆみ「」コショコショコショ...

桃子「///」ヤダ テレルッス

智美「・・・参加って事にしておくぞー?」

桃子「」コショコショコショ...

ゆみ「///」モモ...エッチダナ..

智美(・・・)

睦月「1ヶ月後か・・・楽しみですね」

智美「そうだな。最近あんまりバカ騒ぎ」

ゆみ・桃子「リバ!!?」ガタッガタッ!

智美「できなく・・・」

ゆみ・桃子「・・・」スワル

睦月「・・・・・」

佳織「?」

智美「・・・新部長。あとは頼んだ」ワハハ

睦月「・・・はい・・・」

智美(鶴賀は今日も平和ですよー、ってな〜)ワハハ

ゆみ・桃子「・・・///」イチャイチャ キャッキャッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:30:51.98 ID:u8j4ZhEro<>
東横 桃子の白糸台高校偵察任務から1ヶ月と数日後の

〇月〇日 13時00分――

千里山女子高校の体育館に、全国各地の強豪校が勢揃いしていた。

選手、学校関係者、そして大会関係者、プロ雀士――

その数は100人をゆうに超え、体育館はまるでインターハイ会場のようだった。

高校生主体とは思えない程の規模と化したパーティーが今、開催されようとしていた―――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:31:48.92 ID:u8j4ZhEro<>
浩子「すみません龍門渕さん、挨拶お願いします」

透華「ええ。任せてくださいまし!」スタスタスタスタ

透華「・・・・」マイクニギリ...コホン

透華「皆さん!!本日はようこそおいで下さいました!!わたくし、龍門渕 透華と申します!!」

透華「この☆●×□○◎・・・」キィィーン!!

一  「わわ。ハウリングが」アタフタ

透華「□◇%%◎▽△・・・」キィーーーン

塞  「ほとんど何言ってるか聞こえない・・・」ツッ..

胡桃(裏方のミス!)

エイスリン「〜〜〜〜」ouch!

白望「耳痛い・・・でも耳塞ぐのダルい・・・」ウアー

豊音「ちょー耳いたいよー」フサギ!

透華「〇×□◆%$・・・」キィーーーン

純  「・・・・」アー...

智紀「・・・・」ドウシヨ

衣  「うう!!」ミミガイタイィ

透華「■◇□?〇◎▽△・・・」キィーーーン

憧  「つつ・・・なんで本人気付いてないわけ?」

晴絵「ん?そんなにうるさいかな?」

灼  「はるちゃん・・・もう衰えが・・・」

晴絵「?なに?」

灼  (これも聞こえてない・・・)

玄  「お姉ちゃー」ウウ

宥  「大丈夫。マフラーで防いだげる・・・」フルフル...

一  (これでなんとか・・・)カチャ

透華「●□×%・・・と!!」...ィィン

一  「」ホッ

透華「以上でわたくしからのご挨拶とさせて頂きます。ご清聴、ありがとうございました」ペコッ

透華(決まりましたわ!!わたくし!今、輝いてますわー♪)オホホホ

会場「・・・・・」

透華(あらあら・・・言葉を失うほど感動して下さるとは!感無量ですわ〜)

一  (どうしよう・・・この雰囲気)

純  「・・・(助け舟を出すか)」

智紀「・・・(その方がいい)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:32:47.38 ID:u8j4ZhEro<>
久  「」スタスタスタ

久  「皆様、本日はお越し下さいまして、誠にありがとうございます」マイクツカミ!

透華「?」

純  「お」

智紀「・・・」

久  「このパーティは、千里山女子麻雀部の方々が・・・自分たちと同じ、麻雀を愛する仲間、戦友たちと親睦を深め、皆が楽しめるよう企画されたものです」

ガヤガヤ

竜華「わ、注目されとる」

セーラ「照れくさいなぁ」

泉  「きっかけがアレですからね・・・素直に喜べんてゆーか・・・」

浩子「全くや」

透華「??」

透華(わたくしが今言ったばかりですのに・・・んん?)

久  「微力ながら私も企画に協力させて頂きました。しかし、本日このような盛大なパーティーを執り行う事ができるのも・・・」

久  「こちらの龍門渕 透華さんをはじめとした龍門渕高校のみなさん」

透華「!」ピクン

純  「・・・(フォローまでしてくれったぁな・・・)」ポリポリ

智紀「・・・」

衣  「おお!衣たちの事だ!」

一  「うん、そうだね」ニコ

久  「そして本日お越し下さいました皆様のおかげです。ありがとうございます」ペコリ

透華「?・・・!」ペコッ!

久  「・・・ご用意しました料理は、全国各地の素晴らしい食材を使用し、一流シェフが腕をふるったものばかり・・・」

華菜「・・・」ダラーッダシ!

美穂子「・・・」フフッ フキフキ... <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:33:15.96 ID:u8j4ZhEro<>
久  「和・洋・中をはじめ、様々な料理がございますが、ご要望等ございましたら、お気軽にお申し付けください。対応させて頂きます」

久  「それでは、前置きが長くなってしまいましたが、・・・今日はみなさん!楽しんで下さい!」

会場「!!!」パチパチパチパチ....

久  「」ペコッ

透華「?」ペコッ

久  「ごめんなさいね。出しゃばる様な真似をして」モドリマショ

透華「え?いいえ」エエ

久  「龍門渕さんのスピーチ、とても良かったんだけど、お上品過ぎて」

透華「ホ?」

久  「私みたいな庶民は緊張しちゃってねー。なんだか舞い上がっちゃって、気付いたらマイク握ってたのよ」タハハ

透華「ホ・・・」

久  「そしたら何か言わないといけないじゃない?だから・・・」

透華「そうでしたの・・・」

久  「ごめんなさいね。せっかく龍門渕さんが頑張ってくれたのに・・・」

透華「いいえ!そういう事ならまっっったく気にしませんわ!!」ピカー!

久  「そう?ありがとう」

透華「気にする事はありませんわ!!」オーホホホ!

久  「それと・・・企画に協力してくれた事も・・本当にありがとう」

透華「それは当然ですわ!!あなたも前におっしゃったではありませんの!」

久  「・・・」ナンダッケ?

透華「『龍門渕さんって凄い!歌って踊ってお金も出せるアイドルね!ステキ!!キャー!』と!!」

久  「あー(言ったかも・・・側近の人とか聞いてないわよね・・・変な誤解は勘弁よ、ジョークなんだから・・・)」キョロキョロ

透華「あの頬の赤さは嘘ではないと踏んでいますの・・・」フフ

久  「あはは・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:33:59.89 ID:u8j4ZhEro<>
透華「と、お金の事は心配しなくて結構ですわ」

久  「でも、企画していたものより大規模じゃない?」

透華「当然ですわ!大会以外で全国の猛者が一堂に会するなんて、滅多にある事ではありませんの!ド派手にいきませんと!」ムネハリ!

透華「・・・それに食材を持ち寄って下さった方々がいますの」

久  「え?」

透華「交通費から何から全て無料というのは申し訳ない・・・という事らしいですわ」

久 (え?そこまで出してる訳・・・?龍門渕グループ恐るべし・・・)

透華「本日の食材のほとんどが、そういった各校の持ち寄りですし、他にも備品や何やら頂きましたわ」

久  「なるほどね・・・」

一  「ま、単純な収支だけじゃないって事だよね」ピョコッ

純  「スカウトウーマンや記者も一切なしだもんな、ホントに関係者だけ」

智紀「・・・校門で記者が門前払いを受けてた」

透華「当然ですわ!でなければ企画した千里山の皆さんに失礼ですもの!」

久  「・・・・」ヘー

透華「な・・・なんですの?」

久  「いやー、龍門渕さんはいい女だな、って」

透華「んなっ////」

一  「っ!!?」

純  「おお?」

智紀「・・・」ポカーン

衣  「??」

久  「ね?国広さん?」ニコー

一  「ええ?あの・・・まぁ・・ね」

久  「」フフッ

透華「あうえう・・///」

久  「それじゃ、ちょっと部員たちの様子を見てくるわね」

純 「おう、お疲れ」

智紀「色々ありがとう・・・」フリフリ

衣  「おおー!後で遊ぼうなー!!」ワー

久  「ええ」

透華「・・・・」

一  「・・・・」

透華「・・・バレているのかしら///」

一  「多分・・・ね///」アハハ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:35:31.38 ID:u8j4ZhEro<>
京太郎「立食パーティーなんて初めてだから緊張するなー」

まこ 「別に普通にしとったらええんじゃ。席が自由で、料理もセルフサービスっちゅうだけじゃ。座りたきゃ椅子もあるしのー」

久  「おーいみんなー」テヲ フリフリ

まこ 「おー、おかえり。ナイスフォローじゃったぞ」

和  「さすが部長です」

久  「ありがと」クス

優希「龍門渕のおねーさんも大物だじぇ」ハグハグ

久  「そうね。って、あら?やっぱりタコスを食べてるの?」

優希「当然だじょ!私はいついかなる時もタコスを食べるんだじぇ!!」ババーン!!

久 (用意してもらって正解だったわね)クス

優希「それにしても・・・このタコスは抜群に美味いじょ!!」シアワセー

久  「へえ、私も食べてみようかしら・・・って、咲は?」

和  「お姉さんに会いに行ったみたいです」

久  「そう・・・和は行かなくてよかったの?」

和  「いえ、その・・・私はご挨拶しようと思ったのですが・・・咲さんが『ちょっと話すだけだから待ってて』と」

久  「へえ」モグモグ

和  「・・・私は・・・まだ紹介するに至っていない存在、という意味なんでしょうか・・・?」

久  「へ?」モグモグ

和  「私はいつも咲さんの事を考えていますけど咲さんはそうではない気もしますし私が咲さんに会えない日に枕を濡らしているのに咲さんは全くそんな素振りも見せませんこれは私の存在が咲さんの一番ではないという他に咲さんの・・・」ブツブツ

久  「そんな訳ないじゃない。咲は和の事をとても大切に思っているわ」

和  「そう・・・でしょうか?」

まこ 「当ったり前じゃ」

優希「咲ちゃんってのどちゃんの事ばっかり見てるじぇ」

和  「そう・・・ですか。それは・・・嬉しい・・です///」

久  「」フフフ

久 (ちょっと危ういところもあるけど・・・2人なら大丈夫かな) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 22:36:18.44 ID:u8j4ZhEro<>
咲  「お姉ちゃんは・・・どこかな?」キョロキョロ...

煌  「・・・ええ。構いませんけれど・・・」

照  「そうか!ありがとう!」

煌  「いいえ・・・それでは・・・」シツレイシマス スタスタ...

照  「・・・よし!やったぞ!!よおおおおし!!」ウオー!

咲  「この叫び声・・・いた!お姉ちゃ〜ん!!」タタタタッ

照  「ん?」

咲  「お姉ちゃん!」

??「?あれは・・・」

照  「咲じゃないか?奇遇だな。どうしたこんな所で?」

咲  「・・・私もパーティーに参加してるんだけど・・・今、何話してたの?」

照  「ああ、さっきの人は花田さんといってな、彼女には持ちネタがあるんだが・・・」

咲  「持ちネタ?」ン?

照  「それを私も使用していいか、許可をもらおうと思ってな」

咲  「へえ・・・そうなんだ。それで?」

照  「・・・無事!許可をもらったぞ!すばらっ!」パアアア

咲  「そう・・よかったねー」ハハ...

照  「それじゃまた!!」シュバッ!

咲  「ちょっ!待って」

照  「ええー、今いいリズムなのに・・・」ブー

咲  「ごめんね。あの・・・メールの事なんだけど・・・」

照  「??」メール?

咲  「な・・・なんでピンときてないの?いつも空メール送ってきて、どうしたのって返信しても連絡くれないから・・・」

照  「??」ンンー

??(しょうがないっすね・・・)ソローリ....

桃子「・・・園城寺 怜とのメールのやり取りじゃ・・・」ボソッ

照  「その声は!神様!!」スバラッ!

咲  「!!」ビクッ!!

照  「そうか!そのメールの後のあれか!!思い出した!!」

咲  「あ、思い出してくれた・・・?」ヨカッタ!!

照  「ありがとう神様!!思い出したよ神様!!」オオ

咲  「お、お姉ちゃん!大声で神様とか連呼しないで!恥ずかしいよ〜///」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:37:40.11 ID:u8j4ZhEro<>
照  「むう、それでメールの件だが・・・」

咲  「うん」

照  「怜たんとメールしているとな、右手に風が集まってしまってな。それを消す為に咲に空メールを送っていたんだ」

咲  「・・・それならそうと言って欲しかったんだけど・・・心配して学校にも電話したんだよ?」

照  「ああ、菫に聞いた。『妹さんがお前の事を心配していた』とか言ってたな。心当たりがなかったから驚いた。・・・菫に言伝を頼んでおいたが・・・聞いたか?」

咲  「・・・それが『なめるなよ』だった事に私は驚いたよ」

照  「咲が驚いていた事に今驚いている・・・」ビックリ

咲  「・・・私、本当に心配したんだよ?」

照  「あ・・・そうか・・・それは、すまない」ハンセイ

咲  「あ、ううん、問題ないならいいよ」

照  「ありがとう・・・そういう訳だからこれからも怜たんとメールする時に空メールを送るけど、そういう事だからよろしく頼む」

咲  「うん・・・ねえ、『ときたん』って誰?」

照  「知らないのか?天使を」

咲  「天使?・・お尻丸出しの・・・矢を持った?」

照  「そうだ」

咲  「その天使が・・・ときたん?」

照  「そうだ」

咲  「????」

桃子(あ〜、もどかしいっす!)

桃子「千里山の園城寺 怜の事じゃ・・・」

照  「神様!まだ近場に御座(おわ)し続けていたのですか!!」ナントー!

咲  「・・神様の声・・・どこかで聞いたような・・・」

桃子「」ドキッ!

桃子(ばれたらまずいっす・・・退散!)スススー

咲  「まいっか。・・・その人と仲良いの?」

照  「え?聞いちゃう?・・・なんていうか・・・仲良いけど・・・発展途上というか///」テレテレ

咲  (この反応・・・その園城寺さんの事が好きなのかな・・・)

照  「何言わせるんだよぉ〜///」モオ!

咲  (・・・妹としてはちょっと寂しいけど・・・幸せそうだし、いいか)フフ

咲  「・・・・・」

咲  (お姉ちゃんのアイスを勝手に食べないようアドバイスしてあげよう・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:38:28.21 ID:u8j4ZhEro<>
??「あのー・・・」

咲  「?」フリカエリ

豊音「こんにちわー」

咲  「わあ!」ビクッ

豊音「あ。ごめんねー、ビックリさせちゃって・・・」

咲  「いいえ。こちらこそ、失礼しました」

豊音「ううん、全然だよー」

照  「恋人?ばか!まだそんな関係じゃないってのー///」フルフル

豊音「あのー・・・パーティーで急にこんな事言うのもごめんだけど・・・」

咲  「はい?」

豊音「サイン・・・貰っていいかなー?」

咲  「え?」

豊音「お2人にサインを貰いたいんだけど・・・ダメかなー?」

咲  「べ、別にいいですけど・・・私、サインなんてそんな・・・大したものじゃありませんよ?それでもいいですか?」

豊音「もちろんだよー!ありがとー!・・・あの、左側にお願いします」シキシ ト マジック!

咲  「は・・はい・・・なんか緊張しますねー///」カキカキ...

照  「そこまで言うなら・・・馴れ初めから話しちゃう///」モジモジ

咲  「あの・・こんな感じでもいいですか?」

豊音「全然オッケーだよー。どうもありがとー」ペコリ!!

照  「最初は準決勝ろばふ・・ゲホッゲホッ!」バサア

咲  (ああ!姉帯さんの髪がお姉ちゃんの口に入った!)

豊音「??」リコペ

照  「なんだ今のは・・・口に何か入ってきたぞ・・・」アレー?

咲  (正気に戻った・・・)「お姉ちゃん。姉帯さんがサイン欲しいって言ってくれてるよ」

照  「ん?サイン?」

豊音「はい・・・」

照  「・・・すまない・・私にはこれといったサインがなくてな・・・」

豊音「あ・・・そうなんですかー・・・じゃあ普通に」

照  「印鑑でいいか?ちょうど今手元にある」ポッケカラダス! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:39:20.38 ID:u8j4ZhEro<>
豊音「え?あの・・・」

咲  「なんで持ち歩いてるの?」

照  「今現在、家がガラ空きだからな。念のため」

豊音「あの・・・その・・」オロオロ

照  「右のスペースでいいんだな?よっ・・・と。シャチハタでごめんな」ポン!

豊音「あ」

咲  (なんかアンバランス・・・)

照  「これで・・いいか?」

豊音「はい、ありがとうございましたー!(・・・・印鑑でも宮永さんに貰った事に変わりはないもんねー)」ペコリ!!

照  「それなはぶふっ!」バサァ

咲  (また髪の毛が!!)ウワァ

豊音「?どうしたんですかー?」リコペ

照  「いや、なんでもない・・・?」

咲  「はい」

豊音「?それじゃ、失礼しますー」スタスタ...

咲  「・・・」

咲  (やっぱりお姉ちゃん、有名選手だし綺麗だもん。ファンもつくよね)

照  「??」ナンナンダロ

咲  「ふふっ(ちょっとお姉ちゃん変わったかもだけど・・・ホントに仲直りできてよかったな・・・)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:40:54.55 ID:u8j4ZhEro<>
灼  「・・・気が付いたら独りぼっちになっている・・・」

灼  「」チラッ

憧  「あ、初瀬も来てる。やっほー」

初瀬「憧!久しぶり〜!」

憧  「ってついこないだ会ったじゃん」モー

小走「お、阿知賀の子か」

憧  「あ・・、と確か使走先輩・・・でしたっけ?」

小走「小走だ!・・・もしかして陰で私の事を・・・」チラリ

初瀬「そ、そんな訳ないじゃないですかっ!」オロオロ

灼  (憧は旧友と・・・)

灼  「・・・」チラッ

玄  「お姉ちゃん!このカツ丼美味しいよ〜♪小皿で一口サイズだから!食べてみて」コレコレ!

宥  「そうなの?」イタダキマス..パクッ

宥  「ん〜〜、美味し〜い」ホワァアァ

玄  「だよねー。あー、どうしよー!美味しいものばかりで太っちゃいそうだよぉ〜」コマッタナー

宥  「太った玄ちゃん・・・あったかそう・・・」

玄  「やだもぉ、お姉ちゃんたらぁ!」キャイキャイ

灼  「・・・(あの2人は丼に夢中・・・丼・・・・姉妹丼・・・)」

灼  「」ハッ!

灼  (ダメだ!変な事を考えちゃ!!)ブンブン!

灼  (・・・はるちゃんは・・・?いた!・・・三尋木プロと話してる)

晴絵「えー!そうなんですかー?」ガハハハ

咏  「そうそう。もう何がわっかんねーかがわっかんねーの!!」ケラケラ!

晴絵「それじゃあ全然わかんないじゃないですか〜?」ガハハ

咏  「そうなんだよ。ほんっとわっかんね〜!君の髪型もどうなってんのかわっかんねー!」ケラケラ

晴絵「がははは!私もよくわかんないんですよ〜!!」ガハハハ

灼  (あれが社会人の会話なの・・・?)

灼  (・・・穏乃は・・・?)キョロキョロ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:41:40.93 ID:u8j4ZhEro<>
霞  「あらら?姫様と初美ちゃんは?」

巴  「ハッちゃんはあそこに」ユビサシ

霞  「あら本当。・・・?あの子は・・・」

春  「阿知賀の子だね」

巴  「・・・なんで1万点棒を持ってるんでしょう?」

春  「さあ?」

初美「・・・」

穏乃「・・・」モッタママ

初美「・・・ひょっとして・・・そのジャージの下・・・」

穏乃「あ・・・わかります?・・・そうなんです///」

初美「やっぱりですかー」ニヘヘ

穏乃「あの!その巫女服の下って・・・///」

初美「もちろんなしですよー」

穏乃「やっぱり・・・///」

初美「いつからですかー?」

穏乃「あ、あの・・・小学生の時から・・・///」テレ!

初美「それはすごいですー!」パチパチ

穏乃「坂とかも結構きわどい感じで登ってました・・・///」

初美「わかるよー」

穏乃「見えるか見えないかのギリギリを狙って遊ぶ感じで・・・」

初美「おおー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:42:25.56 ID:u8j4ZhEro<>
穏乃「薄墨さんは・・・日焼けがいいアクセントになってますよね?」

初美「ふふ。そうなんですよー。逆にアピールというか、想像を掻き立てるというか」

穏乃「凄くそそりました・・・///」

初美「ありがと。・・・あのさ」

穏乃「はい」

初美「今度・・・お互いの衣装を交換してみませんかー?」

穏乃「あ!それいいですね!!ぜひ、お願いします!!」

初美「それでさ、外で着替えましょうよー」ウヒヒ

穏乃「え・・・そんな・・・誰かに見られたら・・・」ハァハァハァ

初美「どうしますー?」

穏乃「・・・・外で、お願いします///」ハァハァハァ...

霞  「何を話してるのかしら?」

春  「さあ?(黒糖まで用意してあるとは・・・龍門渕・・・あなどれない)」ポリポリ

巴  「ところで姫様は?」

霞  「あれ」ユビサシ

小蒔「・・・」バクバク ムシャムシャ ズズー チュル

巴  「・・・」

霞  「九面の中でも大食漢を降ろしちゃったみたいで・・・さっきからずっと食べ続けているわ」

春  「太りそう・・・」ポリポリ

巴  「姫様・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:43:10.38 ID:u8j4ZhEro<>
灼  「・・・・・・・・・」

灼  (穏乃も仲良さげに喋っている・・・)

灼  (このままじゃ・・・完全に独りぼっちだ・・・)

灼  (友達を作るチャンスだと意気込んだのはいいけど・・・)

灼  (・・・よし!自分から動くしかない!)

??「あ、ちょっとこれ持ってて」

灼  「え?」

白望「ダルいけど・・・食費が浮くからさ・・・」ハイ

灼  (タッパー?)ウケトリ

白望「えーと、から揚げと・・・」ドウシヨ

灼  (誰?急になんなの?)アワテ

白望「・・・どれがいいと思う?」ネェ

灼  「え?・・・この肉じゃがとか?」

白望「んじゃそれ・・・」ヒョイ

灼  (・・・ポツーンとしている私を見て話しかけてくれたのかな・・・?)

白望「これでよし」

灼  「うん、満杯だね」ハイ

白望「ありがと」ウケトリ

白望「じゃ、また後で」テクテク

灼  「うん・・・」バイバイ

灼  (・・・・しまった・・・名前を聞いておけばよかった・・・)

白望「・・・」テクテクテク

胡桃「シロ。ボーっとして歩いてると転ぶよ」

白望「!!!」

胡桃「・・・どうしたの?」

白望「胡桃が2人・・・」

胡桃「は?」

白望(じゃあさっきの人・・・誰?)

白望(・・・やめとこう。考えるのダルいし)

胡桃「?」ンー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:43:53.58 ID:u8j4ZhEro<>
優希「おおおー!!この料理、タコスにしたら美味そうだじょ!!」オオオ

京太郎「確かに美味いな・・・これなんて料理だ?」

優希「知らんけど美味いじぇ!京太郎!この味を再現できるようになれ!!」ガー

京太郎「食っただけじゃ無理あるって!せめてレシピとかがないと」

優希「そこを何とかするのがタコスシェフだじょ!タコスシェフの誇りはないのか〜!!」

京太郎「無茶言うな!誰がタコスシェフだ!!」

??「相変わらず騒がしい奴だし!」

京太郎「え?」

優希「お・・・お前は・・・」

??「ふふん」

優希「池田の風越!!!」

華菜「逆だし!!あと敬語使えって」モウ

優希「お前もタコスシェフだったのか?」

華菜「いや、訳わかんないし」

優希「1人で来てるのか?」

華菜「いや、他のメンバーも来てる。・・・キャプテン来なかった?」

優希「おねーさん?見てないじぇ」チラッ

京太郎「俺も見てないです」ウン

華菜「そっか」

京太郎「・・・はぐれちゃったんですか?」

華菜「え?いや、そんな大げさな事じゃないって。ただ姿が見えないな・・・ってだけ」ヒョイパク

優希「お、それ美味いやつだじょ」

華菜「・・ホントだ。超美味しいし」モグモグ

優希「私の言った通りだじょ!!」ワー

華菜「なんでお前が偉そうなんだよ・・・」クス

優希「あ!こっちも美味しいじぇ!こっちも!食え食え!」

華菜「はいはい」パクパク

優希「今日くらいはキャプテンキャプテン言わずに飯を食えばいいじょ!」

華菜「・・・余計なお世話だし」モグモグ

華菜(あんまりべったり過ぎもよくない・・・か。・・ってこいつに言われると何か素直になれないし・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:44:37.50 ID:u8j4ZhEro<>
ハギヨシ「いえ、こちらとしましては皆お客様のお手を煩わせることのないよう、万全の体制で臨んでおりますので」

美穂子「あ・・そうですか・・・」

ハギヨシ「お心遣いは大変嬉しく思いますが・・・お客様には私どものサービスを楽しんで頂ければと思っております」

美穂子「はい。ありがとうございます。変なお願いをして申し訳ありませんでした」ペコリ

ハギヨシ「いいえ、全くそのような事はございませんのでお気になさらず」ニコッ

美穂子「ありがとうございます。それでは失礼いたします」ペコッ スタ..スタ..

美穂子(・・・お手伝いを断られてしまったわ・・・)

美穂子(何か私にできる事はないかしら・・・)スタスタ

??「あーん、ダメだよー上手くできないよー」

美穂子「!」ピクッ

玄  「カニって美味しいけど・・・剥くのが大変だよー」

宥  「ごめんね。お姉ちゃんも苦手で・・・うんしょ・・・玄ちゃんこれ・・・ボロボロだけど・・・」ハイ

美穂子「お困りですね!」ズサーー!!

玄・宥「ひぃ!!」ビクッ!!

美穂子「私にお任せください」ニコ-

玄  「あ、風越の福路さん」オヒサシブリデス!

美穂子「・・・」ミギメ ヲ アケル

美穂子(一見剥きづらそうに見える殻だけど・・・私の視界から見る限り・・・さほどの難易度ではないわ)

美穂子「・・・フッ!!」シュババババ!

玄  「す・・・すごい・・・」

宥  「あっという間に・・・綺麗に剥けてる・・・」スッゴスーギ

美穂子「・・・少し手こずってしまったかしら・・・・まだまだね」フゥ

玄・宥「すごーい」ワアアア

美穂子「どうぞ、召し上がれ」ニコッ

玄  「ありがとうございます(うわー、なんか凄いお姉ちゃんパワーを感じるよー)」ポー

宥  「ありがとうございます〜」ヤッサシーイ

美穂子「それと、カニの殻を剥いてた時に気付いたのだけど・・・」チラッ

宥  「?」

美穂子「あなたのマフラーが少しほつれていたから、直しておきました」

玄  「え!?あの一瞬で!!すご〜い!!よかったね、お姉ちゃーん」パチパチ

宥  「あ、ありがと〜」

宥  (嬉しいけど・・・カニでベタベタの手で・・・)キッニナール <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:45:17.73 ID:u8j4ZhEro<>
洋榎「かぁ〜、もったいない事なにの如しや!?」

絹恵「お姉ちゃん、声大きい・・・」

漫  「あのっ、こっちのお料理もめっちゃ美味しそうですよ」

由子「ホンマよー」ホラ

洋榎「確かに美味そうやけど・・・大阪で開催してんねんでー?一流シェフもおって!せやのにたこ焼きがあらへんて考えられへんわ!」

恭子「ちょ、主将、これだけしてもろて文句て怒られますよ?」

洋榎「せやけどー・・・」

ハギヨシ「お客様」ススッ

洋榎「うわあ!!」ビックー!!

絹恵「い・・・いつの間に・・・」ドキドキ

漫  (全く気配がせえへんかった・・・)ドキドキ

由子(心臓に悪いよー)ドキドキ

ハギヨシ「配慮が足りませんでした。こちら、たこ焼きとお好み焼きでございます」ドウゾ

洋榎「お、おー!めっちゃ気ぃ利くやん!おおきに!あんちゃん出世するでぇ」ウケトリ

恭子(一言多いですって!)ハラハラ

ハギヨシ「ありがとうございます。それではまた何かございましたら、お気軽にお声かけ下さい」スーッ

恭子「・・もー、姫松=ガラ悪いっちゅーイメージついたらどうするんですか」

絹恵「あはは・・まぁまぁ・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:46:08.02 ID:u8j4ZhEro<>
洋榎「うわ!・・・んぐっ、メッチャ美味いわこのたこ焼き!!恭子も文句ばかりゆーとらんと、ホレ口開けぇ!」アーン

恭子「え?そんなん、ハズかしいですって!こんなとこで!」

絹恵「はは、大丈夫ですよ。今、誰も見てませんし」

洋榎「そや!これ食わな、一生後悔すんで」アーン

由子「主将がこう言うてんねんから」ニ

漫  「なんなら見張っときます」ニコ

恭子「おおげさや・・・もう//」アー

洋榎「あ・・・」ポロッ

恭子「あ、落ち・・・」

絹恵「!」キラッ!!

由子・漫「え」

バッシーン!!!ピュー!!

洋榎・恭子・由子・漫「ああ!!」

絹恵「あ、しもた」

洋榎「たこ焼き飛んでってもた・・・」

由子「綺麗な放物線やったね・・・」

絹恵「うう・・・つい癖で足が・・・罰当たりな事してもうた・・・」

恭子「しゃあない・・・漫、罰ゲームな」

漫  「なんでですの!!私何もしてませんて!!」ガー

恭子「冗談やん。本気にしなや・・・絹ちゃん、しゃあないて。わざとやないし・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 22:46:44.98 ID:u8j4ZhEro<>
照  「ふう」インカン シマウ

照  「なんだかさっきから口が気になるな」

咲  「あはは・・・」

ヒュー

照  「ま、いいか。特にもんだ・・はごふぅ!!」パクッ!

咲  「な、何!!?何か飛んできた!!大丈夫?お姉ちゃん!!」

照  「ふごぅ、あつっ!!はふはふはーふはぁあふ」ハフハフハフハフ

咲  「お姉ちゃんがハッフハフになってる!なにか飲みもの!!」アッタ!

咲  「お姉ちゃん!これ!!」ハイ!

照  「はふははあふ!ゴクッゴクッ・・・・・・っ!!」

照  「ゲホゲホッ!!カハッ!カッハ!!」ゴホッゴホッ!

咲  「お、お姉ちゃん!大丈夫!?」セナカサスリ...

照  「飛んできたも・・・のより・・・今の・・・トムヤムクンの方が・・・きつい・・・辛い・・・」ゲホゴホ

咲  「ご・・ごめん・・・真っ赤だったからどうしようかと思ったんだけど・・イチかバチか辛くない事に賭けてみたんだ・・・」

照  「・・・トムヤムクンの手前に・・・ゲホ・・・お茶が・・・あるの・・に」ケホケホ

咲  「とっさの事だったから・・・目立つ赤に気がいっちゃって・・・ごめんね?」

照  「・・・・・いい・・・落ち着いてきた・・・」ハァ

咲  「さすがお姉ちゃん!」

照  「はぁはぁ・・・まあね」フフフ!

咲  「あ、涙が出てるよ」フキ!フキ!

照  「痛い痛い痛い!!強い!眼球が痛い!!」ウアアア!

咲  「ご、ごめんねお姉ちゃん・・・加減がわからなくて」

照  「いや・・・大丈夫・・・」ハァハァ...ゴシゴシ

絹恵「・・・・」サササ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:47:40.01 ID:u8j4ZhEro<>
絹恵「・・・・・」スタスタ

洋榎「どやった?拾えたん?」

絹恵「・・・なんか宮永 照さんの口に入ってもうたみたい」

恭子「ええー・・・」

洋榎「どんな確率やねん・・・」

由子「・・・・」ゴクリ..

漫  「・・・」タラーッ

絹恵「・・・」

洋榎「・・・・しゃあないな!こっちが悪いんやし、うちも謝りに行ったるわ!」

絹恵「いや、私が1人で行くわ」

洋榎「お」

絹恵「お姉ちゃん悪ないもん。蹴ったんは私やから、ちゃんと頭下げてくるわ!」スタスタスタ

絹恵(てゆーか私なんで戻ってきてんねん!さっき謝っとくべきやろ!)ウー

絹恵(またお姉ちゃんに心配かけてもた・・・)ハー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:49:08.34 ID:u8j4ZhEro<>
咲  「大丈夫?お姉ちゃん」

照  「ああ。もう平気」

咲  「ごめんね・・・私が不器用だから・・・ダメージ増やしちゃって」

照  「・・・気にしなくていい」

咲  「お姉ちゃん・・・」ヤサシイ...

絹恵「あの・・・」

照・咲「?」

絹恵「今・・・宮永さんの口に飛んできたものなんですけど・・・」

照  「???」ナンノコト

咲  「お姉ちゃん忘れっぽすぎだよ!」

絹恵「あれ・・・私が飛ばしてしもたやつなんです!!ホンマすいませんでした!!」ガバッ!!

咲  「飛ばしたやつ・・・?」

照  「・・・!」

照  (この喋りとイントネーション・・・怜たんと同じ、関西の人だ!おそらく間違いない!)

絹恵「・・・・」サゲタママ

咲  (何が飛んできたのかよくわからないけど・・・この人真剣に謝ってるし・・・)チラッ

照  「・・・君」

絹恵「はい・・・」オソルオソル

照  「私は怒ってないから、そんなに怯えなくていい」

絹恵「はい・・・すんません・・・」

咲  (お姉ちゃん・・・ホントに優しい)ホッ

照  「それよりこの出会いに感謝したい」フフ

絹恵・咲「え?」

照  「君、好きな遊園地は?」

絹恵「え・・・?千葉の某夢の国ですけど・・・」

照  「・・・好きな食べ物は?」

絹恵「えーと・・・ラーメンとか好きですね」

照  「関西に誇りを持て!!!!」ガア-!!

絹恵「ひい!!」ビクッ!!

絹恵(なんなんこの人〜)モオ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:49:47.20 ID:u8j4ZhEro<>
咲  「ちょっと、いきなり怒鳴ったらダメだよ」

照  「・・・」コホン

照  「すまない・・・つい興奮してしまった」

絹恵「はぁ・・」

照  「君・・・関西の人だな?」ビシィッ!

絹恵「へ?・・・そうですけど」

照  「関西のどこ?」

絹恵「大阪ですけど・・・」

照  「ビンゴ!!」カスッ!

照  「・・・・・」

咲  「・・・・お姉ちゃん今、指を鳴らそうとして失敗」

照  「君に話がある」ムシ!

絹恵「はあ」

照  「私に関西弁を教えてくれ」

絹恵「・・・・・・・は?」ポカーン

咲  「・・・・・・・は?」

照  「君が関西弁を、私に教えてくれ」

絹恵「・・・・・・」ポカーン

照  「英語で言うと・・・・KANSAIBEN is・・」ウーン

咲  「お姉ちゃん無理しないで!それに日本語で大丈夫だと思うよ・・・」

照  「だってこの子が・・・」

絹恵「はっ!すいません、ビックリして止まってまいました!・・・関西弁を教えてくれ、ゆー事ですよね?」

照  「うんうん!」ソウダヨー

絹恵「別に構いませんけど・・・私は大阪やし、宮永さん東京ですよね?あまり会えへんし、あまり教えられる機会がない気がしますけど・・・」

咲  (なんで関西弁なんだろう??園城寺さんが関係してるのかな?)

照  「そうか・・・遠いものな」ハァ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:50:29.21 ID:u8j4ZhEro<>
絹恵「・・・!!(ん?・・・そうや!)」

絹恵「あ・・・あの!」

照  「?」

絹恵「関西弁を教える代わりに、私に麻雀を教えてくれませんか?」

照  「・・・ルール知らないの?」

絹恵「ああいや!そゆ事ちゃいます!私の麻雀の腕を鍛えてもらえますか?ゆー事です。ダメでしょうか?」

照  「いや、別に構わない。関西弁を教えてもらえるなら」

絹恵「!!ほんまですか!じゃあ是非!!お願いします!私も関西弁、ばっちり教えますんで!!」ヤッタ!

絹恵(宮永 照に麻雀教えてもらえるなんてめっちゃついてるわ・・・ちょっとくらい遠くてもお釣りがくるぐらいのリターンやん!よーし、お姉ちゃんに頼られるくらい、強なったるで!!)メラメラ

照  「こちらこそ頼みまんがな」フフ

絹恵「おっさんか!!・・・あ!すいませんつい・・・」

照  「・・・まんがなはおっさんなのか?」ダメ?

絹恵「ほとんど使いませんね」デス

照  「そうなのか。早速勉強になった」ヤッタヨ

絹恵(なんか思ってたより話しやすいやん)

絹恵「あ、そうだ!番号とアドレス交換してもいいですか?」

照  「おお!そうだな。私のアドレスはmunegatokitoki@〜」

咲  (ひどいアドレス・・・)コワー

絹恵「え〜、胸がときとき・・・」カチカチカチカチ

照  「ふむ」

咲  「・・・お姉ちゃん、私そろそろ行くね」

照  「おお、そうか。またな」バイバイ

咲  「うん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:51:37.62 ID:u8j4ZhEro<>
絹恵「あ、妹さん。すいません私ばっかり喋ってしもて」アセ

咲  「そんな事気にしなくて大丈夫ですよ」ニコッ スタスタ

咲  (・・・)

咲  (千里山の園城寺 怜さん・・・どんな人なんだろう?ちょっと見てみたいな)キョロキョロ

咲  「・・・(お姉ちゃんが好きになる人・・・かぁ)」スタスタ

??「・・・」スタスタ

ドンッ!

咲・??「わっ!」

咲  「あ、ごめんなさい!余所見してました!大丈夫ですか?(ぶつかっちゃった)」

??「いや、私もボーッとしてたから・・・ごめんな?大丈夫?」

咲  「はい・・・私は・・・だいじょ・・・・・っ!!」

咲  「か・・・」

??「か?」クビカシゲ

咲  (かわいいいいいいいいいいいいいい!!!何この人!うわぁああ!!)

咲  「あ・・・いえ・・・だいじょうぶです////」カァアア

咲 (やばいやばいやばい!!!可愛すぎるよ〜〜〜〜!!!)

??「ならよかったわ。ホンマごめんなー?それじゃ」スタスタスタ

咲  (あー、いいなぁ〜〜!!ツインテールにしてくれないかなぁ!!あ〜、ちょっと短いか〜・・・でも見たいなぁ〜)

咲  (思いきって土下座して頼んでみようかな・・・和ちゃんにリボン借りて・・・って・・・絶対和ちゃん怒るよね・・・)

咲  (あの制服は確か千里山女子だったと思うけど・・・凄い似合ってて可愛かったな〜♪天使みたいだよぉ)

咲  「はぁ〜(あの子のツインテール姿が見たいよ〜)」

洋榎「お!園城寺やん!ひっさしぶりやな〜」

??「あ、姫松の・・・え〜」

咲  (園城寺って・・・園城寺 怜さん!?あの可愛い子がお姉ちゃんの好きな人?)ギョギョッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:52:20.78 ID:u8j4ZhEro<>
洋榎「名前覚えてへんのかい!!」ビシッ

怜  「ごめんなー、どっかでめっちゃ騒いどったのは覚えてんねんけど」

洋榎「それは忘れてぇや。愛宕 洋榎やあ た ご ひ ろ え!」クワ!

怜  「ムズすぎんねん、名字も名前も読む気せえへん」

洋榎「うちに言われても知らんわ・・・ほれたこ焼き食べ」ズイ

怜  「え?たこ焼きなんてあったん?」モラウワ アリガトウ

洋榎「なんでないねん言うて騒いどったらくれてん」ヘヘ

怜  「めっちゃ美味しいな。・・・てゆーか騒がんでも頼んだらええやん」ハフフ

洋榎「自己主張してなんぼやっちゅーてな!」ハハハ

怜  「ま、らしいっちゃらしいけど」フフ

洋榎「当然やでー!」ハハ

怜  「あ・・・・そういえば準決勝で私が倒れた時、お見舞いに来てくれたんやってな」

洋榎「は・・?そ、そんなん、誰に聞いたん?」

怜  「竜華が教えてくれてな」

洋榎「え」

怜  「なんかめっちゃ心配してくれたみたいやな」

洋榎「ちゃ、ちゃうわ!・・・うち行ってへんわ!」

怜  「感謝してんねんから素直に受け止めてや」

洋榎「ふん!///」プイッ!

洋榎「!・・・お、戻ってきとる」

怜  「?」

洋榎「ほな、うちはもう行くわ」

怜  「うん、お見舞いとたこ焼きありがとな」

洋榎「・・・///」テヲ フリフリ

怜  「・・・」クスッ

咲  (ああ〜、笑顔が超可愛いよ〜///)

咲  (・・・お姉ちゃんと付き合うのかな・・・?)

咲  (もし付き合ったら・・・お義姉ちゃんになる・・・)

咲  (お義姉ちゃんなら、妹のお願い聞いてくれるよね!)ウンウン!

咲  (お姉ちゃん!私、お姉ちゃんを応援するよ〜!!)メラメラメラ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:52:46.75 ID:u8j4ZhEro<>
洋榎「絹、おかえり〜!どやった?」スタスタ

絹恵「あ、お姉ちゃん。宮永さんに関西弁教える事になった」

洋榎「なんでやねん!たこ焼き蹴り食べさせといてそんな事なるかー!!」ビッシー!!

絹恵「いや、ほんまなんよ」

由子「予想外よー」

漫  「そういう展開らしいです」

洋榎「え・・・マジなん?全然意味わからへんねんけど・・・」

恭子「宮永さん怒ってないみたいやし、一件落着ですね」

洋榎「なんかしっくりけえへんけど・・・」ンー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:53:14.44 ID:u8j4ZhEro<>
華菜「ただいま〜」ダシ!

未春「あ、華菜ちゃん、おかえり」

華菜「キャプテン、戻ってないんだ?」

文堂「1度戻ってきたんですが・・・」

華菜「が?」

深堀「このテーブルの全てのカニを食べやすいように剥いて・・・また他のテーブルに」

文堂「みんなが楽しむパーティーなのに・・・またお手伝いを・・・」

華菜「・・・キャプテンがそういう人なのはみんなもわかってるだろ?お人よし過ぎるんだ・・・」

深堀「・・・・」

華菜「雑用だったり、細かい事やどうでもいい事は1年生の仕事だった・・・でも・・・」

未春「・・・」

華菜「私が派手に落っことした未開封のコーラをびしょ濡れになりながら開けてくれたのは誰か覚えてる・・・?」

文堂「キャ、キャプテンです・・・」

華菜「私がタバスコを入れ過ぎて食べられなくなったラーメンを、むせながら代わりに完食してくれたのは・・・?」

文堂「キャプテンです」

華菜「私がインハイ会場近くで買ったアイスが当たってた事を長野に帰ってきてから気付いた時・・・東京までアイスを取りに行ってくれたのは・・・?」

文堂「キャプテンですっ!」

華菜「そんなキャプテンのために!私たちが」

未春「あの・・・華菜ちゃん」

華菜「え?何?みはるん」

未春「それって・・・ほとんど華菜ちゃんのお手伝い・・・じゃないかな・・・?」

華菜「えーと・・・」フリカエル

華菜「あ」

未春・深堀・文堂「・・・・」

華菜「・・・・・・・」

未春・深堀・文堂「・・・・」

華菜「に・・・・」

華菜「にゃーーーーーーーーーーーー!!!!!」

深堀・文堂「!」ビクッ!

未春(ごまかした・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:53:53.32 ID:u8j4ZhEro<>
体育館奥 小道具置き場

一  「ふぅ、今のところ問題はないみたいだね」

一  (ハウリング以外は)

透華「ですわね。そろそろ一も楽しんでくるといいですわ」

一  「ん。でもボクはやっぱり透華と一緒がいいから・・・///」

透華「は、はじめ・・・///」ドキドキ...

一  「とーかぁ・・・」カオヨセル

透華「・・・」カオヨセル

一  「ん・・・っ・・・///」ンチュー...

透華「んは・・・っあ///」チュー...

一  「はぁっ、透華ぁ・・・・///」ハァハァ

透華「はじめ・・・///」ンチューゥウ

エイスリン「Oh・・・///」テレルネ

一  「・・・・・・」

透華「・・・・・」

エイスリン「・・・・・」キュキュキュ

エイスリン「・・・・・!」ラブラブ ナ フタリノエ!

一  「うわぁああああ!!」

透華「ぎええええええ!!!みみ、見ていたんですの!!?」

エイスリン「ゴメンナサイデス!マヨッテデス!」sorry!

一  「とと、とにかく!今のは全然普通なやつだから!遊びみたいなものだよ!!」

透華「え・・・・?」

エイスリン「アソビ?」クビカシゲ

一  「そうそう!欧米じゃみんなやってるでしょ?挨拶だよ挨拶」ハハハ

透華「・・・・」ジワ..

エイスリン「Oh!アイサツ!」ナルホド!

一  「うんうん!そうなんだ!ねえ、透華!」

透華「・・・わたくしは本気でしたわ・・・」ジワワ...

一  「そう、本・・・え?」

エイスリン「?」ドユコトデス? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:54:30.90 ID:u8j4ZhEro<>
透華「わたくしは一が好きで、キスしてましたわ・・・」ジワワワ..

一  「と、透華・・///」

エイスリン「!」wow!

透華「それを、一は遊びとおっしゃるのですのね・・・」ウルウル..

一  「え!透華、それはこの場を・・・」

透華「うぅ・・・」グスッ...

一  「!!」

透華「わたくしにははじめしかいないのに〜」ワァアアン!

エイスリン「アウ〜」ドウシヨ!

一  「と、透華!違うよ!!」

透華「ここはにほんなのに〜!!」ウワァアアアン!!

一  「透華!!んっ」ムチューゥ

透華「あいさ・・・んっ・・・ふ」ンム...ッ

エイスリン「〜〜〜〜///」リョウホホオサエ

透華「はじ、め・・・・」ポー

一  「さっきのは全部この場を誤魔化すための言い訳だよ」

透華「言い訳・・・?」ホントデスノ?

一  「ボクだって・・・透華しかいないよ・・・///」

透華「はじめ・・・///」

エイスリン「アノ!」

一・透華「?」

エイスリン「オシアワセニ!」ペコッ!

エイスリン「ソレジャ!」ダダダダ...

一・透華「・・・」

一  「透華・・・あのさ」

透華「わかっていますわ。今はパーティーを優先しましょう」

一  「・・・うん」

透華「そそ、その代わり・・・・」

一  「わかってるよ・・透華・・・それが終わったらたっぷり・・・」ササヤキ

透華「あぅ///」ゾクゾクッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:55:01.53 ID:u8j4ZhEro<>
体育館

エイスリン「////」テクテクテク

白望「あ、エイスリン。おかえり・・・」

エイスリン「!」カキカキカキ...ジャーン!

白望「??女の子同士のキス・・?」

エイスリン「シアワセ!!スバラシ!」

白望「あっそう・・・・」

エイスリン「シロ!ワタシトスル!///」

白望「・・・・・は?」

白望「いやいや・・・え?」

エイスリン「シロトワタシ、キススル!!」ドーン!

白望「あー・・・・ごめん頭冷やしてくる・・・」テクテク

エイスリン「エー!」ザンネン!

白望「・・・」テクテク

白望(いや、照れるなんて私のキャラじゃないしなー)ポリポリ... <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:55:27.26 ID:u8j4ZhEro<>
恒子「うまーー!!これもうまーーー!!女子アナになってよかった〜!」モグモグ

健夜「もう!こーこちゃん、落ち着きなよ」オロオロ

恒子「んぐっ!・・・すこやんアラフォーだからって落ち着き過ぎ〜!」

健夜「アラサーだってば!何度も言ってるよね!?ねえ!?」

恒子「そうだったっけ」テヘヘ

健夜「・・・口のまわりにソースついてるし」フキフキ

恒子「ん〜・・・さっすがすこやん!私の嫁!!」

健夜「何言ってるの・・・」

恒子「あ〜、これでお酒があったら言う事ないのにな〜」ハグハグ

健夜「・・・あ、ほらここ、こぼしてるよ〜」フキフキ

健夜(しょうがないなぁ、もう・・・)フフ

恒子「あ!南浦プロのお孫さんだ!」モグ..タタタタ

健夜「ちょっと・・・お行儀よくないよ」

恒子「こんにちわー!」ヤー

数絵「あ・・・福与アナ・・・こんにちは」ペコリ

恒子「おじいさんは元気ですかー?来てるんならご挨拶したいんだけど」

数絵「元気ですが、今日はこちらには来ておりません」

恒子「そうなんだー、ありがとう。・・・それじゃ!」シュタッ! タタ

数絵「はい・・・・」

恒子「ただいまー」タタ..スワリ

健夜「食べかけで動き回らないの!」マッタク

恒子「いやー、ついね」ヘヘ

健夜「何を話したの?」

恒子「いや、南浦プロ来てたら挨拶しよーと思って聞いてみたんだけどさ、来てないみたい」

健夜「そうなんだ」

恒子「あと一緒に食べませんかって誘おうかとも思ったんだけどさ」

健夜「うん」

恒子「私みたいな騒がしいのは苦手かなって思ってやめた」アハハ

健夜「騒がしいって自覚あるんだ・・・」

数絵「・・・・・・」ポツン

数絵(まだ大丈夫・・・南場(2次会)になったら私のペースだ・・・それまで耐える!)ゴゴゴゴ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:56:20.95 ID:u8j4ZhEro<>
憧  「あーーー!!!荒川 憩さん!!」

憩  「あ、阿知賀の憧ちゃん!久しぶりやな〜」ヒラヒラー

憧  「はい!今日もナース服ですかー、決まってますよ」

憩  「あはは。ありがとーな」

憧  (招待状には制服着用・・・ってあったけど・・・いいのかな?)ハテ

憧  「と、先日はあたしたちの特訓にお付き合いいただき、ありがとうございました」ペコッ

憩  「そんなにかしこまらんでええよー」ニッコリ

憧  「でもせっかく協力してもらったのに決勝に行けなくて・・・」

憩  「何言うてんの。立派やったで。みんなよくやったと思う」

憧  「憩さん・・・ありがとうございます」

憩  「うちかて個人戦あかんかったしな・・・やっぱり宮永 照は人間ちゃうわ」ハハ...

憧  「・・・・確かに・・・あの人は規格外でした・・・」

照  「あの・・・」

憩  「はい?」フリカエリ

憧  「?」

照  「私、人間」ホントダヨ

憩・憧「!!!!」ハッ!!

憩・憧「み、宮永 照!!」

照  「うん」ドーモデス

憩  「えええっと・・・今の発言はなんっちゅーか・・」ハハ

憧  「・・・・」パクパク

照  「それはともかく、ちょっといいかな?」キミキミ

憩  「わ、わたし?」

照  「そう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:56:48.25 ID:u8j4ZhEro<>
憩  「な、なに?」ドキドキ

照  「それ」

憩  「え」ドキドキ

照  「ナース服」

憩  「は?」

照  「私も欲しいんだけど、どうやったら手に入る?」

憧  「??」ポカーン

憩  「ど、どうやったらって・・・」

照  「サイズもそのうち入手する」

憩  「????」

憧  「????」

照  「本気」

憩  「え・・・っと、普通に通販とかでも買えるけど・・・」

照  「なんと!!!」マジカ!

憧  「・・・」

照  「通販っていうと・・・ポチがどうとかいうやつか!!?」

憩  「ポチ?・・・・ああポチるね、うん、そやな」

照  「なんて時代だ・・・・ありがとう!!」ダダダダダ..

憩・憧「・・・」

憧  「なんなの一体・・・?」

憩  「・・・今日で宮永 照がさらにわからんくなったわ・・・」ハハ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:57:18.03 ID:u8j4ZhEro<>
智美「いやー、美味しいものばっかり。来てよかったなー」ワハハ

睦月「ホントですよ。これでタダなんて信じられません」

智美「もう少し近ければ車で来れたんだけどなー」

睦月「・・・・それは・・・ちょっと・・・」

佳織「あはは」タラー

智美「ゆみちんたちは?」コレモ ウマソー

睦月「ちょっと外で風に当たってくるって言ってました」

智美「なんと。これだけのご馳走を前にして・・・」パクパク

佳織「最近特に仲が良いですし、何かあったんですかね?」

智美「さてなー?」ワハハ


グラウンド ベンチ

桃子「もう、先輩ったら・・・//」

ゆみ「すまない・・・ももに触れていないと落ち着かないんだ・・・///」

桃子「それは私も同じっす・・・///」

ゆみ「・・・これほどまでに人を好きになるとは思わなかったよ」シミジミ

桃子「・・・私もっす・・・///」

ゆみ「もう離したくはないよ・・・もも・・・愛してる・・・///」

桃子「私も・・・・ゆみを愛してるっす・・・///」

宥 (おトイレのついでに散歩してたら・・・・すごい所に出くわしちゃったよ〜////)モノカゲカラ

ゆみ「もも・・・///」

桃子「ゆみ・・・///」

宥 (ああ〜、2人とも・・・すごくあったか〜い)ホッカホカー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:58:01.90 ID:u8j4ZhEro<>
灼  「・・・・また独りぼっち・・・」ポツーン

灼  (せっかくのパーティー・・・友達を増やして青春を謳歌したい・・・)

灼  (そう思ってたけど・・・やっぱり孤立してしまった・・・自分の社交性のなさが恨めしい・・・)オバーチャン...

??「ぼっちじゃないよー」

灼  「!!?」クルッ!

豊音「こんにちわー」ニコッ

灼  「あ・・こんにちわ」ペコッ

豊音「ねえねえ、せっかくだから私たちと一緒に遊ぼうよー」ニッコリ

灼  「え・・・あの・・・」

灼  (そうだ・・・ここで勇気を出して、友達を作るんだ!!)

灼  「うん。ありがとう。私も一緒に遊びたい」ニコ

豊音「そうと決まれば善は急げだよー」ヤッター テクテク

豊音「ただいまー!お客さん連れてきたよー」ニコー

灼  「あの・・・どうも///」

エイスリン「ドモコンチワ!」Hello!

白望「あ・・・!(偽胡桃・・・!)」

灼  「あ・・・あなたは・・・(タッパーの君・・・)」

白望「豊音・・・その子は胡桃じゃないよ?」

豊音「?当たり前だよー。大事なチームメイトを間違うわけないよー」ニコー

白望「・・・」グサッ!

豊音「せっかくだから一緒にお喋りしようよー」ニコニコ

白望「・・・・・・(何を話せばいいのか)」

灼  「・・・・・・・(とりあえず場を繋ぐ為に何か話題を・・・)」

灼  「あ・・・あの、ボウリングのレーンの長さはファールラインから一番ピンまでで18.288mで、野球のピッチャーマウンドからキャッチャーまでとほぼ一緒なんですよね!」

白望「・・・・・」ポカーン

豊音「へえー、そうなんだ〜!初めて知ったよ〜」タメニナル!

灼  「200ゲームで200アベレージ以上だと、永久A級ライセンスが貰えるんだよね!」

豊音「そうなんだー!難しそうだよー?」タイヘン!

エイスリン「Oh!エーキューエーキュー♪」トリビア!

灼  「あとね・・・(やったよおばあちゃん!私、上手く場を盛り上げてるよ!)」

白望(明らかに無理してる感じ・・・でもなんか微笑ましい・・・あー、なんだろこの気持ち・・・)ホワアァア <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:58:50.50 ID:u8j4ZhEro<>
憧  「あれー?灼さんもいない・・・・ってか誰もいないしー」

憧  「なによりしずがいない・・・どこ行ったんだろ?」キョロキョロ

憧  「あ!いた!」

初美「意外と清楚系な人の方がムッツリで・・・」

穏乃「そうそう・・・視線を感じるんですよね!!」

憧  「??(誰?あたしのしずと随分仲良さげじゃない・・・)」ム

憧  「しずー?」

穏乃「わあ!憧!??」ドキーン

憧  「・・・こんにちわ」

初美「こんにちわですよー」

憧  (誰よこの子?もしかしてあたしのしずの可愛さに気付かれた?)

憧  「・・・何話してるのー?」

穏乃「・・・」チラ

初美「・・・」コクン

穏乃「・・・・・・・・・・・憧ってさー、パンツ履いてる?」

憧  「なっ・・・/////」カァ...

憧  「は、履いてるに決まってるじゃん!!何言ってんの!!!//」マッカッカ!

穏乃「そっかー・・・」

憧  「な・・・なに?しずったら・・・あたしのパンツに興味あんの?」ドキドキ...

穏乃「・・・憧ったら、まだそんなステージにいるんだね・・・」

憧  「は?」

初美「それを言ったら可哀相ですよー」

穏乃「そうですよね・・・憧・・・頑張って!!」

憧  「は・・・・?」ポカーン

穏乃「千里山の二条さんなんて将来・・・」

初美「あ、わかりますよー。多分来年はもっと露出を増やすつもりですよー」ウンウン!

憧  (・・・なにがなんだかよくわからないけど・・・しずは絶対渡さない!!!)ゴオオオオオ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 22:59:33.84 ID:u8j4ZhEro<>
衣  「おーいノノカー!ヒサー♪」タタタター

和  「あら?」

久  「うふふ」ニッコリ

衣  「遊びに来たぞー!」エヘヘー

和  「ふふ・・・ありがとうございます。何をして遊びましょうか?」

衣  「う〜ん・・・鬼ごっこ!!」

久  「鬼ごっこ?」

衣  「そうだ!!脆弱な人間は生々世々(ショウジョウセゼ)、鬼から逐電(ちくてん)すること叶わぬ!!」ゴオオ!!

衣  「そして黄泉比良坂(よもつひらさか)を通り、根の堅州国(ねのかたすくに)へと入るのだ!!」ゴオオオオ!

和  「それは怖いですね・・・」

久  「う〜ん・・・・でもこの会場内で鬼ごっこは・・・」

衣  「ぬ・・・迷惑がかかるか・・・」ショボン

久  「あ、だったらグラウン」

??「天江さ〜ん!!!」ダダダダダ!!

衣  「んにゅ?」

久・和「?」

小蒔「・・・・」ダダダダダ!

衣  「お・・・なんかこっちに向かってくるぞ」タラー

巴 「天江さん!逃げて!!」タタタ

衣  「ほえ?」

巴 「姫様は今、九面の中で一番のロリコンを降ろしているの!!だから早く逃げて!!!」

小蒔「・・・・」ニター...ダダダダダダ!!

衣  「ふふふ・・・面白い・・・私に追いつけるかな!?」ダーッ!

衣  「ノノカ!ヒサ!また会おう!」ダダーッ!

小蒔「・・・・」ダダダダダ!

久・和「・・・・」ポッカーン...

久  「ま、いっか♪」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 23:00:10.86 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「こんなに美味しいものを食べられるなんて幸せだな」モグモグ

渋谷(このお茶・・・味にすごい深みがあって美味しい・・・)ズズ

亦野(この料理・・・チーズビットより美味しい・・・)パクパク

淡  「ただいまー」

亦野「淡、照先輩には会えたのか?」

淡  「・・・ううん、色々歩き回ってみたんですけど」フゥ

亦野「そうか・・・」

渋谷「でも照先輩・・・荷物置いてるから、そのうち戻ってくると思う」

菫  「その通りだ。それにあいつも最近周りと打ち解けられるようになってきたんだ。他校の連中と親睦を深めているのだろう・・・このから揚げは絶品だな」モグモグ

淡  「そう・・・ですよねー・・」

菫  「ああ。ほのかな甘みがあっていいな」ムグムグ

淡  「から揚げの事ではないんだけど・・・」

??「あのー・・・」

菫  「ん?」モグモグ

淡  「あ・・・(園城寺 怜!)」

怜  「ごめんなー、あのちょっと聞きたいんやけど・・・」

菫  「ままあふぇまあ、まうぇあひお」モグモグモ...

怜  「・・・全然わからへん」

淡  「スミレ、はしたないよっ!!ちゃんと飲み込んでから喋らないと・・・あと『から揚げはあげないぞ』って誰もいらないよ!!」オチャ!

菫  「んぐっん・・・」ゴクゴク

怜  「へえ、そんなん言うてたって、ようわかるなぁ、さすがチームメイト」

淡  「いっ、いえ、別に・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:00:43.68 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「ゴクッ・・・・ふぅ」

怜  「もう平気?」

菫  「ああ。元通りだ」

怜  「ごめんな?変なタイミングで話しかけてもーて」

菫  「気にするな。それで?何か用事か?」

怜  「あ・・あの・・・宮永さんて何処にいてるかわかるかなー、思て」

淡  「・・・」

菫  「いや、私たちもどこにいるか・・・あ!」

怜・淡  「?」

菫  「あそこにいる。一緒にいるあの制服の子は・・・阿知賀女子か?とにかくあそこに照がいるぞ」ユビサシ

怜  「・・ホンマや。ありがとう」ホナ!

淡  「・・・・」

亦野「・・・行かなくていいのか?」

淡  「・・・はい」フー

菫  「さっきから照を探していたのではないのか?」

淡  「それはそうなんですけど・・・っていうか」

菫  「ん?」

淡  「から揚げの油で口の周りがテカテカだよ!恥ずかしいなぁ、もうっ!」ティッシュトリダス

菫  「そ、そうか?」

淡  「動かないで下さい、拭きますから」フキフキ

菫  「んむむ・・・」ナスガママ

淡  「私たちは注目される立場なんだよー?」フキフキ

菫  「んむむ・・・」アルガママ

淡  「全く・・・」クス <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:01:39.01 ID:u8j4ZhEro<>
怜  (あ、照さんおった・・・って、実際会うのは久しぶりやな・・・っちゅーか、面と向かって『照さん』て呼んだ事ないわ)

怜  (なんかめっちゃ照れるやん///)

怜  (それにしても・・・阿知賀の子と何の話やろ?)キキミミ

玄  「あのー・・・」ビクビク

照  「・・・・」ジー

玄  「私に何か・・・?」オロオロ

照  「・・・・」ジー

玄  (お姉ちゃーん早く帰ってきてー)

照  「可愛い」

玄  「ふえっ!?」

照  「メチャクチャ可愛い」

玄  「ななっ、なにがですか?」ドッキー

照  「その制服・・・」

玄  「へ」

照  「その制服欲しい。その制服とニーソックスが欲しい」

玄  「あの、欲しいって言われても」アセアセ

照  「着せさ、着さた・・・着させたい」マチガエタ

玄  「あうあうあう(もう訳わかんないよー)」

照  「もしいらなくなった時は、白糸台に連絡してください、お願いします」ペコリ

玄  「あっ!うん、はい!おまかせあれ・・・」

照  「ありがとう」ニコッ

玄  「は、はい・・・」

照  「それじゃ・・・」スタスタスタ

玄  「・・・・」

玄  (なんだったんだろう・・・)

照  「・・・・」スタスタスタ トオリスギー

怜  「・・・・」サササ

怜  (あんまよく聞こえへんかったけど・・・間違いなく『可愛い』って言うた・・・)

怜  (ナンパ・・・ちゃうよね・・・?)

怜  (確かにドラローさんは可愛い思うけど・・・)

怜  「・・・・」

怜  (って、照さんがナンパなんてするわけないやん!)

怜  (あんな恥ずかしいメアドにするくらいやし///)

怜  (そんなタイプちゃう!・・・・・ちゃうよね・・・)

怜  (なのになんで私隠れてんねやろ・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:02:06.79 ID:u8j4ZhEro<>
セーラ「いやー、こない食ったのはひっさしぶりや」フゥ...ペローン

泉  「先輩・・・お腹丸出してみっともないですて///」

セーラ「ええやんけー、最高やーこの解放感・・・ちゅうか泉はいっつもヘソ出してるやんけ。セクシールーキー」ポンポン

泉  「そらそうですけど他校の目が・・・あと変なあだ名つけんといて下さい」

竜華「あはは・・・あ!」

浩子「?どないしたんですか?」

竜華「いや、ちょっとな。行ってくるわ」タタッ

セーラ・泉「?」

浩子「竹井さんですわ」

セーラ「ああ、竜華のお師匠はんかいな」

泉  「改めてお礼言わんとあきませんね」

セーラ「せやな」

浩子「ええ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:02:50.20 ID:u8j4ZhEro<>
竜華「ししょ〜う」タタタ

久  「あら?竜華?」

竜華「お世話になってます」ニコ

久  「いいえ、私なんて大した事してないわ」クスッ

竜華「謙遜せんといて下さい!こんな盛大なパーティーにできたのも、師匠のおかげです!」パアアアア

久  「竜華・・・あ・・ありがとう////」

久  (あれ?・・・この子、こんなに可愛かったかしら?)ドキドキ

竜華「それに・・・師匠に言われた通り、諦めんと頑張った事で、怜と前みたいな感じで接する事ができてるんです!」

久  「あ・・・」

竜華「あれから膝枕はできてないですけど、なんかいい感じで。順調にいってるんで、もしかしたら・・」

久  「・・・・・」

竜華「怜と・・・ここ・・恋人に・・・なれるかも・・・なんて///」キャー

久  「・・・それはどうかしら?」

竜華「え?」

久  「前も言った通り、園城寺さんと宮永 照はとても良好な関係を築いているようだし、そう簡単にいくかしら?」

竜華「し・・師匠?」

久  「あ」ハッ

久  「・・・なーんてね!」ニコッ

竜華「?」

久  「油断大敵って事よ!」

竜華「あ・・・そうですよね。頑張ります」ニコッ

久  「うん・・・」

竜華「そや。ここからが肝心なんや!師匠のおかげで目が覚めましたわ」ニー

久  「そう・・・・そうよね・・・」ウン

竜華「?・・・それじゃ、失礼します」

久  「ええ。それじゃ」バイバイ

久  「・・・・・」ポツーン

久  (私・・・何言ってるの?せっかく竜華が喜んでいるのに水を差す様な事・・・・)

久  (ここは上手くのせてあげて、気分良くしてあげる場面なのに・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:03:41.36 ID:u8j4ZhEro<>
久  「・・・」ハァ...

セーラ「竜華のお師匠はん」

久  「ん?」

セーラ「久しぶりやな」

久  「あら、お久しぶりね。直接会うのは大会以来かしら?」

セーラ「せやな」カカカ

久  「今日は乙女モードじゃないのね?残念・・・」フフ

セーラ「なんや、もう調子戻ってきたやん」

久  「え・・・?」

セーラ「さっきまでなんや景気悪い顔しとったで。辛そうゆーか、苦しそうなな」

久  「・・・」

セーラ「けどな・・なんかいつもの飄々としたあんたよりか・・・ええ顔やったで」

久  「?」

セーラ「それはともかく・・・色々ありがとな」

久  「え」

セーラ「うちの竜華に協力してくれたのもそうやし、こんな凄いパーティーが開催できたのも、あんたのおかげや。感謝しとる」ペコッ

久  「ううん、私は少し力を貸しただけだから・・・龍門渕さんの力が大きいのよ」

セーラ「あんたが協力してくれたから龍門渕さんの協力も得られたんや。竜華も言っとったで。『ウチの師匠すごいやろー』てな」

久  「へ、へぇー、そう////」

セーラ「ま、とにかく、そういうこっちゃ。ほな」マタナ!

久  「え、ええ」マタ...

久  「・・・・・(竜華が・・・)」フフ

??「・・・い!お〜い、部長〜」

久  「・・・?」エ?

まこ 「お!ようやく気付いたか。ニヤニヤしとったけど、どうしたんじゃ?」

久  「べ、別に大したことないのよ。というかニヤニヤなんてしてないわ」ホント

まこ 「そうかのー?ま、それはええとして、優希がどこにおるか知っとる?」

久  「優希?知らないわ。見かけてもいないし・・・何かあったの?」

まこ 「いや、トイレ行くっちゅうたまま戻って来んで、ちょっと見回っとったんよ」

久  「あら・・・そういう事なら見かけたら連絡するわ」

まこ 「どこかで道草食っとんじゃろうがな。余所様に迷惑かけておらんとええんじゃが・・・」

久  「確かに・・・」クスッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:04:07.87 ID:u8j4ZhEro<>
グラウンド

優希「なんで!私まで・・・っ!逃げなきゃいけない・・・んだじょ〜!」タタタタ...ハァ..ハァ

衣  「なんでも・・・『ろりこん』とっ・・・いうもの・・を降ろして・・・っいるようだぞ・・・っ!」タタタタタ ゼーゼー

胡桃「永水女子の人っ!誰もっ・・止めに・・・こないし!・・管理不行き届きだ!!」タタタタ..ハフ-ッ..ハフ-ッ

一  「まだっ、裏方の!・・し、仕事が残って・・るのに〜!」タタタタタ ゼーゼー

小蒔「ハァ・・・ハァ・・ハァ///」ダダダダダダ!

優希・衣・胡桃・一「もう嫌だ〜〜〜〜!!」ダダダダダダダーーーッ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:04:34.71 ID:u8j4ZhEro<>
体育館

照  「ただいま」

淡  「あ、テル」

菫  「おかえり。どうだった?」

照  「・・・?どうだった、とは?」

菫  「いや、先ほど園城寺さんがお前に会いに行ったはずだが・・・」

照  「なんと!」

淡  「・・・会ってないんだ?」

照  「ああ・・・」

菫  「ふむ。お前を探していたようだが・・・」

照  「なら今度はこちらから会いに行く」ゴソゴソ

淡  「・・・・」

菫  「何をしている?」

照  「いや、ちょっとプレゼントをな・・よし」ガッシリ

照  「これから会いに行ってくる」ジャ! スタスタ

菫  「・・・」

淡  「・・・」ソローリ

菫  「大星?どこに行く?」

淡  「え!あの・・・テルの様子を見に・・・行こうかなー、なんて」

菫  「そうか・・・あの様子だとまた何かやらかすかもしれんしな・・・よし!私も行こう」

淡  「え」

菫  「乗りかかった船だ。友の恋の行方を見届けてやらないとな」ニコッ

淡  「・・・・・はい」

渋谷(淡・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:05:12.23 ID:u8j4ZhEro<>
照  「あ・・・・園城寺さん!!///」オーイ タタタッ

怜  「あ」ミッカッタ!

照  「ひ、久しぶり////」

怜  「うん、久しぶりやな」

照  「うん///」

怜  「・・・なんで園城寺さんて呼ぶん?メールじゃ『怜さん』やん」

照  「え・・・いや、なんていうか・・・その・・・恥ずかしいから///」テレ

怜  「まあ、そ、それもそやなー///」ポリポリ

怜  (それより、さっきの事聞かんと・・・気になってしゃーないわ)

怜  「あの・・・な?」

照  「え?・・・うん」

怜  「さっき・・阿知賀の子と話してたやんかー?」

照  「?うん」

怜  「あれ・・・ナンパなん?」

怜  「・・・」ドキドキ

照  「・・・・・へ?」

怜  「いや、だから」

照  「そ、そんな訳ない!あれは制服が可愛いから!怜さんに着てもらいたいなって思って!!」

怜  「え」

照  「そしたら怜さんの違う可愛さが見られるだろなーって・・・あ!今でも凄い可愛いんだけど!!////」

怜  「〜〜〜〜////」ポー

照  「あ!今怜さんって・・・・つい/////」アアア! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:05:45.45 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「いいムードだな」コソコソ

淡  「・・・・」

照  「あ、あの!ちょっといいかな!外で話そう!!///」

怜  「う、うん////」

照・怜「・・・」テクテク

竜華「あれは怜!・・・・と宮永 照・・・」

竜華(どこ行くんやろ?・・・ついてってみよ)ソローリ

久  (あれは・・・竜華?どこに・・・あ)

久  (宮永 照と園城寺 怜・・・)

久  (・・・・)アトヲツケル

竜華「あ、師匠」

久  「・・・」シーッ

竜華「あ・・・・」コクン

久・竜華「・・・・」ソローリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:06:11.39 ID:u8j4ZhEro<>
体育館裏―――

照  「・・・・」

怜  「・・・・」



竜華「・・・・」

久  「・・・・」



菫  「・・・・」

淡  「・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:07:03.75 ID:u8j4ZhEro<>
照  「あの!」

怜  「は、はい!」

照  「こ、これ!怜さんに!」バッ!

怜  「え?」

照  「プレゼントです・・・///」ドーゾ!

怜  「私に・・・くれるん?」

照  「・・・」コクコク!

怜  「ありがとう・・・開けてええ?」

照  「どど、どぞ!」

怜  「・・・・」シュルルル...カパッ

照  「/////」

怜  「・・・・・・」

照  「/////」

怜  「これ・・・・・・・・・・・・・おから?」



久・竜華・淡(ええ〜〜〜〜!!?)

菫  (美味しそう・・・)ジュル

照  「う、うん////」

怜  「・・・・・」ポカーン

照  「あの、怜さんに、何をあげたら喜ぶかなって」アタフタ

怜  「・・・うん」

照  「色々考えたんだけど」

怜  「・・・うん」

照  「思いつかなくって」

照  「手作りの料理がいい、っていうのを聞いて」

怜  「うん」

照  「でも私、そんなに料理作った事ないから失敗ばかりで・・・」

怜  「うん」

照  「体にいいものにしようと思ったんだけど美味く作れなくて・・・」

久・竜華・淡「・・・・」

怜  「うん・・・」

照  「何度も何度も挑戦して、唯一上手に作れたのがおからだったんだ」

怜  「うん」

照  「ごめんね。もっといいものが欲しかったよね・・・パーティーの料理の方が美味しいし・・・」ズーン

怜  「ううん。そんな事ない」

照  「え」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:07:34.37 ID:u8j4ZhEro<>
怜  「正直、想像すらしてなかった物やったから面食らったわ」

照  「うん」

怜  「でもな、なんでやろ?めっちゃ嬉しいねん」

照  「あ・・・」

怜  「照さんが、私の為を思って作ってくれたのが、物凄い嬉しいねん・・・」

照  「怜さん・・・」

怜  「・・・・・・・照さん」

照  「はい」

怜  「私・・・・・・・・・・・照さんが好きです。私と付き合ってもらえませんか?」

照  「・・・・もちろん。・・・・私も怜さんが好き。ずっと好き。ずっと一緒にいたい///」

怜  「ふふ/////」

照  「・・・/////」テレテレ

怜  「これで私ら・・・恋人やんな?////」

照  「うん///」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:08:24.55 ID:u8j4ZhEro<>
竜華「・・・・・怜・・・」

久  「・・・・・」

竜華「・・・・・・」

久  「竜華・・・」

竜華「怜、すごい幸せそう・・・」

久  「え?」

竜華「あんな顔初めて見るわ・・・」

久  「・・・・」

竜華「・・・・・師匠」

久  「ん?」

竜華「今・・・・ウチの恋が終わったんですよね?」

久  「・・・・そうね」

竜華「・・・・なのに、あんまり悲しないんです」

久  「・・・・」

竜華「これってなんなんでしょうね?」

久  「・・・・」

竜華「なんか・・・・悲しいゆうより、なんやろ?『よかったなぁ』て気持ちかな?・・・それが勝つんです」

久  「・・・・」

竜華「怜の事、諦めてへんつもりやったけど・・・心のどこかではもう無理やって思てたんかなー・・・」ハ

久  「それはあなたが本気で好きだったからじゃないかしら?」

竜華「え?」

久  「本気で園城寺さんを好きだから・・・園城寺さんの幸せを願っているから、彼女の幸せを祝えるんじゃないかしら」

竜華「・・・そうなんですかね・・・」

久  「・・・・」

久  (竜華・・・・)

竜華「・・・・」ハァ

久  (そんな事言っても、傷付いてないわけない・・・悲しくないわけがない)

久  (・・・今すぐその肩を抱きしめて、『私があなたを幸せにするわよ』って言えばいい。いつもそうしてきたじゃない・・・)

久  (・・・いつもは簡単に言える事なのに・・・なのに言葉が出てこない・・・)

久  (何故躊躇うの・・・この恐怖感は何・・・?)

竜華「あはは、せっかく師匠に協力してもろたのに・・・ウチ、ダメダメですね」タハハ

久  「竜華・・・」ズキン

竜華「あはは・・・・は・・・」

久  「ダ、ダメなんて事ないわ!」

竜華「え?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:09:11.36 ID:u8j4ZhEro<>
久  「竜華は頑張っていたもの!優しいし!思いやりもあるし!優しいわ!あれ!?えーと・・」

久  (あれ・・・?・・・なんなのこれ!?全然頭が回らない!)

竜華「師匠?」

久  「と、とにかく!竜華は魅力的だから!自分でダメだなんて言わないで!!じゃないと・・・」

竜華「じゃないと・・・?」

久  (あなたを好きな私が・・・・・・・・・・って・・・・・え?)パクパク

久  (え・・・・私が・・・・竜華を・・・・好き・・・・?)

久  (これが・・・・・・この感情が好きって事・・・・?)ドキドキドキドキ

久  (え・・・・・え?・・・・これ・・・・・どうしたらいいの・・・・?)ドキドキドキドキ

竜華「・・・ありがとうございます。・・・そうっすよね、師匠に目かけてもろたんやもん。自分でダメなんて言うたら、師匠に失礼やわ」

久  「・・・っそうね///」

久  (これが、恋・・・?私がこんな・・・え!?)

竜華「師匠?なんか顔赤いですけど」ノゾキコム

久  「え?わ!!だだ、大丈夫!これが私のいつもよ!!」アワワワ!!

竜華「??ならええんですけど」

久  (参ったわ・・・こんな事になるなんて・・・ちょ、ちょっと落ち着きましょう/////)ドキドキドキ

久  「・・・・すうぅ〜、はぁあ〜」シンコキュー

久  「・・・・・・・・・・・・・・・」

久  (・・・ちょっと落ち着いた・・・)フゥ

久  (・・・竜華はああ言っていたけど・・・・・・きっとまだ園城寺さんの事・・・・・・)

竜華「?」キョトン

久  (・・・・・私の勝ち目はかなり薄いかもしれないわね・・・・・・でも・・・それでも構わない)

久  (その先に竜華の笑顔があるなら頑張れる気がする・・・それに・・・)

久  (・・・待つのは得意だし・・・ね)

竜華「?」ンー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:09:55.01 ID:u8j4ZhEro<>
淡  「・・・・」スッ

菫  「大星?」

淡  「やっぱりなー」

菫  「・・・・」

淡  「いやー、仕方がないよねー、うん、しょうがないしょうがない」アハハ

菫  「大星・・・」

淡  「最初から目がなかったって事だよねー、あるあるっ」

菫  「・・・・・」

淡  「テルの恋が実って、よか・・・った・・・・っ」グス

菫  「・・・・・」ギュ

淡  「あ・・・スミ・・・レ?」

菫  「・・・・」ギュー

淡  「・・・・」

菫  「大丈夫。大丈夫だから・・・」ナデナデ...

淡  「・・・・・(スミレ・・・)」グス

淡  「・・・・・・・・・・」

菫  「・・・・・・・・・・」ナデナデ

淡  「・・・・・・・・・・」

菫  「・・・・・・・・・・」ナデナデ

淡  「・・・・ありがとうございます。もう大丈夫です」

菫  「・・・・・」ハナシ

淡  「・・なんかみっともないところ見せちゃったねー」ハハ

菫  「そんな事気にするな」

淡  「ふふ、ありがとう」ニコッ

菫  「・・・」

淡  「スミレにギュッとされてたら、なんか落ち着いてきたよ」ニコッ

菫  「!そ、そうか!?」

淡  「うん・・・その・・・包まれている感じが・・・温かくて・・・優しくて・・・」フワッ

菫  「!!///」ドキッ

菫  (な!なんだ今の笑顔は・・・・胸が苦しい・・・)ドキドキ

菫  「ま、まぁ、落ち着いたのならよかった。ささ、戻るとするか!///」ドキドキ

淡  「はい」

淡  (園城寺さん・・・テルを幸せにしてね・・・・じゃないと私が許さないからねっ)

菫  「・・・///」ドキドキ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 23:10:23.68 ID:u8j4ZhEro<>
その後、グラウンドにてキャンプファイヤーが行われた。

部活の仲間同士で・・・戦友と・・・同僚と・・・恋人と・・・

炎を囲み、みな思い思いの時間を過ごした――――

そして花火が打ちあがり、歓声が上がる――――

――1人の少女の電話がきっかけとなったパーティーは大成功で幕を閉じ、

それぞれ新たな友人や思い出を得て、帰路に就いた―――― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:11:32.01 ID:u8j4ZhEro<>
翌日―――

白糸台高校

麻雀部 部室

照  「〜〜〜〜♪」フンフフーン

渋谷「・・・・」ズズー

亦野「・・・・・」

渋谷「平和だね・・・・」ズズー

亦野「ああ。ランキング戦も終わったし、一区切りついたな」

亦野(照先輩も機嫌いいし、騒動を起こす素振りもなし・・・)

渋谷(淡も思っていたより元気そうだったし)

渋谷・亦野「平和だ・・・」

菫  「おはよう」ガラガラー

照  「おはよう」フンフフーン

渋谷・亦野「おはようございます」

菫  「みんな、ちょっと話があるんだが・・・いいか?」

渋谷・亦野「はい」

菫  「淡たんが天使なんだ」

渋谷・亦野「え」

菫  「天使」

渋谷・亦野「・・・・」

菫  「エンジェル」

渋谷・亦野「天使ってあの・・・」

菫  「羽の生えた、ヒラヒラ服の・・・」

照  「〜〜〜〜♪」フンフフーン メール..

亦野「て、天使の意味はわかります・・・」

渋谷(菫先輩が・・・予想外・・・)

菫  「天使は近くにいたんだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:12:18.01 ID:u8j4ZhEro<>
ガラガラッ..

淡  「おはようございます」

菫  「おお!天使が来た!」

淡  「?」ヘ?

渋谷「あ、あの!菫先輩!お茶をどうぞ!!」ズズイ

菫  「お、いいのか?ありがとう」ズズ

渋谷「・・・」フゥ

淡  「??」ンー?

亦野(やっと照先輩が落ち着いてきたと思ったら・・・)

渋谷(照先輩の時よりまずい気がする・・・もし2人がフったフラれたってなると・・・チーム虎姫は・・・)

亦野「・・・」チラッ

渋谷「・・・」チラッ

亦野「・・・」コクリ

渋谷「・・・」コクリ

亦野「あの・・・菫先輩・・・」

菫  「ん?どうした?」ズズ

亦野「あの・・・天使っていうのはしばらく禁」

菫  「おお!そうだった!天使なんだった!!」ガバッ!

亦野「え!」

菫  「実はな!昨日のパーティーでもぐぐ・・・」

亦野「ちょっと・・・先輩、隣の部屋に行きましょう」クチ ヲ オサエツツ..スタスタ

菫  「むぐぐぐ」スタスタ

淡  「??」

渋谷「・・・」フゥ

照  「ん?」ナンダ?

淡  「・・・ひょっとして・・・」

渋谷「!!」

淡  「私が知らなかっただけで・・・天使って言葉が流行ってるの?」ネエ

渋谷「・・・全然」フゥ

淡  「ふ〜ん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:13:02.52 ID:u8j4ZhEro<>
隣の準備室

菫  「ぷはっ・・・なんなんだ?一体?」

亦野「すいません・・・強引に」

菫  「・・・それで、何か話があるのか?」

亦野「ええと・・・あの・・・」

菫  「?」

亦野「さっきのって・・・本気ですか?」

菫  「さっきの?・・・淡たんが天使というやつか?」

亦野「そうです」

菫  「ま、まぁ・・・その・・・なぁ///」テレ

亦野「・・・」

菫  「文句なしに可愛いし・・・抱きしめるといい匂いがするし・・・淡たんの笑顔を思い浮かべると幸せなんだ///」

亦野「本気・・・なんですか・・・」

菫  「・・・・ああ」

亦野「・・・・」

菫  「・・・・・・何か・・・問題があるのか?」

亦野「・・問題といいますか・・えと・・」

菫  「・・・・淡たんは照の事がまだ好きだと言いたいんだろう?」

亦野「あ・・・・・・・はい」

菫  「それでも・・・天使には違いない・・・」

亦野(え?まさかとは思うけど・・・)

亦野「あの・・・天使というのは・・・菫先輩は、淡の事を好きになった・・・って事でいいんですよね?」

菫  「・・その通りだが?嫌いな人を天使とは呼ばないさ」

亦野「ですよね・・・」

亦野(最近の菫先輩だと・・まさか、ってのがありえるからなぁ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:14:07.85 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「・・・ちょうどいい・・・相談なんだが・・・」

亦野「え」

菫  「淡たんと両想いになるには・・・どうしたらいいと思う?」

亦野「え・・・あの・・・それは・・・」

菫  「なんでもいいんだ。亦野の意見が聞きたい」

亦野「・・・・まずは・・・その・・・『淡たん』ってのをやめた方がいいと思います」

菫  「な、なに!?」タジッ

菫  「そ、それは何故だ・・・?」

亦野「え?いや、淡だって急にそんな風に呼ばれたらキモ・・・違和感があると思いますよ」

菫  「えっ・・・そんな他人行儀な・・・」

亦野「他人行儀というか・・・ええと・・・」

菫  「じゃあ淡ちゃんか・・・」

亦野「・・・・」

亦野(どうしたらいいんだろう?この場合は淡と呼ぶように薦めるべきか・・・それとも大星のままの方がいいかな?)

菫  「淡ん、もいいかもな・・・」

亦野(私のレベルでは・・・恋愛のアドバイスなんて・・・・)

菫  「イワアー・・・おしゃれだな」

ガラッ!

菫・亦野「!!」

照  「・・・・話は聞かせてもらった」

菫  「て、照・・・」

亦野「照先輩・・・」

照  「菫・・・私は菫たちのおかげで・・・天使と恋人になれた」

照  「だから・・・今度は私が力を貸すよ」フ

菫  「照・・・・ありがとう!とても心強い!!」

照  「任せろ」フフッ

亦野(ああ・・・この流れはまずい気が・・・)

照  「菫と淡たんのラブラブカップル計画発動だ!!」

菫  「おおお!!」

亦野「・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:14:58.93 ID:u8j4ZhEro<>
長野―――

清澄高校 麻雀部 部室

久  「はぁ〜〜〜」

咲  「・・・・」

和  「・・・・」

まこ 「・・・・・」

久  「・・・・・はぁ〜」

咲  「な、なんか部長元気ないね」

和  「そうですね・・・何かあったのでしょうか?」

まこ 「パーティーの帰りからずっとああじゃな・・・」

久  (何をしてても竜華の事ばかり考えてしまう・・・・一体どうしたらいいのよ)

久  (待つのは得意って思ったけど・・・これ・・・・1年の時と状況が違うわよね・・・)

久  (麻雀部と恋愛とで違って当然か・・・・)

久  (私も竜華も今年で卒業だし・・・大学も・・・きっと別々だろうし・・・・・・って)

久  「?ちょっと待って」ハッ

久  (このまま待つ場合・・・・・竜華の失恋の傷は少しずつ癒えるだろうけど・・・)

久  (その間に他の子が竜華に迫るかもしれない・・・いや、あれだけ可愛ければ当然ありえる・・・)

久  (もし誰も竜華に迫らなくても・・・竜華が私を好きになってくれる可能性は・・・低い・・・)

久  (当たり前よ・・・待ってるだけじゃ・・・・・・そうよ!!)

久  (待ってても何も変わらないじゃない!!長野と大阪で、あまり会う事もできないし・・・)

久  (私に残された時間は少ない・・・・・・今更こんな事に気付くなんて・・どうかしてるわ!!)

久  「っ!」ダッ

咲  「ぶ、部長?」

久  「ちょっと出かけてくるわ!」スタスタ

和  「え?部活は・・・」

久  「まこに任せる!」

まこ 「おお任された・・・?」

咲  「どうします?」

まこ 「んー、とりあえず打つかのー。・・・優希、起きんしゃい」

優希「んむ・・・もうご飯?」

和  「もう・・・寝ぼけてないで、始めますよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:15:44.09 ID:u8j4ZhEro<>
喫茶店―――

久  (う〜ん・・・どう切り出そう?)

イラッシャイマセー

久  (変なプライドは捨てなきゃ・・・今の私が頼れるのは・・・)

??「お待たせしましたっす」

久  (そうよ・・・時間は少ない・・・なら)

??「お待たせ!!しましたっす〜♪Woww〜Woww〜♪」フリフリ

久  「わあ!」ビクッ

??「やっと気付いたっすか」フィー

久  「ごめんなさい、ちょっと考え事しててね」アハハ

??「・・・なんかそんな感じだったっすね」

久  「急に呼び出してごめんなさいね東横さん」

桃子「別にいいっすよ。前にお世話になりましたから」スワリ

ウェイトレスヨコギリ

久  「あの、注文・・・・あ」

ウェイトレス「あ・・・」

久  「・・・・・・」

ウェイトレス「・・・ご注文はどうなさいますか?」

久  「えと・・・」チラッ

桃子「あ、コーラでお願いしますっす」

久  「コーラ2つで」

ウェイトレス「・・・・かしこまりました。少々お待ちください」スタスタ

久  「・・・・」

桃子「今の人・・・前に電話番号・・・」

久  「え、ええ・・・そうね」

桃子「あの後どうなったんすか?デートとか」フフ

久  「いや、その・・・全然・・・してない」

桃子「?・・・・なんか今日の竹井さん、変っすね」

久  「え!?そ、そうかしら!?」アハハ

桃子「・・・そもそもすごい慌てた感じで電話してきた事からして・・・」

久  「あはは・・・」

桃子「・・・・・・・」

久  「・・・・・・・」

桃子「それで・・・・私に相談ってなんすか?」

久  「!」

桃子「私にできる事っていったら、ステルスくらいっすけど・・・」

久  「その・・違うの・・・」

桃子「?」

久  「あの・・・・・ね?笑わないでくれる?」

桃子「・・・・はい、笑わないっす」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:16:29.06 ID:u8j4ZhEro<>
久  「・・・・・・・・・・・・」

桃子「・・・・・・・・・・」

久  「お、女の子と付き合うには・・・どうしたらいいのかな?」

桃子「・・・・・・・・・・・・」

久  「・・・・・・・」

桃子「・・・・・・・・へ?」

久  「いや、だから・・・・その・・・好きな女の子と・・・」

桃子「は・・・いやいやいや、何言ってるんすか竹井さん」

久  「え」

桃子「喫茶店のウェイトレスの電話番号をあっという間に手に入れる百戦錬磨の竹井さんが・・・あ!」

久  「・・・・」

桃子「笑わないで、っていうのはフリっすか?押すな押すなみたいな・・・」

久  「・・・・////」

桃子「あ・・・・・・・・え?」

久  「その・・・・正直に言うわ・・・」

桃子「はい・・」

久  「私・・・・・・付き合った事ないの・・・////」

桃子「・・・・・・・・・・」

久  「・・・・・・・・・・」

桃子「・・・・・・・・」スゥー..

久  「・・・・・・・・・」

桃子「えええええええええええ!!??」

久  「!!!」ビビクッ!

桃子「じゃ、じゃあ私にくれた、女の子同士のカップルで観たらエッチな気分になるDVDってのは?」

久  「あ、あれはネットで見たから・・・」

桃子「でも・・・あ、ウェイトレスさんから電話番号ゲットしたやり方とか・・・」

久  「それは・・見たままを言っただけで別に口説いた訳じゃ・・・」

桃子「・・・・・」

久  「・・・・・・」

ウェイトレス「お待たせしました。こちらコーラになります」コトッ

久  「あ、ありがとう」ヒトツ ヲ モモコ ノ マエニ

ウェイトレス「・・失礼します」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:17:14.62 ID:u8j4ZhEro<>
桃子「びっくりっす・・・てっきり経験豊富なんだと思ってたっす」

久  「////」

桃子「・・・・・でも、それを私に言うって事は・・・・相当悩んでるんすね?」

久  「あ・・・・うん」

桃子「竹井さんのおかげで、先輩とその・・・ごにょごにょ・・・できた事だし、協力するっす!」

久  「東横さん・・・ありがと」ニコッ

桃子「・・・・・」ア..

久  「?」

桃子「なんか・・・いつもの竹井さんも魅力的だと思うんすけど・・・」

久  「??」

桃子「今の竹井さん・・・それ以上に超可愛いっす」

久  「は?・・・え、な、何言ってるのよ///」

桃子(何が違うんすかね〜・・・素直というか子供みたいというか・・・)ウーム

??「かは・・・・・っ」

久・桃子「?」フリカエリ

ゆみ「も、ももが・・・久を・・・・そんな・・・」ゼツボー

久  「!?」

桃子「ゆみ!?」

ゆみ「私の事は・・・可愛いなどと言った事ないのに・・・」ガクガク

桃子「ゆ、ゆみは格好いいっす!!」

久  「ゆみ!落ち着いて!」

ゆみ「もも〜・・・」グス...

桃子「私は!ゆみの事が一番好きっす!!!」

ゆみ「・・・・」ピタ

久  「お」

ゆみ「本当に?」

桃子「もちろんっす」

ゆみ「久より?」

桃子「はい」

ゆみ「・・・よかった」ホッ

久  「・・・」ホッ

桃子「どうしてここに?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:17:49.74 ID:u8j4ZhEro<>
ゆみ「・・・・・それは」

久  「・・・後をつけてきたのね?」

ゆみ「・・・・ああ、ももが私のいない間にナンパでもされたら大変だからな」モモコ ノ トナリ ニ スワル

桃子「ナンパ以前に私に気付く人がいないっすけどね」ゴクゴク

ゆみ「それで・・・2人でなんの話なんだ?」

久  「あの・・・それは・・・」

桃子「・・・ええと・・・」

ゆみ「・・・私には話しづらい事か?」

久  「・・・・・・・正直、ゆみには一番話しづらいんだけど・・・」

桃子「・・・・・」

久  「・・・・私の話を聞いてくれる?・・・・――――」

――――

ゆみ「ふむ・・・」カラン カラン

桃子「・・・・・」

久  「・・・・・・」

ゆみ「・・・・なんとなく想像はついていたがな」

久  「え!?」

ゆみ「久は頭もいいし、器用で気配りもできる・・・女の子に好かれて当然と言ってもいいかもしれない」

久  「・・・」

ゆみ「事実、久に好意を寄せている者は多い」

桃子「・・・」ウンウン

ゆみ「ただ・・・久とデートした、という話は聞いても、付き合ったという話は聞いた事がない」

久  「・・・・・」

ゆみ「おそらく何度か誘われて、断りきれずにデートに行った、という事ではないかと思う」

久  「・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:18:22.43 ID:u8j4ZhEro<>
ゆみ「私が思うに・・・久は人に嫌われるのが怖い・・・極端なほどに」

久  「っ」ビクッ

ゆみ「・・・だから、相手のいいところを褒めたり、みんなが喜ぶ事を企画したり・・・」

久  「・・・・」

桃子「・・・・でもそれは誰だって・・・」

ゆみ「ああ。誰だって嫌われるより好かれる方がいいし、好かれる様に行動するのは全くおかしくない。だが・・・」

久  「・・・」

ゆみ「嫌われたくない気持ちが強い人間は、相手主体の考え方になってしまいがちだ」

久  「・・・・」

ゆみ「それが過剰になると、普通に振る舞っているつもりでも、相手からすれば特別に優しくされてる、と勘違いをされる事もあるだろう」

ゆみ「そんなつもりではなくてもな」

久  「・・・・」

ゆみ「そして好意を向けられるようになる・・・好意を向けられて嫌な気はしないだろう・・・でも・・・好きという感情は、驚くほど不安定だ」

久  「!」

ゆみ「少し前まで好きだと言っていたのに、ちょっとしたきっかけで憎しみを抱くようになる・・・そんなのはよくある事だ」

久  「や・・だ・・・」

ゆみ「だから・・・慎重に・・・バランスを考えながらうまく付き合うようになる」

ゆみ「必然・・・だれか1人を好きになるという事より、みんなに嫌われないように行動するようになる・・・」

ゆみ「傷付きたくないから・・・」

久  「もう・・・・」

ゆみ「・・・もしかしたら、愛情というものを信じる事ができないのかもしれない」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:18:59.00 ID:u8j4ZhEro<>
久  「・・・・やめてよ」ウツムキ...

桃子「・・・・・」

ゆみ「あ・・・・・」コホン

ゆみ「・・・つまり、根っからの遊び人で女の子を口説いて回るような人間とは思えなくてな」

久  「・・・」

ゆみ「そんな人間になりきろうと、無理して振る舞っているように見えていたから・・・」

久  「そんな事は・・・」

ゆみ「・・・・すまない、あくまで今のは私の勝手な想像だ・・・気を悪くしないでくれ」

久  「ええ・・・大丈夫・・」

桃子(竹井さん・・・)

ゆみ「ただ、もし私の勝手な想像の中の竹井 久に言う事があるとすれば・・・」

久  「・・・・」

ゆみ「勇気を出してほしい・・・だな」

久  「勇気・・・」

ゆみ「・・・私は今、こうしてももと一緒にいられて・・・とても幸せだが・・・」

桃子「ゆみ・・//」

ゆみ「そのきっかけを掴めたのは・・・私が勇気を出して一歩を踏み出したからなんだ・・・」

久  「・・・勇気・・」

ゆみ「まぁ、無我夢中で勇気とは違ったかもしれんが・・・」ハハ

桃子(あ・・・それって教室に乱入した・・・)

ゆみ「・・・だから・・・頑張って勇気を出してくれ」

久  「・・・・・」

桃子「・・具体的な案とかないんすか?」

ゆみ「む・・・しかしこういった事は気持ち次第だろう?」

桃子「それもわかるっすけど・・・」

久  「・・・・・」

ゆみ「下手に取り繕うとせず、自分に正直になればいい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:19:31.90 ID:u8j4ZhEro<>
久  「でも・・・竜華が師匠って慕ってくれるのは・・・うまく立ち回ったり・・・策を練ったりとか・・・そういう私なのよ・・?」

ゆみ「・・・」

久  「なのに・・・それがなくなったら・・・竜華は私を嫌いになるわ」

桃子「竹井さん・・・」

ゆみ「嫌われる?何故だ?」

久  「え?」

ゆみ「人一倍臆病で繊細な久が、そんな子を好きになるとは、私には思えないが」

久  「ゆみ・・・」

ゆみ「・・・あくまで私の想像の中の久は・・・・な」

久  「・・・・」

ゆみ「なんでもできて、頼りになる、頭も良くて、麻雀が強い・・・それも竹井 久だが、それだけじゃない」

久  「・・・・」

ゆみ「ずっと清水谷さんの師匠でいたいのならそれでもいいだろう・・・・しかし」

ゆみ「恋人になりたいのなら・・・・」

久  「・・・・・・」

ゆみ「自分の素を・・・さらけだしても一緒にいられる事が大切なんじゃないか?」

久  「・・・・・」

ゆみ「・・・私が思う恋人とは・・・だがな」

久  「・・・・」

ゆみ「・・・・・少なくとも私は、ももと付き合ってから間抜けな姿を見られてばかりだ」

桃子「・・・そうっすね」フフ

ゆみ「でも・・・ももの前では本当の私でありたいからな・・・最近では間抜けな自分も好きになってきたよ」ハハ

桃子「・・・・」フフ

久  「・・・・なんか・・・ちょっとすっきりしたかも」

ゆみ「そうか?」ズズ

久  「ゆみがズバズバと言ってくれたからね・・・きついくらい・・・」

ゆみ「・・・・・・その場しのぎで励ましても仕方あるまい・・・大切な友達だからな」

久  「・・・・・・」

桃子「・・・・・」

久  「ゆみも・・・天然というか・・・・」

桃子「そうなんす・・・学校でもよくあるんすよ・・・」

ゆみ「?」

久  「・・・とにかく!ありがとうね!なんかやる気出てきたわ」グッ

桃子「竹井さん」ホッ

ゆみ「そうか」フフ

ゆみ(・・・心配ではあるが・・・あまり出しゃばるのもまずいか・・・ううむ・・・)ゴクゴク <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:20:24.47 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

白糸台高校

麻雀部 部室の隣の準備室

菫  「べ、別に大星の為じゃないし好きじゃない訳でもない訳なんだからね!!」プイッ!

照  「うん、大分良くなったな・・・」パチパチ

菫  「ほ、本当か!?」

照  「ああ、髪がサラーっとしていい感じだ」

菫  「よ、よし・・・ちょっと掴めてきた」

亦野(ああ・・・止めるべきか・・・菫先輩はご機嫌だけど・・・)オロオロ

照  「ツンデレはこれでよし・・・・他のキャラも模索してみよう」

菫  「なるほど・・・キャラ付けか・・・」

照  「・・・大星が好きそうなのは・・・アメリカだな」

菫  「アメリカ・・・?」

照  「ああ。大星は金髪だし、名字に星が入っている事から星条旗が連想されるし、淡は『a Why』と読める。この3つから推理すると、まず間違いない」

菫  「よ、よく気付いたな・・・・さすが彼女もちは発想が違う」

照  「ふっ・・・」

菫  「・・・・」ソンケー

亦野(・・・・つっこみたい・・・けど・・・2対1だし・・)

照  「菫は背も高いし、カウガールなんていいかもしれない・・・」

菫  「カウガールか・・・」

照  「ルルルルルルルルルルルウッッハァアアアアアアォウ!!」ヒャッハー!

菫・亦野「!!」ビクッ!!

照  「・・・こんな感じだ」

菫  「な、なるほど・・・」

亦野(あれ?これってカウガールだっけ?う〜ん・・・)

菫  「るーるるうる・・・ゲホッ!ゴホッ!」ゴフ

照  「遅い!それじゃキツネを呼ぶやつだ!!こう・・・ルルルルルルルァッッハァアォウ〜〜!!」

菫  「・・・・ルルルウルルルッホォゥウーーーーッ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:20:55.82 ID:u8j4ZhEro<>
部室

ルルルルルゥッヒョゥゥゥウ!!

ルルルルルルッヘェエェーーイ!!

淡  「・・・・・・」

渋谷「・・・・・・」ズズ..

ウルルルッホゥウゥゥゥ...!!

ルルルルッハァアォゥ!!

淡  「・・・・・・」

渋谷「・・・・・・」ズズ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:21:27.59 ID:u8j4ZhEro<>
隣の準備室

照  「よし・・・なかなかいい感じだ」ハァ..ハァ..

菫  「そ、そう・・か・・・」ハァ..ハァ

照  「他にアメリカで連想するものはあるか?」

菫  「う〜ん・・・ホディガードとかエイリアンとか・・・」

照  「あ、それもいいな・・・他には」

亦野「あ、あの!」

照  「ん?何か思いついたか?」

亦野「いえ、アメリカはひとまず置いておきませんか?」

菫  「う〜ん・・・じゃあ好きな食べ物とか・・・?」

照  「大星の好きな食べ物・・・」

菫  「やっぱりアメリカンドッグとかフライドポテトかな?」

亦野「いや、それは・・・」

照  「言えてるな。他にもステーキとか」

亦野「ちょっとアメリカから離れましょう!」

照  「・・・・ふむ。それで、亦野は何か作戦があるのか?」

亦野「あ・・・えっとですね・・・あるにはあるんですが」

菫  「あるなら教えてくれ」

亦野「でも・・・ちょっと・・・」

菫  「?」

照  「とにかく言ってみて。でないと始まらない」

亦野「はい・・・・あの・・・」

亦野「淡が好きになったのは照先輩・・・ですよね?」

照  「む・・・そうなのか?」ハツミミ

菫  「・・・そうだな」

亦野「だったら・・・照先輩をお手本にする事で・・・いけるんじゃないかなーと・・・」

菫  「・・・・」

亦野「・・・・すいません・・・さすがに失礼ですよね・・・」

菫  「いや、いいかもしれん」

亦野「え?」

菫  「私が照のようになれば、私の事を好きになるかもしれない!!」オォ

照  「それだけじゃない・・・」

菫・亦野「?」

照  「今の菫には・・・カウガールという武器もある・・・」

菫  「おおおお・・・」

亦野「あ〜・・・」

照  「これなら・・・きっと大星も・・・」

菫  「ああ!」ガッツポーズ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:22:07.17 ID:u8j4ZhEro<>
翌日の放課後―――

白糸台高校 部室

ガラッ

亦野「おはようございます」

菫  「ああ、おはよう」

亦野「・・・菫先輩、早いですね」

菫  「そうだな。1人で退屈だ」

亦野「ですよね・・・・・・・・・・・・・・・って・・・・え?」

菫  「?」

亦野「ちょ、ちょっとちょっと!!!菫先輩!!どうしたんですか!!それ!!」

菫  「?それ、とは?」

亦野「頭ですよ頭!!」

菫  「ああ、これな。昨日床屋に行って、照と同じ髪型にしてもらったんだ」サラ..

亦野「あんなに長くて・・・すごく綺麗だったじゃないですか・・・こんなバッサリ・・・」

菫  「?でも大星は照が好きだろう?なら切った方がいいじゃないか」

亦野「・・・・・」ア..

亦野(私のせい・・・だよね・・・)

ガラッ

照  「おはよう」

菫  「おはよう」

亦野「・・・おはようございます」

照  「・・・・・え?」

菫  「・・」

照  「す、菫!!その頭は!!」

菫  「ああ、これは」

照  「誰にやられた!!?菫の藍色の髪を切るなんて・・・許せん!!」

菫  「いや、床屋に行ってきてな」

照  「な・・・なんだと・・・だからといって・・菫の藍色の髪を切るなんて・・・許せん!!」フラッ..

亦野「いや、仕事ですから・・・あと色は別に」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:22:43.57 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「で・・・どうだ?かなり似ているだろう?」

照  「・・・・」

亦野「・・・長さは似てますけど・・・」

菫  「・・・何が足りない?」

亦野「色もそうですけど・・・ツノ?・・・ですか?照先輩のそれ・・・」

照  「ツノだな」コレコレ

亦野「それがないと・・・ってゆうか、やっぱり菫先輩はその色の方が似合って」

菫  「照・・・そうすればそうなるんだ?」

照  「・・・まず丹田(たんでん)に力を入れて・・・」スゥー

菫  「丹田?」

照  「ここ」サワル

菫  「こ、ここに力を・・・・」スゥー

照  「目を閉じ、楽しかった思い出を振り返る・・・」

菫  「・・・・・」メ ヲ トジ フリカエリー

照  「そして目を開けると・・・」

菫  「・・・・」

亦野「ああっ!!菫先輩にツノが・・・!?」

照  「これで出来上がりだ」

菫  「おお・・・これで後は色を染めれば・・・コンビニかどこかに・・・」

照  「いや、不要だ。髪の色だって丹田に力を入れれば簡単に染まる・・・」

菫  「丹田ってすごいな」

照  「世の中だいたい丹田だよ」

菫  「なるほど」

亦野「あ・・・でも・・・やっぱり」

菫  「私は染める!!全ては大星に好かれるためだ!!そのためならなんでもする!!」

照  「菫・・・」

菫  「私は菫じゃない・・・・照だ!」

照  「照・・・・」

菫  「なんだい?照・・・・」

照  「照のその気持ち・・・お天道様に聞かせてあげよう」イケッ!

菫  「そうだな・・・よし!」

亦野(あああ・・・もう訳がわからない・・・でもこれ私の責任だよね・・・どうしよう)アタマ カカエル <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:23:37.51 ID:u8j4ZhEro<>
部室前

淡  「・・・・・・・」

淡  (え?え?どういう事?)

淡  (今・・・大星に好かれるとかなんとか・・・え?)

淡  (いや・・・聞き間違い・・・だよね?・・・疲れるって言ったのかなー?)

菫  「大星が好きだーーーーっ!!!!」

淡  「!!」ビクッ!

照  「ルルルルッルルゥッファーァウ!!」ヒャッハー!

淡  「!!」ビク!

淡  (スミレが私を・・・?嘘・・・え?)

渋谷「・・・・淡?」

淡  「わああ!!」ビックー!

渋谷「っ!!?」ビクッ! バシャ!

淡  「熱ーーーっ!!」バサバサ!

渋谷「ご、ごめん・・・淹れたばかりのお茶が・・・」

淡  「はぁはぁ・・・いえ、大丈夫です・・・・もう慣れたから・・・」フゥ..

渋谷「驚かせちゃったみたいね・・・ごめん」フキフキ

淡  「ううん・・・」フカフカ

渋谷「・・・部室、入らないの?」

淡  「え?ああ・・・入ります」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:24:19.00 ID:u8j4ZhEro<>
ガチャ

淡  「おはよう・・・ございます」

渋谷「おはようございます」

照  「おはよう」

菫  「おはよう」

渋谷・淡「!!!!」

渋谷・淡「菫先輩・スミレ!!その髪・・・・」

菫  「ああ、切ったんだ」

渋谷「・・・・随分切りましたね・・・それに髪の色まで・・・」

渋谷(というか照先輩と全く一緒に・・・なんで?)

淡  「・・・・・」

淡  (スミレ・・・)

菫  「・・・・・・」コホン

菫  「・・・・くっ!!」ウゥ!

淡  「?」

菫  「右腕が・・・震えて・・・ぐぉぉおおお!」ブルブルブル

菫  「こうなったら・・・誰も私を止められない!!」ブルブルブルブル....

菫  「連荘だぁーーーーっ!!!!」ブルルルルルル!

照  「・・・・・・」ウンウン

菫  「・・・・・・」フゥ

亦野(これって・・・照先輩の真似・・・だよね・・・)

淡  「え?スミレ?」

菫  「・・・・・・」チラ

淡  「?」

菫  「・・・・・」スタスタ..

ガチャ..バタン

渋谷「・・・・・」

淡  「・・・・・」

渋谷「ど、どこへ行ったんでしょう?」

照  「ふ・・・」ウデクミ

照 (トイレに決まっているだろう)

渋谷(私はわかってる、みたいな表情だけど・・・きっと何もわかってないんだろうなぁ・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:25:32.96 ID:u8j4ZhEro<>
数分後―――

菫  「売店でお菓子を買ってきた」

渋谷「あ、すみません」

亦野「ありがとうございます」

淡  「わぁ・・・ありがとー」

照  「ふっ・・・やっぱりな」ウデクミ

渋谷(・・・照先輩の真似をしてる?・・・どうして?)

菫  「今から文庫本を読む」トリダシ

渋谷「・・・・はい」

淡  「・・・・」

照  「・・・いいペースだ」ウデ クミカエル...イワカン...モト ニ モドス

菫  「・・・・・」ペラッ..

亦野(あ・・・本読んでる時は本当に照先輩っぽい・・・照先輩が『菫は一番の私ウォッチャー』とか言ってたけど・・・あながち嘘じゃないのかな?)

淡  「・・・・・」

淡  (これって・・・テルの真似してる・・・?)

菫  「・・・」クンクン..パララ..クンクン

亦野(あれは・・・ときどき紙の匂いを嗅ぐところまで・・・完コピしてる・・・)スゴイ

照  (菫・・・・それは、はしたないからやめた方がいい・・・後で教えてやるか)

菫  「そのふざけた幻想をぶち[ピーーー]・・・」ボソ..

亦野(カッコいいセリフをボソッと呟くところまで・・・)

照  (うわ・・・引く・・・)ヤダー

ガヤガヤ..

菫  「ん?」パタン

渋谷「そろそろ時間・・・」

照  「そうだな・・・」

淡  「・・・・」

亦野「・・・・・」

淡  (スミレがテルの真似するのって・・・・もしかして私に・・・)

ガチャ

部員たち「おはようございます!!」

監督「おはよう」

淡  (あ、始まる・・・考えるのは後にしよっ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 23:27:00.21 ID:u8j4ZhEro<>
長野―――

商店街

久  「あ」

美穂子「あ」

久  「・・・久しぶりね」

美穂子「・・・・そうですね・・・」

久  「・・・・・」

美穂子「・・・・お、お買い物ですか?」

久  「・・・・あ、うん。日用品をね」ガサッ

美穂子「・・そ、そうなんですか」ニ ニッコリ

久  「・・・・」

久  (どこかでお茶しない?・・・って言って欲しがってる気がする・・・でも・・・)

美穂子「・・・」シュン

久  「!」

久  「あ、あの!・・・よかったらどこかでお茶しない?・・・私、ノド渇いちゃって」

美穂子「あ・・・はい!是非!」パァア

久  「そう?よかった・・・あそこのお店でいい?」

美穂子「はい!」

久  (ダメだ・・・やっぱり・・・怖い・・・・)

久  (・・・・お父さん・・・お母さん・・・)グッ.. <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:28:03.22 ID:u8j4ZhEro<>
美穂子「ごちそうさまでした・・・あの・・・やっぱり私も出します」

久  「いいのいいの。楽しかったし」フフ

美穂子「あ・・・ありがとうございます///」

久  「・・・送っていくわ」

美穂子「あ、いえ、大丈夫ですから」

久  「何言ってるの?まだ明るいとはいっても、あなたみたいな可愛い女の子が1人で歩くなんて危険よ。私が守ってあげるわ」

美穂子「あ・・・///」ポー

久  (うう・・・また・・・本心と言えば本心なんだけど・・・ぅうう)

――――

久  「・・・」トボトボ

久  (竜華・・・・)ハァ

ピロリロリン

久  「メール・・・!竜華から!」ピッ

 from: 竜華

 title: お腹空いた

 本文:

  師匠!お腹空いてたまらんねんけど、親が出かけとってなんもあらへん・・・これで作れる美味しい料理を教えてください!!


久  「竜華・・・」クス

久  (食材の画像・・・なるほど、これだけあれば・・・―――)カチカチ

久  「・・・・」テクテク

ピロリロリン

久  「!」ピッ!

 from: 竜華

 title: 大成功やー

 本文:

  めっちゃウマー!!宝石箱の味やー!!・・・あれ?なんかちゃうか?んん??ま、ええか♪師匠の教え方好きや〜(褒めて伸びるタイプやから)他の料理も作りたなりました!!ありがとうございます〜!!


久  「ふふ・・・」

久  「あ、画像・・・」

久  (エプロン姿の竜華・・・・)

久  「・・・・・・」ホゾン

久  「なんだかな〜・・・」

久  (たった2通のメールでこんなに心が晴れるなんて・・・・ずるい・・・)

久  「・・・・竜華・・・」メール.. <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:28:48.09 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

白糸台高校

麻雀部 部室

監督「それでは、今日はここまで!」

部員たち「ありがとうございました!!」

ネエ コノ アト ドウスルー?

オナカ スイタネー

淡  「・・・・」スワリ

菫  「・・・・」スタスタスタ

ガチャ..バタン

部員A「ねえねえ、弘世先輩どうしちゃったのかなー!?」

部員B「ねー!長くてすっごい綺麗な髪だったのに・・・もったいないよね〜、なんで宮永先輩の真似するんだろ?」

部員C「宮永先輩は似合ってて素敵だけど・・・弘世先輩は前の方が似合ってるのに」

部員D「え〜?でもなんかカッコよくない?うなじとかチラチラ見えてセクシーだし」

部員A「なんかエロい〜」モー

部員B「でもさー、ファンクラブ・・・どうなるかな?」

部員C「友達から聞いたんだけど、長い方が良かった、って声が圧倒的だって」

部員A「だよね〜」

部員D「そうかなー?」

キャイキャイ..ガチャ..バタン

淡  「・・・・・・」ヒトリダケ

淡  (そりゃそうだよ・・・スミレ・・・)

ガチャ

菫  「・・・・・」スタスタ

淡  「あ・・・・」

菫  「売店でお菓子買ってきた」

淡  「・・・・ありがとうございます」

菫  「うん」

淡  「・・・・お金、大丈夫?」

菫  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫」

淡  「・・・・・・・無理しないでいいよー」

菫  「無理じゃない」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:29:33.32 ID:u8j4ZhEro<>
淡  「いや、今の間は・・・・」

菫  「大星に好きになってもらうためだからな」

淡  「え゛」

菫  「努力は惜しまない」

淡  「ちょちょちょちょ!今、いま!今〜!!」

菫  「?」

淡  「あのあの・・・///」

菫  「今?」

淡  「今、なんて・・・」

菫  「ん?・・・努力は惜しまない」

淡  「その前!」

菫  「大星に好きになってもらうためだからな」

淡  「なななな・・・なんでケロッとそんな・・・告白を・・・」

菫  「うん、パーティーの途中に大星の事を好きになってな、ドキドキしっぱなしだったんだ」

淡  「・・・・・///」

菫  「今ももちろんドキドキはしているんだが、慌ててもしょうがない」

菫  「どうしたって大星が好きなんだから、堂々としてればいいんだ、と思ってな」

淡  「あうああうあう・・・///」

菫  「あ・・・・・・」

菫  (まずい!素で喋ってしまった)コホン

菫  「だから、売店でお菓子を買ってきた・・・・食べよう」パクッ

淡  「あ、え、あ・・うん」パク

菫  「おいひいは・・・」モグリ

淡  (・・・・・)チラリ

菫  「・・・む?」メ ガ アウ

淡  「!」ソラシ!

菫  「?」

淡  (なんで冷静なの〜?もう〜///)アツイ...

ガチャ

照  「売店でお菓子買ってきた」

淡  「ふぇ?」グモ..

菫  「照・・・」

照  「私も負けてられないからね、オリジナルとして」フフフ

菫  「それでこそ照だ」フフフ

淡  (・・・・?)

淡  (さっきの・・・告白だよ・・・ね?・・・え?なんか全然いつも通りだけど・・・ええ?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:30:29.51 ID:u8j4ZhEro<>
数日後―――

土曜日

大星家 淡の部屋

淡  「・・・・」ボケー

プルルルル

淡  「ん?電話・・・」ピッ

淡  「はいもしもし」

菫  『大星か?私だ』

淡  「あ、スミレ」

菫  『そうだ、今日暇か?』

淡  「え?・・・・暇だけど・・・」

菫  『じゃあ、一緒にどこか出かけないか?』

淡  「え?」

菫  『大星と一緒にいたいんだが・・・ダメか?』

淡  「や、そそ、そうなんでしか・・・わかりましたっ、出かけましょう//」

菫  『おお、そうか・・・よかった・・・』

淡  「・・・えと、どこに行けばいいの?」

菫  『そうだな、学校近くの公園で待ち合わせしよう』

淡  「はい、あそこの公園ですよね?鳩が多い・・・」

菫  『そう、そこで。私はあと5分くらいで着くから』

淡  「わかりました、私は10分くらいで着きます」

菫  『わかった、待ってる』

プツッ..

淡  「・・・・・」

淡  (な、何?あのストレートな・・・・全然テルの真似とかそういうのじゃ・・・)

淡  「///」ハワー

淡  「とにかく・・・出よう」スクッ..

淡  「あ」

淡  (・・・・あれ着ていこうかな・・・)ガサゴソ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:31:06.04 ID:u8j4ZhEro<>
白糸台高校付近の公園―――

淡  「お待たせ〜!」スタスタ

菫  「ん、おはよう」

淡  「おはようございます」

菫  「・・・・・・お」

淡  「・・・どうしたの?」

菫  「可愛い」

淡  「っ!!」

菫  「その服、大星に似合っててすごい可愛い・・・いや、大星がすごい可愛いから似合うのか・・・」

淡  「いや、そんな・・・褒め過ぎだよっ///」

菫  「そんな事はない!すごく・・・」ハッ

淡  「?」

菫  「すまない、照らしくない事を言った・・・思わず地が出てしまった」

淡  「・・・・」

菫  「さて、それじゃ行こうか」

淡  「・・・・どこ行くんですか?」

菫  「映画とかどうかな?」

淡  「あ!映画行きたい」ワァ

菫  「よし!決まりだ」フフ

スタスタスタ

菫  「・・・・」

淡  「・・・・」

淡  (そういえば・・・スミレと2人で出かけるなんて初めてだな・・・)テクテク

菫  「・・・・」スタスタ

女の子A「・・ねえ、今の人、超カッコよくない?背高いし」

女の子B「うんうん、凛としてて素敵だよね〜」

淡  「・・・・・」

淡  (相変わらずスミレはモテるなぁ)テクテク

菫  「はぁ・・・」

淡  「?どうしたの?」

菫  「今の子たちの会話を聞いたか?」

淡  「え?うん」

菫  「私・・・やっぱり背が高いよな・・・」

淡  「?」

菫  「いくら頑張っても・・・照と同じ身長にはなれないんだ・・・」ハァ..

淡  「・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:31:58.53 ID:u8j4ZhEro<>
長野―――

清澄高校

麻雀部 部室

久  「・・・・・」

照  「どうもこんにちは。宮永 照です」

和  「こんにちはー、相変わらず咲さん同様、素敵と思っています・・・原村 和です」ヨイショー

まこ 「しっかし、びっくりしたのー」

優希「ホントだじょ!急に遊びに来るなんて」

照  「咲がせっかくだからみんなで遊ばないかと言ってくれて・・・迷惑だった?」

まこ 「全然」ニコッ

優希「咲ちゃんのお姉ちゃんなら大歓迎だじぇ!!」

和  「不平不満など一切ありません・・・・・原村 和です」ヨイッショ

照  「そうか!ありがとう」

久  「・・・・・」

照  「・・・?なんか辛そうだけど・・・大丈夫?」

久  「ええ・・・別にあなたに心配される事じゃないから」

照  「そうなのかー」ナルホドネー

まこ 「・・・・部長?」

久  「え・・・・あ!」ハッ

久  「ご、ごめんなさい!全然大丈夫だから!!」

照  「そうなのかー」ナルホドネー

まこ (・・・・宮永 照となんかあったんか?)

優希(なんかいつもと違うじょ・・・)

咲  「それじゃ、何します?麻雀しますか?」

まこ 「あー、それが・・・ちょうど卓が故障中でのー」

咲  「え・・・そうなんですか?」

優希「ついさっき壊れたじょ・・・」

咲  「じゃあどうしよう・・・」

和  「・・・・お義姉さんは、何したいですか?」

照  「ん・・・」

まこ 「なんでも好きな事を」

照  「それじゃ・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:32:31.32 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

映画館

菫  「ふむ・・・アニメとアクションと恋愛と・・・色々あるな」

淡  「・・・・・」

菫  (照だったらおそらくアニメ・・・)

淡  「・・・今、何考えてます?」

菫  「え?・・・照だったら何を観るかな、と」

淡  「・・・・」ム

菫  「おそらく照はアニメだろう。アニメでいいか?」

淡  「っ!!」

菫  「?」

淡  「あ〜〜〜〜!もう!テルテルテルテルうるさいっ!!」

菫  「おお!?」

淡  「テルが何観るかなんて関係ないじゃん!!私はスミレと観るんだから!スミレは何が観たいの!!?」

菫  「え・・・この恋愛映画かな・・」

淡  「じゃあそれ!!こっち来て!」ギュッ! スタスタ

菫  (あ、手を・・・)スタスタ

店員「いらっしゃいませ」

淡  「この恋愛映画!大星 淡と弘世 菫!高校生2枚!!」

店員「は、はい・・・」タジッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:32:57.76 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「大星・・・」

淡  「・・・」フーッ..フーッ..

菫  「・・・」

淡  「・・・・もう・・テルの真似は・・・やめてくださいよ」

菫  「大星・・・」

淡  「テルはテルだし・・・スミレはスミレだから・・・」

菫  「・・・・そうか」

淡  「・・・テルの真似してるスミレより、いつものスミレの方が私は好きだよ」

菫  「す!好き!!?」

淡  「え?いや、今の好きはただ単に・・・」

菫  「うおおおお!!」

淡  「ちょっと!!スミレ!!」

菫  「ルルルルルルルッフォアアアゥオウーーー!!!」ヒャッハー!

淡  「やめて!!全員こっち見てる!!」カァァア

透華「あら?・・・・・あの2人は・・・白糸台の・・・?」

一  「本当だ・・・・なんか騒いでるね・・・」

純 「こんなところでよくあんな大声出せるな」

智紀「マナーが悪い・・・」

透華「・・・・注意してこようかしら」

純 「よせって。デートの邪魔だろ?」

透華「ふむ・・・あの子は大星さん・・・でしたわね」

一  「それより、早く座ろうよ。・・衣待ってるよ」

透華「そうですわね」スタスタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:33:27.36 ID:u8j4ZhEro<>
長野―――

清澄高校

グラウンド

久  「・・・」ハァ..ハァ..ハァ..

ポーン

まこ「部長!ボール!」

久  「!」

ムネ トラップ

咲  「ああ!抜かれ・・・1対1になっちゃった!」シマッタ

久  (この位置なら)チラッ

照  「・・・・」カマエ

久  「そこよ!」シュート!

照  「甘い!!」ゴール ポスト ツカミ!

ズズズズズ!!

久  「な・・・ゴールをずらした!?」ハズレル!

咲  「す、すごいよお姉ちゃん!!」ワア

ヒュー-ン....ゴールキック!

ゆみ「ナイスキーパー!!」

優希「あれを止めるとはなかなかやるじぇ」

久  「いや、反則・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:33:54.91 ID:u8j4ZhEro<>
照  「カウンター!!」ジャッ..

照  「トルネード・・・キィッック!!」ギュルルルル!...ドン!

ビューーーン!

和  「腕の竜巻は全然意味ないですけど・・・すごいキック力!・・一気にゴール前まで・・・」

ゆみ「よし」トラップ

智美「させないぞ〜」ワハハ

ゆみ「・・・っ!」ジャッ

智美(右・・・)

ゆみ「・・・!」ギュルッ

智美(と見せかけて左だ!)バッ!

ゆみ「読まれた?」

智美「ふんっ!」バシ

ゆみ「しまった」

智美「大きくクリアしてくれー」

和  「は、はい!」タタ

桃子「甘いっす」ユラー

和  「!!」

桃子「ステルス・・・シューーート!!」バシッ!!

智美「!!」バスッ!!

桃子「ああ!!?顔面に!!」ゴメンッス!

智美「・・・」ワハ・・・ハ

バタッ

ゆみ「か、蒲原・・?大丈夫か?」タタタ

桃子「ごめんなさいっす・・・わざとじゃないっすよ?」

智美「うー、わかってるって。大丈夫大丈夫」ムクリ

和  「・・・そろそろ休憩にしましょうか?」

ゆみ「そうだな・・・おーーい!休憩しよう!!」

久  「ふぅ・・・あ〜、暑い暑い」パタパタ

照  「む・・・休憩か」ズズズズズ ゴール ヲ モト ノ イチ ニ... <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:34:24.73 ID:u8j4ZhEro<>
久  「いや〜、こんなに動いたの久しぶり」フゥ

ゆみ「確かにな・・・」

咲  「お姉ちゃんすごかったよ!ゴールを動かすなんて」

照  「逆転の発想ってやつだよ」フフフ

和  「お義姉さんは天才だと思います・・・原村 和です」ヨイショー

桃子「鼻血は・・出てないっすね」

智美「だから大丈夫だって」ワハハ

照  「む・・・この声は・・・?どこかで・・・神様?」ハテ

桃子「!」

桃子「ダイジョブッスー!!(裏声)」

照  「気のせいだと納得した・・・」フゥ

佳織「ジュース買ってきました〜」

優希「待ってたじぇ!」

睦月「タオル使う?」

まこ「お、すまんのう」

久  「・・・・・」フゥー..

ゆみ「少しは落ち着いたか?」

久  「・・・・・・ええ」

ゆみ「それならよかった・・・」

久  「我ながら情けないというかなんというか・・・どうかしてるわね〜・・・」

ゆみ「・・・・」

久  「別に宮永 照が何をした訳でもないんだけど・・・まるで逆恨みね・・・」ハァ

ゆみ「・・・・どういう事だ?」

久  「・・・部室で会った時ね、すっごく嫌な態度をとっちゃったのよ・・・」

ゆみ「・・・・そうか」

久  「・・・どうしても竜華の辛そうな顔を思い出しちゃうのよね・・・」

ゆみ「・・・・それで・・・思いっきり動いて・・・少しは気は晴れたか?」

久  「うん・・・ゴチャゴチャ考える余裕ないくらい動いたからね〜・・・」

ゆみ「そうか」

久  「せっかくの休みなのに付き合ってもらっちゃって悪いわね」

ゆみ「いや、蒲原も息抜きしたかっただろうし、私も運動不足だったしな。渡りに船だよ」

久  「・・・・ありがとう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:35:05.90 ID:u8j4ZhEro<>
照  「竹井さん」スタスタ

久  「!?」ビク

照  「このタイミングで言うのもなんだけど・・・いつも妹がお世話になってます」アセ ダラダラ メ シパシパ

久  「え、いえいえこちらこそ・・・あの・・タオル使う?」

照  「ありがとう。使わせてもらう」フキフキ

久  「・・・」

照  「・・・」フキフキ

久  「あの・・・彼女さんとはどう?」

照  「・・・」ピク

久  「・・・・?」

照  「・・・・・」

久  (え?もしかして何か)

照  「どうもこうもない!!」

久  「!」ビク!

照  「メチャメチャメチャ可愛いんだ!!寝る時にな、電話をするんだけど、囁くような声で・・・」

照  『照ぅ・・・おやすみぃ』コエマネ

照  「って!!!って!!!!おいどうすんだこれ!!!」キャーキャー

久  「へ、へえ・・・そうなんだ・・・」

照  「あ!たまにな、赤ちゃんごっこをするんだけどな!」

久  「え・・・・・・・」

照  「私がバブブーって甘えると、『いい子ちゃんでちゅね〜』って言ってくれるんだ!!たまらない!!!!」リキセツ!

久  「・・・・・・・」

照  「あとは、3分間『好き』しか言っちゃダメゲームをしたんだけど・・・」

照  「ずっと好き、スキ、すき・・・って!!!」ワーーー!

久  「・・・・・」

咲  「お、お姉ちゃん・・・///」

和  「アリですね・・・」メモ

桃子「・・・」チラッ

ゆみ「こ、今度やってみようか・・?//」

桃子「はい!」

睦月・佳織「///」

智美「な、なんかすごいなー」

まこ「聞いてるこっちが恥ずかしくなるのお」

優希「も、もじもじしていいかな?」クネクネ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:36:01.80 ID:u8j4ZhEro<>
照  「他にもイメージプレイというか、牢名主となった怜さんが」

久  「ス、ストップ!ありがとう、もう十分よ」

久  (これだけ盛大にノロケられるとは・・・)

照  「そう?」

久  「ええ・・・」

照  「竹井さんは?」

久  「へ?」

照  「付き合ってる人いるの?」

久  「え・・・?・・・・いないわ」

照  「そうか・・・」

久  「・・・・・あのさ」

照  「ん?」

久  「・・・・どんな感じだったの?」

照  「?」

久  「彼女と付き合うまでは・・・」

照  「ん〜・・・割と大変だった・・・かな?」

久  「大変?」

照  「ああ。色々作戦を練ったり・・・」

久  「作戦・・・」

照  「チームメイトに協力してもらってな。いい案がたくさん出た」フフ

久  「そう・・なんだ・・・」

照  「でもショックな事もあったな〜」

久  「?」

照  「告白しようと思って、大阪まで行ったんだ」

久  「大阪まで・・・」

照  「ああ。でも・・・そこで彼女が同じ学校の子に膝枕されてるのを見てしまって・・・」

久  「え・・・」

久  (竜華・・・?)

照  「あまりのショックで告白できずに帰ってきたよ」

久  「・・・・」

照  「その後、彼女がうちの学校に試合で来て・・・そこで告白したんだ」

久  「・・・怖く、なかったの?」

照  「・・・・すごく怖かった」

久  「!」

久  (やっぱり怖いんだ・・・宮永 照ほどの人でも・・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:36:34.35 ID:u8j4ZhEro<>
照  「でも・・・チームメイトが後押ししてくれて・・・」

久  「・・・」

照  「おかげで告白する事ができたんだ」

久  「・・・そう」

照  「・・・それで友達から始めよう・・・って言ってくれて」

久  「あ・・」

久  (最初から成功したわけじゃないんだ・・・)

照  「・・・で今に至るって感じかな?」

久  「そうなんだ・・・」

照  「そうそう・・・・・・あ、それでな!」

久  「?」

照  「私が告白した時のシチュエーションを再現するのもやったよ!」

久  「え?」

照  「お互いの制服を交換して、立場も入れ替わって・・・・・そうすると・・・怜さんから告白されるんだ!!」イャー!

久  「・・・・」

照  「そう考えると・・・私から告白して本当に良かった・・・」シミジミ

久  「・・・あのさ」

照  「?」

久  「そういう事やろうって、どっちが言い出すの?」

照  「う〜ん、今の告白とかは私だけど・・・・他は怜さんが多いかな?」

久  「えっ!?」

久  「赤ちゃんのとか・・・好きって言い合うのとかも?」

照  「その2つは怜さんの提案だな」

久  (なんかクールっぽいイメージだったけど・・・恋人には甘えるタイプなのかな)

照  「よし!!決めた!!」

久  「え?」

照  「今日はこれから怜さんの可愛さについて説明会をしよう!講堂を借りていいかな?」

久  「え?え?ちょっと待って!」

照  「さーて!盛り上がってきたぞ〜!」ギュルルルル! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:37:15.96 ID:u8j4ZhEro<>
久  「ちょっと!・・・咲!!」

咲  「え?なんですか?」

久  「お姉さんを止めて!早く!!」

咲  「?・・・・はい」スクッ

照  「職員室は・・・この建物の構造上・・・」

咲  「お姉ちゃん」タタタ

照  「おお!咲!手伝ってくれるのか!!」

咲  「え?何を?」

照  「怜さんの可愛さ説明会をだ!」

咲  「何それ?」

照  「怜さんの可愛さを説明する会だ!!」

咲  「怜さんの可愛さ・・・・・あ!!ねえお姉ちゃん、怜さんのツインテールって見た事ある!?」ズズイ

照  「ツインテール?いや、見た事はないな」

咲  「・・・お姉ちゃんがお願いしたら・・やってくれるかな?」

照  「・・・多分・・・髪を切ったりとかするのでなければ・・・やってくれると思う」

咲  「ホント!!?」ズッズィー!

照  「あ・・・ああ」?

咲  「しゃ、写真とかは!?撮ってもいいですか!!?」ズズィーズ

照  「?・・大丈夫だと思う」

咲  「ローアングルでも!?」ィズィー

照  「ろーあん・・・?・・・・・・・大丈夫かな」??

咲  「ありがとう!」タタタ..

照  「?」

咲  「部長〜!!」

久  「あ、どうだった?」

咲  「ツインテールにしてくれるみたいです!!」ヤッタァ!

久  「は?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:38:17.91 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

菫  「・・・・・」スタスタ

淡  「・・・・・」スタスタ

淡  (いい映画だったなー・・・恋人同士の絆がいい感じで・・・)

菫  「・・・・・」

淡  「・・・・・」

菫  「大星」

淡  「はい?」

菫  「ご飯はどうする?」

淡  「う〜ん・・・そうですねー」

菫  「あ!あそこにしよう」

淡  「え?○クドナルドですか?」

菫  「ああ、油っこい物いっぱいあるぞ」ニコ

淡  「なんで嬉しそう?」

菫  「アメリカだよアメリカ!」

淡  「?」

淡  (スミレってアメリカ好きなのかな?)

店内

菫  「いただきます」テ ヲ アワセ

淡  「いただきます」

菫  「このお店は、カリフォルニア兄弟が商売として始めたのが元なんだよな」モググ

淡  「カリフォルニア兄弟?・・・〇クドナルド兄弟じゃない?」パク

菫  「あれ?そうだったか?」

淡  「たぶん・・」パクン

菫  「さすがだ・・・やっぱりアメリカに詳しいな」

淡  「へ?」

菫  「うーん・・・」

菫  (他にアメリカ関係の雑学は・・・昨日勉強したが・・・全部忘れたな・・)キレイサッパリ-

淡  「・・・」パクモグ

菫  (アメリカ・・・アメリカ)ウーン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:38:52.16 ID:u8j4ZhEro<>
淡  「・・・映画、どうだった?」

菫  「アメリカ!?」ハッ?

淡  「は?・・・・いや、映画どうだった、って」

菫  「あ、ああ・・・映画か・・・」パモグ

淡  「うん」

菫  「・・・すごくよかった。私の好きなタイプの映画だったよ」

淡  「・・・・どういうところが?」モグ

菫  「恋人同士の関係がとてもよかったな・・・心が温かくなった」ホゥ

淡  「私もー♪」

菫  「映画では男女だったが・・・」

菫  「私も大星とあんな関係になれたら嬉しいな」モグ

淡  「はいぃ!!?」

菫  「ん?どうした?変な声を出して」パクパック

淡  「あ、いや、別に・・・//」

淡  (あの2人、キスシーンとかあったし、それを・・・)アワワ

淡  「・・・・」ヨシ

淡  「あ、あのさー」

菫  「うん?」パグモ

淡  「たた例えばの話だけど、スミレはさー・・・私と・・・・き・・・」

淡  「・・・」キョロキョロ

淡  「キスとかしたいとか思う?」ハヤクチ

菫  「キスしたいに決まってるだろう?私は大星が好きなんだから」マガオ

淡  「あ・・・っ・・・そう///」ヘ ヘェー

淡  (・・・・・うあああああうあ・・なにこのかんじ〜)ムオオ

菫  「ふむ、それにしてもこのポテトは美味しいな、さすがアメリカ」パクパク

淡  「・・・あ・・・スミレ、口の周りベトベトだよ」

菫  「むぐ・・・そうか・・・」コホン

菫  「・・・・・」メ ヲ トジル

淡  「?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:39:38.82 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「・・・・・」トジテル

淡  「スミレ?だから口の周り・・・」

菫  「・・・・・」クチ ヲ ツキダス

淡  「はっ」

淡  (わ、私に拭けって事・・・?)ワワ

菫  「・・・・・」

淡  (ま、前もこんな事あったしっ!拭いてあげるくらいね、後輩だしっ!)

淡  「・・・・・」ゴクリ

菫  「・・・・・」

淡  (な、なんか・・・キスを待ってるみたいな・・・)ドキドキ

淡  「・・・・」プルプルプル..

菫  「・・・・」

淡  「ふ・・・拭くよ?」ソローリ

菫  「ん」マッテル

淡  「・・・///」フキ..フキ..フキ..

菫  「・・・・・・」

淡  「と、とと取りぇましたよ」ドキドキ

菫  「ん、ありがとう」ニコリ

淡  「いいいいいえ、別に」アセアセ

淡  「・・・・あ」

淡  (スミレの口を拭いた紙ナプキン・・・これはどうしよう・・・)

菫  「ポテトも、ハンバーガーも、コーラもアメリカ」パクパク

淡  (も、もし自分のトレーに置いたら・・・間違って使っちゃうかも・・・そしたら関節キス・・・)ウワワ

淡  (で、でもそれをテーブルに置くのも・・・なんか悪い気がするし・・・)

菫  「あ」

淡  (いやいや!なんでこんな事考えてんの!?どっちでもいいじゃん!でも・・・・)

菫  「・・・・」スッ

淡  「んむっ?」フキフキ

菫  「大星も口の周りベトベト」フキフキ

淡  「んっ・・・///」フキフキ

淡  (び、びっくりした・・・って)

菫  「・・・・・」フキフキ

淡  (そ・・・そんなに見つめながら拭かれると・・・///)ドキドキ

菫  「・・・・・」フキフキ

淡  「・・・///」ハワー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:40:30.63 ID:u8j4ZhEro<>
長野―――

清澄高校

グラウンド外れの階段

照  「講堂借りられなかった・・・少し説教もされた・・・」スワリ

久  「ま、まあまあ・・・そもそも宮永さんの目的は別にあるじゃない」スワリ

照  「あ!そうだった!咲と遊ぶ為に来たんだった」ウッカリ!

久  「結果的には鶴賀も巻き込んだ大人数になっちゃったけどね」アハハ

照  「・・・・・・」ハッ

久  「?」

照  「・・・・・・・・・・」

ゆみ「あ、久」イタ

照  「・・・・竹井さんはすごいな」

久  「え」

ゆみ「ん?」

照  「私が急にサッカーやりたいと言ったら、人数を集めてくれた」

照  「この間のパーティーの企画考案に参加して、大成功させた」

久  「いやいや・・・あれは龍門渕が・・・」

照  「それに咲から聞いたんだが、恋愛の達人らしいな」

久  「え゛」

ゆみ「・・・・・・」キキミミ

照  「そこで相談なんだが・・・・・」

久  「あ、あのね・・・実は・・・誤解」

照  「もっと先に行くにはどうしたらいいかな!?」

久  「え!も、もっと先って?」

照  「・・・・・・・・き・・・キス///」

久  「ええ!?それは・・・」

照  「・・・・・・正直・・一緒にいるだけで幸せすぎて・・・キスなんてしたら爆発しそうなんだが・・・」

久  「・・・そ、そうなんだ//」

照  「それでも!・・・・たまにしたくてしょうがない時があって!!」

久  「そ、そういうものなんだ・・・・///」ボソ

照  「何かアドバイスをもらえないだろうか・・・・」スガリ

久  「アド・・バイス・・・」タラー

ゆみ「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:41:17.21 ID:u8j4ZhEro<>
久  「・・・・きっと園城寺さんの方もそう思ってるんじゃないかしら?」

照  「そ、そうかな?」

久  「だって・・・ずっと一緒だった竜華じゃなくて宮永さんを選んだわけだし」ボソッ

照  「??」リューカ?

ゆみ「・・・・・」フゥ

久  「あ、いや、あのね・・・宮永さんの話を聞いてると、園城寺さんも宮永さんの事が大好きなんだと思う」

照  「そうなのかなぁ///」テレ

久  「ただ、する時はムードを考えてあげるといいかも」

照  「夕暮れの視聴覚室とか?」

久  「んー、それもありかもしれないわね・・・」

照  「おおお!」ヤッタ

久  「あとは夜景の綺麗な公園とか?」

久  (ていうかキスした事もない私が何言ってるのかしら・・・)ハァ

照  「なるほど・・・公園・・・・」

久  「・・・・・」

照  「ありがとう!さすが達人だな!」

久  「い・・いえいえ・・・」

久  (すごい罪悪感・・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 23:41:54.48 ID:u8j4ZhEro<>
照  「あんまり会えない分、確実にステップアップしないとな!」フハハハ

久  「あ・・・・」

久  (そうよね・・・東京と大阪だもの・・・・)

照  「・・・よし!私はそろそろ咲たちのところへ戻る!」タチアガリ

久  「うん、私ももう少ししたら戻るわ」

照  「相談に乗ってくれてありがとう」ニ

久  「・・・うん、頑張って」

照  「ああ!それじゃ!」タタタ..

久  「・・・・・・」

ゆみ「・・・・・・」

久  「ゆみ・・・聞いてたんでしょ?」

ゆみ「・・・・気付いてたか」ザッ

久  「もちろん」

ゆみ「大変だな。自分の事だけじゃなく、相談まで乗って」スワリ

久  「そうね」フゥ..

久  「・・・・・私、性格悪いのかも」

ゆみ「何故だ?」

久  「結果的に、園城寺さんが宮永さんと付き合ったから、私にも竜華と付き合える可能性が残ったわけじゃない?」

ゆみ「・・・・そうだな」

久  「なのに園城寺さんに対してちょっと・・・・怒りじゃないんだけど、宮永さんより竜華の方が魅力的なのに、なんて思っちゃったり」

ゆみ「・・・・・」

久  「宮永さんに対して冷たい態度をとっちゃったり・・・」

ゆみ「彼女は気にしていないようだったがな」

久  「うん・・・・・宮永さんって・・・話してみるとちょっと変わってるけどいい人だし・・・ルックスもいいし、麻雀も強いし」

ゆみ「・・・・・」

久  「私なんかよりずっと魅力的だ・・・」ハハ..

ゆみ「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:42:28.12 ID:u8j4ZhEro<>
久  「私・・・・周りが言うほど立派な人間じゃないのよ・・・過大評価されすぎよ・・・」ウツムキ

ゆみ「・・・・・久がそう思うならそうなのかもしれないな」

久  「・・・・・え?」

ゆみ「学生議会長で、麻雀部の部長をして部を全国に連れて行き、あれほどのパーティーを成功に導いた・・・そんな久がそう思うならそうなんだろう」

久  「・・・・・・・」

ゆみ「私程度の頭では理解できないダメな点があるのかもな」

久  「・・・・・・・」グス

ゆみ「・・・・ただ・・・私が1つ言えるのは・・・・」

ゆみ「ももと出会ってなかったら・・・久を好きになっていたと思う」

久  「へ?」

ゆみ「そして久を好きになってよかったと思うだろう。こんなに素敵な人なんだから、とな」

久  「な・・・な・・?」

ゆみ「久は私を信用してるか?」

久  「・・・当然じゃない・・・むしろ信頼してるわ」

ゆみ「・・・だったら・・・自分を信じられないなら、私を信じてくれ」

久  「・・・・・ゆみ」

ゆみ「私は・・・・久は魅力的で素敵な人だと思う。正直、憧れるほど・・・」

ゆみ「久が恋愛の達人どころか、誰とも付き合った事がないと聞いた後でもな」

久  「・・・・・」

ゆみ「これが、嘘偽りない私の気持ちだ」

久  「・・・・・」

ゆみ「・・・・・・・」

久  「・・・・・なんか・・・そんな風に言われたら惚れちゃいそう」

ゆみ「そうか?」フフッ

久  「・・・・ありがとう」

ゆみ「ああ」

久  「・・・なんか吹っ切れたかも」

ゆみ「・・・・・」

久  「長野と大阪だし、時間もないし、竜華はまだ園城寺さんの事好きだろうし・・・怖いけど・・・」

ゆみ「・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:43:02.98 ID:u8j4ZhEro<>
久  「ここで諦めたら絶対後悔する・・・」

ゆみ「・・・・・」

久  「よし!」タチアガリ

ゆみ「お?」

久  「ありがとね!ゆみ!先にみんなのところへ戻るわ!」ダッ!

ゆみ「ああ」ニコッ

ゆみ「・・・・・・・」

ゆみ「・・・・・・嫉妬したか?」

桃子「・・・・全然っす」ユラー

ゆみ「それは寂しいな」フフ

桃子「ゆみを信頼してるっすから」

ゆみ「そうか・・・」フフ

桃子「ゆみは私を信頼してないみたいっすけど」

ゆみ「そ、そんな訳ないだろう!?」

桃子「だって・・・こないだ喫茶店で、私が竹井さんと」

ゆみ「あ・・・それは・・・」

桃子「今のと大して変わらないと思うんすけどね・・・」

ゆみ「た、ただショックが大きすぎて・・・」

桃子「・・・・・ふっ」クス

ゆみ「な、わ、笑うな・・・///」

桃子「冗談っす。ゆみが私を信頼してくれてるのは感じるっす」

ゆみ「もも・・・」

桃子「ただ、それ以上に私の事が好きで心配なんすよねー?」

ゆみ「・・・その通りだ」

桃子「え?あ、あの今のは冗談」

ゆみ「・・・」ギュ

桃子「わあわ///」

ゆみ「ずっとこうしていたいくらいだよ・・・」ギュー

桃子「ん・・・」ギュ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:43:39.39 ID:u8j4ZhEro<>
翌日―――

喫茶店

久  (・・・竜華に告白する前に・・・やっておかないといけない事がある・・・)

久  (・・・・・・)ハァ...

久  (・・・・・・・・でも・・・やっぱり・・・)

美穂子「おまたせしました〜」

久  「っ!?あ、今来たところだから大丈夫よ」

美穂子「ふふ・・・ありがとうございます」スワリ

ウェイトレス「いらっしゃいませ、ご注文は?」

久  「どうする?」

美穂子「えっと・・・アイスコーヒーでお願いします」

久  「じゃあアイスコーヒー2つで」

ウェイトレス「かしこまりました」

美穂子「・・・それで・・お話ってなんでしょうか?」

久  「あ・・・うん、まぁ・・コーヒーきてからにしましょ」

美穂子「?・・・・はい」

久  「・・・ところで部活はどう?顔出してるの?」

美穂子「はい。やっぱり心配はいらないと思っていても、足が向いてしまいますね」クスッ

久  「そうよねー、でも風越は名門だし部員も多いから大変じゃない?」

美穂子「そんな事はないですよ。みんなしっかりしていますから。とても信頼できます」ウフフ

久  「それ、直接言ってあげたら?きっと喜ぶわよ」フフッ

美穂子「そうかしら」ウフフ

ウェイトレス「おまたせしました。こちらコーヒーです」カチャカチャ

久  「どうも」

美穂子「ありがとうございます」

ウェイトレス「それでは失礼します」スタスタ

美穂子「いただきます」ゴク..

久  「・・・・・」ゴク.. <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:44:22.08 ID:u8j4ZhEro<>
カチャ

美穂子「・・・・それで・・・お話というのは?」

久  「ん・・・そうね・・・・・えーと・・・」

美穂子「?」

久  (・・・・ちゃんと言おう!)

久  「あの・・・さ?」

美穂子「はい」

久  「今から・・・真剣な話をするわね」

美穂子「・・・・・・はい」

久  「・・・・・・私ね、好きな人ができたんだ」

美穂子「えっ・・・・」

久  「それで・・・・今度告白しようと思う・・・」

美穂子「・・・・・」

久  「でもその前にさ・・・・はっきりさせておかないとって思って・・・」

美穂子「・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:44:52.71 ID:u8j4ZhEro<>
久  「・・・・私の勘違いだったら笑ってくれていいんだけど・・・」

久  「・・・・美穂子さ・・・私の事・・・好き・・・・よね?」

美穂子「!」

久  「私・・・自分が人を好きになって・・・やっと気付いたんだ・・・」

美穂子「・・・・」

久  「嫌われないようにうまく立ち回ろうとして・・・・・その結果、余計な期待をさせちゃって・・・・・それってひどい事だよね・・・」

美穂子「・・・・」ウル...

久  「だから・・・違ってたら笑ってくれていい。もしそうだったら・・・許してくれなくてもいい・・・でも、謝らせてほしい」

美穂子「・・・・」ウルル..

久  「・・・・・・・・」

久  「ごめんなさい」ペコリ

美穂子「・・・・・・あやまらないでください」

久  「え?」

美穂子「私、楽しかったですから」

久  「・・・美穂子」

美穂子「合宿とか・・・少しでも一緒にいられて・・・嬉しくて・・・楽しくて・・・」

久  「・・・・・・」ズキ

美穂子「だから・・・謝らないで」グス

久  「・・・・・」

美穂子「・・・・・あの・・・・もし・・・告白して・・・・失敗したら・・・その時は、私と」

久  「・・・それはできないわ」

美穂子「!」

久  「そんな都合のいい事、絶対にできない。私は美穂子の事を大切な友達だと思ってる。だから・・・」

美穂子「・・・・」フゥ

久  「・・・って、自分勝手よね・・・でも、本心だから・・・」

美穂子「・・・・・」

久  「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:45:37.14 ID:u8j4ZhEro<>
美穂子「ありがとうございます」

久  「え?」

美穂子「告白する前に話してくれて」

久  「・・・・」

美穂子「前は何もわからなかったから・・・ただショックなだけで・・・」

久  「え?」

美穂子(インターミドルの時は・・・・ね)

久  「??」

美穂子「・・・それでは、私はそろそろ失礼しますね」スクッ

久  「あ・・・」

美穂子「・・・・ただ」

久  「?」

美穂子「こういう風に私の事を真剣に思ってくれる竹井さんも好きですけど・・・」

久  「え・・・」

美穂子「告白が失敗した時に、あっけらかんと私を口説く竹井さんも、私は好きですからね」ニコッ

久  「美穂子・・・」

美穂子「って、縁起でもないですね。ごめんなさい」サッ

久  「あ、いいわよ私が払うから」

美穂子「いいえ。前にご馳走になりましたから・・・・餞別代わりです」ニコッ

久  「・・・ありがとう」

美穂子「・・・・」フフッ..スタスタ

久  「・・・・・・」

久  (・・・・・手が震えてる・・・)フルフル

久  (人を傷付けるって・・・やっぱり怖い・・・ごめんね、美穂子・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:46:25.62 ID:u8j4ZhEro<>
カランカラン アリガトウゴザイマシタ-

美穂子「・・・・」グスッ

??「あーー!!キャプテン!!」

美穂子「え?」

華菜「キャプテンじゃないですかー!・・・・・って」

美穂子「あら、華菜」ゴシッ

華菜「キャプテン・・・泣いてるんですか」

美穂子「え?いいえ、ただ目にホコリが入って」

華菜「・・・・相手はこの店にいるんですか」

美穂子「え・・・華菜?」

華菜「キャプテンを泣かすなんて・・・」ツカツカ

美穂子「やめて!」ガシッ

華菜「!キャプテン・・・?」

美穂子「お願いだから・・・ね?」ニコッ

華菜「・・・・・・・・・はい」

美穂子「よかった!」

華菜「・・・キャプテン、この後予定あります?」

美穂子「予定・・・・ないわね」

美穂子(竹井さんとお出かけできた時の為に空けておいたから・・・)

華菜「じゃ、じゃあお買い物手伝ってもらえます!?キャプテンについてきてもらえると助かります!」

美穂子「・・・・そう?わかったわ。一緒に行きましょう?」ニコ

華菜「は、はい!!」

美穂子(華菜・・・気を遣わせてしまったわね・・・ごめんなさい)スタスタ

華菜(キャプテンの悲しみを癒すんだ!!よーし!やるぞーー!!)ニャー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:46:53.54 ID:u8j4ZhEro<>
数日後―――

千里山女子高校

麻雀部 部室

部員たち「お疲れ様でしたー!」

ガヤガヤ...

セーラ「ふぃい〜」ダラー

怜  「随分お疲れやな?どないしたん?」

セーラ「んぁ?だってもともと指導とかってガラちゃうし」

怜  「ああ・・・確かに人にモノ教えるタイプちゃうもんな」

セーラ「はっきり言うなぁ・・・せやけどホンマそうやねん・・・普通に打つより疲れんねん」

怜  「あはは・・・けど意外と言うてること適格やったで」

セーラ「ホンマか〜?」

怜  「ホンマホンマ。コーチの才能もあるなんてずるいわ〜」フフ

プルルルル

怜  「あ・・・きた!電話や。ごめんな」スタスタスタ ガチャ

セーラ「はぁ〜、毎日毎日飽きんとよう電話しとるな〜・・・って」チラッ

竜華「・・・・」ポチポチ

セーラ「・・・・・」スタスタ

竜華「・・・・」クスッ

セーラ「・・・・何してんの?」

竜華「わぁ!!」ビク-ッ!

セーラ「そない驚かんでも・・・」

竜華「急に声かけられたら誰でも驚くわ」

セーラ「いや、集中しすぎなんやて・・・で?何してんの?」

竜華「ん?師匠とメールや」

セーラ「部活終わった途端にかいな?」

竜華「せやな。最近ようメールくれんねん」〜♪

セーラ「へえ〜・・・」

セーラ(竹井さん・・・やっぱ竜華の事好きなんかな・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:47:25.60 ID:u8j4ZhEro<>
竜華「多分気ぃ遣てはるんやと思うわ。ウチが寂しがってるーって。なんか申し訳ない気分になるな〜」ニコー

セーラ「・・・・その割には嬉しそうな顔してるやん」

竜華「は?ちゃ、ちゃうて!別にそんな」

セーラ「そこで否定せんでも・・・・馬鹿にしてるわけちゃうんやから」

竜華「ホ、ホンマ?」

セーラ「うん」

竜華「ふ、ふ〜ん・・・」

セーラ「・・・・」

竜華「あ・・あんなぁ?」

セーラ「?」

竜華「セーラはさぁ、その・・・」

セーラ「おお」

竜華「すぐ他の人を好きになってまう人ってどう思う?」

セーラ「・・・・・・」

竜華「な、なんか軽い女やな〜て・・・・思う・・・・?」

セーラ「・・・・別に?」

竜華「え・・」

セーラ「人がどう思おうが関係ない思うけど」

竜華「ん・・・・まぁ・・・」

セーラ「少なくとも俺は、軽いとは思わんな〜」

竜華「せ・・・せやろか?」

セーラ「気にせんでええんちゃう?自分の人生やし。他人の事ばっか考えてもしゃーないって」

竜華「・・・・・うん」

セーラ「・・・・・」

ガラッ

雅枝「お、ちょうどええとこにおった!江口!ちょっと頼まれてや!」

セーラ「はい?何をです?」

雅枝「隣の倉庫にしまってある牌譜を出しといてほしいねん!12って書いてある段ボールに入ってるから!それ丸ごと出しといて!」

セーラ「ええ〜、俺がですか〜?」

雅枝「ええやん!頼むわ!私、ちょっと用事で出かけなアカンから!頼んだで!」スタスタスタ

セーラ「は〜い・・・しゃあないな」

竜華「あ・・・ウチも手伝うで」ピロリロリン

セーラ「ええよ。段ボール運ぶだけやし。メールしとき」ニッ スタスタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:47:53.54 ID:u8j4ZhEro<>
部室隣の倉庫

ガチャ.....パタン

セーラ「え〜と・・・牌譜が置いてあるのは・・・」キョロキョロ

??「え〜・・・どうしようかな?」

セーラ(ん?誰かおる?)ソローリ

怜  「・・・しゃあないなぁ・・・」コホン

セーラ(あ、怜か・・・ここで電話してたんか・・・まぁええわ、気にせず牌譜牌譜・・・・・と)キョロキョロ

怜  「にゃあ〜♪」

セーラ「!!?」

怜  「んみゃぁ〜・・にゃごー・・・なぁお〜・・・にゃあにゃあ・・・」

セーラ(ここ・・・これは!!!!)ノゾキミルー

怜  「にゃう〜・・・にゃん♪みゃみゃみゃ〜♪」

セーラ(見てはいけないものを見てしまった・・・)ゴクリ

怜  「にゃ!うにゃ!!ごろごろごろ・・・」

セーラ(怜のためにも、俺自身のためにも・・・ここは後退や・・・)ソローリ

バサッ!

怜  「っ!!?」ニャ!?

セーラ(しもた!!プリントに足引っかけてもうた・・・なんちゅうベタな・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/14(金) 23:48:23.92 ID:u8j4ZhEro<>
怜  「・・・・誰かおるん?」

セーラ(こ・・・これはまずい・・・)

怜  「・・・・・・・・なぁ」

セーラ「・・・・・・・・に、にゃあお〜〜」

怜  「・・・・・・・」

セーラ「・・・・・・・」

セーラ(南無三!!)

怜  「・・・・・・・・・なんや、牛か」

セーラ「猫や!!!」ビシー!

怜  「・・・・・」

セーラ「あ・・・」シモタ

怜  「セーラ・・・・・もしかしてやけど・・・」

セーラ「・・・・・」ゴクリ

怜  「今の・・・・・聞いてた?」ゴゴゴゴゴゴ

セーラ「え・・・・いや・・・」

怜  「・・・・・・」

セーラ「か・・・・可愛かったにゃあ〜?」

怜  「〜〜〜〜〜っ////」スタスタスタ

セーラ「え?え?」

怜  「今すぐ!!忘れるんや!!」セーラ ノ クビ ノ ウシロ ヲ チョップ!!チョップ!!

セーラ「痛い!!痛い!!そないしてもそう簡単に失神せえへんて!!痛い痛い!!」ウワー

怜  「一生のお願いや!!忘れて〜〜////」チョップ!チョップ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:48:54.32 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

白糸台高校

麻雀部 部室

淡  「ごめんねー・・・みんな帰るまで待ってもらっちゃって・・・」

渋谷「別に大丈夫・・・・それで話って何?」

淡  「あの・・・その・・・」

渋谷「・・・・・・」

淡  「私がテル以外の人を好きになったらおかしいかなっ?」

渋谷「え・・?」

淡  「テルに憧れてここに入ったし、ずっとテルーテルーって言ってたし」

渋谷「・・・・」

淡  「テルが園城寺さんと付き合った途端に他の人を好きになるのって・・・おかしいかな・・・?」

渋谷「・・・・・・・」

淡  「・・・・・・」ドキドキ

渋谷「おかしくないと思う」

淡  「そ、そうかなっ?」

渋谷「うん・・・・」

淡  「そうなんだー」ホッ

渋谷「・・・・それだけ?」

淡  「え?・・・うん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:49:51.88 ID:u8j4ZhEro<>
渋谷「やけに思い詰めた顔してると思ったら・・・」クス

淡  「??」

渋谷「淡がしたいようにすればいいよ」

渋谷「私たちは淡の味方だから」

淡  「タカミ・・・ありがとっ!」ニコー

ガラッ!

菫  「いた!」

渋谷「あ、菫先輩」

淡  「スミレ」

菫  「大星!いいお店を見つけたんだ。一緒に行かないか?」

淡  「うん!行くー」

菫  「よし!!」

渋谷「ふふ・・・・」クス

菫  「渋谷も一緒にどうだ!?」

渋谷「・・・・」

菫  (すまないが大星と2人で行きたい!!)

渋谷(って顔に書いてありますよ)フフフ

渋谷「いえ、私は帰ります。また今度誘ってください」

菫  「そ、そうか・・・すまないな」

渋谷「いいえ」クス

淡  「なんで謝るのー?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:50:30.46 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

千里山女子高校

廊下

セーラ「いたた・・・・えらい目におうた・・・」クビ サスリ サスリ

セーラ「しっかし・・・」フーム

セーラ(俺の予想が正しければ・・・丸く収まるけど・・・確かめてみるか)

プルルルルル プルルルルル

ガチャ

久 『はい、もしもし』

セーラ「あ、もしもし、江口です」

久 『お久しぶり。どうしたの?』

セーラ「んっとなぁ、ちょっと聞きたいねんけど・・・」

久 『?何かしら?』

セーラ「・・・・竹井さんて・・・竜華にホレとる?」

久 『えっ!!な、なにをこんきょにそうおもふわけ?』

セーラ「・・・・いや、なんか今の返事で確信したわ・・・」

久 『な、なにを言ってるのよ!』

セーラ「動揺が隠せてへんわ・・・ただ、別に茶化すつもりはない」

久 『え?』

セーラ「むしろ俺は応援するわ」

久 『江口さん・・・』

セーラ「やっぱなんだかんだいって怜が宮永 照と付き合ったのは竜華もショックやったろうし・・・」

久 『・・・・』

セーラ「それでも竜華が元気でいられるのは・・・竹井さんのおかげやと思う」

久 『・・・・ありがとう』

セーラ「・・・ま、それはひとまずおいといて」

久 『え?』

セーラ「今度・・・清澄に行ってええかな?」

久 『ええ、それはもちろん!大歓迎よ』

セーラ「ありがとう。いやな、パーティーん時はマジで世話になったからなー、いつかお礼せんとて思っとったんよ」

久 『そんな・・・私も楽しかったし・・・別にお礼なんて』

セーラ「いやアカン!大した事はできないにしろ、お礼の気持ちだけはしっかりしとかな!」

セーラ「っちゅうわけで、今度そっちにお邪魔するわ!また連絡するから、そん時に詳しく!」

久 『わかったわ』

セーラ「ほな!」

ブツッ..ツーッ..ツーッ

セーラ「せや!あと龍門渕の人たちにも連絡せな・・・―――」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:50:56.65 ID:u8j4ZhEro<>
数日後の金曜日―――

東京

繁華街

菫  「さて、どこから回ろう?」

淡  「んー・・・私とスミレじゃタイプが違うからなー」

菫  「大星はいつもどこで買うんだ?」

淡  「えと・・・お気に入りのショップはこっちですけど」

菫  「じゃあそこから行こうか」

淡  「え、でもスミレの服買いに行くんだし」

菫  「それは後でいいじゃないか」

淡  「まぁ・・・そうですけど」

菫  「大星が色んな服を着るのを見たいんだ」

淡  「そそ、そうならしきゃたがないよねっ///」ジャア コッチ コッチ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:51:36.02 ID:u8j4ZhEro<>
大阪―――

千里山女子高校

麻雀部 部室

透華「本日はお招きいただき、ありがとうございます!!」デスワ!

雅枝「いえ、本来ならこちらから出向くべきでした。うちの部員たちがお世話になりましたから」

透華「いえいえ・・・わたくしどもの都合に合わせて頂いて、感謝しております。本来なら明日、長野でご一緒したかったのですが・・・」

一  「それに、こちらの急なお願いにも関わらず、練習試合を組んで頂いたのですから」

雅枝「とんでもない・・・・うちとしてもあなたがたと試合をする事は、とてもいい経験になりますので」

純 「こりゃまた・・・・えらく評価されてるな」

智紀「少し照れる・・・」

衣  「おおー!いっぱいいるぞー!こんなにたくさんの人たちと麻雀できるのかー!」ワクワク

一  「でも・・・申し訳ないのですが、見ての通りボクたちは5人しかいませんので・・・」

透華「ふっふふふふ・・・・」

一  「?」

透華「おーーーーーーっほっほほっほっほっほ!!」

一  「わ」ギョ!

雅枝「っ!」ドキ

透華「その点は、抜かりありませんわ!先日、阿知賀女子の皆さんと連絡を取る機会がありまして」

透華「本日!阿知賀女子の皆さんも練習試合に参加する事になっていますわ!」ヒューホホホホ!

雅枝「ええ、その予定です」

一  「え?そうだったんだ・・・先に教えておいてよ」

ブロロロロロ..

透華「早速来たようですわね!」

雅枝「誰か行ってくれる?」

1年部員「はい!私が行ってきます!」タタタ

――――

宥・玄・灼・憧「よろしくお願いします!!」

泉  「あれ?ジャージの人は・・・?」

晴絵「あ、高鴨はちょっと遅れて参加する事になってまして」

セーラ「急に決まったもんなぁ・・・う〜ん・・・もうちょいうまくセッティングできたよな〜・・・竹井さんみたいにはいかんわ」ムム

雅枝「さて、それでは早速始めます!この表の通りに分かれて!」

セーラ(基本2年生中心か・・・そらそやろな)

雅枝「試合開始!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:52:13.79 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

公園

菫  「いや〜、思ったより買ってしまったな」

淡  「うん・・・私も使い過ぎちゃった・・・スミレはだいじょぶー?」

菫  「お母さんにお小遣いを前借りしたからな」フフン

淡  「・・・そか・・」

菫  「しかし・・・この荷物を持って遊ぶのもな・・・どうしようか?」

淡  「う〜ん」

菫  「お昼ご飯も食べたし、さて」プルルルル

菫  「ん?電話?・・・ちょっとごめんな」ピッ

淡  「はい」

菫  「・・・もしもし・・・うん・・・・え!・・・そう・・・」

淡  「・・・・?」

菫  「わかった・・・当たり前だよ・・・大丈夫・・・・・うん・・・それじゃ」ピッ

淡  「・・・・」

菫  「悪い・・・親戚のおじさんがうちに来るらしくて、できれば私に戻ってきてほしいと」

淡  「え!そんな」

菫  「その人は、私も両親も・・・昔とても世話になった人でな、あまり普段会えないんだ・・・だから悪いけど」

淡  「・・・スミレは私と一緒に遊びたくないの?」

菫  「そんなはずないだろう!」

淡  「だって・・・」

淡  (・・・・まだ先輩後輩の仲だからそんな事言うの・・・?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:52:51.05 ID:u8j4ZhEro<>
繁華街

初美「いや〜、やっぱり都会は違いますね〜」

穏乃「はい!人の目が多いから・・・ずっと疼きっぱなしです」ハァハァ

初美「・・あの、ずっと気になってたんですけどー」

穏乃「はい?」ハァァァ

初美「その1万点棒・・・なんでずっと持ってるんですかー?」

穏乃「あ・・・・これは・・・いつからかは思い出せないんですけど・・・気が付いたらずっと持ってたんです」モッタママ

初美「そうなんですかー」ヘエ

穏乃「だから・・・お守りみたいなものですね」エヘヘ

初美「そうですか〜♪それはいいですねー」ニコー

穏乃「はい!」

初美「さて、それじゃそろそろ・・・あ!あそこの公衆トイレの裏で着替えましょうか」

穏乃「あ・・・あんなところで・・・色んな人に見られちゃう///」ハァハァ

初美「そしたら大阪に行きましょー」

穏乃「は、はいぃぃ」ドキドキ

初美「ん?」テクテク

穏乃「はぁはぁ・・・・どうしたんですか?」

初美「いえ・・・あれ・・・」ユビサシ

穏乃「あ・・・あれは白糸台の・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:53:23.26 ID:u8j4ZhEro<>
公園

淡  「スミレ!!」

菫  「うわ!・・どうした?」

淡  「よ、よーく聞いててよ・・・」ドキドキドキ

淡  (大丈夫・・・スミレは私を好きって言ってくれたんだから・・・)スゥー

淡  「わ、わたゃしは!!スミレが!好きっ!!だから!!私と・・・付き合ってください!!」

菫  「・・・・・・・・・・」

淡  「・・・・・・・・・・」ドキドキドキドキ

菫  「・・・・・・・・・・」

淡  (な・・・なんで何も言ってくれないの・・・?)ドキドキドキ

菫  「・・・・・・・・・ごめん」

淡  「え・・・・・・・・・・・っ」

淡  (なんで・・・?ずっと好きだとか・・・言ってたじゃん)ウル

菫  「・・・・・・・勘違いしていたみたいだな」

淡  (うぅうう・・・・訳わかんない・・・・やだ・・・)グスッ

菫  「・・・・・私は・・・・もう付き合っていると思っていた」

淡  「ぅぅ・・・・・・・え?」

菫  「・・・・・」

淡  「は?え?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:54:01.19 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「この間・・・映画館で『好き』と言われて・・・その時から恋人同士だと勘違いしていた」

淡  「あ・・・・」

菫  「でも・・・どちらにせよ、今の大星の言葉で確信できた!私たちは今この瞬間から」

淡  「まぎらわしいよ!!もうー!!」ガァー

菫  「うわっ!?」

淡  「ビックリして心臓止まるかと思ったよー!!」ポロッ

菫  「あ・・・涙が」

淡  「まったくもう!ってか・・安心したらもっと涙出てきたー」ウー

菫  「す、すまない・・・」

淡  「もう・・・」グスッ

菫  「・・・・・」スッ

ギュッ

淡  「あ・・・」

菫  「ごめんな」

淡  「・・・・」スンッ

菫  「でも・・・大星と」

淡  「あわい」

菫  「え?」

淡  「あわい」

菫  「あ・・・・んん」コホン

菫  「淡と・・・」

淡  「ん」スリッ

菫  「淡と2人で遊びたいけど・・・・・一緒に来てほしかったんだ」

淡  「・・・え?」

菫  「いや、だから、両親たちに会いに」

淡  「ええ?それって」

菫  「私としては、もう付き合っているつもりだったから・・・この後、一緒に私の家に来てほしかったんだ」

淡  「・・・・私に帰ってほしいって事じゃなかったんだ?」

菫  「当然だ。ずっと一緒にいたいくらいなんだから」

淡  「あ・・・そ・・・っか」ハハ

菫  「今・・・私たちは恋人同士なんだよな?」

淡  「そ、そですね・・・はい」

菫  「じゃあその・・・いいかな?」ハナス

淡  「あ・・・・///」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:54:51.50 ID:u8j4ZhEro<>
淡  (こ、これって・・・・・き、キス!?)ドキドキ

淡  「あ・・・その・・・えと・・・・はい///」メ ヲ トジル

菫  「・・・・・」スッ

淡  (あれ!?でも告白してすぐって・・・軽いって思われるかな?でも嫌じゃないし・・・うう・・)トジタママー

ピッピッ

淡  「・・・・・・」プルプルプル...

菫  「よし!」

淡  「!」ビク

菫  「できた!」ニッコリ

淡  「へ・・・?」メ ヲ アケル

菫  「ほら!・・・・///」

淡  「・・・・・・・ケータイ?」

電話帳 大星 淡 (恋人)
090−××××−××××

菫  「/////」ヤーン

淡  「・・・・・・・」

淡  (いや、これもなんか嬉し恥ずかしだけど・・・)ンー

菫  「これは照れる・・・///」

淡  「・・・・」スミレ ノ カタ ヲ ツカンデ

淡  「・・・えい」ピョン

チュッ

菫  「・・・・・・っ!!」

淡  「/////」

菫  「いま・・・いま・・??」

淡  「/////」

菫  「る・・・」

菫  「ルルルルルルルッッファァッホォオウ!!!」

初美「・・・・・」ビク

穏乃「・・・・・」ビク

初美「・・・何話してたか聞こえなかったけど・・・」

穏乃「キス・・・してましたね・・・」

初美「いい話のタネが手に入りましたね〜」

穏乃「でも・・・あんなさわやかな2人の近くで私は・・・こんな格好で・・・」ハァハァ

初美「うふふ・・・さて、着替えたらそろそろ行きますよ〜」

穏乃「は、はいぃぃん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:56:07.82 ID:u8j4ZhEro<>
大阪―――

千里山女子高校

麻雀部 部室

衣  「ロン!!12000!」パタッ

部員A「あっ!・・・はい」

怜  「・・・・・」

怜  (キツ・・・こない早くテンパられると・・・)


純  「ロンだ!8000」パチンッ!

浩子「!!はい・・・」

浩子(また不可解な鳴きから・・・)


智紀「ツモ・・・1000オール」

泉  「はい・・・」

泉  (データ重視か?・・・意外とやりにくい相手やな・・・)


透華「ツモですわ!1300−2600」ジャラッ

セーラ「お」

セーラ(デジタルなんやけど・・・なんやろ?まだ奥に何か潜んでそうな・・・)


雅枝「・・・・・」

雅枝(やはり・・・今年は出場を逃したっちゅうても、全国レベル・・・個々の能力は高い・・・)


一  「ツモ!2000−4000」ジャラァッ

憧  「はい」

憧  (この人・・・、やっぱり強い・・・あと)

一  「・・・・」ウニョウニョウニョ

憧  (たまにやらしい指の動きするのよね・・・ゴクリ・・それにしても・・・しず・・・遅いな・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:57:10.10 ID:u8j4ZhEro<>
ガチャ

1年生部員「高鴨さんと薄墨さんをお連れしました」

穏乃「あ、こんにちは・・・・すみません、遅れてしまいまして」

初美「ごめんなさいですー」

雅枝「いえいえ、今日は東京に行ってはたんでしょ?わざわざ寄ってもろてありがとうございます。薄墨さんも」

穏乃「い、いえいえいえ!」

初美「全然ですー」

初美(それに・・・会っておきたかったですよー)チラッ

泉  「・・・・・」チャッ..タン

初美(露出界の期待の1年を・・・・)フフ

憧  「・・・・・」

憧 (なんであたしじゃなくてその巫女さんと東京なわけ・・・?ううう・・・気になる気になる)ムムムー

―――

雅枝「今日はこれで終了とさせて頂きます。龍門渕高校と阿知賀女子学院の皆さん、そして薄墨さん、ありがとうございました」

部員たち「ありがとうございましたー!!」

透華「こちらこそ!とても有意義な時間を過ごさせていただきました!素晴らしい打ち手の方ばかりでしたわ!」

晴絵「今日は大変お世話になりました!さすが名門って感じで、学ぶ事が多かったです!」

灼  「・・・・」ウンウン

晴絵「見てるだけの私も、なんか熱入りすぎて・・・・・あ!そうそう!」

晴絵「こんな感じで脇汗かいちゃったんですけど・・・・ほら!汗のシミの形、日本列島にそっくりじゃないですか!?」ミテミテ!

衣  「ほんとだ!!そっくりだ!」アハハハ

部員たち「・・・・」シィーーーーーーーーーーン...

晴絵「あれ?なんか空気が?」ン?

灼  「//////」カァァアァ

憧  「さい・・・ってー///」

玄  「//////」カーーーー

穏乃「赤土さんもひょっとして・・・(見られたい願望が?)」

宥  「顔はあったかいけど・・・うすら寒〜い」ブルブル

雅枝「ま、まぁ、それぐらい手に汗握る戦いを繰り広げた皆を、私は誇りに思う!以上!今日は解散!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:57:58.36 ID:u8j4ZhEro<>
ガヤガヤガヤガヤ

セーラ「龍門渕さん!」

透華「あら?江口さん」

セーラ「今日はホンマありがとう!」

透華「いえいえさっきも言いました通り、お礼を言うのはこちらですわ」

セーラ「いや、でもパーティーの時にめちゃめちゃ世話なったし、こんなもんじゃまだまだ」

透華「そうですか・・・では、またいつか練習試合をしていただけますかしら?」

セーラ「それはかまへんけど、それだけじゃ・・・」

透華「いいえ、あのパーティーはわたくしも楽しみたくて参加したのですから、お気になさらずとも・・・・・・ふむ」

透華「それでは練習試合の時は、江口さんもご参加いただく、って事でどうでしょう?」

セーラ「え?」

透華「手強い相手と打つ方が鍛えられますし、引退している相手を無理矢理引っ張ろうとしているのですから、これでお礼もチャラ・・・どうですか?」

セーラ「龍門渕さん・・・・ありがとう!」

透華「いいえ」ニコッ

透華「・・・・・あ」

透華「それでは・・・わたくしはこれで失礼します」

セーラ「おお!ありがとう!それじゃまた!」

透華「ええ」ニッコリ

怜  「・・・・・・」

怜  (全国て広いなぁ〜・・・まだまだすごい人がいっぱいおるねんな〜)

透華「あの・・・園城寺さん」

怜  「はい?」クルッ

透華「ちょっとお話が・・・」

怜  「??」

透華・怜「・・・・」コソコソ

穏乃「?」ツイテッテミヨ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:58:43.24 ID:u8j4ZhEro<>
東京―――

白糸台高校

麻雀部 部室

亦野「それじゃあ・・・」

菫  「ああ///」

淡  「その・・・はい、付き合う事になりました///」

渋谷「おめでとう」ニコ

照  「そうか・・・・」

照  (私のアドバイスが役に立ったのか・・・よかった・・・嬉しい)ポゥ

照  「おめでとう!菫!大星!」

菫  「ああ、ありがとう」

淡  「はい!ありがとうございます!」ニコッ

渋谷「・・・・」

渋谷(どうやら・・・もう心配はいらないみたい・・・)ホッ

菫  「・・・亦野。ありがとう」

亦野「え?」

菫  「最初に相談に乗ってくれたじゃないか。すごく助かった」

亦野「・・・・私は・・・何も・・・・むしろ」

菫  「??」

亦野「私が・・・菫先輩に、照先輩の真似をしたらどうか・・・なんて余計な事言ったせいで・・・菫先輩が髪を・・・」

菫  「何を言っている。亦野が私の為を思ってアドバイスしてくれたんだろう?」

亦野「それはそうですけど・・・でも・・・・」

菫  「それにな、亦野のアドバイスのおかげで、私は淡と付き合う事ができたんだぞ?」

亦野「え!?」

照  「え!?」

照  (私のアドバイスじゃないの!?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/14(金) 23:59:50.31 ID:u8j4ZhEro<>
菫  「前に亦野が言った・・・『好きだー、って言い続けてればいつか叶う』これを実践したおかげだ。ありがとう」

亦野「あ・・・それは・・・」

亦野(照先輩の時の・・・)

菫  「だから私は感謝してるんだ・・・ありがとう」

亦野「菫先輩・・・」ジーン

照  「・・・・・・」ソウナンダー...ハッ!

照  「・・・・そうだぞ亦野」

亦野「え?」

照  「亦野のアドバイスと、私のアドバイスが合わさって・・・菫と大星が結ばれたんだ、自信を持て」

淡  「テルのアドバイスって?」

菫  「ん?淡はアメリカ好きだって」

淡  「ああー!それでアメリカアメリカ言ってたんだ〜!私てっきりスミレがアメリカ好きなんだと思ったよー」

照  「・・・・・と、このように2人の絆を深める結果になったんだ」

淡  (・・・・・まぁ、テルも私たちの為を思ってくれたんだよね・・・・)

淡  (・・・・ありがとう・・・・テル・・・) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/15(土) 00:00:56.60 ID:p+eKbhJlo<>
長野―――

清澄高校

麻雀部 部室

久  「・・・・」

久  (明日・・・竜華たちが来る・・・)

久  (告白・・・)

竜華『ごめんなさい、私・・・怜が好きなんです。竹井さんとは付き合えません』

久  「!!」ハッ..

久  「・・・・・・・」

久  (嫌な想像ばかり浮かぶ・・・)

久  (・・・やっぱり・・・まだ告白するべきじゃないのかな・・・もっと親密になってから・・・)

ガチャ

まこ 「おわ!まだおったんか」

久  「まこ・・・」

まこ 「もうええ時間じゃ、帰ろう」

久  「・・・・そうね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:01:32.20 ID:p+eKbhJlo<>
帰り道―――

久  「・・・・・・」

まこ 「・・・・・・」

久  「・・・・・・・」

まこ 「・・・・なんか思い詰めとるのう」

久  「んー・・・まぁね」

まこ 「それって・・・恋愛がらみ・・・とか?」

久  「え・・?どうして・・・」

まこ 「・・・・・」フゥ

まこ 「そりゃあ・・・あんさんが今まで見せた事のない顔しとるけぇのぉ・・・考えられるのは恋愛ぐらいじゃろ」

久  「ん・・・・それもそうね」

まこ 「浮いた噂があるようで・・・結局ずっとなんもなかったしのぉ」

久  「・・・・」

まこ 「・・・・誰じゃ?」

久  「え」

まこ 「その好きな相手は」

久  「・・・・千里山の清水谷さん」

まこ 「ほぉー・・・んん・・・ま、妥当なとこじゃな」

久  「・・・・・妥当って?」

まこ 「部長は甘えられる人の方がええと思ってたからのー」

久  「何それ・・・私が甘えん坊だって言うの〜?」

まこ 「あはは・・・たまには甘える側もええもんじゃろ」

久  「もう・・・」クス <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:02:19.01 ID:p+eKbhJlo<>
まこ 「・・・・・」

久  「・・・・・明日」

まこ 「・・・うん?」

久  「・・・・・」フゥー

まこ 「・・・」

久  「告白するわ」

まこ 「あ・・・」

久  「・・・玉砕したら・・・・後の事任せていいかしら・・・?」

まこ 「・・・・・」

久  「・・・勝手で悪いんだけど・・・」

まこ 「なんじゃ、そんな事か」

久  「?」

まこ 「今まで世話になっとるんじゃ、任せんしゃい!」グッ

久  「・・・ありがと」フッ

まこ 「おうよ!・・・それじゃ、わしはこっちじゃから」

久  「ええ・・・・おやすみなさい」

まこ 「おやすみ」

まこ 「・・・・」スタスタスタ

まこ (そりゃあわかっとった・・・わしじゃ部長と釣り合わん事ぐらい・・・)トボトボ

まこ 「・・・・・」フゥ..

まこ (なんとか明日までに立ち直らんと・・・部長のお願いを守れなくなる)トボトボ

Roof-top(まこの自宅)

チリリン..

まこ 「・・・・」

靖子「おっ!遅かった・・・な?」

まこ 「あ、藤田プロ・・・いらっしゃいませ」

靖子「どうした?」

まこ 「どうしたて・・・別になんも」

靖子「・・・・」

まこ 「・・・・」スタスタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:03:10.46 ID:p+eKbhJlo<>
まこの部屋

まこ 「・・・・」ゴロン

まこ (・・・やっぱしダメージでかいのー・・・)ハァ

コンコン

まこ 「?・・・はい」

靖子「失礼する」

まこ 「ほ?藤田プロ・・・なんで部屋まで・・・いくら常連じゃからって」

靖子「ああいや!別に特に何がどうとか言うわけじゃないんだがな・・・・」

まこ 「?」

靖子「ほら、これ」スッ

まこ 「ん?・・・これ、カツ丼」

靖子「んー・・・君が帰ってきたら頼もうかと思ってたんだが、何やら普段と様子が違ったんでな・・・」

まこ 「・・・・」

靖子「それで・・・いつもの礼というか・・・厨房を貸してもらってな」

まこ (だからといってお客さんを厨房に入れるっちゅうのは・・・)タラー

靖子「ま、食べてみてくれ!私はカツ丼にはうるさいからな!多少自信はある!」

まこ 「あ、そうっすか・・じゃ、遠慮なくいただきます」ハグッ

靖子「・・・・」ドキドキ

まこ 「う、美味い・・・」

靖子「そうだろう!?」

まこ 「こりゃあ美味いわ!」ハグハグ

靖子「・・・・」ホッ

――――

まこ 「ごちそうさまでした」テ ヲ アワス

靖子「いや・・・・うん・・お粗末さまでした」

まこ 「お客さんにこんな事させて・・・すいません、ほんと」

靖子「気にするな・・・」フッ

まこ 「なんかお礼・・・」

靖子「気にするなといったろう?」スクッ

靖子「それじゃ私は帰るよ」

まこ 「あ・・・・ありがとうございました」ペコッ

靖子「・・・・ああ」ニコッ

カチャ バタン

まこ 「・・・・・・」

まこ 「大人ってゆーか・・・」ハハ

まこ 「・・・・・・」

まこ (けど・・・食うもん食ったらちょっと元気でたわ・・・)フゥ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:04:11.09 ID:p+eKbhJlo<>
翌日(土曜日)―――

長野―――

清澄高校

麻雀部 部室

セーラ「いやー・・・ええなぁ、この部室〜」

久  「そうかしら?」

セーラ「そやで!なんかまったりできるわぁ〜」

久  「まぁ確かにね」ウフフ

怜  「まったりなんて、いつでもできるやんか」

浩子「ちょ、江口先輩、サボってる!」

セーラ「サボってへん!大阪土産をここまで運んだやん!重かったわー」

泉  「いや、そらそうですけど、こっちの方も少しくらいは手伝いましょうよ〜」

セーラ「はぁ〜・・・・年上を敬う精神と袖の欠けた後輩やで」ヨイショット

優希「京太郎!こっちだじょ!」

京太郎「わかってるって、あんまり急かすなよ〜」

和  「あの・・・部長にも手伝って欲しいのですが」

久  「はいはーい、わかったわ」

久  「・・」チラ

竜華「なぁ、ジュースこっちとこっち、どっちがええ?」

咲  「あ・・・じゃあこっちでお願いします」

竜華「了解や」

久  「・・・・」

久  (もし・・・告白が失敗したら・・・もう2度と・・・会えない?)ゾクッ

久  「・・・・・」フルフル

久 (ダメダメ・・・こんな事考えてちゃ)テキパキ

まこ (・・・・・・)フゥ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:05:17.49 ID:p+eKbhJlo<>
セーラ「おし!準備オッケーや!」

和  「皆さん、飲み物はちゃんとありますか?」

竜華「みんなあるでー」

セーラ「それじゃ・・・竹井さん、乾杯の音頭!」

久  「え?いや、それは」

セーラ「ええからええから!簡単なの頼むわ」

久  「ふふ・・・わかったわ」

久  「・・・・・」

久  「えー、先日のパーティーは皆さんの協力のおかげで大成功でした。ありがとうございました」

セーラ「よっ!ええぞ!」

浩子「ちょっと黙っときましょうや」

泉  「お酒飲んでませんよね?」

まこ 「用意しちょらんからのう・・・」フフ

久  「・・・」クス

久  「パーティーが成功した事も嬉しいのですが、それ以上に・・・新しい仲間ができた事が嬉しいです」

セーラ「なんか照れくさいわ・・・・仰々しいぞー!」

怜  「ちょ、もう黙り!」

久  「今日はその仲間と出会えた事を喜びながら、楽しい時を過ごせればと思います・・・乾杯!!」

全員「カンパーーーイ!!」

――――

セーラ「完成や!これが関西のたこ焼きやで!!」ジャーーーン

咲  「うわぁあ・・・美味しそう・・・」

セーラ「甘いで嬢ちゃん!美味そうやなくて美味いんや!食うてみぃ!」ホレ!

咲  「あ、はい。いただきます」パクッ

咲  「ん〜〜〜♪おいしぃ〜♪」シアワセー

セーラ「そやろ!?どんどん食べや!ほっぺたもぎ取ったるでー!」アハハ

久  「・・・・・」

久  (時間的にもうそろそろ帰ってしまう・・・覚悟を決めないと・・・・)

久  (でも・・・怖い・・・ううう〜〜)

久  「・・・・・」ピッピッピ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:05:52.03 ID:p+eKbhJlo<>
トゥルルルル...ガチャ

ゆみ『もしもし?』

久  「あ、ゆみ?」

ゆみ『・・・どうした?何かあったのか?』

久  「その・・・・今日告白しようと思ったんだけど」ボソボソ

ゆみ『・・・・うん』

久  「でもなんか・・・急に怖くなってきて・・・」

ゆみ『そうか・・・・・』

久  「うん・・・どうしよう」

ゆみ『・・・・・・走ればいい』

久  「え?」

ゆみ『とりあえず思いっきり走って・・・余計な事考えなくなったら、どうするか決めればいい』

久  「え?え?」

ゆみ『私から言えるのはそれだけだ・・・・頑張れ久』ブツッ..

久  「あ・・・」ツーッ..ツーッ..

久  「・・・・・」

久  (よし!!)グッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:06:19.18 ID:p+eKbhJlo<>
久  「あの・・・」

セーラ「ん?」

久  「悪いんだけど・・・私が電話したら、竜華をグラウンドの方に行くよう言ってもらえないかしら?」ボソボソ

セーラ「・・・・おう、任せとけ!」グッ

久  「・・・・ごめんね、ありがとう」

久  「・・・・」スタスタ

ガチャ

バタン

久  「・・・・・・」

久  「よし!!」ダッ!

――――

竜華「・・・・」キョロキョロ

怜  「どないしたん?」

竜華「え?いや、師匠がおらんから・・・」

怜  「ん?ホンマや。どこ行ったんやろ?」

セーラ「お!」プルルル

セーラ「はい」

セーラ「・・・・・ん、おるで。・・・・了解や」ブツッ

セーラ「・・・・竜華」

竜華「ん?あ、なぁセーラ、師匠どこにおるか知らん?」

セーラ「グラウンドの方におるで」

竜華「??なんでやろ?」

セーラ「そこで待ってるて・・・はよ行ったり」

竜華「え?・・・・ん、わかったわ」スタスタ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:07:50.32 ID:p+eKbhJlo<>
グラウンド

竜華「・・・ん〜、どこやろ?」スタスタ

竜華「・・・あ」

竜華(いた!)

竜華「師匠〜!!」

久  「!」タタタ

竜華「ん〜?なんで走ってんねやろ?」

久  「・・・・」ハァ..ハァ..

竜華「・・・・」

久  「はぁ・・はあ・・・お、おまたせ・・・」ゼーゼー

竜華「え?いえ、別に待ってませんし」

久  「あのね・・・今日は・・話が・・・あるの」ッゼー..

竜華「はい・・・」

久  「・・・・・・あ」メ ガ アウ

竜華「・・・・・?」

久  (うぅ・・・怖い・・・走って頭空っぽになったはずなのに・・・)

竜華「・・・師匠?」

久  (もし・・・嫌われたら・・・もう・・・一緒にいられない・・・?)

竜華「・・・どうかしました?」

久  (・・・竜華が・・・笑ってくれない・・・・?)グルグル....

竜華「??」

久  「あ・・・その・・・・」

竜華「???」

久  (竜華と・・・もう・・・会えない・・・?)グスッ

竜華「!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/15(土) 00:08:21.63 ID:p+eKbhJlo<>
久  「・・・・・・・ゃだ」

久  「嫌!!絶対嫌!!」ポロポロ..

竜華「し、師匠・・・?」

久  「もう・・・嫌!!」ボロ...グスッ

竜華「え・・・え?ししょう・・・?」オロオロ

久  「好き・・・なの・・・」ポロ..ポロッ

竜華「え」

久  「竜華が好きなの!!!好きで好きでどうしようもないの!!!だから・・・っ対フラれたくないの!!」グス

竜華「あ・・・」

久  「もう嫌!!情けない自分が嫌!!こんなに好きなのに・・・っ!!告白すら・・ま゛とも・・にっ・・・」スン..グスッ..ポロポロ..

竜華「師匠・・・」

久  「ぜっ・・・たい・・いやなの・・・すきなの・・・・りゅうか・・・」ウゥ..ボロボロ..

竜華「・・・」スタスタ

久  「竜華・・・・りゅうか・・・」グスッ

竜華「・・・」ダキッ..

久  「!」ビクッ

竜華「こっちこっち」スタスタ

久  「・・・うぅ」グスッ..ウッゥ..スタスタ

竜華「・・・」スワリ

久  「・・・・」ポスン

久  「あ」

竜華「・・・・」ナデナデ

久  (これ・・・ひざまくら・・・?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:09:01.32 ID:p+eKbhJlo<>
竜華「・・・・・」ナデナデ

久  「・・・・」グスッ

竜華「ゆっくりでええよ・・・」ナデナデ

久  「・・・・・ぅん」スン

――――

久  「・・・もうだいじょぶ・・ありがと・・・・・」

竜華「・・・・・そう?」ナデ

久  「うん・・・・・・はぁ」

竜華「・・・・・・」

久  「ほんと情けないわね・・・」

竜華「んー?なにがー?」

久  「・・・・もうぜんぶ」

竜華「ぜんぶかぁ・・・」

久  「・・・・・・」

竜華「・・・・・」

久  「あのね・・・」

竜華「うん・・・」

久  「私・・・竜華が好き」

竜華「・・・」ピクン

久  「最初は本当に心から応援してたし、うまくいって欲しいと思ってた」

竜華「・・・・」

久  「でも、いつからか・・・好きになってたみたいで・・・」

竜華「・・・・」

久  「竜華への気持ちに気付いてから・・・驚きの連続だったの・・・今まで・・・恋をした事がなかったから・・・」

竜華「・・・・!」

久  「それから・・・自分のダメさ加減を思い知るばかりだった・・・・」

久  「私・・・人に嫌われるのが怖くて・・・いい人を演じてたっていうのかな?」

竜華「・・・・」

久  「だから・・・今まで私を慕ってくれた人たちは・・・みんな私の演じてる竹井 久を慕ってくれただけであって・・・」

久  「私そのものを慕ってくれたわけじゃないのかも・・・って思ったの・・・」

竜華「・・・・」

久  「って事は・・・竜華だって・・・本当の私を知ったら・・・私を嫌いになる・・・って・・・」グス

竜華「・・・・」フゥ

久  「友達に相談して・・・励ましてもらって・・・大丈夫だって思っても・・・またすぐに不安になって・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:10:03.27 ID:p+eKbhJlo<>
竜華「あのー」

久  「え?」

竜華「もうええかな?」

久  「え・・・・もうええかなって?」

竜華「関係あらへん」

久  「・・・・」

竜華「師匠・・・久が、ウチを好き」

久  「う・・・うん」

竜華「ウチも好きや」

久  「えっ・・・」

竜華「それでええんちゃう?」

久  「でも・・・・だって」

竜華「いい人を演じてた?かまへんやん」

久  「あ・・・」

竜華「さっきのめっちゃ泣いてたのが素?」

久  「うっ・・・」

竜華「ものすご可愛いやん」

久  「・・・!」

竜華「ごちゃごちゃ考えすぎやて・・・こうして・・・久を膝枕してると・・・なんか落ち着く」

久  「・・・・竜華」

竜華「まぁ、まだ怜の方が落ち着くけどな」

久  「!!」

竜華「あ、今のは変な意味ちゃうで?ずっと乗せてきたからなぁ・・・それだけの意味・・・・うん・・・それだけ・・・」

久  「・・・・・」

竜華「そない言うなら、ウチかて演じてたんかもしれん」

久  「・・・・・え?」

竜華「怜が宮永 照と付き合って、落ち込んでる時・・・励ましてくれる師匠に、どっしりと甘えるわがままな弟子、って役で」

久  「・・・・」

竜華「フラれてすぐに次の恋かい、なんて思われたら嫌われるやろうから・・・なんも考えんとただ甘えて・・・」

久  「・・・・」

竜華「・・・ウチは卑怯かもしれん・・・・けど!」

竜華「それでも!好きやから!関係あらへん!!」

久  「・・・・ふふ」

竜華「・・・・ふふふ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:10:29.56 ID:p+eKbhJlo<>
久  「・・・」ムクリ

竜華「お」

久  「よっと・・・」ハナレ..ムキアウ

竜華「・・・・・」

久  「やっぱ・・・ちゃんとしとくわ」

竜華「・・・・」タチアガル

久  「清水谷 竜華さん・・・」

竜華「はい・・・・」

久  「私・・・竹井 久は・・・あなたが好きです」

竜華「はい」

久  「私と・・・付き合ってもらえませんか?」

竜華「はい・・・・ウチも竹井 久さんが好きです」

久  「・・・・・」

竜華「だから、これからもよろしくお願いします」

久  「・・・・」ニコッ

竜華「・・・・」ニコッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:11:06.26 ID:p+eKbhJlo<>
麻雀部 部室

まこ 「・・・・・・」

まこ (あんな丸見えのところで告白なんて、部長らしくない・・・けど・・・・・うん・・・よかった)

まこ (あんたの悲しむ顔はできるだけ見たくないしのー)

セーラ「どないしたん?そんなとこで」

まこ 「ん?いや、別になんでもないですよー」

セーラ「・・・・ふ〜ん」

まこ 「ただ、カツ丼が食べたくなっただけじゃ」

セーラ「お、ええなぁ!俺も好きや!」ハハ

――――

久  「と、いうわけで・・・」

竜華「ウチら、付き合う事になりました!」

咲  「・・・・びっくり」

和  「ええ・・・・」

セーラ「・・・」ニッ

怜  「意外やなー」

泉  「これは・・・人生何があるかわかりませんね」

浩子「ホンマや」

まこ 「おめでとさん」

京太郎「はぁー、あの部長が」

優希「なかなかお似合いだじぇ!!」

久  「ふふ、ありがとう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:11:50.23 ID:p+eKbhJlo<>
竜華「・・・・・」ウーン

竜華「・・・!」ソヤ!

竜華「怜ー」

怜  「ん?」

竜華「実はなー、ウチ、ずっと怜の事が好きやってん」

怜  「・・・・・・え」

久  「竜華・・・?」

セーラ「んん!?」

怜  「そ、そない冗談・・・」

竜華「いや、ホンマやねん。それで竹井さんに相談に乗ってもらっとってん」

久  「・・・・」

怜  「・・・・」

竜華「せやから・・・・ありがとな」

怜  「え?」

竜華「怜を好きでなかったら、竹井さんと付き合える事もなかった」

久  「竜華・・」

セーラ「・・・」ホッ

竜華「そやから、私が今・・・こんな幸せな気持ちでいられるんは・・・怜のおかげや、ありがとう」ニコッ

怜  「・・・・・そか。・・・うん」

竜華「・・・・」フフッ

久  (私が気にしてると思って・・・)リューカ..

竜華「清水谷 竜華は、竹井さんが好きや!!大好きやーー!!!」ガー!

久  「り、竜華・・・///」

久  (・・・・・あー・・・もうダメ・・・好き過ぎて・・・)ポー

泉  「うあー、なんていうか・・・羨ましいなぁ」

セーラ「・・・・せやな」

浩子「・・・・ほー・・江口先輩でも恋人欲しいんや・・・?」

セーラ「んー?まぁ、こんなシーン見るとな〜」

浩子「へ、へえ〜・・・ほなら、・・わたしと・・」ゴニョゴニョ

セーラ「?」

浩子「い、いえ!なんでもないです!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:12:29.81 ID:p+eKbhJlo<>
翌日(日曜日)―――

長野―――

公園のベンチ

竜華「・・・・・ふふ」ヒザマクラ

久  「ん〜〜〜〜」

竜華「どしたん?」

久  「頭撫でて〜〜」ンムー

竜華「ええ〜・・・もう、甘えんぼさんやなぁ」ナデナデ

久  「んふ〜・・・」ダラー

竜華「ふふふ・・・可愛いなぁ」キュン

久  「今日も泊まって欲しいなぁ〜」

竜華「今日はあかんよ〜・・・昨日かて急やったし」

久  「んんん〜やだやだ〜!竜華と一緒がい〜い〜」ジタバタ

竜華「しゃあないやんかぁ・・・」ナデナデ

竜華(あかん・・・甘えんぼの竹井さん・・・破壊力ありすぎやろ)キュキュン

久  「んんん〜」

竜華「またすぐ会えるやん」

久  「うん・・・」スリスリ

久  「明日、学校終わったら大阪に行く」

竜華「え?それは大変ちゃう?」

久  「行く。竜華に会わないと寂しくて死んじゃうもん」

竜華「そ・・・・・そら言いすぎやて〜////」モジモジ

竜華(アカン・・・これは・・・このままやとバカップルになってまう・・・・・)

久  「りゅーかぁ・・・・だいすき」スリー

竜華「・・・・・・・」キュン

竜華(・・・・・バカップルの何がアカンね〜〜ん!!!!)メザメー! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:13:01.09 ID:p+eKbhJlo<>
大阪―――

千里山女子高校

廊下

照  「・・・・・・」スタスタ

照  (菫と大星がめでたくカップルになった)

照  (よかったなー)ニコニコ

照  (2人ともいい人だし、頑張っていた・・・そんな人が幸せになる・・・素晴らしい事だ)フフフフ

照  (私だって、今日は姫松で関西弁の勉強もバッチリ教わったし、これから怜さんとデート・・・・)

照  (やっぱり、真面目にきちんと生きていると、いい事がたくさんやってくるんだなー)アハハハ

照  「ここか・・・・・失礼します」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:13:40.21 ID:p+eKbhJlo<>
視聴覚室

ガララ

怜  「照さん」

照  「あ」

照  (相変わらずの天使っぷり!!)

照  「怜さん!ごめん、遅くなって」タタタ

怜  「いや、今来たとこやから」

照  「そうなんだ」

怜  「ん」

照  「あ、そういえば昨日はどうだった?」

怜  「うん、すごく楽しかった。嬉しい事もあったし」

照  「嬉しい事?」

怜  「うん・・・友達に恋人ができてな」

照  「おおー、それはいいね」

怜  「そや。幸せそうで、見てるこっちも嬉しくなったわ」

照  「うんうん」

怜  「・・・せやけどなー、ずっと気になる事があってなー、100%楽しめなかったのが残念やわ」スタスタ

照  「え?」

照  (まさか、相手の人に問題が?)

怜  「・・・・・・」カギシメ

照  「・・・・・・?」

照  (なんてフォローすれば・・・)

怜  「・・・・あんな、はっきり言うわ」スタスタ

照  「うん」

照  (怜さんの友達には幸せになってほしい・・・・)

怜  「照さん・・・浮気してるやろ?」ピタッ

照  「・・・・・・・・・」

照  「・・・・・・・・・」テルサン...ウワキシテルヤロ?......エ?

照  「ええええええ!!!?」

照  「な、なんで(そんな根も葉もない話が?)!!?」

怜  「なんで(バレたんだ?)って・・・?」

照  「・・・・」コクコク

怜  「とある筋からの情報や・・・・」

怜  「照さんが、大星さんと一緒に映画館でデートをしていたってなぁ」

照  「????」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:14:57.88 ID:p+eKbhJlo<>
怜  「・・・・・」チラッ

照  「そ、そんな事はしていない!!」

照  (ど、どーゆーこと!!?)

怜  「それだけやないで」

照  「え?・・・ええ?」

照  (なに?なに?)

怜  「別の日に・・・大星さんと公園でキスしてたって」

照  「きききききすぅー!!?」

怜  「・・・・・・」

照  「そ、そそ、そんなわけないじゃないか!!」

照  (怜さんともしてないのに!!)

怜  「・・・・間違いなく照さんやって言ってた。目撃者も1人ちゃうし」

照  「え?でもそれは」

怜  「同じ髪型で」

照  「?」

怜  「同じ髪の色で」

照  「ホ?」

怜  「ツノもあった」

照  「?」コレ?

怜  「・・・・・・・」

照  「・・・・・・・」

照  「じゃあ私だ・・・・」ソレハ...

照  「・・・・浮気して、ごめんなさい。もう絶対しないから」ペコリ

怜  「・・・私な?別に怒ってるわけちゃうねん」

照  「え?」

怜  「ただな?・・・私はもうどうしようもないくらい照さんが好きやねん。別れるなんて考えられへん」

照  「え?ほんと?/////」ワァ

怜  「せやから・・・照さんが私の事以外考えられなくなるくらい・・・」ズズイ

照  「え?・・・・あの///」

怜  「照さんの体に・・・刻み込んだるわ」ウフフフフ...

照  「あ・・・・っ・・・・」オシタオサレ

怜  「・・・・もう離さへんで・・・」セマリー

照  「あ・・・・」

怜  「ん・・・」ンチュー

照  「んぅ・・・」ンチュー

照  (あああ・・・・・・幸せ〜・・・・・)ポォォォオ

【終わり】 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/15(土) 00:16:49.22 ID:p+eKbhJlo<>
以上です。読んで下さった方、ありがとうございます。

↓前に書いたものです。

後輩A「宮永先輩、いいよね〜」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1344175100/
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)<>sage<>2012/09/15(土) 03:30:32.77 ID:jpJ8pm/Po<> 超乙!
読んでる途中もしかしてとID確認して感動
昨日今日と良い時間を過ごせたわ。良かった!面白かった!

最後ww誤解解いてけww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/15(土) 09:38:26.07 ID:/35FCiIKo<> 乙!!

本当に面白かった!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 11:20:55.12 ID:KcA/09MN0<> おつおつ
ちょー面白かったよ〜
照さん、、、、、誤解は解こうよ、、、、 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/09/15(土) 13:14:29.65 ID:vL5hXE9AO<>
乙です!

面白かったー!

笑らせて頂きましたよ〜

ただ誤解は…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/15(土) 21:04:20.26 ID:uBbpU+FD0<> 照怜の後日も見てみたいな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/15(土) 23:39:39.28 ID:YT23w7WS0<> 照怜後日談はよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/16(日) 00:29:59.46 ID:eUaVBcft0<> 照怜の後日談かけよ!!

いや書いてくださいお願いします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<><>2012/09/17(月) 15:08:16.94 ID:qwY1RcHu0<> エンジェル <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<><>2012/09/19(水) 21:47:21.20 ID:0mSKNLTIo<>
>>1です。

後日談を、との事で短めのを書いてみました。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:47:47.85 ID:0mSKNLTIo<>
数日後―――

白糸台高校

麻雀部 部室前廊下

亦野「・・・・・」スタスタスタ

ガチャ

亦野「・・・・・お疲れ様で〜す・・・・・?」

ガヤガヤ

亦野(随分賑やか・・・・って、そうだ!今日は取材があるんだった!)

照  「」ニー

女性記者A「」ニコ

亦野(照先輩がインタビュー受けてる・・・・・いつもの営業スマイルよりなんか・・・自然な笑顔だな)スタスタ

亦野(・・・園城寺さんと付き合ったのが大きいんだろうなぁ)スタスタスタ

照  「」ニコー

女性記者A「」メモメモ

亦野(恋人かー・・・最初はあんまりピンときてなかったけど・・・・いいなー)スタスタ

亦野(あの照先輩があんなに楽しそうなんだ・・・相当だよね・・・・)イス ニ スワル

照  「なら園城寺です!!」

女性記者A「はい?」

亦野「ん?」

照  「?園城寺です!」

女性記者A「あ、ああ・・・・御の字ですね」

照  「はい!」

亦野「・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:48:17.23 ID:0mSKNLTIo<>
女性記者A「えーと、麻雀をしてきて大変だった事とかはありますか?」

照  「・・・怜怜゛、辛い怜もありましたし、落ち込んだりもしました」

女性記者A「はい?」

女性記者A(イントネーションがたまにおかしくなるわね・・・・)

照  「でもそんな怜も、厳しい練習で培った、とっ怜の精神力で」

女性記者A「とっとき?ですか?え?」

照  「とっ怜です」

女性記者A「な、なるほど」

女性記者A(とっておき・・・かな?うん)メモ

亦野「・・・・・」

照  「とっ怜の精神力で、自分は負けないんだ怜持ちを強く持って諦めずに頑張れるようになりました」

女性記者A「なるほど・・・逆境を跳ね除ける精神力・・・」メモメモ

照  「はい!それに加えて、みんなと厳しくも楽しい時間を過ごして切磋琢磨したおかげで、インターハイで優勝する事もできました。園城寺、みんなに感謝しています」ニコー

女性記者A「はい?・・おんじょーじ・・・?」

照  「はい!」

女性記者A(・・・・話の流れからすると・・・本当に・・・・かな?後でボイスレコーダーで確認しよう)ワカンネケド

照  「?」ナンデモキイテー?

女性記者A「わ、わかりました。なるほど・・・」メモメモ

亦野「・・・・・・」

女性記者B「あの、亦野選手。ちょっとよろしいですか?」

亦野「え?はい」

女性記者B「この後、インタビューをお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」

亦野「あ、はい。よろしくお願いします」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:48:56.80 ID:0mSKNLTIo<>
数週間後の金曜日―――

白糸台高校

麻雀部 部室

監督「それじゃ、今日はここまで。お疲れ様でした!」

部員たち「お疲れ様でした!」

ガヤガヤワーワー

亦野「ふう・・・疲れたぁ・・・」

監督「あ、亦野。ちょっといいか?」

亦野「?はい」

監督「ちょっと職員室まで来てくれるか?」

亦野「え?・・・わかりました」

亦野(??特にミスをした記憶もないし、なんだろう?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/19(水) 21:49:23.12 ID:0mSKNLTIo<>
職員室

監督「疲れてるところすまんな」

亦野「いいえ」

監督「まずはこれを」ワタス

亦野「?これは・・・・WEEKLY麻雀TODAY?あ!あのインタビューの!!」ウケトリ

監督「そうだ。その時のインタビュー記事が載っているんだが・・・・」

亦野「はい」パララ

監督「ちょっと・・・・色々気になる点があってな・・・・」

亦野「・・・・気になる点」

監督「うちのインタビュー記事を読んでみればわかる」

亦野「はぁ・・・?」

監督「それで・・・・亦野に様子を見て欲しいというか・・・」

亦野「様子・・・ですか?」

監督「ああ・・・・頼まれてくれるか?」

亦野「・・・ええ、様子を見るくらいなら別に構いませんけど」

監督「おお、そうか!助かるよ!」

亦野「はぁ・・・」

監督「あ、その本は部室に置いておいてくれ」

亦野「わかりました・・・・話って・・・」

監督「それだけなんだ。わざわざすまんな」

亦野「いえ・・・・では失礼します」

監督「うん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:50:04.15 ID:0mSKNLTIo<>
部室

亦野(確かに、照先輩のインタビューはちょっとおかしかったし、監督が気にするのもわかるけど・・・・)スワリ

亦野(悪い事じゃないんだし、問題ないよね)パラッ

亦野「・・・・・・・・」

亦野(うん、照先輩の記事・・・・ちゃんとなってる・・・記者さんの腕がいいんだな)パララ

亦野(・・・・あ、菫先輩の記事だ・・・)フムフム

 『シャープシューター・弘世 菫選手インタビュー』

――――ところで、バッサリと髪を切られましたが、理由を聞いてもよろしいですか?

弘世『淡に好きになってもらう為の作戦ですね。淡に好かれる事より勝るものはありませんから』

――――そうなんですか。では質問に入らせていただきます。弘世選手は、狙い撃ちの名人という事で、シャープシューターと呼ばれていますが、ご自分としてはどう思いますか?

弘世『私は、シャープもシューターも日本語でなんという意味かわからないので、特に気にしてはいませんね』

――――なるほど。ご自分のスタイルをどう認識されていますか?

弘世『自分のスタイル・・・やっぱり朝はシャワーを浴びて、朝一番に淡に綺麗な姿を見せたいという事ですね。夏は過ぎたといっても寝汗をかいてしまうので、そのまま淡に会うのは恥ずかしいですから』

――――なるほど。あの、麻雀について質問なのですが、麻雀で戦う時のご自分のスタイルについてどう思われますか?

弘世『大会などでは僅差で勝負が決まったりします。なので、取りたい相手から点を取る、というのは理にかなっていますし、気に入っています』

――――そうですか。そのスタイルを会得するに至った経緯は?

弘世『そうですね。好きな子に汗臭いと思われてしまったらとてもショックですから、朝は早めに起きてシャワーを浴びるようになりましたね』

――――わかります。では麻雀で相手を狙い撃つような打ち方をされるようになった経緯は?

弘世『自分は高火力型ではありませんので、和了りを効率よく勝利に結びつけるにはどうすればいいか、と考えた結果、こういった打ち方になりました』

――――話はガラッと変わりますが、お休みの日などはどう過ごされていますか?

弘世『休日は淡とデートをしますね。一緒に手を繋いで歩いて、たまにニギニギして、たまらなくなったらキスをして、ギュッと抱きしめて』

――――はい

弘世『映画を観に行った時、淡が感動して泣いているのを見て、とても胸がキュンとしたのを覚えています。これはちょっと罪深いといいますか、淡を泣かせたいなんて』

――――はい

弘世『そんな邪念が出てきて、慌てて頭から消して喫茶店に行って・・・でもやっぱり意地悪しちゃったりして、眉を八の字にして困ってる淡が可愛くてたまらなくて』

――――はい

弘世『そうなるともう抱きしめてキスして、お茶飲んで手を拭いてお金を払って帰りましたね』

――――はい

弘世『その帰りも隙をみてはキスをして、最後に今日何回キスしたかクイズを出すんです。それで正解したら、好きなところを触っていいっていう賞品付きで・・・・・』


亦野「・・・・・・」

亦野(おいおいマジですかWEEKLY麻雀TODAY・・・・こんなの載せていいの・・・?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:50:38.01 ID:0mSKNLTIo<>
亦野(あ・・・・・淡の記事は・・・・?)ペラ

 『将来性抜群!大星 淡選手インタビュー』

――――大星選手は、一年生にして白糸台のレギュラーに選ばれ、インターハイでも大活躍でした

大星『ありがとうございます。でも、優しい先輩方のおかげでもあるので、全部自分の力とは思ってません』

――――特にお世話になった先輩は?

大星『皆さんいい先輩ですけど、渋谷先輩と亦野先輩が特に優しくて、凄く助かりましたね。年が近いのもあるかな?』

――――これからの白糸台を担う選手だ、と言われている事についてどう思いますか?

大星『まだ気が早いなぁと思います。菫にもよく言われますけど』

――――弘世選手がですか?

大星『はい。お風呂で抱き合っている時に、耳元で言うんです』

――――そうですか

大星『もうこっちはムラムラっときてるのに、現実に引き戻すような事を言うのが菫のちょっと治してほしいところですね』

――――なるほど。ではこれからの、麻雀での展望をお願いします。

大星『やっぱり平常心を鍛えていきたい、ですかね。菫と一緒に打ってると、見惚れちゃったりドキドキしすぎて危険牌を捨てちゃったりするので』

――――もうありがとうございました

大星『はい、ありがとうございました』



亦野「・・・・・・・淡まで・・・」

亦野(載せる方も載せる方だけど・・・・・確かにこれは・・・)

ガチャ

渋谷「あれ?まだ残ってたの?」

亦野「尭深・・・・尭深は変わらないでね・・・ずっとお茶飲んでね」ホント

渋谷「え??」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:51:03.54 ID:0mSKNLTIo<>
その日の夜―――

大阪

照  「・・・・・・」ザッ

照  (今日は・・・怜さんの家にお泊り・・・・・)ワクワク

照  (ああ・・・・早く会いたい・・・・)ワクワク

プルルル..

照  「・・・・おっと!」ピッ

照  「もしもし・・・・今、駅に着いたよ。うん、え?タクシー?・・・・あ・・・・うん、わかった。後でね」ピッ

照  「ふふふ」ニッコー

照  「・・・よし!」グッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:51:34.73 ID:0mSKNLTIo<>
園城寺家付近のコンビニ

照  「・・・・・あ、いた!すいません、ここで!」

キィッ...バン..ブロロロロ...

照  「怜さーん!!」タタタ

怜  「あ!照さん!」オーイオーイ!

照  「お待たせ!」

怜  「遅いでー!待ちわびたわ〜」ダキッ

照  「わっ・・・ごめん////」

照  (おおお・・・お風呂上がりのいい香りが・・・)クンクーン!

怜  「ん、好きやから許す」ホッペ ニ チュ

照  「あはあああ・・・・/////」メロメーロ

怜  「家はすぐ近くやから、行こ!」テ ヲ ニギル

照  「うん!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:52:18.18 ID:0mSKNLTIo<>
園城寺家前

照  「・・・・・・」ゴクリ

照  (ここに・・・・怜さんを産んだ方がいらっしゃるんだ・・・・)ドキドキ

照  (その種の持ち主も・・・・)アワワワ....

怜  「ふふ・・・・緊張してんの?」

照  「!そ、それはそうだよ!だって・・・・ここ、恋人だし////」カァァ

怜  「大丈夫やで」

照  「え?」

怜  「両親は出かけてるし、明日の夜まで二人とも帰ってけえへん」

照  「え?」

怜  「だから、二人っきりや」フフ

照  「あ・・・・」ゴクリ

怜  「さ、入ろう」ガチャ

照  「あ、うん」ツイテク

照  (二人きり・・・・)ドキドキ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/19(水) 21:52:44.22 ID:0mSKNLTIo<>
怜の部屋

照  「クーンクンクン!!ククークン!!」

怜  「ちょ、そんなに匂いかがんといてや!恥ずかしいやん!」アワテ

照  「だって!・・・・あああ・・・怜さんの匂い・・・・」パァァァァ....

怜  「もう////」

照  「すぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁ」シンコキュー!

怜  「ご飯まだやんな?」

照  「うん、まだ食べてない」グゥー

照  「あ///」

怜  「ふふ・・・・ほなら、ちょっと待っててな。持ってくるから」スタタ

照  「え?あ、ありがとう」

照  (と、怜さんの手料理・・・・)ホワー

ガチャ..バタン

照  「・・・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:53:13.60 ID:0mSKNLTIo<>
照  「・・・・・・・・」

照  「人は、じっとしているのを嫌う生き物・・・・」スクッ

照  「そして、好奇心を抑えきれない生き物・・・・」スタスタ

照  「己の欲望に正直な生き物・・・・」ピタッ

照  「・・・・・怜さんがいつも寝ているベッド・・・」ゴクッ...

照  「・・・・・・・」コホン

照  「・・・・・・・・ふわあ、なんだかねむいなあ」

照  「これはいちどねむったほうがいいのかもしれないなあ」

照  「・・・・・・・・」ドキドキ

照  (関節寝・・・いただき!)バサッ!

照  「・・・・・」モゾリ...

照  (あああ・・・怜さんの甘い・・・・いい匂いがするー・・・)モゾリー

照  「・・・・あ」

照  (枕・・・・)

照  「つかれをとるためにねるときはやっぱりまくらにあたまをのせないとなあ」

照  「・・・・えい」ボスッ

照  「・・・・おおおおお」

照  (これが怜さんが毎日見ている景色か〜・・・・)

照  「・・・・」ネガエリ

照  (枕・・・・)クンクン

照  (おお〜・・・・いい香り・・・・)ネガエリ

照  (・・・・・)クンクン

照  (こっちもいい香り・・・・)アアー

照  「ああ〜・・・・」ボーッ

照  (あの怜さんの部屋に来てるんだよね・・・・夢みたいだ・・・・)ポー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:53:43.75 ID:0mSKNLTIo<>
トントントン..

照  「ああ・・・・幸せ・・・」モゾゾ

ガチャ

怜  「お待たせー・・・・って、なんでベッドに入ってるん?」

照  「え?・・・・・わ!ご、ごめん!」バサッ

怜  「いや、別に謝らんでもええけど・・・」ハイ コレ

照  「これは・・・・」

怜  「たこ焼き・・・冷凍のでごめんな・・・・」ウン

照  「こ、これは・・・・怜さんがチンしてくれたの!!?」

怜  「え?・・・・まぁ、それは・・・うん」

照  「おおお・・・ありがとう!」

怜  「へ?」

照  「怜さんが私の為に電気を使ってくれた事が嬉しいよ」ヤッタ!

怜  (・・・・本心で言うてくれとる・・・・けどやっぱ複雑な気持ちや・・・)

怜  「・・・・・・次はちゃんと作れるようにしとくから」

照  「え?」

怜  「次こそ照さんに美味しい手料理作るから、期待しといて!」

照  「お、おおおお・・・・!期待してるよ!!」ヤッタ

怜  「じゃ、食べよか?」

照  「うん!」

怜  「いたーだきます!」テ ヲ アワセ

照  「いただきます!」テ ヲ アワセ

怜  「・・・・・・」ツマミ

照  「ん?」

怜  「これ・・・・////」モチアゲ

照  「?大丈夫。ちゃんと解凍されてるよ?」

怜  「いや、そうやなくて・・・・・・あーん」

照  「!!!!!」ボンッ!

怜  「ふふ・・・」

照  「あ、あああああああああん!」マッカッカ!

パクッ

照  「/////」モグモグ.... <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:54:24.33 ID:0mSKNLTIo<>
怜  「どう?」チラ...

照  「お、おいしい・・・です////」

怜  「よかった♪」

照  (か、可愛すぎる/////)ポー

怜  「ふふふ」ニコー

照  (よ、よし・・・・次は・・・・私が・・・)

照  「・・・・・」ツマミ

怜  「・・・・・」ドキドキ

照  「・・・・・」ポロッ..

怜  「・・・・・」ドキドキ

照  「・・・・・」ツマミ....ポロッ..

怜  「・・・・・」

照  「・・・・・」ツマ..ボロボロ..ベローン...タコ ゴロ-ン!

怜  「・・・・・」

照  「・・・・・」ウ...

怜  「〜〜〜〜〜〜」ブルブル

照  (掴めない・・・・)ハンナキ

怜  「あーー!!もう!!めっちゃ可愛いわぁ!!」ダキッ

照  「わぁ!!」ビク!

怜  「なんで掴めへんねんもう〜!」ギュギュー!

照  「あう・・・・////」

怜  「もうあかん!ささっと食べてまおう!」

怜  (このままやと我慢できんで襲ってしまいそうや)

照  「え?・・・うん」

――――

照・怜「ごちそうさまでした」テ ヲ アワス

怜  「よっと」オサラ モッテ..

照  「あ、手伝う」

怜  「ええってええって、それより、お風呂先入って」

照  「あ・・・・・」

照  (お風呂・・・・)ゴクッ

怜  「タオルとかは後で置いとくわ。場所は一階降りたらすぐわかるから」ガチャ..バタン

照  「・・・・・・・・・う、うん!」

照  (お風呂に入ったら・・・・・後は・・・・)ゴクリ

照  「・・・・・・」ポク..ポク....チーン!

照  「///////」プシュー...

照  (だめだめ!何も考えずにお風呂に入ろう!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:54:58.42 ID:0mSKNLTIo<>
脱衣場

照  「・・・・・・」

照  (ここが・・・・トイレの次に怜さんが股間を晒している場所・・・・・)ドキリー

照  「・・・・・・・」ヌギ

全裸照「・・・・//////」ドキドキ

全裸照(ま、まずい・・・ドキドキしすぎて倒れてしまう!早く入ろう)ガチャッ

お風呂場

全裸照「・・・・・・・」

全裸照(これが・・・・怜さんの股間を映し出す鏡・・・・)ゴキュ...

全裸照(って、だめだめ!これじゃきりがない!)シャワー!

全裸照(無心で・・・・)アタマアラー

全裸照(無心で・・・・)カラダアラー

全裸照(よし!湯船に・・・・)ハッ!

全裸照(この湯船に入るのは・・・・園城寺家の人だけ・・・・という事は・・・)

全裸照(ここに入る私は・・・・・園城寺 照!!!)キヅキ!

全裸照(よ、よーし!)ツカリ

園城寺 照「ふぁあああ・・・・・」イイユダナー

園城寺 照(気持ちいい・・・・さすが怜さんの家のお湯・・・・)チャプ

園城寺 照(開放的な気分・・・・歌とか歌いたくなる・・・・・)ハー...

園城寺 照(・・・・・・・)ウズウズ...

園城寺 照(一曲だけ・・・・)コホン

園城寺 照「こんなくそったれな世の中には〜」♪怜たんから返信が来ない寂しさの歌(バラードヴァージョン)/園城寺 照

園城寺 照「色々〜なんか〜、ぁ溢れている〜」チャプ

園城寺 照「そんな時代にアップエンダウン〜」

園城寺 照「ラ・抱きしめあおう〜」

園城寺 照「怜たんから返信が来ない寂しさの歌〜!!」ンー

園城寺 照「怜たんから返信が来ない寂しさの歌〜ウォウ〜!!!!」

園城寺 照「園城寺!!怜たん!!返信を!!くれぇ〜!!!」ウォウォウ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:55:25.08 ID:0mSKNLTIo<>
怜  「ちょ、ちょっとー!」ドアゴシ!

園城寺 照「薄汚れた時代の・・・え?何?」

怜  「照さん声めっちゃ漏れてるから!」

園城寺 照「ごめん・・・・バラードはもっと抑えないとだね・・・」

怜  「そう!静かに歌い上げるんや!って、ちゃうわ!歌はともかく、歌詞がちょっと・・・・・恥ずかしいてゆうか・・・」

園城寺 照「・・・・そう・・・ごめんね・・・」ショボン

怜  「あ・・・いや、別に怒ってる訳やないんやけど・・・えと・・・・」

園城寺 照「怜たんから返信が来ない寂しさの歌を歌うと怜さんに迷惑がかかる寂しさの歌を作るよ・・・」ボション

怜  「あ〜・・・・」

園城寺 照「・・・・・」ハァー

怜  「・・・あんな、照さんの歌は私が独り占めしたいねん」

園城寺 照「!」ピクン!

怜  「照さんの歌声も・・・私の物にしたいんや・・・あかん?」

園城寺 照「・・・・・・」

怜  「・・・・・・照さん?」

園城寺 照「わ、わかった・・・・/////」

怜  「あ、ほんま?よかった」ホッ

園城寺 照「怜さんの為に歌う////」

怜  「ふふっ、ありがとう」

園城寺 照「//////」ブクブクブクブク...

園城寺 照(あ〜・・・幸せすぎて・・・・)ブクブク <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/19(水) 21:55:56.56 ID:0mSKNLTIo<>
怜の部屋

照  「・・・・・・」ドキドキドキ

照(ご、ご飯も食べて、おおおおお風呂も入って、歯も磨いた・・・・あ、あああああとは・・・)ドキドキドキ

ガチャ

怜  「お待たせ」ニコー

照  「う、うん!・・・・あ、その格好!!!」

怜  「ふふ・・・ナース服やでー」クルーリ

照  「おおおお・・・・天使が白衣の天使に・・・・」ブルッ..

怜  「ちょっとな、買ってみた。どう?似合てる?」ポーズ

照  「・・・・・・」ピポパ

怜  「??」

プルルルル..ガチャ

照  「もしもし、お母さん?・・・・私。あのね・・・・私を産んでくれてどうもありがとう。・・・それじゃ」プツッ

照  「・・・・・」サテト...

照  「怜さーん!!!!!」ダキッ!

怜  「わぷ!」フラッ

照  「かわいいかわいいかわいいかわいいくぁわぁいい〜!!」スリスリスリ!

怜  「わ・・そ、そう?なら嬉しい・・わ////」カァァ

照  「はっ!・・・・危ない・・・一瞬意識が・・・・」フゥ

怜  「ふふ・・・////」

照  「・・・・・そのナース服って・・・やっぱり・・・」

怜  「あ・・・うん、照さん好きかな、思て///」

照  「キュン」

怜  「・・・・・」

照  「・・・・・」

怜  「・・・・女医さんと看護師さんで・・・・しよか?」

照  「あ・・・・・うん」ゴクッ

怜  「じゃ、じゃあ・・・・照さんが女医さんで。これ・・・白衣も一応あんねん」トリダス

照  「わ、わかった・・・・」キル

怜  「・・・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:56:42.43 ID:0mSKNLTIo<>
照  「じゃ、じゃあ、始めるね?」ドキドッキ

怜  「・・・・・・うん」

照  「・・・・・・・」コホン

照  「うーん・・・・長時間のデスクワークで痔になる人が増えてるわね〜」タイヘンタイヘン

怜  「・・・・・・あの・・・肛門科はちょっと・・・やめへん?」

照  「・・・・そ、そうか・・・・・・ごめん」

怜  「内科とか・・・・」

照  「内科ね、よし・・・・」コホン

照  「次の方どうぞ〜」

怜  「・・・・・・・」

照  「・・・・・・・」

怜  「いや、誰もけえへん」

照  「うん・・・・」

怜  「・・・・・・」

照  「下手でごめんね・・・」オチコミ

怜  「ううん、私こそごめんな。私が決めた設定やもん。私から始めんとあかんかった」

照  「怜さん・・・」

怜  「じゃあ照さんが内科の女医さん。私が看護師さん。今は診療時間が終わって二人きりの診察室」

照  「うん、わかった」

怜  「ほな、いくな」

照  「う、うん」ドキ...

怜  「・・・・・・」ヨシ

怜  「宮永先生、お疲れみたいですね」

照  「え?そうかしら?」

怜  「そうですよ。睡眠とか取られてますか?」

照  「そういえば・・・・最近はあまり寝てないわね」

怜  「お忙しいですものね・・・あ!そうだ!私、マッサージが得意なんや・・・です!」

照  「マッサージが?」

怜  「はい!ちょっとこちらに横になっていただけますか?」

照  「横になるのは容易いが・・・君も疲れているでしょう?」

怜  「宮永先生に比べたら全然・・ですから!ほら!うつぶせになってください」

照  「うーん・・・・ではお言葉に甘えよう」ベッド ニ ウツブセ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:57:11.16 ID:0mSKNLTIo<>
怜  「では・・・マッサージしますね」サワッ

照  「ん・・・・」ピクッ

怜  「あら・・・先生敏感なんですね」ウフフ

照  「そ、そんな事はないわ」

怜  「それでは・・・・足を・・・」モミモミ

照  「ん・・・気持ちいいな」

怜  「でしょう?私に任せてください」モミモミ

照  「ああ・・・・」ダラー

――――

怜  「じゃあ次は・・・・お尻と、ももの付け根ですね」

照  「うん・・・・」マカセー

怜  「・・・・・」サワサワ

照  「ぁ!ちょっと!そこは」ビク

怜  「私に任せてください」

照  「だ、ダメだよそこは!園城寺ナース!ちょっと!」

怜  「ふふふ・・・ダメとは・・・どういう意味です?」

照  「え・・・それは・・・////」

怜  「・・・・ここをマッサージすると・・・どうなってしまうんですか?宮永せんせ?」ニヤ

照  「あう・・・////」

怜  「大丈夫ですよ・・・私に任せてくれれば・・・」サスッ

照  「あああ・・・・」

照  (医大のみんな・・・・ごめんなさい・・・・)

――――

照  「//////」ハァハァハァ

怜  「・・・」フフフフフ

照  (まさに天国だった////)ポー

怜  「まだ終わりちゃうで?」チュ

照  「んむ////」

怜  「他にも衣装あんねん・・・・動物パジャマに学ランに町娘にハッピ・・・」

照  「あ・・・・・」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:57:37.90 ID:0mSKNLTIo<>
怜  「照さんは何がいい?なんでも着るで」

照  「あの・・・・」

怜  「うん」

照  「そういうのなしで・・・したい////」

怜  「え」

照  「それと・・・・私が怜さんを・・・気持ちよくさせたい////」

怜  「あー、それは・・・でも衣装が色々・・・」

照  「・・・・衣装がないと・・・私とは・・・・」ガーン

怜  「え!?ちゃうて!」

照  「怜たんは衣装がないと私を抱いてくれない寂しさの歌を・・・・」

怜  「作曲せんといて!ほんまちゃうから!!」

照  「じゃあどうして・・・?」

怜  「どうして・・・て・・・」

照  「・・・・・・」ジー

怜  「・・・・言わないとあかん?」

照  「うん・・・お願い」

怜  「あ・・・・・わかったわ・・・」

照  「・・・・・・・・」

怜  「あんな、衣装とかなしの、素の状態でするのって・・・・・めっちゃ恥ずかしいねん/////」

照  「・・・・・・・」

怜  「・・・・・・・」

照  「え?それだけ?」

怜  「それだけて・・・・めっちゃ!恥ずかしいんやて!」

照  「でも・・・前に視聴覚室で・・・・」

怜  「あれは・・・・照さんを私に夢中になってもらいたくて・・・・必死やったから・・・」

照  「あ・・・・・」

怜  「けど・・・・実際するてなったら・・・恥ずかしいねん・・・・せやから・・・」

照  「コスプレで・・・?」

怜  「うん」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:58:04.04 ID:0mSKNLTIo<>
照  「でも・・・私はやっぱり普段の怜さんと・・・したい・・・というか、してもらうばかりで怜さんにはまだ一回もしてない」

怜  「う、うん・・・でも、照さんが気持ちよければええんちゃう・・・・かなー?」

照  「やだ!」

怜  「え!」

照  「私は・・・怜さんが乱れてる姿を見たい!!」

怜  「そ、そんなストレートに/////」

照  「私の前では、園城寺・痴女・怜になって欲しい!!」

怜  「や、でも・・////」

照  「怜さん・・・・」セマリ

怜  「う・・・・/////」

照  「愛してる」

怜  「!」

照  「ん・・・」チュー

怜  「んっ・・・」チュー

照  「・・・」サワ

怜  「ん!」ビク

照  「大丈夫・・・」ペロ

怜  「ぁ・・・」

照  「・・・・・」ヌガシー

怜  「//////」ガサレー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:58:35.65 ID:0mSKNLTIo<>
照  「おお・・・」

半裸怜「・・・恥ずかしぃ////」ムネカクシ

照  「見せて・・・・怜」テ ヲ ドカス

半裸怜「あ・・・////」

照  「可愛い・・・」

半裸怜「うう/////」

照  「可愛すぎて・・・おかしくなっちゃいそう・・・」チュ

半裸怜「ん!」ビク

半裸怜(あかん・・・もう恥ずかしすぎて・・・・頭ボーっとしてきた・・・)

照  「可愛い・・・大好きだよ・・・怜・・・」ンチュ

――――

怜  「〜〜〜〜////」

照  「はぁ〜」ニッコー

怜  「うぅ・・・・恥ずかしい////」

照  「で、その・・・・・どうだった?」

怜  「う・・・・」

照  「私も・・・自分からするのは初めてだし・・・///」

怜  「・・・・・・かった」

照  「え?」

怜  「めっちゃ気持ちよかった////」プシュー

照  「お・・・・」

怜  「幸せやった・・・////」

照  「・・・・・・・・」

怜  「照の事・・・もっと好きになった////」カァァ

照  「・・・・・・・・」テル..ッテ

怜  「//////」カーー...

照  「ルルルルルルッファァアオオオアオアオウ!!!!!」

怜  「!!」ビクーッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 21:59:38.82 ID:0mSKNLTIo<>
照  「やったーー!!嬉しい!!」ガッツポーズ!

怜  「そ、そない大げさな///」

照  「だって!だって!してる時もメチャクチャ可愛かったし!」

怜  「ちょ!やめてぇや///」

照  「もうあれだな!園城寺・プリティ・キュート・カワイイ・モエモエ・キュンキュン・セクシー・怜に改名しよう!」

怜  「・・・ルイス・フィーゴやないんやからそんな長い名前・・・てかそれ以前の問題や」

照  「でもでも!感じてる時の表情とか・・・」

怜  「もう!そんなん言わんといて〜////」ポカポカ

照  「でも本当だから!」

怜  「うう・・・」

照  「恥ずかしいのは私も一緒だよ。でも怜と一緒だから嬉しさが上回って・・・」

怜  「それは・・・・わかるわ・・・・・」

照  「だからその・・・また・・・///」

怜  「っ////」

照  「あの・・・」

怜  「そ、そうやな・・・うん////」

照  「やった!じゃあ」セマリ

怜  「その前に!」

照  「え?」

怜  「さっき・・・『怜』って呼んでくれたやん?」

照  「あ・・・うん」

怜  「めっちゃ嬉しかってん。キュンとしたわ」

照  「わ、私も、『照』って呼ばれた時、嬉しかった///」

怜  「で、怜って呼ばれるんも嬉しいんやけど・・・・あー、どうしよう」

照  「??」

怜  「・・・・もう恥ずかしいついでや!言うたる!!あんな!?」

照  「うん」

怜  「私だけの呼び名が欲しいねん!」

照  「呼び名?」

怜  「そや!確か弘世さんも照って呼んでるやろ?」

照  「あ、うん。大星もそうかな」

怜  「・・・・・・それがちょっとな、なんか・・・」

照  「?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 22:00:09.40 ID:0mSKNLTIo<>
怜  「だから、私だけが呼ぶ呼び名が欲しいねん!なんかない!?て、照りんとか////」カー

照  「おお・・・・だったら・・・・トルネードエンジェルとか!」

怜  「ネーミングセンスも可愛いなぁ」デレ

照  「えへへ」ソウカナー?

怜  「じゃあ呼んでみるで?・・・・・トルネードエンジェル〜」オーイ

照  「なんだい!?」キラン

怜  「・・・・悪くないねんけど・・・あかん、緊急の時とかに危険や」

照  「え?緊急?」

怜  「上から鉄筋が落っこちてきた時とか『トルネードエンジェル逃げて!』の『逃』で直撃や」

照  「痛そう・・・」コワイ

怜  「・・・・他はなんかない?」ウーッ

照  「呼び名かぁ・・・・呼び名・・・」ウーン

怜  「・・・・・嫌?」カナシゲー

照  「きゅん」

怜  「・・・・・・」ウー

照  「・・・・怜はなんて呼びたい?」

怜  「え・・・・それは・・・・////」

照  「・・・・・」

怜  「・・・・・・・・照にゃん・・・かな/////」

照  「照にゃん・・・・?」

怜  「そう。前に、お互い猫語で喋ろうってやったやん?その時の照がめっちゃ可愛いかってん!!」

照  「そ、そう?/////」テレルナー

怜  「そやから照にゃん!」

照  「て、照にゃんか・・・なんか恥ずかしいというか///」

怜  「・・・・・あかん?」クビカシゲ

照  「キュン featuring.キュン」

怜  「え?」

照  「照にゃんで!」ニャーオ!

怜  「ほんま?ええの?」

照  「にゃー!」

怜  「照にゃん・・・」スリッ...

照  「にゃ・・////」

怜  「んー・・・」スリスリー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/19(水) 22:00:37.82 ID:0mSKNLTIo<>
照  「あ!あのさ、私もいいかな?」

怜  「?」

照  「私も・・・怜の事、怜たん・・・って呼んでもいいかな?」

怜  「ふふ・・・照にゃんならええよ〜」アゴ ニ チュ

照  「や、やった!!大願成就!!」カミサマー!

怜  「ん〜・・・」チュ チュ

照  「と、怜たん?」

怜  「なーに?照にゃん?」

照  「ふおおおおお・・・・」ギュルルル!

怜  「きゃ・・・っ!服が!」トバサレー

照  「おおお!怜たんが・・・あられもない姿に・・・・」ギュルルルル

怜  「ぃや!あんま見んといてって////」カクシー

照  「・・・・それは無理だよ怜たん・・・////」ギュルルル

怜  「//////」

照  「怜たん・・・ロンって言って」ギュルルル

怜  「え・・・?」

照  「ロンって・・・」セマリ

怜  「ろ、ろん・・・」

照  「もっと・・・・」ギュルル

怜  「ろん・・・ろん・・・」

照  「ありがとう・・・・」トマッタ

怜  「え・・・うん・・・?」

照  「じゃあ、いくね?」

怜  「え?待って!だってさっき」

照  「我慢できないよ・・・こんな天使を前にして・・・」サワ

怜  「あ・・・う//////」カァ

照  「はぁはぁ・・・」

怜  「あ、あの・・・さっきみたいに・・・・・優しくしてな?」ウルウル

照  「っ・・・・にゃーーーー!!!」キュキューン! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 22:01:04.63 ID:0mSKNLTIo<>
翌日―――

怜  「ほな・・・録音ボタン押すで?せーの」ピッ

照  「・・・・怜たん大好き///」

怜  「・・・・これでええかな?」サイセイボタン ピッ

照  『怜たん大好き』

照  「照れるなぁ////」

怜  「完璧や。ありがとう。じゃあ次は『照にゃんだにゃん♪』で頼むわ」

照  「うん、任せて」

怜  「・・・・せーの」ピッ

照  「・・・照にゃんだにゃん♪」

怜  「・・・・・オッケー」ピッ

照  「ふう・・・」カンスイ!

怜  「ありがとう。これで着信でも照にゃんを感じれるわ」

照  「じゃあ次は、怜たんも・・・いい?」

怜  「え?・・・私はその・・・・・ええんちゃう?////」

照  「ずるい〜!怜たんのが欲〜し〜い」ジタバタ ガンゴン

怜  「ああ・・・ほら、暴れるから手とか思いっきりぶつけてるやん」

照  「痛い・・・」ダメージダメージ..

怜  「もう・・・・距離感がないところも可愛いなぁ」ポー

照  「ねえ・・・・本気で欲しいよ・・・」ウルウル

怜  「う・・・////」

照  「怜たん・・・」ウルウル

怜  「わ、わかったわ。私だけなんてずるいもんな////」ドキドキ

照  「やった!それじゃね・・・『照にゃん・・・私をめちゃくちゃにして・・・』で!」

怜  「い、嫌やそんな恥ずかしいの!それメールしたら鳴るんやろ!?絶対嫌や!」

照  「でも・・・・何度も聞きたいフレーズ・・・」ホントニ

怜  「あかん!そういうのは・・・二人で・・・一緒に・・・・る時だけ////」

照  「あ・・・////」

怜  「だから・・・///」

照  「わ、わかった!じゃ、じゃあ『照にゃん、怜たんからのメールやで〜』で!」

怜  「そ、それぐらいなら///」

照  「あと目覚まし用と、電話用と『照にゃん大好き』をお願い!!」

怜  「わ、わかった///」テレレー

照  「やったー!!」ガッツ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 22:01:39.27 ID:0mSKNLTIo<>
二日後(月曜)―――

白糸台高校

麻雀部 部室

監督「お疲れ様でした!」

部員たち「お疲れ様でした!!」

ワイワイガヤガヤ

照  「さて・・・・」ケータイ デンゲン オン!

照  「・・・・・」ピッピッ

テルニャン トキタン カラ ノ メールヤデー

照  「ふふ・・・///」

菫  「な、なんだ?今のは?」

照  「・・・・・怜たんボイスさ」

菫  「こ、声を着信音にできるのか!?」

照  「そうさ」

菫  「お、教えてくれ!やり方を!」

照  「ああ。まずは・・・―――」

―――

菫  「おおお・・・・これで淡のボイスを・・・やった」フフフ

照  「ふふ・・・」

菫  「あ、そうそう。ちょっと気になったんだが」

照  「?」

菫  「照にゃん、ってなんなんだ?」

照  「ふ・・・それは私の事だ」

菫  「・・・そうだろうが、にゃん・・・?」

照  「・・・前に、怜たんと猫語しか喋ってはいけないゲームをしたんだ」

菫  「なんだそのゲームは・・・」

照  「そこで私の猫語が可愛かったらしい」

菫  「そうか・・・・・」

照  「うん・・・・・・」

菫  「・・・・・・・・」

照  「・・・・・・なぜだろう?自分で言っててすごく恥ずかしいのは?」

菫  「さあ?」

照  「うーむ」ナゾバカリダ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 22:02:14.63 ID:0mSKNLTIo<>
テルニャン トキタン カラ デンワヤデー トッテー

照  「あ、電話だ、ごめんな」スタスタ

菫  「ああ」

菫  「・・・・・・・」

淡  「なーにボーっとしてんのー?」ダキッ!

菫  「おあ!」

淡  「んー?」

菫  「ちょっと考え事をね」

淡  「考え事〜?なにー?」

菫  「うん、照たちがな、猫語しか喋っちゃいけないゲームをやったらしいんだ」

淡  「へぇ〜」

菫  「何が楽しいのかがいまいちわからなくてな。ちょっと考えていた」

淡  「・・・やってみればいいんじゃないかなー?」

菫  「お、それもそうだな」

淡  「ん」ハナレ

菫  「よし、始めよう」

淡  「にゃぁ〜♪」ニッコー!

菫  「!!」

淡  「うにゃ!にゃーお!ごろごろごろ・・・・」スリスリ

菫  「・・・・・・」プルプルプル...

淡  「うにー♪クシュン!にゃー!」スリスリ

菫  「・・・・・・」ポピピ

淡  「にゃおにゃ〜♪」

菫  「にゃ、にゃにゃぁにゃん?・・・にゃなゃうなにゃんにぇにゃにゃなうなー・・・にゃ、にゃなにゃいにゃ?」
 (あ、お母さん?・・・私を産んでくれてありがとう・・・今、すごく幸せだよ?)

淡  「にゃうにゃうな〜♪」


監督「・・・・・」

亦野「・・・・・」

監督「・・・なんか」

亦野「?」

監督「幸せそうだな・・・」

亦野「はい」フフ

監督「・・・・そっとしておくのが」

亦野「一番ですね」

監督・亦野「・・・」ニコッ


菫  「ごろごろごろ・・・」

淡  「にゃふ〜・・・ごろごろ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/09/19(水) 22:03:20.15 ID:0mSKNLTIo<>
千里山女子高校

麻雀部 部室

セーラ「・・・・・・・」ペラッ

『WEEKLY麻雀TODAY・高校生雀士インタビュー』

園城寺『やっぱり、衣装は重要ですね。甘い空間に頼るだけでなく、普段の自分ではできないエッチな事をする時に非常に役立ちます。あと、猫真似も効果的だと思います』

清水谷『好きな人を膝枕している時が一番充実してますね。あの気を許した甘え方が可愛くってしゃあないです!普段は凛としてるのに、キスの時のおねだりも可愛くて・・・』

高鴨『服が本当に人間に必要なら、そう進化したはずなんです!だからもっと薄着であるべきですし、最終的にはみんな裸で・・・』

新子『はい、最近は友達の影響でパンツを履くのをやめたんですけど、そのおかげか調子がいいんです。気付いたんですが、パンツを履いて気を抜いているより、履かずに見えないように気を付ける方が、緊張感もありますし、成長できるんです!』

竹井『睡眠をちゃんととるようにしていますね。睡眠不足は判断力や集中力を奪いますから。でも竜華の事を考えて睡眠不足になった場合は、それを補って余りある気力とやる気がみなぎりますから、私にとってはプラスですね。あの膝の感触を思い出すと嬉しくなってしまって、甘い気持ちに・・・』

宮永 咲『この世界って、二つで表現されるものが多いと思うんです。月と太陽、大地と海、善と悪、巨人と阪神、勝ち負け・・・だからそれを表現せずに、適当な髪型をしている時点で、気持ちで負けていると思うんです。ツインテールはそれを見事に表現していて、素晴らしい髪型です。だから皆さんも・・・・』

原村『マイブーム、ですか?そうですね、宮永さんに同じ靴下で一週間過ごしてもらって、その靴下を炊飯器に入れてご飯を炊くんです。ほどよい香りがつきますし・・・』

セーラ「・・・・・」パタン

浩子「・・・・・・」

泉  「・・・・・・」

セーラ「・・・・・」

浩子「・・・・・・」

泉  「・・・・・・」

セーラ「ま、ええか♪」

浩子・泉「ええんかい!」

【終わり】 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 22:29:06.91 ID:5tlC6sQ/0<> カオス過ぎwwwwwwwクソワロタwwwwwwwwww
乙やでー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/09/19(水) 22:30:49.34 ID:zwhAuRtAO<>
お、乙…です…ガタガタ

途中から振り落とされないようについて行くのに必死でした…。

なんだろう……この気持ち。
親にエロ本を見つけられた時の気持ち…?
それとも彼女にオ○ニーを見られた時の気持ち…?

あ、あの。
是非とも続きが読みたい…です。ハァハァ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)<>sage<>2012/09/20(木) 00:00:08.77 ID:qOSYMYZdo<> 後日談も超乙!
あー面白かった。
ニヤニヤしながら爆笑ってできるもんなんだなww

それにしてもこいつら…アホやろwwもっとやれwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/20(木) 00:42:59.03 ID:t2t3BpG90<> なんだこれwwwwwwwwww
深夜だから笑い声必死に抑えてたwwwwww
皆壊れすぎてて面白いwwwwwwww
菫さんやっぱいいキャラしてるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/09/20(木) 10:35:33.02 ID:66nQ/D/To<> これは酷い(良い意味で) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/20(木) 21:48:01.00 ID:QmgZruoN0<> おつおつ
超良かったですwwww
照怜最高! <>