VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:23:28.30 ID:6RvGI8ck0<>アリアハン ルイーダの店



ルイーダ「じゃあレナちゃん、この3人でいいのね?」

勇者レナ「はい!ありがとうございます。」


レナ「じゃあみんな頑張って魔王を倒しにいきましょう!」

武闘家リン「よーし。いっちょ派手に暴れてやるぞー!」

僧侶ローサ「き、緊張しますね。勇者様のパーティに入るなんて」

魔法使いシェリス「大丈夫よ 、魔法使いの私が一緒なんだからさ」

ローサ「...でもまだメラくらいしかできないくせに」ボソッ

シェリス「うっ、痛いところを」

リン「まあまあ、私なんて魔法なんてからっきしだよ?」

レナ「そりゃああなたは打撃戦専門の武闘家だもんね〜」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1358609008
<>(キャラ名固定版)女商人「やっと私の出番ね」ルイーダ「あ、登録しただけよ」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:32:36.54 ID:6RvGI8ck0<> すみません。

女商人「やっと私の出番ね」ルイーダ「あ、登録しただけよ」女商人「えっ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356136156/

で物語の進行上、キャラ名=職業名 にしておくとややこしいことに
なっているので このスレでは キャラ名=人名(作者の付けた名前)
で訂正し直していきます。


主なキャラの紹介

レナ
勇者♀

リン
武闘家♀

ローサ
僧侶♀

シェリス
魔法使い♀

メレル
商人♀ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:34:52.74 ID:6RvGI8ck0<> 女商人メレル「(いいな〜楽しそうで...商人て需要がないもんね。はぁ)」

メレル「(登録はしてくれたけど実際役目がないんなら、意味ないなぁ...どうしよう)」


レナ「じゃあルイーダさん、行ってきます!」

ルイーダ「うん、気を付けて行ってきてね。」

ルイーダ「...行っちゃったね。あの子たちならやってくれるわよね。....
あれ?どしたのメレルちゃん?えらい落ち込みようだけど。」

メレル「え?あ、いやなんでもないですよ。」

メレル「あの私、別の仕事があるので、これで。失礼します〜」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:39:26.05 ID:6RvGI8ck0<> アリアハン城下町


メレル「(ん〜。まあ仕方ないよね、魔法も使えないし、力もあまりないし。リンが羨ましいな。)」


メレル「(...ん?あれは?リンたちだ。うちの店で買い物かな)」

レナ「ええと、そうだなぁ。とりあえず薬草と毒消し草を5つずつください!あ、あとこっちの美味しそうなパン4つで」

商人父グラン「あいよ!ちょいと待ってな。それにしてもいよいよ魔王討伐の旅に出るってか?」

リン「そうだよ!ここにいるレナが勇者様なんだよ〜おじさん。」

リン「あとローサは僧侶だし、こっちのシェリスお姉さんは魔法使いなんだよ。んで私は武闘家!私の拳で魔王をぶっ倒してやるんだよ。」

グラン「へぇーみんな頼もしそうだよなぁ。リンちゃんもいつの間にか強そうになったなぁ。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:42:36.66 ID:6RvGI8ck0<> ローサ「? リンさんはお店の方とお知り合いなのですか?」

リン「うん、私の幼馴染みのメレルのお父さん。」

シェリス「ああ、さっきルイーダさんのお店で登録した商人のメレルさん?」

レナ「リンの幼馴染みだったんだ〜」

リン「小さい頃からずっとね。すごく頭がいいんだ。私は腕っぷしは強いけど、
頭の方はからっきしだからね、よく勉強を教わったりね、昔はお説教されたりしたよ。」

メレル「『昔は』じゃなくて『今も』でしょ?リン。」

リン「!?」

リン「メレル?びっくりさせないでよ〜。背後からいきなり」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:47:04.01 ID:6RvGI8ck0<> ローサ「ああ、あなたがメレルさんですか。初めまして。僧侶のローサといいます。
こっちは私の3つ上の幼馴染みの魔法使いのシェリスです」

メレル「ローサさんとシェリスさんね。はじめまして。この店の娘のメレルです。」

レナ「はじめまして、勇者のレナといいます。リンの幼馴染みか〜いいなぁ」

メレル「勇者レナ様、はじめまして。お会いできて光栄です!あの、リンをよろしくお願いしますね!
頭悪い子なんで、大目に見てあげてく、、」バシッ

リン「余計なことは言わんでよろしい」

メレル「いった〜い、全く相変わらずの馬鹿力ね、あなたって」

ローサ「ふふ、仲がいいですね」

レナ「そうだね〜。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:49:28.65 ID:6RvGI8ck0<> グラン「ほらよ、パンはサービスだ。道中、女の子逹とはいえ腹は空くだろうからな、持っていきな。」

リン「わあっ〜こんなにたくさん!いいの?おじさん。」

メレル「いいわよね、ね?お父さん?」

グラン「ああ。魔王を倒してきたら褒美がたくさん貰えるんだろ?そんときにでも払ってくれればさ、なんてな。」

メレル「う〜ん、お父さん、それはセコいなぁ...」

レナ「はは、そうだね。よし、じゃあみんな行くよっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:51:39.69 ID:6RvGI8ck0<> アリアハン城下町 メレルの家


ガチャ

グラン「ただいま〜。メレル、店番サンキューな。」

メレル「おかえりなさ〜い。」フムフム

グラン「お?お前なに真剣な顔でやってんだ?」

メレル「ん〜?まあ勉強かなぁ」

グラン「へえ…勉強ねぇ」スッ

ひょい

メレル「あ!こら!人が真面目にやってるのに!」

グラン「まあそう怒るなって〜。なになに?《より良い町づくりとは》うんぬんかんぬん?」

メレル「…経営学の本だよ。お城の図書館で借りてきたの。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:53:00.76 ID:6RvGI8ck0<> グラン「あ、この本な。俺も昔読んだぜ。このアリアハンの城下町を作った偉い商人様が書いたやつだよな」

メレル「そうなんだ?でもお父さんがよくこの本読んだね〜かなり難しいよこの本」

グラン「えっ?ま、まあそれなりにな、はっははは」タラタラ

メレル「(ぜったいチラ見しただけだ...)」

グラン「そうだ、メレル。さっき城で知り合いの兵士に聞いたんだけどな。
どうやら勇者様御一行はロマリアに着いたらしいとよ」

メレル「えっ?!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 00:54:39.62 ID:6RvGI8ck0<> メレル「ロマリアってずっと北にあるっていう国だよね?すごいな〜けっこう旅は順調なのね。」

グラン「リンちゃんは頑張ってるかねぇ。あの子もお前と同じで片親だしな。よくお母さんも旅に出るのを許したよな」

メレル「あの子のお母さんは強い人だもん。なんたってアリアハンじゃ一番強い武闘家だったんでしょ?」

グラン「う〜ん強かったなあ、向かうところ敵なしって感じだったし」

メレル「思いっきり母親を継いじゃってるな〜リンは」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:00:08.43 ID:6RvGI8ck0<> ロマリア地方 シャンパーニの塔


リン「とりゃあ〜!!」ズババッ!
会心の一撃!

カンダタ「ぐわあぁぁ!...く、くそ、この俺様がこんな嬢ちゃん共にやられるとはな...完敗だ」ガクッ

レナ「やった!カンダタをやっつけた〜!」

ローサ「ふう、やりましたねレナ様。」

シェリス「リンの戦いっぷりは相変わらず凄いわね。」

リン「いやいや、そんなこと、あるんですね〜これがまた。なんちて」

レナ「リンは大物だよね〜!私よりもパワーはあるし、素早いんだから困っちゃうな」

リン「レナは勇者なんだもの、これからどんどん強くなるんだよ!私なんかよりね、、っと」 ふらっ

シェリス「!? ローサ、リンに回復魔法をっ!」

ローサ「うん。…ホイミッ」パァ

リン「あ、ごめんね。調子に乗りすぎちゃった。ローサありがとう。」

ローサ「いえいえ。無理のしすぎはよくないですよ」ニコッ

レナ「ローサもシェリスも援護ありがとね。これで王様に金の冠を返上できるねっ」

シェリス「ええ。じゃあお城まで戻りましょうか。ルーラッ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:02:45.38 ID:6RvGI8ck0<> ロマリア 城下町 宿屋


レナ「ふう〜疲れちゃったね。私は目がしょぼしょぼだよ」

ローサ「私もです〜。」ゴシゴシ

シェリス「王様もあんなに感謝してくれるのは有難いけど、まさか王位を譲るからと言ってきたのはびっくりよね」

ローサ「うん、ちょっとしつこかったしね。でも...」チラッ

レナ「私もいきなりそう言われても、と思ってどうしようかと困ってたら...」チラッチラッ

王?「ん〜?どうしたかね?お嬢さん方。ワシの顔になにかついてるのかな?王冠が重いのう〜おっとっと」

3人「あんたノリノリだな!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:05:24.92 ID:6RvGI8ck0<> レナ「リン、明日城に行って王位返上してくるんだよ?わかった?」

王?「ふぉっふぉっふぉっ、なにを言っとるのじゃ。明日は城で宴会じゃよ〜」

ローサ「ふぉっふぉっふぉっ、じゃなくてリンさん!」

王?「まあまあ、いきり立つでない可愛いお嬢さん。これではぱふぱふできんではないか」さわっ

ローサ「ひゃ!や、やめてください、シェリス!」キッ

王?「おうおう、こちらのお嬢さんもべっぴんさんじゃのう。そちもワシの、、」

シェリス「ブツブツブツ(ギラの詠唱)」

王?「ごめんなさい、もうしません」しゅん

レナ「ははは...(リンは面白いなぁ〜)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:09:22.56 ID:6RvGI8ck0<> アリアハン 城内 学者の部屋


学者「と、まあ様々な過程を経て、町というものができたわけだよ。」

メレル「う〜ん、なるほど!よくわかりました。ありがとうございました学者様」

学者「いやいや、あなたが突然、やってきて『町の作り方を教えてください!』と言った時はびっくりしましたが、熱心なあなたの目を見て負けましたよ」

メレル「あ、すみませんでした。本当に突然で。ただ私、城下町の道具店の娘で将来は特になにも考えてなかったんですが、最近このアリアハンに住んでいてふと思ったんです」

学者「ほう、何を思ったのかな?」

メレル「本当にたくさんの人が生活している『町』そのものに興味が湧いたんです。店も色んな店があり、みんなが暮らしている家も色んな家がある。」

メレル「子供のための学校や公園もある。そして町にはみんなで守るべきルールなんかもあるし、それを守ることで町に暮らすみんなが笑顔でいられる。」

メレル「そういうひとまとまりが『町』だと思ったんです。だから将来私が自分で『町』を作ったりできたら素敵だな、って。」

学者「ふむふむ、それは素晴らしい事ですね。私らは普段なにも考えずにこのアリアハンの町に暮らしている。だけどよく考えれば『町』というのは誰かが作り上げたもの。」

学者「それならメレルさんの将来が素晴らしいものになることを祈っていますよ。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:11:29.42 ID:6RvGI8ck0<> アリアハン 城下町 メレルの家


メレル「お父さんただいまー!」

グラン「おうおかえり!どうだったよ?5日も城内に通い詰めて成果はあったか?」

メレル「うん、学者先生にみっちり教えてもらったんだよ。『町』について」

グラン「そっかそっか、うん。お前の充実した顔でわかるぜ。よかったな。」

メレル「ありがとう。…あのお父さん?」

グラン「ん?なんだよ。どした?」

メレル「5日も朝から夜まで家空けちゃってごめんね。忙しくなかった?」

グラン「はぁ?ああ全然大丈夫よ。心配だったのか?」

メレル「まあ、ちょっとね」エヘ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:13:56.15 ID:6RvGI8ck0<> グラン「へっ、お前に心配されるようじゃ俺もまだまだってことだな、はっはっはっ!」

メレル「じゃあ今夜は私が夕飯作るよ。」



その夜


メレル「ごちそうさまでした!」

グラン「美味かったぜ、また腕あげたか?」

メレル「かもね。でもまだお母さんの料理にはかなわないよね」

グラン「当たり前だ。母さんの料理はそれはもう至高のメニューだったからな」

メレル「それはそれはごちそうさまでしたね。」べー

かさっ

メレル「あれ?お父さんこれなに?手紙?」

グラン「おお、すまん忘れてた。お前が城に行ってる間に届いたんだ。リンちゃんからだろう」

メレル「あ、ほんとだ!この字はあの子のだ。って差出人の自分の名前を忘れるなんて相変わらずねぇ」

グラン「まったくだな。なら開けてみろよ」

メレル「うん」

ビリビリ
カサッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:15:48.51 ID:6RvGI8ck0<> 《拝系 メレルお元気ですか?

メレル「(いきなり字間違えてるよ...)」

レナたちとアリアハンを旅立って1ヶ月くらいかな。
今はアリアハン大陸を抜けてロマリアという国に着き、
そこでロマリアの王様に盗賊に盗まれた冠を取り返すように言われたんだ、
んで盗賊が潜む塔に殴り込んで盛大にやっつけたんだよ。
どうだ。すごいだろ、エッヘン!

メレル「(エッヘンじゃないよ!すぐに調子に乗るんだから〜この感じだと、
王様に感謝されたりしたら危ないなぁ。他の3人が引いてなきゃいいけどね、あはは。)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:18:58.99 ID:6RvGI8ck0<> イシス 城下町 宿屋


《そして私たちは旅を続け、カザーブ、アッサラームと町を進み、
今はなんとイシスという砂漠の中にある城下町にいるんだぞ。
砂漠の中にだぞ〜すごいだろーエッヘン!

ただね、ロマリアの北西にあるほこらからポルトガっていう国に行くのに、
魔法の鍵っていう鍵が必要なんだって。その魔法の鍵っていうのが今
私たちがいるイシスの少し北にある、ピラミッドっていう古代人のお墓が
ある建物の中にあるみたいなんだよね。
だから明日はみんなでピラミッドに行ってみようって話になってるんだ。

少し旅も軌道に乗って、レナも力も強くなって魔法も使えるようになって
勇者っぽくなってきたよ。ローサは回復魔法で何度も私を治してくれて、
全然怒らないし優しいんだよ〜。シェリスの攻撃魔法も強力で私も怖い目を見たけど(笑)
私より大人だし、頼れるんだよ。
私も魔物とかなり戦って、経験も重ねて強くなったと思うんだ。

ただ少しだけホームシック気味なのかな、あなたやおじさんの事も考えると寂しくもなるし。
だから手紙を書いています。もちろんお母さんにも手紙書いてるよ。
だからこの手紙を読んだら、安心してね。私たちは頑張ってます。
まあキメラの翼やシェリスがルーラを覚えたりしたのでアリアハンに
帰ろうと思えば帰れるんだけどね、あはは〜。

では、おじさんをちゃんと手伝ってお店頑張ってね。また手紙書けたら書くね。


砂漠の国イシスより》 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:23:51.61 ID:6RvGI8ck0<> リン「よし、書けたぞ〜。久々に手紙なんか書いたら首と肩が痛いなぁ〜むうう…」

ガチャ

レナ「ふぃ〜気持ち良かったー。お風呂空いたからどうぞ〜。ってあれ?どうしたの?かなりお疲れですね〜?」

リン「勇者か、うん今ね手紙を書いてたんだ。」

レナ「手紙?」

リン「アリアハンにいるメレルとお母さん宛にね。2通分一気に書いたから疲れちゃったよ。」

レナ「へえ〜じゃあはい、ホイミッ」パアッ

リン「てか首と肩のコリにホイミって効くわけ?」

レナ「…知らない」テヘ


ローサ「う〜んどうなんでしょうか?ホイミはこりに効くのか…シェリスはわかる?」

シェリス「おそらく効きは弱いと思う。だったら私が効く湿布を作るわよ。」

リン「へえ〜自作できるんだ?シェリスはすごいな〜。ぜひ頼みます、首と肩が痛くてさぁ」ペコ

ローサ「あら?そんなに痛いのですか?どうされたんです?」

レナ「私がお風呂入ってる間、ずっと手紙を書いてたんだって。メレルさんとお母さんに。」

シェリス「なるほど。それで首と肩をね。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/20(日) 01:25:28.53 ID:QC/vQFJWo<> なんでキャラ名固定版を建てたんだ?
内容は全く同じなんだよね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:27:40.12 ID:6RvGI8ck0<> ローサ「手紙ですか、素敵ですね。手紙なんてアリアハンにいるときは書く機会ないですもんね。」

リン「そうでしょー?私はずっと片親だし、幼馴染みのメレルとはずっと一緒にいたから、なんか寂しくなっちゃってさ。」

シェリス「そうか…ローサとは今でもこう一緒だかあまり寂しいって感覚はないからな。」

ローサ「私たちはそうね。」

レナ「私は父が勇者だったけど、基本は城にいて兵士さんとか姫様とかが普通の友達みたいな感覚だからな〜。」

リン「みんなも手紙書いてみるといいよ。」

シェリス「…私も書こうかな?」

ローサ「あ、じゃあ私も!ねえリンさん便箋余ってますか?」

リン「あるよ〜!えーいじゃあ全部もってけ〜ドロボーども。」

レナ「なんかリンて、キャラ変わってない?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:31:31.58 ID:6RvGI8ck0<> 内容は変わりませんけど、後々何度か転職する
ので職業名=キャラ名にしちゃうとごちゃごちゃ
になりかねないんですよね。

書く方も間違えそうになるので、念のためです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:33:12.20 ID:6RvGI8ck0<> さらに1ヶ月後
アリアハン 城内


メレル「毎度ありがとうございますー!……さて今日はこのくらいで店じまいかな。今日の売上はっと....」パチパチ

兵士「メレルさーん!」タッタッタッ

メレル「ええと...ぶつぶつ」パチパチ

兵士「メレルさーん!」

兵士「メレルさんてば!」

メレル「はいっ?!あ、ああごめんなさい。売上計算してて集中してたもので」

兵士「ああ、なるほどそうでしたか。今日も城内販売お疲れ様です。」

メレル「いえ、そんな、皆さんのお役に立てれば私は嬉しいです。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:35:39.48 ID:6RvGI8ck0<> 兵士「すごい反響ですよ、城内には案外お年寄りや、
夜勤の方や部署によってはホントに忙しくて城下町に買い物に行けない人達が多いですからね。」

兵士「王様も最初は渋っていて良い顔をしてませんでしたが、あなたの必死の説得と働きぶりを見て、大変喜んでましたし」

メレル「王様もそんなことを...私も実行した甲斐がありました。城内の空いたスペースを借りて店を出させてもらった当初はみなさん物珍しさで見て行くだけでしたけど。」

メレル「何日か経ってからちらほらと買い物をしてくれる方が増えてきて、お客さんが別の新しいお客さんを連れてきてくれました。」

兵士「僕も最初は遠くで眺めるだけでしたが、人が増えていくにつれ便利かな、と思って買わせてもらいましたよ。…あっ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:39:06.21 ID:6RvGI8ck0<> 姫「あのう、すみません。」

兵士「ひ、姫様!」

メレル「あ、姫様。どうしたんですか?」

姫「あの、もう今日はお店は閉めてしまうのですか?」

メレル「はい、今日の売上を計算していたところですが。」

姫「そうですか、あの、買いたいものがあるのですが。」

兵士「姫様、そういえばお買い物は初めてでは?」

姫「は、はい。私は城下町ではおろか、自分で買い物をしたことがありません。」

メレル「そうだったのですか。でしたら、今から姫様だけに特別に開店しましょう!」

姫「え?本当に?よろしいのですか?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:41:59.96 ID:6RvGI8ck0<> 姫「ああ、よかった。忘れるところでした。これで手紙の返事が書けます。」

メレル「手紙ですか。どちらの王子様に書かれるのですか?」

姫「えっ?いや違いますよ〜まだ私には恋文を送るような想い人はおりません。今魔王討伐で旅立っている勇者レナにです。」

メレル「あっ?レナ様?姫様はレナ様とお知り合いなのですか?」

姫「そうです。もう幼い頃から姉妹のような感じで。先日旅先のランシールという村から手紙を送ってくれたようで、その返信を書こうと思いまして。」

メレル「そうだったんですね〜、実は私の幼馴染みのリンもレナ様と一緒に旅しているんですよ。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:43:52.77 ID:6RvGI8ck0<> 姫「そうなのですか!?そういえばリンさんという名前はレナの手紙にもよく出ていました。とにかく面白くて強くて、本当のお姉さんみたい、と。」

メレル「面白い...(ああ〜大丈夫かな、あの子)」

姫「?どうしました?」

メレル「い、いえ。」

姫「そういえば手紙に書いてあったのですが彼女たちは、ダーマ神殿というところで、ローサさんが賢者に、シェリスさんが僧侶に転職した、とありましたよ。転職というのはすごいですよね。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:45:15.14 ID:6RvGI8ck0<> メレル「え!ローサさんが賢者に?(うわぁ私が子供の頃に憧れていた賢者様にかぁ、すごいな〜)シェリスさんは僧侶か、じゃあ二人とも回復魔法も攻撃魔法も両方できるようになるんですね。すごいなぁ…」

姫「ええ、さらに強くなって魔王を倒してほしいですね。」

姫「あ、こんな時間。メレルさん今日は私のためにわざわざお店を...ありがとうございました。またお店お邪魔します。では。」テクテクテク

メレル「あ、はい。とんでもないです。また来てくださいね〜!(でも姫様、返事を書いてもあっちは移動してるだろうから出しようがないような....ま、いいか)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:47:54.36 ID:6RvGI8ck0<> ランシールの村 入り口


レナ「うわぁ〜のどかな村だね〜」

賢者ローサ「そうですね。小さい村だけど、なんていうかいい雰囲気。」

リン「ねぇ、レナ。船旅長かったから今日はここで泊まろうよ〜」

僧侶シェリス「レナ、私もそうしたいな、なんか気持ち悪くて...酔ったみたい。うう」

レナ「シェリス大丈夫?…そうだね。リン、彼女を連れて先に宿屋に行っていて。私はローサと買い物に行ってくるから。」

リン「買い物?ああ、なにか珍しいものが売ってればいいね。頼むね〜。さて、シェリス行くよ。」

シェリス「あ、あんまり早く歩かないで...ううう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:49:02.94 ID:6RvGI8ck0<> ランシールの村 宿屋


宿屋の旦那「はい。じゃあ4人部屋ね。突き当たって右の部屋だからね、ごゆっくり〜」

リン「おじさんありがとう!さて、シェリスは部屋で休んでいて。」

シェリス「...あなたはどうするの?」

リン「暇だしちょっと散歩してくるよ。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:51:10.54 ID:6RvGI8ck0<> ランシールの村 宿屋 夜


レナ「ああ〜夕飯美味しかったね。もう私食べれませーん!」

ローサ「久しぶりにちゃんと宿屋の食事でしたもんね!」

リン「私もご飯5杯も食べちゃったよー」

ローサ「リンさんは食べすぎですっば。」(^_^;)

レナ「シェリスは大丈夫?寝て良くなった?」

シェリス「うん。たいぶ。みんなごめんなさい。」

リン「いいって〜気にしない気にしない。えへへ」

レナ「あ、私今から手紙でも書こうかなって思ってるんだけど。みんなそれぞれ自由時間ね。」

ローサ「はーい」

リン「了解〜」

シェリス「私はまだ寝てるね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:54:16.30 ID:6RvGI8ck0<> 宿屋 ロビー


リン「あ、ローサこんなところにいた〜」

ローサ「リンさん?どうしたんですか?」

リン「レナは真剣に手紙書いてるからちょっかい出したら追い出されちゃったよ。シェリスは寝ちゃってたから暇だし、ローサとおしゃべりでもしようかな〜ってね。」

ローサ「ふふ、そうですか。いいですよ。私もここで新聞読み終わったところなので。」

リン「新聞読んでたんだ?すごいねー。で、なにか気になる事でもあった?」

ローサ「う〜ん、サマンオサではさらに行政が悪化していて、国王様の独裁的政治がさらに加速してるとの事で、どうなってしまったのか気になりました。」

リン「へぇ〜。…それってなんか王様が怪しいよね。例えば魔物とかが王様に成り代わってるとか、ね?」

ローサ「へ?ま、まさか〜?いくらなんでも、そんなこと。」

リン「いや、案外そうかもよ。だってさロマリアの王様なんか王位を譲ってやるぞ、とか言ってたじゃん?」

ローサ「あれはリンさんが悪ノリしすぎです(笑)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 01:58:33.21 ID:6RvGI8ck0<> ・・・・・・・・・・・


リン「メレルがね、小さい頃からずっと賢者さまに憧れててね。」

ローサ「そうなのですか。私もまさか今こうして賢者になれているのがまだ実感が薄くて。」

リン「だからメレルは、私の仲間が賢者様になったんだよ、って知ったら喜んでくれるだろうなっ、てね。」

ローサ「じゃあ私頑張らなくちゃ、ですね。まだまだ覚えてない魔法たくさんあるから....」

リン「そうだよー頑張ってもらわないとね。賢者ローサ君には」

ローサ「えへへ。はい、頑張ります。」テレ

リン「まあ〜それにしても、悟りの書をゲットするには苦労したしね。私が」ドヤッ

ローサ「あ、たしかにそうでした!まさかあの塔の細いロープをひょいひょい渡って行ったのは目を疑いました!」

リン「うむ、そうだねぇ。君ら3人が腰を抜かしてへたりこんでるのを横目にこのリン様が颯爽と渡ってったからね」

ローサ「さすがリンさん!って感じでした。(まあ、かなりお猿さんみたいだったけど)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:01:39.15 ID:6RvGI8ck0<> アリアハン 城下町 メレルの家


グラン「おーい!お前宛に手紙が届いたぞ。」

メレル「はーい!今行くよ。(手紙?リンからだ〜)」

グラン「ほらよ。たぶんリンちゃんからだろ。開けてみな」

メレル「ありがとう!」

ビリビリ
カサカサ

メレル「(相変わらずの字間違いね、あの子...ふむふむ)」

メレル「(黒胡椒ねぇ、そんな貴重なものだったんだね、知らなかったな。)」

メレル「(へぇー消え去り草なんて貴重なものがねぇ。)」

メレル「(エジンベアなんてだいぶ北の島国よね?最後の鍵?)」

メレル「(あの子、まさか消え去り草でみんなに悪戯とかしてないよね...やりかねん)」

メレル「(スーか、面白い名前ね。ふむふむ。)」


メレル「(………えっ?)」

メレル「(それってどういう?)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:02:53.51 ID:6RvGI8ck0<> ガタッ
バタバタッ
バン!
タッタッタッ

グラン「(あれ?あいつどうしたんだ?おとなしく手紙を読んでたと思ったら置いて出ていっちまいやがった...)」

グラン「どれどれ?手紙を盗み見る趣味はねぇが、一体なにが?・・・許せ娘よ」

ガサガサ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:07:44.13 ID:6RvGI8ck0<> 《拝計 メレル様
お元気ですか?手紙を書くのはちょっと久しぶりになるかな。

私たち勇者一行は、順調に旅を続けているよ。
前回の手紙の続きから書くね。まずピラミッドに入って、軽く地獄を見ました。
中は忍者屋敷か!ってくらいの仕掛け満載で、落とし穴、人喰い箱、魔法封じ、
まんまと引っ掛かりました。ただ私たちのレベルも高かったからミイラとかを沢山倒しつつ、
魔法の鍵を手にいれたよ。どんなもんだい、エッヘン!

まあその後は、私の頭じゃよくわからなかったけど、
ポルトガではなぜか黒胡椒なんかを欲しがるよくわからない王様のためにバハラタで手にいれたよ。
なんでもすんごい貴重なんだってね?商人は知ってた?
(ちなみにまたカンダタって盗賊が悪さしてたからこらしめてあげたんだぞ、どうだ〜!) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:10:09.51 ID:6RvGI8ck0<> そうそう、あとビッグニュース!
ダーマの神殿っていう転職ができる場所があるんだけど、
そこでローサが賢者さまに、シェリスが僧侶に転職したんだ〜。
あなたは賢者さまに憧れてたでしょ?凄いよね〜。
でも二人ともすごく頑張ってレベル上げてるんだ、私も見習わないとね。

その後、エジンベアって国に行ったんだけど城の入口で兵士が
通せんぼして入れてくれないんだよ、田舎ものは去れ!みたいにさ。
頭に来たけど、どうしても無理だからあきらめて船で北に向かってたらね、
たまたま着いた小さな大陸にランシール村っていうのがあるんだ。
そこでは旅の途中で前々から噂があった自分の体を少しの間消しちゃえる
[消え去り草]が普通に道具屋さんで売ってたんだよね。
これは使えるぜっ てことでもう一度エジンベアに行って入口の憎い兵士に
あんなことやこんなことをして、ついでに城内の人にも……
あ、脱線しました。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:11:45.36 ID:6RvGI8ck0<> と、まあここからが本題なんだ、よく聞いてね。
あなたに関わる重要なことなんだよ。

最後の鍵を手にいれて、私達は川が入り組んだ土地にある
スーっていう村に行ったんだ。この村の人達の口調が独特でかわいいんだよね。
「旅の人 よく来た あなたかわいい」とかカタコトでね。

そのスー村から東に少し離れた草原の一画にほんとに小さい集落があるんだけど。
そこにいたスー出身のおじいさんが言ったんだ。
「ここに新しく町を作りたい。だから知恵のある商人が1人貸して欲しい。わし手伝ってほしい。」ってね。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:14:24.39 ID:6RvGI8ck0<> 私はすぐにメレルのことを思い浮かべたな。
たしかあなたはそういう事も興味があるって言ってたよね。
もし良ければおじいさんのお手伝いをしてくれないかな?

ただアリアハンからは遠いし、ずっと家を空けることにもなっちゃうよね。
おじさんもメレルのことすごく大事に思ってるからこれを聞いたらなんて言うかな。
よ〜く考えてみてね。3人にもこのこと話したら賛成してくれたよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:16:05.10 ID:6RvGI8ck0<> この手紙がそちらに着く数日後には私達は一度
アリアハンに戻ることになりました。
まあ一度休憩も兼ねてね。私も家に戻ってお母さんの顔見たいし。
(ちなみにルーラで戻ると思うよ、レナが覚えたから使いたくてウズウズしてるんだよね)

じゃあまたアリアハンに戻ったら会ってゆっくり話そうね。
長くなっちゃってスマンね。おじさんにもよろしくね。

スーの村にて 》


グラン「ふうむ(…なるほどな。さてメレルはどうするのかね。)」

グラン「(それにしても消え去り草か、俺も欲しいなぁ〜。)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:17:30.67 ID:6RvGI8ck0<> アリアハン 城下町外れの公園


メレル「はあ〜……」

メレル「どうしよう」

メレル「(新しい町を作るか..)」

メレル「(まさかリンからの手紙が今の私の考えている事とが一致しちゃうなんて。)」

メレル「(だけどせっかく城内販売も軌道に乗ってきたところだったしな)」

メレル「(家のお店の事もあるし。お父さんは寂しがるだろうなぁ)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:18:25.13 ID:6RvGI8ck0<> メレル「(だいいち、町を最初から作るなんて私ができるのかな?)」

メレル「(長くアリアハンには帰ってこれないかもしれない)」

メレル「…うーん、一人で悩んでてもしょうがない。飛び出て来ちゃったし、お父さん心配してるかな。戻ろうっと!」スタッ

タッタッタッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:19:58.63 ID:6RvGI8ck0<> アリアハン 城下町 メレルの家


ガチャ

メレル「ただいまー」

「………」

メレル「あれ?誰もいない?(お父さんいないな。)」

メレル「…ん?奥の部屋から声が聞こえる」ソー

メレル「(あ、お母さんのお仏壇の前でお父さんなにブツブツ言ってんだろ)」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:22:49.74 ID:6RvGI8ck0<> グラン「母さん、もしかしたらメレルのやつ、アリアハンから出ていっちまうかもしれないんだ」

グラン「まあ、でもあいつの大きな夢だったみたいだしな。最近はさ、
お城の王様に直談判までして城内でうちの店の移動販売してたんだ。」

グラン「今じゃだいぶ盛況らしくてな、あいつの商人としての才能は相当だぜ?
俺と母さんの娘だもんなぁ、はっはっはっ!」

グラン「あいつが8つの時に母さんは病にかかっちまって死んじまったが、
明後日にゃ18にもなるんだ。10年なんて早いもんだな。」

グラン「あの子は本当に素直に育ってくれたよ。口では生意気な事言ってるが、
俺のことを本当に心配してくれてるんだ。」

グラン「あの優しさは母さんに似たんだなぁ。」

グラン「もしメレルが今回の話を断ったりしたら、ガツンと言ってやるんだ。」

グラン「だから母さんも天国から俺達の娘のこと見守っててくれよな」

グラン「久々に好きでもねぇ酒なんて飲んじまって...ねむ....くなっち」zzz <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:23:28.50 ID:6RvGI8ck0<> メレル「(あ〜あ寝ちゃった、風邪引いちゃうよ。えと、半纏をよいしょと)」ふわっ

メレル「(お父さん...ありがとう。私やるね!)」グッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:27:26.74 ID:6RvGI8ck0<> 2日後
アリアハン 城下町 入口


…………キーン
ドサッドサッドサッドサッ

リン「っつ〜!いてててっ」

シェリス「あ、足が、しびれて。うう〜〜」

ローサ「いたぁ...ちゃ、着地失敗ですね〜」

レナ「あいたた、ご、ごめんね。詠唱を少しミスったみたい。」

リン「レナったら、相変わらずおっちょこちょいなんだからー」

ローサ「まあまあ。覚えたてではルーラの詠唱は難しいですよ。」

シェリス「レナ、次からはルーラは私が専門でやるからね。」ジロ

レナ「はぁい...」しゅん



メレル「あっ!レナ様!リン!ローサさん!シェリスさん!」
タッタッタッ

リン「メレルっ!久しぶり〜!元気だった?」

メレル「うん。元気だったよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:29:19.59 ID:6RvGI8ck0<> 数時間後
アリアハン 城下町 メレルの家


ガチャ

レナ「ふう〜。やっと終わったよ。王様の話がすっごく長いんだもん。」

ローサ「レナ様お疲れさまですー」

シェリス「大変だったわねー、ほらレナ座って。」

レナ「ありがとっ。」

リン「先にいただいてます〜」 ぱくぱく

メレル「あ、レナ様おかえりなさい!お腹空いたでしょ?
私がみんなの夕食作ったの。ささ遠慮しないで食べて食べて!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:31:33.56 ID:6RvGI8ck0<> レナ「うっわぁー豪勢。実はお腹ペコペコなんだよね、さっそく頂きますー!」

ローサ「うん!このお肉、どうなってるの?すっごい柔らかい〜」

リン「パクパク………」

シェリス「あ、ほんとだ。味付けも絶妙だし!メレルさん、これどうやってるの?」

リン「むしゃむしゃ………」

メレル「えへへ...企業秘密です」

リン「ぐい〜ごくごく……」

レナ「え〜教えてよ。お城のコックのより美味しいもん」

リン「ガツガツガツガツ!」

メレル「あの〜?リンさ〜ん?」

リン「おかわりー!」

メレル「…………はい」ガクッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:34:03.77 ID:6RvGI8ck0<> 夕食後


リン「であのね、商人。この前の手紙のことなんだけど..」

メレル「あ、うん。読んだよありがとね。相変わらず字間違ってるよ。」

リン「あ〜はいはい。失礼しました。」ペコ

メレル「次からは気を付けるように。」ビシッ


メレル「...私やるよ」

リン「え?」

メレル「おじいさんの町作りのお手伝い。私やりたい!」

リン「そっか...いいの?無理にじゃないんだよ」

メレル「こんなチャンス、普通巡ってこないよ!私の今一番やりたいことなの」

リン「そっか。ありがとう。あなたならそう言ってくれると思ってた。あのおじいさん喜ぶぞ〜えへへ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:37:14.61 ID:6RvGI8ck0<> メレル「リン達だって魔王討伐っていうとんでもない責務があって戦ってるんだもんね。
私もなにか誰かの役にたてればさ。」

リン「そうだ。おじさんは、なんて言ってた?反対しなかったの?」

メレル「うん、お父さんはぜひやってみろ!って、
店や城内販売のことはお父さんや他の従業員人が継いでくれるんだって。」

リン「へぇ〜。おじさんも愛する一人娘が出て行っちゃうのに、案外あっさりだねぇ。」

メレル「そうだね...(ま、そんなこともないみたいだけどねー)」

リン「ん?なに?」

メレル「なーんでもないよ」

リン「よしわかった。じゃあ私も帰るね。レナもお城、ローサとシェリスも今日は家に泊まるって言ってたからね。」

メレル「お母さんにたくさん甘えてきなよ」

リン「私は子供じゃないよーだ」ベー

ガチャ

クルッ

リン「メレル。18歳のお誕生日おめでとう!じゃあね、おやすみ!」

メレル「(あ、覚えててくれたんだ?)...ありがとう」ジワッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:40:47.90 ID:6RvGI8ck0<> 翌日
アリアハン 城下町 中央広場


ローサ「おはようございます〜。メレルさん。」

シェリス「メレルさんおはよう。昨夜は楽しかったわ、ありがとう。」

リン「おはよー!う〜ん伸びー」ぐぅー

メレル「おはようございます!こちらこそ、昨夜はわざわざありがとう。」

ローサ「そうだ。つい今しがたリンさんから聞いたんだけど、メレルさん、
昨日がお誕生日だったんですね!おめでとうございます!」ぱちぱち

メレル「え?ありがとう〜!昨日で18歳になりました。」テレッ

シェリス「おめでとう。じゃあメレルさんは私の一つ下ね。」

メレル「あ、じゃあシェリスさんはお姉さんですね。よろしくです。」ニコッ

リン「いいな〜、私はまだ17だからなぁ先越された感じだ〜。あれ?たしかローサも17だっけ?」

ローサ「私はまだ16なんですよ、シェリスやメレルさんからすればまだまだ子供ですね。」

メレル「若いなぁ。じゃあレナ様っていくつなの?」

シェリス「たしか...レナはまだ15歳になったばかりだって言ってたわよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:46:39.28 ID:6RvGI8ck0<> メレル「ま、まだ15歳で勇者に...(だったら私なんてたいしたことないわね、頑張らないとね)」

リン「それにしてもレナ遅いね、遅刻だぞ〜」ニヤニヤ

ローサ「(あの顔、なにか企んでる...)お城に住んでる人はいろいろと大変なんですよ。」

シェリス「って言ってる間にほら、来たよ。」

タッタッタッ

レナ「はぁはぁ、み、みんな〜おはよう〜!遅くなってごめんね。」

リン「まぁーたどうせ、王様と姫様と話してたんでしょ。こいつめこいつめ。」グリグリグリ

レナ「あっ、いたたたた。リンごめんなさい。」しゅん

メレル「こらっ!リンったら、しょうがないでしょ、レナ様は大事な用があったんだから。」

リン「うっ。...はい、ごめんなさい。調子に乗りました。」しゅん

ローサ「(す、すごい。リンさんを一発で黙らせた!)」

リン「レナ、ごめんね。痛かった?反省します...」

レナ「ううん、遅刻した私もいけなかったしね。それにしてもリンを一発でおとなしくさせるなんてすごいねー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:48:18.59 ID:6RvGI8ck0<> メレル「え、いや。それほどでも。(まあこんなこと昔からだけどね、あはは)」

レナ「メレルさん、改めてよろしくお願いします。」

メレル「うん、こちらこそ短い間だけどよろしくねレナ、でいいかな?私のことはメレルでいいよ。」

レナ「いいよ、もう仲間だもんね!ありがとう。レナ。」

シェリス「よし、じゃあみんな行きましょう!」

一同「「「おー!!」」」


………………



かくして彼女たちの旅は再びはじまった。

前編 おわり <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:53:51.37 ID:6RvGI8ck0<> 前編終了時点での各キャラの職業・レベル・性格


レナ
勇者♀
Lv.32
おっちょこちょい

リン
武闘家♀
Lv.30
お調子者

ローサ
賢者♀(僧侶→賢者)
Lv.26
やさしい人

シェリス
僧侶♀(魔法使い→僧侶)
Lv.27
頭脳明晰

メレル
商人♀
Lv.1
頑張り屋さん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:56:29.24 ID:6RvGI8ck0<> 各キャラプロフィール(人物設定)


レナ 15歳
勇者

肉親は父親がいたが魔王討伐の旅の途中で命を落とす。
勇者として育てられていたせいか少し男の子っぽい。
誰とでも分け隔てなく話すことが得意。基本おっちょこちょいで楽天家。
遅刻ぐせがある。

好きな魔法はルーラだが詠唱が難しく上手くいかない。
毎回詠唱直後の飛び立つ瞬間がくせになる、とのこと。

リンのことは面白いお姉さん。
ローサのことは優しいお姉さん。
シェリスのことは頼れるお姉さん。
とそれぞれ思ってる。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 02:58:38.92 ID:6RvGI8ck0<>
リン 17歳
武闘家

肉親は母親のみ、幼い頃より強い武闘家だった母親を見て育つ。
少しがさつだが根は優しい。かなり大食いだが太らないのが自慢。
調子に乗ると羽目を外しやすい。その行動っぷりから実年齢より幼い印象を与える。

好きな道具は消え去り草。もちろん悪戯をするための必需品。
苦渋を舐めたエジンベアでは武闘家×消え去り草が猛威を振るった。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 03:00:55.02 ID:6RvGI8ck0<>
ローサ 16歳
賢者(元僧侶)

両親がいる。家が近い同士のシェリスとは3つ上ながら幼馴染み。
教会に所属する僧侶であるのと元々の生真面目で優しい性格から
言葉使いは丁寧だがシェリスにはタメ口。少々腹黒い。
リンの暴れっぷりを呆れ半分、暖かい目半分くらいで見ている。

好きな魔法はメラ。賢者に転職して初めて覚えた攻撃魔法のために
かなり愛着がある様子。メラミよりついついメラを使いたくなるが自制している。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 03:02:44.87 ID:6RvGI8ck0<>
シェリス 19歳
僧侶(元魔法使い)

両親がいる。3つ下のローサは妹みたいなもの。
レーベの高名な魔法使いの見習い。頭脳明晰で潜在魔力はかなり高い。
パーティーで最年長のためか落ち着いているが、
本人的には背伸びしている。かなりルーラマニア。船旅が苦手。

好きな魔法はルーラとバギマ。
前者はレナと同じ理由で好きらしい、レナと違い詠唱は完璧。
後者は魔物が風で高く舞い上がるのを見るのが快感らしい。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 03:05:37.72 ID:6RvGI8ck0<>
メレル 18歳
商人

肉親は父のみ、父がアリアハンでパン屋兼道具屋を経営しており、
自身は看板娘のつもり。幼馴染みのリンとは姉妹・親友のような関係。
かなり頭脳明晰で商人としての能力は高いが、本人に自覚はあまりない。
料理の腕は高いが、それ以外はかなりズボラ。

憧れの魔法はパルプンテ。
なにが起こるかまったく予測できないという効力をなにか別の
ことに(商売、町作り等)利用できないかと考えてる。

いちおう主人公なのだが、いまいちまだパッとしないのが作者の
悩みどころ(笑)たぶん次に書く中編では彼女が完全に中心になる。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/20(日) 16:07:04.05 ID:Il4Eb03Bo<> 前の名前固定じゃない方で見てたから、こっちは違和感が半端ないw
向こうの名前固定じゃない方も更新してくれるんだよね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/20(日) 16:34:10.42 ID:6RvGI8ck0<> 基本、あっちをメインで更新していきます〜ご安心を。
こっちはおまけです、あとで更新します。 <>