VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 20:53:42.29 ID:W80HCPxt0<>第一話  暗闇 <br> キィィィィ <br> 黒板を爪で引っ掻いたような不快な音で、目を覚ました。 <br> けれども目を開けたはずなのに広がるのは真っ暗闇。 <br> 確かめるようにまた目を瞑った <br> (3.2.1...)俺は心の中で数えた。 <br> 恐る恐る目を開けた。 <br> 眼前に広がるのは不安を仰ぐような暗闇。 <br> 何度か繰り返し同じ事をしてみたけど、 <br> 結局は暗闇でしかなかった。 <br> 俺は何かを探るように手足を動かした。 <br> それはまるで、自分ではまともに動けない、生まれて間もない赤子のように恐る恐る、あるいは勇敢に何も見えないこの場所を探るように。 <br> <br><br>SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381492422<br><>実験モルモット
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 21:07:47.13 ID:0hKSbYij0<> だけど何も触れない。 <br> 苛立たしい。 <br> 触覚があるはずなのに、何も感じられない。 <br> 視覚も触覚も刺激がないと、どこか不安で頭がおかしくなる。 <br> ー無だーーー <br>  <br> でも確かに俺は存在していた。 <br> 苛立つ心は感じれた。 <br> それだけでホッとできた。 <br>  <br> どのくらい時間が経ったのか、それを調べる術も今はない。 <br>  <br> (くそっ！なんなんだよここ) <br>  <br> 俺は既に限界だった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 21:09:12.61 ID:0hKSbYij0<> 第二話  光明 <br>  <br> パァッ <br>  <br> (うっ、) <br> 急に目の前が白くなった、俺は少しずつ目を開けた。 <br>  <br> 光だ！ <br> 俺は嬉しくなった、それと同時に怖くもなった。 <br> 知りたい知りたいと思っていても、いざ真相がわかる時、誰しも怖くて逃げたくなるもの。 <br> さらにはそれが自分の行動によってではなく、急に誰かに目の前にこれが真相だよ。 <br> なんて叩きつけられたら恐怖のほうが勝つのは至極当然。 <br>  <br> だが光だ。 <br> 光とはなんて暖かい、誰だって光の下に居たいと思うもの。 <br> 今までの暗闇に比べれば、それはまるで天国。 <br>  <br> 僕は目を開けた。 <br> 周りをキョロキョロ見回した。 <br> (何だよここ) <br> そこは四角い広くも狭くもない部屋のようだった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 21:26:15.47 ID:CsrqQMdk0<> 何もなかった <br> 普通なら部屋にあるようなものがなにも。 <br> 窓も扉もそこにはなかった。 <br>  <br> (何なんだよ！) <br> 僕はどうすればいいんだろう。 <br>  <br> こんな事なら暗闇のままで良かった。 <br> こんな事、見えない方が良かった。 <br>  <br> でも知ってしまった。 <br> 見てしまった。 <br>  <br> なにか隅々まで探せばなにかあるかもしれない。 <br> そんな淡い期待を胸に僕は壁伝いに部屋を一周した。 <br>  <br> なにもなかった。 <br> 僕は項垂れて座り込んだ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 22:00:30.32 ID:p1vhemv50<> 何これ？ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 22:14:29.43 ID:p1vhemv50<> 続き無いの？ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 22:52:30.16 ID:p1vhemv50<> 第三話  一声 <br>  <br> キィィィィ <br> (うわっ) <br> またあの音だ。 <br> 僕は身震いした。 <br>  <br> (どこから聴こえるんだ？) <br> 僕は周りをキョロキョロ見回した。 <br>  <br> するとさっきまでは確かに何もなかった壁に小さい窓がある。 <br>  <br> 僕は恐る恐るゆっくりとその窓に近づいた。 <br>  <br> 窓を覗こうとしたその時だった。 <br>  <br> ガガガガガ、、、 <br> ピィーン <br>  <br> (な、なんだ？) <br>  <br> 僕は音のする方向を見た、そこにはスピーカーみたいなものがあった。 <br>  <br> (さっきまで確かになかったはずなのに、どうなってんだ？) <br>  <br> 僕が不思議に思っていると <br>  <br> 「あー、あー。ごほん。聴こえてる？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 22:55:08.89 ID:p1vhemv50<> 第三話  一声 <br>  <br> キィィィィ <br> (うわっ) <br> またあの音だ。 <br> 僕は身震いした。 <br>  <br> (どこから聴こえるんだ？) <br> 僕は周りをキョロキョロ見回した。 <br>  <br> するとさっきまでは確かに何もなかった壁に小さい窓がある。 <br>  <br> 僕は恐る恐るゆっくりとその窓に近づいた。 <br>  <br> 窓を覗こうとしたその時だった。 <br>  <br> ガガガガガ、、、 <br> ピィーン <br>  <br> (な、なんだ？) <br>  <br> 僕は音のする方向を見た、そこにはスピーカーみたいなものがあった。 <br>  <br> (さっきまで確かになかったはずなのに、どうなってんだ？) <br>  <br> 僕が不思議に思っていると <br>  <br> 「あー、あー。ごほん。聴こえてる？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 22:55:52.28 ID:p1vhemv50<> 何か上手く書き込めないな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/10/11(金) 22:57:27.12 ID:p1vhemv50<> 僕以外の誰かの声だ。 <br> ここで目を覚まして初めての視覚への刺激に僕は喜んだ。 <br>  <br> 「聴こえているの？」 <br> その謎の誰かの声が僕にといかける。 <br>  <br> (聴こえてるよ。てかここはどこなんだ！あんた誰だよ！) <br>  <br> 「なるほど、カメラで見る限り口は動かしてる。 <br> と、なると、そーゆーことね。」 <br>  <br> (どーゆー事だよ！てかカメラって、どっかで僕を見てるのか？) <br>  <br> 「ふふっ、怒ってるの？それとも困惑してるの？」 <br>  <br> (どっちもだよ！ここはどこなんだ！) <br>  <br> (なんで何も答えてくれないんだ？) <br>  <br> スピーカーの奥で笑い声が聴こえた <br>  <br> (なんだよ！) <br> ガッ！ <br>  <br> 僕は壁をできる限りの力で蹴った。 <>