◆y63EiCauHw<><>2014/02/05(水) 13:50:00.90 ID:QpngI5dB0<>
前回のあらすじ
年に一度行われる『史上最強アイドルフェス』に招待された765プロは、4チームに分かれ、優勝を目指してトーナメントを勝ち進む事になった。
模擬フェスが終わり、対戦カードも決定し、ついに開戦の前日となった今日 ......
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391575800
<>春香「史上最強アイドルフェス、激闘!」
◆y63EiCauHw<><>2014/02/05(水) 13:54:25.33 ID:QpngI5dB0<>
前回
史上最強アイドルフェス、開催!
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs.news4ssnip <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage<>2014/02/05(水) 13:58:32.65 ID:YkYVk5yq0<> 新スレに移るなら前スレのHTML化依頼忘れずにね <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/05(水) 14:03:41.78 ID:QpngI5dB0<>
ルキ「......さて、皆さんが明日戦うことになる、新幹少女ですが......正直手強いです」
千早「......まあ、予想はしています」
ルキ「この映像を見て欲しいんですけど......」
やよい「のぞみさん、ひかりさん、つばめさん全員が舞台に乗って踊ってますね。皆さんとっても楽しそうです」
千早「それと、バックダンサーが数人......」
ルキ「......ここ! ここです!」
春香「......! バックダンサーの足を、わざと踏んでる?」
ルキ「この後、どうなったと思いますか?」
やよい「え、えーっと......」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/05(水) 14:08:40.65 ID:QpngI5dB0<>
ルキ「主催者側に、そのバックダンサーは二度と呼ばれることがなくなったんです」
春香「そんな! どうしてですか!?」
ルキ「アイドルとして売れっ子の子達の言葉と、特に売れてないバックダンサーの言葉。真偽を問わず、どちらが聞いてもらえるかと言ったら、答えはひとつでしょう」
千早「ただ、今回のフェスでは直接相手と触れ合うことはありません。一体何を?」
ルキ「精神への負荷」
やよい「............あっ」
ルキ「それはある意味、どんな攻め方よりも強く刺さります。心を折らないように、してくださいね? このユニットは何をしてくるかがわからない......」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/05(水) 14:14:59.45 ID:QpngI5dB0<>
春香「......どちらにしろ、戦うしかないんですから。やります」
やよい「でも、どうやるんですか?」
ルキ「......そこから先は、貴方達で考えてもらいます」
千早「......やっぱり、そうなるんですね......」
春香「うーん、どうしよっか............」
やよい「......あの」
千早「高槻さん?」
やよい「私に、バーストアピールを譲ってくれませんか?」
春香「......え?」 <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage<>2014/02/05(水) 18:31:52.68 ID:9xjrxJ170<> 前スレ
小鳥「史上最強アイドルフェス、開催!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391313309/ <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage <>2014/02/05(水) 19:56:15.04 ID:SVa4+Mi60<> 期待 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 07:47:13.42 ID:m/Fkn5vU0<>
ーフェス1日目 会場ー
P「着いたぞ」
春香「......ここが、フェスの会場......」
千早「すごい人の数ね」
やよい「............」
ルキ「今までの特訓の成果、存分にここで発揮しましょうね!」
春香「はい! もちろんです!」
P「じゃあ、早速挨拶周りに「あら、お久しぶりね」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 07:52:13.71 ID:m/Fkn5vU0<>
やよい「あ! 新幹少女の皆さん! お久しぶりです!」
のぞみ「......真王子は、いないのね」
千早「............お久しぶりです」
P(ち、千早、そんな睨むなよ......)
千早(私はまだ彼女達を許したつもりは無いですから)
つばめ「それにしても、今度の対戦相手は、結構余裕なんじゃないの? ひかり姉さま」
ひかり「そうね、自分の担当プロデューサーを突き落とした女と」
春香「......!」
ひかり「弟を見殺しにした女」
千早「......」
ひかり「それから、いつぞやの足手まといね」
やよい「......あ......あぅ」
ルキ「ちょ、さすがにそれは......」
P「ルキさん」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 07:56:38.32 ID:m/Fkn5vU0<>
P(ここは、俺に)
ルキ「......」
P「君たちもフェスで分かるよ」
つばめ「は? それ、どういう意味?」
P「フェスで、この子達の凄さがわかるよ」
のぞみ「ぷっ、何か言ってるけど、どうするの?」
ひかり「......あなたたちも見てなさいよ。この前の屈辱、ここで晴らさせてもらうわ」
ルキ「............行っちゃいましたね」
春香「......プロデューサーさん」
P「あれがあいつらの作戦なんだろう」
千早「でしょうね。精神を不安定にさせて、全体的な質を落とす。......汚い」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 08:00:11.42 ID:m/Fkn5vU0<>
P「だからこそお前達には、正々堂々正面から戦って勝って欲しい......いいな、やよい?」
やよい「は、はい......! 頑張ります!」
P「......よし、じゃあ、今度こそ楽屋に......うわぁっ!」
???「うおぉ!?」
ルキ「ちょっと、二人とも大丈夫ですか!?」
???「ん? ああ、ルキさんか、ということは765プロの......」
春香「ということは、あなたは?」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 08:04:18.88 ID:m/Fkn5vU0<>
藻場「CGプロのプロデューサーの、藻場慶介です。はい、これ名刺」
P「......あなたが......」
藻場「はい。道行く所の女の子をスカウトしまくってたら、いつの間にか150人以上を担当することになった、藻場です」
千早「都市伝説だと思ってました......」
???「あっれー? 慶介ちゃん、何してんのー?」
???「ちょ、は、離して」
???「慶介さん、挨拶してますよ! ほら、ナナ達も挨拶しないと!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 08:13:51.72 ID:m/Fkn5vU0<>
藻場「あ、こいつらがハピハピ☆フレンズの3人、諸星きらり、双葉杏、安部菜々です」
菜々「ほらー! 全部言われちゃいましたよー! きらりちゃん!」
きらり「うぇへへ〜☆ きらりは気にしてないよー! 皆はっじめましてー! きらりだよ〜!」
杏「ちょ、きらり暴れないで! 杏が潰れちゃう!」
きらり「うゆ? 何だか皆元気がないねぇ」
P(諸星きらり......見かけによらず全体の空気にいち早く気づけるのか)
きらり「そんな時は、きらりんパワーで元気マックスにしちゃおー☆」
ルキ「彼女達の名前は聞いたことあります。直接担当したことはないから、ラン姉さまがよく知っているんですけど......」
P(というか、彼女達はBブロックの出演者であって、今日の出番はないはずだ)
藻場「確か、そちらは初戦でしたよね?」
P「はい。CGプロの本番は明日から、でしたよね?」
藻場「練習は楽屋でもできるし、フェスのイメージを固めて欲しくて、無理言って楽屋を開けてもらったんですよ」
きらり「右手をこーして......はい、きらりん☆」
やよい「こ、こうして......きらりん♪」
きらり「ふわぁー! やよいちゃんかっわいいー! ぎゅー☆」
やよい「のわっ、え、えへへ......」
杏「ああ、あの子可哀想に......きらりの餌食になってるよ......」
菜々「でも、とっても楽しそうですね!」 <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage<>2014/02/06(木) 08:53:39.62 ID:7Lwd9170o<> 安部菜々(17?)
http://i.imgur.com/q69BLZk.jpg
http://i.imgur.com/rz7dfz8.jpg
双葉杏(17)
http://i.imgur.com/ww3SB8J.jpg
http://i.imgur.com/seaqtkg.jpg
諸星きらり(17)
http://i.imgur.com/G4A7ynk.jpg
http://i.imgur.com/62DMw1c.jpg
<>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 08:58:52.84 ID:m/Fkn5vU0<>
藻場「まあ、彼女達は遊びに来た感覚ですけど......緊張しすぎるより全然ましです。きらりがそちらに迷惑かけて、申し訳ないです」
P「いや! むしろ緊張してたやよいが笑ってくれてるので、こちらとしては、ありがたいくらいです」
千早「ねぇ、皆そろそろ、最終確認をした方が......」
菜々「あ、そうでした! ナナ達は皆さんの活躍を見に来たんですよ!」
杏「あー、そういえばそんな事でもあったっけ? 久々に練習しないでいいと思ってたら、そういうことだったのかー......帰っていい?」
藻場「さ、帰るぞ。楽屋にな」
きらり「レッツゴー☆」
杏「うわー! 嫌だー!」
菜々「あはは......それでは、さいならバイビー!」
<>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 10:14:41.68 ID:zS3RD8zt0<>
春香「さ、さいならバイビー?」
P「さて、挨拶もすんでしまったし、とりあえずここでお別れだな」
やよい「私たちは楽屋に行って......プロデューサーは?」
ルキ「私と一緒に、客席で観戦です」
P「そういうことになる、かな?」
春香「じゃあ、ここからは私たちセイレーンだけでの戦いになるんですね」
P「ああ、頑張って来いよ」
春香「......はい!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 14:31:33.62 ID:FPuPCgRQ0<>
ーフェス会場 客席ー
ワアアアアア
P「......始まるな、そろそろ」
ルキ「......ええ、そうですね......」
真「プロデューサー!」
P「ま、真!?」
マスミ「レッスンもそんなにできる状態でなく、セイレーンをとても気にしていたのでな。連れてきたよ」
雪歩「こ、こんにちは」
真美「やっほー!」
ルキ「じゃあ、スノープリンスのメンバーと一緒に見物ですね!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 14:35:30.13 ID:FPuPCgRQ0<>
ー事務所ー
小鳥「あー、そろそろ始まりますよ! ドキドキしますね!! 社長!」
高木「ああ、そうだねぇ......あ! 録画はしてあるかい?」
小鳥「もちろんです!」
律子「二人とも、少し落ち着いたらどうですか?」
小鳥「あ! 律子さん!」
亜美「やほやほー」
あずさ「こんにちは〜」
伊織「やっぱり、フェスでの戦法の勉強は、フェスを見るしかないからね」
亜美「はるるんたちも心配だしね!」
あずさ「そうね......あ、ほら、始まったわよ」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 14:39:11.29 ID:FPuPCgRQ0<>
ーステージ裏ー
春香(皆、行くよ)
千早(高槻さんを中心に、私達がそれを支える)
やよい(うっうー! 皆さん、よろしくお願いします!)
ひかり(......あのやよいって子を狙うわよ)
つばめ(はいっ)
のぞみ(はっ! 今近くに王子がいる気がする......負けられないわ!) <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 14:44:21.00 ID:FPuPCgRQ0<>
司会[さあ、まずは最初の期待値から見てみましょう]
期待値
セイレーン 4628
新幹少女 5372
司会[わずかに新幹少女がリード。さあ、これから、前半戦が始まります! レディー......ゴー!!]
ー1分経過ー
『CHANGIN’ MY WORLD!! 変わる世界 輝け』 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 14:48:07.11 ID:FPuPCgRQ0<>
ー前半2分経過ー
セイレーン 8635 新幹少女 9236
ー楽屋ー
藻場「うーん、票数の差は変わらない、か」
きらり「どっちもかわゆいね! がんばってー☆ 」
菜々「け、慶介さん、これ......」
藻場「......菜々さんは気づいたか」
杏「え? 何か問題あるの?」
藻場「ああ、でかい問題がな」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 14:52:30.33 ID:FPuPCgRQ0<>
ーステージー
春香(な、何これ!?)
千早(向かい風!?)
やよい(向こうの新幹少女さんの、扇風機ですね......)
ー3分経過ー
セイレーン9343 新幹少女 10342
小鳥「なんだか、思ったように動けてない感じが......」
律子「新幹少女のセットの仕業ですね。自分達に風を吹かして、スピード感を与えるだけでなく......」
伊織「その風を春香達に当てて、思うような動きをさせなくしてる......いい度胸じゃないの!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 15:01:39.31 ID:FPuPCgRQ0<>
ー4分経過ー
セイレーン 10121 新幹少女 12113
春香(やよい!)
やよい(はいっ!)
やよい「次は、私が頑張りますよ!」
ウオオオオオオオオ
『セブンカラーズのキャンディ 頬ばって』
ハイッ! ハイッ!
真「よしっ! 空気はこれでセイレーンのものだ!」
マスミ「菊地君、甘いぞ」
真「え?」
雪歩「でも、これで逆転はできるんじゃ......?」
P「......ゲームとかの駆け引きが得意な真美なら、この後どうする?」
真美「うーん、流れを戻すために、バーストしちゃうかな」
P「......そういうことだ」
『ねぇ 聞こえたら ココに来てよ』
ー新幹少女 burstー
やよい(えっ?)
つばめ(ふふ、あいつ、びっくりしてるよ?)
のぞみ(まあそうよね、逆転のチャンスを消されて、しかもこれからサビに行くってときに......)
ひかり(これであの子は、しばらく......) <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 15:13:04.40 ID:FPuPCgRQ0<>
やよい「......あ」
春香(やよい、ドンマイ!)
千早(気にすることないわ。体力を回復して、またアタックしていって。そしたら逆転は......)
やよい(やっぱり私、足手まといなのかも......)
春香(ちょ、やよい!?)
ー7分経過ー
セイレーン 10536 新幹少女 23651
藻場「思ったよりも差が開くなぁ......バーストを舐めたらダメだな」
菜々「しかも、なんだかあの、やよいちゃんって子が、元気を無くしちゃってますよ!」
杏「......嫌な攻め方だね。しかも風を受けながらって、やる気もなくなっちゃうだろうし......」
きらり「やよいちゃん......頑張って欲しいな」
春香(ほら、やよい! 頑張って!)
やよい(......すみません、一度出ます)
千早(た、高槻さん!!)
ー前半8分経過ー
セイレーン 11124 新幹少女 26512
あずさ「あら? やよいちゃんが......」
高木「うーん、相当心に来たみたいだねぇ......」
亜美「ぶ、分析してる場合じゃないよ! どうすんのさ!!」
小鳥「このまま、二人で続けるとなると......」
律子「......セイレーンに、勝ち目はないでしょうね......」
伊織「打つ手なしなの?」
高木「......彼女達を信じよう。大丈夫だ」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 19:29:18.78 ID:pbGhuJfY0<>
ー前半10分経過ー
セイレーン 12685 新幹少女 27216
『君まで届きたい! 裸足のままで』
春香(だめ、千早ちゃんと私だけじゃ、どうしても体力が......!)
千早(......私、次はダンスをするから。春香は歌を、お願い)
春香(う、うん!)
ひかり(......うん、いいんじゃないの?)
のぞみ(ここで、あの子に戻られたりしたら、向こうの注目度が上がるだけよ......)
つばめ(そこで、私の作戦がいいと思うのよね〜ん♪)
つばめ「みなさーん! 私、765プロの人達のお歌も、ちょっと歌ってみたいなって思うんですけど、いいですかぁ?」
ウオオオオオオオオ
春香(え?)
千早(今......なんて?)
つばめ「じゃあ、つばめ、歌います! 『キラメキラリ』!」
春香(う......そでしょ?)
『フレーフレー頑張れ! さあ行こう』
千早(どこまで、高槻さんの心をえぐる気よ......)
<>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 19:38:06.78 ID:pbGhuJfY0<>
ー前半13分経過ー
セイレーン 19621 新幹少女 30211
真「う、うわぁ......差がどんどん開いちゃってますよ!」
P「あいつ、わざと舌足らずな感じで歌って、やよいに似せてるつもりか?」
マスミ「だとしたら、あれを楽屋のモニターか、舞台袖で見せられてる高槻君にダメージを与えるためか」
ルキ「すごいですよね......今回の鍵が、やよいちゃんってことに気づいてるんでしょうか?」
P「あの中で一番、精神面ではやよいが打ちやすいからな。他人に敏感な分、自分も壊れやすい」
真美「......分かんないね」
雪歩「ま、真美ちゃん?」
真美「まだ、前半だもん。それにあの二人も......」
春香(絶対に、やよいが来るまでは......)
千早(ここをつなぐ! バーストを使わずに!)
真美「諦めようとはしてないしね!」
ルキ「......千早ちゃん、模擬フェスから学びましたね」
P「......20000だ」
真「え?」
雪歩「20000票以上差がついたら、勝ち目が薄くなる......でしたっけ? 前、プロデューサーが言ってました」
P「そういうことだ。よく覚えてたな」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 20:43:42.26 ID:tTEIdmOm0<>
―前半14分経過―
セイレーン 21216 新幹少女 33119
杏「……差が、開いちゃってるね」
きらり「む〜っ! なんだかあっち、ずるいことしてゆ!」
菜々「ずるくはないですよ……汚いことをしてるように見えるけど、あれも作戦としては、ルールからそれてない……これはこれでありなんですよね」
藻場「まずいな……逆転の振れ幅を、このままだと後半行く前に超えるぞ……」
きらり「振れ幅?」
藻場「今12000くらいの差が開いてる……彼女たちはおそらく、あの小さな女の子にバーストをしてほしいんだろうな」
杏「……20000なんて、後半行く前に超えちゃうだろうね」
菜々「ナナにはわかります……あのボードの得点を見れば、誰にだって一瞬でその場の勝ち目は明らか。それはもちろん、ファイターの目にも……」
藻場「ファイターって……まあ、菜々の言ってることは間違ってない」
きらり「20000超えちゃったら……負けちゃうしかないの?」
藻場「可能性がゼロとは言わないが……返すのが難しくなる……はずだ」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 21:22:02.43 ID:tTEIdmOm0<>
―前半15分経過―
セイレーン 24981 新幹少女 38006
春香(…………うぅ、やっぱりきついね……)
千早(春香、一度降りて)
春香(え?)
千早(いいから……)
『さあいっぱい食べようよ』
千早(さっきから高槻さんの曲ばかり……そろそろ私も怒るわよ……)
春香(千早ちゃん……わかった)
千早(ありがとう……)
千早「……みなさん、そろそろ、アップテンポばかりでなく、しっとりとした曲はどうでしょうか?」
いいねぇー!
千早「では……聞いてください」
『泣くことならたやすいけれど 悲しみには流されない』 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 21:44:57.05 ID:tTEIdmOm0<>
―前半15分経過―
セイレーン 27119 新幹少女 39011
高木「一気に票が動いたね」
小鳥「今までアップテンポばかりだった曲に、急に千早ちゃんの得意なジャンルで、歌を魅せられるチャンスがきた……と」
律子「そういうことですね。観客も、もう恐らく新幹少女の声は届いてないでしょう」
亜美「……やよいっち……」
伊織「大丈夫よ。やよいはここで終わるような子じゃないわ」
あずさ「……まだ、負けてほしくないわ……特に、このユニットには……やよいちゃんをいじめるのは、良くないわよね」
高木「そうだねぇ……負けないでほしい。それは誰もが思っていることだよ。それは、新幹少女のファンも、同じように負けないでほしいと思っているんだよ」
小鳥「そうですよね……私がやってた頃は、こんなに危ない場所じゃなかったのになぁ……フェス」
律子「小鳥さんが?」
小鳥「ああ、いえ、なんでもありませんよ?」
―前半18分経過―
『あなたを愛してた でも前だけを見つめてく』
千早「……ありがとうございました」
ワアアアアアアアアアアアアアアア
セイレーン 30896 新幹少女 40932
のぞみ(う、嘘でしょ……?)
つばめ(票差がどどんと縮まっちゃってる……面白くない)
ひかり(この差を埋められないように、守るわよ。同じ手を奴らに使わさせない。私たちがまだ勝ってるわ)
つばめ(でも、どうするのよ)
のぞみ(次は、私が行きます……) <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 21:51:04.53 ID:tTEIdmOm0<>
のぞみ「皆ー!! 元気かなー!?」
ウオオオオオオオオオオオ
のぞみ「しらけ気味だねえ……もっともっと、大きな声で!! 快速特急! 新幹少女!!」
カイソクトッキュウ!!
のぞみ「もーっともっと!!」
カイソクトッキュウウウウウウウ!!!
のぞみ「いいよー!」
のぞみ(何も歌だけが、フェスを決めるんじゃないのよ? 完璧にファンをこちら側に持ってくまでのテクニックは……私達が強い)
ひかり(のぞみ……やるわね……)
真「快速特急!!」
雪歩「ま、真ちゃん、何全力でやっちゃってるの!?」
真「対戦相手にも敬意を示さないとね」
真美「すごいね、まこちん! 大人のたいおーって奴だよ!」
マスミ「……まあ、それはいいんだが……プロデューサー君、さっきのコールは、なかなかに効いてるみたいだな……」
P「ええ、そうですね。その証拠に……」
セイレーン 31765 新幹少女 42367
P「また徐々に、差が大きくなっていってる……」
ルキ「それに、休憩時間は、たくさん票が入る瞬間でもあります。前半の最後、強い印象を残した方が、点数は取りやすい」
真「つまり、新幹少女の方が……」
雪歩「今は点数が入りやすい状態、ですね……」
マスミ「ああ。そしてそろそろ……」
<>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 21:56:09.82 ID:tTEIdmOm0<>
―前半終了―
司会[ここでタイムアップ! いったん休憩タイムです! 勝利はどちらに転んでも、全くおかしくない状態のまま、後半戦に持って行かれた。現在の結果を見てみよう!!]
セイレーン 32901 新幹少女 43674
司会[現在は、新幹少女が大きくリード!! どうなる!? セイレーン!!]
千早「…………ふぅ」
藻場「……おどろいたな。結局差は11000で止まった」
杏「縮めちゃったね」
藻場「後は、千早さんと春香さんが、どのようにしてやよいさんを説得するか、何だが」
きらり「うー、なんだかきらり、休憩の10分我慢できないかも〜……むぇ〜」
菜々「わ、私もです! 胸がうずうずしちゃいますね……」
藻場「……皆、大丈夫だ。いいか? よく聞いてくれよ?」
菜々「はい?」
藻場「後半は、セイレーンだけを見ておけ」
杏「……え?」
きらり「ふえ?」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/06(木) 21:56:43.46 ID:tTEIdmOm0<>
今日はここまでです
毎度毎度、画像先生まじありがとうございます。 <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage<>2014/02/06(木) 22:22:13.70 ID:9jEQW7Ta0<> モバPができるやつ……だと <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 12:56:53.11 ID:eztOciG+0<>
―休憩 楽屋―
千早「二人とも、大丈夫?」
春香「私は……でも、やよいは……」
やよい「私の、曲……と、とられちゃって……」
千早「……高槻さん……」
春香「後半、出れる?」
やよい「……………………出たい、です、けど……出ても、私「必要なの」
千早「足手まといなんかじゃない。むしろ、彼女たちに一泡吹かせてやれるのは、もう高槻さんしかいないの」
やよい「…………私、しか……でも、持ってる曲はもう」
千早「高槻さんが歌ってない曲は、高槻さんの曲じゃない」
春香「千早ちゃん……」
やよい「…………すみません、まだ……」
春香「わかった。出れるときになったら、やよいが好きなタイミングで、バーストをかけて」
やよい「……え?」
春香「千早ちゃんが差を縮めてくれた。今度は、私が差を縮める番だよ」
千早「わかったわ。後半、最初は春香一人で」
春香「うん。スタッフさん、すみませーん! 後半最初の曲なんですけど……」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:08:08.22 ID:eztOciG+0<>
―後半―
P「始まったな……」
マスミ「……得点は……」
セイレーン 38206 新幹少女 53229
真「く……点差が広がってますね……」
雪歩「やよいちゃんは、大丈夫なのかな?」
真美「…………わかんない、あっ、はるるんが出てきたよ!」
雪歩「春香ちゃん一人なのかな?」
真美「相変わらず新幹少女は3人ともステージに出るんだね……」
真「スタミナの回復は、3人がMCをしてる間にしてるからね」
司会[さあ、ついに幕を開ける後半戦! この20分ですべてが決まるぜ!! アイドル達もスタンバイはオーケーかい!? それじゃあレッツ、スタート!!]
春香「あーっはっはっは!! さあ、そこに跪きなさい!!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ひかり(……う!?)
のぞみ(何あいつ……目立たないと思ってたら……)
つばめ(……ムカつく)
『まるで荒れる波濤のように 背筋つらぬき 心狂わす出会い』
―後半 1分経過―
セイレーン 40129 新幹少女 54007
小鳥「は、春香ちゃん!?」
<>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:19:47.68 ID:eztOciG+0<>
高木「おお、これは……」
伊織「春香が、いつぞやの映画でやったキャラクターね……」
あずさ「すごいわねぇ、やっぱり演技力が」
亜美「は、はるるん……なんかちょっと怖いなぁ……」
律子「でも、春香の予想外の行動で、全体がセイレーンに注目しています」
小鳥「もしかしてこれ、差を広げさせないための対策、ですか?」
高木「彼女たちは信じてるんだ……やよい君の復活を」
伊織「…………やよい、負けんじゃないわよ……」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:25:58.71 ID:eztOciG+0<>
―後半3分経過―
千早(私も行くわよ)
春香(ありがとう、千早ちゃん)
千早(この空気のまま、デュオを)
春香(うん!)
『冷めたアスファルト 人波掻いて』
セイレーン 42187 新幹少女 54220
きらり「すっごーい、どんどん差が縮まっていくよ!」
杏「このまま逆転しちゃうかも……!?」
藻場「いや、無理だ」
菜々「えぇ!? 何でですか!?」
藻場「そろそろ向こうが仕掛けてくるはずだ。それまでに、彼女が帰ってこないと……」
杏「えっと……高槻、やよい?」
藻場「……うん」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:33:30.09 ID:eztOciG+0<>
のぞみ(本当に面白くない! なんなの!?)
つばめ(……差がこのままだとなくなるね)
ひかり(……見てなさいよ)
ひかり「それじゃあ、今度は私が行きます!! 私の曲……聴いて、くれますか?」
ワアアアアアアアアアアア
ひかり「ふふっ、ありがとうございます……では」
―後半5分経過―
セイレーン 44112 新幹少女 57112
真美「また差が開いた!」
P「ようやく、自分たちの持ち歌を披露し始めたな……そして」
雪歩「そろそろ、二人はネタ切れ……」
マスミ「……頼む、勝ってくれ」
真「……………………大丈夫です」
真美「え?」
真「あの子たちは……土壇場に強い」
雪歩「……そっか、そうだよね」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:40:54.30 ID:eztOciG+0<>
―後半7分―
千早「はぁ…………はぁ」
春香(千早ちゃん……だいじょうぶ?)
千早(これ以上、踊るのは……無理ね)
春香(どうするの?)
千早(……最後の賭けよ)
千早「皆さん、フェス、楽しんでますか?」
ウオオオオオオオオオオオオオ!!
千早「そろそろ、私たちセイレーンの、もう一人の女の子の声、聴きたいんじゃないですか?」
ワアアアアアアアアアアアアア
千早「じゃあ、皆でコールしましょう! せーの!」
やよい! やよい! やよい! やよい!
春香「…………わああ!」
千早「もっともっと!! やよい!」
春香「もーっと大きな声でー!!」
やよい!! やよい!!
―後半10分―
律子「コールを始めてから、3分……」
あずさ「得点は……」
セイレーン 46458 新幹少女 64216
あずさ「このままだと、20000差が開いちゃいますよ?」
小鳥「……なんでだろう、不思議だな……」
伊織「小鳥?」
小鳥「どうしても、セイレーンが負けちゃうなんて、思えないの」
亜美「ピヨちゃん……亜美も!」
高木「私もだよ」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:44:28.88 ID:eztOciG+0<>
―後半11分 楽屋―
やよい! やよい!
やよい(…………私を、待ってる人がいる……)
やよい(でも……)
【のぞみ「邪魔よ! 足手纏い!」】
やよい(でも……)
【つばめ「キラメキラリ! 歌いまーす!!」】
やよい(…………)
『いつまで落ち込んでるの!?』
やよい「……え?」
『あなたにしかできない、あなたの曲がある。誰しもが批判される世界なの。でも……誰もが誰かに応援されるの!! 私も……そうだったの』
やよい「……千早さん……」
『お願い、出てきて……そして……』
やよい「…………」
『一緒に楽しみましょ? このライブの人たちと』
やよい「……!!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:50:03.97 ID:eztOciG+0<>
―後半14分経過―
セイレーン 48952 新幹少女 67889
菜々「うぅ、ナナさっきからドキドキが止まりませんよう!」
杏「そんなことより、さっき千早が言った言葉は、何だったの?」
藻場「おそらく、たった一人に向けて言われた言葉だ……」
きらり「やよいちゃんだね?」
藻場「……そうだ。それで、彼女に最後のチャンスが来る」
春香(お願い、やよい……来て!!)
千早(…………ダメね、これ以上待ってはいられない)
春香(そんな、千早ちゃん!)
千早「では……次の曲は「『キラメキラリ』です!!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 13:56:06.19 ID:eztOciG+0<>
春香「…………信じてた、信じてたよ! やよい!!」
やよい「うっうー!! 皆からの声、とーってもうれしかったです!! もう大丈夫です! どんなに辛いことがあっても、元気いっぱいで、頑張ります!!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
ひかり(い、今までにない盛り上がり方ね……)
のぞみ(ねぇ、あいつらってそういえば……)
つばめ(まだ、バーストしてない……やばい!!!)
『フレーフレー頑張れ! さあ行こう♪』
―セイレーン burst―
P「来た!!」
マスミ「最後のチャンスだ、これを無駄にするわけにはいかんだろう!!」
真美「ファンの兄ちゃん姉ちゃんも、気合入ってるみたいだね!!」
真「ボクらも全力で、行くよ!! 雪歩も!!」
雪歩「うん!!」
『キラメキラリ ずっとチュッと』
チュチュッ!
『地球で輝く光』
きらりん!!
『キラメキラリ もっとMOREっと!』
MOREっと!!
『私を私と』
よびったっい!! いぇい!!
やよい「もーっともっとですー!!」
ハイッ! ハイッ! ハイッ! ハイッ! <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 14:00:23.56 ID:eztOciG+0<>
―後半17分経過―
セイレーン 73986 新幹少女 67889
藻場「……決まりだな、さ、帰るぞ」
杏「おお、プロデューサーもようやくわかってくれたかな?」
藻場「何言ってるんだ? これから明日に向けてのレッスンだ」
菜々「えぇ!? もういいんですか?」
藻場「わかっただろ? これがフェスだ」
きらり「最後まで何が起こるかわからない……勝って兜の緒を締めよ!! それがフェスってことだね☆」
藻場「なんだか違う気がするけど、そういうことだ。わかったら立て、そして行くぞ!」
杏「うえー、やだー!!」
菜々「ほおら、杏ちゃん!! 頑張りましょうよ!」
藻場「……大玉10個」
杏「……約束だかんね?」
藻場「もちろん」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 14:05:18.29 ID:eztOciG+0<>
―後半20分経過―
司会[ここで終了です!! お二方とも、お疲れ様でした! 気になる双方の得点は?]
セイレーン 79329 新幹少女 70128
司会[これは……!! 正真正銘セイレーンの大逆転勝利だー!!]
ウオオオオオオオオオオオオオ!
P「勝った!!」
ルキ「よかった……本当に、良かった……」
マスミ「ルキ、涙を拭け。そんな顔を彼女たちに見せるなよ?」
ルキ「はい! ずびーっ」
真「……ま、マスミさん!」
マスミ「何だ?」
真「これから……レッスンに行きましょう! 歌なら、ボクだってできますよね!?」
真美「そうそう! こうしちゃいられないよ!!」
雪歩「私も、今はとっても体を動かしたいです!!」
マスミ「君たち……ああ、わかったよ。行こうか」
真「へへ、ありがとうございます!!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 14:10:31.30 ID:eztOciG+0<>
春香「やったあ!! すごいよやよい!!」
やよい「えへへ、ありがとうございます!! それと……すいませんでした!」
千早「いいのよ、最終的に、高槻さんのおかげで勝てたんだから……」
やよい「千早さん、ありがとうございます!!」
千早「ちょっ、た、高槻さん!?」
春香「あはは、千早ちゃん、やよいにギュってされて照れてるよ!」
千早「て、照れてないったら! ほ、本当に!」
やよい「千早さんの言葉が無かったら……私、多分ここに来れませんでした」
千早「別に……前の春香の真似をしただけだし」
春香「え?」
千早「ふふ、何でもないわ」
???「へっ、冷や冷やさせんじゃねぇよ」
春香「……この声、もしかして……」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/08(土) 14:19:16.81 ID:eztOciG+0<>
???「あれくらい、俺なら楽勝だけどな。これで、765プロと初めて実力で勝負することができるぜ」
春香「と、冬馬くん!」
冬馬「ああ、俺は次にサザンクロスとか言うのと戦ってくるからな」
翔太「あー、冬馬くんまた言ってる! 俺じゃなくて、俺たちでしょ!?」
冬馬「ははっ、違えねぇ」
北斗「ちゃお☆ エンジェルちゃんたち。君たちのおかげで、俺たちもだいぶ成長することができたよ」
冬馬「いまじゃプラネットプロダクションで、俺たちの実力で上まで上り詰めてきたぜ!」
千早「そうね……そして、このトーナメントに……」
翔太「うん! さっきのやよいちゃん、すごかったよね! 僕もあんな感じで頑張りたいなあ!!」
やよい「えへへ、そういわれると嬉しいです!!」
北斗「まあ、俺たちなら大丈夫だよ。普通に勝てるさ……見ててよ、ね☆」
春香「あ、あはは……ありがとうございます」
北斗「おっと……俺のウインクをかわさないでほしかったな……じゃあ、またね。ちゃお☆」
翔太「僕も行くねー! ばいばーい!」
冬馬「あ! 待て! 俺を置いてくなー!!」 <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage<>2014/02/08(土) 20:48:07.31 ID:GgXdREQko<> フラグのたつようなセリフを…… <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage<>2014/02/09(日) 14:11:37.83 ID:h5Mc4cKG0<> 立つようなっていうか立ってるな <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 19:33:32.65 ID:igWwK0mA0<>
―A2戦 終了―
サザンクロス 18921 ジュピター 93483
千早「……本当に、完封勝利ね……」
春香「すごい……相手が完全にやられてた……」
やよい「バーストを向こうがしている時も、点の伸び方が小さかったっというか……」
P「全てタイミングだ」
春香「プロデューサーさん!?」
ルキ「そうです。対してジュピターは攻め方も完ぺきでした。個々の実力はセイレーンは、正直に言ってあまりない」
千早「く……そうですね。感じています」
ルキ「でも3人なら勝てます」
やよい「え?」
ルキ「天ヶ瀬冬馬、御手洗翔太、伊集院北斗には勝てなくても」
P「ジュピターになら勝てる」
春香「……どういう、意味ですか?」
P「…………」
千早「これ以上は、言えないってことですね……」
やよい「どうしてですか?」
P「え?」
春香「そうですよ、どうしてプロデューサーさんは、今回私たちを助けてくれないんですか?」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 19:36:41.59 ID:igWwK0mA0<>
P「…………ジュピターのステージに3人が上った時……」
千早「……え?」
P「千早、お前にかかってるぞ」
千早「……は? プロデューサー?」
ルキ「さ、そろそろ戻りましょう。みなさん、今日はどうしますか?」
やよい「レッスン……ですよね?」
春香「……やります。私、いいこと思いついたので」
P「……じゃあ、俺はこのあたりを散歩してから行くな」
やよい「はーい」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 19:38:31.95 ID:igWwK0mA0<>
冬馬「ふぅ、予告通り圧勝だぜ」
翔太「良かったよね本当。向こうがわかってなくて助かったよ」
北斗「わかられたとしても、俺たちには実力がある、そうだろ?」
冬馬「本当はその"弱点"を消すために努力できればいいんだがな……」
???「弱点? だとォ?」
翔太「……! この声は……」
北斗「もしや……」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 19:42:14.59 ID:igWwK0mA0<>
黒井「ウィ、そうとも。この私が、961プロの社長であり、スーパーセレブの、く、ろ、うぃ、だ」
北斗「しゃ……いえ、元社長、でしたか」
冬馬「何の用だよ?」
黒井「へっぽこなお前たちを見に来たわけではなく、数々の戦略を盗もうとしていただけだ。あくまで賢く、論理的に、な」
翔太「ふーん、それで? 黒ちゃんはなんのようなの?」
黒井「私はお前たちに文句を言いに来たんだ。今は関係ないオマエラだが、過去に961プロにいたオマエラに、私のスペシャルなプロダクションを汚されては困るからな。まず、冬馬……」
冬馬「……」
黒井「ダンスが下手だなあ」
冬馬「ぬぐっ!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 19:55:03.35 ID:igWwK0mA0<>
黒井「お前の動きが遅れているのが目立ったぞ。醜い鶏のようだったな。足がよろよろしていて滑稽だったわ」
翔太「あっはははは! 冬馬くん、めちゃくちゃ怒られてるじゃん!」
冬馬「う、うるせーよ! 大体……」
黒井「翔太、お前少しはキレてみろ」
冬馬「話聞けよ!」
黒井「あのようにだ」
北斗「次は、いい例にされちゃってるね……」
翔太「キレるって?」
黒井「ダンスを終始笑顔で踊ってるではないか。もう少し表情にもキレを入れろ」
翔太「はーい」
黒井「北斗は全体的に微妙だ」
北斗「俺には辛辣なダメ出しだなあ……」
黒井「微妙というのは、あの低能765プロに比べればどうということもないが、全体的にきらりと光るものがない……いや、光りすぎていて全てが光らないで見えている、が正しいか」
北斗「……なるほど、俺のオーラのせいなんだな……」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 20:01:59.63 ID:igWwK0mA0<>
黒井「分かったらやれ! 2回戦は765プロと対戦だ……負けたらどうなるか、わかってるだろうな?」
ジュピター「はい!」
黒井「……ふん、しゃべりすぎたな。どこかへ散歩に出かけるか」
冬馬「…………」
翔太「…………」
北斗「…………」
冬馬「……どう、思った?」
翔太「びっくりしたよ……"弱点"より先に、"長所"だと思ってたところを否定されるなんて……」
北斗「俺たちもまだまだだし、しゃちょ……黒井さんも、ちゃんと俺たちを、俺たち以上にわかってくれてたってことだね」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 20:07:28.05 ID:igWwK0mA0<>
冬馬「……だからって、わかってんだよ」
北斗「わかってるって?」
冬馬「おっさんに言われるまでもねえ……765プロとの初めての実力勝負だ……絶対に勝つぞ」
翔太「だよね。僕的には、もっと楽しんでもいいと思うけどね」
北斗「楽しんで勝つ。いつもと同じだね?」
翔太「そのために今から、帰って練習だ!!」
冬馬「よっしゃ! 行くぜ!!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 20:14:11.77 ID:igWwK0mA0<>
―練習場―
ラン「……いい、動きだ」
貴音「……ありがとうございます」
美希「……でも、動きじゃダメだね」
響「うん……もっともっと、いろんな人に聴いてもらわなきゃ」
ラン「もう一度、映像をみせよう。これがDOLLのやり方だ……」
美希「…………何度見ても、すごいダンスだね」
響「これを20分やり続けるんだから、本当すごい体力だよな……」
貴音「歌っていないから、というのもあるかもしれませんね……」
ラン「DOLL。アイドル企業の中でも珍しい、歌わないアイドルグループ。3人で構成されており、ダンスのみのパフォーマンスをする。そのDOLLの踊るダンスの楽曲は、かなりの枚数売れている」
貴音「だからこそ、ダンスではなく、歌で勝負する……それが、私の出した最善と思われる策です」
ラン「他の二人も、それでいいんだな?」
響「うん、大丈夫だよ」
美希「貴音を信じるの」
ラン「……そうか、まあいいだろう。じゃあ、またボイスレッスンに戻すぞ」
3人「はい!」 <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 20:20:59.72 ID:igWwK0mA0<>
―???―
P「……もしもし、音無さん?」
P「……ええ、はい、順調ですよ」
P「……もちろんです。このことは、彼女たちには伝えるわけにいかない。他にも協力してくれてる人がいますから」
P「なぜそんなことをするのか、ですか?」
P「……見たいんです。彼女達が最高に輝く瞬間を……」
―to be continued― <>
◆y63EiCauHw<><>2014/02/11(火) 20:23:18.85 ID:igWwK0mA0<>
ありがとうございました。
こんな感じで本当に少しずつ進んでいきます。
次回、DOLLvsフェアリーと、シンデレラドリームvsスノープリンスは
雪歩「史上最強アイドルフェス、白熱!」
にて書かせていただこうと思います(というのも、しばらく多忙なので、更新がいつも以上にのんびりになりそうなので、早めにスレをたたませていただきたくて……すみません)
よろしくお願いします <>
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします<>sage<>2014/02/11(火) 23:35:39.86 ID:MZRvJoavo<> おつおつー <>