■掲示板に戻る■
■過去ログ倉庫メニュー■
■VIPService (VIPサービス)■
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みはできません。。。
HTML化した人:
dos
★
穂乃果「センチメンタルな足取りで」
1 :
短いよ
◆4CEGjT9plRdB
[saga]:2014/05/31(土) 23:04:17.91 ID:AEF3FsCU0
すれ違ってもわからないくらい、大人になった時に
今の楽しいこの時間が、『懐かしさ』に変わるのかな──なんて
そんなことを考えながら、みんなと歩いていた帰り道
いつも隣にいるから、それが当たり前すぎて
悩んだり笑ったりするこの日々が……
きっと、いつまでも続いていくような気がして
でも、そんなことを考えていたら
楽しいって思う今を、保存したい、残したいって
そんなような気持ちが、私の中に……初めて生まれたんだ
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1401545057
2 :
◆4CEGjT9plRdB
[saga]:2014/05/31(土) 23:05:25.52 ID:AEF3FsCU0
うーん……
何度考えてもその、すれ違ってもわからないくらい大人になった頃が、全然想像できないや
だってやっぱり、ずっと一緒だって、思うから
そう、思うから……!
でも、見えないだけで本当は……少しずつ、みんな成長してるんだよね
そんなことはわかってる
種を埋めた場所からは、芽が出てきて、小さな葉っぱが、歌いだすように開いて……
そんなふうに、みんな──
ふと立ち止まって、街のほうを見てみたら
いつの間にか、街の色が季節に塗りかえられていっているような気がした
前に見た時よりも、少し遠くなっているような、そんな……
3 :
◆4CEGjT9plRdB
[saga]:2014/05/31(土) 23:07:34.38 ID:AEF3FsCU0
……ううん、気のせいだよね
振り返って、またみんなの方を向いてみる
良かった……いつものみんなだ
ふざけて走って転びそうになる凛ちゃんに
「危ないよー」
とか、
「急に走るから……」
って言う花陽ちゃんたちや……
「あっ、待って、どこか寄って帰らない?」
「また寄り道ですか……?」
「まぁまぁ、いいじゃない」
なんて会話をすることりちゃんたち
楽しそうに歩く、いつものみんな
木漏れ日の中……なんとなく
「みんなー!」
って、少し離れたところにいるみんなを呼んでみる
でもその声は、不意に吹いた強い風にかき消されて、みんなには届かなかったみたいで
なんだかその時、自分だけが、ここに取り残されたような……
今見ている景色が一瞬、切なさに染まったような……そんな気がした
4 :
◆4CEGjT9plRdB
[saga]:2014/05/31(土) 23:08:49.14 ID:AEF3FsCU0
そんな、センチメンタルな気分になりながら、ただボーっと立ち尽くしていると
「穂乃果ちゃーん!」
「早くしないと、おいていきますよー!」
って、私を呼ぶ声が聞こえて
フッと、我に返った
その瞬間、さっきまで散々考えてたことは、全部そこらへんに投げ捨てて
私は急いで、みんなのところへ駆けていく
「あっ、ご、ごめん! 待ってぇ〜!」
なんて、言いながら──
終わり
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/05/31(土) 23:17:08.87 ID:IqaO6zBQo
乙
短かったけどこういうのもいいね!
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/06/01(日) 01:03:38.98 ID:wLM37bKIo
乙
こういうの好き
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/06/01(日) 12:02:41.56 ID:68y4OU1g0
縺翫▽縺翫▽
Pastlog.cgi Ver2.0
Powered By
VIP Service
Script Base by
toshinari