無料アクセスカウンターofuda.cc「全世界カウント計画」
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫メニュー■ ■VIPService (VIPサービス)■
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みはできません。。。
HTML化した人:Kastanie
にこ「私の居場所」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 12:51:22.76 ID:U7WzaOuj0

※多少の性的表現があるかもなので注意


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405914672
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 12:52:53.11 ID:U7WzaOuj0

ーー
ーーー



『にこ...パパと約束してくれないか.....?』


『エグッ...グスッ...なに...パパ...?』


『どんなときも....きっと...明るい笑顔でいてくれる、と...』


『うん...わかった...にこ、なかなかいよ...だから...!』


『....パパ...?どうしたの、おきてよ...ねぇ、ほらにこないてないでしょ...?...なんで...』



ーーー
ーー

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 12:53:05.77 ID:harpz45Po
真面目そうなタイトルなのに……
また多少か
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 12:53:08.44 ID:7CWlsShKO
真面目そうなタイトルなのに……
また多少か
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 12:54:35.87 ID:UY/8zzjW0

にこ「っ!?」バサッ


にこ「...はぁ...朝からこんな夢見るなんて...疲れてるのかしら?」


まったくよりにもよって私の誕生日の日に...いや、誕生日の日だからこそ見たのかも知れない。だって...今日はパパの命日でもあるのだから...




こころ「お姉さま!?どうかされましたか!?」ガチャ


にこ「こころ...ごめん、何でもないわ。怖い夢を見てびっくりしただけだから...」



こころのほっとした顔を見て安心する。私はまだ笑顔のままでいられているみたいだ。
6 :>>3今回こそ真面目に書きます!にこにーファンとして2014/07/21(月) 12:58:17.26 ID:UY/8zzjW0


こころ「いよいよ今日はお姉さまの誕生日ですね!今夜はお祝いしましょう」


にこ「ふふっ、ありがと」ナデナデ


こころ「あっ、そういえば、ママは...今日も遅いみたいですね...お仕事が忙しいみたいです...」


にこ「...仕方ないわよ、大丈夫!気にしてないわ。毎年こんな感じでしょ?」



そう、毎年こんな感じだ。ママは仕事が忙しいから私の誕生日をお祝いしてくれたことがほとんどない。でも、それは私たちの為だから仕方がないことだ。そう思っていつも通り偽りの仮面をかぶる。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:00:36.37 ID:UY/8zzjW0

こころ「...ねぇ、お姉さま?」


にこ「ん?どうかしたの、こころ?」


こころ「なぜウチにはパパがいないんですか?」


...ああ、困った...今も上手に笑えているのだろうか?何故よりにもよってこんな日にそれを聞くんだ...なんて思ってしまう。


にこ「なんで急にそんなこと...」


こころ「...他の人の家には必ずいるのに、もしいたら...きっとママだって家に居られるのに...」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:02:00.35 ID:U7WzaOuj0

にこ「...そういうものよ、それより早く小学校行きなさい」


こころ「は、はい...行ってきます、お姉さま」



つい、言葉が荒くなってしまった....こころは悪くないのに、そう誰も悪くない...ならこの感情はいったいどうすればいいのだろう?

憂鬱な気持ちを抱えながら、しかし今日も練習があるので学校にしぶしぶ行くことにした。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:04:18.49 ID:U7WzaOuj0


にこ「....誰かいるー?」ガチャ



あれ?誰も居ない...いつもなら放課後は大抵の場合穂乃果や凛が真っ先に部室に来ているのに。なんとなく気の抜けた私はとりあえずいつもの席に座った。



にこ「...ひまねー」



ここに1人でいると嫌なことばかり思い出してしまう...早く誰か来ないかな、なんて思っているとふと、机の上に何かがあるのに気付いた。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:05:47.95 ID:UY/8zzjW0

にこ「これ...石?」



そう、きれいな石だった。見ていると思わす吸い込まれてしまうと錯覚してしまうほどに。そんな石の横には紙が置いてあった。説明書らしい。



にこ「えーとなになに...『持ち主の心の祈りを叶えます』...はぁ、また希のオカルトアイテムね」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:06:42.43 ID:U7WzaOuj0

なんて言いながらも私はすっかりその石に気を奪われてしまっていた。こんなあからさまに置かれるとつい使ってしまいたくなるのは仕方ないと思う。いや、普段の私なら見向きもしないはずだ。しかし、今日はダメ。今日だけは祈らずにはいられない。



にこ「...叶えられるもんなら叶えてみなさいよ」




...あれ?寝不足だろうか?突然眠くなってきた...みんなが来るまで少し仮眠を取らせてもらおう...
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:10:20.39 ID:U7WzaOuj0

ーーー
ーー




こころ「ーお姉さま!早く起きて下さい!」


にこ「...あっ、こころ...うーーん、よく寝たわー」


こころ「はぁ、まったく...やっと起きてくれました。主役が居ないとお祝いが始められないですが」



にこ「はぁ、お祝いね....?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:14:32.47 ID:UY/8zzjW0

だんだん寝ぼけた頭が覚醒してきた...そういえばここはどこだろう?私は部室にいたはずなのに...そして何故こころがここに居るんだろう...



にこ「ねぇ、こころ?ここって何処なの?」


こころ「お姉さま...まだ寝ぼけてらっしゃるんですか?ここは我が家ですよ」


にこ「...えっ、ええっ!?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:21:21.97 ID:UY/8zzjW0
無論そんなはずがない、まずここは一軒家だし、それに家が綺麗すぎる...こころが騙しているのか?なんて思ったが、こんなあからさまな嘘をこころがつくはずない...とりあえずこころにもう一度聞いてみることにした。




にこ「こころ?本当にここってウチなの....?」


こころ「...頭でも打ったんですか?もういいから来て下さい!パーティーを始めますよ」グイッ


にこ「ちょ、こころ!?どこ行くの!?」


こころ「いいから、来て下さい!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 13:58:15.36 ID:U7WzaOuj0
こころに引っ張られるままついて行くとダイニングルームらしき場所にはここあに虎太郎、それにママまで居た。



にこ母「やっと起きたの?ほら早く座りなさい」


にこ「な、なんでママがここに居るの?」


にこ母「なんでって...どういう意味?」


にこ「いや、だって仕事はどうしたのよ...」


ママ「仕事?にこ...寝ぼけてるの?」


こころ「お姉さま、また変なこと言って...いいから座って下さい!始めますよ」


ここあ「姉ちゃん遅いよー、料理冷めちゃうじゃん!」


虎太郎「...はやくー...」



16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 14:00:15.79 ID:U7WzaOuj0

私の頭の混乱もピークに達した時、玄関でチャイムが鳴った。




ここあ「あ、ひょっとして...帰って来たんじゃない!?」


こころ「遅くなるって言ってたのに...早めに切り上げて来たんですね!」


にこ「えっ....だ、誰が帰って来たっていうのよ、全員居るじゃないの!」



そう言いながらも私は何となく気付き始めていた...しかしそれは....まさか本当に叶ったとでも言うのだろうか?



にこ「ッ!」ダッ



逸る気持ちを必死に抑えながら、私はゆっくりドアの鍵を開けた...震える手を懸命に動かして。




にこ「....あ....うそ....」


にこ父「....ただいま、にこ」




....そこには紛れも無く、確かに亡くなったはずのパパがいた。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/21(月) 14:01:34.48 ID:UY/8zzjW0
続きは明日書きます
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 14:05:33.69 ID:8E492Nxlo
乙ー
切ない予感するが注意書きが気になってしまう
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 14:06:32.24 ID:uMfSUcR7o
ま、多少はね?
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 14:35:31.82 ID:h6lVIqofo
この展開で多少があるかもしれないのかよwwww
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 15:38:31.97 ID:DFt3si+g0
おつ
あるかもだから
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 16:44:13.54 ID:KL+pbFWGO
こんな良い話なのにあるかもなのか
逆にすごいな
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 16:55:55.99 ID:8Ljv6By9O
にこ母とにこ父がいるじゃないか
5人目ってことだよ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 17:03:32.69 ID:WepDdVzkO
お前の多少は0か100のどっちかしかないから絶対信用しない
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 17:49:18.14 ID:kWBkTaPmo
嫌な予感しかしない
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/21(月) 18:22:12.95 ID:kqFFGVqhO
IDバラバラだな
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:00:25.70 ID:CTJy8q400
投下します
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:04:36.72 ID:CTJy8q400

これは果たして現実なのだろうか?けど目の前には確かにパパがいて...私の目頭が熱くなってくる。



にこ父「にこももう18かぁ...まだ小学校に通ってるもんだと思ってたのにな...」


にこ母「それはにこが小さいからそう見えてるだけよ、けど確かに小学生でも通るわね」


にこ「ちょっと、ママもパパもバカにし過ぎじゃない!?私そんなに小さくないわよ!」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:09:38.76 ID:nU0zHCBN0

ここあ「でも姉ちゃんと私の友達の身長は同じくらいだよ」


こころ「それにそろそろ私の身長もお姉さまと同じになりそうですしね」


にこ「あんた達まで...今日の主役は私なのよ!?私で遊ばないでよ!」



にこ父「ははははっ!」


にこ母「ふふふ、」


こころ「くすくす...」


にこ「もう...ふふっ、」



ああ、懐かしい...こうしてまたパパと会えるなんて、そしてこういう風にまた家族皆で笑いあえるなんて...もう絶対ないと思ってた。

今の私の祈りはたった一つ...


にこ「この瞬間が永遠に続けばいいのに....」ボソッ



ーーー
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:14:22.84 ID:CTJy8q400
翌日、私はいつも通り午前5:30に起床した。朝ごはんと私のお弁当を作るには早起きしないといけないからだ。しかし今日の朝はいつもと違っていた。


にこ「あれ...何かいい匂いがする...?」



味噌汁だろうか?いったい誰が....?そこまで考えて思い出す。そうだこの世界にはパパが居るんだ、ならこの味噌汁を作っているのは....



にこ「...ママ、おはよう」


にこ母「あら、おはよう。にこがこんなに早く起きて来るなんて珍しいわね」


にこ「ふふっ、そう?たまには私だって早起きするわよ」



朝にママが朝ごはんを作ってくれている...ただこれだけの事がこれほど嬉しいものだとは思わなかった。私が望んだ日常がここにはある。そう私が諦めていたはずのモノが、今ここに。....だから、その時まで私はある大切なことをすっかり忘れてしまっていた。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 13:16:21.72 ID:USZV3702o
や〜ん(´;ω;`)
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:17:03.33 ID:CTJy8q400

にこ父「あれ、にこがこんな早く起きてるなんて...今日は雨でも降るのかな?」


にこ「もうパパ!それはバカにし過ぎじゃない?...あっ、そうだ今日は部活の朝練もあるから早めに家を出ないといけないのよ」


にこ父「あー、知ってるよ。スクールアイドルやってるんだろ?確か...A-RISEだったか?」


にこ「へ?それはUTXのスクールアイドルだよ....」


にこ父「?...なら合ってるじゃないか」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:21:46.42 ID:CTJy8q400

それを聞いて、私はある事実に気付いてしまった。私がUTXに行かずに音ノ木坂に入ったのはお金が無かったから...だけど、このきれいな家からも分かるとおり我が家はそこそこ裕福みたい、たぶんパパがいるからだろう。つまり、この世界では私は音ノ木坂ではなくUTXに入ることが出来てしまったのだ。



にこ「ね、ねえママ?音ノ木坂って高校知ってる?」


にこ母「ええ、知ってるわよ?確か今年で廃校になるらしいけどね.
...それがどうかしたの?にこはあの高校あんまり好きじゃないんでしょ?」


にこ「い、いや...何でもないの...」



考えてみれば当たり前のことだった...パパが居るということが私にそしてこの世界に影響がないはずがない。このまま音ノ木坂は廃校になってしまうのだろうか?いや、私がいなくても穂乃果達がきっとなんとかしてくれる...そんな無責任なことを思ってしまうのは、やはり長年夢見てついに手に入れたこの家族というぬくもりを手放したくないのだろう。


こんな未練がましい自分に心底嫌気がさしたが、それでも私は流されるように学校に向かった。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:24:21.79 ID:CTJy8q400

私のUTXでの扱いはまるで本物のアイドルにでもなったのかと思ってしまう錯覚する程のモノだった。廊下を歩くたび握手をお願いされ、サインまで要求されることもあった。


ただ、それでも私の気分は晴れることなく、μ’sのメンバーだけが気になっていた。いったい皆はどうしているのだろうか...そんな勝手なことを考えてしまう。これは全部私の責任なのに...
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:28:40.57 ID:nU0zHCBN0

そして放課後、私は音ノ木坂に来ていた。もちろん、皆の様子を確認するためだ...今のμ’sはどうなっているんだろう?とりあえず誰かに聞いてみるのが早いと考え、近くの子に声をかけてみた。



にこ「あのー、すみません。ちょっといいですか?」


花陽「ふぇっ!?...な、何でしょうか...あ!あ、あなたは...ひょっとしてA-RISEの矢澤にこさん!?」


にこ「そういうアンタは...花陽!?」



花陽「えっ、な、何で私の名前を....」



まさか適当に声をかけた人がメンバーとは...これはラッキーかもしれない。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:31:17.12 ID:nU0zHCBN0

にこ「...ねぇ?この学校のスクールアイドルにμ’sって有るわよね?」


花陽「スクールアイドル...?そんなのウチにあったかなぁ....そ、それよりサインして下さい!この色紙に!」


にこ「わ、分かったから!なら高坂穂乃果って子は知らない?その子がやってると思うんだけど...」


花陽「...うーん、ごめんなさい。私は知らないですね」



にこ「....分かったわ、ありがとう....じゃあね」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:36:19.25 ID:CTJy8q400

私が居ない、それだけなのにμ’sが存在しなくなってしまった...おそらくは私がいない影響で希が動き出さなかったのではないか?それなら絵里もきっとスクールアイドルにはならない。
...いや、その前にまず私と穂乃果との最初の出会い...あれが穂乃果をアイドルの世界に導いたのかもしれない...それがなかったということはそもそもこの世界で穂乃果はスクールアイドルを目指していないのかも。


もちろんこれは全部私の勝手な推測でしかないが、一つだけ確かなことがある。それはμ’sがあの9人全員揃わないと成立しないということだ。きっとこのままだと音ノ木坂は廃校になるだろう。


私はもう、どうしたらいいのかまったく分からなくなってしまっていた...
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:46:14.45 ID:CTJy8q400

家に帰るとすでにパパが帰って来ていた。しかし、今はパパの姿を見ても喜べない。むしろ罪の意識にさいなまれるくらいだ



にこ父「にこ...?どうした顔色が悪いぞ?」


にこ「...大丈夫よ、何でもないわ...」


にこ父「...ふぅ、よし!にこ、少し外に散歩に行かないか?」


にこ「えっ?」


にこ父「悩んでる時は動いてた方が気分も紛れていいだろ?」


にこ「...確かにそうかも、なら行くわ」

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:50:28.31 ID:CTJy8q400

ーー
ーーー




こうして、パパと歩くのもずいぶんと久しぶりだ....私がまだ小さかったころ、保育園に迎えにきてくれたパパに肩車されて一緒に帰ったのをふと、思い出してしまった。




にこ父「...にこはすっかりパパに似ちゃったなあ、お母さんみたいに背が高ければアイドルとしてもよかったんだけどな」


にこ「....そうだね、でもパパに似て良かったこともあるんだよ」


にこ父「....」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:52:26.15 ID:nU0zHCBN0

にこ「パパからもらった笑顔が皆も笑顔に出来るから、私は今まで頑張ってこれたんだもん」


にこ父「そうか...なら良かったよ...にこは笑顔でアイドルになるんだもんな」


にこ「うん!この笑顔を日本中、いや世界中...ううん、宇宙いっぱいに振りまいて、私は宇宙No.1のアイドルになるのよ!」



にこ父「...ならこんな所で立ち止まって、過去を振り返ってる暇はないんじゃないか?」


にこ「...!」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 13:59:19.59 ID:nU0zHCBN0

にこ父「にこのアイドルになる夢はもうにこだけのモノじゃないはずだろ?今のにこには一緒に競い、励まし合う仲間がいるんじゃないのか?」



にこ「な、なんでそれを...」


にこ父「いつでもにこのそばにいてくれる仲間達。それはにこにとってやっと手に入れた大切なものだから、もう失くしたくないから、だからこそそれに頼るわけにはいかなくて...そしてつらくなって、パパの所に逃げてきてしまったんだろ?」



にこ「....だって仕方ないじゃない!?前にアイドルをやろうとした時には...結局最後には皆居なくなっちゃったのよ!?もう誰も信じたくても信じ切れないのよ!」


にこ父「...でも、今の...μ’sは違うんじゃないのか?」


にこ「...でも...」




にこ父「なら...にこと仲間達との絆はその程度のものなのかい?」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:04:05.03 ID:CTJy8q400

にこ「そ、そんなことないよ!!私たちμ’sは一心同体!9人揃ってこそのμ’sなの!私達の絆は絶対よ!」



にこ父「そうか....なら、もうパパに頼らなくても大丈夫だな?」


にこ「うん.....仲間達をμ’sの皆を頼る、そして信じる。それでいいのよね、パパ?」


にこ父「ああ....、大丈夫、心配しなくてもにこが笑顔でいる限りパパもきっとにこの側に居られるから。...さあ、にこの本当の心の祈りを叶えなさい」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:05:52.91 ID:nU0zHCBN0
にこ「ねえパパ...?最後に、私達のテーマソング...一緒に歌おう?」


にこ父「そうだね、歌おう」





『にこにーにこにーにっこにっこにー!』


『にこにーにこにーにっこにっこにー!!』


『明るい笑顔のにっこにっこにー♪』


『おひさま笑顔のにっこにっこにー!』

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:07:16.99 ID:nU0zHCBN0

ーーー
ーー




穂乃果「にこちゃーーん!起きてーーー!!」


にこ「....もう何よ、耳元で騒がないで」ムクリ


凛「あー!やっと起きたよ、にこちゃん!」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:09:39.14 ID:nU0zHCBN0

海未「驚きました、まさか部室で寝ているなんて....早くしないとお祝いの開始が遅れてしまいますよ?」


にこ「....お祝い?」


真姫「...ひょっとして自分の誕生日すら忘れちゃうほどにこちゃんってバカなの?」


にこ「うるさいわよ...そっか今日誕生日だっけ」


穂乃果「早く行こうよ、にこちゃん!料理冷めちゃうよー」


にこ「行くって...どこに?」


海未「にこの家ですよ、実はにこの妹さん達と計画していたんです」



凛「ああもう説明はいいから早く行くにゃー!」


にこ「り、凛!?引っ張らないでよーー!!」

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:11:01.77 ID:nU0zHCBN0

ー『矢澤家』




こころ「あっ、やっと帰ってきました!」


絵里「にこったらどこ行ってたの?遅いじゃない」


にこ「いやまあ、ちょっといろいろあってね...」


絵里「いろいろ?」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:12:31.63 ID:nU0zHCBN0

希「そんなことより今日は肉たくさん有るんよ、にこっち!肉好きやろ?」


花陽「もちろん、お米もあるよ!」


ことり「ふふっ、お祝いのケーキはチーズケーキだけど良いよね?」






にこ「...ははは...」


真姫「?どうかした?」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:13:48.07 ID:CTJy8q400

にこ「やっぱりここが、μ’sが私の居場所なのね...」


真姫「はぁ?当たり前じゃない、今更そんなこと気付いたの?にこちゃんはとっくに私達の仲間よ」


にこ「そうね....もう寂しくなんかないのよね」



そう、もう1人じゃない...パパには心配かけちゃったみたいだけど、もう大丈夫!みんなとならきっと....



にこ「そうだ!ねぇ、皆で写真撮らない?記念にさ」


穂乃果「あっ、それいいね!」


真姫「そう言うと思ってカメラマン雇っておいたわ」


絵里「ハラショー...」


海未「いつの間に...」


にこ「ありがと、よーしみんなーー!撮ってもらうわよー、せーの...」






『にっこにっこにーーー!!』




おわり
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/07/22(火) 14:16:11.48 ID:nU0zHCBN0
なんか勢いだけで書いたらめちゃくちゃになっちゃいました、所々おかしいかもしれないけど許してね。要はにこちゃん誕生日おめでとうって言いたかっただけです。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 14:37:20.97 ID:4RfTZjZh0

にこちゃんおめでとう
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 14:37:59.46 ID:xC7Ud2x7O
多少もないじゃないか(安堵)
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 14:41:42.23 ID:fO664t25O

素晴らしい読了感でした
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 14:54:32.13 ID:KtNtrIiRO
おつ!
にこちゃん誕生日おめでとう!!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 15:34:09.60 ID:PlyGEyc/O

良い話だった
にこにー誕生日おめでとう!
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 17:28:08.79 ID:0bsLoewmO
乙!
そしてハッピーバースデー!
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 17:45:06.84 ID:gD/4fC8qO
良かったにこ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 18:27:19.76 ID:u05YeRavo
イイハナシダッタナー
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 20:34:51.32 ID:Y6rrgp4So
おつ
今回も多少だった
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2014/07/22(火) 21:00:52.98 ID:bi6JMijho
乙乙
にこちゃんおめでとう



Pastlog.cgi Ver2.0
Powered By VIP Service
Script Base by toshinari