以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:34:45.59 ID:m2qK2oidO<>先生「はいじゃあスポーツテストの結果返すぞ〜」

先生「女ー」

女「はーい」テクテク

先生「ん」

女「どれどれ…」

女「!!!!!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435199685
<>女「はぁ…」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:36:45.21 ID:m2qK2oidO<> 女「」チ-ン

友「だ、大丈夫…?」

女「これが大丈夫に見えるの?」

友「えっ、それは…ごめん」

女「はぁ〜…なーんで私はこんな運動音痴なんだろうね」

友「そんなに結果悪かったの?」

女「見てみなよ。私の輝かしい成績を」スッ

友「こ、これは…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:41:00.49 ID:m2qK2oidO<> 握力 右22kg 左20kg

ハンドボール投げ 4m

50m走 9”83

長座体前屈 55cm

上体起こし 12回

反復横跳び 30回

立ち幅跳び 85cm

20mシャトルラン 21回 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:44:22.12 ID:m2qK2oidO<> 女「ふふ…華のJKが小学校低学年レベルなんだよ。笑えるよね」フフフ

友「(全然笑えないよ…)」

女「あーもう!こんなんじゃまた体育祭でも笑いものじゃんかー!!」

友「ほ、ほら…騎馬戦とかだったら大丈夫なんじゃないのかな?」

女「この体型で馬をやれと?」チマ-

友「…ごめん」

女「どーすりゃちょっとはマシな成績になるのかねぇ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:50:04.39 ID:m2qK2oidO<> 友「あ、でも長座体前屈は結構いい成績じゃない?」

女「マジか!?」

友「うん、私よりも数字大きいよ」

女「チッ、お前かよ…」

友「えっ」

女「この!2つの胸が邪魔なだけだろー!!」ガシィ

友「ひゃあっ!」

女「くそぅ…私には学力も運動能力も女の武器も無い。何が残ってるって言うんだよぉ!」

友「こ、コミュ力…?んんっ////」

女「それだ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:53:00.41 ID:m2qK2oidO<> 友「ハァ…ハァ…」ジュンッ

女「私には幼少時より鍛え抜かれたコミュ力がある!これを利用してスポーツテストでいい成績を残すぞ!!」

友「ええっ!?体育祭じゃなくてもう来年のスポーツテストの話!?」

女「当たり前でしょ?今からやっとけば体育祭にも響いてくれるって」

友「なるほど!」

女「よーし、早速手当りしだい聞きに行くかー!!」

友「お、おー!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:56:35.94 ID:m2qK2oidO<> 〜屋上〜

不良「で、なんでアタシんとこ来るんだよ…」

女「運動と言えばお前だからな。速く走るコツを聞きに来ました」

不良「いや…そんなら陸上部に聞けよ」

女「やだ」

不良「はあ!?」

女「だってアイツら私の走り方馬鹿にしてたし」

『フォームが崩れてるね…』ヒソヒソ

『もうちょっと背筋を伸ばした方がいいかもしれないね』ヒソヒソ

友「(馬鹿にしてたかなぁ…?)」

不良「はぁ…ならしゃーねぇ。アタシが教えてやろう」

女「おおっ!流石頼まれたら断れない女!」

不良「う、うるせー!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 11:59:07.15 ID:m2qK2oidO<> 〜グラウンド〜

不良「よし、じゃあ取り敢えずここまで走ってみろ」

女「おおー!」

不良「えーと、友だっけ?」

友「ひゃ、ひゃいっ!」

不良「(でっけーパイオツ…)声かけやってくんねーか?」

友「わ、わかりました!!」

友「行くよー!女ちゃん!いちについて…」

女「」ググ

友「よーい!ドン!!」

女「」ダダダダ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 12:03:14.42 ID:m2qK2oidO<> 女「ハァ…ハァ…」タッタッ

不良「おいっ!スタートの勢いはどこいったんだよ!?」

女「ハァ…ハァ…し、しんどい」ペタン

女「ど、どうだった…?」ハァハァ

不良「どうだったもこうだったもねーよ。走り方は汚ねぇし、何よりスタミナが全然無いじゃねぇか!!」

女「あはは…」

友「女ちゃん、お水」

女「あんがと」ゴクゴク

不良「こりゃ根本から鍛え直さねぇと…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 12:07:16.66 ID:m2qK2oidO<> 不良「いいか?お前の走り方はこんなに身体が前に倒れてるんだ」ガクン

女「ふむふむ」

不良「こんなんじゃちっとも速く走れねぇ。しかも腕の振り!横に振ってどーするんだよ!」

女「でもそれは大抵の女子は横になってるよ」

不良「あんなんは可愛く見せたいビッチ共の走り方だ。お前は速く走りたいんだろう?」

女「うん」

不良「じゃあなるべく前後に振る意識を持て」

女「わかった!」

不良「後はスタミナだな…てか50mで切れるスタミナってどういう事なんだよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 12:10:44.53 ID:m2qK2oidO<> 不良「よし、2本目いけるか?」

女「何とか」

不良「んじゃ、さっき言ったこと意識して走ってみろよ」

不良「友、もっかい頼んだ」

友「」コクン

友「行くよー女ちゃん!」

女「おーぅ!」

友「いちについて…よーい!ドン!!」

女「」ダダダダ

不良「(おおっ!ちゃんと縦に振れてるじゃねーか!)」

女「」ダダダ

女「ハァ…ハァ…」ガクン

不良「あちゃー、また前に倒れちまってる」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/25(木) 12:25:24.41 ID:GOblYVrPo<> 握力 右22kg 左20kg   4点

ハンドボール投げ 4m 1点

50m走 9”83 5点

長座体前屈 55cm 8点

上体起こし 12回 3点

反復横跳び 30回 2点

立ち幅跳び 85cm 1点

20mシャトルラン 21回 3点

計26点 総合評価E

50mあんまり悪くなくね? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 13:25:33.15 ID:m2qK2oidO<> 女「ほへぇ…つ、疲れた」ペタン

不良「おいおい…ま、放課後だししゃーねぇか」

友「あの…不良さん」

不良「あん?どうかしたのかよ」

友「ひっ!えと…お手本を見せてみたらいいんじゃないかなって思っただけです」ビクビク

不良「…」

不良「なるほどな。それは一理ある」

不良「んじゃ、着替えてくっからしっかり休憩とっとけよ」トテテ

女「ほーい」

友「…」

女「よいしょと…」スック

女「だいぶコツは掴んできたかも」

友「ホント?良かったねぇ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/25(木) 14:00:20.39 ID:6U2h0C33O<> 何歳かにもよるけど握力は女としては悪くないのでは?
野球とかしない限りは必要ない力だが <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/25(木) 14:26:56.11 ID:p5emztFno<> じゃ、ジャムのビンをあけたり…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 14:43:50.33 ID:m2qK2oidO<> 委員長「あら、どうしたの?」

女「あ、委員長」

友「女の特訓していたんです」

委員長「特訓?」

女「ほら、私ってあまり運動得意じゃないでしょ?スポーツテストの成績も良くなかったし…だから来年は頑張ろうと思ってさ」

委員長「成績って今日返ってきたばかりじゃない…気が早いわねぇ」

女「まぁね。取り敢えず50m走から始めようかと」

委員長「50m走ねぇ、どれくらいだったの?」

女「え、それ聞くの?」

委員長「別に遅いからって笑わないわよ」

女「…きゅ、9秒83」

委員長「ふーん、思ったより悪くないわね」

女「えっ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 14:47:57.14 ID:m2qK2oidO<> 委員長「いや…もっと酷いものかと想像したのよ。このタイムなら見れないことはないわよ」

女「ま、マジか…それじゃあ友や不良の7秒台って」

委員長「7秒台!?私と変わらないじゃない…」

友「そうだったんですか!?」

委員長「(友さん…あんなアメフトみたいな走り方で意外と速かったんだ)」

女「へへ…なんだ。私いけるじゃん」

友「良かったね女ちゃん♪」

不良「おまたー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 14:51:58.80 ID:m2qK2oidO<> 委員長「ふ、不良さん…?」

不良「げ」

女「不良!私意外と速かったよ!」

不良「何が?」

女「タイムだよ!タイム!9秒83って悪くなかったんだね!」

不良「へぇ、お前アレで9秒台だったんだな」

不良「じゃあ特訓次第で8秒も夢じゃねぇな!」

不良「んじゃ、アタシが走るからしっかり見てろよ」

女「おー!」

委員長「待って」

不良「んだよ」

委員長「一人で走るなんてつまらないでしょう?私も走ってあげる」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 14:59:44.67 ID:m2qK2oidO<> 不良「いや…別にいいよ。フォーム見せるだけだし」

委員長「フォームなら素人の貴女よりも私の方が綺麗だと思うけど?」

不良「いらないっていってるだろ」

委員長「いいじゃないの別に」

女「本心は?」

委員長「勝負したくなっただけ…ってハッ!」

不良「ほーん…ま、アタシは興味ねぇから」

委員長「お願い!1本だけでいいの!貴女と走りたいの!!」ガシッ

不良「うぇぇ…」

女「不良、走ってあげなよ。速い2人の走りが見られるなんて一石二鳥だし」

不良「っ、しゃーねぇな。位置につけよ」

委員長「友さん、掛け声お願いね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 15:03:41.67 ID:m2qK2oidO<> 友「いちについて…」

委員長「(陸上部の私が貴女に負けるわけないんだから…!)」

不良「(めんどくせぇな…なるべくゆっくり綺麗に走ってあげたかったのに)」

友「よーい!」

ドンッ

タッタッタッ!

委員長「(フフン、やっぱり大したことないわね)」タッタッ

不良「」タッタッ

女「やっぱスタートダッシュから違うよね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/25(木) 15:20:39.09 ID:m2qK2oidO<> 委員長「っと!」タッ

不良「」タッ

委員長「ふぅ、どうやら私の勝ちね」

不良「あぁそうみたいだな。委員長すごいすごい」

委員長「女、私の走り方見ててどうだった?」

女「うーん…2人共最後まで速かったよ」

委員長「そ、そうじゃなくて…走ってる時の姿勢とか」

女「あぁ、真っ直ぐになってた」

委員長「そうよ、前屈ではダメなの。背筋を伸ばして走れば自然とタイムは縮むわ」

女「うんそれ不良から聞いたよ」

委員長「なあっ…!」

不良「フン、それくらい常識だっつーの」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/25(木) 18:22:50.72 ID:fkOMZt6nO<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/26(金) 00:29:02.55 ID:JyxxnPMd0<> 不良「ほらもうあっちいけ。しっしっ」

委員長「なっ…言われなくても行きますよ。そろそろ部活だし」

委員長「あ、練習始まったらグラウンド空けるようにしてね」

不良「いいじゃねーか。たかが50mくらい」

委員長「ちょうどここがアップで走るところなのよ」

不良「ちえっ、わーったよ」

不良「じゃあこれで最後にすっか。バチッと決めろよ」

委員長「あ、折角だからタイム測ってみたら?ストップウォッチ貸してあげる」

女「よっし!やるぞ!!」スック

友「頑張れ女ちゃん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/28(日) 01:00:08.33 ID:QxbiatWeo<> うむ <>