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HTML化した人:Kastanie
【スプライトSS】スー「ただいま」
1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]:2015/08/24(月) 03:33:53.37 ID:ANlVh7cAO

※「スプライト」原作終了後の話



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440354833
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/24(月) 03:40:08.61 ID:ANlVh7cAO





―――――!


…声が聞こえる……ああ、この声は………



―――ちゃん!





トキオ「お姉ちゃん!」

スー「…!!」バッ

トキオ「良かった…目が覚めた…」

スー「う…トキオ……?」

トキオ「ど、どうして…」

スー「え?」

トキオ「どうして僕についてきたんだよ!あのまま皆と一緒に帰れたかも知れないのに」

スー「…」

スー(そうだ……私はあの時、トキオを追って…)

トキオ「お姉ちゃんも、もう…元の時間軸に帰れるかわからないのに」

スー「…トキオを置いていけるわけないじゃん…」

トキオ「…」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/24(月) 03:47:10.42 ID:ANlVh7cAO
スー「…皆には悪いと思うし…本当は一緒に帰りたかった…でも」

スー「トキオを一人にするのも辛かった」

トキオ「…馬鹿だよ、お姉ちゃんは…」グスッ

スー「…ごめん…」ポンッ




スー「…」



スー「そういえば、ここは…山の中?」

トキオ「わからない。またどこかに来たみたいだけど」

ザッザッザッ

スー「…あ、こっち来て見てトキオ」

トキオ「え?」

スー「あの街並…私達の元いた場所と同じような時代じゃない?」

トキオ「本当だ…でも…見た目が似てるだけかも知れないよ」

スー「行ってみようよ」

トキオ「うん」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/24(月) 03:53:08.24 ID:ANlVh7cAO
―――――――


ザッザッザ…


トキオ「はあ…山降りてたら疲れたよ…」

スー「…コンビニがある。ちょっと待っててね、飲み物買ってきてあげるから。何がいい?」

トキオ「じゃあ、お茶でいい」

スー「えー、ジュースじゃなくていいの?」

トキオ「いいよお茶で」

―コンビニ―

スー「…あ、新聞。何年か見てみよう」バサッ






スー「…2015年…」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/24(月) 04:03:53.37 ID:ANlVh7cAO
―――

スー「はい、どうぞ」

トキオ「あ、ありがとう」

スー「…ここ、2015年だってさ…」

トキオ「え、元いた時代よりちょっと先?」

スー「いや、でも…おじさんや哲ちゃん、キリちゃん、ミキちゃんに会えるかも…」

トキオ「でも、お姉ちゃんが知ってるより年は取ってるんだよ?」

スー「まあ、ね……でも…」

トキオ「それにそもそも…」

ザッザッザッ

「スー!」

スー「!!」

トキオ「え?」



キリコ「おーい、スー!」

トキオ「え、あの人…」


スー「き、キリちゃん!!」バッ


ダッダッダ!

スー「!!」


好子「キリちゃ〜ん、ごめん、待たせたー!」

キリコ「おう、遅刻すんなよスー」

好子「ごめんごめん、へへへ」



スー「………え………」

トキオ「お姉ちゃんが…もう一人……」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/24(月) 04:08:59.89 ID:ANlVh7cAO
キリコ「仕事はどうだよ?」

好子「だいぶ慣れてきたよ。そういえばミキちゃんは?」

ザッザッザッ…


スー「う、嘘……どういう事…」ガクッ

トキオ「…たぶんここは…僕やお姉ちゃんがいたとことは…似てるだけで全く違う時間軸なんだ」

スー「…そんな……せっかく会えたと思ったのに…」

トキオ「…ごめん…僕がこんなことに巻き込んだようなもんだ…」

スー「ち、違うよ!トキオは悪くないから!」

トキオ「…でも、こんなとこに居たらつらそうだし、あまり長居はしない方が良さそうだよね…」
スー「…うん……」



スー「はぁ」


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage]:2015/08/24(月) 11:13:55.64 ID:AZO3KaAF0
まさかあんなマイナー作品のSS書くやつがいるとは
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:10:33.07 ID:nenL+TxAO
―――

スー「…どうしよう…お金ちょっとしか無いからどっかに泊まる余裕もないし…」

トキオ「どこかのファミレスで時間潰す?」

スー「いやぁ…ずっと居たら迷惑そうだし…」


ゴゴゴゴゴ…


スー「ん?」





┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!


スー「きゃっ!!!」


トキオ「地震!?」


グラッ


スー「トキオ、危ない!!」

トキオ「!!」

バッ!!!



ズシイイイインッ!!!

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:21:29.27 ID:nenL+TxAO
スー「危ない、下敷きになるとこだった…」

トキオ「お、お姉ちゃん…ごめん…」

スー「大丈夫大丈夫。それより広いとこに避難にしよう。確か近くに公園があった」

トキオ「うん」

タッタッタ…






―――――


好子の家


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!!

好子「わ、地震!!」

ミキ「揺れが強いよ!ど、どうしよう…!!」

キリコ「落ち着け!どっかの下に隠れ…」


ガラガラ!!

ミキ「きゃあっ!!」

好子「ミキちゃん!!」バッ

ピシッ!ピシッ!!


キリコ「…!ヤバい、崩れる!早くしろ!!」


好子「!!」

ドオオオオオ!!!

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:26:11.68 ID:nenL+TxAO
―――――

スー「う…なにこれ…町が…」

トキオ「…崩れてる建物もある…僕達はたまたま広い場所の近くにいたから良かったけど…」

スー「…」

スー「あ、そうだ…元いた時間軸でもこの近くに私達の家が…」

トキオ「気になるの?」

スー「何かあったら嫌じゃん!」ダダダッ

トキオ「あ、待って!」


ザッザッザッザッザッザ………





スー(キリちゃんも確かこっちの方角に歩いていった…もしかしたら…)

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:32:32.40 ID:nenL+TxAO

―――――

好子の家



キリコ「…う…」

キリコ「いて!くそ…足が…」

ミキ「う、うう…」グスッ

キリコ「ミキ…平気か?」

ミキ「たぶん、大丈夫だけど…動けない」

キリコ「私も足が痛んで動けない」

キリコ「おい、スー…スー!」

好子「…」

キリコ「おい、スー!」

ミキ「スーちゃん!!」

好子「…」

キリコ「やべぇ…返事がない。しかもあいつ出血が酷い…」

ミキ「そんな…このままじゃ…」

キリコ「ちくしょう!誰か助けてくれ!!」



ザッザッザッ!!


スー「キリちゃん!ミキちゃん!!」ダダダッ


キリコ「……………え!!?」

ミキ「!!?」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:40:11.14 ID:nenL+TxAO
キリコ「す、スーが、もう一人…え?」

ミキ「!!?」

スー「二人とも瓦礫に挟まれてる…トキオ、手伝って!!」

トキオ「うん!」

スー「せーーのっ!!」

ガラガラ!!

スー「あー、重たい!」

トキオ「な、何とか持ち上がった…」


スー「キリちゃん、ミキちゃん、もう大丈夫だよ!」

キリコ「…助けてくれたのはありがたいが……あんた、何者だ?」

スー「え?」

ミキ「な、何でスーちゃんが…二人…」

スー「え、いや…たまたま似てるだけじゃないかなぁ………ははは…」

キリコ「…」

ミキ「あ、それより!スーちゃんが一番危ないの!!」

好子「…」

トキオ「本当だ、出血が多いよ!早く助けなきゃ!」

スー「うわ!待ってて、すぐ助けるから!!」ダッ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:45:22.46 ID:nenL+TxAO
スー「せーの!」

ガラ!!

好子「…」

トキオ「とにかく最初は血を止めなきゃ…」

スー「……お願い……助かって………」グッ


キリコ「スー…」ザッザッ

ミキ「死なないでよ!お願いだから!!」





好子「…う…」

スー「!」

ミキ「スーちゃん!」

キリコ「おい、大丈夫か!」

好子「…波…」

スー「え?」

好子「黒い波が来る…」

トキオ「!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!


スー(時間が来た!?こんな時に…)

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:52:50.43 ID:nenL+TxAO
好子「…あなたにも見えてるんだね…」

スー「!」

好子「私は大丈夫だから、心配しないで…それよりあなた、時間に飲み込まれる前に逃げた方がいいよ」

キリコ「…なに言ってんだお前…」

好子「気にしないで、この人に話してることだから」

スー「…」

好子「あなたはここの時間軸の人じゃないでしょ?なら…早く、時間から逃げて…」

スー「…無事でね…」

好子「大丈夫」

好子「私達を助けてくれてありがとう」

スー「うん………トキオ、行こう」

トキオ「うん」



スー「…じゃあね」



キリコ「…助けてくれてありがとうな!」

ミキ「ありがとー!!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/30(日) 11:03:58.33 ID:0e3mqgJAO


ザッザッザッ!!

スー「はあ…はあ…トキオ、早く!!」

トキオ「うん!」


ドオオオオオ!!






どぷん…


スー「はあ…はあ…危なかった……」


トキオ「…こっちの世界のお姉ちゃんも時間が見えてたみたいだね…」

スー「うん…」


どぷん どぷん



トキオ「…これは…時代ごと飛ばされるかも知れない」

スー「…まだろくに話もしてなかったのにな…仕方ないか」

トキオ「…お姉ちゃんは…どうする気なの?」

スー「トキオが戻りたい時間まで一緒に…」

トキオ「その後はどうするの?」

スー「!」

トキオ「…僕がもし自分の戻りたい時間に行けたとして、お姉ちゃんはその後どうしたいの」

スー「………みんなの所に帰りたい……」

トキオ「…」




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