以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/10/04(日) 18:51:20.00 ID:H2hfW4Fr0<>男「夏ん時は、うっとしいぐらい元気だったのにどうしたんだよ」

蚊「ごめんね……体調わるくて……」

男「風邪か? 季節の変わり目だからな。体温調整しっかりしろよな」

蚊「ありがと……男君は優しいね」

男「やめろよ。そんなんじゃねぇよ。ただ飛び回ってないお前は、お前じゃない気がしたからさ」

蚊「ふふ、私ってそんなに落ち着きなかったかなー。心外だなー男君」

男「はははは。はー、それにしてもすっかり秋だな。長袖じゃないと寒くなってきたよ」

蚊「そうだねー。でも触れられる男君の肌が少なくって悲しいな……」

男「蚊……。な、な、なんか暑くなってきたなー。長袖だと暑くて仕方ねぇ」ヌギヌギ

蚊「やったー。男君の肌だ。あったかくて大好き」

男「ほらこっち来いよ」

蚊「うん」

チューーーーーーーッ

男「お、おい。いきなりキスしたらビックリするだろ」

蚊「なんかしたくなっちゃった」テヘ

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<>男「どうしたんだよ、最近元気ねぇじゃん」蚊「ご、ごめんね」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/10/04(日) 18:57:19.58 ID:H2hfW4Fr0<> 男「お前、この頃忙しいのか?」

蚊「ん? 何で?」

男「いや、俺の部屋に来る頻度が減ってるし」

蚊「もー男君も知ってるでしょ。家庭の事情でこの時期しかこっちにこれないの。」

男「そうだったな。一緒にいるのが当たり前になってたから忘れた」

蚊「しっかりしてよね」

男「ってことは、今年も行くのか?」

蚊「……うん」

男「寂しくなるな」

蚊「……だね」

男「……」

蚊「……」

男「……傍にこいよ」

蚊「うん!!」

男「……」

蚊「……」

チュ――――――――ッ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/10/04(日) 19:09:02.83 ID:H2hfW4Fr0<> 男「今日いくのか」

蚊「うん……、いい加減仕事を再開しなくちゃならなくて」

男「そっか……」

蚊(バカッ、行くなって言うぐらいできないの!)

男「大事な仕事だもんな。頑張れよ。頑張って元気な赤ちゃん産んでこいよ」

蚊「ぷーん。言われくても頑張りすよーだ」

男「いつもの蚊だ。安心したよ」

蚊「男君がいなくても、私は生きていけるんだから」

男「そりゃ逞しいこった」

蚊「……じゃあ、行くね」

男「おう」

ぷーーーん

男(……)

ぷーーーん

男(……! これじゃダメだ!)

ぷーーーん

男「蚊!」

蚊「!」

男「来年の! 来年の夏も、待ってるから!」

蚊「男君!」

ぷーーーーーーーーーーーん

蚊は男への許へ飛んだ。そして激しく――――

チュ――――――――ッ

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/10/04(日) 19:18:45.33 ID:H2hfW4Fr0<> 蚊「あれから一年経ったのね」

蚊「ここらへんも久しぶりね。相変わらずだわ」

蚊「あっ、よく汗かいた坊やだ」

蚊「あっ、あの人はO型の匂いを発してる」

蚊「あっ、……ダメダメ。私には男君という一途に決めた人がいるんだから」

蚊「ホントに久しぶり。早く男君に会いたいなー」

蚊「やっと着いた。男君、やっほー……えっ」

男「やめろよ。くすぐったいじゃないか」

カ「いいーじゃん。ちょっとだけだからぁ」

男「ちょっとだけだぞ」

カ「男君やさしぃ。遠慮なくさせてもらうね」

チュ――――――――ッ

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/04(日) 19:38:46.81 ID:e6NJM//J0<> 突然蚊の名前がカタカナ表記になったのは伏線かな? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/04(日) 19:39:25.10 ID:oyV24H2xo<> 別個体でしょ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/10/04(日) 19:53:38.16 ID:H2hfW4Fr0<> 蚊「え、え」

カ「男君といると落ち着く」

男「嬉しいな」

カ「ねぇ、もう一回していい?」

男「もう一回だけだぞ」

チュ――――――――ッ

蚊「え、え」

カ「うふふ」

男「あはは」

蚊(私一人の思い違い。去年行ってくれた来年の夏も待ってるってのは嘘だったんだね)

蚊(私みじめだ……男君はずっと待っててくれると思ってたのに)

蚊「男君……さよなら」ボソ


男「なんか聞こえたような」

カ「そんなことより、もう一回! もう一回! ラストにするからぁ」

男「こらこら何回目のラストだ? ははは」









<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/10/04(日) 19:59:51.01 ID:g/jbTgpco<>   日本の夏           ::::::.:.::::::.::: ::::::: ::
        KINCHOの夏    ::.::::::.::::::.::: :::::
                      ::.::::::.::::::.:::::::
                      :::::.::.:: .::::..::〜xz、
              yz〜      .::.:.:::.:.: ::.:
  〜xz、                 ::.::.::::.::.:.:
                       :::.:::.:::.::::
     __,,..._-===ニニニ===-_‐- ..,,_  :::.:..::.:
  ,.r‐',r‐''´_,_-‐'´,,r====-、_、_‐-、、ヾ_、ヽ、::.:::.
. ,r' ,r'./ ,r'/ ,r'.( と==-ミ、、ヽヽ,`ヽヽ.ヽ Lj
.i .i' { { i、 ヽ,_ヽ--‐'´  ) ) `} }ヽ 'i,
i  i,. i、ヽ,_`ヽ、_二ニニ二彡'´_,ノ ノ  i .i   yz〜
.ヽ、ヽ,_ヽ、_``ー-==.,,,___,,...=-‐' _,/ ,ノ /
 ヽ、 `ヽ、`ー-==..,,_,,..=--‐''´_,,,..r'´ ,ノ
   `ヽ、,_ ̄``ー‐‐――‐''´ ̄ __,.r'"´
      ``ー―‐------‐―‐'´ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/10/04(日) 20:06:52.28 ID:H2hfW4Fr0<> それからというものの私は自暴自棄になった

男君だけに与えていたものを色んな男にも与えた

時には大人の体に満たない子にも、時には女性にですら

あの日のことを考えると苦しくなった

砂粒程の心臓が締め付けられるのだ

魂は人間しか持てないという人間がいた

魂を持つ男君と魂を持たない私

離れ離れになるのは必然かもしれない

だってこの世は魂がないのは生き物じゃないと思うから

私は魂を持ってないのだろうか

魂が何かなんてわからない

ただこの胸の痛みはどこから来るんだろう
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/10/04(日) 20:13:37.27 ID:H2hfW4Fr0<> おじさん「蚊ちゃん。俺にアレしてくれよ」

蚊「はい……」

チュゥ

おじさん「もっと激しくしろよ」

蚊「……」

チュゥ

おじさん「ふざけんなよお前。使えねぇやつだな。身ごもったお前が可哀想だったから家に上げてやったってのによ」

蚊「……すみません」

おじさん「もういいよ。帰って。あっ、もしもし。これから来れる? 近くにいるの? よかったー。うん、じゃあよろしくねー」

おじさん「まだいたのかよ。さっさと出てけよ」

蚊「……」

プーーん

?「おじさーん。わたしー、もうきちゃったー」

蚊(この声は!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 05:33:25.24 ID:N87Rb/vTo<> なんだか痒くなってきた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 14:53:17.76 ID:qAhX6fVt0<> すまん、蚊に電話でわろた <>